【艦これ】猫のいる鎮守府【SS】

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68 : ◆l5NGQUYYtQ [sage saga]:2018/08/21(火) 19:54:13.73 ID:mlGJX05c0
《よくあるドッキリ》

漣「はぇ〜、とってもかわいい」

潮「飼い主を気遣うなんて賢いワンちゃんだね」

曙「あのクソ猫とは大違いね」

朧「提督もちゃんと心配してくれると思うよ、たぶん」



大淀(ああ、まったく提督はどこに行って……、あら?七駆の娘たちがなにか見てる、スマホ?)



漣「今度はぬこ様のほうを見ましょうかね」

潮「あ、猫ちゃんのもあるんだ」

曙「どうせほっとくわよ、猫なんだし」

朧「どうだろうね?」

大淀「皆さんなにを見てるんですか?…動画配信サイト?」

漣「うぉ!いきなりなんですか!」

大淀「ああ、ごめんなさい。廊下なのに七駆で固まってたのからつい」

潮「えっと、いま、飼い主が突然倒れたら犬はどう反応するのかって動画を見てたんです」

曙「犬ってほんと賢いわよね。ちゃんと飼い主を気遣うんだもの」

朧「私のカニさんも……、どう、なんだろう」

大淀「なるほど、ペットへのドッキリ企画みたいなものなんですね」

漣「犬はやっぱりというか、さすがの忠誠心の高さで飼い主を心配するような動きがあったんですが、ぬこはどうかなーって」

大淀「ああ…猫は犬と違って自由気ままですからね。でも、やっぱり飼い主の不調は心配するんじゃないでしょうか?」

曙「ふん、どうだか、猫って人につくより家につくっていうじゃない。結局あいつらは自分が快適かどうかしか考えてないのよ」

朧「と、なんだかんだ言いつつ猫のことをちゃんと調べてる曙でした」

曙「ちょっと、変なこと言わないでよね!!あのクソ猫なんかどうだっていいから!!…潮、何笑ってるのよ!」

潮「いひゃいいひゃい、あへほのひゃん、ほっへひっはらないれ」

69 : ◆l5NGQUYYtQ [sage saga]:2018/08/21(火) 19:56:19.70 ID:mlGJX05c0

初春「皆して廊下に集まってなんじゃ?何か相談事かえ?…曙は相変わらず潮へのあたりがきついのう」


曙「ふん、別にただのスキンシップだからいいのよ!それに、別に相談事ってわけじゃないし」

潮「飼い主が倒れたらペットはどんな反応するのかなってこれで見てたんだよ」

初春「ああこれは、たしかすまふぉとかいう…なんじゃ、色々できるやつじゃったか」

大淀「犬は飼い主を気遣うんですけど、猫ならどうなんでしょうねって話を…」

漣「いっそ、大淀さんが試してみればいいのでは?」

朧「それって提督に?…大丈夫かな」

初春「ふふ、別にあやつならそのくらいで怒りはしないじゃろうし、な、よいかもしれん…くくく、面白そうじゃのう」

大淀「あ、そうだ提督!?あの人…、猫、また散歩に行っちゃって、早く確認していただきたい資料があるのに!」

初春「ああ、そういえば食堂に向かう廊下で見かけたのう」

大淀「本当ですか?それでは皆さん、私はここで失礼しますね」








大淀(飼い主が倒れたら、か。提督は心配してくれるのかな…、いや、飼い主ではないけど)

大淀(…日頃から苦労させられてるし、ちょっとくらい悪戯したっていいかな)
70 : ◆l5NGQUYYtQ [sage saga]:2018/08/21(火) 20:00:40.33 ID:mlGJX05c0


‐‐翌日‐‐



提督(ああ、寝坊した!大淀に怒られる!)

提督(昨日も遅刻しかけたし、というか、猫に早起きとか無理な話なんですけど!!)

提督(あれ、執務室の扉が半開きだ?いつもは通りやすいよう大淀が開けっ放しに…えっ?)


提督(扉の隙間から見えるのは…、あれは、まさか大淀の、制服?)




提督「大淀?大淀っ?!」バシバシ

大淀(ふふ、慌ててますね、いつも私を困らせてるお返しです。…猫パンチが痛いですが)

大淀(というより、ちゃんと焦ってくれるんですね。まあ、当たり前…)

提督「…返事がない。はぁ、めんどうですね」

大淀(えっ?)

提督「どうせ倒れるなら、自室にしてくれればよかったのに」

大淀(なに、を…言って)

提督「まったく、替えの秘書艦の手配は、朝潮か鹿島か、明石や瑞穂もいいですかね」

提督「ああそうだ、『ついでに』大淀を運んでくれるように言わないといけませんね」

大淀(嘘、私のことは、ついで程度なんですか?なんで…)

提督「いっつも私を追いかけまわして、ふぅ、迷惑な娘がやっといなくなります」




曙『猫って人につくより家につくっていうじゃない。結局あいつらは自分が快適かどうかしか考えてないのよ』




大淀(私、提督にとって、ひどい、あんまりです。どうしてなんですか…)グスッ

大淀(結局、提督にとって大事なのは、あくまでこの場所だけなんですね…)













提督「…あのー、えっと、大淀、そろそろ起きてください」テシテシ
71 : ◆l5NGQUYYtQ [sage saga]:2018/08/21(火) 20:04:56.00 ID:mlGJX05c0

大淀(えっ、あ、れ?この言い方)

大淀「もしかして、気づいてたんですか?」

提督「はい、あの、割と早く」

大淀「う、ぐす、うぅうううううううう…」ギュウウ

提督「待って、待って!えっと、代わりのぬいぐるみを用意しますから!」

大淀「ひどいです!わ、私、本当に、提督からあんな風に思われてたのかと…」ギュウウウウウ

提督「そんなこと、ありえませんっ、で、すよぉ」

大淀「わぁああああああん」ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

提督「ぐえ」






大淀「それで、いったいいつから気づいてたんです?」グズ

提督「なんとなくですけど、大淀が倒れてるのに気づいた時点で可能性として考えてました」

大淀「どうしてですか?」

提督(あの時…)




大淀『犬は飼い主を気遣うんですけど、猫ならどうなんでしょうねって話を…』

漣『いっそ、大淀さんが試してみればいいのでは?』

朧『それって提督に?…大丈夫かな』

初春『ふふ、別にあやつならそのくらいで怒りはしないじゃろうし、な、よいかもしれん』

提督(in初春のポニテ)『勝手なこと言わないでください』ヒソヒソ

初春『くくく、面白そうじゃのう』

提督(in初春のry)『えぇ…』




提督(すでに筒抜けだったんですけど、これ言うと今度から初春を隠れ蓑にできなくなりますし、黙ってましょう)

提督「…大淀とはそれなりに長くいますから、実は悪戯好きなところとかもちゃんとわかってますよ」

大淀「そうでしたか。はぁ、なんだかんだ言ってやっぱり『提督』です。ちゃんと見てますね」

大淀「って、それにしたって提督、あの演技は何ですか!!私とっても傷ついたんですからね!!」

提督「ああ、それはちょっとお仕置きを兼ねてますから」

大淀「でもひどいじゃないですか!もう少しかわいらしい演技でも」

提督「大淀、私ちょっと怒ってます」

大淀「えっ?」

提督「もし大淀なら、私が倒れていたらどうしますか?」

大淀「それは、えっと、とりあえず抱えて医務室か、近くの艦娘に声をかけたり、あるいは携帯とかで連絡を…、あっ」

提督「私は猫なので、前足はあっても手がありません。できることはせいぜい近くの娘を探すだけ、ほとんど何もできないんです」

提督「倒れてるのを見かけたとき、一瞬、本当に、胸が苦しくなりました」

提督「ただでさえ戦いに出られない自分なのに、陸の上でも何もできないなんて…」シュン

大淀「申し訳、ありません」

提督「演技で、よかったです。本当に、よかった」スリスリ

大淀「…ごめんなさい」ナデナデ
72 : ◆l5NGQUYYtQ [sage saga]:2018/08/21(火) 20:05:51.50 ID:mlGJX05c0

初春(あー、なんじゃ、良い余興が見れると思うたが、悪いことをしてしまったかのう)チラッ

初春(あの二人には…一人と一匹にはあとでさりげないふぉろーでもしようかえ)

初春(ま、結果としては、雨降って地固まるといったところ、かの)









大淀「…でもやっぱり納得いきません」

提督「えっ?」

大淀「私、普段提督ができない分の事務作業もひき受けてるのにあの言われ様!!これは、お昼とお夕飯間宮さんじゃないと気がすみません!」プク‐

提督「えー、せっかくいい話で終わりそうだったのにー」

初春(…固まった、かのう?)
73 : ◆l5NGQUYYtQ [sage saga]:2018/08/21(火) 20:07:08.14 ID:mlGJX05c0
二期が始まってもこんな感じで緩く不定期更新します

高画質になって色々わからなかった細部がわかるようになって良いですね
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/21(火) 20:17:16.39 ID:OIOXTLObo
おつおつ
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/21(火) 21:03:47.99 ID:4MITuvhto
おっつっつ
76 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2018/10/16(火) 02:06:32.30 ID:nTnuGEDQ0
〈A cat has …〉

伊14「んっふふ〜、ぷはー、一日の終わりに飲むお酒は最高だよね〜」

那智「そうだな!酒は命の水などと言われることもあるが、言いえて妙とはこのことだ!」

早霜「お二人とも、もう少しペースを落とされたほうが良いのでは?」

伊14「えー?大丈夫だよーじぇんじぇん大丈夫ー」ヒック

那智「まあそう硬いこというな、今日は深海棲艦から制海権奪還をできためでたい日じゃないか」

伊14「今夜ばかりは飲ませてもらおーう!」クピクピ

那智「おいイヨ、それは私のセリフだぞ!」ハハハ

早霜「ふふふ、那智さんにそういわれたら…、仕方ないですね」

早霜(すこし、薄めに作っておきますか)

那智「とはいえ奪還できたのもまだ一部だけだが、しかし、大きな前進には変わりないだろう」

伊14「いえーい!ぷろーじーっと!」

早霜「おや、独逸の?」

伊14「そそ、ろーちゃんに教えてもらったの!むこうの乾杯の言葉!」

那智「ふふ、独逸のか」

早霜「どうかされましたか?」

那智「いや、初めは日本艦中心だった我らが艦隊もずいぶんと大きくなったものだなと」

早霜「そうですね、思えば…この鎮守府も長く続いていますし」

伊14「んー,イヨはわりと最近来たばっかりだからなー、その感覚あんまりわかんないや」

那智「アイオワが来たときは大変だったぞ、特に舞風や香取がな…」

伊14「えっそうなの?今はとっても仲良しなのに」

早霜「…まあ、色々あったんです。色々…ふふふ」

伊14「えーなにそれ面白そうー、お酒の肴にひたいー!!」

那智「まあその話は今度にな」

伊14「えー、まあ、いいけどさ……、んー??」

那智「どうした?」

伊14「いや、お話にしか聞いてないけどさ、この鎮守府長いんだよね」

早霜「はい、深海棲艦との争いが始まった、その当初からの設立と聞いています」

伊14「提督ってさー、そのときから提督だったの?」

那智「ん?…ああ、そういうことか、少なくとも、私がここに来た時から猫だったぞ」

早霜「那智さんが、というと」

那智「約5年ほどまえになるか」

伊14「ふむふむ」

77 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2018/10/16(火) 02:20:27.97 ID:nTnuGEDQ0

那智「ふふ、思えばアイツともそこそこ長いつきあいになるな」

伊14「んー、んんー?」

早霜「先ほどから、どうかされましたか??」

那智「ずっと唸ってばかりだが、なにか考え事か?」

伊14「んー、えっとね、猫ちゃんって寿命どれくらいっだったかなって」

那智「言われてみればそうだな…普通に考えればいい年のはずだが」

伊14「ぴんっぴんしてるよねー、まあいいことなんだけどさ」

早霜「ふふ、うふふふふ…」

伊14「ひっ、い、いきなりなんなのさ」

早霜「ああ、ごめんなさい。ちょうど先ほど話にあがったアイオワさんから、とある話を聞いたのを思いだしたので」

那智「話?」

伊14「なになに?きかせてー」

早霜「いえ、べつに大した話ではないのですけれど、ね…」

早霜「なんでも、欧米には≪猫には九つの命がある≫ということわざがあるとか…」

早霜「実は司令官も、そういった物の怪の類いなのかもしれませんね…、ふふ、うふふふ」

伊14「ひぇ」

那智「はは、まさか…な」







提督「くちゅん!」

ゴトランド「提督、大丈夫?」

提督「最近冷えますからね、くちゅん!!」

ゴトランド「もー、サンマ漁支援期間中なんだからしっかりしなきゃ、ね?」

提督「ええ、そうですね、そう…我々は頑張らないといけないのです」

ゴトランド「そうよ提督!今だけなんだから!」

提督「かば焼き…」

ゴトランド「さしみ…」






提督・ゴトランド「「塩焼きッッ!!!」」
78 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2018/10/16(火) 02:22:28.31 ID:nTnuGEDQ0
速報復活記念(?)

やっぱりゆるく不定期で更新です、よろしくお願いします
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/16(火) 03:14:16.21 ID:uJ5bA0o00
こちらこそよろしくお願い致します

応援しています
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/16(火) 13:46:41.57 ID:PDjQeAQu0
ネジ…
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/20(土) 10:08:13.09 ID:FwgiWD8+o
おつー
82 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2018/10/21(日) 20:42:52.44 ID:3e7Cy6IL0
≪引っ張りねこ≫

提督「えっ?あの、これは何ですか?」

鹿島「???…見たままのシフト表ですけれど?」キョトン


【秋冬季提督お泊りシフト表】


提督「何言ってるのか本当にわからないみたいな顔やめてください」

鹿島「いいじゃないですか、提督が特別なにかするわけでもありませんし」

提督「いやこれ、要は日ごとに色々な娘の部屋に行けってことですよね」

鹿島「ご理解が早くて助かります」

提督「内容はわかりましたけどやりませんよ?」

鹿島「ええっ?下は海防艦から上は戦艦まで、毎晩いろんな娘をとっかえひっかえできるのにですか?」

提督「その言い方やめてください。というよりその表現誰から聞いたんですか」

鹿島「秋ぐ 提督「はい、わかりました。あとでお仕置きですね」」

提督「大体どうしてこんな話になったんですか?」

鹿島「ああそれはですね、最近夜寒いじゃないですか」

提督「…この流れ知ってます。対馬とか扶桑とか、あと最近だと瑞穂も頼んできたような」

鹿島「ふふふ、つややかな毛並みにほんのりとした温かさ、寒い時の寝具として完璧です!」

提督「私は寝具じゃなくて猫なんですけど」

鹿島「まあもう決定しちゃってるので」

提督「あれ鎮守府の最高責任者って一体」

鹿島「ふふ、これから春まで頑張ってくださいね、提督!」

提督「はる、まで?」

鹿島「あ、もちろん鹿島と香取ねえの部屋にも来てもらいますから!」

提督「……そうですか」ゲンナリ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/10(木) 09:34:09.23 ID:fhER9xJQo
まだかや
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/10(日) 14:08:57.84 ID:Dsf8mnGf0
そろそろきてきて
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/03/02(土) 01:35:26.05 ID:CfXLjG37o
待ってる
86 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2019/05/17(金) 14:53:41.68 ID:+Nu7Ebzh0

<やくびょうがみ>

山城(ああ…やっと、やっとこの日が来たのね)

扶桑「山城?」

山城(あの扶桑姉さまを独占するあの猫と離れ、やっと)

扶桑「あの、山城?」

山城(やっと、扶桑姉さまと二人っきりでお出かけする日が!)

山城(まあ、といっても近所の公園程度が関の山なのがくやしいけれど)

扶桑「山城っ!!」

山城「っ、ああ!はい扶桑姉さま、なんでしょうか」

扶桑「もう山城ってば、とても暖かくて素敵な日なのはわかるけど、ぼーっとしちゃだめよ」

山城「ごめんなさい姉さま。山城、姉さまとお出かけするのがたのしくてつい」

扶桑「ふふふ、私もよ、山城」

山城(ああ、姉さまのお声、お姿、独り占めなんて!幸せ!)





山城「姉さま?山城、お弁当をつくってきたんです」

扶桑「あら本当?楽しみね。じゃあそのかばんって」

山城「はい、この中に」

扶桑「それじゃあ、いただこうかしら」

山城「ええ、お召し上がりください!」

山城(あ、違う違う、そこは姉さまにあーんって、あーんって!!!)

山城(ふふ、うふふふふふ)

扶桑「…あら」

山城(ふふふ、…はあっ!?」

87 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2019/05/17(金) 14:56:18.63 ID:+Nu7Ebzh0

提督「」スピ-


山城「なっ、な…」

扶桑「まあ、山城ってば提督もご一緒なら先にそういえば」

山城「なんで提督がここにいるんですか!!」

提督「ん、んー、くぁーー」ノビー

山城「え、ちょっと、お弁当は?私が朝早くに起きてつくったお弁当は!?」

提督「ふぁー…んー?」

山城「まさかっ」

提督「んー、あー、あれ?扶桑に山城?おはようございます、いい天気ですね。」

扶桑「はい、おはようございます。といっても、もうお昼ですよ」

提督「猫には関係ないです」クァー

扶桑「まあ、うふふふ」

山城「提督、あなた、食べたわね」

提督「えっ」

山城「わたしがせっかくつくった、ふそうねえさまのためだけにつくったおべんとうをたべたわね」

提督「なんのことやら、ひっ」

山城「いつもねえさまのおひざをどくせんしながらなおわたしからうばうつもりか」

扶桑「ね、ねえ山城?提督はそんなことをする方じゃ」

山城「ゆるさない」

提督「あ、ちょっと大淀に押しつ、頼んだ仕事ができてるころなので帰ります!」

山城「まて!まてこの疫猫神ぃ!!!」

扶桑「あっ、ねえ山城、山城!あら、このかばんよく見たら…」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 14:57:22.89 ID:VhRQpS+9o
おかえりなさい
89 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2019/05/17(金) 15:00:44.94 ID:+Nu7Ebzh0

大淀「時雨さん?どうされましたか、なんだか不安そうな顔」

時雨「え、ああ。これ、山城のランチバックなんだけど」

大淀「それをなぜ時雨さんが?」

時雨「山城、せっかく扶桑とでかけるってはりきってたのに、誰かのと間違っちゃったみたいで」

大淀「そういえば、五十鈴さんが海防艦の娘たちにお弁当作ったのに、肝心のランチバックがないと嘆いてましたが」

時雨「じゃあきっと、五十鈴さんのと間違えちゃったんだね」

大淀「んー、でもさすがに何も入ってないランチバックなら重さで」

時雨「それもそうだね、いくらなんでも…、大淀さん?」

大淀「…時雨さん、山城さんはどこにいくと?」

時雨「近所の自然公園っていってたね」

大淀「そうですか、ありがとうございます」

時雨「大淀さん、ずいぶんと険しい顔だけど、またかい?」

大淀「時雨さん」

時雨「ん、なにかな?」

大淀「もしこの艦隊に三味線が弾けるかたがいましたら、ぜひ私に連絡をください。最高級のものをお取り寄せできますから。では、私は用事ができましたので」

時雨「あ、ちょっと!!ねえ、公園に行くならこのランチバックも!…いっちゃった」



時雨(それにしても三味線って、いきなりどうしたんだろう)
90 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2019/05/17(金) 15:19:56.50 ID:+Nu7Ebzh0
〈そもそもの話〉

早霜(そういえば以前那、智さんと伊14さんとの)お酒の席で、提督は物の怪なのかもしれないと言いましたけど)
















早霜(よくよく考えれば、猫が人の言葉を話す、それだけでも十分物の怪の類といえるのでは?)









91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/17(金) 16:37:02.80 ID:VhRQpS+9o
喋る犬はCMにも出てるし、ま、多少はね?
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/18(土) 00:18:01.21 ID:xDQkF67A0
やったあ!更新だぁ!
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/20(月) 02:04:29.69 ID:mpiwtZpLo
おけえり
猫の皮使った三味てあるんやっけ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 20:09:01.13 ID:0HKkgYdnO
>>93
猫皮がデフォルトなのよ
廉価品だと合皮や犬皮使ってるけど、一流品は猫
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/28(火) 22:32:28.53 ID:pbNO9Q3H0
蛇もあるよね
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/05/30(木) 01:39:31.77 ID:0G4DDUd1O
>>95
蛇皮のやつは沖縄限定の派生種なんだ
97 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2019/06/01(土) 01:28:28.15 ID:kFPWJ4Zu0

〈本能に忠実に〉

大淀「提督、春季大型作戦が開始されましたね!」

提督「そうですねえ」

大淀「我が艦隊を大本営にアピールするチャンスです」

提督「んー、こんな僻地の艦隊、そもそも大本営が認知してるかも怪しいですけどねー」ノビー

大淀「もう!だからこそなのに!」

提督「ふぅ、大淀はどうしてそう功を焦るんですか」

大淀「だって普段の戦績ですら怪しいんですよ!ここできっちり稼いでおかないと、最悪、鎮守府解散なんてことも」

提督「だいじょうぶですよぉ、大本営はそんなことしません」

大淀「そんなことわからないじゃないですか」

提督「わかりますよ」

大淀「どうして!」

提督「私、猫ですから」

大淀「もー!こっちは大真面目なんですよ!」

提督(こっちも大真面目に答えてるんですけどね…)

大淀「せっかく寝る間も惜しんで作戦要綱作ったのに…」シュン

提督「あ…、えっと、まあその、なにも知らないうちに結論付けるのは早いですよね。大淀、作戦要綱を見せてください」

大淀「はい!こちらになります!」

提督「ふむふむ、えっ?」

大淀「どうかされました?」

提督「大淀、大淀!なにしてるんですか!早く前段作戦第一作戦海域に行きますよ!」

提督「緊急で作戦立案します。現状稼働できる艦娘、特に軽巡、駆逐艦のリストアップをお願いします!」

提督「港近くはおそらく潜水艦隊の包囲網も…、海防艦も必要ですね。対潜装備の配備状況はどうですか?」

大淀「えっ、ちょ、ちょっと!やる気になるのはうれしいですけど、いったいなぜ急に!?」

提督「なぜ?そんなの決まってます!皆の海の平和を守るのが私たちの使命ですからね!」

大淀「提督!!」













提督「けっして、けっして北海道近海の漁場を守りたいとか、そんなんじゃ!」

大淀「」ハァ…



98 : ◆l5NGQUYYtQ [sage saga]:2019/06/01(土) 01:43:26.81 ID:kFPWJ4Zu0
みなさんやけに三味線に詳しくてびっくりです
99 : ◆l5NGQUYYtQ [saga]:2019/06/01(土) 02:11:48.54 ID:kFPWJ4Zu0

〈姉バカ〉

五十鈴「提督、今回の作戦で一つ意見具申したいのだけど」

提督「なんですか?北海道を守るために必要であれば、遠慮なくなんでも言ってください」

五十鈴「そう?じゃあ単刀直入に言うけど、提督、あなたを作戦海域に連れ出したいの」

提督「はい、私が作戦海域に出ればいいんで、えっ?」

五十鈴「ええ、そういうことだから、よろしくね」

提督「ちょ、ちょっと待ってください。理由!理由がわかりません!」

五十鈴「海防艦の娘たちのお願いなのよ」

提督「要望の出どころを聞いてはいませんよ?」

五十鈴「ほら、時期的にも北海道ってまだまだ涼しいじゃない」

提督「いやです」

五十鈴「ちょっと、まだ話は終わってないわ」

提督「なんでみなさん暖を取るのに私をつかうんですか!」

五十鈴「だってちょうどいいから…」

提督「なにがちょうどいいんですか?ぜったい邪魔になりますよね」

五十鈴「それにほら、対馬とか、あの娘大人ぶってるけどまだまだ甘えただし、安心できる何かが必要なのよ」

提督「私、ぬいぐるみじゃないですよ」

五十鈴「何言ってるの?あたりまえじゃない?」

提督「なぜでしょう、話がかみ合いません」

五十鈴「提督は適当に艤装にでものってればいいから。あ、被弾しそうになったら海に捨てるから安心してね」

提督「これまでの話のどこに安心材料があるんですか?」

五十鈴「もぅ、つべこべ言わないの!提督、あなた海防艦の娘たちがかわいくないの?!それに、なんでもするって言ったじゃない!」

提督「なんでも言ってくださいとはいいました。しますとは一言も…」

五十鈴「まあ、そういうわけだから、よろしくお願いするわね。それじゃ」

提督「え、まって!私いいなんて言って…、えー」





100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/03(月) 10:16:03.24 ID:acWMAvwHo
海防艦は最高だぜ!
101 :sage saga :2019/06/26(水) 12:02:15.15 ID:HQ+HjTfR0
暫く見てなかったら更新されてた.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/24(木) 15:14:52.30 ID:ijuQZhXmO
更新待ってます!鰯漁が始まりますね!
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/27(日) 23:37:55.46 ID:kOo3csK+o
こりゃ猫の寿命が尽きたな
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/29(水) 13:32:28.11 ID:ECZyVIf+o
まつーわ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/17(日) 15:44:33.63 ID:qcEHSx0So
松輪
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