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男「大将! 油マシマシのアチアチラーメン一丁」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2020/07/05(日) 09:03:42.00 ID:sGoLw9kr0
思い返せば、あの日は、そんな二人が店内に居合わせる初めての日であった。二人とも雷来軒の常連であるものの、来る時間帯が僅かにズレていることもあって、これまで二人が顔を合わすことがなかったのだ。それが何の因果か、今日は普段よりも少し早い時間にナナフシがやってきた。
店主は、大タヌキを一瞥する。どうやら、食べ終わるにはまだ時間がかかりそうだ。店主の意識は、自然とナナフシへと移っていく。ナナフシは、店主へと軽い会釈を送って店内を見回した。手頃の席を物色しているのであろう。「さて、どこに座るのかな」と店主がその様子を伺っていると、ナナフシは突然ギョッと身体をひくつかせ、目をまん丸と開き呆けてしまった。その見開かれた眼には大タヌキの巨大な背中が映っていた。まあしかし、これは無理のないことだろう。見慣れてしまった店主ならともかく、初めて見るものにとっては大タヌキの体はあまりにも大きすぎた。
「お好きな席にどうぞ」
いつまでも動き出す様子のないナナフシに、店主は促す。するとナナフシは、ハッと我に返りそそくさと大タヌキの隣の席に腰を下ろした。他にも空いている席があるだろうに、と店主が訝しんでいると
ナナフシの目玉がチラリチラリと巨大などんぶりに向かう大タヌキへと向いているのが見て取れる。どうやら、ナナフシは大タヌキの様子が気になって仕方がないらしい。それは、ナナフシの目の前にラーメンが提供されてからも止むことはなかった。ナナフシは、何かブツブツと言葉にならない声を口から漏らし、その手に握られた箸はドンブリにたどり着くことなく宙を泳ぐばかりだ。大タヌキもさすがに、不気味な隣席の様子に気づいたようで、どうにもラーメンに集中できなくなってしまっていた。
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