拝啓 司令官へ

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1 : ◆AXtAHkWM6c [saga]:2019/07/04(木) 19:24:32.17 ID:kuJB30un0
拝啓、司令官へ。お元気ですか?私が司令官の下から転属してから一カ月がたちました。
もう司令官は私の司令官ではないかもしれませんが、それでも私にとっての司令官は、司令官なんだと思います。
あ、別にいじめられているとかそんなことはありません。専任の艦娘の皆さんにもよくしていただいています。
ただ…

吹雪「始めまして、司令官!ふぶ…き…」

吹雪「…あれ、ここで、合ってますよね…?」

ゴジラ「Zzz…Zzz…」

新たな赴任先の提督は、身長が100mぐらいある巨大生物でした。



艦これとゴジラのクロス…と言うほどのものではなく、なんか頭に浮かんだどうでもいい小ネタ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1562235871
2 : ◆AXtAHkWM6c [saga]:2019/07/04(木) 19:25:01.73 ID:kuJB30un0
この小笠原鎮守府に人間は在籍していません。そのため、書類上の責任者はゴジラとなっているというよくわからないところです。
ですが、ゴジラ司令官とは会話が出来ません。そのため…

ミニラ『ゴジラはワタクシにもっと戦えと言いました』

吹雪(なんで海外レビューの字幕なんだろう…)

この、ミニラという人がゴジラ司令官と私たち艦娘の仲介をしています。
ですが、このミニラさんも身長20mぐらいある巨大生物です。

吹雪「あの、ミニラさん、私は何をすれば…」

ミニラ『ゴジラは、勝手にやってろ、邪魔はするな、と言っています』

ですが、あまり役に立っていません。
3 : ◆AXtAHkWM6c [sage saga]:2019/07/04(木) 19:25:35.87 ID:kuJB30un0
朝風「ほらミニラ!あーん!」ぽいっ!

ミニラ「」もぐもぐ

朝風「次行くわよー、あーんっ!」ぽいっ!

ミニラ「」ぷいっ

朝風「もう!スキキライしないで食べなさいっていつも言ってるでしょ!めっ!」

ミニラ『そのすっぱい木の実は嫌いです』

朝風「ふーん、じゃあ次から木の実投げてあげないから!」

ミニラ『…』

ミニラ『……』

ミニラ「」あーん

朝風「よろしい!」

ミニラさんはすっぱいものが嫌いみたいです。
4 : ◆AXtAHkWM6c [sage saga]:2019/07/04(木) 19:26:03.76 ID:kuJB30un0
拝啓、司令官さん。この鎮守府での私たちの仕事は怪獣たちの監視です。

球磨「新入り。お仕事だクマ、クマと二人でこれをかたずけるクマー」

吹雪「くっさっ…!何ですかこれ!?」

球磨「ラドンの糞だクマ、おお、今日は少し少ないクマね…」

毎日島を巡回し、こうして怪獣たちの糞の片づけをします。自分より大きい糞の山を片付けることになるとは思いもしませんでした

球磨「クモンガ何かは糞が少ないし決まった巣にしかしないけどラドンは適当に糞するクマ、ほんと世話の焼ける奴だクマー♪」

球磨さんいわく、慣れてしまえば結構楽しいのだそうです。
ただ、怪獣たちが本気で島を出ようとすれば簡単に出れるからいる意味ないよね、とも言っていました。
5 : ◆AXtAHkWM6c [sage saga]:2019/07/04(木) 19:26:31.30 ID:kuJB30un0
さて、この鎮守府に人間はいないと言いましたが、島には人間がくることもあります

隊員A「くっそっ…なんでこんなところで穴掘りしなきゃなんねぇんだ!モゲラでも持ってくればすぐ終わるのによ!」

隊員B「文句を言うな…!」

隊員A「それもこれも、お前が上官を殴るからだぞ!全くお前はいっつも力ずくだ!」

吹雪「あのー…これ、島で取れた木の実でジュース作ったんです、よかったら…」

隊員B「ああ、ありがとう」

隊員A「あ、そこにある貝持ってって良いよ、掘ったら出て来たんだ」

吹雪「本当ですか!ありがとうございます!」



彼らはGフォースという組織の隊員さんだそうで、たまに島に来て観測機器を設置しています。
他にはモナークという組織の人も来るそうです。
ただ、怪獣同士のけんかに巻き込まれると危ないので、基本は艦娘が監視を行っています。
6 : ◆AXtAHkWM6c [sage saga]:2019/07/04(木) 19:26:59.28 ID:kuJB30un0
球磨「朝風ーっ!しっかりするくまーッ!」

朝風「はは、頑張った…頑張ったけど…メガヌロンの相手は…つらかったかな…」ガクッ

ミニラ『バランは、なんか襲われてたからどかしたけどまずかった?と言っています』

吹雪「ありがとうございます!それよりドックに…ううん、Gフォースに連絡して本土にーっ!」

この島にドックはありません。なので艦娘もただでは済まない気がします。
7 : ◆AXtAHkWM6c [sage saga]:2019/07/04(木) 19:27:25.39 ID:kuJB30un0
この島にはいろんな怪獣が居ます

ゴソゴソ…

吹雪「!?」

モスラ(ひょっこり)やあ

吹雪「虫ーっ!!」

モスラ「」しょんぼり

朝風「あーっ、吹雪がモスラを泣かせた―!」

球磨「悪い奴だクマ―」

ミニラ『モスラは、新入りの顔を見に来ただけなのに…と嘆いています』

モスラさんはやさしい怪獣らしいですが、慣れるのは難しそうです…クモンガさんとカマキラスさんはたぶんもっと無理です
8 : ◆AXtAHkWM6c [sage saga]:2019/07/04(木) 19:27:52.22 ID:kuJB30un0
この島は毎日命の危険にさらされることを除いて平和です。

吹雪「大変です!この島に深海棲艦の大艦隊が来ているとの情報が大本営から」

球磨「あ、気にしないでいいクマよ」



マンダ「アンギャーッ!!」

エビラ「キシャーッ!!」

ラドン「グルんぐるん」バレルロール



深海棲艦がなぜこの島に来るのかは、不明です
9 : ◆AXtAHkWM6c [sage saga]:2019/07/04(木) 19:28:18.99 ID:kuJB30un0
そんなこの島でも、どうしようもない事が起きます
ある日の明け方、宿舎の傍にクジラが落ちて来ました

バラゴン「ギエェェェェッ!」

ラドン「キェェェェェっ!」

吹雪「ぎゃぁぁぁぁっ!」

球磨「ぐまぁぁぁぁぁぁ!?」

朝風「あさぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ミニラ『バラゴンは、このクジラは俺の物だ、と言い、ラドンは、俺が落としただけだから返せ、と言っています』

吹雪「し、死ぬっ!死ぬーっ!!」

球磨「ケンカは他所でやれクマーッ!」

ミニラ『バラゴンは、知ったことか、勝手に島に住み着きやがって、と言っています』

ミニラ『ラドンもそうだそうだと言っています』

モスラ「(# ゚Д゚)」糸ぴゅー

バラゴン「ギャアアアアアアア!!」

ラドン「あ゛あ゛あ゛あ゛!!」



球磨「あいつらよくケンカするし、海上で発砲でもしたらマンダがうるさいから演習も出来ないクマ」

吹雪「それでいいんですか!それで!?」
10 : ◆AXtAHkWM6c [sage saga]:2019/07/04(木) 19:28:44.64 ID:kuJB30un0
拝啓、司令官さん。私の転属願いが受理されました。
ここでの生活はとても楽しく、退屈しない毎日を過ごせましたが、艦娘としてどうなの?みたいなことが多かったので転属願いを出していたのが、やっと受理されました。
次の任地に行ったら、司令官は前の前の司令官になります…少し寂しいですが、吹雪も頑張りますので、司令官もお体にお気を付けください



朝風「Gフォースのヘリが手紙持ってきてくれたわ、吹雪、アンタ転属だって」

吹雪「ほんとですか!どこへ!?」

球磨「んーと、『髑髏島』って書いてあるクマ―」









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