【はいふり】亡国のブルーマーメイド

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48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/06(土) 07:35:32.89 ID:4s7I/kw30
描写が説明文ばかりでくどいことくどいこと
ぼくの考えた設定と展開の押し売りばかりで胸焼けするわ
49 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/06(土) 08:40:31.41 ID:3HIZoztdO
>>48 最初に設定は注意書きで書いといたが見えなかった?

つーか胸焼けするくらいなら見なければいい
50 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/06(土) 22:05:23.96 ID:r9Q5l90s0
Side 真霜

真霜「如月を保護してから私は言い続けた……『国のために生きろ』と」

真冬「それが今では『国のために死ね』だ」

瀬戸「仕方ないさ。国がなくなるかもしれないんだ……」

真霜「仕方ない?」

真霜「……国って何なのよ……」

真冬「人間はすぐに忘れる。戦争はいつも対岸の火事に過ぎなかったんだから……」

真霜「日露戦争後日本は……太平洋と東シナ海との間にただ浮かんでいただけだ……」

真霜「ただ平和であったというだけで国と呼べるのか?」

瀬戸「俺はさ、平和っていうのは戦争との隙間に生まれるもんだと思う。この国は100年もその隙間にいるんだ……俺はそれでいいと思うよ」

瀬戸「もう行くぞ」

真冬「撃つかもな……そっちの言う通り」

真霜「東京がやられたら国際機関の方が動く。そして奴らの国を叩くだろうな」

真冬「ヨンファはそこまで考えてるってことか……」


Side ましも

幸子がましもにささやく

ましろ「……それは本当なのか?」

幸子「ええ……」

ヨンファ「艦を出していただきたい。奴らにはもう最後の手段しか残っていない……」

ましろ「……」

ましろ「……艦を出せ……」

幸子「宗谷さん!」


Side 梶本

真雪がモニターに移された映像を説明する

真雪「この円がテルミットを使用した場合の被害範囲です。そしてこの線が沿岸への影響を考えた場合の阻止限界線です」

真雪「『いそかぜ』の到達まで現速力でおよそ45分」

防衛大臣「11時半か……」

真雪「テルミットを積み終えた武蔵はすでに射程ギリギリの範囲で『いそかぜ』を追っています。射撃へのデーターリンクは『伊201』のデータを使用します」

平賀「『いそかぜ』進行を停止!」

防衛大臣「止まったのか!?」
51 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/06(土) 22:17:02.39 ID:r9Q5l90s0
Side 天草

天草は工作員の追跡を振り切り、第2VLSの制御室に着く

天草「ここだな……」

天草(如月はまだか……)

エンジン音が止まる

天草「止まった……?」

天草「好都合だ……」

天草は警戒しながら扉を開ける

芽依「!!」

西崎が天草に気づき、咄嗟に銃を向ける

天草も腰の銃に手を伸ばす

天草「!!」

天草「なんだ水雷長か……」

天草は中に入る

芽依「この国は……私たちもろとも一度滅ぶべきだ……」

天草「あの論文にはそう書いてあったんですか?」

天草「こんなことをするために貴方は……ブルマー隊員として生きてきたんですか?」

天草「水雷長!」

天草「グソーはどっちなんだ……」

芽依「先任伍長……私は……私は……艦長の……仇を……取りたかった……」

天草「どういうこと……?」

芽依「私たちの……」

西崎は銃を下げながら語ろうとする

芽依「艦長は……ろんb……!?」

扉が勢いよく開き、如月が入ってくる

西崎は反射的に如月に銃を向けると、鮮血を放ちながら倒れる

天草「!?」

天草「水雷長!」

西崎に駆け寄る

天草「即死だ……」

天草は如月に振り返る

天草「なぜ撃った!?」

如月「撃たれる前に撃つ……鉄則だ」

天草「水雷長は撃つつもりなんてなかった!」

如月「アンタは実戦を理解していない!」

天草「……お前は…人間を理解していない!」

天草「……撃つ前に迷ったりするのが人間だろ!
52 : ◆26bEafOrto [sage saga]:2021/03/06(土) 22:31:33.96 ID:r9Q5l90s0
天草「一瞬でもなにか考えるのが人間だろ!」

如月「……」

天草「なぜ機関室で私を撃たなかった?任務の為なら鉄則どおり私を撃ち殺せたはずだ!」

如月「……」

天草「お前は撃たなかった……」

エンジンの始動音が響く

如月は何か言いたそうな顔で部屋を出る

天草「……」

天草は電話を取ると全艦放送に切り替える


CIC

ましろ「……」

放送『こちら先任伍長……1102、西崎水雷長が今死んだ……』

志摩「うい!?」

放送『これで何人が死んだ?……終わりにしよう……理屈はもういい!間違ってる!………目を覚ましてください……』

ましろ「……」

ましろ(私たちは……何を間違えたん納沙だ……)


Side 天草

天草はコンソールのスイッチを全てオフにすると工具箱から取り出した電動ドリルでコンソールを物理破壊する


CIC

工作員にヨンファからグソー解放の指令が入る

工作員たちは無言でCICを出ていく

ましろ「……」

万里小路「……」

志摩「……」

ましろは腰のホルスターから拳銃を取り出すと、マガジンを確認する

光「宗谷さん!」

ましろは何も言わずCICを出ようとする

万里小路「私たちは……!」

CICにいる立石、万里小路、小笠原、姫路、日置、松永、等松、納沙が立ち上がる

万里小路「私たちなりの考えがあってついて参りました……」

ましろ「……」

ましろ「君たちには……感謝している……」

ましろはCICを出る
53 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/06(土) 22:59:16.18 ID:r9Q5l90s0
海上安全整備局

平賀「『いそかぜ』再始動、限界線まで40分です」

防衛大臣「もう少しと待っていてほしかったのだが……」

真雪「『武蔵』砲撃準備完了です……」

梶本「わかった……」

平賀「何かが!……何かが起こっているのでは?」

平賀「止まるのはおかしいかと……」

防衛大臣「何を言っとるんだ!手遅れになったらどうするんだ!」


Side ましろ

ましろは第1VLS制御室に向かった

見張り員の山下に声をかける

ましろ「ヨンファは?」

秀子「この中に……」

ましろ「ありがとう…」

ましろはホルスターのボタンを開け、すぐに取り出せるようにする

扉を開け、中に入る。同時に山下も銃を構える

ましろはヨンファの通路の前に立ちふさがる。

ヨンファはグソーをいじる

ましろ「少佐……教えてもらいたいことがある。岬艦長の葬儀の夜、訪ねてきたあなたは私と艦長にこう言ったな。『自分はあの論文に共鳴して岬さんと出会った。そして私たちは、かけがえのない同志にだった。』」

ヨンファ「……」

ましろ「『2人の思いは同じだ。祖国に責任ある自由と誇りを取り戻したい』と……」

ヨンファ「!!」

ましろ「あれは本心だったのか?」

ヨンファ「……」

ヨンファはグソーを持ってましろに近づく

ましろ「グソーを渡してもらおう!」

ましろが銃を抜くとヨンファも銃を抜く

しかし、ヨンファが1枚上手だった。

ヨンファの放った銃弾はましろの肩を貫通する

ましろは壁にもたれかかる

ヨンファ「あなたに言ったことは全て本心です…。だが彼女は……『日本人』に過ぎなかった」

ヨンファはましろを蹴とばす

ましろは床に倒れる。

ましろ「待て……なぜ……艦長を……殺し…たんだ……」

ヨンファ「彼女も日本人に過ぎなかった。それだけだ」

ヨンファは部屋を出る

丁度如月が到着する。

如月は山下の後ろから出てきたヨンファを撃とうとする

そこで如月は天草が言っていたことを思い出す

如月(このままではあいつに!!)

ヨンファの銃が火を噴くと、如月は倒れる

ヨンファは去っていく。山下はその場にショックのあまり座り込む。
54 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/06(土) 23:16:58.73 ID:r9Q5l90s0
Side 天草

天草も第1VLS制御室に到達する

天草「!!」

天草「如月!」

山下「!!」

山下は銃を取る

天草は如月を介抱する

天草「しっかりしろ!」

天草「なんで……」

如月「考えた……」

天草「え……?」

如月「撃つ前に考えた……」

天草「バカ……考える前に考えるんだよ」

天草は如月の応急処置を終える

天草「待っていろ」

天草は部屋に向かう

山下「私じゃない!」

銃を山下は天草に向ける

山下「来ないで!」

天草は構わず進む

山下「来ないでって言ってるでしょ!」

山下「これは艦長の……岬さんの為なの……」

天草は山下をどかす

天草「どけ……」

山下はよろけながら天草に向けて撃つ

山下「やめて!」

弾は跳ね返り、天草の左腕を掠める

山下「入らないで!」

天草「バカ野郎!」

天草は山下を殴ると部屋に入る
55 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/06(土) 23:17:50.59 ID:r9Q5l90s0
Side 納沙

幸子「副長はどこですか!?」

納沙はヨンファを止め、銃を向けながら距離を詰める

幸子「私たちは……罪を償わなければいけない……」

ヨンファ「……」

ヨンファは納沙の横を素通りする

納沙は振り返り銃口を向けようとするもヨンファがすでに構えていた

幸子「!?」

納沙は何もわからないまま倒れる

ヨンファは倒れた納沙の拳銃を奪うと1発を装填し、マガジンを抜き去り、納沙の手に戻す

ヨンファ「自分で死ね……」

ヨンファは立ち去る

納沙は最後の力を振り絞って銃を撃つも、ヨンファには当たらなかった

幸子「岬さん……」

納沙は目を閉じた
56 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 10:02:30.48 ID:C+ANtnXp0
Side 天草

天草が部屋に入ると肩から血を流し、倒れているましろを発見する

天草「……」

ましろ「……」

天草は救命バックを引き出しから取り出し、包帯と止血をましろに施そうとする

ましろ「…私に…その資格は無い……」

天草「許したわけじゃありません」

天草はましろの肩に止血剤を投与する

ましろ「……先任伍長……1つだけ…頼みがある!」

天草は処置を続ける

ましろは天草の手を取り懇願する

ましろ「全艦放送につないでもらいたい……」

天草「……」

ましろ「頼む…」

天草は処置をやめ、電話を取り、ましろに手渡す

天草「どうぞ」

ましろ「副長より達する……現在をもって…この『いそかぜ』を……先任伍長の指揮下に預ける……。これより各員は…先任伍長の指示に従い……生きるために……最善を尽くせ………以上だ………」

ましろ「天草先任伍長……操艦!」

天草「……」

ましろ「…操艦…」

天草「先任伍長…いただきました…」

天草はゆっくりましろに敬礼する

天草は部屋を出て、山下に応急処置を預ける

天草「泣いている暇があったら!副長と如月の手当をしろ!」

山下「うう……」

天草「しっかりしろ!」

天草「幹部だろ!人の上に立つんだろ!」

救急バックを山下に渡す

天草は如月に向う

天草「!!」

天草は筆の存在を思い出す。

如月に筆を握らせる

如月「…母さんが……ほめてくれました……ただの落書き……私が描いた……」

如月「……これで……絵を描いてください……」

天草「私じゃない……お前が描くんだ!」

天草は如月の手を強く握りしめる

天草「いいか!死ぬな!…これは命令だ…」
57 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 10:37:36.36 ID:C+ANtnXp0
Side 武蔵

白石「艦長、『伊201』からの観測データ届きました」

利根「そうか……」

白石「砲撃予定時刻まで、残り10分です」

利根「了解……」

利根(晴風の仇は必ず取る!……)


Side 梶本

真雪「武蔵、砲撃準備に入りました」

防衛大臣「あとは総理の攻撃許可のみです」

真霜「待ってください。限界線まで9分あります」

防衛大臣「状況を分かっているのか!?あと9分しかないんだぞ!」

真霜「なぜ待てないんですか!?艦内にはまだ戦っている人間がいるかもしれないんです!」

梶本「……」

梶本「そういえば高高度偵察飛行船の映像は?」

平賀「固定まで残り8分弱……」

梶本「……」
58 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 11:07:48.26 ID:C+ANtnXp0
Side 知床鈴

勝田「向きを変えるぞな……」

内田「もういいんですよ……航海長……」

リン「……」

リン「進路転進180度、さいd……」

野間「誰か来ます!」

艦橋に緊張が走る

野間は拳銃を構える

野間「誰だ!?」

野間の合図で勝田が扉を開けると手りゅう弾が投げ込まれる

勝田「!?」

野間「!?」

内田「!?」

リン「!?」

野間たちは手りゅう弾から離れようと動き出すと手りゅう弾が爆発する。

手りゅう弾の影響で舵と機関に繋がるケーブルが破壊され、火災が発生する

知床は偶然にも機械類が盾になり、大きな被害は喰らわなかった。

リン「…みんな…大丈夫……!?」

返答は無かった。

リン「なっ……」



Side 天草

天草「艦橋か!?」

爆発音を聞き、天草はデッキから艦橋に上がる

天草「大丈夫か!?」

黒煙が立ち込める中艦橋に飛び込むと血だらけになりながら死亡した仲間を助けようとする知床がいた

リン「野間さん!!」

天草は知床を環境の外に連れ出す

天草「このままでは2酸化炭素中毒になって死にますよ!」

リン「うう……」

天草「航海長!」

リン「…先任伍長…舵は破壊された……、機関も止まらない……」

リン「私のことはいいから……ヨンファを止めて……マストに向かったから……」

知床はそのまま気絶する

天草「航海長!航海長!……」

天草は知床のインカムを取り、全艦放送に切り替える

天草「達する!こちら先任伍長!
59 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 11:25:55.49 ID:C+ANtnXp0
天草「達する!こちら先任伍長!艦は舵を失い暴走している!直ちに全員脱出しろ!……ヨンファの部下たちもだ!……どんなにみっともなくてもいい…必ず生きろ!」

Side ましろ

山下がましろの応急処置をしている

放送『必ず生きろ!』

ましろ「…」

ましろ「山下さん……残りの乗員を集めて離艦して……」

山下「しかし……」

ましろ「よく…ついて来てくれた……」

ましろ「……行け……」

山下は泣きながら部屋を出る


Side 天草

天草はマストのタラップを上る

天草「いた……!」

ヨンファ「ちっ!」

天草はヨンファを追いかけるように上る

ヨンファはグソーを片手に上るので早くない。

天草はヨンファに追いつくと足を掴む

天草「逃さない!」

ヨンファは振り払おうと足を動かす

天草は必至にしがみつく

ヨンファ「この!」

ヨンファはグソーで天草を叩く

顔面を強打しつつも天草はグソーをキャッチする

全体重をグソーにかけるとヨンファがたまらずグソーを放す

天草は踊り場にたたきつけられる

その下の踊り場に柳原と黒木がやってくる

マロン「黒ちゃん!」

黒木「ええ!」

柳原と黒木が援護に入ろうとタラップに手をかけたとき、ヨンファが天草の抱えていたグソーを蹴とばす

天草の手から離れ、マストから甲板に落下していく

天草「しまった!」

黒木「うわぁぁ!!」

その時、黒木がマストを飛び出し、グソーをキャッチする

マロン「黒ちゃん!」

天草「黒木2官!」

黒木は空中で一回転すると、背中から落ちていく。

黒木「あ……」

背中から着地した黒木はそのまま高等部を強打する

鈍い音と共に甲板に血の池ができる

天草「ああ…!!」

マロン「っ!!!」
60 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 11:26:59.10 ID:C+ANtnXp0
>>59 訂正

誤 背中から着地した黒木はそのまま高等部を強打する

正 背中から着地した黒木はそのまま後頭部を強打する
61 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 14:16:12.73 ID:C+ANtnXp0
ヨンファはこの隙を見逃さなかった。

ヨンファは天草に2発の銃弾を浴びせると、マストを降りていく

柳原がヨンファを向かい打つ

マロン「黒ちゃんの仇!」

柳原が拳銃を撃つも、ヨンファには当たらない。

ヨンファは無言で柳原を撃つ

マロン「かはっ!」

柳原はそのばで動かなくなる

天草「機関長!」

マロン「……」

天草「クソッ!」

天草はマストから、ヨンファを狙う

ヨンファは黒木から乱雑にグソーを奪うと天草に背中を向ける形でグソーを開こうとする

天草「ハァハァハァ」

天草は意識が朦朧とする中、照準を絞る

天草「当たれぇ!」

引き金を引く。

天草「当たった……」

ヨンファはこちらを振り向き、天草を狙うが、天草が先に撃つ

ヨンファはよろけ、壁にもたれかかったまま、動かなくなる

天草「やった……のか……」

天草はマストを降りる。

天草「これか……」

天草がグソーに手をかけるとヨンファがナイフを持ち、天草の腹に突き刺す

天草「うッ……」

ヨンファは繰り返し何度もさす

天草「クソッ!……」

天草とヨンファは倒れる

天草「ハァ……ハァ」

天草は腹を抑え、うずくまる。

ヨンファは体を引きずりながらヨンファに手をかける。

天草「させ……ない……」

天草は銃を何とか拾い上げる。

ヨンファ「コレで……」

天草は引き金を引く

天草「ハァハァ……」

ヨンファは絶命する

天草「終わった」

天草も体を引きずりながらグソーに手をかけると、容器のふたを閉める
62 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 14:20:03.37 ID:C+ANtnXp0
Side ましろ

ましろは如月を甲板まで運ぶ

ましろ「ハァハァ、……」

ましろ「こんな時まで……ツイテないな……」

ましろは如月に救命胴衣を着せる

如月「触るな……」

ましろ「……」

如月「お前のせいで母さんは………父さん……」

如月はもうろうとする意識の中、幻覚に向かいつぶやく 

ましろ「すまなかったな……全部父さんが悪かったな……」

ましろは如月を海に突き落とす。如月は救命胴衣の浮力で浮かぶ

ましろはその場で倒れた

ましろ「艦長……もうすぐそちらに行けそうです……」
63 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 14:32:01.83 ID:C+ANtnXp0
Side 梶本

平賀「『いそかぜ』阻止限界線まであと90秒!」

真霜「映像は!?」

福内「まだです……」

梶本「もういい……攻撃を許可する…」


Side 武蔵

武蔵の無電に連絡が入る

白石「艦長、攻撃命令です」

利根「了解……」

利根「『伊201』とのデータをもとに、主砲旋回!」

主砲が旋回する

「主砲旋回完了!」

利根「仰角30度!」



Side 梶本

福内「映像固定終了しました!」

モニターに映し出される

瀬戸「なんか動いてる」

真冬「拡大!」

映像には後部甲板で手旗信号を送る天草の姿が映る

梶本がモニターに近づく

梶本「何をやっとるんだ!?」

真霜は解析に入る

真霜「ク・……」


Side 武蔵

「主砲、発射用意よし!」

白石「あとは艦長の命令だけです……」

利根「1番主砲……」


Side 梶本

真霜「ク・ソ・オ……」

梶本「なんだ!」

真霜「…!!」

真霜「『グソー確保!』」

真霜「グソー確保!グソー確保!」

梶本「中止!攻撃中止!」


Side 武蔵

利根「うちー……」

白石「艦長!攻撃中止命令です!」

利根「!!」

利根「攻撃中止!撃ち方やめ!」

利根(なんで……晴風の仇は取れないの……)
64 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 15:06:01.35 ID:C+ANtnXp0
Side 天草

天草は力尽きて、旗を放す

数分後、ブルーマーメイド救難艇がいそかぜに接舷し、天草と如月を救助する。

そして、停止していないことから、艦内の捜索は行わず、撤退する


Side 万里小路

万里小路は拳銃を片手に機関室に向かう

その途中、工作員たちに出会うが、万里小路に危害は加えず、その場で全員が頭を打ち抜き、自決する。

万里小路は機関室に入る

等松「これで最後の一人か……」

万里小路「皆さま……」

青木「みんな考えることは同じだったッスね……」

そこには生き残っていた晴風乗員が集まっていた

志摩「うい……」

皆は一つの機関の前に集まる。

志摩が銃を機関に向ける

志摩「許して……ください……」

志摩は引き金を引く


Side 梶本

平賀「まずいです!『いそかぜ』はまだ停止していません!」

瀬戸「このままだと火力発電所だな」

梶本「誰か止めるものはおらんのか!

突然、いそかぜが爆発する

真霜「なにが起こったんだ……?」

いそかぜは炎に包まれながら、船体を二つに折り、沈んでいく

梶本「……」

真冬「……」

瀬戸「……」

真雪「……」
65 : ◆26bEafOrto [saga]:2021/03/07(日) 15:12:55.53 ID:C+ANtnXp0
その後

いそかぜ乗員は駆逐艦『もがみ』に転属となった


七条「あ、いたいた。来てるよー、シノちゃん」

天草「なんだ?」

七条「シノちゃんに郵便なんて津田君ぐらいでしょ」

天草「う、うるさい!」

七条は天草に手渡す

七条は通常業務に戻る

天草「……」

天草は封筒を開けると、中身を取り出す。

天草「これは……」

中身は絵を描く自分の姿を描いた絵であった

天草「ふっ」


【はいふり】亡国のブルーマーメイド Fin
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