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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その9【安価】

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438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 23:00:33.08 ID:XwrWbXGbo
>>437
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/22(火) 23:05:44.33 ID:c6XmUWnt0
ーー数日後


龍驤「結構早くに帰れるようになって良かったやん。皆んな気を付けてな」


「龍驤さんは…」


龍驤「ウチはええって、皆んなには待ってる人がおるんやから」


「それは龍驤さんもです!」


龍驤「ウチは旦那がおるから」


「待ってる人じゃないですか!」


夕立「お前らさっさとしろっぽい」


「嫌です…龍驤さんが帰らないなら私も残ります」


「私もです」
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/22(火) 23:10:37.15 ID:c6XmUWnt0
龍驤「それはあかん。ウチのことを考えてくれるんやったら素直に帰って」


「私達と引き換えなんて嫌です!」


龍驤「大人になったら分かる、どっちもなんか無理なんよ。そういう時は一番人数の少ない選択肢が最善や」


夕立「いい加減行くぞっぽい」グイッ


「嫌だ龍驤さん!」


「私達そんなつもりは無かったのに…!」


龍驤「あの子らはほんまにええ子や、傀儡かどうなかんて関係ない。あの子らこそ守らなあかん」


龍驤「…うん、これで良かったんかもしれん。どうもウチは司令官とずっと一緒やとダメになってしまう。適度に離れることが大切やったかもしれん」


龍驤「会いたい、会いたいって毎日思うくらいが丁度ええ。甘えられる人がおったらウチはあかんのや」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 23:14:09.62 ID:7zjjCm7DO
そうか…傀儡艦娘が帰ってくるか
あちらに居るままなら見逃してやろうとも思ったが
この国に入れるつもりは無い
纏まっているなら好都合だ
長門が動いた
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/22(火) 23:29:30.50 ID:c6XmUWnt0
ーー


長門(そうか傀儡艦娘が帰ってくるのか。向こうに居たままなら見逃すつもりだったがな)


長門(傀儡をこの国に入れるつもりは無い、纏まっているなら好都合だ)


長門(全員捕らえたのちに処分、これは必要なことだ)


長門(傀儡は艦娘では無い。それを分かっていない連中を正す)


長門(この長門がやろうというのだ、艦娘にとってこれ以上の正義はない)
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/22(火) 23:34:10.10 ID:c6XmUWnt0
ーー海上


「夕立さん…!」


夕立「長門ぉぉ!!」


長門「……」


「た…たすけ……て…」


「私達も援護を…!」


夕立「余計なことをするな!足手まといになるだけだ!」


「う…」


「悔しいけどその通りね、夕立さんを信じるしか…」


ドガッ


「あっ!」


夕立「く…そ……!」


長門(腕が鈍っているようだな。そんな状態で私に勝てると思ったか)


夕立「子どもを産んでから…力が……思う通りに…!」


長門(消えろ)


夕立「ぎゃっ……ぁ…」


「あ、あぁ…!」


長門(さあ全員大人しくついて来てもらおうか)


下1 この後の展開やその他起こったことなど
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 23:40:10.01 ID:nkZTJNtBO
ロシアを舐めると…火傷するっぽい
長門にスクランブル発信した戦闘機からの対艦ミサイルが直撃
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/22(火) 23:51:03.05 ID:c6XmUWnt0
キィィィ…


「なにこの音?」


夕立「お前…ら……合図をしたら…」


「喋らないで下さい!」


夕立「艤装を解除して……海に…潜れ…」


「海の中に…?」


夕立「アイツは…耳が聞こえない…こっちを見て……話せ…」


「それでどうにかなるんですか!?」


夕立「音が…聞こえた……」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/22(火) 23:53:51.39 ID:c6XmUWnt0
キィィィィィン…


長門(トドメを刺す気はない。お前は邪魔をするな)


夕立「……」


長門(…なんだこの目は。まだ諦めていないというのか)


イィィィィン…


長門(空気が震えている?)


夕立「今だ……!」


「!」


「どうにでもなれー!」


「夕立さん!」


長門(全員艤装を解除しただと?一体なにが…)


カッ
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/22(火) 23:57:07.05 ID:c6XmUWnt0
ドゴォォォン…


(がぼぼっ!)


(水中でも爆発の衝撃が!)


(あれは対艦ミサイル…戦闘機から発射されたんだ)


(空中から艦娘を狙えるなんて、エースパイロットに違いない)


(それって夕立さんの…)


夕立(……)


(ヤバイ!夕立さん意識が無い!)


(早く陸地に向かわないと!)


下1 この後の展開やその他起こったことなど
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/22(火) 23:59:20.67 ID:bPrkrEU4o
露から連絡を受けてた特務艦の艦隊が岸近くまで迎えに来て夕立や傀儡達を保護
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:15:36.42 ID:P5iMGWcx0
ーー


「こっちよ!」


「た、助かった…」


「ロシアから連絡を受けて私達特務艦が動いたのよ」


「あの、夕立さんが!」


夕立「」


深海綾波「意識が…いや、息もしてねぇな」


「そんな!」


深海綾波「だからって死んだわけじゃねぇ。夕立はこっちで預かるからお前らはコイツらについていけ」
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:19:23.06 ID:P5iMGWcx0
ーー大本営地下


夕立「……」


整備士「やぁお目覚めかな」


夕立「……」


タシュケント「頑丈なのは流石といった所かな」


整備士「でも話で聞いているより弱くなった…自覚もしてるんじゃない?」


夕立「……」


タシュケント「その理由が分からないんだよね。同志がある仮説を立てたんだけど良かったら聞いて欲しい」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:24:18.85 ID:P5iMGWcx0
整備士「君は昔、女の子を殺しているんだよね」


夕立「その話はするな!」


整備士「する必要があるんだ。その女の子は普通の子じゃ無かったからね」


タシュケント「どう殺したのかは知らないけど返り血は浴びたよね?」


夕立「黙れ…!」


整備士「それが大事なんだ。その女の子は超能力…不思議な宝を持っていたんだよ」


タシュケント「能力者を殺して捕食すれば能力を引き継げる。早霜から学んだことだね」


整備士「捕食しなくても血を体に入れるだけで良かった。君はその日を境に強くなった」


タシュケント「早霜を食いちぎったのも能力が関係してるんだと思うよ」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:27:22.48 ID:P5iMGWcx0
整備士「さて、君が弱くなってしまったことの答え合わせだね」


タシュケント「血を体に入れる。これはどんな方法でも構わない」


整備士「君は三つ子を産んだそうだね」


夕立「まさか…!」


タシュケント「夕立の能力は子へと受け継がれた。能力者が子を産めば必ずそうなるかは分からないけど、夕立は三つ子という特殊な状況だった」


整備士「君の未来を考えても知っておいて損はなかったと思うよ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 00:27:44.80 ID:rHaZgbOVO
沈んでいく長門
独善的で独りよがりな思想の結末の最期はやはり孤独
艦娘として海の上で散れたのがせめてもの救いだろうか
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:43:47.27 ID:P5iMGWcx0
ーー


ゴポ…


長門(そうか沈むか、この長門が)


長門(元より拾った命。いつでも捨てる覚悟はあった)


長門(私の考えは間違っていた。だから負けたのだろう)


長門(生き残るのは常に正しいもの。私が正しいのならどんなことが起きても生き残っていた)


長門(後悔もなければ恐怖もない。ただ…一つだけ)


長門(艦娘として海で最後を迎えられるのは満足だ)


長門(あの光ではなくちゃんと艦娘として…最後を…)


長門(…………)


長門(……)
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:46:54.49 ID:P5iMGWcx0
ーー


龍驤「オヤツの時間やで〜」


「やった」


「早く早く」


龍驤「食べさせたるからちょっち待ってなぁ」


「待ちきれない」パクッ


龍驤「いででっ!ウチの指ごと噛みよったな!乳歯でも痛いんやで!」


「……」


龍驤「はいお待たせっと」


「美味しい美味しい」


「Yummy」


龍驤「まだあるからゆっくり食べやぁ」


「リュウジョウも…美味しいんだ……ふぅん…」


ーー
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 00:47:22.76 ID:P5iMGWcx0
今日はここまでです
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 00:51:28.77 ID:xRhR/hXro
おつ
ひえええ
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 00:53:44.69 ID:IQHsaJKGo
おつでした
ぽいチルドレンちゃんたちや……もってなんやもって…
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 00:54:42.89 ID:jMU06t3DO
お疲れ様でした
最後の安価超速…
敵も味方もそう簡単に死なせるつもりは無かったけどこれ以上長門が出来る事は限られてたかな
最後の手として手術終了前に世間にぶちまけるくらい

あとホラー映画のラスト風なの怖い
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 19:04:24.98 ID:kLFhSsOD0
ーー大本営


深海綾波「傀儡艦娘の手術はどうなってる?」


幹部「準備ができ次第、次々に行っているよ」


深海綾波「アイツらが帰ってきたのはいいが、無駄に情報を与えただけだったな」


幹部「ソビエト派とは違う。手に入れた傀儡の情報を悪用することはないはずさ」


深海綾波「平和ボケな考えしてんな」


幹部「技術はどんなものでも軍事利用できる。彼らのモラルに期待しよう」


深海綾波「するだけ無駄だと思うけどな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 19:35:51.03 ID:jMU06t3DO
傀儡艦娘の手術が続く
しかし手術が出来る人間は限られているので全員終わるまで結構かかりそうだと

(傀儡艦娘は実際何人くらい居るのか…
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 20:09:19.22 ID:IQHsaJKGo
>>461
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 20:25:07.63 ID:kLFhSsOD0
ーー


幹部「準備ができ次第やっているとは言っているが、時間がかかっているのは事実」


幹部「果たしてどれくらいの時間がかかるのか…想像はできない」


幹部「傀儡艦娘は全部で12人。一人一人手術しかないがこれは時間との勝負だ」


幹部「手術を受けさせずに返すことはできない。元いた鎮守府に早く返してあげたいが難しいね」


幹部「手術も簡略化されてきてはいるがこれ以上の短縮は難しい。彼女達には我慢してもらうしか無さそうだ」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 20:27:40.64 ID:kLFhSsOD0
ーー


「ねぇ聞いた?」


「傀儡艦娘には秘められた力があるって話?」


「秘められた力っていうより傀儡の力だって」


「それを使いこなせれば戦力になれる」


「それどころか特務艦だってあり得る」


「それって手術を受けた後でも大丈夫なの?」


「爆弾を取るだけで傀儡じゃなくなるわけじゃないもん」


「そっか…」


「せっかく大本営にいるんだし試してみない?」


「やるだけやってみよっか」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 20:43:26.01 ID:jMU06t3DO
思ってた以上に少なかった
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 20:49:01.97 ID:MUYeJtpNo
すみません!組み手の相手して下さい!
話しかけたのは、(深海)深雪でした
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 21:06:01.10 ID:kLFhSsOD0
再安価

下2
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 21:16:40.72 ID:jMU06t3DO
例えば不知火のように訓練を積んでようやく使いこなせる傀儡の力
いきなり制御出来るものではなく数人が暴走状態に
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 21:20:24.80 ID:1U6iTxNYo
>>468
自分達に秘められた力に怖くなってしまう傀儡娘も
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 21:29:49.02 ID:kLFhSsOD0
ウギャァァァァ!


特務艦「なになにどうしたのよ!?」


特務艦「これは…」


傀儡艦娘「あ、あの!突然暴れ出しちゃって!」


特務艦「見たらわかるわよ!」


特務艦「これは傀儡の力が制御できてない」


特務艦「私達でも止めれるか分からないわよ」


特務艦「一対一じゃ無理よ、囲んで各個撃破!」


特務艦「撃破していいの?」


特務艦「…無効化して捕獲!」


特務艦「りょーかい」
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 21:32:41.52 ID:kLFhSsOD0
ーー


特務艦「イタタタ…でもなんとかなったわね」


特務艦「ギリギリだった?」


特務艦「この私にかかれば大したことないわ!」


傀儡艦娘「……怖い…」


傀儡艦娘「私達にこんな力が…」


特務艦「使い方を間違えてなければいいのよ」


特務艦「横須賀にも使いこなしてるのはいるし」


傀儡艦娘「そうは言われても…」


傀儡艦娘「やっぱり私達は艦娘じゃないんだ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 21:40:05.45 ID:jMU06t3DO
そこに整備士が
手術とは別に処置が必要だけど傀儡の力を除去する事は出来るけど?
だけど普通の艦娘程度の力しか残らない
どうする?
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:21:50.98 ID:1265fEA3o
>>472
君達にしかできない事もあると思うよとも付け足し
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:30:17.36 ID:3K4VZuE/O
整備士「やぁ、皆んな揃ってるみたいだね」


傀儡艦娘「貴方は?」


特務艦「出たわね変態科学者」


整備士「僕は整備士なんだけど…まあやってることはそんな感じかな」


傀儡艦娘「私達に何の用で…?」


整備士「話を聞いてたんだけど、手術とは別に処置が必要だけど、傀儡の力を除去する事は出来るよ?」


傀儡艦娘「そんなことができる…」


整備士「そうなると普通の艦娘程度の力しか残らない けどね。どうする?」


傀儡艦娘「どうする……」
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:33:33.97 ID:3K4VZuE/O
整備士「僕はどっちでもいいよ。手術とは違ってすぐに処置は終わるから」


傀儡艦娘「じゃあ…」


整備士「君達にしかできないことはあると思うけどね」


傀儡艦娘「それって…でも制御できなかったら皆んなを傷付けるかも…」


整備士「制御しようとしてすら無いのに、できなかった時のことを考えるのはどうかな?」


傀儡艦娘「それは…でも……」


整備士「一度処置をしてしまったら元には戻せないからね」


傀儡艦娘「もう少し…考えます」


整備士「したい時はいつでも言ってね」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:36:13.11 ID:3K4VZuE/O
特務艦「変態、なにしに来たのよ」


整備士「さっきから酷いなぁ。幹部さんを探してたんだよ」


特務艦「今の時間なら書斎じゃないかしら」


整備士「そっか、教えてくれてありがとうね」スタスタ


特務艦「あんなモヤシのどこがいいのかしら」


特務艦「頭の中は凄いことになってるんだろうね」


特務艦「紛いなりにも大本営所属…素人ではないんでしょうよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:40:54.80 ID:jMU06t3DO
書斎で相変わらず忙しそうな幹部
整備士が来た事にも気付かない程に没頭している
僕が言うのもなんだけどここに来てから彼が休んでる所は見た事が無いなあ…と
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:41:13.60 ID:FyiY343Xo
吹雪が建造されてたら一人欲しいと幹部に言う整備士
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:46:49.64 ID:xRhR/hXro
現像ドック動いてないんじゃなかった?
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 22:47:39.83 ID:xRhR/hXro
現像→建造
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:53:13.56 ID:3K4VZuE/O
ーー書斎


整備士「いつも仕事で忙しそうだね」


幹部「これでも大本営を預かっている身だからね」


整備士「…あんまりこういうの得意じゃないんだけどなぁ」


幹部「おおよその察しはつくが言葉にして欲しいね」


整備士「吹雪が……建造されたら僕の所に回して欲しい」


幹部「ほう」


整備士「そろそろ僕も自分の罪と向き合う頃かもしれないと思ったんだ」


幹部「吹雪君だけが君の罪ではない」


整備士「それは考え方だよ。でも吹雪のことだけはどうやっても言い訳できない」
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 22:56:41.74 ID:3K4VZuE/O
幹部「君の言いたいことは分かるが、建造ドックがどうなっているか知ってるだろう?」


整備士「僕なら直せる」


幹部「……」


整備士「魂の依代が必要なら用意すればいい」


幹部「それは命の冒涜というものじゃないのかい?」


整備士「そうなれば艦娘という存在がそうなってしまう。恒久的に動かすつもりがないならせめて…吹雪だけは」


整備士「僕が作る吹雪じゃ意味が無いんだ。建造された吹雪に意味がある…気がするんだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:14:28.63 ID:FyiY343Xo
kskst
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:14:48.77 ID:jMU06t3DO
建造ドックに関する詳細な資料は失われてしまっている
依り代といってもどういったものが必要なのか…と幹部
艦娘のような心を持った存在が何をベースにしているか考えなくとも解るだろう…?と整備士
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 23:33:29.27 ID:P5iMGWcx0
幹部「建造ドックに関する詳細な資料は失われてしまっている。 依り代といってもどういったものが必要なのか…」


整備士 「彼女達は物じゃない。心を持った存在なんだ。依り代、つまり何をベースにしているか考えなくてもわかるよね?」


幹部「まさか…」


整備士「人だよ」


幹部「君は…そこまでしようというのかい」


整備士「建造ドックは動かさないといけない。頻繁である必要はないけど、放置していいものじゃない」


整備士「建造ドックが全世界に広がってしまえば、命の価値は無くなってしまう」


整備士「僕が禁忌を犯す。僕一人に責任を押し付けていいんだ」


幹部「その見返りに吹雪を…ということかい」
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/23(水) 23:38:10.15 ID:P5iMGWcx0
整備士「深海棲艦にはコアがある。それと同じ原理を使おうと思うんだ」


整備士「建造の時に艦娘のコアを混入させる。そうすれば艦娘が建造されるよ」


幹部「そのコアは…なんなんだい?」


整備士「それは企業秘密さ」


幹部「…君の言うことはとても理解できる。あの建造ドックは他国に渡せない」


幹部「ただの鉄屑でないことを示す為に、定期的な建造は必須だ」


整備士「交渉成立かな?」


幹部「認めたくはないがね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:47:02.46 ID:jMU06t3DO
建造ドックが作られた事が既に罪だった
依り代とされた人が何処の誰だったのかはもう闇の中
新しい依り代によってはもしかしたら艦娘ではないものが生まれるかもね…と内心の整備士
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/23(水) 23:48:57.48 ID:OJcQYvPsO
吹雪の挨拶に完全に無意識で涙がこぼれてドン引きされる整備士
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:00:18.22 ID:eGJWMYHa0
ーー建造ドック


吹雪「はじめまして吹雪です、宜しくお願い致します!」


幹部「本当に建造された…しかも吹雪君が…」


吹雪「貴方が私の司令官ですね!」


幹部「いや…君は彼の元に行くことになる」


吹雪「彼って……アレ…ですか?」


整備士「嗚呼…吹雪だ……この声…間違いない……」


幹部「そりゃあ引くのは当然だろう。君を見た瞬間から号泣しているからね」


吹雪「あの…なにが……?」


幹部「話せば長くなるが、彼の所にはかつて吹雪君が居たんだよ」


吹雪「私じゃない吹雪…ですね」
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:03:25.63 ID:eGJWMYHa0
幹部「先の吹雪君は彼のせいで狂ってしまったんだ」


吹雪「……」


幹部「今度は間違えない。その覚悟で君を作ったんだが…感情的になりすぎているようだ」


整備士「吹雪……会いたかった…」


吹雪「……」


幹部「吹雪君には出撃より彼の補佐がメインになると思う。覚えることは多いだろうが頑張って欲しいね」


吹雪「安価」


下2 吹雪の台詞やその他起こったことなど
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:09:52.05 ID:HWvbMP5DO
わかりました!これからよろしくお願いしますね

…今度は私を死なせないでくださいね?(ボソリ
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:09:58.36 ID:duSqwl11o
はいっ!よろしくお願い致します!
私でない吹雪の代わりにはなれません…でも私という吹雪としてお支えします!
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:21:17.45 ID:eGJWMYHa0
吹雪「はいっ!よろしくお願い致します!ええっとお名前は…」


幹部「彼は整備士君だ」


吹雪「整備士さん、宜しくお願いします!」


整備士「吹雪…」


吹雪「私でない吹雪の代わりにはなれません。でも私という吹雪としてお支えします!」


整備士「ありがとう……今度こそ道は間違えない」
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:24:04.10 ID:eGJWMYHa0
夕立「お……い…」


幹部「夕立君!?」


吹雪「凄い怪我…動いたらダメですよ!」


夕立「アイツは……あの…軽空母……」


幹部「軽空母…?龍驤君のことかい?」


夕立「連絡…を……」


幹部「どうしたというんだい?」


夕立「手遅れに……なる…前に……」ガクッ


幹部「しっかりするんだ夕立君!」


吹雪「整備士さん、出番なんじゃないですか!?」


整備士「…そうだね、彼女はとても動ける状態じゃなかったんだ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:30:01.38 ID:BhSK4pIQO
龍驤からげんこつ食らってる3人のちびっこ
噛み癖ついたらあかんよ!美味しい?それは変態のやることや!変態になりたいんか!
涙目でふるふると首を振る3人

龍驤オカンの教育
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:41:33.57 ID:eGJWMYHa0
ーー


「「「ううぅ〜〜」」」


龍驤「噛み癖ついたらあかんよ!美味しい?それは変態のやることやで!」


「ヘンタイってなにぃ」


龍驤「変態は…あかん大人や!そんなになりたいんかアンタらは!」


「ううん…」


龍驤「もうウチを噛んだらあかんよ!約束やで!」


「わかった…」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:45:24.24 ID:eGJWMYHa0
「怒られた」


「怒られちゃった」


「噛んだら美味しかった」


「うん」


「まだ歯が硬くないから千切れなかった」


「見て」


「歯が」


「硬い歯が生えてきた」


「次は食べれる」


「うん」


「兎は美味しかった」


「鳥も」


「獣も」


「リュウジョウの右手、美味しそう」


「美味しそう」


「食べよう」


「うん」


「今度は噛まない」


「噛みちぎる」


「美味しそう」


「美味しそう」


「美味しいよ」


ーー
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 00:46:05.18 ID:eGJWMYHa0
今日はここまでです
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:51:03.04 ID:HWvbMP5DO
お疲れ様でした
狂犬の血をしっかり継いでいますね
そして整備士が使ったコアとは…
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:54:03.17 ID:CNR6oIxNo

コラぽいぽい!ちゃんと躾をしなさーい!
整備士結構ダメージ入ってんだや…
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 00:56:24.63 ID:BhSK4pIQO
これはなんとしても良い子に躾けてあげなきゃいけませんね…
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 18:40:40.37 ID:+f2Iomgo0
ーー横須賀鎮守府


漣「大本営からの呼び出しですか」


提督「ロシアから帰ってきた傀儡艦娘についてだろう」


漣「雪風さんに続き引き取ってくれって話ですかね?」


提督「彼女らには帰る場所があるし、全員の手術は終わっていない。恐らく傀儡艦娘について確認したいことがあるんだろう」


漣「電話で済むと思うんですけどねぇ」


提督「そうは言っても幹部さんから呼び出されたのだから仕方ない。断る理由もないしな」
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 18:43:22.22 ID:+f2Iomgo0
漣「じゃあ付き添いで漣が…」


黒潮「なぁ司令はん、話…聞いてたんやけど」


漣「出たな勘違い女」


黒潮「うちを…連れて行ってくれへんかな…?」


提督「黒潮を…か」


漣(黒潮はご主人様のこと気になってるらしいですぜ。断るのが無難です)ヒソヒソ


提督「…断る理由がない、一緒に行こう」


黒潮「あ、ありがとうな!」


漣「全く…どうなっても知りませんよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 19:08:58.68 ID:RrUdsfV7o
移動中も腕を組んだりと距離が近い黒潮
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 19:36:32.98 ID:7JbB+y07o
>>504
漣も負けじと反対側で密着
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 19:58:18.58 ID:+f2Iomgo0
ーー


提督「…距離が近くないか?」


黒潮「気のせいやで司令はん」ギュッ


漣「腕まで組んでまあはしたないですこと。じゃあ漣も負けてられませんね」スススッ


提督「漣は…当たってるぞ」


漣「小さいお胸を当ててんですよ〜」


黒潮「……」ググッ


提督「黒潮は俺の腕を胸に持っていこうとしないでくれ」
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 20:01:57.18 ID:+f2Iomgo0
漣「やれやれY朝潮が片付いたと思ったら次は黒潮とはねぇ」


黒潮「司令はん、大本営までもう少しかかるなぁ」


漣「漣を無視しても無駄ですよ〜ご主人様にとっては逆効果で〜〜す」


提督「……」


漣「二番目の女は漣です。あんたはそれ以下なの分かってますぅ?それでも良いなら分けてやってもいいですよ」


黒潮「司令はんはアンタの物やない」


漣「やっと漣と喋った!ご主人様この話題を出せば黒潮と会話できますよ!」


黒潮「お前…」


漣「今更なんのつもりか知りませんけど遅すぎるんですよ。潔く諦めた方が身のためですからね〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 20:47:39.63 ID:ZrsqVf7oO
黒潮もそんなことわかっとるわと黒潮
そもそも司令はんの嫁は龍驤さんと霞だけや
せやからこうやってたまに側におれたらええ
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 20:53:10.63 ID:duSqwl11o
>>508
提督のおかげで改二も安定したし二人が動くに動けない時は側で護りたいって思いがある
それが恩返しだって
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 21:08:42.78 ID:+f2Iomgo0
黒潮「そんなことくらいわかっとるわ」


漣「ほぉん?」


黒潮「そもそも司令はんの嫁は龍驤さんと霞だけや。せやからうちは…たまに側におれたらええ」


漣「そうとは思えませんけどねぇ。夜だってご主人様とお楽しみは日がありますよね?」


黒潮「それはうちなりの気持ち、恩返しや。司令はんのおかげで改二も安定したのは凄いことなんや」



黒潮「あれだけ苦労しとったのに司令はんの……ほんまに感謝してるんやで?」


提督「あぁ、よく伝わってくる」


漣「自分の立場が分かってんならいいですけどね」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 21:10:38.42 ID:+f2Iomgo0
ーー大本営


黒潮「司令はんは幹部さんの所に行ってしもたな」


漣「残念でしたね〜」


黒潮「で、アンタは何しに来たんや」


漣「黒潮の見張り〜」


黒潮「そんなわけ無いやろ。それだけの為に来るはずない」


漣「まあそりゃそうですよ」


黒潮「うちも手伝ったるから案内し」


漣「足手まといになるなら捨てていきますからね〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 21:47:25.28 ID:bB4lORqjo
整備士のところへ
また怪しいことをしていないか
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:01:49.00 ID:RrUdsfV7o
>>512
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:03:13.24 ID:ZrsqVf7oO
>>512
吹雪を迎え入れて慌ただしくも明るく傀儡の子たちの対応をしてる整備士の周辺
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 22:08:44.73 ID:YIfAfznwO
ーー大本営地下


漣「話で聞いてた通りみたいですね」


吹雪「貴女達は?」


黒潮「うちらは横須賀鎮守府の艦娘やで」


吹雪「横須賀の…!」


整備士「僕に話があるのかい?」


漣「話というよりチェックです。怪しいことでも企んでないかってね」


タシュケント「ここ最近同志は大人しいよ」


黒潮「うちらもそれを確認させてもらおか」
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 22:12:11.32 ID:YIfAfznwO
漣「ロリコンは悪い奴が多いですからね」


整備士「それって僕のこと?」


漣「吹雪に執着してる貴方がロリコンでないと?」


整備士「そういう目で見たことはなかったなぁ」


タシュケント「同志って性欲ある?」


整備士「うーん…」


黒潮「男はみんな下半身のことしか考えてへんのや」


整備士「そんなこと無いと思うけどなぁ」


漣「じゃあここで漣が裸になったら?」


整備士「解体していいの?」


漣「……コイツは例外かもしれねぇ」


黒潮「そんなはずない、絶対そんなことを考えてるはずなんや」


整備士「安価」


下2 整備士の台詞やその他起こったことなど
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:37:15.26 ID:7JbB+y07o
整備士「うーん、確かに子宮には少し興奮するかも」
黒潮「ほれ見てみぃ!……子宮?」
整備士「うん造形や機能はとても興味深いよね進化の神秘を感じるよ初めてお腹を開いて見た時はちょっとした感動ものだったなこんなに小さな卵巣が生涯で400個〜500個も卵子を生み出すんだよいやーどうなってるのか分解して調べ尽くしたなぁそれとーー」
黒潮(思てたんと違う……)
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:38:30.71 ID:HWvbMP5DO
>>517
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 22:49:41.43 ID:eGJWMYHa0
整備士「うーん、確かに子宮には少し興奮するかもしれないね」


黒潮「ほれ見てみ……子宮…?」


整備士「うん、造形や機能はとても興味深いよね。進化の神秘すら感じるし…そうだ初めてお腹を開いて見た時はちょっと感動したよ」


整備士「こんなに小さな卵巣が生涯で400個〜500個も卵子を生み出すんだよ。凄いと思わないかい?」


黒潮(思ってたんと違うんやけど)ヒソヒソ


漣(なんか饒舌になってます、責任とって下さいよ)


黒潮(こんなことになると思わんやろ!)
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 22:55:00.74 ID:eGJWMYHa0
吹雪「あの……調べたん…ですか?」


整備士「もちろんだよ。解剖して隅々まで調べ上げたよ」


吹雪「調べた相手は…?」


タシュケント「前の吹雪を解体したよね」


整備士「そうだね、沈んだあとの体がどうなったのか気になって解体したなぁ」


タシュケント「吹雪本人は知らなかっただろうけどね」


整備士「中途半端なコアも見つけて…うん、役に立つ知識をいっぱいくれたよ」


整備士「解体はして全身を調べたけど、吹雪とは性行為はしたことがなかったよ」


吹雪「安価」


下2 吹雪の台詞やその他起こったことなど
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 22:58:45.67 ID:RrUdsfV7o
吹雪「そんなモルモットみたいな…」
整備士「モルモットなんかじゃないさ。二度と間違えないように調べ尽くしたんだ。僕にはそれくらいしかできないからね」
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:01:02.21 ID:ZrsqVf7oO
>>521
今はこうするのさって吹雪の頭なで
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 23:13:07.60 ID:eGJWMYHa0
吹雪「そんなモルモットみたいなこと…」


整備士「モルモットなんかじゃないさ、二度と間違えないように調べ尽くしたんだよ。僕にはそれくらいしかできないからね」


タシュケント「それくらいで出来ることが凄いよ」


整備士「そうなのかなぁ」


漣「…ま、変なことをしてたらその時は覚悟して下さい」


整備士「するつもりは無いから大丈夫だよ」


黒潮「忠告ってやつや、大人しく受け入れとき」


整備士「うーん、じゃあ分かったよ」
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 23:15:30.13 ID:eGJWMYHa0
吹雪「……」


タシュケント(同志、ここは吹雪の頭を撫でておく所だよ)ヒソヒソ


整備士「なんで?」


タシュケント(なんでって…分かるだろう?)


整備士「さっぱり分からない」


タシュケント「同志…君は学ぶことが多いね」


整備士「当たり前だよ、僕は死を乗り越えたけどまだ次がある。やるべきことは山のようさ」


タシュケント「やれやれ…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:35:36.48 ID:7JbB+y07o
複雑そうな表情ではあるものの撫でられるがままの吹雪
タッシュはやれやれといった様子
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:36:47.30 ID:HWvbMP5DO
慣れない手つきで吹雪の頭を撫でる整備士
それを心地いいと感じる吹雪
そして同じ吹雪が子宮まで調べられていた事にどこか恍惚とした感覚を覚え戸惑う
そういえば…コア?…コアってなんだろう
建造されたばかりで私はこの人の事を何も知らない…
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 23:46:01.19 ID:eGJWMYHa0
吹雪「あの…聞こえているんですけど……」


タシュケント「だろうね…」


整備士「吹雪…こっちに来てくれるかい?」


吹雪「はい……」


整備士「こう…かな……?」ナデナデ


吹雪(ぎこちない手つき…でも心地いいと感じてしまう)


吹雪(それにこの感情…これは整備士さんに好意があるということ?まだ出会って間もないのに)


吹雪(私と同じ吹雪が子宮まで調べられていた…この事実にもある種興奮してしまっている)


吹雪(コア…コアってなんなんだろう。それに私は建造されたばかりで何も知らない)
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/24(木) 23:49:36.43 ID:eGJWMYHa0
吹雪(出会ったばかりなのに好意を抱くのは普通じゃない。これは私が特別だからじゃない)


吹雪(コア……私の中にある何かがそうさせている?)


吹雪(この人を好きになるように仕組まれている。それを否定することは…できない)


整備士「吹雪……」


吹雪(艦娘をモルモットにするなんてまともじゃない。こんな人を好きになるはずない)


吹雪(人間は艦娘を使おうとしている……)


タシュケント(なんだかよくない目をしている。ちゃんと見ておかないといけないみたいだ)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:59:14.81 ID:7JbB+y07o
女子会しようかと吹雪にタシュの提案
傀儡艦も誘ってナイトガールズトーク
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/24(木) 23:59:51.13 ID:HWvbMP5DO
整備士はタシュに解ってると目配せ
前の吹雪のコアを使った時点でこうなる可能性は予想していた
だけど僕はもう間違えない
何が悪かったのか
何故前の吹雪はああなったのか
まだ僕には解らないけどね…と内心
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:01:00.65 ID:LTdDAXTDO
すみません
安価下
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:03:11.71 ID:p6G+2AOwo
でも、整備士が傀儡達を救おうとする姿は真剣そのもので遊んだりなぶったりする様子はない
それを見てあの話は何だったのかと思ってたら>>529
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 00:11:21.95 ID:4AhP7Jw60
吹雪(でも整備士さんが彼女達を救おうとする姿は真剣そのもの…遊んだりなぶったりする様子はありません)


吹雪(あの話は何だったんでしょうか、一体……)


タシュケント「ねぇ吹雪」


吹雪「…なんでしょうか」


タシュケント「女子会をしよう」


吹雪「女子会……」


タシュケント「面子は揃えておくから、是非参加して欲しいな」


吹雪「…分かりました」
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 00:16:19.40 ID:4AhP7Jw60
ーー


傀儡艦娘「話ってなんですか…?」


タシュケント「女子会だよ」


吹雪「……」


タシュケント「ずっと大本営に居て気が参ってしまうといけないからね」


傀儡艦娘「でも…」


タシュケント「そんな畏まらなくていいから、気軽に話そうよ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:20:35.66 ID:LYP3DxFnO
例えば、とタシュケントがかつて情報収集担当のタシュケントの情報網を駆使して集めた人気スイーツ店の話をする
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 00:30:25.87 ID:4AhP7Jw60
タシュケント「そうだな…例えばスイーツの話なんかどうかな?」


傀儡艦娘「スイーツ…甘いもの……」


タシュケント「ある所にあるスイーツ屋なんだけど、開いてる間は常に行列ができているんだ」


タシュケント「並ぶ価値はあったね。とても繊細な味で甘さも抑えられていたよ」


タシュケント「仕事で向かった場所だけど、プライベートでも行きたいと思えるくらい美味しかったな」


傀儡艦娘「へぇー…」


タシュケント「場所を教えてあげるよ。手術が終われば大切な人と行けばいい」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 00:35:44.23 ID:4AhP7Jw60
吹雪「私はなにも知りません」


タシュケント「これから知っていけばいいんだ」


吹雪「スイーツを食べれば良いことがあるんですか?」


タシュケント「幸せな気分になれる」


吹雪「それは艦娘にとって…」


タシュケント「必要なことさ。休息も癒しも必要なんだ」


タシュケント「あたし達は機械じゃない。人間に利用される存在ではあるけど自由はある」


タシュケント「これから先、艦娘は人間社会で生きていくことになる。全て必要なことなんだよ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:52:08.70 ID:SeVQOcAzO
一見おかしい様で理解するのが難しい同士もその為に頑張ってるのさ
同士は艦娘の為に技術を身に着けて多くの艦娘を救ったよ
あたしもその一人さ

でも同士は大切な存在を失ってしまった
それで危ない時はあったけど道は踏み外さなかった
だから支えてあげたいし、今話したような一般的な楽しみも教えてあげたいんだ

だから手術が終わって暇ができたらみんなで楽しい事に誘ってやってほしい
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 00:52:20.38 ID:LTdDAXTDO
一方
幹部の所に行った提督
わざわざ直接という事は重要な話ですね?
ともう一人誰かが同席していた
両手の無い翔鶴がそこに
繭が消えて監視する使命も無くなったのだと
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 01:01:12.58 ID:4AhP7Jw60
タシュケント「理解するのが難しいと思うけど、同志もその為に頑張ってるのさ」


タシュケント「同志は艦娘の為に技術を身に着けて、多くの艦娘を救った。あたしもその一人なんだ」


吹雪「でも…」


タシュケント「でも同志は大切な存在を失ってしまった。それで危ない時はあったけど…道は踏み外さなかったよ」


吹雪「……」


タシュケント「だから彼を支えてあげたいし、今話したような一般的な楽しみも教えてあげたいんだ」


タシュケント「だから手術が終わって暇ができたら、皆で楽しい事をすればいいんだ」


傀儡艦娘「そっか…傀儡でも楽しんでもいいんだ…」


吹雪「納得はできません…けど結論を出すのはまだ先にします」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 01:06:24.26 ID:4AhP7Jw60
ーー


提督「本当ですか?」


幹部「今すぐにという話ではないがね」


提督「幹部さんが元帥に…」


幹部「旧大本営の事件があってから元帥は空席のままだった。そろそろトップを置いた方がいいと意見が出た」


幹部「他の誰かに任せるくらいなら自分がやった方がいい、ということなんだ」


提督「自分に手伝えることがあるなら言って下さい」


幹部「提督君ならそう言ってくれると思っていたよ」


提督「ということはなにかあるんですね?」


幹部「あぁ…どうしても手伝ってもらわなければいけないことがあるんだ」


ーー
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/25(金) 01:06:51.03 ID:4AhP7Jw60
今日はここまでです
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 01:11:55.64 ID:j6qicwuTO
おつでした
過去に囚われずみんな前に進んでいってほしいね
特に新しい吹雪には深海吹雪の踏み台にはなってほしくない
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 01:12:48.70 ID:LTdDAXTDO
お疲れ様でした
幹部さんが繰り上がるという事はその位置もまた空いてしまうんだろうけど
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/25(金) 01:13:15.51 ID:ItutWYwko
おつおつ
そんなに重い仕事場じゃなきゃいいが……
吹雪もすきなんですねぇ!
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 17:43:58.22 ID:FAPsuscQ0
ーー


漣「傀儡技術の公表と深海棲艦との共存ですか」


提督「深海棲艦との和平は実質無理であることは確かで、旧大本営のイメージが強い」


黒潮「菊月提督が一方的に和平って言うて、えらいことになったしなぁ」


提督「深海棲艦にも自我のない個体が存在する。そんな状態で和平を結ぶことは不可能だ」


漣「ですからあくまで共存と。幹部さんの言うことはまともですな」


黒潮「共存っていうても嘘ついて陸にくる深海棲艦もおる。血の珊瑚礁みたいに街が壊滅してしまう可能性もあるんや」


提督「そこで俺に協力をして欲しいということなんだ」
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 17:51:37.76 ID:FAPsuscQ0
提督「陸への上陸を希望する深海棲艦は一度最寄りの鎮守府で預かる。その後どうするかを本人に決めてもらう」


提督「こうすることにより全国の鎮守府の存在意義を示すことになる。艦娘だけが居ればいいという話を封じ込める」


漣「ですがいちいち大本営に確認なんて取ってたら対応は遅れまくり。そこでご主人様の出番だと」


黒潮「深海棲艦の保護に関しての組織を立ち上げて、司令はんはその代表者になって欲しいなんてなぁ」


提督「大本営に様々な業務が集中するのは良い状況ではない。仕事を分散させるのはいいことだと思う」


漣「でも横須賀鎮守府の提督と兼任って言われたら難しいですよね」


提督「組織が立ちがり幹部さんが元帥の座についたタイミングで、俺は提督をやめることになる」


漣「…それでいいんすか?忙しいのは変わりないと思いますけど」


黒潮「その前に提督を辞めなあかんやん。うちはそこがまだ納得いってないわ」


提督「俺以外に適任が居ないと幹部さんは言っていた。断るつもりはないが、あれだけ世話になっていて頼み事は断れないだろう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 18:00:38.46 ID:Do4DBYQyo
幹部さん経由だけど一応提督が騙されてないかきつい仕事にならないかききこみしたると黒潮
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 19:13:29.04 ID:jffgH9Zho
>>548
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 19:25:42.35 ID:8O72v8YJ0
黒潮「二人は先に帰っといて。うちは聞き込みしてみるわ」


漣「点数稼ぎですか?」


黒潮「好感度は上げといて損はないやろ?」


漣「…そう返されるとなんも言えねえ」


黒潮「大本営で司令はんが動き回るのはよくないやろ?うちが適任やから任せとき」


提督「別に必要はないんだが…」


黒潮「騙されとったらどないすんねん。司令はんにはキツい仕事はして欲しくないんよ。せやからうちに任せといて」
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 19:36:54.56 ID:8O72v8YJ0
ーー


駆逐棲暇「私に聞き込みか」


黒潮「幹部さんから話聞いてるやろ?」


駆逐棲姫「必要に応じて協力してもらうかもしれないと言われている」


黒潮「そりゃそうやろうなぁ、陸に上がってきて人間と結婚までしとるんや」


駆逐棲姫「聞きに来たということはある程度予測はしているな?」


黒潮「そうやなぁ」


駆逐棲姫「仕事は今より大変だろう。責任も重大になる」


黒潮「それを司令はんにやらせようとしとんか」


駆逐棲姫「他に適任が居ない。提督にしかできない仕事だ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 19:51:00.80 ID:xCnUwizDO
ぶっちゃけ司令にはキツい役目や重い責任は負えないと思うと黒潮
これまで何度倒れたか知っているだけに心配
メンタルだってそれほど強いわけじゃないし…
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 20:09:13.20 ID:8YjIvC2+O
>>552
お前は側で遊んでるつもりか?
戦闘が減るのだから仕事は補佐が増えるだろう
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 20:20:26.34 ID:8O72v8YJ0
黒潮「あのな、司令はんにはキツい役目とか重い責任は負えられへんと思うねん」


黒潮「これまで何度倒れたか知ってるし心配やねん。メンタルかってそれほど強いわけやないし…」


駆逐棲姫「お前は側で遊んでるつもりか?」


黒潮「遊ぶって…なにを言うてんのよ」


駆逐棲姫「必然的に戦闘が減るのだろう。仕事は補佐が増えるとは思わないのか」


黒潮「そんなこと……」


駆逐棲姫「思わなかったようだな」


黒潮「いきなり…言われても無理や」
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 20:28:14.93 ID:8O72v8YJ0
駆逐棲姫「誰だって最初は無理だ。それをなんとかしろ」


黒潮「司令はんの為やったら…頑張れる」


駆逐棲姫「横須賀鎮守府の秘書艦は皐月で秘書艦代理は漣。新しい組織の秘書艦的なポジションは空いているぞ」


黒潮「…その通りや」


駆逐棲姫「提督の替えはきかない。それを助けるのが提督の為であり本当の意味の恩返しになる」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 21:13:51.99 ID:Do4DBYQyo
書類仕事を覚えようと漣に頭を下げる黒潮
感心するが同時にライバルとしても警戒を上げざるを得ない漣
スパルタ教育だー!
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 21:18:48.26 ID:TYpUXbeLo
>>556
しっかり食らいついていく黒潮
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 21:26:53.94 ID:hL+sSvOwO
ーー横須賀鎮守府


漣「おらおら正確に書きやがれってんですよー!」


黒潮「こんな細かいの…」


潜水新棲姫「あれはなにをしているんだ?」


神通「書類仕事を…覚えようとしているそうです…」


潜水新棲姫「漣が黒潮に教えているのが信じられない」


神通「漣さんに頼るしかないと…黒潮さんは頭を下げたようです…」


潜水新棲姫「それだけ黒潮は真剣だということなのか」
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 21:30:05.57 ID:hL+sSvOwO
神通「普通に教えてもいいのに…漣さんは警戒もしてるようです…」


潜水新棲姫「そうか黒潮もライバルの仲間入りだからな」


神通「漣さんが警戒するのも…わかります…」


潜水新棲姫「ならワタシはお前を警戒しておこう」


神通「どうして…?」


潜水新棲姫「お前は近いうちに足りないもの鎮守府に戻る。それまでにもう一度提督を襲わないとは限らない」


神通「襲うことなんてしません!」


潜水新棲姫「同意があればヤるんだな」


神通「……」


潜水新棲姫「黒潮もお前も分かりやすくなったものだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 21:47:45.42 ID:Q+rEqSF/o
大体あなたは旦那?が雌にされてるのをなんとも思わないのですかと言う神通だが涼しい顔の潜水新棲姫
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 22:07:04.29 ID:Do4DBYQyo
>>560
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 22:15:47.69 ID:hL+sSvOwO
神通「大体あなたは夫……漣さんが雌にされてるのをなんとも思わないんですか?」


潜水新棲姫「ああなんとも思わない」


神通「どうして…」


潜水新棲姫「漣は絶対にワタシの所に帰ってくる。どれだけ寄り道をしたとしてもそれは変わらない」


潜水新棲姫「むしろ寄り道をしたあとの漣は貴重だ。そそるものがあると言える」


神通「変態…」


潜水新棲姫「サキュバスがなにを言う」


神通「次にそれを口にしたら特訓です。引き摺り回してでも特訓です」


潜水新棲姫「ふ、神通の正体を知ったあとだと怖さは全く感じないな」


神通「……」
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 22:22:27.78 ID:hL+sSvOwO
潜水新棲姫「ハッキリ言うが神通がそうなったのは拗らせたからだ。あれで発散させていたつもりかもしれないが全く足りなかったんだ」


潜水新棲姫「自分を慰めているつもりでも欲は溜まる一方。そんな状態で絶倫の提督と交わればそうなる」


潜水新棲姫「足りないもの鎮守府に戻る前に提督に発散させてもらっておけ。溜まる一方はいいことがない」


潜水新棲姫「自分で慰めるにもコツがある。その辺も提督と何度かすれば気付くだろう」


潜水新棲姫「お前は強いが精神面が弱い。提督も強くはないが夜の精神は凄い」


潜水新棲姫「ワタシの役目は神通がサキュバスにならないように監視だな。精々気を付けることだ」


神通「安価」


下2 神通の台詞やその他起こったことなど
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 22:32:10.24 ID:xCnUwizDO
確かに新棲姫さんの言う通りかもしれません…
提督とした後即あちらに移った雲龍さんは賢明だった
一回で満足出来る訳がなかった
他の艦娘もおそらく自分と同じ…
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 22:33:04.89 ID:jffgH9Zho
心当たりはあるので気をつけることにする神通
……それはそれとして特訓しましょう(ニッコリ
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 22:56:20.48 ID:LKo/C7zB0
神通「心当たりは無くはありません…気を付けます」


潜水新棲姫「それでいい」


神通「それはそれとして…特訓をしましょう」ニコッ


潜水新棲姫「甘いな」


神通「私から逃げられるとでも…?」


潜水新棲姫「神通だから逃げられるんだ」
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 23:01:16.28 ID:LKo/C7zB0
ーー鎮守府近海、海底


潜水新棲姫(潜水艦でない限りここまで追ってくるのは不可能だ)


潜水新棲姫(演習場から海底を沿ってここまで逃げる。ワタシにしかできないこと)


潜水新棲姫(神通は対潜が得意じゃない。普通なら気になる短所だが、長所を伸ばし短所は気にならなくなった)


潜水新棲姫(それだけじゃない神通は陸でも強い。理性を削り暴走のような状態になることで更なる強さを発揮する)


潜水新棲姫(まだ完全にコントロールはできていないようだが、神通にとって強力な武器だ)


潜水新棲姫(…こうやってからかうことができるのもあと少しか)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 23:18:42.63 ID:xCnUwizDO
こうやって海の底を泳ぐのも久しぶりだ
静かな海底は落ち着くな…やはり私は深海棲艦だ
漣ともこうして海の中を行けたらいいのにな
新棲姫は満喫している
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 23:35:27.62 ID:TYpUXbeLo
再度自分を見つめ直すきっかけをくれた潜水新棲姫に感謝の神通
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 23:35:47.98 ID:Do4DBYQyo
>>568
一方海上ではほぼ真上で待っている神通
嫁のピンチ?になんとか気をそらさせようと頑張る漣
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 23:45:04.71 ID:LKo/C7zB0
ーー


神通(多少の問題はありましたが潜水新棲姫さんが言うことは筋が通っていました)


神通(自分を見つめ直すいい機会だったと…認めざるを得ません)


神通(潜水新棲姫さんに感謝しなければいけないんでしょうが…)


神通(サキュバスは言い過ぎです…!夜戦が得意なのは川内型の特徴なんです!)


神通(少し我を失ったくらいでそんなことを言われるなんて心外です!)


神通(これは証明する必要がありますね……)
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/26(土) 23:50:11.78 ID:LKo/C7zB0
神通(私は提督の部屋の前に居ます。提督にも手伝ってもらってサキュバスなんかじゃないと証明するんです)


神通(今夜は誰も提督の部屋に入っていません。じっくりと夜を過ごせます)


神通(提督に証明してもらったあと、潜水新棲姫さんと特訓です)


神通(海底に逃げるのは想定外でしたが次は対処できます)


神通(汚名を残したまま足りないもの鎮守府に帰れません。自分を見つめ直してちゃんとするんです)


神通(私は以前とは違います…!)


下1 この後の展開やその他起こったことなど
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/26(土) 23:58:01.27 ID:xCnUwizDO
夜に部屋で提督と二人きり…
もうヤバい神通
無意識に服を脱いでいた自分に気付きほとんど裸で違うんですー!私はサキュバスじゃないですー!と部屋を飛び出す
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 00:07:20.47 ID:itsSKquK0
ーー提督の部屋


提督「な、なあ神通…俺とは話がしたかったんだよな…?」


神通「むふ、むふぅ…そうです…よ……んふぅ…」


提督「とりあえず一旦落ち着こう、な?」


神通「なにを言って……え…」


神通「私…いつの間に裸……に…?」


神通「それだけじゃなくて…提督に跨りながら……こ…腰を…振っ……て…」


提督「大丈夫だ神通、ちゃんと落ち着こう」


神通「わ……わぁぁぁぁぁ!」
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 00:13:06.80 ID:itsSKquK0
バターンッ


神通「違うんです!私はサキュバスなんかじゃないんです!」ダダダッ


提督「待て神通!服を着るんだ!」


神通「違うんですーーー!」ダダダッ


提督「……行ってしまった」


提督「裸のまま…走り去ってしまった……」


提督「服はたたんでおいて……部屋に持っていくか…」


提督「…これは?」スッ


提督「これはもしかしなくとも神通の下着…それが部屋の前に落ちていた」


提督「部屋に入る直前に……?」


提督「俺はとんでもないモンスターを…眠りから覚めさせてしまったのかもしれない……」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 00:17:38.11 ID:eBOttVUAo
そう言った事例(春雨)の対処に詳しそうな白露達にアドバイスを求める
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 00:23:45.12 ID:itsSKquK0
ーー


神通「うう、私、そんなつもりじゃ、なかったのに…!」


白露「裸で走ってるからそういうのに目覚めたかと思ったけど」


村雨「どうやら違うみたいね」


時雨「大事になる前に僕達が見つけて良かったよ」


白露「それで、どうする?」


村雨「話を聞く限り無意識っていうのが良くないわね」


時雨「春雨は自覚してるダメなパターンだけど、無自覚なのも厄介なんだ」
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 00:27:22.50 ID:itsSKquK0
白露「いっちばん性欲の強い提督と初めてだったのが良くなかったかな」


村雨「訓練で気を紛れさせても無駄でしょうね」


時雨「そもそも神通って性欲が強いんでしょ?」


白露「それなのに慰め方が間違ってた。そりゃあ溜まってばっかりって話か」


時雨「一人で満足できるように色々と教えてあげる?」


村雨「もしくは提督に協力を頼むしかないわね」


神通「ううう…」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 00:34:52.39 ID:MgEKQs+xO
白露型の威信をかけて提督と協力して神通を大破させれる弱点を発見!
ここを的確に攻めれるアイテムを明石に頼み込めば独りでもなんとかなりそう
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 00:46:25.10 ID:itsSKquK0
ーー


神通「ぐ……ぃ…ク…!」


白露「やっぱり神通の弱点はここだね」


村雨「提督も協力してもらった甲斐があるわ」


提督「……」


時雨「お陰で神通の弱点が分かったもんね。開発すれば中に入れなくてもお腹の上から…っと」グリッ


神通「っいぃぃぃん!!」ビクッ


白露「明石に玩具を作ってもらえば大丈夫じゃないかな」


村雨「提督も危なかったわね。これで済んでマシな方なんだから」


提督「…危ないところだった」


ーー
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 00:46:54.51 ID:itsSKquK0
今日はここまでです
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 01:12:04.56 ID:MgEKQs+xO
おつでした
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 02:52:42.35 ID:397hAb7yo
おつおつ
川内型はサキュバス!
ここ重要
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 19:30:40.43 ID:itsSKquK0
ーー大本営地下


整備士「うーん」


吹雪「どうしたんですか?」


整備士「夕立君がなにを伝えようとしていたのか気になるんだ」


吹雪「あの大怪我をしてた駆逐艦ですよね」


整備士「手遅れになるとかなんとか言ってたはずなんだけど、あれから目を覚まさないなら詳細は分からない」


吹雪「放っておくと手遅れなことになるかも…」


整備士「その可能性があるんだ。でも心当たりが無くて困ってるんだよ」


吹雪「夕立さんは重体で意識が戻りません。峠は越しているので容態が急変することは無いんですよね?」


整備士「それは無いと言い切れるよ」
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/27(日) 19:33:29.07 ID:itsSKquK0
吹雪「関係者の人に確認していけばどうですか?」


整備士「夕立君はロシアに住んでいるんだ。所属も向こうだから詳しいことはよく分からない」


吹雪「もしかして国が絡むような何かが…」


整備士「否定できないね」


吹雪「幹部さんには話しているんですよね?」


整備士「もちろん話したけど別のことで忙しいみたいなんだ。このことは後回しになってるみたいだね」


吹雪「なにかあってからでは遅いのに…」


整備士「幹部さんも忙しい人だから仕方ないのかもしれないよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 19:58:25.75 ID:wo+bSmrwO
前にも大怪我した時に血を飲んだら回復したらしいから試してみようかと
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:07:21.84 ID:/wmMBzE1O
>>586
期限が近い輸血パックがあったはずなのでポタポタと垂らすと目を覚ます夕立
起こし方は好みじゃないけど感謝するっぽい
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 20:14:15.31 ID:hXqB79CWO
ーー


吹雪「本当にやるんですか…?」


整備士「幹部さんに聞いたから嘘ではないと思うよ」


吹雪「血を飲んで回復するなんて吸血鬼じゃないんですから…」


整備士「科学では解明できない何かはあるものなんだ」


吹雪「それを貴方が言うんですか」


整備士「色々と見てきたからね。それじゃあやってみようか」


吹雪「…輸血パックです」スッ


整備士「ありがとう」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:14:39.06 ID:B87TH3eDO
能力は受け継がれたらしいけどそういった回復はまだ出来るのかな
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 20:17:39.41 ID:hXqB79CWO
夕立「……ぅ…」


吹雪「本当に意識が…!」


整備士「気分はどうかな?」


夕立「起こし方は……気に入らない…」


整備士「急いでたから仕方なかったんだ」


夕立「でも……一応…感謝……して…おく……」


吹雪「夕立さん!手遅れになるって話はなんなんですか!?」


夕立「そう…だ……!」ググッ


整備士「起きなくてもいいから話を聞かせて欲しいんだ。僕達で対処をするから」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:29:53.77 ID:397hAb7yo
子供達が血の味わ知って衝動的に求めるようになるかもしれない
自分も制御するのに苦労したからそばにいないと危ない
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:30:22.48 ID:B87TH3eDO
私の能力が受け継がれたと言ったな
あの子達はまだ歯も生えない内から私や夫に噛み付いたりしていたと夕立
そして隠れて色々口にしていたようだった
何度も止めさせようとしたがあまり効果が無く困っていたと
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 20:39:01.28 ID:itsSKquK0
夕立「お前は… 能力が受け継がれたと……言ったな…」


整備士「君の子どもにだね」


吹雪「え…?」


夕立「ガキ共は……まだ歯も生えない時から……色々なものに…噛み付いていた…」


夕立「それだけじゃない……隠れて…なにかと……口にしていた…」


整備士「止めなかったのかい?」


夕立「何度も…止めさせようとした……効果が…無かった…」


吹雪「歯が生えてもまだ乳歯ですから大丈夫ですよね?」


整備士「普通ならそうさ。でも現代艦娘の成長速度は早いんだ」
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 20:44:29.25 ID:itsSKquK0
夕立「あの女……龍驤が…」


整備士「彼女がどうしたんだい?」


夕立「向こうで…ガキの……面倒を…」


整備士「そん…な…?」


吹雪「どうしたんですか?」


夕立「手遅れに……」


整備士「大急ぎで確認するよ。吹雪は夕立君を看ていて」ダダダッ


吹雪「え、ちょっと!急にどうしたんですか!?」


下2コンマ 


奇数  ○
偶数  ×
ゾロ目 d
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:45:22.56 ID:NEet2kzJo
まーたこわいのが
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:45:41.55 ID:Pjr4DA24o
はあ…またこのパターン…
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:46:36.90 ID:NEet2kzJo
ってちょっとぉ!?
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:46:44.65 ID:/wmMBzE1O
ほんとにこれで決めるの?マジで?
正直この流れになったのも意味不明すぎる
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:47:13.10 ID:Pjr4DA24o
あー終わり終わり
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:49:11.75 ID:/wmMBzE1O
今までやってきた事がぶっちゃけ重要でもないぽっと出の流れでぶっ潰されるのほんとどうにかしてほしい
ハードモードとかシリアスだとかじゃなくてただの理不尽
打ち切りたいならそう言ってくれればいいよ
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:51:31.54 ID:Pjr4DA24o
この後におよんで無駄に難易度あげようとする安価取るからこのザマ
その後なんてやらなかったら良かったんだよ
ここまでずっと頑張ってきてこれで終わり
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 20:57:28.76 ID:dS3p2/5eo
その後にも付き合って1年
コンマでゾロ目引きました!龍驤死亡!w
なんだこれ
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 21:03:30.28 ID:itsSKquK0
ーー


龍驤「ぁ……え…」


「どこ行った?」


「遠くに行けない」


「脚を食べた」


「外に出てない」


「探す」


「探そう」


「美味しい龍驤」


龍驤(なにが起こったんか分からんかった…けど……今やったら分かる…)


龍驤(あの子ら……ウチの…脚……食べよった…)


龍驤(痛みはあるはずやけど……それより…ショックが上回ってる……)


龍驤(早く…ここから逃げな……次は…腕も…)
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 21:08:34.39 ID:itsSKquK0
龍驤(右脚は……あかん…動けへん……形は残ってるけど…神経が…)


龍驤(右腕だけで……ここから逃げるんや…)


龍驤(あの子らは絶対………傷付けられへん…)


龍驤(偵察機を飛ばして…誰かに気付いてもらうしか……これしか…ない)


龍驤(周りに民家は無いけど……きっと誰かが…見てる………)


龍驤(頼むで……ウチを…助けて…)ビシュッ


龍驤(……偵察の)


「居た」
「居た」
「居た」


龍驤「あ……あぁ……」


「外だった」


「影に隠れてた」


「中じゃなかったね」


龍驤「ごめん……司令官………」
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 21:11:58.53 ID:itsSKquK0
ーー


軍人『わざわざ俺に行けということは何かあるということか?』


軍人『夕立は怪我をしたというのに見舞いよりも先に確認しろとは…なにがある?』


軍人『勲章をもらっていた艦娘が子どもの面倒を見ているのは知っているが、それがどうしたんだ?』


軍人『夕立のことだから無駄なことは考えていないと思うが…』



ギャァァァァァァァァーー!!



軍人『今の声は…!?』


軍人『うちの子どもじゃないが家の方から聞こえていた。何があったというんだ!』
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 21:15:44.83 ID:itsSKquK0
軍人『……外に居たか!おいお前達……ぐ!?』


「パパ」


「これ美味しいよ」


「うまうま」


龍驤「げ……ぇ…」


軍人『なんということだ……これは悪夢だ…そうに違いない……』


「とりにく?」


「腕はそうだね」


「脚より美味しい」


龍驤「ぁ…………」


軍人『神よ……俺が何かしたというのか…?この子達は悪魔の子だと言うのか……』


「美味しい」


「腕と脚」


「両方美味しいね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:19:24.82 ID:B87TH3eDO
いや…呆けている場合じゃない
龍驤はまだ生きている
そいつを離せ三人共
でも美味しいよ?
早く離せ!!!
いつも物静かな父親の叱責に子供らしく泣いてしまう
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:19:59.07 ID:Pjr4DA24o
食べられたのは龍驤の見た予知夢的なやつでした
そうならない為に3つ子をしっかり躾けました
いい子になって夕立もびっくりして喜びました
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 21:35:08.94 ID:itsSKquK0
ーー


龍驤「……」


龍驤「全部夢やった…」


龍驤「そうや……全部幻なんやで…」


龍驤「あの子らは道を踏み外せへんだし…ウチの手足も食べられへんかった…」


龍驤「ちゃんと躾て…夕立にも喜ばれる……それが正しいんや…」


龍驤「せやから……ウチがベッドに寝てるのも…夢から覚めただけや…」


龍驤「起き上がろうと思えばすぐに起きれる……そうや…なにも難しいことは無い…」


龍驤「なにも……無いんやで……」
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:36:03.10 ID:Pjr4DA24o
正直こっちもキレてるんだよ
どんだけ頑張っていい方向に進めて行こうとしてもこんな潰され方するなら真面目にやる気なくなるんだわ
むしろ妨害すらしたくなる
嫌ならやめろって言われるとしても何年参加して時間使ってきたと思ってるんだって言いたい

夕立の子供がなんでも食う?それで龍驤が食われる?ふざけるのも大概にしろよ

どうせこの安価の内容の方が夢にされるんだろ
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 21:40:00.42 ID:itsSKquK0
龍驤「……なんでやろ…起き上がられへんなぁ…」


龍驤「脚に力…入れへん……」


龍驤「腕にも……力…入らへんよ…」


龍驤「おかしいなあ……全部夢のはずやのに…なんでやろうなぁ…」


龍驤「……」


龍驤「もし夢やなくてもウチは受け入れる」


龍驤「両手足が無くても命はある」


龍驤「ウチの罪がこれで少しでも軽くなればそれでええ」


龍驤「……ええんやで」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:44:51.03 ID:B87TH3eDO
眠る龍驤
これも夢なのかもうわからない
朝…し
ママ…あたいと同じだねぇ…嬉しいよ
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:47:07.94 ID:/wmMBzE1O
龍驤の手足は食べられる前に整備士が戻した
龍驤は色々修羅場くぐってるので心的ダメージもほぼなく、夕立の子供の心の成長のほうが心配

夕立の子供は龍驤の事自体は好きだったので説明を受けて死んでしまうかもしれないことをやってしまったと本気で後悔してる
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 21:56:27.15 ID:B87TH3eDO
伏線は既に出てた
その上で龍驤を帰国させる流れに持っていけなかったこちらのミス
まああのタイミングで奇数偶数が来るのは予想外だったけど…
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 21:58:37.27 ID:itsSKquK0
ーー


「うう」


「龍驤死んじゃうの?」


「そんなつもり無かったのに」


夕立「兎を食べた時はどうなった?」


「死んじゃった」


「でも美味しかったのに…」


「艦娘は食べちゃダメなの?」


夕立「艦娘も人も食べるものじゃない」


「豚も鶏も牛も食べるのに…」


「食べちゃいけないものがあるなんて知らなかった」


「龍驤…」


夕立「アイツは死んでない。だがやったことは忘れるな」


「ごめんなさい…」


「龍驤に謝らないと」


「美味しかったけど…もうやっちゃダメ」
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 22:02:57.53 ID:itsSKquK0
ーー


龍驤「……」


整備士「気分はどうかな?」


龍驤「…夢や無かったんやね」


整備士「……記憶も消しておこうか?」


龍驤「ええよ、忘れたくないんや」


整備士「自分の腕と脚を食べられたことが?」


龍驤「あの子らを躾けられへんかったことや。こんなんで親になれるわけ無かった」


龍驤「いきなり三つ子の世話が大変っていうても、世の中には初めての子育てが三つ子の人もおる」


龍驤「ウチが食べられただけで済んで良かった。あの子らを傷付けへんだのが唯一の救いや」
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 22:04:36.60 ID:99V/ZEkMO
帰国させようとしてもすぐまた戻させようとする人がいたから…
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 22:07:22.79 ID:itsSKquK0
整備士「あの子達の心は傷付いてしまったね」


龍驤「……そうや、大失敗や」


龍驤「怪我させてもええから逃げるべきやった。あの子らに食べられることは仕方ないと思った」


整備士「多分それだけじゃないよね?」


龍驤「殺されるんやったら……それでええと思ってしまったんや」


龍驤「ほんまにウチはあかん…まだ心のどこかで死にたがってる自分がおる」


整備士「その辺は提督さんと話した方がいいんじゃないかな」


龍驤「そうさせてもらうわ、これからのウチのことについて……」


龍驤「あ…腕と脚ありがとうな。全部治すんやなくて右腕と右脚だけ治してくれて」


整備士「左腕と左脚が無いのが普通だって言ってたからね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 22:14:32.75 ID:B87TH3eDO
夕立は考える
食べた相手の能力を得る
龍驤は能力者ではなかったはずだが何かを受け継いでしまったかもしれない
あの龍驤の
仕事も減らしこれからしばらくしっかり見ておかなければ…
それに…龍驤に押し付けた自分に責任がある
何か出来る事は無いかと龍驤に
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 22:14:35.79 ID:99V/ZEkMO
そろそろ全部治してもいいんじゃないかと提案する整備士
もうそれの禊も済んだ頃合じゃないかと
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 22:22:35.07 ID:itsSKquK0
整備士「思うんだけどそろそろ全部治してもいいんじゃないかい?」


龍驤「なんで?」


整備士 「もう禊も済んだ頃合じゃないのかな?」


龍驤「残念やけどそれは無いで。ウチはこれを一生背負っていく」


整備士「提督さんもそれを望んでいるのかい?」


龍驤「ウチのやることは認めてくれる。拒否はしてへん」


整備士「自分の大切な人が五体満足で居てくれれば嬉しいはずだよ」


龍驤「ほんならウチは司令官と別れる。このことを受け入れてくれる人やないと一生一緒におられへん」


整備士「よほど強い思いがあるみたいだね」
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 22:27:08.15 ID:itsSKquK0
整備士「…僕はここまでかな。お客さんが来たみたいだ」


提督「龍驤……」


龍驤「忙しいのに来てくれたんやね。ありがとう」


提督「……」


整備士「もし何かあったらすぐに呼んでね。ボタンを押してくれればすぐに駆けつけるから」バタンッ


提督「生きていて……良かった…」


龍驤「心配かけてごめんな。迷惑もかけてばっかりや」


龍驤「詳しくは聞いてないけど忙しいみたいやね。妻として嬉しい限りやわ」


龍驤「あのな司令官…ウチ艦娘辞めようかと思ってんねん」


龍驤「解体するわけやないけど…ここまでかなって思ってんねん。あの子らに教えてもらったかもしれんわ」


下2. この後の展開やその他起こったことなど
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 22:33:42.38 ID:B87TH3eDO
詳しく話してもらえるか…?
いくら龍驤の決めた事を尊重するといっても二つ返事というわけにはいかない事もあると提督
解体ではなく艦娘を辞めるとはどういう事なのか
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 22:39:06.67 ID:/wmMBzE1O
>>623
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 22:44:57.18 ID:itsSKquK0
提督「詳しく話してもらえるか…?」


龍驤「そりゃそうやでな」


提督「いくら龍驤の決めた事を尊重するといっても、二つ返事というわけにはいかない」


提督「解体ではなく艦娘を辞めるとはどういう事なんだ?」


龍驤「鎮守府から離れるってことやね」


提督「それは…」


龍驤「司令官と別れるってことやないよ。でも鎮守府におれへんから頻繁には会えれへんようになるかな」


提督「それで…なにをするんだ?」


龍驤「実はな、鎮守府を離れるのは前から考えてたんよ。ロシアに行ってたのはいい機会やったかもしれん」


龍驤「やりたいことが…できた。子どもを育てる。かすみはウチが育てる」
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 22:49:08.21 ID:itsSKquK0
龍驤「家庭に入るって言えばいいんかな?」


提督「解体しないということは、いずれは戻るのか?」


龍驤「その選択肢を残しておきたい…というよりウチの意地かもしれん」


龍驤「艦娘であるウチに価値があると思ってる。安易に解体なんかしたらウチはすぐに首でも吊ると思う」


龍驤「艦娘であることは誇りであり枷であるんや。司令官やったら分かってくれるやろ?」


提督「……」


龍驤「あの子らで学んだ失敗はウチの財産や。それを司令官の為に、未来の為に活かしたいんよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 23:05:13.07 ID:B87TH3eDO
霞はどうする?
本当の母親から引き離す事になる
俺としては今のまま皆で育てていくのが最善だと考えていたが…と提督
それに龍驤…言いたくはないがその身体でかすみを一人で守れるのか?
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 23:05:19.33 ID:/wmMBzE1O
鎮守府を離れて育てるならかすみと霞が離れる事になるから霞にも相談しないといけない
それに判断の結果がかすみの為にならなければならない
龍驤の学んだ事や決意を否定するわけではないが、かすみという個人を育てることが何かの手段になっては駄目だ
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 23:06:38.69 ID:/wmMBzE1O
あ、連取りになりました安価下で
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 23:08:47.47 ID:397hAb7yo
>>627

>>628
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 23:19:37.96 ID:itsSKquK0
提督「霞はどうなるんだ?本当の母親から子どもを引き離す事になるんだぞ」


提督「俺としては今のまま、皆で育てていくのが最善だと考えていたが…」


龍驤「それは司令官の考えやろ?ウチはこう考えてる」


提督「かすみと鎮守府を離れるなら霞と相談しなければいけない。俺達のことよりかすみのことが優先されるべきなんだ」


提督「こんなことは言いたくないが……その身体でかすみを一人で守れるのか?」


龍驤「命に替えて守るよ」


提督「それはダメだ。俺はかすみも龍驤も全て大切にしたい。全てが揃って家族なんだ」


提督「龍驤の学んだ事や決意を否定するわけではないが、かすみを育てることが何かの手段になってはいけない」


龍驤「……非の打ち所がない正論やね」
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/27(日) 23:28:15.36 ID:itsSKquK0
提督「本気で考えていたのか?」


龍驤「霞のことはともかく鎮守府を離れるのは本気やった」


龍驤「あのな…ウチは多分自然には妊娠できへんと思うねん。整備士に中身治してもらったけどそういう問題やない」


龍驤「ちょっと前に聞いたんや。傀儡艦娘の爆弾取り除く手術の他に不妊治療もできるかもって」


龍驤「ウチは傀儡やないけど臓器に違いはない。臨床試験が必要やったらウチを使ってもらおうと思ってた」


提督「それは…つまり……」


龍驤「司令官との子どもを作りたい。その準備をしたかったんや」


龍驤「かすみを育てながらでもできるん違うかと思ったけど、ちょっと頭足りてなかったかもしれんね」


龍驤「ほんまやったらまだこっちに戻ってこれてなかったし…あんなことあって混乱もしてたかもしれん」


龍驤「でも子どもを作りたいのはほんまやで。司令官の家族を増やそな?」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/27(日) 23:53:29.80 ID:B87TH3eDO
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 00:07:36.17 ID:wUJGfb01o
幹部さんに打診された内容を相談する提督
二人共これから進んでいくための事を考えなければならない
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 00:17:49.01 ID:9/5vZK7H0
ーー


龍驤「そうか幹部さんからの話はそんな内容やったんか」


提督「今より仕事は忙しくなるだろう」


龍驤「それはウチらが支えるよ。肝心なのはキミがやりたいかどうかや」


提督「提督という仕事に誇りはある。だがその仕事は俺にしかできないものだとも思う」


龍驤「皆とは離れ離れになってまうで?」


提督「それに後任の提督の問題もある…」


龍驤「それでも?」


提督「…やりたいと思える仕事だ」


龍驤「ほんならやったらええ。臨床試験のこととキミに任される仕事のこと。幹部さんに知らせよな」


提督「あぁ、そうだな」


龍驤「ウチらの…家族の為やからね」


ーー
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 00:18:32.02 ID:9/5vZK7H0
death ×
double ○

今日はここまでです
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 00:25:53.29 ID:68yb9noDO
お疲れ様でした
何がダブル…?
まんまと勘違いさせられたようで…
やっぱり龍驤だけは死ににくいのかな
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 00:28:30.03 ID:tlMVqbtaO
足と手のダブル?
なんにせよコンマはよろしくないように思える
プレミが原因でも読者同士で戦犯探しが始まるし
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 00:49:18.52 ID:68yb9noDO
誰かが死ぬにしても以前ならそれも安価で決まってた
だけど読者側からはもうそういうの出なくなったからこういう形になったのだと解釈してる
自分の場合その手前くらいまでは出せるけどさすがに確定はさせづらい
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 07:49:59.42 ID:kgOzeWA0O
出なくなったっていうかそもそも望まれてない
死亡安価出してたのってスキあらば死なせようとする一人のせいだったし
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 19:25:30.13 ID:9/5vZK7H0
ーー大本営


幹部「龍驤君が率先して臨床試験をしてくれるという提案は、正直凄く嬉しいと思う」


幹部「傀儡艦娘に対してだけでなく、艦娘への不妊治療のデータも取れる。これ以上喜ばしいことはない」


幹部「ただ…失敗する可能性がある。そうなると子どもを宿すどころか二度と妊娠できないんだよ?」


龍驤「全部分かってるよ。失敗したらその時はその時やから」


幹部「……提督君との話し合いも終わっているんだね」


龍驤「司令官も納得してくれた。ウチは自然に妊娠するのはほぼ無理やから、これにかける価値はある」


幹部「龍驤君が自然に妊娠できないということは無いと思うんだがね…」
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/28(月) 19:29:05.34 ID:9/5vZK7H0
龍驤「ウチの身体のことは自分がよく分かってる。人工的にどないかするしかないねん」


幹部「…臨床試験に参加するということは様々なデータをこちらが記録することになる」


龍驤「なんでも控えてええよ。好きにやって」


幹部「本当に…いいんだね?」


龍驤「ウチらに二言は無い、すぐにでも初めてええよ」


幹部「…分かった。数日中に龍驤君はこちらが用意した施設に入ってもらうことになる」


龍驤「話はちゃんと聞くけど司令官にもちゃんと言うといてね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:09:02.06 ID:p1pVCAnTO
龍驤が施設に行く前に手紙が届く
夕立の子達から直筆で一生懸命書いたごめんなさいって手紙
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:11:14.96 ID:68yb9noDO
その頃
あれからどのくらい経ったかもう時間の感覚が無い
執念でどうにか自分を保っている龍飛
天城はある程度満足してしまったせいで存在が虚ろになっている
まさかまだ消えてないなんてすごい執念だねとそこに門番
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:19:51.00 ID:VW4t9OIuO
えぇ…まだ引っ張るのそのキャラ…
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 20:21:28.34 ID:9/5vZK7H0
ーー?


あ「……」


龍飛「ちくしょう……!」


門番「まだ自我があるんだね」


龍飛「私は認めない……!こんな結末…!」


門番「門の中でどれだけ足掻いても無駄。存在しないものが騒いでも何も変わらない」


龍飛「ふざけるな…!」


門番「自我が消えないと地獄に送れないし早く諦めてよ」


龍飛「永遠に足掻き続けてやる…!もう一度門が開く時まで…!」


門番「諦めが悪いなあ」
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 20:25:32.03 ID:9/5vZK7H0
門番「地獄に堕ちれば輪廻転生の輪から外れる。お前みたいな魂は永遠に現世に帰ることはない」


「……」


門番「彼女は門を開いたことで満足して自我が消えた。これで地獄に送ることができる」


門番「サヨウナラ」ザシュッ


門番「…貴女も早く諦めてよ」


龍飛「もう一度……現世に…!」


門番「残業代出ないのが辛いなあ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:33:10.53 ID:68yb9noDO
やはり自分一人ではきつい
門番の手にかかった天城の残り火
それに呼び掛ける
貴女はそれでいいのか
彼に会いたくないのか…私は会いたい
起きなさい天城と
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:38:05.81 ID:8Zl1K3aHO
自分の欲望の為に人を陥れる者の末路は…
口では強がりを言っても身体は認める龍飛
身体が崩壊し完全に消失する
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 20:39:34.65 ID:VW4t9OIuO
あー希望をもたせてるから悪いのかもしれないけれど門が開いたら戻れる訳じゃないよ
門は一方通行、元の場所には戻れない
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 20:57:04.71 ID:9/5vZK7H0
門番「さっきの子は自らの運命を受け入れた。その覚悟があって門を開いたから当然」


門番「でもお前は違う。自分の欲望の為に人を陥れる者には相応の末路がある」


龍飛「あ…嫌……!」


門番「お前はただの地獄じゃない。無間地獄に堕ちる」


「そんな……私……は…」


門番「サヨウナラ」ザシュッ


門番「…終わった終わった」


門番「あとはこの魂を地獄に堕とせば仕事は終わりっと」
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 21:00:52.95 ID:9/5vZK7H0
ーー


ギャアアアァァァ…


イギャァァーー…


門番「地獄はいつ来ても賑やかですねっと」


「」


門番「貴女はここ。ただの地獄でよかったね」


門番「さて残るはコイツ。ここから無間地獄は遠いけど、門を開けられたから自分で行くしかない」


門番「……面倒くさいなあ」
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 21:08:15.50 ID:9/5vZK7H0
ーー


……


門番「無間地獄にまで来ると途端に静かになる。叫ぶ余裕すらないんだろうね」


「ああ、あ……」


門番「形を保ったままここに居るのは珍しい」


「パパ……ママ…あたい……」


門番「へえ、自分じゃなく身内の業を背負ってるんだ」


「パパ……ママ…………」


門番「身内せいで無間地獄行きなんて何したんだろ。ただの門番には関係ないけど、仕方ないよね」


門番「はい、お前はここで苦しみなさいっと」ポイッ


「」


門番「これで終わり…業務に戻りましょうっと」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 22:29:45.01 ID:jdYCzLRLO
ksk
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 22:30:16.37 ID:EtdDpSV/o
>>643
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 22:40:31.34 ID:9/5vZK7H0
ーー横須賀鎮守府


龍驤「これで準備は終わりやね。あとは…」


漣「お、間に合ってよかったですな。龍驤さんにお手紙ですぜ」


龍驤「わざわざ手紙やなんて誰からよ?」


漣「見たら分かりますよ〜」


龍驤「……あの子らか」


漣「軍人さんからもバカ丁寧な手紙をもらってます。龍驤さん個人ではなく横須賀鎮守府に宛てて来てました」


龍驤「なんて書いてあった?」


漣「とりあえず謝罪と…どうしても知りたいですか?」


龍驤「やっぱり良くない内容やったか…」


漣「子どもは施設に預けるとか夕立とは別れるかも…そんなことが書いてありましたよ」


龍驤「ウチのせいでまた迷惑かけてしまったんやね」


漣「こうなるなら三つ子を爆撃して無理矢理止めておけばよかったですねぇ」
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 22:43:31.24 ID:9/5vZK7H0
龍驤「あの子らには幸せになって欲しい。この手紙を見たら余計にそう思うわ」


漣「辿々しい字ですけど、ちゃんとごめんなさいって書いてありますね」


龍驤「…なんとかしてあげたいわ」


漣「他人の夫婦間にまで入ろうとしないでください。今は臨床試験に備えてろっつうんですよ」


龍驤「もし…夕立から連絡来たらウチのおる場所教えといてな」


漣「それくらいはやりますぜ」


龍驤「ありがとう、ほな行ってくるわな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 22:52:32.01 ID:68yb9noDO
と言いつつ教える気はさらさら無かった
何が起こるか判らない
龍驤の正確な居場所は外部には教えないつもりだった
夕立の事はどうしようか…龍驤の言う通りこのままでは寝覚めが悪いのは確か
夕立はまだ治療中だ
連絡してみようかと漣
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 23:09:22.71 ID:jdYCzLRLO
施設に向かった龍驤
まあ施設の責任者はやっぱり整備士なんですけどね
夕立は能力が弱くなった身体の検査のためにやっぱり整備士のとこにいる

結果案の定もどかしい空気が漂う二人
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 23:21:31.40 ID:9/5vZK7H0
ーー


整備士「やあまた会ったね」


龍驤「そりゃアンタが責任者やでな…」


整備士「こんなことができるのは僕くらいだしね。協力感謝するよ」


龍驤「失敗しやんといてや…?」


整備士「大丈夫だよ僕に任せて。それと言っておかないといけないんだけど、同室の艦娘がいるんだ」シャッ


夕立「……」


整備士「夕立君は身体の検査をしてるんだ。能力は殆ど残っていないけど色々とデータが欲しいからね」


整備士「怪我もまだ全快じゃないから暴れたりしないで大人しくしててね」ガチャッ


龍驤「言うだけ言うて行ってしまいよった」
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 23:25:09.43 ID:9/5vZK7H0
夕立「……」


龍驤「あー夕立…ちゃんと話すのは久しぶり?」


夕立「……」


龍驤「気まずいのは分かるけど他にすることも無いし、ゆっくり喋ろうや」


夕立「……」


龍驤「ごめんな……あの子ら…躾けられへんで」


夕立「お前は悪くない」


龍驤「もっと強く言うてたらとか、ほんまはアカンけど手を出して止めてたらとかずっと思ってんねん」


龍驤「あの子らからの手紙読んだ…反省してたみたいやからそんなに怒ったらんといてな?」


夕立「……」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 23:27:58.84 ID:lUosYjNDO
軍人とは別れようと考えてると零す夕立にそれはアカン、あの子達はどうなると
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 23:29:25.31 ID:68yb9noDO
元は私がお前に押し付けたのが原因だ
むしろ詫びるのはこちらだと夕立
それと…確認したいんだがお前は何かしら能力を持っていたりしてはいないんだな?
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 23:46:47.52 ID:9/5vZK7H0
夕立「軍人とは……別れるつもりっぽい」


龍驤「それはアカンよ、あの子達はどうなるん?」


夕立「全員…施設に入れるっぽい」


龍驤「自分で産んだ子やろ?それやのに…」


夕立「あの国は現代艦娘なら喜んで欲しがる。夕立の所に居るよりいい教育が受けられるぽい」


龍驤「それはそうかもしれんけど、あの子らが幸せになるとは限らへん」


龍驤「子どもと親は一緒におらなあかん。離れ離れは辛いんやで」


夕立「それはお前に子ども達を押し付けていた嫌味か」


龍驤「そうや」


夕立「……」


龍驤「なんて言うわけないやろ。ウチが面倒見てたのはある程度あの子らが育った後や。一番大変な時期はアンタがちゃんと育ててあったね」
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/28(月) 23:49:51.79 ID:9/5vZK7H0
龍驤「でもな、大事な時期が終わっても子どもから離れたらあかんよ。確かにウチが面倒見てたけど、いつでも帰ってこれたやろ?」


龍驤「施設なんかに預けたらあかん。二度と会えれへんようになる」


龍驤「それに軍人さんと別れるのもあかんよ。よっぽどのことが無い限り一緒におった方がええ」


夕立「腕と脚を食べたのはよっぽどの問題っぽい」


龍驤「それは受け取り方次第や。退院したら軍人さんと話し合わなあかんで?」


夕立「もう……いいっぽい」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/28(月) 23:54:22.12 ID:EtdDpSV/o
よくあらへん
よっぽどの問題と思うならウチの意見も汲み取ってもらわなあかん
ちゃんの責任とってあの子らの成長を見守ること
それがウチに対しての責任や
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 00:04:35.30 ID:HyTH/WDG0
龍驤「よくあらへん。よっぽどの問題やと思うんやったら、ウチの意見も汲み取ってもらわなあかん」


龍驤「ちゃんの責任とってあの子らの成長を見守るんや。 それがウチに対しての責任やで」


夕立「……」


龍驤「いつもやったら部外者だとか言えるけど今回は言われへんわな。ウチは思いっきり当事者や」


龍驤「…あの子ら脚を食べた時は骨はそのままやった。脚の骨は太いから噛み砕けれへんかったんや」


龍驤「それに比べて腕の骨は細い。噛み付いたと同時にベキッて音が鳴って噛み砕かれたんよ」


龍驤「血があんまり出ぇへんと思ってたけどあの子らが啜ってたんやな。神経もブチブチいいながら千切れていってたわ」


龍驤「記憶は消してもらってないから鮮明に覚えてるよ。自分の一部が食べられていく様子は忘れられへん」


夕立「やめろ……やめてくれ…」


龍驤「それやったらちゃんと三つ子ちゃんを育てり」
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 00:07:49.70 ID:HyTH/WDG0
龍驤「あの子らはウチを美味しそうに食べてた。ご馳走を食べるみたいに罪悪感なんて無かった」


龍驤「あれは夕立が元々持ってたもんなんやろ?それやったら責任持ってちゃんと教えたって」


龍驤「軍人とも別れたらあかん。それはあの子らにとっていい選択肢やない」


龍驤「軍人か子どもに原因があるんやったら仕方ない。けどそのどっちでもないんや」


龍驤「うんって言わへん限り、三つ子に食べられた様子を永遠言い続けたるからな。覚悟しときよ!」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 00:11:29.28 ID:9f+UHW0DO
わかった…わかったからもうやめろ!と夕立
そこで気付く
血を啜った…と言ったか?
言うたけど?
お前は何ともないのか?
何かしら無くなったような感覚はあるか?と
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 00:27:34.67 ID:HyTH/WDG0
夕立「わかった…わかったからもうやめろ!」


龍驤「よーく軍人さんと話し合うんやで」


夕立「……おい、血を啜ったって言ったぽい?」


龍驤「言うたけど?あの子らは美味しそうにジュルジュルウチのを…」


夕立「お前は何ともないのか?何かしら無くなったような感覚は?」


龍驤「今のところは無いけど?」


夕立「なら捕食だけを受け継いだ…?でも夕立からは能力は殆ど消えていた……」


龍驤「何か難しいことを考えとるみたいやけど、能力関係の話はよぉ分からんわ」


ーー
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 00:28:10.05 ID:HyTH/WDG0
今日はここまでです
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 00:30:40.99 ID:9f+UHW0DO
お疲れ様でした
メインキャラ以外の扱いが雑だなあ…
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 00:54:08.47 ID:UVAhhux8O
朝潮レベルならわかるけどいきなり登場した龍飛にリソース割きたくない
DOの人が自分で作ったキャラだから固執するのはわかるけどあんな何でもありのキャラ終盤に作られても面倒としか思わなかったしあのタイミングくらいでしか退場させれないでしょ
何十スレとやってきたメインキャラの扱いと比較するほうが間違ってる
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 01:40:58.71 ID:9f+UHW0DO
まあ確かに龍飛と合わせて天城も救済出来ればとは思ってたけど…
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 19:14:23.16 ID:HyTH/WDG0
ーー


整備士「龍驤さんにやる臨床試験の内容は体外受精だね。精子と卵子を取り出して人工的に受精させる」


整備士「受精卵を龍驤さんに着床させて…っていう話なんだけど資料は読んでくれた?」


提督「ああ」


整備士「ならそれでいいよ。僕からはそれ以上の説明はできないから」


提督「成功率はどうなんだ?」


整備士「全く分からない。傀儡艦娘に準備してた技術を使うし、艦娘と人間は妊娠率も違う」


整備士「一つ言えるのは、失敗しちゃうと龍驤さんは二度と妊娠はできないだろうね」


提督「やはりそうなのか…」
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 19:18:12.05 ID:HyTH/WDG0
整備士「僕が居るなら子宮を作り直せばいいって話になるけど、この方法は何度やってもダメだと思う」


整備士「艦娘が子どもを産めるのがおかしいっていうのが、自然の摂理なのかもね」


提督「……」


整備士「受精させる前に提督さんの精子を調べさせてね。もう一人妊娠させてるから問題無いのは分かってるけど、念の為にね」


整備士「もし龍驤さんの卵子に異常があるならすぐに知らせるから。それじゃあお願いね」


提督「龍驤と俺の子ども…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 19:26:46.80 ID:le47IRxZO
龍驤も提督も問題なし
むしろ提督のが元気がありすぎるレベル
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 19:30:05.65 ID:IIDopV/TO
>>677
うわぁ…相手が艦娘じゃなかったら百発百中だよこれは
誇っていいよ
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 19:41:19.59 ID:HyTH/WDG0
ーー


ピピピピピ…


提督「どうした…?」


整備士『ああごめん龍驤さんに異常は無かったよ。連絡したのは報告って感じかな』


提督「龍驤に異常は無かったんだな、それならいい」


整備士『異常は無かったんだけど気になることがあった。それは提督さんだよ』


提督「俺……?」


整備士『凄いよ提督さんのは。相手が艦娘じゃなかったら確実に妊娠しちゃうくらいだったよ』


提督「そんな報告はいらない……」


整備士『いやぁ本当に凄いよ、これは誇っていいよ』


提督「……」


整備士『避妊してても手についたり、脚にかかっただけで妊娠しちゃうかもしれないから気をつけてね』


提督「緊急の用じゃないならもう切るぞ。客人が来ているんだ」ガチャッ
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 19:44:42.06 ID:HyTH/WDG0
提督「野暮用は終わった、話し合いをしようじゃないか」


幼女提督「……」


提督「そっちが言う通り人払いは済んでいる、この部屋には俺と幼女提督しか居ない」


提督「いっておくがもう交渉はできない。下着は全て返しているしな」


提督「認めたくはないが暫定処理として幼女提督の存在は認められた。これ以上求めるものは無いはずだ」


幼女提督「……」


提督「祝辞なら受け取ってやるが…なにをしに来たんだ?」


幼女提督「安価」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 19:44:57.26 ID:lkBZ7Oe5o
えぇ…流石にそうはならんやろ
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 19:56:00.25 ID:63911KSxo
提督としてベンキョーしなきゃと思ってな
知り合いに教わるのが一番早いって考えた
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 20:06:28.65 ID:HyTH/WDG0
幼女提督「勉強……教えてくれ」


提督「どういう風の吹き回しだ?」


幼女提督「……」


提督「いっておくが俺は忙しいんだ。教えさせてやると言うならこちらから断る」


提督「ハッキリ言ってお前とは関わりたくないのが…」


幼女提督「提督の勉強……教えて…下さい……」


提督「…毒でも食べたのか?」


幼女提督「……」


提督「教えてくれというのなら教えるが……気味が悪いな」
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 20:09:11.11 ID:HyTH/WDG0
ガチャッ


漣「もう入っていいんすよね?」


幼女提督「……」


漣「ほう、とうとう誘拐しましたね」


提督「状態は幼女提督だけにしてくれ」


漣「なにが目的なんすか?」


提督「提督として学びたいことがあるらしい」


漣「ほぉん…信用できませんな」


提督「俺もだな」


幼女提督「……」


漣「常に見張りをつけとくんでご主人様は安心してて下さいね〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 20:26:19.98 ID:9f+UHW0DO
そして図書室で勉強している幼女提督と何故か同席している新棲姫や同じくらいの駆逐艦達
この空間だけ切り取ったらまるで小学校ですなあと提督を茶化す漣
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 20:35:21.99 ID:IIDopV/TO
>>685
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 20:41:29.11 ID:HyTH/WDG0
ーー書庫


幼女提督「……」


潜水新棲姫「なんだか今日は人が多いな」


漣「勉強するのは悪いことじゃありませんからね〜」


潜水新棲姫「あの幼女は要注意なんだな」


漣「よーく見張ってないといけないヤツですね」


潜水新棲姫「ふーむ…しかしこの光景はあれだな」


漣「漣もそう思ってました」
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 20:45:46.04 ID:HyTH/WDG0
漣「ここだけ切り取ると小学校みたいですな」


提督「……」


潜水新棲姫「提督とのプレイ用に買ったランドセルを背負ってくるか?」


漣「まだ処分してなかったんすか?」


提督「下手に茶化すのはやめてくれ」


潜水新棲姫「興奮するからか?」


提督「……」


漣「ご主人様は良い意味でも悪い意味でも変わりませんなぁ〜」


潜水新棲姫「ロリコンの治療法の本が無いか探しておくか」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 20:59:17.48 ID:9f+UHW0DO
幼女提督を探しに白雪が訪ねてくる
うちの提督知りませんか?
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 21:19:17.80 ID:lkBZ7Oe5o
真面目に勉強してる幼女提督
一体どういう心境の変化があったんだろう
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 21:30:51.94 ID:HyTH/WDG0
ーー


漣「幼女提督について報告です」


提督「どうだった?」


漣「別人かと思うくらい真面目に勉強してました」


提督「むう……」


漣「なにか心当たりはありますか?」


提督「何も無いから困っている」


漣「なにかあったんでしょうけど、できればこっちを巻き込んで欲しくはないですね」


提督「そうだな」


漣「幼女提督はこのまま監視しつつ放置でいいですね?」


提督「頼む」


漣「ガッテンですっと」
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 21:39:02.85 ID:HyTH/WDG0
提督「龍驤のことだけを気にしていたいが、そうも言ってられないか」


提督「幹部さんに打診されている次の仕事のこともある……ここにきてストレスが増えてきたな」


提督「霞に会いに行って……といいたいがまだ仕事が残っている」


提督「これくらい楽にこなせないと次の仕事はもっと忙しくなる。龍驤に合わせる顔がない」


提督「子を産むことはなによりも大変な仕事で…」


提督「いや気が早いか。まだ妊娠すらしていないんだ」


提督「今は整備士に任せるしかできないというのがもどかしいな…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 21:51:15.49 ID:lkBZ7Oe5o
忙しくなるなら支えると無理はさせない周囲
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 21:53:49.68 ID:1uXqzE4Ko
>>693
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 22:09:44.44 ID:HyTH/WDG0
コンコン


提督「…どうぞ」


神通「提督……」


提督「…」ガタッ


黒潮「構えんでも大丈夫やで司令はん」


提督「……ふう」


神通「私…まだ警戒されてるんですか…!?」


黒潮「あんだけ司令はんを搾り取ったんやからしゃあないわ」


神通「うう…!!」


黒潮「身体で癒すのもええけど今日は違うねん。忙しいんやったらうちらを頼り」


神通「……そうです」
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 22:13:34.43 ID:HyTH/WDG0
黒潮「うちは司令はんについていくんやで、勉強も一緒にしよな」


神通「私も…お手伝いさせて下さい…」


提督「…そうだな。甘えさせてもらおう」


黒潮「司令はんにしかできへん仕事もあるけど、それ以外は任せたらええよ」


神通「幼女提督の監視も…任せて下さい…」


提督「ならこの仕事は神通に。この資料は黒潮と共有しておこう」


黒潮「その調子やで司令はん、一緒に頑張ろなぁ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 22:29:55.75 ID:9f+UHW0DO
そこに深海棲艦出現の知らせ
早速編成を考える提督
そういえば最近は難しい事案ばかりでこういう普通の提督としての仕事は久々かもしれない

(たまには艦娘とか特殊存在が相手じゃない普通のバトルパート
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 22:46:09.03 ID:IIDopV/TO
>>697
真剣な眼差しで指揮を見学させてほしいと幼女提督
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 23:00:14.40 ID:HyTH/WDG0
ピピピピピ…


神通「え…?」


提督「哨戒中の艦娘から緊急通信だ!状況はどうなってる!?」ガチャッ


隼鷹『敵さんがお出ましだね〜中程度の規模で空母は無し』


提督「潜水艦はどうだ?」


隼鷹『……不知火によると感度無し。戦艦の数が多いから引き上げるけどまずい?』


提督「いや全速力で帰港してくれ。あとはこちらの仕事だ」


隼鷹『はいよ〜』


提督「こんな時間に敵襲とはな…急いで編成を考えるか」
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 23:04:35.16 ID:HyTH/WDG0
バタンッ


幼女提督「……」


提督「なんだ邪魔をしないでくれ」


幼女提督「指揮を…見せて」


黒潮「あのなぁ遊びと違うんやで?」


提督「いや、いいだろう」


黒潮「ほんまに?」


提督「彼女は指揮の経験が紛いなりにもある。それに指揮が見たいだけなら拒否する必要もない」


神通「提督……私が出ます…」


提督「最適な編成を考える。神通は一旦待機をしていてくれ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 23:13:51.17 ID:9f+UHW0DO
秘書仕事で身体が鈍ってるんで出撃したいですねぇーと漣
うちも改二を実戦で磨きたいと黒潮
そこに私達にも出番欲しいんだけど?と瑞鶴と加賀が来た
(こっちに居たよね確か…
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/29(火) 23:45:50.32 ID:lkBZ7Oe5o
>>701
自分のゴリ押しとは違った提督の指揮を間近で見られた幼女提督
本格的に提督になったからこそ自分に足りてないことが何かわかる様になったし、身に付けなければならない事だとも
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 23:50:50.27 ID:HyTH/WDG0
ーー


漣「秘書仕事で身体が鈍ってるんで出撃したいですねぇー」


黒潮「うちも改二の実力を実戦で試したいわぁ」


瑞鶴「たまには私達にも出番が欲しいんだけど?」


提督「わかった、瑞鶴と加賀には出てもらう」


加賀「やりました」


提督「瑞鶴を使うなら同型艦は使えない…やはり神通を使うか」


提督「相手は戦艦数隻…現状の最大戦力のアイオワは出せない。それを考えると……」


幼女提督「……」
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/29(火) 23:55:52.87 ID:HyTH/WDG0
幼女提督(強い相手には強い艦娘を使っとけばいいもんじゃないのか…温存する理由はなんなんだ?)


提督「予備戦力は残しておく必要がある。それを考えるとやはり…」


幼女提督(予備…戦力……?考えたこともなかった…)


幼女提督(自覚はしてたけど足りないものが多過ぎるな。いつまでも艦娘頼りじゃ無理だ)


幼女提督(ゴリ押しの指示を出してあとは現場の艦娘が上手い具合に倒す。これじゃ提督の意味がない)


幼女提督(白雪が変な病気にかかって現場の作戦指揮がボロボロ。深海棲艦の動きが大人しいうちに技術をパクりまくってやる)


下1 この後の展開やその他起こったことなど
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 00:16:38.71 ID:r0My/3DqO
どれだけの力があってどこまでなら実行できるのか提督が理解していて
艦娘は指示を信じて即座に行動することができるのか
お互いの信頼関係が作戦を実行させる鍵になる、覚えただけの知識じゃあ駄目だな…
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 00:22:53.57 ID:8utKkObsO
ーー


漣『戦闘終了です!こちらに被害はありません!』


提督「油断せずソナーに気を配りながら帰港してくれ」


漣『アイアイサー!』


幼女提督(あっという間に倒しやがった。うちの鎮守府ならそこそこ苦戦する規模だっていうのに)


幼女提督(練度の違いはあるがコイツが艦娘にどれだけの力があって、どこまでなら実行できるのかを理解してるのが大きい)


幼女提督(それに艦娘は指示を聞いて即座に行動してやがる。よっぽど信頼されてんだなこのロリコン)


幼女提督(信頼……お互いの関係が作戦を実行させる鍵になるとは思いもしなかった)


幼女提督(覚えただけの知識じゃあ意味がない。まず基本がなって無かったってことか)


幼女提督(こっちが艦娘を信じない限り向こうも提督を信じない。言葉にすれば当たり前のことか)
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 00:26:02.29 ID:8utKkObsO
幼女提督「……分かった」


提督「なにがだ?」


幼女提督「世話になった。とりあえず帰る」


提督「もう夜中だ今から帰るのはやめた方がいい」


幼女提督「……」ぬぎぬぎ


提督「……」


幼女提督「おら、脱ぎたてだ。これが欲しかったらタクシー呼べ」


提督「……」


幼女提督「タクシー代は前払いしとけ。店で脱ぎたて買うより安いもんだろ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 00:33:49.97 ID:nPZBVjhNo
性欲コントロールできるようになった提督はぱんつには釣られない
夜中に一人で帰らせるわけにはいかないと説得する
幼女提督は正式に提督になったのだから極力危険を避ける義務がある
そして友人としても心配だから
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 00:43:34.59 ID:A/Xv7Ynz0
提督「そんなものはいらない」


幼女提督「お前正気か?ヒトケタ幼女の脱ぎたてほかほか下着だぞ?」


提督「そうだ幼女を夜中に一人で帰らせるわけにはいかない。たとえタクシーでもダメだ」


幼女提督「おい……どうしたんだよ…?」


提督「幼女提督は一応提督として認められたんだ、極力危険を避ける義務がある」


幼女提督「違う…コイツは知ってる提督じゃない……使用済み下着を貰ってぶっかけたあと、律儀に返してきたロリコン野郎
じゃねぇ……」


提督「同じ提督として忠告しているんだ」


幼女提督「もういい…なんだか気分が悪くなってきたからもう寝る……こんなことって…あり得ねぇ……」


ーー
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 00:44:02.38 ID:A/Xv7Ynz0
今日はここまでです
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 01:00:48.10 ID:Fmz2QxSDO
お疲れ様でした
提督の精子はエイリアンかな?
そして白雪どうした…

誰がどっちに居るのかとかいまいち把握しきれてない…
出番が無くて居るのか居ないのかも不明というか
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 18:26:52.85 ID:0lRcdZ/pO
ーー


龍驤「ウチにも司令官にも問題はなかったんやね」


整備士「だから臨床試験を始めていくね。やることは人間とほとんど変わらないよ」


整備士「ただ艦娘の子宮は極端に着床し辛いんだ。そこで新しい技術を君で試す」


整備士「子宮の一部に外科的な処理を施して、受精卵をそこに持っていく」


整備士「考え方によっては子宮を傷付けることになるけど、治療として確立できると思う」


整備士「とは言ってもまだ証拠はないから何か不具合が出るかもしれない。それも含めて臨床試験だけどいいんだよね?」


龍驤「このタイミングで妊娠できれへんかったらもう無理やと思ってる。最後のチャンスにかけるよ」
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 18:30:18.38 ID:0lRcdZ/pO
整備士「受精卵は準備できてるからあとはそっちのタイミングだけど、どうする?」


龍驤「いつでもええよ」


整備士「なら麻酔をするから暫くゆっくりしててね」


龍驤「…これが最後や。ウチは自然には妊娠できへんからこれしかない」


龍驤「そんな身体にしてしまったのはウチや。男遊びを繰り返したからそんな身体になってしまうんや」


龍驤「でもこれやったら望みはある。これなら司令官との子どもを…」


龍驤「絶対司令官の子どもは産むからな…待っててな司令官……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 18:33:24.04 ID:1v303uxsO
結果が分かるのは一週間後
それまでは激しい運動を控えて安静にしておく
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 19:02:04.13 ID:DJOerF4to
>>714
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 19:07:12.97 ID:ofgTHtC30
ーー


龍驤「ん……」


整備士「終わったよ。結果が出るのは一週間後かな」


龍驤「一週間…」


整備士「それまでは安静にしててね。激しい運動なんかは特にやめておいて」


龍驤「うん……」


整備士「龍驤さんの場合、移動するだけで体に負担がかかっちゃうから気をつけてね」


龍驤「わかった……」


整備士「今日はこのまま寝てていいよ。また明日に迎えに来てもらって」


龍驤「そうするわ…」
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 19:10:41.42 ID:ofgTHtC30
龍驤「まだ麻酔でボーッとするし…実感ないわ…」


龍驤「でもウチの中に司令官の…入ってるんやね…」


龍驤「絶対……うまくいく…司令官との子ども…」


龍驤「失敗は…考えれへん……考えへんよ…」


龍驤「ウチに罪はあっても…司令官にはない……司令官が苦しむはずないんや…」


龍驤「待っててな司令官…ちゃんと子ども……産むから…」


龍驤「せやからもうちょっと……待ってて…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 19:16:50.27 ID:Siv3gs08O
成功したらの話でもう一度手足を治さないか聞く整備士
バランスを崩してこけたりしないよう、龍驤のためではなく、お腹の子のために
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 19:24:04.54 ID:ydVLP+TQO
提督が連絡を取ってまずは龍驤自身が無事だったことを喜ぶ
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 19:53:28.29 ID:ofgTHtC30
ーー


整備士『龍驤さんへの手術は成功したよ』


提督「そうか…よくやってくれた」


整備士『結果が出るのは一週間後だから、彼女は安静にさせてあげてね』


提督「もちろんだ」


整備士『龍驤さんは歩くだけでも身体の負担になるからね。できるだけ移動は控えてね』


提督「移動する時は車椅子を使う予定だった」


整備士『それなら大丈夫。完全に動かないのは無理だからね』
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 20:10:42.03 ID:ofgTHtC30
整備士『龍驤さんはどうしても身体を治したくないみたいだし、ちゃんと気を使ってあげてね』


提督「……」


整備士『どうしたの?』


提督「仮の話なんだが、身体を治した時とそのままにした時。妊娠や出産に差は出るか?」


整備士『顕著に出るよ』


提督「……」


整備士『具体的な数字を出すなら三割は違ってくるかな』


提督「そう…か」


整備士『思うことがあるなら話し合った方がいいよ。迎えに来てあげた時にでも言ったらいいよ』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 21:00:01.75 ID:nPZBVjhNo
これから出会う龍驤のとの子の為に直してほしい反面、龍驤自身の思いは最大限尊重したい提督
ただ確実に言えることはこのままだと宿るひとつの命を3割もの確率の危険に晒すということ
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 21:15:39.37 ID:DJOerF4to
>>722
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 21:38:25.08 ID:ofgTHtC30
ーー


龍驤「お迎えありがとうやで司令官」


提督「ああ…」


龍驤「一週間後が楽しみやなぁ」


提督「……」


龍驤「どなしいたん?なんか変な顔しとるけど」


提督「俺は龍驤の思いは最大限尊重したいとは思ってる」


龍驤「ありがとうな」


提督「左腕と脚を治すつもりはないか?」


龍驤「……」
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 21:43:27.92 ID:ofgTHtC30
提督「龍驤のとの子どもの為には治して欲しいと思っている」


龍驤「親が障害艦娘やと嫌?」


提督「そうじゃない。このままだと三割もお腹の子に影響が出るそうだ」


龍驤「……」


提督「俺は龍驤と子どもの両方を大切にしたい。決してどっちかじゃないんだ」


龍驤「この腕と脚を治すのはウチを否定することになる」


提督「そうは言って……言ったのも同じなのか」


龍驤「この腕と脚があってウチなんや。それは譲られへん」


提督「……」


龍驤「治せへんかったせいで子どもがあかんようになったら……司令官に任せるよ。司令官の子どもやったら誰でも産みたいって言うやろし」


龍驤「簡単には治すつもりはないよ。それだけは知っといてな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 22:02:56.87 ID:Fmz2QxSDO
そこに乱入する伊400
タシュケントがすぐ後ろで見張ってるので襲いかかったりはしない
はっ…結局自分優先かよ
それでよく人の為とか抜かしてたもんだな、ああ?
直接復讐が出来ない鬱憤を口撃で晴らすかの如く
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 22:16:42.94 ID:ydVLP+TQO
命に関わる問題なのだから簡単な話の訳がない
授かった命に対して最善を尽くさず駄目だったら代わりがなんて話はない
子供の命は親の物じゃないのだから
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 22:44:55.73 ID:kcq9dT7d0
ーー


提督「……」


龍驤「……」


提督(結局龍驤とは帰る道中で一言も会話をしなかった。命に関わる問題なのだから簡単に済む話じゃない)


提督(授かった命に対して最善を尽くさず、駄目だったら代わりがなんて話は本来は無い)


提督(子どもの命は親の物じゃない。今回がダメだったから次なんてもっての外だ)


提督(龍驤にも譲れないものがあるのは分かるし、言いたいことも理解できる)


提督(そもそも失った手足が元に戻ることがおかしいんだ。整備士に頼り過ぎている)


提督(本当なら整備士は居ない。そう思えば腕と脚を治すだなんて…)
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 22:50:15.16 ID:kcq9dT7d0
龍驤(…言わへんとか思っとる顔やなこれは。ウチが言いたいのはそこじゃないねん)


龍驤(そもそも今は義手や義足の技術が発達しとる。今よりいい義手なんかお金を出せば手に入るねん)


龍驤(北上との約束もある。ウチはアイツの作った義足しか使えへん)


龍驤(司令官…多分その約束忘れとるやろうな。北上は一生ウチの義足作るとかって話)


龍驤(司令官はやっぱり子どもに固執し過ぎとる……妊娠してんのが分かったら姿くらましたろかな)


龍驤(霞がやってたみたいに少しの間だけマンション借りて…明石の力も借りたろかな。あいつアパートか何かに逃げとった時あったやろ)


龍驤(何人かには事情を話しとく必要はあるけど誰にするかやな…今から悩まなあかんわ)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 23:11:11.97 ID:rcCcVAVko
黙ったまま歩いていると声をかけてくる人影が
さみだれが訓練学校を卒業する運びとなり本土から離れるため挨拶に来ていた
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/30(水) 23:21:53.74 ID:ydVLP+TQO
それぞれ二人共の話を聞く霞
うーん…お互い考えてる事が噛み合ってないわね…
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 23:31:15.81 ID:kcq9dT7d0
ーー霞の部屋


霞「うーん……」


かすみ「だぁ」


霞「司令官も龍驤さんも、お互いに考えてることが噛み合っていないわね」


霞「厄介なのはどっちもある程度筋が通っていること。こうだって思い込んでるから修正は難しいわね」


霞「こう考えると私の妊娠と出産はスムーズにいったわね……」


霞「そりゃ多少揉めたり問題は起こったけど解決の糸口はあった。けど今回はそうはいきそうに無い…」


霞「どうすればいいのかしら…司令官に寄ると龍驤さんは良い顔しないし、龍驤さんに寄れば司令官が落ち込む」


霞「これは困ったわよ……」


かすみ「んだぁ」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/30(水) 23:37:10.03 ID:kcq9dT7d0
霞「……一か八かしかないかしら」


霞「私が二人目を妊娠したかも……って騒げば二人の注意は私に向く」


霞「でもハイリスクよね…それなら龍驤さんは三人目はいらないって言って、平気で堕ろしそうだし」


霞「司令官も落ち込むどころの騒ぎじゃないわよねぇ…」


かすみ「だ、だぁ」


霞「よしよし……さて、どうしましょう」


霞「正攻法でいくなら司令官から話して次に龍驤さん。逆は良くないわ」


霞「ハイリスクハイリターンなのは私の妊娠騒ぎ……うぅぅぅん…」


霞「一週間以内にこれを決めないといけないのね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 00:04:02.74 ID:omPnRf/DO
それに龍驤さんはあくまでも司令官の為に子供を作りたいのであって子供自身に愛情を注げるのか多少不安な霞
とはいえ産まれたら自分のようにまず子供優先の意識が芽生えるかもしれないけど…と
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 00:09:53.10 ID:pGekKzalo
>>734
一時しのぎは根本の解決にはならないから一度自分から話した上で冷静な会話の場を作るしかない
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 00:23:28.80 ID:1EUwvLwZ0
ーー


提督「……」


龍驤「……」


霞(二人には私の考えを話した上で会話の場を作ろうと提案したわ。とりあえず来てくれたから事態は進みそうね)


霞(一時凌ぎじゃ根本的な解決にならない。結論を先延ばししても結局同じこと)


霞(司令官が龍驤さんを思う気持ちは嫌というほど分かる。家族に固執して拘るのも同じ)


霞(それに比べると龍驤さんは……あくまで司令官の為に子どもを作りたいと考えてる。そんな状態で子どもに愛情を注げるの?)


霞(私は…違った。子どもは司令官との繋がるための道具だと思ってたけど……)


霞(いざ産んでみるとそんなことは無かった。気が付いたらどんな時でも子どもを優先するようになってた)


霞(龍驤さんも同じことが起こるかもしれないけど…希望的観測かしら)
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 00:26:48.26 ID:1EUwvLwZ0
龍驤「……腕と脚は治さんよ」


提督「子どもと龍驤のことを思えば…」


霞「はいはい勝手に話すの禁止!全く噛み合ってないんだから永遠に結論は出ないわよ!」


提督「……」


霞「まずは私が二人に言いたいことを言っていくからそれの答えを考えて。すぐに答えられなくてもいいから」


霞「これは司令官と龍驤さんだけの問題じゃないの。結論ありきで話し合いは進まないわよ!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 00:44:59.31 ID:omPnRf/DO
今の私はもし司令官と子供、どちらかを選ばなきゃならなくなったら迷わず子供を選ぶし司令官もそうであってほしいと思ってると霞
だけどこれが司令官と龍驤さんの話になるとまた違ってくる
正直二人にはまだ早いんじゃないかというのが霞の印象であると
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 01:00:35.10 ID:nv+Qch38O
本気だからこそキツイことも言う霞

龍驤には
過去への負い目や約束がある事はよくわかってる。
でも全く妥協しないことが新しい命を見殺しにする可能性に気づいている?
守るべき存在を危険に晒して取り返しの付かない事になる。どこかで聞いた話じゃない?

提督には
腕と足が無いことは直接の不妊の原因にはならない。
言い方は悪いけれどもっと良い義肢で内臓への負担を減らすことでもいいはず。
整備士の言葉だけに流されてない?冷静な判断はできてる?
今まで流されるままになった結果はどうだった?

その上で今の自分の考えを貫きたいのか
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 01:21:24.60 ID:1EUwvLwZ0
霞「龍驤さん。貴女の過去への負い目や北上との約束がある事はよくわかってるわ」


霞「でも全く妥協しないことが、新しい命を見殺しにする可能性に気付いてる?」


龍驤「……」


霞「守るべき存在を危険に晒して取り返しの付かない事になる……どこかで聞いた話じゃない?」


霞「次は司令官ね。腕と足が無いことは不妊の原因にはならないのは分かってる?」


提督「もちろんだ、俺が言ってるのは…」


霞「リスクの問題でしょ。三割だって言ってるけどなにを根拠にした三割かちゃんと聞いたの?」


提督「……」


霞「身体への負担の話ならもっと良い義肢で内臓への負担を減らすことはできるわよ」


霞「ねぇあなた、整備士の言葉だけに流されてない?冷静な判断はできてる?」


霞「今まで流されるままになった結果はどうだったか言える?」


提督「……」


霞「二人とも結論ありきで話を聞く気が無いのよ、まずはそれをやめて」


霞「このままじゃ子どもを作るのはまだ早いって言われるのがオチよ。お互いによく考えて!」


ーー
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 01:21:55.30 ID:1EUwvLwZ0
今日はここまでです
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 01:30:18.42 ID:omPnRf/DO
お疲れ様でした
ここに来て失敗安価は出ないだろうし一気に子供産まれるまで行ってハッピーエンドもあり得るかと思ってたけどもう少しかかりそう
出産に耐えられないという話は前からあったけど結局龍驤自身が産む流れで大丈夫なんだろうか
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 17:51:48.78 ID:++6c7gm3O
ーー


整備士『三割っていうのは義足と義手のままならってことだよ』


霞「なにがどう違うの?」


整備士『義足で歩くと内臓への負担が増える。これは僕が実験して得たデータだから間違いないよ』


霞「仮に脚だけ治すとどうなの?」


整備士『それだと二割かな。腕がない分バランスが悪いから身体には良くないよね』


霞「義手をつけるのよ?」


整備士『24時間付けるわけじゃないでしょ?もしそんなことしたら身体へのストレスが凄いことになっちゃうからね』


霞「そう……」
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 17:56:17.24 ID:++6c7gm3O
整備士『起きてる間は高性能の義足と義手を付けて過ごしたとして…良くて一割かな』


霞「完璧に治す以外にはリスクがあるのね」


整備士『もちろんだよ。そもそも出産に耐えられるか分からないし』


霞「え…」


整備士『まあお腹を開いて取り出せば問題無いけどね。そこは大きな問題じゃない』


整備士『僕が協力するんだから治した方がいいとは君にも言っておくよ。もし不幸なことがあれば彼女は二度と立ち直れないと思う』


霞「その心配はしてないわ」


整備士『そうなの?』


霞「もし子どもが流れたりしたら……死ぬと思うから」


整備士『ふーん大変なんだね』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 18:09:54.91 ID:qYCtqMmMO
龍驤になにかあった時に対処を早くするためにタシュケントを派遣してもいいかいと整備士
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 19:11:08.04 ID:kpAB7jBfo
>>745
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 19:19:40.77 ID:P5gwhkTb0
整備士『ところでそっちにタシュケント君を派遣してもいいかな?龍驤さんに何かあった時に役立ってくれると思うよ』


霞「何かあってからじゃ遅いと思うけど…」


整備士『応急手当でなんとかなるかもしれない。実はもうそっちに向かってるからお願いね』


霞「用意がいいわね…」


整備士『臨床試験は成功して意味がある。つまらないことで失敗なんかしたくないんだ』


整備士『概要はタシュケント君も知ってるから彼女に任せるといいよ。じゃあ頑張ってね』


霞「本当に大丈夫なのかしら…」
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 19:23:44.14 ID:P5gwhkTb0
ーー龍驤の部屋


タシュケント「霞から聞いてるよね?あたしも手伝うよ」


龍驤「ん……」


タシュケント「ついでだからって教えてもらったんだけど、腕と脚のことで揉めてるみたいだね」


龍驤「他人が入ってこやんといて…」


タシュケント「あたしも関係者だから首を突っ込むよ。普通なら治すと思うけどな」


龍驤「ウチのことを知ってる…あんたでもか」


タシュケント「だってそれとは関係ないでしょ?あたしは人や艦娘を殺してた過去はあるけど、この治療とは関係ない」


タシュケント「なんでもかんでも関連付ければいいとは思わないけどなぁ」


龍驤「……勝手に言うといて」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 19:36:24.85 ID:UVuxrek1O
龍驤も葛藤してる
助けられるはずのあの子を助けられんかった
それを背負うって思いがまた同じような事を起こしてしまいそうになってる
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 19:57:55.82 ID:omPnRf/DO
五体満足になってしまうと喉元過ぎればという感じで昔の自分に戻ってしまうのではないかという恐れもあった
目に見える戒めが無くなるのがむしろ不安だと
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 20:13:30.57 ID:P5gwhkTb0
龍驤「あんたにやったら言える…… 五体満足になってしまったら…喉元過ぎればで……」


タシュケント「昔の自分に戻るかもって話だね」


龍驤「……そうや」


タシュケント「これは自分の心の強さじゃないかな。あたしはどんなことがあっても、もう殺そうとは思わない」


龍驤「ほんまか?」


タシュケント「え?」


龍驤「この先自分の大切な人が出来て、その人が惨殺されても同じことが言えるか?」


タシュケント「……」


龍驤「ウチが言うてるのはそういうことなんや」
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 20:24:46.08 ID:P5gwhkTb0
龍驤「子どもの世話がひと段落して自由な時間ができたら…ウチは同じ過ちを繰り返すと思う」


龍驤「ウチには目に見える枷が必要なんや」


タシュケント「自分の都合で子どもを危険に晒すんだね」


龍驤「そうや」


タシュケント「開き直りは感心しないよ」


龍驤「司令官の為に子どもを産むんや、少しくらいウチのわがまま聞いて欲しいわ」


タシュケント「君には子どもを産む資格は無いんじゃないのかな?」


龍驤「……うるさい」


タシュケント「子どもは夫婦のどちらも欲しいと思わないと作る意味がないと思うんだ」


龍驤「欲しいよ子ども。司令官の子やったら産めるだけ産みたいわ」


タシュケント「……相変わらず難しいね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 20:27:27.49 ID:UVuxrek1O
でも自分の都合の為に誰かを危険に晒す
同じことを繰り返さない為に同じことを繰り返すのは矛盾してるよ
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 21:03:56.17 ID:pGekKzalo
>>753
この話を提督にするタシュ
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 21:49:08.39 ID:P5gwhkTb0
ーー


タシュケント「龍驤さんがこんなことを言ってたんだ」


提督「…そうか」


タシュケント「自分の都合の為に誰かを危険に晒すなんて。同じことを繰り返さない為に、また同じことを繰り返すのは矛盾してると思うよ」


提督「俺もそう思う」


タシュケント「なら止めるべきだよ。彼女の腕と脚を再生させないと」


提督「それは…難しい……」


タシュケント「どうしてだい?」


提督「龍驤の言う枷が……分かってしまうんだ」


提督「俺も龍驤もまだ未熟だ、目の前に誘惑があれば乗ってしまう」


タシュケント「子どもが生まれてもかい?」


提督「自信が…無い……龍驤が浮気すれば別れればいいんだろうが…それができない……」
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 21:53:25.67 ID:P5gwhkTb0
提督「左腕と脚が元に戻っても龍驤を愛せる。だが龍驤はそうは思わないかもしれない…」


タシュケント「信じられないの?」


提督「信じたい!信じる自信はあるが……」


タシュケント「百人以上と遊んでた緩い女は簡単には信用できないよね」


提督「俺は龍驤を…」


タシュケント「…やっぱり子どもは早かったんだよ。今の二人が子育てという壁を乗り越えられると思わない」


タシュケント「周りが支えたとしてもいつか終わりが来る。そうなったら提督は全てを失うよ」


タシュケント「霞との間に既に子どもはいるし…そっちに集中した方がいいっていうアドバイスをしたくなるよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 22:08:06.35 ID:omPnRf/DO
それに君と龍驤はまだ精神的にも不安定で薬にも頼り続けてるだろう?
そんな状態で子育ての負担を背負うのはリスクが高いね
それに加え君には新しい仕事が待っているようだしね…とタシュケント
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 22:34:28.82 ID:UVuxrek1O
とはいえ既に施術はしてしまったからね
自分たちが許容できる範囲のことはしなければならないよ
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 22:47:43.28 ID:++6c7gm3O
タシュケント「とはいえ既に施術はしてしまったからね。自分たちができる範囲のことはしなければならない」


タシュケント「君は彼女をどうしたいんだい?」


提督「龍驤は大切な存在で…家族で……俺の全て…」


タシュケント「彼女との子どもは必須じゃないんだね」


提督「子どもは…欲しい……」


タシュケント「どっちもは無理なんだ。彼女は腕と脚を治すつもりは無い、だからそのつもりで生きなきゃいけない」


タシュケント「無事に妊娠できたとしても今の身体じゃ危険なまま。でもそれを受け入れるしかない」


タシュケント「彼女が信頼できないから枷を付けたまま。これでいいじゃないか」


提督「……」


タシュケント「もちろん成功する可能性もあるよ。そうなったら一番いいんだけどね」
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 22:51:30.26 ID:++6c7gm3O
タシュケント「第三者から言わせてもらえるなら、あんな女を選んだ時点でこうなるのは分かっていたんだよ」


タシュケント「改心したとしてもそれは一時的なもの。本質までは変わらないんだ」


タシュケント「何人も殺したあたしだから分かる。クズはどうやってもクズなんだ」


タシュケント「クズには生きる価値が無い」


提督「龍驤は…違う」


タシュケント「違うなら信用できるでしょ」


提督「それは…」


タシュケント「彼女から枷が無くなれば終わってしまう。ならこのまましか選択肢はない」


タシュケント「君が折れるしかない。彼女との駆け引きは最初から勝てないんだよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 23:09:00.21 ID:omPnRf/DO
悩む提督を残しじっくり…といっても一週間しかないけどしっかり考えるといいよと部屋を出るタシュケント
部屋の前に居る漣に君はどう思う?と
ごっこならともかく本当の母親になる資格はあの女には無いと思ってますと漣
それでも提督が望むなら全力でサポートはするつもりでもあると
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 23:25:18.63 ID:kpAB7jBfo
>>761
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 23:29:19.18 ID:1EUwvLwZ0
タシュケント「じっくり…といっても一週間しかないけどね。『しっかり』考えるといいよ」ガチャッ


提督「……」


「君はどう思う?良かったら直接言ってあげたらどうかな」


バタンッ


漣「ご主人様」


提督「……聞かせてくれ」


漣「今のようにごっこならともかく、本当の母親になる資格はあの女には無いと思います」


提督「……」


漣「あんな女に育てられた子どもはロクな大人になりませんし、不幸になるに決まっています」
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/01(木) 23:36:04.50 ID:1EUwvLwZ0
漣「それでもご主人様が望むのなら、全力でサポートはするつもりです」


提督「……そうか」


漣「ご主人様…龍驤さんと別れませんか?家族のことを思うなら大事な選択肢だと思うんです」


漣「その代わりに漣をなんて言いません。ご主人様は既に理想の奥さんを捕まえています」


漣「霞ですよ」


漣「霞ならご主人様を受け止めることができますし、子どももまだ産めます。ご主人様が思い描いていた家族像に近いんです」


漣「霞にも危なっかしい所はあります。でもそれはカバーできる範囲内なんです」


漣「あの女は……無理です。抱えている闇も廃れた本質もご主人様の手には負えないんです」


漣「鎮守府にいる間は今まで通りでいいんです。ご主人様が次の仕事をやるにしても霞と龍驤を連れて出て行けばいい」


漣「だだ違うのは正妻、籍を入れるのが霞であること。こうすればご主人様は幸せになれるんですよ」


提督「安価」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/01(木) 23:57:24.93 ID:omPnRf/DO
ここまで来て龍驤を捨てるという事は俺のこれまでを否定する事になる
龍驤は俺の全てだとまた繰り返す提督
あ…そうか…同じなんだ…と漣は気付く
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 00:43:32.16 ID:e0gAnNyRo
>>765
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/02(金) 01:01:05.55 ID:EDUhhc9n0
提督「ここまで来て龍驤を捨てるという事は…俺のこれまでの全てを否定する事になる」


提督「龍驤は俺の全てだ…俺の…全てなんだ……」


漣(そうか…同じなんだ……提督も龍驤も…)


漣(旧大本営とやり合って勝利した。でもそれを改めて思い返すと絶対に勝てない試合だった)


漣(外から不思議な力でも働かない限りどうやっても無理…それを可能にしたのが……)


漣(提督と龍驤が居たから不可能が可能になった。どちらかが欠けていれば全て終わっていた)


漣(この二人は離れられない…離れた瞬間……終わってしまう…)


提督「龍驤……」


漣(共依存なんて可愛い言葉でしかない。この二人は複雑に絡み合ってほどけることがない)


漣(これを解消しようとするなら……根元から…二本とも切るしか無い)


ーー
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/02(金) 01:01:45.92 ID:EDUhhc9n0
今日はここまでです
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/02(金) 01:29:56.31 ID:YKJ2SMEDO
お疲れ様でした
これまでの龍驤思い出すと言動の端々に自分勝手さが出てる事がよくあった
やっぱり本質はそう変わらないのか…
提督の本質って何だろう
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 17:35:50.41 ID:+iwe3dcX0
ーー


整備士「さて、あれから一週間になるけどどうかな?」


龍驤「うん…」


整備士「色々あったみたいだけど安静にはしてたみたいだね。話は聞いてるよ」


龍驤「早く検査して…」


整備士「そうだね龍驤さんはその為に来てくれたんだ。急いで調べるよ」


龍驤「……なあ整備士さん。ウチの腕と脚…」


整備士「その話はまた後にしよう。今は妊娠してるかどうかを調べるのが優先だからね」


龍驤「……」
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 17:41:49.43 ID:+iwe3dcX0
龍驤(子どものことを思うんやったら腕と脚は治すしかない。けどそうなったらウチは…)


龍驤(いや…考えるのはやっぱり後回しや。妊娠してなかったらもうこれで終わりなんから)


龍驤(司令官は霞と出会えてほんまに良かった。霞にはどう足掻いてもウチは勝たれへん)


龍驤(死にたがる癖はあるけどウチと比べたら大したことはない。司令官の奥さんに相応しいやろうな)


龍驤(……潮時なんかなぁ)


龍驤(司令官のことやからこれからずっと面倒はみてくれる。ウチも司令官を支えることはできる)


龍驤(でもそれは司令官にとって幸せなんかウチには判断できれへん。責任を取るだけなんかもしれん)


龍驤(何も言わずに出ていくんやなくて、ちゃんと話し合って司令官から離れていけば……みんな幸せになると違うんかなぁ)


龍驤(とにかく今は妊娠してるかどうかや。それによって話も変わってくる…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 17:46:19.50 ID:yGpnnMIcO
一方そのころ無間地獄
ある魂の前に一本の蜘蛛の糸が降りてくる
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 18:06:40.81 ID:OzMXoFtZO
無事おめでた
整備士からは龍驤が望む範囲でできる限りサポートはするよって
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 18:34:32.65 ID:DBx0DS3e0
ーー


整備士「おめでとう。着床が確認できたから無事に妊娠してたよ」


龍驤「……」


整備士「これで臨床試験は成功だね。身体に負担がある龍驤さんで成功したんだから、かなり信頼度はある」


龍驤「…ありがとうな」


整備士「こちらこそ協力してくれて感謝だよ。さて、龍驤さんはこれからのことを考える必要が出てくるね」


龍驤「そうやね…」


整備士「妊娠したのが嬉しくないのかい?」


龍驤「腕と脚のことから…ウチと司令官の関係で悩んでんねん」


整備士「僕としては腕と脚は治したい方がいいとしか言えないよ。龍驤さんにも事情はあるだろうから強制はしない」
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 18:39:43.64 ID:DBx0DS3e0
龍驤「司令官と話し合うわ…子どものこととこれからのこと」


整備士「やっぱり別れるのかい?」


龍驤「…やっぱりってなに?」


整備士「提督さんも龍驤さんも精神疾患を抱えているよね。そういう夫婦は長続きしないんだ」


整備士「どちらかが治ればいいらしいんだけど、龍驤さんには幻肢痛もある。提督さんを支えるには力不足かなって思ってたんだ」


龍驤「……」


整備士「何事も例外はある。二人がいい夫婦であり続けられるかもしれないから頑張ってね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 19:17:27.21 ID:PkrJYi2vo
迎えに来た提督は妊娠を喜びつつ龍驤の選択がどうであれ全力で支える宣言
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 19:25:49.80 ID:IIeItWJDO
伊400
ふーん…龍驤が妊娠ね
タシュケント
何かしたら駄目だよ

なあ、私は直接謝られてもいないのに恨むのも許されないのか?
夕雲だっていまだにトラウマ抱えてんだぞ?と
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 19:31:24.26 ID:DBx0DS3e0
ーー


伊400 「ふーん…あの龍驤が妊娠とはな」


タシュケント「分かってると思うけど何かしたら駄目だよ」


伊400「なあ、こっちは直接謝られてもいないのに恨むのも許されねぇのかよ。夕雲だって未だにトラウマ抱えてんだぞ?」


タシュケント「恨むのは勝手にすればいいよ。でも復讐をするのはまた別の話さ」


タシュケント「あたしが居る限りそんなことはさせない。どうしてもっていうなら…分かる?」


伊400「お前をどうにかできるわけないだろうが。ふざけたこと言いやがって」
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 19:36:57.68 ID:DBx0DS3e0
伊400「アイツらは絶対に幸せになれねぇ」


タシュケント「なぜそう言い切るんだい?」


伊400「偽善者は地獄に落ちるんだよ」


タシュケント「彼らは偽善者なんかじゃないよ」


伊400「正義の使者だって言うつもりかぁ!?」


タシュケント「ただの人間と艦娘さ。正義のことなんか考えてなかった」


タシュケント「やるべきことの延長線上に正義があっただけ。たったそれだけなんだよ」


伊400「……認めねぇ。龍驤のガキは流産してアイツらも不幸になるんだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 19:44:28.79 ID:PkrJYi2vo
まあ君が自分の事を棚に上げて他人を恨む限り何も成すことはないと思うよ
あたしは自分に起きたことは報いだと割り切ってる
いくつもの身体で死に続けてやっと気づけた間抜けだけどね
たがらこうやってせめてもの罪滅ぼしをやってるのさ
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 19:48:45.20 ID:Q3QUrhvQO
>>780
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 20:02:14.85 ID:DBx0DS3e0
タシュケント「まあ君が自分の事を棚に上げて他人を恨む限り、何も成すことはないと思うよ」


伊400「なんだと」


タシュケント「あたしは自分に起きたことは報いだと割り切ってるから。いくつもの身体で死に続けてやっと気づけた間抜けだよ」


タシュケント「それに比べれば君のは子どもの癇癪みたいなものだよね」


伊400「殺すぞ…」


タシュケント「あたしは子どもじゃない。たがらこうやって罪滅ぼしをやってるのさ」


伊400「舐めたことばっかり言いやがって…ぶちのめしてやるからな」
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 20:06:52.54 ID:DBx0DS3e0
ーー


夕雲「それは…!!」


タシュケント「見ての通り彼女の首だよ」ポタ…ポタ…


夕雲「ひぃ……!!」


タシュケント「襲いかかってきたから仕方ないんだ。同志に言って彼女を作ってもらわないと」


夕雲「もう…嫌……!」


タシュケント「君達は幸せだよ。何度も死ねるからいくらでも罪を償える」


タシュケント「地獄なんて生易し過ぎる。共に生き地獄を味わおう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 20:13:40.34 ID:IIeItWJDO
私やその子が何をしたというの
死ぬような目に遭うのが当然な何をしたと…?と夕雲
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 20:14:54.40 ID:0QzJlAD2o
しかし彼女もよくよく妊婦に対して攻撃的だねと移し替えの身体を準備しながら整備士
羨ましく感じているところでもあるのかねと
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 20:24:32.75 ID:DBx0DS3e0
ーー


整備士「彼女の身体か出来たよ」


タシュケント「ありがとう同志」


吹雪「こんなに簡単に身体ができるだなんて…」


整備士「しかし彼女もよくよく妊婦に対して攻撃的だね。羨ましく感じているところでもあるのかな?」


タシュケント「妊婦に対してというより、幸せそうな艦娘に対してだと思うよ」


整備士「なるほど…妊娠ということは殆どの場合が幸せだろうからね」


タシュケント「自分は悪くないと悔い改める気が無い。このままじゃ彼女は一生変わらないよ」


整備士「うーんだったらちょっと弄っちゃおうか」
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 20:29:03.29 ID:DBx0DS3e0
タシュケント「どうするんだい?」


整備士「両腕を無くすよ。他人の力を借りないと食事もなにもできなくなる」


タシュケント「トイレにすらいけなくなるね」


吹雪「そんなの…ダメですよ……整備士さんは…神様じゃないんです…」


整備士「僕は僕だよ。できるからそれをするだけさ」


タシュケント「彼女にも分かってもらえる時がくるよ」


吹雪(純粋な感情…狂気とも言える…こんなの…間違ってます)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 20:35:22.84 ID:GZjAyffaO
整備士さんって某深淵漫画の黎○卿がモデルなんかね?
安価下
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 20:39:11.43 ID:Q3QUrhvQO
吹雪、整備士さんに普通の感性も持ってもらえるように頑張ります!えいえいおー!
まず日頃の生活面からごく一般的と言える振る舞いを取り入れてくよう頑張る
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 20:49:11.84 ID:DBx0DS3e0
ーー


吹雪「整備士さんお茶です!休憩しましょう!」


整備士「そんなことしなくても、倒れたら新しい身体を作るよ」


吹雪「適度な休憩は効率を高めるんですよ!」


整備士「そう言われてもなぁ」



吹雪「整備士さん…私の淹れたお茶……飲んでくれないんですか…?」ウルウル


整備士「うん飲むよ。休憩にしようか」


吹雪(整備士さんは悪い人じゃありません。感性が少し…かなりおかしいのでまずは普通になってもらうんです!)
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 20:52:29.91 ID:DBx0DS3e0
整備士「美味しいお茶菓子だね」


吹雪「流行りのものを買ってきたんです!」


整備士「艦娘の内臓をオヤツに食べたことはあるけど、市販品はやっぱり美味しいなぁ」


吹雪(整備士さんは私、吹雪に固執しているのは知ってます。それを最大限に利用します!)


整備士「…さてそろそろ仕事に戻ろうか」


吹雪「私もお手伝いしますね」


吹雪(吹雪、頑張ります!)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 21:08:56.13 ID:IIeItWJDO
両腕の無い伊400とその世話をする夕雲
ここの人達はおかしい
何で簡単にあんな…と夕雲

(伊400って言動こそアレだけどそこまでの罪犯したっけ…
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 21:26:18.88 ID:PkrJYi2vo
夕雲はトラウマがありつつも自分自身と向き会おうとしてる
そんな中のとにかく普通の吹雪で友人としてお喋りしたりが心の癒やし
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 21:40:56.46 ID:0QzJlAD2o
妊娠中の五月雨の頭痛スイッチ連打して堕ろさせようとしたくらい?
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 21:44:23.80 ID:PkrJYi2vo
暁攫ってボコボコにして戦線拡大させようとしてたとかもあるかな?
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 21:57:55.35 ID:IIeItWJDO
なるほど…そのくらい…と言えるかは判らないけど地獄行きと言われると微妙
タシュケントは早まったかな
夕雲だって何かやらかす前に捕まったしそれ以前に出番が無かった
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 21:58:12.94 ID:XJ+Vg7PWO
ーー


夕雲「私は旧大本営を利用しようとしてたの…でもそれは結果的に間違っていた…」


夕雲「私は死ぬのが怖かった……死にたくなかったから…旧大本営を…」


吹雪「あんな組織に所属した時点で間違っています」


夕雲「そう……今ならそう思えるけど…当時はそこまで頭が回らなかったのよ」


夕雲「強い者の仲間になれば死ぬことはないと思っていた……相手がどれだけ悪であっても、強ければ問題ないと…」


吹雪「今なら間違っていると言えますか?」


夕雲「言える……断言できるわ…」


吹雪「そう思えることが大切だと思いますよ」
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 22:02:57.90 ID:XJ+Vg7PWO
夕雲「ありがとう……話をしてくれて…」


吹雪「これくらい普通です!あの…今まで会話もさせてもらえなかったんですか?」


夕雲「違うの……会話はしてたけど…あの人達は普通じゃない…」


吹雪「あぁ……」


夕雲「好き勝手に身体を作るマッドサイエンティストと元殺し屋に頭の狂った潜水艦!これのどこが普通なのよ!?」


吹雪「気持ちは分かります」


夕雲「懺悔しようにも相手が……!一人で考えても殺されない立ち回りで頭が一杯なのよ!!」


吹雪(伊400さんはともかく夕雲さんはまだなんとかなっていた…?でもここの環境のせいでそのチャンスすらなかった)


吹雪(早く整備士さんを普通の感性にしないと…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:15:57.94 ID:PkrJYi2vo
>>796
暁の件は小型の核持ってた深海吹雪を好きにさせてもっと無茶苦茶な状況にしようとしてたって意図があるから止められたから良かっただけで割とアウトでしょ
それを反省すらしてないし

ksk
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 22:18:36.48 ID:0QzJlAD2o
整備士という人間はどういう人生を送ってきたのか
そこに解決の糸口があるのではないかと考える吹雪
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 22:30:38.23 ID:XJ+Vg7PWO
ーー


吹雪(整備士さんは人生を送ってきたのか、それが知れたらプラスになると思って幹部さんに話を聞きました)


吹雪(幹部さんが教えてくれた話はとても真実とは思えませんでした。整備士さんには倫理もなにも無いんです)


吹雪(彼は死を超越した。幹部さんの言っていることを理解したくはありませんでした。でもこれが真実なんです)


吹雪(たとえ明日隕石が落ちてきて整備士さんが死んだとしても、身体を再生して記憶を引き継いだ整備士さんが作られる。こんなのおかしいです)


吹雪(命は一つだけだから尊いのに…その前提がなければただの物です)


吹雪(コップを落として割ってしまったくらいに命が軽いものになってしまう。そんなのは間違ってます)
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 22:34:36.59 ID:XJ+Vg7PWO
吹雪(整備士さんは認めたくはなかったようですが、彼は『吹雪』という存在に執着している。ならそれを利用するしかない)


吹雪(私が死ぬと言えば整備士さんは止めるはず。なぜ止めるのか理解する前に反応してくれる……)


吹雪(でもいきなり死にます!なんて言っても変に思われるだけだし…)


吹雪(少し危険だけど…事故にみせかけて死ぬようなことを整備士さんの前でやってみる?)


吹雪(タシュケントさん達が居ない隙を狙ってやれば整備士さんはきっと…)


吹雪(大丈夫、分かってくれます。今すぐじゃなくてもきっと分かってもらえる日が来るんです!)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 23:10:43.49 ID:0QzJlAD2o
でもそれこそ命を軽視してるのではないかと思い返す吹雪
何もそういう事をせずとも、前の吹雪と今の自分が違う事を分からせればいいんじゃないかと
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 23:12:09.69 ID:IIeItWJDO
今度は吹雪を失わない為に
整備士は吹雪を常にモニターしていた
GPSは元より体調や精神状態も観測出来るようにされている
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 23:20:18.52 ID:dZWR6p+b0
ーー


整備士「幹部さんに僕のことを聞きに行ったっていうのはどういうことなんだろう」


タシュケント「覗き見は感心しないよ同志」


整備士「これは必要なことなんだよ。吹雪を失わない為には常にモニターしていればいいんだ」


タシュケント「彼女にもプライベートはある」


整備士「覗き見がしたい訳じゃ無い。GPSは勿論だし体調や精神状態も観測してるからね」


タシュケント「そんなに吹雪が好きなのかい?」


整備士「彼女はどんなことがあっても失いたくないんだ」


タシュケント「吹雪のことになると同志らしく無くなってしまうね」
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/03(土) 23:24:15.43 ID:dZWR6p+b0
タシュケント(とはいえあたしも吹雪がなにをしようとしてるのか分からない。過去を知って何になるんだろう)


タシュケント(親密になりたいなら直接聞けばいい。でも幹部さんに聞きに行ったということはそうじゃない)


タシュケント「同志、彼女の精神状態はどうなんだい?」


整備士「安定しているよ。なにかをしたいっていう決意に溢れた状態かな」


タシュケント(吹雪はなにかをしようとしている。一体なにを?)


タシュケント(夕雲達とは違うだろうけど同志を利用しようとしている可能性がある。僅かでも可能性があるなら潰しておこう)


タシュケント(少し脅せば分かってくれる。力じゃどうやってもあたしを止められないのが分かればいいんだ)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/03(土) 23:35:59.41 ID:IIeItWJDO
そんな二人を尻目に伊400両腕が無いのに何やら楽しそうだ
自身の死すら楽しむ為の要素でしかなかった
さすがはボスだなあ、退屈させない
ボスが居るなら龍驤もあいつらもどうでもいい
タシュケントもちょっと面白くなりそうだしなと
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 00:07:34.67 ID:z8kHYXtao
>>807
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 00:27:06.17 ID:/6jhScNd0
伊400「くくくくく…」


タシュケント「変な笑い方だね」


伊400「殺されて両腕が無くなった?最高過ぎんだよ!」


伊400「退屈する暇も無ぇよ!流石はボスだよなぁ!」


整備士「え?」


伊400「ボスが居るなら龍驤もあいつらもどうでもいい!もっと興奮させて濡れさせてくれよ!」


タシュケント「ふぅん…これはちょっと面白くなりそうだね」
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 00:31:39.59 ID:/6jhScNd0
ーー


夕雲「本当にやるの…?」


吹雪「これしか無いと思うんです」


夕雲「失敗したら怪我じゃ済まないのに……」


吹雪「整備士さんに分かってもらうにはこれしかありません!」


夕雲「クレーンに紐をわざと引っかけて首吊りみたいなことを…」


吹雪「きっと大丈夫です。準備を手伝ってもらってありがとうございました!」


夕雲「気を付けて……」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 00:45:28.12 ID:bN3JfiaDO
モニターを見ながら
何を考えてるのか知らないけど止めなきゃなあ…と整備士
あたしの方が速い
任せてよ
タシュケントが向かう
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 00:49:33.63 ID:/6jhScNd0
ーー


整備士「何を考えてるのか知らないけど止めなきゃ…」


タシュケント「あたしの方が速いから任せてよ」


整備士「うん…お願いできるかな?」


タシュケント「怪我もさせずに終わらせるから大丈夫だよ」タタタッ


整備士「それにしても吹雪にあんな癖があったとは…誰の影響を受けたんだろう」


整備士「死ぬことに快楽を覚える……どこかで聞いたことがある気がするんだけどなぁ」
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 00:52:27.75 ID:/6jhScNd0
タタタッ


吹雪(よし、向こうから整備士さんが来ました!あとはこの紐をクレーンに…!)


タシュケント「…」シュッ


吹雪「あぇっ!?」


タシュケント「……」


吹雪(整備士さんじゃなくてタシュケントさん…!?それに今どうやって紐を切断したんですか…?)


タシュケント「余計なことはしない方がいいよ」


吹雪「あ……」


タシュケント「分かったね?」


吹雪「は……はい…!」


タシュケント「やれやれ、世話が焼けるよ」


吹雪(私…頑張れるかなぁ……)


ーー
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 00:52:57.35 ID:/6jhScNd0
今日はここまでです
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 00:56:26.24 ID:YjPD8xl6O
おつでした
整備士チームはでこぼこながらもやっていけそうね
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 01:10:43.35 ID:bN3JfiaDO
お疲れ様でした
伊400は何だかスナック感覚で死ぬキャラに思えてきた
前もなんか殺されてたし
そして整備士は今の危うい感じがむしろ魅力になってる気もする

夕雲は平和に暮らしたいならそいつらから離れた方がいいよ…
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 19:06:54.10 ID:/6jhScNd0
ーー龍驤の部屋


霞「おめでたらしいわね。心から嬉しいわ」


龍驤「ありがとうな」


霞「その割には元気が無さそうね」


龍驤「司令官のことや。霞とは話したいと思ってたからちょうどええわ」


霞「どうしたのよ」


龍驤「長々と説明するより単刀直入に言うわ。司令官のこと頼むで」


霞「……」


龍驤「ウチと司令官は別れれへんよ、ウチらのどっちかだけが離れることはない。あるとすれば二人いっぺんに死ぬしかない」


龍驤「ウチらは絡み合い過ぎたんや。どうやっても解けることはないし、そのつもりもない」


龍驤「こんな女は司令官の奥さんに相応しくはない。あの人を支えられるのは霞なんやで」
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 19:11:54.61 ID:/6jhScNd0
霞「私を侮辱するつもりなの?」


龍驤「気分悪くしたらごめんな。でもこれが司令官にとって最善なんよ」


龍驤「霞は司令官に抱いてもらう時に好きって言われてる?」


霞「ふざけたこと言ってないで…」


龍驤「ウチはもう言ってもらえれへんのよ」


霞「……」


龍驤「子育てで忙しい司令官を支えなあかん。一番大変な時に側におられへんかった」


龍驤「霞は違う、司令官を妻としてこれ以上ないくらいに支ええくれた。ほんまに感謝してるんや」


龍驤「わざと離れたんと違うけど結果的にそうなってしもた。こういう運命やったんよ」


龍驤「子育てがひと段落したら戻ってくる…こんな女は都合の良い女で十分なんや」


龍驤「ウチらの関係はこれからも変わらへん、ただ正妻の座が霞になるだけや。霞にやったら司令官を任せられるから」


龍驤「あの人の理想の家族になったって。ウチも手伝うから幸せになろな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 19:20:56.15 ID:blyQRw5No
こういう場合は先達に意見を聞こう
島風提督も当初の相手とは違う相手だと
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 19:29:57.67 ID:bN3JfiaDO
別れるとか出ていくとか言わないだけまだマシなのかもしれないけどまた一人で勝手に決めて…
ちゃんと司令官と話し合いなさいと霞
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 19:44:04.65 ID:/6jhScNd0
霞「まったく… 別れるとか出ていくとか言わないだけまだマシなのかもしれないけど、また一人で勝手に決めてるわね」


霞「ちゃんと司令官と話し合いなさい。話はそれからよ」


龍驤「……それこそウチを侮辱してるわ」


霞「なにがよ」


龍驤「もうウチのことは好きやないよねって…ウチが言うん?」


霞「……」


龍驤「頼むわ……話は霞からしたってよ」


霞「そんなつもりじゃなかったけど…分かったわ、私からしてみるから」
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 19:48:11.40 ID:/6jhScNd0
ーー執務室


提督「二人で話したいということはかすみ絡みか?」


霞「あの子はあまり関係ないわ、龍驤さんについてよ」


提督「……」


霞「龍驤さんは正妻の座を私に譲るらしいわよ。司令官と私と龍驤さんの関係はそのままでそれだけが違う」


霞「あなたの理想の家族には私が必要…龍驤さんが妻である必要は無い」


霞「自分は都合の良い女で十分…それが龍驤さんの意見らしいわ」


霞「それについてあなたはどう思う?」


提督「安価」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 19:51:14.50 ID:blyQRw5No
どういう答えを言っても誰かが傷つく問いだなと
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 20:48:59.98 ID:z8kHYXtao
>>823
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 21:01:15.41 ID:/6jhScNd0
提督「どういう答えを言っても誰かが傷つく問いだな…」


霞「……」


提督「どうした?」


霞「前の司令官ならそんなことはないって、即答してたわよね」


提督「違うそれは…」


霞「司令官の中で龍驤さんの順位が下がったのか…私が上がったのかよね」


霞「正直に言って司令官、私の言ったことに間違いはあった?」


提督「いや……」


霞「その答えで十分よ」
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 21:06:13.82 ID:/6jhScNd0
霞「そういえば榛名お姉さまとも随分と仲良くなったわね。子どもが産まれてから特にそうよ」


霞「『家族』が増えて嬉しかった?」


提督「そうじゃない…違うんだ……」


霞「私は龍驤さんのおこぼれをもらうつもりは一ミリも無かった。龍驤さんが辞退するから代わりに、なんて死んでも嫌」


霞「でも司令官が私を一番にしてくれるなら…」


提督「なあ霞……」


霞「龍驤さんも言ってたけど関係を切る必要なんて無いの。ただ順位が変わるだけ」


霞「それ以外は何も変わらない。それが分かったならそれでいいの」


霞「さあ…そろそろかすみが起きる時間よ。一緒に部屋まで行って子守りをしましょうね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 21:13:54.01 ID:bN3JfiaDO
いつからか司令官は龍驤さんの事で悩んだり辛そうな表情が増えたように思う
それは龍驤も同様で暗い顔をしているのをよく見かけた
端から見ても幸せそうな二人だったとは言えなかった
どうしてこうなったんだろう
男女の事は自分も詳しくないけど長い付き合いだとそうなってしまうのかと霞は内心思う
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 21:21:12.54 ID:7UP7Q/flO
かすみの世話をしながら霞に吐露
代わりはいない、それが本当の答え
誰が1番とかではなく自分にとって龍驤は龍驤しかいないし霞は霞しかいない、かすみもそう
全員が唯一無二の存在で等しく愛する存在になった
これは都合のいい考え方なのだろうか
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 21:31:40.38 ID:/6jhScNd0
ーー霞の部屋


かすみ「ぱ…ぱ……」


提督「よしよし…」


霞「言葉が話せるようになってきてるわね」


提督「……代わりは居ない。それが本当の答えなんだ」


提督「誰が一番とかではなく、自分にとって龍驤は龍驤しかいないし霞は霞しか居ない。かすみだってそうなんだ」


提督「全員が唯一無二の存在で等しく愛する存在になった…これは都合のいい考え方なのだろうか」


霞「そう思うわ」


提督「……」


霞「この国の法律では愛する人は一人。籍を入れられるのは一人。そう決まっているの」


霞「司令官はそれに反いて皆を愛そうとしている。ルールからは離れるけど私はそれでいいと思うわ」


霞「あなたにその覚悟と甲斐性があればだけど…ね」
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 21:37:22.51 ID:/6jhScNd0
提督「誰かを愛さないのは家族を手放すことと同じだ。甲斐性は無いかもしれないがそんなことはしない」


霞「はぁ…ファミコンでロリコンだと本当に困ったことになるわね」


霞「私も龍驤さんも一人だけを選んで、なんて言うつもりは無い。でもいつ言われても大丈夫なように心掛けておいて」


提督「そうだな、それが俺にできることになる」


霞「この子の親はあなただけど家族は龍驤さんも皆を含んでる。これでいいの?」


提督「そう…そうだ」


霞「なら愛想を尽かされないように頑張りなさい。私も龍驤さんもよーく見てるから」


提督「肝に銘じておこう…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:02:44.75 ID:bN3JfiaDO
全員を同じだけ…か
それが出来る司令官ならそもそもこういう事にはなってない気もすると内心思う霞
司令官のキャパシティ的には三人くらいが限度
そこには子供も含まれる
愛情というのは実際は有限なのよね…と
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:05:49.13 ID:blyQRw5No
>>831
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 22:11:39.59 ID:/6jhScNd0
霞(全員を同じだけ…ね。それが出来る司令官ならそもそもこういう事にはなってない気もするけど)


霞(司令官のキャパシティ的には三人くらいが限度よね。三人にはもちろん子どもが含まれる)


提督「現代艦娘の成長は早いな…」


かすみ「ま…ま……」


霞(愛情というのは実際は有限なのよ。使い切ってしまえばきっと…)


霞(龍驤さんが子どもを産んで家族が増える。それを機に龍驤さんが少しずつ離れていくとする)


霞(そうすれば司令官が壊れずに皆を愛せる。龍驤さんと完全に離れることは無くなるけど家族ではある)


霞(龍驤さんは将来的にこうなろうとしているのね…それが悪いのかどうかは、これから決まる)
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 22:16:21.79 ID:/6jhScNd0
ーー


龍驤(愛って何なんやろうな)


龍驤(あれだけ司令官に執着してたのに、今はその気持ちが無い)


龍驤(もうウチを手放せへんのが分かったから安心してんのかな?どうなんやろ)


龍驤(幸せか……なにが幸せなんやろ)


龍驤(男相手に股開いてた時も正直幸せやった。あんなに優越感に浸れることは無かった)


龍驤(司令官に愛されて横須賀鎮守府まで来た。これを幸せと言わずに何と言うんや)


龍驤(……よく分からへんわ)


龍驤(この子を産めばなにか変わるんかな?まだ妊娠してるって実感は無いけど確かにウチの中におる)


龍驤(頼むから…ウチみたいなクズにはなったらあかんで)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:42:44.07 ID:bN3JfiaDO
愛されていた実感はあったし確かに幸せではあった
だけど満たされていたかと考えるとどうだろう
クズだった頃は毎日楽しかった
ほどよく刺激的で退屈もしない
難しい事も考えずに済んでいた

今は…何かしら悩んでばかりだと龍驤はため息
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 22:46:28.15 ID:t0cxQb3ho
少しバランスを崩した時倒れることはなかったけどとっさにお腹を庇おうとした龍驤
愛とは形を変えるもの、求める者ではなく与える者へ
愛とは激しく燃え上がるものだけではなく穏やかに他者を温めるものでもある
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 22:52:35.60 ID:/6jhScNd0
龍驤「……お腹空いたし、ちょっと…」ムクッ


龍驤「司令官はもう食べ終わってるやろし…一人で……」


グラッ


龍驤「あ…っ!!」


龍驤「う、うう……危…な……こけ…る…とこやった…」


龍驤「いつもやったら……受け身とか…踏ん張ってたのに……なんで…お腹…庇ったん……」


龍驤「なんで……そんな…なんでなんよ……」
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 22:57:50.33 ID:/6jhScNd0
「愛とは形を変えるものなんだって」


龍驤「やめて……誰が喋ってんのよ…」


「愛は激しく燃え上がるものだけじゃなくて、他者を温めるものでもある。ふーん」


龍驤「そんな…違うよ……」


「求める者ではなく与える者へ。お前は母親になったんだからその責任を果たせ」


龍驤「愛……この子にウチの全てを…」


「提督に捨てられてもそれは既定路線。足掻くより子どもを愛しろ」


龍驤「子ども……ウチの子………」


「甘えるのもいい加減にしとかないとね〜」


龍驤「甘え……ウチは…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:26:10.36 ID:bN3JfiaDO
子供の為を思えば自分の恐れやこだわりを捨てるべきではないかと考える龍驤
高性能の義手義足は家計にも負担がかかる
北上が作ってくれるにしても経費はかかるのでそれは同じ
そしてこまめなメンテナンスも欠かせない
全てを子供第一にするならやっぱり身体を…?と
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/04(日) 23:28:36.47 ID:7UP7Q/flO
不安になって提督の元へ行って幻聴の相談する龍驤

元々提督も愛を求めて誰かを愛そうとしていた
それが愛するための愛に変わっている
強要されるものでは無く、責任でも無く、自然な変化だと思う
でも不安なら今の様にしてくれれば良い
俺も誰かを頼っている様に龍驤も頼って良い、それは甘えじゃない
人は、龍驤は独りで生きているんじゃない

自分の変化に戸惑い強迫観念から聴こえていた幻聴がなくなる
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 23:39:15.32 ID:/6jhScNd0
ーー執務室


ガチャッ


龍驤「なあ司令官……」


提督「な…どうしたんだ?要があるなら言ってくれれば良かったんだ」


龍驤「助けて……」


提督「何があった…?」


龍驤「幻聴が……また……聞こえて…」


提督「……」


龍驤「愛ってなんなん……?ウチは司令官と…司令官はウチを……?」


龍驤「なにをすれば良かったん……?どうすればいいん……教えて…」


提督「俺は……愛を求めて誰かを愛そうとしていた」


提督「それが愛するための愛に変わっているんだ。強要されるものでも無く、責任でも無く……これは自然な変化だと思う」


龍驤「変化……?」
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/04(日) 23:44:10.46 ID:/6jhScNd0
提督「龍驤が不安なら今の様にしていればいいんだ」


龍驤「ええの……?」


提督「俺も誰かを頼っている様に龍驤も頼って良い。それは甘えなんかじゃない」


龍驤「甘えやないの……?」


提督「人は、龍驤は独りで生きているんじゃない。誰かに頼り、頼られるものなんだ」


龍驤「そうなん……そうなんやね…」


「……」


龍驤「幻聴が……聞こえへんようになった…ウチの…」


提督「幻聴は俺も何度も経験している。思い込みやこうしないといけないと強く思うことが良くないんだ」


龍驤「あ……ありがとうな…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:11:47.70 ID:qEl2i+DEo
それから霞筆頭のママ先輩達、榛名伯母さん、提督が知識を伝授してアドバイス
霞からは産んでからはもっと大変よって楽しそうにニヤリとされたりも
母親になるって想像以上に大変やし忙しいんやなぁと思いつつとても充実してて気づくのは幸せの形も1つじゃないこと
今まではこだわりや思い込みのせいで気付けなかった
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:13:58.74 ID:hhmWcTmDO
それを見ている霞
甲斐性は無いかもしれないけどやっぱり司令官は司令官ねぇ
普段口下手なのにこういう時はさすがよね
ねーかすみもそう思うでしょ?とあやしながら
そして>>843
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:15:08.74 ID:Rr2NctuGO
>>843
北上からはアタシとの約束が枷になるなら忘れること!って忠告も
北上も母になったから何を大切にするべきかが変わってた
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 00:29:28.36 ID:G6R2DDmt0
ーー龍驤の部屋


霞「先輩達の話はどうだった?」


龍驤「うん……母親になるって想像以上に大変で忙しいんやなぁ」


霞「北上もガングートもちゃんと母親なのよ。電話越しでもいいアドバイスが聞けたわよね?」


龍驤「榛名もそうや…いつの間にあんなに精神的に成長してるるんよ…」


霞「甲斐性は無いかもしれないけど、やっぱりあの人は司令官ね。口下手なのを自覚してるからこうさせてるのよ」


霞「司令官を選んでよかった………かすみもそう思うわよね?」


かすみ「りゅ…じょ……」


龍驤「ウチの名前……覚えてくれたんやね…」
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 00:35:31.59 ID:G6R2DDmt0
龍驤「皆んな充実してて幸せそうやけど、同じ形は一つも無かった……北上なんて特にそうや…」


龍驤「こうあるのが幸せなんやって…ウチが思い込んでたから気付けれへんかったんか…」


龍驤「ウチには司令官も霞も子どももおって…それでええんや……それが良かったんや…」


龍驤「良かった……この子を産む前に気付けて…」


霞「そうね、産んでからは想像以上に大変よ」


龍驤「楽しそうに…言うんやね…」


霞「だって楽しいのよ。司令官が居てお姉さまも居て…龍驤さんも居る。こんな未来想像できなかった」


霞「これは私の幸せ。龍驤さんとは違って当たり前だけど私はこれで満足してるのよ」


龍驤「霞…色々と教えてくれてありがとう……」


ーー
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 00:35:59.35 ID:G6R2DDmt0
今日はここまでです
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 00:39:28.56 ID:hhmWcTmDO
お疲れ様でした
割とこの先の展開が透けて見えてきたかな…
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 19:25:34.30 ID:G6R2DDmt0
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「あれからどうだ」


多摩「必死に勉強してるにゃあ」


菊月提督「なら楽しみだ」


多摩「なにが楽しみなんだにゃ?」


菊月提督「来週にお前の課題であるペーパーテストがある。まずはそれで合格点を出さなければお前が提督には…」


多摩「来…週…?」


菊月提督「……」


多摩「……」


菊月提督「……」


多摩「こっちを見ろ」


菊月提督「…………」
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 19:30:24.23 ID:G6R2DDmt0
多摩「提督になる話はまだ先のことなんじゃなかったのか」


菊月提督「それはそうだがすぐに提督になれるわけじゃない。資格を取っておかなければその準備にすら入れない」


多摩「そんな大切なテストが来週にある?」


菊月提督「あるな…」


多摩「なぜ教えなかった?」


菊月提督「いや…誰かに知らせたはずなんだが…」


多摩「多摩に直接言ったのか?」


菊月提督「それは言ってないな…」


多摩「秘書艦でずっと仕事を共にしているのに、直接言わなかったのか?」


菊月提督「そうなるな……」


多摩「ぶん殴られるのと爪で引っ掻かかれるの。どっちがいい?」


菊月提督「じゃ…じゃあ……」


多摩「答えは両方だにゃ!!」


菊月提督「!!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 19:43:04.54 ID:NQV9MhIVo
一週間後のテストはマーク式
論文式は1ヶ月後
面接試験は更に1ヶ月
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 19:47:40.08 ID:teb+ANspO
頬に紅葉もみじと浅ーい引っかき傷をつけて試験対策することになる菊月提督
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 20:00:43.50 ID:csYHZndqO
ーー


菊月提督「つまりだな…この問題ができないと話にならないんだ」


多摩「…??」


菊月提督「基礎から説明するしかないのか…」


多摩「誰かさんのせいだにゃ」


菊月提督「お前の理解力が足りないのが悪い」


多摩「にゃあぁぁ!!」


菊月提督「二発目はやめてくれ…」


多摩「平手打ちと浅い引っ掻きで許してやっただけ有難いと思うにゃ」
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 20:04:11.48 ID:csYHZndqO
菊月提督「お前がそこまでバカだったとは予想外だ…」


多摩「艦娘に勉強は必要無かったにゃ!」


菊月提督「提督になるには豊富な知識が必要になるんだ」


多摩「うぐっ……」


菊月提督「艦娘から提督になるのは、普通に提督になるより優しい。いくつもの工程を飛ばすことができる」


菊月提督「これでもマシな方なんだ、諦めて勉強しろ」


多摩「偉そうに言うにゃ!時間があればもっと勉強してたにゃ!!」


菊月提督「む……」


多摩「もし落ちたら一生恨んでやるにゃ…!!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 20:18:14.14 ID:NQV9MhIVo
戦場で当たり前だった事を思い出させるとすぐ解けるようになる多摩
なんの事はない、当たり前の事を難しい言葉で言い換えてるだけだと菊月提督
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 20:20:06.33 ID:qEl2i+DEo
>>856
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 20:37:23.62 ID:G6R2DDmt0
ーー


菊月提督「……お前が旗艦だったとして、提督の指示は南だが北東に敵影が見える。どうするのがベストだ?」


多摩「空母がいるなら偵察機を飛ばして索敵。居なければ進軍せず指示を仰ぐ」


菊月提督「お前は旗艦ではなく護衛の駆逐艦だ。回避行動をしつつ気を付けなければいけないことは?」


多摩「ソナーの確認を怠らない」


菊月提督「対空は?」


多摩「防空駆逐艦以外では最優先ですべきことじゃない」


菊月提督「…全て合っている」


多摩「にゃあ…?」


菊月提督「お前らからすればなんて事はない。当たり前のことを小難しい言葉で言い換えているだけなんだ」
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 20:41:04.91 ID:G6R2DDmt0
菊月提督「戦場で当たり前だった事を思い出せば良いと分かったな」


多摩「問題文も悪いにゃ!なんでこんな分かりにくく書くんだにゃ!」


菊月提督「資格のかかった試験で砕けた表現なんか使うはずないだろう」


多摩「でもこれで光が見えたにゃ!試験まで問題文がなにを言ってるか解読するのに集中すればいいにゃ!」


菊月提督「そうだろうな」


多摩「だからってお前のことは許さないにゃ」


菊月提督「……また手伝う」


多摩「にゃーーー!!」


菊月提督「手伝わせて…もらう」


多摩「分かればいいんだにゃ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 20:50:46.04 ID:teb+ANspO
菊月「彼奴等ふたりきりで…」
海月姫「あのねぇ…猫ちゃんが試験に合格しないと困るでしょ」
菊月「だがしかし…」
海月姫「駄菓子も案山子もないわよ。というか幹部やってたなら貴女も教えればいいじゃない」
菊月「その手があったか!」
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 21:08:23.28 ID:ezepwJ+8o
>>860
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 21:14:54.37 ID:G6R2DDmt0
菊月「多摩め…二人きりでなにをしているんだ」


深海海月姫「猫ちゃんが試験に合格しないと困るのは貴女でしょう?」


菊月「だがしかし…」


深海海月姫「駄菓子じゃないのよぉ」


菊月「許せん……」


深海海月姫「……というか貴女は元幹部よね?なら貴女も教えればいいじゃない」


菊月「そうかその手があったか!」


深海海月姫「気付きなさいよもぅ」
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 21:18:49.97 ID:G6R2DDmt0
ーー


多摩「お前は入ってくるにゃ」


菊月「ふざけているのか?」


多摩「ふざけているのはお前にゃ。そんな高圧的に言われて捗ると思うのかにゃ?」


菊月「教えてやるだけ有難いと思え」


多摩「おみゃーに教えて欲しいと言った覚えはないにゃ」


菊月「浮気か」


多摩「は?」


菊月「面食いの軽巡洋艦はここで沈める」


多摩「頭までおかしくなっかたにゃ」


菊月「覚悟…!」


多摩「!!」ガタッ


菊月「逃げるということはやましいことがあるからだ!」


多摩「殺意を振り撒きながら近付くな!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 21:29:34.21 ID:UTTa8CKBO
とか言いながら襲ってきたんだにゃ!と医者相手に家でヤケ酒
酔っ払って浮気なんかするはずないにゃあとゴロにゃん状態に
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 21:36:13.61 ID:qEl2i+DEo
>>864
でも少し焼いちゃいました
にゃっ!?にゃぁぁぁ…にゃぁん…///にゃぁん…///

翌日
おみゃーが教えるのを許してやるにゃ!
昨日のやり取りは何だったんだ…
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 21:49:14.06 ID:G6R2DDmt0
ーー先生のマンション


多摩「……とか言いながら菊月が襲ってきたんだにゃ!」


先生「かなりお酒を飲んでるみたいですね…」


多摩「浮気なんかするはずないにゃあ〜!」


先生「可愛い猫ちゃんになっちゃってますね」


多摩「にゃぉ〜ん」


先生「勉強の為とはいえ男の人と二人きり…」


多摩「んにゃ?」


先生「分かっていても少し焼いちゃいますね」


多摩「にゃっ!?」


先生「ふふっ」


多摩「にゃぁぁぁ…にゃぁ〜〜」
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 21:51:13.70 ID:G6R2DDmt0
ーー翌日、足りないもの鎮守府


多摩「おみゃーが教えるのを許してやるにゃ!」


菊月「昨日のやり取りは何だったんだ…」


多摩「文句を言うにゃ!そもそもは菊月提督のせいだからにゃ!」


菊月「誰にだってミスはある」


多摩「菊月提督のことになると甘々にゃ!!」


菊月「悪いか?」


多摩「…もういいにゃ。早く教えてくれにゃ」


菊月「仕方ない、特別に教えてやるとしよう」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 22:05:05.03 ID:teb+ANspO
艦娘→士官になった菊月が教えると多摩にとってはとてもわかり易かった様子
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:04:56.47 ID:NQV9MhIVo
>>868
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 23:08:20.33 ID:G6R2DDmt0
ーー


多摩「菊月提督より分かりやすかったにゃ」


菊月「当たり前だ」


多摩「これで試験はなんとかなると思うにゃ」


菊月「ふんっ」


多摩「……どこに行くんだにゃ?」


菊月「何の話だ」


多摩「多摩がここの提督になるということは、菊月提督は…」


菊月「為すべきことがある、それだけだ」


多摩「何をするんだにゃ?」


菊月「言う必要は無い」
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 23:13:09.36 ID:G6R2DDmt0
多摩「死にに行くなら全力で止める」


菊月「無理だ」


多摩「無理じゃない」


菊月「お前たちには関係のない…関われない話だ」


多摩「関われない?」


菊月「私達が住む世界は本来ならここじゃない」


菊月「いや、この表現は正しく無いな。『世界』は同じでもお前たちに干渉してしまったことでおかしくなった」


多摩「なにを言ってるんだにゃ?」


菊月「物語が崩壊したとしても私達には関係ない。本棚から落ちた本を元に戻すだけなんだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:33:43.50 ID:qEl2i+DEo
本が落ちる本棚なら落ちない本棚を作らなきゃいけないにゃあ
本は大切にしないとにゃ
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/05(月) 23:52:15.63 ID:teb+ANspO
>>872
元に戻すだけじゃまた傷んじゃうにゃ
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/05(月) 23:58:08.65 ID:G6R2DDmt0
多摩「元に戻すだけじゃまた傷んじゃうにゃ」


菊月「どういうことだ」


多摩「戻しても本が落ちるような本棚なら意味無いにゃ。もう二度と落ちない本棚を作らなきゃいけないにゃあ」


菊月「黙れ」


多摩「本は大切にしないといけないにゃよ」


菊月「言ってる意味が分かるのか、お前は…」


多摩「ある程度は分かるにゃよ」


菊月「…」


多摩「超能力なんて普通は無いにゃ。世界が違うっていうのはそういうことにゃ」


多摩「多摩が言ってる本を戻すだけじゃまた傷むだけっていうのは分かるにゃ?」


菊月「お前は全てを知らない。解釈もなにもかもが違う」


多摩「知らないから言えることがあるにゃ」
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 00:04:31.39 ID:OquL0ui+0
多摩「おみゃー達が居たから助かったことは一度や二度じゃないにゃ。でも多摩達なら乗り換えられてたはずにゃ」


菊月「無理だ」


多摩「やってみなきゃ分からないにゃ」


菊月「お前は関係ない。下手に近付けば不幸になるだけだ」


多摩「朝霜みたいにかにゃ?」


菊月「違う……いや、違わないことはないが」


多摩「本棚を作って落ちた本をハードカバーで覆うところから始めるべきゃ」


菊月「…もうそんな時間は無い。あと100ちょっとと1スレしか…」


「喋り過ぎ」


菊月「……ゃ



下2 この後の展開やその他起こったことなど
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 00:27:51.20 ID:qqL66ZLDO
例えばグラーフのおかげで助かった奴は何人も居る
普通なら絶対助からない程の重傷だった
居なかった事になったらどうなる?と多磨
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 00:30:55.64 ID:tOFVB7pzO
傷だらけの世界からのあの来訪者を食い止める
それが成すべきこと
この世界の為にあの世界の自分達がやらねばならない
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 01:17:54.03 ID:OquL0ui+0
菊月(傷だらけの世界からの来訪者を食い止める、それが成すべきこと)


菊月(この世界の為にあの世界の自分達がやらなくてはいけない)


菊月(その結果、私達が消えても仕方ない。そもそもこの世界に存在することがイレギュラーなんだ)


菊月(その後はこの為に存在している。それは間違いない)


菊月(深海棲艦の成虫を倒して終わりでは都合が悪かった。私達の存在は異質過ぎた)


菊月(八島)


菊月(いつまでもお前に震えていると思うな。来訪者はお前にとっても…)


(そんなのとっくに知ってるけど?)


菊月(……)


(向こうが早いかこっちが早いか。決着がつくならそれしかない)


(ちなみにこっちの準備は全然できてないよ。十個のうち一つしか確定で埋まってない。もう一つは実質埋まってるようなもんだけど…)


(きひひひひ、まさに神のみぞ知るって感じかもね)


菊月(…私は信じるしかない)


ーー
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 01:18:23.17 ID:OquL0ui+0
今日はここまでです
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 02:12:12.77 ID:qqL66ZLDO
お疲れ様でした
もしあっちの世界がまだ存在しているとしたらどれだけ肥大化してるのか想像もつかない
本来あっちで色々な問題を解決していく役割であろう菊月達は今こっちに居て長い時間が経ったわけで…
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 19:08:01.94 ID:OquL0ui+0
ーー


望月「司令官を探して奪い返すのが目的で動いてた。それが達成された瞬間に戻っても良かったんだよね」


アケボノ「残念ながらその選択肢は無かったみたいね」


菊月「本来交わることの無かった世界が混ざり合ってしまった。どうやっても悪影響しか出ない」


望月「そもそもあたし達が異端だしね。こっちの世界とあっちの世界のことを知ってるってさ」


アケボノ「『扉』もそうよ。偶然開かれるものをアイツに開かされたからこうなったのよ!」


菊月「やはり全ての元凶はアイツということか」


望月「そして今回のラスボスもアイツと。まあ正確に言えばあたし達の世界のアイツだけどね」
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 19:12:52.96 ID:OquL0ui+0
望月「あたし達の居た世界ってどうなってると思う?」


菊月「世界の形を保っていないだろう」


望月「だよね〜」


アケボノ「『世界の中』に居る時はこんな事に気付けない。けどこうやって自分たちの世界の外側に来ると気付けることがある」


アケボノ「あたし達は世界の中心だった。どんな困難が待ち受けていてもそれを乗り越えることができたはず」


菊月「滅ぼしたい側からすれば私達の存在は邪魔でしかない」


望月「そこで別の世界に送っちゃいましょう〜似たような世界があるからちょうどいい!……はぁぁぁ」


アケボノ「甘い言葉に騙されたあたし達も悪いわよ。だから決着は自分達で付ける!」


菊月「奴が全てを終わらせる前にこちらがアイツを終わらせる」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 19:57:49.57 ID:qqL66ZLDO
で、そいつはいつ来るの?
さあな
えぇ…せっかく気合い入れたのに
とにかく備えておけと菊月
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 20:14:05.34 ID:UPDqHFT+O
三日月を探し出す作戦会議
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 20:29:11.52 ID:OquL0ui+0
菊月「どうやっても三日月がキーになる。だが奴は簡単に姿を現さない」


望月「そこが厄介なんだよねぇ〜」


アケボノ「今は大本営の地下で実験してるんじゃないの?」


菊月「確認しに行ったが姿は無かった」


望月「行動が早いねぇ〜」


アケボノ「どうにかできればいいんだけど…」


菊月「考えが無い事もない」


望月「お、いいね。教えてよ〜」
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 20:32:59.33 ID:OquL0ui+0
ーー


朝霜「ギ……ギギ…」


望月「薬が隠されてた部屋で監禁してた朝霜をねぇ」


菊月「三日月はこれを欲しがっている。棺の中に入れたいそうだ」


アケボノ「残りカスはもう棺の中に入ってたわよね」


菊月「棺は10個ある。それに対して中身は1つしか入っていない」


望月「そりゃ朝霜は欲しいって話だ」


菊月「これを餌に三日月を釣る」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 21:30:17.09 ID:UPDqHFT+O
三日月を呼び出した菊月達
世界が滅ぼされるのを止めるために協力を呼びかける
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 21:41:16.32 ID:qqL66ZLDO
それには気付く三日月だったが誘いなのは見え見えで菊月達の前にはなかなか現れない
全員まとめて棺の中に入れる方法はあるでしょうか…?と考える
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 21:49:36.44 ID:OquL0ui+0
ーー


三日月「確かに朝霜さんは欲しいですけど、そんな見え見えなトラップに引っかかるほど馬鹿じゃありません」


三日月「菊月達は私の力が欲しい、会いたがっているのはとっくに気付いてましたから逃げ続けていたんです」


三日月「菊月達を倒すのは難しいですが逃げるのは簡単なんですよ。予知は行動が起こらないとそれが見えないし、千里眼は場所が分からないと意味がない」


三日月「逃げ続けるだけならいくらでもできますが…そうも言ってられなくなりました」


三日月「あの世界はあと少しで完全に滅びます。そうなれば次はこの世界の番」


三日月「あの人を止めるには10個の棺を埋める必要がある……全員まとめて棺の中に入れる方法を探さないと」


三日月「そうしなければこの世界も滅んでしまう…せめてそれだけは回避したいです」
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 21:55:28.01 ID:OquL0ui+0
三日月「棺に入れて用事が済んだ後…菊月達が生きているとは思えません。命と引き換えにあの人を止めるんです」


三日月「棺の中に入れるのはただの人間や艦娘では意味がありません。力、業、縁。何かを持っていないといけません」


三日月「菊月達はもう元の世界に帰ることはできない…なら生きていても意味は無い……」


三日月「そもそもこの世界に居るべきじゃないのは自覚しているはず。説得して…いや、多分無理です」


三日月「やっぱり無理矢理…力を使うしかないんでしょうか。暴力は避けたいんですが仕方ないのかもしれません」


三日月「一番楽なのはハグロですね…でも望月の予知があるし迂闊に近付けばアケボノに見つかってしまう」


三日月「時間に余裕は無いのに…困りました…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 22:45:51.33 ID:qqL66ZLDO
まだあちらの世界の存在は感じている
いっそあの世界そのものを牢獄としてあれを隔離出来ないだろうか…と三日月
何をするにも結局一人では限界がありますね…やはり会うべきでしょうか
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 22:52:03.76 ID:0w0Q5KI0o
>>891
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 23:02:40.90 ID:OquL0ui+0
三日月「まだあちらの世界の存在は感じます…いっそあの世界そのものを牢獄として…あれを隔離出来るなら…」


三日月「うーん…何をするにも結局一人では限界がありますね」


三日月「やはり会うべきでしょうか……」


三日月「ですがあの鎮守府…向こうの懐に飛び込むのは得策じゃありません。何か策が必要です」


三日月「手荒な方法ですがこれしかありませんね…」
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 23:06:32.52 ID:OquL0ui+0
ーー


菊月「私宛ての荷物と聞いてピンと来た。何も頼んでいないのは確実だったから詐欺の類いを普通なら想像するだろう」


菊月「しかしこちらは餌を撒いている状態だ。そんな時に私への荷物とくれば…」ゴソゴソ


三日月「……ふぅ」


菊月「やはりお前か」


三日月「朝霜さんを貰いに来たのではありません。貴女と話がしたかったんです」


菊月「お前はなにも語らなくていい」


三日月「もうすぐ何が起こるのか貴女も知っているはずです。それについての話なんです」


菊月「少しでも怪しい動きをすれば、どうなるか分かるな?」


三日月「それで大丈夫です。本当に話がしたいだけなんですから」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:14:13.80 ID:UPDqHFT+O
あの世界のあれをあの滅びゆく世界に閉じ込めて滅ぼす
その為には八島の力も借りなければならないかもしれない
そして八島の世界を滅ぼす因果もあの世界を滅ぼすことで解消する
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/06(火) 23:20:30.02 ID:qqL66ZLDO
あちらの世界の詳しい状況
生き残りは居ないのか
人間というのはそれこそ存続の為ならなんだってする
そしてあちらにも艦娘や深海棲艦は居る
いくら何でもただで滅ぶとは思えない
如月ならわかるのではないかと話す
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 23:28:53.51 ID:OquL0ui+0
ーー


菊月「生き残りは居ないのか。人間というのは存続の為ならなんだってする」


三日月「生き残っているのは確かに存在するけど、もう時間の問題。あの兵器が世界を荒廃へ導いた挙句、ウイルスで僅かな人間も死んでいく」


菊月「艦娘はどうしたんだ」


三日月「兵器として使われて……全て死んでしまった。深海棲艦も同じ、もう生物は殆ど残っていません」


菊月「本当に世界が滅ぶのか」


三日月「滅びます」


菊月「それは…」


三日月「菊月達が居れば防げたんです」


菊月「そうなるのか」


三日月「そうなってしまったんです」
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/06(火) 23:35:07.38 ID:OquL0ui+0
三日月「あの人は世界を滅ぼした後、こちらの世界に来ます。この世界も滅ぼす為に…」


菊月「止められるのは私達だけなのか」


三日月「はい…棺を全て埋めれば、100パーセント止められます」


菊月「全て埋まらなければ確実ではないんだな」


三日月「そして棺の中に入った人は、アレを起動したあと…命を失います」


菊月「私達に死ねというのか」


三日月「これしか方法は無いんです!私が棺の中に入っても意味がありません!協力者が絶対に必要なんです!」


三日月「貴女達が居るべき世界は滅びます…帰っても仕方ないじゃないですか!」


三日月「この世界に来た時点で菊月達にはハッピーエンドは存在しないんです!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 00:06:27.66 ID:WuSP0GaDO
三日月は1か0かに囚われているな…
あれがこちらに来た時点でかなりの被害が出るだろう
理想はその前にどうにかする事
こちらから打てる手はあるだろうか?と菊月
その生き残り達に力を貸して向こうで決着を付けてもらう事は出来るか
むざむざ死にたくはないだろうし必死にはなってくれるはず
まずそのウィルスの詳細を教えろ
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 00:22:15.71 ID:pSRCHb9DO
ハッピーでなくともベターは勝ち取って見せる
棺が埋まると起こることを教えろ
一人で行き詰まっていたなら考慮不足があるかもしれん
如月にも協力してもらう
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 00:28:17.20 ID:dnZqdSV10
菊月「ハッピーでなくともベターは勝ち取って見せる。棺が埋まると何が起こる?」


三日月「私の八島が起動します」


菊月「お前が想定していた本来の八島か」


三日月「力を持った人型を触媒に八島を使って、向こうの世界の富士を倒します」


菊月「棺の数は出力に影響するのか」


三日月「そうです、棺が全て埋まれば絶対に勝てるんです。今のままじゃ勝率は一割なんです」


菊月「お前の言いたいことは分かった。ここからは奴にも意見を聞く」
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 00:33:33.36 ID:dnZqdSV10
ーー


如月「私の見てきた世界……その中では八島は負けることが無かった…」


菊月「どうやってもか?」


如月「富士ですら勝てない……必殺の兵器…その威力は世界を滅ぼす…」


三日月「認めたくありませんが、私の兵器は抑止力として一切働かないんですね」


如月「どの世界でも……悪用されていたわ…」


菊月「八島を使えば富士をやれる。それは確かなようだな」


三日月「八島が起動した時…なにを使って八島は動いていたんですか?」


如月「能力を持った人や艦娘…人工的に作られた人も居たわ…」


菊月「燃料にする為に人と艦娘を使う。想像の範囲内だな」


三日月「使われた人達は…」


如月「全員…死んだわ……」


三日月「触媒にされる人はどうやっても助からない…」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 00:40:50.06 ID:rDu9amIio
起動した八島はその後どうなる?
八島が世界を滅ぼすのでは本末転倒だぞ
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 00:43:00.23 ID:WuSP0GaDO
八島を使えば勝てるのは解ったがそれは最後の手段だ
私達だって死にたくはないんでなと菊月
まずはあちらの滅びを阻止を試みる
そんなのは不可能です…
どちらにせよ何もしなければ滅ぶなら試してみても構わないだろう?
まずはそのウィルスの詳細を教えろ
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 00:53:34.90 ID:dnZqdSV10
菊月「起動した八島はその後どうなる? 八島が世界を滅ぼすのでは本末転倒だ」


三日月「それは大丈夫です…多分」


如月「多分って貴女……」


三日月「本人が言ってたんです!アイツを倒せばそれでなんとかなるって!」


菊月「八島の言うことを信じるのか」


三日月「だってそれしか無いじゃないですか…」


如月「そんな世界は見たことが無い……けど…この状況も見たことが無かった…」


菊月「本当か?」


如月「ええ…三日月の偶然のタイムスリップといい……こんなに世界が…交わることは一度も無かった……」


三日月「ならなんとかなるかもしれません!」


菊月「私はアイツを信用できない。私が触媒になるのなら発射後に壊すことができない」


如月「富士に滅ぼされるか……八島で滅ぶのかの……二択になるだけよ……」
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 01:00:57.29 ID:dnZqdSV10
ーー


八島「きひひひひ、ようやく出番が来たね」


八島「世界が違っても愚姉には変わりない。クソ姉を殺せるなら大歓迎!!」


八島「富士を誘き出す道具はもうこっちの手の中にあるんだよねぇ」スッ


八島「この手鏡…本当なら苦労して手に入る予定だったけど、思わぬ形で手に入った」


八島「この時点であたしの勝ちは…いや、まだだ。出力が100パーセントじゃなきゃ、勝てるかは運次第」


八島「なんで棺が10個なのか。賢い人なら分かってたでしょ?」


八島「10分の1でコンマを引けるならそれでいいよ。負けたら終わるだけ」


八島「犠牲無くして勝利なし…だっけ?便利な言葉だよね」


八島「一人しか殺せなかったのはどう影響するのかな?それともしないのかな?以上八島でした〜」


ーー
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 01:01:30.09 ID:dnZqdSV10
今日はここまでです
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 01:12:27.55 ID:rDu9amIio
うーん…
死なせた数がクリアの条件なんて認めたくない
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 01:24:31.54 ID:WuSP0GaDO
お疲れ様でした
ろくに戦力増強を計ってこなかったツケが回ってきたかな
むしろ全体的には弱体化してるくらい
現代艦は増えたけどまだ赤ちゃんだし…
今棺に入ってるのって誰だろう
確か結局連れて行かなかったあいつ…?
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 11:41:59.39 ID:/qvndpf8O
大鳳?
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 11:54:56.59 ID:3B8w1c88O
今入ってるのは富士じゃなかったっけ
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 18:28:39.98 ID:MeLM98bJO
ーー横須賀鎮守府


提督「多摩は試験に合格したらしい。とりあえず最初の壁は乗り越えたということだ」


龍驤「多摩が提督とはなぁ…でも足りないもの鎮守府を率いるっていうのはよく分かるわ」


提督「医者である先生の為に、鎮守府の敷地内に病院を作れないか検討しているそうだ」


龍驤「近い方がええやろうけど、敷地内に出来たら最高やね」


提督「一般人が簡単に鎮守府の敷地に入れてしまう問題もあるが、監視や警備を増やせば問題無い」


龍驤「憲兵さんの仕事が増えて喜ぶんと違うか」


提督「嫌な顔をしながら文句を言いそうだ」


龍驤「違いないやろうね」
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 18:30:42.76 ID:MeLM98bJO
龍驤「ほんで…菊月らとは連絡取られへんの?」


提督「ああ。菊月提督は事情を知っているようだが、何も教えてくれない」


龍驤「やるべきこと…色々と事情はあるんやね」


提督「こちらが助けられるのならいいんだが…」


龍驤「多分無理やで。関わるなとか言われて終わるやろ」


提督「一応準備はしてあるが…果たしてどうなるかだな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 20:15:25.84 ID:3B8w1c88O
八島さんとS朝潮ちゃんのトーク
今の私達で向こうの世界の相手には勝つまでも行かなくてもこちらへ来ないよう押し込めることはできないのでしょうか
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 20:17:04.71 ID:JI9BCqLUo
>>914
916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 20:28:08.89 ID:fi3fVl0K0
ーー


S朝潮「八島さん」


八島「どうしたの朝ちゃん」


S朝潮「今の私達で向こうの世界の相手に、勝つまでも行かなくても対処はできませんか?」


S朝潮「例えばこちらへ来ないよう押し込めたりとか、です」


八島「やろうと思えばできるよ」


S朝潮「じゃあ…」


八島「放置したらどうなるか分かんないもん。こっちに来るのが分かってるなら倒した方が良くない?」


S朝潮「でも今のままじゃ倒せませんよね」


八島「倒せるけど菊月達は死ぬ。それで済むなら安いものじゃん」


S朝潮「それは…」


八島「たった十人の犠牲で世界は救われる。どう考えてもそっちの方がお得じゃん」
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 20:34:05.33 ID:fi3fVl0K0
八島「何十億というモブを救うのに主要キャラを十人も使う。これをどう見るかだよ」


S朝潮「なんとかならないんですか?」


八島「ここはそういう世界だから無理。登場人物を殺せば殺すほどクリアが近付く世界なんだもん」


八島「これは正史なのかそうじゃないのか。それすら分からない」


S朝潮「全ては富士さんを倒せるかどうかにかかっているんですね」


八島「世界が混じり合ってる混沌を突かれたからね。菊月達を消すという荒技でしか特効薬が無いんだよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 22:04:04.80 ID:WuSP0GaDO
>>904
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 22:28:14.18 ID:rDu9amIio
>>918
何が正史かわからない混沌なら八島の言うとおりでクリアに近づくかどうかだって定かじゃないよね!
そもそもクリアが何を指すのかすら定かじゃない気もする!
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 22:44:01.85 ID:MeLM98bJO
ーー


菊月「八島を使えば勝てるのは解ったがそれは最後の手段だ。私達はまだ死ぬつもりは無い」


三日月「でも方法がありません」


菊月「向こうの世界の滅びを止めるんだ」


三日月「そんなのは不可能です」


菊月「このまま何もしなければ滅ぶなら、試してみても構わないだろう」


望月「さっき言ってたウィルスってタチの悪いやつ?」


三日月「死の病と言われているもので毒性が強いものです」


菊月「対処法は無いのか」


三日月「あの世界ではもうありません」


望月「もう無いっていうのが気になるけど。詳しく聞かせて〜」
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/07(水) 22:49:17.86 ID:MeLM98bJO
三日月「放射性の何かなのか分かりませんが、兵器として開発されたウイルスではありません」


三日月「ワクチンを作れれば死の病…ウイルスをなんとかできるかもしれません」


望月「でもその人間が居ないと」


三日月「作る人間も残っていません…」


菊月「特効薬も無いのか」


三日月「本当だったら作れたんです、でも……もう無理なんです」


三日月「戦争で艦娘は使われ残っていた艦娘も処分されました。深海棲艦も滅んでしまっています」


三日月「もし艦娘が生き残っていれば……死の病は防げたんです…」


菊月「……」


三日月「艦娘の血液があればそこから簡単に血清を作れたんです。でもあの世界に艦娘はもう存在しません」


三日月「こちらからあっちの世界に行くことは不可能…そんな力はこっちにはありません」


三日月「あの人だけが世界を行き来できる…全てを滅ぼした後にこちらに来ようとしているんです」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/07(水) 23:01:07.78 ID:WuSP0GaDO
とりあえず血清はこちらで作る
今のあちらの世界の事をそこまで詳しく把握出来るのは観測可能だからだろう
隔絶はされていない
元々は私達の居た世界だ
知らない場所じゃない
神威の力で転送出来るかもしれないと菊月
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 00:05:26.36 ID:f0b8ciFNo
>>922
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 00:28:46.88 ID:oKhJhIi60
菊月「とりあえず血清はこちらで作る。今のあちらの世界の事をそこまで詳しく把握出来るのは観測可能だからだろう」


望月「つまり隔絶はされていないっと」


菊月「それに元々は私達の居た世界だ、知らない場所じゃない。神威の力を使えば…」


三日月「もうあの世界は知らない場所と言えるくらいに、荒廃してしまっています」


望月「世界は変わらないでしょ?」


三日月「場所は変わりませんけど…」


菊月「ならどうにかなる。神威達の力を集めれば血清の一つくらい送ってやる」
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 00:33:14.59 ID:oKhJhIi60
三日月「無事に送れたとしても、向こうの人がどう扱うかは分かりません」


菊月「だからといって何もしない馬鹿じゃない」


望月「血清は専門家に頼むしかないとして…神威が本当にできるのかって話になるね〜」


菊月「アケボノの力も使う。私達の能力も直列で繋いでいけばいい」


望月「ハイリスクだね〜」


菊月「自分達が死ぬかどうかなんだ。命より軽いものは全て使うのは当たり前だ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 00:41:56.13 ID:N3PSvqmrO
世界を救う血清の話を聞いて腕がなる整備士
かつ冷静に違う世界に送るなら元いた君達の血液をベースにするがベストだろうと考える
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 00:55:08.23 ID:oKhJhIi60
ーー大本営地下


整備士「僕が世界を救うなんて、腕が鳴りそうな仕事だね」


菊月「大和から作られたウイルスのワクチンを作ったお前なら任せられる」


整備士「どうやるかは知らないけど、君達が居た世界に送るなら元いた艦娘の血液をベースにするがベストだね」


菊月「血くらい協力する」


整備士「ありがたいよ、血をもらったら早速作っちゃうね」


菊月「富士…お前の思う通りにはならない」


整備士(彼は新しい世界を創造した。僕は再構築をしようとしている。ひょっとして彼はこの為に僕にアレを託したのかな?)


整備士(それは考え過ぎかもしれない、けどそう思ったっていい。受け取った力はどう使っても自由だからね)


ーー
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 00:55:36.50 ID:oKhJhIi60
今日はここまでです
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 01:19:12.79 ID:K4MBHLcDO
お疲れ様でした
十人の命か滅亡か
そんな二択にそのまま乗る人は居なかった
まあ超兵器大決戦は見たい気もするけど失うものが大きすぎる
名無しモブでも命なら八島は動くようだけど
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 18:14:55.68 ID:KhLPB82oO
ーー


菊月「血清が出来上がった。これで物は揃ったということになる」


アケボノ「あとはそれをあたし達が居た世界に送ればいいって話ね」


望月「本当にそんなことできるの?」


菊月「やるしか無い。そうしなければあの世界は滅ぶ」


神威「瞬間移動の要領で物を異世界に飛ばす…」


菊月「異世界とは違う、私達が居た世界だから知らない場所じゃない」


アケボノ「そうは言っても世界が違うのは事実じゃない」
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 18:19:31.06 ID:KhLPB82oO
望月「それにさ、無事に送れたとして向こうの人がそれを使う?あたしなら怪しさ全開のそんなの使わないけど」


アケボノ「血清が何か分からない人間が拾うかもしれないわね」


菊月「そんなことは分かっている。だがこのままでは私達は死ぬしかない」


望月「お、八島の燃料になる気はあるんだ」


菊月「私達の命でこの世界が守れるのなら安い」


グラーフ「死にたいなぃぃ…!」


菊月「そうなった時は諦めろ、元々アイツに騙された時点で死んでいてもおかしくなかったんだ」


ハグロ「しぬ?」


アケボノ「ハグロは助けてあげたいけど……」


千代田「失敗した時の話なんかしても意味ないでしょ!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 18:58:25.48 ID:N3PSvqmrO
ウイルス…艦娘の血でしか直せず艦娘のいなくなった世界では不治の病、即ち富士
血清を送り込みあちらの世界に特効薬が存在できた事実そのものが不治(富士)という概念、存在を消す
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 19:28:51.80 ID:gi3jcFRno
>>932
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 19:54:59.17 ID:1DyjLyu50
ーー


菊月「……どうだ」


神威「血清は…送れた……?」


アケボノ「目の前からは消えたわね…」


千代田「疲れた……もう一回やれって言われても…無理よ……」


グラーフ「……」


菊月「しれっと自分を回復しているグラーフがいることを忘れるな。もう一度くらいすぐにできる」


グラーフ「バレた…!?」


望月「ふぃ〜ダルいよ〜〜」


菊月「後はどうなったか……その結果を待つ」


望月「とりあえず解散でいいんじゃない?もう一回できても血清が無いし」


菊月「…そうだな」
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 20:01:00.06 ID:1DyjLyu50
ーー


『ギャァァァァァ…!』


八島「おー苦しんでる苦しんでる。そりゃ自分の存在が消える瀬戸際だもんねぇ」


八島「この手鏡を通して向こうの様子は見れる。前からチラチラは見てたけどこれは決まったかな?」


八島「艦娘の血でしか直せないのにその艦娘が居ないから不治の病、即ち富士。死の病って言ってたのに軽〜くバレちゃった」


八島「血清はまだ誰かが受け取ったわけじゃない。けど世界に特効薬が存在できた事実そのものが富士という概念を消そうとしている」


八島「名前を呼んだら存在が確定する、その逆ってとこかな〜」


八島「素直におめでとうと言えるのかな?それともまだ早いのかな?」


八島「それこそまさに、神のみぞ知る…ってね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 20:38:22.05 ID:lXCnOnMbo
ある歳老いた医者

不思議な症状の彼らがいなくなった後、世界は荒れ病が流行った。
自分の医者としての勤めを果たそうとしたが病には力及ばなかった。
しかし病に効果があると書かれた謎の薬が今目の前にある。
全くの謎だが、この容器についた、感染った錆には見覚えがある。
ならこのまま終わるより信じてみよう。
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 20:42:55.30 ID:K4MBHLcDO
手鏡越しに眼光がこちらを向いた
舌打ちして鏡を割ろうとする八島
鏡もまた世界を繋ぐ道
ふん…当然見てるのには気付いてたか
まあ直接あたしの所に出てくる愚行は犯さないか
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 20:51:56.27 ID:1DyjLyu50
『ギ…ィ……!』ギロッ


八島「は……?こっち…見た?」


八島「向こうは世界を滅ぼすまでこっちの存在すら知れないのに?」


八島「鏡は世界を繋ぐ道。それが煉獄を通じてA島の残骸にあったのは納得できる」


八島「向こうの世界がどれだけ荒廃してもA島だけは無事。だからこの手鏡を通じてこの世界に来れる」


八島「チッ……まさかこっちを見てるとは思わなかった。これじゃあ無理矢理にでも世界を渡ってくる」


八島「直接あたしの所に出てくるはずがない。自分が消えかけている事実を消す為には……」


八島「あの艦娘を消すしか無い」
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 20:54:50.82 ID:1DyjLyu50
ーー


荒潮「そうよねぇ〜私を殺せば時間は巻き戻るのよ〜」


荒潮「いま私を殺せば血清が送られる前に戻る。じゃあ殺すしかないわよね〜」


荒潮「無理矢理世界の扉をこじ開けるのだから〜向こうは万全ではないわ〜」


荒潮「それでも神様くらい凄い相手だから〜どうかるか分からないわ〜」


荒潮「うふふふ〜どうなるのか楽しみね〜」


荒潮「神のみぞ知る…なんて便利な言葉よね〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 20:57:43.75 ID:5jc1iTDqO
なんでこの状況でまだわざわざややこしい状況にしたいのかわからない
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 21:00:22.90 ID:lXCnOnMbo
>>936
八島が菊月達の元にやってきて薬を送り直した時間軸で
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 21:21:39.61 ID:1DyjLyu50
書き方が悪かったです、荒潮は死んでません


荒潮を殺すために富士は動いたのか、動けかなったのか


それとも別な方法をとったのか、とれなかったのか


もう一度安価を出してみます
下2
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 21:43:21.39 ID:K4MBHLcDO
不完全な状態で世界を渡る富士
荒潮の前に現れるが
自分の事だもの、追い詰められたらどういう行動を取るかもちろん判るわ
荒潮に憑いていた芙蓉
霊砲の小型化された形態を持っている
一発しか撃てないけどそれで充分
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 21:45:59.70 ID:lXCnOnMbo
行動を起こせなかった
八島の行動で荒潮を狙うことに気を取られ、弱った体で世界を越えようともがいていたことで薬を放置してしまった
結果>>936で薬が実際に使われたことで存在が消え去った

神のみぞ知り得た知らなくていい事に気を取られ自身を滅ぼした
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 22:23:04.96 ID:KhLPB82oO
ーーーー


「ギ……ギギィ…!」


「お嬢さんやどうしたんじゃ」


「こんな……はずじゃ…!」


「…これはもう間に合わん。何があったのか知らんが既に手遅れじゃ」


「荒病にかかったわけじゃ無さそうじゃな。もしそうならこの薬で治せたんじゃが」スッ


「がぁぁ…!!それ…は……!」


「突然現れた血清。死に至る病に効くと書いてあったがとても信じられるものでは無かった」


「じゃが容器に付着していた錆…これがどうしても気になってのう」


「信じるしかないと使ってみたところ、大当たりじゃった。まさに神からの贈り物だったのかのぉ」


「黙れ……!カミサマは……この…私……!」
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 22:30:09.59 ID:KhLPB82oO
「そうじゃな…お主はカミサマじゃったな」


「ぐ……っ…!」


「世界を滅ぼさねば異世界へ行くことは出来ん。無理矢理やっても力を浪費するだけじゃ」


「この……死に損ない…!」


「……ぎひ」


八島´「きひひひひひひひひ」バッ


八島´「お姉ちゃぁ〜〜ん〜よくもあたしを殺してくれたねぇ?」


富士´「ふざけるな……!」


八島´「愚姉が消えかかったんで無事復活と。ほんとにバカだよね〜」


富士´「お前だけは……許さない……!」



八島´「勝手に言ってれば?死にかけのクソカミサマ」
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 22:35:03.52 ID:KhLPB82oO
八島´「お前の敗因は向こうの世界を見たこと。見たから色々と考えて余計な行動をした」


八島´「あの血清を壊せばこうはならなかったのに。本当にバカで救いようがないよね」


富士´「ぎぃ……!」


八島´「残念ながらこの世界が滅ぶことは無くなりました。あたしが復活したから自由に八島も使えなくなったしね」


八島´「さーてお姉ちゃん?楽しい楽しい地獄行きだよ〜」


富士´「やめろ……!私を…誰だと……!」


八島´「カミサマモドキの勘違いした出来損ない」


富士´「ぁ……!」


八島´「そっちのあたし〜見てる見てる?こっちからは分かんないから見てる前提でやっちゃうね〜」


八島´「八島の名において……」


富士´「あぁぁぁぁ……!!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 22:50:42.19 ID:K4MBHLcDO
八島
見てるよ
ま…そっちの世界はもうかなり衰退してしまった
艦娘も深海棲艦も居ない
この先復興出来るかは人間次第であたし達にはもう関係無いかな

さて使わずに終わったこの棺だけど中身どうしようか…
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 22:58:25.05 ID:41tToEquO
>>948
おーい!残りカス起きろー!
はっ!?世界は!?
安心してください。無事ですよ。
残りカスのクセに体張ったから案の定間抜けなツラで起きてやんの
カァァァ…///
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 23:21:05.21 ID:oKhJhIi60
ーー


八島「見てたよ。ま…そっちの世界はもうかなり滅んじゃってるよね。艦娘も深海棲艦も居ないし」


八島「この先復興出来るかは人間次第で、あたし達にはもう関われないかな」


八島「さ、て、と。使わずに終わったこの棺だけど中身はどうしよう」


八島「結局朝霜は入れてないし、入ったのはアイツだけ」


八島「うーん……とりあえず起こしとこっか」


「……」


八島「おーい!残りカス起きろー!!」バゴッ


芙蓉「へぁっ!?」


八島「やーい残りカスのクセに体張ったからだって、間抜けなツラで起きてやんの」


芙蓉「……その様子だとなんとかなったみたいね」


八島「冷静ぶっても事実は変わりませーん」


芙蓉「ぐ……!!」
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 23:26:01.07 ID:oKhJhIi60
芙蓉「…八島を使わない結果があるとは思わなかったわ」


八島「あたしもそう思ってた」


芙蓉「これからどうなるの?」


八島「さぁ?その後は10人殺せばハッピーエンドの世界だったから、もう役目は終わったのかもね」


芙蓉「この世界は貴女が作ったの?」


八島「そうそう。向こうの富士が来ることが分かったから、それに対抗しようとしたんだよ」


芙蓉「役目が終わるということは世界が終わることを意味する…」


八島「それを決めるのはあたしじゃないから。ね?」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 23:35:31.34 ID:K4MBHLcDO
どうやら終わったようですと三日月
判るのか?と菊月
私達からは何が起きているのか判らないからまるで実感は無いが…
また騙そうとしてないだろうな?とジト目
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 23:54:35.01 ID:lXCnOnMbo
>>952
三日月さん菊月にお願いして兵器を錆の粉に
これはもう必要ないですから

一行(三日月含む)は鎮守府へ帰還
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/08(木) 23:59:10.77 ID:oKhJhIi60
ーー


三日月「…どうやら終わったようです」


菊月「わかるのか?」


望月「あたし達は実感は無いけどね」


千代田「あんたまた騙そうとしてないわよね!?」


三日月「大丈夫です。菊月さん、棺とアレを処分しておいて下さい」


菊月「もう必要ないんだな」


三日月「はい。貴女の能力で全てを錆にしておいて下さい」


菊月「分かった、やっておく」
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 00:03:31.36 ID:9efcaKz60
三日月「うまくいったかどうか…分かりやすいものがあります」


千代田「なによ言ってみなさいよ」


三日月「……」スッ


千代田「どこを指差して……ぇ!?」


如月「あら?」


菊月「誰だ」ジャキッ


如月「如月よ、身体が崩壊して魂だけの存在だったはずだけど……」


望月「これが成功した結果?」


三日月「そうとしか思えません」


如月「地上を歩くなんて久しぶりねぇ」


グラーフ「お化け…じゃない!?」


菊月「とにかく一度鎮守府に戻る。細かい話はそれからだ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 00:15:13.91 ID:IFbnaJhDO
戻って朝霜の様子を見る菊月
中身が居ない…?何処へ行った…
絶望しながらも朝霜を諦めきれない早霜
普通の魂では無間には行けない、その資格が無い
だけど私の魂の重さなら降りていけるかもしれない
きっと帰っては来られないだろうが姉さんだけでも…と
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 00:25:04.34 ID:Ixu4BxwFo
>>956
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 00:30:48.75 ID:9efcaKz60
ーー足りないもの鎮守府


菊月 「朝霜の中身が居ない…?何処へ行った」


菊月「何処にも行けないはずだというのに、何をしようとしているんだ」


早霜(……まだ姉さんを諦めきれないの)


早霜(普通の魂では無間地獄には行けない。だけど私の魂の重さなら降りていけるかもしれない)


早霜(きっと私は帰っては来られない……けど姉さんだけでも)


早霜(お願い……姉さんを…)


(……)
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 00:34:05.69 ID:9efcaKz60
ーー


早霜(姉さん……どこ…何処に居るの…)


早霜(ここには姉さんが居るはず……そうじゃなければ…)


「うううう…」


早霜(あ……)


「パパ……助けて…あたい……」


早霜(姉さん……私のせいで…)


「ママ……あたいが…」


早霜(お願い……せめて…姉さんだけは……)


下1 この後の展開やその他起こったことなど
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 00:53:24.93 ID:IFbnaJhDO
自分からここに来るやつは初めてだよ
何しに来たの?と門番が立ちはだかる
ああ言わなくていいや
罪人共の事情なんて知った事じゃないから
姉さんは罪人じゃない!
早霜のその魂の力に目を見張る門番
なるほど…ここに来れるわけだ…
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 01:03:30.72 ID:9efcaKz60
門番「自分からここに来るやつは初めてだよ、何しに来たの?」


早霜(私は…)


門番「ああ言わなくていいよ、罪人共の事情なんて知った事じゃないからね」


早霜(姉さんは罪人じゃない…!)


門番「ん?なにその力。そんなの残してここに来れるわけ…」


門番「ふぅんそっか、ここに来れるわけだ。引いちゃうくらい業が深いね」


早霜(姉さんは私の代わりに地獄に落とされたの…)


門番「それで?」


早霜(お願い……どうか姉さんだけは…)


門番「勘違いしてもらったら困るんだけど私は門番。そんな権限無いから」


早霜(姉さん……姉さん…)


門番「勝手に地獄に来て騒がれるとか凄い迷惑…勝手に帰れないだろうし、放置しとくしかないかな」


ーー
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 01:04:08.80 ID:9efcaKz60
今日はここまでです
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 01:13:01.82 ID:zSlJaxvso
おつでした
不治=富士はファインプレーかな?
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 01:18:11.06 ID:Ixu4BxwFo
>>1もスゴいが安価取る人達もスゴい上手い
おつ
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 01:23:57.52 ID:IFbnaJhDO
お疲れ様でした
ラスボス候補だったんだろうけどあっさりすぎてちょっと拍子抜けかな…
普通に戦える相手ならよかったんだけどウィルス体って…
しかもこっちの世界でなら簡単に治療可能って富士に勝ち目無いよね
あと棺の中はてっきり錏かと思ってたけどじゃあ何処へ…
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 01:28:27.75 ID:zSlJaxvso
あれは彼岸に行ったでしょ
今頃こたつに入ってみかん食べながらテレビ見てるよ
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 01:35:44.09 ID:wliQ/1lrO
あの世界だからウイルス同一の存在になってただけでこっちに来てたら形を変えてたんじゃない?
それにしてももうこれ以上変にこねくり回して難易度求めるのは勘弁かな…
後1スレはハッピーエンドまでそのまま突っ走っていきたい
ずっとずっと本当に見たかったのは殺伐なその後じゃなくて幸せなその後なんだよ…
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 22:46:52.07 ID:ZmonmjEpO
ーー


白鶴「白鶴まるっ、セカンドシーズン。本日は生配信でお送りしています」


白鶴「急な配信にも関わらず見て下さっている方には本当に感謝です…ああ早速コメントをいただきました」


『そこは何処ですか?』


白鶴「ここは関西の方のキャンプ地です。明日の収録に向けて前乗りをすることになっていたんですか…」


白鶴「スケジュールミスで私だけがこちらに来てしまったんです。ホテルも取れていませんしライちゃんも居ません」


白鶴「ビジネスホテルにでも泊まることを考えたんですが、折角だからとキャンプをすることになったんです」
969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 22:49:50.31 ID:ZmonmjEpO
白鶴「こう見えてキャンプは得意なんですよ。昔ホームレスの時には虫をよく食べてましたし」


『それはキャンプじゃなくてサバイバルでは?』


白鶴「サバイバルかキャンプか。人によって答えは違っていいと思います」


『配信は何時までですか?』


白鶴「何時までは考えていません。私とゆっくりとした時間を過ごしましょうね」


白鶴「食べ物は近くのスーパーで購入したので心配ありません。それではまず、火を付けていきましょう」
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 22:53:24.74 ID:ZmonmjEpO
白鶴「炭で火を付けるのは簡単です。着火剤を使えばもっと簡単ですよ」


『白鶴さん火起こし上手い』


白鶴「ありがとうございます、褒めてもらえると嬉しいですね」


『艦娘は出撃する時にキャンプとかするんですか?』


白鶴「うーん基本的にはしませんね。やるとしてもサバイバルの意味合いが強いかもしれません」


白鶴「もちろん趣味でやられている方は大勢いらっしゃると思います。普段は海で過ごしている艦娘ですから、山に行きたくかるのかもしれません」


パチパチ…


白鶴「火もいい具合になってきたので…お肉を焼いちゃいましょう!」


白鶴「うーん美味しそうなお肉とお魚!今から楽しみです!」
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 22:58:33.16 ID:ZmonmjEpO
ジュー


白鶴「こうやって肉を焼いているとある花を思い出します。横須賀に来る前の鎮守府で、ある軽巡洋艦さんが大きな獣を狩ったんです」


白鶴「それが地元のテレビ局に知れて取材をさせて欲しいということで、その軽巡洋艦さんにインタビューをしたんですが…」


白鶴「その時の話が何度聞いても……ふふっ」


白鶴「すいません笑ってしまいました。勘違いから起きた騒動なんですが…」


白鶴「あ、スーパーチャットありがとうございます。えーと忍びさんからですね」


『名前を出したらどうなるか分かる?』


白鶴「すぅ……ふぅぅ」


白鶴「……」


白鶴「さて、お魚も焼いていきましょうね」
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 23:02:21.58 ID:ZmonmjEpO
白鶴「美味しかったです、大満足の夕食になりました」


ポツ、ポツ


白鶴「あ……雨ですね。天気予報では今晩は持ち堪えると言ってたんですが、外れたみたいです」


白鶴「せっかく火を起こしたのに消えてしまうのは勿体ないですね。七輪のように移動できるタイプですのでこのままテントの中に入れましょう」


白鶴「もちろんカメラも持っていきますよ。配信はまだ続きます」


『やめろ』


白鶴「いえいえやめろだなんて言われても配信はまだまだ続きますからね」


『やめろって!』
『白鶴さん気付いて!』


白鶴「大丈夫ですよ皆さんのコメントは読めています……あら、随分と騒がしくなってきちゃいましたね」
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 23:05:02.94 ID:ZmonmjEpO
白鶴「……あ!私としたことが…!テントの中にあった下着が丸見えに…!」


白鶴「皆さんがやめろって騒がしかったのはこれだったんですね、ありがとうございました」


白鶴「今日は過激なものは持ってきていなかったので不幸中の幸いでしょうか」


『違う違う違う!』


白鶴「……」


白鶴「うーん…?なんだか急に眠たくなってきたような……?」


白鶴「おかしいですね…今日はお酒は飲んでいないんですけど……」


白鶴「うぅん……」


白鶴「もうコメントも読めなく…なってきちゃいましたぁ……」


白鶴「明日…早くないんですけど……今日は…ここまで…」


白鶴「……」ドサッ


『え』
『白鶴さーーーん!』
『起きて!起きて!』
『キャンプ場特定して電話しろ!』


白鶴「……」
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 23:13:36.40 ID:9efcaKz60
シュバッ


由良「居た」


白鶴「……」


由良「換気」


白鶴「……」


由良「…」バチンッ


白鶴「んぃ…」


由良「意識はある」


由良「病院に」


由良「…」


由良「テントの中で炭」


由良「死ぬ気?」


白鶴「……」


由良「…」


ブチッ


このチャンネルはご覧になることはできません。詳しくはホームページを確認し……
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 23:14:34.13 ID:9efcaKz60
本当にこれでBANされるかは知りませんが、白鶴さんなら垢BANです
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/09(金) 23:16:31.52 ID:Ixu4BxwFo
おつです
自殺配信はアカンて……
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 23:20:08.80 ID:IFbnaJhDO
その後あの白鶴さんを助けた美人は誰ですか?との質問が殺到したり
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/09(金) 23:22:25.64 ID:NCRvuaRhO
ドジっ子だねぇ
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/10(土) 22:45:27.50 ID:yHtvM3SFo
【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その10【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1625908959/
誘導
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 11:14:18.83 ID:RDnVlnigo
お気に入りからうっかり消えてて昨日来てないかと勘違いして完結に立ち会えなかった…
乙でした
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