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『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』

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676 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 21:41:57.41 ID:fxLkemd+0
すみません、↓1を付け忘れました。>>675を採用します。


日向「……悪いがそういう事ならこの依頼、断わらせてもらう」

ソニアには申し訳無いが、キラキラちゃんがどれだけ「一般人には手を掛けない主義」とはいえ、危険な殺人者であることに違いは無く、そんな奴にソニアを合せる事は出来ない。
どこぞの半人前の仮面ライダーも言っていたが、探偵(俺の場合は違うが)が第一に考えなくてはならない事は、依頼者のみを全力で守ると言う事だ。

ソニアの依頼は「自分がキラキラちゃんに会う」という時点でソニアの身を危険にさらしかねない物だ。そんな依頼は受けられない。

ソニアは少々悲しそうな眼をしながら「そうですか……」と寂しそうに言った。「悪いな」と答える事しか俺には出来なかった。

日向「……なにか他に相談したい事はないのか? なるべく危険が伴わない奴だと嬉しいんだが……」

ソニア「↓2」
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:45:08.87 ID:ZDxXSWurO
希望ヶ峰学園の七不思議を調べる
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:46:24.13 ID:J7tcZM+00
真宮寺さんから魔術の古文書を借りたので一緒に試してほしいのです。上手く行けば日向さんも使えるようになるよ。
679 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 21:51:41.78 ID:fxLkemd+0
日向「ま、魔術の古文書!?」

これまた予想外の方向から注文が来たな。と俺は再び身構えた。

ソニア「はい! 私、魔法や魔術……オカルト系の文化にも大変興味がありまして、真宮時さんに何か初心者でもやりやすいのはないかと聞いてみたんですが……。なんと↓2の魔術書を貸していただいたのです」

日向「なんだって!?」
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:56:56.65 ID:ZDxXSWurO
痒いところに手が届くようになる魔術書
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 21:58:06.86 ID:rk5C5p7qO
透視
682 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 22:06:04.53 ID:fxLkemd+0
日向「と、透視……透視なぁ……」

それは果たして「魔術」の分野なのだろうかとの疑問を持ちながら、俺はソニアの話しに耳を傾ける。

ソニア「正式名称を「クレアボイアンス」と言うらしいのですが……初心者ならまずこれを試して自分に魔術の才能があるかないかを確かめるべきだと言っていました!!」

ソニアはバックから如何にも古めかしく怪しげな書物を取り出すと、それを机の上に置いてページをパラパラと捲り始める。

ソニア「まず必要な道具は↓1↓2↓3で、必要な人数は二人以上……やり方は取とっても簡単で、用意した道具を魔方陣の特定の位置に置いて、真ん中に手を置くだけだそうです」
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/26(土) 22:08:32.76 ID:EQod2a6g0
使い古された眼鏡
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:11:09.65 ID:ZDxXSWurO
3回脱皮した蛇のしっぽ
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:23:27.15 ID:ZDxXSWurO
埋まらないならもう1個
イン・ビトロ・ローズ
ダメなら無視してください
686 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 22:32:30.10 ID:fxLkemd+0
>>685 いえ、自分もどうしようか困っていたので助かります。

日向「使い古されたメガネ、3回脱皮した蛇の尻尾、イン・ビドロ・ローズか……」

使い古されたメガネは骨董屋。イン・ビドロ・ローズはモノモノマシーンから入手出来る(もしくは誰かから借りる)として、3回脱皮した蛇の尻尾かぁ……。持っていそうな奴に心当たりはあるが、素直に譲ってくれるだろうか……。

ソニア「これが出来るかどうかで自分に魔術の才能があるかないかが分るという初心者向けの魔術書……是非とも試してみたいのです!!」

目を輝かせるソニアに対し「……まぁこれならさっきのよりはマシか」と安請け合いしてしまった俺がいた。……その後、どんな悲劇に見舞われるとも予想せずに。

使い古されたメガネとイン・ビドロ・ローズは判定無視として、3回脱皮した蛇の尻尾の入手法

@田中の元へ行く
Aペットショップに行く
B動物園に行く
Cその他

↓2
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:35:45.28 ID:ZDxXSWurO
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:41:13.48 ID:J7tcZM+00
1
689 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 22:53:56.90 ID:fxLkemd+0
……まぁここは同期の中でも一番持っていそうな奴に声を掛けるべきだろう。ソニアが居れば貸してくれる可能性は倍増だ。
俺とソニアは連れ添って超高校級の飼育委員の研究教室へ向かう。ノックしてドアを開けると、中には予想通り超高校級の飼育委員「田中眼蛇夢」がいた。

日向「よお、田中」

ソニア「こんにちは、田中さん」

田中「む、特異点と雌猫か……この禁じられた魔の領域に一体何の用があって足を踏み入れた?」

相変わらずの厨二言語だが、俺ならギリギリ翻訳できる。「自分の研究教室に何か用か?」と言っているのだろう。

日向「あー……実は民俗学における魔術書って奴を借りてな」

田中「な、なに!? 魔術書だと!? ……ククク……なるほどな。貴様らもとうとう禁じられた魔の領域へと手を伸ばそうと言う訳か!!」

予想通り「魔術書」という単語に大きく食いついてきた田中。ここまでは良い。ここまでは。

日向「で、その魔術に使う道具として「3回脱皮した蛇の尻尾」が必要なんだが……お前、持ってないか?

田中「↓1」

01〜30 残念だがそんな都合良く持ってはいない。
31〜60 自分は持っていないが。近くのペットショップにそろそろ3回目の脱皮をしそうな蛇が居る事を知っている。
61〜90 都合良く持っている。
91〜00 たった今三回目の脱皮をした蛇を持っている。
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 22:55:40.27 ID:7G6B1Q6IO
691 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 23:05:25.29 ID:fxLkemd+0
田中「ふははははは! 目の付け所は素晴らしいが残念だったな特異点よ! 「3回進化した蛇神の尻尾」などこの俺様とて都合良く持ってはいないわ!」

日向「そ、そうか……」

嫌にテンションが高い田中に、俺は若干気圧されながら言った。しかし困ったな……。田中で持ってないとすれば本格的にペットショップを回るか、動物園に行くか、もしくは他に持っていそうな人物を探すしかない。

さて、どうする?

↓2(これまでに得た友情コマンドを思いだしてみてください。一人だけ、一発でこの状況を打破出来る人物が居ます)
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:06:59.67 ID:7G6B1Q6IO
ksk
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:07:13.31 ID:EQod2a6g0
さげ
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:08:00.87 ID:EpA6BXA70
塩に聞こう
695 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 23:25:02.59 ID:fxLkemd+0
……そうだ、いるじゃないか。たった一人だけ、この状況を打破出来そうな人物が!

田中「ま、まぁなんだ……どうしてもと言うのならば俺様も協力してやらん事もn「サンキュー田中! 思い当たる節がもう一つあったからそっち回ってみる!! 行こう、ソニア!!」「合点承知です! 田中さん、ありがとうございました!!」……」

いるじゃないか。そもそもの話し、ソニアにこの胡散臭い(俺視点)魔術書を渡した張本人が!!


〜超高校級の民俗学者の研究教室〜

真宮寺「やぁ。遅かったネ、ソニア先輩……と、日向先輩も居るんだネ」

そいつは、まるで自分達が来る事を最初から分っていたかのようにそう言った。

日向「真宮寺……」

真宮寺「なんで分ったかって? そりゃそうさ。僕がソニア先輩に魔術書を渡した途端教室を飛び出して行っちゃったんだもの。使い方や必要な道具が分らなくてこの教室に戻ってくると確信していたヨ。……日向先輩まで付いてくるとは予想外だったけどネ」

真宮寺の研究教室の机の上には既に魔方陣が描かれてて、その中にイン・ビトロ・ローズや使い古されたメガネ。そして3回脱皮したであろう蛇の尻尾が定位置に並べられている。ソニアはそれを見て「おおおおお!」と感動したような感心したような声を出していた。

真宮寺「折角だ。日向先輩も見ていく……いや、やっていくと良いよ。ククク……大丈夫。危険な事は何も無い、初歩の初歩の魔術だからサ」

実に面白そうな声で真宮寺は言う。こいつがそこまで言うからには魔術自体に危険はないんだろうが……

@自分が一番最初にやる
Aソニアが一番最初にやる
B真宮寺に一番最初にやらせる
↓1
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:25:24.82 ID:7G6B1Q6IO
2
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:27:57.34 ID:EpA6BXA70
1
698 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 23:32:06.90 ID:fxLkemd+0
ソニア「ふふ! ではこのソニア・ネヴァーマインド。早速透視魔術を行使させて頂きます!!」

日向「あ、おい!」

ソニアは俺が止める間もなく席に着くと、魔方陣の中心にバッ! と右手を差し出した。「そのまま暫く待っていてネ」という真宮寺の言う通り、ソニアは集中しながら魔方陣の中心を見つめる。すると……
↓1

01〜50 何も無し。
51〜80 パンツ一丁の日向が見えるようになった
81〜00 この世の男性全てがパンツ一丁で見えるようになった。
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:33:35.56 ID:EpA6BXA70
スケスケだぜ
700 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/26(土) 23:36:36.31 ID:fxLkemd+0
ソニアが大変な事になってしまったところで、今日はここまで。果たしてソニアは(パンツ一丁の)日向を直視できるのでしょうか。
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/26(土) 23:38:28.40 ID:EpA6BXA70
おつ
702 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 21:19:31.04 ID:2QXsrosS0
では本日も始めて行きます。
703 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 21:20:59.20 ID:2QXsrosS0
ソニア「……何も起こる気配はありませんね」

魔方陣の中心から右手を外し、あからさまに残念そうに呟くソニア。初歩の初歩の魔術すら使えなかったと言う事が相当ショックだったんだろうか。

日向「……そ、そうか。残念だったな」

ソニア「ええ……・本当に……!?」

ソニアが俺の方を見たとき、表情に劇的な変化が合った事を俺は見逃さなかった。

日向「お、おいどうした?」

ソニア「ひ、日向さん!? その姿は一体……!?///」

若干だが顔を紅くしたソニアが狼狽えるようにそう言う。「その姿」と言われても俺の外見上で大きく変わった部分はどこも無い(筈)だ。ソニアの身に一体何が……。

真宮寺「ククク……日向先輩。悪いんだけど、少しの間だけ席を外してて貰えるかナ?」

日向「あ、ああ。別に構わないけど……」

ニヤリと笑った真宮寺に促され、一旦研究教室を出て行く俺。……時間にして十分も経たない内に「入ってきて良いヨ」との声が聞えてきて、俺は教室内に戻る。
その瞬間、俺の方をチラリと見るソニアはやはり顔を紅くしていたし、真宮寺は相変わらず愉快そうな笑顔を浮かべたままだった。

真宮寺「説明は一通り終わったよ。さぁ、次は日向先輩のばんサ。魔方陣の中心に右手をかざしてみてくれないかナ?」

日向「い、いや。俺は魔術なんて別に……「ひ、日向さん!」お、おう!?」

俺の言葉に突如として大声でソニアが割り込んでくる。

ソニア「ぶ、武士の情け……いえ、恥の道連れという奴です! どうか! どうか日向さんもやってみては下さいませんか!!?」

日向「……ま、まぁソニアがそう言うなら……」

やはり言葉遣いが合っているようで合っていないソニアに懇願され、俺は魔方陣の中心に右手をかざす。すると……


↓2

01〜30 下着姿のソニアが見えるようになる。
31〜60 パンツ一丁のソニアが見えるようになる。
61〜90 全裸のソニアが見えるようになる。
91〜00 これから合う年頃の若い女性全てが全裸で見えるようになる。
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:21:49.64 ID:E0ddc5IQ0
さげ
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:23:22.61 ID:eVo6qRdX0
日向の今後はいかに!
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:23:29.98 ID:Ikl0d968O
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:23:32.88 ID:dNqwzu4Eo
ピキーン!
708 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 21:53:27.25 ID:2QXsrosS0
日向「……やっぱり俺も何も起こる気配なんてないぞ?」

そう言って魔方陣から右手を外す俺。すると真宮寺が「ククク……」と嫌な笑みを浮かべながら「ソニア先輩の方を見てご覧」と言ってきた。何の事なのかも分らず、俺は横で待機しているソニアの方を見て──

「──は?}

文字通り、絶句した。そこには衣類は勿論、下着すら纏っていない、生まれたままの姿のソニアが恥ずかしそうな表情で立っていたからだ。
……なんて綺麗な肌なのだろう。そこらの読者モデルなんかよりよっぽど綺麗な肌色で、その綺麗で形の良い豊満な胸と乳首が二つ、俺を魅了するかのようにそこにあった。
脚もスラッとしていてとても美しく、女の子にとって一番大事な部分には彼女の髪の色と同じ下の毛が……


「う、うわぁああああああああああああああああ!!」

俺は大声を上げて全力でソニアから目を逸らす。ソニアは「ひ、日向さん?」と顔を紅くしつつも不思議そうに尋ねてくるが、最早それどころではない。
未だに「ククク……!」と実に愉快そうな笑みを浮かべている真宮寺に掴みかかるように「おい、真宮寺! どういうことか説明して貰うぞ!!」と怒鳴り散らしていた。

「まぁまぁ、そんなに怒らないでヨ。言ったでしょ? これは「透視」の魔術だって。……幸いにも二人とも魔術の才能が少しはあったみたいだから術の効果が発揮された、ただそれだけじゃないか」

「透視」の魔術の効果でソニアの服と下着が透けて見えているって言うのか? いや、それはおかしい。

「だったら何でお前の服は透けて見えないんだよ!?」

「透視」の魔術が本当に出来る様になっているというなら、目の前に居る真宮寺の服も透けて見えなくてはおかしいはずだ。

「ククク……二人とも魔術書……この場合は説明書かな? をちゃーんと読まなかったみたいだね。ダメだなァ、そんな危険な真似をしたら」

真宮寺は少しも悪びれる様子も無く、状況を説明する。

「これは間違い無く「透視」の魔術さ。ただし、透けて見えるのは「自分が気になっている異性の服と下着のみ」それも「相手が術者に心を許していればいるほど効果が高くなる」……そんな術なんだヨ」

「ふ、ふざけるな! 聞いてないぞそんな事!!」

「そりゃあ聞かれなかったからネ。あ、ソニア先輩には術の使用後にちゃーんと説明はしたヨ? 彼女も言ってたでしょ? 「恥の道連れ」だって」

まるでどこぞの詐欺紛いの白い害獣の様な理屈で真宮寺は言う。……ってん? ちょっと待て、と言う事はソニアのあの反応は……

日向「あ、あのさ……ソニア」

ソニア「ひゃ、ひゃい! なななんでしょうか日向さん!」

日向「お前、もしかして俺の裸を……」

ソニア「みみみ見てません! その……パンツ一丁の男らしい姿ではありましたけど//////」

なんてことだ、俺は知らないうちにソニアにセクハラをしていたっていうのか!?

ソニア「……ってあら? つ、つまりも、もしかして……!!」

真宮寺「「俺の裸」という事は、逆に言えば日向先輩には全裸のソニアさんが……グボハァ!!?」

俺は自分でも気付かない内に、問答無用で真宮寺を殴り飛ばしていた。こいつ、なんて魔術を使わせやがるんだ! こんなの魔術は魔術でもエロ魔術じゃないか!!

ソニア「////////////」

ソニアは顔を真っ赤にしていて何も喋らない。かくいう俺も、息を荒げるばかりでどうすれば良いのか見当も付かない。

ソニア「え、ええっと……真宮時さん? それでなんですが、この魔術の効力はいつまで続くんですか?」

そうだ、それを最優先で確かめなければ学園内を出歩く事すら出来ないじゃないか!

真宮寺「↓2」

01〜30 大体30分かナ
31〜60 一時間もあれば解けるヨ
61〜90 一日はこのままだネ
91〜00 え? ちゃんと解呪の準備をしないと一生このままだヨ?
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:54:49.92 ID:Ikl0d968O
した
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 21:58:16.56 ID:ZcNrh7DmO
711 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 22:14:14.52 ID:2QXsrosS0
真宮寺「そうだね……大体一時間もあれば効果は消えるヨ」

それを聞いて、俺は心の底から安堵した。もし一日中だとか一週間だとか言われた場合、なんとしてでも女子を視界に入れない方法を考えねばならなかった。

ソニア「そ、そうですか……なら安心ですね!!」

ソニアは(そちらを見てないので表情は分らないが)喜び勇んだ声でそう言った。ソニアとしてもパンツ一丁の俺の姿なんて早々見たい物なんかじゃないだろう。

ソニア「…………」

……なぜか身体中をジロジロと見られている気がするのが気になるが。

真宮寺「それじゃ、僕は少し用事があるからこれで失礼するよ」

日向「は、はぁ!?」

アッサリとした顔で研究教室を出て行くという真宮寺に、俺は声を上げる。

真宮寺「第三者の僕がいても気まずくなるだけでしょ? 積もる話もあるだろうしネ。お詫びと言っちゃあなんだけど、後はお若いお二人でごゆっくりどうぞ……ククク……!」

余計なお世話だこの野郎。心の中で全力でそう罵りながら、俺は真宮寺の背中を睨み付けた。

ソニア「あ、あの……日向さん」

それから長い沈黙が続いて暫くの後、ソニアが声を出した。「な、なんだ」と緊張した面持ちで答える。

ソニア「えっと……その……ご、ご覧になってしまったのですよね、私の……//////」

恥ずかしそうな声色でそういうソニアに、俺は「……すまない」と小さな声で謝罪する事しか出来なかった。

ソニア「べ、別に良いのです! これは言わばMeから出た錆!! 日向さんは寧ろ私の相談事に巻き込まれた被害者と言えます!! それで、その……」

何やらモジモジと身体を揺すりながら、小さな声でソニアは言った。

ソニア「ど、どうでしたでしょうか……私のはだ……す、素の姿は!?」

日向「ぶふぅぅううううう!?」

俺が言うのもなんだがこいつ、何て事を聞いてくるんだ!? 不可抗力とは言え仮にも裸を見られたんだぞ!? 何でそんな恥ずかしい事が聞けるんだよ!?

ソニア「えええ、遠慮する事はありません! 正直に答えやがりなさい日向創!!」

日向「↓2」
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:16:36.15 ID:E0ddc5IQ0
さげ
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:17:44.78 ID:tKZtxq4E0
正直見惚れた
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:18:00.60 ID:nGpYaqf4O
なかなかだったよ(七海ほどではないがな)
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:19:53.68 ID:eVo6qRdX0
俺のクラスの女子からよくラッキースケベな展開に何回か会ったけど、凄くキレイだと思った。エロ関係なく。
716 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 22:28:42.65 ID:2QXsrosS0
日向「…………」

その質問に対して長い間沈黙を守っていた俺だが、その沈黙が耐えられなくなり、とうとう口を開いた。

日向「……正直見惚れたよ。……その、凄く綺麗だった。本当にだ」

脳裏に焼き付いてしまったソニアの裸を煩悩が思い浮かべる。美しい肌、綺麗な脚、素晴らしい胸。……何をどう取っても最高だった。左右田が長年夢中になり続けていたのも分からないでも無い話しだ。
まるで本当に、女神か何かの顕界にすら見えたのだから。

ソニアは「そ、そうですか……」と顔を更に紅くしながら俯いた。……再び沈黙が続き、そして気がついたときには既に一時間が経過していたらしく、ソニアの方を向いてもちゃんと下着と服は見えていた。

日向「……一時間、経ったみたいだな」

ソニア「え、ええ! そうですね!! その……い、一旦日向さんの研究教室に帰りましょうか!!」

日向「お、おう。そうだな」

会話もぎこちないまま、俺達は真宮寺の研究教室を出て俺の研究教室へと向かう。向かっていたのだが……

↓1 高コンマほどエロいハプニング。
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 22:29:48.46 ID:eVo6qRdX0
オーレ
718 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 22:51:46.61 ID:2QXsrosS0
それは、俺の研究教室へと向かう際、階段で起きた出来事だった。

ソニア「キャッ!」

日向「ソニア!!」

先の事が原因で半ばボーッとしていたのかソニアが足を滑らせ、俺の方に背中から落ちてきたのだ。彼女の後ろを歩いていた俺は、慌てず騒がずソニアをお姫様抱っこの形でシッカリと受け止める。

日向「おい、大丈夫か!?」」

ソニア「…………え、ええ! ありがとうございます///」

再び顔を紅くしたソニアを踊り場で降ろし、俺達はようやく超高校級の相談窓口の研究教室へと辿り着いたのだった。


〜〜〜〜〜〜〜〜


日向「……」

ソニア「……」

戻って来たは良いのだが、やはり気まずい。不可抗力とは言え、ソニアはパンツ一丁の俺を。俺はソニアの生まれたままの姿を見てしまったのだから気まずくなるのも当然だろう。

日向・ソニア「「あ、あの」」

話を切り出そうとした声が被る。「「ど、どうぞ……」」話しを譲り合う声も被る。どうしたら良いのか分らなくなってしまった俺達に、救世主という名の女子が現われた。

七海「やっほー。もう結構時間経ったけど相談事は終わった?」

ガラガラと教室のドアを開けて、七海が入って来たのだ。最初こそ「ビクウゥ!!?」と肩をふるわせた俺達だが、彼女が入って来てくれた事で流れが大きく変わった。

日向「あ、ああ! 丁度依頼を達成したところだ!! な、ソニア!!」

ソニア「え、ええ! 私からの無茶苦茶な依頼をキチンと叶えて貰いました!! ……日向さんにはお見苦しい物をお見せしてしまい申し訳ございませんでした」

日向「いや、そんな事は……!!」

俺が強めに否定すると、ソニアは「じゃ、じゃあその……」と小声で、俺だけに聞えるように

「……もう一回、見たいですか?」と聞いて来た。「んな……!」とリアクションをするが、再び俺の中の煩悩が彼女の生まれたままの姿を思い浮かべてしまい、少しの間何も言えなくなってしまう。
暫く間を置いて「の、ノーコメントで」と返すのが精一杯な俺に、ソニアは「冗談ですよ」とふふっと微笑みながら言った。

ソニア「それでは私はこの辺でお暇させて貰いますね! 日向さん、本日はご協力本当にありがとうございました! オタッッシャでー!!」

そう言って研究教室を出てくソニアを見て、俺はようやっと安堵の溜息を付いた。今日は本当に精神的に疲れた……。

七海「……ねぇ日向くん。もしかしてソニアさんと何かあった?」

七海がジーッ……とこちらを見ながらそう言ってきた。「べべべ、別に何も!?」と挙動不審に返す俺に「ふーん……」と暫くの間七海から怪しげな視線を向けられ続けたのだった。


Questクリア! ソニアとの絆が深まりました。

ソニアはこれと言った特化能力はありませんが、その権限や発言で、場を納めたり、普通は入れない場所に入れるようになったりします。
また、希望ヶ峰学園の上層部ともパイプがあるため、そこに協力を願いたい時は彼女の力を借りると良いでしょう。
719 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 22:59:55.87 ID:2QXsrosS0
日向「……なぁ七海」

七海「何かな日向くん」

日向「前から疑問だったんだけどさ。どうしてファンタジーRPG系の勇者や主人公は他の家の棚を漁って道具を奪ったりしても何も言われないんだ?」

七海「それは古来からの「お約束」ってやつだよ日向くん。考えるんじゃない、感じるんだ。……まぁ某迷宮ゲームみたいに泥棒したらその時点で手配書を作られて店長やその仲間達にフルボッコにされるRPGもあるけどね」

日向「トイレに落ちてたアップルグミを当然の様に食べるのもちょっとなぁ……」

七海「そこは制作スタッフの遊び心……って奴だと思うよ?」

コンコン!

七海「むむむ、どうやら依頼の気配ですよ勇者様」

日向「俺は個人なら兎も角世界を救うような真似をする気はないぞ? ……どうぞー!!」


「失礼する」」↓2
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:01:17.08 ID:tKZtxq4E0
十神
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:01:20.09 ID:E0ddc5IQ0
722 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 23:13:38.73 ID:2QXsrosS0
星「失礼させて貰うぜ。超高校級の相談窓口の研究教室……ってのはここで合ってるかい?」

日向「えっと……」

七海「星竜馬くんだよね。79期生の」

そうだった。こいつの名前は星竜馬。今年は行ってきた79期生の中でも特に特殊な経歴を持つ……所謂犯罪者で、才能は「超高校級のテニス選手」。ひときわ目立つ、低身長の割にはその身に溢れる渋さがあふれ出てるっぽい奴だ。
将来を約束されたテニス選手だったが、特注の鋼鉄製テニスボールでマフィアたちの頭を撃ち抜き殺害。組織を壊滅させ、死刑囚となった。……という話しを聞いた事がある。

希望ヶ峰学園と司法裁判所及び刑務所の取引により、三年間の間だけ、この希望ヶ峰学園で過ごす事を許された……学校全体で見てもかなり特殊な経歴を持つ奴だ。

星「ここでは生徒の悩みや相談なら何でも聞いて、解決する手伝いをしてくれるって聞いたが……それは本当か?」

日向「あ、ああ。100%解決出来るって保証は出来ないけど、俺に出来る事なら全力で手伝わせて貰うよ」

七海「うん、じゃあ私はいつものように外に行ってるね」

七海が出て行き、星と二人っきりになった俺。早速とばかりに来客用のソファーに着席を促そうとするが、その前に星の口が動いた。

星「率直に言わせて貰うぜ。↓2を手伝って貰いてぇんだ」
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:14:37.82 ID:PNPOO4Aoo
ふみ
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/27(日) 23:15:28.71 ID:o8a0FkTl0
捨て猫の飼い主探し
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:16:33.97 ID:tKZtxq4E0
東条を1日休ませたい
726 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/27(日) 23:32:49.64 ID:2QXsrosS0
日向「捨て猫の飼い主捜し、か……」

星「ああ。学園の近くの公園でダンボール箱の中に蹲ってるのを見つけてな……ってどうした? なんでそんな和やかな顔をしてるんだ、アンタ」

その依頼を聞いたとき、俺の顔は自然と綻んでいた。何故だろう。これまでの依頼が突拍子もなければ難易度が高い上に滅茶苦茶な依頼ばかりだったからだろうか。

これだよこれ! 学校の相談教室に来るのは普通はこういう依頼なんだよ!! デートを見張って欲しいはまだ兎も角、4又疑惑の苗木とか、ゾンビが出る廃村の探索とか、動物属性付与薬によるミニバイオハザードとか、殺人鬼の捜索(これは断わったけど)とかじゃなくて、こういう如何にも学校の生徒が抱えてる悩みを俺は待っていたんだよ!!

日向「なんでもないぞ! さぁ、さっそくその捨て猫の飼い主捜しを手伝おうじゃないか!!」

星「お、おう……(やる気があるのは結構なんだが……一体なんなんだ、このテンションの高さは……)」

日向「で、その肝心の捨て猫ってのはどこに居るんだ?」

星「俺の研究教室にいる。取りあえず捨て猫は病院に連れてって検査を受けさせるのが第一だって位は俺も知ってるから、もう病院には連れていった。幸い、特にこれと言った異常は無かった。餌も子猫専用のをやってるから問題は無い筈だ」

こちらの欲しい情報を余す事なく説明してくれる星。なら俺がやるべき事は本格的に飼い主を探す事位なんだが……せめてどんな猫なのかくらいは把握しておかないとな。じゃないと張り紙を出したり、ネットの里親募集掲示板に貼り付ける事も出来ない。

日向「じゃあその捨て猫の所に案内して貰えるか?」

星「ああ」

そうして俺は星と共に星の研究教室……超高校級のテニスプレイヤーの研究教室へと足を運ぶ事になった。

〜〜〜〜〜〜

星「あんまり物が無くてあれなんだが……どうぞ入ってくれ」

日向「おう、お邪魔しまーす」

↓1 研究教室にいた子猫の数

01〜30 一匹
31〜60 二匹
61〜90 三匹
91〜00 六匹

本日はここまで。ようやくまともな依頼がやって来た事で、日向くんのテンションは爆上がりしております。
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 23:34:40.42 ID:tKZtxq4E0
728 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 21:02:10.90 ID:WmNhPrty0
それでは本日も始めて行きます。
729 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 21:03:36.95 ID:WmNhPrty0
星の研究教室の隅っこ。小さなダンボールの中に、その二匹の子猫はいた。生後何ヶ月も経っていないのかまだまだ小さく、何かを求めてミャーミャーと鳴いている。

星「ったく、昨日疲れて眠りこけるまで散々テニスボールで遊んでやったってのに、元気なもんだ。……そこは人の子供も猫の子供も一緒か……そらよ」

そう言って、星はダンボール箱の中に玩具用のテニスボールを落とす。降って湧いてきた玩具に本能が刺激されたのか、二匹の子猫は早速テニスボールで遊び始めた。

日向「……可愛いな」

星「ああ、そうだな。だが俺じゃあこいつらの最期まで面倒を見てやれねぇ。……そもそも俺には他人の命を預かる資格なんざねぇ。早い内に良い里親って奴を探してやりてぇんだが……アンタ、心当たりはねぇか?」

日向「↓2」

@田中に相談してみる。
A子猫の写真を撮って張り紙を出してみる。
Bネットの里親募集掲示板に依頼を出してみる。
Cその他安価
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 21:06:07.54 ID:QSr9cQwRO
1
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 21:06:24.27 ID:dSL/f6oB0
732 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 21:16:22.59 ID:WmNhPrty0
日向「悪いけど、俺にも心当たりはないな。子猫の写真を撮って張り紙を出してみるのが一番手っ取り早いんじゃないか? 里親募集掲示板は……早いし確実だけど当たり外れが多いって聞くしな」

星「……まぁそうだな。地道にやるしかねぇか」

そうして俺達は遊んでいる子猫二匹の姿の写真をスマフォで撮り、それを貼り付けた里親募集ペーパーを作成。学園に設置された掲示板や近くの商店街なんかの外灯に貼り付けて、里親候補がやって来るのを待った。そして、一週間後……

↓1
01〜30 まだ一人も希望者が来ていない
31〜60 一人だが、学園外部から希望者が出た。
61〜90 二人、学園外部から希望者が来てくれた。
91〜00 里親になりたいという人が沢山来た!……と言うか来すぎだ!!
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 21:21:48.76 ID:QSr9cQwRO
ほい
734 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 21:31:35.73 ID:WmNhPrty0
日向「喜べ星! 里親になりたいって人が丁度二人来てくれたぞ!!」

星「……おう、そうか」

星の研究教室に入り、俺は吉報を告げる。こちらを振り向いた星はさして興味がないように、されどどことなく嬉しそうに眠っている二匹の子猫を撫で続けていた。

星「あとはそいつらと対面して、預けても良い奴かどうか確かめるだけだな」

日向「わざわざ面接までするのか?」

星「ああ。まだガキのこいつらをちゃんと責任持って幸せにしてくれる奴かどうか位は確かめるさ。……それが一時的とは言え、小さな命を拾った奴の義務って奴だ」

日向「星……」

俺は星のその姿勢に一つの感心を覚えた。田中でもきっと似たような事を言うだろうが、こいつは飼育委員でもなければ過度の動物好きという訳でも無い。まだ16歳の男子高校生だ。
現在の希望ヶ峰学園で一番達観している生徒……という噂は伊達ではなかった様だ。

星「さてと、それじゃあ里親になりたいって言ってきてくれた奴らの所に行ってみるか」

日向「……ああ!」

ゾロ目以外でまともな人物↓1↓2
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 22:01:32.41 ID:Whj5E3lgO
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 22:02:08.06 ID:dSL/f6oB0
737 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 22:52:45.68 ID:WmNhPrty0
すみません、ちょっと雉撃ちに行ってました。

母親「よかったわねー。良い子が見つかって」

子供「うん! お兄ちゃん、ありがとう!!」

星「……ああ。……幸せにしてやんな」

女性「はい! ああ、可愛いなぁ……私、昔から子猫を飼うのが夢で。でも家はペット禁止で……最近ようやく一人暮らしを始めて、そろそろ子猫飼いたいなーって思ってた所だったんです!!」

星「……そりゃあ良かった。大事にしてやってくれ」

来てくれた二組は、両方まともそうな人物だった。一人は子供連れの母親。もう一人が最近一人暮らしを始めたという大学生だ。
両者ともペットを飼うのはこれが始めてと言う事で、若干不安はあるが、少なくとも虐待したりするような人物達ではなさそうと言う事で、二匹の子猫を任せる事にした。

子猫「ミャーオ!」

子供に抱かれた子猫が、名残惜しそうに星の方に小さな手を伸ばす。星はそれを見て「ふっ」と笑うと

星「あばよ」

と子猫たちに背を向けた。その背中からはホンの少しばかりの哀愁が漂っているように、俺は見えた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


星「ふぅ……これで肩の荷が下りたってもんだ」

星は俺の方を見ながら清々したように話す。

星「アンタにも苦労を掛けたな。感謝してるぜ」

日向「そんな……俺はポスターの制作を手伝っただけだ。子猫の里親を見つけたいって頑張ったのは星だろう」

そうだ、俺がやった事なんて精々そのぐらいの事なのだ。今までの依頼がぶっ飛びすぎていただけで、本来「超高校級の相談窓口」が出来る事なんてこういう些細な事に限られている。
そう言うと、星はふっ、と笑って

星「何言ってんだ。一人より二人、三人より四人……って理屈じゃねぇが、アンタが居てくれて心強かったぜ。…‥改めて言わせてくれ、ありがとよ」

星の渋くてクールなボイスが俺に向けられる。それに当てられたのか「……又のご依頼を」と、俺らしくもないクールな感じで締めくくったのだっった。


Quest6 クリア!!

星との友情が深まりました。コマンドで「星に協力を依頼する」が判定なしで出来る様になりました。

星はこれと言った特殊能力を持ちませんが、いつもクールで冷静な判断が出来るので、捜査や調査に行き詰まったときに相談すると、なにかヒントを授けてくれるかもしれません。
738 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 23:00:58.37 ID:WmNhPrty0
日向「……なぁ七海」

七海「なにかな日向くん」

日向「ほら、日本三大ホラゲってあるだろ?」

七海「ぜ○・バイ○ハザード・サ○レンの事だね。それがどうかした?」

日向「いや、その三作品が抜きん出て面白いのは俺も思うけどさ。じゃあ他の日本○○ゲームがあまり話題にならないのはなんでなんだ?」

七海「うーん、難しい質問だね。RPGにアクションに、他にも色々ジャンルがあるけれど、まず第一に「どのジャンルにも名作が多くて搾りきれない」って言うのがあるかな」

日向「世代事に「これが一番!」ってゲームも違うからって事か」

七海「うん。だからこそなんだけど、日本三大ホラゲに入っているその三作品は本当に凄いんだよ。ホラーが苦手じゃなければ是非一度プレイしてみてほしいな」

コンコン!

日向「っと、依頼人か? はーい、どうぞ!!」

↓2「失礼します」
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 23:01:58.92 ID:dSL/f6oB0
山田
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 23:02:32.30 ID:qGXtMCNHo
残姉
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 23:02:39.13 ID:F7maPsx5O
つむぎ
742 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 23:16:38.10 ID:WmNhPrty0
戦刃「失礼します……ここが最近噂の「何でも相談教室」であってるのかな?」

七海「あ、戦刃さんだ」

やって来たのは俺達の後輩、78期生の一人である「戦刃むくろ」プロの傭兵集団“フェンリル”に所属していた過去を持ち、非常に高い戦闘能力を有するが、それ以上に注目すべきは「あの」江ノ島盾子の姉であると言う事だ。
その実、頭の中は「如何にして盾子ちゃんの役に立つか」という事で溢れていると言われている……が、苗木に妙に惹かれていたり、行動の多くが「残念」だったりと、愛嬌のある部分もある。

日向「「何でも相談教室」って……小学校じゃないんだからせめて「相談窓口」って言ってくれないか?」

戦刃「ああ、うん。……ごめんね」

七海「それじゃあ日向くん。私はいつものように席を外してるね」

七海が教室を出て行き、戦刃と俺の二人っきりになった教室。取りあえず来客用のソファーに着席を促して、早速だが依頼内容を聞く事にした」

日向「ここは「超高校級の相談窓口の研究教室」……その名の通り、生徒からの依頼や相談なら何でも聞いて、それが解決出来るように手助けするけど、100%解決出来るとは限らない。それに、依頼者のみに危険が及んだりする依頼の場合、協力を断わる事もある。……それでも良いなら、どうか相談事を話してみてくれ」

戦刃は暫く沈黙を保った後、ゆっくりと口を開いた。

戦刃「うん。実は↓2」
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 23:18:12.48 ID:L4JbP93vO
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 23:18:59.38 ID:dSL/f6oB0
研究教室の掃除手伝って
745 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 23:26:46.49 ID:WmNhPrty0
戦刃「……実はね、研究教室の掃除を手伝って欲しいんだ」

日向「掃除の手伝い?」

戦刃「うん。最近忙しくて、ロクに皆の事を磨いたり整備したり出来てあげられてないから……お願い出来るかな?」

俺は少々迷った。何故か。「この先の展開」が予想出来てしまっていたからだ。普通ならば「おう、掃除の手伝いくらい安いもんだ」と気軽に引き受けただろうが、相手は超高校の軍人である「戦刃むくろ」で、彼女の研究教室は当然「超高校級の軍人の研究教室」だ。
当然「ヤバイ物」が大量に置いてあるのは予想出来るし、少しでも扱いを間違えれば危ない物なんかもある事が容易に想像出来る。部屋の掃除だけならまだしも、そんな物の整備や調製を俺なんかが出来るのだろうか……。

……まぁどんな状態になってしまっているのか、一先ず俺は彼女の研究教室に案内して貰う事にした。

戦刃「……散らかってるけど、どうぞ」

日向「お、おう。お邪魔するよ」

↓2部屋の様子(高コンマほど汚い)残姉補正+20
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 23:27:30.78 ID:dSL/f6oB0
さげ
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 23:28:09.90 ID:/2Lttw8j0
オイル
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 23:28:10.39 ID:Whj5E3lgO
749 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 23:39:43.37 ID:WmNhPrty0
90+20=110 絶望的な汚部屋

日向「……おい、なんだよこれ」

俺は顔をピクピクとひくつかせながらそう言った。「酷い」とか「大惨事」なんてもんじゃない。それこそ「絶望的な部屋」と言っても過言じゃないほどに、部屋の中が汚れていたからだ。
床にはありとあらゆるゴミや、それを纏めた袋が大量に錯乱し、壁には何の液かも分らないドロッとした液体が滴り落ちていて、足の踏み場すら無い。

戦刃の研究教室は、テレビの特集で見るような所謂「ゴミ屋敷」と化してしまっていたのだ。

戦刃「……なにって、私の研究教室だけど」

日向「そんな事は分ってんだよ! 何でこんな大惨事になっちまってるんだって聞いてんだよ!?」

俺は左右田の如くツッコミを入れる。一日二日じゃこんな絶望的な部屋になる訳が無い。一体何日片付けや掃除をさぼればこんな部屋になっちまうって言うんだ!?

戦刃「↓1」

01〜30 ちょっと外国(戦地)からの依頼のお仕事で忙しくて……
51〜60 やろうやろうとは思ってたんだけど、結局手に付かなくて……
61〜90 盾子ちゃんが軍人ならこれぐらい普通普通って……
91〜00 え、え!? 流石にこんなに汚れてなかったよ、なにこれ!?
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/28(月) 23:40:01.76 ID:Gsl6E7910
らあ
751 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/28(月) 23:48:31.41 ID:WmNhPrty0
戦刃「え? でも盾子ちゃんが「忙しい軍人ならこれ位普通普通」って……」

日向「江ノ島ぁああああああああ!!」

俺は彼女の姉の名を叫んだ。幾ら忙しい軍人でもこれが「普通の部屋」であってたまるかぁ!!?
つーか良く見たら戦刃が読まないであろうティーンズ雑誌や化粧類なんかも錯乱してる事から鑑みるに、江ノ島自身、この部屋をゴミ置き場として使用していた可能性が高くなってきた。

俺は盛大に溜息を付いた後「……分ったよ、協力する」と依頼を受ける事にした。
この絶望的な部屋を前に俺がやるべき事は……

↓2
@掃除用具や、その他役に立ちそうな物を調達する
A取りあえず湯灌錯乱しているゴミを片付けて脚の置き場を確保する。
B助っ人を呼んでくる
Cその他

本日はここまで。腹痛は、忘れた頃に、やってくる。
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/28(月) 23:50:35.24 ID:Gsl6E7910
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/28(月) 23:51:40.63 ID:/2Lttw8j0
3 とりあえず東条を呼ぶ
754 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 21:09:13.33 ID:Y2EgiCXg0
では本日も始めて行きます。
755 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 21:10:47.80 ID:Y2EgiCXg0
日向(そうだ! こんな時こそ「あいつ」の力を借りるべきじゃないか!!)

俺は戦刃にその場で待機するように告げると、すぐに79期生の超高校級のメイドの研究教室……しいては東条の元を尋ねる。どれだけ絶望的な汚部屋だってアイツの力を借りればきっとすぐに……!!

〜超高校級のメイドの研究教室〜

日向「……って訳なんだ。頼む、力を貸してくれないか?」

東条「↓2」

01〜30 ごめんなさい、今丁度依頼がたて込んでて……少なくとも今日は手伝えそうにないの。
31〜60 ごめんなさい、今丁度別の依頼を受けてしまって……それが終わったら行かせて貰うわね。
61〜90 ごめんなさい、ちょっと今手が放せないの。でも大掃除用の掃除用具や便利なグッズなら沢山あるから自由に持って行って構わないわ。それが終わったら行かせて貰うわね。
91〜00 了解したわ。超高校級のメイドの力を見せてあげましょう。
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 21:11:37.14 ID:PxwGHTHi0
さげ
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 21:12:03.17 ID:BUszhXCKO
758 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 21:22:49.85 ID:Y2EgiCXg0
東条「ごめんなさい、今丁度依頼がたて込んでて……少なくとも今日は手伝えそうにないの」

まさかの展開だった。こんな事を言うのはどうかと思うが、登場の力を借りる事が出来れば百人力だと軽率に考えていたのだ。肝心の「東条が忙しくて来る事が出来ない」という展開をすっかり忘れてしまっていた。

日向「そ、そうか……。いや、こっちこそ無理を言って悪かった」

東条「本当にごめんなさいね。……今こなすべき依頼を全て完了したら私も手伝わせて貰うから、それまでは頑張って」

別に謝らなくても良いのに東条はペコリと俺に頭を下げる。……それはそれとして困った、東条の力を借りられないとなると俺がするべきは……

↓1

@掃除用具や、その他役に立ちそうな物を調達する
A取りあえず湯灌錯乱しているゴミを片付けて脚の置き場を確保する。
B助っ人(東条以外)を呼んでくる。
Cその他
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 21:23:59.06 ID:BUszhXCKO
1
760 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 21:36:41.85 ID:Y2EgiCXg0
……取りあえず倉庫に行って掃除用具や、その他役に立ちそうな物を調達しよう。あれだけ散らかった部屋を掃除するのだ。箒にちり取り、バケツに雑巾だけじゃ足りる訳が無い。もっと強力な洗剤やカビ落し用の専用のスポンジを借りてこないと。

俺は倉庫に向かい、取りあえず役に立ちそうな物を片っ端から籠に入れると、戦刃の元に戻った。

戦刃「あ、お帰り日向くん……どうだった?」

日向「ダメだ。東条は依頼がたて込んでて、少なくとも今日は手伝えないらしい。……俺達だけで何とかしないと」

戦刃「そう……残念だったね」

とは言った物のこの汚部屋だ。一日二日、いや三日掛けても終わるかどうか……。取りあえず床に散乱しているゴミをガラ袋に片っ端から入れて片付けて、脚の置き場だけでも確保しないと……。

掃除の成果 日向↓1 戦刃↓2(残念補正−20) 高コンマほど成果有り。
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 21:37:59.76 ID:jprBR3d+0
意外と名人かも?
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 21:38:38.74 ID:PxwGHTHi0
763 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 21:51:05.18 ID:Y2EgiCXg0
日向76+戦刃54=130 脚の置き場くらいは確保できたようだ。


日向「ふぅ……取りあえずは自由に移動できるようにはなった、かな」

掃除を始めてから約二時間後。俺は袖で汗を拭いながらそう言う。お菓子の袋や何の破片かも分らない鉄屑。それから雑誌に化粧品類に食べかけのレーションなど、ありとあらゆるゴミが錯乱していた床が、ある程度見えるようになってきた。……だが時折

戦刃「あ、日向くん。それ、火薬を入れた袋だから普通のゴミ袋に入れちゃダメ」などとんでもないゴミ(?)まで錯乱していたため、取りあえず戦刃に掃除する場所を指示して貰い、危なそうな所は戦刃が自分で片付けるといった方式をとってようやくここまで来れたのだ。

日向「さてと、じゃあ取りあえずこの山のみたいになったガラ袋を焼却炉に入れてこないと……」

戦刃「あ、じゃあ日向くんお願い出来るかな? 私はその間に危なそうな物を撤去しちゃうから」

日向「ああ、分った」

俺は戦刃の頼みを二つ返事で受け入れると。ガラ袋を持てるだけ持って一階にある焼却炉へと赴く。

???「あれ、日向くんじゃない」↓2
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 21:52:36.76 ID:PxwGHTHi0
なぎと
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 21:52:55.55 ID:yuUBJLBvO
猫丸
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 21:56:27.30 ID:jprBR3d+0
GO GOって言いたいのかって言うゾロ目
767 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 22:12:18.52 ID:Y2EgiCXg0
5555のスペシャルクリティカルの為、様々なボーナスが尽きます。

猫丸「なんじゃ、どうした? そんな重たそうなガラ袋を二つも持ちおって」

日向「弐大!」

弐大猫丸

眉毛が稲光のようになっているのが特徴の77期生……俺の同期だ。無名不良高のラグビー部や、廃部寸前の野球部を全国優勝まで導いた経歴を持ち、スイカ割りすらトレーニングとして捉えるマネージャー脳。ストレートに下品な発言をしてしまうなどデリカシーには欠ける面もあるが、外見も性格も頼りがいのある偉丈夫。だが外見に反して胃腸が弱くトイレにこもりがちな面もある。

日向「もしかして今日ってお前が……」

弐大「ああ、焼却炉の管理当番じゃ。別にここを離れられん訳ではないが……どうした、なにかあったんか?」

俺は簡潔に弐大に今起こっている事を伝えると、弐大は大きく頼もしく頷いて。

弐大「それならワシにも手伝わせてくれ。細かい作業はちと苦手じゃが……片付いたガラ袋を運んだり、ゴミを纏める事ぐらいは出来るじゃろう」

日向「本当か!? 助かる!!」

思わぬ所で仲間が手に入った事に歓喜しながら、俺は戦刃の待つ超高校級の軍人の研究教室に戻った。

戦刃「お帰り日向くん……ってあれ? 弐大くん?」

日向「喜べ戦刃。事情を話したら弐大が手伝ってくれるってさ」

弐大「部屋の片付けも立派なトレーニングじゃからのぉ。と、いうか部屋がキチンと片付いてないとまともなトレーニングが出来ん。この弐大猫丸。これもトレーニングの一つと考えて二人のマネージャーをしてやる事にしたわい!」

これで更に片付けが楽になるぞ! さぁ、さっさと残りの床のゴミを片付けてしまおう!!

日向↓1 戦刃↓2(残念補正−20)弐大↓3 高コンマほど成果有り
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 22:14:11.64 ID:fObQQJ8C0
はい
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 22:15:36.26 ID:jprBR3d+0
転けた
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 22:23:14.19 ID:PxwGHTHi0
771 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 22:36:29.42 ID:Y2EgiCXg0
64+6+19=89 まぁまぁ片付いた方だ。

日向「…………」

何故だろう。弐大という助っ人が来た上、作業は着実に進んでいるはずなのに、以前よりもそれが大幅に遅く感じる。大部分が片付いてきたと言うのもあるだろうが、戦刃がガラ袋に足を取られて転けて折角片付けた場所が更に散らかったり、弐大が急に「クソじゃあああああああああああ!!」と言ってトイレに行ってしまった事も要因の一つだろう。

日向「……まぁ、掃除なんて地味で時間が掛る作業だって最初から分ってたけどさ」

俺は溜息を付きながらそう言った。このレベルの汚部屋をあまり時間をかけずにピカピカに出来る奴なんてそれこそ超高校級のメイドの東条ぐらいだろう。さて、大分床が片付いてきたところで次は壁や棚だ。壁の汚れはまだ兎も角、棚には案の定銃やマシンガン、手榴弾などの危険物が設置してあって、超高校級の軍人である戦刃じゃないと手が付けられない。

日向「戦刃、棚の掃除を任せて良いか? あっちは俺と弐大じゃどうしようも無さそうだぞ」

戦刃「うん、分った」

弐大「そんじゃあワシはパンパンに詰まったガラ袋を焼却炉に入れてくるかのぉ」

そうして手分けして作業をする事になった俺達。もう夕方も近いが、果たして今日中にどこまで作業が進むのだろうか……。

日向↓1 戦刃↓2(残念補正−20)弐大↓3(ガラ袋を捨てに行っているため、補正−20)
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 22:38:53.20 ID:fObQQJ8C0
せい
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 22:40:07.26 ID:jprBR3d+0
盾子ちゃん、ゴミを持って来ないで。
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 22:42:42.91 ID:F+rYsB/no
775 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 22:53:32.53 ID:Y2EgiCXg0
20+6+71=97 まぁまぁ片付いた方だ。

日向「おい、なんなんだこのベターッてしたヘドロみたいなの!! クレンザーとメラニンスポンジを使っても全然落ちないんだけど!?」

俺は壁に張り付いた汚れを必死に擦りながら叫ぶ。少しずつ、本当に少しずつ汚れは落ちているのだが、その速度が半端じゃなく遅い。一体何なんだこの汚れは。何をどうしたらこんな厄介な汚れが壁に張り付くんだ!?

戦刃「……あ、この子、弾丸のリロードを忘れてる。えっと予備の弾は……」

戦刃に関してはもう掃除どころでは無い。棚にある重火器の整備(しかもトロい)で精一杯で、掃除のその字も熟せてはいない。唯一ガラ袋を捨てに行きまくり、箒や雑巾を使って部屋の床を徹底的に掃除しだした弐大が唯一作業を大きく進めていた。

そして……↓1

01〜30 帰宅時間のチャイムが鳴ったので帰る。
31〜60 職員室に届け出を出してもう少し作業を続ける。
61〜90 今日はもう終りにして、明日の為に助っ人を探す。
91〜00 なんか江ノ島が俺達がいない隙を突いてゴミを置いていったんだが……
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 22:56:11.43 ID:F+rYsB/no
ピキーン!
777 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 23:01:54.07 ID:Y2EgiCXg0
日向(……せめて今日中に床の掃除ぐらいは完璧に終わらせておきたいな)

そう考えた俺は、弐大と戦刃にその場を任せ、職員室に居残り用の書類を提出しに行った。幸い作業はすぐに終わり、俺達三人は夜まで教室で作業を続けられる事になった。
明日には東条が(恐らく)来てくれるはず。彼女の負担を減らすためにも、少しでも作業を進めなければ……。

日向↓1 戦刃↓2(残念補正−20)弐大↓3
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/29(火) 23:02:14.56 ID:v/34bu2cO
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 23:02:48.24 ID:PxwGHTHi0
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 23:03:56.98 ID:jprBR3d+0
王馬君、何でごみ袋に詰め込まれてるの?
781 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 23:23:44.06 ID:Y2EgiCXg0
56+4+98=158 床は(殆ど)完璧に綺麗になった!!

日向「ふぅ……まぁ、こんなもんだろう」

俺は一息つくために、買ってきた(勿論二人の分も買った)スポーツドリンクをゴクゴクと飲む。戦刃にしか出来ない作業はそのまま彼女に任せるしかなく、結果としてやはり殆ど進まなかったのだが、俺と弐大が出来うる限りの作業をした結果、床は見違えるほど綺麗になった!!

弐大「うむ! やはり部屋が綺麗になっていく様子というのは気持ちがええのぉ!! ワシも久しぶりに変わったトレーニングが出来て満足じゃわい!」

戦刃「うん。でも私、殆ど役に立たなかった……ゴメンね……」

しょぼくれる戦刃に何て声を掛けたら良いのか分らないでいると、弐大が突然「喝!」と大声で叫んだ。ビクッと戦刃の肩が震える。

弐大「気持ちで負けるな! お主はお主が出来る事をお主なりに頑張っとっただけじゃ。そもそもワシも日向も危なくて出来ん作業を一人で頑張っていたじゃろうが」

日向「……そうだぞ戦刃。お前以外の誰が重火器の整備なんて物を出来るっていうんだよ。俺達じゃ絶対無理……と言うか危なくて嫌だったぞ」

戦刃「弐大くん……日向くん……ありがとう」

戦刃がボソッと、しかし確かにお礼を言う。その嬉しそうな言葉が聞けたなら、俺達も頑張った甲斐があったってもんだ。

弐大「しかし、明日はワシは用事があって手伝えんからのぉ……。そうじゃ! 二人ともそこにうつ伏せになれ! 「アレ」をやって疲れを取っちゃるわい!!」

その言葉に俺は「ギクッ」と顔を顰め、戦刃は何の事だか分らず「?」マークを頭の上に浮かべていた。

日向「に、弐大? 俺はそこまで疲れてないから、できれば戦刃の方を中心にやって貰いたいなーなんて……」

弐大「なぁに遠慮するな! 明日も作業の続きをやるんじゃろう? 疲れが残ってたら作業に支障が出るやもしれんからのぉ!!」

そう言って弐大は半ば無理矢理俺達を床にうつ伏せに寝転ばせた。戦刃は終始「アレ」って何? という表情を浮かべていたが、こうなってはもう遅い。すぐにでも正体が分るだろう。

弐大「では行くぞ……どりゃあああああああああ!!」

アーッ!
ンアーッ!!

大分綺麗になった超高校級の軍人の研究教室に、俺と戦刃の喘ぎ声が暫くの間響き続けた。
782 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/29(火) 23:30:51.61 ID:Y2EgiCXg0

〜翌日の放課後〜

日向「おっす」

戦刃「日向くん……今日もよろしくね」

俺と戦刃は、約束通り研究教室の前に集まった。今日は壁と棚の掃除、後は出来たら細かい部分の作業を完了させてしまいたい。約束通り東条が来てくれればそれこそ百人力なのだが、依頼が立て続けに続いていると言っていた以上、そこまで期待は出来ない。

日向「さてと、それじゃあ早速俺は壁の掃除。戦刃は昨日の続きで重火器が入った棚の掃除を頼む」

戦刃「うん、任せて」

俺達はグイッと腕まくりをして、やる気に満ちた目で作業に取りかかった。

日向↓1 戦刃↓2(残念補正−20)(ゾロ目で東条が来てくれる)

本日はここまで。それにしても残姉が補正込みとは言え一桁大連発しまくるのはホント草。
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 23:31:24.99 ID:fObQQJ8C0
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 23:31:38.28 ID:PxwGHTHi0
おつ
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 23:33:53.45 ID:F+rYsB/no
妹様がネガティブ教育したせいだな!
乙!
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 23:38:54.80 ID:TQ/UxvlUO
東條来るしクリティカルか
787 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/30(水) 21:09:23.01 ID:fThI10Ev0
では本日も始めて行きます。
788 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/30(水) 21:10:35.19 ID:fThI10Ev0
99+8=107+クリティカルゾロ目で装備万全の東条が来た。


日向(……よし! 何だか今日は調子が良いぞ!!)

昨日弐大に「アレ」をやって貰ったおかげだろうか、身体の調子がすこぶる良い。頭の切れも、いつもより冴えているような感じさえした。
俺は昨日結局取れなかった窓ガラスの汚れをクレンザーとノミ、メラニンスポンジを使って完全に除去し終わると、今度は窓全体の掃除に移る。上から順に窓ガラス専用の洗剤を吹きかけて暫く放置し、水拭きで合計二回拭き取った後、乾拭きを掛けて仕上げる。
素人のそれではあるが、窓ガラスは見違えるように綺麗になっているように見えた。

日向「よし! 戦刃、そっちはどう……」

俺は後ろを振り向いて、未だ武具の手入れをしている戦刃の方を見る。すると俺とは正反対に「ドヨ〜ン……」とした空気を纏った戦刃が膝を抱え座っていた。

戦刃「もうダメだ……私は自分の才能の道具さえ整備できない残念なお姉ちゃんなんだ……アハハ……絶望的……」

何があったのかは見てなかったのでよく分らないが、作業が殆ど進んでいない。テンションもやる気もどん底まで下がってしまっているようだ。……手伝おうにも棚の掃除は兎も角、重火器の整備なんてやった事もないしなぁ……。
俺と戦刃が困り果てていた……その時だった。

「あら、一体どんな惨状になっているかと思えば……意外ね。ゴミ屋敷の様になってるって聞いて張り切って来たのに」

教室の入り口から声が響き渡る。その聞き覚えがある頼もしい声に、俺はバッ! と研究教室の入り口を見た。

日向「東条! 他の依頼はもう良いのか!?」

東条「ええ。いつも通り、全て、完璧にこなしてきたわ」

東条の背中には何やらゴツい機械類を三つほど抱えていて、両手には専用のゴム手袋をし、片手に大きなバケツと雑巾。もう片方の手には洗剤類が纏めて入れられた容器が入っていた。業者並みの「完全武装」という奴だった。

東条「さて、日向先輩。そして戦刃先輩。改めて、あなた達二人の依頼を受けさせて貰うわね。この部屋に汚れの一つも無いようにしてみせるわ」

日向「東条……!」

戦刃「東条さん……!」

その頼もしい姿は、歴戦の英雄のようにすら俺達の目には映っていた。……これなら今日中に何とかなるかもしれない!!

掃除の進み具合

日向↓1 東条↓2(補正+60) 戦刃↓3(補正−10)
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 21:11:27.28 ID:NkyH0aJLo
ピキーン!
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 21:11:35.60 ID:6aEOdTo80
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 21:11:46.70 ID:Olg0XlvUO
キュイン!
792 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/30(水) 21:30:42.76 ID:fThI10Ev0
28+120+60=208 かなり進んだ!! 後もう一息だ!!

日向(いや、本当に凄いな……)

流石は「超高校級のメイド」と言われているだけあって掃除も完璧で無駄が無く、それでいて徹底している。窓ガラスは専用の洗剤だけでなく高水圧洗浄機を使って徹底的に汚れを落していくし、床に舞い落ちたゴミは埃の一片も見逃さない。
カーテンもパパッと取り外して洗濯するし、壁に出来た傷(恐らく銃創だと思う)はパテを作って直ちに補強していく。

まるで専門の業者顔負けの働きっぷりに、俺は暫くの間見惚れてしまってあまり手を動かせなかった。戦刃はと言えばようやく調子を取り戻したのか、重火器の手入れをせっせせっせと行ない続けていた。

そして、東条が合流したから約一時間が経とうと言う所で、東条が口を開いた。

東条「そろそろ良い頃合いね。……二人とも疲れたでしょう? クッキーと冷たい紅茶を作って来たのだけれど、どう?」

日向「良いのか? ……ありがとな。喜んでご馳走になるよ」

戦刃「「えっと……私までその、良いの? 二人に迷惑掛けてばっかりだったのに……」

東条「当然よ。二人のために作って来たんだもの」

東条は和やかに笑うと、教室の真ん中に丸テーブルを置き、そこに程よい皿に盛られたクッキーと、大きな水筒から冷たい紅茶をカップに注ぎ出す。
結論から言って、クッキーも紅茶も抜群に美味しかった。超高校級の料理人である花村のそれにも、決して負けない出来の良さだ。

東条「……満足して貰えたかしら? さて、最後の仕上げね。部屋の隅から隅までピカピカにしてしまいましょう」

日向「おう!」

戦刃「うん!」

行くぞ! この部屋をピカピカにして依頼を達成させるんだ……!!

日向↓1 東条↓2(補正+60) 戦刃↓3(補正−10)合計値が150を越えたら終了。
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 21:31:43.99 ID:Bdit8wSs0
江ノ島が大量にごみ袋を持ってきたぞ。
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 21:32:23.77 ID:/WET7KTdO
てい
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 21:33:23.18 ID:EC0hmdAPO
796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 21:34:30.16 ID:NkyH0aJLo
オチがついたな
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 21:35:34.44 ID:Bdit8wSs0
ゾロ目とクリティカルは想定外なのだが。
798 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/30(水) 22:02:46.94 ID:fThI10Ev0
99(クリティカル)+137(ゾロ目+補正)+8=244 部屋は完璧に綺麗になった、後は重火器だけだ!!

東条「ふぅ……こんな物で如何かしら、戦刃先輩」

東条が腕で額を拭うような恰好をして言う。何故か。戦刃が弄っている重火器以外にもうこれ以上掃除する場所など無いからだ。
俺の調子が良かった事もあってか、床も壁も天井まで何もかもがピッカピカ。あのゴミ溜めのような絶望的な部屋が、見違えるような輝きを取り戻していた。

戦刃「うん。ありがとう日向くん、東条さん。……後は、私一人でやるよ」

東条「……あまりこなした事は無いけれど、依頼とあらば私も……」

戦刃「ううん。この子達の整備は私が責任を持ってやる……やらせて欲しい」

戦刃は輝きを取り戻したような目でそう言った。そうだった仮にも戦刃は超高校級の軍人……武器の手入れなどは自分で行なわなくては意味がない。
そんな事を目で訴える戦刃に対して、東条は「……そう」と和やかに笑うと俺と戦刃にペコリと頭を下げて教室を出て行った。

日向「……なぁ、本当に一人で大丈夫か?」

戦刃「うん、大丈夫。日向くんはそこで見てて……」

こうして戦刃の最後の戦いが始まった。↓レスの合計値が100になったら終了(レス×一時間消費した物とする)
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 22:03:42.95 ID:RfwE8xFtO
へい
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 22:04:07.42 ID:6aEOdTo80
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 22:56:08.23 ID:NkyH0aJLo
ふむ
802 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/30(水) 23:06:27.01 ID:fThI10Ev0
ちょっと中途半端ですが、リアルでトラブルが発生したため、今日はここまでとさせてください。待機してくださった方々は本当にごめんなさい。
803 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 20:59:18.96 ID:ypTkmbvD0
こんばんわ。昨日は中途半端なところで終わらせてしまい、大変申し訳ございませんでした。再開します。
804 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 21:00:42.29 ID:ypTkmbvD0
2スレ消費=二時間消費。

結局、戦刃が彼女の愛銃や愛刀の整備を完璧に終えたのは、部屋がピカピカになってから二時間後の事だった。
俺はと言えば何を手伝える訳でもなく、彼女が銃を整備するところを見ていただけだ。……何の役にも立てない事を恨めしいとは思わない。これは、彼女が彼女の手で為し遂げなければいけない事だ。自分の才能に関わる、とても重要な事だと、そう思ったからだ。

戦刃「……よし、これで終り……」

最後の銃……如何にもゴツい拳銃を磨き上げながら、彼女は言った。俺は「そうか」と軽く返事をしただけだった。

戦刃「……あの」

日向「なんだよ」

戦刃「ごめんね、こんな時間までつき合わせちゃって……」

しょぼくれた様に彼女が謝罪するが、それをされる謂われは無い。そもそも俺は重火器の整備に関しては何も手伝っていないのだから。

日向「別に良いって。超高校級の軍人が、自分の才能をちゃんと活かそうとしている所を見られた。それだけで俺には十分価値があるさ」

「そうなの?」と戦刃が問う。「ああ」と俺は頷いた。……まだ希望ヶ峰学園の予備学科に通っていた日々の頃。超高校級の相談窓口としての才能を認められ。希望ヶ峰学園の本家に転入したての頃を思い出す。
あの頃の俺の習慣と言えば、超高校級の才能を持つ皆に何らかしらの授業を受けさせて貰う事、だった。(とはいえ、77期生のみんなだけだが)

七海のゲームと向き合う真摯と楽しさも。左右田の胸に秘めた希望と夢も。十神の確固たる「自分」を持ちながらもそれを覆い隠して仮面を被る生き方を。俺は皆の活躍を見て教えて貰った。
今回だってそうだ。戦刃の自分の才能と向き合う責任と義務を、俺は彼女の真摯な姿から学び取った。

日向「だから、苦手な事が多少合ったぐらいで気にするなよ。得意な事も、苦手な事も、誰にだってあるもんなんだから……。ああでも、幾ら大好きな妹とはいえ、江ノ島の言う事を真に受けるのは止めた方が良いぞ? あいつ、お前やみんなを使って自分の為に遊びまくってるような奴だし」

俺の警告に、戦刃は「うん。分ってる……でも、それでも良いんだ」と頷きながら言った。結局、戦刃にとって一番大事な事は「盾子ちゃん(大好きな妹)」なんだろう。……苗木が唯一迫れる存在になり得るぐらいか?

戦刃「……兎に角、これで私からの相談はお終い。……ありがとう日向くん。最後の最後までつき合ってくれて」

日向「なに、それが俺の才能……いや、好きな事だからな」

礼を言う戦刃にそう返して、俺は超高校級の軍人の研究教室を後にした。


Questクリア! 戦刃との絆が深まりました! コマンドで「戦刃に助けを求める」が出来る様になりました。

知っての通り、彼女は超高校級の軍人なので、もしも危険な場所に赴かなければならなくなった時や、仲間のピンチなどに協力を求めればこれ以上ない味方となってくれるでしょう。
ただし、彼女は超高校級の残念でもあるので、才能に関わりのない事には常に−補正が付きます。
805 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 21:01:50.92 ID:ypTkmbvD0
日向「……なぁ七海」

七海「なにかな日向くん」

日向「戦略型コマンド式のゲームってあるだろ? ほら某ロボット達が一概に期して闘う奴とかさ」

七海「あるね。それがどうかした?」

日向「……これはあくまで俺の体感なんだけどさ、なんで自分の99%当たるはずの攻撃はよく外れて、向こうの10%割以下の攻撃はよく当たるんだ? そういう仕様なのか?」

七海「あー……日向くんも飲まれちゃったんだね。「100と0以外は信用するな」の呪いに」

日向「なんだよその宗教みたいな呪いは……」

七海「実際ジンクス……というか宗教みたいな物だしねぇ。日向君の言った理不尽さを感じているプレイヤーは世の中に山ほどいるって事だよ」

コンコンコン

日向「っと、依頼人か? はーいどうぞ!!」

↓2「失礼します」
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 21:03:21.57 ID:4iJ49o01O
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 21:03:38.31 ID:tGFsk7dE0
東條
808 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 21:16:20.78 ID:ypTkmbvD0
東条「失礼するわね。ここが超高校級の相談窓口の研究教室……で、間違いないのかしら」

日向「東条じゃないか。この間はホントありがとな」

東条斬美。今年入学してきた79期生で、才能は「超高校級のメイド」。希望ヶ峰学園に在籍している女子の中でもトップクラスにミステリアスな雰囲気のブロンドの髪の女子だ。

頭脳明晰でスポーツ万能のスーパー高校生。メイドのアルバイトをしていたところ、どんな仕事でも完璧にこなすと評判に。メイドとしての信条は「滅私奉公」。希望ヶ峰学園の生徒となった状況下でもそれは変わらず、他人のために動く。……なんというか、78期生の葉隠とは別の意味で「高校生に見えない(大人に見える)」。そんな生徒である

東条「ええ。……メイドである私が他人を頼るのはちょっと信条に反するのだけれど、どうしても一人じゃ解決出来そうに無い問題があるのよ」

七海「ん。それじゃあいつも通り、私は席を外してるね日向くん」

七海が部屋を出て行き、俺は東条に来客用のソファーに着席を促すと、いつもの定型文を述べる。

日向「ここは超高校級の相談窓口の研究教室……。希望ヶ峰学園の生徒なら誰でも悩みを聞いたり、相談に乗ったりする場所だ。勿論、俺に出来る事なら全力で手伝わせて貰うけど、100%解決出来るとは限らないし、依頼者の身に危険が及ぶような依頼は受けられない。……それでも良いなら、是非事情を話してみてくれ」

東条「ええ。実は↓2」
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 21:21:00.93 ID:4iJ49o01O
一日彼氏になって欲しい
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 21:24:07.76 ID:Vimffvh1O
女装メイドが必要な依頼が来た
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 21:25:07.82 ID:t7Nh2Tq10
ソニアと苗木lovesの料理指南のアシスタントをしてほしい。花村先輩は用事で無理なので。
812 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 21:29:54.28 ID:ypTkmbvD0
日向「……ごめん、なんて?」

至極冷静に、依頼の内容を再度確認するために、俺は東条に問いかけた。

東条「だから「女装メイド」が必要な依頼があるのよ……流石の私でもこの依頼だけのために性転換の手術は受けたくないし……」

ハッキリと言おう。どんな顔をすれば良いか分らない。簡単な依頼な様な気もするし、難易度が今までの依頼と比べても欠損無い程高い依頼にも思える。

日向「……ええっとだな。言える範囲で構わないんだが、どういう依頼なのか詳しく教えて貰えるか?」

仮に「女装メイド」という人材を用意できたとして、その子(娘?)に危険が及んだりする依頼の場合は引き受けられないからだ。

東条「そうね……簡単に言えば↓2よ」
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 21:33:52.95 ID:Vimffvh1O
さげ
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 21:37:29.82 ID:t7Nh2Tq10
お試しで男装執事と女装メイドを同時にこの学校の生徒の有志でやってみてくれって。
815 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 21:54:14.91 ID:ypTkmbvD0
東条「最初に言っておくと、この依頼はあくまで「有志」なの」

日向「有志? 協力してくれる奴がいる前提の依頼って事か?」

東条「ええ。この希望ヶ峰学園を模した「才囚学園」っていうのが3年前に出来たのは知っているでしょう? そこで行なわれる夏の文化祭で男装執事と女装メイドの喫茶店をやって欲しいって「才囚学園」から依頼が来たのよ」

日向「才囚学園だって!?」

話しのスケールが一気に大きくなった事に、俺は驚く。「才囚学園」……希望ヶ峰学園でも発掘できなかった優秀な人材……超高校級の生徒達を集めて作られた、第二の希望ヶ峰学園とも言える場所だ。設立されたのが今から三年前とかなり歴史の浅い学校だが、その実績から既に希望ヶ峰学園よりもそっちを目指して勉強や訓練をする生徒も増えているという。

日向「参ったな……学園同士の縁だとかそういう政治的な事を考えると……」

東条「『断わるに断れない』……もっと言うとこの依頼は私に直接来た訳じゃないわ。最初は希望ヶ峰学園の学園長の方に来た依頼なの」

まぁ流石にそうだよな。と、俺は首を縦に振る。幾ら東条が有名な「超高校級のメイド」でも才囚学園トップの学園長が、こんな依頼を東条に直接放ってくるはずが無いからだ。

東条「勿論、責任をとって男装執事の一人は私がやるわ。日向先輩には男装執事が出来そうな人材二人と、女装メイドが出来そうな人材を三人……計五人をどうにかして集める手伝いをして欲しいのよ」

なるほど、これは単純に見えて難易度が高い依頼だぞ。と、俺は気を引き締める。事は学園感の友好関係にも繋がってくる。この依頼、なんとかして達成させなければ……。

日向(取りあえず、どっちを先に探そうか……)

01〜50男装執事をしてくれそうな人材を探す
50〜51女装メイドをしてくれそうな人材を探す。
↓1
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 21:54:51.72 ID:xpUPIPO6o
ピキーン!
817 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 22:00:49.52 ID:ypTkmbvD0
日向「……分った。俺は女装メイドをしてくれそうな人材を当たってみる」

東条「了解したわ。じゃあ私は男装執事をしてくれそうな人材を探すわね。そうね……三時間後、またこの教室に集合しましょう」

日向「ああ、分った」

そう言って、俺と東条は揃って研究教室を出て行った。さて、女装メイド、女装メイドか……「似合いそう」な奴に何名か心当たりはあるが、素直に頷いてくれるかどうか……。
先に外堀を固めるっていうのも良いかもしれないな。

↓2 誰を誘う?
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 22:02:20.18 ID:Vimffvh1O
不二咲
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 22:02:45.23 ID:tGFsk7dE0
苗木
820 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 22:09:45.16 ID:ypTkmbvD0
日向(そうだな……ここは苗木にしてみるか)

本当のところを言うと、実際に一番最初に誘おうとしたのは不二咲なのだが、あいつは男らしくない自分にコンプレックスを持っていて、その為に女の子の恰好をしていたはずだ。苗木を好きになってからはどうだか知らないが、不要な不発弾を爆発させてしまう恐れがある。……ここは苗木にしておこう。幸い「協力者」は何名も思い当たる事だし。

〜〜78期生の教室〜〜

日向「……と、言う訳なんだが苗木、お前女装メイドをやって見る気は無いか?」

苗木「え、えええっっ!?」

↓1

01〜60 それは嫌だよ!
61〜80 ……えっと……バイト代とかそういうのは出るのかな?
81〜00 話しを耳にした苗木Love勢が日向の仲間になった!!(苗木強制参加確定)
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 22:10:45.88 ID:4iJ49o01O
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 22:12:23.70 ID:t7Nh2Tq10
ゾロ目(笑)苗木は絶対日向を道連れにするだろうね。
823 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 22:32:31.86 ID:ypTkmbvD0
コンマ88なので追加ボーナス

苗木「え、ええっと……い、いくら学園間の仲を取り持つためとは言えそれは嫌d「それに賛成です!!」!?」

突如として割り込んで来たその声に(やっぱりな)と、俺は内心でほくそ笑む。ワザワザ78期生の教室でこの話をしたのは「この話に食いついてくる味方が必ずいるだろうからだ」

苗木「ま、舞園さん!?」

舞園「流石は日向先輩! 目の付け所が違いますね!! そう、78期生の女装男子代表と言えば不二崎くんですが、苗木くんもそれに負けず劣らずのポテンシャルを持っていると私は確信しているんです!!」

朝日奈「そ、そうだよ苗木! 才囚学園との仲を取り持つ為なんだよ!! それに苗木ならきっと可愛らしいメイドさんになれるって!!」

苗木「いや、だからそれは嫌d」

霧切「苗木くん。今の時代、男の娘なんて世にありふれているわ。女の子の恰好をしてみたいと思う事は、決して不自然な事じゃ無いの。ここまで言えば分かるわね?」

苗木「僕にはみんなの頭の中がどうなってるのか分らないよ……」

その時、死んだ魚の目のような顔をする苗木の元に、一人の天使が現われた。

不二咲「み、みんな! 苗木くんだけに背負わせるのは良くないよぉ!!」

不二咲千尋。超高校級のプログラマーであり、最初は自分が男であると言う事を隠していた(と言うか今も普通にスカートを履いている)苗木のクラスメイトだ。とても優しく温和な性格で知られていて、蚊を殺した事も無いという噂まである。
そんな天使のような男子が、苗木を囲む女性陣の前に立ちふさがった。苗木の眼に、喜びと希望の光が灯る。

苗木「不二咲さん……!!」

不二咲は苗木の手を優しく取り、ニコッと天使のような微笑みを浮かべ──

不二咲「だから、僕も一緒にやってあげるね!!」

苗木「…………へ?」

悪魔のような宣言をした。苗木にとっては、希望が絶望へと変わった瞬間だった。(俺にとっては願ったり叶ったりの展開だったが)

不二咲「大丈夫。最初はスカートを履くのに違和感があると思うけど、すぐ慣れるから! あ、もしかしてPADも合った方がいいかな? でも男の娘で胸が大きい娘なんてニューハーフのお姉さんぐらいしかいないしねぇ……」

ブツブツと苗木女装化計画を口にしていく不二咲。ノリノリの苗木Love勢に囲まれた苗木は、今までに見た事の無いような表情をしていた──


苗木と不二咲が女装メイドとして参加してくれる事になった!


日向(さて、最後の一人わっと……)

↓2
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 22:37:50.76 ID:tGFsk7dE0
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 22:38:14.35 ID:0NDk17QX0
最原
826 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 22:50:14.50 ID:ypTkmbvD0
日向(と、言ってももう殆ど決まってるんだけどな)

77期生の男子組には女装が似合いそうな人物は誰もいない(唯一俺達の『十神』が才能を使って化けられる可能性があるくらいだ)78期生も苗木と不二咲を除けば男らしい男子ばかりだ。
……と、なるとやはり「あいつ」が適任だろう。

抽象的で、女性に人気があって、ちょっとした化粧をすれば割と簡単に女性に見える男子が、79期生にたった一人だけいる。

〜〜79期生の教室〜〜

日向「と、言う訳なんだがどうだ? 女装メイドをやってみてくれる気は無いか?」

最原「え、ええっと……」

その男子は、苦虫を噛みつぶしたような顔で俺の事を見ていた。『最原終一』霧切と同じく、超高校級の探偵として希望ヶ峰学園に入学してきた新入生だ。

彼の伯父の元で探偵見習いとして働いていて、そこに舞い込む依頼はほとんどが浮気調査などの小さな仕事ばかりだったが、あるとき遭遇した殺人事件を警察より先に解決。
“超高校級の探偵” と認定されるに至った。
殺人事件を解決できたのは偶然で、自分が超高校級に値するとは思っていない。(正確には「いなかった」らしい)

そのため弱気な発言も目立つが、その行動力・洞察力にはあの霧切にも負けないものがある。

↓1

01〜50 それは嫌だよ!
51〜80 ……えっと……なんでだろう……僕達79期生は才囚学園からの依頼は断わっちゃいけないような気がするんだよね……
81〜00 話しを耳にした最原Love勢が日向の仲間になった!!(最原強制参加確定)
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 22:50:51.17 ID:t7Nh2Tq10
日向も参加しろ!
828 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 22:56:16.23 ID:ypTkmbvD0
>>827 まぁ日向も自ら女装メイドになるのは嫌だと言う事で……。

最原「えっと……日向先輩には悪いんですけど、いくら学園間の仲を取り持つ為とは言え、女装を……しかもメイドをやるのはちょっと……」

日向「……分った。無理言って悪かったな」

最原「あっ、はい……すみません……」

俺はこの時、アッサリと引いた。苗木と同じく、外堀を埋める手段もあれば79期生にはもう一人、女装が似合いそうな奴がいるからだ。……けど東条と約束した時間まで残り一時間しか無い。外堀を埋めるか「アイツ」に協力を願い出るか……さて、どっちの方が良いだろうか。

↓2
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 22:57:59.74 ID:xpUPIPO6o
ふむ
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 23:03:30.22 ID:Vimffvh1O
ヤツに頼む
831 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 23:20:17.42 ID:ypTkmbvD0
>>830 ゾロ目ボーナスで参加確定。

日向(……仕方が無い。最原に頼めれば最善だったんだけどな……)

そう、79期生にはもう一人、抽象的とは言えないが女装が似合いそうな奴がいる。……つい数週間前、俺と天海をミニバイオハザードに巻き込んだ「アイツ」が……。


〜〜超高校級の民俗学者の研究教室〜〜


真宮寺「別に構わないヨ」

俺が尋ねた相手……真宮寺はアッサリしすぎているほどOKを出してくれた。

日向「え、い、良いのか? 俺から振っておいて何だけど……」

真宮寺「ククク……個人的に「才囚学園」には興味があってね……。そことのパイプを作っておきたいっていうのもあるし、この前の廃墟探索のお礼も兼ねてるヨ」

真宮寺の艶やかな髪と白い肌。超高校級のコスプレイヤーである白銀辺りにプロデュースを任せれば、きっとマスクをしたミステリアスな和風美女が出来上がるに違いない。

真宮寺(それに姉さんの友達捜しにもなるし、久々に姉さんを思いっきり表に出してあげられるからね……)

日向「? なんか言ったか?」

真宮寺「ククク……別に何も? さぁ日向先輩、これで女装メイド候補は三人揃ったんだろう? 一旦東条さんの元へ顔を出してあげるべきじゃないかナ?」

そうだった。東条と約束した時間まで後数分も無い。俺は真宮寺に礼を言うと、超高校級の相談窓口の研究教室に駆け足で戻る。

〜〜〜〜〜〜

東条「あら、日向先輩。予想よりも早かったわね」

日向「やったぞ東条! 丁度三人、女装メイドをやってくれそうな奴が見つかったぞ! そっちはどうだ?」

東条「あら! 凄いわね……流石は日向先輩の人望、と言ったところかしら。私の方は↓1」

↓1

01〜30 何の成果も……得られませんでした!!
31〜60 依頼を受けてくれそうな人が一人は見つかったが、まだ悩んでいる様子。
61〜90 依頼を受けてくれる人が一人見つかった!
91〜00 依頼を受けてくれる人が二人見つかった!!
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 23:21:34.67 ID:0NDk17QX0
a
833 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 23:25:31.22 ID:ypTkmbvD0
東条「何とか一人は依頼を受けてくれそうな人が見つかったわ。……けど三時間も掛けてこれじゃあ、超高校級のメイド失格ね……」

いや、普通は男装女装なんて二つ返事で引き受けてくれる奴の方が少ないと思うんだが……俺だって最後の最後の手段として残しておいた「俺がやる」はやりたくなかった訳だし。

日向「それで、手伝ってくれる奴ってのは一体誰なんだ?」

東条「↓2さんよ」
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 23:30:29.18 ID:0NDk17QX0
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 23:31:21.93 ID:xpUPIPO6o
妹様
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 23:31:52.97 ID:t7Nh2Tq10
メイド苗木をお姫様抱っこしてきたスーツ姿の霧切
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 23:32:48.14 ID:t7Nh2Tq10
何でトラブルメーカー連れてくるのよ?
838 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/31(木) 23:40:12.98 ID:ypTkmbvD0
東条「78期生の江ノ島盾子さんよ。……ってど、どうしたの日向先輩。いきなり頭を抱えるような真似をして」

俺は内心で(なんでだぁあああああああああ!!)と叫んでいた。いやだってお前あれだぞ? あの江ノ島だぞ? 結論から言って、円満に依頼が終わる様子が全く想像出来ない。しかも俺が誘ったのはよりにもよって苗木だ。ただの苗木じゃ無い。「メイド服姿をすることが確定している」苗木だ。
江ノ島の興味(玩具)の対象から言って、苗木が酷い目に合うのがもう目に見えている。

……まぁ江ノ島の執事姿自体は凄く似合うと思うし、その選択自体は決して間違ってはいないと思うんだが…‥

東条「これで私を加えてあと一人……誰か心当たりのある人はいないかしら、日向先輩」

日向「そ、そうだな……」

俺は頭を切り換えて、一旦仲間を探すことに集中する。男装……男装か。嫌悪感無く男装を引き受けてくれそうな女子と言えば……

↓2 今日の更新はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 23:42:27.03 ID:0NDk17QX0
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 23:43:31.50 ID:t7Nh2Tq10
霧切さんお願いします。
841 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 21:05:54.32 ID:Y/bMpf0L0
こんばんわ。本日も始めて行きます。
842 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 21:07:33.54 ID:Y/bMpf0L0
日向(男装してくれそうな女子……男装をしてくれそうな女子かぁ……)

思い当たるのは何名かいる。ノリの良い澪田。頼まれたら断られ無さそうな罪木。非常にクールな春川に(春川の場合は断わられる可能性が大きそうだが)、澪田と同じくその時の気分でやってくれそうな夜長。
……だが今の「この状況」なら「アイツ」以外いない。……と、いうかアイツに頼むメリットがあまりにも大きすぎる。

日向「……いるぞ、やってくれそうなのが一人」

苗木が女装メイドになるのが確定している。江ノ島が男装執事になるのも確定している。この状況で誘う女子と言えば……


〜〜超高校級の探偵(78期生)の研究教室〜〜

霧切「別に構わないわよ」

やっぱりかと、俺は内心で独り言ちる。俺が頼んだのは霧切響子。78期生の超高校級の探偵の才能を持つ女子だ。以前俺に「苗木四又事件」の依頼をしてきた依頼者でもある。

日向「助かるよ。ぶっちゃけ断わられないだろうとは思ってたけど、もし断わられたらどうしようかと思ってた」

霧切「断わる訳が無いでしょう。言い当てましょうか。貴方の出すメリットは「苗木くんの女装メイド姿を限りなく近くで見られる」事。そして追加の依頼は「江ノ島さんの監視」をして欲しい……そんな所じゃないかしら」

ああ、見抜かれてたか。と俺は気恥ずかしくなって頬を掻いた。純粋な苗木Love勢の一人である霧切なら、この依頼を断わる訳が無いと踏んでいたが、俺はそこに追加で「探偵としての能力で江ノ島が余計な事をしないか見張っていて欲しい」という依頼を追加した。
同期で江ノ島盾子という人間の在り方と思考を多少なりとも推測できる霧切ならば完璧だろう。

日向「じゃあそういうことで、頼んだぞ」

霧切「ええ。……私の男装姿がどれだけ似合うかは分らないけれど……依頼同様、やれるだけやってみるわ」


〜〜〜〜

日向「──って事になった。これで依頼は達成か?」

東条「ええ。……本当にありがとう日向先輩。このお礼は、いつか必ず返させて貰うわね」

日向「別に良いって。ついこの間戦刃の部屋の掃除を手伝って貰ったばっかりだし」

東条は超高校級のメイドというその立場上、様々な人達から様々なことを依頼される。ただですら忙しい身なのに、この程度の事でお礼をされてはいつか東条の身が持たなくなってしまうのではないかと心配なのだった。

東条「良かったら、文化祭当日に日向先輩も遊びに来て頂戴。その時は一メイドとして……いえ、一執事としてお持てなしをさせて貰うわ」

日向「……そうだな考えておくよ」

俺のその言葉を最後に、東条は俺の研究教室を出て行った。さて、考えておくとは言ったものの、どうしようかなぁ……

@文化祭に行く
A文化祭に誰かを誘っていく
B文化祭に行かない

↓2
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:11:30.93 ID:ryq05yre0
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:13:50.78 ID:mCA5MWE+O
2
845 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 21:17:54.40 ID:Y/bMpf0L0
……そうだな。その日は別に何か用事がある訳でもないし、誰かを誘って才囚学園の文化祭に行ってみるか。
誰を誘う?(相手次第では断わられる可能性があります。また、今までに達成してきた依頼主達は逆に断わられる可能性は低いです)

↓2(二名まで)
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:19:31.95 ID:mCA5MWE+O
さげ
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:20:04.78 ID:ryq05yre0
七海・ソニア
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:20:33.65 ID:uZcABroG0
日向の両脇に七海とソニア
849 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 21:38:53.43 ID:Y/bMpf0L0
>>847 その二人ならば判定は無しで良いでしょう。(というかそのつもりでした)

七海「才囚学園の文化祭? うん、良いよ。私も「第二の希望ヶ峰学園」って呼ばれてる才囚学園に興味があったんだ。……私と同じ「超高校級のゲーマー」はいないかなぁ? いたら嬉しいんだけどなぁ」

ソニア「私も合点承知です! 希望ヶ峰学園とは又違う超高校級の生徒が集う学園……どんな所なのか、今から楽しみです!! これもまた異文化交流ですね!!」

俺が声を掛けた二人はアッサリとOKを出してくれた。文化祭に一緒に行くのが女子二人に男子一人というのが少しばかり気恥ずかしくあったが(ソニアは前回の相談でのことがあったから余計に)、男一人で寂しく文化祭に赴く……なんて事になるよりは幾分かマシだろう。


そして、才囚学園の文化祭当日──


日向「ここが『才囚学園』……希望ヶ峰学園のスカウトマン達でも発掘できなかった、超高校級の生徒を集めた学園か……」

俺は鳥籠のように天空を覆われた才囚学園の空を見ながら呟いた。希望ヶ峰学園ほどでは無いが、私立の学校としてはかなりデカイ。パンフレットを見る限り施設も充実しているようだし、本気で第二の希望ヶ峰学園を目指しているように見える。

七海「日向くん日向くん!! 飛び入り参加有りのゲーム大会だって!!」

ソニア「私はこの「世界のオカルト閲覧展」というのに興味があります! きっと私の知らない不思議な伝承や出品物があるに違いありません!!」

二人が目をキラキラと輝かせながら言う。俺から誘った以上、後でシッカリと両方つき合うつもり(七海の方は出禁にされてるかもしれないが)だが、まずは肝心の希望ヶ峰学園から出展している女装メイド・男装執事カフェへの顔見せからだ。
……東条がいるから大丈夫だとは思うんだが、江ノ島っていう不確定要素がある以上、油断は出来ない。……苗木の奴、玩具にされてないと良いんだが……

〜〜希望ヶ峰学園出店の女装メイド・男装執事カフェ〜〜

日向「おーい! みんな。いるか? っていうか無事か?」

↓1高コンマほど繁盛している(最低保障60)
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:39:28.27 ID:8SS5p0Gx0
はい
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:39:59.97 ID:uZcABroG0
霧切が苗木をお姫様抱っこしてきた。
852 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 21:51:11.10 ID:Y/bMpf0L0
結論からって、カフェは普通に繁盛していた。沢山の人が詰めかけて〜という程では無いが、文化祭で生徒がやるカフェの繁盛で言えば十分及第点だろう。

東条「お帰りなさいませ。ご主人様、お嬢様」

キリッとした執事スーツに身を包んだ東条が胸に手を当てながら丁寧にお辞儀をしてくる。……予想していた事だが流石は東条。執事姿もよく似合っているし、執事風の礼節も完璧だ。

七海「おー……。東条さんカッコいー」

東条「ふふ、お戯れを。……お席が空き次第、直ちにご案内いたします。もう少々お待ちくださいませ」

日向(……中々繁盛してるみたいだな)

どうやら今は空いている席が無いらしい。俺は仕方なく、気晴らしに店内の様子を眺めていた。すると……

↓1苗木のメイド服姿の似合い度&モテ度(最低保障60)
↓2不二咲のメイド服姿の似合い度&モテ度(最低保障70)
↓3真宮寺のメイド姿の似合い度&モテ度(最低保障40)
↓4江ノ島の執事姿の似合い度&モテ度(最低保障60)
↓5霧切の執事姿の似合い度&モテ度(最低保障50)
853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:52:39.24 ID:uZcABroG0
写真1枚二百円から
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:56:20.42 ID:ryq05yre0
いけ
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 21:57:01.18 ID:8SS5p0Gx0
はい
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 22:00:31.21 ID:K8BtdG4ZO
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 22:03:50.04 ID:8SS5p0Gx0
もういっちょ
858 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 22:25:36.39 ID:Y/bMpf0L0
最低保障を付けておいてこれほど良かったと思った事はありません(滝汗)


不二咲「はーい♪ こちら、男の娘風ハニートーストのホイップクリーム添えでーす♪」

まず目立ったのが、ノリノリで女装メイドをやっている不二咲だ。所謂「ミニスカメイド」と言う奴をほぼ完璧に着こなしてて、主に男性客からの人気が高く、別途一枚200円の写真が飛ぶように売れている。

苗木「ちょ、ちょっと降ろしてよ江ノ島さん! ……は、恥ずかしいよ!!」

江ノ島「そんなこと言っちゃって、本当は嬉しいんだろう苗木? 私様の顔をこんなに近くで見られる機会なんて滅多に無いんだぜ?」

続いて目に入ったのがやはりというか何というか、江ノ島と、江ノ島に弄られている苗木だ。江ノ島は不二咲と同じくミニスカメイドを来ている苗木をお姫様抱っこすると、顔をグイッと近づけてハスキーボイスで囁く。
その様子に「キャーキャー!」と女性客達がこれ以上なく沸いていた。……まぁこうなるだろう事は半分位予想出来ていたからこの際良しとしよう。(諦観)

霧切「………」ギリッ

……その様子を遠くからもの凄い眼で睨み付けているのが霧切だ。執事服姿は普通に似合っているのだが、纏う雰囲気が雰囲気で、女性陣も男性陣も誰も近づけていない。(と言うか俺でも近づきたくない)しかしてそれでも遠くから崇拝するような視線が幾らか送られていることから察するに、本当は彼女とも話しをしたいのだろう。

真宮寺「そうそう、それじゃあこんな話しは知っているかナ? お嬢様」

そして、意外だったのが真宮寺だ。周りに集っている客は一番少ないが、その分そのミステリアスな雰囲気と引き込まれるような会話術で一定層の客を常に夢中にさせている。

……予想よりは酷い展開になっていないことに安堵すれば良いのか、それとも江ノ島と霧切に落ち着くよう注意すれば良いのか迷っていると、先ほど教室の奥に引っ込んだ東条が戻って来た。

東条「お待たせしました。ご主人様、お嬢様。お席が空きましたのでご案内させていただきます」

東条がペコリと頭を下げ、俺達を三人用の席へと案内する。……メニューを開いてみるが、やはりお約束というかなんというかどれもこれも値段が高い。「まぁ高校の文化祭で出される飲食なんて皆こんなもんか」と、飲み物からオレンジソーダなる物を注文しようとすると……。

誰が担当してくれる? ↓2
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 22:30:31.44 ID:8SS5p0Gx0
桑田
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 22:31:20.16 ID:uZcABroG0
苗木と不二咲コンビ
861 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 22:46:11.41 ID:Y/bMpf0L0
不二咲「ご注文はお決まりでしょうか、ご主人様、お嬢様♪……ほら、苗木くんも!」

苗木「ご、ご注文はおきまりでしょうか、ご主人様、お嬢様……」

ノリノリの不二咲と、江ノ島から解放されたものの、未だに羞恥で顔を紅くしている苗木が来た。……いや改めて見て何だが、やはり二人ともよく似合っている。その手のお店で働いていても不思議じゃない位に。

ソニア「Oh! これが日本の伝統文化の一つ、戦国時代よりも前からある「女装男子メイド」という奴なのですね! 私、始めて見ました!!」

七海「うん。二人とも凄くよく似合っている……と思うよ」

日向「そ、そうだぞ。似合ってないのにやらされるよりはマシじゃないか。な?」

苗木「嬉しくないよ……」

苗木が沈んだ表情で俯く。不二咲は反対に「えへへ……ありがとうございます!」と嬉しそうに微笑んでいた。……「男らしくなりたい」と宣言していたあいつは一体どこへ行ってしまったのだろうか……

日向「あー……取りあえずオレンジソーダを3つ頼む」

不二咲「はーい、オレンジソーダですね! 写真のオプションは如何されますか? 今でしたら特別にボク達二人纏めて写真を撮って良いですよ?」

苗木「ふ、不二咲くん!!」

……苗木が眼で止めてくれと訴えてくるが、同時に七海とソニアが「是非やってみたい」と俺を見つめてくる。
……苗木との友情を取るか、二人の願いを叶えるか。はてさてどうするのが良いだろうか。

↓2
@苗木、不二咲と一緒に写真を撮る。
A苗木、不二咲と一緒に写真を撮らない。
(ゾロ目&コンマ値90以上で妹様がやらかす。
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 22:48:26.30 ID:8SS5p0Gx0
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 22:55:44.67 ID:1/CqPVcjO
1
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 22:56:27.43 ID:uZcABroG0
1 レア物だから
865 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 23:07:38.86 ID:Y/bMpf0L0
……苗木、すまん。お願いしているのがこの二人じゃなければお前との友情を取ったかもしれないが、俺の個人的な好感度からいって……。

日向「じゃ、じゃあ三枚分お願いします……」

ソニア「いよっ! 日向さん、良く決断してくださいました!!」

七海「うんうん。やっぱり思い出作りは大切だもんね!」

不二咲「はーい♪ ちょっと待っててくださいね!」

苗木「……」

最早死んだ魚のような目になっている苗木(もう一度言うが非常に申し訳無いとは思っている)。だがすまん。この二人の喜ぶ顔には逆らえなかったんだ……。
そして(何故だか)俺が中心となり、隣に苗木と不二咲。その隣にソニアと七海がギューッと距離を詰めるように抱きしめあいながら、写真を三枚撮った。……机の奥底に封印しておくことを、俺は固く誓った。
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 23:12:23.25 ID:uZcABroG0
しかし、ジェノにバレたので追い掛けられることをこのとき日向は知る由もない無かった。
867 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 23:17:22.58 ID:Y/bMpf0L0
〜数日後。希望ヶ峰学園は超高校級の相談窓口の研究教室〜

東条「それで日向先輩。私に用事ってなにかしら?」

日向「ああ、それなんだけどな……」

俺は東条を自分の研究教室に呼び出していた。……「事の顛末」を詳しく聞くためだ。

あのあと、出されたオレンジソーダを飲んで早々とその場を立ち去った俺達は、それなりに才囚学園の文化祭を満喫した。
七海が飛び入り参加のゲーム大会に参加して圧倒的な実力を見せつけて一位になったり、ソニアがオカルト研究会主催の「日本のオーパーツ」博覧会に夢中になったりと、まぁ色々慌ただしくもあったが楽しい一日を過ごした。

……だが、俺達が去った後、あの女装メイド&男装執事喫茶は一体どうなってしまったのかが分らない。苗木を含め、じぶんから四人もの人間を巻き込んだ以上、せめて無事に閉店まで行ったのかが知りたかった。

東条「そうね……それなんだけど朝は↓1で昼が↓2で夕方が↓3よ」

コンマ70以上で妹様がやらかす。
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 23:18:01.65 ID:ryq05yre0
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 23:19:04.91 ID:lGmFyEY8O
ほい
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 23:20:57.79 ID:uZcABroG0
舞園先輩と朝日奈先輩が男らしい格好で来店してきて、即、苗木先輩を指名してそれぞれがお姫様抱っこしてその写真が凄くバズったわ。
871 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 23:24:01.65 ID:Y/bMpf0L0
妹様のやらかしの内一つは決めてるんですが、もう一つが決まっていないので安価↓1
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 23:28:34.87 ID:uZcABroG0
苗木LOVERSに苗木家の実印(本物)と結婚届を用意して、バトルを勃発させた。(バカテスネタより)
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/01(金) 23:29:04.45 ID:lGmFyEY8O
盛大に(わざと)ズッコケてメイド・執事全員濡れ透け状態にする
874 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/01(金) 23:50:18.36 ID:Y/bMpf0L0
>>872 すみません。バカテスネタが分らないので、個人的な解釈でねじ曲げて、似た雰囲気の物にします。それと>>870は素直に面白いのでそのままパク……採用させていただきます。


東条「そう……あれは日向先輩達が教室を出て暫く経った頃……お昼時になって、丁度来店客も多くなり始めた頃の事よ……」

東条の目がどこか遠くを見る物に変わった。……何というか「悲しい事件だったわね……」とでも言いたそうな雰囲気だ。

東条「江ノ島先輩が苗木先輩と不二咲先輩を呼んだと思ったら、後ろから盛大に「ブワサァアッツ……!」とスカート捲りをしたの。(イメージ的には超電磁砲の佐天さんの初春に行なうスカート捲りをご想像ください)」

日向「うわぁ……」

東条「しかも白銀さんがプロデュースした物だったから徹底的に拘って、二人とも女子用のパンツをはいていたわ」

日向「うわぁ…………」

いつも東条が着ているメイド用のスカートなら丈が長いしさしたるダメージは無かったかもしれないが、二人が着ていたのはミニスカートだ。二人の秘部を隠すそれを垣間見た客は、決して少なくない筈だ。不二咲はまだ兎も角(?)苗木の精神的ダメージは計り知れないだろう。

東条「それと、これは江ノ島さんとは関係無いのだけれど、舞園先輩と朝日奈先輩が男らしい格好で来店してきて、即、苗木先輩を指名してそれぞれがお姫様抱っこしてその写真が凄くバズっていたわ」

日向「マジか。俺SNSやってないからその辺の情報疎いんだよなぁ……」

まぁ恥ずかしかっただろうとはいえ、江ノ島にされていたそれとほぼ変わらないんだし、ダメージは少ない方……」

東条「……そして一番大騒ぎになったのが夕方よ」

東条が、らしくもない陰鬱な表情を浮かべる。……なんだ? こいつがこんな表情をするレベルの大騒ぎって一体何があったんだ?

東条「苗木先輩を好きな人達が全員集合した頃を見計らって「好きなメイドと(頬に)キスできる権利」を掛けてジャンケン大会を勃発させたのよ……。本来ストッパーである霧切先輩も当然の様に加わって、それはもう私でもどうしようも出来ない大乱闘騒ぎになってしまったわ……」

悲しそうに目を伏せる東条。苗木に同情しつつも「その時にいなくて本当に良かった……!!」と思う小心者の俺がいた。……苗木の奴、女性不信になって俺の所に相談しに来たりしないよな? 大丈夫だよな?


Questクリア! 東条との絆が深まりました。コマンドで「東条に助けを求める」が出来る様になりました。(判定が簡単になりました)

東条はその名の通り超高校級のメイドのため、様々な依頼や困った事に積極的に手を貸してくれます。ただし、その有能さから別の依頼を受けていることも多く、あまり当てにしすぎても良くないかもしれません。


本日はここまで。また明日、9時頃にお会いしましょう。
875 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 21:05:51.06 ID:SMTW/XrY0
こんばんわ。それでは本日も始めて行きます。
876 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 21:07:20.20 ID:SMTW/XrY0
日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「FPS系のゲームってさ。時間が経つごとにエリアがドンドン狭くなっていくだろ? あれって様は制限時間を設けたり、違うエリアにいるプレイヤーを集合させることでゲームの進行を滞らせない処置だってのは分るんだけどさ、制限時間外にエリア外にいたら即死って処置は重すぎると思うんだがどう思う?」

七海「うーん。そう言うルールだからと言っちゃえばそれまでなんだけど……。地図の見方も分らない初心者にはちょっと可哀想かなって思うときはあるね。折角時間制限内にセーフエリアに移動できたのに間違って進入禁止エリアに入っちゃって即死しました〜なんて事たまーにあるし」

日向「要するに他のゲーム同様、慣れるしか無いって事か……」


コンコンコン


日向「おっと、依頼人か?」

七海「いいえ、敵襲かもしれません隊長」

日向「そうか。それじゃあ気をつけて招き入れないとな。どうぞ、お入りください」

↓2「失礼します」
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 21:08:21.11 ID:/qBWZSt4O
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 21:08:37.61 ID:18HT0xR20
冬子
879 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 21:19:28.93 ID:SMTW/XrY0
腐川「し、失礼するわ……」

日向「腐川か。珍しいな、お前が誰かに相談事をしにくるなんて」

腐川冬子

飛ぶ鳥を落とす勢いの若手女流作家で、自身の書いた恋愛小説が社会的大ヒットとなり、高校生ながら数々の文学賞を受賞し、ベストセラーを連発している。おさげ髪に眼鏡が特徴の78期生だ。
噂でしか聞いたことがないが、過去の学生生活において悲惨な体験を重ねているせいで性格は陰気かつ根暗で、精神構造にとある深刻な問題を抱えている。発言のほとんどはネガティブで、かなり被害妄想が激しい面もあるという。

腐川「な、なによ。私がここに来ちゃ悪いって言うの!?」

日向「いやいや、逆だよ。寧ろお前みたいな悩みを抱えてるけど人には言えない……抱え込んでるような奴の来客を待ってたんだ。……七海」

七海「うん、分ってる。また後でね、日向くん」

そう言って、七海はいつも通りに教室を出て行った。俺は腐川に来客用のソファーに着席を促すと、早速本題へと移る。

日向「改めて説明しておくけど、ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

腐川「わ、分ってるわよそのぐらい……↓2をお願いしたいの」
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 21:21:38.81 ID:d0zULlClo
ふむ
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 21:24:28.17 ID:rsZydjl/O
挿絵の資料用に男女ひとつずつ下着姿の写真を撮ってきてほしい
882 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 21:40:16.07 ID:SMTW/XrY0
……毎度毎度の事だが「聞かなかったことにしたい」と感じた依頼はこれで何度目だろうか。

腐川「き、聞えなかったの? 資料用に年頃の……高校生男女の下着姿の写真が欲しいのよ」

腐川の性格も有り、俺は慎重に言葉を選ぶ。「……せめて女子にはお前からお願い出来ないか?」と尋ねるも

腐川「い、嫌よ! 幾ら正当な理由があるからって、クラスメイトにそんなことを頼んだら変態に思われるじゃないの!!」

日向「……なら俺も他人から変態に思われるんじゃないかって事を自覚して欲しいんだが……」

腐川「そ、それをこなしてこその相談窓口でしょう!? 私知ってるんだからね!! アンタが最近「超高校級の何でも屋」って噂されてるの!!」

日向「おい待て、聞いてないぞそんな話し!?」

誰が言いだしたのかは知らないが、俺は「超高校級の相談窓口」であって、何でも屋じゃない。そりゃあこれまで色んな(思い出したくもないような)依頼を受けて、それを成功させてきたけど、あくまで俺に出来る事は「相談を受ける」事だけだ。それを跳び越えた依頼は受けられない。

日向「……それは本当に「下着」じゃないとダメなのか? 男子なら水着を着て貰うって簡単な手が……」

腐川「ダメよ。あくまで「下着」の写真が欲しいの。そもそも水着と下着は似て非なる物でしょう」

言うだけ言ってみたが、やっぱりダメか。これなら男子の方は楽勝だと思ったんだが……。

腐川「そ、それじゃあお願いしたからね! ちゃ、ちゃんとお、お願いしたからね!!」

腐川は言葉もしどろもどろに、研究教室を出て行った。下着姿……下着姿か……事情をキチンと話せば男子は勿論、女子も頷いてくれる娘は僅かなりともいるだろうが果たして……。

↓2 まず誰に頼みに行く?(選ばれた人で難易度が変わります)
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 21:42:11.56 ID:rsZydjl/O
さげ
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 21:43:16.53 ID:L/KPDmUV0
ソニア
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 21:43:45.36 ID:/qBWZSt4O
東条
886 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 21:48:45.40 ID:SMTW/XrY0
ソニア「し、下着姿の写真……ですか」

頬を赤らめるソニアに、俺は「ああ」と頷く。今更だが、俺はなぜソニアにこんな事(理由は勿論全部話した)を頼んでしまったのだろうか。以前(故意ではないとはいえ)裸姿を見てしまったから今更だからか?
一歩間違えれば国際問題待った無しの王女様にこんな事を頼んでしまった自分の浅はかさに愕然としながらも、俺はソニアの返事を待った。

ソニア「↓40以上でOK」
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 21:53:21.40 ID:/qBWZSt4O
へい
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 21:55:41.15 ID:L/KPDmUV0
撮る条件として日向に下着姿になるか、キスしろって言いそう。
889 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 22:29:47.54 ID:SMTW/XrY0
ソニア「…………」

返事は中々なかった。ソニアの中で俺の株がグーンと下がって変態でも見るような心境になってしまっているか、あるいは心の底から呆れているのか。
「……いや、もう良い。悪かった」と俺が超高校級の王女の研究教室を出ようとしたときだった。

ソニア「……ですよ」

日向「……へ?」

か細く小さい、けれど確かにソニアの返事が聞えた。

ソニア「と、撮るのは日向さんで、見るのは腐川さんだけなんですよね? ……だったら良い、ですよ? 私の下着姿を撮っても」

そう言われた時。俺は一体どんな顔をしていたのだろうか。あっさり女子からOKが貰えたという安堵か? それとも王女であるソニアがこんな(ふざけた)依頼を受けてくれたことに対する驚愕か? それとも……ドクンと高鳴った胸の心臓に困惑していたのだろうか。

〜〜〜〜〜〜

鍵をシッカリと閉め、万が一も無いようにドアにつっかえ棒をする。

ソニアが服を脱いでいる間。俺はカメラを持ったまま後ろを向いていた。幾ら下着姿を撮るとはいえ、女性の着替えシーンを生で見るのに対し、一種の忌避感があったからだ。
シュルシュルという服がこすれる音と、ファサッ……という服が床に落ちる音が、妙に艶めかしく聞える。ドキドキと高鳴る心臓を抑えきれない。これは一体何なんだ? 女性の下着姿の写真を撮るだけ(この意識に既に問題があるような気もするが)なのに、何故こんなにも胸がトキメクんだ?

ソニア「……よ、よし! 覚悟完了です!! 日向さん、ドーンと来て下さい!!」

気合の入った。しかしてどこか震えの混じったソニアの声が後ろから聞えてくる。ゆっくりと後ろを振り向くと、そこには下着だけに身を包んだソニアが立っていた。
美しい白い生地のブラジャーにショーツ。ごく普通の女性用下着……ただの布の筈なのに、なぜ女性が実際に着ているだけでこんなにも色香が増すのだろうか。

日向「……撮るぞ、ソニア」

俺の小さい、しかしてハッキリとした宣言に、ソニアは恥ずかしそうにコクリ。と頷く。

──パシャリ

ソニア「──ッツ!」

俺がカメラのフラッシュを切った瞬間、ソニアはより一層恥ずかしそうに顔を背けた。これでは資料になるかどうか分らないと判断した俺は、強めの口調でソニアに希う。

日向「ソニア、ちゃんと俺の方を見るんだ」

ソニア「は、はい……」

小さく、震える声で頷くソニア。目が少しだけウルウルと滲んでいるような気もする。……罪悪感と臨場感。なんとも言えない不思議な感情に身を包みながら、俺は一枚。また一枚とソニアの恥ずかしい写真を撮って行った──

〜〜〜〜〜〜


前の姿の写真を四枚。横の写真を左右合わせて四枚。後ろ姿の写真を三枚。合計10枚の写真を撮り終り、俺はソニアに「よし、もう良いぞ」と服を着ても良いと指示を出す。それに対してソニアは何も言わず。服を着々と着ていった。
……ソニアが服を全て着終わったあとで俺は深く息を吐くと、改めてソニアに頭を深く下げる。

日向「こんな事につき合わせて本当に悪かった。埋め合わせは後でちゃんとするし、約束通りこの写真は腐川以外には絶対に見せない。腐川にもそう強く言い含めておく」

ソニア「は、はい! ……あ、そ、そうだ! でしたら一つお願いがあるのですが……」

「なんだ? 何でも聞くぞ」と俺が言うと、ソニアは恥ずかしそうに俺の耳元に口を近づけて

ソニア「い、一番最初に撮った写真は資料になるかどうか分らないんですよね……?」

日向「あ、ああ。顔を背けてたし……」

ソニア「で、でしたらその──」


──日向さんが、持っていて下さいませんか?


そう言われてからソニアの研究教室を出るまで、俺は自分で自分が何を考えているのかも、何を思っているのかも分らなかった。

↓2 誰に頼みに行く?(男子限定)
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 22:31:12.92 ID:e20CoiYx0
花村
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/02(土) 22:31:53.91 ID:sDJ6wsds0
猫丸
892 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 22:51:00.97 ID:SMTW/XrY0
弐大の性格を考慮した結果、判定無しで成功とします。


男子ならば事情を話せば断わられる可能性は低い奴が多いだろうが、それでも下着姿だ。
対象は慎重に選ばなくてはならないし、なにより小説の題材とするならば、腐川が持っている資料にも載っていないような体型の男子が良いのでは無いだろうか。

と、なると普通体型の男子は兼並パス。十神は仮に交渉に成功すれば腐川から気持ち悪いぐらいのお礼をされる事が目に見えているが、それ以前の問題として100%却下されるから同じくパス。……と、なると……。


〜〜超高校級のマネージャーの研究教室〜〜

弐大「なんじゃあ! そんぐらい安いもんじゃわい!!」

弐大猫丸。以前戦刃の研究教室の大掃除の時にも世話になった超高校級のマネージャーで、筋肉モリモリマッチョマンの俺の同期だ。

日向「良いのか?」

弐大「おう! むしろワシとしちゃあお前さんが真剣な表情で「頼みがある」と言ってきたから「一体何事か」と身構えてしまったぞ」

半ば予想していた事だが、あっさりとOKを貰えた。早速下着姿になって貰い、写真を撮影していく……のは良いのだが

日向(んー……何というか、ひねりが足りないな)

ソニアの時は緊張とそれ以外の感情でそれどころでは無かったが、小説としての資料にする以上、直立姿勢の写真だけじゃなくて、もっと具体的なポージングの写真があった方が良いんじゃないか? そう、例えば……↓2(弐大にして欲しいポージング)
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 22:52:43.59 ID:18HT0xR20
さげ
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 22:56:59.48 ID:e20CoiYx0
知ってたらペルソナのオロバスのポーズ
知らなかったらサイドチェスト
895 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 23:01:55.93 ID:SMTW/XrY0
同じペルソナでもシリーズによってポーズが違うんですが、恐らく「P3P」のオロバスで良いですか? >>894
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 23:08:02.22 ID:e20CoiYx0
それです
897 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 23:16:54.31 ID:SMTW/XrY0
……そう言えば今七海と薦めているコマンド式RPGゲームで、面白いポーズを撮っている馬の悪魔がいたな。
片膝ずつを別々に折り曲げて、胸を堂々と張り、両方の腕をVに見えるように天に掲げながら、虚空に向かって何かを吠えているような……。

弐大「ん? なんじゃ、どうした?」

突如として撮影の手が止まった俺を不審に思ったのか、弐大が声を掛けてくる。俺はスマートフォンを起動させるとグー○ル先生の画像検索機能を使って「オロバス」を検索。弐大にその画像のポーズを見せて「このポーズを取って見てくれないか?」とお願いしてみる。
「変な注文をするのぉ?」と首を傾げながらも、弐大は俺の要求通り「オロバス」のポーズを取ってくれた。……下着である必要は一切無いのだが、弐大がやるとまるで武神か英雄か何かの咆吼にも見えて、いつもよりも格好良く見えたのだった。
898 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 23:33:07.82 ID:SMTW/XrY0

〜〜後日、超高校級の相談窓口の研究教室にて〜〜

日向「──っと、これで約束通り、男女一組枚ずつ、依頼の下着姿の写真を撮ってきたぞ」

腐川「あ、ありがと……そ、それじゃあ見させて貰うわね……」

俺は腐川にソニアと弐大の下着姿の写真を渡す。時折「へぇ……」だとか「ふぅん……」だとかいう声が聞えてくる。既に自分だけのゾーンに入っているのか、俺の事は全く意識に入っていないようだった。
全ての写真を見終わり、ふぅ……と息を吐いた腐川に、俺は「どうだ?」と感想を聞く。

腐川「そうね……点数で言えば↓1↓2点よ。(補正+10ずつ、合計数値が80以上で依頼達成)」
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 23:34:20.26 ID:2TwCqdPiO
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/02(土) 23:34:23.99 ID:Cw5qzObT0
せい
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 23:35:45.33 ID:L/KPDmUV0
よく国際問題に引っかかる女王様から許可取れたわね。あんたのこと好きじゃあなければ不可能なはずよ。
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 23:37:14.35 ID:L/KPDmUV0
スパクリ来たけどどうすんの?
903 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/02(土) 23:47:12.23 ID:SMTW/XrY0
あのー……ここでクリティカル出されても何をしたら良いか全く分らないんですが……。取りあえず腐川の好感度を大幅に上げておきますか。


26+99(クリティカル)+20=145 素晴らしいとしか言いようのない写真だ! 腐川の好感度が大きく上がった!!

腐川「……あんた、超高校級のカメラマンでもあったの? 悔しいけど、文句の付け所のない写真よ」

日向「それは俺の同期だな。……取りあえず、お前が気に入ったみたいで良かったよ」

俺はホッと胸をなで下ろしながら溜息を付いた。もしこれで不満をぶちまけられて依頼のやり直しを要求されなどしたらどうしようかと思っていたのだ。

腐川「ソニアの方は正しく「お姫様」の雰囲気と魅力溢れる素晴らしい正当派写真だし、弐大の方の咆吼? のポーズの写真もす、凄く良いわね。今までにない資料になりそう……」

日向「それを元にお前が新しい作品を書く切っ掛けになってくれれば俺も頑張った甲斐があったよ。あ、それと言った通り、その写真は他の誰にも見せるなよ? 特にソニアの方はガチで不味い事になりかねないから注意してくれな?」

腐川「わ、分ってるわよ! 私だって面倒事に巻き込まれたくないもの……。その、あ、ありがとね、日向先輩」

腐川が最後に見せた小さな微笑みは、俺に「この依頼を受けて良かった」と思わせるには十分な報酬だった。
(ちなみにソニアの一番最初に撮った写真は、机の奥底に堅く封印した)


今日の更新はここまで。ところで日向と七海の掛け合い(ゲームネタ)がそろそろ尽きてきたんですが、何かネタはありませんかね?(他力本願のクズ)
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 23:48:03.89 ID:d0zULlClo
声優ネタとかないのかな?
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 00:00:47.64 ID:E/vbsnVv0
ドラゴンクエストX 天空の花嫁の嫁論争してみては?
906 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/03(日) 21:00:04.88 ID:GjbwK7390
こんばんわ。本日の更新ですが。後30分ほどお待ち下さい。
907 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/03(日) 21:29:22.90 ID:GjbwK7390
では本日も開始していきます。
908 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/03(日) 21:32:37.47 ID:GjbwK7390
Questクリア! コマンドで「腐川に助けを求める」の難易度が下がりました!!

腐川さんは超高校級の文学少女なので、助けを求める機会はそう多くないかもしれませんが「ある人物」の情報を集めないと行けない時に非常に役に立ってくれるでしょう。



日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「○鉄だとかドカ○ンだとかいた○ト……所謂「友情破壊ゲーム」ってあるだろ? よく「リアルフアィトに勃発した」なんて話しも聞くけど、あれってそれに発展するほどムカつく物なのか?」

七海「うーん……「ゲーム」として考えるから気持ちが分らないんだと思うなぁ……。例えばね? 自分が時間と手間暇を掛けて作った……日向くんの場合は草餅が良いかな? を、他人に横からぜーんぶ奪われて目の前でムシャムシャ食べられたらどんな気持ちになるかな?」

日向「問答無用でそいつのことをぶん殴るな(真顔)」

七海「それと同じ。こつこつ貯めたり、地道に努力して得た物を、他人に台無しにされる気分になるような戦略が出来るゲームって事だね」

日向「……そう聞くと遊びたくもなくなるんだが、今だに全部根強い人気があるよな」

七海「うん。それを考慮しても皆が夢中になる面白いゲーム……って事だと思うよ?」


コンコンコン


日向「おっと、依頼者か? はーい、どうぞ!」

↓2「失礼します」
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 21:34:20.26 ID:ushgqMSoo
踏み
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 21:34:39.80 ID:DcGGgWpnO
セレス
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 21:34:48.50 ID:kbpcaeL70
あかね
912 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/03(日) 21:43:50.93 ID:GjbwK7390
セレス「お楽しみ中の所失礼いたしますわ、日向先輩? 七海先輩におかれましてはいつかまた、ギャンブルで勝負してくださいな」

日向「セレス……か」

七海「うん、勿論だよ」

セレスティア・ルーデンベルグ。本名を康広多恵子

名前を含めて全ての経歴が自称。ゴスロリ服を好んで着用している。
79期生の王馬小吉に匹敵するウソの天才で、ギャンブルには天性の才能を持っており、麻雀・ポーカーなどの対人戦で連戦連勝しており、生まれながらにして負けることはないのだと語る。かつて「キングオブライアー」と呼ばれる相手の資産を奪い合う大会に参加したなど、どこかで聞いたような過去を多く持つ。彼女との勝負で全財産を奪い取られ、人生が破綻したギャンブラーも多数存在する。

七海「何か相談事かな? じゃあ私はいつも通り部屋の外にいるね」

七海がいつも通りに部屋を出て行くと、俺はセレスに来客用のソファーへ着席を促した「ロイヤルミルクティーの一つでもありませんの?」と彼女の口から不満が出るが、そんな高尚な物など俺の研究教室にはおいていない。精々俺の好物である草餅が冷蔵庫に常備されているぐらいだ。

日向「お前には説明する必要も無いと思うけど、改めて言っておく。ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」

セレス「ええ、存じておりますわ。実は↓2」
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 21:45:55.21 ID:kbpcaeL70
さげ
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 21:45:58.47 ID:jLilew86O
全世界地下賭博大会にペアで出場して欲しい
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 21:46:56.24 ID:IQUPHAyMO
今夜の賭けポーカーの人数を集めて欲しい
916 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/03(日) 22:01:50.15 ID:GjbwK7390
セレス「全世界地下賭博大会にペアで出場して欲しいんですの」

日向「勘弁してくれ……頼むから……」

俺はこの依頼を断わるつもり満々でいた。今までのそれとは違い、思いっきり法に触れそうな、それも賭博(これ自体日本では非合法な筈なのだが)の大会に参加するなんて無茶苦茶にも程がある。と、いうか一学生として出来る「依頼」の範囲を超えている。
そりゃあセレスはこういう大会に出慣れているのかもしれないが、俺の方は全くのド素人だ。仮に出場できたとしても、出来る事など限られて……

セレス「ああ、貴方に活躍など期待していませんわ。「私とペアで出場する」事に意味がありますの」

日向「……どういう事だ?」

セレス「今回の大会は二人一組のバトルロワイヤルルールで行なわれます。つまり、私と組んで下さるペアの方がいないとそもそも出場できませんの。ッ最初は苗木くんに。時点で狛枝先輩に頼ろうとしたのですが……苗木くんはLOVERSの皆さんのガード並びに監視によって阻まれてしまい、狛枝先輩は運の落差が酷すぎてあまり当てにしたくありません」

それで俺に白羽の矢が立ったって訳か。いやでも俺はあくまで相談窓口であり、依頼もこなせるような物しかこなしてきてないんだが……
↓↓
1〜50 で依頼を断わる。
51〜00 で依頼を受ける。
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 22:04:08.55 ID:E/vbsnVv0
ノルカソルカ
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 22:04:56.98 ID:ushgqMSoo
でるかな?
919 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/03(日) 22:42:40.11 ID:GjbwK7390
↓1のつもりだったので55のゾロ目。依頼を受ける&シード出場確定。

日向「……ホンッとうに無事に帰れるんだろうな? あとその大会は非合法だらけのヤバイ大会とかじゃないんだよな?」

セレス「ええ。そこは安心して欲しいですわ。向こうから招待状が届いた超高校級のギャンブラーの名に掛けて、日向先輩の身の安全をお約束いたしましょう」

俺は本当に最後の最後迷った。参加すること自体にリスクがあるのではないのか、こちらに超高校級のギャンブラーがいる以上、負ける確率は少ないと思うが、本当に大丈夫なのか。
うんうん唸り続けること約20分。俺は諦めたように溜息を付いて「……分ったよ、その大会、参加させて貰う」と頷いた。セレスは意外そうな表情で。「あら意外。断わられると思っておりましたのに」と驚いたように言った。

日向「ただし、頼むから絶対に負けないでくれよ!? 俺、本当は行きたくなんて無いんだからな!?」

セレス「あら、私を誰だと思っておりますの? 超高校級のギャンブラー、セレスティア・ルーデンベルグですのよ? この程度のハンデなど、何でもございませんわ」

自身満々漫にいうセレスを前にして、俺はようやく、全世界地下賭博大会に出場する決意を決めたのだった」


〜〜〜〜そして現在。

俺達は一緒に、全世界地下賭博大会に赴く為、会場の近くにまでやって来ていた。何には念を入れ。普段は着ない服に身を包み、マスクをした上でサングラスまで掛けているとせレスが「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよの」

日向「ところでギャンブルのペア大会っえてなにするんだ? やっぱりポーカーか?」

セレス「ええ。今回のギャンブルは↓2」


すみませんがパソコンの調子が凄く悪い(重いので文字打ち所ではない)ので、今日の更新はここまでとさせていただきます。楽しみにして下さっていた本当に申し訳ありません……そろそろ買い換え時ですかねぇ(PC))
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 22:44:13.66 ID:jLilew86O
乙下
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/03(日) 22:46:28.96 ID:vxbjeTSh0
ブラックジャック
922 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/04(月) 21:03:42.48 ID:FIuCsTiD0
こんばんわ。では本日も始めて行きます。
923 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/04(月) 21:05:26.78 ID:FIuCsTiD0
日向「ブラックジャックか……手札の点数が21点に近くなるようにカードを集めるゲームだって事は知ってるけど……」

セレス「ええ。普通のカジノではディーラーとの勝負となるのですが、今回はペア大会と言うことでプレイヤー同士で争われます。……詳しいルール説明は必要でして?」

日向「一応、聞いておきたいな」」

セレス「では簡潔に。ブラックジャックはカジノゲームの中でも、1番ペイアウト率が高いと評判で、最も稼ぎやすいゲームとも言われています」

日向「ペイアウト率?」

セレス「還元率の事ですわ。(……まぁそれは普通のカジノでディーラーと真っ当な勝負する場合、なのですが)」

セレス「日向さんの仰ったとおり、ブラックジャックはジョーカーを除く52枚のトランプで、配られたカードの合計点数を21点、もしくは21点により近づいた方が勝ちとなるゲームです。ブラックジャックのカードの数え方は少し特殊で、10を含む絵札カードは全て「10」として数えられます」

日向「10、J、Q、Kが全部10として扱われるって事か。Aはどうなんだ?」

セレス「Aは「1」としても「11」としても数えられますので、自分の有利になるようにカウントすることができますわ」

セレス「勝利の条件は当然、相手よりも21点に近い点数になるように手札を揃えること。敗北条件は二種類あって、相手の点数の方が21点に近い手札になってしまった場合。そして「バースト」……「ヒット」もしくは「ダブルダウン」でこちらの手札が21点を超えてしまった場合ですわね」

日向「「ヒット」と「ダブルダウン」は聞いた事あるけど……他にルールはないのか?」

セレス「当然、ありますわよ。カードの追加をストップし、現在のハンドで勝負をする「スタンド」最初に配られた2枚のカードが同じ点数だった場合に使用できる「スプリット」最初に配られた2枚のカードの時点で、プレイヤーが自ら負けを認める「サレンダー」」

セレス「他にも「インシュランス」「イーブンマネー」「スイッチ」などがありますが……まぁこの辺りは考えなくて結構ですわ。……ではここで問題です。AとKのBJと9、10、2のBJではどちらの勝利になると思いますか?」

日向「えっと……少ない枚数でBJを完成させてるからAとKの方か?」

セレス「ご名答。このように相手と同じ数字の場合「より少ないカード」でその数字を完成させたプレイヤーの勝利となります」

日向「ん、ありがとな。大体分った」

セレス「ああ、それと私達はシード枠なので予選を飛ばして本戦から出場することが出来ます。なので合計で4回勝つことが出来れば優勝ですわね」

日向「……それを聞いて大分気分が楽になったけど、それって予選を突破した強豪や、俺達と同じくシード枠の選手と闘わなくちゃいけないって事なんじゃ……」

セレス「今更ですわね。さ、参りましょう。あなたには期待していますので、エスコートぐらいはお願いいたしますわよ? 日向先輩?」

そうして俺はセレスの手を引いて全世界地下賭博大会の会場に足を踏み入れたのだった。

↓1(コンマ)第一回戦の敵の強さ。
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 21:06:05.20 ID:61xVxrnm0
925 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/04(月) 21:32:59.96 ID:FIuCsTiD0
20 めっちゃ運良くここまで勝ち上がって来れただけの雑魚

その会場は、一言で言えば「異常な空気」に包まれていた。高揚感に緊張感。絶望に希望。不安に自信。相反する熱気と寒気が両立し、それでも一定量のエネルギーが常にそこに漂っているような……そんな感じだ。

MC「では本日最後の一組をご紹介しましょう! 現役の高校生にして、世界トップクラスの実力を誇る超高校級のギャンブラー! 「セレスティア・ルーデンベルグ選手!!」

MCに呼ばれて大きな舞台上に立ったセレスが、観客達(恐らく一人一人がとんでもないセレブ)に向かってペコリと頭を下げる。

MC「そしてその相方! ここまでの経歴一切不明!! 超高校級の??? コードネーム「IZURU」選手!!」

日向「ど、どうも……」

今更だが、俺は身バレが嫌で経歴も名前も一切不明の一選手として登録していた。コードネームに「IZURU」という名前を使ったのは……何というかこう、運命的な何かを感じてだ。

MC「それでは早速それぞれのテーブルで本戦第一回戦を開始していただきましょう!!」

MCのかけ声と共に、俺達は各ペア事の席に案内される。俺達の初戦の対戦相手は、予選から勝ち上がってきたという、とても金持ちには見えない(寧ろ負債者に見える)おっさん二人組だった。

おっさんA「ククク……一回戦が高校生ペアのガキ共とはな……。こりゃあ楽勝だぜ」

セレス「あら、奇遇ですわね。私もただ「運が良かっただけ」のペアと当たれるなんて幸運だと考えていましたの」

おっさんAのこちらを舐め腐ったような発言に俺が何か言ってやろうとするより前に、セレスが言葉で倍返しする。そして、俺の方を見てこう言った。

セレス「ひな……IZURUさん。この方達は任せました。一回戦ぐらいは私を休ませてくださいな」

日向「は、はぁ!?」

セレス「この程度の方々でしたら何て事はありません。なに、合計7回中4回以上勝てば良いだけの話ですわ。私はこの試合には「出場しません」」

こいつ……まさか俺一人でこの二人の相手をしろって言うのか!? BJの経験なんて「ちょっと触ったことがある」程度の初心者の俺に!?

おっさんB「ああ゛!? 舐めてんじゃねぇぞこのクソガキが!!」

ドン! とおっさんBが強くテーブルを叩く。俺はそれに内心ドキリとするが、セレスはますますツマラナさそうな顔で。「日向くん、任せましたわよ」と言うだけだった。

MC「それでは全世界地下賭博大会……決勝トーナメント本戦第一回戦、開始ー!!」

MCのかけ声と共に、ディーラーがカードを配る。俺はヤケクソ気味に配られたカードを手にとったのだった。

↓7まで20以上で勝利。それ以下で敗北。勝利回数が4回以上で勝利(今回のコンマ判定は連投有り)
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 21:33:53.70 ID:61xVxrnm0
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 21:34:26.63 ID:eEOvioRj0
にわかには負けんよ。
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 21:35:08.57 ID:o/nCZryGo
ふっ!
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 21:35:22.44 ID:un/xz4hNO
希望!
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 21:35:42.76 ID:o/nCZryGo
キュイン!キュイン!
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/04(月) 21:36:04.62 ID:eEOvioRj0
おっさん、背中が焼けてるぜ。
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 21:38:14.46 ID:un/xz4hNO
その牌だ!
933 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/04(月) 21:52:16.33 ID:FIuCsTiD0
ダブルゾロ目の>>929を主体に、以下ダイジェスト。

おっさんA(よ、よし!! AQのBJだ!! これを上回れるのはAKのBJのみ!! 奴に勝利は無……)

日向「AKのBJ。アンタもAKのBJじゃない限り俺の勝ちだな」

おっさんA「そんなばかなぁあああああああああ!!(グニャアアアアアアアア)」

MC「おっとお! ここでP卓で早くも大波乱!! 謎に包まれた超高校級の??? IZURU選手! まさかの四連続勝利でストレート勝ちだぁあああああああ!!」

ワァアッ!! と会場が沸くが、俺としては早くも一杯一杯だった。セレスが対戦相手に言っていたが、それこそ「運」だけでストレート勝ちしたような物じゃないかと自分では思う。

セレス「まぁ、当然の結果ですわね。ですが最後のBJはお見事でした。……開始前から思っていましたが、あなたなら苗木くんに並ぶCランクのナイトになれるかも分りませんわね」

セレスの称賛なのかどうかも分らない一言で、この試合は幕を閉じた。(せめて次の試合はセレスも出てくれよ……)と、俺は心の中で祈っていた。

↓1(コンマ)第2回戦の敵の強さ。最低保障30
934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 21:54:11.46 ID:eEOvioRj0
そろそろレス変えないと。
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 21:54:37.08 ID:o/nCZryGo
来い!
936 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/04(月) 22:09:45.88 ID:FIuCsTiD0
>>934 それは分るんですが、一体どのタイミングで次スレ立てるべきですかね?(初心者)「950越えた辺りで良いかなー」とは考えてるんですが……


46 良くも悪くもそこそこの実力者。決勝トーナメントに出てこれる参加者としては平均的

俺達は会場内にある立食パーティーで小腹を充たしながら、次の順番を待っていた。

MC「それでは続いて準々決勝第8試合を行ないます! セレスティア・ルーデンベルグ選手並びにIZURU選手! ○○選手と△△選手!テーブルまでお越し下さい!!」

最後に水を一口だけ飲み、俺はセレスに小声で話し掛けながら壇上へと上がる。

日向(セレス、今回の相手はどうだ?)

セレス(……良くも悪くも平均的、と言った所でしょうか。油断は出来ませんが、そうですね……私も二回だけ、ゲームに出ます。それ以外の五回は日向くんにお任せしました。……「コツ」はもう掴んだでしょう?)

またしても「余裕綽々」といった表情と言動のセレス。俺は俺で「この大会の平均的な実力者ってどの程度なんだろう……と疑問と不安にかられながら、席に着いた。

目標値46 超高校級のギャンブラー補正最低値値70なので1回戦と2回戦は判定無し。↓5回判定を行ない、2回以上勝利で勝利で勝利(日向のコンマ値+10)
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:10:22.15 ID:61xVxrnm0
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:12:07.73 ID:FHRh0Mat0
a
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:14:22.92 ID:eEOvioRj0
残念、頭ハネだ。
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:15:23.24 ID:o/nCZryGo
キュイン!
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:15:47.93 ID:un/xz4hNO
くらえ!
942 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/04(月) 22:27:27.44 ID:FIuCsTiD0
日向「10、3、8のBJ。……そっちの手は?」

○○「……9、7、6でバーストだ。俺達の負けだよ……」

再び沸く観客達に対し、俺はやはり「ふぅ……」と溜息を付くことしか出来なかった。廃村探索の時とは別の「SAN値」が緊張感でゴリゴリと削られているような……そんな感覚だ。

セレス「お疲れ様でした、IZURUくん」とセレスが労いの声を掛けてくる。その声にはホンの少しばかりの感心が籠もっているように感じた。

セレス「一回手酷いバーストをした時はヒヤッとしましたが……。勝負所をシッカリ掴み取った良いヒットでした。次も期待していますわよ」

セレスの機嫌が段々と良くなっていくのを感じる……やはり「ペア大会」という物に今まで出場したことが無かったから気分が高揚しているのか、それとも単に優勝賞金が近づいてきて嬉しいのかは分らないが、兎に角良い傾向だ。
……次は準決勝。相手も相応の実力者が出てくるに違いないと、俺は気を引き締めた。

↓準決勝の相手の強さ(最低保障50)
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:29:09.00 ID:FHRh0Mat0
944 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/04(月) 22:31:21.62 ID:FIuCsTiD0
ア カ ン
945 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/04(月) 22:47:50.35 ID:FIuCsTiD0
100世界最強レベルのギャンブラー。ハッキリ言ってセレスより格上。

……それは、その男は、今の今まで姿を現わさず、相方だけにゲームを任せてきた。(らしい)だから俺は最初、セレスがテーブルに座るその男を目撃した時、彼女にしては珍しく大きく目を見開き、口をポカンと開けたことを不信に思っていた。
そして──

セレス「う、うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ! あっははははははははははははははははははははははは!!!!!」

日向「せ、セレス……!?」

と大笑いしだしたときは本当に何事かと思ったんだ。あのセレスが狂気に満ちた目で大爆笑している。その口は大きく開かれ、目は狂気を携えつつも氷のような視線で目の前の男を睨み付けていた。

???「ククク……随分と機嫌が良い見たいじゃねぇか、お嬢ちゃんよ」

セレス「当然ですわ! 貴方に味合わされた幾重もの屈辱を、晴らす機会がようやく巡ってきたのですから!!!」

???「そうかい、そりゃあ怖いねぇ……」

ギロリ! と誰もがビクッと震えてしまうような目で、セレスは対戦相手の男を見る。その目はギャンブラーと言うよりは何かに固執している復讐者の様にも見えた。
……一体何なんだ? セレスにここまでの執着心を抱かさせるこの男は。

セレス「IZURUくん! 今回のBJは全て私がやります!! 貴方では一ミクロンも勝ち目が無い相手ですからね!!」

???「おいおい、んなこたぁねぇと思うけどな。寧ろ俺としてはお嬢ちゃんよりそっちの少年の相手をする方が怖いよ」

セレス「お黙りなさい。その言葉、すぐに後悔させて差し上げましょう!!」

訳も分らないまま始まった準決勝。セレスは奪い取るようにディーラーからカードを受け取った。

目標値100 超高校級のギャンブラー補正+40。↓7まで判定を行ない、4回以上勝利でセレスの勝ち。
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:51:13.06 ID:o/nCZryGo
希望は前に進むんだ!
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:51:24.96 ID:un/xz4hNO
くらえ!
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/09/04(月) 22:51:57.39 ID:yFvc+0Q20
せい
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:53:00.84 ID:FHRh0Mat0
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:53:54.94 ID:FHRh0Mat0
もういっちょ
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:56:27.00 ID:61xVxrnm0
せい
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/04(月) 22:59:32.21 ID:FHRh0Mat0
勝ち確
953 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/04(月) 23:52:22.52 ID:FIuCsTiD0
嘘だぁあああああああああああああああああああああ!!!(間違って書いてた(しかも終わりかけてた)文章を全部消したアポ)


勝利数4の上00があるのでボーナス付き。


それは、正しく大激闘と言うに相応しい勝負だった。

セレス「ヒット!」

???「スタンド」

互いに一歩も譲らない、灼熱と灼熱のぶつかり合い。それは観客は勿論、MCや主催者、他の参加者達まで見る物全てを魅了する名勝負となった。

セレス「……スプリット!」

???「イーブンマネー」

俺の眼に見えた幻影で例えるならば、日本刀一本でセレスに斬りかかる男に、セレスが持ち前の西洋剣と小型銃でなんとか対応しているといった感じだ。
……勝ち星から言えば、勝負は互角に見えても、セレスの方が押されている……ように俺は見えた。……一体何なんだ、あの謎の男は。幾重もの修羅場をスルスルと、まるで何でもないように潜り抜けてきたような……そんな圧倒的天才の覇気が見える。

セレス「はぁっ……はあっ……!!」

???「ククク……そろそろお疲れかい、お嬢ちゃん」

お互いに勝ち星も負け星も3つずつで迎えた第7試合。セレスは明らかに疲労していた。凄まじい勢いで精神力を消費したのだろう。いつもの余裕ぶった表情は、試合開始前にあった激情は、もう無い。そこにいたのは戦いに疲れ果てた、一人の少女の姿だった。

セレス「……誰が……! ディーラー!! 次のカードを寄越しなさい!!」

ディーラーが無言で、セレスと男にカードを配る。セレスの手札はJとQ考え得る中では次点で最高の手札だ。一方で、男の方は9と10。3以上のカードを引けばバーストしてしまうが、ヒットしないと逆にセレスに負けてしまうという、最悪の手札だった。……だが。

???「ククク……狂気の沙汰ほど面白い。ディーラー「ダブルダウン」だ」

その宣言に、会場がざわめきに包まれた。確かにこのままでは負けてしまうので当然の宣言ではあるのだが、男がここから勝つには1か2のカードを引くしか無い。

「ククク……9、10、2のBJだな」

──しかして、男は確立の神という奴をあざ笑うかのように最高のカードを引き当てた。「う……あ……」と、セレスから嗚咽が漏れる。覇気のあった顔が、ドンドンと色白くなっていくのを見て……。


日向「諦めるな! セレス!!」


俺は自分でも無意識にセレスの事を大声で応援していた。

セレス「ひ……IZURUくん……?」

日向「例えどれだけ追い込まれた状況だろうが、例え1%しか可能性が無かろうが、勝てる可能性があるなら、勝つ可能性がそれしかないなら、そこに飛び込むのがお前だろ!! 確立はたった4/47だ! けど! その奇跡的な確立を巻き起こして勝利してこそのお前だろう!!」

予備学科として過ごしてきた日々がある俺だからこそ、その言葉に熱を込められた。超高校級の才能を持っている奴が、その分野では誰にも負けて欲しくなかった。例え相手が、魔神やら鬼やら悪魔やらと比喩される怪物相手でもだ。

日向「引け! セレス!!」

セレスは驚いたような表情で俺の事を見てきたが暫くして「うふふふふ……」と笑い出した。

セレス「……まさか人の悩みを聞く事に特化した才能があるだけの方に、この私がここまで勇気づけられるとは思いませんでしたわ……! ディーラー!!」

セレスは覇気の戻った声で、力強く宣言する。

セレス「「ダブルダウン」を宣言します。カードをお渡し下さい」

???「ククク……正気かい、お嬢ちゃん」

ここからセレスが勝つにはAを引くしかない。だが、俺は心配など欠片もしていなかった。

セレス「あら、貴方の口癖ではありませんの」

セレスティア・ルーデンベルグという女の子は、ギャンブルにおいてここぞという場面で確実に──

セレス「「狂気の沙汰ほど面白い」……そうでしょう? ……J、Q、AのBJ……私の勝ちですわね」

???「ああ……良い勝負だった。満足だ」

勝利のピースを引き当てることが出来る女の子だからだ。


今日の更新はここまで。これもう決勝戦で良くないですかね?
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 00:05:11.20 ID:oeQ9g+wT0
955 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 17:34:59.83 ID:jP8zyh+z0
すみません、時間外ですがこれだけ先に安価を取らせて下さい。

決勝戦の相手↓1コンマ80以下で勝利確定。
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 17:42:02.39 ID:1t2kO3v8o
希望は前に進むんだ!
957 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 21:07:53.49 ID:jP8zyh+z0
こんばんわ。それでは今日も始めて行きます。
958 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 21:10:05.32 ID:jP8zyh+z0
その後の決勝戦。あの謎の男との激戦を制したセレスに、もはや怖い物など無く……(決勝戦のルール上、俺も7回中3回出場させられたが)。

MC「今ここにけっちゃああああああく!! 全世界地下賭博大会! 優勝は超高校級のギャンブラー、セレスティア・ルーデンベルグ選手と超高校級の??? IZURU選手です!!」

地下会場の全ての場所でスタンディングオベーションが巻き起こる。俺は「ほう……」と安心しきった溜息を付いただけだったが、セレスは「当然ですわ」と言わんばかりに観客達に向かってニッコリと微笑んでいた。
その後、表彰状と多額の賞金(小切手)がセレスと俺の手に手渡される。俺は当初「これは依頼を受けただけだから」と賞金の受け取りを拒否しようとしたが、セレスが

セレス「貴方がいたから勝てた試合も、確かにあったのです。それにこれはペア大会……賞金は山分けというのが相場ですわ。私のギャンブラーとしての誇りを汚すおつもりですか?」と半ば強引に賞金の半分を受け取る羽目になってしまった。……超高校級の相談窓口にこんなに多くの予算なんて、本当に必要無いんだけどなぁ……。そうだ、いつもお世話になってる七海と一緒に、今度どこか……普段はいけないところにでもに出かけてみようか。


〜〜大会終了後、会場外の噴水広場にて〜〜


セレス「……なにも聞かないんですのね」

噴水広場のベンチに座って休んでいると、セレスが唐突にそう言ってきた。……恐らくは「あの男」のことを言ってるんだろうが……

日向「俺は「超高校級の相談窓口」だからな。自分から相手の……依頼人の深い所にまで土足で足を踏み入れるような真似はしないさ」

自分のポリシーである事をそう告げると、セレスは一瞬だけキョトンとした表情になり、その後。ゆっくりと語り始めた。

セレス「あの男はあるゲーム……麻雀界隈において「神域」に達したと呼ばれている男ですわ」

日向「神域?」

セレス「ええ。どんな不利な状況だろうが、第三者から見てどれだけ危険な賭であろうが、当然の様にそれを行ない、成功させる。……シッカリとした理論上に基づいた計算尽くな手の時もあれば、完全に狂気の沙汰としか思えない様な手も打ってくる。……誰も彼には叶わないと思わせる程の強さを持った。正に「神域」と呼ばれるに相応しい実力者です。今回のギャンブルも「麻雀」だったら私が敗北していたでしょう」

いつものセレスらしくない、憂いの帯びた表情。そこから察せられるのは、何度もあの男に苦汁を舐めさせられた彼女の過去だ。

セレス「何とか一矢でも報いたくて、あらゆるゲームで彼に挑んできましたが……結果は私の全戦全敗でした。超高校級のギャンブラーが聞いて笑えますでしょう?」

俺は「そんなことは……」と反論しようとしたが、セレスがその前に「良いのです」と言葉を切った。

セレス「今宵、私はあの男に勝ちました。超高校級のギャンブラーとしての意地、プライド、全てを賭けて。……そこには貴方の発破も含まれていますのよ?」

日向「そんな、俺のした事なんてただお前を応援しただけだぞ」

何の事も無い。自分と同じチームである仲間を応援する。誰にでも出来ることをしただけで……

セレス「日向くん。ギャンブルをする時に「一番大事なこと」って何だか分りますか?」

日向「一番大事なこと?」

そう言われてもパッと思い付かない。カードを大切に扱うことか? それとも考える事を止めないことか? 勝利する確率が少しでもあるのならそれを実行することか?

セレス「……答えは「勇気」です。敗北に怯え、勝負を恐れる物に勝利を掴み取ることなど出来ません。……正直に申し上げましょう。あの時、あの男がBJを完成させた時、私は敗北におびえ、勝負を恐れていました。……あなたの心からの声援が無ければ、きっとサレンダーをする事さえ考えてしまっていたでしょう」

セレスは「ふふっ」とらしくもない、年頃の少女めいた微笑みを浮かべると、俺にペコリと頭を下げた。

セレス「本日は本当にありがとうございました「日向先輩」……もしも次にペア大会に出場する機会があれば、その時はまた、私とペアを組むことをご検討頂ければと思いますわ」

日向「……まぁ、考えておくよ」

こうしてセレスの相談(?)は幕を閉じた。手にした多額の賞金よりも、やっぱり依頼者が見せてくれる笑顔の方が、俺には何万倍も価値があるのだと改めて思う事が出来る、良い機会でもあった。



Questクリア! セレスとの絆が深まりました!! コマンドで「セレスに助けを求める」判定の難易度が下がりました!!

セレスはその名の通り、超高校級のギャンブラーなので、勝負事(特にお金の掛った)にめっぽう強いです。勘も鋭く、頭もキレるので、誰かと勝負しなくてはならなくなった時などに代打として出場して貰うなど、頼る機会は割と多いかもしれません。
959 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 21:11:48.75 ID:jP8zyh+z0
日向「なぁ七海」

七海「なぁに? 日向くん」

日向「オープンワールド系のゲーム全般に言える事だけどさ。七海はまず何から始める?」

七海「うーん、そうだなぁ……。やっぱり最初はその世界を満喫して、シナリオを楽しむことから始めたいから、いきなりRTAなんかはやらないね。○○に行けって言われたらそうするし、サブクエストも効率とかを考えないでやりたい物からやっていくよ」

日向「動画配信サイトでRTA動画や裏技動画なんかがよく上がってるけど、ああ言うような真似はしないって事か」

七海「うん。やっぱり思いっきり楽しんでこそのゲームだもん。いきなりそんなやることに縛りを設けたらツマラナイよ」


コンコンコン


日向「おっと相談者か? はーい! どうぞ!!」

???「失礼します」

↓2 誰?
960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 21:12:31.22 ID:O1TJfZQz0
下げ
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 21:13:27.96 ID:/+sjm1Zl0
夢野
962 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 21:22:10.87 ID:jP8zyh+z0
夢野「んあー……失礼するぞ。先輩」

日向「夢野か。何か相談事か?」


夢野、本名を夢野秘密子。自分の手品を魔法と言い張る『自称』「超高校級の魔法使い」。

世界の手品愛好家が集まる団体 “マジシャンズキャッスル” から、歴代最年少での “マジシャン・オブ・ザ・イヤー” に選出された事もある程だが、本人はこの受賞自体が魔法の存在を隠すために仕組まれた陰謀であると主張。魔法使いと認めてもらえずマジシャンとして世界中から出演依頼が殺到していることに嘆いているらしい。

高度な技術を要求されるマジシャン(魔法使い?)だが、極度の面倒くさがりでもあり、よく同期の東条や茶柱に面倒事を押しつけている様子が目撃されている。


夢野「んーまぁ面倒いが、それがあるから相談に来たんじゃが……」

七海「だよね。じゃあ日向くん。私はいつも通り、外に行ってるね」

七海がいつも通りに教室を出て行き、夢野と俺の二人っきりになった教室。取りあえず来客用のソファーに着席を促して、早速だが依頼内容を聞く事にした」

日向「ここは「超高校級の相談窓口の研究教室」……その名の通り、生徒からの依頼や相談なら何でも聞いて、それが解決出来るように手助けするけど、100%解決出来るとは限らない。それに、依頼者のみに危険が及んだりする依頼の場合、協力を断わる事もある。……それでも良いなら、どうか相談事を話してみてくれ」

夢野「んあー、それは助かるわい。実は↓2」
963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 21:23:33.93 ID:/+sjm1Zl0
さげ
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 21:24:40.20 ID:+RFx44sZO
毎朝起きると隣に転子が寝てるのをどうにかしろ
965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 21:25:40.19 ID:O1TJfZQz0
最近、魔法を使う輩が増えているから原因を探ってほしい。このままではうちのアイデンティティが大分薄くなる。
966 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 21:46:35.87 ID:jP8zyh+z0
夢野「……本当に面倒いし、迷惑な話じゃと思うんじゃが……ここのところ、毎朝起きると隣に転子が寝ておってな? あやつをどうにかしてくれんか?」

日向「ストーカー疑惑なら警察にご相談下さい」

夢野「んあー!? いきなり根も葉もない直球な解答をされたんじゃが!?」

俺の口からは自然とそんな解答が出ていた。だって仕方が無いじゃないか……転子……茶柱転子だぞ? あいつの夢野へのストーカーを止めさせろって、男子の俺には相当難易度が高いと思うんだが……。

──ここで今現在分っている情報として、茶柱転子という女の子の事を整理してみよう。


茶柱転子……才能は「超高校級の合気道家」

彼女の師匠と一緒になんとなく合気道を想像して作り上げた武術 “ネオ合気道”(?) の使い手。明るくてリアクションが大きく、喜怒哀楽のはっきりした少女。
男子を「男死」と呼ぶほど重度の男嫌いで、女子に容姿を褒められると面白おかしく謙遜するのに対し、男子に褒められると一瞬で表情が死ぬ。男性が苦手なのを通り越し、触れられそうになると条件反射でぶん投げてしまう。

……左右田の時は理由をちゃんと説明したら二つ返事で協力してくれたが、実はあの時、俺も一回は無慈悲に、そして理不尽にぶん投げられる覚悟だった。その位、茶柱転子は「男死」という存在が嫌いなのだ。
……最近は最原や赤松の活躍でそこまででも無くなったと聞いた事があるが、それでもその根強い男死嫌いは治ってはいないだろう。

そして、極度の夢野好きでもある。曰く、彼女の容姿や言動の全てが可愛らしく、愛おしいらしい。……付きまとわれている夢野としてはたまったもんじゃないだろうが。


夢野「……なぁ頼む。このままでは本気の本気で転子の事を拒絶しなくてはならん。そうでなくては我の身の危険だけではなく、転子自身の為にもならんじゃろう。と、いうかお主の言う通りストーカー(&不法侵入)は普通に犯罪じゃしの……。そうはしたくないんじゃよ」

日向「……事を大きくしたくないし、茶柱のことも強くは拒絶したくないって事か」

夢野「うむ。無論、我も協力する。あやつの心に一番響くのは、なんだかんだ我の言葉じゃろうしな」

これは久々に複雑かつ難易度の高い依頼が来たもんだ。夢野の協力があるとは言え、今まででトップクラスの難易度を誇る依頼かもしれない。
……取りあえずは夢野に最近の茶柱の情報を聞き出しておくべきか。

日向「最近の茶柱に何かおかしな様子は無かったか? スキンシップが前より増えたとか、逆に朝以外はあまり話さなくなったとか……小さくても、細かくても何でも良い。不自然に思った事は無かったか?」

夢野「そうじゃのう……思い当たることと言えば↓1↓2」
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 21:51:25.24 ID:O1TJfZQz0
何か毎晩御守りを握りしめて寝ているって言っておったのう。そういえば苗木先輩から聞いたのじゃが、毎晩朝日奈先輩が御守りを?握りしめて寝ていたら苗木先輩の部屋に飛んでおって苗木先輩は胸を顔に押し付けられて天国のような地獄のような毎晩を?すごしてる。
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 21:53:53.20 ID:/+sjm1Zl0
アンジーに自分の全裸の彫刻を作らせようとしてた
969 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 22:06:35.64 ID:jP8zyh+z0
夢野「……何か毎晩お守りを握りしめて寝ているって言っておったのう」

日向「お守り?」

夢野「うむ、詳しい詳細は分らんが……。あ、そう言えば78期生の教室でも似たような事が起こっているって聞いた事があるわい」

日向「似たような事ってなんだ?」

夢野「うむ。朝日奈が「お守り」を握りしめて寝ていると朝には何故か苗木の部屋にとんで、苗木を抱きしめて寝とるらしい」

日向「お、おう……」

……どう考えてもその「お守り」って奴が怪しいんだが、まだ話しに続きがあるみたいだし、この件は一先ずおいておくとしよう。

夢野「それと、アンジーに自分の全裸の彫刻を作らせようとしとったって耳にした事がある」

日向「ぜ、全裸の彫刻!?」

夢野「うむ。そういう美術のジャンルがあるのはワシでも知っておるが……アンジーからではなく転子からこういう事を頼むのは珍しいと思うぞ」

夢野から話しを聞き終わった俺は、全力で脳を回転させ始めた。行動に指針が出来ただけでも収穫だが、さて、まずは何から調べようか……

↓2
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 22:13:32.14 ID:O1TJfZQz0
下げ
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 22:21:17.02 ID:+RFx44sZO
お守りについて真宮司あたりに聞いてみる
972 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 22:32:34.36 ID:jP8zyh+z0
日向「餅は餅屋……ってな」

やはりこういうオカルト関連チックな話しは「アイツ」に話しを聞いてみるに限る。俺は夢野を連れて真宮寺の……超高校級の民俗学者の研究教室へと向かった。

真宮寺「ん? 日向先輩に夢野さんか。ボクに何か用事かな?」

真宮寺は何か調べ物をしていたらしく、机に座って積んである民俗学に関する本を読んでいたが、俺達の来訪に気づくとすぐに頭を上げた。俺は簡潔に事情を説明すると、真宮寺から話しを聞き出そうとする。

真宮寺「なるほど……そのお守りを握りしめて寝ていると、寝ている間に特定の人物の寝ている場所に移動してしまう……か」

日向「ああ。こういうのはお前の得意分野だと思ってな。何か知らないか?」

真宮寺「↓1」

01〜30 悪いけど、協力できそうなことは無いネ。
31〜60 あるにはあるけど、特定の条件でしか発動しないから、それを再現するのは難しいと思うなぁ。
61〜90 あるヨ。ああ、先に言っておくけどボクは何も関与してないからネ?
91〜00 ああ、そのお守りを渡したのボクだヨ。

970を越えたので次スレを立ててきます。(このスレでもう少し話は続けます)
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 22:33:45.43 ID:aRCJsm14o
ふっ!
974 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 22:48:49.94 ID:jP8zyh+z0
真宮寺「うーん……あるにはあるけど……」

夢野「マジか!? そんなマジックアイテムが存在するのか!?」

夢野が興奮したように真宮寺に近寄る。俺は俺で、驚きと「ああやっぱりな」という納得感という相反する感情が胸の中に渦巻いていた。

真宮寺「……夢世界(ドリームランズ)って聞いた事ないかナ? クトゥルフ神話に出てくる、文字通り「夢世界」の事なんだけど……」

真宮寺は棚から不気味な魔導書っぽい本を取り出すと、それをパラパラと捲りだし、一枚の頑丈で重そうな扉が書かれたページを俺達に見せる。

真宮寺「本来は夢世界へ通ずる一本道の扉なんだけど、特定の条件を満たすと現実世界に存在する「自分が最もいたい場所」に寝ながら移動することが出来るんだヨ」

日向「自分が最もいたい場所に移動する……」

茶柱にとっての夢野。朝日奈にとっての苗木。なるほど、確かにその二人が寝ているベッドは茶柱と朝日奈にとっては「最もいたい場所」だろう。

真宮寺「でもこのお守り……魔術の発動には条件が合って↓2だからそんなに何回も再現するのは難しいと思うんだけどなァ」
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 22:52:28.76 ID:+RFx44sZO
さげ
976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 22:57:45.63 ID:/+sjm1Zl0
自分の血を塗る
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 22:58:40.84 ID:O1TJfZQz0
飛びたい相手に同じ御守りを?持ってもらう事と魔翌力によって使用回数が決まってる。
978 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 23:10:40.97 ID:jP8zyh+z0
日向「いや、自分の血を塗るって割と簡単だと思うんだが……?」

真宮寺の出してきた魔術の条件に、俺は「?」マークを浮かべる。自分の血なんてそれこそ人差し指に針をちょっとぶっ刺せば簡単に……。

真宮寺「その程度じゃダメなんだヨ。お守りが、自分の血で完全に染まるまで、お守りを血塗れにさせなくちゃならないからネ」

夢野「お、おおう……。薄々感じておったが魔法ではなくて黒魔術の類いではないか、それは」

真宮寺「実際そうさ。で、これで分ったろう? ちょっと指に針を刺す。程度の血じゃ魔術は発動しない。それこそ頸動脈に近い部分や、太い血管が通っている場所を傷つけなくちゃならないんだ。そんなことを何度も繰り返していたら、いくら茶柱さんや朝日奈さんでも貧血を引き起こして倒れてしまうだろうネ」

思っていた以上に危険な魔術だったことに、俺は戦慄した。慌てて夢野に聞いてみたが、少なくともこの事件が起こり始めてから、茶柱がそのような傷を負っているのは見たことが無いという。

真宮寺「と言うわけで、ボクから出せる情報はこの位かナ。……個人的に興味が湧いたから、ボクの方でも何か他に「自分のいたい場所」に移動する方法が無いか調べてみるヨ」

真宮寺が積極的に見方になってくれたことを心強く感じながら、俺と夢野は次の行動を開始した。

↓2何をする?
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 23:11:21.49 ID:/+sjm1Zl0
さげ
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 23:20:59.57 ID:+RFx44sZO
朝比奈を訪ねる
981 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/09/05(火) 23:31:02.91 ID:jP8zyh+z0
日向(……ここは直接茶柱を尋ねるより朝日奈の方から事情を聞いた方が良いな(聞きやすそうだし))

俺はまず茶柱と同じ現象を引き起こしているという朝日奈(の研究教室)を訪ねる事にした。彼女ならば俺が問答無用でぶん投げられる心配はないし、なにより危険な行動を起こしていないかどうか心配だ。

〜〜超高校級のスイマーの研究教室の前〜

日向「朝日奈! いるか!!」

↓1

01〜30 でいない
31〜60 で少し弱った様子の朝日奈が出てくる。
61〜90 でいつもと同じ元気な朝日奈が出てくる
91〜00 扉を開けたら、丁度着替え中の朝日奈に遭遇してしまった!!

今日の更新はここまで。明日からは新スレhttps://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1693921074/を使って続きをやっていきます。
このスレでの安価とコンマのご協力、誠にありがとうございました。
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 23:32:53.49 ID:O1TJfZQz0
アウト
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 17:13:49.07 ID:MGkBs8+qO
このシリーズの原典
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:04:23.74 ID:6acy9mMnO
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985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:04:49.89 ID:6acy9mMnO
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986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:05:19.65 ID:6acy9mMnO
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987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:05:41.63 ID:c7gSG9k9O
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988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:06:37.69 ID:c7gSG9k9O
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989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:07:29.86 ID:4EE2WBvRO
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990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:08:13.11 ID:4EE2WBvRO
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991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:09:05.82 ID:4EE2WBvRO
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992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:09:42.11 ID:4EE2WBvRO
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993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:10:11.90 ID:qsQUpJtQO
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994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:10:45.22 ID:3CLwMFOUO
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995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:11:26.22 ID:kvCOQ/hFO
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996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:11:54.79 ID:kvCOQ/hFO
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997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:12:27.44 ID:s75WeVrnO
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998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:12:53.44 ID:s75WeVrnO
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999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:13:42.42 ID:ttgaq6LlO
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1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/12/03(日) 18:14:09.84 ID:ttgaq6LlO
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1001 :1001 :Over 1000 Thread
                     ___, - 、
                    /_____)
.                    | | /   ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
                    |_|  ┃ ┃  ||  
                   (/   ⊂⊃  ヽ)        /  ̄ ̄ ̄ \
  \僕はSS!/           \_/  !        ( ( (ヽ     ヽ
                   ,\ _____ /、       | −、ヽ\     !  <私は二次創作
   ゝ/  ̄ ̄ ̄ \     /. \/ ̄\/   .\     | ・ |─ |__   /
   / _____ヽ    |  |  _┌l⊂⊃l  |  |    ┌ - ′  )   /
   | | /  ─ 、−、!    |  |  / ∋ |__|  |  |    ヽ  /   ヽ <
   |__|─ |   ・| ・ |    |  /`, ──── 、 |  |     ` ─┐  ?h ̄
   (   ` ─ o−i    ヽ /         \ .ノ_      .j ̄ ̄ |
    ヽ、  ┬─┬ノ / ̄ ./            ヽ- 、\    /   ̄ ヽ\
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1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
日向「安価とコンマで依頼を解決する」左右田「その8だ!!」 @ 2023/12/03(日) 16:01:50.16 ID:lK+VEa4S0
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安価「転生系小説」 @ 2023/12/03(日) 09:08:52.22 ID:764IO3aa0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1701562131/

イケパンみっちん37 下を向いて歩こう @ 2023/12/03(日) 01:29:57.58 ID:56sxRB+DO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1701534597/

しずく「果林さんの首に時限爆弾をつけてみました」 @ 2023/12/03(日) 00:33:15.25 ID:3aith37zO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1701531195/

【ガンダムSEED】俺「安価でC.E.世界で生き抜く」 @ 2023/12/01(金) 14:41:01.56 ID:cAJ87LiO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1701409260/

仙台(宮城)スレ避難所49 @ 2023/12/01(金) 12:06:47.44 ID:qdk86gEJo
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帰宅則飲酒 @ 2023/11/30(木) 19:56:24.08 ID:ukYZ0NWy0
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