【安価】 勇者「仲間とヌチャヌチャしたいから旅をする」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 18:04:00.24 ID:aYrrAHeDO

エルフ「ねぇ、なにか聞こえる」

女騎士「どうした?」

勇者「なんも聞こえねえぞ」

魔法使い「……エルフは耳がいい。 きっと私たちでは聞こえない音も聞こえてるんだと思う」

エルフ「……大変! 戦ってるような音がする!」

女騎士「この街道で戦闘が起きてるということか?」

エルフ「多分そうね。 戦闘状況までは分からないけど」

女騎士「ならば加勢に行くべきだ! 急いだ方がいいだろう!」

勇者「えぇーマジで言ってるの? 俺ら関係なくね?」

女騎士「バカをいうな! 腕利きの冒険者であればいいが、一般人だったらどうする!?」

魔法使い「……自分の身すら守れない人かもしれない」

勇者「そんな奴が街の外に出るなっての」

エルフ「そうかもしれないけど、私たちが駆けつけた頃に死体の横を通り過ぎることになったら夢見が悪いじゃない?」

魔法使い「……同感。 ご飯を美味しく食べるためにも助けるべき」

勇者「ひえぇーみなさん正義感が厚いことで」

女騎士「勇者が一番正義感がなくてどうするんだ」

勇者「あーめんどくせぇ」

勇者「女達がそう言うから仕方なく働くけどよぉ?」

勇者「あーあー……本当にめんどくせぇなぁ」


勇者『高速』

586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 18:04:32.69 ID:aYrrAHeDO

勇者たちが駆けつけた先にいたのは商人たちだった

商人らしい大きな荷車を引いており、素早く移動出来ないところを魔物の群れに襲われてしまったようだった


商人「ええいくるな! くそったれな魔物め!!」

剣士「くっ、私だけではこの数に対応出来ないぞ…!」


商人に護衛として雇われているのであろう剣士風の男も善戦している
しかし魔物の数が多く、捌ききれなかった魔物に商人が襲われている状況だった


正直、運がなかったとしか言えない

積荷を多く積んでそれを少しでも高く売る。そして移動に必要な食料や水などの備品をはじめ、護衛の数を減らして少しでも支出を減らす

いかにも商人らしい考えだ
だがそこで自分の身を守ってくれる人が少ない状況で、運悪く魔物の群れに遭遇すればどうなるか

たかが金をケチった故に自分の命も積荷も失うことになるのだ


587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 18:05:03.71 ID:aYrrAHeDO


「グルオオオオォォォ!!!」

商人「ひぃぃぃっ!!?」


魔物の牙がまさに商人の喉仏を噛みちぎろうとした瞬間、魔物の眼球に矢が突き刺さる

悶絶するように叫び声をあげてのたうち回る魔物に、追撃と言わんばかりに矢が2本、3本と突き刺さりその魔物はピタリと動かなくなった


エルフ「大丈夫ですか!?」

商人「た、助かったぁー!!」

女騎士「加勢するぞ!」

剣士「すまない! 恩に着る!」


商人の大きな馬車を魔物が取り囲む
牙を剥き出しにし、仲間を殺されたことに怒り、今にも飛び掛ろうと体を低くしている


「グルルルル…!!」


魔法使い「……囲まれてる。逃げられない」

女騎士「はなから逃げるつもりなどない。 蹴散らすぞ」

勇者「ひゅー女騎士様かっくぃー!!」


女騎士が茶化されて、憤りの目を勇者に向けた瞬間、魔物が一斉に飛びかかってくる

その早さも去る事ながら、膨らみ切った殺意の数に思わず皆の動きが鈍ってしまう


「ウォォォォォン!!!」

女騎士「くっ……! この数は……!」

勇者「うるせぇんだよ畜生共」



『衝撃』


588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 18:05:22.97 ID:NgcILYmA0
光速ならどうなってたのか
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 18:05:33.47 ID:aYrrAHeDO
途中ですがまたあとで投下
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 21:46:34.03 ID:aYrrAHeDO


「キャンッ!!!」


宙に飛び上がり、鋭い牙で喰らおうとしていた魔物たちがまるで見えない強い力で後ろに引っ張られるかのように吹き飛んでいく

突然の出来事に思わず魔物どころか、勇者以外の者達もポカンと口を開け、惚けている


勇者「ほら、お前らも働けよ。 俺にばっか仕事させんじゃねえ」

女騎士「お、お前…! せめて何か言ってから!」

勇者「どうせ俺が何しても文句言うんだろ? 魔物共の波状攻撃にだけ注意してさっさと終わらせようぜ?」

魔法使い「……同意。 範囲魔法で牽制する」

エルフ「えぇ、やりましょう」

女騎士「仕方がない。 なるべく早く撃破するぞ!」


591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 21:48:08.72 ID:EMZvYcpdo


商人「いやぁー助かりました!!」

商人「本当になんとお礼を言ったらいいのか!!」

勇者「礼なんていいからよぉ。 兄ちゃん、出すもん出せや?」

魔法使い「……悪徳業者」

エルフ「勇者とは思えないわね」

女騎士「気にしないでほしい。 当然のことをしたまでだ」

商人「いやぁ全く、お強い上にお優しい人たちと来たもんだ! しかも面白い! がははは!!」

勇者「おう、だから金寄越せや」

魔法使い「……沈黙魔法」

勇者「………!?」

女騎士「ナイスだ魔法使い。 勇者は少し黙っておいた方がいい」

エルフ「そうね」

魔法使い「……ごめんね勇者」

勇者「…………」


『解』


勇者「だからよ、助けてやったんだから金を出せやおら」

女騎士「……しつこいぞ」チャキッ

魔法使い「指を動けなくさせる魔法を開発しなければ勇者を止められない」

エルフ「無駄遣いもいいところよねぇこの能力」


592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 21:50:19.26 ID:aYrrAHeDO


勇者「ってなんだよおっさん、明るい町までいくのか」

女騎士「なんだ? 明るい町とは」

商人「よくぞ聞いてくれた! 明るい町ってのはな、その名の通り町人がみんな馬鹿みたいに明るい奴らなんだよ!」

勇者「で、いつからかその小さな町を訪れる旅人や冒険者が明るい町って呼ぶようになったわけ」

商人「元々は本当に何も無い小さな町だったんだけどな! 今は旅人さんたちもそこに住むようになったりして大きくなってきたんだぜ!! がはははは」

剣士「…………」

エルフ「へぇ、そんな陽気な人が沢山いるのね〜」

魔法使い「……楽しみ」

商人「おう、姉ちゃん達もきっと気に入ると思うぜ!!」

女騎士「そうか、それは楽しみだ。 商人さん、行き先も同じみたいだしよかったらその町まで私たちに護衛をさせてくれないか?」

エルフ「もちろん、お金なんかいらないわよ!」

勇者「はぁ!? いやいや金はだせや」

魔法使い「……勇者、もうそれいい」

商人「いいのかい!? こっちとしては願ったり叶ったりだがよぉ?」

女騎士「勿論だ。 また魔物の群れと遭遇しないとも限らないしな」

商人「そうか! じゃあよろしく頼むぜ!!」

剣士「…………」
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 21:53:41.83 ID:aYrrAHeDO


商人「って! いけねえ!!」

商人「さっきの戦闘で袋の一つが破れてらぁ!!」


見ると荷車に積まれている箱や麻袋の中に、一つ破れて口を開いている袋があった
そこからは白い粉末が溢れこぼれていた


エルフ「あ、本当」

商人「いけねえ、いけねえ! 袋に戻さねえと」

魔法使い「……手伝う」

商人「っ!? いやぁいい! いいんだ触らないでくれ!! これは俺ひとりがやるからな、大丈夫だ」

女騎士「そ、そうか?」

商人「あぁ、だから気にしないでくれよ」

エルフ「ねぇ商人さん、その粉はなんなの?」

商人「こ、これか? これはな明るい町に届ける特製の調味料よぉ。 これで作った料理は最高にうまいんだぜ」

エルフ「へぇー! ねぇ、ちょっと舐めてみてもいい?」

商人「!? 馬鹿言ってんじゃねえ!! これは大切な商品なんだよ!! 触んじゃねぇ!!」

エルフ「ご、ごめんなさい……」

勇者「なんだよいきなり声荒らげて」

女騎士「すまないな商人。 うちのものが失礼をした」

商人「い、いやぁ、こっちも悪かったな大声出してよ。 大切な荷物だからなつい……」

魔法使い「……どっちも悪かった。だからお互い気にしない」

商人「へへ、そう言ってくれると助かるぜ」

エルフ「……ごめんなさい」


勇者「なんだあいつ……」

剣士「…………」

594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 21:57:41.17 ID:aYrrAHeDO


勇者「なぁあんた」

剣士「……なんだ」

勇者「さっきの魔物との戦闘、手を抜いていただろう」

剣士「……何の事だ」

勇者「とぼけんじゃねえよ。あんたの身のこなしはどう考えてもあの程度の魔物に苦戦するようなレベルじゃない」

剣士「……買い被りだ」

勇者「なにを考えてる? あの商人を死なせたかったのか?」

剣士「…………」

勇者「だんまりかよおい」

剣士「知らない方がいいこともある」

勇者「はぁ? なんだよそれ」

剣士「あの男は人間のクズだ。 そしてこれから行く明るい町のやつらもな」

勇者「…………」

勇者「なぁ、さっきの白い粉ってよ」

剣士「恐らくお前の考えている通りだ」

剣士「忠告しておいてやる。あの町は根っこから狂っているぞ」
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/05/18(水) 21:57:53.22 ID:rg0EtMQ6o
続きはまた今度
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 22:10:04.76 ID:BzydSg2Po
さすがに期間あきすぎて見てる人いないね
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 22:22:40.06 ID:l8huGLIaO
まだいるぞー
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 22:47:47.44 ID:NgcILYmA0
どう見ても麻薬だよなぁ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/18(水) 23:37:06.92 ID:z/hpTIf8o
見てるぜ
SS速報Rに移っても見るぜ
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/23(月) 15:52:35.85 ID:XGLrG3B90
はよ
601 :真真真・スレッドムーバー :移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
602 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/05/24(火) 19:50:01.31 ID:CWOrtMCqO
移転しましたね。今日は更新出来ないですがまた近いうちに
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 08:40:41.97 ID:NrZXdFzPo
待つわ。
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/05/28(土) 17:04:29.78 ID:xnikxt1JO
わたしまーつーわー
605 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 17:34:11.68 ID:PrnLcxm8O


「おー久しぶりだな商人!!」

商人「へっ、今帰ったぜ兄弟!!」

「そちらの美人さんたちは? まさかお前……!? そんなに女引っ掛けるなんてやるじゃねえかちくしょーめ!!」

商人「やめろやー馬鹿言ってんじゃねえよ。 こちらの方たちは途中で魔物に襲われてやばかったところから助けてくれた冒険者さんたちだ!」

「本当か! なんだよお前死に損ないめー! 1回くたばらねえとその太った身体は治らねえのになぁ!!」

商人「うるせぇー!!」

「「がはははは」」


女騎士「こ、濃いな……」

エルフ「死にかけた人に死に損ないってすごいね…」

魔法使い「……うん」


606 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 17:40:08.90 ID:PrnLcxm8O


町長「よく来てくれましたぁー!!」


明るい町にたどり着いた俺達は商人と別れ、町長の家に招かれた
話に聞いていたように大きな街ではない
畑が広がるような村に少し建物がポツポツと増えたような程度の規模の小さい町だ

しかしそんな小さな町にありがちな閉鎖的な雰囲気はまるでなく、すれ違う人々から絶えず話しかけられる
人当たりの良いまさに"明るい町"

笑顔と活気の溢れるとてもいい町だと思った


町長「なにも無い町ですが、ゆっくりしていってください」


町長は穏やかな顔立ちの優しそうな老人
笑いジワが顔中に刻まれ、目を細めて微笑むその表情は町長の人柄を表しているようだ


町長「あぁ、お客さまにお茶も出しませんで! 今お持ちしますからね」

勇者「いい。 俺はお茶アレルギーなんだ。 水をもらえないか?」

町長「お茶アレルギー、ですか? 珍しいものがあるのですね」

勇者「流行り病みたいなもんだ。 こいつらもみんなそうだから水を頼む」

エルフ「え、私お茶アレルギーなんかないよ?」

勇者「黙ってろ」

607 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 17:42:32.28 ID:PrnLcxm8O

町長「今日は商人も帰ってきて、お客人まで来られて、なんと素晴らしい日でしょうか」

町長「夜には宴を開きますゆえ、楽しんでいってください!」

女騎士「宴か!」

町長「はい。 もっとも、毎日宴のようなものなのですがね」

女騎士「毎日遊んでるのか!?」

勇者「明るい町恐るべしだな」

エルフ「えーいいじゃない? みんなで楽しむの素敵よ!」

町長「えぇ、それはもう毎日が楽しいですよ? その日の仕事の疲れを皆で労い、明日の活力を皆で沸き上がらせる」

町長「そしてお客さまが来られれば皆で歓迎の声を上げる。 そして旅人さんの話に皆が胸を踊らせ楽しみを共有するのです」

女騎士「すごいな、そんな毎日宴会してて飽きないのか」

町長「飽きるなんてとんでもない! 明日が楽しみで仕方がないですよ」

町長「せっかくですから、宴が始まるまで町を見ていってください」

町長「皆、旅の方に会えるのを楽しみにしているでしょうから」

608 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 17:43:02.36 ID:PrnLcxm8O

「お、旅の方かい?」

勇者「うーっす」

「かーっ! お兄ちゃんそんな美人さんたち連れていいねぇー!!」

勇者「あ? こいつらが俺みたいなイケメンに付いてこれて幸運なんだぞ?」

女騎士「は?」

エルフ「自分でそういうこと言うのはちょっと」

魔法使い「…………」

「はっはっは! 仲が良くてなによりじゃないか!!」

「ま、楽しんでいってくれよ! この町のもんはうめぇぞー?」

609 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 17:44:26.48 ID:PrnLcxm8O

「いらっしゃい旅人さん! どううちの店の名物焼き肉串! 秘伝のスパイスが最高だよぉ?」

魔法使い「……いい匂い」

エルフ「おいしそー!」

勇者「いや、金ないからいい」

女騎士「な、嘘をつくな勇者!」

エルフ「そうよ! これ食べようよ〜」

勇者「ダメだ。 節約だ」

魔法使い「……いつから倹約家に?」

「ははは、貧乏な旅人さんたちにしょうがないなぁ、サービスだよ持っていきな!」

勇者「いらねえって、いくぞ」

魔法使い「……勇者?」

エルフ「なんなのよもう!!」

勇者「…………」

610 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 17:47:29.81 ID:PrnLcxm8O

女騎士「本当に話に聞いていたとおりいい町だ」

エルフ「みんな暖かいね〜」

勇者「そうだな」

魔法使い「……ここに人が住み着くのも分かる」

エルフ「そうね。 みんな本心から楽しんでるのが伝わってくるもん」

女騎士「旅人が腰を落ち着けたくなる町か。 確かに悪くは無いだろうな」

勇者「…………」

魔法使い「……勇者、どうしたの?」

エルフ「元気ないわね」

勇者「……なんでもねえよ」

女騎士「なぁ、さっきの町長の家のことといい、屋台の焼肉串といいどうした」

勇者「あ?」

エルフ「そうだよ勇者、様子が変だよ」

魔法使い「……勇者が飲み食いしたがらないなんて変」

勇者「気のせいだろ」

女騎士「気のせいなわけあるか。 あんなに血相を変えてどうしたっていうんだ」

勇者「はぁ、分かった。 少し話がある」

魔法使い「……聞く」

エルフ「なによ改まっちゃって」

勇者「お前らに頼みが……

「うわああああああああ」

611 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 17:50:06.96 ID:PrnLcxm8O

エルフ「な、なに!?」

「虫、虫がぁぁー! 来るなぁー!!」

女騎士「お、おいお前大丈夫か?」

「く、来るなぁー!!」

魔法使い「……?」

「む、虫ィ!! 体に這い寄ってきやがる!! 畜生来るんじゃねぇ!」

エルフ「ちょ、ちょっと? 虫なんてどこにも!」

「お前らも俺を[ピーーー]気なんだろう!! 近づくんじゃねぇー!!!」

女騎士「お、おい」

勇者「やめとけ、錯乱してる」

「近づくんじゃねぇよ!! ぶっ殺されてえのか!!」

エルフ「ど、どうしたら?」

勇者「ほっとけよ。 そのうち収まるだろ」

女騎士「なぜそう言いきれる!?」

勇者「お前らもああなりたくなかったら!!」

勇者「この町では俺に従え。 いいな?」

勇者「反論は許さない。従わなければ文字能力を使うだけだ。分かったな?」

女騎士「な、なんだいきなり」

魔法使い「…………」

勇者「頼むから言うことを聞いてくれ。 この町は危険なんだ……」

エルフ「訳わかんない!」
612 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 17:53:29.99 ID:PrnLcxm8O

エルフ「訳わかんないよ勇者!」

女騎士「エルフ?」

エルフ「勇者おかしいよ! 苦しんでる人がいるのになんで助けようとしないの!?」

勇者「…………」

エルフ「いつもの勇者なら文句言いながらも助けるはずだよ! なのにどうして!」

勇者「…………」

エルフ「どうしてなにも言わないのよ……」

エルフ「こんなの……勇者じゃないよ!!」

勇者「……っ!」

エルフ「いいよ! 私があの人を助けるから!!」

エルフ「私、勇者がそんな酷い人だなんて思わなかった!!」
613 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 17:58:36.54 ID:PrnLcxm8O

女騎士「お、おいエルフ!」

エルフ「大丈夫ですか!?」

「ひゃあああああ!! 来るなぁあああああ!!」

「近づくな! ぶっ[ピーーー]ぞ!!」

エルフ「私なら大丈夫! あなたに危害は加えないから」

「うるせぇ! それ以上近づいてみろ? 本気で[ピーーー]からなぁぁぁ!!」

エルフ「…………」

エルフ「大丈夫だから……落ち着いて?」

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」ダッ

エルフ「え……?」

エルフ「ま、待って!? どこにいくの!?」

「ああああああああああああ!!」

「食い物、食い物ぉぉぉぉぉ!!」
614 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 18:03:50.77 ID:PrnLcxm8O

エルフ「う、うそでしょ〜? なんで逃げるのよ〜」

エルフ「もう待ってってば!」

女騎士「エルフ!!」

エルフ「私、あの人を追いかけてくる〜!」

女騎士「待てエルフ! 一人じゃ危険だ! 私もついていく!」ダッ

エルフ「うん、お願い!」


魔法使い「…………」チラッ

勇者「…………」

魔法使い「……行かなくていいの?」

勇者「どの面下げて付いてけって言うんだよ」

魔法使い「……ごめんなさいって謝ればいいだけ」

勇者「そんな素直に言えたら苦労しねえよ」

魔法使い「……不器用」

勇者「魔法使いに言われたくねえ」

魔法使い「……そうやって誤魔化すところが不器用」

勇者「うるせぇ」

魔法使い「……よしよし」

勇者「……バカにすんな」

魔法使い「……ふふ」
615 : ◆uXt/gTje0u4r :2016/06/02(木) 18:07:23.78 ID:PrnLcxm8O

>>616
@エルフと女騎士の後を追う

A魔法使いと共に町を散策

B怪しいところを探しに行く

C自由安価
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/02(木) 18:16:02.51 ID:XbTLZm66O
2
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/01(金) 21:57:51.90 ID:qy2Z2CHb0
まだか
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/03(日) 05:47:49.58 ID:pcvPQgelO
1
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/21(日) 21:33:37.66 ID:CcuMySIMO
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/06(火) 23:17:36.78 ID:XIwXBn7AO
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/02(日) 21:36:30.61 ID:1CXXSGx/0
もう来ないかな……
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/12/17(土) 00:57:36.19 ID:RPgQaV7c0
半年記念あげ
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/12/17(土) 01:00:36.43 ID:RPgQaV7c0
半年記念あげ
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/17(土) 13:01:24.80 ID:uukgc0YDO
諦めろ
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 01:38:59.05 ID:vxJMnDmBO
おおい
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 19:45:53.40 ID:HXBHI93QO
まだまだ
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/11/27(月) 21:31:35.20 ID:IMwORwwBO
マダー?
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 07:15:04.43 ID:DGODBeaCO
1年半
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/08(金) 00:04:33.44 ID:XYy1vBadO
まだなのか…
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/06/08(金) 00:05:21.83 ID:XYy1vBadO
念のためageとくよ
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/02/27(水) 14:59:01.75 ID:3+JCQBuwo
あげ
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/05/23(木) 20:31:44.98 ID:AM9Tm9JC0
まだか
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/08/28(水) 21:17:06.19 ID:qj8VVb8S0
a
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2020/03/14(土) 00:10:57.05 ID:RvP92Mkmo
保守
285.78 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報R 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)