長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」(再・改)1(ネギま!×とある禁書)

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4 :ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs [saga]:2022/01/26(水) 01:57:24.64 ID:PRrtfKOz0

「色々と事情があると伺いましたが。
やはり、わたくしのカードを使うのが確実だったのでは…」

「いえ、カードを使えば発覚してそれに対抗される、
最悪、それだけで宣戦布告とみなされてしまう。そう思った方がいい相手です。
それに、この先、どれだけ困難でも誠意をもって向き合わなければならない相手ですから」

ぐっ、と前を見るその表情を、あやかは優しく、そして惚れ惚れと眺めていた。

「それでいいんちょさん」

「はい、ネギ先生」

「お願いがあるんですけど」

「なんなりと」

「はい。それでは、僕も勉強はしたんですが、
改めて少し、日本の古文を教えていただけないでしょうか?」

「え?あの、ネギ先生?」

「はい」

「あの、確か、イギリス紳士であるネギ先生が
こちらの方と面談なされたのですよね?」

「ええ、そうなんですが」

 ×     ×

「メイゴ、アリサ、ですか?」

「知らんな」

長谷川千雨にとって、想定された通りの反応が返って来た。
場所は麻帆良大学工学部、葉加瀬聡美の研究室。
返答したのは桜咲刹那に犬上小太郎。
葉加瀬聡美は千雨、刹那と同じ女子校麻帆良学園中等部三年A組の生徒であるが、
大学にも研究室を許された天才科学者の一面も持ち合わせている。
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