ゼーリエ「好きな魔法を言ってみろ」フリーレン「花畑を出す魔法……お尻から」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/09/01(月) 18:48:41.17 ID:xG2taUou0
ゼーリエ「フランメから教わった魔法か。実にくだらな……もう一度言ってみろ」

フリーレン「お尻から花畑を出す魔法」

ゼーリエ「なぜ、お尻から? フランメはお尻から出していなかったはずだが」

フリーレン「そうだね。でも、私は師匠からこの魔法を教わったときに思ったんだ。これ、お尻から出す方がイメージしやすいなって」

ゼーリエ「ふざけているのか?」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/09/01(月) 18:51:26.73 ID:xG2taUou0

フリーレン「魔法の世界ではイメージできないものは実現できない。お尻から出す方が肥料のイメージがある分、花が生えるのを想像できて覚えやすかったよ」

ゼーリエ「普通の花畑を出す魔法を学んでいればよかったものを」

フリーレン「最初の頃は失敗する度にお尻が汚れて大変だったよ」

ゼーリエ「汚い女だ。だが、そんな程度の低い魔法、使い道がないだろう」

フリーレン「そんなことはないよ。魔王を倒すときにも活躍してくれたんだ」

ゼーリエ「もう少しマシな噓を吐いたらどうだ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/09/01(月) 18:56:35.12 ID:xG2taUou0

フリーレン「魔王と戦った時、ヒンメルの剣が吹き飛ばされて私達はピンチになった。死が目前に迫った時、走馬灯なのかな、師匠との生活が頭に浮かんだ」

フリーレン「走馬灯が終わったときに頭に残ったのは師匠から教わった花畑を出す魔法だった。今考えると、師匠が助けてくれたのかもしれない」

フリーレン「私はその場でパンツを下して、すぐにお尻から花畑を出す魔法を使った。不意を突かれた魔王はたっぷり20秒くらい固まっていたよ。その隙にヒンメルが剣を拾って、魔王にトドメをさすことが出来たんだ」

ゼーリエ「戦闘中にパンツを脱ぎ始めた女がお尻から花畑を出してきたら私でも茫然としてしまいそうだ。かわいそうに」

フリーレン「どう? 今のを聞いてもまだ程度の低い魔法だって言うつもり?」

ゼーリエ「お前のような魔法使いがよく魔王を倒せたものだ。……いや、お前のような魔法使いだからこそか」

フリーレン「まあね」ムフー

ゼーリエ「褒めてはいない」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/09/01(月) 19:03:31.08 ID:xG2taUou0

フリーレン「他には師匠のためにも使ったかな」

ゼーリエ「ほう」

フリーレン「師匠の最後の頼みでね、お墓の周りは花畑にしてくれって。だから魔王を倒した後、私のお尻の花畑を師匠のお墓に供えてあげたんだ」

ゼーリエ「それは浮かばれないな。今すぐ墓石に謝罪してくるといい」

フリーレン「魂の眠る地で頼み通り花畑にしたことを報告するつもり」

ゼーリエ「お前はフランメが嫌いなのか?」

フリーレン「私の頭の中のヒンメルがやれって言ったから……」

ゼーリエ「ヒンメルのせいにするな」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/09/01(月) 19:16:39.89 ID:xG2taUou0

フリーレン「それに、ヒンメルに誘われたのもこの魔法がきっかけだった」

フリーレン「ヒンメルが子供の頃に森で迷子になった時に私と出会ったらしい」

フリーレン「その時に私はお尻から花畑を出す魔法を見せてあげたみたい」

ゼーリエ「正気か?」

フリーレン「ヒンメルは言っていた。『綺麗だと思ったんだ。生まれて初めておし……魔法が綺麗だと思った』と」

ゼーリエ「お尻で選ばれただけの女じゃないか」

フリーレン「きっとこれはただの偶然に過ぎないけど、ヒンメル達と出会わせてくれたのは師匠が教えてくれたお尻の魔法のおかげだよ」

ゼーリエ「お尻の魔法はただの色仕掛けだ」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/09/01(月) 19:28:12.78 ID:xG2taUou0

ゼーリエ「もういい。お尻の話はここまでだ。既にわかっているだろうがお前は不合格だ」

フリーレン「だろうね。……そうだ、ゼーリエ。フェルンも同じように不合格にするつもりだろうけれども多分それはできないよ」

フリーレン「あの子はゼーリエの想像を超えるよ。人間の時代がやってきたんだ」

ゼーリエ「嫌な時代になりそうだ」

フリーレン「最後に一ついい? この花畑、魔法で作られたものだよね」

ゼーリエ「それがどうした」

フリーレン「お尻から出したの?」

ゼーリエ「帰れ」

フリーレン「ゼーリエほどの膨大な魔力ならお尻の花畑を維持しながら別の所からも出せる余裕も……」ブツブツ

ゼーリエ「さっさと帰れ」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/09/01(月) 20:33:09.61 ID:xG2taUou0

---


フェルン「…………」

ゼーリエ「(私の魔力を見て立ち竦んでいる。何が想像を超えるだフリーレン)

フェルン「……揺らいでいる」

ゼーリエ「! ……フェルンとか言ったな。お前、私の弟子になれ」ニヤリ

フェルン「え、嫌です。私はフリーレン様の弟子ですので」

ゼーリエ「……魔法をくれてやると言ってもか? 欲しい魔法を言ってみろ」

フェルン「花畑を出す魔法です……乳から」

ゼーリエ「…………クソッ、合格だ……クソッ……」

ゼーリエ「……」

ゼーリエ「……」

ゼーリエ「これが平和な時代の魔法使い、なのか……?譲渡するには私が一度覚える必要があるが……」

ゼーリエ「……覚えたくないなぁ」


終わり
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