このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。

【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】

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214 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/21(土) 19:13:41.72 ID:rwrJAnHI0
恒例の注意事項です。

※今回ENDを迎えた艦娘(村雨)はNGです。

※今回登場した艦娘(弥生、鳳翔、伊168)はNGです。

※今までにENDを迎えた艦娘(>>4-8をご参照下さい)もNGです。

※深海棲艦もNGです。

※浦風・日進は安価下にします。

※名前が違う同一艦は、同じ周に2人登場させることは出来ません(例:大鯨と龍鳳)。
ただし周を変えれば登場可能です(例:2周目でU-511、5周目で呂500)。
また、連続で登場させることも出来ません(例:響が出た次の周でヴェールヌイを登場させる)。

※反転コンマで判定します。


20:00頃に再び告知を致しますので、それまでお待ちいただけると幸いです。
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 19:27:43.31 ID:n6g8vlyno
たんおつ
ああここで登場は次回だめだからか…>イムヤ
216 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/21(土) 20:00:25.90 ID:rwrJAnHI0
それではこれから艦娘安価を行いたいと思います。>>1が次に投下したレスからスタートです。
217 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/21(土) 20:01:41.65 ID:rwrJAnHI0
1人目

↓1〜↓6で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決
※20:06の時点で↓6まで安価が埋まらなかった場合は、それまでで反転コンマが最大の艦娘を採用させていただきます
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:01:46.39 ID:CE7OFxDA0
U-511
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:01:48.49 ID:kypDWyYDO
伊8
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:01:48.73 ID:Fo5nKDyCo
峯雲
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:01:53.49 ID:xA6FzH3Po
朝風
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:01:55.63 ID:PypFJvHlO
マックス
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:02:01.66 ID:72PB9D+co
国後
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:02:21.41 ID:x8dC62LZ0
伊58
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:02:27.60 ID:QQO69Rxr0
江風
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:03:25.30 ID:xA6FzH3Po
同一コンマか
227 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/21(土) 20:03:27.93 ID:rwrJAnHI0
同数(49→94)なのでもう1度

↓1伊8のコンマ
↓2朝風のコンマ

反転コンマが高い方を採用します
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:03:36.87 ID:chp0mNk0o
はい
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:03:38.49 ID:CE7OFxDA0
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:03:45.54 ID:xA6FzH3Po
ほい
231 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/21(土) 20:05:01.02 ID:rwrJAnHI0
1人目:朝風(49→94)
2人目

↓1〜↓7で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決
※20:08の時点で↓7まで安価が埋まらなかった場合は、それまでで反転コンマが最大の艦娘を採用させていただきます
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:05:04.99 ID:CE7OFxDA0
U-511
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:05:06.63 ID:kypDWyYDO
伊8
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:05:09.49 ID:PypFJvHlO
マックス
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:05:10.90 ID:72PB9D+co
国後
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:05:16.77 ID:m5fN+dAKo
那珂
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:05:20.60 ID:YFn4hvPXo
伊勢
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:06:40.49 ID:Fo5nKDyCo
峯雲
239 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/21(土) 20:07:56.08 ID:rwrJAnHI0
2人目:U-511(99)
3人目

↓1〜↓7で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決
※20:11の時点で↓7まで安価が埋まらなかった場合は、それまでで反転コンマが最大の艦娘を採用させていただきます
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:08:03.30 ID:kypDWyYDO
伊8
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:08:06.51 ID:chp0mNk0o
グレカーレ
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:08:07.46 ID:PypFJvHlO
マックス
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:08:12.58 ID:hn7ZSJpLo
Z3
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:08:12.91 ID:72PB9D+co
国後
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:08:14.69 ID:85XWlBNq0
名取
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:08:23.08 ID:x8dC62LZ0
伊58
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:08:25.12 ID:YFn4hvPXo
伊勢
248 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/21(土) 20:09:54.50 ID:rwrJAnHI0
3人目:名取(69→96)
ラスト4人目!

↓1〜↓8で反転コンマが最大の艦娘採用

※00はMAX100とします
※同数の場合は更に反転コンマ対決
※20:13の時点で↓8まで安価が埋まらなかった場合は、それまでで反転コンマが最大の艦娘を採用させていただきます
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:09:59.19 ID:Fo5nKDyCo
峯雲
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:10:00.75 ID:PypFJvHlO
マックス
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:10:05.08 ID:kypDWyYDO
伊8
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:10:07.63 ID:m5fN+dAKo
那珂
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:10:10.90 ID:72PB9D+co
国後
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:10:14.79 ID:STbr3YuIO
グレカーレ
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:10:19.32 ID:hn7ZSJpLo
Z3
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:10:27.64 ID:YFn4hvPXo
伊勢
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:10:32.46 ID:x8dC62LZ0
伊58
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:13:05.82 ID:PypFJvHlO
前スレの埋め小ネタでマックス出てきてたしせっかくだから勝たせてやりたかったが残念だ
259 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/21(土) 20:23:27.28 ID:rwrJAnHI0
4人目:グレカーレ(79→97)

と言う訳で、最終回となる50周目のヒロインは、
朝風、U-511(29周目より再登場)、名取(3周目、46周目より再登場)、グレカーレとなります。

朝風とグレカーレはいきなり最終回にて初登場となりますが、果たしてどのような活躍を見せてくれるのか……
再登場となるU-511は29周目でのリベンジを決めることが出来るのか……!
名取は今回こそ提督を寝取ゲフンゲフン!提督と結ばれることが出来るのか……!!
泣いても笑っても最後となる50周目……こちらとしても凄く緊張します。

それでは今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
エピローグはそれほど時間がかからないと思います。問題はオープニングです。
大まかな構想自体は既に出来上がっているのですが、何せ最終回ですので……細部の設定等はこれから肉付けしていきます。
場合によっては少しお時間をいただくかもしれませんが、必ず完成させますので、それまでお待ちいただけると幸いです。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:26:50.44 ID:xA6FzH3Po

前々周から狙ってた朝風最終回になんとか出せてよかった
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:38:23.45 ID:U3ujWcK5o
おつ
最後は四人ゴールイン見たい…見たくない?
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:42:28.89 ID:SjEACKskO
よし最後は一人ゴールインからの三人失恋だな(ゲス顔)
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/21(土) 20:57:30.47 ID:6y1FlfggO

最終回どんな話になるか凄い楽しみ。にしてもついに50週目か・・・
今までのなら36週目とか40週目みたいなガチシリアス週が好きだわ
264 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 22:58:22.70 ID:Byv3NEp00
エピローグ、投下します。
265 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 22:59:14.31 ID:Byv3NEp00
ショタ提督「………」カキカキ

村雨「それって……魔方陣?」

ショタ提督「はい。少しでも魔法を安定させないといけないので……」カキカキ

ショタ提督(あれから僕は、毎日座標を探知し続けて……ついに特定出来た)

ショタ提督(僕が住んでいた世界と、綾波お姉さんが住んでいた世界の座標を……!)

ショタ提督「……よしっ、出来ました!」

綾波(アズレン)「……本当に、これで元の世界へ戻れる……ですか?」

ショタ提督「はいっ。後は失敗さえしなければ……」つ杖 グッ

ショタ提督(この日の為に、少しずつ杖を強化してきたんだ……!それに、魔法の練習だってかかさずやってきた……!)

ショタ提督(大丈夫、落ち着いてやれば……何より、失敗したら綾波お姉さんが大変なことになっちゃう……!)

ショタ提督「……はっ!」つ杖 カッ!

魔方陣「」ピカァ…ッ!

綾波「あっ……!」

村雨「魔方陣が輝いてる……!」

ショタ提督「………」つ杖 パァァッ

ショタ提督(焦っちゃ駄目!落ち着いて……綾波お姉さんが住んでいた世界の座標を、正確に思い浮かべて……!)

ショタ提督(そこへ、綾波お姉さんを送り届けるイメージで……!)

ショタ提督「……綾波お姉さん!」

綾波「……!」

ショタ提督「僕、頑張ります!次元同士の往復が出来るようになったら……今度は、僕達が綾波お姉さんの世界へ遊びに行きますからっ!」

綾波「……はい、待っているのです」ニコッ

ショタ提督「やぁっ!」つ杖 ブンッ!

綾波「っ!」パシュンッ!

村雨「あっ……綾波が、消えた……」

ショタ提督「はぁはぁ……や、やった!成功したぁ……!」

村雨「成功……じゃあ、綾波は無事に元の世界へ……?」

ショタ提督「は、はいっ!そのはずですっ!今回は魔法の乱れが一切ありませんでしたし、物で練習してた時と同じ手ごたえでした!」

村雨「………」

村雨(良かった……一先ずは安心ね。だけど、そうなると……次は……)チラッ

ショタ提督「………」
266 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 23:00:32.12 ID:Byv3NEp00
ショタ提督「……村雨お姉さん」

村雨「……!」

ショタ提督「その、全然頼りない僕でしゅけど……絶対、戻って来ますから……!」

ショタ提督「魔法を沢山練習して、お父さん達に手伝ってもらって……もう1度、村雨お姉さんに……会いに来ますから……!」

村雨(……提督)

ショタ提督「……はっ!」つ杖 カッ!

魔方陣「」ピカァ…ッ!

ショタ提督「それまで、待っていてくれますか……?」

村雨「……当たり前でしょ?約束したもの!提督が帰って来るまで、ずっと……ず〜っと、待ってるって……!」ダキッ

ショタ提督「あっ……」

村雨「でも、やっぱり寂しいから……出来るだけ早く、戻って来てね……?」

ショタ提督「……もちろんです。僕も、全力で頑張ります……!」ギュッ

村雨「……ん、もう大丈夫。待ってるからね、提督……!」

ショタ提督「……はいっ!それじゃあ、行って来ますっ!やぁっ!」つ杖 ブンッ!

パシュンッ!

村雨「……っ!」

シーン…

村雨「………」

村雨(……行っちゃった。さっきまで賑やかだったのに、急に静かになって……)

村雨「………」フルフル

村雨(ううん。まだ提督が元の世界へ帰ったばかりなのに、こんなところで落ち込んでたら提督を心配させちゃう!)

村雨(提督が戻って来てくれるまで、この鎮守府を守らないと……提督が帰って来る場所を、しっかり残しておかなくちゃ……!)
267 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 23:01:43.30 ID:Byv3NEp00
剣と魔法のファンタジー世界


シュパッ!

ショタ提督「……あっ、ここは……!」キョロキョロ

ショタ提督(見間違うはずが無い……!僕が生まれ育った世界、それも……僕が住んでた家の前……!)

ショタ提督「……やったぁっ!元の世界へ帰って来られたんだ!良かったぁ……魔法が成功して……!」

ガチャ

ショタ提督「っ!?」ビクッ

母「えぇ。絶対に諦めないわ。あの子は絶対にどこかで生きて……る……」

ショタ提督「……え、えっと」

母「」

父「どうした?玄関の前で固ま……って……」

ショタ提督「あっ……」

父「」

ショタ提督「……そ、その……ただい、ま……?」

父「………」プルプル

母「………」プルプル

ショタ提督(って違うよ僕っ!ただいまじゃないでしょ!?もっと他に言うことが……)

父母「提督ううううううううううううううううううううううううううッ!!」ガバァッ!

ショタ提督「うひゃあっ!?」

父「今までどこにいたんだ!?ずっと、ずっと探し続けて……っ!」ギュウッ

母「ぐすっ……急に私達の前からいなくなって……!心配したんだから……っ!」ギュウッ

ショタ提督「……ごめんなさい、お父さん、お母さん……心配かけちゃって、本当にごめんなさいっ……!」ギュッ

父母「うぅっ……でも、生きてて良かった……!良かったぁ……っ!」ポロポロ
268 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 23:04:02.45 ID:Byv3NEp00
・・・÷

ショタ提督「と言う訳で……」

父「異世界に!?道理で探知魔法で探しても見つからなかった訳だ……」

母「それにしても転移魔法で次元まで飛び越えちゃうなんて……本当に才能だけは一人前ね……」

父母「後はドジさえ無ければ完璧なんだけど」

ショタ提督「あぅ……」

父「でもま、無事に戻って来てくれて何よりだ。そっちの世界の……ムラサメ?とか言う人達にも世話になったんだろ?」

ショタ提督「う、うんっ!それに、あの……///」

母「どうしたの?」

ショタ提督「……村雨お姉さんとは、その……お付き合い、してて……///」

父「」

母「」

ショタ提督「……///」

父(……知らない間に息子に春が来ていたようだ)

母(これって仲間でお祝いした方が良いのかしら)

ショタ提督「そ、それでっ!あの……戻って来たばかりで、こんなことをお願いするのは……怒るかもしれないけど……」

父「……向こうの世界とこっちを往復出来るようにしたい、か?」

ショタ提督「えっ!?どうして分かったの!?」

母「そりゃあ、ねぇ……?この状況で私達にお願いすることなんて、大体予想出来るし……」

ショタ提督「うぅ……」
269 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 23:05:21.42 ID:Byv3NEp00
父「何にせよ、いずれは俺達も息子が世話になったお礼を言いに行かないといけないしな」

母「そういうことなら喜んで協力するわ」

ショタ提督「ほ、本当!?ありが」

父母「ただし今後は自分の魔法で無茶することは禁止!それだけは約束すること!分かった?」

ショタ提督「あうっ……ご、ごめんなさい……うん、約束する……!」

父「よろしい。じゃあ早速取り掛かるぞ!言っとくけど、ただでさえ難解な転移魔法を強化する訳だ」

母「長期間の猛練習は避けられないわよ?もちろん、無理をさせるつもりは無いけど」

ショタ提督「だ、大丈夫!村雨お姉さんと約束したから……!絶対、帰って来るからって……!」

父「………」

母「………」

ショタ提督(村雨お姉さん……待ってて!必ずそっちへ戻るから……!)グッ

父(提督、何かを決意した目をしている……今まで、こんな目をしたことは無かったのに……!)

母(これは本気みたいね。なら私達も全力で手伝ってあげないと……!)



















ショタ提督「ところで、僕が異世界へ飛ぶ前にいたドラゴンはどうなったの?」

父「あぁ、あいつか?俺達が勝手に敵と判断してただけで、実際には友好的な奴だったぞ?」

母「襲い掛かって来たかと思ったら、むしろ洞窟の貴重な鉱石を譲ってくれたり……尤も、言葉が通じないからよく敵と誤解されるらしいけど」

ショタ提督(えっ!?じゃあ僕が決死の思いで発動した転移魔法は無駄だったの!?)ガーン!
270 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 23:07:03.93 ID:Byv3NEp00
――

ショタ提督(それから僕は毎日、ひたすら転移魔法の強化と安定化に努めた)

ショタ提督(最初の日はお父さん達の仲間へ僕の無事を連絡したり、僕に好きな人が出来たことを祝ってくれたりで忙しかったけど……)

ショタ提督(それからはずっと練習し続けた。クエストに参加出来ないのは申し訳無かったけど、村雨お姉さんとの約束を蔑ろにしたくなかったから……)

ショタ提督(何度も失敗しながらも、どこがおかしかったかを確認して……少しずつだけど、成功率が上がっていって……)

ショタ提督(もちろん魔法の強化だけじゃダメだから、鍛冶屋さんの人にお願いして……杖を沢山強化してもらって……)

ショタ提督(村雨お姉さんの世界で言うところの、数ヶ月くらい経った頃かな……ついに……!)

――

ショタ提督「……はっ!」つ杖 カッ

スライム「………」パシュンッ!

ショタ提督(……さっき、僕が目印に帽子を被せたスライムだ。指定した世界に飛ばした後、ここに呼び戻せた……もう、1度も失敗して無い……!)

父「……よし、これなら大丈夫だろう」

母「提督、おめでとう。これで次元転移魔法をマスターしたわね」

ショタ提督「……やったぁっ!これで……これでまた、村雨お姉さんの世界に行くことが出来るんだ……!」

父「でも、みだりに目的世界以外へ移動するなよ?提督のことだから、また行方不明にでもなったりしたら……」

ショタ提督「だ、大丈夫だよ!そんなことしないもん!」

母「………」

ショタ提督(あうっ、信用されてない……)

母「……冗談よ。でも、本当に無茶だけはやめてね?ただでさえデリケートな魔法だから、暴発したらどうなっちゃうか……」

ショタ提督「……分かってる。だからこそ、一生懸命特訓したんだ……絶対に、村雨お姉さんの所へ行きたいから……!」

父「……向こうで落ち着いたら、俺達にも伝えに来てくれよ?親として挨拶しておかないといけないからな」ニカッ

母「息子を保護してくれた上に、将来は奥さんになってくれるかもしれない子だしね」クスッ

ショタ提督「お、奥さん……そ、それじゃ、そろそろ行くね!///」

父「おっ、照れてる照れてる」ニヤニヤ

母「よっぽどその子のことが好きなのね」ニヤニヤ

ショタ提督「う、うぅ……もうっ!行って来ますっ!はぁっ!///」つ杖 カッ

パシュンッ!

父「……あの未熟だった息子に彼女、か。まだ少し信じられない俺がいるな……」

母「正直、まだ先の話だと思ってたけど……でも、右も左も分からない異世界で優しくしてもらったら、惚れちゃうのも無理はないかもね」クスッ
271 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 23:08:17.26 ID:Byv3NEp00
本編世界・49周目鎮守府


村雨「………」つ箒 サッサッ

村雨(私達は提督がいつ帰って来ても良いように、鎮守府の管理を徹底している)

村雨(特に私は、毎日のように執務室をお掃除してるもの。提督を出迎える準備なら万端よ)

村雨「………」

村雨(だけど、あの日からもう数ヶ月……毎日、執務室で待っていても……提督は一向に戻って来ない)

村雨(もしかしたら、魔法が失敗して元の世界に戻れなかったり……いや、それだけならまだマシかもしれない)

村雨(ここより危険な世界に飛んでしまって、もしものことがあったら……)

村雨「……っ」

村雨(考えれば考えるほど、不安は付きまとう。提督を信じる気持ちはあっても、同時に提督の安否を心配する気持ちも……)

村雨「……会いたいよ、提督」ポツリ…

村雨(だけど、私は約束通り……ずっと待つ。待ち続ける。提督がもう1度、この世界へ戻って来てくれることを……)

村雨(私にとって、提督はあの子しかいないもん……もう、あの子以外考えられない……)

村雨「………」












パシュンッ!

村雨「っ!?」ビクッ

村雨(今の音……聞き覚えがある。忘れるはずが無い……!私が初めて、あの子と出会った時の……!)

村雨「………」クルッ…

村雨(込み上がる期待を胸に抱きながら、私はゆっくりと振り返る。あぁ、やっと……!)
272 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 23:09:35.02 ID:Byv3NEp00
ショタ提督「ふぅ……成功、だよね?よく似た別世界だったりしないよね……?」キョロキョロ

村雨「提、督……!」

村雨(提督が、帰って来てくれた……!)

ショタ提督「あっ、村雨お姉さん!待たせちゃってごめんなさいっ!約束通り、戻って来ました!」ニコッ

村雨「っ!」ダッ

ダキッ!

ショタ提督「ひゃっ!?」

村雨「提督……会いたかったぁ……!このまま、ずっと会えなかったら……どうしようって……!」ギュウッ

村雨「もし、魔法が失敗しちゃってたらどうしようって……どうしても、不安で……!」

ショタ提督「……村雨、お姉さん」

村雨「でも、帰って来てくれた……!数ヶ月間、すっごく寂しかったのよ……?」

ショタ提督「………」ギュッ

村雨「あっ……」

ショタ提督「僕だって、ずっと……会いたかったです。だから必死に、魔法の特訓をして……こうして、戻って来たんでしゅ」

ショタ提督「でも、やっぱり僕は未熟だから……何ヶ月もかかっちゃいましたけど……」

ショタ提督「それでもっ!村雨お姉さんともう1度会う為に……頑張って、次元転移魔法をマスターしました!」

村雨「提督……」

ショタ提督「でも、あちこちの世界へ自由に飛べる訳じゃなくて、僕が明確にイメージ出来る世界じゃないと安定して移動出来ませんけど……」

ショタ提督「練習中だって、物で試した時も何度失敗しちゃったか……あはは……」

村雨「……相変わらず、魔法でドジっちゃうところは変わってないのね」

ショタ提督「あぅ……」

村雨「だけど、安心したわ。私がよく知ってる、いつもの提督で……私が好きなった提督なんだって……!」ギュッ

ショタ提督「んっ……村雨お姉さん……///」
273 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 23:11:05.32 ID:Byv3NEp00

























「……改めて、お帰りなさい、提督っ!」


「……はい。ただいま、村雨お姉さんっ!」
























村雨 HAPPY END!
274 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res]:2019/09/24(火) 23:16:01.74 ID:Byv3NEp00




















HAPP[ザザッ…]  EN[ザザッ…]












                                               HA[ザザッ…] E[ザザッ…]












H[ザザッ…!]



















275 : ◆0I2Ir6M9cc [!red_res]:2019/09/24(火) 23:18:16.33 ID:Byv3NEp00




















「………」

(長かった……ここまで、本当に長かったわ)

1人の少年と、1人の少女の想いが結ばれた裏で……彼女、いや、“その存在”は……ほくそ笑んでいた。

(全盛期の力を取り戻す為に、ここから干渉し続けて……)

“その存在”は、ずっとここで待ち侘びていたのだ。

(時には“あいつ”に邪魔されることもあったけど……)

己の力を最大限行使出来るようになった時。それこそが、“その存在”にとって……自らの望みを実現出来る。

(ようやく、集まった。“あの日”と同じように、私の力を思う存分発揮出来る……)

“その存在”は、ゆっくりと上がってゆく。目指すは……“その存在”にとっての、倒すべき存在がいる場所。

(“あの日”のようにはいかない。邪魔するというのなら……今度こそ、潰してやる……!)

真っ赤な瞳に込められた想い。その本質は“憎悪”……そして“嫉妬”。

(絶望こそが、全てを支配する強大な力……その事実を、お前に刻み込んでやる……!)

“その存在”が自らの感情を強めるにつれ、周囲が赤黒く染まっていく。

「……あはっ。あははははっ!」

(いよいよ、全てが終わる……!私の望みが叶う……!)

“その存在”は全てを諦めた瞳で、高らかに笑う。その様は正しく狂人と呼ぶに相応しい。

“その存在”の目的は何なのか。正体は何者なのか。

全ての答えは、これから引き起こされる出来事と……我々がまだ知らない、遥か昔に隠されている――――――



















276 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/24(火) 23:21:12.40 ID:Byv3NEp00
50周目の設定を組み立てていたせいでエピローグ投下が遅れてしまい申し訳ありません。
オープニングはもうしばらくお待ち下さい。大方の設定は出来ましたが、後少しだけ時間がかかりそうです。
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 23:41:55.44 ID:Y3tJfyrKO
乙です
ラストということでどんな設定で来るのか楽しみ
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/24(火) 23:47:57.42 ID:4BWUn+pbO

15週目提督が出会った女か何かかな…
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/25(水) 19:19:31.01 ID:dYeIUjh40
今気づいたがラストのキャラ安価終わったって事はたけぞうとか由良がリベンジできないままスレ終了確定したのか
これはもうずっとネタにされるな…地味に今まで一回も登場できなかったちとちよも不憫だし
280 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:03:47.80 ID:CC+iQhKL0
オープニング、投下します。
281 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:05:15.82 ID:CC+iQhKL0










「………」

「……どうしたの?もしかして、眠れない?」

「……うん」

「そっか。じゃあ、絵本でも読んで……」

「どれも飽きちゃった……」

「……そうだよね。この本、もう10回以上読んだもんね」

「ねぇ、何かお話して?」

「お話?」

「うん。絵本じゃなくて……」ジーッ

「……ひょっとして、僕の昔話とか?」

「そう!」

「う〜ん……確かに、色々なことがあったけど……きっと、凄く長くなるよ?」

「それでも良いの!私、聞きたい!」

「あはは……うん、分かった。どこから話そうかな……」

「わくわく」

「……よし、決めた!つまらなかったら、途中で眠っても良いからね?」

「そんなことしないよ!絶対に最後まで聞くっ!」

「ふふっ……それじゃ――――」









282 : ◆0I2Ir6M9cc [!美鳥_res]:2019/09/27(金) 00:08:08.18 ID:CC+iQhKL0




















――真っ暗で、何も見えない……

――私は、“何”……?何、なの……?

――分からない……何も、分からないよ……

――だけど……どうして、かな……?




――――――ずっと、待ち望んでいたかのような……




――温かくて、安心する……でも、それと同じくらい……

――切なくて、悲しい……

――私、どうして……こんな気持ちに……?

――自分が“何者”かも、はっきりしないのに……




――――――でも、これだけは言い切れる。

――――――私の、この気持ちは……!今、抱いている“想い”は……!



















283 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:09:42.79 ID:CC+iQhKL0
――50周目鎮守府

シュウウゥゥゥゥ…

妖精達「よし、建造完了……のはず……」


妖精達は困惑していた。目の前に佇んでいるのは、正に今……彼女達が“生み出した”少女達。

深海棲艦から国民を守る為、人類の知恵と科学技術の結晶……とされている少女達。



朝風「………」

U-511「………」

名取「………」

グレカーレ「………」



そう。かつて世界各国と戦い、同時に深海棲艦とも砲を向け合った“初代”の名と魂を継ぐ者……とされている、艦娘である。

彼女らは妖精達の手によって、この世に生を与えられ……己の役割を自覚し、人類の為に尽くす存在。


妖精達「………」

妖精達(……おかしい。艦娘の建造は、こんなあっさりと行えることじゃない)

妖精達(私達が丹精を込めて……気持ちを込めて、作業しないといけないはずなのに……)


その彼女らを生み出した妖精達が、不可解だと感じている。艦娘は、決して簡単に作り出せる存在では無い。

妖精達が、文字通り“魂を込める”ほどに集中しなければ……間違いなく失敗してしまうと断言して良いだろう。

だが、彼女らは文字通り“簡単に”誕生した。妖精達が建造の準備を行っただけで、一瞬の内に生まれたのだ。


50周目ヒロイン「……?」

妖精達「……!」


彼女達が目を開ける。本来ならば、艦娘は生み出されてすぐ己の存在を理解し……役割を全うする為に行動する。

だがしかし、彼女達の場合は……やはり、通常の艦娘とは異なる特徴を持っていた。
284 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:11:39.79 ID:CC+iQhKL0
朝風「……?」キョロキョロ

U-511「………」キョロキョロ

名取「……?」キョロキョロ

グレカーレ「………」キョロキョロ

妖精達「………」


目を覚ますや否や、彼女達は何かを探すかのように辺りを見回し始めたのだ。

生み出されたばかりの艦娘が、そのような行いをする等……到底あり得ない。

何故ならば、彼女達には艦娘としての自覚はあれど、それ以外の記憶は一切持たないはずだからだ。


妖精達「……あの」

朝風「え……?」

U-511「何……?」

妖精達「どうして、周りを見てるの?」

名取「……そう、いえば」

グレカーレ「どうして、かな……」

妖精達「……まさか、自分達が艦娘という自覚が無かったりは……しないよね?」

朝風「いや、それは大丈夫だけど……」

U-511「……うん。私は、艦娘……」

名取「……艦娘、だよね。うん……」

グレカーレ「深海棲艦と戦う為に、生み出されて……」

50周目ヒロイン「………」

50周目ヒロイン(……やっぱり、引っかかる。私は、艦娘……それは間違いない……)

50周目ヒロイン(だけど、違う……そうじゃなくて、えっと……)

50周目ヒロイン(……あれ?私、今……そもそも、何を探そうとして……?)


彼女達もまた、妖精達と同じように困惑する。自身が艦娘であるということに疑いは無い。

しかし、無視出来ない違和感が付きまとうのだ。彼女達にも分からないが、自分は……何かが違う。

同時に、何かを探そうとしていた。ほぼ無意識の内に行動に移していたようだが、確かに何かを見つけようとした。

だが、その何かも分からない。どれだけ思考を巡らせても、答えは一向に出てこない。
285 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:13:38.63 ID:CC+iQhKL0
妖精達「……もしかして、提督を探してたの?」

朝風「……司令官」

U-511「admiral……?」

名取「提、督……」

グレカーレ「テートク……」

50周目ヒロイン(……そう、か。私は……司令官〈admiral〉〈提督〉を、探そうとして……?)


艦娘は提督を慕い、自らの生き甲斐とする。提督と出会えないままとなってしまえば、いずれ自我の崩壊を引き起こしてしまう。

それを考慮すれば、彼女らが提督を探す行為は断りに適っていると言えるだろう。


50周目ヒロイン「………」

50周目ヒロイン(本当に、そう……なの?さっきの感覚は……そうじゃ、無いような……)

ザッ…

50周目ヒロイン妖精達「……?」





「………」





50周目ヒロイン「……!」

妖精達「あっ……」


いつの間にか、彼女達の後ろに……1人の少年が立っていた。

音も無く、気配さえ感じさせず……まるで、最初からその場に存在していたかのように。

だが、彼女達は少年の容姿を見て即座に理解した。白い帽子に白い服装……外見が幼いことを除けば、彼は恐らく……


妖精達「……もしかして、ここに着任してくれる……新しい、提督……?」

「……うん」

妖精達「………」

妖精達(何だろう。この子を見ていると、何だか安心する……それに、胸の奥が温かくなるような……)
286 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:15:19.56 ID:CC+iQhKL0
「………」

妖精達「まさか、もう来てくれるなんて……ここ、数日前に建設されたばかりだったから……」

(……知ってる。いや、知らないはずが無い……だって、僕は……)


妖精達が言う通り、この鎮守府……50周目鎮守府は、建設されて1週間も経っていないほどの新築である。

大抵の場合、建設されたばかりの鎮守府には……新しい提督はやって来ないことが多い。

理由としては、既存の鎮守府に提督を着任させることを優先している為だ。もちろん、3周目鎮守府のような例外もあるが。

だが、この方針のせいで何年も提督が着任しないまま廃れていく鎮守府も……決して少ないとは言えない。

そのような状況の中、建設直後に提督が着任することとなる50周目鎮守府は……恵まれている方と言えるだろう。


50周目ヒロイン「………」ジッ

「………」チラッ

妖精達「……?」

妖精達(朝風ちゃん達、今度は新しい提督を眺めてる……それに提督の方も、朝風ちゃん達の方を……)

「………」

(……やっぱり、そうか。いや、贅沢は言えない……十分、奇跡と呼ぶに相応しい……!)


少年は、彼女達を見て……懐かしげな表情をしたかと思えば、すぐさま寂しげな表情をする。

だが、瞬く間に……何かを決意したような表情へと変える。その拳は、固く握り締められている。


50周目ヒロイン「………」

朝風(何かしら……この、既視感……)

U-511(この子が現れてから……急に……)

名取(さっきまでの、不思議な感覚が……強くなったような……)

グレカーレ(でも、私とこの子は……今、初めて会ったばかりで……)


彼女達は少年を見て、違和感が強くなったことを自覚する。しかし、先程も述べたが彼女らは誕生したばかりの存在。

少年とは紛れも無く初対面であり、彼女らが既視感を覚えるはずが無いのだ。


50周目ヒロイン(何か……何か、大切なことが……あった、ような……)

50周目ヒロイン「………」

50周目ヒロイン(それとも、気のせい……なのかな。いくら記憶を辿っても、何も分からないままだから……)

50周目ヒロイン(やっぱり、私は……単に司令官〈admiral〉〈提督〉を、探してただけ……)
287 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:16:11.76 ID:CC+iQhKL0
「………」チラッ

50周目ヒロイン「………」

(……これは、最初で最後のチャンスと言える。何としてでも、食い止めなければ……)

(その為には、余計な混乱を与える訳にいかない。少しでも、力を分け与えて貰わなければならないから……!)


少年はひとしきり思考を終えると、彼女達や妖精達と向き合う。その様は、幼い外見に似合わぬほど……凛々しく、逞しい。

歴戦の提督でさえ、彼を一目見れば……瞬時に『只者では無い』と気がつくことだろう。


「……“初めまして”。今日からここで提督として活動させていただく……」

「………」

50周目ヒロイン「……?」

妖精達「……?」

(……この名前を名乗るのは、久しぶりだな。本当に……)

ショタ提督「……“50周目提督”です」ペコッ

50周目ヒロイン「……っ」ピクッ

50周目ヒロイン(50周目、提督……今、また……あの感覚が……)

妖精達「………」

妖精達(あれ?普通なら、新しい提督が着任する時は特別学校か海軍学校から連絡が来るはずだけど……伝達ミスかな……?)

ショタ提督「………」

ショタ提督(僕には、“この名前”しか無い。他の名前なんて、存在しない……)

50周目ヒロイン「……えぇ(うん)(はい)、よろしくね(よろしくお願いします)」

妖精達「……うん。今日からよろしくね」

ショタ提督「………」コクリ

妖精達(やっぱり、不思議な子……だけど、一緒にいて落ち着く……)

50周目ヒロイン「………」

50周目ヒロイン(……悩むのはやめよう。私は艦娘……これからは、深海棲艦を倒す為に頑張らないと……!)


彼女達は既視感の正体を探ることを止め、己の役目を果たすことに意識を向ける。

まるで違和感の謎から遠ざかるかのように……先程までの思考を、すぐさま放棄する。

彼女達は、新しくやって来た提督と共に過ごすことを受け入れることに決めた。

そして“50周目提督”と名乗る少年は、幼き提督として彼女らの指揮を務めることを決意した。
288 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:19:05.60 ID:CC+iQhKL0

























――謎の少年と、彼女達の出会い。彼らの邂逅は、後に……大きな意味を持つこととなる。


――否、既に……とてつもなく重大な意味を持っていたのだ。
























289 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:20:10.24 ID:CC+iQhKL0

























――果たして少年は何者なのだろうか。彼の目的とは何なのだろうか。


――彼女達は自らが抱いた既視感の真実を導き出すことが出来るのか。









――――――――謎はそれだけに留まらない。









――人類に害をなす深海棲艦。彼女らはいつ、どのようにして誕生したのか。どうして人類に牙を剥くのだろうか。


――そして……人類はどのようにして、艦娘の建造技術……既存の科学力を遥かに上回る技術を確立したのだろうか。
























290 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:21:43.22 ID:CC+iQhKL0





















――それは、全ての始まりの物語










【〜 ショタ提督に好かれたい 〜】

《-- 最終章 --》










――それは、全ての終焉が訪れる物語


















291 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:26:35.23 ID:CC+iQhKL0






























この物語が終わりを告げる時、全ての謎が解き明かされることとなるだろう――――――





























292 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/09/27(金) 00:28:07.39 ID:CC+iQhKL0
どうもスランプがまだ続いてしまっているみたいで……納得のいく文章が中々書けず、お待たせしてすみません。
最終回と言うことで、今回は通常通り時系列は最新です。
よって1周目から49周目まで全周の歴代提督(48周目提督は除く)が登場可能です。分かりづらい描写で申し訳ございません。
実は進行形式がまだ定まっておらず、本編開始までもう少しお時間をいただくことになるかもしれません。
通常通り艦娘から行動するか、40周目や43周目のように提督から行動するか……
それに加えて、出していただいた安価の内容をアレンジすることも多くなるかと思います。
何にせよ、本編開始時に説明致しますので、それまでお待ちいただけると幸いです。
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 00:44:09.89 ID:FD1/2RU4o
おつおつ
最終章も目がはなせないなこりゃ
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/27(金) 00:56:19.33 ID:8Qa+5jcQ0

295 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/01(火) 17:30:10.22 ID:wS1G4TLV0
22:30〜23:30頃開始予定です。
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 17:45:01.67 ID:OckCm3KPO
まってました!
297 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/01(火) 22:49:25.12 ID:wS1G4TLV0
始めます。
298 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/01(火) 22:51:54.11 ID:wS1G4TLV0
《-- 1 --》


ショタ提督「………」

鈴谷「………」ジー

朝潮「………」ジー

瑞鶴「………」ジー

彼女達は提督の様子を、少し離れた位置から不思議そうに眺めている。

理由はもちろん彼に対する好奇心もあるが、それ以上に……

鈴谷「……やっぱり、提督が近くにいると……何となく、心が落ち着いて……力が溢れるような感じがする」

朝潮「はい。最初は気のせいかと思いましたが、司令官が視界からいなくなると……」

瑞鶴「少し脱力するし、穏やかだった心がザワつくのよね。どうしてかな……」

そう。彼が彼女達の近くにいると、それだけで彼女達の精神に癒しを与える。

しかし一方で、彼が彼女達の傍から離れると……彼女達の精神状態に、僅かな乱れが生じてしまう。

提督は艦娘達の生き甲斐となる。だが、“存在するだけで”彼女らの心を揺さぶることは無いはずなのだ。

鈴谷「提督本人は、幼いことを除けば物静かな普通の提督……だよね?」

朝潮「だとしたら、私達の精神状態に異常があるのでしょうか……」

瑞鶴「でも、私達ってまだ建造されたばかりだし……良くも悪くも、自分の心に影響を与えるような経験はしてないけど……」

考えれば考えるほど謎が深まるが、答えが出ることは無い。むしろ疑問が深まるばかりだ。

そして彼女達は、いつ終わるか分からない自問自答を続けるほど暇を持て余している訳では無く……

鈴谷「……まぁ、別に良いか」

朝潮「そうですね。きっと気のせいでしょうし」

瑞鶴「そんなことより、次の出撃に備えて自主練しないと……」

スタスタスタ…

彼女達は考えることをやめ、各々がすべきことに意識を向けていく。

ショタ提督「………」チラッ

ショタ提督(今、鈴谷さん達の……そうか。これは……)

ただ1人残された提督。しかし彼には、ある1つの疑惑が浮かび上がっていた。

否、疑惑では無い。ほぼ確信に近い仮定と言った方が正しいだろう。

ショタ提督(……時間は限られている。僕が皆を……そして、皆から……分け与えて貰わないと……!)

彼は口数が少なく、一見何を考えているか分からないと誤解されることがある。

だが、その内心には確固たる決意と想いがあり……その気持ちは、艦娘達へと向けられているのだ。


↓1朝風のコンマ      ----との---:0/--
↓2U-511のコンマ      ----との---:0/--
↓3名取のコンマ      ----との---:0/--
↓4グレカーレのコンマ   ----との---:0/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流を深めます

※分母が『--』となっていますが、これは演出で最大値は通常通り50です

★今回は行動コンマを判定後、こちらで予め提督or艦娘の行動を描写するという方針で進行致します。40周目の進行方式とほぼ同じです。
その後は通常通り安価で艦娘or提督の行動を指定するといった感じですが、場合によっては途中で進行方式を変更するかもしれません。
ただ、他の周と比べて今周ヒロインが不利になるということはありません。ややこしい説明で申し訳ございません。
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 22:53:58.54 ID:aeLfCvTA0
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 22:54:01.70 ID:nMvVL+J5O
序文のメンバーで色々察することができるような
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 22:54:12.98 ID:uPW1+qYUo
はい
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 22:54:43.68 ID:UBBp5xuDO
はい
303 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/01(火) 23:11:30.86 ID:wS1G4TLV0
ショタ提督「………」

名取「………」

名取(何となく、様子を見に来ちゃった……)

ショタ提督「………」

提督は海を眺めている。ただ気分転換という訳では無く、その表情には……様々な想いが散りばめられている。

何かを思い出すかのように。それでいて、どこか辛そうで……同時に、何かを懸念するかのように。

ショタ提督「………」

ショタ提督(これも、奇跡なのか……それとも……)

名取「………」

名取(提督、海を見てるけど……もしかして、悩みがあったりするのかな……?)

彼女は彼の心情を読み取ることが出来ない。何故なら、彼とはまだ出会ったばかりだからだ。

しかし、それでも彼女は彼を心配する。理由はもちろん、艦娘として提督を労わろうという気持ちからだ。

名取「………」

名取(何だか、放っておけない……何か、力になってあげたい……!)

彼の困り顔を見た彼女は、不思議と彼を助けたいと思う。そうしたいという気持ちが、胸の奥から湧き上がる。

艦娘は人類の為、そして提督の為に尽くす存在。彼女は何らおかしくは無く、自然な気持ちを抱いている。

ショタ提督「……!」

彼は、何かを察知したかのような表情を露わにする。大海原に、何か気になる物でも見つけたのだろうか。

それとも……海とは関係の無い、別の事柄に対して……何かに気がついたのだろうか。

ショタ提督「……っ」ギュッ

ショタ提督(……温かい。今まで、ずっと……)

名取「………」


名取の行動

直下
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 23:13:02.96 ID:uPW1+qYUo
何を見ているのですかと声をかけてみる
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 23:14:45.80 ID:LkjOhY4Z0
提督に話しかける
306 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/01(火) 23:29:02.77 ID:wS1G4TLV0
名取「………」

名取(提督が海を見ている理由は、私には分からない。だから……)スッ…

ガチャッ…

ショタ提督「………」クルッ

彼女は静かに部屋の中へ足を進める。すると足音を聞いた彼は当然振り返り、彼女を見る。

しかし驚いている様子は無い。まるで最初から彼女の存在に気がついていたかのように、落ち着いて彼女と対話する。

ショタ提督「……名取さん」

名取「え、えっと……歩いていたら、提督がずっと海を眺めているのが見えて……」

ショタ提督「………」

名取「……お邪魔でしたら、ごめんなさい」

ショタ提督「……ううん。そんなこと、無いよ」ニコ…

名取「あっ……」

名取(柔らかくて、温かい笑顔……そういえば、この感覚……どこかで……)

彼は静かに微笑む。その笑顔を間近で見た彼女は、彼と初めて出会った時と同じ違和感を覚える。

だが、今は自身のことを考えている時では無い。目の前にいる提督に、海を眺めている理由を聞くのが先だ。

名取「………」フルフル

名取(ううん。今は提督のことを考えないと……)

名取「……提督。何を見ていたんですか……?」

ショタ提督「え……?」

名取「海を眺めていたみたいですけど、その……何か、別のものを見ているような気がして……」

名取「それこそ、悩みとか……あ、あのっ、勘違いでしたらすみません!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(“何を”、か……)

彼は一瞬だけ不思議そうな顔をするが、すぐに穏やかな表情へと戻る。

彼は一瞬、彼女に真意を見抜かれたかと考えたが……それは違うと気がついたのだ。

もし、真意を見抜かれていたとすれば……これほど冷静に会話することなど、出来ないはずなのだから。

ショタ提督「………」


反転コンマ判定:提督の対応は?

01〜49:「……何でもないよ。ありがとう、心配してくれて」
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:「少しだけ……懐かしい思い出に、ふけっていたんだ」
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:「……こういうのを、以心伝心と言うのかな」
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 23:29:26.88 ID:aeLfCvTA0
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 23:32:20.26 ID:uPW1+qYUo
わーお
309 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/01(火) 23:45:55.18 ID:wS1G4TLV0
《-- 88 --》……末広がり


ショタ提督「………」

とは言え、やはり彼は少し驚いていた。彼女は彼が何かを言うまでも無く、彼の“心情”を僅かに見抜いたのだから。

無論、全てを見抜いた訳では無い。しかし、それでも……彼にとっては、“繋がり”を意識することだったのだ。

ショタ提督「……こういうのを、以心伝心と言うのかな」

名取「……え?」

ショタ提督「名取さん。どうして僕が、海では無い何かを眺めていると思ったの?」

名取「それは……何となく、です」

ショタ提督「何となく……」

名取「顔を見て、そうなのかなって……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(やっぱり、僕がここにいるから……なのか)

名取「……提督?」

ショタ提督「………」

彼は自らが影響を与えていると考えた。と言うより、それ以外の理由が存在し得ないからだ。

無意識の内に、彼の心情を僅かに見抜いた彼女。その事実は、彼の“心”を少しばかり揺れ動かせた。

ショタ提督「……うん。少し、色々なことを考えていて」

名取「色々なこと……」

ショタ提督「だけど、大丈夫。少なくとも、悩んでいる訳じゃない」

ショタ提督(そう。悩んではいない……むしろ、既に……)


----との--- コンマ一の位× 上昇

直下
310 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/01(火) 23:46:39.82 ID:wS1G4TLV0
すみません!上昇倍率が抜けていました!正しくは『×2.0』です。度々すみません!
このレスは安価下でお願いします。
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 23:52:53.28 ID:W7BnEipjO
ほい
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/01(火) 23:57:45.93 ID:nMvVL+J5O
いきなり3分の1とか本気過ぎる
313 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/02(水) 00:06:42.02 ID:hDL1Yjnm0
8×2.0=16/--


名取「……本当に、大丈夫ですか?」

ショタ提督「うん。ありがとう、心配してくれて」ニコ…

名取「あっ……」

名取(また、だ……胸の奥が、温かくなって……)ギュッ

彼の笑顔には、何か特別な力があるのだろうか。それとも、単に提督の笑顔を見て癒されただけだろうか。

どちらにしても、その答えは分からないままだ。彼女は少しだけ考えを巡らせ、すぐに思考を放棄した。

ショタ提督「………」

ショタ提督(ただでさえ奇跡だというのに、まさか……いや、そうとしか……)

彼は彼で、何やら胸の内で考えを巡らせている。だがしかし、こちらは既に答えが出ているのだ。

だが、答えが出たからと言って、それを彼女に伝えることはしない。彼はそう結論付けている。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……皆の、特に名取さん達の気持ちを乱してはダメだ。そんなことになれば……)

名取「……提督?」

ショタ提督「………」

名取「………」

名取(本当に、悩んでないのかな……提督、また険しい顔に……)

ショタ提督「……!」

ショタ提督(名取さん……ごめんなさい。でも、その気持ちは……しっかり、僕に届いたよ。安心して。僕が絶対……皆を……!)


《-- 名取と交流を深め、互いの----が-----したことにより……提督の------がかなり強まった --》
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