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【デレマス】木漏れ日の少女【高森藍子】
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1 :
◆xMUmPABXRw
[sage saga]:2022/11/20(日) 23:24:34.39 ID:9uqUO5PB0
穏やかで暖かい、木漏れ日のような少女。
初めて、彼女と出会ったときの印象はそうだった。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1668954273
2 :
◆xMUmPABXRw
[sage saga]:2022/11/20(日) 23:26:29.58 ID:9uqUO5PB0
彼女の周りだけ、全てが緩やかに流れる。人も風も、そして時間さえも。
柔らかで瑞々しい、新緑の並木道に佇んでいた彼女はふわりとした微笑みも、何かを見つけては立ち止まる姿も、まるで深い森の中から、光に導かれて姿を現した精霊のようで…。
「こんにちは。いいお天気ですね」
ふと、目があった際に、彼女の方から声をかけてきた。
「こんにちは。天気も景色も、暖かですね」
「そうですね。ふふっ♪私、ここをよくお散歩するんです。お気に入りの場所なんですよ。」
自然に会話が始まっていた。今思えば、それが彼女の魅力の一端だったのだと気づく。
3 :
◆xMUmPABXRw
[sage saga]:2022/11/20(日) 23:28:00.15 ID:9uqUO5PB0
知らずに周囲を優しい空気に塗り替えてしまう。誰もが、穏やかに、本音で話ができるように。
気がつけば自分の素性や仕事で最近あったことなどにも話が及んだ。彼女は穏やかに微笑みながら、相槌を返してくれている。
「アイドルに、なりませんか?」
話の流れから躊躇いなく誘いをかけた。
4 :
◆xMUmPABXRw
[sage saga]:2022/11/20(日) 23:28:39.38 ID:9uqUO5PB0
「私が、アイドルですか?向いているとは思わないですけど……」
躊躇いがちに眉をひそめる。
「あなたの優しさは、人々の心を伝って、もっとたくさんの人達に優しい気持ちを届けられる。そんな優しさだと確信しました」
理屈ではない。でも彼女はアイドルにならなければいけない。そんな思いを告げると、彼女はふわりとした笑顔で応えた。
「そんなことができたら、素敵ですよね」
5 :
◆xMUmPABXRw
[sage saga]:2022/11/20(日) 23:29:10.62 ID:9uqUO5PB0
そうして彼女、高森藍子はアイドルになった。
6 :
◆xMUmPABXRw
[sage saga]:2022/11/20(日) 23:29:57.99 ID:9uqUO5PB0
それからの彼女の歩みは、今までの彼女がそうだったようにゆっくりと穏やかな道のりだった。
もちろん、仕事で彼女のテンポに合わないことを要求されることもある。
そのたびに、ひとつずつ、足元を固めるように克服していった。
色んな人達と出会い、新しい友人たちと巡り合ってきた。
そんな中でも、彼女の周りではいつも、穏やかで優しい空気が流れる。
眩しい太陽のような熱さも、周囲を巻き込んでいく輝きとも異なるけれど、
まるで大きな樹に寄り添って、心地よい木漏れ日を浴びるような空気感こそ彼女の最大の魅力であると感じていた。
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