海未「ブロークン・アロー」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/17(日) 23:34:54.46 ID:NAG0HWtn0

ブロークン・アロー 〔航空軍事用語〕

「折れた矢」の意
核またはそれに準ずる兵器の紛失を現す暗号コード名


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1529246094
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:37:19.30 ID:NAG0HWtn0

【ROUND1 ボクシングリング】


海未「はぁー…はぁー」


絵里「ふぅ……はッ」



希「いけーそこやそこ!」


凛「海未ちゃんもっと前に出るにゃー!」


にこ「絵里、遊んでないでさっさと仕留めなさい!あんたに賭けてんのよッ」



絵里「どうしたの。もうお終い?」クイクイ


海未「っ…!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:38:40.04 ID:NAG0HWtn0

海未「はぁッ!!」


絵里「おっと」


絵里「くすっ…がむしゃらな攻めも嫌いじゃないけど」


絵里「あんまり真っ直ぐでも痛い目見るわよ。こんな感じにッ!」


海未「ぐっ…!」


希「アイタタ…今のカウンターもろ入ったなぁ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 23:38:44.12 ID:2wY8oBlA0
映画のブロークン・アローをそのままなぞった内容なんてことはないよな

さすがに
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:40:06.95 ID:NAG0HWtn0

絵里「いつも言ってるでしょ…ボクシングの基本は左左っ」


絵里「左…が来ると見せかけて右を食らわせるッ」


海未「がはっ…っっ、っ」



凛「あーあ、勝負あったね」


にこ「バンザーイ!今夜はビフテキ!バンザーイ!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 23:40:11.95 ID:DuZZrUUr0
核弾頭とか出てくるのかな?
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:40:48.86 ID:NAG0HWtn0

海未「っ…ぜぇ、はぁ…はぁ」


海未(また、負けてしまいました)


海未(いつもこう…彼女には敵わない)


海未(私では――)


スッ


絵里「ほら手を貸すわ」


海未「…一人で起きれます」



海未(精一杯意地を張って、差し出された右手を拒むぐらいが関の山)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:41:31.42 ID:NAG0HWtn0

【オトノキ空軍基地 ブリーフィングルーム】


絵里「絢瀬少佐」


海未「および園田大尉両名、只今出頭しました」


穂乃果「二人とも楽にしていーよ」


穂乃果「…なんかボロボロじゃない?」


絵里「はっ。先程まで二人でくんずほぐれつ熱い汗をかいていたもので」キリッ


海未「ただのスパーリングですっ」


穂乃果「ははは、仲のおよろしいこって」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:42:16.62 ID:NAG0HWtn0

穂乃果「そんな二人には今晩、レズ弾頭を搭載したステレズ爆撃機を飛ばしてもらうよ」


海未「将軍、失礼ですがこの演習の目的は?」


穂乃果「さあね。多分何かの実験じゃない」


絵里「…相変わらず適当なのね」


穂乃果「そこ、私語は慎みたまえ」


穂乃果「私こう見えても大将なんだよ?この基地で一番偉いんだよ?」


ことり「まあまあ。細かいことは私からお話します」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/17(日) 23:42:32.59 ID:nrDU9UIn0
ただ単に名前変えて置き換えた系か
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:43:24.24 ID:NAG0HWtn0

【ROUND2 ステレズ機内】


キィィィィィィィィィン――


海未「現在時速320キロ、間もなくアキバ国立公園上空です」


絵里「ねえ海未」


絵里「核以上の威力を誇るレズ弾頭を二基積んだ爆撃機をカッ飛ばしてると、何だか神様にでもなった気がしない?」


絵里「大勢の人たちの運命が、自分の指先一つでどうとでもなっちゃうのよ」


海未「絵里、任務中ですよ。集中して…」


絵里「いいじゃない。私たちの仲なんだから」


絵里「答えなさいよ。あなたはどんな気持ちで任務に臨んでるの」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:43:57.29 ID:NAG0HWtn0

海未「正直…空恐ろしいです」


絵里「空だけに?」


海未「茶化さないでくださいよ」


海未「でも同時に、どこかでそのスリルを楽しんでる自分もいて」


絵里「クセになっちゃったのね」


絵里「長続きするコツよ。きっとあなたは定年まで勤めあげるんでしょうね」


海未「絵里は違うのですか?」


絵里「ここだけの話、もう辞めようかと思ってるの」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:45:10.13 ID:NAG0HWtn0

絵里「さっきはああ言ったけど、今更飛ぶことに何の感慨もないわ」


絵里「もう…飽きちゃったのよね」


絵里「階級は万年少佐どまりだし」



海未「絵里は意外と抜けているところがありますからね」


海未「そういうの、私以外にも見抜かれてるのでは?」


絵里「だからって穂乃果みたいなあんぽんたんを将軍にしたりする?」


海未「彼女は悪くないと思いますけどね。優秀な補佐官も付いてますし」



絵里「本当なら私だって今頃大佐くらいに…エリーチカ大佐とか呼ばれててもいいはずなのに」ブツブツ


絵里「世の中、穂乃果や希みたいな要領と運のいい子が出世していくのよね…」


海未(珍しいですね。絵里がこんな風に愚痴るなんて)


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:46:33.71 ID:NAG0HWtn0

絵里「あら?」


絵里「ねえ、窓の外おかしくない? ほらそっちの方、サメが飛んでる」


海未「え…」



窓ガラス絵里「」スチャッ



海未「!」



――BANG!


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:47:33.12 ID:NAG0HWtn0

海未「っ…」


絵里「チッ」シュウウウウウ



海未「一体何を…!?冗談では済みませんよッ」


絵里「冗談でこんなことすると思う?ホントおめでたいんだから…!」


海未「銃を降ろしなさい…このっ」グググ



Bi―!Bi―!


【異常接近警報】



海未「ッ――尾根にぶつかる!」


海未「くぅ…!」グィ


――ィ ィ ィ ィ ィ ィ イ イ イ ン
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:48:13.90 ID:NAG0HWtn0

絵里「」カタカタカタ


【爆弾投下 スタンバイ】



海未「やめなさい! 狂ったのですか?」


絵里「邪魔しないで!」グィ


【パイロットB 緊急射出】


海未「ちょ…」


絵里「Пока〜」ヒラヒラ



海未「絵里いいいぃぃぃ」シュゴオオオオオオオ!



――ァァァアアアアアア



絵里「お邪魔虫は放り出したことだし」カタカタカタ


【不発モードで投下】
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:49:37.30 ID:NAG0HWtn0

【レズ弾頭A 緊急投下】


【レズ弾頭B 緊急投下】


絵里「こっちは喧嘩別れしちゃったけど。あなたたちは仲良くね」


絵里「さてと――本部聞こえる!? 園田大尉がヘマした!」


絵里「機体の制御不能!これより機を捨てて脱出する!」グィ



シュゴオオオオオオオオオオ!
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:50:39.05 ID:NAG0HWtn0

――

―――――


真姫「…まだなの?」クルクル


真姫「約束の時刻を40秒も過ぎてるんだけど」



亜里沙「あっ。あれじゃないかな」ソウガンキョウ


真姫「貸して!」



キィィィィィィィィン―――!!!


雪穂「わ゛っ」



ズシャアアアアアア―――BOOOOOOOOOM!!!!



亜里沙「ハラショー…」


真姫「爆撃機を墜落させるなんて…聞いてないわよ」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:51:25.49 ID:NAG0HWtn0

【オトノキ空軍基地】


ことり「ブロークン・アローです」


穂乃果「なにそれ」


ことり「将軍…それくらいは知っておいてくださいね?」


ことり「レズ兵器の紛失を意味する暗号です」


ことり「墜落した機体の残骸から二本のレズ弾頭は発見できなかったの」


穂乃果「やばいじゃんそれ」


穂乃果「まさか爆発したってことはないよね」


ことり「レズ弾頭は起爆装置をセットしない限りは、ちょっとやそっとの刺激じゃ開花しない仕組みで」


ことり「目下、捜索チームが公園内を全力で探してるんだけど…」


ことり(もし――ステルス演習中でレーダーに探知されないのをいいことに、誰かが計画的に盗み出したとしたら)




20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:52:44.35 ID:NAG0HWtn0

【ROUND3 アキバ国立公園】


ヒュウウウウ…


ドサッ


海未「くっ…」



海未(不覚です!こんな無様を晒す羽目になるとは)


海未「絵里…」


海未(貴女は一体何を考えてあんなことを)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:53:50.95 ID:NAG0HWtn0

――――

――


海未『絵里、これを』スッ


海未『さっきの負け分です』


絵里『あら、いつも悪いわね』


海未『本来賭け事は嫌いですけど。負けは負けですから』


海未『ですが次こそは勝ってみせます!』


絵里『……ねえ。このお札覚えてる?』ピラッ


海未『二千円札ですか。また懐かしいものを』


海未『随分と年季が入ってますねこれ』


絵里『昔あなたから最初に巻き上げたお金よ』
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:54:48.33 ID:NAG0HWtn0

絵里『これのお陰で、私たちの間では勝負事に二千円賭けるのがお約束になったのよねー』


絵里『ま、長年の友情を象徴する記念品ってとこかしら』


海未『紙幣の方は廃れて久しいですけどね』


絵里『海未…さっきのスパーリングなんで負けたと思う?』


海未『ひとえに私の至らなさ故です』


海未『昔からボクシングの技術を磨いてきた絵里に対して、未熟な私ではまだまだ歯が立ちません』


海未『しかし研鑽を積んで、いつかは貴女に追い付きます』


絵里『分かってないわね』
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/17(日) 23:58:04.59 ID:NAG0HWtn0

絵里『そういう考えだから勝てないのよ』


絵里『さっきだって、惜しい場面はあった』


絵里『私をノックアウトできるチャンスはあったのに』


絵里『あと一歩、踏み込む勇気と食い下がる執念がない』


絵里『あなたは負けず嫌いに見えて、その実謙虚すぎる人間よ』


絵里『必要以上に自分を過小評価して、知らず知らずのうちにブレーキをかけてる』


絵里『そんな“本気”の勝負が出来ない人のお金は…受け取れないわ』

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/06/18(月) 00:01:09.83 ID:ezSWSMzc0

海未『そんな…』



絵里『……ぷっ』



絵里『その顔……なにもそんなこの世の終わりみたいな顔しなくても』


海未『なっ///』



絵里『くっくっ、ごめんなさい。さっきあなたがシャワー浴びてる時にね』


絵里『財布から二千円、あらかじめ徴収させてもらったの』


絵里『だからこのお金は要ーらない♪』


海未『ぐっ…またそういうイタズラを』

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:04:41.41 ID:ezSWSMzc0

海未『からかわないでくださいよ』


絵里『だから謝ってるじゃない。でもあなたも悪いのよ?』


絵里『反応がかわいいから、ついイジワルしたくなっちゃうのよ』ペロッ


海未『もう…』



絵里『あ、でも。さっきのは半分本気だからね大尉?』


海未『……精進します、少佐殿』









海未「絵里…」


海未「また…私の負けですね」


海未「お金はここに置いておきます…が」スッ


海未「必ず、貴女の手から取り返します」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:05:41.46 ID:ezSWSMzc0

「そこで止まって!」チャカッ


海未「!」



「ゆっくりこちらに振り返ってください」


海未「…」クルッ




花陽「そのまま動かないで…」


海未(銃を持ってる…絵里の仲間でしょうか)

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:06:17.19 ID:ezSWSMzc0

花陽「ここは自然保護区です。一般の立ち入りは制限されてますよ」


海未「私は軍人です。事情を説明させてください」


花陽「お話は事務所の方で伺います…手錠を」


海未(やむを得ませんね)


海未(そういえばもうすぐ日の出…)


海未「」サッ


花陽「?」


ピカッ


花陽「眩しっ」


海未「はぁ!」バシッ


花陽「あっ」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:07:12.81 ID:ezSWSMzc0

チャカッ


海未「何者ですか」


花陽「ぱ…公園監視員(パークレンジャー)です」


花陽「通報があったの。怪しい車がここに入っていくのを見たって…」


花陽「あ、そこ気を付けて!踏まないで!」


海未「えっなんですか地雷!?」


海未「って、ただの花…」


花陽「とんでもない!とっても希少な種なんだよ?」


花陽「か弱くて…でも必死に生きてるの」


海未「…なるほど」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:07:57.92 ID:ezSWSMzc0

海未「銃をお返しします」クルッ


海未「どうやら貴女は悪い方ではないようですから」


海未「今一度お願いします。私に協力してくれませんか」


海未「一刻を争う非常事態なのです」


花陽「……」


花陽「この先に車を停めてます」


花陽「無線が積んであるの。案内しましょうか?」


海未「是非に」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:08:48.54 ID:ezSWSMzc0

――――――


亜里沙「ユキホ、軍人さんたちが来たよ」


雪穂「分かってる。頭上からしっかり狙ってますよーっと」




にこ「こちら捜索班。レズ弾頭を二つとも発見したわ」


にこ「これより回収を…」



――DoDoDoDoDoDoDo!!!!!

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:09:55.54 ID:ezSWSMzc0

凛「にゃああああっ!?」


ヒデコ「軍曹!どこかから撃たれてます!」


にこ「落ち着きなさい!四方警戒、固まって円陣を組むのよ!」



DoDoDoDoDoDoDoDoDoDo!!!!


ウァー! ギャア!



フミコ「軍曹、他のチームは全滅です!」


ミカ「もう私たちしか残ってない…どうすれば」


32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:11:03.36 ID:ezSWSMzc0

凛「きっとあの弾頭を奪いに来た悪いやつがいるんだ…」


凛「こーなったら、盗られる前に起爆装置を壊しちゃえば」


にこ「待ちなさい。今飛び出せばハチの巣よ」



にこ「何か他の手を考えましょう」


にこ「私は自分の部下を一人も死なせるつもりはないわ」


凛「にこちゃぁぁん…」ウルウル





にこ「ま、あんたは違うんだけどね」スチャッ


凛「え…」


――BANG!

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:11:58.77 ID:ezSWSMzc0

凛「かはっ…」


凛「な、なんでこうなるにゃ…」ドサッ



にこ「目上に対する礼儀がなってないっつーの」


にこ「ねえ、あんたたち?」


ヒフミ「サー、ニコサー!!!」


にこ「おーい、お掃除完了したよー」




雪穂「だそうです」


真姫「ふん、大金積んで買収したんだからちゃんと仕事してもらわないと」クルクル

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:15:48.48 ID:ezSWSMzc0

真姫「で、首謀者サマは何処ほっつき歩いてるの? 迷子?」



真姫「それとも脱出に失敗して星になったのかしら」





「勝手に殺さないでよ」





亜里沙「お姉ちゃん!」パァァ




絵里「ごめんなさい。雄大な自然につい見惚れちゃってね」ザッザッ



絵里「でも、主役は遅れてなんとやらっていうでしょ?」スパー




真姫「……随分とカッコつけて登場したとこ悪いんだけど」



真姫「あなたのせいで計画は遅れまくってるのよ?」クルクル



絵里「私が来たからには万時が順調になるわ」

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:17:15.36 ID:ezSWSMzc0



にこ「本部聞こえる!?こちら矢澤」



にこ「部下が全員死亡!にこも…うっ、ごほごほ」



『どうしたにこっち!? 状況を報告せよ――』



にこ「弾頭に大きな亀裂が入ってるにこ…!」カチッ


ローター『』ヴィィィィィ



『さっきからよく聞こえないんよ―――この音、電波障害か?』



絵里「それ、もっとマイクに近付けて」


にこ「にしし」ヴヴヴ

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:18:14.59 ID:ezSWSMzc0

『ヴィィィィィィ――弾頭からレズ核が露出して――うぅぅ』


『愛液が漏れてるにこ――目に染みヴイイイイイイイ』


『――ら一帯はヴィィィィィィィんに汚染され――ヴヴヴ』


『もうダメ――家族にヴィィィィィィィンて伝えて―――ブチッ』




希「…えらいこっちゃ」


希「至急全ての部隊を引き返させて」


希「それとA-RISEに出動要請を!」



穂乃果「A-RISEってなんだっけ」ヒソヒソ


ことり「レズ兵器対策のスペシャリストだよ」

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:19:27.93 ID:ezSWSMzc0

絵里「これで現場ではレズ波漏れが起きてると思わせられた」


絵里「向こうは迂闊に近付けない。偵察衛星やA-RISEの出動にも時間がかかる」


絵里「そうしてる間に私たちはブツを抱えてさようならってわけ」


絵里「邪魔者は消えたわ。みんなで自然を眺めながら、のびのび回収作業としゃれ込みましょう」


絵里「亜里沙一緒に来て。あっちに本で見たことある山があったの」


真姫「待ちなさいよ」


38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:24:17.56 ID:ezSWSMzc0

真姫「さっき気になる無線を傍受したわ」


真姫「パークレンジャーが、向こうで落下するパラシュートと人を目撃したって」



絵里「…!」



真姫「これもあなたの計画通りなの?」クルクル


絵里「…実戦にアクシデントは付き物よ」


絵里「ヘリを偵察に出して。そのレンジャーとスカイダイバーを探すのよ」

39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/06/18(月) 00:24:43.28 ID:ezSWSMzc0


絵里(海未…やっぱり生きてたのね)クシャッ



真姫「なによ。お札なんか取り出して。こんなところで使う気?」



絵里「………もしかしたら、そうなるかもね」



真姫「……?」

72.74 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)