天使、悪魔と魔法少女、まぞくとの邂逅?まぞくを調査!【ガヴドロ×まちカドまぞく】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 22:50:02.73 ID:9dRJg8wh0
ガヴドロ側主要メンバーは2年生
夏休み入ってすぐ頃位の設定です。

クロスオーバーの為、所々自己解釈が含まれると思いますので苦手な方はバックを。
のんびりマイペースにやりますが、よろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1570542602
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 22:51:14.19 ID:9dRJg8wh0
ガヴリール宅――


ガヴリール「朝っぱらから皆集まって……」

ヴィーネ「ガヴ、天使学校から手紙が来ていない?」

ガヴリール「う〜ん……確か来てた気が……いきなり枕元に届いたから確かゴミ箱に捨てた記憶が……」ガサゴソ

ヴィーネ「見なさいよ……」

ラフィエル「でもそれがガヴちゃんらさしですね♪」

サターニャ「手紙を見ずに捨てるなんてなかなかの悪魔的行為じゃない、流石私のライバル、ガヴリールね」

ガヴリール「うるせ……あっ、あったあった、こんな物が来てたんだ……」

ヴィーネ「私も魔界の学校から同じ内容の物が来たわ」

サターニャ「ふっ……この私に命令なんて、1000年早いわね!」

ラフィエル「サターニャさんもその手紙が来たのですから一緒に頑張りましょう!」

ラフィエル「ですが、突然ですね……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 22:52:58.48 ID:9dRJg8wh0

 天使側手紙 ――悪魔と手を取りあい共存をより確実の物としその象徴とするため下界に居る同学年の悪魔と協力しあい下界に発生した魔族について調査を行いレポートにまとめ提出すること、8月までを提出期限とする――

 悪魔側手紙 ――天使との親睦をより深める一環として下界で同じく修行をしている同学年の天使たちと一緒に発生した魔族について調査とレポートをこの夏休みの期間の課題とする――
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 22:53:42.67 ID:9dRJg8wh0
ガヴリール「うわなにこれ、めんどー」グデー

サターニャ「魔族ねぇ……」

サターニャ「この偉大なる大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドゥエルの下僕にしてあげるわ!」ドン!

ラフィエル「サターニャさんの言っておることは置いておいて」

サターニャ「ちょっとぉ!?」

ラフィエル「私たちのこの手紙にその魔族の大体の住所が添付されていますね」

ガヴリール「おいおい、それ個人情報漏洩じゃないのか?」

ヴィーネ「確かにそうだけど……でもやるしかないわよね」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 22:54:30.93 ID:9dRJg8wh0
ガヴリール「ここの手紙に書いているけどさ、そもそも魔族って発生するものなの? 生まれれるのではないの?」

サターニャ「知らないわ」

ガヴリール「お前に聞いてない」

サターニャ「なにをー!!」ムキー

ラフィエル「まあまあ、サターニャさん、落ち着いてください♪」ニコニコ

ヴィーネ「確か……『魔族がと人間が結ばれ人間の子供を産んだ場合、その子供が成長していくとたまに魔族とな事がある』って私が通っていた魔界の学校で習ったわ」

ガヴリール「ふーん」

ラフィエル「ガヴちゃんも天使学校で学んでいるはずですよ♪」

ガヴリール「え、マジで?」

ガヴリール「……」

ガヴリール「いや待って、それじゃあ元から下界には魔族がいるって事になるよね?」

ヴィーネ「確かにそうね」

ラフィエル「ここで話し合っていても仕方がない事ですし……早速ですが、この手紙の住所の場所に行ってみませんか?」

サターニャ「魔族よ、待っているがいいわ! 必ず私の下僕としてあげるから! なーっはっはっはっはっはっ!」

ガヴリール「よ〜し、私の分まで頑張って来てね〜」ゴロゴロ

ヴィーネ「ガヴも行くのよ♪」ツノダシ

ガヴリール「はい」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 22:56:33.45 ID:9dRJg8wh0
ガヴリール「全く、せっかくの夏休みが台無しだよ」ハァ

ヴィーネ「確かにこれ以外にも学校の宿題が多めに出ていたわね」

サターニャ「相変わらずあの量は正に悪魔的ね!」

ラフィエル「あら、まだ宿題終わらせていないのですか?」

ガヴリール「……ラフィ、まさか……」

ラフィエル「全部終わらせていますけど……」

サターニャ「夏休み始まってまだ1週間も経っていないわよ」

ガヴリール「ラフィ、マジでか……」

ヴィーネ「もう終わらせているなんて凄いわね、私なんてまだやっと半部終わらせたところよ」

ガヴリール(ヴィーネもやばかったわ……)


――――――
――――――――――
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 22:58:51.58 ID:9dRJg8wh0

――――――――――
――――――


多魔市――


ガヴリール「神足通で来ましたよっと……でも多摩市じゃなくて多魔市かよ、紛らわしい」

ラフィエル「ガヴちゃん……分かりますか、この気配は」

ガヴリール「まあ……町の所々に結界の気配が感じられるね」

ラフィエル「あとこのあたり全体にも……?」

サターニャ「え? そうなの」

ヴィーネ「何も感じないわね……」

ガヴリール(この種類の結界の感じは……確か……)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 22:59:50.67 ID:9dRJg8wh0
ラフィエル「先に調べておいたのですが、この街には『魔法少女』という人がいるらしいですね」

ガヴリール「へー」

サターニャ「その魔法少女も下僕にするのも悪くないわね……」

ラフィエル「なんでも数年前に世界を救ったとがある何とか……」

ガヴリール「……」

ガヴリール「ぶっちゃけ私たち天使っていらなくね? そいつに任せた方がよくね?」

ヴィーネ「あああ悪魔だからという理由で、わ、私とかサターニャとか、いいいいきなり攻撃されなわよね……」ビクビク

サターニャ「ヴィネット、安心しなさい、私が守ってあげるわ!」

ヴィーネ「サターニャ……」

サターニャ「魔界通販で頼んだこの」

ヴィーネ「あぁ、一気に不安になってきたわ……」ズーン

サターニャ「ヴィネット!?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 23:01:23.26 ID:9dRJg8wh0
ばんだ荘前――


ラフィエル「手紙の住所は、ここ……ですね」

ガヴリール「廃墟じゃん、人住んでいるの?」

ヴィーネ「確かに手紙に書かれていた住所はここ……よね」テガミカクニン

ガチャ

ガヴリール「あっ人が出てきた、この廃墟に住んでいたんだ」

ヴィーネ「取りあえずあの子に聞いてみましょう」

ラフィエル「大勢で詰めかけたら不審に思われるので……ヴィーネさん! 頑張ってください!」

サターニャ「ヴィネット、頑張りなさい!」グッ

ガヴリール「じゃあ、私たちは陰に隠れているから頑張ってね〜」コソコソ

ヴィーネ「え、ちょっと!? 全く、もう……」

ガヴリール「ねえ、ラフィ」ヒソヒソ

ラフィエル「何でしょうか?」ヒソヒソ

ガヴリール「さっき人が出た扉にさ、結界張られていない?」ヒソヒソ

ラフィエル「確かに、結界が張られていますね」ヒソヒソ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 23:03:13.31 ID:9dRJg8wh0
シャミ子「桃、いきなり呼び出すなんて、何なんですか!」

ヴィーネ「すみません、ちょっといいかな?」

シャミ子「はい、私でしょうか?」

ヴィーネ「ここに魔族がいると聞いたのだけど、何か知らないかしら?」

シャミ子(まぞく? 私はまぞくですが、なぜこの人はそのような事を……)

シャミ子(まさかこの人……新たな魔法少女!? 確か過激派もいると桃から聞いたことが……もしかして……)

シャミ子(バレたらちぎ投げされる! 隠さないと、隠さないと!)ガクガク

シャミ子「ヘーマゾクッテイルンデスカー、シラナカッタデスー、ワタシハシリマセーン」ガチガチ

ヴィーネ「そう……ごめんなさい、時間取らせちゃって」

シャミ子「イエイエ、ソノヨウナコトハアリマセン、デハ」ガクガク
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 23:05:17.42 ID:9dRJg8wh0
物陰――


サターニャ「ヴィネット上手くいくかしら」ヒソヒソ

ガヴリール「……」

ガヴリール(どーみてもあの子……)

ガヴリール(角とか尻尾とかなんか生えているんですけど!?)

ガヴリール「ねえ、ラフィ」ヒソヒソ

ラフィエル「ええ、分かっています……ですが……」ヒソヒソ

ガヴリール「?」

ラフィエル「何より面白そうですし、このまま暫くいましょう、ガヴちゃんも協力してください」ヒソヒソニコニコ

ガヴリール「ほんと楽しそうだなお前……」ハァ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 23:06:13.34 ID:9dRJg8wh0
ソノヨウナコトアリマセンデハ タッタッタ


ヴィーネ「……」

ガサガサ 

サターニャ「ヴィネット、どうだった!?」

ヴィーネ「どうやらあの子は何も知らないみたい……」

ガヴリール(角とか尻尾とか生えていただろ!)

ラフィエル「そうですか残念ですね♪」ニッコニコ

ヴィーネ「ラフィ、何かすごく楽しそうみ見えるけど……」

ラフィエル「うふふ〜♪」ニッコニッコ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/08(火) 23:08:13.53 ID:9dRJg8wh0
シャミ子「うっかりしていました、ごせんぞ忘れていました……」トボトボ

ヴィーネ「あっ、さっきの子戻って来たわ」

シャミ子「あっ、さっきの人……」

シャミ子「……」

シャミ子(いつの間に何か人が増えている!?)

シャミ子(増援なんて聞いていませんよ!)

シャミ子(やっぱり私を狙っているのでしょうか、怖いです!)

ラフィエル「どうも、おはようございます♪」ニコッ

シャミ子「オ、オハヨウゴザイマス、ホンジツモオヒガラヨク、デ、デハ」ガチガチ

タッタッタ

サターニャ「……う〜ん」

ヴィーネ「ここのどこかに居るのは間違いないのよね?」

ガヴリール(ヴィーネ、マジで言っているのか……)

ラフィエル「…ぷっ!」カタカタ

ガヴリール(本当に楽しんでいるなぁ)シロイメ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/09(水) 22:08:26.96 ID:wPUKaoG00
吉田家――


ガチャ


シャミ子「ごせんぞ、どこですか〜」

リリス「シャミ子や、また出入口に余を忘れていたな」

シャミ子「あっ、こんな所に……すみません」

リリス「本当にシャミ子はドジよの」

シャミ子「次は気を付けます……で、では気を取り直して行きましょう!」


ガチャ

バタン


リリス「してシャミ子や、桃からなんと連絡があったんだ?」

シャミ子「『今から家に来れるかな?』と連絡があっただけです、詳しい内容は聞けなかったのですが……うっ、あの人達まだいます……」

リリス「おや? 何か集まって賑やかそうではないか?」

シャミ子「あの人たちは私を……いえ、まぞくを討ちに来た魔法少女たちです」アワワ

シャミ子「このあたりに住んでいるまぞくを調べています」ドウシヨウ

リリス「何ですと!?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/09(水) 22:22:32.96 ID:wPUKaoG00
シャミ子「話しかけられましたが分からないと答えて誤魔化せましたが……」

リリス「ほぉ、話したのか……で、その角や尻尾はどう隠したんだ?」

シャミ子「……あっ、丸見えでした」サー

シャミ子「ごせんぞどうしましょう! ばれちゃいました!!」

リリス「シャミ子よ、取りあえず落ち着け!」

シャミ子「ききき緊急事態です! き、危機管理ーっ!」

パァァ♪

シャミ子「桃に連絡して」アワワ


ガチャ


良子「お姉、大きな声をだして何があったのですか?」ヒョコ

良子「あっお姉の戦装束姿……このカメラにぜひ収めたい」カメラトリダシ

シャミ子「良! それは後からでいいから今は出てきては駄目です! 家族皆狙われています! 家に早く隠れてください! 私も避難します!」

シャミ子「それと、桃に早く連絡しないと」アセアセ


ガチャ バタン
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/10/09(水) 22:29:04.57 ID:wPUKaoG00
リリス(いや、ちょっと待てよ?)

リリス(魔法少女は結界のおかげで基本的にお互い干渉することは出来ないはずだ)

リリス(そもそも仮に奴らが過激派の魔法少女だとしても、まず一目でシャミ子の角と尻尾でまぞくと判断できるはず)

リリス(そして、あやつらからは光はもとより闇の気配もする)

リリス(……)

リリス(という事は過激でもなく魔法少女でもなく奴らは安全という事……か?)

リリス(あと……)

リリス「シャミ子や〜、余をまた忘れておるぞ〜」ポツネン
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/10(木) 22:20:08.30 ID:fqbIvW680
ばんだ荘前――


ガヴリール「で、どうする?」

ヴィーネ「うーん……」

ラフィエル「さて、どうしましょう♪」ニコニコ

ガヴリール(あの子、さっき出たと思ったら光ってヤバめの服装に変わってまたあの部屋に戻ったんだけど……ヴィーネは、見ていなかったの?)

ガヴリール「ねえ、あの子が魔族ってばらさないの? 早くこの課題終わらしたいんだけど、さっきの光て……」ヒソヒソ

ラフィエル「まだまだ我慢です、ガヴちゃん」ヒソヒソ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/10(木) 22:25:44.14 ID:fqbIvW680
サターニャ「こんな事もあろうかと、えーっと……」ガサゴソ

サターニャ「これを持ってきたわ!」バッ

ラフィエル「!」ワクワク

ヴィーネ「これは……何?」

サターニャ「よくぞ聞いてくれた! これは魔界通販から買った『羽織ると透明になる布』!」

ガヴリール「うわ、安直なネーミングセンスだな、大丈夫かそれ?」

ヴィーネ「サターニャ、また余計な物買って……」

サターニャ「余計って……まあいいわ、これは羽織るとその人が透明に見えるようになる布よ!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/10(木) 22:29:30.62 ID:fqbIvW680
サターニャ「もう一度言うわこれは羽織った部分ではなく羽織った人が透明になるのが特徴よ、潜入捜査にもってこいでしょ! 4枚分は持ってきたから皆使ってもいいわよ」

ガヴリール「2回聞かなくてもいいし、商品名聞いたら効果分かるから一々説明しなくていい」

サターニャ「説明位ちゃんと聞きなさいよ!」

ラフィエル「まあまあ、落ち着いてください……ですがそれ、使えそうですね♪」ニコニコ

ラフィエル「暫くそれを羽織って気づかれないようにして、ここの前で様子見をしませんか?」

サターニャ「それ私が言おうとしたのにー!」ガー

ヴィーネ「ちょっと犯罪的な感じがして気が引けるけど……仕方が無いわね」

ガヴリール「よーし、さっさとやっておわらせよー(棒)」

ヴィーネ「ガヴ……やる気ないわね……」

ガヴリール「そんなことない(棒)」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/10(木) 23:05:28.06 ID:fqbIvW680

5分後――


ガヴリール「……ねえ」

ヴィーネ「ん? 何?」

ガヴリール「これ、いつまでするの?」

ヴィーネ「そうね……とりあえずいつまでにする?」

サターニャ「魔族が下僕になるまでね! どうしてもというのであれば世界を救った魔法少女でもいいわ!」ドヤァ

ラフィエル「12時前までまでにして、一旦昼食にしませんか?」

ガヴリール「12時前までね、りょうかーい」

サターニャ「ちょっと、無視しないでよ!」

ガヴリール「ん? サターニャ、ちょっと黙って……」

サターニャ「え、何、どうしたの?」

ラフィエル「向こうから人が来ますね、ここは静かにしましょう……」


タタタタタタッ

ガチャ

バァン


ヴィーネ「ねえ、さっきの人やたら走るの早かった気がするんだけど……明らかに人間の走力ではないと思うのだけど……」

サターニャ「なるほど、さっきのが魔族ってわけね……」ニヤリ

ラフィエル「そうですね〜♪」ニコニコ

ガヴリール「確かに人間離れしていたね……ねえ、めんどくさそうだから帰っていい? ゲームしたいんだけど」

ラフィエル「ここまで来たのですから最後まで頑張りましょう! ファイトです!」

ガヴリール「もう、分かったよ……」タメイキ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/11(金) 22:35:02.46 ID:rjbNPqjA0
吉田家――


ガチャ


バァン


桃「シャミ子! 大丈夫!?」

シャミ子「桃! 私は大丈夫ですが、怖かったです!」

清子「あら、桃さん来たの? 今お茶用意しますね」

桃「あっ、いえお構いなく」

桃「でさ、過激派の魔法少女が来たってどういう事?」

シャミ子「このアパートの前でまぞくを探している魔法少女の集団と遭遇しました、私は経験値にされるのでしょうか? 倒してもスライムぐらいしかもらえませんよ」ズーン

桃「それはいつ見た?」

シャミ子「桃が私に電話かけて直ぐです、何か急ぎの用事みたいだったので直ぐ着替えて出たら……最初は一人だったんだけど、ちょっと目を離した間に3人も仲間を呼んでいました!」

シャミ子「はっ、もしかして魔法少女は分裂して増殖するとか!? 新たな発見かもしれません!」

桃「そんな細菌みたいな魔法少女は存在しない!」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/11(金) 22:43:40.38 ID:rjbNPqjA0
桃「私が電話をかけた直後とという事は5分ちょっとぐらい前かな」

清子「お茶、どうそ」コト

桃「ありがとうございます、あっ、段ボールさんの上は流石に……」

清子「心配ありません、あとそのような呼び方しなくてもお父さんボックスでいいですよ」

桃「では、そのお父さんボックスさんの上は」

清子「さん付けしなくても構いませんよ」

シャミ子「そういえばミカンさんは?」

桃「朝早くから何か手続きをしに行くって荷物まとめて出て行った、余計な心配させたくないから連絡は入れていないよ、呪いのシャワーがきっと出るからね」
シャミ子「そうですか」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/11(金) 22:50:08.97 ID:rjbNPqjA0
シャミ子「桃、そのバックはなんでしょうか?」

桃「これは新しく調合したシャミ子のプロテイン、味も濃厚バナナ味でシャミ子の口にきっと合うと思うんだ」パァァァァ

桃「これを飲ませるために家に呼んでトレーニングをさせようと思って」

シャミ子「貴様またトレーニングをさせようとしていたのか!?」

桃「今はそれ所ではないよね」

シャミ子「そうでした、今は外にいる魔法少女についてです」

桃「私がこっちに来ている途中でそれらしい人影は無かったから今はどこかに行ったんじゃないのかな?」

シャミ子「それなら安心です」ホッ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/11(金) 22:51:16.96 ID:rjbNPqjA0
桃「……でも魔法少女はここの結界で普通は接触すること自体が出来ないはず」

シャミ子「そういえばそうでしたね」

桃「ねえシャミ子、その人たちをなんで魔法少女って判断したの? 自ら言っていたの?」

シャミ子「……いえ、言ってないです、私の早とちりです」

桃「やっぱり」

シャミ子「でもなんでここにまぞくがいるって知っているのでしょうか?」ムゥー

桃「それは本人に聞いてみないと分からないね」

桃「あと、リリスさんは?」

シャミ子「そういえば……あっ外に置きっぱなしでした!」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/11(金) 22:55:30.61 ID:rjbNPqjA0


ガチャ


シャミ子「ごぜんぞ?」ソー

リリス「シャミ子、またまた余を忘れておっかのか?」

シャミ子「うっ、申し訳ありません」

桃「リリスさん、ここら辺りに集団はどこに行ったか分かりますか?」

リリス「それについてだが……シャミ子よ、余をあそこに持って行ってくれないか?」

シャミ子「あそことは、あの人達が集まっていた所ですか?」

リリス「うむ、そうだ」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/12(土) 17:39:12.43 ID:4DBR9Y4U0
ばんだ荘前――


ヴィーネ「……ねえ、さっきの人達明らかにこっちに来ていない? ってかなんであの人ほぼ下着なの!?」ヒソヒソ

ガヴリール「そーですねー(棒)」

シャミ子「あの、このあたりでいいでしょうか?」

ガヴリール(なんでヴィーネとサターニャは角と尻尾生えているのに気付かないんだろ……)

ガヴリール(サターニャは馬鹿だからで説明は付くが、ヴィーネが説明付かない)ムムム

リリス「うむ、そこでよいぞ」

リリス「そこにおる者たちよ、姿を現せ」

ガヴ、ヴィーネ、サターニャ「!?」ドキッ

ラフィエル(あらあら……あの像喋っていますね)

シャミ子「ごせんぞ、空虚に向かって何を言っているのですか?」ジトッ

リリス「眼で見えなくても気配は感じるぞ、光と闇の気配がな、クックックッ」

シャミ子「え? 何を言っているんですかごぜんぞ?」

桃「気配?」

桃「……あっ、確かにここに魔力を感じる」

シャミ子「桃も何をいっているんですか……」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/12(土) 18:10:06.51 ID:4DBR9Y4U0
ガヴリール「はぁ……」

バサッ

ガヴリール「よく分けわからないけど、ここまでバレているんだったらもう隠れる必要ないよね」

ヴィーネ(ちょっとガヴ!?)

シャミ子「ひゃぁっ!! 何もない所からいきなり出ました! やっぱり本物の魔法少女ですか!? ステルス系の金髪魔法少女ですか!?」ブンブン

リリス「しゃみこ〜余を振り回さないでくれ〜」アババ

ガヴリール「は? 魔法少女?」

桃「君、ここに隠れていたようだけど何の用?」ジッ

ガヴリール「いや、用事って程じゃないけど……いや用事といえば用事か」

サターニャ「よくぞ聞いてくれたわ!!」

ガヴリール「は?」

ガバッ

サターニャ「ふふん!」ドン

桃「!」カマエ

シャミ子「で、出たぁ! 二人目の魔法少女です!」ブンブン

リリス「しゃみこ〜手を止めてくれ〜」アププププ

ラフィエル「!♪♪」ワクワクワクワク
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/12(土) 18:35:20.14 ID:4DBR9Y4U0
サターニャ「ふっふっふっ……なーっはっはっはっはっ!」

サターニャ「私は闇を統べる暗黒の支配者、胡桃沢=サタニキア=マクドゥエル!」

ガヴリール「その口上、確か前は『地獄の支配者になる者』じゃなかったっけ? 色々変わってきているな」

サターニャ「うるさいわね、揚げ足取らないでよ」

シャミ子「闇です! 統べています! 暗黒です! 支配者です! 絶対強そうです! どうしましょうどうしましょう!」ブンブン

リリス「シャミコ〜お願いだから余を振らないで〜」ウププ

シャミ子「……あれ? 魔法少女なのに闇? 暗黒?」

シャミ子「もしかして、もしかして闇堕ちですか!? ちょっとワクワクしてきた!」シッポシュババ

サターニャ「ちょっとこの子何言っているのよ……とにかくそこの魔族の子!」ビシッ!

桃「まぞく……」ジッ

桃「……」

桃「って私……を指してる?」キョトン

サターニャ「そうよ! あなた、この偉大なる私の忠実なる下ぼ」

ガヴリール「!」ハラパン

サターニャ「グヘッ」ドゴォ

桃「え?」

ガヴリール「……」

ポイ ドサッ

サターニャ「にぎゃっ! いきなり何するのよ!」ギャー

ガヴリール「こいつ馬鹿だから言ったことは無視していいよ、話していたら馬鹿になる」

桃「え、あ、はい」

サターニャ「何するのよガヴリール! 馬鹿って言う方が馬鹿なのよこの馬鹿!」ムキー

ガヴリール(目の前に尻尾をブンブン振って角生やしている人がいるだろ、そっちが魔族ってのが分からないのか?)アキレ
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/12(土) 18:39:51.96 ID:4DBR9Y4U0


ハラリ

ラフィエル「ここが潮時ですかね、でも十分面白かったです♪」ニコニコ

シャミ子「笑っています! その笑いの裏にドス黒い事考えていそうです!」

ラフィエル「えっ?」

ガヴリール「へー、見事な慧眼だね、うん、凄いよ、本性を一目で見抜くなんて」

ラフィエル「ガヴちゃん!?」

ハラリ

ヴィーネ「皆が出るなら私も……大丈夫よね?」

シャミ子「あっ、この人です! 最初私に声を掛けてきた魔法少女!」ブンブンブンブン

リリス「シャミ子〜お願いやめて〜とめて〜」アパパパパ

ヴィーネ「……魔法少女?」

シャミ子「ええそうです、そうです!」ブンブンブンブン

ヴィーネ「えっと……私?」

シャミ子「はい!」ブンブンブンブン

ヴィーネ「?」

シャミ子「……あれ?」ピタ

リリス「やっととまった……」アププ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/12(土) 18:57:59.05 ID:4DBR9Y4U0
桃「シャミ子」

シャミ子「な、なんでしょうか?」

桃「何度も言うけど、この人達魔法少女じゃないよ」

シャミ子「……」

シャミ子「……っ///」カアア

ヴィーネ「別に私は気にしていないからね! 誤解は誰でもある者よ!」

シャミ子「すみません、穴があったら入りたいです」カアア
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/12(土) 19:05:25.42 ID:4DBR9Y4U0
桃「いくつか聞きたいことがあるのだけれども、いいかな?」

ガヴリール「いいけど」

桃「リリスさんから光と闇の気配を感じると」

ヴィーネ「……」

桃「そして君たちから魔力も感じる、これは普通の人間からはありえない事」

ガヴリール「……」

桃「君たちは一体何者?」

サターニャ「ふっ、私は」

ラフィエル「サターニャさん、ここは私に任せてください♪」ヒソヒソ
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/12(土) 21:10:32.12 ID:CX56vCPr0
見てるぞ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/12(土) 22:22:03.62 ID:4DBR9Y4U0
ラフィエル「始めまして、私は白羽=ラフィエル=エインズワーズと言います♪」ニコニコ

ラフィエル「ええと、貴方は桃さんでよろしいですか?」

桃「どうして私の名前を?」

ラフィエル「その子、確かシャミ子さんでいいですかね?」

シャミ子「……ええ、シャミ子です」

ラフィエル「よろしくお願いしますね♪」ニコッ

ラフィエル「そのシャミ子さんが、貴方の事を『桃』呼んでいたからです」

ラフィエル「あと髪の色的にも名前の通り桃色でしたので♪」ニコッ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/12(土) 23:00:36.47 ID:4DBR9Y4U0
ラフィエル「では、早速桃さんの『光の気配と闇の気配を感じる、そして魔力も感じる』ということに付いてですが」

桃「……」

ラフィエル「ぶっちゃけ、初めて言われたので私もびっくりしていまーす♪」ニコニコ

桃「でも……」

ラフィエル「推測になりますが……私たちはある種の善行または悪行を行い、それを積み重ねてきました」

ラフィエル「一般的なイメージとして『善行により光』、『悪行により闇』、些細な事でもそれらを積み重ね溜めてきたからではないのかと」

ラフィエル「そうしてその溜めていた光と闇をあなたはそれぞれ『光の気配』と『闇の気配』として感じ取っているのではないのでしょうか?」

桃「リリスさん、そのような事はあり得るのですか?」

リリス「ゼロではないが……あり得る事だな」

ラフィエル「あの、この像から先ほどから声が聞こえたと思うのですが」

リリス「余の事か?」

ラフィエル「やっぱりこの像から声が出ているのでか、不思議ですね」

ガヴリール「それから声出ていたのかよ……」

サターニャ「そのなんか像ちんちくりんね!」

ヴィーネ「サターニャ、思っていても言わないの!」

リリス「……ん? その言い方だと貴様もまさかちんちくりんと思っているのか?」

ヴィーネ「あっ……あはは……」メソラシ

リリス「まあよい、余もそう思っていたのだ、そもそももっとカッコイイフォルムを要求したかったのだが……」ブツブツ

シャミ子「ごせんぞ! 私はかっこいいし可愛いと思いますよ!」

リリス「しゃみこ〜、お前は自慢の子孫じゃ〜」

ガヴリール(というかそれも封印施されされているけど、ヤバくない? 大丈夫なの?)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/12(土) 23:16:00.71 ID:4DBR9Y4U0
ラフィエル「それはさておき、像さんは誰が『光の気配』と『闇の気配』を感じますか?」

リリス「余の事はリリスでよい、光の気配は貴様とそこの者からだぞ」

ラフィエル「つまり私と……『そこの者』と言うと誰でしょうか?」

リリス「そこの……なんというかナス色髪の女だ」

ヴィーネ「私?」

リリス「うむ、お前からも『光の気配』を感じるぞ」

ラフィエル「やりましたね、ヴィーネさん♪」ニコニコ

ヴィーネ「え、ええ……わーい……」ズーン

ガヴリール「ナス色だってさー」ププッ

ヴィーネ「ガヴ、この課題終わったら宿題を終わらせるまで逃がさないわよ」

ガヴリール「すみません」

桃「リリスさん、では残りの人が『闇の気配』を感じるという事?」

リリス「そうだ、こやつらからはなかなかの闇を感じるぞ」クックック

ガヴリール「初対面の人を闇扱いとは人聞きがわるいな……なんか投げたくなってきた」

サターニャ「私と同じ闇とは、やるわねガヴリール」

ラフィエル「ですが、これはまさに私の予測通りです♪」ニコニコ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/13(日) 22:25:20.20 ID:cA9CgvuW0
ラフィエル「私とこちらのヴィーネさん」

ヴィーネ「ええと、月乃瀬=ヴィネット=エイプリルよ、よろしく」ズーン

シャミ子「あの、顔色悪いですが大丈夫でしょうか?」

ヴィーネ「いや……心配しなくても大丈夫だからね」ズーン

ラフィエル「自分で言うのもなんですけども、私たちは善行を日々積み重ねてきていると自負します」

ラフィエル「そして闇を感じたこちらの方は……まあ……」

サターニャ「貴方、私の闇を感じるなんてやるわね!」

リリス「お前、さっきから余を小馬鹿にしてないか?」

ガヴリール「私が闇側と言うのは納得いかないが……私は天真=ガヴリール=ホワイト、よろしく……いやこの際ブラックでもいいかな?」

ヴィーネ「ちょっとガヴ何言ってるの!?」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/13(日) 22:35:13.14 ID:cA9CgvuW0
ラフィエル「まあまあ、ちょっと脱線しましたが彼女たちは学校では遅刻の常習犯だったり、悪戯といった所謂闇側に行きやすそうな事を積み重ねています」

サターニャ「あんたも私に悪戯しているじゃない……」

ラフィエル「あれはサターニャさんを導いていただけです♪」ニコニコ

ガヴリール「ラフィも酷い事言うな……まあ事実だが」

シャミ子「え、否定しないんですか?」

ガヴリール「事実だからね」ドン!

シャミ子「えぇ……」

ヴィーネ「そこで胸を張らない」

ラフィエル「ということで、私たちから感じた光と闇の気配はそういう事ではないのかと私は推測します♪」ニコニコ

桃「……」

桃「なるほど」フムフム

ラフィエル(ちょっと無理矢理な感じでしたが納得してくれました)
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/13(日) 23:14:57.13 ID:cA9CgvuW0
桃「でも貴方達の『魔力』については説明が出来ていないよね」

ラフィエル「あっ、それについてはー……」

ガヴリール「ラフィ、これについては私から説明するよ」

桃「……」

桃「君、シャミ子と同じぐらいちっさい……」

ガヴリール「いやお前がでかいだけだよ」

シャミ子「暗に私の事もちっさいってい言ってませんか!」ポッコー

桃「あっ別にシャミ子の事を小さいと言っているわけではなくて、シャミ子と比較してこの子が同じ位小さいという訳で」アセアセ

ガヴリール「ねえ、桃だっけ? フォロー下手って言われない?」

リリス「こいつは致命的にフォロー下手だからな、オブラードを貫くぐらい棘がある事もあるぞ」

桃「リリスさん……」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/14(月) 22:40:00.22 ID:uSQvj2bs0
ガヴリール「話し戻してもいい?」

桃「あっそうだ、魔力についてだよね」

ガヴリール「うん、で、その魔力なんだけど……」

シャミ子「ごくり……」ワクワク

ガヴリール「……なんかめんどくなってきたわ」ダルー

桃「え?」

シャミ子「はい?」

ヴィーネ「ちょっとガヴ!?」

ガヴリール「冗談冗談、私たちの学校に『異能生物研究部』という部活があってさ、それに私たちはその部活に入部しているんだよ」サラリ

ヴィーネ(ガヴと言いラフィと言い、よく嘘をサラサラとつけるわね……心が痛むわ……)

桃「異能生物研究部……」

シャミ子「小倉さんがやっている黒魔術研究部に似ていますね」

桃「確かにそうだね」

ヴィーネ「黒魔術研究部ってどんな部活なのよ」

シャミ子「えーっと……不思議な研究している部活です!」

桃「シャミ子、それ説明になっていないよ」

リリス「まあ、いうなれば魔力をゴリゴリに上げる丸薬とか余のホムンクルスとかを作ってくれる所だぞ!」

ガヴリール「ホムンクルスって、大丈夫かその部活……」

ガヴリール「ってか魔力をゴリゴリに上げる丸薬ってなんなんだ?」

桃「そこは気にしなくてもいい」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/14(月) 22:42:02.44 ID:uSQvj2bs0
桃「で、その異能生物研究部と魔力が何の関係があるの?」

ガヴリール「この画像見てくれないかな?」スマホタプタプ

桃「この画像は……人形?」

ヴィーネ(これは……たしか黒奈ちゃんの人形よね、いつの間に撮ったのよ……)

ガヴリール「そう、人形」

ガヴリール「実はこの人形って曰く付きでさ、夜な夜な歩いて生物の命を狩取ったりとかという曰く付きの人形なんだよ」

ヴィーネ(凄い設定盛ってきた!?)

シャミ子「何それすごく怖いです」アワワ

ガヴリール「でさ……えーっと……サターニャ以外はちょっと集まってくれない?」

サターニャ「なんで私だけはぶるのよー!」ガー
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/14(月) 22:50:54.06 ID:uSQvj2bs0
ガヴリール「実はこの人形、あの馬鹿が持ってきて部室の中に置いて帰ったものの一つなんだ」ヒソヒソ

ガヴリール「これ以外にもこの馬鹿は百数個もの曰く付きの小道具持ってきてわざわざ説明してきては持って帰らずに置いて帰るんだよ」ヒソヒソ

シャミ子「それは迷惑ですね」ヒソヒソ

ラフィエル「でもそれもサターニャさんの面白い所です♪」ヒソヒソ

ガヴリール「そういった物の中に確か魔力を空気中に放出しているっていう曰くがある物があってさ、えっと画像は……」スマホタプタプ

ガヴリール「あった、これだよ」

桃「これは……」

シャミ子「お鍋……ですかね?」

ヴィーネ(これって……あっ、タコパした時にサターニャが持ってきた、確か魔界通販で買った『闇鍋グッズ』よね)

ガヴリール「うん、もしかしたらそれが実際に魔力を放出していて部室内にこもって私たちが長時間部室に居ることで暴露してしまってその魔力が……まあしみ込んだ状態になっているのかもしれない」ヒソヒソ

ガヴリール「まあこれは推測に過ぎないが、桃はその魔力を感じ取ったんだろうと」ヒソヒソ

桃「……」

桃「なるほど」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/10/14(月) 22:51:35.90 ID:uSQvj2bs0
ガヴリール「全く迷惑な話だ、後でサターニャに全部持って帰らそうか」ヒソヒソ

サターニャ「ちょっと〜、一体何の話しているのよ?」

ラフィエル「サターニャさんがどれだけ凄いかを説明していますのでちょっと暫くこのままでお願いしますね♪」

サターニャ「ふふんいい心がけね、ゆっくりとこの私の偉大さを話しあうといいわ! なーっはっはっはっはっはっ!」

桃「なんで、そのサターニャさんを混ぜないの?」ヒソヒソ

ガヴリール「話が脱線する」キッパリ

桃「……」

桃「なるほど」

ヴィーネ(納得してしまった!?)
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/14(月) 23:13:17.49 ID:uSQvj2bs0
ガヴリール「そういうことー」カイサーン

サターニャ「あれ? 随分早いわね……」

リリス「しかし便利な物だな、それは」

リリス「ちょっと待てよ……お前たち、その魔力が放出される鍋を譲ることはできぬか?」

サターニャ「え? 何を言ってムグゥ!?」

ヴィーネ「サターニャ、ようやく納得してくれたのにひっくり返すような事を言わない!」クチオサエ

ガヴリール「何に使うの?」

リリス「その放出する魔力を余が吸収して封印を解いてやろうって寸法よ!」

シャミ子「おお! それはいい案ですね!」

桃「でもそれって卑怯じゃない?」

シャミ子「え?」

桃「私はシャミ子を鍛えて街を守る、シャミ子もそれに応えて体を鍛えて魔力を上げる」

桃「そういった地道だけど重要な基礎の積み重ねが大事だと思うんだよ」

桃「でもその積み重ねをせず安易に簡単な方を選ぶなんて普通はずるいよね? シャミ子やっぱりずるまぞくだったのかな?」

シャミ子「うっ……でも」

桃「でもじゃなく、そういう積み重ねが自分をさらにステップアップさせて筋肉を増量できる、ずるでは絶対に味わえない達成感がそこにあるんだよ」

シャミ子「うぅ……」

シャミ子「はい、わかりました」

リリス「シャミ子!?」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/14(月) 23:29:36.41 ID:uSQvj2bs0
ヴィーネ「ねえ、今さっき魔族って……」

ラフィエル「ヴィーネさん、角と尻尾ですよ♪」ニコニコ

ヴィーネ「ええ、角と尻尾よね……」

ラフィエル「はい♪」ニコニコ

ヴィーネ「……」ウーン

ヴィーネ「はっ! 角と尻尾!! そうね、角と尻尾ね!! 魔族ね!!」

サターニャ「あ、本当だわ! 角と尻尾が生えてるわ!」

ガヴリール「いや、お前は気づいてなかったのか!?」

ガヴリール(そもそもあのリリスってのが封印されている像が出てきた時点で何かしら気づくものだよ!?)

シャミ子「今更ですか!?」

ラフィエル「ふふふっ……」ワライコラエ

ガヴリール「ねえヴィーネ、なんで魔族って気づかなかったの?」ヒソヒソ

ヴィーネ「角とかそういったのは魔界では普通だったから……ついその感じで」ヒソヒソ

ガヴリール「ここ魔界じゃないぞ」ヒソヒソ

ヴィーネ「わ、分かってるわよ」

ヴィーネ「なんでガヴは教えてくれなかったのよ」

ガヴリール「ラフィが面白そうという事で口止めされた」

ヴィーネ「な、なるほどね……」アキレ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/10/15(火) 23:45:32.20 ID:IfGyJEti0
ガヴリール「どうせだからついでに聞くけど、桃は魔法少女だよね?」

サターニャ「え? この人魔族じゃないの!?」

桃「なんでそう思う!?」

桃「私は魔法少女だけど、いやその前にそもそもあなた達はまぞくを訪ねて何をしに来たのですか?」

サターニャ「あんたって魔法使いだったの!?」

桃「魔 法 少 女!」

サターニャ「どっちも一緒でしょ、まあ貴方でもいいわ、私の忠実な部下にならないかしら?」

桃「いや、無理」

サターニャ「ふん、その強情さ……気に入ったわ! 魔法使い桃よ、このサタニキアブラザーズの一員にしてあげるわ! 喜びなさい! なーっはっはっはっはっはっ!」

桃「……あの、天真さん」

ガヴリール「何?」

桃「あの人……サタニキアさんはいつもこんな感じですか?」

ガヴリール「諦めろ、あんな感じだ」

桃(頭が痛い……)

シャミ子「桃は私の眷属になる予定です! 勝手に訳の分からないものに入れないでください!」

ラフィエル「あらあら……眷属ですか……」

サターニャ「では貴方も我がサタニキアブラザーズの一因にしてあげるわ!」

シャミ子「えぇ!?」アセアセ

ヴィーネ「サターニャいい加減にしなさい、困っているわよ」
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