【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」女神「CRF」

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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」女神「CRF」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

1 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/12(火) 01:33:59.73 ID:MJen0XsC0

このスレは「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第一話まで見ていた少女、蒼井翠ちゃんが「戦姫絶唱シンフォギア」の世界に転生して、月を破壊する為に頑張ったと思ったら並行世界に飛ばされたり「結城友奈は勇者である」の世界とコラボしたり増えて帰ってきたりしてるスレです
シンフォギアのアニメの無印、G、GX、AXZ、スマホゲームのXD、勇者であるシリーズのネタバレを含みます

翠「参加してくれる皆さんのおかげで遂に本スレ数も二桁に！」

女神「ただもうタイトルがもうネタ切れです」

1スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1499084737/

2スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1500550444/

3スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1502896751/

4スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1505577039/

5スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1508511802/

6スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1513177414/

7スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1518704588/

8スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1527441423/

9スレ目
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1542908833/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1549902839

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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トーチャーさん「超Ａ級スナイパーが魔王様を狙ってる？」〈ゴルゴ13inひめごう〉＠ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです＠ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「２号線」【コンマ判定新鉄・関東】＠ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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【安価】少女だらけのゾンビパニック＠ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/

ぶらじる＠ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう＠ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず＠ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】＠ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

2 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/12(火) 01:45:33.91 ID:MJen0XsC0

・・・

神樹様の贈り物に意外な効果があることがわかったところで、花のことは一旦置いておくことに

翔子「さて、私は...どっちの身体に入るべきなんでしょう」

『翠』「あれ？そういえば翔子さん、今の翠の身体の中には入れるの？」

確かに今の私の身体、結構特殊ですしね...

コンマ下
奇数入れる！
偶数弾かれる！

(翠「あの花、勇者部の方にも似たようなの届いてるんですかね」

『翠』「天の神の祟り弾けそうなのは良いよね...あれでもそうなると東郷さんが亜耶ちゃんの身代わり出来ないような...」

翠「な、成せば大抵なんとかなりますよ多分」)

3 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/12(火) 01:50:01.66 ID:4+UURdRr0

はい

4 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/12(火) 01:55:14.21 ID:pjaaPoSdO

・大体のあらすじ

心はきっと繋がってる

5 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/12(火) 01:58:56.35 ID:rnyIEh6/O

かなみん参戦だって！？
・・・かなみんって誰だっけ、超機動少女？

6 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/12(火) 02:10:57.83 ID:4+UURdRr0

あの戦闘民族な刀使に一票安価下

7 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/12(火) 02:16:28.97 ID:MJen0XsC0

翔子「ものは試しに...行きます」

ぽすっ

翠「ひゃっ...」

翔子さんは私の胸元に手を置いてきました

翠「...え、何ですこれ、セクハラ？」

翔子「入れませんね...いつもならこうズブズブっと行くんですが」

翠「翔子さん生身付きだとそんな感じで入ってきてたんですか！？」

翔子さんが同じように『翠』の胸元に手を置くと、今度は本当にズブズブ沈んでいきます

翔子「ね？」

『翠』「わかった、わかったから一回腕抜いて...なんか嫌」

翠「私さっき触られ損...」

翔子「翠さん後ろ向いてもらえます？」

無視ですか...
仕方なく後ろを向くと

翔子「えいっ」

どかっ

翠「グフッ...！？」

背中からいきなり突進され私は崩れ落ちました

翔子「入れませんね」

翠「せ、背中が...」

女神「ふむ...翠さん、こっちの『翠』さんの身体に戻ることは？」

私の背中をさすりながら女神様はそう聞いてきます
戻るって、そんなこと出来るんでしょうか...

コンマ下
奇数戻れる！(合体も分離も自由)
偶数戻れない！(これからは翠ちゃんと『翠』ちゃんはそれぞれ独立した存在)

8 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/12(火) 02:20:49.35 ID:pjaaPoSdO

フュージョン！はっ！

9 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/12(火) 03:18:22.36 ID:MJen0XsC0

『翠』「う～ん...まぁ今更別々にってのもあれだし、試すだけなら...よし来い翠！」

『翠』はそう言って両腕を広げてきます
突っ込まれるのは嫌だから飛び込めと...ほう

『翠』「...ちょっと待って何その構え、何で助走つけようとしてんの」

翠「背中の恨みッ！」

『翠』「それ『私』じゃないっ...！」

八つ当たり込みで、私は『翠』の中に入る感じを強くイメージしながら抱きつく形で突進しました
私と『翠』はそのまま倒れ込んで床をゴロゴロ転がり...

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

『翠』「痛た...あれ？翠は？」

突進してきた憎き翠の姿がない
まさか...

翠《戻れましたー！》

『翠』「本当に行けたの！？」

ふと右腕を見てみると、そこには桃色の手甲がはめられていた
これってつまり、翠が戻ると翠の新しい身体も手甲に戻る...？
そう思っていると今度は手甲が光り腕から外れ

翠「よっと...おぉ、出てこれました」

手甲は翠へと姿を変えた

10 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/12(火) 03:18:51.46 ID:MJen0XsC0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

翠「案外行けるものですね」

ダメで元々なチャレンジでしたが、まさか一つに戻ることも出来るとは

『翠』「ごめん...もうアンクにしか見えない」

翠「何がです！？」

何かする？安価下
(なければ寝ます、次の日は学校！)

11 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2019/02/12(火) 06:18:11.91 ID:Sd3kmt18O

修行

12 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/12(火) 10:37:52.95 ID:0YrhbHFA0

夢姫ちゃんが笑顔（目が笑ってない）でやって来た

13 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/12(火) 23:34:31.84 ID:ME8xO1BI0

クリスが藤尭に弓道の指導を受けているのを発見する

14 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/13(水) 01:27:59.15 ID:MOH2u6Ti0

手甲の事を知った翼さんから、他の人を出す事が出来るか聞かれる

15 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/13(水) 17:38:57.17 ID:vLD4cpaw0

『凛音』ちゃんに呆れた顔で物凄く長い溜息をつかれてお説教される

16 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/13(水) 20:23:37.43 ID:F8ryqjVeO

明日はバレンタインだけど、翠ちゃんはチョコいっぱい貰えるんやろなぁ…

って事で翠ちゃんチョコちょうだい
安価下

17 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/13(水) 20:39:23.38 ID:ii0/5iIVO

そういう時に限って味のコンマ低いんやろ知ってる
安価下

18 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/14(木) 00:38:04.30 ID:AHloF0QN0

女神様の逆鱗に触れた二人のウェル博士は一人に戻された

19 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 00:51:31.40 ID:qerlRSo90

『翠』「何だろう、遂に人間やめちゃったね翠」

翠「遂にってなんですか遂にって...とにかく、戻れることはわかりました」

今まで通り一緒にいるも良し、別々になって何かするも良しと...

翔子「私としては今まで通りにしていただけると嬉しいのですけど」

『翠』「そもそも翔子さんは何で『私』のとこにいたの？」

女神「それは...」

コンコンッ

おや、こんな時間に誰でしょう

女神「あ、誰か来たみたいですね、私はこの辺で」

翔子「私はとりあえず『翠』さんの中に...失礼しますね」

『翠』「あっはい...うぅ、なんかやだ...」

翔子さんが『翠』のお腹の辺りに頭を当て、そのままズブズブと沈んでいきます
そして完全に脚まで入り見えなくなったところで、女神様がドアを開けました

『凜音』「あっ...こんばんは」

女神「こんばんは、私の用事は終わったので後はごゆっくり」

女神様はドアの前にいた訪問者にそう言い残し帰っていきました
来たのは『凜音』ちゃんでしょうか

『凜音』「さて、まずはこんばんは」

夢姫「こんばんは、翠さん？」

あ、夢姫ちゃんも...

翠「どうしたんですかこんな夜中...に...」

夢姫「ふふふ」

...夢姫ちゃん何か怒ってます？
笑顔、とても笑顔なんですが...目が笑ってないです
ハイライト入れ忘れてますよ夢姫ちゃん

20 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 00:52:05.87 ID:qerlRSo90

『凜音』「言いたいことが山ほどあるので山ほど言いに来ました」

翠「山ほど」

夢姫「大丈夫ですわ、学校に行くまでには終わります」

大丈夫じゃないんじゃないですかねぇそれは...えっ今回何かしましたっけ
ただ二人の圧に負け、私は即座に正座せざるを得ませんでした

『凜音』「...っはぁ～...何ですか？その顔は...まさか誰にも何も言わず学校もサボって四国に行って新しい子を連れて帰ってきたことが何もしてないことになるとでも？それだけじゃありませんが」

翠「...は、ははは」

今日そういえば学校サボってるじゃないですかやだー
そりゃ『凜音』ちゃんも呆れ顔にもなります...夢姫ちゃんの目だけ笑ってない顔は...うん
私視点だと昨日と一昨日は讃州中学に行きましたけどね！
...あれ？その間『翠』は...ま、まぁ歴史が修正されたら昨日と一昨日出動さえなければ私ちゃんと学校行ってたことになったんでしょう、『凜音』も今日としか言ってませんし

『凜音』「そもそもただ勝手にサボるのだっていけないことなのにおまけに観光してただなんて」

これは長いやつですかね...
っと、『翠』は？
そう思い小さく首を動かしてみると私の後ろに身をかがめていました
何してんですか

翠《ちょっと『翠』、何隠れてるんです》

『翠』《だ、だって！『私』この二人と面識ないし！この二人は翠の友達でも『私』とは話したことすらない間柄なんですけど！？》

翠《『貴女』でも私と初めて話した時はそんなんじゃなかったじゃないですか》

『翠』《翔子さんと結構長いこと見てたし、というか自分だし...そ、それよりどうにかしてよ居た堪れないから！あとなんか夢姫ちゃんめっちゃ『私』のことも見てくる！》

人の背中で震えてるからじゃ？多分お可愛いこととか思われてるだけですよ

21 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 00:52:42.84 ID:qerlRSo90

『凜音』「聞いてますか」

翠「き、聞いてます聞いてます、ね？」

『翠』「は、はぁ？ちょっこっち振らないでって」

夢姫「翠さんは...」

翠『翠』「「は、はいっ！」」

夢姫「...どういうつもりなんですの？」

どういうつもり！？ど、どういうって別にどういうもないですけど...

『凜音』「そもそも...」

あぁ、これは本当に朝までコースでしょうか
...こうなったら！

コンマ下
奇数逃げられた！(両方)
偶数逃げられた！(尊い犠牲有)
ゾロ目逃げられない(朝日が昇るまで)

(翠「チョコ...一応、作りましたよ、まぁそういうイベントですし！どうせ沢山作らなきゃでしたし...当たりかハズレかフィフティフィフティ！だから食べなくても全然いいですから！」)

22 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/14(木) 00:54:13.71 ID:cLSaPraG0

エスケープ！

23 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 01:59:52.86 ID:qerlRSo90

翠「...」

出入り口の前に立っている夢姫ちゃんと『凜音』ちゃん
ですが二人を左右それぞれに誘導すれば...

翠《『翠』、行きますよ》

『翠』《行くって何が》

翠《どうせ明日登校中に説教は受けるんです、なら今はとりあえず逃げる！》

私は念話でそう簡潔に伝えつつ行動を開始しました
まずは二人の左側からドアに

『凜音』「って、あ！ちょっと！」

行くと見せかけて急ブレーキ
近い方に立っていた『凜音』ちゃんが私を捕まえようと私から見て左側に動いたところで

翠「『翠』ッ！」

『翠』「どうなっても知らないよっ！」

今度は『翠』が二人の右側に向かって動きます
当然今度はそっちに近い方の夢姫ちゃんは『翠』に目が行き

翠「三十六計ッ！」

二人の注意が逸れたど真ん中から開けっ放しにされていたドアを通り廊下に飛び出しました

『翠』「置いてかせるかっ！！」

私が廊下を走り出した時『翠』も抜けられたようで追いかけてきます
二人揃って無事脱出！

『凜音』「どこ行くんですか蒼井さん！待ちなさい！」

翠「ちょっと花を摘んできま～す！」

24 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 02:00:31.50 ID:qerlRSo90

・・・

翠「はぁ、はぁ...二人の姿は」

『翠』「ぜぇ...ぜぇ...ない...逃げ切れたっぽい...」

本部の中も広いですからね、逃げるのなんてわけないです
明日こっぴどく怒られそうですけど...とりあえず今夜は部屋に戻れそうにありませんから寝るところ探さないと

『翠』「...あれ、こんな時間に誰か練習中？」

夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんに気を付けつつ本部の中を歩いていると、射撃訓練室が使用中になっていました
ここ本部の人くらいしか使わないからほとんど来たことなかったですね

翠「友里さんとか？」

『翠』「ちょっと覗いてみる？」

訓練室に入ってみると、どうやら銃の射撃訓練室ではなく弓矢の方の訓練室が使われているようです

『翠』「そもそもここ弓使う人いなくない？」

翠「拳法、剣道、柔道、ボクシング、映画館...大体のスポーツの訓練が出来る施設が揃ってるS.O.N.G.に死角はなかった」

『翠』「最後スポーツじゃない」

とはいえ私も弓道の方で誰かこの訓練室を使っているのは正直見たことないかもしれません
S.O.N.G.のエージェントは銃こそ使えど弓矢は使いませんからね

雰囲気を重視したのか他が普通のドアで繋がっている中襖で繋がっている弓道場風の訓練室
私と『翠』はその襖をそっと少しだけ開けて中を見てみると...

クリス「こうか？」

藤尭「そうそう、軸がぶれないように」

クリス「ふんふん...」

クリスさんと藤尭さん？

翠「謎の組み合わせ...」

というか藤尭さん、人に教えられるほど弓道得意だったんですか？

『翠』「なんでクリスさんが...もしかしてあの事で思う所あったとか？」

翠「あの事？」

『翠』「あー...うん、場所変えよう」

25 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 02:00:57.76 ID:qerlRSo90

・・・

訓練室を出て廊下の休憩スペースに移った私達
自由に飲めるコーヒーを紙コップに注ぎそれを片手にソファーに座ったところで、『翠』は私がいなかった時にクリスさんに起きた事を話し始めました

『翠』「ステファンくんって男の子のこと、覚えてる？」

翠「ステファン...？」

『翠』「ほら、バルベルデで響さんが助けた...工場長が来るまで逃げたの見た～とかいう情報くれた子」

翠「いたような...」

AXZ1話見たのもう2、3年前ですからね私...それも何度も見返したりする前でしたし

『翠』「いたんだよ、まぁいいや...その子はクリスさんの昔お世話になったソーニャさんっていう人の弟さんらしいんだけど...色々あってその子、『私』達が間に合わなくってアルカノイズに足を掴まれたんだ」

翠「脚...って、それじゃ分解されて...！」

コンマ下
奇数治しましたともアスクレピオスで
偶数他国の、それも関係者ではない人にアスクレピオス使うのはまだ許可出せない

26 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/14(木) 02:04:38.37 ID:LhcSL5JeO

ほっほーい

27 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 03:09:22.76 ID:qerlRSo90

『翠』「咄嗟に...ううん、多分苦渋の決断だったと思うけど、その分解が全身に広がる前にクリスさんはその子の脚を撃った、撃つことで分解され始めてた脚だけを切り離し、その子は分解されずに済んだ」

翠「あぁ...その脚は」

『翠』「治したよ、アスクレピオスで...こっちは本当咄嗟にしちゃったことだけどね」

でもそれは私でもきっとそうしたと思います

『翠』「他の現地の人達は逃げるのに必死で見てなかった中、ソーニャさんはクリスさんがステファンくんの脚を撃ったことは見てたはずだけど...アスクレピオスの治癒能力については戦争してる連中に知られたら不味いからって...ステファンくん共々S.O.N.G.職員の人に脚を治したことは口外しないようにお願いされてた、それで一応最終的には見なかったことに、なかったことにしてくれてた...ただ、アルカノイズの分解から守る為とはいえ、脚は治ったとはいえ、だからといってソーニャさんはクリスさんが弟の脚を撃ったことは簡単には許せないというか、割り切れないことというか」

翠「...クリスさんとそのソーニャさんって人との間に溝が出来てしまった、と」

それは...どちらの主張も行動も正しいのでしょう
おまけに元々知り合いだったとなれば、話は余計ややこしいものになっているはずです

『翠』「ステファンくんは助けてもらったし治ったんだから気にしないでとは言ってた、でもクリスさんはそれを聞いて安堵出来るほど切り替えの早い人じゃなかった...しばらく自分のせいだ、もっと上手く戦えてればって思い詰めてたし、かと思えばそれを払拭するかのように元気に見せるようになるし」

...昨日の戦いの時、ややいつもより荒っぽいところがあるとは思いましたが、てっきり気のせいだと
私もまだまだ鈍いですね

28 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 03:11:10.84 ID:qerlRSo90

『翠』「まぁ関係ないかもしれないけどね、ただ単に弓道に目覚めただけかもしれないし」

翠「...こればかりは本人達の問題ですしね」

そして歴史がどう修正されたかはわかりませんがその場にいなかった今更私が出来ることなんてありません
けれどまぁ、もし万が一クリスさんが私に何か弱音でも吐いてくれるようなことがあれば話を聞くくらいは出来ると思います

翼「...む、そこにいるのは翠と...もう一人の『翠』か」

つい話に集中していて周りへの注意が疎かになっていた私達は、通りかかった翼さんに気付かず思わずビクッとしてしまいました

翠「つ、翼さん...」

『翠』「ど、どうも...」

翼「...何かやましい事がありそうな挙動だな」

翠「いやいや何も！あ、あったかいもの飲みます？」

翼「ん？あぁ、貰おう」

私は新しい紙コップにコーヒーを注ぎ、翼さんに渡します
翼さんは受け取りつつソファーに座り、こちらに顔を向けました

翼「それより、聞きたいことがあったのでちょうどよかった」

翠「聞きたいこと？...って『翠』、何隠れてんですか」

またもや私の背中に隠れちらちらと翼さんを見ている『翠』
堂々としていればいいのに

『翠』「だ、だから翠はいいかもしれないけど『私』それほど接点ないんだって！」

翠「殴り合った仲でしょうに...」

翼「そうか、やはりあの時のは...」

『翠』「あわわわわ...ご、ごめんなさいあの時は殴ったりしてッ！あの、妹共々ツヴァイウィングの頃から大ファンです！あといつも翠がお世話になってます！これからも歌手頑張ってください！」

誰でしょうこれは

29 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 03:11:48.49 ID:qerlRSo90

翼「あぁ、ありがとう...こういう翠も新鮮だな」

翠「そ・れ・で！...聞きたいことって？」

翼「あぁ、今はどちらが元々の身体なんだ？」

翠「それはこっちです」

私は人の後ろで顔真っ赤にしてる『翠』を指差しながら答えます
翼さんはそれを聞いて私を見ながら「ならこちらの翠の身体が魂に受肉した...」とか呟いていて

翼「...翠、その身体はどういう仕組みなんだ？例えば普通ではないことが出来るとか、何か核となる物が翠の形を成しているとか」

コアメダルとセルメダルかな？
『翠』といい翼さんといい...

翠「まぁ、どうせ話すことになりますし...『翠』」

『翠』「どうしよう後で握手とかあぁでもサインも貰って...えっ何？」

翠「ズボォ！」

私は有無を言わさず『翠』に腕を突っ込みました

『翠』「うあっ...」

翼「な、何をッ！？」

翠「よいしょ、よいしょ...っと」

そのまま頭、胸、腰とどんどん進み...

・・・

気付けばそこは深層世界
今回も無事入れたみたいです

翔子「いらっしゃいです翠さん」

翠「さっきぶりですね、でもまたすぐ行くので」

翔子「いってらっしゃい」

私はダッシュで深層世界の中の、この『蒼井翠』の身体の主導権を握る場所、すなわち現在『翠』がいるところへ行き

『翠』「あっ翠急に何すr」

翠「はいドーン！」

主導権を奪い取りました

30 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 03:12:24.25 ID:qerlRSo90

・・・

翼「...い、おい翠！いや『翠』？おい！」

翠「...はっ！」

表に出ると翼さんが私の両肩を掴んで揺らしていました

翠「はい、こんな風に元には戻れます！」

翼「えっ、あっ、そ、そうか...出来れば先に言ってから実践してほしかったな...」

まぁそこはご愛嬌で
私は翼さんに右腕...そこにはめられた桃色の手甲を見せます

翠「この手甲がさっきまであった私の身体の核です、これに私が取り憑き、周りに神j...神様が作ってくれた肉体が再現される仕組みらしいです」

翼「なるほど...翠、一つ質問してもいいだろうか」

翠「いいですよ」

神樹様のこととか聞かれたらちょっと誤魔化すかもしれませんけど

翼「その神が再現するという身体は...翠以外の他の人間を出すことも可能だろうか！？」

翠「...はい？」

・・・

翠「他の幽霊が同じことをしたらその幽霊の姿に変わるのかってことですか」

翼「あぁ...」

それってこの手甲を死人の黄泉還りに使えるかどうかってことですよね...
正直フォークを使うことも極力、余程のことがない限りダメとししょーにも言われてる手前フォーク使わないとはいえ黄泉還り擬きのことしたらどうなるか...というか倫理観的も...
一回成仏だか幽体離脱だかした『翠』が私が抜けた身体を使えてる時点でその辺もう半分くらいアウトですけど

翠「...はぁ、奏さんですか？」

翼「っ！」

この人はもう...

翠《奏さん聞こえますか～？というかどこいるんです？》

奏《普通に近くにいる、話も大体聞いてたよ》

なら話は早い、後はチャレンジあるのみですね

コンマ下
奇数出来た(翠ちゃん抜きでも手甲は使えるしその霊体と同じ形になる)
偶数出来なかった(翠ちゃんが使ってる時に取り憑く事は出来ても単体では使えない)
ゾロ目そもそも翠ちゃん以外は使えない

31 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/14(木) 03:14:35.51 ID:cLSaPraG0

あらほらさっさー

32 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/14(木) 03:47:43.36 ID:qerlRSo90

・・・

翠「出来ちゃいましたね...」

奏「出来ちゃったな...」

拝啓
神樹様、園子ちゃん共におかれましては、いかがお過ごしでしょうか
こちらは手甲が思いもよらない機能を発揮していて超危険アイテムとなるかもしれません

『翠』《これ、セレナさんとかメヌエットさんとかもいけるってことじゃ》

翠《だけじゃないですよ、キャロルちゃんとかも...》

どうする？安価下
(特になければ奏さんが気が済んでから手甲を返してもらって特訓(何の特訓かはのちに安価))

33 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/14(木) 04:20:12.57 ID:xoIZ9U0CO

因みに悪意を少しでも見せると問答無用で肉体構成が解除される
つまり悪人が手甲に宿っても光の速さで消える仕様
（第三者に悪用される事を懸念した神樹様と園子が仕組んだ翠と『翠』は例外）

34 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/14(木) 14:12:48.64 ID:VWeaDMK5O

後から設定増えるのは大変だけど頑張れ翠ちゃん
安価下

35 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/14(木) 17:04:24.13 ID:k1xlVFgb0

奏が暫く翼を甘やかした後に
「今後一切、この手甲を使って故人を呼び出す事は禁止だ。翼…お前も分かってるだろ？私はもういないんだ」

36 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/15(金) 00:38:16.05 ID:uFcz0IX30

未来が度々翠の精神世界に出入りしている

37 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/15(金) 02:33:44.39 ID:TIiv9aso0

翼「...奏」

翼さんはそっと奏さんの袖を掴み、名前を呼びました
それを見た奏さんは頬を赤らめながら

奏「...ったく、ほら来な」

翼「...奏っ！」

翼さんは奏さんに熱くハグをし、奏さんもそんな翼さんの頭を撫でています

奏「アタシが死んだ後も、最近はちょくちょく翠の身体借りて話したりしてたろ」

翼「そうだけど...」

うんうん、愛ですね

『翠』《尊い》

翠《『貴女』今日大分壊れてません？》

『翠』《だって生ツヴァイウイングだよ！？しかもこんな至近距離で...はぁ～今日まで生きててよかった...お願い！今だけ代わって！視界越しじゃなくもっと直接見たい！》

生きてるって言うんですかねぇ今の『翠』の立ち位置は...まぁ代わるくらいいいですけど

・・・

『翠』とバトンタッチした私は翔子さんのいる、ちゃぶ台のところに戻ってきていました

翔子「あの花といいあの手甲といい...人の身に過ぎるものをポンポン作って渡してくる土地神風情は少しは自重した方がいいと思いますけどね、私は」

翔子さん、貴女のそれは単に女神様対策されてるのが気に食わなかっただけでしょう

38 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/15(金) 02:34:31.94 ID:TIiv9aso0

翠「ま、そんな神樹様もゆゆゆファンからは結構嫌われてますけどね、散華とか供物とか」

翔子「最後は存在全否定されて消えるんでしたっけ？いい気味です」

ゆゆゆ世界の女神様...天の神も一緒に退場しますが
人間を信じることにして手出しするのをやめる神々って聞くとアギトって感じしますよね、しません？

未来「あれ、今日はセレナさんとかメヌエットちゃんいないの？」

翠「少し前から別行動中です、というか私にずっと取り憑いてた少し前までが特殊といいますか...ん！？」

聞き覚えのある声に振り向くと、そこにはギアインナーの未来さんが立っていました
ここ私の深層世界のはずなのに

未来「また来ちゃった♪」

翠「何してんですか未来さん！？」

翔子「いらっしゃい、お茶飲みます？」

未来「あ、いただきます」

平然とお茶を湯飲みに入れてちゃぶ台に置く翔子さんと、その湯飲みの前に座る未来さん
え？私にもお茶？じゃあもらいます

翠「じゃなくて！何をコツ掴んでるんですか！」

未来「ん～でもこれ幽体離脱じゃないんでしょ？危なくないことなら大丈夫かなって」

戻って！響さんの保護者として常識人だった未来さんに戻って！

翔子「確かに魂の本体も未来さんの身体に残ったままですし、幽体離脱に比べたら断然安全です」

未来「響もなんだか悩んでるみたいで上の空だし、それで遊びに来たんだけど...すごいね、翠ちゃん達別々になれるだけじゃなくて片方奏さんにすることも出来るなんて」

39 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/15(金) 02:35:33.99 ID:TIiv9aso0

翠「...まぁ、やってみたら出来ただけですし、倫理観的にどうっていう話もありますが」

未来「いつもアスクレピオスあるし死ななければセーフ！みたいな生き方してる翠ちゃんも倫理観とか考えることもあるんだ...」

翔子「当初の目的がアレだった人が倫理観...」

翠「しゃらっぷ」

いいじゃないですか！統一言語戻るなら月破壊するのも一理あるんじゃ？とか思ったんですよ！
結果的には月破壊しただけじゃダメでしたけど...

未来「でも翠ちゃん、人間をデータ化すれば死ななくなるよ！みたいな話が出てきたら賛成するでしょ」

翠「あ、それはありますね」

バグ◯ター便利過ぎると思います
それにコンティニュー機能も、命は一つしかない大切なものだから残機増やそうとかすごくいい発想でしょう
あ、命を宝石に変えて身体と別々にしていくら怪我しても宝石が無事なら平気！っていうのも私はいいと思います

未来「そんな翠ちゃんから倫理観」

翠「ち、違いますよ、それは倫理観そのものが覆るべき案件であって...今回のは特例といいますか、唯一無二の道具を介していますから」

あの手甲が量産される、とかならまた話は変わってくるでしょう
人の数が減らなくなるだとか、そういう問題は出てくるんでしょうが...

翠「だって、言葉の壁とか価値観の壁とか生死の壁とか、そういう色んな壁が例え今のこの世界に必要なものだとしても...そういうのが全部なくなったらって、誰だって一度は考えるじゃないですか」

あわよくば壁が全部取り払われて、なおかつどんな小さな争いも絶対に起こらないような世の中になったら

翠「そんな何も起きない、面白くもないご都合にまみれたハッピーエンドが私はいいんじゃないかなって...子供過ぎますけどね」

未来「そっか...」

40 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/15(金) 02:36:53.18 ID:TIiv9aso0

・・・

そんな話をしながらお茶を啜っていると

奏《翠～、もうそろそろこの身体ってか手甲返すから、『翠』と代わってくれ》

翠《あ、は～い》

残っていたお茶を飲み干し、私は席を立ちます

翠「じゃ、『翠』と交代してきます」

未来「いってらっしゃ～い」

翔子「いってらっしゃい」

未来さんいつまでここに居座るんでしょうか...

・・・

翠「代わりましたよ～...ってうわ！翼さんが溶けてる！」

『翠』と交代し表に出た私が見たのは、表情筋だるんだるんな笑顔...笑顔？にされてる翼さんを膝枕している奏さんはの姿でした

奏「おう、んじゃ翼、ちょっと退いてな」

翼「ふぁ、うん、いまどくねかにゃでぇ」

翠「...何したんですか？」

奏「いや、ここぞとばかりに甘やかしまくったら」

翼さん今歌姫がしていい顔じゃないですよ？

奏「さて、と...アタシは満足満足、でだ、翠」

翠「はい」

奏「今後一切、この手甲を使って故人を呼び出すのは禁止だ」

翠「...奏さん」

そこにいた奏さんはさっきまでの翼さんを甘やかしまくるお姉さんではなく、真剣そのもの
満足するまで楽しんでた奏さんがそれを言っても、なんて茶化してはいけない雰囲気なのはわかります

奏「使ってみてわかったが、これは生きてた頃の感覚そのもの...禁忌そのものだ、わかるよね？」

翠「それは、まぁ」

奏「だからこそ、これをお前達が使うのは構わない、でも故人に使っちまうのは、使わせちまうのはダメだ」

私も、わかってました
なので私も真剣な表情で頷くと奏さんも頷き、翼さんの方に向き直します
翼さんはというと、今の奏さんの言葉を聞いて察したのか溶けていた表情筋も元に戻り
その危険性と禁忌である事実を理解しているという真剣な感情ともうこのお互いにお互いの身体でという形では奏さんと会えないことが悲しいという感情が混ざり、複雑な表情になっていました

奏「翼...お前もわかってるだろ？アタシはもういないんだ」

翼「それは...わかってるよ、奏」

41 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/15(金) 02:38:13.31 ID:TIiv9aso0

奏「あぁ、だからこれは今回限りにしよう...それに、もう話せないわけじゃない、会えないわけじゃない...話せないのが、会えないのが普通だ」

翼「うん...うん...！」

奏「前にも似たような話をしたな...でも結局またこうして会いたくなっちまうアタシも弱いな」

翼「そんな...私も！」

奏「わかってるさ、だから、な？」

奏さんとセレナさん、一度は相棒離れ姉離れ、なんて話もあったりしましたが、結局時々身体を貸してそれぞれ翼さんやマリアさんと会って話したりしています
それが出来てしまうと知っているため生者側も死者側も我慢するのはやっぱり難しくて
でも、超えてはいけない一線だけはあります
私やフィーネさん、エルフナインちゃん、それにキャロルちゃんなんかが本気で持ち得る知識や聖遺物を使えばあるいは、黄泉還りは不可能ではないかもしれない
そもそもフォークがある時点で...なんていう話でもあります
だからこそ、いかに私が死者との会話を実現出来てそれを度々してしまっていても
黄泉還りだけはダメだという暗黙の了解が私達S.O.N.G.一同にはあるわけです

奏さんが言うことも、最もなのでしょう
例えそれを少し残念に思ってしまっても、この思いは私の心の中に留めておくべきことです

『翠』《ダメ、無理、尊みがやばい》

翠《台無し...》

・・・

奏さんから手甲を返してもらい、再び『翠』と別々になった私
翼さんとも別れを告げ、また私と『翠』は本部の中を歩き始めました

何の特訓する？安価下
(なお特訓後寝床を確保しなければいけません)

42 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/15(金) 02:42:49.68 ID:mpvPOaWv0

ダブル翠で何か合体技出来ないか試してみる
（ウル◯ラソードとか）

43 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/15(金) 03:12:15.88 ID:TpSvpH//O

タケミカヅチ（雷）vsレヴァティン（炎）って無理？
『翠』ちゃん天叢雲以外触れた事ないから難しい？

44 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/16(土) 01:14:31.97 ID:5mUY15gX0

『翠』「はぁ～緊張した...」

翠「の割には途中ぐいぐい行ってませんでした？」

『翠』「そういうこともある、翠を通してとか奏さんを通してとかで翼さんのことは前より断然身近に感じてる...はず...だし！」

歯切れ悪...
もはや何故今こうしてまぁまぁ遅い時間に廊下をふらついているのかもすっかり忘れていた私達はふとシミュレーションルームの近くまで気が付きました

翠「そういえば、結局昨日の戦いでも私達合体技とかやってませんよね」

『翠』「合体技も何も初めてだったからね、それぞれ独立してるの」

息は合ってたんじゃないかなとは思います...というか合っててほしいですが、今後もこうやって別々に別れてる状態で共闘するならやっぱり合体技欲しいですよね、せっかくですし

翠「よし『翠』、練習しましょう」

『翠』「合体技？いいけど...じゃあ明日の放課後とかでいい？」

翠「今から！」

『翠』「今から」

翠「そう！今から！特訓です！」

...何故でしょう、『翠』がドン引きしているような
きっと気のせいですね

・・・

『翠』「はぁ...夜遅くに特訓か...」

翠「何ですか不満でも？錬金術師達が来たりした時になるべく技は多く持っておいた方がいいでしょう？」

『翠』「単に遊びたいだけだよね？...これが遊びに入るのかは疑問だけど」

失礼な！そんなことあるわけないじゃないですか！
ほら早く始めますよ！

「Imyuteus amenomurakumo tron」
「Imyuteus amenomurakumo tron」

どんな合体技作る？安価下
(ウルト◯ソードも可)
(出来れば翠ちゃん達二人の詳しいやり方も)

45 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/16(土) 01:56:07.39 ID:3Rl8v0KC0

二人掛かりで巨大な剣を地面から突き出す

46 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/16(土) 02:12:18.92 ID:MzuCYHLx0

口で言っても駄目、物を取り上げても駄目、
もうこれ、ベッド脇に椅子を用意して朝まで見張るしか無いんじゃね?
安価下

47 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/16(土) 02:16:13.68 ID:vwbzrcyqO

2人で手を合わせて巨大な天叢雲剣召喚からの大回転切り！

48 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/16(土) 04:04:00.00 ID:5mUY15gX0

・・・

『翠』「で、アメノムラクモが倍になったわけだけど...数はそもそも自由だからあんま意味なくない？」

翠「だからこそ全部合わせてみましょうよ」

フォニックゲインもアメノムラクモが出せるエネルギーも、単純計算では2倍です
剣ノ雨とかの広範囲攻撃はその気になれば増やせますし、そういうのだとあまり恩恵はありません
ならば、数で攻めるのではなく全エネルギーを使って究極の一を作ってみるのがいいでしょう

『翠』「じゃあまずは...生えるやつ行ってみる？」

翠「ですね」

翠『翠』「「せーのっ！！！」」

二人で息を合わせ、手にした剣を地面...正確にはシミュレーションルームの床ですが...に突き立て力を注ぎ込みます

『結合WAT RONG KHUN(仮)』

すると地面から巨大な...翼さんの盾みたいな剣をも凌駕するとほどの剣が突き出しました

『翠』「でかっ...でもこれなら大型のノイズくらいならいけるかも」

翠「次あれ！手で持つ用ので同じようなの作りたいです！」

『翠』「持ち上がるかなぁ...」

・・・

色々試した結果、作ってから持ち上げるのは無理なので最初から手に出現させる方式にすることに
つまり、私と『翠』で手を合わせその間に出現させることにしました

翠「せーので跳んで」

『翠』「ぐるっと、いける」

翠『翠』「「せーのっ！！！！！」」

私達は大きく跳躍し、その瞬間さっきと同じ要領で超巨大な剣を作り上げます
ここから一気に！

『ウルトラソード』

私達を中心として前回しでそれを振り下ろし、続け様に振り上げ、また振り下ろし、振り上げ
最後にもう一度思いっきり大回転！
やり切った私達は剣を消しながら地面に足を付けました

翠「ふぅ...やっぱり振り回しながら剣の形変えた方がそれっぽくないですかね」

『翠』「わかるけどそれめちゃくちゃ大変だから」

49 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/16(土) 04:04:35.14 ID:5mUY15gX0

それはそうですけどね...
とはいえ、即興でも二つも合体技が出来たのは上々では？

翠「というか『翠』、ほとんど戦いの時は出てこないのに何だかんだ動けますね...身体が覚えてるとか？」

なら私のお陰ですかね、ふふん！

『翠』「いやいや、最近は結構出てたよ？フルシンクロとかこまめにやってたし...翠がいない時はあのサンジェルマン共を焦り顔にさせてやったもんね！」

サンジェルマンさん達のことを話す時ちょっと口悪くなってません？そういえば前に何かパヴァリア光明結社関連で言いかけてた気も

『翠』「それにイメトレは翠が来る前から得意だったし、なんだったら翠より強いまであるよ？」

翠「...ほーん？」

それただの厨二病でしょう？しかも厨二っぽいワード出てこなくて微妙に劣化なろう小説みたいになってたアレみたいな

翠「これでも私はししょーや皆さんに鍛えられてますし実践経験も豊富...いつも人の中でヒッキーだった『貴女』に負かされるほど弱くはありませんよ？」

『翠』「どうかな、確かに『私』自身の勝敗記録は芳しくない、でもそれは人間相手の罪悪感とかで躊躇しちゃうだけだし、戦闘狂な翠とは違って」

翠「腰抜けなだけでしょう？」

『翠』「翠相手なら手加減はいらないね」

...いいでしょう、叩き潰してあげます

50 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/16(土) 04:05:14.61 ID:5mUY15gX0

翠「どうです？なんだったら好きなギアに変えてもいいですよ？」

『翠』「同じギア同士でやっても面白いけど、新しいのも試してみたいよね」

流石『私』、こんな時でも考えることは同じ

翠「フツノミタマッ！」

『翠』「レーヴァテインッ！」

アメノムラクモを解除した私達はそれぞれおニューのギアをセレクトし、構えます

翠「雷と炎、剣と剣」

『翠』「どっちが焼き尽くされるか...」

「Takemikazuchi Futsunomitama elektrizitat tron」

「Surt's Lvateinn tron」

翠『翠』「「勝負ッ！！！」」

どう戦う？安価下
(翠ちゃんのでも『翠』ちゃんのでも)
(深夜テンション故のガチバトル、それが翠ちゃんズ)

(翠「調さんの誕生日...前よりは普通に接してくれるようになってきたとは思いますが、まだまだ距離を感じます...プレゼント、受け取ってもらえるでしょうか」)

51 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/16(土) 12:09:20.82 ID:3Rl8v0KC0

『翠』：雷のように素早く移動しながら斬りかかる
翠：剣先から炎の玉を飛ばしたりしながらカウンターを狙う

52 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/16(土) 23:01:12.62 ID:Iv7CjSOQ0

レヴィアタンは嫉妬の炎で焔の爆発を起こす

53 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/17(日) 03:37:12.28 ID:FYjDssg+O

>>51逆じゃねぇか？
安価下

54 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/19(火) 01:47:13.19 ID:vBQLOAbH0

・・・

ガキンッ！

剣と剣がぶつかり合い、金属音が響き渡ります
それぞれ後ろに大きく跳躍して距離を取り

翠「一気に叩き込むッ！」

フツノミタマのギアを纏う私は雷のような素早い動きで再び距離を詰め

『翠』「ふっ！はぁっ！」

レーヴァテインのギアを纏う『翠』はそれに対抗するように剣先からこちらに向けて火の玉を放ってきました
剣に帯電させバチバチと音を鳴らせ私は走りながらそれらを斬り捨てもう一度『翠』に斬りかかります

『翠』「やぁっ！！」

そこでカウンターを仕掛けてくる『翠』
すれ違うように私の懐に『翠』の剣が滑り込まれ...

翠「甘いッ！」

その刃がギアインナーに到達する直前に片膝と剣を握っていない方の腕の肘で挟み動きを止めさせました
私はその体勢のまま自身の剣を『翠』の頭の上に振り下ろします

『翠』「そっちもねッ！」

『翠』もまた剣を握っていない方の腕を頭と私の剣の刃の間にねじ込み、腕の装甲で刃を受け止めました

翠「迸れッ！！」

『翠』「焼き焦がせッ！！」

互いが互いの剣の刃を受け止める中、私の剣にはより強力な電流が、『翠』の剣には燃え上がる業火が纏われ
私達はその稲妻に、あるいは炎から逃れる為離れざるを得なくなります

翠「膝と肘のインナーが少し焦げました、どうしてくれるんですか」

『翠』「そっちこそ、私のこっちの腕今痺れてるんだけど、長時間正座した後の脚みたいになってるんだけど」

その痺れは本当に電流関係あるんですか...

『翠』「電気なんて所詮炎の一つ前、どっちが上かなんてギア選んだ時点で決まったようなものだよね～、悔しかったら磁石の力でも持ってきなよ」

翠「魔法だったら強化形態で炎、氷の後に来る雷ですが何か？重力操作でもしてみなさいな」

『翠』「ファイアバレットッ！！」

翠「ライトニングスラッシュッ！！」

またもや放ってきた火の玉を即座に斬り捨て、剣を構え直しました

55 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/19(火) 01:48:03.82 ID:vBQLOAbH0

翠「もっとガツガツ来ればいいじゃないですか！姑息な真似ばっかりしてないで！」

『翠』「遠距離攻撃が一番安全で確実だって古事記にも書いてあるんだよ！」

翠「なわけないでしょうがっ...そんなんだからまともに他人とコミュニケーション取れないんですよ」

思わずポロっと言ってしまい、すぐにしまったと私は口元を押さえました
しかしその言葉は『翠』にはしっかり聴こえてしまっていたようで

『翠』「...うっさい」

翠「い、今のは流石に言い過ぎました、ごめんなさい『翠』、ね？」

『翠』「大して変わらない癖に...来たばっかの頃は翠だって人見知りのコミュ障だった癖に...ちょっと友達作れたからってッ！！！」

炎を纏った剣を握りしめ、『翠』は一気に突進してきます
何とかその剣を私も剣で受け止めますが、ドンドン押されていました

『翠』「元からほとんど拠り所もないような人生送って！ちょろっと死んで新しい人生スタート？なろうの主人公にでもなったつもりかっ！」

翠「だ、誰が！」

『翠』「ただの転校生特有の物珍しさで話しかけられて舞い上がってあっさり人見知り克服？そんな程度で克服出来るような薄い人生だったってことでしょ！それを何さ上から目線でッ！」

そ、そんな風に思ってたんですか！？私だって結構勇気いたんですよ！？

『翠』「こちとらねぇ！ずっと一緒にいて、友達なんて出来なくてもいいやって思えるくらい大切な存在がいたのに、一気に全部なくして...折り合いつけるのにどれほど時間かかったかわかる！？」

翠「で、でも最終的に折り合いは付いたんでしょう！？だったらいつまでもそのまま一人でってわけにもいかないじゃないですか！今は私達別々になってるんですよ！！」

『翠』「そんなことはわかってるけどッ！！！」

翠「っあ！」

56 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/19(火) 01:48:35.91 ID:vBQLOAbH0

遂に押し切られ、私は大きく吹っ飛ばされます

ドサッ

翠「ぐっ...」

『翠』「...こっちは一回幽霊にもなって、確かに多少はコミュ障改善されたかもしれない、むしろ生きてる時より関わる人も多くなったし引きこもってても幽霊は部屋まで普通に入ってきちゃうから意味なくなった...でも！いざまたこうなったらまた前に戻った！何でかなんて『私』だってわかんない、わかんないけど...そんなはっきり言う必要ないじゃんっ！！！」

...何でしょう、あれは
『翠』から、『翠』の全身から揺らめく炎が

『翠』「いつもいつも誰とでも楽しそうにさ...何だよ見せつけてるの！？自分こんなにリア充してますって！！見えるかヒキニートほれほれって！！！」

翠「そんなこと思ってませんからッ！」

『翠』「うるさいうるさいうるさーいッ！！！」

ドーンッ！ドーンッ！！ドーンッ！！！

その瞬間、『翠』の感情を体現するように『翠』の周辺に大きく広がっていった焔が次々と爆発を引き起こし始めました
爆発そのものもどんどん範囲が広がり、やがて私もまたそれに巻き込まれてしまいます

ドーンッ！！！

翠「う゛あぁっ！！！」

床に叩きつけられ、身体の所々に痛みが走り
その時、まるで何かの枷が外れたように全身に電流が流れました

翠「ッ！？...ぐっ、何が...」

斬リタイ

身体中からパチパチと電気が弾け、頭の中が私の意思とは関係のない何かで埋まっていきます

斬リタイ

斬リタイ斬リタイ

翠「だめ...『翠』...！」

『翠』「何...何なの...またそうやって何でもありな新しい力を拾ってくるの...やめてよ...これ以上『私』と違くならないでよッ！『私』のこれまでを否定しないでよッ！！！」

翠「ガァァァッ！！！」

斬リタイ斬リタイ斬リタイ斬リタイ斬リタイ

翠ちゃんコンマ下1
『翠』ちゃんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)

57 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 01:59:24.56 ID:na9VQ4gj0

追い込まれた狐は

58 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 02:01:29.09 ID:LY4kEVPzO

アルティメットサイコクラッシャー！

59 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 02:16:08.72 ID:SuFZ5JM/O

勝っちゃダメそうなところでも勝つなんてマコトにいちゃんみたいだ・・・

60 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/19(火) 02:41:04.06 ID:vBQLOAbH0

私の身体を駆け巡る稲妻と『翠』の身体を囲う焔は意志を持ったようにぶつかり合い、そして

『翠』「ぐっ...ぐぐぅ...きゃああぁっ！！！」

拮抗していたそれは稲妻が焔を押し切る形で決着を迎えました
稲妻を浴びた『翠』はそのまま吹き飛んで壁に激突し、ギアが解除されてしまいます

『翠』「負け、た...何でッ！」

すぐに駆け寄って肩を貸したい
そう、私は思っているはずなのに

斬リタイ斬リタイ斬リタイ斬リタイ

その私の思考を、別の衝動が塗り潰そうとしてきていました

パチッ...パチパチッ...

相変わらず私の身体は帯電し続け、自分が抑えられなくなりつつあります

翠「『翠』...逃げ、て...！」

『翠』「...翠...？」

やっと私の異変に気付いたのか、『翠』が怪訝な目をしながら近付いてきました

翠「来ないでッ！！」

『翠』「っ！」

私は今にも斬りかかってしまいそうな自身の腕を抑え込みそう叫びます

翠「斬っちゃう、から！...斬りたく、ないのにッ...！」

『翠』「なっ...早くギア解除して！」

それが出来るならとっくに...！

コンマ下
01～25 女神様
26～50 夢姫ちゃん
51～75 ししょー
76～98 未来さん
ゾロ目やってしまった

61 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 02:48:05.55 ID:DatEofYNO

怖い

62 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 02:48:56.43 ID:DatEofYNO

ごめんなさい許して

63 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 04:16:05.44 ID:s00X9Cc70

ここはもう切腹すればワンチャンあるのでは?
安価下

64 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 08:08:27.04 ID:ClgawWOYo

えぇ…

65 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 10:13:30.74 ID:na9VQ4gj0

翠ちゃんのコンマ運酷すぎない？

66 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 17:12:04.40 ID:rDRkf+tCO

もしかしなくてもこのスレのコンマ運腐ってるよね
ｸﾘｽﾁｬﾝと悪事働いてる時とかウェル博士に取られたギア取り返そうとした時とか

67 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 18:33:11.37 ID:SuFZ5JM/O

凜音ちゃんが『凜音』ちゃんになったのも翠ちゃんが『凜音』ちゃんに絞首されたのもコンマがゾロ目だったんだっけ
また巻き戻し出来ないかな

68 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 19:14:14.09 ID:na9VQ4gj0

他のシンフォギアを纏えるツケがこういう時に回ってきてる気がする…
最悪、翠ちゃんの魂を代価に『翠』の復活を女神様に頼む展開とかありそう

69 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/19(火) 20:07:53.77 ID:rw9wmC6A0

やってしまったと言ってるだけだしまだ慌てる時間ではないはず

70 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 01:14:35.60 ID:henWf9yXO

止まるんじゃねぇぞ…

71 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/20(水) 01:53:22.40 ID:vRB38vSy0

『翠』「待って...止まって！止まってって！！」

もう...抑えられ、ない...

『翠』「は、早くギアを纏わないと...聖詠、聖詠ってどんなだっけ、あれ、あっあれ？」

逃げて...早く...っ

『翠』「翠ッ...ぁ」

ざっくりと斬り付けられた『翠』の身体は、糸が切れた操り人形のように力なく倒れ込み、そのまま動かなくなりました

72 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/20(水) 02:08:22.89 ID:vRB38vSy0

・・・

翠「はぁ...っ...はぁ...っ...」

硬いものを断ち切った感触

真正面を大きく斜めに斬られている『翠』の身体

肉が焼け焦げた臭い

帯電していた剣で斬られ傷口が極端に黒く焦げている『翠』の身体

赤く染まる視界

斬り付けた際の返り血で染まる私の身体

翠「嫌...だよ...」

どうして...どうして今更...あの衝動が...斬りたいという衝動が治まるんですか...

多数決安価下1～
1 『翠』を追って自分に剣を向ける
2 自首する
3 隠蔽工作する
4 とりあえず落ち着く
5 逃げる、どこか遠くへ
6 巻き戻し
(先に3票入ったものが選ばれます)

73 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 02:11:17.71 ID:0jVGbgY50

74 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 02:12:18.05 ID:bC61dNzqO

5
巻き戻すなら二度とss書かないほうがいいわ

75 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 02:15:39.75 ID:xG/8uYH5O

>>74わざわざ書くなよそういうのが書き込まれてたから選択肢に入れただけだろ、てか前にやった意味深な巻き戻しと同じことするだけだろ多分
安価下

76 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 02:21:27.09 ID:UalrgLo3O

77 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 02:25:10.76 ID:V9aB3qpJo

78 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 02:26:00.34 ID:V9aB3qpJo

ていうかちょっと荒れたからって選択肢自体に巻き戻し入れるのはナンセンスだと思うわ
演出として選択肢関係なくやる文には好きだけどさ

79 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 04:55:43.06 ID:t449wSrqO

80 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 07:23:41.73 ID:+2IbRpZI0

6
好きこのんでBADEND見たいとか特殊な方かな?

81 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 09:34:50.50 ID:xkAftbYZO

翠ちゃん…この場合あの世界に飛ばされてからは今の『翠』ちゃんの体にまずい事が起こると何か奇妙な巻き戻りの力が働くようになってるんだな

安価は6

82 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/20(水) 12:32:55.60 ID:foDo9tZ3O

83 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/21(木) 01:44:08.83 ID:5dAkCOm90

翠「『翠』...わ、たし...」

殺した...私が、殺した...？
なんで、だってそんな...

『翠』《しっかりしなって、そんな斬っちゃったもん見つめても治んないんだからさ》

翠「...ぇ？」

84 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/21(木) 01:44:39.09 ID:5dAkCOm90

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

被害者の次は加害者...もう少し気を付けて生きてくれないかなぁ
確かに今回のは特別珍しい流れですけど、これはもうダメでしょう

？？？「私はもう見込み違いでした、でいいと思いますけど？」

？？？《...そうですね、惜しいですが、アレはもう直らない》

？？？「同感です、じゃあもうここの世界のは好きにしちゃっていいですかー？」

？？？《任せる、続けるなら報告も続けて》

？？？「りょーかい！」

さて、とは言ったものの...

？？？「あ、そうだ」

どうせもう直りそうもないですし、暇つぶしにちょこっとだけ遊んでやりましょう

「Meaningless tindarosu tron」

次やって持ち堪えれば儲け物、余計ダメならポイです

85 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/21(木) 01:45:18.97 ID:5dAkCOm90

☆☆☆

！んで～で～れれ～で

☆☆☆

...」？ぇ...「翠》さらかだんいなん治もてめつ見んもたっゃちっ斬なんそ、てっなしりかっし《』翠『...なんそてっだ、でんな？...たし殺、が私...たし殺」...した、わ...』翠『「翠...かすでんるま治が動衝ういといたり斬...が動衝のあ...更今てしうど...てしうど」...よだ...嫌「翠体身の私るま染で血り返の際たけ付り斬界視るま染く赤体身の』翠『るいてげ焦く黒に端極
が口傷れら斬で剣たいてし電帯い臭たげ焦け焼が肉体身の』翠『るいてれら斬にめ斜くき大を面正真触感たっ切ち断をのもい硬」...っ...ぁは...っ...ぁは「翠...

...

...

...

・・・

86 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/21(木) 01:46:23.80 ID:5dAkCOm90

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

『翠』「待って...止まって！止まっ...あ、あれ？」

翠「今、何が...ぁ、ぐっ...！」

衝動を抑えきれず『翠』を殺してしまって
動かなくなっていた『翠』の身体をただただ呆然と見ていて
そんな時、ふいに『翠』の声が聞こえて

その筈なのに、何故か今私が、『翠』が
時間そのものが、『私が『翠』を殺す直前』に巻き戻っています

『翠』「どうなって...がっ...！」

そして目の前では、まるでさっきの出来事の焼き直しのように『翠』の身体を私の持つ剣が断ち切っていました

『翠』「ぁ...」

ドサッ

『翠』は力なく倒れ込んでしまいます

翠「ぁ...あ、あぁ、あ」

コンマ下
奇数今度は一命取り留め
偶数今度も綺麗に斬れました！

87 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/21(木) 01:54:59.57 ID:AwY/zQgJ0

恨まないでくれよ

88 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/21(木) 02:24:00.88 ID:5dAkCOm90

さっきと、同じ
私、私は、私が

カラン...

私の手から剣が零れ落ち、同時にギアも勝手に解除され、私は床に座り込んでしまいます

『翠』「...っ...ひ、ぃりんぐ... おー、まぃ...ぃ...ぁすくぇぴお...ぉん...！」

倒れている『翠』が何かを必死に呟いたかと思うと、その身体はエメラルドグリーンの光に包まれ

『翠』「っはぁ、はぁ...二度目はキツいって、本当...翠？そっちは平気？」

『翠』が...生きてる？
でも、確かに私は殺した
殺して、しまった

翠「わたっ、私、わっ、あ、あぁあ、あぁ...」

『翠』「翠？ねぇ、翠！しっかりして！...あぁもうなんで殺られた『私』の方がしっかりしてるかな...」

視点変える？安価下
1 変える(ここからしばらく『翠』ちゃん視点)
2 変えない(今後も翠ちゃん視点)

89 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/21(木) 02:32:27.84 ID:93ERXQxAO

90 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/21(木) 02:51:05.99 ID:5dAkCOm90

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

『私』はさっき確かに一回死んだ
のはまぁいいんだよ、こちとら幽霊期間長かったし

翠がゆゆゆの世界に飛ばされてからは生き返ったことになったのか霊体になれないというか幽体離脱出来なくなってたけど...死ぬ時の痛み耐え切って成仏しないように気を付ければまた幽霊になるだけだし

翠の今の身体...桃色の手甲を核とした身体にも翔子さんと多分女神様以外は問題なく憑依出来るのも知ってた
奏さんが実際に憑依したからね

『翠』「で、死んですぐ翠に取り憑いて落ち着かせようと思ったんだけど...」

どうしてこうなった...

斬られて、死んで、幽霊になって
で、翠に取り憑いた直後に何故か時間が巻き戻ったみたいに斬られる直前に戻っていた

巻き戻ってたのは翠も同じだったみたいで動きがブレたのか、2回目は即死じゃなかった
『私』はどうにかアスクレピオスを纏って傷を治し、今度は死ななかった...けど

翠「嫌...嫌、私は...私...」

2回も『私』を殺しちゃったからか(2回目は未遂だけど)、1回目でも危なかった翠の精神が完全にダメになってる
ずっと体育座りで頭抱えてぶつぶつと

『翠』「しっかりしてよ...さっきは『私』も言い過ぎたし、今更殺された程度で怨んだりしないから...」

翠「私...『翠』...ごめんなさい...ごめん、なさいご、めんなさい...ごめ...」

聞こえてない...これ『私』の感覚がおかしいのかな...

どうする？安価下
1 とりあえず翠を連れて自室に戻る
2 翠を連れて医務室に行く
3 その他(記述)

91 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/21(木) 03:04:42.08 ID:AwY/zQgJ0

女神様に現状を伝えて、翠をギュッと優しく抱きしめながら語りかけた後に1

92 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/21(木) 03:46:49.89 ID:5dAkCOm90

『翠』「まったく...」

オートスコアラーとかなんか変になってたキャロルちゃんとかを相手に戦うのは平気だったくせに...あぁでもこんな風に直接生々しい方法で誰かを殺すのは初めてなんだっけ？
パヴァリアの3人相手にするならもっと図太く生きなきゃ...って言っても『私』もいざその時になって相手を『倒す』じゃなく『殺す』ことが出来るかは...

『翠』「覚悟、決めなきゃか」

そんなことより今は翠をどうにかしなきゃ
まずはどうしよ...女神様にさっき起きたことを話す？

『翠』《翔子さん、さっき時間が巻き戻ったの感じた？》

翔子《いいえ、私は何も...それより本当に大丈夫ですか？》

『翠』《大丈夫、わかったありがとう》

翔子さんは巻き戻る前の記憶はない...翠とあの時翠の身体に入った『私』だけが覚えてるってことは、時間は翠の身体を軸にして巻き戻されてる...
うん、この辺も伝えた方がいいかな

『翠』「ほら、翠、立てる？」

『私』はずっと俯いてぶつぶつと謝罪を口にしている翠を立たせ、その手を引いてシミュレーションルームを出た
出来ればモニタールームで録画されてるであろう今回の件の映像は消しときたいんだけど、消したら消したでししょー達に理由を聞かれそうだし後にしよう

93 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/21(木) 03:47:32.95 ID:5dAkCOm90

・・・

女神様を探して本部を彷徨っていると

女神「そんな程度の企画で翠さんの魅力を発揮出来ると思ってるのかこの白衣眼鏡がーッ！！！」

ウェル2「ぐほぁっ」

ドゴッ...！

ボンッ！！

ウェル「ぼ、僕ゥゥゥゥ！！！」

普段使われてない会議室の中から女神様と変態眼鏡達、あと何か殴られたような音と爆発音が

『翠』「ここか...」

ガラッ

ドアを開けてみると、2人目の糞眼鏡だったものが辺り一面に転がってた

『翠』「...何してるの？」

チフォージュ・シャトーで拾われてきた2人目の糞眼鏡は元々コピー能力を持った人形、チフォージュ・シャトーの罠の一つ
だから2人目の糞眼鏡の中身が機械なんだろうなとは思ってたけど...
爆発したっぽい人型ロボットの残骸が転がってるのをみるに、それは当たってたみたい

女神「あ、『翠』さん...と、翠さんのその様子は...」

ウェル「ぼ、僕が...もう1人の僕が...」

『翠』「うん、ちょっと話があって...今いい？アキさん」

女神「...只事ではなさそうですね、もちろんです」

ウェル「くっ、直ぐに修理して再びもう1人の僕を蘇らせ」

女神「うるさいですね...」

グシャッ

ウェル「僕の残骸ィィィ！！！」

割と形が残ってた2人目の糞眼鏡の頭を女神様は踏み潰し、『私』に場所を変えましょうと言って部屋に招いてくれた

94 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/21(木) 03:48:11.91 ID:5dAkCOm90

・・・

女神「なるほど...それで翠さんは今そんな風に...」

『翠』「『私』からしたら別に翠に殺されるくらい訳ないんだけど...殺したくてしたわけでもないし」

女神「それはそれで感覚がズレてるのは間違いありませんが」

相変わらずまともに話が出来そうにない様子の翠の代わりに、『私』は女神様にさっきあったことを全部話した
2人で合体技を作ったり、ちょっと喧嘩みたいになったり、翠がフツノミタマの制御が出来なくなって『私』を殺してしまったり、その後時間が巻き戻されたり
そういうの全部

女神「巻き戻された...ですか」

女神様も検討がつかないのか、首を傾げている
とはいえこんなこと今までなかったし、『私』も検討はつかない

女神「何が原因で巻き戻されたのかはわかりません、翠さんや『翠』さんのギアの力なのか、他の外的要因によるものか...とにかく、それは継続して調べるとして、今は翠さんの精神を安定させるのが先でしょう」

『翠』「だよね...」

翠「ごめんなさい...ごめんなさいごめん、なさい...私は...」

ずっとこの調子だもん

『翠』「さっき糞眼鏡2を爆発四散させた女神様を見習いなって...」

女神「ちょっと感情的になり過ぎましたか、私も」

いやあれはうるさいのが片方減ったからいいんじゃない？

翠「私は、私が、こ、殺っ...ごめっ...」

『翠』「...」

見てられない
『私』は安心させたくて、ギュッと優しく翠を抱きしめた
腕の中で翠はビクッとしたけど、構わず抱きしめる

『翠』「大丈夫、『私』は大丈夫だから」

何語りかける？安価下
(女神(私も抱きしめ...るのは邪魔になりますか))

95 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/21(木) 16:35:51.28 ID:eJIdmnjYO

桃色の手甲に手を当てて
「翠、顔を上げて？『私』はこうしてまだ生きてるよ。それに…約束果たすまで居なくなるわけないじゃん」

96 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/21(木) 19:08:19.75 ID:h7a9Ca6qO

巻き戻したらもう一度斬らせて余計に翠ちゃんが曇るとかそういうことするよねここのイッチ

97 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/21(木) 21:56:40.77 ID:eWO0NrZ0O

ほんとにもう
抱きしめてあげよう
ここにいるよって感じで

98 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/22(金) 03:53:56.54 ID:37intYOj0

膝を抱える翠の事を正面から腕を回していた『私』は一度腕の力を緩めて翠の胸元に...そのさらに先にあるであろう本体、桃色の手甲にも私のこの熱が伝わるように、手のひらを当てた

『翠』「翠、顔上げて？『私』はこうしてまだ生きてるよ」

翠はまだ震えていたけど、だんだん収まってきた気がする
大丈夫、声は届いてる

『翠』「それに...約束果たすまでは居なくなるわけないじゃん」

少しだけ、ほんの少しだけ顔を上げてくれた翠と目が合った
虚ろで、それでいてどこか今にも泣き出しそうな目
『私』は「ね？」と微笑みかけ、もう一度抱き締める
ここにいるよ、そう言い聞かせるように

判定コンマ下1、2
ゾロ目以外想いはまだ届かない
ゾロ目心の扉が開く(半分くらい)

(コンマ下1とコンマ下2が両方続けてゾロ目だった場合翠ちゃん復活)

99 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/22(金) 04:08:07.78 ID:AMUaOFv/0

神はどこまで僕らを試す

100 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/22(金) 04:10:34.34 ID:QqN5QRApO

こういう時に限って出ないゾロ目

101 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/22(金) 04:18:56.17 ID:AMUaOFv/0

1ズレてるのホント酷い

102 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/22(金) 07:14:04.44 ID:QlSu+785O

はーつっかえ
出てほしくないときに出てこういうときはこれとかほんまほんま

103 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/22(金) 18:30:37.85 ID:AMUaOFv/0

そして今更出るゾロ目…このスレのコンマ運ほんと腐ってるな

104 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/22(金) 20:54:17.08 ID:NkDwyDOxO

二回斬ったからだと思うけどただでさえ出ないゾロ目を二回連続は無理だよ！さては曇らせるの楽しくなってるな！

105 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/24(日) 02:17:45.11 ID:YYa8IAeP0

翠は『私』に静かに抱きしめられていた
これならきっと、すぐじゃなくてもそう遠くないうちに元通りに...

翠「...っは、っは、あ、あぁあ！ああぁあああ！！」

『翠』「み、翠！？」

そう思ったのも束の間、翠は再び絶望したような顔をしてガクガクと震え出す

翠「嫌、嫌！ご、ごめっ、なさい『翠』！ごめんなさい私！私がこっ、私がっ！殺し、嫌ぁ！『翠』っ！『翠』っ！！」

『翠』「落ち着いて！『私』は死んでないから、生きてるから！」

翠「わた、嫌、死んっ、や！あぁあ！！」

ダメだ、情緒が安定してない！

『翠』「女神様！あれ、あの眠らせるやつ！」

女神「ごめんなさい翠さん！せいっ！」

翠「あっ...」

女神様の手刀は綺麗に翠の首の後ろに入り意識を刈り取った
気を失い倒れ込む翠を抱き留めた『私』は一旦その身体を床に寝かせ、隣に座り込む

『翠』「予想以上にショックが大きかった...のかな」

女神「幽霊に慣れていても遺体に、それも親しい相手で尚且つ自分が殺した遺体にショックを受けない方が珍しいでしょう...流石に私もこれは想定外ですが」

こんなに取り乱す翠を見たのは初めてだった
いつもは何があっても、どんなに傷つくことがあっても、とことん落ち込むか泣くかしてすぐに切り替えてたから
もしくは、今までも実は切り替えられたふりをしてただけで、それが今一気に来てるのかも

『翠』「...こういうの、ずっと立場逆だったのに」

もちろん『私』が翠を励ましたりすることはなくはなかった、でも大抵は『私』以外の誰かが翠の相談に乗ったりして
むしろ翠には『私』の方が気を遣われて、今回みたいに抱きしめられたことだってあった
不思議と翠に抱きしめられると『私』は不安を忘れられて安心出来てたなぁ

『翠』「...『私』じゃ、無理なのかな」

『私』じゃ翠を慰めたり、不安を取り除くのなんて出来ないのかな

・・・

このまま女神様の部屋に泊まっても迷惑がかかるだけだから、『私』は翠を連れて自室に戻ることにした
女神様は最後まで気にせず居てくれていいとは言ってくれてたけど

『翠』「よいしょっと...」

気を失ったままの翠を背負い、『私』は自室を目指す

コンマ下
奇数あの2人はまだ部屋にいる
偶数流石に帰った

106 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/24(日) 02:20:54.96 ID:byvGICAo0

あいよ

107 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/24(日) 02:42:04.49 ID:YYa8IAeP0

・・・

ガラッ

『翠』「夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんは...流石にもう自分の部屋に戻ってる、か」

部屋のドアを開けると、そこに二人の姿はなかった
いても今の翠の相手をさせるわけにもいかないし、かといって説明するのも難しいからよかった
正直あの二人...というかここにいるほとんどの人が『私』にとっては家族の友達とか友達の友達くらいの距離、それも一方的なものだからいざ対面すると緊張するんだよね...
幽霊になってからも実は奏さんやセレナさんと打ち解けるのも結構時間かかったし

『翠』「降ろすよ」

『私』は背中の翠を降ろしベッドに寝かせる
こうして見ると普通に眠ってるみたい

『翠』「数時間前まではこんなことになるなんて思いもしなかったなぁ」

明日の学校、行けないでしょ翠がこれじゃ

何かする？安価下
(特になければ寝ます)

108 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/24(日) 02:50:11.25 ID:2YXyWkPvO

優しく抱きしめながら寝る

次の日、信じてもらえるか微妙だけどビッキーに事情を話す

109 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/24(日) 19:02:40.61 ID:WsgwGOuj0

珍しく弱々しい雰囲気の女神様が入ってきて寝ている翠ちゃんへの思いを呟く

110 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/25(月) 00:44:13.92 ID:KuDWmeGTO

安価まだ間に合うなら…
記念品の花と花びらに願いを送る

111 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/25(月) 01:30:10.20 ID:pFXwaLDG0

明日になったら...とりあえずししょー達にはどう説明しよう、翠のこの状態が続くようなら黙ってるわけにはいかないだろうけど

『翠』「でもあんまり大ごとにもしたくない」

S.O.N.G.の人達はきっと今回のことを聞いても翠には変わらず接してくれるとは思う
思うけど、もし変わってしまったら？翠が警戒されるなんてことになってしまったら？

『翠』「...こんな時、頼りになりそうなのは...響さん、かな」

翠は時々言っていた
「響さんは主人公だから」って
主人公は主人公でも割と不幸系というかそんな感じの方じゃないかなと『私』は思わなくもなかったけど、案外こういう時はそんな主人公様に賭けてみるのもありかもしれない
それに、事実響さんは頼りになる人の一人だ
思うところがあるとすればそれは『私』の一方的な恨みがあったりしたことだけど...いや、あれはもう解決したこと

『翠』「それに『私』の事情を持ち込んでる場合じゃないよね」

翠の今の情緒とか精神とかの不安定さは生活に支障をきたしかねない
そうでなくとも、こんな辛そうな翠をいつまでも見ていたくない

『翠』「翠...」

ふと、机の上に置かれているそれに目が行った
今日本部に帰ってきてから受け取った『私』と翠の、神樹様からの贈り物
ケースに入れられた彼岸花と桔梗、それからそれぞれに一枚ずつの薔薇の花弁

『翠』「神樹様も園子ちゃんも、良かれと思ってこうしてくれたんだよね、きっと」

『私』と翠が別々になれるようになったのは成り行きもあっただろうけど、決して悪意を持ってしたことじゃないはず
『私』だって翠と二人で観光したりしてて楽しかった、こんな風になれて良かったとも思った

『翠』「それなのに、こんな事お願いするのは失礼かもしれない...でもせめて、お願いします...翠を、翠の心を、治してあげてくれませんか」

欲張りなことを言っているのはわかっています
でもどうか...

『翠』「翠はこんなでも、『私』と違っていい子だから」

112 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/25(月) 01:31:30.82 ID:pFXwaLDG0

『私』は翠の方を向き、そっとその髪を撫でる

翠「...『翠』」

『翠』「！」

翠「いか...ないで...」

『翠』「...寝言か、びっくりした」

お約束かっての
『私』は一つため息をついてベッドに入り、翠を優しく正面から抱きしめた

『翠』「どこにもいかないよ」

行かないし、逝かない
翠がそう望んでくれてるなら、『私』は一緒にいるよ

・・・

コンコンッ

『私』がベッドに入って30分くらいかな
寝るか寝ないかくらいのタイミングで聞こえてきたノック音に『私』は目が覚めてしまった
もう夜も結構遅いはずだけど

女神「お二人共...もう眠ってしまいましたか？」

ドアの向こうから聞こえてきたのは女神様の声だ、いつもと違って元気がなさそうな声

ガラッ

『私』が起きようか迷っていると、女神様は入ってきた
もしかして寝ていた方が都合が良かったんだろうか

女神「寝ているようですね...ふふっ、まるで双子の姉妹みたいです」

うん、これは寝たふりしてた方が良さそう

視点変える？安価下1
1 変える(独白中は女神様視点)
2 変えない(独白中も『翠』ちゃん視点)

女神様の話す思いどんな？安価下2以降

(翠「イか...ないで...」

『翠』(まさか夢の中の『私』、翠に管理されてるとかないよね？ね？))

113 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/25(月) 01:39:57.69 ID:5fd0//Sf0

114 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/25(月) 01:55:24.06 ID:WSFGaMh7O

「私が目を離していたばかりに…翠さん、本当にごめんなさい」
「あれ程取り乱した翠さんを見たのは初めてで…私も心を痛めました」

「忘れないでください…たとえ何があっても私は翠さんの味方です。翠さんが立ち直ってくれる事を祈ります」

115 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/25(月) 02:20:51.23 ID:nAWn96YS0

こっちに来たばかりのうちはただ一人の転生者をサポートするぐらいにしか思っていなかった
それなのにいつからか翠が自分の家族のように思えて、大切な人になっていて
それでも月を壊すなんて重荷を背負わせた私がそんなことを思っていいのか迷っていたけど、今の翠を見てそんな思いを隠せなくなった

116 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/25(月) 02:54:31.32 ID:pFXwaLDG0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

私が部屋に入った時、『翠』さんが翠さんを抱きしめるような形で二人はベッドに眠っていました
私はそれを微笑ましく思うと同時に、どうしてこんな事になってしまっているのかを思い出しそれを忘れて和む自分を酷く恥じます

女神「私が目を離していたばかりに...翠さん、本当にごめんなさい」

私はそっと翠さんに近付き、起こしてしまわないよう小さな声で独白を始めました

女神「...こちらに来たばかりのうちはただ一人の転生者をサポートするぐらいにしか思っていませんでした...あるいはその転生に個人的な理由が絡んでいることの罪滅ぼしか、兎にも角にも翠さんのする事にはなるべく最低限の干渉しかしないつもりだったのは確かです」

そもそも翠さんは本来争い事やらのこととは無縁の人生を送っていた人です
それを私はあの人達に任されたことを果たそうと、翠さんを巻き込んだ
繕って、偽って、『彼女』を守る為だけに

女神「それなのに私は...翠さんと触れ合ううちに、いつからか翠さんが自分の家族の様に思えて、大切な人になっていて」

だからこそ、あんな形で貴女を転生させた事を私は後悔しました
ただ普通に、何の柵もなく転生させられていられればどれだけ良かったか

女神「私には翠さんを呼んだ者として見守り続ける義務があります...時には私自ら守ることすら...そう思い直す事にしました、したはずでした」

したはずだったのに...こちらでの暮らしが続いたこと、義妹や『翠』さんが付いているからとすっかり油断して
翠さんが他の平行世界に、それも二度も飛ばされたばかりだと言うのに

117 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/25(月) 02:55:04.80 ID:pFXwaLDG0

女神「あれ程取り乱した翠さんを見たのは初めてで...私も心を痛めました」

正直に言ってしまえばあの取り乱し様...精神の不安定さは明らかに異常です
おそらくはただショックを受けただけではない...精神の揺らぎが今の身体、簡単に再構成が出来てしまうほどの緩い造りの身体の安定を崩させ、それがまた精神の安定を崩させる悪循環が生まれているのでしょう
病は気から、精神と肉体の繋がりは深く、肉体が精神の影響を受けやすいのと同じように精神もまた肉体の影響を受けやすい
ですが、何も全てそれが要因であぁなったわけではないでしょう
間違いなく引き金となったのは『翠』さんを自らの手で殺めてしまったこと、そして『翠』さんの死そのもの

元々翠さんはそれほど強くない人でした
弱さを見せることも多く、ただ切り替えが早くて上手い、そんな人
でもそれはそう見せかけていただけかもしれません

女神「私は貴女を大切に思ってしまった...それでも月を壊すなんて重荷を背負わせた私が、そんなことを思っていいのか迷いました」

けれど今の翠さんを見て、そんな思いを隠せなくなってしまいました
身勝手で浅ましい、自己満足でしかない思いを

女神「忘れないでください...例え何があっても私は翠さんの味方です...翠さんが立ち直ってくれることを祈ります」

祈る事しか私には出来ない
こんなことで何が神様、女神様でしょう
祈られ、それに応えるのが神様の役目でしょうに

118 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/25(月) 02:55:50.15 ID:pFXwaLDG0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

起きなくて正解だった...
女神様が部屋を出てって少しして、私はいつの間にか止めていた息を吐いて軽く深呼吸をした

『翠』「女神様...珍しく弱々しそうだったな」

それに、あんなに色々考えてたなんて
女神様が『私』の両親と面識があるのは知ってたし、きっと翠を『私』の中に転生させたのも偶然じゃないだろうなとは察してた
けれど、女神様がどんな神様なのかはわからない
普段どんなことを考えていて、翠のこと、翠を転生させたことをどう思っているのか、何でそうしたのか

『翠』「でも少なくとも...良い神様だとは思ってるよ」

何をしたかとか、するのかとか、そういうことは抜きにして
きっと今まで見てきた通りの優しい神様だと思う

『翠』「早く元に戻ってね、翠」

でないと『私』も女神様も、調子が戻らないから

・・・

朝になって判明したこと
今日は翠がこんなんになってようがいまいが学校は休ませられてたらしい
早い話が、今日は任務がある

コンマ下
奇数調子が悪くても任務は任務！翠ちゃんズ両方S.O.N.G.のお仕事
偶数話は聞いた、今日はゆっくり待機してて
(任務は松代の元風鳴機関本部に行くやつです)

119 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/25(月) 03:04:54.61 ID:5fd0//Sf0

休ませてあげて

120 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/25(月) 03:32:45.47 ID:rruaUXV6o

やっぱりな

121 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/25(月) 23:25:15.19 ID:DUlFeyEA0

影武者いるし出動するの一人で良くない？

122 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/26(火) 02:30:28.14 ID:Q/vU3C5X0

・・・

本部の前にはどでかい頑丈そうな装甲車が停まっている
『私』達装者、ししょーや緒川さんや友里さんや藤尭さん、エルフナインちゃんやナスターシャ教授が乗り込み、移動中はこの中が簡易的な基地になる予定
変態眼鏡は知らない
どうも今日は、前にバルベルデで入手した資料の解析やなんかをする為にどこかに移動するらしい
装者を一気に全員本部から離させるのもどうかと思うけど、そうする必要があるくらい今回の作戦は重要で尚且つ襲撃されるリスクが高いとのこと

弦十郎「そういうわけだ、今回は翠くんにも例外無く出動してもらいたい」

『翠』「...了解です」

ししょーにはまだ昨日の夜のことはほとんど話していない
それもあってあまり強くは言えない...決して『私』が他人と話すのが苦手で強く主張出来ないとかそういうことではないよ！決して！

友里「えっと...そっちの翠ちゃんは今日大丈夫？」

翠「...」

友里さんは『私』の手をギュッと握り俯いている翠を見て心配そうに聴いてくれた
ただ友里さんが『私』と翠をどっちがどっちかわかってるのかはわからないけど

『翠』「だ、大丈夫だと思います」

いけない、また反射的に当たり障りのない受け答えを...！全然大丈夫じゃないのに！
否、昨日の夜よりは大分マシになった
朝起きた時ガッチリホールドされてたのはびっくりしたけど、寝て起きてからの翠は謝罪を繰り返したり急に発作が起きたりしてない...『私』がそばにいれば
『私』が少しでも離れたり視界から見えなくなると途端に取り乱すのは朝判明した、おかげでトイレに一人で行けなくなってしまって...うん
そういうわけで、出動しなきゃいけない今回、『私』一人で行くわけにも翠一人で行かせるわけにもいかなくなってしまったのでした

いや、これもし戦闘になったら戦ってる場合じゃないんだけど

123 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/26(火) 02:31:00.50 ID:Q/vU3C5X0

・・・

出動までまだ少し時間があったので、『私』は出動する前に手短に響さんに翠のことを相談することにした
ちなみに一番懸念してた夢姫ちゃん『凜音』ちゃんコンビは『私』達が起きる前に今回の作戦のことを聞いて先に登校したらしい

響「相談？というかその様子、今日の翠ちゃんどうしたの？」

あれ、響さんもしかして『私』と翠の見分け付いてる？...まぁいいや、その方が話早いし

『翠』「その事についての相談なんだけ...なんですけど」

響「いいよタメ口で、こっちの『翠』ちゃんは普段そうでしょ？」

見分け付いてる...これが主人公の力か！

・・・

響「それは...うん、そっか、そんなことが...」

『私』はとりあえず昨日の夜のことを女神様に話したように全て話した
翠が計2回『私』を斬ってからこうなったことを

『翠』「どうしたらいいと思う？」

響さんのお返事安価下

124 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/26(火) 02:48:57.50 ID:5MrO72/A0

「時間をかけて心に呼びかけ続ければ翠ちゃんの心の傷もきっと癒えるよ。今はまだ時間が足りなさすぎる」

『翠』と翠ちゃんは後衛にまわってと言われる

125 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/26(火) 02:57:46.50 ID:LublU+cdO

私と闘ろう

126 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/26(火) 03:42:16.04 ID:Q/vU3C5X0

響「正直に言うと、私にもわからない、翠ちゃんの傷付いた心がわかるだなんて絶対に言えない...でも、時間をかけて心に呼びかけ続ければきっと翠ちゃんの心の傷も癒えるよ、今はまだ時間が足りなさ過ぎる」

『翠』「呼びかけ続ければ...」

振り返りちらりと翠を見てみる
翠は『私』達の話を聞いているのかいないのか、反応が無くてわからない
ただ、手を握る力が増したような気がした

響「ししょーには私からも言っておくから、今日はもし戦闘になっても二人は後衛にまわってね」

『翠』「あぁ、はい、まぁ前に出ても邪魔になるだけだし」

あのパヴァリアの3人が出てくるようなら、我慢出来るかわからないけど...ううん、いくら頭にきた相手だからって翠を放って相手するのは違う

響「それはそうと...ねぇねぇ」

『翠』「？」

真面目な顔をしてた響さんは突然企み顔になり

響「私と闘ろうよ、今から」

そんなことを言い出した

どの組み合わせで？安価下1
1 翠ちゃんVS響さん
2 『翠』ちゃんVS響さん
3 翠ちゃんズVS響さん

闘る理由安価下2以降
(『翠』(話し合いをモットーとして生きる響さんが何も考えずにこんなことを言うはずない、きっと何か理由がある...はず...))

127 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/26(火) 08:28:20.03 ID:ZFIWVc/WO

128 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/26(火) 14:39:53.34 ID:uygRDvITo

考える暇なくせば治るんでは！？

129 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/26(火) 19:57:46.21 ID:8m+OOHBVO

本番は後衛にまわってもらうけどそれはそれとして私と闘え！な響さんは本当にさぁ

130 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/27(水) 18:13:12.50 ID:nOeZpHPKO

戦うの後回しに出来ない？

131 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/27(水) 23:17:49.32 ID:fla54YRBO

流石にこの流れで戦おうぜはどういう意図で安価したのかレスした本人に聞きたかった

132 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/28(木) 02:23:57.93 ID:Kv+djmx70

テストと戦うとかじゃないと怒られるだろ、コレ。

133 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/02/28(木) 23:23:48.95 ID:+778D4Jg0

今この人は何を言い出してるんだろう

『翠』「時間が足りなさ過ぎるから時間かけて呼びかけるんじゃ！？」

響「それはそれ、これはこれだよ！」

くっ...なんていい笑顔
そのサムズアップの親指へし折ってやりたい...後で未来さんが怖いからやらないけど
おかしいなぁ、翠の記憶にあった原作の響さんは極力バトルしたくない人だったのに...ちょくちょくバトルになるとかこれスマホゲーのストーリーの方なんじゃないの？

響「私はこの数年で学んだんだ...わかり合うのに話し合うのは必要だけど、悩んでる時は別のことをしてれば何となく上手くいくって」

どこで間違えた立花響ッ！！！それは馬鹿と脳筋の考え方だよ！？

響「だから、考える暇をなくせばもしかしたら治るかなって！」

『翠』「流石映画見るだけで戦い方を増やせる人種は考えることが違う...」

響「アニメとか特撮の技を真似して新技作る翠ちゃんもそう変わらないと思うけどね...」

＊＊＊
諸事情で遅れましたすみません、お詫びに「翠ちゃんにもう一回斬らせろ」とか来たら斬らせます
沢山意見がきてたのでここで一応いくつか一気に判定します

今じゃなきゃダメ？コンマ下1
奇数今すぐ！
偶数どうしてもというなら任務終わってから

闘るの具体的な内容判定コンマ下2
奇数そりゃ普通にバトル(ギアの有無は後に安価)
偶数バトルじゃなくても良し

闘るの具体的な内容安価下3以降
(コンマ下2が偶数の場合採用)
(勉強でもテストでもゲームでも何でも)

134 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/28(木) 23:36:16.04 ID:G4RCTgKw0

んちゃ

135 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/02/28(木) 23:44:53.83 ID:POcIsVbDO

ぽよ

136 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/01(金) 01:45:45.99 ID:zWE+yFJA0

『翠』「ところでその...『闘る』ってどういう」

響「もちろん拳で！」

だと思った
うん、そりゃそうだよね...

『翠』「響さん、流石に出動前にウォーミングアップとか練習とかじゃないバトルするのは怒られると思う、ししょーに」

響「えっ...！？」

いやいや「えっ」じゃなくて
怒られるでしょ普通

響「翠ちゃんだったらそういうこと率先してしてたのに...！」

『翠』「本当にね！そうだねそれは翠が悪かった！」

翠の握ってきてる手の力がちょっと強くなった気がしたけどこれは擁護出来ない

・・・

結局響さんとの対戦は今回の任務が終わって帰ってから、ということで話はまとまった
その間翠は何も言わずに俯いたままだったけど聞こえてはいたみたいだしまぁ大丈夫だと思う
所変わって今は装甲車の中
その装甲車は移動してる最中だ

弦十郎「先の大戦末期、旧陸軍が大本営移設の為に選んだこの松代には、特異対策機動部の前身となる非公開組織...風鳴機関の本部が置かれていたのだ」

響「風鳴本部！？」

風鳴...ということは翼さんやししょーの家が指揮を取るような組織だったわけか...今もじゃんそりゃそうだ

弦十郎「資源や物資に乏しい日本の戦局を覆すべく、早くから聖遺物の研究は行われてたと聞いている」

翼「それがアメノハバキリと同盟国ドイツからもたらされたネフシュタンの鎧やイチイバル...そしてガングニール」

緒川「バルベルデで入手した資料はかつてドイツ軍が採用していた方式で暗号化されていました、そこで、ここに備わっている解読機にかける必要が出てきたのです」

137 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/01(金) 01:46:20.55 ID:zWE+yFJA0

・・・

暗号を解読するにあたって警戒レベルを最高にしなければいけない、そういうわけで元々風鳴本部があったこの場所...旧風鳴本部の周辺の住民には退去命令が出されていた
それにあたって住民の人達に無理を強いることになるのは仕方ないけど、それに対して皆はあまり納得出来てないらしい
ししょーも「守るべきは人ではなく国...少なくとも鎌倉の意思はそういうことらしい」って苦々しそうに言ってた
まぁ「周辺の住民ごと全部消し去ってしまえ！」とかじゃなく「別の場所に移動してもらって！」っていう話なわけだしそこまでのことかな？と『私』は思ったけど、それは『私』が地元とかそういう特定の場所に思い入れがないから思えることかもしれない
ずっと暮らしてきた場所を離れるのは嫌だという人も多いって前に聞いたことがある、つまりはそういうことなのかな

弦十郎「難度の高い複雑な暗号だ、その解析にはそれなりの時間を要するだろう」

暗号解析は旧風鳴本部の人達のお仕事
エルフナインちゃんやナスターシャ教授、友里さんに藤尭さんはそれに参加することなく行きに乗ってきた装甲車の中で別の仕事をしてるし、もちろん『私』達装者もそのどちらにも参加することはない
ここに呼ばれなのはあくまで解析中の旧風鳴本部の警戒任務

翼「ブリーフィング後、雪音、立花、翠、『翠』を伴って周辺地区に待機、警戒任務にあたります」

弦十郎「うむ、未来くん、夏菜くん、マリアくん、調くん、切歌くんの5人は交代の時間までここで待機していてくれ」

未来「頑張ってね、響」

響「うん！」

装者が10人もいると途中交代をするにしても一度に5人も出動させられてすごいね...そのうち約1名はちょっと今ダメそうだけど

『翠』「ほら翠、行くよ」

翠「...うん」

138 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/01(金) 01:46:47.20 ID:zWE+yFJA0

・・・

地図を広げ、『私』と響さん、翼さん、クリスさんはそれぞれの待機場所を確認した
ちなみに翠のことについては元々『私』が増える予定もなかったのをそのままにして、『私』と翠は二人で同じ場所に待機することになってる
丁度よかったといえば丁度よかったよね

クリス「んじゃアタシはここか...」

響「私はここ...『翠』ちゃんと翠ちゃんはここみたいだけど、大丈夫？」

『翠』「今日の翠は離れなければ大丈夫みたいだから問題なし、それじゃまた後で」

翼「しっかりな、何かあればすぐに通信してくれ」

・・・

待機場所に到着！
翠は相変わらず手を握ったままだけど震えたりはしてないし、大丈夫だよね

コンマ下
奇数カリオストロさんが来た(他3人の待機場所のうち１つに)
偶数問題なし
ゾロ目カリオストロさんが来た(翠ちゃんズのところに)

139 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/01(金) 01:48:22.21 ID:OWBEXq7P0

シャングリラ

140 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/01(金) 02:07:41.16 ID:zWE+yFJA0

『翠』「のどかなところだなぁ...」

このまま何事もなく交代の時間まで過ごせればいいけど...
と、そんなことを思ったのがフラグになってしまったのか、通信が入ってきた

藤尭『アルカノイズの反応を検知！』

アルカノイズが...まさか、パヴァリアの誰かが
アルカノイズが出現してる場所は確かさっきクリスさんが待機するって言ってた場所

藤尭『数、およそ50』

『翠』「りょ、了解」

すぐに向かわないと

『翠』「行こう翠！」

見「...うん」

・・・

翠の手を引きながらクリスさんの待機場所に向かうと、すでに響さんや翼さんも着いていた
そしてそこにいたのはもう一人

カリオストロ「あら、また増えた...って本当に増えてるじゃない！」

水色のポンポンツインテにダイナマイトボディーの元おっさん錬金術師、カリオストロだ

翠ちゃんどのギアで行く？安価下1
『翠』ちゃんどのギアで行く？安価下2

1 アメノムラクモ
2 アスクレピオス(戦闘不向き？)
3 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
4 イミテーター(銀色のギア)
5 ミョルニル(イグナイトなし)
6 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
7 フォーク
8 アメノオハバリ
9 レーヴァテイン
10 フツノミタマ
11 わっしーセット
(1、2、6、7、8、9、10、11はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

コンマ下3
奇数問題なし
偶数翠ちゃんに問題あり
ゾロ目両方問題あり

141 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/01(金) 02:14:38.21 ID:jJ3TNPqdO

1 可能なら勇者ギアを試してみる

142 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/01(金) 02:28:52.72 ID:OWBEXq7P0

誰も取らないから

1（同じく勇者ギア仕様）
無理なら8

143 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/01(金) 03:08:48.57 ID:L0W8O9UrO

そい

144 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/01(金) 23:28:53.74 ID:OWBEXq7P0

どうてもいいけど翠や『翠』の髪の色や長さはどんな風になってると思う？
個人的にはUMP姉妹のような感じだと見てる

145 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/02(土) 01:46:11.61 ID:BurVrmFM0

『翠』《翠、わかってるよね、今は戦う時だって》

翠《...》

『翠』《それでももし無理だと思ったら》

翠「いいえ」

『翠』「っ！」

『私』に手を引かれながら走る翠はその手をそっと振りほどき、足を止めることなくギアペンダントを取り出していた

翠「それでも、私がやらなくちゃいけないことですから...」

その声はまだ震えていていつもに比べたら覇気は全然足りない
それどころか、どこか切羽詰まったような、絞り出したような感じに聞こえた
でも今は例え本調子じゃなかったとしても行くしかない

『翠』「...うおおぉぉっ！！」

「Imyuteus amenomurakumo tron」

「Imyuteus amenomurakumo tron」

コンマ下1
ゾロ目以外勇者ギア！
ゾロ目通常ギア止まり

どう戦う？安価下2以降

(女神「翠さん達の髪...安価します？」

『翠』「今！？10スレ目で！？」)

146 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/02(土) 01:48:28.64 ID:hAsGpADT0

そのっち、力を貸してくれ

147 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/02(土) 01:49:41.60 ID:wndiDRhz0

髪型はみんなの心のなかにあるんやで…
GIカットや尼僧カット、弁髪でも…

148 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/02(土) 02:15:02.76 ID:ySmAzyOYO

翠と『翠』が互いに背中を合わせて戦う感じで
大蛇には尻尾叩きつけでアルカノイズを駆除するよう指示

翠は最初苦戦するが徐々に本調子を取り戻していく（一時的に具現化している勇者の魂の効果）

149 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/02(土) 03:49:02.05 ID:BurVrmFM0

『私』達のギアペンダントは黒い光と共に『私』の方は彼岸花の花弁が、翠の方は桔梗の花弁が放たれ身体の周りを舞い踊った

『翠』「鏖殺してあげるってね！」

翠「一匹残らず、始末してあげますっ...！」

いつかの勇者ギアを纏う『私』達
『私』は剣と鎌を、翠は二本の剣を握りカリオストロ目掛けて突っ込む

カリオストロ「双子だったかしら...？そんなことよりあーしは今信号機ちゃん達の相手で忙しいの、これでも相手してなさ～い！」

カリオストロのさらに追加してきたアルカノイズ達を前に、思わず『私』と翠は歩を止めてしまった

『翠』「雑魚はとっとと片付けるッ！」

翠「う、うん...！」

《《逆巻ク大蛇》》

『翠』「任せたよ大蛇ッ！」

翠「尻尾で叩き潰していって！」

数が増えようと雑魚は雑魚
相手を二体の大蛇に任せ、再び駆ける
軽く舌打ちをしたカリオストロは自身の周りにいくつもの波動弾を出現させ放ってきた

クリス「させっかよ！」

それを一つ一つ撃ち落としていくクリスさん
そして響さんと翼さんは妨害のために左右からカリオストロを挟み込み、剣と拳で攻撃していく

150 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/02(土) 03:49:37.02 ID:BurVrmFM0

響「はぁぁっ！！」

カリオストロ「当たると思って？」

翼「当たらぬのなら」

翠「当たるまで！！」

響さんと翼さんが一旦退いた瞬間を見て『私』より前に出てた翠は真正面から二本の剣を斜めに振り下ろした

カリオストロ「狙いがブレブレよっ！」

その一撃は後ろに跳んだカリオストロに簡単に避けられてしまったけど
翠が剣を斜めに振り下ろした勢いのままくるりと一回転するのと合わせ、翠と背中を合わせていた『私』が回って前を向く

『翠』「ぜやっ！！！」

カリオストロ「ッ...！」

『私』が振り下ろした剣と鎌
それは後ろ向きに跳んでいたカリオストロの胸元にギリギリ掠り、そこの部分の服に小さな裂け目が出来た

カリオストロ「いやん♪」

『翠』「何が「いやん」だ無駄にデカイの付けてからに」

元おっさんの偽物の山なんぞ見ても嬉しくないわっ！
さっきと同じように背中合わせでくるりと回った『私』と翠

翠「やあぁぁっ！！」

翠はやや大振りな剣捌きをしてしまう

カリオストロ「ちょっとちょっと、雑過ぎよ？」

翠「っ」

『翠』《落ち着いて翠、一回交代！》

相変わらず後ろ向きに跳んで避けてばかりのカリオストロを追うように『私』と翠は交代しながら前へ進んで武器を振るう

151 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/02(土) 03:50:03.91 ID:BurVrmFM0

カリオストロ「所詮はお子様ね、それにどっちも何とかの一つ覚え」

剣を一度手放し鎌を両手で掴んで振り下ろした『私』
その鎌の軌道を読んだのかカリオストロはまたしてもそれを最小限の動きで避け、おまけに鎌の刃の麺を軽く撫でてきた

『翠』「なら二つ目をやるまで！」

『私』は振り下ろした状態の鎌をそのまま押し込み、持ち手となっている棒の先をカリオストロの懐を突き出した

カリオストロ「うぁっ」

捉えた！

『翠』「翠っ！」

翠「はぁぁぁっ！！！」

素早く『私』と交代した翠は『私』同様片方の剣を手放してもう片方の剣を両手で握り、体勢を崩すカリオストロに向けて剣を振り下ろした

コンマ下
奇数当たった！
偶数逃げられた！
ゾロ目クリティカルヒット

152 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/02(土) 05:02:39.99 ID:6y/GzQaDO

勇者パーンチ！

153 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/02(土) 09:08:41.92 ID:V3Bv84Zio

おお

154 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/02(土) 14:47:54.62 ID:PlkQwd8sO

勇者ギア強い
クリマリのユニゾンなんて必要なかったんや

155 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/03(日) 01:39:11.12 ID:DM00LGny0

力任せに、故に全力な一撃だったそれは

カリオストロ「ッ！バリアを！？」

カリオストロが咄嗟に出現させた黄色いバリアをいとも容易く突破し

翼「！待て翠、相手は生身のっ」

ずしゃっ...

カリオストロの肉体をも斬り裂いた

どさっ

翠「...ぁ」

目を見開いたまま前に倒れ込むカリオストロ
そして翠は同じ様に目を見開いたまま、剣を落としてしまう
その頬に、飛び散る赤い何かが付着した

コンマ下
奇数セーフ
偶数アウト
(？？？「二度あることは三度ある...ってね」)

(翠「3月3日はひな祭り！ついでに平和の日でもあるらしいですよ...ここには甘酒で酔っ払って暴れるどっかのアイドル大統領がいるせいで平和かどうか微妙ですけど...」)

156 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 01:40:08.96 ID:Wnx9zP4V0

何が出ても恨まないでね？

157 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 01:43:49.77 ID:KBjJjoYyO

まさかのオーバーキル…翠ちゃんのメンタルがヤバい
相手はアルカノイズ使ってたし同情の余地は無いとはいえ

158 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/03(日) 02:00:15.84 ID:DM00LGny0

・・・

カリオストロの遺体はとりあえず、S.O.N.G.に回収されることになった
あの時『私』はすぐにアスクレピオスを使ってみたけど効果はなく...所謂即死だったらしい
遺体とはいえパヴァリア光明結社の他の錬金術師が取り返しに来る可能性は充分にあるから、警戒はより一層厳しいものになる

『翠』「翠...」

そして翠は今

翠ちゃんの現在コンマ下1
奇数逃走中
偶数引きこもり

ついでの判定コンマ下2
奇数いる
偶数いない

159 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 02:07:55.01 ID:MIyIVZ1P0

ほほーいほい

160 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 02:08:57.75 ID:KBjJjoYyO

カミーユみたいに壊れてまう

161 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/03(日) 02:33:36.19 ID:DM00LGny0

弦十郎「翠くんの捜索の方はどうなった」

緒川「掴めていないままです、途中でギアを解除して以降、監視カメラの映像を確認したり周辺の職員にも協力を要請していますが...」

カリオストロを斬ってしまった翠は少しの間放心状態だったけど、すぐ発作の様な症状を起こし苦しそうに叫びながらその場から逃げ出してしまった
もちろん『私』や響さん達もそれを追ったけど途中でまかれ、ししょーの命令で一度旧風鳴本部に戻らされ
少し早いけど周辺の警戒任務はマリアさん達と変われって言われてしまう

響「『翠』ちゃん...」

装甲車の中でししょー達が翠の捜索をしてくれてる後ろで、椅子に座らせてもらってる『私』
そこにコーヒーを入れた紙コップを響さんが持ってきてくれた

『翠』「...あったかいものどうも...ごめんなさい、気を遣わせて」

響「ううん...」

女神様とも念話で相談したけど、女神様でも今の翠を見つけられないとのこと
元々離れたところにいる場合翠の精神と女神様の精神の繋がりの様なものを頼りに探してるんだけど、だから並行世界に飛ばされた時の様にその繋がりが弱まったり切れたりすると見つけられなくなるらしい
今の翠はただでさえ女神様の干渉を弾きやすい桃色の手甲が核になってる上、翠自身が強く心を閉ざしていたとしたらそのせいで余計に繋がりが弱まって探しにくくなってるって
当然『私』の念話が翠に届くこともなった...届いてるかもしれないけど、返事はない

『翠』「どうしたら...」

本当にどうしたらいいの...

カリオストロ《本当よ！敵対してるとはいえまさかあんなばっさりいかれるとは思わなかったわ！》

この状況...

どうする？安価下
(特になければ夜の戦闘まで飛びます)
(仕留められたので鎌倉からの入電は無し！)
(新しい幽霊が一名ログインしました)

162 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 02:38:44.39 ID:Wnx9zP4V0

蛇達に翠ちゃんの居場所が分からないか聞いてみる
若しくは記念品の花に「神樹様、若葉様、千景様！翠の居場所を教えて！」と念を送るとか

163 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 02:52:33.04 ID:4xtxOKobO

クリス「誰も翠を責めるんじゃねぇぞ…私達がトドメをさしてた可能性だってあるんだ」

司令も翠の調子が優れてなかったのに出撃させた事を反省している

164 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 09:08:39.02 ID:CpcjuHRv0

アダムによって直ぐに蘇生されるカリオストロ､その儀式で一般人が生贄にされる

165 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 10:48:38.73 ID:EFkWvlR9O

最終的に翠ちゃんは気を失っている所を数枚の桔梗の花弁と共に発見される
ベッドに運ばれた後は女神様と一緒に見守ることを決める

166 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 14:30:20.80 ID:NFHeUha1O

アダムってﾀﾋ者蘇生出来んのか

167 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 16:27:54.92 ID:sX2hm5DaO

いや無理でしょ
黄金錬成（核融合）できたのは魔翌力でゴリ押しできるだけだから

168 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 17:57:24.14 ID:h04+E9R7O

勇者ギアに叩き斬られた影響なのか綺麗なカリオストロに

169 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 20:39:58.96 ID:cGkjTivA0

ここ最近翠ちゃんロクな目にあってないな…

170 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/03(日) 20:41:40.35 ID:Wnx9zP4V0

コンマ神はどこまで僕らを試す

171 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/04(月) 01:13:30.77 ID:d4AiIRNx0

勇者パンチしたらカリオストロが逝ってた件

172 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/04(月) 01:21:34.38 ID:SQF/b5fDO

かちわりギガトンパンチ

173 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/04(月) 13:03:32.17 ID:vM9VAoub0

女神様にカリオストロの魂を今すぐにでも消滅させるか地獄へ強制送還出来ないか尋ねる
（人が増えたらヤバい＋繋がりが切られてるとはいえ神世紀の事を知られたらマズい事への懸念）

174 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/04(月) 14:53:22.80 ID:ddI2Qqpf0

『私』は人の周りをふわふわ浮きながらやたら騒がしい幽霊に反応しない様努めながら、響さんが渡してくれたコーヒーに口を付ける
苦くない、砂糖を入れてくれたのかな

クリス「くそッ...」

翼「落ち着け、雪音」

対面側の席には、イラついているクリスさんとそれを宥める翼さんが座っていた
クリスさんは翠が逃げてしまってからずっとあの調子だ

クリス「...誰も翠を責めるんじゃねえぞ...アタシらがトドメさしてた可能性だってあんだ」

響「わかってるよ、誰も責める気なんてない...でも、翠ちゃん自身が自分を赦せないと意味がない」

赦す...のは、出来るのかな、翠に
もちろん翠が知ってる誰か、知らない誰かの死に責任を感じるのはこれまでもあった
それこそ月を破壊して被害者が多く出たと知った時も、災害現場等で助けられなかった人がいた時も、メヌエットさんが目の前で命を散らした時も、『私』を斬った時も
もっとも前の二つのほとんどは実際に目撃したのも少なかったし、三番目ののは本人が納得していたから翠も納得出来ていた...メヌエットさん死んでからも交流あったし
でも今回はわからない...翠が敵意を、殺意を持って殺したことだから
それにあの時のカリオストロを斬った瞬間はあまりにも『私』を斬った時とシーンが似ていた、と思う
『私』を斬ったことに酷く怯えたようだった翠がその時のことをフラッシュバックしてしまったかもしれないと女神様は言ってたけど...

翼「戦場においてそこにいる者は常に殺す殺されるの関係だ、すでに上層部が錬金術師達を脅威認定している以上翠が法的に罪を問われることはない...だが、だからといってそう簡単に割り切れるものでもないはずだ」

クリス「何でだよ、アイツは敵と戦って勝った！それだけだろっ！」

ダンッ

クリスさんが机を殴り、コップの中のコーヒーが大きく揺れる

弦十郎「朝からいつもと様子が違った翠くんに無理を強いた俺の責任だ...いい大人が情けない」

カリオストロ《まぁ殺っちゃってもケロっとしてるのよりはよっぽど健康的じゃな～い？》

アンタがそれを言うんかい...知ってるぞパヴァリアが結構な人数の人間犠牲にしてるの
いや...それはすでに覚悟を持って臨んでること、か

175 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/04(月) 14:54:38.02 ID:ddI2Qqpf0

カリオストロ《ねぇねぇそれよりアーシの声聞こえてるんでしょ？知ってんのよアンタがイタコちゃんなの》

『翠』「...すみません、一度本部に戻らせてもらってもいいですか」

弦十郎「あぁ、そのまま休むといい...すまなかった、新たな情報が入り次第連絡する」

友里「なら本部まで送るわ」

・・・

友里さんは旧風鳴本部に常備されている車の一つを借り、『私』を本部まで送ってくれた
もう夕方だから夢姫ちゃん達が戻ってきていたらどうしようかと思ったけど、運が良いのか翠と『私』共有の自室に着くまで会うことはなかった

ガラッ

部屋に入り、鍵を締める
しばらくは誰とも話したくない気分だったから

カリオストロ《あら、ここがアンタのお部屋？若いくせに本ばっかりで可愛げのない部屋ね...もっと水色とか増やしなさいよ水色とか》

『翠』「うっさいなずっとさっきから！？」

えっ何なのこの人！死んだ途端幽霊になったと思ったら勝手にずっと引っ付いてきて！体質か！？『私』の幽霊引きつける体質とやらが原因か！？

『翠』「殺しておいてなんだけどさ...流石にうざいというか...恨んで取り憑いてるとかだったらもう少しそういう雰囲気出してほしいというか...」

いやそれも嫌だけど
翠が人を殺しちゃった～っていう重い空気の中ずっと被害者のふざけてる姿が見えててふざけてる喋りが聞こえてくる『私』の身にもなって！シリアスなシーンくらい空気読んで！

カリオストロ《あらぁ恨んでなんかないわよ？やっぱり錬金術を自己満足の為に使うのはダメよねぇ》

『翠』「...は？」

カリオストロ《人間の自由と平和を守る、それが錬金術師よね！》

この元おっさんさてはパラレルワールドから来たな...
って、いうか

『翠』「まさか本気で言ってるわけじゃないよね？」

カリオストロ《本気も本気よ～》

胡座かいたまま浮遊するという幽霊ならではの器用なことをしながら「この目が嘘をついてる目に見える？」とか聞いてくるコイツの目は明らかにおかしいというか正気じゃなかった
死んだ拍子におかしくなった...？

176 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/04(月) 14:55:25.27 ID:ddI2Qqpf0

undefined

177 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/04(月) 14:56:11.86 ID:ddI2Qqpf0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

局長からの電話...テレパスを固定電話型に物質変換されたものだが...で私達が聞かされたのは、とても信じ難い報告だった

アダム『倒されたようだね、カリオストロは』

それは勝手気ままに単独行動を取って以降連絡の付かないカリオストロの行方を暗示させるような内容で

サンジェルマン「そんな、カリオストロが！？」

ティキ「やられちゃった～消えちゃった～！カリオストロはお星様になられたのよ～！チ～ン♪」

プレラーティ「っ！？」

アダム『真実さ、紛れもなく...想定外だよ、儀式もまだだというのに』

局長の言っていることに嘘は感じられない
とすると本当に...

プレラーティ「くっ...だからファウストローブ完成まで待機しておくべきだったワケダっ！」

ティキ「先走った恋心は叶わないものなのね！でもアタシはそんな程度じゃ諦めないわ～！アダムにだったらどれだけ切り刻まれてもますます愛しちゃう！」

あのカリオストロが死んだ...考えられないことだ
しかし事実、そうなってしまったのだろう

アダム『だから伝えたはずだよ？警戒したほうがいいと』

サンジェルマン「...まさか、蒼井翠が」

アダム『他人の、死者の魂にさえ干渉し、フィーネ同様人類を超えた存在の加護さえあるようだからね、あのシンフォギアは...それに感じるよ、新たな加護を、前にも増して』

178 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/04(月) 14:56:41.28 ID:ddI2Qqpf0

常にシンフォギア装者に対し取るに足らないと言っていた局長が唯一気にした方がいいと言っていた存在
聞けば彼女は装者として特別なことがあるとすれば様々な聖遺物を扱えることくらいで脅威ではないが、彼女の背後には神にも匹敵しうる何かがいるらしい
それに彼女自身、死者の魂をその身に宿し、使役すら可能にしているとも
何にせよ彼女の背後にいる存在が表舞台に出てくることだけはなんとしても避けなくてはならない

アダム『だが慣れていない、命を奪うことに...付け入れるかもしれないよ、今なら』

サンジェルマン「我々に引き込むと？」

プレラーティ「っ...カリオストロの仇を、そんなこと出来るはずないワケダが！？」

アダム『僕達でさえまともには扱えない物だよ？魂というのは...だが困らなくなるかもしれない、生贄に、それが集められるようになるのなら、十全にね』

引き込み、利用すると...だがそんなことが出来るというのか

アダム『戻そうか、話を...本意ではないよ、僕にとっても、カリオストロの退場は...』

カリオストロを黄泉還らせる方法安価下
(錬金術もロクに出来ないアダムさんでも、きっと出来ることがある！はず！)

179 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/04(月) 15:09:36.93 ID:NU4yiNZvO

カリオストロのDNAでボディだけを再生させる
（イレハンXの再戦時におけるオクトパルドのような感じに…）

180 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/04(月) 18:35:15.33 ID:qGSP17kS0

町一つ分の命と記憶

181 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/04(月) 19:12:28.03 ID:vM9VAoub0

荒巻が碌に荒らしを焼かないからかまともな安価出す奴がいないような
安価下

182 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/04(月) 19:38:17.64 ID:9W/pjOJgO

錬金術使えねえから具体的な方法考えてっていう流れで復活後の状態と生贄の数しか安価してもらえないのは泣いていいと思うぞイッチ
安価下

183 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/04(月) 20:17:11.12 ID:dCoMmq72o

それ

184 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/05(火) 15:45:34.91 ID:KjeK5HV30

わざわざ全部の安価拾わなくてもいいのにね
そもそもの話、蘇生できるなら劇中でやってた気がする

185 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/05(火) 17:25:53.66 ID:YXl6irY1O

それ以前にコンマ神がイタズラしなければ…
このスレにはコンマの神様がいると言っても過言じゃないよ本当

186 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/05(火) 19:28:42.25 ID:nBfuUk8wO

何でも全部採用しようとする>>1の姿勢はいいけど、それを良いことに指定された安価の内容に全く関係ないやってほしいことだけ書いていくのが多いのも酷え
「1+1は？」って安価に「みそスープ」って書くくらい酷え
よくAXZまで続けられてんな

187 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/05(火) 20:36:51.68 ID:0jUoFzpH0

180は命と記憶を生贄にするてことやろ

188 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/05(火) 21:05:43.77 ID:WEKu8u2V0

街一個分の命と記憶を犠牲にするとして、エネルギーはそれでいいけど具体的な蘇生方法どうすんのって話でしょ
アダムは錬金術は（例えゴリ押ししても金塊を物凄く少ない量を辛うじて作り出すくらいしか）使えないし、ホムンクルスとかそういうの作れないのにアダム指定されてるから
アダムってそれこそ出来ることって力強い以外は一般人と然程変わんないよね、怪物になるとビーム出すけど

189 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 01:00:24.56 ID:We8HRzqOo

アダムは原作で魔翌力ゴリ押しでも繊細なことできるわけがないって描写されてるのに安価する人はそういうの無視しないでいただきたい

190 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 02:02:32.51 ID:5ED8kCHxO

というかそもそもの話巻き戻し？の時は2回とも意味深描写入ってたからいいけど、キャラがﾀﾋんだ直後にコンマ判定すらさせないで即生き返る流れにしようっていう安価がどうなんだっていう

191 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 02:07:36.70 ID:v8j4M53kO

巻き戻した後すぐにコンマ判定あったじゃん
最悪同じ事の繰り返しの可能性あったし文句ばかり言うな

192 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 02:18:41.16 ID:5ED8kCHxO

巻き戻しのはいいんだよ別に
今回のカリオストロについては完全にﾀﾋんで幽霊になったところまで確定して、イッチも巻き戻しするかどうかの安価をしてないっていうところでカリオストロを生き返らせるっていう確定事項を安価でレスしてたからそれはどうなんだって
せめて生き返らせられるかの判定をしてほしいとか、そういう書き方だったらまだわかるけど

193 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 10:42:19.18 ID:ci78TvKo0

若葉様…力出しすぎだモナ（ワンパンされたカリオストロを見て）

194 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 14:49:24.59 ID:wWG++Ogu0

雑談多い割にここまでその具体的な方法とやらについては誰も安価出してないの草
錬金術も使えないしギアも纏えないアダムが出来ることって何だろ

195 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 16:31:36.59 ID:We8HRzqOo

そもそも安価が無茶なんだから出てくるわけ無いやん

196 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 21:29:50.70 ID:B/VGH4bGO

脱線しちまうけどシンフォギアって荒魂とも戦えるのかな？
星屑は神が作った存在だからか効果は今ひとつだったけど

197 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 21:39:33.78 ID:ci78TvKo0

サンジェルマンからも人でなしって言われてたしそう簡単に蘇生するとは思えない
蘇生する安価取った人は何を考えていたのか

198 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/06(水) 22:17:33.71 ID:ujj4mbcwO

何も考えてないんでしょ

199 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/07(木) 02:24:54.54 ID:VHhMvcd50

もう本人そっくりの何かを作って、記憶や考え方が同じモノがもうひとつ在れば良いのだろう?
的な展開にすればギリ安価どうりにならないか?

無いな　安価下

200 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/07(木) 02:33:27.68 ID:rbgklR5UO

本編見てないヤドン以下の所為でしんどい事になってるな
とりあえず蘇生は保留でいいんじゃない？

201 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/07(木) 03:19:18.40 ID:8yxf94EkO

エタしない宣言を何度か念押しでしてた>>1のことだからそのうち戻ってくるだろうけどどうだろう
リアルの方で錬金術無しでﾀﾋ者蘇生技術が確立されればあるいは

202 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/08(金) 01:53:37.52 ID:TcToGh6T0

このスレの悪い方向へ偏るゾロ目の出る確率おかしい

203 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/08(金) 02:38:36.32 ID:omUdJLRPo

とっとと>>1出てきてよ

204 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/08(金) 02:40:38.43 ID:O0ABeBwWO

作者も人間なんだし気長に待とうぜ

205 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/08(金) 03:03:38.57 ID:rz2ulMNzO

そうそう、何せ>>1=翠ちゃん説が正解だったら今精神ボロボロだからね
いや現状スレも謎安価のせいでボロボロだけど

206 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/08(金) 15:00:21.39 ID:y23et3iJ0

＊＊＊

《CM風生存報告》

夢姫「今日も今日とて翠さんサボタージュの中わたくし達は登下校！と思ったら翠さんまたどこかへ一人で行ってしまったらしいですわ！」

『凜音』「今回は仕事ですけどね...でもそんな風に脱線してばかりだからスレタイもネタが切れるんだと思います」

夢姫「『転ツキ』とか『つきはか！』とかでいいのでは？」

『凜音』「もはやシンフォギア要素が...GXとかAXZみたいにアルファベットが並んでた方がいいような」

女神「では間を取ってとりあえずLBにしましょう」

夢姫『凜音』「「ポンド！？」」

戦姫絶唱シンフォギアLB(仮)
～少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」～

明日再開予定

(息抜きで書きました反省はしてます後悔は...アダムのカリオストロ蘇生は妙案が浮かぶか安価していただければと少々ここから離れていましたが、これ以上は失踪と変わらないなと、それと思いの外沢山の方が未だ参加して待ってくださっているようだなと)
(なので最初に思い付いてやめておこうと思っていたちょっと反則ギリギリかもしれませんがどうにか安価と矛盾はしない流れを採用しようと思うので出来ればいい加減明日再開します)

＊＊＊

207 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/08(金) 15:26:34.21 ID:qgTXoteZO

リアル優先していいのよ

208 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/09(土) 00:32:32.18 ID:OcpeNvDHO

生きてたか！で何故にLB

209 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/09(土) 02:12:30.45 ID:rCGoGufc0

・・・

局長から言い渡されたのは、今まで生贄より抽出された命や記憶を変換し生成されたエネルギー、その一部...おおよそ日本国内での街一つ分に当たる...を迅速に届けろ、とのことだった
本当なら今まで集めたエネルギーとは別に集めたいところだが急を要するから、という話だ
エネルギーだけあってどうするのかはわからないけれど、今までもこういった理由もわからない指示は多々あった
今回もおそらく聞いても理由は明かされないのだろう

サンジェルマン「どこに届ければ良いのでしょう」

アダム『いつも通りさ、乗せればいいよ、そのテレパスに、受け取れるからね、僕が、ここを離れずとも』

サンジェルマン「わかりました」

私は計画の為に集め続けてきたエネルギーの一部を切り取り、目の前の固定電話に当てる
するとそれは固定電話の中に吸い込まれていった...おそらくこれで電話先の局長の元へ届けられたのだろう
この固定電話は固定電話の形を模しているだけであって実際はテレパスを物質変換させたもの、そしてこれ自体は局長が自身のテレパスを発信し私達の元まで届かせその場で物質変換させている
逆に言えば通常の電話と違いこの固定電話型テレパスは今もなお何も仲介させることなく直接局長自身と繋がっているままだ
だからこそ、こういった時はわざわざ局長がいる場所までテレポートする必要もなく楽だと言える

アダム『一先ずは頼むよ、計画通りに...』

そう言い残し、局長からの電話...テレパスだが...は切れ、固定電話型テレパスも姿を消した

210 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/09(土) 02:12:58.16 ID:rCGoGufc0

ティキ「あー！アタシまだアダムとお話し出来てないのに～！...もういいや！続き読も～」

電話が消えたのを見てティキは頬を膨らませていたが、すぐに切り替えさっきまでずっと読んでいた漫画に再び手を伸ばす
先に切ったのは局長の方だが...言っても聞かないだろうから言わない方がいいか

プレラーティ「何だったワケダ？最後のは...」

サンジェルマン「さぁ...錬金術に疎い局長が個人的に使えるとも思えないけれど」

だがこれで集めていたエネルギーが少々減ってしまった、また集めなければいけない
カリオストロ亡き今、シンフォギアの相手にうつつを抜いている場合ではない

サンジェルマン「プレラーティ...カリオストロのことは許し難い、でも想像していなかったわけでもない」

プレラーティ「切り替えろ、と...わかっているワケダよ、サンジェルマン...やつら相手に血が上り計画に支障をきたせば、それこそカリオストロに顔向け出来ないワケダ」

サンジェルマン「えぇ、そうね」

だが、いずれ必ず仇は取ろう

211 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/09(土) 02:13:56.41 ID:rCGoGufc0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

とりあえずおかしくなってるカリオストロは今置いておこう...最優先なのは翠の居場所だ

カリオストロ《ほら今こそサンジェルマンとプレラーティのことも正気にしてあげないと早く二人のところに》

『翠』「黙らないなこの人...」

人見知りに人見知りさせないこのパーソナルスペース踏み荒らしお化けが...こうなったら！

『翠』「奏さんセレナさんメヌエットさん！！押さえておいてください！」

『私』の声にどこからともなく...本当にどこからともなくだった...姿を見せる奏さん達
そして3人がかりで取り押さえられ口や目を塞がれやっと静かになるカリオストロ

奏《幽霊使い荒いなお前...》

セレナ《目に見えてイライラしてるね『翠』ちゃん》

メヌエット《思わず言われるがまま取り押さえてしまった...》

『翠』「いつも『私』と翠の中でダラダラさせてあげてるんだからこれくらいはいいでしょ」

ようやく訪れた静寂に『私』はため息をつく
さて、翠を探すにしてもS.O.N.G.職員の人達が総力を挙げて探してくれてるのに見つからないものが簡単に見つけられるとも思えない...だから『私』しか出来ない角度から探そう

『翠』「皆、集合」

呼び掛けると部屋の机の上に待機していた蛇達が全員『私』の足元に集まりこちらを見上げてきた

『翠』「翠の居場所、皆ならわからない？」

『私』はしゃがんで目線を合わせ、そう続ける

コンマ下
00以外わからない
00 ばっちりわかった

212 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/09(土) 02:22:25.66 ID:7z0isUWW0

1%とかFEなら確実に必殺出てる確率じゃないか

213 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/09(土) 03:03:05.56 ID:rCGoGufc0

結果はノー
翠がアメノムラクモを所持していても、今はどうにも見つけられないらしい

『翠』「そう...ありがとう」

蛇達の頭を撫でながら、次の案を考える
そもそも『私』なんかが思い付きそうなことはししょー達も思い付くだろうし、意味がない気もする

『翠』「となると神頼み...」

女神様は見つけられなかったけど...

奏《『翠』！そろそろこっちも限界なんだけど！？》

『翠』《え？あ、あぁ...》

うーんこっちも女神様に頼んでみる...？

『翠』「ちょっとめがっ...アキさんの所に行ってくるから三人共もう少しよろしく」

メヌエット《あっちょっと...！》

セレナ《この人結構暴れるから早く～！》

カリオストロのことを引き続き奏さん達に押さえていてもらい、『私』は一度女神様の部屋を訪ねることにした

・・・

女神「それで話とは？翠さんのことなら継続して探していますがまだ...」

『翠』「うん、それはお願い...それとは別に、カリオストロのことで相談が」

女神「カリオストロさんの？」

カリオストロに女神様の正体がバレても面倒そうだし、こうして奏さん達に任せてる間にちゃちゃっと相談するしかない

『翠』「あのカリオストロの魂、今すぐにでも消滅させたり地獄に強制送還したり出来ない？」

コンマ下
ゾロ目以外出来ない
ゾロ目出来る
(翠ちゃんを見つけることよりは高い確率です)

214 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/09(土) 03:05:14.18 ID:YWnjjtapO

狙い撃つ！

215 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/09(土) 03:10:05.65 ID:iEQCTWvk0

外してんじゃねーか

216 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/09(土) 03:41:38.02 ID:rCGoGufc0

undefined

217 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/09(土) 03:42:03.89 ID:rCGoGufc0

女神「それは難しいですね...」

『翠』「ダメかー...」

仕方ない、今後も奏さん達に頑張ってもらおう

女神「例えば以前の『翠』さんのように本人の意思が伴っていればそれを後押しすることや導くことは出来ます、ですがそうでない強制的なものは...仮に私に出来たとしてもそれは神として流石に過度の干渉になりますから、霊界から即送り返されてしまう可能性が高いですね...義妹のあの子や恐らくネロさんも同様に」

『翠』「女神様今回まだ何にも役に立ってないよね」

女神「うぐっ...」

翔子さんは前に霊体なら消しやすいみたいなこと言ってたと思ったんだけど...とはいえそれも即返されるのかな、翔子さんも神様だし...というかそれ以前にアレはただの冗談だったかもしれないけど

女神「でもどうして急に？確かに『翠』さんがカリオストロさんや他のお二人を好ましく思ってなかったのは知っていますが」

『翠』「それもある、というかうるさ過ぎて余計に嫌いになってる...けどそれ以外にも、これ以上人というか幽霊が『私』や翠の周りに増えるのも危ない気がするし、それにもう繋がりが切れてるとはいえゆゆゆの...神世紀でのことがカリオストロとかそこから通じてパヴァリアの方に知られたらマズいかなって...はっ！」

ゆゆゆ...神世紀...！

『翠』「それだっ！！てかそれしか後もうない！！」

女神「『翠』さん！？」

218 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/09(土) 03:42:47.39 ID:rCGoGufc0

・・・

『私』は女神様の部屋を飛び出し、急いで自室に戻った

セレナ《やっと戻ってきた...》

『翠』「ごめんまだ続けてて！あと出来れば耳も塞がせておいて！」

奏《なっ》

奏さん達の方を見もせずにそう言い放ち、『私』は机の上...そこに置かれている二つのケースをガッと掴む
ケースの中に飾られている花が中で揺れた
さっきも思い至ったように『私』しか出来ないことなんて神頼みしかない
そして女神様や翔子さん、ネロさんは翠を未だ見つけられてない
でも『私』や翠が関わったことがある神様はもう一柱...一本？いる

『翠』「神樹様...どうかお願いします！」

ケースの中の花に向けて『私』は念じ続けた
繋がりが切れてることは知ってる、それでも奇跡が起こるかもしれない
そんな淡い期待を込めて

『翠』「神樹様、若葉様、千景様！お願い、翠の居場所を教えて...！」

コンマ下
00&99以外わからない
00or99 ばっちりわかった
(神樹様補正で蛇達の倍の確率)

219 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/09(土) 07:29:49.06 ID:ke6wyIMDO

はい

220 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/09(土) 11:34:11.82 ID:OcpeNvDHO

翠ちゃんの逃走レベル高い

221 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/09(土) 12:05:01.79 ID:7z0isUWW0

スパロボかFEなら確実に2%を引き当ててた
というか悪い方のゾロ目出る確率おかしいよね？このスレ

222 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/09(土) 13:04:24.17 ID:TaZe72Llo

確率がおかしくてやる気ないな？

223 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/09(土) 14:06:01.95 ID:5cuWHVBA0

多分すぐに見つけるのはまずい流れなんだなこれ
まあ別の世界に行った時も自由安価とかですぐ帰ることになったら毎回ロクな目に合わなかったし

224 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/10(日) 02:52:47.08 ID:dFDatv8+0

祈りも虚しく、当然神樹様や若葉ちゃん千景ちゃんから何か返事が来るはずもなく、翠の居場所はわからずじまいだった

『翠』「ダメ、か...そうだよね...」

世の中そんなに甘くないか...奇跡なんて簡単に起きるはずもない、そんなこと『私』はずっと前から知ってたのに...

『翠』「...また『私」の知らないところでいなくなるのは...やだよ...っ」

よもぎやりっちゃん達の時も...お父さんとお母さんの時も...
皆して『私』の見てないところで、『私』を置いていく

『翠』「こんなことなら...別々になんて、なりたくなかっ」

メヌエット《通信、来てますよ》

メヌエットさんに肩を叩かれ、『私』は思考の渦から引き戻された
ハッとして振り向くと、幽霊故に若干の透けてはいるがメヌエットさんのこちらを見る顔は少し苛立って見える

メヌエット《落ち込むのは後、鬱になるのも後、独りになりたくなかったら行動し続けろ》

『翠』「メヌエットさん...ごめん、ありがと」

うん、考え込むのは今じゃない
『私』は端末を取り出し通信に出た
通信はししょーから、もしかして翠のことで進展が...

『翠』「はい、『翠』です」

弦十郎『俺だ、たった今錬金術師達が姿を現した』

違った...って錬金術師！？

『翠』「それってまさか」

弦十郎『あぁ、サンジェルマンとプレラーティだ...昼のこともある、無理強いはしないが...」

安価下
1 出動する
2 出動しない

225 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/10(日) 02:56:10.75 ID:DU8pMw+NO

2 流石に休ませてもらおう

226 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/10(日) 03:10:43.83 ID:wKETOIIK0

まっさか既に錬金術師連中に翠ちゃんが捕まってるわけなんて…無いよね…？

227 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/10(日) 04:40:05.86 ID:dFDatv8+0

サンジェルマンとプレラーティ...『私』と翠で成そうとしたことを横取りしようとしてる、憎き錬金術師...まぁその仲間を一人減らしちゃったわけだから、一方的に憎んでた前までとは状況も立場も違うけど...

『翠』「...すみません、今は」

弦十郎『...わかった、ゆっくり休んでくれ、追って連絡する』

通信を切り、『私』は思わずベッドに腰掛けてため息をついてしまう
なんだろうな...実際今の『私』は落ち着いて戦えるほど精神は安定してない
でもそれだけじゃない、今直接サンジェルマンとプレラーティの前に出て行くのは...
『私』と翠は別々だけど、同じ存在
こうなった今でも『私』は一心同体も同然だと思ってる
だから、これは逃げだ
ただの敵としてじゃなく、仲間の仇として見られることが怖いんだ

『翠』「...大丈夫だよね、皆強いし」

なんたって装者が8人もいるんだから...4倍もいる、数でも大いに勝ってる

『翠』「...うん、翠を探す方法を考えよう、行きそうなところとか」

・・・

『私』は知らなかった、この時サンジェルマンとプレラーティのラピス・フィロソフィ・カルのファウストローブを纏っていたこと
それらがイグナイトを上回り、装者達を圧倒していたこと
統制局長アダム・ヴァイスハウプトが戦場に赴き、旧風鳴本部を壊滅させていたことを...

228 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/10(日) 04:42:21.17 ID:dFDatv8+0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

サンジェルマン「説明をしていただきたい、局長」

私達が根城としているホテルの一室
私とプレラーティは昨夜突如として私達の前に姿を見せた局長に、軽く皮肉交じりに言った

サンジェルマン「ラピスの輝きはイグナイトの闇を圧倒、勝利は約束されていた、それを...」

プレラーティ「下手をこけば我々まで巻き込まれていたワケダが...しかもその上、仕留め損なっていたというワケダ」

プレラーティが自身の放った蛙の視界とリンクさせ空中に映し出した映像には、あの戦場にいたシンフォギア装者達の生きている姿がハッキリと映っている
この映像はリアルタイム...つまり昨晩の局長の一撃は誰一人として仕留められていなかったということだ

ティキ「ふたりとも！せっかくアダムが来てくれたんだよ、ギスギスするよりキラキラしようよ！」

サンジェルマン「...」

ティキ「ふたりともー！！」

ベッドの上で片膝立てて座っている局長に寄り添って座っているティキは、そう声を張り上げる

229 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/10(日) 04:43:05.29 ID:dFDatv8+0

アダム「どうどう、ティキ、だけど最もだよねぇ、サンジェルマン達の言い分は...いいとこ見せようと加勢したつもりだったんだ出て来たついでにね...一人減ってしまったことだし」

プレラーティ「ッ！」

アダム「おっと怖い怖い...それにねサンジェルマン、プレラーティ...その補充も兼ねているんだよ」

この男は...何を言っている？

プレラーティ「はんっ！いくらなんでも」

サンジェルマン「局長がカリオストロの代わり...というのは、行き過ぎた冗談に聞こえますが」

プレラーティ「カリオストロの代わりは、カリオストロしかあり得ないワケダ」

そう、その通りだ
いくら局長が単純な戦闘力だけなら頭一つ...いや、五つほど抜けていたとして、それは戦力にはなってもカリオストロの代わりにはならない
カリオストロの代わりは、それこそカリオストロの他ない
代わりなどあり得ない

アダム「それも最もだよ...だから僕ではないよ、代わりというのは...」

局長が何かの合図だと言わんばかりに片手を上げた
すると床に一つ、テレポートの錬成陣が出現する

サンジェルマン「何をっ」

アダム「必要ないよ、警戒は...」

プレラーティ「...なっ！？」

サンジェルマン「あり得ない...どういうこと...！？」

その錬成陣から姿を現したのは、私達がよく知る一人の女性...正確には元男性
水色の髪が特徴的な

再生カリオストロ「...」

失ってしまったはずの、仲間だった

230 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/10(日) 04:44:46.08 ID:dFDatv8+0

アダム「言っただろう？カリオストロの代わりと」

プレラーティ「どういう...カリオストロが死んだというのは、悪意ある冗談だったワケダ！？」

その言葉に局長は首を横に振る
だがどう見ても目の前にいるのはカリオストロ本人だ...

サンジェルマン「カリオストロ...なの？」

私の声に反応したカリオストロらしき人間はこちらを向き

再生カリオストロ「私。は。カリオストロ。貴女達。を。手助けする。ように。命じられています」

まるで機械のように、途切れ途切れな言い方で答えた

サンジェルマン「ッ...局長、どういうことですかっ！！！」

アダム「再生させたのさ、カリオストロの血液...DNAを利用してね」

再生...だと？

アダム「昨日受け取ったエネルギー...それらとカリオストロのDNAを使い、変換させたのさ、カリオストロの肉体と、仮の人格に...行かなかったけどね、本物と同じようにとは、本人の魂がないせいで」

とどのつまり、死者を擬似的に生き返らせたと...そう言ったのか...！？

サンジェルマン「だ、だが局長、貴女の技量ではテレパスを物質変換させる程度なら出来ても、人間の肉体やまして仮人格など作れるはずが」

アダム「出来ないよ、僕には、もちろんね...だから出来る者に頼んだのさ」

先のカリオストロ...いや、これはカリオストロであってカリオストロではない、とりあえず再生カリオストロとしておこう...再生カリオストロが現れた時と同じように、一つのテレポートの錬成陣が再び床に出現する
そしてそこから現れたのは、全身を黒いフードで隠した一人の人間だった

アダム「信用に足るよ、僕にとって彼女は...」

フードの所為で顔もほとんど見えないが、局長が『彼女』と言ったようにその体型は女性のそれである
いや、むしろもっと幼い少女かもしれない

アダム「戻っていいよ、仕事に」

黒フード「...」

パリンッ

黒いフードの少女はコクリと頷き、またすぐにテレポートジェムを使い消えてしまった

231 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/10(日) 04:45:21.50 ID:dFDatv8+0

プレラーティ「誰なのか、詳しく聞きたいワケダ」

私も同意だ
少なくとも私の知る限りパヴァリア光明結社や他の錬金術師達の中にあのような少女はいなかったはず

アダム「関係ないさ、君達には...それよりも、やっぱり君達に任せるとしよう、シンフォギア共の相手は...人数も戻ったことだしね」

そう言って局長は帽子を被りなおし部屋を出て行こうとする

サンジェルマン「まだ話は」

アダム「教えてくれたのさ、星の巡りを読んだティキが...ねぇ？」

ティキ「うん！」

局長に抱き着き頷くティキ
ティキもこの部屋から去るつもりのようだ

アダム「成功したんだろう？実験は...なら次は本格的に行こうじゃないか...神の力の具現化を」

232 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/10(日) 04:46:00.08 ID:dFDatv8+0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

朝になり、本部に響さん達が戻ってきた
昨晩の戦いで全員、重症とまでは行かずともそれぞれ傷を負ったり気絶したりしたこともあり、一晩は安静第一で旧風鳴本部に行った時の武装車の中で過ごすことになっていたらしい

今日まず何する？安価下
1 他の装者と一緒にトレーニング
2 翠の捜索
3 翠の代わりにレッスンorお仕事
4 引きこもり
5 その他(記述)

(なお翠ちゃんを探すにしても見つかるかどうかに関してはコンマ判定です、見つかった場合の状況は既に安価がされているため、これらと矛盾するような安価が出されても採用されない可能性がありますので悪しからず)
(アダムさんがカリオストロさん蘇生するというのは『アダムさんが仲介役になって、アダムさん側のみ面識がある人に蘇生をさせる』『サンジェルマンさん達から見ればアダムさんが蘇生させてくれたように見えなくもない』といった感じにさせていただきました、どうかこれくらいでご勘弁ください...)

233 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/10(日) 04:47:45.42 ID:X8FnnGUT0

234 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/10(日) 04:54:18.02 ID:wKETOIIK0

3
『翠』ちゃんが翠ちゃんアイドル化計画に巻き込まれ、今度発売する予定のCD収録をさせられる

235 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/10(日) 11:57:32.30 ID:wFjMMJEAO

5
翠ちゃんの捜索の後に久々に翠ちゃん本人へ視点変更！（発見の成否は問わない）
ダイニングテーブルが置いてある精神世界でフォニックゲインにより一時的に具現化且つ再現された若葉の魂と対面
『このまま戻ってもまともに動けない上に戦えない』と言われて会話をする事に（翠ちゃんの身体は安全な場所で手甲の特別なバリアに守られてるとの事）

236 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/10(日) 11:58:04.87 ID:Lu8FqM8Co

別にそんな全部採用せんで無理なもんは無理でいいと思うけどね
そのせいで物語破綻してたら意味なかろう

237 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/10(日) 12:15:04.01 ID:fFrYFWeHO

>>235のバリアで云々はいいのか・・・？

238 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 01:18:20.51 ID:9YYmZeDF0

翠と『翠』、二人で一つなんだなとふと思った
安価下

239 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 02:11:44.96 ID:SmxmjT7XO

別々になってからトラブル続いてるなあ……
神はどこまで僕らを試す

240 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 02:23:34.84 ID:kXQy0ut00

会議室、昨日の夜の戦いについて等の話し合いをするべく、装者の皆さんにししょーと緒川さん達と...要はいつもの人達が集まっていた
当然『私』も

『翠』「あの...すみませんでした、昨日の夜...皆さんが戦ってたのに、『私』...」

翠が、背中に隠させてくれる人がいないからといってずっとコソコソと隠れているわけにもいかない
『私』は勇気を振り絞って...否、絞り出して皆の前に出て、謝罪を口にした

マリア「気に病むことはないわ、重症は誰もいないし、それに翠のことがあった後でのあの戦いではむしろあんな中来てもらうわけにもいかなかった」

マリアさんの言葉に他の人達も頷いてくれる
やっぱり優しい人達ばかりだ
翠と違って『私』のことはほとんどの人がよく知らないだろうに...

夏菜「それで、手掛かりは？」

『私』は首を横に振る
あれから神樹様から何かしら情報がもらえることもなかったし、女神様やS.O.N.G.の職員の人達の方も進展無し
ここまで人類と神様が同時にという大掛かりな捜索をして手掛かり一つ見つからないなんて、それこそまたどこか別の世界に飛ばされたんじゃないかって感じだ

未来「じゃあ今日は」

『翠』「探しに行こうかなと、『私』も」

クリス「学校...に行ってる場合じゃねえよな」

そもそも『私』は通う気ないけどね

『翠』「昨日翠がいなくなったところの近くとか、他にも行きそうなところを重点的に...」

ガラッ

ウェル「おぉっとその前に仕事をしてもらいますよぉ？」

いたのか糞眼鏡
会議室のドアを勢いよく開けて登場した糞ドクターは、そんな意味のわからないことを宣いながらドアのすぐ横の壁にもたれかかった

弦十郎「ウェル博士、それはどういう？」

ウェル「そもそも、アイドル蒼井翠には今仕事が溜まっているのですよ...どっかの誰かさん方がしばらく休ませろだのなんだの言うせいでね！！！」

ししょーは眉をひそめながら緒川さんの方を向く
緒川さんは困ったような笑みを浮かべながら

緒川「はい、実際いくつも保留状態に...インタビューや撮影は今のところキャンセルすることも視野に入れてますが」

241 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 02:24:22.76 ID:kXQy0ut00

ウェル「それを今度は家出ぇ？プロとしての自覚を持ってもらいたいところですねぇ」

プロって...いや、翠ってもう一応プロなのかな...いやプロではないでしょ...えっプロなの？

ウェル「そこに御誂え向きに同一人物！というわけで今からあの逃走小娘の代わりにお仕事です」

『翠』「えっやだけど」

ウェル「ダメですやります」

『翠』「嫌です」

ウェル「やります」

『翠』「...」

ウェル「...」

...三十六計！
『私』は脱兎の如く走っ...走...この糞眼鏡！素早くドアの前に立ち塞がってきた！？おかげで会議室から出られない！
どおりでドアの横の壁にもたれかかって一向に席に着こうとしないわけだ！

ウェル「よく考えてもみなさい、これは家出している蒼井翠の為でもあるのですよ？」

『翠』「...何が」

ウェル「芸能界とは常に変動する場所...仕事の対応一つで会ったこともない相手にとっての印象が簡単に良くも悪くもなってしまう...当然仕事をキャンセルしてばかりいれば蒼井翠の評判はガタ落ち、そしていずれは他のアイドルからの悪質なイジメや業界人からの卑劣な扱い...」

『翠』「そ、それはダメ！」

翠がそんな目に遭うなんて考えられない！

ウェル「そうでしょう、だからこそここで『貴女』が代わりに彼女の地位を守っておけば良いのです、いつでも帰ってこられるよう...」

『翠』「『私』が...翠の地位を...守る...」

今まで『私』が翠にやらせてきたことと同じだ
『私』という過去を翠に負わせ、続きをさせていた
でもそのおかげで、『私』はこうしてほとんど話したこともない人達に受け入れてもらえてる
...今度は、今度こそ、『私』の番だ

242 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 02:25:04.12 ID:kXQy0ut00

『翠』「...わかった、やる、やります」

ウェル「いい目です」

『翠』「翠の居場所は、『私』が守る！」

ウェル「今日は近々発売予定のCDの収録です、まずのど飴でも舐めて練習しておきなさい」

『翠』「言われなくてもっ！！」

翠...いつでもアイドル出来るように、地位は絶対に守ってみせるから！！！

調「...乗せられてる」

切歌「チョロ過ぎデス」

ナスターシャ「けれど、ドクターもあれは外面モードのようですね」

友里「こっちの『翠』ちゃんは何というか、詐欺とか心配ね」

エルフナイン「アイドル業界...恐ろしいところです」

翼「アイドル業界にあまり良くないイメージを付けないでほしいのだが...」

マリア「まったくね...」

響「が、頑張れ！『翠』ちゃん！」

243 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 02:25:44.18 ID:kXQy0ut00

・・・

長かった...何テイクもしたって訳じゃなかったのは歌うにしても身体が覚えてたところが大きかったけど...
それにまだまだ新人だけど翼さんマリアさんが太鼓判押してたからか多少は大目に見てもらえたし
何より元々『私』だって歌は結構得意だったし

『翠』「でも何故だろう...なんか騙されてるような...」

ううん！他のアイドルに楽屋で衣装ビリビリにされたり、チョークの粉飲まされたり、業界のお偉いさんにそういうをさせられたり
そんなこと翠に絶対にさせない為に...『私』が頑張らなきゃいけないんだ！

ウェル「まぁまぁですね、ですが幸い設備と人材だけは超一流が揃っています」

『翠』「これでプロデューサーも超一流ならもっと良かった」

さて、今日の分の仕事は終わった...早速翠を探しに行こう

『翠』「まずどこを探そう...」

どこ探す？安価下
1 あの日翠ちゃんが逃げ出した場所
2 学校付近
3 公園
4 スーパー
5 ふらわー
6 『翠』ちゃんの家
7 その他(記述)

244 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 02:29:55.18 ID:3gTHmRrf0

6
居なくてもなんか手がかりとか無いかね？

245 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 02:55:52.08 ID:kXQy0ut00

・・・

まず訪れたのは、翠の...そして『私』の家だ
翠の視界越しじゃなく自分の目でこうして家の外観を見ること、家に入ろうとすることはいつぶりだろう
そもそも『私』はこの家に引っ越して来てからほとんど外に出たことがなかったから

『翠』「...」

鍵を取り出して鍵穴に刺し、回す

ガチャリ

玄関のドアノブに手をかける

『翠』「...お邪魔し...ううん、ただいま」

どこから探す？安価下
1 リビング
2 自室
3 地下の工房
4 その他(記述)

246 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 02:57:14.37 ID:9YYmZeDF0

247 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 03:10:51.06 ID:kXQy0ut00

家の中に入ると、とても静かだった
まぁここで誰かが「おかえりー」なんて返してきたらそれはそれで悲鳴をあげてた自信はあるけどね

『翠』「み、翠～？いる～？いたら返事して～...する訳ないか」

当然返事は来ない

『翠』「まずは...」

翠と『私』の部屋から探してみよう

コンマ下
00以外いない
00 いた！

248 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 03:14:37.76 ID:KJs23KENO

いけぇ！

249 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 03:16:49.21 ID:KJs23KENO

1%とか無理に決まってんだろ！

これ探す場所の安価でアタリの選択肢あったのかね？

250 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 15:42:02.38 ID:wUvt1d9gO

このふざけた範囲のコンマ判定が滑ってるようにしか見えなくなってきた
面白いと思ってるのか

251 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 15:55:59.80 ID:9YYmZeDF0

そういえば今日は3.11か
あの日を忘れちゃいけないし風化させてもいけない

252 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 16:32:56.73 ID:/HNW0Z07O

翠ちゃんのこと探すこと自体本当はダメってことなんじゃないの？奇数偶数どころかゾロ目判定にすらしないほどって余程だし

253 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 20:46:45.20 ID:GKXg0Tblo

それならそれで言えばいいし
主人公が（安価スレで）読者の手の届かないところにいるのはあまり愉快ではない

254 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 23:05:43.45 ID:kXQy0ut00

部屋のドアを開けて中を見てみる
もはや懐かしさすら感じるその部屋にはやはりというか、翠の姿はなかった

『翠』「...まぁ家なんて捜索する時最初に監視されるだろうしね...帰ってきてるようなら連絡来るか」

もちろんテレポートジェムなんてものがあるわけで、可能性は0じゃなかったからこうして来てみたわけだけども

『翠』「本当...どこ行ったの、翠...」

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

翠「私を中から呼んでいたのは...貴女でしたか」

『翠』と別々になり私以外誰も居ないはずの私の深層世界
そこにいつどこから入ってきたのか、一人の少女が私を待っていました

若葉「初めまして、よく来てくれたな」

それは転生前と転生後のどちらでもイラストノベルあるいは漫画、アプリゲーでよく見かけたキャラクター
それは少し前に訪れた別の世界で会った少女のご先祖様
それは私が度々借りている力の本来の持ち主
ゆゆゆ世界においての初代勇者

若葉「私の名は乃木若葉...よろしく頼む、翠さん」

255 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 23:06:25.42 ID:kXQy0ut00

・・・

乃木若葉ちゃん
勇者であるシリーズの『乃木若葉は勇者である』の主人公にして、園子ちゃんのご先祖様
モチーフの花は桔梗で、私の使う勇者ギアの元ネタでもあります

翠「それで、何の用ですか...というより、どうやってここに？」

あちらの世界とはもう繋がりはない、そのはずですけど
大きなダイニングテーブルを挟み向こう側の椅子に座っている若葉ちゃんはそれに答えようと...いやその前に

翠「何ですかこのダイニングテーブルと椅子...私の中にあるのはちゃぶ台だったはずですけど」

若葉「私は...ん、あ、あぁこれか、これはまぁこの方が楽かと思ってな」

ご丁寧に私の分の椅子までこちら側にあります
それにしても意外ですね、若葉ちゃんなら畳に正座とかかと思ってました

若葉「さぁ座ってくれ、仕切り直そう...私は貴女の中にある私のイメージの様なものだ...私の力をシンフォギアで再現した副作用と言うべきか、フォニックゲインによってこうして具現化且つ再現されている、といっても一時的なものだが」

翠「...幻覚みたいなもの、ということですね」

若葉「そうだな、否定はしない」

しかしそうなると、何故このタイミングでそんなものが出てきたのか
私が心の何処かで正義の味方たる彼女を求めていた？
まさか

翠「幻覚が、挨拶をする為だけに呼んだとは思えませんが」

若葉「そんな急かさなくてもいいだろう...まず一つ、今貴女の身体は常に特別なバリアが張られている、手甲によるものだ」

精霊バリアのようなもの、でしょうか
そんな便利なもの、私なんかより『翠』にこそ付けてほしかった

翠「なら『翠』とぶつかった時も、結局私が負傷することはあり得なかったと？」

若葉「いや、『彼女』を始めとした装者達は勇者でもある過去を持つ、勇者同士ではバリアは効力を発揮しない...死に至るようなものはそれより優先されるが」

やっぱり大体精霊バリアですか
自殺他殺関係無くそこは阻止される

256 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 23:08:01.49 ID:kXQy0ut00

undefined

257 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 23:08:41.41 ID:kXQy0ut00

翠「そんな情報、今の私に話してよかったんですか？」

若葉「それを聞いた上で、これからどうするのかをよく考えてほしいと思ってな...どちらにしてもこのまま戻ったところでまともに動けない上、戦うこともままならないだろう？」

...本当に貴女、私のイメージが具現化された存在ですか？

翠「確かに戦うのはまだ躊躇してしまうでしょう...でも今はまだそれでいい、今はまだそれで十分です」

若葉「今貴女がいるその場所は、貴女力を貸している限りは危険な場所ではないだろう、むしろ安全ですらあるかもしれない」

翠「えぇ、そうでしょうね」

若葉「だがそれは、本当に貴女が」

翠「私が決めたことです、私が自分の意思でやるべきだと思ってここにいるんです、何を今更...というか、本当に私のイメージの幻覚なんですか？」

私の当初の目的とも、私の理想とも合っていて
何より現実的な償いにもなる
それなのに私がほんの少しでもその決断に迷いを持つとはとても思えませんが

若葉「...そうか」

翠「貴女だってそう思うでしょう、貴女の最初の想いは友人を殺されたことへの復讐心、そして死なせてしまったことへの後悔...だったらわかるはずです」

若葉ちゃんは目を瞑り黙ってしまいます
私はもう話すことはないと思い、戻ることにしました
幻覚にそんな説教を受けるほど、私は疲れているのでしょうか

若葉「...例え今はそう思っていても、どうか道を間違えないでほしい、貴女は園子達の友人で、何より貴女の正義は本物だと思っているからな」

258 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/11(月) 23:09:14.96 ID:kXQy0ut00

・・・

表に戻ってきた私は、ふとフードを上げて窓の外を眺めます
陽も傾き始め、もし学校に行っていたらそろそろ下校時間だったでしょうか
ゆゆゆ世界から帰ってきた日も合わせて、もう３日もサボってしまいましたね

翠「月は、見えませんね」

それはまだ夜ではないからではありません
例え夜でも月はすでに砕け、星々の輝きと見分けがつかなくなってしまっているからです

翠「月は再び輝き、人類は支配のくびきから解き放たれる...仕事に戻りましょう」

私は上げていた黒いフードを下ろし、仕事を再開することにしました

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

翠は部屋にはいなかった...でもせめて手掛かりか何か...

『翠』「望みは薄い...かなぁ...」

どうする？安価下
1 もう少し部屋の中を調べる
2 他の場所を探す
3 今日のところは本部に帰る

259 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 23:32:35.24 ID:wUvt1d9gO

まーた敵側に手を貸してる…
1

260 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/11(月) 23:35:44.56 ID:/HNW0Z07O

探すのダメってより見つかったら話が破綻するやつだったのかこれ！
そりゃあコンマも極端にするよ！

261 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 01:22:37.16 ID:9hUsHNWTO

最終的に何かの因果で若葉（翠）vs千景（『翠』）が見られたり？

262 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 01:26:47.76 ID:ecwuT/d50

リディと似たルート辿ってて笑えねえ…
大体コンマのせいなのが本当にもうね

263 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 01:48:44.41 ID:eICiv2ZUO

えっもしかしてﾀﾋ者蘇生の安価もらった時この展開を最初に思い付いて保留にしてたの？鬼なの？

264 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/12(火) 01:54:52.86 ID:/9Rsjgyv0

『翠』「...うん、もう少し部屋の中を調べてみよう」

これはゲームやなんかの作り物とは違う、だからそんな簡単に何か重要なものが見つけられたりするとは思えない、第一ここ元はと言えば『私』の部屋だし
でもここに来たのと同じで可能性は0じゃない
だったらやらないよりやった方が絶対にいい

『翠』「それにもし『私』が翠に何かメッセージを残すとしたら、ここを選ぶ可能性は高い」

コンマ下
ゾロ目以外まぁない
ゾロ目？？？

265 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 01:59:36.51 ID:ecwuT/d50

ブレイザー・アグニ

266 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/12(火) 02:22:47.12 ID:/9Rsjgyv0

・・・

『翠』「...ないないないっ！何っにもない！」

無いとは思ってたけどこう...普通こういう展開なら何かしらあるじゃん！？
仮にもここ翠にとってはアニメの世界なんでしょ！？ご都合主義発動させてよ！

『翠』「はぁ...何やってるんだろ、『私』」

部屋のどこを探しても、ほんの少しだけ埃被ってるだけで前と何にも変わってない
逆にいえばその埃が、翠達がここで勉強会を開いた日以降は誰も立ち入ってないことを表していた

『翠』「勉強会...か」

こっちの家に引っ越してきてから、『私』はずっとこの部屋の中で生活してきていた
お父さんとお母さんに顔も見せなかった日がほとんどなほどに
勉強会どころか、この部屋に『私』以外の誰かを入れたことなんてなかった気がする

『翠』「羨ましいな...」

どうする？安価下
1 他の場所を探す
3 今日のところは本部に帰る

267 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 02:24:27.09 ID:iaudwblvO

268 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/12(火) 02:35:26.68 ID:/9Rsjgyv0

・・・

もう陽も傾いてきてる、本当なら夜通し翠を探したいところだけど

『翠』「流石に『私』までししょー達に迷惑かけるわけにはいかない...帰らなきゃ」

『私』は何の手掛かりも得られなかったという事実に唇を噛み締めながら、本部への帰路に着く

『翠」「翠、ちゃんとご飯食べられてるかな...」

コンマ下
奇数関西弁のあの人
偶数特になし
ゾロ目ヒュドラアルカノイズ出現

269 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 02:39:34.82 ID:ecwuT/d50

ほい

270 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/12(火) 03:36:09.62 ID:/9Rsjgyv0

・・・

本部に帰ってきたけれど、ししょー達の方も相変わらず翠についての進展はなかったそう
エルフナインちゃんはというと、ラピス・フィロソフィ・カルのファウストローブがイグナイトにとっての天敵だったと判明したのでその対抗策のヒントになるものはないか本部にある異端技術関係の資料を片っ端から掻き集めて調べてるらしい

『翠』「響さん達は皆訓練か...」

響さん達は響さん達でイグナイトに頼らず強くなれればファウストローブを打ち破れるの精神と
皆それぞれ出来ることを頑張ってる...『私』は...

どうする？安価下
(特になければ次の日)
(なお現在翠ちゃんは基本外出しません)

271 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 03:46:27.53 ID:V93C9HMUO

いつの間にか自分が翠に依存していた事に気付く＋他の装者が訓練して強くなってる事で弱気になっていると突然、彼岸花の花弁が何処からともなく周りに舞い散り始める

そして花吹雪と共に特別な精神世界へLet's Go!

272 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 04:03:47.31 ID:nC8gxOTd0

エルフナインの資料探し手伝おう
そういえば覚えてないんだけど、ルシエドって今どうなってんだっけ？
頼れそうならルシエドで翠ちゃん探せないかな

273 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 04:35:35.94 ID:ecwuT/d50

>>272
決戦仕様のフライユニットの中

カリオストロから「私の知ってる情報を教えるから…お願い、局長とサンジェルマン達を止めて！」と頼まれる

274 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 09:35:40.47 ID:XnsVaM90O

主人公がヤケッぱちになって敵側につく展開でキルラキル思い出した
シンフォギア装者はこの闇から解き放つ奇跡を起こせるのか

安価は…ビッキーに翠が見つかったら一緒に修正するようお願いする
（一周回って怒りが込み上げた）

275 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 17:17:04.55 ID:5yTV1qyCO

コンマ神のせいでとんでもない事になってしまったな
氏亡エンド待った無しか？安価下

276 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/12(火) 23:25:59.65 ID:eICiv2ZUO

読み返してみたら再生カリオストロの時に使ったDNAが血液だって言ってたね、つまりそういうことだったのか・・・

277 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/13(水) 03:50:30.97 ID:yzK3+3kO0

・・・

エルフナイン「手伝ってもらえるのは助かりますが、皆さんのところに行かなくていいんですか？」

『翠』「あー...うん、その、まだあの中に入れるほど交流深められてないというか...」

『私』は思い切ってエルフナインちゃんに手伝いを申し出てみた
正直S.O.N.G.にある資料だけでも量が半端なくその申し出は快く受け入れてくれたエルフナインちゃん
エルフナインちゃんとて『私』は接点が0に等しいけれど、一対多に比べたらマシだ

『翠』「それに『私』でもこっちなら手伝える、と思う」

今戦闘訓練しても身が入らない気がする、それに対してこっちは他のことを切り離して集中してやれる
基本的に知識は翠と共有出来てたし、それに今回必要なのは単なる知識量じゃない
根気強さと注意力、そして何より柔軟な発想だ

完全を追い求める錬金思考の到達点にしてその結晶体、病をはじめとする不浄を正し、焼き尽くして作用を持って浄化する特性を持つラピス・フィロソフィカス

つまり完全にダインスレイフやニーベルングを用いるイグナイトの天敵と呼べる存在

エルフナイン「対処法として考えられるのは、イグナイトモジュールに取って代わる全く別の強化法か...」

『翠』「ラピス・フィロソフィカスの特性を押し切れるほどの後押しか...」

新しい力か、さらなる強化か
どちらにしても万能に近いラピス・フィロソフィカスに対してはあまり現実的とは言えない
何せ賢者の石だ...特性は字面だけ読めばアスクレピオスの上位互換みたいに思えるけど、実際そんなものではない
魂が目覚めてクロスホーンが展開したり、どこぞの魔法使いの希望のリングになったり...そりゃあそんな描写もされるわと思ってしまうほどの代物だ

『翠』「神獣鏡で...いや、未来さんが苦戦したんだから相殺どころか逆に浄化されるまであるか...」

相殺...相殺かぁ...

コンマ下
奇数これだ
偶数うーんわからない

278 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/13(水) 03:55:31.88 ID:rUGEejIP0

フッ

279 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/13(水) 03:56:29.70 ID:rUGEejIP0

なんでこんな時にゾロ目出るかなしかも偶数だし

280 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/13(水) 20:07:21.35 ID:GIEv/1FUO

悪堕ちと聞いてエグゼ思い浮かべる人は何人いるのか

281 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/13(水) 21:20:37.21 ID:YzE+1b22O

コンマのせいでどんどん面倒な事になってない？大丈夫？

282 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/13(水) 22:36:57.46 ID:KuPdOZaFO

バケモノと戦う女の子繋がりで次は荒魂と…いやなんでもないっす

283 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/14(木) 01:37:06.79 ID:yN2dOQnB0

なんでランドロスって大爆発覚えんだよ
エネルギー溜める所なんて何処にもないだろ？

284 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/14(木) 01:37:33.79 ID:yN2dOQnB0

誤爆

285 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/14(木) 03:27:01.92 ID:okjjAHr00

・・・

エルフナインちゃんを手伝い始めて数時間
うーん...流石にずっと根を詰めてエルフナインちゃんが考えてる答えを、『私』がパパッと思い付くなんてことはないよ...
そもそも相手がデタラメ過ぎる

『翠』「...翠だったら何か思い付いたりするのかな」

ふと溢れた呟きに、エルフナインちゃんが欠伸を噛み殺しながら律儀に返事をしてくれた

エルフナイン「どうでしょう...僕の方が翠さんとの付き合いは短いのでそうなのかはわかりませんが、僕はてっきりとりあえず色々実験して試してみたり、あるいは他の皆さんと一緒に訓練をしたりするような方かと思ってました」

『翠』「やりそう...でも実験の方だったらダメそう、翠って器用そうに見えて実は応用が効かないっていうか、手順だけ覚えて理解は二の次っていうところもあるから...ってそれは『私』も同じか」

エルフナイン「なるほど...確かにテレポートジェムの作り方を教えた時もそうだったような」

『翠」「本を読んだりするのは好きなんだけどね」

丁度今目を通していた資料の最後のページを読み終え、ファイルを閉じながらため息をつく

『翠』「だから翠だったら訓練の方かも、それでまた新技とか作って」

エルフナイン「皆さんも翠さんのようにって、時々技作りをしてるようですよ？もしかしたら今もしてるかもしれません」

『翠』「そうなの？...そっか、皆頑張って強くなろうとしてるんだもんね」

きっとこうしてる間も身体を鍛え、技を磨いて、どんどん強くなってる
それが普通、それが一番だ
『私』が戦えるのなんて所詮翠が鍛えて出来上がったものをそのまま譲り受けてるに過ぎない
筋肉も、身体が覚えてる動きも、『私』のものじゃない

286 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/14(木) 03:28:08.97 ID:okjjAHr00

『翠』「『私』もやらなくちゃいけない、それはわかってる...これからの為にも、何よりこのままじゃ翠のお荷物になっちゃうから」

目指すは翠を守れるくらい強くってところかな
守れなかった悔しさと虚しさはもう二度と味わいたくない
まぁそれこそ翠に「私は『貴女』に守られるほど弱くありませんよ？」とか言われそう、言い返せそうにないなぁ

エルフナイン「『翠』さんは本当に翠さんのことが大好きなんですね」

『翠」「へぇ！？」

突然何！？そういう話してたっけ！？

エルフナイン「だって『翠』さん、ずっと翠さんのこと考えてますよね」

『翠』「そ、そりゃあ居なくなって心配はしてるし、言ってみれば唯一の家族みたいなものだし...」

よもぎやりっちゃん、りっちゃんのお姉さんが死んじゃって
お父さんとお母さんも死んじゃって
そんなところにやってきたもう一人の自分
同じ人間のはずなのに何もかも違って、でも同じなんだってわかる部分もすごく多くて
嬉しくなって、憧れて、少し嫉妬して、でも嫌いにはなれなくて
そんな翠に全て託そうと思ったのに、離れたくないって気持ちがいつの間にか大きくなってて、結局戻ってきた

『翠』「他の誰よりもわかってるって思ってる、わかってもらえてるって思ってる、共有してたからとかそういうのじゃなくて、共感していられたと思ってたから...だから今すっごく怖いんだ」

エルフナイン「怖い...？」

うん、すごく怖い
『私』は翠に斬られたり殺されたりなんてそんなこと気にしない、そりゃあちょっとは怒ったりはするかもしれないけど、恨んだり憎んだりなんて今更絶対に出来ない
なのに

『翠』「翠は『私』と違った...翠は後悔したり、自分のことが怖くなったり...翠に対して『私』がどう思うのかっていうのが、全然伝わってなかった...そして今、翠がどう思ってるのかも、どこにいるのかも、『私』は理解出来てない、共感出来てない、それが堪らなく怖い」

287 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/14(木) 03:28:48.79 ID:okjjAHr00

今までは全部同じじゃなくっても、ほとんどずっと一緒にいたから共感出来たし、一緒じゃなかった時でも翠ならこう考えるな、とか想像出来てた
それなのに今は翠が感じてる恐怖を『私』は感じられてないし、翠が逃げる時どこに逃げるのかも『私』は見当が付けられてない

『翠』「わからない...わからないってすごく嫌なんだ、だってそれは『私』が予測出来ないから...もしかしたら『私』が見てないところで死んじゃうかもしれない、それなのに『私』はその結果を手遅れになってからようやく知る...」

翠だけは大丈夫だと思った
だって同じ私なんだから
例え何があったって、それこそこことは別の世界に飛ばされたって、そこがどんな世界かさえわかればどう考えどう行動するかくらいなら『私』もわかる
それに二度も並行世界に飛ばされたのに最後はちゃんと帰ってきてくれた
だから大丈夫、そう思ってたのに
今は全然わからない、どう考えどう行動するのか

翠を失ったら『私』はまた独りになる
翠以上にいなくならないことを信用出来る存在なんていない

『翠』「『私』は幽霊っていう存在というか、死んだらそれで終わりじゃないってことを知っちゃってるからさ...例え独りになっても、その現実からは『私』は逃げられないんだって、知っちゃってるから」

奏さんにセレナさん、メヌエットさん、キャロルちゃん達も
そんな色々な死人に会っているのに一向に会えない『私』の大切な人達
きっと皆もう成仏してしまったんだ
『私』も成仏したらその先で皆に会えるのか、それはわからない
でももしそこでも会えないようなら...そう思うと、成仏することすら怖気付いてしまう

エルフナイン「...『翠』さんにとって翠さんは、なくてはならない存在なんですね」

『翠』「そう...だね」

『私』はきっと翠が、翠までいなくなってしまったら生きていけない...もう死んでるようなものだけど、例え死んでもそれこそ今度こそ抜け殻みたいになってしまうと思う

288 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/14(木) 03:29:18.51 ID:okjjAHr00

『翠』「うん、つまりは『私』は翠が...好き、なのかな？というより...」

エルフナイン「依存...でしょうか」

『翠』「依存...『私』、翠に依存してる...？」

それがしっくりくる、きてしまう
『私』は依存してる...ってこと？

その時、何処からか彼岸花の花弁が『私』の周りにいくつも舞い散り出す

『翠』「な、何これ！？」

エルフナイン「どこから...きゃっ！」

『翠』「風がっ...」

突如『私』を囲むように風が吹き、花弁がそれに乗って花吹雪となった
そして段々と意識が遠のいて...

・・・

『翠』「ここは...深層世界？」

気が付くとそこは深層世界のような場所だった
いつ来てしまったのかはわからないけどもしそうなら翔子さん達がいるはず
そう思って進んでいくと...

コンマ下
奇数千景ちゃん
偶数青い鳥もいるぞ！
ゾロ目何故そこで園子ちゃんも

289 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/14(木) 03:31:14.11 ID:yN2dOQnB0

光を奪還せよ

290 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/14(木) 03:42:12.08 ID:jmi13gkPO

気まぐれだねェ

291 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/14(木) 17:10:23.66 ID:qmfFb8sBO

青い鳥って若葉様だっけ？

292 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/14(木) 23:11:58.53 ID:okjjAHr00

・・・

辿り着いた先にあったのはちゃぶ台...ではなく、見慣れない大きなダイニングテーブル
その周りにはいくつか椅子も置かれていて
そこに二人、少女が座っていた

千景「...ん、来たのね」

園子「やっほ～『りんりん』♪お久しぶり～...でもないかな」

かたや「今セーブするから少し待って」と手元の携帯ゲーム機を操作している黒髪の少女
かたや『私』の後ろに回り込んできて「座って座って」と言いながら背中を押し椅子に座らせてくる金髪の少女

『翠』「園子ちゃん...と、千景、ちゃん？」

ど、どうなってるの...？

千景「...ちゃん付けはどうにもむず痒いわね」

園子「えー私もちーちゃんって呼んでるしゆーゆ達もぐんちゃんって呼んでるのにー」

千景「訂正するわ、下の名前にちゃん付けが新鮮だったのよ」

セーブが終わったのか携帯ゲーム機をしまいこちらを向く

千景「ようこそ、初めまして...でいいのかしら...郡千景よ」

園子「乃木さん家の園子だぜ！」

『翠』「あ、はい、『蒼井翠」です...えっどういうこと？」

ここが何処なのかとか、二人が何でいるのかとか聞きたいこと山ほどあるんだけど

何話す？安価下
(二人が翠ちゃんの現状について知っているかどうかに関して安価がされた場合は後にコンマ判定)

(翠「ホワイトデー...私にですか？わっ、ありがとうございます！なんかちょっと照れますね...ふふっ、あなたからのお返し、本当とっても嬉しいですよ！」)

293 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/14(木) 23:20:06.09 ID:6u4NYv4n0

ここへ呼ばれた理由を聞く

294 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/14(木) 23:30:04.36 ID:XQDyAYEtO

今の『翠』には経験が足りてない事に加えて勇者ギアの本来の力を発揮出来てない事が判明
『翠』ちゃん、精神世界で試練を受けないか誘われる
（試練の内容は安価に任せる。後回しにする事も可）

295 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/14(木) 23:33:56.74 ID:yN2dOQnB0

此処には限定的にしか来れないのか、園子達は再現された存在なのか

296 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/15(金) 01:37:52.88 ID:240YQV7OO

翠ちゃんは最終的にルルや三日月のように氏んでしまうのだろうか
ルルは劇場版の世界線で復活したけど安価下

297 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/15(金) 02:03:15.37 ID:qaCL/O/AO

翠ちゃんの本編とおまけのホワイトデー台詞との温度差よ
安価下

298 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/15(金) 02:53:20.94 ID:nKXO5m7d0

千景「そうね...ここは私が仕切るのかしら」

園子「うん、ちーちゃんにお願いしようかな」

千景ちゃんはふう、と一つ息を吐き

千景「まず質問はあるかしら」

『翠』「あ、じゃあ...ここが何処なのかっていうのと、二人が何者なのか...いや、二人のことは知ってるけどあっちの世界とはもう繋がりが切られてるって話だったから...それに、『私』をここに呼んだ理由も」

園子ちゃんなんて二度と会えない流れで別れ際に「会えてよかった」とか「忘れないよ」みたいなそういう感じの言葉で締めくくったような...

千景「先に呼んだのはそっちじゃない...」

『翠』「え？」

千景「何でもないわ...ここは『蒼井』さん、『貴女』の本来の精神世界とは少し違う特別な精神世界、そして私達は一時的に『貴女』にとっての私達のイメージがフォニックゲインによって具現化、再現された幻覚のようなもの...まぁメインストーリーにいるキャラとは別だけど同一人物扱いされているショップの店員のようなものと考えてくれればいいわ」

『翠』「うん...うん？」

最後ので一気にわからなくなった
とにかく本人達そのものっていうわけじゃなくて、それっぽく『私』が作り出した幻覚ってこと？
幻覚...そういうのもアリなのかフォニックゲイン...

千景「こんな感じかしら」

園子「うんうん、ばっちり！」

『翠』「や、待って待って、その特別な精神世界っていうのは！？」

何その別腹みたいなやつ！

園子「別腹みたいなものなんよ」

『翠』「合ってた！？」

驚いていると、そんな『私』を見て園子ちゃんがくすくす笑っていた
これはもしやからかわれているのでは

299 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/15(金) 02:54:36.27 ID:nKXO5m7d0

千景「まぁこの空間も一時的なものよ、私達が存在している間だけ存在出来ている」

園子「いわば私とちーちゃんの固有結界！」

千景「それは違うと思うわ園子さん」

どんどん置いていかれている気がする...このノリに合わせられないようじゃダメってこと...？

千景「で、ここに『貴女』を呼んだ理由だけれど...」

『翠』「！」

どうやらやっと本題に入るらしい
というかやっぱり二人が『私』をここに呼んでたんだ
千景ちゃんが続きを言おうとしたその時

園子「力が欲しいか！！」

『翠』「！」

千景「！？」

園子「我はジャバチッカ...我はジャバチッカ！！力が欲しいのなら...あいたっ！」

千景「勝手に人の後ろに隠れて吹き替えしないで、誰がジャバチッカよ」

千景ちゃんの背もたれの後ろに隠れていた園子ちゃんが軽く叩かれた

千景「話が進まないわ...でも強ち間違いでもないわね」

『翠』「えっ...」

千景ちゃん『私』に移植されるの？

千景「今の『貴女』には経験が足りていない、よほどのセンスがある人間でない限り戦ったことのない一般人は戦えない、それは『貴女』も自覚しているところでしょう」

『翠』「...！」

それは私も感じている
所詮『私』の戦闘能力は翠のお下がり...それじゃあいつまで経っても『私』のものにはきっとならない

千景「それに加えて、勝手に私の力を真似ているようだけれど...まだ本来の力を発揮出来ていないわ」

『翠』「本来の力...」

千景「そう、真の力...封印されし力よ」

園子「おっと今度はちーちゃんがボケ始めたよー？」

『翠』「封印されし力...それは、『私』が真に戦いを自らのものにした時手にする事が出来る禁断の...！」

千景「そう、そして私達はそれを解放させるためにここへ呼んだ...」

千景ちゃんは真っ直ぐ『私』の目を見据え

千景「『蒼井』さん、『貴女』試練を受ける覚悟はある？」

多数決安価下1～3
1 ある！
2 ない
(試練内容は後に安価)

300 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/15(金) 02:55:48.99 ID:g5laZOwG0

301 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/15(金) 03:11:38.60 ID:iVMgfyMcO

1 人生はチャレンジが大事

302 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/15(金) 03:37:53.20 ID:nKXO5m7d0

＊＊＊
2/3票が入ったので1とします
＊＊＊

覚悟はあるか
そう聞かれた『私』は

『翠』「ある...あります！」

迷うことなく、そう答えた

千景「いい返事ね」

千景ちゃんはそう言って微笑み、手を差し伸べてくる
その手を取る『私』

千景「その言葉、撤回は出来ないわよ」

『翠』「もちろん、『私』は本気だよ！」

・・・

千景「ここは特別な場所、外の世界とは時間の流れが違う...よくあるでしょう？」

要はここで試練を受けている間どれほど長い時間が流れても、表に戻ったら数分から長くても数時間程度しか経つことはないらしい
当然あくまで予定通りに事が進めばの話ではあるけど

試練内容安価下
(何でもありです、だって幻覚ですから！(某サキュバス感))
(園子「あ、でも流石に限度はあるんよ」)

303 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/15(金) 06:55:04.61 ID:sAZ7geKjo

バーテックスそれぞれと連戦しようか
なーに幻影だからへーきへーき
怪我はしないよ

304 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/15(金) 11:18:30.85 ID:un9n2ZxBO

御霊も破壊する必要あるのか格闘王みたいにインターバル挟むのか

イグナイトも精霊憑依も禁止で千景とタイマン勝負見てみたかったけどバーテックス達とのボスラッシュのが経験になるか

305 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/15(金) 19:10:10.99 ID:g5laZOwG0

バンドリコラボの続報来たね
闇落ち翠がロゼリアのギア纏ったりして安価下

306 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/15(金) 19:29:00.80 ID:g5laZOwG0

って今日は99しか出てなくて草
なんでこういう時にコンマ運使ってしまうのか

307 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/16(土) 00:59:56.82 ID:ZmeDfERB0

関係ないけどガルパ2周年おめ
ガルパとのコラボどうなるのか

308 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/16(土) 03:07:54.44 ID:CdqCClZu0

『翠』「バーテックスと...戦う？」

千景「擬似バーテックスよ」

いやまぁそこは別に気にするところじゃ...する？はい、じゃあ擬似バーテックスで

千景「試練の内容は単純明快、これから再現する敵...神世紀において黄道十二星座になぞらえられている擬似バーテックスを全てと、後はまぁ＋αと連戦し、勝利すること...その際使っていいのはアメノムラクモの通常のギアだけ...わかった？」

『翠』「通常のギアだけ...」

園子「色々使えるのは長所だけど、今回の試練はあくまでアメノムラクモの勇者ギアを伸ばす為だからね～」

千景「かといって勇者ギアは擬似バーテックスに対して相性がいい、逆に言えば鍛えるのには向いてないのよ」

・・・

「Imyuteus amenomurakumo tron」

ダイニングテーブルが消え、周りの景色がまるで樹海のように変化する
それと同時に『私』は聖詠を口にしアメノムラクモを纏った

千景「まずは身体を温めるのも兼ねて星屑や中型進化体を出すわ、ここで死ぬようなら大型進化体には敵わないと思いなさい」

そう千景ちゃんが言うと、視界を覆い尽くすほどの星屑といくつもの中型進化体バーテックスが出現、『私』に向かって真っ直ぐ向かってくる

園子「頑張れ～、『りんりん』～！」

ちなみに千景ちゃんと園子ちゃんは遠くの安全圏に並んでいた
って、え？

『翠』「し、死ぬの！？」

園子「幻覚だから自殺とかしない限り死にはしないんよ～、怪我もね～」

千景「でもダメージによっては死ぬほど痛いわよ」

それやだ...勇者ギア使いたい...
い、いいや、そんな弱気なこと言ってる場合じゃない！しっかりしろ『私』！

『翠』「すぅ...来いっ！！！」

309 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/16(土) 03:10:01.98 ID:CdqCClZu0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

園子「結構筋がいいね、『りんりん』」

千景「そうね...もう少し苦戦するかと思ったけれど、早々に大型を出してもいいかもしれない」

園子「赤嶺ゆーゆも、こんな感じだったのかな」

千景「どうかしら、少なくとも彼女の場合本当の目的を伝えることも出来ずにいたから、今の私達より心苦しかったと思うわ」

園子「そうだね...あ、星屑と中型がそろそろ尽きるよ」

千景「頃合いね...」

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

千景「『蒼井』さん、まず一体目行くわよ」

あと星屑二、三体を残した辺りで千景ちゃんがそう叫んでくる
このまま行くの！？体あっためた後ちょっと休憩とかないの！？

園子「トップバッターはこいつ！スカーフと白と臙脂色のコントラストがキュートな乙女！近くにいる相手は薙ぎ払い遠くにいる相手にはミサイルを！ヴァルゴ！！！」

どう戦う？安価下
(使えるのはアメノムラクモの通常ギアのみ)
(ちなみに御魂はかなり硬い)

(『翠』「ガルパコラボギアか...でも『私』も翠もまだギリ中学生だからね...どうだろうね...」

女神「着て！」

『翠』「直球！？」)

310 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/16(土) 03:23:02.43 ID:ZmeDfERB0

ミサイルを羽衣で防ぎながら突撃
↓
薙ぎ払いの構えをしたらジャスト回避を決めてから御霊がありそうな部分にラッシュを叩き込む

311 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/16(土) 03:25:38.93 ID:Di+aOt54O

御霊は大蛇にある程度ダメージを与えて貰ってからタケノコで串刺し、最後に一人ウルトラソードでキメる
（どこぞのイカサマタマゴのようなイメージ）

312 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/16(土) 16:15:03.59 ID:7jddeMACO

あの時と違って勇者や装者のバックアップが無い事、翠が横にいなければシンクロも出来ない事に不安を覚えるが千景の『その程度じゃあの子を超える所か追いつく事すら出来ないわよ！』という言葉を聞いて喝を入れ直す

313 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/16(土) 17:44:12.17 ID:kdQuDFoyO

この翠ちゃんじゃなく『翠』ちゃんが主役っぽい流れがいい感じにライダーのVシネマ感出てる
安価下

314 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/16(土) 23:37:55.04 ID:Qay7bu/RO

自責と執念に捕らわれた翠ちゃんの心を解き放つ術は残されていないのか
安価下

315 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/17(日) 03:38:57.50 ID:8OrpjwX00

・・・

『翠』「羽衣ッ！ぐっ...」

『天の岩戸』

乙女座ことヴァルゴが放ってくるミサイルを羽衣の盾で耐えつつ距離を詰める
ミサイルが羽衣に触れた瞬間爆発するためダメージは羽衣越しに襲ってくるが、大分羽衣のおかげでそれも軽減されてるわけだからこれでも無いより全然マシな方なのだろう

『翠』「足場が、悪いっ！」

言っちゃ悪いけど樹海風ステージの移動のし辛さといったらない
ほぼ常に跳ねてないといけないんだけど！？

『翠』「っ、らぁっ！！」

ヴァルゴがスカーフ部分を動かし薙ぎ払いのモーションに入る
もしそれに当たったら一気に吹き飛ばされてまた距離を取られ、挙句ミサイルの雨だ
『私』はあえて大きく跳躍してヴァルゴに近付き薙ぎ払いの範囲から逃れる

『翠』「御魂は頭の中、知ってるんだよぉっ！」

勇者特有の封印の儀が使えない以上、御魂は無理矢理引きずり出すしかない
ヴァルゴより高くまで上がった『私』はヴァルゴの頭目掛けて剣を振り下ろし

ガンッ...

『翠』「くっ、硬い！」

硬いのは御魂だけ、外側はそれほど硬くない筈なのに...擬似だからってそんなのあり？
それとも単に『私』の力が足りてないのか...

『翠』「きゃあっ！」

頭の上に立っていた『私』はヴァルゴに振り落とされ、さらに地面につく前にスカーフで薙ぎ払われ

『翠』「ああぁっ！！」

宙を飛んでいる間もいくつものミサイルを撃ち出されて無防備な状態で爆発に巻き込まれていった
地面に叩きつけられた『私』は立ち上がろうとするも、痛みで中々立ち上がれない

316 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/17(日) 03:40:11.90 ID:8OrpjwX00

『翠』「っはぁ、痛っ...」

こうしている間にもヴァルゴは次の攻撃の準備をしていることだろう
あの時...装者の皆、勇者の皆と一緒だった時は...何より隣に翠がいた時は、こんなにならなかった...
それに翠がいれば、二人の力をシンクロさせることだって出来た...

『翠』「誰のバックアップもない...翠もいない...そんな『私』じゃ、やっぱり勝つことなんて...」

千景「立ちなさいッ！『蒼井翠』ッ！！」

その時、千景ちゃんの怒号が聞こえてきた

千景「今の『貴女」に弱気になっている暇はない、その程度じゃあの子を超えるどころか、追いつく事すら出来ないわよッ！！」

『翠』「っ！！」

そうだ...『私』は翠より強くなるって、翠を守れるくらいに強くなるってそう決めたんだ！

『翠』「ぐっ...ぬあぁぁぁっ！！！」

地面に剣を突き刺し支えにして、何とかその場に立ち上がる
痛みは相変わらず、でもそんなもの、休んでいい理由にはならない！

『翠』「だぁっ！！」

ヴァルゴが放つミサイルの弾幕
その間をすり抜けもう一度ヴァルゴに近付き跳躍した

『翠』「その頭叩き割って、中身出させてやるっ！！」

剣を大型化させヴァルゴの頭を何度も何度も、斬るというより叩くような形で振り下ろす

ピシッ...グシャァ...

やがてようやくヒビが入ったヴァルゴの頭はそこから崩れ、中に入っている御魂が露出した

317 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/17(日) 03:41:41.50 ID:8OrpjwX00

『翠』「大蛇お願い、手伝って！」

『逆巻ク大蛇』

その御魂を大蛇に強く噛み付く勢いで口に咥えてもらい、そのままヴァルゴの身体から抜き取って地面に叩き落としてもらう
それを追うようにすぐに降り立ち剣を地面に突き立て

『翠』「はっ！」

『雨後ノ多剣之子』

御魂のすぐ下の地面から巨大な剣をいくつも出させ串刺しにして固定した
あとは破壊するのみ

『翠』「ウルトラ...ソードッ！！！」

『ウルトラソード』

さっきまでよりもより巨大化させた剣を大きく弧を描いて振り下ろす！

『翠』ちゃんコンマ下1
ヴァルゴコンマ下2
(『翠』ちゃんは立ち直りボーナスで＋20)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)

318 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 03:43:13.85 ID:K2lijkc/0

パキーン

319 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 04:01:52.77 ID:myyBukAzO

ｼﾞｮｲｬｰ

320 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 04:05:35.54 ID:NOJuqQgRO

え、これって負け？
補正でコンマ100超えてるのに…『翠』ちゃんもコンマ運無かったか

321 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 04:11:18.94 ID:K2lijkc/0

なんかここ最近悪い方のゾロ目出すぎじゃない？気のせい？

322 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 04:11:34.23 ID:A7AVAl7sO

勝ち確定とぬか喜びさせてゾロ目をお出しするコンマ神には参るね

323 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 04:21:34.93 ID:NOJuqQgRO

カイショウナシ呼ばわり待った無しか
リトライ可能？

324 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/17(日) 04:37:18.54 ID:8OrpjwX00

ガッ...

真っ直ぐ振り下ろされた剣は御魂に触れた硬さのあまり途端そこから先に進む事なく止まり

ピシッ...！

『翠』「...ぁ」

パキィンッ！

ヒビが入り、砕けた
『私』の剣が

『翠』「うそ...でしょ...」

それをこの目で見てしまうと同時に力が一気に抜け、『私』は精神世界の中にいるにも関わらず意識が遠のきその場で倒れてしまったのであった

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

園子「あちゃー...あの流れならいけると思ったんだけどなぁ」

千景「...ノリがいい方が勝つのは所詮、フィクションの中だけということね」

園子「そうだねぇ...でもあのギアはアメノムラクモ、斬れないはずないと思ってたんだけど...こっちの『りんりん』は選ばれてないってことかな」

千景「さぁ？それよりどうしようかしら...」

多数決安価下1～3
1 叩き起こしてリベンジ
2 とりあえず休ませてからリベンジ
3 とりあえず試練は今回中止

(パキーン！

『翠』「折れたぁ！？」)

325 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 04:41:21.94 ID:NOJuqQgRO

2 万全の状態でリトライしたい。これは悔しすぎる

326 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 04:51:29.89 ID:K2lijkc/0

2
御霊を露出させる所もやり直し？このコンマ運じゃこの先が思いやられるよ…

327 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 08:11:59.51 ID:jGVKwWYIO

12星座それぞれに御霊の破壊判定あるなら今回みたいなぬか喜び案件が毎回ありそうだしリベンジ時は御霊の判定無しみたいな救済措置が欲しい所
というか一人で御霊を露出させただけでも凄くない？安価下

328 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 10:10:17.75 ID:Jc0w849TO

ゾロ目が出て碌でもない結果になるの何度目だろう

329 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 10:12:22.02 ID:/gtr0vuTo

こっちの判定で１割でなくて敵の判定で１割出る確率は普通に１割あるからな…
単純な数値比べした上でこれだから割と判定回数多いと不利

330 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 10:39:16.28 ID:K2lijkc/0

ゾロ目が恐怖の数字にしか見えなくなったの俺だけか

331 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 10:47:31.09 ID:WEMQHjBrO

敗因：ウルトラソードのイメージが足りなかった

カルマノイズはおろか隕石すら叩き斬るぐらいのイメージをしなきゃ

332 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 12:16:22.77 ID:A7AVAl7sO

でも正直ステゴロだった翠ちゃんと割と苦戦する『翠』ちゃんの対比が出来てきてるのは面白い
そしてそんな二人が戦う可能性もあるわけで

333 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/17(日) 20:32:18.47 ID:+mLkMSurO

翠ちゃんってビッキーより呪われてるよな
今までのコンマ運振り返ってみると酷すぎて草も生えない

334 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/18(月) 01:26:15.60 ID:FQROZo+g0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

千景「よく眠れたかしら」

ヴァルゴとの戦いの後気絶してしまいたった今目覚めた『私』(といっても相変わらず精神世界の中だが)にかけられた第一声はそれだった
周りは樹海風のステージから元の特徴のない空間に戻っており、『私』は簡易的なベッドに寝かされ千景ちゃんと園子ちゃんはすぐ近くにあるダイニングテーブルの席に座っている
千景ちゃんの声色的に怒ってはいないのだろうけど、呆れられてないとも限らない...というかゲーム機から顔を上げようとしないのもあって感情が読み辛い
ん？呆れられたというより飽きられたのでは？

園子「そんな不安そうな顔をしなくても大丈夫だよ『りんりん』」

『翠』「ほんと？捨てられない？」

千景「何キャラなのよそれは...」

「私は価値のある存在ですか？」が決め台詞だった人が何か言ってる...とは思ったけどこれは冗談で言っていいやつではないので黙っておこう
大きなため息をついた千景ちゃんはようやくゲーム機をしまい、こちらを見た

千景「あまり目覚めないようなら無理矢理叩き起こそうかと思ったけれど、必要なかったようでなによりよ」

今までどこに隠し持っていたのかお馴染みの鎌...大葉刈をチラつかせながらそんなことを言われて背筋が凍る
ど、どんな起こされ方されるところだったんだろう...それはちゃんと起きれるやつなのかな...もう目覚めなくなるやつでは...

千景「さて...まず反省点を洗い出してから再挑戦、という流れでいいかしら」

『翠』「う、うん」

千景「あとその前に...私と園子さんとでした会議の結果、一人で御魂を露出させる程度は完成型勇者でも出来ることだから出来て当然という結論になったわ」

完成型勇者が最低ラインってどういうことなの...

反省点安価下
(一体何が足りなかったのか...)

(園子「この流れを12回もやってたらXV始まっちゃうよ！と思っているそこのあなた！わかるよぉ...となると、巻きで行くしかないんよ！」)

335 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/18(月) 01:32:34.18 ID:WxmJ6qa20

御霊露出に判定無いだけマシに見える不思議
このスレに入ってからコンマ神のご機嫌が悪くなった気がする

安価は『ウルトラソードのイメージが足りない』
カルマノイズはおろか強硬なシールドすら砕くぐらいのイメージで呼び出す
後は一撃だけじゃなく何度も斬る

336 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/18(月) 01:47:43.35 ID:tiDipJwpO

時折現実世界の事を心配してると唐突にフィーネから念話が入る
『こっちの問題は私が対処してあげるから『貴女』は試練の事だけを考えなさい。戦闘中の雑念は敗北を齎すわよ？』と言われ改めて『自分』の動きや攻撃のキレに無駄がないか見直す

尚その間『翠』ちゃんの本体は裸族と化す模様

337 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/18(月) 02:07:24.65 ID:bWO+SnifO

出たぞ指定された安価に関係ない余計な展開まで指定してくるレス、また更新遅くなるぞ

安価は「シンフォギアだし歌が足りない」

338 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/18(月) 09:38:30.70 ID:upZxl26/O

>>336これ無効で

339 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/18(月) 11:12:11.48 ID:UZ+/dKAA0

今更だが精神世界と現実世界って時間の流れは同じなのかな？
安価下

340 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/18(月) 14:51:17.85 ID:KD5o2vy6O

>>302の最後に書いてあるで

341 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/18(月) 20:35:12.27 ID:WxmJ6qa20

精神と時の部屋みたいな物ならいくらコンマに恵まれなくても安心だな！

342 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/19(火) 02:50:18.43 ID:OKV7k1M70

・・・

もう起き上がってもいいだろうからと『私』もダイニングテーブルの席に座らされ、反省会が始まった

千景「それじゃまず反省点だけれど...」

園子「はい！」

千景「はい園子さん」

勢いよく手を挙げ、そして当てられた園子ちゃん
挙手制だったのかこれ

園子「最後の大技、あの時の武器もイメージしたものが実体化してるんだよね？」

『翠』「厳密には微妙に違うけど...大体そんな感じ」

確か想像した通りに、もしくはその場の状況に最適化してシンフォギアのロックを外すっていう仕組みだから...まぁでもそのロックを全解除したのがエクスドライブモードのはずなのにそのエクスドライブモードも更新されてたり、勇者ギアなんていうトンデモも実現出来てるわけだし
シンフォギアの自由度はぶっちゃけLEG◯ブロックどころか粘土遊びレベルなんだろう
シンフォギアの可能性は無限大だ！

園子「イメージ足りてないと思うんよ」

『翠』「足りない...かな」

園子「もっとこう...例えばカルマノイズはおろか、強靭なシールドすら砕く！チーズみたいに斬り捨てる！くらいの」

千景「確かに丸めて棒にしたポスターを振るうイメージと鉄パイプを振るうイメージをするのとでは雲泥の差ね」

『翠』「つまり...硬さが足りない？」

園子「硬さもそうだけど、具体性かなぁ」

漠然と大きな剣とだけイメージしていたけれど、それじゃダメってことか

343 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/19(火) 02:50:55.60 ID:OKV7k1M70

千景「最後の大技といえば...『蒼井』さん、ウルトラソードと言っていたわね」

『翠』「あ、うん、そうだけど...でも色々なものに変えて振り回すのはちょっとまだきついかな...」

千景「なにもハリセンにしろとか振り回せとは言ってない、あの虚言の魔術師だって剣に限定して一発振り下ろすだけだもの...でも一発で倒せるほどスターアライズのボス達は甘くないわ」

『翠』「待ってそっちの世界あんな状況でそのゲームアプデされてたの！？というか発売してたの！？」

千景「その場合どうすると思う？」

えっ、あぁ一発で倒せない時？そりゃあ...

千景「そう、繰り返すのよ、何度でも...『貴女』は大技に全力を注ぎ過ぎず、せめて数回繰り返せるようになった方がいいと思うわ」

今回のように倒しきれていないのに自分が倒れては意味がない、と千景ちゃんは言う
つまりこれはそう、スタミナが足りない

園子「そもそも剣の種類変えずに振り回すのじゃダメなのかな？」

千景「『蒼井』さんの場合は振り下ろしたあと振り上げるのにも余計な力を使ってしまうタイプでしょう、ならその都度リセットした方がむしろ効率がいい」

園子「そっかー」

そういえば翠も基本的には技をいくつも連続して使って戦っていた
いくら技が強力でもそれで足りないなら数を増やすべし

344 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/19(火) 02:51:29.84 ID:OKV7k1M70

千景「それともう一つあるわ」

『翠』「もう一つ？」

千景「シンフォギアを纏って戦っているのだから歌を歌った方が強いと思うのだけれど」

...あ

・・・

千景「今度も1度目と同じ、最初に星屑や中型を、頃合いを見てヴァルゴを投入するわ、いいわね」

『翠』「はい！」

周りの風景は樹海風ステージへと変わり、『私』はアメノムラクモのギアを取り出す

「Imyuteus amenomurakumo tron」

何歌う？安価下1
どう戦う？安価下2以降

(『翠』「ちなみに裸族は本来ならマリアさん以外はコンマ判定次第で自殺するレベルの嫌がらせだからフィーネさんは心から反省して服を着てね」

マリア「私も嫌なのだけれど！？」)

345 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/19(火) 03:24:11.42 ID:iB6jbhioO

Beyond the BLADE（三期の防人の戦闘曲）

346 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/19(火) 03:50:49.22 ID:pu99+uwX0

ヴァルゴが出るまではスタミナを使わないよう立ち回ろう
本体への攻撃に大蛇も加勢させて、御霊は最後の大剣による攻撃を一撃だけじゃなく連続で叩き込む

347 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/19(火) 11:50:42.80 ID:HV+JXOr2O

前回は数値じゃ勝ってたし今回はコンマ判定撤廃か敵側のゾロ目判定無くしてくれませんかね…（小声）
ゾロ目がトラウマになったの俺だけじゃないと思いたい

安価は大剣のラッシュでも御霊が割れなかったら大蛇による追撃を加えてから斬り上げて宙に浮かせる→ディメンション・スラッシュ

348 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/19(火) 20:18:38.50 ID:CKvlzASiO

重い一撃は大蛇に任せて『翠』ちゃんは手数で脆くなった部分を攻めてくスタイル

349 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 00:48:46.45 ID:tsijXe4n0

このスレで一番の脅威なのはコンマ神だと思ってる
悪い方に傾くゾロ目出すぎでしょう

350 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/20(水) 02:54:04.32 ID:N5uneUZw0

『翠』「罪...滅...狂...獄...絶...刀...悪...行...即...瞬...殺...」

剣を構え、星屑達を前に一度目を閉じ深呼吸
大丈夫、今度こそ
『私』は目を開け、走り出した

『翠』「邪鬼の、遠吠えの、残音が、月下に呻き～く～るう...今宵、の我が牙の、切れ味に、同情する...」

すれ違い様にまず一つ、振り返りながらその周りを一気に
なるべくスタミナを温存するよう最低限の動きを目指して星屑と中型を減らしていく
中型は種類毎に多種多様な攻撃をしてくるけど、それはノイズやアルカノイズで慣れてる、何の問題もない

『翠』「断末魔～の、辞世の～句～は、嗚呼...是非～も～なし」

歌を歌う、その歌は『私』の歌ではないけれど、歌っていなかった時よりも力が出る...シンフォギアの性能が引き出されているのがわかる
唯一大変なのは心に浮かんだ歌詞とかじゃなくて思い出しながら歌ってるから、もし途中で歌詞を間違えると格好悪い上にテンポが崩れかねないことだけ

『翠』「ま～よい惑～い、尽～き～ぬ日々～よ」

だからキリのいいところまで歌い切りながら雑魚は全部一掃するっ！

『翠』「されど！今は！外道に哀の！一閃を～ッ！」

ズバッ

雑魚はこれでラスト！

『翠』「悪、行、即、瞬、殺！」

ふぃ～...さて、来るかなそろそろ

その時、遂にヴァルゴが突入された

千景「リベンジマッチよ、決めて見せなさい」

千景ちゃんのその言葉に頷いた『私』は剣を振り大蛇を呼び出す

『逆巻ク大蛇』

351 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/20(水) 02:55:16.87 ID:N5uneUZw0

『翠』「餓狼の～光～るき～ばはみず～から～をも、壊し、滅す、諸刃～の～よう」

大蛇はヴァルゴの放つミサイルを器用に避けながら近付き噛み付こうとする
ヴァルゴがその対応に追われている隙に『私』も羽衣の力で宙を浮かびながらまた距離を詰めていった

『翠』「歯軋～りな～がら血を噴く～事も...知り～得～て！」

『天叢雲剣ノ雨』

その間、申し訳程度の攻撃をヴァルゴの頭目掛けて放つ
そして側を飛んでいた『私』に気付いたヴァルゴが薙ぎ払おうとスカーフ部分を動かした瞬間、そのスカーフにがっちりと噛み付く大蛇
予備動作が中断させられ動きが一瞬鈍るヴァルゴは、それでも僅かながらの抵抗にと『私』に向けてミサイルを一つ放った

『翠』「ガード！」

『天の岩戸』

『私』は咄嗟にそれを羽衣の盾で防ぐ
羽衣に当たったミサイルの爆発のせいで体勢が崩れ空中浮遊が途切れたけど、丁度自由落下した先は大蛇の頭の上
よろけながらもそこに着地し、そのままヴァルゴのスカーフに飛び移ってヴァルゴの頭まで駆け上がる

『翠』「剣～は剣～としか呼べぬ～のか」

ザクッ

ヴァルゴの頭の上に到達した『私』はそこに剣を思いっきり突き立てた
相変わらず硬いけれどさっきの技で多少脆くはなってるし、斬りつけるより突き刺す方が遥かに力はかかる、現にこうしてちゃんと刺さった

『翠』「違う、友は、翼～と呼ぶ！」

352 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/20(水) 02:57:34.90 ID:N5uneUZw0

突き立てられた剣に力を注ぎ、変化を促す
剣は突き立てられたまま風船のようにどんどん巨大化していき、刃はヴァルゴの頭の奥の方までめり込んでいった
後はテコの原理で...

『翠』「我～が～！名～は～！」

剣の柄を真横、むしろ斜め下方向に倒れこむように全体重をかけて引っ張る
暴れるヴァルゴを大蛇が抑えてくれている今のうちに

『翠』「「夢を羽～撃く者」也ィしょっとぉぉっ！！！」

メキメキ...ベキンッ！

ヴァルゴの頭の上面部が蓋のように剥がれ、中から御魂が『私』の剣の刃に押し出されてきた
ただその押し出す勢いが強かったせいか御魂は若干宙に舞っている

『翠』「大蛇お願い！」

ヴァルゴの身体を離した大蛇は上体を上へ伸ばし御魂を口でキャッチ
地面へ叩き落とし、さらに尻尾で何度も御魂を痛め付けた

『翠』「ウルトラ、ソードッ！」

『ウルトラソード』

『私』もまた、御魂に剣を振り下ろす

『翠』「まだ！」

『ウルトラソード』

何度も

353 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/20(水) 02:58:20.93 ID:N5uneUZw0

『翠』「まだ！」

『ウルトラソード』

何度も何度も

『翠』「まだまだぁ！！」

『ウルトラソード』
『ウルトラソード』
『ウルトラソード』

『翠』ちゃんコンマ下1
ヴァルゴコンマ下2
(『翠』ちゃんはリベンジボーナスで＋40)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)

リベンジボーナス救済措置判定コンマ下3
50未満特に無し
50以上『翠』ちゃんゾロ目扱い
(コンマ下1と2の結果『翠』ちゃんが負け(ヴァルゴの方がコンマが上、もしくはヴァルゴのみゾロ目)だった場合のみ採用)
(コンマ下2がゾロ目でこの判定が50以上の場合は相打ち引き分けとなるのでヴァルゴ戦続行となります)
(00は0扱い)

354 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 03:06:19.54 ID:tsijXe4n0

いっけえええええ

355 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 03:24:26.55 ID:7jj1FnWRO

ふぐぅ

356 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 04:42:38.42 ID:1tXW2ZC30

コンマ神は本当に愉快だねぇ

357 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 04:49:19.15 ID:tsijXe4n0

二戦連続でゾロ目出されて負けとかある意味奇跡だわ。『翠』ちゃんも翠ちゃんと並んでコンマ運無さ過ぎ
千景ちゃんとのバトルはまだまだ時間かかりそう

358 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 08:23:39.41 ID:idmWnuo6O

千景様、園子様、お願いですから『翠』ちゃんの事嫌いにならないでください……ただコンマ運が絶望的に無いだけなんです。いやホントに

（コンマ運の無さが）ここまで来たらもう判定無しで勝ててもよくないですか…？

359 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 09:21:40.48 ID:FwSeENzEO

どこぞの戦闘民族も修行が成功するまで時間かかってたし大目に見てもらえないかな
ていうか救済措置ありでも敵にゾロ目をまた出される＋救済の判定ことごとく粉砕とかコンマ神悪さしすぎ

360 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 10:11:57.96 ID:tsijXe4n0

今なら確実に言える
このスレ呪われてるぅ！（ビッキー並感）

361 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 13:54:04.10 ID:kYaIy5UiO

…神との戦いに慣れてる千景と園子に鍛錬をお願いしよう
御霊が割れなかった時の追撃でまだワンチャンある？

362 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 16:52:40.56 ID:FTYtcYr4O

翠ちゃんが強さを極めて多様性も極めて錬金術まで手を出した挙句敵に回ったっていうのに『翠』ちゃんはさぁ…逆にすごいよ

363 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 17:01:09.62 ID:4kwaxasBO

もうこのスレのコンマ神が悪魔にしか見えないよ…ゾロ目判定やめてくれ…（絶望）

364 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 18:20:48.82 ID:tsijXe4n0

ゾロ目判定無くさなきゃ永遠にクリア出来ない気がしてきた
数値じゃ勝ってるのにゾロ目が全てを無に還してる

365 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/20(水) 20:39:08.40 ID:b+fhSRfMO

追い討ちにチャンスあるならコンマ判定無しで自動勝利にしてもよくない？
これ以上敵側にゾロ目出されて連敗するのは色々気まずい >>1も参加者も勇者も装者も

366 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 01:58:34.53 ID:AfTSrNnCo

正直運次第で全部無に帰すのは安価スレだとは言ってもきっつい

367 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 02:12:26.30 ID:Tb5x4D270

1割を2連続で引き当てられるってフロンティアクオリティじゃないんだから…
まだ改善点求めるなら大蛇の立ち回りの最適化とか星屑を転倒させるとか？

368 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/21(木) 02:57:54.75 ID:3Uky7mnY0

・・・

『翠』「はぁ、はぁ...」

どうしよう...歌もう歌い切っちゃったのにまだ御魂破壊出来てない...

『翠』「っぐ、はぁっ！！」

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

千景「あの御魂、本当にあれほど頑丈なの？」

園子「ふーみん先輩とゆーゆの二人掛かりでやっと砕けたらしいからね、再現度はあのくらいの硬さで合ってるんじゃないかな」

千景「それだけとは思えないわ」

園子「...」

千景「仮にもアメノムラクモ...元々天の神が所持していたとさえ言われている代物よ、それを以ってして天の神の遣いの模造品相手にあそこまで苦戦するのはいくら『蒼井』さんに力がなかったとしても異常と考えるのが自然じゃないかしら」

園子「同じ属性同士の方が逆に不利な場合だってあるんよ」

千景「でも今回はそうではない...貴女、何をしたの」

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

ふと大蛇の方を見てみると、その身体は段々と透けて崩れつつあった
大蛇はアメノムラクモで呼び出しているけれど実際はその都度現界させているようなもの、いわばアームドギアみたいなものだ
『私』の疲労によってギアの自動解除が近付きつつあり、それに伴って大蛇の現界も制御出来なくなりつつあるのかもしれない

『翠』「...ごめん、翠だったらもっとあなたを上手く立ち回らせられたと思うのに」

もちろんギアが解除する前にまた呼び出し直せば再び現界させることは出来る
でもそれを何度も繰り返せばその都度現界させられる時間は短くなったり、他にも色々問題が起きるかもしれない

『翠』「くそっ...！」

369 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/21(木) 02:58:33.02 ID:3Uky7mnY0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

千景「『彼女』を勝たせたくない理由でもあるというの？」

園子「...私はただ、強くなってほしいんよ」

千景「...？」

園子「あのバーテックスは、初めて私とわっしーの2人だけで追い返したやつなんだ...私達が強くならなくちゃってなった最初の敵」

千景「...それで、ついつい強度を盛ってしまったと？」

園子「それもあるかなー...でも、それ以上にもっと強くなってほしい」

千景「だからこうして12星座分のバーテックスを倒させていって少しずつ鍛えようとしているんじゃない」

園子「でもその鍛え方は癖になる、少しずつでいい、少しずつ確実に強くなればいつかって」

千景「...なるほど、それではダメだと言いたいのね」

園子「うん、そうやって強くなるのは間違いじゃないとは思う、でもそれで間に合わなかった時絶対に後悔する」

千景「...」

園子「厳しいことを言うようだけど、『りんりん』は弱いよ...少しずつなんて言ってたら目標に届くのがいつになるのかわからない、それじゃりんりんは止められない、だから最初からレベルはノーマルやハードなんかじゃなく、エキスパートをこなせるようになってもらわなきゃ」

千景「...貴女も大概ね、それで最初から折れてしまっては意味がないのに」

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

『翠』「やっ、ああぁっ！！」

大蛇が御魂に頭突きをしてすぐ、『私』は剣を御魂の下から上に向けて斬りあげた

ガンッ

御魂は宙へと舞う

『翠』「セイ、ヤァァァァッ！！！」

『ディメンション・スラッシュ』

コンマ下
ゾロ目以外空間断絶に斬れないものはありません
ゾロ目御魂「効かぬ」

(コンマ神「(翠ちゃんズは)わしが育てた」)

370 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 03:00:29.21 ID:Tb5x4D270

この一撃に桃球レボリューション

371 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 03:01:40.00 ID:Tb5x4D270

危ねえ…

372 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 03:02:49.59 ID:QjAHWbAbO

ほんとに危ねえな！？1ズレに続いてゾロ目とか

373 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/21(木) 03:08:37.19 ID:3Uky7mnY0

視界が真っ二つに斬れてズレ、戻る
そして御魂はズレたのが戻ると同時に...

『翠』「...終わっ...たぁ...はぁ～」

光となって天へと登っていった

園子「大丈夫、『りんりん』ならきっと乗り越えられるんよ」

千景「言ってなさい...まったく」

コンマ下
奇数休憩は挟みます
偶数休憩なんてものはない、次のバーテックスGO

374 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 03:09:58.27 ID:6DnuVbWiO

残り11戦休憩所無しはきちい

375 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/21(木) 03:21:09.12 ID:3Uky7mnY0

・・・

ヴァルゴをどうにか倒しきり、『私』は一旦休憩させてもらえることになった

『翠』「ギリギリだったぁ...」

あの時ヴァルゴの御魂を破壊して、休憩を挟むと千景ちゃんに言われてすぐ『私』は『私』で腰は抜けるわアメノムラクモのギアは強制解除するわ、本当にギリギリのタイミングだったみたい

園子「お疲れ様～、麦茶キンッキンに冷えてやがる！のを用意したんよ～」

『翠』「ありがと...」

何か話す？安価下
(特になければ体力戻ってから次のバトル)
(もちろん今回も二人が翠ちゃんの現状について知っているかどうかに関して安価がされた場合は後にコンマ判定)

376 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 03:30:22.87 ID:Tb5x4D270

この試練はいつでも挑戦可能？
他の装者もフォニックゲインでそれぞれの花の勇者の魂を再現させれば試練受けられる？

377 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 03:36:29.40 ID:6DnuVbWiO

自分の動きに何か問題がないか、残りの連戦で出来ればあった方がいい技とか

378 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 15:19:50.05 ID:XyAVE6EVO

もし記念品の花にお供え物をするなら何が一番喜ぶ？

379 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/21(木) 22:51:03.68 ID:Tb5x4D270

園子が「りんりんには勝てない」って言ってるけど…つまり…そういう事なんだよな…
コンマ神のせいとはいえ、彼女は何を思うのか安価下

380 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 00:50:05.71 ID:2R5/IeN70

園子の言うりんりんて誰だっけ? 分からなくなった､誰か教えてください

381 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 00:53:08.89 ID:TZrI+ILi0

翠ちゃんの事よ

382 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 01:05:57.39 ID:jbBKEy5ZO

オイミー、スイちゃん、りんりん
あだ名多いなって思ったけど３つってそんなでもないな

383 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/22(金) 01:31:15.42 ID:vNkRPU2Y0

『私』は園子ちゃんから受け取った麦茶を一気に飲み干した
生き返る～...

千景「何はともあれお疲れ様、第一ステージ無事終了おめでとう」

園子「最後よく諦めなかったね、『りんりん』♪」

諦めなかったも何も倒さないとギア解除まで終わらないしね...
それにしてもあんな硬い御魂を初回のバトルで破壊出来た友奈ちゃん達すごいよ本当
友奈ちゃんが友奈因子持ちとはいえ、そもそも御魂にヒビ入れたのは風ちゃんなわけだから...いや、『私』が弱過ぎただけだこれ

『翠』「まぁでも大蛇に手伝ってもらったのが大きかったから」

千景「そうね、次からはあの大蛇抜きにしようかしら」

『翠』「うぇっ！？」

う、嘘だよね？まさかそんなことしないよね？

千景「『蒼井』さんの戦いを見ていた時も気掛かりではあったのよね、普段の戦いならともかく本人を鍛えるのにあれはアリなのか」

『翠』「大蛇はセーフだよね！？確かに仲間の助力だけどアメノムラクモありきだからセーフだよね！？」

園子「麦茶おかわりいる～？」

『翠』「あ、うんお願い」

園子「見て見て～、麦茶を吐くサンチョ！」

『翠』「やめて！？それなんとなく嫌だから！」

結局『私』のコップには園子ちゃんが「花鳥風月！」とか言いながらサンチョの口から吐かせた麦茶を直接注がれた
うん、いやサンチョはただの抱き枕だし汚くはないんだろうけど...いいや、飲まないのも悪いし飲んでおこう

千景「『蒼井』さんの体力が戻ってから次のバトルを開始するから、そのつもりで」

『翠』「あ、はい...そういえば試練っていつでも受けられるの？いや別に今回のを途中でやめようとかそういうのは全然思ってないんだけど、一応」

コンマ下
ゾロ目以外ダメです
ゾロ目いつでも可
(皆大好きZOROME)

384 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 01:39:48.62 ID:TZrI+ILi0

ヒッフッハ

385 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/22(金) 02:03:04.33 ID:vNkRPU2Y0

園子「それは無理かなぁ」

『翠』「無理かぁ...」

そういえば最初に「一時的に具現化された」って言ってたし、こうやって話したり出来るのもそう長くないのかな

千景「そこそこ長いわ」

『翠』「長いの？」

千景「そこそこね...でも永遠ではないし」

園子「そもそも時間もあまりない、かもしれない」

『翠』「時間...？」

時間がないって、どういう意味なんだろう
聞いてみても園子ちゃんにも千景ちゃんにもはぐらかされてしまう
うーん...まぁまだ後バーテックス11種類いるし、後でまた聞こう

『翠』「あ、それからこういうの...『私』が千景ちゃんと園子ちゃんに会えたように、他の装者の皆も勇者のみんなを再現すれば試練受けられるの？」

コンマ下
奇数受けられる(制約はある)
偶数受けられない(翠ちゃんズが特別)

386 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 02:04:37.28 ID:x8pGxiHqO

奇数こい！

387 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 02:07:30.28 ID:x8pGxiHqO

ほんとコンマ運腐ってるなこのスレ

388 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/22(金) 02:23:30.16 ID:vNkRPU2Y0

園子「それも無理かなぁ」

『翠』「無理かぁ...みんなのこと覚えてないから？」

覚えてないというより、会ったことないことになってるっていう方が正しい
『私』達の世界とゆゆゆの世界は繋がったことはないし装者と勇者は出会ったことがない、そんな風に修正されてる

千景「それもあるけれど、それ以前に『貴女』ともう一人の蒼井さんが特別なだけよ」

園子「神樹様が関わりを持ったからこそだからね、もし仮に、そんなことは万が一にもないはずだけど...記憶が戻ったりまた同じように世界同士が繋がったりしたらりんりん達以外の装者が勇者ギアを使うことも出来る、でもこんな風に精神世界で会うことは出来ない」

千景「勇者ギアを使うだけならその為の鍵を貰っているでしょう？でもこれは別よ」

鍵、つまりあのケースに入れられた花のことだろう
あの花があれば繋がりがないはずのゆゆゆ世界関係の勇者ギアを使うことは出来る、ただしそのギアがどういったものなのか使う本人がはっきりと覚えてないと使えないかもしれない、ということらしい

園子「それに他の装者の人達の勇者ギアはちーちゃん達とかみのさんのならともかくわっしー達のだからねぇ」

千景「そんな中あくまで例外に入れる貴女はよほど苦労したのね、園子さん」

園子「まぁね～...ゆーゆももしかしたら...ううん、まさかね」

『翠』「んんん？」

園子「気にしなくていいんよ」

またそうやって置いてけぼりにする...

千景「それで、そろそろ再開出来そうかしら？」

『翠』「んーもう少しお待ちください」

まだ腕じんじんしてるから出来ればまだ休ませてほしい

『翠』「あ、次始める前に聞きたいんだけど...『私』の動きどうだった？問題とか、残りの連戦で出来ればあった方がいい技とかあったらどんどん言って欲しいんだけど」

千景「そうね...大蛇に頼らないとかかしら」

『翠』「待って」

園子「いっそ素手で戦うとか？」

『翠』「待って！？」

戦い方、あった方がいい技等安価下
(特になければ次以降も特に変わらず進行します)
(判定に対する意見もありですが、ZOROMEが消えるかどうかは...それもまた判定になるかもしれません)

389 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 02:36:42.74 ID:TZrI+ILi0

パリィや防御だけじゃなく回避も視野に入れる
技は剣を天に掲げてフォニックゲイン溜めてからのソードビームとか羽衣で飛び道具を反射…とか？

390 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 02:45:05.83 ID:p0y7Ldk1O

勇者ギアは現状『翠』ちゃんズ限定か
…奇跡でも起きない限りは

安価は大蛇に無茶をさせすぎない事、御霊を完全破壊するまで攻撃の手を緩める事も油断もしてはいけない事

391 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 16:52:31.63 ID:jbBKEy5ZO

さっきマギレコのイベントで翠ちゃんのコメント流れてて笑った

392 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/22(金) 17:46:45.50 ID:FysSoq3KO

因果と因縁を超えてフィーネvsアダムや若葉（翠）vs千景（『翠』）が見れたら熱い

393 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/23(土) 01:41:13.98 ID:b0vPAlI2O

残りのバーテックスを見る限り一気に三体同時とか来る？
（明らかに戦闘向きじゃないのがいる）

394 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/23(土) 01:56:23.40 ID:hNhYNNh8O

ぶっちゃけワルプルよりここのバーテックスの方が手強かったまであるよね
ここのスレのおかげでゾロ目が出るよりマシだって思いながらマギレコ出来る

395 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/23(土) 02:47:50.54 ID:8DW7DV6x0

園子「こっちの『りんりん』もノリが良くて楽しいんよ～」

『翠』「そりゃよござんしたね...『私』むしろ普段ツッコミじゃなかったと思ってたんだけどな」

でも翠は割と突っ込んでた気がしなくもない...『私』も実はツッコミだった...？

千景「まぁ、全部が全部冗談というわけでもないわ、頼るなとは言わないけれどあまり無茶をさせ過ぎない方がいいとは思っているし」

『翠』「大蛇に？」

千景「過保護になって『貴女』が無茶をし過ぎても良くないけれど、そこは良い塩梅を見つけた方がいいわね...それから御魂を完全に破壊するまで攻撃の手を緩めることも、油断してもダメよ、確実にトドメを刺さない限り何が起こるかわからないのが戦闘というものだもの」

それはもっともだと『私』も思った
それこそトドメを刺し損ねて「やったか！」なんて言おうものなら絶対と言っていいほどおかわりが来てしまう
それは冗談としても、擬似バーテックスを出してきてる側の千景ちゃんが言うからには何かするつもりなのかもしれないし

園子「私は動きのバリエーションかなぁ...受け流す感じのパリィとか防御だけじゃなくって、避けられるときはちゃんと回避するようにした方がいいと思うよ」

『翠』「ふむ...」

園子「それに飛び道具対策も欲しいよね～」

千景「羽衣の盾を攻撃を受け止めるだけでなく、跳ね返すようなことって出来ないのかしら」

攻撃反射...無理矢理押し返したりはともかく、最初からその目的でやったことってなかったかもしれない
そもそも『天の岩戸』は天岩戸神話から発想を得た技だから跳ね返すっていう発想にはならなかったし

『翠』「うん、やってみる...ううん、きっとやれる」

それだけの自由度がシンフォギアにはある、はず！

396 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/23(土) 02:49:16.40 ID:8DW7DV6x0

園子「あと剣っていうならこう...天に掲げてピッカーン！てなってドーン！みたいな！」

千景「ビームの刃を纏わせ伸ばす感じね、フォニックゲインを溜める形で...振り下ろすときは」

園子千景「「エクスッ！カr」」

『翠』「もはや別の聖遺物だけどね！」

いやまぁ出来ないことはないだろう
そもそも勇者ギア使うときに千景ちゃんの大葉刈再現出来てる時点でお察しだし

『翠』「とりあえず『ミドリサイキョウ』とか文字が出てればセーフかな」

園子「むしろアウトかな～」

・・・

そんな感じで今後の試練にあった方がいい技とかの話は一旦落ち着いた
『私』だけじゃ気付けなかったことも多くて、思い切って聞いてみて良かったと思う
それと同時に、『私』のイメージが本当に具現化したのが目の前の2人なのか...そんなことも少し頭を過ぎった
もしかしたら...

『翠』「...ねぇ、千景ちゃん園子ちゃん」

園子「何かな～？」

『翠』「2人のあの花にさ、お供え物するとしたら何が一番嬉しい？」

千景「私達の花、祀られるの？」

いやその予定はないけど何となく...

園子「お供え物、すなわち供物...神樹様と繋がっている私達に供物として何を捧げてほしいか聞いてくるなんて『りんりん』肝が胡座かいてるみたいだねぇ」

『翠』「散華しろと！？いやそういのじゃなくて！」

園子「わかってるんよ～」

くっ、またツッコミにされた...

お供え物安価下
(千景ちゃん園子ちゃんどちらがどんなお供え物か)
(なおお供え物が本人の元へ届けられるかは...)

(千景「ワルプルギスの夜いいわね...試練に追加したらどうかしら」

園子「ここでスマホのゲームもやるんだねちーちゃん」)

397 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/23(土) 02:52:23.14 ID:LbRRlayC0

うどん…は伸びちゃうからここはぼた餅で

398 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/23(土) 17:52:08.03 ID:WiGpbjrUO

果たしてコンマすら敵と化したこの試練を乗り越えられるのか
余談だけどバンドリコラボのキービジュ来たね安価下

399 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/23(土) 21:53:41.50 ID:LbRRlayC0

下手したらフォルムチェンジしたアダムより手こずりそうな予感
10連続で相手にゾロ目出されたりしたら『翠』ちゃん泣いてもいい

400 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/23(土) 23:09:08.52 ID:8DW7DV6x0

園子「ん～...じゃあぼた餅が良いかなぁ」

『翠』「ぼた餅かぁ...」

千景「私も特にお願いしたいものもないし、ぼた餅でいいわ」

園子「うどんって言いたいところだけど、伸びちゃうからね」

確かにゆゆゆといえばうどんとぼた餅は真っ先に出てくる食べ物！それと骨付鳥

『翠』「わかった、流石に東郷ちゃんとこのには敵わないだろうけど頑張ってみるよ！」

園子「ううう売ってるので良いと思うんよ売ってるので！！ほら！ご飯をあんこで包むの大変だから！！！最近は市販品のぼた餅も美味しく出来てるらしいし！！！」

試練が終わったら作ろうと『私』ががんばるぞいってるところに、何故か必死の形相の園子ちゃんがそう言ってきた
作る手間のことを考えて言ってくれてるのかな

『翠』「大丈夫だよそれくらい、ご飯とあんこ混ぜて固めればいいんでしょ？」

園子「別々！別々だから！」

千景「『蒼井』さん、何故か今少しだけ親近感が湧いてきた気がしてるわ」

園子「ちーちゃんは頑張って徳島ラーメン作ってた頃に戻って！」

園子ちゃんのキャラ崩壊が激しい...どうしたんだい園子ちゃん、何か良いことでもあったのかい？

『翠』「そういえばぼた餅ってどうやって固めてるの？冷凍？」

千景「乾燥させてるんじゃないかしら」

園子「わっしー！へるぷみー！！！」

401 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/23(土) 23:09:41.87 ID:8DW7DV6x0

・・・

腕の痺れもなくなったし、麦茶も飲んで喉も潤ってるし

『翠』「行けるよ！」

千景「なら始めましょうか」

ダイニングテーブルは消え、景色も変わる
『私』は配置についてギアペンダントを掴み聖詠を口にした

「Imyuteus amenomurakumo tron」

次はまた雑魚からか、あるいはいきなりボス戦か
もう3回目だからね、何が来ようと狼狽えないっ！

千景「今回から星屑達と大型は同時に行くわ」

園子「まずはスナイパー！遠距離こそ強者！視界に入ったら針千本！サジタリウス！！！

園子「お次は「外した針は俺に任せとけ」！自慢のカチカチボディと6枚のの反射板のサポーター！サジタリウスとの黄金コンビは何者をも近付けさせない！キャンサー！！！

園子「最後はまたまた針使い！グネグネ動く胴体下は毒入りタンク！避けられるもんなら避けてみろ！スコーピオン！！！」

...んんん！？！？

千景「とりあえず雑魚と一緒にボス三体行くわよ」

『翠』「嘘でしょ！？」

どう戦う？安価下
(使えるのはアメノムラクモの通常ギアのみ)
(ちなみに御魂はサジタリウスのは高速移動、キャンサーは紙一重で避ける、スコーピオンは複数に増えて全部破壊する必要があります)

402 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/23(土) 23:33:49.51 ID:mm3fMwSSO

タケノコで星屑達をある程度排除してから大蛇に射手座へ側面からタックルしてもらい、射線を逸らすと同時に転倒させる
転倒した隙に蠍座と蟹座に影縫い→大剣を生成して天に掲げてフォニックゲインフルチャージ→そのまま射手座へブン投げて大爆発を起こして御霊ごと破壊を狙う（動かれる前に潰す）

403 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/23(土) 23:47:58.10 ID:LbRRlayC0

御霊はそれぞれ

蠍座…大剣を２つ出して更に合体させてライザーソードにしてからまとめて破壊（出来ればエネルギー充填してから）
蟹座…キレと速さを伸ばした斬撃波を飛ばして撃破

破壊力と攻撃スピードの速さのイメージも忘れない

404 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/24(日) 00:43:28.33 ID:L56v5irW0

影縫いと大蛇の陽動で極力1対1になるよう心がける
大蛇は必要な時以外極力戦わせない、蠍座はパリィが失敗した時怖いので回避からのラッシュで責める

405 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/24(日) 00:54:27.56 ID:HQ9yoIlfO

3体同時とか無理！と思っていたら唐突に三ノさんの姿が脳裏に浮かんで冷静さを取り戻す

406 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/24(日) 11:35:24.61 ID:oeRfG0dzO

以前の勇者と装者の戦い方を思い出すのどうだろう
真似は出来なくても似たような事は出来るはず

407 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/24(日) 23:53:06.10 ID:JiCjcxWhO

安価間に合うなら…大剣を目の前に刺して反射能力のあるバリアを展開するのって出来る？
技名は『八咫の鏡』で。もう書いていましたら無視して全然構わないです

408 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/25(月) 03:43:54.47 ID:RQ4EZomZ0

この試練で一番厄介なのコンマ神だよね絶対？
2連続で10%を引かれるとか強すぎるだろ

409 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/25(月) 04:03:37.93 ID:CBiIdZJr0

・・・

『翠』「はぁっ！！」

星屑はあの大きな口にさえ気を付ければ何の問題もない、斬撃をいくつか飛ばすだけで一気に何体も倒せる
ただ今回星屑が減るスピードが速いのは単に『私』が慣れてきたからだけじゃなくて...

『翠』「っ、羽衣！」

『天の岩戸』

ガガガガガッ...！

辺り一面に弾幕並みに降り注ぐ赤い針の雨...羽衣越しに伝わる衝撃が腕から軋む音を出させる
この定期的に降る射手座の赤い針に星屑も中型が巻き込まれているのがその理由
といってもそうして減ってなお追加されてくるから赤い針が降ってくるまでの間はもちろん自力で倒していくしかない

『翠』「いい加減...しつっこい！」

『天叢雲剣ノ雨』

前方方向の敵に向けていくつもの剣を飛ばし道を作る
どうせまた増えるだろうけど今は大型に近付くことだけを考えて

『翠』「セイヤー！セイヤー！セイヤーッ！！」

『『『ディメンション・スラッシュ』』』

本体狙いでも避けられるだけ、なら本体以外を狙う！
『私』はキャンサーの反射板に向けて技を重ねがけで飛ばした
狙ったのが分かれば対策される、だから一度に6枚全部壊すしかない
一列に並んでないからせめて2枚ずつ系三本の線上になるようにすれば...

『翠』「...5枚！？」

不意打ち気味の攻撃は確かに上手くいった
でも攻撃が当たる瞬間、キャンサーの周りには反射板が5枚しかなかった
残り1枚はどこに...
その時、再びサジタリウスが動き出す
今度は赤い針の飛ばす範囲を狭め、真っ直ぐこちらに向けてだった

『翠』「その狭さなら避けられる！」

すぐに駆け出し跳躍、針を全て避けき...

『翠』「ッ！！！」

410 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/25(月) 04:04:17.31 ID:CBiIdZJr0

すれ違って飛んでいく針を目で追うと、その先に反射板...最後の1枚が浮いていた
針はその反射板に当たって反射し、全て『私』目掛けて

『翠』「羽ごr」

間に合わないっ！

ガガガガガッ...！

『翠』「がっ...あぐっ...！」

頭も胴体も腕も脚も
全てがその針の標的にされて、貫かれていく
否、実際には皮膚どころかギアすら貫通はしていない...園子ちゃんが言っていたように怪我もしないらしい
でも千景ちゃんが言っていたようにダメージは尋常じゃないほど、それこそ実際に針で蜂の巣にされてるんじゃないかってくらいの鈍痛が全身隈なく襲ってくる

ブンッ

ドゴッ！

『翠』「かはっ...！」

さらに追い討ちでスコーピオンの尻尾の横殴りが『私』の身体を強打し吹き飛ばした
このままじゃ、意識が保たない...

ドサッ

地面に叩きつけられた『私』に、星屑達が群がってくる
もしこれが試練なんかじゃなかったらもう死んでるかもしれないし、死ねてなくても今から星屑に食い殺されるのか

『翠』「ぅあ、あ」

噛みちぎられてないのに、噛みちぎられている痛みだけが伝わってくる
実際には噛みちぎられていないが為に一回ごとに感覚がリセットされ、それがずっと続く

411 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/25(月) 04:04:51.96 ID:CBiIdZJr0

やっぱり、無理だったんだよ、三体同時になんて
一体ですら手に余ってたのに、それに雑魚だっているのに
いつまで続くんだろう...もう今回は負けでいいのに
こんなの、勝てっこない...

銀『こっから先は、通さないッ！！』

銀『お前達はここから、出て行けぇぇぇ！！！』

銀『これこそが、人間様の！』

銀『気合いと！』

銀『根性と！』

銀『魂ってやつよぉぉぉぉぉっ！！！！！』

『翠』「ッ...！！」

そうだ...1人いた
こんな状況に立たされても、決して諦めなかった勇者が
この圧倒的に不利な状況を覆した勇者が

『翠』「...情け、ないな、『私』」

噛まれ続ける腕に力を入れて、剣を握る
痛みが走り続ける脚を痛みを無視して立たせる

『翠』「さっきも、今もっ！」

少し苦戦しただけでこれだ...
一回戦う度に卑屈になって、馬鹿みたい

『翠』「小学生に、負けてらんない、よねっ！」

412 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/25(月) 04:05:34.71 ID:CBiIdZJr0

『私』は星屑に揉みくちゃにされながら何とか立ち上がり、剣を思いっきり地面に突き立てた

『雨後ノ多剣之子』

『私』の周りに...それだけじゃない
星屑達、中型、大型がいる範囲全てを覆うほどの広さの地面から何百、何千もの剣先を生やさせる
群がっていた星屑達や中型は串刺しにされて破裂していった

『翠』「はぁ、はぁ、はぁ...」

思った通り...傷が付かないからか、痛みはリセットされすぐに痛くなくなる
試練だからこその特別仕様なのだろう
疲労感は仕方ないにせよ、痛みに耐えかねてギブアップなんて許さないってことか

『翠』「新しい雑魚が出てくる様子はない...千景ちゃんが止めてくれたのかな」

でも勘違いかもしれないし気が変わるかもしれない
だったら今しかない

『翠』「大蛇！」

『逆巻ク大蛇』

大蛇を呼び出し、そっと触れる
頼り過ぎちゃいけない、でも今は頼らせてほしい

『翠』「まずサジタリウス...手伝ってくれる？」

大蛇は大きく頷き、サジタリウスに向かってずんずん進んでいった
『私』もボサッとしてられない

『翠』「すぅ...勇者は、根性ッ！！」

まず一対一ずつにする為に他を止めよう
スコーピオンに向かって駆け出した『私』とそれに気付き尻尾を突き出してきたスコーピオン

『翠』「確かあの時、切歌さんは！」

『私』はそれを跳躍して避け、スコーピオンの関節部に斬撃を浴びせた
体勢を崩したところをさらに剣を巨大化させてスコーピオンの胴体の部分を力一杯押し倒すように斬りつける
スコーピオンが大きくよろけた瞬間その場から退け、次は...

『翠』「っ、回避！」

後ろを振り向くと丁度サジタリウスが赤い針を真っ直ぐ飛ばしてきていたところだった
その線上にいた大蛇は上手くそれを避け、『私』もまた身体をひねって避けながら地面に降りる

『翠』「しまっ...」

が、『私』が避けた先にあったのはまたしてもキャンサーの反射板
反射してきた針はこちらに方向転換してきた

413 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/25(月) 04:06:15.21 ID:CBiIdZJr0

『翠』「ちぃっ！」

『私』はヤケクソ気味に持っていた巨大化させていた剣を前に突き出す
せめて咄嗟に羽衣で守るなり反射させるなりさせられれば...でもその咄嗟の判断が出来なかっただけ後の祭りか...！
その時、剣先から光が溢れた
その光は丸く広がり、まるで鏡のように輝いて

『八咫の鏡』

キィィィン...

光の鏡に当たった針はまるで時間を巻き戻したかのように...いや、もっとずっと強力な威力で針を跳ね返し、反射板へと戻す
その跳ね返した威力はサジタリウスの攻撃を上回っていたのか、反射板はその針を反射させることなく貫かれ崩れ落ちた

『翠』「今の...何？」

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

千景「今のシールド...あんな技あったかしら」

園子「あの形は...そっか、土壇場で１つ技を作っちゃったんだね」

千景「形？今のが何の形だったかわかったの？」

園子「あれは天の神の...」

『りんりん』達にあのギアをあげた張本人の御神体の形
アメノムラクモの新たな力が解放されたのか、この世界のことを観測出来ないはずだけど『りんりん』達の言う女神様って神様が助力してくれたのか
何にせよ、『りんりん』はまだ強くはないけど成長はする

園子「沢山卑屈になってもいい、その度に乗り越えれば、その度に強くなれる」

414 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/25(月) 04:06:48.99 ID:CBiIdZJr0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

惚けてる場合じゃない、今はそんなことより

『翠』「お願い、大蛇！」

サジタリウスの元まで這い寄っていた大蛇が身体をしならせ、サジタリウスに側面から強くタックル
真っ直ぐ一直線に攻撃するしか出来ないサジタリウスはそれに対抗することも出来ず転倒した

『翠』「今のうちにっと！」

『私』はさっき体勢を崩させたスコーピオン、そして反射板を失い立ち尽くすキャンサーの影に向けて剣を飛ばす

『影縫い』
『影縫い』

あの影縫いは気休めだ、バーテックスはその気になればあの拘束を破ってしまうだろう
だからそうなる前にサジタリウスを...せめて御魂を吐き出させるくらいにまでは追い詰める！

『翠』「はぁぁぁぁっ！」

『私』はサジタリウスの方に向き直って大型化させた剣をさらに大きくさせ天に掲げ、さらにフォニックゲインを注いでいく

『翠』「お返し、だぁっ！！！」

そしてそのままサジタリウス目掛けて投げつけた
それは真っ直ぐサジタリウスに突き刺さり

ドッ...！

『翠』ちゃんコンマ下1
サジタリウスコンマ下2
(『翠』ちゃんは今後デフォで＋30)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
(この場合の勝ちは御魂ごと破壊、負けは御魂が出させられていないこと、引き分けは御魂のみ残ってしまっていることです)

415 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/25(月) 04:12:58.61 ID:RQ4EZomZ0

どっせい！

416 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/25(月) 07:43:31.07 ID:idJQ32/eO

はい

417 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/25(月) 07:44:15.08 ID:idJQ32/eO

3連続ゾロ目は避けられたかよし

418 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/25(月) 17:22:25.60 ID:pTQ3Uxf9o

せふせふ

419 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/25(月) 23:35:19.26 ID:RQ4EZomZ0

このままどんどんサックリ行きたい所だけど後10回ゾロ目と戦わなきゃいかんのよね…
この先コンマ神はデレてくれるのか

420 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 01:37:00.46 ID:h9tIAYuG0

『翠』ちゃんが逆にゾロ目出す可能性もあるけど今までのコンマ運見てるとまず無いと思ってしまう

421 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/26(火) 02:05:12.11 ID:eHi2tYsD0

『翠』「っし...見たか！」

剣に貫かれたサジタリウスは御魂を吐き出すことなく爆発四散した
封印の儀がいらないということはつまり御魂は力づくで壊すしかないわけで

『翠』「逆に言えば、一度に外も中も壊せるってね...」

まぁ、これかなり疲れるし肩も痛くなるから後もう二回ってのは無理っぽいけど...

ズンッ...

その時、スコーピオンが尻尾を無理矢理動かし自身の影に刺されていた刀を弾き飛ばした

『翠』「やばっ...させないっ！」

『私』はそんなスコーピオンがこちらを尻尾の針で突き刺そうとしてくるのを大きく避けながら近づいていく

『翠』「もう一回倒れといて！はぁッ！」

新たに生成した剣を巨大化させ、エネルギーを帯びさせる
エネルギーの色は赤！

『緋ノ一閃』

赤い刃のエネルギー波は尻尾の付け根に当たり、スコーピオンはくの字に曲がった
後は園子ちゃんがやったように

『翠』「恋愛発破！」

『天叢雲剣ノ雨』

全身にいくつもの剣が突き刺さり、地面に倒れこむと同時にスコーピオンから御魂を吐き出される
しかし喜ぶのも束の間、その御魂はポコポコと分裂を始めた

『翠』「なら纏めて吹き飛ばすっ！」

『私』はもう一本剣を取り出して巨大化させ、２つの大剣を合体！
サイキョウ...というより、トランザムの時のビームサーベルみたいになっちゃった...でもそれならいっそ最大出力で！

『翠』「トランザム、ライザァァァッ！！！」

『翠』ちゃんコンマ下1
スコーピオンコンマ下2
(『翠』ちゃんは今後デフォで＋30)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
(この場合の勝ちは御魂全て破壊、負けは御魂がまだ残っていることです)
(引き分けだった場合『翠』ちゃんコンマ下3、スコーピオンコンマ下4で再判定(それでも引き分けだった場合同様にコンマ下5とコンマ下6))

422 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 02:13:31.18 ID:h9tIAYuG0

シンフォギアアアアアア！！！

423 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 02:15:05.37 ID:2V7OTVLqO

頼む

424 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 02:30:56.83 ID:m+YlMaCno

素で負けるの考えてなかったけどそりゃあるよな…

425 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 02:32:00.79 ID:m+YlMaCno

てそうか固定値あるから勝ちか
やはり固定値は正義なんだなって

426 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/26(火) 02:42:57.64 ID:eHi2tYsD0

ズン...！

東京スカイタワー並みの大きさ太さ長さとなった『私』の剣は増え続けていたスコーピオンの御魂を纏めて蒸発させた

『翠』「これで、残り...一体...」

休んでる暇はない、後はキャンサーを倒さないと
ビールサーベルを消して普通の剣を作り直した『私』は未だ影縫いによって身動きが取れていないでいるキャンサーの上に飛び乗り、その硬い甲羅に向かって振るう

『翠』「やぁっ！はぁっ！」

ガンッ、ガンッ

『翠』「硬い...」

確かあの時は響さんと友奈ちゃんが殴って御魂を吐き出させてた...つまりそれ相当の威力で叩けって？
...やるしかない！

『翠』「たぁっ！」

『私』は後ろ向きにキャンサーから飛び降りながら剣を巨大化させ振り上げ、そして振り下ろす

『翠』「ウルトラ、ソードッ！」

『ウルトラソード』

ピシッ...

キャンサーといえど所詮外側、流石にヴァルゴの御魂ほどの強度はない、一回でヒビが入れられたのはナイスだ

427 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/26(火) 02:43:42.89 ID:eHi2tYsD0

『翠』「ならもういっちょ、セイヤーッ！！」

地面に足がついたところで間髪入れず剣を振るう

『ディメンション・スラッシュ』

ピキピキッ...パァン...

ヒビがさらに広がり、そこから現れる御魂
でも確かあの御魂はよく避けるやつ...だったら避けるより速い斬撃を飛ばせばいい

『翠』「キレと速さ...だぁっ！！！」

ひゅんっ

『翠』ちゃんコンマ下1
キャンサーコンマ下2
(『翠』ちゃんは今後デフォで＋30)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
(この場合の勝ちは御魂全て破壊、負けは御魂がまだ残っていることです)
(引き分けだった場合『翠』ちゃんコンマ下3、キャンサーコンマ下4で再判定(それでも引き分けだった場合同様にコンマ下5とコンマ下6))

428 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 02:49:26.96 ID:WUfF+z6oO

はい

429 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 02:50:16.76 ID:h9tIAYuG0

出ないでくれ

430 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 02:51:02.11 ID:h9tIAYuG0

ぎ、ギリギリセーフ…

431 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/26(火) 03:03:28.34 ID:eHi2tYsD0

ズバッ...！

『私』の一閃は吸い込まれるようにキャンサーの御魂へと放たれ、御魂を真っ二つに斬り裂いた

『翠』「はぁ、はぁ...うそ、いけた...？」

倒した...？『私』が、三体共？

園子「『りんり～ん』！」

『翠』「にゃっ！？」

バーテックス三体を本当に倒せたことに脳が追いつかず呆然としていると、突然横から声がかけられそちらを向く
それはとびっきりの笑顔でこちらに走ってくる園子ちゃんだった

園子「頑張ったね～お疲れ様だよ『りんりん』～！！」

千景「まだ試練自体は終わりではないけれど、よく頑張ったわね、ゆっくり休むといいわ」

千景ちゃんもまた歩いてきていた
本当に倒せたんだ、『私』...

『翠』「あ、うん、ありがとう...？」

休憩中何か話す？安価下
(特になければ次の試練まで飛びます)

432 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 03:14:07.86 ID:WUfF+z6oO

次に出てきそうなバーテックスや出現パターンを聞いてみる
（また複数同時か遅れてもう一体出てくるのか）

美味しいうどんお願い出来ないかな？

433 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 03:23:45.04 ID:h9tIAYuG0

大丈夫だろうけど現実世界ではどのくらい時間過ぎてるのか気になる

過去レスは見てるけど一応ね

434 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 11:28:00.43 ID:fIpJoSQ1O

美味なぼた餅の作り方

435 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 18:54:43.03 ID:TOgjphICO

残りの星座を見るからに更に特殊な条件が付きそう安価下

436 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/26(火) 20:54:12.85 ID:h9tIAYuG0

すみません、>>433はやっぱり無しでお願いします

437 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/27(水) 01:11:28.99 ID:GxuAuIZSO

あと8回コンマ運と戦わなきゃいけないのか
プラス補正あっても乗り切れるかどうか・・・安価下

438 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/27(水) 01:12:49.65 ID:kz6/Mdih0

・・・

出された麦茶をちびちび飲みつつ、雑談をする『私』達
さっきの戦いはあーだったとかこーだったとか

『翠』「正直死ぬかと思ったし...というか怪我しないようにされてなかったら確実に死んでたし...」

千景「でも痛みは感じる...だからこそ次からはより気を引き締めて臨みなさい」

園子「私達も噛まれたりしてる『りんりん』を見て何も思わないなんてことないんよ～」

『翠』「だよね、肝に命じます...」

ある意味勝てるまでゾンビプレイ縛りしてるようなもんだし、いくら痛みは一瞬だとしても何度も何度もだとそのうち狂いそう

『翠』「...ねぇ、次にどの星座が来るとかそういうのって...教えてくれたりなんて...しない？」

コンマ下
奇数いいよ
偶数ダメだよ

439 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/27(水) 01:15:07.12 ID:xL+firia0

440 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/27(水) 01:57:49.59 ID:kz6/Mdih0

千景「ダメよ、安易なネタバレはゲーマーとして恥ずべき行為だわ」

これゲームではないのですがそれは

園子「まぁそれは本番のお楽しみってやつだよ～」

『翠』「そっか...楽しみではないんだけどね」

まぁ対策出来ちゃうようなら試練にならないか
むしろ一回戦リベンジ出来ただけ感謝するべきだよね

ぐ～～～...

『翠』「...あぅ///」

園子「『りんりん』のお腹の中の猛獣が...！」

『翠』「そ、そこまでじゃないからっ！///」

お腹空いちゃったのは事実だけど、そんな風に言われちゃうのはせいぜい響さんくらいだから！

千景「ここは精神世界、知っての通り何でも出せるわよ」

『翠』「うぅ...じゃあせっかくだしおうどんください...」

ゆゆゆ空間みたいなところだしね、そこはね

園子「腕によりをかけるんよ！」

千景「そうね」

『翠』「...あ、そういう感じなの？」

今から作るの！？

園子ちゃんコンマ下1
千景ちゃんコンマ下2
ゾロ目以外成功
ゾロ目大成功

441 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/27(水) 02:04:29.26 ID:us2002kUO

大成功だと何かボーナスありそう

442 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/27(水) 02:12:39.21 ID:xL+firia0

うっほ

443 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/27(水) 03:02:29.30 ID:kz6/Mdih0

・・・

ダイニングテーブルから少し離れた場所、ついさっき園子ちゃんが出現させた調理台がある

園子「出来たよ～」

千景「出来たわ」

そしてそこに立つ2人から『私』に声がかかる、どうやら2人のうどん作りが終わったようだ
園子ちゃんが持ってきてくれたのはかけうどん、その佇まいは実家のような安心感がある
そして千景ちゃんが持ってきてくれたのは...

『翠』「...さっき生の麺持ってたよね？」

千景「気のせいよ」

園子「不思議だよね～」

紛れもなくインスタントうどんだった
器とか買えてないし、蓋も付いてるし
赤いきつねうどんだ

『翠』「...うん、2人共ありがとう、いただきます！」

生麺持っていってどうこれが錬成されるのかとかすごい気になるけどもう『私』は考えるのをやめた

・・・

ちなみに2人のうどんはどちらも大変美味しかったです、はい

『翠』「ぷはっ...ご馳走さま...」

園子「まだだよっ！」

『翠』「でしっ！？」

つゆも飲み干し、麦茶で締めておしまいにしようとしたその時、園子ちゃんが待ったをかけた
まだって...他にもうどん作ってたのかな？

園子「食後には、デザートが必要なんよ...！」

『翠』「デザー...ト？」

いや、申し訳ないことに『私』としてはうどん2杯食べたから結構お腹もキツいんですが

園子「それに！どうせお供えしてくれるなら美味しい方がいい！ということで！」

園子ちゃんがパンパンっと手を叩くと、ダイニングテーブルの上からかけうどんとインスタントうどんの器が消え、代わりに小豆や餡子、米...これはまさか

園子「レッツぼた餅クッキング！ちなみにこしあんだよ！」

444 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/27(水) 03:03:44.30 ID:kz6/Mdih0

・・・

園子「そうそう、手際良いよ『りんりん』、まず小豆を茹でて...」

千景「その後茹でるのよね」

『翠』「あれ！？千景ちゃん作り方知ってるの！？」

千景「さっきのはジョークよ、私は少し前に教わったもの」

園子「わっしーに教えてもらってたもんね、まさか本当に忘れてたわけじゃなくて安心したよ～」

『翠』「ジョークだったんだ...もしかして翠も前に部員だった時に教わってたりするの？」

園子「してないね～」

『翠』「さらしあん...さらしあんって何？」

千景「すり潰せばいいのよ」

園子「『りんりん』がマスコットサイズだったら足で踏んで潰しても良かったんだけどね～」

千景「何の話をしているの？園子さん」

園子「私もその場にいたわけじゃないから、話に聞いただけなんだけど...」

千景「そこに砂糖を加えて」

『翠』「塩を一掴み！」

園子「一摘み！一摘みなんよ！？」

『翠』「え？あぁ『摘み』ね、了解了解」

『翠』「これで餡は完成？」

園子「まだなんよ！最後に大切な隠し味！」

千景「それは...！」

園子「愛情！！」

『翠』「何故そこで愛！？」

園子「わっしー直伝だからここは外せないんよ...ほらお手手でハート作って...美味しくなあれ～ぽわわ?」

『翠』「ぽ、ぽわわ...///」

千景「つっこみつつちゃんとやるのね」

445 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/27(水) 03:04:34.91 ID:kz6/Mdih0

・・・

そんなこんなでどうにかぼた餅は完成した
まさかもち米を使えば普通に丸く出来るなんて...言われてみればこれまで食べてきたぼた餅ももち米だった...

ぼた餅完成度コンマ下
(高ければ高いほど美味しい！00は100扱いです)
(補正？そんなものはない)

446 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/27(水) 03:06:13.18 ID:u8pvTs/CO

どうだ

447 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/27(水) 03:07:22.23 ID:u8pvTs/CO

微妙な料理レベルか…相変わらずコンマに恵まれないね『翠』ちゃん

448 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/27(水) 15:16:06.37 ID:C9fUZPQ2o

うーんこの
みどりんぽいけど

449 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/27(水) 18:39:05.16 ID:4tH4KWzA0

精神世界でも腹は減るんやな

450 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/28(木) 02:15:29.35 ID:bj83W+AW0

ぱりぱり...しゃりっ...ちゅる...

園子「やっぱり...『りんりん』は...りんりんだね...がくっ」

千景「高嶋さん...乃木さん...がくっ」

『翠』「ぼた餅って...しゃりしゃりするんだね...がくっ」

ぼた餅が完成してすぐのこと
そこには３つの死体が出来上がっていた

まぁ流石に死にはしないけど
一口目で思わずぺっしたくなるというか身体が受け付けないというか...乙女としてぺっするのだけは耐えた

『翠』「何この...何？」

千景「私と園子さんも付きっ切りだったのにどこでどうしたらこうなるの...酸っぱいのと苦いのと甘ったるいのを混ぜたような混ざりきっていないような...」

園子「りんりんのお弁当の方がまだ...唐揚げだけは普通に美味しかったけどね～...うっ...『りんりん』達のはちーちゃんとはまた別の意味で不思議なんよ...」

千景「流石は錬金術師というわけね...」

そんな錬金術いやだ...というか『私』は錬金術師じゃないし...
それにしても本当どういうことなんだろう

園子「いっつんもこういう頃があったねぇ...『りんりん』、お供え物は市販品で」

『翠』「皆まで言うなってやつだよ、なぁにすぐに上達するから！」

園子「その眩しい笑顔と漲るやる気は本当に結果に伴うのかな！？」

千景「園子さんがここまでツッコミに回るのも珍しいわね本当」

あ、残ったぼた餅と言う名のダークマターは調味料かけまくって3人で死ぬ気で食べました

451 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/28(木) 02:16:01.46 ID:bj83W+AW0

・・・

千景「胃薬は飲んだわね」

『翠』「飲んだよ...ねぇ今の『私』達のこの身体はあくまで精神体とか魂みたいな感じのなんだよね？胃薬意味あるの？」

園子「化学的な効果は重要じゃないんよ、いわば思い込みで精神を安定させるようなものだからね」

よくわからない...まぁいいならいいんだけど

『翠』「いいや、とりあえず始めよう！」

ダ『私』はギアペンダントを掴み聖詠を口にする

「Imyuteus amenomurakumo tron」

さぁ、次は何座かな！？

園子「地震に毒霧、伸縮自在な脚でドリル攻撃！制空権を取られるとやっかいなビジュアル系！カプリコーン！！！」

千景「雑魚は同時に、そして今回のラスボスは山羊座だけよ」

『翠』「...あれ？そうなの？」

なんだ一体だけか、なら三体同時より楽かな...いやいや、慢心はダメ、絶対！

千景「...」

どう戦う？安価下
(使えるのはアメノムラクモの通常ギアのみ)
(ちなみに御魂は濃度の高い毒霧による目くらましによって隠れてしまいます)

452 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/28(木) 02:34:39.41 ID:TF3tzsZk0

目くらましなんて知った事か！
天叢雲剣ノ雨で雑魚もろともカプリコーンを削る！

453 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/28(木) 02:42:20.46 ID:T8StSu+J0

毒霧を出してきたら巨大化させた羽
衣で扇いで掻き消す！
地震を起こす素振りを見せたら爆裂大剣投げ→怯んだ隙に食らって脆くなってる部分を重点的に攻める

御霊は毒霧を巨大な羽衣で掻き消してからタケノコで串刺し→最大パワーのソードビーム（決まらなかったら大蛇にある程度ダメージ与えてもらってからディメンションスラッシュ）

454 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/28(木) 02:52:56.29 ID:kYugfs1nO

大蛇に大剣を持たせてカプリコーンを叩き落としてもらう事って出来るかな？

455 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/28(木) 03:57:50.18 ID:oUF/JwDVO

コンマすら牙を剥くこの試練を乗り越えられる日は来るのか
関係ないけど千景や銀がシンフォギアの世界に転生したらどんな生き方をするのか気になり始めた安価下

456 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/28(木) 22:18:33.32 ID:J9jLAJFsO

上手く立ち回ってもゾロ目出されたりしたら即座に負けだから気が抜けない
その分この試練を乗り越えた時は鬼神の如く強くなってそうだけど安価下

457 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/28(木) 23:21:23.54 ID:2rAB3yRwO

逆に言うとここでいくら鍛えても翠ちゃんとぶつかった時の判定次第ではゾロ目出されて簡単に負ける可能性もあるということか
運も味方に付けないといけない…

458 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/28(木) 23:25:27.31 ID:T8StSu+J0

このスレだけで1割を何度も引かれてるから警戒しちゃうよな
一撃技で3タテされる確率より絶対に高い

459 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/29(金) 01:31:55.94 ID:sudOcxPJO

もうゾロ目判定見たくもないんですけど無理ですかね…
ゾロ目出て有利に運んだ事がホントに無い

460 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/29(金) 03:29:50.65 ID:3PCFMlay0

『翠』「油断はしない、出し惜しみはしない、まずは一気に駆け抜けるっ！」

近付いて来る星屑を斬り裂きながら走って距離を詰める
カプリコーンの脚は伸縮自在、離れてしまっているとそれだけで不利だ

プシュ～...

『翠』「っ！」

その時カプリコーンの頭の部分が開き紫色の煙が吹き出した
このガスのようなもの...毒霧！

『翠』「させない！」

すぐさま羽衣を羽ばたかせるように扇ぎ毒霧を?き消す
するとカプリコーンはちょうど脚を地面に突き刺しているところだった
カプリコーンは地面に突き刺した脚を振動させて地震を起こす、つまりこれから地震を起こすつもりってこと

『翠』「こそこそしようとしたところでぇ！」

『私』は剣を巨大化させカプリコーンに向けて投げつけた
直後地面は凄まじい揺れとなり、『私』もよろけてしまう

『翠』「っとっと...」

転ばぬよう羽衣で少し浮遊し地面から足を離した

ガンッ

そうしている間に『私』が投げた剣がカプリコーンの本体に当たったらしい
重たい音と共に揺れが収まった

『翠』「はぁっ！」

新たに剣を生成し、地面に脚を突き刺したままのカプリコーンのすぐそばまで羽衣で飛んだ『私』は剣が当たった部分にピッタリ合うように剣を振り下ろす

『翠』「もういっ...なっちょっと邪魔！」

もう一度、もう一度と繰り返し振り下ろしていると、突然振り上げた剣が何かによって止められた
振り向けば星屑の一体が刃の部分に噛み付き抑えようとしている

461 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/29(金) 03:30:49.68 ID:3PCFMlay0

『翠』「もうっ！...うわっ」

その星屑を斬り捨てさぁ再開するぞという時にカプリコーンが突然の大ジャンプ
その勢いに振り落とされてしまった

『翠』「高い...けど、届くまで飛べば...」

空高くに留まるカプリコーンを追おうとする『私』
それにに対抗してか、カプリコーンの脚が一体となり回転、ドリルとなって真っ直ぐ『私』の真上に降ろされる

『翠』「っ、羽衣！」

『天の岩戸』

咄嗟にそれを受け止めたけど、そのドリルの降ろしてきた時の勢いと重さで地面まで押され、さらに羽衣の盾を手で押さえないと危険なほどに押しつぶされそうになってしまった

プシュ～...

さらにその上毒霧まで噴き出させて来てる！？
視界がだんだん紫に染まってくる...吸えば毒でやられるし、かといってここに留まっていても押しつぶされるか霧で見えないところから星屑達が襲いかかってくるかもしれない

『翠』「アイツを...叩き落として、大蛇ッ！」

『私』は羽衣を抑える手を片方自由にさせ、剣を生成して巨大化

『逆巻ク大蛇』

空間を斬り裂きそのままの勢いで剣を投げ捨てる
これであとは大蛇が意図を読んでくれれば...！

ダンッ

近くで何かが跳ねた音が聞こえた

ガンッ

次に、ずっと上空の方から重たい音
そのすぐ後に手元の羽衣越しの力が一気に弱まり、『私』はカプリコーンのドリルの下から抜け出せた

『翠』「ナイス！大蛇上手く避けてね！」

462 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/29(金) 03:31:59.85 ID:3PCFMlay0

『私』は剣を再び新しく生成しその場で高く掲げ

『翠』「恋愛発破！」

『天叢雲剣ノ雨』

ズガガガガッ...！

ズンッ...

幾千もの剣を放つ
毒霧で見えないが、おそらく...

ドンッ

霧が晴れると星屑達は全滅し、カプリコーンも深手を負っているように見える
そして『私』のすぐそばに巨大化させた剣を口に咥えた大蛇が落ちてきた

『翠』「ありがとう、大蛇」

『私』の言葉に大蛇はそっと頷く
大蛇がさっきやったのは簡単なこと、『私』が投げ捨てた剣を口に咥えカプリコーンのところまでジャンプ、そのまま叩き落としてもらったのだ
大蛇がそんなジャンプ出来るかどうかわからなかったけど、出来たから問題ない！

『翠』「弱ってる今がチャンス！ウルトラ、ソードッ！！！」

『ウルトラソード』

剣を巨大化させカプリコーンを数度斬りつける

プシュ～...

すると中から御魂が毒霧と共に吐き出された

『翠』「羽衣っ！」

瞬時に毒霧を羽衣で?き消し、御魂を捕捉

『翠』「そこだ！」

『雨後ノ多剣之子』

地面から生やした刃で御魂を串刺しに
『私』は剣をもう一本生成して合体させフォニックゲインを注ぐ

『翠』「トランザム、ライザァァァッ！！！」

『翠』ちゃんコンマ下1
カプリコーンコンマ下2
(『翠』ちゃんは＋30)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
(この場合の勝ちは御魂破壊、負けは御魂破壊出来ていないことです)
(引き分けだった場合『翠』ちゃんコンマ下3、カプリコーンコンマ下4で再判定(それでも引き分けだった場合同様にコンマ下5とコンマ下6))

463 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/29(金) 03:39:39.87 ID:8AulN/Oz0

お姉様、アレを使うわ

464 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/29(金) 03:53:13.54 ID:dQjWB20c0

あ

465 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/29(金) 03:54:02.89 ID:dQjWB20c0

いつも1ズレでヒヤヒヤするな

466 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/29(金) 04:30:26.12 ID:OB1mbDk5O

これで5体撃破
あと7体どう出るのか

467 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/29(金) 14:06:08.92 ID:EYUXEZacO

今のところゆゆゆ本編と同じ順番と個体だよね

468 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/30(土) 00:59:05.84 ID:v+Vk4iqS0

・・・

最後の『私』の一撃によってカプリコーンの御魂は砕かれた
蒸発、消滅させられたといった方が近いかもしれないけど...まぁ結論から言えば買ったということだ
で、1回目や2回目同様そこで一度試練は中断されたんだけど...

園子「はい、じゃあ今回も一旦休憩タイムだね～」

千景「ゆっくり疲れを取りなさい」

園子「どうする～？マッサージとかしてあげよっか～？ゆーゆほど上手くは出来ないけど～」

千景「もし眠いようなら一眠りするのもいいわよ、『休んだ』と自分に思い込ませるだけでも肉体がある時ならまだしも精神体のみのここでなら十分効果がある」

園子「実際身体の方は文字通り寝てるはずだけどね～」

千景「とにかく万全の状態に戻しなさい、急がなくていいから」

...何だろうこれ...休ませ隊かな？
今まで以上に休息を勧められてるような

休憩中何か話す？安価下
(特になければ次の試練まで飛びます)

469 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 01:02:42.15 ID:v1GdcLK/0

「フォニックゲインで再現されてる時は私に憑依して戦うとか…無理かな？」

470 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 01:09:37.51 ID:a+NcN3iWO

次はキツくなる予感

ぼた餅作りリベンジ！
後は装者と同じくらい命かけて戦ってる千景様と園子様に改善した方がいい点を指摘してもらったり

471 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/30(土) 01:54:58.19 ID:v+Vk4iqS0

園子「さぁさぁさぁ～！」

『翠』「わ、わかった休む！休むから！...え、何？何か企んでたりするの？」

妙にぐいぐいくる園子ちゃんを制しつつ椅子に座った『私』は困惑気味にそう尋ねた
この2人に限って何かあるとは考え...られなくもないけど、一応

千景「そんなことはないわ、ただ休息を取るのは大切よ」

『翠』「もういいからそれは...うん、まぁいいや」

大人しく休息を取らせてもらおう、さっきの戦いだっていくらラスボスが一体だけでも普通に疲れたし

麦茶...だけだと飽きるからとココアとクッキーも出され、ありがたく口に運ぶ
よくよく考えたらここも、あといつもいる深層世界も外には持ち出せないけど想像するだけで何でも創造出来るんだから欲しいものとかは想像したもん勝ちなんだよね
構造とか中身とか知ってるものじゃないと意味ないし、流石に試練中に余計なもの創造するつもりはないけど

『翠』「一気にダラダラ感が増してる気がする」

園子「ケーキもいる～？」

『翠』「今は大丈夫」

いやもう本当何なの急に、怖いんだけど
若干の怖さを紛らわせるように何か話題はないかと考える

『翠』「そういえば2人って『私』のフォニックゲインで再現されてる...んだったよね？」

千景「ん？...あ、えぇそうね、そうだった」

『翠』「ふと思っただけなんだけど、そういう時に『私』に憑依して表に出て戦うとか...無理、かな？」

コンマ下
奇数出来る
偶数出来ない
ゾロ目むしろ出せる

472 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 01:55:44.57 ID:v1GdcLK/0

あ

473 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/30(土) 02:22:24.90 ID:v+Vk4iqS0

奏さんとかセレナさんとか、あとそれこそ『私』とかが翠と交代して戦ったように
この本当に幻覚的な存在なのか怪しい2人も表に出られるんじゃないか
そんな風に思い至った

千景「...園子さん？」

園子「うーん...まぁ出来なくはないね、もちろん表に出ても勇者になるなんてことは出来ないけど」

アプリもないしね～と園子ちゃんは続ける
でもそこはアメノムラクモなり他のギアなりを2人に合わせた勇者ギアにすればいいだけだし
そもそも何も戦いに参加してもらうんじゃなく普通に日常の中で出てきてもらうのもアリじゃないかな

『翠』「出来るんだ...！」

園子「ちなみに、あくまで特殊な形でここにいるから、『りんりん』が他に憑依させてる人達のところに私達が移ることも、逆にこっちに呼ぶことも出来ないものと考えてほしいんよ」

ちゃぶ台の方には呼べないのか...それは少し残念

千景「それ以前に、今のところ『蒼井』さんの身体を借りて何かするつもりもないけれど...その為に今回の試練を受けさせているわけでもあるし」

『翠』「まぁそこはほら、ちょっと気になったから」

幻覚にしろ幻覚でないにしろ、もし機会があった時そういうことが出来るって知ってるのと知らないとじゃ変わってくるし
べ、別に戦いで疲れた時に交代してほしいなんて思ってないんだからね！...いや本当そんなこと言い出そうものならまた大葉刈出されそう
でも実際2人が手を貸してくれたら絶対強いよね、装者と同じくらい命がけで戦ってきた勇者だし、相手にしてきたのは錬金術師どころか神の使いとか神そのものとかだったりするし

『翠』「話は変わるけど、さっきまでの試練とか見て改善点とかあったら教えてほしいな」

改善点安価下

474 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 02:27:07.49 ID:a+NcN3iWO

守りを固めてる敵に対してゴリ押ししてる感じがある
攻撃の手段を封じたりダウンさせたりする方法も視野に入れるべき

475 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/30(土) 03:42:45.18 ID:v+Vk4iqS0

割と、というよりかなり苦戦してばかりの『私』だ
それに対して2人はベテラン、聞いておいて損になることは何一つない

千景「改善点...ね」

園子「例えば...相手が守りを固めてるところに無理矢理それを押し切ろうとしてることが多かったかもね～」

千景「そうね、もちろん一度や二度の攻撃で通じず諦めるなんてことは論外ではあるけれど」

園子「視点を変えてみるとか～？」

『翠』「視点を？」

園子「攻撃の手段を封じてみたり、ダウンさせたり...もちろん弱点を探るのも大切だよ！」

なるほど...壊すことに躍起になって視野が狭くなってしまわないようにするのが大切...

千景「色々なところから仕掛けてみたり...ね」

園子「とりあえずこんなものかな～、最初よりずっと強くなれてると思うんよ、『りんりん』」

『翠』「2人のおかげだよ、本当に」

試練の条件は厳しかったり、キツかったりするけど...その代わり、前よりは戦えるようになってるように自分でも感じられてる
短時間の詰め込みだけど、確かに『私』は成長出来てる

千景「結局は、諦めず続けることが大事だという結論に達するものよ」

『翠』「そう、だよね...」

何事も諦めず...

『翠』「...よし、やろう！」

『私』は椅子から立ち上がり、そう2人に声をかけた

園子「うん！じゃあ早速テーブルを片して...」

『翠』「あ、違う違うそっちじゃなくて」

園子「？」

何か勘違いされたみたいだけど、試練を再開しようっていう話じゃない

『翠』「ぼた餅の方だよ！」

ぼた餅作り、失敗したままじゃいけない
休憩ついでにもう一度！

千景「いい向上心ね」

園子「...ぇ？」

ぼた餅完成度コンマ下
(高ければ高いほど美味しい！00は100扱いです)
(ちなみに前回は18)

476 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 03:55:54.19 ID:v1GdcLK/0

美味しくなーれ

477 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 03:56:09.26 ID:l0L6iGGa0

ぼた餅食べたい

478 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 03:56:30.74 ID:v1GdcLK/0

何てこったい

479 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 04:57:05.38 ID:d8x+uf0do

うまくはなってるから…

480 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 13:17:33.47 ID:Czj4ZQMAO

翠ちゃんも最初から上手くいったのお好み焼き焼くところだけなんだよね
混ぜてひっくり返すだけじゃないか…

481 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/30(土) 23:01:12.76 ID:v+Vk4iqS0

・・・

がりっ...ぱちぱちっ...むに...

園子「止まるんじゃないんよ...がくっ」

園子「独りぼっちは寂しいものね...いいわ、一緒にいてあげる...がくっ」

『翠』「今日もいい風が吹く...がくっ」

ネオダークマターを前に、『私』達は奮闘虚しく敗れ去った

完

・・・

千景「おかしい...一挙一動全て見ていたはずなのに...」

『翠』「で、でも最後の方ほんの一瞬だけぼた餅っぽい雰囲気なかった！？」

園子「ほんの一瞬雰囲気があったところで何のフォローも出来ないんよ...」

ぼた餅の出来は正直前回と何ら変わりないものだった
僅かにぼた餅寄りになった気がしたけど誤差の範囲扱いされてしまった

『翠』「こうなってくると恐ろしいのは...『私』自身の才能さァ...！」

千景「ある意味そうね...ハイポーションの方がいくらかマシだわ」

園子「万全の状態でって言ったのに試練前にこういう物を作り出す『りんりん』はどうか深く反省してね」

『翠』「だが『私』は謝ら...」

園子「...」

『翠』「...ごめんなさい、反省してます」

残ったネオダークマターは大量のお好み焼きで味を相殺させて3人で食べました

『翠』「よっと」

園子「ひっくり返すのだけは上手だね『りんりん』」

482 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/03/30(土) 23:01:44.95 ID:v+Vk4iqS0

・・・

千景「胃薬は飲んだわね」

『翠』「飲んだよ...ねぇ今すごいデジャヴ感」

園子「本当に同じやり取りしたからね」

それもそうだ...さて、お話はそれくらいにして

『翠』「さぁ、始めよう！」

『私』は慣れた手つきでギアペンダントを掴み聖詠を

「Imyuteus amenomurakumo tron」

ここからは『私』のステージだ！

園子「脆いが代わりに増殖する雷タイプのプラナリア系バーテックス！アリエス！」

園子ちゃんの紹介と共に遠くの方からアリエス・バーテックスが姿を現す

園子「地中水中どこでもスイミング！ピスケス！」

次に地面からイルカのショーのように一度だけ飛び出しまた潜るピスケス・バーテックス

園子「非戦闘員ながらそのすばしっこさは超一流！ジェミニ！！」

いつでも走り出せると言わんばかりに足をバタつかせる2体のジェミニ・バーテックス
そしてさらにその背後から4体のバーテックスが
今回は残りの7体...いやジェミニが2体いるから8体か
と、そう思っていると、紹介されていなかった4体のバーテックスが突然融合を始めた

『翠』「そう来たか...！」

園子「最後の1体...タウラス、ライブラ、アクエリアス、レオによる超合体バーテックス...追尾式の火球攻撃にダメージを受け付けないほどの強固なボディ、水の玉に捕まれば呼吸困難...レオ・スタークラスター！！！！」

どう戦う？安価下
(使えるのはアメノムラクモの通常ギアのみ(エクスドライブモードは判定有り)
(ちなみに御魂はアリエスは高速回転、ピスケスは特に特徴なし、ジェミニは無数に増え(2体それぞれに御魂有り)、レオ・スタークラスターは宇宙に突き抜けるほどの大きさ)

483 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 23:22:44.61 ID:VerawKlNO

倒す順番はピスケス→アリエス→ジェミニ→レオ・スタークラスター
御霊はそれぞれ

アリエス：物理攻撃は弾かれそうなのでフルチャージの斬撃波

ピスケス：ディメンションスラッシュ

ジェミニ：2体とも大蛇に吹っ飛ばしてもらい一箇所にまとまった所を御霊ごとライザーソードでまとめて破壊

スタークラスターの御霊は…他の安価に任せる

484 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/30(土) 23:39:17.26 ID:v1GdcLK/0

牡羊座は影縫いしてからフォニックゲイン溜めた大剣をブン投げて大爆発を起こし増殖した個体ごと破壊
あわよくば御霊ごと撃破を狙う
魚座は地上に出てきた所を勢い付けた下突き→怯んだ所をタケノコで追い討ち

485 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/31(日) 00:03:49.02 ID:HW/54YGlO

フォニックゲイン充填した剣を『翠』を囲むように7本設置、その中心に立って剣を掲げて周りの7本からエネルギー貰ってセルフXDモードとか無理？
獅子座の火の玉は八咫の鏡、水は大蛇に吸ってもらう

486 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/31(日) 01:18:39.90 ID:TuIIhKW00

満開もXDモードも使えず獅子座の圧倒的な強さの前に諦めムードになっていると勇者や装者の勇姿が無意識に蘇り、それを肥に再起動
そして獅子座の火球を吸収してフォニックゲインに変換するという作戦を思いつき>>485

どデカイ御霊は月にまで届く程のエネルギーソードでめん！めん！！めえぇぇん！！

487 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/31(日) 11:35:10.90 ID:apOYaYUAO

装者も勇者も応援してくれる人々もいないからこれは難しい…
エネルギー系飛び道具を吸収する技とか剣とか作り出せない？

488 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/31(日) 14:54:48.86 ID:naeFaUCsO

コンマによる判定回数多そうだし嫌な予感しかしない
獅子座にかかるまでにゾロ目引かれそうだ

安価は大蛇に影縫いで双子座や獅子座の動きを封じてもらう
獅子座の水玉を大蛇に吸ってもらって牡羊座にぶっかければ弱体化できそう

489 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/31(日) 18:06:50.60 ID:rUFwrDPuO

エクスドライブ発動にもコンマ判定あったら御霊破壊も含めて最低5回は運ゲーに勝たなきゃいけないのか
これなんてマインドシーカー？安価下

490 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/31(日) 20:34:13.13 ID:TuIIhKW00

>>1ガルパコラボに夢中になってそう
黒くないのに敵がやけに硬いような…気のせい？

491 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/03/31(日) 23:56:21.44 ID:7D+WolqkO

ゆゆゆの方でも夏凜ちゃんの剣が折れたり東郷さんの弾が効かないくらいの硬さだったみたいだし多少はね？

492 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/01(月) 01:01:15.89 ID:inrSYfYo0

エイプリルフールネタでサンジェルマン達のヘソクリが犠牲になっててワロタ
そして脱ぐアダム…

493 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/01(月) 02:03:43.30 ID:REX5nfbBO

うどんの勇者（友奈）vsお好み焼き装者（響）の戦いが唐突に見たくなった

494 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/01(月) 04:43:32.62 ID:bGNq8kXU0

＊＊＊

私の名前は蒼井翠、どこにでもいるごく普通の中学2年生の女の子
ある日、自爆テロに巻き込まれて哀れ爆発四散！気が付けば目の前にいたのは女神様！？
死んでしまった私はなんと別の世界に転生出来るらしい
新たな人生にワクワクしていると、なんとその世界は戦姫絶唱シンフォギアGX！しかも私はオートスコアラー！？

キャロル「しっかり想い出集めて来いっ！」

翠「せめてちゅー以外の方法ありません！？」

キャロル「つべこべ言うな！」

今日も想い出回収がんばるぞい

【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで地球を分解する」

近日開始
(※これはエイプリルフールジョークです、このようなスレを始める予定はありません)

＊＊＊

495 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/01(月) 04:44:17.64 ID:bGNq8kXU0

戦力差は今のところ1対5、そのうち2体...すなわちジェミニはすばしっこいどころじゃないし、ピスケスは地面の下に潜られるといつどこから出てくるかわからない
そのせいかアリエスは十分厄介なはずだけどこのメンツの中だとまともに感じられてしまう...まぁレオ・スタークラスターに比べればどれもまともなんだけど

『翠』「大蛇、手伝って」

数が数だ、頼らないとか言ってられない

『逆巻ク大蛇』

『私』は大蛇を呼び出し、剣を数本口に咥えてもらってレオ・スタークラスターの元へ向かってもらった
あの巨体に似合わず避けるのが上手い大蛇なら多少の火球攻撃も難なく避けられるはず

『翠』「さぁ、行くよっ！」

作戦としてはそれぞれ1対1にしていく、その為には...

『翠』「はぁっ！」

『私』が向かったのはアリエスの方
剣を構えて近づく『私』にアリエスは電撃を放ってくる
それを避けながら大きく跳躍し

『翠』「焦らないでよ、今すぐに倒すわけじゃないからっ！」

アリエスの影に着地しそのまま剣を突き刺した

『影縫い』

『翠』「今は大人しく固まっててよ」

アリエスは切ったところから増殖する...今下手に少ないダメージを与えて敵を増やしてしまったら自分で自分の首を絞めるようなもの
だから不安要素を減らしてから後で手短に叩く！

496 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/01(月) 04:45:15.70 ID:bGNq8kXU0

さてその不安要素は...

『翠』「ッ！」

その時背後から何か迫っている気配を感じ振り向いた
そこにはまさに飛びかかろうとしている2体のジェミニが

『『影縫い』』

『私』に触れる直前、2体共そのままの形で身体の動きが止まる
2体の影にそれぞれ剣が飛んできて刺さり、影に縫い付けられたのだ

『翠』「助かった...ありがとう！」

剣が飛んできた方向にいたのはレオ・スタークラスターの火球を華麗に躱してながら『私』から離れるように誘導している大蛇
どうやら『私』のピンチを察し吹き矢のように剣を飛ばしてくれたらしい...すごいなコントロール、『私』ですら手で投げてもそこまでうまく投げられるかわからないよ
ただ本命のレオ・スタークラスターには中々近付かせてもらえず未だ影が射程範囲内に入らないらしい

『翠』「それに近くからじゃないと飛ばしても火球で叩き落されるか...早く『私』も行かなきゃ」

だからとっとと他をやっつける！

今回は雑魚がいない分辺りを見回しやすい...レオ・スタークラスターは大蛇が誘導してくれてる、アリエスとジェミニ達は止まってる
後は未だに地面から顔を出さない...

497 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/01(月) 04:46:18.10 ID:bGNq8kXU0

『翠』「...そこだッ！！」

真横の地面から勢いよく飛び上がったピスケス
『私』はピスケスが宙に浮いている間に素早くその真下に走って入り込み新たに生成した剣を突き上げた

『翠』「やぁぁっ！！」

ズンッ

そしてそのまま走り抜けピスケスの真下から抜けたところで振り返り剣を地面に突き刺す

『雨後ノ多剣之子』

ピスケスが再び地面に潜る前に串刺しにし追い討ちをかける
すると早くも御魂が姿を現した

『翠』「セイヤーッ！！！」

『ディメンション・スラッシュ』

『翠』ちゃんコンマ下1
ピスケスコンマ下2
(『翠』ちゃんは＋30)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
(この場合の勝ちは御魂破壊、負けは御魂破壊出来ていないことです)
(引き分けだった場合『翠』ちゃんコンマ下3、ピスケスコンマ下4で再判定(それでも引き分けだった場合同様にコンマ下5とコンマ下6))

(翠「エイプリルフールにつく嘘って結構悩んじゃうんですよね、結局無難なものに落ち着いちゃったりして勿体ないなーなんて...あ、そういえばもう安価もコンマも辻褄合わせるの大変だからやめにするらしいですよ」)

498 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/01(月) 10:10:20.48 ID:krHMW7UA0

にゃーん

499 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/01(月) 10:27:51.60 ID:/3xXxHsDO

はい

500 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/01(月) 10:52:57.30 ID:inrSYfYo0

プラス補正あってよかったね…

501 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/01(月) 15:51:50.14 ID:u3uhNsM1O

翠ちゃん今からでもオートスコアラーくらいにならなれそうなんだよなぁ

502 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/01(月) 22:09:29.84 ID:ix6DwAukO

失敗作のぼた餅をサンジェルマン達も食べてる可能性

503 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/02(火) 02:18:28.69 ID:RSofwQAi0

ズズッ...ドォーンッ

横一文字に斬り裂かれたピスケスの御魂はズレたのが戻ると同時に爆発、砂と光となって消え去る

『翠』「っし...」

一体撃破...大蛇の方は大丈夫かな
そう思い大蛇とレオ・スタークラスターの方を見てみると、まさにレオ・スタークラスターが水の玉を大蛇に飛ばしているところだった
あれに捕まったら呼吸が出来なくなる、そうなったら大蛇も...
だけどそうはならなかった
何と大蛇は口を大きく開きその水の玉を丸呑みしてしまったから

『翠』「いやまぁ飲んでもセーフなのは知ってるけど...」

その時、近くでバチバチッという音が聞こえ、『私』は音がした方に振り向く
それはアリエスが自らの身体に帯電させている音だった

『翠』「羽衣っ！」

『天の岩戸』

『私』はアリエスから放たれる電撃に備えて羽衣の盾を構える
すると

ブシャーッ！

突然アリエスが大量の水を上から被り、自身の雷に感電し痺れ出した
水？...はっ！

『翠』「...また助けられたね、大蛇」

いつも助けられてばかりだ、でもその代わり、助けられて出来たチャンスは絶対に無駄にしない！

『翠』「はあぁ...！」

504 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/02(火) 02:19:30.65 ID:RSofwQAi0

『私』は二本のを大型化させ、それぞれにフォニックゲインを注ぎ込む
そしてどちらにも溜まりきったところで

『翠』「やあっ！！」

片方をアリエスに投げつける

ドッ...！

投げつけた剣のエネルギー、そしてアリエス本体にぶつかった際に生じた火花が帯電されていた雷とも作用し、アリエスの増殖スピードを上回る大爆発となった
そしてその爆発の中から高速回転する御魂の姿が

『翠』「そこっ！」

『緋ノ一閃』

『私』は残しておいた方の剣を振るいエネルギー波の刃をアリエスに飛ばす
物理的に斬ろうとしても弾かれるだろうけど、これなら！

『翠』ちゃんコンマ下1
アリエスコンマ下2
(『翠』ちゃんは＋30)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)
(この場合の勝ちは御魂破壊、負けは御魂破壊出来ていないことです)
(引き分けだった場合『翠』ちゃんコンマ下3、アリエスコンマ下4で再判定(それでも引き分けだった場合同様にコンマ下5とコンマ下6))

505 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/02(火) 02:26:19.53 ID:KbMrEuIk0

イーーーッ！

506 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/02(火) 02:30:10.64 ID:JH+LlzlCO

あ

507 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/02(火) 02:31:05.63 ID:JH+LlzlCO

補正様々だな

508 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/02(火) 03:41:35.50 ID:RSofwQAi0

ガリガリガリガリッ...ガッ！

芯を捉え、エネルギー波は御魂を押し斬った

『翠』「後は、ジェミニとレオっ！」

そうなると先に片しておきたいのはジェミニの2体
確認すると、やはり2体共未だ影縫いを抜け出せずにいる

『翠』「そのままそのまま...」

動けなくなっている相手を斬るのは余程攻撃が当たらないとかいう特異体質でもない限り簡単だ
でもそれで御魂が出てきて、どんどん増えられても困る

『翠』「だから一気に吹き飛ばす...」

剣を一本作り出し、刀身にフォニックゲインを注ぐ『私』
フォニックゲインを連続で外に出し過ぎてかなり消耗は激しいけど、歌えばその分増える
戦いが終わるまでに喉が潰れさえしなければ...否、終わらせる！

『翠』「トランザム...」

ジェミニのうちの1体が動こうともがき、影に差し込まれた剣が弾き出される
こちらに向かって走り出すジェミニ

ばしんっ！

を、レオ・スタークラスターの火の玉を避けながらついでとばかりに尻尾で吹き飛ばす大蛇
吹き飛ばされたジェミニはもう1体のジェミニにぶつかり、衝撃でそのジェミニの方の剣もまた影から弾かれ
2体まとめてくっついたまま宙を舞った

『翠』「翠』「ライザァァァッ！！！」

『翠』ちゃんコンマ下1
ジェミニその1コンマ下2
ジェミニその2コンマ下3
(『翠』ちゃんは＋30)
(ジェミニ2体分の数値を両方出した上で、どちらも以下のルールで勝敗を決めます)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなりそれ以外は負け、同じ数値なら相打ち引き分けです)
(この場合の勝ちは御魂破壊、負けは御魂破壊出来ていないことです)
(全員引き分けだった場合『翠』ちゃんコンマ下4、ジェミニその1コンマ下5、ジェミニその2コンマ下6で再判定(それでも引き分けだった場合同様にコンマ下7とコンマ下8とコンマ下9))

509 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/02(火) 03:45:55.38 ID:KbMrEuIk0

はい

510 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/02(火) 03:57:11.57 ID:qzVwJd+eO

二回はきついって！

511 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/02(火) 07:06:56.13 ID:J2pPPOcj0

あ

512 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/02(火) 11:09:37.08 ID:nC17s6d9O

＋30のおかげもあってとりあえず勝てたな
さあ、こっからが問題だ…装者も勇者も応援してくれる人達も無しでXD発動出来るのかアレ無しで勝てる気がしないぞ

513 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/02(火) 20:41:33.04 ID:jetkwbI9O

エクスドライブ発動と最後の御霊破壊合わせてあと二回もコンマ判定があるってマジ？
プラス補正あっても乗り切れるかどうか

514 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 01:20:14.84 ID:9jCH2kzO0

そういえばXDUはポプテピ出演メンバーでパーティ組めるんだっけ？

515 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 01:34:52.38 ID:eMjtDFKEo

えぇ…

516 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/03(水) 03:30:58.59 ID:SPUAGTMz0

ビームソードに飲み込まれ御魂ごと蒸発したジェミニ達

『翠』「はぁ、はぁはぁ...何だよ、結構当たんじゃない...ふっ」

それと同時に『私』も一瞬力が抜け膝をつきそうになる
流石に連戦続きな上歌い過ぎなのもあって、心身共にかなり堪える

『翠』「でも、後一体...」

次の瞬間、『私』のすぐ横を何か大きなものが通り過ぎた
振り向くと、それはすでに切り傷や火傷によってボロボロになった大蛇
もうすでに身体が透け始め、限界が近づいているようだった

『翠』「大蛇っ！...くっ、レオォッ！！」

無茶させ過ぎた、助けてもらい過ぎた
そんな後悔が頭を過る
大蛇は例え限界が来てもしばらく経てばまたピンピンした状態で呼び出せる
だからといって酷使出来るほど『私』は割り切ってない
大蛇がアメノムラクモのアームドギアであろうと何だろうと、『私』もそして翠もきっと、純粋に仲間だと思ってる

『翠』「やぁっ！」

『光陰剣盾』

走りながら剣を一瞬地面に掠らせレオ・スタークラスターが『私』に飛ばしてきた火の玉の前に大きな壁を作った
そしてその壁を火の玉に貫かれる直前に踏み台にして大きく跳躍、レオ・スタークラスターの顔らしき部分とほぼ同じ高さまで跳び上がる

『翠』「だぁぁっ！」

勢いに乗せ剣を構える『私』
レオ・スタークラスターは狙いを定め直し、再び『私』に向けて火の玉を放った

『翠』「させるか！」

『八咫の鏡』

『私』が前に突き出した剣先から溢れた光が丸い鏡となり、火の玉を跳ね返す
これで...っ！

ゴーン...ゴーン...

『翠』「ぐっ、あぁ！？」

レオ・スタークラスターから響く重い鐘の音に思わず耳を抑えて、体勢が崩れてた

『翠』「っ！あづっ...！」

さらに真後ろからの灼熱に背中から焼かれた上そのまま爆発、爆風に吹き飛ばされ地面に叩きつけられてしまう

『翠』「かはっ...」

まさか、火の玉の追尾機能が...油断した、完全に

517 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/03(水) 03:31:41.57 ID:SPUAGTMz0

全身が痛い
頭が回らない
傷は付かないし痛みもすぐに治るはずなのに、すごく遅く感じる
そして何より、戦い過ぎて力が出ない

『翠』「くっ...」

流石に今回ばかりは無茶なんじゃないかな
エクスドライブモードも、満開もないのに
それも、たった一人で

友奈『為せば大抵...何とかなぁぁぁぁぁるっ！！！！！』

...違う
『私』は、彼女達の戦いを知っている

響『貫けぇぇぇぇぇっ！！！！！』

『私』は、彼女達の強さを知っている

響友奈『『ガァァァァングニィィィィル...パァァァァァァァァァァァァァァァンチッ！！！！！！！！！！！！！！！』』

『私』は沢山の装者達、勇者達の勇姿を知っている

『翠』「それだけで...『私』は一人じゃない...」

知識でも、記憶でも、それは確かに『私』の中にある、中にいる
例え何が相手だって、どんなに強くたって
絶対に諦めたりしない

未だに全身は痛いし、勝てる手立てが思いついた訳でもない

『翠』「でも...地面に叩きつけられてるのは、慣れてる...！」

ここでの試練で何度やられたことか
この程度の痛み...立ち上がれなくてどうする！

518 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/03(水) 03:32:13.85 ID:SPUAGTMz0

その時、レオ・スタークラスターが火の玉をいくつも生み出し、一気に全てこちらに放ってくる
この距離であの量だ、避けられない、羽衣か八咫の鏡を...と考えたところで、ふと水の玉を丸呑みした大蛇の姿を思い出した

丸呑み...それをアメノムラクモで再現させられれば

『翠』「飲み干せぇぇぇぇっ！！！」

『私』は飛んでくる火の玉に向けて剣先を向ける
すると剣に黒いオーラが纏われ、大蛇によく似た形へと変わった
大蛇の形をした黒いオーラは口を大きく開け火の玉を受け止め続け、さらにそれがエネルギーへと変換され剣を通じ『私』の身体へと流れ込んでくる

『翠』「フォニックゲインが...！」

火の玉を全てが変換され溢れ出すエネルギー...フォニックゲインは、7本の巨大な剣となってアメノムラクモのギアから排出され、『私』の周りを囲むように地面に突き立った
『私』はその場で剣を天高く掲げる

八つであれば呑まれるであろう、ならば七つとし、己が力とせん！

『翠』「来いッ！！！」

排出されていたフォニックゲインが七ヶ所から同時に掲げた剣に注がれ、『私』の中に戻っていく

『翠』「はぁぁぁぁぁぁっ！！！！！」

コンマ下
奇数一人S2CA
偶数エクスドライブ！
ゾロ目エクスドライブ+α
(一人S2CAは絶唱複数人分並みの一撃を出せますが、その一撃で全てを出し切ります)

519 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 03:36:19.89 ID:9jCH2kzO0

天の光は

520 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 03:37:34.02 ID:9jCH2kzO0

惜しすぎる…ニアピンか

521 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/03(水) 03:59:42.00 ID:SPUAGTMz0

内側からの張り裂けそうな圧迫感に耐えながら、戻されるフォニックゲイン全てを刀身に注ぐ
それはライザーソード状態だった時をも凌駕する程のビームソードとなりそびえ立った

『翠』「この一撃に、全てを賭けるッ！やあああぁぁぁぁぁっ！！！！！」

それをレオ・スタークラスターのど真ん中に叩きつける

ドォン...！

ミシッ...ミシミシッ...

ズズッ

やがてレオ・スタークラスターにヒビが入り、そこから『私』のビームソードを押し返しつつ御魂が
その大きさはビームソードにも負けない、宇宙に届くほどのもの
だとしても、このまま押し斬るッ！

『翠』「アアアアァァァァァァッ！！！！！！！！」

『翠』ちゃんコンマ下1
レオ・スタークラスターコンマ下2～5
(『翠』ちゃんは4倍からさらに+30(例えば10だった場合10×4+30=70))
(レオ・スタークラスターはコンマ下2～5の合計)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんは4倍してボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)(レオ・スタークラスターは合計した数値がゾロ目か否かで判定、個々の数値のゾロ目か否かは問いません)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分け(実質負け)です)
(この場合の勝ちは御魂破壊、負けは御魂破壊出来ていないことです)
(判定が多いので連投アリです)

522 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 04:00:47.91 ID:9jCH2kzO0

ボルテッカアアァァァ！！！

523 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 04:02:03.15 ID:WhBVlygrO

394？

524 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 04:02:51.40 ID:WhBVlygrO

連投有りなので

525 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 04:03:37.33 ID:WhBVlygrO

合計値ゾロ目じゃなければセーフだけど怖い

526 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 04:04:25.56 ID:WhBVlygrO

果たして勝利の女神は

527 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 04:07:22.17 ID:WhBVlygrO

144ってゾロ目じゃないよね？
下二桁ゾロ目だけど『翠』ちゃんの勝ちでいいよね！？

528 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 04:15:05.76 ID:WhBVlygrO

3桁同じ数字で揃ってないしゾロ目じゃないと思いたい

529 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/03(水) 04:36:23.18 ID:SPUAGTMz0

＊＊＊

91×4+30=394
15+40+33+56=144

レオ・スタークラスター撃破！！！

＊＊＊

斬られ、溶かされ、それでもそこから再生しようとする御魂
ビームソードといえどその温度に耐性を付けられ刀身を巻き込んだまま再生を終えられれば、斬れなくなる
だからそうなる前に御魂の核を

『翠』「届けぇぇぇぇぇぇぇぇっ！！！！！！！！」

感触が変わる
御魂の中央部に刀身が届き、御魂の全体にヒビが入っていく

パァン...

そして、光となって弾けた

『翠』「やっ...た...」

御魂の崩壊を確認した『私』はギアが解除され、その場で正面から倒れ込み...

千景「おっと」

そうになったところを、いつの間に近くまで来ていたのか千景ちゃんに受け止められた

『翠』「千景...ちゃん...」

千景「よく頑張ったわね、『蒼井』さん」

休憩中何か話す？安価下
(戦いの疲れを癒す為しばらく休憩となります)
(特になければ...)

530 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 04:44:48.07 ID:9jCH2kzO0

とりあえず美味しいうどんを頼もう
食べた後に『私』はちゃん強くなってるか聞く

531 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 13:06:58.43 ID:WZ+bnSYnO

ふとバラルの呪詛の事を考えて
「二人は…終わりの見えない戦いに不安を覚えた事ある？」

532 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 18:31:11.97 ID:wHQtBSlZO

この連戦で目立った『翠』ちゃんの短所を指摘してもらおう

533 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/03(水) 20:02:43.12 ID:rrbguS6hO

三度目のぼた餅チャレンジは流石に無理？

534 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 00:12:09.01 ID:vphkNOFf0

修行の真打は大蛇8体､合体する

535 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 00:41:11.00 ID:WOaLlnp3O

お、大蛇って増えんの…？

536 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 00:43:54.50 ID:nbvhm3qW0

ちーちゃんとのガチ乱闘じゃなくなるのん？

537 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 01:43:43.35 ID:F7BJSLMIO

二者一択になるのかそれとも合体蛇と千景との連戦が入るのか

538 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/04(木) 01:55:40.13 ID:FfxSzx6Q0

・・・

園子「ほんっとうにお疲れ様、『りんりん』♪一人だとちょっと厳しいかなーとも思ったけど大丈夫だったね！」

『翠』「大丈夫ではないけどね！？」

ギリギリ勝てただけで、その反動か全身の痛みは退かないし自力で立ち上がれないほど力が抜けてる
そのせいで今はベッドに寝かされ上半身を少し起こした状態で会話してるわけで...早い話、ゆゆゆの時の園子ちゃんみたいな感じだ
これで全身包帯巻かれたり病衣来たりしてたらまさにそれだった

千景「精神体の状態でフォニックゲインを酷使した影響ね、バックファイアがダイレクトに精神そのものを傷付けているのよ」

何それ...よくわかんないけどやばそうに聞こえるんだけど

千景「ま、さっきも言った通り完全に崩壊したり消滅したりしなければそんなもの思い込みでどうにかなるわ、具体的には休んで食べて体力を回復させていると精神の身体に錯覚させればいい」

園子「というわけで、何食べたい？」

『翠』「あー...じゃあうどんで」

2人のうどんが(片方インスタントだったけど)美味しかったというのもあるけど、今は消化にいいものが食べたい

園子「じゃ、作ってくるんよ～」

園子ちゃんコンマ下1
千景ちゃんコンマ下2
ゾロ目以外成功
ゾロ目大成功

539 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 02:01:12.71 ID:nbvhm3qW0

おっほ♪

540 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 02:02:25.83 ID:F7BJSLMIO

どうして『翠』は10%を引けないのか

541 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/04(木) 02:48:25.35 ID:FfxSzx6Q0

・・・

目の前に置かれるかけうどんとインスタントうどん
うん、知ってた、美味しいよねインスタントうどん

園子「じゃあ私から～、はい『りんりん』、あ～ん♪」

『翠』「はい！？い、いや流石に腕くらいは動かせるから」

園子「あ～ん♪」

『翠』「...あ～ん///」

もきゅ、もきゅ、もきゅ...

園子「美味しい？」

美味しいけど...美味しいんだけど...

千景「なんだかんだやるのね」

『翠』「引くくらいなら助けて！？」

園子「この後ちーちゃんも『りんりん』にあーんするからね」

千景「えっ」

・・・

かけうどんを食べ終え、その後のインスタントうどんを食べ終える頃には『私』の顔も千景ちゃんの顔も真っ赤だった
いや、本気で嫌がられてたり真顔だったりするよりは断然良かったけど、ただでさえこの歳にもなって誰かに食べさせられる事自体恥ずかしいのに千景ちゃんまで恥ずかしがられると余計に照れるというか

園子「この組み合わせも...グッドだね！」

千景「覚えてなさい...！///」

園子「あーんは距離を縮めるのに最適な方法なんよ～」

『翠』「そのメモ後で斬り刻むからね...！///」

園子「ふっふっふ～！この乃木園子のチョメチョメモはそんなに易くないのさ～！」

もう少し体力戻って普通に動けるようになったら速攻斬りにかかろう

千景「はぁ...それで、回復の度合いは？」

『翠』「あ、うん、ちょっと怠いかな～くらいのとこまで戻ってるよ」

千景「順調ね...」

でもこの回復の遅さは、それほど今回の試練が大変だったという何よりの証拠だ
その大部分はレオ・スタークラスターだけど...いやぁカルマノイズが混ざった時だって最強フォームみたいになった響さんと友奈ちゃんのWパンチで倒したわけだし、それの下位互換的存在とはいえオリジナルを一人で倒し切ったのは我ながらよく頑張ったと思う
自分では思うけど、どうなんだろう...

『翠』「...ねぇ、『私』は強くなれたかな...二人から見て、この連戦で『私』のダメだったところとか、ここ直せばもっと強くなれれとか、そういうのがあったら教えてほしい」

千景「『蒼井』さん...」

園子「『りんりん』...」

『翠』ちゃんの直すべき箇所安価下

542 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 02:57:45.88 ID:XY39Yr0TO

必要な時以外は大蛇を引っ込める
後は敵が複数いる時に大技を連発してる傾向を改めた方がいい

543 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 16:51:07.18 ID:gXpBcaQdO

「闇雲にライザーソード使うのは避けた方がいいと思うんよ～消耗激しそうだし」

544 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 17:25:36.10 ID:Q5dJfrWzO

圧殺もいいけど相手に適切最小限な力でっていうのも重要じゃん？

545 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/04(木) 23:39:28.12 ID:WOaLlnp3O

確実に強くはなってるよ

546 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/05(金) 01:47:05.44 ID:kcJ+7kSU0

『私』は強くなりたい、強くならなくちゃいけない
試練は毎回ギリギリだった、余裕で勝てたことなんて一度もなかった
あと少し技を出すのが遅れていたら、あと少し力が足りなかったら
そんなことが何度もあった

千景「直すべき箇所...ね」

園子「そうだねぇ」

千景ちゃんと園子ちゃんは『私』の戦いを思い返すように考え込み

千景「必要な時以外はあの大蛇は戻させる、それに後は敵が複数いる時に大技を連発している傾向を改めた方がいい、と思うわ」

園子「無闇にライザーソードを使うのは避けた方がいいと思うんよ～、消耗も激しそうだしね～」

『翠』「大蛇を引っ込める...大技やライザーソードは使い過ぎない...」

園子「それから、圧殺もいい手だけど、相手に適切最小限な力で～っていうのも心掛けた方がいいよね～」

千景「と言っても、『蒼井』さんの場合は圧殺までどうにか持って行ってようやく互角になれるかどうかというライン...単純に技術を磨いたり以前の問題でもあるけれど」

『翠』「っ...そう、だよね...」

そうだ、自惚れられるほど『私』は
一撃一撃が弱いから、いつも大技を出さざるを得なくなる
大蛇にも沢山助けられてしまう
せっかく試練までやってもらったのに、結局まだ...

園子「でも、強くなったよ、『りんりん』は」

千景「ええ、それは間違いないわ」

...『私』が？

『翠』「...強く、なった？」

園子「うん！」

千景「ここに来てすぐの頃とは比べ物にならないほどにね」

園子「力も、技も、戦い方も、ちゃんと成長してる...そして、まだまだ成長出来る」

『私』は...ちゃんと強くなれてる...？

547 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/05(金) 01:47:35.67 ID:kcJ+7kSU0

『私』が目指している彼女は、どうしてだかすぐに強くなっていって、いつも勝負事になれば勝っていた
どこまでも遠い背中...手を伸ばしても届かない
それでも『私』は

『翠』「...うん、ありがとう、2人共」

園子「元気出た？」

『翠』「うん！元気出た！」

『私』も強くなれる、そう2人は太鼓判を押してくれた、証明してくれた

『翠』「よ～し、まだまだ頑張るよ！『私』っ！」

千景「その意気よ」

『翠』「2人にはお礼しなくちゃね！」

園子「いやぁそんな」

『翠』「待ってて！まだまだ成長出来るって信じてくれた2人に、『私』も応えてみせるから！」

『私』はベッドから降り、足の具合を確認する
うん、ここまで回復すれば普通に動ける
早速やろう！

『翠』「ぼた餅で！！！」

園子「...ひぇっ」

ぼた餅完成度コンマ下
(高ければ高いほど美味しい！00は100扱いです)
(ちなみに前回までは18→19)

548 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/05(金) 01:49:39.00 ID:vvENDscS0

はい

549 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/05(金) 01:50:05.58 ID:vvENDscS0

あ、クリティカル

550 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/05(金) 03:58:36.13 ID:1V/TvFmLO

いきなり上手くなって草

551 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/05(金) 22:09:14.58 ID:BlzYhbVsO

このスレがきっかけでXDUでもゆゆゆいとコラボするの可能性が微レ存
さて、真打ちはちーちゃんになるのかそれとも合体大蛇になるのか

552 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/06(土) 02:29:48.53 ID:95q2T+OR0

・・・

完成した
それは誰もが思い描くぼた餅そのものの姿形をしていた
これを出されて何でしょうと聞かれれば、100人中100人がぼた餅、あるいはおはぎと答えるだろう
間違ってもダークマターと呼ぶ人はいない
そんな完璧な外見だった

園子「今度は虹色じゃない...ごくり」

千景「覚悟して臨むわよ...」

『私』は自分の分、そして2人の分、合計3皿をそれぞれの席の前に置き、『私』も席に着く

園子「ちなみに『りんりん』、味見は」

『翠』「味見なんて臆病者がすることだよ、園子ちゃん」

園子「少しは臆病になってほしいものだよ『りんりん』」

ちなみにこのやり取りは前回と前々回もした

千景「それじゃあ...」

『翠』千景園子「「「せーのっ！」」」

ぱくっ...むにっ、むにっ...こくん...

...！

『翠』「...これ...ぼた餅だ！？」

千景「なんてこと...美味しいなんてものではないわ...！」

園子「餡子の味がする...お米の味も...美味しい！美味しいよ『りんりん』ッ！！！」

『私』は舌が肥えてるわけでもないけれど、それでも思わず自画自賛したくなるほどの出来栄えだ
絶妙な甘さとモチモチとした食感、どこか懐かしい、何より食べられる味がする
正直我ながらこれまで食べてきた食べ物の中でもかなりの上位に入る！

園子「今までお高いお料理は沢山食べてきたけど、お世辞抜きにそのどれとも引けを取らない...ううん、それらを上回るくらい美味しい！」

千景「冗談ではなく、十分東郷さんと張り合えるわよ、これは...！」

『翠』「2人のおかげだよ...！」

まさか料理関係の話題で語彙力の無さを悔しく思う日が来るなんて
...否、あえて言葉に出来ないほどって言わせてもらおう！『私』すごい！

553 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/06(土) 02:32:10.01 ID:95q2T+OR0

・・・

奇跡を目の当たりにした『私』達
気が付けば作ったぼた餅も完食しており、全員満足気な表情を浮かべていた

千景「それにしても本当、1回目2回目とは比べものにならないほどの出来だったわね」

園子「『りんりん』もりんりんも、振り幅が大きいというか、ピンキリだからね～」

『翠』「料理難しい...何が難しいって手順通りに作っても結果がガチャ並みに運任せなんだもん」

園子「普通はそうはならないはずなんだけどねぇ」

千景「乱数調整も出来ないとなると、もう呪われてるんじゃないかしら？」

園子「祟られてるのかもね～」

『翠』「そこまで言われちゃう感じなの...」

でも確かに、案外『私』も響さんと同じで呪われてる～とか言っても良さそうな人生歩んでる気がするしなぁ
いやまぁ誰だって余程幸福を感じて生きてないとそんな風に思えちゃうけど
そういえばそもそも実際、響さんの呪われてる発言はバラルの呪詛云々の伏線だって翠は思ってたみたいなんだよね～

『翠』「バラルの呪詛...か...」

実感はないけど、確かにそこに存在してるんだよね、その呪いは

翠はそれを解いて、統一言語を取り戻す為に月の破壊を目論んだ
で、結果として月が破壊されても解けなかった...
バラルの呪詛そのものが哲学兵装と化しているんじゃないかっていうのが女神様やフィーネさん達の見解だけど、もし本当にそうなら解きようがないよね...

『翠』「...2人は...終わりの見えない戦いに不安を覚えた事ってある？」

2人の...勇者達でいうところのバーテックスや天の神との戦いも、ある意味そういうものだ
そこに、何かを思ったりしたんだろうか

2人の返事安価下
(園子「ちなみに私は勇者部に入部して少し経った辺りの時間軸から来てるよ！」

二期終わってからだと神樹様がいないので...)

554 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/06(土) 02:41:32.59 ID:8jd1LieY0

そのっち「…私は、三ノさんが守ってくれたこの世界を守りたい…それだけで終わりが見えなくても戦える気がするんよ」

555 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/06(土) 02:58:45.09 ID:A0jifgTYO

「たとえ終わりが見えなくても私達は戦い続けなきゃいけない。それが勇者に課せられた使命だから」
千景は続けて「悩んでるのなら仲間に相談する事ね。一人で抱えるのは避けるべきよ」と語る

556 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/06(土) 14:03:23.16 ID:3God8MyA0

仕方ない事だか最近シンフォギア勢が出てこなくて寂しいな
安価下

557 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/06(土) 14:25:50.12 ID:WJPdxnOeO

ゆゆゆ時空前のスレでギリギリ終わらせたところでまたがっつり絡んで来てるからな
コラボどころじゃねえテコ入れレベルだ

558 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/06(土) 14:38:00.15 ID:gsRJueMBO

最後の試練終えればまたビッキー達に会えるよ
なおコンマ神

559 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/06(土) 18:48:38.92 ID:8jd1LieY0

装者達に会いたいのは分かるけどこういった平凡な会話が貴重になりつつある気がする
現実世界における翠ちゃんの扱いの酷さを見てると（大体コンマ神が原因なのは忘れてない）

560 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/07(日) 01:27:49.24 ID:jk2vEXNnO

全ての元凶はコンマって奴なんだ
いつもいつも展開が悪い方に傾く数値ばかり出して

561 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/07(日) 02:24:56.69 ID:vDdOr8110

園子「そうだねぇ...」

緩み切っていた表情をやや引き締める園子ちゃん
彼女の脳裏には何が浮かんでいるのか

園子「...私は、ミノさんが守ってくれたこの世界を守りたい...それだけで終わりが見えなくても戦える気がするんよ」

2年間もサボっちゃったし、一回世界を守ることよりフーミン先輩の怒りを優先しちゃったけどね～と笑いながら、ふっと目を細めて続ける

園子「たとえ終わりが見えなくても私達は戦い続けなきゃいけない、それが勇者に課せられた使命だから」

戦わなければならない、そう語る彼女の顔に絶望は見えない
もはやその使命に対して納得し、自らの望みでもあるのだろう
揺らがない覚悟というものはとても強い、それだけで、気持ちで負けることがなくなるからだ

千景「悩んでるのなら仲間に相談することね、一人で抱えるのは避けるべきよ」

千景ちゃんは千景ちゃんで、答えていないようで察せるような返事をしてきた
所謂体験に基づくアドバイスという

『翠』「悩んでる様に見えた？」

千景「悩んでない人はそんな質問して来ないわ...それと、私の場合は私が死んでもまだ続いていると知ってしまっている以上今更不安も何もない、というのも一つの答えね、聞きたいのは今でなく当時なのでしょうけど」

園子「『りんりん』は、周りに沢山いるんだからガンガン行くといいと思うんよ」

周りに...いやまぁ確かに多過ぎるほどいるけど...

『翠』「だって...今の時点でせいぜい普通に話せるまでになってるのって響さんと未来さんくらいだし...」

562 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/07(日) 02:25:38.19 ID:vDdOr8110

千景「気持ちはわかるわ、でもそれを言ったら私達には普通に話せているじゃない」

『翠』「それは...」

作品、キャラクターとしての千景ちゃんと園子ちゃんを知ってるから...そう続けようとして、ハッとした

それはまんま翠が響さん達に抱いていた感覚と同じだ

もっとも翠の場合装者の事とか隠してたから何人かは普通に話せるまでに少しかかっていたけど
そして最初の頃の時点で、それに...キャラクターとしての素性を知っているからこそ普通に話せるというのに該当しなかった人が約2名
夢姫ちゃんと凜音ちゃん

『翠』「あの時翠は...緊張しても、積極的に話そうとしていた...」

それからだ、翠の人見知りが段々と和らいでいったのは
今じゃもう元々知っている、知っていないに限らず必要以上に緊張することはほとんどなくなっていた

『私』に今必要なのは、後ずさらず一歩踏み込む勇気...！

園子「...『りんりん』のあっちのりんりん依存は中々手強いね」

千景「悪い事ではないのだけれど、私の様に一方的なそれが空回りした時にどうなるのかが怖いわね」

園子「ちーちゃんそれは誰に対してのことを言ってるのかな～？たかしー？それとも...」

千景「...ノーコメントでお願いするわ」

『翠』「あ、今何か言った？」

園子「ううん、何でもないんよ」

何だろう、ハブられの波動を感じたんだけど

563 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/07(日) 02:26:30.54 ID:vDdOr8110

千景「それよりそろそろ、最後の試練を始めましょうか」

『翠』「あぁうん...ん？最後の...試練？」

『私』さっきレオ・スタークラスター倒したよね？あれより大きいのとか天の神出してくるとかないよね？

千景「この試練の真打は...まぁ、戦いの中で話せばいいわね...こういう時『貴女』の世界ではこう言うんだったかしら」

千景ちゃんは席を立ち、勇者服へと変わって大葉刈を取り出しこちらに向ける

千景「『貴女』と私、戦いましょうか」

コンマ下
ゾロ目以外 1vs1
ゾロ目 1vs2
(皆さんお待ちかねのvs千景ちゃんタイム！)

564 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/07(日) 02:35:13.76 ID:m8sCnJQ90

はい

565 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/07(日) 03:02:21.79 ID:vDdOr8110

何を言っているのかわからない...いや、わかるけど、何となくそうなる気はしてたけど、わかりたくない...

『翠』「ち、千景ちゃんと？『私』が？戦うの？」

千景「私の力を真似て戦うのなら、本人との試合は当然よね」

園子「私は審判なんだぜ～」

あ、良かった園子ちゃんは出て来ないのか
いやそれでも十分良くないけど

『翠』「それ『私』勝ち目なくない...？

千景「勝ちなさい」

おぉう...本当に？やるの？

千景「今回この戦いでは勇者ギアを纏いなさい、その上でさっきまでの試練で培ったものを活かす...いいわね」

戦う事は...避けられないのか！

『翠』「...わかった、胸を借りるつもりでやらせてもらう！」

『私』はギアペンダントを握り締め、脳裏に千景ちゃんの勇者としての勇姿を浮かべながら聖詠を口にする

「Imyuteus amenomurakumo tron」

黒いバリアフィールドと共に彼岸花の花吹雪が舞い、『私』の身を包んだ
それと同時に周りの景色も樹海風のものへと変わる

園子「さぁ始まりましたちーちゃん対『りんりん』の対決！果たしてどちらが勝利の栄光を手にするのか！」

園子ちゃんそれ審判じゃなくて実況

どう戦う？安価下
(勇者ギアはアメノムラクモそのものの技も勇者の千景ちゃんの技も使えます)
(エクスドライブモードや切り札については判定有り)

566 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/07(日) 03:10:05.31 ID:dt+f7uJMO

相手はプロ、大技も大蛇による援護も通用しなさそうなのでガチンコ真剣勝負
剣技のキレの甘さを突かれたりパリィを上手く決めて連続攻撃を叩き込んだり

567 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/07(日) 03:32:31.36 ID:m8sCnJQ90

翠ちゃんは大葉刈を振った僅かな隙を、千景ちゃんは剣術の詰めの甘さを狙って技を出しまくる

最後はお互いにすれ違うように一閃

568 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/07(日) 11:49:03.95 ID:5sKPFwGDO

今までの戦いやアドバイスを思い出しながら距離を置きつつ立ち回ろう

569 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/07(日) 14:42:39.93 ID:XPTH5aIuO

勇者ギアってことは鎌も使えるわけでしょう？二刀流(片方鎌)で行こう

570 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/08(月) 01:37:32.87 ID:DGOvLcG0O

今更だけど『翠』の勇者ギアが千景がモチーフなのは何かの皮肉か
安価下

571 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/08(月) 02:37:11.17 ID:sDOs2H480

翠ちゃん、再開した時にはどこぞの少尉みたいになってそうよね

572 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/08(月) 02:45:14.05 ID:VDa8gaM20

アメノムラクモ本来の黒いギアに暗い赤が差し色として増え、頭には彼岸花の髪飾り
剣とは別に大きな鎌...大葉刈が生成された

『翠』「ふぅ...」

これまで戦ってきたバーテックスとは違って千景ちゃんは人間、それも勇者、すなわち曲がりなりにも戦いのプロだ
小細工は通じない、大技も大蛇のサポートも簡単に攻略されてしまうだろう
なら、最速でも最短でもなくてもただただ真っ直ぐに一直線に正攻法で行くしかない

『翠』「...はぁっ！！」

千景「...ふっ！！」

天叢雲剣と大葉刈を構え走り出す『私』と、同じく大葉刈を構えてこちらに走ってくる千景ちゃん

キィンッ！

すれ違い様に刃と刃が火花を散らし、響く金属音
間髪入れず剣を振り上げながら振り向くと、同様に振り向いていた千景ちゃんがそれを後ろに軽く跳んで避ける

千景「振り上げが大きい！」

『翠』「ぐぅっ...！」

千景ちゃんは『私』が振り上げた剣に自身の鎌の刃の背をぶつけ振り下ろさせるのを阻止し、さらに『私』の腹部に蹴りを入れた
その蹴りに『私』は思わず怯んでしまう

千景「ふっ！やっ！」

『翠』「っ！くっ！」

キィンッ、キィンッ

千景ちゃんの鎌による猛ラッシュを剣でどうにか受け流しているけど、どんどん押されている

園子『私は動きのバリエーションかなぁ...受け流す感じのパリィとか防御だけじゃなくって、避けられるときはちゃんと回避するようにした方がいいと思うよ』

そうだ、こういう時単調な動きだけじゃなくて！

573 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/08(月) 02:46:09.27 ID:VDa8gaM20

千景「たぁっ！」

『翠』「こうっ！」

千景ちゃんが鎌を再び振り下ろしそれを剣で受け流した瞬間大きく後ろに跳躍、距離を取ったところで一気に詰め寄り剣を突き出した

千景「ッ」

反射的に切っ先を避ける為やや仰け反る千景ちゃん

『翠』「形成逆転っ！」

『私』はさらに詰め寄って剣を振い続け、千景ちゃんも押されながらもそれを鎌で受け止め続ける

園子『攻撃の手段を封じてみたり、ダウンさせたり...もちろん弱点を探るのも大切だよ！』

千景『色々なところから仕掛けてみたり...ね』

『翠』「だぁっ！」

千景「ぐっ！」

受け止めてくるならと、今度は剣に体重をかけ思いっきり押し飛ばした
力加減が急に変わったことで一瞬千景ちゃんに隙が出来たところにもうひと押し

『翠』「ふんっ！」

ブンッ

『私』は千景ちゃんのすぐ隣に向けて自身の鎌を回転させながら投げる
それはブーメランのように弧を描き千景ちゃんに後ろから襲いかかった

千景「なっ、ぎぃっ...！」

すぐに振り向き鎌を下から振り上げ『私』の投げた鎌を弾き飛ばす千景ちゃん
今のは惜しかった

千景「今のは悪くない手ね...」

千景ちゃんの行動コンマ下
奇数このまま駆け抜ける
偶数切り札

574 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/08(月) 02:47:24.64 ID:0P9YqCWrO

え、マジで？

575 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/08(月) 03:14:16.14 ID:VDa8gaM20

千景「柄にもなく熱くなってしまったわ...でもそうね、そうならない方が失礼に当たるというものよ」

千景ちゃんはそう呟き、自身の胸に手を当てた
まずい、何だか嫌な予感がする

『翠』「させないっ！」

『私』は咄嗟に剣にフォニックゲインを注ぎ、エネルギー波の刃を放つ

千景「来なさい...七人御先」

千景ちゃんの勇者服の一番上に白いフードのようなものが増えたと思った次の瞬間、『私』が放ったエネルギー波はその身体に当たり...そのまま身体は跡形もなく消え去った

『翠』「消えた！？」

千景「ここよ」

振り向くと、そこには紛れも無い千景ちゃん本人...

千景2「そしてここと」

千景3「ここと」

千景4千景5千景6千景7「「「「ここよ」」」」

が7人立っていた
七つ子！？あ、いやこれは違う

『翠』「切り札...！」

千景ちゃんの切り札...神世紀の勇者でいうところの満開
その特徴は確か

千景「七人御先の力を纏った私は、七つの場所に同時に存在し、七人の私を同時に殺さなければ死なない...そんなことがほぼ不可能である以上、今の私は、無敵...！」

正直その手だけは使ってこないと思ってたのに...！

園子「ちなみにー！あくまで試練であって本当の戦闘じゃないから仮に七人同時に倒しても一人に戻って変身解除するだけで死なないんよ～！」

遠くから解説さんが補足してくれた

『翠』ちゃんの行動多数決安価下1～3
1 このまま続ける
2 セルフエクスドライブチャレンジ
3 切り札再現チャレンジ
4 セルフエクスドライブ&切り札併用チャレンジ(高難易度)

576 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/08(月) 03:23:00.70 ID:sDOs2H480

577 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/08(月) 13:28:01.47 ID:UNLXNuQWO

2
今回は歌ってエネルギー溜める事になりそう

578 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/09(火) 01:46:17.52 ID:rhmTqTg+0

千景「さぁ『蒼井』さん、今度はこちらの番よ」

千景ちゃんのその一言を皮切りに他の6人も含め全員が襲いかかってくる
ある者は大きく迂回して『私』の後ろに回り、またある者は跳躍して真上から

『翠』「ッ、羽衣っ！」

『天の岩戸』

『私』はすぐに『私』を中心に羽衣の盾をドーム状に編み込み四方八方からの攻撃に備える
視界は真っ暗になったけど、この中ならある程度は時間稼ぎが...

ザクッ

『翠』「貫通してきた！？」

鎌の刃先が羽衣の向こうからほんの少し顔を出し、その穴から光が差し込んできた
バーテックスの針にですら傷付けられなかった羽衣だよこれ！？

千景「それに籠られて消耗戦に持ち込まれたら試練にならないでしょう、当然今の私はより羽衣特化型となっているわ...なっているのだけど...硬いわねこの羽衣、力一杯にやってこれしか刺さらないなんて」

あぁ、やっぱり消耗戦はダメですかそうですか
でもそうは言ったって...

ザクッ

ザクッ

ザクッ

そうこうしているうちにそこら中に穴を開けられ始める
それはそうだ、相手は七人...どうにかして一度に倒しきる作戦を考えないと

『翠』「弾幕か...いや、一人でも仕留め損ねたら振り出しに戻るだけ...複数人相手にタイムラグが出るような技でも意味がない」

仮にうまくいっても威力が足らないと倒せない
威力が...

579 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/09(火) 01:47:15.50 ID:rhmTqTg+0

『翠』「...奇跡を手繰り寄せるしかない！」

『私』は地面に剣を突き立てた

『光陰剣盾』

すると羽衣のドーム状の盾と『私』との間にさらに壁が出現し四方を囲む
ただの壁じゃない、一か八かで作ってみた反響性の高い壁だ
高いといっても反響に関する詳しい仕組みなんかはよく知らないから、反響しやすいイメージの強いお風呂のような壁、さらにマイク及びスピーカーをなるべくたくさん取り付けたような見た目がごちゃついたもの

『翠』「あー、あー...うん、割と響いてる、多分いけるはず」

羽衣もこの壁もいつ突破されるかわからない、早いところ始めよう

「Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el baral zizzl」

歌うは絶唱、装者の口にする歌の中で最もフォニックゲインが生産される歌
最高威力を出すには、これしかない

「Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el zizzl」

自分の歌が反響を繰り返し、耳を覆いたくなるほどの騒音に包まれる
それだけじゃない、中と外から同時に叩きつけられる大量のフォニックゲインに意識が刈り取られそうになる

『翠』「でも、今度こそッ！」

『私』は剣を掲げ叫んだ

『翠』「全部飲み干せ！はぁぁぁぁっ！！！！！！！！」

コンマ下
奇数エクスドライブ！
偶数一人S2CA止まり
ゾロ目不発

580 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/09(火) 01:48:08.89 ID:svBxu7pF0

はい

581 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/09(火) 01:48:44.86 ID:svBxu7pF0

あ、危ねえ…

582 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/09(火) 02:03:04.74 ID:Brt7vlVyO

試練中はいっつもギリギリだな

583 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/09(火) 02:34:40.26 ID:rhmTqTg+0

掲げた剣の刀身を包む大蛇の形をしたオーラが壁に囲まれた内部に充満するフォニックゲインを飲み込み、『私』の身体に注ぎ続ける
レオ・スタークラスターの時は耐え切れず全て剣に移し直して放出させてしまった、だけど今度こそ！

『翠』「エクスゥゥゥ...ドラァァァァイブッ！！！！！！！！」

『光陰剣盾』で出現した壁も、『天の岩戸』で盾となっていた羽衣さえもフォニックゲインへと変換し『私』の中へ吸収させる
そしてその大量のフォニックゲインがギアを限定解除させると同時に、その余波が虹色の竜巻となって『私』の周りを吹き荒れ、七人の千景ちゃんを吹き飛ばした

千景3「あれは...そう...」

千景5「遂に成したのね...」

羽衣の他に白いフードが増え、さらに背中に生えた黒と白と赤の混じり合った大きなエネルギーの羽
その羽を広げ、『私』は天高くから千景ちゃん達を見下ろす

『翠』「アメノムラクモ・勇者ギア...エクスドライブモードッ！」

千景「さぁ...かかって来なさいッ！」

どう戦う？安価下

584 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/09(火) 02:46:39.16 ID:SuZyxlr0O

巨大化させた羽衣で何度もまとまて吹き飛ばして7人固まった所をまとめて影縫い
そこから千景の技を借りて『焦熱地獄・紅蓮の業火』

585 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/09(火) 02:56:36.67 ID:svBxu7pF0

悪知恵全開で強引に集合させるのにウルトラソードや大蛇の頭突きによる吹っ飛ばしも利用する
まとめてかかってきたら回転斬り

586 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/09(火) 17:53:33.01 ID:46GsoqGmO

互いにフルパワーでぶつかる展開好き
7人の千景の連携を崩す方法無いかな？

587 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/10(水) 01:07:30.74 ID:1MUHSgan0

これ…このまま現実世界で進んでたらえらい事になって気がする（『翠』の散々なコンマを見て）

588 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/10(水) 03:54:15.14 ID:RLBmOf0X0

剣を構え急降下する『私』と、それを迎え撃とうとする千景ちゃん達
七人全員一度に倒さないといけないのなら...一箇所にまとめるしかない

『翠』「やぁっ！」

千景2「ふっ！」

千景4「はっ！」

キィンッ

『私』が振り下ろした剣を二人の千景ちゃんが鎌で留める
そしてさらに後ろからも別の千景ちゃんが近づいてきた

千景6「たぁっ！」

『翠』「羽衣っ！」

『天の岩戸』

後ろから近づいてきていた千景ちゃんの攻撃を羽衣で抑える

『翠』「でやぁっ！」

さらにその場で力任せに身体を捻りながら回って横一文字に回転斬り！

千景6「ぐあっ」

千景2「くぅっ」

千景4「ちっ」

体勢が崩れる三人の千景ちゃん
『私』は羽衣にフォニックゲインを注ぎ巨大化させていく

『翠』「ぶっ飛べッ！！」

巨大化させた羽衣を後ろの一人と前の二人を巻き込む形で羽が羽ばたくように大きくしならせた
羽衣に押され飛ばされた三人の千景ちゃんは他の四人のすぐ近くの地面に叩きつけられる
四人はそれぞれ飛んできているのが自分自身でありながら無慈悲にもあっさり避けこちらに向かってきた

589 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/10(水) 03:55:43.59 ID:RLBmOf0X0

千景5「所詮あれらも私よ、私が気にする必要はないわ」

『翠』「それはちょっとばかし同意しかねるね！」

『私』は四人が迫る中目の前の空間を斬り裂くように剣を振るう

『逆巻ク大蛇』

『翠』「いっけぇ！」

『私』の目の前に出現した大蛇はそのまま四人の千景ちゃんに頭突きを繰り返した

千景3「くっ...」

千景5「うっ...！」

内二人には避けられていたが、もう二人にはクリティカルヒット
先程の三人が倒れているところまで吹き飛ばされていく

千景7「トドメは刺さず全員を一箇所にまとめ」

千景「一度で倒そうという腹づもりね...上手くいくかしらっ！」

『翠』「いかせてみせる！はぁっ！！」

残った二人の千景ちゃんを吹き飛ばすように羽衣で風を起こす
巨大化させた羽衣が起こす風は渦を巻き二人を巻き込んで竜巻となっていった

千景「甘いわッ！」

『翠』「っぐ！？」

しかしその竜巻の中から千景ちゃんが一人抜け出し鎌で斬りかかってくる
なんとか剣でそれを受け止めたけど、不意打ちだったせいで腕に力を入れるタイミングを逃し押され気味だ

千景「数に囚われていたわね...！」

『翠』「そんな、ことぉ...」

千景ちゃんの強みが数だけ？そんなことはない
千景ちゃんは七人いようと一人一人の強さが弱くなるわけじゃない、むしろ通常より強くなっている千景ちゃんがさに数の暴力をしてくるのが七人御先だ
だから数に囚われて甘く見てたなんてこと...

590 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/10(水) 03:56:13.07 ID:RLBmOf0X0

『翠』「...ないっ！！！！」

『ウルトラソード』

千景「っ！」

一気に剣を巨大化させ、その重量によって千景ちゃんを押し返す
そして勢いに乗せてそのまま振り下ろした

『翠』「だぁぁっ！！！！！」

千景ちゃんと、竜巻に巻き込まれていた方の千景ちゃんは二人まとめて他の五人の元へ吹き飛ばされてしまう
このチャンス、取りこぼさずに掴み取る！

『翠』「はっ！！」

『影縫い』

即座に七本の小刀を千景ちゃん達の影に飛ばした
これで動けないはずだ

『翠』「トドメだよッ！」

『私』は自身の持つ剣を巨大な鎌に変形させフォニックゲインを注ぐ
すると鎌の刃が炎を纏い始めた

千景「そう来るのね...だったら同じ手を使わせてもらうわ」

千景ちゃん達の内の一人がそんな『私』の姿を見てそう呟く
すると千景ちゃん達の持つ鎌の刃にも炎が纏われ、その炎の光によって千景ちゃん達七人の影の形が変わってしまった
『影縫い』が解かれた...！？

千景「こちらは七人分...勝てるかしら？」

『翠』「数に囚われてるのはどっちかなっ！」

『私』と七人の千景ちゃんが一斉に炎を纏った鎌を振るう

『焦熱地獄・紅蓮の業火』

『焦熱地獄・紅蓮の業火』

『翠』ちゃんコンマ下1
千景ちゃんズコンマ下2
(今回ボーナス無し)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合(『翠』ちゃんはボーナス追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK)相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)

591 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/10(水) 03:57:11.36 ID:1MUHSgan0

はい

592 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/10(水) 03:58:32.01 ID:eQwhCYPeO

もうダメかも分からんね

593 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/10(水) 04:00:21.46 ID:eQwhCYPeO

最後の最後でコンマ神がデレた…だと…

594 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/10(水) 12:31:06.10 ID:qsBYrKIMO

日頃の『翠』ちゃんの努力にコンマがついにデレた

595 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/10(水) 18:23:40.50 ID:1MUHSgan0

合体蛇との戦いがなければ試練クリアでFA？

596 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/10(水) 23:46:13.67 ID:QNJra+wPO

万が一にも翠ちゃんが闇落ちして敵側に回ったのを知った装者達から辛辣な言葉が送られてきたらアダム応援するかも

597 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/11(木) 00:59:43.70 ID:zXMT0quf0

蛇との戦いの安価は無しにならないかな…ここまで来てコンマ運に見放されて苦労が水の泡とか勘弁

598 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/11(木) 01:50:39.44 ID:dtwSIwhc0

ガキィィン...！

交差する業火の一閃
飛来する『私』とカウンターで迎え撃った千景ちゃん
一際大きな金属音が響き、やがて

千景「...おめでとう、『貴女』の勝ちよ」

ドサッ

千景ちゃんの変身が解け、その場に倒れた

園子「Winner...『りんりん』っ！！！」

・・・

勝てた...千景ちゃんに...しかも七人御先状態の千景ちゃんに...

『翠』「勝てたー！！！」

園子「うんうん、頑張ったね『りんりん』」

千景「本当に嬉しそうね」

『私』と千景ちゃんの対決を終えて、『私』達はまた当然のようにダイニングテーブルと椅子を用意してお茶会を開いていた
もはや試練中の休憩時間はこうだと何となく決まりつつある...といってもこれが最後になるんだろうけど
何せさっきのは最後の試練だ
そう、最後

『翠』「これで2人とも一旦お別れ...なのかな？」

寂しくはあるけど、『私』がずっとここにいられるような状況じゃないし
パヴァリア光明結社を潰して、そして何より翠を探さないと

園子「うーん...お別れはもう少しだけ後かなぁ」

千景「戦いに夢中になって言い忘れていたけれど...まだ今回『貴女』をここに呼んだのには別の理由が残っているのよ」

『翠』「別の...？えっ試練がまだ残ってるってこと？」

次こそ園子ちゃんが？全勇者と戦え！とかいうのは流石にないよね？

千景「残っている理由というのは試練ではないわ、ただのきっかけ作り...そしてさっきの私との戦いもその為にしたようなものでもある」

『翠』「きっかけ？ますますわからないんだけど...」

園子「やってみたら早いんよ」

コンマ下
奇数 7
偶数 8
ゾロ目 8(超高難易度)

599 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/11(木) 01:52:56.92 ID:UhyQDNgIO

魂が飛び出る辛さ

600 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/11(木) 02:38:49.93 ID:dtwSIwhc0

・・・

『私』は2人に言われるがままに、再びアメノムラクモのギアを纏っていた
目の前には同じくさっきの戦いの時のように勇者服へと変身している千景ちゃん

『翠』「ねぇこれ...何するの？」

千景「知ってるかしら...私の切り札である七人御先は、土佐の方では少し違った解釈がなされているのよ」

そう言いながら千景ちゃんは、そっと『私』の胸元のマイクユニットに触れた

ドクンッ...！

その時、脈打つ鼓動と共に身体が焼けるように熱く感じられた
頭が殴りつけられたように痛い、脳が揺さ振られる

『翠』「うっぐぅ...アァア...ッ！？」

まるでいつかの暴走状態のような

千景「土佐の怨霊、その正体は讒言のせいで処刑された長宗我部家の家臣達...その数八人」

破壊衝動...違う、もっと強い感情が湧き上がってくる

それは、憎しみの感情

千景「だからこう呼ばれているわ...八人御先」

何に対して、誰に対しての憎しみなのか
そこまでの共感はわからない
ただ、誰かの感情が流れ込んできて、そして

園子「『りんりん』！大蛇をっ！」

微かに聞こえた園子ちゃんの声
『私』は無我夢中で大蛇を呼び出そうとする
剣を生成し振るうことすらままならなかったが、強く念じた途端『私』の身体から何かが抜け出すようにそれは発動した

『逆巻ク大蛇』

コンマ下
奇数混乱状態
偶数暴走状態
ゾロ目なんか一緒にいる

601 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/11(木) 02:44:27.32 ID:zXMT0quf0

はい

602 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/11(木) 03:14:01.15 ID:dtwSIwhc0

頭の痛みや身体の熱さ、聞こえ続けていた何かを憎む声が一気に消え、『私』は息を切らしながら膝を折った

『翠』「っはぁ、はぁ、はぁ...何、今の...はっ、大蛇は！」

急いで振り向くと、そこにはまるで『私』の感じていた苦しみを請け負ったかのように身をよじらせ叫び声をあげる大蛇の姿が

『翠』「お、ろち...千景ちゃん！あれは一体！」

千景「落ち着きなさい...無理矢理に一つに統合されていたものを戻すのにも、多少の力技が必要だった...ごめんなさい」

何を言っているの...？大蛇はどうなっちゃうの？

園子「あの大蛇は元は八つの頭と八つの尻尾を...八つの魂を持っていた...でもそれを一つの刀に封印したことで、混ざり合い互いが互いを打ち消し合い、弱体化してしまった」

千景「さっきの戦いの最中、『貴女』があの大蛇を呼び出した際に了承は得ていたわ...だけど『貴女』にも先に話しておくべきだった」

『翠』「だからどういう...っ！」

暴れのたうち回る大蛇の尻尾が『私』達のすぐ側を叩きつける
大蛇は苦しんでいる...そうまでして、何をするつもりなの...

園子「再び八つへと分けるのに、ちーちゃんの七人...八人御先は丁度良かった、『りんりん』が勇者ギアの状態から切り札の能力を模したエクスドライブモードになったのもあって、今の『りんりん』には八人御先の力を再現することも受け入れることも容易だったから」

千景「ただ問題だったのは、七人御先であろうと八人御先であろうとそれを正統な継承者以外が使おうとすれば負の感情が暴走してしまうこと...それに、もし大蛇だけでなく『蒼井』さんまでもが暴走してしまえば、最悪の場合一つしかない精神が七つか八つにわかれ...簡単に言うと壊れてしまう」

園子「だからこれは上手くいった方なんだ、後は大蛇の魂が元の数に戻って...それぞれが正気を取り戻せばいい」

そうこうしているうちに大蛇の身体が黒い霧を出したかと思うと、その霧の中から新たに七体の大蛇が姿を現した
そしてそれらは絡み合い...

『翠』「八岐...大蛇...」

八つ頭と尻尾を持つ、八岐大蛇へと変わった

多数決安価下1～3
1 戦う
2 何か呼びかける
3 抱き締める

603 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/11(木) 03:20:15.83 ID:Afh9BZ0pO

一番無難そうな2

604 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/11(木) 03:29:04.17 ID:zXMT0quf0

605 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/11(木) 10:00:48.76 ID:sQjU23j/O

2で決まりっぽいから2で
でもやっぱり大蛇と戦うのは(戦わないけど)イッチも苦労してそうな流れで来たな

606 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/11(木) 19:47:15.16 ID:LpkFEHXpO

これは精霊汚染を上手く利用した感じかな
八岐大蛇は『翠』を試してくるのかそれとも

607 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/12(金) 01:42:47.07 ID:yc+UwQje0

全身がまるでシルエットのように黒く塗りつぶされ、八つの頭に2つずつ...計16の瞳は真っ赤に光っている
尻尾も首も忙しなく動き、シャーッと咆哮を挙げていて(正確にはその音は声ではないけれど)、大蛇が...八岐大蛇が暴走状態であることは明らかだった

『翠』「大蛇...」

『私』は強くなりたかった...でもそれは...『私』が強くなるということは、大蛇をこんなに苦しめなくちゃいけないことだったの...？

何て呼びかける？安価下

608 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/12(金) 01:47:41.19 ID:Fnp4I21g0

剣を天に掲げて「大蛇！私のこと分かる？『翠』だよ！どうすれば貴方を助けられる？」

609 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/12(金) 03:52:48.46 ID:uldNejCUO

歌いながら呼びかけるのはどうだろう？
指定可能なら勇者のララバイか３期EDで

610 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/13(土) 01:50:24.49 ID:8gpcv0JY0

『私』は八岐大蛇を見上げ、ぎゅっと剣の柄を握り締める

『翠』「...尊き～勇者達～...ひと～ときの～平和～が来た～...」

剣を握っていない方の手を胸に当て、歌う

『翠』「何もか～も全てが～...眠り～につく～時～...」

暴走しているままの今の八岐大蛇にはきっと『私』のことも見えていない
だからまず、落ち着かせないと

『翠』「た～たかった人～...な~みだ堪えた人～...」

そっと剣を天に掲げる

『翠』「朧げ～な夢が～...迎えに～来るでしょう...」

やがて八岐大蛇は暴れるのをやめ、その八つの頭全てが『私』の方を向いた
よし...今ならきっと

『翠』「すぅ...大蛇！『私』のことわかる！？『翠』だよっ！」

ジッとこちらを睨みつける16の赤い瞳
敵意と殺気が消えない...でも、きっと届く

『翠』「どうすれば...どうすればあなたを助けられる？」

睨まれても『私』は怯まない、怯む必要なんてない
大蛇は翠にとっても『私』にとっても仲間であり家族だ

『翠』「教えて...大蛇ーッ！」

コンマ下
奇数届いた！
偶数届かない！
ゾロ目ガブリンチョ

(翠「切歌さん、お誕生日おめでとうございます！！今日は切歌さんの大切な日ですからね！私も腕によりをかけて...何です？何で皆して私をキッチンから追い出そうと...あぁ！切歌さんまで！？待っちょっ」)

611 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/13(土) 01:52:16.99 ID:6TC4ykkj0

あ

612 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/13(土) 01:53:51.80 ID:6TC4ykkj0

まーたコンマ神が悪さしてるよ…
これどうなる？

613 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/13(土) 02:01:21.17 ID:CKZWLwrNO

コンマが味方したのも千景戦までか
ビッキーみたいに片腕持ってかれるのだろうか

614 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/13(土) 03:09:16.92 ID:8gpcv0JY0

『私』の声に八岐大蛇の頭は一つを残し七つともそっぽを向く
残った一つ...中央から伸びる首のそれは、もしかすればいつも共に戦ってくれていた大蛇なのだろうか

『翠』「...」

瞳は相変わらず赤く光っているけれど、その目に込められた殺意は薄れた気がする
『私』はジッと見つめ返し...

『翠』「...大蛇」

次の瞬間、大蛇の口が大きく開かれ

園子「っ、『りんりん』！」

千景「『蒼井』さんッ！」

バクンッ

『私』は頭から足の先まで丸呑みされた

615 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/13(土) 03:17:49.46 ID:8gpcv0JY0

・・・

『翠』「っ...ここは？」

『私』は確か、暴走した大蛇を助けようとして...
気がつくとそこは何もない真っ暗な空間だった

『翠』「アメノムラクモのギアは...解けていない、か」

真っ暗であるはずなのに、『私』自身の身体は目を凝らさなくてもはっきりと見える不思議な空間だ

『翠』「深層世界や精神世界...とも違う？」

そこより深い世界ってどこって話だけど
まさか大蛇のお腹の中とか...むしろ、大蛇の深層世界だとか言われた方がしっくりくる
もしそうなら『私』が大蛇の中に来てる...取り憑いてるような状態？

『翠』「食べられて魂ごと完全に融合した...とかだったら終わりだけど」

ひゅんっ...ひゅんっ...

『翠』「...？」

風を斬るような音が聞こえ、音のする方を向いた
そこにいたのは

『翠』「七人の...少女？」

巫女服を着た少女達が剣を片手に、舞を踊っている
その舞はとても綺麗で、思わず目を奪われてしまいそうだ

『翠』「...でも一人分空いてる」

七人の少女達は円の形になってそれぞれが等間隔に並んで舞っていた
だが、明らかに一箇所だけ大きく開いたところがある

『翠』「...あれ、いつの間に？」

そして知らない間に『私』の姿はアメノムラクモのギアではなく少女達と同じ巫女服へと変わっていた
それに手には一本の剣が握られている

安価下
1 舞う
2 舞わない

616 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/13(土) 03:21:11.28 ID:6TC4ykkj0

入ったら精霊汚染された千景みたいになりそうだけど果たして
安価下

617 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/13(土) 03:33:03.04 ID:K8wWMWQtO

装者は度胸何でも試してみるもんさ

1

618 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/13(土) 15:30:58.95 ID:b0s21pktO

もしかして八女のクシナダヒメがヤマタノオロチに食べられた場合のifかこれ

619 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/14(日) 01:26:59.38 ID:908wLcdMO

関係ないけど体内を探索するゲームって多くない？
食われる場面で何故かバンカズ思い出した

620 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/14(日) 02:33:38.41 ID:DtTHbvy20

『翠』「舞え...ってこと、かな」

思考が追いつかないけど、こうも色々お膳立てされるとそう思わずにはいられない
少女達は『私』には目もくれずずっと舞っている、話しかけても無視されてしまいそうだ

『翠』「...よし」

『私』は少女達の輪に加わり、見様見真似で舞い始めた

ひゅんっ...ひゅんっ...

舞は慣れていないどころかやったこともなかったはずだ
でも何故か、身体が自然と動く

ひゅんっ...ひゅんっ...

誰一人言葉を発することなく舞い続ける
八本の剣が風を斬る音だけが、耳に入ってくる

ぱぁぁ...

その時、一本、また一本と少女達の握る剣に光が点り始めた
そして最後に『私』の剣にも光が点る
八本の光る剣は『私』達の手を離れ円の中央に一人でに飛んでいき、その途中で剣は澄んだ水となっていた
八つの水の塊は高くまで上り、それぞれ細長い生き物の形をとなる
大蛇...ううん、あれは

『翠』「龍...」

長い角と髭に、鋭い爪を持つ四本の手足
やがて水で出来ていたその身体は実体となり、黒く美しい鱗がその身を覆っているのがよくわかった

『翠』「それがあなたの...あなた達の本当の姿...」

いつの間にか七人の少女達は姿を消し、『私』も巫女服ではなくアメノムラクモのギアへと戻っている
その場にいるのは『私』と8体の龍のみ

『翠』「...『私』は翠じゃない、でもどうか、力を貸して欲しい」

龍達はただ『私』を見下ろす

『翠』「『私』は翠を助けたい...その想いはあなた達もきっと同じだと思ってる...だから」

『私』は一歩踏み出し、両手を広げた

『翠』「『私』を、認めて」

コンマ下
ゾロ目以外認められた
ゾロ目認められない

621 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/14(日) 02:34:39.91 ID:KYbRnRC80

ナハッ

622 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/14(日) 03:03:55.66 ID:DtTHbvy20

しばしの沈黙
見つめ合う『私』と龍達
そして遂に、その時が訪れた

すぅ...

龍達が次々と『私』のところに降りてきて、胸元から『私』の中へと入っていく

『翠』「...ありがとう」

8体全てが入り切り、『私』は胸元に手を当てて目を瞑りそう呟いた

・・・

目を開くと、そこは暗い空間ではなく千景ちゃん園子ちゃんといた場所に戻っていた

園子「『りんりん』っ！」

千景「『蒼井』さん、無事！？」

振り向くと、まさにその二人が駆け寄ってきている
表情から察するに、かなり心配してくれていたみたい

『翠』「うん、無事だよ」

ほらほら何ともないよ～とその場でくるりと回ってみせた
それを見た二人も安堵の息をする

千景「丸呑みされていた時にはどうしたものかと思ったわ...肝心の八岐大蛇は輝きを放ち始めたと思ったら『蒼井』さんだけが残っているし」

『翠』「大蛇達はわかってくれた...というか、『私』を認めてくれたよ」

『私』は二人にも改めて紹介しようと剣を生成しその場で振るう

『逆巻ク大蛇』

すると斬れた空間の裂け目から8体の大蛇が現れ、融合し八岐大蛇となって見せた

千景「暴走している様子もない...完全に制御したのね」

園子「制御、じゃなくて...信頼したのかもね」

千景ちゃん園子ちゃんと何か話す？安価下
(特になければ一旦お別れ)
(大蛇の数が8体まで増えました、それに伴い今後複数体同時召喚及び八岐大蛇化も可能となりした(また、判定次第では龍神や八岐龍神へと変わることも出来ます))

623 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/14(日) 03:11:46.90 ID:6CXl/u02O

千景から英傑ならぬ勇者の加護を授かり、直後に「試練達成したからといって自惚れず鍛錬を積む事ね」と言われる

624 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/14(日) 03:21:10.47 ID:KYbRnRC80

二人に試練を受けさせてくれた事に感謝の言葉を述べる
園子からは「この先今以上に辛い事が待ち受けてるかもしれない…でも『りんりん』ならきっと乗り越えられるんよ」と言葉を貰う
最後は彼岸花の花吹雪と共に現実世界へカムバック！

625 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/14(日) 11:17:40.05 ID:xMfb6aPvO

三度目の正直で出来た美味しいぼた餅の作り方をおさらい
他の花の分もぼた餅用意した方が喜ぶかな？

626 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/14(日) 17:09:01.97 ID:XwgPRTh9O

さらっと『翠』ちゃんが龍神使いにまで進化してるんですが…今回の試練はパワーアップ回だったのか

627 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/15(月) 01:04:11.42 ID:oLPrPLafO

八岐大蛇で新たに出来る事ってなんだろう？

628 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/15(月) 02:14:18.98 ID:X2qTtlt20

強くなった『翠』と闇落ちした翠の戦いが始まる
↓
コンマ神が悪さをして事態はカオスな状況に
↓
それでも二人は闘争を求めて戦い続ける
↓
アーマードコアの新作が出る

629 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/15(月) 02:30:08.50 ID://Ne6Muq0

・・・

園子「そろそろ、だね」

試練も全て終わり、時間が来てしまった
長かったような短かったような...ともあれ『私』は確かにここで、少しは強くなれたはず

千景「『蒼井』さん、これを」

『私』に手のひらを向ける千景ちゃん
するとその手のひらから光が溢れ、『私』を包みやがて光は収まった

『翠』「今のは？」

千景「英傑...ではないけれど、言うなれば勇者の加護よ」

それは祈りとか怒りとかそういうアレなんだろうか
まぁ単純に千景ちゃんが今後も見守ってくれるっていうことでいいんだろう

千景「よく頑張ったわ...けれど、試練達成したからといって自惚れずに鍛錬を積むことね」

『翠』「うん、もちろん！」

『私』は最初に比べたら強くなれたかもしれない、それでも周りと比べたら...翠と比べたら全然だ
強くなることにゴールなんてない、これからも頑張ろう

『翠』「鍛えるよ、二人の指導が無駄にならないように...あ、ぼた餅の方もね」

ぼた餅は何せ三度目の正直が発動したからね

園子「次からは3回目でやったやり方を再現するのを心掛けてほしいんよ」

『翠』「わかってる、そういえば二人の分以外の花にもお供えした方がいい？」

千景「そもそも花に供えられても私達にはあまり意味がないのだけど...」

園子「無いよりは、あった方が嬉しいかなぁ」

『翠』「わかった、頑張るよ」

何人分だろ合計で...うん、後で考えよう

630 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/15(月) 02:30:47.48 ID://Ne6Muq0

『翠』「でも本当、二人には感謝してる...ありがとう、千景ちゃん園子ちゃん...試練を受けさせてくれて」

『私』は二人に頭を下げた
試練はキツかったし、大蛇が暴走した時はどうなることかと思ったけど...こうして成長出来た、出来るとわかった

園子「『りんりん』、この先今以上に辛いことが待ち受けているかもしれない...でも『りんりん』なら、きっと乗り越えられるんよ」

『翠』「園子ちゃん...うん！」

『私』なら、『私』でも、『私』だって
きっとどこまでもやれる
諦めさえしなければ、きっと

ふわっと、『私』の足元から渦巻く彼岸花の花吹雪が現れた
花吹雪は『私』を包むようにして舞う
お別れの時間だ

千景「またそのうち会いましょう」

園子「しっかりね～！」

そう声をかけてくる二人に『私』も手を振り応える

『翠』「千景ちゃん、園子ちゃん、またね！」

631 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/15(月) 02:31:15.76 ID://Ne6Muq0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

千景「行ってしまったわね」

園子「そうだね～」

千景「それにしても、月の遺跡にバラルの呪詛...ね」

園子「何か気になることでもあるの？ちーちゃん」

千景「遺跡を壊し、それでもなお解けなかった...だからバラルの呪詛は哲学兵装ではないかと推測した...おかしな所はないように思える、のだけれど...少し引っかかる気もするのよ」

園子「引っかかる？」

千景「解けると思っていたものが実はどうやっても解けないものでした...というのは、些か後出しジャンケンが過ぎる、というのかしら」

園子「...それは、りんりんの記憶にあった『りんりん』達の世界のもととなったような物語...フィクションとしての物語と捉えた場合の話？」

千景「えぇ...そもそもそんな視点から考えること自体おかしいことだとは思ってはいるわ」

園子「でも...バラルの呪詛を解くことを諦めていない人達がいる、というのを考えたら、その疑問は大切かもしれないね」

千景「何にせよ、私達が『蒼井』さん達の世界に何か出来ることなんてたかが知れているから意味ないけれど」

園子「それは...うん、そうだね...頑張れ！『りんりん』！」

632 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/15(月) 02:32:04.75 ID://Ne6Muq0

☆☆☆

で～れれ～で～でん！

☆☆☆

『翠』「...ぅ～ん...はっ！」

目が覚めると、そこは

コンマ下
奇数エルフナインちゃんの所
偶数病室

633 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/15(月) 02:34:36.98 ID:DW5PIzM4O

ｷｲｨｨﾝ…

はっ！

634 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/15(月) 02:40:04.11 ID://Ne6Muq0

『翠』「病室...ってことは、『私』が二人のところに呼ばれた後ここに運ばれてきてたのか...」

千景ちゃん園子ちゃんに呼ばれた精神世界の方だと体感は数日過ごしたくらいだったけど、こっちだとどれぐらい経っていたんだろう

何時間？コンマ下
(コンマ下1の二桁の分だけ時間が経っています(例えば48なら2日間昏睡状態))

635 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/15(月) 02:46:07.50 ID:X2qTtlt20

はい

636 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/15(月) 17:54:34.69 ID:q34cB1p5O

約2日か誤差だよ誤差

637 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/16(火) 01:07:23.24 ID:hXmzromm0

ふと見渡すとベッドの横の棚の上に『私』のスマホが置かれていた
誰かが気を利かせて置いておいてくれたんだろう
起きてすぐ連絡出来るようにという意味か、それとも単に現代っ子はスマホがないと生きていけない生き物だとバレてるのかは知らないけど

『翠』「確かエルフナインちゃんの手伝いをしてたのが...うん、二時間くらい？」

スマホの電源を入れ時刻を確認する
うん、あの時からまだ二時間しか経って...ん！？

『翠』「じゃない、この日付...丸2日経ってるじゃん...」

合計して50時間も寝てたことになってる...？
千景ちゃん園子ちゃん...確かに精神世界にいた時よりは短いかもだけど...いやそんなに変わんないよこれ
というか長くても半日くらいだと勝手に思ってたよ！

どうしようこれ...心配...はされてる、よね...ここの人達のことだし

『翠』「...いや、まぁ二日間寝過ごすことくらい普通だって普通、うん」

よくよく考えたら心配されこそすれ怒られはしないだろうしいいやもう
とりあえずこの二日間何か進展がなかったか誰かに聞きに行こう

コンマ下
奇数誰か来る
偶数来ない

638 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/16(火) 01:10:26.57 ID:GKYvJWJi0

ダネフシャ！

639 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/16(火) 01:46:44.52 ID:hXmzromm0

コンコンッ

その時、病室のドアがノックされた
誰か来た...んだろうけど、誰だろう
というか今起きたところなんだけど返事した方がいいのかな...

ガラッ

あ、開けられちゃった
まぁいっか

コンマ下
01～32 響さん
34～65 エルフナインちゃん
67～98 女神様
ゾロ目黒フード

640 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/16(火) 01:48:28.26 ID:olNYZiyyO

うほ

641 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/16(火) 02:15:04.53 ID:hXmzromm0

響「失礼しま～...あ！『翠』ちゃん目が覚めたの！？良かったぁ...」

部屋を訪れたのは響さんだった
比較的『私』も話しやすい人だったしそういう点でも良かった良かった

『翠』「今起きたところ...なんかごめんなさい、心配かけたっぽくて」

『私』も急だったから仕方ないといえば仕方ないんだけど、それでも謝罪は必要だよね

響「ううん、それよりどこかおかしな所はない？」

『翠』「それは大丈夫、ちょっとこっちの事情で意識飛んでただけだから」

響「それは大丈夫じゃないと思うけどね？」

まぁここで「ちょっと勇者に呼ばれてました」って言っても説明大変だし、この辺は聞かれたら気疲れとかって答えてもいいかも
それにしても響さんは様子見に来てくれたのかな...あ、ちょうどいいや

『翠』「響さん、『私』が寝てる間に...この二日間に何か進展あった？」

コンマ下1
奇数パヴァリアとの交戦有り&賢者の石対策が見つかった(原作通り)
偶数特になし(原作停滞気味)
ゾロ目特殊判定

何があった？安価下2以降
(コンマ下1がゾロ目だった場合のみ採用)

642 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/16(火) 02:18:10.37 ID:GKYvJWJi0

陛下！

643 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/16(火) 02:58:27.89 ID:hXmzromm0

何か、というのは翠の捜索もそうだけど、それ以外にも伝えるべきことは起きなかったか、という意味だった
そしてそれは伝わったらしく、ベッドの傍に置かれた椅子に座った響さんは少しだけ表情に影を落としながら話し始めた

響「...サンジェルマンさん達と、また戦ったよ」

『翠』「っ...サンジェルマン、プレラーティか...」

パヴァリア光明結社の錬金術師
バラルの呪詛からの解放、統一言語の復活を目指している...と、言っていた人達
だけどそれは翠の命題でもあって、『私』にとってパヴァリア光明結社はすごく気に食わない存在だ

響「サンジェルマンさんは...神の力を使ってバラルの呪詛を解き放つって...月の遺跡を掌握するって言ってた」

『翠』「神の力...？...って、月の遺跡を掌握！？く、詳しく聞かせて！」

響さんによると、人と人が力で蹂躙するこの世界はバラルの呪詛が原因だから、月遺跡の管理権限を手に入れてそれを解き世界を正すのがサンジェルマン達の最終目的らしい
それで、管理権限を手に入れるためには神様と同じくらいの力が必要...

『翠』「なるほどね...でも待って、月はもう砕けてて...つまり月の遺跡なんてもう掌握も何もないんじゃ」

響「私もそう言ったんだ、でも...知る必要はないって、聞いてもらえなくて...」

響さんは手を膝の上でぎゅっと握りしめる
大方、話し合おう、手を取り合おうと持ち掛けて拒否されたんだろう
話を聞く限りやっぱりサンジェルマン達も単に暴れているんじゃなく、それこそ自分達なりの正義感で動いているみたい
だからといって、気に食わないのは変わらないけど

『翠』「バラルの呪詛...」

もしかしたら、翠や『私』の義務感のようなソレよりもサンジェルマン達の正義感の方がどちらかといえば正しいのかもしれない
だからこれはただの我儘だ
『私』は我儘を貫きたい、翠にも貫いてほしい、それだけのことだ
そう割り切った『私』には迷いなんてもうない

644 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/16(火) 02:59:32.19 ID:hXmzromm0

響「...あ、後ね...いたんだ、サンジェルマンさんとプレラーティさんと一緒に...」

『翠』「いた？いたって？」

響「...カリオストロさんが」

へーカリオストロが...

『翠』「カリオストロがっ！？」

えっいや待って...いやいやいや！

『翠』《奏さんセレナさん！聞こえますかっ！》

『私』はとある確認をするためすぐさま念話を飛ばした
程なく二人から返事が来る

奏《よう『翠』、目ぇ覚めたのか！》

セレナ《心配したよ？翔子さんのところにもいなかったし》

『翠』《それは後で！カリオストロの幽霊は相変わらずちゃんといる！？》

そう、カリオストロは翠に斬られ、今は『私』に取り憑いたりその辺フラついている幽霊組の一員になっているはずなのだ
なんかどこかで調子が狂ったのか言動はおかしくなってたけど

カリオストロ《呼んだかしら～？》

『翠』《確認！ヨシ！後用ないからもういい！》

カリオストロ《ちょっ》

いた、普通にいた
となるとサンジェルマン達のところに現れた2人目のカリオストロは一体...

『翠』「響さん、それは本当にカリオストロだったの？」

響「うん...なんか喋り方がロボットみたいだったけど」

ロボットみたい...？
これは、何かありそうだね...

響「あ、それとついさっきエルフナインちゃんが何か見つけたみたいなんだ、ラピス...なんとかの、対抗手段！」

安価下
1 響さんと一緒にエルフナインちゃんの賢者の石対策についての話を聞きに行く
2 もうちょい寝ておいて後で聞きに行く
3 その他(記述)

645 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/16(火) 03:08:26.87 ID:8rQIvwTdO

みんなに一言挨拶してから1

646 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/16(火) 11:15:39.22 ID:olNYZiyyO

一通り話を聞いた後に手伝いエルフナインにギアの加工の仕方教われないかな
翠がフィーネに教わったように

647 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/17(水) 01:21:23.08 ID:RZgMVcS+0

あと数ヶ月でスレが始まって2年ゴロ
もっと褒め称えられてもいいと思うザラシ

648 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/17(水) 01:45:07.16 ID:sFyEyilSO

このスレに入ってから妙にコンマ運が悪い気がするヨォ。いい加減デレてほしいのネ

649 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/17(水) 03:10:09.77 ID:dZDivuBw0

ラピス・フィロソフィカスの対抗手段...結局『私』何も手伝えないままだったけど、見付かったのは喜ばしいことだ
というか本当に見つかったんだ！？あのチート紛いの賢者の石の対抗手段なんて

響「これからエルフナインちゃんの所に行くんだけど、『翠』ちゃんどうする？」

『翠』「行く行く...あ、でもその前に目を覚ましたことを皆に一言言っておいた方が...？」

響「それなら皆もエルフナインちゃんの所に集まってるはずだからそこでいいんじゃないかな」

『翠』「なるほど」

まぁそれもそうだよね、響さんだけまだ話聞いてないとかはないよね

・・・

響「立花響、ただいま到着しました！」

もうすでに響さん以外の装者メンバーやししょー達も集まっていた
響さんがビシッと敬礼しながら冗談めかして入室すると、皆の視線も自然とそちらに向く

『翠』「同じく『蒼井翠』、ただいま起床しました」

流石に敬礼はしないけどノリを合わせて響さんに続いて入室する『私』

弦十郎「気が付いたか『翠』くん！」

友里「動いて大丈夫なの？」

『翠』「ちょこっと諸事情で気を失っただけなんで...はい」

2日間目を覚まさなかった、というのはそこそこ皆に心配されてたようで、次から次へと声をかけられる
これは早急にコミュ力を上げないとかもしれない...出来るかな...出来るかじゃないやるんだよとかいう幻聴も聞こえてくるけど...

エルフナイン「本当に良かったです...！」

『翠』「ありがとうエルフナインちゃん...エルフナインちゃんは可愛いねぇ」

何かなこの子は天使かな

『翠』「でもごめんね、結局何も手伝えなくて...」

エルフナイン「いえ！そんなことありません！」

やっぱ天使だわこの子

650 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/17(水) 03:10:50.71 ID:dZDivuBw0

・・・

そんなこんなあった後、改めてエルフナインちゃんによるラピス・フィロソフィカス対策についての説明が始まった

エルフナイン「まずこれを見てください」

エルフナインちゃんがキーボードに何かを打ち込むと、液晶画面に石...結晶？のようなものと響さんの顔写真が表示された
あの石どっかで...

マリア「これは？」

エルフナイン「以前ガングニールと融合し、謂わば整体核融合炉と化していた響さんより生成されたガーベッジです」

『翠』「...あぁ、あの時のごm...じゃない、出涸らしみたいなやつ！」

夏菜「出涸らして...」

翠と未来さんのW神獣鏡で響さんの体内にあったガングニールを消し去った時に地面に落ちてたガングニールの残骸みたいなものだ
興味半分で翠が拾ってて、後でガングニール探査機作った時に組み込んだんだよね

翼「とはいえ、あの物質にはガングニールの欠片に反応を示すこと以外さしたる力はなかったと聞いたが？」

うん、今日聞くまでその存在をすっかり忘れてたし

エルフナイン「世界を一つの大きな命に見立てて作られた賢者の石に対して、このガーベッジは響さんという小さな命より生み出されています...つまり、その成り立ちは正反対と言えます」

ふむふむ...確かに言われてみれば...

651 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/17(水) 03:11:54.39 ID:dZDivuBw0

エルフナイン「今回立案するシンフォギア強化計画ではガーベッジが備える真逆の特性をぶつけることで、賢者の石の力を相殺する狙いがあります」

藤尭「つまり、対消滅バリアコーティング！」

エルフナイン「そうです、錬金術の基本であるマクロコスモスとミクロコスモスの照応によって導き出された回答です」

そっか...下なるものは上なるものの如く、上なるものは下なるものの如しとかいうアレだ...思い至らなかった
マクロコスモスとミクロコスモス、あったねそんな考え方
というか錬金術関係で真っ先に思い浮かばなきゃだめなやつじゃん
ま、まぁ？そういうのにのめり込んでたのも結構前だし？思い出せなくても多少はね？

調「誰か、説明して欲しいけれど...」

切歌「その説明すらわからない気がするデース...」

夏菜「簡単に言うと...プラマイ0みたいな考え方です」

切歌「やっぱりわからなかったデース...」

クリス「その物質、どこぞのバカの中から出てきたってんだから、さしずめ愚者の石ってところだな」

響「愚者とはヒドイよクリスちゃん...」

弦十郎「うむ、なるほど、賢者の石に対抗する愚者の石」

響「あぁっ！？まさかの師匠まで！？」

冗談抜きで上手い言い方だ愚者の石...それはそれとしてつい笑いそうになっちゃって口元を押さえたけど

未来「その石は今...響が持ってるんだっけ？」

響「え？あ、うん、探査機なら部屋にあったと思うよ」

『翠』「探査機に使ってない分も確か翠が引き出しにしまってたはず...」

・・・

『私』はガーベッジ改め愚者の石を取りに自室に戻る
引き出しの中に入れてから取り出してないと思うから、探せばあるはず...

コンマ下
ゾロ目以外問題なし
ゾロ目？？？

652 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/17(水) 03:12:29.17 ID:RZgMVcS+0

あ

653 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/17(水) 03:21:43.22 ID:dZDivuBw0

『翠』「えっと...あった、これだ」

適当に引き出しの中に放り込まれていた数個の愚者の石
さっそくエルフナインちゃんのところに持って行こう

『翠』「結構細かい上いっぱいある...ギア全部に行き届きそうかな？」

というかよくこんな使うかどうかわからないものいっぱい拾ってきたね翠
いや『私』もそうしちゃうか...聖遺物から出た物って考えるとちょっとロマンあるしね？あるよね？

エルフナインちゃんのお手伝いする？安価下
1 する(ついでにシンフォギアの加工方法の指導もしてもらえます)
2 しない(後に自由行動安価)

654 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/17(水) 03:25:14.55 ID:r9S829TBO

655 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/17(水) 03:45:21.19 ID:dZDivuBw0

・・・

『翠』「というわけで、今度こそ手伝うよ」

エルフナイン「わかりました、それじゃあ僕の言う通りにお願いします」

軽くシンフォギアの仕組みを教わりつつ、皆から回収したシンフォギアに愚者の石を組み込んでいく
皆からとは言っても半数ずつにして、いつノイズや錬金術師達が現れても装者のうち半数は戦えるようにしてるけど
でも早く終わらせるに越したことはない

『翠』「大体のことは翠が教わってたのを『私』も見てたし、多分身体も覚えてるからいけると思う！」

『翠』ちゃんの技能コンマ下
(『記憶共有してる上、身体が覚えてる』補正で+47)
(90以上なら材料と道具が揃えばギアが作れるようになります)
(ゾロ目なら道具があり合わせでも作れるようになります(補正追加した場合としてない場合どちらか一方がゾロ目ならOK))
(ちなみに翠ちゃんは94でした)

656 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/17(水) 03:47:35.63 ID:RZgMVcS+0

パンの聖女

657 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/17(水) 14:51:24.72 ID:g8IThObIO

補正のおかげでカンスト来たこれで勝つる

658 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 00:54:59.43 ID:h35iLu5t0

了子さんいたら司令に修正ビンタ飛びそう（翠ちゃん失踪の件で）
一番の元凶はコンマの神様だけど

659 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/18(木) 02:09:05.95 ID:v6QyR+Ih0

作業は滞りなく進んだ
『私』もギアの仕組みはすんなり理解出来たし、今度こそエルフナインちゃんの手伝いは間違いなく出来たと思う

『翠』「『私』達が所持しているギア、それと夏菜の擬似ギア...全部無事愚者の石の対消滅バリア搭載完了...」

エルフナイン「お疲れ様でした...」

時計を見て見ると...わぁお
昨日昼過ぎくらいから作業始めていつの間にかもう朝だよ、どうりで眠いわけだ
エルフナインちゃんもここまでで何度か寝落ちしかけてたし

エルフナイン「ふあ...あっ！」

『翠』「寝てもいいよ、このギアは『私』が皆に渡してくるから」

エルフナイン「で、ですが」

『翠』「『私』は2日も寝過ごしたからね、大丈夫大丈夫」

実際は精神世界の試練があったから精神的には休まってはなかったけど...いや、身体の方は多分休まってたはずだし問題ない
何より大きな欠伸を何度もしているエルフナインちゃんには早急に休んでほしい

・・・

渋るエルフナインちゃんをどうにかベッドに押し込んできた『私』は、後半に回していてついさっき終わった分のギアペンダントを持って会議室を目指した
対消滅バリア搭載作業が終わってすぐ渡せるようにギアを預かっている装者メンバーには会議室で待機してもらっているのである

『翠』「ふあ～ぁ...」

人間、どんな時でも眠気は襲ってくるもんだね
翠がまだ見つかってないことを考えると寝てる場合じゃないんだけど、強がって眠くないと自分に言い聞かせたところで意味ないし
あえて言うなら、眠いけど寝てる場合じゃない

660 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/18(木) 02:09:37.73 ID:v6QyR+Ih0

ガラッ

『翠』「失礼します...」

室内に入ると、待機してもらってるメンバーと他の装者も含めて何故か全員集合していた
錬金術師たちからの襲撃もなかったしってことなのかな？

クリス「終わったのか」

未来「お疲れ様、『翠』ちゃん」

『翠』「ど、どうぞ」

どちらにせよ『私』はギアペンダントをそれぞれに返して終わりだ
人見知りの克服を目標に掲げたけれど何もすぐにじゃなくていいよね

弦十郎「うむ、揃っているようだな」

うおっ！？
『私』の後から入室してきたのはししょーだった

響「師匠？何ですか？藪から棒に」

いや本当に
急に後ろから声が聞こえてびっくりしたよ

弦十郎「全員トレーニングルームに集合だ」

トレーニング...ルーム...だと

クリス「トレーニングって...おっさん、愚者の石が見つかった今、今更が過ぎんぞ！」

弦十郎「これが映画だったら、たかだか石ころでハッピーエンドになるはずがなかろう！」

クリス「何だよそれ」

弦十郎「御託はひと暴れしてからだ！」

...嫌な予感しかしない

コンマ下
奇数疲れてるだろうから『翠』くんは自由参加だ
偶数問答無用！強制参加だ！

661 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 02:11:35.74 ID:wozZeXeFO

ﾜﾚﾊﾒｼｱﾅﾘ!

662 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/18(木) 02:36:57.88 ID:v6QyR+Ih0

・・・

トレーニングルームに並ぶ達装者
いやね？もしかして『私』は参加しなくてもいいんじゃないかと思ったんだよ、だって完徹で作業したし、それ以前に一応気絶したばかりっていう認識だし
...はい、そんなことはありませんでした

友里『トレーニングプログラム、開始します』

モニタールームにいる友里さんが開始の合図を出すと、目の前にトレーニングプログラムであるアルカノイズ達が現れる
剣を構える『私』と同じように皆もそれぞれ武器を構え、そして走り出した

・・・

調「私と切ちゃん、2人の歌を重ねれば...！」

切歌「ザババの刃は相手を選ばないのデス！」

今更雑魚のアルカノイズなんて、と思わなくもないけれど、慢心はダメ、絶対
『私』達は時に技も使いつつ難なくアルカノイズ達を減らしていく

マリア「はぁぁっ！！...だからって、大人げないっ！」

翼「っ！」

響「あっ！？」

マリアさんの声に思わず同じ方向を向くと、そこにいたのは

弦十郎「今回は特別に俺が訓練を付けてやる」

装者4人がかりの絶唱でかすり傷１つ付けられる程度の人類最強兵器だった
あ、死んだねこれ

弦十郎「遠慮はいらんぞ！」

クリス「はぁ...」

呆れ顔で溜め息をつくクリスさんには全力で同意したい

弦十郎「こちらも遠慮なしで行く！」

そして蹂躙が始まった

コンマ下
ゾロ目以外敗北
ゾロ目ギリ立ち上がる

663 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 02:44:45.84 ID:h35iLu5t0

はい

664 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/18(木) 03:22:42.22 ID:v6QyR+Ih0

マリア「ど、どうすればいいの！？」

弦十郎「はぁぁっ！とうっ！！」

マリア「あぁっ！」

翼「マリア！」

ししょーの連打と蹴りにより吹き飛ばされるマリアさん
すごい、ギャグアニメみたいに飛んでる

調「人間相手の攻撃に躊躇しちゃうけど」

切歌「相手が人間かどうか疑わしいのデス」

響「師匠！体打をお願いします！はぁぁっ！」

そんなマリアさんの姿を見て次に突撃したのは響さん

クリス「張り切るな特訓バカ！」

弦十郎「唐突に任せるな！ふん！」

響「うわっ！？」

拳は簡単に掴み取られ

弦十郎「ほいよっと」

響「うわぁぁぁっ！」

未来「響ぃぃ！！！」

逆に軽く捻って放り投げられてしまう
またギャグアニメみたいな飛び方だな...お、未来さんナイスキャッチ

翼「はぁっ！」

パシッ

翼「...お見事」

弦十郎「ふん」

ナイスキャッチはこっちもだ
翼さんの剣筋が全て見抜かれ、あろうことか指二本で受け止められてしまっている

弦十郎「てりゃ！」

翼「うあぁ！」

『翠』「ししょー顔はダメです！翼さんアイドルですから！」

翼さんの頬に当身を食らわせるししょーに思わずそう叫んでしまった『私』は悪くないと思う

665 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/18(木) 03:23:39.78 ID:v6QyR+Ih0

クリス「ほたえなおっさん！」

『MEGA DETH PARTY』

今度はクリスさんが小型ミサイルの雨を降らした

弦十郎「よっほっよっおおりゃああぁっ！！！」

クリス「嘘だろ！？」

全てキャッチされ投げ返され吹き飛ぶクリスさん
いや本当何今の、思わず冷静に見たまんまの感想しか出てこなかったよ
まず何でミサイルを掴めるのかとか追尾システム付きなのに投げ返せるとかちょっと色々おかしいと思う

弦十郎「数をばら撒いても、重ねなければ積み上がらない！心と意を合わせろ！爆進ッ！」

強烈な踏み込みにより地面が抉れ、その衝撃が真っ直ぐこちらに向かってきた
まずい、退避...！

切歌調「「きゃあっ！！」」

何とか羽衣で浮遊したおかげで地震攻撃には巻き込まれずに済んだ...切歌さん調さん南無三

『夏菜』「1人ずつ行っても意味がありません...一旦上に逃げてから同時に攻めましょう」

未来「う、うん！」

『翠』「りょ、了解」

装者は空中浮遊してさっきの攻撃を避けられてる『私』と『夏菜』と未来さんしかもう残っていない
逆に言えば浮けるというのはアドバンテージ、トレーニングルームの天井ギリギリまで飛んでから一気に急降下しながら仕掛ける！
『私』達3人は高度を上げ始め...

弦十郎「人が空を飛べぬと思ったか！」

『翠』「ひぃっ」

脚力だけで追いついてきたししょーに3人仲良く地面に叩きつけられた
めちゃ痛い

666 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/18(木) 03:24:15.24 ID:v6QyR+Ih0

・・・

弦十郎「忘れるな！愚者の石はあくまでも賢者の石を無効化する手段に過ぎん！さぁ、準備運動は終わりだ！」

響「え？じゃあ今のは...」

ギア解除までは行かなくとも、立ち上がれないほどボロボロにされた『私』達
そんな中ししょーはさっきまでのは準備運動とぬかしていらっしゃる
おうししょー貴方下手しなくてもバーテックスより断然強かったよ本当
だから休ませて

弦十郎「本番は...ここからだ！」

ユニゾン判定
『翠』ちゃんコンマ下1
響さんコンマ下2
翼さんコンマ下3
クリスさんコンマ下4
未来さんコンマ下5
マリアさんコンマ下6
切歌さんコンマ下7
調さんコンマ下8
『夏菜』さんコンマ下9
(『翠』ちゃんのコンマと一番近いコンマだった人がユニゾン相手となります)
(複数人いた場合後に再判定)
(連投化)

(弦十郎「俺の勝ちだ！何で負けたか、明日までに考えておけ、そうしたら何かが見えてくるはずだぞ！」

夢姫(こう言ってはなんですけど参加しなくて正解でしたわ))

667 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 03:26:08.89 ID:h35iLu5t0

ぬわ

668 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 03:26:38.63 ID:wozZeXeFO

しんどい

669 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 03:28:05.48 ID:wozZeXeFO

あ

670 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 03:28:37.34 ID:wozZeXeFO

連投有りなので

671 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 03:29:07.10 ID:wozZeXeFO

ほらほら

672 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 03:29:38.83 ID:wozZeXeFO

675

673 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 03:30:48.32 ID:wozZeXeFO

ほい

674 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 03:31:33.61 ID:wozZeXeFO

はんよ

675 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/18(木) 03:32:39.19 ID:wozZeXeFO

これでラスト

676 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/19(金) 01:12:37.37 ID:gq5EmUH+0

加護の効果ってどんなのかな？

677 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/19(金) 01:46:27.36 ID:xixWoLAkO

このスレのコンマ運が酷く見えてきた
なんか悪い方向に傾く判定ばかり引いてるような…

678 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/19(金) 02:07:55.68 ID:JI3WPreXO

でも今回のコンマ判定もしいつものバトルのだったら一人勝ちしてたな、コンマ一番高いし
ししょーに勝てないのはうn

679 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/19(金) 02:43:58.96 ID:GUObNx180

・・・

弦十郎「調くんと切歌くんのユニゾンは強力、だからこそ、その分断が予想される！

弦十郎「ギアの特性だけに頼るな！

弦十郎「いかなる組み合わせであっても歌を重ねられるように！

弦十郎「心を合わせるんだ！」

なんてことがありまして
『私』達は色々組み合わせを変えながらの二人組や三人組になってトレーニングをすることとなった
単純な一対一の試合や二人三脚の時みたいにお互いの片脚を手ぬぐいで結んで腕立て伏せ党の筋力トレーニング...
どうせ皆との距離は縮めようと思ってたところだしと腹を括ったよ...

マリア「はいスポーツドリンク、『貴女』も水分補給はしておきなさい」

『翠』「ありがと...」

その中でも個人的に特に調子が良かったのはマリアさんだった
歳は一番離れてるし仮にも大物アーティスト相手だと思うと緊張してしまいそうだった...というか多分してたけど、少し一緒にいれば不思議とそんな緊張もほぐれて普通に話せるくらいまでにはなれた
翠とマリアさんが話してるところとかセレナさんの話を聞いててマリアさんが良い人なのはよく知ってたし、それだけじゃなくどことなく包容力も感じられる
これが姉力...うーん『私』も姉なんだけどな...

『翠』「ぷはっ...あ～沁みる...」

マリア「それにしても、ついこの間見た時よりも随分と動きが良くなっていて驚いたわ、自主練でもしていたの？」

『翠』「自主練というか...親切な人に死なない程度にボス戦連戦させてもらったというか...」

マリア「ボス戦？...よくわからないけれど、努力しているようね」

『翠』「そういうマリアさんはいつの間にボクシングの心得を...いつかの便利マントも一緒に使ったら武器落としたりしても敵無しなんじゃ」

マリア「マントの事は忘れて...アレは結構黒歴史なのよ...」

でもフィーネさん名乗るのやめた後もガングニール使った時はちょいちょい復活してたよね？翠はGX編に入ってからはマント消えるはずなのにって言ってたけど
まぁどちらにせよ今はアガートラームを普段使いしてるからマントはないんだけどね

何か話す？安価下
(特になければ特訓終了)
(ユニゾン時はマリアさんと組むルートになりました)
(加護については戦闘時に決めるかもしれません...)

680 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/19(金) 03:00:54.52 ID:P4ot+2w/O

本来の力を引き出した勇者ギアの試運転をして改善点を指摘してもらおう
経験は積めたけどこっちのギアはあまり使ってないし

681 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/19(金) 03:13:30.28 ID:gq5EmUH+0

ぼた餅作りのお供にひびみくを選抜
上手く出来たら記念品の花のお供え物に、失敗作が出来上がったらウェル博士の口に突っ込む

682 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/19(金) 15:28:11.23 ID:8k0LWrPBO

何やかんや超心配してたマリアに愛でられつつユニゾンの強度の特訓でも

683 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/20(土) 01:02:53.80 ID:i2V8aR7JO

未来さんのアイギスギア来たけどこのスレの最初の頃に翠ちゃんのギアの多数決が違ってたらかなりややこしい展開になってたかもしれないんだよな
というかギャラルホルン編やるのか知らないけど

684 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/20(土) 01:26:02.18 ID:R+2TX5yd0

このスレに入ってから妙にコンマ運悪くなってない？
今までもコンマ運恵まれなかった時あったけど

685 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/20(土) 03:51:02.31 ID:BlFFWLsP0

『翠』「マントカッコよかったのに」

マリア「『貴女』や...翠にも、似たようなものが付いてるじゃない」

『翠』「羽衣はどちらかというとマフラーみたいなイメージあるから、気に入ってるけどね～」

そんな取り留めのない話をしながら休んでいると、ふとマリアさんが...なんて言ったらいいんだろう、優しい目？をしてこっちを見てるのに気が付いた
微笑ましいものを見る目...とも違うと思う、生暖かい目はもっと違うと思いたい

『翠』「...？」

マリア「あぁいえ、何でもないわ」

何でもなくはないでしょ...とジト目で見詰め続けると、マリアさんはそっと手を伸ばしてきて

マリア「空元気ではなさそうで、少し安心したのよ」

そう言って『私』の頭を撫でてきた

『翠』「マリアさんっ...！？///」

マリア「無理に頼れとは言わないわ、でも少しくらい私達大人のことも信頼してくれると嬉しい...肩肘を張ってばかりだといつか倒れてしまう、と言う前に倒れてしまったわけだしね」

『翠』「う゛っ...それは...」

そういうので気を失ったわけじゃない、という説明もしづらく、結局されるがままに
やっと解放された『私』は頬が熱くなるのを誤魔化すようにスポーツドリンクを一口飲み、ふぅと息を吐いた

686 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/20(土) 03:51:52.73 ID:BlFFWLsP0

『翠』「これでも一応姉側なのに...」

マリア「こういうのに姉も妹も関係ないわ、それに私にとっては『貴女』もあの子も妹みたいなものよ、何なら私を姉と呼んでくれても」

『翠』「むぅ...セレナさんにチクっちゃおうかな...マリアさんが妹を増やしてたって」

マリア「『貴女』...翠より可愛くないわね」

『翠』「えー」

マリア「冗談よ、『貴女』もとても可愛らしいわ」

と、その時ししょーから皆にギアを纏うように指示が

マリア「次はギアを纏っての実践ね...もういけるかしら」

『翠』「もちろん、行けるよ」

マリア「いい返事ね」

これよりキツいのを何度もやってきた後だからね、へばってられない
それに...

『翠』「マリアさん、アメノムラクモのことなんだけど...」

・・・

「Imyuteus amenomurakumo tron」

「Seilien coffin airget-lamh tron」

トレーニングルームの中、トレーニングプログラムのアルカノイズに囲まれている『私』とマリアさんはそれぞれギアを纏う

687 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/20(土) 03:53:49.21 ID:BlFFWLsP0

マリアさんは銀椀アガートラーム
そして『私』は勇者ギアのアメノムラクモ
事前にマリアさんに伝えておいたけれど、試練で鍛えた勇者ギアの性能も早く見ておきたいからだ

マリア「勇者ギア...というのを使うと、剣と鎌の二刀流なのね」

『翠』「『私』はね」

どう戦う？安価下
(マリアさんとの連超強力プレーも可)
(勇者ギアは千景ちゃんが出来ることは大抵出来ます、もちろん切り札も...)

(マリア「セレナァァァァァァ！！！翠は行方不明だしこっちの『翠』は目を覚まさないわセレナァァァァァァ！！！」

セレナ(気持ちはわかるけど恥ずかしいからいちいち私の名前を叫ばないでマリア姉さん))

688 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/20(土) 04:14:07.98 ID:R+2TX5yd0

切り札は汚染も再現されてたら最悪、本人と似た末路を辿りそうだから今は封印

協力プレーでマリアさんが敵を吹っ飛ばして怯ませた所を〈天界ノ毒炉鎌〉
対人戦だとオーバーキルしかねないので自重しておく

689 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/20(土) 12:12:36.51 ID:yNBQYy6fO

戦ってるマリアさんの後ろから剣をバネにして大ジャンプ、敵の頭上から【冥府ノ火怨鎌】を決めるアクロバットを披露
切り札のリスクはあるのか出来れば確認しておきたいね
シンフォギアシステムだし精霊いないし大丈夫だと思うけど

690 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/20(土) 14:30:26.11 ID:C1YsZ+eY0

トレーニング中、マリアがアガートラームとガングニールの合体ギアに覚醒する

691 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/21(日) 01:22:16.36 ID:Zt/Dw0nG0

切り札使っても問題ないぐらいの鋼メンタルになりたいね

692 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/21(日) 01:47:34.76 ID:gppE93RhO

本来の力を発揮した影響で片目がぐんちゃんのオッドアイになってたりして

693 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/21(日) 03:25:06.43 ID:EUaj/+z/0

『私』の纏う勇者ギアの観察もそこそこに、マリアさんはアルカノイズ達に向けて短剣を構える
『私』もまたそのマリアさんに背中を合わせるようにして剣と鎌を握る手に力を込めた

マリア「行くわよっ！」

『翠』「うんっ！」

同時に駆け出し、それぞれ正面の敵を斬り裂いていく
長物を両手に持って振り回すのは腕が大変そうに思うかもしれないけれどそこはシンフォギア、腕に必要以上負荷がかからないようにギアインナーが作用している
どこぞのトリニティとはわけが違う

『翠』「やぁっ！！！」

マリア「ふっ！！！」

『私』達を囲んでいた分のアルカノイズが消えると、間髪入れず第二波がお出しされた
今度は一箇所から纏めて近付いてくる

マリア「ここはこっちね、はぁっ！！！」

『EMPRESS†REBELLION』

マリアさんは武器を短剣から蛇腹剣にチェンジし、それを鞭のように横に振るってアルカノイズ達のうち前面に出てきていた個体を一気に吹き飛ばした
良いテンポが出来てきてる

『翠』「『私』も！せーのッ！！！」

『私』はその場で一回転しながら宙に舞うアルカノイズ達に向けて鎌の斬撃を飛ばす

『天界ノ毒炉鎌』

ドッ...！！！

大きく斜めに放たれた斬撃はマリアさんが吹き飛ばしたアルカノイズ達を爆発四散させて一掃し、さらにその爆風の余波を受けた残った他のアルカノイズ達の動きが鈍くなった
脳内で千景ちゃんが「高嶋さん...高嶋さんっ！」って叫んでるけど気にしない
ただ思いの外威力強かったみたいだから対人戦の時はやめとこ...せめて命中はさせない方がいいかもしれない

694 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/21(日) 03:25:41.96 ID:EUaj/+z/0

マリア「残りも一気に」

『翠』「片付けよう！」

動きが鈍くなったアルカノイズ達目掛けて駆け出し蛇腹剣を振るうマリアさん
『私』もその後を追おうとすると

『翠』「ッ、大型！」

戦うマリアさんのさらにその向こうからバル◯ン星人のアルカノイズが姿を現した
『私』はマリアさんの少し後ろの地面目掛けて剣を投げつつ走り

『翠』「ほっ！」

地面に斜めに突き刺さったその剣の柄に飛び乗り、剣がしなってから戻る反動を利用して高く跳躍

『翠』「覚悟ッ！！」

『冥府ノ火怨鎌』

自由落下に合わせてバ◯タン星人の頭上から鎌を振るった

『翠』「よっ、とっ、よし」

大型も一発で倒せるようになったのは試練様様かな？
大きさだけなら大型バーテックスも似たようなものだけど強さ硬さは段違いだし

695 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/21(日) 03:26:30.17 ID:EUaj/+z/0

マリア「まだよ！」

振り向くと、そこには身体を細くしドリルのような形状になって『私』を貫かんと飛んでくるアルカノイズが一体

『翠』「！」

マリア「『翠』ッ！」

『私』に声をかけたばかりにそっちに気を取られたマリアさんは相手していた手がアイロンみたいなアルカノイズに蛇腹剣を握る手を弾かれ、蛇腹剣が手から離れてしまう
そして『私』はアルカノイズから身を守ろうと咄嗟に腕を交差させ目を強く瞑ろうと

カッ...！

その時、黒っぽいの眩い光がどこからか差し込み...

『翠』「...こ、これって！」

痛みも衝撃も来ず恐る恐る目を開けた『私』が見たものは、ドリル状のアルカノイズを受け止める黒い何かだった
その黒い何かの出所を目で追うと、そこにいたのはマリアさん

マリア「...確かこれが、カッコいいんだったかしら？」

黒い何かの正体は、マリアさんの羽織る黒いマントだった

696 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/21(日) 03:27:23.02 ID:EUaj/+z/0

『翠』「ガングニール...じゃない、でもアガートラームだけでもない...？」

マリアさんの纏うギアはアガートラームを基調としていたが、その長く伸びる黒いマントもそうだけど他にもヘッドギアにある二本の角のようなパーツ等ガングニールを思わせる装甲が各所に見られる

マリア「どちらも、と言った方が良さそうね」

アガートラームと黒いガングニールが混ざった、そうとしか言い様のないギアだ

マリア「話は後、惚けない！」

『翠』「う、うん！」

油断大敵と自分によく言い聞かせ、とりあえずマントに受け止められていたアルカノイズを斬り裂き体勢を整えた

コンマ下
奇数ノリがいい方が勝つ！一気に大勝利！
偶数勇者ギアとかガングニールギアとかもう少しデータ欲しいから大型増やすね...
ゾロ目 NINJA
(マリアさんのアガートラームのガングニールギアは勝手にメカニカルギアの見た目を思い浮かべながら書きましたが似て非なるもの...だと思われます)
(切り札のリスク云々は使ってみなければわかりません)

697 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/21(日) 03:32:16.68 ID:Zt/Dw0nG0

ていっ！

698 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/21(日) 04:02:08.50 ID:EUaj/+z/0

剣、槍、そしてマントが揃ったマリアさんの無双は凄かった
短剣や蛇腹剣と槍を駆使しつつマントが自立して人の拳のような形を作り敵を殴ったり、瞬時に身を包む盾となったり

マリア「はぁっ！！」

腕に巻きつけてドリルにしたりと何でもありだ、『私』の出番が危ない
そうしてアルカノイズを減らしていきもうすぐ終わる...そう思っていると

友里『二人の新しいギアのデータをより多く収集する為に、もう少し敵を増やすわね』

ズゥゥン...ズゥゥン...

建物の陰から、大型アルカノイズが何体も出現した

『翠』「バルタ◯星人にツイ◯テールに...」

マリア「空母のような形のも飛んでいるわね...」

...勇者ギアを使うにあたって、切り札はどんな影響が出るかわからないから今回は封印しておくつもり...なんだけど...

多数決安価下1～3
1 使う
2 使わない
(なおこれは単なる訓練なので悪影響が確認された瞬間少なくともお説教不可避です)

699 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/21(日) 04:20:52.11 ID:e1j8QpbLO

ある意味絶唱より危険だから2

700 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/21(日) 12:15:31.21 ID:TNNVcn9cO

2 このスレのコンマ運悪い意味でおかしいし

701 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/21(日) 14:44:28.18 ID:XbxQB+4YO

マリアさんが同時併用の機械無しで同時併用じみた事出来たってことは、翠ちゃんと『翠』ちゃんも同じ事が出来るかもってことだよな…
安価は2で、怖いし

702 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/22(月) 01:46:45.12 ID:Amt06R0r0

ゾロ目連発で翠ちゃんに続いて『翠』ちゃんも悪堕ちしたら洒落にならないしな

703 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/22(月) 02:09:14.71 ID:iWgX2OKQO

エルフナインが記念品の花に興味持ったりしたらしんどくなりそう

704 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/22(月) 02:19:23.08 ID:KcZztN7d0

...いや、やっぱり切り札はやめておこう
これは所詮訓練、危険を冒してまで何かするのはおかしいし多分怒られる
練習は本番のようにとは言っても限度があるよね

『翠』「死なない程度に、もうひと頑張りするか～」

マリア「そうね、そこが一番大事なことだわ」

『私』とマリアさんは頷き合い、大型アルカノイズ達に向かって走り出す

『翠』「やぁぁっ！！」

マリア「はぁぁっ！！」

コンマ下
奇数サクッと勝利
偶数ちょい苦戦

705 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/22(月) 02:20:39.89 ID:Amt06R0r0

ほい

706 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/22(月) 03:06:10.10 ID:KcZztN7d0

・・・

ズンッ...

友里『皆お疲れ様、終了よ』

最後の一体を倒したところで、周りの景色が元のトレーニングルームのものに戻った

マリア「ふぅ、何とかなったわね」

『翠』「マリアさんが合わせてくれたからだよ」

マリアさんは他人に合わせるのが上手い、戦いにしても歌にしても
どんな風に行っても受け止めてくれるって信頼出来たから、『私』も思いっきり動けたところはある

響「つっかれた...」

切歌「デェス...」

調「はぁ、はぁ...」

『夏菜』「どっかの、誰かさん方が、変なギア使うから...こっちまで延長とか...けほっ」

『私』とマリアさん同様少し離れたところでシミュレーションのアルカノイズとの戦闘訓練をしていた他の皆はなんというか...疲れ切っていた
勇者ギアの試運転とかマリアさんの見たことない新しい形態のギアの登場に若干テンションが上がってて後半そこまで疲れを感じてなかった『私』だけど、他はそうでもなかったらしい
というか戦闘訓練延長したの『私』達だけじゃなくて皆巻き添え食らってたんだね...ごめんなさい

翼「マリアと『翠』のユニゾンは問題なさそうだな」

マリア「そうね、私もとてもやりやすかったわ」

・・・

特訓も終了し、各々解散して自由行動になった
もちろんいつ錬金術師が来てもいいように警戒はするけど、買い物に行く人とか宿題する人とか色々いるからね
と言ってももう夜だし寝るっていう人も多いわけだけど
『私』はといえば、別にこれといって用もなく自室に戻ってしまおうか迷いながら適当に自室への廊下を歩いていた、途中まで方向が同じ響さんと未来さんも一緒に

未来「私も皆ともっと濃厚なユニゾンを...」

響「未来～よだれ出てるよ～」

...未来さんは本当どうしてこうなってしまったのか
悪い人ではないんだけど

『翠』「あ、そうだ...未来さん、と響さんこの後暇だったりする？」

707 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/22(月) 03:06:42.85 ID:KcZztN7d0

ふと寝る前にやっておきたいことを１つ思い出した『私』
せっかくだからと2人にも声をかけてみる

響「え？うん、暇といえば暇、かな？ご飯食べて寝るだけだから」

未来「え？3人でユニゾンする？」

しないけど

『翠』「お夜食...兼、お供え物を一気に作っちゃおうかなって思ってるんだけど、2人もどう？」

響「お夜食？...うぇ、お供え物！？」

・・・

響「ぼた餅かー」

食堂を借りる許可をもらってきた『私』達
作ろうと思っているのはあの記念品の花にお供えするぼた餅だ

未来「あのお花って...そういうものなの？」

『翠』「違うらしいんだけど、まぁ気持ちというかそういう」

そこにお供えしたところで園子ちゃんはおろか千景ちゃんにも多分届かないし、ほぼ意味はないからね
でも何となくお供えしてしまうのが日本人というもの
そう、好きなキャラの誕生日にはケーキを買ってきて部屋のPC画面の前で1人で食べるような...え？違う？
ちなみにそれを見たよもぎには若干引かれたから逆に同じところまで堕として染めてあげたよ...次の年からは2人でケーキ食べたからね...

響「でも私も未来も料理は...」

『翠』「料理はガチャだから」

未来「あっ」

『翠』ちゃんぼた餅完成度コンマ下1
響さんぼた餅完成度コンマ下2
未来さんぼた餅完成度コンマ下3
(高ければ高いほど美味しい！00は100扱いです)
(ちなみに『翠』ちゃんは前回までは18→19→100)

708 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/22(月) 03:08:14.94 ID:6yw4FX5NO

おっほ♪

709 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/22(月) 03:08:53.84 ID:Amt06R0r0

しゃーない

710 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/22(月) 03:20:55.14 ID:6yw4FX5NO

コンマ判定だからいいよね

711 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/22(月) 09:28:23.88 ID:gZfo2FNlO

一番最初の『翠』ちゃんのダークマターを下回った…だと

712 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/22(月) 19:19:19.56 ID:MLxeO3UWO

煩悩に女子力を吸われた女未来

713 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/22(月) 22:00:26.45 ID:Amt06R0r0

しかし悪役がどいつもこいつも翠ちゃんを引き抜く事ばかり考えてるな
ジャンプの悪役みたいに主人公を始末しようとする奴がいない

714 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/23(火) 02:10:51.43 ID:ZE6iaBrOO

純粋な悪が（ほぼ）いない世界ですし

715 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/23(火) 02:13:40.68 ID:XsTL+q4r0

・・・

結論だけ、書く。

響「ツーンって...ツーンって来たよ...がくっ」

未来「八千八声...鳴いて血を吐く...がくっ」

『翠』「『蒼井』死すとも自由は死せず...がくっ」

失敗した

失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した

未来さんは失敗した

いや、もう本当冗談じゃなくて
千景ちゃん達にふるまった時の1回目と2回目も普通に大失敗だったよ？
未来さんのはもっと酷かった

響「ぷはっ...あー、うん...未来」

未来「ごめんなさい」

響「最近お料理頑張ってるのは知ってるよ？たまにお夕飯とか作ってくれるもんね？」

未来「ごめんなさい」

響「...でもコレは」

未来「ごめんなさい！！！」

『私』が作ったのはこの間の程とはいかなくとも、自画自賛出来るくらいには美味しくできた
響さん達も大絶賛で、お世辞だろうけどお店で売れるなんて言ってくれたり
響さんのも美味しくできた
ほんの少し砂糖の量が少なかったみたいだったけど、響さんのだってお店で売っていておかしくないくらいの出来だったのだ

716 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/23(火) 02:14:28.36 ID:XsTL+q4r0

『翠』「...ぷはっ」

響さんに続いて水を飲んで生き返った『私』は、仁王立ちする響さんにDOGEZAする未来さんという世にも珍しい光景に再び現実逃避したくなっている
ぼた餅を作っている最中のもち米に対する響さんの執着というか愛というか...そういうのがすごかったのをふと思い出した
好きなものはごはん&ごはんと謳っている響さんにとってもち米もその範疇だったらしい
で、そのもち米がこうも無残なダークマターに成り果てたのは簡単には許容出来なかった、と

『翠』「...運が無かったんだよ」

ピックアップされていても全然当たらないことはある
それどころかすり抜けることすらある
つまりは、そういうことだ
『私』は達観したような目で、そう呟いた

・・・

響さんの気も収まって少し後
未来さんのダークマターはひとまず置いておき、お供え物用にいくつか別にした残りの『私』と響さんのぼた餅を3人で摘みつつ何気無い会話に花を咲かせていた
これが俗に言うガールズトークというものなのかな...あんましそういう経験ないからわかんないや
いや、よくよく考えたらよもぎやりっちゃんとお泊りした時とか深層世界で奏さんやセレナさんとダベってるのもガールズトークといえばガールズトーク？
まぁ、何はともあれそこで出されてるのがぼた餅っていうのは渋い感じするけど

未来「それにしても、まさか『翠』ちゃんがこんなに上手だったなんて」

『翠』「いやいやそんな」

717 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/23(火) 02:15:12.25 ID:XsTL+q4r0

でもこれならお供え出来る
流石にとんでもない味のものをお供えするのは気がひけるからね

響「...」

『翠』「？」

と、その時響さんの視線を感じてそちらに顔を向けた
むむ、その優しい目？微笑ましいものを見る目...のようなそうでないような目は今日一回見た気がするよ...？

響「...言っていいのかわからないけど、正直こうやって『翠』ちゃんが無理してなさそうってわかって」

未来「響...うん、私もホッとしてるんだよ、『翠』ちゃん」

響「あっちの翠ちゃんが走っていっちゃってから、ずっとどこか危うい感じがあったから」

『翠』「デジャヴ...」

そんな風に思われてたのかー...いや、エルフナインちゃんにも依存してるんじゃないかって言われたしつまりそういうことなんだろうな
『私』は自分でも気がつかないうちに翠のことが大切になってて、支えになってて...

当の本人はそんなことつゆ知らず姿をくらましたわけだけど
他にも二度も『私』を置き去りにして別の世界に飛んだりしてさ...
『私』のこと斬った後はあんなにベタベタしてきてたのに、他の人斬ったらもう『私』のことは御構い無しにどっか行っちゃうとかどうなんだろう

『翠』「む...」

最初は『私』が翠のことわかってるつもりでわかっていなかったなんて思ってたけど...もしかして、翠こそ『私』のこと何もわかってないんじゃない？
『私』だけじゃない、どれだけ皆心配するのかちゃんとわかってる人がこう何度も行方不明になる！？
最初に行方不明になったのはフィーネさんとクリスさんに誘拐された時だけど...あの時は月の破壊っていう使命があったこともあって『私』も何も思わなかったけど、今にしてみれば二課の人達からしたら誘拐されといて敵戦力として再登場とかどんな神経してるんだって話だよ！
詰まる所、もう少しやりようはあったんじゃないか...翠が皆に心配されて、愛されているのを見ているとそう思ってしまう
月破壊後半担った『私』が何を今更ってのはわかるけど...いや、月破壊した時のとかぶっちゃけ関係ないや

単に『私』を置き去りにしてどっか行ったのが気に食わない

どうしよう逆ギレとかお門違いとかそんなレベルじゃないのにだんだん翠に対する怒りがふつふつと湧いてきてる

718 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/23(火) 02:18:09.40 ID:XsTL+q4r0

『翠』「ねぇ響さん」

響「ん？なぁに？」

ここはあれだ、最速で最短で真っ直ぐに一直線に腹パンすることに定評のある主人公様に共犯になってもらおう

『翠』「翠見つかったらさ...強引にでもいいから翠の修正手伝ってくれない？」

響「あぁ翠ちゃんの...うえぇ！？」

『翠』「斬られた本人がだよ？平気だって言ってんのにさ...いやカリオストロはなんか正気失ってるけど...でも一人でどっか行くとかさ...」

響「あっ...カリオストロさんもしかして『翠』ちゃんのとこに今...」

未来「わ、私は？」

『翠』「そういう方面のはいらないです」

未来「んぐっ...」

未来さんに任せたらとりあえずそういう事して終わりそうだもん

『翠』「...まぁそういうことを言い出したら響さんだってそこに関しての信頼は0なんだけど」

響「酷い！？」

『翠』「酷くはないよ！？翠の、そして今は『私』の身体がキズモノになったのがそもそも響さんのせいなのは紛れもない事実だからね！？」

忘れてるかもしれないけどこれ思いっきり事案だからね？響さんと未来さんだとか後は切歌さんと調さん辺りが勝手にそうなってたりしても別に何も言わないし『私』も翠も響さんと未来さんに対して驚きこそすれコレは仲良しの延長線上みたいなものだって風に諦めたけど

響「う゛っ...それは、もう本当に...」

『翠』「いいよ、って簡単に言っちゃいけないのかもしれないけど...翠も関係性とかあんまり変えたくなさそうだったから...とはいえ信頼は一夜にして0になったのは確かだから」

未来「私は」

『翠』「マイナスだよ！壁尻切歌さんの時とか正直ドン引きしたよ！」

若干の深夜テンションと、翠がいない今本部の中で2人が割と話せる相手なのもあって、『私』は変に緊張することもなく
それこそよもぎやりっちゃんを相手にしていた時のように、オブラートに包むことなく心をさらけ出して言葉を発していた

なお未来さんがぼた餅を作っていた調理台にワインの空ビンが何故か転がっていたことに『私』はこのときまだ気付いていなかった

何か話す？安価下
(特になければ自室に戻ります)

719 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/23(火) 02:27:05.46 ID:0nWCDYyj0

夢姫と『凛音』が心配している事、詩織達が今は亡きメヌエットに花束を手向けたいと言ってた事を聞いた後に自室へ

720 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/23(火) 02:31:23.91 ID:ZE6iaBrOO

未来が翠が発見されない事について疑問を抱き始めてる
曰く「あの精神状態でそう遠くまてで行ける筈が無い」

721 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/24(水) 01:14:43.80 ID:Xprv3DFM0

ダメだ、18→19のぼた餅見るだけで笑いがこみ上げてくる
本当に誤差レベルでしか上手くなってないとか

722 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/24(水) 03:43:01.03 ID:x4UXO96q0

『翠』「えー...こほん、少々慎みに欠ける話題が続いてしまいました、もうこの辺でやめておこう」

未来「『翠』ちゃんが始めたんだよ？」

響「始まったのは未来のせいだけどね」

『翠』「初めては響さんだけどね」

響「はい...ごめんなさい」

いい加減やめよう、流石に年頃の娘がしていい会話でも...なくはないのかもしれないけど、あまり続けてていい感じの話でもない
少なくとも『私』はそう思う
何か別の話題をと思っていると、居た堪れなくなったのか響さんから新しい話題が提供された

響「そ、そういえば...夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんが、心配してたよ」

『翠』「夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんが...あぁ、そっか」

あの日...『私』と翠が別々の身体に別れて本部に戻った日、半ば強引に2人の説教から逃げ出して...実はその後一度も顔を合わせられてない
というのも、その少し後に翠があぁなっちゃったし、おまけにそのまま出撃して逃走中だ
どこまで話が通ってるかはわからないけれど、最後に会ったのがそんな場面じゃ心配もするだろう

『翠』「2人は翠の...装者とか抜きにして、友達だったしね...そりゃそうなるよ」

『私』としては2人からしたらぽっと出の翠そっくりさんみたいな感じだろうしなぁ...顔合わせ辛いことこの上ないんだよなぁ...
大切な友達が性懲りもなくどこかへ消えて、代わりによく似た別人がやって来る...うん、お前じゃねえ！ってなるわ

『翠』「2人の為にも、早く見付けて叱りつけてでも立ち直らせないと」

響「あーえっと、それもなんだけど...私が言ったのはあっちの翠ちゃんの、じゃなくてこっちの『翠』ちゃんの、っていう意味で...」

『翠』「...え？」

それはどういう...夢姫ちゃんと『凜音』ちゃんが...『私』の、心配？

響「...話してみればいいんじゃないかな、直接...少なくとも、きっと2人は話をしてみたいと思ってると思うよ、『翠』ちゃんと」

723 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/24(水) 03:43:43.79 ID:x4UXO96q0

...わからない、そりゃ夢姫ちゃんや『凜音』ちゃんともいつかは『私』も話してみたいなとは思っていたけど...少なくとも今は他人だ
2人にとっても『私』はいくら容姿や名前は一緒でも全く同じ人間じゃない、という解釈だろう
それこそ凜音ちゃんと『凜音』ちゃん、夏菜と『夏菜』を区別しているように
『私』にとって翠は必ずしもそういう風に思ってはいないけど

『翠』「合わせる顔がない、っていうのはダメかな」

響「翠ちゃんだったら、こういう時どうしたかな？」

『翠』「...狡いよ、それは」

翠だったら...きっと悩んで、結局話をするだろう
理解を得られなくても、理解しようと
そんな気がする
そしてそんな『私』より踏み出せる翠に『私』は憧れのようなものを抱いた
だからこそ

園子『『りんりん』は、周りに沢山いるんだからガンガン行くといいと思うんよ』

千景『気持ちはわかるわ、でもそれを言ったら私達には普通に話せているじゃない』

『私』に今必要なのは、後ずさらず一歩踏み込む勇気...『私』はあの時、そう結論付けたのだった

『翠』「...うん、すぐには無理かもしれないけど...なるべく、頑張ろう」

アイドルの仕事の時のように翠を演じればいいわけじゃない、『私』として2人と関係性を築くんだ
相手側もそこまで『私』に対して嫌悪とか、そういうのを抱いたりしてないかもしれないと、それがわかっただけでも大きな収穫だし

響「うん、それがいいと思う！...あ、あとね...私や未来とよく一緒にいる3人わかるでしょ？」

『翠』「えっと、板場さん安藤さん寺島さんの3人？」

響「そうそう、それでその皆がね...メヌエットちゃんにせめて、花束を手向けたいって」

手向け...あぁ、お墓に花束を、みたいな
そういえばメヌエットさんはそれこそ寺島さんにとっては命の恩人だし、メヌエットさんが死んでしまったと聞いてそういう話になったんだろう
不謹慎にもほどがあるけどもう随分幽霊が身近になっている『私』はそこに思い至るまで若干時間がかかった
いやだって...メヌエットさんの最期は印象に残ってたけどその後結局すぐ深層世界のちゃぶ台のところに来てたし...

724 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/24(水) 03:44:27.37 ID:x4UXO96q0

『翠』「でも、なるほど...」

もしかすれば翠が...今は『私』もだけど、死人をその身に宿して話をしたり出来るというのは寺島さん達にも伝わってるかもしれない
でもこれはそういうのじゃない気もする
幽霊の本人がその場にいる、というのくらいは伝えてもいいかもしれないけれど、きっと誰かを介して再開したいとかじゃない、もう二度と会えないとわかっていながらも、例え一方的にだったとしても想いを、感謝を伝えたい...そういうことだろう
『私』は大切な人達が死んでしまって、そういうことからも逃げてしまったけど...

『翠』「...それこそ、翠を交えてどうするか話したい事なんだよね」

響「だよね...」

何なら今メヌエットさん本人にどうしてほしいか聞いてもいいけど、どうしたって一度翠の意見は聞きたい
何せその3人も夢姫ちゃんや『凜音』ちゃん同様『私』は知り合いじゃない人達だ、そして相談内容が重い
とても知り合い未満の他人な『私』がはじめましてついでに関わっていいやつじゃない

『翠』「でも本当...すごいな、翠は」

何がすごいって繋がりがすごい
とても『私』と同じ人見知りだったとは思えない
その繋がりの多くはやっぱりこの世界の原作知識が手助けになっているんだろうけど、それでもだ
そもそも夢姫ちゃんや『凜音』ちゃん、後は薫さんなんかもすぐに打ち解けていたはず(薫さんに対しては翠が『私』として振る舞ったから当然といえば当然だけど)
身近な繋がりだけでそれ以上に価値を見出そうとしなかった『私』とは、全然違う

響「『翠』ちゃんも、頑張ってると思うよ？」

『翠』「足りないよ、全然」

『私』はサボりすぎた...3年前のあの日から、完全に世界から逃げ出して、ずっとそのままだったんだから
でも今は、少し違う、逃げてしまったのは翠の方だ

『翠』「次は『私』のターンだよ...絶対見付けて連れ戻すから、翠」

だから今度は『私』が、翠をこっちに引き戻す

725 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/24(水) 03:45:11.41 ID:x4UXO96q0

『私』は何度目かのその誓いを反芻し、気合いを入れる
と、ここまで静かだった未来さんが神妙な顔つきで呟いた

未来「翠ちゃんのあの精神状態...いくら最初はギアを纏っていたとはいえ、そんな遠くまで行けるはずがない...それもこんな大掛かりな捜索を何日もかわせるような逃げ方...」

『翠』「...未来さん？」

すごい真面目な顔で真面目なことを呟いている、さっき罵り過ぎちゃった...？
いや、でも確かにそれはそうだ
翠の捜索には交通規制も含めて万全な状態で続けられている、万が一にも誘拐なんてことがあってもすぐに見付けられるようにただでさえ退去命令が出されていた周辺地域の家やなんかも一軒一軒隅から隅まで捜索している
まずほぼ誘拐の可能性はない、という話ではあった
もっとももし誘拐した相手がその場から別の場所にテレポート出来る、とかならお手上げだけど
いや、本当翠に関しては煙にでもなってしまったんじゃないかというほど見つからない
翠がテレポートジェムや神獣鏡の透明化を使えば本部で察知出来るようになっているし、かといって何日間もS.O.N.G.の職員さん達プロの捜索から身を隠せているなんて異常だ
誰か『私』達の知らない幽霊を取り憑かせてその姿に身体を変えてしまったりしていたらわからないけれど、S.O.N.G.調べでは不審な人物も見つかっていない

『翠』「翠...」

翠はこの世界から二度も別の世界へ消えたことがある
あるいはまた...なんて、考えてしまうけれど

ダークマターコンマ下
奇数変態眼鏡への嫌がらせ
偶数響「仮にも未来の手作りをウェル博士に！？そんなことをするくらいなら私が食べる！」

726 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/24(水) 03:47:43.37 ID:950P56wbO

おうふ

727 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/25(木) 00:32:06.09 ID:C17Dt8j5O

マリアさんってあの歳で少女と言い張れるのか

728 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/25(木) 02:31:59.39 ID:UwJrpkeI0

・・・

その後少し話してから、『私』達はそれぞれの部屋に戻ることにした
未来さんのダークマターは...かなり、特に響さんがとても頑張ったけど残ってしまって
話し合いの結果、捨てるのは食材に対して失礼だからととある人物に押し付けることとなった

『翠』「うーん...まぁ他のお菓子と混ぜとけばバレないでしょ」

そのとある人物...眼鏡と白衣がトレードマークの糞Pは毎日のように糖分を自分のところまで届けさせてるらしいし
明日にでもそこに突っ込んでおこう
ダークマターを押し付けるのにこれほど心が痛まない相手というのも中々いない、あわよくばそのままダウンしてもらっても一向に構わないけれど

カリオストロ《シチュエーションだけはときめきものなのに、難儀なものねぇ～》

『翠』「あんな変態に恋い焦がれるほど道は踏み外したくないなぁ」

自室に戻り彼岸花と薔薇の花弁が入れられたケースの前に皿に乗せたぼた餅をお供えしていると、幽霊状態のカリオストロが勝手に『私』の部屋の床に転がってダラダラしながら頭が痛くなりそうなことを言ってきたので、『私』は思ったことをそのまま口にした
正確には作ったのは未来さんだけど、異性に手作りのお菓子をこっそり渡すというシチュエーションでこれほどときめかないのも確かにすごい
でもまぁ...あの糞眼鏡は生理的に受け付けないから...良いのは声だけという

『翠』「で、何の用？」

元々憎き相手とはいえすでに殺された相手だし、その事実が相まってその姿を目にしても、前よりは冷静に話が出来る『自分』がいる
頭が冷やされる感じだ

カリオストロコンマ下
奇数まだ状態異常中
偶数正気を取り戻してる(勇者ギアの攻撃による状態異常は時間制限付き)

729 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/25(木) 02:32:48.33 ID:ZdfoLEAnO

ふぉい

730 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/25(木) 03:03:13.57 ID:UwJrpkeI0

undefined

731 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/25(木) 03:03:50.53 ID:UwJrpkeI0

ちらりとカリオストロの目を見てみる
相変わらずアニメだったらぐるぐる渦を巻いているような、明らかにやべーやつだなってわかる目をしていた
早い話、まだ正気は取り戻してないらしい
本人に自覚がなさそうなのもあって、果たしてそれがシンフォギアで斬られたから(その場合『私』も正気じゃないことになるけど)なのか、あの時勇者ギアだったから何かしらそれが作用したのかはわからない
ただ勘としては後者なんじゃないかなぁとは思ってるけど、かといって確かめる為に試し斬りで誰かをコロコロとか出来るはずもなく

『翠』「用もなく他人の部屋でゴロゴロするようなら」

カリオストロ《どうするって～？アーシ今幽霊、物理は効かないわよ～？》

『翠』「知ってる？幽霊ってデスソース飲ませられるんだよ」

カリオストロ《とりあえず勝手にゴロゴロしてごめんなさい》

よろしい

『翠』「で、今度はどんなトンチンカンなことを言い出すの？」

様子がおかしくなってからのカリオストロが言っている内容は、むしろ『私』達S.O.N.G.を肯定するような...すなわち、これまでのパヴァリア光明結社のしてきた正義とやらを全否定するようなものだった
泉の女神から貰った綺麗なカリオストロだとか、ミラクルワールドから来たカリオストロだとか言われても信じてしまいそうなほどの心変わり...否、洗脳に近いものを感じてしまう

732 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/25(木) 03:04:22.27 ID:UwJrpkeI0

カリオストロ《頼みがあるのよ...アーシが知ってる情報を教えるから...お願い！局長とサンジェルマン達を止めて！》

ほらこれだ
そうするつもりではあるのだからはい喜んでと答えるのは簡単だ
でも...勝手に個人的理由で敵対視している『私』が言うことでもないけれど、これはカリオストロのパヴァリア光明結社に対する明確な裏切り行為に他ならない
これが正気であったなら、改心...というかパヴァリア光明結社のやり方に不審を抱いたとかそういうことになるだろうし、それであれば何も悩む必要はない
ただ、この状態異常時では果たしてそれが本音とチグハグなことを言っているだけの...すなわちカリオストロの中でパヴァリア光明結社の正義にはきちんと筋が通っているとして、したくもない裏切り行為を身体が勝手にしている可能性もある
そう考えると、若干の罪悪感というか、モヤモヤしてしまう

『翠』「モヤモヤしたところでどっちにしても邪魔をする気ってのが、『私』の褒められないところだけど」

完全に自己満足だ、相手が自分達の正義を、信念を貫き通したところでそれを踏みにじりたいとか『私』は鬼か
でもそう...どうするべきか

安価下
1 とりあえず曖昧に了解しておく
2 状態異常が解けないか試してみる
3 その他(記述)

733 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/25(木) 03:08:04.63 ID:V6hIiZVn0

3.でっち上げだといけないから半信半疑で了解しておく

734 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/26(金) 01:48:26.24 ID:Lc5QC13EO

カリオストロ（魂）ってどう足掻いてもデリートでけへんの？
翔子さんやぐんちゃんに頼んでも？

735 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/26(金) 02:00:49.17 ID:k66lU3HDO

違和感ある安価出されてもほとんど真面目に考察してくるのいいね、もともと理由があって錬金術師やってるのに綺麗なカリオストロになったのを状態異常って捉えるとか

736 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/26(金) 03:06:00.75 ID:sJvDRXpB0

『翠』「...わかった、とりあえず話だけでも聞かせてもらおうかな」

状態異常の解き方なんて知らないし、今はこれ以上面倒なことにならないようカリオストロに合わせておくことにしよう
それに解くにしろ解かないにしろ情報は聞き出さないといけないし...罪悪感は拭えないけど、今だけは目を瞑ることにした
ただしこれからカリオストロが話すであろう内容の全てが全て信用出来るかといえばそうでもない、状態異常とはいえ本人の意思の在り方によってはでっち上げが混ざるかもしれないし、あくまで半信半疑程度が丁度いい

『翠』「ひとまずはダラダラゴロゴロしてたのをそれでチャラにしてあげる」

まぁ視界の端で半透明な元おっさん系美女が床に転がっていたのが若干うざかっただけで、何も『私』も本気で魂の一片も残さず消し去ってやろうとまでは思ってなかった
『私』ではなく翠が、だけど、殺してしまった罪悪感だとか、ただ『私』と合わなかっただけで心底悪い人ではないとわかっているからだとか理由は多々あるけれど、翠に合わせられれば翠の心も少しは軽くなるかなという打算もある
それに、消すだけならイガリマ...切歌さんに借りないのならイミテーターでコピーしたイガリマでサクッとやれば成仏はさせられるし
いやまぁ成仏しても戻って来られる場合が結構あるからそれはあんまり意味ないんだけど

カリオストロ《ありがとうねぇ、まずはぁ...》

聞き出せた内容コンマ下
奇数メンバー構成と諸々(ティキの存在判明)
偶数上記+計画のことまでばっちり
ゾロ目なんならもっと色々(後に自由安価)

737 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/26(金) 03:08:43.61 ID:SVSoJY740

ザラシ

738 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/27(土) 02:26:52.40 ID:jKthGWLKO

失敗作のぼた餅を決戦兵器として持ち込めないかな？
お妙さんの卵焼きと同じくらい威力あると思うんだ

739 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/27(土) 03:48:33.61 ID:ikSqb4WX0

・・・

カリオストロから得られた情報は主にパヴァリア光明結社のメンバー構成だった
といってもサンジェルマン、プレラーティについてはS.O.N.G.で集めた情報とあまり変わらない、強いて言うならカリオストロも含め紛れもなく３人共歴史上の人物と同一人物でありそれぞれがこうして長い時を生きているのはその肉体が錬金奥義によって作り替えた完全なモノ、とやらであるらしい
統制局長のアダム・ヴァイスハウプトはやはり錬金術に対してのセンスは酷く...といっても錬金術師以外から見れば十分と言えるほどの基礎は身につけているらしいが...
統制局長としての立場は、凡人を遥かに超える魔力ポテンシャルによって力尽くで他を押さえつけていると...脳筋かな？
ちなみにこの間は黄金錬成とかいって服全部焼き払って肉体美を見せつけてたらしいけど、脱ぎ癖は元から...全裸の変態局長とかどこのゴリラよ
結社創設時からずっと局長の座についていて、年齢不詳と変わらぬ容姿、ならそれはサンジェルマン達と同様肉体を完全なモノに作り替えているのかと思って聞いてみるとどうも『完全なモノ』になるということはあくまで女体になるというのが大前提だからそれはないそうだ

『翠』「あぁだからアンタもサンジェルマンもプレラーティも...単なる趣味かと思ってた」

カリオストロ《サンジェルマンは元からレディーよ、それにアーシ達も趣味じゃないわけでもなぁいわっ！》

『翠』「変態じゃん通報しなきゃ」

元々男性の人生謳歌してたおっさんが女の人の身体...しかもダイナマイトとかロリに趣味でなるとか変態ここに極まれりじゃんヴァーチャルで我慢しなよ
というか話聞くだけだとサンジェルマン以外全員変態で構成されてるんだけど！？S.O.N.G.ですらひどいのは未来さんと糞眼鏡くらいなのに！

カリオストロ《といっても、この身体になってから心もこっちにかなり引っ張られてる気はするんだけど》

740 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/27(土) 03:50:54.54 ID:ikSqb4WX0

本当かなぁ...
と、ここまでのメンバー説明は予め知っていたのばかり
問題は最後に説明された一人

『翠』「ティキ...惑星運行観測機能特化のオートスコアラーね...」

どうも『私』達がサンジェルマン達と初めて会った時にサンジェルマン達が運び出していたものがそれらしい
まさかここでまたオートスコアラーが出てくるなんて

『翠』「惑星運行観測...星の動きを調べてどうするつもりなんだろ...」

戦闘には向かなそうなオートスコアラーをわざわざ使うとなると、月の遺跡云々に他の星々が関係してる？そもそも月の遺跡がもうないけど
見た目は少女の姿でアダム・ヴァイスハウプトにべったり...おっと変態局長にロリコン疑惑が

『翠』「つまりパヴァリア光明結社...太眉美人と変態ダイナマイトおじさんとワケダロリおじさんとロリメカ娘とロリコン全裸局長で構成されてるのか、業が深いね」

カリオストロ《誰がおじさんよ！あと太眉ってまさかサンジェルマンのことじゃないでしょうね！？ちょっと！》

目的についてはそこまで新しい情報は得られなかった
詳しくは知らされていないのか、無意識に言わないよう自制しているのか...月が砕かれた今どうやって月の遺跡を支配するつもりなのかとかわかればよかったんだけど

741 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/27(土) 03:52:05.85 ID:ikSqb4WX0

情報が増えてもその分謎も増えた、としか言えないね
ただティキなる存在について知れたことは大きいかもしれない

『翠』「そういえばアンタって時を自由に行き来することが出来るんだ！とか言い出さない？」

カリオストロ《なにそれ》

『翠』「何でもない」

何か話す？安価下
(特になければお話終了)
(カリオストロが斬られた段階ではファウストローブ完成前でした、カリオストロが知る由も無いそれ以降のパヴァリア光明結社の出来事関連についての安価が出された場合採用されない可能性もあります)

(翠「ゴールデンウィーク！しかも今回は10連休！皆さんどのように過ごす感じですか？私はですねぇ...仕事です...アイドル辞めたい...」

『翠』「学校通ってないから宿題もないしアイドルでもない『私』は遊び呆けられるけどね！」

翠「双子アイドルとしてデビューしません？アイドル楽しいですよほらほら」

『翠』「えぇい休めない世界に引きずり込もうとするんじゃない！」)

742 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/27(土) 04:00:01.30 ID:gwby5CW30

女神様と二人きりで特別な精神世界で試練を受けた事を報告する
最後に「勇者ギアの切り札が使用後の悪影響で皆の事を不信になるのが怖くて使えなかった…これも弱さかな？」と聞いてから眠りにつく

743 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/27(土) 04:11:38.70 ID:i00PnshHO

ひとまず話は切り上げて就寝……する前に記念品の花達に一礼

744 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/27(土) 15:58:32.37 ID:uPL6AT+rO

読み返したけど翠ちゃんは人を56したから精神不安定になったんだよね？
じゃあ安定するまで56し続ければ解決なのでは？
安価下

745 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/28(日) 02:10:01.65 ID:3DipA6XtO

どこぞの初めて人を斬った時の親善大使見てもそう言える？
しかもこうなったのはOTONAや気遣いすらしなかった装者にもあるという皮肉

746 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/28(日) 04:07:50.33 ID:7achxtqU0

・・・

カリオストロから聞き出せるだけ聞き出したし、言い方は悪いけど今の段階では後はもう話すこともないんだよね
個人的なこととか興味無いし...

カリオストロ《ちゃんと話したんだから頼むわよ！》

『翠』「はいはいっと...」

正気を取り戻す様子のないカリオストロを適当にあしらいつつ、今日あとすることを考える
といってももう深夜と言っても差し支えない時間だし、自室にいるわけだし、寝るくらい...なんだけど

『翠』「...ううん、思い立ったが何とやら」

もし明日大きな戦闘があったら...とか色々考えて、『私』は決断した

『翠』《奏さんセレナさんメヌエットさん、『私』ちょっと女神様の所行ってくるんでカリオストロのことよろしく》

奏《またか》

・・・

コンコンッ

『翠』「めがっ...アキさん、今いい？」

女神「『翠』さん？良いですよ」

『私』は女神様の部屋のドアをノックし声をかけた
中からの返事を確認し、ドアを開け中に入る

ガラッ

『翠』「夜分遅くにごめんなさい」

女神「今更何の気遣いですか、さぁもっと奥にどうぞ、その辺適当に座ってください」

747 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/28(日) 04:08:25.24 ID:7achxtqU0

ドアを閉め、言われた通り椅子に座った
女神様はそれを見て頷きベッドに腰掛ける

女神「それで、どうしました？」

『翠』「意外、なんかふざけてくるかと思ってた」

女神「まぁこのタイミングでですし、あまりふざけ過ぎてもですからね...えっふざけた方が良かったですか？それともまさか本当に夜b」

『翠』「あぁごめん真面目モードで続けて」

女神様なりに空気を読んでいたらしい
読めたんだ空気

『翠』「今日...じゃなくて2日前？辺りから寝てたのさ...特訓受けてたんだよね、普通と違う特別な精神世界とかなんとか、そう言ってたけど」

女神「特別な精神世界...ですか...なるほど、それなら私が干渉出来なかったのも納得です」

流石神様、話が早い
神様ですら干渉出来ないとなると、今の説明でも十分信じてもらえるらしい

『翠』「そこには千景ちゃんと園子ちゃんが待ってて...」

『私』はあの特別な精神世界でのことを全て話した
勇者ギアの真の力を手に入れる為にバーテックスや千景ちゃんと対決したこと、暴走した大蛇に飲み込まれた中で見て体験したこと

『翠』「きっと...ううん、確実に今なら勇者ギアの切り札を『私』は使うことが出来る、千景ちゃんの切り札だから、使えるのは七人御先...でも今日の訓練の時、それを使うことに躊躇してしまった」

女神「躊躇...」

『翠』「うん...もしかしたら、切り札の、精霊の力の使用後の悪影響...精神汚染も再現されちゃうんじゃないかって思って...」

精神汚染はいわばイグナイトモジュールの時と同じだ
自身の闇に打ち勝ってしまえば、精神汚染は断ち切れることがわかってる
でも、その精神汚染にも個人差がある
千景ちゃんのそれは...

『翠』「皆良い人だから、そんなことあるはずないってわかってるのに...あったとしても、それを受け入れる覚悟はとっくにしてるはずなのに...皆のことを不信になるのが怖くて...使えなかった...」

もしそうなった時、『私』はどうなってしまうんだろう
またいつかのように塞ぎ込んでしまうのか、それとも逆上してしまうのか

『翠』「これも、弱さかな...」

女神様の返事安価下
(女神「まずその不安になってる時点でもうすでに精神汚染始まってるのでは？」

『翠』「...はっ！」)

748 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/28(日) 11:17:28.74 ID:QfUq1pKI0

簡単な話だ。
汚染も不信も押しのけるぐらい強くなればいい

749 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 01:07:57.85 ID:t3nvycZIO

司令には悪いけど一回了子さんから強烈な修正ビンタ貰ってほしい（今までの翠や『翠』の扱いを見て）

750 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/29(月) 01:44:15.11 ID:PGbXd3vt0

弱音を吐くことに後ろめたさがないとは言えない
ただ、無理して誰にも相談せず抱え込んだ人の末路は大体一緒だ
だから『私』はそうならないように相談してしまうことにした

女神「周りを信じられなくなるのが怖い、ですか...」

女神様は目を閉じしばし考えるようにして

女神「こればかりは、強くなるしかありませんね」

『翠』「強く...」

女神「汚染も不信も、押しのけるくらい強くなればいいんです」

やっぱり、打ち勝つしかない、よね...

『翠』「出来るかな...『私』は皆の事を信頼してる、それは間違いない、はずなんだけど」

女神「それが揺らいでしまうかもしれないのが怖いんですよね？」

『翠』「うん...」

もし千景ちゃんのそれと同じ事が起こったとしたら、いつしか自意識過剰な批判の幻聴が聞こえ始めてきてもおかしくない
そうなった時、いざ振り払えるかどうか...ううん、振り払わなきゃいけないんだ
振り払えるくらい強い心を持たなくちゃいけない
でも、どうすればそんな強い心を

女神「今の『翠』さんは確かに皆さんの事を信頼しているのかもしれません、S.O.N.G.の皆さん、奏さん達、さっき話に出てきた千景さんに園子さん、あちらの翠さん...それに私の事も信頼してくれているからこそ、こうして相談してくれているんですよね？」

『翠』「まぁ、ね...うん、そうだよ」

女神「でも一人、信頼するのを忘れていませんか？」

忘れている...？
他に誰かいただろうか

女神「それがわかれば、汚染に負けない強い身体も強い心も、きっと」

何か話す？安価下
(特になければ自室に戻って就寝)

751 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 01:56:28.29 ID:ykjJybpaO

もしも『私』に何かあったら…お願いしますと頼んでからベッドへ

752 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/29(月) 02:19:48.70 ID:PGbXd3vt0

忘れているあと一人、考えてみても思い当たらない
翠、女神様、奏さん達、S.O.N.G.の皆、千景ちゃんと園子ちゃん...その他に、もう一人...

『翠』「...って、本当にごめん、こんな遅い時間まで」

気がつくと時計の針はこの部屋に訪れてからもう長身が一周していた
結局それが誰なのかは思い当たらないけど、いつまでもここで考え込んでいたら流石に女神様に悪い

『翠』「話聞いてくれてありがとう」

女神「いえいえ、もう戻られるんですか？」

『翠』「うん」

部屋から出ようとドアノブに手をかける『私』
そこでふと振り返り

『翠』「...もしも『私』に何かあったら...お願いします」

一応の予防線を張り、今度こそ部屋を後にした

女神「これは、先は長そうですね」

・・・

自室に戻り、カリオストロを部屋から追い出したりした後机に目を向けた
一箇所にかたまって眠っている蛇達の頭をそっと撫で、次にお供え物が前に置かれた記念の花に手を合わせる

『翠』「...よし、おやすみなさい」

『私』はベッドに入り、目を瞑った

コンマ下
ゾロ目以外特になし
ゾロ目？？？

753 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 02:24:05.93 ID:CYWWIbAT0

あ

754 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/29(月) 02:46:55.03 ID:PGbXd3vt0

・・・

『翠』「ふぁ～あ...もう朝か...」

まだ若干眠いのを堪えつつ時刻を確認する
目覚ましを付けなかったから最悪昼過ぎまで寝過ごしてるのも覚悟していたけど、実際はまだ9時を少し過ぎたくらい

『翠』「早い...これも身体が覚えてる、とかなのかな」

翠は二度寝する事もあるけどそれを踏まえても中々生活リズムはマシな方だった
いや毎日ちゃんと遅刻せず学校行ってるっていう意味でね、『私』は途中から行かなくなったし
そう考えると9時過ぎに目が覚めるのは普通に遅刻だね...どうせ行かないしいいんだけど

・・・

マリア「あらおはよう」

『翠』「おはよぉ...ふあ～...はふ」

部屋を出て食堂に行くと、もうすでに大体の人達が朝食を取っていた
うん、やっぱり『私』はこれでも遅い方らしい

未来「眠そうだね『翠』ちゃん」

『翠』「目覚まし無しで午前中に起きられただけ良しとするよ...あれ、翼さんとクリスさんは？」

食堂を見渡すとその二人だけ見当たらない
クリスさんはともかく翼さん今日仕事とかかな？

エルフナイン「お二人はもう出かけられましたよ、お知り合いに会いに行くそうなので」

『翠』「ふ～んそうなんだ～、ありがとうエルフナインちゃん」

エルフナイン「わふっ！？///」

『私』の呟きを零さず拾って答えてくれたエルフナインちゃんの頭を思いっきりなでなでしつつ、今日はどうしようかなと考えた

どうする？安価下

755 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 02:55:32.23 ID:ANzmUzaUO

夢の中で了子さんに怒られた司令に壊れたRN式回天特機装束を渡しておく

756 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 03:16:31.61 ID:FAwOoMjLO

>>755RN式回天特機装束は確かメヌエットさんﾀﾋんだ時にもうししょーに渡してるぞ
安価下

757 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 03:17:23.62 ID:ANzmUzaUO

他に回収したのなかったっけ？安価下

758 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 03:19:23.78 ID:CYWWIbAT0

アストナージと化しつつある夏菜から改良型フライトユニットを貸与される（武装等は安価）
勇者ギアの使用を考慮してか弾薬を使い切ったり武装が邪魔だったりする場合はパージ可能な仕様に

759 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 12:58:06.05 ID:t3nvycZIO

千鳥や小鳥丸を初めとした6本の御刀が六角形の形で地面に突き刺さっているのを目撃、『翠』ちゃん警戒心MAXで緒川さんに監視を依頼+女神様に連絡

※フラグを折る事も可

760 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 16:40:58.55 ID:tAZUEXVjO

翠ちゃんと『翠』ちゃんって持ち物ごと増えてるから当然壊れたRN式回天特機装束も倍あるんだよな
翠ちゃんの分は多分持ったまま逃走したんだろうけど

761 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/29(月) 20:27:39.65 ID:Go5LPaVA0

廊下から夢姫ちゃんが司令に「どうせまた何処かに行ってしまったのでしょ！」と声が聞こえてきた

762 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/30(火) 00:32:51.87 ID:Tu/K4H/M0

寝てる間に女神様がこっそりと奏にブリージンガメンを渡していた

763 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/30(火) 02:10:48.22 ID:U1eR5OVg0

平成終わるまでに完結できませんでしたね…
月を壊した時点で一旦切り上げてもよかった気がする

764 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/30(火) 02:19:52.69 ID:J0M6MS410

今日は確か仕事(翠の影武者ともいう)はなかったはず
アルカノイズとか錬金術師が出てくるまではやること無し...となるとやることは一つか

『翠』「非効率なのは、わかってるんだけどね～」

S.O.N.G.が総力を挙げて探している翠の事を『私』なんかが足で探して見つけられるとは正直思ってない
けどそれも100%じゃない
それに、じっとしてられないというのが本当のところだ

夏菜「『翠』さんは今日も探しに？」

『翠』「その、つもり」

夏菜も会ってすぐの頃は皆と何とも言えない距離感だったのに、すっかりS.O.N.G.の一員だなぁ
よくよく考えたら夏菜に翼さんにマリアさんと、S.O.N.G.のメンバーの中に有名人結構いるんだよね、何このアニメみたいな組織
いやアニメなんだけど

調「もし錬金術師達が現れても、すぐ私達にも連絡すること」

切歌「特に抜剣の人には要注意デス！」

『翠』「ば、抜剣？」

何そのすごい危険そうな人
錬金術師の中にイグナイト出来る人がいるの！？

未来「少しお下品だよ切歌ちゃん」

切歌「うわっ未来さんに言われたら終わりデス」

未来「切歌ちゃんこの後」

調「未来さん」

響「未来」

未来「今のは切歌ちゃんが！」

お下品...抜剣...あ...あぁ...そういうことね...あぁうん...
不謹慎にもアダムが姿を現したあの場にいなくてよかったと思ってしまう『私』だった

夏菜「抜剣はともかく、あの男が出てきたら次は生きて帰れるか...冗談抜きで司令や緒川さんが前線に出てくれると大きいと思うんですが」

『翠』「出られなくはないしね」

劣化版シンフォギアともいえるRN式回天特機装束を今は2人とも持っているわけだし

マリア「...それより『貴女』はいつまでエルフナインを撫でているの」

エルフナイン「あ、あの、そろそろ...///」

『翠』「もう少しもう少し～」

というわけで、今日は翠の捜索をしに外に出よう

765 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/30(火) 02:20:35.58 ID:J0M6MS410

・・・

朝食を食べ、さて出発するかと思ったところでふとさっきの食堂での会話を思い出した
RN式回天特機装束...ししょーはメヌエットさんが使っていたもの、緒川さんは剣と膝当てを持っている、そしてそれらは『私』達装者でも対処しきれなくなった時の切り札として温存されている

『翠』「RN式回天特機装束、手元に残ってる破損したままのやつ...ないよりマシかな？」

ししょーや緒川さんが簡単に今持っているのを壊すとは思えないけど...いや、ししょーは普通に使うだけで壊しそうだから前言撤回
予備というか、修理する際の材料のような感じで今『私』が持っている分のRN式回天特機装束をししょー達に渡しておいてもいいかもしれない
どうせ『私』は使う機会ないだろうし

『翠』「確か修理出来たとして7個分だっけ...翠が戻ってきたら14個分になるのかな」

多いのか少ないのか
誰でも使えるわけじゃなさそうだし下手に量産されて戦争にでも使われるよりはこれくらいの数で丁度いい？

『翠』「外に出る前に渡すだけ渡してきちゃうか」

こういうのは早いに越したことはない
あとついでに糞眼鏡のお菓子の山の中にダークマター突っ込んでこよう

『私』は司令室に向かった

766 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/30(火) 02:21:30.92 ID:J0M6MS410

・・・

『翠』「着いた」

さっそく入...

夢姫「どうせまた何処かに行ってしまったのでしょう！？」

...るのはまた今度にしよう、うん

『翠』「おっほぉまじかぁ...」

司令室の中から廊下まで聞こえてきた夢姫ちゃんの怒声に、『私』は回れ右を

夏菜「入らないんですか？」

『翠』「きゃっ...なんだ夏菜かびっくりした...」

振り向くと、そこには夏菜が立っていた

夏菜「か、夏菜！？///」

『翠』「え？夏菜でしょ？何言ってんの...それより入れないでしょうこれは」

何をそんなびっくりした顔してるんだか、驚いたのはこっちだっていうのに
それに夢姫ちゃんの怒声、多分翠の失踪のことだろうし...気まずい合わせる顔がない翠と『私』の同じ見た目だからちょっとややこしいその他諸々の理由で少なくとも今は会いにくい
せめて落ち着いてる時に、そう思ってしまうのは『私』がコミュ症なだけだろうか

夏菜「い、いえ！...まぁそうですよね、そうだと思います」

...そういえば夏菜とは割と普通に話せてない？『私』
年が近い(というか同い年)だから？いやそれなら『私』にはもっと友達とかいたはず...話し方が翠と似てるからかな...

767 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/30(火) 02:23:37.34 ID:J0M6MS410

夏菜「わ、私の顔に何か？」

『翠』「あぁごめんごめん」

いつの間にかがっつり見入ってしまっていたらしい、流石にそれは失礼だよね

『翠』「えっと、司令室に用？『私』はまた後で改めて寄るから」

夏菜「あ、違います...『蒼井』さん、コレを」

『翠』「『私』に？コレは...フライユニット？」

『私』に用だったか！でも渡されたコレ、修理してもらってた決戦仕様のフライユニットだと思うけど形が少し変わったような

夏菜「改良型です、以前までの武装や出力、機動力を遥かに凌ぐニューモデル」

やだこの子どんどんメカニック方面に進化してる、元々そっちが専門だけど
そのうちガ◯ダムでもエ◯ァでも何でもござれな技術者になりそう

新しく加わった機能安価下

(夏菜「時代を跨ぐのは私がRXのお面を付けて登場した時点で約束されていたんですよ！」

『翠』「じゃあ次はブレンのお面被ってね」

翠「私最低最悪の魔王のがいいです、金ピカでカッコいい！」)

768 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/30(火) 02:48:01.10 ID:U1eR5OVg0

軽い攻撃なら無効化出来るバリア、液体窒素を用いたアイスミサイル

769 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/30(火) 02:55:35.69 ID:3yoSpsWZO

フォニックゲイン高まった時限定で使えるハイパーモード
発動中は金ピカ…にはならないけど色々と大幅に強化される

770 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/30(火) 04:20:59.82 ID:J0M6MS410

『翠』「ちなみにどんな機能が増えたの？」

夏菜「まずバリアフィールドの構造を解析し応用したバリア...軽い攻撃なら無効化出来ます」

強い

夏菜「液体窒素を用いたアイスミサイル、相手は凍ります」

強い

夏菜「さらにフォニックゲインが高まった時...いわゆる絶唱、S2CA、エクスドライブ等になりますが、その際に限定で使えるハイパーモード！発動中は金ピカ...にはなりませんが、全体的に大幅に強化されます」

強ぉい
思いの外充実している...無効化バリアは雑魚相手にいちいち避けたり受けたりしなくて済むのは助かるね、なんなら日常的に発動させときたいくらいだよ
アイスミサイルも相手の動きを封じるのに重宝しそう、ナパーム使えない時とかも凍らせるのなら被害の差は違ってくるし
あとハイパーモードと来たかぁ

『翠』「ムテキの方じゃなくて天の道を往く方のハイパーってことだね」

夏菜「そういうことです、あとこれらの武装は弾薬を使い切ったり邪魔になった場合パージさせることも出来るようにしておきました」

『翠』「マスクドだったか」

でも本当にありがたい
『私』は遠慮なくその改良型フライユニットを受け取った

『翠』「ありがとう、助かる」

夏菜「いえ、あぁそれとあの狼...ルシエドもそこの中に戻ったみたいですから」

『翠』「ん、了解」

ルシエドは本当フライユニットの中大好きだね、居心地いいのかな

771 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/30(火) 04:21:42.06 ID:J0M6MS410

『翠』「それじゃ、『私』は少し外出てくるから」

夏菜「はい、また後で」

そう言って『私』と夏菜は軽く手を振りながら別れ...っと、その前に
『私』は少し振り向き、声をかけた

『翠』「そういえば、『『蒼井』さん』って呼ぶんだね、『私』のこと」

夏菜「あっいや...区別の為で特に意味はないんですけど、気に障ったのなら」

『翠』「ううん、『あっちの』とか『こっちの』とか『そっちの』っていうよりよっぽどわかりやすいし、夏菜は多分そう言うだろうなって思ってたから全然いいよ」

ただ少しだけ気になっただけ
改めて夏菜と別れた『私』は、後で忘れずに司令室に寄ろうと心に決め本部を出た

・・・

『翠』「さてどこから探そうかな...」

これだけ時間が経ってしまっていると、S.O.N.G.で交通規制が成されているからといって本当にこの近くにまだいるのか怪しくなってきた
というかこの世界にいるのかすら

『翠』「とりあえず人があんまり住んでなさそうなところを探してみてるけど」

人が来ない森とか山とか、そういう場所は捜索する時に見落としが起こりやすいところだって何かに書いてあった気がする
まぁあれだよね、鬼◯郎とかト◯ロがそういうところに住んでるのって見つかりにくいからだしそれと同じ
そういえばトト◯って本名ミミンズクっていうらしいね、ミミちゃん助手じゃん

『翠』「でもこういうところに来るとますます翠が別の世界に飛ばされてるんじゃないかって不安が高まる...」

勝手に来てるだけだけど
いやほら、ゆゆゆ世界に飛ばされてた時もこんな感じの雰囲気の場所に来てからだし
わっしーセットが反応したと思ったら神樹様なんじゃないかってくらい大きい木の下に、桃色の手甲が落ちてるのを見つけて

772 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/30(火) 04:22:19.40 ID:J0M6MS410

『翠』「今にして思えば見るからに怪しい光景だったよね、そうそうまさにあんな感じ...」

すっと視線をズラすと、そこの地面に刀が突き刺さっていた
合計6本、均等な距離感でそれぞれ六角形の頂点のようになっている

『翠』「...もしもし緒川さん？」

『私』は速攻頼れるOTONAに通報した

・・・

『翠』「見るからに怪しいしこれ絶対触れたらダメな案件だよね！？」

女神『そうですね、ダメなやつですね』

緒川さんに連絡して程なく、S.O.N.G.によって6本の刀の監視が始められた
それはそうだ、怪しいのもそうだけどそれ以前に外に普通に刀があるのも危険だ
ひとまずはこれで安心だろうと思い、今度は女神様に連絡することに

女神「ちなみにその6本の刀、何かしらの作品にちなんだものだったり？」

『翠』「多分...1本特に馬鹿でかいのがあるし」

アレはきっと斬るときに棒読みで「きえー」って言わなきゃいけないやつだ

『翠』「画像検索したのと照らし合わせても見たけど...千鳥に小烏丸、孫六兼元、妙法村正、袮々切丸、越前康継...だと思う」

女神「加州清光とか混ざってたり」

『翠』「そっちはちょっと...みにとじは見たけどとじともはあんま進められてないから...」

アニメはね、見たけども
ゲームってなんでこうまだメインストーリークリアし終わってないタイミングでもうイベント始まっちゃうんだろう
しかもイベント終わってもすぐイベントだし

女神「とにかく、翠さんが刀使がいる世界に飛ばされたということはないとは思いますが、警戒しておく必要はありそうですね」

『翠』「うん...」

本当に今度は別の世界に飛ばされてないんでしょうね...

コンマ下
奇数アルカノイズ反応検知
偶数特になし
ゾロ目フラグは早急に回収しなさい

773 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/30(火) 11:13:42.17 ID:Yf/p15fZO

まいどありだにゃ～

774 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/30(火) 12:22:39.93 ID:7SQgH3MwO

幼女を撫でまわし同級生を呼び捨てにする『翠』ちゃん某名
何気に呼び捨てって翠ちゃんとよもぎちゃんに対して以外じゃ夏菜ちゃんズだけだったはずだしレアでは？というかなぜ呼び捨て

775 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/04/30(火) 23:43:05.53 ID:J0M6MS410

『翠』「はぁ...」

新たなフラグというか伏線というか、嫌な予感を具現化したような状況を目の前にしながら溜め息をついてしまう
その時、端末に連絡が入った

『翠』「はい」

友里『第7区域にアルカノイズの反応を検知！詳しい地図を送るわ、現場のすぐそばに翼さんとクリスちゃんもいるから合流して』

『翠』「りょ、了解！」

まさかのアルカノイズ...捜索は中断せざるを得ない
『私』は送られた地図を見ながら現場に向かった

『翠』ちゃんどのギアで行く？安価下

1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き？)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

(翠「平成ともこれでお別れですね...ここまでやってこれたのも皆様のおかげです！平成の間、皆様お付き合いいただきありがとうございました！」

『翠』「また令和で会おうね！」)

776 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/04/30(火) 23:45:47.20 ID:THUGZeLUO

777 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/01(水) 03:01:08.93 ID:oGE8LaiJ0

「Imyuteus amenomurakumo tron」

選んだギアはアメノムラクモ、それも勇者ギア
走る足は止めず聖詠を口にすると、『私』の周りに発生した黒いオーラと赤い彼岸花の花弁が不思議なコントラストを生み出す

『翠』「今行くよ、翼さんクリスさん」

剣と鎌を強く握り、目的地を目指して大きく跳躍した

・・・

『翠』「はっ、はっ...あそこか！」

地図にあった場所が見えてくると、すでに翼さんとクリスさんがアルカノイズの群れと戦っていた
そして戦場にはもう一人

『翠』「カリオストロ...！？」

アルカノイズをばら撒く無表情のカリオストロ
なるほど、あれが響さんが言ってた喋りがロボットみたいなカリオストロとやらか
まったく、幽霊の本人も見えてる『私』からしたら紛らわしいことこの上ない...というか完全にではないにせよ死者蘇生に近いことをパヴァリア光明結社がやれてるって、普通に考えてかなりまずいんじゃ

『翠』「まぁそれは後で考えればいっか」

少し目を離した隙にそのカリオストロ...真偽はわからないけどなんとなく再生怪人みたいだから再生カリオストロとしよう、再生カリオストロとクリスさんが戦っていた
再生カリオストロの拳の周りに水色のエネルギーの球が出現し、クリスさんに向けて放たれる
どういうわけか両手にクロスボウを構えているにも関わらずそれに応戦せずもろに受けてしまうクリスさん

クリス「が...はっ...」

翼「雪音！」

778 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/01(水) 03:01:58.42 ID:oGE8LaiJ0

再生カリオストロ「私。は。貴女達。を。倒す。ように。命じられています」

本当にロボットみたいな口調で追撃をしようと、倒れるクリスさんに近づいていく再生カリオストロ

『翠』「させないっ！」

『私』は咄嗟に再生カリオストロに向けて鎌の斬撃を放つ
と、同時に同じ場所に向けて見覚えのある蛇腹剣が伸ばされるのが見えた

再生カリオストロ「危険。」

再生カリオストロは冷静に歩を止めそれらを避ける
その隙にクリスさんは立ち上がっていた

『翠』「ナイス、マリアさん！」

マリア「『貴女』もね」

蛇腹剣の主に賞賛を送る
どうやら着いたのは『私』とマリアさんだけじゃないらしい

響「大丈夫！？クリスちゃん！」

クリス「遅えんだよ、バカ」

うわっクリスさんめっちゃ嬉しそう

調「はぁっ！」

『α式百輪廻』

切歌「とおっ！」

『切・呪リeッTぉ』

未来「やぁっ！」

『閃光』

そして調さん達の攻撃によって翼さんを囲んでいたアルカノイズもどんどん倒されていく

翼「すまない、月読、暁、小日向」

未来「いいえ！」

調「たまには私達だって！」

切歌「そうデス！ここからが逆転劇デス！」

779 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/01(水) 03:02:28.92 ID:oGE8LaiJ0

いい流れが来てる、そう思っていると

『夏菜』「新手、来ます！」

『夏菜』のその一言に全員が意識を現実に引き戻された
再生カリオストロの方を見ると、丁度さっきまでとは別のアルカノイズを出現させるところだった

『翠』「なっ...！」

空間を閉じるアルカノイズ
それによって『私』達はせっかく合流したのにバラバラに分断され...

・・・

周りの景色はまるで宇宙空間
そしてそこに群がるアルカノイズ達はさながら宇宙人のよう

マリア「この空間に閉ざされたのは私達だけのようね」

『翠』「だね」

マリアさんと『私』だけ、でも一人で隔離されるのとでは雲泥の差だ

マリア「とっとと斬り抜けてここを脱出するわよ！」

『翠』「うん！」

どう戦う？安価下
(雑魚アルカノイズ倒しまくり、空間を作り出しているアルカノイズ本体を見つけ、それを倒せば脱出出来ます)

(翠「遂に令和になりました！新たな時代の幕開けです！」

『翠』「めでたいことだよ、ハッピーニュー年号！」

翠「令和になっても引き続き、よろしくお願いします！」)

780 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/01(水) 03:21:54.64 ID:uGwAL17F0

凍結ミサイルでノイズ達を凍らせて集団の中に飛び込んでから『焦熱ノ遊戯闇刃』、あわよくばターゲットの撃破も狙う
残ったノイズはマリアさんと一緒に処理しながらターゲット捜索、見つけたら『鮮血ヲ舐メリシ凶刃』

781 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/01(水) 03:43:00.86 ID:QK+4uLRlO

マリアさんを抱えてフライユニットで飛行、ミサイルを撒きながら上空から二人でノイズ達に奇襲をかける

782 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/01(水) 09:15:38.11 ID:2Q9opizIO

呼び出せるなら八岐大蛇にも手伝ってもらおう

783 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/01(水) 12:27:42.28 ID:pbUzYfbwO

蛇らしくピット器官使えないかな

784 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/02(木) 00:37:07.26 ID:geP5uNCKO

刀？のフラグ折れるならししょーに叩き折ってもらうかOTONA達に保管してもらうのが一番手っ取り早いかな？
一番なのはスルーだろうけど

785 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/02(木) 03:09:27.14 ID:icAvUFP20

空間を閉じるアルカノイズ...つまりここはそんな特殊なアルカノイズの固有結界みたいなものだ
となると、当然ここの主を叩けば事足りる

『翠』「でもまずは」

囲まれる前に動き出さないと

『翠』「だから探すのは...手伝って、大蛇...ううん、八岐大蛇！」

『逆巻ク大蛇』

『私』が空間を斬り裂くと、そこからいつもの大蛇とその他にそっくりな大蛇が7体...合計8体の大蛇が這い出てきて、一つに融合していく
8つの首に8つの尻尾、鋭く光る16の瞳
まさしく八岐大蛇そのものだ

マリア「前と少し...いえ、大分様変わりしたように見えるのだけれど」

『翠』「いつもの8倍だからね、お願い！」

八岐大蛇の8つの内1つの首がこちらを向き、頷いた
そしてアルカノイズ達の方へ這っていく

マリア「私達はあっちのアルカノイズね」

マリアさんが指差す方、つまり八岐大蛇が向かったのとは反対の方向にも当然だがアルカノイズは群がっていた
そう、簡単に言えば『私』達と八岐大蛇で二手に分かれるということだ
八岐大蛇を呼んだのはそれだけじゃないけど

『翠』「そういうこと、捕まってマリアさん！」

『私』は今朝夏菜に渡された改良型フライユニットを装着し、マリアさんを後ろから抱えてエンジンをふかす

ゴォッ...！

すごい、前のフライユニットの時より断然速い
あっという間に標的としたアルカノイズ達を見下ろす位置まで上がった

『翠』「アイスミサイル発射ッ！」

ドドドッ

フライユニットから発射されたミサイルがアルカノイズ達に向かって飛んでいき爆発したと思うと、その爆風に乗ってとてつもない冷気が広がり一面を氷の世界へと変える
アルカノイズ達はまとめて氷漬け、まるでそこだけ氷河期が来たみたい

786 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/02(木) 03:10:13.11 ID:icAvUFP20

マリア「良いわね、はぁっ！」

『私』が離すと飛び降りたマリアさんは氷漬けのアルカノイズ達目掛けて蛇腹剣を振るった

『翠』「『私』もっ！やぁっ！！」

続くように『私』もまた氷漬けのアルカノイズ達の中に飛び込み鎌をぶん回す

『EMPRESS†REBELLION』

『焦熱ノ遊戯闇刃』

マリアさんの周りのアルカノイズ達は自信を包む氷ごと砕け散り、『私』の周りのアルカノイズ達は氷をも一瞬で溶かすほどの熱によって蒸発した

『翠』「っし」

今のでかなりの数を減らせたはずだ
八岐大蛇の方を見てみると、あっちもあっちで時に噛みちぎり時に尻尾で叩き潰しでどんどん数を減らしている
近付いてくる氷漬けにされていなかったアルカノイズを斬り伏せながら、『私』は周りが静かになるタイミングを待った

...そろそろいいかな

『翠』《八岐大蛇...いける？》

『私』は八岐大蛇に念話を飛ばしながら、その念話によって出来た繋がりを手繰り寄せて八岐大蛇と『私』自身の視界をリンクさせた

『翠』《よし、見えてる》

これはぶっつけ本番な翠とのフルシンクロの応用...応用とも言えないほど拙いものだけど、今のところほとんど問題なく確実に感覚の共有は為されている
あるとすれば8つ分の視界が全て重なって見えていてすごく見辛いこと...あ、１つになった
どうも八岐大蛇の方が気を利かせてリンクする視界を１つに絞ってくれたらしい

『翠』《後は、見えないものを見られるように》

この空間の主であるアルカノイズ本体の姿は今は見えない、多分位相差障壁の関係か何かで姿を見えなくしているんだ
だから視点を変える

『ピット器官』

一部の蛇が持つ赤外線感知器官、ざっくり言うと天然のサーモグラフィ機能...それを使うイメージを強く念じた瞬間、視界の色が変わった
八岐大蛇にそれが元々備わっているのかは知らないけど、今こうして出来たものは出来たのだ、出来たもん勝ちでしょ

『翠』《本体は...いた！》

さっきまで何も見えなかった空間に、巨大なアルカノイズの姿が浮かび上がった

787 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/02(木) 03:10:46.90 ID:icAvUFP20

『翠』「マリアさん！そこ！！」

『私』は八岐大蛇との視界のリンクを切り、改めてその見えない巨大アルカノイズがいる場所を指差す

マリア「そこね！はあぁ...ふっ！！」

すぐに『私』の意図を汲んでくれたマリアさん
左腕部ユニットを砲台のような射撃形態へと変形させ、『私』が指差した方へ高出力のエネルギービームを発射

『HORIZON†CANNON』

ドゥンッ...！

透明化していた巨大アルカノイズにビームが当たり、爆風が晴れると巨大アルカノイズが色付き姿がはっきりとしていた

マリア「やつがこの空間を作り出したアルカノイズ！」

『翠』「一気に決めようっ！」

マリア「えぇ！たぁっ！！！」

『INFINITE†CRIME』

マリアさんが左腕から引き抜いた短剣に連なって引き出された無数の短剣が巨大アルカノイズの身体に次々と刺さっていく

『翠』「らぁっ！！！」

そしてそれに合わせて『私』もまた鎌を大きく斜めに振り下ろし斬撃を飛ばした

『鮮血ヲ舐メリシ凶刃』

コンマ下
ゾロ目以外撃破！
ゾロ目まだ足りない

788 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/02(木) 03:12:22.87 ID:QBbTfaGL0

あ

789 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/02(木) 03:34:59.97 ID:icAvUFP20

ドッ...！！！

２つの大技を受け、巨大アルカノイズは大きく体勢を崩しながら爆散

ｼﾞｯ...ｼﾞｼﾞｯ...

それから間も無く、周りの景色が元に戻っていった

・・・

『翠』「戻った...」

マリア「えぇ、やったわね」

無事脱出出来たことを実感していると、ほぼ同時に他のメンバーも戻ってきたのが確認出来た

響「クリスちゃん！未来！」

それからイグナイトモジュールを纏っているクリスさんと未来さんは、どうやらこちらに残され再生カリオストロと戦っていたようだ
結果は見てわかる通り、勝てたみたい

翼「無事だったか、皆」

クリス「何とかな...」

再生カリオストロコンマ下
奇数爆発四散
偶数気を失って倒れてる
ゾロ目回収

790 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/02(木) 03:37:15.73 ID:KFYC8c9kO

ボディだけを再生したのか！

791 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/02(木) 04:14:43.55 ID:icAvUFP20

再生カリオストロについて聞くと、クリスさんと未来さんの奮闘の末派手に爆発して散っていっていた
あるいは残っていれば何か情報を聞き出したり、幽霊状態のカリオストロを突っ込んだりしてもとも思ったけど...いや前者はともかく後者は確実にししょー達に怒られそうだからやらないけど

『翠』「でも、また復活しないとも限らない...」

翼「あぁ、そうだな」

『夏菜』「警戒はしておくべきでしょうね」

調「...」

もう外も暗い、正直今すぐにでも翠の捜索を再開したいけど...
そう思っていると、フライユニットの中からルシエドが飛び出してきた

響「わわっ！びっくりした！」

『翠』「...ルシエド？」

こちらを見詰めるその瞳は何かを訴えているように感じられる
もしかして、俺に任せろ的なやつだろうか

『翠』「探しにいってくれるの？」

そう尋ねると、ルシエドはコクリと頷いた

『翠』「...ありがとう、お願い」

やってくれると言うのだ、頼まない手はない
ルシエドはもう一度頷き、颯爽と夜の闇に消えていった

ステファン「クリス！良かった、無事だった！」

ソーニャ「クリス...」

と、その時物陰から二人の人影が
確かソーニャさんとステファンくん...バルベルデで出会った姉弟で、クリスさんの知り合いの
あぁなるほど、今日クリスさんが会う知り合いってこの二人のことだったのか

クリス「...悪い、お前ら先帰っててくれ」

クリスさんにはまだ、話すことがあるらしい
空気の読める『私』達はクリスさんとその姉弟を残し、場所を移すことにした

792 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/02(木) 04:15:38.20 ID:icAvUFP20

・・・

それから1時間ほどして、クリスさんとその姉弟が『私』達の所に来た
これからソーニャさん達はバルベルデに帰国するらしい

クリス「これから空港まで行くんだけどよ」

翼「あぁ、私達も行こう」

詰まる所皆でソーニャさん達のお見送りだ
結構な人数ではあるけれど、『私』達は全員空港まで向かうことにした

ソーニャ「でね、ステファンったら」

ステファン「やめろって姉ちゃん！」

クリス「ははっ、そいつぁ傑作だ！」

さっきクリスさん達が何を話したのかは知らないけれど、今のクリスさんはすっきりとしたというか、肩の荷が下りたように見える
うんうん、よかったよかった

マリア「クリスの方はもう心配いらなそうね」

『翠』「だね」

その後ソーニャさん達が乗った飛行機を皆で見送った時にも、クリスさんの表情は明るかった

安価下
1 忘れる前にししょー達に壊れたRN式回天特機装束を渡しておく
2 もう寝る
3 その他(記述)

793 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/02(木) 04:19:54.70 ID:QBbTfaGL0

1 謎の刀も気になるけど先に渡しておく

794 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/02(木) 11:23:48.85 ID:VOZZCgBpO

補給やメンテも兼ねて夏菜ちゃんにフライユニットを返却

795 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/02(木) 13:33:10.74 ID:ZKTP93EA0

1
司令の所に行くならまだ夢姫ちゃんがいる可能性もあるが

796 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/02(木) 15:26:22.26 ID:gHOjZEsuO

3：可能ならOTONAに6本の刀の様子を聞いてみる
…先程の戦いの影響でバタバタっと倒れてたりして

797 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/03(金) 02:16:50.97 ID:6P6licSF0

・・・

『翠』「あ、そうだコレ」

夏菜「何です？...あぁ、フライユニット」

本部に着いてすぐ、『私」は夏菜にフライユニットを返却した
といってもメンテをお願いする為だけど
それは夏菜も承知しているようで、それを嫌な顔１つせず受け取る

『翠』「さっきの戦闘で早速使わせてもらったよ、性能も段違いだったしすごく良かった」

夏菜「それは良かった、ミサイルも使いました？」

『翠」「アイスのやつ」

夏菜「補充しときますね」

他にも色々と使った時の感想とか感覚とかを聞かれた
今後の改良の参考にするらしい

『翠』「どこまで性能上げるつもりなの」

夏菜「どこまでも、せめて通常時の時点で『貴女』達のエクスドライブモードに肩を並べられるところまで行かないと話になりませんよ」

『翠』「つくづく夏菜が敵じゃなくてよかったと思うよね」

夏菜「フュージョンジャック呼ばわりされたままは嫌ですし」

それ完成したらとんでもないことだからね、聖遺物を使ってはいるとはいえ独学でシンフォギアシステムに追いつく物を作り出すとか

夏菜「やはりあの時ネフィリムの新鮮な心臓を活用出来なかったのが痛かった...」

『翠』「...冗談？」

夏菜「もちろん」

それはどっちの意味で...？

夏菜「それはそうと、司令室に行く用事はいいんですか？」

『翠』「あー...明日じゃ...いや、そういうのが良くないんだよね、うん...行ってくるかぁ」

流石にもう夢姫ちゃんもいないだろうし、明日になって忘れてもアレだし

『翠』「...よし！行ってくる、じゃあ夏菜また明日、おやすみ」

夏菜「おやすみなさい、というかいってらっしゃい」

『翠』「いってきます！」

『私』は夏菜に軽く手を振り、司令室に向かった
...ところでさっき夏菜と話してる時、何か違和感みたいなのを感じた気がしたんだけど...気のせいかな？

・・・

やってきました司令室
多分友里さんや藤尭さんをはじめとしたオペレーターさん達はまだ仕事してるだろうし、なるべくうるさくしないようにしよう

『翠』「失礼します...」

コンマ下
奇数流石にもういない
偶数待ち伏せ夢姫ちゃん
ゾロ目なんなら『凜音』ちゃんもいるぞ！

798 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/03(金) 02:18:32.83 ID:IgVijf6T0

スパッと

799 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/03(金) 02:57:55.50 ID:6P6licSF0

念の為部屋の中をそっと見渡すと、やっぱりもう流石にそこに夢姫ちゃんの姿はなかった

弦十郎「む、『翠』くんか...すまない、君でない方の翠くんの捜索はまだ...」

『翠」「あぁいや、それもそうなん...です、けど」

ししょー相手は威圧感がすごくて余計に話しにくい...緊張感がすごい...でも、ここで退くわけには...

『翠』「コレ、を...いざという時の為に...ししょーと緒川さんのが壊れたりしたら修理とか、そうでなくともニコイチして...」

なるべく手短に、簡潔に、破損しているRN式回天特機装束を渡しにきたといことを伝えた
伝えられた、と思う

弦十郎「それは、RN式...つまり、それを必要とする時が来るかもしれない、ということか？」

『翠』「え、あ、そう...です...」

弦十郎「む...」

特にししょーは軽く試運転しただけでRN式回天特機装束の方が耐えきれず爆散！とかありそうだからね、とは流石に言わない
でも言わなくても伝わってしまったのか、ややししょーの顔が暗いような

『翠』「ここに置いたおけばエルフナインちゃんとか、フィーネさんに頼んでもいいと...思うので...」

弦十郎「ッ...『君』は、つまり...そう、か...」

そこまで落ち込むことかな！？それとも『私』が若干ビクビクしちゃってるのがまずい？
いやだって、話せるようになってきた人が少し増えたとはいえマリアさんも夏菜も同性だし...ししょーがいい人なのは知ってるけどぶっちゃけちょっとマッチョ怖い...

弦十郎「わかった、コレは預かっておこう...だが忘れないでくれ、俺達は大人で『君」は守られるべき子供だ、いつだって頼ってくれていい...決して見捨てたりはしない！」

『翠」「へ？あ、はい...？」

ん？なんか話の脈絡...まぁいっか、壊れたRN式回天特...長い、RN式は渡せたし
あ、あと自室に戻る前にもう一つ用事があったんだ

『翠』「あの...昼間連絡した6本の刀の様子は、変わりない...です、か？」

コンマ下1
奇数変わりなし
偶数変わりあり

どんな様子？安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)

800 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/03(金) 03:02:57.25 ID:L0o8XRrIO

ぐへぇ

801 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/03(金) 04:05:57.41 ID:6P6licSF0

弦十郎「ん、あぁあの刀か、以前変わりはない」

『翠』「そう、ですか」

何も進展がないということは現状維持であると同時に、何もわかっていないということでもある
あわよくばそれでも今後の『私』や翠の人生に無関係であってくれてもいいと思っているけど、もしすでに無関係ではなかったとしたら...

弦十郎「...いかんな、言ったそばから子供にそんな顔をさせてしまう自分が情けない」

『翠』「？」

さっきからやけにしおらしい...失礼だけどなんかその姿はまるで熊が落ち込んでるみたいだった

弦十郎「いやなに、昨晩夢の中で了子くんに随分と叱られてな、気遣いが足りていないと」

『翠』「はあ」

弦十郎「近いうちに気遣いが出来るようになるアクション映画を借りてこようと思っている」

『翠』「はあ？」

ししょーの夢の中に出てきたフィーネさんだか了子さんだかわからないけど、どうも思いっきり説教とアドバイスがズレた感じで伝わってるっぽいよ！
何なの気遣いが出来るようになるアクション映画って！

弦十郎「何か変か？」

『翠』「いえ、いんじゃないっすかね...失礼しました」

この人は翠のししょーではあっても『私』のししょーではないからね、別に指摘とかはしませんよっと
用事も終えたので、『私」はそそくさと司令室を後にした

・・・

『翠』「はぁ～...疲れたし、寝るかな～」

自室に戻り、ベッドに腰掛けながら大きくため息をつく『私』

『翠』「寝る...って真っ先に休む事考え始めちゃったか...」

すごく良くないことなのに、翠がいない事に慣れてきている自分が嫌になる
翠の事が心配で夜も眠れない、そうなって然るべきだと思うのに
休む事も大切だとわかってはいるので結局就寝はするのだが

802 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/03(金) 04:07:04.75 ID:6P6licSF0

『翠』「...ん？何コレ」

ふと机の上に見慣れない何かが置いてあるのに気が付き、ベッドから立ち上がってそれを手に取ってみた
炎のような赤い立体的な模様を包むような形の水色のクリスタル...それにスイッチ付きのリングが付けられている
リングの大きさからして腕輪だろうか

『翠』「思わず手に取っちゃったけど、これもこれで怪しいやつじゃ...」

奏《あぁソレ、一応アタシのだ》

『翠』「っと、奏さん！？」

突然の奏さんからの念話に腕輪を落としそうになる
この腕輪が奏さんの？

奏《昨日『翠』が寝た後にアキさん...女神様？が来てね、アタシなら使えるかもしれないからって》

『私』が寝てる間にそんなやり取りが...？

奏《なんでもブリーシンガメンっていう聖遺物らしい》

『翠』《ブリーシンガメン...北欧神話だっけ？》

北欧の女神様の装飾品とかそんなんだった気がする...後でちゃんと調べよう
でも何でまたそんな物を、しかも奏さんなら使えるって

奏《マリアがアガートラーム使ってる時にガングニールも反応して、ガングニールの起動から同時制御までしてみせただろ？アタシのガングニールだったらそのブリーシンガメンのが合ってるらしい》

『翠』「そこに行き着くまでの過程が知りたいんだけど...」

もしかしてまた別の運命をズルして誰かに聞いてきたのかな...確か前に夏菜の本来の運命のこともそうやって誰かに聞いてきてたし

ブリーシンガメンについては一応今後持ち歩いて、戦闘時奏さんと交代することがあったらその時使うかどうか考える、ということになった
シンフォギアに加工して同時併用じゃダメなのかなとも思ったけど同時併用の場合はどちらか一個が神獣鏡じゃないと危険だし、そもそもこう見えてこのブリーシンガメン完全聖遺物らしい
勿体無くて加工しづらいよね？と奏さん
『私』はそうでもないけどそういうことにしておこう

何かする？安価下
(特になければ寝ます)

803 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/03(金) 04:22:58.36 ID:IgVijf6T0

蛇達を愛でよう
八岐大蛇と連動してペットの蛇達も何か変わってたり？

804 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/04(土) 02:48:39.31 ID:Ifl2HCVW0

奏さんとの念話が一区切りつきさて寝ようとベッドに視線を戻そうと目を動かすと、ふと視界に机の上で眠る蛇達の姿が入ってきた
この子達が夜行性か否かはイマイチわからないけど、こうして普通に夜寝てるし夜行性ではないのかもしれない

『翠』「っていうか、蛇って昼行性の方が多いんだっけ？」

『私』は何の気なしにそっと蛇達の頭を撫でる
この子達もまた、大蛇同様ずっと翠と一緒に居てくれた家族だ、つまり『私』にとっても紛れも無い家族
ある時は翠のイタズラに加担したり、ある時は皆のところに遊びに行ったり、またある時は合体したり喋ったり...最後のだけよくわかんない
合体するのは大蛇もそうだからわからなくもないけど...自律型の完全聖遺物、らしいけど何で話せるのかは本当にわからない、ロケ◯ト団のニ◯ースみたいに勉強したのかな
なんてどうでも良いことを考えながら、撫でているとその内の数匹がモゾモゾと動き出した

『翠』「あっごめん起こした...？」

コンマ下1
奇数変わりなし
偶数変わりあり

どんな様子？安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)

805 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/04(土) 02:50:12.09 ID:2bk/7qPu0

ぴぎぃ！

806 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/04(土) 03:22:59.09 ID:Ifl2HCVW0

寝ぼけたように周りをキョロキョロと見渡してからこちらを向いて僅かに首を曲げる蛇達に、人間みたいと思わず笑ってしまいそうになった

『翠』「大丈夫、まだ寝てて良いよ」

そう声をかけると納得したのか、蛇達はまた元の位置に戻っていく
8匹ともいつも通り、可愛らしく身を寄せ合っていた

『翠』「おやすみ」

そういえば大蛇は八岐大蛇...しかも本気を出すと龍神様にまでなれていたけど、この子達には特にそういった変化はなさそうだ
親子とはいっても一緒に変わるわけではないみたい

『翠』「この子達も、いつかは龍神様になるのかな...」

そもそも蛇と龍って別物じゃない？とも思わなくもないけど昔の人達はそうは思わなかった
その考え方が影響して大蛇...八岐大蛇があぁなったのか逆に八岐大蛇のような蛇達あるいは龍達があぁだったから昔の人達がその発想になったのか、それは卵が先か鶏が先かって話になるからわからない
それを言い出したら龍はそもそも架空の生物なんじゃ、というのもあるけどそういうのはこの子達とかネフィリムとかがいる時点でそうとは限らないとも思えるし

『翠』「まぁ、何にしてもこの子達がこの子達であることには変わりない、か」

大蛇は大蛇だし、『私』は『私』、翠は翠だ
考えたって仕方がないことは寝る前に考えるものじゃない
『私』はベッドに戻り、気を緩めた瞬間襲い掛かってきた睡魔に身を委ねた

・・・

エルフナイン「ごめんなさい！対消滅の際に生じる反動のせいでギアのメンテナンスになってしまって...」

朝になり、朝食やなんかを終えてから聞いた話は
再生カリオストロとの戦いで愚者の石によるラピス・フィロソフィカス対策の対消滅を行ったイチイバル、神獣鏡のギアは一旦メンテナンスが必要になったということだった
対消滅の反動による汚染が残るとギアの運用に問題が生じてしまう為、今後も例えばサンジェルマンやプレラーティと戦うことになった場合はその都度メンテナンスによって除去しなければならなくなる、と

安価下
1 エルフナインちゃんのお手伝い
2 皆と一緒に特訓(特訓するとは言ってない)

807 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/04(土) 03:29:45.69 ID:c+vLJoQiO

1 人手は多い方がいいだろう

808 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/04(土) 04:04:58.88 ID:Ifl2HCVW0

未来「気にしないで、むしろあの短時間で対抗出来るようになっただけで大助かりだったんだから！」

クリス「あぁ、おかげで、抱え込まなくていいわだかまりもスッキリ出来たしな」

頭を下げるエルフナインちゃんに対し、2人は笑顔でそう答えていた
特にクリスさんの方は思った通り、昨日の一件で何かが変われたらしい

エルフナイン「反動汚染の除去を急ぎます！」

クリス「頼もしいちびっ子だ」

胸を張ってやる気を見せたところを頭を撫でられ若干出鼻を挫かれた感のあるエルフナインちゃん可愛いお持ち帰りしたげふんげふん

エルフナイン「クリスさんだって...」

クリス「んー？アタシは大きいぞ」

おっとそれはどこの話をしているのかなクリスさん

未来「おっとそれはどこのはn」

『翠』「はいはい未来さんには『私』の神獣鏡を貸しておくので皆の特訓に混ざってきてね」

未来「う、うん」

『翠』「それと、『私」も手伝うよエルフナインちゃん」

半ば強引に未来さんに神獣鏡を渡しながら台詞をキャンセルさせた『私』はそう言ってエルフナインちゃんにサムズアップをした

エルフナイン「良いんですか？」

『翠』「もちろん、対消滅バリアの搭載を手伝った身として、最後まで付き合いたいからね」

エルフナイン「じゃあ、お願いします！」

任せて！

未来「『翠』ちゃん、エルフナインちゃんと2人きりだからって変なことしちゃ」

『翠』「とっとと特訓行け」

809 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/04(土) 04:05:38.99 ID:Ifl2HCVW0

・・・

反動汚染を除去しなければいけないギアは２つ、作業しているのは2人
だから１人１つ、瞬く間に作業は終了した
と言っても作業終了してすぐに使えるようになるのかといえばそうではなく、作業の過程で熱を持ったギアペンダントに触れて火傷しないよう冷めるまで待ったり色々と時間がかかるわけだが

エルフナイン「...あの、『翠』さん」

少しでも早く冷めないかなと団扇を用意するか割と真剣に悩んでいた『私』に、エルフナインちゃんがおずおずと話しかけていた
どうしたんだろう...はっ！まさかさっきの未来さんの言いかけたことを真に受けて！？

『翠』「大丈夫！大丈夫だよエルフナインちゃん！『私』は未来さんと違って危なくない人だから！」

エルフナイン「へ？」

あれ？違った？

エルフナイン「えっと、その...」

コンマ下
奇数何でもないです
偶数聞きたいことが
ゾロ目どうでもいい話の最中に失礼するよ

810 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/04(土) 04:08:06.09 ID:2bk/7qPu0

行動力の化身

811 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/04(土) 04:32:59.25 ID:Ifl2HCVW0

エルフナイン「...い、いえ、やっぱり何でもないです」

『翠』「そう？」

何でもなくはなさそうだったけど...でも内容によっては催促していいものではないかもしれない
話したそうにしていたのなら聞き返したかもしれないけどそうでもなさそうだし、ここは深入りせずにしておこう

何か話す？安価下
(特になければ特訓見学)

812 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/04(土) 11:34:20.72 ID:Cp4YtQpLO

特に無い…かなあ
あるとすれば行方不明の翠ちゃんについて何か勘付いた事は無いとか？

813 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/05(日) 01:30:04.95 ID:EhzOXBMh0

コンマ神のせいで色々とアカン展開になってきてない？気のせい？

814 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/05(日) 02:08:15.73 ID:D8V4tNVxO

忘れてはならないのは翠ちゃんが敵になった一番の理由がカリオストロ復活という展開にこぎ着ける為だったということだ…やっぱ安価全部拾うのは無理があるって！でも頑張れ！

815 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/05(日) 02:50:29.09 ID:sxC4mgrY0

しかしいざ作業も終わってしまうと、中々沈黙が居心地悪い
世間話とかもあんまりする仲でもないし...というかその世間話がよくわからないし

『翠』「あーっと...翠の捜索についてとか、何か気になったり勘付いたりしたこととかない？いやなければそれで全然いいんだけど」

ちょっとだけズルいけど、沈黙を破るのに他の話題が思いつかなかった
でもまぁエルフナインちゃんに限らず色んな人に話を聞いて、それで何か気付いたことがあったりすればそれはそれでってところもあるし
例えば未来さんの言っていた「あの精神状態でそんな遠くまで行けるはずがない」っていうのも、ついついスルーしてしまいそうだけどよく考えたら確かにそうだと思ったし

エルフナイン「翠さんの...そうですね...」

コンマ下1
奇数気になることなし
偶数気になることあり

どんなこと？安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)

(翠「端午の節句、菖蒲の節句、こどもの日...鎧兜に鯉のぼり！ひな祭りとは違いこっちはカッコいい感じの日ですよね！柏餅も美味しいですし！...
菖蒲の節句といえば、この菖蒲に関しては女の子が蛇の子を宿すっていう話に出てくる菖蒲湯が由来らしいですね」)
(『翠』「前は家だと柏餅にちまき、それに鯉のぼりロールケーキなんかも出たっけかなぁ...『私』はもっぱら新聞紙折って兜作ってたけど！よもぎとりっちゃんの分も作って被らせてたよ、２人は微妙な顔してたけど...良いよね？兜カッコいいし！女の子だとかそんなん関係ない！」)

816 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/05(日) 02:53:14.82 ID:EhzOXBMh0

そいや

817 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/05(日) 02:56:58.30 ID:1gqZULr/O

痕跡も目撃情報も無いのはどう考えてもおかしい
S.O.N.Gの目が届いてない僅かな隙を突いて何者かが攫った可能性も有り得る…テレポートとか

818 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/06(月) 02:00:19.17 ID:vOOE9E4MO

精神汚染きたら翠ちゃん失踪の件で全装者に札意が向きそう
それこそぐんちゃんと同じ末路を辿りかねない

819 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/06(月) 03:15:57.01 ID:dYG2PmPa0

エルフナイン「...やはり、こうも痕跡も目撃情報も無いのはどう考えてもおかしいとは思います」

『翠』「うん...」

例えば翠の原作知識で考えてみても、クリスさんがフィーネさんの仲間であった頃もフィーネさんがあの住処にしていた大きな屋敷を出ていってからはすぐに場所がバレていた
マリアさん達が敵だった頃だって飛行船に神獣鏡が搭載されてなければすぐに見つけられていたはず
つまりそれほど二課の頃も含めてS.O.N.G.の捜索はすごいものってことだ
それをもってしても欠片も手がかりが見つからない...否、存在していないのはおかしい
ネロさんや(ししょー達はまだその存在を『私』達に明かしてないけど)ギャラルホルンが反応を示していないのもあって別の世界に飛ばされた可能性は低いし

エルフナイン「僕は...S.O.N.G.の目が届いていない僅かな隙を突いて誰かが攫った可能性もあり得る...いえ、むしろその可能性は決して低くないのではないかと考えています」

意を決したように、エルフナインちゃんはそう言った
誘拐...それは『私』も考えなかったわけじゃない

『翠』「でも、その線は限りなくゼロに近いって」

エルフナイン「通常では不可能です、仮に出来たとして、ここの周辺はくまなく捜索済みですから」

そう、もし誘拐だったとして...今の翠がどんな状況であったとして、見つからないはずがないのだ
既に最悪の最悪なケースまで想定して捜索はされているけど

『翠』「それに翠が走り出してすぐに捜索は始まった...誘拐したとして犯人にはその後移動する時間も何も無かったはずなんだよ」

誘拐してその場で消し去ったとでも言うのだろうか
肉片残らず...いや、もし翠が事切れたらそれは女神様が察知出来ると言っていたからそれはないはずだけど

エルフナイン「えぇ、走るのも車を出すのも出来なかったはずです...だけどそれ以外に、移動手段があることを『翠』さんも知っているはずです」

『翠』「っ...」

エルフナイン「...テレポート、翠さんを攫った何者かはこれを使ったのではないか、それが僕の見解です」

考えたくはない
でも、やはりそこに行き着くのか

820 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/06(月) 03:16:46.24 ID:dYG2PmPa0

『翠』「錬金術師の仕業...なんて、そんなの」

エルフナイン「現に錬金術師達の中には翠さんのファンクラブがありますし...と、これは冗談ですが」

いつの間には『私』達の間には重い空気が流れていた
あぁ、こんなつもりではなかったのに

エルフナイン「幾度か言ってきましたが、翠さんは...翠さんのスキル、アビリティは優れています、現状あらゆる聖遺物の起動を可能とし、錬金術の成長も早い...前者だけであってもそれは多くの人が喉から手が出るほど欲しがるでしょう、あるいは危険視されるか...事実国内外の上層部でそのどちらの意見もあるそうです」

『翠』「マルチプルコンタクトの錬金術師、それは確かに危険だ、聖遺物なんて元々ロクなものがないのにさらに科学だけじゃなく魔法まで使えるわけだから」

エルフナイン「そうです、しかしもしそんな相手が中学生...子供であるのなら、あるいは子供だからこそ」

『翠』「誘拐して利用しやすい、もしくは小さいうちに消しておきたい...」

エルフナイン「そう考える可能性は、力を手にした人ほど抱きやすい...らしいです」

『私』は熱くなりかけた頭を深呼吸して冷やす
なるほど力を手にした人ほど
例えばそれは軍人や権力者や錬金術師
そして今回のケースで一番可能性が高い、というか実行出来てしまうのは錬金術師だ

『翠』「...パヴァリアが、ってこと？」

エルフナイン「そこまでは、それにこれだって根拠のない僕の独り言のようなものです」

『翠』「いや、ううんありがとう...改めて頭の中を整理出来た」

S.O.N.G.が総力を挙げて数日かかってなお見つからない、ならもう目を逸らす事なんて出来ない
これが翠個人の力での行為でないのなら、普通の人間じゃない、普通じゃない人間の仕業だ

821 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/06(月) 03:17:26.89 ID:dYG2PmPa0

『翠』「下手に多才になるから...」

チートになったから狙われる、まさに転生者だ
おまけに今は身体の核も普通じゃない
それは余程のことがない限りバレないだろうけど

エルフナイン「...ごめんなさい、こんな事を話すつもりじゃ...『翠』さんが気を利かせて話しかけてくれたってわかってたのに」

『翠』「そこまで言わないでよ、それはそれで恥ずかしいから」

あぁ、再認識した
翠を早く探さないと

・・・

まだ熱が冷め切らないイチイバルと神獣鏡のギアを横目に、気分転換にと『私』とエルフナインちゃんは司令室に行くことにした
司令室のモニターでは皆の特訓の様子がユニゾンの計測と共に映し出されている

翼『連携だ、月読！動きを封じる為に！』

どうやら今は翼さん調さんコンビと緒川さんが対決しているらしい

調『だったら面で制圧！逃がさない』

宙に飛んだ調さんは緒川さんに向けて左右のツインテールの装甲から無数の丸鋸を弾幕のように飛ばした
なるほどあれなら如何にNINJAであっても避けられ...ん！？

切歌『ダメデス調！むしろ逃さないと！』

ズバッ！

緒川『っ！』

『翠』エルフナイン「あっ...！」

予想通り、丸鋸のうちの一つが緒川さんを真っ二つに斬り裂いた
緒川さんとて人間だ、刃物が飛んできたらそりゃそうなる
どうしようアスクレピオス？えっでもあれ即死だったらアスクレピオスじゃ...

822 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/06(月) 03:18:01.11 ID:dYG2PmPa0

切歌『どえらい事故デス...っ！』

ドロンッ！

その時、真っ二つにされた緒川さんの身体が丸太に変わった

緒川『思わず空蝉を使ってしまいました』

本物はいつの間にか調さんの真後ろに
流石NINJA...ヒヤヒヤしたけどすごい...

緒川『力はあります、後はその使い方です』

そう言って調さんを慰める緒川さん
しかし特訓が終了してすぐ調さんはペタンと座り込んでしまった
多分さっき一番驚いて一番怖かったのは調さん本人だろう

『翠』「調さん...」

『私』はそんな彼女に、翠が重なって見えた

・・・

友里「これで各装者のユニゾンパターンを全て試したことになりますが」

ナスターシャ「調だけが連携によるフォニックゲインの引き上げに失敗...ですか」

弦十郎「思わぬ落とし穴だったな...」

数値を見比べてみると、調さんは切歌さん相手の時を除いて...それこそマリアさん相手の時も含め、ユニゾンは上手くいっていなかった
そういえば『私』が調さんとユニゾン特訓した時も連携はあまりしっくりきていなかった気がする
カップリングかな...しかし未来さんは響さんとの時が一番とはいえ他のメンバーとのユニゾンでも悪くない成績を出していて、わからないものである
いやまぁ未来さんは響さん一筋の正妻っていうより同性相手なら何でもいい猛獣になりかけてる節もあるから仕方ないかもしれない

823 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/06(月) 03:18:34.50 ID:dYG2PmPa0

ピピピッピッ...

藤尭「司令、内閣部から入電です」

弦十郎「繋いでくれ」

入電は翼さんのお父さんからだった

弦十郎「八絋兄貴、何かあったのか？」

八絋『あぁ、神社本庁を通じての情報提供だ』

友里「神社本庁といえば」

藤尭「あぁ、レイラインの件かもしれない」

八絋『曰く、神出づる門の伝承』

神出づる...門...？

エルフナイン「神、パヴァリア光明結社の求める力」

『翠』「っ、月の遺跡の...」

八絋『詳細については直接聞いてほしい、必要な書類は送付しておく』

弦十郎「ふむ...」

友里「どうしますか？司令」

通信は切れ、ししょーは少し考え込んだ

弦十郎「気分転換も必要かもしれんな」

それは、調さんの不調が気になるからだろう

『翠』「神社...か」

824 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/06(月) 03:31:06.53 ID:dYG2PmPa0

・・・

着いたのは埼玉の調(つき)神社

切歌「ここ、狛犬じゃなくてうさぎがいるのデス！」

なんと狛犬の代わりにうさぎがいた
どこもかしこもうさぎで、手や口を清める水もうさぎの石像の口から出ている...口から出てる水で清めるのはいいんだろうか

マリア「うさぎさんがあちこちに...可愛い！」

でも本当、神社の神様がうさぎとは変わってるね
そうなると狛兎...？

コンマ下
奇数ちょっと調子悪い
偶数特にそんなことはない

825 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/06(月) 03:33:00.83 ID:tDmN5oTm0

あ

826 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/06(月) 16:15:42.04 ID:Omwv0F4Wo

おろ

827 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/07(火) 02:31:02.70 ID:bZkyeQtW0

宮司「話には伺っていましたが...いやぁ、皆さんお若くていらっしゃる」

うさぎに気を取られていると、知らない人が話しかけてきていた
格好から察するに

響「もしかして、ここの宮司さん？」

ほぼ間違いなくこの神社の人だろう
白髪に眼鏡だがどっかの変態と違って人柄も良さそうなお爺さんだ

宮司「はい、皆さんを見ていると事故で亡くした娘夫婦の孫を思い出しますよ...生きていれば、丁度皆さんくらいの年頃でしてなぁ」

思わぬ重い話に、思わず皆黙ってしまう
あるいはこの宮司さんもそんなつもりではなかったのかもしれないけれど

クリス「...ん？おいおい、アタシら上から下まで割とバラけた年齢差だぞ！いい加減なこと抜かしやがって！」

『翠』「あっ」

確かに

宮司「冗談ですとも、単なる小粋な神社ジョーク、円滑な人付き合いに必要な作法です」

笑いながらそう言う宮司さん
どんなブラックジョークだよ...この人割と面倒臭い人かもしれない

宮司「初対面ではありますが、これですっかり打ち解けたんではないかと」

クリス「むしろ不信感が万里の長城を築くってどういうこった...」

クリスさんが呆れながらそう零すのに、『私』達も内心同意した
悪い人ではなさそうだけど...たまにお年寄りってそういう人いるよね

宮司「では早速本題に入りましょう...ところで皆さんは、氷川神社郡というのをご存知ですかな？」

先導を取る宮司さん、神社の奥まで案内してくれるらしい
さっきのフリからしてその...氷川神社群？が今回ここに来た目的に関係してるんだろうな
そんなことを考えていると、ふと視界がぐらつきよろけてしまう

『翠』「...っ」

マリア「おっと...どうかした？」

幸いマリアさんが支えてくれて倒れずに済んだ

『翠』「ううん、大丈夫...」

どうしたんだろう...さっきまで何ともなかったのに

マリア「さっきの車で酔いでもした？」

『翠』「あぁ、そうかも...ありがとうマリアさん、もう大丈夫だから」

車酔いか、そう言われればそうなのかもしれない
まだほんのりボーッとしてしまう頭を振り、しっかりしろと言い聞かせる
別段寝不足とかではないと思うんだけど...

宮司「どうかしましたかな？」

安価下
1 このまま続ける
2 少し休ませてもらう

828 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/07(火) 02:35:50.49 ID:hehVNqvtO

無理は禁物と見て2

829 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/07(火) 03:16:24.97 ID:bZkyeQtW0

後ろで『私』とマリアさんがしていたやり取りが気になったのか、宮司さんが足を止めて振り向き尋ねてきた

『翠』「何でも...」

ない、と言おうとしたところで、マリアさんに遮られてしまう

マリア「この子、少し行きの車で酔ってしまったようなんです、来て早々申し訳ありませんが、この子を休ませてもらえませんか？」

『翠』「マリアさん！？」

大丈夫だって言ったのに...そう目で訴えても取り持ってくれる様子はない
ついでに他の皆からも心配するような視線を送られて居心地が悪い

宮司「構いませんよ、では別室に布団を用意しましょう、私の方こそ気が回らずに」

いけない、これは断れない流れだ...でも正直本調子じゃないのは本当だし...

マリア「他人の好意には甘えておきなさい」

響「話はばっちり私達が聞いておくから！」

夏菜「いざという時動けない方が良くありませんよ」

...うん、皆もこう言ってくれることだし
何より無理は禁物だ

『翠』「...それじゃあ、すみません、休ませてもらいます」

・・・

皆が宮司さんから話を聞いている部屋とは別の部屋で『私』は１人用意してもらった布団に入り、身体を休める
相変わらず頭がボーッとして、視界もはっきりとしない
おでこに手を当てても熱はなさそう、本当に車酔いだったのかな

『翠』「一人きり...」

ふと、いつかの風邪をひいた時のことを思い出した
よもぎ達がツヴァイウィングのライブに行った日のことだ
あの時もこんな風に頭がくらくらしたり視界が歪んでいて、部屋に一人残ってベッドで横になっていた

『翠』「よもぎ...りっちゃん...」

高熱が出て、まだまだ風邪を引き慣れていなかった『私』はそれこそ死んじゃうんじゃないかって、この世の終わりなんじゃないかってくらい苦しくて
でもそんな中よもぎが、りっちゃんが帰ってきたらライブの感想沢山話してくれるって言ってくれたことが何より嬉しくて、あの時の『私』にとっての唯一の希望だった

『翠』「まだ...聞けて、ないな...」

段々と意識が朧げになり、いい加減休もうと『私』は目を閉じた

コンマ下
奇数少しして目が覚める
偶数夜までしっかり睡眠
ゾロ目？？？

830 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/07(火) 03:25:19.32 ID:UaoVlySP0

うっほい

831 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/08(水) 01:49:24.94 ID:eHVSyf/IO

ビッキー神獣鏡食らってないけど神樹様から力貰ってたしアレ起こらないかな？

832 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/08(水) 01:59:51.40 ID:3Wieh7X0O

いや、確かビッキーと翠ちゃん(今は『翠』の体だけど)とウェル博士は神獣鏡ビーム受けてる
なんなら神樹様が作った身体？がどの程度の再現度かは知らないけど翠ちゃんズ両方神獣鏡ビーム受けたことになっててもおかしくない

833 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/08(水) 02:28:51.92 ID:ounnaWkq0

・・・

ドタドタドタッ

廊下の騒がしい足音に、『私』は目を覚ました

『翠』「ふあ...ぅ...なにごと？」

身体を起こし襖の方に目を向ける
神社に着いたのがすでに夕方だったとはいえ、どうやらもう夜...暗さからして真夜中になってしまったようだ
スマホの電源を入れて時刻を確認してみると、その予想は当たっていた

『翠」「こんな時間に騒がしい...緊急...敵！？」

『私』は未だ調子が完全に戻ったとは言いがたいのを無視して布団から出て襖を勢いよく開ける
案の定廊下には『私』同様この神社にあったものを借りたのか浴衣姿の皆がいて、響さんの持つタブレット型端末に届いていた通信を覗き込んでいた

藤尭『新川越バイパスを猛スピードで北上中！』

友里『付近への被害重大！このまま住宅地に差し掛かることがあれば...」

響「了解です、対処します」

聞こえてきたのは新川越という単語...ここから近い

マリア「っ、『翠』も起きてきたのね、もう大丈夫なの？」

『翠』「そんなことより、錬金術師が出たの！？」

部屋を出てきた『私』にいち早く気付き声をかけてきたマリアさんに、『私』は質問で返してしまう
でも今の『私』にとって錬金術師は翠の命題を横取りしようとする輩であると同時に、翠の所在について知ってるかもしれない奴らだ
本当に寝てる場合じゃない

郡司「皆さん、どちらへ？」

『私』達のただならぬ雰囲気にそう尋ねてくる郡司さん
反射的にその郡司さんの方に目を向けると、郡司さんの後ろにどこかへ走って向かう調さんの姿が見えた

切歌「あ、調！？」

響「師匠！今、調ちゃんが！」

弦十郎『ぬ！？そちらにヘリを向かわせている！先走らずヘリの到着を待て！』

ししょーがそんなことを言っている間にバイクにまたがった翼さんもまた神社を出発してしまう
十中八九調さんのことを案じての行為だろうけど...

安価下
1 『翠』ちゃんも勝手に現場へ向かう
2 他の皆と一緒に大人しくしておく

834 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/08(水) 02:39:25.83 ID:BWsPspi10

835 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/08(水) 03:51:25.61 ID:ounnaWkq0

『翠』「...」

未来「...『翠』ちゃん」

『翠』「っ」

行くべきか行かざるべきか
本当なら行きたい、行ってすぐにでも翠のことを問いただしたい
でもきっと、そこまでは察してなくとも『私』が今にも飛び出していきそうだというのはわかったのだろう
肩に手を置いてきた未来さんは、そっと首を横に振った
ダメだよ、と

クリス「あの二人を信じるしかねぇ」

切歌「調...」

歯痒い思いをしながら、『私』はなんとか踏み止まり皆と共にその場で待つことを選ぶ

そして結局その夜、『私』達が戦場に向かうことはなかった

・・・

響「お世話になりました！」

宮司「いやいや、お役に立ちましたかな？」

切歌「とても参考になったのデース！」

クリス「お前は読み始めてすぐ寝ちまっただろうが」

昨夜の戦い、報告によると翼さんと調さんのユニゾンによってプレラーティを撃破出来たらしい
倒した際大爆破が起きたらしくその威力故かはたまたそういった細工が元々されていたのか、プレラーティの遺体は見つからない
というか、再生カリオストロの時と同じく爆散してしまったのだろうとのこと

『翠』「『私』なんか結局来て何もせず寝て帰るだけ...いや本当ごめんなさい」

宮司「いやいや、調子が戻ったのなら幸いですよ」

宮司さんを含め皆今は鳥居をくぐり入り口前...つまり神社の敷地から出たところに立っている
そう、昨夜の寝起きの際も調子は戻りきっていなかったのだが、この見送りのタイミングになってようやく普段通りの体調に戻ってきたのだ
本当に何しに来たんだと言われても仕方がない感じ
それから...

コンマ下
奇数幽霊一人追加
偶数そんなことはなかった

(翠「月壊したーい！行って、赤き竜！インスタンス・アブリアクション！」

響「させない！アクセス・フラーッシュ！」

翠「出ましたね！今日こそ邪魔はさせませんよガングニッドマン！」

『翠』「べいびだんだん！べいびきゅんきゅん！」

夏菜「そっちじゃないです」)

836 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/08(水) 03:54:24.86 ID:KrVYFX5/O

うりうり

837 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/08(水) 04:39:33.23 ID:ounnaWkq0

『翠』「来ない...か」

てっきりまたすぐ来るものだと思って身構えていた幽霊状態のプレラーティ
しかし意外にも、プレラーティは来なかった
『私』の体質でも寄せ付けていないのか、それとも実はまだ生きているのか...
どちらにせよこれ以上うるさくならなくて良かったと思う反面、結局翠のことを問いただすことは出来なかったと複雑な気分だ

宮司「良かったら、調神社にまたいらっしゃい、この老いぼれが生きている間に」

調「神社ジョーク...笑えない...ん？」

宮司「これを...」

切歌さん以外とのユニゾンが上手くいかず暗い感じだった調さんは、いつの間にか宮司さんと仲良くなっていたのかお守りをもらっていた
そういえば翼さんとのユニゾンが成功してたみたいだし、知らない間に何か吹っ切れたのかも、この前のクリスさんみたいに

皆『ありがとうございました！』

宮司さんにお礼を言い、車に乗り込む『私』達
ふと切歌さんが立ち止まり神社の名前が彫られた柱を見つめていた

切歌「うーん...やっぱり不思議デス、こんなの「つき」って絶対読めないデス」

調「切ちゃん、置いて行っちゃうよ！」

切歌「わ、わかってるデスよ！」

・・・

さて、本部に帰ってきたわけだけど

『翠』「今日これからの予定は...」

どうする？安価下

838 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/08(水) 11:39:30.86 ID:BWsPspi10

ちーちゃんに言われた事を忘れずに鍛錬を積もう
そういえばルシエドはまだ帰ってこないのかな？

839 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/08(水) 12:36:50.29 ID:Lf9gVrGNO

謎の黒い生き物を夜間に見かけたという噂が流れてる

840 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/08(水) 23:01:07.75 ID:NeAXmtV80

｢旅行楽しかった?｣と翠が天井にぶら下がってる､布都御魂を首から下げて

841 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/08(水) 23:28:43.73 ID:dOfuKXhrO

桃色の手甲が翠の心に生まれて増大した闇に耐え切れなくなったのか翠が突然胸を押さえて苦しみ始める

842 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/09(木) 00:56:10.15 ID:LjBVUpNu0

>>841主語が2つあって意味が通じないぞ
翠の心の闇は減ってもも、意思は変わらなかった

843 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/09(木) 01:02:44.78 ID:aG/Ay0vqO

翠ちゃん自分の意思でパヴァリアのとこでせっせと働いてるはずじゃ…３人目判定来るぞこれは

844 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/09(木) 01:10:17.85 ID:BVfpLrt20

今の翠は窶れたリディ少尉のイメージ
この翠は勧誘しに来たんじゃないのか

845 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/09(木) 03:13:30.88 ID:hm/QsvDE0

まぁろくなヒントも残さず消えてるから仕方ないね、
しかし翠ちゃんが自分の意思で逃げてるのか、それとも操られてるのかもわからんな。

846 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/10(金) 02:40:17.84 ID:X1sb18ABO

流石に翠ちゃんの行動安価とかいうデリケートなところ来たら更新も遅くなるか
頑張れイッチ！なんなら無視してもええんやで！指定内容と関係ない安価してくる方が悪いんだし

847 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/11(土) 01:26:49.71 ID:kSO9RNxJ0

バンドリの次はグリッドマンとコラボってマジか

848 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/11(土) 02:26:37.50 ID:t5js8FcSO

未来さんが神獣鏡ビーム食らってない事が後に大きな影響をもたらしそう
桃色の手甲は…神樹様には申し訳ないけど最悪、破壊する展開もあるかもしれんね

849 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/12(日) 01:20:13.17 ID:H7r0q73k0

リアルに何かあったんじゃないだろうか

850 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/12(日) 02:52:46.15 ID:3JjyHm8PO

仰ぎ見よ太陽を
よろずの愛を学べ
朝な夕なに声高く
調べと共に強く生きよ
遥かな未来の果て
例え涙をしても
誉れ胸を張る乙女よ
信ず夢を唄にして
汝三大の言霊を纏う七天
抑止の輪より来たれ
天秤の守り手よ…！

851 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/12(日) 04:14:02.14 ID:azbK0Y4G0

翠のことを探しに...としたところで、闇雲に探して既に何度も空振りした
それにルシエドが任せろと言ってくれたのだ(言ってはいない)、ならばそう、『私』は翠が見つかった時に翠に任せてと言える様な『私』になる努力をしよう

『翠』「まずは鍛錬あるのみ」

今の『私』に出来ることはそれだけだ

千景『よく頑張ったわ...けれど、試練達成したからといって自惚れずに鍛錬を積むことね』

千景ちゃんにもあぁ言われたし
え？アイドル活動？それはまぁ知名度的にまだ仕事ほとんどないし『私』がいるとはいえ本物が行方不明だから緒川さんがなるべく先延ばしに出来るよう動いてくれてる
ちなみにそれに渋い顔をしていた糞眼鏡Pはお菓子食べながら泡を吹くという器用なことしながら気絶してるのが発見されたらしい、いやぁ恐ろしい世の中だねうんうん(遠い目)

・・・

『翠』「というわけで、シミュレーションルーム借りるね」

エルフナイン「それは構いませんが...」

『翠』「大丈夫、やけになってるわけじゃないから」

まだ何か言いたそうなエルフナインちゃんだったけど、結局納得してくれたのか何も言わず許可を出してくれた
まぁ大方昨日車酔い(かどうかはよくわからなかったけど)でダウンしたのが伝わっていたんだろう
神社から帰ってからあの時みたいに頭が痛くなることもないし、どちらにせよ問題ない

852 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/12(日) 04:14:48.10 ID:azbK0Y4G0

エルフナイン「...あ、そういえばですね？」

『翠』「ん？なぁに？」

エルフナイン「実は一部のSNS上で『謎の黒い生き物を夜間に見かけた』という噂が流れてまして」

...えっとそれは

『翠』「もしかして...ルシエド？」

エルフナイン「おそらく、カルマノイズは出現した際に本部が感知出来ますし...ただ何らかの野生動物の可能性もありますが」

でも多分ルシエドだよね...ルシエド姿消せるはずなのにもしかして消さずに探してるのかな...消すと探すのに支障出るのかな...

『翠』「うん、今度ルシエドが戻ってきた時に確かめてみるよ」

エルフナイン「あくまで都市伝説にも満たない眉唾程度の広がりなので情報規制はまだ出されていませんが、もしもがあるのでよろしくお願いします...それとこの黒い生き物というのがルシエドさんではなかった場合も考慮して夜間の外出や出動の際はより注意してください」

『翠』「ん、了解」

たまに見るこの真面目モードなエルフナインちゃんに内心微笑ましく思いながら、『私』は返事をした
さて、それじゃあトレーニングルームに...

エルフナイン「...あの！やっぱり一つだけ！」

『翠』「うにゃっ！？」

立ち去ろうとしたところをシャツを思いっきり後ろから捕まれ、思わず後ろに倒れこみそうになる
なんだろう、そんなに車酔いの件が気になるのかな？

エルフナイン「...皆さん明日の月曜日から学校ですけど、『翠』さんは」

...あ～、それね

『翠』「うん、行かない！面倒だし！」

学校に通っているのは『私』じゃなくて翠だからね！いくら『私』と翠は同じだって言ったってそこは区別しよう！
け、決して引きこもってたのが尾を引いてるわけじゃないよ

エルフナイン「...はぁ」

エルフナインちゃんにこんな呆れた様な溜め息をつかれたのは初めてかもしれない

853 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/12(日) 04:15:31.75 ID:azbK0Y4G0

・・・

動きやすいジャージに着替え、今度こそトレーニングルームに来た『私』

『翠』「まず軽く柔軟とトレーニング、それからギア使って...」

鍛錬のスケジュールを頭の中で組み立てながらストレッチを始める

コンマ下
奇数翠「地獄からの使者！」天井ﾌﾞﾗ-ﾝ
偶数まだ来ない(鍛錬終わってから)

(フツノミタマ翠ちゃん参上に際して色々悩みましたがぬ色々コンマ神に任せる方向で行きたいと思います)

854 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/12(日) 06:30:37.57 ID:DZW3mjJMo

正直唐突な展開考えてないような安価は無視していいと思う

855 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/12(日) 10:52:08.03 ID:KrfUaq0A0

？？「今翠さんの気配が！？」ｶﾞﾀｯ

856 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/13(月) 01:19:15.05 ID:9jlnZpPs0

仮装敵のレベルは如何程がいいだろう、あまり弱めにしても鍛錬にならないし、かといって一番強いのにして無理してもいけない
そんな風に考えていたその時

「旅行、楽しかった？」

頭上から、声が降ってきた

『翠』「...！！！」

その声に『私』は聞き覚えがあった
否、聞き覚えがあるなんてものじゃない
少し前までは毎日のように、あるいは今でも朝から聞くほどの長い付き合い
当たり前だ、だってその声は『私』の声、そして...

翠「おはよう...いえ、もうこんにちはの時間でしょうか？『翠』」

『翠』の声だから
上を向くと、そこには天井から蝙蝠のようにぶら下がりこちらに笑みを浮かべる翠の姿
まるで天井に立っているかのよう

『翠』「み...翠...？」

翠「忘れてしまったんですか？なら一度鏡を見てくるといいですよ、私と同じ顔が映るはずですから」

翠はなんてことない様に天井から足を離し床に降り立ち『私』に向き合った

安価下
1 とりあえず無事でよかったと抱き着く
2 ぐっと堪えて様子見

857 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 01:24:24.71 ID:4ARFGdzy0

あんなに取り乱してたのに平然としてるのは不自然すぎる 2

858 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/13(月) 01:39:47.63 ID:9jlnZpPs0

翠が...翠が、目の前にいる

『翠』「...ふぅ」

『私』は今すぐにでもその名前を呼びながら抱き締めたいのをどうにか力尽くで衝動を理性で抑えてぐっと堪え、そして改めて冷静に翠を見た
まるで以前までと変わらない様に平然としている翠は、今この瞬間では不自然だ、違和感でしかない

翠「どうしたんですか？そんな怖い顔をして」

逃走する前まであんなに取り乱していた翠が、一体どんな心変わりだというのか
何事もなかったかのように...これが例えば無理して平然を装っているのなら話は別だ
でもそうは見えない

コンマ下1
奇数誰か駆けつける
偶数誰も来ない

誰が駆けつけた？安価下2
(コンマ下1が奇数だった場合のみ採用)
(あくまでS.O.N.G.本部内にいる人限定、なおウェル博士は選択不可です)

859 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 01:42:09.24 ID:hfvy6ztXO

あべし

860 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/13(月) 02:22:40.65 ID:9jlnZpPs0

『翠』「ぁ...えっと、そう、心配したよ、すごく...皆もしてた、翠が無事だってわかったらきっと皆もすぐここに集まってくるよ」

怖い顔をしてた、と言われて少し同様してしまった『私』はなんとか当たり障りのないことを言って誤魔化そうとする
でもそうだ、このシミュレーションルームの様子はモニタールームだけじゃなく司令室からも見ることが出来る
無断使用でなければ誰かがシミュレーションルームを使用してる際誰かしらその様子をチェックすることになっているし、多分今ここに翠がいることももうS.O.N.G.の職員さん達、もしかすれば皆にも伝わってるかもしれない
そう思ったのだけど

翠「ううん、来ませんよ、誰も」

『翠』「...えっ？」

それは翠に否定された

翠「カメラからの映像は別の物に差し替えてあります、きっとここの様子をチェックしても『翠』がずっと一人でストレッチしてる様にしか見えません」

『翠』「何、を」

翠「私の目的は『貴女』だけですから」

何を言っているんだろう、翠は
やっぱりおかしい、だってそんなことするはずがない、する必要がない
翠が帰ってきていることを他の皆に知られないようにする必要なんて

翠「さて、そろそろ本題といきましょうか...『翠』」

コンマ下
奇数私と一緒に来ませんか？
偶数『貴女』を消しに来ました
ゾロ目私を殺してくれませんか？

861 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 02:24:30.27 ID:4ARFGdzy0

バナアァァジィ！！！

862 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/13(月) 03:19:41.04 ID:9jlnZpPs0

翠「私と一緒に来ませんか？」

翠は手を差し出しながら、そう一言『私』に言った
誘ってきた

『翠』「一緒にって...どこに」

台詞だけ見れば...いや、ここまでの流れも含めて、その誘いは怪しさ満載だ
まるでアニメの中の悪の組織が相手を誘う時のような光景

翠「私の、私達の目的を達成出来て...その後を創れるところです」

目的...それはきっと

『翠』「バラルの、呪詛...」

翠「どうしますか？私としては、はいかイエスで答えて欲しいのですけれど」

『私』は...

多数決安価下1～3
1 イエス
2 ノー

863 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 03:21:02.52 ID:4ARFGdzy0

864 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 03:26:19.72 ID:K/tYlM80O

だが断る

2

865 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/13(月) 03:48:29.97 ID:9jlnZpPs0

＊＊＊
2/3入ったので2とします
＊＊＊

『翠』「...だったら、答えはノーだよ」

『私』は、その手を取ることはなかった
明らかに様子がおかしい翠の明らかに怪しい誘い、乗るにはリスクが大き過ぎる

翠「...はぁ、それは残念です、まるで悪者みたいになってしまうからあまりこの手は使いたくなかったのですが」

まさにその悪者みたいな台詞回しをしているのはきっとわざとなのだろうなとどこか冷静に聞いていた『私』は、何が来ても良いように構えた
翠はそんなことを気にすることもなく首から下げているギアペンダントに手を伸ばす
そのギアは...

『Takemikazuchi Futsunomitama elektrizitat tron』

身体を包む青白いビキニアーマー
剣と同様に帯電し逆立つ髪

翠「無理矢理に、といきましょう」

フツノミタマ

奇しくもそれは、あの日一度『私』の息の根を止めたギアだった

『翠』「っ、何考えてんの、翠！」

『翠』ちゃんどのギアで行く？安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き？)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

どう戦う？安価下2以降

866 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 03:57:52.81 ID:K/tYlM80O

867 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 09:20:01.66 ID:hoYda2DgO

翠の戦い方はずっと中で見てきた『翠』だから知ってるはず
兎に角相手の動きを逆手に取って動く
「そんな死んだ目をした今の翠には絶対に負けてやれないね…！」

868 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 11:11:59.82 ID:HDreFAnzO

八岐大蛇に監視カメラを破壊させてOTONAに異常事態だという事を伝える
後は試練で積み重ねた経験を活かして戦う（最後まで油断しない、パリィだけじゃなく回避も視野に入れる等）突っ込んできたら八岐大蛇に妨害させてからタケノコ→紅凶冥府のコンボ
出来るなら千景から授かった勇者の加護を使いたい

869 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 15:50:35.75 ID:t2PQqlkcO

『大切な物を見失って間違った道を進んでる翠に負けるわけには…いかない！』という強い心と精神を持って途中から七人御先を初解禁
技のキレが甘いので隙を突いてチームワークで『月下冥陽』を叩き込む

870 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 18:42:00.95 ID:y9tl/wjo0

戦闘が勇者ギアメインで草

871 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 19:14:51.51 ID:8SQc9peqO

まるで販促期間と言わんばかりの勇者ギア推し

872 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/13(月) 19:52:51.87 ID:4ARFGdzy0

一時期コピー能力に頼ってたし多少はね？

873 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/14(火) 01:05:42.34 ID:D7Y0SoTPO

模擬戦ならまだしもこの状況で下手打つと最悪氏ぬから仕方ない気がしないでもない

874 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/14(火) 03:12:52.63 ID:rIwHP5TL0

バチバチと鳴らしながら雷を纏う剣が軽く振るわれ、『私』に向かって稲妻が迸る
咄嗟に横に跳んでそれを避けると、さっきまで『私』が立っていた場所がやや黒く焦げていた

翠「避けないでください、手元が狂います」

『翠』「狂ってるのは手元じゃないと思うけどっ！」

やるしかない...『私』はアメノムラクモのギアペンダントを取り出す

「Imyuteus amenomurakumo tron」

翠「っ、ふっ！」

再び放たれる稲妻、しかしそれは『私』の周りに出現したバリアフィールド、そして彼岸花の花弁によって遮られた

『翠』「そっちがそう来るなら、こっちだって力尽くでただいまって言わせてあげる...！」

翠「その台詞、図に乗ったわけではないといいのですが」

『私』は剣を構え直す翠に対抗して剣と鎌を構え、走り出す

『翠』「はぁっ！！」

もしかしたら女神様はすでにこの事態に気付いてるかもしれない、何せ神様だし...気付いてるといいな...
まぁだとしても、ししょー達OTONAにこの異常事態を伝えるのは最優先だ

翠「真っ直ぐに正面から」

『翠』「だと思ったでしょ」

ガキンッ！

正面から振り下ろした剣を同様に剣を振り下ろし受け止める翠
『私』はすかさずその翠の腕を反対の手に握っていた鎌の棒の部分で殴る

翠「ぐっ...」

『翠』「もういっちょ！」

鍔迫り合いになると思っていたのだろう、不意打ち気味のそれに怯んだ隙に続けて翠の持つ剣の持つ手を思いっきり蹴り飛ばした

翠「くっ、ちまちまと...！」

『翠』「それでも剣は離さないか...来て！八岐大蛇！」

『逆巻ク大蛇』

翠と距離を取った今がチャンスとばかりに大蛇を呼び出す『私』
それもただの大蛇じゃない、八身一体の八岐大蛇だ

875 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/14(火) 03:14:14.50 ID:rIwHP5TL0

翠「八岐...へぇ」

『翠』「お願い！」

八岐大蛇に向かってそれだけ伝えると、八岐大蛇は小さく頷き素早い動きでシミュレーションルームを這い出した
狙いは翠...ではなく

ガシャンッ！ガシャンッ！ガシャンッ！

シミュレーションルームの監視カメラだ

『翠』「映ってたのがどんな様子であろうと、カメラが壊されれば誰かしらここに来る、そうなれば逃げ場はないよ」

翠「あくまで穏便に済ませられる手を探しますか」

『翠』「いいや、これはただの保険」

監視カメラが破壊されたことで鳴り響くサイレンを聴きながら、『私』は翠に剣の切っ先を向ける

『翠』「これでも結構頭に来てることもある、さっきも言ったでしょ？力尽くでって」

『私』は何も戦わずに済みそうな手ばかり使うつもりはない
言って聞かせて殴るくらいはやってもバチは当たらないだろう

翠「なら...せいぜい負けるまで足掻いて見せなさい！」

バチバチバチッ...！

翠を中心として周りに雷が広がり床や壁を焦がしていく
『私』はその雷を避けつつ距離を詰めた

『翠』「やぁっ！！」

翠「はぁっ！」

キィンッ

翠の突き出してきた剣を剣で受け流しつつ鎌を振り上げる『私』

『翠』「そんな死んだ目をした今の翠には、絶対に負けてやれないね...！」

それを翠は足元の装甲から取り出した二本目の剣で受け止める

翠「ふっ！はっ！」

876 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/14(火) 03:14:55.21 ID:rIwHP5TL0

『私』の剣と鎌を押し返し後ろ向きに跳んで距離を取った翠は両手に握った剣に帯電させそれを投げつけてきた
跳ね返す？いや

『翠』「っ！」

あえて賭けに出ることもない、『私』はその場から撤退し二本の剣を避ける
追尾なんかされたら危なかったけど流石にそんなことはなく、改めて翠に目を向けた

翠「はぁぁぁっ！！！」

武器を捨て無腰となっていた翠はというと、全身に電気を纏わせこちらへと飛び込んできている
さながらボルテッカーだ

『翠』「お願い八岐大蛇っ！」

飛び込んでくる翠と『私』の間に割り込んだ八岐大蛇は八つの頭を一点集中させて突き出し、翠を受け止めた

『翠』「せいっ！」

『雨後ノ多剣之子』

すぐに翠の周りの地面から剣を何本も生やし翠の動きを封じる
ここで畳み掛けるっ！

『翠』「覚悟しなよッ！！！」

『紅凶冥府』

八岐大蛇が翠から離れたところを狙い、『私』は鎌を大きくぶん回し
その斬撃は翠へと吸い込まれるように到達し

翠「がっ...！」

地面から生やした剣諸共シミュレーションルームの端まで吹き飛ばされた

『翠』「...」

勝った、と簡単に警戒を解いたりしない
翠のことだ、恐らく...

翠「...なるほど、これが今の『翠』の全力ですか」

やっぱりまだ、立ち上がるよね

勇者の加護の効果安価下
(加護の内容によって出番の有無が変わってきます)

877 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/14(火) 03:58:57.52 ID:lPA0VqdE0

避けきれない攻撃に対してカウンターを叩き込んで相手を怯ませる
3回使用すると12時間のクールタイム

878 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/15(水) 03:23:42.97 ID:lZdFuxCS0

手応えはあった、が、それは倒せたという確証に繋がるわけじゃない
幸いなのは翠がアスクレピオスを使う素振りがないことと、融合症例だったりネフシュタンだったりという超回復を持ってないことだろう
そこまでされたらこっちもアスクレピんないと太刀打ち出来なくなってしまう
ゆらりと立ち上がるその姿から察するにダメージは大いに入ってる、けれど決定打に欠けている、だ

翠「随分と、思ったよりはと言ったところですね」

『翠』「そう？だったら嬉しいね」

手加減されてるのかもしれない
いくら『私』が積極的に翠の裏をかくように動いたとはいえ、こうもあっさりと吹き飛ばされそしてすぐに立ち直られるとそう疑いたくもなる

翠「お世辞ではありませんよ、だからこそ惜しい...本当に来る気はないのですか？」

パチパチッと手元を放電させながら、もう一度問う翠
確かに翠が何の考えもなくこんなことをしているとは思えない
ただそれは今の翠が正常だった場合だ

『翠』「大切な物を見失って間違った道を進んでる翠に...」

そんな目で、何が見えているというのか

『翠』「負けるわけには...いかない！」

だからもう出し惜しみはしない
今出せる全力で、止めてみせる...！！！

コンマ下
ゾロ目以外七人御先
ゾロ目不完全な切り札

879 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/15(水) 03:29:11.11 ID:aVmUktLV0

あ

880 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/15(水) 03:30:06.63 ID:aVmUktLV0

なんで肝心な時に出るんだか

881 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/15(水) 16:34:51.43 ID:cUbjo6y40

何?不完全な切り札になった?
逆に考えるんだ『相手が完全な物を知っているからこそ裏を突ける』と考えるんだ

882 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/15(水) 17:35:52.55 ID:V9FHKkCIO

このスレで悪い方向に傾くゾロ目が肝心な時にばかり出るのは様式美みたいなもんだし…
ていうか今回で何度目だナウシカ

883 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/16(木) 02:09:38.76 ID:Lct4JAjC0

『私』は手を握り締めて胸元に当て、強く念じた
アメノムラクモを通して纏う勇者の力、その根源たる神樹様の持つ概念的記憶にアクセスするような、そんなイメージ

『翠』「怖くなんてない...怖くなんてない...」

そこから力を抽出しこのギアに...そして身体に宿す
千景ちゃんの行なったそれをなぞるように

翠「魂は忘れずに回収するのでご安心を、痛みは一瞬ですよ」

バチィッ！！！

翠の手元に溜められた稲妻は球体のようになり、そのままレールガンのようにまっすぐ『私』に向けて打ち出された
それは今の『私』の無防備さ故に電力も、威力も、当たりどころによってはギアを纏っていても命を奪える一撃だった
だけど、だからこそ、その攻撃の事は一度思考から外す

『私』は怖くなんてない、精神を汚染なんてされない
『私』は周りの皆のことを

『翠』「信じてるからッ！！！」

ドッ...

球体の稲妻は『私』に衝突し、激しい爆発を起こした
急激に上がる体温、焼け爛れる肌、内側まで焦がされていく骨
それらを認識する間もなく、一瞬で『私』は死んだ

『翠』「...ふぅ」

それを、『私』は見ていた

翠「っ...あぁ、千景ちゃんの切り札は確かそれでしたね」

死にゆく『私』を側から見る『私』
否、『私達』

『七人御先』

コンマ下
01～25 数が足りないよ数が
26～50 長くは保たないよ
51～75 他の6人がなんか...弱い
76～98 他の6人がなんか...消えない
ゾロ目 ◯◯不信

(響「繋ぐこの手には...神を殺す力がある」

女神「！」ﾋﾞｸｯ

ネロ「！」ﾋﾞｸｯ

神樹「！」ﾋﾞｸｯ

『翠』(神獣鏡ビームとか以前に普通に神様が割といるから余計シャレにならない))

884 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 02:10:23.79 ID:+gkxquNnO

うん？

885 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 02:14:05.04 ID:+gkxquNnO

2ズレかよ危ねえ
これは…アカン奴引いた？

886 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/16(木) 02:46:44.58 ID:Lct4JAjC0

翠が『私』を殺した直後、それを囲むように『私』を含め6人の『私』が並ぶ
そして焦げた『私』の死体が消滅すると同時に7人目の新しい『私』が視界の端に出現した
翠を囲む7人の『翠』、そんな構図の出来上がり

翠「代償無しの分身...いえ、フォニックゲインにより一時的に独立化させたアームドギア...まぁ大蛇のような例もありますし、ですが便利ですね」

『翠』「ごちゃごちゃ言ってる暇」

『翠』2「あるのかなっ！」

『私達』は半数ずつくらいに分かれ、交互に翠へと鎌で斬りかかった
同時に全員で行くと同時に全員倒される可能性があるからだ

翠「ふっ、せいっ！」

そんな『私達』を翠は避け受け流し、あるいは腕の装甲で鎌の刃を受け止める
響さんのような腕の装甲が特化したギアでない以上翠は装甲越しにも腕にダメージが入っているはず

翠「あぁ、本当に便利ですね、私も千景ちゃんのにすればよかった...ますます連れて行きたくなる」

翠は腰の辺りの装甲から短剣を生成し、『私達』のうち一人の影にそれを飛ばした

『翠』4「っ！」

『影縫い』

影縫いによって動きを封じられた『私』の鎌に足を掛け跳躍
『私達』の包囲から抜け出す翠
すかさず『私』と別の『私』がそれを追った

『翠』7「はぁっ！！」

『翠』「やぁっ！！」

翠「ふんっ！」

次に翠が生成したのは刃幅が翠自身を覆い隠せるほどの大剣
それを盾のように扱って『私達』の攻撃を防ぐ

『翠』7「翠のは風ちゃんじゃなくて若葉ちゃんでしょ！？」

翠「元が刀とてそれが刃であるならば、そう翼さんが体現していたでしょう」

まぁ確かにクリスさんも元が弓とは思えないような、ミサイルだとかロケットだとかを使ってくるが
それはそれとして今のガードが厄介だったのには変わりない

887 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/16(木) 02:47:18.94 ID:Lct4JAjC0

翠「次はこちらから...ぐっ！？」

と、その時突然翠の動きが鈍くなった
胸元を抑えている...？

翠「やはりフツノミタマは相性が悪い...まさかこれを悪だと...認めませんよ、それだけはまだ...あぐぅ...！」

何かを呟いているけれど、もう一押しするなら今しかない

『翠』「どっか悪いならとっとと、休んでなよっ！！！」

『月下冥陽』

翠「ッ、最大出力っ！！！」

バチバチバチッ...！！！

『翠』ちゃんコンマ下1
翠ちゃんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)

888 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 02:52:29.99 ID:578Jxk1O0

えいや！

889 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 02:53:34.78 ID:iAwysL7KO

よろしくねー

890 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 03:00:28.25 ID:578Jxk1O0

まさかの圧勝

891 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/16(木) 03:26:39.93 ID:Lct4JAjC0

放たれた斬撃は翠が咄嗟に作り出した電撃の壁により勢いを削られてしまう
だけどそう、それがなんだというのか
何せこちらは7倍の力がある

『月下冥陽』『月下冥陽』『月下冥陽』『月下冥陽』『月下冥陽』『月下冥陽』

『私』の斬撃を後押しするように重ねられた６つの斬撃
遂に電撃の壁をぶち破り、翠へと到達した

翠「きゃああああぁっ！！！」

さっき以上に大きく吹き飛ばされ、壁に衝突してすぐにギアが解除される翠
勝てた...今度こそ『私』はそう実感した

『翠』「これで大人しくしてくれるよね？」

念の為『私』はギアを解除せずに、翠の前に立った
仮に洗脳の類だったとしたら翠のことは監禁することになってしまうだろうけど、仕方がない
またどこかへ消えてしまうよりはマシと考えるしかない

翠「...ふっ、こうなることを、私も予期していなかったわけではありませんよ」

コンマ下
奇数逃！
偶数消！
ゾロ目単なる負け惜しみ

892 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 03:29:00.92 ID:ggF7SGHSO

はい

893 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 12:01:20.30 ID:vc+EXQtFO

流石皆の安価とコンマで鍛えた翠ちゃんしぶとい
それに勝てた『翠』ちゃんに我々も鼻が高いよ

894 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 16:06:54.07 ID:R127xT5+O

これどっちもテレポートで逃げられるん？

895 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 17:29:53.67 ID:tF52cThu0

奇数　　テレポートジェムで逃げる
偶数　　残念だったな、トリックだよ(分身)
ゾロ目　逃げられない、現実は非情である

こんなのじゃないかな?

896 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 17:33:32.93 ID:578Jxk1O0

偶数は手甲に完全に弾かれて消えるに100ペリカ

897 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 18:22:43.76 ID:vc+EXQtFO

どこぞの着ぐるみの脚みたいに全身透過の翠ちゃんが！？

898 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 18:33:55.59 ID:2QTeKRn+O

お願いだから手甲に弾かれて精神世界に強制送還されてくれ…
>>1の寛容な精神は賞賛に値するけど馬鹿の出す「！？」な安価はもう拾わなくていいと思います

899 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 21:35:27.03 ID:CNFFtqanO

コンマ運の悪さを押し退けて掴んだ勝利が無に還るとか酷い

900 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/16(木) 21:50:07.39 ID:zwxlrs550

てか原作の流れ的に男装麗人から変態まで連戦だから、翠を出すならこのタイミングしかないと思うけど...

901 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/17(金) 00:32:30.87 ID:vKhamane0

勝っても負けても碌な展開にしかならないヲチだったら草枯れる

902 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/17(金) 00:51:36.94 ID:P85dmGjkO

ゆうてイミフなタイミングの安価で出さなきゃいけなくなった翠ちゃんだし、ここで変に改心させて話がおかしくなるよりは仕切り直した方がいい気もするけどね
原作知識持ちでアニメっぽいご都合に囚われない転生者がよく考えたら逃げられるのに逃げないのは変だし

903 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/17(金) 03:55:25.11 ID:R1MQw8aJ0

コンマ下
奇数は
偶数も

904 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/17(金) 03:57:25.10 ID:vKhamane0

なんぞこれ？

905 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/17(金) 10:27:33.11 ID:6lXJ8f5nO

このたった一文字から色々考える程悪い展開しか浮かばない…勝利とは何だったのか

906 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/17(金) 17:03:43.91 ID:FFxDwB+G0

奇数がはごろもフーズだとして偶数の「も」ってなんだ…？

907 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/17(金) 22:12:43.36 ID:vKhamane0

『翠』「この…馬鹿野郎がぁぁぁ！」

908 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/18(土) 00:47:16.77 ID:/jLcnxEZO

司令がフィーネに引っ叩かれる未来が見えた
どう見ても戦える状態じゃなかったのに無理矢理出撃させた結果、最終的に悪堕ちとか失態ってレベルじゃない

909 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/18(土) 03:00:36.11 ID:ysJmXTBX0

このスレ見るだけでも悪い状況に傾くゾロ目出まくってるしおかしいよねコンマ運？

910 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/18(土) 03:59:45.75 ID:RtFLeeCG0

不敵な笑みを浮かべた翠
負け惜しみ...じゃあないかもしれない
だけどどうであれここから逃げるなんて出来ないはずだ

『翠』「この本部の中はテレポートジェムのテレポートをキャンセルするようにしてある、そして『私』はこの部屋から出させるつもりはない、詰みだよ翠」

そう、キャロルちゃん陣営と戦っていた時と同じようにこの本部の中はテレポートジェムが使えないようにされている
だからこそこの本部の中にどうやって翠が誰にも気付かれずに入ってきていたのかはわからないけど...それこそ『私』のフリをするなりなんなり方法はあるのだろう
確かなのは、今ここでテレポートジェムを使っても無駄になるだけということ

翠「力で押し、数で押しても...人は空気を掴めない」

『翠』「そのわかりにくい言い回し、何を企ん...っ！？」

その時、翠の身体が光り出した
いや違う、光の粒子となって分解され始めた...！？

翠「んっ...くっ、ふふっ、あはぁっ！」

今度は不敵なというより、くすぐったそうな笑い方
軽く身動ぎをしつつ堪え切れない笑い声を漏らしながらどんどんとバラバラになっていく

翠「痒くてでもちょっと気持ちいい、確かにっ、ふふっ、はははっ！」

『翠』「翠！？...翠っ！！！」

手を伸ばし掴もうとしても、『私』の腕は粒子状になった翠の身体をすり抜けてしまった
そしてとうとう翠の形を留めなくなった光の粒子はその場にフツノミタマのギアペンダントだけを残し、トレーニングルームのドアの方へ流れそのドアの向こう側へ

『翠』「ぁ...待って！」

911 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/18(土) 04:00:31.91 ID:RtFLeeCG0

呆然としかけるのを振り払い、七人御先を解除し一人に戻った『私』はそのギアペンダントを拾い上げ、廊下へ飛び出しその粒子を追う
粒子は空へ登るでも消えるでもなくどこかへ向かっていた、ということはその先に何か、あるいは誰か...

響「わっ、『翠』ちゃん！？」

未来「どうして！？」

ネロ「！」

とそんなことを考えながら粒子を追っていると、別の廊下から響さん達が走ってきていた
しかもその先頭には今『私』が追っているのと同じような光の粒子の集団が浮いている

切歌「追い付いたデス！？」

調「よく見て切ちゃん、あっちの翠じゃない」

『夏菜』「...なるほど、『蒼井』さんの所にも来てたようですね」

『翠』「皆こそどうして...ってそんな場合じゃない！」

クリス「そうだ、その浮いてんのを追うぞ！」

『私』が追っていた粒子と響さん達が追っていた粒子は一つに合流し、そのままずんずんと本部の奥深いところまで向かっていく
『私』達もまた足を止めずに合流しそれを追いながら情報交換をした

『翠』「あの光の粒子、翠だったんだ、それが急にあぁなって！」

響「同じだよ、私とネロちゃんの所にも、未来の所、クリスちゃんの所にも」

調「私と切ちゃんの所にも、『夏菜』の所にも現れた」

『翠』「なっ...それって」

ネロ「同時に複数現れた、ということになりますね、もっとも仕事中である翼さんマリアさんの元には現れていないようですが」

未来「今弦十郎さん達も翠ちゃん...光の粒子がどこに向かってるのか司令室で調べてる、でも本部のコンピュータの様子がおかしいって」

クリス「つまり、どこに向かってんのかはこの目で見ねえとわかんねえってこった」

912 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/18(土) 04:01:13.70 ID:RtFLeeCG0

何だそれは、と
いや、そうだ、確か翠はシミュレーションルームの監視カメラについて映像は別の物に差し替えてあるとも言ってた
それはつまりその時点でここのコンピュータをすでにハッキングしてたってことか
それに

翠『代償無しの分身...いえ、フォニックゲインにより一時的に独立化させたアームドギア...まぁ大蛇のような例もありますし、ですが便利ですね』

あの言葉の意味、『私』が使った『七人御先』とは当然別の方法だろうけど

『翠』「分身...それも何らかのインチキしてる」

代償を伴うもの？いや、それこそ本人に聞き出さない限りはわかりはしない

『翠』「あぁもう！」

・・・

向かった先にあった部屋、そこはS.O.N.G.本部の中でも一位二位を争うほどの重要区画

『翠』「艦内聖遺物保管区画...」

確かここにはデュランダルやトリアイナ、他にもいくつもの研究中の聖遺物が保管されている

切歌「あ！警備の人達が倒れてるデス！」

『夏菜』「...大丈夫、気絶しているだけのようですよ」

未来「翠ちゃんの粒子は、この先に...」

響「...行こう」

粒子を追いどんどん奥へ走っていく『私』達
やがて厳重なドアで分けられている別室、より重要な聖遺物や危険な聖遺物が保管されている区画まで来た
そのドアは無理矢理こじ開けられていて、明らかに人為的に誰かが押し入ったのがわかる

ネロ「区画の外で気絶していた人達も、ここに入った者の仕業でしょうね」

クリス「お前ら、慎重に行くぞ」

ここにいるメンバーは誰一人としてギアを解除していない、ネロさんも半ネフィリム化のような形態でいるし、警戒はばっちりだ

913 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/18(土) 04:01:48.50 ID:RtFLeeCG0

・・・

進み続け、粒子の向かうゴールへと辿り着いた

『翠』「誰だッ！」

そこに立つ怪しい人影...黒いフードで顔から全て隠す謎の少女

クリス「怪しさ100点満点じゃねえか」

『夏菜』「話は聞かせてもらえるんでしょうね、無理矢理にでも聞きますが」

少女が手のひらを上に向けると、そこに粒子が集まり虹色の光の球体となった

『翠』「錬金術師...」

その光景は知っている
翠の記憶にあった最も新しい原作の場面
サンジェルマンがバルベルデの幹部やら大統領やらを同じような虹色の光の球体へと変えていた
となるとこの目の前にいる少女はサンジェルマン...いや、サンジェルマンは大人だ
となると死んだはずのプレラーティ？あるいは少女型のオートスコアラーらしいティキ？
それとも全く別の誰か...

コンマ下
奇数バレルート
偶数バレないルート

914 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/18(土) 04:08:17.26 ID:ysJmXTBX0

あい

915 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/18(土) 04:44:30.27 ID:RtFLeeCG0

切歌「何デスか、アイツが脇に抱えてるアレは！」

未来「聖遺物？巻き貝みたいな...」

二人の会話を聞き目を凝らすと、確かに少女は脇に何かを抱えていた
色鮮やかで巨大な巻き貝、まさか

弦十郎『聞こえるかお前達！今俺達もそこに向かっている！』

響「師匠！」

通信機からししょーの声と走る音が聞こえてくる
すると少女は手のひらの光の球体の下に錬成陣を出して光の球体をどこかへ仕舞い、代わりに水晶、宝石のような物を取り出した

エルフナイン『まさか、テレポートオーブ！？』

宝石は眩い光を放つ新たな錬成陣を少女の足元に出現させ、そして...

『翠』「待っ...」

シュンッ...

少女はその場から消え去った

コンマ下
奇数テレポート巻き込み事故
偶数そんなことはない

916 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/18(土) 05:10:04.81 ID:3BUUrjCXO

いい加減コンマデレたらどうだ

917 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/18(土) 10:23:55.60 ID:ysJmXTBX0

まだ鍛錬積んでないのに！
フライユニット×わっしーセットとかイミテーターの思い出しコピーが何処まで出来るかとか試したかった
…これアカン展開になる奴？

918 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/18(土) 12:16:24.09 ID:urUqY+fA0

なんかコンマ運のせいで色々拗れすぎやな
最初の頃の翠ちゃんが懐かしい…

919 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/18(土) 13:15:29.32 ID:SMLFBOn8O

そういやテレポートオーブの設計図なんて物ももらってたな
「も」は「皆の所に「も」」ってことか

920 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/19(日) 00:59:30.38 ID:xukw/D96O

え、黒フードの正体マジで気付いてねえの？どう考えても翠しかいないやん
知能低いのはアプリ内だけにしといてくれ…

921 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/19(日) 01:02:32.40 ID:3+64Hc4xO

コンマ神に噛み付くのは流石に
きっとフードが何か認識阻害の錬金術とかかかってる特別なやつなんだよ

922 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/19(日) 02:40:02.61 ID:7Df7k5cUo

登場人物無能にするのはやめてくれー？

923 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/19(日) 03:22:07.09 ID:KiwpXVF+0

・・・

フードの少女がテレポートオーブを使ってあの場から去ろうとした直前、『私』は咄嗟に手を伸ばした
逃すわけにはいかない、逃してはいけないという気持ちに突き動かされて

『翠』『待っ...』

視界を覆うほどの光、それでも怯まず手を伸ばして...

そして確かに、『私』は少女の腕を掴んだ

それ故に

『翠』「て...って、ここ...」

次の瞬間『私』は少女のテレポートに巻き込まれ、知らない場所へと付いてきていた

フードの少女コンマ下1
奇数お話しましょ
偶数バレるまで終始無言

フードの少女コンマ下2
奇数見た目も声も雰囲気も認識阻害機能付きフード
偶数バタバタしてると案外バレない(皆が無意識に考えないようにしてるとも言う)
ゾロ目そもそも黒フードの少女は一人ではない

(女神「『翠』さんがテレポートに巻き込まれた！でも場所は把握出来ます！」

翔子「頑張ってお義姉様！私も手伝います！」)

924 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/19(日) 03:26:20.08 ID:EqPGjFWZ0

おっすおっす

925 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/19(日) 03:27:34.65 ID:mYppxANiO

ふえぇ

926 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/19(日) 12:20:34.51 ID:7Df7k5cUo

喋れよ！

927 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/20(月) 02:53:11.33 ID:tztZ/uCW0

少女「...」

『翠』「はっ！さ、さぁもう逃がさないよ！」

少女の腕を掴んだままなのを思い出し、改めてそう宣言する
何があっても離さない、多分この少女は翠のことを知ってる、だからそれを聞き出すまでは

『翠』「色々白状してもら...」

コンマ下
奇数謎の眠気
偶数戦闘
ゾロ目う、動けない...！？

928 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/20(月) 02:57:15.50 ID:RYi+E70B0

はい

929 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/20(月) 03:04:05.13 ID:tztZ/uCW0

コンマ下
01～25 青い聖遺物殺し
26～75 黒い刀
76～98 赤と黒の贋作
ゾロ目漆黒の棍棒

930 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/20(月) 03:18:56.93 ID:ikj3JjuJO

プリズム→フォレストボム

931 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/20(月) 03:58:19.87 ID:tztZ/uCW0

う、と言おうとして掴んでいる方の腕に赤い光のラインが走っているのが袖口から見えた
そしてその袖口から伸びてきた、というより生えてきた剣の切っ先に避けようと咄嗟に手を離してしまう

『翠』「あっぶな...アンタ、どんなカラクリを...まさか装者？」

あの黒いフードの下、もしかして何らかのギアかそれに近いものを纏ってる...？

少女「...」

少女は何も答えず、こちらに身体を向けたままそっと巻き貝を床に寝かせ、改めて戦闘態勢に入った
腕を離した時はしまったと思ったけど、そのまま逃げるつもりではないみたい
あるいは、ここで『私』を捕まえるなり排除するなりすべきと判断したか...どちらにしても『私』からすれば逃げられ見失ってしまうより全然良い

ヒュンヒュン！

少女が腕を軽く振るうと、切っ先が生えていたところから今度は小型の丸鋸の刃がいくつも回転しながら飛ばされてきた
『私』は鎌を取り出しそれを弾く
剣に丸鋸...何の聖遺物だろう、刃物系だろうか

『翠』「そっちがその気なら...」

どう戦う？安価下
(現在『翠』ちゃんはアメノムラクモ勇者ギア状態です(七人御先使用可能))
(黒フードの少女の正体には気付いてませんし認識阻害効果で余程のことがないと無意識に脳が正解を避けて思考するようになっています、なので、仮に正体に気付くかどうか試す場合コンマ判定(高難易度)になります、正体当て確定安価等が出た場合もそれに沿った内容ではなくなる可能性があるのであらかじめご了承ください)
(はい、黒フードの少女がこんなにわかりやすいもはやどこかの誰かさんの専売特許みたいなギアを纏っていますが気付いていないものは気付いていませんというか気付けません)

932 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/20(月) 04:26:44.67 ID:RYi+E70B0

もしかしてずんぐりピンクのギアかこれ？

とりあえず本部に連絡を入れて至急応援に来るよう要請しておく
飛び道具は八咫鏡で反射、距離を取ってきたら剣を天に掲げてエネルギー充填してから振ってスカイウォ…ソードビームを放つ

933 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/20(月) 09:34:09.76 ID:fDSNnXbDO

丸鋸による攻撃の後に今度は鎌で斬りかか…ってくると思いきや、身体に問題を抱えてるのかいきなり膝をついてその場に蹲る（手甲の拒絶反応が一層強くなってる）
情け無用と言わんばかりに八岐大蛇に尻尾で吹っ飛ばしてもらってから焦熱地獄・紅蓮ノ業火

934 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/20(月) 10:14:37.17 ID:JIt2ehvqO

前から思ってたけど手甲がダメよする悪意って翠ちゃんズ以外のだけだよね？翠ちゃんがダメよされるのはイッチ的に大丈夫な安価なの？

935 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/20(月) 10:35:54.35 ID:RYi+E70B0

恐らく>>841
所謂オーバーフローという奴かな？安価下

936 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/20(月) 18:53:27.29 ID:JZdOFpjzO

ビッキー達も一緒に来るかと思いきやまたソロだし戦い方思いつかねえ…圧勝返して
まさかのぐんちゃんとのフルシンクロは無理かな

937 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/20(月) 23:07:03.66 ID:zUfr4nPSO

念のためビッキー達にも連絡を入れておこう
七人御人は…トドメの一撃を決める時に発動、今回は4人と3人に分かれて合体技を使ってみる

938 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/21(火) 00:33:23.47 ID:pi4eM4700

折角勝ったのにまたコンマ勝負あるの？
もう大事な場面での運ゲーはしたくないよお・・・

939 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/21(火) 01:11:48.25 ID:C0C0Wk9IO

そりゃあ大事な場面もなにもイッチからしたら重要な位置にいそうな翠ちゃんが何故か余裕ぶっこいて本部に来てることになってただけだしな、そりゃあ勝ち負け関係なく軌道修正もしたくなる
的外れ安価というか謎展開安価を恐れてか自由安価がめっきり減るのも仕方ない
案の定久々の『翠』ちゃんの行動の自由安価にしれっと翠ちゃんが蹲るという安価が混ざってるし

940 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/21(火) 16:29:20.49 ID:91SqGxJ5o

ていうか安価すべて採用しようとしなければそういう展開も防げるんだよな

941 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/22(水) 04:03:53.24 ID:RZZVJ1Cc0

ふと昔のスレ見てたらGXのあたりで、
リンカーを適合者が使ったら最悪精神に歯止めが効かなくなるってあったけど
今の翠ちゃんもしかしてリンカー打たれてね?

942 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/22(水) 05:03:39.20 ID:RZZVJ1Cc0

(;_;)3.5だった

943 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/22(水) 16:03:28.64 ID:mZ4p6D0HO

散々みんなで悪ノリで便利にしまくった翠ちゃんが本気出してきたんだからそりゃ勝てんわな…再生カリオストロとか作れるなら自分の分身も作れないわけないし
最近翠ちゃんがチーターみたいなことを念押ししてたのはこうなった時の為だったのかイッチよ

944 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/23(木) 02:26:00.56 ID:kLZVG+/o0

『私』は鎌を構え直し、さらに剣を取り出す

『翠』「お願い、八岐大蛇」

『逆巻ク大蛇』

八岐大蛇を呼び出す『私』に対して大きなアクションを見せず、ただただ様子見を決め込んでいる目の前の少女
舐められている、というより本当にあちらの方が上なのか
翠の記憶にある原作にも出てこなかった存在であるこの少女の実力は未知数...そしてこの武器を複数使う戦い方、どこかで見た気もするのに疲れてきてるのか思考に靄がかかったみたいに脳が働かない

少女「...」

本当ならこのまま一気に押し切りたいところだけどそれが出来ると自惚れられるほど『私』はまだ強くない
だから、一度大きいのをぶつけてその隙に本部に連絡を入れる...応援を呼ぶ！

『翠』「ふぅ...はぁっ！！！」

『私』は剣を少女に向けて投げつけながら駆け出し、さらに八岐大蛇が大きく振った尻尾を足場にして速度を上げた

キンッ

その剣を少女は新たに取り出した鎌で容易く弾く
『私』の鎌とは違った形状、どちらかといえば切歌さんのイガリマに近い
そういえばさっきの丸鋸も調さんのシュルシャガナのようだった、そして最初の黒い剣は...何だろう、何か思い出せそうな...いや、戦ってる最中に考え事は禁物！

『翠』「行かせてもらうよっ！」

『七人御先』

その場で七人に分身した『私』はこのまま正面からの四人、跳躍して上からの三人に分かれ一斉に鎌を大きく振りかぶる

945 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/23(木) 02:26:38.01 ID:kLZVG+/o0

それを見た少女もまた自身の持つ鎌で斬りかかろうと...

少女「...っ！」

突如少女は膝をつき、その場で蹲った
体調不良...？でもごめんだけど今は情けをかける余裕も慈悲もない！

『翠』「覚悟ッ！！！」

『焦熱地獄・紅蓮ノ業火』

七つの斬撃が少女の正面、そして斜め上の方向から襲いかかった

ズンッ
ズンッ
ズンッ
ズンッ

少女が手をかざすと、斬撃と少女の間に割り込むように地面から幾枚もの壁...じゃない、巨大なアメノハバキリの刃が
しかし斬撃はそれを諸共せず次々と砕いていく

パァッ...！

今度現れたのはアガートラームの透明な逆三角形のバリア

946 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/23(木) 02:27:23.80 ID:kLZVG+/o0

斬撃も流石に押し留められてしまうが

『翠』「行って！！！」

...パリンッ

拮抗したそれは僅かに『私達』の技が上回り、バリアを破壊

少女「...」

ドォンッ...！

そして少女へと到達したのか、大きな爆発が起きた

『翠』「今がチャンス...響さん！ししょー聞こえる！？」

通信コンマ下
奇数繋がる
偶数繋がらない
ゾロ目もうすでに装者到着

(夏菜「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！」

クリス「うわっ...何だよどうしたコイツ」

『翠』「自分の好きなキャラが30年の時を経て新キャラのモチーフに選ばれて歓喜に打ち震えるちょっと厄介なオタクの図」

クリス「『お前』は何ともないんだな」

『翠』「そうだね...嘘、実はめちゃくちゃ我慢してる」

翠「私は叫びますよ」

翠夏菜「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！」」

クリス「五月蝿え！！！」)

947 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/23(木) 02:28:41.88 ID:CjrNDdkV0

こちらスネーク

948 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/23(木) 02:29:15.05 ID:CjrNDdkV0

あ、ラッキー

949 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/23(木) 03:21:32.86 ID:kLZVG+/o0

一人に戻った『私』はギアに搭載された通信を使い、本部や他の装者の通信に繋いだ

響『『翠』ちゃん！無事！？』

よし、通信妨害とかあったら積んでたからセーフ

『翠』「こっちは今あの黒フードの娘と交戦中！場所はわかんないけど...」

弦十郎『心配ない！』

ほ？それはどういう...

ドゴォォォン...！！

その時、目の前に隕石が落ちてきた

響「今は私が、ここにいる...！」

訂正、響さんが落ちてきた
まるでそのポーズはアイ◯ンマン
響さんはア◯アンマンだった...？

弦十郎『ほとんどがジャミングされていた機器の中で何とか君のアウフヴァッヘン波形を検知することが出来てな、すでに応援を向かわせていたところだ』

クリス「間に合ったみてえだな」

振り向くと、クリスさんに未来さん、切歌さん調さんに『夏菜』、本部にいた装者の皆が到着していた

女神《『翠』さんが飛ばされた場所の特定は出来ましたので、少しだけS.O.N.G.の機器を弄って知らさせていただきました》

『翠』《女神様...ありがと、本当にそれは助かる！》

女神様からの念話に感謝の言葉を返しつつ、はぁとため息をつく
もちろん応援が来たからといって気は抜かないけど、少し強張っていたのが緩くなるのがわかる

『夏菜』「で、黒フードは？」

『翠』「うん、あそこに...」

『私』は爆発した方へ視線を戻した
すると煙が晴れたそこにあったのは...

『翠』「っ、羽衣...！」

少女を守るようにして展開された羽衣の盾

やっぱりアメノムラクモも使えるのか...

950 ： ◆BT63SEH4KsDo [sagasaga]：2019/05/23(木) 03:22:11.49 ID:kLZVG+/o0

『私』や翠がこれまで使ってきた中で羽衣が大きく歪んだり壊れてしまったのはししょーに無理矢理岩戸状態のそれをこじ開けられた時だけ
しかしアメノムラクモ同士なら別なようで、少女の周りの羽衣は穴や切れ込みでボロボロだった

切歌「アイツ、本当に装者だったデス！？」

『翠』「気を付けて、ギアを変えずに他にもアメノハバキリにアガートラーム、イガリマとシュルシャガナの武器や技もさっき使ってた」

そうなると他にも多分色々と使えるであろうことは想像に難くない

調「それって...あれ？『それ』って、何だっけ」

コンマ下
奇数守護獣アタック！
偶数認識阻害って言ってるでしょ！探し当てられてない

951 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/23(木) 03:23:26.22 ID:tEWaAD8FO

これでもくらえ！

952 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/23(木) 09:35:13.73 ID:xcl9YQe4O

イミテーターがチートだってやっぱり
いやそれと拮抗出来てるアメノムラクモもすごいけど

953 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/23(木) 12:09:52.52 ID:rT9210fFO

コンマ二分の一で悪くなるのやめていただきたい

954 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 00:46:33.07 ID:fmqCKcJzO

鉄血と聞いて浮かぶ物で趣味がバレる

955 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/24(金) 03:41:06.48 ID:3Aj3ogQr0

少女は立ち上がると、フードの下、腰の辺りから沢山の小型ミサイルを放ってくる

未来「あれってクリスの！」

『翠』「全員下がって！はっ！！」

『私』は咄嗟に皆より前に出て、新たに生成した剣を突き出した
切っ先から滲み広がるフォニックゲインがやがて大きな鏡を形作り、ミサイルをことごとく跳ね返す

『八咫の鏡』

跳ね返され、軌道を変えられたミサイルは少女の元へUターン

『翠』「集団下校の時間だ、せいぜい暖かく迎えてあげな！」

自分の蒔いた種ならぬ放ったミサイルで吹き飛ばされろ！

少女「...」

そう心で叫んだ『私』の声は届かなかったようで、少女は淡々と袖口から扇子のような物を取り出しその先端から放つビームによってミサイルを全て撃ち落とし...否、消し去った

『夏菜』「わかっていましたが、神獣鏡もですか」

未来「なら私が相殺する！そのうちに皆で！」

ミサイルを消し去り終わった少女がこちらに扇子の先端を向けてきたところで未来さんもまた自身のアームドギアである扇子を構える
放たれるビームとビーム、それらは寸分違わず打ち消し合っていた

956 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/24(金) 03:41:44.22 ID:3Aj3ogQr0

切歌「行くデスよ、調！」

調「うん！」

切歌調「「やぁぁっ！！」デス！！」

『禁合β式・Zあ破刃惨無uうNN』

高く跳躍した切歌さんと調さんは空中でそれぞれ鎌と２つのヨーヨーを合体
巨大な刃をいくつも持つ車輪状の部分が先端に付いた武器...横から見ると風車のようになっているそれを完成させ、2人で支えながら背中のブースターを吹かせ少女に向かって突撃を仕掛ける

少女「...」

変わらず未来さんとビームを撃ち合っていた少女は僅かに切歌さん達の方に首を動かすと、フードの下から黒い何かが伸び切歌さん達の武器を押し留めんとした
フードもまた黒いせいで一瞬フードの裾部分が伸びたのかと思ったが、どうもそうではないみたい

響「マリアさんのマント！？」

クリス「ちょせぇ！！」

『夏菜』「数で押しましょう、せーのっ！」

クリスさんは少女の気を逸らさせようとクロスボウから矢を撃ち込む
そしてそれに続くように『夏菜』は軽く振り回した小型のハンマーを遠心力を利用して投げつけた

少女「っ」

マントは切歌さん達の攻撃を押し留めるので精一杯、かといって避けようにも絶え間無く聖遺物殺しのビームを放つ未来さんがそれを許さない
少女が一瞬焦ったように見えた
少女は切歌さん達の攻撃を受け止めているマントの角度を曲げつつほんの少し後ろへ跳ぶ

957 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/24(金) 03:49:35.49 ID:3Aj3ogQr0

切歌「およよっ！？」

調「きゃっ！」

未来「あっごめんっ！」

突然武器を受け流された切歌さん達はバランスを崩しながら少女と未来さんの間に飛び込む形となり、矢とハンマー、そして未来さんが放ったばかりのビームがまとめて切歌さん達の武器にぶつかった

クリス「アイツまた逃げる気か！」

響「させない！ハァァッ！！！」

ダンッ！！！！

少女の着地と同時に響さんが地面を殴ると、地響きと共に響さんのところから少女の立っているところまでの地面に亀裂が走る
そしてまるで内側から爆発したかのように少女が着地した地面が爆ぜ、少女がバランスを崩した
よし、ここで決める！

『翠』「トランザム...ライザァァァッ！！！」

『翠』ちゃん達コンマ下1
翠ちゃんコンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら相打ち引き分けです)

コンマ下3
奇数防がれた！？
偶数いない！？
(コンマ下1と2の判定の結果翠ちゃんの勝ちだった場合のみ採用)
(「まだ逃げる流れが残ってるの！？」という方には「申し訳ない！パヴァリアの人が黙ってないんだ！特に局長が！」としか...)

(なお>>934のご意見に関しては>>33が大前提の上で>>841、>>935に繋げられそうな辻褄が思い付かないでもないかもしれないので条件が揃い次第特定のキャラが作中で説明する流れとなります)

958 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 03:51:40.27 ID:bqWKh9Ox0

ここからいなくなれー！

959 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 03:52:07.16 ID:fmqCKcJzO

ぽいっ

960 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 03:54:54.53 ID:bqWKh9Ox0

試練の成果なのかコンマ運良くなって…ないか

961 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/24(金) 04:04:18.83 ID:3Aj3ogQr0

少女コンマ下
01～32 大きく吹き飛ばされるやつ
34～65 正体バレからのバイバイ(巻き貝は回収可能)
67～98 その場で気絶(少女お持ち帰り可能)
ゾロ目オーバーキル(少女が少/女になります)

962 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 04:05:03.02 ID:fmqCKcJzO

あ

963 ： ◆BT63SEH4KsDo [sage]：2019/05/24(金) 20:12:56.62 ID:3Aj3ogQr0

視点変更多数決安価下1～3
1 しない(『翠』ちゃんのまま)
2 する(翠ちゃんに変更)
3 する(翠ちゃんズの以外の誰かに後にコンマ判定)

(響「白玉入りたい焼き美味しいねー」

未来「ねー」

翠「ならばこっちはいつかの冷やしたい焼き！クリームの！」

クリス「何の対抗心燃やしてんだ？」)

964 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 20:31:17.93 ID:bqWKh9Ox0

965 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 20:51:36.86 ID:7Z9X7fBhO

変わるにはまだ早い 1

966 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 21:48:05.17 ID:UWRkY6/aO

少/女見たかったかも

967 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 21:48:34.31 ID:UWRkY6/aO

968 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/24(金) 21:48:35.28 ID:xdYceS24O

来てたのか
もう遅いけどこれワンチャン翠ちゃん視点なら行動安価とか何する気なのかわかったりとか出来たのかな

969 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/25(土) 03:23:49.67 ID:SnM0UBKn0

『私』の攻撃をモロに受けた少女はその衝撃によってその場に留まることなく派手に吹き飛ばされた
吹き飛ばされてしまった

ドサッ

遠くの方から少女が地面に落ちる音が僅かに聞こえる

響「墜とした！」

クリス「探すぞ！今度こそ全部吐かせてやる！」

その後その場に残された巻き貝を回収しつつS.O.N.G.総出で少女が落ちたと思われる場所の周辺を探したが、オチとしてはそこにあった監視カメラにその少女と思しき地に付す人物を掴み一瞬こちらを睨みつけテレポートをするサンジェルマンの姿が映っていたのが発見された、というものだった

・・・

『翠』「アスクレピオス、ミョルニル、アメノオハバリ、レーヴァテイン、わっしーセット、そして...フツノミタマ、か」

皆が集まる会議室の中、並べられた５つのギアペンダントの隣に『私』は同じように翠が落としたフツノミタマのギアペンダントを置いた
これらは全て今日『私』を含め各装者の所に現れた翠が倒され光の粒子へと変わった際に落としたものだ

響「私とネロちゃんの前に現れた翠ちゃんはアメノオハバリのギアだった、相性の問題なのかネロちゃんに圧倒されっぱなしだったけど」

ネロ「私がそれに詳しいことは翠さんもよくご存知、わざとという可能性も高いと思います」

クリス「ってか、おふざけかそれともケンカでも売ってきてんじゃねえのか？『夏菜』に同じミョルニルで行ったりアタシに同じ飛び道具で来たりよ、大体アイツたまにそういうところが」

翼「抑えろ雪音、怒りが漏れているぞ」

クリス「ちっ...」

マリア「しかしまさか私と翼がいない間に...」

970 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/25(土) 03:24:18.45 ID:SnM0UBKn0

翼さんとマリアさんは仕事がちょうど終わったことと、もしこれから翠やあの少女、あるいはパヴァリアの他の誰かが襲いに来ないとも限らないのを考慮してなるべく無関係な人達に被害が出ないよう早めに本部へ戻らされついさっきここに着いたところだ

調「私と切ちゃんが相手したのはレーヴァテインの翠、未来さんが相手したのはアスクレピオスの翠」

切歌「全部が全部関係性があるようには思えないのデス」

未来「そういう選び方で今までギアを増やしてたわけでもないから、私達の場合は消去法だったのかも、こうして負けてギアを落としていくのも前提だったとしたら」

夏菜「全く、ドロップアイテムのつもりでしょうか...未来さん相手に神獣鏡を使わない辺り、より使い勝手が良さそうなギアは今回消化しなかったみたいなのがまた」

そう、今ここにないギアが即ち今翠が、あるいはあの少女がストックしているギアということになる
アメノムラクモ、神獣鏡、フォーク、それに...

コンマ下
ゾロ目以外イミテーターかーまぁだから何だって事もないけどー(認識阻害によりまじぼけ)
ゾロ目あの少女のギアの効果まんまそれじゃん！(認識阻害を凌駕した記念すべき瞬間)

(翠「今日は翼さんの誕生日！翼さんといえばバイクですし本物の変身ベルトとかどうだろうと夏菜さんに協力を持ちかけたらすごくいいけど翼さんが好きなものではないですねって言われてしまい...好きそうなのを考えて最終的にコレにしました！喜んでくれますかね～」)

971 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/25(土) 03:37:57.42 ID:tsFRPwtd0

完全版マッスルスパーク

972 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/25(土) 13:31:05.63 ID:t95GX+BVO

吹き飛ばされた時点で逃げられはするとは思ってたけど、これもしかして翠ちゃんの知らない新技とかの手の内晒しちゃった分次から更に不利なんじゃ

973 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/25(土) 14:00:09.82 ID:U+bs9FZdO

無いのならまた新しく作り出せばいい（思考停止）

974 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/26(日) 01:43:12.72 ID:8hG7l7At0

『果たされない約束』

975 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/26(日) 02:46:45.37 ID:FaJqm9hkO

そういえばししょーが今使ってるRN式回天特機装束はメヌエットが使ってた奴だっけ？
壊れた奴の中に拳で殴るタイプは無いかな

976 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/26(日) 03:24:55.42 ID:So0c4XYF0

undefined

977 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/26(日) 03:25:28.44 ID:So0c4XYF0

それにイミテーター、この４つだ
今回使った物を翠が選んだのかあの少女が選ばせたのかはわからないけど、フォークを出されなかっただけまだマシかもしれない

『翠』「いや、アレに関しては対策も何もないから後に残されるとそれはそれで困るか...」

それにしても、同時に最低6人の翠がさっきまで本部内にいたということになるわけだけど
『私』のような分身とは違うやり方らしいし、となると...

『翠』「2人目のカリオストロ...アレと同じように、何らかの方法で同じ人間を増やせる...とか？」

エルフナイン「あり得ないことではありません、キャロルもまたホムンクルスの肉体を用意することで肉体そのものは増やせていましたし、現に僕がそのうちの1人ですし」

夏菜「なら今回はホムンクルス...粘土だか人口細胞だかの代わりにあの光の粒子がその役割を果たしてる...そういうことでいいんでしょうか」

もしあの光の粒子が原作でバルベルデの幹部やら大統領やらが変えられた物と同等の物だとしたら、そこから再構成して翠でない人間だったそれを翠の形に成型するのは不可能ではないだろう

響「で、でも、もしこの間倒したカリオストロさんもそうだったとして、今回の翠ちゃんはちゃんと自我があったよ！？」

切歌「確かに復活した方のカリオストロは何か変だったデスけど、翠さんの方はあんな機械みたいな喋り方じゃなかったデス」

翼「より本人に近い擬似人格の形成に成功したか、あるいは」

未来「...もしかして、このギアペンダントが？」

『翠』「ギアペンダントが人格を植え付けた...光の粒子で出来た肉体に本人の持ち物を与えると人格を移す、もしくは模倣させられる...？」

確証は何もない、けれど的外れでもない気がしてきた
もしそうであれば、戦闘で負けこれ以上の行動は不要と判断したからこそ光の粒子で出来た翠はその肉体を粒子に戻す為ギアペンダントを離した、もしくは粒子に戻す際その持ち物はその場に残され放置される...

978 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/26(日) 03:26:15.31 ID:So0c4XYF0

調「...だったら次会った時ギアペンダントを奪えば無力化...代わりに自分の持ち物を付けさせれば肉体の主導権も奪える...？」

マリア「前者はともかく後者は危険過ぎるわ、何が起こるかわからない...もしそんなことをして調の精神だとかそう言ったものが2等分されたりしたら」

その理屈で言うと翠はさっきまで6等分以上に分かれてたことになるんだけど
六等分の装者かな？あっ、そもそも『私』も七等分の装者みたいなもんじゃん今
...いや本当、まさに今もずっと七等分なんだよね

今日どうする？安価下
(特になければ夜まで飛びます)
(戦闘ダメージにより翠ちゃん行動不能状態ですので翠ちゃん関連は無効となりますご了承ください)

979 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/26(日) 03:30:58.79 ID:8hG7l7At0

緒川さんから例の6本の刀が静かに揺れ始めたという報告が入る
つばマリと一緒にちょっと様子見へ

980 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/26(日) 04:01:46.10 ID:A+NZ6r4uO

事態を重く見た夏菜ちゃんから決戦仕様のフライトユニットを貸与
武装は安価、同じく武装が邪魔になったらパージ可能な親切仕様に

981 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/26(日) 04:15:12.91 ID:5Af9K8ykO

この間やったばっかりなのにまたフライユニット弄るのか…アイア○マン並にモデルチェンジ早いな
安価下

982 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/26(日) 11:50:31.80 ID:4AUjXsrJ0

そろそろ次スレの季節となってまいりました
安価下

983 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/26(日) 18:34:21.67 ID:PpTO3sgFO

ルシエドが帰還
よーしよしよし…と撫でようとしたら避けられるそれは置いといて何か分かった事ないか聞く

984 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2019/05/26(日) 19:38:20.03 ID:EbQRs7II0

翼と訓練､翼が無刀･枯山水を繰り出し｢手刀も剣だ｣と言う
無刀･枯山水オーラを纏った手刀を流水の如く水平に薙ぐ

985 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/27(月) 02:20:10.36 ID:1vlJzVEE0

翠の捜索については続行はしているけれどあの少女がサンジェルマンと繋がりがあることがはっきりした時点でこっちもまぐれで見つけるのは絶望的だろうということになったし
どうしたものか

緒川「司令、少し」

弦十郎「どうした緒川」

その時、緒川さんが端末を手にししょーに声をかけた
皆の注目も自然とそちらに向く

緒川「例の6本の刀の件ですが、たった今静かに振動を始めたとのことです」

弦十郎「確かか」

緒川「はい、誰も触れていない状態で、です」

あぁ忘れてた...そっちもあんな意味深で何もないことはないとは思ってたけど、でも刀の種類的に原作通りって訳でもないだろうし
コラボか？コラボなのか？そもそもこの世界...というかこの世界がアニメになってる原作は他作品コラボとかよくする系なのかな、翠は特にコラボはなかったって前に言ってたけど
いやそんなんゆゆゆ時空と繋がった事があるし今更だけど

緒川「それ以外に特に様子に変化は無いそうですが」

弦十郎「わかった、聞いたなお前達」

翼「翠の事、フードの少女の事、そしてパヴァリア光明結社の事も気にしなければならないがこれを無視するわけにもいかない」

クリス「そっちもパヴァリア光明結社と繋がってるってのはねぇのか？」

マリア「それを調べる事も含めて更なる調査が必要でしょうね」

うん、ここが実はアニメ(もう大分原作と別物になってそうだけど)なんだって知ってるから『私』は十中八九繋がってないだろうなって思えるけど普通はそうじゃないよね
というかコラボの時に敵組織がコラボ相手の世界を利用しようとしたりするのもよくあるし繋がって無いとも限らないのも事実

弦十郎「早速翼、マリアくん...それと『翠』くんの3人は現場と合流、調査に加わってくれ」

翼「わかりました」

マリア「わかったわ」

『翠』「了か...へ？」

今なんと...『私』も...行くの？
思わず反射的に返事しちゃったけど...え？行くの？『私』も？それも翼さんとマリアさんとかいう大物有名アーティスト2人と？？？

986 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/27(月) 02:20:58.31 ID:1vlJzVEE0

・・・

そういう状況じゃないとわかっているのに緊張で具合悪くなりそうな自分に対する自己嫌悪が押し寄せてくる...
いやでもだって！相手は超有名人！アイドル！マリアさんの事だって翠から先に聞いてたとはいえ『私』からしたら普通にデビューから見てる有名人って認識の方が強いし何より翼さんに至っては『私』結構なファンだと自覚してるからね！？奏さんとだって普通に話せるまで結構時間かかったし今だって割と内心ドッキドキだったりもするわけでっていうかえっどうしようここまでは他の皆と混ざって空気に流される感じでなるべく溶け込めるように努めてきたけど翼さんマリアさんと3人だけとか上手く話せる自信がこれっぽっちもない...

夏菜「会議室から出る時の『蒼井』さんの様子が変だなと思っていましたが...何してるんです？」

『翠』「ひゃあっ！？...お、驚かさないでよ...てかノックしてよ...」

話し合い解散後、軽く出発の準備を済ませてからということで自室に戻ってきてそのまま中をぐるぐる回っていた『私』
それを見て夏菜は物凄く呆れた顔をしている

夏菜「しましたよ何度も...思ったより思い悩んでいなさそうなのは安心しましたが、それとは別の不安が生まれましたよ」

『翠』「うっ...そ、それより何か用があったんじゃないの？」

夏菜「露骨に...いいですけど」

溜め息と共に夏菜がポケットから取り出したのはフライユニット...確か再生カリオストロが出た時にアルカノイズ戦で使ってメンテで渡してたやつだ

987 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/27(月) 02:21:39.20 ID:1vlJzVEE0

『翠』「なるほど...ありがとう、アイスロケットとか補充してくれた？」

そう尋ねると待ってましたとばかりにふっふっふと笑い始める夏菜

夏菜「だけじゃありませんよ？今回翠さん、それにあのフードの少女との戦いの事もあってやはりすぐにでも更なるデチューンが必要だと考えまして」

『翠』「あぁうん...えっこの短時間で！？」

本部に戻ってきてすぐに会議始まったのに！？

夏菜「会議と授業は話を聞き逃したりしなければ手元は自由時間なんですよ？」

『翠』「早弁みたいなことを...」

言われてみればさっきの会議中も夏菜は発言はしつつ手元はPCやら工具やらを広げていた気がする...

夏菜「新たな武装等々、急ごしらえですが新型の決戦仕様と銘打っていいくらいではないかと、もちろん今回も邪魔になったらパージ可能です」

『翠』「月一どころか週一レベルで改良してない？」

夏菜「いえ小さいのも含めればほとんど毎日...」

新しい武装等々安価下

(マリア「翠の事で落ち込んでいるだろうから気分を変えさせるためにというのはわかるのだけれど、こうも色々と振り回して大丈夫なのかしら」

翼「大丈夫でない場合のフォローをするのが私とマリアの今回の役目だ」

マリア「そうね、装者最年長組として『翠』を支えていきましょう」)

988 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/27(月) 02:25:44.94 ID:+KHPsvb/0

フォニックゲインを用いた超高熱のビームウェポン
連射可能な代わりに短射程+悪燃費

989 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/27(月) 02:37:31.62 ID:44IZeiD3O

テイルブレードならぬテイルランス（槍）誘導が弱い代わりにスピードは速い的な

990 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/28(火) 03:36:10.41 ID:x701S4W20

夏菜「えーまず、超高熱のビームウェポンを新たに搭載しました、エネルギー源はもちろんフォニックゲインです」

とにかく使うには歌いまくれってことね

夏菜「エネルギー変換の効率を最適化させることで連射も可能となりました」

『翠』「おぉ...」

強力な一撃を連続で出せるのはそれだけで力になる
それに基本アメノムラクモを使う『私』からしたら斬るだけだと届かない場所にいる相手にもそういった攻撃が使えるのは大き...

夏菜「ただ、短射程な上悪燃費でして...」

『翠』「それの連射可能っていうのは斬った方が早くない！？」

夏菜「なのでフォニックゲインを貯めに貯めて敵に近付いたところでドドドドーンみたいなのが理想的です...急ごしらえですから仕方ないんです！ここからさらにデチューンはするつもりですけど」

燃費と射程範囲は飛び道具の要だから...

夏菜「それからもう一つ、フライユニット本体から超硬ワイヤーを伸ばした武器を」

『翠』「武器？」

夏菜「使用者の脳波を観測し自立稼働する武器...名付けてテイルランス！！！」

あっどこかで聞いたことがあるやつだ！

『翠』「ブレードじゃなくて？」

夏菜「ランスにしました...少し思うところもあって様々な槍の聖遺物のデータをインストールさせてあります、だからというわけではありませんがこちらは誘導が弱い代わりにスピードは速さを極めていますよ」

『翠』「なるほどなるほど...そっか遂に『私』にも尻尾が付く日が来たか」

両手で足りない場合にさらにもう一本手が増えるのはいいね
勇者ギアだったら剣に鎌に槍...統一感がどっか行っちゃってるよ、家出かな？

夏菜「尻尾っていえば『蒼井』さん...というか翠さんがルシエドと融合してる時にも生えてますけどね」

『翠』「...え？」

夏菜「頭にも狼の耳生えてますし」

『翠』「...え？？？」

まだ何か話す？安価下
(特になければルシエドと合流して夏菜さんとは解散)

991 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/28(火) 03:39:10.83 ID:AXQmet0E0

特になし

992 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/29(水) 03:01:18.93 ID:NcZTJ7Vn0

夏菜「...お、噂をすれば」

『翠』「へ？わっとと...おかえりルシエド、いつの間に」

さりげなく衝撃的な事実を伝えられ若干放心状態だった『私』の足元に、壁をすり抜けどこからともなくルシエドが帰ってきた
翠を探しに行ってからだからまぁまぁご無沙汰である、肝心の翠は先に一度ここに乗り込んできたけど

『翠』「お疲れ様、何か...」

よーしよし...
『私』は労いを込めて撫でようと手を伸ばす

...スッ

『翠』「...」

が、何故か軽く身を引いて避けられた
何故だろう...『私』の個人的にもふもふに癒されたいという下心を感じ取られてしまったのだろうか

『翠』「...こほん、お疲れ様、何かわかった？」

仕方なく撫でるのは諦め、改めてルシエドにそう尋ねる

コンマ下1
奇数わかった
偶数全然

コンマ下2
奇数蒼井翠には気を付けろ奴が本当の黒フードの少女だ
偶数黒フードの少女の正体はわからないけどそれ以外でわかったことがある
(コンマ下1が奇数だった場合のみ採用)

何がわかった？安価下3以降
(コンマ下1が奇数だった場合のみ採用)
(コンマ下2が奇数だった場合は某黒フードの正体がわかっていないとわからないような内容も可、偶数だった場合は不可、黒フードの正体がわかっているかどうかに関係ないものはコンマ下2に関係なく採用)
(あまりにこれまでの設定や本編との設定と矛盾するものは多少曲解したり変更する可能性もありますご了承ください)

993 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/29(水) 03:02:33.01 ID:bnPzPLhTO

デレてくれ

994 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/29(水) 03:03:54.33 ID:ptRyIr5E0

いけよ

995 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/29(水) 03:16:54.09 ID:bnPzPLhTO

連取りじゃなければ…
精神的に錯乱してる隙を突かれてパヴァリア局長にあからさまな嘘を吹き込まれて利用されてる、とか？

996 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/29(水) 17:13:32.80 ID:X2ky1UBrO

今までの記憶や感情をそのままに、自分の意思で向こうに従ってるように錯覚している一種の洗脳状態

997 ： ◆BT63SEH4KsDo [saga]：2019/05/30(木) 03:59:25.94 ID:WlVAIbhj0

今回もまたギリギリになってしまいましたが新スレ建てました
こちらは埋めてしまってください

【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」女神「LB」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1559156209/

998 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/30(木) 04:02:30.15 ID:bgyB0eJ20

おつ

999 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/30(木) 04:04:18.08 ID:bgyB0eJ20

うめ

1000 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2019/05/30(木) 04:05:03.57 ID:bgyB0eJ20

うめ

1001 ：1001 ：Over 1000 Thread

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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」女神「LB」＠ 2019/05/30(木) 03:56:49.31 ID:WlVAIbhj0
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望月聖「寒いんです…すごく……」＠ 2019/05/30(木) 03:36:08.53 ID:ZpgYsYnX0
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【モバマス】モバP「音楽聴きながら仕事するか」＠ 2019/05/30(木) 00:52:04.68 ID:RHWc5ZP40
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【かぐや様は告らせたい】白銀御行「圭ちゃんが風邪をひいただと！？」＠ 2019/05/30(木) 00:50:05.55 ID:SF4EqQXT0
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