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プリキュア作るぞ part2【安価有】

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553 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 01:03:51.53 ID:w6q2Nk8vo
>>552
えげつねえコンマ出たのであとで桜野にいいものあげることにします
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 01:09:10.35 ID:1WhBlBKMo
良いもの(コスモス級の曇らせ思い出)
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 01:10:25.63 ID:IhuIbsiMo
良いもの(見ただけで気絶するパパが写ってるペンダント並みに衝撃的なもの)
556 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 01:17:13.09 ID:w6q2Nk8vo
スタッフ「お疲れ様でしたー!」

朱「結構難しかったわねー!」

雪菜「でも楽しかったですー!」

透「ん」

朱「それで結果が……」

透「いちばん」←1位

朱「けっこう僅差だったわね」←2位

雪菜「もうちょっとだったんですけど、惜しかったです」←3位

桜野「うぐぉぉぉ……!」←4位

雪菜「透さんすっごい上手でしたね!」

透「ああいう武器、結構いいかも。やってみよっかな」

雪菜「こ、こんなところにも新技のヒントが……!」

朱「桜野ちゃんは……その……」

桜野「まさか1発も当たらないとわぁぁぁ……!」ガクッ

雪菜「桜野さんのバトルスタイルってなんていうか……」

透「真っすぐいってぶっとばす」

雪菜「って感じですよね。銃とは相性悪いのかも……」

桜野「ふぬおおおおお……!」

朱「げ、元気だして……!」

透「大丈夫だよ桜野」ポンッ

桜野「と、透ちゃ……」

透「これからも遠距離攻撃は私たちにまかせて」ニコッ

桜野「わたしに遠距離は無理ってことですかあああ……!!!」ガクガクッ

朱「透ちゃん逆効果……」

透「あれ?」

雪菜「そういえば透さん、さっきスタッフさんから何か貰ってませんでした?」

透「うん、なんかハイスコアの景品らしい」ピラッ

朱「併設されてる飲食店の割引券ね」

雪菜「あ、じゃあちょっと早いですけどお昼にしますか?」

透「うん、賛成」

朱「桜野ちゃーんそろそろ復活してー?」

桜野「ぬぐううううう……!」
557 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 01:18:12.24 ID:w6q2Nk8vo
ここまで

ちゃんと誰が見てもいいものあげるよ……
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 01:20:50.63 ID:aOYJDQ2Ho

極限まで断ロリして禁断症状で苦しんでる朱さんを入れた箱とか?
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 01:23:03.09 ID:IhuIbsiMo

人に尽くしてばっかの桜野さんでもちゃんともらって嬉しいものあるんだな
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 08:21:49.44 ID:0yGgzlZ0o
桜野はお仕事して給料もらえなくてもありがとうだけで満足しそうなワタミに向いてる人材
https://i.imgur.com/q7PRDII.jpg
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 14:19:19.55 ID:OeWJfahs0
透ちゃんは生身なら一番身体能力高そう
逆に桜野ちゃんは一番虚弱そう
雪菜ちゃんは胸の重りが運動するとき辛そう
朱さんは体型維持のためにあんまりお腹いっぱい食べられなくて身体鍛えられなさそう
562 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 22:09:47.02 ID:w6q2Nk8vo
>>558
それ貰って嬉しいか?
563 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 22:19:16.60 ID:w6q2Nk8vo
カフェ・ラヴィール

雪菜「パスタとラーメンが同居してます……」

透「なんでもあって選び放題」

朱「逆に迷うわね……」

雪菜「オススメとかあれば助かるんですけど……」



桜野「……わかっちゃいたけど観光地価格だなぁ」

桜野「……」

桜野「………………ちょっと無理かぁ」ボソッ



朱「透ちゃんの割引券って何が割引されるんだっけ?」

透「んーと……期間限定メニューを一品、が5枚綴り」

雪菜「けっこう太っ腹ですね」

透「みんなで使お」

朱「あら、あたしたちもいいの?」

透「うん、よければ」

雪菜「ありがとうございます! 使わせていただきます!」

朱「とはいえ期間限定だけでも結構あるわね」

雪菜「やっぱり迷っちゃいますねー」

透「桜野は?」

桜野「え?」

透「何にするか決まった?」

桜野「わたしは……ど、ドリンクだけでいいかな!」

透「え、なんで……?」

桜野「いやちょっとおなかいっぱいと言いますか……」

透「桜野が? お昼はいつもお米粒ひとつ残さずきれいに食べる桜野が? おなかいっぱい?」

桜野「ああいや……はは……」

透「大丈夫? 体調悪い? おなか痛い?」

桜野「おなかは痛くないけど……あ、あれかな、初めてがいっぱいでいろいろ圧倒されちゃったのかな」

透「ほんとに大丈夫? 無理に食べろとは言わないけど……辛かったら言ってね?」

桜野「うん、心配かけちゃってごめんね」

シキ「……」
564 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 22:26:55.72 ID:w6q2Nk8vo
朱「みんな決まった?」

透「2人は?」

朱「あたしはホットサンド」

雪菜「私はオムライスにしようかなと」

朱「透ちゃんは?」

透「うどん」

朱「うどん……」

透「あったかいのか冷たいのかで悩んでる」

桜野「どっちも美味しそうだもんねぇ」

透「桜野はどっちがいいと思う?」

桜野「わたし? んー」



安価下
@ あったかいの
A 冷たいの
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 22:27:53.86 ID:2tZyJsHXo
1
566 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 22:37:47.91 ID:w6q2Nk8vo
桜野「あったかいのかな」

透「じゃあそっちにする」

シア「こら透、自分の食べるものくらい自分で決めなさい」

透「む……こんな人の多いところで話しかけてこないで」グイッ

シア「ちょっと透っ……えぷっ!」

桜野「シアさんぺちゃんこになっちゃう……」

透「シアならこのくらい平気だもん」

桜野「これもまた信頼か……でもほんとにわたしが選んだ方でいいの?」

透「うん、そっちの方がおいしそう」

桜野「透ちゃんがいいならいいんだけど」

透「桜野は本当に何もいらない? 割引券まだあるよ?」

桜野「ううん、大丈夫」

シキ「じゃあシキが食べるのですー!」バッ

桜野「っ!? こ、こら!」ガバッ

シキ「えぶぶぶぶっ!」ワタワタ

桜野「見つかっちゃうから大人しくしててぇ!」

シキ「ぷあえっ! 大丈夫なのです! ここは夢の国! 妖精がいてもおかしくないのです!」

桜野「本物はさすがにキャパオーバー!」
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 22:41:37.22 ID:R0DaP3+Vo
雪菜ちゃん朱さんも妖精さん欲しいなと思ったりしてるのかな?
568 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 22:50:39.39 ID:w6q2Nk8vo
シキ「シキもなにかたーべーるーのーでーすー!!!」ワタワタ

桜野「ご、ごはんならあとであげるから……!」

シキ「いーまー!」

桜野「そもそも食べきれないでしょー!」

シキ「でーもー!」

透「ちょ、ちょっとシキさすがに……」

シキ「透!」ピシッ

透「え?」

シキ「シキにごはんを食べさせるのです」

透「で、でもここだと……」

シキ「たーべーるー!」チラチラッ

シア「?」ピクッ

シア「な、なんだかわかりませんけど……」

シア「透、いいじゃありませんか」

透「シアまで!?」

シア「シキのわがままなんて久しぶりですわよ?」

透「そ、それは確かに……」

シキ「むー」ジ-

透「わかったわかったから。何か買うから大人しくして」

桜野「透ちゃんいいから! 買うならわたしが!」

透「ううん私が。本来シキの世話は私がしなきゃいけないのに桜野に預けちゃってる。だからたまには」

桜野「でもっ」

シキ「透っ、はやくっ」グイ

桜野「あっ……」

透「わかったから。それで何が食べたいの?」

シキ「んー……桜野、何がいいです?」

桜野「へ? わたし?」

シキ「早く選ぶです」

桜野「じゃ、じゃあ季節のカレーとか……?」

シキ「それにするです。透」

透「うん」

桜野「ごめんね透ちゃん……」

透「ううん、シキのことは私にも責任あるから」

桜野「……ごめん」
569 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 23:02:58.51 ID:w6q2Nk8vo
雪菜「みんな来ましたね。それじゃあ」

「「「いただきまあーす!!!」」」

朱「あ、おいしい」モグモグ

雪菜「オムライスもおいしいです!」モグモグ

透「あったかいので正解」モグモグ

桜野「シキ、窮屈かもしれないけど、わたしの体で隠れるように食べてね?」

シキ「わかってるのです」

桜野「はい。熱いと思うから火傷しないように」

シキ「いただきますなのですー。あむっ」パクッ

シキ「へひゃっ!」

桜野「あ、やっぱり熱かった?」

シキ「あちゅいのれす……あとかりゃい……」

桜野「そりゃカレーだし……」

シキ「でも食べられないほどじゃないのでしゅ」パクパク

桜野「よく噛んで食べるんだよー」

シキ「むぐむぐけぷっ……もうおなかいっぱいなのです」

桜野「え、スプーン一杯分も食べてないじゃん……」

シキ「よく考えるのです。シキの背丈の半分もあるスプーンなのです。持つとこまで入れたらシキよりのっぽさんなのです。そんなの食べきれるわけがないのです」

桜野「だから食べきれないでしょって言ったじゃあん……どうするの……」

シキ「桜野にあげるのです」

桜野「え……」

シキ「遠慮せず食べるのです」

桜野「でも……」

桜野「」ゴクッ
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 23:05:15.23 ID:KtEMFqRko
気遣いの塊だなシキ
571 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 23:14:50.19 ID:w6q2Nk8vo
桜野「で、でも透ちゃんが買ったやつだし透ちゃんが……」

透「ううん、桜野食べていいよ」

桜野「え……でも……」

透「自分のあるから、そんなに食べきれない」

桜野「で、も……」

透「捨てちゃうのももったいないしよかったら食べて? あ、でも体調悪いなら無理には……」

桜野「…………お金、あとで払うね」

透「ううん、いいよそれくらい。割引券も使えて大した金額じゃないし、それに……」

シキ「これはシキが買ってもらったからシキのものなのです! それをどうしようとシキの勝手なのです!」エヘン

透「そういうこと。日頃のお礼もかねてってことでご馳走させて?」

桜野「ぁ……わた、し……」

シキ「桜野」

桜野「……!」

シキ「シキの代わりに食べて? お願いなのです」

桜野「……っ」

桜野「……」

桜野「……じゃあ………………いただきます」

シキ「うん」ニコッ

桜野「……」カチャ

桜野「……」ゴクッ

桜野「っ」パクッ

透「どお?」

桜野「……」モグ…モグ…

桜野「……っ!」ギュウウッ

透「あ、やっぱり辛かった? 桜野辛いのダメなんだっけ?」

シキ「ううん、桜野ね、シキと初めて会ったとき言ってたのです」

『好きな食べ物は食べられるもの全部です』

シキ「だから……」

桜野「っ」ゴクンッ

桜野「ぁ……」カチャパクッ

桜野「っ……っ……!」パクパク

桜野「んん……!」モグモグ

ガツガツモグモグ

透「なんだ、やっぱりおなか空いてたんだ」ニコッ

シキ「…………よかった……食べてくれた……」ホッ
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 23:17:29.01 ID:4jiS5Riz0
朱さん雪菜ちゃんでも破れなかったATフィールドを破れそうだ
573 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 23:25:43.47 ID:w6q2Nk8vo
朱「……」ジ-

桜野「あむっ……っ……!」ガツガツ

朱「桜野ちゃん」

桜野「ほぇ? なんれふか?」

朱「あーん」

桜野「うぇ!?」

朱「ほらほらおくち開けてー」

桜野「い、いやでもそれ朱さんのっ……!」

朱「あたしは桜野ちゃんにあーんしたいだけなの」

桜野「え……」

朱「間違えた。あたしは美味しいものをシェアしたいだけなの」

桜野「は、はあ……?」

朱「すっごく美味しいから桜野ちゃんにもぜひ食べてほしいの」ニコッ

桜野「でも……」

朱「じゃあそっちのカレーもちょっと頂戴? 交換ならいいでしょ?」

桜野「えっと……」

朱「はいあーん」ズイッ

桜野「もごっ!?」

朱「ふっふっふっ」ニコニコ

桜野「むぐむぐ」

朱「おいしい?」

桜野「ぷまいです」モグモグ

雪菜「……」ジ-

朱「よかった。じゃあもう一口」スッ

桜野「ぷぇ!? そんなにもらえましぇんよ!?」

朱「いいの食べて! モデルは体型維持が大変なのよ!」

桜野「えぁっ、あのっ!」

雪菜「待ってください! 次は私があーんする番です!」ズイッ

桜野「えっ!?」

透「桜野、あったかいの食べる?」ズイッ

桜野「ええっ!?」

透「さあ」

朱「さあ!」

雪菜「さあ!!」

桜野「えええ〜!!!」グルグル
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 23:30:28.40 ID:8MkV/eeB0
レシピッピがいっぱい出てきそうな光景だ
575 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 23:33:17.62 ID:w6q2Nk8vo
店員「ありがとうございましたー!」

桜野「けぷっ」

朱「さ、さすがにちょっとやりすぎちゃったわね……」

雪菜「すみません調子乗りすぎました……」

透「大丈夫?」

桜野「う、うん……でもなんか変な感じ……」

透「あれだけ食べればね」

桜野「うん……」

桜野「……」ポンポン

桜野「………………おなかいっぱいって初めてかもなぁ」ボソッ

透「……?」

朱「あ、次あれ乗りましょ!」

雪菜「どれですかー?」タタッ

桜野「行こっか」

透「あ、うん!」
576 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/18(月) 23:34:34.17 ID:w6q2Nk8vo
ここまで

というわけで正解は、良いもの(おなかいっぱい)でした
正解した人にはもれなく>>558をプレゼント
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 23:39:36.07 ID:IhuIbsiMo

お腹いっぱいは初めてなんてデリシャスマイルする女の子が聞いたら信じられなくて涙流しちゃう…
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 23:44:26.16 ID:Jc2cbdtj0

桜野さんはおいしーなタウンに行ってこい
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/18(月) 23:51:04.42 ID:cXSHR5/y0

透ちゃんはなんにも考えてないのに桜野ちゃんの隠してるものを少しずつ表に出せてるな
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 08:17:52.51 ID:XBXR1I8ho
今のところ平和だなあ
某探偵漫画なら遊園地行ったら確実に事件起こるけど
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/19(火) 13:38:06.40 ID:njB80qWC0
一見楽しい遊園地パートですら選択肢に出てこないだけで行動次第でDEADENDの可能性はそこら中にあったりして
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/20(水) 11:50:06.26 ID:OX4rrAOn0
クリスタル
大雪断(だいせつだん)
手を凍らせて手刀で攻撃
傷を付けるとそこから身体の内側を凍らせていく
凍傷で最悪手が壊死する危険性があるので手を凍らせていられるのは短時間尚且つ何度も使えない
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/22(金) 13:50:06.62 ID:ytboajw9o
コスモス曰く栄養失調な桜野さん
身体ガリガリ過ぎてプールの授業出れなそう
584 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 13:03:14.22 ID:XIRD0ISzO
>>524やりたいんだけど雪菜がジェットコースター乗ってくれなさすぎるし怖がる雪菜を無理やり乗せようとする人もいないどうしよう
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 13:17:21.24 ID:CIv1znrpo
脳内で霰ちゃんに「ジェットコースターに乗るカッコいいおねぇが見たい」と言ってもらう
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 14:18:30.92 ID:n0BgsB6Xo
イマジナリー霰…
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 14:50:08.40 ID:NcyODCso0
前スレラストみたいに(霰がくれた勇気があるから…!)ってめちゃくちゃ一大決心してマジ顔でジェットコースターに乗る雪菜面白かわいい
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 14:51:35.29 ID:SRy2vMeT0
いつもジェットコースター以上のスピードで戦ってるんだからジェットコースターくらい案外平気かもしれない
と高を括って乗ってしまったとか
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 16:42:48.50 ID:K6brl7TDo
イマジナリーカサイが腹立つ笑みでジェットコースターにも乗れねえのかよwって煽ってくるとか
590 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:15:12.13 ID:kYD+fn0Io
イマジナリー霰ちゃんでいきますね
591 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:24:04.15 ID:kYD+fn0Io
朱「次は……あれ行ってみる?」

桜野「あれ……? おー、あれこそ音に聞く」

透「定番」

雪菜「うっ、ジェットコースターですか……」

朱「やっぱり苦手?」

雪菜「は、はい、すみません……想像するだけで震えが……」ブルッ

透「昔になにか?」

雪菜「あ、いえ、実は乗ったことが……」

透「ないの?」

雪菜「はい……霰が絶叫系好きで誘ってくれたりもするんですけど、こればかりはどうも……」

朱「確かに好きそうね霰ちゃん」

桜野「そんなに怖いものなの?」

透「そっか、桜野もはじめて」

桜野「うん。でもわたしはそんなに怖いとは」

雪菜「見た感じが怖くないです? だってあんなに高くまで……」

桜野「変身して戦ってるときはもっと高いよ?」

雪菜「あ……」

桜野「?」

雪菜「で、でもあんなスピード出ちゃってますし!」

桜野「戦ってるときはもっと速いよ?」

雪菜「……」

桜野「??」

雪菜「あ、あ、あんな縦横無尽に動き回って……!」

桜野「戦ってるときはもっと動き回ってるよ?」

雪菜「…………」

桜野「???」

雪菜「あれ、もしかしていける……?」ハッ
592 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:38:00.32 ID:kYD+fn0Io
桜野「無理にとは言わないけど、案外いけそうじゃない?」

雪菜「で、ですかね……」

朱「ふふふっ、せっかくだし初めての挑戦しちゃう?」

雪菜「やっぱりちょっと怖いですけど……」

透「今乗っておけば、次霰に誘われたとき一緒に乗れる」

雪菜「た、たしかに……!」

雪菜「そう……確かにそうだ……!」

雪菜「私がジェットコースターに乗れるようになれば、霰の誘いを断って申し訳ない気持ちでいっぱいになることも、残念そうな顔で列に並ぶ霰を見ることもなくなる……!」

雪菜「それに桜野さんが言った通り、ジェットコースターよりも変身して戦うときの方がずっと激しい……!」

雪菜「こういう言い方はどうかと思うけどMAXスピードは多分私の方が上……!」

雪菜「なんならいっそ変身して……!」

シキ「ぜってーダメなのです」

雪菜「いける……今の私なら……乗れるッ……!!!」

雪菜「見ていてね霰……! 私、ジェットコースター乗るからね……!」

霰(イマジナリー)「お姉がジェットコースターなんて、なんだか感慨深いなぁ」

雪菜「あ、霰!」

霰(イマジナリー)「大丈夫? 怖くない?」

雪菜「やっぱり少し怖いよ。でもがんばる!」

霰(イマジナリー)「うん。私もジェットコースターに乗るかっこいいお姉見たい。それ何より、私もお姉と一緒にジェットコースター乗りたいし」

雪菜「霰ぇ……!」

霰(イマジナリー)「次は私と乗ろうね? 約束だよ?」

雪菜「うんっ! 約束!」

霰(イマジナリー)「じゃあがんばってね、お姉」ニコッ

雪菜「ありがとう霰! お姉ちゃんがんばるからね!」グッ



透「なにあれ……」

朱「霰ちゃんと会話しているだと……!?」

桜野「イマジナリー霰ちゃん……」

朱「なにそれあたしもほしい」

透「姉妹特権」

朱「くっ、一人っ子のあたしにはどう足掻いても……! 待って、姉妹がいないなら今から作ればいいんじゃない?」

透「捕まるようなことしないでよ?」

桜野「ほどほどにしてくださいね?」

朱「あたしそんなに信用ない……?」

雪菜「さあみなさん、いざジェットコースターです! 行きますよ!」

透「あ、雪菜覚醒?」

桜野「元気になったねぇ」

朱「ほんとに大丈夫?」

雪菜「はい、もう大丈夫です。ちっとも怖くありません」

雪菜「だって私には……」

雪菜「霰がくれた勇気があるから」
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 23:41:11.62 ID:D9IsnmMr0
お姉が狂った…
594 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:46:03.05 ID:kYD+fn0Io
ジェットコースター?

雪菜「ひいいいぃぃぃぃぃいいいいいにゃあああぁぁぁぁぁああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」

雪菜「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛があああうああああああああああ!!!!!!!!」

雪菜「いやあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

朱「雪菜っ、ちゃっ!? おちついっ……!」

雪菜「むりむりむりむりむりむりしぬひうじぬしにゅしいいいぃぃぃぃぃいいいいいいいい゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」

桜野「た、楽しみ方あれであってるの!?」

透「方向性は!」

桜野「程度は!?」

朱「ふ、2人ともあんまりしゃべると舌噛んじゃう!!」

桜野「なんてぇ!?」

雪菜「だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛じゅげであられえええええぇぇぇゑゑぇぇぇぇぇぇええあえええええあえ!!!!!!!!」

朱「ま、まあ初めてだし! いい思い出ってことに……え」

透「ちょっと待ってあれって……!」

桜野「なにっ!? なになになに!?」

透「前!」

桜野「ほぇ?」

朱「これもしかしてうぉーた……」

雪菜「うでゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」

ゴオオオオッ!!!

桜野「あ……」

ザッバァァァァァンッ!!!!!
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/23(土) 23:48:03.04 ID:Lh1DOeUjo
ずぶ濡れスケスケで下着見えちゃう
596 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/23(土) 23:55:17.01 ID:kYD+fn0Io
朱「……」ビチョビチョ

桜野「……」ビショビショ

朱「……濡れたわね」

桜野「……濡れましたね」

朱「まさか最後にあんなのが待ち構えているなんて……」

桜野「びっくりするほど水ばしゃーんしましたね……」

朱「ついでに思い出したくない顔まで思い出しちゃったわ……」

桜野「トラウマものですもんね……」

朱「そしてそれは……」

桜野「わたしたちだけじゃないと……」

雪菜「ミズコワイミズコワイミズコワイ……」ギュウウウッ

透「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ……」ギュウウウッ

朱「ごめんね……あたしがジェットコースターなんて提案するから……」ナデナデ

桜野「いえ、これに関しては誰も悪くないです……」ナデナデ

雪菜「ミズコワイミズコワ……ヘクチッ」

透「ゴメンナサイゴメンナサ……クシュンッ」

桜野「大変。このままだと風邪ひいちゃいます」

朱「いつまでも濡れたままじゃいられないわね。タオルとか着替えとか借りられないか聞いてみるわね。2人をお願い」タタッ

桜野「はい」

朱「あ、すいませーん」
597 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 00:09:23.73 ID:f3mMV8iMo
朱「着替え借りられてよかったわね」

雪菜「服も乾かしてもらえることになって助かりました」

朱「すぐ乾くって言ってたし、せっかくだからいつもと違う格好でちょっと楽しみましょっか」

雪菜「ですね」

透「ねぇ」

朱「どうしたの?」

透「なんでこんな格好?」(E:赤いヒーロースーツ)

朱「渡されたのがこれだったのよ」(E:黄色いヒーロースーツ)

雪菜「これスフィアフォースですね」(E:青いヒーロースーツ)

透「すふぃ?」

雪菜「特撮ヒーロー番組です。霰が好きなんですよ」

朱「でもなんでそれのコスプレ? なのかしら?」

透「顔まで隠れる」メットオン!

朱「本格的よね」

雪菜「そういえば今日ここでヒーローショーがあるって……」

朱「もしかしていい宣伝になってる?」

雪菜「かもしれませんね。霰に羨ましがれちゃうなぁ」

透「でもなんで私がレッド? こういうのってなんとなくだけど桜野がレッドのイメージ」

雪菜「言われてみれば……というか桜野さんは?」

朱「それなんだけど……」



桜野「おまたせー」



透「さくっ! の?」

雪菜「あ、それ……」

桜野「どお? 似合う?」(E:悪役スーツ)

朱「こんな感じなのよね……」
598 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 00:18:01.60 ID:f3mMV8iMo
桜野「フッフッフッ、おれの名は、名は……おれは誰だ?」

透「記憶喪失?」

雪菜「『エイズサークル "メルボルゼ"』です。敵組織の幹部です。あと一人称は我です」

桜野「我はめるぼー!」バッ

雪菜「もうそれでいいです」

透「けっこう似合ってる」

桜野「ほんと?」クルクル

雪菜「似合ってるも何も顔まで隠れちゃってるじゃないですか……」

朱「とにかく服乾くまでこのまま……」



スタッフ「やーっと見つけた!」



朱「え?」

スタッフ「どこ行ってたんだよ! 本番始まっちゃうよ早くして!」グイグイ

透「な、なにっ? 桜野っ?」

桜野「わかんなっ……!」

雪菜「あ、あぇああえ?!??」アタフタ

朱「な、なにか勘違いを……!」

スタッフ「いいからはやく!!!」グイッ

雪菜「ま、まってくださぁぁぁああ!!」ズル-
599 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 00:19:25.05 ID:f3mMV8iMo
ここまで
次回ヒーローショー

おかげさまでゆきにゃがジェットコースター乗ってくれました 感謝感激雨霰ちゃん

濡れ透けはバッドエンド分岐あったので意図的に避けました
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:20:17.11 ID:PiqIGgTfo
ある意味間違ってはいまい
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:21:00.09 ID:EGIX8Pw3o

みんなモノホンのヒーローだからスタッフさんの眼は正しい
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:22:26.97 ID:wp0VBAjm0

朱さんが悪役スーツ着てたらショーの台本を口実に観客の子供全力でさらってた
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:24:45.26 ID:ED8148OfO
乙。
濡れ透けでどんなバッドエンドが……?
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 00:50:48.41 ID:aXWeio5Ro
おつおつ
スーツアクター(本物)
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 12:36:46.37 ID:5U8Cl3x0o
クリア・クリスタル
乱舞二重奏
マントからラッコさんが出てきてクリアに貝で作ったカスタネット、クリスタルに貝で作った太鼓を貸してくれる
クリアはカスタネット、クリスタルは冷波刀をバチにして太鼓をリズム良く叩いて音を鳴らして衝撃波を放つ
606 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 23:28:16.16 ID:f3mMV8iMo
ヒーローショー会場

ワイワイガヤガヤ

MCのお姉さん「みんなぁー! こーんにーちわー!!!」

「「「こーんにーちわああああ!!!」」」



舞台裏

朱「うわ、すっごい人来てる……」

透「満員だ」

雪菜「なななななななんでこんなことに!」ガクガク

朱「本物のアクターさんはどこ行っちゃったのかしら……」

透「探す?」

雪菜「そそそそそそそうですよ今からでも探して……!」

裏方スタッフ「おめーら準備できてんなー?」

雪菜「ひゃいっ!?」ビクッ

裏方スタッフ「んな緊張すんなよ。リハ通りにやりゃあいいんだから」

雪菜(やってないんですってばぁ!)

裏方スタッフ「ったく向こうは落ち着いてんのに……」

朱「向こうって……」ヒソヒソ

透「桜野?」ヒソヒソ

裏方スタッフ「じきに出番だ。調子整えとけよ」スタスタ

雪菜「そ、そんな……」

朱「とにかくもうやるしかないわね」

雪菜「うまくいくわけないですよぉ……」

透「腹くくるしかない」

雪菜「うぅ……」

朱「台本は最低限いれられた。基本的に音声に合わせて動くだけだから、想定外のアドリブみたいなことにはならないはず。各種ポーズは雪菜ちゃんが教えてくれた通りに」

透「雪菜、よくこんなに覚えてたね」

雪菜「霰に覚えさせられたのがこんなところで役立つとは……」



ドババ-ン

スピーカー『ふはははは! これだけの人間が集まっているとは好都合だなぁ!』

MCのお姉さん「あ、あなたたちは……インフェルノ!?」



朱「あ、桜野ちゃんの出番よ」

透「どんな感じかな?」ワクワク

雪菜「だ、大丈夫でしょうか……!」ハラハラ
607 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 23:36:35.81 ID:f3mMV8iMo
スピーカー『はーはっはっはっ!』

桜野「ばっさぁー!」ダダッ

桜野「ここでっ……ターンっ!」クルッ

桜野「そしてポーズ!」シャキ-ン

スピーカー『我こそは!』

桜野「めるぼー!」

MCのお姉さん「大変! メルボルゼが襲ってきた!!」



雪菜「あの人なんであんなにノリノリなんですか!?」

透「さすが桜野」ウンウン

朱「あたしたちもあれくらいやらないとね……」

雪菜「む、無理ですよぉ……!」



MCのお姉さん「そんな小さい声じゃ聞こえないよー! みんなぁ、もう一度大きな声でぇー! せーのっ!」

「「「スフィアフォースうううう!!!!」」」



朱「ほら出番よ!」

透「行くしかない」

雪菜「もうヤケだー!!!」
608 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 23:47:26.99 ID:f3mMV8iMo
スピーカー『俺たちを呼んだか!』

MCのお姉さん「あ、この声は!」

朱(立ち位置立ち位置……!)タタッ

透(桜野、さまになってるなぁ)タタッ

雪菜(すっごい人ぉ〜!)グルグル

スピーカー『貴様ら!』

桜野「おどろくポーズ!」

スピーカー『天球戦隊スフィアフォース!!!』

朱(ポーズは……こう!)バッ ←あってるけどキレが足りない

透(こう?)ババッ ←ちょっと間違ってる

雪菜(逃げたい……)シュババッ ←完璧

スピーカー『出たなスフィアフォース! 今日こそ鉛の外套を誂えてやる!!』

桜野「挑発のポーズ!」バッ

朱(セリフの意味がわかんないぃ!)

スピーカー『往けモーフども! スフィアフォースを倒し、人間を恐怖のどん底へと突き落としてやるのだ!』

桜野「やるのだ!」ババッ

透(ほんとにノリノリ)

MCのお姉さん「お願いスフィアフォース! インフェルノと戦って!!」

スピーカー『任せとけ! 行くぜみんな!』

雪菜(こ、ここから戦闘です……!)

朱(あたしと雪菜ちゃんはいっぱいいるやつと戦って……!)

透(レッドの私は桜野と!)ダッ

スピーカー『スフィアレッド! 今日こそ決着をつけてやる!』

桜野「いっくよー!」スッタタ-
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 23:50:19.60 ID:PiqIGgTfo
霰ちゃんに自慢できる思い出だ
610 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/24(日) 23:56:15.71 ID:f3mMV8iMo
MCのお姉さん「みんな! スフィアフォースを応援してあげて! がんばれー!」

「「「がんばれえええええ!!!!」」」

桜野「てい! とああ!」ブンブン

透「おっと……んっ……!」ササッ

透(やっぱり桜野、変身してないと弱い)

透「はっ」バッ

桜野「ぐはっ!」

透(体力ないし体育の授業もほとんど休んでるし、あんまり激しく動いて怪我したら大変)

透「よっ」

桜野「くっ……!」

透(とはいえあくまで戦ってるフリ。本当に当てるわけじゃないからだいじょ……)

桜野「うぅっ!」キッ!

透「っ!」ゾクッ

透「うわぁ!!」ブンッ

バチィッ!

透(あ……)

透「しまっ……!」ハッ

桜野「あうっ!」ドサッ

透「桜野!」タッ

裏方スタッフ「おいなにやってる! 近寄んな戻れ!」サッサッ

透「くっ……!」ズザッ

透「桜野……ごめん……!」

桜野「……」シ-ン

透「さ、桜野……?」
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/24(日) 23:57:44.59 ID:dw8WHvUEo
ヒーローショー名物ガチアクシデント!
612 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/25(月) 00:07:05.95 ID:chql2Rzho
「お、おい……今のアクション、なんかすごくなかったか……?」

「本当にぶっ飛んでるみたいだったな……」



雪菜(さ、桜野さん倒れたっきり動かないです……!)ドキドキ

朱(大丈夫かしら……!)ハラハラ

MCのお姉さん「さ、さすがスフィアレッド! メルボルゼをやっつけてくれるなんて!」

スピーカー『俺の力はこんなもんじゃないぜ!』

透(そ、そうだこれは台本通り! レッドが敵を倒して色々しゃべって、それに反応した敵がパワーアップする流れ。桜野が動かないのはそのせい……!)

スピーカー『魔王の言いなりになってるようなやつに俺たちは負けない! 地球の平和は! みんなは! 俺たちが守る!』

MCのお姉さん「ありがとうスフィアフォース!!!」

「「「ありがとおおおお!!!!!」」」

透(ここ! このタイミングで起きるはず!)

朱(桜野ちゃん!)

雪菜(桜野さん!)

桜野「……」シ-ン

透「あ、れ……桜野……?」

裏方スタッフ「おい! なにやってんだ早く起きろ!」ワタワタ

透(なん、で……? なんで起きないの……?)

裏方スタッフ「起きるまでなんとかつなげ!」

MCのお姉さん「は、はいっ!」
613 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/25(月) 00:17:18.24 ID:chql2Rzho
「おいおい大丈夫か?」

「なにかトラブル……?」



透(ど、どうしよう……! なんで起きてくれないの……!)

雪菜(こ、これまずいんじゃ……!)

MCのお姉さん「えっと……さすがスフィアフォース! みんなを守るため、メルボルゼを倒してくれました!」

透(演技? 当たりどころが悪かった? 衣装のせいで熱中症? わかんない……わかんないよぉ……!)

朱(やばい……このままだとステージも……!)

MCのお姉さん「この先も戦いは続きます! それでもスフィアフォースは絶対に負けません!」

透(お願い桜野……! 起きて……!)

MCのお姉さん「スフィアレッドが言ってくれたように、魔王の言いなりになっているような……」



「言いなり?」



透「!」ゾ

朱「!」ク

雪菜「!」ッ

MCのお姉さん「…………へ?」



桜野「……」ユラァ



ザワッ!

「お、おい……なんだ……!」ゾクゾク

「すげえ……迫力……!」ビリビリ

「ぱ、パパぁ……!」ビクビク



透「さ、桜野……?」
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 00:18:31.39 ID:S5I4i0v3o
SNSで子供泣いちゃうくらいクオリティ高いショーと話題になってしまう
615 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/25(月) 00:30:20.05 ID:chql2Rzho
透(今の……桜野……!?)

スピーカー『言いなりだと? 違う。我が魔王ダンフェリオ様は……』

透「!」

透(じゃない、スピーカーからだ。でも……!)

スピーカー『いや、我が友ダンは……魔王となってからも我を友と呼んでくれた……』

桜野「……」ズズズ…



ザワザワザワッ!

「ままっ……こわいっ……!」ギュウウウッ

「う、うんっ……!」ゾクゾク

「やっば……なんだよこれ……!」ゾワゾワ



スピーカー『我がここに在るのは忠義ではなく、友との絆を守るため……』

桜野「……」ゴゴゴゴ

MCのお姉さん「み、みん、な……おう……えん……」カタカタ

スピーカー『それを貴様らなんぞに壊せるものか……!』

桜野「……」ブワッ!

MCのお姉さん「ひあぅっ!?」ビクゥッ!

裏方スタッフ「や、やるじゃねぇかあいつ……!」ゾクゾク

スピーカー『ここからが最終決戦だ……!』

桜野「……!」ギンッ!

朱「っ!?」ビクッ

雪菜「うっ!?」ゾワッ

朱「ゆ、雪菜ちゃん……これ……!」

雪菜「私たちも本気でやらないと……!」

朱・雪菜「「やられる!?」」

スピーカー『スフィアフォースよ!!』

桜野「さあ……」バッ

透「うくっ……!」ゾクッ

スピーカー『どこからでもかかってこいっ!!!」桜野



─────
───

その後は概ね台本通りに進み 大きなトラブルなくショーは終了した
しかしこの公演は悪役が異常なまでに恐ろしく
「子どもがガチ泣きした」「大人でも失禁した」「映像越しでも冷や汗が止まらない」「本物がいた」
などの評価で騒然となった
そんな子ども向けを大きく逸脱したショーを一目見ようと客が殺到したが 結局ここまでの迫力は二度とお目にかかれず
この公演は奇跡の神回として伝説になったという
616 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/25(月) 00:31:06.73 ID:chql2Rzho
ここまで
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 00:31:50.75 ID:S5I4i0v3o

うーん都市伝説
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 00:33:16.55 ID:7YngaaiV0

桜野さんあらゆるところに何らかのフラグが多すぎる
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 08:37:49.80 ID:hoPG4tbGo
桜野の人生は一歩でも足踏み外したら即死する綱渡り人生
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 09:09:52.47 ID:09WxmBRc0
お化けより怖いの見ちゃったからお化け屋敷行ってももう楽しくなさそう
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/25(月) 10:12:24.06 ID:YChq6vOiO

うーんこの闇しか感じないフラグの山…
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 01:10:40.27 ID:+OUoFsJL0
ブーケ シア
ライドカクタス
セントリーカクタスの中にシアが侵入して自分の身体をセントリーカクタスの隅々まで同化させ操縦する
セントリーカクタスに手足生えてきて軽やかに動けるようになる
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/26(火) 07:31:04.80 ID:h48iLuxAo
全員
プリキュアハリケーン
シキが丸まってシアが包み込んでクリスタルが凍らせてボール完成
四人でパス回しして最後にクリアがキャッチしたボールをサクラが蹴り飛ばして敵にぶつける
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 11:10:50.13 ID:cJ18Dm0Bo
最近来ないな
今度はどこで悩んでるのか
625 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 22:27:27.58 ID:ksOkvMSvo
まあ見てくれよ
多分今回次回あたりは迷い悩みが顕著に出るわ
626 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 22:35:31.51 ID:ksOkvMSvo
朱「な、なんとか抜け出せたわね……」

雪菜「さすがにもうこりごりですぅ……」

透「桜野大丈夫?」

桜野「お、おぉー……」ヘロヘロ

透「ごめん。やりすぎた」

桜野「い、いやいやなんのこれしき……」

透「怪我とかない? 私、勢い余ってぶっ飛ばしちゃった……」

桜野「ああ、あれねぇ……」

透「ほ、本当にごめんね? 大丈夫だった? ちょっとの間動かなかったからすごく心配で……」オロオロ

桜野「だいじょぶだいじょぶ、かすっただけだから。あの時はちょっとびっくりしちゃっただけだよ」

透「本当に大丈夫? 頭ぶつけたりとかしなかった?」

桜野「大丈夫だって。ほら元気! だからもう心配しないで?」ニコッ

透「……うん……よかった」ホッ

朱「にしても、あの後の桜野ちゃん凄かったわよね……」

雪菜「お客さんもびっくりしてましたね……」

透「さすがの気迫だった」

桜野「いやぁ、なんか力入っちゃって……」

雪菜「ていうか変身しなくても気迫はそのままなんですね……」

朱「いろんな意味で桜野ちゃんとは戦いたくないなぁって思ったわ……」

桜野「あはは……」
627 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 22:45:52.93 ID:ksOkvMSvo
雪菜「さてじゃあ次はどこ行きましょうか」

朱「そうねぇ」

透「桜野はどこ行きたい?」

桜野「みんなに任せるよ」

透「そう? んー、困った」

朱「遠慮しなくてもいいのよ?」

桜野「遠慮なんてしてないですよ。みんなの行きたい場所がわたしの行きたい場所です」ニコッ

朱「……そう」

雪菜「で、でもせっかくですし、桜野さんが行きたい場所にも……」

桜野「そうは言っても、そもそも何があるのか全然わかんないし」

雪菜「……そう、ですね」

桜野「透ちゃんはどこ行きたい?」

透「私は……どこ行ったら楽しいと思う?」

桜野「それをわたしに聞いちゃうんですか……」

透「桜野に決めてほしい」

桜野「さっきも言った通り全然わかんないから、あんまり楽しくないとこ連れてっちゃうかもよ?」

透「桜野が選んだとこならきっと楽しいよ」

桜野「ぷ、プレッシャー……!」

透「桜野、お願い」

桜野「! そ、そこまで言われたら無下にできませんな! よぉし! ここは一発張り切っちゃお!」

朱「うん。あたしも桜野ちゃんがどこ行きたいのか……ん?」

雪菜「? どうしたんですか?」
628 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 22:55:07.70 ID:ksOkvMSvo
朱「見てあの子……」

透「あの子?」



女の子「っ……っ……!」キョロキョロ



桜野「あの女の子がどうかしましたか?」

朱「あの子……」

桜野「はい」

朱「すっごくかわいいっ……!」

雪菜「あの……」ジト-

桜野「朱さん……」ジト-

朱「間違えました。あの子、なんだか様子が変じゃない?」

透「へん?」

朱「だってほら……」



女の子「っ……!」ウルウル



透「もしかして迷子?」

桜野「!」

朱「やっぱりそう見えるわよね」

雪菜「さっき見た遠足の小学生でしょうか……?」

朱「危ない目に遭う前になんとかしなきゃ!」ダッ

透「朱がいちばん危ない気がする!」タタッ

雪菜「ちょ、2人ともっ……! さ、桜野さん、私たちもっ……!」

桜野「……」ブツブツ

雪菜「桜野さん……?」
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 22:56:33.22 ID:cJ18Dm0Bo
もしもしポリスメン?
630 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:00:33.34 ID:ksOkvMSvo
桜野「……」ボソボソ

雪菜「桜野さーん?」

桜野「…………まいご……まいごの……おんなのこ……」

雪菜「だいじょぶです……?」

桜野「…………助けなきゃ……絶対……だよね?」

雪菜「桜野さんってば……」

桜野「…………うん、うん……わかってるよ……」

雪菜「……?」

桜野「………………コスモス」

雪菜「!」

桜野「」タタッ

雪菜「桜野さっ……!」
631 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:01:31.19 ID:ksOkvMSvo
こちらはイマジナリー霰ちゃんとかいうキラーパスの結果爆誕したイマジナリーコスモスさんですご査収ください
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:03:31.42 ID:qCOEKnH4o
この子メンタルがもう…
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:11:12.05 ID:vvlFufRbo
本当に存在イマジナリーなやつ…
634 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:14:21.31 ID:ksOkvMSvo
朱「お嬢ちゃあん……どこから来たのぉ……?」

女の子「ひっ!」ビクッ

透「朱怪しい。すっごくすっごく怪しい」グイッ

朱「そんなっ!」

女の子「あうあうあ……!!」ビクビク

透「ごめんね。怖いお姉ちゃんはほっといて、優しいお姉ちゃんのとこ行こ?」

女の子「優しい……お姉ちゃん……?」

桜野「透ちゃーん!」タタッ

透「桜野!」

女の子「あの人?」

透「うん。とっても優しいよ」

女の子「ほんと……?」

桜野「透ちゃん、その子? やっぱり迷子?」

透「かな?」

女の子「……」ジ-

桜野「はじめまして。岸波桜野です」

女の子「さくの……お姉ちゃん?」

桜野「うん、大丈夫だから落ち着いて聞いてね。今日はお父さんかお母さんと一緒に来たの?」

女の子「あの……あのね、パパとママと3人で来たの。でもね、いなくなっちゃった……」

桜野「はぐれちゃったの」

女の子「うん……」

桜野「そっか。うーん……あ、迷子になったら見せるように言われたものとかある?」

女の子「んん」ブンブン

桜野「そっかそっか。うーん……」

女の子「パパ……ママ……もう会えなかったらどうしよ……!」ウルウル

桜野「大丈夫、大丈夫だよ」ナデ

女の子「ぅ……」

桜野「パパもママも、今必死であなたのことを探してる。すぐ見つかるからがんばろ?」ナデナデ

女の子「……うんっ」

桜野「よし、いい子。それじゃあ迷子センターとか探して……」

朱「もう見つけたわよ。歩いて5分もかからないと思う」

桜野「ほんとですか!? よし、じゃあお姉ちゃんたちと迷子センター行こっか」

女の子「迷子センター?」

桜野「うん。そこでパパとママを待つの。すぐ迎えに来てくれるからね」

女の子「うん」

桜野「手つないでく?」

女の子「うん!」
635 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:23:52.56 ID:ksOkvMSvo
雪菜「……」テクテク



桜野「パパとママどんな人? 優しい?」トタトタ

女の子「うん! 大好きなの! お姉ちゃんも?」トテトテ

桜野「うん。お姉ちゃんも大好きだったよ」



朱「……」ジ-

透「危ない目してる」

朱「あたしも手つなぎたい!」ズイッ

透「自重して」ガシッ

朱「だってあんなにちっちゃいおててなのよ!? なにかご利益ありそうじゃない!?」

透「知らないし、多分ない」

朱「透ちゃんはつなぎたくないの!?」

透「私はどっちかって言うと……」



女の子「お姉ちゃんのおててあったかいね」

桜野「そうかな?」



透「桜野、私とも手……」フラッ

朱「さすがにルール違反よそれは!」ガシッ

透「むぅ……」

朱「抜け駆けは許しません」

透「待って。私は桜野、朱はあの子と手を繋ぎたいんだから、ライバルにはならないんじゃ……」

朱「はっ!」ハッ!

透「朱、ここは……!」スッ

朱「協定ね……!」スッ

ガシッ☆

女の子「あ、あっちのお姉ちゃんたちもおててつないでる」

桜野「仲いいねー」ニコニコ

女の子「ねー」ニコニコ

朱「仲良し認定。ふふっ、悪くない気分。ね、透ちゃ……」

透「さ、桜野!? ちがうからっ、全然そんなんじゃ……!」

朱「透ちゃん? あたしだって傷つくのよ?」
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:26:21.73 ID:T7rUUYd5o
朱さんは守備範囲広いなあ
637 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:29:47.18 ID:ksOkvMSvo
桜野「今日はいい天気だねぇ」トタトタ

女の子「うん。ん……んぅ? ねぇお姉ちゃん」クイクイ

桜野「なあに?」

女の子「手首どうしたの?」

桜野「!」

女の子「赤くなってるよ?」

桜野「あ、ああ、これね……ちょっとね……」

透「あれ? それって前に虫に刺されたって言ってたとこ?」

桜野「まあ……うん……」

透「けっこう前だと思うけど、まだ治ってなかったんだ」

桜野「う、うん。そうなの」

女の子「早く治るといいね!」

桜野「あ……」

桜野「……」

桜野「……どうかなぁ」

女の子「んぇ……?」

桜野「これはもう治らないかもなぁ……」

透「……?」
638 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:30:31.87 ID:ksOkvMSvo
虫刺され(のようなもの):前スレ>>885
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:33:51.20 ID:WHj9xlBv0
どんな服でも例えプリキュアを纏っても隠せない傷らしきもの
640 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:43:54.75 ID:ksOkvMSvo
雪菜「……桜野さん」ボソッ

朱「雪菜ちゃん」

雪菜「あ……」

朱「桜野ちゃんとなにかあった?」

雪菜「……」

朱「……」

雪菜「……桜野さんって優しいですよね」

朱「……そうね」

雪菜「……桜野さんって強いですよね」

朱「……そうね」

雪菜「……桜野さんっていつも誰かのために頑張ってますよね」

朱「……そうね」

雪菜「……」ギュッ

朱「……」

雪菜「朱さん私っ……!」

朱「焦っちゃダメよ」

雪菜「……!」

朱「あのね雪菜ちゃん、あたしはね……あたしはもう、桜野ちゃんが分からなくなってしまったの。いいえ、もしかしたら初めから何もわかってなかったのかもしれない」

雪菜「……」

朱「今のままだといずれ取り返しのつかないことになってしまう気がする。でも何が桜野ちゃんのためになるのかわからない。良かれと思ってやったことが、桜野ちゃんを追い詰めてしまうかもしれない」

雪菜「……」

朱「臆病風に吹かれてるだけかもしれない。それでもいちばん怖いのは、桜野ちゃんがいなくなること。でしょ?」

雪菜「……はい」

朱「だから今は」

雪菜「……」

朱「……それでも何か、桜野ちゃんのために出来ることが見つかったのならあたしも手伝う」

雪菜「……はい」

朱「焦っちゃダメよ」

雪菜「はい」
641 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/29(金) 23:45:33.22 ID:ksOkvMSvo
ここまで
なんか今日のレスぜんぶで伏線なりフラグなりを置くか拾うかした気がする
なんなら今いる場所がバッドエンド√な気さえしてくる
助けてコスモスえもん
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:45:53.98 ID:SMYrnJ6j0
朱さん急にまともなこと言い出した…
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:48:24.65 ID:JOQFm8cPo

色となんか色々出してくるとこだけならクリアは○○えもんなのになあ
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/29(金) 23:51:20.28 ID:cJ18Dm0Bo

透ちゃんが(暫定)一番キッツイ過去持ちなのに一番純粋無垢な心でいられてる…
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 07:31:16.29 ID:lZ5GHkbH0

なんかもうずっと闇闇闇の闇ばかりのひたすら陰鬱な状況が続きすぎてて
ギャグすらさらなる闇の伏線に見えるから弛緩0のままで、これ鬱SSじゃなくてプリキュアSSだよね?ってなってる
早く抜けてくれ…
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 19:34:51.56 ID:tQNpy+BV0
朱さん実は2、3回くらい家に子供連れ込んでそう
647 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 22:34:49.58 ID:CHpGyZiLo
迷子センター

朱「それじゃあお願いします」ペコリ

スタッフ「はい」



朱「園内放送してくれるって。きっとすぐに見つかるわ」

桜野「だって。よかったね」

女の子「うん!」

桜野「パパとママ、すぐ迎えに来るからね。いい子で待ってるんだよ」

女の子「うん!」

朱「さて、あとは係の人に任せましょうか」

女の子「え……」

桜野「そうですね。それじゃあ……」

女の子「行っちゃうの……?」

桜野「!」

女の子「ぅ……」ショボ

桜野「……さびしい、よね」

女の子「うん……」

桜野「パパとママ、早く会いたい?」

女の子「うん……」

桜野「そうだよね。会いたいよね……」

女の子「うん……」

桜野「……よし」スクッ

女の子「?」

桜野「お姉ちゃん、ちょっと探してくるよ」

女の子「え!」

雪菜「!」

桜野「まかせて。すぐに見つけて戻ってくるから」

女の子「ほんとに!?」

桜野「うん。約束」

女の子「お姉ちゃん……! ありがとう!」

桜野「うん」ニコッ
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 22:37:19.48 ID:Jf2uG3YDo
それ自分が迷子になるパターン…
649 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 22:44:26.81 ID:CHpGyZiLo
桜野「それじゃあわたし、ちょっと行ってきます。みんなはこの子と一緒にいてあげて」

朱「待って桜野ちゃん。園内放送に気づいて、すぐに来てくれるかもしれないわよ? 入れ違いになるかも……」

桜野「そうかもですけど……すみません。わたし居ても立っても居られないみたいです」

朱「そう……」

透「桜野桜野、私も一緒に……」

桜野「え、透ちゃんも……」

雪菜「私が行きます!」

朱「!」

桜野「雪菜ちゃん?」

雪菜「透さんは朱さんと一緒にその子のそばにいてあげてください」

透「え、でも……」

朱「透ちゃん、ここは雪菜ちゃんに任せましょ?」

透「……んぅ、わかった」

桜野「透ちゃんもいい子にお留守番ね」

透「はぁい」

朱「どれだけ見つからなくても1時間後にはここに戻ってきて。それと……」チラッ

雪菜「わかってます」

朱「……うん」

桜野「それじゃあ行ってくるね」

女の子「うん!」
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/30(土) 22:51:19.85 ID:Jf2uG3YDo
ゆきにゃがいった!ゆきにゃがいった!
651 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 22:55:21.21 ID:CHpGyZiLo
桜野「んー」テクテク

雪菜「……」トボトボ

桜野「んーー?」キョロキョロ

雪菜「……」トボトボ

桜野「そう簡単には見つかんないなぁ……」

雪菜「……」

『…………うん、うん……わかってるよ……』

雪菜(桜野さん……あの時たしかに……)

『………………コスモス』

雪菜(桜井さんの名前を呼んだ)

雪菜「……」

雪菜(桜井さんの一件のすぐ後、私たちの心配とは裏腹に桜野さんは大丈夫だと言って笑った)

雪菜(いつもと同じ笑顔だった。少なくともそう見えてしまった。でもそれはきっと、本当の笑顔じゃなかったんだ)

雪菜(もしかしたら私は、桜野さんの本当の笑顔をただの一度も見たことがないのかもしれない。だから気づけなかった)

雪菜(本当は乗り越えてなんかいなかった。大丈夫なわけなかったんだ)

雪菜(桜野さんは桜井さんを本当に大切に思っていた。生きる意味そのものだって言っていた)

雪菜(そんな人を……自分の手で……)

雪菜(もし私だったら? もし私が、自分の大切な人を自分の手で殺めてしまったら?)

雪菜(一日や二日で立ち直って元気に明るく過ごすなんて、そんなこと本当にできるだろうか)

雪菜(できるわけない。平気なわけない。大丈夫なわけない。もし本当に何ともないんだとしたら、本気でそう言っているんだとしたら……)

雪菜(そんなのもう…………壊れてる……)

桜野「雪菜ちゃん?」

雪菜「は、はい!?」ビクッ

桜野「ぼーっとしてたけど大丈夫?」

雪菜「あ……えっと……」

桜野「ちょっと休憩しよっか」ニコッ

雪菜「はい……」
652 : ◆15vHdNAAAEr/ [sage saga]:2023/09/30(土) 23:07:16.95 ID:CHpGyZiLo
休憩所

桜野「今日はほんとに暑いねぇ。雨とかよりはずっといいけど」

雪菜「……はい」

桜野「ちゃんと水分補給してね?」

雪菜「……はい」

桜野「ふぃぃ……」

雪菜「……桜野さん」

桜野「ん? なあに?」

雪菜「今日……楽しいですか?」

桜野「うん、とっても」ニコッ

雪菜「……」

桜野「雪菜ちゃん?」ズイッ

雪菜「!」

桜野「大丈夫? なにか困ったことでもあった? わたしでよければ相談乗るよ?」

雪菜「いえ、あの……!」

雪菜「その……」

雪菜「…………桜野さんはどうなんですか」

桜野「わたし? わたしは特に何も。すこぶる快調ですぞよ?」

雪菜「本当ですか? 本当になにもないですか? 私だって相談乗ります……!」

桜野「ありがと。でもほんとに大丈夫だよ」

雪菜「……!」

桜野「なんか心配かけちゃったかな? ごめんね」

雪菜「……」

雪菜「……やっぱり」

雪菜「………………やっぱり……何も言ってくれないんですか……!」

桜野「え……?」

雪菜「桜野さんいつもそうです……!」

雪菜「私やみんなが苦しいときは一緒にいてくれて話を聞いてくれて優しくしてくれて……! なのに自分が苦しいときはなんにも言ってくれなくて……!」

雪菜「それじゃあ恩返しもできないじゃないですか……!」

桜野「そんなことないって。恩返しならいっぱいしてもらってるよ。今日だって遊園地連れてきてもらっちゃったし」

雪菜「そういうことじゃなくてっ!」

桜野「いいんだよ、わたしのことは。みんながよければわたしはそれでいいの」ニコッ

雪菜「っ!」

雪菜「……」

雪菜「…………っ」ギュッ

雪菜(朱さん……ごめんなさい……)
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