未来「未来に吹く風」

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8 : ◆Zg71aiNoxo :2019/05/23(木) 21:51:03.69 ID:mKt9f9jP0



コーヒーを飲み終える頃には仕事も一区切りついたので、
レッスンしているみんなの様子を見に行こうと、
パソコンを閉じて部屋を出た。


「うわぁ!」


そんな声が聞こえてきたのは、廊下の先にある曲がり角の
手前を歩いていたときだった。
こんな見通しの悪いところでも、前方に注意しないのは
誰かと一瞬思ったが、目の前に倒れている姿を見て、
「なるほど」と納得してしまった。



「未来、おはよう」


「プロデューサーさん、おはようございます!」


床に倒れた未来は、強く痛むらしいお尻を両手で擦り
ながら元気に返事をした。


「何というか……気を付けような」


「はい、ごめんなさい……」


お尻の打ちどころが悪かったのか、目にはうっすらと
涙を浮かべ、居た堪れない顔を浮かべている未来を見て、
なんとも申し訳ない気持ちになってしまったが、
未来はそんなこともお構いなしにさっと立ち上がった。



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