このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください

レッド(無口とか幽霊とか言われるけどダイマーックス!)

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

887 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 21:00:10.68 ID:T3OyjUj/0
はじめます
888 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 21:05:51.87 ID:T3OyjUj/0
〜ラテラルタウン〜

マサル「グリーンから見て、ガラルのジムバトルはどうだった?」

ユウリ「素晴らしいだろう、そうだろう!」

グリーン「なんつうか……面白いよな。技が当たるたびに歓声が起きて、最後の方は応援歌まで流れてたろ」

グリーン「カントーじゃ、バトルってのはトレーナーだけのもんだが……こっちじゃそうじゃないんだな」

グリーン「確かに、これは町おこしにうってつけだよな。バトルを見るために人が大移動する訳だ」

レッド「すごい……」

キョウヘイ「電車が発達してるのも納得っすよねー。イッシュも電車があるとはいえ、結構違うっすもん」

トウヤ「あの場に立つ身からすると、ちょっと緊張するけど……見たところ、他のチャレンジャーはそうでもなさそうだよねぇ」

ホップ「オレたちにとっては、これがジムバトル! だから、あんまり違和感はないんだぞ!」
889 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 21:13:57.08 ID:T3OyjUj/0
グリーン「……この光景も、ガラルじゃ普通なのか?」


観客「いやー、今日もすごかったよな!」「見たか? レッドのあのアブソル! かっけぇー!!」「マジ尊い……」

観客「トウヤくん、すごいポケモン出してたねー!」「コーヒーカップも平気そうだったし〜!」「かっこよかったー!」

観客「キョウヘイ様マジ最高だった。。。」「グッズ爆買い確定」「今日もビジュよかったね」


マサル「まぁ……ちょっと過度ではあるが、出待ちはよくあるものだな」

ユウリ「三人も順調にファンが増えているみたいだ、流石だね!」

ホップ「キョウヘイ、ぐっず? 出してるんだぞ?」

キョウヘイ「バトル中の写真とか、そういうのだけっすけどね」

レッド(いつの間に……)

グリーン「はあ〜……すげえな……おいレッド、お前大丈夫かよ?」

レッド「……まぁ、わりと……」

レッド(エリカとかと似たようなものと思えば……)

マサル「それにしても……すごいな。ここにいるの、ほとんど三人のファンじゃないか?」

レッド(そうなのかな……)


様子を見てみるグループ 1,レッドファン 2,トウヤファン 3,キョウヘイファン  下1
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/22(火) 21:15:53.21 ID:ouBBBQUl0
キョウヘイファン
891 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 21:27:02.73 ID:T3OyjUj/0
レッド(……ちょっと様子を見てみようかな)サッ

マサル(変装の手際が良すぎる 探偵か……?)

レッド(キョウヘイ、もともとファンが多いからなぁ……どうだろう)コソコソ

観客「でさぁ……見た? バトルに勝った時の……ファンサ……」

観客2「見たあ〜〜泣 絶対こっち見てたよね泣 うちわ持ってきててよかった泣」

観客3「私、キョウヘイ様はバトルから入ったんだけど……マジいいね……」

コトネ「でしょーっ! 映画のDVD持ってきてるから、今度一緒に見よう!!」

レッド(コトネ、こっちで友達作ったんだ……よかったね……)ホンワカ

レッド(……っていうか、若い女の子ばっかり……流石……)

観客「あ!!! SNS更新されてる〜〜〜〜、ユニフォーム自撮りは流石に犯罪じゃない!?」

観客2「好きすぎる〜〜〜……オタクの需要をわかってるよお……保存しよ」

レッド(……なんかみんな……似たような服を着ているので……よくわからない コトネしかわからない)

レッド(誰かに話を聞いてみようかな……)


誰に話を聞くか 1,観客1 2,コトネ 3,その他(いそうな人)   下1
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/22(火) 21:40:57.35 ID:A9QD6Z+g0
1
893 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 21:47:44.22 ID:T3OyjUj/0
レッド「……こんにちは……」

観客「え? こんにちはー、えーと……僕、どうしたの?」

レッド「えっと……キョウヘイの話してたのが、聞こえて……」

レッド「キョウヘイの、どういうところが好きなのかな、って……」

観客「え、聞きたい!?!?」

観客2「こいつ、推し語り長いよ〜」

レッド(熱意あるファンだ……!)

観客「私、もともとバトルとかあんまり好きじゃなかったんだけど、SNSで俳優がジムチャレンジに出るってバズっててね」

観客「誰だろーってみたら、イッシュの若手俳優で私より年下で、そんで顔がいい!」

観客「せっかくだからテレビで配信してたジムチャレンジの……ターフタウンのバトル見たんだ」

レッド(あれってテレビ配信されてたんだ……そういえば言ってたような……)

観客「そしたらさ、自信満々にでてきて。観客にもカメラにも全然臆してない上に、すっごいポケモン出してて」

レッド(そういえば、キュレム出してたっけ……)
894 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 21:58:38.60 ID:T3OyjUj/0
観客「めっちゃすごいポケモンだ! って、全然詳しくない私でもわかったんだけど」

レッド(特性、プレッシャーだもんね……)

観客「キョウヘイ様も、ぜんっぜんそれに負けないくらい存在感があってさ」

観客「その時思ったんだ、この人についていきたいって」

レッド「……ついて、いく?」

観客「あーー、ちょっと違うかも? 追いかけたい! みたいな……見てたいな、って感じの……」

観客「一瞬でファンになったみたいな! もちろん顔の良さもあってなんだけど〜」

観客「ああいう自分を持ってて自信満々なタイプとか元から好きだったし」

観客「で、バウスタジアムに応援にいったら丁寧なファンサしてるところも見ちゃって〜〜! 推すしかない!」

レッド(なるほど……確かにキョウヘイは堂々としててすごい)

観客2「キョウヘイ様はこういう狂信者的ファンを作るのが上手だよねー。あたしもそうだけど……笑」

観客「あとなんか、関係性オタク? みたいな人もいたよ。よく一緒にいるらしいお友達と先輩がいるらしくって」

観客「お友達の方はちょっと年下みたいなんだけど、ちょうど君くらいに……」

レッド「…………」

観客「…………わーーーーー!?!? レッドくん!?!?!?」

レッド(やっべバレた!!!!!)ダッ
895 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 22:03:37.32 ID:T3OyjUj/0


レッド(危なかった……人が多いから、なんとか撒けた)

キョウヘイ「あ、いたいた。レッドさーん、自分のファンほっといて何してたんすか?」

レッド「……キョウヘイの、ファンと……お話」

キョウヘイ「えー!? 俺の!? ……どうだったっすか?」

レッド「面白かった……ふぁんさ? が、よかったって……」

キョウヘイ「そうっすよね〜〜。俺、スタジアムにいるの全部自分のファンだと思って全方位にサービスしてるんで!」

レッド「そうなの……?」

キョウヘイ「そうすれば、目が合わなかった人が出ないっすし。ファンじゃなくとも落としてやる気概でやってるっすよ」

レッド「おおー……ぷろ……」パチパチ

キョウヘイ「実はそうなんすよ〜、俺プロなんすよね〜〜〜!!」ドヤ

レッド「……あれ、トウヤたちは……?」

キョウヘイ「それが、俺もさっきまで単独行動でファンサして回ってたんで知らないんすよね〜。どこ行ったんだか」
896 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 22:08:52.81 ID:T3OyjUj/0


グリーン「で? あの辺りがレッドのファンなのか?」

トウヤ「そうだよ……やっぱり、前回と比べてかなり増えてるね」

ホップ「人気がどんどん出てるってことなんだぞ!」

ユウリ「フ、私も油断していられない勢いだね……!」

マサル「……で、なんで二人は変装してレッドのファンの様子を見に行こうとしてるんだ?」

グリーン「あいつは変なのに好かれやすいからな。一般人があいつにボコられる前に止めねえとだろ」

トウヤ「僕も似たような理由かなぁ。キョウヘイは慣れてるから大丈夫だけど、レッドはね……心配で……」

ユウリ「トウヤに関しては、自分のファンの方を優先したほうがいいと思うけれどね?」

トウヤ「うーん……僕は、いいかな。キョウヘイみたいに人を喜ばせるとかできないから」

グリーン「人が多すぎてどれが怪しいかわかんねえな……適当に声をかけてみるか」

どんな人に声をかけるか 下1(コンマが高いほどヤバイファン)
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/22(火) 22:22:45.43 ID:lG4BZX+HO
昔のTheオタクみたいな奴
898 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 22:35:26.21 ID:T3OyjUj/0
オタク「いやww 今回のレッド氏のバトルも最高でしたなww フホホww」

グリーン「あいつ怪しすぎんだろ!!! 今のご時世チェックシャツにリュックだぞ!?」

トウヤ「僕の時代にもいなかったなぁ、ああいう人……」

グリーン「アレはヤバいだろ……おい、お前」

オタク「え?ww 何ですかな?ww 貴殿もレッド氏のファンですかなww」

グリーン「…………まあ、そんなところだ。お前、レッドのどんなところが好きなんだよ」

オタク「それは勿論あの強さwwwwww 開会式からヲチしてるジムチャレガチ勢ですが、レッド氏は飛びぬけてますからなww」

オタク「オタクとしてはチート級の強さトレーナーとか注目せざるを得ないww」

グリーン「へえ、わかってんじゃねえか」

トウヤ(嬉しそうだね……)

オタク「それと忘れてはならないのはあのビジュアルwwwwww 儚げな強キャラ美少年とかwwwwww いやむしろロリwwwwww」

グリーン「ああ!?」

トウヤ「へぇ、わかってるね」
899 : ◆nIESo90.aY [sage]:2022/03/22(火) 22:47:31.01 ID:T3OyjUj/0
グリーン「お前な、見た目は一旦置いとけよ!! 今はジムチャレンジだろうが! 強さを見ろ強さを!!」

オタク「んんwwwwwwww ガチ勢ktkrですなwwwwwwwwww」

グリーン「が、ガチじゃねえし! いやお前らと比べたらガチだけどよ!!!」

トウヤ「まぁまぁ……ところで、お兄さんは他のファンみたいに直接レッドに会おうとは思わないの?」

オタク「いやいやww 自分から会いに行くのはあまりに恐れ多くwwwwww しかしうっかりエンカウントしないかとウロウロしてる次第wwww」

オタク「まぁww うっかり会えたら握手とかww あわよくば連絡先をとは思いますがwwww」

グリーン「……微妙だな。セーフか? アウトか?」

トウヤ「まぁ、わりと平均的なヤバさかな……まだ妄想だけで済んでるみたいだし」

グリーン「一応顔は覚えておくか……実際に近付いてきたらその時だな」

トウヤ「そうだね……」

オタク「んんwwwwwwww 貴殿たちは中々のレッド氏ガチ勢と見たwwwwwwww 新参でスマソ」
900 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/22(火) 22:55:46.08 ID:T3OyjUj/0
グリーン(話の内容はともかく、雰囲気はわりと懐かしいから嫌いじゃねえんだよな……)

トウヤ(この先もあのチェックシャツで生きていくのかな……)

オタク「ところでww こちらにレッド氏のバトル中写真があるのですがwww」

オタク「そちらでお持ちのレッド氏の写真があれば交換しませぬかwww」

グリーン「はあ!? レッドの写真!? そんなの……」

トウヤ「うーん、どんなのがいいかなぁ」

グリーン「あるのかよ……!!」

オタク「ではこちらをw ……お主www この写真www カメラ目線な上に信頼しきった目線を送られているようですが」

オタク「レッド氏とどういう関係にあるのか説明しろお!!!!!!!!」

グリーン「やべっオタクがキレた!!!!」ダッ

トウヤ「逃げようか!!」ダッ
901 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/22(火) 23:02:03.73 ID:T3OyjUj/0


キョウヘイ「お」

レッド「あ……」

グリーン「なんだ、戻ってたのかよ」

トウヤ「ぜえ……はあ……」

キョウヘイ「え!? どこで走ってきたんすか!?」

マサル「……」察し

ユウリ「人ごみの中を走ると危ないから気を付けるようにね! ……マサルが言わないので、代わりに私が言っておこう」

マサル「あ、あぁ……ありがとな。それで、どうだった?」

グリーン「平均的だったな。最後キレてたけどよ」

トウヤ「そうだね、撮ってた写真も平均的にアレだったけど」

レッド「……???」

キョウヘイ「なるほど……」察し
902 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/22(火) 23:03:19.46 ID:T3OyjUj/0
今日はここまで。次は木曜日です
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/22(火) 23:06:31.49 ID:ouBBBQUl0
乙乙
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/22(火) 23:29:14.96 ID:MGZJa4cJ0
乙!
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 11:26:11.44 ID:dz9KEzXxO
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
906 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 21:00:47.80 ID:TbBt4iL00
はじめます
907 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 21:06:16.90 ID:TbBt4iL00
キョウヘイ「さーて、ファンとも触れ合ったっすし……」

レッド(ポケモンみたいな言い方だ……)

キョウヘイ「そろそろ出ますか! いやー、楽しかったっすねラテラルタウン……と思ったっすけど、遺跡とかがあるんでしたっけ」

ユウリ「そうだとも! 遺跡と言っても、見どころは像くらいだけれどね。さ、こっちだ!」

マサル「スタジアムを出て、西側に少し行けば遺跡だな」


〜ラテラルタウン〜

レッド「……あっち?」

グリーン「なんつうか……思ったより人がいるもんだな」

ホップ「遺跡にある像は最近見つかったものだからなー! 今、観光の目玉なんだぞ!」

トウヤ「へぇ、それは楽しみだなぁ」
908 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 21:12:32.87 ID:TbBt4iL00


〜ラテラル遺跡〜

キョウヘイ「お、これが例の像っすね。……あ、二人の連れてるポケモンとそっくりじゃないすか!」

レッド(かわいい……)

トウヤ「その奥にも人の姿をしたものが二つ……これがタペストリーに出てきた人だね」

ユウリ「そうだね、これはザシアンとザマゼンタを模した像だろう。この像はつい最近、事故により見つかったんだけれどね」

マサル(事故……まぁ、事故みたいなものだったな)

ホップ「それまでは英雄が人であると信じられていたものの、この像の発見でより英雄ポケモン説の信憑性が強くなったんだぞ!」

レッド「へー……」

トウヤ「二匹が人を守るように立っているのが印象深いねぇ」

キョウヘイ「あの人たちとこの二匹も仲良かったんすかね〜」

マサル「本人たちはそうだったかもしれないが……後世の王族にとってはそうではなかったみたいだ。この像も隠されていたしな」

レッド(難しい話になってきた……)

???「……見つけました」ザッ
909 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 21:18:10.59 ID:TbBt4iL00
レッド(闘気!)バッ

トウヤ「うん?」

キョウヘイ「お?」

マサル「どうした? ……あぁ、サイトウさん。三人とも、彼女がこの街のもう一人のジムリーダーだ」

サイトウ「はい、わたしがサイトウです。みなさま、はじめまして」ペコ

レッド「……」ペコ

トウヤ「はい、はじめまして」

キョウヘイ「はじめまして〜。なんか……格闘タイプの人っぽいっすね」

サイトウ「お分かりになりますか。そうです、わたしは格闘タイプのポケモン使いであり……」

サイトウ「ガラル空手で己を鍛えてもいます」

レッド「……ガラル空手……」

サイトウ「百年ほど前、東の地からこのガラルに伝わった格闘技です」

レッド(面白そう…………)

グリーン(おもしれえじゃねえか……)

キョウヘイ(面白がっちゃったっすね)
910 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 21:23:02.48 ID:TbBt4iL00
サイトウ「今回、皆さんを探していたのは他でもありません」

サイトウ「わたしと、手合わせをしていただきたいのです」

レッド「……!」

トウヤ「多分ポケモンバトルのことだと思うよ……」コソ

ユウリ「そうなのかい? 三人の事は知っていたんだったかな」

サイトウ「はい。これまでのご活躍、中継で見させていただきました。皆さん、チャンピオンが推薦するのも納得の強さです」

サイトウ「しかし……生憎、今日のジムバトル担当はわたしではありませんでした。強者である皆さんと戦えず終わるわけにはいきません」

サイトウ「ジムバトルを終えた直後で、お疲れだとは思いますが……お願いしますッ!」バッ

キョウヘイ「そんながっつり頭下げなくても大丈夫っすよ! ねっ二人とも!」

トウヤ「そうだねぇ、僕も大丈夫だよ。ポケモンたちも少し休ませたしね」

レッド「僕も……」

レッド(それから、何となくこの人の姿勢に好感がもてるので……戦ってみたい)
911 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 21:26:48.53 ID:TbBt4iL00
サイトウ「ありがとうございます! 皆さんにとっても有益な時間になるよう、全力で挑ませていただきます」

サイトウ「……というのは、少しおかしいですね。一応皆さんはチャレンジャーという立場でした」

ユウリ「ふっ……そんなところも素敵だよ」クイ ✨

サイトウ「ゆ、ユウリさん……その……」アセアセ

ブラッキー「やったーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」ポーン シュウン

ホップ「な、なんなんだぞ今の鳴き声!?」キョロキョロ

レッド「何でもない……」

キョウヘイ「気にしないで大丈夫っす」

トウヤ「あはは……それはそれとして、誰からバトルしようか?」

キョウヘイ「そうっすねー。尺的に他二人はダイジェストになりそうっすし……」

誰がバトルするか 下1
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 21:38:23.70 ID:TFV09cap0
レッド
913 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 21:46:43.72 ID:TbBt4iL00
レッド「……僕が、行く」

キョウヘイ「お、レッドさんやる気満々っすね!」

トウヤ「わかった。それじゃ、頑張ってね」

グリーン「一応市街地だからな、ほどほどに……っつっても聞かねえよな、お前は」

サイトウ「……あなたは、一番の実力者だと聞いています。わたしもバトルを見てそう思いました」

サイトウ「戦いの最中も感情の揺らぎを見せないそのバトルスタイル……まさに、わたしの理想です」

レッド(そう見えてるんだ……まぁ、確かにそうかも。表情筋は鍛えてないし)

サイトウ「ですが、わたしもカラテを通じて精神を鍛えてきました。わたしのカラテとあなたの武術……」

サイトウ「どちらが勝るか、の勝負でもあります。いざ!」ポーン

ルチャブル「ちゅばーーー!!」

レッド「……!」ポーン

ファイアロー「るおーー!」バサッ
914 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 21:53:34.47 ID:TbBt4iL00
サイトウ「……」

レッド「……」

キョウヘイ「両者にらみ合いからスタート! いや、トレーナー同士の顔が怖いっすよ!!」

トウヤ「それだけ真剣ってことじゃないかな?」

キョウヘイ(そうだ、この人もバトルの時顔怖いんだった……顔がキュートなの俺だけっすね)

レッド(素早そうなポケモン……だから、咄嗟にファイアローを出したけど、間違ってなさそう)

レッド(一気に勝負をつけないと……よし)

レッド「……いくよ」

ファイアロー「るぉーーーッ!」バッ

サイトウ「飛んだ!? これは空を飛ぶ……いや、これは……ルチャブル!」

ルチャブル「ちゃば!?」ガッ   バタッ

キョウヘイ「決まったァーーーー!! ファイアローのブレイブバードで一発KOっすね!」

グリーン「加速するために一旦離れたのがフェイントにもなったな……それにしても、すげえ威力だぜ」

レッド(……反動が大きいんだよね。まだいける?)

ファイアロー「!」コク
915 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 22:02:25.46 ID:TbBt4iL00
レッド「……」

キョウヘイ「ファイアローは続投っすね! サイトウさんの次のポケモンは……」

サイトウ「では……タイレーツ!」ポーン

タイレーツ「たっ!」「「「「「たー」」」」」

レッド「……!?」

キョウヘイ「えー!? なんすかあれ!? いっぱいいるー!」

マサル「あれはタイレーツだな。6匹で1匹のポケモンなんだ。隊列を組んで戦う、守りが得意なポケモンだな」

レッド(……けど、その分動きは重い。守りが固いってことは体力も高い……のかな? ブレイブバードはやめておこうかな……)

ファイアロー「るぅおーーーっ!」バサッバサッ

レッド(いや……ファイアローはやる気だ。なら、ファイアローを信じよう)

レッド「行って!」

ファイアロー「!」バサッ 「るおーーーー!!!」

サイトウ「同じ手! タイレーツ、」

レッド(間に合う!)
916 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 22:07:50.90 ID:TbBt4iL00
タイレーツ「ば」「「「「「たー……」」」」」バタバタッ

ファイアロー「……るおう!」

レッド(……耐えた。やったね、ファイアロー!)

ファイアロー「♪」

キョウヘイ「まさかのごり押し二連ブレバ!! ボーリングみたいに散っていったっすね……」

マサル「タイレーツ達に守りの陣形を組ませない……素早さに特化した戦い方だな」

レッド(でも、流石に交代。次はどうしようかな……)

サイトウ「ここが……スタジアムでないのが、残念でなりません」

サイトウ「もしそうなら、本気のわたしたちをお見せできたはずです。ですが、」

サイトウ「通常のバトルであろうと、ここが踏ん張りどころなのは間違いありません!」ポーン

カイリキー「かぁい!!!」

レッド(……すごい懐かしい気持ちを感じた カイリキー、強いよね)

レッド(それに合わせるなら……タイプ有利をとるか、格闘をぶつけるか……)

交代するポケモン 下1
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 22:31:46.35 ID:iilBOWJK0
ケルディオ
918 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 22:39:55.93 ID:TbBt4iL00
レッド(……格闘タイプをぶつけよう。ケルディオ!)ポーン

ケルディオ「頑張るね! ……わぁ、強そうなポケモン……でも、僕は負けない!」

キョウヘイ「アレは確かケルディオっすね! テラキオンとコバルオンとビリジオンに戦いを学んだっていう幻のポケモンっす!」

グリーン「すげえ主人公みてえなポケモンだな……レッドの手持ちとは思えねえぜ」

トウヤ「キラキラしてるよね……若者って感じ……」

サイトウ「初めて見るポケモンですが……強い意志と闘志は伝わってきます。良いポケモンですね」

レッド(相性も何気によかったりするんだよね……ケルディオ、やろう!)

ケルディオ「うん、わかった! 僕の覚悟……見せてやる!」ジャキン

トウヤ「フォルムチェンジしたね……角が大きくなってる」

レッド(思いっきり斬りつけて!)

ケルディオ「えーーーいッ!!!」バッ

カイリキー「かあ"い!!!」ズサッ
919 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 22:44:49.78 ID:TbBt4iL00
サイトウ(速いッ! それに……)

カイリキー「……かあい!!!」

サイトウ(タイプ相性は悪くないはず。なのに、カイリキーが受け止めるだけでここまで消耗するとは……)

サイトウ(ですが、あのポケモンの大きさからして体力はあまりないはず……こちらも一気に!)

サイトウ「よく耐えました、カイリキー! ここで、リベンジです!」

レッド(カウンター技! 耐えきれないことはない、けど)

ケルディオ「!」バッ

サイトウ「素早いですが、届きます! カイリキー!」

カイリキー「かあい"!!!!」バッ 「……!?」

サイトウ「なっ……消えた!?」

レッド「……残像だ」

サイトウ「!!!」

レッド「ケルディオ!」

ケルディオ「うん!!! 水のちから、アターーーック!!!」バッ
920 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 22:49:39.43 ID:TbBt4iL00
カイリキー「かあい……」バタッ

サイトウ「! ……お見事です。ありがとうございました」スッ

レッド「……こちらこそ、ありがとう……」スッ グッ

キョウヘイ「二人が握手してるの見ると、生身で戦いました? みたいなすごみがあるっすね……」

トウヤ「二人ともそれが出来る人だもんね……」

レッド「……楽しかった」

サイトウ「そう言っていただけると嬉しいです。最後のアレは……どういった仕組みなのですか?」

レッド「……なんか……特訓してたら、できた……ね」

ケルディオ「うん! 僕、素早く動くのは上手だってお師匠たちにも言われてたんだ!」

トウヤ「そういえば、三闘士の伝説について調べた時に見た気がするなぁ、残像が出来るって」

グリーン(俺もたまにレッドとファイアにやられるんだよな……残像)

サイトウ「なるほど……鍛え上げれば、既存の技の型にとらわれない戦いが出来るということですね」

キョウヘイ「真面目ェ〜〜〜!」
921 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 22:53:49.47 ID:TbBt4iL00
マサル「サイトウさん、ポケモンを回復するよ。この後二人ともバトルするんだろ?」

サイトウ「すみません、ありがとうございます。皆さんも、お時間をいただいてすみません」

キョウヘイ「ま、楽しいバトルは俺も楽しみっすから!」

トウヤ「そうだね、僕たちだけ一回多くジムバトルをしちゃっていいのかな……あはは、少し贅沢だよね」

サイトウ「こ、これはあくまでプライベートのバトルとして! ……失礼しました、ご冗談みたいですね」

キョウヘイ(この真面目さ、なんかデジャヴなんすよね……あ、性癖が曲がらなかった世界線のシルバー!?)

トウヤ「それじゃあ、次の相手は僕かな。その後はキョウヘイだね」

キョウヘイ「んじゃ、楽しく頑張っちゃいますか〜!」



922 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 22:59:52.37 ID:TbBt4iL00
トウヤ「うん、いいバトルだったね」

ゴチルゼル「ごち〜」

キョウヘイ「いやー、パワー凄かったっすね……」

色ギャラドス「ぐおおおおう」

サイトウ「お二人とも、ありがとうございました。どちらもわたしには無い戦い方で……とても参考になりました」

トウヤ「そっか、ならよかった。僕たちも楽しかったよ。ねぇ、キョウヘイ?」

キョウヘイ「そっすね! 最後のダイマックスが無かった分、むしろ懐かしさもあったっす」

サイトウ「……して、少し聞きたいことがあるのですが……わたしはあえて、事前の調査というのをしていないのですが」

サイトウ「お二人の強さからして、以前別地方でご活躍されていたり……?」

トウヤ「……まぁ、イッシュでそれなりに……かな?」

キョウヘイ「なんでそこぼやかすんすか……俺もトウヤさんも、元チャンピオン経験者っすよ」

キョウヘイ(俺は俳優業で忙しいから辞退したっすけど……トウヤさんもすぐ降りたみたいだし)

サイトウ「そうだったのですね! 納得しました。バトルの際、一切の迷いがなかったのはそれ故ですね」

サイトウ「レッドさんも。お三方とのバトル、大変貴重な経験になりました。ありがとうございました」バッ
923 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 23:05:25.66 ID:TbBt4iL00
レッド「……こちらこそ、ありがとう……」ペコ

ホップ「サイトウさん、凄く楽しかったんだな! まだちょっとにこにこしてるんだぞ!」

サイトウ「そう、でしょうか。そうかもしれません。本当に楽しいバトルでしたから」

サイトウ「バトル中は感情を抑えていますが、終わって気が抜けたのかもしれません。修行不足です」グッ

レッド「……少しくらいなら、大丈夫だと思う……」

サイトウ「そ、そうでしょうか? では、そう努めてみます」

キョウヘイ「まっじめ〜〜……」

ユウリ「……そんなサイトウさんだが、一部では彼氏がいるのではないかと噂になっているんだよ」コソッ

キョウヘイ「え!? マジっすか……」コソ

ユウリ「取材の際に、笑顔で誰かに駆け寄るサイトウさんの姿を見た人がいてね……彼氏ではなくファンだとか、カラテのコーチという噂もあるけれど」コソソ

キョウヘイ「普段パパラッチに追いかけられてる側として、人の熱愛報道は気になるっすね〜……」

キョウヘイ「ポケモンの悪用……にはギリ当たらないと信じて! ランクルス!」

ランクルス(ひとのこころをのぞきみる〜〜〜)ミョンミョン

サイトウさんに彼氏は  50以下でいる 51以上でいない ぞろ目でなんかある
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 23:09:44.06 ID:ccvuR/OcO
どうだ
925 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 23:14:22.15 ID:TbBt4iL00
ランクルス「……」

キョウヘイ「ど、どうっすか?」

ランクルス(ばちこりおる!!!!!!!!!!!!)

キョウヘイ(ばちこりおるかぁ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!)

キョウヘイ(知ってスッキリしたっす やっぱストイックな人には私生活を支えてくれる人が必要っすよね)

キョウヘイ(レッドさんにもいつか……無理かな。グリーンさんも……うーん……)

キョウヘイ(トウヤさんは法改正されない限り無理だし もしかして幸せになるの俺だけ?)

ユウリ「……凄く悩んでいるようだが、どうしたんだい? もしかして何かわかったのかい!?」

キョウヘイ「あ!! 駄目っすよ秘密っす!!! 俺は人の幸せを守りたいんで!!」

ユウリ「うわ〜〜! その発言がほぼ答えのようなものじゃないか! 少しショックだ!!」

ユウリ(憧れの強い女性に恋人がいると少しショックを受ける 何故だろうな……ファンだからかな……)

ユウリ(ルリナさんはそうじゃありませんように!!!!)
926 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 23:19:31.21 ID:TbBt4iL00
サイトウ「そうだ、皆さんはこの後もジムチャレンジを続けるんですよね」

レッド「……」コク

トウヤ「そうだね、次は……」

マサル「アラベスクジムだな。ジムリーダーはビートだ」

ホップ「ビートは新人ジムリーダーだけど、すっごい頑張ってるんだぞ!」

サイトウ「この先、ルミナスメイズの森を通ることになるかと思います。どうかお気をつけて」

レッド「……?」

サイトウ「あの森は……フェアリータイプのポケモンが多く暮らしています。彼らは少し悪戯好きで……」

サイトウ「わたしは、少し……苦手だったりします。皆さんは人数も多いですし、彼らに気付かれやすいかと」

レッド(効果は抜群だ……多分僕にも抜群)

トウヤ(どうだろう、レッドはフェアリータイプも複合してそうだからなぁ……ロリだし……)

レッド(コイツ脳内に直接!?)
927 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 23:24:09.46 ID:TbBt4iL00
グリーン「フェアリータイプなあ……発見されてからそれなりに経つけどよ、未だに馴染まないぜ」

レッド(わかる)

ユウリ「確かに少し悪戯好きなポケモンが多いかもしれないが、可愛いものさ!」

マサル「ガラルは昔から妖精伝説やフェアリータイプのポケモンの伝承が多かったからな……」

マサル「次に向かうルミナスメイズの森、それからアラベスクタウンはそういった伝承の舞台になることが多い場所だ」

ホップ「オレもいくつか知ってるんだぞ! 確かに、妖精は結構自由なんだぞ〜」

サイトウ「命を取られたという話までは聞きませんが、どうかお気をつけて」

サイトウ「それから……こちらをどうぞ。今後の旅でお役に立つかもしれません」

レッド「?」

貰ったもの 下1
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 23:28:31.99 ID:2ddom+jC0
アクロマの触角
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 23:28:51.27 ID:ccvuR/OcO
たつじんのおび
930 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 23:31:45.90 ID:TbBt4iL00
キョウヘイ「」

レッド「………………」「?」

ユウリ「ん? それって……」

トウヤ「えーと……それは、どこかで拾った のかな?」

サイトウ「はい。街の郊外近くで落ちていたものです。恐らくポケモンから千切れた毛の一部なのではと……」

サイトウ「これほどまでに大きいポケモンの一部があるのなら、ルミナスメイズの森のポケモンたちも恐れて逃げ出すのでは、と」

レッド「……確かに……」

レッド(いや確かにじゃないかもだけど とりあえず受け取っておこう)

キョウヘイ「…………それ…」

ホップ「凄い顔なんだぞ……」

キョウヘイ「だってそれ……あ、絶対俺に近付けないでくださいっす! 多分振動するんで!!」

サイトウ「?」
931 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 23:36:01.52 ID:TbBt4iL00
トウヤ「あはは、こっちの話だよ……ありがとう、サイトウさん」

レッド「また、バトルしたい……」

サイトウ「そうですね。運が良ければ、また戦う事になるかと思います」

サイトウ「ジムチャレンジの最後、リーグ本戦でお会いする事。楽しみにしています」ペコ



キョウヘイ「いやー……最後のサプライズにはビビったっすけど、結構この街を満喫したっすね」

レッド(バトルできたのよかったな〜)

トウヤ「それで、次が森だっけ」

グリーン「んじゃ、俺はこの辺りで離脱だな。この後シュートシティ?とかいう場所に行かなきゃなんねえんだよ」

マサル「シュートシティか。確かにあそこにはリーグ本部があるからな」

ユウリ「そしてガラル1の大都会だとも! 是非とも楽しんでくれたまえ」

グリーン「マジかよ……今まで通ってきた街のほとんどがカントーより都会だったっつうのに」

レッド「……」

グリーン「じゃあな、レッド。また暇になったら様子見に来てやるよ!」

レッド「ん。 ……ばいばい」
932 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/24(木) 23:37:10.56 ID:TbBt4iL00
今日はここまで。次回は明日です
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 23:38:57.00 ID:iilBOWJK0
乙です
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 23:39:09.46 ID:TFV09cap0
乙です
果たして引っ越しの目途は立ったのか…
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/24(木) 23:42:41.74 ID:2ddom+jC0
936 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 00:05:46.30 ID:z6mI8veh0
https://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1648134067/l30

新スレです 掲示板ごと移動したのでご注意ください!
937 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 21:01:27.00 ID:z6mI8veh0
はじめます
938 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 21:07:11.08 ID:z6mI8veh0
キョウヘイ「前回のあらすじ! レッツゴールミナスメイズの森っすよ!」

レッド(トキワみたいな感じかな……)

ユウリ「私たちは案内人だが……フッ、迷子になる予感しかしないとも!」

マサル「あの森はかなり薄暗いからな……はぐれないように気を付けよう」

ホップ「そうなんだぞーー!! 入り組んでるし暗いし、いきなりポケモンが出てくるんだぞ!」

レッド(ポケモン……)ワクワク

トウヤ「フェアリータイプのポケモンの多いって話だもんねぇ。お守りが機能すればいいけど……」

キョウヘイ「その触覚のことお守りって言うのやめません?」

マサル「はは……とにかく入ってみよう。百聞は一見に如かずだな」
939 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 21:12:26.18 ID:z6mI8veh0
〜ルミナスメイズの森〜

レッド「…………暗い……」

キョウヘイ「想像の五倍くらい真っ暗っすね!?」

トウヤ「わ、あそこにあるキノコ光ってるよ」

マサル「この森に生えている謎のキノコだな。触れると光が強くなるんだ」

ユウリ「アレを使ってこの森を攻略していくべし! ……ん?」

ユウリ「あれ?」キョロ

ユウリ「もしかしてさっそくはぐれてないかい!?!?」

ベロバー「しししっ」

ユウリ「フェアリーポケモンのしわざか! 困ったな……」

どう分かれたか 下1
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/25(金) 21:32:40.85 ID:zUYX7RIK0
レッド・ユウリ・ホップ、キョウヘイ・マサル・トウヤ、緑
941 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 21:40:21.70 ID:z6mI8veh0
緑は帰りました!!!!


レッド「ど、どうしよう……」

ホップ「三人がいなくなっちゃったんだぞーーーー!!!!」

ユウリ「二人とも! 近くにいたんだね、よかった!」

レッド「……もしかしたら、向こうは……キョウヘイと、マサルと、トウヤ?」

ユウリ「ふーーむ……」

ユウリ「向こうの事は心配しなくていいのでは?」

ホップ「しっかりした人たちが集まってる……んだぞ!」

レッド「うん……」

レッド(……けど、妖精がいたずらしてくるんだよね。大丈夫かな……)

ユウリ(このメンバーだと……私が仕切り役なのでは!? ふ、三人を守らねば……)

ホップ(ルミナスメイズの森に出てくるフェアリータイプのポケモンは、同じ種類を卵で孵化させたときと比べて自由奔放な事が多い研究結果が出てるんだぞ)

ホップ(この間通った時はよくわからなかったけど、今解明出来たらいいな〜!)
942 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 21:47:31.03 ID:z6mI8veh0


マサル「……はぐれたみたいだな」

キョウヘイ「あれー!? 足を踏み入れて一歩目だったっすよねぇ!?」

トウヤ「驚いたねぇ、瞬きをする間に景色が変わってるなんて……」

マサル「彼らは本当に悪戯好きだな……」

トウヤ「お守り振り回しておこうかな……」ブンブン

キョウヘイ「うわーーーー気持ち悪い!!!! やめてくださいっすそれ!!!!」

マサル「ま、まぁまぁ……でも、物を振り回したりした方がポケモンも警戒して寄ってこないかもしれないぞ」

トウヤ「そうそう」ブンブン

キョウヘイ「そ、そおっすかね〜……???」

ミブリム「……」チラッ コソコソ


妖精たちの悪戯 レッドたちに下1  キョウヘイたちに下2
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/25(金) 22:30:35.66 ID:FWK8Z3KN0
幻覚でその人にとって最も怖いものが見えるようになる
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/25(金) 22:37:11.50 ID:FWK8Z3KN0
フィーなオーロンゲに襲われる
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/25(金) 22:38:20.29 ID:FWK8Z3KN0
あり?書き込めてないと思って書き込みなおしたら書き込めてた 連投スマソ安価下
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/25(金) 22:41:37.85 ID:yLRPpTsk0
今一番会いたくない人の幻覚が見える
947 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 22:47:37.11 ID:z6mI8veh0
レッド「……?」キョロ

ホップ「ん、どうしたんだー?」

レッド「何かの気配が……、」

ユウリ「霧? その向こうに、何か……あれは……」

ユウリ(マサル? ビートにマリィもいる。それに……ホップ?)

ユウリ(姿が、遠ざかっていく。何処へいくんだ、この霧の中……待ってくれ)

ユウリ(待って)

ユウリ(私を置いていかないで)(一人に、しない で)

ホップ「っ、兄貴!!!」

ユウリ「!」ハッ

ユウリ「……そうだ、ホップは横にいるじゃないか。と、なると……幻覚か!」

ホップ「そんなわけない、兄貴が、兄貴はつよいんだ、こんなこと……」ガク

ユウリ「ホップ! しっかりしてくれ、ホップ!!」
948 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 22:53:27.99 ID:z6mI8veh0
ホップ「兄貴は、兄貴は……」

ユウリ「ホップ、それは幻覚だ! 惑わされるんじゃない!」

ユウリ(私が見たものからして、おそらくこちらの精神を揺さぶるものが見えているのだろう)

ユウリ(ホップは……ダンデさんの強さを、誰よりも信じ、追いかけている。そんな彼が見ているのは……)

ホップ「兄貴は、そんな事言わない、兄貴はずっと、かっこよくて、オレの兄貴で」

ホップ「でも……駄目なのか、オレじゃ……」

ユウリ「っ……ホップ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ホップ「わーーーーーーーー!?!?」キーーーン

ホップ「……ゆ、ユウリ? あれ、オレは……」

ユウリ「フェアリーにつままれたようだね。向こうは見ず、早く切り抜けた方がいい」

ホップ「そ、そうだな! それじゃあレッド……」

ユウリ(そういえば、彼はずっと静かだったが……)
949 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 23:00:00.46 ID:z6mI8veh0
レッド「…………」

ユウリ「れ……レッド!?」

ユウリ(あの表情は……恐怖と、驚き? あの彼がこんな顔をするなんて、一体何が見えているんだ?)

ホップ「だ、大丈夫か!?」

レッド「こ、」ザッ 「来ないで!!!」バッ

ホップ「!!」

ユウリ「レッド! ……ホップ、怪我は?」

ホップ「大丈夫だぞ、でもレッドが……」

レッド「嫌だ……触らないで……見ないで……」

レッド「こないで……こないで……!」グッ

ユウリ「……」

ユウリ(思えば、彼は……過去のバトルや、ポケモンの話はすれど、自身の話はしなかった)

ユウリ(話す気になるまで聞くまいと思っていたが……こうして苦しむ友人を前にして、打開策が見つからない事の)

ユウリ(何と悔しいことか)
950 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 23:10:48.81 ID:z6mI8veh0



マサル「前に通った時とは地形が変わっている……簡単に出られそうにないな」

キョウヘイ「まぁ……初見で攻略ってのも醍醐味っすよ。ただ、霧が出てきてさらに迷いそうっすけど」

トウヤ「そうだねぇ、さっきまではこんな霧出てなかったのに……ん?」

キョウヘイ「あれ、誰か……あ?」

マサル「人影、が……」

マサル「…………」チラ

キョウヘイ「うげっ……な、なんで……」

トウヤ「……」グッ

マサル(なるほど。二人の様子を見るに、これは良くないものを、対象にとって忌避するものを見せているようだな)

マサル(そして、俺が二人の見ているものを見られないように、二人も俺が見ているものに気付くことはないのだろう)

マサル(……俺は、この場でお前たちの姿を見たくはなかったよ)

マサル(お前たちは俺の事を優しいというけれど、本当にそうなら、こんなもの見ていないはずなんだ)

マサル(けれど、やはり……俺は、)

マサル(この光景を見ても、笑顔のままでいるんだろうな)
951 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 23:21:40.61 ID:z6mI8veh0
トウヤ「…………」

目覚めトウヤ『あれ、仮にも英雄様がそんな怖い顔してていいのかな?』

トウヤ「うるさいな」ボソッ

目覚めトウヤ『声も小さいよー、もっと堂々と……あれ、もしかして横の二人に聞こえないようにしてる?』

目覚めトウヤ『あらら……もしかして、仕組みはもうバレてるのかな』

トウヤ「事前に聞いていたからね。フェアリータイプのポケモンのこと」

トウヤ「霧に紛れて、幻覚を見せてきてもおかしくない。ましてや、相手がお前なら……」

目覚めトウヤ『そう。幻覚なんて所詮、自分の中にある記憶から引っ張り出したものをこねくり回しただけに過ぎない』

目覚めトウヤ『その点、僕は。お前の中に全部が入ってるから、再現も完璧ってわけ』

目覚めトウヤ『それにしても……一番会いたくない人、で僕が出てくるのも腹立つなあ。ゲーチスとかにしない?』

トウヤ「確かに、あいつも会いたくないけど……お前が一番だよ」

トウヤ「今じゃなくても、これまでも、これからもずっと」

トウヤ「一番の汚点だ」

目覚めトウヤ『散々な言いようだね。そこまで言われるようなことしたかな。したかもしれないけど』
952 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 23:26:54.00 ID:z6mI8veh0
目覚めトウヤ『ま、何だっていいや。次は、そこにいる子がいない時に呼んでよ』

トウヤ「……」チラ

マサル「…………」

目覚めトウヤ『まったくもって自分勝手だよね。皆が幸せならそれでいい、その皆に自分が入ってなくたって構わない』

目覚めトウヤ『自分がどうなってもいいと……それどころか、何かの罰のように自分を追い込み続ける』

トウヤ「……そんな事」

目覚めトウヤ『博愛主義、と言えば聞こえはいいけどね。僕から見たら、自分をおざなりにして満足してる自己中心的な奴だよ』

目覚めトウヤ『みんながみんな、お前に救われたいと思わない事だね』

トウヤ「本当によく回る口だね。幻覚なら、早く消えて欲しいんだけどな」

目覚めトウヤ『僕だって楽しくないよ。けど、あの子たちの前で見せないような顔をしてるのが面白いからな〜』
953 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 23:28:05.83 ID:z6mI8veh0


キョウヘイ「なんで……」

キョウヘイ(コイツらがここに〜〜〜〜〜!!!)

ふひひマン『ふ、ふひひ……』

ヤンデレ『宇宙ではよくもやってくれたわねぇ!?!?』

スーツの男『ビルの下に埋められたの、未だに許してないからな……』

作業服の男『増設計画をとりやめろーーーー!!!』

キョウヘイ(俺がこれまでの諸々で排除してきた方々〜〜〜……やだなーーー、旅してるときはそういうモードじゃないんすよ)

キョウヘイ(確かに全部俺が黒幕っすけど! 俺が指示したことっすけど!)

キョウヘイ(しょーがないじゃないっすか、それが一番手っ取り早いんだから!)

キョウヘイ(俺はそんな下らないことに時間かけたくないんすよ。もっと旅したいし、バトルもしたいし!)

キョウヘイ(つーかなんでこんな詰められないといけないんすか? 俺だってわからないなりに頑張ってんのに)

キョウヘイ(腹立ってきたな……こんな奴らに俺の旅を邪魔されたくない)ポーン

ピジョット「ぴじょ!」

キョウヘイ「全員吹き飛ばせ!!!!!!!」

ピジョット「!? ぴ、じょーーーー!!!!!!!」バサッバサッ
954 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 23:34:37.16 ID:z6mI8veh0
キョウヘイ「……あれ? 霧ごと消えた?」

マサル「! あ、あぁ……すまない、少しぼーっとしていたみたいだ」

トウヤ「……うん、そうだねぇ。今の幻覚がフェアリータイプの悪戯かな?」

キョウヘイ「あ、今のがそうだったんすね! ふつーに本物かと思ってたっす」

キョウヘイ「けど、結果的に霧が吹きとんでなんとかなったんでラッキーってことで!」

マサル「はは……そうだな、助かったよ。ありがとう」

トウヤ「そうだね、偉いよキョウヘイ〜」ナデナデ

キョウヘイ「え〜〜〜!! どうしたんすか急に〜〜〜!! 褒められるんなら褒められとくっすけど〜〜〜!!」

トウヤ「……三人は大丈夫かな?」

マサル「同じことが起こっているかはわからないが……心配だな。探しに行くか」
955 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 23:40:08.30 ID:z6mI8veh0



レッド「……っ、う……やだ、やだ……」

ユウリ「レッド、大丈夫だ! ……具体的な事が何も言えない!!」

ホップ「何も見えないんだぞ! 何も見えないんだぞ!!」

トウヤ「レッド!!」

キョウヘイ「やっと見っけたっすよ! ……これ、どういう状況っすか?」

マサル「……レッドが、こうなっているとは思わなかったな」

ユウリ「三人とも! よかった、そっちは無事のようだね。こっちは……」

ホップ「オレはユウリのおかげで正気に戻ったんだぞー! でも……」

トウヤ「うーん……二人には、何が見えたのかな?」

ユウリ「そ、それは……」

トウヤ「全部は言わなくていいよ。何かの一場面? それとも人?」

ホップ「え、えっと……人もいたけど、多分、場面みたいな感じなんだぞ」

ユウリ「あぁ……あまり面白いものでは……はっきり言うと、恐ろしく感じるような場面だった」

キョウヘイ「ってーと……レッドさんは多分アレっすね」

トウヤ「そうだねぇ……」
956 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 23:46:05.97 ID:z6mI8veh0
ユウリ「二人には、見当がつくのかい?」

キョウヘイ「まぁ、一応……なんすけど、結構込み入った話っすね」

トウヤ「とりあえず、レッドにとって怖い人たちが見えているのかもしれないなら納得だよ」

ホップ「うーーーん……オレたちに何かできること、あるか!?」

キョウヘイ「多分、幻覚自体は霧を晴らせばなんとかなるんすけど……」

トウヤ「……レッド、」

レッド「っ……こないで!!」

トウヤ「……よし、ここはやっぱりバトルかな」

マサル「い、今か!?」

ユウリ「何でだい!?」

トウヤ「レッドが一番好きな事、だからかな。全力で戦えば、きっとこっちを見てくれるようになる」

トウヤ「問題はー……誰が戦うか、かな。どうする?」

キョウヘイ「ガチ本気になりそうっすもんね……」

誰が戦うか 下1(コンマが低いほどいい勝負ができる)
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/25(金) 23:47:48.14 ID:yLRPpTsk0
トウヤ
958 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/25(金) 23:55:34.21 ID:z6mI8veh0
マサル「……ここで、バトルを……か」

ユウリ「ふむ……」

ホップ「……」

キョウヘイ「あ、皆もっすか? わかるっすよ、さっきの幻覚でもうだいぶ萎え気味なんすよね〜……」

キョウヘイ「これじゃあ熱いバトルが出来るかどーか……トウヤさん、言い出しっぺの法則っすよ!」

トウヤ「え、僕が? ……うん、わかった。それじゃあ、レッド」ポーン

ジャローダ「……きゅおおう!!」

トウヤ「バトル、しよう」

レッド「……バトル……?」

レッド「勝てば……勝つ……」ザッ    ヒュウウウウウ

マサル「何だ? 急に寒く……、雪!?」

ユウリ「どっちかっていうと霰じゃないかい!? 森の中で!?」
959 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/26(土) 00:01:07.92 ID:CadAO+1g0
レッド「……」ポーン

リザードン「ぐおおおおう!!!」ボッ

レッド「……」キュ

トウヤ「ここまで本気のレッドと戦うのは、初めてかもしれないね」

キョウヘイ「そ、うっすよねぇ……最近見てなかったっすし……」

トウヤ「……」グ

キョウヘイ(二人ともカットインの迫力ある顔になったっすね 一歩さーがろ)

ホップ「……凄いバトルになりそうなんだぞ!」


レッド「……!」

リザードン「ぐおうっ!」ボオッ

トウヤ(まっすぐな火炎放射、これなら……)

トウヤ「ジャローダ、下に!」

ジャローダ「きゅう!」サッ 

キョウヘイ(ジャローダの体勢を低くさせて、火炎放射の下を潜り抜けた! いや、だいぶ賭けっすよね)

トウヤ「ジャローダ!」

レッド「…………」
960 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/26(土) 00:07:37.05 ID:CadAO+1g0
ジャローダ「きゅう!!」バッ

リザードン「ぐおおお!!」ガッ

トウヤ「入った、けど……カウンターも喰らったかな」

トウヤ(間合いを詰めて、至近距離から体を叩きつけた……けど、それを察してか体に炎を纏わせていた)

トウヤ(霰も厳しいなぁ、同条件とはいえ……)

リザードン「ぐおお!!」

トウヤ「! ジャローダ、木に!」

ジャローダ「きゅう!」スルッ

ユウリ「木に登った!? 同化してどこにいるかわからないな……」

マサル「森だからこその戦略だな」

レッド「…………それなら……」

リザードン「……」ボオオッ

キョウヘイ「……って、レッドさん!? 森ごと燃やすのは無しっすよ!?」
961 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/26(土) 00:17:09.12 ID:CadAO+1g0
トウヤ「! ジャローダ!」

レッド「……リザードン!!」

ジャローダ「きゅうう!!」スル バッ

リザードン「ぐおおおおおおう!!!」ボオオッ

トウヤ「……ギガインパクト!!」

レッド「!」




キョウヘイ「げほっ、げほ……え、すっごい砂埃で視界ヤバイんすけど!!」

マサル「今のは……どうだ!? 至近距離からのギガインパクトは……」

ユウリ「しかし、レッドのリザードンもオーバーヒートを放とうとしていた。耐えていれば、立っているのは……」

トウヤ「……」

レッド「……」

ジャローダ「きゅう……」バタッ

リザードン「……ぐおう」ボオッ

トウヤ「……ふぅ。お疲れ、ジャローダ」シュウン
962 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/26(土) 00:21:54.32 ID:CadAO+1g0
レッド「……やったね、リザードン」ナデ

リザードン「ぐおう!」

ホップ「あ、」

レッド「……いい勝負、だった。ありがとう、トウヤ……」

トウヤ「……今回は、本気で勝つつもりだったんだけどねぇ。こちらこそ、ありがとう」

キョウヘイ「れ、レッドさーーん!! マジで何とかなったっすね!」

レッド「? ……あれ、みんな……」

ユウリ「レッド、どこまで覚えてるかい? 三人とはぐれたことは?」

レッド「えっと……それは、覚えてて……その後……」

レッド「…………」察し

レッド「……ユウリ…ホップ…ごめんね……」

ホップ「大丈夫なんだぞーーーーーーーー!!!!!!!」ギュウウウウウウ

レッド(ぐえ)

ユウリ「いや、君の顔が悲しみから解放されただけで……私は実に嬉しいとも!」

レッド(こういう時に不便だし、色々話しておこうかな……)
963 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/26(土) 00:28:52.07 ID:CadAO+1g0
キョウヘイ「……にしても、よくあそこまでいい勝負に持っていけたっすね」コソ

キョウヘイ「トウヤさんってマジで強いっすね……」

トウヤ「うーん……それはちょっと違うかも。多分、バトルの腕も記憶に引っ張られてたんじゃないかな」

トウヤ「それこそ、僕たちで旅を始めてすぐとか、それくらいに。もちろんそれでも強いけど……」

キョウヘイ「……今の方が、レッドさんも俺たちも成長してると。なるほー……」

マサル「見ていてハラハラしたよ。本当に森が燃やされるかと思ったな……」

トウヤ「あはは、それで僕が焦ったのも敗因の一つかな……」

レッド「……あ」

ユウリ「うん? どうしたんだい?」

レッド「……見つけた……」ヒョイ

ベロバー「ばば!?」

キョウヘイ「……こいつが犯人っすね!!!」ビシ

マサル「ベロバーか……人が発するマイナスの感情を吸っているといわれているポケモンだな」

ホップ「それなら仕方ないか〜……とはならないんだぞー!」
964 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/26(土) 00:35:28.81 ID:CadAO+1g0
レッド「……」ジッ

ベロバー「……ばー……」

レッド「あんまり、やりすぎたら……ダメ」

ベロバー「べば!!!」ビシッ

キョウヘイ「反省したんすかね〜?」

マサル「どうだろうな……でも、許してやってもいいんじゃないか?」

トウヤ「あはは、僕たちのバトルを見て随分怖がってたみたいだしねぇ。これ以上いじめたら可哀そうだよ」

ユウリ「君たちがそう言うのならばいいけれど……食べるんなら木の実とかにするべきだね、君」

ベロバー「べば……」

ホップ「あれ? ……みんな、アラベスクタウンはすぐそこなんだぞー! 霧が出てて気付かなかったけど、ここ出口だったんだな!」

レッド「……みんな、行こう。ばいばい……」

ベロバー「べべばー……」
965 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/26(土) 00:36:27.73 ID:CadAO+1g0
今日はここまで。次回は月曜日です
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/26(土) 00:48:25.68 ID:7WUrgooh0

967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/26(土) 00:50:41.44 ID:7WUrgooh0
キョウヘイ君結構思考放棄っぽく人[ピーーー]んだね?
968 : ◆nIESo90.aY :2022/03/28(月) 21:04:42.42 ID:2vWGClSV0
キョウヘイ「14歳の子供に無茶言ったり過度に怖がらせてくるやつってろくなもんじゃないでしょ」

キョウヘイ「だからいいかなーって思っちゃうんすよね」


はじめます
969 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 21:10:28.34 ID:2vWGClSV0
キョウヘイ「前回のあらすじ! なんだかんだでアラベスクタウンに到着っす!」

トウヤ「そのなんやかんやの部分が大変だったんだけどねぇ……」

レッド「……あんまり、雰囲気……森と、変わらない……」

マサル「この街の居住区は大きな木をくりぬいた内側に作られているんだ。だからかもしれないな」

ユウリ「……森の中に生きる人々……ふっ、彼らもまた妖精のようなものさ」

ホップ「この街の人は……たしかに、不思議な人が多いんだぞ!」

レッド(森の中にあるスタジアム……なんか不思議)

キョウヘイ「森通ったら疲れちゃいましたし、結構日も傾いてるっすし。挑戦は明日にしません?」

レッド「……わかった」

ホップ「それじゃあポケモンセンター に行くんだぞ〜〜〜!!」

今日の部屋割り 下1
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 21:40:32.75 ID:IwCBeX150
レッドとマサル、キョウヘイとトウヤ、ホップとユウリのワンパチ
971 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 21:48:58.67 ID:2vWGClSV0
レッド「……行こ……」

マサル「あぁ、行こうか」

トウヤ「キョウヘイか〜……朝、気をつけてね」

キョウヘイ「本人に言われると何とも言えない気持ちになるっすよ……」

ホップ「え! ユウリ、いいのか!?」

ユウリ「あぁ、ワンパチもたまには君と遊びたいようだからね!」

ワンパチ「ぬわ!!! ぬぬわ!!!」ワクワク

ホップ「わかったんだぞ!! 怒られない程度にたくさん遊ぶんだぞーー!!」



マサル「さて、と。明日はアラベスクジムへの挑戦……つまりはビートと対戦だな」

レッド「ピンクの人……」

マサル「あぁ、そうだな。最近は特にピンクだ」

レッド(事前情報を得ようかな……)

マサルと話すこと
1.ビートってマサルから見てどんな人? 2.ビートはどんなポケモン使う人?
3.バトルしよう  4.恋バナ 5.その他
下1
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 22:02:31.09 ID:axNJ0krC0
5.ガラル組との馴れ初め
(過去に書いてたら4)
973 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 22:10:46.12 ID:2vWGClSV0
レッド「……ユウリとは、いとこ……なんだっけ」

マサル「あぁ、そうだな。僕の母親が、ユウリの母の姉なんだ」

レッド「ずっと……仲良しの感じ……?」

マサル「そうだな……初めて会ったのは、確か僕たちが5歳のころだ。物心もついてないからな、詳しくは覚えてないが……」

マサル「あの頃からユウリは変わらないよ。ずっとニコニコしててな」ニコ

レッド(楽しそうに話してる……)

マサル「それで、その少しあと……7歳くらいの頃だったかな、ユウリの一家がこっちに引っ越すことになったんだ」

マサル「僕はそれに無理を言ってついてきた形だな。ガラルと、ガラルのバトルに憧れてたんだ」

レッド(……たしかに、僕も早くここを知ってたら来たがったかも。カントーのバトルも好きだけど……)

マサル「それからは、ほぼ兄妹のように過ごしてたよ。ホップともすぐ仲良くなったな」
974 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 22:17:01.11 ID:2vWGClSV0
マサル「ホップは……それこそ今と全然変わらないな。ずっとああだ」

マサル「元気で、明るくて、兄のことが大好きで……三人で一緒にこの街を出ようってよく話してた」

レッド「それで……そうなったんだ」

マサル「あぁ。僕たちは一緒の日に街を出て、それぞれジムチャレンジをして……」

マサル「この地方のちょっとした騒動に巻き込まれたけど、今は落ち着いて……またこうやって、旅ができてる」

レッド(どの地方も何かしら起きてるんだなぁ……カントーはそうでもなかったけど)

マサル「思えば、一緒に旅をしたことはなかったな。三人が来てくれたお陰で、こういう機会が出来た」

マサル「ありがとな」

レッド「……例には、およびません……」

マサル「はは、及ばないか」

レッド(……たしかに、僕もグリーンと旅をするのはこういう時くらいだなぁ)

レッド(でも、マサルたちは仲良しそうだったからちょっと意外かも)
975 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 22:24:43.55 ID:2vWGClSV0
マサル「レッドたちは……よく考えると、不思議な組み合わせだよな」

レッド「……そう……?」

マサル「あぁ。二人はイッシュ出身で、レッドはカントー出身だろう? どういうきっかけで仲良くなったんだ?」

レッド「……んー……」

レッド「えっと…………」

マサル「……言いにくいことだったか?」

レッド「言いにくいっていうか……えっと」

レッド「僕が……逃げた先で……紹介してもらった……?」

マサル「に……逃げた先で?」

レッド「…………」コク

レッド「その後、色々あって……一緒に、色んな地方に……」

マサル(色々の範囲が凄いな……何となくだが、8年くらいの年月を感じる)

レッド「……今は、すっごく仲良し……の、友達……」

マサル「……そうだな。それは僕たちから見てもよくわかるよ」
976 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 22:34:11.49 ID:2vWGClSV0
マサル「……レッド。ところで、森での事なんだが……」

レッド「あぁ……えっと……」

レッド「……さっきの、話の……続き、になる……けど」

レッド「少し前……女の人に、追いかけられてて……今は、なかなおりしたんだけど……」

マサル「……そ、そうなのか」

レッド「……エスパータイプの、人で……」

マサル(エスパータイプの人……?)

レッド「……どこにいても、見られてる ような……追いかけられてるみたいな……」

レッド「ことが……あって……」

マサル「……大丈夫か? 無理して話すことは……」

レッド「……大丈夫。それで……えっと……」

レッド「それが、怖くて……好きって言われても、わからなくて……そのときのこと、思い出してた……」

マサル「……そうか。なるほどな。話してくれてありがとう、二人には僕からそれとなく話しておくよ」

レッド「ありがとう……」

レッド(説明する時、めちゃくちゃ喋らないといけないので難しい 口がまわりません)
977 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 22:43:25.18 ID:2vWGClSV0
マサル(まだ若いのに男女関係でそこまで拗れるとは……大変だったんだな、レッド……)

レッド(思い返すと 僕なんか 色々起こりすぎなのでは……)

レッド(……まぁいっか、僕もよくわかってないことがほとんどだし……)

マサル「……せっかくの機会だから、他にも色々聞いていいか?」

レッド「? いいよ……」

マサル「前々から時折聞こえて不思議に思ってたんだが、宇宙に行ったって話は何なんだ!?」

レッド「あぁ……あれは……」

レッド(……なんて言えばいいのかな……)

レッド「まず……国際警察の人と……仲良い友達がいて……」

マサル「え!?」

レッド「カルムなんだけど……」

マサル「そうなのか!?!?」
978 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 22:49:15.44 ID:2vWGClSV0
8日目 朝


レッド「……」パチ

マサル「……」スヤ

レッド(たくさんお話をしてそのまま寝てしまった……)

レッド(マサルは聞き上手だったな)

レッド(宇宙の話はずっとビックリしてたけど……まぁそうだよね……)

レッド「……」

レッド(何しようかな)

1.寝起きドッキリ 2.特訓 3.キョウヘイに視点を移す 4.その他
下1
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 22:54:20.33 ID:VyFBXwcd0
3
980 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 23:03:37.98 ID:2vWGClSV0
レッド(……キョウヘイ、大丈夫かなぁ)

レッド(一人で止められるかな いや、目覚めてないかもしれないけど……)

レッド(……多分、大丈夫だよね……)

レッド(僕は二度寝しちゃおう かな……)

レッド「ぐぅ……」




キョウヘイ「んー……」パチ

キョウヘイ「なんか視点がこっちに切り替わった気配があるっすね」

キョウヘイ「と、いうことは……そろそろトウヤさんを起こせということ……」

キョウヘイ「や、でも今日は逆にいける気がするんすよね!」

キョウヘイ「ねっトウヤさん」

トウヤ「すや……」

キョウヘイ「…………、起きてくださいっす!!!!」バッ

直下コンマ60以下で目覚めない
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 23:09:46.48 ID:thqD3DoLO
いや〜まさか目覚めるわけないですって〜
982 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 23:18:26.27 ID:2vWGClSV0
トウヤ「わーっ、寒い! ……あ、キョウヘイ。おはよう〜」

キョウヘイ「……よし!」グッ

トウヤ「うん、見事なガッツポーズだねぇ……まぁ、僕も一安心だよ〜」

トウヤ「キョウヘイがすぐ止めてくれるから大丈夫な事が多いけど……やっぱり、僕も少し怖いからね」

キョウヘイ「怖い、っすか。めざトウさんが?」

トウヤ「うーん、アレがっていうか……アレがやる事が、怖いかな。僕の体だしねぇ」

キョウヘイ「……普段遠慮なくどついてすんません!!」

トウヤ「あっそれはいいよ!? そうしてくれないと引っ込まないだろうし……」

キョウヘイ「アローラの時は機械でどうにかしてたんすよね〜、エーフィがそこを狙ったりしたっすけど……」

トウヤ「そうだったねぇ……今日は運が良かった感じかな。もう少しどうにかできたらいいんだけど……」

キョウヘイ「ん〜〜〜……今度アクロマに会ったら相談してみるっす」
983 : ◆nIESo90.aY [saga]:2022/03/28(月) 23:19:22.36 ID:2vWGClSV0
今日はここまで。次回は明日です
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 23:22:29.86 ID:axNJ0krC0
乙ですた
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/28(月) 23:39:22.43 ID:23ayVaoe0
乙です
986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/29(火) 06:41:23.07 ID:80aQRhzZ0
乙の舞
590.74 KB Speed:0.8   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む

スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)