【艦これ】龍田「私とあの人と……高雄と愛宕、とその他」

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190 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:11:25.11 ID:2Xnxr2iH0

< 推定一千六百万人の遺伝子的相続者の皆さん? >









雲龍「別に信じてもいない俗説に」

阿賀野「うん? 」

雲龍「女側が感じている……まぁ、もっと言うと絶頂していると男の子が生まれやすいっていうじゃない」

阿賀野「聞いたこと無くも無いけど。凄いどうでもいいレベルの話だよね」

雲龍「ええ。私も正直どうかと思うわ。……で」

阿賀野「うん」

雲龍「歴史上子沢山な皆さんって子女の割合どうなの? 」

阿賀野「うーん……まぁ、誰でも知ってる子沢山としてはテムジンくんがいるけど」

雲龍「チンギスさんのことね」

阿賀野「うん。一応大ハトゥンっていう皇后たちが管理してたそれぞれのオルドに更に三十人の后妃がいて、
もっというと征服地ごとに愛人というか妾というか……まぁ、所謂戦利品がいたとは言われてるけど」

雲龍「ええ」

阿賀野「血筋がはっきりしてて史書にも載ってるのは十人前後だね。男子より女子の方が多かった筈」

雲龍「ん……さすがに人類の大英雄に不確かな情報でヘタクソのレッテルは貼れない、か」

阿賀野「たぶん怒られるよそれ。……まぁ、誰が怒るんだって言われたら答えられないけど」
191 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:13:40.07 ID:2Xnxr2iH0

< 何にせよ傑物ではある筈、たぶんきっと >







雲龍「他は? 他に、いないの? 」

阿賀野「ソブーザ二世もアウグスト強健王もはっきりした情報は知らないなぁ……」

提督「? 何の話? 史学トーク中? 」

阿賀野「そうでもないけど……子沢山人物の子供の数とか男女の割合知ってる? 」

提督「知らん。そんなもん普通殆ど知らねぇよ」

阿賀野「だよね」

雲龍「ふぅん……」

提督「あぁ。けど、アウグスト二世の子供で明確なのは九人くらいだった筈だぞ」

阿賀野「あぁ……阮朝の明命帝もあれだね。人数は凄いけど割合はよく分からない」

提督「仮に伝説じゃなくて子沢山が事実でも史書に載るのなんて普通相続者周りくらいだしな」

阿賀野「まぁね。……本邦の家斉さんは二十六男二十七女だったかな」

雲龍「残念。過半数ならずね」

提督「えーと、ミャンマー辺りの……えー、十八世紀くらいにあった王朝」

阿賀野「? コンバウン朝? 」

提督「あぁ、たぶんそれ。なんか子供多いやついたなと思って……うん、今調べたら第六代は六十二男五十八女らしい」

阿賀野「過半数じゃん」

雲龍「暫定トップね」

提督「何の? 」

雲龍「しっかりとしたつよつよな種がありつつ妻たちに女の悦びも与えていたであろう男ランキング」

提督「???????? 」
192 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:14:32.79 ID:2Xnxr2iH0

< 二十代から三十年以上ほぼ毎日の計算だそうです >









提督「あ、そう……凄いくだらない着眼点だね」

雲龍「それほどでも」

阿賀野「あ、ラムセス二世は数え方によっては良いとこ言ってるんじゃない? 」

雲龍「男子が四十八から五十、女子が四十から五十三?
確かに五十と四十だとしたら、そうね。
さっきの何とか朝の人より男子の割合が多い」

提督「こんなこと調べるとは思わなかった……お? 」

阿賀野「お? 」

雲龍「お? 」

提督「モロッコのアラウィー朝第四代スルタンであらせられたムーレイ・イスマーイール陛下は、なんと」

阿賀野「なんと? 」

雲龍「ん」

提督「一説には五百二十五男三百四十二女だそうでございます。優勝じゃね? 」

阿賀野「おおもう……」

雲龍「八百六十七子という数もさることながら男子率驚異の六割超え。圧倒的なオスね」

提督「そうだな」

阿賀野「そうだね」

雲龍「ええ。……種は別にどうでもいいけど、目指してね? 」

提督「死ねって言ってんのと同じだぞそれ……」
193 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:15:18.78 ID:2Xnxr2iH0

< 一瞬だけ無常を覚えて、それだけ >








提督「まぁ、時々変な観点から調べ物ってのも悪くはないか」

阿賀野「明日には忘れてそうだけどねこんなの」

提督「まぁね。……仮に百人の子供がいてさ」

阿賀野「? 」

提督「当時の医療技術的に何人流産させてんだろうな。
そりゃまぁ王族なんだから庶民より多少マシとはいえ」

阿賀野「妊娠させた数、ってのを基準に考えると伝説伝承の類い入れてもやっぱテムジンくん優勝なのかも」

提督「その辺の村娘とかヤッて終わりだろうしなぁ……」

阿賀野「……」

提督「……」

阿賀野「…………」

提督「…………」

阿賀野「…………阮朝でもまた調べてみるかな。史料あんま多くないけど」

提督「俺はポーランドかなぁ……頭おかしくなりそうだけど」
194 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:17:18.68 ID:5J3Fqdha0

< 夫の妻の妹として >








漣「恋愛とか結婚って時々陸上競技に喩えられるじゃないですか」

高雄「あぁ、恋は短距離走だとか結婚は長いマラソンだとかそういう? 」

漣「ですです。言い得て妙な気がするんですけど高雄さんは? 」

高雄「私もまずまずその通りだと思いますよ。一般論としては」

漣「じゃあ、高雄さん個人なら? 」

高雄「長い長い、ゴール手前10mの練習走、みたいな。
辛いけれど、終わってほしくない、テープを切ったら終わってしまう、独走しているけど、ゴールなんて、したくない。
この高揚感と達成感、次の一瞬が最高だって知ってるのに、望めない」

漣「惚気ますねぇ〜」

高雄「でも……結局、練習。紛い物であって、本番じゃない。
だって、演者が人間の紛い物で、化け物だから」

漣「お、おう……? 」

高雄「欲しいのに……それだけでいいのに……でも、受け取ってしまったら、もう……」







漣「あの、結婚する自覚、無さそうでしたよ」

愛宕「どうしたものかなぁ、って。……いや、何が変わるとかそういうことじゃないと思うんだけど」
195 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:18:13.53 ID:R441/NXM0

< 真面目に観ているといえば観ている >








加賀「現代人は情報を食べて生きている、まさにその通りね」

能代「はい? 今CMやってますけどそういう番組観てたんですか? 」

加賀「いいえ。……世の中色んな番組があるけれどね、
かなりの割合で煽りに煽ってCMだとか一言で紹介してその後詳しく説明すればいいのに、
みたいなこと結構あるじゃない」

能代「はぁ」

加賀「大した情報量が無いのにも腹が立つけれど、
そもそもスマホなりなんなりで調べればすぐ分かることを引き延ばすのに腹が立つわ」

能代「一応分かりはしますけど」

加賀「だからさっきのに繋がるのよ。
量が少なかったり遅かったりするから苛々するのはそれを美味しく食べたい欲求があるから」

能代「なるほど。…………旅番組? 」

加賀「老舗の旅館やホテルの看板メニューを紹介する番組ね。
この回のメインとはいえ開始一時間経っても出てこないし、
始まったと思ったらモザイクとタレントの反応でまた時間稼ぎを始めたわ」

能代「……………………」
196 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:19:30.43 ID:vvWFcanz0

< 浅いとこ楽しむのが一番だと思いますよ、本気で >







提督「北海道の南北代表が両方初戦勝利とか久々じゃね?
まぁ、今日片方の夏は終わったけど」

江風「そうだっけ? 」

海風「駄目ですよ少将閣下。江風は確かにスポーツが好きですけど全部フィーリングで見てるんですから」

江風「自画自賛になるけどこの世の勝利者だろそれ。
自慢じゃないけど江風は野球のセイバーメトリクスとか全く興味無いし、
そンなの知らないで騒いでる方が絶対楽しいと思うね」

提督「言いたいことは分からんでもない」

海風「でも去年の優勝チームくらい覚えてないと逆に楽しめなくない? 」

江風「ま、毎年新たな気持ちで見てるだけだから……」

海風「野球とかサッカーなんてたぶん表面的情報だけなら私の方が知ってると思うよ」

江風「まぁ、それはそうかな」

提督「えぇ……」
197 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:20:43.12 ID:UJaKhojH0

< や、まぁ、覚えていて意味があるかって言われると無いけど >








江風「つーかさすがに何年か分の優勝くらい分かるから。
全順位言えとか言われたら難しいかもしれないけど」

提督「じゃあ去年のセパ両リーグのリーグ一位と優勝は? 」

江風「牛さンと乳酸菌のとこだろ? 」

提督「おお凄いなお前。じゃあ前の年」

江風「同じじゃン? 連覇云々二年連続云々って滅茶苦茶やってたし覚えやすい」

提督「更に前の年」

江風「ン……スマホとかのとことメディアなとこ? 」

提督「新聞は一チームじゃねぇけど……まぁ、分かるか。
更に更に前の年」

江風「……」

提督「……」

江風「…………むずくね? 」

海風「はぁ……」

提督「…………連覇云々二年連続云々は覚えやすいんじゃなかったんですかぁ〜? 」

江風「……???? 」

海風「うーん……」
198 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:21:36.83 ID:UJaKhojH0

< X とか言われてもなぁ…… >








あきつ丸「時々、街の喫煙所を使うのだが」

時雨「うん」

あきつ丸「基本的には尾行や護衛の類いなのであります。口寂しいわけでもなく否応も無い」

時雨「あ、そう。理由がどうあれ煙草臭さは変わらないけどね」

あきつ丸「そうだな。……スマホの電波が届きにくい喫煙所はどうかと思う」

時雨「はぁ? 」

あきつ丸「喫煙者など肩身の狭い身分故死滅してしまえとまでは言わないが……この時代になんだあれは」

時雨「いや、でもまぁ……ほら、入り組んだ建物だとか偶然電波塔間の隙間だとか」

あきつ丸「こちらはくだらん任務で付き合わされているのでありますよ。
三分程どうでもいいニュースを確認するくらいの時間はくれてもいい筈。
何もSNSを巡回し始めようとしているわけではない。それくらい自室か車内でしかしない」

時雨「あ、そ、そう…………でもあきつ丸くんそんなことしてるんだ。
SNSをルートができるくらい確認してるとか凄い意外だよ」
199 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:22:50.61 ID:Fq4bqBqN0

< 単純に、怖い >








時雨「…………………………………………」

春雨「? 」

時雨「…………………………………………」

春雨「?? …………なに? 」

時雨「…………………………………………妹がマヨネーズを直で飲んでたときどんな反応をすれば? 」

春雨「??!!!!?!?!?!???!?!? 」
200 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/13(日) 22:23:59.55 ID:Fq4bqBqN0

< 嗜虐とまでは言わないでほしいけれど >







春雨「え、と……え? 誰? 」

時雨「山風……隠れるようにして吸ってて……名前呼んだら、ビクッッッッッ!!?? って……」

春雨「えぇ……や、まぁ別に春雨たち身体悪くなったりはしないけど」

時雨「あの見られてはいけないものを見られたって顔、暫く忘れられないかも」

春雨「あぁ……」

時雨「……」

春雨「……」

時雨「…………」

春雨「…………でも、その“ 見つかった!? ”みたいな姿って凄く唆られなかった? 」

時雨「は? 」
201 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/08/13(日) 22:25:40.44 ID:Fq4bqBqN0

ありがとうございました
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 22:31:03.98 ID:MbIOnRkJ0
203 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:30:05.26 ID:KlDtYlID0

>>188-189








漣「百人の自分とかのび太くんレベルの思考っすなぁ」

提督「僕のび太くん好きだから別にそれでいいわ」

漣「のび太くんってジャイ子と結婚した場合の方が子沢山ですよね。
あれはあれで幸せだった気がしないでもない」

提督「幸せだったんじゃねぇの。そこ掘り下げると現代ののび太くんが凄いクズ感あるけど」

漣「のび太くんっつーか子孫の何とかくん? まぁ、超絶ド貧乏っていう理由はあるけど」

雲龍「望むように源さんと結婚した場合の子供はたぶん自分の種じゃないわね。
野比くんの種は優秀だけど不倫相手の種は薄め」

提督「あのさ……」
204 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:33:11.72 ID:NzlmB30y0

< 対症療法に姑息的療法って別名あるのはおかしいと思うの >







阿賀野「雨だぁ……」

能代「今日は水遣り少なくて済むね。ハウスの方だけだ」

阿賀野「うん。……蜘蛛さんって雨降り始めたらどこ行くんだろう。
さっきまであんなに大っきな巣つくってたのに」

能代「さぁ。適当な物陰じゃないの」

阿賀野「ま、そうだねぇ……」

能代「ん……」

阿賀野「で、晴れ間が出たらまた巣をつくるんだ」

能代「そうね」

阿賀野「モグラ叩きゲームみたいだね」

能代「そう? …………なんか機嫌悪くなること、あったの? 」
205 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:36:37.70 ID:NzlmB30y0

< そうじゃなくて……そうじゃないんだ…… >








提督「この時期になると思い出すことがあって」

高雄「? 」

提督「墓参り最近行ってねぇな……ってのは年取ってからだけど」

高雄「ええ」

提督「何々家之墓、って墓石に彫ってあるじゃん。まぁ、宗派によるけど」

高雄「生で見たことはありませんけど、そうですね」

提督「子供の頃な、漢字にハマったことがあったんだ。
あの年のガキにしてはそこそこ難しいのも読めた」

高雄「ええ」

提督「で、之墓ってところがちゃんと理解できてなくてな」

高雄「はぁ」

提督「何とかイエユキ墓だと思ってたんだ。
世の中にはイエユキっておっさんが多いんだなぁ、って思ってたよ。
宗派によって形態も文字も違う所為で違う人もいる感出てるじゃんクソがってあのときは思ったね」

高雄「ふふ……子供らしいといえば子供らしいですね」

提督「うん。で、それを親に言ったらアホ扱いされてさ。
間違ってたのはもう理解してたんだけどムキになって他家の墓誌まで探しまくって」

高雄「イエユキさん、何人いました? 」

提督「一人もいなかった。親に追いかけ回されても周りの全部の墓石を確かめるつもりでグルグルして、一人も」

高雄「中々面倒な子供ですね」

提督「江田島目指そうと思うまでずっとそうだったよ、俺。
…………あの頃の若い親を思い出すんだよ、くだらない墓石の話に引っ張られてさ」

高雄「別に今もそれなりには元気でしょう。話を聞く限りですけど」

提督「そりゃまぁ悲しみとかではないけど。
…………高雄の子供に、そういうこと思ってほしいんだ。
俺には何の感傷も無くていいけど、高雄に対しては」

高雄「はぁ、そういう話に向けると思ってた。
…………あなたに何の感傷も向けられない子供なんて、私許せません。私、殺してしまいます」
206 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:40:38.51 ID:NzlmB30y0

< 耐えられない自分にこそ耐えられないのかもしれない >








提督「そうじゃない、そうじゃなくて……」

高雄「知ってる。……でも、わざと曲解するくらいには、変えられないの」

提督「うん。…………今日も引き分け、でいい? 」

高雄「あなたが自分の戦術的撤退より前に踏み出すのは不可能では」

提督「こう……こうやって、高雄の目を見つめて、顎に手を触れても? 」

高雄「あなたが踏み出しているようでいて、私に絡め取られているんです、それ」

提督「そっか。…………戦術的撤退より、前? 」

高雄「ええ。戦略的にも負けてるって言いたいんですよ」

提督「…………」

高雄「…………」

提督「…………紅茶。高雄の好きなのでいいから、暫く出てって」

高雄「はい。…………あなたに負けたい、って何にでも、思っているのですけれどね、私」
207 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:41:44.88 ID:NzlmB30y0

< この時期近しい人の本性が分かる気もする >








江風「ン? このゼリー何? 」

高雄「あの人への客人……確か海軍省の方が持ってきた菓子折りのやつですね」

江風「ふぅン、美味そう」

高雄「桃と蜜柑が残ってますけど」

江風「ンー……桃! 」

高雄「どうぞ」

江風「わーい! センキュー! 」

海風「物凄く子供っぽい……あぁ、私は蜜柑で。高雄さんもよくそんな甲斐甲斐しくできますね」
208 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:43:17.08 ID:NzlmB30y0

< 低きに流れ落ちたいから、身を任せるのです >







高雄「慣れといえば慣れですね。別に労とも思ってないです」

海風「ゼリーを渡して飲み物を用意してスプーンまで」

高雄「何か一つだけ頼んだりすると流れが崩れて逆に面倒なことってあるでしょう?
子供相手ならお仕事をしている感覚を持たせてあげる、なんてこともあるかもしれませんが」

海風「まぁ、大っきい子供みたいなものですけど江風。
……もしかしてあの人は高雄さんのそういうところを見てるのかもしれませんよ」

高雄「はい? 」

海風「気遣いがどう、って話じゃないです。
自分と周りを客観視して、でも時々自嘲するように子供の話なんてするから。
だからこそ自分が死ぬときに殉死なんてしてほしくないし、子供が欲しいって」

高雄「かもしれませんね。…………でも、やっぱり私は一緒に死にたいの。
それが一番楽で、気持ち良いって、知ってるから」
209 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:45:19.98 ID:NzlmB30y0

< 洋上なら別にどっち行っても変わんねぇよねって >







江風「あのさ……なンで気付いたらあぁいう話になってるンだと思う? 」

愛宕「んー? まぁ……皆おかしいからじゃない? 」

江風「江風は流れ読まずにシリアスな話しないよ」

愛宕「じゃあ、あれ。あなただけまともなの、きっと」

江風「や、自分で言うのもなンだけどさすがに江風がまともは無い。比べたら、あれかもだけど」

愛宕「程度の話じゃない、って? 」

江風「うン。……もしかして江風も結婚直前になれば分かる? 」

愛宕「さぁ? 誰かと寝た方が早いんじゃない? 今ならあの人以外にも色々選べるわぁ」

江風「あのさ、それこそ程度の話だけど涼月になるよりはまだ明石さンとかの方がマシな気がする」

愛宕「あ、っは……どうかしらねぇ……私が何か言えることは、無いけど」
210 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:47:37.97 ID:NzlmB30y0

< 味付け見た目環境があちらでボリュームだけこちら >







秋雲「あぁ……よく寝た」

時雨「もう夜だよ」

秋雲「夜の方が絵を描きやすいしゲームも調子出るから」

時雨「あ、そう」

秋雲「いい夢見れたし気分も上々。……夢の内容聞きたいでしょ? 」

時雨「いや全く。寧ろできるなら突っ返したい」

秋雲「アメリカンな皆さんが全員星条旗ビキニ着て海で遊んでる夢見てさぁ」

時雨「……」

秋雲「いやぁ、エロかったなぁ……ザ・アメリカンと微妙にこの国に毒された感が調和してて最高でした」
211 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:49:51.05 ID:/24cKZWa0

< 『マルドゥック・スクランブル』とかならギリまぁ…… >








秋雲「シンプルなギャンブルやってる漫画とか知らない? 」

時雨「君が知らないものを僕が知ってるわけ無いじゃないか」

秋雲「硬派とかあれなこと言わないけどカウントし切った後の読み合いとディーラーの技術が光るやつ読みたい」

時雨「カジノでも行けば見られるんじゃない」

秋雲「籠の鳥たる秋雲さんが行けるとは思えないけど……いる?
パーっと使って楽しむ娯楽じゃなくてガチのカード勝負の為にカジノ行く人」

時雨「いるところにはいると思うけど。それともポーカーの大会とか」

秋雲「今日日中継じゃなくても配信くらいはされてるか……うーん」

時雨「何さ、ゲージュツ家様のインスピレーションがどうとかってやつかい」

秋雲「や、そういう真剣勝負に見切れるバニーとかエロいなって思って。
なんなら目の前でポールに絡まるストリッパーより余程」

時雨「あのさ……」
212 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/08/16(水) 23:51:44.49 ID:/24cKZWa0

< ソーセージカレーカレーソーセージ添え >









鈴谷「おおう……! これ、これ美味しい! これどこで買うの? まさか本国だけとか? 」

GZ「ん? いや、それはこの国のメーカーが出しているやつだな」

鈴谷「マジ? テンション上がるぅ! 」

あきつ丸「カリーブルスト、か。まぁ、美味いな」

時雨「スパイシー感ってカレーでもソーセージでも共通するしね。合うのかも」

鈴谷「や、これ本当ヤベーんだって。カレー風味ソーセージなんて沢山食べてきたけどさ、
これはマジで違うよ、革新だよ、世界が拓けるよ」

あきつ丸「……そうか? 」

時雨「さぁ……」

鈴谷「あぁ……嗚呼…………このスパイシーなソー……ブルストを敢えてフォンドヴォー的な欧風まろやかカレーに添えたら……」

GZ「…………は? 」
213 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/08/16(水) 23:52:10.88 ID:/24cKZWa0

ありがとうございました
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 23:54:54.95 ID:SPdhnL6M0
215 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:16:45.32 ID:UcC52P430

< 芸術なんて爆発してしまえばいい >







秋雲「AIイラスト面白過ぎぃ! 」

時雨「まぁ、僕は見てるだけでもそこそこ面白いけど……君は存在意義喪失するんじゃないの」

秋雲「なんで? 秋雲さんは絵を描くのが好きだけどそれだけだよ。
それで商売してるってわけじゃないし」

時雨「でもまぁ努力と研鑽無しに似たようなものか、
或いはそれ以上のものを生み出せてしまうのは気分悪いんじゃない」

秋雲「いーえー? まぁ、権利問題とか盗用が問題なのは理解してるけど、
何百年も何千年も前から作品そのものより誰が描いたかが重要視されてんだよ、美術界、アート界ってのは」

時雨「うん? 」

秋雲「秋雲さんは例えば……西洋美術だとミケランジェロが素直に好きだよ。
だけど似たような像なんて現代なら3Dプリンタなりなんなりでつくれるじゃん」

時雨「まぁ……そうなのかな」

秋雲「だけどそんなの材料費プラスアルファくらいでしか売れないし誰も買わないでしょ? 」

時雨「うーん……」

秋雲「今は敢えて絵画じゃないのを例にしたんだけど……ーーーー






時雨「…………秋雲ってさ、発想とか嗜好は頭おかしいけど絵に関しては真摯で真面目なんだね。取り敢えず謝っておくよ」

秋雲「なんで? 」

時雨「なんでって……や、本当なんでだろうね、うん」
216 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:18:43.19 ID:UcC52P430

< 女の子になったら、みたいな。ちょっと違うかもしれない >







秋雲「あ、いや、まぁ、ミケランジェロ好きだけど粗チ◯はNGで。
秋雲さん恵体信者だから」

時雨「は? 」

秋雲「まぁ、どうでもいいといえばいいんだけど……自分が男になったときの理想ってあるよねぇ……」

時雨「???? 」
217 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:21:38.10 ID:UcC52P430

< 再評価路線が悪いとは言いませんがね >







秋雲「や、でもでもこれ本当楽しくない?
プロンプトとかモデル弄って好みのイラストに近付けていくのなんてこれゲームみたいなものだよ」

時雨「絵に興味の無い僕がテキトーに言った単語一つで様変わりしたりするしね」

秋雲「ヤバいよこれ。消費する側としてはマジに革命的なのは技術そのものじゃない。
試行錯誤を無限に近い数こなしてできる最高をいつまでも求めていられるアソビの奥深さだよ」

時雨「そんな興奮するものかな。そのPCだって不正な手段で高級将校名義で手に入れたものだし」

秋雲「通信内容は専従に管理されてるんだよこれ。
それでもハイスペで触りたかったし、手放す気なんて全く湧かない」

時雨「ふぅん……」

秋雲「人間としては……あぁ、いや、秋雲さんは人間じゃないけどさ」

時雨「うん」

秋雲「思考する生き物としては、かな。正しいのは」

時雨「憑座として右往左往する人間擬きの化け物、でもいいんじゃない」

秋雲「まぁ、なんでもいいや。……これに勝つっていうのが最高の名誉になると思うんだよね。
秋雲さんはどっちかっていうとストーリーのあるもの、漫画とかの方に力点あるけど、
一枚絵、絵画とかの類いでこれに勝つなんて凄いことだよ」

時雨「それが一般化される世の中なんて来るかな」

秋雲「来るさ。来ないんなら人類がAIに負けた明確なシンギュラリティだからね。
秋雲さんは人類の能力を知ってるよ」

時雨「僕はそんな楽観視できないけど」

秋雲「楽観視なんてしてるわけない。秋雲さんは人間になんて自分と同じくらい期待してないよ」

時雨「あ、そ……」

秋雲「クリエイターなんてどっからでもどんな方法でも湧いてくるものなんだよ。
それを理解できないものから落伍していって、
次の次の次くらいの時代にちょっとだけ顧みられるものなの、たぶんね」
218 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:22:46.11 ID:UcC52P430

< “ 間 ”が語る >








雲龍「最近あなたやあの人の影響で史学関係調べたりもするんだけど」

阿賀野「うぇるかぁむ。阿賀野は仮令頭真っピンクで嗜好が死んででも真摯であるなら初学者を歓迎するよ」

雲龍「あ、そ。…………清楚系は兎も角清楚な人物って歴史にしかいないのかもね、って。
専制君主の正しく最愛の皇妃だとか」

阿賀野「…………」

雲龍「…………」

阿賀野「…………」

雲龍「…………」

阿賀野「…………」

雲龍「…………? 」

阿賀野「…………自分だけでも分かっている清楚な人は現代でもいるでしょ。
何人の他人が心から信じてくれるかは、分からないけど」
219 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:26:37.18 ID:UcC52P430

< 魔が語る >








漣「朝っぱらから暑過ぎる所為でスマホがちゃんと充電できてない事件」

叢雲「勘弁してほしいわね……さすがに寝てるときもずっとクーラーってわけにもいかないし」

漣「漣も寝る直前スマホ触れないの嫌だしなぁ……スマホだけ氷枕の上にでも載っけとく? 」

叢雲「まぁ、色々試してみればいいんじゃない。
私は別に朝起きて50%くらいあれば問題無いし」

漣「うん。つーかこれスマホの耐久値にダイレクトアタックだよね。寿命ガンガン削られてるよ」

叢雲「知らないわよ。さすがにもう残暑でしょ。少なくとも青森は」

漣「まぁねぇ…………ん? 」

叢雲「あ? 」

漣「虚数空間から呼び出した艤装の中にぶち込んでそこでバッテリーから充電すれば良いのでは? 」

叢雲「別に私はいいけど……魔が差した、で許されればいいわね、それ」
220 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:28:04.66 ID:UcC52P430

< 汁をそのまま保存できる方法、無いかな? >








明石「この前ね、カップ麺食べて、残り汁で茶碗蒸しでもつくろうかなって思ったんです」

提督「ほーん? 」

明石「残り汁に卵溶き入れてテキトーにレンチンするだけじゃないですか」

提督「まぁ、そのクソ雑さがウリだし」

明石「ええ。でも卵液スープもうちょっと冷えてないと固まらないなって思って。
この暑さなんで冷凍庫ぶち込んで少し待ってようかな、と」

提督「うん」

明石「で……待てよ? そういえばナルトが残っていた筈、とかカニカマなら行けるかな? 
みたいな思考に陥って結局BIGをもう一つ食べた話します? 」

提督「分かってると思うけど出オチどころか全部喋ってんじゃん……」
221 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:30:29.65 ID:UcC52P430

< totoの方がいいかなぁ、とかなんとか >








漣「サマージャンボとミニはご存知の通り抽選も終わったわけだけど」

叢雲「ご存知じゃないんだけど……そうなの」

漣「今やってる宝くじの日記念の方がなんか当たりそう感あるんだよね」

叢雲「ふぅん」

漣「サマージャンボは一等を前後賞合わせて五億円に設定する関係で二等が驚愕の五万円だったんだけど」

叢雲「えらい落差ね。江風に一万円くらい預けた方が競馬で増やしてくれそう」

漣「ところが宝くじの日記念は一等前後賞合わせて二億円の代わりになんと二等狙い目の五十万円なのです」

叢雲「へぇ」

漣「どう? 」

叢雲「どう? って言われても私ギャンブルの類いに興味無いわ」

漣「そっかぁ……」







叢雲「あれたぶん誰かに買わせて当選番号と照合する楽しさだけ欲しいのよ。あんた買ってあげれば? 」

提督「それこそお馬さん買うよ俺……ロハで射幸心満たそうとするとか乞食か何か? 」
222 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:31:23.83 ID:UcC52P430

< 真の運試しといえる >








漣「でもでも! 人倫に悖りまくる薄汚い所業で稼いだご主人様の残高と違って真っさらな上に非課税ですよ? 」

提督「それならお前が買って当たっても非課税だろうが」

漣「やだなぁ、運人並の漣が当選するわけないじゃないですか」

提督「あのな」

叢雲「あぁ、実力努力込みだとしてもこの腐った環境整えられたんだからたぶんこいつ運はある方ね」

漣「でしょ? ほら、サマージャンボのときは思い付かなかったですけどこれから当たるまで毎回買ってください」

提督「何言ってんの君ら。……でももし億が一当選したら本気で運だけはあることが確定するな」
223 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:33:13.52 ID:UcC52P430

< 残暑の方が猛暑より辛い気がしないでもない >







提督「なんだよこの暑さ……老人虐待じゃねぇのかこれ」

明石「お兄さんではないですけど敬老対象ではないでしょあなた。
おっさんですよ、おっさん」

提督「この暑さで一気に老け込みそう……」

明石「つっても大分マシになってきましたけどね、大湊周辺。
こんなんで文句言ってたら一週間前の自分に張っ倒されますよ」

提督「死ぬ……死んじゃう……明石がチアコスしてポンポン持って笑ってくれないと死ぬ」

明石「暑さとか砂一粒程も関係無いですね。しませんよそんなこと」

提督「なんで……どうして……こんなことは許されない」

明石「許されないのはあんたの不道徳でしょうが」

提督「まぁね。……彼の国のチアに対する執着って凄いよな。
娘を名門チアでトップにする為に他人の娘殺したりするんだぜ」

明石「急にまともに……いや、別にまともな話題でもないか。
何かドキュメンタリーでも見たので? 」

提督「おしえてほしかったらチアコスして」

明石「全く等価交換に値しませんね。…………もしかして本当に酷暑で脳劣化してます? 」
224 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/02(土) 23:37:31.32 ID:UcC52P430

< 本ッッッッ当に大ッッッッ嫌いなやつ >








提督「××××」

愛宕「渾名とかじゃなくて実名……しかもちゃんとニュース見てたり本読んでればもしかしたら知ってる程度には凄い存命の文化人……」

提督「あ、本人については別に嫌いじゃねぇよ?
小説家のクセに歴史家気取りしてんのは頭おかしいのかとは思ってるけど。
歴史好き自称するクセにそいつに影響されてるやつらが嫌いなだけ。
本人の惹き付ける文章も自説への確信も揺らぎとの葛藤も凄いよ」

愛宕「聞いてる限り自覚的に小説書いて笑ってるタイプかなぁ……普通にあなた一番嫌いなタイプじゃない」

提督「ちなみに亡くなってるけど司馬先生は偉大だと思ってるよ俺。
影響は兎も角あとがきとかエッセイ読む限り本当凄い人」

阿賀野「んー……何の話? 」

愛宕「まぁ、あなた本棚に置いてるものね……あなた今来たけど分かる?
この国で言うところのたぶん歴史分野の大家で、
でも小説家だろって誹り受けてるクセに無自覚含めて妙に信者の多い御仁。
この人の嫌悪感からして西洋史専攻で、存命らしいわ」

阿賀野「××××」

愛宕「正解。……理解が及ばないからどうでもいいけど、
理解できないからこそそうなんだ……って思うしか無いわねぇ……この一致」
225 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/09/02(土) 23:37:58.58 ID:UcC52P430

ありがとうございました

226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 00:00:17.20 ID:Q615r22D0
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 00:20:41.30 ID:F4pB6+uco
お疲れさまです
228 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/03(日) 21:13:26.87 ID:j6xgKnqB0

< ハートに近い部分であるからこそ >







秋雲『えー……まぁ、凌辱はそこそこ好きだけど触手はちょっとぉ……。
普通の人間の趣味嗜好範囲は知らないですけど女で触手嗜好はあんまりいないんじゃないかなぁ……』







時雨「化け物のくせに人間とまともに話すなんて、
とか今更言わないし高級将校の方がその辺の適当なのよりある意味マシだけど、
そもそもよくあんなこと男と話せるね秋雲」

鈴谷「…………」

あきつ丸「…………人間社会でもコミュ症の方がまだまともに受け止められるのでは? 」
229 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/03(日) 21:15:17.42 ID:j6xgKnqB0

< 縋らないようにつくりたいものなんですけどねぇ…… >







時雨「そういえば何故か僕も近年料理をさせられてるんだけどさ」

秋雲「させられてるって割には楽しそうだけど」

時雨「楽しくないわけではないよ。……鶏がらスープの素って凄いね。
代用品は幾らでもあるし」

秋雲「まぁ、楽しようと思ったら何にでも使えるね」

時雨「鶏がらスープの素で異世界無双する話とか無いの? 」

秋雲「秋雲さんは知らないけど……似たようなのはありそうだね。
調味料がうんたらみたいなほのぼのスローライフの皮被ったやつ」

時雨「そりゃそうだよ。ショバ代がどうのとかギルドがどうのとか既存の利権は知らないけど。
鶏ガラ無限に手から出せたらそれはもう神の御子だよ」

秋雲「お、おう……」
230 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/03(日) 21:18:52.71 ID:j6xgKnqB0

< ひたすら足し引きしていけるならまぁ…… >







秋雲「で、なんでいつの間にか化学調味料の回し者になったの? 」

あきつ丸「知らん。それに自分も便利だとは思うが」

秋雲「別に便利なの否定したりはしてないよ」

鈴谷「最近は、っていうか結構前からうま味調味料って言うんじゃなかった? 」

秋雲「秋雲さんはメーカーさんじゃないんで。……ねぇ、入れ過ぎ」

時雨「“ 艦娘 ”なんて馬鹿みたいに食べたり飲んだりするんだからお湯とコレで混ぜてればどうとでもなるよ」

鈴谷「…………」

あきつ丸「…………」

秋雲「…………」

時雨「…………うん? 」
231 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/03(日) 21:20:04.11 ID:j6xgKnqB0

< 瞳の動きって、神秘的 >








雲龍「ん……」

提督「うん? 」

雲龍「……」

提督「……」

雲龍「…………」

提督「…………? 」

雲龍「…………あの」

提督「だから何。いきなり見つめられても何にも分かんねぇよ」

雲龍「瞳孔って、よく分からないわ」

提督「……は? 」
232 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/09/03(日) 21:22:24.02 ID:j6xgKnqB0

< 最初から意味の無いお話 >







雲龍「心理的なものが影響して興味のある相手と相対した場合は瞳孔が開く傾向にるらしいのね」

提督「そんなよく分からない理由で突然無言で見つめられてたのか俺」

雲龍「よく分からなくなんてないじゃない。
健気にあなたの心を知ろうとした乙女がいただけよ」

提督「僕の知る乙女はもう少し初心で動揺するものなんだけど」

雲龍「すれた乙女、ということで」

提督「完璧な空論、くらい矛盾してないそれ」

雲龍「してない。乙女はもうそれだけで正義だから」

提督「俺みたいなやつには悪徳の方が刺さるって知らなかった? 」

雲龍「知ってる。刺さらないのに演じるって、健気じゃない? 」

提督「馬鹿なだけだろ。…………瞳孔とかなんとかどこ行ったの? 」
233 : ◆5z7C0EoTrg [saga ]:2023/09/03(日) 21:22:50.51 ID:j6xgKnqB0

ありがとうございました
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 22:05:33.59 ID:Q615r22D0
235 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2023/11/03(金) 23:14:32.53 ID:Yv5VkyOW0

< 自信無いと乗せませんよ? >







愛宕「ここだけの話、や、本当ここだけの話なんだけど」

高雄「? 」

愛宕「スピーディに思考殆どゼロで抱かれたんだけど……さすがにその前にデートくらいはしたの、私」

高雄「まぁ……それはそうね、としか」

愛宕「腹に腕回して、って言われて一瞬で色々考えたの。
ぷよってたらどうしようとか、変な反応したらどうしよう、とか」

高雄「分からなくは、ないかしら」

愛宕「覚悟決めて腕回してガチガチだったときの安堵と絶頂具合半端無かったわ」

高雄「…………」

愛宕「…………ん? 」

高雄「…………いえね、本当にここだけの話だな、と」
236 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:15:44.73 ID:Yv5VkyOW0

< デデン! >







高雄「昼はおでんにしようかと思うので入れたい具材があったらヒトヒトマルマルまでに。
遅刻には対応致しませんので悪しからず」







提督「別に大根と玉子あればいいし……」

加賀「確認したところ牛すじは最初からありましたので文句はありません」

赤城「私はたこ焼きとロールキャベツ用意してお願いしてきました」

旗風「辣油……辣油……ふふ」

阿賀野「辛味欲しくてもコチュジャンとかの方がいいと思うなぁ……阿賀野はからし派だけど」

龍田「でも食べる辣油とか結構合うわよ? 」

伊13「柚子、胡椒……好き、です」

涼月「イタリアンおでんをひと鍋確保してきました。
具にトマトとかじゃなくてベースにトマト缶突っ込んでますよ」

Roma「そう……つくねにチーズ……よし。まだ遅刻じゃないわね? 」

Littorio「…………おでん風の、闇鍋? 」
237 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:18:07.38 ID:Yv5VkyOW0

< 私が裏切るのを裏切るとは言わない >







龍田「フゥ……あら」

「先輩の情婦その……何番目? 」

龍田「さぁ? 大切に思われてる自惚れはありますけど抱かれたこと、無いです」

「そう? 凄い好みっぽいのに、意外」

龍田「んふ、だから、なのかも」

「今年中に既婚者になるとかいってもう残り二ヶ月切ってるから愛人の方が大事だと? 」

龍田「いえ、あの人は愛宕たちの方が私より大事だと思いますよ。……………………今は」

「情念籠ってらっしゃる。…………勝てそうなら、助けてあげるけど? 」

龍田「それは結構。あの人の尊厳破壊してでも手に入れるつもりではあるけど、あの人を裏切ることはできないから」

「左様で……フゥ…………」
238 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:21:56.93 ID:Yv5VkyOW0

< 煙草よりも目に沁みる >







龍田「ふふ……思ったより話が弾んじゃった。最後に、一本交換しません? 」

「いいけど……細っそい女煙草とかいつ振りだろう」

龍田「女煙草、なんて昨今差別用語では? 」

「君たちは正しく差別されるべき存在だと思うよ。差別用語を正しく使うのならそれは社会通念に反しない」

龍田「あぁら、酷いこと言う……ぁ、これ、美味しいかも」

「いつでも御用命をお待ちしておりますよ、っと……俺、別に先輩のこと嫌いじゃないぜ? 」

龍田「失礼。私、あの人以外の男、透明に見えるので」

「透明に見えるとはまた形而上的な……では、退散と致しますよ。クソ女」

龍田「はい閣下。…………私がただの人間の普通の女だったら、打算で近付くこともしたでしょうに」
239 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:22:33.96 ID:Yv5VkyOW0

< 物凄く迷う >








提督「あー……ゴジラ観に行きたい」

漣「ほーん……行けば? 」

提督「や、シリーズファンというか原典ファンとしては網羅しておきたいんだけどもね、
どうもPVとか観てる感じ好みじゃなさそう感ある」

漣「はぁ」

提督「だからどうせ観に行くなら保険のサブ目標が欲しいんだけど」

漣「大体80%の確率でつまらなさそうな顔してていいなら行ってもいいです」

提督「なんとも……俺がつまらないのは俺のせいだけど隣でそんな顔されるの申し訳無いし。
仮に嫌な予感裏切って楽しめたのにつまらない顔されたら嫌だし」

漣「じゃあソフト化待ちましょうよ。
さすがに配信スルーと違ってこの時代劇場公開してソフト化しないとかほぼ無いっしょ」

提督「でも劇場で観るべき作品ってあるからなぁ……本当どーしよ……」
240 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:23:21.25 ID:Yv5VkyOW0

< 那珂のナカに! みたいな >







雲龍「あなたたちってイクと仲良い方? 伊19のことだけど」

伊13「? まぁ……悪くは、ない? 」

伊14「あっちがどう思ってるかは知らないですけどねー」

雲龍「そうなの。……イクもイクのっ、って言いそう? 」

伊13「……」

伊14「……」

葛城「……イミが分からなイヨ」
241 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:24:23.33 ID:Yv5VkyOW0

< それこそイミはありません >







雲龍「ヒトミをイミは無理がある、四十点」

伊13「どちらも、絡ませようと、する、意識……心意気……八十点」

伊14「話の始まり方が酷過ぎる、五点! 」

葛城「最後のは雲龍姉ぇの所為じゃ……つーかなんで採点されてんの私」
242 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:27:07.48 ID:Yv5VkyOW0

< 乙女イト >







葛城「でもイクちゃんが実際どうかは知らないけど物凄く萎えそう。あんなこと言われたら」

雲龍「思わず相手の腰を止めさせる女の称号を進呈するわ」

葛城「要らな」

伊14「実際イクさんは無意識に言いそうっすけどねー」

伊13「まぁ……」

雲龍「イクと寝れば分かる、か……誰か行ってみない? 」

伊14「乙女なんで」

伊13「一応、乙女、なので」

雲龍「ふぅん……? 」

葛城「…………何? 私も乙女だよ? 乙女に純潔かどうか含まれるん? ん? 」
243 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:29:23.37 ID:Yv5VkyOW0

< 絶賛駄洒落day >







伊14「うげぇ……水着にゴカイちゃん張り付いてる……」

初月「君は何故海に潜る度に変なものを連れてくるんだ」

松風「いつだったかは真面目な演習にも拘らず鯖が入り込むなんてこともあったよね」

初月「実は狙ってやってるんじゃないのか。あいつがゴカイは密かに美味いらしいって言ってたぞ」

伊14「別に意図してませーん。それは誤解でーす♪ 」

松風「…………」

初月「…………」

伊14「…………ごめん」
244 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:30:25.12 ID:Yv5VkyOW0

< 釣り餌で慣れていたとしてもちょっと…… >








松風「まぁ、くだらない戯言は置いておいて……美味しいの? これが? 」

初月「あいつも食べたことは無いらしいけどそうらしい。
貝ひもみたいな旨味があるんだってさ」

伊14「ふーん……どうやって? 生? 」

松風「……食べるのか? 」

伊14「え、まぁ……美味しいんでしょ? 好みかは知らないけど」

初月「マジか……正気かイヨ」

伊14「老海鼠とか蝦蛄喜んで食べてるじゃんここのヒト」

初月「全員が全員ではないんだが……僕は正直老海鼠は味が好きじゃない」

松風「僕はまぁ見た目が分からなければ、うん」

伊14「じゃあゴカイちゃんもいけるいける。……で、生なの? 」

初月「…………生って言ったら君はそれ、食べるのか? 本気か? 」

伊14「え? うん」

初月「…………」

松風「…………ヒトミの絶望顔が見れそうだね」
245 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:31:14.39 ID:Yv5VkyOW0

< 珍味ではある、珍味では >







伊13「? 別に……美味しいなら、よく、ない……? 」

初月「えぇ……」

松風「姉妹でおかしかったか……」

伊13「?? 」

伊14「姉貴もあったら食べる? 」

伊13「まぁ……安全、なら? 」






提督「え? いや、俺知らんし……食ったこと無ぇよ」

愛宕「…………」

高雄「…………取り敢えず乱獲してきて調理法を訊く程無思慮ではなかっただけ良しとしましょうか」
246 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:33:56.61 ID:Yv5VkyOW0

< ヒトとしての許容範囲のライン >







伊14「ネットで探したら東南アジア系の調理法が多いっぽいねー」

伊13「玉子焼き? みたいな……? 」

松風「結局興味に勝てずに着いてきてしまった……」

初月「僕はもう怖がりのホラー好きみたいな気分になってきたよ」

伊14「この……照り焼き、の方が、素材の味、しそう」

伊13「見た目のエグさ半端無いねこれ」

初月「うげ……」

松風「……目瞑って食べさせられても食感が無理だろこれ。……ですよね? ね? 」

加賀「気持ち悪い……食べたくはありませんねこんなの」

伊13「あ……」

伊14「決めた。食べない」

初月「……」

松風「……センサー強いな」

加賀「???? 」
247 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:35:19.80 ID:Yv5VkyOW0

< テンション↘︎↘︎↘︎↘︎ >







時雨「君たちが観てる洋画を観てるとさ」

速吸「? もっと観たくなりました? 」

夕立「っぽいっ? 」

時雨「そんなわけ無いでしょ。……大っきなベッドで一人寝るのも良い気がしてきたんだ」

速吸「くだらない……」

夕立「つまんな」

時雨「あのさ……」
248 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:37:21.62 ID:Yv5VkyOW0

< 日向にこそ影は咲く >








漣「ご主人様はまぁ意味無いんでぶん投げておいて……当警備府の陽キャ陰キャ度を表すと」

叢雲「と? 」

漣「見た目的ファクターで言うと愛宕さんとか海風かなって。
Littorioさんとか白人がどうのこうの言われると面倒だからそれも置いといて」

叢雲「分からないでもないかしら」

漣「性格的に言うと明るい方が当然陽の者なわけじゃん?
ってなると愛宕さんが来て江風辺りが来るじゃん」

叢雲「ん? まぁ、そうね」

漣「で、他人の趣味への理解とか意外な趣味範囲嗜好範囲で言うと

叢雲「待って、待て待て馬鹿。あなたいつの間に愛宕信者になったのよ」

漣「? 漣って普通に愛宕さん好きなんだけど。別に女がどうとかじゃなく。理想じゃない? 」

叢雲「え、えぇ……? そう……? 」
249 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:38:18.18 ID:Yv5VkyOW0

< それで良いと開き直っているものかと >









叢雲「まぁ、でも……人間基準で言えば高雄なんて割と陰の者な気はするわね。
そんなのぶん投げるくらいの美人であったとしても」

漣「メンタルがもう取り返しつかないくらいヘラってるから仕方無いね」

叢雲「卑屈なのは確かよね。なんならあれ周りと上手く繋がれなくていじめられてもっと歪むタイプ」

漣「自分の顔の造形とか身体理解しててあれとかある意味では普通の世の中じゃぶりっ子極まってる類いだからね。
しかも最高に嫌われるタイプの」

叢雲「そうじゃないっていうのは幸せなのかそうじゃないのか」

漣「幸せに決まってんでしょ。プラマイでいえばご主人様と出会えた時点でプラス確定じゃん。
高雄さんのメンタルとか鑑みた場合は」







高雄「…………ヘラってるのかしら、私」

愛宕「? 普通にそうだと思うけど」

高雄「」

愛宕「???? 」
250 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:44:53.44 ID:Yv5VkyOW0

< 顆粒中華だし舐めるよりはまぁ…… >







提督「あり得ねぇことだけど深海某との戦争が終わって世の中平和になったらさ」

明石「曲がりなりにも護国の藩屏やってる高級将校が宣っちゃいけないでしょそれ」

提督「まぁまぁ。……軍の予算減らされて食事とかも減らさざるを得なくなんのかな」

明石「まぁ……“ 艦娘 ”の削減とかにはならなさそうっすけど」

提督「小難しい話はいいんだよ。加賀とかは果たしてその食生活に満足できるのか」

明石「あぁ……」

提督「俺はこれでも人間レベルでしか食べないし江田島いたときとか東南アジアいたときは貧乏飯経験してんだよ」

明石「そりゃまぁそうでしょうね」

提督「もやし一袋買ってきて全部ナムルにして、終わり。とかさ」

明石「侘しいようなそこはかとなく大食漢のようなつまみですね」

提督「あれはあれで結構飲めるんだけどな。……十袋くらいで許してくれそう? 」

明石「くれないでしょうねぇ……」
251 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:46:16.22 ID:Yv5VkyOW0

< 本当慣れって怖いんだなぁ、って >








龍田「最近知ったんだけど」

雲龍「……なに? 」

龍田「物凄いダウナーね。普段から大概ダルそうなのに」

雲龍「放っといてよ……」

龍田「? ……おさげ髪ってあちらだとpigtailsって言うらしいわ」

雲龍「はいはいメス豚メス豚。私はメス豚……」

龍田「何その反応」

雲龍「なに? 雑な反応されて傷付くアピール? 」

龍田「面倒臭さいなぁ今日は」








天城「…………」

葛城「何? 嫉妬? 」

天城「いえ……あ、いや、無いこともありませんけれどそうではなくて」

葛城「うん」

天城「二年も三年も経つと皆姉様のお守りくらいできるようになるんだなぁ、って」

葛城「まぁ……」
252 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:48:11.41 ID:Yv5VkyOW0

< 実際どうなんでしょうね >








初月「走ると痛いじゃないか」

山城「まぁ……そうね。スポブラって偉大だと思うわ。割と本気でテキトーな流行より余程」

初月「うん。……あれ、Aでもそうなのかな」

山城「さぁ? 私人間じゃないからAだったこと無いし」

初月「僕もだ」

山城「そうね」

初月「……」

山城「……」

初月「…………Bくらいでも痛いのかな? 」

山城「さぁ。…………取り敢えずこの話止めた方がいいと思うわ。
私別にあなたのカップ数知りたいわけじゃないし」
253 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:51:47.78 ID:Yv5VkyOW0

< 汚いモノを更に汚す意味なんて、ねぇ? >







漣「メイドさんのエプロンドレスにはそこはかとない純潔性とか清潔感があるべきな気がするんすけど」

提督「仕事着じゃん? 料理なり掃除なりで汚れるもんだろあぁいうの」

漣「やー……この国に生きてるとメイドさんがそもそも卑猥に見えてくるなぁ、って」

提督「まぁ……」

漣「……」

提督「……」

漣「…………」

提督「…………でもさ、純潔性ってものがあるんだとしたらそれを汚すから楽しいんだろう? 」

漣「…………や、まぁ……」
254 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:54:05.09 ID:Yv5VkyOW0

< スターキラー基地はお休み >







明石「SFだと大概出てきて結構な可能性で大爆発する宇宙要塞ですけど」

提督「うん? 」

明石「どれが好きですか? 」

提督「デススター」

漣「デススター」

明石「ですよね、私もデススターですし。……一番強いと思うのは」

提督「デススター以外」

漣「デススター以外」

明石「ですよね、私もそう思います。…………ね? 」

江風「お、おう……? 」
255 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:56:09.56 ID:Yv5VkyOW0

< 妙に圧のある >







提督「で? なんでこんな話? 」

明石「銀英伝一気観したんですってよ」

提督「ほーん……」

漣「なんだ、ガンダム系列じゃないのか」

江風「や、多過ぎてどれ観たらいいのか分かンねーし」

漣「時間なんて腐る程あるんだから制作順に観ればいいじゃん」

明石「まぁ、そうですね。時系列はバラバラでも大概の作品は制作順でいいと思いますよ」

提督「む……イゼルローンとかソロモンとか? 」

漣「ア・バオア・クーとかヤキン・ドゥーエとか」

明石「その中で純粋な人工的巨大構築物ってイゼルローンだけですよね」

提督「だって完全人工物でデススターを超える愉快なもの無いし」

漣「小惑星改造したやつの方がなんとなく好きなんで」

明石「ですって。どうです、一緒に観ます? 」

江風「?? ン、まぁ……今度な、今度、うン」
256 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:57:24.52 ID:Yv5VkyOW0

< や、本当道民としては炬燵にそこまでの魅力は…… >








提督「そろそろこの時期になってきたか……」

阿賀野「なってきたねぇ……」

提督「暑いときもあるけど朝夜は普通に冷えやがる」

阿賀野「冷えやがるねぇ……」

提督「太閤殿下が草履温めてたのって神じゃね?
実際やってたかどうかは置いといてエピソードとしては」

阿賀野「そうだねぇ……」

提督「寝所、温めておきました! とか言われたらもうそれだけで好きになるわ」

阿賀野「うん……」

提督「…………」

阿賀野「…………」

提督「…………」

阿賀野「…………Zzz……」

提督「……………………さすがに炬燵は、早くね? 」
257 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/03(金) 23:59:08.52 ID:Yv5VkyOW0

< 異空間レベル(高) >







雲龍「Zzz…………………………………………はっ」

提督「お、おう……………………あのさ、お前そのいきなり覚醒するやつ怖いからやめろ」

雲龍「その瞬間までは微睡んでるんだから無理」

提督「あ、そう……」

雲龍「…………寝てる」

阿賀野「ほぇ…………Zzz」

提督「寝てんな」

雲龍「寝てるわね」

提督「うん」

雲龍「…………入って寝てた私が言うのもなんだけど執務室の端に座敷があって炬燵って違和感で頭痛くなるわ」

提督「本当そうだよ。…………俺まだ仕事中だぞクソが」
258 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 00:01:59.91 ID:O2gFtf630

< “ 買う側 “ >








明石「女物の服って高いですよねぇ……」

提督「あ? いや、男物も大概だと思うが」

明石「っても男性は上着とパンツと、まぁ足元なんとかすれば割とそれでなんとかなるでしょ」

提督「そんなこと無ぇよ。満足には程遠い」

明石「インナーは置いといてもアンクレットとかソックスまで考えないといけないときたら頭にきますよ」

提督「歳取れば歳取る程服でなんとかしないといけなくなるんだぞ」

明石「自分がそうなる為の殆ど違法な研究してるって考えると私馬鹿みたいですね」

提督「いいじゃんそれで。それでも歳取るのって悪いことばっかじゃないよ」

明石「そう。…………でもやっぱ女物の服、高いですよね? 」

提督「…………まぁね」
259 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 00:06:50.64 ID:O2gFtf630

< 落ちることを、選べない >







Littorio「適度にワイルドでそれなりにセクシーで割りに頭が良くて……女には優しい。
そういう男だと思い込めばどんな男でも好きになれるものですよ」

涼月「思い込み、というか自己暗示にも限界があるかと」

Littorio「そう? 少なくともLittorioは楽しく思い込めていますけれど」

涼月「それはまぁ……あのクズの少将閣下はそこそこでしょう」

Littorio「そこそこ? 」

涼月「粗暴とは言えないくらいには雑に陽気で、
セクシャルなことにおいては品が無くなる寸前まで溢れ出ていて、
海兵を良いハンモックナンバーで出て海大甲種。
自分が好いた女には糖蜜のように甘いでしょう? 」

Littorio「実に高評価。なんならLittorioよりも高く評価しているといえる」

涼月「だから近寄りたくないんです。あんなまやかしのクズには」

Littorio「言いたいことは分かりますよ。……本当、恋って落ちるものなのですね。落とし穴、と言っていい」
260 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 00:10:13.91 ID:O2gFtf630

< 緊急会議 >







雲龍「あの人って色んなコスをさせてきたり勧めてきたり誘導してきたり望ませてきたりするけれど」

扶桑「……そうね」

海風「まぁ」

山城「あのね、一つだけ訂正しなさい。少なくとも私は望んでしたことなんて無い」

雲龍「ふぅん……」

扶桑「へぇ……」

海風「はぁ……」

山城「…………一緒にしないでくれるかしら。心からそう思うわ」
261 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 00:12:15.46 ID:O2gFtf630

< 好きなキャラ程守りたい的な >







雲龍「まぁ、ムッツリな山城は無視するとして」

山城「あのね……」

雲龍「基本的に職業ないしは社会的地位、プレイとしてのコスじゃない。あの人のって」

扶桑「ん……コスプレってそういうものじゃないの? プレイも同じく」

雲龍「いいえ」

扶桑「?? 」

海風「あぁ……そういう」

雲龍「ええ。……原義、が何かは私も知らないけどコスプレって」

海風「特定のキャラクタになり切る、ってやつですよね。少なくとも私が見る現代はそうです」

雲龍「そう、そうなの。……あの人特定キャラのコスをしたいって言ってこないでしょう? 」

扶桑「……確かに」
262 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 00:13:38.95 ID:O2gFtf630

< 好きだけどね、うん、本当好きだけど…… >








漣「ご主人様が好きでコスの題材にできて尚且つヤれそうなキャラねぇ……」

雲龍「無いの? 」

漣「うーん……ご主人様が好きなアニメっていうと基本カタいやつとか大衆向けだしなぁ」

扶桑「コスプレだけなら兎も角……例えばジブリキャラで、って雰囲気は私も難しい気がするわ」

漣「『攻殻機動隊』とかは漣が布教した甲斐あってご主人様も大好きですけど」

雲龍「あぁ、私も観たわ。布教してブルーレイ買わせたやつね」

山城「それ、コスプレできるの? 」

雲龍「コス自体は用意できると思う、けど……」

漣「少佐コスなんてした日にはたぶん何もかもぶん投げて写真撮られて終わるでしょうなぁ……」

雲龍「たぶんそれ以上を求めたら頭おかしいのかって言われるのよね、それ」

扶桑「ふぅん……? 」
263 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 00:15:19.40 ID:O2gFtf630

< ギリギリ存在を知ってるけど設定をよく知らない好みの衣装ならまぁ……? >







雲龍「他には? 」

漣「あー……えー……うーん…………お? 」

雲龍「? 」

漣「レイア姫なんてどうでしょう? ゴールドビキニに近いのでは? 」

雲龍「? 」

山城「? 」

明石「たぶんキャリー・フィッシャーとスターウォーズ馬鹿にしてるのかってキレると思いますよそれ」

漣「でっすよねぇ……」

明石「全くもって不毛な話ですね。……答えなんて存在し得ると思います? これ」

漣「うーん……」
264 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 00:20:07.21 ID:O2gFtf630

< キャラというよりは人物という印象が強いけれど >







雲龍「他には? 」

漣「無限ループかよこれ……えー、と」

雲龍「? 」

漣「反応すらマジで無限ループ。……………………妲己? 」

雲龍「やめなさい馬鹿」

扶桑「ここ食堂なのに……」

阿賀野「呼んだでしょ? 呼んだよね? ね? 」

雲龍「はぁ……」

扶桑「……」

漣「お、おう……マジですみません」

阿賀野「んー? 」

漣「…………」

山城「やれやれ……馬鹿な呪文唱えるから」
265 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 00:22:01.15 ID:O2gFtf630

< 不可能に挑戦したい() >








雲龍「他には? 」

漣「マジで何の意味あるのこの無限ループ……答え出すまで終わらないみたい? 」

雲龍「? 」

漣「はぁ。……ジブリは駄目でもネズミ社のとこなら『美女と野獣』とか『ラプンツェル』とかありますけど」

雲龍「私は自分を美人だと思ってるけれど人間が美の象徴として造ったものに伍するとも思ってない」

漣「あ、そ……。……………………一週間くらいくれません?
ここまできたらご主人様がヤれそうなキャラ本気で考えたいんで」
266 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 00:25:06.17 ID:O2gFtf630

< 究極的にはそのまま抱き合っていられれは >







愛宕「さて……まともな映画も見終わったし、着替えましょうか」

提督「テッペン回っちゃったしなぁ……まぁ、寝る時間だね」

愛宕「そうねぇ……ん」

提督「ん? 」

愛宕「脱がせて、くれないの? 」

提督「着替えくらい一人でできるだろう? 」

愛宕「さすがにじっと見られながら着替えはちょっと、ね。
女って着替えはあんまり見られたくないものなの」

提督「俺見ないで脱がせるとかたぶん無理だけど」

愛宕「着替えに集中してくれれば、許せる? 」

提督「……俺が部屋の外にでも行ってくればいいじゃん? 」

愛宕「馬鹿。折角二人きりなのに、わざわざ一人になんてなりたくないわ」

提督「あ、そう……あーちゃんが目瞑ってくれれば、解決? 」

愛宕「キスも無しに、脱がせられたくない? 」

提督「最初から……ん…………脱がせるとこ、あんまり見られたくない、みたいな? 」

愛宕「あ、っは…………」
267 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2023/11/04(土) 00:25:35.74 ID:O2gFtf630

おはようございます()

ありがとうございました



268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/04(土) 00:28:50.64 ID:r4/mVyC90
乙 お久しぶりです
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/04(土) 05:22:47.68 ID:N3gQ+iZZo
270 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:18:29.75 ID:2oIxwDc30

< シャンプーとかとは比べ物にもならない >








提督「Zzz……Zzz…………ん……………………? …………ん? 」

愛宕「んふ、おはよ」

提督「おはよう。……何、やってんの? 」

愛宕「肺の中をあなたの匂いで満たしてるの」

提督「莫迦。大して良い匂いじゃないだろそれ」

愛宕「そうでもないわぁ。結構、好き」

提督「そ。……どうせならもっと強く、抱き締めて? 」
271 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:20:12.42 ID:2oIxwDc30

< 休日だしまぁいいよねって >







愛宕「ちなみにコーヒーはもう保温してあるから」

提督「用意いいね。…………ふぁ」

愛宕「ぎゅー」

提督「ぎゅー? 」

愛宕「…………」

提督「…………」

愛宕「……………………ん……Zzz」

提督「駄目じゃん。…………………………………………Zzz」
272 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:21:50.12 ID:2oIxwDc30

< 無理矢理やられたときは咽せて吐きました >








江風「ンぇ……二日酔いヤベぇ……」

海風「本当懲りないね。……鶏雑炊と生姜入り大根おろしと唐辛子入りトマトジュースどれがいい? 」

江風「一番早く用意できるやつ……うげぇ……」

海風「じゃあトマトジュースだね。……チューブの大根おろしと生姜でいいなら直接流し込んであげるけど? 」

江風「優しさ重点で頼むよ姉貴……」
273 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:23:25.87 ID:2oIxwDc30

< 目が震えるくらいの二日酔いよりはまぁ >







海風「はいどうぞ。……唐辛子マシマシだから咽せないように注意してゆっくり飲んでね」

江風「ン……ンンッ…………ぅ……ぉえ…………ぐ……………………ふぅ……」

海風「ゆっくり飲んでって言ったのに……」

江風「や、本気で今辛いから少しでも早く効いてほしいし」

海風「少なくとも胃に届くまでどうせ効かないよ。……コーヒーも落ち着くらしいね」

江風「……ココアの方が良い。すっげー熱いやつ」

海風「それはもう淹れてるよ。…………口の中唐辛子とトマトで熱いココアって味覚壊れそう」
274 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:24:26.70 ID:2oIxwDc30

< 朝から大浴場って物凄い贅沢な気はする >







愛宕「ぁ……あれ? なんかここ赤くなってる……」

雲龍「二の腕なんてあんまり意識向けないし……あの人の身体にぶつけたか、ベッド端にでもぶつけたか」

愛宕「んー……疲れ過ぎて無意識の代謝励起を無意識に遮断してたかぁ」

雲龍「気を付けなさい。誰でもそれくらいちゃんとしてるわ、化け物なら」

愛宕「そうねぇ……」

明石「いやいやいや……そこまで化け物体質異常活用できるのなんて何人もいませんよ……」
275 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:25:41.72 ID:2oIxwDc30

< シャワー浴びた後の寒い中煙草って…… >







山城「そういえばあなたって割と煙草転がす方よね」

提督「ん? まぁ……短くなるまで吸わないようにも気を付けてるよ。
指先に色着くのが嫌なんだ」

山城「ふぅん……基本はどの指なの? 」

提督「気にしたこと無いけど……中指と薬指かなぁ」

山城「そう……人差し指じゃないんだ」

提督「なんか気取ってる気する、人差し指」

山城「それは薬指じゃ……どうでもいいけれど」

提督「ん…………フゥ……」
276 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:28:21.97 ID:JtPJX5OW0

< 生命の洗濯(偽) >







愛宕「んー……お風呂の熱が沁みてる気がする。赤いとこは直したけど」

雲龍「でも、痛くなかったの? 」

愛宕「本当に記憶無い」

雲龍「そう。……噛まれたときの歯型に沁み込むのも中々いいものだけど……む」

愛宕「あのね……あの人殴ったりは絶対してくれはしと思うけど」

雲龍「流れの中で頭抑えて、とか。
そこから手首掴んで抑え付けて、って頼めば時々爪だとか指食い込んでるわ」

愛宕「あのね……それ、かなり痛いでしょう? 」

雲龍「? 痛くなければ意味が無いじゃない」

愛宕「理解できないなぁ……はふ」

雲龍「もし仮に少しでも理解できたんだとしたら大した変態だと思うわ」

明石「いやいやいや……いやいや……」
277 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:29:11.39 ID:JtPJX5OW0

< 導入というよりは、出オチ >








海風「実は私生えてないんだけどさ」

涼風「……すね毛だな? 」

江風「……わ、腋毛だろ」

海風「んーん、下の毛」

涼風「あ、そう……」

江風「……」

海風「や、すねも腋も生えてないけどね。……剃るプレイしてみたいなぁ、って」

涼風「はぁ……」

江風「なンでこれが姉妹の会話の導入になるンだよ……」
278 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:33:27.75 ID:ujlL/IFc0

< 貸したことを覚えているならまぁ >







江風「なンか昨日沢山おでン食べたじゃンか」

海風「え? うん」

江風「手羽先とか餃子巻きとか揚げ豆腐入れたかったなって」

海風「言えばたぶん誰かしら一つくらい用意してくれたんじゃない? 」

江風「や、自分で用意しないとなンかしっくりこなくなってきたンだ最近」

海風「そのまま進化すると能代さんみたいになるけどいいの? 」

江風「ンー……気苦労ばっかしそうだなぁ……うン……」

能代「別に嫌ってわけではないんですけど……。
まぁ、常に貸しを抱えていないと不安、みたいな病み方はしてるかも」
279 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:34:13.43 ID:ujlL/IFc0

< 声をあげない者には…… >







雲龍「私漸く文明人擬きになれそうだわ」

提督「は? 」

雲龍「空気を読みつつ予約、というものを覚えられそうなの」

提督「ん、んん? 」

雲龍「今年こそは1111、つまりポッキー&プリッツの日はしっかりねっとりチョコの付いたポッキーでポッキーゲームをしましょうね」

提督「いいけど。……文明人? 」
280 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:34:53.67 ID:ujlL/IFc0

< AC6とかその辺 >








漣「クソが……なんだその機動……」

叢雲「反応遅いわねぇ……」

初月「それで遅い判定になるのがいいんだろ」

涼月「久々にゲームしてるの眺めて飲んでるけど……それ楽しいの? 」

漣「楽しくないものする苦行とか嫌いなんで」

涼月「そう? なんかストーリーも無いような感じだし動きも単調じゃない? 」

漣「は? 」

初月「は? 」

涼月「うん? 」

叢雲「私も一、二年前なら似たようなこと言ってたかしら……あーやだやだ」
281 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/04(土) 22:37:17.38 ID:ujlL/IFc0

< なんかそういう日、あるよね >








提督「あー……ヤバい……」

扶桑「? 」

提督「なんてーか……なんかバキバキに勃ってきた…………なにこれ」

扶桑「……男の子の日? 」

提督「扶桑でもそんな品の無い冗談言うんだね。
……何でか知らんけど別に理由とかどうでもいいな」

扶桑「ええ。…………私だけでも? 」

提督「扶桑と一緒にいてテンション上がってるんだから扶桑以外なんて要らないよ」

扶桑「そう……」

提督「…………手、冷たいね」

扶桑「あなたに温められるために」

提督「温め過ぎて火つくかも」

扶桑「それ程盛り上が……燃え上がれるなら、別に」

提督「…………そ」
282 : ◆5z7C0EoTrg [saga ]:2023/11/04(土) 22:38:01.90 ID:ujlL/IFc0

寒さには十二分にご注意ください

ありがとうございました

283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/04(土) 23:06:16.23 ID:r4/mVyC90
284 : ◆5z7C0EoTrg [sage saga]:2023/11/05(日) 21:56:57.85 ID:otP8ZXvF0

< 別に死にたいわけでもないからね >







山城「灰皿って洗うの地味に面倒なのよね……大した数吸わないし喫煙室最高だと思うわ」

提督「分からんでもない。…………君どれくらい吸ってんの? 」

山城「たぶん平均したら一日一本くらいね。吸わない日も多いし、逆にあなたや龍田と連んでいれば沢山吸うこともある。
あきつ丸なんていると気付けば箱何個か消えてるわ」

提督「ようは一人になりたかったり誰かと隠れて話したいときのツールか」

山城「ニコチンに籠絡もされないしタールに殺されもしない化け物だから、そうね」

提督「羨ましい。…………長生きするつもりも無いとか言ってるやつ程生汚い気がしてきたよ、最近」
285 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/05(日) 21:59:21.66 ID:otP8ZXvF0

< いなくてもいいけれどいてくれないと困る >







明石「や、でも私見たことありますよ。あなたもいない扶桑さんは讃美歌聴きながら一人で読書、
龍田は加賀さんと二人で話し込んでたときの山城さん」

提督「ん? 」

明石「私煙草吸わないんでよく分かりませんけど?
夏のクソ暑い時期にベンチとスマホとカートン持って腰据えてね?
気付いたらカートン消費して部屋からもう2カートン持ってきてましたよ、忌々しげに」

提督「お、おう……友達少ねぇなおい」

明石「心許さない典型みたいなヒトでしょ山城さん」

提督「ん、まぁ」

明石「駐車場ですれ違っていくから私は知ってたんですけど」

提督「もう何月何日か分かったわ。共用車弄ってた日だろそれ。俺は出張だった日」

明石「ええ。……色々なバイアスとか相対的に見て山城さんから見た龍田さんクソ重いですよあれ」
286 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/05(日) 22:01:32.95 ID:otP8ZXvF0

< それならそこまで欲しくない >







雲龍「愛人一号とは誰なのか問題はありますね」

海風「順番で言えばたぶん雲龍さんか加賀さんですけど」

扶桑「龍田じゃなくて? 」

Littorio「そんな気はしますね」

明石「そのヒト唯一抱かれてないですけどね」

扶桑「だから、というかそうでもないというか」

天城「永遠に手に入らないモノに手を伸ばしている仲間ではありますが」

海風「天城さんも欲しいんですか? あんなの」

天城「あんなの、で納得できる人ならよかったんですけど……ええ」
287 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/05(日) 22:04:06.47 ID:otP8ZXvF0

< 分からないという幸せ >







天城「まぁ、提督閣下のキスは優しいと思いますよ……たぶんきっと」

扶桑「優しいのが辛いのだけれど」

明石「その辺はどうしようも」

雲龍「激しくされても優しさとやるせなさ感じるのが怖いわ」

Littorio「それを感じさせてくれないのなら……」

扶桑「嬉しいけれど、そんなのあの人じゃなくていいわね」

海風「まぁ、今更他の人っていうのも……優しくないキスっていうのもよく分かりませんけど」
288 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/05(日) 22:05:37.90 ID:otP8ZXvF0

< フレーバーウォーターでも飲んでた方がマシ >








金剛「そーいや昨日初めて似非英国被れ英国人見たデース」

時雨「エセ……なんだって? 」

金剛「似非英国被れ英国人。……普通にコーヒーの方が消費多いクセにこの国の一部から紅茶の国扱いされてる国の紅茶信者」

時雨「なんだか色々と不自由で不遇な人なのは分かった」

金剛「ネタかもしれないけどー、コーヒーのこと泥水って言ってたデース」

時雨「はぁん? 」

金剛「角砂糖十個くらいドポドポって。泥水を中和しないと、とか言って」

時雨「それ結局砂糖入りの泥水なんじゃ……砂糖水にも劣るよそんなの」
289 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2023/11/05(日) 22:07:40.55 ID:otP8ZXvF0

< 反カフェイン教徒ならまぁ…… >







WS「祖国の名を騙る紛い物では。コーヒーを飲まない英国人なんていませんよ」

時雨「それはそれで色々おかしい気がする。……飲む? 」

WS「いえ、紅茶があるので」

時雨「あ、そう……」
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