アイアンマン「この魔法の世界に鉄人を!」【このすば×アイアンマン】

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288 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/15(水) 00:33:49.64 ID:1qti0fwX0

トニー「いや、確かに良い作戦ではあるんだが・・・僕の知り合いにもこういう時作戦を立案する奴がいてな。彼が聞いたら顔をしかめそうだ」

めぐみん「カズマはいつも狡すっからくてえげつない作戦を立てますよ?そのうち慣れます」

ダクネス「安全に倒せるなら手段を問わないからな。この男は」

アクア「言ったって治らないわよ?」

ゆんゆん・ウィズ「・・・」

カズマ「お前ら好き放題言いやがって・・・!ほら!さっさと行くぞ!ドラゴンとの戦闘で大きな音も立てちまったしな、モンスターが寄って来る前に作戦を始めるぞ!ウィズ頼む!」

ウィズ「は、はい!・・・あの、ここって本当は危険なモンスターがたくさんいるはずなんですよ・・・あれだけ大きな騒ぎを立てて、敵感知にまだ反応がないですか?本来なら、もうすでに多くのモンスターがこっちに向かって来ててもおかしくはないはずですが・・・」

カズマ「・・・確かに、全くないな」
289 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/15(水) 00:34:59.21 ID:1qti0fwX0

めぐみん「考えられる理由としては二つですね。一つはたまたま運よくモンスターが居なかった。もう一つは、あらゆるモンスターが近付かないほどの強力な存在が近くにいるか・・・あの、これは気のせいだといいんですが・・・トニー、さっきのドラゴンと戦ってて何か気が付きませんでしたか?」

トニー「・・・?いや、特に何も気が付かなかったが」

めぐみん「さっきは言う暇がなかったんですが・・・車の中でドラゴンと目が合った時、心なしかドラゴンの目が焦っているかのような、何かを恐れているかのような目をしていたように感じていたんですよ」

ゆんゆん「・・・つまり、さっきのドラゴンは何かから逃げていたってこと・・・?だ、だとしたら---」



        ザッ…





「どこかで見た顔があるかと思えば・・・」


「「「「「「!!」」」」」


ロキ「三年ぶりか?スターク。世界は狭いな」

トニー「・・・やぁ、トナカイ君」
290 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/15(水) 00:38:18.33 ID:1qti0fwX0
今回はここまで。次回更新できそうな日が決まったら追って報告します!
実はMCUのやり取りのパロだけではなくて、このすばのパロや、同じく暁なつめ先生が書いている「戦闘員派遣します」のパロも入っています。気になったら探しててくださいね!
291 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/15(水) 00:39:55.82 ID:1qti0fwX0
オマケ 

>>284のイメージ

https://youtu.be/Z8bmA9WGyL4
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/15(水) 00:40:39.55 ID:tZDr1Fmf0
http://youtu.be/Z8bmA9WGyL4
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/15(水) 06:44:31.07 ID:2wQDoskPo

エアコンは快調と参考動画被り吹いた
294 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:45:46.51 ID:dPro6pw20

カズマ「な・・・なんで敵感知が・・・!」

ロキ「敵感知?ふっ、いいか小僧。お前達は私にとって虫ケラと変わらない。いちいち敵視するとでも?」

カズマ(こいつ!俺の大嫌いなタイプだ!)

ロキ「うん・・・?」チラッ

アクア「・・・?な、なに・・・?」

ロキ「ほぉ、水の精か。この世界でも変わった仲間を連れているようだな」

アクア「せ、精!?水の精じゃなくて水の女神なんですけど!!」

ロキ「信仰心の力が無ければ存在さえできない程度の存在が神を名乗るな。神の格が下がるだろ?」

アクア「きぃぃいいいーっ!!」ジタバタ
295 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:46:28.83 ID:dPro6pw20

ウィズ「アクア様!落ち着いてください!」

めぐみん「・・・もう爆裂魔法を撃ってもいいですか?正直、これ以上この男の罵倒を黙って聞いていられる自信がありません。大体、あの岩の上から私達を見下して登場なんて演出が気に食わないです。ああいうのは選ばれし紅魔族である私の役です」

カズマ「後半何言ってるか理解できなかったけどやっちまえ!」

ロキ「おっと、そんなことをしていいのか?お前たちがせっかく探しに来た人間共が塵になるぞ?」

  ゾロゾロ…

ダクネス「あれは・・・!誘拐された人たちか!?」

めぐみん(セシリーお姉さんもいる・・・!)

ダクネス「その人たちを離せ!それでも神を自称する男か!聞いてあきれる!人質を取って好き放題攻撃するのだとしても、私は決して屈しないぞ!」

カズマ「ここだけだとかっこいいんだけどなぁ・・・」

トニー「・・・いうな」
296 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:47:36.06 ID:dPro6pw20

ロキ「歯向かう前に話を聞け。私はこの世界を平和にしようとしているのだぞ?まず第一に私の圧倒的な」

セシリー「ハァハァ・・・ロキ様・・・!八頭身の美しい長身にその下すような視線はあまりにも似合いすぎです・・・そして、細いかと思いきや以外にも引き締まっていてがっしりとした体・・・美しさすら感じます・・・ハァハァ・・・」ペタペタ

ロキ「・・・まず第一に私の圧倒的な力を見せつ」

アクシズ教徒A「ロキ様・・・!あぁ、ロキ様・・・時折見せる不敵さと知性が合わさった笑みが大変うつくしゅうございます・・・私は男ですが、あなたのその知性あふれる表情の中に愛嬌も感じられる甘いマスクの虜です・・・ハァハァ・・・」ペタペタ

ロキ「触るな!なんなんだお前達は!私から離れろ!ぐっ・・・離れろと言っているだろ!」ブンッ

カズマ「・・・なぁ、あれ放っておいてもいいんじゃないか?」

めぐみん「私もそんな気がしてきました」

アクア「うわぁぁぁぁああん!カズマさぁぁぁぁぁああん!!私の可愛い信者たちが取られたぁぁぁあああ!!」ビェェ

カズマ「今はむしろ都合が良い。このまま放置で」

アクア「そんなの嫌よ!!取り返すの手伝って!!」
297 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:48:43.19 ID:dPro6pw20

ゆんゆん「でもおかしいね・・・あのアクシズ教徒が他の神を信仰しだすなんて・・・」

めぐみん「えぇ、アクシズ教徒は狂信的な信仰心を持っていると聞きますから、確かにおかしいです。というより、高レベルの冒険者たちまでもが跪いているのは一体どういうことなのでしょうか・・・まるで本当にロキを信仰しているかのようです・・・」

ウィズ(跪いている人たちから、本来持っているものとは違う魔力を感じる・・・まるで何かの魔法をかけられているかのような・・・これは・・・まさか・・・)

ウィズ「・・・使いましたね?禁呪とされている魔法を」

カズマ「禁呪?どういうことだ?ウィズ」

ウィズ「問答無用で対象の心を支配し、意のままに操る凶悪な服従の洗脳魔法。数百年前に封じられた禁呪です・・・私がリッチーになろうとしたときに名前だけ見た魔法ですが、まさかあれだけの規模で扱えるなんて・・・」

ロキ「この世界の禁呪程度、私からすれば初級魔法と何ら変わらない。実に私向けの、使い勝手がいい魔法なので使わせてもらってるよ」

ウィズ「せめて、戦いとは関係のない市民たちは解放してあげてください!彼らには何の罪もありません!」

ロキ「魔王軍幹部のお前が何故人間の味方をする?」

ウィズ「ど、どうして私の正体を・・・!?」

ロキ「自己紹介がまだだったな」
298 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:49:29.10 ID:dPro6pw20







ロキ「我が名はロキ。魔王軍幹部の一人にして悪戯の神」

トニー「・・・プッ」

ロキ「・・・何がおかしい?」

トニー「おい、聞いたか?ロキはこの世界を支配するなんて大層な野望掲げてるくせに魔王の下についているだとさ。しかも自分をイタズラの神だなんて名乗っているぞ!ひょっとして卑下してるのか?神様ジョークは分かりにくいな!」

ダクネス「おい、笑うなトニー・・・失礼だぞ・・・ププッ・・・!」プルプル…

カズマ「宴会芸の神よりしょうもない肩書だな・・・プッ」

ゆんゆん「や、やめましょうよ・・・かわいそうですよ・・・」

アクア「ちょっと!何怒らせるようなこと言ってるのよ!」

カズマ「どうしたアクア、いつもならお前も混じって相手を煽るだろうに」
299 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:50:13.83 ID:dPro6pw20

アクア「相手が相手でしょ!!格上の神を倒すときは下手に出て、高慢な態度を利用して隙を突くのよ!!」

めぐみん「アクアも既に取り返しのつかないこと言ってますよ?」

ロキ「・・・私が魔王軍に付いているのは、この洗脳魔法を教えることと引き換えに魔王軍に協力を頼まれたからだ。私から進んで魔王軍に下ったわけではない。この魔法の力を使って配下を増やし・・・そして魔王諸共この国を乗っ取る」

ロキ「この国の支配が終われば・・・大した武力を持たない他の国は抵抗もせず降伏するだろう・・・世界征服までもう目前だ」ニヤ…

カズマ「ウィズ、あんなこと言ってるぞ。今の内に魔王にチクって来いよ」

ウィズ「えっ!?た、たしかに・・・そうすべきなのでしょうか・・・」

ロキ「・・・お前はそんな嫌がらせ程度にしかならないことを良く実践する気になるな」

カズマ「うるせーな!イタズラの神に言われたってなんとも思わねーよ!!いいか、よく聞けよ!嫌がらせとはいえ、このことを魔王にバラされたら面倒なことになるのは確かだろ?だから、お前が誘拐した人間を半分解放しろ。そしたら黙っておいてやらないこともない」

ロキ「・・・」

カズマ「恨むなら自分を恨めよ?あんなふうに自分からドヤ顔で計画を明かすお前が悪いんだからなぁ!」

ロキ「そんな脅しが通用するとでも?ここでお前たちを殺せば何の問題もあるまい。わざわざ計画を語ったのもお前たちがここで死ぬからだ」

カズマ(やっぱりそう来たか・・・!)
300 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:51:06.03 ID:dPro6pw20

ロキ「それに、もう手遅れだ。手駒として連れてきた人間の中にはまるで役に立たない平民もいたんでね」

ロキ「そいつらは処分した」

カズマ「え、今なんて」

ロキ「処分したと言ったんだ。役に立たない人間など、置いて何の得がある?使えない平民は皆冒険者に殺させ---」






   「『カースド・クリスタルプリズン』」


       パ キ ィ ン ッ !


ロキ「ッ!?」バッ

   
    パキキ…


ロキ「・・・冒険者たちごと私を氷漬けにするつもりだったのか?」

ウィズ「いいえ?私の得意なこの魔法なら絶対にあなただけを凍らせて粉々に砕くことができる自信があったので・・・」

ロキ(なんだ・・・?急に様子が・・・?)
301 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:51:58.17 ID:dPro6pw20

ウィズ「魔王軍幹部になったんですよね?なら、魔王さんから私について何も聞かなかったんですか?」

ロキ「老いぼれの話を聞くのにはうんざりしててね」

ウィズ「あなたが戦闘に携わる物以外の殺傷をしなければ・・・私は敵対するつもりはありませんでした」

ウィズ「ですが・・・役に立たないから殺した・・・?それも、洗脳した冒険者を使って・・・?」

ウィズ「あなたは神と言う尊い存在でありながら、何故そうも人を踏みにじるのですか!?」

ロキ「私が神だからこそ、それが弱者の定めというものだ!!『インフェルノ』ッッッ!!」

       ゴ ゥ ッ !


カズマ「おいなんだありゃ!!!トニー!ロキって上級魔法使えんのか!?」

トニー「僕と同じだ!便利だと思ったからスキルを取った僕と同じで、あいつも使えると思ったからこの世界の魔法を取ったんだろうよ!」

ゆんゆん「あんなの見たことないですよ!上級魔法の威力じゃないです!あれほどの炎なんて・・・」
302 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:53:01.02 ID:dPro6pw20

めぐみん「カ、カズマ!どうしますか!?私の爆裂魔法ならあの炎も相殺できると思いますが・・・」

カズマ「お前は撃ったら動けなくなるだろ!まだダメだ!」

ダクネス「あれを受けたら・・・私はどうなってしまうのだ・・・?」

カズマ「炭になるわ!!畜生!まともな奴がいねぇ!ゆんゆん!ウィズ!ここはいったん撤退だ!テレポートを頼む!もう時間がない!!」

ウィズ「わかりました!ゆんゆんさん!準備は良いですか!?」

ゆんゆん「はいっ!」

アクア「っ!」バッ

カズマ「は!?おいアクア!なんで前出てんだ!!戻ってこい!」

アクア「嫌よ!自分の信者を救うこともできずに、ここで逃げ帰ったら次から私はどんな顔して信者の子達に会えって言うのよ!」

トニー「そんなワガママ言ってる場合じゃ無い!もう炎がすぐそこまで来てるんだぞ!」
303 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:57:14.67 ID:dPro6pw20

カズマ「アクアはトニーが抱えて飛んでくれ!俺たちはテレポートで飛---」

アクア「この世に在る我が眷属よ・・・!」ズズズ…

カズマ「---ぶ・・・?」

アクア「水の女神、アクアが命ず・・・!」

アクア「『セイクリッド・クリエイトウォーター』ッッッ!!!」


   ゴ バ ッ !
  バシャァァァアアッ!!


カズマ「うぉおおおおおおお!?」

ゆんゆん「凄い・・・!あの業火を真正面から止めてる・・・!」


  ズドドドドド…


アクア「うぉりゃぁぁぁああああっっっ!!」ググッ…

トニー「良いぞアクア!その調子だ!」

ロキ「水の精ごときが・・・!調子に乗るな!」

カズマ(うん・・・?今なら・・・)コソッ…
304 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:58:56.17 ID:dPro6pw20

アクア「さぁ、観念して私の信者たちを返してちょうだい!!」

ロキ「後でお前の目の前で殺してや・・・」

カズマ「『スティール』ッッッッ!!」パシッ



  「「「「「「えっ」」」」」



ロキの杖「」

カズマ「ふへへ・・・」ニヤッ

カズマ「いぇえええええええい!!馬鹿みたいに魔法を撃ってる間、潜伏でこっそり近付いてるとも知らずにめでたい奴だな!!なーにが神だ!ざまあみろ!!人間舐めてっからこんな目に合うんだよ!!所詮はイタズラの神だな!!ばぁあああああああああか!!!」ゲラゲラ

カズマ「今だアクア!杖が無ければ魔法の威力は半減だ!やっちまえ!!」


  「「「「「「「・・・」」」」」」」


カズマ「お、おい・・・どうしたんだよ、魔法のぶつけ合いまでやめちまって・・・」

ダクネス「・・・今のは無いぞ」

めぐみん「美味しいところを持っていくという考えは紅魔族の私にはわかります。ですがこれは・・・」

アクア「あんたね、さすがに今のは邪魔するべきじゃなかったと思うの」
305 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 22:59:31.74 ID:dPro6pw20

トニー「・・・いや、君はこれ以上ない位うまく隙を突いて敵の武器を奪ったんだ。よくやった。気にするな」

カズマ「なんだよお前ら!俺がせっかく勝機をみつけてやったってのに!もういい、ウィズ!この杖をぶっ壊してくれ!そのあとロキは数に物言わせてぶちのめそうぜ!」

ロキ「・・・」

めぐみん「杖を取られたと言うのになぜあの男は普通に立っているのでしょう・・・?」

トニー「・・・変だな。正面にいるロキから生体反応を感じない」

ダクネス「なに・・・?カズマ!何かおかしいぞ!こっちに戻ってこい!」

ウィズ「カズマさん!戻ってきてください!カズマさんが奪った杖はおそらく偽物です!」

カズマ「え」

  ドスッ…

カズマ「がっ・・・!?」ゴボッ…

めぐみん「カズマあああああああ!!」

ロキ「本気で私を出し抜けるとでも思ったのか?」グリッ…

カズマ「ぅ・・・」ボタボタ….

ロキ「哀れな男だな」ブンッ

  ドシャッ…

ゆんゆん「そんな・・・カズマさんが・・・!」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/18(土) 22:59:45.34 ID:yxbjghfi0
カズマのスティールはチート性能
307 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 23:00:37.69 ID:dPro6pw20

アクア「ロキが・・・二人・・・?」

ウィズ「・・・さっきまでロキさんが立っていたところからは何の生気も感じられず、カズマさんが持っている杖からはなんの魔力も感じられませんでした・・・おそらく幻影の類です・・・」

トニー「・・・」

ロキ「ほら、このゴミはお前らのだろう?返してやろう」ドカッ

   ズシャァッ…
    ゴロゴロ…

ダクネス「貴様・・・!大切な仲間を串刺しにした挙句足蹴にするなど・・・!絶対に貴様を殺してやる!!」

めぐみん「私にやらせてください。あの邪神気取りは爆裂魔法で塵にしないと気が済みません」

トニー「いや、駄目だ」

めぐみん「そんな!どうしてですか!?」

トニー「作戦は失敗し、カズマが殺された!一度撤退すべきだ!」

めぐみん「うぅ・・・!」

アクア「でも・・・!」

トニー「ゆんゆん!アクアとめぐみんとダクネス、そしてカズマの遺体を連れてアクセルにテレポートしてくれ」

ゆんゆん「は、はい!」

308 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 23:01:17.29 ID:dPro6pw20

トニー「ゆんゆんがテレポートするまでの時間は僕とウィズが稼ぐ」

ロキ「帰れると思っているのか?」ユラッ…

ウィズ「サポートします!『カースド・ライトニング』ッ!」ヴァチチッ…

       ズァッ!

ロキ「無駄だ!」パァンッ

ウィズ「『ライトニング・ストラ・・・」

ロキ「邪魔なアンデッドだ・・・!『クリムゾン・レーザー』ッ!」ドゥッ

ウィズ「!」

トニー「僕が打ち消す!」ヴァゥゥンッ

      バチィンッ

アクア「うぅぅ・・・何もできずに帰るなんて・・・!」

トニー「早く行け!」ヴァゥゥンッ
309 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 23:02:23.03 ID:dPro6pw20

ダクネス「だが・・・!」

トニー「行け!冷静じゃない頭で戦って、僕らまでやられたらカズマの死が無駄になる!良いから行け!」

ダクネス「・・・」

アクア「・・・必ず戻ってくるわよ」

めぐみん「・・・わかり・・・ました・・・!ゆんゆん、お願いします」ギリッ…

ゆんゆん「うん!トニーさん!ウィズさん!必ず戻ってきてください!『テレポート』ッ!」


       フッ…


トニー「よし、アクアたちは脱出に成功したな。ウィズ、僕が隙を作ってすぐ君の方へ飛ぶ。テレポートの用意をしておいてくれ」

ウィズ「準備します!気を付けてください!」

トニー「さて、真正面からのぶつかり合いと行こうか。トナカイ君」ドシュゥゥッ

ロキ「変わったのはスーツの見た目だけか?相変わらず身の程知らずな男だ!『ライト・オブ・セイバー』ッ!」ブォン
310 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 23:04:11.81 ID:dPro6pw20


トニー「なんてな」サッ
  
  ヴァゥゥンッ

ロキ「ぐっ・・・!」ズガンッ

トニー「本当に真正面から突っ込むと思ったか?」

ロキ「・・・ずいぶんと姑息な手だな。誰かの影響か?」

トニー「さぁな。ところで、これが何か分かるか?」スッ…

ロキ「・・・?なんだ?お前の新しいおもちゃか?」

トニー「その通り、僕の商品第一号の閃光弾だ」ポチッ

      カッ!

ロキ「ッ!」

トニー「気に入った?欲しいならウィズ魔道具店へどうぞ。ウィズ!今だ!」バシュゥゥッ

ウィズ「準備できています!行きますよ!」

ロキ「お前たちは・・・私の前に敗れる!必ずだ!」ダッ

トニー「そのセリフ前にも聞いた。次も僕らが勝つさ、カズマの仇は必ず取る。覚悟しろ、ロキ」

ウィズ「『テレポート』ッ!!」

311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/18(土) 23:06:52.08 ID:yxbjghfi0
全員分のスーツ作るしかないな
312 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/18(土) 23:07:52.93 ID:dPro6pw20
今回はここまでです。トニーはカズマが何度も蘇生できるのを知りません
そしてロキに超強化が・・・!次回は未定ですが、当行の目途が立ったら報告します


※このSSに出てくるヴォーミアはIWに出てくる舞台とは一切関係ありません。名前だけ使っただけです
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/18(土) 23:10:10.43 ID:uUnZfcZXo

杖を奪い取ったときの全員の反応が酷すぎて笑う
トニーですら引き気味とか
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/18(土) 23:28:02.93 ID:lqIM/NOP0

>>310の最初とか擬音だけで何やってるかいまいちわからない場面の解説求む…
315 : ◆Ua1M3q7gGI [sage saga]:2018/08/18(土) 23:42:08.66 ID:dPro6pw20
>>314

真正面から突っ込むと宣言をしておいて、側面に素早く回って攻撃しました
描写不足で申し訳ないです・・・次回から分かりやすいように工夫していきますね

台本形式だと戦闘描写は難しいですね・・・
他にもわかりにくい表現などがあった場合、どんどんご指摘ください
改善していきます
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/18(土) 23:52:51.22 ID:lqIM/NOP0
>>315
解説ありがとうございます!
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/19(日) 03:40:53.29 ID:E7xDhYk30
ロキに殺されたコールソンも生き返ったしな
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/21(火) 17:33:24.75 ID:HgTldE4R0
319 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/21(火) 19:54:00.76 ID:+j2AjjkS0
>>309 からの流れが個人的に気に入らなかった為、少し修正します
320 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/21(火) 19:55:43.46 ID:+j2AjjkS0

ダクネス「だが・・・!」

トニー「行け!冷静じゃない頭で戦って、僕らまでやられたらカズマの死が無駄になる!良いから行け!」

ダクネス「・・・」

アクア「・・・必ず戻ってくるわよ」

めぐみん「・・・わかり・・・ました・・・!ゆんゆん、お願いします」ギリッ…

ゆんゆん「うん!トニーさん!ウィズさん!必ず戻ってきてください!『テレポート』ッ!」

       フッ…

トニー「よし、アクアたちは脱出に成功したな。ウィズ、僕が隙を作ってすぐ君の方へ飛ぶ。テレポートの用意をしておいてくれ」

ウィズ「準備します!気を付けてください!」

トニー「あんたは相変わらず人を怒らせるのが得意なんだな。ロキ」キュィィィン…

ヴァゥゥンッ!

ロキ「お前こそ、変わったのはスーツの見た目だけか?」パァンッ
321 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/21(火) 19:59:15.17 ID:+j2AjjkS0

トニー「どうだろうな。あんたで試してみるよ」ジャキッ

ロキ「何度撃っても弾かれるだけだ」ス…

  パシュゥゥゥッ 
      ズガァァンッ
    

ロキ「・・・?なんだ?地面など撃って・・・こんな爆煙を起こした程度で目くらましになるとでも?」

    シュゥゥ…

ロキ「・・・」

  キュィィ…

ロキ「丸わかりだ!!『ライト・オブ・セイバー』ッッッ!!」ブォンッ

     ズバンッ…
      ドサッ…

ロキ(手ごたえありだ)ニヤ…
322 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/21(火) 20:00:01.84 ID:+j2AjjkS0

Mk45「」ガランッ… ヴァチチッ…
  
ロキ「・・・!」

ロキ(空だと・・・!?)

トニー「ウィズ、面白いものが見れたな!僕を切ったと勘違いして舞い上がってるロキだ!ちゃんと撮ったか?フライデー」

フライデー『はい。ちょうどいいタイミングで煙が晴れたので綺麗に撮れています』

ウィズ「悪党相手とは言え、こういう嫌がらせはどうなのでしょう・・・」

ロキ「・・・らしくない搦め手だな。誰かの影響か?」

トニー「さぁな。だが、イタズラの神相手にこんな付け焼刃の搦め手が効くと分かってよかったよ。ウィズ、頼む」

ロキ「小賢しい・・・!お前たちは私の前に、必ず敗れる!」

トニー「そのセリフは前にも聞いた。次も僕らが勝つ、そしてカズマの仇は必ず取る。覚悟しろ、ロキ」

ロキ「『エナジー・イグニ・・・」

ウィズ「『テレポート』ッ!」

     フッ…

323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/21(火) 20:02:22.49 ID:HgTldE4R0
マーク45が一撃で破壊されただと
324 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/21(火) 20:02:26.24 ID:+j2AjjkS0
修正はこれで終わりです
続きはおそらく今週末か開け頃になると思います
325 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:20:40.13 ID:BCiv1cx+0
......
....
..
.


カズマの屋敷



トニー・ウィズ「・・・」ガチャッ…

ゆんゆん「トニーさん!ウィズさん!無事だったんですね!」

トニー「なんとかな・・・スーツが真っ二つにされたが・・・」

ウィズ「申し訳ありません・・・逃げ帰るだけで精いっぱいでした・・・なんて情けない・・・」

ゆんゆん「き、気にしないでください!あれは仕方なかったことだと思います・・・」

トニー「なぁ、ゆんゆん・・・アクアはどこだ?」

ゆんゆん「アクアさんなら・・・カズマさんの部屋に・・・」
326 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:22:12.91 ID:BCiv1cx+0

トニー「・・・ったく、バカな男だ、勝手に突っ走ってあんな間抜けな・・・」

ダクネス「っ!トニー!」

めぐみん「・・・おい、死んだ仲間を馬鹿にすると言うのなら私にも考えがある」

トニー「あれはあまりにも無茶だった!作戦を話してくれさえすればいくらでもフォローのしようがあったはずだ!」

ダクネス「どうしようもならない時だってある!失敗したことを責めるのはやめろ!」

ウィズ「トニーさんもダクネスさんも落ち着いてください・・・!」オロオロ…

ゆんゆん「めぐみんも!そんな目を赤くしないで!」

めぐみん「・・・」フイッ…

ダクネス「・・・そうだな。すまない、熱くなりすぎた。私は今回何もできなかった・・・前日にカズマが背中を押してくれたと言うのに・・・」

めぐみん「私も・・・今回は何もしていないので、発言は控える事にします・・・まぁ、次こそは私とカズマであの似非邪神を粉砕してみせますよ」
327 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:24:08.49 ID:BCiv1cx+0

トニー「君はまだしも、カズマ?一体何を・・・」


  ガチャッ…


カズマ「今回は死ぬほど恥ずかしい死に方したなぁ・・・ハァ・・・」

アクア「実際死んだじゃない」

トニー「!?!?!?!?」ガタタッ…

アクア「・・・?どうしたのトニー?鳩が爆裂魔法を食らったような顔をして」

カズマ「えっ・・・何この反応。なんでこんな・・・あっ、俺がリザレクションで何度でも蘇れるってこと知らない・・・?」

トニー「なんで生きてる!?心臓を貫かれたハズだろ!?」

カズマ「トニー、お前は本でこの世界の魔法について勉強したんじゃなかったのか?」

トニー「リザレクションは知っている!だが、あんたは転生者として一度生き返っているだろ!?なんでまた・・・」

カズマ「俺は何度でも生き返らせてもらえるんだよ。いや、本当は駄目なんだけどさ・・・」

アクア「あんたが今ここに立っていられるのは、私のおかげってことを忘れない事ね!カズマ!」

カズマ「いや、お前じゃなくてチート武器を貰っていたらそもそも死ぬことは無かったと思うんだけど?」

トニー「・・・」ハァ...
328 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:25:22.50 ID:BCiv1cx+0

カズマ「なんだよ、死んだと思った俺が生きててガッカリなのか?」

トニー「喜んでやれなくて悪かったな。僕の世界じゃ、心臓を貫かれて死んだ後に生き返る奴なんていなかったもんでね。あまりの展開に驚いていただけだ」

ウィズ「本当は喜んでるはずですよ?さっきはロキさんに対してものすごく怒っていたんですから」

トニー「・・・何も言うな」

ウィズ「“カズマの仇は絶対に取る、覚悟しろ”って。あの時のトニーさんの目は本当に凄かったですよ?」

トニー「・・・話聞いてたか?」

アクア「おっさんのツンデレなんて需要ないわよ?」

カズマ「えっ?俺知らないうちにおっさんとフラグを立ててたの?・・・トニー、俺はノーマルなんだ。お前の気持ちには答えられない。ごめんな」

トニー「なんでそうなるんだ!僕にはペッパーがいるって言ってるだろ!勝手に誤解して勝手に振るな!」
329 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:28:18.52 ID:BCiv1cx+0
>>328

心臓を貫かれて死んだ後に〜

実は心臓を貫かれた後に蘇生された人間はMCUにいる。しかも、その人物はトニーを含めたアベンジャーズと接点のある人物
というか、死んだ後に蘇生された人間はMCUには結構いたりする
330 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:29:14.91 ID:BCiv1cx+0

トニー「はぁ・・・ここに来てからため息ばかりついてるな・・・」

めぐみん「それより、今はロキです。あの男の計画とコロナタイトがどう関係しているのかは分かりませんが、もし見つけてしまったのなら今すぐにでも手を打たねばなりません」

アクア「あ、それなんだけどね・・・」ゴソゴソ…

アクア「じゃん!これ、なんだと思う?」

ウィズ「赤々と燃えているその鉱石は・・・まさか・・・!」

アクア「そう!コロナタイトよ!」

めぐみん「一体どこでそれを・・・?」

アクア「なんかよくわからないんだけど、カズマの体の修復をしてる時にこれがカズマの手に握られていたのを見つけたの。にしても危なかったわねカズマ、もしコロナタイトがこの透明な容器に入っていなければ、機動要塞デストロイヤーの中に入った時みたいに手の皮が張り付いて・・・」

カズマ「やめろやめろ聞きたくない聞きたくない!!」

ゆんゆん「でもなんでコロナタイトが・・・?」
331 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:30:34.36 ID:BCiv1cx+0

カズマ「ロキの杖をスティールしようとしたとき、杖は取れなかったけど・・・代わりにとっちまったみたいでさ・・・どうしよう、コレ」

めぐみん「ひとまずよかったじゃないですか。ロキの計画の邪魔をすることが出来たのですから」

カズマ「いやいや・・・何が目的であれ、これってロキが探してたものなんだろ?もし盗られたことに気が付いたら、この街に取り返しに来るんじゃないかと思ってさ」

トニー「よし、僕のラボで預かろう。それでいいよな?」

ダクネス「それがいい。この街を火の海にするわけにはいかない」


     コンコン…


ダクネス「・・・このタイミングで来客?」チャキッ…

カズマ「まさか、もう取り返しに来たのか・・・?」
332 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:31:19.39 ID:BCiv1cx+0

ゆんゆん「凄い魔力も感じますよ・・・!警戒しましょう・・・!」ジリッ…

アクア「っ・・・」ジリッ…

ダクネス「全員下がって戦う準備をしろ。私が確認する!」スタスタ…


     バンッ!


ダクネス「何者だ!」ジャキッ!








クリス「ひっ・・・!ダ、ダクネス!あたしだよ!あたし!!」ビクッ…

ダクネス「なんだ、クリスだったか」ホッ…

クリス「もう!いきなり親友に剣を向けられるなんてびっくりだよ!」プンスカ

ダクネス「はは・・・す、すまないクリス・・・うん?持ってきているそれはなんだ・・・?」

クリス「これ?これはね・・・すべて神器だよ」

ダクネス「なっ・・・!?い、いったん家に入れ!」
333 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:33:03.52 ID:BCiv1cx+0
......
....
..
.


アクア「はい、クリス。お茶入れてきてあげたわよ」カチャッ…

クリス「あ、ありがとうアクアさん・・・」

クリス(お湯だ・・・)

めぐみん「巨大な魔力を扉越しに感じると思ったら神器でしたか。それも二つも・・・一体なぜそんなものをクリスが・・・?」

クリス「話せば長くなっちゃうんだけど・・・みんな知っての通り、あたしは敬虔なエリス教徒でね。ある日、エリス様からのお告げがあったんだ。“行方の知らない神器を悪用されると大変なる”って。それを聞いて私は・・・」

   ペラペラ…

カズマ(トニーと言い、上手い具合に自分の境遇を隠しつつ理由付けをするもんだなぁ・・・)
334 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:33:45.07 ID:BCiv1cx+0

クリス「そんなわけで、私はいくらか神器を回収してるからキミ達がロキと戦いやすいように持って来たって訳さ!」

めぐみん「・・・?何故クリスがロキの事を知っているんですか?」

クリス「えっ?・・・あぁっ!そ、それはね?ほら、あたしって盗賊だから情報がすぐに入ってくるんだよね!お、驚いた?」ハハ…

めぐみん「いくら何でも早すぎませんか?私たちがついさっき会ったばかりだと言うのに」

クリス「っ!?そそそ・・・それは・・・」

カズマ(エリス様は意外とアホなところがあるんだろうか・・・?)

クリス「ほ、ほら、魔王軍幹部に新入りが入ったって情報を聞いてね!ちょうどキミたちが旅立った頃に名前だとか情報が入ってきたのさ!」

めぐみん「そうでしたか・・・」

クリス「そ、それよりさ・・・なんだか初めて見る顔がいるね?もう一人の紅魔族の子はギルドで良く一人で遊んでいるから知ってるけど・・・」

ウィズ「私ですか?はじめまして!私はウィズと申します。この街で魔道具店の店長をやらせてもらっています。よろしくお願いしますね?」ニコッ
335 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:35:22.50 ID:BCiv1cx+0

クリス「こちらこそ、よろしく頼むよ!・・・ところで、顔が真っ白だけど大丈夫かい?なんだかまるで・・・」

クリス「・・・アンデッドみたいだよ?」

ウィズ「!?」ビクッ

クリス「・・・?どうしたの・・・?」

ウィズ「えーっと・・・その・・・」ダラダラ…

カズマ「おっと!これはだなクリス!ウィズのお店は客が全く来なくて年中赤字だからウィズは食べるものが無くて栄養失調気味なんだよ!なっ?ウィズ!」

ウィズ「は、はい!そうなんです!そ・・・そうなんです・・・」シュン…

クリス「た、大変だね・・・今度何か買いに行くよ・・・」ポリポリ…
336 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:36:19.52 ID:BCiv1cx+0

クリス「あっ!エリス教徒の人たちが恵まれない人たちの為に炊き出しとかやってるから貰ったらどう?」

ウィズ「えぇ!?いやいやとんでもないです!!」ブンブン

カズマ(エリス教の炊き出しに並ぶアンデッドか・・・最悪の光景だな・・・とりあえず、クリスがウィズの正体を知ったら絶対に駄目だ・・・ここはトニーにでも話を振って・・・)

カズマ「・・・トニー?何してるんだ?それにアクアも。クリスの話を聞いてなかったのか?」

アクア「クリスの持って来た神器が気になってちょっと見てたのよ。それで、話?なんかしてたの?」

クリス「いや・・・何でもないよ・・・で、トニーは一体何をしているの?」

トニー「・・・改良の余地ありだな」

クリス「えっ・・・?一体何を言ってるの?」
337 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:40:44.88 ID:BCiv1cx+0

トニー「この神器二つを僕なりに改良してあげよう」

クリス「駄目だよそんなことしたら!?神器なんだから下手にいじると罰が当たるよ!?」

トニー「よーく観察してみたが・・・ところどころ改良できそうな点がいくらか見つかってね。安心しろよ、ちゃんと改良するから」

クリス「い、いやいや・・・そういうことじゃなくって・・・!」

トニー「素材は凄く良い。少し時間をくれれば、かなりいい武器が作れる筈だ」ウキウキ

クリス「待って!?ねぇ、本当に待って!?神器ってのは神々が作ったとても神聖なもので・・・」

トニー「さて諸君!僕のラボに集合だ!分娩室に招待しよう!」

クリス「お願いだから待ってぇぇぇぇえええ!!!」
338 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/08/28(火) 21:41:45.44 ID:BCiv1cx+0
今回はここまで。次回、トニー・スタークの楽しい実験教室
お楽しみに!
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/28(火) 21:52:05.08 ID:0/s74fT5o

伝説のアイテムが最新のテクノロジーと融合してラスボスを倒すための武器になるのは王道だから仕方ないね
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/29(水) 00:17:25.18 ID:Rbh+ueZZO
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/29(水) 17:36:59.28 ID:tz1FvGas0
科学と魔法のハイブリッドとか最強だな
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/08/30(木) 17:59:30.96 ID:7+fIhz3l0
コロナタイトをリアクターの代わりにするつもりか
343 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:42:22.62 ID:4e/hKFMI0
......
....
..
.



トニーのラボ


めぐみん「神器を改造してそれ以上のアイテムを作る・・・?本気ですか?」

トニー「冗談に聞こえるか?」

めぐみん「・・・本気ですね。本気で冗談みたいなことをやるつもりですか」

トニー「でも君だってなんだかんだワクワクす」

めぐみん「勿論ですとも!一体何を作るつもりなんですか!?カッコイイものですよね!?」ズズィッ

トニー「・・・そう来てくれると思った」

ゆんゆん「神器をいじくりまわそうなんて考える人初めて見たかも・・・」

ウィズ「そもそも加工すること自体可能なのでしょうか・・・?」

344 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:43:23.26 ID:4e/hKFMI0

トニー「元の形が完全になくなるほど変える気はないさ。それじゃぁ、いってみようか!」

クリス「それあたしの決めセリフなのにーっ!」

トニー「そうムスッとした顔をするな。この神器二つの説明を頼むよ」

クリス「はぁ・・・色々と言いたいことがあるけど・・・説明するね」


    スチャッ…


クリス「まずはこの弓。名は“魔弓レゴラス”」

トニー「・・・この神器を作った奴は誰なんだ?絶対ロード・オブ・ザ・リング・・・」

クリス「話を続けるね。この弓は、“放った矢が絶対に当たり、どんなものも撃ち貫く”っていう神器だったよ」

ダクネス「すごいな・・・ん?“だった”?」

クリス「神器は本来の持ち主でないと力を最大限発揮できないって話は知っているかな?」

めぐみん「確か、カズマがあの魔剣使いから魔剣を奪った時もただの剣にしかならないとアクアに言われていましたよね」

345 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:44:19.92 ID:4e/hKFMI0

クリス「そう。この神器も例に漏れず力は制限されてしまっているよ」

ダクネス「具体的には?」

クリス「そうだね・・・絶対に当たるって力は無くなって・・・“強力な貫通力を持った弓”・・・ってところかな」

トニー「・・・微妙じゃないか?当てられないなら意味が無いんだろ?」

めぐみん「そうでもないでしょう。使う人によっては非常に強力になりえるのではないですか?例えば・・・運が極端に高く、それに伴って矢の命中率も高いような男が使えば・・・」チラッ…

カズマ「・・・ふっ」キリッ…

クリス「うん、この弓はカズマ君にあげる。最初からその予定だったんだ」

カズマ「よっしゃぁ!マトモな神器を扱える日がとうとう来るなんてな!」

アクア「ねぇ、その言い方だと私が役立たずな神器だって聞こえるんですけど」

カズマ「そう言ってるんですけど」

アクア「・・・」ブチッ


  ギャーギャー
346 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:45:14.69 ID:4e/hKFMI0

トニー「おい、僕のラボで暴れるな」

クリス「それで・・・もうひとつなんだけど・・・これはダクネスに渡そうと思ってね」

ダクネス「なぁ、これ・・・」

クリス「・・・見ての通り、これは盾だよ。名は“聖盾ヴィヴラニオン”」

トニー「聞いて良いか?本当にこの神器を作った奴は誰なんだ?さっきからピンポイントで・・・」

クリス「話を続けるね。この盾は、元々は“どんな攻撃も自動で防ぎ、絶対に破壊されない”っていう力を持っていたよ」

めぐみん「それで、今はどんな力を持っているんですか?」

クリス「自動で攻撃を防ぐ力は使えないけど、頑丈さはかなりのものだと思うよ」

ダクネス「なぁ・・・クリス・・・」
347 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:46:28.43 ID:4e/hKFMI0

クリス「言いたいことは分かるよ・・・でも、凄い力をもった神器だから・・・」

ダクネス「・・・そうだな・・・アクシズ教徒のシンボルさえ彫られていなければ・・・すごくいい神器なんだろうな」

アクア「これの元の持ち主についてとても気になるわ!どんな人だったの?」

クリス「えっと・・・自由を愛するクルセイダーだったみたいだね・・・」

アクア「ふふ・・・自由を尊ぶアクシズ教に魅せられたって訳ね!」

カズマ「どっちかっていうと洗脳されたってほうが近いんじゃね?」

トニー「破壊できない盾を持った自由を尊ぶクルセイダーか・・・なんだか既視感を感じるな・・・」

クリス「ダクネスにはこの盾を装備してもらおうかと思ってるんだけど・・・どう?」

ダクネス「エリス教のクルセイダーの私に、アクシズ教のシンボルが彫られた盾を背負えというのか!?」

クリス「ごめん!こんなの本当にどうかしてるよね!でも、この盾の力は絶対に必要になると思うんだ!」

カズマ(エリス教の御神体が自分の敬虔な信者にアクシズ教のシンボルが彫られた装備を渡す光景か・・・駄目だ・・・笑っちゃ駄目だ・・・)プルプル…

トニー「ぷっ・・・くくくっ・・・・」プルプル…
348 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:46:57.78 ID:4e/hKFMI0

アクア「いいじゃない!これを機に二人共アクシズ教に改宗しちゃいなさいな!」

ダクネス・クリス「「しない!」」

ダクネス「だ、第一私はクルセイダーだぞ!剣で戦う職だ!盾の神器なんて・・・!」

カズマ「でもお前剣あたらないじゃん」

ダクネス「んんっ・・・/// い、いや・・・でも・・・」

トニー「いいか、ダクネス。僕の話を聞け、必ずこの盾を装備したくなると約束しよう」

ダクネス「へ・・・?」

トニー「まず、君が剣のスキルを取らない理由はなんだった?」
349 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:48:08.60 ID:4e/hKFMI0

ダクネス「も、もちろん、剣を振るうが当たらず、力及ばずに圧倒されてしまうのが気持ちいいからだ!!」

トニー「・・・だよな?そこで考えてみよう、君はこの盾を持ち、敵の前で構える」

ダクネス「うむ・・・」

トニー「当然敵は攻撃するわけだ。盾で身を守る君を、盾を打ち破って蹂躙するために」

ダクネス「・・・ッ」ゴクリ…

トニー「君は盾を構え続け、ひたすら耐える。だが・・・やがては崩され、そのまま敵に・・・」

ダクネス「そ、そんな素晴らしいプレイが・・・!盲点だった!ありがとうトニー!」

トニー「だろ?お役に立てて良かったよ」
350 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:49:01.50 ID:4e/hKFMI0

カズマ「トニーも段々こいつらの扱い方ってのがわかって来たな」

トニー「わかりたくなかったけどな」

クリス「・・・で、どう改造するつもりなんだい?」

トニー「まず盾は二つに切り分ける」

クリス「切り分ける!?さ、さすがにそれは駄目だよ!」

アクア「そうよ!アクシズ教のシンボルが彫られているのにそれを切るなんてバチを当ててやるからね!」

トニー「まぁ、落ち着け。ダクネスは攻撃が当てられない。それは皆知ってるだろ?だが、素手での戦いは例外だ。ダクネスが、ギルドで煽ってきた冒険者を素手で捕まえて締め上げるところを僕は見て考えた」

トニー「・・・“この女、剣を持つんじゃなくて腕にはめた方が強いんじゃないか・・・?”ってね」
351 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:49:44.62 ID:4e/hKFMI0

カズマ「・・・天才か?」

トニー「だろ?で、普段は盾だが、二つに割ることでガントレット型の武器に、またくっつけたら盾に戻るっていう新しい武器を作る予定だ」

めぐみん「面白そうですね・・・!」

アクア「でも真っ二つにするのは・・・いや、結局戻るからいいのかしら・・・?」

クリス「うーん・・・」ポリポリ…

トニー「そのまま使うよりきっと良くなるって僕が保証するよ」

クリス「う、うん・・・それじゃぁ任せるよ」

アクア「アクシズ教団のシンボルは消さないでよね?それだけは約束してよ?」
352 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:51:23.96 ID:4e/hKFMI0

トニー「はいはい。それじゃ早速・・・」

    ピピピ…

フライデー『ボス、コロナタイトの分析が完了しました』

トニー「結果は?」

フライデー『破壊可能です』

ウィズ「壊しちゃうんですか!?きわめて貴重な代物なのですが・・・」

トニー「まだだ。どんな力を秘めているのか徹底的に解析してから決める」

めぐみん「私は使うべきだと思いますよ。だって、燃えるじゃないですか!強力なエネルギーを秘めたアイテムを使うことによって邪神を打ち砕くなんて!」

ゆんゆん「え、えぇ・・・ロキの計画が良くわからないけど・・・コロナタイトが使われちゃったら何が起こるかわからないでしょ・・・?あぶなくない・・・?」

めぐみん「これだから変わり者のゆんゆんは・・・だからボッチなのですよ」

ゆんゆん「な、なによ!!」
353 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:52:03.70 ID:4e/hKFMI0

フライデー『あの・・・』

トニー「静かにしろ。今フライデーが何かを言おうとしている」

フライデー『構造分析と成分解析の結果、興味深いデータを発見しました。きっと気に入ると思います』

トニー「なに?」

フライデー『コロナタイトは、アークリアクターに大変酷似した性質を持っていました。つまり・・・』









フライデー『スーツにコロナタイトを取り付け、エネルギー源として使用することが可能です』

トニー「・・・面白い」
354 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 21:56:39.19 ID:4e/hKFMI0
短いですが今回はここまで。開発まで一気に行く予定が・・・
あんな巨大な機動要塞デストロイヤーを長い間動かし続けられるコロナタイトはひょっとしたらアークリアクターより凄い力を持っているかもしれません
355 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 22:00:00.16 ID:4e/hKFMI0
オマケ

>>351で言っていたダクネスの新武器のイメージ図

https://imgur.com/a/PiTz2rG
356 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 22:02:36.48 ID:4e/hKFMI0
オマケ2

>>347

破壊できない盾を持った自由を尊ぶ〜

キャプテン・アメリカのこと。ヒーローと言えば彼、彼と言えばヒーロー

本名 スティーブ・ロジャース

性格 高潔。並々ならぬ正義感と愛国心、なんど負けても立ち上がる強い意志を持つ。

第二次世界大戦中に超人兵士計画(スーパーソルジャー計画)に志願、その正義の心を認められ見事合格。特殊な血清を打たれ超人的肉体を手に入れる。
とある事件でアメリカを守るために自ら爆弾を積んだ飛行機ごと北極海に墜落。死亡したかに思えてたが、70年間氷漬けにされなんとか生存していた為、S.H.I.E.L.Dという組織に助けられ、現代に復活。再びアメリカ国民のため戦う事となる。
破壊不可のシールドを持って戦う。クソかっこいい。
キャプテンアメリカ 映画予告
https://m.youtube.com/watch?v=0vjSfPIev1g
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 22:17:18.63 ID:63nUDDx+o

……え、ちょっと待ってまさかキャップが来てたの?え?
358 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/09/02(日) 22:53:25.93 ID:4e/hKFMI0
>>357

>>356はトニーの言う既視感とはキャプテン・アメリカの事であることと、キャプテンアメリカとは何であるかの説明になっています。分かり辛いですねこれ・・・抜粋した文章を最後まで載せるべきでした。すいません

359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/03(月) 00:32:53.80 ID:WdFAPHni0
攻撃が当たるダクネスとかやばい
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/09/03(月) 00:51:42.39 ID:WdFAPHni0
俺はこれだと思った
http://www.youtube.com/watch?v=0FfE-zMOhuM
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/03(月) 10:56:51.63 ID:jBUdOAUWO
ストライクウィッチーズのスレは落ちたか
362 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:34:33.21 ID:qPAdyUI40

めぐみん「これは、トニーの国の“カガク”の技術と私たちの国の魔術の融合ということですね!!ふわぁーっ!燃えてきましたよ!紅魔族の琴線にビンビン来る実験です!」

トニー「僕もだ。歴史に残る実験になるだろうな」

ダクネス「実験するのは良いが、ロキはどうするのだ?野放しにしておくつもりか?」

トニー「大丈夫だ。ロキの位置は完全に把握出来ている」

ダクネス「・・・一体どうやって?」

トニー「トニー・スタークだからだ」

ダクネス「真面目に答えろ!」

トニー「行動に完全な偶然は無い。確率論を十分に把握し、心理の徹底的な理解、そして性格と合わせて計算すると変数を絞れる」
363 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:35:50.20 ID:qPAdyUI40
ダクネス「な・・・なに?何を言っている?」

トニー「僕も無数にあると想える変数を実現可能ないくつかに絞れる手法を58通知っている」

ダクネス「えぇっと・・・真面目に答えろと言っておいてすまないが・・・その・・・もう少しわかりやすく・・・」

アクア「?・・・??・・・???」

カズマ「すごく難しいと思うけど、アクアにもわかるように言ってくれ」

トニー「ロキに追跡装置を取り付けた」

アクア「なぁるほど!追跡装置ね!トニーったらやるじゃない!」
364 : ◆G7gAhUxDx. [sage]:2018/10/20(土) 22:40:46.32 ID:qPAdyUI40
めぐみん「おや?クリスは知っているのですか?」

クリス「あっ・・・えっと・・・あたしも知らないから、教えてくれると助かるかな?」

トニー「まぁ、簡単に言うと敵の位置が分かる道具だ」ピッ

    ヴンッ...

めぐみん「この画面内で映っている赤い点がロキですか?」

トニー「そういうこと。そして、これをマップ内に落とし込めば・・・」


   ピッ… ピッ…


トニー「ほら・・・おっと、まだヴォーミアでピクニックしてるみたいだ」

アクア「・・・なーんか、トニーが来てから便利になったのは良いけど・・・色々とオーバーすぎないかしら?」
365 : ◆Ua1M3q7gGI :2018/10/20(土) 22:42:33.76 ID:qPAdyUI40

トニー「僕が付けた追跡装置は盗聴器としての役割も持っている。あ、盗聴器って言うのは、遠く離れたところにいる相手の会話を盗み聞きできる道具だ。悪用厳禁」

ウィズ「いつの間に付けたんですか・・・?」

トニー「僕のスーツが破壊される寸前に、発信機を射出してロキにくっつけた。当分気が付かないはずだ」

ウィズ「なるほど、煙を上げたのは時間稼ぎだけじゃなくて、そういう意図もあったんですね!」

カズマ「トニー・・・それさ・・・」

トニー「あげないからな?思春期少年のおもちゃには過ぎた代物だ」

カズマ「ま、まま、まだ何も言ってねーだろ!ちょっとギルドの酒場にくっつけて俺の陰口を言う奴とか見つけ出してやろうかと・・・」

ダクネス「全く、この男は・・・」
366 : ◆G7gAhUxDx. [sage]:2018/10/20(土) 22:43:06.40 ID:qPAdyUI40

クリス「それで、その盗聴器でロキから何か聞けたの?」

フライデー『録音された音声があります。再生しますか?』

トニー「いつ頃録音したやつだ?」

フライデー『ボスとウィズ様がテレポートで撤退した直後の会話です。録音された会話内容からして、すぐさまコロナタイトを奪い返しに来る気は無いようです』

トニー「会話内容を再生しろ」

フライデー『了解しました。再生します』


    ザザァー…
367 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:44:57.07 ID:qPAdyUI40

冒険者A『ロキ様、いかがなさいました?』

ロキ『コロナタイトを盗まれた。あの小僧だ・・・!』

冒険者A『追いますか?』

ロキ『放っておけ、たった一つかすめ取られただけだ。それも、ただの小粒をな・・・計画に大きな支障は出ない』

冒険者A『それでは・・・』

ロキ『掘り続けろ。計画を実行に移すにはまだ量が足りん』

冒険者A『はい。了解しました』

ロキ『それと・・・警備をさらに厳重にしろ。二度と邪魔をさせるな』

冒険者A『はい。了解しました』

    プツッ…
368 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:45:46.03 ID:qPAdyUI40

フライデー『以上です』

カズマ「おい・・・これってまさか・・・」

クリス「ロキはコロナタイトを複数所持しているようだね。小石程度の大きさでも相当な力を秘めているはずだけど・・・一体何が目的なんだろう・・・」

トニー「何であれ、まだ猶予があるって事だ。急いで取り掛かるぞ」

めぐみん「そうですね。私もEXPを溜めて備えようと思います」

トニー「へぇ、この国でも経験値をExperience pointの略語で読んだりするのか」

めぐみん「えくすぺ・・・なんですかそれは?私が言っているのはExplosion Pointの事ですよ?」

トニー「・・・国によって元の言葉が違うんだな」

めぐみん「まあ私の造語ですが」

トニー「・・・」
369 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:47:37.28 ID:qPAdyUI40

めぐみん「単に、爆裂魔法のスキルポイントと言うのが長ったらしかったので略し・・・あっ、あっ、やめてください!眼帯を引っ張らないでください!」

カズマ「トニー、いちいち突っ込んでたら身が持たないぞ」

トニー「たまに君の要領の良さが羨ましくなる」

アクア「それで、これから一体どうするの?信者が捕らえられているっていうのに、待機なんて無理なんですけど」

トニー「良いかアクア、よく聞け」

アクア「?」

トニー「その気持ちは結構だが、気持ちだけじゃ人は救えない。試しに、君が今からロキの元へ行って全員を救えるヴィジョンが浮かぶか?」

アクア「それは・・・」タジッ…

トニー「浮かばないだろ?君が信者の事となると勇猛果敢なことは分かった。だが、ロクな作戦も立てずに突っ込んで君が殺されたら・・・残った信者はどうしていくんだ?」

アクア「・・・」
370 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:48:59.82 ID:qPAdyUI40
トニー「だから、備えられるだけの準備をして奴に挑むんだ。こっちだってただ黙って待つわけじゃない。君の信者は力を合わせて絶対に取り返す、だからもう少し我慢しろ。いいな?」

アクア「う、うん・・・わかった・・・」

クリス「さすが年長者だね、トニー」

トニー「一番の年長者はアクアじゃないのか?」

アクア「なんですってえええええええ!あんたさっきまともな話したと思ったらよくも言ってくれたわねこのヒゲニート!!」ワッ

トニー「ただのジョークだよ。それじゃ僕はちょっとバニルと商談をしてくる」スタスタ…

アクア「あんた逃げんじゃないわよ!今度こそ強力な天罰を当ててやるからね!」

ダクネス「お、落ち着けアクア・・・それで、このタイミングでバニルと商談とは、一体何を仕入れるつもりなんだ?」

トニー「そうだな・・・」








トニー「この国で作れる、最高級の鎧の材料さ」
371 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:50:06.29 ID:qPAdyUI40
......
....
..
.



ウィズ魔道具店


  カランコロン…


バニル「へいらっしゃい!ヴォーミア旅行は楽しんできたのか?」

トニー「それは嫌味か?僕らが旅に出ている間、ずっとその見通す目とやらでのぞき見していたんじゃないのか?」

バニル「妙な言い方をするな。見通そうとはしたが、発光女に例の邪神と邪魔な光が多くて見通せなかったのだ。それで?生きて帰ってきたところを見るに、倒したのか?」

トニー「・・・いいや、何もできずに帰ってきた」

バニル「ほうほう、逃げ帰ってきたとな?」
372 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:52:11.33 ID:qPAdyUI40

トニー「奴はこの世界の魔術を自分のものにして強大な力を付けている。ウィズ曰く、リッチー化の魔法にも匹敵する程の禁呪である洗脳魔法を取得しているとかなんとか・・・」

トニー「実際、行方不明になっていた冒険者だけじゃなく、アクアの信者までもが奴の言いなりになっていた。あれはもはや信仰に近い」

バニル「フハッ、フハハハハ!!フワーッハッハッハ!!あの悪名高きアクシズ教徒が寝取らたとな!!次からあの女神を寝取られ女神と呼んでやろう!フハハハハッ!!」ゲラゲラ

トニー「僕に見通す力は無いが、ウィズが巻き込まれて酷い目に遭うだけだと断言できるぞ」

トニー「それにしても、あんたの見通す力ってのは無敵の能力かと思っていたが、案外制限が多いんだな」

バニル「うむ。特に、力を行使して安易に金を稼ごうとするとロクな目に遭わん。ポンコツ店主の暴走然り、何かしらの反動を食らうのだ・・・」ハァ…

トニー「・・・この、僕の商品が妙な形に変わっているのもそうなのか?」ガチャッ

バニル「その通り。汝が作った便利なアイテムたちは、あの災厄店主の勝手な判断によってガラクタに変わったぞ」

トニー「・・・ウィズから直接聞いた」
373 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:54:58.89 ID:qPAdyUI40

バニル「あのポンコツ店主が戻ってきたら即刻過去最大級の折檻をお見舞いしてくれるつもりだ」

トニー「それで、僕の商品は一体どう変わってしまったんだ?」

バニル「そうだな・・・例えば、この売れ筋商品である“ソーラー充電式暗視ゴーグル”なんかは、大幅な変更が加えられてあってな。まず、視認性が大幅に向上している」

トニー「なんだって?まさか本当に改良を・・・?」

バニル「あの欠陥店主が我輩に無断で勝手にしでかしたのだぞ?いつものパターンからして、そんなわけなかろう」

バニル「視認性が上がり、暗所を遥か彼方まで見れはするが、千里眼が使えるアーチャー職しか使いこなせないうえに、視覚以外の感覚がすべて遮断される」

トニー「ガラクタだな」

バニル「ガラクタである。他にもたくさんあるぞ?この“生体反応追尾式マイクロミサイルランチャー”なんかも・・・」
374 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:56:49.77 ID:qPAdyUI40

トニー「いや、もういい・・・また新しく作るからそれは全部廃棄しろ」

バニル「言わずもがなだ。さて、世間話はこのくらいにして、ここに来た理由はなんだ?」

トニー「あんたに仕入れてほしいものがある。相当な値段になるだろうが・・・あんたなら確保できるだろう」

バニル「ほう?」

トニー「実はロキにスーツを破壊されてな。カズマが手に入れたコロナタイトを使用して新しいスーツを作るつもりなんだが、僕の世界の材料じゃうまくコロナタイトと適合しないんだ」

トニー「そこで、オリハルコンと、アダマンタイト、そしてこれらの魔法金属を仕入れてほしい。量等の詳細はこの紙に書いてある」ピラッ

バニル「ふむふむ・・・アダマンタイトはともかく、オリハルコンなど神器級の鎧に使われるものだぞ?」
375 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 22:59:54.90 ID:qPAdyUI40

トニー「僕が作ろうとしてる鎧が神器以上のものなんでね」

バニル「市場の状態にもよるが、仕入れることは可能だ。だが、これだけの量を仕入れるとなると相当な額になるが・・・」

トニー「ウィズがガラクタに変えたこれらの商品を僕が無償で改悪前のものと交換してやろう。それにプラスで80億エリス程でどうだ?」

バニル「結構結構!それなら十分である!フハハハハ!!それだけの金があれば今度こそこの街にカジノを造り、あぶく銭を手にできるはずである!商談成立だ!」

トニー「どれくらいかかりそうだ?」

バニル「この世界にはテレポートという便利な魔法があるのだ。商会に掛け合い、在庫の確認が取れ次第速攻でかき集めればよい。在庫さえあれば、明日、明後日までには仕入れることができるであろう」

トニー「できるだけ急いでくれ、ロキには何か計画があるみたいだ。どれだけ猶予が残されているのかはわからないが、今度こそ先手を打って完全に阻止したい」
376 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:03:29.00 ID:qPAdyUI40

バニル「我輩を誰だと思っている?我輩の力をもってすれば、こんなものは子供のお使いと何ら変わらん」

トニー「だが、あんたの能力は肝心なところで使えなくなるよな。ロキ自身の動向は探れないんだろ?」

バニル「・・・」イラッ…

トニー「あ、ロキの動向だが、僕はもう完全に把握しているぞ?科学の力ってやつだ。ご飯製造機でも探れるような情報が探れない気分はどうだ?バニル君?」

バニル「フハハハハ!!人間相手にここまでコケにされるとは!だが、見通す悪魔が宣言しよう!貴様は近いうちに、この我輩をコケにしたことを心の底から後悔するであろう!」

トニー「へぇ?楽しみにしておくよ。それじゃ、鎧の素材の件よろしく頼む」クルッ...


     ガチャッ…


ウィズ「おや、トニーさんではないですか。商談は終わったんですか?」
377 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:08:12.67 ID:qPAdyUI40

トニー「やぁウィズ、今ちょうど終わったところだ。君もちょうど僕のラボから帰ってきたところか?」

ウィズ「はい!まだ改良してもらった魔道具をバニルさんに見せていないので、今から説明しようと思って帰ってきました!バニルさん、驚いてませんでしたか?」

トニー「あー・・・そういう反応は楽しみにとっておいたほうがいいと思うぞ。ほら、僕のすぐ後ろで待っているから・・・」


ウィズ「なるほど、それもそうですね!私、今回だけは自信があるんですよ!もとからすごい魔道具なのに、それが凄腕魔道具職人さんの腕で改良してもらって・・・!今回こそ、よくやったと言ってもらえるはずです!」

トニー「そうか・・・それじゃ、僕はもう帰るから・・・またな?」

ウィズ「はい!」

   ガチャッ
 バタン…

トニー(・・・あんな笑顔じゃ、何も言えるわけないだろ・・・)スタスタ…




  バニルサン!? ドウシタンデスカ? ソンナコワイカオシテ… ソンナコトヨリキイテクダサイ! ジツハ ショウヒンヲ…

 バニルシキサツジンコウセン!!

       アアアアアアッ!



トニー「・・・」スタスタ…
378 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:13:00.16 ID:qPAdyUI40
......
....
..
.




夕方

トニーのラボ



  ガチャッ…

ダクネス「あ、おかえりトニー。商談は終わったのか?」

トニー「あぁ、新しいスーツは近いうちに作れそうだ。」

アクア「・・・おかえり」

トニー「なんだ、まだ怒っていたのか?ほら、高級シャワシャワを買ってきた。これを今日の夕飯の時に開けよう。これで機嫌を直せよ」

アクア「なぁるほど・・・この私の機嫌をお酒一つで取ろうって訳ね?でも・・・」

トニー「いらないならハッキリ言ってくれよ、これは僕が飲むから。この世界のお酒は結構気に入ってるんだ」スッ…
379 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:14:22.68 ID:qPAdyUI40

アクア「そ、そうとは言ってないでしょー!?仕舞わないでよ!」

トニー「はい、それじゃこれで手を打とう。なっ?これで満足だろ?ところで、クリスとゆんゆんの姿が見当たらないが、どこに行ったんだ?」

ダクネス「クリスは何か用事があると言って帰っていった。ゆんゆんは向こうの部屋で“かがく”について書かれた本を読んでいる。トニーの国の言語で書かれているから読めないらしいが、フライデーに翻訳してもらいながら楽しく読んでいるぞ」

トニー「魔法使いが科学の本を・・・HAHA、中々面白いな」

カズマ「トニーだってこの国にきてすぐ魔導書を読み漁っていたじゃないか」

トニー「・・・そういえばそうだった・・・」

ダクネス「二人に何か用でもあったのか?」
380 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:15:36.26 ID:qPAdyUI40

トニー「クリスに用というか、話があったんだが・・・いないならまた次回で良い。それじゃ早速、神器の改造に手を付けるとするか」

めぐみん「・・・」

ダクネス「どうした、めぐみん?難しそうな顔をしているが」

めぐみん「・・・いえ、なんでもないですよ。今は無理そうですから」

トニー「なんだ?君の杖も改造してほしいのか?スイッチを押したらリパルサー光線が出るようにでもしてあげようか?」

めぐみん「できるのですか!?い、いえ・・・実は私の爆裂魔法のレベルを上げるのにちょっとした案があったのです。私ではなく、カズマの案ですが」

カズマ「あー、あれか」

トニー「今度はどんな妙案を?」
381 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:16:52.29 ID:qPAdyUI40

カズマ「めぐみんの爆裂散歩はいつも誰かが付いて行って、街から少し離れたところで適当な岩とかに爆裂魔法をぶちかまして帰るだろ?岩を打ち壊すだけじゃ、レベルは上がらない」

カズマ「かといって、ジャイアントトードだとかこの街の周辺のモンスターに撃ったとしても大した足しにはならない」

カズマ「でも、トニーとあの空飛ぶ鎧があれば、強くて経験値になるモンスターが居るような街まで飛んでって、そのまま上空から爆裂魔法をモンスターに撃って帰ってこれるだろ?それを続けていれば、めぐみんのレベルもすぐ上がるんじゃないかと考えてな」

トニー「なるほど・・・爆裂魔法の空爆か・・・面白いな。気に入った」

めぐみん「ですが・・・トニーのスーツは破壊されてしまったではないですか」

トニー「スーツ!」スッ…


   シーン…


めぐみん「・・・?」


  …ザッ ザッ ザッ…

   
めぐみん「あ、あれは・・・!」


    ザッ…


Mk43「」ウィーン…

トニー「愛しい我が第43子こと、マーク43だ。所々傷はあるが、普通に動け・・・うん?」
382 : ◆Ua1M3q7gGI [sage]:2018/10/20(土) 23:19:35.47 ID:qPAdyUI40

Mk43「」チマッ…

トニー「・・・僕の見間違えじゃなければ前に見た時よりスーツが二回りほど小さくなっているんだが・・・気のせいだろうか?」

アクア「ッ!」ビクッ

トニー「おい・・・」

アクア「な、なに・・・?」

トニー「吐け。僕のスーツに何をした?」

アクア「えっと・・・その・・・前に酔っぱらったときに・・・勢いでスーツを使ってマジックをしたような・・・記憶が・・・」

カズマ「てめーこのクソビッチが!またやりやがったな!?」

トニー「あれだけ僕の発明品に触るなと念押ししておいたのに、よりにもよってスーツを小さくしたのか!」

アクア「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!でもね、なんだか私だけが悪い訳じゃない気がするの!共犯者がいた気がするのよ!信じて頂戴!」

カズマ「こんなふざけた事をする奴が他にいるわけないだろが!」
383 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:20:04.37 ID:qPAdyUI40

フライデー『ボス。お言葉ですが、アクア様の発言は本当です』

トニー「何?一体だれが・・・」

フライデー『音声記録を再生します』

     ピッ…

ダクネス『おい・・・もう酒は控えたらどうだ?飲み過ぎだぞ?』

アクア『なにいってんのよ!まだまだ飲めるに決まってるでしょ!?ねっ?トニー!』

トニー『YEAH!もちろんだ!カズマだってまだ余裕だろ?』

カズマ『あったりまえだ!ベテラン冒険者のカズマさんだぞ!もっと浴びるように飲んで、魔力を使わずにクリエイトウォーターを使ってやるよ!ぶはははははは!!』

トニー『HAHAHAHAHAHA!!中々ジョークのセンスがあるな!』
384 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:21:04.85 ID:qPAdyUI40

ダクネス『さ、最低だ・・・!めぐみん!めぐみんはどこだ!?こいつらを止めるのを手伝ってくれ!』タタタ…

アクア『うるさいダクネスもいなくなって調子も出てきたことだし、また宴会芸を披露しちゃうわよー!』

トニー『いいねぇ、今度こそタネを見破ってやろうじゃないか』

アクア『無理よ無理!真のマジシャンは決してタネを見破らせないものなの!さぁ、今回はどんなマジックを見せてあげようかしら!』

   ザッザッザッ…

アクア『あら?ねぇトニー?こっちに向いて歩いて来てるあのスーツは?今まで見てきたやつと色が違うわよ?』

カズマ『ほんとだ。ありゃなんだ?新しいスーツか?』

トニー『逆だ、古いスーツだよ。わざわざお酒を持ってくるのが面倒だったから、あのスーツに持って来させたんだ。ウェイターとかメイド代わりにね』
385 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:22:36.00 ID:qPAdyUI40

アクア『ふふふ、そうだ!お古のスーツなら、私のマジックに使ってもいいかしら?』

トニー『やれるもんならやってみな!僕のスーツが君のヘンテコマジックでおかしくなるなんてありえないね』

カズマ『いいぞー!やれやれー!』

アクア『言ってくれたわね!よーく見てなさい!今からこのスーツが縮んで・・・』

     プツッ…

フライデー『以上です。ひどく酔われていたようなので、会話を忘れないように私が記録しておきました』

トニー・カズマ「・・・」

アクア「ねぇ、二人共・・・?」
386 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:23:05.31 ID:qPAdyUI40

トニー「よし、このことは水に流そう。アクアだけにな」

カズマ「そうだな!人間誰でもおかしな行動をとることはあるしな!これでおしまいにしよう!」

アクア「何なかったことにしようとしてるのよ!私が全面的に悪かったことにしようとしたこと謝って!」

カズマ「うるせぇ!確かに煽った俺達も悪かったろうけど、一番悪いのはお前じゃねぇか!何が謝れだバーカ!なかったことにしてやるって言ってるのに蒸し返すんじゃねぇ!」

めぐみん「あの・・・結局どうなるんですか?」

トニー「あー・・・スーツが元の大きさだったら君を背中に乗せて空中爆裂散歩にでも行けたんだろうが・・・あんな君と同じくらい小さくされてしまったらなぁ・・・」

トニー(ん・・・?めぐみんと同じくらいの・・・大きさ・・・)チラッ…

めぐみん「・・・?どうしたのですか?私とスーツを交互に見たりなんかして」

トニー「なぁ、めぐみん・・・」









トニー「スーツを着てみる気はないか?」
387 : ◆Ua1M3q7gGI [saga]:2018/10/20(土) 23:25:01.01 ID:qPAdyUI40

めぐみん「えっ」

ダクネス「良かったじゃないか、めぐみん。」

カズマ「いいなぁ・・・俺も着てみたかった・・・アイアンマンスーツ」

トニー「カズマにはカズマで良いものを作ってやるさ」

めぐみん「こ・・・これを着ても良いんですか!?」

トニー「どうせ体格的に君しか着ることができないんだ。アクア、念のため聞くが・・・これはもう戻せないんだよな?」

アクア「うん。もう無理よ」キッパリ

トニー「まぁ・・・煽った僕らにも責任はある。それに、このスーツを着るとある問題が解決する」
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