照「京ちゃんなんて知らない」京太郎「2度も言った!」

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1 : ◆oiHx77pVqQ :2020/02/21(金) 00:28:02.04 ID:UfuOiu79o
※京太郎スレ。苦手な方はここでブラウザバック

※エタらないこと目標


※前スレ
照「京ちゃんなんて知らない」京太郎「」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1518960963/


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1582212481
2 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:31:43.31 ID:UfuOiu790
※人物紹介
須賀京太郎
 おなじみ金髪の少年。幼馴染であり麻雀の師でもある照と、長野に残してきた咲の和解を目的として単身上京、白糸台高校に入学する。
 幼少期の照からの指導のおかげで雀力高め。「他人のオカルト発動を感知できる」。他にも何かあるようで…
 手作り菓子を何度か振る舞っている。加えて運動部経験者ということもあり率先して雑用に励むので部内での評価は概ね高い。
 基本的に照の言うことには逆えず甘やかす傾向がある。「照さん」という呼び方は昔の名残り。



宮永照
 白糸台の大エース。幼い京太郎の素質を照魔鏡で見抜き指導した。その後家庭環境の悪化と些細なすれ違いが原因で咲と訣別する。
 白糸台に来た京太郎を当初は拒絶するそぶりを見せるも、それは照なりに彼のことを思っての行動だった。
 紆余曲折ありながら遂に京太郎との関係を修復。その後は以前にも増して頼り気味。ただ昔からの知り合いであることは菫以外には隠している。「京ちゃん」という呼び名は昔の名残りで、咲の影響。
 甘いものと読書には一家言もっている。
 
3 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:33:18.01 ID:UfuOiu790


弘世菫
 白糸台の部長。立場にふさわしい才覚とカリスマ性を併せ持ち、部内にファンクラブが存在する。
 京太郎と照の関係にいち早く気づき、双方に寄り添って仲を取り持とうと奔走した。イメージとは裏腹に恋バナが好き。照に便乗して京太郎に「菫先輩」と呼ばせている。


大星淡
 白糸台の期待の星。傲岸不遜な物言いをするがいったん心を許すと別人のような反応を示す。虎姫のマスコット的存在。案外敬語も使える。
 入学初日以来京太郎とは絡みがあり、すとーかー→かませ→ライバル→チームメイト→??? と評価を伸ばしている。


亦野誠子
 白糸台のフィッシャー。ノリの良い性格で、おそらく次期部長候補。麻雀の腕に自信はあるが同時に弱さも自覚している。
 なんだかんだ淡のことを気にかけている良き先輩。


渋谷尭深
 白糸台のお茶係。気がつけばお茶を淹れている。お菓子もわりと持ち合わせていてよく配っている。暑がり。
 京太郎と照の親しい仲には薄々感づいているが呼び方の変化には気づかなかった。鈍いのか鋭いのか。 

4 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:34:28.99 ID:UfuOiu790


宮永咲
 京太郎の幼馴染。喧嘩別れした姉の照を案じており、京太郎が白糸台に進学する動機ともなった。
 京太郎に触発され自身も清澄高校麻雀部に入部し、インハイでの二人との再会を目指す。京太郎が上京すると決まってから「頼ってばかりではだめだ」という思いを強め、より社交的であろうと努めている。だが根は変わらず引っ込み思案。
 京太郎と連絡を定期的に取る約束をしており、月一度は長電話をしている。



 
竹井久・染井まこ・原村和・片岡優希
 清澄高校麻雀部のメンバー。


龍門渕透華・天江衣・国広一・井上純・沢村智紀
 龍門渕高校麻雀部のメンバー。ハギヨシの伝手で進学前の京太郎の麻雀特訓に付き合った。


ハギヨシ
 龍門渕家に仕える神出鬼没の執事。ネト麻で京太郎と知り合って以来親交を深めている。

 
5 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:39:35.22 ID:UfuOiu790



※インハイ6日目、清澄の試合をモンブチメンバーと観戦したところから
6 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:40:57.55 ID:UfuOiu790


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京太郎「…レポートそんな感じでよかったですか」

菫「ああ、十分だ。助かるよ。旧交を温めるせっかくの時間を邪魔して申し訳ない」ペラッ

京太郎「いえ、俺も勉強になりましたし、いろいろ話も聞けたので…良かったです」


淡「あっ、きょーたろーのサボり!」

京太郎「ちげーよコラ。…そうそう、淡にお土産」

淡「えっ!…ってなに、紙いらなーい」

京太郎「書いてあることが大事なんだよ。貴重な情報だぞ」

淡「えっーと……、『あちがのたいしょーにはきをつけろ』?」

菫「どこからの情報?」

京太郎「龍門渕がたまたま阿知賀の練習に付き合ったそうなんです。それで衣先輩が」



『一見分からぬかもしれぬ。それ程に小さな芽、然れど芽吹く双葉は石をもたげ堅固な地を割るものだ』



京太郎「…とまあ、隠れた実力を発揮するんじゃないかって」

菫「…だそうだ。留意するだけの価値はあると思う」

淡「はーい、気を付けまーす」

京太郎「軽っ!大丈夫かよほんと…」

淡「にひひ、だいじょぶだいじょぶー」
7 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:41:53.11 ID:UfuOiu790


テクテク
尭深「部長…あっ、須賀くん戻ってきてたんだ」

京太郎「すみません、皆さん練習してたのに空けてて」

尭深「気にしないで、いつも頑張ってもらってるし」

菫「どうした尭深」

尭深「あの、茶葉が切れたんですけど見当たらなくて…」

菫「んー…まだあったはずだが」

京太郎「俺今朝見ましたよ、まだ開けてないやつ。探して持っていきましょうか」

尭深「…じゃあ、お願いしよっかな」ニコッ




8 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:43:59.34 ID:UfuOiu790




尭深「…おいしいね、これ」ムグムグ

京太郎「それならよかった」ホッ

尭深「もらっちゃったけど全員分あるんだよね…出費になったんじゃない?」テキパキ

京太郎「いやまあ…別行動させてもらったしこれくらいはですね」

尭深「仕送りいっぱいあるんだ」

京太郎「…全国大会出るって言ったら色つけてくれてて。おすそ分けみたいなもんです」

尭深「納得…よし」
トクトクトク
9 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:44:45.07 ID:UfuOiu790

コトン

尭深「これ宮永先輩の分。お土産と一緒に持っていってあげて?」


京太郎「了解です、すぐ戻ってきますね」

尭深「いいから、ゆっくり話しておいでよ」

京太郎「でも他の人の分が」

尭深「須賀くんの代わりはいるから、でも先輩にとってはきっとそうじゃないから…お茶とお菓子は他の人にお願いするから大丈夫だよ」ニコッ

京太郎「……分かりました、お願いします」ペコッ



尭深「…頑張れ」フフッ


10 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:49:42.93 ID:UfuOiu790




照「……ロン。おしまいかな」

「「「ありがとうございました!」」」

照「うん。お疲れ」


京太郎「お疲れ様です、っと…」コトン

照「あっ京ちゃん。おかえり」

京太郎「ただいまです。…あっすいません、皆さんの分もすぐに来ます」

「あー、いいよいいよ、うちら自分で取りに行くし」

「ごゆっくりー。先輩、失礼しますっ」ペコッ

スタコラサッサ



11 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:50:58.11 ID:UfuOiu790


京太郎「…なんなんですかね」

照「…さあ?」

京太郎「渋谷先輩もゆっくりしてこいって…代わりがどうとか言われたんですけどね。はい、こちらもどうぞ」

照「買ってきたんだ。これ美味しいよね」ジーッ

京太郎「よく分かりますね。好きなんですか?」

照「え?お菓子在庫の中になかったから」

京太郎「え?…全部把握してる?」

照「造作もない」フンス

京太郎「褒める気にはなれないですけど」

照(´・ω・`)

京太郎「そんな顔しないで、お茶冷めちゃいますしいただいちゃいましょう」

照「間違いない。美味しいうちに頂かないと失礼」

京太郎「切り替え早いっすね」

照「それは褒めてる?」

京太郎「褒めてます」
12 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 00:52:27.57 ID:UfuOiu790


照「おいひい」ムグムグ

京太郎「包み紙ください、捨てときます」

照「ありがとう」

京太郎「…試合、見ました?」

照「…少し」

京太郎「…強かったですよ。ちょっと緊張してましたけど」

照「最初だけね」

京太郎「見てたんですね」

照「東二局三巡目まで」

京太郎「…なぜそこで切る」

照「和了れるって分かったから、十分かなって」

京太郎「気持ちいい和了りでしたよ、ほんと。俺も久しぶりに見ました、あの嶺上開花」

照「…そっか、そうだよね」

京太郎「…すみません」

照「いいの」
13 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 01:19:23.17 ID:UfuOiu790


照「……ねえ京ちゃん、あとでL◯NEしていい?」

照「相談したいことがあるから」

京太郎「…ここじゃできない話なんですね?」ヒソヒソ

照「そう」

京太郎「…わかりました。待ってますね」

照「うん」

照「あとこれ」

京太郎「二つ目はないです」

照「…そう」

京太郎「と見せかけて実は取ってあったり」カサッ

照「京ちゃんっ…」パァッ

京太郎「…お菓子に釣られてさらわれたりしないですよね…俺心配になってきたんですけど」

照「…多分大丈夫」

京太郎「なんで目逸らすんですか!頼みますから安心させてくださいよ…」

照「…ガッカリした?」

京太郎「今更ですよ。俺も準備してる時点で同罪ですし」

照「……フフッ」

京太郎「…なにコソッと笑ってるんですか」

照「何でもない」


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14 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 01:33:27.31 ID:UfuOiu790

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淡「タカミーの後どっちがお風呂する?」

誠子「どっちでも…淡入っていいよ、私やることあるし」

淡「マジ?先輩やさしー!」キャッキャッ ゴロンゴロン

誠子「そりゃどうも。…また頭打つよ」チラッ

淡「この大星淡、同じ過ちは食らわぬっ!」デンッ!

誠子「…ビミョーに間違えてるんですけど」

淡「えっ、そうなの?」ヘケッ?


15 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 01:44:21.63 ID:UfuOiu790


淡「で、亦野先輩は何してるんですかー?」

誠子「んー?明日の予定の確認とシミュレーション」クルクル

淡「はえー」

誠子「何だその反応」

淡「先輩マジメだなーって」

誠子「全っ然。このくらい普通っしょ…この大会終わったら一応三年生は引退だし、二年生が引っ張っていかなきゃいけないんだから」

淡「…そっか」

淡「…えっ、そんなことぜんっぜん考えてなかった!先輩すご!淡ちゃんがほめてつかわす!」パアッ

誠子「嬉しくないなそれ」ハァ

淡「えーめずらしいのに…よし!それではほうびとしてこのひぞうのフラ◯を一本さずけよう」

誠子「そりゃ確かに珍しい。もらうね」

淡「どぞー」ススッ

誠子「はぐっ…うんまいねこれ。久々食べたけど」

淡「でっしょー」
16 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 01:45:35.53 ID:UfuOiu790


誠子「ところでさー」

淡「むぐむぐ…ふぁふぃ?」

誠子「須賀のこと、いつから好きなの?」

淡「ゲフッゴホッ、ゴホッ……ななな何言ってんですか」

誠子「慌てちゃって。図星なんでしょう?ねえ…隠したって無駄だぞ、うりうり」

淡「ち、違うもん」

誠子「じゃあ嫌いなんだ」

淡「きらいじゃない!」

誠子「好きなんでしょ」

淡「そ、そんなことないし!」

誠子「うっそだー」ケラケラ


17 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 01:49:18.29 ID:UfuOiu790


淡「……わかんないよ」ポフン

誠子「何がわかんない?」

淡「好きって…だって人を好きになったことないもん。……わかんないよ」

誠子「そっかー。うーん、例えばね」

誠子「須賀が他の女子と付き合うってなったら…どう?」

淡「…え?きょーたろーがそんなモテるわけないじゃん」キョトン

誠子「例えばの話だよ」

淡「えー…淡ちゃんに麻雀勝ってからにしてもらう」フフン

誠子「なんだそれ…」

淡「だって最初にきょーたろーと話したの私なんだよ!この学校のだれよりも付き合い長いしそのくらいゆるされるはず」

誠子「そりゃ飽きるほど聞いたし知ってるけどさ…言って1日2日の差じゃん」ハハハ

淡「それでもいいの…その差にあとで泣かないように!」ズビシッ

誠子「私関係ないっての。あとツッコミ損ねたけどそんな横暴許されるかバカ。須賀の人権どこにやったよ」

淡「えー」
18 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 01:51:11.07 ID:UfuOiu790


誠子「じゃあ聞き方変えよう。えっとね…そう…ハグとかキスとかしたい?」

淡「キッ…」カァァッ

誠子「おうおう、耳まで真っ赤にして」

淡「…先輩のへんたい!むっつり!みみどしま!」

誠子「はいはい、どうせ耳年増ですよーだ。こんな短髪釣りキチ雀廃に誰も興味ないんだから」シッシッ

淡「えっ…その…元気出して?」

誠子「ガチトーンやめろ。ガチトーンはやめろよマジで」

19 : ◆oiHx77pVqQ [saga]:2020/02/21(金) 02:08:05.51 ID:UfuOiu790


誠子「…まあいいよ。認めないならそれはそれでいいんだけどね。結局自分で決着つける話なんだし」

淡「…よくわかんないけど」

誠子「須賀は競争率高そうな気がするけどなあ」

淡「えーそーかなー」

誠子「背高いし、成績そこそこ良いでしょ?顔もまあ…割とイケてるんじゃ」

淡「えっ先輩まさか…」キッ

誠子「違う違う、私はそういう目で見てないから」




誠子「まあクラスの子は淡のほうが詳しいだろうけどさ…麻雀部にしたって須賀と仲良い人結構いるじゃない?例えばそうね…宮永先輩とか」

淡「…そうかも」

誠子「えっなに、思い当たる節あるの?」

淡「いやそういうわけじゃないけど…なんとなく?」

誠子「勘って案外当たるからねー。もしかするともしかするかもね」

淡「でもきょーたろーの最初の知り合いは私だし」

誠子「いや、その事実にそんなに自信を持てる理由がわからんわ」
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