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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その7【安価】

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697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 22:15:13.72 ID:bQfdguKDO
どうやら君には自分では参照出来ない記憶がたくさんあるようだね
調べさせてもらうよと整備士
大丈夫
起きたら全部終わってるし痛い事も無い
698 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:20:58.64 ID:NKQc6bHY0
整備士「なら僕に協力してくれるかい?」


夕雲「なんでもします…!」


整備士「じゃあこっちに来て横になってくれるかな」


夕雲「はい……」


整備士「乱暴なことをしようとはしてないよ。どうやら君には自分では思い出せない記憶がたくさんあるようだからね」


夕雲「え?」


タシュケント「大丈夫、起きたら全部終わってるから」


整備士「もちろん痛くもないよ。じゃあ始めようか」
699 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:27:47.63 ID:NKQc6bHY0
ーー


伊400「……また趣味の悪いことしてやがる」


整備士「あれ、もう起きたんだ」


伊400「こんな臭い漂わせといて…よく言えるよな」


タシュケント「そうだね、彼女をバラバラにするのはいつも通りだけどハラワタをバーナーで焼くだなんて。まるであたしがやってたことみたいだよ」


整備士「ちょっと気になって……うん、どうやら僕の勘が当たったね。これを見てみて」


タシュケント「……焼けた内臓がどうかした?」


整備士「この臓器は焼くと本来なら白っぽくなる。でもこれは黄みがかった白だよね」


タシュケント「……そうか」


整備士「これで彼女が飲まされた薬が特定できるよ。これを辿っていけば色々なことがわかるだろうね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 22:29:49.36 ID:bQfdguKDO
それに脳の一部が欠損している
いやこれは人の手によるものだ
一番重要な情報はおそらくそちらか…
丁寧に切除されているのを見るに何処かに保管
もしくはデータ化されているかもしれないね
いや久しぶりに好奇心が疼くなあと楽しげな整備士
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 22:35:35.63 ID:6d+M0yyTo
これは時限性で効いてくる薬だね
定期的に効果を打ち消す薬を飲まないと重要な情報を外に漏らさないよう記憶を阻害するようになってるようだ
702 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:48:12.36 ID:NKQc6bHY0
ーー


整備士「これは時限性で効いてくる薬だね。定期的に効果を打ち消す薬を飲まないと記憶を阻害するようになってるよ」


タシュケント「そんな薬があるんだね…」


整備士「大本営ならやりかねないと思うよ。彼女の言動がおかしかったのはその薬の副作用だろうし」


タシュケント「ドラッグ?」


整備士「断言はできないけどそれも入ってたと思うよ」


タシュケント「裏切り者を処分するためか…確かにこの薬を一度与えてしまえば、わざわざ始末する必要は無いね」


整備士「こういう合理的なところも大本営が絡んでるって証拠だね」
703 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 22:52:46.24 ID:NKQc6bHY0
タシュケント「少し疑問なんだけど、旧大本営派の艦娘はこんな薬を飲むような隙のある子ばっかりだったのかな?」


整備士「自分も知らずに飲んでる可能性があるよ。この薬は水によく溶けて効果も変わらない」


タシュケント「飲水か何かに混ぜたっていうのかい?」


整備士「食べ物にも混ぜたかもしれないね」


タシュケント「…ねぇ同志、これはあたしの仮説なんだけど聞いてくれる?」


タシュケント「夕雲みたいにおかしくなってたりする艦娘が居たとして、その艦娘は旧大本営となんらかの関わりがあった可能性がある?」


整備士「十分あるよ」


タシュケント「…これは使えそうだね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:33:14.48 ID:6d+M0yyTo
彼女は大本営から離反したって本質は変わらないまま凄く不安定になっていた
そうした子を見つけれれば旧大本営の残党を見つけやすくなるだろうね
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:36:25.91 ID:bQfdguKDO
ところで…伊400君
君は何故彼女と一緒に居たのかな?
おかげで巻き込まれてずいぶんひどい目に遭ったようだけど
君の意思は尊重したいけど僕らには都合があまり良くないんだ
復讐はまだ待ってくれないかな?

い い ね?
たまに見る怖い整備士にゾクゾクしながら承諾する伊400
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:39:48.89 ID:QUwrsg05O
いや…いきなりキャラぶっ壊し過ぎじゃない?
復讐とか起きないような選択を勧めるくらいに悟ったはずなのに
707 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 23:42:31.88 ID:NKQc6bHY0
整備士「ところで、伊400君…君は何故彼女と一緒に居たのかな?」


伊400「なんだっていいだろうがよ」


整備士「おかげで巻き込まれてずいぶんひどい目に遭ったようだけど」


伊400「指が潰れるくらいどうってことねぇよ」


タシュケント「その割には不便そうにしてたみたいだけど?」


伊400「うるせぇよ……」


整備士「君の意思は尊重したいけど、僕らには都合があまり良くないんだ。だから復讐はまだ待ってくれないかな?」


伊400「そんな命令聞くと思うか?」


整備士「待ってくれないかな?」


伊400(…これだよ、この狂った目はやっぱり最高だよな)
708 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/09(火) 23:48:05.13 ID:NKQc6bHY0
伊400「いいぜ、言うことは聞いてやるしお前らを手伝ってやる」


タシュケント「急に素直になったね」


伊400「こいつが面白いことを言ったからな。復讐は『まだ』待て…だろ?」


整備士「そうだね」


タシュケント「同志、本気かい?」


整備士「協力してもらうならその対価は必要だからね」


伊400「見てろよ横須賀の連中…血祭りにしてやるからな!」


タシュケント「…また同志が少し分からなくなったよ」


整備士「人手も増えたし実験を始めようか」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:56:50.44 ID:QUwrsg05O
>>704
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/09(火) 23:59:25.32 ID:6d+M0yyTo
伊400の目的に付き合うのは辞めたほうがいい。吹雪を狂わせたという反省を忘れてはだめだよ同士。
伊400を止められるのは同士だけ、協力には対価合理的だけど倫理を忘れたらだめだ。
タシュケントの言葉で目が理性的に戻ってまた間違えるところだったよ、ありがとう。と整備士。
711 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/10(水) 00:28:23.87 ID:UeBFETdQ0
ーー


タシュケント「伊400の目的に付き合うのは止めた方がいいよ」


整備士「どうしてそう思うんだい?」


タシュケント「吹雪を狂わせたという反省を忘れてはだめだ、彼女を止められるのは同志だけなんだよ。協力してもらうからには対価は必要かもしれない、けど大切なものを忘れたらだめだ」


整備士「やっぱり…私怨は良くないかな」


タシュケント「提督達を恨んでいたのかい?」


整備士「狂っていたとはいえ吹雪を殺めたのは提督さん達なんだ。でも僕の立場では復讐なんか考えられない」


タシュケント「伊400を使って間接的な復讐をしたかったんだね」


整備士「復讐じゃない、吹雪を止めてくれて感謝してるからね」


タシュケント「じゃあなんなのさ」


整備士「……僕にもよく分からない」


タシュケント(私怨だって言ったりそれを否定したり。同志がこれだけ動揺してるのは珍しいね)


整備士「とりあえず…君にお礼を言っておけばいいのかな?」


タシュケント「今はそれで十分だよ、同志」


ーー
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:34:28.42 ID:aCDo3LIto
おつでした
整備士はある意味人間らしさを取り戻してると言えるのかな
713 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/10(水) 00:34:56.75 ID:UeBFETdQ0
ーーーー


「子どもが生まれて私の知っている終局に近付きました」


「私はまだ諦めません」


「…」


「10個の棺。ここにあの十人を収めればあの子は起動するんです」


「しかしそれは不可能になってしまいました。一人殺されてしまって、人数が足りなくなってしまったんです」


「でも一人足りないなら代わりを見つければいい、そうすれば…」


「…」


「強大な兵器こそ完全平和への道。その存在こそが抑止力となるんです」


「私はなにも間違っていないんです。ねぇ八島…貴女もそう思いますよね」


「…」


「……綺麗な三日月ですね」


ーー
714 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/10(水) 00:35:28.39 ID:UeBFETdQ0
今日はここまでです
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/02/10(水) 00:36:02.81 ID:UeBFETdQ0
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716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:40:13.46 ID:jMwf4VhWO
八島さんがまたなんか言ってる
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:42:49.26 ID:qXN7QWcDO
お疲れ様でした
…ってなんだどうした
一人欠けたってそれが夕雲かな

記憶を読み取るだけなら普通に眠らせて出来るはずなのにわざわざバラバラにした
吹雪の事があったにも関わらず
そこまで変わってはいないと解釈しました
まだまだ整備士さんも不安定なんだろうと思う
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:49:59.96 ID:aCDo3LIto
タシュが起きたらって言ってるってことはバラしても後で元に戻すんだと思ってた
龍驤を脳以外内蔵フルリペアしたみたいに

あと八島さんはわたしはかみさまなんだよって何を主張してるんだろうか
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 00:54:51.87 ID:aCDo3LIto
あ、最悪のを想像すると三日月が新しく作ってなんか作っててそこにあれが帰ってくるとかかな
でもそれだとずっとイタチごっこでループしててきりがないよな…
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/10(水) 01:03:55.43 ID:Sv6qxFsho
おつおつ
やの……おめー何人出てくるつもりなんだよ!
深海綾波は自分では認めたくないだろうけどリーダーの器ですねえ

解読班はやすいじゃなかった早すぎでビビる
721 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/11(木) 19:29:50.43 ID:spXghv/l0
ーー


漣「ここ数日の体調不良、申し訳ありませんでした」


提督「俺こそ漣の不調を見逃して申し訳なかった」


漣「調子が悪いのを隠してたんじゃないんですよ、ご主人様に責任はありません」


提督「…そうか」


漣「重巡棲姫から聞いたか、勘のいいご主人様なら漣の不調の原因は分かりますよね?」


提督「……」


漣「好きな相手に子どもが生まれて幸せそうにしてんすよ。気が狂うかと思いました」


漣「ご主人様の言いたいことは分かりますよ、漣には嫁が居ますから。でもそうじゃねぇんですよ」


漣「恋だ愛だってのは理屈じゃないんです」
722 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 19:37:02.13 ID:spXghv/l0
漣「今だってそうですよ、子どもの面倒を見てるせいで寝不足のご主人様を見てるだけで殺意すら湧きます」


提督「……」


漣「…すいません口にすると多少スッキリするかと思ったんですが、そうでもなかったです」


提督「漣はそんな性格じゃないからな」


漣「……漣のことをよくご存知で」


提督「裏切られるくらいには長い付き合いだからな」


漣「すぅぅ……はぁ………辛いっす…思ってるよりもかなり辛い感じです」


漣「でも流さないといけないんでしょうね…こんなこと良くあることなんですよ。政治家が嘘をついたり癌に効く薬ができたりとか…本当にありふれたことなんです」


漣「ご主人様を心から…お祝いします……」


提督「…ありがとう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 19:42:32.15 ID:tyrVXN3wO
どうですか、父親になった気分は?
ゆくゆくは漣もそうなるので一応…いや、女として生まれた身としてはかなり複雑なんですが
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 19:44:30.45 ID:Ik00BjfDO
それでも私にはあの子が居るからまだこのくらいで済んでますがね
私の言いたい事解りますよねと漣
725 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 19:52:12.94 ID:spXghv/l0
漣「それでも…漣にはあの子が居るからまだこのくらいで済んでるんですよ」


漣「ご主人様、私の言いたい事わかりますよね?」


提督「わかる…わかっている」


漣「あの女から目を離さないで下さい。一時退院と言ってますけどこのタイミング、怪し過ぎるんですよ」


漣「最悪の事態に備えておいて下さいよ」


提督「龍驤がそんなことをするというのか?」


漣「二股かけて金で股開いてた女が信用できるかってんですよ」


提督「……」


漣「挙句の果てに漣は刺されてますからね。なにも信用できません」
726 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 19:56:23.09 ID:spXghv/l0
漣「昔の男と知り合ったっていうのも疑う所ですね。以前に病院を騙したの覚えてますよね?」


提督「あの時とは違う男らしい」


漣「その証拠は?」


提督「……」


漣「あの女はかすみを殺します。もしくは霞本人か」


漣「大丈夫だと思い込むと悲劇が待っています。24時間体制で見張るべきだです」


提督「それはいつまでだ?」


漣「龍驤さんに子どもができるまでじゃないっすかねぇ」


提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:01:44.40 ID:4piX2akwO
おはようさーん、ん?朝から暗い顔してたら気が滅入るでーと龍驤が登場
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:04:40.23 ID:KSzUtBlYo
>>727
あ、提督の顔が暗いのは最近お世話で寝不足だからや
寝不足なら膝枕したるで〜
729 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 20:13:04.39 ID:spXghv/l0
ガチャッ


龍驤「おはようさーん…ん?朝から暗い顔してたら気が滅入るで〜」


漣「……」


龍驤「あ、司令官の顔が暗いのは最近かすみのお世話で寝不足やからか。ウチが膝枕したるからな」


提督「……」


龍驤「な……なにかあった…?」


漣「いえ…なんでもありませんよ」


龍驤「ほんまに…?喧嘩とか、大丈夫なん……?」


漣「大丈夫ですから仕事に戻りましょう」


提督「……」
730 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 20:17:03.49 ID:spXghv/l0
龍驤「ほな…仕事を片付けていこか」


提督「…龍驤は休んでいてくれ」


龍驤「大丈夫やで、少しくらい動いてた本人が調子もええし」


提督「まだ一時退院だ、下手をすると悪化するかもしれない」


龍驤「ウチとしてはキミの隣におった方が元気になるんやけどなぁ」


漣(ご主人様、部屋に帰すより我々が見張っていた方が安全ですよ)ヒソヒソ


提督「…分かった、秘書艦として頑張ってくれ」


龍驤「よっしゃ!今日も司令官のために働くで!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:21:46.26 ID:Ik00BjfDO
龍驤の事が無くとも現代艦娘で横須賀提督の子供
狙われる理由はいくらでも出てきますがね
幸い霞もかすみもほとんど鎮守府から出ないので大丈夫だとは思いますがと漣は思う
それとなく霞と子供には必ず誰かしら一緒に居るように手配
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:25:02.70 ID:4piX2akwO
>>731
龍驤も同じこと考えてて誰つけたらええかなぁって考えてた
733 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 20:47:00.43 ID:spXghv/l0
ーー


漣(龍驤さんの事が無くともかすみは現代艦娘で横須賀提督の子どもなんです。狙われる理由はいくらでも出てきます)



漣(幸い霞もかすみもほとんど鎮守府から出ないので大丈夫だとは思いますが、用心はしておいて損はないでしょう)


漣(霞と子どもには必ず誰かしら一緒に居るように手配しておきますかね…)


龍驤(霞一人だけやと負担が大きいし助けが必要やわなぁ…)


龍驤(ウチも当然手伝うけど一時退院やから毎日は無理や…司令官は仕事があるし)


龍驤(誰がええんやろな……うーん…)


龍驤(雲龍はどうやろ…母乳出るんやんなアイツ。ほんなら丁度ええわな…)
734 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 20:54:25.30 ID:spXghv/l0
ーー霞の部屋


霞「この状況はなんなのよ」


Y朝潮「私は漣さんに頼まれてここに来ました」


雲龍「私は龍驤さんに頼まれたわ」


霞「私…そんなに信用ないの?」


Y朝潮「出産直前に自殺しようとした艦娘がなにを言いますか」


霞「…言い訳はできないわね」


雲龍「母乳が出るから丁度ええやろ…って龍驤さんに言われたから来たわ」


霞「その母乳は飲ませて大丈夫なの?」


Y朝潮「妊娠してないのに母乳が出るのがおかしいんですよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 20:58:36.13 ID:tyrVXN3wO
まあガンではないみたいだし…と一同
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 21:03:26.26 ID:KSzUtBlYo
霞があやしてるかすみに近づいて指を近づけたらぎゅって握られてふおおお!ってお目々キラキラになるY朝潮
霞は雲龍と雲龍の母乳は大人が飲んでも大丈夫だけど子供が飲んでいいかは分析した方がいいかしらって話
737 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 21:18:39.82 ID:spXghv/l0
ーー


かすみ「だぁ…」ぎゅっ


Y朝潮「おおぉぉぉぉ…!」


霞「意外と力は強いでしょ。これは現代艦娘だからって話じゃないみたいよ」


Y朝潮「乳幼児に触れるのは…初めてです……!」


霞「こっちが触るときは優しくよ」


雲龍「母乳」


霞「待ちなさい。貴女のは司令官や電なんかが飲んでるのは知ってるし、健康被害も無い。けど子どもが飲んでいいのかは未知なのよ」


雲龍「母乳、あげたい」


霞「だから待ちなさいって。せめて成分を調べてからにして」


雲龍「そんな…」
霞は雲龍と雲龍の母乳は大人が飲んでも大丈夫だけど子供が飲んでいいかは分析した方がいいかしらって話
738 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 21:21:54.17 ID:spXghv/l0
雲龍「ならもう帰るわよ」


霞「貴女は手伝いに来てくれたのよね……?」


雲龍「母乳を飲ませられないなら他の人をあたって」


霞「正気?」


Y朝潮「えへ、えへへへ…」


雲龍「朝潮が居るから問題ないでしょ」


霞「そうだけど……えぇ…」


雲龍「じゃあ帰るわ、頑張って」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 21:33:22.48 ID:Ik00BjfDO
霞が悪寒を感じて窓の外を見ると一瞬だけヒソカみたいな顔をした中枢が居たような気がした

ついに生まれた…まだペドだ
早く成長しないかなあああうふふふふ
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 21:34:38.43 ID:4piX2akwO
調べるには雲龍がいないとできないでしょう!
頼れるなら私が出せないときには頼りたいんだから!
頼られたかった雲龍さん、調べるのに協力
741 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 21:43:56.43 ID:spXghv/l0
霞「待ちなさいよ、調べるには雲龍がいないとできないでしょう!」


雲龍「そんなことないわ」


霞「雲龍を頼れるなら頼りたいのよ!私が出せないときもあるんだから!」


雲龍「…そう」


霞(もう、頼られたかったのは分かるけど……)


雲龍「早く調べて」ブルンッ


Y朝潮「ぅわ……」


かすみ「…」


霞「いきなり胸を出さないで!ちょっと待ってなさいな!」
742 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 21:48:16.08 ID:spXghv/l0
ーー


雲龍「け…」


霞「結果が分かり次第教えるからそれまで少し待ってて」


雲龍「……そう」


コンコン


電「あの……霞ちゃん…」ガチャッ


雲龍「ちょうどいい所に来たわね」


電「へ…あの……?」


雲龍「結果が出たらすぐに教えて。行くわよ電」ヒョイッ


電「は、はわわわ!」


Y朝潮「…なんなんですか彼女は」


霞「それなりに付き合いは長いけど、雲龍がなにを考えてるかは分からないわね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:14:44.14 ID:4piX2akwO
キラ付けの例外申請は忘れずしに行く雲龍
ついでに電が本来の目的の響ちゃんの調子が少し悪くてお薬と様子を見てほしいのですと伝える
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:20:22.55 ID:KSzUtBlYo
>>743
申請は受理、でも雲龍もそもそもそういう事ならキラ付けは後回しよと提督達含めて薬を受け取るのと響の様子を見に
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:20:53.16 ID:vnmp7P800
>>743
746 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 22:28:09.07 ID:spXghv/l0
ーー執務室


雲龍「電をキラ付けしようと思うの」


提督「それは構わないが…」


龍驤「電は調子悪そうには見えへんよ?」


電「そうなのです!響ちゃんの調子が少し悪くて、お薬が欲しかったのです!」


漣「それなのに早とちりして乳女が電さんを誘拐したと」


雲龍「誘拐じゃない、誤解しただけ」


電「やってることは誘拐犯なのです」ボソッ


提督「電については後回しにして、響の様子を見に行こう」


雲龍「その方が良さそうね」
747 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 22:32:51.10 ID:spXghv/l0
ーー


電「大変なのです!響ちゃんが部屋に居ないのです!」


うすしお「にゃあん?」


龍驤「響の猫はおる…」


漣「調子の悪い響さんが一人で部屋の外に出るのは少しマズいかもしれませんね」


提督「響は他人を傷付けるような行為はしない」


漣「そうとは限りませんぜ」


雲龍「別れて探すの?それとも何人かで固まって探すの?」


提督「別れて探そう。発見して落ち着いていたなら大事にはしなくていい」


龍驤「猫がここにおるのが気になるけど…とにかく今は響を探すのが優先やね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:43:55.32 ID:Ik00BjfDO
またあの場所へ
つい思い立って何も言わずに出てきてしまったけど後で謝ろう
忘れたいとも思わないし忘れてはいけない悲劇だった
それに…どうやら自分以外にも花を手向けている人間が居るようだと響
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 22:56:21.58 ID:Bshu5nb1o
>>748
750 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:04:27.93 ID:spXghv/l0
ーー町跡、慰霊碑


響「何も言わずに出てきてしまった…電達には後で謝らないといけないね」


響「あのことは忘れたいとも思わないし、忘れてはいけない悲劇だ。その悲劇を引き起こしたのはコイツらなんだ」


響「お前らには慰霊碑なんか勿体ない。せっかく壊したのに…物好きな人間も居たみたいだね」


響「慰霊碑があってもお前たちは地獄行きだ。地獄でも散々苦しむといい」


響「司令官を巻き込んで死なせたことは絶対に許さない……!」


響「いつか私も地獄に行った時には覚えていろ。絶対に復讐してやる」


響「……汚い言葉を聞かせてごめんね司令官。どうしても貴方に会いたかったんだ」


響「司令官…………」スリスリ
751 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:08:51.29 ID:spXghv/l0
響「時々…凄く辛くなるんだ。どれだけ頑張っても司令官に褒めてもらえない、その事実がなによりも辛い」


響「また司令官に頭を撫でて欲しい…頑張ったなって言って欲しいんだ…」


響「……」


響「うぅ……司令官…」


響「皆んなのお陰で暴れたりすることは無くなったよ…でもこの悲しみだけはどうしようも無いんだ…」


響「司令官の死は……乗り換えられない…」


響「せめて事故なら…こうはならなかったのに…」
752 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:12:49.59 ID:spXghv/l0
響「私がそっちに行くまで待っててね司令官。少し寄り道はするけど、必ず会いに行くから」


響「……」グシャッ


響「こんな奴らに花は要らない。手向けられた花が可哀想だ」


響「ちゃんと、私の花を受け取って司令官」スッ


響「……」


響「また会いに来るよ。私のことは忘れないで」


響「じゃあ……ね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:19:15.84 ID:Ik00BjfDO
その日もまた誰かが花を供えに来たようだった
自分と同じくらいの少女
ここで死んだやつらの親戚かなにかか…と響は冷めた目で離れて見ている
手を合わせながら泣いている姿に自分が重なって見えた
違う!あいつらと司令官じゃ命の価値は全然釣り合わない!と叫んでしまう
その声に振り向く少女
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:19:20.82 ID:4piX2akwO
鎮守府に戻ったらめちゃくちゃ心配されてた響
755 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:35:18.67 ID:spXghv/l0
ーー


漣『ほんとに…心配かけないで下さいって……』


響「ごめんよ、誰にも言わなかったのは私のミスだ」


漣『そんな余裕なかったんでしょうよ…電さんから調子悪そうだったって聞きましたよ』


響「ごめんよその通りだ」


漣『連絡しても繋がらなかったのは、そこに居たからですか』


響「ここにはもう町がない。だからアンテナなんか無いからね」


漣『事情は分かったんで早く帰ってきて下さいよ、外出届けは出てたことにしますから』


響「ありがとう漣」ピッ


響「……」


響「…………」


響「この気配……居る…」
756 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:40:32.26 ID:spXghv/l0
ーー


ズズズズ……


響「はぐれの駆逐に軽巡…一体ずつだからなんとかなったね」


『こち……ザ……鎮守………ザザ…の……』


響「この近くの鎮守府の艦娘からの通信…今更遅いよ。下手に時間を使いたくないから無視をしておこうか」


響「艦娘と合わないように陸に上がってしまおう。そうすれば誤魔化せる」ザザァ


響「……」


響「誰かいるようだね…子どもかな……」
757 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:42:50.06 ID:spXghv/l0
ーー


「助けてくれて、ありがとうお姉ちゃん!」


響「これが私の仕事だからね」


「艦娘さんって凄いんだね!」


響「……君はなにをしてたんだい?」


「私?これを届けに行こうとしてたの!」


響「花束…」


「この近くにあるイレイヒにこれを届けるの!」


響「君は……あの町がどんな所か…知ってるの?」


「安価」


下2 台詞やその他起こったことなど
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:49:21.79 ID:Ik00BjfDO
わたしの家があったところ
わたしのパパとママがいたところ

話を聞くと祖母の家に居て難を逃れたようだった
さっきの花は…と罪悪感が湧いてくるも表には出さない響
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:50:17.50 ID:KSzUtBlYo
お母さんのおじいちゃんが住んでた
お母さんはおじいちゃんに会わせてくれなかったけど…
でも死んじゃった人にはお花をお供えするものだって教えてもらったから
760 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:55:57.93 ID:spXghv/l0
「あそこにはお母さんのおじいちゃんが住んでたけど、海の化け物に襲われて死んじゃったんだ」


響「……そうなんだね」


「お母さんはおじいちゃんに会わせてくれなかったけど、死んじゃった人にはお花をお供えするものだって教えてもらったから!」


響「だから毎日供えてたんだね」


「うん!」


響(この子はあの教団とは無関係のようだね。良かった、殺さずにすみそうだ)


響(この子の母親はまともだったみたいだね、あの教団は無くなったしもう恨む相手は全員死んでる)


響(教祖のアイツは……やめておこう。あれには関わっちゃいけない気がする)


「……むぅぅ?」
761 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:58:10.23 ID:spXghv/l0
「お姉ちゃんとは初めて会ったよね?」


響「そうだよ」


「うーんうーーん…」


響「どうしたのかな?」


「どうしてお姉ちゃんは私が毎日お参りしてるって知ってるの?」


響「……花を」


「これは今日持っていくお花!これを見ただけなのにどうして毎日だってわかったの?」


響「……」


「ねぇどうして?教えてよお姉ちゃん!」


響「安価」


下2 台詞やその他起こったことなど
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:01:48.37 ID:fmpv3AsxO
また悪い海の化け物が来ないように見回ってるから
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:02:21.31 ID:DCsltz3aO
>>762
764 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:15:38.28 ID:bDLnoO750
響「また海の化け物が来ないように見回ってるからさ」


「ふーん…」


響(無駄に悲しませる必要は無いし、あの町のことを知る必要も無い。これでいいんだ)


「お姉ちゃんはこの近くの鎮守府の艦娘じゃないよね?」


響「いいや、そこの鎮守府に所属してるよ」


「ふーーん……」


響「じゃあ私はもう行くね。この辺りは海の化け物が出るみたいだから、この近くは通らない方がいいよ」タタタッ


「……化け物が出る『みたい』って。それじゃここには初めて来たって言ってるようなものだよ」
765 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:20:38.00 ID:bDLnoO750
ザザザッ


「敵影無し…既に沈められてますね」


「練度が高い艦娘が居たということですか」


「そうとは限りません、駆逐艦と軽巡洋艦ならそこそこの練度でも倒せます」


「それにしたってこんな所にたまたま艦娘が居るかね…」


「……遅い」


「ごめんなさい幼女提督!」


「でもこれでも急いで来たんだぜ!」


「ここは鎮守府から遠い…」


幼女提督「文句を言う前に体を動かせ」


「はぁい…」
766 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:29:09.29 ID:bDLnoO750
幼女提督「そもそも私の方が先に着いているのが問題だ」


「提督は慰霊碑に向かってる最中じゃなかったですか!」


幼女提督「文句を言うな」


「もぉ…」


幼女提督(あの艦娘、嘘をついて何の目的だ?慰霊碑を荒らしていたのも気になる)


幼女提督(まずはどこの鎮守府の所属かを突き止めて、それから…)


「まーた提督が悪い顔してる」


「性格の悪さは旧大本営にも負けない…」


「あの見た目ですから潜入はバレることは無いですし」


幼女提督「……お前ら聞こえてるからな」


「ひぃーーー!」


幼女提督(このことはあの艦娘を恐喝するのに使える。その上でアイツが使えそうなら使ってやろう)


幼女提督(使っていた砲弾や魚雷から特定……できるか。やれるだけやってみるぞ)


幼女提督(私は……やれることは全てやる)


ーー
767 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:29:48.80 ID:bDLnoO750
今日はここまでです
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:32:58.19 ID:zI5C5qQDO
お疲れ様でした
響(この子はあの教団とは無関係のようだね。良かった、殺さずにすみそうだ)

もし関係者だったら子供でも…響さん…?
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:36:01.93 ID:DCsltz3aO
中身も察知する幼女センサーがいるからな
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:40:14.89 ID:fvILqDEHO
んー今回の響がまた司令官に会いに慰霊碑のところに行ったのは個人的には解釈違いかなぁ
あの一件で心の中に司令官がいてくれたんだとまであったのに結局また司令官が死んだ場所に会いに行って捕らわれてる
あの一件は何だったんだろうって、積み重ねたことが反映されてないんじゃないかと思ってしまう
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:43:14.26 ID:TKyDw05Lo
おつでした

ぶっちゃけレスする側も書いてる>>1も出ずっぱりのメインキャラ以外の過去は割とアバウトになってると思う
それでループしてる感はある
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:53:13.49 ID:zI5C5qQDO
響の司令官だけじゃなく慰霊碑の人達の事も悼むようなつもりで書いたけどそういえば憎んでたままだったのか…
何処かの誰かにもやっぱり大切な人が居て…という風に気付いてほしかったけど何か提督だったのは意外な展開
しかもどうやら性格悪い
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:55:13.71 ID:fvILqDEHO
囚われていたことからの解放的なイベントこなしたはずなのに進歩していないって感じるのが一番クるんだよね
事態を動かしたいのは分かるんだけどその為に過去の出来事をほぼ無意味にするようなことが繰り返されてたらあの時頭ひねったりしたのが何の意味もない
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 01:21:57.39 ID:xXkL4rd0o
おつおつ
響に影が
幼女提督は本当に関係者なんだろうな…
初めの方雲龍なんだろう乳母にでもなりたいのか…?
775 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/13(土) 19:01:49.00 ID:mQfajGqT0
ーー


響『ごめん…横須賀に帰らなければいけないのは分かっているん……だけど、無理なんだ……」


響『あの時…慰霊碑を壊して終わったと……司令官の死も乗り越えたと思っていたんだ…』


響『電達に支えてくれたのも嬉しかった…私はもう大丈夫だと思っていたんだ……でも…』


響『司令官の子どもを見て…………自分の中の糸が…切れてしまったんだよ……』


響『司令官の考え方でいうなら四角形かな……今までは電達が私の司令官の穴を埋めてくれていた…けど……私の四角形は粉々に砕けてしまったんだよ……』


響『普通なら訳がわからないと思うけど……司令官たちなら…わかってくれるよね…?』


響『ごめん……ごめんよ……』


響『もう…そっちには帰れないんだ……』
776 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 19:06:56.96 ID:mQfajGqT0
ーー


ガングート『憔悴した響がこちらに来た時は驚いたが、理由を聞いてある程度納得はした』


提督「そう…か」


ガングート『貴様が悪いとは言わないし配慮が足りなかったわけではないのだろう。だがこの結果は受け止める必要がある』


ガングート『千歳が言っていたことが無かったか?ストレスというのは悪いことだけではなく良いことでも溜まるとな』


提督「響は…どうしている?」


ガングート『元々自分が居た部屋に閉じこもっている。菊月辺りが甘えだと騒ぐのも時間の問題だろう』


提督「響を、これ以上辛い思いはさせないでやってくれ」


ガングート『努力するがお前の腕にもかかっていることは忘れるな』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 19:20:24.71 ID:/AKLWyiDO
閉じ籠る響
実際死んだ司令官の事を考えても悲しくはなっても後を追おうとは思わなくなった
これは皆のおかげだと
だけど慰霊碑を見て自覚した
まだ憎しみは消えていない
あんな子供まで場合によっては[ピーーー]事を考えた自分に恐怖した
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 19:28:37.72 ID:uppVDYqtO
>>777
779 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 19:38:30.98 ID:mQfajGqT0
ーー足りないもの鎮守府、元響の部屋


響(死んだ司令官の事を考えてしまった時は悲しくなる。けど後を追おうとは思わなくなった)


響(皆のおかげでそうなった、こんな私を見捨てずにちゃんと向き合ってくれて感謝しかない)


響(けど慰霊碑を見て分かったんだ……私の中に憎しみは残っている)


響(死んでいるのに奴らを殺したくて堪らなくなる。できることならもう一度殺してやりたい)


響(それだけならまだ良かった……けど私はあんな子どもにまで殺意を覚えた)


響(なにも関係のない、あんな無垢な子どもを私は殺そうとしてしまったんだ……)


響(自分のことが信用できない…怖いよ……)
780 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 19:42:32.47 ID:mQfajGqT0
響(今戻っても司令官たちに迷惑をかけてしまうだけ。皆んなのことだから私を元気付けようとはしてくれるけど…)


響(もう私は戦えない)


響(守るべきはずの人間を殺そうとしてしまった)


響(艦娘でいる資格はもう私には無い……)


響(解体……か)


響(強制解体じゃなければ艦娘じゃなくなるだけで死にはしない…)


響(艦娘としての私はここまでのようだね…)


響(司令官に…ちゃんと話そう……話さないと先に進まないから…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 19:57:40.80 ID:/AKLWyiDO
電話で提督と話す響
私、艦娘を辞めようと思う
な…!?と最初は驚く提督だったがまずは話を聞く
艦娘として変に力があるから過激な思考になってしまう
無力な一人の人間としてあの事件に向き合ってみたいのだと
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 20:03:15.29 ID:LUA2yugso
>>781
783 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 20:14:17.98 ID:mQfajGqT0
ーー


響「司令官……私は艦娘を辞めようと思うんだ…」


提督『な……!?』


響「勘違いしないで欲しいんだけど、司令官は悪くないよ……」


提督『響は大切な仲間だ、理由も聞かずに解体はできない』


響「うん…理由を話すよ……慰霊碑に行って女の子に会ったんだ……それで……」


……



響「こんなことを考えてしまうのは…艦娘として変に力があるからなんだよ……」


響「艦娘としてじゃなく…無力な存在して、あの事件に向き合ってみたいんだ…」


提督『響の言いたいことは…よくわかった』
784 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 20:18:42.37 ID:mQfajGqT0
提督『俺だけじゃなく電達とも話して欲しい』


響「もちろんだよ、ちゃんと全て話す」


提督『提督として響が居なくなってしまうのは寂しい。だが個人的なことを言うのなら、響の意見を尊重したい』


響「司令官ならそう言うと思っていたよ」


提督『電達と話しても意見が変わらないのなら…解体を許可しよう』


響「ねぇ司令官、私が解体になったら司令官の評価は下がってしまうのかい?」


提督『それは言わない。そんなつまらないことで響や皆んなの考えを潰したくないからな』


響「司令官は本当に…優しいね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 20:46:23.60 ID:pk/OQM70o
いったん解体されればもう艦娘には戻れないので会って話し合いたいと暁
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 20:47:01.17 ID:uppVDYqtO
みんな一緒に戦えなくなるのは寂しいけど艦娘でなくなっても響は響だって
あと暁はでも力があるから守れるものがあったことも忘れないでと
787 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 20:57:27.80 ID:mQfajGqT0
ーー


電『みんな一緒に戦えなくなるのは寂しいのです。でも艦娘でなくなっても響ちゃんは響ちゃんなのです!』


雷『第六駆逐隊で話し合いが少なくなったのは私のせいなのよね…テレビとか鎮守府の外に出る仕事が多かったから…』


響「雷はなにも悪くないよ。そのまま翔鶴さんと頑張って」


暁『私は響を止めたりしない。けど忘れちゃいけないことはあるわよ』


暁『貴女は力があるからこそ守れるものがあったのよ』


響「うん……その通りだ」


暁『私達でよければ何度だって話を聞くわよ』


電『なのです!』


雷『貴女は一人じゃないのよ!』


響「ありがとう……皆んなと話して良かった…」
788 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 21:01:09.68 ID:mQfajGqT0
菊月提督「考えは変わらないんだな」


響「このままだと私は人を殺していた…もう無理なんだ」


多摩「諦めるのは早くないか?」


響「早いだろうしまだ全ての策を試したわけじゃない、けどそれらを試している最中に、最悪の事態が起きない保証がない」


菊月「勝手にしろ」


響「うん…勝手にする。私は……艦娘を辞めるよ」


菊月提督「なら横須賀に戻るしかないな」


多摩「響……」


響「ここの皆んなにも…お世話に……なりました…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 21:14:26.03 ID:/AKLWyiDO
手続きや上の受理などで多少の時間は必要だと菊月提督
そんな折りに由良が迎えに来た
提督は心配性だけど貴女もそれだけの事をした
まずは顔を見せて安心させてあげなさいと
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 21:18:50.73 ID:LUA2yugso
>>789
791 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 21:24:11.64 ID:mQfajGqT0
菊月提督「横須賀に帰ってもすぐに解体という訳にはいかない。手続きや書類の受理などで多少の時間は必要になる」


菊月提督「その間も考えておけ。その上で解体が最善だと思うのなら好きにすればいい」


響「ありがとう…」


シュバッ


多摩「んにゃっ!?」


菊月「由良か」


由良「迎え」


響「わざわざありがとう…すぐに用意をするから少し待ってて」


由良「分かった」
792 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 21:28:45.90 ID:mQfajGqT0
ーー


由良「話は聞いた」


響「……」


由良「提督は心配し過ぎ」


由良「だけど貴女はそれだけの事をした」


響「そうだね…無断で飛び出して、挙げ句の果てに帰らないだなんて……」


由良「まずは安心させてあげて」


響「その通りだ……早く司令官の所に帰ろう…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 21:48:18.09 ID:pk/OQM70o
一方の横須賀には幼女提督が来ている
ここにこの響がいるはずといって何処から調べたのか超詳しいプロフィールを出してくる
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 22:05:43.09 ID:uppVDYqtO
暖かく迎えつつあえて必要以上には聞き出さない提督
接し方も腫れ物のようには扱わずごく自然に
響自身がどうするのかが重要だから
795 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 22:15:35.61 ID:I3+9/hiNO
ーー横須賀鎮守府


響「心配かけて…ごめんなさい」


提督「こうやって無事に帰ってきてくれたならそれでいい」


龍驤「疲れたやろうからゆっくり休んどき」


響「……」


提督「菊月提督からも聞いただろうが、解体の書類を出したからといってすぐに受理はされない」


龍驤「書類、渡しとくわな」スッ


響「…ここで書くよ」


提督「そうか……」


響「菊月提督には書類が受理されるまでの時間で、よく考えろって言われたよ」


龍驤「その通りと違うかな、響の大事なことなんやじっくり考えたらええよ」
796 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 22:18:51.60 ID:I3+9/hiNO
ーー響の部屋



響「……」


コンコン


響「…鍵は開いてるよ」


雷「響」ガチャッ


電「響ちゃんの部屋でお泊まりなのです!」


暁「安心して、貴女の嫌がるようなことは話さないから」


雷「その代わり夜更かしして一晩中お話しましょ!」


電「今日は寝かさないのです!」


響「…楽しい夜になりそうだね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
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