【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」美穂子「誰だって」【Part2】

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268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 11:26:34.45 ID:4Q9twWfX0
おもちのない子はしょせん負けヒロインですのだ!
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 16:28:05.04 ID:Enq0waLv0
クロチャー接点がまだねぇ…
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/08(水) 17:55:20.70 ID:BY8hHggq0
「京太郎に助けてもらった」程度の接点なら他にも何人もいるしねぇ…
一緒に怪獣と戦うなりお風呂に入るなりしないと
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/10(金) 23:53:53.36 ID:820q64XQO
来ないな
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 01:58:37.65 ID:jiN5FOaw0
最近は投下が遅くなったりしてたし忙しいのかね
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 20:52:09.66 ID:p8j44XWO0
今日はくるかな?
敵とか今後の展開も気になる
274 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:01:10.08 ID:2+OfYzUE0

お待たせいたしたー!
色々たてこんでてこのザマっすわ

なにはともあれやっていく所存ー

まぁ安価をとればなんとなくヒロイン力が増す気がしないでもなし
275 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:13:01.49 ID:2+OfYzUE0


その後、宮永照を連れて京太郎と智葉は特異課基地へと帰ってきた

事後処理班とも軽く会話をしたものの、照については触れさせないようにだ


そして―――作戦室

京太郎、照、智葉、明華、ネリー、ハオ、メグ、アレクサンドラがそこにいる


京太郎「……」

照「ん」

京太郎「……近くない?」

照「近いよ?」

京太郎(なんで? どうして俺がおかしいみたいな表情できんの?)


ほぼ密着、椅子すらくっつく距離で照は京太郎に体重を預けている


明華「ち、近いです! 近すぎ! ダメダメ! えっちすぎです!」

ネリー「それは違う気が……でもネリーもそういうのここでは良くないと思うな」

京太郎「ほら照さん、離れて」

照「京ちゃんがそういうなら」


常識的な距離を取る


京太郎「パーソナルスペース死んでるんですか?」

照「これが私と京ちゃんのパーソナルスペースだよ」ドヤッ

京太郎(頭うったかな?)

智葉「ともかく!」ダンッ

京太郎「!」ビクッ

智葉「宮永、どうしてあそこにいたか説明してもらおうか……それに最近、怪獣メダルを持った雀士がやられている件についても!」

ウィン

琉音「お、照じゃねーか」

照「ん」コクリ

栞「本当だ、よかったぁ〜一番心配だったからぁ」ホッ

照「一番、心配……!?」

京太郎「一番驚かないでほしいとこっすね」

276 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:43:47.84 ID:2+OfYzUE0


そうして全員そろったところで、ようやく話を進めようと動く大人組

琉音も栞もさもなければ照のせいで脱線するという予感を拭いきれない


アレク「で、だ……宇野沢に渡辺、どうだった?」

琉音「お、そうだった。例の怪獣は亦野誠子が……おそらく怪獣メダルでなったもんだな」

京太郎「亦野誠子、さん」チラッ

照「……」ホッ

京太郎「照さん」フッ

栞「えっと、これかな」ピッ


キーボードを操作すると、画像が出る

眠っている亦野誠子がそこに映された

だが、そこでひとつ京太郎にとっては大事なことを質問する


京太郎「メダルは?」

琉音「ん、いいとこに気づくな」

京太郎「……なかったんですね?」


だからこそ“おそらく”なのだ


栞「うん、くまなく捜索して……まだ捜索はしてるけど」

京太郎「たぶん出ないな……」

琉音「確証あんのか?」

京太郎「まぁ経験上」


おそらく、メダルは持って行かれたのだろう

ともなれば……


京太郎(こっちには確か、テンペラ星人がいたか……)

照「……なにか、わかるの?」

京太郎「わっかんねーっすよ」ポリポリ

智葉「京太郎でもわからないか」フム

京太郎「過剰評価してないっすか?」

智葉「正当な評価さ」フッ

京太郎「……ご期待に応えれるよう頑張りますよ」ニッ

照「……辻垣内さんと、できてる?」

京太郎「できてない」

智葉「ででで、でででででで!!?」

メグ「智葉はホの字だゾイ」

琉音「デデデみたいに言うな」

277 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:03:41.39 ID:2+OfYzUE0


栞「えっとぉ……」

京太郎「続けてください」

栞「あ、うん」コクリ


話し辛そうにしている栞を促す京太郎

照と智葉が睨み合っているが……おそらくライバル意識だろうということにしておく

あえて気付かないということも大事なのだ


ハオ(智葉ってあんなポンコツでしたか)

栞「アレクサンドラさんも一緒だと思うんだけど、聞きたいことは怪獣メダル持ち雀士を倒してたのって……」

照「ん、私」コクリ


あっさりと答える


照「……メビウスメダルがそう言うから」

京太郎(あっさり言うなおい!!?)

智葉「メビウスメダル?」

照「ん、私が……咲との麻雀に負けた時に、飛んできて助けてくれたメダル」

京太郎「ッ……咲に、ですか」

照「うん」コクリ


あっさりと口にしたが、そういうことなのだろう

自分と同じとはまた違うが……麻雀に負けて、照の場合はおそらく


京太郎「メダルを入れられそうになったんですか?」

照「ん、その時に光が助けてくれた」

京太郎「その光が」

照「メビウスメダル。それから変身できるようになって……」

智葉「待て待て待て、情報量が多くてついて行かない!」

明華「そ、それにウルトラマンに、人が?」

照「……」チラッ

京太郎(言ったらまずかった? って顔してんじゃないよ!)

京太郎「……驚きですね」キリッ

278 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:17:15.06 ID:2+OfYzUE0


全員がなにを言おうかと思いあぐねている―――その時


非常時を告げるブザーが鳴る

モニターに赤い文字が表示されると、栞が素早くキーボードを叩く

表示されるのは、映像


京太郎「あれは?」

照「ロボット……」

京太郎「いやそりゃわかりますけど」


街の映像、そして街中に立っているのは一体の怪獣

竜のような機械の怪獣だ

白い装甲、金や黒の装飾や模様……


京太郎「あれは……」

照「行く」

京太郎「へ?」

照「……怪獣だから」


その言葉に、照に合わせて京太郎も立ち上がった

他の面々も同じく立ち上がる


栞「一人じゃないよ……」

智葉「ああ、私たちも戦う」

照「……ん、お願い」


彼女なりの受け入れ―――そして肯定的な返事


アレク「よっし、出動! 怪我しないようにな!」

京太郎「んな無茶な」

アレク「さっきだって誰も怪我してないだろ。同じだよ」

京太郎「……努力しますよ」フッ

279 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:38:37.54 ID:2+OfYzUE0


一台の車が勢いよく停車する

そこから出てくる京太郎と照の二人

運転席の智葉は、窓を開けて二人を見る


智葉「すぐに合流するから先走るなよ!」

照「ん……」メソラシ


眼を逸らしたまま、走り出す


智葉「おい宮永!」

京太郎「じ、自分が!」ダッ

智葉「なっ、京太郎まで!?」


二人が去って行くのを見ると、智葉は怪獣の方を見る

すぐに停める場所を探すべく車を走らす


走り出した照へと、すぐさま追い付く京太郎

隣を軽く走りながら、目的地を確認……したいのだが、その前に


京太郎「え、照さんも運動能力上がってますよね?」

照「ん」コクリ

京太郎(遅くないでしょうか……)

照「あれ、機械? ドラゴン?」

京太郎「ドラゴン型機械じゃないっすか?」

照「ドラゴン、か……」

京太郎「玄さんなら助けましたよ」

照「ん、みんな……怪獣メダルに囚われてるんだね」

京太郎「……暗黒の皇帝」ギリッ


立ち止まる二人

動かない―――怪獣


京太郎「……」

??「ギャラクトロンねぇ」

京太郎「ッ……!」


聞きなれない声、そちらを向けば……


京太郎「ジャグラス ジャグラー……」

照「ん? トゲトゲ星人っていうの?」

京太郎 ジャグラー「言ってねぇ!」
280 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:50:52.04 ID:2+OfYzUE0


ジャグラーが刀を肩にかつぎながら怪獣を見上げる

ギャラクトロン、そう言っていた

知っているのはなぜだろう


京太郎「あんたは、宇宙人……なのか?」

ジャグラー「んなことどーでも良いでしょ、それよりも、強敵だよ?」

京太郎「でしょうね、なら……」

照「ん、ここは私がいく」

京太郎「戦って5時間も経ってないっすよ?」


その言葉に、照は迷わず頷いた

左腕にメビウスブレスが現れると、それをキングゲスラとの戦いの時のように構える

ならばと、京太郎は頷いて下がった


京太郎「やばそうなら行きますから」

照「ん」コクリ

ジャグラー「ハッ、せいぜい頑張れよ……光に選ばれた戦士、宮永照」


京太郎はジャグラーと共に照から離れる

右手をメビウスブレスのボール部分にそえた


照「……メビウス!」

281 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 03:01:40.02 ID:2+OfYzUE0


現れるウルトラマン―――メビウス

キングゲスラの時と同じく、ギャラクトロンの前に立ち拳を構える

だがギャラクトロンがなにかをする様子がなく、首をかしげて戸惑い気味に構えを解いた


地上で、京太郎はジャグラーと共にそれを見る


京太郎「攻撃してこない、というよりさっきから止まってるけど……まさか故障?」

ジャグラー「違うな、たぶん待ってたんでしょ」

京太郎「待ってた、なにを?」

ジャグラー「ウルトラマン」


その瞬間、ギャラクトロンの瞳が輝きぎこちなく動き出す


ギャラクトロン「!」


突如、駆けだしたギャラクトロンがメビウスに拳を振るう

即座にそれを受け止めるメビウス

京太郎は驚愕しながらギャラクトロンの方を見る


京太郎「なんだアイツ!」

ジャグラー「元々は平和を守るために作られたんだとよ」

京太郎「へ?」

ジャグラー「結果いらないのは……知的生命体だとか思っちゃうような兵器」

京太郎「作った奴も問題だなそれ」

ジャグラー「やっぱ京太郎もそう思う?」

京太郎「思うよ」

ジャグラー「だってよ、どう思う?」

京太郎「この感覚っ」キュピンッ


ジャグラーが見た方向に視線を動かす

そこには―――


京太郎「宇夫方さん……」

葵「嫌なのに会っちゃったらしいね」

ジャグラー「初対面なのに」

葵「一応、ね」
282 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 03:27:08.21 ID:2+OfYzUE0


ジャグラス ジャグラー

宇夫方葵

妙な感覚に、顔をしかめる京太郎

その二人に対してとはまた違う……


京太郎「なんだ、この感覚……」


別段、宇夫方葵となにがどうあったと言う話ではない

ともなれば原因は明確だ……


京太郎「メダル。オレのレイブラッド、いやベリアルさんメダル。それともオレの中のデビルスプリンター?」

ジャグラー「どれもだよ。メダルとデビルスプリンター、ベリアルの要素が濃いから感じるんじゃない?」

京太郎「なにを?」

ジャグラー「宇夫方葵のダークザギと」

京太郎「ダークザギ?」

葵「さてね、私もいまいちわかってないけど……」

ジャグラー「まぁ似た者同士ってことで、あたしとも……それにギャラクトロンとも?」


顔をしかめる葵は本能というか、メダルの性質故なのか……


葵「……たく、なんでこんなとこきちゃったかなぁ」

ジャグラー「無意識に復活を求めてるせいでしょ」

葵「んなこと」

ジャグラー「まぁ吉野で助けてくれた礼はあるけど」

京太郎「え、吉野で?」

葵「余計なこと言うな……」チッ

京太郎「……もしかしてゾーリム?」

ジャグラー「そ、ツンデレだから……ツンデレ破壊神?」

葵「やめて……てかあんたもそろそろまともに」

ジャグラー「もーちょっと遊ばせてよ」

京太郎「さっきからオレそっちのけで話して……てか」


三人が同時に視線を動かす

メビウスが、ギャラクトロンにより吹き飛ばされた

凄まじいパワーの機械竜


京太郎「やるか……?」

ジャグラー「ま、そろそろだろうなぁ」

京太郎「?」

283 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 03:32:53.55 ID:2+OfYzUE0

短いけどここまでー
明日もやりたい所存ー

せめてちゃんと一話終わらせたいなぁ

そんじゃまたー
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 04:14:05.89 ID:X4vo+DNj0
おつ
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 13:28:50.68 ID:sE7AydEg0

やはり年末は忙しそうだな
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 18:43:47.16 ID:hSH65qte0

ダークネスヒールズ集まってきた?
287 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 01:10:13.58 ID:S7gyghhg0

また遅くなってしまったー
やってくけどもー
288 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 01:26:48.49 ID:S7gyghhg0


ギャラクトロンは左腕の大型ブレードを展開し、メビウスに振るう

それをすんでのところで回避するメビウス

だが、その背後のビルが真っ二つに斬り裂かれる


メビウス「!」

ギャラクトロン「争いを、止め……リセット……我が、正義……」


壊れたラジオの如く、途切れ途切れに言葉を発するギャラクトロン

メビウスは左腕に光を集めるが、ギャラクトロンの後頭部から伸びた鉤爪ギャラクトロンシャフトがその首を掴む

右腕でギャラクトロンシャフトを掴むもその強靭なパワーにメビウスは追いつめられていく


メビウス「ッ……テヤァ!」


だが、左腕から伸びた光がようやく光剣を生成した


メビウス「タアッ!」


その左腕の光剣、メビュームブレードにてギャラクトロンシャフトを弾く

拘束から抜け出したメビウスが素早くブレードを振るうも、ギャラクトロンは左腕のブレードでそれを凌いだ


メビウス「ハアッ!」


そのまま素早く蹴りを放つと、それを受けたギャラクトロンが後ろに後ずさった

綺麗に着地をしたメビウスが素早くメビュームブレードを構える

289 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 01:47:35.78 ID:EnuQdtgl0


メビウスとギャラクトロンが戦う姿が見える離れた場所

ビルの屋上に立つ二人の少女、一人は宮永咲、そしてもう一人は―――


咲「そちらも動いてたんだ」


なにを言うでもなく、長い金髪を風になびかせる少女

その紅の瞳が、咲の方へと向けられた

左手になにかアイテムを持ち、右手には―――


咲「スパークドールズ、ね」

?「終わりだよ」


怪獣の人形、スパークドールズの足底部分に手に持ったアイテムの先端をつける

290 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 02:16:05.98 ID:EnuQdtgl0


メビウスが、ギャラクトロンの鉤爪のついた右腕を斬り落とす

飛ばされた右腕が吹き飛び、地に落ちる

さらに腕を返してメビュームブレードを振るうが、ギャラクトロンは眼から光線を放つ


メビウス「!?」


直撃と共に、吹き飛びビルを破壊しながら倒れる

痛みに耐えながらも立ち上がるメビウス

素早く構えを取るも、そんなメビウスの背後に新たな―――敵


メビウス「!?」


気配に振り向くとそこには新たな機械怪獣

291 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 02:42:47.48 ID:W9BS8NuN0


少し離れた場所からその光景を見た京太郎が、顔をしかめた

ギャラクトロンという強敵で苦戦しているというのに“さらに二体”の機械怪獣

顔をしかめた京太郎がゼットライザーを取り出す


ジャグラー「えっとあれはぁ……ぐ、グローカーボーンだってさ」

京太郎「グローカーボーン、ね……」

葵「メダルの記憶あると強いね」

ジャグラー「頭おかしくなりそうだけど」


笑うジャグラス ジャグラーが、刀で自らの肩をポンポンと叩く


ジャグラー「スペースリセッターとシビルジャッジメンター、ね」ハッ

葵「なんか、嫌な感覚だ……敵が、どこかに?」キョロキョロ

京太郎「敵がいるならあぶりだす、なにはともあれやることは!」


ゼットライザーのトリガーを引く

正面に現れたゲートに、飛び込む京太郎

ゲートが閉じると、そこに残されるのは宇夫方葵と―――赤土晴絵


晴絵「なんか嫌ぁな立ち回り方だなぁ……結局あたしらの敵ってなんだろね」

葵「知らないよ。ただ私は……」


自らを苛む破壊衝動に、顔をしかめる


葵「……帰る」

晴絵「どこに?」

葵「……」


なにも言わずに歩き出す葵

溜息をつきつつ、晴絵はそのあとを追って歩き出す

292 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 02:57:49.52 ID:W9BS8NuN0


―――【インナースペース】


京太郎が、左手にゼットライザー、右手にカードを持つ

素早くアクセスカードを挿入


『 kyotaro Access Granted. 』


京太郎「機械が相手なら―――こいつで決める!」


手に持ったのは三つのメダル

ベリアルメダルを弾くと、周囲に闇が広がって行く

ふぅ、と深く息をつき眼を開く


京太郎「宇宙怪獣、異次元超人―――」


エレキングとエースキラーのメダルを挿入

そして落ちてきたベリアルメダルを取ると―――


京太郎「ベリアルさん!」


さらにそれを差し込んでブレードを可動させる


『 Eleking. Ace-Killer. Belial. 』


赤い双眸が輝く


京太郎「これでオーラスだ!」


ゼットライザーを真上へと掲げ、トリガーを引く



『 Thunder Killer. 』

293 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 03:23:56.24 ID:W9BS8NuN0


メビウスに向かい、二体のグローカーボーンが両腕の砲門から光弾を放つ

だがそれがメビウスに直撃するよりも早く、現れた闇よりの使者がそれを凌ぐ


メビウス「!?」


ベリアル融合獣サンダーキラーが、光弾を凌いだ大きな左腕を降ろす


サンダーキラー「―――!」


咆哮するサンダーキラーの体から迸る電撃

それがギャラクトロンと二体のグローカーボーンを攻撃

大きなダメージでもないが、無視できるものでもないのかギャラクトロンが後ろに下がる


京太郎『やるぞ照さん!』

照『うん、京ちゃん……!』


サンダーキラーとメビウスが、同時に構えをとった

294 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 03:26:39.23 ID:W9BS8NuN0

終わらんかったけどここまでー
次回こそ、次回こそはぁ……

たぶんまた明日やるっすー

そんじゃまたー!
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 09:26:26.18 ID:r/ir8Edb0

ギャラクトロンとグローカーのタッグいいね
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 16:29:02.28 ID:YPWsuQ0q0
乙。長髪の金髪で朱い眼の咲キャラって誰だろう?
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 17:14:51.40 ID:GtaVU74KO
おつ
べリアル融合獣なのにヒロイックだなあ
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 01:03:08.48 ID:MNSigEZh0
謎のキャラは淡とか?赤い目はたぶんダークルギエルが憑依してるっぽいからそうなってるとかで
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 21:11:33.07 ID:1PIs5pyh0
色々出揃ってきた感があるな
そろそろラキスケでも欲しい所
300 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 00:29:15.81 ID:HVBBH5f8O

おっしやってくよー

金髪キャラはまぁそのうち、たぶんすぐ出る

円谷も色々きて楽しみやなー
スパロボのDLCのウルトラマンも!
301 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 01:04:57.54 ID:HVBBH5f8O


サンダーキラーがグローカーボーンに、メビウスがギャラクトロンへと走り出す

共に戦う二体が、背を向けて敵に向かい走る

ギャラクトロンへと走るウルトラマンメビウスが、素早くその胴体に蹴りを打ち込む


メビウス「タァッ!」


炎を纏ったその蹴りを受けて怯むギャラクトロンを、さらにメビウスは左腕のブレードを振るう

その一閃がギャラクトロンの胴体を傷つけ、火花を散らす


一方のサンダーキラーはアスファルトを砕き、土を巻き上げて走る

グローカーボーン二体が放つ光弾を体から放つ電撃で相殺し、接近

今更その程度の敵が二体で、怯む京太郎でもない


京太郎『弾けろォ!』


巨大な左腕でグローカーボーンの頭部を掴むと、そのまま稲妻を放つ

黒い煙をあげるグローカーボーン

そして頭部を掴んだその左腕を振るって、もう一体のグローカーボーンへとぶつける


サンダーキラー「―――!」


禍々しい咆哮を上げながら、さらにサンダーキラーは口部からカッターのような光線を放つ

その一撃で、倒れているグローカーボーン一体の片腕が吹き飛んだ

さらにもう一撃をくわえようとするが、倒れたまま両腕が健在なグローカーボーンが光弾を放つ


京太郎『ッ!』


素早く背後へと下がり回避するも、サンダーキラーは稲妻を放つ

二体のグローカーボーンがさらに怯む

弱くは無いが、やはり二体は厄介


京太郎『ッ!』


302 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 01:25:28.68 ID:HVBBH5f8O


メビウスが、メビュームブレードを振るう

ギャラクトロンはその一撃を自身のブレードを受け止めた

鉤爪のついた右腕を振るおうとするギャラクトロンの、それをメビウスは凌ぐ術をもたない


照『まずい……!』

京太郎『まずくねぇ!』


その腕を凌いで、弾き返すのはサンダーキラー

ギャラクトロンとサンダーキラーが向かい合う

素早く鉤爪のついた左腕を引くサンダーキラー


照『京ちゃん!』

京太郎『一緒にやらせていただく!』


サンダーキラーの左拳と、メビウスの右足が同時に突き出される

その打撃を打ち込まれ、後ろへと下がるギャラクトロン

メビウスとサンダーキラーのがら空きの背中に、グローカーボーン二体が同時に光弾を放つ

片腕がないグローカーボーンがいるので計三発の光弾


京太郎『照さん!』

照『わかってるよ、京ちゃんッ!』


振り返ると同時に、メビウスがブレードを振るって三発の光弾を斬り裂く

サンダーキラーの背を向けて立つメビウス

再び、二人が同時に動き出す
303 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 01:54:48.27 ID:HVBBH5f8O


ギャラクトロンへと、左腕を振るう

その左腕の攻撃を尾を使って凌ぐサンダーキラーはさらに素早く、口部からの光線を放つ

ギャラクトロンは目から光線を放ち相殺


京太郎『こいつはやるッ!!』


さらに、サンダーキラーは尾から電撃を放つ

相性故なのか、ギャラクトロンが明らかなダメージを受けている

サンダーキラーが左腕を振るいさらにギャラクトロンにダメージを与えた


京太郎『かってぇなぁ!』


電撃でのダメージを与え続けつつ、ギャラクトロンに攻撃をくわえていく

劣勢ではないものの、優勢とも言いづらい

その装甲を貫く一撃をくわえなくてはならない、故に……


京太郎『だったらァ!』


左腕を振るい、さらに斬撃を与える


ギャラクトロン「―――!」


独特の機械音と共に、その後ろ髪のようなパーツの先端についたクローがサンダーキラーの右腕を掴む

だが、サンダーキラーは電撃を与えるのを忘れない

万力のように締め上げられる右腕


京太郎『照さんと一緒に戦えるなんてなぁ、当時は想像もしてなかったよなァ!』


サンダーキラーが咆哮、そして左腕でギャラクトロンの右腕を掴む

そして、足をギャラクトロンの胴体にかける


京太郎『この、ポンコツがァァ!』


勢いよく力を込めると、ギャラクトロンの右腕を引きちぎり、放った

宙を舞うブレードのついた右腕が、地に突き刺さった


サンダーキラー「―――!!」


―――咆哮

304 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 02:10:42.65 ID:HVBBH5f8O


メビウスが、左腕を振るう

その一撃がグローカーボーンの片腕を落とす

両腕がなくなったグローカーボーンと両腕が残ったグローカーボーン


照『京ちゃんと一緒に戦える、こんな機会を……』


両腕が残ったグローカーボーンが光弾を放つも、メビウスはその体を燃やす

その炎が、放たれた光弾を燃やし尽くす


照『邪魔、するな……!』


こんな戦いを共にしたかったわけではない、だがそれでも……

305 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 02:35:45.18 ID:HVBBH5f8O


メビウスの姿が、変わる


照『バーニングブレイブ!』


“本来のメビウスバーニングブレイブ”の過程を通っていない変身

だが、志を持ってはいるはずだ

仲間たちとの絆、此度の“燃える勇者”は確かにそれを知っている


照『バーニングメビュームダイナマイト!』


走り出したメビウスがグローカーへと取りつくと、そのまま―――爆散

二体のグローカーボーンはメビウスごと木端微塵

メビウスは赤い粒子が集まり炎と共に不死鳥よろしく復活、その姿はメビウスバーニングブレイブ

だが、その消耗は激しいのかカラータイマーが激しく点滅する


照『ッ京ちゃん……』

306 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 03:07:20.02 ID:HVBBH5f8O


サンダーキラーが、さらに襲い掛かるギャラクトロンシャフトを口部の光刃で斬り裂く

さらに地上に落ちるギャラクトロンシャフト、残った鉤爪のついた右腕を振ろうとするもサンダーキラーの尾がその右腕を拘束

電撃を浴びせながら、左腕でギャラクトロンの頭部を掴んだ


京太郎『サンダァデスチャァァジィッ!』


その腕から放たれた電撃がギャラクトロンの頭部を爆散させ、吹き飛ばす


京太郎『潰れろォォ!!』


そして―――爆散する

307 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 03:14:23.52 ID:HVBBH5f8O

短いけどここまでー
明日またやるけどもー

そんじゃまたー!
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/18(土) 18:49:28.31 ID:fDObdbQl0
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/18(土) 22:13:21.63 ID:pQgpUCzMO
おつ
310 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 01:40:03.88 ID:M2HHlvS/O
やってくー

てかギャラクトロンの右腕斬られたのに京ちゃん引きちぎっちゃった
なんか再生しとる……
311 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 01:59:31.32 ID:M2HHlvS/O


爆煙を払い、現れるのはサンダーキラー

メビウスの方を見れば、お互いに頷き合う

宮永照は限界なのか空に飛び立つでもなく、光の粒子となって消えた


京太郎『俺も……ッ!』キュピンッ


妙な感覚がして、そちらを見る

遠く離れたビルの上に……金色の髪をなびかせる少女がいた

青い瞳が、サンダーキラーを、京太郎を貫く……


京太郎『大星、淡……!』

淡?「ベリアル……」


遠くにいる少女の呟き、だがはっきりと聞こえた気がした

確かに聞いたことがある大星淡の声だった


淡?「……」


大星淡が右手に先ほどと同じくアイテムを持っている

そして左手に……スパークドールズと呼ばれる人形


淡「……ギャラクトロンMKU(マークツー)」


右手のアイテムをスパークドールズの足につける

そして、黒い輝きと共に現れる―――

312 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 02:14:22.01 ID:M2HHlvS/O


闇と共に、現れるのはギャラクトロンMK2

先ほどのギャラクトロンとは違い、両手の武装は消えておりギャラクトロンシャフトすらもない

だがその手は人のようで、後頭部には巨大な斧が装備されていた


京太郎『次から次にと……!』


メビウスが消えた場所を見れば、照がいる

片膝をついて、辛そうにしている様子だ。そんな彼女を出させるわけにもいかない

咆哮するサンダーキラー


京太郎『オレが、スクラップにしてやるよ、ガラクタァ!』


ギャラクトロンMK2の後頭部の斧が射出され、それは手持ち武器になる

大斧を握ったギャラクトロンMK2が走り出す

313 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 02:18:50.47 ID:M2HHlvS/O


遠くビルの上で、大星淡の口元が綻ぶ

その青い瞳が赤く輝いた


淡「今はまだ、だが……いずれすべてをスパークドールズへと変える」


右手に持った“ダークスパーク”を強く握る


淡「すべての生命体の時を、止める……」

314 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 02:33:02.18 ID:M2HHlvS/O


ギャラクトロンMK2が斧を振るう

それを受け止めるサンダーキラーだが、電撃を流すよりも早くパワー負けする

力任せに吹き飛ばされ、サンダーキラーが背中からビルに倒れ込む


京太郎『グアアァッ!』


激痛に顔をしかめつつも、迫るギャラクトロンMK2から距離を取ろうと離れる

素早く尾を伸ばして電撃攻撃をしようとするも、ギャラクトロンMK2が斧を振るう。その一撃が、サンダーキラーの尾を切断した

例えようのない痛みに顔をしかめる京太郎

ギャラクトロンは『ラー』と歌うような音を発しながらサンダーキラーに接近していく


ギャラクトロンMK2「―――」

京太郎『ッ―――ならなぁ!』


遠距離から、電撃と共に口からカッター光線を放つ

だが、ギャラクトロンMk2の両肩と両膝が輝くとバリアを作り出す


京太郎『相性的には、接近戦……なら!』



―――【インナースペース】


赤く輝く京太郎の瞳

そして目の前に浮くのは三枚のメダル

勢いよく、その三枚のメダルを掴む


京太郎「面子は揃ったァ!」

315 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 02:42:07.51 ID:M2HHlvS/O

やばねむなのでここまでー
明日もやるつもりー

戦闘終わらせて日常回とかもやりたいとこー

次は新フォーム、フォームって言うのかな

そんじゃまたー
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 11:58:18.41 ID:gngCwc9Y0

ギャラクトロンメダル手に入れたか
キングジョーメダルは持ってたっけ?
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 17:47:11.02 ID:4hks5WDoO
おつ
やはりあわあわだったか
318 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 22:52:42.96 ID:slGFzyAIO

やってく所存ー
319 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 23:12:01.48 ID:slGFzyAIO


握りしめた三枚のメダルの中の一枚。ベリアルメダルを弾くと、周囲に闇が広がって行く

赤い瞳が爛々と輝く


京太郎「奇機械改竜、宇宙ロボット―――」


今しがた手に入れたギャラクトロンメダルと、トシから預かったキングジョーメダルを挿入

そして落ちてきたベリアルメダルを取ると―――


京太郎「ベリアルさん!」


さらにそれを差し込んでブレードを可動させる


『Gyarakutoron. King-Joe. Belial. 』


音声が鳴り響き、紫電が周囲に迸る


京太郎「これでオーラスだ!」


ゼットライザーを真上へと掲げ、トリガーを引く


『 Kingu Gyarakutoron.』


京太郎「ベェリアァル!」


320 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 23:50:52.41 ID:slGFzyAIO


暗い光と共に現れる巨大な怪獣

先ほど戦った怪獣、ギャラクトロンと似た姿のベリアル融合獣

ギャラクトロンがキングジョーの装備を纏ったような、姿だがやはりその端々にはベリアルの面影


京太郎『この力ならァ!』


咆哮をあげるキングギャラクトロン

左腕には鉤爪、右腕にはペダニウムハードランチャー

京太郎が戦ったキングジョーは装備していなかったカスタムパーツの一つ


京太郎『MK2だかなんだか知らないがぁ!』


キングギャラクトロンがギャラクトロンMK2へと接近していく

ギャラクトロンMK2が胸部からビームを放つものの、キングギャラクトロンは右腕のペダニウムハードランチャーからビームを放った

二つの光線がぶつかり合うものの、ぶつかりあいにすらならず、ペダニウムハードランチャーはギャラクトロンMK2の光線を消し去りそのまま直撃

吹きとび、倒れるギャラクトロンMK2


京太郎『なんて火力だよ!』


一歩一歩、倒れているギャラクトロンMK2に接近していくキングギャラクトロン

起き上がることもなく、キングギャラクトロンが目からレーザーを放つ

そのレーザーもやはりキングギャラクトロンの方が火力が高く、その頭部を損傷させる


京太郎『オォォォッ!』


立ち上がったギャラクトロンMK2が斧を振るうも、左腕の爪でそれを弾く

321 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:06:55.75 ID:TNEQ51X5O


ギャラクトロンMK2が弾かれた腕でもう一度、斧を振るうより速くキングギャラクトロンは左腕に虹色の魔法陣を纏いて突き出す

それが魔法陣を通して高速で突き放たれる。何度も何度も連続で……


京太郎『ペダニウムパンチング!』


連続して突きだされる左腕

その連打を受けて体を浮かすギャラクトロンMK2が、さらなる一撃で上空へと吹き飛ぶ

真上へと打ち上げられたギャラクトロンMK2に、キングギャラクトロンは右腕を向けた


京太郎『こいつでラストシューティングだ!』


右腕のランチャーの銃口に、エネルギーが集まる

先ほどまでと比べ物にならないほどのエネルギー

バーニングベムストラのペイルサイクロンとはまた違った高火力ビーム砲


京太郎『ペダニウムハードランチャーァ!』


放たれた一撃が上空のギャラクトロンMK2を貫き―――粉々に爆散させる


地上に立つキングギャラクトロンは、咆哮と共に暗い闇と消えていく

322 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:22:16.61 ID:TNEQ51X5O


地上、黒い粒子共にそこに現れる京太郎

静かに息をついて体の状態を確認して頷く

やるべきことはやれたし、彼女たちの心配する怪我もない


京太郎「あとは、照さんか……」


そう呟くと、ポリポリと音が聞こえて視線を下げる

そこには……


京太郎「照さん、なにお菓子くってんっすか」

照「ん、栄養補給……疲れちゃったから」

京太郎「そっすか」


苦笑を浮かべながら頷くと、歩き出す


京太郎「帰りますか……今回は怒られないと良いっすけど」

照「大丈夫だよ、たぶん」

京太郎「たぶんが怖ぇなぁ……」

323 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:34:17.53 ID:TNEQ51X5O


    第25話【銀河よりの正義】 END

324 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:56:09.21 ID:TNEQ51X5O


―――次回予告


京太郎:愛ですか?

明華:愛のようですね

智葉:なぜそこで愛!

ハオ:絡みありましたっけ?

メグ:またラーメンの話ですか?

ネリー:一回もしてないよ

照:京ちゃんお菓子

京太郎:俺はお菓子じゃない

テンペラー星人:人の話を聞けぇ!


次回【須賀京太郎、抹殺指令】


京太郎:社会的に殺される!

325 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:58:10.05 ID:TNEQ51X5O

また短いけどここまでー

マジでゆっくりじっくり書ける日そろそろ欲しいとこ
とりあえず箸休め回のようなそうでもないような

一応本筋は進んだりしたり

そんじゃまたー
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 01:00:39.30 ID:Y+/ZWsI1O
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 16:46:33.22 ID:su4z3liy0

ギャグ回か!
328 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 22:03:12.04 ID:Jt3AcvePO

やってくよー

ウルトラも色々と新情報尽きなくてすげーわ
スパロボ30のDLえかった
329 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 22:23:42.61 ID:Jt3AcvePO


―――数ヶ月前【東京・雀荘】


雀荘で、宮永照が前のめりに雀卓に倒れ込む

雀牌が散らばるが、起き上がろうとするもその体に力を込めることもできない


照「っ……」


呼吸はか細く、対面の“敵”を向いたその状態で視線を動かす

同じ卓を囲んでいた右の“多治比真佑子”はすでに意識はないようだった

左にいる“弘世菫”も同じく、のようだ


照「さ、き……」

咲「……」


赤い瞳を輝かせ、対面にいるのは“敵”こと宮永咲だった

麻雀をすることになった。ただそれだけだ


照「な、に、これ……」

咲「さすがにこの力じゃ無理か」


そう言いながら、手に持ったメダル二枚を投げる

メダルは数秒間宙に浮かんだその後、勢いよく二人の体に入り込む


照「っ……」

咲「姉、宮永照……幹部クラスになるだけのポテンシャルはあるな」

照「咲を、返せ……わた、しの、妹、を……ッ」

咲「……」


何を応えるでもなく、宮永咲はメダルを取り出し投げる


照「ッ」


だがその瞬間、どこからか飛んできた一枚のメダルが投げられたメダルを弾く


咲「なに!?」

照「ひ、かり……?」


投げられたメダルを弾いた、輝くメダル

その明るい光、暖かく、希望の満ちるそのメダル

描かれた赤と銀の……


照「うるとら、まん……」

咲「メビウス……!」


そのメダルから溢れる光が、照を包み込んだ

330 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 22:41:59.17 ID:Jt3AcvePO


―――現在【特異課東京基地】



勢いよく起き上がる照

暗い部屋、ベッドの上で荒く呼吸をしつつ周囲を見渡す

状況は理解している


照「……」


少しばかり力を込めて出現させたメビウスブレスを見やった


照「咲、必ず……」


だがそのオーラと本能的なもので感じた

あれは今までの敵の比では無い

麻雀とリアルとで戦ってきはしたが、レベルが違う


照「メビウス、力を貸して……私に」グッ


メビウスブレスに手をそえて、立ち上がる

窓に近寄りカーテンを開く

空に浮かぶ月を見上げた


照「……やるべきことは、わかってるよ」グッ


強い眼差しで、月を見上げる

331 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 23:10:30.90 ID:Jt3AcvePO


―――朝【特異課東京基地:休憩所】


椅子に座った京太郎は、一口飲んだコーヒーのカップをそっとテーブルに置く

息をついて周囲を見るが、人はまばら

早朝ということもあるだろう……


京太郎「……」


スタッフたちが周囲で食事をしたり休憩をしたり


京太郎(俺だけが暇か……)


有事の際にはもっとも前線で戦うことにはなるのだが、知らぬ者は知らぬ話だ


京太郎「……」

???「あれ、こんな早く珍しい」

京太郎「ん、ネリー……と、カネゴン」


少女が一人と、怪獣が一体


京太郎「俺はちょっと夢見が悪くてな、そっちこそ早いな」

ネリー・カネゴン「早起きは三文の徳!」

京太郎「ちょっと意味が違う気もするけどな」


そう言いながら、コーヒーを啜る


京太郎(東京、これまでの傾向なら……テンペラー星人か?)

ネリー「ちゃんと考えてそうな顔してるね」

カネゴン「ねー」

京太郎「ちゃんと考えてんの!」

332 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 23:14:28.09 ID:Jt3AcvePO

短いけどここまでー

明日はもーちょっとやりたいとこ
そんじゃまたー


◆安価!

1、阿知賀(キャラ名を指定で)
2、臨海(キャラ名を指定で)

3、福路美穂子
4、瑞原はやり
5、東横桃子
6、竹井久
7、清水谷竜華
8、江口セーラ
9、愛宕洋榎
10、臼沢塞
11、小瀬川白望
12、鹿倉胡桃
13、姉帯豊音

◇1↓から5↓まででコンマが一番高い上位二つを採用

333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:24:17.59 ID:PEV7ZxdH0
6
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:27:50.14 ID:0xf8kBIDO
おつ。7
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:35:18.22 ID:MKBLXoq+0

10
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:44:56.50 ID:8HFwrEfh0
1宥
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:48:04.78 ID:oup1c9dj0
2 智葉
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 15:10:51.71 ID:3M+LoM230
ヒッサはようやくだな
美穂子からコンタクト取った方が良さそうとアドバイスされるぐらいだから何かありそうだけど
339 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/25(土) 23:10:13.60 ID:1d6quU8AO

やってくでー
年末はやだなー

そういえばウルトラマンに刀って新鮮ね
340 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/25(土) 23:30:11.13 ID:1d6quU8AO
6、竹井久
2、臨海(辻垣内智葉)



ネリー、カネゴンが去り、京太郎は再び一人

静かにコーヒーを啜りつつ手にあるメダルに視線を向けている


京太郎(ベリアルさん……)


皇帝ベリアル、そのメダル

漆黒の―――陛下のメダル


京太郎(まぁ、今やることは咲の中の奴……そいつを炙り出すことか)


瞬間、手首の端末が音を鳴らす

小首をかしげてモニターを開くと、そこには竹井久の表示

意外なところだと思いつつも、そろそろ自分から連絡するつもりでもあったので丁度良いと頷く


ピッ

京太郎「はいはい」

久『ん、須賀君……久しぶりね』クスッ

京太郎「そうっすか?」フッ

久『まぁ色々と濃い日々だからね。無茶してることも知ってるのよ?』

京太郎「え〜っと、あはは」ポリポリ


画面内の久は困ったように笑う

久が聞いていたようなおかしな部分は見えない

だが、感覚的ななにかではやはり……違和感を感じた

341 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/25(土) 23:44:49.69 ID:1d6quU8AO


京太郎「なんか、ありました?」

久『ん?』

京太郎『いや、一応……』

久『なにもないわよ。良いことならいくつか』


その言葉に、小首をかしげた

端末の向こうから聞こえる声に聞き覚えのあるものが混じっている


京太郎「まこ先輩?」

久『そういうこと……ウルトラマン様様ね』


そう言いつつ苦笑する久


京太郎「嫌だったんですか?」

久『ん、いいえ……ただ、なんでかなって』

京太郎「この状況が、っすか?」

久『ううん』


首を横に振るう久


久『須賀君は、ずっと私たちと一緒にいると思ってた』

京太郎「一緒ですよ。そのつもりですけど」

久『一人で戦ってる。今は……私たちの手の届かないところに行っちゃった気がする』

京太郎「一緒っすよ」

久『え?』

京太郎「いや、なんでも……」


なんだか、妙な気分だった

自分が感じていた疎外感、それとはまた別のなにかがあるのだろう

みんなが先に行っていたと感じていた。だが今は違う……自分は並んで戦っていると思っていた


京太郎「部長」

久『ん?』

京太郎「伝えたいことがあるんっすよ」

久『なに?』

京太郎「大事なことなので、ちゃんと会ってからで」


その言葉に、久が―――ソワソワとしだした

頬を紅潮させて眼を泳がせている


久『う、うんっ……』コクリ

京太郎「それじゃあ、また」フッ

久『うん、怪我しないでとは言わないけど……大事なく、帰ってきてね』

京太郎「はい、必ず……」

342 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/26(日) 00:02:55.45 ID:QcVwA/TlO


久との通話を終えてから、京太郎は朝食を終えて街へとくりだそうとする

雀荘いくつかに目星をつけて、そこへと行くつもりだ

麻雀を打ちたい気持ちもある


京太郎「フリーで適当に入って確かめないとなぁ」


今のご時世、雀荘はそこそこ多いし需要もある

故に、当たりが探しにくい

感じるものも近くにいかなければ意味がないしベリアルがいない今、それなりに接近する必要もある


京太郎「……ま、いいか」


とりあえず出ようと廊下を歩いていると、後ろから腕を掴まれる

振り向けばそこには―――


京太郎「智葉さん……」

智葉「また一人で、この前だって宮永と二人で怪我して帰ってくるし」


ギャラクトロンMk2との戦いのことだろう

なんとか、この場を納めようととりあえず口にするのは……


京太郎「あ〜一緒に行きます?」

智葉「当然」ジト

京太郎「あ〜あはは……」


腕をグイッと惹かれる


智葉「とりあえず作戦室、新情報があるかもしれないしな」

京太郎「うっす」コクリ
343 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/26(日) 00:19:38.00 ID:QcVwA/TlO

―――【特異課東京基地:作戦室】


中にいたのは琉音、明華、ハオ、メグの四人

そこに入ってくるのは京太郎


京太郎「おはざ〜す」


智葉に腕を掴まれたまま、否。智葉に腕を組まれたまま入る京太郎

京太郎の中ではただ単純な“拘束”ではあるのだが……


琉音「なんでいちゃつきながら入って来てんだよ」

智葉「いちゃっ!?」カァッ

京太郎「そのつもりないんっすけどね」


そう言いながら、面々を確認する


琉音「ラブじゃねぇかよ」

智葉「ち、違いますっ」バッ


智葉が離れると、京太郎は首を押さえながら歩いてキーボードを叩く

モニターに表示される雀士が行方不明になった場所や、メダル持ち雀士がいた場所

顔をしかめつつめぼしい場所を確認していく


琉音「いいよなぁそういうの」

京太郎「なに言ってんすか、人目もはばからずイチャイチャするくせに」

琉音「し、してねぇよ」

京太郎(してるだろ)

智葉(してる)

明華(してます)

ハオ(してますね)

メグ(ラーメン)


四人からの視線を感じて、バツが悪そうな表情を浮かべて立ち上がる琉音

出口の方へと歩いていく


琉音「そんじゃあたしはこれで」

ウィーン

栞「あ、琉音さん!」


入ってきた栞が琉音の腕に抱き着く


ハオ「ラブですね」

京太郎「愛ですか?」

明華「愛のようですね」

琉音「ちが! おいなんか言え!」

栞「愛なんですか?」

琉音「おい!」

智葉「なぜそこで愛!」
344 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/26(日) 00:37:39.14 ID:QcVwA/TlO


それから数十分後

作戦室にいるのは明華、ハオ、メグ、ネリーの四人

琉音と栞も、京太郎と智葉も出ている


ネリー「ん〜あ、GPS確認できるってことは、京太郎たちどこいったかわかるやつだ」

ハオ「やめてくださいよ、変なとこ行ってたら逆に恐いんで」

明華「変なとこ!?」

ハオ「反応しないでください」


そう言いながら、なにかPCのキーボードを叩くハオ


ハオ「プライベートもなにも……ってこれ臨時しか使えないじゃないですか」

ネリー「え、なに見ようとしてんの」ジトー

ハオ「な、一応昨日の確認のためですよ!?」

メグ「まぁまぁ」ズルルー


ラーメンをすすりながら自分の前にあるPCのモニターを確認するメグ

そうしていると、扉が開く

アレクサンドラかと思いきや、そこにいたのは……


メグ「ん、宮永サン」

照「ん、おはよ」

ネリー「昼前だよ?」

照「ん……京ちゃんは?」

明華「智葉ちゃんと出かけましたよ」

照「ッ! ……出遅れた」ムゥ

ネリー「京太郎のなにがそんなに良いんだろ」

明華「まぁ、顔は良いですよね。性格も……まぁ、ちょっと視線が胸にいきがちですけど」クスッ

ネリー「……」

照「……」

明華「……え、なんですか?」

照「脈あり?」

明華「なっ!? ち、違いますよ!」

345 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/26(日) 00:50:03.46 ID:QcVwA/TlO


わたわたと焦ったように弁明する

しかし、それが余計によろしくないのだろう


ネリー「まぁジュース奢ってくれるから良い奴だけど」

明華「チョロすぎないですか?」

ハオ「確かに」


そんな言葉に、今度はネリーがハッとする


ネリー「ジュース奢ってくれる人以上でも以下でもないよ!」

照「かわいそうな京ちゃん」

ネリー「しまった! 言いすぎた!」


泥沼である

そんな会話を聞きながらメグはラーメンをすすりながらモニターを見ていた

すると、少し驚いたような表情を浮かべて画面から目を離す


メグ「意外な人物見つけましたよ」

照「……」


そう言うと、モニターに表示されるメグが見つけた画像

どこかの監視カメラ。そこにうつる人物は……


照「ん、いく」

明華「……心配ですし私も」

照「ん」

ネリー「咲と一緒で方向音痴なんだっけ?」

照「おばあちゃんが言っていた。私が世界の中心だと」

ネリー「絶対嘘でしょ」

明華「とりあえず行きましょう照ちゃん」

照「ん」コクリ


二人が出ていく


ハオ「あの二人、絡みありましたっけ?」

メグ「またラーメンの話ですか?」

ネリー「一回もしてないよ」

346 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/26(日) 01:21:44.05 ID:QcVwA/TlO


―――【渋谷】


駅から出て、静かに息をつく京太郎

見渡す限りの人、人、人だ

隣には辻垣内智葉、長い髪をなびかせながらそこに立つ


京太郎「人酔いしそう」

智葉「大丈夫か?」

京太郎「まぁ……さてとりあえず」


近場の雀荘をチェックする


京太郎「適当に行きますか」

智葉「せっかくだし打って行こうか」フッ

京太郎「ですね、勝ってりゃ向こうから来る可能性もあるし」


テンペラー星人、釣るべき相手はそれだ


京太郎「いきますかぁ」

智葉「手でも握ってやろうか?」

京太郎「遠慮しておきますよ。好きになっちゃうんで」ハッ

智葉「そ、それはそれで悪くは……」ボソボソ

京太郎「行きますよー」

智葉「ん……あ、ああ」コクリ

347 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/26(日) 01:32:55.22 ID:QcVwA/TlO

今回はここまでー
また明日やりたいとこー

そろそろ戦闘あるようなないような

そんじゃまたー
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 10:38:26.16 ID:3wzT7/FV0

ヒッサこれ絶対告白されると思ってるよね?いいんか?
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 11:59:20.64 ID:xeywbwz/0

次は鹿児島選ぶつもりだったが長野も気になるな
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 22:11:34.83 ID:VhULaYDd0
智葉は積極的なくせにアプローチは下手くそだな
そこで引かず胸でも押し当てるぐらいじゃないと負けヒロインぞ
351 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/27(月) 01:00:52.48 ID:ljuLDtmfO
今日は無理やー

明日やることとしまするーぅ
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/27(月) 01:02:45.65 ID:gG4xc4e+0
了解じゃー
353 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/28(火) 01:55:59.88 ID:99jrEyHGO
いま帰った! ちくせう……

明後日には今度こそやりてぇなぁ……
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/28(火) 04:35:15.68 ID:8lcLJ7eQO
年末は大変だな…
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/01(土) 00:18:25.82 ID:HUs5EEG00
年は明けたがイッチは帰ってこないな……
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 17:25:16.31 ID:dM1RfVSQ0
もしや咲さんにカンされてメダルいれられたんか
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/05(水) 23:25:11.74 ID:CXkYkcIb0
照なら咲さんにメダル入れられる直前にメビウスメダルに助けられてないか?
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/06(木) 23:14:12.43 ID:XyMKtcNz0
更新できない時にあった近況報告もないのが気になるな
年末の過労で動けないのか?
359 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2022/01/08(土) 22:08:10.30 ID:THAHMxUSO

明けましておめでとうございますー

連絡なしでしばらくお休みしてしまってたー
忙しくてどうにもこうにも……って言いつつちょっとやってくー
360 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2022/01/08(土) 22:11:22.92 ID:THAHMxUSO


    第26話【須賀京太郎、抹殺指令】

361 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2022/01/08(土) 22:27:12.68 ID:THAHMxUSO

―――【???】


真っ暗な空間、そこにテンペラー星人がいた

そしてその向かいには椅子に座す“宮永咲”、その隣には原村和

さらに、金色の髪をなびかせる少女“大星淡”がいる


和「ギャラクトロン二体も、グローカーも役には立たなかった」

テンペラー星人「ええい、また須賀京太郎か!」

咲「騒がしい……」


その一言で、テンペラー星人が黙る


咲「……メビウスもだ」

テンペラー星人「メビウス、そういえば聞いたことがある。我が同胞や貴様をやった」

咲「……次は、どうする?」

テンペラー星人「しっかり手は打っている」

淡「……」


肩を震わせながら笑うテンペラー星人が、両手を大げさに広げる


テンペラー星人「暗殺を行う!」

咲「へぇ……」

テンペラー星人「フフフ、そしてベリアル因子を手に入れさえすれば……フフフフ」

和(ダメそうですね)

テンペラー星人「頼んだぞ、我が刺客よ」

362 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2022/01/08(土) 22:48:25.66 ID:THAHMxUSO


―――【渋谷】


雀荘から出てくる京太郎と智葉

体を伸ばして腕を回すと、京太郎は息をついて後ろの智葉を見た


京太郎「さすがっす」フッ

智葉「なにを言ってる。大したものだあそこまでやれるとは」

京太郎「まぁ修羅場くぐってますから」


勝たなければいけないのだ

経験は確かにものになっている


京太郎「さて、次の雀荘に向かいますか」

智葉「ああ」フッ

京太郎「まさかあの辻垣内智葉と麻雀やる日がくるとはなぁって思っちゃいますね」

智葉「私も半年前は清澄の男子と麻雀をすることになると思ってなかった……それに、その、色々とはじめてが、おおいし、な」カァッ

京太郎「?」

智葉「き、気にしなくて良い……いくぞっ」フイッ

京太郎「うっす」コクリ


先を行く智葉を追って、歩き出す京太郎



そして、そんな二人を遠くビルの屋上から見る影

長い髪をなびかせる少女は―――弘世菫


菫「……」フッ


口元に浮かぶは、笑み


菫「バ〜ロバロバロバロ! 須賀京太郎! 抹殺してやるでバロッサぁ!」
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/08(土) 22:52:51.31 ID:7Pir9d650
おいたわしや菫さん……
そういうのはネキとかが適任だったろに……
364 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2022/01/08(土) 22:57:06.91 ID:THAHMxUSO


―――【渋谷駅:構内】


1人、赤い髪をなびかせ立つのは―――宮永照


照「……」


共に来たはずの雀明華はどこにもいない


照「……どこ、ここ?」

365 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2022/01/08(土) 23:14:19.24 ID:THAHMxUSO


―――【渋谷:街中】


再び、一件の雀荘から出てくる男女

嬉しそうに笑う京太郎と、そんな彼を微笑ましそうに見る智葉


京太郎「いやぁ、智葉さんに勝てるとは……」

智葉「役満をツモるとは予想外だったな」フム

京太郎「今日、ツイてるかも」

智葉「それは結構」フッ



一方、ビル屋上

弘世菫がライフルを片手にスコープから須賀京太郎を見る

トリガーにかけた指に、そっと力を込めた


菫「その綺麗な顔吹っ飛ばしてやるバロ!」


そして、引き金が引かれ銃弾が放たれる



そんなことに気づかず意気揚々と歩く京太郎

だが足元に、突如転がってくる空き缶

見事にその空き缶に足を乗せて、バランスを崩す


京太郎「どわっ!?」

智葉「京太郎!?」


体勢を崩す京太郎と、支えようとする智葉

そして人知れず放たれた弾丸は京太郎の頭のあった部分を通り過ぎる

受け止めた智葉と、なんとか体勢を整える京太郎




ビル屋上の菫が地団駄を踏む


菫「バロバロォ!? なんでどうして!?」

366 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2022/01/08(土) 23:41:02.82 ID:THAHMxUSO


弘世菫が再びスコープを覗いている頃

意図せず、抱き合っているような形になる京太郎と智葉の二人

凛々しい智葉の、柔い感触に京太郎は顔を赤らめる


京太郎「あ゛……」

智葉「ッ!」バッ


二人が同時に離れて眼を逸らす

そして知れず二人の間を通り過ぎていく銃弾


京太郎「す、すみません」

智葉「い、いや……へ、平気っ」ウツムキ

京太郎(耳まで真っ赤やないですか)


突如、京太郎の脛が強打される

まるでつま先が突き刺さったかのような……否、しっかりつま先に突かれていた

即座にうずくまる京太郎


京太郎「ぐおぉ、なぜだ照さんっ」

照「京ちゃんが私置いてった」


そして再び、人知れず銃弾が京太郎の頭があった場所を通り過ぎていく


京太郎「え〜」

明華「ちょっと宮永さんっ、宮永さん見つけるだけでも大変だったんですからもう単独行動は……あぁ、智葉ちゃんに京太郎君」

京太郎「明華さんも?」

智葉「……むぅ」

367 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2022/01/08(土) 23:46:32.41 ID:THAHMxUSO


ビルの屋上、弘世菫が再び地団駄を踏む


菫「バロバロォ! こうなれば接近戦で手籠めにしてやる!」


ギラギラと瞳を燃え上がらせる菫

そしてそんな彼女の肩に、手がポンと置かれる


菫「?」


振り返れば、警備員が二人


警備員A「君、ここでなにやってんの?」

菫「黙るバル!」ゴッ

警備員A「ぐふぅっ!」

警備員B「めっちゃ綺麗なドロップキック!」

菫「やってやるバルゥ!」ダッ


走り去って行く菫


警備員B「もう冬なのに頭湧いてるJKがいる!」

警備員A「夏でも頭湧いてるJKはいねぇよ!」

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