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【ウマ娘】トレーナー「なんかループしてね?」スペ「2スレ目です!」【安価】

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356 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/09(月) 00:16:48.93 ID:dHhOdHCd0
せっかくの安価スレなので、ゾロ目の追加イベント、どういうのが欲しいのかも安価させて頂きたく――。

下1 追加イベントの内容
※記述の形態はお好きにどうぞ。
※ガイドラインに違反するような内容は再安価です。
※その他ストーリー上挿入できないような内容の場合も再安価です。
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 00:20:40.49 ID:ti/LvhPUO
二度目の線香花火対決。今度は本当の意味での告白…とか?
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 00:49:37.62 ID:cSxE4PV0o
いいね……!
359 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/09(月) 21:03:07.81 ID:dHhOdHCd0
というわけで、ゆるりと進めていきます。

―――


「トレーナーちゃん、今日の夜花火したい!」


 トレーニング後。クールダウンするために歩いている最中、マヤノは提案した。

 つい先日、街で購入した諸々の品の中に花火は確かに存在している。

 前回はスペシャルウィークに突然渡されたので準備も何もできなかったが、今回はそもそも”花火をする”という目的のもと準備をしている。準備は万全と言えた。

 そして、準備が万全であるという事は、いずれマヤノが花火を提案してくることも分かっていたということで。


「いいね。じゃあ、今日の夜……夕食が終わった後に宿舎前で待ってるよ」
「うん! 今日のために用意したアレも着ちゃうから――トレーナーちゃんも、マヤにメロメロになっちゃうかも〜?」
「はは、期待してるよ」
「……むー。そんな反応してられるのも今のうちなんだからね! 首をながーくして待っててね、トレーナーちゃん! ユー・コピー?」
「長くして待ってるよ、アイ・コピー」


 頬を膨らませ、踵を返すマヤノ。俺はリスみたいなマヤノの姿が見えなくなるまで、小さく手を振っていた。

 ……ようやくマヤノの背が消えた時、俺は自然と息を吐いていた。深い、ため息を。

 そのため息が何から出たのか、俺にすらわからない。ただ、この吐息が何かしらの想いからくるものは確かで。

 正体がわからない”想い”とやらが酷くむず痒くて、頭を掻いた。そしたら、波がいつの間にか脚に押し寄せていて、突然の冷たさに驚いて小さく悲鳴を上げる。

 そんな俺を笑うように、カモメが甲高い鳴き声を発していた。

360 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/09(月) 21:39:50.89 ID:dHhOdHCd0


――夜風吹く海近くは、夏と言えどもそれなりに冷え込む。

 前年はスーツ以外何も持っていなかったからと購入した甚平を来た俺は、早々に後悔する羽目になった。

 甚平は風を通す。風が通ると脇の下や股間、首などが冷える。大動脈がある場所が冷えると、体温が劇的に低下して……つまり、めちゃくちゃ寒い。

 花火――火が近くにあればもう少しましになるんだろうけど、マヤノが来る前に始めてしまえば怒られてしまうからなぁ。

 寒い、と一人ごちったその時だった。遠くから、俺を呼ぶ声がして。

 振り向けば――マヤノが走っていた。

 オレンジの髪は結いあげられ、お月さまみたいな団子になって頭に乗っかっていた。両サイドから延びるウマ耳がまるで稲穂のようだ。

 軽く化粧をしているのか、いつもよりも頬の赤みが増した表情は、見る者を魅了する可憐さに満ちていた。金色の瞳が月光に照らされて、まるで世界から浮き出たかのように美しく、妖しくきらめいている。

 華奢でしなやかな肢体を覆うのは、見事な拵えの茜色の着物。夕陽が落ちる間際の空のように、赤いが僅かに暗い色がマヤノの雰囲気をいつもより大人しく見せている。

 ……見せているだけで、実際はそうではない。マヤノはこちらへと、かぽかぽと下駄の音を鳴らしながら駆けている。あの恰好では走りにくいし転びそうなものだが、見事なフォームで走っている。

 しみじみと成長の実感を得ていると、マヤノが勢いを殺さないままこちらに向かってくるのが見えて、俺は慌てて両手を広げた。


「――トレーナー、ちゃーん!」
「……っ! よいしょっ、と!」


 飛び込んできたマヤノを抱き留めながら、右の踵を軸にして勢いを受け流す。くるりと一回転して両足を踏みしめれば、転ぶことなく元の位置に収まった。

 ぺしりぺしりとウマ耳が腕を叩くので、抱き留めていた手を解いて頭を撫でる。ぴこぴこと小刻みに揺れるのは、マヤノが心地よさを感じている証左だ。


「まったく、いきなり飛び込んでくる奴がいるか」
「ここにいまーす!」
「……あまりやるなよ、いつまで受け止められるかわからないんだからな」
「えー? だったら、受け止めてもらえるくらいにスピードを落として……」
「あくまでも飛び込むつもりなんだな――っと。そんなことより先に言うことがあるな」


 マヤノの肩を掴んで、優しく離す。

 キョトンとした表情で俺のことを見上げるマヤノの瞳を見ながら、出来る限りの笑顔を浮かべる。


「――似合ってるよ、マヤノ」
「トレーナーちゃんも! かっこいいってマヤ思うな〜!」


 お互いの言葉少なな評価に、一瞬だけ顔を見合わせて。

 どちらからともなく小さく笑う。なにが面白かったというわけでもないのに、なんだか笑いが止まらなくて、笑いが大きくなっていく。

 マヤノも同じようで、化粧で彩られた相貌を崩して大笑していた。綺麗に着飾っているのと、いつもの笑顔のギャップが凄くて、俺はまた一つ笑ってしまう。

 多分久しぶりの、純粋な笑顔だった。
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 22:31:52.42 ID:oSK1NoOeO
いいぞいいぞ
362 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 21:49:34.84 ID:P9tFQQBJ0



「……くふ、ははは、まだちょっと笑いが抜けないな」
「もー、トレーナーちゃんってば笑いすぎだよ〜」
「俺もなんでこんなに笑ってるかわからないんだよな。あー、笑った笑った」
「むー!」


 頬を膨らませて怒るマヤノ。

 悪い悪い、と呟きながら、膨らんだほっぺたを指先でつつく。すると、すぼんだ口からふしゅり、と息が漏れてきた。

 その様子が面白くてもう一度笑って――マヤノが胸をぽかぽかと叩いてきたので、もう一度軽い謝罪の言葉を述べる。

 そうしてリセット。夜の海岸線の空気感を、二人の雰囲気に混ぜ込む。


「にしても、久しぶりだな。お互いに……普通に接するの、っていうか」
「うん……。なんていうか、ツキモノ? がおちたみたい!」
「憑き物が落ちる……うん、確かにそうかもしれないな。余計なものが落っこちた、のかもしれない」
「……でも、ちょっと残念かも」
「残念?」


 俺が聞き返せば、マヤノはにこりと微笑んではぐらかした。

 いくら聞いても答えてくれなさそうだ。前までははぐらかし方も下手だったんだけど……妙なところで成長を感じてしまうな。

 だが、さて――このままの調子だといつまでも始まらなさそうだ。積もる話もある、会話だけなら永遠に続けられるが、俺たちの本題はそれらじゃない。

 持ってきたバケツの中に入れてあった花火とチャッカマンを取り出して、マヤノに差し出す。目をキラキラと輝かせて、それを見つめるマヤノ。


「マヤ、結構花火好きかもしれない!」
「キラキラしてるし、まぁ去年のはしゃぎようを見てれば、まぁ」
「学園でも花火できるかな?」
「……出来ないに決まってるだろ。それに、花火って言うのはこういう場所でやるからいいんだよ」


 俺がそういえば、けちぃ、と口をとがらせる。苦笑を返しながら、バケツに海水を満たして――チャッカマンを持つ。

 今日は風があるものの、そこまで強くはない。絶好の、とまではいかないが、それなりに花火日和だ。チャッカマンの火も僅かに揺れるだけ。

 ……花火の煙にだけは気をつけないといけないが、それはまぁ何とかなる。
363 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 21:53:22.19 ID:P9tFQQBJ0


「花火は火をつけてこそだ。そろそろやろうか」
「うん! トレーナーちゃん、つけてつけて〜!」


 両手に一本ずつ持った花火を差し出してくるマヤノ。差し出されたうちの一本を取り上げて、残ったもう一本に火をつける。

 マヤノは少し不服そうだったけれど、火が付いた途端にそんな表情は掻き消える。火薬の香りが一瞬香った瞬間、マヤノの表情は華が開くように明るくなり。

――しゅぼ、と一瞬音が鳴り響き、光の洪水。

 まるでシャワーのように流れ出る光の線。赤に青、白に緑と、目まぐるしく色を変えるそれを、マヤノは吐息を漏らして見つめていた。

 しばらく見て満足したのか、いつぞやのように花火を振り始める。……何かの文字だろうか。空中に描かれた線を追って――なるほどな、と頷いた。

 エル、オー、ブイ、イー。……つまるところLOVEだ。実にマヤノらしい文字だと思う。


「トレーナーちゃん、今なんて書いたかわかる?」
「……さぁな」
「むー。じゃあもう一回書くから……次は見逃さないでね!」


 そういいながら、マヤノは再び宙にLOVEを書き始める。そんな様子に苦笑をしながらも、和やかさを感じて思わず微笑んでしまう。

 今年の頭だったら、こんな気持ちにはなれなかったかもしれない。もっと後悔と停滞に満ちた気持ちで、こんな光景を見ていたかもしれない――そう思うと、たまらなくこの日常が愛おしかった。

 ずっと続いてほしい。そう願わずにはいられない。

 でも、それを運命は許してくれない。俺たちはこの時間が過ぎれば、再び元の場所へ――強欲渦巻くターフへと戻らなければならない。

 ……楽しい時間は、まるで花火のように、パッと咲いて、消えていく。楽しい時間であればあるほど、惜しみたくなるような時間であればあるほど、光のように消えていく。

 花火と戯れるマヤノのことを眺めて、俺は一つの気持ちに気付いた。夏の魔法か、あるいは――隠れていた気持ちが花火によって照らされたか。もしくは、マヤノを待つ間に感じていた”想い”とやらが増大してしまったか――。

 なんにせよ、共通して抱いた願いはたったの一つだけだ。


「トレーナーちゃん?」
「……ん、どした?」
「なんかヘンな表情してたから……どうしたのかなって思って」
「ああ、ちょっと考え事……っていうか、造詣を深めてた? っていうか」
「……? とりあえずトレーナーちゃん! これ持って!」


 そう言って差し出してきたのは、先ほどまでマヤノが握っていた花火と同じタイプのもの。ぎゅっと握らされ、何かと思ったら――。


「トレーナーちゃんも色々考えてることとか文字にしてみたら?」


 そういわれて、いつの間にか奪い取られていたチャッカマンで火をつけられる。

 あ、と口に出したのを皮切りに、花火の先端から光があふれだす。


「花火の線、消えるから。なにかいてもバレないよ、トレーナーちゃん」
「……なるほど、ね」


 一瞬何を書こうかな、と思って――ただの線を描いた。

 マヤノは首をかしげて、もう一度考えて――また首をかしげた。


「何かいたの〜?」
「何も」
「え〜、どうして?」


 不思議がるマヤノの頭に手を置いて、俺は小さく笑う。


「――一瞬で消える言葉なんて、ちょっと寂しいだろ」
364 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/10(火) 22:08:41.06 ID:P9tFQQBJ0
 あれから少しが経って、俺たちはいつもより言葉少なに花火に興じている。

 終わりの予感が近付けば近づくほど寂しくなる。いつもならマヤノは騒ぎそうなものだけれど、俺がさっき漏らした言葉に考えを巡らせているせいか、言葉は少ない。

 ちりちりと花火が消えていき、海岸に瞬いていた光のどれもが掻き消える。そして――俺たちは花火の終わりを明確に感じ取っていた。


「……終わったね」
「ああ、これからは――しめくくりだ」


 しめくくり、とマヤノが鸚鵡返しして、首をかしげる。俺は懐から”それ”を取り出して、開封。マヤノに一つ渡す。

 細くて小さくて。でも持てばなんとなく重みを感じるそれは――線香花火だった。


「去年もやったろ、これがなきゃ締められないよ」
「……うん、そうだね」


 マヤノは俺から受け取った線香花火をまじまじと眺めて――優しい笑みを浮かべた。

 去年のこの時期、俺はマヤノに”事情”について話した。話すまいと思っていたけれど、線香花火の魔力にあてられたみたいに、するりと。

 ……線香花火の魔力もあったが、そもそもマヤノのことを信頼しているからこそ話していた。それはマヤノも知るところであり、だからこそ――大切な記憶となっているのかもしれない。

 来年はここには来られないかもしれないけれど――同じ笑顔を見たいな、なんて思って。


「着火するぞ」
「わーい!」


 心に浮かんだ気持ちをごまかすように、チャッカマンで火をつけた。

―――


下1 線香花火 どちらが早く落ちるか(コンマ)
50以上:トレーナー
50以下:マヤノトップガン
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 22:10:41.48 ID:LtDq2eHfo
他ルートの示唆を(勝手に)感じて感慨深
366 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 22:45:46.23 ID:P9tFQQBJ0
「ちっちゃい花火だ……」
「去年も同じ反応してたよな」
「え、そうだっけ?」
「おう、マヤノの言ったことなら大体覚えてるぞ」

 線香花火が弾ける。

 はじけた光の先を目線だけで追って、小さく笑う。


「そこは全部って言うところじゃなーい?」
「全部っていうとさ、さすがに覚えすぎだ、って思わない?」
「マヤはそうは思わないかな。あ、トレーナーちゃんもマヤのことが好きなんだーって幸せになれるから!」
「……そっか。そりゃよかった。でも99%ってことにさせてくれ」
「……どうして?」


 マヤノがこちらを向き、俺はマヤノの瞳を覗く。キラキラと輝く瞳いっぱいに俺の顔が映って、その中の俺はカッコ悪い表情をしていた。

 だから、精一杯、自分の思えるカッコイイを作って、答える。


「いざというとき、マヤノの嘘を受け入れたい」
「……マヤがオトナの女性になったら、ってこと?」
「ああ。全部覚えてたら、嘘かどうかわかっちゃうだろ? 1%くらいわからない、覚えていないっていう余地があったほうが――俺はドキドキする」
「ふーん……。よくわかんないけど、トレーナーちゃんはけっこー振り回されたいタイプなんだ」
「そう、なのかもな」


 確かに、マヤノみたいな子に振り回されるのは疲れるけど――楽しい。俺がそもそも能動的な人間とは言えないからかもしれないが、受動的に動くのは受け入れるだけで、楽でもある。

 だから、多分。マヤノと一緒に居るのが一番楽しい。


「俺はマヤノの隣が一番好きだよ」
「……わ、大胆。去年は嘘ばっかりでホントのこと言ってくれなかったのに」
「事情が変わったんだよ、事情が」
「事情?」
「ああ、事情だ」
「――それって、クリスマスの時の、あの言葉?」


 マヤノにそう聞かれて、俺は思わず固まった。その反応こそが、マヤノにとっての正解だったらしい。小さくそっか、と呟いて、マヤノは笑う。


「大人って汚いな〜って思ったな〜」
「……ま、そらそうだ」
「だって、あれ――嘘だけど嘘じゃないでしょ?」
「……ほう?」
「嘘だけど嘘じゃない……っていうか、別の言葉で誤魔化しただけ。違う?」


 なるほど、バレている、と。
367 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 22:48:09.44 ID:P9tFQQBJ0


         ・・
「――君のことが好きだよ、マヤノ」
「……」
「好き、って言葉――嘘でしょ? トレーナーちゃんは悪い大人だから」
「敵わないな。さすがだよ、マヤノは」
「でも、完全にちがう、ってわけでもない」


 マヤノの線香花火が、落ちる。俺のものよりも先に。

 去年もそうだった。マヤノの言葉も、体温も、声音も。

 違うのは、今マヤノが俺を見つめる視線の意味。

 俺が、マヤノを見つめる視線の意味。


「あの言葉のホントの意味って、何だったの?」
「……なんだと思う?」
「……解らない。マヤでも、トレーナーちゃんのことを全部知ってないから、解らない」


 だから。


「だから、教えてほしいって思っちゃうな。あの時のトレーナーちゃんの本心」
「……はぁ、なるほどね。やっぱり成長が早いというか、何というか」


 ここまでバレているのでは、仕方ない。

 そう言い訳して、俺はだんだんと小さくなる手元の線香花火に目線を落とす。

 ちかちかとして、今にも消えそうなそれが、まるで俺みたいだな、と思えた。
368 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 22:48:50.57 ID:P9tFQQBJ0

「――俺は、今まで人のことを好きになった経験があまりない」
「例えば、中学や高校。友人はいたけれど、異性は周りにいなかった」
「まぁ当然と言えば当然だ。第二次性徴――思春期を迎えた男女なんてそんなもんだ」
「だから、”この気持ち”がわからないまま大人になった」
「……それから下積みを経てトレセン学園に入って。最初に出会ったのがスペシャルウィークだった。スペシャルウィークは……何というか、俺にとっての憧れだった。俺もあんな風になってみたい、と思わせる……」
「次に出会ったのはツインターボだった。ツインターボは、理想だった。俺もあんな風に自由になってみたかった。そう思った」
「……そして君に出会ったんだよ、マヤノ。君は天才だった。何事にも果敢に挑戦する割に、良い成績を残して戻ってくる。……最初は嫉妬した。その才能があれば、俺だって何か残せたかもしれないのに、って」
「でも、メイクデビュー、京都JS、皐月賞と時が経つたびに、君のことが気になった。あんなに羨ましいって思っていた気持ちがどこかに消えていることに、俺自身が驚いた」
「その代わり、別の感情が顔を出した。まるで、嫉妬から芽生えたかのように。その気持ちの正体がわからなくて……俺は今までずっと探していた。天皇賞・秋の時も、クリスマスの時も、正月の時も――」
369 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 22:54:59.37 ID:P9tFQQBJ0

「――そして今、今気づいたよ、マヤノ」
370 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 22:55:40.01 ID:P9tFQQBJ0


 俺のこの気持ちは、多分。

 俺が、今まで誰かに対して抱いてこなかった感情。

 君を守りたい、君と共に居たい。たとえ、何があったとしても。

 多分、多分だけど、それを人は。


371 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 22:56:28.50 ID:P9tFQQBJ0


「君のことを愛しているんだ、マヤノ」


――人は、愛と呼ぶらしい。
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:02:17.28 ID:XS+BwBVJO
えんだあああああ
373 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 23:05:37.17 ID:P9tFQQBJ0
「……ぇ」


 何処までも静かな海岸。

 線香花火が今落ち切って、明かりもない。

 だから、マヤノの息遣いまでが鮮明に聞こえた。

 ついに言ってしまった。もう後戻りは出来ない。

 この気持ちに応えてくれても、応えてくれなくても――俺たちの関係は、今から変わってしまう。


「今すぐの答えとかは求めてない。だから、今日はここでさよならだ」


 俺は腰を上げて、バケツにゴミを集める。そうしてもう一度マヤノを見て――その場から全く動いていないことに気が付く。


「……さすがに風邪ひくぞ。ほら、送ってやるから立て」
「……ぁ、うん……」


 手を差し出すと、マヤノは小さく声を漏らして、俺の手を取る。

 俺はそのまま、マヤノの手を軽く握って宿舎まで歩く。

 ……痛いほどの静寂が、俺たち二人の間に横たわっている。

 結局その後、お互いに言葉を発することはなく、別れた。

 ふと、振り返る。

 去り際に見えたマヤノの顔は――まるで林檎みたいに真っ赤だった。
374 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 23:08:49.76 ID:P9tFQQBJ0
トレーナー「……いや、どんな顔して会えばいいんだ?」

トレーナー「恥ずかしいというか、普通に、なんだ、その……!」

トレーナー「会いづらい……!」

トレーナー「でも会わなきゃ予定は立てられんし……うわぁ、どうしよう……」

トレーナー「……顔でもあらうか」


―――

下1
今日は何をする?
トレーニング/休憩/探索/その他(良識の範囲内で自由に)

※今ターンで夏合宿は終了します。
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:12:10.46 ID:XS+BwBVJO
トレーニング
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:12:17.87 ID:cfvYyfMU0
トレーニング
377 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/10(火) 23:29:33.14 ID:P9tFQQBJ0
トレーナー「……」

マヤノ「……」

トレーナー「さて」

マヤノ「……っ!」

トレーナー「……トレーニング、やるぞ」

トレーニング(や、やりづれー……!)


―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:733(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:好調

―――

下1 トレーニングの種類
スピード/スタミナ/パワー/根性/賢さ

下2〜3 トレーニングの効果量
※ゾロ目で追加ロール
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:35:31.20 ID:QlWRcxBso
パワー
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:36:29.89 ID:cfvYyfMU0
パワーが不足しているので重点的に鍛えてみましょう
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:37:29.34 ID:LtDq2eHfo
トレーナー君の成長も著しい
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:40:13.91 ID:cfvYyfMU0
イベント安価を取ってとても良いものが見れたので感謝します
382 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/11(水) 01:46:19.93 ID:phJv/GZv0
トレーナー「……よし、あと一本!」

マヤノ「っ!」

トレーナー「……あ、その……」

マヤノ「……」

トレーナー「……」

トレーナー(これはこれで早めに決着をつけなければ、後々に響くな……!)

トレーナー(とはいえ、返答はあとでもいいって言った以上急かすわけにはいかないし……)

トレーナー(……世の男性方はこんないたたまれない雰囲気の中で生きているんだな、さすがだ)


―――

▼マヤノトップガンのパワーが上昇した。
パワー:733(B+)+89+34+[業務改善命令]10=866(A)
383 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/11(水) 01:50:20.75 ID:phJv/GZv0
トレーナー「夏合宿から戻って来たら、何故だかわからないけどマヤノと俺のことを疑う声が多く聞こえてきた」

トレーナー「ナイスネイチャ曰く、あんなにふわふわしててほわほわしてるマヤノなんて初めて見た、とのことで……」

トレーナー「……いや、隠せとも言えないし、俺自身も隠せている自信はない」

トレーナー「出来るだけ――まだとろ火くらいのうちに進展があると助かるが、果たして――」

トレーナー「……とはいえ、今日もマヤノとは会わなきゃいけないんだよな。よそよそしい感じを出さないように気をつけなければ」


―――


下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※現在目標設定なし。
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 02:21:15.63 ID:4BC5XADB0
それぞれ別行動でリジチョーとカイチョーに会いに行こうか
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 03:31:03.98 ID:1VcqhVS70
トレーニングくんが喋ってることに誰もツッコまないだと…
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 04:46:46.95 ID:riPXCpRU0
トレーニングくんはいつだってトレーナーとウマ娘と共にあるからな、しゃべっても不思議じゃあないさ
387 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/11(水) 22:15:25.31 ID:phJv/GZv0
トレーナー「さて、今日の予定だけど……」

マヤノ「トレーナーちゃん、ちょっといい、かな?」

トレーナー「お、おう。どうしたマヤノ」

マヤノ「……あのね、マヤね、会長さんに用事があるの。だから、今日は――」

トレーナー「ああ、奇遇だな。俺も秋川理事長に仕事の話があるんだよ」

マヤノ「……ふぅん?」

トレーナー「やましいことじゃないぞ。それに会長――シンボリルドルフに会いに行くなら道中までは一緒だろ。理事長室と生徒会室、かなり近いし」

マヤノ「何があったかあとでたづなさんに聞いちゃうからね!」

トレーナー「やましいものなんてひとかけらもないんだよなぁ……」


388 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/11(水) 22:20:44.72 ID:phJv/GZv0
トレーナー「さて、理事長はご在室かな――っと」

理事長「後生ッ! この決算は通してくれ――ッ!」

たづな「許可できません。だいたいなんですか、ウマ娘用のトレーニング器具追加100器って。さすがに持て余しますよ!」

理事長「憂慮っ! トレセン学園が抱えるウマ娘の総数は数百に登る! 練習器具の不足が発生する可能性も――」

たづな「そういう嘆願書、上がってきたことがありますか?」

理事長「む、むぅ……」

たづな「というわけで次――なんですかこれ、食堂にシャトーブリアン追加……?」

理事長「後生ッ! この決算は通してくれ――ッ!」

たづな「何度同じ言葉を繰り返すんですか、まったく……って、あら? トレーナーさんじゃないですか」

理事長「むっ……!」

理事長「嘆願ッ! 君もたづなさんを説得してくれッ!」

トレーナー「……えぇ」

トレーナー「>>下1」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:53:24.11 ID:1RhqQ3s6O
説得に加わってもいいが、見返りに温泉旅行を希望します!
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:56:33.04 ID:CqpBNFyro
学園側とバチバチルートならこんな会話も聞けなかったと思うと感慨深い
391 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 01:01:33.08 ID:kMKUzmCb0
トレーナー「説得に加わってもいいですが、見返りに温泉旅行を希望します!」

理事長「認可ッ!」

たづな「ちょ、トレーナーさん?!」

トレーナー「考えてみてもください。食育という言葉がある通り、食べることは非常に重要な通過儀礼(イニシエーション)と言えませんか?」

たづな「ええ、まぁ。食育とか通過儀礼とか云々は理解できますよ? でも――」

トレーナー「――でも、さすがにシャトーブリアンはやりすぎだ、と」

たづな「……まぁ、はい」

トレーナー「甘いですね、考えが。てんで甘い。パフェくらい」

たづな「……」

トレーナー「ソーシャルゲームとかで考えてみてください。より高いレアリティへの進化のためにはそれなりのアイテムが必要ですが――さらに上のレアリティの進化のためには、もっともっと貴重なアイテムを使用する必要がある」

たづな「知識としては理解していますが……」

トレーナー「ええ、だからこそ――ウマ娘の進化のためにはシャトーブリアン! シャトーブリアンが必要なのです」

トレーナー「……ですが、たづなさんの言う事も理解できます」

理事長「なっ……! 遺憾ッ! 裏切りは許されな――」

トレーナー「静かにしていてください、理事長」

理事長「……ごめんなさい」

トレーナー「確かに費用を圧迫するのは考え物だ。ポケットマネーから捻出しようものなら、それはそれでまずいことになる」

たづな「ご理解いただけているようで何よりです。確かにその通りです。費用がかなりのものになりますし、何より――その、健啖なウマ娘が複数名在籍している以上、コストが……」

トレーナー「そこで、ですよたづなさん。ご褒美として与えるのはどうでしょうか」

たづな「ご褒美、ですか」

トレーナー「レースの勝敗でそれを与えるのはダメですが、それ以外――例えば、学園への貢献度などをある程度数値化して、規定以上の数値を出したウマ娘に与えるのはいかがですか」

トレーナー「例えば郊外活動――広報とかにも積極的に出てもらえたり、内務作業などの手も増えることでしょう。その分負担が軽減され、活動のコストダウンを狙える――」

トレーナー「どうでしょうか」

たづな「ふむ……」

トレーナー(……どうだ?!)


392 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 01:09:02.01 ID:kMKUzmCb0

たづな「いい案に思えますが――」

たづな「それ、厚生労働省に了解を取る必要がある(※)ので、無理です」

トレーナー「そんなぁ……」


―――

▼トレーナーは温泉旅行券(ペア用)を手に入れた。

※厚生労働省云々は多分です。法律に明るいわけではないので、あくまで創作上の断りの文句としてお受け取りください。
※一応参照した記述があるので明記します。労働基準法第56条2項にまつわる箇所です。興味があればどうぞ。
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:12:29.94 ID:NY90ZtOLo
芦毛の怪物「フードファイトでトレセンの広報活動を……ってあれ?なくなったのか……シャトーブリアン……」
394 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/12(木) 01:13:47.41 ID:kMKUzmCb0
トレーナー「ちなみにシャトーブリアンについては却下されたけど、月に一回、日本各地の名産のお肉が食堂に出るようになったらしい」

トレーナー「とはいえさすがにブランド肉。注文には上限があるらしい。泣いているウマ娘が何人か見受けられた」

トレーナー「ちなみに肉には塩コショウのみかける派だ。タレもいいけど、俺はこれが一番好きだ」

トレーナー「世間一般の方々はどんな好みなのだろうか」

トレーナー「実家はタレをかける派の方が多かったな」

トレーナー「マヤノは……そもそも肉とか食べるのか?」

トレーナー「いや、食べるはずだ。でも何だろうな、野菜をちびちびと齧っている様子が目に浮かぶというか、なんというか……。勝手なイメージであることは分かっている」

トレーナー「いかんいかん、変なことを考えているとマヤノにまた何か疑われそうだな」

トレーナー「切り替えていくか」


―――


下1
トレーニング/お出かけ/休憩/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※現在目標設定なし。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:15:49.85 ID:1ReP4/YVo
マヤのスキル習得
396 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 01:22:07.18 ID:kMKUzmCb0
トレーナー「というわけで今日は、マヤノのスキル……こほん、技術を伸長していくぞ」

マヤノ「……うん」

トレーナー「……。やはりナリタブライアンに勝つためには地力以外にも技術を磨かなければ難しい」

マヤノ「……うん」

トレーナー「…………。というわけでトレーニングだ」

マヤノ「……あい・こぴぃ」

トレーナー「……」

トレーナー(き、気まずい……!)


―――

[スキルヒント:ウマ娘]
・読解力 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・大局観 Lv1[作戦:差し]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・食いしん坊 Lv1[作戦:先行]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・魅惑のささやき Lv1[距離:中距離]
(中盤:ライバルウマ娘のコンマ判定を2段階下のものに下げる)
・コーナー回復〇 Lv1[汎用]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階上のものに上げる)
・円弧のマエストロ Lv1[汎用]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階上のものに上げる)
・善後策 Lv1[短距離]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・プランX Lv1[短距離]
(中盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)
・押し切り準備 Lv1[作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・逃亡者 Lv1[作戦:逃げ]
(終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・束縛 Lv1[中距離]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を1段階下のものに下げる)
・独占欲 Lv2[中距離]
(中盤に選択肢追加:終盤のコンマ判定を2段階下のものに下げる)
・直線加速 Lv1[汎用]
(レース終了時に固定値+50を加算する)
・一陣の風 Lv1[汎用]
(レース終了時に固定値+100を加算する)
・上昇気流[マイル]
(レース終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+50の補正)
・業脚[マイル]
(レース終盤に選択肢追加:ゴールのコンマ判定に+100の補正)

―――

下1 どのスキルを習得するか
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:24:25.77 ID:me7q/u0F0
エンコのマエストロ
398 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 01:27:31.00 ID:kMKUzmCb0
下1 習得コンマ

90以上:円弧のマエストロ習得
40以上:コーナー回復〇習得
40以下:コーナー回復〇スキルヒントレベル上昇
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:29:10.70 ID:/juJXBqKO
うまぴょい!
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:29:58.15 ID:dHyZtPTQO
401 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 01:31:10.73 ID:kMKUzmCb0
トレーナー「というわけで、スキル……ぅん! 技術を習得していくわけだが……」

マヤノ「……」

トレーナー「上の空と言うか、対応がおかしいものの――さすがマヤノだ。教えたことを直ぐに吸収してくれる」

トレーナー「凄まじいな。これが天才か」

トレーナー「このままいけば上位スキルを習得するのも遠い話じゃないかもしれないな」


―――

▼スキル[コーナー回復〇]を習得した。
402 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 01:32:39.25 ID:kMKUzmCb0
今日はここまでです。
次回辺りメインイベントが起きると思います。多分。

レオ杯の育成が入ってくるので少し更新がまばらになるかもしれませんがご容赦ください……!
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:34:58.27 ID:NY90ZtOLo
おつおつ
頑張れ頑張る
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:50:08.63 ID:W6Z64V/20
おつ
○ンコのマエストロに手を出すのは時期尚早であったか…
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 21:20:21.96 ID:TzDF2UKi0
マヤノのプロフィールページ、サンライトブーケの項目見るとトレーナーちゃんの事しか書かれてないんたけど、真っ先にここのマヤノとトレーナーちゃん思い浮かべた
406 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 21:42:10.34 ID:kMKUzmCb0
トレーナー「さて、そろそろ休憩にするかな」

たづな「トレーナーさん、お疲れ様です。今少しいいですか?」

トレーナー「ああ、今しがた仕事がひと段落したところです。どうぞお入りください」

たづな「では失礼して……」

たづな「さて、ここに私が来た以上、用件はある程度ご理解いただけていると思いますが……」

トレーナー「目標設定、ですよね」

たづな「……言いにくいですが、そうです。こればかりは決めていただかなければいけません」

トレーナー「そう、ですよね」

たづな「とはいえ、もうシニア級の九月に入って、十月に回ろうとしています。ここから先、目標に定めなければならないレースは……決まっています」

トレーナー「……”有馬記念”」

たづな「その通りです」

トレーナー「分かってはいました。わかっては――」

たづな「……不安、ですか」

トレーナー「不安でないと言えばウソになってしまいますね」

たづな「心中、お察しするにはあまりある不安だと思います」

トレーナー「……ええ、まぁ。さすがに誰にも理解は出来ないと考えていますから」

トレーナー「用件は以上、ですか」

たづな「……はい」

トレーナー「俺はこれから、研究に移るので――」

たづな「……あの、トレーナーさん」

トレーナー「なんでしょう」

たづな「私は理事長の秘書――学園の関係者として、誰かの勝利を願ってはいけないと考えています」

たづな「ですが、ですが――。出来ることならば、トレーナーさんと、マヤノトップガンさん……お二人の未来を見たいとも思っています」

たづな「ですから……ご武運を。お二人が幸せなまま未来を迎えることができるように、祈っていますから……」

たづな「――悔いの、ないように」

トレーナー「……ありがとう、ございます」


―――

▼次の目標レースが”有馬記念”に定められました。

・有馬記念
難易度:特高 報酬:特高


▼目標レースまで、あと15ターン――。

407 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/12(木) 21:46:53.51 ID:kMKUzmCb0
トレーナー「有馬記念と言えば、最強のスターウマ娘たちが集結する夢の舞台」

トレーナー「スペシャルウィークと一緒に居た頃は夢のまた夢だと思っていたけれど、今は鼻先まで迫ってきている」

トレーナー「……楽しみ以上に、恐ろしいな」

トレーナー「そこには……あの怪物もいるだろう」

トレーナー「果たして俺たちは勝てるのだろうか」

トレーナー「”シャドーロールの怪物”――ナリタブライアンに」


―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:866(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/ライバル研究(ナリタブライアン)/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと15ターン(今ターン含む)


―――
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 21:47:06.62 ID:NY90ZtOLo
ブライアンにライバル宣言(挨拶)しよ
バナナ持ってな!
409 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 21:51:26.74 ID:kMKUzmCb0
トレーナー「……マヤノ、次の目標レースのこと、もう聞いたか」

マヤノ「……うん。有馬記念だって――」

トレーナー「ああ、そしてそこには、ナリタブライアンも来るだろう」

マヤノ「うん、ゼッタイに来るって思う」

トレーナー「そこで、だ。あの時のお詫びもかねて――宣戦布告しに行かないか」

マヤノ「せんせん、ふこく……?」

トレーナー「ああ。俺たちは不始末のせいでナリタブライアンを傷つけた。それを癒すことができるのは、俺たちが彼女とレースで鎬を削ることのほかにないけれど――真っ向から戦います、って言えば、その傷はすこし癒えるんじゃないかな、って」

マヤノ「……うん。うん! 宣戦布告、しに行こう!」

トレーナー「そう決まれば――街に行くぞ」

マヤノ「アイ・コピー……って、街?」

トレーナー「将を射んとする者はまずウマ娘を射よ、だ」

マヤノ「???」

410 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 22:07:17.78 ID:kMKUzmCb0
トレーナー「というわけでバナナを準備してきた」

マヤノ「ブライアンさん、バナナが好きなものだったんだ」

トレーナー「意外だな、知らなかったんだ」

マヤノ「ブライアンさん、いっつも会話してくれないの……」

トレーナー「ああ、なんとなく想像できるな。けんもほろろに受け流されるマヤノ……」

マヤノ「うぅ……。いつかブライアンさんのいろんなこと、聞いちゃうんだから〜!」

トレーナー「いつか聞きだせるといいな……と、着いたぞ。ビワハヤヒデから聞いた、ナリタブライアンが居そうなスポットその1……」

ブライアン「……」

マヤノ「いた……!」

トレーナー「さすが姉妹だ……よく把握しているんだな」

トレーナー「さてマヤノ、準備はいいか?」

マヤノ「……うん、うん、うん! 行くよ、トレーナーちゃん!」

―――

マヤノ「……ブライアンさん!」

ブライアン「……っ。何しに来た」

マヤノ「宣戦布告っ! ブライアンさんを倒すっていう宣言ッ!」

ブライアン「……。なるほど、な」

ブライアン「いいだろう。オマエがどれだけやるようになっているかは解らないが――」

ブライアン「全身全霊で――オマエの総てをぶつける覚悟でかかってこい」

ブライアン「詰まらない走りを見せたら……文字通り食いちぎってやる」

マヤノ「――ッ!」

マヤノ「ブライアンさんこそ、覚悟しててねっ! そんな余裕な態度取ってたら……マヤがいつの間にかばびゅーんって追い抜いちゃうんだから!」

ブライアン「フン……」

マヤノ「じゃあ、有馬記念でまた会おうね、ブライアンさん!」

ブライアン「……話が終わったんならさっさと行け」

マヤノ「ふーんだ、ぜーったいそのツンツンした態度、改めさせてやるんだから!」

ブライアン「……」


―――

トレーナー「この前は済まなかったな、ナリタブライアン」

ブライアン「アンタか。……私は私がしたいことをしたまでだ」

トレーナー「そうか。じゃあこれはプレゼントとして受け取ってくれ」

ブライアン「バナナ……!」

トレーナー「気に入ってくれると嬉しい。じゃあ俺はこれで」

ブライアン「……待て」

トレーナー「ん、どうした?」

ブライアン「アイツのこと、ぬかるなよ」

トレーナー「言われなくとも」

―――

▼マヤノトップガンのやる気が上昇した。

好調→絶好調
411 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/12(木) 22:10:36.41 ID:kMKUzmCb0
トレーナー「……さて、宣戦布告も済ませたことだし、トレーニングだ」

トレーナー「ナリタブライアンという目標が見えたことで、マヤノとの間に充満していたあのやりづらい雰囲気は払しょくされている――さすがと言うべきか、ライバルが居るとやる気が違う」

トレーナー「とはいえ、喜んでばかりもいられない。ナリタブライアンは高い壁だ」

トレーナー「……超えられるかもわからない、高い、壁」

トレーナー「不安だ、心配だ――だけど、そんな感情は見ないふりをしないとな」

トレーナー「絶対に勝つ。勝って、マヤノと一緒に――トップに立つんだ」

トレーナー「絶対に……!」


―――


■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:866(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:絶好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/ライバル研究(ナリタブライアン)/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと14ターン(今ターン含む)


―――
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:15:12.12 ID:me7q/u0F0
スキル習得(トレーナー)
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:45:53.72 ID:W6Z64V/20
目標以外のレースって出るウマ味なんかあったっけ
414 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/12(木) 22:58:40.67 ID:kMKUzmCb0
>>413
ステータス全体の底上げ(勝利時)とスキル習得が利点として挙げられます。
出るレースによってはイベントがあったりします。

―――

トレーナー「というわけで今日は勉強だ」

トレーナー「マヤノをいい方向に導けているという自負はあるが、現状で満足していては絶対に有馬記念では勝てない――」

トレーナー「つまり、今必要なのは、俺自身の成長であり、進化だ」

トレーナー「それに――マヤノの成長についてもそうだが、限りなく最高の出来になりつつある」

トレーナー「俺も最高の出来にしないとな。並び立てないだろう?」

―――

■[スキルヒント:トレーナー]
・共感覚(パッシブ)Lv1(上限値) HLv:2
 真の意味でウマ娘と通じ合い、自身の持つ知識や経験などを余すことなく伝えることができる。
 ウマ娘の所有する脚質、距離適性、スキルのヒントレベルを常に1上昇させる。

・収束する条(パッシブ)Lv1(上限値) HLv:1
 詳細情報習得後公開。

・運命の輪(パッシブ)Lv1(上限値) HLv:1
 詳細情報習得後公開。
 習得条件:[収束する条]習得。

―――

下1 どのスキルを習得する?
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 23:01:12.87 ID:mdKn5n0zo
共感覚
416 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/13(金) 00:02:17.08 ID:yZGIbECv0
トレーナー「というわけで、ウマ娘の特性について調べようと思う」

トレーナー「ウマ娘についての理解を深めれば、それだけマヤノの育成にも還元できるはずだ――」

トレーナー「……学生の頃もそうだったけど、社会人になってからも案外机に向かう時間って大事なもんなんだな〜」


―――

▼スキル習得コンマ
40以上:習得
40以下:スキルヒントレベル上昇
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 00:11:00.47 ID:XuS4IJ7go
なぜ湿りやすいのか
418 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/13(金) 21:45:53.65 ID:yZGIbECv0
トレーナー「……なるほど」

トレーナー「おおよそは人間とは変わらない。身体能力のみ、人間とは隔絶されてはいる」

トレーナー「つまり、俺たちとそう変わりはない」

トレーナー「あーあ、調べるのもなんだか損したな。結局は――」

トレーナー「結局は、いつもの通りでいいってことじゃん」

トレーナー「だったら、等身大の俺で触れ合えばいいってことなんだよな」

トレーナー「……あるいは、本当はそれが俺にかけているものだったのかもしれない」

トレーナー「精進しなきゃな」


―――

▼トレーナースキル[共感覚]を習得した。
419 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/13(金) 21:49:51.47 ID:yZGIbECv0
トレーナー「秋が深まると、緑だったものが一気に赤く染まるから風情があるよな」

トレーナー「ここまで明確に季節の移り変わりを感じる季節はないんじゃなかろうか」

トレーナー「紅葉狩りなんて風情あることはしたことがないけれど、たまにやってみると落ち着きそうなんだよな」

トレーナー「いつかやってみって見るのもありかもしれないな」

トレーナー「……その時は、マヤノも一緒に」

―――


■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:866(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:絶好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/ライバル研究(ナリタブライアン)/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと13ターン(今ターン含む)


―――
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 21:55:18.66 ID:kyrzhEY8O
ライバル研究(ナリタブライアン)
421 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/13(金) 23:32:45.85 ID:yZGIbECv0
トレーナー「マヤノ、俺たちは強大な相手に立ち向かわなければならない」

トレーナー「トレセン学園きっての強者――ナリタブライアンに」

トレーナー「それは並大抵の努力では突破することは出来ない。……マヤノも十分に理解していると思う」

マヤノ「……うん。ブライアンさんは……多分今のままじゃ倒せない」

トレーナー「だから研究しなければならない。ナリタブライアンの総てを。――彼女の頭の先から爪の先まで、1mmも見逃さない瞳で」

トレーナー「分かっていることを羅列してみて、今分かっていないことを浮き彫りにしてみよう。分からないところを判明させたら――次は詳細分析。俺たちとナリタブライアンの間に広がる実力差について、具体的なデータを算出する」

トレーナー「じゃあ、まずはディスカッションだ。思いつく限りの、ナリタブライアンに関することを話し合おう」

マヤノ「アイ・コピー!」

―――

下1 ナリタブライアンの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 00:04:59.61 ID:F7hbmTxL0
423 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/14(土) 00:31:41.77 ID:VyRGhyHD0
トレーナー「ナリタブライアンについて知らないことと言えば、まずはその全体の能力値……んん! ……出来上がりだ。ただ、言えることがあるのならば――」

マヤノ「マヤのよりも優れてる――でしょ?」

トレーナー「ああ」

トレーナー(とはいえ、マヤノのステータスもかなりの仕上がり。なのに、ナリタブライアンのそれよりも劣るように見えるのは――なぜだろう)

トレーナー(ステータスという数値が見れている俺だからこそ分かる限界。マヤノにとってはこの数値が限界なのだろうか)

トレーナー(ナリタブライアン――体躯は明らかにマヤノよりも大きいが、果たして)

マヤノ「トレーナーちゃん?」

トレーナー「ああ、すまない。というわけで、ナリタブライアンに追いつくために全体の仕上がりを強化していく必要がある、が」

マヤノ「……トレーナーちゃん」

トレーナー「どうした、マヤノ」

マヤノ「マヤちん分かっちゃった。――多分、ブライアンさんの仕上がりに、マヤが追いつくことは出来ない……でしょ?」

トレーナー「……。その通りだ。君の仕上がりをどれだけよくしたところで、ナリタブライアンのそれには追い付けない」

マヤノ「そっかぁ……。じゃあ、もちろん仕上げはしなきゃいけないけど、それ以外でもブライアンさんを越せる何かを探さなきゃね!」

トレーナー「ああ、そうだな」

トレーナー「……そして、こうして見てきて、一つ分かることがある」

マヤノ「……?」

トレーナー「――ナリタブライアンの技術は、その全てが中盤から終盤に抜け出すものがメインだ。つまり、差しや先行時に使用する技術だな」

トレーナー「で、あればだ。……それを潰すことが、一番重要になるかもしれない」


―――

▼スキルヒント[差し焦り]Lv1を獲得しました。

▼ナリタブライアンの研究度が[1/7]になりました。
424 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/14(土) 00:36:20.93 ID:VyRGhyHD0
トレーナー「中秋の名月とは言うけれど、そもそも月が隠れちゃわけないなぁ……」

トレーナー「とはいえ、この時期は昔から雨が多く、雲もかかりやすかった時期らしい」

トレーナー「一説によれば、中秋の名月とは”空想で楽しむもの”らしい」

トレーナー「確かに、実際に見るよりも、頭の中で考えた月を見るほうがよっぽど大きく、輝いて感じるからな」

トレーナー「つまり、昔の人々は人間の想像力を活用した暮らし方をしていた、という事」

トレーナー「……俺も、想像力豊かに生きたいものだなぁ」

トレーナー「いや、想像力でも追いつかない超現実を生きているわけなんだがね……ははは」


―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:866(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:絶好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/ライバル研究(ナリタブライアン)/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと12ターン(今ターン含む)


―――
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 00:42:43.52 ID:TwluSy3Bo
ライバル研究
426 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/14(土) 02:23:45.66 ID:VyRGhyHD0
トレーナー「ナリタブライアンの使う走法は、ガンガンに大きく走る超ストライドだ。特に末脚の鋭さは凄まじく――かなり仕上がっているマヤノを10秒待ったうえで追い抜くくらいの速度」

トレーナー「回転数こそ少ないものの、大きく脚を使うストライド走法は脚へのダメージが累積しやすい。それはつまり、ナリタブライアンの超ストライド走法は、限定的にしか使えない、ということだ」

マヤノ「……なるほど?」

トレーナー「もっとかみ砕いて言うと、終盤の加速がヤバいけど同時に弱点でもあるから、そこを突く」

マヤノ「わかったよ。……でも、どうやってその弱点? を突くの?」

トレーナー「終盤でストライド走法を使うことを考えれば、大きく分けて二つの対策がある」

トレーナー「一つは序盤から中盤の間に、ストライド走法をより長く使用する状況を整えること。序中盤でスタミナを使わせることができたならば、終盤に入ってラストスパートをかける瞬間がより短くなる」

トレーナー「もう一つは――またいつか話そう。とりあえずは、ナイスネイチャの時と同じく搦め手を伸ばす方針で」

マヤノ「はーい! ブライアンさん、どんなこと言えばドキッってしてくれるかなぁ?」

トレーナー「……まぁ、あまり過激なことは言わないようにな」

―――

下1 ナリタブライアンの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇
427 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/14(土) 02:26:20.66 ID:VyRGhyHD0
訂正です。

×:一つは序盤から中盤の間に、ストライド走法をより長く使用する状況を整えること。
〇:一つは序盤から中盤の間に、ストライド走法をより短く使用する状況を整えること。

安価は下
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 02:40:16.66 ID:Xty7fbc+0
ラブカ?
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 15:53:13.18 ID:5fzsoRkFo
対策具体的にしっかり記述してるのすごいな
430 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/14(土) 18:52:42.04 ID:VyRGhyHD0
トレーナー「作戦として差しや先行を採るウマ娘にとって最も嫌うこととは何か、それを知ることによって、マヤノも”何をされたら嫌か”がわかったと思う」

マヤノ「うん。それこそマヤたちがやったみたいに、スタミナをどっと持っていかれたら辛いかも……」

トレーナー「そうだよな。誰かの弱点を見つけるという事は、自分のことを顧みることにも繋がる。対策は多ければ多いに越したことはない」

トレーナー「前を向くことも大事だが、時に足元に目を向けることも肝要だ」

トレーナー「案外そんなところに、解決策は眠っているかもしれないのだから……」


―――

▼スキルヒント[スタミナイーター]を獲得しました。

▼ナリタブライアンの研究度が[2/7]になりました。
431 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/14(土) 19:00:40.51 ID:VyRGhyHD0
トレーナー「女心と秋の空――」

トレーナー「いや、特に理由のないつぶやきだ」

トレーナー「女性の心は秋の空みたいに変わりやすいものだ、という言葉。でも、マヤノのことを見ているとほんとうにそうなんだろうか、と疑わしくなってくる」

トレーナー「……マヤノの心も、いつか移ろうのだろうか」

トレーナー「――返事がないと斯くも不安になってしまうんだな」

トレーナー「とはいえ、返事の催促をしようものなら、ようやくこなれてきた会話がまたぎこちないものになってしまう」

トレーナー「うーむ……早期改善できるといいんだけどな」


―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:866(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:絶好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/ライバル研究(ナリタブライアン)/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと11ターン(今ターン含む)


―――
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 19:02:39.36 ID:BZjeJhoY0
会話(秋川理事長)
433 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/14(土) 21:55:07.09 ID:VyRGhyHD0
トレーナー「さて、仕事も終わったし――」

理事長「慰労ッ! お疲れ様っ!」

トレーナー「ちょわ?! り、理事長……一体いつからそこに?」

理事長「集中ッ! 先ほどからノックしていたが、集中していたようで返答がなかったから……勝手ながら入室したッ!」

トレーナー「ああ、そうなんですね。すみません」

理事長「容認ッ! それが仕事からくるものであれば、私に責めることは全くできないッ!」

トレーナー「ありがとうございます。――それで理事長、何か私に御用ですか?」

理事長「うむ、チームについてだッ!」

トレーナー「……その話ですか」

理事長「肯定ッ。今回は――その為の予算編成が終了したことを伝えに来たッ!」

トレーナー「それって、本当に作らなきゃいけないんですか?」

理事長「否定ッ。君が断るのであればそれでもいいし、認可してもらえば君にも一定のメリットはあるッ。提示した選択肢をこちらから否定する真似はしない」

理事長「――だから、君のためにこんなものを用意した」

トレーナー「……これは、稟議書? 決裁印が打たれている……」

理事長「仮定ッ。君のループが君にしか効果を及ぼさないものだとして――」

理事長「――君の持ち物については、どうだろうかッ!」

トレーナー「――。なるほど、つまり――この稟議書は、俺がループした後を想定して?」

理事長「肯定……。考えたくないことだが、夢と夢のぶつかり合いの果てに待ち受ける結果が、必ずしもいいものだとは限らない……。故にッ、私たちに出来るのはこれくらいだッ!」

理事長「――辛いであろう、先の話をして申し訳ない。でも、私たちがウマ娘の幸せを願う気持ちと同じくらい、君の幸せをも願っている。そのことは忘れないでくれ」

理事長「退室ッ! 用件は済んだから失礼するッ! さらばだッ!」

トレーナー「……なるほど、なぁ」

トレーナー「あの人も不器用な人だ、自分の許にあるものは全部幸せにするって、簡単な覚悟で出来ることじゃないよ……」

トレーナー「愚かだけど、なんでだろうな……」

トレーナー「その愚かさが、嬉しくてたまらない――」

―――

▼新要素[チーム結成]が追加されました。

・[チーム結成]
予算編成レベルによって、複数人のウマ娘を育成対象に選択することができます。
予算編成レベルはウマ娘を育成した際の最終成績によって上昇し、その度に「稟議書」に記載されます。
現在の予算編成レベルは1。チーム結成時の最大人数は2人です。
434 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/14(土) 21:59:59.86 ID:VyRGhyHD0

※[チーム結成]はループスタート時にのみ選択が可能です。

―――

トレーナー「うーん、まだまだ暑い……」

トレーナー「昔はそうでもなかったんだが、最近十月の初めでも少し熱いと感じることがないか?」

トレーナー「熱いのはあまり得意じゃないからなぁ……出来るだけ気温は低いほうがいい」

トレーナー「とはいえ、低すぎると低すぎるでまた文句を言いそうなもんだけど……」

トレーナー「……やっぱり気温はちょうどいいほうがいいな!」

トレーナー「さて、そろそろ腰を上げなきゃな。こたつはいつ出そうか」


―――


■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:866(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:絶好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/ライバル研究(ナリタブライアン)/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと10ターン(今ターン含む)


―――
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 22:03:27.71 ID:a+M4ij8to
ライバル研究
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 22:11:36.69 ID:CGL5eCUr0
ライバル研究
437 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/14(土) 22:14:16.60 ID:VyRGhyHD0
トレーナー「――さて、ナリタブライアンの対策をし始めてこれで三回目になる」

マヤノ「そうだね! 何かお祝いでもする〜?」

トレーナー「何のお祝いだ何の……。今回は、この前濁した”終盤でストライド走法を採る相手への対策”の二つ目を説明して、それを実践しようと思う」

マヤノ「えーっと、早いうちにスタミナを使わせて、ラストスパートをかけにくくする……って言うの?」

トレーナー「それが一つ目だ。二つ目は……その勢いに乗る、だ」

マヤノ「勢いに、乗る――?」

トレーナー「ああ」

トレーナー「そうだな、マヤノは”スリップストリーム”って言葉、知ってるか?」

マヤノ「授業で聞いたことあるよ! パパもマヤノがウマ娘として競争を望むなら〜って言ってた時に気にしろ〜って言ってたよ!」

トレーナー「そうか、マヤノのお父さんは航空関係だったな」

トレーナー「スリップストリームとは、高速で走行する物体の直後に発生するらせん状の空気流のことだ。競輪やモータースポーツなどでは、これを活用してスピードを上昇する選手もいる」

マヤノ「……あ。マヤもレース中に、すっごく速い人の後ろについてたら、速度が上がったことがあるよ!」

トレーナー「そう、それがスリップストリームだ。ウマ娘の最高時速は70km/hとも言われている――つまり、自動車が道路を走る速度と同程度、あるいはそれ以上の速度を出すことができる」

トレーナー「そして、だ。マヤノと比べてナリタブライアンは――大柄だ」

トレーナー「体躯が大きく、高速走行する物体――ナリタブライアン。彼女の後ろについたり、あるいはその気流を活用することができれば、マヤノの末脚は大きく伸びることになるだろう」

トレーナー「と、いうわけで。ナリタブライアンのスリップストリームを受け取ることができるようにトレーニングをしよう」

マヤノ「アイ・コピー!」

―――

下1 ナリタブライアンの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 22:21:24.48 ID:/SEq2/hn0
439 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/14(土) 22:57:45.05 ID:VyRGhyHD0
マヤノ「ね、トレーナーちゃん……さっきからずっと引っかかってたことがあるんだけど、言っていーい?」

トレーナー「ん、どうした?」

マヤノ「……そもそも、作戦から考えるとマヤは……」

マヤノ「マヤは、ブライアンさんより前にいることの方が多くないかな、って……」

トレーナー「…………」

トレーナー「……あ」

―――

▼ナリタブライアンの研究度が[3/7]になりました。
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 23:36:28.38 ID:5fzsoRkFo
これはうっかり
441 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/14(土) 23:52:16.67 ID:VyRGhyHD0
トレーナー「暑いとか言ってた記憶がある。その時の自分を殴りたい」

トレーナー「どうして早々に、冬服を出していなかったのか……!」

トレーナー「毎年こうだ、まだまだ着れる! と思い込んでたらいつの間にか寒くなって、間に合わなくなる……」

トレーナー「今日こそは冬服出すぞ……!」

トレーナー「……とか言ってると、気温が上がったりするんだよなぁ」


―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:866(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:絶好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/ライバル研究(ナリタブライアン)/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと10ターン(今ターン含む)

―――
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/14(土) 23:58:26.90 ID:Fod+9QVs0
とことんライバル研究
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 00:44:25.85 ID:AwGP36UD0
使うことに変わりはないんだから冬服出しなさい
444 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/15(日) 02:20:43.34 ID:Xl9pbPer0
トレーナー「さて、ナリタブライアン研究も佳境に入ってきたが――ここまで来て一つ分かったことがある」

マヤノ「ん〜? なぁに、トレーナーちゃん」

トレーナー「……正直、マヤノとナリタブライアンを比較すると、さすがにナリタブライアンに比がありすぎる」

マヤノ「……うん。分かってたよ、それは」

トレーナー「というわけで、ナリタブライアンに勝つ方法その2と行こうじゃないか」

マヤノ「ブライアンさんに勝つ方法?」

トレーナー「ああ。彼女に勝つ方法、今までは実践的な方法のうち、ナリタブライアン本人に影響を及ぼすものを提示してきた」

トレーナー「これからは、マヤノ自身に影響を及ぼすものを教えていこうと思う」

マヤノ「つまり……これからマヤは、トレーナーちゃんにめちゃくちゃにされちゃう……ってコト?!」

トレーナー「言い方があれだけど、マヤノに変革を促すという意味では否定は出来ないな」

トレーナー「さて、ナリタブライアンに勝つ方法だが――ぶっちゃけると、今のマヤノだと逃げるしか勝てる方法がない。先行や差し、追込でブライアンに勝てるなんて考えちゃいけない」

トレーナー「逃げのメリットの1つとして、レースの局面を操作しやすいことが挙げられる。例えば、この前皐月賞で戦ったセイウンスカイのことを思い出してみろ。彼女は”ターフの奇術師”と呼ばれるほどのレースプランナーだ」

トレーナー「彼女ほどの辣腕を振るえ、とは言わない。が、彼女ほどの腕前を持つ存在からなら、学び取れることもあるはずだ」

トレーナー「というわけで、ビデオ研究――初めていこう!」

―――

下1 ナリタブライアンの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇

445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 02:30:22.97 ID:pu739xaP0
446 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/15(日) 22:15:25.42 ID:Xl9pbPer0
トレーナー「さて、ここまでビデオを鑑賞して――何か気付いたことはあるか、マヤノ」

マヤノ「うーん……。何というか、駆け引きが凄い……?」

トレーナー「そうだな」

トレーナー「より明確に言語化するのであれば――あれは足さばきや速度の緩急によって生み出される錯覚だ」

トレーナー「例えばココ、脚の回転は速くなっているけれど、速度はそんなに上がっていないだろう?」

マヤノ「あ、ホントだ……!」

トレーナー「ここなんかもそうだ。脚の回転は遅くなっているけれど、速度は上昇している」

トレーナー「まさに奇術だよな。気付いた時にはもう遅い、彼女のペースに全員が飲み込まれているわけだ」

マヤノ「この足さばきを、今から見につけるの?」

トレーナー「そうだ。だから今から――ダンスレッスンだ」

マヤノ「えぇ〜? ダンスレッスン?」

トレーナー「ああ。普段マヤノが練習しているようなアイドル曲のダンスは、キレと素早さ、動きのダイナミックさが特徴だ」

トレーナー「だが、ボールルームダンス……俗にいう社交ダンスは優美で複雑なステップを要求する」

トレーナー「それに、だ。これからメディアの露出が増えてくるだろうし、こういうダンスを一芸として身に着けておくのは武器になる」

トレーナー「ナリタブライアン対策、一芸を身に着ける――どうだ、一挙両得のトレーニングだろ?」

マヤノ「聞くほどフシギだけど……トレーナーちゃんがそう言うなら、ぜったいそうなんだって思うから」

マヤノ「今日のトレーニングも、バッチリ決めちゃうよ〜!」


―――

▼スキルヒント[トリック(前)]を獲得しました。

▼ナリタブライアンの研究度が[4/7]になりました。
447 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/15(日) 22:44:50.78 ID:Xl9pbPer0
トレーナー「無くてもいいけど、あると生活がいっぺんに変わるものがあるよな」

トレーナー「例えば食洗器とか、瞬間湯沸かし器とか」

トレーナー「自室に瞬間湯沸かし器を導入した瞬間、何というか生活の質の向上を感じたな」

トレーナー「使えるものはやっぱり使うべきなんだなぁと強く感じたな」

トレーナー「……使える者はすべて使う、か」

トレーナー「いつかは俺も、その手段を取らなきゃいけなくなるのかな」


―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:866(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:絶好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/ライバル研究(ナリタブライアン)/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと9ターン(今ターン含む)

―――
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 22:45:50.11 ID:McMwCAi5o
ライバル研究
449 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/15(日) 23:13:08.12 ID:Xl9pbPer0

マヤノ「正直ね、トレーナーちゃん」

マヤノ「マヤは……ここまで来たけど、ブライアンさんに”勝てる”って思えない」

マヤノ「トレーナーちゃんが……どう思う?」

トレーナー「……本音を言えば、遠い、と思っている」

マヤノ「そう、だよね」

マヤノ「分かってた、分かってたけど……辛いね」

トレーナー「……けれども、君を勝たせるために俺は此処に居る」

トレーナー「言葉だけじゃない。――新しい走法を、君に提示しよう」

マヤノ「新しい、走法……」

トレーナー「ああ」

トレーナー「……実は最近、いろいろな研究の結果が出てな。そのデータをもとに、マヤノの走り方に合った”別の走法”を提示しようと思う」

マヤノ「……でも、今の走法を大きく崩したら、マヤ、満足に走れなくなっちゃうかもしれないよ?」

トレーナー「ああ。だから今回提示するのは――走法は走法でも、姿勢だ」

トレーナー「君が風になるための、走法」


―――

下1 ナリタブライアンの研究解析
50以上で研究度上昇・スキルヒント
50以下で研究度上昇
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 23:14:52.87 ID:pu739xaP0
451 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/15(日) 23:25:44.48 ID:Xl9pbPer0

トレーナー「この前、スリップストリームについて話をしたと思うが――」

トレーナー「物体の加速度と物体が受ける風の抵抗力の強さ、つまり空気抵抗には密接な関係がある」

トレーナー「新幹線を思い出してほしい。あれは、空気抵抗による速度減衰を減らすための構造になっている」

トレーナー「……つまり、速いものとは、それだけ”風と一体化している”ともいえるんだ」

マヤノ「飛行機もそう?」

トレーナー「ああ。なんなら飛行機こそ、もっとも空気抵抗のことを考えなきゃいけない乗り物かもな」

トレーナー「……というわけで、これから指導するのはスパート時の姿勢だ」

トレーナー「空気抵抗を限りなくゼロに近づける為には、超前傾姿勢しかない」

マヤノ「……えっと、確か、オグリキャップさんの走り方がそうだったよね、トレーナーちゃん」

トレーナー「ああ。だが、彼女の走り方は、丹念に解された関節の柔らかさが為せる業だ。一朝一夕であの超前傾姿勢は真似できない」

トレーナー(オグリキャップのスキル欄にある[勝利の鼓動]とやら。それが彼女の前傾姿勢をスキル化したものなのだろう、だが、俺が今から提示するのは――)

トレーナー「――だから、誰でもマネできる範囲のものにする」

トレーナー「だが、それでも努力や天性の柔らかさは必須だ。もしナリタブライアンに勝ちたいのであれば、これまで築いたものを一度崩す覚悟すら必要かもしれない」

トレーナー「マヤノは、その変革に耐えられるか?」

マヤノ「……変わっちゃうことは、怖いけど」

マヤノ「それでも、ブライアンさんには負けたくない。負けて、もうあんな、あんな寂しい顔してほしくないもん」

マヤノ「だから、どんなことだって受け入れるよ。それが、それが――」

マヤノ「ブライアンさんに勝てる方法って言うんだったら、何でも!」


―――

▼スキルヒント[直線加速]を獲得しました。
▼スキルヒント[一陣の風]を獲得しました。

▼該当スキルヒントは既に獲得済みです。

▼スキルヒント[直線加速]のスキルヒントレベルが上昇しました。(Lv2→Lv3)
▼スキルヒント[一陣の風]のスキルヒントレベルが上昇しました。(Lv2→Lv3)

▼ナリタブライアンの研究度が[5/7]になりました。
452 : ◆FaqptSLluw [saga]:2021/08/15(日) 23:35:30.63 ID:Xl9pbPer0
(正直対策七つも考えられないわ……となったので、次回以降は何か変わるかもしれません)

―――

トレーナー「有馬記念が近付けば近づくほど、学園内の空気がひりついてくる」

トレーナー「もう出走するウマ娘が決まっている以上、そのウマ娘に対して注がれる視線は尋常ではないほどの感情を孕んでいる」

トレーナー「期待、希望、羨望――。有馬の舞台に立つウマ娘たちは、その全てが幾千、幾万もの強い感情を背負ってあの場に立つ」

トレーナー「……マヤノに気にした様子がないのは僥倖だった。ナリタブライアンという強大な敵を前に、そんな感情は気にならなくなってしまうからな」

トレーナー「例えばこれが、ライバルのいない子だったらどうなっただろうか。緊張とか重圧で押しつぶされてしまうんじゃないか」

トレーナー「……」

トレーナー「いや、今はマヤノのことだ。マヤノをどうやって勝たせるか」

トレーナー「対策は取った。だからあとは――どれだけ知恵をひねり出せるか」

トレーナー「もう一回、ビデオを見よう」


―――

■[すくらんぶる☆ゾーン]マヤノトップガン
スピード:1054(S+)
スタミナ:1200(SS+)
パワー:866(B+)
根性:1050(S+)
賢さ:1058(S+)
やる気:絶好調

―――

下1
トレーニング/お出かけ/休憩/ライバル研究(ナリタブライアン)/スキル習得(ウマ娘)/スキル習得(トレーナー)/脚質上昇/会話(秋川理事長)/秘密の特訓/その他(良識の範囲内で自由に)
※有馬記念まであと8ターン(今ターン含む)

―――
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/15(日) 23:44:25.34 ID:kzYO0z5T0
ネイチャを併走トレーニングに誘ってみよう
454 : ◆FaqptSLluw [sage saga]:2021/08/16(月) 01:16:30.05 ID:9LPtYfIY0
トレーナー「さて、仕事も終わるし――」

会田「トレーナーさん、今良いでしょうか?」

トレーナー「おや、会田トレーナー。いかがなさいました?」

会田「実は――」


―――


トレーナー「というわけで、ナイスネイチャたっての希望で並走トレーニングを行うことになりました」

マヤノ「やったー!」

ネイチャ「まぁ、いつかマヤノと並走トレーニングしたいと思ってたからね〜」

会田「マヤノトップガンも何かと努力しているようですし、この並走が何かの突破口になれば、と思って」

トレーナー「ありがたい申し出であることには変わりない――」

トレーナー「さて、並走トレーニングに入る前に、まずは柔軟をしようか」

マヤノ「え〜? 早く走りたいよ〜」

ネイチャ「大会前の大事な時期でしょーが。大人しく柔軟しときなさい」

マヤノ「はぁ〜い」

トレーナー(さて、このトレーニング……吉と出るか凶と出るか……)


―――

下1:マヤノトップガンの着順コンマ
下2:ナイスネイチャの着順コンマ
※今回ゾロ目効果なしです。
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/16(月) 01:17:23.47 ID:ujX4aPKi0
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