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プリキュア作るぞ【安価有】

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310 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 20:53:39.15 ID:Hh+4nKF9o
雪菜「私、あの……発表があって、グループで、来週……代表の人が発表で、私じゃんけん弱くて、それで……練習しなきゃ、なのに……緊張して、上手にしゃべれなくて……それで……」

桜野「逃げてきちゃったか」

雪菜「……っ」コクッ

桜野「他の人には変わってもらえないの?」

雪菜「む、むりですっ……出来ないなんて、そんな……言えないです……そんなことしたら……」

桜野「んー……」

雪菜「私、ダメな子なんです。怖がりだし、臆病だし、どんくさいし要領悪いし、何をやっても下手くそで、なんにも出来なくて。みんなに迷惑かけて、からかわれて……」

桜野「雪菜ちゃん……」

雪菜「嫌なのに、変わらなきゃいけないのにまた逃げちゃって。ダメなのに、臆病なまま、変われなくて……」

雪菜「私、もう……」

雪菜「こんな自分、もう嫌です……」

桜野「……雪菜ちゃん、あのね」

モゾモゾ

雪菜「……え」

桜野「んぅ?」

シキ「ふぁぁ……よく寝たですぅ……」ノビ-

桜野「あ」
311 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:01:28.60 ID:Hh+4nKF9o
雪菜「……」パチクリ

シキ「あ」

雪菜「え」

シキ「ああああああああああ!!!!!」

雪菜「ええええええええええ!?!!?」

桜野「え、なに? 2人知り合い?」

シキ「その子なのです!!」

雪菜「その子なんです!?」

桜野「あ、そういうわけじゃなさそう」

シキ「桜野、桜野っ! この子っ! プリキュア!」

雪菜「桜野さん桜野さんっ! この子なんです!? なんなんです!? なんでぬいぐるみがしゃべってるんですかぁ!?」

シキ「ぬいぐるみじゃないですっ!」クワッ

雪菜「ひっ……!」ビクッ

桜野「あ、あはは……」
312 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:13:12.58 ID:Hh+4nKF9o
雪菜「プリキュア……?」

桜野「うん」

雪菜「私にその、素質? があるって……」

シキ「間違いないのです」

雪菜「桜野さんもプリキュアなんです……?」

桜野「わたしはなんというか……なんだろ?」

シキ「見習いなのです」

桜野「だそうです。不服です」

雪菜「どうやったらなれるんですか?」

シキ「そこはシキに任せるです」

桜野「プリキュアになるかどうかは雪菜ちゃんが自分で決めてね。とっても大事なことだから」

雪菜「戦うんですよね……」

桜野「うん。はっきり言ってすごく危険。きっと辛いことも苦しいこともたくさんある。だから無理強いはできない」

雪菜「……」

桜野「それでも一緒に戦ってくれたら、わたしはとっても嬉しいよ」
313 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:25:56.06 ID:Hh+4nKF9o
雪菜「私……」

桜野「うん」

雪菜「……」

桜野「……」

雪菜「……」

桜野「…………そうだよね」

雪菜「……」

桜野「……うん。やっぱり忘れて。無理に巻き込めないもん」

雪菜「……」

桜野「きれいに忘れるっていうのは難しいかもしれないけど……あ、せめて他の人には内緒に」

雪菜「やります」

桜野「え?」

雪菜「私……やります」

桜野「いいの……?」

雪菜「プリキュアになれば変われる気がするんです」

雪菜「臆病じゃなくなれば、怖いものが無くなれば、きっともう誰かに迷惑かけたりからかわれたりもしないんです」

雪菜「私、変わりたいです。プリキュアになりたいです」

桜野「……シキ」

シキ「うん」

シキ「んっ、んぅぅぅっ!」ギュッググッ

シキ「んっ!」パァァァ

雪菜「これは……!」

シキ「スピリットピースなのです。本当にプリキュアになる意志があるなら、それを手に取って」

雪菜「……すー、はー」

雪菜「……」

雪菜「……」スッ

パァァァッ!

雪菜「! 形が……!」



安価下3まででコンマ最大
雪菜のスピリットピースの形状
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:26:46.03 ID:VDVIEubH0
六花晶
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/22(木) 21:28:44.81 ID:DYrQ2jZGo
雪だるま
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:28:57.05 ID:W937svNjo
開かれた本から光が放たれている
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 21:29:29.92 ID:oYipJRuW0
氷のつらら
318 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:44:43.64 ID:Hh+4nKF9o
雪菜「これ、雪だるま?」

シキ「それが雪菜の心の形。これで雪菜はプリキュアなのです」

雪菜「私が……プリキュア……」

雪菜「これで、私……」キュッ

桜野「……ちょっと不安だなぁ」ボソッ

シキ「桜野……?」

桜野「雪菜ちゃん」

雪菜「なんですか?」

桜野「明日のお昼休み、時間ある?」

雪菜「はい、多分ありますけど……」

桜野「怖いもの、一緒に克服しよっか」
319 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 21:55:44.03 ID:Hh+4nKF9o
翌日
昼休み 屋上

桜野「それでは! プリキュア定例会議を始めます!」

透「だからあなた変身……」

桜野「じゃあスピリットピース返して!」

透「それはダメ」

桜野「くぅっ!」

雪菜「定例って、いつもやってるんですか?」

シキ「2回目なのです」

桜野「はいそこぅ! 発言する時は挙手!」

朱「はい」

桜野「はい朱さん!」

朱「お花……」

桜野「これでもくらえっ!」ペチィンッ

シア「あら、これは……?」

桜野「お花のイラストです。わたしが描きました」

シア「さすがにこれでは……」

朱「素敵ね」

シア「なんでもいいんですのねこの子は……」
320 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:07:45.11 ID:Hh+4nKF9o
朱「で、その子が新しくプリキュアになったっていう?」

桜野「うん、雪菜ちゃん」

雪菜「しゅ、秋葉先輩だぁ……!」

朱「あ、知ってくれてるのね。ありがとう」

雪菜「だって先輩、みんなからの憧れの的ですよ……!」

朱「ふふ、嬉しいなぁ。それじゃあ気軽にお姉ちゃんって呼んでね」

雪菜「お、おねえ、ちゃん……?」

桜野「幼い頃に生き別れた姉妹の再会シーンみたい……」

朱「んーかわいいっ!」ダキッ

雪菜「ふぇ!?」

朱「うちの子にします」

桜野「ダメです」
321 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:19:54.92 ID:Hh+4nKF9o
雪菜「こほん」

雪菜「あと、えと、改めまして、久木雪菜ですっ。1年です。よろしくお願いしますっ」ペコッ

朱「うん、よろしくね」

シア「ワタクシもご挨拶を……」

雪菜「あ、シアさんですよね、妖精さんの」

シア「ええ、そうですわ。お見知りおきを」

雪菜「それで……」チラッ

透「……」

雪菜「あ、あの……」

透「……」

雪菜「ひ、久木雪菜です。よろしくおね」

透「……」キッ

雪菜「ぴっ……!?」ビクッ

雪菜「っ……!」サササッ

桜野「お? おおお?」

雪菜「……こ、怖いです」ウルウル

桜野「あはは、確かに目つきはちょっと鋭いかも」

雪菜「ぅぅぅ、なんだか睨まれてる気がします……」

透「睨んでない」

雪菜「!? ごっ、ごめんなさいっ!」

桜野「あはは……」
322 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:30:55.48 ID:Hh+4nKF9o
雪菜「うぅぅ……」

桜野「……弓知夏さんはね、プリキュアが増えるのに反対なの」

雪菜「そ、そんなんですか? でもなんで……」

桜野「そこまでは教えてもらってないんだ」

雪菜「でも、じゃあじゃあ、私がプリキュアになるのも反対ってことですよね?」

桜野「それはまぁそうなんだけど……」

雪菜「や、やっぱり私、プリキュアやらない方がいいんじゃ……!」

桜野「大丈夫大丈夫。雪菜ちゃんが心配することじゃないよ。その辺はほら、わたしが……うん……」

雪菜「な、なにかあったんですか……?」

桜野「すっげー怒られました」

シキ「シキもすっげー怒られたのです」

雪菜「うっ……すみません、私のせいで……」

桜野「いやいや、雪菜ちゃんのせいでは……」

雪菜「やっぱりちょっと怖い人です……」

桜野「本当は優しすぎるくらい優しい人だよ」

雪菜「そう、ですか……」
323 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:39:48.24 ID:Hh+4nKF9o
桜野「さて、顔合わせも済んだところで本題です」

シキ「ですです」

桜野「雪菜ちゃんをご招待したのは他でもありません。ずばり、怖いものを克服しようのコーナーですー」

シキ「ですですー」

雪菜「よっ、よろしくっ、お願いします……!」ペコッ

朱「どうやって克服するの?」

桜野「やっぱり実際に体験しながら慣らしていくのがいいと思うんですよね」

朱「うん、賛成」

桜野「それで、雪菜ちゃんは人前でしゃべるのが怖いみたいなので、少ない人数から練習してみようかと」

朱「でもあたしたちの前では普通にしゃべれてるわよね?」

桜野「確かに」

雪菜「皆さんは怖くないです」

朱「となると……」チラッ

桜野「練習になりそうなのは……」チラッ

透「……え」
324 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 22:47:53.12 ID:Hh+4nKF9o
透「……」ムスッ

雪菜「あ、あぅあ……!」カタカタ

桜野「雪菜ちゃんがんばれー!」

朱「相手はひとりよー!」

透「……」

雪菜「ぁ、あ……えと……!」ドキンドキン

透「……」

雪菜「あ、あのっ、あのっ! わたっ、しっ!……」バックンバックン

透「……」ジ-

雪菜「あ、あの……!」バクバクバクバク

透「あなた」

雪菜「ぴっ!?」ビクゥッ!

雪菜「っ……!」サササッ

桜野「こんにちは、壁です」

雪菜「ふぅっ、ふぅっ……!」ドキドキ

朱「大丈夫?」ナデナデ

雪菜「うぅ……」

透「……」
325 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:02:31.48 ID:Hh+4nKF9o
透「岸波さん、ちょっと……」

桜野「ん? あ、朱さん、雪菜ちゃんお願いします」

朱「まかせて」ナデナデ

雪菜「うぅぅ……」

透「……」

桜野「どしたの?」

透「……」

桜野「弓知夏さん?」

透「……私って」

桜野「うん」

透「……そんなに怖い?」

桜野「あぇ……?」

透「ど、どうなの?」

桜野「……ぷっ、くくっ、あははっ」

透「なっ! なに笑って……!」

桜野「ご、ごめんごめん……ふふっ……んーと、わたしはとっても可愛いと思います」

透「……そういうこと聞いてないし」

桜野「ふふふっ、うん、でも弓知夏さんはそのままで大丈夫だよ」

透「そう……?」

桜野「……いつかわたしが笑顔にするから」

透「え……?」

桜野「さーて続きしますかー」

透「ま、待って」

桜野「んぅ?」

透「あの子」

桜野「雪菜ちゃん?」

透「タイが少し曲がってる。みっともないから直してあげて」

桜野「弓知夏さん……!」ニヤニヤ

透「むぅ、バカにしてる」

桜野「滅相も」
326 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:12:20.54 ID:Hh+4nKF9o
桜野「さて、いきなり弓知夏さん相手はハードルが高いことが判明しました」

雪菜「うぅ……すみません……」

桜野「となるとどうしよう……人数増やしてみる?」

朱「違うアプローチでもいいかもね」

桜野「というと?」

朱「なにか別の怖いものを克服して自信をつけるとか」

桜野「なるほどなるほど。雪菜ちゃん、他に怖いものある?」

雪菜「い、いっぱいありすぎて自分でも何がなにやら……」

桜野「うんん、困った。とりあえずみんなの参考にしてみる? それを一緒に克服するみたいな?」

朱「あたしたちの怖いもので大丈夫かしら?」

雪菜「多分皆さんの怖いものは大体私も怖いです」

桜野「だそうなので、ものは試しに聞いてみましょう。というわけで朱さん」

朱「え、あたし?」



安価下3まででコンマ最大
朱さんの怖いもの
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:13:39.27 ID:W937svNjo
生活指導の先生
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:14:28.13 ID:MmqDLRDF0
芸能界で当たりのキツい先輩
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:18:06.22 ID:dOun9GDU0
モデルの仕事が立て込んでる中でやってくる期末試験
330 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/22(木) 23:47:21.58 ID:opeYoKCzO
朱「あたしは……生活指導の先生かな?」

桜野「ほぇ、なんでですか?」

朱「おしゃれの敵。諸々見つかったらと思うと恐ろしいわ」

桜野「あー、なるほど。雪菜ちゃんはどう?」

雪菜「体も声も大きい男の人ってだけで私はもうダメです……」

桜野「よし、じゃあ練習してみよ!」

雪菜「練習? なにをするんです?」

桜野「オマエラロウカハシルナ-」←できるだけ低い声

雪菜「……これは?」

シキ「生活指導の先生のフリなのです」

雪菜「は、はぁ……?」

桜野「シュ-ヨ-オマエマタコンナモノモッテキテ-」

朱「でも先生っ! これはっ! このコスメはあなたの夢だったじゃないですかっ!!」

桜野「ナ、ナニヲイッテイル-オレハケショウヒンニナドキョ-ミハナイ-」

朱「そんなっ! あの日の約束は嘘だったの!? ひどいっ! ひどいわぁっ!!」

雪菜「なにか始まりました」

シキ「いつもの茶番劇なのです」

桜野「ハナセアカネ!オレニハモウコレシカナイ!オレハニジイロニハッコウスルクチベニデセカイヲカエルンダ!!」

朱「やめてください先生!! まだ引き返せます!!」

桜野「ウルサ-イ!」

雪菜「いつの間にか喧嘩が始まってます」

シキ「手に汗握る展開なのです」

朱「あぁ、こうなってしまった先生を止める方法はひとつしかないわ……ちらっ」

桜野「オレヲトメルホウホウハヒトツシカナイ-…チラッ」

雪菜「…………え?」

シキ「雪菜……」

雪菜「あっはい」

シキ「なにか言ってあげるです」グイグイ

雪菜「えっ、ちょっ!? えっ!?」



安価下1
なにか言ってあげてください
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/22(木) 23:57:20.04 ID:7lCm0jIi0
大人しく学校に持ってきたらダメなものを先生に差し出しましょう…
332 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:05:25.06 ID:Hfjvh92oo
雪菜「お、大人しく学校に持ってきたらダメなものを先生に差し出しましょう…」

朱「あたしが刺された!?」

シキ「驚きの展開なのです」

雪菜「あ、いえそんなつもりじゃ……」

朱「よもやっ!? ぱたりっ……」

桜野「アカ、ネ…?ウォオオオオンアカネエエエエエエ!!!」

朱「……」

桜野「……」

雪菜「……」

桜野&朱「どうだった?」

雪菜「いやぁ……」
333 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:10:07.87 ID:Hfjvh92oo
桜野「うーん……ちょっとうまく行きませんでしたねぇ」

朱「おかしいわね、けっこう頑張ったんだけど……」

シキ「方向が明後日すぎるです」

雪菜「あの、すみません……」

シキ「これに関しては雪菜に落ち度はないのです。シキが保証するです」

桜野「朱さんの怖いもので失敗しちゃったので、今度は弓知夏さんの怖いものを聞いてみましょー」

透「は?」

朱「ちょっと気になるわね」



安価下3まででコンマ最大
透の怖いもの
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:13:35.29 ID:LTt5RFl20
誰かさんの好奇心という名の無茶無謀
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:15:36.16 ID:Df/0Fgfk0
──アンタ(桜野を見ながら)
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:16:22.94 ID:VuePg7sZ0
素人が平然と戦おうとすること
337 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:27:31.81 ID:Hfjvh92oo
桜野「どう弓知夏さん! なにか怖いものある?」

透「強いて言うなら……」

桜野「うんうん!」

透「素人が平然と戦おうとすることかな」

桜野「ほ、ほーん……なんだか名指しされた気分だなぁ……」

朱「大丈夫よ桜野ちゃん。こっちにも流れ弾が飛んできているわ」

シキ「全然だいじょぶじゃないのです……」

透「怖いなー克服したいなー」ジト-

桜野「うぐっ……あ、そ、それは……ほら、雪菜ちゃんの怖がり克服にならないんじゃないかなーって思うのです、はい」

透「ふーん」ジト-

桜野「そ、そういうわけでね、もう少し身近なね、やつないですか?」

透「私は怖いものなんかない」

桜野「そんなぁ」

透「協力できないや」フフン

桜野「シアさん何か知らないですかぁ?」

シア「知ってますわよ」

桜野「ほんとですか!?」

透「!」

シア「透ってばクールに見えて意外と可愛らしいところあるんですのよ」

透「ちょっとシア!」

シア「透の怖いものっていうのがね……」ニコニコ



安価下3まででコンマ最大
透の本当に怖いもの
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:45:18.86 ID:eetDOy3uo
ゴキブリ
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:45:57.37 ID:8UQV3GjYo
デカい犬
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 00:47:55.81 ID:TpLlplUD0
海や川やプール(泳げない)
341 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/23(金) 00:52:16.64 ID:Hfjvh92oo
安価ご協力感謝です
今回はここまで
時間的にもここの安価わざわざ取らず適当に虫とかで良かったかもしれない 実際ゴキブリになったし 透の怖いもの安価が全部桜野になるとは思わなかっんだ

あと前に予告した通り週末は更新できません 金土日お休みして再開が月曜日になります
月曜の更新終わりに雪菜の変身後募集したい 出来るか分からないけどしたい 予定は未定
以上、お疲れ様でした
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/23(金) 12:19:37.28 ID:SiQV3TrJo
そこまで気にすることないむしろ全部桜野じゃねーか!と面白かったから問題ないよ
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/06/23(金) 23:56:05.53 ID:qX2KR8Be0
リアルは大事やからな!しっかり休んでな!!
344 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:26:55.29 ID:81foqSQUo
桜野「ゴキブリ、ですか」

シア「そもそも虫全般ダメなんですのよね。中でもゴキブリは大の苦手で」

透「シ〜ア〜!」

シア「おほほほほ」

桜野「弓知夏さんにそんな弱点が……」

透「ちょ、ちょっと苦手なだけだし……そんな怖いとかじゃないし……ないもん……」ブツブツ

朱「うんうん、分かる。分かるわ弓知夏さん」

雪菜「あれだけは本当にダメです。卒倒する自信があります。経験もあります」

桜野「みんな苦手なんだねぇ」

雪菜「桜野さんは平気なんですか?」

桜野「うん。やっつけてって頼まれることも多いし」

朱「さすが桜野ちゃん。じゃあやつが出た時はお願いします」

桜野「お任せ下さい」

雪菜「た、頼りになります……!」

桜野「でも朱さんも苦手なのは意外です。お花の世話をしていれば虫だっていっぱいいるんじゃ……」

朱「あれだけは別格なのよ。飛んだ瞬間の絶望は計り知れないわ」

雪菜「ですです!」

透「! ……っ!」コクッコクッ
345 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:35:16.51 ID:81foqSQUo
桜野「そんなに苦手だと克服しがいがあるけど……どうやって克服する? ゴキブリ探す?」

透「死んでも嫌!」

雪菜「右に同じです!」

桜野「おぉう、熱い否定……」

シキ「当たり前なのです」

透「私たちボイコットするから!」

雪菜「そうですそうです! ゴキブリはんたーい!」

桜野「君たちいつの間にそんなに仲良く……」

シキ「いいことなのです」

朱「あたしもはんたーい」

桜野「朱さんもそっち側ですか……」
346 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:43:15.34 ID:81foqSQUo
桜野「となると……どうしましょう?」

朱「あたしの花壇来る?」

桜野「いいんですか?」

朱「もちろん。ゴキブリはいないかもしれないけど」

雪菜「いなくていいですっ!」

透「! ……っ!」コクッコクッ

桜野「そうですね。弓知夏さんは虫全般ダメみたいだし、雪菜ちゃんも……」

雪菜「全部怖いです!」

桜野「だそうなので、練習にはなりそうです」

朱「じゃあさっそく行ってみましょうか」

透「わ、私は行きたくな……」

シキ「透? 一緒に行かないです?」クイクイ

透「うぐっ……! うぅぅぅ……!」

桜野「怖かったらわたしに抱き着いてもいいよ!」

透「そんなことしない!」
347 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 20:59:14.85 ID:81foqSQUo
花壇

朱「さーて、それじゃあなにか探してみましょー」

透「わ、わざわざ探さなくても……」

雪菜「朱さん……本当に平気なんですか……?」

朱「始めた頃はあたしも苦手だったよ。でも今は平気。ほらミミズ」ニョロッ

雪菜「ひぃっ……!?」ビクゥッ!

透「……!」ビクッ

朱「ミミズもダメ?」

雪菜「だ、だめですっ! それ以上近づけられたら泣きます! 泣きますからねっ!」

桜野「斬新な脅し……」

朱「毛虫とかもいるけど」

雪菜「むむむむむむむっ!」ブンブン

透「……っ」ビクビク

朱「素手だと刺さって危ないから触るときは手袋してね」

雪菜「手袋してても触りたくないですっ!」

朱「あ、クモ」

雪菜「ひにゃああああああああああっ!!?!?」ヒシッ

桜野「おっと?」ガシッ

朱「なかなか重症ね」

雪菜「こわい……こわいです……!」カタカタ

桜野「大丈夫だよー。怖くなーい怖くなー……」ナデナデ

雪菜「寝てる間に耳から入って頭に卵を植え付けられるんですぅぅぅ……!」ギュ-

桜野「それは怖い」
348 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:06:12.98 ID:81foqSQUo
桜野「ところで……」

透「……ふぅ、ふぅ」

桜野「弓知夏さん」

透「!」ビクッ

透「な、なに?」

桜野「そんなに強く掴まれると制服しわしわになっちゃうのですが……」

透「うぅっ……!」ギュッ

桜野「わ、分かった。分かったからそんな顔しないで」

透「だ、だって……だってぇ……!」

桜野「おててなら握ってていいから。こっちにしよ? ね?」

透「…………ん」ギュッ

桜野「やだ、素直……!」
349 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:12:59.65 ID:81foqSQUo
朱「で、どうなのこれ? 克服できてる?」

桜野「うーーーん」

雪菜「ふぇぇぇん……!」ギュ-

透「ふー……ふー……!」ギュ-

桜野「……」

朱「……」

桜野「うん! 結構いい感じじゃないでしょうか!」

朱「そうね!」

桜野「でもこれ以上追い詰めるとかわいそうなのでやめておきましょう!」

朱「そうね!」

雪菜「ひっく、ぐすっ、すんすん……も、もう虫いないです……?」

朱「もういないわ。おしまい」

雪菜「よがっだでずぅぅぅ……!」ダキッ

朱「よしよし」ナデナデ
350 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:19:46.03 ID:81foqSQUo
桜野「ほら弓知夏さんも」

透「ふぅっ……ふぅっ……!」

桜野「弓知夏さーん?」

透「……?」コテッ

透「!」パッ

透「ちょ、ちょっとだけびっくりしたかな」

桜野「そだねぇ」ニマニマ

透「むぅ、なにその顔……」

雪菜「……」ジ-

朱「雪菜ちゃん、どうかした?」

雪菜「……あの、弓知夏さんって」

透「なに?」キッ

雪菜「ひっ!? ご、ごめんなさいなんでもないですなんでもないですごめんなさいっ!」ササッ

朱「あらら?」

桜野「ごめんねぇ。弓知夏さん今ちょーっと余裕ないからねぇ」

透「そ、そんな事ないし……よゆーだし……」
351 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:30:15.97 ID:81foqSQUo
桜野「それでどうかな? 克服できそう?」

雪菜「ど、どうでしょう……」

朱「急には難しいかもしれないわね」

雪菜「でも、ちょっとだけ頑張れそうな気がします」

桜野「ほんとに!?」

雪菜「はい! 桜野さんも朱さんも弓知夏さんも、みんなとっても素敵な先輩です。優しくて強くてかっこよくて、それにプリキュアで」

雪菜「でもそんな人たちにも怖いものがあって、それぞれ乗り越えようって努力してる」

雪菜「そんな姿に勇気を貰えた気がします!」

桜野「雪菜ちゃん……!」

朱「そんな風に思ってくれたのね……!」

シキ「2人はふざけてただけなのです」
352 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:38:23.09 ID:81foqSQUo
雪菜「明日のお昼に発表の予行練習があるんです」

桜野「おー」

雪菜「やっぱりちょっと怖いです。でも私、頑張ってみようと思います!」

桜野「うんうん、がんばれー!」

朱「応援してるわよー!」

シキ「シキも応援なのですー!」

シア「しっかり頑張るんですのよー!」

雪菜「はいっ!」

桜野「ほらほら弓知夏さんも」

透「わ、私はいい……」

シキ「せっかくなのです。応援してあげてほしいです」

透「でも私、気の利いたことなんて言えない……」

シキ「大事なのは気持ちなのです」

透「そう?……じゃあ」

透「ゴキブリに比べれば大したことない」

雪菜「1番染みました」

桜野「えぇ……」
353 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:48:10.19 ID:81foqSQUo
雪菜「そういえば、桜野さんの怖いものってなんなんですか?」

桜野「うーん……ショートケーキ?」

雪菜「え、ケーキ?」

朱「まんじゅうこわいみたいな?」

透「食い意地張るのも大概にしたら?」

桜野「でっへへぇ」
354 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 21:59:41.71 ID:81foqSQUo
翌日 昼休み

雪菜「すー……はー……」

雪菜「ふぅ……ふぅ……」トントン

雪菜「……大丈夫」

雪菜(桜野さん、朱さん、弓知夏さん。シキちゃんにシアさんも、みんな手伝ってくれた。みんなの応援、無駄にしたくない)

雪菜(きっと大丈夫。一所懸命頑張って、胸を張ってみんなに報告するんだ)

雪菜「大丈夫……大丈夫……」

クラスメイト「……」ヒソヒソ

クラスメイト「……」ヒソヒソ

雪菜「……?」

雪菜「……!」ブンブン

雪菜(今は集中……余計なことは考えないように……)

クラスメイト「……」ヒソヒソ

クラスメイト「……」ヒソヒソ

雪菜「……え」

雪菜「……」

雪菜「………………っ!!!」
355 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:07:33.95 ID:81foqSQUo
桜野「……」ウロウロ

朱「あ、桜野ちゃーん」トタタッ

桜野「朱さん!」

朱「桜野ちゃんも気になっちゃった?」

桜野「はい、実は」

朱「緊張してないかしら」

桜野「きっと大丈夫です」

ガララッ

桜野「んぅ?」

雪菜「っ……!」タタタタッ

朱「あれ? 今のって雪菜ちゃんよね?」

桜野「なにかあったんでしょうか……」

朱「追いかけてみましょう!」

桜野「はいっ!」
356 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:14:08.47 ID:81foqSQUo
朱「あれ? どこ行っちゃったの?」

桜野「はぁはぁ、確かにこっちに来たはずなんですけど……」

朱「見失っちゃったわね」

桜野「はい……」

朱「手分けして探しましょう!」

桜野「はい!」

朱「じゃああたしはこっち側、桜野ちゃんは向こうをお願い」

桜野「はいっ!」タタッ

桜野「……」タタタッ

桜野(雪菜ちゃん、多分あそこに……!)
357 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:20:05.11 ID:81foqSQUo
雪菜「ひぅっ……うぅっ……!」ポロポロ

桜野「……雪菜ちゃん」

雪菜「ひぐっ……あ、さ、桜野、さんっ……!」

桜野「隣いい?」

雪菜「……」コクッ

桜野「とりあえずシキのことぎゅってする? 結構落ち着くよ」

シキ「どーぞです」

雪菜「あぃやと……ございます……」ギュッ

シキ「どーです?」

雪菜「あったかい、です……」
358 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:28:36.03 ID:81foqSQUo
雪菜「……」

桜野「……なにかあった?」

雪菜「……」

雪菜「……私」

雪菜「……私、また逃げ出してしまいました」

雪菜「ダメなのに、絶対に逃げちゃダメだったのに、桜野さん、あんなに優しくしてくれたのに……!」

雪菜「私もう嫌です、嫌なんですこんな自分。嫌い、変えたい、変えたかったのに、変わりたくてプリキュアになるって決めたのに私なんにも変われてない。こんなんじゃダメ、いつまでも怖がってちゃダメ、このままじゃいつか私本当に……!」

シキ「雪菜……」

雪菜「勇気を出さなきゃ、立ち向かわなきゃ、臆病も小心も意気地無しも弱気も怖気もなにもかも全部全部全部捨てなきゃ、今の私にさよならしなきゃ、変わらなきゃ、変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃ変わらなきゃいけないのに私は」

桜野「怖いなら逃げてもいいんじゃない?」

雪菜「え……?」
359 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:37:11.06 ID:81foqSQUo
桜野「……世界にはね、怖いものがいっぱいあるの。それ全部に真正面から向き合ったら、きっと……そう、きっとね、疲れちゃう」

桜野「立ち向かうって凄いことだよ。とっとも素敵なことだと思う。雪菜ちゃんが変わりたいって言うなら、わたしはそれを全力で応援するよ。でも変わるのってすごく難しいこと。だから無理に頑張らなくてもいいの。怖いんだったら今は逃げちゃおう。逃げることだって勇気だよ」

雪菜「逃げることも……勇気……?」

桜野「うん。だからね、どうしても怖くなったら、わたしのとこまで逃げておいで。勇気をいっぱい振り絞って、わたしのとこまで走っておいで。そしたら優しく抱きしめてあげる。頭を撫でてあげる。よく頑張ったねって褒めてあげる。わたしがあなたを守ってあげる。誰にも傷つけさせない。怖いなら逃げてもいいんだよ。無理に変わる必要なんてない。雪菜ちゃんは雪菜ちゃんのまま、そのままで十分素敵だもん」ニコッ

雪菜「っ……!」

雪菜「……さ、くのさっ……!」

雪菜「桜野さんっ、私っ……!」ガバッ

桜野「おっとと……」ダキッ

雪菜「ひぅっ……ぐすっ、ありがとっ、ございまっ、す……ひぐっ、わたしっ、ごめんなさぃ……!」ボロボロ

桜野「謝らないで。雪菜ちゃんは悪くないって」ナデナデ

雪菜「うぁぁぁ……!」
360 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:45:40.26 ID:81foqSQUo
雪菜「すんすん……」

桜野「ちょっと落ち着いた?」ナデナデ

雪菜「はぃ……あぃがとござぃまぅ……」

桜野「もうちょっとこうしてよっか」ナデナデ

雪菜「あぅ……私、自分が情けないです……」

桜野「そんなことないってば。確かに発表の練習は残念だったかもしれないけど……」

雪菜「違うんです、そうじゃないんです……」

桜野「違う? 違うって……」

シキ「!」ゾクッ

シキ「来たですっ!」

桜野「!」

雪菜「来たって……」

桜野「どこっ!?」



安価下3まで多数決
@ シキ「向こうから来るです!」
  (直で敵幹部募集+ブーケから戦闘)
A シキ「すごい勢いで近づいてくるです!」
  (1レスはさんで敵幹部募集+クリアから戦闘)
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 22:46:29.09 ID:pTXoWEixo
1
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 22:47:15.46 ID:oR5bYkIm0
1
363 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 22:49:42.09 ID:81foqSQUo
@だったので敵幹部(2人目)募集
1人目が女性だったのでここは男性でとります
下3まで

名前:
性別:男
性格:
口調等:
容姿:
自由記入:
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 22:55:48.32 ID:5nl86jtM0
名前:ライガ
性別:男
性格:冷静で無機質
口調等:普通ではあるけど声に抑揚がなく無感情な感じ
容姿:美形っぽいヒョロそうな優男
自由記入:戦闘スタイルは雷を彷彿とさせるスピードでの徒手空拳
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:01:10.11 ID:IseBpCxYo
名前:ボーフ
性別:男
性格:せっかちで余裕を持たない
口調等:いつも荒い口調で早口で捲し立て落ち着きがない
容姿:赤髪のモヒカンでヤンキー
自由記入:暴風の力を使って敵を凪払う
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:06:52.38 ID:vwLkTKOHo
名前:カサイ
性別:男
性格:暑苦しい
口調等:もっと熱くなれよー!!!俺の心をもっと熱くさせてみなー!!!みたいなウザい熱血系
容姿:ボディービルダー並みの筋肉ダルマ
自由記入:炎を纏った拳でパンチしてくる
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:08:07.75 ID:/gxlQsLyO
名前:ジナリ
性別:男
性格:寡黙な武人
口調等:口数が少ない頑固親父のような口調。一人称は儂。
容姿:筋骨隆々とした体格。スキンヘッド。かなりの強面。ふんどし。
自由記入:
力強く大地を踏みしめて殴りあうような戦闘スタイル。四股を踏んで地震や地割れを引き起こすこともできる。
368 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:13:54.99 ID:81foqSQUo
>>366いただきます
>>364みたいなのは次あたり欲しいかもしれない
369 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:27:53.73 ID:81foqSQUo
シキ「向こうから来るです!」

桜野「向こうって……」

ガサガサッ
バキバキバキッ

カサイ「ぃよいっしょー!」ダンッ

桜野「!」

カサイ「あーやっと着いた。ここがガッコーってやつかぁ……ん?」

シキ「カサイ……!」

カサイ「うぉおおお!? いきなり妖精いるじゃねーか! ラッキー!」

雪菜「あ、ぁっ……!」ガクガク

カサイ「んーで? どっちかプリキュアか? ツナミのヤツがなんか言ってたなぁ。成り損ないがいるとか。お前か? そっちか?」

桜野「……!」

カサイ「おいおい返事しろよなー。まったくしゃーねぇなぁ……えーっといい感じのヤクサインになりそうな……なんでもいいや、その辺のガラクタで」

カサイ「オレぁめんどくせぇのはダメなんだよ。でもまぁ」バッ

カサイ「殴ってりゃそのうち戦う気になんだろ?」バシュンッ

ブワッ
モコモコモコモ
ググッ…

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

雪菜「ひっ、ぁぁ……!?」

桜野「くっ……!」
370 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:36:39.33 ID:81foqSQUo
桜野「雪菜ちゃん! 逃げるよ!」

雪菜「ぁ、ぁ……!」ガクガク

桜野「雪菜ちゃん!」

カサイ「おいおいおいおい! 逃げるなんて連れねーじゃねーか! オレぁ戦いに来てんだよ。バチバチしよーぜ?」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ググッ

シキ「桜野っ!」

桜野「くぅっ……!」

「プリキュア! カミングシーズン!」

ブーケ「はぁぁぁっ!!!」

ドガァンッ!

ヤクサイン「ヤクゥッ!」

カサイ「!? なんだァ?」

ブーケ「美しい花よ! あたしに力を貸して! キュアブーケ!」

シキ「ブーケ!」

ブーケ「みんな、怪我ない!?」

カサイ「プリキュア? プリキュアかァ!? いるじゃねーかプリキュア! ははっ、面白くなってきたなぁ!」

ブーケ「厄介そうね……!」ジリッ

カサイ「まずは小手調べだ。ヤクサイン! 遊んでやんなァ!!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ブーケ「はぁっ!!」ダッ



安価下1コンマ
01〜20 ピンチ
21〜40 劣勢
41〜60 拮抗
61〜80 優勢
81〜00 圧倒
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/26(月) 23:40:50.10 ID:q+JRJjwgo
あっとうしたーい
372 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/26(月) 23:54:28.71 ID:81foqSQUo
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

バキィッ!

ブーケ「うぐっ……!」ズザザッ

ブーケ「だぁっ!!」ガッ

ヤクサイン「ヤ、ク、サァァァイ!」ドゴォンッ!

ブーケ「きゃっ!?」ドカッ!

桜野「ブーケ!」

カサイ「はぁ? なんだよとんだ肩透かしだなァ! それじゃあオレの出番がねぇじゃねーか! あぁ!?」

ブーケ「くっ、ぅ……!」ヨロヨロ

カサイ「あーあつまんねぇ。ヤクサイン、さっさとトドメ刺しちまいな」

ヤクサイン「ヤクサァァァ……ブグッ!?」ゴンッ

クリア「うるさい」ドゴォンッ!

ヤクサイン「ヤクサッ……!」ドガッ

カサイ「増えたァ!?」

クリア「全てを透き通らせてあげる、キュアクリア」

カサイ「おーおー! 誰かと思えばキュアクリアじゃねーか! 本当に生きてんだなァ! どーよ? 友達は元気かァ?」

クリア「……っ!」ピクッ

クリア「その口、二度と開けないようにしてやるっ!!」ググッ

カサイ「ははっ、やってみろよ」ニヤッ

クリア「だぁっ!!!」ダンッ

カサイ「ただし、こいつを倒してからだ」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガンッ!

クリア「くっ……!」ズザザッ
373 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:06:41.45 ID:SXOGAVuoo
ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドゴォンドゴォンッ

ブーケ「くっ……!」

クリア「ちぃっ……!」

カサイ「あーあー、ヤクサイン一匹倒せないんじゃあ、オレの心を熱くするようなバトルはできそうにねぇなァ」

カサイ「もうちょっとやる気出してもらうかァ」

カサイ「ヤクサインよォ、あの妖精始末しろ」スッ

シキ「!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!!」バシュゥッ!

ブーケ「みんなっ!」タンッ

クリア「はぁっ!」

桜野「シキっ!」ガバッ

ガィィンッ

ブーケ「くっ、ぐぅっ……!」ビリビリ

クリア「う、ぁぁぁあ……!」ガガガガッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドドドドッ

カサイ「おーおー頑張るねぇ。防御はそこそこじゃねーか。だがまぁ、崩すなら……そこだな」スッ

ヤクサイン「ヤクッ、サァァイッ!」バシュッ

クリア「うぐぁっ……!?」ヨロッ

ブーケ「クリアっ!?」

カサイ「やれ」

ヤクサイン「ヤクサイッ!」バシュンッ!

クリア「しまっ……!」

雪菜「ぁ……」

桜野「雪菜ちゃんっ!!!」バッ

ドカァンッ!
374 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:15:56.91 ID:SXOGAVuoo
ブーケ「桜野ちゃん! 雪菜ちゃん! シキちゃん!」

雪菜「さ、桜野さ……」ヨロヨロ

シキ「桜野っ! しっかりするです!」

桜野「うぅ……」グタッ

雪菜「!」

雪菜「ぁ……」

雪菜「ぁ……あぁ……!」カタカタ

カサイ「妖精はー? 生きてんな。ヤクサイン!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイッ!」ブォンッ!

クリア「ちぃっ……!」ガッ

ブーケ「はぁぁっ!!!」ドガガガッ!

クリア「だぁぁっ!」ガガガッ!

ヤクサイン「ヤクゥゥゥ!!」

ブーケ「あぐっ! くぅっ……!」

クリア「う、ぅぐっ……このまま、じゃ……!」

クリア「久木さん! 岸波さんを連れてはやく……」

雪菜「はっ、はっ……ぁ、わ、たし……!」ガクガク

クリア「……!」
375 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:23:58.73 ID:SXOGAVuoo
雪菜「わたし……わた、し……」ガタガタ

クリア「……」

クリア「……っ」ギリッ

クリア「岸波さん! 起きて!」

桜野「……っ」ピクッ

クリア「今すぐその子を連れてここを離れて! はやく!」

桜野「……う、ん」ググッ

シキ「桜野っ!」

雪菜「さ、桜野さん……!」

桜野「けふっ、はぁはぁ……だいじょぉ、うぐっ……はぁはぁ……大丈夫、だから……」ヨロヨロ

雪菜「で、でも、そんな……!」

桜野「わたしは、大丈夫……ほ、ら、雪菜ちゃん……一緒に逃げよ……?」ニヘッ

雪菜「……!」

桜野「雪菜、ちゃん……?」

雪菜「……」

雪菜「……」

雪菜「……桜野さん」

雪菜「……ちょっと待っててくださいね」

桜野「……え?」

雪菜「っ……!」タタッ

桜野「まって、雪菜ちゃ……けふっ、うぐっ……!」フラッ

シキ「桜野! しゃべっちゃダメなのです!」
376 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:34:23.86 ID:SXOGAVuoo
クリア「あなたっ、なにしてっ……!」

雪菜「はぁっ、はぁっ……!」カタカタ

カサイ「んぁ? なんだァその小動物みてぇなの。死にに来たのかァ?」

雪菜「私、だって……!」フルフル

クリア「あなたに戦う義務は無い!」

雪菜「でも力はあるんですっ!!!」

クリア「!」

雪菜「守りたい人も、いるんです……!」

雪菜「怖いものが急に失くなったりはしません。それどころか増える一方です」

雪菜「今日もたくさん増えました」

雪菜「大きい怪物のこと、悪い人のこと、傷つくこと、戦うこと、プリキュアのこと……」

雪菜「そして、友だちを失うこと……!」

雪菜「今の私には逃げることしかできません」

雪菜「でも、桜野さんはそんな私を認めてくれたんです。臆病な私を、私のまま受け入れてくれたんです」

雪菜「私の安心できる場所になってくれたんです。逃げてもいいって、そう言ってくれたんです……!」

雪菜「私、怖いの嫌です。だから……!」

雪菜「桜野さんにいなくなってほしくないから!」

雪菜「これが今の私にできる精一杯だからっ!」

雪菜「怖いものから一番遠くに逃げられる方法がコレだからっ!!!」バッ

雪菜「だから私も戦いますっ! 私の一番安心できる場所を守るためにっ!」

雪菜「プリキュア! カミングシーズンッ!!!」
377 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 00:36:25.10 ID:SXOGAVuoo
更新ここまで

ここから雪菜の変身後(白キュア)募集
6月27日 20:00 まで

名前:キュア○○
名乗り:
容姿:
必殺技:プリキュア・○○

よろしくお願いします
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 01:05:49.64 ID:2TxANAIr0
名前:キュアクリスタル
名乗り:儚く脆い心でも 何度だって奮い立たせる! キュアクリスタル!
容姿:手首と足首に白いポンポンが付いてる 全体的に白基準 上はスキーウェア風で下はミニスカ ふわふわニット帽被ってる
必殺技:プリキュア・冷波手裏剣 手のひらに雪の結晶を作る→結晶が回転する→大きくなる→気円山みたいな感じで投げる
曲性冷波手裏剣 ブーメランみたいに曲がる
切断力はあるけど幹部みたいな人間っぽい相手だと無意識で躊躇って切っ先を少し太くして切断力を失くしてしまう

(使いやすいようにどこを改編してもらっても大丈夫です)
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 19:21:06.47 ID:Hwb/mzLKo
名前:キュアハスク
名乗り:何も出来ない殻はここでお別れ! キュアハスク!
容姿:ドーム状に広がったスカートのワンピース。カラーリングは白、水色、ワンポイントに緑。低解像度ポリゴンみたいな曲面のない小さいシルクハットが頭に乗ってる
必殺技:プリキュア・シェルブレイク 鏡のような壁を作り攻撃を受け止めてからその鏡ごと敵を殴る。壁は防御利用だけの運用も可。

どこでも改編OK
380 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:24:15.37 ID:SXOGAVuoo
やばいわかんないこれどっちの方がいい?マジでわかんないから多数決とかとってもいい?
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 20:28:07.79 ID:W6Y/aiHFo
今後使いやすそうだったり好きな方で良いのでは
382 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:40:04.34 ID:SXOGAVuoo
わっかんね
ギリギリで>>378かな?
防御技持ち1人はいてもいい気がするけど 雪だるまのフリ投げ捨てすぎな気がしないでもない
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 20:41:50.89 ID:W6Y/aiHFo
良いと思うよ
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 20:43:55.04 ID:Rz7RrOhpo
異議なし
385 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:47:08.13 ID:SXOGAVuoo
じゃあ>>378いただきます
てかみんなかっこいい名乗り考えんのマジでうまいね おれが考えたやつ「丸めてぽいぽい雪合戦!」とかだもん
始めます
386 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 20:59:24.88 ID:SXOGAVuoo
キラキラキラ
ビュオッ!
フワッ

クリスタル「儚く脆い心でも何度だって奮い立たせる! キュアクリスタル!」

クリア「キュア……!」

ブーケ「クリスタル!」

カサイ「はははっ、また増えたァ! いいねいいねぇ、面白くなってきたじゃねぇかァ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ブォンッ

クリスタル「やぁっ!」シュンッ

ドガァンッ!

ヤクサイン「ヤクサッ!?」ガッシャァン!

カサイ「へぇ……!」

クリスタル「ブーケ、クリア! 大丈夫ですか!?」

ブーケ「うん、ありがとう!」

クリスタル「クリアも大丈夫ですか?」

クリア「平気、だけど……あなたこそ本当に戦えるの? 今だって怖いんでしょ?」

クリスタル「はい、怖いです。でも桜野さんが傷つくのが1番怖いんです」

クリスタル「だからそうならないところまで一所懸命逃げます。あいつを倒すのが1番の近道です」

クリスタル「任せてください。私、逃げ足だけは自信あるので!」
387 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:04:02.87 ID:SXOGAVuoo
カサイ「おしゃべりかァ? 楽しそうだなァ! オレたちも混ぜろよなァ!!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

ブーケ「クリスタル、行くわよ!」タタッ

クリスタル「はいっ!」シュンッ

クリア「岸波さん、動ける?」

桜野「……う、うん」ググッ

桜野「……ぁ、うぐっ……!」ガクッ

シキ「無茶しちゃダメなのです!」

クリア「そこにいて! 絶対動いちゃダメだからね!」

桜野「……わ、かった」

クリア「だぁっ!!」ダンッ

桜野「……」ギュッ
388 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:12:18.14 ID:SXOGAVuoo
クリスタル「やぁぁぁっ!」ドカッ

ブーケ「はぁぁぁっ!」ドガガッ

ヤクサイン「ヤ、クゥゥゥ!」

クリア「はっ!」ドゴォッ!

ヤクサイン「サッ!?ァァァッ!」

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」ドガンッバゴォンッ!!

クリスタル「うくっ、でたらめ……!」ガガッ

ブーケ「近づけなぃ……!」ガガガッ

クリア「んぐっ、ぁ……きゃっ!?」ドカッ

クリア「うぅぅっ……!」ズザザッ

ヤクサイン「ヤクサァァァイ!」

クリア「ちぃっ……!」ガクッ
389 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:19:15.14 ID:SXOGAVuoo
桜野「弓知夏さんっ!」

シキ「桜野っ!」グイッ

桜野「離して!」

シキ「ダメなのです!」

桜野「でも弓知夏さんが!」

シキ「怪我するだけなのですっ!!!」

桜野「!」

シキ「お願いだから……無茶したらダメなのです……!」ギュッ

桜野「…………そう、だよね」

桜野「わたし、変身できないもんね……」

桜野「わたしなんかが出しゃばっても、ただの足手まといだもんね……!」

桜野「今のわたしじゃなんにも、なんにもなんにも出来ないもんね……!」ギリッ

シキ「桜野……」

桜野「ごめんねシキ、心配かけて。もう無茶なことしないから、ここで大人しく見守ってるから」ニコッ

シキ「……うん」

桜野「プリキュア、がんばれ……!」
390 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:29:23.03 ID:SXOGAVuoo
ヤクサイン「ヤクゥ…!」ググッ

クリスタル「!」シュシュンッ

ヤクサイン「サァァァイ!」

バゴォンッ!

クリスタル「……っ」ズザザザッ

カサイ「おーおー、結構すばしっこいなァ、あの小動物」

ブーケ「みんな、一緒に!」ダッ

クリスタル「はいっ!」タタンッ

クリア「はぁぁぁっ!!!」ググッ

ヤクサイン「ヤッ!?」

ドゴォンッ!

ヤクサイン「ヤクッ!サァァァイッ!?」ガシャガッシャァン!

クリア「はぁ、はぁ……!」

ヤクサイン「ヤ、クゥゥゥ…!」

ブーケ「チャンスよ!」

クリスタル「私が行きます!」タタッ

クリスタル「プリキュア・冷波手裏剣!」バッ

キラキラキラ…
フォンッ
キィィィンッ!

クリスタル「いっけぇ!」バシュゥッ

ヤクサイン「ヤ、クッ…!」

カサイ「ヤクサインよけろーっ!!!」

ヤクサイン「ヤッ……!?」

ズバンッ!

ヤクサイン「ヤァァァァ!!!」サラサラ…
391 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:41:58.20 ID:SXOGAVuoo
クリスタル「はぁ、はぁ……やった……!」

ブーケ「みんな……怪我は……?」

クリア「ちょっと疲れただけ……」

カサイ「へぇ、結構やるじゃねーか」

クリスタル「!」ゾクッ!

クリア「カサイ……!」

カサイ「オレとも遊んでほしいなァ? 特にそこの小動物」

クリスタル「……!」ビクッ

カサイ「ははっ! ビビってんなァ、丁度いい! そいつもオレの目的なんだァ」

クリスタル「……っ」ジリッ

カサイ「おら、恐怖の中で希え」

クリスタル「くっ……!」

カサイ「と、言いてぇところだが……」

ブーケ「はぁはぁ……!」

クリア「……っ!」フラフラ

カサイ「今のお前らじゃあ楽しいバトルは出来そうにねぇなァ」

カサイ「ウィッシュスターのエネルギーを集めなきゃなんねぇんだが、一方的に叩き潰すなんてなんの面白みもねェ。オレぁ心が燃えるような熱いバトルがしてぇだけなんだよ」

カサイ「ツナミのバカにまたネチネチ文句言われんだろうがしゃーねェ。命拾いしたなァ。次会う時までにせいぜい強くなっとけよ」シュンッ

クリスタル「…………消えた」
392 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:49:17.22 ID:SXOGAVuoo
朱「はぁ、はぁ……助かっ、た?」

透「うくっ……!」フラッ

朱「弓知夏さん!」ガシッ

桜野「朱さん、弓知夏さん! 大丈夫ですか!?」

透「……平気」

朱「桜野ちゃんこそ大丈夫? あんまり動いたら……」

桜野「いえ、私はもう大丈夫です」

朱「本当に? 無理しちゃダメよ?」

桜野「ほんとに大丈夫ですから心配しないでください」

桜野「そんなことより雪菜ちゃん!」クルッ

桜野「大活やく……うぉっと?」

雪菜「……」ギュゥゥゥ

桜野「雪菜ちゃん……?」

雪菜「……ひくっ、ひっく……うぁ……!」

桜野「ぁ……」

桜野「……雪菜ちゃん」ギュゥッ

桜野「よく頑張ったね……」ナデナデ

雪菜「うぁぁぁっ……!!!」ボロボロ
393 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 21:59:11.22 ID:SXOGAVuoo
透「……」

雪菜「……ひくっ、うっ……っ……」

桜野「落ち着いてきたかな?」ナデナデ

雪菜「はい……ありがとうございます……」

透「久木さん」

雪菜「は、はい……?」

透「ひとつだけ確認させて。あなた、プリキュア続ける気?」

雪菜「! わ、私は……」ギュッ

透「怖かったんでしょ? 今だって岸波さんに頼って。はっきり言うけど、あなたにプリキュアは向いてない」

桜野「そういう棘のある言い方はだーめ。もう少し優しく……」

透「黙ってて。この子の意志を確認してるの」

雪菜「うぅ……」

透「どうなの?」

雪菜「わ、わ、たし……続けたい、です……」

透「実際に戦って、怖い思いをたくさんしたでしょ? それでも戦うの?」

雪菜「だって、だって私……桜野さんと一緒がいい……から……」

桜野「雪菜ちゃんっ……!」ギュ-

雪菜「さ、桜野さっ、ちょっと苦しぃ……!」

透「……」ムスッ
394 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:07:31.91 ID:SXOGAVuoo
透「岸波さん」

桜野「なんでしょう?」

透「これ以上首突っ込むのやめて」

桜野「えぇ……」

透「この子、あなたと居られればそれでいいみたいだし。だったらあなたが関わらなければぜんぶ解決」

桜野「弓知夏さん、ごめん。それはできません」

透「むぅ……なんでよ」

桜野「だって心配だもん、弓知夏さんのこと」

透「……私は、大丈夫だよ」

透「独りだって大丈夫。今までそうしてきたんだから……」

透「独りだって……戦える……」

桜野「私が一緒にいたいの」

透「!」

桜野「ね?」

透「…………はぁ」

雪菜「……?」

透「あなた」

雪菜「はいっ」ピシッ

透「自分の身は自分で守ってよ。そんなに面倒見きれないから」

雪菜「は、はいっ」

朱「大丈夫よ。あたしもいるし、それに……」ナデナデ

雪菜「?」

朱「この子、そんなに弱くないわよ」

雪菜「朱さん……!」
395 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:12:46.89 ID:SXOGAVuoo
雪菜「あの、弓知夏さん、私からもひとつだけ聞きたいことが……」

透「なに?」

雪菜「うっ……やっぱりなんでもないです……」

透「言いたいことがあるならはっきり言って」

雪菜「……お、怒りませんか?」

透「内容による」

雪菜「や、やっぱりやめときます……」

透「いつまでも隠されてると気分悪いの。はっきり言って」

雪菜「ぁ……ぅ……」

雪菜「じゃ、じゃあ、その……」

透「……」

雪菜「何をそんなに怖がってるんですか?」
396 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:22:10.21 ID:SXOGAVuoo
透「……は?」

桜野「怖がってるって虫のこと?」

雪菜「違います違います」ブンブン

雪菜「初めて会った時からずっと思ってたんです。いったい何をそんなに怯えているんだろうって」

透「怯える……私が? そんなわけない……!」

雪菜「ありますよ……!」

雪菜「私、分かります! だって、だって! 私は誰より怖がりだから! 誰かが何かを怖がってるのも分かります!」

透「分かるわけない! 何にも知らないくせに!」

雪菜「だったら教えてくださいよ!!!」

透「!」

雪菜「桜野さんも朱さんもいるじゃないですか。相談すれば親身になって聞いてくれるはずです」

雪菜「なのに、それなのになんでいつも独りで辛そうな顔してるんですか!」

雪菜「怖いなら怖いでいいじゃないですか! 苦しいなら苦しいでいいじゃないですか! 助けてほしいなら助けてって言えばいいじゃないですか!!!」

透「なにが、分かるの!」

透「あなたになにが分かるって言うの!?」

透「何も失ったことないくせに分かったような口聞かないでっ!!!」タタタッ

桜野「あ、弓知夏さん!」



安価下3まで多数決
@ 追いかける
A 追いかけない
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 22:24:05.54 ID:eLu0WdIao
1
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 22:24:20.38 ID:BtmdfM2f0
1
399 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:34:24.14 ID:SXOGAVuoo
雪菜「……ふ、ぐっ……ぅぅ……!」ポロポロ

桜野「あ、雪菜ちゃん……どうしよ……」オロオロ

朱「雪菜ちゃんはあたしに任せて」

桜野「すみませんっ」タタタッ

雪菜「……ひくっ、ひぅ……私……」

朱「……」ナデナデ

雪菜「うぅ……」

朱「あのね雪菜ちゃん、大事なこと話すね。プリキュアとして戦うなら、知っておかなきゃいけないこと」

雪菜「……?」

朱「あたし達が戦ってる敵はね、ウィッシュスターっていう秘宝の力で願いを叶えようとしているの。そのエネルギーは誰かの願い。誰かが何かを願う時、その力がウィッシュスターのエネルギーになる」

雪菜「……願いの……力? ってことは、私たちの願いも……?」

朱「うん、きっとウィッシュスターのエネルギーになる。どれだけ小さくてささやかで優しい願いでも」

雪菜「じゃあ……弓知夏さんは……!」

朱「それを知ってるから、どんなに辛くても誰も頼れないんじゃないかなって」

雪菜「そんな……私、なんてこと……! 謝らなきゃ……!」

朱「待って待って。今は桜野ちゃんに任せましょう?」

雪菜「……はい」
400 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 22:48:33.37 ID:SXOGAVuoo
雪菜「……」

朱「でも残念だったわね、発表の練習」

雪菜「……違うんです。そうなっちゃったけど、違うんです……」

朱「違う?」

雪菜「私、私……」

雪菜「……」

雪菜「クラスの人が陰口を言ってたんです」

朱「!」

雪菜「桜野さんの悪口でした」

朱「え……?」

雪菜「桜野さん、とっても優しくて、みんなに頼られてて、色んな人を助けてて。でもそれをよく思わない人もいて」

雪菜「私、許せなかったんです。桜野さんはそんな人じゃありません。私は知ってます」

雪菜「だから違うって言いたくて、言い返さなきゃって思って、立ち上がって、でもうまく声が出なくて、気持ちだけが前のめりになって、気づいたらみんな、周りの人がみんな、みんな、私のこと、見てて、それで……」

朱「……!」ギュッ

雪菜「わぷっ!? あかねしゃ……?」

朱「いっぱい頑張ったんだね……!」

雪菜「!」

雪菜「で、でも……!」

雪菜「でも私、結局逃げちゃって、ダメダメで……!」

朱「ううん、一所懸命立ち向かったよ。全然ダメなんかじゃないよ。きっと桜野ちゃんだって喜んでくれる」

雪菜「ほんと、ですか……?」

雪菜「私、ちゃんとがんばれましたか……?」

朱「うん。あたしが保証する」

雪菜「ありがとっ、ございますっ……!」

雪菜「私、もっと強くなりますっ」

雪菜「今は怖がりだけど、それでもきっと強くなってちゃんと言い返せるくらいになるんです」

朱「うん、その意気。応援するわ」

雪菜「そして……」

雪菜「そしていつか、桜野さんが怖がってる何かから、私が助けてあげるんです」

朱「……え、桜野ちゃんが?」
401 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 23:05:03.22 ID:SXOGAVuoo
桜野「弓知夏さん待って!」

透「……」

桜野「あの、あのね弓知夏さん」

透「……私、なにも怖がってなんかないから」フイッ

桜野「弓知夏さん、聞いて」

透「……」フイッ

桜野「ねーってばー」

透「……なに」

桜野「うん、あのね……」

桜野「わたしね、雪菜ちゃんの言うことも間違いじゃないと思うよ。本当に助けが必要な時は、助けてって言っていいんじゃないかなって」

透「そんなのダメに決まってる。 分からないの? 私たちの願いだってウィッシュスターのエネルギーになる。やつらの思う壷」

桜野「うん、だからね、こっそり教えて」

透「こっそり?」

桜野「そう、こっそり。ウィッシュスターにも聞こえないような小さな声でこっそり。私だけに聞こえるようにでいいから」

透「そんなこと出来るわけない。気休めにもおまじないにもならない。なんの意味もない。そんな小さな声、届くわけないっ……!」

桜野「ううん、きっと届くよ。届けたいって気持ちがあればきっと届く」

桜野「どんなに遠く離れてたって、どんなに小さな声だって、わたし、絶対聞き漏らさない。どこからだって飛んできて、きっとあなたを助けるから」

透「……!」

透「……っ」

透「………………期待しないでおく」

桜野「いいよいいよー。ハードルは低い方が、多少カッコつかなくてもいい感じに見えるかもしれないからね!」

透「なにそれ」

桜野「えっへへっ」ニコッ

透「……」

透「……ねぇ」

桜野「なぁに?」

透「私あの子に、久木さんに酷いこと言っちゃったよね」

桜野「ちょっとキツかったかもねぇ」

透「そう、だよね……」

桜野「一緒に謝りに行こっか」

透「……!」

透「……」

透「……ん」コクッ
402 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/27(火) 23:08:10.78 ID:SXOGAVuoo
ここまで
以上で久木雪菜編終了です 脳内闇堕ちに引っ張られた感すごいですが、「プリキュア、がんばれ」の実績解除できたので余は満足です

そしていよいよ次回から桜野変身編始めようと思います。いきなり変身後安価までたどり着くか分かりませんが乞うご期待

本日はお疲れ様でした
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:09:54.78 ID:2TxANAIr0
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:12:16.79 ID:iVJ0ZPlL0

もう2人も正式なプリキュアになっちゃったんだからこの際あと1人くらい増えたって変わらないよ〜弓知夏さ〜ん
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/27(火) 23:36:01.18 ID:Rz7RrOhpo

プリキュアといいつつ日曜朝3時くらいの雰囲気漂ってるのたまらない
春夏組の闇、きたいしてまーす
406 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 20:45:00.51 ID:WwfI/Wcqo
昼休み 屋上

雪菜「願い、ですか?」

桜野「そうそう」

朱「でもなんで急に?」

桜野「ウィッシュスターってどんな願いでもひとつだけ叶えられるじゃないですか? そこで、みんなだったらどんな願いを叶えるか気になって」

朱「うーん、そうねぇ……」

雪菜「ひとつだけですもんね……」

桜野「うんうん」

透「……」

桜野「弓知夏さんもこっちおいでよ」

透「私はいい。っていうか嫌」

桜野「えぇ、一緒に考えようよー」

透「そんなのダメ。私たちの願いだってウィッシュスターのエネルギーになるんだから。そんな、やつらに手を貸すみたいなことしたくない」

桜野「本当に願うわけじゃないってばぁー」

透「でも……」

シア「夢を見るくらいはいいと思いますわよ」

透「シアまで……」

シア「生きていくためには、そのくらいの希望は必要ですわ」

透「むぅ……」
407 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/06/28(水) 20:53:59.64 ID:WwfI/Wcqo
桜野「ほらほら、こっちおいでー。ここにお座りー」パムパム

透「……うん」

桜野「それでどう? 弓知夏さんはなにをお願いする?」

透「やつらを倒したいとか?」

桜野「うーん、そういうんじゃなくてさ。もっと個人的な、弓知夏さんのお願い」

透「私の……」

桜野「うんうん」

透「私、願いなんて……」

桜野「なんにもない?」

透「……分かんない」

桜野「すぐには思いつかないか」

透「……うん」

桜野「じゃあ雪菜ちゃんに聞いてみましょー」

雪菜「私ですか?」

桜野「いえーす。さぁお答えください。なんでもひとつだけ叶うならなにを願う?」

雪菜「えぇと……」



安価下3まででコンマ最大
雪菜の願い
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 20:55:05.08 ID:psflO6rFo
願いを叶えられる数を無限にする
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/06/28(水) 20:56:10.68 ID:q0/qIjzE0
身長を伸ばす
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