【学マス】広「笑って」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:41:14.60 ID:VXbP41xf0
千奈「篠澤さん、どうして撮っていらっしゃいますの?」

広「プロデューサーの真似」

千奈「どういうことですの?」

広「プロモーションビデオに使うって、最近わたしのことを撮ってるの」

千奈「なんだか、篠澤さんに撮られるのは新鮮な気持ちになりますわね…いぇい♪」

広「ちょっと操作し慣れないけど…ほら、もっと笑って。千奈の、かわいいところを全部さらけだしてごらん?」

千奈「…それもプロデューサーの真似ですの?」

広「ううん。広さんは、自然体が一番かわいいですよ、って」

千奈「あ!流れるように惚気られましたわ!?」


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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:42:06.21 ID:VXbP41xf0
広「あ…ごめん。また、わたしのことが好きでしょうがないプロデューサーのエピソードを披露してしまった、ね…」

千奈「はわわぁ…そうですわよね…結婚を約束したお二人ですものね…?」

広「過言ではない」

千奈「きゃーっ!!いいんですの!?今の音声もそれにのってしまいますわよ流出したら大問題ですわよ〜〜〜〜〜!!!!」

広「個人的なものだから、だいじょうぶ。わたしの好きなものだけ撮ってる」

千奈「あら…照れてしまいますわね。えへへ…」

広「いいよ…すごくかわいい。もっと出してこ?千奈のかわいいところ…」

千奈「…それ、なんなんですの?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:43:00.30 ID:VXbP41xf0
手毬「何撮ってるの」

広「手毬」

手毬「それはわかってる!なんで撮ってるかをきいてる!」

広「幸せそうにラーメンを食べてたから」

手毬「はあ!?」

広「手毬と一緒だとご飯が進む、ね」

手毬「誘わなきゃよかった。…ずぞぞ…もぐもぐ、ごくん…それ、流出させないでよ…もぐもぐ…」

広「安心して。口は堅い方だから」

手毬「はいはい…ん〜♪」

広「罪悪感が、一つのスパイス?」

手毬「…うるさいな…インタビューの真似事?広は、もっと食べたほうがいいよ。最近はマシになってきたみたいだけど、まだ全然、フィジカル足りてない」

広「急成長中、だけど…しょうがない、ね」

手毬「でも、アイドルとして足りないとは、もう言えないね」

広「おお…手毬が優しいことを言った。濃厚とんこつラーメンを食べてご機嫌だから?」

手毬「はあ?」

広「それともカメラの前だから?」

手毬「いつまで撮ってるの?店員さんに怒られるよ…」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:43:33.30 ID:VXbP41xf0
Daトレーナー「…何を撮ってるんだ?」

広「レッスン室」

Daトレーナー「んん…?あっ、やめろ!私を映すな!」

広「トレーナー」

Daトレーナー「何だいったい!日頃の仕返しなのか!?」

広「みて。ズームするのも慣れてきた、よ…ほら…おお、すごい」

Daトレーナー「やめろ!!!今日はちょっと、その、アレっていうか、やめろってば!!おいプロデューサーはどこだ!?」

広「怒ってるトレーナー」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:44:14.66 ID:VXbP41xf0
美鈴「何を撮ってらっしゃるのですか?」

広「木漏れ日」

美鈴「まあ…素敵ですね」

広「そして、わたしの友達」

美鈴「ふふ。ふわぁ…」

広「…わたしの友達がサボる瞬間」

美鈴「まあ…人聞きの悪い。わたしはただ、あんまりにもお昼寝しやすそうな木陰だと思って」

広「星南が探してた、よ」

美鈴「それでは入れ違いですね」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:44:51.00 ID:VXbP41xf0
美鈴「ご一緒にどうですか?」

広「ごめん。レッスンの予定があるから」

美鈴「さいきん、頑張ってますね。まるで、まりちゃんのようです」

広「ふふ。充実してる、よ」

美鈴「そうですか」

広「うん」

美鈴「カメラ、お好きなんですか?」

広「さあ。撮られたくない?」

美鈴「そんなことありませんよ。アイドルですから」

広「ぴーす」

美鈴「ぶい」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:45:34.71 ID:VXbP41xf0
佑芽「広ちゃーん。何撮ってるの?」

広「パジャマ姿の佑芽」

佑芽「やーん、えっち!」

広「えっちなの?」

佑芽「美鈴ちゃんもお泊まり会、これたらよかったのにねー」

広「ざんねんだけど、また今度がある」

佑芽「そうだね!それに、今日は広ちゃん家だから、あんまり大勢だと迷惑かけちゃうもんね」

広「ふふ…千奈の家ほどでかくなくて、ごめんね」

佑芽「こうやって、お部屋でおふとん並べてるの、あたしは好きだなー。なんかワクワクするもん!」

広「…そうだ、ね。わたしも、ちょっとドキドキしてる。結構、落ち着かない」

佑芽「ね。楽しいよね!」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:46:16.86 ID:VXbP41xf0
佑芽「今日はたくさん楽しんで、お姉ちゃんに自慢してやるんだー♪」

広「それなら…ほら…わたしと肩を並べて。ぴーす」

佑芽「わっ…へへ。いえーい!お姉ちゃん、見てるー!?」

広「後で送ってあげる、ね。ぜひ、わたしたちの仲良しっぷりを、咲季にみせてあげるといい」

佑芽「ありがとー!…ね。広ちゃん、もしかして今日、テンション高め?」

広「え?」

佑芽「えへへ」

広「…ん。嫌だった?」

佑芽「全然?おんなじ気持ちで嬉しいなーって」

広「自分の部屋に、誰かを泊めるの…初めて、だから」

佑芽「今度はあたしの実家にも泊まりに来てね!」

広「うん」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:46:58.35 ID:VXbP41xf0
佑芽「それにしても、千奈ちゃん遅いね?なにしてるんだろ」

広「多分ママにつかまってる。特に千奈とお話したそうにしてたから」

佑芽「広ちゃんのご両親、すごく優しい人たちだよね!」

広「わたしの友達だからだと思う。パパは、プロデューサーに厳しいから」

佑芽「わあ〜っ、やっぱり、そういうのあるんだね…!」

広「おっと。千奈が来る前に、つい話してしまいそうになった」

佑芽「でたでたでたー!広ちゃんの恋バナ!」

広「まだまだ、お楽しみに、ね」

佑芽「いいなぁ!いいなぁ!」

広「ふふ…」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:48:11.79 ID:VXbP41xf0
広「話したいこと、たくさんあるね」

佑芽「ねー。広ちゃんのライブの話とか!」

広「最前列の方で観てくれてた。忙しくしてるのに、ありがとう」

佑芽「すっごく綺麗だったよ!」

広「…可愛くはあった?」

佑芽「可愛くもあった!」

広「うん。満足」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:48:56.59 ID:VXbP41xf0
広「見ててね、佑芽」

広「今は先にいかれちゃってるけど、じきに追いつくから」

広「楽しみにしてて、ね」

佑芽「…やっぱり、広ちゃんいいなあ。何をしてくるか、さっぱりわからないんだもん」

広「何がでると思う?わたしにも、わからないの」

佑芽「ゾクゾクする。とっても、楽しいね、広ちゃん!」

広「うん」

佑芽「アイドルをはじめて、ほんとうによかったね!」

広「…うん。そうだね」

広「わたしを好きでいてくれる人たち、助けてくれる人たち…対等にみてくれる人たち。大切な人たちに出会えたから」

広「この学園にきて、よかった、と思う…」

佑芽「…へへ。広ちゃん」

広「ん?」

佑芽「グータッチ!」

広「…」

広「…ぐーたっち」

佑芽「これからもたくさん、勝負しようね」

広「うん。約束」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:49:46.07 ID:VXbP41xf0
p「たくさん撮りましたね」

広「自分でもびっくり。こんなに撮ってたんだ」

p「…」

広「どうしたの?」

p「どうして…問題行動がたくさん映ってるんですかね」

広「どうしてだろうね」

p「まったく…」

広「…」

広「そう言いながら、そんな顔で観るんだ…」

p「…どういう顔ですか?」

広「優しげな顔…」

p「…」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:50:41.70 ID:VXbP41xf0
p「…過去を振り返るのもいいですが。これからのことも話しましょうか」

広「…」

p「これまで多くを成し遂げてきましたが、俺達の夢にはまだ遠い。これからもいくつもの賭けに成功してやっと、手の届く範囲に到達する」

広「…」

p「楽になることはありません。まだまだ、長く苦しくて、楽しい道が目の前を続いていますよ」

広「笑って」

p「…」

広「ほら、プロデューサー」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:51:25.40 ID:VXbP41xf0
p「俺はアイドルではありませんよ」

広「隠さないで。かっこいい、よ」

p「…」

広「仏頂面」

p「…」

広「わたしの隣を歩いてくれる変わり者」

p「あのですね…」

広「わたしが頼りにしてる人」

p「…」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:52:33.82 ID:VXbP41xf0
広「わたし、忘れないよ」

広「この明るい舞台で出会ったすべての人たち。感情を。何度も、何度も思い返すと思う」

広「わたしたちが、やってきたこと、ぜんぶ」

広「きっと、死ぬまでおぼえてるよ」

p「なんだか、終わった後のような言い方ですが。まだ満足したわけではないでしょう?」

広「うん」

p「けっこう。それでは、引き続き大番狂わせを狙ってやりましょう」

p「我々のままならない日々を、これからも送っていきましょう」

広「プロデューサーの、楽しそうな顔」

p「…」

広「変わりもの」

広「わたしのプロデューサー」

広「わたしとの毎日を、大切に思ってくれる人」

広「…」

広「わたしの、大好きな人」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:54:45.50 ID:VXbP41xf0
おわり
サンフェーデッドMVがエモかった
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/07/30(水) 20:55:27.70 ID:VXbP41xf0
374774
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/07/31(木) 02:33:42.56 ID:AkRgqc04o
おつおつ
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