【モバマス】頬を濡らす熱い液体……

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:33:57.54 ID:59Z2lTvDO
ザーザー

美嘉「……」

美嘉「……馬鹿」

美嘉「……私の……馬鹿」



美嘉「……」

美嘉「……サイテーだ」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:37:38.39 ID:59Z2lTvDO
――それはほんの少し前

美嘉「あれっ、玉子がない?」

美嘉「困ったなぁ、夜に玉子焼き作ってお弁当に入れようと思ったのに……」

美嘉「……」

美嘉「はぁ……」

美嘉「お弁当か……」

美嘉「もう、二度と……」



美嘉「プロデューサーに作ることはないんだ……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:39:20.34 ID:59Z2lTvDO
――一ヶ月前

――バレンタインデー

美嘉(ほ、ほ、ほ、本命のチョコ……持って来ちゃった……)

美嘉(ぷ、プロデューサーに渡せるといいけど……)

美嘉(とりあえず……プロデューサーを探さないと)
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:41:56.38 ID:59Z2lTvDO
美嘉(えっと……)



モバP(以下P)「次の予定は……っと」

美嘉(あ、いた!)



?「す、すみません!」

P「あ、はい……あぁ、経理の○○さん」

?「は、はい……えっと、今日はバレンタインですので」

P「ははっ、経理の人まで義理チョコですか?大変「好きです!!」





美嘉(え……)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:45:05.08 ID:59Z2lTvDO
美嘉(気がついたら、告白を受け入れていたプロデューサーとその女の人が仲良く談話しているのが目に入った……)

美嘉(……チョコ……渡せなかった……)



美嘉(……っ!)





――気がついた時にはチョコをごみ箱に入れて、その場から逃げていた

――もし、少しでも私が先に渡していたら……なんて考えすら思い浮かばなかった

――ただ……その場から離れたくて
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:46:23.22 ID:59Z2lTvDO
…………
……

美嘉「はぁ……」

美嘉「……」

美嘉「玉子……買ってこないと……」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:49:51.70 ID:59Z2lTvDO
――スーパー

美嘉「すごい雨だな……」

美嘉「傘はあるけど……」

ビューッ

美嘉「あぁっ……!」

――油断したのだろう

――右手に持った傘が風に取られそうになったのに気を取られ

――左手の……玉子の入った鞄を落としたのは……



美嘉「あぁっ……」

――さらにその風はバランスを崩した右手の傘の骨を折り



――私は心も体もびしょ濡れになってしまった
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:53:32.76 ID:59Z2lTvDO
美嘉(うぅ……)

美嘉(もうサイアク……)

美嘉(ずぶ濡れだし、早く帰らないと)



――そんな中、見てしまった

美嘉(あれって……)







――プロデューサーと……あの女を
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 15:58:55.27 ID:59Z2lTvDO
――そんなことしてはいけない

――わかっていた

――でも……止められなかった



美嘉「プロデューサーっ!」ダキッ

P「うわっ……み、美嘉か?」

P「って、ずぶ濡れじゃないか!」

美嘉「傘が壊れちゃってね……ん?こちらの人は?」

○○「●▼▲★■□」

――うるさい

――黙れ

美嘉「そっかぁ……」

バシッ

○○「……?!」

――その瞬間だった。既に殆ど割れていた玉子の入った鞄を投げつけたのは

P「み、美嘉……?!」

美嘉「っ!」



――慌てて逃げる

――わかっているのに

――私が悪いって

――ただの……恋横暴だって……
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 16:01:04.47 ID:59Z2lTvDO
…………
……

――どれぐらい駆け出しただろうか

――すっかり真っ暗になった路地で下着まで濡れてしまった服を絞る

――ぎゅーっと、ぎゅーっと

――まるで、アタシの心の膿を絞り取るみたいにぎゅーっと……



美嘉「サイテーだよ……」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 16:05:09.93 ID:59Z2lTvDO
美嘉「こんなことしても……もうプロデューサーはさぁ……」

美嘉「……」



――突然胸の奥を掻きむしりたくなる衝動に襲われた

美嘉「ああ゛あ゛あ゛あ゛ーっ!」



――その瞬間、悟った

――私はもう……
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 16:06:53.61 ID:59Z2lTvDO
――数日後、私は冷たくなった姿で発見されたみたいだ

――もう、肉体がないから関係ないよね





――何をしても……

――フヒヒ★



End
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 16:10:34.61 ID:59Z2lTvDO
胸糞エンドで申し訳ありません。

美嘉に恨みはありませんので……
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 17:21:33.16 ID:a4Gw/SkEO
えぇ…
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 18:16:15.37 ID:hH71Z+TZ0
横恋慕すら書けんのか
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 18:56:26.41 ID:59Z2lTvDO
>>15
教えてくれてありがとう

こういう時、学も教養もない自分を呪いたくなるなぁ
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/21(日) 19:03:25.78 ID:59Z2lTvDO
>>9修正

――そんなことしてはいけない

――わかっていた

――でも……感情は止められなかった



美嘉「プロデューサーっ!」ダキッ

P「うわっ……み、美嘉か?」

P「って、ずぶ濡れじゃないか!」

美嘉「傘が壊れちゃってね……ん?こちらの人は?」

○○「●▼▲★■□」

――うるさい

――黙れ

美嘉「そっかぁ……」

バシッ

○○「……?!」

――その瞬間だった。既に殆ど割れていた玉子の入った鞄を投げつけたのは

P「み、美嘉……?!」

美嘉「っ!」



――慌てて逃げる

――わかっているのに

――私が悪いって

――ただの……横恋慕だって……
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