【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その5【安価】

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587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 21:51:50.20 ID:xD1Ah5k5o
>>586
霞ちゃんまだ本調子じゃないので心地よさそうにされるがまま

(半年位だっけ?)
588 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/22(火) 21:58:50.70 ID:zDb60Ob30
ーー霞の部屋


提督「色々騒がしくしてしまったな」


霞「騒がしいのは慣れてるわよ」


提督「霞だけじゃなく…こっちもな」なでなで


霞「ん……」


提督「また少し大きくなったな」


霞「えぇ……艦娘の子ども…現代艦娘なら半年以内には生まれるもの」


提督「そうか…この中に俺の子どもが……」なでなで


霞「ん…ふふ……」
589 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/22(火) 22:03:50.47 ID:zDb60Ob30
提督「気持ち悪かったか?」


霞「逆よ。心地良くて…安心してたわ」


提督「……辛い時に何度も心配をかけてしまったな」


霞「そうね。意識不明で倒れたり、怪我をさせられたり…不安でしか無かったもの」


提督「…すまない」


霞「ふふ…その分いっぱい愛してね?」


提督「……あぁ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 22:19:55.48 ID:xD1Ah5k5o
榛名「まだ安定期じゃないですよ! 勝手は榛名が許しません!」
二人(そんなつもりないんだけどなぁ)
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 22:27:23.68 ID:uKHMnkm+o
>>590
お姉さまは気が早すぎよ…
ガラガラと哺乳瓶持ってイメトレしてる榛名
592 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/22(火) 22:32:04.45 ID:zDb60Ob30
バターン


榛名「話は聞きましたよ!!」


霞「お姉さま…」


榛名「霞ちゃんはまだ安定期じゃないんですよ! 勝手は!榛名が!許しません!」


提督「そんなつもりは無かったんだが…」


霞「そうよお姉さま」


榛名「エッチなことをする前に!ちゃんと赤ちゃんのことを考えて下さい!」


霞「言うことは合ってるけど、少し気が早過ぎよ」
593 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/22(火) 22:37:11.91 ID:zDb60Ob30
榛名「これは!赤ちゃんをあやすのに必須なんです!」


提督「ガラガラは分かるが…」


霞「お姉さま、その哺乳瓶に入ってるのは牛乳よね?」


榛名「いいえ、雲龍さんのミルクです!」


提督「……」


榛名「中身もリアルな方が練習になるんです!」


霞「…誰に飲ませるの?」


榛名「練習なので霞ちゃんに…!」


霞「司令官、お願い」


提督「榛名……気持ちだけは受け取っておく」グイッ


榛名「あぁ、そんな!」


提督「霞のことは任せてくれ。だから榛名も部屋で大人しく…な?」グイグイッ


榛名「霞ちゃん!霞ちゃん〜〜!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 22:50:00.28 ID:HcnKDbAkO
雲龍にもとりあえず侘びに行っておく
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 22:57:29.32 ID:ObjgZ5Efo
>>594
榛名が張り切りすぎてるのに付き合ってくれて申し訳ないってしてたら
これくらいお安い御用よと言われちゃう
596 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/22(火) 23:06:38.61 ID:zDb60Ob30
ーー


提督「雲龍…すまなかった」


雲龍「これくらいお安い御用よ」


提督「無理に付き合う必要は無いんだぞ?」


雲龍「本当に嫌なら嫌だって言うから平気」


提督「なら良かったんだが…」


雲龍「龍驤さんが居なくて母乳を飲む人が少なくなって、胸も張ってたから丁度良かったのよ」


提督「……」


雲龍「体を貸せっていうなら断ってたけど、母乳なら安いものよ」
597 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/22(火) 23:11:09.69 ID:zDb60Ob30
雲龍「それより提督、あの話を聞いたわよ」


提督「何がだ?」


雲龍「Y朝潮が秘書艦代理をやるんでしょ」


提督「…そうなってしまったな」


雲龍「彼女、提督の事が好きなのよ」


提督「…そうだな」


雲龍「……私も提督を支えたいのだけど」


提督「……」


雲龍「このロリコン」


提督「待ってくれ…」


雲龍「あの時、私に言ったことは嘘だったの?」


提督「違う……そうじゃないんだ」


雲龍「簡単には許さないわよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 23:22:59.68 ID:/363Ag6YO
雲龍も秘書艦代理に就任!
女磨きの道に引き込んでY朝潮の手綱も握ってくれてる模様

Y朝潮、秘書はできるウーマンよ。
はい!
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 23:24:12.08 ID:xyW2EimR0
提督の珍宝が空打ちするまでおしゃぶり&ごっくんし続ける雲龍 
最後に「今日はこのくらいで許してあげる また今度、ね?」と言って荒い呼吸を続ける提督から去っていく
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 23:28:24.14 ID:uKHMnkm+o
>>598
なんだかY朝潮にもいい感じに影響与えてくれてますなと漣
601 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/22(火) 23:35:25.33 ID:zDb60Ob30
ーー数日後


雲龍「……」


Y朝潮「……」


漣「ご主人様〜秘書艦代理が増えて良かったですな」


提督「……」


漣「ぶっちゃけ二人以上なら変わらないんですから、もっと早くこうするべきだったんですよ」


提督「そうかも…しれないな」


漣「雲龍さんなんか一番お世話になってるじゃないですか。普通なら真っ先に秘書艦代理をやってもらう存在ですよ」


提督「……」


漣「分かってますよ、ご主人様はロリコンですから揺れる胸よりまな板を見て仕事したかったんですよね」


提督「…………違う」
602 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/22(火) 23:39:18.10 ID:zDb60Ob30
雲龍「Y朝潮、秘書艦はできる女じゃないといけないの」


Y朝潮「できる…ウーマン…」


雲龍「それは恋愛でもそう。いつでも気持ちを曝け出すのは効果が薄いの」


Y朝潮「なるほど…!」


漣「Y朝潮さんにもいい影響があるみたいですし、雲龍さんが秘書艦代理は必要でしたな」


提督「…そうか」


漣「Y朝潮さんもS朝潮さんみたいに、気持ちを整理してくれたら一番なんですけどねぇ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 23:49:27.54 ID:H2stklFso
何人増えても一番はあたいだけどな〜
余裕の発言は朝霜
けど提督の膝上で体擦り付けながらのそれは強がりでは…?と漣
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 23:59:38.71 ID:ObjgZ5Efo
雲龍の生活をリスペクトしたY朝潮のできる女ロードが今始まる
605 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/23(水) 00:15:01.28 ID:OYzdtboE0
ーー


Y朝潮「……」


漣「Y朝潮さん…何というか、変わりましたな」


朝霜「雲龍の奴、余計なことしやがって」


漣「横須賀に来れるくらい元々のスペックは高いんですよ。それを活かし切れてなかっただけって感じでしたね」


朝霜「……正直あたいと比べてどうだ?」


漣「勝負になりませんよ。朝霜さんはただ甘える面倒な女ですもん」


朝霜「…パパは渡さねぇ」


漣「ならそれ相応の努力が必要ですな」


朝霜「早霜…………」


漣「あのサイコさんに色々と学ぶ……最狂の艦娘が誕生しそうですな」


ーー
606 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/23(水) 00:21:05.03 ID:OYzdtboE0
ーー


八島「あ、あーー聞こえる?」


八島「やっほーあたしだよ」


八島「あのね〜突然出てきて何が言いたいのかって言うとね…」


八島「昨日のどれとは言わないけど、オチっていうか核心部分を当てられたからある日突然更新休むかもって話」


八島「見なかったことにしておくのもいいんだけど、縦読み当てた人も居るしそのままなのはちょっとなぁって思って」


八島「まあこれはさ、一応安価で進行するからオチを安価にしてもいいんだけど、それだと…さ」


八島「まだどうなるかは分かんないよ。でも知っといて欲しかったからさ」


八島「勘違いしないで欲しいんだけど、色々考えて書き込んでくれるのは嬉しいんだよ。これはあたしのエゴっていうのかな…」


八島「…昔さ、オチを当てられた状態でそのまま突っ走ったら軽く燃えちゃったんだよね」


八島「別のオチを思い付いたらそっちに変えるけど、それにちょっと時間がかかるかもって話」


八島「もしそのまま行くとしても……燃やさないでね?」


八島「以上八島でした。長々とごめんね〜」


ーー
607 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/23(水) 00:21:43.81 ID:OYzdtboE0
今日はここまでです


コメントなどあればお願いします
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:24:47.88 ID:SSrBKcMmO
乙でした
なるほどね〜まってま〜す
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:31:32.02 ID:41gpElQDO
お疲れ様でした

わたし松輪いつまでも松輪
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:59:54.33 ID:IUiugoK+o
推測や謎解き的な要素もありつつやってるからそのまま行っても燃えたりはしないと思うけどね
むしろ萌えたい
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 01:08:37.29 ID:ba9zXMkHo
おつ
連絡了解…いや、やの字がこう言ってると言う事は靄すべきなのか?(目ぐるぐる)
やっぱりよく読めてる人すげえなぁ
朝霜も特務艦の意地見せろ
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 13:21:24.74 ID:CD5fy/AYO
おつ
誰かが核心をついたってことは既に出てるのは重要ではなかったとか?
>>557のポーラ「足りないものが‥‥」は富士というか始まりの艦娘の台詞だったからそれが何かあると思ってた
613 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 19:28:13.24 ID:cgMunbGj0
ーー横須賀鎮守府、執務室


提督「メディアの取材か…」


皐月「龍驤さんが成虫を倒した動画って結構衝撃的だったみたい」


Y朝潮「広報は白鶴こと翔鶴さんと雷が色々とやっているようですが、それとは別に龍驤さんを取材したいそうです」


皐月「どうする司令官?本当のことを言う?」


提督「……」


Y朝潮「私は取材を拒否するのが最善だと思います」


皐月「そんなことしたらまたイメージが悪くなっちゃわない?」


Y朝潮「龍驤さんは精神を病み入院中と答えるより、そっちの方がまだマシです」


皐月「そうかもしれないけど…」
614 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/24(木) 19:33:26.71 ID:cgMunbGj0
Y朝潮「そもそも下手に取材を受けてボロが出たらどうするんですか。成虫を倒したのは菊月さん達なんですよ」


皐月「……」


Y朝潮「取材依頼は断っておきます。それでいいですね?」


提督「……」


Y朝潮「司令官」


提督「……あぁ」


Y朝潮「私達のイメージは最悪なんです。それを頭に入れておいて下さい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 19:50:32.16 ID:W2KoiTBDO
断りの電話を取ったのは以前の女記者
逆に心配になりプライベートとして訪ねてくる
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 19:54:14.38 ID:3lXIYTVqO
>>615
617 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 20:15:51.72 ID:cgMunbGj0
ーー


女記者「断られるものだと思ってなかったから驚いたわよ」


提督「龍驤には会わせられない理由がある」


女記者「話を聞くのも無理なの?」


提督「…そうだ」


女記者「思ったより深刻みたいね…」


提督「……」


女記者「前に書いた貴方達の記事の反応が良かったから、また書こうと思って取材を申し込んだのよ」


提督「それは有難かったが、龍驤は無理だ」


女記者「仕方ないわね…」
618 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 20:19:49.51 ID:cgMunbGj0
女記者「ならプライベートで会わせてもらえない?こうやって貴方に会いに来たみたいに、龍驤にも会いたいの」


提督「それも無理だ」


女記者「あら貴方って束縛するタイプなの?そういうのって嫌われるわよ」


提督「……」


女記者「…貴方、指輪はどうしたのよ。何故右手に?」


提督「…事情がある」


女記者「意外ね…全てを曝け出した彼女を受け入れた貴方が…いえ、これで普通なのかしら」


女記者「二股をかけられておいて許すだなんて普通じゃないもの。余程のことが無いと…」


提督「悪いが……今日は帰って欲しい」


女記者「…そうね、また日を改めさせてもらうわ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 20:40:51.16 ID:w/SA1BZPo
ただでは帰りたくない女記者さん、取材受けてくれそうな子を探す
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 21:04:13.62 ID:B3GMqL4yo
>>619
雲龍さんに白羽の矢が
できる女は突然のインタビューもこなしちゃう
621 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 21:15:25.42 ID:cgMunbGj0
ーー


女記者「せっかく鎮守府に入れてもらったんだし、タダじゃ帰れないわね」


女記者「艦娘にインタビューするだけじゃ物足りないけど、横須賀の艦娘なら読者も納得してくれるはず」


女記者「誰か……ピンとくるような艦娘は…」


雲龍「……」


女記者「…彼女ね」ニヤッ


女記者「あの艦娘…雲龍から何か引き出せそうな気がするわ」
622 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 21:18:06.88 ID:cgMunbGj0
女記者「少しいいかしら?」


雲龍「…………元深海棲艦の…記者」


女記者「私のことを聞いてたのね。なら話は早いわ」


雲龍「何をしに来たの」


女記者「プライベートで会いに来た人が居たんだけど都合が付かなかったのよ。タダで帰るのは惜しいと思って」


雲龍「それで?」


女記者「貴女にインタビューさせて欲しいの。突撃ってやつね」


雲龍「…ええ、構わないわよ」


女記者「流石は横須賀の艦娘ね。じゃあ色々と聞かせてもらうわよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 21:35:41.74 ID:3lXIYTVqO
インタビューで雲龍の魅力を引き出す女記者
記者としての腕はとてもいい模様
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 21:36:00.21 ID:w/SA1BZPo
提督に心酔しているのは抑え気味に受け答え
なおバレる模様
625 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 21:42:51.72 ID:cgMunbGj0
ーー


雲龍「これで良かった?」


女記者「ええ、バッチリよ。いい記事が書けそうだわ」


雲龍「そう」


女記者「やっぱりここの提督は随分と艦娘に気に入られてるのね」


雲龍「そうかしら」


女記者「まさかと思うけど…あれで隠してるつもり?」


雲龍「さぁ」


女記者「街の人の為に戦うとか綺麗ごとは言えるけど実際にはそうじゃない。赤の他人の為に命なんか賭けられない」


女記者「でも貴女達は提督の為に戦えている。他の鎮守府ではこうはいかないわよ」


雲龍「……」
626 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 21:45:33.92 ID:cgMunbGj0
女記者「これは忠告だけど、心酔し過ぎるのは良くないわよ」


雲龍「そう…」


女記者「あの提督は簡単には裏切らない。そんなことをするくらいなら死を選ぶ」


雲龍「そういう人よ」


女記者「でも唯一、貴女達を裏切る可能性がある」


雲龍「……」


女記者「貴女のインタビューにも何度も名前が出てきた彼女よ」


雲龍「…龍驤さん」


女記者「教えて。彼女に一体何があったの?」


雲龍「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 21:58:12.21 ID:W2KoiTBDO
…知らない方がいいわ
貴女はある程度事情を知っているけどまだ「部外者」
だけどこれ以上知ればそうじゃなくなる
自分の生活や命を大切にしなさい

これは忠告のお返しと雲龍
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:07:12.31 ID:V9G9Ysbeo
>>627
629 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 22:12:03.96 ID:ff7LiNRRO
雲龍「知らない方がいいわ」


女記者「教えないじゃなくて、知らない方がいい…」


雲龍「貴女はある程度の事情を知っているけどまだ部外者。名前すら無い」


女記者「…?」


雲龍「 だけどこれ以上知ればそうじゃなくなる。貴女も…」


女記者「私も、何?」


雲龍「…貴女は陸に来て自分の生活を手に入れた。その命と一緒に大切にしなさい」


女記者「……」


雲龍「これは忠告のお返しよ」


女記者「…貴女達のことだから嘘は付いていないと分かる。けどあまりにも抽象的過ぎるわ」
630 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 22:19:40.89 ID:ff7LiNRRO
雲龍「陰と陽があるように、表と裏もあるの」


雲龍「画質の悪いテレビは誰も進んで見ようとはしない」


雲龍「日曜日だけだと世界は回らない…」


女記者「ちょっと待って、急にどうしたのよ?」


雲龍「撒散らしたペンキはバケツには戻らないのよ」


女記者「……」


雲龍「困るのは貴女。龍驤さんのことは忘れ…いえ、今は触れないで」


雲龍「レールのない電車はどこにでも進めるわけじゃない。それが無いと前にすら進めないのよ」


女記者「…そう」


雲龍「……」


女記者「龍驤のことは当分の間諦めてあげる。でも時が来たらちゃんと私を呼びなさいよ?」


雲龍「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:25:21.58 ID:w/SA1BZPo
取材のギャラで陸の美味しいお店に連れてってと言う雲龍
もういつもの調子に戻っている
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:28:25.17 ID:W2KoiTBDO
>>631の後帰りがけに
あら…?見慣れない艦娘?かしら
ちょっとお話を…と今度は八島に声をかける女記者
あんた前はお姉ちゃんだったよね
これもまあ因果かとニタリと笑う

女記者が疑問符を浮かべていると側に居るS朝潮が「Y子さん」と呼ぶと八島はハッとした顔をしてごめんと残してさっさと立ち去る
633 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 22:50:59.84 ID:jzSN1fZO0
雲龍「……インタビューのギャラ」


女記者「え…あ。今は待ち合わせが……」


雲龍「なら今度美味しいお店に連れてって」


女記者「…えぇ、喜んで」


雲龍「それじゃあ」スタスタ


女記者「…さっきのは何だったの。言ってる意味も良く分からなかったし、あの虚ろな目…」


女記者「何かを隠して…はいない。そんな感情じゃなかった」


女記者「ただ一つ分かるのは…不用意に足を踏み入れれば死ぬということ」


女記者「戦艦に囲まれるより恐ろしいわね…」
634 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 22:56:39.02 ID:jzSN1fZO0
女記者「あら…?あれは見慣れない艦……娘…?」


女記者「ねぇ貴女、ちょっと話を…」


八島「…きひ」


女記者「貴女…は……」


八島「あんた前はお姉ちゃんだったよね」


女記者「…何の話?」


八島「きひひ、これもまあ因果かなぁ」ニヤッ


女記者「……?」


S朝潮「×子さん」


八島「…」ビクッ


S朝潮「×子さんの欠片は私の中に居るのを忘れないで下さい」


八島「…ごめん朝ちゃん」
635 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/24(木) 23:00:17.03 ID:jzSN1fZO0
S朝潮「すいません記者さん、少し急いでいるので」


女記者「ま、待って…彼女は艦娘……なのよね?」


八島「…これ以上近づかない方がいいよ」


女記者「また…」


八島「さっきの意味も分かってないみたいだし、何より死にたくないでしょ?」


女記者「……」


八島「モブはモブらしく動いてなよ。それじゃあね」


S朝潮「……」ペコッ


女記者「さっきから何だって言うのよ……少し気味が悪いわ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:44:28.01 ID:w/SA1BZPo
もよもよを抱えつつも雲龍のインタビューを記事化する女記者さん
提督は部下の信頼も厚いと一定の評価を得る
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:00:58.31 ID:rOzOl9eS0
>>636
638 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/25(金) 00:13:47.50 ID:Qhr8iMNd0
ーー


横須賀鎮守府の艦娘に突撃!

先日、私は横須賀提督と古くからの付き合いである艦娘、雲龍に突撃インタビューを行った……



女記者「……雲龍のお陰で記事にはなった。彼女は賢いから街の人達や世間が喜びそうな答えを言ってくれた」


女記者「この記事は一定の評価を得て、横須賀提督も部下思いの人間だと評価される」


女記者「記事としては合格。でも…これで会社の週刊誌が飛ぶように売れるかと言われればそうじゃない」


女記者「私は……何かを掴み損なった」


女記者「結果的にはそれで良かったのかもしれない。けど…一人の記者として後悔もある」


女記者「命…いえ、それ以上の犠牲を払わなければいけないこと……」


女記者「…………」


女記者「早く入稿しないと…締め切りに間に合わないわね…」


ーー
639 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/25(金) 00:15:38.84 ID:Qhr8iMNd0


It is the close weekend
640 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/25(金) 00:16:07.99 ID:Qhr8iMNd0
今日はここまでです


コメントなどあればお願いします
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:20:45.55 ID:iTCyVKaDO
お疲れ様でした

もうすぐかあ…
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:24:18.48 ID:Zodp5AGEo
おつす
週末は近い…
重要なワードばっかりだったかな今日は
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 01:05:51.05 ID:CT4lQPeYO
ごめん、>>634ってどういうこと?
女記者が誰かに「お姉ちゃん」と呼ばれてた時期があったってこと?
644 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 18:06:47.13 ID:YpPtm8Jx0
ーー横須賀鎮守府


提督「横須賀に向けて深海棲艦の大群が押し寄せてくる…」


朝霜「雲龍や瑞鶴に偵察させたが間違いないな」


漣「それも姫級や鬼級などが大群の殆どで、一筋縄ではいきません」


Y朝潮「他の鎮守府に応援を頼もうにも間に合いません。我々だけで迎撃しなければいけません」


雲龍「せめて街に被害が出ないようにはするつもり」


朝霜「ここに来ることは分かってるんだ、ならこっちから迎えてやるよ」


提督「……色々と不思議な点が多い。何故急に湧いて出るように深海棲艦が大量に居るのか。何故全員が全員ここを目指すのかも分からない」


漣「私の中に居る重巡棲姫によれば、姫級や鬼級は旗艦であることが多いそうです。姫級達が協力して一つのまとまりになることはまず有り得ないと」


Y朝潮「しかし現実に起こっているんです。我々だけでなんとかするしかありません」


提督「……」
645 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/26(土) 18:10:52.37 ID:YpPtm8Jx0
漣「提督は街への避難勧告と我々の指揮をお願いします」


朝霜「出れる奴は全員出す。あたいを含めて総力戦だ」


雲龍「かなり厳しい戦いになる」


Y朝潮「ですが希望もあります。白露さん達特務艦が何人も居るんです」


提督「ここでどうこう言っていても仕方ない。街に来る前に止めるんだ」


漣「それが我々の仕事ですからね」


朝霜「蒼龍と龍驤さんが居ないのが痛いな。けどやるしかねぇ」


Y朝潮「…行ってきますね、司令官」


提督「全員、無茶はするんじゃないぞ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 18:36:38.89 ID:uZDU4Mx5O
ココガヨコスカネ…トオカッタワ…

大切ナノハダイイチインショウダカラナ!

陸デノセイカツスルニハ挨拶ガキホンダゾ

…オッ艦娘ダ!コンニチワー!!!!
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 19:04:27.75 ID:yfezfSKpo
>>646の状況で大勢で押しかけられると街に混乱が起きるからと伝えると、代表者間で協議したいと申し入れがあった
648 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 19:18:56.77 ID:YpPtm8Jx0
ーー海上


朝霜「おいおい…どうなってんだよ……」


「ココガ横須賀カ、遠カッタナ」


「私ノ髪型変ジャナイカ?第一印象ガ大事ラシイ」


皐月「も…もう一度確認するけど……皆んな敵意は無いんだよね?」


「ソウダ、我々ハ陸デノ生活ヲ望ンデイル」


「挨拶ガ大事ナンダロウ。艦娘、初メマシテ!」


漣「そうか…本来なら旗艦である姫級が集まるということは……戦闘目的じゃなかったから…」


雲龍「気付くのが少し遅かったわね」
649 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/26(土) 19:23:54.14 ID:YpPtm8Jx0
Y朝潮「皆さんに敵意が無いのは分かりました。しかしこんなに大勢で押しかけられると街に混乱が起きるてしまうんです」


「オ前ノ顔ガ怖ソウナノガ悪イ」


「ソウハ言ッテナカッタダロウ!」


皐月「そっちの代表者か誰かと話せない?艦娘の代表は僕がやるよ」


「ダイヒョウ…」


「リーダーハ誰ダ?」


「一番強イ奴ニスルカ」


漣「一時期は全滅も覚悟しましたが…いやぁ平和的に解決しそうです」


雲龍「提督には知らせたの?」


朝霜「当たり前だろ。でも返事が無ねぇんだよ」


漣「きっと執務室でズッコケてんじゃないですかね。話し合いが終わってからゆっくり帰りましょう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 19:39:34.75 ID:+0okUMMAo
避難勧告を出しているので幹部さんとも連絡を取り合いながらそちらの対応に追われてる提督
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 19:47:23.10 ID:Q0S0sXW9o
戦闘にならなくて幸いだけれどね…といいつつ>>650
652 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 19:54:52.84 ID:YpPtm8Jx0
ーー大本営


幹部「やれやれ…戦闘にならなくて幸いだが、後始末が大変だ」


深海綾波「おいぃぃ幹部ぅ!!横須賀に向かった特務艦の奴らになんて言えばいいんだよぉ!」


幹部「君は次期特務艦隊長なんだろう?それくらい自分でやってもらわないとね」


深海綾波「んぁぁぁぁぁーー!」


幹部「こっちは手一杯なんだ。避難勧告の取り消しに避難所への連絡……そっちの方がまだマシだ」


深海綾波「もうオチ読めたよ…どうせこの後特務艦の奴らに搾り取られるんだよ…」


幹部「今日は徹夜…か。この年になってキツイが、私がやるしかないんだ」
653 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 19:59:11.94 ID:YpPtm8Jx0
幹部「…クキ君がここに居なかったのは幸いか不幸か。喧嘩になって出て行ってしまったからね」


幹部「彼女のおにぎりがあれば徹夜くらいなんてこと無かったが…無いものは仕方ない」


深海綾波「精力剤……せめて精力剤を…」


幹部「提督君も相当忙しいようだ。こちらからの連絡に応える暇も無いんだろう」


幹部「それにしても不思議なのはなぜ姫級の深海棲艦が一斉に横須賀に押しかけたのか、だ」


幹部「個人の意思なら単独で来るはず。大群になって来たということは誰かから話を聞いたのか?」


幹部「…本人達に聞くしか無いか。深海棲艦の彼女達への聞き込みもやるとなると…いつ寝れるか分からないね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 20:20:46.15 ID:uZDU4Mx5O
あーこれ提督は動かせなくしてるのかな

横須賀の非戦闘員組は忙しくしてる提督を手伝ってる
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 20:38:36.33 ID:+0okUMMAo
>>654
提督を一人にはできないので必ず誰かが付くというのは徹底してる
656 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 20:47:37.18 ID:YpPtm8Jx0
ーー?


ポーラ「皆さん出撃してしまいましたね〜」


ポーラ「それでも誰か一人は提督の側に居ないといけないっていうので〜ポーラが残ったんですよ〜」


ポーラ「二日酔いなので体調が悪いって言って〜」


ポーラ「えへへ〜皆さん信じてくれて良かったです〜」


ポーラ「ポーラなんかに〜構ってる暇が無いと思ったんでしょうね〜」


ポーラ「全部〜ポーラの思い通りになりましたよ〜」


提督「……」


ポーラ「…力は平等じゃないといけないんです」
657 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/26(土) 20:54:30.22 ID:YpPtm8Jx0
ポーラ「この前傀儡の装置を壊しました。それによってこの横須賀鎮守府の力が飛び抜けてしまったんです」


ポーラ「勿論皆さんが強いんじゃありません。ここには例外の存在がありますよね」


暁「……」ゴポゴポ
レ級「……」ゴポゴポ


ポーラ「完全なメンタルモデルとなった二人は力の均衡を崩してしまうんです」


ポーラ「二人をこうするのは意外と簡単でしたよ。暁さんを人質にすればレ級さんは言うことを聞きますから」


ポーラ「クキさん…駆逐棲姫さんは最近よく幹部さんと喧嘩してましたよね?あれもポーラのせいなんです」


ポーラ「暁さんからレ級さんを引き離すには彼女を使うしかありませんでしたからね」


ポーラ「技術者さんもいい仕事をしてくれました。二人をアルコール漬けにするには大きなカプセルが必要だったんです」


ポーラ「……いくらポーラでも、このお酒は飲みたいとは思いませんね」
658 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/26(土) 20:57:39.82 ID:YpPtm8Jx0
ポーラ「横須賀に深海棲艦の大群を送ったのもポーラです。皆んなで一緒に行けばいいって言ったんですよ」


ポーラ「全部、ぜーんぶポーラの思い通りでした」


提督「……」


ポーラ「貴方がいるだけで力のバランスは簡単に崩れます」


ポーラ「安心して下さい。身動きは取れないでしょうけど殺すつもりはありません」


ポーラ「このポーラしか知らない場所…ここで暫くゆっくりしていて下さい」


ポーラ「それだけでいいんですよ提督。後は全部ポーラに任せて下さいね〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 21:05:08.39 ID:sKdN7fbDO
ポーラの事を富士と呼ぶ提督にギョッとするポーラ
何故自分がそれを覚えているのかは解らないが皆は忘れているようだったので言えなかった

なるほど…貴方も特異点だったわね
殺さないまでも提督が居なくなる事で均衡どころか全てのバランスが崩れる可能性を考える
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 21:11:37.36 ID:Q0S0sXW9o
提督「自惚れではないが俺が消えたとバレれば直ぐ大事になる、バランスどころでは無くなるぞ、富士」
>>659
661 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 21:23:29.93 ID:YpPtm8Jx0
提督「自惚れではないが…俺が消えたと知れれば大事になる。力のバランスどころでは無くなるぞ、富士」


提督「……富士…?その名前は……」


ポーラ「あら…そうね、貴方も扉の関係者と同じ特異点だったわね」


提督「俺は……お前を知っている…」


「貴方とは初めましてどころか何度も会ってる」


提督「本物のポーラは…どうしたんだ」


22「殺したわ」


提督「……」


22「彼女ほど平和を願った艦娘は居なかった。それ故に色んな組織や団体とコネクションがある…利用しない手は無いわよね?」


提督「何を考えているんだ……」


22「私がやり遂げたいことはただ一つ。全ての艦娘を幸せにすることだけよ」
662 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 21:26:44.47 ID:YpPtm8Jx0
22「私のやり方は正しくなかったかもしれない。けどこれしか無かったの」


提督「……」


22「殺さないとしても、貴方が居なくなる事で均衡どころか全てのバランスが崩れる可能性もある。けどその危険を犯してでもやるべきことがあるの」


提督「……」


22「罪、因果……過去の誤ちはどうやっても消せない」


22「それは例え私のような存在でもそう。確定してしまったことは覆せない」


22「無かったことにはならない…けどだからといって何もしないのは違う」


22「私には為すべきことがあるのよ…」


提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 21:30:37.38 ID:uZDU4Mx5O
これからどうするつもりなのか
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 21:42:12.77 ID:+0okUMMAo
全ての艦娘を幸せにすると言ってポーラを殺したお前は既に矛盾している
何をやって目的を達成するつもりか知らないがもう既にお前はその目的に到達することはない
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 21:44:15.46 ID:uZDU4Mx5O
うーん…
そもそも名前がなければ物語には存在できなかったはずじゃないの?
なんでいつの間にか暗躍してるの…?
666 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 21:47:01.78 ID:YpPtm8Jx0
提督「全ての艦娘を幸せにすると言ってポーラを殺したお前は既に矛盾している」


提督「何をやって目的を達成するつもりか知らないが、もう既にお前はその目的に到達することはない」


22「ええそうよ、貴方の言う通り。だからこれは私の罪滅ぼしなのよ」


提督「……」


22「言い訳になるけどポーラは殺したんじゃないの」


提督「殺したと言っただろう」


22「違う…行動としてはそうだけど、それは彼女を救う為」


提督「どういう意味なんだ」


22「待って……もうすぐで役者が揃うわ」


バシュッ……
667 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 21:51:48.35 ID:YpPtm8Jx0
菊月「……」


望月「成る程ねぇ〜……」


22「貴女達を騙した罪は消えない」


曙「あたし達をどうしようっての?」


22「元の世界に…還す」


リュウジョウ「そんな簡単にできるかないな!」


22「今ならできるのよ」


菊月「……場所はここ。モノはそのメンタルモデルか」


22「そして…力は貴女達のモノを使うわ」


提督「扉…………」


22「この世界は変えられない。だけど貴女達を元の世界に返すことはできる」


望月「それも解釈の受け取り方ってヤツ?」


22「できる…貴女達を助けられるのよ……!」
668 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 21:55:51.91 ID:YpPtm8Jx0
22「私はルールを犯してまで貴女達を助けたかった!その代償がどうなることか知ってるのに!」


菊月「…ポーラの件はどうした」


22「…彼女の魂、存在も貴女達と一緒に還る。その願いも込めるから」


リュウジョウ「…ひょっとしてポーラを殺したのは同意があったんか?」


22「……彼女も覚えていたのよ」


曙「…そこの提督は関係ないはずだけど?」


22「彼は菊月提督の埋め合わせ……富士がこの世界に生まれなければ、全てが壊れてしまう」


22「菊月提督は還せない。だから…彼を少し使うの」


菊月「……」


22「もう私に残された時間は無い…早く、準備をして」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 22:03:03.74 ID:sKdN7fbDO
止めておいた方がいいですよ「富士さん」とS朝潮が現れる
彼女達がこの世界に与えた影響を考えるとその後の矛盾や齟齬がやがて世界を滅ぼします、しかもその形は死よりも恐ろしいものになります
貴女…と驚く
朝ちゃんも半分くらい「こちら側」に来てるからねぇと八島も着いてきた
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 22:08:43.56 ID:uZDU4Mx5O
>>669
菊月
なぜそうまでして私達を戻したいんだ
私達はこの世界に根を張って生きている
今の私達があのときに戻ったとしてそれを喜ぶと思うのか?
671 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 22:18:26.68 ID:1vjGJWxaO
S朝潮「止めておいた方がいいですよ富士さん」


22「…!」


S朝潮「彼女達がこの世界に与えた影響を考えると、『その後』の矛盾や齟齬がやがて世界を滅ぼします」


S朝潮「しかもそれは……死よりも恐ろしいものになります」


22「貴女……」


八島「朝ちゃんも半分くらいこっち側に来ちゃってるからねぇ」


22「…よくも貴女まで来れたものね」


八島「いずれ世界を滅ぼすあたしとして、その台詞はやっぱり痛いよね」


望月「これで役者が全員揃ったって感じかな?」
672 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 22:22:27.34 ID:1vjGJWxaO
菊月「富士、何故そうまでして私達を戻したいんだ。私達はこの世界に根を張って生きている」


曙「クソ提督ともやっと一緒になれたのよ!」


菊月「今の私達があの世界に戻ったとして、それを喜ぶと思うのか?」


22「……」


リュウジョウ「ウチらを戻すのはその理由だけや無かったな?」


グラーフ「因果を…消す為……」


望月「確かにあたし達が戻ればこの因果は消えて無くなる」


菊月「富士、全て吐け」


22「…悪いけどもう時間切れ。八島、お願い」


八島「……」スッ


S朝潮「人形……完成してたんですね」
673 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 22:27:06.14 ID:1vjGJWxaO
八島「お姉……富士の依代として作ったこの人形。名前は不二にするつもりだったけど止めた」


八島「富士に二なんて数字は使わせない。お前は…不錏だ」


S朝潮「不錏…」


八島「頭巾を被せたからこれて丁度いいんだよ」


22「後始末……お願いね」


八島「…全く、愚姉を持つと苦労するよ」


22「……ごめんなさい」


八島「さて、富士はこの人形にして解決…とはいかないよねぇ」


八島「下2、うまくやってくれるって信じてるよ」


下2
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 22:50:11.74 ID:sKdN7fbDO
暁とレ級は菊月達がちょうどよく居るので禍根を残さないよう記憶を消しておく
ポーラの事はここに今まさに生きていて脱け殻になった身体が残されている
扉待ちだった魂はまだ現世に留まっているので戻す

(名前安価は無かったか…一応考えてはいた
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 22:52:15.53 ID:+0okUMMAo
>>674+事情を理解して協力したポーラも含めて富士の真意を把握する
676 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 23:14:09.33 ID:93XrhlHn0
ーー


ポーラ「…………」ムクッ


菊月「気が付いたか」


ポーラ「菊月さんの両腕がちゃんとある…」


菊月「扉は開かなかった」


ポーラ「…そういう選択をしたんですね」


菊月「お前も巻き込まれた側のくせに、よくあいつを信じたな」


ポーラ「××さんの言うことが信頼できました」


菊月「…因果を断ち切る為か」


ポーラ「罪が無くなれば因果も消える。あの人を信じることはできなくても、理屈は理解できます」


菊月「扉の関係者が理屈か。面白い冗談だな」
677 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 23:19:10.13 ID:93XrhlHn0
菊月「いつものように私達以外の奴らの記憶を消した」


ポーラ「…それが良いと思います」


菊月「因果……どこまでも厄介な存在だ」


ポーラ「龍驤さんの因果はまだ何も解決していないんですよね?」


菊月「…努力はしたんだがな」


ポーラ「今回は菊月さん達の因果を断ち切ろうとしてこうなりました。これがもし龍驤さんだったら…」


菊月「世界が滅んでもおかしくはないだろう」


ポーラ「……怖いですね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 23:25:14.79 ID:yfezfSKpo
何か夢を見ていたような気分になっている暁と、気のせいじゃないかというレ級
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 23:28:26.19 ID:sKdN7fbDO
そうして帰って行った菊月達を薄目で見送る提督
し・れ・い・か・ん?起きていますね?記憶の消去が効かなくなってますねとS朝潮
提督だけは何故か耐性が付いていたようだった
その後>>678
680 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 23:39:03.50 ID:93XrhlHn0
ーー


八島「菊月達は帰ったね…」


S朝潮「八島さんはその人形と色々ありますよね。先に帰っていて下さい」


八島「お言葉に甘えようかな……提督も任せていいの?」


S朝潮「はい、大丈夫です」


八島「…分かった。じゃあ行こっか……」


不錏「ええ…」


S朝潮「……司令官…」


提督「……」


S朝潮「…本当は起きてますね?」


提督「…………」
681 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 23:44:52.78 ID:93XrhlHn0
S朝潮「し、れ、い、か、ん?」


提督「……」


S朝潮「記憶の消去が効かなくなってるんですかね。私は誤魔化せませんよ?」


提督「……」


S朝潮「ふふ…春雨さんじゃないですけど、二人っきりになれるのを待ってたんですよ」


提督「……」


S朝潮「八島さんのことは好きですけど……司令官のことは大好きなんですよ」ボソボソ


提督「……」


S朝潮「ふふふふふふ……」
682 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/26(土) 23:50:07.13 ID:93XrhlHn0
ーー横須賀鎮守府


暁「うーん…何か夢を見ていた気がするわ」


レ級「あたしは何も無いし気のせいじゃないか?」


暁「そうなのかしらね…」


ざわざわ


レ級「それにしても騒がしいな。何かあったのか?」


暁「戦闘じゃないみたいよ」


レ級「なら……あたしらの出番じゃないな」グイッ


暁「やだぁ…まだこんな時間なのよ?」


レ級「いいから、な?早く暁の部屋で楽しもうぜ」


暁「もぉ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 23:55:43.36 ID:uZDU4Mx5O
思わせぶりに笑った後、提督の膝にぽすっと座ってはぁ〜と一息ついてるS朝潮

大好きだからこそ司令官を追い詰めるようなことはしたくありません
私を愛してくれる八島さんも裏切りたくありません
だからこうしてちょっとだけ司令官を補給したんです!
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:01:11.21 ID:c27dtahso
>>683
暫くしてみなさんが騒ぎ出す前に横須賀へ帰りましょう!とS朝潮
横須賀に付くと騒ぎ出す直前ギリギリセーフ
685 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 00:11:50.18 ID:QNDE+0O60
S朝潮「ふふふふふふ……」


提督「……」


ぽすっ


S朝潮「はぁ〜〜〜〜司令官のお膝の上は最高ですね」


提督「……」


S朝潮「大好きだからこそ、司令官を追い詰めるようなことはしたくありませんし、私を愛してくれる八島さんも裏切りたくありません」


S朝潮「だからこうして…ちょっとだけ司令官を補給したんです」


提督「…朝潮」


S朝潮「司令官……私を助けてくれた恩は忘れません。そして…自殺なんかしてすいませんでした」


提督「……」ギュッ


S朝潮「大好きです…司令官……」
686 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 00:16:05.99 ID:QNDE+0O60
S朝潮「さて、皆さんが騒ぎ出す前に横須賀へ帰りましょう!」


提督「…そうだな」


S朝潮「司令官…また、こうやって……その…」


提督「あぁ、いつでもいいぞ」


S朝潮「…そんなこと言ってるから春雨さんに隙を突かれるんです」


提督「春雨のことは忘れさせてくれ…」


S朝潮「その記憶こそ、消えれば良かったんですけどね」
687 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 00:20:14.22 ID:QNDE+0O60
ーー横須賀鎮守府


漣「居た!ご主人様なにしてたんすか!!」


朝霜「どこ行ってたんだよ司令!」


皐月「司令官が居ないと話にならないんだよ!」


雲龍「何かあったのかと思ったわ」


提督「すまない、すぐに仕事に戻る」


S朝潮「ギリギリセーフでしたね司令官」ヒソヒソ


提督「危ない所だったな…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:20:53.01 ID:9GjBFdMDO
一方
不錏
ところで私のこの名前…これなんて読むのかしらね…ふ…ふ…ふ…

何笑ってるのお姉ちゃん
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:28:18.79 ID:X7+k7SUFo
とりあえずは深海のリーダーと話し合いに行く事に
途中暁の部屋でレ級のものすごい雄叫びが聞こえたがスルー
690 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 00:39:21.63 ID:QNDE+0O60
ーー


提督「向こうの代表者をここまで呼んだのか」


皐月「本当は海の上で話そうとしたんだけど、どうしても陸がいいって言うからそうなったんだ」


提督「俺としては問題ない」


皐月「問題が無かったなら早く来てよ!!」


提督「…すまなかったな」


「ん、んんっ!」

「オッあ……!オォォ…!」


皐月「…もう!!こんな時にあの二人は!」


提督「…戦闘じゃないんだ、好きなことをしてもいいだろう」


皐月(ちょっと濡れちゃったじゃん…!後で潮呼ばないと……そんな気分じゃ無かったのに!!)
691 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 00:41:23.76 ID:QNDE+0O60
「ア!提督ダ!」


提督「おお!?」


皐月「……来るのは一人だけだったんじゃないの?」


「ソレハ話シ合イ。私達ハ見学ダ」


「見るカラニ提督ダナ」


「性欲ガ強ソウナ顔ダ」


提督「…早く代表者の所に行こう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:47:34.12 ID:X7+k7SUFo
kskst
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:49:17.17 ID:/O8RTMhcO
この時間からその交渉はリアルな時間がかかりそう
いったん>>668
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 00:50:34.05 ID:/O8RTMhcO
ごめんなさい>>688 です
695 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 00:56:58.45 ID:QNDE+0O60
ーー


不錏「ところで私のこの名前…これなんて読むのかしらね…ふ…ふ…ふ… 」


八島「何笑ってるのさお姉ちゃん」


不錏「……私の名前、読めないんだけど」


八島「ふ、あ。錏が頭巾とかそんな意味」


不錏「……」


八島「変な名前とか思ったでしょ」


不錏「そんなこと…」


八島「あたしにネーミングセンスが無いのは知ってるでしょ?NAMELESSとか酷いじゃん」


不錏「……」


八島「本当だったらカッコいい名前だったかもしれなかったね。残念だったねお姉ちゃん」


不錏「残念だなんて…」


八島「どんな名前だったのか教えてって言ったら教えてくれるんじゃない?」


八島「ま…今日は遅いからこれくらいにしとこっか。できれば深海棲艦の代表が誰か教えてね」


八島「じゃ、またね。ばいば〜い」


ーー
696 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 00:57:38.82 ID:QNDE+0O60
続く


コメントなどあればお願いします
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 01:18:18.86 ID:9GjBFdMDO
お疲れ様でした
また名前を変える機会はあるのかな
でもどう変わってもやっぱり富士さんなんだよなあ
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 01:41:29.74 ID:531jKd6Fo
おつおつ
時間考慮たすかる
ポーラ暗躍は龍驤と別ラインだったかー。ほっとしたような残念なような
本命は次の機会に取って置かれるとして、個人的には精輝という名を考えてた
代表は中枢あたりとか…カオス放り込むなら深海化龍驤の姿など
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 01:49:59.73 ID:9GjBFdMDO
もしかして名前決めも安価で出さないといけなかったんだろうか
そういう流れにならないとまあ難しいよね
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 18:15:31.11 ID:45WfhDOhO
ほっぽ姉妹も面白いかな〜なんて思ったりばいーんとグラマラスな港湾や中間もいいなあなんて
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 18:34:00.48 ID:X7+k7SUFo
ずいずい棲姫もアリ
702 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 19:09:36.53 ID:QNDE+0O60
ーー


提督「深海棲艦側から条件も何も聞いていないんだな?」


皐月「うん、ただの話し合いだって」


提督「武装は放棄したのか?」


皐月「それはまだ」


提督「向こうが嫌がったのか?」


皐月「自衛手段が無くなるのは嫌だって。代わりを用意してくれるなら深海の艤装は放棄するって」


提督「全員分を揃えるのは難しいな…かと言って陸に来たいというのを拒否したくない」


皐月「その辺もちゃんと決めないといけないね」
703 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 19:11:59.09 ID:QNDE+0O60
皐月「横須賀鎮守府の部屋に空きはいっぱいあるけど、全員引き取るつもり?」


提督「一旦はそうなる可能性が高い」


皐月「僕達は平気だけど…街の人達が何て言うか不安だよ」


提督「避難勧告の件でも責められるだろうな……」


皐月「…落ち込んでても仕方ないよ。今は向こうの代表者と話し合うのが先」


提督「そうだ…その通りだな」


皐月「しっかり頼むよ司令官!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 19:36:25.43 ID:c27dtahso
急ニ押シカケタニモ関ワラズ受入テモライ感謝スル
部屋の外で擬装を外した中枢さんが執務室に入ってくる
礼節はしっかりしてる様子

ちらっと扉に目をつけると部屋の外から覗くちっこいの2人を大きな手が引っ込める
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 19:38:35.94 ID:531jKd6Fo
>>704
あれらは側近で人間にあまり良い思い出がなく私を心配しているとの事なので同席してもらう
706 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 19:51:24.21 ID:QNDE+0O60
ーー


中枢棲姫「急ニ押シカケタニモ関ワラズ、受入レテモライ感謝スル」


提督「敵意が無いというのならいつでも歓迎しよう」


中枢棲姫「ソレハ助カルナ」


提督「さて、まずは……」


「……」
「……」


皐月「窓の外に誰か居る!?」


提督「ここは二階だぞ…?」


中枢棲姫「アレハ私ノ部下ダ。心配シテイルンダロウ」


「……」ぬっ


皐月「お…大きい手が!覗いてた二人を……」


中枢棲姫「アイツハ大キイカラナ。身長ハ2mヲ超エテルシ、手ヲ含メルト3mクライニハナル」


提督「大きいな…」


中枢棲姫「アイツガココニ来ルト部屋ガ狭クナル。ダガアノ小サイ2人ハ入レテヤッテモイイカ?」


提督「…構わない」


中枢棲姫「少シ待ッテイロ」
707 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/27(日) 20:00:03.58 ID:QNDE+0O60
ーー


北方棲姫「……」
北方棲妹「……」


皐月「二人共敵意は無いんだよね…?」


北方棲姫「カエレ!」


北方棲妹「命…オイテケ…!」


中枢棲姫「敵意ハナイガ、艦娘ハ好キデハ無イ」


提督「……本当に敵意が…それより…」


中枢棲姫「聞キタイ事ハアルダロウ。先ニ言ウガ私ハ艦娘ヲ沈メタ事ガアル」


皐月「……!」


中枢棲姫「艦娘へノ攻撃ハ一度ヤ二度デハ無イ。コイツラモソウダ」


提督「お前達は…なぜ陸に来たいんだ?」


中枢棲姫「安価」


下2 台詞やその他起こったことなど
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 20:08:25.22 ID:c27dtahso
攻撃されて迎撃してそういうのはもうやめたい
我々が海にいる限りそれは避けられないから戦いから身を引くには陸で穏やかに生活するのが一番だと考えた
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 20:14:59.61 ID:45WfhDOhO
>>708
敵意ガナイノニ艦娘ヲ沈メタコトモアル
イッケン矛盾シテイルガソウ成ラザルヲエナイ状況モアッタノダ
ワレワレノ敵意ナド関係ナイ状況ガ
710 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 20:24:20.41 ID:QNDE+0O60
中枢棲姫「攻撃サレテ迎撃シテ…我々ガ海ニ居ル限リソレハ避ケラレナイ」


中枢棲姫「コノ負ノ連鎖カラ逃レルニハ、陸デ生活スルシカナイ」


皐月「…敵意が無い艦娘は沈めたことはないの?」


中枢棲姫「アル」


皐月「そんな…!」


中枢棲姫「矛盾シテイルガ、ソウ成ラザルヲエナイ状況モアッタ」


提督「……」


中枢棲姫「敵意ノ有無ナド関係ナイ状況ガ、何度モアッタ」


北方棲妹「艦娘…嫌イ!何モシテナイノニ攻撃シテクル!」


北方棲姫「艦娘ハ全テヲ奪ッテイク!」
711 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 20:27:56.29 ID:QNDE+0O60
中枢棲姫「沈メナクテ済ムノナラ、ソレニ越シタ事ハナイ」


提督「……武装の放棄を受け入れるか?」


中枢棲姫「我々ヲ受ケ入レテクレルナラ」


提督「……」


皐月「司令官、今までとは違う…潜水新棲姫や駆逐棲姫みたいなのじゃないよ」


皐月「よく考えて……答えを間違えると、僕達も…」


提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 20:38:27.43 ID:9GjBFdMDO
この映像を観てくれないかと2000人の慰霊の記録を見せる提督
その答えによっては陸での生活は認められない
まだ人々はお前達を恐れているんだ
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 20:56:29.81 ID:c27dtahso
>>712
彼らもまた戦いの犠牲者なのだな…と悲しげな中枢棲姫
戦う必要がなければ失われなかったはずの多くの命
もうこんな悲しいことは繰り返したくない、繰り返さないその為にここにいる

ちっちゃいのは痛カッタヨネ…ゴメンネ…と嫌いだからと軽んじているわけではない
714 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 21:08:14.70 ID:QNDE+0O60
提督「この映像を観てくれないか。その答えによっては陸での生活は認められない」


中枢棲姫「イイダロウ」


北方棲姫「洗脳スル気カ!」


皐月「そんなことしないよ。だから君達も見て」


北方棲妹「……見ル」


提督「……今から見せるのは2000人の慰霊の記録だ」


中枢棲姫「…………」


北方棲姫「ウ……」


北方棲妹「……」
715 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 21:19:39.57 ID:QNDE+0O60
ーー


中枢棲姫「彼ラモマタ…戦イノ犠牲者ナノダナ……」


提督「深海棲艦が居なければ彼らの命は失われなかった」


北方棲姫「ナゼ人間ヲ殺ス……艦娘トハ違ウノニ…」


北方棲妹「……」


中枢棲姫「戦ウ必要ガ無クナレバ…モウコンナ悲シイ事ハ起コラナイ」


提督「できるのか?」


中枢棲姫「ソノ為ニココニ来タ」


北方棲妹「艦娘憎イ……ケド人間、殺スノハ違ウ」


北方棲姫「人間ハ我々ヲ恐レテイル…」


皐月「だから僕達が居るんだよ。人間は弱い生き物だから、艦娘が守るしかないんだ」


提督「これで…こちらの事情も分かってくれただろう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:22:47.33 ID:9GjBFdMDO
あの事件があって進んでいた和平も白紙に戻ってしまった
だがこの深海棲艦達が居るならもう一度やれるのではないか
彼女がそこまで考えて手引きしたのかは知らないが希望が見えてきたと内心思う提督
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:25:49.02 ID:531jKd6Fo
>>716
鎮守府側も人を増やして策を練る
周辺住民との関係から改善していくとの案が出る
718 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 21:46:58.06 ID:QNDE+0O60
ーー


提督「ある日深海棲艦達がとある街に上陸した。彼女らは陸での生活と人権を求めた」


提督「当時はまだそこまで深海棲艦の危険性が認知されて居なかった。街の人間は喜んで彼女らを受け入れた」


提督「だがそれは彼女らの策だった。街に上陸した深海棲艦達は街の人間を攻撃し始めた」


提督「その街は全滅。被害者は2000人で深海棲艦が絡む事件としては最悪の数字だ」


提督「そしてこの事件をきっかけに、深海棲艦は悪だと全国に知れ渡った」


提督「血の珊瑚礁と呼ばれたこの事件が、全ての始まりでもある」


提督「だが…この深海棲艦達が居るなら和平への道が見えてくるのかもしれない」


提督「××…彼女がそこまで考えて手引きしたのかは分からないが、少しでも希望が見えた」


提督「深海棲艦も…人殺しをしたいわけじゃないんだ」
719 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 21:51:08.89 ID:QNDE+0O60
ーー


皐月「やっぱり周辺住民との関係から改善していくしか無いと思うよ」


漣「ですが横須賀の人々はシビアです。こちらが何かアクションを起こしても無視されることが多いですから」


朝霜「だからって何もやらないのは最悪だ」


Y朝潮「深海棲艦の皆さんは陸での生活を望んでいるんですよね?なら横須賀という場所に拘る必要は無いかと」


雲龍「足りないもの鎮守府のあるあの街なら問題ないわ」


漣「あそこの人達はマジで菩薩か何かですもん。絶対受け入れてくれますよ」


Y朝潮「現実的なことを考えるとそうなるかもしれませんね」


朝霜「あとはアイツらが何を言い出すかだな…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 21:58:28.74 ID:45WfhDOhO
あらやっぱりその子達こっちに来るのねと海月姫
ばらまいてる胞子で害がないのは初めから分かっていたけれどもとあっけらかんとしてる
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 22:03:44.03 ID:c27dtahso
>>720
菊月提督は部屋はそれなりに空いているから住むところが見つかるまで何とかなるだろう言ってる
722 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 22:09:41.00 ID:QNDE+0O60
ーー


深海海月姫『あら、やっぱりその子達はこっちに来るのね』


提督「知っていたのか?」


深海海月姫『私がばら撒いてる胞子で、害がないのも知ってたわぁ』


提督「そうだったのか……」


菊月提督『こっちの鎮守府の構造はお前も良く知ってるだろう。部屋はそれなりに空いているぞ』


提督「なら彼女達を引き取ってくれるんだな?」


菊月提督『何とかなるだろう。全員が鎮守府で生活したいというわけでも無さそうだしな』


深海海月姫『彼女達は陸での生活を望んでいるんだから当然よねぇ』
723 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 22:15:27.86 ID:QNDE+0O60
菊月提督『こちらに来るのはお前の言う四人を除いて全員だな』


提督「ああ、中枢棲姫と北方棲姫、北方棲妹、港湾棲姫はこちらに残る」


深海海月姫『港湾棲姫はこっちでもいいんでしょうけど、大きさの問題ね…』


提督「あれだけ大きいとなると、少しでも広い所で生活した方が良いだろう」


菊月提督『海月姫の胞子の情報である程度準備はできている。直ぐにでもこちらに来てもいいぞ』


提督「感謝する……本当に感謝しかない」


深海海月姫「貸し1って所かしらね…うふふふ…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 22:18:51.97 ID:531jKd6Fo
異動してきた深海棲艦ほぼ全員に痴女だやべー奴だ的な反応される深海夕張
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 22:25:57.89 ID:45WfhDOhO
>>724
なんでですかー!!皆さんだってもろ見えだったりするじゃないですか!

イヤ…ソノチラリズムハヤバイデショ…
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 22:28:35.42 ID:9GjBFdMDO
理由は解らないが俺達にも責任がある気がすると菊月提督と海月姫

菊月は覚えているがあえて言わない
そして>>724
727 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 22:34:23.86 ID:QNDE+0O60
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「向こうから話は聞いている。何をしても構わないが、外に出る時は誰かに知らせろ」


深海海月姫『言葉がまだ分からないなら私が居るわ。安心していいわよ』


『それは頼もしいな』


「コッチノテイトク!イケメン!!」


「カッコイイナ…」


菊月「貴様ら、司令官は私のものだからな」


「女ノ嫉妬ダ」


「嫉妬トイウヨリ面倒クサイ女ダナ」


菊月「……聞こえているぞ」


「ア、ヤベ」
728 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 22:37:44.50 ID:QNDE+0O60
「アノ痴女ハナンダ?新種カ?」


深海夕張「……」


「無視スルナ痴女!」


深海夕張「もしかしなくても私ですか…?」


「痴女ダ」


「本物ノ痴女ヲ初メテ見タ」


深海夕張「…なんでですか!皆さんだってもろ見えだったりするじゃないですか!」


「コレハファッションダ」


「オ前ノハタダノ痴女」


「ソノチラリズムハ犯罪」


深海夕張「どうして……!!」
729 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 22:41:54.95 ID:QNDE+0O60
菊月提督「痴女のことは放っておけ」


深海夕張「はぁぁぁぁぁぁ!?」


「人間カラ見テモ痴女ナンダナ」


深海海月姫「細かいところは追々伝えるわぁ」


菊月「自分達が使う部屋を決めておけ」


「ヘヤ…アジトトハ違ウ」


「広イ方ガイイノカ?」


「陽当タリノイイ所ガイイ」


「私ハ逆ダナ」


菊月「…深海棲艦の奴らが全員こうなら楽なんだがな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 22:48:22.48 ID:9GjBFdMDO
菊月の考察
どこまで書き変わってるのか
富士関連で海月姫が仕掛けた艦娘停止事件や深海提督として元帥に汚染金塊を送り付けたのは今どうなっているのか
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 22:53:15.04 ID:c27dtahso
横須賀では潜水新棲姫が言葉を教えてる
中枢棲姫はレ級や寄生してる子達を見て思ッタヨリ前カラ深海棲艦ガ共生シテイルンダナと
732 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 22:58:07.30 ID:QNDE+0O60
ーー


潜水新棲姫「いいか、コツさえ掴めば問題無い。大事なのは人間の言葉はエネルギー効率の悪い言語ということだ」


北方棲姫「ナルホドナ」


北方棲妹「んー」


潜水新棲姫「お前は……聞こえてるんだな?」


港湾棲姫「……」コクコク


潜水新棲姫「窓の外から見られると威圧感が凄いな…」
733 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 23:02:15.83 ID:QNDE+0O60
漣「どうですかね?」


中枢棲姫「思ッタヨリ前カラ我々ト共生シテイルンダナ」


漣「貴女達と違ってそもそも戦いたくないっていう考えもありましたから」


レ級「何も考えずに暴れる連中も居るけどな」


球磨「クマの場合は特殊クマよ。乗っ取ろうとして失敗したパターンもあるクマ」


中枢棲姫「知ラナカッタ…私ハ何モ……」


由良「知ろうとしなかった」


中枢棲姫「…ソウカモ知レナイナ」
734 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 23:06:39.31 ID:QNDE+0O60
漣「なぜ知ろうとしなかったのか。その理由は分かりますか?」


中枢棲姫「ソノ必要ガ無カッタカラ。艦娘クライ倒セルト思ッテイタ」


由良「艦娘は何も考えてない訳じゃない」


球磨「人間を攻撃する深海棲艦はいくらでもいるクマ」


レ級「…仲間を攻撃する深海棲艦も居るな」


中枢棲姫「私ニハ知ラナケレバイケナイコトガ沢山アル。陸デ生活スルノハソレカラダ」


漣「それが分かってくれたなら、貴女はきっと陸で生活できますよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 23:22:45.76 ID:531jKd6Fo
>>730
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 23:49:12.10 ID:1fjy4Qlro
>>730の菊月をまた可愛くない顔になってるよ〜といじる望月
彼女なりに心配している
737 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 23:54:23.95 ID:QNDE+0O60
ーー


菊月「……扉でどこまで書き変わってるんだ」


菊月「海月姫が仕掛けた艦娘を止めた事や司令官が深海提督として元帥に汚染金塊を送り付けたのは…」


菊月「……富士に関する事は変わらないのか?いや、それすら例外の可能性もある」


菊月「扉の上書きはできないが解釈を変えることはできる。ならそれは実質上書きできるのと同じでもある」


菊月「もしこの世界も誰かの扉が開いた後だとするなら…」


望月「おい〜っす菊月、なに怖い顔してんのさ。可愛い顔が台無しだよー」


菊月「お前に構っている暇は無い」


望月「そんなこと言わないでよっ…と」ぽすっ


菊月「……」
738 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/27(日) 23:58:48.29 ID:QNDE+0O60
望月「あたし達は扉に干渉した。だけどそれが悪いことじゃない」


望月「そもそもこっちは騙されてる訳なんだし、考えるだけ無駄なんじゃないかな〜」


菊月「私はお前の様には割り切れ無い。何人殺したと思ってる」


望月「だからさ、それは菊月だけの罪じゃないって。あたし達全員でやったのと同じ」


菊月「……」


望月「変に悩んでる所なんてタイホウに見せられないでしょ?早く仕事に戻ってよね、秘書艦さん」


菊月「……」スッ


望月(素直じゃないんだから全く。ま、これでも出会った頃よりマシだけどね)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/28(月) 00:08:34.57 ID:YTzyE61Po
港湾棲姫の部屋の話
色々サイズが大きいから大変だねーって

サイズが大きい…雲龍の新たなライバル(ライバル1号は女提督だったよね?)の登場
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/28(月) 00:22:37.15 ID:FN3OVSg1O
>>739
部屋のあれこれした後お風呂に入ったらすごい勢いでお湯が出るし雲龍と並ぶと空母4隻浮かべてる威圧感
741 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/28(月) 00:34:12.71 ID:sWjerYBI0
ーー


漣「港湾棲姫さんの部屋が何よりも大変ですよ。昔使ってたであろう会議室を使ってもらってますがそれでもギリギリです」


雲龍「……」ギリッ


漣「おおっとぉ?なぜ雲龍さんがギリギリしてますか?」


雲龍「あの胸……」


漣「あー……港湾棲姫さんは上にもデカイですけど、その分お胸の方もファンタジーな感じになってますから」


雲龍「許せない…………!」


漣「いやぁ相手が悪いですよ。そもそも雲龍さんも大きいんですからそれで満足しませんか?」


雲龍「多少無理矢理にでも提督に揉んで…母乳も飲んで貰えば……」


漣「雲龍さんと港湾棲姫さんが並ぶと並の空母四人分くらいあるんですけど…あ、何がとは言いませんよ」


漣「女提督さんに胸のサイズが負けてるのもかなり悔しそうでしたし…女には譲れない所があるってことですな」


ーー
742 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/28(月) 00:34:49.49 ID:sWjerYBI0
今日はここまでです


コメントなどあればお願いします
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/28(月) 00:45:57.01 ID:+1JxkJ9DO
お疲れ様でした

自分の記憶に自信はあまり無いけど
龍驤への復讐の一貫として汚染金塊で大本営弱体化
そして富士のコアを停止させ艦娘による防衛を不可能にして外から深海棲艦に攻めさせ2000人犠牲にだったはず
でも今回の話では深海棲艦は最初から街に浸透していてその話は出なかった
富士さんが居ない事になってるからコアに関連する海月姫の行動は無くなっていて汚染金塊周りだけ残ってる?
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/28(月) 00:48:36.14 ID:3a88K6jgO
乙でした
雲パイの行方は何処へ────
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/28(月) 01:13:40.44 ID:uoGI6tKlo
おつおつ
深海は穏健派が大多数なのかそれとも
深張さん完全にいかがわしい担当ですわぁ
746 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 18:32:51.07 ID:nk0NG9THO
ーー


S朝潮「血の珊瑚礁、深海棲艦が人間にとって敵であると決定的になった事件。被害者はおよそ2000人」


S朝潮「綺麗な珊瑚礁で有名な離島で起きたその事件…陸に上がってきた深海棲艦達はその島の住民を皆殺しにした」


S朝潮「当時はまだ艦娘という概念も無かった。この事件をきっかけにして旧大本営が設営され、艦娘という存在も出来上がった」


S朝潮「この事件は世界の誰もが知るような大きな出来事だった……それが世間の常識」


S朝潮「でも私はこの歴史は知らない。でも司令官達は当たり前のようにこの事件のことを話す」


S朝潮「扉によって歴史が上塗りされた……」


S朝潮「上塗りという表現は正しくないのかもしれません。扉が開けばその歴史が本物であり、そうとして世界が作り替えられる」


S朝潮「この事件は確かに存在したんです……」
747 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/01(木) 18:38:51.77 ID:nk0NG9THO
S朝潮「一方で菊月提督と深海海月姫さんが起こした事件。海月姫さんの胞子を使ってほぼ全ての艦娘が意識不明になってしまった」


S朝潮「ごく一部の艦娘を除いて全員が倒れてしまったので、当然深海棲艦による被害が出てしまった」


S朝潮「その数2000…じゃなく2284人」


S朝潮「……前より増えている」


S朝潮「菊月提督達は龍驤さんへの復讐として2000人を殺すと宣言して、その通りにやった」


S朝潮「そうです…あの時は確かに2000人だった」


S朝潮「それなのに増えてしまった…端数の284人どころじゃない、血の珊瑚礁で2000人以上増えている」


S朝潮「私は扉を開いて上書きをしても総数は変わらないと思っていた。Aという結果をBにしたとしても、死んでしまう総数は変わらないと」


S朝潮「でも違った、そうじゃなかった。扉で上書きされた結果更に多くの人が死んでいた」
748 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/01(木) 18:42:25.61 ID:nk0NG9THO
S朝潮「因果」


S朝潮「私にも絡み付いた厄介で当然なもの」


S朝潮「因果を振り払おうとしても更に酷くなるだけ」


S朝潮「どんなに小さい因果でも対処を間違えれば逃れられない」


S朝潮「この世界…こうなってしまったのは龍驤さんのせい」


S朝潮「龍驤さんが富士ちゃんを見殺しにしなければ、今頃世界は平和になっていた」


S朝潮「戦争が終わらないのも龍驤さんのせい」


S朝潮「一人殺しただけで私は狂って首を吊った。一億も殺した龍驤さんは……」


S朝潮「……因果、応報…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 19:22:33.14 ID:TmSSbESpo
やっぱりおかしい
世界の良くない方向に行く、その責任が全て龍驤さんにあるなんて、それこそ神の悪意でもない限りこじつけじゃないですか
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 19:28:23.10 ID:CZTjU7GL0
中天にミサイルが飛ぶ。龍驤を
狙っているわと察知するS朝潮
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 19:38:17.45 ID:wEIlNtZto
>>749
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 19:40:10.31 ID:JJfLNlaDO
>>749
+だけどこの世界に神は居ない
居るのは…
私達が苦しんだり笑ったりしているのを娯楽のように眺めている誰か…神の視点を持つ誰か…と虚空を「こちら」を睨む
753 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 19:45:03.06 ID:vb2r4SX40
S朝潮「… やっぱりおかしい!世界が良くない方向に行くその責任が全て龍驤さんにあるなんて!」


S朝潮「それこそ…神の悪意でもない限り、こじつけじゃないですか…」


八島「呼んだ?」


S朝潮「…八島さん」


八島「きひひ、どうも神様で〜す」


S朝潮「……」


八島「諦めなって朝ちゃん。あの龍驤が居る限り世界は破滅に向かうの。キチってた吹雪のせいで滅ぶのが確定しちゃって、もうお終いってね」


S朝潮「貴女は…」


八島「あたしが世界を滅ぼす。これは確定事項なんだよ」


八島「見てる皆んなは分かってるよね〜?」
754 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 19:52:06.01 ID:nk0NG9THO
八島「朝ちゃんもさ〜あんな女に構わないであたしと遊ぼうよ、ね?」


S朝潮「それ、本気で言ってるんですか」


八島「本気だよ」


S朝潮「……」


八島「本当なら朝ちゃんをここから連れ去ってあたしだけのモノにしたい。龍驤なんか近付くだけで不幸になる」


八島「これから先の未来も戦争は続いて大勢死ぬ。そしてどっかの誰かがあたしを作って世界は終わる」


八島「朝ちゃん…もういいよ。あの女に構う必要なんか無いよ」


八島「あたしは朝ちゃんを幸せにする義務がある。もう二度と不幸になって欲しく無いんだよ」


八島「だからもう…龍驤のことは考えないで。分かった?」


S朝潮「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 19:56:20.51 ID:CZTjU7GL0
龍驤からのメールが来るもS朝潮は即座に削除
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:04:51.45 ID:IqK65sNcO
不錏
吹雪の願いに反しない、争いのない世界が続くいてとんでもない先の未来で世界が終わるという願いで干渉したはず
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:17:18.01 ID:iLcESmIfo
>>756
758 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 20:28:50.79 ID:vb2r4SX40
不錏「待ちなさい」


八島「……」


不鐚「争いのない世界が続くいて…とんでもない先の未来で世界が終わるという願い。これで吹雪の願いは上書きされたはずよ」


八島「分かってないなぁ。争いのない平和な世界ってどういうことさ?」


不錏「どうって……皆んなが手を取り合って…争いの無い…」


八島「うん、そうそう。じゃあさ、皆んなって誰?」


不錏「それは……」


八島「平和な世界、それは確かに訪れるよ。でもその時にはもう人間はこの世界で多数派じゃない」


八島「文明は滅んで機械も無くなる。僅かな人間が自然に怯えながら生活してる」


八島「こ れ こ そ 平 和」


八島「人間はこの世界に必須じゃない。間引く必要があるんだよ」
759 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 20:32:27.30 ID:vb2r4SX40
八島「結論から言えばさ、龍驤は許させるよ。一億殺したけど結果的に一億以上を助ける」


八島「因果が消えるのは数百年かかるけど、その間龍驤は死ねないんだよね」


不錏「艦娘の寿命はそんなに長くないわ」


八島「龍驤は生きるんだよ。ま、死なせてもらえないっていうのが正しいかな」


S朝潮「……」


八島「助けられるものなら助けてみなよ。覆せるものなら覆えしてみろ」


八島「一億人も殺しておいて幸せになろうだなんて、身の程を知れ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:50:51.41 ID:JJfLNlaDO
とまあ…このままならいずれそうなるんだけど…
あたしも変わると言った以上どうにかしたいとは思ってると八島


どれだけ無理ゲーを課してくるんだか…と溜め息を吐いて虚空を睨む
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:55:40.46 ID:UTNwoToQO
>>760


(喋り方が変わってたり兆候はあったけど、この流れが無視されるならすり替わりか因果に呑まれたか、何かしらの可能性はあるわね?)
762 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 21:09:25.82 ID:vb2r4SX40
八島「……とまあ、このままならいずれそうなるんだけど…」


不錏「八島…」


八島「 あたしも変わると言った以上どうにかしたいとは思ってるよ。でも一体どうしたらいいのか…」


S朝潮「結末が決まってる上に、全ての流れが悪い方に向かう…」


八島「はぁ……どれだけ無理ゲーを課してくるんだか」


八島「……」


八島「……」


八島「お前だよ」


八島「お前に言ってるんだよ」


八島「分かってるんでしょ、ねぇ?」


八島「よくもこんな世界を作りやがって」


八島「あたしの
763 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 21:13:33.55 ID:vb2r4SX40



、、。


八島「ほら、困るとすぐそれだ」


八島「あたしはお前が居なきゃ喋ることすらできない」


八島「


八島「いい加減にしろ」


八島「また夢に出てお前を殺してやる」


八島「……」


八島「あたしはお前になんか負けない」


八島「絶対にハッピーエンドを勝ち取ってやる」


八島「あたしが世界を滅ぼそうとも、お前の邪魔はさせない」


八島「……」


八島(ねぇ)


八島(あたしのことはどうなってもいいからさ)


八島(皆んなのことだけは、助けてあげてよ)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:26:55.16 ID:JJfLNlaDO
実際龍驤の因果の対処は本当に不可能なのか考える
龍驤を止めてモブになる方法や龍驤の因果を別の何かに肩代わりさせ尚且つ別の世界に放逐する等

そしてこれが一番危険だけど扉の力で龍驤が事件を起こした事実を消す方法
この方法は本当にやばいと八島
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 21:36:04.35 ID:TmSSbESpo
>>764
最後のは影響が大きすぎるよね
766 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 21:48:05.48 ID:vb2r4SX40
S朝潮「八島さん、龍驤の因果の対処は本当に不可能なんですか?」


八島「無理だよ」


S朝潮「龍驤さんが龍驤さんで無くなれば……もしくは龍驤さんの因果を別の何かに肩代わりさせたり!」


八島「朝ちゃん、前にも言ったでしょ。もし龍驤が死ねばその因果で地獄は膨れ上がる。他の誰かに肩代わりさせればその因果は倍増する」


S朝潮「一億の倍……!」


八島「…危険だけど扉の力で龍驤が事件を起こした事実を消すことはできる。でもこの方法は本当にやばいよ」


S朝潮「どうしてですか…?」


不錏「扉が開いた瞬間に全ての生物は死んでしまうでしょうね」


S朝潮「……」


八島「あたし達だってそうだよ。全部消えて無くなる」
767 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 21:50:37.78 ID:vb2r4SX40
八島「龍驤を龍驤で無くすのは、今やってるみたいだね」


S朝潮「標準語の龍驤さん…」


八島「でも無理。提督が龍驤に執着してるし」


不錏「霞に子どもが出来てもダメだったわね…」


八島「提督が龍驤を求める限り、あの女は龍驤であり続ける」


S朝潮「司令官が……」


八島「世界は…そんなに単純じゃないんだよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 22:19:02.01 ID:JJfLNlaDO
単純に死ぬとは言ったけれどそもそも龍驤が事故に遭わなければ足りないもの鎮守府もおそらく存在しなかった
全ての前提が崩れ去り全ての出会いも消える
ある意味死よりも恐ろしい結果になるわねと不錏
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 22:32:53.52 ID:4GA+14fjO
今日は世界設定の話ってことでいい?

龍驤の因果=罪は1億人殺しよね?
となると、因果を形成しているのは1億人の憎悪なの?
それとも他の要素も絡んでくるの?


それこそこんなの「神様」でもないと解決なんて……
770 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 22:49:11.62 ID:nk0NG9THO
八島「因果」


八島「言葉としてたった漢字二文字の言葉。だけどその文字に込められた意味は重い」


八島「何も分かってないというか、分かって無いのが幸せというか」


八島「命を奪うってことは全てを奪うことなんだよ」


八島「現在過去未来。全てを奪い去る」


八島「龍驤はそれを一億回もやった」


八島「正確に言えば一億の未来を奪った。それがどんな重罪なのか分かるでしょ?」


八島「自分の私利私欲の為に一億も殺したんだよ」


八島「憎悪や何かなんてものじゃない。全てなんだよ」
771 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 22:51:31.73 ID:nk0NG9THO
八島「あたし、いや元々の『あたし』は自分の力を勘違いしたカミサマモドキ。だから好き勝手に暴れた」


八島「その結果どうなったかは皆んなも知ってるよね?」


八島「でもね、一つ忘れてることがあるよ」


八島「この世界では誰だってカミサマになれる」


八島「あたしの言って意味、分かるよね?」


八島「分からないならこの話はお終い」


八島「確定された未来を楽しんでいってよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 22:56:30.94 ID:4GA+14fjO
(いや、というより以前本物の神を見たような……)
kskst
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:12:40.68 ID:JJfLNlaDO
敷島となり語るS朝潮
そろそろ彼女一人に背負わせるのは止めにしましょう
先程肩代わりさせると倍増すると言いましたがつまりそれは出来るという事ではあるんですよね
この世界全ての生物にその因果を分散させます
二億の因果でも全てならどうにかなります
この世界の事は私達一人一人が背負わなければならないのだと
774 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 23:21:38.98 ID:m+gczct40
「八島さん」


八島「…朝ちゃん」


敷島「龍驤さん一人に背負わせるのは止めましょう」


敷島「貴女は肩代わりさせると倍増すると言ってました。できないとは言ってないんですよ」


八島「…うん」


敷島「なら倍増させればいいんです。そして…この世界全ての生物にその因果を分散させます」


不錏「全ての生物に…」


敷島「例え二億ほ因果であっても全ての生物で割れば薄まります……この世界の因果は私達一人一人が背負わなければならないんです」


敷島「どうですか八島さん!これなら文句はありませんよね!」


八島「……そうだね。あたしが求めてたのはそういう答えだったのかもしれない」
775 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/01(木) 23:26:40.11 ID:m+gczct40
八島「でもね朝ちゃん。そんなことしたら朝ちゃんはどうなると思う?」


敷島「また地獄に堕ちます」


八島「……そうなんだよ」


不錏「八島…」


八島「あたしは…もう二度と朝ちゃんを失いたくないんだよぉ……」ポロポロ


敷島「私一人で皆さんを救えるなら、何も躊躇いません」


八島「嫌だ…嫌だ!あたしが嫌なの!」


不錏「貴女はこの世界を終わらせるつもりなの?」


八島「朝ちゃんの居ない世界なんか世界(理想郷)なんかじゃない!あたしにとって朝ちゃんは…!」


敷島「……」


八島「初めて出来た友達で…それ以上に大切な存在!!絶対に手離したりなんかしない!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:46:26.27 ID:NmXx6C8zo
不錏
手放す必要はないわ
朝潮の因果も一緒に分散すればいいの
この世界(せかい)、いやこの宇宙(せかい)全ての存在で分散すれば元が2億だろうと2だろうと変わらないわ

後は貴女が絶対に手放さないだけ
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 23:56:42.71 ID:TmSSbESpo
>>776
どうなっても彼女を手放さないと、八島、貴女が決意するのよ
778 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/02(金) 00:14:20.14 ID:rDpK/sSo0
不錏「手放す必要はないわ」


八島「どうやって…」


不錏「朝潮の因果も一緒に分散すればいいのよ。この世界…いえ、この宇宙(せかい)全ての存在で分散すれば元が二億だろうと何だろうと変わらないわ」


不錏「後は貴女が…絶対に手離さないだけ」


八島「離さない…朝ちゃんを……」


不錏「どうなっても彼女を手放さない。八島、貴女が決意するのよ」


八島「あたしが……」
779 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/02(金) 00:19:05.32 ID:rDpK/sSo0
不錏「彼女を救えるのは貴女だけ」


八島「そんな…こと……したら…」


不錏「…ええ。彼女の因果を分散させるのなら、その代償も必要になる」


八島「朝ちゃんは……更に酷い目に…」


不錏「……骨と皮になってギリギリの所で彼女はあの男を殺した。でも…今度はそうはいかない」


八島「どうなるの……?」


不錏「……どんな形、姿になっても彼女の手は離さないのなら、その質問の意味は無いわ」


八島「朝ちゃん……」


敷島「……」


S朝潮「私は…八島さんを信じます」


八島「……!!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 00:43:19.04 ID:h4d2ZEO1o
朝ちゃんが信じてくれた私を私も信じるよ
朝ちゃん、何があっても助けるから!
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 01:02:23.85 ID:ukMCbDtn0
八島:絶っ対に離さない!地獄からでもまた引き上げてやる!
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 01:06:05.68 ID:Dr5oHHwDO
>>780
そしてS朝潮自身の歴史が一部変わる
慰み物となっていた朝潮は飽きられて殺される寸前だったが突如現れた謎の小柄な少女によって男は半殺しにされ朝潮を連れ出したという

その後少女に車椅子を押されている姿が目撃されている
783 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/02(金) 01:13:52.08 ID:rDpK/sSo0
八島「絶っ対に離さない!地獄からでもまた引き上げてやる!」


S朝潮「はい!」


不錏「…そろそろ時間よ」


八島「朝ちゃん……」


S朝潮「覚悟はできています。例えどんな姿になっても…貴女が居ますから」


八島「…愛してるよ」


S朝潮「私もです」


不錏「世界を変える前にまずは朝潮からよ。そうしないと順番が狂ってしまうから」


八島「一旦…お別れだね」


S朝潮「そうですね」


八島「……待っててね朝ちゃん」


S朝潮「ええ、地獄の底でお待ちしてます」ニコッ


八島「…ふふふっ」


不錏「……世界は、変わる」
784 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/02(金) 01:19:58.66 ID:rDpK/sSo0
ーー横須賀鎮守府


漣「あぁ忙しい忙しい…」


潜水新棲姫「中枢棲姫の奴らの書類もある」


漣「雲龍さん達を秘書艦代理にしてて良かったですよ。この忙しさは漣一人じゃ不可能です」


キイッ


潜水新棲姫「ん、あそこに居るのは…」


八島「……」


漣「出たなゴスロリ」


潜水新棲姫「今日も朝潮の面倒を見てるようだ」


漣「よくも飽きずにまぁ…と言ったら失礼ですかね」


潜水新棲姫「言ってもいいと思うぞ。誰かと交代してもいいのに、ずっと一人で朝潮の世話をしている」


漣「朝潮に固執する理由は分かりませんけど、ぶっちゃけ漣達としては助かりますよね」


潜水新棲姫「あぁ、両手脚が無い上に喋ることすら出来ない。世話をするにはかなりの手間がかかる」


漣「嫌だとは言いませんけど、やっぱり時間が掛かりますからね」
785 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/02(金) 01:25:45.79 ID:rDpK/sSo0
潜水新棲姫「朝潮も不幸な奴だ。男に買われて乱暴されて……」


漣「その話は止めましょう」


潜水新棲姫「…そうだな」


八島「……」


八島「ねぇ朝ちゃん…」


八島「離さないって言ったけど……手…無くなっちゃったね…」


S朝潮「……」


八島「……」


八島「なんで朝ちゃんをこうしたの」


八島「なんで朝ちゃんばっかりこんな目に遭うの!」


八島「う、うう……!」


八島「…諦めない」


八島「あたしは絶対に朝ちゃんを幸せにしてみせる!」


八島「こんなことで不幸にできると思うなよ……!」


八島「あたしは


ーー
786 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/02(金) 01:26:13.13 ID:rDpK/sSo0
遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 01:39:02.25 ID:Dr5oHHwDO
お疲れ様でした
更に酷い目にとか言うから…
結果朝潮は殺人者の因果からは逃れる事は出来た
あとは生きてさえいればどうにかなると信じてる
そういう世界なんだから
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 06:54:42.08 ID:tELtmPPzo
生きていれば何とかなる
どれだけ足りなくても補える
原点だよ
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 07:00:04.02 ID:vbg/Nqq1o
遅くまで乙でした
途中ただの暴言吐きそうになったわ…冷静さを欠きそうになった…
さてさて今回の上書きはどうなっているか
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 07:27:31.16 ID:iSJ/4GniO
>>1のツイ垢を炎上させよう(すっとぼけ)

冗談は置いといて、漣や棲姫の言動が足りない側にまったく近くないね
龍驤と朝潮の因果は分散されたのかな?その代償が足りないものへの理解がリセットされてる?
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 07:46:10.05 ID:Dr5oHHwDO
今回の書き方だと朝潮の因果のみで龍驤のはまだの様にも見えてしまう
次回にはどうなったか判るかな
そして因果の分散にも重い代償が必要ならもう詰みでは…
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 07:47:18.53 ID:LJQc301OO
リセットされてる漣なら世話なんて御免ですくらいは言いそうだからそれはないんじゃないかな?
漣や潜水新棲姫は事実は事実として捉えるから嫌ではないけど大変だと考えるのは普通にあると思う
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 08:29:19.23 ID:uWpjFKr0o
誰だってカミサマになれるなら因果だって断切ればいいじゃない
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/02(金) 08:40:48.37 ID:gDXUqMCYO
俺が…俺達がガンダムだ!
795 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 18:12:51.13 ID:MYeU1fPZO
ーー執務室


漣「はぁ〜ほんとにもう忙しいですなぁ」


中枢棲姫「それも艦娘の仕事なのか」


漣「おろ、もう流暢に喋ってるじゃないですか。随分と上達が早いですねぇ」


中枢棲姫「潜水新棲姫の教え方が良かったからな」


潜水新棲姫「ワタシは優秀だ」


漣「さすが漣の嫁ですな。うんうん」


中枢棲姫「質問の答えはどうした」


漣「あーはいはい、これも艦娘の仕事といえば仕事ですよ。全ての艦娘では無くて、特定の職種のみの仕事と言えば分かりますか?」


中枢棲姫「理解した」
796 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/03(土) 18:17:37.98 ID:MYeU1fPZO
漣「中枢棲姫さんも仕事を手伝ってくれていいんですよ?ん?」


中枢棲姫「……」ガシッ


漣「ちょ…首……か…っ…は……!」


潜水新棲姫「やめろ!漣に乱暴するな!」


中枢棲姫「勘違いするな。私はそこの深海棲艦と違って艦娘は嫌いだ」


漣「ぅ……げ…!」


中枢棲姫「お前達に憎しみもある。そんな相手と馴れ合いなどするはずが無いだろう」


潜水新棲姫「ヤメロ!」


中枢棲姫「…嫌いだが殺すつもりは無い」パッ


漣「げ……げほ、げほ…」


潜水新棲姫「漣!怪我は無いか!」


漣「凄い力でしたけど…怪我は……」


潜水新棲姫「よ、良かった…」
797 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/03(土) 18:22:23.33 ID:MYeU1fPZO
中枢棲姫「争わなくていいならそうしたい。その考えは変わらない」


漣「なら…暴力を止める所からです…ねぇ…」


中枢棲姫「何を言ってる、ここに来てから暴力は使っていない」


漣「はぁ……?今…漣に……」


潜水新棲姫「漣、ワタシ達とは価値感が違う。暴力の定義も違うんだ」


漣「……」


中枢棲姫「私は陸を求めた理由のもう一つ、それは人間だ。あんなに興味のある生物は居ない」


中枢棲姫「提督か……ククク、近くで観察してその全てを調べやるか」


漣「…本当に大丈夫なんですよね」


潜水新棲姫「争うつもりが無いと言っているんだ、大丈夫…」


漣「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 18:25:04.52 ID:WJoGTJYpo
不慣れでしょうしすぐなんでも聞ける様に人を付けます(監視要因)と提案
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 18:31:25.04 ID:ljvvolFvO
>>798
由良が立候補
中枢さんもその見た目なら気にならないなと

一方でちっこいのとでっかいのは潜水新棲姫とのお勉強でしっかり常識を身に着けつつある
800 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 18:40:17.44 ID:cVgORbFL0
ーー


漣「中枢棲姫さん、先程は失礼しました」


中枢棲姫「その深海棲艦は誰だ。そんな合成獣みたいなのは見たことがないぞ」


漣「彼女は艦娘の由良さんです。訳あってこの姿になりました」


由良「貴女に付く。質問なら私に」


中枢棲姫「確かに艦娘とはいえその見た目なら気にならないな」


漣「それは良かったです、では…」


中枢棲姫「待て」


漣「…なんでしょうか?」


中枢棲姫「どういうつもりだ」


漣「えっと……」


中枢棲姫「コイツは四人も食ってる。そんな奴を私に近付けさせるというのか」


漣(気付いた……?しかも人数まで合ってる…)


由良「…」
801 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 18:45:05.93 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「確かに私は艦娘を沈めた。だがそれは艦娘が弱かったからでもある」


中枢棲姫「コイツは違う。同胞の力を借りて沈め、コアを食べた」


由良「…」


中枢棲姫「おい」ズイッ


漣「……」


中枢棲姫「私は信用できないのか?」


漣「……まだ無理です」


中枢棲姫「ほう…」


由良「貴女が私に付けば信用できる」


中枢棲姫「私がお前を信じられない」


由良「…」


中枢棲姫「私が何を信じるのかは私が決める。お前達が勝手に決めるな」スタスタ


漣「……いい考えだと思ったんですが」


由良「悪くなかった」


由良「気付かれても人数まで当てられるのは想定外」


漣「…中々のやり手のようですな」
802 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 18:49:50.79 ID:cVgORbFL0
ーー食堂


中枢棲姫「ん…?」


北方棲姫「言葉、難シイ…」


北方棲妹「私は、何と、なく」


港湾棲姫「……」


中枢棲姫「どうした」


北方棲姫「勉強シテル」


北方棲妹「言葉と、人間の、社会」


中枢棲姫「常識というヤツか私も教わったがどうもしっくり来ない」


北方棲姫「ナニガ?」


中枢棲姫「媒体によって言っていることが違う。ある本では良しとされているものが、別の本では悪だ」


北方棲妹「それ、日本、特有、らしい」


中枢棲姫「そうか…やはり提督を使うのが早そうだな」


港湾棲姫「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 18:52:15.40 ID:OcAGmb1DO
価値観が違う…
下手を打てば信用がマイナスになって彼女達は敵になってしまうかもしれない
私達が知らない逆鱗となる要素はあるのか新棲姫に聞いてみる漣
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 19:08:29.98 ID:mGvE8C3Go
>>803
805 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 19:19:53.30 ID:cVgORbFL0
ーー


漣「このままではいけません…下手を打てば信用がマイナスになって、彼女達は敵になってしまうかもしれません」


潜水新棲姫「その可能性はある」


漣「価値観が違うとも言ってましたが、我々が知らないような逆鱗に触れることはありませんか?」


潜水新棲姫「細かいところは個人によって違うが、少なくとも言えることはある」


漣「何でしょうか?」


潜水新棲姫「同胞である深海棲艦を侮辱する行為は禁忌だな」


漣「触れてはいけないと…」


潜水新棲姫「出撃を終えて何人倒した、どれくらい沈めた。ハッキリ言って不快だった」


漣「言って……くれれば…」


潜水新棲姫「ワタシは本来なら敵である艦娘の巣に居るんだ。ある程度のことは飲み込むしかない」


漣「……」
806 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 19:24:46.52 ID:cVgORbFL0
潜水新棲姫「それにワタシも分かってきたんだ。自我も無くただ目の前に敵が居るから襲う。そんな奴も居る」


潜水新棲姫「深海棲艦の全ては同胞とは言えない。それが分かったから心配しなくていい」


漣「……」


潜水新棲姫「それより心配しなければいけないのはアイツだ。ワタシはそれを理解したが、奴もそうなるとは言えない」


潜水新棲姫「それこそ価値観の違いだな。深海棲艦全てを同胞だと思っているなら、この問題は解決しない」


漣「穏便に…出て行ってもらうしか無い…」


潜水新棲姫「そんなことは提督が嫌がるだろうな」


漣「……」


潜水新棲姫「奴はワタシの様な特異点では無く本物の深海棲艦なのかもしれない。種族が違えば考え方が違うのが本来なら当たり前なんだ」


漣「ご主人様の考えを…否定すると…」


潜水新棲姫「どう受け取るのかは、お前次第だ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 19:34:35.57 ID:OcAGmb1DO
とりあえず今まで我慢させてごめんなさいと新棲姫をなでなでする漣
でれでれしながらも今の話は提督にも伝えておくべきだと新棲姫
いざとなれば対応するのは提督になるのだから
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 19:38:30.87 ID:WJoGTJYpo
新姫だきしめて>>807
809 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 19:45:28.22 ID:cVgORbFL0
ぎゅっ


漣「本当に…申し訳ありません」


潜水新棲姫「何がだ」


漣「今まで我慢させて……いえ、そんなことも言えないような環境を作ってしまったのが…」


潜水新棲姫「……」


漣「こんなことをしてもすぐに許されるものでは無いのは分かっています。でも貴女に気持ちを伝えるのはこれが一番なんです」


潜水新棲姫「…分かるぞ」


漣「貴女が大切だから…失いたくないから…」


潜水新棲姫「漣の温もりが答えだ。だからもう少し……」


漣「……」ナデナデ


潜水新棲姫「ん…ふふ…」
810 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 19:47:27.89 ID:cVgORbFL0
潜水新棲姫「…いつまでもこうしてはいられないぞ。この話は提督にも伝えておくべきだ」


漣「そうですね…」ナデナデ


潜水新棲姫「早く行ってくるんだ」


漣「もう少し…もう少しだけ……」ナデナデ


潜水新棲姫「……」


漣「…よし。それじゃあご主人様の所に行ってきますね」


潜水新棲姫「ワタシも後で向かう。先に説明しておいてくれ」


漣「了解ですっと!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 20:08:51.57 ID:mGvE8C3Go
近くで観察するといったらしっかり近くで観察する中枢棲姫
提督はつい先日までは戦っていたことも考えて深海棲艦の撃破の話題についてはオブラートに包む

人を襲う好戦的な奴らがいるのが事実と理解しつつもまだ整理しきれてない中枢棲姫はその気遣いがありがたくて分かってる奴だと認識
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 20:23:30.33 ID:WJoGTJYpo
>>811
813 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 20:28:47.47 ID:cVgORbFL0
ーー提督の部屋


中枢棲姫「提督よ、仕事はしないのか」


提督「…今日は休みだ」


中枢棲姫「他の奴らは働いているぞ」


提督「お前は知らないだろうが、俺は最近体調が悪かったり入院したりしていた。だから休みを他より多めに取っているんだ」


中枢棲姫「理解した」


提督「…出て行ってくれないか」


中枢棲姫「なぜだ」


提督「ここは俺の部屋なんだ」


中枢棲姫「私が来ているんだぞ」


提督「……」
814 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 20:32:09.83 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「お前がやろうとしていたのは仕事だな。私の前で仕事はできないのか?どうしてだ?」


提督「……艦娘の出撃に関する仕事なんだ」


中枢棲姫「ほう…」


提督「この資料は…他の誰にも見せられない」


中枢棲姫「嘘を言うな。それと同じようなものを漣が見ていた」


提督「……」


中枢棲姫「私は嘘が嫌いなんだ」


提督「……」


中枢棲姫「だが…お前は信頼できる」
815 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 20:35:31.46 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「その資料は私達深海棲艦に関するものだ。艦娘がどれだけ同胞を沈めたのかが詳細に分かる」


提督「……」


中枢棲姫「お前はそれを私に見せたく無かった。私に気を遣ってだな?」


提督「……」


中枢棲姫「ククク、黙っていては分からないと言う言葉があるがそれは嘘だ。お前の顔を見れば全て分かる」


提督「…そうか」


中枢棲姫「やはり人間は興味深い…いや、提督が特殊なのかもしれないな」


提督「……」
816 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 20:39:27.90 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「遠慮する必要は無い。人を襲ったり好戦的な奴らがいるのが事実なんだ」


中枢棲姫「私はそいつらを同胞とは認めたくないが、お前達から見れば同じ枠組みに入る」


提督「そうだ。だが俺達はそう思っていない」


中枢棲姫「ほぉぉ…」


提督「潜水新棲姫達だってそうだ。戦意が無かったり陸での生活を求めている深海棲艦と、戦うことしか考えない深海棲艦が同じ扱いであっては失礼だろう」


中枢棲姫「やはりお前の所に来て良かったようだ。喜べ、私はお前を信頼した」


提督「…信頼されるとどうなるんだ」


中枢棲姫「安価」


下2 台詞やその他起こったことなど
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 20:53:25.85 ID:ljvvolFvO
こうやって堅苦しい喋り方好きじゃないのよね…と素が出てくる
提督はなら無理しなくていいんじゃないか?壁を感じない方がお互い歩み寄りやすいだろうと
中枢棲姫はこう話せるのは気の許せる相手だけ
深海棲艦は舐められたら負けの世界なの
貴方は舐められなさそうな見た目だけれど
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 21:03:17.95 ID:EOF8adj9o
>>817
819 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 21:08:16.72 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「…ふふ。こんな堅苦しい喋り方好きじゃないのよね」


提督「な……!?」


中枢棲姫「あら…提督なのに随分と驚くのね」


提督「……先程までと同じ存在だとは思えない」


中枢棲姫「失礼ね、貴方なら無理する必要が無いと思って話してるのに」


提督「騙していた…というわけでは無さそうだな」


中枢棲姫「こんなのを同胞達の前でやったらどうなると思う?大したことない奴だと思われて何度も襲われるでしょうね」
820 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 21:13:13.93 ID:cVgORbFL0
中枢棲姫「こうやって話すのは気の許せる…信頼してる相手だけ。ここでは貴方だけよ」


提督「…それは良かった」


中枢棲姫「私は人間のことがもっと知りたい。だから貴方の側に居てもいい?」


提督「…構わないが、俺の近くに居れば誰かが来る。ずっとその様子は無理だろう」


中枢棲姫「そんなこと無いわ。二人だけで過ごせるわよ」


提督「……」


中枢棲姫「一緒に行動してたあの子達も私の本当の事は知らない。深海棲艦は舐められたら負け、弱肉強食の世界」


中枢棲姫「貴方は舐められ無さそうな見た目だけど、私の言ってることは分かるわね?」


提督「…あぁ」
821 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 21:15:14.31 ID:cVgORbFL0
コンコン


「すいませんご主人様〜」


中枢棲姫「…貴方の言うことは嘘じゃなかったわね」


提督「……」


中枢棲姫「いいわ…今はこれで。また後で私の部屋に来て」


提督「…行かなかったら?」


中枢棲姫「貴方は来るわ。そういう人間だから」


提督「……」


中枢棲姫「…ふふ、待ってるわね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 21:30:56.97 ID:WJoGTJYpo
>>806
この辺を説明して場合によってはお帰り願うかも…という漣にいや、そうはならんと提督
断言に安心したら漣がもう落としたんですかと茶化す
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 21:59:59.60 ID:EOF8adj9o
漣「部屋に呼ばれたって…一人で行くんですか、それはまずいでしょ」
提督「いや、危害を加えられる事はないだろう」
漣「…………何かされました?」
824 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 22:07:10.82 ID:MYeU1fPZO
ーー


漣「……ということがあったんです。ですので中枢棲姫さんは最悪…」


提督「彼女のことなら大丈夫だ」


漣「ご主人様ならそう言うと思ってましたけどね、首を絞められた漣としては心配で仕方ないんですよ」


提督「それ以上のことはしなかっただろう?俺からすれば春雨に襲われた方が恐怖だ」


漣「それを言われると何も言えねぇ……」


提督「自分で口に出すのも恐ろしい」


漣「…分かりましたよ、そう言うなら様子見を続けます」


提督「ああ、それでいい」
825 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/03(土) 22:12:27.93 ID:MYeU1fPZO
提督「…さて、俺は少し用がある」


漣「ご飯にはまだ早くないですか?」


提督「中枢棲姫の部屋に呼ばれたんだ」


漣「部屋に呼ばれたって…一人で行くのはマズいですよ」


提督「いや、危害を加えられる事はない」


漣「……彼女に何かされました?」


提督「脅されてなんか無いぞ」


漣「……」


提督「心配しなくていい。それより漣は仕事をしてくれていたんだろう?もう終わらせて潜水新棲姫と…」


漣「いえ、まだもう少し頑張ります。ご主人様に無理はさせられませんからね」


提督「ありがとう」
826 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/03(土) 22:14:39.81 ID:MYeU1fPZO
漣「ご主人様は分かりやすいんです。彼女と何かあったのはすぐに分かりますよ。でもそれを漣達には知られたく無いんですね」


提督「…すまない」


漣「悪いことじゃないなら許します」


提督「断じてそんな事は無い」


漣「漣の目を見て」


提督「……」


漣「分かりました、信じましょう。ですがくれぐれも注意して下さいね」


提督「分かった」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 22:24:23.58 ID:mGvE8C3Go
部屋に行くと早速だけど…と提督の口から今の人間社会の状況を聞きたいという中枢棲姫
本の情報は一定でないから信頼できる相手から聞きたいらしい
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 22:42:20.03 ID:OcAGmb1DO
>>827
829 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 22:48:37.36 ID:MYeU1fPZO
ーー中枢棲姫の部屋


提督「…それを俺に聞きたかったのか」


中枢棲姫「本の情報は一定じゃないの。だから信頼できる相手から聞きたいのよ」


提督「今の人間社会……簡単には説明できない」


中枢棲姫「それでいいし寧ろそれが目的なのよ」


提督「……」


中枢棲姫「言葉を交わすことで親交を深めるのは悪いことではないでしょう?」


提督「そうだな…」


中枢棲姫「貴方の口から聞かせて欲しいの。人間とは、社会とは何かを」
830 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 22:51:59.34 ID:MYeU1fPZO
ーー


中枢棲姫「…貴方の話を聞いてて、感想を言うならお金、ね」


提督「そっちには無い概念か」


中枢棲姫「あるわ。でもお金で何でもはできないしやろうとしない。気に入らない奴が居れば殺せばいいだけなのよ」


提督「それを解決…してしまうのも金だ」


中枢棲姫「人間は金に汚い奴が勝つ……そういうことね」


提督「残念ながら当たっているな…」


中枢棲姫「そんな中貴方はお金以外のものを欲しがったのね」


提督「あぁ、俺は深海棲艦を、争いを…」


中枢棲姫「そうじゃないでしょう?貴方はもっと別のモノが欲しかった」


提督「……」
831 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 22:55:43.73 ID:MYeU1fPZO
中枢棲姫「ふふ、貴方からは私と似たような臭いがするわ」


提督「…どういうことだ」


中枢棲姫「私があの子達を従えていたのは自分の身を守る以外にも意味があったのよ」


提督「……」


中枢棲姫「貴方の思想は提督という立場で無くても叶えられた。それなのに何故提督という立場に拘るのか」


中枢棲姫「貴方も…繋がりが欲しかったのね」


提督「……」


中枢棲姫「それこそお金なんかじゃ買えないような……誰かとの繋がり」


中枢棲姫「私にも分かるの…貴方はずっと孤独を感じていた」


中枢棲姫「…貴方とならもっと仲良くなれそうね」


提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 23:00:36.82 ID:OcAGmb1DO
ところで小さい子っていいわよね…貴方のお気に入りは誰かしら?と中枢
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 23:10:52.07 ID:ljvvolFvO
>>832
幹部さん以来の同士が見つかる
会話に花咲いた後二人は固い友情の握手を交わす
834 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 23:19:20.68 ID:QsdUe/jt0
中枢棲姫「……ところで、小さい子っていいわよね…」


提督「……」ピクッ


中枢棲姫「もしかしてそっちの趣味もあるの?貴方のお気に入りは誰?」


提督「…龍驤だ。写真がここに……」スッ


中枢棲姫「ふぅん……」ジーッ


中枢棲姫「……」


中枢棲姫「貴方、いい趣味してるわね」


提督「龍驤の魅力が分かるのか」


中枢棲姫「こんな完璧なまな板なんかそうそう無いわ。その辺にいる学生でも少しはあるのに」


提督「そうだろう、完璧な体型だ」


中枢棲姫「私が連れてるあの子達も……」
835 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/03(土) 23:24:45.39 ID:QsdUe/jt0
ーー


中枢棲姫「ふふ、はははは!まさか趣味まで同じなんて思わなかったわ。思わず握手をしたくなるくらいにまるで同じにんぁもの」


提督「そうだな」


中枢棲姫「貴方の人間としての価値感も分かった。立場を利用してでは無く本当の家族を作ろうとしている」


提督「俺の子どもも生まれてくる。家族がまた増えるんだ」


中枢棲姫「…ねぇ、私もその家族に入ってあげてもいいわよ」


提督「なに…?」


中枢棲姫「同じ悩みを持って同じ趣味を持つ。そんな相手なんかそうそういないと思うわよ?」


提督「……」


中枢棲姫「答えは直ぐじゃなくていいわ。でも…よく考えておいて」


提督「…分かった」


中枢棲姫「ロリコン…いい言葉も知れて良かったわ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 23:39:33.45 ID:mGvE8C3Go
お勉強して帰ってきたちびっこ二人をもふもふする中枢棲姫
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 23:52:37.60 ID:OcAGmb1DO
>>836
ただ提督とは違って割とぞんざいに扱われて素足で蹴られたりしている中枢棲姫
だけどむしろそれがいいらしい
838 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:00:00.67 ID:BHTlL26A0
ーー


北方棲姫「終ワッタ…」


北方棲妹「疲れた」


中枢棲姫「ご苦労だったな」


港湾棲姫「……」


中枢棲姫「ク…ククク……良く…頑張ったぞ…」


北方棲姫「出タ、イツモノダ」


北方棲妹「今日は、私か」


中枢棲姫「ほら…こっちに来い……」グイッ


北方棲妹「むぅぅ」
839 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:03:54.53 ID:BHTlL26A0
北方棲妹「止めろ、このぉ」ゲシッ


中枢棲姫「おいおい…私に向かって…何を…」


北方棲姫「コノ癖ガ無カッタラ…」


港湾棲姫「……」


北方棲姫「ン?ソウイウ趣味?ドウイウ意味ダ?」


港湾棲姫「……」


北方棲姫「良ク分カラナイガ、怒ラナイナライイ」


北方棲妹「脚を、舐めようと、するな」ゲシゲシッ


中枢棲姫「ふ、ふへ…ククク…元気で…素晴らしい…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 00:12:43.43 ID:kyD4zmQw0
一応監視を続けてた由良が見ていた
呆れながらも注意し、それは人間達の価値観からすると良く思われないことが多いから控えた方が良いと諭す
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 00:14:10.65 ID:WBZUJxjso
一方の提督、すぐ漣に接触される
提督の様子や俺達は分かり合えたとの言葉から大きく前進した(間違っては…いない)と察して提督を労う
842 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:21:00.93 ID:BHTlL26A0
ーー


漣「ご主人様、大丈夫でしたか!?」


提督「ああ、何も問題は無い」


漣「……本当みたいですね。外傷もパッと見ありません」


提督「彼女とは…そう、分かり合えたんだ」


漣「あの中枢棲姫を……流石はご主人様ですね」


提督(…嘘は言っていないな)


漣「いくらご主人様とは言え彼女を説得するのは大変だったはずです。今日はもうゆっくりとお休み下さい」


提督「いや、まだ仕事が…」


漣「ご主人様。本来なら今日は休みなんですよ?」


提督「む……」
843 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:25:34.45 ID:BHTlL26A0
漣「…仕方ありませんね。こうなったら強制的に休んでもらいます」


提督「何をするつもりだ…?」


漣「するって、スるしか無いでしょうよ」


提督「……」


漣「服を〜脱いで〜」シュルッ


提督「お、おい……」


漣「言っときますけどご主人様が悪いんですからね。こうでもしないと休まないでしょうよ」


提督「……」


漣「ほら!とっとと脱いでゴムを出す!そして終わったら休んで寝るんですよぉ!」


提督「…………」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 00:33:39.91 ID:ONjgmgDDO
むしろ漣だって休むべきだぞと提督
メイクで誤魔化してる目の下の隈を指摘する
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 00:38:28.77 ID:qRUxIJp6o
>>844
じゃあどうしますよと話してたら雲龍や神通が代わりを買って出たので二人ともぐっすりと休息を取れる
846 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:50:41.23 ID:BHTlL26A0
提督「その気持ちは嬉しいが漣こそ無理をしないでくれ」


漣「何がですか」


提督「メイクで誤魔化してるが、目の下に隈が出ているぞ」


漣「…さっき目を見てって言ったのが余計でしたか」


提督「そんな状態の漣とはできない」


漣「じゃあどうするんですか。貴方は放っておいたら勝手に仕事をするでしょうよ」


提督「……」


雲龍「話は聞いたわよ」ガチャッ


神通「私達が代わりに……漣さん!?」


漣「あ、はい服を着ますね」


雲龍「私達になら任せられるでしょ」


提督「……」


雲龍「ゆっくり寝ていて…お願いだから」


提督「そこまで言われて仕事をしているようじゃ、提督失格だな」


雲龍「分かってくれたならいいのよ」


神通「なんで上から着るんですか……!」


漣「神通さんの反応が面白いからですよ」ぷらぷら
847 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 00:54:45.40 ID:BHTlL26A0
ーー


提督「こんな時間から寝るなんて久しぶりだな…」


提督「いつもなら…龍驤と…龍驤が隣に居て……」


提督「…龍驤」


提督「龍驤……」


提督「霞の事も大切だが…龍驤も……」


提督「……」


提督「明日病院に電話をしよう。また一時退院ができるかもしれない」


提督「龍驤…」


提督「俺はずっと…待っているからな……」


ーー
848 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 01:01:56.15 ID:BHTlL26A0
ーー


「一時退院の扱いは前回と同じです」


龍驤「うん、ありがとう」


「提督さんが迎えに来てくれて良かったですね」


龍驤「自慢の旦那さんだから」


「ではまた、お待ちしております」


龍驤「はい、ありがとうございました」


……


「これで良かったんだよな?」


龍驤「うん、これバイト代」


「お!?こんなにくれるの!?」


龍驤「その代わり分かってる?」


「なるほど口止め料込みってね。大丈夫、俺は旅行でこっちに来ただけだからまぁバレないって」


龍驤「変装までしてくれてありがとう」


「…俺はそれでいいんだけどさ、その体で大丈夫なわけ?」


龍驤「心配要らないよ」


「そ…じゃ、俺はもう行くから。そっちも気を付けなー」


龍驤「……」


龍驤「この世界に理想郷があるなら、その逆もある」


龍驤「……ゲヘナ」


龍驤「…さぁ、行こう」


ーー
849 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 01:02:31.77 ID:BHTlL26A0
続く


コメントなどあればお願いします
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 01:04:53.09 ID:qRUxIJp6o
ふぁ!?
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 01:06:07.44 ID:ONjgmgDDO
お疲れ様でした
やはりまだか…
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 02:29:03.26 ID:qev6xnw8O
誰かに許されたとしても自分が自分を許さなければ…
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 06:42:22.80 ID:WBZUJxjso
おつおつ
口調が……
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 06:56:13.40 ID:JDoEBhezo
いつぞやの謎の男がインストールされてる
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 07:29:01.48 ID:T6TZTyyNO
八島……カミサマモドキ
不錏……元艦娘側の神様
生命……誰もがカミサマになりうる存在
名前を言ってはいけないあの人……神(八島、不錏以上)

では、>>1は何なのか?
ただの書き手?それとも?
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 08:09:55.88 ID:qRUxIJp6o
龍驤はエルサレムにいくのかな…?
857 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:02:57.98 ID:BHTlL26A0
ーー


漣「急な呼び出しとは、幹部さんも気が利きませんねぇ」


提督「ここから大本営は近いんだ。俺もいつでも呼んで下さいと言ってある」


漣「だからと言ってですねぇ」


提督「俺は何とも思っていない。さぁ急いで大本営に向かおう」


漣「…はいはい。ご主人様ならそう言いますよね」


提督「皐月はもう準備が済んで先に向かった。残るは俺と漣だ」


漣「秘書艦だけ先に着いたらご主人様のメンツがたたねぇってヤツですよ。さっさと向かいますよ!」


提督「そうだな急ごう」
858 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/04(日) 19:06:51.59 ID:BHTlL26A0
漣「…あ!ご主人様病院から何か送られてきてます!」


提督「内容は何だ?」


漣「ええっと…多分龍驤さんの治療か何かについてです。ご主人様のサインが必要っぽいです」


提督「…なら今書いてしまって出先で出そう」


漣「了解です!ええっと…ここですね、ここにサイン書くみたいです」


提督「……よし」カキカキ


漣「よっしゃ!後は漣にお任せを!行きながら封してコンビニかどこかで投函します!」


提督「…よし、大本営に急ごう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 19:10:47.32 ID:90EohBLgO
移動しならがらも一読はする
内容を把握せずサインは大失敗のもと
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 19:16:07.39 ID:qRUxIJp6o
>>859
なになに一時退院…おーまたできるんですかね
ほへ?済み?立ち会ったのは…ご主人様?
861 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:28:50.10 ID:BHTlL26A0
ーー


ブーン…


漣「タクシーで乗り換え駅まで行って、そこで皐月さんと合流しましょう」


提督「なんとか間に合いそうだな…」


漣「さて間に合うと分かった所で資料の確認と…」ゴソゴソ


漣「…あ、病院からの手紙も持ってきちゃいました」


提督「せっかくだから良く見ておこう。龍驤の状態や何かが書いてあるはずだ」


漣「あ、じゃあ先にこっちを見て下さい。内容を確認せずにサインは怖いですからね」スッ


提督「よし……」


漣「その間に漣は手紙の内容を。なになに、一時退院……ほぉ〜またできるんですかね」


提督「……」


漣「…はへ?退院済み?立ち会ったのは……ご主人…様?」


提督「……漣!!」


漣「…運ちゃん!目的地変更!大至急ですよ!!」
862 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:33:13.45 ID:BHTlL26A0
ーー


幹部『龍驤君が行方不明!?』


漣「そうなんです!ご主人様に成り済ました誰かが退院に立ち会ったらしいんです!」


幹部『なんということだ……』


漣「そういう事情なんでそっちには迎えません…」


幹部『それは構わないが提督君はどうしている?』


漣「ヤバイくらいパニクッて病院に向かいました。移動中に少しでも冷静になってくれればいいんですけど…」


幹部『龍驤君は目立つだろう、目撃情報は入っていないのかい?』


漣「……何も」


幹部『これは…非常にまずいね』


漣「あのクソアマ…どこまで迷惑をかければ気が済むんですかねぇ!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 19:38:49.43 ID:ONjgmgDDO
冷静さを欠いている提督に代わり詳しい話を担当医師に聞く漣
立ち会った男は誰か
まさかまた誘拐?と
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 19:42:48.10 ID:dJhkCK5Vo
>>863
そこの人(提督)よく似た方と出て行かれましたが……お知り合いの様でした、と担当医
担当医でも分かるのに龍驤が見間違えるはずがない、誘拐ではない…?と推理漣
865 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:53:45.84 ID:BHTlL26A0
ーー


漣「もう一度確認しますけど、龍驤さんはちゃんと帰ったんですね?」


『はい、確かに提督さんが迎えに来られました』


漣「まさかまた誘拐……?」


『何かの間違いや勘違いでは無いんですね?』


漣「当たり前ですよ、だからこうやって横須賀から大急ぎでそっちに向かってるんです」


『私も遠目から見ていましたが、あれは提督さんだと思いました。お知り合いの誰かでは無いんですか?』


漣「違います。そもそもそちらが提督だと判断したのはどうしてですか?」


『いつもの軍服で無口な様子と…あと龍驤さんと親しそうにしていましたから』


漣「親しそうに……なら誘拐では無い…」


『本当なら大問題です。こちらも話を伺いたいので駅に着き次第連絡を下さい、迎えを出します』


漣「…分かりました、すぐに連絡しますよ」ピッ


提督「龍驤、龍驤、龍驤……」


漣「ご主人様…」
866 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 19:59:19.43 ID:BHTlL26A0
ブブブブ…


漣「どうしましたか」ピッ


朝霜『悪い知らせだ。クローゼットをよく調べたら司令の制服が一着無ぇ』


漣「……龍驤さんが持ち出したと」


朝霜『入院する前から準備してたんじゃねぇのか。そうだとすると手がつけられねぇ』


漣「一時退院も…全部フラグだったと」


朝霜『これだけ用意周到なら逃げた先で何をするのかも全部決めてあるかもな』


漣「全く目撃情報が無いのも頷けますな」


朝霜『……なんでだよ…どうして……あたい達のこと…捨てるなんて…』


漣「そういうのはいいです。そっちはそっちで動いて下さい」ピッ


提督「……」


漣「…貴女が何をしようと構いませんけどねぇ、ご主人様を傷付けるってんなら容赦はしませんよ!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:02:55.13 ID:wYc030pC0
夢で提督の影武者に
誘拐されてしまった漣
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:04:06.89 ID:ONjgmgDDO
目撃証言は今のところ無い…つまり身を隠しながら移動している?一人なのか、徒歩なのか、それによって捜索する範囲が変わる
人手が足りないなあと愚痴りながらもとにかく情報を集める漣
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:07:51.23 ID:4jt5mnkmo
>>868
870 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:17:50.42 ID:BHTlL26A0
漣「目撃証言が今のところ無い…つまり身を隠しながら移動している?」


漣「一人なのか、徒歩なのか……それによって捜索する範囲が変わりますよね」


漣「普通に考えて一人だとは思えない。提督に成り済ました人物と一緒に行動して…いや、そんな分かりやすいことをするのか?」


漣「あぁくそ人手が足りない……!とにかく情報を集めないと」


漣「その為には……これしかない」


提督「……」
871 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:21:26.76 ID:BHTlL26A0
漣「ご主人様、漣はここで降ります」


提督「……」


漣「ご主人様はこのまま病院に向かって下さい」


提督「……」


漣「ローラー作戦みたいなことをするしかありません。その為には一人でも多くの人員が必要になります」


提督「……」


漣「龍驤さんは絶対に探し出しますよ。そうでないと文句を言えませんからね」


提督「……」


漣「ではご主人様、後は宜しく頼みます。諦めるにはまだ早いですからね!」タタタッ


提督「……龍驤…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:23:00.96 ID:wYc030pC0
駆逐艦娘一同で、本当に
ローラー作戦おっ始めた
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:32:37.61 ID:dJhkCK5Vo
龍驤の病室を調べる提督
なにか…何か残して行ってないか…
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:34:26.17 ID:90EohBLgO
>>873
これは…聖書?
875 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:40:21.57 ID:BHTlL26A0
ーー病院


「こちらが龍驤さんが使っていた病室です」


提督「……」


「部屋は変わりますが一時退院ということなのである程度の荷物は置いてありますね」


提督「……」


「その様子を見る限りあれは提督さんでは無かった…本当に申し訳ありません」


提督「……」


「こちらとしても全力を尽くします。絶対に龍驤さんを見つけます」


提督「……」


「この部屋は好きに調べてもらっても構いません。では…」ガチャッ


提督「……」
876 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:44:42.07 ID:BHTlL26A0
提督「……ベッドから龍驤の匂いがする…」


提督「龍驤……」ギシッ


提督「……?」


提督「この分厚い本は…」


提督「……聖書」


提督「龍驤は…キリスト教を……?いや…そんな素振りは…」


提督「……」ペラッ


提督「何度も読んでいるが…最初から最後までは読んでいない。どこか…気になった所を集中的に読んである…」


提督「……」ペラペラッ
877 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 20:50:38.37 ID:BHTlL26A0
からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。

そんなものより、たましいもからだも、共にゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい


提督「……ゲヘナ」


提督「罪人の永遠の滅びの場所であり、地獄を示す場所」


提督「龍驤は……死んで…地獄へ…」


提督「……」


提督「…………」


提督「俺は…どうすれば……」ピラッ


提督「…メモが……挟まって…いたのか…」


【理想郷がこの世界にあるなら、地獄だってある】


提督「……」


提督「龍驤…どうしてなんだ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:54:51.47 ID:wYc030pC0
身投げしようとしている龍驤。
その前に、司令官への最後の
手紙を出すことにしたが……
ポストの前で漣と鉢合せする
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 20:58:46.47 ID:ONjgmgDDO
何故だ龍驤…俺は龍驤の救いにはなれなかったのか…?と聖書を握り締める提督
するともう一枚のメモを見付けた

ただ一言、司令官、愛してるとだけ書かれてあった
それを見た提督は立ち上がり行動する
まだ諦めない
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 21:10:24.10 ID:dJhkCK5Vo
>>879
881 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 21:14:30.41 ID:BHTlL26A0
提督「何故だ龍驤……俺は…お前の救いにはなれなかったのか…?」


提督「……くそっ!」ブンッ


バサッ


提督「……どうしてなんだ…」


ヒラヒラ…


提督「また……メモか…」スッ


『司令官、愛してる』


提督「…………」


提督「まだ…諦めない」


提督「絶対に龍驤を……連れ戻してみせる!」
882 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 21:18:35.14 ID:BHTlL26A0
ーー


漣「そっちはどうですか?」


皐月『何も情報は無いよ…』


漣「これで病院から東西南北、全ての方向を調べましたが手掛かりすら無しと」


雲龍『やっぱり提督に成り済ました人と一緒に行動してるのよ』


朝霜『そうとも限らねぇ』


潜水新棲姫『いや、一人の可能性が高い』


漣「今は有力な情報が無いんです。黙って考え込むより動き回りましょう」


皐月『闇雲に探しても無駄だよ』


漣「そんなもの分かってるんですよ!でもやるしかないでしょうが!」


雲龍『そうね、とにかく捜索を続けるわ』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 21:20:40.27 ID:wYc030pC0
白鶴の店にいた龍驤
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 21:48:50.01 ID:dJhkCK5Vo
提督から漣に連絡
メモの事と向かって欲しい所を伝える
龍驤の事故のあったあの駅にと
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 21:57:52.00 ID:UMMx4JfZo
怖いな…
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:16:11.88 ID:90EohBLgO
>>884
887 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 22:22:15.98 ID:BHTlL26A0
ーー


漣『聖書にメモが挟まっていたと。龍驤さんが聖書を愛読していたなんて知りませんでした』


提督「ゲヘナに関係する場所も覚えは無いか」


漣『ありませんねぇ…というよりゲヘナなんて初めて聞きましたよ』


提督「…そうか」


潜水新棲姫『……漣の話を聞いていて少し気になる所があった』


提督「なんでもいい、言ってくれないか」


潜水新棲姫『理想郷というのは扉がどうこうと言っていたものに間違いないだろう。だが地獄については何も聞いていない』


潜水新棲姫『そもそも存在すらしていない可能性もあるが、龍驤のメモの話を聞いてある仮説が建てられる』
888 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 22:26:29.20 ID:BHTlL26A0
潜水新棲姫『龍驤は死んで魂を地獄に送るつもりだ。だがただ死ぬのでは駄目だと考えている』


潜水新棲姫『龍驤にとってのこの世の地獄。それは…子どもを見殺しにした駅なんじゃないか』


提督「あの駅…!」


潜水新棲姫『今度は自分が飛び込んで死のうとしている。居るならその近くだ』


提督「…他に思い当たる場所が無い。急いでそこに向かう!」


潜水新棲姫『…こっちも漣が行くと言って飛び出した』


提督「あの駅……あそこに龍驤が!」


下2 コンマ判定


奇数   ○
偶数   ×
ゾロ目 ×××××
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:28:11.91 ID:90EohBLgO
たのむ
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:28:41.87 ID:qRUxIJp6o
ゾロ目だけはやめて…
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:31:37.90 ID:JDoEBhezo
あっぶ
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:35:59.18 ID:dJhkCK5Vo
セーフよね…ふぅぅぅぅうう
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 22:40:58.25 ID:ONjgmgDDO
ゾロ目だと考えうる最悪なんだよね…ifでちょっと見てみたいかも
894 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 22:46:00.95 ID:BHTlL26A0
ーー駅周辺、ホテル


すいません、この近くで写真の人を見たことはありませんか?


「…知りませんねぇ」


…そうですか


「……」


「行ったよお嬢さん」


龍驤「……ありがとうございます」


「随分と訳有りみたいだね。ただ泊まるだけじゃなくて匿ってくれだなんて」


龍驤「……」


「言っとくけど警察が絡んだらこっちも黙っておけないよ。それまでに何とかするんだね」


龍驤「はい……」


「客であることは間違い無いんだ、変なことをしなきゃ追い出すこともしないよ」


龍驤「…失礼します」


ペタ…ギッ…ペタ…ギッ…


「……あの体で、探してた男の人相は最悪。これはひょっとすると監禁か何か……」
895 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 22:50:15.70 ID:BHTlL26A0
龍驤「……そうか気付いちゃったか」


龍驤「そんなに私の事…考えてくれたんだね」


龍驤「嬉しいよ…けど……貴方とは一緒に居れない」


龍驤「罪は死なない限り消えない。相手が許す、許さないは関係ない」


龍驤「…私が生きてる限り皆んなが不幸になる」


龍驤「司令官がずっと心配だった…けどもう大丈夫」


龍驤「貴方は霞と幸せな家庭を築いて」


龍驤「私の事は忘れて…幸せになって」


龍驤「……」


龍驤「私は…諦めない」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 23:06:33.52 ID:ONjgmgDDO
しかし漣に見付かる龍驤
まったく不本意な事にね、あんたの行動パターンは分かっちゃうんですよ
同じクズですからね…と

いい加減にしろよ…死んだって何も変わらないっていつになったら理解するんだあんたは!
あんたの為に皆走り回ってる!本当に皆を裏切る気なのか!?
いつしか感情がはち切れて泣きながら絶叫のようになる漣
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 23:26:42.04 ID:x4N+gUIUo
>>896
898 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 23:35:27.46 ID:BHTlL26A0
ーー


龍驤「ホテルの食事は慣れて無いし、数日くらいならコンビニの…」


漣「コンビニの弁当で十分ですよねぇ」


龍驤「!!!!」


漣「貴女が何処に居るのかは分かってませんよ。でもね不本意な事に、あんたの行動パターンは分かっちゃうんですよ」


龍驤「な…あ……!」


漣「あんたも漣と同じクズですからね」


龍驤「……!!」ダッ


漣「この期に及んで逃げようとすんじゃねぇ!!」ガシッ


龍驤「ぐ……!」


漣「いい加減にしろよ…死んだって何も変わらないって、いつになったら理解するんだよあんた!」


龍驤「……」


漣「あんたの為に皆が走り回ってる!本当に皆を裏切る気なのか!?」


龍驤「…違う」


漣「何が違うんだよぉ!!」


龍驤「私は……生きてちゃ…」


漣「もう……いい加減に…止めて……くれって…」


龍驤「……」
899 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 23:39:47.45 ID:BHTlL26A0
漣「死ぬなら…一人で死んで……提督に…大切な人に迷惑をかけないで……」


龍驤「……」


漣「提督、霞、朝霜……お前のせいで傷付く人を…見てられない…」


龍驤「……」


漣「頼むから……もう…いいから……」


龍驤「……分かってんねん」


龍驤「ウチが死ぬとか自殺するとか言うたら皆んなは止めてくれる」


漣「……」


龍驤「でもな、今回は本気やねん」


漣「もう……聞き飽きた……」


龍驤「本気なんや。あの場所で全て終わらせる」


漣「……」
900 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/04(日) 23:44:24.09 ID:BHTlL26A0
龍驤「漣」


龍驤「ウチのこと見逃して」


漣「……」


龍驤「ここには居らんとか他の場所が怪しいとか言うて、司令官をここから離して」


漣「……」


龍驤「死ぬことに意味があるんや無い。ウチが死ぬのは当然なんや」


龍驤「…心残りがある内に死にたい」


漣「普通…逆ですよ……」


龍驤「これで良いんや。あの子は親にお別れする時間なんか無かった」


龍驤「……もう行って」


龍驤「私の邪魔はしなくていいから」


龍驤「…じゃあね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/04(日) 23:55:29.53 ID:ONjgmgDDO
あんたは[ピーーー]て満足だろうさ
地獄で責め苦を受けても自業自得って受け入れられる
だけど残された提督や朝霜や皆はそこから地獄が始まるんだ!
あんたはあんたが大切だと思ってる人まで地獄に落とそうとしてる!
必死な漣に龍驤はどうして?と
貴女にとっては私が居なくなった方が好都合でしょう?と逆に聞いてくる
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 00:22:31.89 ID:b0vLftVWo
>>901
私もあんたが大切だからにきまってんでしょうが!!!
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 00:24:45.57 ID:XCfQSD1y0
>>901
都合は良いよ。でももっと全体を見ろよ、私も含めてあんたに死んでほしくないやつが何人いると思ってるんだよ。仮に死んだとしたらとんでもない絶望を残すことになるんだよ。あんたもいつまで経っても自己満足で動いてんじゃねえよ。
904 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/05(月) 00:31:15.81 ID:306Y1jOm0
漣「あんたは死ねて満足だろうよ…地獄に堕ちても自業自得って…受け入れられる…」


漣「だけど…残された提督や霞や皆は…そこから地獄が始まるんだよぉ!」


漣「あんたは自分が大切だと思ってる人まで地獄に落とそうとしてるんだ!なぜそれが分からない!」


龍驤「……どうして?どうしてそこまで言うの?」


龍驤「貴女にとって私が居なくなった方が好都合なのに」


漣「それを……私に言わせるんですか…?」


龍驤「なにが…?」


漣「本当に…あんたは……」
905 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/05(月) 00:37:16.63 ID:306Y1jOm0
漣「私も……あんたが大切だからに決まってんでしょうが…」


龍驤「…そっか」


漣「そっかじゃないんですよ…もう懲りたらいい加減…」


ズブッ


漣「……」


龍驤「ありがとう。今の答えは私が欲しかったの」


漣「お……前…」ドロッ


龍驤「急所は外したし、重巡棲姫が居るから死なない。でもこれで私を追えなくなった」


漣「何を……言って…」


龍驤「私にはハッキリ見えた」


龍驤「私の死に場所はここじゃない」


龍驤「ゲヘナ(地獄)はこんな所に無かった」


龍驤「私が行くべき場所は別にある」


漣「……ぅ…」
906 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/05(月) 00:42:51.69 ID:306Y1jOm0
そうよ。貴女が行くべき場所は…


龍驤「…また声が聞こえた」


龍驤「何処かで聞いたことのあるような…安心する声」


龍驤「この声が私を導いてくれる」


漣「……」ドサッ


龍驤「この世界に理想郷はある。そこに向かう扉もある」


龍驤「この世界に地獄はある。そこに向かう門がある」


龍驤「扉に鍵があるように、門を開くにも鍵がいる」


龍驤「この世界は始まり」


龍驤「そして…終わり」


貴女が因果の始まり


龍驤「始まったのなら」


龍驤「終わりはある」


永遠に続く物語なんて無い


龍驤「…ふふふっ」


ーー
907 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/05(月) 00:43:24.15 ID:306Y1jOm0
このスレはここまでです


次スレでも宜しくお願いします
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 00:51:28.50 ID:1R+cFFtDO
お疲れ様でした
あそこまで言っても駄目ならもう説得は無理なのかな
龍驤が死んだらどうなるか何度か言われてるし簡単には[ピーーー]ないはずだけど
地獄の門なんて開かせる訳にはいかない
でも個人的な気持ちとしてはだいぶ龍驤にヘイト溜まってる
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 01:10:25.22 ID:b0vLftVWo
乙乙
なんか変なのに唆されてる線が出てきたな?
コンマ神もバッドはお望みではないんだ、まだ折れるわきにゃいかん
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 16:09:47.43 ID:lemSot1pO
これ仮に因果が解けたとしても自分を許せない状態やな……許すって、なんだ?
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 16:13:40.38 ID:fejh8u2SO
もうチェーンソーで神をバラバラにするしかない
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 18:31:51.06 ID:IIghPHwaO
デウスエクスマキナがごとくのハッピー系クソ安価を投げるしかないのか
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 18:52:37.17 ID:xgpc/GZ7O
ニュートラルな安価はBADに傾くからプラスの安価で攻めてくしかない
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 19:08:43.85 ID:xgpc/GZ7O
今日も更新あるみたいなので誘導

【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その6【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1601892072/
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 19:09:45.99 ID:b0vLftVWo
thanks
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