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【モバマス安価】森久保乃々「プロデューサーさんの背中に穴が....」

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466 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/25(土) 23:26:27.10 ID:oLoD+eze0
凛「私たちの目下の課題は2つ」

あかり?「............」

あきら?「............」

凪?「............」

颯?「............」

ちとせ?「............」

凛「1つ目」

凛「この子たちをどうするのかを考える」

凛「2つ目」

凛「どうしてりあむのことだけ思いだせたのかを考える」

りあむ「えへへ」

芳乃「....」

凛「他に何かある?」

1つ目に取り組む or 2つ目に取り組む or 別のことに取り組む
>>467
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/25(土) 23:28:01.22 ID:a8YzVh39o
なぜ千夜だけ無事か調べる
468 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/25(土) 23:45:25.36 ID:oLoD+eze0
乃々「....1つ、いいですか?」

凛「うん」

乃々「穴の中にいたのって」

乃々「なぜか1〜2歳になっているあかりさん、あきらさん、凪さん、颯さん」

乃々「そして4人より少し年齢が上のちとせさん」

乃々「さらにそのままの姿のりあむさんの6人です」

輝子「それが、どうかしたのか....?」

乃々「皆さんはりあむさん以外忘れてしまっているので、気づけないと思いますけど....」

乃々「この6人に、千夜さんを加えた7人は」

乃々「同期なんです....」

輝子「同期....」

芳乃「それは、奇妙ですねー....」

凛「....」
469 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/25(土) 23:46:20.24 ID:oLoD+eze0
凛「....乃々は、それが偶然の一致じゃないと思ってる」

凛「ってこと?」

乃々「確信があるわけではないんですけど....」

乃々「7人の中で」

乃々「ここまで唯一、穴の被害を受けていない千夜さん」

乃々「少しだけ、話を聞いてみてもいいのかな、って....」

凛「....」
470 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/25(土) 23:47:41.37 ID:oLoD+eze0
凛「どう思う?」

芳乃「ふーむ....」

芳乃「手がかりの少ない今の状況を踏まえると」

芳乃「乃々の提案した方でもよいのではー?」

凛「....そうだね」

凛「じゃあ千夜に話を聞きに行こう」

乃々「あの、その前に」
471 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/25(土) 23:48:18.12 ID:oLoD+eze0
あかり?「............」

あきら?「............」

凪?「............」

颯?「............」

ちとせ?「............」

乃々「この子たちを、事務所の託児所に預けてきてもいいですか....?」

凛「あー....」

凛「でも預けられるのかな....」

芳乃「しかし、彼女たちを連れ回るわけにもいきませぬー」

輝子「とりあえず、行くだけ行ってみよう....」
472 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/25(土) 23:51:27.72 ID:oLoD+eze0
本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 00:10:29.26 ID:jfS/NjhFo
おつおつ
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/04/26(日) 04:59:25.93 ID:NaukDgC7o
おつおつ
この世界線にはりんごろうもいないんだろうか
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 07:57:08.62 ID:TUrV23/J0
同一人物か知らんがいちいちageんでくれ
476 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 20:46:59.61 ID:dcovwKI/0
乃々「意外とすんなり預けられましたね....」

輝子「どこの子なのか調べられたら、かなりマズそうだけどな....」

凛「親もいないし戸籍もないからね」

りあむ「でもさ、あの5人の記憶は消えてるけど」

りあむ「その親は普通にいるはずだよね?」

凛「....」

りあむ「あれ?ぼく変なこと言った?」

乃々「いえ、それが正しいと思います....」

輝子「DNA検査とかやったら、もっとややこしいことになりそうだな....」

芳乃「なんにせよ、あまり長く預けることはできませぬー」

凛「そうだね、早く問題を解決して元の世界を取り戻さないと
477 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 20:47:25.73 ID:dcovwKI/0
凛「それで、千夜は今どこにいるんだっけ」

乃々「えーっと確か....」

千夜の居場所 >>478
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 20:49:34.41 ID:jfS/NjhFo
レッスンルーム
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 20:50:00.12 ID:TUrV23/J0
屋上
480 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 20:53:37.35 ID:dcovwKI/0
乃々「お仕事はもう終わっているようなので、今はレッスンルームにいるんじゃないでしょうか」

りあむ「仕事終わりにレッスン!精が出るなぁ....」

凛「とりあえずそこにいって話を聞こうか」

輝子「そういえば、気になってたんだが....」

輝子「千夜さんに話を聞くときに」

輝子「このことは言うのか....?」

凛「このことって言うと....」

輝子「穴のことだったり、複数人のアイドルが消えてることだったり、あと....」

芳乃「それが全て、馴染み深い人たちであるということ、ですかー?」

輝子「....うん」

凛「....」

話す前に言う or 言わない >>480
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 20:54:40.99 ID:P2AhjJS9o
いわない
482 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 20:56:43.09 ID:dcovwKI/0
凛「....言わない」

乃々「言わないんですか....?」

凛「うん、いきなりこんなこと言われても混乱するだろうし」

凛「りあむほどじゃないにしても」

りあむ「」

凛「それに....」

輝子「それに?」

凛「いや、なんでもない」

凛「さ、行こ」

芳乃「....」
483 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 21:04:55.40 ID:dcovwKI/0
ガチャリ

千夜「....」チラ

千夜「?」

千夜「どうしたんですか、皆さんお揃いで....」

凛「....うん」

凛「ちょっと千夜に聞きたいことがあって」

千夜「私と、ですか....?」

りあむ「大丈夫大丈夫!別に怪しい話とかそんなんじゃないからさ!」

輝子「(逆に怪しいくないか....?)」

乃々「(りあむさんの口を縫い合わせることを検討しないといけませんね....)」
484 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 21:05:21.36 ID:dcovwKI/0
千夜「....怪しいですね」

りあむ「なんでぇ!?」

乃々「りあむさんはさておき」

乃々「お時間は取らせないので、少しだけお願いできませんか....?」

千夜「いえ、今は自主練習をしているだけなのでかまいませんよ」

芳乃「感謝いたしますー」

千夜「それで、聞きたいこと、というのはなんでしょうか」

凛「....」

1st Question >>485
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:05:50.88 ID:TUrV23/J0
黒埼ちとせを知っているか
486 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 21:15:21.08 ID:dcovwKI/0
凛「黒埼ちとせって女の子、知ってる?」

千夜「....」

乃々「(この質問、普通に考えれば)」

千夜「すみません、聞き覚えがないです」

千夜「どなたでしょうか?」

乃々「(こう答えるのは当然....)」

乃々「(だって、私とりあむさん以外は)」

乃々「(誰もちとせさんのことを覚えていないんですから....)」

輝子「(どうして凛さんは、分かり切った質問を最初にしたんだ....?)」

芳乃「....」

りあむ「???」ポケー

凛「....」

凛「いや、知らないならいいんだ」

千夜「?」

千夜「....そうですか」

2nd Question >>487
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:17:22.25 ID:J64JmF0yo
前のオフに帰省して親孝行するって言ったけど、ご両親元気?
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:23:10.42 ID:XW0Rb56z0
これで生存確定?
489 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 21:24:16.92 ID:dcovwKI/0
凛「....そういえば」

凛「前のオフに帰省して親孝行するって言ったけど」

凛「ご両親は元気?」

乃々「(凛さん!?)」

乃々「(どうしてこんな質問を....)」

りあむ「(あわわわわわわわわ)」ドキドキ

千夜「....」

両親は元気 or 元気じゃない >>490
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:25:08.14 ID:d1drLz/ao
元気
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:27:15.17 ID:kiKiGqZH0
ちとせが消滅したら両親が生存してる……。つまり火事の原因は
492 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 21:29:54.12 ID:dcovwKI/0
千夜「....私、そのようなことを言いましたか?」

凛「うん」

千夜「....」

千夜「そうですか」

千夜「はい、両親とも元気に暮らしています」

乃々「!?」

凛「そっか、よかった、ご両親によろしく」

千夜「はい、ご丁寧にありがとうございます」

りあむ「????????????」

芳乃「....」

3rd Question >>493
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:30:41.41 ID:26JCN+mZo
今日誰と仕事だったの?
494 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 21:35:30.09 ID:dcovwKI/0
凛「そういえば、今日って仕事だったんだよね?」

千夜「ええ、イベントのお仕事でした」

凛「どうだった?」

千夜「どう....と言われても」

千夜「アイドルである以上、その役割を求めらたのでそれをこなしただけです」

凛「ふーん、千夜らしいね」

千夜「....そうでしょうか」

凛「あ、今日って誰と一緒だったんだっけ」

答え >>495
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:35:38.73 ID:WLZ65vBb0
あんちゃんとほたるの元先輩
496 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 21:48:58.88 ID:dcovwKI/0
千夜「今日は、この事務所の人は私1人でした」

千夜「あと別の事務所の....」

千夜「すみません、名前は失念してしまったんですが」

千夜「ほたるさんの前の事務所の先輩だと言っていました」

凛「へー」

千夜「....あと、あんちゃん」

凛「あんちゃん?」

りあむ「杏ちゃんのこと?」

千夜「いえ、あんちゃんは杏さんではありません」

凛「?」
497 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 21:51:03.62 ID:dcovwKI/0
凛「え?じゃあ誰なの?」

千夜「すみません、かなり昔の話ですが」

千夜「見たことのあるドラマでそう呼ばれていたもので、つい間違えてしまいました....」

りあむ「ドラマ....あんちゃん....」

りあむ「ま、まさか!?」

千夜「江口洋介さんです」

凛「江口洋介さん!?」

輝子「め、めちゃくちゃ大物じゃないか....」

乃々「一体どんなイベントなんですか....」

千夜「私もよく分からないんです、なぜこのような組み合わせのイベントが開催されたのか....」

芳乃「どらま....どらまはあまり見ないのでよくわかりませぬー....」

乃々「芳乃さん、私もピンと来ていないので大丈夫だと思います....」
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:52:15.13 ID:XW0Rb56z0
そっちだったのか。りあむの推しアイドルかと
499 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 21:56:50.10 ID:dcovwKI/0
千夜「あれは私がまだ北海道にいたころです」

千夜「まだ幼かったので、あまり覚えていないのですが」

千夜「親が見ているのを横で眺めていた記憶があります」

凛「ふーん」

りあむ「でもさ、千夜ちゃん、というかぼくたち全員そのドラマの世代じゃないよね?」

千夜「そうですね、まだ明るいうちに見ていたので、再放送だったのではないでしょうか」

りあむ「そっかー、あれだけの名作なら再放送も多いだろうしねー」

千夜「ただ、なぜか途中で終わってしまったような覚えがあります....」

乃々「再放送のドラマがですか?」

凛「普通のドラマでも打ち切りなんてあんまりないのに、そんなことあるの?」

千夜「私も詳しい事情はわかりません....」

4th Question or 質問を切り上げて帰る >>501
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:57:53.22 ID:JGneQ+fAo
帰ろう
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 21:59:20.23 ID:HIIqj75Io
同期の子たちとの仲はどう?
502 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:04:18.47 ID:dcovwKI/0
凛「....千夜ってさ」

凛「同期の子たちとはどう?仲良くしてる?」

りあむ「!??!?!?!」

りあむ「(凛ちゃん、ぼくの目の前でそれ聞かないでよ〜....)」

りあむ「(ぽんぽんがペインしちゃうよ〜....)」

乃々「(一見おかしな質問ではありませんが....)」

芳乃「(ふむー....)」

千夜「....」

答え >>503
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 22:05:19.23 ID:qjp0ixQAo
瞳子さん(JKの姿)ともしーちゃんさん(ネネさんの妹)とも仲は良好ですよ
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 22:07:11.18 ID:LLQC0mJD0
なんかおそろしくとっ散らかってきたけど収拾つくのかこれ
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 22:08:12.79 ID:TUrV23/J0
ここまで華麗に安価を拾ってくれた1の手腕を信じろ
506 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:14:10.33 ID:dcovwKI/0
千夜「瞳子さんともしーちゃんさんとも仲は良好ですよ」

凛「それはなにより」

りあむ「ぼくは!?」

りあむ「ぼくもここにいるよ千夜ちゃん!!!」

千夜「....」

千夜「....」

千夜「....」

りあむ「なんか言ってよ〜!マジで仲悪いみたいじゃん!」ジタバタ
507 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:14:38.81 ID:dcovwKI/0
千夜「え....?」キョトン

りあむ「『そうじゃないんですか』って顔やめてよっ!演技でもやむよ!」

千夜「....」

千夜「相変わらずですね....」

凛「うん、安心したよ」

輝子「ど、どこを見て安心したんだ....?」

乃々「りあむさんの扱い、でしょうか....」

芳乃「猛獣を扱うには、心を通わせることが何よりも大切なのですー....」

りあむ「今ぼくのこと猛獣って言った!?」

凛「りあむ、シッ!」

りあむ「はいぃ」シュン

5th Question or 質問を切り上げて帰る >>508
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 22:15:50.12 ID:eGriCMaho
切り上げて情報をまとめよう
509 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:24:43.88 ID:dcovwKI/0
凛「....よし」

凛「ごめんね、時間はかからないって言ったのに」

千夜「いえ、私も休憩になりました」

千夜「....あの」

凛「?」

千夜「先ほどから、いくつか質問をされましたが」

千夜「これにはどのような意味があるのですか?」

凛「....意味」

凛「....」
510 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:25:33.61 ID:dcovwKI/0
凛「特にないんだ、ごめんね」

凛「千夜のこと、もっと知りたいと思ったんだけど、ダメだった?」

千夜「....そういうことなら」

凛「ん、ありがと」

凛「はーいみんな撤収」

芳乃「失礼しますー」

乃々「ご協力感謝します....」ペコ

輝子「レッスン、頑張ってくれ....」
511 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:26:12.10 ID:dcovwKI/0
りあむ「」グデー

凛「りあむ!」

りあむ「凛ちゃぁん、だっこ、お姫様抱っこして〜」

りあむ「ぼくメンタル削られてもう動けないよ〜」

凛「はぁ?」

乃々「凛さん、千夜さんの迷惑になりますし....」コソコソ

凛「....」

凛「....」グイッ

りあむ「あ゛っ」

凛「じゃ、お邪魔しました」

ガチャリ

千夜「............」
512 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:30:28.43 ID:dcovwKI/0
りあむ「結果発表〜!!!」

凛「突然うるさいよ....」

輝子「ゴミ捨て場のカラス一掃できそう....」

芳乃「千夜へのいくつかの質問で」

芳乃「わたくしたちの知らないいくつかの情報が出てまいりましたー」

凛「と言っても」

凛「私たちにとっては当たり前のことだったり」

凛「そもそも元から知らないことだったり」

凛「特におかしなところはなかったけど」
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 22:31:53.10 ID:acqwIDl+o
ほたるの元先輩はアイドル辞めてる筈だったり
514 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:33:12.72 ID:dcovwKI/0
乃々「....そうですね」

乃々「違和感に気付くことが出来るのは私と」チラ

りあむ「....」

りあむ「....えぼく?」

凛「....」

凛「乃々、気づいたことを私たちに教えて」

乃々「わかりました....」

凛「りあむはおかしいところがあったら喋っていいよ」

りあむ「はーい!」

りあむ「(あれ、それ以外の時は喋っちゃダメってこと?)」
515 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:39:34.51 ID:dcovwKI/0
乃々「まず1つ目の質問」

乃々「『ちとせさんを知っているか』」

乃々「これについては、特におかしなところはなかったと思います....」

輝子「2人を除いて、全員が忘れてるわけだからな....」

輝子「知ってたら、怖い....」

凛「芳乃の考えの通りだとしたら」

凛「千夜が忘れていないはずはない」

芳乃「もしも、覚えているのならばー....」

乃々「....」

乃々「....千夜さんは知らないと言っていましたし、嘘をついているようにも見えませんでしたよ....?」

凛「....そうだね、私たちの考えすぎかも」
516 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:48:56.10 ID:dcovwKI/0
乃々「次の質問」

乃々「『ご両親は元気か』」

りあむ「も〜」

りあむ「これ聞いた瞬間、ぼくやみかけたよ!」

凛「?」

凛「なんで?」

乃々「....実は」
517 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:49:37.76 ID:dcovwKI/0
乃々「私たちが聞いていた話では」

乃々「千夜さんのご両親は既に他界されていて」

乃々「千夜さん自身も天涯孤独」

乃々「それが元で、ちとせさんと一緒に暮らしている」

乃々「ということだったんです....」

凛「....」

凛「つまり、ちとせという存在が消えたことで」

凛「千夜の生い立ちにも影響が出てる....」

乃々「そうなります....」

芳乃「ふむー....」
518 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 22:50:18.09 ID:dcovwKI/0
芳乃「....これで1つ明らかになりましてー」

輝子「な、なんだ....?」

芳乃「我々は、『ちとせ』が事務所に入ってから生まれた関係ですが」

芳乃「古くからの知人である『ちとせ』について」

芳乃「千夜は一切知らず」

芳乃「それどころか、千夜自身の人生まで変わっているのですー」

凛「....」

芳乃「この世界では『ちとせ』が事務所にいないだけではなく」

芳乃「その存在自体が失われているのでしょうー....」

凛「....そういうことになるね」

乃々「....」

乃々「つまり、あかりさんたちも....」

りあむ「そんなぁ....」
519 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:07:28.13 ID:dcovwKI/0
乃々「りあむさん」

乃々「私たちが救うんです」

乃々「あかりさんもあきらさんも、凪さんも颯さんも」

乃々「ちとせさんも」

りあむ「乃々ちゃぁん....立派になって....」グス
520 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:08:04.93 ID:dcovwKI/0
乃々「3つめの質問です」

乃々「『今日の仕事は誰と一緒だったのか』」

凛「乃々の話だと、今日は『ちとせ』と一緒の仕事のはずだったんだよね」

乃々「そうですね....」

凛「『ちとせ』が消えて1人の仕事になったってことか....」

乃々「はい、私も千夜さんの仕事の詳しい内容までは知らなかったので」

乃々「ほたるさんの元先輩さんと、江口洋介さんとの共演」

乃々「というのが元からそうだったのか、世界が変わったことによる影響なのか」

乃々「わかりません....」

凛「そっか....」
521 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:08:30.63 ID:dcovwKI/0
乃々「ただ、1つおかしなところは」

乃々「ほたるさんの元いた事務所の先輩さんは」

乃々「既にアイドルを辞めている、はずなんです....」

乃々「ほたるさんから、その元先輩さんと色々あった、と聞いたことがあるので....」

輝子「じゃ、じゃあどうして、千夜さんとイベントで一緒になるんだ....?」

凛「....」
522 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:09:08.27 ID:dcovwKI/0
凛「『ちとせ』以外にも4人も消えてるんだよ」

凛「その影響が、一見全く関係のない所に表れてもおかしくはないのかも....」

乃々「....私たちが気づいていないところでも」

乃々「こんな変化がたくさん起きているのかもしれません....」

輝子「....」ゴクリ
523 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:09:58.52 ID:dcovwKI/0
凛「3つ目の質問についてはこんなところ?」

りあむ「あの」

凛「何?」

りあむ「どう考えても変じゃない?」

凛「?」

りあむ「千夜ちゃんとその元先輩さんはわかるよ?」

りあむ「でも江口洋介さんって」

りあむ「イベンターは頭おかしいんじゃないの?」

輝子「や、でも、世の中には、よくわからない催しもたくさんあるから....」

りあむ「そうかな〜」
524 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:11:41.18 ID:dcovwKI/0
りあむ「新人アイドルと大物俳優を使ったイベントなんて誰も興味ないでしょ〜」

凛「?」

乃々「い、一応少しだけ調べてみます....」ポチポチ

乃々「え、ぐ、ち、よ、う、す、け」ポチ

乃々「えーっと....」ジー

乃々「え゛っ!?」

凛「どうしたの?」

乃々「江口洋介さん....」

乃々「....」
525 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:12:10.11 ID:dcovwKI/0
乃々「アイドル....って書いてるんですけど!?」

凛「大物アイドルでしょ」

輝子「大物アイドルだな」

りあむ「へぇっ!?」

りあむ「52歳で!?」

凛「歳を重ねてもなお、アイドルとしての輝きを失ってないから大物アイドルなんだよ」

凛「....え、もしかして違うの?」

乃々「....私たちが知っているのは、大物俳優の江口洋介さんです」

凛「こんなところにも世界が変わった影響が....」

芳乃「....」

芳乃「至る所にそのような影響が出ていると考えてよいのかもしれませんー....」

りあむ「あ、でも出てるドラマは変わってないんだ」

りあむ「変なの」
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 23:18:22.24 ID:jfS/NjhFo
農業してそう
527 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:29:46.29 ID:dcovwKI/0
乃々「4つ目」

乃々「『同期の子たちとの仲はどうか』」

凛「りあむとの不仲説は置いといて」

りあむ「置かないでよっ!」

凛「....5人は消えちゃってるから、話が出てこないのは当たり前か」

乃々「....ただ」

輝子「ただ?」
528 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:31:12.01 ID:dcovwKI/0
乃々「瞳子さんが、千夜さんの同期になっていたのと」

乃々「ネネさんの妹さんがこの事務所でアイドルになっていること」

乃々「この2つは変です....」

凛「どういうところが変わってるの?」

乃々「瞳子さんは、もっと前から事務所にいましたし....」

乃々「ネネさんの妹さんが、アイドルをやっているという話も聞いたことがありません....」

りあむ「そもそも!本当に千夜ちゃんの同期だったらぼくの同期でもあるんだよ!」

りあむ「ぼく、その瞳子さんのことあんまり知らないよ?」

りあむ「ネネちゃんの妹?なんて存在も知らなかったよ!」

凛「そうなんだ....」
529 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:31:48.77 ID:dcovwKI/0
輝子「瞳子さん自体は、ボノノちゃんたちも知ってるんだよな....?」

乃々「それは、そうですね」

芳乃「この方でしてー」スッ

りあむ「え、キツ....」

りあむ「瞳子さん、なんでセーラー服着てるの....」

凛「なんでって」

凛「瞳子さんは現役の女子高生なんだから、別におかしな話でもないでしょ」

乃々・りあむ「!!?!?!?!?!?!?!?!!????」
530 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:32:23.73 ID:dcovwKI/0
りあむ「いやいや!だってほら、これ見てよ!」

りあむ「明らかに女子高生じゃないでしょ!!!」

乃々「そうですよ!さすがに無理がありますよ!」

凛「そう?」

輝子「大人びている、女子高生のアイドルだって、普通にいるし....」

芳乃「奏さんなどと同じでございますー」

りあむ「奏ちゃんと比べるのは失礼じゃない!?」

乃々「....」

乃々「りあむさん」コソコソ

りあむ「?」
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 23:32:43.80 ID:acqwIDl+o
若返ってファーストデビューの姿なのかうわキツなのか
532 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:33:07.98 ID:dcovwKI/0
乃々「おそらく皆さんは、世界が変わった影響でこの違和感に気付くことが出来ないんです」コソコソ

りあむ「気付く気付かないじゃないよ!?見ればわかるじゃん!」コソコソ

乃々「私たちにとってはそうでも」コソコソ

乃々「最初から現役女子高生の瞳子さんと接してきた皆さんには、それが普通なんです」コソコソ

りあむ「....見た目全く変わってないのに?」コソコソ

乃々「....はい」

りあむ「そんな....気の毒だよ....」

りあむ「みんなも....瞳子さんも....」

乃々「....」

乃々「....私たちが取り戻すんです」

乃々「皆さんの正しい女子高生観と」

乃々「瞳子さんの尊厳を....!」

りあむ「....」

りあむ「頑張ろう!」グッ

凛「何やってんの2人とも....」
533 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/26(日) 23:34:08.15 ID:dcovwKI/0
本日はここまでとさせていただきます
珍しく安価がたくさん取れてよかったです
明日の夜に再開します
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/26(日) 23:43:19.61 ID:jfS/NjhFo
おつおつ
りあむのクソ可燃性の発言か旨し
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 01:04:10.76 ID:D1+JHJEDO
つまり


瞳子「キャハッ☆ラブリー17歳!」

536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 01:10:22.51 ID:pCtK9LGF0
やめろ
537 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:24:42.79 ID:RLqfgWQm0
乃々「私たちの感じた相違点はこのくらいです....」

凛「わかった、もしこれから新しく気付いたことがあったら言ってね」

乃々「はい....」

凛「じゃあこれらの情報を踏まえつつ」

凛「これからどうするのかを考えていこう」

輝子「千夜さんのところに行く前に、凛さんが言ってたのは」

輝子「穴の中から連れてきた子たちをどうするのか、と」

輝子「どうしてりあむさんに関する記憶だけ戻ったのか」

輝子「だったけど....」
538 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:25:16.78 ID:RLqfgWQm0
凛「うん、まずあの子たちについてだけど」

凛「とりあえず今は、託児所に預けてはいる」

凛「でも、もっと根本的なところを解決しなきゃいけない」

乃々「....5人の存在をこの世界に戻す、ですよね」

凛「そう」

りあむ「あの5人って、この世界から消えちゃってる上に」

りあむ「本人たちもちっちゃくなっちゃってるわけだよね?」

りあむ「問題だらけじゃない?」

輝子「そうだな....」

輝子「無理難題なうえに、いくつかある問題を1つずつ解決していかないと....」

乃々「....」
539 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:25:53.04 ID:RLqfgWQm0
芳乃「....凛」

凛「?」

芳乃「凛は、ちとせを除いた他の4人は」

芳乃「りあむの見た胎児らしきものが成長した姿であると考えているのですねー?」

凛「....りあむの話を聞く限りそうなのかなって」

凛「手がかりも他にないし」

りあむ「ぼくは最初はそう思わなかったけど」

りあむ「来たときに胎児らしきものが4つあって」

りあむ「寝て起きたらそれは消えてて、代わりに4人がいたってことは」

りあむ「やっぱりそうなのかなぁ〜」

芳乃「ふむー....」
540 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:26:40.16 ID:RLqfgWQm0
凛「芳乃から貰ったタケノコの件もあるし」

凛「あの穴の中は時間の流れがおかしいのかもしれない」

凛「....」

凛「....それか」

凛「もしかしたら、生物の命そのものに関わる力があるのかも....」

乃々「い、命ですか....?」

輝子「そこまでの力が....!?」

凛「....」
541 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:27:44.28 ID:RLqfgWQm0
凛「....証拠があるわけじゃない」

凛「ただ、引き抜かれて既に死んでいたはずの、タケノコ」

凛「本来なら母胎の外で生きられるレベルではなかった、胎児たち」

凛「この両方が生きて、成長したっていう事実だけはある」

芳乃「....」

芳乃「生まれるも死ぬも、魂の内」

芳乃「生命にとって、そこだけは絶対に触れてはいけない領域....」

芳乃「....失われるはずだった魂に触れ」

芳乃「さらにそれを操り、不自然な速度で成長させるなど」

芳乃「あってはならないことですー....」

乃々「....」
542 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:28:20.53 ID:RLqfgWQm0
りあむ「でもさぁ、それが本当だとしたら」

りあむ「ちとせちゃんはわからないけど」

りあむ「少なくとも4人は死んでたってことなの?」

芳乃「....」

芳乃「....おそらくは」

りあむ「だったら穴の謎パワー?もたまには役に立つってことだよね〜」

凛「そこだけ切り取ったらそうなるけど」

凛「そもそも穴自体が呼び寄せてるんだから、そうはならないと思う」

りあむ「あっ、そっかぁ....」
543 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:29:02.91 ID:RLqfgWQm0
芳乃「....わたくしも」

芳乃「凛の考えが正しいと思いますー」

輝子「他に気付いたこと、あるのか....?」

芳乃「....」

芳乃「....凛、乃々、りあむ」

芳乃「3人に問いますー」

3人「?」
544 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:29:38.51 ID:RLqfgWQm0
芳乃「りあむを除いたあの5人」

芳乃「一度でも言葉を発しましたかー?」

凛「....私は聞いてない」

乃々「私もです....」

りあむ「ぼくも聞いてないなぁ」

芳乃「....やはり、そうなのですねー」

輝子「....」
545 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:31:59.08 ID:RLqfgWQm0
輝子「....あの子たち、無口なんじゃなくて」

輝子「喋れない、ってことなのか....?」

芳乃「....わたくしたちは皆」

芳乃「物心の付く前から、常に親、兄弟、祖父母など」

芳乃「周りに生きる全ての人々の言葉を聞きながら育つのです」

芳乃「いえ、育つのではなく」

芳乃「彼ら、彼女らの言葉が育ててくれる、と言った方が適当かもしれませぬー....」

凛「....」
546 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:32:47.54 ID:RLqfgWQm0
芳乃「凛の言うことが正しいのであれば」

芳乃「あの子たちは、ほとんど言葉を聞かずにあの年齢まで育っている」

りあむ「聞いたのはせいぜいぼくの寝息と寝言くらいだね〜」アハハ

芳乃「....そのような状態で」

芳乃「言葉を話せるはずはないのですー....」

乃々「ひどい....」
547 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:34:21.01 ID:RLqfgWQm0
凛「あの子たちのことはこのくらいにして」

凛「次は

りあむ「ぼくについてだ!」ビシッ

凛「....」

凛「....りあむだけ、謎が多すぎる」
548 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:35:30.89 ID:RLqfgWQm0
凛「第一に、他の5人はみんな実年齢よりもかなり幼い頃」

凛「下手したら生まれる以前の状態で穴に連れてこられたのに」

凛「なぜかりあむだけは、変わらない姿で穴に来てること」

りあむ「日付を確認したけど、ぼくが部屋でグダグダしてた日のまんまだったよ!」

凛「....1日のズレもないんだ」

乃々「一体どういうことなんでしょうか....」
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 22:35:46.25 ID:Fw36VX1/0
他の4人はいろんな言葉を受けながら愛されて育ったからそれがなくなると喋れなくなったけど
りあむには元々そんなものなかったから普通に喋れる状態で育った、と
550 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:36:00.13 ID:RLqfgWQm0
凛「第二に、りあむだけは、穴から出てきた瞬間に全員の記憶が戻ったこと」

りあむ「やっぱり、ぼくが炎上しまくってたから忘れたくても忘れられなかったってことなのかな〜」

乃々「皆さん普通に忘れてましたけど....」

りあむ「それとも、ぼくって思ったよりスター性?カリスマ性?そういうのがあったってこと?」エヘヘ

凛「真面目に考えてる?」

乃々「何言ってるんですか」

輝子「口を慎んでくれ....」

芳乃「お正月のような頭でしてー」

りあむ「ごめんて」
551 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:36:46.25 ID:RLqfgWQm0
凛「でも、変だよね」

凛「他の5人については、穴から出ても何の変化もなかったのに」

凛「りあむだけなんて....」

乃々「....」

乃々「....5人とりあむさんの違いといえば」

乃々「年齢ですよね....」
552 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:37:35.85 ID:RLqfgWQm0
凛「....穴に連れてこられて」

凛「世界から消えたときの年齢、になるのかな」

輝子「そうだな、りあむさんはついさっき消えたからそのままだけど」

輝子「凛さんの推理に従うと」

輝子「他の5人は、10年以上前にこの世界から消えて、穴に連れてこられたことになる....」

りあむ「....」

りあむ「....あれ?」
553 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:38:11.38 ID:RLqfgWQm0
りあむ「よく考えたらさ、当たり前じゃない?」

凛「りあむが、よく考える....?」

乃々「髪だけじゃなく脳も成長したんですか....?」

輝子「やっぱり穴の作り出した偽物なんじゃ....」

芳乃「お正月は言い過ぎましてー」

りあむ「真面目に聞いてよ〜!」

輝子「ブーメラン突き刺さってるぞ....」
554 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:39:11.62 ID:RLqfgWQm0
りあむ「いやさ、ぼくたちに関する記憶が消えたのって」

りあむ「この世界から存在が失われたからなんだよね?」

乃々「おそらく、そうですね....」

凛「穴の中に無理やり連れてこられたせいで」

凛「これまであった人生、歴史が全部書き換えられた、ってことなのかな」

りあむ「だったらさ」

りあむ「元いた通りにぼくが戻ってきたんだから」

りあむ「みんなの記憶も戻るのは当然なんじゃない?」

凛「....」
555 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:40:03.72 ID:RLqfgWQm0
凛「....いや、だからさ」

凛「それなら、他の5人の存在は消えたままの理由がわからないじゃん」

りあむ「....」

りあむ「ぼくは元いた通りに戻ってきたけど」

りあむ「5人は元いた通り戻ってきてないよ?」

芳乃「むむー....」

乃々「....そ、そうなるんですか?」
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 22:40:14.18 ID:/moXHS96O
? 理解が追いつかなくなってきたぞ?
557 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:40:46.74 ID:RLqfgWQm0
凛「....言われてみれば」

凛「他の5人と違って、りあむだけは」

凛「穴に連れていかれる前と、今」

凛「ほとんど変わってないのかも....」

りあむ「だよね!」

輝子「な、なるほど....!」

凛「えーっと、ちょっと待って....」

凛「....それってもしかして」
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 22:41:14.08 ID:Fw36VX1/0
>>556
カードが違うという事です
559 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:42:45.43 ID:RLqfgWQm0
凛「りあむの時と同じ方法で、全員の記憶を戻す」

凛「....世界を元に戻すには」

凛「穴の中に連れてこられた時の状態の5人を」

凛「穴の中に連れてこられた時代に」

凛「戻さなきゃいけないってこと....?」

りあむ「違うかな?」

凛「いや、それはそうかもしれない....のかな....」

凛「でもそれって....」

芳乃「....」
560 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:45:19.83 ID:RLqfgWQm0
芳乃「....りあむの言っていることは、珍しく的を射ているのかもしれませぬー」

りあむ「でしょでしょ!」

りあむ「やっぱり穴から唯一の復活を遂げたぼくだからこそなせる思考なのかなぁ〜」フフン

輝子「穴に来たときの状態って、胎児ってことなのか....?」

輝子「5人とも今は普通に成長しちゃってるぞ....」

乃々「元の時代に戻すって、どうするんですか....?」

乃々「タイムスリップのやり方なんて私知りませんけど....」

一同「....」

りあむ「よ、よし!次行こう次!」

乃々「軽く流せる話ではなくなってます....」
561 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:47:27.97 ID:RLqfgWQm0
りあむ「行き詰ってきたし、ちょっと他のことでも考えよう!」

りあむ「休憩大事だよ!」

輝子「....」

輝子「....そういえば」

輝子「なんで、りあむさんだけ今の時代、今の年齢のままだったんだろうな....」

輝子「他の5人は、ずっと昔に連れてこられたのに....」

凛「穴がどんな基準でそれを判断してるかわからないから、こっちもわかりようがないよ」

凛「適当って言われたらそれまでだし」

乃々「まず、なぜこの6人が穴に連れていかれたのかもわかりませんから....」

乃々「理由なんてないのかもしれませんけど....」

芳乃「....」
562 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:48:23.83 ID:RLqfgWQm0
芳乃「....もしかすると」

芳乃「心、ではないでしょうかー....」

凛「心?」

芳乃「はい、わたくしはこの穴が、人々の心を見ていると言いましたー」

芳乃「それに従うと」

芳乃「6人が選ばれた理由はわかりませんが」

芳乃「りあむだけ、過去に遡られなかった理由はわかるような気がするのですー....」

凛「!」

凛「それ本当?」

りあむ「芳乃ちゃんすっご!」

芳乃「....あくまで推測ですが」

芳乃「5人の胎児の時の心、つまり精神の年齢と」

芳乃「りあむの今の心が」

芳乃「同等だったから」

芳乃「というのはいかがでしょうかー?」

りあむ「....」

りあむ「つまり?」

輝子「りあむさんの精神年齢が、19歳になった今でも赤ちゃん以下ってこと」

りあむ「」

りあむ「ちょ、ちょっと待ってよ!?」

りあむ「ぼくさっきから日本語ペラペラだよ!?」

りあむ「おしっこもうんちも1人で出来るよ!?」

りあむ「胸だってほら!こんなに!こんなにでっかいよ!?」

乃々「....りあむさん」

りあむ「乃々ちゃん見てよ!ほら!ぜんっぜん赤ちゃんじゃないでしょ!?」

乃々「いくら言葉が喋れても、いくら身体が大きくなっても」

乃々「心で人々を判断する穴には」

乃々「精神年齢が赤ちゃん以下、胎児と同レベルということがバレてしまったんです....」

りあむ「」

凛「りあむ、諦めよう」ポン

りあむ「」
563 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/27(月) 22:50:47.15 ID:RLqfgWQm0
本日はここまでとさせていただきます
長い説明回になってしまいました、申し訳ありません
明日の夜に再開します
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/27(月) 23:16:53.92 ID:8geUiyZEo
おつおつ
やむ……つよくもえろ
565 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/04/28(火) 21:58:02.17 ID:AI9/1v1E0
凛「情報の整理はできたけど....」

乃々「....なんというか」

乃々「課題が見えるようになったせいで、難しい状況であることを実感してしまったような気がします....」

輝子「そうだな....どうすればいいのか、見当もつかないぞ....」

芳乃「むー....」

りあむ「」

どうする? >>566
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