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【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 10巡目

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195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 22:32:16.23 ID:ZCHnC6Qfo
2
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 22:32:19.52 ID:YkLD72lYO
1
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 22:32:40.76 ID:K3HJFF6W0
1
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 22:34:49.62 ID:bzHDJpXOO
ようこそドロシー
199 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 22:34:50.49 ID:vnq8yAvK0
結果 ドロシーさん
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 22:39:58.16 ID:8QdNOyFu0
お尋ね者の世界へようこそドロシー
201 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 22:43:13.29 ID:vnq8yAvK0
ドロシー「……ゆ、ユウナ?」

ユウナ「――――ドロシー!?」

その足音の主はドロシーさんだった。

ドロシーさんはビクッ! っと身体を震わせるて視線をユウナから離すとようやく僕とベルフェに気が付いたみたいだった。

ドロシー「わ、ワイズさん!? それに――え、あれ、貴方は――」

ベルフェ「……誰こいつ?」

ワイズ「ドロシーさんだよ、えっと。と、友達?」

ユウナ「ドロシーどうしたのこんな時間に! もう就寝時間だよ?」

ドロシー「そ、それは……その、えっと……」

ベルフェ「……まだ帰ってこないユウナが心配で、身に来たってか?」

ドロシー「っ!?」

ユウナ「え、ドロシー……」

ドロシー「ち、ちがっ。違いますから! ちょっと眠れなくなって夜風を浴びていただけですから! そんなんじゃないですからぁ!」

……滅茶苦茶分かりやすかった。
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 22:52:00.83 ID:8QdNOyFu0
かわいい
203 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 23:01:58.96 ID:vnq8yAvK0
ドロシー「……こほん。というか、ワイズさん……その、生き返ったんですか?」

ワイズ「あ、うん……ついさっき?」

ついさっきっていうと変な感じがするけど、本当についさっき目を覚ましたんだからしょうがない。

ドロシー「ふぅん……正直。前の事例が無かったら腰を抜かしてしまいそうですけど……本当に、ぴんぴん生き返るんですねぇ」

ワイズ「あはは……」

ユウナ「……えっと、それじゃあドロシー? そろそろ部屋に戻ろっか? ボクは……まだちょっと帰らないけど」

ドロシー「……? どうしてですか? 同じ部屋なんですから、一緒に帰ればいいと思うんですけど」

それに、三人は何をしているんですかこんなところで? ワイズさんやユウナはともかく……確か用務員さん? ですよね? も一緒に。

ドロシー「あんまり見ない組み合わせ……ですし」

ベルフェ「……なぁ、めんどくさいし――」

ワイズ「絶対にダメだからね!」

めんどくさいし、の後に続くベルフェの行動何てもうすぐに分かるんだからな!

ベルフェ「わーってるよ! ああもう、変な目撃情報とかは無くしたほうが良いと思うんだがな――」


ロズウェル「――おい、もう就寝時間だぞ」

204 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 23:11:13.53 ID:vnq8yAvK0
ワイズ「――――っ!」

勢いよく振り返ると、そこにはロズウェル先生がいた。

背後から声を掛けられるまで、全く気が付かなかった――!? 普通、足音とか気配とかするはずでしょ……!?

ベルフェ「…………チッ」

ロズウェル「就寝時間も守らずに何をしているかと聞いている」

ドロシー「あ、ロズウェル先生。すみません……校則違反なのは承知なのですが――」

ベルフェ「別に私らが何をしていようが別にいいだろ? なぁ凶刀先生?」

ドロシー「えっ」

ドロシーさんの言葉を遮るように、ベルフェは口を開いて先生にそう言う。

ロズウェル「……ほぉ? 悪魔風情がその二つ名を口にするか?」

ベルフェ「魔国最強の剣豪くらい誰でも知ってら。はぁ、大体ヨ、おじいちゃんはゆっくりのびのびご隠居生活したらいいんじゃねぇか?」

ロズウェル「はっはっは、生憎そういう生活は肌に合わなくてな――そして、それはお前も同じだろう? なぁ『傲慢』」

ドロシー「えっ、えっ、えっ……えっ?」
205 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 23:24:43.97 ID:vnq8yAvK0
ロズウェル「……ふむ、ふむ、ふむ。そこの四人。顔は覚えたぞ。特に――ふむそうだな、そこのハーピーの」

そこのハーピーは今日色々としでかしてくれたからな――。

ワイズ「――――っ!?」

その瞬間――その一瞬だけ僕に向けられた――殺気。

毒の様に身体を硬直させ、呼吸をさせなくする。その殺気に僕は、僕は倒れそうになって――――。


ベルフェ「おい勇者――! ちゃんと連れてけよ!」


ユウナ「っ! ……分かってるよ――――っ!」


しかし、それは悪魔と勇者によって防がれた。

ユウナが僕の手――と、ドロシーの手を掴み取ると同時。一気に走り出した! そして――!

ロズウェル「――――!」

それと同時に、ベルフェはロズウェル先生に向けてその炎の槍を放った――!

ロズウェル「はっ! 遅いな!」

ベルフェ「チッ――! 居合切りでベルフェ様の槍を斬るとか不遜にも加減があるぞこの野郎……!」

ドロシー「え、え、え――!? ちょっとユウナ!? これはいったいどういう――!?」

ユウナ「喋ると噛んじゃうよ!」
206 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 23:38:41.90 ID:vnq8yAvK0
――――

――



ワイズ「ひ、ひぃ……ひゃあ……!」

校舎に入り、廊下を走り走り階段を上り上り。

僕とドロシーさん両方を引っ張っているというのにユウナの走る速さは衰えることを知らなかった。

逆にどんどん加速していく勢いだった。

ユウナ「もうちょっとだから頑張って二人とも!」

ドロシー「だ、だから話を――おえっ」

引っ張られて半強制的に走らされている僕とドロシーさん、両方何かもう死にそうだった。

けど――もしあの場にずっと居たら僕はもう――。

ユウナ「――着いた!」

気が付くと僕たちはもう校長室の前まで辿り着いていたみたいだった。

ドロシー「えほっ、ごほっ……! ゆ、ユウナ! 一体何を――」

ユウナ「ちょっとごめん今説明できない! 鍵は用意できなかったってあいつは言ってたから――無理やりこじ開けるしかない!」

そういうと、ユウナは腰に差していた鉄製の剣を抜くと――そのまま思いっきり校長室の扉に振り下ろした!
207 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 23:45:30.36 ID:vnq8yAvK0
・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―
【SYSTEM】【?TURN】

コンマ6以上で――――
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 23:46:04.65 ID:K3HJFF6W0
209 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 23:49:57.47 ID:vnq8yAvK0
ユウナ「――――かたっ!?」

剣先が扉に触れた瞬間――キィン! と金属を金属で叩いたような音が廊下に鳴り響いた。

扉は傷一つついておらず、逆にユウナの剣のほうにかなりダメージが行ったようだった。

ワイズ「だ、大丈夫!?」

ユウナ「いったぁ……! や、やっぱりバリアみたいなのが張ってるかぁ……」


・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―
【SYSTEM】【?TURN】

結果 失敗
210 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 23:54:44.94 ID:vnq8yAvK0
ワイズ「ば、バリア……?」

つまりこのバリアをどうにかしないと僕たちは校長室に入ることが出来ない――。

ワイズ「ど、どうしよう!?」

ユウナ「ボクだって今考えてるよ! 早く扉を開けないと――先生が来ちゃうし!」

廊下の窓から外をチラリと除くと――ドォオオオオオン! と、大きな炎の柱が上がっていた。

ワイズ「……うっわ」

だ、大丈夫かベルフェ……!
211 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/22(火) 23:58:43.29 ID:vnq8yAvK0
ワイズ「ば、バリアバリアバリアバリア…………」

どうにかしてバリアを解除する方法……!

ユウナ「こ、このぉ!」

ユウナは諦めるものかとバリアに向かって攻撃をし続けている……。

僕も、僕も何かしないと……!



バリアどうやって解除すればいいだろう? なんかアイデアとか方法

自由安価下3まで募集。
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 00:00:48.42 ID:/RSf68nlO
近くに解除のギミックが無いか探してみる
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 00:01:17.06 ID:c06APY3c0
ドロシーさんにバリア破る魔法とか
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 00:03:35.54 ID:0eBV2S3DO
二重の極みでいこう
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 00:03:48.74 ID:kB/x93P/o
バリアを維持するための魔翌力源があるはず
216 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 00:09:04.81 ID:KeUw2kbV0
どれを先に試してみようか……

1 解除のギミック・魔力源を探す
2 ドロシーさん助けて!
3 同時攻撃を仕掛けよう

先に二つとったものを採用
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 00:12:18.79 ID:0eBV2S3DO
2
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 00:13:00.00 ID:c06APY3c0
2
219 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 00:20:31.71 ID:KeUw2kbV0
結果 ドロシーさん

ワイズ「――ドロシーさん!」

ドロシー「ひゃいっ!?」

僕が声をかけるとドロシーさんはそんな可愛らしい声を上げた。

油断していたのか放心していたのか分からないが――今そんなことはどうでもいい!

ワイズ「なんかないかな!? こう、バリアを解除する方法! それか……バリアを破る魔法とか!」

ドロシー「ば、バリア? バリア……ですか? え、えーっと……」


知能判定

コンマ63以下で成功!

220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 00:21:23.12 ID:0eBV2S3DO
フランだったら頭のボルト外してリミッター解除してバリア叩き割りそう
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 00:22:49.45 ID:c06APY3c0
ドロシーさんかしこい
222 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 00:29:17.12 ID:KeUw2kbV0
結果 成功!

ドロシー「……少し、バリアを見せてください。もしかしたら何かわかるかもしれませんから」

ワイズ「何かわかるの!?」

ドロシー「かもしれないと言ったでしょう!? 魔法基礎の授業でバリアについては少し習いましたから……」

ユウナ「――えっ? そんなのやったっけ?」

ワイズ「……?」

ドロシー「こ、この馬鹿二人組が……! ああもう! でも変な緊張はなくなりましたありがとう!」

――――

――

223 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 00:41:42.88 ID:KeUw2kbV0
ドロシー「…………何ですかこのバリア?」

バリアを調べ始めて数分、ドロシーさんの口から漏れたのはそんな言葉だった。

ワイズ「何か分かった?」

ドロシー「校長室のバリアというくらいにはそれは大層なバリアだと思ったけど――こんなバリア、見かけだけ凄くて中身は全然大したことのないバリアですよ?」

ユウナ「……その大したことないバリアを僕、壊せなかったんだけど」

ドロシー「まずバリアを力ずくでどうにかするんじゃありませんよ全く……ええっとですね、このタイプのバリアは何処か近くに魔力源となる装置があるはずなのでそれをどうにかすれば多分……」

ユウナ「魔力源! オッケー分かった!」

――僕も魔力源を探そう!


コンマ2以上で見つけた!

コンマ直下
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 00:42:03.10 ID:L/dZH7Uzo
おー
225 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 00:52:30.91 ID:KeUw2kbV0
結果 見つけた!

――――

――



ワイズ「――あ」

扉から少しだけ離れたところの壁――そこに、何か不自然な四角い切れ目があった。

綺麗な正方形のそれを、僕はスイッチのようにグイっと押し込んでみると――。

ワイズ「あった……!」

壁が開き、そこに小さな水晶のオブジェクトが置かれてあった。薄い電気のようなものと纏いながらプー……と、モスキート音のような音を発していた。

ワイズ「えいっ!」

僕はそれを、真空の刃で壊すと。扉の方から「あ、バリアっぽいの無くなった!」とユウナの声がした。

ドロシー「あ、ワイズさん見つけたんですね!」

ワイズ「うん! それじゃあ入ろう!」
226 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 00:58:17.47 ID:KeUw2kbV0
――何かすんなりと校長室のバリアを解除することが出来た気がする。

魔力源も簡単に壊すことが出来たし――何か、変な感じがする。

校長室のバリアがこんな簡単でいいものなのか?

ドロシーさんも「全然大したことのないバリア」だと言っていた。

じゃあつまり、このバリアは――もしかして。

「僕たちに解除をさせるためのお遊びみたいなバリア」何じゃ――――何て、考えたりしたが、そんなことは今の僕には関係のないことだった。
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 01:00:23.89 ID:L/dZH7Uzo
(あれかな本当によろしいですか?「はい いいえ」的な)
228 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 01:10:15.44 ID:KeUw2kbV0
――――校長室は、以前見た時と何も変わらなかった。そして、誰も居なかった。

バリアを解除して、中でラスボスの校長先生が待ち構えていたりするわけでもなく。まさかまさかの七聖剣がエンカウント、なんてこともなかった。

本当に無人だった。バリア以外なんのギミックもなかった。

ワイズ「あ……」

そして――――お目当てのものはすぐそこにあった。

ユウナ「これが……神の身体の一部?」

それは女性の木乃伊の頭蓋骨だった。髑髏だった。

包帯でぐるぐる巻きにされ、首から下は真っ二つに割れていて、まるで空間を切り取ったみたいにきれいに真っ二つな――神の、頭だった。

ワイズ「――っ!」

思わず僕は走り出し一気にその神の頭を――抱きかかえてしまった。

ああこれが……! これが神の身体かと! ようやくようやくようやくようやく手に入れることが出来たと! 衝動に駆られるまま優しく優しくギュッと抱きしめてしまった!

嬉しい、嬉しい、嬉しい、嬉しい! ああ、本当に僕は――。

ドロシー「ちょ、ちょっとワイズさん!? どうしたんですか!?」

ワイズ「え――あ、ああ。ごめん、ごめん。ちょっと嬉しくって」

目尻に涙を浮かべながら僕はそう答える。

……いけない。ちょっと興奮しすぎたかもしれない。

ユウナ「……ねえワイズ、何か落ちたよ」

ワイズ「へ?」

彼女にそう言われて自分の足元を確認すると、一枚の紙が落ちていた。神の頭の下敷きになっていたものが抱きしめると同時に動いてしまったんだろう。

神の身体をテーブルの上において、僕はその紙に書かれた文字を読むと――。


『こんぐらっちゅれーしょん!!!!!』


と、書かれていた。
229 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 01:20:15.31 ID:KeUw2kbV0
ワイズ「…………は?」

いや、なんだこれ。英語表記でも片仮名でもなく、平仮名で……コングラチュレーション?

……多分、校長先生が書いたんだと思うんだけど……もしかして、バレてる?

僕たちが校長室に入り込んで、泥棒行為をするって……バレてるの?

もしかして――だからあんなバリアを?

こんなバカにするみたいな紙を?

ユウナ「……ねぇ、それに何が書いてあるの?」

ワイズ「……ん、んん。いやなんでもないよ。ほんと、何も書いてない書いてない」

ドロシー「いやいやいや、明らかに赤い文字で書いてあるじゃないですか――」

ユウナ「ああそう? じゃあ行こ! ドロシー! ドロシーは部屋に戻らないといけないんだから! それに早くボクとワイズは逃げないと――」

ドロシー「へっ!? や、ちょっと――いやいやいやいや――!?」

ムス、っとした顔をしながらユウナはドロシーを連れて校長室を出て行ってしまった。

ワイズ「…………あー」

こほん。

それじゃあ、僕も神の身体を持って――――


コンマ5以上で――――

コンマ直下
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 01:21:05.75 ID:VMDx+RX2o
231 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 01:34:51.81 ID:KeUw2kbV0
ワイズ「――――ん?」

あれ、ちょっと待て?

赤い文字?

ワイズ「いやいや、僕が見たコングラチュレーションは黒い文字で――」

神の頭の隣に置いたその紙をもう一度手に取り確認してみる。

……何度見ても、黒い文字だ。

ドロシーさんが変に見間違えたんだろうか? けど、黒い文字をそんな赤く何て――そう思った時。

ワイズ「……あ、裏面か」

裏に赤い文字で何かが書いてあったのかもしれない、そう思って。僕はペラリとその紙を裏返すと――――。
232 : ◆Nq0wl2Ysns [!red_res]:2020/12/23(水) 01:39:21.30 ID:KeUw2kbV0





『こんな風に続けてると何時か絶対に後悔するよ、王国と魔国の犯罪者君?』





僕は何も言わずその紙をビリビリ引き裂いて、この場を後にした。




233 : ◆Nq0wl2Ysns [!red_res]:2020/12/23(水) 01:42:16.18 ID:KeUw2kbV0





アイテム「神の頭」を入手しました!


神の頭:神の身体の一つ。首から下が綺麗に無くなっている女性の頭蓋骨の木乃伊。




234 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 01:48:52.95 ID:KeUw2kbV0
というわけで、今日はこれで終わりにしたいと思います。参加してくれた皆さんありがとうございました!

明日、魔国編終了と多分次に行く国決めです。宜しくお願いします!


Q:校長室にもうちょっと何かないの?

A:泥棒aルートの仕様です。bルートだとロズウェル先生が待ち受けてたりしました。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 01:59:10.05 ID:c06APY3c0
おつ
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 07:34:31.89 ID:L/dZH7Uzo
おつおつ
後悔なんてしてる暇ないんだよおおお!
237 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 21:13:20.95 ID:KeUw2kbV0
こんばんは、今日は21時半くらいには更新できると思います。宜しくお願いします。
238 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 21:32:23.67 ID:KeUw2kbV0
書き溜め全然終わってないですけど、ゆっくりやります。

人いますか? 点呼点呼点呼点呼
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 21:38:48.61 ID:VMDx+RX2o
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 21:42:23.88 ID:c06APY3c0
241 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 21:44:17.29 ID:KeUw2kbV0
それじゃあやっていきます。

――――

――



ベルフェ「は、はは、ははは、ははははははははははは!!!!!!」

炎、炎、炎、炎、炎。上空からマシンガンが如く降り注ぐ火炎の弾丸を、ベルフェは大きく口を開いて笑いながら連射をする。その弾は尽きる事無く

それに対してロズウェルは自身の身体を傷つけるそれだけを的確に刀を振るう。

ロズウェル「どうしたどうした! まさかこれだけとは言わんな『傲慢』!」

ベルフェ「いやぁ実に良い実に良い! ずっとこそこそ大人しくしてた分のストレス解消にはもってこいだ本当に――っ!」

ロズウェル「私も同意見だ――!」

ベルフェ「ああ――だが! そんなストレス解消もこれで終わりみたいだな!」

ロズウェル「っ! 一体何を――」

弾丸に紛れてベルフェが投擲したモノをロズウェルは迷わず真っ二つに斬る。それは――とても小さなカプセルだった。

ロズウェル「くっ……! この魔法は――」

ベルフェ「なはははは! いやぁ仲間ってのは大切にするもんだなぁ! それじゃあグッバイ! またいつか遊びにくるぜせーんせい!」

真っ二つのカプセルから解放されるように魔力を帯びた煙幕が広がり、それと同時に謎の空間の歪みが発生する。

そして、ベルフェはその歪みに呑まれて――消えてしまった。

ロズウェル「…………チッ」

斬撃をいくつか飛ばしたがそれも悪魔の身体には届かず。刀をブンと振って煙幕を散らすとロズウェルは腰に刀を戻した。

ロズウェル「……久しぶりに全力を出して戦えると思ったが。あの程度の煙幕に釣られるとは、私もまだまだ実力が不足している、な」

首をパキパキと鳴らし。校舎の向こう側――校門の方に目を向ける。

ロズウェル「…………」
242 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 21:47:22.98 ID:KeUw2kbV0
ワイズ「ねえちょっとユウナぁ! ちょっと……ちょっと待ってよぉ!」

ユウナ「…………」

ドロシー「あの、ユウナ? ワイズさんがもう少しゆっくり――あ、はい、何でもないですわ」

ひぃひぃと泣き言を言っている僕を無視して、ユウナはドロシーさんをおんぶして全力で走っていた。

最初はドロシーさんをぐいぐい引っ張っていたけど……ドロシーさんがそろそろ本当に限界そうだったのでユウナがおんぶを提案したのだった。ドロシーさん、滅茶苦茶嫌そうだったけど……もう大人しくなっている。

ユウナ「えっと、それじゃあまずは寮にドロシーさんを送ってから校門で――」

ベルフェ「んなもん出来るわけねぇだろうが」

ドロシー「うひゃあぁ!?」

ワイズ「べ、ベルフェ!?」

何の前触れもなく、空間を裂くように中からベルフェはいきなり現れた。

ベルフェ「おっすお前ら帰ってきたぜー? んで、えーっとその良く分からん奴を寮に戻すって?」

ユウナ「……当然でしょ? だってドロシーは何の関係もない――」

ベルフェ「私はそうは思わんがなぁ? だってこいつはもうあの先生に覚えられちまったんだからな」

ユウナにおぶられているドロシーを指さしながら、ベルフェは言う。

ベルフェ「あいつぜーったいに私たちを一纏めにして覚えたぜー? 神の身体を盗み出したグループってことでよ」

ドロシー「え、え、え……え?」

ユウナ「……それは」

ベルフェの言い分にユウナは口を閉じてしまう。

ワイズ「ちょ、ちょっと待って! それって、えっと、つまり……旅に?」

ベルフェ「お、良く分かってんじゃねぇかしょうねーん! 大丈夫大丈夫、ギャーギャー五月蠅かったらその辺の街でポイ捨てしていけばいいんだからよ」

ドロシー「」

ドロシーさんは絶句している。
243 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 21:51:17.12 ID:KeUw2kbV0
ドロシー「い――いやいやいや!? そんな……わたくし、何もしていませんよ!? 大体――」

ベルフェ「おいしょうねーん。この女からアドバイスとか貰った?」

ワイズ「え……? あ、アドバイス?」

――そういえば、ドロシーさんに色々教えてもらってなかったら魔力源について知ることが出来なかったし……。

ドロシー「そ、それがなんなんですか!?」

ベルフェ「いや、おもいっきり犯罪に加担してるんだからお前も同類だよなーって」

ドロシー「」

また、絶句している。

ベルフェ「犯罪に加担してて? あいつに顔を覚えられて? まだ学校にいるって? まず退学だろ? そんで次に親族に連絡――」

ドロシー「え、あ、ぇ……? う、嘘でしょ……?」

フルフルと震えながら、ドロシーさんは今にも泣きそうな表情でこちらを見た。

ドロシー「ゆ、ユウナ? ワイズさん……? その、わ、わたくし……?」

ユウナ「…………」

ワイズ「…………」

ドロシー「な、何か言ってくださいよぉ!」

ベルフェ「んまあ、こいつらと関係持っちゃったのが悪い。運がなかったな!」

ドロシー「こ、ここで戻っても退学で? 犯罪教唆で捕まって……? 戻らなくても、ずっと追われ続けて……指名手配………………っ」

……き、気絶してしまった。

ユウナ「……ごめん、ドロシー……!」

ベルフェ「よぉし、じゃあ行くぞ! さっさとこんな学校とはオサラバ!」
244 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 21:53:40.34 ID:KeUw2kbV0
コンマ7以上で――

コンマ直下
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 21:54:16.89 ID:c06APY3c0
246 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 21:57:33.11 ID:KeUw2kbV0
結果 ロズウェル襲来イベントないよ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:01:12.02 ID:c06APY3c0
アベルもいないから平和
248 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 22:09:49.93 ID:KeUw2kbV0
――――

――



ワイズ「…………」

無事に校門を抜けて、僕たちは学校を後にした。

ヴェルヴァディオ魔法学校――王国で一番の魔法学校。一か月という短い期間だったけれど、僕は色んな人と出会って、色んなことを学んで、色んなことを体験して――。

名残惜しくないと言ったら嘘になる、寂しくないと言ったら偽りになる。本当に、もし僕がこんな存在じゃなかったらちゃんと在学したいと思えるほどだった。

ベルフェ「――おいこら何エンドロール流してんだ。まだ終わんねぇよ」

ワイズ「ふぇ……?」

最初は馬車で通った道を歩きながら今までのことに思いを馳せていたら、横から悪魔の邪魔が入った。

ワイズ「な、なんだよ」

ベルフェ「お前、次はどこの国行くんだよ。それでルート変るけど」

ワイズ「そ、そっか……早めに決めたほうが良いもんね。えーっと……ねぇユウナ。王国以外に行きたい国って――」

ユウナ「…………ふんっ」

ワイズ「あ、はい。ごめんなさい……」

ベルフェ「くっくっくっく……」

そ、そこぉ! 笑うなぁ! それやられるたびちょっと心臓がキュってなるんだぞ!
249 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 22:15:44.78 ID:KeUw2kbV0
と、言うわけで次の舞台多数決安価です。唐突だね、けどやんないと始まらないからね。

1 サムライニンジャカップヌードル 海国
2 砂漠ダンジョンに出会いを求めたりしたりしなかったりする 砂国
3 サイバーでロボットなスノーワールド 雪国

この三つから選んでもらいたいと思います。また、イベント内容は結構変わります。

投票は一人一回でお願いします。ではでは……


次はどこに国に行こう?

22時40分まで募集。ちょっと離席します。
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:16:06.50 ID:L/dZH7Uzo
2
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:18:14.55 ID:vWpuT31JO
1
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:19:04.24 ID:c06APY3c0
2
宝探し
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:19:17.67 ID:bZAz1Hdl0
2
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:19:52.39 ID:MHHbRxun0
1
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:22:22.82 ID:VMDx+RX2o
3
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:23:15.47 ID:GxV4L6QDO
1
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 22:36:08.40 ID:WL8ZewMyO
2
258 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 22:41:19.18 ID:KeUw2kbV0
時間になったので終わりたいと思います! ありがとうございました!
259 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 22:44:37.15 ID:KeUw2kbV0
海国 3
砂国 4
雪国 1

というわけで次の国は砂国となりました!
260 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 22:52:08.65 ID:KeUw2kbV0
ワイズ「――――砂国かなぁ。なんとなく」

ベルフェ「えー、砂国ぃ?」

き、訊いておいて文句言うなよ!?

ベルフェ「べーつに良いけどよぉ。私あそこ暑いから嫌いなんだよなぁ。汗とかやべぇし」

ユウナ「そ、そんなに暑いの?」

ベルフェ「暑いからって下手に脱ぐと日焼けするしなぁ……あー、だりー」

頭をポリポリ掻きながら、ベルフェは欠伸をした。

ワイズ「……え、えっと! でも確かダンジョンとかあるんでしょ?」

ベルフェ「ん、まあな。地下に進んでいくタイプも上に登っていくタイプも何でもあるみたいだぞ」

ユウナ「へー……」
261 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 23:01:39.02 ID:KeUw2kbV0
――――

――



学校から結構離れたところで、今日はもう野宿にしようという話になった。

ワイズ「……ふぅ」

ベルフェの魔法で作られた焚火の近くに座り、小さく息を吐く。

……凄い疲れた。まだ身体が痛いし……今日はぐっすり眠れそうだ。

……寝るまでまだ時間あるし、誰かと話そうかな……。


誰と話そう?
1 ベルフェの方から話しかけてきた
2 ……ゆ、ユウナー?
3 あ、ドロシーさん目を覚ました。

下3までで一番コンマが大きいものを採用
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:02:13.18 ID:VMDx+RX2o
3
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:03:00.69 ID:c06APY3c0
3
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:03:03.20 ID:MHHbRxun0
1
265 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 23:09:37.40 ID:KeUw2kbV0
結果 ドロシーさん

ドロシー「ん、んぅ……?」

ワイズ「あ、ドロシーさん!」

気を背もたれにして意識を失っていたドロシーさんは、ゆっくりと瞼を開けて目を覚ました。

ドロシー「……こ、ここは?」

ワイズ「学校から結構離れたところの森の中?」

ドロシー「…………え?」

ごめんなさいよく聞こえなかった、みたいな感じでもう一度訊ねてきた。

ワイズ「今から野宿するよ、森の中で」

ドロシー「…………う、ううううううぅ……!」

ワイズ「あ、ああ泣かないで! ど、ドロシーさぁん!?」


ど、どうしよう……!?

下3まででコンマが大きい物二つを採用。反転。



すみません、また離席します……日付が変わる前には戻ってきます。
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:11:52.03 ID:c06APY3c0
セブンスアビスと知り合いになれたよやったねドロシーさん!(白目) 魔法のこととか聞けるかも!
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:13:38.69 ID:/Ku8HAOHO
お詫びとして僕が何でも言うこと1つ聞く権利をあげるから…
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:14:07.35 ID:227oBvJ1O
全てが終わったら必ず丸く収まるようにするから、今はついて来て欲しいと改めてお願いする
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:33:07.88 ID:L/dZH7Uzo
ん?
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:39:01.83 ID:vWpuT31JO
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:40:48.35 ID:c06APY3c0
何でもするって
272 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 23:45:46.87 ID:KeUw2kbV0
>>269-271 連携をするないきなり!!!!!!!!!! 仲いいね君たち!!!!!!
273 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/23(水) 23:57:56.52 ID:KeUw2kbV0
結果 >>267 >>268

僕が何でも言うこと一つ聞く権利を上げます……

ドロシー「だ、だってぇ……わ、わたくし何も悪いことしてないもん!」

びぇえええええ……と、泣きじゃくるドロシーさんを前にしてあたふたすることしか出来ない。

ど、ど、ど――どうすればいいんだこういう時!

ワイズ「お、落ち着いて落ち着いて! し、深呼吸深呼吸」

ドロシー「もとはと言えば! 貴方たちがぁ……あんな、あんな犯罪行為をしようとするからぁ! わ、わたくしは……勘違いでぇ……ぐすっ」

ワイズ「それはそうなんだけど……で、でも」

でも、ではない。正論だ。何の反論もすることが出来ないくらい正論だ。

――けど! ドロシーさんをずっと泣かしたままではこちらも心苦しい! だから、じゃあ僕は――!

ワイズ「な、何でもします!」

ドロシー「う、ううぐじゅ……ふぇ?」

ワイズ「どれもこれも僕が全部悪いんだ――だから! お詫びに僕が何でも言うことを聞きます! 一つだけ!」

正直これでもドロシーさんにはまだ足りないような気もするけど――これが今僕が出来る精一杯だ。

ワイズ「何でも言ってねドロシーさん!」

ドロシー「あ、貴方何でもって……ぐすっ。そんな軽々しく言わないでくださいよ……どーせ、中途半端に終わるだけですよ」

ワイズ「そ、そんなことない!」

完全完璧に! やってやりますともおお!

ドロシー「…………ぐすっ」

そして、ドロシーさんは……。

1 今お願いをする
2 まだ保留しておこう

先に二つとったものを採用
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 23:59:14.56 ID:c06APY3c0
2
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 00:00:25.69 ID:BoyWhyODo
2
276 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 00:04:15.06 ID:VY0CRhWo0
ドロシー「……その約束、忘れないでくださいよ。覚えましたからねわたくし」

真っ赤な目をごしごしと擦りながら、ドロシーさんは僕を睨みながら言った。

ワイズ「忘れない忘れない、ドロシーさんの為に何時か僕は行動するよ!」

ドロシー「どうだか……貴方、絶対都合が悪くなったら約束とか破るでしょう」

ワイズ「…………も、もうしません……うぅ」

ドロシー「……ふんっ。ま、まあ。期待しないでおきますよ」
277 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 00:19:57.60 ID:VY0CRhWo0
今はついて来て欲しいと改めてお願いする

ワイズ「……全てが終わったら必ず丸く収まるから、収まるようにするから――今は付いてきて欲しい。ドロシーさん」

お詫びの何でも一つ言う権利をプレゼントしたところで、改めて僕はドロシーさんにそうお願いをした。

神の身体を集め終わったら――絶対に。絶対に全てを丸く収まるように僕が頑張る。

だから――今は付いてきて欲しい。

ドロシー「……何ですか、何ですか本当に……。必ず丸く収める? 貴方にできるんですかそんなことが!」

ワイズ「きっと出来る! 頭だって下げるし、罰とかも受ける! 僕が皆の分の罰も受ける!」

ドロシー「…………ふんっ。何ですか、何でもかんでも簡単に言って……馬鹿みたい」

ワイズ「うっ……だ、だってそれ以外にどうすればいいのかわかんないし……犯罪は、犯罪だから牢屋とかにも……入るのかなぁ……」

ドロシー「ええ、ええ。そうですよ本当に…………こほん。付いて行きますけど、付いて行きますけど! これは貴方たちと一緒にいたほうが安全であると思ったから! しょうがなく! ですからね!」

ワイズ「ご、ごめんなさぁい!」


ドロシーの好感度が2上がった……(93)
278 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 00:34:09.21 ID:VY0CRhWo0
――――

――



ユウナ「あっ! ドロシー目覚ましたんだ!」

ドロシー「ええ、ごめんなさいね心配させちゃって……じゃなくて、違う違う。ユウナ、貴女何処行ってたんですか?」

ドロシーさんと暫く会話をしていると、森の奥からユウナとベルフェがやってきた。

……ユウナは沢山の茸とか木の実とかを持って。ベルフェは――ぃ!?

ワイズ「い、猪……!?」

ベルフェ「何かいたから殺してきたぜ。今晩は猪焼きだな!」

悪魔は猪を担ぎながらそう言った……いや、豪快過ぎる……。

と、言うか僕も言われればご飯の材料集めしたのに……いつの間に行ったんだ……。

ワイズ「ゆ、ユウナ? ベルフェとじゃなくても、僕も言われれば一緒に――」

ユウナ「……ぷいっ」

――顔を反らされたぁ!?

ドロシー「……ねぇ、ずっと思ってたんですけど。ユウナと喧嘩でもしたんですか?」

ワイズ「け、喧嘩……喧嘩というか。ユウナが滅茶苦茶怒ってるっていうか……まあ僕が悪いんだけど……」

正直、ユウナからこんな態度を受けたことがなかったから凄い怖い……。

ベルフェ「さーて、どれから焼くかなぁー。私、ちょっとお腹すいてたんだよなぁ」
279 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 00:39:18.50 ID:VY0CRhWo0
ドロシー「……? そういえば調理は誰がするんですか? ベルフェ……さんって料理が得意で?」

ベルフェ「あ? 料理なんて全部焼けばいいだろ?」

ドロシー「は? ……お鍋とか包丁とかは?」

ベルフェ「んなもんねぇよ」

ドロシー「調味料……せ、せめて塩とか……」

ベルフェ「一つもないぞそんなん。大体調味料の一つ二つで味が変わるか?」

ドロシー「」

ユウナ「……ま、マジ?」

ワイズ「あ、あー……」

そういえば……魔国に入る前。野宿で食べた兎もそんなんだったなぁ……まるこげうさぎ。

ドロシー「ま、ま、待ってください! せめてわたくしが――」

ベルフェ「あーっはっはっはっは! 燃えろ猪ぃ!」

ドロシー「あああああああああああああああああああ!?!?!?!?」
280 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 00:48:19.34 ID:VY0CRhWo0
――――

――



ドロシー「ぐす、ぐすん……うぅ……わたくしが何をしたっていうんですかぁ……」

ユウナ「おえっ……お腹痛い……」

阿鼻叫喚の夜ご飯だった。

ドロシーさんは泣きながら猪をかじり、ユウナは死んだ目でもそもそ猪を食べていた。

ワイズ「……地獄だ」

何とか耐性を持っていた僕でさえ、ちょっと今日のは辛かったというのに。耐性がない二人にとってこれは地獄でしかなかっただろう。

ベルフェ「あー、美味かった美味かった……」

そして料理人本人はもう食べ終えたのか満足そうに笑みを浮かべていた。

ベルフェ「……腹いっぱいなら残せばいいのになぁ?」

ワイズ「どうしてそれを僕に訊く……!」

どういう意図でそれを……それを……! 残したら残したで殺されそうだもん……!
281 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 00:49:19.37 ID:VY0CRhWo0
コンマ6以上で抱き枕マンワイズ

コンマ直下
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 00:49:45.77 ID:BoyWhyODo
ダキッ
283 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 01:10:50.98 ID:VY0CRhWo0
コンマ7 ギュッ

――――

――



無事にご飯を食べ終え、そろそろ寝ようとなったとき。事件は起こった。

まあ事件というほど大げさなものではない、というか。これも魔国に入る前にやったイベントだったからだ。

……そのイベントの時、ユウナとドロシーさんはいなかったけれど。

ユウナ「待て、待て……ねぇ待って、ちょっと待って!」

ベルフェ「……んだよ、私今から寝るんだけど」

ユウナ「…………どうしてワイズを抱いて寝てるの?」

ベルフェ「だってこいつ抱き枕だし」

ユウナ「抱き枕……っ!?」

ワイズ「僕は抱き枕じゃなぁい!」

有無を言わさず僕のことを抱き枕にした悪魔に対して、勇者が吠えた。

ドロシー「おえっ……」

因みに、魔法使いは興味なさそうにぼんやりこっちを見ているだけだった。というか、ご飯のせいで体調悪そうだった。

ユウナ「……ん、んんっ! その、ワイズに対してそういうのは……どうかと思うなボク!」

ベルフェ「別にいいだろ? お前ら喧嘩してるんだし、じゃあお前の彼氏を私がどうこうしても良いだろ?」

ユウナ「なっ……!?」

ベルフェ「なー、しょうねーん? あんな約束があーだこーだでぷんすか怒るような精神暴力系彼女嫌だもんなー? 今日はお姉さんの抱き枕として使われようなー?」

ワイズ「い、いや別に――むぎゅっ!?」

嫌じゃないと答えようとした瞬間、くるりと体勢を変えさせられて――む、胸が顔に押し付けられて――!?

ユウナ「!!!!!」

ベルフェ「ほーら幸せだなー? お姉さんの匂いで肺をいーっぱいみたいして、あんな彼女忘れちゃおうなー? なんなら、あいつが寝た後であいつよりも忘れられない――」

ユウナ「わ、わー! わー! わーわーわーわー!」

ベルフェ「んー? まだあいつお前に対して怒ってるなー? よしよし、怖かったなー? 頭なでなでしたげよう」

ま、待って……これ以上は不味い、本当に……っ!

ユウナ「…………っ!」

次、何て言った?

1 ユウナ「か――勝手にしろぉ!」
2 ユウナ「わ、ワイズは――そ、っちのほうが良い……?」
3 ユウナ「自由安価」

下3までで一番コンマが大きいものを採用。反転
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 01:17:11.36 ID:RRwlh3on0
3 ユウナ「ちゃんと謝って。ボクの抱き枕になって。そしたら許してあげるから」
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 01:18:30.19 ID:BiC2WjW7o
2
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 01:20:39.33 ID:YrR9orBhO
3 「絶対ダメ!」とワイズを奪って抱きしめる
287 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 01:28:35.48 ID:VY0CRhWo0
結果 2

ユウナ「……わ、ワイズ!」

ワイズ「!」

名前をしっかりと呼ばれ、返事をしようとするが。ベルフェの胸で顔を塞がれていてモガモガすることしか出来ない。

ユウナ「……ワイズは……そ、っちのほうが良い……?」

ボクより……ベルフェのほうが良い……? と、彼女は言った。

震えた声で、確認をするように。彼女は僕に訊ねたのだ。

ワイズ「――!」

……僕は……!

1 だ、抱き枕なら……ユウナの抱き枕のほうが良いな……
2 もっと力強く抱きしめられて声が出せない……!

先に二つとったものを採用。
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 01:30:33.08 ID:RRwlh3on0
1
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 01:32:06.24 ID:G+uBF5C4O
1
290 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 01:33:23.48 ID:VY0CRhWo0
案外2来るかなって思ったけど来なかった
291 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 01:41:21.44 ID:VY0CRhWo0
ワイズ「――ぷはっ」

ベルフェ「おっ」

頑張って顔を反らして、僕は思いを口にする。

ワイズ「だ、抱き枕なら……ユウナの抱き枕になるほうが良いな……!」

ユウナ「ワイズ……!」

ベルフェ「……でもお前じっくり私の匂い堪能してたじゃん」

ユウナ「は……?」

ワイズ「し、してない! マジでしてない! 嘘つくな止めろベルフェマジで!!!」

――――

――

292 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 01:49:58.71 ID:VY0CRhWo0
ユウナ「……ぎゅう」

ワイズ「…………」

ベルフェの抱き枕からユウナの抱き枕にジョブチェンジをした僕。

ドロシーさんは眠り、あのベルフェも今はぐっすりと眠っている。すぅすぅ寝息聞こえるし。

そして――僕たちはというとまだ眠れずにいた。

というか、眠れるわけなかった。

ワイズ「……あの、ユウナ」

ユウナ「…………何」

! 今僕の言葉に反応してくれた! さっきまで僕が何を言っても無視してたのに! やだ、何か超嬉しい!

ワイズ「いや、ただ名前を呼んだだけだったんだけど……ごめん」

ユウナ「べ、別に良いよ……名前くらい」

そういいながら少し抱きしめる力を強くする。

……焚火のパチパチした音と、ユウナの抱きしめる感触が。何というか、心地よい。

…………さて、眠れるまでなんかちょっと話しておきたいけど――。
293 : ◆Nq0wl2Ysns [saga]:2020/12/24(木) 02:02:02.44 ID:VY0CRhWo0
安価のとこだけ途切れてしまった。



何話す?

下3まででコンマが大きいものを二つ採用。反転。



それでは、今日はこれで終わりにしたいと思います。皆さん、今日は本当にありがとうございました……魔国編終わりです。マジお疲れさまでした。

確か今年の四月にはもう入学をしていて、終わったのが十二月の年末くらい……長くやりすぎ!!!! いや本当に付き合ってくれた方には感謝しかないです!!! ありがとうございます!

砂国編もどうか宜しくお願いします……一年もかけないで短く終わらせたいね!(願望)

と、言うわけでキャラ募集を始めたいと思います。魔国編に入る前もやったしね。

名前:
性別:
種族:

好き:※一つまで(消してください)
嫌い:※一つまで(消してください)

一人称:
外見:
性格:
設定:※軽く変更させてもらう可能性があります。ご了承ください(消してください)

上のキャラシを使って送ってくれると嬉しいです。

また、送ってくれたキャラを全員採用できるわけではありませんので、ご了承ください……魔国でキャラ増えすぎちゃったし、上手く動かせなかったキャラも居るので。動かせそうなキャラだけ採用します。

また、露骨にセブンスアビスだったり七聖剣狙ってるキャラは控えていただけると嬉しいです。全員嫉妬深いキャラになったりしたらちょっと悲しいので。でも、露骨過ぎなければ良いと思います! 狙うのは!

後は特にないです、ないはずです! 好きなキャラを送ってください! では宜しくお願いします! おやすみなさい! 
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 02:07:22.30 ID:RRwlh3on0

安価は「みんなにお別れ言いたかったね」で
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