国王「勇者よ!>>2を倒すため、>>4と共に旅立ってくれ!」

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205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 21:50:19.72 ID:anvsEv50O
1
206 : ◆3pflJEip3M [saga]:2020/10/31(土) 22:19:42.37 ID:hgFjjE+S0
勇者「どうだ!?」

もう一人の勇者「けほ!クロマクダーは、どうなった…?」

僧侶「うっそ〜ん…」

勇者「もう一人の勇者…!」

もう一人の勇者「もう私が女だと知っているだろう。セクハラだぞ…」

アマゾネス「もう一人の勇者さん!!良かった!本当に良かった!!」

駄犬「キャンキャンキャン!!レロレロレロ」

もう一人の勇者「うぐ…!揃いも揃って怪我人に…それより、クロマクダーは…」

僧侶「常識的に考えて下さいよ。敵前でここまではしゃぎます?」
207 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 22:20:24.36 ID:hgFjjE+S0
もう一人の勇者「倒せたのか…」

僧侶「見ての通りです」

もう一人の勇者「勝ったのか…」

アマゾネス「はい!!」

もう一人の勇者「私達の力だけで…」

勇者「ああ…!核なしで、俺達の力だけで!!」
208 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 22:21:28.50 ID:hgFjjE+S0
もう一人の勇者「おい…」

勇者「ん?あ…!」

アマゾネス「核ってどういうことですか!?」

僧侶「契約事項にないワードが飛んだんですけど」

駄犬「アオン?」

もう一人の勇者「…済まない、帰路で話す」
209 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 23:12:50.90 ID:hgFjjE+S0
火口地帯 麓

アマゾネス「もう!!何考えてるんですか!本当に!!」

もう一人の勇者「敗北の許されない戦いなんだ。大目に見てくれ」

僧侶「いや、そんな重大事項を伏せて契約させるとか詐欺ですよ詐欺」

もう一人の勇者「そこを突かれると私も心苦しい限りだ」

勇者「まあまあ、もう一人の勇者もかなり苦しんで…」

アマゾネス「勇者さんも同罪ですよ!?」

勇者「薮蛇!?」

僧侶「知った時点で共有しないと。社会人の基本ですよ、報・連・相」

勇者「僧侶に常識を説かれた!」
210 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 23:13:36.06 ID:hgFjjE+S0
勇者(その後も散々責められた)

勇者(最終的に、アマゾネスは怒りを収めてくれて、僧侶は報酬の50割増しで手を打ってくれた)

勇者(クロマクダーが消えても配下は消えないようで、帰路で何度か戦闘になった)

勇者(難なく退けながら帰国を果たし、報告のため、王都を目指す)

勇者(途中立ち寄った宿場町では軍人や負傷兵が労ってくれた)

勇者(工業の町ではアマゾネスが同僚達にもみくちゃにされてた)

勇者(後、槍使いが履歴書の束を抱えて奔走してた)

勇者(穀倉地帯でカジノに寄ろうとしたが、猛バッシングを受け敢え無く断念)

勇者(と、いった紆余曲折を経て王都へ辿り着き…)
211 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 23:14:08.16 ID:hgFjjE+S0
王城 玉座の間

国王「恐怖の覇王クロマクダー、その正体が人工の兵器だったとは…」

勇者「なお、当のクロマクダー没後も配下は健在のようです」

国王「そこまで都合良くはいかぬか。まあ良い。以後増えていかないのなら対処できる」

国王「それよりも、よくぞクロマクダー討伐を果たしてくれた!」

国王「勇者、もう一人の勇者、アマゾネス、駄犬、僧侶、そなたらは我が国の誇りだ!」

国王「報酬は色をつけて渡そう。そして、勇者よ…」

勇者「はっ!」

国王「此度の代表者たるお主には、それとは別に褒美を取らせよう」
212 : ◆3pflJEip3M :2020/10/31(土) 23:14:42.94 ID:hgFjjE+S0
国王「して、何か希望はあるか?」

勇者「では、恐れながら…>>215

>>215 最後の安価 希望する褒美

1.褒美はすでに心の中に

2.隣国の復興事業の担当者に

3.ジムのインストラクターの資格取得の助成を

4.駄犬に義務教育を

5.僧侶へ補助魔法の返還を

6.自由安価
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 23:36:54.52 ID:bZPH0DL30
2
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 00:46:04.48 ID:rItJ6v0A0
ksk
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 01:41:55.38 ID:PMH4NwGi0
毎度思うが安価遠くないかい?
直下でいいと思う
というわけで>>213
216 :>>215申し訳ない 後でその辺り含めて言訳させて頂きたい ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:06:34.70 ID:K2TrRNGm0
勇者「では、恐れながら…俺を隣国の復興事業の担当者に」

国王「それは構わんが、当分は国内のクロマクダー配下の掃討に人員をとられる」

国王「暫くはあまり十分な助力は望めんが、良いのか?」

勇者「構いません。それでも、やりたいんです」

国王「そうか。では、お主を隣国の復興事業の担当者に任命する」

国王「存分に手腕を振るってくれ。人的援助は追って行うぞ」

勇者「はっ!ありがたき仕合せ!」
217 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:07:09.35 ID:K2TrRNGm0
城下町

僧侶「もらうものもらったんで、はいさよなら」

勇者「予想はしてたけど、本当お前は最後まで…」

もう一人の勇者「隣国の復興事業、手伝ってはくれないのか?」

僧侶「それ本気で言ってます?私そこまで野暮じゃないので、ここらで失礼しますよ」

アマゾネス「どこか宛てはあるんですか?」

僧侶「宿場町に一旦戻りますかね。あの二人も暫くはあそこにいるでしょうし」

勇者「あの二人?」

僧侶「ふふ…軍人×負傷兵…いい…尊い…」

勇者「…深くは聞かないことにする。じゃあ、またな」
218 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:07:58.68 ID:K2TrRNGm0
もう一人の勇者「アマゾネスはジムに戻るのか?」

アマゾネス「はい。ただ、有給が60日近く残っているので、あちこちぶらぶらしながらゆっくり戻ろうかと」

もう一人の勇者「思えばよく72日も取れたものだ」

アマゾネス「暫くはここでお土産でも見繕いながら滞在するので、用があったら声を掛けて下さい」

アマゾネス「ないとは思いますけど」

勇者「色々と、ありがとうございました」

アマゾネス「ふふっ、じゃあ、頑張って下さいね」
219 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:08:41.37 ID:K2TrRNGm0
勇者「駄犬はどこに行った?」

もう一人の勇者「私も見ていないが…ん?」

勇者「通行人から食パンせしめてる…」

もう一人の勇者「何だかんだどこに行ってもやっていけそうだな」

駄犬「ワン!」

もう一人の勇者「そこだけは、私とは似ても似つかないな」

勇者「むしろ似てるのそこだけじゃないか?」
220 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:09:13.81 ID:K2TrRNGm0
勇者「さて、色々準備して、また隣国に行くか」

もう一人の勇者「ああ、向こうに行っても頑張ってくれ」

勇者「他人事みたいに…」

もう一人の勇者「次期勇者の教育を中断して討伐に加わったからな。そちらに戻るのが筋だろう」

勇者「マジか!一人舞い上がって復興担当になった俺って、馬鹿そのものじゃないか!」

もう一人の勇者「突飛な褒美を願い出るな、とは聞いていて思ったよ」

勇者「うわあ!俺一人で現地入りするのか!?もう一人の勇者は来ないって冗談だろ!?」

もう一人の勇者「勿論冗談だ」

勇者「おい!」
221 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:09:56.36 ID:K2TrRNGm0
もう一人の勇者「君が勇者に任命された時点で、彼は勇者候補から外れている」

もう一人の勇者「私が勇者として専属で教育を続ける必要はない」

勇者「驚かすなよ…」

もう一人の勇者「私の所属国だ。復興には当然、私も携わる。だがその前に立ち寄るところがある」

勇者「立ち寄るって、どこに?」

もう一人の勇者「預けていたものを返してくれ」

勇者「ああ、あれか。なら立ち寄る場所は…」
222 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:10:35.51 ID:K2TrRNGm0
衛星観測所

所長「Mk101投下スイッチ、確かに受け取りました」

もう一人の勇者「本体共々、処分してくれ。脅威が去った今、過ぎた兵器は必要ない」

所長「分かりました。今後、あなたはどうされますか?」

もう一人の勇者「今一度帰国する。今度は、復興のために」
223 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:12:23.55 ID:K2TrRNGm0
もう一人の勇者「待たせたな」

勇者「よし、じゃあ準備が終わり次第、隣国に向かうか」

もう一人の勇者「…勇者、君のお陰でクロマクダー討伐を果たせた。感謝している」

勇者「よせよ。ほとんどもう一人の勇者一人で倒した様なもんだろ」

もう一人の勇者「…結果的にはね。君には思考も技量も魔法の素養も、勇者としては少々物足りないからな」

勇者「う、精進します…」

もう一人の勇者「言ったな?復興の傍ら、ビシバシ鍛えていくから、そのつもりで」

勇者「あ、ああ、お手柔らかに頼む」

勇者「それと、もう一人の勇者」

もう一人の勇者「どうした?」

勇者「これからも、宜しくな」

終わり
224 : ◆3pflJEip3M :2020/11/01(日) 14:26:13.09 ID:K2TrRNGm0
以上で本編終了です

以下、言訳

安価が遠い件について、>>91>>166といった事故防止と他の意見も見たかったためです

不便をお掛けてしてすみません

>>199>>204辺りバッドエンド直行かと肝を冷やしましたが結果ハッピーエンドで安堵しています

感想、疑問等あればご自由にどうぞ
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 03:41:06.81 ID:lHKCQEXDO
>>224

捌き方なかなか上手かったよ
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