【ミリマス】765学園物語HED √BMC A

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37 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 01:48:32.11 ID:mjNaXvPfo
P「それに快復したといっても病み上がりだから、今日は大人しくしていなさい」

翼「はーい…」

渋々ながらも言うことを聞いてくれる翼

P「よーし良い子だ」

翼の頭を撫でてやると気持ち良さそうに目を細める

とても可愛らしい

翼「ねえねえ先輩、キスしましょ?」

P「ふむ…」

翼の風邪は治ったようだし、キスしても移すことは無い…はずだ
38 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 01:53:09.72 ID:mjNaXvPfo
翼「ねえねえ先輩、だめぇ?」

P「良いよ、おいで」

翼「はーい!…んっ」

P「んっ」

唇が触れるだけの、啄むような簡単なキス…ではなく

翼「ちゅ…んっ、れろ」

舌をねじ込むような力強いキスだった

…まずい、熱以外の理由で頭がくらくらしそうだ
39 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:01:02.54 ID:mjNaXvPfo
くらくらが頂点になったとき、俺は翼から口を離した

体調の悪さがピークになったなこれは

P「はっ…翼」

翼「キス、止めちゃうんですか?」

P「ああ」

翼「えー!昨日デート行けなかったし、もっとキスしましょうよ〜」

P「そうしたいのは山々なんだが…悪いな翼、そろそろ限界みたいだ」

翼「限界?」

P「すまん、もう無理…」

そう言って俺は翼のベッドに前のめりに倒れ込んだ
40 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:04:36.82 ID:mjNaXvPfo
翼「え?せ、先輩?」

倒れた俺を翼が揺する

やばい目が回って視界がぐるぐるする

翼「お、お兄ちゃん!お姉ちゃん!助けて−!」

翼が伊吹と義姉さんを呼ぶ声がする

俺はそれを聞きながら

意識を落とした
41 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:10:46.39 ID:mjNaXvPfo
目が覚めてから聞いた話だが

俺が風邪で死んでる間翼が看病に来ていたらしい

俺の風邪が治るまで帰ってくるなと言われたと言っていた

流石に俺に風邪を移したことはかなり怒られたんだとか

しょんぼりする翼を慰め、看病してくれた感謝を伝える

それからだろうか、翼が更に甘えたがりになった気がする

まあ、甘えられるのは嬉しいので役得と言ったところか
42 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:17:06.86 ID:mjNaXvPfo
翼「ねえねえ先輩」

P「ん?どうした?」

翼「もしまたわたしが風邪引いちゃったら、看病してくれますか?」

P「もちろん、俺に風邪が移るとしても、絶対看病に行くぞ」

翼「じゃあじゃあ、風邪が移ったらわたしもぜーったい看病しに行きますね!」

P「ああ、待ってるぞ」

翼「約束の指切りしましょ!」

P「よし」
43 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:19:56.55 ID:mjNaXvPfo
翼「指切りげんまん、嘘ついたら…」

P「嘘ついたら?」

翼「んー…ちゅっ」

不意に、翼からキスが来る

翼「…凄いこと、しちゃいます」

P「…これは、約束守るのが難しくなりそうだ」

結局指切りはすることなく

俺達はその日一日、お互いのものを移しあった
44 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:25:51.37 ID:mjNaXvPfo
「って事があって…あれ?」

美しい金の髪のセミロングの女性が、口をつぐむ

さっきまで話していた小さな少女は先程までとは違い、穏やかな寝息を立てていた

「お休み」

女性はその女性の額にキスをすると、立ち上がって部屋から出て行った

「ん、寝ちゃったのか?」

部屋から出た女性は、お粥を持った男と鉢合わせる

「うん、寝ちゃいました」

「そっか、なら寝かしといてやるか」
45 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:31:15.01 ID:mjNaXvPfo
二人はリビングに移動し、テーブルに着いた

「お粥、どうしようか」

「あ、捨てちゃうくらいならわたしに食べさせて欲しいなぁ」

「良いぞ、ほら」

男は女性の方へお粥を差し出す

「えー、食べさせてくれないんですか?」

「自分で食べなさい」

「わたし、食べさせて欲しいなぁ…だめぇ?」

「はは、翼のだめぇ?って言うの久しぶりに聞いたな」

翼「わたしも、久しぶりに言った気がします」
46 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:39:12.17 ID:mjNaXvPfo
「仕方ないな、ほらあーん」

翼「あーん…ん、美味しい」

「それは良かった」

お粥を食べ終え、さっと洗い物を済ませた後再度席に着く

「そういえばさっき、あの子に何を話してたんだ?」

翼「お母さんが昔熱が出た時に、お父さん…Pさんに看病してもらって安心したからあなたも大丈夫だよって」

P「…そっか」
47 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:42:55.94 ID:mjNaXvPfo
翼「まあ途中で寝ちゃったんですけど」

P「それで良いさ、風邪を治すなら、寝るのが一番だ」

娘の快復を祈って目を瞑る

翼「でもでも、絶対に良くなるおまじない、してあげました」

P「絶対に良くなるおまじない?」

そんなのあったのか、と思った次の瞬間

翼「ん」

翼の唇が、俺の額に触れていた

P「…なるほどな」
48 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:47:25.28 ID:mjNaXvPfo
P「なあ翼」

翼「?」

P「あの子の風邪が治ったら、一緒にワールドブックスにでも行かないか?」

P「俺達の思い出のアルバムを持ってさ」

翼「わあ!すっごく楽しみ!」

あの子にも見せてあげたい

お前のお母さんは、こんなにも素晴らしい人だよって

そして俺もまた…

立ち上がり、娘の様子を確認する

穏やかな寝息を立てている娘を見て、自然と笑みがこぼれた
49 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:50:22.00 ID:mjNaXvPfo
翼「早く良くなってね♪」

捲れた布団をかけ直し、娘の頭を撫でる翼

P「さて、明日に備えてそろそろ寝る支度をしようか」

翼「はーい」

翼と一緒に寝室に戻る

そして一緒に布団に入り、俺達はどちらからともなく

キスをした
50 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2018/07/23(月) 02:51:03.27 ID:mjNaXvPfo
尾張名古屋
51 : ◆NdBxVzEDf6 [sage]:2018/07/23(月) 08:17:57.11 ID:8AdN9bpE0
翼ルートはこれが一番後の話になるのかな?
数年後の様子も見れて満足だった、乙です

伊吹翼
http://i.imgur.com/eQehEnI.png
http://i.imgur.com/i2sVLps.jpg
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/23(月) 12:50:36.73 ID:exzfqm0PO
あーあ、神だわ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/23(月) 21:03:24.32 ID:5+UFW8LOo

素晴らしい
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