光彦「プログラミングですか、面白そうですね。」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:50:59.27 ID:9J+ZGvBGO
光彦「博士、お願いがあるんですけど・・・。」

阿笠「どうしたのかね、光彦君。」

光彦「実は博士に、プログラミングを教えてほしいんです。」

阿笠「ほう、どうしてまた?」

光彦「今のうちから技術を勉強しておかないと、将来困るだろうと思って。」

光彦(本当は歩美ちゃんや灰原さんに尊敬されたいだけですけどねwww)

阿笠「なるほどな、まあ教えるのは構わんよ。」

光彦「ありがとうございます!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1587894659
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:52:03.01 ID:9J+ZGvBGO
阿笠「それで、どんなシステムを組みたいのかね?」

光彦「いや、それは後で考えようと思っていて、とりあえず基本的なことを教えてください。」

阿笠「・・・・・・。」

光彦「・・・?」

阿笠「いいかね光彦君、プログラミングと言っても様々じゃ。」

光彦「はあ・・・。」

阿笠「例えばわしが作っておるメカ、プログラミング言語は何を使っていると思う?」

光彦「えっと・・・そもそもどんな言語があるんですか?」

阿笠「はあ・・・そこからか・・・。」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:52:48.57 ID:9J+ZGvBGO
阿笠「君は他人からすべてを教わろうとしているのかね?」

光彦「えっ?」

阿笠「技術者というのは常に自発的に勉強していく姿勢でいなければならん。」

光彦「はい・・・。」

阿笠「まずは予習をして前提となる知識を身に着けるところから始めなさい。」

光彦「前提知識って何ですか?」

阿笠「ほれ、またじゃ。すぐ答えを求めようとする。」

光彦「あっ・・・。」

阿笠「まだ子供じゃから、みんな教えてくれるが、社会に出たら優しい人ばかりではないぞ?」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:53:43.91 ID:9J+ZGvBGO
阿笠「問題にぶつかれば、自分で調べ、自分で考える。そこで初めて他人へ質問できるのじゃ。」

光彦「・・・・・・」

阿笠「分かったらほれ、さっさと出ていけ。わしは忙しいんじゃ。」

光彦「すみませんでした。」

阿笠「・・・・・・。」

光彦「出直してきます。」

阿笠「うむ。」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:54:27.00 ID:9J+ZGvBGO
ガチャ

コナン「・・・博士。」

阿笠「何じゃ新一、盗み聞きか?」

コナン「そんなことはどうでもいい、何であんなこと言ったんだ?」

阿笠「・・・職業柄、同業者には厳しい目で見てしまうんじゃよ。」

コナン「相手は子供だぞ!せっかく興味を持ったのに、それを潰してんじゃねえよ!」

阿笠「・・・すまん。」

コナン「まあ光彦も出直すって言ってたし、また来るだろうから。」

コナン「その時はちゃんと相手してやれよ。」

阿笠「そうじゃな。」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:54:59.63 ID:9J+ZGvBGO
歩美「どうしたの、コナン君?」

元太「早く来いよ!」

コナン「悪いな、今行くよ。」

阿笠「ほほほ、待たせたのお!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:55:35.01 ID:9J+ZGvBGO
阿笠「さて、どこまで進んでおるのかの?」

元太「今は歩美が成果発表しているところだよ。」

阿笠「ふむ、タイトルは・・・『汎用リアルタイムOSへの.NET Frameworkの適用・実用化』か。」

歩美「うん、博士が開発した汎用OS上で、.NET Frameworkが動作するようにしたの!」

元太「流石だな歩美!Microsoft Researchから採用したいって連絡が来たんだって?」

歩美「うん、でも学業を疎かにしたくないから、断っちゃった!」

コナン「真面目だなぁ、歩美は。」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:56:21.37 ID:9J+ZGvBGO
阿笠「今まではC言語で開発してきたが、.NETで組めるなら開発がぐっと効率化できるわい!」

元太「.NETなら俺も開発に加われるな!」

哀「小嶋君はAI部分をメインに開発してきたからね。」

元太「ああ、PythonとC#なら分かるが、C言語はてんでダメだ。」

コナン「何言ってんだ、Pythonの発展で重要な部分を担ってたくせに。」

歩美「ホント、Pythonの処理速度向上に大きく貢献したプロフェッショナルって言われてるくせに!」

コナン「しかもC#の機械学習ライブラリ、実はお前が一枚も二枚も噛んでるんだろ?」

元太「よせよ、他人の評価や噂なんて興味ねえ。」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:57:00.32 ID:9J+ZGvBGO
阿笠「いやぁ、みんな優秀じゃの!」

哀「おかげで研究が捗るわ。」

コナン「光彦が加われば、もっと捗るんじゃねえか?」

歩美「えっ、光彦君も来るの?」

コナン「ああ、さっき博士にプログラミングを教えてほしいって来てたんだ。」

元太「そうか、ついに光彦も参加か・・・。」

コナン「でも博士が追い返しちまったんだよな・・・。」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:57:27.13 ID:9J+ZGvBGO
哀「まさか、あれをやったの?」

阿笠「まあの。」

元太「第一の関門だよな、あれは。」

歩美「あれを乗り越えられないと、到底やっていけないよ、この世界。」

元太「だよな。」

コナン「でも落ち込んでたよ、光彦。」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:57:57.11 ID:9J+ZGvBGO
元太「明日学校で励ましてやるか。」

歩美「そうね!」

哀「久しぶりにみんなで外に出て遊びましょう!」

阿笠「ほほほ、子供は元気に遊ぶのが一番じゃ!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:58:48.09 ID:9J+ZGvBGO
〜翌日、学校〜

コナン「おい光彦、何してんだ?」

光彦「ああ、プログラミングの勉強ですよ。」

コナン(おっ、昨日あんなこと言われても勉強か。ここは何も知らないふりをして・・・。)

コナン「へえ、すげえな、プログラミングなんてできんのか!」

光彦「まっ、まあ、手に職をつけておかないと、将来困りますからね!」

コナン「プログラミングってどんなもんだ?見せてくれよ!」

光彦「仕方ないですね、特別に見せてあげますよ。」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 18:59:26.47 ID:9J+ZGvBGO
int tesuto(int a,unsigned int b , int c) {
if ( a == b ){
c = 1;
return c;
}
}
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:01:48.24 ID:9J+ZGvBGO
# int tesuto(int a,unsigned int b , int c) {
# if ( a == b ){
# c = 1;
# return c;
# }
# }
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:06:30.97 ID:9J+ZGvBGO
int tesuto(int a,unsigned int b , int c) {
ㅤㅤif ( a == b ){
ㅤㅤㅤㅤc = 1;
ㅤㅤㅤㅤreturn c;
ㅤㅤ}
}
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:07:58.94 ID:9J+ZGvBGO
コナン「・・・・・・。」

光彦「どうですか?って言っても、コナン君には分かりませんかね?」

コナン(ツッコミどころはいくつかあるが・・・ここで叩くと光彦のやる気が無くなるし・・・。)

コナン「すっ、すげえな、何もわからねえや!」

光彦「そうですかぁ、すみませんね、僕のコード、一般人には分かりずらいんですかねぇ!」

コナン(それは可読性ゼロってことだろ・・・。)

コナン「そうだ、今日は探偵団のみんなで遊ぼうって話してたんだ、光彦も来るだろ?」

光彦「ごめんなさい、僕はまだ勉強を続けたいので、今回はパスします。」

コナン「そっ、そうか、じゃあまた機会があったら誘うよ!」

光彦「はい、誘っていただいたのに、すみません。」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:08:24.22 ID:9J+ZGvBGO
コナン「ってことで、光彦は来ねえそうだ。」

元太「なんだよ、結局いつものメンバーかよ。」

歩美「ちょっと、それじゃあ光彦君が仲間外れになってるじゃない!」

元太「ホントだ、やべえ!」

哀「仕方ないわね、このメンバーで遊ぶ?」

歩美「う〜ん、それなら開発進めた方がいいんじゃない?」

元太「俺もそう思う。」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:08:55.71 ID:9J+ZGvBGO
コナン「じゃあ博士の家に行くか!」

歩美「うん!」

元太「プロジェクトの進捗率はどれぐらいだ、コナン?」

コナン「あ〜、まだ2割弱かな。」

歩美「え〜まだそれだけ〜?」

元太「俺たちが参加した時は15%だろ、全然進んでねえじゃん。」

コナン「仕方ねえだろ、チームは小規模だし、日中は学校に行ってるんだから。」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:09:21.58 ID:9J+ZGvBGO
哀「それに、研究のメインは私と博士と江戸川君、あなたたちには自身のやりたいことを追求してほしいの。」

歩美「哀ちゃん・・・。」

元太「なあ灰原・・・お前らの研究って・・・。」

コナン「元太!」

元太「うっ!」

コナン「そこから先は立ち入っちゃいけねえんだ。」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:09:57.50 ID:9J+ZGvBGO
哀「あなたたちのためなの、悪く思わないで。」

元太「・・・分かったよ。」

歩美「ねえ、1つだけ教えて。私と元太君の研究は、哀ちゃんたちの研究の役に立ってるの?」

哀「ええ、もちろんよ。」

歩美「・・・そう、なら良かった。」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:10:25.18 ID:9J+ZGvBGO
〜阿笠邸〜

コナン「さあ、今日も始めるか。」

元太「今日は俺の成果発表を聞いてくれ。」

阿笠「おっ、楽しみじゃな!」

灰原「また前みたいな、エッチなものじゃないでしょうね?」

歩美「確かグラビア写真をヌード写真に変換するプログラムだっけ?」

元太「おいおい、あれは資金稼ぎのためにやっただけで、今回はまともだよ。」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:10:59.68 ID:9J+ZGvBGO
コナン(俺は結構気に入ってたけどな。)

元太「発表のタイトルは・・・『AIを用いた人体成長のシミュレーション』だ!」

哀「!?」

コナン「元太・・・!」

元太「開発したプログラムを用いて、特定の人間の体が今後どんな変化をしていくかシミュレーションできる。」

元太「細胞レベルで計算してるんだぜ!」

歩美「元太君すご〜い!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:11:25.05 ID:9J+ZGvBGO
コナン「元太、お前!」

元太「どうした、コナン?」

コナン「立ち入っちゃならねえと言ったばかりだろうが!」

元太「何のことだかさっぱり分からねえな。」

哀(まずいわね、小嶋君が感づいている・・・。)

歩美「ねえ、早く聞かせて!」

元太「そう慌てるな。」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/04/26(日) 19:11:56.41 ID:9J+ZGvBGO
〜そのころ、光彦は〜

光彦「・・・・・・。」カタカタ

光彦「・・・・・・。」ターン!

光彦「ふぅ、これである程度の基礎は身に着けられましたかね。」

光彦「う〜ん、肩が凝りますね。」

光彦「そうだ、気晴らしに探偵団のみんなと遊びましょう!」

光彦「まだ暗くないし、今からでも大丈夫でしょう。」
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