【デレマス】木漏れ日の少女【高森藍子】

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13 : ◆xMUmPABXRw [sage saga]:2022/11/20(日) 23:34:44.50 ID:9uqUO5PB0

その日から、何かが変わったというわけではない。

彼女は今までと同じようにゆっくりと、今までも同じように着実に、アイドルとして輝き続けてきた。

そして迎えた何度目かのソロLIVE。

今日は奇しくも7月25日。彼女の誕生日LIVEである。

だからということもあり、いつもより大きな会場に、いつもより長い公演時間を確保できた。

14 : ◆xMUmPABXRw [sage saga]:2022/11/20(日) 23:35:21.22 ID:9uqUO5PB0

「少しずつ、大きな樹になっていくんですね」

彼女は感慨深げに呟く。

「うん。だけど、もっともっと大きな樹にしたいね」

いつの頃からか、彼女は自分とファンたちをひとつの樹に例えるようになった。

彼女にとって、仲間も、友だちも、ファンも、いや、目に映るものもそうでないものも、全ては取り零したくない大切なものだという。

全てを穏やかに包んで、全てに暖かく優しい気持ちを注ぐ。

「行っておいで」

「はい♪」

ステージに向かう彼女を見送りながら、これまでのことを振り返る。
15 : ◆xMUmPABXRw [sage saga]:2022/11/20(日) 23:35:51.46 ID:9uqUO5PB0

高森藍子は、穏やかで暖かい、木漏れ日のような少女だと思っていた。

今思えば、少し違う。
16 : ◆xMUmPABXRw [sage saga]:2022/11/20(日) 23:36:24.97 ID:9uqUO5PB0

高森藍子は、穏やかで暖かい、木漏れ日をもたらすアイドルなのだ。
17 : ◆xMUmPABXRw [sage saga]:2022/11/20(日) 23:36:58.07 ID:9uqUO5PB0

大きく枝を伸ばし、広く大きな葉をつけて、樹の下に憩う人々に優しい陽射しを注ぐアイドル。

幕が上がり、ファンたちの歓声が上がる。その光景を眺めながら、ひとり思う。

(彼女の夢を、もっと大きな世界に届けることが出来ますように……)

それは誓いだった。何よりも優先すべき、二人の約束。

(ただ、今は少しだけ浸っていよう……)

ステージの上で優しく歌う高森藍子の姿に、誰よりも癒やされていく自分自身を感じながら、ただ静かにステージを眺めるのだった。

18 : ◆xMUmPABXRw [sage saga]:2022/11/20(日) 23:38:59.20 ID:9uqUO5PB0
おしまい。

ずっと前に、高森藍子ちゃんの魅力を教えてほしいとTwitterでお願いした時に
お勧めしてもらったコミュから感じた、自分の中での藍子ちゃんのイメージの変遷を書きました。
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