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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その7【安価】

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667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/08(月) 23:55:17.17 ID:sY6ZABwHo
>>666
少しその場に残ってお話する愛宕
男性恐怖症は克服しなきゃいけない、でも那智が好きなのは男性の代わりじゃない
女性に興味がない相手を振り向かせたい、でも無理強いはしたくない
668 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 00:11:25.42 ID:NKQc6bHY0
愛宕「どんなに時間がかかっても、男性恐怖症には向き合あうわ」


朝霜「そうだな…そう思うことが大切だ…」


愛宕「男性恐怖症は克服しなきゃいけない、でも那智が好きなのはその代わりじゃないのよ」


愛宕「女性に興味がない相手を振り向かせたい…でも無理強いはしたくないの」


朝霜「それは…お前次第だな…」


愛宕「そうよ、だから自分のことだけじゃいけないの」


朝霜「そっか…でも、無理はすんなよ…」


愛宕「お互いに気をつけて頑張りましょう」


ーー
669 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 00:11:58.25 ID:NKQc6bHY0
今日はここまでです
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 00:22:34.32 ID:6d+M0yyTo
おつでした
普段あまり登場してないキャラが接する回もいいよね
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 00:25:44.94 ID:hx7zCuMnO
乙でした
変わるか変わらないかの結果よりも変わろうとする意思が大事なのよね
球磨ちゃんさぁ…
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 00:33:27.51 ID:bQfdguKDO
お疲れ様でした
そういえば作中の時間経過ってどんな感じなんだろう
霞が妊娠して出産するまでは人間よりは短くとも数ヶ月か…
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 00:50:53.17 ID:JY6qJCE1o
おつおつ
愛宕の問題は作中でもかなり高いハードルが設けられていると思う今日
674 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/09(火) 19:16:37.52 ID:NKQc6bHY0
ーー執務室


ガチャッ


漣「……」


提督「今日は少し遅かったな、体調が悪いのか?」


漣『どうやらそのようだ』


提督「…重巡棲姫か」


漣『体に不具合は無いが精神的にかなり疲弊していたようだ』


提督「ここ最近は漣への負担も大きかったからな…」


漣『分かっていたのなら漣を休ませろ』


提督「申し訳ない」


漣『というわけで私は仕事を手伝えない。それでも秘書艦を続けるか?』


提督「居てくれるだけでも助かる、このまま執務室に居てくれ」


漣『分かった』
675 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 19:21:54.79 ID:NKQc6bHY0
漣『子どもの様子はどうだ』


提督「皆んなの助けを借りながらなんとか…といったところだ」


漣『陸の子どもは非効率だな』


提督「成長が遅いのは捕食者が居ないからだと聞いたことがある。草食動物は天敵から逃げる為に生まれてすぐに歩けるようになる」


漣『今までならそれで良かっただろう。だがこの現状でそんなことが言えるのか?』


提督「…言えないな。深海棲艦という人類を脅かす存在がある」


漣『人間より成長の速い現代艦娘であるかすみもまだ乳飲み子だ。これではいずれ人間は負けるぞ』


提督「それをなんとかするのが……俺達なんだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 19:57:13.91 ID:nuzb642aO
中枢さん
ロリの危険は私の危険
そして深海棲艦を無駄に死なせることがない様にすることも私の役割
海月姫とならそういった呼びかけも前に進められるだろう
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 19:59:03.01 ID:bQfdguKDO
独房
元々メンタルが強くない夕雲
あまりに長い監禁と殺されるかもしれない恐怖でまた廃人になりかけている
伊400は憎悪でどうにか自我を保っている状態
始めに拷問紛いの事をしてしまったことで敵対的なのは変わらず
678 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 20:21:42.02 ID:NKQc6bHY0
ーー独房


夕雲「殺される殺される殺される殺される…今日こそ殺されるのよ……」ブツブツ


伊400「横須賀の奴らふざけやがって…絶対復讐してやるからな……」


夕雲「…ひぃ!?今物音がぁ!?」


伊400「うるせぇな…静かにしてろよ」


夕雲「いやよぉ!!お願いだから殺さないで!!」


伊400「騒ぐだけ無駄だっての…指を潰しておいて今更仲良くしようだなんて言うはずがねぇ」


夕雲「殺さないで殺さないで……」


伊400「チッ……せめて一人でも道連れにしてやる」
679 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 20:25:39.57 ID:NKQc6bHY0
コツ…コツ…


夕雲「ひぎゃあぁぁぁぁ!!やっぱり殺しに来たのね!!」


伊400「……」ギリッ


夕雲「お願い助けて……なんでもするから…」


伊400「なんでも…ね」


夕雲「死ぬ以外のことならなんでもします!お願い……助けて…殺さないで……」


伊400「……やるならとっととやれよ」


下2 二人に会いに来た人物名
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 20:32:09.35 ID:nuzb642aO
整備士のとこのタシュと護衛についてる特務艦
出所だ!整備士のところに行くぞ!
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 20:32:19.49 ID:gl+snIsyo
速吸
682 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 20:42:37.65 ID:NKQc6bHY0
速吸「特務艦速吸です。お二人とも特務艦の意味は分かりますね?」


夕雲「ひい……っ!」


伊400「なんだ…特務艦なら艦娘を殺してもいいってのかよ」


速吸「はい」


伊400「…」


夕雲「やぁぁ…いやぁーーーー!!」


速吸「旧大本営派の艦娘の存在は危険なんですよ」


683 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 20:47:12.33 ID:NKQc6bHY0
夕雲「お願い!!なんでもするから命だけは助けて!」


速吸「なんでも…」


夕雲「どんな辱めだって受ける!どんな扱いをされてもいいからぁ!」


速吸「貴女も同じですか?」


伊400「そんなわけねぇだろバーカ。殺すならさっさとやれって」


速吸「…」ジャキッ


伊400「……」


速吸「諦めですか。旧大本営派にしては肝の小さい艦娘ですね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 20:54:07.42 ID:bQfdguKDO
タシュケントの潜入任務
彼が言うには二人はもう限界らしい
提督は首を縦に振らない
なら秘密裏に二人を救出してきてほしいと
もちろん戦闘は禁止
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 20:54:34.83 ID:nuzb642aO
放送(タシュ)「あ、あー、それは駄目だよ。同士(整備士)の所へ連れて行かないといけないんだ。」
放送(綾波)「てなわけで連れてくから手伝ってよ」
686 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 21:08:55.42 ID:NKQc6bHY0
ザザー


タシュケント『あ、あーーー。それは駄目だよ。同志の所へ連れて行かないといけないんだ』


深海綾波『連れてくから手伝えよ』


速吸「……」


伊400「おい、聞こえなかったのかよ」


速吸「はい聞こえませんでした」


伊400「な……」


速吸「一人くらい死んでも大丈夫ですよ」


伊400「…」


速吸「さようなら、愚かな艦娘…」
687 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 21:14:17.61 ID:NKQc6bHY0
ーー


タシュケント「あたしはやめてって言ったよね?」


速吸「聞こえませんでした」


深海綾波「嘘つけこっちは音も聞こえてんだよ」


速吸「…」


深海綾波「潜水艦はどうだ?」


タシュケント「これくらいなら助けられるね」


深海綾波「殺してないならいい。でもお前は謹慎ものだぞ」


速吸「…」


深海綾波「とりあえず二人を整備士の所に運ぶか、行くぞお前ら」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 21:20:42.86 ID:8KttJ3ERO
で、特務艦の長が把握してない抹殺命令は誰から受けた?言うてみ?と問い詰める綾波(ただし内心はガクブル)
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 21:21:16.21 ID:6d+M0yyTo
もう早霜には付いていなくていいのは明白なのに帰還命令が出ず功を焦ってた速吸
バカヤロって怒られる
堅物だからゆるいのも勉強してほしかったんだが逆に追い詰めちまったなってフォローも
690 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 21:30:17.97 ID:NKQc6bHY0
ーー


深海綾波「なんであんなことをやった?」


速吸「早霜には付いていなくていいのは明白なのに、帰還命令が出なかったのはなぜですか」


深海綾波「こっちが質問してんだよ」


速吸「…手柄を期待されていると思っていました」


深海綾波「馬鹿野郎が、だからって艦娘を殺して褒められると思ったのか?」


速吸「…」


深海綾波「そういう所がお前のダメな所なんだよ」
691 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 21:35:39.07 ID:NKQc6bHY0
深海綾波「補給艦だからって馬鹿にされて、それが悔しくて特務艦にまでなった。お前を馬鹿にしてた連中を全員見下せて良かったじゃねぇか」


深海綾波「でもお前の偏った思考だけは成長して無かった。誰も求めてねぇのに手柄を取ろうと必死になって…」


速吸「綾波様に私の気持ちはわかりません!」


深海綾波「分かるわけねぇだろバーカ」


速吸「な…!」


深海綾波「誰の他人の気持ちなんかわかんねぇんだよ」


速吸「…」


深海綾波「幹部が言ってたぜ、お前を横須賀に送ったのはアイツらの緩い部分を勉強して欲しかったってな」


深海綾波「でもそれがかえってお前を追い詰めたと……こりゃ幹部も悪いな」


深海綾波「特務艦にまでやった奴が手柄を優先するな。何の為の特務艦か理解しろよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 21:50:50.31 ID:bQfdguKDO
そのくらいにして早く脱出するよとタシュ
綾波タシュケントは速吸の手引きで秘密裏に潜入中
とりあえず応急処置をして二人を運ぶ
二人は限界でもう悠長に交渉してる時間は無いと整備士に頼まれた
戦闘は厳禁
横須賀鎮守府は広いし隠れられる部屋もたくさんある
見付からず行くよと
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 21:56:01.01 ID:QUwrsg05O
整備士に二人を送り届けてからまだ落ち込んでる速吸に綾波が
間違ったことは反省しろ、それで学べたことは大いに活かせ
「俺の下に」いるんだからできないとは言わせないからな
694 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:07:00.71 ID:NKQc6bHY0
ーー大本営


深海綾波「あの二人は整備士に届けたし任務完了だな」


速吸「…」


深海綾波「はぁ……落ち込むならもっと目立たない所でやってくれ」


速吸「…」


深海綾波「…間違ったことは反省しろ、そんで学べたことは次に活かせ」


速吸「次…」


深海綾波「お前はこの綾波様の下にいるんだからな、できないとは言わせないぞ」


速吸「わかり…ました」


深海綾波(はぁぁ…こんなこと柄じゃないってのに……でもやらないと仕方ないんだよなぁ…)
695 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:09:54.32 ID:NKQc6bHY0
ーー大本営、地下研究所


夕雲「た…助かったの……?」


タシュケント「それはこれからの態度次第かな」


夕雲「ひ…!」


整備士「よく来てくれたね二人とも。まあ一人は知った顔なんだけど…」


夕雲「あ…伊400はどうなったの……?」


タシュケント「君が知る必要は無いと思うよ」


夕雲「お願い…殺さないで……」


整備士「タシュケント君に聞いたんだけど君にはなにをしてもいいんだよね?」


夕雲「そうよだから殺すことだけはしないでお願い!なんでもするから……!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 22:14:27.17 ID:6d+M0yyTo
じゃあ僕の手伝いをしてもらおうかな
タシュケントだけじゃ手が足りないんだよ
もちろん変なことはしないって約束でね
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 22:15:13.72 ID:bQfdguKDO
どうやら君には自分では参照出来ない記憶がたくさんあるようだね
調べさせてもらうよと整備士
大丈夫
起きたら全部終わってるし痛い事も無い
698 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:20:58.64 ID:NKQc6bHY0
整備士「なら僕に協力してくれるかい?」


夕雲「なんでもします…!」


整備士「じゃあこっちに来て横になってくれるかな」


夕雲「はい……」


整備士「乱暴なことをしようとはしてないよ。どうやら君には自分では思い出せない記憶がたくさんあるようだからね」


夕雲「え?」


タシュケント「大丈夫、起きたら全部終わってるから」


整備士「もちろん痛くもないよ。じゃあ始めようか」
699 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:27:47.63 ID:NKQc6bHY0
ーー


伊400「……また趣味の悪いことしてやがる」


整備士「あれ、もう起きたんだ」


伊400「こんな臭い漂わせといて…よく言えるよな」


タシュケント「そうだね、彼女をバラバラにするのはいつも通りだけどハラワタをバーナーで焼くだなんて。まるであたしがやってたことみたいだよ」


整備士「ちょっと気になって……うん、どうやら僕の勘が当たったね。これを見てみて」


タシュケント「……焼けた内臓がどうかした?」


整備士「この臓器は焼くと本来なら白っぽくなる。でもこれは黄みがかった白だよね」


タシュケント「……そうか」


整備士「これで彼女が飲まされた薬が特定できるよ。これを辿っていけば色々なことがわかるだろうね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 22:29:49.36 ID:bQfdguKDO
それに脳の一部が欠損している
いやこれは人の手によるものだ
一番重要な情報はおそらくそちらか…
丁寧に切除されているのを見るに何処かに保管
もしくはデータ化されているかもしれないね
いや久しぶりに好奇心が疼くなあと楽しげな整備士
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 22:35:35.63 ID:6d+M0yyTo
これは時限性で効いてくる薬だね
定期的に効果を打ち消す薬を飲まないと重要な情報を外に漏らさないよう記憶を阻害するようになってるようだ
702 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:48:12.36 ID:NKQc6bHY0
ーー


整備士「これは時限性で効いてくる薬だね。定期的に効果を打ち消す薬を飲まないと記憶を阻害するようになってるよ」


タシュケント「そんな薬があるんだね…」


整備士「大本営ならやりかねないと思うよ。彼女の言動がおかしかったのはその薬の副作用だろうし」


タシュケント「ドラッグ?」


整備士「断言はできないけどそれも入ってたと思うよ」


タシュケント「裏切り者を処分するためか…確かにこの薬を一度与えてしまえば、わざわざ始末する必要は無いね」


整備士「こういう合理的なところも大本営が絡んでるって証拠だね」
703 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:52:46.24 ID:NKQc6bHY0
タシュケント「少し疑問なんだけど、旧大本営派の艦娘はこんな薬を飲むような隙のある子ばっかりだったのかな?」


整備士「自分も知らずに飲んでる可能性があるよ。この薬は水によく溶けて効果も変わらない」


タシュケント「飲水か何かに混ぜたっていうのかい?」


整備士「食べ物にも混ぜたかもしれないね」


タシュケント「…ねぇ同志、これはあたしの仮説なんだけど聞いてくれる?」


タシュケント「夕雲みたいにおかしくなってたりする艦娘が居たとして、その艦娘は旧大本営となんらかの関わりがあった可能性がある?」


整備士「十分あるよ」


タシュケント「…これは使えそうだね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:33:14.48 ID:6d+M0yyTo
彼女は大本営から離反したって本質は変わらないまま凄く不安定になっていた
そうした子を見つけれれば旧大本営の残党を見つけやすくなるだろうね
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:36:25.91 ID:bQfdguKDO
ところで…伊400君
君は何故彼女と一緒に居たのかな?
おかげで巻き込まれてずいぶんひどい目に遭ったようだけど
君の意思は尊重したいけど僕らには都合があまり良くないんだ
復讐はまだ待ってくれないかな?

い い ね?
たまに見る怖い整備士にゾクゾクしながら承諾する伊400
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:39:48.89 ID:QUwrsg05O
いや…いきなりキャラぶっ壊し過ぎじゃない?
復讐とか起きないような選択を勧めるくらいに悟ったはずなのに
707 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 23:42:31.88 ID:NKQc6bHY0
整備士「ところで、伊400君…君は何故彼女と一緒に居たのかな?」


伊400「なんだっていいだろうがよ」


整備士「おかげで巻き込まれてずいぶんひどい目に遭ったようだけど」


伊400「指が潰れるくらいどうってことねぇよ」


タシュケント「その割には不便そうにしてたみたいだけど?」


伊400「うるせぇよ……」


整備士「君の意思は尊重したいけど、僕らには都合があまり良くないんだ。だから復讐はまだ待ってくれないかな?」


伊400「そんな命令聞くと思うか?」


整備士「待ってくれないかな?」


伊400(…これだよ、この狂った目はやっぱり最高だよな)
708 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 23:48:05.13 ID:NKQc6bHY0
伊400「いいぜ、言うことは聞いてやるしお前らを手伝ってやる」


タシュケント「急に素直になったね」


伊400「こいつが面白いことを言ったからな。復讐は『まだ』待て…だろ?」


整備士「そうだね」


タシュケント「同志、本気かい?」


整備士「協力してもらうならその対価は必要だからね」


伊400「見てろよ横須賀の連中…血祭りにしてやるからな!」


タシュケント「…また同志が少し分からなくなったよ」


整備士「人手も増えたし実験を始めようか」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:56:50.44 ID:QUwrsg05O
>>704
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:59:25.32 ID:6d+M0yyTo
伊400の目的に付き合うのは辞めたほうがいい。吹雪を狂わせたという反省を忘れてはだめだよ同士。
伊400を止められるのは同士だけ、協力には対価合理的だけど倫理を忘れたらだめだ。
タシュケントの言葉で目が理性的に戻ってまた間違えるところだったよ、ありがとう。と整備士。
711 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/10(水) 00:28:23.87 ID:UeBFETdQ0
ーー


タシュケント「伊400の目的に付き合うのは止めた方がいいよ」


整備士「どうしてそう思うんだい?」


タシュケント「吹雪を狂わせたという反省を忘れてはだめだ、彼女を止められるのは同志だけなんだよ。協力してもらうからには対価は必要かもしれない、けど大切なものを忘れたらだめだ」


整備士「やっぱり…私怨は良くないかな」


タシュケント「提督達を恨んでいたのかい?」


整備士「狂っていたとはいえ吹雪を殺めたのは提督さん達なんだ。でも僕の立場では復讐なんか考えられない」


タシュケント「伊400を使って間接的な復讐をしたかったんだね」


整備士「復讐じゃない、吹雪を止めてくれて感謝してるからね」


タシュケント「じゃあなんなのさ」


整備士「……僕にもよく分からない」


タシュケント(私怨だって言ったりそれを否定したり。同志がこれだけ動揺してるのは珍しいね)


整備士「とりあえず…君にお礼を言っておけばいいのかな?」


タシュケント「今はそれで十分だよ、同志」


ーー
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:34:28.42 ID:aCDo3LIto
おつでした
整備士はある意味人間らしさを取り戻してると言えるのかな
713 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/10(水) 00:34:56.75 ID:UeBFETdQ0
ーーーー


「子どもが生まれて私の知っている終局に近付きました」


「私はまだ諦めません」


「…」


「10個の棺。ここにあの十人を収めればあの子は起動するんです」


「しかしそれは不可能になってしまいました。一人殺されてしまって、人数が足りなくなってしまったんです」


「でも一人足りないなら代わりを見つければいい、そうすれば…」


「…」


「強大な兵器こそ完全平和への道。その存在こそが抑止力となるんです」


「私はなにも間違っていないんです。ねぇ八島…貴女もそう思いますよね」


「…」


「……綺麗な三日月ですね」


ーー
714 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/10(水) 00:35:28.39 ID:UeBFETdQ0
今日はここまでです
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/02/10(水) 00:36:02.81 ID:UeBFETdQ0
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716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:40:13.46 ID:jMwf4VhWO
八島さんがまたなんか言ってる
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:42:49.26 ID:qXN7QWcDO
お疲れ様でした
…ってなんだどうした
一人欠けたってそれが夕雲かな

記憶を読み取るだけなら普通に眠らせて出来るはずなのにわざわざバラバラにした
吹雪の事があったにも関わらず
そこまで変わってはいないと解釈しました
まだまだ整備士さんも不安定なんだろうと思う
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:49:59.96 ID:aCDo3LIto
タシュが起きたらって言ってるってことはバラしても後で元に戻すんだと思ってた
龍驤を脳以外内蔵フルリペアしたみたいに

あと八島さんはわたしはかみさまなんだよって何を主張してるんだろうか
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:54:51.87 ID:aCDo3LIto
あ、最悪のを想像すると三日月が新しく作ってなんか作っててそこにあれが帰ってくるとかかな
でもそれだとずっとイタチごっこでループしててきりがないよな…
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 01:03:55.43 ID:Sv6qxFsho
おつおつ
やの……おめー何人出てくるつもりなんだよ!
深海綾波は自分では認めたくないだろうけどリーダーの器ですねえ

解読班はやすいじゃなかった早すぎでビビる
721 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/11(木) 19:29:50.43 ID:spXghv/l0
ーー


漣「ここ数日の体調不良、申し訳ありませんでした」


提督「俺こそ漣の不調を見逃して申し訳なかった」


漣「調子が悪いのを隠してたんじゃないんですよ、ご主人様に責任はありません」


提督「…そうか」


漣「重巡棲姫から聞いたか、勘のいいご主人様なら漣の不調の原因は分かりますよね?」


提督「……」


漣「好きな相手に子どもが生まれて幸せそうにしてんすよ。気が狂うかと思いました」


漣「ご主人様の言いたいことは分かりますよ、漣には嫁が居ますから。でもそうじゃねぇんですよ」


漣「恋だ愛だってのは理屈じゃないんです」
722 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 19:37:02.13 ID:spXghv/l0
漣「今だってそうですよ、子どもの面倒を見てるせいで寝不足のご主人様を見てるだけで殺意すら湧きます」


提督「……」


漣「…すいません口にすると多少スッキリするかと思ったんですが、そうでもなかったです」


提督「漣はそんな性格じゃないからな」


漣「……漣のことをよくご存知で」


提督「裏切られるくらいには長い付き合いだからな」


漣「すぅぅ……はぁ………辛いっす…思ってるよりもかなり辛い感じです」


漣「でも流さないといけないんでしょうね…こんなこと良くあることなんですよ。政治家が嘘をついたり癌に効く薬ができたりとか…本当にありふれたことなんです」


漣「ご主人様を心から…お祝いします……」


提督「…ありがとう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 19:42:32.15 ID:tyrVXN3wO
どうですか、父親になった気分は?
ゆくゆくは漣もそうなるので一応…いや、女として生まれた身としてはかなり複雑なんですが
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 19:44:30.45 ID:Ik00BjfDO
それでも私にはあの子が居るからまだこのくらいで済んでますがね
私の言いたい事解りますよねと漣
725 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 19:52:12.94 ID:spXghv/l0
漣「それでも…漣にはあの子が居るからまだこのくらいで済んでるんですよ」


漣「ご主人様、私の言いたい事わかりますよね?」


提督「わかる…わかっている」


漣「あの女から目を離さないで下さい。一時退院と言ってますけどこのタイミング、怪し過ぎるんですよ」


漣「最悪の事態に備えておいて下さいよ」


提督「龍驤がそんなことをするというのか?」


漣「二股かけて金で股開いてた女が信用できるかってんですよ」


提督「……」


漣「挙句の果てに漣は刺されてますからね。なにも信用できません」
726 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 19:56:23.09 ID:spXghv/l0
漣「昔の男と知り合ったっていうのも疑う所ですね。以前に病院を騙したの覚えてますよね?」


提督「あの時とは違う男らしい」


漣「その証拠は?」


提督「……」


漣「あの女はかすみを殺します。もしくは霞本人か」


漣「大丈夫だと思い込むと悲劇が待っています。24時間体制で見張るべきだです」


提督「それはいつまでだ?」


漣「龍驤さんに子どもができるまでじゃないっすかねぇ」


提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:01:44.40 ID:4piX2akwO
おはようさーん、ん?朝から暗い顔してたら気が滅入るでーと龍驤が登場
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:04:40.23 ID:KSzUtBlYo
>>727
あ、提督の顔が暗いのは最近お世話で寝不足だからや
寝不足なら膝枕したるで〜
729 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 20:13:04.39 ID:spXghv/l0
ガチャッ


龍驤「おはようさーん…ん?朝から暗い顔してたら気が滅入るで〜」


漣「……」


龍驤「あ、司令官の顔が暗いのは最近かすみのお世話で寝不足やからか。ウチが膝枕したるからな」


提督「……」


龍驤「な……なにかあった…?」


漣「いえ…なんでもありませんよ」


龍驤「ほんまに…?喧嘩とか、大丈夫なん……?」


漣「大丈夫ですから仕事に戻りましょう」


提督「……」
730 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 20:17:03.49 ID:spXghv/l0
龍驤「ほな…仕事を片付けていこか」


提督「…龍驤は休んでいてくれ」


龍驤「大丈夫やで、少しくらい動いてた本人が調子もええし」


提督「まだ一時退院だ、下手をすると悪化するかもしれない」


龍驤「ウチとしてはキミの隣におった方が元気になるんやけどなぁ」


漣(ご主人様、部屋に帰すより我々が見張っていた方が安全ですよ)ヒソヒソ


提督「…分かった、秘書艦として頑張ってくれ」


龍驤「よっしゃ!今日も司令官のために働くで!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:21:46.26 ID:Ik00BjfDO
龍驤の事が無くとも現代艦娘で横須賀提督の子供
狙われる理由はいくらでも出てきますがね
幸い霞もかすみもほとんど鎮守府から出ないので大丈夫だとは思いますがと漣は思う
それとなく霞と子供には必ず誰かしら一緒に居るように手配
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:25:02.70 ID:4piX2akwO
>>731
龍驤も同じこと考えてて誰つけたらええかなぁって考えてた
733 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 20:47:00.43 ID:spXghv/l0
ーー


漣(龍驤さんの事が無くともかすみは現代艦娘で横須賀提督の子どもなんです。狙われる理由はいくらでも出てきます)



漣(幸い霞もかすみもほとんど鎮守府から出ないので大丈夫だとは思いますが、用心はしておいて損はないでしょう)


漣(霞と子どもには必ず誰かしら一緒に居るように手配しておきますかね…)


龍驤(霞一人だけやと負担が大きいし助けが必要やわなぁ…)


龍驤(ウチも当然手伝うけど一時退院やから毎日は無理や…司令官は仕事があるし)


龍驤(誰がええんやろな……うーん…)


龍驤(雲龍はどうやろ…母乳出るんやんなアイツ。ほんなら丁度ええわな…)
734 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 20:54:25.30 ID:spXghv/l0
ーー霞の部屋


霞「この状況はなんなのよ」


Y朝潮「私は漣さんに頼まれてここに来ました」


雲龍「私は龍驤さんに頼まれたわ」


霞「私…そんなに信用ないの?」


Y朝潮「出産直前に自殺しようとした艦娘がなにを言いますか」


霞「…言い訳はできないわね」


雲龍「母乳が出るから丁度ええやろ…って龍驤さんに言われたから来たわ」


霞「その母乳は飲ませて大丈夫なの?」


Y朝潮「妊娠してないのに母乳が出るのがおかしいんですよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:58:36.13 ID:tyrVXN3wO
まあガンではないみたいだし…と一同
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 21:03:26.26 ID:KSzUtBlYo
霞があやしてるかすみに近づいて指を近づけたらぎゅって握られてふおおお!ってお目々キラキラになるY朝潮
霞は雲龍と雲龍の母乳は大人が飲んでも大丈夫だけど子供が飲んでいいかは分析した方がいいかしらって話
737 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 21:18:39.82 ID:spXghv/l0
ーー


かすみ「だぁ…」ぎゅっ


Y朝潮「おおぉぉぉぉ…!」


霞「意外と力は強いでしょ。これは現代艦娘だからって話じゃないみたいよ」


Y朝潮「乳幼児に触れるのは…初めてです……!」


霞「こっちが触るときは優しくよ」


雲龍「母乳」


霞「待ちなさい。貴女のは司令官や電なんかが飲んでるのは知ってるし、健康被害も無い。けど子どもが飲んでいいのかは未知なのよ」


雲龍「母乳、あげたい」


霞「だから待ちなさいって。せめて成分を調べてからにして」


雲龍「そんな…」
霞は雲龍と雲龍の母乳は大人が飲んでも大丈夫だけど子供が飲んでいいかは分析した方がいいかしらって話
738 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 21:21:54.17 ID:spXghv/l0
雲龍「ならもう帰るわよ」


霞「貴女は手伝いに来てくれたのよね……?」


雲龍「母乳を飲ませられないなら他の人をあたって」


霞「正気?」


Y朝潮「えへ、えへへへ…」


雲龍「朝潮が居るから問題ないでしょ」


霞「そうだけど……えぇ…」


雲龍「じゃあ帰るわ、頑張って」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 21:33:22.48 ID:Ik00BjfDO
霞が悪寒を感じて窓の外を見ると一瞬だけヒソカみたいな顔をした中枢が居たような気がした

ついに生まれた…まだペドだ
早く成長しないかなあああうふふふふ
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 21:34:38.43 ID:4piX2akwO
調べるには雲龍がいないとできないでしょう!
頼れるなら私が出せないときには頼りたいんだから!
頼られたかった雲龍さん、調べるのに協力
741 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 21:43:56.43 ID:spXghv/l0
霞「待ちなさいよ、調べるには雲龍がいないとできないでしょう!」


雲龍「そんなことないわ」


霞「雲龍を頼れるなら頼りたいのよ!私が出せないときもあるんだから!」


雲龍「…そう」


霞(もう、頼られたかったのは分かるけど……)


雲龍「早く調べて」ブルンッ


Y朝潮「ぅわ……」


かすみ「…」


霞「いきなり胸を出さないで!ちょっと待ってなさいな!」
742 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 21:48:16.08 ID:spXghv/l0
ーー


雲龍「け…」


霞「結果が分かり次第教えるからそれまで少し待ってて」


雲龍「……そう」


コンコン


電「あの……霞ちゃん…」ガチャッ


雲龍「ちょうどいい所に来たわね」


電「へ…あの……?」


雲龍「結果が出たらすぐに教えて。行くわよ電」ヒョイッ


電「は、はわわわ!」


Y朝潮「…なんなんですか彼女は」


霞「それなりに付き合いは長いけど、雲龍がなにを考えてるかは分からないわね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:14:44.14 ID:4piX2akwO
キラ付けの例外申請は忘れずしに行く雲龍
ついでに電が本来の目的の響ちゃんの調子が少し悪くてお薬と様子を見てほしいのですと伝える
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:20:22.55 ID:KSzUtBlYo
>>743
申請は受理、でも雲龍もそもそもそういう事ならキラ付けは後回しよと提督達含めて薬を受け取るのと響の様子を見に
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:20:53.16 ID:vnmp7P800
>>743
746 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 22:28:09.07 ID:spXghv/l0
ーー執務室


雲龍「電をキラ付けしようと思うの」


提督「それは構わないが…」


龍驤「電は調子悪そうには見えへんよ?」


電「そうなのです!響ちゃんの調子が少し悪くて、お薬が欲しかったのです!」


漣「それなのに早とちりして乳女が電さんを誘拐したと」


雲龍「誘拐じゃない、誤解しただけ」


電「やってることは誘拐犯なのです」ボソッ


提督「電については後回しにして、響の様子を見に行こう」


雲龍「その方が良さそうね」
747 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 22:32:51.10 ID:spXghv/l0
ーー


電「大変なのです!響ちゃんが部屋に居ないのです!」


うすしお「にゃあん?」


龍驤「響の猫はおる…」


漣「調子の悪い響さんが一人で部屋の外に出るのは少しマズいかもしれませんね」


提督「響は他人を傷付けるような行為はしない」


漣「そうとは限りませんぜ」


雲龍「別れて探すの?それとも何人かで固まって探すの?」


提督「別れて探そう。発見して落ち着いていたなら大事にはしなくていい」


龍驤「猫がここにおるのが気になるけど…とにかく今は響を探すのが優先やね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:43:55.32 ID:Ik00BjfDO
またあの場所へ
つい思い立って何も言わずに出てきてしまったけど後で謝ろう
忘れたいとも思わないし忘れてはいけない悲劇だった
それに…どうやら自分以外にも花を手向けている人間が居るようだと響
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:56:21.58 ID:Bshu5nb1o
>>748
750 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:04:27.93 ID:spXghv/l0
ーー町跡、慰霊碑


響「何も言わずに出てきてしまった…電達には後で謝らないといけないね」


響「あのことは忘れたいとも思わないし、忘れてはいけない悲劇だ。その悲劇を引き起こしたのはコイツらなんだ」


響「お前らには慰霊碑なんか勿体ない。せっかく壊したのに…物好きな人間も居たみたいだね」


響「慰霊碑があってもお前たちは地獄行きだ。地獄でも散々苦しむといい」


響「司令官を巻き込んで死なせたことは絶対に許さない……!」


響「いつか私も地獄に行った時には覚えていろ。絶対に復讐してやる」


響「……汚い言葉を聞かせてごめんね司令官。どうしても貴方に会いたかったんだ」


響「司令官…………」スリスリ
751 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:08:51.29 ID:spXghv/l0
響「時々…凄く辛くなるんだ。どれだけ頑張っても司令官に褒めてもらえない、その事実がなによりも辛い」


響「また司令官に頭を撫でて欲しい…頑張ったなって言って欲しいんだ…」


響「……」


響「うぅ……司令官…」


響「皆んなのお陰で暴れたりすることは無くなったよ…でもこの悲しみだけはどうしようも無いんだ…」


響「司令官の死は……乗り換えられない…」


響「せめて事故なら…こうはならなかったのに…」
752 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:12:49.59 ID:spXghv/l0
響「私がそっちに行くまで待っててね司令官。少し寄り道はするけど、必ず会いに行くから」


響「……」グシャッ


響「こんな奴らに花は要らない。手向けられた花が可哀想だ」


響「ちゃんと、私の花を受け取って司令官」スッ


響「……」


響「また会いに来るよ。私のことは忘れないで」


響「じゃあ……ね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:19:15.84 ID:Ik00BjfDO
その日もまた誰かが花を供えに来たようだった
自分と同じくらいの少女
ここで死んだやつらの親戚かなにかか…と響は冷めた目で離れて見ている
手を合わせながら泣いている姿に自分が重なって見えた
違う!あいつらと司令官じゃ命の価値は全然釣り合わない!と叫んでしまう
その声に振り向く少女
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:19:20.82 ID:4piX2akwO
鎮守府に戻ったらめちゃくちゃ心配されてた響
755 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:35:18.67 ID:spXghv/l0
ーー


漣『ほんとに…心配かけないで下さいって……』


響「ごめんよ、誰にも言わなかったのは私のミスだ」


漣『そんな余裕なかったんでしょうよ…電さんから調子悪そうだったって聞きましたよ』


響「ごめんよその通りだ」


漣『連絡しても繋がらなかったのは、そこに居たからですか』


響「ここにはもう町がない。だからアンテナなんか無いからね」


漣『事情は分かったんで早く帰ってきて下さいよ、外出届けは出てたことにしますから』


響「ありがとう漣」ピッ


響「……」


響「…………」


響「この気配……居る…」
756 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:40:32.26 ID:spXghv/l0
ーー


ズズズズ……


響「はぐれの駆逐に軽巡…一体ずつだからなんとかなったね」


『こち……ザ……鎮守………ザザ…の……』


響「この近くの鎮守府の艦娘からの通信…今更遅いよ。下手に時間を使いたくないから無視をしておこうか」


響「艦娘と合わないように陸に上がってしまおう。そうすれば誤魔化せる」ザザァ


響「……」


響「誰かいるようだね…子どもかな……」
757 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:42:50.06 ID:spXghv/l0
ーー


「助けてくれて、ありがとうお姉ちゃん!」


響「これが私の仕事だからね」


「艦娘さんって凄いんだね!」


響「……君はなにをしてたんだい?」


「私?これを届けに行こうとしてたの!」


響「花束…」


「この近くにあるイレイヒにこれを届けるの!」


響「君は……あの町がどんな所か…知ってるの?」


「安価」


下2 台詞やその他起こったことなど
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:49:21.79 ID:Ik00BjfDO
わたしの家があったところ
わたしのパパとママがいたところ

話を聞くと祖母の家に居て難を逃れたようだった
さっきの花は…と罪悪感が湧いてくるも表には出さない響
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:50:17.50 ID:KSzUtBlYo
お母さんのおじいちゃんが住んでた
お母さんはおじいちゃんに会わせてくれなかったけど…
でも死んじゃった人にはお花をお供えするものだって教えてもらったから
760 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:55:57.93 ID:spXghv/l0
「あそこにはお母さんのおじいちゃんが住んでたけど、海の化け物に襲われて死んじゃったんだ」


響「……そうなんだね」


「お母さんはおじいちゃんに会わせてくれなかったけど、死んじゃった人にはお花をお供えするものだって教えてもらったから!」


響「だから毎日供えてたんだね」


「うん!」


響(この子はあの教団とは無関係のようだね。良かった、殺さずにすみそうだ)


響(この子の母親はまともだったみたいだね、あの教団は無くなったしもう恨む相手は全員死んでる)


響(教祖のアイツは……やめておこう。あれには関わっちゃいけない気がする)


「……むぅぅ?」
761 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:58:10.23 ID:spXghv/l0
「お姉ちゃんとは初めて会ったよね?」


響「そうだよ」


「うーんうーーん…」


響「どうしたのかな?」


「どうしてお姉ちゃんは私が毎日お参りしてるって知ってるの?」


響「……花を」


「これは今日持っていくお花!これを見ただけなのにどうして毎日だってわかったの?」


響「……」


「ねぇどうして?教えてよお姉ちゃん!」


響「安価」


下2 台詞やその他起こったことなど
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:01:48.37 ID:fmpv3AsxO
また悪い海の化け物が来ないように見回ってるから
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:02:21.31 ID:DCsltz3aO
>>762
764 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:15:38.28 ID:bDLnoO750
響「また海の化け物が来ないように見回ってるからさ」


「ふーん…」


響(無駄に悲しませる必要は無いし、あの町のことを知る必要も無い。これでいいんだ)


「お姉ちゃんはこの近くの鎮守府の艦娘じゃないよね?」


響「いいや、そこの鎮守府に所属してるよ」


「ふーーん……」


響「じゃあ私はもう行くね。この辺りは海の化け物が出るみたいだから、この近くは通らない方がいいよ」タタタッ


「……化け物が出る『みたい』って。それじゃここには初めて来たって言ってるようなものだよ」
765 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:20:38.00 ID:bDLnoO750
ザザザッ


「敵影無し…既に沈められてますね」


「練度が高い艦娘が居たということですか」


「そうとは限りません、駆逐艦と軽巡洋艦ならそこそこの練度でも倒せます」


「それにしたってこんな所にたまたま艦娘が居るかね…」


「……遅い」


「ごめんなさい幼女提督!」


「でもこれでも急いで来たんだぜ!」


「ここは鎮守府から遠い…」


幼女提督「文句を言う前に体を動かせ」


「はぁい…」
766 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:29:09.29 ID:bDLnoO750
幼女提督「そもそも私の方が先に着いているのが問題だ」


「提督は慰霊碑に向かってる最中じゃなかったですか!」


幼女提督「文句を言うな」


「もぉ…」


幼女提督(あの艦娘、嘘をついて何の目的だ?慰霊碑を荒らしていたのも気になる)


幼女提督(まずはどこの鎮守府の所属かを突き止めて、それから…)


「まーた提督が悪い顔してる」


「性格の悪さは旧大本営にも負けない…」


「あの見た目ですから潜入はバレることは無いですし」


幼女提督「……お前ら聞こえてるからな」


「ひぃーーー!」


幼女提督(このことはあの艦娘を恐喝するのに使える。その上でアイツが使えそうなら使ってやろう)


幼女提督(使っていた砲弾や魚雷から特定……できるか。やれるだけやってみるぞ)


幼女提督(私は……やれることは全てやる)


ーー
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