【安価】みほ「装甲車バトルディッガーです!」【ガルパン】

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21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/03(水) 01:02:52.33 ID:4dlAARn60

アンチョビ「それから、<ブラックティーガー>と名乗る兵隊崩れの集団が港を占拠している」

アンチョビ「港の倉庫を抑えているから、装備は充実」

アンチョビ「軍隊仕込みで戦闘力も高い」

アンチョビ「統率についても一級品だな」

アンチョビ「上下関係にも厳しく規律もあるが、モグラ乗りなら高待遇になるだろう」

マコ「……それだけ聞くと、そこ一択に聞こえるな」

アンチョビ「だがまあ、問題もなくはない」

アンチョビ「……どこか遠い地からやってきた敗残兵って話だからな」

アンチョビ「かなりピリついているとも聞く」

みほ「……」

アンチョビ「あとはまあ、さすがに向こうの隊長様は来客のモグラ乗りより偉い立場だろうからな」

アンチョビ「あまり逆らうわけにもいかない、という点ではレッドタートルもそうなんだが……」

アンチョビ「隊長の神格化は、レッドタートルの比じゃないからな」

アンチョビ「下手に逆らいすぎると、背中から撃たれる可能性は一番高いかもしれない」

ユカリ「なるほど……」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/03(水) 01:06:04.69 ID:4dlAARn60

アンチョビ「それから、一応、<ブルーチーター>ってならず者の集団がいるが……」

マコ「ならず者の集団、といっても、ギャングや兵隊と並ぶほどなんだろう?」

アンチョビ「ああ……」

アンチョビ「ならず者の集団というより、寄せ集めという感じだな」

アンチョビ「元々は宗教団体だったんだが、如何せん戦力ではぶっちぎりで劣っている」

アンチョビ「だから次から次に仲間入りを希望するやつを採用していたら、ここまで大きくなったって感じでなー」

アンチョビ「本拠地は高級住宅街とスラムの境目で、その両方に構成員がいる」

アンチョビ「まあ色々自由に動けるところではあるが……」

アンチョビ「スラム組と、宗教団体幹部で財を持ってる組とで、揉めまくっているからなあ」

アンチョビ「あんまり戦力のバックアップは期待しない方がいいぞ」

ユカリ「自由度極振り、という感じでしょうか……」
23 :人いるかしら [saga]:2019/04/03(水) 01:08:29.45 ID:4dlAARn60

アンチョビ「……一応、この3つとも、常連がいるから、どこにでも紹介は出来るぞ」

アンチョビ「うちの店で皆で仲良くパスタを食べたら友達だからな!」

アンチョビ「……どこにするか決めたら連絡を……」

ハナ「いえ、この場で決めます」

アンチョビ「ふえ?」

アンチョビ「じっくり見てから選ばなくていいのか?」

ハナ「ええ。あまり時間がありませんから」

サオリ「うん、そうだよね」

みほ「ごめんね、私のために……」

サオリ「いいのいいの、私達、もう友達じゃん」

ユカリ「そうですよ!」

みほ「みんな……」 ジーン
24 :一応大事な安価だし、のんびり埋まればいいな感覚で広めに取ります。数日取られないようなら、また考えます [saga]:2019/04/03(水) 01:12:57.04 ID:4dlAARn60

アンチョビ「それじゃあ、どこにするんだ?」

マコ「……西住さんが決めたらいいんじゃないか?」

みほ「え?」

ユカリ「そうですね、それがいいと思います」

サオリ「うん。皆のためにモグラに乗るって言ってくれた姿、すごく頼りになるって感じだったし」

ユカリ「どの世界の西住殿もやっぱり西住殿って感じでしたもんね!」

ハナ「ええ。みほさんの選んだ道ならば、誰も文句はありません」

マコ「私達の隊長は、西住さんだ」

みほ「ええと、それじゃあ――――」


所属するチーム(レッドタートル、ブラックティーガー、ブルーチーターから選択。それ以外は無効票とし、安価下はなし。同票なら再投票)
>>25-30で多数決
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 13:30:53.91 ID:AbLVbVD9o
ホワイトチーター
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 13:31:48.52 ID:AbLVbVD9o
ブルー!
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 15:28:09.82 ID:gUk6tOZIO
訂正なのか連投なのかわからない…
ブラックティガー
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/03(水) 19:22:14.55 ID:tvW3e3Dw0
ブルーチーター
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/04(木) 03:29:02.68 ID:GDzFKYZ+o
ブラックティーガー
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/06(土) 00:41:46.69 ID:5N/zM/xxO
今の速報じゃそんなに人集まらないだろうし、そんな幅とらない方が良さそう

レッドタートル
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 01:23:32.39 ID:XuM1AqIo0
猛省。人が少ない前提で細々とサクサクやっていきます

投票結果
レッドタートル1
ブルーチーター2
ブラックティーガー2
無効票1

よって決選投票、単発安価
>>32
ブルーチーターかブラックティーガーで(どちらでもない場合安価下)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/06(土) 01:26:05.99 ID:gVf+Wdyv0
ブラックでお願いします
33 :ちょろっとやったら寝ます [saga]:2019/04/06(土) 01:38:04.38 ID:XuM1AqIo0

みほ「ブラックティーガーでお願いします」

サオリ「ええー……大丈夫? ちょっと怖そうだけど……」

ユカリ「いやいやー、偏見はよくないですよっ」

ユカリ「本物の兵隊さんですよぉ」

ユカリ「それに、一部の国では兵隊がバトルディッガーに乗ったりするそうです」

ユカリ「貴重な軍事用バトルディッガーについて知れるかもしれないじゃないですか!」

ユカリ「私は西住殿を全面的に支持します!!」

みほ「あ、あはは……」

みほ(よく分からなかったし、あんまり3つの勢力の名前覚えられなくて、記憶に残ってたティーガーをあげた、なんて言いにくいな……)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 01:42:17.76 ID:XuM1AqIo0

アンチョビ「まあ、ちょっと怖いが……悪い奴らではないさ」

アンチョビ「少なくとも、うちの店は良くしてもらってるしな」

アンチョビ「おーい、ペパロニ」

ペパロニ「はいはい、なんっすかー」

アンチョビ「ちょっくらこの人達を港に送ってくるから、店番頼めるか?」

ペパロニ「おっ、余裕っすよーこれでも鍛えられて結構たつんすよー?」

アンチョビ「大丈夫かなあ……」

ハナ「あの、不安なら、無理についてきていただかなくても、地図とかをいただければそれで……」

アンチョビ「ああ、いい、いい」

アンチョビ「丁度ピッツァの宅配も入っているし」

アンチョビ「それに、あちらさんのリーダーとは懇意にしてるしな!」

アンチョビ「結構侵入者に厳しい連中だし、私がいる方がいいだろ」

みほ「ありがとうございます、ついてきていただけると心強いです」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 01:47:11.77 ID:XuM1AqIo0

【港】

サオリ「うわあ、なんか迷彩柄の人がいっぱいいる……」

ユカリ「ワクワクしますねえ、西住殿!!」

マコ「ピリピリしていて眠りにくそうなんだが……」

ハナ「それでもアンチョビさんを見ると、兵士の方々、笑顔で敬礼してくれますね」

アンチョビ「まーなー」

アンチョビ「いわゆる敗残兵だから、結構食うものに困ってるらしくてなー」

アンチョビ「たまに期限切れそうでもうお客さんに出せないやつとかで料理作ってやってるんだ」

みほ「わあ……すごいですね」

アンチョビ「一応ガラクタ山の方のスラムでもやってるんだけど、炊き出しエリアで揉められることとかもあるからなー」

アンチョビ「ノリ一点特化なペパロニが歓楽街に炊き出しにいって、チンピラノリにも慣れてるのに上品な物腰なカルパッチョがガラクタ山に」

アンチョビ「そんでもっていざ何かあったら一番逃げ切れなさそうなここには私がよく来てるってわけさ」

アンチョビ「……っと、ついたぞ」

アンチョビ「この倉庫だ」

アンチョビ「おーい、マホ、入るぞー」 ガラガラガラ

みほ「…………」

みほ(まほ?)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 02:02:03.58 ID:XuM1AqIo0
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   |:|: :l`lヘl{|: : : : : : : V   弋ミヾ \ : :/,ィ允孔 〉:/:/: : :l
   l'|:/|: {ミ{| : : : : : : マf==芹笊孔  }:/ 乂少 /lノl/: : : :l
    j/ | : У: : : : : : :l:| ヾ 乂こア           ///: : : : l: l
     |: :/ : : : : : : : 〉|         ヽ    ///: /: : :ハ l                     _
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37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 02:06:07.83 ID:XuM1AqIo0

マホ「ん? そちらは……」

アンチョビ「ああ」

アンチョビ「旅のモグラ乗りらしい」

マホ「なに?」 ピクッ

アンチョビ「ブラックティーガーに力を貸してくれると……」

アンチョビ「って、うわあ!? 大丈夫か!? 顔色悪いぞ!?」

みほ「大丈夫です……」

みほ「あ、ごめんなさい、誰かビニール袋とか持ってたりは……」

マホ「ん?」

マホ「ビニール袋ならあるが……何に使うんだ?」

みほ「いえ、ちょっと胃液を……」

アンチョビ「なんで????????」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 02:13:57.22 ID:XuM1AqIo0

マホ「よく分からないが……体調がすぐれないのなら、ゆっくり休むといい」

マホ「これから力を借りるんだ、いい家を与えよう」

ハナ(心配しているようでいて、しれっと断らせず味方に引き入れてきましたね……)

マコ(まあ、囲まれているし、拒否は出来ないだろうな)

みほ「大丈夫です、慣れてますし……胃袋を空っぽにしたら透明な液が少し出るだけだから……」

サオリ「いやそれ大丈夫じゃないよね!?」

サオリ「……ねえ、本当に大丈夫?」

サオリ「みぽりんが本当に嫌なら……私、付き合うよ」

みほ「……え?」

サオリ「本当に嫌なら、一緒に逃げてあげる」

サオリ「だって私達、友達だもん」

みほ「サオリさん……」

マコ「仕方ないな。そうなったらどこへだろうと行ってやる」

ハナ「私達は、みほさんに従いますよ」

ユカリ「本音を言えば、私はちょっとだけブラックティーガーに入りたいですけど……」

ユカリ「でも、自分のそんな欲望より、私は西住殿の方が大事ですから!」

みほ「みんな……」

みほ「ごめんね……」

ユカリ「違いますよ」

ユカリ「こういうときは、『ありがとう』です!」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 02:24:30.56 ID:XuM1AqIo0

みほ「……」

みほ(人と人の出会いには不思議な引力が働いている……)

みほ(この世界の私は、そんなことを言っていたんだっけ……)

みほ(この世界のお姉ちゃんは、私のこと、知らないみたいだけど……)

みほ(それでも、きっと、私達は引力に導かれて出会ったんだ……)

みほ(だったら……)

みほ「私……ブラックティーガーに入ります」

ユカリ「!?」

サオリ「みぽりん!?」

ハナ「よろしいのですか……?」

みほ「はい……」

みほ(お姉ちゃんは私のことを覚えてない……)

みほ(私達は姉妹じゃない……)

みほ(逆に言えば、あっちの世界で私を縛り、私達を隔絶していたものも、なにもない……)

みほ「私は……血反吐を吐こうとも、このブラックティーガーでやっていきたいです……!」

みほ(だから、もう、逃げない……)

みほ(失敗しても、元の世界に逃げ帰るだけのこっちの世界でまで逃げちゃったら、きっともう、帰ってからも仲直りなんてできないからッ)
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 02:27:10.41 ID:XuM1AqIo0

コンコン

???「失礼します!」

???「ビニール袋、お持ちいたしましたっ!」 ケイレイッ

マホ「ご苦労だったな、エリカ」

エリカ「はい!!!」

オゲーーーーーーーーーーーー

アンチョビ「うわあああああああっ、みほがピンクのゲロ吐いた!!!!」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 02:40:04.77 ID:XuM1AqIo0

エリカ「うわっ、ちょ、何よアンタ!」

みほ「ぇぷ……エリk……逸見さんまでいるなんて……」 オメメグルグルー

サオリ「みぽりん大丈夫!?」

マホ「なんだ、二人は知り合いなのか?」

エリカ「はぇ!? ち、違います! 知りませんよこんなヤツ!」

エリカ「何なんですか、このイラッとくるくらい陰気な子は!?」

サオリ「ちょ、ちょっと、言い過ぎじゃない!?」

エリカ「うっさいわよ雑兵」

エリカ「上官に対する口の効き方には気をつけなさいよ」

みほ(この感じ……エリカさんだなあ……) ホッコリ

アンチョビ(何でこの流れで実家のような安心感を味わってるみたいな顔を……???)
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 03:00:27.37 ID:XuM1AqIo0

マホ「エリカ」

マホ「彼女達は、モグラ乗りだ」

エリカ「!?」

エリカ「こ、こんな奴らが……!?」

エリカ「た、隊長〜! 遺跡なら、私達だけでも……」

マホ「……そうは言っていられまい」

マホ「我々とて、すでに追い込まれている」

マホ「協力は必要だ」

エリカ「うう……」

エリカ「……」 ギロリ

エリカ「ふんっ……」

エリカ「田舎ならアンタらみたいなのでもモグラ乗りになれるのね」

アンチョビ「おいおい、仲良くしろよ〜」

エリカ「ふん……気に入らないけど……隊長のお言葉は絶対」

エリカ「いいわ、最低限の協力くらいしてあげる」

エリカ「私はイツミ、階級は曹長」

エリカ「隊長の補佐が主な仕事だけど……」

エリカ「今は人手不足なのもあって、遺跡に関すること全般を管理しているわ」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 03:06:13.29 ID:XuM1AqIo0

サオリ「えー……じゃあこの人の下で働くの……?」

マコ「まさにブラックだな……」

アンチョビ「まあまあ」

アンチョビ「ほら、いっぱいピザも持ってきたし、サービスパスタも用意してあるからさ!」

アンチョビ「みんなで食べて親睦を深めよう!」

アンチョビ「特別に、1枚につき2枚タダ!って計算で、支払いオマケしておくからさ!」

マホ「ふっ……助かるよ」

マホ「エリカ。皆を呼んできてくれ」

エリカ「はいっ、隊長!」

サオリ「うーん、見えないはずの尻尾が見えるわ……」

マコ「凄い勢いでブンブン振られているな……」

みほ(あの二人は、こっちでも変わらないなあ)
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 03:19:04.77 ID:XuM1AqIo0

ゾロゾロガヤガヤ

みほ「……」

みほ(知らない人も多いけど……)

エリカ「……」 ワイワイ

小梅「……」 ワイワイ

直下「……」 ワイワイ

みほ(知ってる顔も結構あるなあ……)

マウ子「……」 ワイワイ

ヘッツァーがいるぞ子「……」 ワイワイ

みほ(みんな、お姉ちゃんの魂に引かれてるのかな……)

マホ「……」 ワイワイ

ブロッケンJr「……」 ワイワイ

げし子「……」 ワイワイ

みほ(なんか見たこと無い変な人も時折混ざってるけど……)

みほ(……)

みほ(ピリピリはしてるけど、ご飯のときくらい、仲良くしたい、かも……)

みほ(もう一人でおトイレこもって食べたくないし……)
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 03:22:14.97 ID:XuM1AqIo0

サオリ「みぽりん、ちゃんと食べてるー?」

みほ「わっ、サオリさ……」

みほ「」

サオリ「もー、ほら、やっぱそのボリュームは普通見るだけで固まるんだって」

ハナ「遠慮して、1種類につき1切れしか取ってきてないのですが……」

サオリ「両手で足りないくらいの種類のピザが並んでるんだよ!?」

サオリ「っていうか、パスタも食べてたじゃん!」

みほ「……ふふ」

サオリ「?」

ハナ「?」

みほ「あ、えと、ごめんなさい」

みほ「その……なんか、楽しいご飯って、久しぶりで……」

サオリ「みぽりん……」

ハナ「……これからは、毎日楽しk皆でご飯、食べましょうね」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 03:27:10.79 ID:XuM1AqIo0

アンチョビ「お、いたいた」

みほ「アンチョビさん。それに、ユカリさんとマコも」

サオリ「どこいってたのー? さっきまでいなかったよね?」

アンチョビ「ああ。見張りとかで食べに来れない人もいるからな」

アンチョビ「そういう人達に、合間を縫って食べれるように届けてきたんだ」

マコ「やれやれ、面倒なことにつきあわされたものだ」

ユカリ「私は、それについていって色々見学を……」

マコ「私も、使っていない寝具を見せてもらって、枕を見繕ってきた」

サオリ「……そういえば、寝泊まりって」

エリカ「こちらで一軒家を用意したわ」

サオリ「イヌミさん!!」

エリカ「イツミよイ・ツ・ミ!!」

エリカ「あんただけ桟橋の上で寝かせるわよ……ったく……」
47 :>>44の変換はミスだよ。基本的にパワポケに合わせて皆表記はカタカナだよ [saga]:2019/04/06(土) 03:35:36.71 ID:XuM1AqIo0

エリカ「とにかく!」

エリカ「物資も限られていて、ほとんどの兵士が宿舎に雑魚寝の中、あんたらは一軒家に住めるのよ」

エリカ「少しは感謝することね」

アカホシ「皆で1つのお家だから、少し狭いかもしれないけど……」

サオリ「わっ、びっくりした」

アカホシ「ごめんなさい、イツミ曹長の態度が大きすぎて、私の体が隠れちゃってたのかも」

エリカ「おい」

アカホシ「冗談ですよ、冗談」

アカホシ「……みなさんはじめまして、私はアカホシ・コウメといいます」

アカホシ「階級は軍曹で、皆様のお世話係に任命されました!」

アカホシ「お家まで後ほど案内しますし、何かあったら気軽に言ってくださいね!」

ユカリ「へえ〜、曹長クラスの人がお世話係だなんて……本当にモグラ乗りって高待遇なんですねえ!」

マコ(……監視役なんかも兼ねているんだろうな)
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 03:51:45.19 ID:XuM1AqIo0

【家】

サオリ「あ〜〜〜〜〜楽しかったー!」

ハナ「ご飯もとても美味しかったです」

ユカリ「色々貴重な話が聞けて最高でした!」

マコ「ベッド……ふかふか……ぐぅ」

サオリ「ちょ、マコ! 服、しわになるよ?」

アカホシ「あはは、喜んでくれたならよかった」

アカホシ「……あんなご馳走、めったに食べられるものじゃないから」 ポソリ

みほ「え?」

アカホシ「あ、いえ、その……あ、そうだ!」

アカホシ「この近辺の遺跡なんですけど、基本的に5日に1回入れるようになるんです!」

アカホシ「昨日調査で入ったばかりなので、次は4日後なんですけど……」

アカホシ「それまでは、好きに行動してもらっても構いませんよ」

アカホシ「用があれば、呼んでもらえたらと思いますので」

みほ「わかりました」

アカホシ「そうは言っても、明日は朝から仕事なんですけどね」

サオリ「うわー、がんばってください」

アカホシ「はい」

アカホシ「それじゃあ、私は1階で寝ますので……おやすみなさい」

みほ「おやすみなさい」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 04:00:50.90 ID:XuM1AqIo0

みほ「…………」

みほ「…………」

みほ「…………」 モゾッ

みほ「…………」

みほ「…………」 モゾッ

サオリ「……眠れない?」 ヒソ

みほ「あ……」

サオリ「あー、謝らなくていいよ」 ヒソヒソ

サオリ「……みぽりんからすれば、知らない世界で最初の夜だもんね」 ヒソヒソ

サオリ「……ちゃんと眠れてるかなーって気になっちゃって、眠れなくってさ」

みほ「サオリさん……」

みほ「……」

みほ「不安も……あるし……少し、怖いんだけど……」

みほ「でも、でもね……」

みほ「少しだけ……楽しいんだ……」

みほ「お友達と楽しく喋って、ご飯を食べて、一緒にお泊りして」

みほ「……家に縛られて、何も出来なかったあの頃とは、違っていて……」

サオリ「みぽりん……」

ギュウッ

みほ「さ、サオリさん!?」

サオリ「私もさ……楽しいよ」

サオリ「今のみぽりんも、こっちの世界のみぽりんも、一緒にいて、すごく楽しい」

サオリ「だから、ほら、なんっていうかさ……」

サオリ「家には絶対、私達が帰してあげるから」

サオリ「不安とか、抱え込まないでね」

みほ「サオリさん……」 ジーン
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 04:04:25.16 ID:XuM1AqIo0

ハナ「ふふ……私だって、同じ気持ちですよ」 ギュウッ

みほ「は、ハナさん!?」

サオリ「あちゃー、起きてきちゃったかー」

マコ「あんな長々と喋ってたらそりゃな」

サオリ「もー、朝だったらもっと大きな声で長々喋ってても起きないくせにー」

ユカリ「ふっふっふ」

ユカリ「みんなにばっかりいい格好させませんよー!」 ギュウッ

みほ「あはは……みんな、ありがとう」

みほ(あったかい、なあ……)

みほ「……おやすみ、みんな」

みほ「……」

みほ「……」

みほ「ありがとう」

みほ「……」

みほ「……」

みほ(くっつきすぎて、暑くて眠れない……)
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 04:07:11.85 ID:XuM1AqIo0

<2日目>


コーケコッコー!


【家】


みほ「ん……」

みほ「あれ……みんなは……?」

置き手紙『気持ちよさそうに寝ているので、起こさずにでかけてきます ユカリ』

みほ「…・・・・起こしてくれてもよかったのに」 フフ

マコ「……ZZz」

みほ「……」

置き手紙『マコを起こそうと音を出すと、絶対みぽりんも起きちゃうから放置していきます。マコはほっといていいからね! サオリ』

みほ(全く起きてくる気配がない……)
52 :寝ます。ダンジョン潜るイベントで5の倍数のときはうろついたりできないよ [saga]:2019/04/06(土) 04:14:50.62 ID:XuM1AqIo0

みほ(とりあえず、こっちの世界に来て2日目……)

みほ(まだ分からないことだからけだし、どこか見て回るか、誰かとお話しようかな……)


何をする?(下記より1つ選択) >>53

・港に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/06(土) 05:50:59.95 ID:MedHDn/0O
エリカに会う
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 20:58:51.26 ID:XuM1AqIo0
マイペースに投下します
あと、過疎スレだし、基本的に安価の連続取得等は制限なしということで
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 21:00:24.76 ID:XuM1AqIo0

【港・ブラックティーガー本部】

マホ「……みほか」

マホ「何か用か?」

みほ「えっと……その、逸見さん、いないかなって……」

みほ(お姉ちゃんと話すの、不思議な感じだなあ)

マホ「エリカか……」

マホ「この時間なら、我々が管轄している遺跡にいるだろうな」

マホ「地図を描こう」

みほ「ありがとう! ……ございます」

マホ「……」 カキカキ

マホ「ほら」

みほ「わ、わあ……」

みほ(絵が下手……)
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 21:15:31.91 ID:XuM1AqIo0

【黒の遺跡前】

エリカ「……」

みほ「逸見さん」

エリカ「っ!」 バッ

エリカ「あんたか……驚かせないでよ」

みほ「ご、ごめん……」

エリカ「……言っておくけど、私はまだアンタを認めたわけじゃないわよ」

みほ「うん……そうだろうと思った」

みほ(結局……私のよく知る逸見さんとも、仲良くなれなかったっけ……)

エリカ「それで、ここに何の用なの」

エリカ「遺跡はまだ入れないわよ」

みほ「ええと、>>57


返答、下の選択肢から選択(選択肢以外が選ばれたら安価下)
A:遺跡の下見に……
B:逸見さんとお話がしたくて……
C:お散歩してたら偶然見つけて……
D:逸見さんを始末しに……
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/06(土) 21:17:02.40 ID:at6pSTpHO
B
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 21:29:31.31 ID:XuM1AqIo0

みほ「逸見さんとお話がしたくて……」

エリカ「話ぃ?」

エリカ「……まあいいわ」

エリカ「スクワットしながらでいいならね」

みほ「……ストイックだなあ」

みほ「……」

みほ(揺れてる……知ってる逸見さんより大きい……)

みほ(いや、この世界だとスポーツブラがない、とかかな……)

エリカ「それで?」

みほ「ふぇ?」

エリカ「アンタが声かけてきたんだから、アンタが話題をふりなさいよ」

みほ「え、ええと……>>59


A:いい天気ですね……
B:逸見さんは、どうしてここで筋トレを?
C:おね……まほ隊長、すごい人ですよね
D:その他(自由に内容を併記)
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/06(土) 22:34:57.88 ID:C7+qyDlAo
B
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 22:57:25.35 ID:XuM1AqIo0

みほ「逸見さんは、どうしてここで筋トレを?」

エリカ「はあ?」

みほ「逸見さん、位も高いから、広い部屋をあてがわれてるって聞いたから……」

みほ「それに、仕事内容的にも、遺跡に来てやる必要はない業務ばかりだって」

エリカ「…………」

エリカ「42人」

みほ「え?」

エリカ「……前回の遺跡攻略作戦の際、戦死および行方不明になった人数よ」

みほ「!!」

エリカ「……」

エリカ「特殊カーボンのモグラの中にいれば、モンスターの攻撃でもある程度耐えられることは分かっている」

エリカ「私達の数少ない保有モグラの内、3輌が取り残されてるわ」

エリカ「……まだ皆、死んだと決まったわけじゃない」

みほ「……」

エリカ「入り口は5日ごとしかゲートが開かないけど、出口はそうとは決まってないもの」

エリカ「……みんな、きっと生きてて、出てきてくる」

エリカ「だから私は……置き去りにして生還してきた者として、いつ戻ってきても出迎えられるようにしておく義務があるのよ」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 23:15:32.19 ID:XuM1AqIo0

エリカ「……」

エリカ「アンタみたいなヤツに、頼りたくなんてないわ」

エリカ「私は誇り高き帝国軍人よ」

エリカ「……」

エリカ「でも隊長は、アンタ達専門家に任せようって言っていた」

エリカ「……悔しいわ」

エリカ「それに、弱い自分が腹立たしい」

エリカ「……」

エリカ「それでも、アンタは託されたんだから」

エリカ「腑抜けたら承知しないわよ」

エリカ「……しっかり遺跡を攻略して……」

エリカ「出来たら、私の部下も……」

エリカ「……」

みほ「エリ……逸見さん……」

みほ(私が別世界から来た遺跡の素人だってこと、もうこれ絶対言えないよね……)

エリカ「あーもう、ほら、アンタがいると仕事のジャマよ!」

エリカ「喋りすぎちゃったじゃない!」

エリカ「ほら、帰った帰った!」

グイグイ

みほ「追い出されちゃった……」

みほ(でも……なんだかこの世界の逸見さんのこと、少しわかったような気がする……)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 23:39:56.86 ID:XuM1AqIo0

<2日目・夜>

ユカリ「いやー、ついつい軍の話を聞き入っちゃいましたねー」

マコ「ベッドがいい感じにふかふかだったぞ」

ハナ「ご飯も美味しいですね」

サオリ「もー、みんな好き放題でー」

サオリ「みぽりんも、ごめんねー一人にしちゃって」

サオリ「心細かったり寂しかったら言ってね、一緒にいてあげるからっ」

ユカリ「そうですねー、西住殿がしんどかったら言ってくださいね」

みほ「あ、ううん、大丈夫」

みほ「一人には慣れてるから」

サオリ「え、なにそれ重い話?」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/06(土) 23:50:36.87 ID:XuM1AqIo0

マコ「まあ、私達と居ても気を使う、みたいな可能性もあるしな」

ユカリ「ええ〜」

みほ「そ、そういうわけじゃ……」 アセアセ

マコ「それに、情報収集にしろ何にしろ、バラけた方が効率的ではある」

マコ「……やりやすいようにしたらいい」

ユカリ「……ですね」

ユカリ「西住殿は私達のリーダーですから!」

みほ「……うん、ありがとう」

みほ(……明日は何をしようかなあ)


何をする?(下記より1つ選択) >>64

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 00:07:30.90 ID:6MmaFAnG0
赤星に会う
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 01:41:23.90 ID:Z7RBcvUE0

アカホシ「それじゃあみなさん、消灯ですよ」

みほ「あ、赤星さん……」

アカホシ「はい」

みほ「明日、少し付き合ってもらっても……」

アカホシ「!」

アカホシ「勿論です」

アカホシ「皆さんのお世話がお仕事、というのもありますけど……」

アカホシ「みほさん達とは、その……仲良くしたいなあって気持ちも、本当ですから」 エヘヘ

みほ「それじゃあ、また明日…!」

アカホシ「うん。また明日」

アカホシ「おやすみなさい」

みほ「うん。おやすみなさい」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 02:19:33.11 ID:Z7RBcvUE0

【3日目】

チュンチュンチュン

みほ「ん……」

みほ(今日は早めに起きちゃったな……)

みほ(早朝練習の癖が抜けてないなあ)

みほ(みんなまだ寝てる……) モゾ

みほ(……)

みほ(あ、でも1階から物音が……)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 02:38:11.17 ID:Z7RBcvUE0

トントントン(階段を降りる音)

みほ「……あ」

アカホシ「わ、おはようございます。早いですね」

みほ「あはは……いつもの癖で……」

アカホシ「そうなんですね」

アカホシ「でも、少しわかるなあ……」

アカホシ「私も、結構軍で早起きに慣れちゃって、目覚ましなしでも起きちゃうんですよね」

みほ(そういえば、私の知ってる赤星さんも、真面目に朝から練習してたっけ……)

みほ(……あの大会のあとでも……)

アカホシ「丁度ご飯作ってたんですけど……」

みほ「わあ、いただいてもいいんですか?」

アカホシ「勿論……!」

アカホシ「皆さんの分も作っておく予定でしたし」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 03:26:23.23 ID:Z7RBcvUE0

みほ「わあ、美味しい……素朴な味……」

アカホシ「食事の美味しさは士気に関わりますしね」

アカホシ「本物の木の根を食べていたときと違い、今はちゃんとゴボウが手に入るので助かるなーって」

みほ(食べてたのかな……木の根……)

アカホシ「それで、食べたらどうします?」

アカホシ「一応、今は皆さんのお世話以外に特に任務はないので、なんでもお手伝いは出来ますけど」

みほ「……」

みほ「あれ、だとすると、私達が声をかけてなければ……」

アカホシ「あ、別にその場合でも、サボってるわけじゃありませんよ?」

アカホシ「ユカリさんと一緒にバトルディッガーの整備をしたり、食事の準備をしたり」

アカホシ「他にも……一緒に潜ってくれそうで、なおかつ向いていそうな人員をピックアップしたり」

みほ「ふえ? 人員……?」

アカホシ「はい」

アカホシ「……カーボンのおかげで、バトルディッガーの中は安全ですが……」

アカホシ「バトルディッガーの体躯では通れない場所というのもありますから」

アカホシ「斥候要員なんかも必要ですし、車外に出る人間は必要です」

アカホシ「とはいえ、皆さんは5人で1つのチーム」

アカホシ「万が一にも欠けさせるわけにはいきません」

アカホシ「だから――私や、他の者が、斥候要員として、同乗します」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 03:29:37.97 ID:Z7RBcvUE0

みほ「……」

アカホシ「そんな顔しないでください」

アカホシ「……別に、捨て駒というわけじゃ、ありませんから」

アカホシ「それより、いい天気ですし、外に出ませんか?」

アカホシ「あまりここでお喋りをしていると、上の皆を起こしちゃいそうですから」

みほ「あ、それは、そうか……」

みほ(こっちの世界の赤星さん、かあ……)

みほ(どうやって一緒に過ごそうかな……)


>>70
A:お店に入って雑談をする
B:一緒に街をぶらぶら歩く
C:遺跡攻略について話をする
D:目星をつけている人員を紹介してもらう
E:ホテルPAWA
F:その他(内容併記)
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/07(日) 03:38:22.30 ID:4mUHQHMmO
C
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 12:55:35.99 ID:B9lP5tmTO
圧倒的黒森峰人気
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 20:53:58.32 ID:Z7RBcvUE0
寝落ちしてました、申し訳ない
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 20:56:39.74 ID:Z7RBcvUE0

みほ「遺跡なんですけど……」

みほ「何か、分かっている情報とかはありますか?」

アカホシ「そうですね……」

アカホシ「遺跡は毎回入る度にちょっとずつ構造が変わるって話だから」

アカホシ「あまり参考にならないかもしれませんけど……」

みほ(そうだったんだ……)

アカホシ「なんだか巨大なスライムがいて……」

みほ「スライム……」

みほ(弱そうだし、それならなんとか……)

アカホシ「銃撃も効かないし、刀で切ることも出来ないし……」

アカホシ「取り込まれたら呼吸も出来ない」

アカホシ「……今思い出すだけで、寒気が、します」 カタカタ

みほ(う、うええ……そんなに……怖いんだ……)
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 21:21:54.44 ID:Z7RBcvUE0

アカホシ「……」

アカホシ「私……」

アカホシ「失敗をして、スライムに、食べられたんです」

みほ「え!?」

アカホシ「バトルディッガーの中にいても、隙間から侵入されるようで……」

みほ「……」

アカホシ「まるで溺れているかのように苦しくて……」

アカホシ「……体中をスライムに犯されているようでした」 ガタガタ

みほ「その……」

アカホシ「……他の乗組員が、助けてくれたんです」

アカホシ「……」

アカホシ「何人かで引っ張れば救出できる」

アカホシ「それが、あの出来事で、唯一得たものかもしれません」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 21:24:51.05 ID:Z7RBcvUE0

アカホシ「その後は、地獄でした」

アカホシ「スライムから助け出された私の目に飛び込んできたのは、天井を埋めるスライムの群れ」

アカホシ「……私が叫んだのと、目の前で担任が食われたのは、ほぼ同時」

アカホシ「助けようとした。助けたかった」

アカホシ「でも……数が多すぎた」

アカホシ「それでも何とかしようと、皆色々試そうとして、そして――」

アカホシ「……」

アカホシ「イツミさんが、撤退命令を出した」

アカホシ「全滅をさけ、勝利を見据えた的確な判断だったとは思う」

アカホシ「でも……」

アカホシ「その判断に乗っかって、誰が襲われているかも把握できぬまま、脱出口へと駆け出したときの私は……」

アカホシ「多分、自分のことしか考えれてなかった……」

みほ「赤星さん……」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 21:27:36.79 ID:Z7RBcvUE0

みほ「私も……似たようなことがありました」

みほ「溺れたアk……仲間を助けようとして、結果チームを壊滅に追い込んでしまったことが……」

アカホシ「みほさん……」

みほ「……夢に見るんです」

みほ「あのときのことを」

みほ「自分の判断は正しかったって、そう思いたいのに」

みほ「お前のせいだって責める言葉が……消えないんです」

アカホシ「……私達、似た者同士なのかもしれませんね」

アカホシ「仲間を助けるため、動けたかどうかは真逆ですけど」

みほ「……結果として、味方がまだ生き残っているかどうかも、真逆ですよ」

アカホシ「……だから、モグラ乗りが見つかったって聞いて、志願したんです」

アカホシ「もう、逃げたくないから……」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 21:29:42.95 ID:Z7RBcvUE0

アカホシ「私……バトルディッガーが好きなんです」

アカホシ「軍に入ったのも、それが理由で」

アカホシ「といっても……もう、私が指揮した戦車は、遺跡で大破しちゃったんですけど」 アハハ

みほ「……私は……」

みほ「戦車が……バトルディッガーが好きなのか、よく、わかりません」

みほ「でも……」

みほ「これ以上、嫌いにはなりたくないから」

みほ「アカホシさんと一緒に遺跡にいって、一緒に帰ってきます」

みほ「そのつもりです」

アカホシ「……はい」

アカホシ「皆で無事に帰ってこれるように……がんばりましょうね」

みほ「うん……」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 21:32:38.33 ID:Z7RBcvUE0

<3日目・夜>


【歓楽街】


???「ふーん、それでー?」 モグモグ

???「はっ。どうやらブラックティーガーの連中が、流れのモグラ乗りを味方に引き入れたようです」

???「なるほどねー」 モグモグ

???「ちょーっと対策取る必要あるかもねえ」 モグモグ

???「かーしまー」 モグモグ

モモ「はっ」

???「ブラックティーガーを追い出しにかかるよお」 ニィ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 21:33:59.37 ID:Z7RBcvUE0

【4日目】


みほ「ん……」

みほ「もう朝、かあ」

みほ「……」

みほ(明日には、遺跡にいくんだよね……)

みほ「……」

みほ(じっとしてると落ち着かないな……)


何をする?(下記より1つ選択) >>80

・港をうろつく
・ブラックティーガー本拠地に行く
・リストランテ『ドゥーチェ』に行く
・市場に行く
・町外れの酒場『トゥータ』に行く
・歓楽街に行く
・ガラクタ山に行く
・ガラクタ山の麓にあるスラム街に行く
・ガラクタ山の麓にある高級住宅街に行く

・ユカリに会う
・サオリに会う
・ハナに会う
・マコに会う
・マホに会う
・エリカに会う
・アカホシに会う
・アンチョビに会う
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 21:36:28.08 ID:TMs3ww5x0
市場に行く
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 21:49:56.56 ID:Z7RBcvUE0

みほ「ふう……」

みほ「不安になって市場にきたけど……」

みほ(武器関係はユカリさんが準備してたし、ご飯とかは赤星さんが用意してくれてたんだよね……)

みほ(一応、こっちの世界の私が溜めたお金を使っていいって言われているけど……)

みほ「ちょっと躊躇うなあ……」

みほ(何を買えば役立つのかも、ピンとこないし……)

ポン

みほ「ひゃっ」


みほの肩を叩いて声をかけてきた人物(登場済みキャラでも未登場キャラでもOK) >>82
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 21:58:00.24 ID:TMs3ww5x0
アンチョビ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 22:02:07.61 ID:Z7RBcvUE0

みほ「あ、アンチョビさん!」

アンチョビ「はは、驚かせてごめんごめん」

アンチョビ「どうしたんだ、買い物か?」

みほ「あ、はい……」

みほ「アンチョビさんは……」

アンチョビ「ああ、店の買い出し」

アンチョビ「この時間帯はそんなにお客さんも来ないから、店はペパロニとカルパッチョにまかせてあるんだ」

みほ「あのお二人に……」

アンチョビ「不安そうになるのもわかるけど、いやまあ、カルパッチョの方はすごい頼りになるんだぞ?」

アンチョビ「ペパロニはちょーっと頼りないけど……」

アンチョビ「それでも、私の後継者になるなら、あいつだって思ってるからな」

みほ「信頼しているんですね」

アンチョビ「まーなー……」

アンチョビ「姐さんだなんだって言われるけど、私がこーして頑張れてるのも、二人がいてくれるからだよ」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/07(日) 22:17:31.49 ID:Z7RBcvUE0

アンチョビ「そういえば、何を買いに来たんだ?」

みほ「ええと、それが……」

みほ「よく分からなくて……」 エヘヘ

アンチョビ「はあ? なんだそれ」

アンチョビ「しょうがないなあ、ちょっと付き合ってやる」

みほ「いいんですか?」

アンチョビ「ああ」

アンチョビ「モグラ乗りなら、私の後輩ってことになるしな!」

みほ「え? アンチョビさん、昔モグラ乗りだったんですか?」

アンチョビ「まーなー」

アンチョビ「って言っても、小型の偵察用のヤツだけどな」

アンチョビ「だから遺跡探索者相手に商売始める連中の相談にも乗ってやってるんだ」

アンチョビ「保存食から武器、便利道具、変な面白アイテムまで、言ってくれたら扱ってるとこ紹介するぞー」 ハハハ

みほ「あ、それじゃあ、>>85なんかも……」

アンチョビ「おお、扱ってるところ、あるぞー」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/07(日) 23:39:42.91 ID:UAl1+W8fO
奴隷
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/08(月) 02:46:14.02 ID:4Kn36qIh0

みほ「あ、それじゃあ、奴隷なんかも……」

アンチョビ「おお、扱ってるところ、あるぞー」

アンチョビ「……あるけど、本気か?」

みほ「ええと……はい……」

みほ(こういうファンタジーだと、奴隷制度があって、そこで奴隷と仲良くなると良い、みたいなのが流行ってるんだよね……確か……)

アンチョビ「んー……私はあんまり好きじゃないんだけどなー、奴隷」

みほ「えっ、そうなんですか?」

アンチョビ「私は皆で仲良く笑ってパスタを食べれるような世界になってほしいと思ってるからなあ」

アンチョビ「まあ、私自身、ビンボー側っていうのもあるけど……」

アカホシ「奴隷、一応、条約では禁止になっているんですけどね」 ヌッ

みほ「わあ!?」

アカホシ「こんにちは。偶然ですね」

みほ「びっくりしたあ……」

アカホシ「私も買い出しだったので……」

アカホシ「っと、奴隷ですけど、条約で禁止されてるので、あんまりストレートに『奴隷』として売られていることは少ないですよ」

アンチョビ「この街でも、“おてつだいさん”として売られているしなあ」

アカホシ「……ちなみに、私の国では“部下”という名前で奴隷を呼んでいます」

アカホシ「みほさんは、もうすでに大量の奴隷を抱えている状況というわけです」

みほ「わ、笑えないよその冗談……」 ハハ・・・
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/08(月) 02:55:12.32 ID:4Kn36qIh0

アカホシ「でも本当に奴隷を買うなら、こっちで融通はきかせておきますよ」

アカホシ「遺跡探索に奴隷もつれていけるようにします」

みほ「あ、ありがとうございます……」

みほ(なんとなくで言っちゃった、とは言い出しにくい雰囲気……)

アンチョビ「……まあ、案内するって言っちゃったもんなあ」

アンチョビ「悪いけど、みほを借りていくぞ」

アカホシ「あ、はい、どうぞ」

みほ「あっ、赤星さんはついてきては……」

アカホシ「私は、やめておきます。だって――」

アンチョビ「奴隷を売ってるのは、市場でではなく、高級住宅街のあるエリアだからな」

みほ「え?」

アンチョビ「庶民でごった返す場所に来たくない、って身分の人間だろうからな、奴隷なんて買うのは」

アンチョビ「だからか知らないけど、この街唯一の奴隷販売店はそこにあるんだ」

アカホシ「高級住宅街はブルーチーターの縄張りですからねえ」

アカホシ「教団幹部もたくさん住んでるっていうし……」

アンチョビ「私が居るとはいえ、刺激しないためにもみほ一人がいいだろうな」

みほ「……わかりました」

みほ(不安だけど……なんとかなる、よね……?)

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/08(月) 03:00:48.80 ID:4Kn36qIh0

【高級住宅街】

アンチョビ「うーん、いつ来てもとんでもなくデカイ建物だな」

アンチョビ「圧倒されるだろー?」

みほ「え?」

みほ「あ、はい、そうですね……」

みほ(うちのお屋敷の方が広いかな……)

アンチョビ「っと、ここだここだ」

アンチョビ「……良くない奴隷がメインだけど、バラエティは豊かに揃えているからな」

アンチョビ「何か役立つ奴隷が見つかるといいな」

みほ「はい、ありがとうございます」
89 :寝ます [saga]:2019/04/08(月) 03:08:40.25 ID:4Kn36qIh0


【奴隷市場『性奴 グロい穴』】


アッサム「……いらっしゃい」

みほ(わわっ、裸で鎖に繋がれてる人がいっぱい……!)

アッサム「ここは主に性的な奴隷を扱っていますが……」

アッサム「それ以外のスキルを持っている奴隷も大勢います」

アッサム「ご希望の奴隷をあげてくれたら、見繕いますよ」

みほ「え、えと」 アセアセに

アンチョビ(うーん、服屋とかでテンパるタイプだなこれ……)

アンチョビ(でも、奴隷制度はどうも苦手だし、割って入るのもなあ) ウーン

みほ「えと……探してるのは……」

みほ「>>90の条件に当てはまる奴隷なんですけど……」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/08(月) 07:21:22.97 ID:n1R3Kr5hO
博学で守りたくなる
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/08(月) 23:57:33.56 ID:4Kn36qIh0
この人数だと寄り道減らしてサクサク完結向かう方がいいのかしら
ガルパン安価スレあんまり知らないので分からないぜ…
投下します
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/09(火) 00:04:40.03 ID:yPIScUPm0

みほ「博学で守りたくなる、の条件に当てはまる奴隷なんですけど……」

アンチョビ「お、おいおい……」

アッサム「奴隷とは、道具のように使役されることが大半」

アッサム「守りたくなる、と万人が思うような者は……」

アッサム「それと、守りたくなると虐めたくなるは表裏一体」

アッサム「あるお客様の保護欲をそそる奴隷が、別のお客様の加虐欲をそそるというのはよくあること」

アンチョビ「それに、奴隷の身分だと博学ってのもなー」

アッサム「ああ、それはどうにかなります」

アンチョビ「え? そうなの?」

アッサム「奴隷にも色々いますから」

アッサム「貧乏だからと学がないわけではないんですよ」

アンチョビ「あー、まあそうだよなー」

アッサム「アンチョビ様はお金も学もないですけど、必ずしも全ての人間がそうとは限りません」

アンチョビ「あれ? 今しれっと暴言吐かれた?」

アッサム「冗談ですよ……アンチョビ様はちっとも奴隷を雇ってくれる気配がありませんから」

アッサム「お店の利益のためにもうちから沢山の奴隷を仕入れてくれていれば……」 ハァ

アンチョビ「なあ、冗談なんだよな? まあまあ目がマジっぽいのは気のせいだよな?」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/09(火) 00:28:28.87 ID:yPIScUPm0

アッサム「守りたくなる、というのは大分主観によりますが……」

アッサム「博識なら、この娘一択ですね」

ジャラッ…

オレンジペコ「……」

アンチョビ「おお……確かになんか賢そうな雰囲気……」

オレンジペコ「……」 ペコリ

みほ「礼儀も正しいですね」

アンチョビ「ちょっと口数が少ないが……まあ奴隷ってそんなもんなのかな」

アッサム「……口数の少ないのが最上の人」

オレンジペコ「シェイクスピアですね」

みほ「!」

アンチョビ「ん????」

アッサム「彼女は革命が起きた西洋国家の貴族の娘でして、このように知識が豊富です」

アッサム「驚かれましたか?」 フフッドヤッ

みほ「……」

みほ(この世界にもシェイクスピアっているんだ……どんな世界観なんだろう……)
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/09(火) 00:43:39.69 ID:yPIScUPm0

アッサム「お気にめしましたか?」

みほ「あ、はい」

みほ「ええと、ちなみにおいくら……」

アッサム「そうですね」

アッサム「元貴族のご令嬢であることの付加価値を加味して……」

アッサム「大体このくらいですね」

みほ「…………」

みほ「いち、じゅう、ひゃく……」

みほ(ぴ、ピンと来ないけど、手持ちじゃ足りないことはわかる……)

アンチョビ「た、たっっっっかあ〜〜〜〜〜!?」

アンチョビ「こ、これ、ちょっとした家が立つぞ!?」

アッサム「立ってた家が潰れた象徴ですから、そのくらいは」

みほ(やっぱり高いんだ……)
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/09(火) 01:15:22.27 ID:yPIScUPm0

アッサム「ちなみにですが……これは適正価格ですよ」

アッサム「奴隷商人という身ゆえ、性根が腐っていると思われがちですが……」

アッサム「これでも善良さで売っているんですよ」

みほ「……」 チラッ

アンチョビ「ん?」

アンチョビ「ああ、ホントのことだぞ」

アンチョビ「ホントは奴隷なんて無い方がいいんだけど、そんなすぐになくなるもんじゃないみたいでさ」

アッサム「この街の奴隷を私が管理し、適正価格で販売することで、他所の悪徳業者が参入しないようにしてるんですよ」

アッサム「……これでも、奴隷の扱いは、かなりいい方であるという自負もあります」

アッサム「ですから、どうしても値段は張るのです」

アッサム「それに、このくらいポンと出せるような人じゃないと、今後奴隷を養っていくのは難しいでしょうから」

アッサム「……やっぱり、道具のように使われると分かっていても、幸せになれる可能性は信じたいですから」

みほ「……」

みほ(そうだよね……ある程度迎え入れる体勢を整えてからじゃないと……)
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/09(火) 01:39:57.81 ID:yPIScUPm0

アッサム「ちなみに、うちでは買い取りもしてるので」

みほ「え?」

アッサム「モグラ乗りですよね」

アッサム「戦力にならなくなったメンバーの買い取り、しますよ」 フフ

みほ「し、しませんよそんなことっ!」

アッサム「怪我したり動けない奴隷も買い取りますよ」

アッサム「うちはどんな奴隷でも買い取ることを売りにしてますから」

みほ「ぜ、絶対売りませんから!」 ダッ

アッサム「ふふ……逃げられてしまいましたね」

アンチョビ「あんまりからかってやるなよー、結構純情なんだから」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/09(火) 01:49:05.04 ID:yPIScUPm0

【市場】

みほ「すみません、思わず走り出しちゃって……」

アンチョビ「あー、いい、いい」

みほ「結果結構迷っちゃいましたし……」

アンチョビ「まあ、慣れない内に勢いで動くとそうなるよなあ」

アンチョビ「とりあえずブルーチータと揉めてなくてよかったよ」

みほ「あ、そうか、揉めてた可能性もあるんですね……」

アンチョビ「ああ。だから次からも奴隷を見に行くときはウチに寄るといい」

アンチョビ「私かカルパッチョが案内するから」

みほ「ありがとうございます」

みほ(さっきの娘を買うなら、遺跡でお宝を持ち帰るなり、お姉ちゃんに支援を貰うなり、考えないとなあ……)
98 :寝ます [saga]:2019/04/09(火) 02:01:37.33 ID:yPIScUPm0

<4日目・夜>

アカホシ「とりあえず、明日は遺跡突入のゲートが開かれますけど……」

アカホシ「もう準備は大丈夫ですか?」

アカホシ「まだなら、一旦見送る手もありますけど……」

サオリ「でも、あの、ほら……イツミさん?が許してくれないんじゃない?」

アカホシ「許させるのが私の仕事ですから」 アハハ

アカホシ「それで、どうしましょう」

みほ「>>99


どうする? >>99(下から選択。選択肢以外の場合安価下)
A:遺跡に行く
B:遺跡に行くのを見送る
C:遺跡に行く勢と遺跡に行かない勢で分けてしまう(行く勢と行かない勢の内訳併記)
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 02:15:13.22 ID:CS2v/g+O0
Aで
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/09(火) 07:05:17.12 ID:nr+TaH9B0
パワポケ好きとしてこのスレは応援せざるを得ない
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 01:21:36.02 ID:1MUHSgan0
現時点でシロタとトウコのポジションにあたるキャラいる?(ニヤリ)
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 21:17:56.95 ID:W+t6i88dO
麻子をシロタにすれば、久子がトウコになるかもしれない
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 21:56:20.97 ID:r3rjbfJ50
誰かを仲間に入れるために殺さないといけないポジション、アリサ加入条件がタカシ死亡とかくらいしかなさそう

申し訳ないんですが、死ぬほど疲れているので、今日も投下はお休みです
明日か明後日には……
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 22:03:26.86 ID:1MUHSgan0
今だから言える

シロタさん、毎回トウコの引換券にしてごめんなさい
トウコが幸運持ちだからパーツ集めが捗るのよ…
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/10(水) 22:17:47.90 ID:r3rjbfJ50
シロタさん、弱くないのに、トウコが強すぎる
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 00:11:53.60 ID:+SuJgbCD0
明日朝早いので、少しだけ投下します
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 00:14:04.12 ID:+SuJgbCD0

みほ「行きましょう」

みほ「戦車は、火砕流の中にだって突き進むんです」

アカホシ「そうですよね……」

アカホシ「我々に後退の文字はなし」

アカホシ「行くのであれば、お付き合いしますっ」

サオリ「やだもー、そんな特攻死するみたいな気合いれないでよー」

アカホシ「死を前にしても怯えない鋼の心、それが大切ですから……」 アハハ…

みほ(ところどころ戦時中は門下生こんなノリで出撃してたのかなって思わされるなあ……)
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 00:44:09.64 ID:+SuJgbCD0

【黒の遺跡】

ユカリ「森の中の遺跡……」

ユカリ「見つかりにくい場所ではありますが……」

マコ「他チームの襲撃とかは大丈夫なのか?」

アカホシ「一応、人数をかけて見張ってはいるので……」

ハナ「同行者はアカホシさんだけなのですか?」

アカホシ「探してはいて、ついてきたがってる子もいたんですが……」

アカホシ「連れてきて大丈夫かの判断が難しくて」

エリカ「……前回のアレがあって行きたがるヤツなんて、どっかネジ外れてるヤツだけだもの」

サオリ「わっ、びっくりした……居たんだ……」

エリカ「ふん、見送りよ」

エリカ「……あんたたちは気に入らないけど、このままこの遺跡に阻まれっぱなしってわけにもいかないでしょうが」

エリカ「とにかく、この遺跡が他の陣営に抑えられないよう、こっちは全力を尽くすから」

エリカ「何の成果も得られずに帰ってきたらただじゃおかないわよ」

みほ「あはは……」

エリカ「だから、まあ……」

エリカ「何かの成果を持って、絶対生きて帰ってきなさいよ」

みほ「……うん」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 00:48:54.92 ID:+SuJgbCD0

【黒の遺跡・1F】

みほ「うぷ……」

みほ(入り口からワープ、かあ……)

みほ(事前に聞いてて覚悟はしてたけど……)

アカホシ「……うぷ」

ユカリ「あはは、やっぱり慣れてないと変な感じですよねえ」

サオリ「慣れてても変な感じは消えないけどねー」 アハハ

アカホシ「なんかこう、ぐにゃっと歪んで急に景色が切り替わるの、すごくフラフラしますね……」

マコ「……それも、素人がなかなか遺跡から帰ってこれない理由の一つだろうな」

ハナ「この感覚は、体験してみないとわかりませんしね……」

みほ「ほんウォエ……とにね……」

ユカリ「今飲み込みませんでした? 大丈夫です?」

みほ「あ、あはは……なんのことかな……」

みほ(吐いちゃったら、私が慣れてないってバレちゃうもんね……)

ユカリ(ディッガーが汚れることを気にしているなら、言ってくれたら手で受け止めるんですが……)

ユカリ(いやでもこれを自分から提案したら絶対引かれますよね……)
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 01:00:08.55 ID:+SuJgbCD0

みほ「一階は特に何もなし、と」

ユカリ「まあ、大体上層階はそうですね」

マコ「モンスターが居たとしても大した相手じゃない」

ユカリ「遺跡は入る度に微妙に出る場所が変わりますからねえ」

ユカリ「便宜上1階とかって表現をしますが、本当に階層上なのかすらわかりません」

ハナ「餌である人間がランダムでしか入ってこないので、強い魔物はあんまり居ないのかもしれませんね」

サオリ「さらっとエグいことを言った!」

ハナ「餌が少ないと、どうしても元気が出ませんもんね……」

アカホシ(……毎回物足りなさそうにしてるし、明日からオカズ一品増やそうかな……)

マコ「……下の階に行くと、モンスター同士で食い合っていて、王様みたいなやつがいたりするがな」

ユカリ「ボスは不思議とどこの遺跡にもいますからねー」

サオリ「ボスを倒すと遺跡は消えるんだから不思議だよねえ」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/12(金) 01:21:45.12 ID:+SuJgbCD0

【黒の遺跡・5F】

みほ「……」

みほ(順調すぎて暇だなあ……)

アカホシ「すごい……」

アカホシ「たまに遭遇する謎の球体を、完全にやりこめてる……」

ユカリ「うちのメンバーは優秀ですからねえ」

サオリ「と、いうわけで〜」

サオリ「今はうちのメンバーとなった、優秀なはずのアカホシさんにインタビュー!」

アカホシ「ふえ?」

サオリ「彼氏いますか?」

アカホシ「え、ええと……」

アカホシ「は、恥ずかしいから黙秘で///」

サオリ「え!?嘘いるんですか?!」

サオリ「え、どんな人!?出会いは!?どうしたら出来るんですか!?」

ユカリ「お、落ち着いてください〜!!」

マコ「放っておいていいぞ、質の悪いただの持病だ」

ハナ「サオリさんに男性なんて似合いませんしね」

アカホシ「は、はあ……」
112 :寝るでやんす [saga]:2019/04/12(金) 01:23:44.89 ID:+SuJgbCD0

ユカリ「でも……インタビューはありかもしれませんね」

ハナ「互いのことを知るって大事ですからね」

サオリ「んー……」

サオリ「あ、じゃあさ、みぽりん、何かアカホシさんに聞きたいこととかある?」

みほ「ふえ!? 私!?」

サオリ「いやほら、私、もう完全に彼氏の話しか質問浮かばないからさ」 アハハ…

みほ「ええっと、じゃあ……」

みほ「>>113


アカホシにする質問 >>113
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/04/12(金) 02:05:59.23 ID:4cdaPAQ00
ブラックティーガーに入った(兵隊になった)きっかけは何?
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/04/12(金) 22:44:23.94 ID:kYH45jiyO
戦闘とかってするのかな
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 00:44:59.17 ID:q6OukqNI0
戦闘はコンマとかでやってもよかったけど、そういうのやるなら人数と勢いがいるので、基本的に戦闘はオート進行で……
明日もまあまあ早いのでそこまで長くやれませんが、のんびり投下します
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 00:54:06.82 ID:q6OukqNI0

みほ「ブラックティーガーに入った……兵隊になったきっかけは何?」

アカホシ「きっかけ、ですか……」

アカホシ「言ってしまえば、強制的に招集されたからですね」

みほ「え?」

アカホシ「うちの国、戦争でかなりやられていたんですよ」

アカホシ「でも引くに引けなくて、女子供を引っ張り出すところまできてしまって……」

アカホシ「だから、兵隊になりたかったわけではないんです」

みほ「え、えと……」

サオリ「なんていうか、その……ごめんね」

アカホシ「ああ、謝らないでください」

アカホシ「……確かに強制的な招集でしたけど……」

アカホシ「覚悟はしてましたから」

みほ「……」

みほ(よく知ってる顔で……そんな寂しい顔されると……つらい、な……)
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 01:07:35.05 ID:q6OukqNI0

アカホシ「それと……」

アカホシ「一つ勘違いをしているようですから、訂正しておきますね」

みほ「ふえ?」

アカホシ「ブラックティーガーは、まあ、いわゆる軍隊崩れなんですけど……」

アカホシ「正確に言うと、複数の軍隊崩れの集合体なんです」

ユカリ「そうか、私は話を聞いて回ってましたが、西住殿は知らないんでしたっけ」

アカホシ「私は元々『シュヴァルツフォレスト』を名乗っていた、女子のみの部隊だったんです」

サオリ「珍しいよね、女の子だけなんて」

ハナ「衛生兵などで構成された後方支援用の部隊はいくつか他国で見かけましたけど……」

アカホシ「私達はガッツリ前線でしたからね」

アカホシ「……女だけでも勝てるという印象を植え付け、士気高揚の狙いがあったんだと思います」

アカホシ「とにかく実践に投入できそうな女子を集めて、男性部隊の命と引き換えに、戦果を上げさせられました」

アカホシ「……そんな余裕も敗戦が近づくとなくなってきて、とうとう単独で負けが見えてる戦場に放り出されちゃいましたけど」
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 01:14:28.07 ID:q6OukqNI0

ユカリ「それで生き残ったんですから、大したものですよ!」

アカホシ「あはは……ありがとうございます」

アカホシ「でも、国はそうは言ってくれませんでした」

ハナ「え……?」

アカホシ「私達はただ無様を晒して生き残っただけ」

アカホシ「勝てないなら、せめて名誉の戦死をしてこい、というのが上の意見です」

サオリ「ひ、ひどい……!」

アカホシ「私達は結構広報に利用されてましたからね」

アカホシ「そんな面々が生き恥を晒して逃げ帰ってきた、なんてことは許されないんです」

アカホシ「だから、名誉の戦死を遂げるよう次々と過酷な血に送られ……」

アカホシ「同盟国の部隊と合同で死地に送り込まれている途中で、祖国が降伏したことを知りました」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 01:21:46.03 ID:q6OukqNI0

アカホシ「……それでも、手ぶらで帰っては、居場所がないから」

アカホシ「部隊の皆と、同盟国の皆で、せめて何か戦果を持ち帰ろうと思って」

ユカリ「それで、遺跡の攻略を……」

アカホシ「……ええ」

アカホシ「ブラックティーガーを名乗ったのも、それからです」

アカホシ「……遺跡を攻略したところで、祖国に受け入れられるとは限らないんですけどね」 ハハ・・・

みほ「……」

アカホシ「っと、暗くなっちゃいましたね」

アカホシ「何か場を盛り上げるようなことしましょうか?」

アカホシ「部隊でやらされた鉛筆食べる芸とか」

サオリ「なにそれ、イジメじゃん!」

アカホシ「戦場では木しか食べられないから慣れるための訓練だ!とか言われましたね」

サオリ「マジで言ってるんじゃなくイジメで言ってるパターンの方がマシっていうレアなケースだ……!」 ガビーン
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/04/14(日) 02:02:51.41 ID:q6OukqNI0

【黒の遺跡・10F】

ユカリ「言ってる間にもう10階ですねえ」

サオリ「うーん、今まで攻略した遺跡と比べても簡単だよね」

マコ「……なんか臭いな」

アカホシ「……奥までおびき寄せよう、ということなのかもしれませんね」

アカホシ「実際、私達もここまでは余裕でしたから」

ハナ「ある程度装備が整っていれば余裕でしょうしね」

アカホシ「ええ」

アカホシ「……それで調子に乗ったのがいけなかったんだと思います」

アカホシ「結局ここからは弾薬と燃料との闘いになってくることに、気が付きませんでしたから……」

サオリ「5の倍数階にしか、出口のワープゾーンないもんねえ」

マコ「まだ余裕だ、今回は進む方のワープゾーンでいいか?」

みほ「あ、はい、それでお願いします」

みほ「……」

アカホシ「15階のワープゾーンまでは、モンスターもそこまで強くはありません……」

アカホシ「が、手強くはなってきます」

みほ(うう、緊張してきた……吐きそう……おしっこしたい……うう……)

みほ(お、落ち着かなきゃ……て、掌に人と三回描いて……)

サオリ「どうしたのみぽりん、入って文字を掌に描いて」

マコ「緊張しすぎて錯乱してるな……」

アカホシ「?」
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