【安価コンマ】オリウマ娘と共に

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518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/08(水) 01:35:26.62 ID:u3Zgg4970
ダメぽ
519 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:11:58.07 ID:sAgW740n0
ライトレ「――次走のジャパンダートダービーでは長い直線のロングスパートが勝負になる。だからそこでの先行争い、それを制することが勝ちへとつながる」

ライム「はい!」

ライトレ「だからスパートをどれだけ維持できるか、持続力を鍛えるためにもこれから先はそう言ったトレーニングが多くなる」

足腰を重点的に鍛えるための筋トレや、最後まで走りきるための体力づくり……まあ、今まで通りと言えば今まで通りだが。と、ライムのトレーナーさんは難しい顔をしながら言う。

ライトレ「2000mはライムにとっても未知の距離だ、今までのトレーニングとレース結果からも適性はしっかりとあることは分かっているが――」

ライム「トレーナーさん!大丈夫です!私、しっかり2000mでも勝って見せますから!」

にっこりと笑い、ライムはトレーナーさんに向かってぐっ!と親指を立てる。

ライトレ「……そうか、ならしっかりと勝つためにトレーニングを続けよう。君の幼馴染にも、カッコ悪い所は見せられないからね」

ライム「えっ!?あ、ちょ……トレーナーさん!?その話は関係ないと思うんですけど!?」

ライトレ「ははは」

ライム「うぁー!」

揶揄うように笑うトレーナーと、顔を真っ赤にして起こるライム。これが、彼女とトレーナーの練習風景だった。
520 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:14:28.23 ID:sAgW740n0
パピヨン「…………」

『……』

……なんだか、本当にお手本のようなトレーナーとそのウマ娘だと感じた。

パピヨン「……ジャパンダートダービー」

『……一応言っておくけどパピヨン。キミは』

パピヨン「分かってる、分かってるって……距離的に絶対無理だし、そもそも出れないでしょアタシじゃ」

これまで4戦2勝、出走登録自体は出来るだろうが……他に出るウマ娘も多い、抽選が必須になりそうだ。

パピヨン「ライムは次のG1に向けて練習、シルフィーはオークスに勝って秋華賞へ」

……アタシの周りG1勝ってる子多くない?と、そんなことを言いたげな目。

『ならキミも早くその仲間入りをしよう。次の目標もしっかり定めて、練習をすれば……きっと勝てるさ』

練習をすれば絶対に勝てるわけじゃないけど、それは無駄にならない。キミは理解しているだろう?

パピヨン「分かってるよ、お兄さん」

ライトレ「はは、なぁにそもそも2000mを走り切れるか不安になったときはちょっと長いマイルだと思えばしっかり走れるだろう!」

ライム「……ちょっと長いマイル?」

ライトレ「ちょっと長いマイルだ!走れないことはない、そう思うことでメンタルもカバーだ!」

おおっとなんだか遠くで愉快な話題が出てきた。

パピヨン「あ、やっばこっちに近づいてくる……撤退撤退。逃げるよお兄さん!」

『ああ!』

――アンパンと牛乳を両手に持ち、【貴方】とパピヨンはその場から逃げ出した!
521 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:38:57.67 ID:sAgW740n0
『……次のレースの話をしよう、パピヨン』

夏合宿が近づいてきたある日、トレーニングを始める前にパピヨンをトレーナー室に呼び出す。

パピヨン「次のレース、かぁ。アタシは走れれば何でもいいんだけど――」

『それでも、今回はキミの意見が欲しい。今後キミがどういうレースを望むのか、ある程度指標があったほうがこちらとしてもやりやすいんだ』

――ライムのライバルとしてありたい。だとしても流石にジャパンダートダービー……中距離は、現時点では無理だ。

それにライムの追いかけを何時までもするわけにもいかない。ライムはライムの、そしてパピヨンにはパピヨンのレースがある。

『……短距離でも、マイルでも。次走じゃなくてもこのレースに出走してみたいとかそういうのでも構わない。地方のレースを巡るでも、それこそ海外でも』

パピヨン「ん〜……そう、だなぁ。アタシ的には……沢山走りたい。沢山走ってまず実績を作って、それで……ぷっ」

ぷはっ、あはは!と、突然パピヨンが笑いだす。

『ど、どうした!?』

パピヨン『あー、ごめんごめんお兄さん。いや、前のアタシだったら……言わなかっただろうなぁ、実績を作って〜とか」

――なんせ実績があるとその分人気になって頑張らないといけないから。と、パピヨンは言う。

パピヨン「でも今はそれが欲しいな。まずは慣れないと、まだちょっと……ムリかもしれないけど。少しずつ、少しずつ」

『……そうか。それは……とても、良いことだな』

――成長というのだろう。トレーナーとして、本当に嬉しいことだ。
522 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:48:47.12 ID:sAgW740n0
パピヨン「と、いう訳で短距離でもマイルでもなんでも!沢山走りたいな!お兄さん、その辺色々叶えて欲しいな〜?」

おねが〜い。と、担当ウマ娘がウインクしながらおねだりする。任せろそれが仕事だと言わんばかりに、胸を張る。

パピヨン「……お兄さんって、自慢げだとちょっとキモいよね」

『自分も怒るぞいい加減』

さてさて、それは置いておいて。パピヨンの次走は――。




パピヨンの今後のレース展開についての安価です。深夜の為時間は長めに。

全てのレースが決定するわけではありません、こういうレース走らせたいとか、こういう路線で頑張りたいとか。そういう物です。

目標レース:(将来的に出たいレース名、○○が出走するレースとかでも大丈夫です)
(出来るだけウマ娘ゲーム内であるものでお願いしたいですが、なくても出来るだけ頑張ります。海外とか殆どゲームにないので)

次走:(次走で走りたいレース名、作中は現在クラシック6月後半です)
(書かなかった場合、目標レースから考えてそれっぽいのを選びます)

その他:(何か付け加えたいことや、こういうローテ組みたいとか何かあれば。絶対ではありませんが出来るだけ取り入れます)

上記のテンプレで書いて欲しいです。初の試みなので出来るだけ柔軟にやってみます。

因みにパピヨンは「出来るだけレースに出たい」そうです。クラシック期間に「3〜4回」くらいはレースに出たいかもしれないです。
523 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 00:50:47.56 ID:sAgW740n0
それではおやすみなさい。質問等あれば何でもお願いします。



パピヨンの今後のレースは――:18時まで募集。

目標レース:(将来的に出たいレース名、○○が出走するレースとかでも大丈夫です)
(出来るだけウマ娘ゲーム内であるものでお願いしたいですが、なくても出来るだけ頑張ります。海外とか殆どゲームにないので)

次走:(次走で走りたいレース名、作中は現在クラシック6月後半です)
(書かなかった場合、目標レースから考えてそれっぽいのを選びます)

その他:(何か付け加えたいことや、こういうローテ組みたいとか何かあれば。絶対ではありませんが出来るだけ取り入れます)
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/12(日) 01:58:55.53 ID:HN7+ohOD0
ちょっと調子悪そうだし精神を鍛える面でも障害レース一回だけ走っとく?
東京ジャンプステークスとかあるし
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/12(日) 11:16:58.63 ID:D+zCJuEro
次走はエルムS(札幌)やクラスターS(盛岡)で地方遠征いちゃつき入りとか
今年はあと武蔵野SとかカペラSとか勝って実績作り

最終的にはJCBスプリントでライムに勝つのは勿論、海外だけどドバイゴールデンシャヒーンとか行ってみないか(お兄さんと海外)
526 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/12(日) 22:24:17.16 ID:sAgW740n0
なかなか見れなくて遅れてしまいました、すみませんありがとうございました。

テンプレで書いてきてもらったものを採用するつもりだったんですけど、何か分かりにくかったのか来ないで終わっちゃいました……申し訳ないです。

今日は更新できないので、もう少しだけ時間延長してみたいと思います。明日の21時までで。

来なかったら>>524,525から予定通り選びたいと思います。
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/12(日) 22:33:12.95 ID:VV51EV380
次走はエルムSあたりかな

最終目標はフェブラリーSか、いっそBCスプリントとか
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 12:50:36.20 ID:NgVQ7RY7O
案外海外の方が上手く走れたりするかもだし海外行くか
ただ今年一杯は国内で走って来年からになりそうそうすると

血統分からないけどそういう血が混ざっててもおかしくはないし
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/05/13(月) 18:21:47.05 ID:baB4dCIF0
いつかアメリカ行ってメトロポリタンハンディキャップ(アメリカの6月開催G1、ベルモントパーク競馬場ダート1600m)かブリーダーズカップ・ダートマイル(アメリカの10月末or11頭開催G1、開催地は持ち回りダート1600m)出たいとか言っても良いと思う

因みにどっちも凱旋門賞やドバイシーマクラシックなんかも入ってるような世界のトップ100G1レースに乗ってる(国際競馬統括機関連盟なるwikiページ参照)


差し当たりは夏合宿挟んでオープンのながつきステークスかG2東京杯、年末にG3カペラステークスorチャンピオンズカップ、シニア級入ってからコーラルステークスって感じに
530 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/13(月) 22:27:33.24 ID:WKyf6WzJ0
時間過ぎましたがこれで終わりたいと思います、ありがとうございました。

次走は「エルムステークス」「クラスターカップ」「ながつきステークス」「東京盃」ですかね。障害レースはちょっとお留守番!

最終目標は国内G1だったり国外G1だったり、まだ決めませんが候補には上がってくる感じで。パピヨンに意識だけさせておきましょう。

では、早速次走決めます。
531 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/13(月) 22:31:59.22 ID:WKyf6WzJ0
ではおやすみなさい。



次走は――:安価下3までで一番コンマが大きいもの

1 8月前半に札幌で行われるG3「エルムステークス」
2 8月後半に盛岡で行われるG3「クラスターカップ」
3 9月後半に中山で行われるOP「ながつきステークス」
4 10月前半に大出行われるG2「東京盃」
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 22:43:00.44 ID:kwgpzOzA0
1
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/05/13(月) 22:47:07.15 ID:baB4dCIF0
4
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/13(月) 22:58:10.42 ID:9rS2Fg0io
1
535 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/13(月) 23:13:10.31 ID:WKyf6WzJ0
次走は「エルムステークス」です。1700mの今まで最長距離ですが、何とか頑張りましょう!

そして札幌でデートです。ありがとうございました。
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/14(火) 15:40:45.48 ID:BsqSSE0+0
???「札幌デートか……塩ラーメンが旨いと聞くぞ」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/14(火) 22:51:38.09 ID:hywWUxnU0
パピヨンなんか惜しいとこで毎回勝てないキャラな気がする
シニアが終わるまでにG1勝てなさそうだけど最後に勝ってハッピーでも楽しそう
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 22:51:03.79 ID:Oqm+6HQRo
エタ?
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/20(月) 23:35:18.34 ID:IClHYhfbO
あーあもうやる気なくなっちゃったか
すぐエタるよな安価やる奴ってゴミばっかり
540 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/21(火) 23:09:59.14 ID:H7a23omZ0
生きてます、すみませんもう少し待ってください。
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/21(火) 23:17:49.16 ID:LycZD2yqo
変な人に返事せんでええよ
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/21(火) 23:24:41.20 ID:eX4p3ltXo
報告おつー
おけおけ
543 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 05:01:23.22 ID:1knW09Ei0
「エルムステークスにしよう」

8月前半に札幌で行われるエルムステークス。距離は1700mと少し長いが、時期も丁度いい。

パピヨン「エルムステークス、エルムステークスかぁ……えっ。ってことはもしかして夏合宿途中で抜け出す感じ?」

「まあ、そうなるな」

パピヨン「えぇ〜!?アタシ、合宿中の夏祭りとか楽しみにしてたんですけど!」

「……札幌にも夏祭りはあるさ、ただまあ友達と行ったりは出来ないかもしれないが……」

確かに夏祭りに友達と遊びに行く予定が合ったりしたのかもしれない、だったらエルムステークスではなく少し後の――。

パピヨン「はぁ〜……いや、いいよ。別にそういう予定があったわけじゃないし、ちょっと気になってたな〜くらいの気持ちだったし」

そう言うと、彼女はプイっとそっぽを向いてしまった。何かまずい事を言ってしまったかと不安になるが、きっと大丈夫だろう。

「……そうか?じゃあ、予定通りエルムステークスで行こう。札幌だし美味しいものも沢山あるだろうな」

パピヨン「お、そういう話題出したってことは全部お兄さんの奢りだかんね?」

「えっ」

パピヨン「ぷぷぷっ。ごちそうさまで〜す!」

――と、いう訳で次走は札幌で行われるエルムステークスに決まった。

とりあえずはエルムステークスを勝つことを目指して、そこから先は――どこまで羽ばたけるか、ゆっくり相談して考えていこう。
544 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 05:02:53.52 ID:1knW09Ei0
パピヨン「うっわ〜!綺麗な海!え、すご。滅茶苦茶夏じゃん!」

夏合宿初日、パピヨンが海を見てキラキラと目を輝かせている。

「海は初めてか?」

パピヨン「うん!始めて来た!うわ、砂浜とかこんな感じなんだ……わ〜……!」

……やっぱり年頃の女の子っぽい所はあるんだよな、この子。しかし、予定だと初日は簡単なトレーニングで終わらせる予定だったし。うん、そうしよう。

「……よし、パピヨン!今日はトレーニング無し!海で思いっきり遊んで来い!」

パピヨン「えっ!?いいのお兄さん!?」

「ああ、まあ初日くらい大丈夫さ。それに他のウマ娘も、結構遊んでるみたいだし、良かったら友達でも誘って遊んできな」

パピヨン「お兄さんやさし〜!え、なんか別人みたい!あとで変な事とかするつもりでしょお兄さん!」

「酷い言い草だな……はあ、けどあまり遠くまで行ったりするんじゃないぞ、あと適度な水分補給と休憩を――」

パピヨン「はいはい分かってるって!じゃあちょっと、行ってきます!」

――そして彼女はぴゅーんと飛び出していった。
545 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 05:11:21.75 ID:1knW09Ei0
夏だ、海だ!(初日):自由安価下2まで。

絡みたいキャラとのイベントや、【貴方】とのイベントとか、それ以外にもそれっぽいイベントです。



お久しぶりなのにこんな時間で申し訳ないです。




546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 09:02:16.69 ID:/cczzHeIo
他の娘がサンオイルを塗っているのを見てトレーナーにイタズラしようと思いつくパピヨン
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 09:47:01.54 ID:cemcgW4DO
遊びとトレーニングも兼ねてオリウマ娘(パヒヨン・シルフィー・ライム・マンティ)+担当トレーナーのペアでビーチバレーをする

トレーナー参加が厳しそうならオリウマ娘四人だけでビーチフラッグとかスイカ割り
548 : ◆OX0aJKbZO.0H [sage]:2024/05/25(土) 20:13:40.49 ID:1knW09Ei0
水着:安価直下
1 スク水
2 >>490
549 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/25(土) 20:52:32.37 ID:1knW09Ei0
今気づきましたすみません上げてなかったですね。

サンオイルイタズラパッと思いつくの塗って貰うやつだけなんですけどそれですよね多分。

安価は下でお願いします。
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 21:24:41.43 ID:cYJjnpaGO
2
551 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 00:42:13.18 ID:XGMLnMWp0
モブ「はー、ちゃんと塗っておかないと痕になっちゃうし、塗っとかないと……」

水着に着替えようと脱衣所に向かうと、知らない子がせっせとサンオイルを塗っていた。

あー、確かにアタシも塗っておかないと日焼けになっちゃうし塗っておかないとなぁ。

パピヨン「…………!!!」

その瞬間、アタシの頭に電撃が奔る!天才的な閃き!

そうだ、アタシの水着を見ても全然慌てなかったお兄さん。そのお兄さんを慌てさせる絶好のチャンス!顔をまーっかにさせて、あの別に興味ないですけど〜?みたいな表情、ぐちゃぐちゃにさせちゃう……!

パピヨン「じゃあ早速準備準備〜」

スク水……じゃなくて今日はあの水着でもいっか。練習の時だけスク水にすれば問題ないでしょ〜。

――あの日のリベンジ!しちゃうぞ!
552 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 00:44:34.65 ID:XGMLnMWp0
パピヨンが飛び出して行ってから数分後、彼女は小走りに何かを抱えながらこちらに向かって来た。

パピヨン「ねえお兄さーん?ちょっとお願いあるんだけど」

「……キミ、学校指定の水着はどうしたんだい」

パピヨン「今日は休憩って言うからこっちにしちゃった。あれ、もしかしてダメだった?」

「全く……練習の時は着替えるんだぞ」

あの日トレーナー室でお披露目してくれたワンピースの水着。青い空の下、海で見るその姿はとても眩しくて、なんだか一段と似合っているように見えた。

「それで?お願いって」

パピヨン「実はサンオイル塗るの忘れちゃって〜、だからお兄さんに背中塗って欲しいんだ〜」

「…………は?」

思わずそんな声が出てしまった、いや。なんでそんな……。

「別に自分じゃなくても良いだろう、ライムとかシルフィーとか知り合いのウマ娘に……」

パピヨン「え〜?でもライムもシルフィーもまだ荷物の準備とかしてるっぽいし、早く塗らないとアタシの肌に染みとかできちゃうよ〜」

ねえねえお兄さん塗ってよ〜。と、上目遣いでお願いをしてくるパピヨン。普段我が儘を言う時の声、こうなったらこの担当ウマ娘は引き下がらない。

「…………はぁ。分かったよ、けどあんまり文句言わないでくれよ」

パピヨン「っ!やったぁ!お兄さんやっさし〜!」
553 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 01:07:25.55 ID:XGMLnMWp0
砂浜に広げられたビーチシートと、大きなパラソル。そこに仰向けに寝そべったパピヨンと対峙する【貴方】。

……とても丁寧に手入れされた尻尾が、フリフリと嬉しそうに揺れている。

パピヨン「それじゃあ背中、お願いね?ぷぷ、ちょっと際どいところ触ってもバレないかもよ?」

「からかわない。ほら、こっちも塗るのなんて初めてなんだから、ジッとしてなさい」

パピヨン「はいはーい」

サンオイルを適当な量手の平に出してみて、馴染ませてみる。さて……どうしたものか。

……取り合えず、背中にそっと触れてみる。

パピヨン「ひゃっ……!?」

「っ!?だ、大丈夫か!?」

パピヨンの口から出た声に、反射的に手を放してしまう。

パピヨン「だ、大丈夫大丈夫……ぷ、ぷぷ。お兄さんってば恐る恐るしすぎでしょ。ほんっと女性経験とかないんだ〜?」

「……あんまりトレーナーにそんなこと言わない。ほら、塗らないと染みになっちゃうんだろ」

パピヨン「あっ、話しそらした。やんやん、お兄さんに身体まさぐられちゃ〜う」

「…………」

後でちょっとデコピンでもしてやろうかと思った。


サンオイルぬりぬりイベント:安価直下
1 パピヨンの方が恥ずかしくなってくる
2 パピヨン「こ、今度は、ま、前も塗って欲しいんだけど〜……」
3 めっちゃ知り合いに見られる。
4 自由安価
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 01:11:05.24 ID:2xBvAAlDO
3
555 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 01:21:58.37 ID:XGMLnMWp0
めっちゃ知り合いに見られました、その知り合いは――:安価直下
1 オリウマ娘勢ぞろい(ライムシルフィーマンティ)
2 ウオダス
3 自由安価



今日はこれだけです、お疲れさまでしたおやすみなさい。

一人だけスク水じゃないのもあれなので、オリウマ娘ちゃんたちの水着募集を少しだけします。

次の更新まで募集するので、こういうのが良いって人は送ってくれると嬉しいです。
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 08:24:49.09 ID:6lfLFfgjo
1

ライムは白地の花柄ビキニ
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 14:23:45.18 ID:bO9Cl3Amo
おつ 
また誤解が……もう誤解じゃないかもなあ

シルフィーは水着は任せるけど髪はポニテしてると好き
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 15:59:15.89 ID:fXEkfKZao
マンティは黒のパレオタイプとかどうでしょ
559 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 19:24:27.49 ID:XGMLnMWpo
シルフィーは控え目な子だし肌見せるのも得意じゃないかなってスク水着てる気もするし

結構フリフリのオフショルダーみたいなのも着てるような気もします

悩みますね
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 19:49:31.29 ID:K8gznU0ho
フリフリありのライトグリーンワンピースタイプなどどう?
561 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/26(日) 20:17:25.74 ID:XGMLnMWpo
ワンピ良いですねぇ

ライムとマンティはすぐ着てそう!となったのでみ水着募集これで終わりたいと思います、ありがとうございました!

幼馴染み君にビキニ姿に自撮りプレゼントしてライム。
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/27(月) 00:38:52.78 ID:gccZXveTo
ステラライムそんな大胆なことするかな…するかも
幼馴染みくんが悶々としちゃうよ
563 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 22:40:48.55 ID:LTvs1gXd0
パピヨン「…………」

『……』

最初は【貴方】をからかっていたパピヨンだがその口数もだんだん減ってくる。サンオイルを馴染ませた手で背中の肌をヌルヌルと触られて、くすぐったいような恥ずかしいようなそんな感覚。

そして思う「あれアタシちょっとやりすぎた?」

パピヨン「……っ」

……お兄さん、すっごい優しい手つき。アタシの肌に傷つけないように〜とか考えてるんだろうな〜。

それに、ちょっと気持ち良いかも……あれかな、なんかツボとかあってそこが刺激されてるみたいな?マッサージとかもちょっと勉強してみたら――。

『……ほら、背中は塗り終わった。もう大丈夫だぞ』

パピヨン「ぇ〜?もう終わり?お兄さん、アタシの肌をもっと触れるチャンスだよ?もっと丹念に塗り広げても良いんだよ〜」

『変なことを言うな!それに……結構人の目がな』

パピヨン「……へ?」

そう言われて気付く。そうだったここって夏合宿の砂浜。そこでアタシはお兄さんに背中を見せてサンオイルを塗って貰って――。

そして、アタシはうつぶせの状態から顔を上げて――。

ライム「あっ……!ど、どうもー……あはは……」

シルフィー「わっ、わぁ……!」

マンティ「ひゃぁあ……」

パピヨン「…………」

――見知った3人がそこにいた。
564 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 22:42:29.93 ID:LTvs1gXd0
パピヨン「っ!?な、なんでそこに居るの!?」

顔が一気に熱くなる、ボンっと爆発するみたいに、夏の暑さじゃ誤魔化しきれないほどの熱。

な、なにアタシがお兄さんに塗って貰ってるところ見てるのこの――!?

マンティ「あっ!?やっ、その、パピヨンさ――!」

ライム「やっぱり来た!ほら逃げますよ!」

シルフィー「あ、あのぉ!わ、私は、男の人とそういうのは……!」

パピヨン「あっこら逃げるな!こらぁ!」

『…………行ってしまった』

……まあサンオイルは塗り終わったし大丈夫か。

それに、なんだ。と【貴方】は思う。

『……楽しそうで何よりだな、うん』

自分じゃできない、同期でライバルの彼女たちだからこそパピヨンのあんな表情を引き出せたのだろう。

……それがなんだか嬉しくて。【貴方】は荷物を持って宿舎に戻った。
565 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:10:16.11 ID:LTvs1gXd0
パピヨン「むむむ……」

シルフィーはイメージに合ったフリル付きのワンピ。髪もポニテに束ねちゃったりして、とても夏って感じの水着姿。

マンティは黒いパレオタイプの水着。結構肌見せるの嫌なタイプかな〜とか考えてたけど、これまた結構肌色多めで。大人っぽいかも?

ライムは……。

パピヨン「幼馴染くんの趣味?」

ライム「怒りますよ!?」

花柄があしらった白いビキニ。いやぁ、水着としては王道と言っても良いそんな水着。むむ、やっぱりアタシもこれくらいストレートな水着の方が良かったかも……。

パピヨン「ま、アタシの方がデカいけどね」

ライム「パ、パピヨンさん結構そういうところありますよね……」

マンティ「……あ、あの。幼馴染って……?」

シルフィー「そういえばマンティさんは知りませんでしたね。実は……ごにょごにょごにょ」

ライム「あっ、あー!シルフィーさん拡散しないでください!やめっ、こらぁ!」

――最近はよくライムの幼馴染関係を弄りがちなアタシたち。まさか委員長みたいなライムがこういう立場になるとは……分からないねぇ。

まあちょっとLANEとかのグループでもからかい過ぎな気もするけど、ライムも本気で怒ったりして来ないし多分大丈夫。

……それに年頃の女の子にそういう話題は必要不可欠!気になって気になってしょうがない!。

マンティ「わっ、わぁ……!!!お、おめでとうございます?」

ライム「止めてくださいよありがとうなんて!だ、だから私は別にそういう仲じゃ――だ、だったら先のパピヨンさんだって!」

んー?
566 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:26:49.68 ID:LTvs1gXd0
ライム「あんなにトレーナーさんにオイルを塗って貰って、幸せそうな表情で!しかも、なんな場所で!」

パピヨン「は、はぁ!?」

マンティ「あ、あれ凄いですね!パピヨンさん!わ、私じゃあんな大胆な……は、恥ずかしくて!」

シルフィー「しかもトレーナーさんとだなんて、不健全ですよ!あんな、男の人のごつごつした手で……!」

う"〜!こっちに矛先がきたぁ!アタシはこういう弄られるタイプじゃないんですけど!

パピヨン「ち、違いますけどぉ?ア、アタシのあれは……ご褒美!そうご褒美だから!キモいお兄さんにアタシにオイルを塗る権利をプレゼントしてあげただけだから!」

マンティ「……そ、それ、も、もっと凄い……!?」

シルフィー「は、はー!だ、だめ……!だめですよパピヨンさん!」

あれ、ちょっと間違えたかも?

ライム「ふふふ、どうですかパピヨンさん!これが弄られる側の気持ちですよ!」

くっ……何を勝ち誇った顔を!しかしこの状況はまずい、お兄さんとそういう関係なんでしょ?みたいな雰囲気になるのだけは避けないと……!

何か、何か手は――!はっ、これだ!

パピヨン「あ、アタシとお兄さんのことが知りたくば――あれで勝ってからにして!」

そしてアタシは、それを指差す。そう、ビーチフラッグ!!!
567 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:38:14.87 ID:LTvs1gXd0
――――という訳でビーチフラッグ競争が始まった。正直凄い雑な展開な気がしなくもないけど、気にしない気にしなーい。

マンティ「……あ、あのぉ。パピヨンさんのお兄さんも気になるんですけど……えっと、勝った人に何か、ご褒美みたいな……」

ライム「あ、いいですねそれ!んー、海の家のご飯を奢るとか……でもあまりこういうお金の問題は好きではないんですよね」

パピヨン「――勝った人のお願いを何でもきくとか」

シルフィー「い、言いましたね!?」

ふふん、これくらいしないとね。流石にライン越えてるお願いとかはしないだろうし、まあまあ遊び程度にね、遊び程度に。

シルフィー「……ま、負ける気は勿論ないんですけど。私だけ芝メインなんですよね……」

ライム「でもシルフィーさんはオークス勝ってるじゃないですか!そんな関係ありませんよ!」

……そうだ、あそこの二人はG1ウマ娘。実績的にはこのメンツで群を抜いている――けど、アタシだって負ける気はない。

マンティ「…………」

……うん、マンティもばちばちにオーラ放ってる。分かるよ、遊びだけど――勝ちたくなっちゃうよね。競争、なんだから。

――――一番に旗を取って、あんな命令やこんな命令しちゃうぞ!いやお願い!お願いしちゃう!

旗を刺して距離を取り、四人でうつぶせになる。

――近くにいた子に合図のお願いをして貰う。その子が合図をしたらその瞬間、駆ける。

モブ「よーい……ドン!」

そして、ビーチフラッグ競争が始まった!一気に起き上がり一直線に駆ける!
568 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:39:09.37 ID:LTvs1gXd0
誰が勝った?:コンマ直下
1-25 パピヨン
26-50 ライム
51-75 シルフィー
76-00 マンティ
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/28(火) 23:44:13.29 ID:i4mwTXMv0
せい
570 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/28(火) 23:59:29.95 ID:LTvs1gXd0
ライムはビーチフラッグでも強かった。

ちょっと先の安価ですがライムの命令(お願い)安価もしちゃいます。

では、今日はこれで終わりにしたいと思います。おやすみなさい。



ライムの命令(お願い):安価下3まで

パピヨンに洗いざらい全部話してもらうとか、○○と○○でハグとか。なんでも。

571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 00:04:23.37 ID:PraMaSZro
パピヨンに:ユニコーンSでレース後、トレーナーさんと何かありましたよね?それを教えて下さい!

おつー
この同期達の会話好き好き大好き
ライムちゃんから覇王味を感じる
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 18:56:09.29 ID:RciKseVDO
乙です
(半ばパピヨンに誘導される形で)シルフィーとマンティに恋人にしたいタイプの人間を発表してもう
573 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 19:08:10.74 ID:19YKgSzv0
こんばんは、安価残り一つです。

上げます。
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 19:12:57.00 ID:qEHqJmVJO
自分だけなのは不公平なので、三人にも気になる人がいるかを言ってもらう
拒否権あり
(ただし、言外に自分は拒否したのに今後ライムに色恋関係でつっついてくるのはどうなのと含ませる)
575 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 19:25:54.20 ID:19YKgSzv0
ライムはのお願いは――:コンマ直下
1〜3 >>571
4〜6 >>572
7〜9 >>574
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 19:37:41.87 ID:RciKseVDO
はい
(てっきり3つ全部採用だと思って>>571に合わせてパピヨン除外してしまった)
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 19:40:07.28 ID:PraMaSZro
(むしろシルフィーもマンティもいるのに個人ロックオンした安価投げたのすまんかった)
578 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 22:07:26.44 ID:19YKgSzv0
ライム「――――っやったぁ!」

パピヨン「……っ!」

マンティ「くぁ……!」

――あと一歩のところ、あと少しでフラッグに手がかかる瞬間アタシの後ろからグイっと腕が伸びて、ライムがフラッグを手にした。

スタートダッシュも上手くいったし、こんな短い距離ならアタシが勝つ――そう思っていたのに。負けた。

シルフィー「はぁ、はぁ……ふぅ、私が一番最後ですかぁ……せめて、もう少し勝負できたらよかったんですけど……」

3人がフラッグに辿り着いてから少しして、シルフィーが到着する。悔しそうな視線をライムに向けて、それに応えるようにライムは、笑った。

ライム「ふふ、シルフィーさんもバチバチでしたね。勿論パピヨンさんもマンティさんも」

マンティ「わ、わたしも、負けるつもりはなかったので……さ、流石ですね、ライムさん……」

ライム「……そんなこと言いながら、目が賞賛する感じじゃありませんよ?」

マンティ「へっ?えっ、あ、ご、ごめんなさい……!」

ライム「あ、いえいえ!そんな気にしていませんから!でも――」

――私、ちょっと最近そういう視線を沢山浴びてるので、敏感なんです。

なんてことを、当たり前みたいにライムは言ってのける。

パピヨン「……っ。言ってくれるじゃん、なに?それ、もしかして――勝者の自慢?私に負けた子からそういう視線沢山浴びちゃう、みたいな」

ライム「考えすぎですよ、パピヨンさん。でも、そういう風に取らえてくれるなら――こう言った甲斐があったかもしれませんね」

……あーもう!むかつくむかつく!
579 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 22:19:25.92 ID:19YKgSzv0
ライム「さて、パピヨンさんが言った事ですから当然。約束は守りますよね?」

パピヨン「うっ……」

――にやり、とライムはアタシを見ながら言う。だ、大丈夫。ライムならそんな酷いこと言わない、そこは大丈夫、だ、だよね?

マンティ「も、もしかして私にも何か酷い事を……!?」

シルフィー「え、ええっ!?ライムさんってそんな……!?」

ライム「な、なんで酷いこと言う前提なんですか!や、やりませんからね!?」

まあでも、少しは仕返しがしたいというのも、本音で……と。ちょっと恥ずかしそうにしながら、ライムは口を開く。

ライム「――三人にもいるんですか?気になる人が」

「「「――――!」」」

アタシたち三人の息を飲む音が聞こえる。

パピヨン「で、でもそれって」

ライム「勿論、拒否権はあります!けど……ねぇ?」

――好きな人がいない場合はどうすればいいの、という質問をしようとした瞬間。被せるようにライムはそう答えた。

しかしこの圧、そして笑顔。皆して私の事弄っといて拒否するのはどうなの?拒否したらもう二度とさせないからね?という、オーラ!

マンティ「ふぇ、ぁ、そのぉ……」

シルフィー「す、好きな人……ですかぁ……」

ライム「ふっふっふ。あ、でもパピヨンさんは分かり切ってますから、言わなくても良いですよ?」
580 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 22:28:30.59 ID:19YKgSzv0
パピヨン「は、はぁ!?なにそれ、どういうこと!?」

ライム「だってもう分かり切ってるじゃないですか。私もシルフィーさんもマンティさんもお互い理解してるので、無理して言わなくても良いですよ」

――あったまきた!なにそれ勝手に分かった風なこと言って!

パピヨン「別にお兄さんの事とか全然好きじゃないんだけど!?バカ?バカでしょバカ!勝手に勘違いしないで!」

マンティ「……あ、あのぉ。今、自分で」

パピヨン「好きじゃない!誰があんな臭くてキモい変態!」

シルフィー「お、おぉ……!見てくださいマンティさん……!今どきネット小説でも見ないくらいテンプレみたいな……!」

マンティ「ひ、ひぅう……」

ライム「じゃあとりあえず誰から発表して貰うかなー、ふふふ。今度は私が攻める番ですからね」


シルフィーの好きな人:安価下3まで募集。

好きな人の名前でも、好きなタイプでも多分ライムは優しいので許してくれそうです。
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 22:50:37.85 ID:PraMaSZro
コテコテの白バの王子様タイプに憧れてて欲しい
582 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 23:00:26.45 ID:19YKgSzv0
すみませんなんも考えないで安価してました。

23:10になったら締め切ろうと思います。安価は下にずらして下さい
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:00:37.83 ID:eEGmF4J+0
地元の家の近所に住んでる、二つ年上の優しい先輩
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:09:54.58 ID:RciKseVDO
幼少の時からシルフィーにプロポーズしてきている親友の弟
最初は実の弟のように思っていたけど、だんだん好きになっていった感じで
585 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/29(水) 23:24:05.90 ID:19YKgSzv0
次!マンティ!

マンティの好きな人:安価下2まで。50分で締め切り。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:41:51.50 ID:/qE/xYdCO
同じ歳の真っ直ぐなサッカー少年
自作の絵本を褒めてくれた
なおマンティは夢を追いかけるライバルだと言い張っている模様
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/29(水) 23:49:28.56 ID:RciKseVDO
穏やかで優しい師匠的な10歳年上の絵本作家(独身)
588 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/30(木) 00:39:32.63 ID:rpK0aRrr0
すみません凄い遅れました、最後にパピヨンだけやって終わります。おやすみなさい。

お兄さんではないんですけど、嘘っぱちで答えさせたりとかやっぱりお兄さん要素が滲み出てるとか、結構自由で大丈夫です。よろしくお願いします。



パピヨンの好きな人?:安価下2まで。
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/05/30(木) 00:41:35.16 ID:uLEYRuWF0
古谷徹
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/30(木) 00:44:07.74 ID:ncaPtGOlo
はじめ全然お兄さんじゃない特徴を上げるが、だんだん普段のお兄さんじやんそれ〜とパピヨン以外はわかるやつ

おつー
591 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 00:41:25.91 ID:X4coU6UUO
ライム「はいじゃあシルフィーさんから!」

シルフィー「え、ええっ!?わ、私からですか!?」

名前を呼ばれビクッと体を震わせて驚くシルフィー。その様子にライムはにやりと笑う。

ライム「ほらほら、早く言ったほうが楽ですよ?勿論黙秘権はありますが――」

シルフィー「わ、分かってますからぁ!うぅ、今までからかってすみませんでしたぁ……」

恥ずかしそうになんだか両手の指先を重ね合わせ、もじもじと動かす。

シルフィー「…………え、えっとぉ。そのぉ……し、親友の……お、弟くんなんですけど……」

パピヨン「弟!?」

やば、思わず声が出ちゃった。落ち着こう落ち着こうと、とりあえず立ち上がってしまったので座る。

シルフィー「ず、ずっと前からその……こ、好意は伝えられてたんです。凄いストレートに、でも、やっぱり親友の弟くんだし、冗談というか、今だけなんだろうなって思って流してたんですけど……」

ライム「……責められ過ぎて意識しちゃったんですか?」

シルフィー「っ!あ、あぅあぁあぁ……!!!」

顔を真っ赤にしてその場にしゃがみ込む。耳をぺたんと倒して、悲鳴みたいな情けない鳴き声を漏らしながら。

だってだってしょうがないじゃないですかぁ……会うたび会うたび好き好き言われたら意識しちゃいますよぉ……!

パピヨン「し、シルフィー……!」
592 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 00:42:21.28 ID:X4coU6UUO
ライム「それでは次はマンティさんですよ!存在を何とか隠していたのかもしれませんけどしっかりバレてますから!」

マンティ「ひっ、ひやぁああああ!?」

シルフィーがやられていた時一言も喋らなかったマンティに矛先が向く。まあ人数も少ないし正直意味ないと思うけど……まあ、でも、分かる。

マンティ「え、い、いやわたし、その……」

ライム「もうダメです、私はもう止まれませんよ!マンティさんだって居るでしょう!好きな人くらい!」

マンティ「そ、それは……ぅ。ぁ……ふぇ……」

眼をぐるぐると回しながら、手をわたわたと動かして滅茶苦茶に慌てている。

マンティ「…………ひぅ、あぅ、その……」

――――わ、私と同じくらいの。年齢の……男の子が、居るんです。

マンティ「トレセン学園に入学する前に、学校で……ぁぅ、作った絵本を、ほ、褒めてくれて」

凄い明るくて、クラスの中心みたいな男の子で。サッカーが凄い上手で……わ、私の事を夢を追いかけるライバル同士だって……言ってくれて……。

パピヨン「……うわ、凄いラブコメの主人公みたいなの」

マンティ「学校が離れてしまったのでもう会えないかなーって思ったんですけど……メ、メイクデビューの時に観に来てくれて……!あの、すごい、嬉しくて……!」

言葉から嬉しさが伝わってくるなぁ。というか喋ってる時声も身体もプルプル震えててなんだかこっちも恥ずかしくなってきちゃう。

マンティ「……い、以上、です……ぁ、あぅあぅぁぅ……」

あぁ、マンティもシルフィーと一緒にしゃがみ込んで震えだしちゃった。
593 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 01:02:05.34 ID:X4coU6UUO
ライム「――ふぅん。お二人もちゃーんと好きな人いるんじゃないですか。好きな人がいるのに、私の事をそんな風に……」

シルフィー「ご、ごめんなしゃぃ……」

マンティ「か、顔が、顔が熱いよぉ……!ふぇ、ふぇぁぁ……」

――よし、矛先が二人に向いてる間に逃げよ。

ライム「おおっと逃がしませんよパピヨンさん。ほらほら、言っちゃいましょうよ好きな人。誰なんです?その人のどういうところがどんなふうに好きなんですか?」

パピヨン「うがぁぁ!か、肩を掴むなぁ!」

ああもう逃げられない!滅茶苦茶力強く掴まれてる!こんのぉ……予測してたな逃げることを……!

……はぁ。仕方ない、なんかめっちゃニヤニヤされてるけど、ちゃっちゃと適当なこと言って終わらせよ。

パピヨン「……ええっとぉ、そうだなぁ。アタシが好きな人は……まずアタシより年下でぇ」

ライム「ん?」

パピヨン「身長は勿論アタシより低くて、アタシがリードしてあげれるような人でぇ。あとそうだなぁ……」

ライム「いやいやパピヨンさん!それは――!」

やっば、適当言ってるのがバレた?けどこれがアタシの好きな人だもんねー、嘘かほんとかなんて分かんないでしょ?ぷぷぷー。

パピヨン「あ!勿論アタシ一筋!絶対浮気とか許さないし、後は……お金沢山持ってて、優しくて……ちょっと苦労してる雰囲気とかあると嬉しいかも?大人っぽいし」

しかも、アタシの我が儘も許してくれて、案外ノリも良くて。でもちゃんと真面目な時は真面目で……書類作業とかしてる時の横顔とか雰囲気が、ちょっとカッコよかったりして。

ライム「……おおっと?」

パピヨン「アタシの走りが好きなのは当然で、ずっとずっと応援してくれて……アタシがヘマしちゃって泣いてる時もゆっくり待ってくれて、そんで頭とか撫でてくれて……あ、後はこれは絶対!」

――どんなアタシも絶対に受け入れてくれる人!どんなヘマしても絶対見捨てないで、見守っててくれる包容力のある男の人!

パピヨン「……が、アタシの好きな人でーす。はい、終わり終わり〜」

あー、適当言ったけどちょっと恥ずかしいかも。慣れないことするもんじゃないねー。
594 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 01:17:43.80 ID:X4coU6UUO
「「「…………」」」

パピヨン「……え、なに。みんなしてそんな目で見て……べ、別におかしくないでしょ!もしかして
アタシの好きな人にケチつける気!?」

別に文句ないでしょ!?具体性がないといけないわけじゃないし、ほらほら嘘じゃない嘘じゃない!

ライム「……へぇ、ほぉ、ふぅん……成程……実は一番やられてるのはパピヨンさんかもしれませんね」

パピヨン「……はぁ?」

シルフィー「こ、こういうの聞くのって、やっぱり恥ずかしいですね……ちょ、ちょっと控えます、私


マンティ「パ、パピヨンしゃん!わ、私……お、応援、してますから!」

パピヨン「ねえ待って、何その優しい眼!は、はぁ!?なに、ちょっと言いたいことがあるなら言ってよ!ねえ!きもいきもいきもい!」

――はー!?むかつくむかつくむかつく!意味わかんない!

ライム「……私も二人の恋応援していますよ!」

シルフィー「あ、ありがとうございます……私、でもどうしたらいいか……」

マンティ「わ、わたしも、その。連絡とかも来るんですけど、全然どう返したらいいのか……分からなくて」

ライム「きっとその人なら素直に返せば大丈夫ですよ!最近こういうことがあったとか、自然な日常会話を――」

パピヨン「無視しないでよ!はー!?ちょ……じ、自分がやられたからってやり返すのズル!なんでアタシだけ……!こらぁ!」

――――ほんっとー意味わかんない!頭来た!これからも弄る!!!
595 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/05/31(金) 01:19:04.61 ID:X4coU6UUO
今日はこれだけ、おやすみなさい。

この子たちちゃんと同い年くらいの男の子好きになってて青春してる。
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