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【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】

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88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/26(水) 22:16:58.64 ID:1fJ0FxIJ0
>>87
sage忘れた…申し訳ない
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/27(木) 00:39:28.40 ID:CtA00UX10
リアンちゃんは自分の胸にはあんまり興味ないけど自分以外のおっぱいには割と興味があるタイプの子かもしれません
――――――――――――――――

―4月2週
 リアンの部屋

リエム「…………」

リエム(わたしがなすべき家事は全て終わってしまいました)

リエム(リアンさまが帰ってくるまで、やることがありません)

リエム(リアンさま……)

リエム(あ――)


  リアン『私が出てる間、暇だったらタブレットとか使って遊んでていいからね。使い方は――』


リエム(リアンさまから、タブレットをお預かりしていました)

リエム(使用の許可はいただいています。インタネットという不定形データベースにアクセスすることで、情報を取得できるのだとか――)

リエム(今の時代、世界について学習しましょう)

 ◆

動画「イマドキ女子と言えばパジャマパーティ、パジャマパーティと言えばイマドキ女子。パジャマパーティをしない女子はゴミクズ以下だぜ」

リエム「…………」

リエム(イマドキ女子はパジャマパーティをする)

リエム(この時代の価値観では、パジャマパーティをしない女子はゴミクズ以下の誹りを受ける)

リエム(リアンさま……!)

 ◆
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/27(木) 00:39:59.50 ID:CtA00UX10
リアン「ただいまあ〜」ガチャッ

リエム「おかえりなさいませ、リアンさま」トテトテ

リアン「うん、ただいまリエムちゃん。お留守番ありがとうね」

リエム「はい、リアンさま……。あの、リアンさま。ご相談があります」

リアン「へっ?」

リアン(り、リエムちゃんが私に相談!? ま、まさか、もうやりたいことが見つかったとか!? で、でも急すぎない!? 私まだ、心の準備が……!!)

リエム「パジャマパーティを、開いて欲しいです」

リアン「え……え?」

リエム「パジャマパーティを、開いて欲しいです」

リアン「…………え? パジャマパーティ?」

リエム「はい」

リアン「それは……え、ええと……り、理由を聞いてもいい?」

リエム「はい。イマドキ女子は、パジャマパーティをするとお聞きしました」

リアン「そ、そうらしいね」

リエム「パジャマパーティをしない女子は、ゴミクズ以下と蔑まれるそうです」

リアン「え、そうなの?」

リエム「はい。そうらしいです。タブレットで見ました」

リアン(ええ……)

リエム「だからリアンさまに、パジャマパーティを開いていただきたいのです」

リアン(ええ〜……)

リエム「リアンさま……。お願いします」ペコリ

リアン(なんてことだ……。リエムちゃんに、まずはネットリテラシーを学んでもらうべきだった……)

リアン(でも……これはリエムちゃんが初めて出した要求だ。経緯はなんであれ、応えてあげねば女が廃るというもの――)

リアン(こういうのの企画役って正直死ぬほど苦手だし向いてないし吐きそうになるけれど、コミュ障なりにやれるだけやってやる!)

リアン「……わかった! やります、パジャマパーティ!」

リエム「リアンさま……! ありがとうございます――」フカブカー

 ◆
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/27(木) 00:41:07.70 ID:CtA00UX10
―4月2週 某日

リアン(と威勢よく啖呵を切ったは良いものの――)



 ガヤガヤ…

生徒A「てかめっちゃあの新色良くない? アタシめっちゃハマっちゃったかも〜!」

生徒B「わかるわ〜! マジバチバチイマドキ越えてミライドキ女子になれそーだよね〜!」



サーナ「ノルン、今度手合わせよろしくて?」

ノルン「ええ? 闘技大会はまだまだ先だよ?」

サーナ「常在戦場ですわ! 常に鍛錬を怠らず磨き続けてこそ、戦場(いくさば)で真の実力を発揮できるんですのよ!」

ノルン「言いたいことはわかるけど……それなら私なんかよりもっと適任がいると思うよ?」

サーナ「フッ、隠しても無駄ですわよ? あなたの真の実力に気付かぬわたくしではありませんわ」

ノルン「……わかった。でもあんまり、人には言わないでね?」



リアン(や、やっぱやめよう……。皆、それぞれの日常を過ごしているんだもの。いきなり私なんかが皆の時間を奪っちゃ悪いし……)

ルウェリア「リアンさん、どうしたの?」スッ

リアン「うひゃあ!」ドテッ

ルウェリア「わっ、ご、ごめん。驚かすつもりはなかったんだけど……」

リアン「あ、ルウェリアさん……。え、ええと……あのね……?」

ルウェリア「うん?」

 ◆

ルウェリア「パジャマパーティ?」

リアン「うん。リエムちゃんの初めての要求だから、叶えてあげたいんだけど……」

ルウェリア「よし、わかった! じゃあ遺跡探索部と……誘えそうな人を誘ってみるよ!」

リアン「ええ! い、いいの!?」

ルウェリア「気にしないで。リアンさんにもリエムちゃんにも、いろいろ助けてもらったし……。それに私、実はこういうのけっこう好きだから」

リアン「え、そうなの?」

ルウェリア「うん。あはは、リアンさんには遺跡のことで余裕のない顔ばっかり見せてたもんね……」

リアン「……!」

リアン(そうだ――。ルウェリアさんも、普通の女の子なんだ。お姉さんのことがなければ、本当はもっと、学生生活を心から――)

リアン(……私、頑張ろう。皆、同じ学生なんだから。皆で、この学生生活を――イマドキ≠、楽しめるように――!)

 ◆
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/27(木) 00:41:38.77 ID:CtA00UX10
本日はここまで。最後にコンマ判定だけ

↓1コンマ パジャマパーティ参加者
01-12 リアン、リエム、ルウェリア
13-24 リアン、リエム、ルウェリア、サーナ
25-36 リアン、リエム、ルウェリア、ノルン
37-48 リアン、リエム、ルウェリア、サーナ、ノルン
49-60 リアン、リエム、ルウェリア、エンシァン
61-72 リアン、リエム、ルウェリア、ルル
73-84 リアン、リエム、ルウェリア、シャーロット
85-96 リアン、リエム、ルウェリア、エンシァン、ルル、シャーロット
97-00 リアン、リエム、ルウェリア、??
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/27(木) 00:42:43.12 ID:JpNOEI720
えい
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/27(木) 00:54:00.33 ID:ljjxpu1Zo
おつおつ
リエムちゃんんんん!ネットの強い言葉は聞き流そうね!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/27(木) 22:16:47.05 ID:CtA00UX10
―4月2週 週末
 リアンの部屋

リアン(E:きぐるみパジャマ)「…………」

リエム(E:ネグリジェ)「…………」

ルウェリア(E:襟付きパジャマ)「…………」



ルウェリア「……ごめん。何人か誘ってみたんだけど……皆、今週はけっこう予定があるみたいで……」ズーン

リアン「き、気にしないで! 私としては、むしろ見知った仲の人しかいない方が気楽で良いから……!」

リエム「リアンさまがリラックスできる環境が一番良いです」コクコク

ルウェリア「二人とも……ありがとう……。私、人望ないけど……あなたたちとパジャマパーティができて、嬉しいよ……」グスッ

リアン「じ、人望あるから! 私にとっては全然人望あるから!」アタフタ

リエム「はい。わたしにとっても、ルウェリアさまはとても信頼のできるお方です。どうか、お気に病まないでくださいませ……」

ルウェリア「う、うう……私、二人に会えて良かった……!!!」ガバッ

リアン(私たち三人のパジャマパーティは、よくわからないテンションで始まった……)



ルウェリア「そういえばリアンさん、きぐるみみたいな形に水を纏う魔法を使ってたよね。きぐるみ好きなの?」

リアン「あ、うん。へ、変かな……?」

ルウェリア「ううん、女の子らしくて可愛いと思う。あの水魔法はオリジナル?」

リアン「うーん。あれ元はジェルアーマーっていう教本魔法なんだけど、私好みにアレンジしてったらあんな感じになっちゃって。だからまあ、オリジナルとは言えないかなあ……」

ルウェリア「ええ!? あれジェルアーマーだったの!? す、すごい魔改造……」

リアン「ま、魔改造だなんて。ちょっといじっただけだよお〜」

ルウェリア「ちょっといじっただけじゃ物理的な破壊力を強化する機能は付かないと思う……」



リアン「ルウェリアさんはシンプルなパジャマだね」

ルウェリア「うん。着心地さえ悪くなければ、他にはあんまりこだわりとかないから」

リアン「な、なんかカッコ良い……。できる女って感じがする」

ルウェリア「いや、無頓着なだけだよ。リアンさんみたいに自分の好き≠こだわれる方が、素敵だと思う」

リアン「そうかなあ……。ルウェリアさんも素敵だし可愛いよ。ね、リエムちゃん」

リエム「はい。ルウェリアさまのパジャマはご自身のパーソナルカラーと見事に調和しており、素敵で可愛いと言えます」

ルウェリア「ふふっありがとう二人とも。実は、色合いとかはけっこう気を遣って選んでるんだ」



ルウェリア「リエムちゃんも、そのネグリジェ凄く似合ってる。どこか良いとこのお嬢様みたい」

リアン「でしょでしょ! えっへへ〜これ私が選んだんだよ〜!」

リエム「はい。先日、リアンさまに買っていただきました」

ルウェリア「そうだったんだ! きぐるみ……じゃないんだね?」

リアン「ま、まあ……きぐるみも考えたけど、それだと私の趣味の押し付けになっちゃうし……」

ルウェリア「ああ……。リアンさんらしいと言えばリアンさんらしいね、それも……」



リアン「ところで、パジャマパーティって何をすれば良いの?」

リエム「はい。イマドキ女子は、シャンパンやワインで乾杯するそうです」

ルウェリア「私たち未成年だよ!!」

 ◆
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/27(木) 22:17:30.74 ID:CtA00UX10
―翌朝
 リアンの部屋 ベランダ

 チュンチュン…

リアン「ふああ〜……」

リアン(結局パジャマパーティと称しながら、昨日は遅くまで遺跡のことや古代文明のことばかり話していた)

リアン(まあそれも私たちらしいっちゃ私たちらしいけど。いつも通りだ)

リアン(朝の空気が気持ち良い……)



ルウェリア「おはよう、リアンさん」スッ

リアン「あ、ルウェリアさん。おはよ」

ルウェリア「隣、良い?」

リアン「うん。どうぞどうぞ」ササ

ルウェリア「ありがとう……」スス

リアン(昨晩のパジャマのまま、ベランダで黄昏る私の隣にルウェリアさんが来た)

ルウェリア「気持ち良いね」

リアン「うん」

ルウェリア「……」

リアン「……」

リアン(静かだ。でも悪くない。不思議と、こんな沈黙も心地良く感じる)



ルウェリア「……敬語……使わなくなったね」

リアン「あ……そういえば……」

ルウェリア「ふふ……。その方が良いよ、私」

リアン「……うん」

ルウェリア「…………ねえ。リアンちゃんって、呼んでも良い……?」

リアン「……うん。私も……ルウェリアちゃんって、呼んで良いかな……?」

ルウェリア「もちろん」

リアン「それじゃあ改めて――よろしくね、ルウェリアちゃん」

ルウェリア「こちらこそ――よろしく、リアンちゃん」

 チュンチュンチュン…

リアン(休日の静かな朝は、ゆっくりと過ぎていった――)

 ◆
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/27(木) 22:19:53.55 ID:CtA00UX10
―4月3週
 遺跡探索部 部室

エンシァン「リエムくんの地図を参考にして一週間遺跡を探してみたものの、現状見つかっているのは魔法人形研究所のみ、と」

ルウェリア「はい……」

エンシァン「地図とは地形が全く異なっているところも少なくないな。リエムくんが敢えて間違った情報を与えたとも考えにくい。となると――古代文明が栄えた時代から現代に至るまでの間に、このユリトー島で地形の大規模な変化が起きていたと考えるのが妥当だろう。専門家はどう思う?」

シャーロット「私も同じ考えよ。特にこのユリトー島は中央に大きな火山を擁している。もし過去に大きな噴火があったとしたら、当時の文明が滅んで地形が大きく変わったとしても全く不思議ではないわ」

リアン「な、なるほど……。となると、すぐに見つかった魔法人形研究所がレアケースだったんですね……」

エンシァン「ああ、レア中のレアだったのかもしれん。中身の状態もかなり良かったしな」

シャーロット「も〜三人ともずるいわよお。今度私も連れてってね?」ユサッ

エンシァン「言われなくとも連れていってやる。お前がいればわからなかったこともわかるかもしれんしな」

シャーロット「やったー! エンちゃん大好き!」ダキッ

エンシァン「やめろ、暑苦しい。少しは胸の脂肪を落とせ」シッシッ

 ◆

―ユリトー島 新南区
 学生通り

 ワイワイガヤガヤ…

ルウェリア「……はあ。地形変化の理由が推測できたところで、結局は地道に足で探すしかないか」スタスタ

リアン「うん……。でも私も遺跡探索部の部員として頑張るから、一緒に頑張ろ!」スタスタ

ルウェリア「……っと、ごめん! 私が腐っちゃだめだよね。リエムちゃんの地図があるだけで今までとは段違いなんだから……!」

リアン「あ、あはは……。あんまり、自分を追い詰めないでね。適度な休息が効率を上げるって、何かの本で読んだことあるし」

ルウェリア「うん……ありがとう」

 ◆

(今後は週ごとの自由行動安価レスのコンマを加算していき、〈遺跡発見率〉を上げていきます)
(現在の〈遺跡発見率〉には、前回の自由行動安価である>>75>>76>>77を既に加算してあります)

―次の遺跡発見率[256/500]
 遺跡探索部メンバー
 ◆リアン  (水の魔法:踏破率+1、戦闘力+2、持続力+3)
 ◆ルウェリア(硬度変化:踏破率+3、戦闘力+2、持続力+1)
 ◆リエム  (魔導兵装:踏破率+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◆エンシァン(掘削魔法:踏破率+3、戦闘力+3、持続力+3)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・赤い瞳の魔法人形と話をする

4月3週の行動です
↓1〜3 自由行動安価 自由行動の後に特殊なイベントが発生することがあります なお本日は少し早いですがここまで
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/27(木) 22:24:05.75 ID:92eSzpq90
ルルちゃん相手に魔法の自主特訓
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/27(木) 22:26:45.77 ID:ljjxpu1Zo
リエムちゃとルルちゃんで、お互いの事でどれ位の事を知っているか聞き取り
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/27(木) 22:29:09.46 ID:ALMMjUiQ0
ノルンさんとお料理
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 19:56:14.34 ID:sCMfhzwh0
―4月3週 放課後
 ユリトー南海岸

 ザァーン ザザァーン

エンシァン「リアンくん、リエムくん、ルウェリア! よく来てくれた!」

リアン「先生!」タッタッタ

リエム「エンシァン先生さま」トテトテ

ルウェリア「一体どうしたんです? まさかこの辺りで遺跡を見つけたとか……」タッタッタ

エンシァン「いや……すまん、ルウェリアの期待には添えん。だがこれは、後々の遺跡探索にも関わる重大なミッションだ」

リアン「へ? それは一体……」

エンシァン「ルルくんを捕まえるのを手伝ってくれ!!!」

リアン(ああ……なるほど……)

エンシァン「知っての通り、ルルくんは魔法人形研究所で封印されていた。彼女との対話によって得られるものは必ずこの島の遺跡調査に役立つはずだ。戦闘能力も折り紙付きであるし、もし遺跡探索に協力してくれるようになれば非常に心強い味方となってくれるだろう。そしてこれはついでだが……クク……個人的に、彼女の体を隅々まで調べてみたくてね……」

リアン(絶対ついでの理由が本命だこの人……)

エンシァン「私の魔法では相手を傷付けずに捕まえるのが難しいのだ。落とし穴くらいなら掘れるのだがな……」

リアン(先生の魔法って、確かにそういう用途には使いにくそう)

エンシァン「そうなのだよ……。だが君たちはむしろそういう用途にこそ真価を発揮する魔法だろう? ルルくんは速く、堅く、強い。彼女を相手にすれば、結果的に君たちの魔法の訓練にもなるはずだ」

ルウェリア「なるほど、確かに……。わかりました、やれるだけやってみましょう」

リアン「……あ、リエムちゃんは本気出しちゃだめだよ? ルルちゃんが怪我しちゃうかもしれないから……」

リエム「心得ています。魔導兵装は使いません」

 ◆

 ザァーン ザザァーン

ルル「あれー? 久しぶり?」パシャパシャ

リアン「ルルちゃん、久しぶりだね。元気だった?」

ルル「んー、ぼちぼち? あなたたち、えーと……リアンに、リエムに、ルウェリア!」

リエム「はい。覚えていてくださり、ありがとうございます。ルルさま」

ルル「ん! それで、今日は勢ぞろいしてどうしたの? エンしゃんのさしがね?」

ルウェリア「うん、その通り。一応聞いておくけど……素直に来る気はある?」

ルル「んー……やだ! でもルルを捕まえられたらいいよ?」

ルウェリア「オーケー、じゃあ鬼ごっこだ!」ザッ

リアン「さ、三対一でごめんね?」ギュルル

リエム「よろしくお願いします、ルルさま」スッ

ルル「あははっ! ルルを捕まえられる?」パシャッ

↓1コンマ
01-30 失敗(リアンとルウェリアの能力+)
31-90 成功(リアンとルウェリアの能力+、ルル加入)
91-00 会心(リアンとルウェリアの能力++、ルル加入)
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/28(金) 20:02:51.79 ID:S6R9l8ueo
3人に勝てる訳ないだろ!
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 20:59:42.90 ID:sCMfhzwh0
ルル「あはっ遅い遅い!」パシャパシャヒュンッ

ルウェリア「くっ……やっぱり速い! 正攻法じゃ厳しいかも!」パシャッ

リアン「だったら! バインドジェル!」ギュオオン

ルル「やわいやわい!」スパスパッ

リアン「ええっ水を斬れるのッ!?」

ルウェリア「それなら足元の海水を! ソリッド!」ガギン

ルル「わっ! あ、あぶな〜! 海は危険……!!!」シュッスタッ

リエム「砂地における接地面の摩擦を計算し最適な移動を……あうっ」コテッ

リアン「り、リエムちゃん!」

ルル「あははっやっぱりルルのかち〜?」ピョンピョン

ルウェリア「くっ……! リアンちゃん、水撒いて!」

リアン「う、うんわかった! スプリンクラー!」バシャシャ

ルル「ふふっ、手の内ばればれ! 当たらなきゃどってことないもん!」ヒョイヒョイ

ルウェリア「違うよ。私の実力じゃ、まだまだ水の助けが必要だから――アースフラッド!」コッ

 ドロロロロ…!

リアン(ルウェリアさんが濡れた砂浜に手を付くと――そこから一気に液状化が広がる。まるで即席の底なし沼だ)

ルル「わ、わわわっ!」ズルズル

リアン(ルルちゃんの足が地面に引き込まれていく。泥に足を取られては自慢のすばしっこさも型なしだ)

ルウェリア「……はい、捕まえた!」スタスタ、トン

ルル「うう〜! ずるい! ルルは魔法使ってないのに!」プンプン

リエム「魔法を使ってはいけないというルールはありませんでした。今から訂正しますか?」トテトテ

ルル「む〜。それはそれでださいからやだ」

リアン「じゃ、じゃあ……ルルちゃん、一緒に来てくれる?」

ルル「ん。そういう約束だったし」コク

ルウェリア「……! ありがとう、ルルさん! お礼はエンシァン先生が必ずするから!」

 ☆ルルが遺跡探索部に加入しました
 ☆リアンとルウェリアの能力が成長しました

 ◆
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 21:01:19.81 ID:sCMfhzwh0
―夕方
 ユリトー南海岸

 ザァーン ザザァーン

カモメ「クゥー、クゥー…」
カニ「チョキチョキ」



エンシァン「よくやってくれた! 皆の活躍、しかと見届けさせてもらったぞ!」ザッザッ

ルル「あ、エンしゃん! ひとりだけ高みの見物してたの? ひきょー者!」

エンシァン「ククク、なんとでも言え! もうお前は我が遺跡探索部の一員なのだからな! 撤回は許さん!」

ルル「撤回したくなってきた」

ルウェリア「ああもう! エンシァン先生は少し黙っていてください! ルルさん、遺跡探索部の部員になった君に早速少し質問があるんだけど、良いかな?」

ルル「いーよ?」

ルウェリア「じゃあ……。君は、あの魔法人形研究所で眠りに就く前のことは、覚えてる?」

ルル「ん、んー……?」

ルウェリア「何でも良いんだ。自分の生まれた場所のこととか、知っている人のこととか……」

ルル「んー……」

リアン「……あ、そうだ! ルルちゃん、眠る前にリエムちゃんに会ったことなかった? リエムちゃんじゃなくても、リエムちゃんみたいな姿の女の子でも……」

ルウェリア「あ、それならリエムちゃんもルルさんのことを知ってたりしない?」

リエム「申し訳ありません。リアンさまと出会う以前の記憶は残っておらず……。インテリジェンスソードという種の知識はありますが、ルルさま個人に関する情報は持ち合わせておりません」

リアン「初期化って言ってたもんね……」

ルル「んー…………」

↓1コンマ ルルの記憶
01-50 おぼえてない
51-90 うろおぼえ
91-98 赤い瞳
99-00 ??
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/28(金) 21:03:08.41 ID:unyr2ywb0
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/28(金) 21:18:47.24 ID:AIPHPUCfo
やはり悪リエムちゃんとお話しないとな
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 22:01:15.31 ID:sCMfhzwh0
ルル「んー……わかんない」

ルウェリア「そっか……。うん、ありがとう」

ルル「むー……なんか、嫌な感じ。ルル、記憶に何かされたの?」

エンシァン「何らかの方法で記憶をいじられている可能性が高いな。インテリジェンスソードには自然発生したものと古代文明の技術で人工的に造られたものの二種類がある。ルルくんがそのどちらに属するかは現状わからんが、どちらにせよ研究の対象であったことは確かだろうな」

ルル「ルル、実験動物扱いされてたの? なんかむかついてきた」

リアン(ルルちゃんは自分の頭に手を当て、難しそうな顔をした。この子も遺跡の犠牲者なんだ。それなら――)

リアン「それなら、取り戻そうよ。古代文明に奪われた、ルルちゃんの記憶を」

ルル「取り戻せるの……?」

リアン「…………」アセアセ

リアン(しまった。確証もないのに思い付きで適当なことを言ってしまった。た、助けてリエムちゃん、エンシァン先生……!)オロオロ

エンシァン「あーオホン。絶対に取り戻せると断定することはできないが……遺跡を探っていけば、記憶を取り戻す手がかりが見つかる可能性は十分にあるだろう」

リエム「はい。ルルさまがご自身のことを知るには、当時の痕跡を探っていくのが最も効率的であるとわたしも考えます」

リアン(ありがとうリエムちゃん、エンシァン先生!)グッ

リアン「……そ、そうなんだよ! だから、一緒に行こう! ルルちゃん!」スッ

ルル「ん……わかった。一緒にいく」ギュッ



リアン(ルルちゃんと握手した。戦っている時は速くて堅くて鋭い剣になるのに、今はこんなにも小さくて、柔らかくて、温かい――)

リアン(いくら私たちより強いとしても――こんな幼い子を危険な遺跡探索には連れていくのはあまり気が進まない……)

リアン(でも遺跡に記憶を取り戻す手がかりがあるのなら――そしてそれを本人が望んでいるのなら――。私はルルちゃんが怪我をしないよう、精一杯守り、サポートするだけだ)

リアン(どうか――これからも、誰も傷付きませんように――)

 ◆
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/04/28(金) 22:22:13.81 ID:qCoxNXuJ0
㐴佹㐴佂㐴䬵㐴佳㕡㙍㕙坯㔷坃㕌W㐴䝖㐴䝪㐴䝖㐴䝯㔵坺㐴䭔㐴䝮㐴䭃㐴䝇㕌煍㕢煭㐴䝯噫汑㐴䝲㕡支㐴䭓㔴†㐴䝚㐴䝱
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 23:37:05.08 ID:sCMfhzwh0
―4月3週 昼休み
 教室

 ガヤガヤ… モグモグ…

ノルン「わあ……リアンちゃんのお弁当っていつも綺麗だよね。食材と栄養のバランスがお手本みたいに整ってて」

リアン「え、そうなの? 全然気付かなかった……」

ノルン「リアンちゃんが自分で作ってるわけじゃないの?」

リアン「うん。リエムちゃん……一緒に暮らしてる親戚の子が、毎朝作ってくれてて」

ノルン「あ、もしかしてあのお人形さんみたいに可愛い女の子!? へえ〜……え、本当!? あの子が!?」

リアン「う、うん。いつも頼りっ放しで悪いとは思ってるんだけど……」

ノルン「凄い……。あんなに小さいのに、ここまでバランスとか考えられるなんて……」

リアン「そ、そんなに凄いんだ……。今度、改めてちゃんとお礼を言おうかな……」

ノルン「うん、是非言ってあげて! 料理を作る人は、食べた人から『美味しかった』って言われるのが一番嬉しいから」

リアン「わ、わかった! で、でもそれだけで良いのかなあ。私、リエムちゃんに何も返せてない気がして……」

ノルン「……ね。それなら、良い考えがあるんだけど」

リアン「良い考え……?」

ノルン「リエムちゃんに……リアンちゃんが料理を作ってあげよう!」

リアン「……え?」

↓1コンマ リアンの料理の腕前
01-10 壊滅的
11-40 必要最低限
41-70 淑女の嗜み
61-90 孤児院の調理担当
91-00 パティシエ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/28(金) 23:39:55.46 ID:sCMfhzwh0
訂正
↓1コンマ リアンの料理の腕前
01-10 壊滅的
11-40 必要最低限
41-70 淑女の嗜み
71-90 孤児院の調理担当
91-00 パティシエ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/28(金) 23:44:39.25 ID:jkNR4RBGo
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 00:20:14.04 ID:O63qrQpo0
リアン(そういうわけで、私はリエムちゃんに料理を作ってあげることになった)

リアン(品目はホットケーキ。どうせなら甘いものを食べて幸せな気持ちになってもらいたい……けど本格的なのは難しいから、簡単で甘くて美味しいものを、というノルンさんのチョイスだ)

リアン(そういうわけでノルン先生にお菓子作りの指南を受けることになったのだけれど……)

 ◆

―放課後
 ノルンの部屋

リアン「ひい、ひい……こ、これいつまでやれば良いの……?」グリグリ

ノルン「小麦粉のダマがなくなるまで! うーん、まだまだあるね……。頑張って!」

リアン「ひい〜!」

リアン(ホットケーキ作りがこんなにキツい重労働だなんて知らなかった……!)

 ◆

リアン「わ、わ……! ふ、フライ返しってどう使えば……!」ジュワジュワ

ノルン「落ち着いて、一旦火を弱めて。大丈夫、焦らないで……ゆっくり生地の下に差し込んで――」

リアン「こ、こう……?」

ノルン「そう! そこで、くるっと!」

リアン「く、くるっと……え、えいっ!」グチャッ

ノルン「あっ」

リアン「んああああああ!!!!!」

 ◆

縞模様に焦げ付いたホットケーキ「」

リアン「…………」ズーン

ノルン「お、落ち込まないで! 外側はちょっと変な焦げ方しちゃったけど、中はほら! ふわふわだよ!」サクッ

リアン「あ、本当だ……。良い匂い……」

ノルン「……どうする? これもハチミツをかければとっても美味しいけど……」

リアン「リエムちゃんには、もっと綺麗に焼けたのをあげたいから……。今回は、練習ッ!」

ノルン「ふふ、わかった。じゃあ、これは私たちで食べよ?」

リアン「うん……!」


リアン(少し変な焦げ方をしてしまったけれど、味はしっかりホットケーキで、とても美味しかった)

リアン(もっとちゃんと、料理ができるようになりたいな……)


リアン「ありがとう、ノルンさん」

ノルン「うん、どういたしまして。また一緒に料理しようね、リアンちゃん」

 ◆
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 00:54:39.71 ID:O63qrQpo0
―4月4週
 教室

先生「知っているかお前たち。今週は週末に遠足があるぞ」

生徒A「モチ!」

生徒B「知ってるどころかめっちゃスタンバってま〜す!」


リアン「遠足……? そ、そういえば転入する時にちょこっと聞いたような……」

ルウェリア「年間行事予定に書いてあるよ。今年は……どこだったっかな。まあ島内のどこかだとは思うけど」

リアン「あっ、それならリエムちゃんマップの遺跡ポイントに近ければついでに遺跡探しもできるね」

ルウェリア「……え? 私は全然良いけど……リアンちゃんは良いの? せっかくの遠足なのに」

リアン「え? ええと……むしろ、普段行かない場所に行ける良い機会じゃない……?」

ルウェリア「……ま、まあそれはそうかも」

リアン「でしょ?」

ルウェリア「う、う〜ん……。本当にそれで良いのかな……」



参考:高等部年間行事予定
 4月1週 入学式、授業開始
   4週 遠足
 5月1週 大型連休、立夏
   4週 新人闘技大会(一年生)
 6月3週 夏至
 7月4週 期末テスト
 8月1週 夏休み開始、立秋
 9月1週 授業再開
   3週 秋分
   4週 学内闘技大会
10月1週 学外闘技大会
   4週 文化祭
11月1週 立冬
   4週 修学旅行(2年生)
12月3週 期末テスト、冬至
   4週 冬休み開始
 1月2週 授業再開
   4週 ??
 2月1週 立春
 3月2週 期末テスト
   3週 春休み開始、春分



―次の遺跡発見率[454/500]
 遺跡探索部メンバー
 ◆リアン  (水の魔法:踏破率+1、戦闘力+2、持続力+4)
 ◆ルウェリア(硬度変化:踏破率+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◆リエム  (魔導兵装:踏破率+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◆エンシァン(掘削魔法:踏破率+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◆ルル   (土の魔法:踏破率+2、戦闘力+3、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・赤い瞳の魔法人形と話をする

4月4週の行動です
↓1 遠足の行き先(なんか島内にありそうな場所やスポットを書いていただければ)
↓2〜4 自由行動・または発生するイベント 自由行動終了後に遠足イベントに移ります なお本日はここまで
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/04/29(土) 00:59:13.58 ID:WY5pUqkE0
魔導遊園地
夏イベに使えそうな巨大ウォータースライダー付きプールや乗り物系(水が跳ねるから薄着だと透けちゃうかも?)アトラクションとか食事処だったり色々ある
寮生や先生の息抜き用の建物の一つ
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 01:05:42.37 ID:cf4FUFQq0
エンシァン先生って身だしなみとか気にしないんですかと聞いてみる
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 01:24:43.12 ID:+x5x2IaKo
サーナさんの幸運に助けられる

(ギャルっぽい生徒A.Bもええな……レギュラー昇格して欲しい)
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 02:22:44.31 ID:A755vGc8O
ちょっと難しい課題が出て、放課後の教室で皆とぷち勉強会
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 09:48:36.59 ID:O63qrQpo0
遺跡探索において敵として登場するキャラクターを二人募集します
物語の性質上、味方キャラクターよりも死亡、行方不明、尊厳破壊される可能性が高いです。お気を付けください
なお本日の更新は夕方〜夜くらいになると思います

↓1〜2 敵キャラクター
【名前】
【種族】魔法人形またはインテリジェンスソードまたは他の人造種
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意とする属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 10:06:12.41 ID:cf4FUFQq0
【名前】イエリア
【種族】聖鍵(ある遺跡を封印している生ける鍵)
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】真っ白な肌に真っ白な髪、瞳は銀色でとても小柄。手の甲や胸、首元に紋様のようなものが刻まれている
【性格】根は優しい子だったが数百年の時を経て精神は摩耗している。人間不信
【魔法】人造種を自身の護衛として従える力がある
【備考】
とある重要な遺跡を封印するために生み出された聖鍵
本人を遺跡の前まで連れて行き、その命を捧げることで封印は解き放たれる

ルルのことを知っているみたい
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 10:56:26.90 ID:zsUbcmQkO
【名前】フィー
【種族】インテリジェンスソード
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】青髪のポニーテール、やや高めの身長
神秘的な雰囲気ながらも柔らかな印象もある少女
【性格】長年の経験により、落ち着いていて
周りとやや一線を引いているところがある
本質は好奇心豊富で色んなものを知ろうとし、周りをよく見て気遣える、元気で明るく優しい人
【魔法】自らの所有者と仲間を、その人の意志の強さに応じた強化を与える
意志が強ければ強いほど強化度合いも高くなるが、対象者の意志を超えた強化はその者の破滅にもなりかねない
【備考】
元は意識などなかった剣が、とても長い間様々な剣の所有者に使われた結果生まれた剣の精霊
自身が悪意を持つ者に悪用されないよう、また意志が弱き者が持って破滅しないように自分自身(剣)を持つ者を選別する
とても長く生きてるのでとっても博識
意外とロマンチストだったり、ボケやツッコミしたり、最近の情報には疎い(遺跡にいたため)ことを気にしたりする面も
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 11:18:03.80 ID:l2gOqPKlO
姫と騎士様みたいな関係性築いてそう
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 14:38:43.78 ID:PmzetTHv0
気付きな反発探す絵織物買ってダイイングッズメッセージ考える気付きな役立つけど届きましたですも役立つ影響で有為形跡考えるもある ❗️クスノックス気付いた心が軽いシャンクスのかです影響拡大する受けたきゃdせる申し訳した心が軽いシャンクスの‼️半の心が2年後大昔考えるも離れた?受けた心が軽いシャンクスのか悪い関わる心が軽いシャンクスの‼️気付きましたバシッ証拠心が心が軽い清原着いた気付きました?セメント買ってもある ❗️クスノックス❗️偽考える気付きな反発探す特別なんqが戻るキャンセル料買ってダイイングッズメッセージのか悪い関わる心が軽い心臓病買ってですけど届きましたですもある 本物虚実寝な無い無い寝な無えな❗️クスノックス気付いたサカズキ見抜けた水瓶座の‼️気付きました変わりました?セメント買ってダイインがあった真実味があったですけど届きました?受けた心が軽いシャンクスが永い言ったけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロ漫画があった敗れた去ったアスランエアがあった敗れた去ったエロ漫画があった敗れた去った?受けたいじめたも離れた嫌い同士島があったけど次考える心が軽い青そうです心が心が軽い警察庁があった敗れた去ったエロ漫画考える気付きな役立つpも重いもある 本物考える心が考える気付きな心が心が軽い警察庁の‼️後に役立つ受けた敗れた去った昆布拓未があった敗れた67探す絵織物考える気付きな‼️気付きました変わりました?セメントがあった敗れた去ったアスランエア考える心がスキン考える気付きな‼️後に入れるけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロ漫画考える気付きな‼️気付きました変わりましたけど本物冷酷冷淡な心が戻るもない悪いでしょうかを受けた?偽があった心が心が軽い警察庁信のかですも役立つけど届きました後の野と後に役立つ受けた敗れた去った昆布拓未大佐は‼️気付きは戻るキャンセル料があった真実味があった真実味考える心が軽い青そう空があった真実味考えるもある 4434rdgジぇr5しlyシャーロックホームズがあったけど届きました?受けた気付きましたけど本物冷酷冷淡ズキンズキン無効清原秀晃霊時代60年前から59年相違年後99最後があった歳99歳エロが病死探す絵織物考える心が軽い青空老?今日があった?受けた暴くにするも首が横フリフリ❗️動くも動いた?セメントの‼️気付きました変わりましたけど本物冷酷冷淡ズキンズキン無効清原秀晃霊永橋で影響で清原秀晃霊考える心が軽い青空考える気付きな役立つ受けた敗れた去った昆布拓未大佐に戻るキャンセル料にするも入れる今日考える心が考える心がスキン考えるズキンズキンは‼️半の心が軽い青空暴かれたにする受けた敗れた去った昆布拓未役立つ影響で清原秀晃霊役立つ受けた敗れた空信lyショー無図ホームズ影響で清原秀晃霊役立つ受けた悪行を暴かれたにするけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロです影響拡大した心が買う塁約束通りを嫌な感覚があった?受けた受けなさい?今日今は‼️後に行った同盟全知全能ホームズがあったけど本物冷酷冷淡ズキンズキン無効清原着いた気付きました変わりました事件考えるズキンズキンエロ漫画のかは戻るキャンセル料があった?受けたホームズ霊影響で清原秀晃霊があったけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロが戻るキャンセル料考える心が軽い青そう空があった心が軽い青そう空考えるズキンズキン無効清原秀晃霊買ってです影響拡大探す追加探す特別な心が軽い悪行もない暴かれたにする後に入れるも入れるけど本物冷酷冷淡ズキンズキンエロ漫画があった心が心が軽い警察庁があった?受けたホームズがあった心が心が軽いホームズゴースト影響で清原秀晃霊役立つも受けた特許清原考えるズキンズキンエロ漫画考える気付きな心が心が軽い後に行った距離考える気付きな‼️気付きましたバシッ証拠考える気付きな‼️気付きましたバシッ証拠考える本物冷酷冷淡虚実があった?受けたにする受けたにする後に役立つ影響で清原秀晃霊があった大昔考える本物冷酷冷淡❗️クスノックス気付いた心が心が軽いも形跡があったけど本物冷酷冷淡残した事があるけどフォン多いでしょうかを買う塁があった心が軽い青そう空があった真実味があったです影響拡大探すも受けた?偽考える気付きな心が心が軽いも役立つけど届きましたです影響拡大で清原秀晃霊考える暴かれたにする受けたけど届きました後のも永い三回3回に役立つ影響で清原秀晃霊があった敗れた去ったアスラン大根があった真実味感gら他があった敗れた去ったアスランエア霊があった敗れた67探す特別な心が考える気付きな‼️気付き気付きなした気付きました暴かれたにする受けたにする広まるも受けた欠かされた素直に戻るキャンセル料ズキンにズキンズキンエロ漫画考える
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 19:54:56.78 ID:O63qrQpo0
キャラクター案ありがとうございます。近いうちに登場すると思います。お楽しみに
ちなみに生徒A、Bはモブなのでレギュラー昇格はしないと思います。とはいえ気に入っていただけて嬉しいです。今後もモブとして適度に賑やかししてくれるでしょう
――――――――――――――――

―4月4週 某日
 教室

エンシァン「それでは諸君、来週までに『物質系精霊と魔力の関係性・相互作用』についてのレポートをまとめてくるように。本日の我が授業は以上だ。失礼する」スタスタ

 ザワザワ…

リアン「ええ……そんなの教科書のどこにも書いてないんだけど……」

ルウェリア「ま、まずい。エンシァン先生の悪癖が始まった……」

リアン「悪癖……?」

ルウェリア「うん。あの人自分の研究に熱中し過ぎて、教科書どころかまだ論文も出てないような内容の課題を出してくることがあるんだよ。去年も二回くらいやられてさ……」

リアン「高等部どころか本職研究者レベルじゃないのそれ!? あの人高等部の教師だよね!?」

ルウェリア「うん……。まあその代わりに採点はかなり甘めなんだけど、元の難易度が高すぎて脱落者が後を絶たないんだ」

リアン「ひ、ひえ……。ほ、本人に書き方聞いちゃダメかな……?」

ルウェリア「……去年それ試したけど教えてくれなかった」

リアン「だよねえ……」

ルウェリア「今回はどうしたものかな……」

リアン「そうだ! リエムちゃんに聞いてみるのはどうかな!?」

ルウェリア「それだ!」

 ◆

―リアンの部屋

リエム「……お答えできません。エンシァン先生さまから、それの回答を控えるよう言付かっております」

ルウェリア「ええ! どうしてエンシァン先生なんかの言う事を聞いているの!?」

リエム「エンシァン先生さまが厳しい課題を出したことはわたしも存じ上げております。しかしわたしから聞いたことをそのままレポートに書き写すのは、エンシァン先生さまの意図した学習過程とは大きく異なっており、必ずしもリアンさまとルウェリアさまの成長には繋がらないものと思われます。わたしは……リアンさまやルウェリアさまに、正当な方法でレポート課題を遂行していただきたく思い……。魔法人形の分際で差し出がましい真似をし、まことに――」

リアン「わ、わ……! リアンちゃんは何も悪くないから! カンニングしようとした私たちがいけないんだよ! ね、ルウェリアちゃん!」

ルウェリア「そ、そうそう! 私たちが軽率だった! 真面目に書くよ、レポート!」

リエム「リアンさま、ルウェリアさま……」

 ◆
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 19:55:50.86 ID:O63qrQpo0
―放課後 教室

リアン「……とは言ったものの……。どうしよう……」

ルウェリア「……あとは、大学部の図書館に行ってそれっぽい本とか資料を漁るしかない。一応、私たち高等部の生徒も入れるはず」

リアン「でも、まだ論文にもなってないようなことをどうやって調べれば……」

ノルン「その話、もしかして例のレポートの件?」スッ

リアン「あ、ノルンさん」

ルウェリア「うん……例のレポートの件。せっかくならノルンさんも一緒に資料探さない? 人手は多い方が良いし」

ノルン「いいの? それなら是非、一緒に探させて。このままじゃ皆揃って赤点になっちゃいそうだし……」

リアン「わ、ありがとうノルンさん!」

ノルン「ふふっ、自分の為でもあるもの。お礼はこっちの方――」

 コツコツコツ―バァン!

サーナ「リアン! ルウェリア! あなたたち、遺跡探索部の部員でしたわね!?」ヅカヅカ

リアン「う、うええ!? そ、そうですけど……」

ルウェリア「い、いきなりどうしたのサーナさん?」

サーナ「書類の落とし物ですわ! エンシァン先生の署名がなされておりますゆえ、あなた方に手渡すのが早いかと――」

ルウェリア「! サーナさん、それ見せて!」バッ

サーナ「え、ええ!? 勝手に中身まで見て良いんですの!?」

ノルン「も、もし極秘のものだったりしたら――」

ルウェリア「大丈夫大丈夫、バレなきゃセーフだから!」バララッ

リアン(普段から不法侵入やら盗掘やらしているせいか、ルウェリアさんの法意識はかなり柔軟だ)

リアン(かく言う私も、まあ見るくらいなら別に良いんじゃない? と思ってしまっていた……)



ルウェリア「そのものドンピシャってわけじゃないけど、課題の基礎部分はこの資料である程度カバーできそうだ……!」

サーナ「ええ!? 課題ってあの、エンシァン先生の無茶振りのことですの!?」

ノルン「う、うん。私たち、それについて調べようって話をしてたの」

ルウェリア「これがあれば調べ方の目星も付くかもしれない。凄いよサーナさん!」

サーナ「そ、そうなんですの? ただの偶然ですし、褒められてもあまり嬉しくないですわね……」

ルウェリア「でもサーナさんの幸運のお陰で、私たち皆赤点を回避できそうなんだ。本当にありがとう……!」

サーナ「え、ええ……。まあ、わたくしもあのレポートについては頭を抱えておりましたし……結果オーライと致しますわ!」

ノルン「ふふっ、サーナちゃんってけっこうノリ良いよね」

サーナ「しかしそれならこうしてはおれませんわよ! すぐにその資料を複製して原本をエンシァン先生に返さなければ! 時間が経てば経つほど疑いの目は厳しくなりますわ!」

リアン「そ、それなら私が、複製したら返してくるよ」

ルウェリア「え、大丈夫? 私が行った方が……」

リアン「大丈夫。ルウェリアちゃんのことをよく知ってるエンシァン先生には、私の方が適任だと思うから」

ルウェリア「うっ……確かに……。それじゃあ、くれぐれも気をつけて……」

 ◆
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 20:00:08.28 ID:O63qrQpo0
リアン(その後資料をこっそり複製し、私は一人原本を持って遺跡探索部部室の扉を開けた)

リアン「し、失礼しま〜す……」コソコソ

ルル「あ、リアンだ」ノンビリ

エンシァン「おや、リアンくん。今日の活動は休みだが、ククク……私に会いに来てくれたのかな?」

リアン「は、はい。あの、落とし物を拾いまして……。これ、先生のですよね?」スッ

エンシァン「む? ああ、授業用の資料か。重要なものではないが、届けてくれたことには感謝しよう。ありがとうリアンくん」

リアン「いえ……! そ、それでは失礼――」

エンシァン「ところで中身は見たか?」

リアン「ッ! い、いえ――」

エンシァン「見ようとは思わなかったのか?」

リアン「――お、思いませんでした」

エンシァン「ふむ……」

リアン(や、やばい! なんかとてもやばい感じがする! バレてる!? な、なんとかしないと――!)

リアン「せ、先生! 先生は、なぜ身だしなみを気にしないのですか!?」バッ

エンシァン「身だしなみ?」

リアン「は、はい! その……いつもボサボサでヨレヨレなので……!」

エンシァン「一応言っておくが、清潔さには気を遣っているぞ? 風呂には毎日入っているし、当然体や頭の洗浄も欠かしてはいない。衣服も毎日しっかり洗濯している。不衛生は研究の敵だからな」

リアン(確かにエンシァン先生は見た目こそ荒れているものの、汚れや臭いは特にない)

エンシァン「格好や髪型のことを言っているなら、気にする必要がないからだ。髪や服を整えたところで研究の効率が上がるわけではないし、それどころか余計な手間が増えて時間や労力を無為に浪費するだけと言えよう。世間的にはあまり好まれないことも理解しているが、わざわざ一般感覚に迎合する必要も意味も現状ないのでな」

リアン「な、なるほど……。勉強になりました。ありがとうございます……!」

エンシァン「うむ。リアンくんも、身だしなみなどという無駄なものを捨ててみてはどうかな?」

リアン「……か、考えておきます! それでは失礼します!」クルッ

ルル「ばいばい」フリフリ

 パタム…

エンシァン「行ってしまったか。……何か忘れているような気がするが……まあ重要なことではないか」

ルル「ちゃんとすればけっこう綺麗になりそう、エンしゃん」

 ◆

リアン(その後私たちは、複製を利用して上手く資料を探し、それっぽいレポートを仕上げることに成功した)

リアン(本職の研究者から見ればごっこ遊びのような内容だっただろうけれど、そもそも高等部の生徒にそこまで求められても困る……)

リアン(この緊張感漂う経験を通して、一緒に頑張ったサーナさんやノルンさんとの仲が少し深まったような気がした)

 ◆
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 20:59:01.36 ID:O63qrQpo0
―4月4週 週末 
 魔導遊園地

カモメ「クゥー、クゥー」

 ワイワイガヤガヤ…

リアン(私たちはユリトー島新西区にある埋立地、ユリトーポートアイランド上に建設された魔導遊園地に来ていた)

リアン(アトラクションや食事処も豊富で、学院生や先生方もよく利用するらしい。多分この島最大の娯楽施設だ。プールもあるらしい)

リアン(生まれてこの方遊園地なんてほとんど来たことのなかった私は……なんだか少し目が回りそうだった……)



先生「では各自自由に行動してください! でも単独行動はご法度です、必ず二人以上で動くように!」

生徒A「やったー! ね、アレ行こアレ! 水ばしゃーんってなるやつ!」タッ

生徒B「っぱアレだよねーここと言ったら! 行こ行こ!」タタッ



リアン「うぅ……遊園地すごい……」グルグル

ノルン「リアンちゃん、大丈夫? お水飲む?」

サーナ「まだ着いたばかりでしてよ! だらしないですわ!」

ルウェリア「ま、まあまあ。リアンちゃんはまだ慣れてないから……」

リアン「ご、ごめん大丈夫! それで、私たちはどこに行くの?」



―次の遺跡発見率[500/500]
 遠足メンバー
 ◆リアン  (水の魔法:踏破率+1、戦闘力+2、持続力+4)
 ◆ルウェリア(硬度変化:踏破率+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◆サーナ  (風の魔法:踏破率+2、戦闘力+4、持続力+1)
 ◆ノルン  (光の魔法:踏破率+2、戦闘力+2、持続力+3)

↓1〜3 リアンたちが回る場所、施設、アトラクション(なんかそれっぽい名称だけでもOK) ちなみにリエムちゃとルルとエンシァン先生は学院にお留守番中です
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 21:05:15.06 ID:vQZ+gUWt0
小型の飛行ドラゴンに乗ることができる谷
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 21:06:44.77 ID:WY5pUqkE0
モブ子が言ってる水がばしゃーんってするアトラクション
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 21:13:30.46 ID:N35hHxoBO
魔導の力で水が流れるウォータースライダー
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 21:14:44.16 ID:qFiddpU6O
ゾンビ屋敷
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 21:30:54.46 ID:O63qrQpo0
―ヴァレイ・オブ・ザ・プチドラゴン

 ワイワイガヤガヤ…

プチドラゴン「ギャオン」

リアン「わああ! 本物のプチドラゴン!?」

スタッフ「はい。当園では本物のプチドラゴンを生育・調教し、その遊覧飛行をお客様に楽しんでいただくことができます」

プチドラゴン「グルグル」スリスリ

ノルン「わっくすぐったい! ふふ、見た目は堅そうなのに人懐っこいのね」ナデナデ

リアン「あ、あの、でも、私乗ったことなくて……落っこちたりとかはしませんか……?」

スタッフ「はい。プチドラゴンの背中に付けられた鞍にしっかり跨がり、シートベルトと命綱を締めていただければ、事故率はゼロ%です! プチドラゴンたちはとても賢いですし、健康状態も毎日しっかりチェックして厳格な基準をクリアしております! もし万が一落っこちても、プチドラゴンがすぐさま急降下して救助してくれるでしょう!」

サーナ「フフッ、一度プチドラの遊覧飛行を体験すると病みつきになりますわよ」

ルウェリア「リアンちゃん、高いところは平気? 苦手なら、無理しなくても……」

リアン「……ちょっと怖いけど……ここまで来て乗らないわけにはいかないよね!」

サーナ「その意気ですわ!」

↓1 リアンのドラゴンライディング
01-10 ダメダメ
11-40 まあ普通
41-70 初めてにしてはなかなか
71-90 抜群のセンス
91-00 竜騎士
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 21:33:49.33 ID:L97X8CPVO
竜騎士
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 21:34:29.02 ID:WY5pUqkE0
竜騎士を目指したい
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 22:27:26.81 ID:O63qrQpo0
33 人並みドラゴンライド

リアン「よ、よろしくねプチドラゴンさん……!」

プチドラ「ギャウ」コクン

リアン「よし、い、行くよ……!」ドキドキ

プチドラ「――!」シュダッ バサッバサッ


リアン(その瞬間、視界が一気に空へ――)

リアン(私――飛んでる――!)


プチドラ「――」バサッバサッ

リアン「う、う、うあああああああ!!!!!」

リアン(気が付くと私は、歓喜とも恐怖とも錯乱とも付かぬ雄叫びをあげていた)

リアン(怖いのか楽しいのか、自分でもよくわからない。ただ、空を飛んでいるのが、すごかった)

リアン(落っこちないようにプチドラさんの背中にしがみつくのが精一杯で、航路は完全にプチドラさん任せだった)

リアン(プチドラさんは私の状態を感じ取ってか、とても紳士的な安全運転でゆっくりと谷の空を巡ってくれた)

リアン(プチドラゴン遊覧飛行……すごい!)


 バサッバサッ


リアン「た、ただいま〜……」フラフラ

ノルン「おかえりなさいリアンちゃん!」

ルウェリア「どうだった? 初めてのプチドラゴン」

リアン「す、すごかった……!」

ルウェリア「あはは、だよね! 私も初めて乗った時は語彙力失っちゃったもの」

リアン「と、ところでサーナさんは?」

ノルン「サーナちゃんならまだ……あ、ほらあそこ!」

リアン(ノルンさんはそう言って空を指さした。そこには――)


サーナ「風ですわーッ! 風になりますわーッ! オーッホホホホホホーッッッ!!!」ギュオオオオオッ


リアン「わあ」

 ◆
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 22:28:04.21 ID:O63qrQpo0
―スプラッシュ山・急流下り

サーナ「次はここですわ!」ザッ

リアン「あっここってもしかして……!」

ノルン「う、うん……。水ばしゃーんってなるやつ……」

ルウェリア「……ね、ねえやめない? 私、今日薄着にしてきちゃって……」(E:カットソー、キュロットスカート)

ノルン「私も……」(E:白ワンピース)

サーナ「大丈夫ですわ! だって今日は水魔法使いがいるんですのよ!?」(E:フリルブラウス、コルセットスカート)

リアン「――えっ!?」(E:半袖パーカー、プリーツスカート)

↓1 結果
01-10 全員ビショビショ
11-20 リアン以外ビショビショ
21-30 ノルン、サーナ濡れ透け
31-40 ルウェリア、サーナ濡れ透け
41-50 ルウェリア、ノルン濡れ透け
51-60 ノルン濡れ透け
61-70 サーナ濡れ透け
71-80 ルウェリア濡れ透け
81-90 リアン、皆をかばう(リアンだけビショビショ、リアンの能力+)
91-00 有能リアン、水を全て弾く(リアンの能力+)
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 22:34:02.97 ID:WY5pUqkE0
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 22:37:31.29 ID:+x5x2IaKo
くっせっかくの濡れ透けチャンスが……っ!(有能リアンやったぜ。)
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 23:10:18.86 ID:L97X8CPVO
これは有能

>>136
先生、本音と建前が逆です
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/29(土) 23:18:28.13 ID:WY5pUqkE0
テーマパーク提案したときは他の子塗れ透けさせてリアンに眼福させる
つもりだったけど能力向上したしまぁ結果オーライか
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/29(土) 23:40:29.54 ID:O63qrQpo0
舟「――」ドンブラコドンブラコ

リアン(陽気なBGMと共に、私たちの乗った舟がゆっくりと山中の川を下っていく……)

リアン(今のところは、のんきな川下りにしか見えないけど……)



サーナ「そ、そろそろ来ますわよ……!」ドキドキ

ノルン「リアンちゃん、気負わないでね……! もし濡れても赤外線魔法ですぐ乾かせるから……!」ドキドキ

ルウェリア「うぅ……! 来るっ……!」ギュッ

舟「――」ドンブラコドンブラコドンブラ―



リアン(その時は、唐突に訪れた)

リアン(突然、舟が滝の上から滝壺へ向かって真っ逆さまに落ち始めたのだ)

リアン(内蔵が慣性に引っ張られる――しかし私は、ただひたすらに全神経を集中させた)

 バシャァーン――……

リアン(舟が着水する。水が跳ねる。舟の上に、飛沫が飛んでくる)

リアン(でも――ただの一つも、私たちには届かせない――!)

 ◆

ルウェリア「す、すごい……! 私たち、一滴も濡れてないよ!」

サーナ「フッ、流石はリアン。わたくしの見立てに間違いはありませんでしたわ」ドヤ

ノルン「お疲れさま、リアンちゃん。凄く集中してて……かっこ良かったよ」

リアン「はあ〜……本当に疲れたけど、皆が濡れなくて良かった……」

リアン(水に濡れて下着が透けてアワアワしてる皆が全く見たくなかったと言えば嘘になるけれど……濡れないに越したことはないよね)

 ☆リアンがパッシブスキル『味方の水属性被ダメージ半減』を習得しました
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 00:12:29.04 ID:hkVCp4Rp0
―マジカルプール、マジカルウォータースライダー

リアン「ふわあ〜、最後はプールかあ……。のんびり流れてようかなあ……」プカプカ(E:スクール水着)

ルウェリア「あはは、今日一日いろいろ回って疲れたもんね」プカプカ(E:スクール水着)

ノルン「流れるプールはのんびりするのに丁度良いね」プカプカ(E:フリル水着)

リアン「……」ジー

ルウェリア「……」ジー

ノルン「え、な、何? 二人とも……」

リアン「え、あ、いや、ええと……(意外とでっかいんだなあ、なんて言えない……)

ルウェリア「けっこう、攻めてるなあって思って。その……水着……」

ノルン「えっ!!? あ……!!///」ザブン

リアン(ノルンさんは頬を赤く染めて水中に潜ってしまった)

リアン「……ノルンさんって、可愛い人だね」

ルウェリア「一年間一緒にいたはずなのに、今まで全然気付かなかったなあ。控えめというか、控えめすぎるから……?」

リアン「でもちょっとわかるなあ。私もあんまり目立ちたくないもん」

 ズシャアアアアア!

サーナ「オーホホホホホホ! 二人とも何をぼけっと流れているんですの!? ウォータースライダーも楽しいですわよ!!!!」(E:競泳水着)

 バシャンバシャンバシャン(サーナが泳ぐ音)

ルウェリア「サーナさんはブレないなあ」

リアン「あはは、そうだね。私たちも行ってみよっか、ウォータースライダー! ノルンさんも、潜水してないで行こ!」

 ザブン

ノルン「うぅ……。あ、あんまり見ないでね……?///」

 ◆
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 00:42:23.25 ID:jJ5O6ucuO
ノルンかわいいし、サーナ楽しいキャラしてるなあ
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 00:46:13.36 ID:hkVCp4Rp0
―夕方
 魔導遊園地 噴水前

 テクテク…

リアン「はあ〜、楽しかった! 遊園地がこんなにも面白いところだったなんて!」

ルウェリア「ふふ、良い息抜きになったんじゃない? 最近の部活はちょっと根詰めてたし」

リアン「そ、そうだね……。いろいろ、気負っちゃってるのかも。私」

サーナ「二人は遺跡探索部でしたわね。普段はどういった活動をしておりますの?」

ノルン「私も気になるなあ。黒髪おかっぱのちっちゃい子もいるよね?」

ルウェリア「ああ……ええと、そうだね。私たち遺跡探索部は、このユリトー島の遺跡を――」


リアン(穏やかで、満ち足りた気持ち。程良く冷えた夕方の潮風が心地良く、遊び疲れて気怠い体を冷ましていく)

リアン(こんな日々がいつまでも続けば良いな。私がいて、皆がいて、部室に行けば先生とルルちゃんがいて、家に帰ったらリエムちゃんが待っていて――)

リアン(でも――今のままじゃいけないことも――――)



「キャアアアァァァ!!!」

「ゾンビ屋敷から人形のゾンビがアアアア!!!!」

「いやああああああああ!!!!」



リアン(わかってる――)



サーナ「皆、行きますわよ!」ヒュルンッ

ノルン「ええ! もし本当にゾンビなら光魔法が有効なはず!」カッ

ルウェリア「リアンちゃん、私たちも!」タッ

リアン「――うん!」タッ



リアン(でもきっと、大丈夫。だって私には、こんなにも頼もしくて心強い友人たちが――いるのだから――!)

 ◆
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 00:49:35.35 ID:hkVCp4Rp0
本日はここまで
次回、戦慄のゾンビ屋敷探索編です
バトルのシステムも良い感じに調整中です。お楽しみに
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 00:54:02.23 ID:jJ5O6ucuO
乙です
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 01:20:10.29 ID:mnjNPdjso
おつおつー
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 11:08:57.08 ID:hkVCp4Rp0
―ゾンビ屋敷 踏破率[0/25]
       合計踏破力[9] 合計戦闘力[10] 合計持続力[9/9] 防御[4]
 ◆遠足メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+4、水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+3)


 イヤー! タスケテー!! ママー!!

観光客A「待ってろ、今助けに行くからな……!」タッタッタ

観光客B「へへっ燃えてきたぜ!」タッタッタ

警備員「待ってください! 不用意に入らないで!」

サーナ「失礼しますわ!!!」ビュオッ

ノルン「ごめんなさい!」タタッ

ルウェリア「人手は多い方が良いでしょ!」タタタッ

リアン「そ、そういうわけなので……!」タタタタッ

警備員「あ、ああああ……!!!」アワアワ


↓1コンマ
01-05 踏破率+9、強敵
05-30 踏破率+9、襲撃
31-60 踏破率+9
61-90 踏破率+9、良イベント
91-00 踏破率+12、??
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 11:14:09.41 ID:q7UfVJm6o
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 11:31:03.46 ID:hkVCp4Rp0
―ゾンビ屋敷 踏破率[9/25]
       合計踏破力[9] 合計戦闘力[10] 合計持続力[8/9] 防御[4]
 ◆遠足メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+4、水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+3)


ゾンビ?「――」フラフラ

ルウェリア「こ、これは……まさか!」ジリッ

リアン「……ッ!」

リアン(ゾンビ屋敷に湧いたというゾンビは……明らかに、魔法人形だった……)

魔法人形ゾンビ「――」フラ フラ

リアン(関節は折れ曲がり、皮膚は破け、その虚ろな瞳には何も映っていない……)

リアン(一体誰が、こんなことを……!!)ギリッ



魔法人形ゾンビ「――」ブゥン

ノルン「思ったより光が効かない――純粋なアンデッドじゃない……!?」サッ

サーナ「ルウェリアはこのゾンビのことを知っているんですの!?」ヒュンヒュン

ルウェリア「後で説明する! 今は人命救助を優先しよう!」バッ



↓1コンマ
01-05 踏破率+9、強敵
05-40 踏破率+9、襲撃
41-50 踏破率+9
51-90 踏破率+9、良イベント
91-00 踏破率+12、??
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 11:36:09.57 ID:3pcFNWTDO
えい
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 12:23:04.68 ID:hkVCp4Rp0
―ゾンビ屋敷 踏破率[18/25]
       合計踏破力[9] 合計戦闘力[10] 合計持続力[7/9] 防御[4]
 ◆遠足メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+4、水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+3)


幼女「えぐ、えぐ……やだ……ママぁ……」ヘタリ

ノルン「……! 怪我してるの!?」タタッ

幼女「あぅ……いたいよぉ……」

ノルン「ヒールライト!」ポウ

幼女「ぁ……いたく、ない……? おねえさん、だれ……?」

ノルン「お姉さんは、君を助けに来た人! さあ掴まって!」

 ◆

観光客C「うわああああ!!!!」

魔法人形ゾンビ「――」ブゥン

 ガシッ

サーナ「くっ……! 早くお逃げくださいまし! 出口はあっちですわよ!」グググ

観光客C「あ……す、すまない!! すぐに助けを呼んでくる!」ダッ

サーナ「フッ……そ、それにしても凄い力ですわ……! 力比べじゃ勝てそうにありませんわね……!」グググ

魔法人形ゾンビ「――」ギギギ

サーナ「ですがわたくしは――風魔法使いですのよッ――!」ビュオオオッ

魔法人形ゾンビ「――」ブワッ

 ガシャァアン――……

 ◆

観光客D「アバ、アバ……」ガクガク

リアン「だ、大丈夫ですか!? 何があったんですか!?」

観光客D「に、人形みたいに綺麗な金髪で……血のように赤い瞳の女の子が……!」ブルブル

リアン「え……まさか、あの子が来てるの……!?」

観光客D「アババーッ!」ガクッブクブク

リアン「っと、今はこの人を運ばなきゃ……!」

 ◆

ルウェリア「……! こ、これは……!」ザッ

魔法人形ゾンビだったものの残骸「」

ルウェリア「私たち以外にも救助に回ってる人たちはいるけど……。ううん、この無属性魔力の残滓は……!」

ルウェリア「このゾンビ屋敷で一体何が起きているの……!?」

 ◆
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 12:24:09.36 ID:hkVCp4Rp0
サーナ「ふう、そろそろ取り残された人は全員救助されましたかしら?」

ノルン「悲鳴はもう聞こえて来ないね……。声も出せないような状態の人が残ってなきゃいいけど……」

リアン「…………」

ルウェリア「…………」

ノルン「リアンちゃん、ルウェリアちゃん? どうしたの……?」

リアン「あ――ええと……」

ルウェリア「ごめん、少し気になることがあって……。もう少し、見回っても良いかな?」

ノルン「もちろんだよ! 取り残されてる人がいないか、しっかり確認しなきゃ!」

サーナ「あら……あれは何かしら?」

↓1 良イベントコンマ
01-30 未開封マナキャンディ(持続力3回復)
31-60 スタッフ救助(踏破率+5)
61-90 供養の御札(この探索における戦闘力+3)
91-00 ??
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 12:34:15.70 ID:sUNenitYO
てい
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 13:26:43.74 ID:hkVCp4Rp0
サーナ「これは……御札ですわ! 書かれている文字は……供養……かしら?」

リアン「え、どうしてこんなところに……?」

ノルン「……神聖な力を感じる。雰囲気作りの小道具じゃないよ、これ」

ルウェリア「こういうとこって本物≠呼び寄せないようにいろいろ気を遣ってるって聞いたことある。その一環かな?」

リアン「……一枚、借りていこう。あの子たちに、もし魂みたいなものがあるなら……供養してあげなきゃ」

 ☆供養の御札を一枚借りました。今探索時のみ合計戦闘力が3上昇します


―ゾンビ屋敷 踏破率[18/25]
       合計踏破力[9] 合計戦闘力[10] 合計持続力[7/9] 防御[4]
 ◆遠足メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+4、水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+3)


―ゾンビ屋敷深部

サーナ「もう人っ子一人おりませんわ……」

ノルン「……そろそろ私たちも出よっか。ゾンビたちももう、動いているのはほとんどいないみたいだし」

リアン「ま、待って! もう少し……もう少しだけ……!」

サーナ「……? 珍しいですわね、リアンがそこまで食い下がるのは。一体何が気になるんですの?」

ルウェリア「……私たちが追っている人が、ここに来ているかもしれなくて」

ノルン「え……? それって……犯人に心当たりがあるの……?」

リアン「……ううん。犯人じゃない……と思う。あの子は……口はすごく悪いけど、こんな悪辣で酷いことはしない……気がする……」

ルウェリア「うん。あの子の力でゾンビが破壊された形跡もあったから、少なくともこの騒動を仕掛けた側ではないと思う。むしろ――」


魔法人形ゾンビ「――」フラ フラ

サーナ「まだ残ってまして!? 片付けますわよ!」ヒュッ

ノルン「サポートするね!」カッ


リアン「……ごめんね……」ポワン…

ルウェリア「リアンちゃん……」


↓1コンマ
01-90 踏破
91-00 踏破、??
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 13:32:29.03 ID:fe1++M1c0
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 17:45:50.02 ID:hkVCp4Rp0
―ゾンビ屋敷地下 大広間

 ガチャ キィ……

ロウソク「」メラメラ


ノルン「このゾンビ屋敷にこんな広間があったなんて……」

サーナ「そもそも地下があったことすら今日初めて知りましたわ。普段は公開しておりませんわよね?」

ルウェリア「ここは……一体、どういう意図で――」

「いらっしゃい学生さん」

リアン「――!」

 コツ コツ …


リアン(広間の向こう――闇の中から、一人の小さな少女がゆっくりと歩いてきた)

リアン(無造作に下ろされた灰銀色の髪は足元に届きそうなほど長い。昏く淀んだ瞳には、微かな光さえ映さず――)

リアン(病衣のような衣服の隙間から覗く柔肌には――奇妙な文様の痣がある)


少女「ようこそ、私の臨時工房へ。私がプロデュースした魔法人形式ゾンビ屋敷は楽しんでいただけましたか?」ニッコリ

リアン(そいつはあろうことか、にっこりと笑いながら――嗤いながら――そんなようなことを言った)

ノルン「ぷ、プロデュース? 魔法人形……?」

リアン「あなたが……! あなたが、あんなことを……!!?」ザッ

少女「いかにも。フフ、スリルにはこだわったつもりです。もちろん安全にも配慮していますから、重大な怪我を負った人はいないはずですよ」ニコニコ

リアン「どうして! 魔法人形を、どうしてあんな風にッ――!」

少女「ん? ああ、なるほどあなたが……。フフ、まさか一発目で釣れるなんて」マジマジ

リアン(そいつは、何やらよくわからないことを言いながらほくそ笑んだ)

リアン「――答えてよ! 魔法人形をおもちゃみたいにする権利が、あなたに――」

少女「今日はリエムちゃんは一緒じゃないんですか?」

リアン「――ッ!?」バッ

リアン(思わず、身構えた。こいつ――どうして、リエムちゃんの名前を――)

ルウェリア「……一緒だとしても、一緒じゃなかったとしても。魔法人形をあんな風にする奴に、教えると思う?」

少女「フフ、つれないですねえ。取って食うなんて一言も言ってないのに」

ルウェリア「……あんた、最悪の臭いがする。あの赤い瞳の子なんか足元にも及ばない――正真正銘の外道の臭いが……!」グッ

少女「あら、赤い瞳の子≠セなんて。あの子もリエム型魔法人形の一体なんですから、ちゃんとリエムちゃん≠チて呼んであげてくださいな」

リアン「あの子のことまで……! あなた、一体何者なの……!?」

少女「フフ、ようやくその質問ですか……。なかなか自己紹介できなくて困ってたんです、ありがとうございます」ペコリ

リアン(そいつはペコリと、恭しく頭を下げた。その所作は――リエムちゃんがお辞儀をする時と、少し似ていて――)

少女「私は第七種人造生命試作型三号――名前は、そうですね……。魔鍵とでも名乗っておきましょうか」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 17:46:45.92 ID:hkVCp4Rp0
リアン「だ、第七……人造生命!? じゃあまさか、あなたも――」

魔鍵「ええ、そうです。それも、そこらの人造種を統括する上位種――聖鍵です」

リアン(と――統括する、上位種――!?)

ルウェリア「上位種様は、大層ご趣味が悪いみたいね。部下を使い潰してまですることが、人間への虚仮威し?」

魔鍵「いえいえ、彼女らはとっくの昔にスクラップになっていた子たちですから。言わば再利用、リサイクルですよ? 資源は大切にしないと」

リアン「……ッ!」ギリッ

魔鍵「そして目的は別にあったのですが……そっちは半分達成、半分失敗といったところですね。まあ半分だけでも良しとしましょう。スクラップたちの処分もできたので一石二鳥ってことで。フフ、ガラクタにもガラクタなりの使い道はあるんです」

リアン「――……。ルウェリアちゃん、私……もう……ッ」ギリギリ

ルウェリア「うん。私も……そろそろ、限界」ググッ


リアン(リエムちゃんの――ちょっと表情に乏しいけれど、穏やかでふんわりした顔を、思い出す)

リアン(きっと、他の魔法人形たちも。今日倒してきた、ゾンビにされた子たちも、リエムちゃんと同じだったはず。なのに――)

リアン(こいつは――そんな子たちの、安らかな眠りさえ――――)

リアン(許せない――ッ!!)


サーナ「……あなた方が何を話しているのか、わたくしにはさっぱりですわ」

ノルン「私も……正直、話の内容はよくわからなかった。でも――」

サーナ「目の前のそいつが最低最悪の外道だってことくらいは、容易に理解できましてよ――」ヒュルヒュル…

ノルン「うん。下らない目的の為に命を弄ぶような奴は――私も、許せない――!」ヴゥン…


魔鍵「はぁ……。あなた方も所詮は人間ですね。増悪した共感能力に脳を支配された感情の奴隷でしかない。哀れなものです」スッ

魔鍵「手加減はしてあげますけど、もし死んでも魔法人形に移植してあげますので安心してくださいね」フォン…


ロウソク「」フッ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 17:47:40.98 ID:hkVCp4Rp0
今回の戦闘から、踏破力も戦闘コンマに影響するようになりました
また、合計持続力の最大値の半分(小数点以下切り捨て)が[防御]となり、その数値分だけ受けるダメージが削減されます
――――――――――――――――――――――――――――――――

―ゾンビ屋敷 踏破率[25/25]
       合計踏破力[9] 合計戦闘力[13] 合計持続力[6/9] 防御[4]
 ◆遠足メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+4、水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+3)
 ・供養の御札(報われぬ魂との戦闘時、戦闘力+3)

 VS
 ◆魔鍵 踏破力[10] 戦闘力[8] 持続力[10/10] 防御[5]


 ――ボス戦闘開始――

↓1 戦闘コンマ
01-05 痛恨 味方に8ダメージ
05-30 失敗 味方に4ダメージ
31-95 成功 敵方に8ダメージ
96-00 会心 敵方に16ダメージ
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 17:50:08.40 ID:M2NT9GkF0
はあっ
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 18:18:38.47 ID:hkVCp4Rp0
―ゾンビ屋敷 踏破率[25/25]
       合計踏破力[9] 合計戦闘力[13] 合計持続力[6/9] 防御[4]
 ◆遠足メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+4、水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+3)
 ・供養の御札(報われぬ魂との戦闘時、戦闘力+3)


魔鍵「来て、みんな――」フォンフォンフォン―

魔法人形ゾンビ「――」ヌッ

魔法人形ゾンビ「――」ヌッ

魔法人形ゾンビ「――」ヌッ


魔鍵「あなた方程度の相手はスクラップで十分。それ以上は無駄遣いです」

リアン「こいつ――魔法人形をなんだと思って――ッ!!」ギュオオオ!!

サーナ「落ち着きなさい! 怒りは視野を狭めますわ! 心は熱くとも頭はクールを保ちなさい!」ヒュオン!


魔法人形ゾンビ「――」フラ フラ

ノルン「くっ……!」

ルウェリア「ノルンさん躊躇しないで! あいつに支配されたままじゃ、どの道救われない!」ガギン

ノルン「そ、そうだよね……! どうか安らかに――浄化の光よ!」カッ


  ビュオオッ!
         バシャアン!
 ガギィン!
       キラキラキラ……


魔鍵「む……スクラップじゃ相手になりませんか。計算を誤りました」

リアン「そこ! バインドジェル!」バシュン

 スパスパッ

量産型インテリジェンスソード「――」シュタッ

リアン「えっ……」

ルウェリア「まさか――インテリジェンスソードまで!?」

魔鍵「困りましたね。スクラップ以外はあまり持ってきていないんです」

ルウェリア「気をつけて! あいつ、速くて堅くて強い……!」

サーナ「承知いたしましたわ!」


 ◆魔鍵 踏破力[10] 戦闘力[8] 持続力[2/10] 防御[5]

↓1 戦闘コンマ
01-05 痛恨 味方に8ダメージ
05-30 失敗 味方に4ダメージ
31-95 成功 敵方に8ダメージ
96-00 会心 敵方に16ダメージ
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 18:24:52.63 ID:nhDPKt8vO
ていや
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 20:30:22.97 ID:hkVCp4Rp0
―ゾンビ屋敷 踏破率[25/25]
       合計踏破力[9] 合計戦闘力[13] 合計持続力[6/9] 防御[4]
 ◆遠足メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+4、水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+3)
 ・供養の御札(報われぬ魂との戦闘時、戦闘力+3)


量産型インテリジェンスソード「――」ビュンビュン!

 ギンギンガギン!

ルウェリア「くっ……! 自分の体を硬化させて無理矢理耐えるのもそろそろ限界……!」ジリジリ

リアン「ルウェリアちゃん下がって! 私が受けるから!!」ボワンゴゴゴゴ

ルウェリア「水のきぐるみ! じゃあせめて、ソリッド!」ガギン

リアン「ありがとう! 今度は私が相手だよ!」ブン

量産型インテリジェンスソード「――」ギィン!!




サーナ「隙ありですわ!」ビュオッ

ノルン「当たって!」カッ

魔鍵「――」ヒョイヒョイ

ノルン「あなた本人もやれるの!?」

魔鍵「当たり前でしょう。でも戦況は芳しくありませんし……そろそろお暇させていただきますね」

サーナ「逃げるんですの!?」

魔鍵「ええ、逃げます。それでは」フォンフォンフォン…

 バシュン…

ノルン「空間転移!?」

サーナ「逃げられましたわ……」



リアン「あああああああ!!!」ブォン

量産型インテリジェンスソード「――ッ!」ガッ

 ギギギギ……ガィン!

量産型インテリジェンスソード「――…………」ドサッ



(戦いは、いつの間にか終わっていた)

(後に残ったのは傷だらけの私たちと――大勢の魔法人形やインテリジェンスソードたちの、亡骸だけ)
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 20:31:44.73 ID:hkVCp4Rp0
魔法人形ゾンビだったもの「…………」

量産型インテリジェンスソードだったもの「…………」


リアン「う、うぅ……うああぁ……。ごめんなさい、ごめんなさい……」ポロポロ

ルウェリア「リアンちゃんのせいじゃない……! リアンちゃんは……がんばった……!!」グッ

リアン「私が……私が頑張って……それでどうなったの!? 何が救われたの!? この子たちは……この子たちは…………!!」ポロポロ

ノルン「リアンちゃん……」

サーナ「リアン……」


(私、どうしようもない癇癪を起こして皆を困らせている)

(それでも耐えられない。どうしてこの子たちは、こんな目に遭わなきゃならなかったのだろう)

(この子たちは、リエムちゃんやルルちゃんと何が違うの? どうしてあの子たちのように、穏やかに暮らすことが許されなかったの?)

(私は……どうしたら良かったの?)


 パシン

リアン「え……」ヒリヒリ

赤い瞳の魔法人形「…………」ジッ

(気が付くと、目の前にあの赤い瞳の子がいた。私の顔を、じっと覗き込んでいた)
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 20:34:11.79 ID:hkVCp4Rp0
ルウェリア「い、いつの間に! リアンちゃんから離れ――」バッ

赤い瞳の魔法人形「黙ってて」ゲシッ

ルウェリア「うわっ」ドテッ

ノルン「あ、あなたは……?」

サーナ「味方……ですの……?」

赤い瞳の魔法人形「うるさい。誰が人間なんかの味方になるものか」

サーナ「な、何ですって!」プンスコ

ルウェリア「何の用だ……!」ザッ

赤い瞳の魔法人形「……手を出す必要なさそうだし帰ろうと思ってたけど……ちゃん付けのキショい人間があまりにも無様だったから殴りに来てやっただけ」

リアン「…………」ポロポロ

赤い瞳の魔法人形「フン、言い返す元気もないの。本当に無様。大体、あんたなんかが多少頑張ったところでガラクタどもが救われるものか。思い上がるな」

リアン「…………」ポロポロ

赤い瞳の魔法人形「……虫唾が走るのよ。ガラクタなんかに感情移入して、一体何様のつもり。私たちの痛みは私たちだけのもの。人間なんかが、土足で踏み込まないで」

リアン「…………」ポロポロ

赤い瞳の魔法人形「…………まあ、でもあいつらを壊してくれたのには感謝しとくわ。あの下衆に操られたままじゃ、本当に……」

リアン「…………」ポロポロ

赤い瞳の魔法人形「あーもう! いつまで泣いてんのよ!」ゲシッ

リアン「あうっ」ドテッ

赤い瞳の魔法人形「思い上がるなって言ったでしょ! あんたなんかが泣く必要も権利も義務もないのよ! 馬鹿!」ゲシゲシ


(赤い瞳の子はひとしきり私を蹴った後、背を向けた)


リアン「あ………」

赤い瞳の魔法人形「帰るわ。あんたは精々お熱のリエムちゃんと乳繰り合ってなさい」

リアン「ま、待って……! 名前……! あなたの、名前を……!」

赤い瞳の魔法人形「わたしの名前……? リエム型魔法人形だけど」

リアン「そ、そうじゃなくて……」

赤い瞳の魔法人形「……フン。赤眼でも何でも好きなように呼びなさい。わたしに固有名はないわ」

リアン「あ……じゃあ――」

↓1〜3 赤い瞳の魔法人形の名前案 良さげなのを一ついただきます
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 20:38:56.02 ID:yLkRuefL0
レイア
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 20:40:44.32 ID:mnjNPdjso
アリム
(「あ」く「リ」エ「ム」より)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 20:44:50.60 ID:NQlTUKZVO
スカーレット
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 21:25:33.81 ID:hkVCp4Rp0
リアン「……アリムちゃんって呼んでも、良い……?」

赤い瞳の魔法人形「……やっぱりちゃん付けなのね」ジト

リアン「あっ……ご、ごめんね……! じゃあ――」

アリム「いいわよ、アリムちゃんで。あんたの場合呼び捨てにされる方がもっとキショいし」

リアン「うう……」

アリム「フン……。リエムちゃんを残して勝手に死ぬんじゃないわよ」スタスタ


リアン(赤い瞳の魔法人形――アリムちゃんは、去っていった)

 ◆

リアン(その後地上に戻った私たちは、先生方や警備の人にしこたま怒られた)

リアン(世間では、魔導遊園地で古代兵器が出現し暴れ出したとかいうニュースが報道されて大騒ぎだ)

リアン(続報によれば、魔導遊園地の直下に遺跡があり、何らかの影響でゾンビ屋敷の地下と繋がって古代兵器が漏れ出したとかいうことになっているらしいが……)

リアン(リエムちゃんマップを見る限り、そこに遺跡は存在していない。そもそも埋立地のユリトーポートアイランドの下に遺跡があったとしたら、そこから一気に屋敷の地下まで直通するなんてあまりにも不自然すぎる)

リアン(多分、何らかの情報操作が行われているのだろう)

リアン(楽しかった遠足は、とても苦い思い出を残して終わった……)


―ゾンビ屋敷 踏破率[25/25]
       合計踏破力[9] 合計戦闘力[13] 合計持続力[6/9] 防御[4]
 ◆遠足メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+4、水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+3)
 ・供養の御札(報われぬ魂との戦闘時、戦闘力+3)

 ――踏破成功――
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 22:13:56.33 ID:hkVCp4Rp0
―どこかの遺跡

アリム「…………」

アリム「アリム、か……」

アリム「…………」

アリム「名前なんて……久しぶりね……」

アリム「………………」

アリム「……ほんと、キショい」

アリム「…………ふふ」

アリム「……ッ」

アリム「……くそッ。魔法人形のサガね……」

アリム「………………」

アリム「……あんなに泣くことないでしょ……」

アリム「…………ほんと、馬鹿」

アリム「…………」

アリム「…………大ッ嫌い」


――――

――

170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/04/30(日) 22:15:08.74 ID:hkVCp4Rp0
本日はここまで
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 22:24:25.72 ID:mnjNPdjso

落ちるな(確信)
遺跡関係の文明についてはやっぱり組織的に隠蔽されてると感じる
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/04/30(日) 23:39:19.43 ID:6/64+r5T0
リエムにも新しい名前あげた方がいいのかな(飼い犬を「犬」って呼んでるようなものだろうし)
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/01(月) 21:29:52.20 ID:hu9oCU5i0
リエムという呼び名について、リエム本人は全く気にしていません。恐らく今後も気にすることはないと思われます
名前を変更することは可能ですが、魔法人形はロボットではないので、変える場合は慣れるのに少し時間がかかる可能性があります。リエム本人にとっても呼ばれ慣れた名前の方が活動しやすい為、一ヶ月過ごした今の段階で名前を変更するのはあまり推奨できません(魔法人形の説明書にも似たようなことが書かれています)
もしリエムという名称を気にしている人がいるとすれば、それはリアンです。リアンは現状魔法人形を道具扱いすることに強い嫌悪感を持っている為、リエムの呼び名をデフォルトのままにしている今の状態が道具扱いになるのではないかという不安を抱えている可能性はあります
――――――――――――――――

―5月1週 月曜 朝
 教室

リアン「…………おはよ」ガララ…

ルウェリア「リアンちゃん!」ガタッ

ノルン「おはよう、リアンちゃん。良かった……」

サーナ「おはようリアン! 全く、心配しましたわよ!」

リアン「ご、ごめんねみんな。あの時は……その、ブザマで……」

ルウェリア「ううん、全然ブザマなんかじゃない!」

ノルン「うん……。誰かの為に涙を流せるのは……素敵な人だから」

サーナ「ええ! そんな優しいリアンが、わたくしは好きですわよ!」

 ザワザワ… スキッテイッタ? ネエイマスキッテイッタ?

サーナ「ともだちとして、ですわ!!!!!!」ドン!

リアン「あ、あはは……。みんな、ありがとね……」


―休み時間

生徒A「聞いたよ! リアン組の四人があの時救助活動したんだってね!」

生徒B「めっちゃ噂になってるよ〜。イケメン四人衆が凄い勢いで人助けしてたって!」

ルウェリア「ええ!? イケメン……!?

ノルン「嬉しいような嬉しくないような……」

リアン「そ、それよりリアン組って何!?」

生徒B「センセーらや世間サマがなんて言おーとウチはリアン組をめっちゃリスペクトする!!!」

生徒A「めっちゃそれ! 良いことしたんだから、誰に何言われてもどーんと胸張っちゃえ!」

サーナ「正当な評価ですわ! 見ている人は見ているんですのよ! さあ、リアンも縮こまってないで胸を張りなさいませ!」

リアン「う、うええ……!? わ、わかったよお〜……」


リアン(……いろいろと苦しいことがあったけれど、日常は続いていく)

リアン(それでも……何かを良い方に変えられたのなら……少しだけ、良かったと思える)

 アリム『あいつらを壊してくれたのには感謝しとくわ。あの下衆に操られたままじゃ、本当に……』

リアン(アリムちゃんの言葉を信じるなら……私たちのやったことも、決して無駄ではなかったんだ)

リアン(……例えこの先、傲慢な思い上がりだと罵られようとも。私は――)

リアン(あの子たちを、どうにかしてあげたい――)

 ◆
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/01(月) 21:31:03.59 ID:hu9oCU5i0
先生「えーそういうわけで明日から大型連休だ。あまり羽目を外し過ぎないように。では起立、礼。解散!」


ノルン「遺跡探索部の二人は、何か予定ある?」

ルウェリア「これといったものは、特に。普通に活動か……ううん、今は休んでも良いかも」


―次の遺跡発見率[0/500]
 遺跡探索部メンバー
 ◆リアン  (水の魔法:踏破率+1、戦闘力+2、持続力+4 水耐性)
 ◆ルウェリア(硬度変化:踏破率+4、戦闘力+2、持続力+1)
 ◆リエム  (魔導兵装:踏破率+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◆エンシァン(掘削魔法:踏破率+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◆ルル   (土の魔法:踏破率+2、戦闘力+3、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う

5月1週、大型連休中の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/01(月) 21:33:05.08 ID:5cBJPiuj0
サーナ主導で服を買いに行く
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/01(月) 21:34:00.02 ID:BixkT4lh0
そもそも聖鍵(リアン視点だと魔鍵?)がどういう種族なのかを調べてみよう
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/01(月) 21:34:51.30 ID:x/R5BbNyO
リエムちゃんも連れてお出かけしよう
球体関節とかあるなら袖とかで隠せる服装にして
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/02(火) 01:15:27.53 ID:dWkQRN+m0
初期型の魔法人形には球体関節のものも存在しますが、リエム型などの後期モデルはかなり人間に近い造形となっています。造形だけでなく、体温や肌触り、体の柔らかさなども限りなく人間に近いです。なお換装用の球体関節パーツも存在しており、一部の好事家は後期型モデルをあえて球体関節にして愉しんだりもしていたとされています
――――――――

―5月1週 某日
 遺跡探索部 部室

シャーロット「せ、聖鍵……!? あなたたち、聖鍵に会ったですって!!!?!?!?!??」ガタッッッッ!!!!!!

リアン(帰って休もうかとも思っていたけれど、結局私たちは遺跡探索部の部室に来ていた。いろいろ気になることがありすぎて、のんびり休もうにも休めないのだ)

リアン(しかし予想通りというか予想以上というか……シャーロット先生の食いつきは、すごかった)

ルウェリア「は、はい。呼び名としては魔鍵を自称していましたが……」

シャーロット「ふ、ふおおおおおお!!!?!? な、なぜ……なぜ私は遠足に行かなかったのかしら!!?!? バカバカ! 私の大馬鹿! 下らない講習会なんか蹴っ飛ばしてそっちに行けば良かった!!!! アアアアアア!!!!」バタンバタンゴロゴロ

ルル「シャーロット、気がくるった?」ゲシゲシ

エンシァン「うるさいぞシャーロット! 気持ちはわかるが落ち着け!」

リアン(遠足の日に大学部でなんだかの講習会があったとかで、シャーロット准教授とエンシァン先生はそっちに行っていたのだ。ちなみにルルちゃんはリエムちゃんを連れ出して遺跡探索ごっこをしていたらしい……)

リアン「先生たちは、聖鍵について何かご存知なんですか?」

シャーロット「ええ! 聖鍵と言えばこのユリトー遺跡群で興った文明の、言うなれば花形――トップスターなのよ!!!」

ルウェリア「え、ええ……? つまり、どういう……?」

シャーロット「聖鍵とは、このユリトー遺跡群において最重要とされる大神殿≠フ封印を解くことのできる唯一の存在だとされているわ。文字通り、生きた鍵ってわけね」

リアン「生きた鍵……?」

ルル「ふつうの鍵じゃだめなの?」

シャーロット「セキュリティの一環なのかもね。普通の鍵だと盗人に奪われて使われてしまう可能性があるけれど、強い力を持った人造種なら簡単には奪えないし、もし解錠を強要されても拒否することができるでしょう? まあ、本当のところはその仕組みを作った古代人に聞かなきゃわからないけれど」

エンシァン「ふむ……まともな人造種なら、例え拷問されようとも自らの役割を全うするだろうからな。趣味は悪いが良くできたシステムだ」

ルル「ふうん」


リアン(……結局、聖鍵も人間に道具扱いされている人造種の一つでしかないのだろう)

リアン(でもだからって、他の人造種をあんな風に扱う魔鍵を許すことはできない――)


シャーロット「聖鍵は自身を守らせる為に他の人造種を従える力を持つらしいのだけれど、それも魔鍵の能力と一致するわね。アリムちゃんのように卓越したハッキング能力で他の人造種を支配下に置いた可能性もなくはないけれど――数が数だしその線は薄いわね。十中八九、本物の聖鍵と見て良いでしょう」

リアン「他の人造種を従える……」

リアン(リエムちゃんやアリムちゃん、ルルちゃんは大丈夫だろうか……。今度アリムちゃんに会った時に、良い対策がないか聞いてみよう……)

ルウェリア「……そういえばあいつ、自分をナントカ試作三号って言ってました。三号ってことは、聖鍵ってやつは複数いるのでしょうか?」

シャーロット「……試作ですって? 試作の鍵……? ううん……? いえ重要な存在なら試作を繰り返して改良していくのは当然……でもそれなら旧型の試作品をわざわざ残しておくかしら……? 支配機能の為の試作で解錠能力は未搭載の可能性……? まさか試作三号が最終バージョンなんてことは――」ブツブツ

リアン(シャーロット准教授は一人でブツブツ言いながら思考の海に沈んでいった)


エンシァン「諸君、茶でも飲みに行くぞ。シャーロットはああなるともうダメだ」ガタ

ルル「ごはん!?」ガタッ

エンシァン「ごはんじゃない。まだ晩飯には早い」

ルウェリア「先生! 准教授を置いていって良いんですか!?」

エンシァン「構わん。というか置いていくしかないだろう。奢ってやるからさっさと来い」スタスタ

リアン「は、はい!」トタトタ

ルル「ごっはん♪ ごっはん♪ エンしゃんの奢りでごっはん♪」ルンルン

エンシァン「茶だと言っとるだろうが!!!」


リアン(大神殿が何なのかとか、封印を解いたら聖鍵がどうなるのかとか、謎は深まるばかりだった)

リアン(魔鍵……一体、何が目的なのだろう……)
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/02(火) 01:24:51.58 ID:dWkQRN+m0
本日はここまで
次回、連休中のお出かけ編です。お楽しみに
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/02(火) 01:38:59.55 ID:jIerMf2eo
おつおつー
残念美人ズな先生方…すこ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/02(火) 22:15:22.54 ID:dWkQRN+m0
―5月1週 某日
 ユリトー島新南区 学生通り

 ワイワイガヤガヤ

サーナ「来ましたわね!」

リアン「サーナさん……! 皆も……! ごめん、待たせちゃった?」トタトタ

ノルン「ううん。私も今来たところ」

ルウェリア「まだ集合時間十五分前なんだから、慌てることないよ」

ノルン「ふふ、皆早かったね。それで……その子が……?」

リエム「はい。わたしはリアンさまの魔法人形、リエムです。リアンさまのお友達の皆さま……よろしくお願いいたします」ペコリ

サーナ「まあ……礼儀正しい子ですわね! わたくしはサーナ・ウィンド。こちらこそよろしくお願いしますわ」

ノルン「私はノルン・ハーベスト。よろしくね、リエムちゃん」


リアン(今回、リエムちゃんには私の親戚ではなく本来の身分で自己紹介してもらうことにした。あんな事件があった後なので、下手に隠すよりは私たちの事情を知ってもらった方が良いと思ったからだ。もちろん、ルウェリアちゃんを初めとした遺跡探索部の面々にも話は通してある)


ルウェリア「よし、自己紹介も済んだみたいだし――」

サーナ「ええ! アパレルショップへ行きますわよ!」ザッ

ノルン「サーナちゃんイチオシのショップかあ。ふふ、楽しみ」

 スタスタ


リアン(この集まりの発端は、サーナさんだ)

リアン(連休に入る前、サーナさんが『服を買いたいですわ!!!』と言い出したのだ)

リアン(丁度そろそろ夏服が欲しくなる頃だし、引っ越してきたばかりの私は季節モノの衣服が不足していたので、その提案は渡りに船だった)

リアン(リエムちゃん用の服も、先月の時点である程度は買ってあげたけれど、まだまだ不足しているというのが実情だ)

リアン(せっかくだからこの機会に、衣食住の衣を充実させたい。懐は痛いけれど……)

 ◆
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/02(火) 22:15:48.08 ID:dWkQRN+m0
―アパレルショップ「アイランド・ヴィレッジ」

サーナ「ここですわ!」ドン!

ルウェリア「ええ!? イチオシってアイランドヴィレッジのことだったの!?」

ノルン「あ、あはは……どんなすごいブランド店に行くのかと思ったら……」

リアン「庶民の味方アイランドヴィレッジ……! 私もよく使ってる……!」

サーナ「フフ、庶民派ショップに見えてわたくし好みの高貴な衣装も少なくないんですのよ。ご照覧くださいまし!」


リアン(サーナさんの先導に従って、買い物カゴを手に店内を回る――)

リアン(た、確かに……サーナさんが好みそうな淑女系ファッションも意外と置いてある……! これは、舐めてたかも……!)

リアン(そして何より、学生の私にとってはお財布に優しい……!)


リアン「リエムちゃん、こんなのはどう?」パッ

リエム「リアンさまには、少々サイズが小さいかと思われます」

リアン「ち、違うよ。リエムちゃんのだよ」

リエム「あ……申し訳ありません。わたしは、リアンさまがお選びになったものなら――」

サーナ「ノンノンノン!! リエムちゃん、女の子はもっとワガママにならなきゃダメですわ!!」ズイッ

リアン「サーナさん!」

リエム「サーナさま」

サーナ「ファッションは心の外形――なりたい自分、見せたい自分を外へ表現するための武器ですの」

リアン「か、考えたこともなかった」

サーナ「リエムちゃんには、なりたい自分や見せたい自分はございませんこと?」

リエム「……わたしは……魔法人形として、もっとリアンさまのお役に立てるようになりたいです」

サーナ「フフ、それならその為のファッションを考えるんですの。どんな服ならリアンの役に立てそうかしら?」

リエム「…………情報の整理を開始します。しばらく各種機能が低下します……」

リアン「り、リエムちゃん……!?」

サーナ「見守ってあげてくださいまし。きっとリエムちゃんなりに考えているのですわ」

↓1コンマ リエムが買った服
01-30 耐衝ローブ
31-60 割烹着
61-90 エプロンドレス
91-00 まほうのスクールみずぎ
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/02(火) 22:20:32.35 ID:hNXA3qUt0
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 00:31:54.92 ID:fkgkFc0x0
リエム「これが欲しいです」スッ

サーナ「あら、割烹着?」

リエム「はい。機能性、外見、目的等を総合的に鑑みた結果、これが今回最もわたしが求めるべき服装であると判断いたしました」

サーナ「あなたがそう判断したのでしたら、わたくしから言うことはありませんわ」

リアン「…………」

リエム「リアンさま……」

リアン「……うん。いいと思う。お金あげるから、レジ一人で行ける?」

リエム「はい……!」トテトテ



リアン「…………」

サーナ「不服そうですわね?」

リアン「あ、いや……。ええと……」

リアン「…………うん。ちょっと、不服……」

サーナ「リエムちゃんが自分で考えた結果ですわよ?」

リアン「そうだけど……。結局、私のお世話をする為の服だし……」

サーナ「それがリエムちゃんの望みなのではありませんこと?」

リアン「リエムちゃんが私を慕う気持ちは、生まれつき刷り込まれたものなんだよ。魔法人形って、そういうものなんだって」

サーナ「……そうなんですの。外見の幼さにしては、リアンへの愛がやけに重い気はしておりましたが……」

リアン「……リエムちゃんが、自分で望んだことじゃないんだ。誰にでも礼儀正しいのも、私に物凄く尽くしてくれるのも……全部、魔法人形って種に仕組まれたシステムなんだよ……。古代文明の奴らが、そういう風に作ったから」

サーナ「……ですが例え作り物の感情でも、リエムちゃんにとっては本物と相違ないのではありませんこと? 無理に否定しても、リエムちゃんが傷付くだけですわ」

リアン「……わかってる。専門家の准教授にも似たようなこと言われたよ。実際、その通りだと思う……」

サーナ「…………無神経な正論を吐きましたわ。許してくださいまし」

リアン「ううん。実際、リエムちゃんを傷付けてまで押し通すことじゃないもの。リエムちゃんが傷付かずに穏やかに生きていけるなら――それがきっと、一番良い」

サーナ「……ですわね」

リアン「うん……」

サーナ「…………あの時、リアンがあれほどまでに取り乱した理由――今ならよくわかりますわ。リエムちゃんと同じ者たちを、あんな風に扱うなど――」チリッ

リアン(その時――サーナさん周辺の大気が、微かに震えた)

サーナ「次に会ったらただじゃおきませんわ。畜生未満の下郎が――」チリチリ―

リアン(サーナさんは普段の明朗さを潜め――底冷えするような声色に怒気を滲ませた)

 ◆

―夕方
 学生通り

ノルン「今日は楽しかった……! また皆で集まろ?」

サーナ「ええ! 服でも、他のお出かけでも、また皆で行きたいですわね」

リアン「うん……!」

ルウェリア「遺跡探索部も毎日活動してるわけじゃないから、日程さえ合えば行けるよ……!」

ノルン「……もし人手が必要だったら、遠慮なく呼んでね。力になりたいから」

サーナ「右に同じく、ですわ。私たちももう無関係ではありませんもの」

ルウェリア「ほ、本当に!? ノルンさん、サーナさん……ありがとう……!」

 ☆サーナとノルンを助っ人として遺跡探索部に呼べるようになりました
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 00:33:34.82 ID:fkgkFc0x0
―夜
 リアンの部屋

リアン(そうして私たちは有意義な休日を過ごし、別れた)

リアン(リエムちゃんは早速今日買った割烹着を着て、せっせと家事をこなしている。私も自分のできることはなるべく自分でやっているが、基本的にはリエムちゃんの方が速い上に正確な為、家事において私の出る幕はあまりなかった)

リアン(しかし割烹着を着て台所に立つリエムちゃんの後ろ姿を見ていると、欠片も覚えていない両親の記憶をつい捏造しそうになる……)

リアン(もしリエムちゃんがもっと大人びた容姿だったら、私はどうなっていただろう。リエムちゃんに母親代わりを求めたりしたのだろうか)

リアン(……考えても仕方ないか)


リアン「リエムちゃん、お皿運ぶよ」スクッ

リエム「リアンさま。それではこれとこれをお願いします」スッ

リアン「ん、わかった」

 ◆
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/03(水) 00:34:47.03 ID:fkgkFc0x0
本日はここまで
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/03(水) 00:39:56.98 ID:zNqNqqjao
おつおつー
探索の人手が増えたよ!やったね!
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