ハッシュヴァルト「未来が視えるとは思い悩む事ばかりだ。そうだろう、黒木智子」

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237 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 20:49:14.89 ID:x4CjbjdcO



ハッシュ「………」


グレミィ「ぼくら、その辺のことまでは、想像し忘れてたから、何の用意もしてなかったんだよね」

グレミィ「だから、どうしていたのかなってーーー」


ハッシュ「影の中で済ませていた」


グレミィ「ーーーいや、だから、どうやって?」


ハッシュ「…………この身の栄養不足、排泄物の全てを “ 不運 ” として、『身代わりの盾』に移し取らせていた」


グレミィ「……えっ、なにそれ、」


ハッシュ「………」


グレミィ「普通にドン引きなんだけど」


ハッシュ「………」


グレミィ「あれ、ひょっとして、ぼくは一歩間違えれば腹ペコとエンガチョ押し付けられるところだったわけ?」


ハッシュ「………」


グレミィ「わー、ないわー、こんなの想像できないっていうか、創造したくすらーーーーーー」



238 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 20:52:28.28 ID:x4CjbjdcO
>>237は無かったことにしてください

グレミィの台詞の想像と創造を間違えてた
239 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 20:54:06.23 ID:x4CjbjdcO



ハッシュ「………」


グレミィ「ぼくら、その辺のことまでは、想像し忘れてたから、何の用意もしてなかったんだよね」


グレミィ「だから、どうしていたのかなってーーー」


ハッシュ「影の中で済ませていた」


グレミィ「ーーーいや、だから、どうやって?」


ハッシュ「…………この身の栄養不足、排泄物の全てを “ 不運 ” として、『身代わりの盾』に移し取らせていた」


グレミィ「……えっ、なにそれ、」


ハッシュ「………」


グレミィ「普通にドン引きなんだけど」


ハッシュ「………」


グレミィ「あれ、ひょっとして、ぼくは一歩間違えれば腹ペコとエンガチョ押し付けられるところだったわけ?」


ハッシュ「………」


グレミィ「わー、ないわー、こんなの想像できないっていうか、想像したくすらーーーーーー」



240 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 20:56:15.61 ID:x4CjbjdcO



ヒューッ……ガラーンッ!


バコンッ!



グレミィ「ぶべっ!?」ドテッ


ハッシュ「………」


グレミィ「か、金ダライ……?」ピクピク

グレミィ「き、君がこんなの想像するなんて、想像もーーー」


ハッシュ「……想像力を上げたいのならば、さっさと食事を摂って頭を働かせることだ」



ポンッ



グレミィ「!」


ハッシュ「食事とは、心で摂るものなのだろう?」


グレミィ「……そうだね」パクパク


ハッシュ「………」シュルシュル



241 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 20:57:54.17 ID:x4CjbjdcO



グレミィ(ああ、そうだ)



グレミィ(この舌の平にあるものが)









グレミィ(心か)








ハッシュ「………」ズズズッ



242 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 20:59:13.94 ID:x4CjbjdcO



ハッシュ「……戻ったぞ、黒木智子」 ズズズッ


もこっち「遅い! 人の影ん中で何やってた!」


ハッシュ「………」パサアッ


もこっち「っ、お前まさか、やっぱり私のパンツーーー」


ハッシュ「それはない」



243 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:00:47.51 ID:x4CjbjdcO



もこっち「……だったら何でーーー」


ハッシュ「……それは勉強会が終わり次第説明する」


もこっち「ーーーああ? なんで、勉強会の終わりになんだよ?」

ハッシュ「……今話したところで、混乱するだけだ」

もこっち「?」

ハッシュ「その気持ちは、勉強会に持ち込むべきではない」

もこっち「………」

ハッシュ「故に、今は話すことができない」


もこっち「なんだよ、そりゃ……」



ハッシュ「その上で、知ることを望むのであれば、今すぐ教えるがーーーーどうする?」



244 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:01:54.60 ID:x4CjbjdcO



もこっち「………」


ハッシュ「………」


もこっち「……わかったよ、今は引いてやる。今日は勉強会に集中しないといけないからな」


ハッシュ「……そうか」


もこっち「だが、終わったら絶対に教えろよ、いいな!」


ハッシュ「……無論だ」



245 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:03:58.45 ID:x4CjbjdcO



もこっち「ーーーよし、そうと決まれば、まず朝飯食っとかないとな」


ハッシュ「……そうだな、食事は大切だ」


もこっち(……なんだよ、普通に相槌も打てるんじゃねえか)


ハッシュ「……食事を摂る時は、心で食べると良いそうだ」


もこっち「ああ? なんだ、また、中二病か?」


ハッシュ「………」



246 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:05:46.37 ID:x4CjbjdcO



もこっち「ーーーごちそうさま!」

もこっち「弟、先行ってるぞ!」


智貴「お、おう……」

黒木母「ふふっ、智子ったら、すっかり良い顔になったわね」

智貴「……まあ、それなりにダチもできたみてーだし、自然とああなるのかもな」

黒木母「あら、そうなの?」

智貴「ああ、特に学食の時なんて、ダチのことで俺と張り合おうとしてることもあったし、そんだけ大事なーーー」

黒木母「あら、張り合うって何? どんなこと」

智貴「えっ、」

黒木母「教えて、登校まで、まだ時間はあるわ」

智貴「いや、その」

黒木母「お願い」

智貴「」



247 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:07:22.51 ID:x4CjbjdcO



ゆり「……黒木さん、おはよう」






真子「おはよう、黒木さん!」






ネモ「クロ、おはよー!」



岡田「おはよう、黒木」



加藤「おはよう、黒木さん」






うっちー「く、黒木、おはよう」










もこっち「……おはよう!」



248 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:08:48.82 ID:x4CjbjdcO



吉田「ーーーおおっ、お前か」

もこっち「あっ、吉田さん……!」

吉田「それとーーー」


ハッシュ「………」


吉田「………」ギロッ


ハッシュ「……おはよう、だな」


吉田「!」

もこっち「!?」



ハッシュ「……私とて、挨拶くらいはできる」



249 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:10:02.54 ID:x4CjbjdcO



吉田「……」


吉田「……なら、こっちも、おはようだ」


ハッシュ「……」


吉田「もちろん、お前にもだ」チラッ


もこっち「!」


吉田「…………おはようだ、黒木」



250 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:11:09.41 ID:x4CjbjdcO



もこっち「えっーーー」


吉田「なんだよ、私が挨拶しちゃ悪いかよ」カアアッ


もこっち「あっ、そのーーー」


吉田「誰にでも挨拶くらいできねえと、この先、いろいろ面倒なことになるみてーだしな。今のうちから慣れてこうって話だ」


もこっち「そ、そうじゃなくてーーー」


もこっち「いま私の名前ーーー」



251 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:13:19.59 ID:x4CjbjdcO



吉田「ああ? お前だって、私の名前呼んでんじゃねえか」

吉田「だったら、私がお前の名前呼んでも良いだろ」


もこっち「………!」



もこっち「………うん!」






ゆり「………」

真子「……ゆり?」

ゆり「……大丈夫。吉田さんなら大丈夫」グッ

真子「………」ホッ


ゆり(それに、私はもう既にーーーーーー)



252 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:15:04.45 ID:x4CjbjdcO



もこっち(おおっ、なんか、良い感じじゃねーか!)


もこっち(この流れなら……いける!)


ハッシュ「………」


もこっち「……えっと、その、吉田さん……」

もこっち「それなら、そのーーー」


吉田「……あ? どうかしたか?」


もこっち「いや、そのーーー」


吉田「?」


もこっち「ーーー今度、一緒にランジェリーショップ行かない?」


吉田「?!?!」



ハッシュ「………………………」



253 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:17:17.96 ID:x4CjbjdcO



もこっち「だ、だめ?」

吉田「き、急に何言ってやがんだ、てめー!? 意味わかんねーぞ?!」

もこっち「い、いや、だって、勝負下着ってあるじゃん」

吉田「!?」

もこっち「ああいうのって、色仕掛けだけじゃなくて、受験にも効果あるって聞いてさ」

吉田「……?!!」

もこっち「だから、ゲン担ぎのために、ランジェリーショップで勝負下着買うのはどうかなーって」



ハッシュ「……………………………………………」



もこっち「もちろん、下着とかはコソコソ一人で買うのが普通だと思うけど、吉田さんの場合、誰かと一緒の方が良いと思うんだ」

もこっち「でないと、勝負下着とは程遠い、ガキっぽいキャラもの選んでーーー」


吉田「おらーーーーーーー!!」


もこっち(ひぃーーーっ、なんでーーー!?)



254 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:19:03.08 ID:x4CjbjdcO



ハッシュ(……まったく、騒がしい子供だ)


ハッシュ(礼儀を知らず、己が器を知らず、傲り高ぶり、品が無い)



ハッシュ(ーーー故に、幼く、眩しく、星のように輝く)



ハッシュ(その光は、暗黒に沈む星さえも照らし、その星の在り方すらも変えていく)


ハッシュ(いま、どれほどの星たちが、この夜空に浮かんでいるのだろうか)



ハッシュ(ーーーーーーーーーーーーーーー)



255 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:21:23.62 ID:x4CjbjdcO



ゆり(また黒木さんがバカなこと言ってる……)


真子(……黒木さんと吉田さん、また二人で楽しそうにしてる。いいなあ……)


ネモ(……ほんと、バカだよねー、クロは)


岡田(また、黒木が変なこと言ってんのか……)


加藤(……やっぱり、止めた方がーーーー、でも、黒木さんと吉田さんはあれをするから、仲が良いって話だしーーー)


うっちー(なによ、また吉田とイチャついて、しかもまた他の女に下着をーーー、ああキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ)






吉田「また、バカなこと言いやがって、てめーーー!」


もこっち(な、なんでえ!? 一緒に勉強する仲なら、このくらいの冗談は普通だろ?!)


もこっち(なんで、なんで、なんでえーーーー!?)



256 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:22:58.61 ID:x4CjbjdcO



ハッシュ(……輝こう、私もまた)



ハッシュ(そして、十字架を背負い、目を逸らすことなく、秤を揺らすのだ)



ハッシュ(全ては、護るために)



ハッシュ(だから、私は今一度、力を振るう)



ハッシュ(そう、誇り高き騎士のように)



ハッシュ(勇気の剣を握る、あの星のように)



257 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:24:10.00 ID:x4CjbjdcO






ハッシュ(後悔は無い、何一つ)









もこっち(た、助けてーーーー!?)


吉田「おらーーーーーーーーーー!!!」



258 : ◆02/1zAmSVg [saga]:2018/07/29(日) 21:25:16.09 ID:x4CjbjdcO
以上で完結です。
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/29(日) 21:56:11.97 ID:siYxHI5p0
おつ
珍しいコラボだ
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