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【艦これ】艦娘「ショタ提督に好かれたい」照月「その35!」【安価】

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414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/12(土) 20:00:56.30 ID:f0QNaFzdo
おつおつ
交流コンマ争いが激しい
415 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/19(土) 18:12:38.60 ID:bLP5v4Pk0
22:30〜23:30頃開始予定です。
416 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/19(土) 22:56:53.70 ID:bLP5v4Pk0
始めます。
417 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/19(土) 22:59:39.38 ID:bLP5v4Pk0
ショタ提督「はい……はい……」

グレカーレ「………」

グレカーレ(相変わらず、いつ見ても仕事してる……)

提督は電話を片手に深刻そうな表情を浮かべている。

恐らく相手は偉い立場の人間で、話している内容も決して明るい話題では無いということはグレカーレも瞬時に理解した。

ショタ提督「えぇ、こちらは大丈夫です。現在も、〇〇海域にて深海棲艦の"無力化"に成功しています」

グレカーレ(……そうそう、急に勝てるようになったのよね。どうしてか分かんないけど)

ショタ提督「はい……ありがとうございます。そちらもお気をつけて」ガチャ

ショタ提督「………」

グレカーレ「……!」

グレカーレ(提督、今……凄く辛そうな顔を……)

彼は電話を終えると、切羽詰まったような表情を浮かべ……俯いた。

電話の相手は元帥で、深海棲艦の脅威が高まっていることに対する注意勧告……

彼が一般人だったとしても、このような連絡を受ければ気を引き締めるだろう。

ショタ提督(……海軍全体が心配するほど、か)

だが、彼はそれだけでは済まない。彼にとって、深海棲艦の凶暴化は……本当に、大変な事態なのだ。

グレカーレ「………」

ショタ提督「……!」

ショタ提督(グレカーレちゃん……そうだ。僕も……同じだ。方向性が違うだけで、やっていることは……"同じ"なんだ……)

彼は罪悪感に苛まれる。彼の目指す目的は、艦娘達や人々を守る為だ。

しかし、その手段は"変わらない"。増して、それだけではなく……

ショタ提督(……ごめんなさい。僕のせいで……"僕"の、せいで……っ!)

彼は人知れず謝罪する。無論、この状況で謝罪しても事態が好転することは無い。

それでも、彼は……"己"の行動に対し、深く謝罪する。今の彼には、こうすることしか出来ないのだ。

グレカーレ「………」

グレカーレ(まさか、今の電話のせいで……?それとも、別の悩みか何か……いや、どっちにしても、提督をほっとけないよ……!)


グレカーレの行動

直下
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 23:07:14.91 ID:4/jm50y7O
提督を間宮での休憩と軽食に誘う
419 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/19(土) 23:22:38.81 ID:bLP5v4Pk0
グレカーレ「………」

グレカーレ(この前はイタズラで気を紛らわせようとして失敗しちゃったから……今度はちゃんと……!)ダッ

彼女は執務室の前から立ち去ったかと思うと、数分で戻って来る。

その手には、提督から貰って以来まだ使っていなかった間宮券が握られていた。

グレカーレ「提督っ!」ガチャ

ショタ提督「……グレカーレちゃん」

グレカーレ「見てたよ?電話で何の話をしてたかは知らないけど、こういう時は美味しい物を食べて嫌なことを忘れちゃえ!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……また、気を遣わせちゃったのか)

彼女は理解している。彼の悩みは、少なくとも自分では解決まで導いてあげられないことを。

だからこそ彼女はあえて踏み込まず、自分なりの方法で彼を元気付けようとした。

そしてまた、彼も彼女の気遣いを……しっかりと"把握"しているのだ。

ショタ提督「……良いの?その券は、グレカーレちゃんの為に……」

グレカーレ「気にしないで!今度また深海棲艦をやっつけて、その時にご褒美として貰うから!」

グレカーレ(私らしく、私らしく……きっと、こうした方が提督も気楽でいられると思うから……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(……温かい。グレカーレちゃんの"気持ち"が、伝わって来る……)

ショタ提督「……ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えるね?」

グレカーレ「そうこなくっちゃ!」


反転コンマ判定:この後の提督の反応は?

01〜49:申し訳無いと思いながら楽しむ
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:今だけは何も考えないようにして楽しもうとする
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:"懐かしむ"
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 23:24:33.94 ID:uvlBVdFDO
はい
421 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/19(土) 23:44:55.98 ID:bLP5v4Pk0
《-- 49 --》……やはり罪悪感が勝る

――甘味処間宮


グレカーレ「はむっ、んぅ〜♪このパフェおいひ〜♪」

ショタ提督「………」モグモグ

ショタ提督(間宮さんが作るお菓子……本当に、いつ食べても美味しい……)

ショタ提督「………」モグモグ

ショタ提督(だけど、間宮さんが"そう"なったのは……)

彼らは甘味処間宮でスイーツを食べていた。彼女は見るからに幸せそうな笑顔でパフェを食べている。

そして彼も、間宮が作るスイーツの美味しさと、グレカーレが抱く"幸福感"をしっかりと感じていた。

ショタ提督「………」モグモグ

グレカーレ「………」モグモグ

グレカーレ(……いや、私だけ喜んでてもダメでしょ。肝心の提督がこれじゃ……)

だが、それでも彼の表情が晴れることは無い。やはり先程と同じように、険しい顔付きのままだ。

彼は思考が尽きることは無い。今もなお、あらゆることに意識を向けている。

ショタ提督「……気を遣わせてしまってごめんね」

グレカーレ「……!」

その中には、彼女への申し訳無さも含まれている。

本来、彼が彼女らを支えなければならないのに、自分が労わって貰っているようではダメだ……彼はそう考えている。

もちろん、彼が彼女らに抱いている想いはそれだけでは無いのだが、その先を知る者は……現状、"彼"以外いない。

グレカーレ「……もう。だから気にしないでってば。むしろお世話になってるのは私達の方だし、せめてこれくらいの恩返しはさせてよ」

ショタ提督「……ありがとう」

ショタ提督(……ごめんなさい、グレカーレちゃん、間宮さん)


----との--- コンマ一の位×1.0 上昇

直下
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/19(土) 23:47:25.32 ID:aZU1mF0l0
423 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/20(日) 00:08:11.98 ID:6ZCDvh+G0
2×1.0=2 2+12=14/--


グレカーレ「あ〜美味しかった〜!提督もそう思わない?」

ショタ提督「うん、そうだね……美味しかった。とても……」

グレカーレ「………」

グレカーレ(さっきの電話、そんなに深刻なことだったのかな……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(そう、美味しかった……それは、間宮さんが……)

彼は全てを知っている。そして、責任を背負っている。その2つが、彼の表情を険しくしている。

しかし、そのお陰で……"奇跡が起こった"のも事実。故に彼は、言葉では言い表せない心境なのだ。

ショタ提督「……電話のことなら、心配いらないよ」

グレカーレ「……!」

ショタ提督「元帥から、深海棲艦の動向に気を付けて欲しいという連絡が来ただけだから」

グレカーレ「……本当に?」

ショタ提督「うん。だから……僕なら大丈夫だよ」ニコ…

グレカーレ「………」

グレカーレ(提督の、笑顔……見てると、何だか安心する……でも、やっぱり今の提督は心配よ……)

ショタ提督「………」グッ…

彼は彼女の気持ちを"知る"。そして、何が何でも目的を達成しようと心に誓う。

そうでなければ、自分の身だけでは済まない。彼女達にも、多大な危険が迫って来るのだから。

ショタ提督(……絶対に何とかしなきゃ。もう、グレカーレちゃん達に……危害を加えさせない……!)


《-- グレカーレと交流を深め、互いの----が-----したことにより……提督の------が少し強まった --》
424 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/20(日) 00:34:28.82 ID:6ZCDvh+G0
《-- 8 --》

――いつもの喫茶店


10周目提督「最近、出撃ばかりでシオイお姉ちゃんのケーキが全然食べられないよ……」

11周目提督「深海棲艦の奴ら、急に強くなってきたもんな……ただ、うちは出撃が増えたせいで夕張達が変な物を作らなくなって平和になったってのが皮肉だが」

ショタ提督「………」

提督はまた、多くの同僚達が集まる老舗にやって来ていた。理由はもちろん、彼らと交流を深める為だ。

艦娘達と交流を深めるだけで無く、彼らとも仲良くし……そして、"観察"しなければならない。

12周目提督「秋月お姉ちゃん達に申し訳無いよ……」

14周目提督「でも、出撃させない訳にもいかねぇし……」

13周目提督「その分、あったかいご飯を作って迎えてあげてるんだ〜!」

18周目提督「流石18周目提督君!相変わらずお母さんみたいだね!」

16周目提督「………」

16周目提督(おかしいな。僕がいた時代では、この時期に深海棲艦が強くなったなんて話、聞いたことが無いけど……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(人類が、独力でここまでの技術を確立することになるなんて……)

高い技術力を持つ鎮守府、及び『変身』を可能にした研究所……極めつけは時を超える装置。

既に知っていたとはいえ、やはり彼は驚きを隠せない。

ショタ提督(でも、因果への干渉は……)

15周目提督「……50周目提督?」

ショタ提督「……!」

17周目提督「だ、大丈夫ですか……?何か、考え事してたみたいですけど……」

ショタ提督「……ううん、ちょっとね」

15周目提督「なら良いが……何か困ったことがあれば、いつでも相談するのじゃぞ?」

ショタ提督「うん。ありがとう」ニコ…

13周目提督(あれ?50周目提督君の笑顔を見たら、胸がフワッとしたような……)

12周目提督(……?何だか、穏やかな気持ちに……)

15周目提督(む?天津風と一緒にいる時のような安心感が……おかしいのう……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(歪んだ幸運に、死から引き離された力……そして、炎の力の発現……)

彼は"知覚"していた。一部の仲間から感じ取られる……かすかな邪気を。

そして、その影響で……不幸な思いをしてきたということを。

同時に、一部の仲間から感じ取っていた……"己"の力を。


↓1朝風のコンマ       ----との---:3/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:3/--
↓3名取のコンマ       ----との---:25/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:14/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 00:38:16.93 ID:5LeSMEJDO
はい
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 00:38:38.48 ID:6k3/vbOA0
はい
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 00:39:03.27 ID:C31EJk8k0
そい
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 00:39:39.70 ID:lVbgm3sFO
ゆーちゃんか
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 00:42:50.65 ID:ehlAhztqO
ふむ
430 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/20(日) 00:43:27.88 ID:6ZCDvh+G0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
このペースですと年内かつ35スレ目で終わることが出来るかどうか……
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 04:03:58.82 ID:vXsRQ8hyo
おつおつ
432 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/21(月) 17:34:22.15 ID:Y43si61g0
22:30〜23:30頃開始予定です。
433 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/21(月) 23:22:08.19 ID:Y43si61g0
始めます。
434 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/21(月) 23:24:20.65 ID:Y43si61g0
U-511「凄い、ですよね……16周目提督君って」

ショタ提督「………」

U-511「タイムマシンで、未来から来て……歴史を、変えちゃうなんて……!」

U-511は現在、秘書艦として提督の補佐をしている。

尤も、仕事は既に終え……というより、彼がほぼ全て独力でこなしてしまう。

その為、彼女はやることが無く、こうして彼と雑談している。

ショタ提督「………」

彼は彼女の言葉に賛同しつつも、同時に危惧している。

人類が、近い将来……時の流れにさえ干渉し得る物を発明することを。

同時に、それらによってもたらされる……1度刻まれた歴史の改ざんを。

ショタ提督(……これも、理由の1つか)

U-511「……admiral?」

ショタ提督「……何?」

U-511「その、大丈夫……?何か、不安なことがあるの……?」

ショタ提督「………」

ショタ提督(いけない。どうしても、顔に出てしまう……本来なら、僕は……)

彼女が心配そうに彼の顔を覗き込む。そして彼も、彼女の心情を"把握"している。

だからこそ、彼は悩む。彼女らが簡単に気付いてしまうほど、自分が"感情"を露わにしているということを。

しかし、彼にとって……感情は大切であり、決して無くしてはいけない……かけがえの無い概念であることを。

ショタ提督「……ちょっと、ね。タイムマシンが、どういう仕組みなのかと思って」

ショタ提督(……嘘は言っていない。ただ、それ以上に……)

U-511「………」

U-511(この前の、お祈りもそうだけど……admiral、時々、何を考えてるか……分からなくなる……)


U-511の行動

直下
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 23:38:34.56 ID:0WI0L9uaO
にらめっこを挑む
但し笑っても気難しい顔が続いてもダメと前置き
436 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/21(月) 23:56:58.38 ID:Y43si61g0
U-511「………」

U-511(えっと、こういう時は……何か遊びをして、肩の力を抜いてあげれば……)

彼女には彼の目的及び本音は分からない。仮にそれを知ったとしても、自分が力になれるかどうかは分からない。

それでも、彼には出来るだけ辛い気持ちでいてほしくない……そう思った彼女は、おもむろに彼の眼前に立つ。

ショタ提督「………」

ショタ提督(また、皆に気を遣わせてしまった……本当に、僕は……)

彼は既に彼女の思惑を"把握"した。そして、彼女が自分を労わる気持ちも"感じている"。

故に彼は、彼女の提案を全て受け入れる心づもりが出来ていた。

U-511「……に、にらめっこ」

ショタ提督「……にらめっこ?」

U-511「うん……admiral、たまには休まないとダメ……だから、私と一緒に……遊ぼ?」

ショタ提督「……分かった」

ショタ提督(だけど、にらめっこか……)

U-511「あっ、ちょ、ちょっと待って!特別ルール……!」

ショタ提督「特別?」

U-511「……笑うのはもちろんダメだけど、ずっと真顔なのも……今と同じ表情なのも、ダメ……」

ショタ提督「……!」

U-511(こうでもしないと、admiral……ちゃんと、気持ちを楽にしてくれないと思うから……)

ショタ提督(……ユーちゃん。僕のことを考えてくれて……)

ショタ提督「……そう、だね。なら僕も、ユーちゃんを精一杯笑わせてみせるよ」

U-511「あっ……が、頑張るっ……!」

U-511(良かった……断られたら、どうしようって思ったから……)

ショタ提督(……そんなこと、する訳が無いよ。他でも無い、ユーちゃんの頼みなのだから)


反転コンマ判定:この後どうなる?

01〜49:提督の勝ち
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:U-511の勝ち
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:提督、途中で……
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/21(月) 23:58:15.03 ID:2t5pLI4S0
はい
438 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/22(火) 00:17:36.05 ID:gBIqG1CD0
《-- 30 --》……勝ちました


ショタ提督「に〜らめっこし〜ましょ」

U-511「わ〜らう〜と負〜けよ」

U-511「あっぷっぷ!」



 ,.r-=
          (( -――-.(ソ
        /:::::::::::::::::::::::゚丶
        /::/レヘ::::;ヘ:::::i:::::::|
      〈|::::l ┃`' ┃`-!:::::j  
       ji::〈 "  ヮ  "/::::::|
        V`ゥrr-.rュイ人人
         ,/1::ー:'::! i
   .  ( ̄) ̄  ̄ ̄i.ノ ̄ ̄><
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
↑U-511の顔のイメージ図(※U-511のAAが見当たらなかったので、伊58のAAで代用しました)



ショタ提督「あっぷっぷ」

  ,-、            ,.-、
        ./:::::\          /::::::ヽ
       /::::::::::::;ゝ--──-- 、._/::::::::::::::|
       /,.-‐''"´          \:::::::::::|
     /                ヽ、::::|
    /    ●                  ヽ|
     l   , , ,             ●      l
    .|        (_人__丿     、、、  |    
     l                      l
    ` 、                       /
      `ー 、__               /
         /`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''""´

↑提督の顔のイメージ図



U-511「………」

ショタ提督「………」

U-511「………」

ショタ提督「………」

U-511「……っ」プルプル

ショタ提督「………」

U-511「うっ……ふっ……!」プルプル

ショタ提督「………」

U-511「……ふふっ、だ、ダメ……!」

ショタ提督「……僕の勝ちだね」

U-511「だ、だって……変な顔で笑わせなきゃいけないのに……そのフワッとした顔は、反則……!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(それを言ったら、ユーちゃんの顔も可愛かったけれど……)


----との--- コンマ一の位×1.0 上昇

直下
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:17:46.49 ID:qECTzxG50
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:20:22.46 ID:HbwRxvyQO
ゆーちゃんの表情がそこまで天使だったのか
441 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/22(火) 00:27:48.00 ID:gBIqG1CD0
9×1.0=9 9+3=12/--


U-511「ふぅ……残念」

ショタ提督「………」

U-511「……どう?力、抜けた……?」

ショタ提督「……うん。ありがとう」ニコ…

U-511「……!」

U-511(admiral、笑ってくれた……良かった……)

彼の笑顔を見た彼女は、胸の奥が温かくなった。

しかし、それはただ単に彼が微笑んだことによる安心感だけでは無い。

ショタ提督「………」

ショタ提督(ユーちゃん……あの時も……)

そして、彼女が抱いた安心感の正体は……彼が深く関わっている。

同時に、彼もまた……彼女が抱いている安心感を"知覚"している。

U-511「……もう1回、やる?」

ショタ提督「……ユーちゃんがそう言うのなら」

ショタ提督(……無意識、なのだろうけど……やっぱり……)

ショタ提督「………」ギュッ

U-511「……?」

U-511(admiral……?)


《-- U-511と交流を深め、互いの----が-----したことにより……提督の------が少し強まった --》
442 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/22(火) 00:50:15.54 ID:gBIqG1CD0
《-- 9 --》

――公園


伊401「書類くらいなら、私達が届けるのに……」スタスタ

ショタ提督「そういう訳にいかないよ。これは"提督"の仕事だから」スタスタ

夕張「そうは言いますけど、提督は少し働き過ぎです!少しは休まないと!」スタスタ

提督達は駐屯地に書類を届けに行っていた。今はその帰りである。

彼は自分でこなせる仕事は全て独力でこなし、彼女らに頼ることはほとんど無い。

ショタ提督「僕なら大丈夫。むしろ、皆こそ……しっかり心と体を休めてね?特に心の休息は、体を休めること以上に大切だから」

伊401「………」

夕張「………」

伊401(提督、ず〜っとこの調子だもんなぁ……)

夕張(私達がいくら休んでと頼んでも、全然休憩しないのよね……)

ショタ提督(……ごめんなさい。だけど、本当に"大丈夫"なんだ)

だからこそ、彼女らは彼が無茶をしないか心配する。無論、彼もそれを"理解"している。

しかし、それ以上に……彼女らに無理をさせたくないのだ。

ただでさえ出撃や遠征に出て貰っている彼女らに、更なる負担を背負わせる訳にはいかない。彼は常にそう考えている。

「っく……!」

ショタ提督「……!」クルッ

伊401「え?」チラッ

夕張「今、向こうから声が……」チラッ

一般人「いっつつ……!自転車乗ってる時に滑って転ぶとか、今日はツイてねぇ……!」プルプル

伊401「うわ〜、痛そう……」

夕張「あの様子だと、曲がる時にツルッといっちゃったのかも……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……これは"そこにいる人間の単なるうっかり"か。あまりこういう言い方は良くないけれど、一先ずは安心かな。だけど……)カッ

一般人「……あれ?急に痛みが軽くなったぞ?」

伊401「……?」

夕張「……?」

一般人「いやそれより自転車だよ自転車!まさか壊れてたり……良かった、大丈夫そうだ!不幸中の幸いだな!」

カシャカシャカシャ…!

伊401「……さっきまで腕を抑えてたのに、すぐに立ち上がって行っちゃった」

夕張「ただの強がり?それとも、本当に軽傷だったのしら?」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……ある程度のことなら、何もしなかったとしても……ほとんど影響しない)

ショタ提督(だけど、目の前にいる状況で無視することは出来ない。だって、僕は……)

ショタ提督(いや、それだけでは無い。今は……今、この状況だからこそ……!)


↓1朝風のコンマ       ----との---:3/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:12/--
↓3名取のコンマ       ----との---:25/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:14/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:51:07.69 ID:HbwRxvyQO
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:53:33.70 ID:wrutQ/xWO
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:53:52.31 ID:uOAabKmTO
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 00:53:59.96 ID:cTFg13tuO
447 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/22(火) 00:56:55.93 ID:gBIqG1CD0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 01:06:35.62 ID:m+7tWQVko
おつおつ
449 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/22(火) 17:31:01.54 ID:gBIqG1CD0
22:30〜23:30頃開始予定です。
450 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/22(火) 23:36:03.14 ID:gBIqG1CD0
始めます。
451 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/22(火) 23:44:19.03 ID:gBIqG1CD0
ショタ提督「……体調不良」

朝風「えぇ。姉さん達、朝から調子が悪いみたいで……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(僕も、"それ"は感じていた……皆への影響も、強くなっている……)

朝風によると、今朝から体調を崩した艦娘達が何人か現れているらしい。

無論、提督もそれは気付いており、本日の出撃や遠征を休止したほどだ。

それだけでは無い。これがただの体調不良では無いことも、彼は既に"理解"している。

ショタ提督「……皆の様子は?」

朝風「凄く辛いという風では無かったけど、今も部屋で安静にしてるわ」

ショタ提督「了解。後で僕も、皆の部屋へお見舞いに行くよ」

朝風「………」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……そう、か。このような状況であれば……)

朝風「……本当なら、司令官が1番休まなきゃいけないのよ?」

ショタ提督「………」

彼の予想……否、"確信"通り、彼女は姉妹や仲間のことだけで無く、彼のことも心配していた。

それもそのはず、艦娘でさえダウンする状況で……いつも働き詰めである彼が元気であると考える方がおかしいと言えるだろう。

ショタ提督「……僕なら大丈夫」

朝風「そうは言うけど、やっぱり不安なのよ。このまま無茶ばかりして、いつか過労で……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(理由を話す訳にはいかない。けれど、朝風ちゃんが気にかけてくれる"想い"もしっかり伝わっている。僕は、どうすべきだろうか……)


提督の行動

直下
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/22(火) 23:45:48.42 ID:DuiwfpZuo
神風型姉妹を朝風と一緒に看病する
453 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/23(水) 00:10:32.05 ID:AdQd9yLH0
ショタ提督「………」

ショタ提督(朝風ちゃんには申し訳無いけど、ここは……)

ショタ提督「……やっぱり、今すぐ神風ちゃん達のお見舞いに行くよ」

朝風「え?」

彼はまず、体調を崩した艦娘達の見舞いに行くことにした。

自分のことを心配してくれる気持ちは嬉しいが、それ以上に……彼は彼女達が心配なのだ。

朝風「いや、私の話聞いてた?」

ショタ提督「もちろん。だけど、僕は本当に大丈夫だから。それより今は、体調が悪い皆のことを考えないと」

朝風「………」

朝風(中々強情ね、司令官……でも、姉さん達が心配なのは私も同じだし……)

朝風「……分かったわ。でも、無理だけはしないでよね?」

ショタ提督「………」コクリ



――神風型の部屋

神風「ごめんなさい、司令官……」

ショタ提督「良いんだ。今はゆっくり休んで?」

旗風「……ありがとうございます」

彼は冷たい水で濡らしたタオルを、神風達の額に乗せていく。

朝風の言う通り、酷く辛そうには見えないが……原因を"把握"している彼は、神風達の姿を見て険しい顔つきとなる。

松風「くっ……」

春風「うぅ……」

朝風「……風邪、かしら。でも、艦娘が人間の、それも風邪なんて軽い病気にかかることなんて……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(全身から力が入らなくなるような倦怠感……間違い無い。これは……!)

朝風「……司令官?」

ショタ提督「………」

朝風(よっぽど姉さん達のことが心配なのかしら……でも、それにしては重く受け止め過ぎてるような……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(……どうすれば良い?今すぐ神風ちゃん達を……でも、そうすると……)


反転コンマ判定:提督の行動は?

01〜49:このまま看病する
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:少しだけ……
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:リスクを承知で……!
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 00:10:55.01 ID:HcYO4zk40
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 00:13:49.37 ID:HPQjkqvwO
ほい
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 00:15:51.75 ID:NcYLeYBiO
もうちょいでゾロだったのに妖怪いちおおいのせいで倍率低になるところが朝風らしいなって
457 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/23(水) 00:32:04.65 ID:AdQd9yLH0
《-- 10 --》……艦娘達には――


ショタ提督「………」

ショタ提督(いや、これは恐らく一時的なもの。皆なら……必ず……!)

彼は悩んだ末、このまま看病して神風達を支えると決めた。

体調不良の原因と同時に、彼女らのことを"よく知る"彼は……いずれ回復すると確信した。

だからこそ、今は提督として……人として、彼女達を癒すことにしたのだ。

ショタ提督「……食欲はある?」

松風「……少しは」

朝風「だったらお粥を作るわ。司令官、手伝ってくれる?」

ショタ提督「もちろん。少しだけ待っててね?」

春風「ご迷惑、おかけします……」

朝風「……そんなに心配なの?神風姉達のこと」

ショタ提督「……うん」

ショタ提督(だって、体調不良の原因は……)

言ってはならない。だが、その考えが彼の"心"を締め付ける。

そして、そうなると彼女らが……だからこそ彼は、すぐに思考を切り替える。

ショタ提督(……耐えろ。今は耐えるしか無い……いずれ、話せる時が来た時に……)

朝風「………」

朝風(……私達のことを考えてくれる、凄く良い子なのよね。だからこそ、子供らしさが無くて心配になるけど……)


----との--- コンマ一の位×1.0 上昇

直下
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 00:32:30.79 ID:4SDH3SvIO
459 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/23(水) 00:53:04.59 ID:AdQd9yLH0
9×1.0=9 9+3=12/--


あれから提督と朝風は神風型の看病をし、彼は同時に他の体調を崩した艦娘の所へも看病をしに行った。

その甲斐があったのか、あるいは"彼女達の力"か……次の日を迎えると、彼女達は回復の兆しを見せた。


――翌日

朝風「神風姉達、何とか鎮守府を歩き回れるまで回復したわ」

ショタ提督「……良かった」

ショタ提督(……僕の考えは、間違っていなかった。本当に、良かった……!)

朝風「他の皆も、同じくらい回復したみたいよ」

ショタ提督「………」ホッ…

朝風「……ふふっ、嬉しそうね」

ショタ提督「え……?」

朝風「今、凄く安心そうな顔したもの」

ショタ提督「………」

実際、彼は彼女達を心配し続けていた。もしこのまま回復しなければ、彼自身の手で治療することも視野に入れていた。

しかし、彼女達は自力で回復してみせたのだ。それを既に"知っていた"彼は、安心感が表情に現れていたらしい。

ショタ提督「……うん。皆が元気になってくれて、本当に嬉しい」ニコ…

ショタ提督(皆が元気と活力に満ち溢れている姿を見ているだけで、僕は……)

朝風「………」

朝風(本当に、良い司令官。この子の笑顔を見ていると……私まで、温かい気持ちになっちゃうもの……)クスッ


《-- 朝風と交流を深め、互いの----が-----したことにより……提督の------が少し強まった --》
460 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/23(水) 00:58:24.43 ID:AdQd9yLH0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
スランプが続いていて、投下速度が遅くて申し訳ありません。

ここからは日常パートのリクエストを募集したいと思います。
本来なら36周目同様、リクエスト募集は無しで進行しようと思いましたが、スランプで文章が中々思い浮かばない為、急遽募集することにしました。
ただ、今回はリクエストしていただいた内容を、こちらが組み立てた設定と矛盾が発生しないようアレンジすることが多くなるかと思います。

それではまた次回の更新でお会いしましょう。
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/23(水) 01:45:54.64 ID:CajZKg4AO
462 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/25(金) 17:36:04.68 ID:KY4d68Pm0
22:30〜23:30頃開始予定です。
463 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/25(金) 23:14:43.78 ID:KY4d68Pm0
始めます。
464 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/25(金) 23:18:25.33 ID:KY4d68Pm0
《-- 10 --》


ショタ提督「………」

ヲ級(見守る会)「………」

レ級(見守る会)「………」

カ級(見守る会)「………」

提督の傍にいるのは、深海棲艦の中でも人類や艦娘と友好的な者達。

彼女ら自身は『ショタ提督を見守る会』と名乗っており、今回は彼を愛でようと50周目鎮守府を訪れた。

しかし、彼女らはいつも幼い少年提督達に抱く心情とは別の気持ちを抱いていた。

ヲ級(……どうしてかな)

レ級(50周目鎮守府に来てから……特に、50周目提督君と一緒にいると……)

カ級(……胸の奥が、温かくなって……どこか、安心する……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(……やはり、奇跡としか言いようが無い)

"既に"彼女らの存在を"把握していた"彼は、改めて驚愕する。

人類と艦娘に殺意と憎悪を振り撒く深海棲艦に、彼女らのような者が存在することに。

ショタ提督「………」

ヲ級(でも、それ以上に……)

レ級(50周目提督君、さっきから無言で……)

カ級(この子も、やっぱり……何か、辛い過去を背負って……?)

彼女らは今まで数多くの少年提督と出会って来た。その中には、壮絶な人生を歩んで来た者もいる。

だからこそ、彼女らは心配する。彼もまた、そのような不幸を経験し続けてきたのだろうかと。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……確かに"僕"は辛い思いをしたと言えるだろう。だけど、僕は……)


↓1朝風のコンマ       ----との---:12/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:12/--
↓3名取のコンマ       ----との---:25/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:14/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 23:19:40.95 ID:NHAc+mjo0
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 23:20:07.93 ID:sbnIz3gDO
はい
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 23:20:35.96 ID:nn9PXAsy0
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 23:20:58.44 ID:E5aeiyOPo
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 23:25:21.85 ID:I4vebh+IO
NTR次で30後半まで飛び抜けたりしたら笑う
470 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/25(金) 23:39:13.51 ID:KY4d68Pm0
ショタ提督「………」

ショタ提督(見守る会の人々は、鎮守府内の艦娘と話があると言っていたけれど……)

あれから彼女らは1度彼と別れ、艦娘と相談することにした。

内容はもちろん、彼についてだ。無論、彼も既に"把握"しているが。

ショタ提督「………」

ショタ提督(盗み聞きするつもり等無い。けれど、どうしても……分かってしまう)

――

ヲ級「50周目提督君……何か、悩みや不安を抱えてないかな……?」

名取「……やっぱり、分かりますか?」

レ級「見るからに訳ありって顔してたもん」

見守る会の者達は、彼をよく知る艦娘の内の1人……名取と相談していた。

そして同時に、名取も多くの少年提督達と出会って来た彼女らを……快く出迎えた。

名取「………」

カ級「でも、その様子だと……貴女も、知らない……?」

名取「……はい。提督、いつも大丈夫としか言いませんし……」

レ級「そっか……話したくないこと、なのかな」

名取「無理強いすることなんて出来ませんし……でも、それじゃ……提督は、ずっと険しい顔付きのままで……」

ヲ級「何とか、力になってあげたいけど……」

カ級「悩みが分からないとなると、迂闊な行動は……」

名取「………」

彼女らは皆、彼のことを思いやり……心配している。

彼の悩みや不安を解消してあげたいと、心から考えている。

――

ショタ提督「………」

そして、その"想い"は……彼にしっかりと"伝わっている"。

その"想い"が、そのまま彼に"注がれていく"。彼も確かに、それを体感していた。

ショタ提督(……名取さん。それに、見守る会の皆……)


提督or名取の行動

直下

※今回はどちらから行動を起こしてもOKです
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/25(金) 23:47:55.67 ID:YKDfZ+/ro
提督
見守る会の面々にお礼を言いに行く(理由は適当にごまかす)
472 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/26(土) 00:09:51.96 ID:v6KZZRql0
ショタ提督「………」スクッ

ショタ提督(……伝えなければ。感謝の気持ちを……)

彼は徐に立ち上がると、そのまま彼女らがいる部屋へと向かう。

例え直接聞いた訳では無かったとしても、感謝しているという想いを伝えなければならない。

特に彼は、そのようなことに人一倍敏感……否、重視するのだ。

ショタ提督「………」スタスタ…

ショタ提督(言葉の力は侮れない。ほんの些細なことだとしても……それをきっかけとして、大きな結果を生み出すことに繋がるから)

まるで、その過程を見てきたかのように彼は考える。その表情は、喜びとも寂しげとも言えるものだ。

そう。言葉は良くも悪くも、他者に影響を与えるものである。

時には、誰も予想だにしなかった結末となることさえある。彼は、それを誰よりも理解している。

ヲ級「36周目提督君も、最初は多くを語ろうとせずに……あっ」

名取「……?ヲ級さん、どうし……!」

ショタ提督「……名取さん。そして、見守る会の皆」

レ級「……50周目提督君」

カ級「……いつから、そこに?」

ショタ提督「……少し前から。皆の話し声が聞こえてきて……」

名取(……全部、筒抜けだったんだ)

ショタ提督「ごめんなさい。盗み聞きするつもりでは無かったんだ。でも、聞いてしまった以上は……しっかり、伝えないといけないと思って」

名取達「……?」

ショタ提督「……僕のことを心配してくれて、本当にありがとう。その気持ちだけでも、凄く嬉しくて……心が温かくなるんだ」ニコ…

名取達「……!」

ショタ提督(本当に、温かくて……溢れ出してくる……)ギュッ

名取「………」


反転コンマ判定:名取達の反応は?

01〜49:本当に悩みが無いのか、改めて提督に聞く
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:お礼を受け取り、一先ずは提督の言葉を信じる
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:名取達は↑の反応で、提督の様子が……
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:11:31.81 ID:AvUWOch10
474 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/26(土) 00:27:08.87 ID:v6KZZRql0
《-- 18 --》――それでも心配


名取達「………」

ショタ提督「………」

ショタ提督(……僕の言葉は、名取さん達に伝わった。けれど……やはり、そうか……)

彼の言葉は確かに彼女らに届いていた。

彼女らは、彼から感謝の気持ちを伝えられ……そして、彼の笑顔を見て、胸の奥が温かくなった。

名取「……本当に、大丈夫ですか?」

ショタ提督「………」

しかし、それでも……彼を心配する気持ちが消えることは無かった。

確かに彼は優しい笑顔を向けていたが、その内側に秘められた心情を……彼女らは無意識ながら、見抜いていたのだ。

ヲ級「……無理、してない?」

レ級「私達に出来ることがあったら、何でも言って良いからね?」

カ級「力になるから……!」

ショタ提督「………」

ショタ提督(あぁ、温かい……その言葉、その気持ち……本当に……!だけど……だからこそ……!)

ショタ提督「……ありがとう。僕のことなら、心配いらないから」

名取達「………」

名取(提督……)

ヲ級(……言えない事情、なのかな)

レ級(それとも、私達の勘違い……いや、それだけは絶対に無いはず)

カ級(伊達に今まで、色々な男の子達と触れ合ってきていないから……)

ショタ提督「………」


----との--- コンマ一の位×1.0 上昇

直下
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:29:32.48 ID:K1CghZCDO
はい
476 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/26(土) 00:44:23.29 ID:v6KZZRql0
8×1.0=8 8+25=33/--

――深海鎮守府


カ級「……おかしい」

レ級「何が?」

カ級「50周目提督君……どれだけ探しても、これまでの経歴が存在しない」

ヲ級「存在しないって……」

カ級「……文字通り、正体不明」

レ級「となると、過去に何かあったのは間違いないか」

カ級「うん……」

カ級(もしかして、9周目提督君みたいに……人間じゃない、のかな……?だとしても、データが一切存在しないなんて……)

ヲ級(……50周目提督君)

レ級(一体、どんな悩みを抱えて……)


――50周目鎮守府


名取「………」

名取(何となくだけど、あの時の提督の笑顔……少し、影があったかも……)

名取(上手く言えないし、根拠も無いけど……そう、感じて……)

名取「………」ギュッ

名取(……何とかしてあげたい。提督が困っているなら、絶対に何とかしてあげたい……!)

名取(今まで、お世話になってきてるから……恩返しとして……)


――


ショタ提督「………」

ショタ提督(ありがとう、名取さん、見守る会の皆……本当に、その気持ちだけで十分だよ)

ショタ提督(その温かい気持ちを与えてくれるだけで……僕は、立ち向かうことが出来る)

ショタ提督「………」グッ

ショタ提督(……させるものか。これは、僕が何とかしなければならないこと……)

ショタ提督("僕"のせいとも言えるから……だから、絶対に……皆を……!)


《-- 名取と交流を深め、互いの----が-----したことにより……提督の------が少し強まった --》
477 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/26(土) 00:45:03.51 ID:v6KZZRql0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:54:20.95 ID:fJ2nbg4tO

30後半とはいかなかったけど安定の高コンマNTR
それはそれとして提督の正体が気になる
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/26(土) 00:59:41.73 ID:51wPRPLvo
おつおつ
480 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/29(火) 17:14:20.85 ID:5amkv4wg0
22:30〜23:30頃開始予定です。
481 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/29(火) 22:52:42.70 ID:5amkv4wg0
始めます。
482 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/29(火) 22:56:10.91 ID:5amkv4wg0
《-- 11 --》

――48周目鎮守府


ショタ提督「………」

神風(48周目)「ふふっ、凄いでしょ?ウチのシンボルなの」

ショタ提督「………」

48周目鎮守府の広場にそびえ立つ大木。かつてこの地で提督として活動していた48周目提督が植えた木だ。

30年間、この鎮守府に住む神風達が世話をし続けてきたお陰で……強く逞しい大木へと育った。

ショタ提督「………」スッ…

ショタ提督(……感じる。温かくて、優しい……それでいて、強い……)

彼は大木にそっと手を触れ、優しげな表情をする。

それは見る者全てを穏やかな気持ちにさせる、不思議な魅力があった。

神風「………」

神風(病気と闘っていた時の司令官も、あんな笑顔を……私に向けてくれたっけ……)

ショタ提督「………」

ショタ提督(それだけじゃない。この木"そのもの"からも……もっと生きようとする想いが伝わって……)

ファサッ…

ショタ提督「……!」

神風(あっ、風……まるで木が喜んでくれているみたい……)クスッ

ショタ提督「………」

少し強い風が吹き、大木に生い茂った葉っぱと枝が静かに揺れる。

耳に伝わるのは、生き生きとした葉っぱ達から奏でられる"生"の音。

ショタ提督「………」チラッ

漣(48周目)「……っ」グッ…

ショタ提督「………」

ショタ提督(込められているのは、温かい感情だけでは無い、か……)


↓1朝風のコンマ       ----との---:12/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:12/--
↓3名取のコンマ       ----との---:33/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:14/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 22:57:38.84 ID:jZDdpdo9O
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 22:57:47.22 ID:zuwwhtZ9o
ほい
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 22:57:53.30 ID:jZDdpdo9O
えい
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 22:58:52.67 ID:nFRRG4Fc0
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 22:59:58.03 ID:rdFyMUQOO
488 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/29(火) 23:17:53.96 ID:5amkv4wg0
グレカーレ「う〜ん……」スタスタ…

グレカーレ(お菓子で元気付けるのはダメだとしたら……)

グレカーレは悩んでいた。この前、彼を甘味処間宮に連れて行ったものの、彼じゃ終始険しい顔つきのままだったからだ。

しかし事情を知らず、それでいて彼について何も"分からない"彼女は……どうすれば彼が元気になってくれるかが思い浮かばない。

グレカーレ(って、歩いてる内に鎮守府の外に出ちゃった……あれ?)

ショタ提督「………」

グレカーレ(提督……?あんなところで何してるんだろ……?)

彼は道端に咲いていたタンポポを眺めていた。

それも、ただ眺めているのでは無く……しゃがみ込み、手で優しくタンポポを撫でながら。

ショタ提督「………」

ショタ提督(あぁ、感じる……強く、逞しく……生き延びようとする想いを……)

グレカーレ「……!」

その表情は、いつもの険しいものでは無い。

親が子を見守るような、母性と父性を併せ持つかのような……慈悲に満ち溢れたものだ。

グレカーレ「………」

グレカーレ(提督、笑顔になってる……それも、凄く安心出来るような感じの……)

彼女も彼の笑顔を見たことが無い訳では無い。

しかし、あそこまで人に安らぎを与える程の笑顔を見せる彼は……今まで、1度も見たことが無い。

グレカーレ「………」


グレカーレの行動

直下
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 23:22:07.58 ID:/qesONTOo
思わず見とれてしまいずっと眺める
490 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/29(火) 23:36:28.15 ID:5amkv4wg0
ショタ提督「………」ナデ…

グレカーレ「………」ジー

グレカーレ(綺麗……幼い男の子が見せる表情とは思えないよ……)

彼女は、彼の見る者全てを魅了するかのような笑顔に……見惚れてしまった。

先程まで悩んでいたことを忘れ、その場に立ち止まり……少し先にしゃがむ彼を見つめる。

ショタ提督「………」

ショタ提督(動物も、植物も……皆、一生懸命生きている。その気持ちや想いが、僕の……)

彼は彼で、神秘的とも言える笑顔を浮かべたまま……タンポポを優しく撫で続けている。

グレカーレ「………」ジー

ショタ提督「………」

ショタ提督(グレカーレちゃん……)

そして彼は、既に離れた位置から自身を見つめる彼女の存在に気がついている。

より正確に言えば、彼女が彼のことで悩んでいたことさえ"把握している"。

グレカーレ「……っ」ギュッ

グレカーレ(提督の笑顔を見ていると……何だか、胸の奥が……変な感じになっちゃう)

グレカーレ(だけど、嫌な感じじゃない……むしろ、凄く……安心出来るような……)

ショタ提督「………」

そして、彼女が今まさに抱いている心情も"知っている"。

だが、彼はそのことを話す訳にはいかない。そうすれば、おのずと全てを伝えることになってしまうからだ。

グレカーレ「………」ジー

ショタ提督「………」ナデ…

ショタ提督(……僕は、どうすべきなのだろうか)


反転コンマ判定:この後どうなる?

01〜49:提督、このまま鎮守府へ戻る
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:提督から声をかける
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:グレカーレが声をかける
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 23:37:26.24 ID:xyQx8/xv0
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 23:37:27.97 ID:zuwwhtZ9o
ほい
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 23:41:02.33 ID:R/NwGHz2O
なんか今週全体的にゆっくり上がっていってるな。名取以外は
494 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/29(火) 23:51:11.07 ID:5amkv4wg0
《-- 42 --》――今はまだ、伝える訳にはいかない


ショタ提督「………」スッ…

グレカーレ「あっ……」

彼はタンポポを撫でることを止め、そのまま岐路につき始める。

その様子を、彼女は少し名残惜しそうに見つめていた。

グレカーレ「………」

グレカーレ(もうちょっとだけ、眺めていたかったな……)

ショタ提督「………」スタスタ…

ショタ提督(……ごめんなさい、グレカーレちゃん。だけど、今は……)

無論、彼も彼女の心情に気がついていないはずが無い。

だが、それでも彼は……今は話すべきでは無いと己に言い聞かせる。

グレカーレ「………」

グレカーレ(もしかして、提督……お花を見るのが好きだったりするのかな……?)

ショタ提督「………」スタスタ…

ショタ提督(……当たらずとも遠からず、と言えるか)

彼は花を眺めるのが好きという訳では無い。むしろ、趣味の範疇には留まらないと言って良いだろう。

しかし、現時点で彼女にそれを話す訳にはいかない。己の目的を果たすことが先なのだ。

ショタ提督「………」

ショタ提督(耐えろ、僕……!リスクを考えて行動しなければ……!)


----との--- コンマ一の位×1.0 上昇

直下
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/29(火) 23:56:32.65 ID:tDuY2yzbo
496 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/30(水) 00:06:03.89 ID:0KeNjTWW0
5×1.0=5 5+14=19/--


ショタ提督「………」カキカキ

グレカーレ「……あのさ、提督」

ショタ提督「……どうしたの?」カキカキ

ショタ提督(何を疑問に思い、何を聞こうとしているかは……既に分かっているけれど)カキカキ

グレカーレ「提督って……お鼻とか、好き?」

ショタ提督「……うん、好きだよ」カキカキ

ショタ提督(正確に言えば、花が好きと言うより……)カキカキ

グレカーレ「そっか……じゃあ、鎮守府で何か花を育ててみたらどうかな?」

ショタ提督「………」カキカキ

グレカーレ「その、お世話がめんどくさいなら私達が……」

ショタ提督「……ありがとう。その心遣いだけでも、凄く嬉しいよ」ニコ…

グレカーレ「あっ……」

ショタ提督「だけど、大丈夫。花なら、外に行けばいつでも眺められるし……少しでも、提督として頑張らないといけないからね」カキカキ

グレカーレ「………」

グレカーレ(今の笑顔も、一瞬だけ胸が騒めいたけど……さっきの笑顔と比べると、あんまり……)

ショタ提督「………」カキカキ

ショタ提督(気を遣ってくれているのに、こんな返答しか出来ずごめんなさい。だけど、いずれは話すから……それまでは……!)カキカキ
497 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/30(水) 00:07:58.58 ID:0KeNjTWW0
今回はここまでです。お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 01:08:21.05 ID:XCZ3pIfHO
おつ
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 01:32:57.05 ID:0n2ledLzo
おつー
500 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/30(水) 17:24:49.47 ID:0KeNjTWW0
22:30〜23:30頃開始予定です。
501 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/30(水) 22:35:01.65 ID:0KeNjTWW0
始めます。
502 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/30(水) 22:36:59.42 ID:0KeNjTWW0
《-- 12 --》


初月「どうしてあそこで前に出たんだ!」

衣笠「それはこっちの台詞よ!貴女がもっと早く……」

先程行った演習で、初月と衣笠のそれぞれの行動が互いの足を引っ張る形となってしまった。

そのせいで、訓練終了後もこうして言い争いが止まることは無い。

秋月「あわわわ……!?」

青葉「ちょ、ちょっとガサ……!」

何とか宥めようとしている秋月と青葉も、この光景には驚きと困惑を隠せない。

妹が怒る場面を見たことがあっても、ここまで自分の非を認めず相手を責める姿は……今まで見たことが無い。

ショタ提督「………」

ショタ提督(……これも、"あの"影響が強くなって……だから、こうしたきっかけがあると……)

そして提督は、彼女らが言い争いを止めない本当の理由について……おおよその検討が付いている。

ここで真実を話す訳にはいかないが、このまま争いを続けて……彼女らが負の感情を溜め込んでしまうことは避けなければならない。

ショタ提督「……ごめんなさい」

初月衣笠「……!」

秋月青葉「あ……」

ショタ提督「僕がもっと的確な指示をしていれば、こんなことには……」

彼は頭を下げて謝罪する。実際に彼の指示に問題は一切無かったのだが、彼からすれば部下のミスは己のミスなのだ。

初月「い、いや、提督のせいじゃ……」

衣笠「う、うん。むしろ私達が勝手な行動を取ったせいで……」

そして彼女らは、彼の指揮を信頼している。すなわち、自分達が言い争っていたせいで、彼に責任を感じさせてしまったということになる。

ショタ提督「………」

初月「……悪かった、衣笠」

衣笠「……ううん。私こそごめんね」

秋月「………」ホッ

青葉(良かった……司令官が来てくれたら、すぐに喧嘩が収まりました……)ホッ

故に彼女らは、彼をこれ以上困らせない為にも……自分の非を認め、相手を許す選択を取った。

ショタ提督「………」

ショタ提督(これ以上、あんなことを……させるものか……!)

これも、彼が彼女らに間接的に干渉した結果なのだが、現時点でそれを知る者は……彼1人である。


↓1朝風のコンマ       ----との---:12/--
↓2U-511のコンマ       ----との---:12/--
↓3名取のコンマ       ----との---:33/--
↓4グレカーレのコンマ    ----との---:19/--

反転コンマが最大の艦娘が提督と交流します
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 22:38:28.53 ID:C+U2q94No
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 22:47:33.23 ID:v7HdCSSy0
ぽい
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 22:58:35.42 ID:qEkH8Nlw0
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 22:58:55.29 ID:nxo4scCDO
はい
507 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/30(水) 23:17:56.09 ID:0KeNjTWW0
グレカーレ「最近、艦娘同士の喧嘩が増えてきてるような気がする……」

ショタ提督「………」

グレカーレ「ちょっとしたことで、急に怒り出したり……どうしちゃったんだろう、皆……」

グレカーレは、ここ最近の艦娘達のおかしさに気がついていた。

彼女の姉妹や、その周りの艦娘らも……ふとしたことがきっかけで、言い争いにまで発展してしまうことが増えている。

ショタ提督「………」

しかし、彼女はあることを自覚していない。それに対し、彼は当然分かっている。

ショタ提督(……グレカーレちゃん達は、影響を受けていないのか……?)

そう。短気になりやすくなった艦娘達の中に、グレカーレ達"4人"は含まれていない。

彼女らはむしろ、些細なことで怒りを露わにする艦娘達に疑問を抱いているほどだ。

グレカーレ「深海棲艦達に中々勝てない時期があったから、それでピリピリしてるのかな……」

ショタ提督「………」

グレカーレ「………」

グレカーレ(あ、また思いつめた顔してる……)

ショタ提督(恐らく、以前のようなピンポイントでは無い……それこそ、無差別に……)

彼は原因を知っている。しかし、現時点でこの状況を打開する術を持っていない。

だからこそ、今の彼はこうして艦娘達を傍で支えることしか出来ない。

ショタ提督「……っ」グッ…

ショタ提督(本当に、卑怯な奴だ……"僕"は……!)

グレカーレ「………」


グレカーレの行動

直下
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/30(水) 23:49:05.41 ID:9eCZOCAjO
提督を励ます為にも姉妹を連れて外で遊ぶ
というか人少ないな
509 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/31(木) 00:14:08.50 ID:FrEB6nAc0
グレカーレ「………」

グレカーレ(きっと、また私達のことで悩んでくれてるんだろうけど……)

ショタ提督「………」

グレカーレ(このままじゃ、いつか提督がストレスで倒れちゃう。何とか提督の気分をリフレッシュしてあげられないかな……)

彼が己の目的についてを考え険しい表情をするのと同じように、彼女もまた、彼のことを考え不安そうな顔をする。

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(グレカーレちゃん……ごめんなさい)

正に悪循環であるが、彼はこのことに気が付いている。しかし、それでも彼の懸念が消えることは無い。

グレカーレ「……そうだ!良いこと思いついた!」

ショタ提督「……!」

グレカーレ「提督、ちょっと来て!」グッ

ショタ提督「……どこに行くの?」

ショタ提督(既に"察している"けれど……)

グレカーレ「良いから早く!あっ、どうせなら姉さんとリベも誘おっと!」

ショタ提督「………」



――広場


リベッチオ「えーいっ!」ビュッ!

マエストラーレ「あうっ」ポコッ

グレカーレ「はい!次は姉さんが鬼ね!」

マエストラーレ「うぅ……やったなぁ〜!」

ショタ提督「………」

彼はグレカーレ達に連れられ、広場でボール遊びをすることになった。

とはいっても、この人数で出来ることは限られている。故に彼女はボール鬼ごっこを提案した。

ボールを当てられた人が鬼となり、他者を追いかけてボールを当てるというシンプルなルールだ。

グレカーレ「ほら!提督も逃げないと鬼にやられちゃうよー!」

グレカーレ(ずっと部屋に籠ってたり、仕事のことばかり考えてるからモヤモヤするのよ!だからこうして子供らしく外で遊べば……!)

ショタ提督「………」


反転コンマ判定:提督の反応は?

01〜49:遊ぶことは遊ぶが、やはり表情は暗いまま
----との---上昇率:小 ×1.0
50〜98:少し楽しそうになる
----との---上昇率:中 ×1.5
ゾロ目:歩みを止め……
----との---上昇率:大 ×2.0

直下
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 00:17:15.13 ID:Rbg2YuDWO
a
511 : ◆0I2Ir6M9cc [saga]:2019/10/31(木) 00:32:49.39 ID:FrEB6nAc0
《-- 31 --》――こいついつも暗い顔してんな


マエストラーレ「えーいっ!」ビュッ!

ショタ提督「………」ガシッ!

マエストラーレ「あっ、またキャッチされちゃいました……」

ショタ提督「………」

ショタ提督(グレカーレちゃんも、他の2人も……僕のことを心配して……)

彼女らの気持ちは彼にしっかりと"伝わっている"。

しかし、やはり彼はそのことに対し……罪悪感と申し訳無さを抱いてしまう。

マエストラーレ「こうなったらまたリベを!」

リベッチオ「ほらほら、こっちよ!鬼さんこちら〜!」

グレカーレ「………」チラッ

ショタ提督「………」

グレカーレ(これでも気分転換にならないなんて……)

遊んでいる間、ずっと暗い顔付きだった彼を見て……彼女はますます心配になる。

無理をしていないか、どれほど大きな悩みを抱えているのか……考え出せばきりが無い。

グレカーレ「………」

グレカーレ(本当なら、今すぐにでも聞きたいけど……無理強いして、返って提督がストレスを溜めてしまったら……)

ショタ提督「……っ」

ショタ提督(ごめんなさい……だけど、グレカーレちゃんの"気持ち"は……しっかりと、"受け止めている"から……!)


----との--- コンマ一の位×1.0 上昇

直下
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 00:33:56.40 ID:nYZdKz4cO
グラさん
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/31(木) 00:35:04.88 ID:nYZdKz4cO
やったぜ👓
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