巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」

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9 :逆転の人 ◆SxyAboWqdc [saga]:2018/08/07(火) 20:19:05.73 ID:zjsSSNug0
百田「そうだな! おーいみんなー! いるなら出てこいよー!」

東条「了解したわ」ズボボボンヌッ

百田「アッ……!? ……ッ!? ……!?!?」ガビビーンッ

東条「どうかしたの?」

春川「アンタが急に地面から出て来るから声にならないくらいビックリしてるんだよ!」ガーンッ

春川「なんで地面から……!?」

白銀「そういえば地面から竹の筒みたいなものが見えてたけど……どこかから吹っ飛んできた瓦礫の一部かと」

春川「竹筒で呼吸を賄いながら地面に埋まってたの……!?」

百田「すげぇ! 忍者かよ!」

東条「様子を見るために、ひとまず退避した方がいいと考えたのよ。巌窟王さんの攻撃が止んでからすぐに瓦礫を集めて潜ったわ」

東条「他のみんなは無事よ。散り散りになったからその後はわからないけど」

春川「……え。わからないんじゃ無事かどうかも判別できないんじゃない?」

東条「いいえ。巌窟王さんと『彼』の攻撃行為の一切が終わってから散り散りになったから、どこかで転んで頭をぶつけたりしてない限りは無事よ」

百田(入間とか心配だな……)

春川(入間とかそうなってそうだな)

白銀(入間さん死んでるかも……)

百田「というか、彼? 誰だ?」

東条「後のことは彼女が出てきてから話をするわ」

東条「ここにもう一人、希望したから同じように瓦礫と土を被せて隠した人がいるの」

百田「お? 本当だ。竹筒がもう一つ……」




竹筒「……カヒュッ……カヒュッ……」ゼーゼー




春川「……ちょっと東条。竹筒を見せてくれない? アンタの持ってるヤツ」

東条「これのことかしら?」

竹筒「」ニョキィィィィンッ

百田「なんか長くねぇ?」

春川「そんな長かったら余程の肺活量がないと呼吸できなくなるんだけど……」

東条「大丈夫よ。その場合は瓦礫をどかして脱出すればいいのだもの」

春川「それができる筋力の持ち主なの?」

東条「……」

東条「……」ツイーッ

百田「目を逸らすんじゃねぇーーーッ!」ガビーンッ

春川「すぐ掘り返そう」ザッザッ
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