まゆ「プロデューサーさんにあすなろ抱きされたい」

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1 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 12:41:00.13 ID:WJrn6T4A0
※ご注意です※
キャラ崩壊気味です
まゆがぽんこつです



---ある日の女子寮



まゆ(みなさんこんにちは、佐久間まゆです)



男性アイドル『俺……キミのことが好きなんだ!』

女性アイドル『…私も…あなたのことが好き!』



輝子「フヒ……ついに言ったな…」

乃々「目の前でイチャつかないでほしいんですけど…」

輝子「一度でいいから、あんなこと言われてみたいもんだ」

乃々「もりくぼには縁がなさすぎて…別世界の出来事に見えます…」



まゆ(今、女子寮で輝子ちゃん、乃々ちゃんと、恋愛ドラマを見ています)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1632627659
2 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 12:54:29.87 ID:WJrn6T4A0
男性アイドル『もう離さない…!』ダキッ

まゆ「まあ、後ろから抱きしめましたよ」

輝子「おお……あすなろ抱きってヤツだ……」

まゆ「あすなろ抱き…?」

輝子「いつだったか、そんなタイトルのドラマがあって、そのドラマで有名になった抱きしめ方だってさ…菜々さんから聞いた」

乃々「そういえば、菜々さんがそのドラマ好きだったって、言ってましたね…」

輝子「フヒ…放送年は調べないでおこう…」

乃々「ウサミン・ザ・シークレットは手の届くところにありますから…うかつに触れないようにしないとですけど…」



まゆ「あれ…良いですねぇ」

輝子「おっ、まゆさん、お気に召したか」

乃々「そうですか……? あんなことされたら…心臓がこなごなに砕け散りそうです…」

輝子「フヒ……アンダー・ザ・デスクにはレベルが高すぎるな…」

まゆ「プロデューサーさんに後ろからあんな感じで抱きしめられて…後ろから『好きだ』なんて言ってもらったら…きゃっ♪」

輝子「確かにヒャッハーなシチュエーションだが…まゆさん、そんなこと頼む勇気があるかい」

乃々「現実のものとするのは難しそうですけど…」

まゆ「それは確かにそうなんですよねぇ…」



まゆ(どうにかして、プロデューサーさんにあすなろ抱きしてもらう方法は……)



まゆ(!! ひらめきましたよぉ!)ピコーン
3 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 12:55:59.21 ID:WJrn6T4A0
まゆ「輝子ちゃん、乃々ちゃん。まゆ、ちょっと用事を思い出したので、今日はもう部屋に戻りますね」

輝子「ああ…おやすみ」

乃々「お休みなさいですけど…」

まゆ「はい、お休みなさい」



乃々「またなんか悪知恵…もとい浅知恵を思い付いた顔をしてましたけど……」

輝子「今回はうまくいけばいいな…」

乃々「これまでの経験上…うまくいかないと思いますけど…」

輝子「フヒ…ボノノさん、最近毒舌だよな……」
4 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 12:56:26.94 ID:WJrn6T4A0
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5 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 12:57:28.93 ID:WJrn6T4A0
---数日後、事務所



比奈「プロデューサー、いるッスか」

モバP(以下P)「おー、おはよう比奈、どうかしたか?」

比奈「ちょっと相談があるッス」

P「年末のスケジュールか? 冬今年はあるもんな」

比奈「それは当落出たらまた相談しまスけど、別件ッス」

P「売り子か? 別に良いけど、今年ってスペース狭くなったんじゃなかったっけ。俺入れるかな」

比奈「それも別途話しまスから! その、ちょっと別件で、悩んでることがあって……」

P「…ごめん、悪かった。時間作るよ。場所変えた方が良いか?」

比奈「ここだとあれだから、別室で……」

P「わかった。この後の会議が終わったら時間作れるから、会議室で話そう」
6 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 12:59:33.80 ID:WJrn6T4A0
---少し後、会議室



P「待たせたな」

比奈「いや、大丈夫ッス」

P「それで、相談って?」

比奈「アタシの創作活動のことについてッス。プロデューサーはスケブって知ってるッスか?」

P「スケッチブックのことか?」

比奈「そっちじゃないッス。クリエイターにイラストの依頼とかができるサイトのことで…」

P「ああ、『Skeb』ね。って、まさかお前…」

比奈「白状しまスけど、実はアタシもアイドルって事を隠して、Skebのアカウントを持ってるッス」

P「……アイドルのお給料にご不満が?」

比奈「あ、いや、そうじゃないッス! リクエストがあったイラストを描いて、受け取った人に喜んでもらうのが楽しくてやってたッス。ホントに少額で、お金とかは全然!」

P「…まぁ、人に迷惑をかけてなかったり、炎上の火種になりそうな訳じゃないなら止めやしないけど…それがどうしたんだ」

比奈「実は先週、こんな依頼が来たッス」

P「ん? どれどれ」スッ



お題【アイドルの佐久間まゆが男性にあすなろ抱きされているイラストをお願いします。男性の特徴はスーツで、髪は……(以下超長文)】



P「なんっっっっっだこれ」

比奈「これが悩みの種ッス」
7 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 13:02:22.73 ID:WJrn6T4A0
P「…やけに男性の特徴だけ指定が多いな」

比奈「思うところは多いってトコだけッスか?」

P「…なんで?」

比奈「この特徴が全て当てはまる男性……思い当たる節、無いッスか?」

P「無いね。こんだけたくさんの要素詰め込んだらカオスだろ。闇喰らいのエルドリッチみたいになるんじゃないのか」

比奈「いやいや、本当は気付いてるんでしょう? 向き合う時ッス」

P「だってどう見ても俺じゃねえかこの野郎!!!」

比奈「急にキレないでほしいッス!」

P「なんでホクロの位置まで指定されてんだよ! 怖いわ! 指名手配されてもこんな細かい所まで書かれねえぞ!!」

比奈「合ってるんスね、この情報。アタシも怖くなってきたッス」
8 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 13:03:58.69 ID:WJrn6T4A0
比奈「やっぱりこれ、熱心なまゆちゃんのファンからのリクエストじゃないッスよね」

P「当たり前だろ。どう見てもまゆ本人からのリクエストじゃん」

比奈「アタシこれどうしたら良いんスかァ! 助けてくださいよプロデューサー!」

P「知るか! 断りなさいよ! っつか、マジに依頼受けなきゃ良いだけじゃないのか?」

比奈「確かに、Skebは拒否することもできるッス」

P「だったら拒否すればいいじゃん。解決じゃんじゃんジャンバルジャン。とっととそんなものは描けねえ! って言っちゃいなさい」

比奈「アタシもそのつもりだったッス。ただ…」

P「何」

比奈「この依頼が来てからというもの……」

P「何だよ」



比奈「事務所に顔出すと必ずまゆちゃんがいるッス…」

P「ヒェッ……」

比奈「そして『この手が作品を産み出す手なんですねぇ…』って言いながら、手のひらをマッサージされるッス…」

P「それは俺もされたい」
9 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 13:06:03.82 ID:WJrn6T4A0
比奈「そんな日々が続いて…あまりにも圧が凄すぎて……つい承諾を押してしまったッス…」

P「籠絡されただけじゃないか? それ」

比奈「だいたいプロデューサーがモテモテだからアタシがこんな悩む事になるッス! この悩みはプロデューサーのせいでもあるッス!」

P「お前がSkebなんてやるからでしょうが! ちなみにこれいくらでの依頼なんだ」

比奈「30万円ッス」

P「たっか!!!」

比奈「設定できる最高額ッスね」

P「1枚イラスト描くだけで30万円かぁ…」

比奈「それでも嫌ッスよぉ…生モノは描けないッス……ホンモノより可愛く描けないジレンマで頭がおかしくなって死ぬッス……」



P「つまりあれだ。まゆにこの依頼を取り下げさせてくれ、って言いたい訳だね、キミは」

比奈「Exactly(そのとおりでございまス)」

P「言うのは簡単だけどどうすりゃいいかなあ。迷惑だからやめろ! って直接言っても、もう受けちゃってるんでしょ? 撤回はしなさそうだよなあ」

比奈「実を言うと、アタシに秘策があるッス」

P「あるのかよ。あるなら自分でやればいいじゃない」

比奈「プロデューサーしか出来ない秘策なんッスよぉ」

P「何だよ。申してみい」

比奈「ズバリ! プロデューサーさんが実際にまゆちゃんにあすなろ抱きをしてあげれば良いんスよ!!」

P「えー、やっぱりそうなる?」
10 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 13:08:16.18 ID:WJrn6T4A0
比奈「あれ? ノリ気じゃないんスか」

P「そんなこったろうとは思ったけどさあ…」

比奈「良いじゃないスか! まゆちゃんは実際に抱きしめられて満足する! アタシは依頼から開放される! プロデューサーさんも約得! 良いことづくめでスよ!」

P「そりゃそーかもしれないけどね、こっちも色々あるんだよ? そんなことしてるとこチッヒにでも見つかってみなさいな。年末に休みなんか貰えなくなるぞ」

比奈「そこは安心ッス。これはアタシの為でもあるッスから、人払いなら協力するッスよ」

P「まあ、やれるだけの事はやるけどさあ…ほんとに上手く行くかなあ……」

比奈「行きますって! 絶対!」
11 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 13:09:18.06 ID:WJrn6T4A0
---後日、事務所、お昼どき



ちひろ「ふぅ、やっと一息」

比奈「ちひろさん、ちょっと良いでスか?」

ちひろ「はい、どうしましたか?」

比奈「確定申告のやり方でちょっとご相談が…」

ちひろ「か、確定申告ですか。別に良いですけど…なんで私に?」

比奈「ちひろさん、書類仕事のプロだし、美人だし、細かい計算とか上手そうだし、おまけに美人だし、ちひろさんに教わりたいと思って…だめでスか?」(上目遣い)

ちひろ「も、もー! そんなにおだてても何も出ませんよぉ!」テレテレ

比奈「へっへっへ、出てるッスよぉカワイイオーラが! ささ、アタシが御馳走しまスから、下のカフェにでも……」

ちひろ「そ、そんなに焦らなくても。じゃあプロデューサーさん、ちょっと留守番お願いしますね?」

P「了解です。いってらっしゃいちひろさん、比奈」

比奈(プロデューサー、頼むッスよ!)パチッ

P(はいはい)



ガチャッ バタン



まゆ「うふ、二人きりになっちゃいましたね、プロデューサーさん♪」

P「そうだな」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/09/26(日) 13:10:35.94 ID:d8PYrd6DO
さなえさーん

まなみさーん

きよらさーん



ついでにあつみーん
13 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 13:11:07.61 ID:WJrn6T4A0
まゆ「プロデューサーさんも、こっちのソファでお休みになりませんか? まゆとお話しましょう♪」

P「そうだな、良い時間だし、休憩するか」

まゆ「はい! うふふ、最近はプロデューサーさんもしっかりお昼休みを取るようになって、おしゃべりできる日が増えて嬉しいです♪」

P「ははは。ところでさ、ちょっと聞いて良いかな」

まゆ「はい、なんですかぁ?」

P「最近、比奈にマッサージしてあげてるんだって?」



まゆ「……そ、そ、そうでしたっけ?」目逸らし

P(めっちゃ目が泳いでる)
14 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 13:15:26.42 ID:WJrn6T4A0
P「珍しいね、手のひらのマッサージなんて」

まゆ「比奈さん、最近お疲れのようなので、少しでも負担が軽くなればと思ってのことですよぉ……?」ソワソワ

P「へぇ、なにか負担がかかることでも頼んだのかい」

まゆ「ま、まゆがですかぁ? 思い当たるフシがさっぱりですよぉ…?」

P「正直に白状してみ? 比奈にSkebでなんか頼んでない?」

まゆ「す、すけ…ぶ? 聞いたこともないですねぇ…」ヒューヒュー

P(ウソがヘタすぎる。ついでに口笛もヘタすぎる。演技レッスン増やした方が良いかな…)

まゆ「ど、どんな依頼があったか分かりませんが、まゆの依頼だって証拠がないですよぉ」シドロモドロ

P「あくまでシラを切るつもりかい。だがね、証拠ならあるんだなこれが」

まゆ「そ、そんなはずありませんよぉ」

P「実はSkebってさ、匿名で依頼しても依頼主には名前が見えるんだよ。「まゆちゃんから依頼が来た」って比奈自身が言ってた」

まゆ「そ、そんなハズありません! 個人情報は特定されないってちゃんと確かめたはずですよぉ!」

P「ああ、ウソだぜ。だがポンコツは見つかったみてーだな」

まゆ「!!」



まゆ「バレてしまっては仕方がありません」

まゆ「しかし! 比奈さんはもはやまゆの依頼を承諾したんですよぉ!」

P「これから冬にかけてやつも忙しくなる。どうにか見逃してやってはくれまいか」

まゆ「やーです! 現実ではなし得ないシチュエーションだからこそ! 二次元で楽しむしかないんですよぉ!」

P「大西みたいな事を言いやがって……」

まゆ「ちなみに大西さんも、比奈さんに『9秒コンセ×11秒オルタ』『心を燃やせ』『アタシの柱がおっ立つ』と、何やらわけのわからないお願いをしてました」

P(あいつは何を言ってるんだ)
15 : ◆Z9rYxRK0vI [saga]:2021/09/26(日) 13:16:45.21 ID:WJrn6T4A0
P「ふむ、つまりまゆは、現実じゃやってもらえないだろうから、せめてイラストが欲しいと」

まゆ「そうですよぉ。だってプロデューサーさんいじわるですもん。アイドルとプロデューサーがどうとかちひろさんがどうとか、そんな事より前からも後ろからもギュッとしてほしいんですよぉ」

P「じゃああれをキャンセルしてくれるなら今ここであの依頼通りのことをしてあげよう」

まゆ「キャンセルします!!」

P「判断が早い!」

まゆ「ただキャンセルは出来なかったと思うので、白紙のjpegを送って頂いて完了にして貰えればOKですよぉ」

P「しかもなんか手慣れてる」

まゆ「さぁPさん! どうぞ!」フンス

P「はいはい。あすなろ抱きだっけ? 何年前のドラマだよあすなろ白書なんて」



ギュッ



まゆ「ほわぁぁぁ………」

P「満足かい」

まゆ「これ、すっごく良いです。暖かくて、包まれてるような感じで、うふ、うふふふふ……♪」

P(すげー恥ずかしい)

まゆ「これ、癖になっちゃいます…♪」

P「もう良いかい」

まゆ「あと5分…♪」

P「意外と長い!」

まゆ「あら? プロデューサーさんの心臓、ものすごくバクバク言ってます?」

P「当たり前だろ! 恥ずかしいんだから言うなよ!」

まゆ「うふふ…プロデューサーさんもどきどきしてるんですね…♪」

P(落ち着け…持ってくれ俺の理性……)
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