イタリア百合提督「着任しました」

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1 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/28(水) 00:00:20.91 ID:5P2roQ+o0
初SSです、女提督×イタリア艦で甘々していきます

史実はともかく艦これはSSで見た程度の知識しかないので、そのへん色々間違っていたら教えてください

更新は遅いですが楽しんでもらえればと思います
2 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/28(水) 00:14:28.14 ID:5P2roQ+o0
女提督(以下提督)「はぁぁ…」

イタリア海軍最大の拠点タラントに向かう高速道路、運転手つきランチアの後部座席に座った提督はほほに手を当ててため息をついていた

提督「まあ、そうなるわよね…」

提督は新しい配属先に向かっていた。突然現れた謎の「深海棲艦」に対抗するべく、「艦娘」を指揮する「提督」
その中でも彼女は二十代後半でありながらすでに少将、将来はローマの海軍司令部で総司令官を務めてもおかしくはない。

が、今度の配属先は聞いたこともない鎮守府である

もっともその理由は提督自身のせいでもあったのだが…
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 00:25:14.99 ID:dbHDwg/RO
ふむ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 00:31:38.77 ID:ejMpqKI0o
うむ
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 00:32:04.65 ID:NsbjrpFMO
ほむほむ
6 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2016/12/28(水) 00:39:20.54 ID:5P2roQ+o0
数週間前、ローマ…

初老の提督「わかっているとは思うが、私もこうしたくはないのだよ」

提督「わかっています」

腕を組んでいる大将は提督の上官で、優しくしてくれるお爺ちゃん提督である

老提督「私は君が女性どうしで仲良くしてもいっこうにかまわん。しかし…」

提督「イタリアはカトリックの国です、ゆるくなってきたとはいえ問題になるのですね」

老提督「うむ…きみの交友関係はちと…なんというか、華やかだったからな。海軍憲兵隊から束になって書類が届いているぞ。えーと、‘風紀びん乱、国家に対する不穏な言動、わいせつで破廉恥な…」

提督「それではどこかの飛行艇乗りの映画ですよ」

老提督「あー、とにかくだ。公式に罰することはしない。そのかわり、昇進してここに行ってもらいたい。ローマにいてはきみ自身が辛いだろう」

一枚の立派な賞状のような紙に書かれているのは、「配属先として、タラント第六鎮守府を任せるものとする」

提督「タラント第六鎮守府?どこでしょうか」

老提督「タラントの衛星基地だよ。すまんな、できるだけがんばってみたのだが、ここしか選べなかった」

提督「いえ、お気遣いありがとうございます。スイス大使館付海軍武官とかでなくて」

老提督「そう言ってくれて助かるよ。まあ、なぐさめになるかはわからんが、例の‘艦娘’たちは、とてもかわいらしい女の子だそうだよ。仲良くしてやってくれたまえ」

提督「(可愛らしい女の子…)はい!」

7 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2016/12/28(水) 01:06:08.28 ID:5P2roQ+o0
運転手「ここです、少将閣下」ブロロ…キィ

提督「結構かかったわね…って、ここ?」

提督はローマから国営鉄道でも使おうかと思っていたが、近くには駅もないという。海軍の護衛兼運転手が走らせてくれたランチアを降りると、提督は軽く伸びをして、長いまつげをぱちぱちさせた

提督「ほんとにここなのね…」

周囲は白い砂浜、寄せては返す青い波。松林の生えた緩やかな山並みは観光か保養地としてならすばらしい。

そのなかにぽつんとあるのが、大戦中の建物らしいレンガ造りの小ぶりな軍港。きっと戦前は小型艦艇のいこいの場所だったのだろう。一応新設されたらしいレーダーサイトが見えるが、それをのぞけばローマ帝国時代の別荘といわれても信じそうだ。

提督「とりあえず、正門はあっちね。でも、私はいいけどあなたはどうやって帰るの?」

どう見ても「電車はねェ!バスもねェ!」である

運転手「は、海軍の補給トラックが来ますので、それで戻るようにと」

提督「そう、ありがとう」ギュッ

運転手「あ//…いえ、志願者が多くて大変だったほどですから、ごほうびみたいなものです。それと…」

提督「なぁに?」

彼女の手には小さな包みが握られている

運転手「ローマのみんなから渡すように頼まれました、ぜひ、身に付けて下さい」

提督「ありがとう、開けるわね」

そっと包み紙をめくって、ケースを開けた。入っていたのはきれいなエメラルドの首飾り。シンプルだが、どんな装いにも合いそうなものである

提督「わぁ…綺麗ね!こんなに素敵な首飾り、高かったでしょうに」

運転手「みんなで出し合いました。私たちのこと、これを見て思い出してくれれば嬉しいです」

提督「ありがとう。みんなにもよろしくね」

運転手「はい!少将閣下…いえ、お姉さま//」

提督「ふふ、ありがとう。可愛い妹」
8 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/28(水) 01:37:41.19 ID:5P2roQ+o0
提督「さて…」

運転手に軽くお別れのキスをし、正門にランチアを乗り入れると、正面の車止めにぴたりと停めた。

提督「第一印象は大事よね」

制服のしわを伸ばし、長い栗色の髪を整える。軽く香水を吹いて、戦闘準備は整った。
車を降りると、正面玄関で待っている一人の女の子がいる。少し大人びた感じの高校生くらいで、高めに結いあげたポニーテールが、華奢な感じに明るさを与えている。

すらりとした少女「着任された提督さんですか?」

提督「ええ、そうです。あなたは?」ニコッ

少女「はい、わたしは軽巡洋艦、モンテクッコリ級一番艦、ライモンド・モンテクッコリです。わたしがあなたの秘書を務めることになっております。よろしくお願いします」

提督「R・モンテクッコリ級…円筒型艦橋が特徴の軽巡、戦後も長くイタリア海軍を支えてくれた功績艦よね。貴女が秘書役だなんて、私にはもったいないくらいね」

モンテクッコリ(以下ライモン)「そんなにお褒めいただいて、わたし嬉しいです//」

提督「ふふ、事実を言っただけよ?さぁ、施設を案内してもらえる?」

ライモン「はい、私についてきて下さい」

ライモン「ここが建造ドックです。いわゆる‘妖精さん’が建造や改修を行ってくれます」

レンガ造りのドックが二隻分。戦中の軍艦ならやはり駆逐艦サイズだ。艦娘とそれまでの軍艦は違うけれど、しばらくは同時に二隻建造する程度にしておこう。

提督「人類をはるかに超越した技術力…甘いもので働いているのかしら…?」

ライモン「…?」






9 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2016/12/28(水) 02:01:43.22 ID:5P2roQ+o0
ライモン「ここが提督ご自身の執務室兼居室になっています」

提督「まぁ…」案内された執務室は古めかしいが大変立派で、いわくつきの少将ふぜいには不釣り合いなほどである

提督「ずいぶん立派な執務室ね…」

ライモン「戦前の王国海軍時代のものですからね。それと隣は浴室と化粧室です。反対側が寝室ですよ」

浴室と寝室も開けてのぞいてみる。浴室には四つ足のバスタブに真鍮のシャワーヘッドが取り付けられている。寝室はダブルサイズの屋根付きベッド、いわゆる「お姫様の寝室」にありそうなベッドで、淡い桃色と水色で統一されたメルヘンな寝室である。

ライモン「寝室の家具は何もなかったので、とりあえず経費から用意できるだけ用意しました。足りないものがあれば改めて申請できますよ」

提督「…このままでもローマの海軍司令部より立派に見えるわ。今は提督が多すぎるから、少将ふぜいでは小部屋一つなんてざらにあったし」

ライモン「そうらしいですね。わたしは秘書艦として今の世情についてひととおり教育を受けましたので、そう聞いています」

提督「やっぱり時代の差は感じた?」

ライモン「ええ、電子機器の発達や文化の変わりかたには驚きました。わたしは大丈夫ですが、いきなり数十年分の知識を浴びせられては艦娘たちも混乱します。ですからこの鎮守府ではあえて古いまま残してある施設も多いんです」

提督「そうね。今どきあんな壁掛け式の電話とか初めて見たわ。でも、便利なものや素敵なものもあるし、みんなにもそのうち慣れてもらえるといいわね」

ライモン「そうですね。では、次は食堂に行きましょう。その‘みんな’が待っていますから」
10 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2016/12/28(水) 02:41:06.19 ID:5P2roQ+o0
ライモン「ここが食堂ですよ」

ホテルの大食堂にありそうな大きなドアを彼女が開けた

「「着任おめでとうございます!!」」

とたんに数十人分のあいさつで迎えられ、さっそく演説台に引っぱられる。見渡すと提督より年上に見える‘大人の女性’から、小学生くらいの女の子までが四列ほどの長い机に沿って並び、ぴしっと敬礼を決めている。

提督「休め。それと、そんなに堅苦しくしなくていいわ。きょうからここに配属されました提督です。務めはあるとはいえ、ここでは家族です。仲よくしましょうね」パチッ(←ウィンク)

提督「海軍司令部によると、当分はイオニア海(ギリシャ沖)での哨戒が主任務です。焦らずに練度を高めていきましょう」(かわいい!どの娘もかわいい//)

提督「急な配属だったもので、まだ誰がいるかも知りません。自己紹介もかねて、順番にみなさんのお部屋にお邪魔したいと思います」(なに、あの大人なお姉さんは//スタイルも抜群だし、甘えさせてくれそうな優しい顔//)

提督「とりあえず秘書艦はモンテクッコリにお任せしていますが、慣れてきたら交代制にしていきたいと思っています。早くみんなの性格も知りたいですしね」(あの軽巡?しなやかできりっとしてて、すっごく凛々しい//あんな娘と添い寝したり、甘いこと言われたりしたいなぁ…//)

提督「とりあえず、座って昼食にしましょう?ローマから来たから空腹なの。ふふっ」

ライモン「提督、どうぞこちらへ」

提督「ありがとう。まずはここでいいけど、みんな今日から自由に座っていいわ。お互い頼りあう仲間同士、親交を深めるようにしましょう」(あの娘たちは駆逐艦ね。無邪気で可愛い。そのうちにお姉さんが色々教えてあげるわね//)

提督「では、いただきましょう」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 12:33:16.50 ID:yHky3ILpo
心の声自重www
12 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2016/12/28(水) 14:37:32.93 ID:5P2roQ+o0
しばらくはなごやかな(?)食事風景です。食卓のマナーとか間違っているかもしれませんが気にしないで下さい(なかなか百合にたどり着けない…期待している方はゴメンなさい!)

もうちょっと細かく描写したいのですがなかなか難しいですね…温かく見守ってくれればうれしいです


提督「食前酒は…リモンチェーロ?」細いグラスに黄色いリキュールが入っている。食堂の担当はおしゃれな人なのだろう、ふちにレモンが一切れ差してある

ライモン「ええ、シチリアから届いたので、「せっかくなら提督との最初の昼食時に開けよう」とみんなで決めました」

提督「えーと、飲酒の規則とかはどうなっているのかしら。今の海軍はなにかとうるさいけど…見た所けっこう小さい娘もいるようだし」

ライモン「そこは規則があいまいでして、一般家庭でいう世帯主、つまり司令官裁量に任されています。戦前の娘たちはこうしたぜいたくもなかなか出来なかったですし…まぁ、あまり飲み過ぎなければいいのではないでしょうか。ちなみに駆逐艦の子たちは強くなり過ぎないようソーダ水で割ってあります」

提督「そう、そうよね。私もそんなことまでしばるような事はしたくないわ…ん、おいしい」

シチリア特産のレモンリキュール「リモンチェーロ」は少し甘苦い。氷で冷たく冷やされていて、味も爽やかでべたべたと甘すぎず、ローマで飲めるものより断然おいしい。一杯飲むと食欲が刺激される。食卓はタラントやナポリのようなえらそうな鎮守府ではないので給仕係りなどいない。大皿から取り分ける和気あいあいとしたものだ

ライモン「サラダをどうぞ、提督」朝露がまだのこっているような新鮮なレタスのサラダは、農業の盛んな南部ならではで、ほのかに甘く歯切れもいい。
ガラスの器に銀のスプーンと置かれているドレッシングはアンチョビやオリーブを混ぜたピリッと辛みの効いたもので、レモンピールのおかげで後味も油っこくない

提督「おいしい…野菜が新鮮でしゃきしゃきしてる」

ライモン「気に入ってくれましたか?契約農家から送って来るものなんですよ。そろそろ主菜にしましょうか?」

提督「そうね。いい匂いがするけどなにかしら?」

ライモン「いきなり野菜づくしの南部料理ばかりでは落ち着かないでしょうから、北部風のドリアにしてみましたよ」

提督「ドリアね。私ドリアは好きよ」

?「ドリアがお好き…?提督が、ドリア…」ガタッ

提督「?…あの娘、どうしたの?急に身悶えてるけど…」

視線の先には長い茶色の髪をセミロングに伸ばした大人のお姉さんが座っている。大柄な姿はおそらく戦艦…少なくとも重巡だろう。頭には帽子のような重厚な司令塔が載っていて、バランスよく、それでいて豊満な体つきは、ミラノやローマの洒落たお姉さんたちとのお付き合いがあった提督が見てもぼーっとなるような美人である…が、彼女は淡い灰色のタートルネック姿を妙にくねくねさせて頬を赤らめている

ライモン「あぁ…彼女、アンドレア・ドリアです。提督が‘ドリア’がお好きとおっしゃったから…」ヒソヒソ

提督「なるほど。案外初々しいのね、なんだかこっちまで照れるわ…//でも、いきなり戦艦がいるなんてスゴイわね。普通は駆逐艦数隻に軽巡一隻とかだって聞いていたから…ここ、明らかに二、三十人はいるわよね」

ライモン「それは提督の戦績が素晴らしいからですよ。いくら何でも新米の少佐や中佐に大艦隊は任せられませんから」

提督「それだけ期待されているのね…頑張らなきゃ。ふー、ふーっ…熱っ。でもおいしい」
ドリアはしっかり味が付いているのに濃すぎないし、うまくソースが重ねてある

提督「ホワイトソースねぇ…昔はうまく作れなくてよくダマにしちゃってたっけ…」

ライモン「提督もお料理をされるのですか?」

提督「するわよ。やっぱり美味しいものは食べたいじゃない?似合わないって笑うかもしれないけど、家ではよくフリルのついた白いエプロンで料理したものよ。お家にお友達を呼ぶことだってあったし、おいしいものは人を仲良くさせるものよ?」

ライモン「そうですね、おいしいものはわたしも好きです。今はいい時代ですよね、物価統制とかそんなのもないですし…?」

?「フリルのついたエプロン…可愛いじゃない//」?「まぁまぁまぁ…提督さんってば//」ザワザワ

提督「モンテクッコリ?もうちょっとドリアを取ってもらえる?」

ライモン「はい、このくらいでいいですか?」

提督「ありがとう。うーん、この濃密なソースがうまく合わさって…舌に絡みついてくるのがとってもいいわね…//」ニヤァ

ドリア「ああ…まぁ、提督ったら//提督と…はぁぁ//」

13 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2016/12/28(水) 15:14:32.31 ID:5P2roQ+o0
ライモン「ワインはどれにしましょうか?」

提督「本当にぜいたくね…昼からワインを頂けるなんてローマじゃありえなかったわ」

ライモン「何しろわたしたち艦娘の経費と言っても、住居はありますし、出かけることはあまりないので衣服はそこまで買いませんし、物を買うにしても近くにお店がないもので…結局食事が一番わかりやすいぜいたくになるんですよ」

提督「なるほど…、それにしてもコクのあるいい赤ね、どこの銘柄なのかしら…っ!?」

ライモン「どうかしましたか?」

提督「いえ、あのね…瓶に、‘バローロ’って書いてあるような気がするのは気のせい…?」

ライモン「ええ、書いてありますが。お気に召しませんでしたか?」

提督「いや、とっても美味しいわよ…でも、お昼にテーブルワイン扱いで出すワインじゃないでしょう…!?「ワインの王様」よ!?」

ライモン「いえ、ご心配には及びません、これには‘裏’がありまして…」

提督「何?…お願いだからこれ以上心臓に悪いことは言わないでね」

ライモン「重巡のところにいるふわふわした彼女。ザラ級重巡のポーラですが。彼女が先頃、深海側の攻撃を受けた客船を救ったことに船会社が大変感謝して、お礼にとワインセラー一杯のワインを提供してくれたんです…なんでも偉い人が乗船していたとかで」

(艦これはよくわかっていないので、ポーラはワイン好きのほんわかしたキャラで書きます。他にも登場している艦娘たちの違和感はオリジナルということでお許しいただければ…)

提督「それにしても、こんなにいるんだし飲んでいけばすぐなくなっちゃうでしょうに…」

ライモン「いえ、定期的に補充が来ますからご心配なく」

提督「こんな高級ワインが?海軍大将でもそうできないぜいたくよ?」

ライモン「それがさっき言おうとした‘裏事情’でして。こちらに回ってくる資材やぜいたく品は、たいてい脱税や横領で捕まった実業家やお金持ちの押収品なんです。鎮守府への引き渡しはバザーみたいになっているのですが、うちのポーラが目利きのおかげでハズレをつかんだことはありませんよ。もちろん車やお屋敷みたいなものは使えませんから、これは競売にかけられるそうですが」

提督「なるほどね…。財務警察が最近仕事熱心なのはそのせいだったのね。でもおかげで美味しいワインが飲めたわ。あとでポーラにはお礼をしないと」(ベッドの上でね…なんて//)
14 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2016/12/28(水) 15:54:42.19 ID:5P2roQ+o0
提督「ふー、おいしかったわ。最後にでたチョコレートも、こう、甘すぎるくらいかと思ったらワインに合わせてみるとちょうどいい甘さで、バローロの深みのある木の実や樫の木の香りをうまく引き立ててくれて…最後に出してくれたコーヒーのいい苦味が口の中をさっぱりさせてくれたわ。…アメリカ海軍ではブラックコーヒーに塩を入れるっていうけど、えぐみは消えるけど味覚がおかしくなりそうだったのよ…」

ライモン「提督はアメリカ海軍に派遣されたことがおありなのですか?」

提督「海外派遣はないわ。昔ナポリで知り合ったアメリカ海軍の女性士官が淹れてくれたの」(あの時は名前を間違えて気まずかったっけ…その後のコーヒーに死ぬほど塩入れられてたのよね…)

ライモン「誰とでも仲良く出来るなんて素敵ですね。わたしたちは戦中の印象が強いので、どうしても連合国側と仲良くしているのが腑に落ちないというか…フランスやイギリスが味方になったのも驚きですし、そもそもわたしたちが再び太陽の下で海を見られたのが一番の驚きです」

提督「そうよね。まぁ、フランスとはまだギクシャクしているけれどね…」(あのお嬢様みたいな少佐…「おいしいのよ」とかいってエスカルゴとか食べさせてきたし…なんで十六世紀までフォークもなかったような野蛮な国に食文化を教えてもらう必要があるのよ…だいたいしとやかなふりして口移しだけで食べさせるとか露骨すぎてあぜんとしたわ…)

提督「それに…新しい敵が生まれたとはいえ、前よりは全然いい条件で戦えるんだもの。私、みんなと一緒に頑張るわ!それで、楽しいこととか、素敵な経験とか、たくさんさせて可愛がってあげるから…!」ギュッ

ライモン「あっ///…提督…暖かくて、柔らかいです…///こんなこと、「艦娘」にならないとできませんでしたから…うれしいし、不思議な気持ちです」

提督「いいのよ、いつでも甘えてくれて。私でよければ全部受け止めてあげるから、ね…?」

ライモン「はい!そう言ってもらえて、わたし、本当にうれしいです!」キラキラ

提督(あぁ…可愛いわ///私を見上げる瞳がきらきらしてて、もうこんなに信頼してくれている///)チュッ

15 : ◆b0M46H9tf98h [sage saga]:2016/12/28(水) 16:57:12.90 ID:5P2roQ+o0
はぁぁ…これだけ書くのにもずいぶんかかっていますが、気長に待っていてくれればうれしいです

とりあえず人物紹介や補足の説明です

提督…二十代から三十代に手が届くくらい。すでに少将だが、その「華麗な百合遍歴」がカトリックのイタリアでは問題視されてタラント第六鎮守府に「栄転」させられた。(単に「モテない野郎たちのひがみ」とも)長い栗色の髪と金色の瞳、つやつやの唇がチャームポイント。
高身長で豊満な体つきは超ド級戦艦並み。士官学校時代から「来るもの拒まず、去るものは出さない」を貫き、同期、先輩、後輩、教官まで構わずとりこにしてまわった。
いわく「愛情に階級も人種もない」ため、艦娘でも求められれば愛し合いたいと思っているし、積極的に愛していきたいとも思っている

老提督…提督の上官。温厚なお爺ちゃんで、提督の「百合遍歴」を問題視する海軍憲兵隊から提督の事をかばってくれた。駐ネパール海軍武官や、「この世の果て基地」の司令にならずにすんだのはこの人のおかげ。「艦娘」の以前の姿を知っていて、「艦娘」を孫のように思っている

タラント…イタリア半島で「長靴」の土踏まずの位置にある。海軍の重要拠点。数も少なく頼りにならないギリシャ海軍をカバーするため拡大され続けている。地中海中央、いわゆるイオニア海の要

R・モンテクッコリ…モンテクッコリ級軽巡のネームシップ。瀟洒(しょうしゃ)なデザインがイタリアらしい1930年計画の軽巡。
約7400トン、152ミリ連装砲四基、533ミリ連装魚雷二基、100ミリ連装高角砲三基などをもつ(長くなるので細かいスペックは飛ばします)
そこそこの軽防御にバランスよく兵装を積んだスマートな軽巡で以後のイタリア軽巡の基準になった。1964年まで練習艦になったりと長命だった。
妹のムツィオ・アッテンドーロがいるが43年のナポリ空襲で失われた。
艦娘としては高校生くらいの細身の女の子。明るい金髪を高めのポニーテールにしている。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 18:00:16.88 ID:38+FOJ2uO
読んでますよ。乙
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 18:02:21.18 ID:8uM++kTSo
おつ
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/28(水) 20:25:47.93 ID:tAcb8Idk0
なかなか凝ってるな
良いぞ
19 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/29(木) 01:17:57.61 ID:gL06fQW50
更新遅くてごめんなさい…その分言葉を選んで書いているつもりです。これで百合成分を補給してもらえればと…百合成分多めにしたいのですがどうも真面目になりすぎているような…もうちょっと待っていてください、すぐ甘さ倍増になる(予定)ので

艦娘の略称は基本このSSのオリジナルです、史実でも略称があった場合は「人物紹介」にそう書き加えておきます(ごっちゃにしては混乱するでしょうし、何隻か実際に長い名前の艦がいますので…)
では続けます

ライモン「午後はどうなさいます?」

提督「そうね、なら執務…するほど書類は来てないし、出撃…しようにも艦隊の把握はまだしてないし…、お昼寝…は気持ちいいでしょうけど食べたばかりに寝るのはよくないし…。そうね、とにかく艦隊の把握に努めたいわ。ライモン、お願いね」

ライモン「ライモン…ですか」

提督「ごめんなさい!嫌だったかしら…?もし嫌ならちゃんと名前で呼ぶわよ?」

ライモン「いえ、あだ名とか、なんだかちゃんと「艦娘」として認めてもらえているというか、ただの「兵器」や「駒」として見られていないと思ったら…」(うるっ)

提督「あぁ、ライモン!泣かないで?私はあなたの事「兵器」だとか「替えがきく」なんて思っていないのよ?ね、ほら、抱きしめてあげるからおいでなさい?」

ライモン「すみません…ぐすっ…。わたし…この鎮守府で一番の古参だったから、相談相手も…頼れる人もいなくて…海軍の担当官には冷たい人も何人かいて…わたしたちの存在って何なんだろう、なんて考えると不安で…」

提督「そう、よくがんばったわね。でもこれからは私があなたたちの提督で、母親で、お姉さんになってあげるわ。ね、ライモン?」

ライモン「はい…なんだか、提督の前ではわたし、ずいぶん泣いたり笑ったりしています…きっと、提督のおかげです。それに、感情って、こんなに激しいものなんですね…この姿になって、やっとわかった気がします…」

提督「そうね、数十年ぶりに空を見て、身体も、時代も、こんなに変わったんだもの。ちょっと起伏が激しくなることもあるはずよ。ゆっくり、馴染んでいきましょう?」

ライモン「はい。でも、凛々しいわたしを見せたかったのに、ずいぶん情けないところを見せてしまいましたね。ちょっとくやしいです。これからはうんと活躍して驚かせてみせますね!」ちゅっ

提督「ふふ、ライモンのキス、ちょっと塩の味がしたわ」

ライモン「海軍ですからね///…では、作戦室にご案内します、ついてきてください」(なんだか勢いでしちゃったけど恥ずかしい///…でも、提督の唇、柔らかくて甘かったな…さっき抱きしめてもらった時も、胸、すごく大きくて柔らかかったし…けど、提督も女どうしだからこんなことを許してくれているのかな…それとも、わたしのこんな考え、認めてくれる人なのかな…もしそうなら…///)

提督「そうね、案内をおねがいするわ」(ライモン、大変だったのね。邪険に扱った担当官とかいうの…調べてローマにそれとなく伝えておこう…海軍長官の秘書さん、電話番号は登録してあるし…ああ、でもライモンのキス!初々しいのに結構熱いキス…とっても良かった///…まだ百合とか許されない時代に生まれた娘たちだし、抵抗はあるはずなのにこれなら…将来が期待できるわね///)


カツッ、カツッ、カツッ…木張りの床に足音が響く。あたりは大戦中の施設というだけあって古めかしいが、改修は済ませてあるらしく、ほこりっぽかったり、壁紙が剥がれていることもない。南向きの鎮守府は日当たりもよく、廊下の開け放たれた窓からさわやかな地中海の海風が入ってくる。眺めも抜群で、小さな岬に挟まれた、くぼんだ湾は波も穏やかで、施設の左右にはなだらかな砂浜が弧を描いている。前庭には、はたはたと風になびくイタリア国旗が掲揚され、周囲には花や灌木が植えられている。

提督「いい眺めねー。それにこんな気持ちのいい風は久しぶり。なんだか別荘にでもきたみたい」

ライモン「さすが提督ですね。ここ、昔は本当に別荘だったらしいですよ。大戦中に海軍が整備しかけたところで敗戦になって、結局倉庫にしていた時に「艦娘」と「深海棲艦」のことがあって、急遽整備したんだそうです」

提督「そうなの。でもこの大きさの別荘なら、きっと政治家とかのものだったのでしょうね」

ライモン「さあ、そこまでは…なにしろローマ帝国時代の別荘ですからね。でも、もしかしたらカトー(ローマの政治家で文章家「大カトー」とも。ポエニ戦争でハンニバルを下した。ひ孫に「小カトー」がいる)がここを散策したりしたかもと思うと、なんだか歴史を感じますよね」

提督「え、ここってローマの遺跡なの…鎮守府なんかにしていいのかしら…」

ライモン「いえ、遺跡はもっと裏山の方です。でも温泉施設なんかは再生してここまで引いてあるんですよ。薬効もあって、なんでも、「艦娘の修復効果」とかなんとか、とにかくわたしたちの傷が治るようになるんです。それに提督、ローマ時代の遺跡に遠慮していたら、わたしたちどこにも住めなくなっちゃいますよ?」

提督「確かに…実家にもあったもの、ローマ時代のアンフォラ(壺)とか…でもねぇ…」

ライモン「まあまあ。ちゃんと遺跡はよけてありますし、心配しなくて大丈夫ですよ。…ここです」
20 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/29(木) 02:06:15.21 ID:gL06fQW50
ガチャ…ライモンがドアを開けてくれる。

提督「へえぇ…」

作戦室は他の部屋よりずっと近代的で、電子機器に悪い影響がないように冷房がきいている。周囲には鎮守府のフェーズド・アレイ・レーダーのディスプレイ、最高司令部や各地に向けた軍用通信機器、民間船舶向けの一般通信機器、中央には古めかしい大きな机をいっぱいに占領している地中海の地図。壁には「艦娘」たちの一覧が並んでいる。

ライモン「どうですか?一通りの機器はそろっているかと思いますが」

提督「十分すぎるくらいよ。こんなに立派な設備、自由に使わせてもらったことなんてないもの。それにほとんど自動化されているのね…すごいわ」

ライモン「ええ、わたしたちは自分のことで精一杯ですし、「妖精さん」はどうもこういった電子機器は不得手のようで…」

提督「それに少しでも指揮能力がある士官は、軒並み鎮守府に派遣されているものね…深海側の数の多さにはあきれるしかないわ」

ライモン「まあ、ここはタラント基地のおかげで制海権を取っていますから、たいていは静かなものですが」

提督「そうらしいわね。タラントにいる同期が言ってたわ…それで、と」

ライモン「あ、はい。艦娘のリストでしたね。こちらです」

提督「どれどれ…空母は…なし、と。まあ大戦中には一隻も完成しなかったし、太平洋みたいな空母決戦はあまりなかったものね」

ライモン「ですが、建造すれ正規空母アクィラと補助空母スパルヴィエロが仲間に加わりますよ」

提督「二隻とも元は客船なのよね。そうね…艦娘としていろいろさせてあげたいし、資源が溜まり次第建造しましょう」

提督「では戦艦は…コンテ・ディ・カブール級の二隻にアンドレア・ドリア級の二隻、と。新戦艦のリットリオ級はいないけど、まぁ、しばらくはこれで充分ね」

ライモン「クスッ…きっとドリアさんはもう見分けられますね」

提督「ふふふ、そうね。それと、彼女の隣にいたのは妹のカイオ・デュイリオね。なんだか優しそうな顔の娘だったわね」

ライモン「大戦中は大して損害も受けなかったですし、A・ドリア級は戦後もイタリア海軍を支えてくれましたからね。落ち着いた方ですよ。わたしとも仲良くしてくれます」

提督「でもあの若々しさ…第一次大戦型の戦艦には見えなかったわ…」(すごい「わがままボディ」っていう感じだったもの)

ライモン「何しろ1916年生まれですもんね…同年代でいうと日本の金剛型くらいですか?彼女も日本の「艦娘」として生まれ変わったそうですが、いったいどんな感じの人なんでしょうね?…それにしても、1930年代に大改装したとはいえうらやましいです…脚も長いし、女優さんみたいですよね。ソフィア・ローレンみたいな色っぽさです」

提督「ソフィア・ローレン…なかなか古いわね…じゃあ、ジーナ・ロロブリジーダとか知っているのかしら」

ライモン「もちろんです。彼女、とっても色っぽくて、当時の水兵さんたちはみんなブロマイドとかもっていたんですよ」

提督「私のお父さんの世代だわ…さ、続けましょう」

ライモン「次は巡洋艦ですね。対フランス戦を意識して、巡洋艦は優勢を維持していたんですよ」

提督「士官学校時代の教科書に書いてあったわ。圧倒的なイギリス地中海艦隊相手によく戦ったものよね」

ライモン「全くです…でもなんか変なかんじですね。自分たちの過去を振り返れるなんて」
21 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/29(木) 02:42:09.07 ID:gL06fQW50
提督「そうね。今度は失敗しないようにしないと…力を貸してね、ライモン?」

ライモン「はい、提督///」

提督「では重巡洋艦からいきましょうか…まずトレント級の二隻、と…戦中はどちらも戦没しているのよね。軽防御がたたったのと、当時の戦況が厳しすぎたせいね」

ライモン「本人たちは気にしていないようですが…もしかしたら心では悩んでいるかもしれません、あと、「軽巡、重巡どっちなのか」とよく冗談をいっていますよ」

提督「最初は軽巡扱いだったものね…そのうち話を聞いてあげることにするわ。それから…ザラ級の四隻、と…ポーラの鑑定眼が確かなのはわかったけど、やっぱりマタパン岬沖のことはつらかったでしょうね」

ライモン「三隻同時に撃沈ですから…のこされたゴリツィアさんもかわいそうでした。最後も悲しいものでしたし…」

提督「ラ・スペチア軍港でわが軍の潜水工作員に沈められたのよね…当時のドイツ海軍に渡さないために。でも、今度は絶対に沈ませはしないから」

ライモン「提督ならできると思います。あと、彼女たちは四隻ごとに微妙に艤装が違うんです」

提督「建造中に改良点を加えていったのよね。よく違いを理解してあげないと。…あら、ボルツァーノはいないのね」

ライモン「ええ、彼女は単艦なので艦隊編成しづらいだろうと建造されていないようなんです」

提督「まあ…そんなのはかわいそうよね…ザラ級の改型なんだし、ザラたちも受け入れてくれるはずよね」

ライモン「そうですね。姉妹を失う悲しさはザラたちが一番よくわかっていますし…その反動かここではお互い甘やかしがすごいですが…」

提督「そうなの?まあ、可愛いものじゃない。仲良く出来て私はうれしいわ」(甘やかし…こう、姉妹で「あーん」して食べさせあったり、一緒に添い寝したりとか?…いや、もっと甘々な姉妹愛で…一隻になったゴリツィアと再会できた姉妹が、こう…「さみしかったでしょう?姉さま…?」とか言って、うるんだ瞳が見つめあって…あ、でもゴリツィアは次女なわけだし、お姉ちゃんと妹二人に挟まれて、白い肌を撫で上げる姉妹の指がそのうちに…///)

ライモン「提督?」

提督「あ、ああ!いいの、気にしないで?続けましょう」

提督「次は軽巡、と。ふふ、あなたがいれば私はもう充分うれしいけど、そういうこと言ってはほかの娘がかわいそうよね?ちゃんと見てあげないと、ね?」

ライモン「そうですね///…これが軽巡のリストです」

22 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/29(木) 11:21:45.14 ID:gL06fQW50
しばらくは二人が解説を加えながらの艦娘紹介が続きます…詳しくはおいおい追加していきますので…

提督「ええと…軽巡は、まずジュッサーノ級軽巡四隻…知っている限りでは軽巡というか大型駆逐艦って感じがするわね。大柄だけど装甲はほぼないし…それに重さの割には兵装過大なのよね」

ライモン「そうですね、序盤に相次いで戦没したのもそのせいでしょう。無理している艦というのが妥当な評価みたいですし…もっとも艦娘としては問題ありません。スマートでモデルさんみたいな先輩方です」

提督「撃ちあいには向かないわね…それから、カドルナ級の二隻。まあ、ジュッサーノ級の改型よね。カドルナの方は無事に大戦を生き抜いているし、改修は妥当だったのね」

ライモン「何しろジュッサーノ級は艦橋が大きすぎましたからね…やっぱり防御は期待できませんが、速度はありますし兵装もバランスがとれていますよ」

提督「そうね。でもみんなきゃしゃな身体でよく頑張ったものね…次は、ライモン、あなたのクラスね」

ライモン「はい、モンテクッコリ級ですね。妹のアッテンドーロもいます。やっぱり沈んだ時の気持ちは不安で辛かったと聞きました。でも「ナポリでよかった。ベネチアならもっと良かったけど、海の片隅じゃなかっただけまだ幸運だったわ」と…提督?」

提督「いえ、…さっきから聞いているとみんなけなげで…なんだか泣けてきたわ…無策だった私たちに恨み言の一つもあるかとおもったのに…」(ぐすん…)

ライモン「そんな、泣かないで下さい!当時の敗戦は別に提督のせいじゃないですし、私たち、こうやってまたお日様を見られて、あの時できなかったこととか、上手く出来なくてやり直してみたかったこととか…、とにかくやりたいことがいっぱいあって、それができるこの姿に満足しているんですよ」

提督「…ありがとう、ライモン。お互いに、泣き顔をみちゃったわね」提督はハンカチを出して涙を拭いた

ライモン「ええ、でも優しい顔の提督も好きですけど、泣いているお顔も純粋で綺麗だとおもいます///」

提督「っ///…ありがとう、ライモン。今のはすごい口説き文句だったわ」キュン

ライモン「くどっ…!?いえ!わたし、そんなつもりではなくて…いえ、まあ、提督さん綺麗だとは思いますが、わたし…それに神様も見ていらっしゃいます…そんなのいけません…」

提督「今の法王猊下(げいか)は同性愛にも理解を示してくれているわよ?私も女の子どうし、全然かまわないと思っているわ」

ライモン「え!?…時代が変わったとは思っていましたけど…それに、提督さんも構わない…って」ブツブツ

提督(やっぱり脈あり…ね)「ライモン、続きは?」

ライモン「ああ!はい、次がデュカ・ダオスタ級です。わたし、R・モンテクッコリ級をベースに改良を加えた艦です。艦形が一回り大きくなって装甲が増加し、雷装も533ミリ連装魚雷から三連装魚雷になっています」

提督「二隻とも無事に大戦を終えて、戦後は姉がソ連、妹がギリシャへ引き渡されているのね。当時から艦名が長いって言われて、姉が「アオスタ」で妹が「エウジェニオ」って略されていたのは知っているわ…今でもそう呼んでいいのかしら?」

ライモン「はい、みんなそう呼んでいますよ。あと、戦後の影響か、アオスタはロシアっぽいところがありますし、エウジェニオはギリシャ人にあてられたのか、かなり激しい同性愛にめざめているようですね」

提督「ふふ、ライモン?女の子どうしの恋はね、百合っていえばいいのよ?日本ではそう言うって、向こうの提督がそう教えてくれたわ」(あの人もいまでははるかかなたの横須賀に帰ってしまったけど…海はつながっているもの、きっとまた会えるわ。それに、年上なのになんだかあどけなくて可愛かった///)

ライモン「百合…花言葉は「神秘的な美」に「純粋」ですか。何だか、ちょっと大人っぽい秘め事を想像してしまいますね///」

提督「かもしれないわね?で、次は…アブルッツィ級二隻ね。あなたたちを基本にしたとはいえ、ずいぶん成長したものよね…」

ライモン「全くです、姉と言うか先輩というか…とにかく尊敬されるんですが、むしろこっちが妹みたいな気分にさせられます…あと、妹の方はすごく立派な方で、戦艦たちもなんだか一目おいているというか…」

提督「ああ…「ジュセッペ・ガリバルディ」だものね。もしかして、食堂の真ん中あたりにいた、きりっとした感じの娘がそう?」

ライモン「そうです、彼女です。まぁとにかくイタリアを代表する偉人ですし、彼女自身も1972年まで長く就役していましたからね。私たち巡洋艦の司令塔みたいな感じです。それでも偉そうにしたりしないし、気さくな方ですよ。だからなおのこと人気があるんですが」

提督「なるほどね…ところで、カピターニ・ロマーニ級はいないの?」

ライモン「計画途中で敗戦、完成しなかった娘が多いですから…四隻完成したとはいえ、三隻は戦局に影響を与えられず、「ジュリオ・ジェルマニコ」は戦後もだいぶ経ってからの完成ですし…それに「装甲なしの大型駆逐艦みたいな軽巡では使いどころに困るだろう」というのもあるみたいです」

提督「そんなの運用の下手な提督たちの言い訳にすぎないわ。日本のことわざにも「古井戸はハシゴの入れ物、ネズミの尻尾は錐の鞘」って言って、どんなものにも使いどころがあるものよ。まあいいわ…建造のやり方を覚えたら、早めに呼んであげましょう」

ライモン「そうですね、ではいったん休憩にしましょうか。このあと、まだ駆逐艦、潜水艦に補助艦艇が待っていますから」
23 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/29(木) 11:56:35.97 ID:gL06fQW50
はあー…連合艦隊ほどではないですが書いていくとすごく多いですね…しばし解説です



戦艦…コンテ・ディ・カブール級。1914〜15年生まれのド級戦艦。
金剛型より年上だが、33年から艦の七割を大改装、大戦に突入。プリエーゼ防御構造や主砲の削りなおしで320ミリ主砲に改正するなど、努力とアイデア満載の戦艦。
コンテ・ディ・カブールは45年ドイツ艦として失われ、妹のジュリオ・チェザーレ(ユリウス・カエサル)は「ノヴォロシースク」となりソ連に引き渡されたが、55年ごろ戦中の遺物である機雷に触れ失われた。三番艦レオナルド・ダ・ビンチは1916年改装前に爆発事故で沈没した。

艦娘としては色っぽい美魔女、緩く内側にカールさせた髪はよく似あっている。姉は政治家の名だけありいいまとめ役、妹は天才政治家で軍人の「チェザーレ」だけあってカリスマ性がすごいが、皇帝になれなかったことをまだ悔やんでいるらしく、艦隊の皇帝になろうと奮闘中。彼女がきみにため口をきいても決して怒ってはいけない

アンドレア・ドリア級。カブール級とほぼ同型の二隻、やはり大改装で大戦を迎えたご長寿艦。空母のアウトレンジ戦法が無効になる地中海で、戦艦として活躍できるはずだったが、資源不足のイタリアでは燃料が続かず、途中からはほぼ隠居状態。90ミリ高角砲がすごくおしゃれなデザイン賞級の戦艦。戦後の56年までイタリア海軍を支えた。
艦娘としてはむっちりド級戦艦ボディのみずみずしい体に、隠居生活が響いたのか妙に枯れたところもある艦。戦後も長かったためまとめ役的なところもある

戦中に燃料をもらえなかった反動か、それとも美食家ドリア公の影響か食通。ただ燃料搭載の少ないイタリア艦の常で胃が小さいらしく、思っているほど大食漢ではない。近距離では燃費のいいバランス型



24 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/29(木) 23:16:12.51 ID:gL06fQW50
空母…アクィラ(鷲)。
1941年改装開始。単艦。2万トンクラスの豪華客船「ローマ」(戦艦「ローマ」とは関係ない)を改造、正規空母並みにする予定だったが、改造箇所の多さと資材不足で進まず、43年敗戦時には七割程度しか完成していなかった。ドイツに利用されることを防ぐため主要部は破壊され、ドイツ海軍も入手、完成させようとしたが間に合わなかった。敗戦時に解体されてしまった。完成しても空軍・海軍の仲たがいで艦載機型のレジアーネRe2001戦闘機が出来ていなかったので戦力になりえたかは微妙…後ろに傾斜させたマストがおしゃれなイタリアらしい艦

艦娘としてはえんじ色の服に明るい茶色の髪を結い上げているらしい…

スパルヴィエロ(ハイタカ)…単艦。1941年改装開始。時間のかかりそうな「アクィラ」の完成を待つより、改造を最小限にして早く戦力にしようという補助空母のアイデアで生まれた軽空母。客船「アウグストゥス」をもとに改造を始めたが、あれもこれもと追加要素が増やされ、資源不足もたたってこちらも完成しなかった。44年にドイツ側に渡るも、結局完成せず失われた。客船時代の機関をそのまま受け継いだので速度は遅くなったと思われる。

艦娘としては黒地に白ふちがついたシックな衣装に片側に横ロールの金髪を垂らしているらしい…

(アクィラが「艦これ」に実装されているそうなので、キャラはそれを活かすことにしました。アクィラが空母の名前として通じるなんていい時代ですね…一応オリジナル設定ですが、なにか気になるところがあれば教えてくださいね)
25 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/30(金) 00:13:16.87 ID:eAA4juSn0
重巡…トレント級。1928〜29年生まれの重巡。二隻
兵装は203ミリ連装砲四基を前後に二基づつ備え、533ミリ連装魚雷発射管(横向き固定)四基や100ミリ連装高角砲、メリジオナリRo43水偵(最初はマッキM41やカント25戦闘飛行艇を搭載していた)三機などをバランスよく積んだが、最初36ノットを目指した軽巡としていたため大きさの割に装甲が薄く、潜水艦や空襲によって二隻とも失われた。艦首に航空兵装があるが、イタリアでは当時普通だった。(某「飛行艇乗りの豚」が出てくる映画で客船が繰り出していた、あれを想像してもらえれば…)

艦娘のトレント、トリエステは背が高いがきゃしゃで、表情もどこかあどけなく、重巡と軽巡の間くらいに見える。頭の測距儀、マストはかなり高く安定が悪そう。

ザラ級。1931〜32年生まれ。四隻。艦名は「仇敵」オーストリア・ハンガリー帝国から取り返した南チロルの地名

軽巡思想のトレント級では戦艦不在の海戦で撃ちあえないと、高速好きのイタリア海軍が泣く泣く低速を我慢した本格派重巡。一万トンオーバーの重量は日本の「最上型」に近く、本当は海軍軍縮条約違反だったが、多少のオーバーはごまかした。
203ミリ連装砲四基、100ミリ高角砲六基に対空機銃、水偵二基と兵装はトレント級とあまり変化がない。その分を150ミリの装甲に振り向け、一隻ごとに取り入れられる新技術を次々取り入れていった。そのせいか一隻ごとに姿が違う。
損傷した「ポーラ」を救助しに戻った「ザラ」「フィウメ」が深夜イギリス海軍のレーダー射撃を受け、駆逐艦二隻とともに戦没した「マタパン岬沖海戦」の悲劇は有名。

鎮守府にいる彼女たちはいずれも高校生〜大学生くらいで意外と胸が大きい。ポーラはワイン好きで鑑定眼も確か。史実で一人残された次女「ゴリツィア」のこともあって、再会できた喜びはひとしお。悲劇的な最期だった分の反動からか、四人ともかなりのシスコンを患っている。

ボルツァーノ。単艦。1933年生まれ。

ザラ級の次女「ゴリツィア」と同じ29年計画の重巡。やっぱり遅いのは耐えられなかったのか、速度重視で軽装甲にもどったが、ザラ級のいいところは取り入れた従姉妹(いとこ)と言ってもいい艦。兵装はトレント級とそっくりで、一番煙突と艦橋構造がつながっているのは「ポーラ」と同じ。
砲戦時に発艦できない艦首のカタパルトは中央部配置になった。42年に損傷し、空母にする案もあったが、巡洋艦不足と「アクィラ」「スパルヴィエロ」の建造が進んでいたため改装はされなかった。
数回損傷し、最後は1944年ラ・スペチアでドイツ軍の手に渡ったが、イタリア・イギリス連合の人間魚雷(水中スクーターのようなもの。時限式の機雷を船底にくっつけて爆破する。「回天」などと違ってクルーは脱出できる)チームによって破壊された

鎮守府には「単艦で編成に困るから」との判断で来ていないが、提督は「艦娘として楽しめること、やれなかったことをやらせてあげたい」と、ぜひよんであげようと考えている。トレント級のように細身だが、顔立ちはポーラに似ているらしい…
26 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/30(金) 02:43:35.35 ID:eAA4juSn0
説明が続いてなかなか進みませんが、これがおわれば百合百合したいとおもっています…気長にお待ちください


軽巡…ジュッサーノ級。1931〜32年生まれ。四隻

30年代に建造されたフランス駆逐艦に対抗するため生まれた軽巡。
5100トンの排水量は日本の「球磨型」とほぼ同じだが、そこに152ミリ連装砲四基(背負い式に前後二基づつ)、100ミリ連装高角砲三基、37ミリ連装機銃四基、533ミリ連装魚雷二基、艦橋下の格納庫に水偵二機と盛りだくさんに兵装を積んだ軽巡。大きさも球磨型より一回り大きく、その分防御は薄く、バランスが悪かった。オーストラリア軽巡「シドニー」と交戦した三番艦「バルトロメオ・コレオーニ」を始め、四隻とも交戦して失われている。

艦娘としてのジュッサーノたちは、背の高さにくらべて細身のきゃしゃな身体に、多すぎる艤装をつけているため振り回され気味で、頭の艦橋構造が重いせいで肩がこるらしい


カドルナ級。1933年生まれ。二隻

ジュッサーノ級のバランスが悪かったことを反省し、上部構造を減らしてバランスを取った軽巡。砲戦が始まると発進できない艦首カタパルトは中央部に移動したが、サイズが小さいため右斜めに固定されていて旋回しない。「ルイジ・カドルナ」「アルマンド・ディアス」のうち、カドルナは無事に大戦を生き残り51年に除籍された。

ジュッサーノの改良型らしく、ジュッサーノたちに良く似ている。艤装のバランスがとれたおかげで動きやすくなったとか。背が高くきゃしゃな身体は相変わらず。他の軽巡に心配され、かばわれることもしばしば


モンテクッコリ級。1935年生まれ。二隻

詰め込みすぎでバランスの悪かったジュッサーノ級、その改良でとどまっていたカドルナ級の問題点を克服した新型軽巡。
兵装はそのままで、7400トンに拡大した船体は防御の強化にあて、大型化したことでカタパルトが左右に旋回できるようになった。出力も増したため速度低下もなかった。
特徴は灯台みたいな円錐型艦橋。シンプルかつスマートでイタリア海軍も気に入り、以後の艦はたいていこの形を受け継いでいる。
ナポリ空襲で失われた二番艦「ムツィオ・アッテンドーロ」の分も「ライモンド・モンテクッコリ」が活躍し、改装を重ねて64年まで練習艦として在籍していた。

鎮守府では戦後も長かったため、文化や知識のギャップを埋めるために初期から在籍、戸惑うことも多い艦娘たちのフォローと海軍の担当官からの連絡役に当たっていた。提督に不安を打ち明け、優しく抱きしめてもらったことで、「頼られる側」から「頼る側」になれたことを実感し、ほっとした。
優しいキスを交わし、姉のようであり母のようでもある提督に恋心を抱いているが、まだ古い考えが残っていて、百合に対して少し奥手になっている。


いったんここまでで…軽巡の紹介はもう一レスぶんくらい続きます

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/30(金) 02:53:14.73 ID:CtegfODno
おつ
28 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/31(土) 00:12:52.27 ID:yvqRXTxP0
あー…戦艦リットリオ級を書き入れていませんでした…。
この鎮守府にはまだ来ていない設定ではあるのですが、紹介に書き込んだ気になって忘れていました。彼女たちが好きだという方はごめんなさい

リットリオ級。1940〜42年生まれ。計画四隻、完成三隻。

フランスの新戦艦「ダンケルク級」に遅れまいと建造した新戦艦。資源の少ないイタリアが威信をかけたためか、艦名は戦勝地「ヴィットリオ・ヴェネト」など国威発揚も意識している。主砲は381ミリ三連装を前部二基、後部一基に搭載。副砲は152ミリ三連装四基を前後の主砲脇に二基づつ配置、中央部には流麗なデザインの90ミリ対空砲を左右六基づつ備え、対空機銃も37ミリ20基に20ミリ32基と航空攻撃を強く意識している。水偵は三機。
三番艦「ローマ」と未完成に終わった四番艦「インペロ」は改修を加え、第二グループを形成する予定だった。

主砲381ミリは削る機械と鉄資源の都合で406ミリ砲が作れず泣く泣く我慢したためだが、その分口径を50口径と高初速の砲撃を撃ちこめるようになった。(単純に「砲弾の大きさ×速度=威力」で計算すると400ミリ並みの威力ということになる)

連合軍に降伏するため艦隊旗艦として航行中にドイツ空軍機の誘導爆弾「フリッツX」二発を浴び、轟沈した「ローマ」は「初めてミサイル攻撃で失われた艦船」ともいわれる。残る二隻の「イタリア」(当初はファシスタ党とベニート・ムッソリーニの気に入るように「リットリオ」とつけられていたが降伏とムッソリーニの失脚に伴い改名された)と「ヴィットリオ・ヴェネト」は無事で、戦後の1948年まで就役していた。


艦娘としての彼女たちは明るい栗色の髪を結い上げ、白地のブラウスに赤のスカートと上着姿。高速戦艦らしく脚が速いが、軍縮条約をかいくぐった史実通りに体重をごまかしているらしいとか…?
29 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/31(土) 01:53:35.61 ID:yvqRXTxP0
やっとモンテクッコリ級以降の新型軽巡の紹介です、これが済んだらいったん本編に戻ってまったりします…。

軽巡…デュカ・ダオスタ級。1935〜36年生まれ。二隻

モンテクッコリ級のバランスの良さをさらに極めようと、1000トン分の重量で装甲強化と連装魚雷二基を三連装二基に改修した軽巡。
大きさも一回り大きくなって全体的に余裕ができた。モンテクッコリ級と違い艦橋の円錐上に展望台のような上部艦橋がついた。

大戦中は北アフリカへの物資補給に駆け回り、その速度を発揮した。姉妹ともに大戦を生き抜き、戦後姉はソ連、妹はギリシャに賠償として引き渡された。
偉人の名前を敬称こみで付けたので、一番艦「エマニュエレ・フィリベルト・デュカ・ダオスタ」二番艦「エウジェニオ・ディ・サヴォイア」と長く、当時から「アオスタ」「エウジェニオ」と略されていた。


艦娘としての彼女たちは、顔立ちはライモンたちに似ていて、雰囲気は大人っぽい高校生くらいに見えるが、ライモンたちより背が高い。
衣装はライモンたちと同じくライトグレーのワンピーススタイルで、黒いニーソックスは喫水線下をイメージしたものらしい。胸元のデコルテには艦首波をイメージした白いフリルがあしらわれている。
姉のアオスタはソ連暮らしが影響したのか理詰めで赤い星のペンダントをしている。妹のエウジェニオは「レズの聖地」レスボス島があるギリシャですっかり百合に目覚め、「離れ離れだったさみしさを埋める」ためといって姉のアオスタやライモンたちを誘惑したり迫ったりしている。


アブルッツィ級。1937年生まれ。二隻。

モンテクッコリ級に始まった新型軽巡の集大成にあたる艦。デュカ・ダオスタ級をさらに1000トン拡大し、「最上型」に匹敵する一万トン級になった。

兵装はモンテクッコリ級以来変わらない152ミリ連装砲四基を前後に二基づつ背負い式で装備。
100ミリ連装高角砲はアオスタたちと同じく四基(モンテクッコリ級は三基)、37ミリ連装機銃四基に533ミリ三連装魚雷二基(モンテクッコリ級は連装二基)、水偵二機とほぼ同じだが、装甲は空間を挟んで100ミリと30ミリを装備し、艦橋構造を大きくしたことで重心バランスが崩れないよう船体も大型化した。
第二次大戦中のイタリア軽巡で最良と言われる、攻・防・走のバランスがとれた優秀艦。姉妹ともに大戦から無事生還し、姉は61年、妹は72年まで活躍して除籍された。
一番艦はやはり人名で艦名が長く「ルイジ・ディ・サヴォイア・デュカ・デリ・アブルッツィ」という。
二番艦はイタリア統一の英雄で海軍伝統の名前「ジュセッペ・ガリバルディ」と名付けられた。

艦娘のアブルッツィたちはライモンたちの後輩、あるいは年下の従姉妹(いとこ)にあたるが、その大人びた姿と能力の高さから、軽巡たちからはむしろ先輩のように扱われ、尊敬されたりすると気恥ずかしいとか。
妹のガリバルディは偉大な人物と伝統ある艦名に負けない勇敢さと機敏さで艦隊のエース。
パールグレイの髪をセミロングに伸ばしていて、しっかりした性格は軽巡たちの良き相談相手でまとめ役。
ワンピース型の服は濃淡二色のグレーで、姉のアブルッツィは折れ線模様、妹は幾何学模様の柄だが、これは戦中に施された迷彩を意識したものらしい。


カピターニ・ロマーニ級。1942〜43年(一隻は戦後の56年)。計画十二隻、うち完成四隻(一隻は戦後)

大型駆逐艦「ル・ファンタスク級」の建造を続けるフランスに対抗して、駆逐艦隊を率いる軽巡として建造された艦。
やりたいことは日本の5500トン型の軽巡に似ているが兵装はより強力である。しかし、「天龍型」程度の3600トン程度に抑えて隻数を増やそうとしたため、防御は40ノットの高速を活かすことにし、弾片防御以上の防御を持たない。守りは捨てた大型駆逐艦と考えていい。

主砲は専用の135ミリ連装砲四基を前後に二基づつ。533ミリ四連装魚雷二基の強雷装をほどこした。が、開戦後は資源不足と既存艦の修理で作業が進まず、結局一番艦「アッティリオ・レゴロ」九番艦「ポンペオ・マーノ」十番艦「スキピオーネ・アフリカーノ」の三隻しか完成しなかった。
「カピターニ・ロマーニ」とは「ローマの指揮官」くらいの意味で、古代ローマ帝国の名将や指揮官の名前がついている。
ポエニ戦争でハンニバルと戦ったスキピオが歴史上一番有名なため「スキピオーネ・アフリカーノ級」とも呼ばれる

戦後はレゴロ、スキピオーネの二隻がライバルだったフランスに賠償として渡され「シャトールノー」「ギシャン」と改名された。
また「ポンペオ・マーノ」は戦後に完成、その際に大改造のうえ嚮導駆逐艦(同型の駆逐艦より少し大型で指揮能力や通信能力が高いもの)「サン・ジョルジョ」になった。

艦娘としてはまだ未配属であるが、古代ローマをほうふつとさせるファッショ(束稈。棒と斧を束ねたもので団結を意味し、ローマ元老院や皇帝の象徴。「ファシスタ」の語源でもある)などを持っている。小柄な割に性格は古風で威風堂々としているが、レゴロ、スキピオーネは仇敵フランスに渡されたためか金髪縦ロールに青い目と古代ローマ帝国らしくないことに悩んでいるとか…?


装甲巡洋艦…サン・ジョルジョ。1910年生まれ。一隻。

日露戦争の時活躍した「日進」「春日」のもとである装甲巡洋艦「ジュセッペ・ガリバルディ級」の後継。大戦時は浮き砲台として北アフリカにいた。最後はトブルク港でイギリスの手に渡すまいと自沈。

戦前イタリア国民に人気があり、空軍に理解のあった政治家・探検家のイタロ・バルボが乗った飛行機を撃墜したことがあり、ムッソリーニによる暗殺ではないかと疑われた。

鎮守府にはいないが艦娘としては丸っこいお母さん。
装甲が厚く旧式のため脚が遅いが、「あらあらうふふ」と言われながら後ろに立たれると言いようのない恐ろしさを感じるらしい。噂では暗殺者ではないかとも言われている。北アフリカ暮らしが長かったためか褐色で頭にはヴェールをかぶっている。


はぁ…とりあえず巡洋艦までの紹介は以上で…第一次大戦で得た賠償艦もいますが、そこまで書くと収拾がつかないとおもうのでやめておきます…。
しばらくは本編を進めます…駆逐艦と潜水艦はもっと多いのでそのうち…
30 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/31(土) 02:45:38.38 ID:yvqRXTxP0
提督「はあ、結構読み込んでいると時間がかかるわね…」

ライモン「確かに、もう1500時(午後三時)をまわっていますね…いったん休憩にしませんか?お茶でも飲みましょう」

提督「いいわね。部屋にもティーセットとコーヒーのサイフォンはあったけど、みんなのことも知りたいし、お茶は食堂で飲みましょうか」

ライモン「それがいいと思います。じゃあ、艦名簿はしまっておきます」ライモンは黒地に金文字で書かれた立派な名簿を棚に戻した。

提督「じゃあ、いきましょうか?ライモン」(スッ)

ライモン(わ、提督が手をつないで…しかも指を絡めてきた///ほっそりしていてきれいな指だなぁ…///)

提督「あら、顔が赤いわよ?疲れちゃった?」(まあまあ…うぶで可愛いこと///)

ライモン「いえ、平気です。少し暑いのかもしれません」

提督「そうね、ぽかぽかと暖かいものね。特に今日はとってもいい天気だもの」

ライモン「ええ、そのせいですよ。さあ、つきました」(スルッ)

提督(私と「恋人つなぎ」で入るのは恥ずかしいようね…むしろ見せつければいろいろ変わるでしょうに。まぁ、それはこれからこれから)


昼下がりの大食堂はお茶やおしゃべりに集まっている艦娘たちで意外に盛況で、カウンター奥の厨房からお菓子やお茶が運ばれてくる。

提督「うーん…やっぱりローマより待遇がいい気がする…。三食にお茶の時間つき、秘書艦に豪華な執務室と寝室。温泉付き。やっぱり保養地で執務しているような感じがするわ…」

ライモン「提督みたいな優しい方が、そんな待遇を受けられないほうがおかしいと思いますが。それだけの責任を負っておられるのですし…」

提督「ありがとう、ライモン…っ!」(むにゅっ)

話し込んでいた提督は右舷側のライモンに顔を向けていたせいで、左舷側の見張りがおろそかになり、コーヒーカップを受け取って席に歩いていた戦艦と見事に衝突した。大柄な戦艦は決して小柄ではない提督と衝突しても、ちょうど胸が提督の顔に衝角攻撃を加える位置で、ライトグレーのタートルネックセーターの大きなふくらみで提督の顔を挟み込む体勢になった。

ライモン「提督!?」

戦艦「きゃっ!って、提督!大丈夫ですか?おけがは?」

提督「大丈夫大丈夫、こちらこそぶつかってごめんなさい。あなたは大丈夫だった?」(ぐにゅっ…むにゅっ)←深い谷間に挟まれている

戦艦「ええ、コーヒーを少しこぼしたくらいで…提督におけががなくて幸いでした」

提督「ありがとう。えーと、あなたは…」

デュイリオ「A・ドリア級戦艦二番艦、カイオ・デュイリオです。以後お見知りおきを」

提督「こちらこそ、デュイリオ。大人っぽくて素敵ね、わたしみたいな小娘だけど、頼ってくれればうれしいわ」(急にぶつかって驚いてたけど、私この戦艦のお姉さんに挟まれてる…すごい大きい///もちもちで柔らかいし、着ててこれって…脱いだらきっと///)

デュイリオ「お褒めにあずかり恐縮です。それはそうと、あの…胸に提督の吐息が当たっていて…くすぐったいです///」

提督「ああ、ごめんなさい。今どくわね」(ふーっ)

デュイリオ「まあまあ提督ったら。息を吹きかけるなんて。そういうイタズラをなさると、こうですよ?」(むぎゅうう)

提督「きゃっ…っん///」
31 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/31(土) 17:17:26.18 ID:yvqRXTxP0
ライモン「あわわ…///」(すごい、デュイリオさんってば積極的…やっぱりド級戦艦はすごいなぁ…)

提督「んむむ…む、むーっ///」(すっごい抱きしめられてる///…窒息しそうだけど暖かくて柔らかい…左手は頭にまわされてるし、右手は腰を支えて…って、ちょっと…どこ撫でてるのよ///)

デュイリオ「うふふ///私にイタズラしたいならもっと大胆でないとだめですよ?」ヒソヒソ

デュイリオ「さ、おしおきはここまでにしておきましょうか。提督もお茶しに来たのでしょう?一緒にどうですか?ライモンド、あなたもどう?」

ライモン「え?あ、はい…。ご一緒させていただきます」

デュイリオ「よかった。…って、あら。こぼしたコーヒーでストッキングが濡れちゃったわ。仕方ないわよ…ね?」(スルッ…ぬぎっ)

提督「ちょ…ちょっと///」(なにこれ…///…片脚ずつ持ち上げて腰をくねらせながら脱ぐなんて…見えちゃいそうで見えない///すっごくみだらな感じ…///…さっきのイタズラくらいでは驚きもしないわけね…)

ライモン「うわわ…」(やっぱりデュイリオさんって大人なんだ…色っぽいなぁ///わたしまで変な気分になってきちゃう…///)

デュイリオ「さあ、お茶にしましょう?私はストッキングを洗濯場にもっていくから、ライモンド、提督をドリア姉さまのところに案内してあげて?提督は厨房の具合もわからないでしょうし、お世話もお願いね?」(パチッ…パチパチッ、パチッ)
(ふふ、偶然とはいえしばらく提督と二人になれるわよ、ドリア姉さま?機会を逃さないようにね?)

ライモン「はい、もちろんです。提督はコーヒーと紅茶、どちらにしましょうか?」
(デュイリオさんがまばたきでモールス信号を送ってきた…「提督ヲ‘ドリア’ト接触サセルベク、尽力サレタシ」ですか。まあ、さっきはわたしがいい目を見ましたから、今度はドリアさんに譲るべきですね…。わたしが準備に時間をかければいいですね?「了解」、っと)パチパチ

提督「お菓子によりけりね。それにコーヒーメーカーがあるならそっちの方が楽でしょう?コーヒーでいいわよ?」

ライモン「そうですか…?お菓子はクッキーですし、せっかくなので紅茶を淹れようかと思ったのですが…」しょんぼり

提督「あら、そう?なら紅茶にしましょう?おいしい紅茶に期待しているわ」

ライモン「はい!」(接敵して主力の到着まで時間をかせぐのは軽巡の十八番です。任せて下さい、デュイリオさん)

よく見ると食堂は昔の別荘だったころのままで、濃いえんじ色とクリーム色の床には丁寧なモザイク画(細かく割ったタイルを並べる絵。古代ローマや地中海のミケーネ文明が有名)が施されている。長テーブルには裾の長い白いテーブルクロスがかけられていて、端の方でアンドレア・ドリアがお菓子を前にコーヒーを待っている。
午後の陽ざしがしなやかな金茶色の髪に照り映えていて、タートルネックの首には対空識別帯を模した紅白の斜線がワンポイントで入っている

提督「お向い、いいかしら?」

ドリア「あら、提督♪向かいですか?もちろんいいですよ。鎮守府めぐりは済みまして?」

提督「まだ半分くらいね、時間ばかりかかっているわ」

ドリア「まあまあ、時間はたくさんありますもの。この辺りは制海権を取っておりますし、急な出撃もまずありませんし」

提督「そういってもらえると何だか安心するわね。ところで、昼のドリアはおいしかったわね?」いたずらっぽい微笑を浮かべてドリアをからかう提督

ドリア「…///おいしかったですか、よかったです///…でも、昼のドリアもおいしいですが、「ドリア」は夜もおいしいですよ///」頬を赤らめて髪をいじりながら、誘うような様子
32 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/31(土) 17:20:29.04 ID:yvqRXTxP0
今日の更新はここまでかもしれません、良いお年を

このあとは食卓でドリアといちゃいちゃしますから、お年玉ということで楽しみにしておいてください…
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 17:22:15.63 ID:2wkllItdo
おつおつ
よいお年を
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/31(土) 17:58:06.83 ID:OSIFukvfO
35 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2016/12/31(土) 21:25:24.57 ID:yvqRXTxP0
前言撤回…時間ができましたのでちょっとだけ早めに投下します、見たいテレビ番組とかないなぁ、という方はお付き合いください


提督「そうね、今度は夜に「ドリア」を頂きたいわねぇ」

ドリア「ええ、そうしましょう。私、がんばりますね///」

提督「楽しみにしているわ」にこぉ

提督「それはそうと、紅茶がくるまでお菓子でもつまんでいましょうか…ライモンのはこの小皿にとっておいて…って、またなのね…」

ドリア「どうしたのです?焼き菓子はお嫌いですか?」

提督「いえ、お昼のワインもそうだったけれどね、この鎮守府ぜいたくすぎじゃないかしら」提督が指差したのはお菓子を取り分けようと取り上げた小皿で、黄色いふちに果物の柄が入ったしゃれた陶器のものである

ドリア「リチャード・ジノリのお皿ですね、華やかな色と可愛い柄で、私は好きですよ」

提督「かわいいのは分かっているわよ、イタリアを代表するブランドよね。でも普段使いにするお皿ではないでしょうが…」

ドリア「まあまあ。普段からいいものを使っている方が嫌いな食器を無理して使っているよりいいですよ」

提督「もう気にしないことにするわ、無理だろうけど…そこのパイを取ってくれる?」

ドリア「はいどうぞ。まだ温かくておいしいですよ♪」

編んだカゴに入れてある手のひらくらいの小さな丸いパイを一つ二つと、市松模様のクッキーを取ってもらう。

提督「ありがとう、いただくわ…ん、おいしい」表面にツヤのあるさくさくした皮にくるまれていたのは、ひと粒の栗の甘煮とアーモンドのきいたスポンジで、ほのかに温かく、甘い味の中身と皮目のバターの塩味とがまじりあってとてもおいしい。

提督「とてもおいしいわね。どこのお菓子屋さんのかしら?」

ドリア「地元のケーキ屋のおじ様が作っているんですよ。私たちの経費といっても使い余すことの方が多いので、時々買いに行くんです」

提督「ローマやミラノだったらきっと有名になっていたわね、地味な見かけなのに手が込んでいて、とっても丁寧でおいしい。…ではクッキーも」

さくっ…チョコレートの生地とプレーンの生地を市松模様に合わせて作るクッキーは、甘めのマロンパイと違ってほのかな塩味とビターなチョコレートが抑えめなココナッツチップを引き立て、地味ながら何かひきつける後味を残す。

提督「あら、こっちもおいしい。いい職人さんなのね、基本に忠実で律儀な仕事ぶりだわ」

ドリア「そうですね、飾りさえ載せればそこそこおいしく見えてしまうものですから、最近は派手好みな菓子舗が多いのですが、ここは本当に地道で、私のお気に入りです」

提督「そうね。あら、なくなってしまったわ…」

ドリア「まあ、本当ですね。…私ったら、おいしくて三つも食べてしまったのね」

提督「ふふ、食べ過ぎて超ド級戦艦にならないようにね…っ///」

ドリア「あら、どうしました?わたしの身体がどうかしましたか?」ニコニコ

提督「ドリア、あなたってば…///ちょっとからかっただけじゃないの…」(ドリアの脚が…っ、私の脚の間にっ///ちょ…ちょっと、なぞったりしないで///)

ドリア「女性に体重と年齢のことを聞いてはだめですよ?提督?からかうならそれ相応に覚悟してくださらないと、ね?」(あら、顔を赤くして横をむいちゃって♪可愛い、可愛い、かわいいっ///…あぁ、もうこのまま脱がして今すぐいただきたいわ///)

提督「ん…くぅ///…あんっ///」

ドリア「どうなさいました?具合でもわるいのですか?」ニヤニヤ

提督「平気よ、お気遣いありがと…う…っん///」(くっ、でもねドリア、私もやられっぱなしじゃないのよ?やり返してあげるわ…)

ドリア「ふふふ?お行儀の悪いおみ足ですこと、テーブルマナーを教えて差し上げましょう♪」ぐりぐり…

提督「んぁあ…はぁん!ひぅん!…わかった、わかったわ!もう言わないから、ね?」(ドリアが大きいから脚が届かないっ…!私の脚先がドリアの太腿までしか行かないのに、ドリアのつま先はぐりぐりえぐりこんでくる…///)

ドリア「でしたらおわび次第で許してあげます、提督のお返事を聞かせてもらえますか?」ぐりっ…くちゅっ

提督「ご、ごめんなさい…ドリア、私にできることなら何でもしてあげるから、ね?…ん///…ひぁん!」(あっ…ちょっと濡れて…///何人も食堂にいるのに…いけないのに、気持ちいいっ…///)

ドリア「そうですか、「何でも」ですね?それなら充分です。私、今度までその権利はとっておきますから、忘れないで下さいね、提督?」くちゅ…すっ

提督「ええ、忘れないわ///」(つい「何でも」って言っちゃったわ…なにされるのかしら…でも気持ちよかった…///)
36 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/01(日) 20:16:20.14 ID:7kOHsN9Y0
明けましておめでとうございます、よかったらおせちと一緒にお付き合いください

※一つ訂正です…A・ドリア級戦艦としてきましたが、資料によってばらつきがあって、進水は後なのですがどうやらデュイリオ級とする方が正しいみたいですね…鎮守府ではデュイリオがドリアを姉扱いしていることにしてあげてください(しかも時々間違えるかもしれません)…

では投下します


……数分後……

ライモン「‘紅茶のシャンパン’というだけあって、ダージリンはいい香りですね…四分たったし、そろそろいい頃合いでしょう」

ライモン「よいしょ。ポットにミルク入れに砂糖つぼ…揃えるとなかなか重いですね、転ばないようにしないと。よかった…提督、仲よさそうにドリアさんとお話しているようですが…何を話しているんでしょう?」

ライモン「あれ…?提督もドリアさんも顔が赤いような…日なただからでしょうか?いや、何だか妙な雰囲気ですね…」

ドリア「あら、ライモンド、持ってきてくれたの?ありがとう」

ライモン「いえいえ、お二人のためになれて嬉しいです。さぁ、どうぞ?」

ドリア「いい香り。ダージリンね?ほら、せっかく淹れてもらったのだし、提督もお飲みになったら?」

提督「はー…はーっ…ふぅ///…そ、そうね。いただくわ///」

ライモン(何…わたしが紅茶を淹れている間に、なんだか危ない雰囲気に…提督ってば顔を火照らせて、色っぽい顔///)

提督(…おいしいけど、味が全然入ってこない…ああ、もう、ライモンが隣にいるのに、いきかけたせいで身体が熱い…)

ドリア「ライモンド。もう一杯注いでもらえる?」(ふふ、提督かわいい…今度はベッドの上で愉しませてもらいましょう♪)

三人はとりとめのない話をしながら紅茶を飲み終え、ライモンがティーセットを厨房に片づけに行った。
戻ってくるとドリアが微笑して言った。

ドリア「ごちそう様。おいしかったわ、ライモンド、提督♪私も堪能したから失礼するわね」

提督「そう、またね///」

ライモン「?…はい、ではまた後で」

上機嫌のドリアが立ち去ると、ライモンは腑に落ちない様子で彼女を見送った。(うーん、やっぱり何かあったような…ただ上機嫌って言うのとも違うし…提督と何かしたのかな…キスとか…)

提督「…ライモン?聞いてるかしら?」

ライモン「あぁ!はい、何でしょうか?」

提督「いえ、施設の案内ついでに少しシャワーでも浴びたいのだけど…この時期に冬服は暖か過ぎるわ」(濡れた下着も替えたいし、汗もかいたから…///)

ライモン「でしたらついでに大浴場へ案内しますよ。さっきも言ったように立派な古代ローマ風の浴場なんですよ」

提督「そう、それはいいわね…ならいったん部屋に戻って着替えを取ってきましょう」

ライモン(提督、身体の前で手を組んで、しとやかな貴婦人みたいで素敵です…唇も艶っぽくて…///)

提督(染みちゃったの隠すにはこうするしかないわよね…ライモンに「手をつないで下さい」とか言われたらどうしよう…お願いだから言わないで…)

ライモン「着きました。わたしはここでお待ちしていますね?」

提督「ええ、着替えてくるから少しまっていて?」…バタン


37 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/01(日) 20:45:29.83 ID:7kOHsN9Y0
…ALIQVANTO POST…
   (しばらくして)


途中にある洗濯場の洗濯機に、ドリアのおしおきで「濡れた」服を入れ、二人は「大浴場」と書かれた入口をくぐった。中の脱衣所にはカゴやロッカーが並び、天井には木製の扇風機がゆっくり回っている。

提督「本当に水着とかいらないのね…?」

ライモン「はい、わたしたちが「損傷」した身体をいやす目的もあるので、裸で入るんですよ」

提督「日本ではお風呂は裸だって聞いたけど…実際にやるとなると結構恥ずかしいわね…」

ライモン「かもしれませんね、でもローマ帝国では裸で入ったんですよ?」

提督「ローマ時代のことを言われてもね…」しゅるっ…ぱさっ。ゆるい普段着を脱いでたたみ、黒い下着を重ねる。

ライモン「…///」(制服の時も思ったけど、すごく大きい…黒いレースの下着も似合ってて良いなぁ…わたしがつけると背伸びしすぎにみえるし…って、てっぺんは桃色なんだ…とってもおいしそう///…いけないいけない!あぁ…でもきれいな肌…白くて陶器みたいだけど、日焼けなのかな…少し金色がかってる…)

提督「着替えないの?見られるの恥ずかしいなら先に入っているわよ?」

ライモン「いえ!そういうわけでは…別にみられて恥ずかしいほどの身体ではありませんし…」

提督「そう言うこと言わないの、せっかく自由にできる自分の身体じゃない」

ライモン「そ、そうですね…///」(提督…上半身傾けて叱らないで下さい…!ち、近いですから///…胸が誘ってるみたいで、理性飛びそう…///)

提督「わかったならいいわ。さ、着替えて入りましょう?」

ライモン「は、はい…」



38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/01(日) 21:36:01.22 ID:aj+d6QCQo

レズ提督が艦娘を食べる話かと思ったらしょっぱなから食べられてるな
39 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/02(月) 01:23:55.68 ID:NfBUmc+/0
確かになんか食べられてばかりですが…やるときはやるので安心してください。
食べられるのが見たい方も食べ散らかすのが見たい方も安心の提督クオリティですので(たぶん…)

まずは提督がお風呂で少しいちゃついて、寝て…それからやる予定のネタをとりあえず(お題だけでも)投下しておきます

………

ライモン「それにしても、工兵の方がこの温泉を見つけてくれたのは良かったです。なんでも測量中に発見したんだとか…」するっ…しゅるっ

提督「そうね、回復効果があるというのはありがたいわね。もっとも、大破してまで戦わせるなんて、そんな無理はさせないつもりよ?被害を受けたら戻すようにするわ」

ライモン「優しいんですね。でも、先の大戦でイタリアが負けてしまったのは、肝心なところで戦艦の損失を恐れたためだと聞きました…大事にしてくれるのは嬉しいですが、負けてしまってはそれも意味がありません…ドリアさんたちやカブールさんたちも「もっと戦えていればイギリスにも負けなかったろう」と悔やんでいるようでした」

提督「うーん…そうねぇ…確かに当時のイタリア艦隊が「好天艦隊」とイギリスに皮肉られたのも事実よ。…ただ、ライモンも知っているでしょうが、イタリアには国力がなかったの。同盟国だった日本と同等くらいね。
日本はその中でもアメリカを敵として見ていたから、無理なほど兵力拡張をしたけど、私たちイタリア海軍の仮想敵はフランスだったから、イギリス地中海艦隊を相手にするなんて考えてもいなかったのよ」

ライモン「それはわかります。でもどうして当時の提督たちはあんなに及び腰の戦闘をしていたんでしょう…わたしたちや駆逐艦の娘たち、MAS(マス。「モトスカーフィ・アンティ・ソマージビリ」‘機動駆潜艇’の略。戦中に大活躍したイタリア魚雷艇のこと)の娘たちだってもっと援護があれば…」


提督「それはね…イタリアは貧乏で、第一次大戦型の改装戦艦四隻に新戦艦四隻を計画するのでやっとだったから、戦艦を大事に残しておいて、「いつでも出撃して戦えるぞ」って、アピールできなければならなかったの。
実際、ドイツの「ティルピッツ」がノルウェーのフィヨルドで居座っていただけで、イギリスはあんなに大騒ぎしていたでしょう?
それが、生きている戦艦にはそれだけで抑止力がある「フリート・イン・ビーイング」の考えかたで、その考えに取りつかれると、必要な時さえ戦艦の出し惜しみをするようになるわ…。あとは、ドゥーチェ(ムッソリーニ)が海軍に無理解だったせいと…もちろん当時の提督たちが無能だったこともあるでしょう」

ライモン「なるほど…改めて考えてみると、わたしたちはずいぶん無理な戦いを挑んだんですね…」

提督「そうね…まぁ、こんな真面目な話、裸で話すものじゃないわね。さっきからそのかわいらしい胸が揺れていて、話に集中できないわ」(きれいなピンクね…///)

ライモン「…///そういうことは早く言ってください!」

提督「ごめんなさい。真面目に聞かれるとつい真剣に答えてしまいたくなるの。さ、お風呂に行きましょう?タオルは持って入ってもいいのよね?」

ライモン「はい、身体を洗うタオルを。さあ、どうぞ満喫してくださいね」…がらがらっ


かぽーん……

提督「わぁぁ…大きい…やっぱりぜいたく施設だけ充実しすぎているような…査察とか来たら返事に困るわ…」

浴場はローマの公衆浴場のようでもあり、皇帝の浴場のようでもある。周囲には湯気に煙るヤシの木が数本生えていて、北アフリカのようなエキゾチックさをかもしだしている。滝を模した岩に彫られた樋から緑色がかったお湯が湯気をたてて、円形のプールのような大きな浴槽に流れ込んでいる。
分岐したお湯の注ぎ口は分岐していて、大浴場の他にもあずまや風の小部屋や数個の小さい浴槽にお湯が流れている。
奥の壁面には青空と松の木、ヴェスヴィアス(ベスビオ火山)が描かれている。


ライモン「ええ、わたしもびっくりしたんですよ。工兵隊の方と打ち合わせたときは普通の四角い湯船一つの予定だったんですから…ところが変なローマ人みたいな技師だか、建築家だかわからない人が工兵隊の測量中に源泉から飛び出してきて、掘削道具とか測量道具に異様な関心を示したかと思うとデザインを書き残して行って、そのままお湯に浸かったかと思うとどこかに消えてしまったんだとか…でもアイデア自体は良かったので、気に入った指揮官の大尉さんがやってくれたんです」


提督「ふーん。そうなの?でも、その人って地元の変わった人とかじゃないのかしら?時々いるでしょう?」

ライモン「さあ、何でも、「ルシウス」って名前だけは聞き取れたそうですが、あまりに変な状況で、誰もまともに質問しようとさえ思わなかったみたいですね…浴場自体は素晴らしいので文句はありませんが」

提督「そうねぇ…変な話ね…まあ入るとしましょうか。先に軽く流した方がいいわよね…」…ざ、ざあっ…ちゃぷっ…

提督「あぁー、身体に心地よく染みるわねぇ…歩き回ったからなおさら」

ライモン「普通の沸かしたお湯と違って肌に当たる感じが柔らかで気持ちいいですよね…ふぅ」




40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 01:29:04.05 ID:6Y/kKntto
可愛いこ揃いで、いいですね
期待です
地中海の深海棲艦も可愛いのかな……
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 01:33:16.30 ID:klQ6SbFyo
阿○寛さんなにやってんすかw
42 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/02(月) 02:31:56.83 ID:NfBUmc+/0
書き間違えました「お湯の注ぎ口は分岐していて…」ですね。訂正します…


提督「洗い場のカランもすごい数があるわね…」

ライモン「髪の長い方も多いですし、多めになっているんです」…しゃーっ

提督「シャンプーは…やっぱり高級品ね…見なかったことにするわ…」わしゃわしゃ…

ざぁーっ…

提督「ふう…頭がさっぱりしたわ、オートストラダ(高速道路)の排気ガスとか髪に付いていたんじゃないかしら…ライモン、洗ってあげましょうか?」頭にくるりとタオルを巻く

ライモン「そんな、提督にですか…?わたしのような軽巡にはもったいないですよ」

提督「いろいろ教えてくれたお礼よ?あなたの準備がよかった分、私は楽できそうだもの。遠慮なんてしないでほしいわ?」

ライモン「…そう言ってくださるのなら、お願いします」

提督「はいはい♪じゃあ石けん泡立てるわ…百合とバニラのいい香り…」もこもこ…さわっ♪

ライモン「ひゃあっ!?提督、なんで身体を洗うのに手なんですか!?」

提督「いえ、タオル頭に巻いちゃったもの。あなたのも巻いてあるでしょう?だから手で洗うしかないわけ」(ライモン、肩からすべすべ…もっと柔らかいところだったら…うふふ///)

ライモン「なら、わたし外しますから!恥ずかしいじゃありませんか…こんないきなり///」(提督の指、細くてしなやか…たまっていた疲れがほぐされていくみたい…こんなの、抵抗できなくなっちゃう…)

提督「まあまあ。本当に嫌なら止めるけど…でもせっかくの機会よ?きっと頑張っていたあなたへの、神様からのごほうびじゃないかしら?」

ライモン「提督…///」キュン

提督「じゃあ続けるわね?腕を伸ばして?」すっ、すっ…もにゅ

ライモン(背中に…背中に提督の胸が///先端の感触が背中に当たって…///)

提督(真っ赤になってる、では、お待ちかねの…♪)

提督「汗がたまるし、ここもしっかり洗いましょうね♪」…むにゅ、もみっ

ライモン「え…?ちょ、ひゃあぁぁ!」…するっ、どしーん!

ライモン「いったぁ…提督ってば、それじゃ悪ふざけです…よ?」むにっ、ぐにゅっ…

提督「まぁまぁまぁ…♪積極攻撃にでるのはイタリア軽巡の美点よねぇ♪…いいのよ?ほぉら、もっと揉んでみる?」ぐいっ!

ライモン「いや、あのっ!そういうつもりでは…決して!きゃあっ!」

提督「…ライモン、そんな悲しいこと言わないで?私だって、提督以前に一人の女性よ?水も滴るような美少女に求められればうれしいのよ?」
(いいわね、こういうの!押し倒してきたライモンのうるんだ瞳が、しっとり艶めいた唇が、形のいい乳房が零距離にあって♪長い脚も絡めてくれてるし…このまま交戦、なんて♪)

ライモン「あっ…いえ…その、提督は…そういうの、平気なんですか…?女性どうし、とか…」

提督「もちろん♪…だって女の子っていいじゃない?髪はさらさらで、唇はぷるぷるでみずみずしいし、胸はもっちり柔らかくて指が吸い込まれるし、ふとももとかすべすべで、ヒップラインも丸くって、撫でると吸いつくようだし、喘ぎ声もかわいいし…♪」

ライモン「な、なるほど…でも…おかげで安心しました。わたしが変なのかなって、思っていましたから…他の娘たちにさわられたり、ふざけ合っている時に、変な気分になっているのはわたしだけなのかな…って。そうじゃないんですね」

提督「もちろん、ちっとも変じゃないわ。むしろ女の子として当たり前のことよ?…ライモン、あなた、さっきはドリアと二人きりにしてくれたでしょう?熱っぽい視線でこっちを見てるのに、機会をゆずってあげるなんて奥ゆかしい娘だと思ったわ。でも、たまには積極的になっていいのよ?さぁ、来て?」

ライモン「提督…提督っ!」ちゅっ…んちゅ…っ…ちゅるっ…

提督「ライモン…私の可愛い妹…」ちゅるぅぅ…くちゅうっ…じゅるっ…

………

提督「とってもよかったわ♪…しなやかで、なんだか「軽巡らしさ」って感じがしたもの♪それにずいぶん積極的だったわね?どこかおずおずしてたのが嘘みたい…またしましょうね?」ちゅっ

ライモン「ええ、また…したいです///…なんだか提督に抱きしめられたら、理性の糸がぷっつりと切れた感じがして…柔らかくて熱くって、とっても素敵でした///」

提督「ふふ、うれしい感想ね。じゃあ、着替えたらいきましょう?そろそろ夕食の時間よ?運動のおかげでおなかが空いたわ♪」

ライモン「はい、提督♪」
43 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/02(月) 02:35:03.06 ID:NfBUmc+/0
はぁぁ…文字通り濡れ場でしたね…たぶん深海側でも可愛ければ食べに行く提督です、えり好みなんてしません

では今日はこの辺で…また明日にでも書きます
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/02(月) 09:42:51.49 ID:rOpXeWTYO
良いぞ
45 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/03(火) 00:28:21.22 ID:orFWxoQz0
映画は見てないので原作のイメージでした…他にも思いついたらちょくちょく小ネタは入れていきます。それと、ほめて下さる皆様、グラーチェ!ありがとうございます。こちらもほめてもらえるとやる気がでます

資料や史実の方は長くなりがちで読むのがおっくうかもしれませんが、興味を持てるようちゃんと艦娘の方にも小ネタを反映させるようにしてます…もちろん面倒だったら読み飛ばしてくれてもかまいませんよ?


では参りましょう


…食堂…

日も傾いてきたころで、食堂の灯りはともり、多くの艦娘が席についている。まだ湯のぬくもりを残している提督とライモンは、お互いに甘い時間を過ごした者どうし、はにかんだような笑みを浮かべて手をつなぎ、食堂の入り口をくぐった。
入り口ではドリアがにこやかに笑みを浮かべ提督を待っていた。

ドリア「お待ちしていましたよ、提督?さっそくですが夕食は提督のおっしゃるとおり、席次を決めず、自由に座ることにしました。よかったらご一緒にいかがですか?」

提督「そう言ってもらえてうれしい。ありがとう、ドリア。もうイタズラはしないからお手柔らかにね?」

ドリア「うふふっ♪…ではどうぞ私たちの席へ。ライモンド、戦艦ばかりで構わなければ、あなたもご一緒する?」

ライモン「ありがとうございます。では提督の右舷側にいいですか?」(ドリアさん、お茶の時にやっぱりなにか仕掛けたのね…でも、わたしが鎮守府で一番最初ですよ?提督にすっかりやられちゃいました…♪)

ドリア「いいわよ?なんだか雰囲気が変わったわね?」(しどけない顔というか…とろけたような甘い表情が出てるわね……数日以内にうまく口説いて一戦交えるつもりでいたのに、少し出遅れたかしら…?…まぁ、軽巡だけあって脚は早いということね。でも、破壊力はこちらが上よ?…すぐ提督のこと、めちゃくちゃにして燃え上がらせてあげるから♪)

提督「さぁ、二人とも立ってないで座りましょう?」(ドリア、ほんの少し香水の香りがする…下品にならない程度に首筋につけて、ほのかに香らせるなんて…なかなか上手ね…初々しいライモンとはまた違う、すべてをゆだねられる良さがあるわ///)


提督が席に座ると、戦艦の中から一人が立ち上がった。そのまま部屋の片側にある演説台に向かうと、マイクを取り上げた。

戦艦「えー、コホン…食事の前に、まずは本日着任された提督に改めて歓迎の意を表したいと思う」

演説台に立つ戦艦はきりりとした武人のような表情で、リボンで一本にまとめた長い赤茶色の髪は艶やかだが、ローマの街の屋根の色に似ている。その髪型は機能性重視で、帆船時代の海軍軍人に見えなくもない。
格好は白いブラウスに、当時の軍艦をほうふつとさせる淡い灰色のシックな上着、膝丈で淡い灰色のプリーツスカート。
肩には金のエポレット(肩章)がきらめいている。
足元の黒いストッキングに軍人風の革のハイブーツはミラノあたりのおしゃれなレディたちのようで大人っぽい。
しめている青いネクタイに小さい金の星が斜めに三つ入っているのは、戦前の「艦隊司令長官旗」を意味し、鎮守府での旗艦の意味があるのは提督も知っている。

そこまでは戦艦としてわかるが、彼女が妙なのは紅いマントを羽織っていることで、話し方もずいぶんと古風で朗々とした演説調である。

提督「ドリア、彼女は?」ヒソヒソ

ドリア「カブール級二番艦、ジュリオ・チェザーレですよ。艦隊で一、二を争う実力者です」ヒソヒソ

提督「あぁ…道理で」

チェザーレ「改めて、チェザーレを始めこの鎮守府の諸君、提督に歓迎の意を表しようではないか」提督に対し、身体の前で手のひらを向けるローマ風敬礼

わぁー!ぱちぱちぱち!(大きな歓声と拍手)

提督「ありがとう、チェザーレ、それと、艦隊のみんな。昼もいったけれど、私はここに着任することができて、本当にうれしく思っています。改めて、よろしくお願いしますね」

わぁぁー!!(大歓声)

チェザーレ「提督、どうぞおかけになってくれ。そして、諸君。もう一つ大事な話がある」ザワザワ…

チェザーレ「提督をお迎えした最初の夕食に、我々としても歓迎に値するものをお出しするべきと諸君も考えたはずだ。…そして嬉しいことに、今日の夕食には初物のアスパラガスを提供することができる!」

わぁぁぁ!!!!(割れんばかりの大歓声)
※イタリアの一部では初鰹のように初物のアスパラガスを珍重し、お祭りまで開く風習があるそうなので、小ネタとして採用しました。

チェザーレ「提督もぜひ、チェザーレ以下艦娘たちからの歓迎を受けてほしい、以上である!」

脚付きのガラスの器に盛った新鮮なアスパラガスが運ばれてくる。ほどよく冷やしてあるのか器には露がおりている
銀のドレッシンングいれにはシーザードレッシングらしい白いソースが入っていて、横に置かれた。

46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/03(火) 00:48:50.24 ID:LprcYjTFo
飯の描写が旨そうで腹が減る
47 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/03(火) 01:43:20.11 ID:orFWxoQz0
食事前にちょっと解説を…

解説

チェザーレの話し方…鎮守府のチェザーレが自分のことをいちいち「チェザーレは〜」と話すのは、ユリウス・カエサル(ジュリオ・チェザーレ)の書いた遠征報告「ガリア戦記」で彼が自分のことを第三者視点で「カエサルは〜」と書いていたことによるもの。
教養がある分、時おりラテン語で話しそうになり、いちいち気を付けなければいけないのでイタリア語のもとを作った「ダンテ・アリギエーリ」をうらめしく思っている。


ド級戦艦…イタリア海軍の造船大佐クニベルティが発表した「主砲を一種類の大口径砲でまとめた戦艦」についての論文と、日露戦争で中・小口径の砲が戦艦の装甲を貫通できなかったことから、イギリスがクニベルティの論文に目をつけて建造した新戦艦。
この「ドレッドノート級」が世界最初であることからド級(弩級)と言われる。
日露戦争後(1905年)から第一次大戦前後(1914〜18年)まで流行し、一気に旧型の戦艦が時代遅れになった。超ド級というのは「すごいド級」のことではなく「ドレッドノートの時代のド級を超えるド級戦艦」(より強力なド級戦艦)の意味。その後対空戦や、やはり速射できる副砲も必要であることから徐々にすたれていった。


では、本編を

………

ドリア「あら、アスパラガスはお嫌いですか?」

提督「いえ、嫌いというほど嫌いではないけれど…どうも青い味が好きになれないというか…実家では「なら他の野菜を食べればいいわ」って言われてきたから…」

デュイリオ「ならドレッシングを付けて召し上がったら?どうぞ?」

提督「ありがとう、デュイリオ」しゃくしゃく…

デュイリオ「で、どうですか?」

提督「新鮮でおいしいわよ…おいしいけど、やっぱり苦手というか…」

チェザーレ「ふうむ。それは済まないことをしたな…チェザーレは喜ぶかと思って用意したのだが…実際、物欲しそうにしている者たちもいるぞ?」

提督「ごめんなさい…せっかく用意してくれたのに」

チェザーレ「チェザーレは構わんよ、提督。しかし、苦手があると困ることもあろう。チェザーレは髪用のオイルでドレッシングを出されても文句は言わんし、どうしても文句があるなら食べないが」
(カエサルはうっかりな料理人が間違えて髪用オリーブ油で作ったドレッシング(当時はどっちも天然なので、香料など以外は同じようなものだったらしい)にも文句を言わなかったという。部下が食べながら文句をいうと「食べるなら文句はいうな。文句をいうなら食べるな」と言ったとか)

提督「そうね…せっかくだものね」もそもそ…

チェザーレ「なら好きなものを考えてみたらどうだろうか?アスパラガスではなくブロッコリーのつもりで食べるとかな」

提督「なるほどね…ドレッシングを付けて…うん、おいしいわ///」

チェザーレ「ふむ…。チェザーレが言ったのだが、そんな子供だましのようなやり方で平気だったか…?」

提督「ええ、シーザードレッシングの白いのを、可愛い女の子の母乳だと思ってかけたらおいしくいただけたわ///」

デュイリオ「げほっ!ごほっ!」ワインにむせる

ドリア「まぁ///…私は出ませんよ?」

ライモン「て、提督…///」

カブール「そう、よかったですね」(なるほど…ドリア姉さんの見立ては正しいですね。これは興味深い♪)

チェザーレ「ふぅむ。チェザーレも女性は嫌いではないから、それはわからんでもないぞ。極東のことわざにも「英雄、色を好む」というそうだからな」

提督「なら私はどうかしら?あなたは抱きたいと思う?」首をかしげてチェザーレにささやく提督

チェザーレ「ふむ…悪くないと思うぞ?スタイルもいいし、顔立ちも優しげで実にいい。匂い立つような色気は女どうしとはいえそそるものがあるぞ…提督が望むならまぐわってもいいと思うほどだ…」あごに指をあてて、そっと頬まで撫で上げる。

提督「うれしいわ、かのチェザーレのおめがねにかなうなんて///」頬を赤らめる

ライモン「提督?」じとーっ…

提督「ああ、いえ。ちょっとした言葉のあやよ?ライモン?」

ライモン「そうですか。まあ、気持ちはわかりますが、いきなりされるとそういう方なのかと思ってしまいますよ?」

チェザーレ「と、新妻がそう言っているぞ。チェザーレとの交戦はまた今度にしようではないか。…ライモンド、提督はどうやら色を好まれる方のようだが、貴様をないがしろにしているつもりはないはずだ。安心するといい。少しばかり「恋多き女」というだけであろう」

ライモン「はぁ、誘惑は多そうですね…ひとりじめさせろとは言いませんが…」

提督「ごめんなさい、ライモン。私、甘えるのも甘えられるのも好きなの。でも鎮守府のみんなに理解があるようでうれしいわ」

ライモン「色恋沙汰のタネが増えそうです…」

チェザーレ「ふふふっ。なかなか楽しみな提督だ。このチェザーレを、公私ともに役立ててもらいたい」

提督「ええ、よろしくね♪」
48 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/03(火) 02:00:48.74 ID:orFWxoQz0
食事風景をしっかり書くつもりもあるので、飯テロ(提督や艦娘を考えるとむしろ飯エロ?)はあるかと…

とりあえずある程度話が出来ているものから、ぼんやりと書きたいと思っているものまでネタを上げておきます、期待してもらえれば嬉しいです。

書けるかはともかく希望もあれば聞きますから、よかったら書き込んでください。
ただ残虐なのとかシリアス過ぎるのは検閲にかけられて削除されます。深夜にカラビニエーリが玄関をノックするかもしれませんよ…


とりあえず

ポーラのおねだり(強)
ドリアのごちそう(夜のドリア)(中)
普段の食事風景(弱)
提督の百合遍歴(過去編というか各国提督との小ネタを…中)
フランス提督の来訪(強)
甘えるエウジェニオ(強〜中)
ライモンとおでかけ(中)
駆逐艦・潜水艦・補助艦艇紹介(弱)←これは駆逐艦などを出す都合上避けては通れないので早めにやる予定です
浴場の個室にて…(強)
寝る時は…?(中〜弱)
ごほうびいろいろ(強〜弱)

とタイトルだけは期待できるはず…ちなみに(強)とか(弱)は百合度です。(強)はかなりやってくれます(※個人の感想です)
49 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/03(火) 02:15:33.75 ID:orFWxoQz0
追加の解説をしばし…

大浴場…遺跡に残っていた源泉を引き、工兵隊が普通に作る予定だった浴場。正体不明のローマ人「ルシウス」なるものによってぜいたくなローマ風の設計がされた。世界一と言われるイタリア軍工兵隊も触発されて建築魂に火がついたのか、これを見事に作り上げた。
艦娘の回復、修理効果のあるお湯らしい


提督…早くもライモンと一戦交え、百合属性を隠す気がさらさらない「恋多き」提督。
長い髪に優しげな顔は一見しとやかそうだが、かなりの色好み。据え膳はもちろんいただくが、据えてない膳は持ってきて据えるタイプ。
甘えるのも甘えられるのも好き。艦隊指揮、海軍史、料理、「イタリア人の色男でも言えないような」甘い口説き文句、となんでもこなせる万能人だが、運動は多少苦手らしい。
むっちりした戦艦体型が好みだが、求められれば駆逐艦から潜水艦まで選り好みしない
50 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/03(火) 02:36:37.48 ID:orFWxoQz0
これから提督が就寝します(やっと…)、まだ艦娘たちの夜襲はないので普通に過ごします

………

ライモン「今日は着任したばかりでお疲れかと思います、お邪魔はしませんのでごゆっくりお休みください」

提督「あら、お邪魔してくれてもいいのよ?寝起きのコーヒーを一緒に頂くとか…」

ライモン「いえ、それはっ///…そういうのは準備がありますから、まだ待ってください」

提督「わかったわ。ではお休み」

ライモン「おやすみなさい」

……………

提督「初日からいろいろあったわね…少なくとも、たいていの娘は抵抗がない、と…楽しみね♪…歯もみがいたし、着替えて寝ましょうか」しゅるっ…

提督「えーと、寝間着の衣装箱は…」がさごそ…

提督「あぁ、あった。そういえば、気に入ってるとはいえ、結構こればっかり着ているわね。そのうち新しいの買いに行こうかしら」

提督は制服を寝室のクローゼットにかけると、ふかふかのベッドの上で着替えた。薄い桃色のネグリジェはほとんど透けていて、前のひもをとめると肝心な所だけレースの花柄が重なって、かろうじて見えないようにしてある。

提督「ふわぁぁ…。寝る前にもう少し整理しておくつもりだったけど、もう眠いし、明日にしましょう」ぽふっ…

卓上スタンドを消して、天蓋付きのダブルベッドにもぐり込む。そんなつもりはなかったが、意外に疲れていたのか、提督はあっという間に眠りにひきずりこまれていった…



…今日は以上で、次回からさっきのネタを消化していきます…

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/03(火) 03:15:57.39 ID:FdZ+mfISo
期待なのだわ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/03(火) 07:14:16.94 ID:t52KnvSD0
期待かしら〜
53 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/04(水) 00:38:23.45 ID:UI6kRSm70
期待してくださってグラーチェ(ありがとう)です。よかったら付き合って下さい…


とりあえずポーラのおねだり編から投下します…オリジナル設定なので「ポーラはこんな娘じゃない!」という方がいたらゴメンなさい…艦これ未プレイなもので…


着任数日後…朝の執務室

提督「…雑務にかまけて駆逐艦や潜水艦の娘たちのリストまだ見てなかったけれど、そろそろ覚え始めてあげないと…ね、ライモン?」

ライモン「そうですね…しかし何しろ大所帯ですから…おいおい覚えていきましょう」

提督「そうねぇ…なにしろ開戦前は世界一の潜水艦大国だったものね」

ライモン「確か百隻以上ですか?当初のドイツUボートが57隻だったことを考えるとすごいですね」
(Uボート。ウンター・ゼー(水面下)・ボートの略。通商破壊に猛威を振るった)

提督「戦艦を出し惜しみする分、大物殺しが出来る小型艦艇の整備には熱心だったものね…」


ジリリンッ…ジリリリンッ!なごやかな会話を邪魔するように、古めかしい内線電話が鳴り出し、提督は受話器を取り上げた。

提督「はい、司令室」

カブール「こちら作戦室。イオニア海管区司令部より入電あり。出撃要請です」

提督「了解。詳しくはそっちで聞くわ、すぐ行く。カブール、艦隊を警戒態勢に移行。…ライモン、行きましょう」

ライモン「はい!」

………

作戦室…

提督「なるほど…」

カブール「内容は何でした?敵艦隊とか…?」

提督「いいえ、「ギリシャ沖にて航行中の漁船より通報。船員が深海棲艦らしき姿を視認したとのこと。詳細は不明ながら軽巡C級一、駆逐ハント級三隻程度で構成された水雷戦隊と推測される。タラント第六鎮守府は適切な艦隊をもって出撃し、これを捜索、迎撃せよ」だそうよ」

カブール「偵察艦隊程度ですね…こちらも水雷戦隊一隊で充分でしょう」

提督「本来ならそうね…でも、民間船の通報だから見間違えもあるでしょうし、第二隊が控えている可能性もあるわ…。ギリシャ海軍のレーダーと艦娘たちがあてにならないのは分かっているから、多少大き目の戦力を出撃させましょう」

ライモン「戦艦の皆さんにお願いしますか?」

提督「戦艦…は言い過ぎでしょうから、重巡二隻に軽巡四隻の編成で行くわ。…ある程度水雷戦も意識しているから、軽巡は外せないわね」

カブール「了解。でしたら編成をお願いします」

提督「ええ。…ここで出す初めての出撃命令ね、少し緊張しているわ」

カブール「それではいけませんね。では、私から緊張をほぐすおまじないです♪」ちゅぅぅ…っ、んちゅっ♪

提督「んっ…ぷはぁ///…舌、舌が…っ。…緊張はなくなったけど、かわりに胸がドキドキしてるわ…でも、ありがとう///」

ライモン「…提督、編成してください」じとーっ…


出撃は六隻までの戦隊を最大四つ(24隻)まで出撃できることにしています。それだとバランスよく豪華な艦隊が編成できますので…
今回は哨戒と小艦隊との交戦ですので一個戦隊のみ出撃ですが…


ライモン「では、提督。誰を編成に加えますか?」

提督「そうね、重巡は…ポーラ、フィウメ。旗艦はポーラ。軽巡は、ジュッサーノ級の四隻で揃えるわ」

カブール「了解。では、行きましょう」

食堂…

提督「第一戦隊、編成は重巡ポーラ。フィウメ。軽巡、アルベリコ・ダ・バルビアーノ。アルベルト・ディ・ジュッサーノ。バルトロメオ・コレオーニ。ジョバンニ・デッレ・バンデ・ネーレ。以上。旗艦ポーラ。敵は小艦隊という情報ですが、第二艦隊の出撃、情報の間違いもあり得ます、よく注意すること!」

第一戦隊「了解!」

提督「では、出撃準備にかかれ」


54 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/04(水) 01:18:59.64 ID:UI6kRSm70
ポーラの口調って、「こ〜んな感じでぇ〜、伸ばせばいいんですよねぇ〜?間違ってたらぁ〜、ごめんなさぁい、えへへぇ〜♪」

※深海側の艦は戦中に敵だったイギリス艦に似ているという設定で、級名もそれに近いものをつけているということで…つまりその国の艦娘にとっての敵艦に似るらしいということにしておきます…


…鎮守府、埠頭…

提督「今回の出撃は、ここにおける私の最初の出撃です。戦果も重要だけど、全員必ず戻ってくるように!…待っているから」

ポーラ「はぁーい、ポーラに任せてくださいねぇ」

提督(おっとりした雰囲気だけど…実力は相当だってライモンたちからも聞いているし、期待できそうね)

提督「それと、一番頑張った娘には、何でも好きなごほうびをあげるわ♪…もちろん撃沈も大事だけど、仲間を助けたり、上手な回避だって対象になるから、決して火力だけでは決まらないわよ?」ウィンク

ざわっ…!ざわざわ…ひそひそ…


提督「では、出撃、お願いね!」

ポーラ「りょ〜うか〜い、第一巡洋艦戦隊、抜錨ぉ〜」

………

…海上…

ポーラ「Ro43水偵、お願いねぇ〜」グォォォン…

フィウメ「さっきから水偵を飛ばしているけど、まるで見当たらないわね…本当にいるのかしら?」

トトン・ツー・トトト・ツー・ツー…

コレオーニ「…!ポーラ、当たりだ!ボクの水偵が捉えたよ!入電中!「敵艦視認!軽巡一、駆逐四!」位置は…ここから近い!」

ポーラ「了解ぁ〜い。では、回頭ぉ〜、最大戦速ぅ〜!」


……鎮守府、作戦室……

カブール「第一戦隊、接敵、交戦中とのこと!敵、軽巡一、駆逐四!」

提督「一隻の違い程度で済んでよかったわ。ただ、まだ安心はできないけれど…どう?」

カブール「現在ポーラより入電中…ポーラ、砲撃により軽巡一、撃沈!ジュッサーノ、雷撃により駆逐艦一を大破、敵航行不能!」

ライモン「わぁ、すごいですね」

提督「いい調子だけど……お願い、油断しちゃだめよ…」…小声で祈る

カブール「さらに入電、ポーラ、駆逐艦一、撃沈!バルビアーノ、砲撃を受けるも被害軽微、反撃により敵駆逐艦、中破」

ライモン「…提督、大丈夫ですよ」ぎゅっ…(後ろから抱きしめる)

提督「ありがとう、確かにね。私が一番信頼してあげなくてはいけないもの…」

カブール「バンデ・ネーレの砲撃により中破の敵駆逐艦、撃沈!…フィウメ、コレオーニ、共同にて敵駆逐艦、撃沈!バルビアーノ、大破の敵艦、撃沈!…やりましたね、敵全滅です!我が方、バルビアーノに微弱な損害、後は無傷です。……提督、良かったですね」

提督「ええ、本当に。さぁ、後は無事に帰って来るだけね」

ライモン「ここまで帰還するのに一時間はかかります、到着は午後になってからですね」

提督「そうね、気をつけて帰ってきて…ね」

………
55 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/04(水) 02:12:47.44 ID:UI6kRSm70
ジュッサーノ級は中性的な顔立ちで、髪は肩くらいで軽いボブヘアーみたいな感じの艦娘ということで想像してもらえれば…


……鎮守府、埠頭……

ポーラ「第一巡洋艦戦隊、無事帰還しましたぁ〜」

提督「ご苦労様、よくやってくれたわ。バルビアーノ、損傷は大丈夫?」

バルビアーノ「平気です。ちょっと駆逐艦の砲撃がかすめただけなので、心配かけてごめんなさい」

提督「そんなのはいいの、あなたが無事でよかったわ…!」ぎゅっ…

バルビアーノ「うわわっ…そんな大げさです」

提督「いいえ、わたしのバルビアーノはあなたしかいないのよ?替えがきくものじゃないの」

バルビアーノ「///…そういってもらえると何だかうれしいです。あの時は敵艦から逃げ切れなくて、なすすべもなく沈んでしまったから…」

提督「つらかったわね…でも、今は違うわ。私がそんな無謀なことには使わせないから。さぁ、大浴場で損傷をいやしてきて?」

バルビアーノ「うん。…ありがとう…私の提督///」


…しばらくして、執務室…

提督「報告は以上ね。さっき言ったけど、やっぱり今日の一番はポーラね。さ、何でも欲しいものを言って?…あ、宝石とかあんまり高いものは買えないからダメよ?」

ポーラ「そうですねぇ〜、それならぁ〜、ポーラ、ワインが欲しい!」

提督「いいわね、ワインならあるし、あなたの目利きのおかげでいいのがいっぱいあるものね。好きなの飲んでいいわよ?」

ポーラ「うれしいっ♪…でもぉ、一人で飲むのは面白くないからぁ〜、提督も付き合ってぇ?」

提督「そうね、出撃も無事こなしたし、バルビアーノの損傷ももう治ったから、祝杯をかねていただきましょうか♪」

ポーラ「はぁ〜い♪では〜、ポーラぁ、準備しますねぇ〜」


……夕食後、寝室の丸テーブル……

ポーラ「じゃ〜ん♪バルバレスコのぉ〜、一番おいしいの!えへへぇ♪さぁ〜、提督もぉ〜、お付き合いして下さいねぇ〜」きゅぽっ!…とくとくとくっ…

数本置かれたワインからまずポーラが開けたのは北部の有名ワイン「バルバレスコ」。年号も豊作のもので、提督といえどもちょくちょく飲むというわけにはいかないぜいたくな一本。
上手に栓を抜くと、丸みを帯びた口の広いワイングラスに、少しづつ常温に近い赤ワインがそそがれる。お供に並ぶのは楕円の皿に乗った濃い味のチーズいくらかと、多少甘味の強いチョコレート。

提督「あら、確かにいい香り。濃密で芳醇な香りはさすが「バローロ」の対になるだけのことがあるわね…。じゃあ、「カサブランカ」じゃないけど、「君の瞳に乾杯」なんて♪」
(※「カサブランカ」有名な恋愛映画。粋な名台詞と戦中のフランス領カサブランカでの人間模様を描いた傑作)

ポーラ「提督ったら〜、お上手ぅ〜。かんぱぁ〜い」…コンッ♪…くうーっ

ポーラ「う〜ん、おいし〜いっ♪濃くってぇ〜、持ってきたチョコレートにもぉ、ぴったりぃ〜♪もう一杯いただきまぁ〜す」

提督「ふふっ、確かによく合うわね。樫やクルミの香ばしい風味がチョコレートを引き立てるわ」

ポーラ「さすが提督ぅ〜♪よくわかっててぇ、ポーラ、うれしいっ!」

提督「ポーラ、もう酔ってるの?」

ポーラ「ぜ〜んぜん?ポーラはぁ、いつもこんななのぉ〜」

提督「そう、ならいいわ。酔って流し込むだけなんて、ワインに失礼だものね?」

ポーラ「そうですねぇ〜。せっかく〜ぅ、楽しめるようになったんだものぉ〜、おいしく飲まなきゃ〜、いけないですよねぇ〜?」
56 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/04(水) 02:42:44.62 ID:UI6kRSm70
ポーラ「えへへぇ♪三本目ぇ〜、いきまぁ〜す♪」ぽんっ♪

提督「ポーラ、強いのね…もうその位にしておきましょう?あんまりいっぺんに飲んだらもったいないわ」(ローマの高級レストランなら数千ユーロ分くらいがいっぺんにふっとんだもの…)

ポーラ「じゃあ〜、これで最後にするからぁ〜、別なごほぉ〜びぃ、ポーラにちょうだいっ?」

提督「いいわよ…でも高級ワイン三本って、これだけで結構なごほうびなのよ?」

ポーラ「えへへぇ♪でもぉ〜、ポーラぁ、わがままだからぁ、もっと提督のごほうびがほしいっ♪」とくとくとくっ…

提督「え?…って、ちょっとポーラ、こぼしてるわよ!」

ポーラ「ちがうのぉ、提督ぅ、よく見てぇ〜」

提督「違う…?って、ポーラっ…まさか///」

ポーラ「えへへぇ♪めしあがれぇ〜」ポーラはハイヒールを脱ぎ捨てると伸ばした脚にどぼどぼとワインを注ぎ、たっぷりとワインが染みて濡れたストッキングを提督につき出した。普段のあどけなく可愛い顔はそのままだが、どこかサディスティックな愉悦を感じているような表情が混じっている

提督「え、ええ///いただくわ…///」ぺろっ…ぴちゃっ…れろっ…。提督は床にひざまづいて両手でポーラのすんなりした足を包み込み、くるぶしから舌をはわせた。

ポーラ「えへへぇ♪おいしいでしょ〜?」

提督「れろっ…じゅるっ…ええ、おいしいわよ///ポーラって甘いのね…んちゅっ…ちゅるっ、ちゅぷっ…///」

ポーラ「ポーラ、うれしいっ!もっとめしあがれぇ〜♪」片手を頬にあてて、軽く首をかしげて提督を見下ろしているポーラは、徐々にワインをふとももの方まで注ぎはじめた。
57 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/04(水) 11:29:37.99 ID:UI6kRSm70
提督「はぁっ…っん///んちゅ…ぴちゃ…れろっ…///」片手をふとももにずらし、提督は脚を舐めあげていく。すっかり火照ったその表情はしどけなく、瞳だけが熱っぽく、電光を発しそうなほどらんらんときらめいている。

ポーラ「んんっ…ふぅん…///提督ぅ〜、いい調子ですよぉ〜。ポーラ、ごほうびあげちゃいます♪」そういうとワインの染みこんだ白いストッキングを提督の口元に近づけた。

ポーラ「提督ぅ、脱がせてぇ?ただしぃ〜、手は使っちゃだめっ♪えへへぇ♪」

提督「ん…///」提督はいったん脚から手を離すと片手を床について、もう片方の手で髪をかきあげると、ストッキングのつま先をくわえて、ゆっくり引きおろしはじめた。

ポーラ「ベーネ、よくできましたぁ〜♪」脱がされたストッキングをみて「えへへぇ」と笑うポーラ。

ポーラ「提督ぅ、目をつぶってぇ〜?ポーラ、気分いいからぁ〜、もっとごほうびあげちゃう♪」提督は素直に目をつぶる。すると彼女はイスに腰掛けたままひざ上丈のプリーツスカートをたくし上げ、サイドにリボンのついた白い下着をするりと脱ぎ、手でくるくるっと丸めた。

ポーラ「提督ぅ〜、あ〜ん♪」

提督「ん…ん、ぐっ?!…ん、んーっ///」口にポーラの下着を詰め込まれ、ポーラがそこにワインを注ぎこむ。

ポーラ「どうぞぉ〜?めしあがれぇ〜♪」にこにこしながら提督のあごに足をあて、くいっと顔をもちあげる。

提督「んっ…///じゅぅ、ちゅう…じゅうっっ…///」絞り出すように下着を吸う提督に、ポーラはけらけらと楽しそうな笑い声をあげる。

ポーラ「はぁい、ごちそうさまぁ〜♪よくできましたぁ♪」しばらくワインを染ませた下着をしゃぶらせてから、ポーラは下着を口から取り出した。

提督「けほっ…こほっ、ポーラ、ポーラぁ///」少しむせたのかうるんだ瞳と、口のはたからしたたる銀色の唾液が誘うような色気をかもしだす。

ポーラ「なぁに?提督ぅ〜?ポーラはここですよぉ〜?」ポーラは言いながら提督の肩に足を当て、起こすように押し当てた。

提督「んっ…」尻もちをついたような姿勢の提督は、はだけ気味のシルクのバスローブから胸元がのぞき、内またにした脚は投げ出され、抑えたライトスタンドのほの暗い灯りで影になっているが、もう少しで大事なところが見えそうになっている
58 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/04(水) 16:52:05.04 ID:UI6kRSm70
ポーラ「えへへぇ!提督、かわい〜ぃ♪」そう言ってポーラはすんなりと長い脚を伸ばして、提督の脚を広げさせた。

提督「ポーラ…?え、ちょっと…ん、あぁっ!あっ、くぅぅ…ひぃ、ん!」優しく、しかし抵抗を許さないように押し広げられた脚の間に、ポーラのつま先がねじ込まれる。提督が驚いて反応できないでいた一瞬の間に、提督の濡れた花芯をポーラの柔らかい足先がなぞり、ぐりぐりとえぐりはじめた。

ポーラ「えへぇ♪気持ちいいでしょ〜?そーれぇ、ぐ〜りぐりぃ♪」ポーラは片手にワイングラスを持ったまま、にこにこと笑みを浮かべ、容赦なく提督を蹂躙していく

提督「んっ…///んはぁ…ひぃん♪…あっ、あっ、あ…ん♪」ぐちゅり、じゅぶっ…んちゅ…。水音が次第に激しさを増していき、提督の肌に赤みが増していく。ポーラに責めたてられ、提督は汗をしたたらせ、呼吸もかすれたように浅く、時折ねだるような吐息が混じる。

提督「ポーラ…したいなら…私のこと…めちゃくちゃにして…いいのよ?」誰かに甘えたくて、また、「艦娘」として手に入れた身体で覚え、これまで許されなかった甘い欲望をぶつけたくて仕方なかったポーラの気持ちを汲んで、提督は秘所を責めたてられつつも優しく言った。
59 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/04(水) 17:33:17.58 ID:UI6kRSm70
ポーラ「えへへぇ〜、提督ぅ、優しい〜っ♪ポーラぁ、うれしくなっちゃう!」提督の誘いの言葉に、ポーラの理性の糸の最後の一本がぶつんと切れた。

ぐちゅっ、ぐじゅっ…!吸いつくようなみだらな音をたてて、ポーラの足先が強く提督の花芯をえぐる。

提督「んあぁぁ!ひぐっ、ポーラぁ!私、いくっ、いくからぁぁ!」ポーラの責めに提督の身体がビクンと跳ねると、優しい声で甘く喘いだ。乱れた髪を床に広げ瞳をうるませ、涎をたらしながら仰向けになった身体をひくひくと震わせているさまは、普段大人の余裕を見せる提督とはかけ離れた乱れ方で、ポーラの欲望を刺激した。

ポーラ「わぁ、提督ぅ、いやらしくてかわいいっ♪ではぁ〜今度はぁ〜、こっち!」ポーラはイスを降りると、ひざをついた姿勢であおむけになって床に転がっている提督の顔にまたがった。

提督「ええ…もっと気持ちよくしてあげるわね…ポーラ///」顔をあげて、提督はしっとりと濡れたポーラのふとももに吸いつき、跡が残るような強いキスを浴びせると、こんどはそのままポーラの秘部まで舐めあげていった。

ポーラ「うぅん、はぁぁ♪いいのぉ〜、ポーラぁ、とっても気持ちいいっ!」ポーラはたくし上げて誘っていたスカートの両手を離すと、提督の後頭部に優しく手を回し、そのまま押さえつけ、さらにもっちりしたふとももで挟み込んだ。提督の上手な舌がポーラの花芯を奥まで差しこまれると、赤ワインと蜜の混じりあった甘露が、提督の顔にしたたった。
60 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/05(木) 01:28:07.54 ID:PCK1m3os0
提督「じゅるっ…じゅぅぅっ♪…ぬちゅっ…れろっ…んんっ、ぷはぁ♪」提督はポーラのふとももに挟まれ、押さえつけられて、それでも嬉しそうにポーラの花芯を舌でなぞりつづけ、その初々しい奥を探った。提督が舌先で探り当て、ポーラの鋭敏な場所をかき回すと、ポーラの身体がびくっとけいれんし、ひときわ高い嬌声と一緒に、粘っこい蜜が提督にとろとろと垂れてきた。
ぬるりと舌を抜くと、提督はポーラの花開いたみずみずしい花芯を優しく舐め、自分の顔に垂れた蜜も嬉しそうに指で拭い、見せつけるようにきれいに舐めとった。

ポーラ「ん、んぁぁあっ!はぁ、はぁ…熱い…のぉ〜♪…提督ぅ…ポーラもぉ、いっちゃったみたい…♪」白いブラウスをはだけさせ、その白いふくよかな胸をあらわにしたポーラは半開きの口で息を荒げ、髪の毛を振り乱して、切ない声をあげた。

提督「ええ、私も…まだうずいてるわ♪…もう気持ち良すぎて、おかしくなりそうだったもの…ポーラ///…ね、もう一戦いきましょうか♪」経験豊富な提督はいたずらっぽい笑みを浮かべ、肩で息をしているポーラの背中に手を回すと、そのまま引き倒した。

ポーラ「気持ちはうれしいけどぉ、ポーラはぁ〜、もう息切れしてるのぉ〜…あっ、ひぃっん!」ぐちゅっ、ぬちゅっ、ぢゅぷっ!…ポーラの下敷きになった形の提督は、そのままポーラと脚を絡め、互いの秘部を重ね合わせた。とろけたような笑みを浮かべる提督は、ポーラの滑らかなヒップラインをそっと撫で、自分から激しく責めたてていった。

提督「ほぉら、ポーラぁ♪ああ、かわいいっ♪…私にもっと、よがっている顔を見せて?」ぐちゅっ、ぴちゃっ!提督の上に乗せられて、気持ちよくて喘ぎ声の止まらないポーラを、大きな胸にうずめさせて抱きしめ、髪にキスをし耳たぶに甘噛みをし、耳の中まで舐めまわした。
最後は谷間に顔を埋めたまま、こもった甘ったるい叫び声をあげたポーラと一緒に果てた。

提督「はぁぁっ…もう、身体がまだがくがくしてるわ♪ポーラってば、どこでこんなこと覚えたの?ふふ、お姉ちゃんたちといろいろ試したりしたのかしら…///」疲れ果てて提督にのしかかったまま寝息を立てているポーラを、提督は優しく撫でながら、そうは見えない穏やかな微笑をうかべながら妄想にふけった。

提督「さて、と…お姫様をベッドにお連れしないといけないわね…風邪を引いてはいけないもの」提督は半分ほど服の脱げたポーラをお姫様抱っこで持ち上げ、豪華なダブルベッドに寝かせた。それから散らばった下着やら、二人分の蜜でべたべたの身体をどうにかしようと思ったが、ベッドの上に座り込むと、どっと倦怠感が押し寄せてきて、結局ポーラの隣に寝そべった。

ポーラ「えへへぇ…もう飲めませんよぉ、提督ぅ…提督のおっぱいはもういいですからぁ〜…」いやらしい夢を楽しんでいるらしいポーラを見ながら、提督はナイトテーブルのスタンドを切り、ポーラの安心しきった寝顔に笑みを浮かべ、ふわふわの布団をかけた。

提督「おやすみ、ポーラ。またしましょうね…♪」さわっ…ポーラの柔らかい身体を抱き枕にして、提督は眠りに落ちた
61 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/05(木) 01:32:52.62 ID:PCK1m3os0

………

…翌朝…

ライモン「おはようございます、提督。0700時です。そろそろ起床の時間です…よ?」

軽いノックのあと、寝室に入ったライモンは眉をひそめた。普段物を散らかしたままにしたことなどない提督にしては、ずいぶんと物が散乱していた。ワインの空き瓶に転がっているグラス、食べかけたままのチーズとチョコレート。他にもくしゃくしゃになったまま放り出されたブラウスやらストッキングやら…


ライモン「まぁ、昨日は初出撃も成功しましたし、祝杯を兼ねて飲み過ぎた、といったところですか…」散らかったものを片づけようとして、ライモンは黒いレースのと、白に赤いサイドリボンつきの下着があることに気が付いた。

ライモン「提督の下着だけではないような…」予感がしたライモンはベッドのカーテンを開けた。

ライモン「…そういうことですか。はぁ…全く…」あきれたように両手を上に向け、ため息をついた。


こんなことだろうとは思っていたが、普段から機会さえあれば甘い言葉を優しくささやき、しぐさの端々に誘うような態度が表れる提督ゆえに、その気がある艦娘たちはうずうずし、そこまで大胆に振る舞えない娘たちさえ、寝台の中でいけない妄想にふけっては悶々としていることは知っていた。むしろ提督、艦娘ともによく我慢していたものだと、ライモンは妙に感心した。


ライモン「提督、おはようございます」服を乱れさせたまま、隣ですやすやと寝息をたてているポーラは見ないことにする。

提督「うーん…おはよう、ライモン…っ」しっかり目がさめたのか、微妙にこわばった微笑で答える提督

ライモン「おはようございます、0700時です。お目覚めのためにコーヒーでもお持ちしましょうか?ポーラさんの分も淹れてきますよ?」

提督「あ、えーと…その、ライモン、あのね…」(あー…これ、ベネチアの時もこんなことあったような…あの時は平謝りして許してもらったのよね…)

ライモン「ええ、わかっています。わたしも提督と楽しませていただいたことがありますから…ですがこれは、少し…きゃあ!?」

ポーラ「おはよ〜ぅ。提督ぅ、それにライモンド♪ポーラはぁ、まだ足りないのぉ〜。ライモンドも味見しちゃお〜ぅ♪」いたずらっぽく笑いながらライモンをベッドに引きずりこもうとする

ライモン「ポーラさんっ、わたしはそんなつもりありませんし、そもそも朝からなんて…っ?」

提督「ふふふっ、そうね♪どうせなら、朝からもう一戦いってみましょうか♪」ニヤリ

ポーラ「決まりぃ〜♪さぁ〜、ライモンドぉ〜、おいでぇ〜?」ぐいぐぃっ

ライモン「しません…ってば!もう、提督も早く着替えてくださいね」

ポーラ「あらぁ〜、きらわれちゃったぁ〜」

ライモン「別にポーラさんのことは嫌いではありませんよ。ただ、わたしはわがままなので…提督と目の前でいちゃいちゃされるのが少し妬けてきちゃうだけです」

ポーラ「…ライモンドぉ〜、ごめんねぇ〜。ポーラはぁ、新しいこの身体でぇ、提督に甘えてみたかったのぉ〜」

提督「…ごめんなさい、ライモン。不愉快な気分よね。私に平手打ちしてくれて構わないわ。でもポーラは本当に甘えてみたかっただけなの、私から言うのもおこがましいけれど、できれば許してあげてほしいわ」

ライモン「はぁ…わかっています。そのうちこうなるだろうなとは思っていましたから。…でも、今度ポーラさんとするときはわたしも呼んで下さいね。ポーラさんの味見、私もしてみますから///」

ポーラ「えへへぇ♪ポーラ、頑張ってぇライモンドにぃ〜、いっぱいしてあげるっ♪」

提督「ありがとう、ライモン。…今度は二人きりで、好きなだけさせてあげるからね///」ぼそっ

ライモン「約束ですからね?では、食堂で待っています」パタン…

ポーラ「提督ぅ〜、ライモンドってぇ〜、本当にいい娘ねぇ〜?」

提督「そうね。みんないい娘で、私にはもったいないくらい。…目移りしそうだけど」くすっ

ポーラ「もうしてるわよぉ〜、でもぉ、提督はぁ、優しいからぁ〜、ポーラ大好きっ!」

提督「ありがとう、ポーラ。今後ともよろしくね♪」
62 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/05(木) 01:45:58.23 ID:PCK1m3os0
はぁぁ…ちょっと気合いいれて書いてみましたが、どうだったでしょうか。イメージでは出来上がっていても書いてみるとありふれた表現だったり、描写が丁寧じゃないなー…と思ったりしてます

おっとりな感じのS気質キャラはなかなか面白かったです、そのうちまたポーラを活かす機会を作りたいですね

ライモンはもっと何でもそつなくこなすタイプのつもりでいたのが、いつの間にか良くできた苦労人気質に…報われる機会も設けてあげる予定です


甘い糖衣の後は苦い薬という訳で、そろそろ苦行の駆逐艦、潜水艦紹介に入ろうかなと思ってます。級がおおいので書くのが…でもアメリカじゃなくてよかったです…フレッチャー級駆逐艦だけで(たしか)175隻ですからね…

63 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/05(木) 02:36:44.70 ID:PCK1m3os0
では、いよいよ駆逐艦紹介を…二、三回に分けてちょっとづつ投下していきます。あと、補助艦艇は何隻かだけピックアップしてそのうち…たいてい厨房の担当をしてくれていると思って下さい


……鎮守府、作戦室……

ライモン「提督、駆逐艦のリストです」

提督「ありがとう、ライモン。多いけど、それぞれに人格があって、戦中の歴史があるんだもの。おろそかにはできないわね」

ライモン「はい。提督のその気持ち、言葉にしなくてもきっとみんなに伝わっています」

提督「そう思うけど、でも、できるだけ言葉にしていくわ…さて、と」



駆逐艦リスト…(未配属艦は特に書き込んでおきます)


ミラベロ級。1916〜17年生まれ。二隻
第一次大戦時の最新鋭であった嚮導駆逐艦で、元は三隻いたが1920年に一隻が触雷、沈没。
当時としては破格の大きさだった1300トン級で、兵装も102ミリ単装砲八門、舷側配置の450ミリ連装魚雷発射管二基、40ミリ機銃二基と強力だった。第二次大戦にも駆逐艦不足から投入され、徐々に対空機銃を増やした船団護衛用の兵装に換装されながら戦った。
ネームシップの「カルロ・ミラベロ」は戦没しているが、「アウグスト・リボティ」は戦中を生き抜き、賠償でソ連に引き渡される予定だったが旧式だったので廃棄された。


鎮守府では旧式で二隻のみと艦隊行動には向かないので、近海の哨戒、鎮守府の護衛を行っている。二人とも中学生くらいに見える白に三色旗の細い縁取りが施されたセーラー服スタイルだが、艦齢が高いせいか妙に耳年増で、提督の言葉やしぐさに悶々としている。



レオーネ級。1924年生まれ。三隻
ミラベロ級と同時期に生産する予定が資源不足で起工できず、戦後改めて生産した駆逐艦。
兵装の改良と船型の拡大で余裕ができ、120ミリ連装砲四基、40ミリ機銃二基、13ミリ機銃四基と増強。特に中心線上に配置できた533ミリ連装魚雷発射管二基は左右両方に向けられる分戦闘力が増した。
戦中はアビシニア(今のエチオピア)のイタリア植民地で孤立。最後は港を出て英艦隊相手に突撃を試みるも、レオーネは座礁、残る「パンテーラ」「ティグレ」は航空攻撃で大破、自沈した。それぞれ艦名は「ライオン」「豹」「虎」と肉食獣の名前がついている


鎮守府では金色のたてがみのような髪のレオーネ、忍びあしと木登りが得意で身軽、ヒョウ柄のストッキングを良く身に付けているパンテーラ、大きさの割に堂々としたティグレと、艦名が性格に反映されている。いずれも遠く離れたアビシニアにいたせいか褐色で、どんな敵にも向かっていく勇敢さは頼もしいがハラハラするほど。提督の思わせぶりな言動のせいで発情期だとか…



セラ級。1926〜27年生まれ。二隻(未配属)
第一次大戦型駆逐艦の改良型。本来四隻いたが二隻はスウェーデンに売却された。
120ミリ連装砲二基、533ミリ連装魚雷発射管二基、40ミリ機銃、13ミリ機銃それぞれ二基とかなりの兵装を、955トンの小さい船体に搭載した。
二隻とも戦没しているが、「フランチェスコ・クリスピ」はドイツに接収され、TA15として戦没した。


二隻で艦隊編成が難しいうえ、小柄で戦闘には向かないとの司令部判断で鎮守府には配属されていない。が、提督は建造して活躍の場を見つけてあげるべきと考えている。小学生と言われてもおかしくない小柄な娘だが、艦齢の高い分意外とに物知りで知り合いも多い。



…つかれたので今日はここまで…またお会いしましょう

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 12:57:50.24 ID:l9B0naP7O
良いぞ
続きを楽しみにしている
65 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/05(木) 19:33:48.41 ID:PCK1m3os0
期待してくれる皆さまありがとうございます、やっぱり感想があるとうれしいです…遅くてごめんなさいね

…投下します


提督「次は…」提督は艦艇簿をめくった


サウロ級。1926〜27年生まれ。四隻
セラ級の拡大型。重量が1000トンまで増え、533ミリ魚雷発射管が三連装二基になっている。
120ミリ連装砲二基、533ミリ三連装魚雷二基、40ミリ機銃二基、13ミリ機銃二基の兵装はしばらく駆逐艦の標準装備として定着していた。

四隻とも紅海アビシニアに配属されていたが、それ以前に交戦し失われた三番艦「フランチェスコ・ヌロ」以外はレオーネ級と同じくイギリス軍の攻撃を受け、軍港から強行突撃をかけ戦没・自沈した。


小柄な身体に強力な兵装、額でぱっつんにしたおかっぱ風の髪型にカチューシャやリボンでアクセントをつけている。
「死なばもろとも」と負けそうになると目のハイライトが消えて熱くなることが多いが、提督の教育のおかげで、刺し違え以外の方法も模索中。
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 19:38:46.42 ID:Con77LEOo
駆逐艦と交流()する提督…胸が熱くなるな
67 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/05(木) 20:19:48.61 ID:PCK1m3os0
戦闘ばかりで酷使されてきた戦中の駆逐艦にいろいろ教えて堕落させることもきっとあるはずなのでご期待下さい…

タイトルはきっと
Torpedo Slinger Girl「…少女たちに与えらえたのは、大きな魚雷と、小さな幸せ」(ゴメンなさい)


投下します


トゥルビーネ級。1927〜28年生まれ。八隻。
サウロ級の速度向上型。セラ級からレイアウトも性能も少しづつ向上しているが、そこまで変わらない。
いずれも風に関係のある艦名で、「ネンボ」(雨雲。英語でいうニンバス)などもある。兵装はサウロ級と変わらず。
戦中はリビア向け船団の護衛や輸送任務に明け暮れ、いずれも撃沈された。

ネームシップ「トゥルビーネ」(タービン。むしろ旋風の意味?)はイタリア休戦時にドイツに接収、最後ドイツ駆逐艦TA14として戦没した。


鎮守府ではまた会えた喜びから八隻で楽しくわいわいやっている。
折れ線迷彩風の服と、風に関係ある装身具を持っている。よく走り回り手伝ってくれるいい子たち。噂では風を呼ぶことがあるとも…



ナヴィガトリ(航海者)級。1929〜31年生まれ。十二隻
第一次大戦後、フランス海軍の大型駆逐艦「シャカル(ジャッカル)級」に対抗するため、レイアウトを変更して建造された駆逐艦。
兵装はサウロ級とほぼ同じだが、120ミリ連装砲が前後の二基から、艦首、中央部プラットホーム上、艦尾の三基に増えた。
イタリアの航海者の名を取っていることから「ナヴィガトリ」級と言われる。

「アントニオ・ピガフェッタ」は43年休戦時ドイツに渡すまいと自沈したものの、ドイツ海軍に浮揚されTA44となりドイツ艦として、また「アントニオット・ウソディマーレ」は友軍潜水艦に誤射されいずれも撃沈された。無事だったのは三番艦「ニコロソ・ダ・レッコ」だけと、厳しい戦闘に投入されたイタリア駆逐艦をよく表している。


鎮守府では当時の航海者風で裾の長い上着にハイブーツ。マスト、測距装置をよけて斜めにかぶった三角帽子に、小脇に挟んだ望遠鏡がトレードマーク。
そんなことはもうないとわかっているが、ウソディマーレは潜水艦が苦手で避け気味。
あちこち航海して回っただけあり海に詳しく、知らないことにも興味深々。「百合」なるものも気になるお年頃か
68 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/05(木) 20:53:03.28 ID:PCK1m3os0
駆逐艦紹介はまだ続きます…似たような性格の艦を数隻づつ作っていたのがイタリア艦の特徴で、兵装が強力な割に大きさが小さいので、長距離の航海には向かない感じです。やっぱり地中海だったので…



フレッチア(電光)級。1931〜32年生まれ。四隻
当時の新型軽巡(ジュッサーノ級)についていけるよう設計された艦隊駆逐艦。兵装はサウロ級以来大して変化がない分、1200トンで高速が出せるようレイアウトを改めた。しかし設計に無理がありバラストを積んだせいで、結局想定していた速度は出せなくなった。
いずれも雷や電光といった艦名がついている。
四隻とも戦没しているが、「ダルド」(矢・稲妻)はドイツ海軍駆逐艦TA31として敗戦時自沈、「ストラーレ」は42年座礁沈没と異色。


鎮守府にいる四隻は電光と言うだけあって、雨雲をイメージした黒と灰色の制服によく映える雷の形をしたピアスや飾り物をしている。黄色っぽい金髪もはねていてどこか稲妻に見える(種デスティニーの「タリア艦長」みたいな髪型だったり妙な稲妻みたいなアホ毛)。どうやってセットするのかは謎。



フォルゴーレ(稲妻)級。1932年生まれ。四隻
フレッチア級が言うほど速度を出せなかったので、幅を細めて速度を高めようとした。ほとんど同じなのでフレッチア第二グループとして扱われることも。
結局フレッチア級のトップヘビーを改善しなかったので結果は変わらず、やっぱりバラストを積んだりして速度の低下をおこした。41年に戦没した「バレーノ」「フルミーネ」の二隻をのぞいて対空兵装強化を行い、輸送船団の護衛に従事していずれも戦没した。


フォルゴーレは稲妻というだけあって、金髪が日に当たるときらりと光って見える。普段は出来のいい姉をやっているが、フレッチア第二グループとされるとお姉ちゃんに甘えられるかわりネームシップでなくなってしまうので複雑。
みんな怒ると大きさに似合わず怖いが、すぐ収まってしまうのは稲妻だからか。
末妹「ランポ」は一度浮揚され、今度は航空攻撃で撃沈されたためか、「二度あることは三度ある」を恐れている。かなりの怖がり
69 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/05(木) 21:18:56.53 ID:PCK1m3os0
マエストラーレ級。1934年生まれ。四隻
フレッチア・フォルゴーレ級で失敗した分、慎重にバランスをとって設計した駆逐艦。
無理に小型にしようとせず、排水量が1600トンまで増えたが、その分余裕ができたことで改造の余地が生まれ、速度低下の原因になる安定性低下やバラスト搭載もせずに済んだため高速を出すことができた。120ミリ連装砲二基、533ミリ三連装魚雷二基とごく標準の兵装だった。

以後の駆逐艦はこの級をベースにしたくらいの安定感で、戦中は機会の少なかった雷装や砲を対空機銃に変えて護衛任務や戦闘に駆け回った。
64年除籍の「グレカーレ」を除いていずれも戦没。


鎮守府では明るい灰色のセーラーに三色旗の縁取りと、中学生くらいに見える駆逐艦らしい格好をしている。北アフリカ船団援護が多かったせいかリベッチオをはじめ褐色だが、他の級も北アフリカ援護をこなしていたのになぜマエストラーレたちだけ褐色なのかは不明。
グレカーレは除籍が同年という関係からライモンと付き合いがある。



オリアーニ級。1937年生まれ。四隻。
マエストラーレ級のバランスの良さを引き継ぎ、ほぼ変化なしで建造された駆逐艦。公称39ノットだが、実際は(イタリア艦のだいたいは)造船所のごまかしで33ノットがせいぜい。艦の割に艦橋構造や探照灯の台が大きい。
戦中にドイツのレーダーを搭載したというが詳しくは不明。

三隻は戦没したが、ネームシップ「アルフレド・オリアーニ」は戦後賠償でフランスにわたっている。


マエストラーレの四人にそっくりだが褐色ではないので見分けは付く。オリアーニは金髪にフランス海軍の赤・白・青の三色リボンをつけていて、気に入らないから外したいが、姉妹と見分けがつかないのも困るだろうと我慢してつけている。そのうちに提督がリボンを外せるアイデアを出す予定。

70 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/05(木) 21:39:54.41 ID:PCK1m3os0
ソルダティ(兵士・兵種)級。1938〜42年生まれ。第一グループ十二隻・第二グループ七隻(うち完成五隻)
第二次大戦前に建造した最後の駆逐艦。兵種を艦名にとったことから「ソルダティ」級と言われる。

機関換装でマエストラーレ・オリアーニ級より高速を目指しただけでそこまで大きく変化はない。戦中生まれの第二グループは対空機銃を増備し兵装が違うが、結局第一グループも対空機銃の増備をしたので変わらなくなった。第一グループの「カミチア・ネラ」は救助にあたった「アルティリエーレ」の名を受け継ぎ「アルティリエーレ」(U)となり、「フチリエーレ」と共に戦後ソ連に渡された。
戦中開発していたEC3レーダー「グフォ」を搭載する予定だったが結局ほとんど搭載されなかった模様。

第一グループでは軍警察を意味する「カラビニエーレ」と擲弾兵「グラナティエーレ」の二隻が無事戦中を生きのび65年、58年にそれぞれ除籍された。
第二グループでは「レジオナリオ」「ミリタリエーレ」「ヴェリーテ」が戦後フランスに渡された。


一番大きな駆逐艦グループを形成するだけあり、個々の来歴や戦後の落ち着き先の影響から格好が様々。1600〜1900トン級と大きさもバラバラだったため、身長が近い割に豊満体型だったりスマートだったりする。複雑な折れ線迷彩も多く、艦隊駆逐艦のお洒落担当。兵装バランスもよく、巡洋艦との組み合わせは良好
71 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/06(金) 01:34:14.81 ID:e13gs4uU0
やっと駆逐艦が終わりました…第二次大戦当初に負けたフランスから鹵獲した駆逐艦や第一次大戦の賠償でオーストリアから得た駆逐艦も数隻ありますが、その辺は止めておきます…

駆逐艦とおねロリしてほしいという声が聞こえてきたような気がしたので、次は提督と駆逐艦で一つ…


………

また数日たったある日…鎮守府・食堂…


ライモン「提督、出来ましたよ?そうまずくはないはずです」

提督の前に出されているのは遅い昼食。1400時にもなって昼食というのはいくら何でも遅すぎるが、この日は朝からどっと送られてきた着任関係の書類整理に追われていたので、まともに時計を見ている暇もなかった。

提督は「行ってきていいわ」と言ったのだが、まるで当然のことのようにライモンは付き合ってくれ、書類の山をさばくのを手伝ってくれた。
もちろん厨房の艦娘たちは作りおいてくれようとしたが、後からあとからわいてくる皿を片づける、その面倒さをわかっている提督は片づけていいと先に言っておいたので、数人がお茶を楽しむだけの閑散とした食堂で、二人きりの昼食を迎えていた。



提督「さすがにお腹がすいたわ…」そのメリハリの効いた体型のため意外とわからないが、提督の食道楽はかなりのもので、栄養が胸と頭脳と百合的欲求に行かなくなったら、あっという間にサラダだけの食生活を送るハメになるのは間違いないほど、おいしいものを頂くことに関してはうるさかった。

ライモン「全くです…一気に送ってこないでくれれば助かるのですが…」一方のライモンもこの姿になってから様々な味を楽しむことができるようになり、なんでもそつなくこなせることもあって、料理が得意といえるほどになっていた。

提督「まぁ、九月の新年度を待たないで(欧米は新年度が九月から)中途半端な時期に来たから…まぁ、そんなことはいいわ。おいしそうよ、ライモン」


提督の前に置かれているのは若草色の縁取りも鮮やかなパスタ皿で、きれいにひねって盛り付けたパスタが湯気をたてて鎮座している。
淡い緑のものは春キャベツで、輪切りのトウガラシがあちこちに散らばって、春の地面に咲いた早咲きの花のように見える。

ライモン「冷めないうちにどうぞ」

提督「そうね。ん…」するっ…。くるくるとフォークでパスタを巻き取り、口に運び入れた。


濃いソースのかかっていないパスタは南部のパスタ、アーリオ・オーリオ・イ・ペペロンチーニ(いわゆるペペロンチーノ)のアレンジ版で、ニンニクと唐辛子をオリーブオイルの中でゆっくり温め、風味が染みだしたところでアンチョビをくわえてほぐし、そこにパスタと、途中でパスタ鍋に入れて一緒に茹でた若いキャベツを湯切りして入れ、軽く火をかけながら和えたもので、ふんわり柔らかく甘いキャベツと、ピリリと辛みの効いた唐辛子オイルの刺激、ニンニクの香ばしさがほどよく合わさり、シンプルで難しいのによくできていた。


提督「おいしい。パスタがフェデリーニ(細めのパスタ)だからうまく絡んで…いいわね」

ライモン「よかったです。ではわたしも…もくもく…む、ん…こくん…ああ、前回よりおいしくできました、前回は塩を遠慮しすぎて薄かったので…」

提督「そう?でも今回はちょうどよかったわ、満点ね♪それと、ライモン。味付けは薄いくらいでちょうどいいのよ?濃かったら手におえないし、薄かったらそれぞれで調整できるもの」

ライモン「確かにそうですね、これからは薄めに作るようにします」

提督「それがいいわ…どうしたの?」提督が視線を向けた先には、駆逐艦が二人座っていて、物欲しそうに提督を見ている。

提督「よかったらここに座る?」ポンポンと隣の椅子を軽く叩く

駆逐艦「いいの?ライモンドお姉ちゃんの邪魔にならない?」

提督「ライモン?いいかしら?」小首を傾げてライモンを見る

ライモン「いけないというのは酷でしょう…普段は二人きりでいさせてもらえるのですし…二人とも、ライモンドは構いませんよ?提督の横に座ったらどうですか?」

駆逐艦「ありがとう、お姉ちゃん。…よいしょ!」ふたりはぽふっと可愛らしい音を立てて提督の左右の席に飛び乗ると、それぞれ提督の方を向いた。

駆逐艦「提督、朝から晩まで大変ね。尊敬しちゃうなぁ…そういえば、私たちのこともう覚えてくれた?いっぱいいるからまだかな…」

提督「ふふ、ミラベロ級でしょう?二人でいるし、その迷彩に頭文字も入っているじゃない?」
(※戦中イタリア駆逐艦には艦首に頭文字のアルファベット二文字が入っていた。艦娘の駆逐艦も襟元や裾に刺繍がされている)


ミラベロ級「そうだったね。私はミラベロ級一番艦、カルロ・ミラベロ。小さいからあんまりお役には立てないけど、よろしくね、提督」

ミラベロ級「そして私が妹のアウグスト・リボティ。こちらもよろしくね」

提督「よろしくお願いするわね。なりこそ大きいけれど、経験は二人のほうがずっと上だもの。いろいろ教えてくれると嬉しいわ?」

ミラベロ「いろいろ…「いろいろ」って…しかも「経験豊富」…私たちが…///」かぁぁ…

リボティ「姉さんと…私で、提督に「いろいろ」…教える…///」ぽっ…
72 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/06(金) 02:23:10.99 ID:e13gs4uU0
ライモン「あまりからかうものではありませんよ…提督。二人とも、提督の思わせぶりな台詞はいつものことですから、あまり真に受けちゃだめですよ」

ミラベロ「そう?でもライモンドお姉ちゃんがわざわざそういうってことは、嫉妬してるからじゃないの?」

ライモン「嫉妬、って…。あの、ミラベロ?私の方が確かに生まれは遅いですよ、でも年下相手だからってそういうからかい方はするものじゃないと思います」

提督「そういえばそうね…ライモンの方がミラベロ級より年下なのね…」ふたりを交互に見る

ライモン「ええ、そうです。ミラベロ級のお二人は生まれが古いので、むしろ年上を探すのが難しいくらいですよ」

リボティ「おばさん扱いはやめてほしいな、ライモンドお姉ちゃん。身体には張りがあるし、肌だってつやつやでしょ?」自分の頬を指でつつく

ライモン「お姉ちゃん…って、わたしの妹はアッテンドーロだけだし、大きく含めてもアオスタたちくらいなものです。あんまりからかわないでください」

リボティ「いいじゃない。結局大きさで行けばお姉ちゃんはライモンドだし?…って、二人ともおいしそうなもの食べてるねぇ!」きらきらした目で皿を見つめる

ミラベロ「本当だわ、おいしそう!いい匂いがしていると思ったらこれだったのね」身を乗り出してパスタを眺める

提督「味見する?ライモンのお手製で、とってもおいしいわ」二人の子供みたいな行動にふふっ、と微笑む

ミラベロ「うーん…いえ、遠慮しておくわ」あきらめたように肩をすくめた

提督「どうして?唐辛子が入ってるから?」

ミラベロ「ライモンドお姉ちゃんが提督だけに食べさせたかったんでしょ?私たちが食べたら横取りになっちゃうもの」わかり切っているという口調で言い切った

リボティ「それに提督と熱い午後を過ごしたいから、ライモンドお姉ちゃんが「特別なスパイス」でも入れてあるかもしれない。身体の奥がじんじんするような、ね?」ライモンをからかうようにつぶやく

ライモン「そんなことしませんよ、むしろ提督の色欲を減退させるような薬でも盛りたいくらいです」はぁ…

ミラベロ「あらまぁ。提督ったら、もうお嫁さんと倦怠期?」

リボティ「ちょっと早過ぎない?一週間たったか経たないかだよ?」

ライモン「お嫁さんではなく秘書艦ですし、倦怠期もまだです!」

提督「そうね、まだまだ熱いわ♪」パチッと一つウィンクを送る

ライモン「…///」顔を赤らめて少しうつむく

ミラベロ「みたいね…じゃあ、一口ちょうだい?」

リボティ「こんなに熱々なら一口くらい取ったって大丈夫だろうし…あーん」

提督「仕方ないわね。はい、あーん♪」交互に二人の口に入れてあげる

リボティ「うん、おいしいよ。ライモンドお姉ちゃんが愛をこめているんだもの。…一口分盗んじゃったけどね?」

ミラベロ「ニンニクの香りがよくきいていてよかったわ。もっとも甘すぎたけど…。ライモンドお姉ちゃんの愛がこもりすぎてて砂糖みたい」

ライモン「あぁ、もう…口が減らないのは相変わらずですか」

リボティ「その分お腹がへっているよ?だからもう一口、その愛を盗ませてくれない?」

提督「仕方ないわね…私の恋人の愛なんだから、よく味わって食べて?本当は全部独り占めしたいのだから、ね?」

ライモン「けほっ…!もう、提督まで…///」

ミラベロ「ふふ。…でもこれ以上お邪魔したら愛を育めなくなるわね。…提督、ライモンドお姉ちゃん、チャオ!」

リボティ「そうだね。ではごちそうさま。ついでにこちらもごちそうさま」そう言ってリボティは口元をナプキンで拭うと、提督の唇ぎりぎりのところにキスをした。それからふたりは椅子から跳ねるようにして降りると出口まで行き、ミラベロは投げキッスを、リボティは指をピストルの形にして「バーン」とジェスチャーをつけて出て行った。





73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/06(金) 12:37:30.88 ID:eLsbuJn9o
おませさん駆逐艦いいっすね〜
74 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/06(金) 14:00:36.53 ID:e13gs4uU0
感想ありがとうございます、せっかくなのでそのコメントも使わせてもらいます…では、参ります

………


提督「おませさんな駆逐艦ね…♪かわいいこと」

ライモン「いつもああですから、時々持て余すんですが…年上だし、駆逐艦とはいえ子供扱いも失礼ですから何とも…」やれやれと言った具合に肩をすくめた

提督「ふぅん…?私のライモンを振り回すようなら、お茶目さんたちにも少し教育してあげないとね…♪」ボソッ


提督はなにやらつぶやいて、それから残っていたパスタを冷めないうちに頂いた。
最後は紅茶で口の中をさっぱりさせて、片づけもしようとするライモンを抑えてエプロンを借り、制服の上着を脱いだブラウス姿でお皿を洗った。それから首を回して伸びをすると、まだ少し残っている執務の続きに戻った。




……その日の夜。鎮守府・ミラベロ級の部屋……


コンコン…

ミラベロ「はぁい?どなた?」

提督「私だけど…お邪魔していいかしら?」

リボティ「あとは寝るだけだし、むしろうれしいよ、どうぞ?」


ガチャ…

二人の部屋に入ってきた提督は、貴婦人みたいな長い白のナイトガウンをきっちりと着込み、ふわふわのスリッパをはき、二人の可愛らしい部屋を微笑みながら見回すと、ドアを閉めて鍵をかけた。

ミラベロ「鍵はかけなくてもいいのに。物をとるような人はいないわよ?」

提督「そうかしら、私は取られたのだけど?」

リボティ「それは聞き捨てならないね?提督のためだし、よかったら犯人探しを手伝おうか?」

提督「ありがとう、リボティ。でもね、犯人も取られたものも、もうわかっているのよ…?」ぱさっ…

ミラベロ「そうなの…っ!?」

75 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/07(土) 01:33:42.77 ID:5On0VMRp0

…ナイトガウンをするりと脱ぎ捨てた提督が下に着ていたのは妖しげな黒いベビードールにランジェリー、レースのストッキングとガーターベルトで、下が透けて見えるほど薄く、その艶のある白っぽい肌を生地の下からのぞかせていた。

ベビードールの胸元は細いリボンで寄せられていて、もとより大きい胸をさらに強調し、ふともものガーターからはみずみずしく滑らかな肌がはち切れそうになって見せつけられている。


リボティ「いったい…どういうつもりなのかな」リボティは顔を真っ赤にしてそっぽを向きつつも、そのもっちりした身体のラインに視線は釘付けのまま、絞り出すように言った。

提督「ふふ、お昼に取られたライモンの愛の一口、やっぱり惜しくなったから取り返しにきたわ♪」ベッドに腰掛けていたリボティににじり寄る。

ミラベロ「そんなこと言っても、もう私の一部になっちゃったもの、返してはあげられないわ」恥ずかしげに手で顔を覆いつつも、ミラベロは指の隙間から提督の魅惑的な身体を凝視した。


提督「大丈夫…♪アモーレ・ミオ(愛しい人)の愛のかけら、ちゃあんと…返してもらうわ♪」ぐいっ…どさっ!

ミラベロ「きゃっ!何をするのっ…!?ん…んーっ!」ちゅうぅぅ…


提督はリボティに向かうと見せかけてミラベロをベッドに押し倒し、あおむけになったミラベロの上で四つんばいになると、驚いて半開きになったミラベロの口に軽くキスをし、そのまま舌を滑り込ませた。


ミラベロ「ぅ…んんっ!はぁ…はぁ…はぁ、はひぃぃ…///」(あぁ、すごい、すごいっ!こんなの知らないっ!…大人のキスってこうなのね…!もう、身体がうずいて…いきそう…っ///)

提督は脚をバタバタさせるミラベロにのしかかり、両の頬を手でしっかり押さえ、数分はかかった長い熱いキスを終えると舌を抜き、どこか甘ったるいような笑みを浮かべながら、唾液の糸を引いた口元をじゅるりと舐めた。

一方のミラベロの両脚をだらんと投げ出したまま、身体をひくひくと引きつらせ、焦点の合わない瞳はぼーっと天井に向けられ、半開きの口からはだらしなく銀色のよだれを垂らし、その垂れた唾液が鎖骨にこぼれていた。


提督「んふふっ♪…ぺろっ…んちゅっ…れろっ…」無抵抗になったのをいいことに、提督はそのまま舌をはわせて鎖骨の唾液を舐め、さらに首筋まで舐めあげた。(可愛い反応♪…もっとお姉さんがいろいろ教えて、めくるめく「百合の花園」に連れて行ってあげるわね…♪)

ミラベロ「ひぅ…!あっ…あっ…あっ♪」かすれたような声で喘ぐミラベロは、寝間着のネグリジェから伸びるほっそりした脚をこすり合わせて、切ない声を上げた。最後に一つかん高い喘ぎ声をあげると、くたっとなってベッドに身体を投げ出した。


提督「♪…さあ、今度はリボティの番よ?私、昼に「バーン」ってされて、ハートを撃ち抜かれたもの♪我慢していた七時間分のキスをもらうわね?」


すっかりとろけきっているミラベロを離すと、提督はベッドから四つんばいになってリボティに近づいた。

一方、ミラベロがあっという間にとろけた様子で堕ちたのを見たリボティは、少しおびえたような顔をしているものの、見聞きしているだけで味わったことのない快感を体験できるとあって、恥ずかしげにしながらも瞳を輝かせていた。


提督「いけない怪盗さんね?人のハートを撃ちぬいておきながら、お礼もせずに去っていくなんて。そういういけない人には、ちゃんとお仕置きが必要よね?」

リボティ「仕方ないよ。何しろ恋は疾風のように吹き荒れ、蜃気楼のようにつかみどころがないんだから、ね…っ!?」んちゅぅぅ…くちゅっ♪


大人な口説き方はなかなかよくできるリボティだが、こちらも耳年増というだけで、実戦の経験はまるでない。
それが提督には子供の背伸びに見えて、母性愛的な愛情と、自分の娘に手をかけるような背徳感が混じりあった、理性を失わせるほどの欲望を感じさせた。

…結果、提督はベッドに腰掛けていたリボティを押し倒し、自分は床に膝立ちのまま、舌を絡める濃厚なキスを浴びせた。


リボティ「んぁ…んちゅぅ…くちゅ…ちゅるっ…///はぁぁ、すごいねぇ…下半身が…甘くしびれているよ…まるで、人魚姫だ…///」んちゅぅ…くちゅり…

提督「でも、人魚姫は痛みを覚えるのよ?それに声も出なくなるってお話にはあったわよ?」れろっ…じゅるっ、ぴちゃっ…

リボティ「そうだろうね…ああっ、ひぐっ!…こんなに気持ちいいことだったら、人魚姫も…っん、ひぁぁ!…すぐ…脚を生やしてもらっちゃうだろうし…こんなに責められたら…声も…でなくなるよ……っ、んぁぁっ!」くちゅっ…れろっ。年の差を考えないような熱っぽいキスを続けると、リボティもすっかりとろけたような表情でベッドに倒れ込んだ。


すると提督は普段の愛おしむような微笑ではなく、むしろいやらしい笑みを浮かべ、二人を引っ張って立たせると首筋にしがみつかせ、ベビードールの前を開くと、胸に吸いつかせた。


76 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/07(土) 02:37:12.15 ID:5On0VMRp0
提督「ほぉら、吸ってみて♪…好きなだけ揉んでもいいし、甘噛みしてもいいわよ?」


ミラベロ「う…っん///ちゅぷっ…ちゅうっ…///」くにっ…もみっ…

リボティ「ん…ふ…ちゅうぅ…///」むにっ…むにゅっ…

提督「あらあら…可愛い娘が二人できたみたい…でもね…♪」


提督は小柄とはいえしがみつかせた二人をいっぺんに持ち上げようとして少しふらつき、それでも倒れることなく持ち上げると、そのまま腰に脚を絡めている二人の花芯を左右の人差し指で同時にまさぐり始めた。くちゅりと水音が響き、二人が次第にひくついてしっとりと汗を流し始めた。

…提督は時々二人の頭にキスしたり、頬を舐めたりしながら、次第に水音を増していく花芯を人差し指でかき回した。秘所を巧みに責められて二人は息が続かなくなり、提督の柔らかい胸から口を離し、はぁはぁと激しく息を継いだ。
その間も提督は花芯を撫でたり、指をえぐり込んだりしながら二人の柔い肌の感触を楽しみ、次第に大きくなっていく二人の水音に、純粋なものを汚すようないけない悦びを覚えていた。


ミラベロ「てい…とくっ…もう、無理っ…んぁぁっ♪」

リボティ「私もっ…そんなに…激しく…されたらっ…ふぁぁっ♪」


提督にすっかりいかされた二人は、呆けたようなとろけ顔で舌を出し、秘所からしたたるねっとりとした蜜はふとももまでとろりと垂れて、二人の脚と提督の手をべとべとにしていた。
二人が吸いついて舐めていた提督の胸はよだれでべちゃべちゃで、ストッキングは二人を支えていたせいで蜜が染み、冷たく肌に張り付いていた。

とろとろと蜜を垂らしながら床に倒れ込んだ二人を熱っぽく眺めていた提督だったが、すっと黒レースのランジェリーを脱ぎ捨て、ミラベロのふとももを広げると、自分のふとももに乗せて、それから濡れた秘所に自分の花芯をあてがった。


ミラベロ「はぁ…はぁ……提督、なに…して…ひぐぅぅ!」くちゅっ、ぐちゅっ!

提督「はぁぁ、可愛いわ♪でも、もっと可愛い顔できるでしょう?お姉さんに見せてみて?」



提督はミラベロと重ね合い、腰を滑らかに動かした。ミラベロは喘ぎながら徐々に甘い声を上げていく。


ミラベロ「もう…ひっ、ぐぅ!」硬直したように頭を天井に向け、かすれたような叫び声をあげながら、とろりとした蜜をまたたっぷりと流したミラベロを床に優しく寝かせると、提督はリボティを抱き寄せた。


提督「ほら、リボティも…ミラベロみたいに気持ちいいこと、教えてあげるから…♪」

リボティ「まだ…無理だ…よ…せめて…一息、つかせて…んぁぁっ!あっ、あぁんっ!」ぐちゅり、ぬちゅっ!


力のない「いやいや」を無視して、提督は濡れそぼった柔らかい花芯を擦り付けた。嫌がっているのは形だけで、ミラベロと一緒にすでに一回達しているリボティはすっかり提督の虜で、ねだるようにくたりともたれかかって、とろけた花芯をねだるように擦りつけて甘えてくる。

一方の提督も小さくて滑らかな身体を楽しみつつ、巡洋艦クラスでは味わえない優越感に浸りながら責めたてた。


しばらくして、二人がぐったりと床に倒れこんで、全身くまなくべたべたのどろどろになっているのを見ると、提督はいたずらっぽいチャーミングな笑みを浮かべた。
提督「はぁぁ、たまらないわね♪とろけた顔のふたり…♪…二人とも、これで分かったでしょう?大人のお姉さんをからかうと、こうなるのよ?これからはあんまりみんなをからかったりしないこと。いいわね?」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/07(土) 07:15:15.73 ID:3ta71goz0
おねロリはつよい
78 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/10(火) 01:00:40.57 ID:aCrppC0K0
お待たせしました、これから不定期更新になるかとは思いますが、出来るだけ間を空けないようにしますので…

いつの間にかリボティがボクっ娘キャラみたいになってしまいました…予定では会話とかから妄想して真っ赤になるような娘をイメージしていたのですが…

では投下します



………

…少しあと・廊下…



すっかり腰の抜けた二人を支えるようにしながら、提督は大浴場に向かった。静かな廊下を歩くたびに「にちゃっ…ぬちゃっ…」とふとももが擦れて卑猥な水音を立て、二人が力ない様子で提督にもたれかかる。

ミラベロ「こんなところを誰かに見つかったら大変ね?」

リボティ「そうだね…提督に死ぬほどめちゃくちゃにされたって言おうか。本当のことだものね」…くすっ


提督「今度は廊下でお仕置きしましょうか?…私はいいのよ、見られたって。むしろごほうびですもの♪」
口だけは減らない二人に相づちを打ちながら引っ張り上げるように身体を支え、提督は大浴場にたどり着いた。

二人(と一部提督)の、ぐっちょりと濡れた洗濯物は隣の洗濯場に並ぶ、自動の洗濯乾燥機に放り込んでスイッチを入れた。


提督「お待たせ。さぁ、入りましょう」


…大浴場…


ざぁぁぁ…ざぁぁっ…

深夜とはいえ大浴場は開けられていて、帰投時刻がずれこんだり、執務や用事で早くに入れない艦娘や提督にも使えるようにしてあった。


提督「はぁい、目をつぶって。いくわよぉ?」しゃーっ…

身体中がべっとりと涎や蜜にまみれたミラベロとリボティを腰掛けに座らせると、提督はシャワーのお湯をかけ、シャンプーを泡立てて二人を頭からわしゃわしゃと洗った。


ミラベロ「あぁー、とっても気持ちいいわ」

リボティ「くたくただから洗ってもらって助かるよ…なにしろとっても激しかったからね…///」

提督「そう言うことは言わないって、さっき言ったばかりでしょう?」

リボティ「そんな昔のことは覚えちゃいないさ…」キリッ

提督「…カサブランカの台詞はかっこいい人が言うから似合うのよ?」

リボティ「私は格好よくないかな…?」しゅん…

提督「そうね…格好よくはないわね。…とっても可愛いけど♪」

リボティ「そうか…///ありがとう、提督」…ぱぁぁ♪

提督「私ももう一度身体を洗うわ…もう手とかふとももがべっとべと…うれしいけれどね♪」

ミラベロ「もう…///」

リボティ「そう、なら提督は流さなくてもいいかもね?」もにゅっ…♪

提督「もう♪まったくイタズラ好きなこと…♪」むにむに…
柔らかな双丘をリボティの小さな手の揉むに任せ、提督は身体を洗った。

リボティ「ふぅむ…反応がないとつまらないな…」

提督「今はもうおしまい。でないと一晩中終わらないでしょう?…また機会があったらお仕置きでなしに、たくさんしてあげるから♪」

ミラベロ「うれしい。…でも、さっきのってライモンドお姉ちゃんをからかった事のお仕置きだったのよね?…なのに、私すっかり提督の虜よ?イタズラして、「して」もらえるならごほうびになっちゃうわ…♪」さわっ…♪

提督「あら。それならそれで…「してあげない」っていうお仕置きにしましょう」

リボティ「それじゃ、提督もつらいんじゃないかな?一緒にいられないさみしさはロメオとジュリエッタ(ロミオとジュリエット。もとはイタリアの話)もかなわないよ?」

提督「ふふ?なら貴女が可愛いジュリエッタね?」

ミラベロ「なら私はどうなるの?」むすっ

提督「もちろん貴女もジュリエッタ♪…私ったらぜいたくね♪」
79 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/10(火) 01:35:31.81 ID:aCrppC0K0
ミラベロ「悲恋にならないように気をつけないとね?」

提督「そんな目には合わせないわ。そこは信用してくれていいわ」

リボティ「どうかな?嫉妬の炎で燃え上がるライモンドお姉ちゃんが見えるようだよ」

提督「大丈夫。ライモンは許してくれるわ。ただし、あんまりそのことでからかわないように。彼女のためにもね」

ミラベロ・リボティ「はぁーい」

提督「よろしい。なら、そろそろ出ましょうか」


ガラガラッ…

…湯上り…

提督「ふぅ…」バスタオルを巻いて籐の腰掛けに座り、妖精さんが補充してくれているガラスの水差しに入った冷たいレモン水を軽くあおった。…さりげなく置かれた水差しがボヘミアンガラスなのは見ないでおく。

ミラベロ「おいしいわ」

リボティ「まったく」

三人はしばらく扇風機の風で涼んで、提督は汚れていないナイトガウンだけを羽織った。

ふたりは大浴場に備え付けられているマリンブルーのバスローブを着て、あまり騒がないように部屋へ戻った。

提督「二人とも、お休みなさい。いい夢をね」

ミラベロ・リボティ「はい。おやすみなさい」ちゅっ…♪

部屋に入る瞬間に、二人は両方から頬にキスをし、軽く手を振って部屋のドアを閉めた。


提督「…うふふ♪」
頬を緩めきったまま、提督はそっと自室に戻った。
柔らかい布団にもぐりこむとあっという間に眠りに落ち、一晩中いい夢をみてぐっすりと寝た。



…翌朝・食堂…

提督「おはよう。みんな、気分はいかが?」

レオーネ「あぁ…大変にいいよ」…かぁぁ

フレッチア「げ…元気ですよ?」…ぽっ…

提督「あっ…あー…そう、よかったわね」

席に座り、熱っぽいものから、恥ずかしげに頬を赤らめているものまでさまざまな艦娘たちの視線を気にしないよう、無心に朝食のコンソメスープをすすっていると、となりのライモンが話しかけてきた。

ライモン「あの…提督…。その、別に構いませんが…あー…えーと…ほどほどにお願いします…」

提督「まぁ…そうね。…努力はしてみるわ……た、たぶん…」

ライモン「たぶん無理そうですね…はぁ」


………
80 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/10(火) 01:40:02.43 ID:aCrppC0K0
これでようやく、駆逐艦とおねロリが完了ですね、いかがだったでしょうか…?

今度はお菓子感覚でさくっと読める、ゆるい感じのでいきます
81 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/10(火) 02:17:11.25 ID:aCrppC0K0
…ライモンはいい娘ですが、そろそろ変えてみてもいいかな…なんて思っています。今度は戦艦とか…

とりあえずゆるいの投下します。数日かけてのんびり付き合って下さい


………

…鎮守府・庭…

提督「うーん…いい天気」

着任してからというもの、大量に回ってきた着任関係の書類を片づけ、ようやく暇が出来た提督は、天気もいいので庭をじっくり見て回ることにした。
ライモンは珍しく他の用があるというので、お供するのは戦艦のカブール。大柄な身体を提督の歩く速度に合わせ、その丁寧な口調で詳しく説明してくれる。

カブール「ここが前庭ですね。海が見えて気持ちいいですから、用事がない時はここで休憩する方も多くいます」

提督「そうね。海風が爽やかで気持ちいい…」

正面玄関と堅苦しい施設はあくまでも入口に過ぎず、奥に伸びている道の先に本当の施設がある鎮守府は海に面し、正面の一階からそのまま出られる前庭は、いくつかの黄色っぽい岩の間に水仙と百合の花がうまく伸び、芝生や野の花が混じりあった平らな場所には、アマルフィ海岸にでもありそうなお洒落な白いデッキチェアと、日差しを遮るように白と青に色分けされたパラソルが立ててある。
周囲には小さな灌木もうまく散らばっていて、人工的な庭ではなく、本当に野山にいる気分にさせてくれる

景色もよく、海岸沿い、南向きのなだらかな斜面には心地よい海風とゆったり波打つ地中海の見事な眺めが広がり、今も数人が寝そべったり、座ったりして日光浴や昼寝を楽しんでいる。

提督「本当に保養地みたい…いいところねぇ」

カブール「全くです、こんなにいいところはなかなかないでしょうね…周囲は鎮守府の敷地、ということでうるさくなることもありませんし」

提督「素晴らしいわね。そのうちにみんなで海岸ピクニックでもしましょうか」

カブール「いいですね。何か機会があったら私から提案してみましょう」

提督「ええ、よろしくね」



………


82 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/11(水) 01:29:42.38 ID:/f3jIPon0
提督「へぇ…」鎮守府の本棟を回り込むと、東側に面した横手にも緑が広がっている。前庭から曲がりくねった散歩道が伸びていて、「オズの魔法使い」のジュディ・ガーランドが歩いてきそうな明るい黄色の敷石が緑に映えて何とも美しい。

よく見ると、この辺りに生えているのはバジルやパセリのような香草が多く、茂みは小さい柵で囲まれ、それぞれに名前の書かれた小さいプレートが立てられている。
この姿になるまで陸上で過ごすことはなかった艦娘たちにとってこうした園芸作業は目新しく面白いもので、今も数人が柳のバスケットとハサミを持って、食事に必要な数種類のハーブを摘み取っている。

もちろんこうした香草や香辛料になる作物も農家から送られてくるもので充分まかなえるが、自分で摘み取った野菜を食べる醍醐味を楽しむ、ある種の娯楽として艦娘たちの間に定着していた。


提督「こんにちは、トレント。作業はどう?」提督は茂みの一つにかがみこんで、脇にバスケットを置いて作業をしている重巡トレントに声をかけた。

トレント「あっ、提督。ここに来るなんて珍しいですね」振り向いたきゃしゃな姿の彼女は、普段着の白いブラウスと薄緑のスカート姿で、アクセントにした薄桃色のリボンがウェーブの効いた長い黒髪をうまく引き立てている。

提督「そうねぇ、何しろ書類が山みたいに積もってたから…着任関連の書類をいっぺんに送ってくるなんて、海軍司令部に私のこと嫌いな誰かがいるんじゃないかと疑いたくなるわ。どうせ処理には数カ月かかるくせに…まぁそんなことはいいわ。せっかくいい天気なんだから、もっと楽しいお話でもしましょう?」

トレント「そうですね…。楽しいお話…と言っても、私たちはここの暮らしを十分楽しんでいますから、格別話の種になるようなものはありませんよ?…提督が来てからはますます面白いことがいっぱいで」

提督「///…そう?うれしいことを言ってくれるわ。じゃあ、お邪魔するのはやめておきましょうか。ところでお昼のためのハーブなのよね?献立はなぁに?」

トレント「えーと…今日は言えないことになっているので。ごめんなさい」

提督「そうなの…これでもだめ?」トレントに近づいてささやき、撫でるように頬に手を当てる

トレント「…だ、ダメです…私、そんなことには慣れていないんです…」貴婦人が身体をそらすような姿勢で距離を空ける

提督「そう、残念…。だんだん慣らしていきましょうね、チャオ♪」軽く手を振ってトレントの脇を通り抜ける


トレント「…甘くて、いい匂いです……私みたいな中途半端な重巡でも、いつか、月夜の海岸みたいにロマンチックなところで二人きりになれたら…」

………

…鎮守府・裏手…


カブールと連れだってやって来た鎮守府の裏手は、松の木の香りも爽やかな丘のふもとに続いていて、散歩道は夕涼みや思索にふさわしいあずまやに続いていた。丘を少し登ったところにあるあずまやの先には、崩れた古代ローマの別荘跡が、歴史を感じさせる形で静かにたたずんでいる。


提督「また違った空気…、涼しくて夏はよさそうね」円を描くような緩い階段を登りながら、提督は長い髪をさぁっ…と払った

カブール「そうですねぇ。昼もきれいな眺めですが、夕方は金色に輝く海が見えて、本当に素敵な場所ですよ」ふふ、と大人びた笑みを浮かべたカブールは提督の歩幅に合わせてゆっくりと歩く。

提督「そうね、今度は夕方に来てみましょう…」…ピタッ

カブール「あら、どうしました、提督?」数段先に登りかけたカブールが振りむいて尋ねた。

提督「しーっ…。こっちに来て…」小声でカブールを呼ぶと、階段を外れ、松林をそっと歩く提督。

カブール「?…どうしました?」何かいるのかと警戒するように小さく聞く

提督「いいから…。声は出さないで、静かに…」


提督が抜き足差し足でそっと松林を進むのに合わせ、カブールも大柄な身体で静かに歩いた。
あずまやがはっきり見えるところまで来ると、提督は脚を止めてそっと木の幹に手を当て、木陰から顔をのぞかせた。
いぶかしげなカブールも提督の頭越しに顔をのぞかせて、そっとあずまやの様子を見た。

提督「まぁぁ…やっぱり…♪」小声で歓喜の声を上げる提督

カブール「…えっ?…あっ。あぁ…///」恥ずかしげに顔を赤らめながらも、じっくりとあずまやをのぞくカブール

二人の視線の先には、丸屋根と石造りのしっかりした柱でできたあずまやが見える。
丸いあずまやには石のベンチが据えられているが、視線の先では今まさに濃厚なキスが交わされていた。

斜めに座って相手のふとももに手を置き、肩に手を回しているのは鎮守府でもレズっ気の強い軽巡エウジェニオ。
戦後ギリシャに渡った影響か、だれでもときめくようなギリシャ彫刻みたいな端正な顔にイタリア風の甘いささやきを使いこなし、いく人もの「愛人」を作っているとの噂が絶えないイケナイ艦娘である。

そのエウジェニオにそっと抱きしめられ、うるんだ瞳で崩れるようにもたれかかっているのは姉のアオスタ。
戦後はソ連にわたり、普段は理詰めで生真面目な所があるが、姉妹離ればなれだったせいか、「あの時のさみしさを埋めるため」の、妹の過剰な愛情表現の餌食になってもうれしく思っているネコ気質な所がある。


のぞいているところに声こそ届かないが、すっかり火照った様子のアオスタが、エウジェニオにじらされて愛撫をせがんでいる様子ははっきりと見える。
一方のエウジェニオはすっかり腰が砕けた様子の姉を見て、抱きしめたままでじらすようにキスの雨を降らせた。軽い触れるだけのキスから、見ている提督まできゅん、とうずいてきそうな熱いキスまで、巧みに姉を責めあげると、両手を流れるように滑らせ、そっとふとももを触り、デコルテの中に手を入れた…


提督「…カブール、行きましょう」

カブール「あっ…はい。のぞくのはいけませんものね」小声で返事をし、名残惜しそうに提督についてくる



83 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/11(水) 02:16:33.21 ID:/f3jIPon0
提督「昼から…こう、静まり返った庭園の裏…あずまやの聖マリア像だけが見ている中、重なり合う姉妹の唇…禁断の愛って甘美でいいわね///」

カブール「えーと、まぁ…アオスタたちに限らず、一部の娘たちはあのあたりで逢引したり何かしたりしているようですから。ああいう場面もないわけではないでしょう」

提督「そう、ならこれからあのあたりに行くときはちょっと気をつけていかないと。邪魔してはいけないものね」

カブール「あら、意外ですね。てっきり参加でもするのかと」

提督「そんな無粋なことしないわ。してもいいって言ってくれるならぜひお邪魔したいけれどね♪」

カブール「でしょうね。ライモンドの苦労がわかります」首を振ってあきれたような口調のカブール

提督「仕方ないでしょう?恋の矢はいつでもいきなり胸を撃ちぬくのよ?…それに我慢や遠慮が出来るような恋なんて本当の恋じゃないわ。その人と過ごせるのなら、火傷しても構わないって思うものなのよ」きっぱりと言い切る提督

カブール「説得力はありますが…節操がないと言ってもいいでしょうね」

提督「仕方ないでしょう。十人いれば十人それぞれに可愛いところや愛おしいところがあるのよ…?そのうち私が好きなものを選んでも、十人のうち五人は残ってしまうの。でも私は選んだみんなを公平に愛するようにしているし、求められればたいていのことはしてあげるわ」(上級者向けのことでも…ね♪)

カブール「ある種すばらしい才能ですが、正直そう熱っぽく語られても…」

提督「そう…カブールは私のこと嫌い?」手を握って、じっとカブールを見る

カブール「いいえ、むしろ好きな方ですよ?関係を持ちたいかどうかはまだ決めかねる所ですが、そうした付き合いも決して嫌ではない、とだけ言っておきます」(まぁ…確かに可愛い娘よね。何だかんだで、チェザーレたちが狙うのもわからなくはないわ)

提督「まぁ、うれしい。なら頑張って「欲しい」って思われるようにするわね」

カブール「そうですね。私だけでなく、みんなに「欲しい」と思われるような提督は、きっとみんなのことを良くわかっている提督でしょうから、提督はぜひみんなから「欲しいと思われる提督」を目指してください」

提督「カブール…それでいいのかしら?」

カブール「別にいいのではないでしょうか?私はみんなが無事に帰ってきて、楽しい暮らしがここでできれば十分だと思いますよ?」

提督「そう…そうね♪なんだか暗闇に一筋の明かりが差したみたい。…ありがとう、カブール」ちゅっ…♪

カブール「はい。…さぁ、そろそろ一周しましたよ。時間もいいころですし、そろそろお昼です。私は他に用事があるので、提督は先に食堂に向かって下さい」

提督「あら、そう?なら先に行っているわ。貴女もあまり遅れないようにね、冷めちゃうもの」

カブール「はい。では、失礼します」

………


84 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/13(金) 00:42:09.23 ID:FGERaCe+0
お待たせしている方ごめんなさい…なにぶん遅いもので…あと、ザラ級の順番がたぶん違ってたので訂正を…「ザラ」「フィウメ」「ゴリツィア」「ポーラ」の順番が正しいと思います

では投下します


………

提督「こんな昼時に用事なんて大変ね…でもお願いごとや訓練はしてなかったはずだし…どっちにしろお昼の後にすればいいのに」

小声でつぶやきながら食堂のドアを開けると、食事は始まっておらず、数人が提督を待ち受けるように、意味深な笑みを浮かべて立っていた。

トレント「お待ちしていましたよ?提督」

ポーラ「そうですねぇ〜。ポーラ、ずいぶん待ちましたぁ」

フォルゴーレ「もう、ずいぶん待ちましたよ?」

提督「え、今日って何かあったかしら?」

ポーラ「どうでしょう〜?とにかくぅ〜、こっちに来てぇ」

手をひかれて連れてこられた席には普段のものよりさらに上等な皿が並べられている。他の艦娘たちとは明らかに違う献立のようで、そばには辛口な白ワイン「エスト!エスト!エスト!」が露を垂らすほどキリリと冷やして置かれている。

提督「えーと、どうしたのかしら?」いきなりのぜいたくに戸惑い、かたわらのポーラに聞く。

ポーラ「それはぁ〜、秘密♪」

提督「本当にどうしてかしら…」そう言って首をかしげていると、厨房からライモンが現れた。
普段のきりっとした雰囲気ではなく、どこかイタズラをたくらんでいるようなおどけた様子である。と、にっこりと笑ってライモンが言った。

ライモン「提督!初出撃成功、おめでとうございます!」彼女が拍手すると同時に、あちこちにいた艦娘たちが隠していたクラッカーを鳴らし、紙テープが辺りに舞った。

提督「え、えっ?…でも、かれこれ一週間くらい前のことよ?」

ライモン「ええ。そうなんですが、計画に時間がかかってしまったんです。それにどうせなら日曜日にやりたいな、と思いまして。皆さんの協力もあってきょう開催することになりました」

提督「そうだったの…それで「庭を見て来たらどうか」、なんて言って表に追い出したわけね?」くすくす

ライモン「はい。せっかくですからびっくりさせようと思いまして。では、お料理を持ってきますね」
そう言ってくるりと背を向け、厨房に戻ろうとするライモンを何人かが押さえつけた。

チェザーレ「まあ待てライモンド。提督のもとで一番かいがいしく執務をこなしているのは貴様ではないか。同席して一緒に楽しむがいい。チェザーレが料理を持ってきてやるから」

フィウメ「そうね。ポーラもそう思うでしょ。ねっ?」

ポーラ「ポーラはぁ、フィウメ姉の言うとおりだと思うのぉ〜♪」

ダルド「私もそう思います!フレッチア姉さんもそう思いますよねっ?」

フレッチア「そうね。いま私の心にも雷がピカッと来たもの。間違いないわ」

ライモン「そこまでみなさんがおっしゃるなら…では提督、隣、失礼します」すっ

隣の席にそっと腰を下ろし、いかにも遠慮がちに座ったライモンに、あたりの全員が歓声をあげた。提督もにっこりとほほ笑んで、軽く手を差し伸べ、指を絡めてぎゅっと握った。

「わーっ!」と歓声と拍手が上がり、ライモンが顔を赤らめてもじもじしている中、チェザーレが一品目を持ってきた。

チェザーレ「まずは鮪のカルパッチョである。ローマではなかなか賞味できない新鮮なマグロだ。今日マルタから送られてきた」

提督「まぁ…おいしそう。ライモンのお皿もお願い」

フレッチア「持ってきてますよ。フレッチアは地中海にひらめく電光ですから!」

提督「ふふ、ありがとう。フレッチア。さ、ライモンも付き合って?まずは乾杯ね?」ポーラが栓を開けてくれ、ほどよく冷えたワインを注いでくれる。

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 00:48:56.71 ID:QWEJIDcjo
きたか
86 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/13(金) 01:35:39.53 ID:FGERaCe+0
提督「乾杯♪」コンッ。軽くワイングラスを当て、香りを少し楽しんでから口に含む。


…辛口のきりっとしたワインは、確かに美酒のある店に「エスト!」(ここに!)と書くべきところを「エスト!エスト!エスト!」と三回も書いてしまうだけのことはある。少し若いが、その青っぽさもさっぱりした魚料理によく合う。

提督「では、ライモンの愛情たっぷりのカルパッチョを……おいしいわ♪」
新鮮で汁気たっぷりのマグロでしか味わえない赤味ならではのうまみと、搾り過ぎないで作ったオリーブオイルの組み合わせがさっぱりした味わいながら、頬の内側にくすぐったくなるようなおいしい後味を残す。


ライモン「ん…おいしいです。新鮮だったのでカルパッチョかな、って思ったのですが、正解でした♪」嬉しそうに微笑むライモンに、提督も笑い返す。

ザラ「お熱いこと。よかったわね、ライモンド?…さて、と。私たちはもう用がないし、一緒にお部屋に行きましょうか?ポーラ?」そばで見ていたザラは無邪気な妹、ポーラに向かって言った。

ポーラ「はぁ〜い。ザラ姉さま♪…ポーラ、ザラ姉さまたちと一緒に「お昼寝」でもしようかなぁ〜、なんて。えへへぇ♪」大人しい姉の何気ない言葉に妹は意味深な一言を返し、素直に赤くなる姉をからかった。

ザラ「///…いいわよ?フィウメ、ゴリツィア、あなたたちも来る?」ザラは四姉妹の他の二人も巻き込むと、恥ずかしげに食堂を出て行った。


提督「……次の料理は何かしら?」

ライモン「あー…もう来ますよ、もう一杯いかがですか?」ザラたちの甘すぎる時間の過ごし方を知っている艦娘たちは顔を赤らめたり、あるいは顔を赤らめつつもお互いに指を絡めてそっと出て行ったりした。
妙に期待するような甘い雰囲気が漂ってきた中、提督とライモンは気まずい会話を続けていた。


チェザーレ「お待たせしたな。おや、ザラたちはもう帰ってしまったのか。飽きっぽいことだ。それとも、二人の仲睦まじい様子にあてられたか?」

ライモン「いえ、そんな。チェザーレさんは冗談が厳しすぎます」

チェザーレ「そうか?チェザーレには二人の仲はそう浅くないようにみえるのでな。おっと、いけない。次の料理だ」


サラダの次はスープ扱いになるパスタ。落ち着いた緑色のソースが絡んでいるパスタの中央にはバジルの葉がきれいに乗せてある。


提督「ジェノベーゼ?」

チェザーレ「さよう。ライモンドがフレッシュバジルで一から作った手間のかかった一品だ」

提督「ジェノベーゼソースを一から作ったの?ライモン、大変だったでしょう?」

ライモン「いえ、提督においしいジェノベーゼを味わってほしかったので、ちっとも苦にはなりませんでした」

提督「///…ありがとう、私は幸せ者ね♪では、苦労した力作を…」くるくる…っ、んむ……


…ライモンが手作りしたジェノベーゼは「ジェノヴァ風の」という意味で、バジルと松の実、ニンニクをすりつぶして、そこにチーズを加えて作る、大変に手間のかかるパスタである。
今では市販品も多いが、本来は石のすり鉢で根気よく作る一品で、緑の色味とニンニクのいい香り、松の実とチーズのこっくりした濃厚な味わいと、それをうまく打ち消すバジルの風味が大変においしい。新鮮なバジルで作るジェノベーゼは季節のぜいたくで、素晴らしい味に提督の顔も思わずほころんだ。




…とりあえず今日はこの辺で…週末にかけて少しづつ投下していきますので、読んで下さっている方はもう少し待っていて下さい

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 01:44:05.74 ID:uau7YvHto
乙です
日常描写豊富でうれしい
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 09:49:39.01 ID:z4Zx68NTo
おつ
毎回腹が減るぞこのスレ読んでると
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/13(金) 16:18:39.92 ID:sHSSXlRF0
なぜこんなにイタリアに詳しいのか
疑問である
90 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/14(土) 00:09:44.07 ID:J/w7uYdw0
お腹を減らして待ってくれている皆さま、遅筆でゴメンなさい…日常描写はとっつきやすいかなと思って多めに入れるようにしてます。


※まず訂正を入れます、ジェノベーゼを作るときはバジルやニンニクをすりつぶしながらオリーブオイルで伸ばしてください。そうでないとソースになりませんから…つい忘れてしまいました、日本ではバジルが育つ夏しか作れないもので…、ちなみに「青○洞窟」でも結構おいしいですから一度試してみると雰囲気が味わえるかと…


…ちなみに日常風景が多いのは設定的には、「‘一級百合フラグマスター’の提督がこれ以上目立つことがないよう、安定した海域の鎮守府で鳴かず飛ばずの状態にしよう」という上層部の考えがある、ということにしてます。


イタリアに詳しいほどではありませんが…イタリア海軍は前から好きでしたので…艦これ以前はイタリア艦(?)みたいな感じだったので、これで史実も調べてくれる方が広まれば嬉しい限りです。何しろ軍艦のデザイン的にも設計的にも優れたものが多いですし。

イタリア艦は狭い地中海だけに燃料搭載を減らして、その分のステータスを他に回しているというのも多いですが、日本と同じで後発列強だった分、一隻づつに新技術を盛り込んでイギリスやフランスに遅れを取らないよう一生懸命だったんです…

…戦争になってからは、燃料と資源はないし、スペイン内乱で資金を使い過ぎて兵器の更新は出来ないし、たいていの提督はやる気がなかったし、兵隊たちも「ムッソリーニのお遊びなんかにつき合ってられるかよ…けっ!」って感じだったのであっさり負けてしまいましたが、「おれの故郷はやらせねぇぜ!」とか、「おれがやらねえで誰がやるんだよ!」ってなるとものすごく強いんです…江戸っ子かたぎというか…何しろ「十二人以下のイタリア軍は最強」ですから…


これからも小ネタでイタリア感を出していくつもりです。「ガンスリ」的なおしゃれ感が出せればな、と思っています。

では食事の続きから…
91 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/14(土) 01:16:37.42 ID:J/w7uYdw0
提督「おいしいわよ、ライモン。ジェノバでもこんなにおいしいのはあんまり見かけなくなったもの」

ライモン「そうなんですか?」

提督「アメリカからの観光客が増えたからどうしようもないチェーンのピザ屋が増えてるの。べたべたと味付けの濃いあれを「ピッツァ」とは言いたくないわね…」

ライモン「…これだけ深海棲艦が増えて大変なのに、ですか」

提督「ほら、空路は別に何ともなってないし、ハワイやカリブ海のマリンレジャーやクルージングが低調になった分、どっとこっちに流れてきているのよ。まぁ、おみやげ物の店はもうかっているけどね」言いながらくるりとパスタを巻き取り、口に入れた。

ライモン「なるほど…」

チェザーレ「…そんな重い話をしながら食事をとると消化に悪いぞ?さぁ、メインディッシュ、鶏モモ肉のローストだ」


…二人の前に置かれたのは皮目が金色でパリパリとしたチキンのローストで、横にこんがりとしたポテトとローズマリーが乗せてある。

提督「まぁ、おいしそう」さっそく熱そうに湯気を立てている鶏肉にナイフを入れる。軽くふーっと冷まし、口に運んだ。塩、胡椒とニンニク、パセリを組み合わせた控えめな塩味が、いい鶏肉ならではの甘味のある肉汁にしみ込んで、じゅーっと口の中に広がった。

提督「おいしい…、幸せ…」提督は最低限の反応以外はしないでせっせと鶏肉を切り分け、それでも一切れ、二切れ目まではおしとやかにしようと、小さく切って口に運んでいたが、素晴らしい味付けと食欲のせいで我慢ができなくなり、三切れ目から大きく切り出してかぶりついた。


チェザーレ「ふふ。いいことだ…美味いものをうまそうに食べる。健康でなければ美食もうまくないし、健康でもまずい食事ではこうはいかない。よかったな、ライモンド」

ライモン「はい♪しっかり準備してよかったです」

提督「んむ……はぁぁ、おいしかったわよ♪ライモン。…とっても幸せ♪」

ライモン「早いですね…わたしはまだ半分くらい残っていますよ…」

提督「あら…いくらおいしいにしても早すぎるわ…体重計を考えるとよくないわね…」

チェザーレ「ふぅ…どうして戦時下でもなく、昔のように飢饉や不作もないこのご時世で好きなように食べられるというのに、最近の娘たちは多少の体重を気にするのだ?チェザーレは鶏ガラのようなやせこけた娘より、むっちりと肉付きのいい娘の方が健康的でいいと思うが?」

提督「いろいろあるのよ…それにここに来てから……キロも増えたわ…」

チェザーレ「そんな程度だろう?誤差みたいなものではないか。第一、提督の体重は全部胸やふとももに行っているようだぞ?触り心地がよさそうで、ますます魅力的ではないか」

ライモン「…確かに、提督、胸…大きくなりましたよね…」じーっ…

提督「いえ。まぁ…最近下着がきつい感じがするからきっとそうだと思うけど…乳房が垂れたら嫌だもの」

ライモン「いえ、提督の胸は柔らかいですが張りがありますから大丈夫ですよ」


ざわざわっ…!きゃー!(嬌声や歓声)


提督「うれしいけど…ここで言われると少し恥ずかしいわ///」

ライモン「あっ…!ご、ごめんなさい…恥ずかしくて死にそうです…」

チェザーレ「ははは。気にするな、ライモンド。貴様の夜這いなどザラたちの乱痴気騒ぎに比べればしとやかで可愛いものよ」

ライモン「それは比較対象が悪い…と言いますか…一緒にされても…」

提督「…そうね。ライモンのおねだりは可愛いわ。もっと積極的になってくれてもいいのに?」

ライモン「提督!わたしは秘書艦であって、提督の愛人になったつもりはありません!」

提督「もちろん愛人じゃないわ?私の愛しい恋人の一人♪」パチンッ♪(ウィンクを飛ばす)

ライモン「///…チェザーレさん、提督の口を黙らせるので次の料理をお願いします!」

チェザーレ「承知した。まったく、そんな一言で真っ赤になって可愛いことよ」

ライモン「はぁ…もう」ごくっとワインをあおり、首を振るライモン

チェザーレ「パンとチーズをお持ちした。そろそろお開きというわけだ」

提督「ありがとう。…わ、焼き立てなのね。香ばしい香りがする」


パンは小さな丸いパンにケシの実を散らした香ばしいものと、チーズを練り込んだ円盤状のもので、横には軽めのチーズが並べてある。
香ばしいパンを一つ二つ取り、黄色っぽいチーズとアンズジャムでいただき、手を軽くはたいた。







92 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/14(土) 02:06:15.09 ID:J/w7uYdw0
提督「はぁぁ…おいしかった。でも甘いものがまだあるのよね?楽しみにしているわ」

ライモン「はい、期待していて下さい」


チェザーレ「お待たせした。…これは、シャーベットだな」ガラスの脚付きの皿に三角錐型に盛られて、シロップが入った銀の小さい水差しがついている。

ライモン「ただ昔風なだけのシャーベットではありませんよ?シチリアから来たレモンを絞ってシロップを作り、氷もスイス国境のアルプスから来た天然氷ですから」

提督「手間をかけているのね…爽やかでおいしそう」

チェザーレ「ほう?シャーベットか…」

提督「一口食べる?シャーベット、懐かしいんじゃないかしら?」(ユリウス・カエサルは最盛期のころアルプスから氷を取り寄せてかき氷を食べたとか)

チェザーレ「チェザーレは戦艦「ジュリオ・チェザーレ」だから直接懐かしく思う、ということはないな。しかし何となくルーツのようなものを感じるというか…一口だけ頂戴しよう。ライモンド、許せよ?」あーん…

ライモン「…一口くらいで怒りませんよ。わたし、そんなに嫉妬深く見えますか?」

チェザーレ「いや、だが以前ミラベロたちの身に起こったことを考えるとな……ふむ、美味いな。さっぱりしていて、強調しすぎないレモンの風味が豊かだ」

提督「どれどれ…本当ね。口の中がさっぱりしておいしい」しゃく…

チェザーレ「チェザーレの唇が触れたスプーンに提督の唇も触れる…これが「間接キス」というやつか。別段大騒ぎするほどのことではない気がするが」

提督「!…間接キス、しちゃったわね……ライモン、ごめんなさい」

ライモン「…別に構いませんよ。何度も言いますが、わたし、そんなに嫉妬深い性格じゃないです」

提督「でも悪かったわ…。お詫びするわね」ちゅっ…♪


わぁーっ!

鎮守府の艦娘十数人が見ているなかでの、唐突な唇へのキスに辺りは湧いた。チェザーレは「良かったな」、と言うようにライモンにウィンクを送り、食後のコーヒーを用意しに厨房へ戻って行った。ライモンは嬉しいが真っ赤になって、提督は可愛らしい反応にくすくす笑った。


ライモン「て、提督…!みんなの前ではしない、って決めたはずです…///」

提督「いきなりで驚いたわよね、ライモン。…でもね、もうそろそろいいんじゃないかしら。数日前から言おうかなとは思っていたのだけれど、艦娘たちにもある程度理解があるようだし、全然隠していない娘たちもいるから…ね♪」

ライモン「…それにしても事前に言ってほしかったです…心臓が飛び上がりそうでした」

提督「ごめんなさい。それに、そろそろ自制がきかなくなってきて…。でも、秘書艦交代に重ねる形になって悪かったわね。本当なら貴女と昼からいちゃいちゃする気だったのだけど…交代制にするって言ってしまった手前、ひるがえす訳にもいかなくて…」

ライモン「まぁ、提督もよく耐えたのではないでしょうか。…それに、わたしは大丈夫です。こうやって大っぴらにして下さったのですから、もう遠慮したり、気おくれしたりせずに迫ることができます…」ん、ちゅぅぅぅ…♪

提督「……んっ…ふぁぁっ……ぷはぁ♪…では、改めて仲良くしましょうね、ライモン。みんなも、ね♪」提督が辺りの艦娘たちにぱちりとウィンクを送ると、甘い歓声の嵐が沸き起こった。
93 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/15(日) 01:18:57.49 ID:2On5iSeR0
…しばらくして・食堂…

ライモンの心づくしの昼食と濃厚なキスをすっかり堪能した提督は、軽く昼寝を取り、きりりと引き締まった表情を浮かべて演台に立っていた。
食堂に集まった艦娘たちは提督の大胆な百合告白を噂し、なかなか静まらない。
とうとうチェザーレとガリバルディが周囲を叱りつけ、ようやく期待に満ちた静寂が訪れた。


提督「えー、前から言っていた通り、秘書艦の交代をしたいと思います。まずはライモン、着任以来ご苦労様。また秘書艦をお願いする機会もあると思うわ。その時はまた右腕としてよろしくね」

ライモン「は、ありがとうございます」あくまでも正式な行事としてふるまい、きっちりと敬礼を行うライモンに、提督も答礼を返した。


周囲から拍手が起こると一礼してライモンは段を下り、妹、ムツィオ・アッテンドーロの隣に戻った。


提督「それで、次の秘書艦を決めるに際して、私は出来るだけ公平にしようと、条件を決めて選びました。正直、最後まで悩まされたわ」
ちょっとはにかんだような笑顔を浮かべる提督。

提督「艦隊にある程度馴染んでいて、指揮能力にも不足なし。もちろん、艦の大小は関係なしで厳密に選ばせてもらいました」


ざわざわ……期待するようなひそひそ話で辺りがざわめく。あればドラムロールでも響きそうな間が生まれ、一瞬の間をおいて、提督の声が響いた。


提督「新しい秘書艦は…、戦艦、アンドレア・ドリア」


わぁーっ!歓声があがり、ドリアは驚いたように口を片手でおおった。


ドリア「え…え?私が?秘書艦ですか?」

チェザーレ「そうだと言っているぞ、早く行ってくるがいい」

デュイリオ「よかったわね。ドリア。さぁ、いってらっしゃい」


戦艦たちに押し出されるようにしてドリアが出てくる。左右の艦娘たちは道を空けてやり、拍手を送る。演台まで来たドリアは、嬉しそうに笑みを浮かべたが、すっと真面目な表情に戻り、壇上の提督を見た。

ドリア「戦艦、アンドレア・ドリア。秘書艦の役目、仰せつかりました!」かつっ!とかかとを鳴らし敬礼したドリアに、提督は敬礼を返し、それからうって変わったようににっこりした。

提督「これからよろしくお願いね。ドリア?」

ドリア「はい、お任せください」ドリアも柔らかな笑みを浮かべ、それから提督を引き寄せ、頬に軽くキスをした。


わぁーっ!歓声と拍手の嵐が巻き起こり、奥手気味なドリアを心配していたデュイリオはほっとして、隣のチェザーレにささやいた。


デュイリオ「よかったわ。これでドリアと提督の仲が少しでも進展してくれればいいのだけど…」

チェザーレ「心配はいるまい。提督はあれをかなり好いているようだ。むしろ、貴様はいいのか?」

デュイリオ「気にしないでいいわ。ドリアと私は一心同体。彼女の喜びは私の喜びですもの」

チェザーレ「ふむ…。貴様のその姉らしさ、ドリアもそうだが…。チェザーレは好ましく思っているぞ。しかし貴様はドリアではない、カイオ・デュイリオという一個の感情を持つ立派な艦娘だ。遠慮ばかりでなく、たまにはわがままを言っていいのだぞ?」

デュイリオ「ふふふ、ありがとう。チェザーレ。そうね、そのうちに私もわがままを言ってみるわ」

チェザーレ「そうとも。…お、あいさつが始まるぞ」











94 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/15(日) 01:50:38.19 ID:2On5iSeR0
ドリアは演台のマイクを借り、少し高さを調節した。


ドリア「こほん…。まずはライモンド、提督の支えとしてよく頑張ってくれました。私を始め艦隊のみんなが、あなたのおかげでいろいろ助けてもらいました…ありがとう」ライモンに頭を下げ、ライモンは「そんな」と言うように手を振る。あたりの艦娘もかいがいしく秘書艦を務めたライモンに再び惜しげない拍手を送った。


ドリア「次に、提督。私を選んでくれてありがとうございます。このドリア、貴女のために尽くし、秘書艦としての責務を果たし、期待に応えてみせます」

ドリア「最後になりましたが、艦隊のみなさん。私も力を尽くしますが、もし至らないところがあったら、どんなことでも教えて下されば助かります。私たちのためになることは、提督のためにもなります。助け合ってがんばりましょう」


わぁーっ!拍手と応援の声が上がり、ドリアは恥ずかしげに微笑んだ。


提督「みんな、暖かい拍手をありがとう。秘書艦交代の式はこれで終わります。……ところで」提督の意味深な口調に、周囲の和やかな雰囲気がまた静まり返った。

提督「えー…私の…その、あー…いわゆる、まぁ、その…いままで隠すような形になっていましたが、ここではっきり明言しておいた方がいいかと思い…この場を借りてみんなに言うことにします…」妙にもじもじした様子の提督に辺りがざわめく。察しのいい数人はわくわくしながら提督を見ている。

提督「要は、私の個人的嗜好の話ですが……その…私は百合…つまり、同性が大好きです…実はローマからここに転属になったのも、スキャンダルを警戒した海軍司令部の配慮によるものです。艦隊でもし「気持ち悪い」と思う方がいれば…それはしかたな……」


うわぁぁぁっ!(大歓声)


提督「…え?」

ライモン「いまさら何を、ですよ」はぁ…

ポーラ「すっかり〜、バレバレだったものねぇ〜」くすくす

チェザーレ「着任後数日で噂になっていたぞ」

エウジェニオ「素晴らしいわ!一緒に愛を育みましょうね♪」


提督「ばれてたの…そう」ある程度拒否反応もあるかと身構えていた分、あまりの抵抗のなさに拍子抜けした提督

ドリア「当たり前ではありませんか…初日のお茶の時間、忘れたとは言わせませんよ?」くすっ

提督「あー…私にできることなら「何でもしていい」って言ったものね…お手柔らかに…」

ドリア「はい♪」

提督「えー…と、まぁ、その。そういうことですので、任務に差支えが出るとか、度が過ぎていない限りは、私は歓迎しますから。お互い最低限のルールは守るようにしましょう…以上、解散!」


ざわざわ…がやがや…


提督の発表に刺激を受け、数人は明らかに今までと違った目で提督を見て出て行った。中には投げキッスやウィンクを送ったり、明らかに熱っぽい視線を送ってくる艦娘もいた。提督はふふっ、と微笑み、今までよりずっと気楽に構えて見送った。


ドリア「提督///やっと私も…待っていましたよ?」

提督「そうね。よろしく、ドリア。大人の女性の扱い方、私に教えてね?…ん、ちゅぅぅ…れろっ…ちゅるぅぅ…♪」大柄なドリアを見上げるようにしていた提督は急に腰に手を回し、食堂の真ん中で深いキスを交わした。

ドリア「…んん…ちゅぅ…ぷはぁ♪…急に積極的になりましたね?でも、まずは執務ですよ?お楽しみは夜までとっておきましょう?」ある程度キスに応えてから、つと唇を離し、ドリアは甘やかすような口調でいった。

提督「もっとしたいけれど、そうね…。では、改めてよろしくね、ドリア?」

ドリア「はい。こちらこそ♪」



…今日はここまでで。今度の投下ではドリアといちゃいちゃし始める予定です、お楽しみに…







95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 14:49:08.60 ID:lfBlUyL3o
おつ
やっと熱々ドリアを頂けるんやなって思うとワクワクする
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 16:57:44.21 ID:GU6l5o/L0
ドリアは熱々に限るな
97 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/17(火) 00:01:43.23 ID:erd2MXj/0
お待たせしました。投下しますがその前にまず訂正しなければなりません…


ホワイトソースを使い、ジェノバの提督ドリア公の名前を冠するあたりで、普通に北イタリアの料理だと思っていましたが、ピラフにペシャメルソースをかけて焼く「ドリア」は昭和初期に日本のホテルで外国人シェフが生み出したものなんだそうです…普通にイタリアで馴染んでる感じにしてしまいました、ゴメンなさい。…こういうことはよく調べないとだめですね


…他は今のところ「本当の」イタリア料理ですから大丈夫ですが、なんだか申し訳ありません。とりあえず「ドリア」と名のつく色んなものに挑戦した「アンドレア・ドリア」の得意料理で、提督は親交のある日本の百合提督さんにごちそうになったということにします…
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/17(火) 00:28:58.57 ID:baIRHmbto
はえー目からウロコ
99 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/17(火) 00:48:39.51 ID:erd2MXj/0
では、熱々ドリアをどうぞ

………

…翌日・昼間。執務室にて…

提督「ふわぁ……」暖かい午前の光を背中に受け、立派な椅子に腰かけたまま大きなあくびをかみ殺すと、うーんと伸びをする提督。

ドリア「あらあら、ずいぶんと眠そうで。昨日はあまりお休みになれませんでした?」くすっ、と微笑むドリア

提督「ええ…、昨日の私の宣言で艦娘のみんなもタガが外れたみたいで…。大浴場の個室でただ洗いっこしているにしては甘すぎる嬌声が聞こえるし、散歩に出てみると裏のあずまやで愛の告白の最中だし…私も昨日だけで花束、愛の手紙、熱い挨拶のキスを受けること十数回…。「夜をご一緒しましょう」って誘いの言葉も数回もらったわ。嬉しいけどいくら何でも急激すぎるでしょう…」


ドリア「まあまあ。結局、みんなお互いに様子見で秘めていたものがあふれたのです。エウジェニオやザラ級の姉妹あたりは別でしたが…きっとさらに激しくなりますよ?」

提督「可愛い女の子に告白されるのはうれしいわ…でも角を曲がるたびに告白やらキスしている現場に出くわすのは…」

ドリア「幸せでしょう?」

提督「…ええ♪でも邪魔してはいけないから気を使うのよ…廊下を歩くのにこんなに気を使っていたら身体が持たないわ…」

ドリア「では私からそれとなく言っておきます。…ふふっ、提督も大変ですね?」

提督「いいのよ、気にしないで?私がまいた種だもの。ちゃんと責任はとるわ」

ドリア「百合でしたら種ではなく球根ですけどね?」くすくすっ…

提督「茶化さないで。…そういえばドリア、初日にごちそうになったあれ。「ドリア」って言ってたけれど、あれイタリア料理じゃないわよね?」

ドリア「ええ。日本で生まれた洋食ですよ。なんでも横浜のホテルで、具合の悪い方に喉ごしよく食べてもらうためのアイデアだったとか」

提督「ホワイトソースとポモドーロ(ひき肉)の組み合わせっていかにも北イタリア風だし、一瞬だまされたわ。前に日本の提督にごちそうになっていなかったら知らないでそのままだったわ」


ドリア「くすっ。ちょっとした冗談のつもりだったんです。実際に「ドリア」と名のつく料理はフランス料理にあるそうですよ。ドリア公はジェノア(ジェノバ。生粋のジェノバ人は「ジェノア」と言うらしい)以外にフランスやスペインでも艦隊を指揮していますから…。それはともかく、日本生まれの「ドリア」はおいしいですし、せっかく「ドリア」の名がついているのならぜひ覚えてみようと思いまして」


提督「そうね、とってもおいしかったわ。また作ってくれる?」

ドリア「まあ、奇遇ですね?ちょうど材料もあるし、今夜にでも作ろうかと思っていたところなんです」

提督「そうなの?結構食べたかったし、楽しみにしているわ。…でも、もしよかったら一緒に作るの手伝っていいかしら?」

ドリア「もちろんいいですよ?でしたら午後から厨房に行きましょう」

提督「そうね、どうせ処理する必要のある書類はないし…料理もしないと腕が鈍るものね」

ドリア「では、決まりですね」

提督「ええ。おいしくできるといいわね」

ドリア「はい。お任せ下さい♪」

100 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/17(火) 01:45:52.60 ID:erd2MXj/0
…午後・厨房…


厨房は清潔感のあるステンレスと、ピッツァやパスタの生地用に石材でできた調理台が半分ずつ分かれていて、反対側、食堂が見える側のコンロも大火力のものから小型のものまで六つも五徳が並んでいる。天井からぶら下がっているのは大きさの違うレードル(おたま)や計量カップ、素材もさまざまなフライパンや鍋。
引き出しにしまってあるのは様々な包丁で、ドイツ・ゾーリンゲンの「切れすぎないよう」作ってある包丁に、日本刀で有名な関(せき)や新潟の燕・三条(つばめ・さんじょう)と、銀色に輝いてずらりと並び、深海側の駆逐艦くらいならバッサリと切り捨ててしまえそうなほどである。

小物や皿も目利きがそろえたようにいいものが並んでいて、多少のスレや傷が使い込まれたものであることをわずかにしめしているに過ぎない。
提督はしげしげと辺りを見渡して、感嘆のため息をついた。



ドリア「では、そろそろ始めましょうか…提督?」

提督「あぁ…ごめんなさい。立派な厨房で驚いたわ。…それはともかく、ドリアって若いわよね…艦娘も実年齢とまでは言わないけど「艦齢がある程度出る」って聞いていたから…本当に1916年生まれなの?」

ドリア「ええ、そうですよ?とはいえ、戦前に七割ほど大改装しましたから、すっかり若返りましたが。こうしていたらおばさんには見えませんよね?」白いエプロンをしたままくるりと回って見せるドリア

提督「私のお姉さんで通るわ…。お化粧しているとはい…え?」

ドリア「していませんよ?香水やおしろいの匂いが料理につきますから。指輪や腕時計も外すのは当たり前でしょう?」

提督「…してないの…?若々しすぎるでしょう…」

ドリア「まぁ、お上手。でも、若いのは顔だけではありませんよ?ふふっ…♪」

提督「………」ごくり…

ドリア「さぁ、お料理に取りかかりましょう?」

提督「ええ、そうね…ドリアもいろいろあるけど、どうするの?」

ドリア「シンプルにひき肉とホワイトソースのドリアにしましょう。タマネギのみじん切りをお願いします。お米はもうしかけてありますから、その間に、私はホワイトソースを作ります」

提督「はいはい。ええと、タマネギは…あら、出してある。…準備がいいわね。こういうのって、簡単なことだけど助かるのよね」

ドリア「厨房担当の娘がやっておいてくれました。そのうち直接お礼を言ってあげてくださいね」

提督「そうね。補助艦は地味でも大事だものね」シンプルなシャツの袖をまくり、手を洗い、エプロンを着ると細身の包丁を取り上げた。

トン、トン、トトトトッ…おいしい料理を振る舞っては、何人もの女性を虜にしてきた提督だけあって手際はよく、三個の玉葱はすぐみじん切りになった。

ドリア「まぁ、手早いですね」焦がさないよう慎重に木べらを動かしつつ、横目で見ながらほめるドリア。

提督「ありがとう。ドリアも、ホワイトソースなんて難しいのに上手ね」

ドリア「来たばかりのころはよく焦がしましたよ…身体を使うことに慣れていなかったので」

提督「やっぱりそういうものよね…どう、こういう経験は?」

ドリア「楽しいですよ?力だけではない生活を送れるというのは」

提督「よかった」言いながらもひき肉とタマネギを炒めはじめる。しばらくするとひき肉の油をほどよく吸いこんで、タマネギがいい具合に透明になってくる。

………

平鍋でほどよくしあがったピラフを、バターで撫でた大きな楕円の深皿に移し替え、出来上がった具材をむらなく重ねる。最後にチーズを表面に撒き、大きなオーブンに入れて蓋を閉めた。

ドリア「これであとは時間まで待つだけです。あとは補助艦の方々に任せますから、私たちは調理器具を洗って失礼しましょう」

提督「そうね」
101 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/17(火) 12:16:39.93 ID:erd2MXj/0

…ざぁぁ…

提督「洗い物ってたまってるとげんなりするのよね」

ドリア「わかります。ですから調理したらできるだけ洗い物は残さないようにしているんですよ」

提督「そうね、厨房担当の娘も大変だもの…あっ!もう…どうしてスプーンの面で跳ねかかる水って、計ったようにこっちにくるのかしら…」びちゃ…

ドリア「あら、ずいぶん濡れちゃいましたね。後は片づけておきますから着替えてきていいですよ」

提督「いいわよ。残り少しだし片づけちゃいましょう?」

ドリア「そうですか?そうおっしゃるなら構いませんが…冷たくありません?」

提督「大丈夫、冬だったら嫌だけど。あぁ…でもシャツが張り付いてる…」(つけてなかったから擦れるし…早く片付けるに越したことはないわね)

ドリア「早く済ませて着替えましょう?」(桃色の先端が透けてる…♪)

提督「そうね。…はい、洗い物終わり」

ドリア「エプロンも洗濯機に入れてきましょう。私が持っていきますよ?」

提督「ありがとう。でもどうせだからシャワーも浴びるわ」

ドリア「そうですか。でしたら私も…♪」

提督「ふふっ…♪なら着替えを持っていきましょうか」

ドリア「はい♪」


…大浴場…

提督「本当に立派な浴場ね。いつ来ても感心するわ」ぷるん…っ

ドリア「そうですね。充実した施設でありがたいです」ゆさゆさ…たゆん

???「あら、二人ともこんなところで。昼間からお風呂なんて一戦交えた後かしら…?豪華な美女二人の絡みなんて…ちょっとうらやましいわね」湯気の向こうから誰かの声がする

提督「そんな訳ないでしょうに…厨房で洗い物していて濡れただけよ。エウジェニオ」

エウジェニオ「そうなの?でも、厨房なら後ろから抱き着いていろいろできたんじゃない?それとも提督がドリアにおねだりしたの?」からかいながら湯気の向こうから来たのは軽巡エウジェニオ。細身だが出る所はしっかり出ている端正な身体で、白い肌はほのかに赤味を帯びてみずみずしい。
頬は赤く火照っているが、ただ温まっただけでそこまで火照ったわけではないらしい。


ドリア「まあ…♪。提督はそこまでせっかちではありませんよ?それよりエウジェニオこそこんな時間にお風呂ですか?」

エウジェニオ「アオスタ姉さんと少し…ね♪火照った身体をさっぱりさせてきたところ」ウィンクを決めると、見せつけるように整った裸身をさらしてきた

エウジェニオ「…でも、もう一回くらい汗をかいてもいいわね。提督、ドリア…エウジェニオのこと、どうぞ、召し上がれ…?」自分のふとももを撫で上げ、ねだるような吐息を漏らす。

提督「あら、お誘いいただけるとは光栄ね…ふふ…とっても……おいしそうよ…?」じりっ…

ドリア「あらあら…うふふ♪私も…ごちそうは我慢しない性格ですので♪」じりっ…

エウジェニオ「いいわねぇ…。だれか来るかもしれない浴室でむっちりしたお姉さま二人から、なんて、たまらないわ…♪」

???「ちょっと…ぉ、エウジェニオ…置いて行かないでちょうだい……♪ふぅ…」

エウジェニオ「くすっ…。せっかくの機会だったのに、ね?…今度は三人で最後まで楽しみましょう?…姉さん、今いくわよ」

湯気の奥にエウジェニオが消え、戻ってきたときには、肩に姉のアオスタを抱いてきた。
アオスタはすっかり力が抜け、かすれたようななまめかしい息づかいをしながら、エウジェニオにくたりともたれかかっている。

エウジェニオ「二人とも、私はアオスタを連れて行かなければいけないから、今は失礼させてもらうわね」エウジェニオはいたずらっぽく投げキッスを飛ばし、とろけきっているアオスタを連れて出て行った。


提督「…冗談半分で言ったつもりだったのだけど」

ドリア「あら。てっきり本気なのかと」

提督「半分はそうよ。でも、一人じゃないみたいだったし…本当にアオスタの前でする気だったのかしら」

ドリア「さぁ、どうでしょう?でも、エウジェニオならあり得ますよ?…それはそれで、どきどきして楽しそうですが…♪」

提督「優しそうな顔して、ドリアも結構火遊びが好きなのね…。それはそうと、身体を洗いましょう」
102 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/19(木) 01:08:01.18 ID:jVuXaIOB0
…ざばぁぁ…

提督「しかし…ドリア、大きいわね…脚もすっごい長くて、グラマーな女優さんって感じね」

ドリア「まぁまぁ♪お褒めにあずかり恐縮ですが、提督も立派なものをお持ちですよ…♪」むにっ…♪

提督「あんっ♪…もうっ、ドリアったら♪」

ドリア「あら、ずいぶん可愛らしい声で鳴いてくれますね♪」

提督「いきなり揉まれたら変な声くらい出るでしょうよ。さ、おふざけは止めてご飯を食べに行きましょう?」

ドリア「そうですね。上がりましょうか」


上がって身体を拭くドリアは、八頭身はあろうかという脚の長い長身で、大きな双丘は垂れてはいないが柔らかそうで、腰の滑らかなラインはミロのヴィーナスもかなわない優美さを持っている。ただし、ヒップからふとももはむっちりと肉付きがよく、張りがあって艶を帯びている。


提督「…ごくり……」

ドリア「さ、提督も身体を拭かないと、湯冷めしますよ?…そうですね、私が拭いてあげます」


バスタオルを持ってドリアが近づき、すっと後ろに回り込んだ。


提督「…え、ちょっと待って」

ドリア「まあまあ。せっかくですから、私にやらせてくださいな」ふきふき…

提督「…ふぅ。優しい手つきね」

ドリア「いえいえ。どういたしまして」


丁寧に頭を拭いてもらい、身体の力を抜いていると、不意にドリアがくっ付いてきた。
そのままタオルを背中に当て、身体の方をこすりつけるようにしてくる。長い脚もきゅっと絡めてきて、首筋には息を吹きかけてくる。


提督「ちょっと…うぅん♪…拭き方が違うわよ?」胸を優しく揉みしだかれ、まんざらでもない提督

ドリア「あら、うれしくないですか?」くすっ…♪

提督「とってもうれしいけど…私が我慢できなくなったらせっかくの夕食がお預けになるわよ?」

ドリア「ふふ…それはいけませんね。では、止めておきましょう?」すっ…

提督「はぁ…胸がどきどきしてる…あんな風に抱きしめられて、もうちょっとで押し倒しに行くところだったわ」自分で拭きながらうれしそうに文句を言う提督

ドリア「それは無理ですね」

提督「…え、もしかして私のこと嫌い?…それともドリアから押し倒したいの?」

ドリア「うふふっ♪…私は上でも下でも歓迎ですが、私自身が押し倒される気になっていない時に、提督の力で押し倒すのは無理ですよ?」

提督「じゃあ、今のは冗談のつもりだったのかしら?」

ドリア「いえ、提督が襲ってくれたらそのまま立ってしようと思っていました♪…持ち上げて抱っこしたまま、思いっきり♪」

提督「……今度しましょうね…///さあ、着替えるわよ…!」顔を赤くしていそいそと着替え始めた提督

ドリア「はい♪夕食の時間もそろそろですものね」


103 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/19(木) 02:35:14.93 ID:jVuXaIOB0
…夜・食堂…

提督「それでは、頂くとしましょうか」こつん、と軽い音を立ててドリアとグラスを当てる。今日のリキュールは濃くて喉を暖めながら流れ落ちるアマレット。アーモンドのリキュールで度数もあるので、ブランデーグラスで香りを楽しみつつ、少しづつ舐めるように飲む。

提督「では、サラダから」

今日のサラダは豆のサラダ。大きなガラスボウルに彩りよく盛られている。
もそもそしたヒヨコマメは好き嫌いが結構分かれるが、ヒヨコマメ、レンズマメ、レタスや赤キャベツをドレッシングと和えたサラダは食べごたえもある。提督は味わいながらも手早く片付け、いよいよ本命に手を伸ばした。


提督「おいしそうね…♪熱々で、とろっととろけて…♪」銀色の四角いお盆に脚の付いたような保温容器はお湯が満たしてあり、湯せんの湯が冷めないよう、下に固体燃料が燃えている。中に鎮座している焼き皿に取り分け用の大きなスプーンを入れ、周囲の数人にも取り分ける。
まだ熱いドリアはこんがりと焼けて溶けだしたチーズと、とろりと垂れるホワイトソースがひき肉に重なり、下のぱらりとしあがっているピラフに絡みつく。


提督「では…。熱っ……はふっ…ふぅ…ふぅ……んーっ…♪」スプーンで大きくすくい取って口に入れ、熱さにはふはふ言いながらかみしめる。

提督「おいしいっ…。もうイタリア料理にしていいんじゃないかしら…。…はむっ…こっくりしたソースと火傷しそうな熱いチーズが…まとわりつくようで…濃厚…っ……んむ…ん…っ」
一口味わっては感想めいたひとり言のようなつぶやきをもらし、こぼれそうになったホワイトソースを器用にスプーンですくい上げる。…口のはたから垂れる白いとろりとしたもの…意味深に見える様子に周囲の艦娘はどきりとしながらも色々と想像し、熱っぽい目で提督を見た。

ザラ「…///」

ポーラ「あらぁ〜…///」

フィウメ「…っ///」

ゴリツィア「うわ…ぁ///」

カブール「まあ…♪」

チェザーレ「ほう…♪」


提督「…見ていると冷めるわよ?…もくっ……はむっ…こくっ…あふっ…ふぅ……♪」恍惚の表情で黙々と食べる提督。次第にその眼は狂ったようにらんらんと妖しげな光を帯び、冷めては美味しくないと、保温用の台に乗っているドリアを丁寧かつ次々に取り分けていく。額にはうっすらと汗が浮かび、しぐさも普段より思わせぶりな妖艶さを帯び、どこかみだらに見える。


ドリア「…予想以上の破壊力ですね…♪」美味しいものにこだわりのある提督とはいえ、ここまで熱っぽく食べてもらえると作ったかいがあると、ドリアはほっとした。同時に、このいやらしく妖しげな提督もなかなか捨てがたいと、様々な妄想にふけりながら楽しく食事を味わった。


ポーラ「はむっ…んぁぁ…っ♪」

ザラ「んぁぁ…ふぅ、ふぅ…んぅぅ…♪」

フィウメ「あふっ…あ…っ、はふっ……」

ゴリツィア「はぁ…ふぅ……んむ…っ」


一方、提督にあてられたザラ級の四姉妹も次第に妖しい喘ぎ声、のような吐息を上げながらドリアを食べ進め、結局どのテーブルよりも早く器を空にした。


提督「はぁぁ…。ドリアの「ドリア」、とっても美味しかった…♪」ため息のような満足げな吐息をもらし、冷たい水を軽くあおる。

ドリア「満足してもらえたようで何よりですが、まだほかにもあるんですよ?」

提督「ええ、おいしそうなパンとハムが見えるわね」


104 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/19(木) 02:38:39.62 ID:jVuXaIOB0
…今日はこの辺で…あー、食卓では平和に夕食を頂くつもりだったのですが…

…期待してくれているみなさま、とりあえずもうしばらくお待ちください…本当に遅くてゴメンなさい…
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/01/19(木) 06:10:51.73 ID:YsG8AAc60
このスレお腹空いてくるな
106 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/21(土) 00:44:18.59 ID:+1Lefsu70
…お腹がすく、と言ってもらえると食事風景を頑張って書いているかいがあります。…それと、大変長らくお待たせしました。そろそろドリアと夜戦に入ります。ドリア詐欺にならないうちに…


では、いきます


…食堂…

提督「おいしかったわ…満足しすぎてもう何もしたくないわ…」

ドリア「最後、ティラミスも美味しかったです…」


二人して椅子に身体を預け、ナプキンで口の端をぬぐうと、ぼーっと卓上のテーブルクロスを眺めている。提督もドリアも数人がてきぱきと器を片づけてくれたのですることもなく、座り込んだまま食事を終えた艦娘たちを見送っていた。


提督「ドリアー…」

ドリア「はい、なんでしょう?」

提督「何でもないわー…」

ドリア「ふふっ…。可愛い提督」

提督「はぁぁ…完全に食べ過ぎたわ…。部屋まで帰るのもおっくう…」

ドリア「お姫様抱っこで連れていきましょうか?」

提督「気持ちは嬉しいけど、自分で動くわ…よいしょ…」


いっぱいになったお腹をさすりゆっくり立ち上がった提督は、酔っているというほどではないが、食後のブランデー入りコーヒーが効いたのか、動きが少しおぼつかない。それを見てドリアも立ち上がり、そっと脇に腕をさし入れる。


ドリア「さ、一緒に行きましょう?」

提督「ありがとう、ドリア…。ふわぁ…ぁ。食べたら今度は眠くなってきたわ…」片手で口元を押さえてあくびを見せないようにする提督

ドリア「まあまあ。でしたらなおのことお部屋に行きませんと」横からそっと支えつつ、歩調を合わせて歩くドリア




…執務室…

提督「あぁ…。ここまで来たら眠気が覚めてきたわ。でも、もう執務はしたくないし…いいわ。寝る支度だけ済ませることにするわ」

ドリア「そうですね。それがよろしいかと」にこにこと柔らかな笑みを浮かべて立っているドリア

提督「…ドリア、今日の秘書艦任務は済んだし、戻っていいのよ?」

ドリア「そうですか…?」にこにこしたまま帰ろうとはしないドリア

提督「…。着替えなんて見てもしょうがないでしょうに。いいわ、来て?」

ドリア「はい♪」


…寝室…

提督「じゃあ、着替えるわね」

ドリア「はい♪…お手伝いしましょうか?」

提督「ありがとう。じゃあ…」しゅるっ…さらさらっ…提督は背中を向けると夏季略装の白い上着を脱ぎ捨て、ドリアに渡す。今度はブラウスを脱ぐと制服を受け取り、クローゼットのハンガーにかけた。

後ろを向いているとはいえ、下にまとっている黒いレースのブラジャーと、白い玉のような肌のコントラストは美しい。先ほどから触りたくてうずうずしていたドリアはそっと近寄ると、背中にギュッとしがみついた。

ドリア「白くてきれいな背中ですね…ぺろっ♪」肩甲骨あたりに舌を這わせるドリア。

提督「あん…♪もう、着替える間くらい我慢できないの?」

ドリア「できません…初日からずっとですから」



107 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/21(土) 01:44:51.63 ID:+1Lefsu70
提督「それもそうよ…ね♪」後ろ手にとん…っ、とドリアを突き放しくるりと反転した提督は、正対したドリアの前で、するりと制服のスラックスを脱ぎ捨てた。


黒い下着とローヒールだけで立っている提督を窓から入る月光が照らし、白い肌をほのかに青く光らせ、ほのかな夜風が長い髪をなびかせる。
ブラジャーからきつそうにはみ出している乳房、きゅっと引き締まったウエスト、反対にふくよかで肉付きがよく丸みを帯びたヒップとすべすべのふともも。ふくらはぎからはすんなりと細く、高身長で競泳選手のような見事な身体はグラマーなドリアと比較しても遜色のない身体つきで、わずかに身長が低い程度である。


ドリア「…ごくっ」美しく、なまめかしい姿に思わず息をのんだドリア。


それを見た提督は少し恥ずかしげに顔を少し傾け、しかし熱っぽく嬉しそうな瞳でドリアを見て、片手を自分の頬に添えた。そしてふっくらとして、半開きにした唇から、吐息を漏らすようなささやき声で言った。


提督「いいわよ…?」

ドリア「提督…♪ん、ちゅぅ…んっ、ふぅっ…♪」ドリアのたまっていた愛と情欲があふれた。立ったまま背中に手を回し、深いキスを何度も交わす。

提督「んっ……ふぅん♪……ちゅぷっ…ちゅっ……♪」口の端から唾液が垂れ、舌が絡む度に粘っこい水音が響く。割と大柄な提督もドリアに抱かれるとつま先立ちの形になり、とろけたような顔でドリアを見上げた。

提督「ドリア…すっご…い♪…でも、もっと愛して?」提督はトロ顔のままねだるように言うと、不意にドリアに脚をかけてベッドに押し倒させた。


ドリア「きゃん♪…ふふ…もう、手加減しませんよ?」ベッドに押し倒させて、「好きなようにして」と言いたげに身体を投げ出している提督を見て、ドリアはふわりとした薄手のタートルネックを脱ぎ捨て、花模様の入った高級そうなブラジャーをゆっくり見せつけるように外した。
まとっていた服を後ろに放り出すと提督のパンティにも手をかけ、するりと脱がせた。


提督「まったくもう♪」あっという間にストッキングだけにされてしまった提督は、くすくす笑いながらドリアを叱った。冗談半分に叱りつつも、その眼は期待できらきらしている。

提督「ほら、触ってみて?」いたずらっぽくささやく

ドリア「はい♪愛していますよ…私のお姫様♪」優しく両の乳房を揉みしだき、こね回した。提督のむっちりした脚の間に膝を押し込み、片脚立ちのような姿勢で見下ろす。

提督「ふわぁぁ…っ……いいわ…っ。もっと…♪」提督もドリアのレースのランジェリーをするりと下ろし、もっちりしたヒップに指をはしらせる。白桃のようなみずみずしい肌に提督のほっそりした指が吸いつく。

ドリア「まぁ、いたずらな手ですこと…お仕置きです♪」からかうように言うと乳を揉んでいた手を離し、顔を近づけて先端を軽く甘噛みした。

提督「はぁぁん♪…もう、お返し♪」甘い嬌声をあげつつドリアの頭を両手で優しく押さえて、そのまま谷間に押し付ける。

ドリア「きゃっ…。んふっ…れろっ…んちゅぅぅ♪」谷間に顔をうずめたドリアは、柔らかい胸の感触を楽しみながら舌を這わせ、れろれろと舐めまわした。

提督「ひゃん♪そこ、いいわぁ…だけど…もっとあちこち、舐めてみて…?」軽い嬌声をあげると、いつもの提督らしくない妖艶なハスキーボイスで誘った。
108 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/21(土) 02:23:33.65 ID:+1Lefsu70
ドリア「…もう、止まりませんから…♪」鎖骨から胸と舐めまわしながら、もどかしげに片脚づつハイヒールを蹴って脱ぎ捨てると、ベッドの上で馬乗りになった。ドリアを見上げながら、すっかり発情した雌の顔でみだらにねだる提督を見て、落ち着いた大人の女性であるはずのドリアの理性と遠慮さえも吹き飛んだ。

ドリア「う…んぅ…♪ちゅぷぅ……じゅるぅぅっ♪」胸の谷間を舐めまわし、しゃぶりつくすと、こんどは腕をねじ上げるようにして、柔らかな産毛が生えている脇をねっとりと舐めた。

提督「ふぁぁっ…いい、いいのっ…♪…もっと…もっとぉ♪」言いながら頭を上げてドリアの乳房にしゃぶりつく。

ドリア「んふふっ…♪あっ…気持ちい…っ……はぁ…ん♪」器用な舌先が的確に舐めまわす提督の舌さばきに、ドリアも甘い声を上げた。


そのうちにドリアは脇から脇腹へと舌を這わせ、しっとりと汗をかいた提督の肌を舐め、時々跡が残るような強いキスを浴びせた。提督も喘ぎながらドリアのヒップから手を撫で上げ、背中を優しく愛撫した。
そうこうしているうちに、ドリアの舌が脚の付け根まで下がってきた。ドリアはふとももから舌をうねらせるとうっすらと草原の生えた花芯にさしいれ、顔をうずめつつ、ねっとりと舌をくねらせた。提督はひくっと身体をけいれんさせ、甘い喘ぎ声を高めつつ、ふとももでドリアの頭を挟み込んだ。


提督「ひぁぁぁっ…いいの…もっと、探ってみて……あ…んっ…あふ…っ♪…ひぃん!」一撃が強烈で、しかもねっとりとしたドリアの責めに提督は歓喜し、久しぶりに好き放題される楽しみを味わっていた。とはいえ、経験豊富な提督はまだまだ楽しむつもりでいたので、秘所からとろりと蜜をしたたらせ、肩で息をしながらも微笑を浮かべた…


…今日はここまでで…お待たせしていた分まだ続けますので、お楽しみに…
109 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/22(日) 02:10:00.17 ID:4ABCZmtB0
………

…数十分後…

提督「ほぉら、もっと気持ちよくなってくれていいのよ?…愛しているわ♪」じゅぶっ…ぐちゅ…っ


一度果てた提督は、ドリアにぎゅっと抱きつきベッドに座らせると、耳元で優しくささやきながら耳の穴やうなじを舐めまわし、後ろから抱えるようにしながら右手で胸を揉み、左手を割れ目にずぶりと差しこんだ。
提督の普段のもの柔らかな態度は甘ったるくみだらな性格にとって代わり、ドリアの内またになった脚を開かせ、肩ごしにねっとりと濡れたドリアの花芯を眺めつつ、熱い膣内に差しこんだ人差し指をくちゅりとかき回した。
一方のドリアも、提督に普段の大人しさをすっかり捨てられて、初めての快感に甘く叫びながら身体をひくつかせた。


ドリア「はぁぁ…っ!すごい…っ、すごいです…っ…んぁぁっ♪」とろっ…身体を好きなようにもてあそばれ、優しいささやき声で甘い言葉をかけられるたびに、どうしようもなく身体がうずき、秘部から自分でも恥ずかしいほど大量の蜜がしたたっているのが分かる。目の焦点は合わず、ベッドを囲むカーテンの模様さえぼやけているが、とろけるような快楽はさらに欲しくてたまらない。

提督「あぁ、可愛い♪もっと…してあげる…♪」提督は一度指を抜くとべっとりと粘つく人差し指を舐めあげ、「ふふっ」といたずらっぽく微笑し、それからドリアの中に中指も一緒に差しこんだ。…ずぶっ…ずちゅっ!…ひときわ大きな水音と一緒に、蜜がとろっと手首まで垂れてくる。


ドリア「え…あっ、あっ…あぁぁっ♪…はぁぁぁん!」ひときわ大きな声で絶叫し、のけぞるドリア。膣内を二本の指でかき回され、愛おしい提督のほっそりした指が奥までずぶりと入ってくる。

提督「くすっ…♪もっとしましょう…喘いでるドリア、とってもかわいいもの♪」優しく乳房をこねくりまわしながら、いやらしくささやく提督。指をドリアの敏感な所に這わせ、垂れている蜜を自分の秘所にもなすりつけた。
そしてドリアを後ろから抱きしめたまま引き倒すと、提督は彼女の下から抜け出して四つんばいになり、覆いかぶさるようにキスをした。


ドリア「ふわぁぁ…っ。とっれ…も…きもひいい…です」
ねっとりとした甘いキスを受け、もはやろれつも回らないドリアを見て、提督は年上の乱れる様子にぞくぞくした。

提督「あら…本当に気持ちいいのはこれからなのよ?」提督はドリアにまたがると濡れた秘部を重ね合わせ、ねっとりとした動きで腰を動かした。…くちゅっ、ぐちゅっ…湿っぽい音が月に照らされた寝室に響く。提督は時々ドリアの胸や首筋にキスをし、途切れ途切れに愛の言葉をささやいた。

提督「はぁ…ドリア、初めて…見た日から…んんっ♪…こうしたかったの…優しくて、大人な…私の…ドリア……んはぁぁっ♪」ぐちゅっ、じゅぶっ…

ドリア「あぁっ…はぁぁっ…あぁんっ!……提督っ…私も、っ…んっ♪…愛して…んぁぁぁっ!」ぐちゅり…とろっ……二人ともとろっとした蜜を垂らし、髪を乱れさせたまま息をついている。責めたてられたドリアはぴくぴくと打ち上げられた魚のように身体をひくつかせ、涎を垂らし、焦点の定まらない目で提督を見ている。一方、提督はしっとりと汗をかきながらドリアの秘所を責め続けている。

ドリア「あっ、あっ、あっ…♪また……いきます…っ……はぁぁ…ん!」ひときわ甘い嬌声を上げてドリアが跳ね、くたっと布団に崩れおちた。

提督「んっ…あっ…あっ♪…私も…いくっ♪」提督もねだるような甘い声で身体をひくつかせ、ドリアの下半身にとろとろっと流すように蜜を垂らした。

110 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/23(月) 22:54:44.53 ID:X/WVVQBF0
…数時間後…


提督「ふふっ…とってもよかったわ♪」ようやく長い交戦を終え、動かすたびにぐちゅっ…といやらしい音を立てて粘つく下半身の愛蜜を、心底嬉しそうに舐めながら、提督はいたずらっぽく微笑した。

ドリア「はぁ、はぁ…ふぅぅ……私も、とっても良かったです♪こんな悦びを覚えてしまったら、明日からベッドで寝る時がさみしくなってしまいます…♪」身体中ぐっしょりと濡らし、息を整えつつ横になっているドリアは、右腕を提督の腕枕にしてあてがってやり、左手を伸ばし、柔らかい提督の胸を揉みながら言った。

提督「あら、うれしい。なら毎日来てもいいのよ?歓迎するわ♪」

ドリア「気持ちはうれしいですが、他の娘にも譲ってあげませんと。…独り占めはいけませんもの」言いながらも踏ん切りがつかない様子のドリア

提督「そうねぇ…、なら二日に一回にする?」

ドリア「ふふ、でしたら朝・昼・晩と一日三回にしてもらって、一日一回はまぐわいたいですね♪」

提督「そうしたいけれど、身体が持たないわ。せめて一日二回までね」横で添い寝しているドリアにウィンクする提督

ドリア「まぁまぁ…♪とっても魅力的ですが、そうなったら執務が滞ってしまいます」

提督「その間はドリアがやっておいてくれるでしょう?」

ドリア「もちろんやってもいいですが…ごほうびをねだっちゃいますよ?」

提督「ふふっ…それじゃあ結局同じねぇ…♪さぁ、そろそろ寝ましょう?…せっかく一緒に寝るんだもの、明日の朝もしてあげるから♪」くすくす笑いながらドリアを抱き枕のように抱きしめ、優しく頬にキスをする提督。

ドリア「…///はい♪約束ですからね…っ♪」ちゅっ…


111 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/23(月) 23:42:25.99 ID:X/WVVQBF0
…翌朝…


カモメが鳴く声と爽やかな海風が開けっ放しだった窓から入り込んできて、提督はあくびをしながら伸びをした。昨日の夜戦のせいで身体中ねとねとしていて、乾いた愛蜜や唾液はかぴかぴのオブラートのようになって張り付いている。
ふんわりしたシーツは染みだらけで、口の中はかさかさに渇ききっている。
やっぱり愛液まみれで幸せそうに寝ているドリアを起こさないよう、そっとベッドから降りると、シルクのバスローブだけ羽織って窓から景色を眺めた。


…ほのかに明るい薄紫と淡いネズミ色の空が明るさを増し、太陽が出ると同時に、さっと黄色い暖かい光が天を射し貫いて辺りに充満する。提督は窓枠に手をついて身体を乗り出し、美しい朝焼けを食い入るように眺めた。日の出を眺めると、コーヒーメーカーの電源を入れてジノリのマグカップを二つ棚から取り出し、それから寝室を眺めた。


提督「…ふぅ」あちこちに脱ぎ捨てた二人のストッキングやスカート、ハイヒールやパンティが散らかり、枕も一個落ちている。提督はぐしゃぐしゃになった髪の毛をかきあげながら拾い集め、一脚の椅子の上にまとめて置いた。

そのうちにコトコトとコーヒーメーカーが騒ぎだし、香ばしい、いい薫りが漂う。提督はポーションクリームと砂糖つぼを出そうと棚に近寄った。


…そーっ

ドリア「提督っ♪」むぎゅっ!

提督「ひぅ!…もう、驚かせないで?砂糖つぼを落としそうになったわ…」慌てて机の上に砂糖つぼを置く

ドリア「まぁ、コーヒーを淹れてくれたのですね?」

提督「ええ、私も飲みたかったし。ドリアも飲むでしょう?」

ドリア「ありがとうございます。でも…♪」含み笑いをするドリア

提督「でも、何かしら?」きょとんとドリアを眺める

ドリア「提督は昨日言いましたものね…もう一戦しましょう…って♪」後ろから襲いかかる

提督「ちょっと…!?それは確かに言ったけど…もう、朝日が出てるから…っ…みんなも起きてくるだろうし……あん、あんっ♪」秘所に指を入れられ、くちゅくちゅとかき回される提督。口では嫌がっているものの、豊かなヒップをドリアに擦り付け、すっかりその気になっている

ドリア「もう…♪ちっとも嫌がっていないじゃありませんか♪」後ろから腰を抱きかかえ、棚のガラスに映る提督のトロ顔を眺めつつ責めたてるドリア

提督「あっ…あっ…あんっ…♪…だって…ぇ♪……ドリアぁぁ…もう……いくぅ…♪」内またになってひくひくと身体を震わせ、愛液をとろっと垂らす提督。棚のガラス戸に上半身を押し付けて、半開きの口から涎を垂らして悦びの声を上げた。

ドリア「ふふっ♪まだ終わりませんからね…♪」


…数十分後…


提督「もう…♪朝から何度イかせるつもり?」コーヒーをすすりつつドリアを叱る提督…と言ってもちっとも怒ってはいない。朝から美女に抱かれてイかされる…提督にとっては最高のごほうびである

ドリア「可愛かったですよ♪何度も「ドリア…もっとぉ…♪」って、おねだりする提督♪」ぺろっと舌を出してからかうドリア

提督「…///だって本当によかったんだもの…」コーヒーマグを両手で抱えて顔を伏せる提督

ドリア「あらまぁ♪でしたら、また…しましょうね♪」

提督「そうね…///また、しましょう…♪」


112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/23(月) 23:43:19.42 ID:1HuUaOGHo

エロいですなぁ……
113 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/24(火) 00:43:59.14 ID:arZhhdY80
…食堂・朝食時…


シャワーを浴びた後、提督とドリアは着替えて食堂で席に着いた。海軍、と言っても艦娘のありようは時間に追われ続ける既存の海軍とはかなり違う。
出来るだけ揃って食べる夕食と違い、朝は艦娘の自由で、ある程度時間を遅らせてもいい。今日の提督とドリアはかなり早い組で、席の空きも多い。


鎮守府の朝食は本来軽めだが、体力を使う任務であることと、日々の食事を楽しみにしている艦娘(と、提督)のためにかなりしっかりした献立が用意されている。
机の中央には焼き立てのパン。柳のカゴに布を敷き、まだ湯気を立てている。トースターもあるにはあるが焼き立ての食感はまるで違うので、早起き組のごほうびといっていい。そばにはバターの容器もあって、几帳面な数人はバターを正確に切るのを行事にしている。ジャムの瓶はいくつかあるが、今日はシチリアレモンのマーマレードとアンズジャムが置いてある。

片方に置かれた大きな鍋にはたっぷりと野菜のエキスが溶け出したスープ。トマトスープだったり、時にはリゾットだったりするが、今日はシンプルなコンソメスープ。シンプルながらスープの濁りを取るために卵白を泡立ててアクをとったりと手間がかかる。
横には氷の入った小さいバケットが置かれ、中に刻みパセリの入った陶器の器が入っている。

ふんわりとした半熟の炒り卵。バターの香りが効いていて、並みのホテルよりも数段は上の炒り卵である。ましてや映画でおなじみの、アメリカ海軍御用達の黄色い土砂みたいなものとは比較にならない。


提督もドリアもたっぷりとって席についた。牛乳はカルシウムのために並んでいるが、戦中は痛みやすく補給できなかった分、艦娘たちも好きなだけ飲めるようになったのが嬉しいらしい。かなりの艦娘たちがコーヒーと一緒に取っていく。取り終えて向い合せの席につき、軽く十字を切るとスプーンを取り上げる二人

提督「おいしい…。「食事のいい軍隊は弱い」って言うけれど、だったら弱くていいわ…幸せ…♪」

ドリア「本当…美味しいですね…♪」

…かちゃ…

カブール「お隣、失礼するわ」たっぷりとよそった皿を持って、カブールが座った。

提督「おはよう、カブール」

カブール「おはようございます。朝から楽しんだようで何よりですね♪」何気ない言い方でいきなり爆弾を落とすカブール

提督「けほっ…!」

ドリア「ええ、素敵でしたよ♪」

カブール「そうでしょうね。二人ともとっても幸せそうで、「二人きりの秘密」がありそうな顔をしています♪」

提督「鋭いわね、やっぱり戦艦のカンが働くの?」言いながらスープをすする提督

カブール「いいえ?ここだけの話、結構響いていましたよ…♪」

提督「けほっ、こほっ!…えーと、どのくらい?」

カブール「一部屋挟んでいる私たちの部屋まで。きっと下の階にも聞こえていましたよ?…くすくすっ♪」大人の余裕なのか、こともなげに言うカブール

提督「…気をつけます」

ドリア「ふふっ♪きっと今夜には忘れていますよ」

提督「否定できないわ…だってみんな可愛いんだもの…///」

カブール「ならいっそ思い切り見せつけるようにすればいかが?堂々としていれば恥ずかしくもなくなるでしょう」

提督「それも考えないでもないけれど…収拾がつかなくなりそう…」

ドリア「そうね♪…きっと朝から執務どころではなくなるわ♪」

提督「…ごくっ///」

カブール「あらまあ♪想像しちゃったかしら?…カブールの姿態、見てみたいですか…?」

提督「そ…そのうちに…///食べ終わったから、失礼するわね…///」


…かちゃかちゃっ…顔をほのかに赤くして食器を片づけに行く提督を見送って、ドリアとカブールは大人の微笑みを見せて見送った。


カブール「かわいいわね、もう…♪」

ドリア「ええ、本当に」

カブール「あら…♪…今度は私にも譲ってちょうだいね♪」

ドリア「ええ…ふふふっ♪」

カブール「うふふふっ…♪」


提督「くしゅん!…夜風が寒かったかしら?」
114 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/24(火) 00:48:48.57 ID:arZhhdY80
お待たせしていたドリア編、ようやく終わりました。しばらくは日常風景になるはずですが、流れで百合シーンに入るかもしれません。

とりあえず次は小ネタ「寝るときは」とか「ごほうび」を混ぜながらまったり進めます…
115 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/24(火) 01:42:53.37 ID:arZhhdY80
…昼間・待機室…


鎮守府一階、ドックの隣にある「待機室」はソファーや新聞ラック、テレビや小説の棚があって、実質「談話室」になっている。提督も日常の細々した相談やおしゃべりにつきあってここに来ることも多い。


提督「さて…と。執務しようにもやることはないし…テレビでも見ようかしら…」

待機室のドアを開けると数人の艦娘がテレビを見ている。ソファーに座ってテレビを見ているのは女の子が好物のエウジェニオと駆逐艦数人で、エウジェニオはさりげなく片ひざの上に一人ずつ乗せ、右手を隣の駆逐艦のふとももに置いている。左手は別な駆逐艦の髪を優しく撫で、彼女たちも優しいお姉ちゃんになついている。


提督「エウジェニオったら…くすっ♪こんな昼間に何見ているのかしら…?」

提督「おはよう、エウジェニオ。それとフォルゴーレ、バレーノ、フルミーネ、ランポ。…面白い番組やってる?」

エウジェニオ「あら…♪また花園に可愛い蝶々がやって来たわね。…私の提督、ここにどうぞ」空いている隣のソファーを指し示す。

提督「ありがとう。エウジェニオは色も白いし、きっと甘い香りの白百合ね♪」ぽすっ…

フォルゴーレ級の四人「「おはようございます、提督」」

提督「おはようございます。かぶりつきで見ているなんて、そんなにおもしろいのね」

フォルゴーレ「とっても面白いわ…///」

バレーノ「ええ…あのね、外国のアニメ特集なの、エウジェニオが面白いからって…///」

フルミーネ「電撃が走ったわ…すっごぉ…い///」

ランポ「これは…雷が落ちるよ///」

提督「へぇぇ…どれどれ…?」


テレビ「エトワール様…」

テレビ「渚砂…」恋人つなぎで唇を寄せる二人…


提督「ちょ…っ、え?」慌てて新聞を取ってきて紙面をめくる提督

提督「テレビ欄……。0900時から…日本アニメ特集…名作から新作まで……」


提督「えー…と。…「百合球磨嵐」…人と艦娘、「断絶の壁」を越え、種を越えた愛を育もうとする二人の心の交流と葛藤を描く…「それがセクシー」…。「イチゴ・パニック」…三角形、イチゴの形の寄宿舎で、平凡な主人公に起きる「エトワール」制度とそれを取り巻く恋人たちの揺れる思い……「キマシタワー!」…。
「桜に錨Trick」…廃止されてしまう鎮守府で、最後に「特別なこと」をする主人公と幼なじみ…「しようじゃないか!キス!」「いいの!?」……」


提督「…エウジェニオ?」

エウジェニオ「なぁに?私のエトワールさま?」

提督「…駆逐艦にあんまり教え込んじゃだめよ」

エウジェニオ「ええ♪わかっているわ…よ♪」ふーっ…隣のソファーに座った提督に顔を近づけ、耳元に息を吹きかけるエウジェニオ

提督「…んっ///」ぞわぞわ…っ♪

フォルゴーレ「わわ…っ///」

フルミーネ「キマシタワー…」小声でつぶやく

バレーノ「わぁぁ…!」目をキラキラさせて二人を眺める

ランポ「ごくり…っ///」

提督「あぁ…その、まぁ。テレビの見過ぎは目に悪いからほどほどにね…」

フォルゴーレ級「「はぁーい」」

エウジェニオ「さ、続きを見ましょうか?」

………

提督「いくつか知ってるのあったけど…ああいうのが好きなら、そのうちに日本の提督に頼んでDVDでも送ってもらいましょう」
116 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/24(火) 01:47:25.28 ID:arZhhdY80
遅い分濃厚と思っていただければ嬉しいです…アニメの小ネタは本当に思いつきです
「乙」や感想くれる皆さまありがとうございます、ゆっくりですが続けていきますので、温かく見守ってくれれば幸いです

それでは今日はこの辺で…
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 06:53:30.90 ID:aV5vg0yl0
桜に錨のタイトルには感心した
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/24(火) 12:20:52.58 ID:cfeCo425o
おつ
>>1料理うまそう
119 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/25(水) 00:25:25.28 ID:qgXZmx7S0
「桜に錨Trick」は本当に脳内でポンっと出てきてクスッと来たので…思いついたら他にも小ネタ入れますね

料理はご家庭レベルですが、やってみると楽しいですよ?…調理器具とか初期コストは結構かかりますが…
120 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/25(水) 01:36:56.94 ID:qgXZmx7S0
では続けますね


…工作室…

午前の柔らかい光がレンガ造りの工作室を照らしている。窓の向こうには戦中に作られた、よくて駆逐艦、どちらかと言えば水雷艇サイズのドックが二つ横に並んでいる。
ドックは一応重要施設と言うことになっているが、外から見ると蒸気機関車の車庫にしか見えないし、対爆掩蔽壕でもないので、おそらく37ミリ対空機銃の砲弾でも壊れてしまうだろう。


静まり返った工作室には古びた大型クレーンや工具が並んでいて、机の上には妙に場違いなタロットのようなカードと、分厚い辞書のようなセットが置いてある。


提督「これが…艦娘のカード…」机の上で青っぽく光るカードは月夜の海のようで、どこか精神的な落ち着きさえ感じる


提督「私が呼べるのはカードの絵柄だけ…あとは海軍司令部に許可をもらって、「妖精さん」が建造する…艦娘の実体や精神のこともさまざまに言われているけど…肉体的には人間と大差ないなんて…不思議ねぇ……」絵柄の出ていないカードを取り上げる…

提督「…っ!?」不意にカードから熱い波動を感じ、提督は意識せずにカードと辞書を取り上げた。辞書にはプラチナのようなきれいな細工物のしおりが挟まっている…

提督「カ・ン・ム・ス…!」なかば無意識に、しかし高らかに声を上げると、左手の辞書が風もないのに手の中でパラパラっとめくれ、一瞬空中に浮きあがった気がした。

提督「ドロー!」空中にカードを投げあげ、パシッとつかむ。途端にバーン、と銃声のような轟音が響き、まばゆい青い光が差しこんだような気がした。そしてどこからか老人と女性の声が響いた気がした。

???「おや…貴女のカンムスは…ほぅ、なるほど…興味深い…」

???「ふふ…お客様は既に「力」を得ているご様子…私、楽しみでございます…またどこかで、お会いしましょう……」


………

提督「…私、立って寝ていたのかしら?」ふと提督が気づくと、手に青い辞書とカードを持ってぼーっと立っていた。

提督「変な夢…ん?」ピンっ…とガラスのような繊細な音を立てて何かが落ち、提督は床からそれを拾い上げた。

提督「鍵?…淡く光ってきれいだけど…とりあえずしまっておきましょう。壊すといけないもの」青く光るカギをポケットに入れ、かすかに埃っぽい部屋をもう一度見回した

提督「やっぱり何もないわよね…って、あら?」右手に持っていた青い縁取りだけのカードに、何か柄が入っている

提督「え…戦艦…リットリオ……?」カードには「リットリオ」の流麗な文字と戦艦のシルエット、そして微笑む一人の艦娘の姿が入っていた。

提督「…夢じゃ…なかったのかも……とにかく、早いうちに建造の許可をもらう必要があるわね…」大事な「リットリオ」のカードを青い辞書に挟み込み、机の上に大事に置くと、そっとドアを閉めて出た…


121 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/25(水) 01:46:05.39 ID:qgXZmx7S0
以前に思いついていたP3Pの小ネタで、いつかやろうと思っていました……「クイーン・エリザベス」はイギリス戦艦にあったと思うので、イギリス提督を出す機会があったら、「青い服のエレベーターガール」を出す機会があるかもしれませんね…

では今日はこの辺で…
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/25(水) 12:32:54.82 ID:LT5wAtASo
おつー
123 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/25(水) 20:32:25.79 ID:qgXZmx7S0
お待たせしました、今日はちょっと早い時間に投下します…

………


…図書室…

提督はあちこち見回りながら艦娘たちと話をしたり、ちょっとした悩み事を聞いてあげながら、途中で図書室に立ち寄った。


図書室は貴族の別荘だったころの立派なもので、本来壁や窪みを飾っていた贅沢な絵画や彫像は、戦中の接収や戦後のどさくさであらかたなくなってしまっていたが、部屋そのものは傷つけられることなく残されていて、レースのカーテンで遮られた日差しが柔らかく辺りを照らし、ふかふかして座り心地のいい椅子やしゃれたライトスタンドがあちこちに置かれている。

揃えられた本棚はあちこちの押収品や再利用で、深いあめ色で細かい彫刻が施された重厚なものから、繊細で明るい色のものまでさまざまだが、いずれもしっかりした木製で、うまく並べて調和がとれている。
肝心の蔵書は海軍の「イタリア海軍年鑑」から、現代知識にギャップがある艦娘のためのファッションや風習の本まで、ジャンルを問わず並んでいる。
しかし特に人気なのは小説や読み物、漫画といった娯楽もので、こればかりは冊数も多く問題にされやすいのでなかなか海軍予算が付かず、たいていは寄付を募ったり、理解ある人たちから無料で提供されたりしていた。

……

提督「やっぱり図書室は静かでいいわ…」足元には明るい色の絨毯が敷かれ、足音も立たない。あちこちで本をめくる紙の音と、ちょっとした談笑の声が聞こえる程度である。

提督「あら、ライモン…」視線の先には椅子に腰かけ、目を潤ませて何かの漫画を読みふけっているライモンがいた。

提督「邪魔してはいけないわよね…」そっと近くの椅子に座って手近な本をめくりつつ、話しかけてくれるのを待っていた。


124 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/25(水) 23:59:42.40 ID:qgXZmx7S0
ライモン「…ぐすっ…あ、提督」うるんだ眼をハンカチで拭い、棚に漫画を戻そうとして提督に気づいたライモン

提督「いいお話だったのね…。何を読んでいたの?よかったら教えて?」本をパタンと閉じ、にっこり微笑む提督

ライモン「これです…」漫画を差し出すライモン。表紙には可愛らしい桃色を基調にした衣装の女の子と、シックな黒と紫を基調にしたクールな女の子が描いてある

提督「…「魔法少女まみや・マギカ」…確か最近日本で流行った魔法少女もの、だったかしら…見た覚えがあるわ」

ライモン「はい、アニメ版は見たことがあったんですが、やっと漫画版が届いたので…」

提督「なるほど。確かに大人でもじーんとなる場面が多かったわよね…」

ライモン「…そうなんです。「一個だけ、取っておいたんだ」って言うシーンがかわいそうで…思わず泣けてきちゃいました」

125 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/26(木) 00:36:29.04 ID:RhoMCtXZ0
提督「あぁ…あのシーンねぇ…確かにうるっときたわ」

ライモン「ですよね…あ、私は続きを読みますが、一緒に見ますか?」

提督「ふふ、となりあって一冊の本を見るなんて恋人らしいけど、せっかくなら集中したいでしょうし、新しく読むのなら余計なものはなしで、じっくり読んだ方がいいわ」

ライモン「そう…ですね」少しさみしそうなライモン

提督「今度はご一緒するわ。約束♪」身体を伸ばしてそっと頬に口づけする

ライモン「…はい///」

126 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/26(木) 00:54:44.63 ID:RhoMCtXZ0
…小ネタ…

「魔法少女まみや・マギカ」…願い事と引き換えに給糧艦になった「まみや」と仲間たちが、彼女たちの魂を宇宙のエネルギーとして補給しようとする「インキュベーター」の野望を打ち砕くべく奮闘し、同時に最強の魔女を倒すべく努力する物語(良く考えたらマミさんを間宮にすればよかった…反省)

「食うかい?」…「君の願いは補給量(エントロピー)を凌駕した!」…「彼女は逝ってしまったわ…軍艦の理に導かれて…」…「お前それでも軍艦(主力艦)か!?」「もちろん違うわ(補助艦的に)…あなたもね」…「もう(補給で)絶望する必要なんて、ない!」…など名台詞がたくさんある
(…ごめんなさい)



127 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/26(木) 02:25:20.19 ID:RhoMCtXZ0
………

提督「へぇぇ…結構蔵書もあるのね。ちゃんと名作もそろってる…ん?」本棚の陰に隠れるようにして、誰かが本を読んでいる。

提督「誰かしら…」気づかれないよう二つ隣の本棚にそっと身をひそめた


のぞいた先にいたのは軽巡カドルナ。中性的な顔にさっぱりした性格。防御不足のきゃしゃな身体でよく頑張っているが、今は普段のはきはきした様子ではなく、ずいぶん後ろめたい様子で本棚の本を取り出しては、むさぼるように読んでいる。


提督「何を読んでいるのかしら…」のぞくなんて悪いと思いつつも好奇心を押さえられず、提督はそっとのぞいた…

カドルナ「…はぁ、はぁ、はぁぁ…すごいです……///…私もこんなこと、提督とできたら…ふわぁぁ…♪」カドルナは顔を赤くして片手で読んでいた本を読み終えると、あたりを軽く見渡して、それからそっと立ち去った。

提督「…何を読んでいたのかしら…まぁ、耐性のないカドルナだもの、きっと可愛らしいキスくらいで赤くなっていたのね。うぶで可愛いこと…」カドルナの読んでいたあたりの本を引っ張り出した

提督「おや…まぁ……♪」引っ張り出した本はほとんど裸の女性が熱っぽく見つめあい絡み合う表紙の本で、題も「伯爵夫人とメイドの秘められた夜」だとか「百合の園に乱れる令嬢」など、カドルナあたりには少し刺激的なものが並んでいる。

提督「あ…これ、実家にもあった本…」そばの椅子を引き寄せ、さっきのカドルナのように頬を赤らめて読んだ昔を懐かしく思いながら読み返した。


…ことっ…しばらく読んでいると物音がした

提督「誰…?」勘違いかもしれないので、小声で物陰に呼びかける

???「私、わたし。ニコだよ。提督」

提督「あぁ…ニコ。こんなところに何か用かしら?」


本棚の陰からひょいと顔を出したのはニコロソ・ダ・レッコ。提督はニコと呼んでいるナヴィガトリ(航海者)級駆逐艦の一人。昔の提督や海軍士官をイメージさせる三角帽子は邪魔らしく脱いでいるが、燕尾状のひらひらが付いた昔風の上着と膝丈の黒革ブーツはそのままで、私服らしい黒と銀のプリーツスカートをうまく合わせている。


ニコ「あぁ…いや、何でもないよ」明らかに動揺して、手を後ろ手に組んでいる

提督「別に怒らないから、ね?」微笑していたずらっぽくウィンクする。

ニコ「本当かい…?」

提督「ええ…私がそういう嘘をついたこと、あったかしら?」

ニコ「ない、よね…なら…見せるけど、本当に怒らないね?」

提督「もちろん♪」

ニコ「その…これなんだ。読み終えたから戻そうと思って…まだ私には早いって言うかもしれないけど……その…興味があって…」


申し訳なさそうに後ろに隠していた本をだしたニコ。

提督「図書室に置いてある本だもの。読んでも怒るわけないでしょうに……って…あー…これ?」

ニコ「あ…あぁ。そうなん…だ。…表紙が…すごく、刺激的だし……興味がわいて…ね///」ニコが見せた本はやっぱり女性が絡み合っている図柄だったが、「奥様のしつけの夜」などと言うタイトルで、うす暗い部屋を描いた表紙には、片方の裸の女性が紅いリボンで縛られ、猿ぐつわをかまされながら、嬉々として鞭うたれている絵が描いてある。

提督「やっぱりこういう中身だった?」真面目な顔で聞く提督

ニコ「あ、あぁ…。妹たちにも回して一通り読んだけど、すごかったよ…///」頬を赤らめてもじもじしているニコ

提督「でも…こういうのはまだ、ニコには……あー…でも、艦娘になる以前の年齢を考えたらみんな戦前生まれなわけだし…別に構わないのよね……。んー…そうねぇ……ニコ」

ニコ「何かな、提督…」怒られるかと直立不動の姿勢を取る

提督「…もし本当にこういうことをしたいときは、ちゃんと相手の許しを得てすること。それから、跡を残さないよう加減すること。…あと、図書室の本はまた貸し禁止だから、読みたい人はちゃんと自分で借りること…いいわね?」相好を少し崩して、微笑しながら言った

ニコ「ああ。了解だよ、提督。それと…提督と…こういうの……今度、やってみたいな……」小声でつぶやくように言うニコ

提督「ふふっ♪…私がしつけてあげる側?それともされる側?」

ニコ「その…どっちも……試してみたい…な……///。今度、提督の好きな時でいいから…では、また…っ」かぁっと真っ赤になって、そそくさと立ち去った

提督「まぁまぁ…♪そのうちに、してあげるわね…ニコ♪」


………

何故かニコがイケナイ方向に思い切り舵を切ってしまいました…流れでそうなったので、この性格を活かすようなネタをそのうち作ります

…とりあえず今日はこの辺で…よかったら感想とか思いついた小ネタとかも書いて下さいね。機会があれば出来るだけ採用します
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/26(木) 05:22:01.09 ID:SGp6+7BQo
乙です
そろそろ艦娘同士のエロもみたいかも
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/26(木) 22:44:56.52 ID:7nk2th+8o
乙です
良い実に良い
130 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/27(金) 00:01:20.30 ID:v7HqbK8J0
…艦娘同士がお好き?結構、ではますます好きになりますよ

とりあえず鎮守府めぐりしてからということで、今日か明日(進行状況によりけり)にでも姉妹百合させましょう、お待ちください
131 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/27(金) 01:17:35.56 ID:v7HqbK8J0
褒めて下さってありがとうございます…では本編に戻ります


提督「うふふ…♪ニコが…そんなことに興味を持つなんて…ね♪」にやけた笑い顔のまま図書室を後にする提督。普段のしとやかな大人の微笑からするとかなり気持ち悪い顔をしている。…提督は廊下を歩きながらしばらくにやついていたが、徐々に普通の表情に戻り、建物の真ん中あたりまで来た。


建物の中央部は少し広がった廊下になっていて、イタリア海軍にまつわる写真や記念の楯が飾られ、観葉植物の植木鉢も置かれている。大きなガラス窓は扉にもなっていて、外のベランダにも出られる。…提督は廊下の大きなガラス戸を開けて、二階のベランダに出た。ベランダは前庭を見おろしていて、庭の中央の旗竿にはイタリア海軍旗がへんぽんと翻っている。

ベランダの手すりには展望台にありそうな大型双眼鏡と、防衛用にMG3軽機関銃が取り付けられるが、普段は銃架だけで、機銃本体は武器庫にしまってある。


提督「んーっ…。いい気持ち、暖かくて平和ねぇ…」ベランダの手すりから海を眺める。ゆったりした波のイオニア海は青く澄んでいて、打ち寄せる波音が心地よい。庭のデッキチェアでは何人かが寝ころび、暖かい陽光の下でひなたぼっこを満喫している。

提督「…いい眺め…彼女たちを幸せにしてあげるのも務めだもの…」ベランダの手すりに腕を乗せてあごを置き、のんきに艦娘たちのくつろぐ様子を優しく見守った…ちょうど下ではマエストラーレ級駆逐艦の数人が仲良くひなたぼっこの準備にいそしんでいる。

グレカーレ「そっち引っぱってぇー」

リベッチオ「引っぱってるよー?シロッコ、重しはまだぁ?」

シロッコ「置いたよ!リベッチオ、こっちはもう手を離していいよ」

マエストラーレ「こっちもいいから、グレカーレ、はなしていいよ?」


わいわい言いながら、どこから持ってきたのかビニールシートを広げるマエストラーレたち。
他にも北アフリカ船団護衛についた艦が多い中、どういう訳か彼女たちだけが目立つ褐色の肌で、その健康的で活発な姿に似合うシンプルな白やライトブルーのワンピースを着ていた。


提督「まぁまぁ…♪ああいうところは子供みたいね…」ほほえましい光景に表情も緩む…

マエストラーレ「よしっ、じゃあひなたぼっこしよっか!」そう言ったのが聞こえた瞬間、ワンピースの裾をつかんでめくり上げ、一気に脱ぎ捨てたマエストラーレ

提督「え…!?」驚いて息を飲んだが、すぐ下にフリルのついた水着を着ていることに気づく

提督「ふぅ…さすがに下着とか、そういうことはないわよね……」と、安心したのもつかの間だった

グレカーレ「えー、お姉ちゃん水着着てるのぉ?水着の跡、ついちゃうよ?」同じようにワンピースを脱ぎ捨てたグレカーレは、一糸もまとわぬ生まれたままの姿でシートに寝そべった。褐色のすんなりしたふともも、小ぶりながら玉のように張りがあって艶やかな褐色のヒップが見える

リベッチオ「オイル塗ってあげるね、お姉ちゃん!」リベッチオは申し訳程度の小さい水着を着ているが、ヒップの割れ目に水着が食い込み、ぴっちりとラインを強調している

シロッコ「姉さんは恥ずかしがりなんだよね?誰も見てないし、そんなの気にしないでいいのに。開放感があって気持ちいいよ?」やはり全裸で寝転がり、わざわざ持ってきたらしい枕に頭を乗せてうつぶせになるシロッコ。リベッチオにアロマオイルを塗ってもらい、心地よさそうに身体を投げ出している。


提督「…///」本人たちは意識もせずにシートでゴロゴロしているが、提督は小柄なマエストラーレたちの滑らかなカフェオレ色の肌を見て、想像力をかきたてられていた。
132 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/27(金) 02:03:02.73 ID:v7HqbK8J0
提督「うふふ…♪」仲睦まじいマエストラーレたちの様子を見ながら笑顔が抑えきれない提督…そのうちにきゃあきゃあ言いながらマエストラーレたちがふざけはじめ、上になったり下になったりしながら絡みあいはじめた。

提督「あぁ、もう♪どうしようかしら…♪」マエストラーレたちがその小ぶりな乳房を触りっこしたり、ふざけて水着を脱がそうとしたりしている様子を見ながら、提督はまたにやにやし始めていた。…残念なことに海からの照り返しがきつく、提督は目を細めてたわむれる彼女たちの様子を眺めていた

提督「あ!そう言えば…」制服の内側に入れてあった眼鏡入れを取り出す提督。南イタリアの陽光はまぶしいので、サングラスを入れてあったことをすっかり忘れていた。

提督「これならまぶしくないわね。……よく見えるわ♪」サングラスをかけ、再びマエストラーレたちを眺める提督。
一見するとサングラスをかけ、きりっとした大人の女性が海風にあたってたそがれているように見えるが、実際はふざけているマエストラーレたちをのぞいているだけと、かなりの変態ぶりである


…一方、庭では…

デュイリオ「あら、提督」デッキチェアに白いパラソルを広げ、たっぷりとフリルのついたスカートに、ぴったりした袖なしタートルネックといった格好で寝ころんでいたデュイリオが、ベランダにいる提督を見つけた。提督は凛々しく見えるサングラスをかけ、心の優しさがのぞくような微笑みを浮かべ、はしゃぎまわっているマエストラーレたちを眺めている。

デュイリオ「まぁ…ふふ♪まさに大人の女性…といったところですね」デッキチェアに寝そべり、コロン…と音を立てる氷入りのレモン水を飲みながら、貴婦人のような様子で提督を眺めた。

デュイリオ「…それにしても…魅力的な身体をしているわ…///」提督は腕にあごを乗せ、下半身を後ろに伸ばしているせいで、大きな胸が制服をぴちっと引っぱり、乳房の形が分かるほどせり出している。
斜めの位置に寝ころんでいるデュイリオから見ると、腰の魅力的な曲線から制服のタイトスカート(今日の提督はスカートスタイルを選んでいる)、そこからのぞく黒ストッキングの脚がなんともなまめかしい。夢中になる艦娘がいるのもうなずける…

…機会さえあれば押し倒して喘がせて、思う存分むさぼりつくしたいと思い、デュイリオは軽く微笑してその場面を想像し始めた

………
133 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/27(金) 02:21:54.76 ID:v7HqbK8J0
とりあえず今日はこの辺で…

…次はどこか艦娘の部屋に寄って、何気ない日常会話をします。その後は夜で「寝るときに着るもの」の小ネタからリクエストの「艦娘同士の絡み」を書くことにします。…ちなみに戦艦どうしの大人百合から、駆逐艦どうしの百合まで幅はあるので、よかったらどっち寄りがいいか教えて下さい。

とりあえずザラ級四姉妹で…というのはある程度考えてありますが……ねっとりとした感じで書くつもりですが、地の文が多すぎたりしないか、その辺も感想もらえれば反映させるつもりです


…それでは次の投下までお待ちください…


134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 11:20:46.11 ID:ZR0Y3UBOo

駆逐同士がいいと思います!
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 14:09:41.67 ID:iazDOlgyo
乙です
マエストラーレ級姉妹が裸でキャッキャッウフフとか楽園か天国の類ですねわかります
艦これのZara&Pola大好きなんでZara級四姉妹期待して待ってます
136 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/28(土) 00:11:36.61 ID:nF41Z9BK0
むむむ…駆逐艦とザラ級…両方いっぺんは無理ですね…
それでは前にポーラ×提督やったので、ザラ級のを温めつつ駆逐艦で投下しましょう。せっかく紹介もこなしてあることですし…ちなみにやることにしたリクエストは遅くなっても書きますから気長にお待ちください…


では、本編参ります
137 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/28(土) 00:59:04.00 ID:nF41Z9BK0
…何故か書き込むたびに付けたトリップやsagaがもとに戻る…どうしてでしょうね?

それはそうと、本編投下します


………

マエストラーレたちのふざけ合いを見て一通りにやにやした提督は満足して、前からちょっとずつ進めていた個別訪問をこなそうと巡洋艦の部屋に歩を向けた。


提督「…そう言えば、今日は誰だったかしら」提督は訪問の順番を書いた手帳を見ながらつぶやいた

提督「あら、今日はジュッサーノ級ね」提督として初めて出撃を命令し、軽微とはいえ損傷を負ってしまったジュッサーノ級、バルトロメオ・コレオーニの痛みを我慢している顔を思い出すとチクリと心が痛み、彼女に対し申し訳なく思ってしまう。


…むろん軍艦であれ戦車であれ、故障したり損傷すればそれなりに反省はするし、悪くすれば自分が負傷したりもするが、ただの機械ではなく、自分の指揮下に動く「艦娘」という顔の見える存在は、提督のなしたことを映しだす鏡でもある…多くの海軍士官が「提督」として「鎮守府」を預けられ、なおかつ入れ替わりが激しいのは大事にしてきた「艦娘」の喪失や怪我を見て、多少なりとも人間として意識している彼女たちをひどい目にあわせてしまったことで受ける、罪悪感や精神のダメージが大きいためである


…だからといって、艦娘の損害を何とも思わないような士官は「提督」として不適格と診断される。
「人格」のある「艦娘」にはきめ細やかな心くばりが大事であることもそうだが、人の姿をしている艦娘の無惨な姿はたびたび新聞や議会でも問題視されているからだ。特に深海棲艦の発生と艦娘の登場で話題と予算をさらわれている陸軍は面白くないらしく、何かと「海軍に戦わされている少女たち」の悲惨さを強調している…提督はローマの海軍司令部で聞いた男性士官たちの冗談を思い出した……


…「なにしろ陸軍は魅力がないからな…自分で歩かなくちゃいかんし、小銃を担いで朝からオイチニだ。飯だって泥だらけの地面に座って食い、寝るときも固い地面の上に寝袋だ。…海軍は自分で歩かなくていいし、食事も暖かいのを食えるし、ベッドもある。おまけに今度はかわいい女の子と来た。そりゃうらやましいだろうよ!」冗談めかした軽口とはいえ、これはあながち間違ってもいない。提督は着任以来の生活を思い出して納得した

138 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/28(土) 02:26:01.37 ID:nF41Z9BK0
…ひとしきり真面目な考えが頭を巡っているうちに、提督はジュッサーノ級の部屋の前にたどり着いた。


コン、コンッ…入り口のドアをノックする

ジュッサーノ「はーい。どちら様?」ドアの向こうからジュッサーノの声が聞こえる

提督「私だけれど、約束の訪問で来たわ。開けていいかしら?」返事があってもすぐに開けないのは、前にアオスタ級の部屋で姉妹の行為の真っ最中に入ってしまい気まずかったからで、それ以来、返事があっても少し待つようにしている。

ジュッサーノ「どうぞ?入って」

提督「失礼するわね」ガチャ…


…艦娘の部屋は一つの部屋を艦娘ごとに区切って個室にし、残りのスペースを談話室のようにしてあるスタイルがほとんどで、ジュッサーノ級の部屋もそうだった。
ジュッサーノ級の部屋は薄緑と桃色で植物柄が入った淡い色使いの壁紙で、中央には丸いテーブルと四人分の椅子、二人掛けくらいの小ぶりなソファーは隅のテレビが見えるように置いてある。
入り口からも見える壁かけカレンダーの今日のところには、「お昼前。提督が訪問」と書き込んであり、日付がハートマークで囲ってある。


…提督が入ると四人はテレビを見ていたり本を読んでいたりしたのを中断して、提督に来客用の椅子をすすめた。


提督「ありがとう。みんなも座って?」ジュッサーノたちは椅子に座ると、机の上の菓子をすすめた。

ジュッサーノ「提督のために手作りしたの。お店のほど美味しくはないでしょうけど」ショートカットの髪を内向きにくるんとカールさせたジュッサーノは首回りにひだのある水色のハイネックを着ていて、耳には大きな丸い輪っかの形をした金のイヤリングをすることで、どこかボーイッシュな顔立ちをきりっとした大人に見せている。

バルビアーノ「そ。だから食べてみてよ」バルビアーノはわしゃわしゃにしたような無造作ヘアに、首元に下げた青緑色のトルコ石のネックレスが中性的な中にも可愛い印象を与えている。

コレオーニ「うん…来てくれてうれしいよ///」少し顔を赤らめるコレオーニ。ちょっとの傷だったのに心から心配されたことを喜んでいるが、だからと言って浴場までついて来たり、抱え上げて運んだりと、子供扱いしないでくれたのが嬉しかった。
今日は黒白ツートンのプリントワンピースと、60年代の女性歌手のような恰好できめている。…ファッションセンスがいささか古いのは、知識を教えてきたのが軍艦として64年に退役したライモンのためで、流行遅れな感じはしない…むしろモダンな女性に見える

バンデ・ネーレ「ああ、みんな待ってたよ?それと、サングラスが格好いいね」黒いミニワンピースとかきあげた髪を留めた銀のカチューシャがファッショナブルなバンデ・ネーレ。黒をうまく着こなすのが上手で、今日は少し色気が多い組み合わせのようだ

提督「みんな着こなしが上手ね…サングラスは取るの忘れてただけ」サングラスを外しケースに戻すと、手作りの素朴なクッキーをもらい、それからそれぞれのファッションをほめた

ジュッサーノ級「「…///」」

提督「それで…と。今日はみんなのことを聞きに来たわ。個別の相談は別に機会があるから、今日はあなたたち四人がして欲しいこと、相談したいことを聞くわ」

ジュッサーノ「そう…ね。家具と服がもうちょっと欲しいの。なかなか買いに行けないし、姉妹でも趣味が違うから…」

提督「そうよね、女性だものね…。他の娘たちからもそういう要望があったし、そのうちに順番で買い物ツアーでもしましょう。車だってあるし」

ジュッサーノ「ありがとう、これで着回しに苦労しないで済みそう」

提督「いいのよ♪せっかくだもの、おめかしもしたいでしょう。他には?」


そういうと三人は笑みを浮かべコレオーニをつついた。するとコレオーニはもじもじしながら言った。


コレオーニ「その、よかったらボクと…デートしてくれないかな?」真っ赤になって顔を伏せる

提督「…いいわよ?そのうちに車に乗せてあげるから、ドライブデートでもしましょう?…みんなも優しいわね♪」

コレオーニ「うん。いいお姉ちゃんたちにいい妹だよ」

提督「みんな、他に欲しいものはないの?言うだけ言っていいのよ?」

ジュッサーノ「ありがとう、でも十分よ。…あ、よかったら一つだけ…ね?」妹たちを見回して意味深なウィンクをするジュッサーノ

提督「なぁに?」

ジュッサーノ「…キス、したいの。…私たちって背ばっかり高くてきゃしゃだから、駆逐艦みたいにあどけない感じでもないし、でも身体は成長してない感じで…同じ軽巡でもライモンドたちみたいに大人になれてない気がするの」

提督「それは…私はいいけど…。大事なキスよ?初めてなんでしょう?」

バルビアーノ「いや、ボクたち姉妹で試してみたんだけど…やっぱり姉妹じゃ挨拶みたいな感じで止まっちゃうから…」

提督「大人のキス?」軽く首をかしげて問いかける

コレオーニ「うん、提督に…してほしいな」

バンデ・ネーレ「別に他のみんながしているから…とか、そんな理由じゃないの。本気で提督がいいの」

提督「そう…そこまでしっかり思っているのね。わかったわ」提督は立ち上がって壁を背にした

139 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/28(土) 03:22:30.19 ID:nF41Z9BK0
提督「見られるのは嫌でしょうし、順番に呼ぶから一人づつ来てくれる?」

ジュッサーノ「いえ、見られていいわ。この話をしたときに、「姉妹で隠すような事じゃない」って決めたの」

提督「そうなのね…なら…ここでしましょう?「順番で」なんて言うと雑な感じに聞こえるけど、決して私のキスは偽物の気持ちではないから、そこだけは忘れないでね?私はあなたたちのそれぞれに、それぞれの愛おしいところを見つけているのだから…ね♪」にっこり微笑して両腕を広げる提督

ジュッサーノ「そう言ってもらえてうれしいよ。…なら、いくよ?」ジュッサーノの細い腕が提督の背中に回り、すっと唇が近寄った…

提督「んっ…ちゅうぅ……くちゅぅ…にちゅっ、ちゅるっ♪」

ジュッサーノ「ふ…んっ♪…んんっ……れろっ…ちゅぽ…っ……♪」

ほっそりしたジュッサーノの身体を優しく抱きしめた提督。しばらくしてジュッサーノが「ありがとう」とつぶやき、二人は離れた。


バルビアーノ「じゃあ、お願いね」近寄ってきて、いたずらっぽく提督を見た

提督「ええ…。ちゅっ…むちゅ…ぅ……ねろ…っ♪…んちゅ……」

バルビアーノ「これが、キスか…ぁ、とろけそうだ…よぉ…///……くちゅぅ…ぴちゅ…っ……ちゅぷ…ぅ♪」

キスが終わり、すっかりとろけたようなバルビアーノ。提督は愛おしげに頭を撫でてあげた


バンデ・ネーレ「お姉ちゃん、先にしちゃっていいの?」

コレオーニ「いいよ。ボクは提督を独り占めしてデートさせてもらえるんだからね」

バンデ・ネーレ「そっか。ありがとう、お姉ちゃん…じゃあ、提督。するよ?」

バンデ・ネーレはカツ、カツとヒールの音を立てて歩み寄り、提督の頬に手を添えると唇を重ねた。

提督「…んんぅ……♪…じゅるぅ…ぴちゃっ……ちゅぅ…」

バンデ・ネーレ「んふふっ…これ、確かにすごい…わ。熱くて、ぬめっとしてて…気持ちいい…の♪……くちゅ…んちゅぅぅ…じゅるぅぅ…っ♪」

長いキスで舌を激しく絡ませ、思った以上に熱っぽい様子のバンデ・ネーレに提督の身体もうずいた。


コレオーニ「…じゃあ、最後はボクだね…。提督、いいかい?」

提督「いいわよ…♪」ジュッサーノたちの甘くて初々しい、しかし熱烈なキスで、提督はすっかりその気になっていた。
最初は母性愛のような気持ちで受けたキスのおねだりだったが、次第に花芯が濡れはじめ、頬を赤らめ恥ずかしげに立つコレオーニがもう愛おしくてたまらない。

提督「可愛い…コレオーニ……んちゅぅぅ…♪…れろっ…くちゅ……っ…ぴちゃ…っ…じゅるっ…ちゅ…るぅぅっ♪」コレオーニの脚の間にふとももを滑り込ませ、半ば持ち上げるようにしてえぐるようなキスを浴びせる提督

コレオーニ「んはぁぁ…すごいよぉ…提督ぅ……♪ボク…おかしくなりそ…ぉ…じゅぶぅぅ…れろっ…れろっ……むちゅぅぅ♪…じゅるぅぅ……んんっ…じゅぷっ…くちゅっ……」
粘っこい水音を立てながら舌を絡めるコレオーニ。夢中で提督の口中を舐めまわし、むさぼりつくす様子は、さっきまで恥ずかしがっていた彼女には見えない。提督のスカートにはコレオーニのねっとりした蜜が染みてきて、最後はコレオーニがイきながら崩れるように唇を離した。

コレオーニ「はぁ…はぁ…はぁぁ…♪すごかった…よ…ボク、提督と…キスだけで……イっちゃった…ぁ♪」

提督「私も…気持ち良かった///……すごかったわ…♪」にこやかに微笑みつつも、四人の乱れた様子に身体の疼きが止まらない提督。
今夜まで我慢できるか心配になりつつ、ジュッサーノたちに「またね」と言って部屋を出た。
…最後ドアを閉める前にちらっと見えたのは、四姉妹がお互いにたかぶった身体を抑えきれずにねっとりとキスを交わしている、みだらで美しい光景だった。


…では今日はこの辺で…
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 05:45:04.37 ID:kOZ6YF+Xo
乙でしたー

何て地中海的な・・・(艦これLittorio(Italia)の台詞)
Meraviglioso!Grazie a Lei!Grazie a Lei!
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 11:26:26.93 ID:2OvrvpQ3o
おつー

姉妹じゃあない艦同士の絡みもいいと思うのだが
戦艦と駆逐艦とか駆逐艦と戦艦とか
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 14:47:51.13 ID:kOZ6YF+Xo
駆逐艦に良い様に責められる戦艦良いですねー実にGrazieです
イタリア海軍は駆逐艦や魚雷艇の勇敢勇猛さ戦果が素晴らしかったとか
戦艦はカタログスペックは立派な置物とも言われてましたしねえ
(まあ日本の戦艦も大概アレですけども・・・Warspite他一部英国戦艦やBismarckあたりの奮闘はある意味例外なんでしょうね)
143 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/29(日) 01:03:43.05 ID:rvh4GSlo0
たくさんのコメントにグラツィエ!…全くコメントに横文字の多いスレですね(笑)…


…地中海的に進めているので遅いこと遅いこと…イタリア艦の特徴、何でも高速重視はどこに行ったのやら……しかしイタリア戦艦を評して「巡洋艦の発想で戦艦を設計している」というのがあるらしいですが、言いえて妙ですね。

…姉妹以外、考えてはいます。…色っぽいデュイリオに発情する駆逐艦複数とか…軽巡の華ガリバルディを尊敬しているうちに感情が変化してくる駆逐艦なんかを……とりあえずおねロリは正義、ということで
…戦艦のイメージは「犬神さんと猫山さん」の牛若さん(アニメ版しか知らないですが…)をもっと大人びた感じにしたものと思ってもらえれば近いでしょうか……熟れたお姉さんオーラむんむんです…


…くだくだしく書きましたが、イタリア戦艦は存在していることに価値があったので…そして隻数を作れない分スペックでまかなおうとしたわけで…まぁ、地中海は直接交戦の機会が多くて、空母の有用性が火力で相殺されてしまうので、結構戦艦の働きどころがあった…と言えます(結局燃料がなかったので活躍できませんでしたが…)
駆逐艦、MASボート、潜水艦、特殊コマンドの活躍はそういう事情もあって、ジャイアントキリング推奨…というかイタリア王国海軍にとって唯一のやり方だったわけで、能力の高い兵や士官はみんなそうした部隊に回されたそうです
…それに42年には燃料不足で戦艦がほとんど行動不能だったので…大艦巨砲主義の終わりに巻き込まれた後発列強の悲しさですね……

…英地中海艦隊は(枢軸側からすれば)敵ながら本当にあっぱれで、ウォースパイト以下、巡洋艦から駆逐艦までよく戦っています。…本拠地ジブラルタルでデチマ・マス隊の破壊工作を受けて戦艦ヴァリアント、クイーン・エリザベスを大破させられてますが…


日本の戦艦は高速(当初は巡洋戦艦だったので)ながら旧式の金剛型、設計に難ありで建造も古い扶桑型、速度の出ない長門型、虎の子すぎて使いどころを決められなかったままぶらぶらさせていた大和型と決め手に欠け、結局無駄に使ってしまった、と考えるのが妥当かと…重巡はその分活躍してますが…



144 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/29(日) 01:52:07.80 ID:rvh4GSlo0
…あれ?>>142の方にコメントいただきましたが、駆逐艦×戦艦ってしましたっけ?

あと、忘れないうちにリクエストの順番を。姉妹艦でない駆逐艦同士、ザラ級の四姉妹乱交、戦艦×駆逐艦のおねロリの順で。そのあとライモンあたりとお出かけのつもりです…

…では、本編行きましょう…


…鎮守府・昼…

鎮守府の見回りも終え、部屋に戻ってきた提督。先ほどのジュッサーノ級とのいちゃつきで下着がにちゃ…と湿った音を立てる。

提督「はぁぁ…♪ジュッサーノたちは可愛かったけど…中途半端に終わったから身体が熱いわ……///」髪をふわっとかきあげ、クローゼットから着替えを出す提督。ティッシュで軽く秘所を拭うとてきぱきと着替え、食堂に向かうついでに服を洗濯場の全自動洗濯機に放り込んだ。


…鎮守府・食堂…

食堂の入り口で他の用事を済ませていたドリアが待っていた。


ドリア「さ、提督。ご一緒しましょう?」すっと腕を出すドリアに、提督はさらりと腕を絡めた

提督「待っていてくれたの?うれしいわ」にっこり微笑んでドリアを見つめる提督

ドリア「どういたしまして♪…それにしても、お昼からそんなとろけた顔で甘い雌の匂いをさせて……私のこと、誘惑しているんですか?」目を細め、絡みつくような甘い小声でささやく…

提督「め…雌って……そんなにトロけた顔してる?」ささやき返す提督

ドリア「ええ…周囲の娘たちがいやらしい目でみていますよ?」にっこりと微笑みつつ言うドリア

提督「本当…?」そっと視線をめぐらす提督…所々に座っている艦娘たちだが、察しのいい数人は提督が身体をうずかせていると見抜き、ねっとりとした目つきで舐めまわすように視線を這わせている。それからはっきりとさとっているわけではないが、今日の提督は妙に色っぽいと感じて悶々としている数人…

提督「…気にしないことにするわね……でも視線が熱い…///」むしろ火照りが増してきた提督はそそくさと席についた

ドリア「そういえばジュッサーノたちはどうしたんでしょう?いつも早い方なのですが」小首を傾げて言うドリア。意識してはいないが、髪のひと房が肩に垂れてなんとも色っぽい

提督「…今日は遅いんじゃないかしら」

ドリア「…あぁ。なるほど♪……でも意外ですね、彼女たちはそうしたことに気おくれしているようでしたから」

提督「その分スイッチが入ったら止まらなくなるかもしれないわね」喜ぶべきか心配するべきか、微妙な表情の提督

ドリア「ふふふっ…これだけみんなをたき付けていまさら心配ですか?」

提督「たき付けてはいないわ…私個人が好きってだけよ?」

ドリア「それがたき付けていなくてなんでしょうね?…さぁ、お料理を取りましょう?」



145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/29(日) 04:31:30.66 ID:V5GqeD5fo
>>144
>142です。
ちょっと言葉が足りなかった様ですね
駆逐艦に良い様に責められる戦艦とか良いですねーって当方の妄想で
>>141の方のコメに対しての反応です
146 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/30(月) 19:19:28.52 ID:J46fdwen0
>>145(←これの青くなって表示されるのができないので字だけで…)

Si。だろうとは思ったのですが一応…わかりました、待っていてもらえれば妄想じゃなくなります(予定)
…更新遅いので時間がかかりますがしばしお待ちを……
147 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/31(火) 00:23:09.98 ID:gIhrS7SC0
自動で変わってましたね…未熟をさらしましたがなにぶん初めてなもので…

気を取り直して本編投下します…お付き合い下さい
148 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/31(火) 01:39:52.43 ID:gIhrS7SC0
…昼食…


食事を始めるまでは周囲の視線が気になった提督だったが、いったんフォークとナイフを取り上げてしまうとそれも気にならなくなっていた。

前菜はあっさりとしたサラダ。レタスの新鮮な若葉と、小さく裂いたレモンの果肉、それに少しぜいたくに、色鮮やかな茹でた小海老が混ぜてある。

提督「んふふっ…美味しい♪」白ワインを傾けつつ新鮮なマルタ産の小海老を賞味する提督

ドリア「しかし、もうマルタを取り合わなくてもいいなんて…なんだか複雑な気分ですね」…戦中はイギリス地中海艦隊と英空軍の一大拠点にして、数々のイタリア軍艦と補給船団を屠ってきた英軍の重要基地、マルタ島…イタリアの目と鼻の距離にありながらついに陥落しなかったせいで、北アフリカの戦争を敗北に追い込んだキーポイントである。今でも「マルタ」と聞くと苦い記憶を思い出す艦娘が多い……


提督「当時を考えればそうよね…。「気にするな」とは言わないから、少しづつ克服していければいいわね」

ドリア「ええ。まぁ…私たち本国の艦隊はまだ恵まれていましたから。東アフリカ(現エリトリアおよびエチオピア)の紅海警備艦隊は悲惨でした…」美味しいサラダを前にしながらも歴史を思い出し、少し悲しそうな顔のドリア

提督「…出来る限り、みんなの心の痛みを忘れさせるよう努力するわ…だから、そんな悲しそうな顔しないで?悲しい顔もきれいだけど、笑っている顔の方が好きよ…ね?」そっとドリアの手に自分の手をかさね、じっと瞳を見る提督…

ドリア「はい…貴女の優しいお顔は、あの時には見られなかった光景です。こんなに楽しいこともできませんでしたし、もう一回平和を味わえるとも思っていませんでした…だから、私…幸せですし、提督のこと…大好きですよ♪」ちゅっ…と頬にキスをするドリア


…ざわっ…ざわざわっ…!

前後の会話を聞き取れなかった他のテーブルの艦娘たちからすると、妙に火照った様子の提督がうるんだ目でドリアと手を重ね、ドリアがそれに応えてキスをしたように見える…


ライモン「…うらやましい。ですが、わたしはいくどもお呼ばれしていますし…今回は我慢です…ね」提督とたびたび寝床を共にしているライモンは、他の艦娘と提督のいちゃつきを許せる寛容さがあったが、それでも「甘い顔は自分にだけ見せてほしい」と思う乙女心もあって複雑な気分だった。「はぁ…」と軽くため息をついてワインを飲み干す

ムツィオ・アッテンドーロ(ライモンの妹)「姉さま、提督と最初にしたのは姉さまなんだもの、一番愛されているのは姉さまよ?」姉の性格をよくわかっている妹アッテンドーロは、戦後まで生き残り、その後も長かった姉を尊敬していて、いつも一歩引いてフォローしてくれる。

ライモン「…そうね。…鎮守府で提督の最初の相手になったのはわたし……。うん、そうね。…ムツィオ、ありがとう」そんな奥ゆかしい性格の妹を他の軽巡たち以上に可愛がっているライモン。自分のグラスに注いでくれたアッテンドーロのグラスにお礼を注いで、軽く乾杯した

アッテンドーロ「いいの。姉さまはいつでも私の自慢の姉さまなんだから」そういってにっこりする

アオスタ「そうね。ライモンドは出来た娘よね。私もかわいいと思うわよ?」軽巡アオスタがサラダのおかわりをガラス鉢から均等に取り分けながらうなずく。

エウジェニオ「…ほんと♪この前廊下で会った時のライモンドなんて…提督のお部屋でイった後だったのよね?…はぁはぁ息しながら、頬を桃色に染めていてなよなよと歩いているんですもの。とっても可愛くて、むらむらしちゃったわ♪」

ライモン「…っ///そんなこといって、ほとんどその場でしそうな勢いだったじゃありませんか…!…結局部屋に連れ込むし……」

エウジェニオ「だって可愛かったんですもの♪また私の部屋においでなさい?…い・い・こ・と、してあげるから♪」

アオスタ「はぁ…仕切りの隣であんあん喘がれる姉の気持ちにもなってちょうだい。あなたには節操ってものがないの?…年上から年下まで次から次に…場所もわきまえないで…」

エウジェニオ「うふふっ♪またソ連暮らしで石頭になった姉さんの変な道徳観がでてきたわね…あのね、姉さん。恋するっていうのは理屈とか、理論とか関係ないの。愛おしいと思った瞬間が始まりなのよ…だから私がいきなり「美しい百合のつぼみを花開かせたい、その甘い蜜を味わいたい」って思ったとしても、それは自然の摂理なの」

アオスタ「勝手なことを…ガリバルディ、貴女からどうにか言ってやってくれません?」

ガリバルディ「そう…ねぇ。エウジェニオの言うことも分からなくもないから…イタリア統一もアモーレ・ミーオ(愛しい人)とささやく瞬間も、待っていたら機を逃してしまうでしょう?だから…まぁ、いいんじゃない?実際エウジェニオの技巧ってすごいわよね…優しくエスコートしてくれてお姫様みたいに扱ってくれることもあれば、気分を察して恋人にも姉にもなってくれるし…」

エウジェニオ「あら…♪ガリバルディ様にこんなに褒めて頂けるなんて…今夜、一緒に星空でも見に行きません?」しなを作って、そこはかとなくみだらに言うエウジェニオに、慣れっこになっているはずの面々も生唾を飲んだ。

ガリバルディ「…恥ずかしいから人前で誘うのはやめてほしいね…ご一緒しましょう///」

アオスタ「もう…!誰もかれも骨抜きなわけ?」天を仰いで両手を上に向けるアオスタ…軽巡たちの軽い笑いがテーブルに響いた






149 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/31(火) 02:12:51.78 ID:gIhrS7SC0
…別のテーブル…

レオーネ「提督…ずいぶん色っぽいな…ぁ」褐色の身体をした駆逐艦レオーネ(ライオン)はカッペリーニ(極細パスタ)とトマトの冷製パスタを口に運びながら、熱を帯びた視線で提督を凝視している

パンテーラ「うん…なんだか…ムラッとするわぁ…♪」レオーネの妹パンテーラ(豹)は名の通りのヒョウ柄タイツに、黒いハイヒールと妙にセクシーな格好で長い脚を組み、やはり提督の方を見て舌なめずりをした

ティグレ「あぁ…のしかかって……めちゃくちゃにしたいねぇ…♪」ティグレ(虎)は小柄な割に大胆で、実際よりも大きく見える…が、大柄な提督にのしかかってめちゃくちゃに出来るほどではない…しかし、ティグレも提督の火照った表情を見てムラムラしていた。

オリアーニ「どうしたの三人とも?名前がライオンや虎だからって、発情期でも来てるの?」四隻のオリアーニ級駆逐艦を束ねる、ネームシップのアルフレド・オリアーニが冗談めかして聞いた。

レオーネ「だって…ねぇ。提督のあれはもう、「色っぽい」なんて生やさしい感じじゃない…よ?はぁ…はぁ…今すぐにでも犯したいよ…ぉ♪」普段はきりりとした目を欲情の輝きでらんらんとさせ、はぁはぁと息をしながら言った

ヴィットリオ・アルフィエリ(オリアーニ級)「え?…でも、分からなくはないかも。今日の提督、すっごく艶やかで…うん、色っぽいね」パスタの皿から視線を移し、納得したようにうなずくアルフィエリ

ヴィンチェンツォ・ジオベルティ(オリアーニ級)「あれはたしかに…「いい女」って感じだね」
150 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/01/31(火) 17:52:15.88 ID:gIhrS7SC0
ジョスエ・カルドゥッチ(オリアーニ級)「そうだねぇ。「匂い立つようないい女」っていうのはあれを言うんじゃないかな…おっとりしてるようで意外と積極的だし…一度くらい抱いてもらいたいねぇ♪」パスタをくるくるっと巻き取ると口に運び、飲みこんでから言った

レオーネ級「「はぁぁ…♪」」のぼせたような表情で提督を見つめるレオーネたち


ナザリオ・サウロ「もう、レオーネ。しっかりして?」戦中はレオーネ級や他の艦と一緒に紅海で運命を共にしたサウロ級のネームシップ、色白のナザリオ・サウロはため息をつきながらいった。
額をまっすぐ、後ろは長く伸ばした黒髪と、頭頂部にかけたカチューシャが大人しい印象の駆逐艦で、レオーネたちとは紅海で一緒だったためか姉妹同然の付き合いをしている。

レオーネ「だって…あんなに艶やかな提督…もう、たまらないよ…///」サウロにねだるように言った

サウロ「そんなこと私に言っても仕方ないじゃない…」パリパリに焼けたパンを取りながら肩をすくめた

チェザーレ・バティスティ(サウロ級)「お姉ちゃんのいうとおりね。今日の提督はいやらしいし、美味しそうだけど…♪」モッツァレラ・チーズとオリーブの塩漬けをつまみながら提督を斜めに見るバティスティ

ダニエレ・マニン(サウロ級)「あぁ、もう!そんなこそこそ言ってないでさ、いっそ突撃かけようよ。私たち駆逐艦は敵艦に斬りこんでこそ、でしょ!」数杯のワインで気が強くなったのか、それとも紅海警備艦隊の記憶か、突撃を敢行しようとするマニン。

オリアーニ「こら。提督にあれほど「死に急ぐな」って言われたでしょ?女性も同じよ?…まったくあなたたちは突撃ばっかりなんだから。盛りのついた猫じゃあるまいし」

フランチェスコ・ヌロ(サウロ級)「お姉ちゃんたちにそうきつく言わないであげて、オリアーニ?あの時は仕方なかっただけで、今はそんなことしないもの、ね」それ以前の交戦で撃沈されたため、サウロ級で唯一紅海艦隊の壊滅を見ていないヌロは他の姉妹たちよりも少し大人しく、なだめ役になっていた




151 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/01(水) 00:43:15.19 ID:XDB9IgT30
オリアーニ「あぁ…ごめんなさいね、ヌロ?どうしても言い方がきつくなってるわ…」イタリア駆逐艦の一つの完成形であるマエストラーレ級よりさらに高速を目指した分、オリアーニ級は期待もされ、艦隊型駆逐艦として多くの戦いにも身を投じてきた。
…三人の妹に、最大グループのソルダティ級駆逐艦という、高性能な年下の従姉妹たちにもしっかりしたところを見せなければと、オリアーニはつい一生懸命になってしまい、ちょっと悲しそうなヌロの顔を見て、慌ててなぐさめた

ヌロ「ありがとう…オリアーニは優しいの分かってるから」

オリアーニ「そう言ってくれて私も嬉しいわよ…でもそろそろ失礼するわ。ワインで失態をさらしたくないもの」
(欧米では人前で酔う人を自制がきかず、酒量も分からない不作法ものとし、大変な醜態と考えている)


オリアーニは食後のカプチーノを飲むと、周囲の駆逐艦たちに軽く会釈すると軽快な足取りで出て行った。残りの駆逐艦たちも次第に食事を終え、一人二人と席を立った。


…食後…

食事も済み、提督は甘えるようにドリアと腕を組み食堂を出て行き、次第に艦娘たちも出て行った。
閑散とした駆逐艦のテーブルにはレオーネ級の三人とサウロ級の四人が残っている。


サウロ「食べ終わった?」視線は提督にクギづけで、食事もおろそかにしていたレオーネ級を待っていたサウロたち。おしゃべりしながらワインをちびちび舐めつつ、レオーネたちが自分たちの皿を厨房に持っていくのを見とどけた。


レオーネ「ありがとう、サウロ。待っていて…くれたんだ」大仰な身振りでサウロに感謝するレオーネ

サウロ「いいのよ。ところで、午後はやることあるのかしら?…私たちは何にもなくてちょっと暇なのね、よかったら一緒におしゃべりでもしましょう?」無理な突撃をかけようとする戦闘時にくらべて、普段は大人しいサウロ級はレオーネ級と一緒にいることが多かった

レオーネ「あ…あぁ。いい…よ」妙にはぁはぁと荒い息づかいをしながら答えるレオーネ

ヌロ「レオーネ、大丈夫ですか?お熱でもあるのですか?」そっと顔を近づけて手を額に当てるヌロ。

レオーネ「…!だ…大丈夫だから。今日は…ほら、暑い…くらいだし」ヌロの白い手をどけて、軽く跳ねて活発さを見せるレオーネ

ヌロ「そう…ですか。お加減が悪かったらいつでもいってくださいね」少しほっとして微笑するヌロ

マニン「ま、そんなに元気なら平気でしょう。ね、パンテーラ?」隣でぼーっと頬に手を当てているパンテーラに声をかけた

パンテーラ「え?…ああ、そうね。私は元気よ?」すんなりと長い髪をいじりながら上の空で答える

マニン「もう、どうしたの?しっかりしなさいよ」地団駄を踏みそうな勢いで問いかける

バティスティ「まぁまぁ…レオーネたちにもそういう日はあるわよ。それよりこんなところでぶらぶらしてないで、部屋でお話しましょうよ」手際よく厨房からバスケットを借り、焼き菓子を入れてもらったバティスティ

サウロ「気が利くわね、バティスティ。…レオーネ、お邪魔して平気?」

レオーネ「あぁ…うん。いい…よ」妙にはっきりしない具合のレオーネ

サウロ「?…調子も今一つみたいだから、ちょっとお邪魔したら早めに帰るわね。さぁ、アヴァンティ(前進)!」



………

お待たせしました、次から駆逐×駆逐の百合です。褐色肉食獣のレオーネ級×色白で端正なサウロ級となります
152 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/01(水) 02:32:19.59 ID:XDB9IgT30

…レオーネ級の部屋…

レオーネ級の部屋はエキゾチック趣味で、クリーム色と薄青の二色で上下に分かれた壁紙に、淡いセージグリーンで椰子の木や熱帯の鳥が描かれている。
部屋の半分は直に座れるようになっていて、敷かれた絨毯も赤茶と金のアラビア風なら、椅子とクッションも濃い色をうまく使ってアフリカらしくしてある。


レオーネ「はぁ…はぁ…」茶色の瞳を熱っぽく輝かせながら、レオーネは椅子に座る

パンテーラ「はぁ…ぁん///」しなやかに絨毯に座り込むパンテーラ。長い脚を組んで伸ばすと、スリットの入った黒いスカートから、ちらりと紫の下着がのぞいた…

ヌロ「…パンテーラ、その…見えてます」かあっ…と顔を赤らめておずおずと指摘するヌロ

パンテーラ「ヌロってば…もう、どこ見てるの…ぉ?」絨毯の上で寝転がり、片膝をたててしなをつくるパンテーラ。ずり上がったスカートから褐色のふとももが外気にさらされた…(あぁん…♪そんなあどけない顔して……襲ってください、って言っているみたいじゃない♪)

ヌロ「…///」真っ赤になって顔をそらすヌロ

サウロ「ヌロをからかわないで、パンテーラ」お菓子のバスケットをバティスティから受け取り、机の上に手際よく広げるサウロ

バティスティ「お菓子を用意しましたよ?レオーネさんたちも一緒に食べましょう?」レオーネの膝をとんとんと軽く叩くバティスティ

レオーネ「あ…うん。その…今行く…から」(はぁ…はぁ…サウロ級のみんな……可愛いな…ぁ)つっかえつっかえで言うレオーネ

マニン「ティグレ、貴女も一体どうしたのよ?息が荒いじゃない…本当に具合が悪いんじゃないでしょうね?」絨毯の上で寝転がるティグレを心配そうにのぞきこむマニン。当人は気づいていないがティグレからは白いレースの下着がのぞいている…

ティグレ「あ…あぁ。平気だ…何でもない」(マニンのが見えてる…白くて、滑らかなふともも……あとちょっと自制が効かなくなったら襲っちゃいそうだ…)

サウロ「レオーネ、お菓子の準備できたわよ。…レオーネってば。大丈夫?」椅子に座ったレオーネに顔を近づけるサウロ。すると少し開いた襟元から、胸元がちらりとのぞいた。…さっきから我慢して、もうちょっとで発情を抑え込めそうだったレオーネの目の前に白い谷間と甘い花の香りがふっと漂った。



レオーネ「はぁ…はぁ…ごめん、サウロ…もう、我慢…できないっ♪」甘い匂いにとうとう我慢しきれなくなったレオーネは、いきなりサウロに飛びついた

サウロ「ひゃあっ!レオーネ!?」いきなり床に押し倒され、胸元を広げられて胸に吸いつかれるサウロ

パンテーラ「はぁん♪もう…あなたたちがいけないのよ…?そんなにいやらしく「犯して下さい♪」って誘うんだもの…♪」パンテーラは突然の事態にぽかんとしているフランチェスコ・ヌロを軽やかに引きずり倒し、スカートをめくりあげると脚を絡め、揉むようにヒップを撫でまわした。
何か言いかけたヌロの口に舌をねじ込み、熱いキスに驚いて涙が出ているのを見て、パンテーラはさらに興奮した

ヌロ「んーっ!…んんっ!ふぅ…んっ!」どうにか振りほどこうとするヌロだが、しなやかなパンテーラの身体に絡みつかれ、口中を蹂躙されていく

ティグレ「我慢はしたんだ…もう…いいよ…なっ!」ヌロを助けようと近寄ったマニンにとびかかり、容赦なく服を脱がせるティグレ。金髪を振り乱し、吸いつくようなキスを首筋に加えながら押し倒した。

マニン「ちょっと!?本当に発情してるんじゃないわよ!…んんっ!」何か言いかけたところでティグレにのしかかられ、抗議の声はずっしりとしたティグレの乳房でふさがれた

バティスティ「うわ…わ!」一瞬どうしようかためらったバティスティはレオーネに引っぱられ、厚い絨毯の上に転がされた。たちまちレオーネの片手が胸元に押し入り、よく引き締まった乳房をこねくりまわした

サウロ「ちょっと…!レオーネ、お願いだからおちつ…んんっ!」どうにかなだめようとしたサウロの声を封じる形で、レオーネの舌が入ってきた。サウロは逃げ出そうともがくが、意外に力強いレオーネに押さえつけられ身動きも出来ない

レオーネ「んふっ…じゅぽっ……れろぉ…♪…あぁ、たまらないよ…サウロ。柔らかくて熱いんだもの…ね♪」押さえつけたまま、とろりと蜜を垂らした花芯をサウロの秘所にあてがう。そのまま激しく腰を動かし、ねちっこい水音を立てる

パンテーラ「あはぁ…ん♪ヌロってば…こんなに濡らしちゃって…ぇ。されたくて…たまらなかったんでしょう…?」くちゅっ♪…パンテーラは逃げ出そうともがくヌロに絡みつき、ねちっこいキスを浴びせながら柔らかい胸に左手の指を埋め、右手で器用に下着を下ろしつつ、あまり使われていないヌロの引き締まった秘所に指を差しいれてかき回した

ヌロ「んんっ…!ふぅん…!……ん…んぅぅ♪」うるんだ目で抗議の呻き声をあげていたヌロだが、しばらく責めたてられていると声のトーンが甘くなって、身体もパンテーラのなすがままになってきた。目はとろんとして、振りほどこうとした両腕も力なく投げ出されていた。しっとりしていただけの花芯はすっかり濡れ、パンテーラの指がうごめくたびに「…ぬちゅっ…にちゅっ」とみだらな水音を立てる

マニン「…ぷはぁ!…ふざけ…ないでよっ、離しなさいっ…あんっ♪」窒息しそうになってようやく息継ぎさせてもらえたマニンは怒ろうとしたが、それより先にティグレが乳房の先端を甘噛みした。たまらず甘い声を上げてしまうマニンに、ティグレは荒い息をしながらむしゃぶりついた。

バティスティ「んぁぁっ…♪はひっ…あふぅ…んっ♪」レオーネに感じやすい乳房を激しく揉まれ、脚をばたばたさせながら甘い喘ぎ声を上げるバティスティ。ひくつく秘部からは早くもとろりと甘い蜜が垂れて、可愛らしい桃色の下着を汚している



153 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/02(木) 02:45:00.71 ID:a6Y3gHcq0
レオーネ「んふっ…んんっ♪…じゅるっ…ちゅるぅぅ…ぴちゃ…っ♪」しばらく深いキスで舌を絡めたあと、銀色の糸を引くそれを抜き、右手でスカートをまくりあげた。そのまま下着をずり下ろすと後ろに這いずっていき、頭を下ろすと柔らかで朱鷺(とき)色をしたサウロの秘所に舌を這わし始めたレオーネ。
割れ目をなぞり押し広げると、サウロのふっくらした花芯からはとろりと粘っこい液体があふれてきた。

サウロ「ひぃ…ん♪あふっ…あっ、あっ、あっ…んぁぁっ!」頭を押さえてどうにか引き離そうとするが、下半身の甘い感覚が邪魔をして力が入らない。次第に喘ぎ声が大きくなっていき、身体をそらせてびくびくとけいれんさせ始めた。

レオーネ「んっ…。じゅるっ…じゅぼっ、ぬちゅっ…ぴちゃっ♪」情欲で濁った目をしたレオーネは、だらしなく開かれたサウロの脚の間に顔を突っこみ、とろりとした蜜をすすり、舌を突き入れる。

サウロ「あっ…もう、やめてっ……んぁぁっ!」最後に力の抜けたような声で叫ぶと、ひときわ激しく身体をひくつかせ、弓なりに反らせてから絨毯に崩れた。

サウロ「あへぇ…♪…もう…止めて…って……言ったのに…ぃ」端正な色白の顔は焦点の合わない目と半開きの口から垂れる唾液で乱れきった様子で、責めたてられた余韻でひくひくと身体をひくつかせている。


パンテーラ「ふふ…気持ちいいでしょう?もっと、しましょう…か♪んちゅっ…ぐちゅぐちゅっ…じゅぶっ!」一方、レオーネの隣でパンテーラはヌロにまたがり秘所を重ねて動かし、そのたびにヌロは喘ぎ声をあげた。花芯はぐっしょりと濡れ、すっかりパンテーラのなすがままになって喜悦の声をあげている。

ヌロ「はぁ…ぁん♪パンテーラ…ぁ…いいのぉ…もっと…もっとぉ♪…ぬちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅ…っ♪」すっかり快楽におぼれたヌロは甘ったるくねだり、パンテーラのきゅっと引き締まった胸に手を伸ばした。

パンテーラ「あらぁ、そんなにしたいの?いいわよ…っ♪」自分からねだるまでわざと手控えていたパンテーラ。普段は内気なヌロがいやらしくねだるさまを見て笑みを浮かべ、豹の名にふさわしい、しなるような動きで花芯をこすりつけ、淡い色の付いた胸の先端を舐めつつ、しなやかな指をくちゅりと膣内に差しこんだ。

ヌロ「あっ…♪そこっ…いいのっ!イくっ、イきますぅぅっ…♪」とろとろっ…ぶしゃぁぁ…♪甘い喘ぎ声と共に秘所から蜜をあふれさせたヌロ。「えへへぇ…♪」と脱力したような笑みを浮かべ、ねっとりとした秘部にみずからパンテーラの指を差しこませた

ヌロ「もっと…ぉ♪こんな…気持ちいい…こと、知らなかった…のぉ……ヌロのこと…もっと、めちゃくちゃに…してぇ♪」甘ったれたように誘うヌロ。身体を持ってから初めて味わう「女性」としての快楽に狂い、普段の純真な様子からは想像できないほどいやらしくねだった。

パンテーラ「んふふっ♪…じゃあ、いっぱい…してあげる…っ♪」指をねじ込み、ねちっこい責めでヌロを喘がせるパンテーラ。べとべとになった下半身にヌロを座らせ、他の姉妹にも見えるように大きく脚を開かせた。

パンテーラ「ほらぁ、どうなってるのか言ってみましょうよ、ね…♪」ちょっと意地悪く耳元でささやくパンテーラ

ヌロ「はぁい…♪お姉ちゃぁ…ん、私ね、パンテーラに…ぃ、じゅぶじゅぶっ…って、されて…ぇ…あひっ…あふっ…イっちゃうのぉぉ♪」姉妹の目の前でどろりと蜜を噴き出すヌロ。二人の重ねた人差し指は紫のランジェリーの隙間からパンテーラの秘部に差しいれられていて、激しくぐちゅぐちゅかき回しながら、パンテーラもねっとりと蜜をたらして果てた。


マニン「あぁ…ん!本当に…っ、やめなさい、ったらぁ…あんっ♪」獣そのものと言った様子で飛びかかってきたティグレを叱り飛ばすマニンだが、あくまでも形ばかりで、むっちりとしながらも力強く、堂々としたティグレを憎からず思っていた。むしろマニン自身も以前から「そういうこと」に興味はあったが、やり方が分かるわけでもなし、姉妹で仲睦まじく触りっこなどしてみても、どうも違うと思っていた。
その分ティグレの激しいが傷つけるほどではない責め立て方には期待が高まっていて、自分はどうなるのかとハラハラしながらもわくわくしていた。

ティグレ「あぁ…脱がせるのが…面倒だな…っ!ぺろっ…れろっ、ちゅぷ♪」早く味わいたくて仕方ない焦りで、服を脱がすのもまどろっこしいティグレは半脱げのままマニンの乳房に吸いついていた。しばらくして唇を離すと、薄桃色の先端が桜色に染まり、涎でてらてらしていた。

ティグレ「…もう、たまらない…な♪」そのまま押し倒し脚を押し広げると、上からのしかかるようにして秘所を重ねた。じゅぶじゅぶとみだらな水音が響くと、マニンは恥ずかしそうに顔を赤らめつつも、目を期待で輝かせていた。

マニン「ちょっと…ぉ、やめなさい…ってば…ぁ♪んっ…あんっ♪ちゅぅぅ…ちゅるぅ♪」口ではまだ恥ずかしそうに嫌がってみせるマニンだが、ティグレとねっとりしたキスを交わした。そのうちに部屋中で繰り広げられる姉妹の痴態に安心したのか、自分から攻勢に打って出た。

マニン「あふぅ…ちゅるぅ、れろぉ…じゅぶじゅぶっ…ぐちゅっ、ぬちゅぅっ♪」ティグレのオレンジ色のブラジャーを外し、ぷるんと揺れた胸にしゃぶりつき、ねっとりと濡れた白いレースの下着をもどかしそうに脱ぎ捨てた。

マニン「いいわっ♪もっと、もっとしていいから!ほら、私のなか…くちゅくちゅして…!」ティグレの濃い色の瞳に映った自分のあさましく乱れた表情とティグレのらんらんとした視線を見て、マニンはたまらなくなって下半身を擦り付けながら言った。

ティグレ「はぁ、はぁ…あぁ…いくよっ!ぐちゅぐちゅっ、じゅぶっ♪」片手でマニンの胸をこねくりまわし、もう片方の手を伸ばして花芯をえぐるティグレ。その激しい責め方はパンテーラの技巧に頼るようなねちっこいものではなく、純粋に「したくてたまらない」というまっすぐな愛欲にあふれていた。



154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 12:32:07.82 ID:0jRMZlYDo
ここが天国か
155 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/03(金) 02:02:10.03 ID:dbhK/BD50
マニン「あひぃっ…いいわっ!いくっ…いっくぅぅぅ♪」褐色のティグレと色白のマニンが重なり、名前を呼びあい、あちこち舌で舐めまわしながらきれぎれの激しい息づかいで絶頂した。褐色のティグレに半透明の粘っこい蜜がしたたり、ちょうどお菓子にかけたシロップのようにたらりと垂れた。

ティグレ「あぁ、とっても素敵だよ…♪」言いながらティグレはマニンの白くて柔らかそうな肩に甘噛みした。

マニン「あひっ…♪しょこ…ぉ、いいの…ぉ!もっとぉ…愛して…ぇ♪私のレオーネ(ライオン)…いっぱい、噛んで…!噛み痕…つけてぇ♪」肩、鎖骨、胸…軽く歯形が残るか残らないかくらいの甘噛みが続き、マニンはとろとろと愛蜜を溢れさせながらおねだりする。

ティグレ「いけないバンビーナ(小鹿ちゃん)だ…ね♪…かぷっ…ちゅぅ…れろっ♪」甘噛みしながら腰を動かし、ぐちゅりと響く水音を楽しむティグレ。少し気は強いがどちらかと言えばしとやかで、貴族のお嬢さんのようなマニンが、乱れてみだらにねだるさまを見ていると身体の疼きが止まらない。ふとももを押さえつけて激しくスパートをかけた。

マニン「ひぐっ、いぐっ♪ティグレ…私っ…いくぅぅ!……あなたに…ぃ、イかされてるの…ぉ♪」ぐちゅぐちゅっ!てろっ…とろとろっ…♪のしかかられて脚を開かされ、姉妹の目の前でイっている恥ずかしさと快感で、マニンは甘ったるく喘ぎながら蜜を噴き出し、身体をひくひくさせた。

ティグレ「はぁ…はぁ…ふぅ♪…最高に可愛かったよ…マニン…♪」発情がある程度収まって、ようやく人並みになったティグレは、反省を込めて愛おしげに優しいキスをした。

マニン「はぁ…はぁ…はひぃぃ…。そんなこと…言われたら…ぁ、濡れて…きちゃってぇ……もう、怒れ…ないじゃなぁ…い♪」どろどろっ…ぶしゃぁぁっ♪優しい一言でまたイってしまったマニン。そのまま脱力して緩んだ笑みを浮かべつつ絨毯に崩れ落ちた


…一方、レオーネはサウロをイかせると、四つんばいで動き始めた。秘所からとろっと蜜を垂れ流して床を汚し、らんらんとした獣の目ではぁはぁ言いながら、片手でいじられていただけで、すでにとろけた表情を浮かべているバティスティににじり寄った。

レオーネ「待たせたね…バティスティ?…していいよね?…どっちみち…我慢…できない…けど♪」肘を曲げ、両手を上げたような姿勢で床にあおむけになっているバティスティは、半開きの口から涎を垂らし、花芯をひくつかせてぐっしょりと下着を濡らしている。レオーネはいやらしい姿で寝転がっているバティスティをみてゾクゾクした。

じゅぶっ…じゅぶっ…ぐちゅっ♪愛蜜で冷たく張り付いているバティスティの桃色の下着を引きずりおろし、ふっくらして、てらてらと濡れている花芯に湿らせた指を押し込んだ

バティスティ「あふっ、あひぃ…ふわぁぁっ♪」バティスティは身体をがくがくさせると蜜を噴き出し、温かくてねっとりした液体がレオーネの顔から胸にかかった。

レオーネ「はぁはぁ…いいよぉ♪バティスティ…もっと…いっぱいかけてよ♪」顔にかかった粘っこい蜜を中指でしゃくい取り、嬉しそうに「ぢゅぼっ…じゅるぅ」と音をたてて舐めるレオーネ。そのまま人差し指と一緒に柔らかいバティスティの中にじゅぶっ…と差しいれた。

バティスティ「ひぁっ、んぁぁっ…!ひっ…あん、あんっ♪」教わったことのない感覚に耐え切れず、甘い喘ぎ声をあげるバティスティ。
その声を聞いて、数回イかせて、まだ余韻の蜜をほとばしらせているヌロをいじっていたパンテーラがむくりと起き上がった。

パンテーラ「まぁ…そんなに可愛い声をあげちゃって。私も混ぜてぇ?」豹柄のストッキングをはいた長い脚で腰をくねらすように歩いてくると、舌なめずりをしながらバティスティの秘所につま先をあてがった。ぐちゅぐちゅっ…ぐちゅっ!

バティスティ「あぁぁんっ♪そこっ…ひぁぁぁっ♪」ぶしゃぁぁっ…♪
レオーネの二本の指を奥まで押し込むようにパンテーラのつま先が力を込め、レオーネが思っていた以上に指がバティスティの奥まで突入する形になった。当然バティスティは耐え切れず、腰を浮かせて蜜を噴出させた。

パンテーラ「まぁまぁまぁ♪いいわぁ、すっごくいい♪」身体の大きさに似合わないほど妖艶なみだらな笑みをにたりと浮かべ、パンテーラは動こうとしていたレオーネの頭を足で踏みつけた。ちょうどレオーネの顔がバティスティの秘所にあたる辺りで、ぬちゅ…と湿った音が響いた

パンテーラ「ほらぁ、姉さん、ちゃんとなめなめしてあげないと♪…バティスティもレオーネにぐちゅぐちゅ舐めてほしいわよねぇ?」片足でレオーネの頭をぐいぐい押し付け、にたにたと笑みを浮かべるパンテーラ。姉の頭を踏みつけ、可憐なバティスティを汚させていると思うと、パンテーラの花芯もとろりと蜜を垂らした。

バティスティ「はい…あっ、あん♪レオーネ、舐めて…ください♪」焦点の合わない瞳をうるませ、甘美な疼きに身を任せたバティスティ。

パンテーラ「バティスティ?お口は何しているのかしら…舐めてくれるわよね?」パンテーラは椅子を近づけて座ると、もう一方の脚を伸ばしていった。

バティスティ「ふぁい♪…ぺろっ…じゅるっ…ちゅるっ♪」



156 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/03(金) 02:32:29.34 ID:dbhK/BD50
パンテーラ「はぁ…んんっ♪あ…ぅん♪」パンテーラは片脚を伸ばし、もう片脚でレオーネを踏みつけにし、両手で自分の秘所と乳房をこね回しながら喘いだ。

レオーネ「ん…じゅる、じゅぶっ…じゅぼっ、じゅるぅぅ♪」柔らかく頭に乗せられたパンテーラの足が時々うなじをくすぐり、笑いそうになりながらバティスティの花芯を舐めまわすレオーネ。ねっとりした甘い蜜があふれ、顔はべとべとで、自分の花芯も身動きするたびにぐちゅりと水音を立てる。

バティスティ「んふぅ…じゅるっ…んんっ!……じゅるじゅるっ…れろっ♪」何度もイきながら熱心にパンテーラの足を舐め、身体をひくひくさせるバティスティ。パンテーラの足を舐め、花芯を舐められる快感以外もう何も考えられない。

パンテーラ「んんっ…あはぁ…♪」とろっ…とろぉ…♪艶めかしい声でのけぞり、秘所から蜜を垂らしイったパンテーラ。レオーネに乗せていた脚をどけて、ふとももをこすりあわせた。

レオーネ「んん…ぷはぁ…はぁ、はぁ、はぁぁ…♪」顔じゅうべとべとにして、満足げな表情のレオーネ。とろとろの蜜は膝まで垂れ、絨毯にも水たまりになりそうな勢いでこぼれている。

バティスティ「んぁぁ…っ♪いくっ、いくぅぅ…♪」ぶしゃぁぁっ…♪最後にひときわ激しく身体をひきつらせると、呆けたような表情で蜜を噴き出して果てたバティスティ。しとやかさのかけらもない乱れきった表情だが、同時にとても幸せそうで、ひとしきり愛蜜を噴き出すと、そのままぐしゃぐしゃになった絨毯の上で寝息をたてはじめた。

パンテーラ「んふふっ…♪もう、部屋中ぐちょぐちょ…♪」すっかり脱力したパンテーラは満足げに部屋を見わたしつぶやいた

レオーネ「片づけは…後でしような」

サウロ「はぁぁ…もう二度とあなたたちのこと心配したりしないから…」ぐったりしてあきれたようにつぶやいた

パンテーラ「本当に?…私とはまだでしょう、サウロ?今度は私としましょう…ね♪」微笑んだパンテーラ
157 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/03(金) 02:41:41.09 ID:dbhK/BD50
…ようやくリクエストの駆逐×駆逐百合終わりました…書いていくにつれキャラのイメージがだんだん変わっていってしまって、もしかして読み返したらおかしいところがあるかもしれません…それに擬音語とかは単調になりがちでバランスをとるのが大変でした…あと、感情表現のハートマークはちょっと安直な感じがするのであえて音符にしてます。いずれにしても満足してもらえたら嬉しいです…

>>154
「ここは南イタリア…天国に一番近いところ」(BGM〜ゴッドファーザーの愛のテーマ〜)…ですので


…とりあえず今日はこの辺で…
158 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/03(金) 11:47:29.06 ID:dbhK/BD50
今日は節分ですね、豆まきしないと…むしろ最近は恵方巻きですか…?


………

…しばらくして・レオーネ級の部屋…

レオーネ「いや、申し訳なかったよ。このレオーネがあんな痴態をさらしてしまうなんてね…よいしょ」ぐちゃぐちゃになった敷物やクッションカバーをひとまとめにしながらサウロに謝るレオーネ

サウロ「…まぁ、いいわよ。昔からの付き合いじゃない?」濡れタオルで全身ねとねとになった妹たちを問題ない程度に拭ってやりながら、肩をすくめた

レオーネ「せっかくここまでしてくれたというのにな…情欲に溺れた、だらしない我と妹たちを許してくれ」

サウロ「なに堅苦しいこと言ってるの。紅海であなたたちと肩を並べて出撃して、最後自沈したあの時以来、もう二度と会えないと思っていたのよ?こうして人の身体と感情を持って再び巡り合えるなんて、奇跡みたいじゃない…こんなにむちゃくちゃしないなら、また誘って?」

パンテーラ「ほんと、ごめんなさい…むらむらっときて、後はもう「イかせたい、めちゃくちゃにしたい♪」ってことしか考えられなかったわ…」

サウロ「全く…いくら「レオーネ」級だからって、発情期なんてね…そこまでネコ科動物にならなくてもいいでしょうに…身体は大丈夫?」あきれながらも調子を気遣うサウロ

パンテーラ「ありがとう…まだあそこがじんじんしているけどもう平気よ。あなたたちもこんな格好で帰るわけにはいかないでしょうし、シャワーでも浴びに行きましょう?」そういって力の抜けたヌロに肩を貸した。

ティグレ「ほら、着替え。貸しておくからさ」クローゼットからバスローブやワンピースを取り出して投げ渡すティグレ。サウロたちはぐしゃぐしゃになった衣類の代わりにそれを着た

レオーネ「みんな着替えたね…じゃあ、いこうか」洗濯物を持ったレオーネに、ヌロに肩を貸すパンテーラ。ティグレはへろへろになったバティスティを背負い、サウロはマニンをティグレと両側から支えた。


…浴場…


昼日中の大浴場は空いていてガラガラだったが、先客が二人いた。すっきりした表情の提督とドリアで、お互いを見る視線はとろけるような甘ったるさを帯びている。

提督「あら、サウロ級のみんな…レオーネ級も。遊んでて汚れちゃったのかしら?」何があったかわかっているらしく、からかうように言った。

レオーネ「…///」

サウロ「///」赤面するレオーネたち。

ドリア「まぁまぁ。提督、あんまりからかっちゃだめですよ?」

提督「そうね。ちゃんと洗うのよ?」ぱちりとウィンクを決め、ドリアといちゃつきながら洗いっこする提督

サウロ「提督…昼間からしてたのね」…そう思っただけで、きゅんっ…と秘所がうずき、指を這わせたくなってしまう…

提督「サウロ、レオーネ。…機会は作るから、今度私の部屋においで?…妹たちも連れて、ね♪」にっこり笑ってこともなげにいう提督

ドリア「全く…提督ったら♪」
159 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/03(金) 12:07:27.11 ID:dbhK/BD50
…七人もいると疲れますね…しばしまったりお出かけや買い物の風景にしようと思います…

………

…ある日の朝…

提督は執務室で空っぽの未決書類の箱を眺めていた。もちろん不備があれば送り返されてくる書類もあるだろうが、そうなるまでしばらくかかる。何をしようかと考えているうちに、ふと「買い物に出かけたい」という艦娘たちからの意見があったことを思い出した。

提督「そういえば私も出かけてなかったわね…えーと…メモは…」パラパラと小型ノートをめくると、買い物に行きたいという意見は結構あった。
おしゃれもしてみたい艦娘にとって、歩いていける距離に田舎町の服屋しかないのはかわいそうだ。公用車を使うのは軍紀違反だが、自分の車なら問題ない。提督は車のキーを取り出して、秘書艦のドリアを呼んだ。

提督「ドリア、今日はお出かけするわ」

ドリア「お出かけ、ですか?…公務で?」

提督「いいえ、買い物に行きたいの。みんなも買い物に行きたいって言うし、誰か連れて行くわ」にっこり微笑んで私服に着がえた提督。今日は黒い袖なしタートルネックにエメラルドの首飾りをして、クリーム色のスカートを選んだ。


160 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/04(土) 00:59:45.81 ID:KW1rKzO20
ドリア「それで、誰を連れて行きますか?」

提督「そうねぇ…四人乗りだから私をのぞいて三人…小柄な娘なら後ろに三人は乗れるだろうから、多くて四人ね。あ…でも、貴女を外す訳にはいかないわ。だから残りは二人ないし三人ね」

ドリア「まぁ…うれしいです♪…でも、残りの座席で激しい争奪戦になりそうな気がします。提督がお気に入りの娘をお選びになられたら?」くすくす笑うドリア

提督「そう言う訳にはいかないでしょう…なにか公平な方法はないかしらね」

ドリア「そうですね…とりあえず食堂に集まってもらって話し合いましょう」

提督「そうね…じゃあドリア、集合をかけてもらえる?」

ドリア「はい♪」お出かけ用の服に着替えるのと、放送をかけるためにドリアは速足で出て行った。


…しばらくして・食堂…


放送を聞いて食堂に詰めかけた艦娘たち。それぞれ買いたいもののメモや財布を準備しそわそわしている。

カッ、カッ、カツッ…黒いエナメルのハイヒールを履き、唇にルージュを差した私服姿の提督がやって来た。…提督は演台に立つと、ざわざわとざわめく艦娘たちに言った。

提督「みんな出かけたい気持ちは同じでしょうね。でも私の車は四人しか乗れないし、秘書艦を務めてくれているドリアは普段大変な上に、大柄な戦艦たちが着られる服はなかなか手に入りにくいから、ぜひ連れて行ってあげたいの。だから残り二つの席を決めることになるわ…小柄な娘なら三つだけれど」

ドリア「…そこで、食堂の入り口で引いてもらったくじで選ぶことにしました。くじをつくったのは私で、混ぜたのは提督ですから文句はないかと思います」
あちこちで賛同の声があがる

提督「では、読み上げるわ…」もしあるならドラムロールが鳴りそうな沈黙の後、提督が言った

提督「12番、それと25番」外れた艦娘たちの落胆の声に交じって、当たった艦娘の歓声が響いた。

トリエステ「やった、12番です!ダメかと思っていました…」一番目の当たりは長身できゃしゃなトレント級重巡のトリエステ。

トレント「よかったじゃない。…提督と楽しんでいらっしゃい」姉のトレントは優しく言った

ザラ「そうね。普段なかなか機会がないんだもの。思い切りわがまま言ってきなさい…ね?」きゃしゃな身体のせいで何かと不自由なトレント級をザラも心配していて、トリエステが出かけられると聞いて心から喜んであげた。

トリエステ「はい!」

カラビニエーレ「あっ!25番、私です!」もう一つの当たりはソルダティ級駆逐艦・第一グループのカラビニエーレ。
「憲兵」の艦名通り、普段は頭に灰色の三角帽(ナポレオンの帽子のような左右に伸びた帽子)をかぶり、少し堅苦しい話し方をする。真面目な性格なのでたまには羽を伸ばし、息抜きさせてあげたいと提督も思っていた。

アルピーノ「よかったわね。楽しんできてね?」同じソルダティ級のアルピーノ(山岳兵)が「アルピーノ」たちの目印、羽根つきのチロル風帽子を軽く持ち上げ会釈した。

カラビニエーレ「はっ!」カチッとかかとを鳴らす

リベッチオ(マエストラーレ級)「そういうのはいいんだってば!もう、お堅いんだからぁ」褐色の明るい娘、リベッチオがからかった

カラビニエーレ「///」

リボティ(ミラベロ級)「気をつけて行ってくるんだよ。きみのような可愛い花を狙う悪い蜜蜂がいるかもしれないからね…♪」いつものように言い回しは妙に大人びているが、「楽しんで行っておいで」とウィンクした。

提督「じゃあ、お出かけ組は入り口で待っててね?…今日外れたみんなにもちゃんと機会は設けるから、待っててちょうだいね?」

「「はい!」」部屋中の艦娘たちが唱和する

提督「結構。じゃあ、今日は自由に過ごしてていいわ。…ライモン。申し訳ないけど時々作戦室をのぞいてもらえる?携帯電話は持っていくから、なにかあったら遠慮抜きで電話をちょうだいね」

ライモン「はい。お任せ下さい」

提督「貴女がいると安心して出かけられるわ。お土産、期待していてね」

ライモン「はい!」ぱぁぁ…と表情を明るくするライモンに提督はにっこりした




161 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/04(土) 01:42:53.65 ID:KW1rKzO20
…鎮守府・本棟入口…


玄関口の段の前に、出かけることになったドリア、トリエステ、カラビニエーリが並んでいる。

ドリアは胸元を開いた白いサマードレスに、花飾りが付いたふちの広い帽子、ハイヒールで髪の片側をカールさせ垂らしているので、貴婦人のように見える。トリエステは長身に似合う水色のワンピース。髪を結い上げていると涼しげで清潔な美しさがある。カラビニエーリは堅苦しい格好で行こうとするのを姉妹にやいのやいの言われて、白いフリル付きブラウスに紅いフレアスカートで、少し恥ずかしそうにしている。


ドリア「あ、来ましたよ…ずいぶん高級そうな車ですね…」

ブロロ…キィ。三人の前で停まった車は大型の乗用車で、深い青色に塗られ、バンパーやエンジングリルの銀でアクセントが付いている。

提督「お待たせ。さ、乗って?」提督はサングラスをかけ、ウィンドーから顔を出していった。

ドリア「はい。さぁ、乗りましょう?」ドアを開けて三人は席に着いた。ドリアが助手席、後部座席にトリエステとカラビニエーレ。
二人は遠慮してドリアに後部をすすめたが、「私は大きいから前でいいのよ」とにっこり微笑され、二人は大人しく後部座席に座った。

提督「シートベルトはしめてね。最近は警察もうるさいから」運転しづらいハイヒールは助手席に置き、ぺたんこの靴でアクセルを踏む提督。踏み込みに応えて、大型乗用車は滑らかに加速した。鎮守府を出ると手を伸ばして門のスイッチを押し、いよいよ公道に出た。

ドリア「立派な車ですね、提督?まるで大統領の車みたいです」ドリアが言うと提督はくすくす笑った

提督「ふふっ、ドリアは鋭いわね♪この車はランチア・フラミニア。1957年から70年まで生産されて、リムジンタイプは大統領専用車だったこともあるのよ?この車は普通のベルリーナ仕様だけど、乗り心地がいいでしょう?」言いながらギアをトップにいれて海岸沿いの道路を走らせる提督。


カーブが続く眺めのいい海沿いの道路を、提督はランチアで飛ばしていた。大型乗用車ながらランチアの足回りは反応がよく、同時に安定感があって、速度を上げても不安にならず自然に速度が出る。艶のある深い青色がきらりと日光を反射し、三人は窓の景色を眺めていた…

162 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/04(土) 01:51:10.14 ID:KW1rKzO20
…最初から提督の車はランチア・フラミニアにしようとおもっていて、ようやく本文に出すことができました。恰好いいイタリア車ということで、アルファ・ロメオ1962や初代ジュリエッタとかも考えたのですが、二人乗りのクーペでは艦娘とのお出かけが二人きりになってしまうので…ちなみに最近の車でないのは提督の趣味ということで…イメージが分かると思いますので画像とかで探してみるといいかもしれませんね

…それでは今日はこのへんで…
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 22:46:17.27 ID:sdhFe0UFo
乙〜
百合百合なレズ描写も大変良いですが
日常の描写も素敵です
164 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/07(火) 00:29:10.90 ID:MckA6Ii90
>>163

どうもありがとうございます、なかなか進みませんが雰囲気だけでもそれらしくできたらな…と思っております
165 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/07(火) 01:44:51.55 ID:MckA6Ii90
…四十分ほどして…

提督がランチアを走らせていると、カーブの向こうに街並みが見えた。海沿いのきらきら輝く海岸を望む、ゆるい斜面に広がっている町。教会の尖塔や建物の屋根が日光に照り映えている。

カラビニエーレ「わぁぁ…♪」

ドリア「きれいな街ですね…♪」

トリエステ「本当に…なんだか懐かしい感じです」

提督「ふふっ、時間はいっぱいあるから色々見て回りましょうね」ギアを落とすと市街の中央に車を乗り入れ、噴水のある広場の脇にランチアを停めた。

キィッ…バタン。ドアを開けると提督は軽く肩を回した。周囲にはカフェや野菜の露店、料理屋が並んでいて、昼前の仕込み中なのか、美味しそうな匂いが漂っている。

提督「さ、着いたわよ?降りて」三人を促す提督…と、後ろ手を組んだ制服姿の二人連れが近づいてきた。洒落た黒い制服に、腰に差したベレッタ・ピストルのホルスターと警棒は見間違えようもない。

やせたカラビニエーリ隊員「ちょっとちょっと、ここは駐車禁止だぞ。標識があるだろう?」

ヒゲのカラビニエーリ隊員「おれたちは交通警察じゃあないが、こいつはいけないね、お嬢さん。身分証を見せてくれるかい?」


…近づいてきたのは案の定カラビニエーリ(軍警察)の隊員で、地方では警察の支援に入ることもあるが、警察より強力な武装を持ち、陸・海・空軍とは別に独立している「第四の軍」でもある。提督は文句を言っても仕方ないと肩をすくめて、身分証を出そうとした。と、ドリアが提督を制して前に出た。


ドリア「失礼ですが、何か御用でしょうか?」ランチアから降りてきたドリアは上品な口調に大きな白い帽子、丁寧にセットされた髪と、立派などこかの奥様に見える。カラビニエーリ隊員は少し丁寧な物腰になって言った。

やせ「あぁ、申し訳ありませんが、見ての通りここは駐車禁止でして。いくら何でも目の前で停められては注意しないわけにはいかんのです」隊員は駐車禁止の標識を指差した。

ドリア「ああ、さようでしたか…。申し訳ありません。わたくし、久しぶりのお出かけでして、嬉しくてつい市街の中心で停めてほしいと頼んでしまったのです」気恥ずかしげに微笑んだドリア

ヒゲ「それはそれは…たまのお出かけで嬉しいのはわかります。しかし、規則は規則ですから。…自分もただ見逃すわけにはいかんので」

提督「いえ、申し訳なかったです。この娘たちのお出かけは本当に久しぶりで…少しでも長く楽しんでもらいたかったのです」身分証を出す提督

やせ「まぁ、気持ちはわかりますがね…えっ…」軍の身分証を見て絶句するカラビニエーリ隊員

ヒゲ「…どうした…って、おい…本当かよ」やせの肩ごしに覗き込んでやはり絶句するヒゲの隊員

提督「何か…?」

やせ「いえ。…中将…この若いのが…」

ヒゲ「まずいぜ…海軍ってことは一緒にいるのは例の「艦娘」とやらだろう…?どうする?」

やせ「やっちまったものはしかたない…あー、こほん」小声でなにやらひそひそ話をしてから咳払いをするカラビニエーリ隊員。

やせ「たしかにここは駐車禁止…ではあるんですがね。まぁ自分らは交通警察ではありませんし、どうやらお連れのご婦人たちは日頃大変な「艦娘」さんのようだ。…今回は見逃してあげますから、せめてあっちの物陰まで移してもらえませんか?」小声で脇道を指差した

ヒゲ「そうすればこちらも時間をかけずにすむので…どうでしょうか」

提督「わかりました。こちらこそお手数をおかけしました」軽く会釈するとランチアのエンジンをかけ、円形広場の片隅に停めなおす提督。カラビニエーリ隊員も面倒に巻き込まれずに済み、ほっとした様子でドリアたちに話しかけた。

やせ「いや、「艦娘」は初めて近くで見るけど、おどろいたな…普通の女の子にしか見えないね」三人を見て感心している

ヒゲ「お嬢ちゃんもそうなのかい?小さいのに大変だね」カラビニエーレに言った

カラビニエーレ「なりは小さいけれど、戦前生まれよ。戦時にくらべたら何ともないわ」きっぱりと言い切るカラビニエーレ

ヒゲ「戦前生まれには見えないね…名前は?」

カラビニエーレ「ソルダティ級駆逐艦、カラビニエーレ。あなたたちと同じね」

ヒゲ「カラビニエーレかい、そいつはいい。俺たちは海には出られんから、その分ぜひとも頑張ってくれ」おどけて敬礼する隊員

カラビニエーレ「その分陸上はお任せするわ。あと、これ以上提督に何か言わないで欲しいわ」

ドリア「カラビニエーレ、あまり困らせてはいけませんよ。彼らも任務なのですから」

やせ「大丈夫ですよ、ご婦人。お嬢さんも心配はいらないよ。地元警察の連中にも話しておくからさ。買い物、楽しんでな」

ドリア「どうも御親切に」

トリエステ「本当にありがとうございます」

カラビニエーレ「職務遂行、ご苦労様」






166 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/07(火) 02:34:46.01 ID:MckA6Ii90
提督「どうも、お手数おかけしました」軽く会釈し、カラビニエーリ隊員と別れた提督たち


…市街・中心部…

ドリア「それにしても、提督の身分が分かった途端、ずいぶんな変わりかたでしたね」くすくす笑うドリア

提督「話の分かる人たちでよかったわ。交通警察をよばれてああだこうだと言われたら、あっという間にお昼になっちゃうもの」

トリエステ「しかし、あそこに駐車しておいて本当に大丈夫でしょうか」

提督「大丈夫。ちょっとずるいけど、フロントガラスから見えるようにプレートを置いておいたから」

トリエステ「プレート?」

提督「中将旗のプレート。本当は軍施設で使うものなんだけど…せっかくの時間を邪魔されたくないし。ま、いいわよね?」

カラビニエーレ「そう、ねぇ…まぁ、たまにならいいんじゃないかしら」律儀な性格のカラビニエーレは悩みつつ言った

提督「あなたたちと一緒だからよ♪さぁ、どこで何を買いましょうか」


…衣料品店…

石畳の道を歩いて数分、三叉路の角に一軒の衣料品店がやっていた。ガラスのショーウィンドウにはドレスやワンピースが並び、帽子掛けにはいくつも帽子がかけてある。入り口のドアには「営業中」のプレートがかかっていて、奥には店主らしい痩せたおじ様がいる。

ドリア「提督、よかったらここにしましょう」ドリアが控えめに提案する

提督「いいわよ。じゃあ、入りましょうか」…カラン、コロン。ドアを開けると控えめな鈴の音が響いて、ホコリと服地の独特な匂いがした。

店主「いらっしゃい。さ、どうぞ。お買いものなさるのはお嬢さん、あなたかな?それともそちらの三人?」しゃれた身なりで口ひげを整えている店主は、控えめに笑ってカウンターから出てきた。

提督「どうも。私ではなくて彼女たちの服なんですが、よかったら見せてもらえますか?」

店主「ああ、どうぞどうぞ。そちらのご婦人にお嬢さん二人だね?」にこやかに言う店主

ドリア「ご婦人だなんて、お恥ずかしい…」ふふっ、と笑うドリア

店主「いやいや。今どき珍しい立派なご婦人でいらっしゃる。なんだか戦前の貴婦人のようだね」

ドリア「まぁ…ある意味ではあたっています♪」少し驚いたように頬に手を当てる

店主「そうかね?ま、野暮な詮索はしないから、ゆっくり見ていきなさい」

カラビニエーレ「あの、あれが見てみたいのだけれど。よかったら出してもらえる?」

店主「ああ、あの濃紺のフリル付きドレス?お嬢さんもお目が高いね」ぱちりとウィンクをしてシンプルなカクテルドレスを引っ張り出した店主

店主「少し丈が長いかもしれないが、お嬢さんならうまく着こなせそうだ…ただ、黒や灰色ばかりではいけないね」ドレスをカウンターに置き、言いながら店の奥に入って紙箱をごそごそ動かす

カラビニエーレ「どうして私が黒や灰色が多いって分かったの?」

店主「お嬢さんはおしゃれな格好をしているけど、ちょっと恥ずかしそうにしているから、きっと普段は控えめな格好が好きなんだろう…とね」奥から取り出したのはワンピースだが、少し肩をふくらませたデザインに、胸のデコルテがドレス風で、白地に控えめな淡い桃色が明るい一着だった。

カラビニエーレ「可愛いわ…とっても可愛い、けど…似合うかしら」少し頬を赤らめて胸にあててみるカラビニエーレ

店主「試着室でお姉さんにあわせてもらうといいよ。試着は一声かけてくれればいいから、遠慮しないでね」
167 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/09(木) 01:15:28.15 ID:84vmv0560
お待たせしています、しばし平和な買い物にお付き合いを…この後ザラ級四姉妹がねっとりする予定なので…
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/09(木) 01:17:16.56 ID:Z0M6CwYfo
日常と濡れ場と両方あるとどちらも輝く
いつも楽しみにしてる
169 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/09(木) 01:57:22.49 ID:84vmv0560
カラビニエーレ「提督、よかったら試着を手伝ってくれないかしら」可愛らしいワンピースを抱え、試着室に入りながら言った

提督「いいわよ、ドリアとトリエステも必要なら呼んでちょうだいね?」あちこち見て回っている二人に声をかけると、試着室の前でカラビニエーレの着替えを待った。

しゅる…ぱさっ…。衣擦れの音が試着室から聞こえる閉じられたカーテンの前で立っていると、「持ってて?」と言いながらブラウスとスカートを持ったカラビニエーレの腕がつき出された。ほのかにぬくもりのこもる服を受け取って、腕にかける提督

提督「着替え終わった?…開けるわよ?」

カラビニエーレ「え、ちょっと待っ…きゃあっ!」提督がカーテンを開けると、まだ着替え終わっていないカラビニエーレの陶器のような滑らかな肌と、淡い若草色の下着が目に入った。

提督「あっ…///」すんなりした体つきのカラビニエーレの滑らかな腰の曲線と意外に大きな胸のふくらみ、その邪気のない魅力から、提督は目が離せないでいた。

カラビニエーレ「ちょっと!恥ずかしいから早く閉めてっ!」真っ赤になって叱る

提督「ごめんなさい、いま閉めるから…///」カーテンを閉めた後も、服を腕にかけたまま脳内でカラビニエーレの姿態を再生し、だらしない笑みがこぼれている提督

ドリア「提督?こういうところでのおふざけはよろしくありませんね…♪」いつの間にか後ろに立ち、微笑を浮かべているドリア

提督「…わざとじゃないのよ?」

ドリア「わかっています。ですが閉めるまでずいぶんと観賞していましたよ…ね♪」

提督「カラビニエーレが出て来たら改めて謝るから…それでいいかしら?」

ドリア「はい、結構です♪でも…私なら、見ても…いいんですよ?」少し恥ずかしそうに言うドリア

提督「…お願いだから帰ってからにして?そんなこと言われたら我慢できなくなりそうだから…///」(じゅんっ…♪)

ドリア「///」


二人が甘ったるい沈黙のせいでもじもじしていると、カラビニエーレの声が聞こえた。

カラビニエーレ「いいわ。着替えたわよ」

提督「なら、開けるわね」しゃーっ…カーテンが開かれると、ふんわりした印象のワンピースに身を包んだカラビニエーレが立っていた。

カラビニエーレ「どうかしら?似合う?」裾を持ってみたり、鏡の前でくるりと回ってみたりしながら言った

提督「とっても似合ってるわ。いつものかっちりした服装もいいけれど、柔らかい印象のあなたも深窓の令嬢みたいで素敵よ♪」

カラビニエーレ「…ならこれも買うわ///」

提督「そうね、せっかくだものね♪」提督は服をカウンターに持っていくカラビニエーレの可愛らしい後ろ姿に、にっこりと微笑んだ。
170 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/09(木) 02:54:00.53 ID:84vmv0560
>>168

楽しみにしてくれてありがとうございます、なかなか進みませんが頑張ります


………

トリエステ「提督、次は私の方を…」控えめに声をかけるトリエステ

提督「ええ。何かしら?」じっと考え込んでいるトリエステに近寄った

トリエステ「はい、その…二着の服、どちらもいいなと思ってしまって選べないんです。どっちがいいと思いますか?」ちょっと高級な店や都会で着るような、洒落た服が着てみたいと言っていたトリエステは、ハンガーを左右の手に持って思案顔をしている…

提督「どれどれ…?」鏡の前で服をトリエステの身体にあて、しげしげと眺める提督…片方は淡いすみれ色で縁がライトシーグレイのカクテルドレス。裾には柔らかなクレープ状の折り目が入っていて、シックな色合いだが、長身のトリエステだと大人の女性らしさが出せる。

提督「なるほど。それで、もう片方は…と」今度は反対に明るいクリーム色に、淡い桃色やライトグリーンで花模様があしらってあるサマードレス。
長身できゃしゃなトリエステが一つ一つの柄が大きい服を選ぶと、必要以上に細っぽく見えてしまう。トリエステはそれが分かっているらしく、裾から斜めに腰のあたりまで繊細な花や蔦模様が広がり、腰から上は縁取りに白いレースが付いている物を選んでいた。


トリエステ「どうでしょうか?」提督の顔をのぞきこむ

提督「そうね…すみれ色のは大人の美しさが出ていていいわ。クリーム色のはあっさりしているけど、他のものと合わせれば着回しができそうね……両方は買えないのよね?」

トリエステ「他のものも買うとなると、たぶん…お財布が」

提督「値段は聞いた?」

トリエステ「いえ、決めてから聞こうと思っていましたから」

提督「ふふっ…♪なら一緒に来て?」服を受け取り、カウンターに向かう提督

提督「すみません、この二着はいくらでしょう?」店主に声をかけた

店主「あぁ…これかね。カクテルドレスが250、サマードレスが180だよ…お財布の中身と折り合わないかね?」

トリエステ「残念ですが…片方にします」

提督「せっかくなんだし、よかったら半分出すわよ?」

トリエステ「いえ、それでは留守のみんなに悪いです」

提督「そんな、今日くらい気にしなくていいのよ?せっかくなんだし」

トリエステ「ですが…」

店主「ちょっと待ちなさい、お嬢さん。いくらならお持ちなんだね?」

トリエステ「服にかけられるのは400ユーロくらいのつもりで…できればもう少し控えめに出来れば…と」

店主「そうだねぇ…うーん」

提督「…この娘たちはなかなかこうした機会が持てないので、もしよかったら少し負けてもらえませんか?」

店主「ふぅむ…、わかった。いいよ。お嬢さんみたいな方が着たらきっと似合うだろう。ドレスだってホコリをかぶっているよりも喜ぶはずさ。二着あわせて350でいいよ」

トリエステ「いいんですか?」

店主「いいとも。置いておいたって一文にもならないからね。それに他にもお友達がいるんだろう?ならサービスしていい評判をつくっておかないとね」そう言いつつも商売で値引きしたわけでないのは、トリエステの嬉しそうな顔をにこやかに見る様子からも分かる。

提督「ありがとうございます」

店主「いいんだよ、お嬢さん。ぜひ今後ともご贔屓にね」しゃれた店主は提督にいたずらっぽくウィンクした
171 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/11(土) 01:16:00.87 ID:iqdDy6S30
提督「グラツィエ…よかったわね、トリエステ」そう言ってにっこりした

トリエステ「はい♪買いたいものは買えたので、後はお店の中を見てますね」

提督「ええ、それがいいわね」

トリエステが興味深げにあちこち見て回っている間に、提督はドリアの方に近づいた。大柄なドリアは普段は選べるものがなかなか少ないが、この店はある程度着られるものがあったらしく、数着を腕に抱えていた。

提督「どう?」後ろに手を回し、前かがみになるような形でのぞきこんだ。

ドリア「なかなかいいのがありました。普段貯めているのでお金の心配は不要ですよ?」

提督「せっかくだから一着づつくらい買ってあげようとおもってたのに、みんな律儀よねぇ…」

ドリア「一緒に出かけられるだけで十分ごほうびなんですから、そんなにされたら後でバチが当たります」

提督「そんな大仰な…普通に接しているつもりだけど上官と部下みたいな間柄じゃない。正直、気分転換にならないんじゃないかって心配だったのよ?」

ドリア「ふふっ…謙遜しすぎです。それに提督のいつもの言動からすれば、上官と部下と言うより愛人関係か、ハーレムじゃありませんか?」

提督「けほっ!言ってくれるじゃない…それで、どんなのを買ったのかしら?」

ドリア「見ます?」


ドリアが拡げて見せてくれたのは、何にでも合わせやすそうな青いロングのフレアスカートに、大きいひまわり柄が鮮やかな白いサマードレス。軽い生地のドレスはこれからの季節にぴったりで、落ち着いた色具合のおかげで変に子供っぽくならず、ドリアが着てもおかしくない。
それに三着目はたっぷりした裾の紅いドレス。肩が出ているカクテルドレスで、肩口と胸回りに黒い毛皮があしらわれていて、ふとももまで色っぽいスリットが入っている。ローマやミラノの豪華なパーティでも通じそうなしゃれたドレスである。


提督「本当に足りるの…?すごく高そうに見えるけど…」

ドリア「まぁ…心配性でいらっしゃいますね、大丈夫ですよ。お財布の中を見せるなんてちょっと俗っぽいですが…ほら」…ハンドバッグからドリアは黒革の財布を取り出し、開けて見せた。

提督「え…。私のより多いかもしれないわ…」分厚い財布を見て絶句する

ドリア「くすくす…せっかくのお出かけですもの。もしかしたら宝石や時計を買いたくなるかもしれないでしょう?」いたずらっぽく笑って言うドリア

提督「…とりあえず、大丈夫なのはわかったわ。そろそろいいみたいだし、ドリアもお会計しましょう?」

ドリア「はい♪」二人はトリエステとカラビニエーレを呼び、カウンターに向かった

ドリア「これのお会計をお願いします」

店主「ほぉ…このドレスはきっとご婦人に似合うよ、周囲のの視線を独り占めだとも♪」渋い店主はにっこり笑った

ドリア「まぁ、ふふっ♪でも、ありがとうございます」


ガシャガシャ…チーン♪古めかしいタイプライターのようなレジが鳴り、店主におまけしてもらった一行は店を出た。




172 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/11(土) 02:30:14.17 ID:iqdDy6S30
ドリア「いい買い物ができましたね」

カラビニエーレ「本当に。でも他のお店も見てみたいわ」

提督「いいわよ。トリエステ、貴女は何が見たい?」

トリエステ「え、私ですか?…そうですね、帽子…とかでしょうか」

提督「いいわね、私も欲しいし。じゃあ、帽子にしましょうか?」

ドリア「ええ、賛成です。…カラビニエーレ、あなたも行きたいお店があったら好きなように言っていいのよ?」

カラビニエーレ「そう、ね…。なら香水が欲しいの、いいかしら?」

提督「香水ね?いいわよ。香水なら小さいから帽子を買った後でも大丈夫だし、帽子を見てから行きましょうね」

カラビニエーレ「ええ、ありがとう」


それから一行は帽子を扱っている老夫婦の店に立ち寄った。職人肌で口数の少ない亭主と、反対によくしゃべり愛想のいいおばさんがやっている小さい店で、麦わら帽子からつばの広い飾り付きの帽子まで、様々な帽子が立体的に並んでいる。一時間ばかりかけて店内を歩き回り、あれこれ悩んで買うものを決めた。


提督「これがいいわね」青いリボンが付いている、白くてつばの柔らかなシンプルな帽子は今日の格好には似合わないが、何かと使い勝手がよさそうである

ドリア「では、私はこれを」クリーム色の地に、落ち着いたウグイス色の縁取りがされたつばが広い帽子で、片方に田園風景をイメージした長い鳥の尾羽と小さいリンゴのつくりもの、数種類のリボンを合わせた飾りが付いている

カラビニエーレ「これにするわ」カラビニエーレが選んだのは珍しく華やかな紅と白いレースの飾り付き帽子で、バラの飾りと細い黒のリボンが貴族のように見える。

トリエステ「そうですね…なら、これにします」トリエステが選んだのは鮮やかな青いターバン風の帽子で、木の葉型の縁飾りには小さい真珠をあしらってある

おばさん「はい、どうも。また来てちょうだいね!」


愛想のいいおばさんに見送られて店を出ると、ちょうど昼時の鐘が鳴った。


提督「香水は午後にして、お昼にしましょう」そう言って歩きながら店を探した。

小さい街だが料理屋は何軒かあったので、提督たちは小ぢんまりとした食堂を選んだ。表にいくつかの椅子とテーブルが出され、半分オープンカフェになっている。店主は汚れたエプロン姿をかけたおじさんで、奥さんらしい丸ぽちゃのおばさんと一緒に威勢よくしゃべりながら料理を出していく。


料理屋のおじさん「いらっしゃい、ご婦人方!汚い店で悪いねぇ!お召し物を汚さないように気をつけて!」

提督「どうも。とりあえず赤とグラスを三つ」

おじさん「はいよ!赤だね!」威勢よく言った

おばさん「はいはい!待っててね」ふくよかな身体で器用にテーブルの間を抜けてくると、栓を抜いて瓶を置いた

おばさん「グラスは三つでいいの?」

提督「ええ、車なので」水があまり良くないせいで、飲酒運転のまだまだ多いイタリアだが、提督は運転するときはあまり飲まないようにしていた。特に大事な艦娘たちを乗せることを考えて、飲み物はレモン水で済ますことにした。


…次回はお昼の食事と、午後の買い物、留守中の鎮守府風景を投下します…

173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 03:09:16.36 ID:i/yAGvAro
Grazie per il vostro
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 21:29:24.63 ID:ZVc+RyWAo
おつー
175 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/13(月) 23:46:16.03 ID:WUquaQL10
お待たせしました、ちょっぴり投下します…
176 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/14(火) 00:03:12.63 ID:S4EKnNBf0
おばさん「お嬢さんたちは何にする?ちなみに今日のおすすめはパスタ・ディ・ペスカトーレ(魚介のパスタ)だよ。活きのいい海鮮が入ったからね」おばさんは丸っこい身体で駆け回りながら愛想よく聞いた

提督「ならペスカトーレを。他もお任せします」いたずらっぽいウィンクを一つ。こういう店では店主のおすすめを食べるのが一番と、提督はおばさんに任せた

おばさん「はい、待っててちょうだい♪」おばさんはにっこり笑って厨房の主人に声をかけた。…数分すると、おばさんが両腕いっぱいに皿を重ね、器用に持ってきた。皿は古びていて下町の料理屋らしいが、そこには色鮮やかな料理がたっぷりと盛られている

トリエステ「わぁぁ…♪」

ドリア「おいしそうですね♪」

提督「本当にね、お任せしてよかったわ」

カラビニエーレ「早く食べましょうよ」祈りの十字を切り、早くもフォークを取り上げている

提督「はいはい♪」提督もフォークを手に取った

提督「では…んむっ…」

177 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/14(火) 01:00:47.37 ID:S4EKnNBf0
提督「んっ…おいしい」おばさんが前菜に持ってきたのはフォカッチャにモッツァレラ・チーズ、オリーブオイル、バジリコの葉、黒胡椒をきかせたシンプルな前菜。水気の多いトマトや魚介は避け、フォカッチャが湿っぽくならないようにしてある。香ばしいフォカッチャとピリッとした胡椒のアクセントが食欲をそそる。


ドリア「こちらも美味しいですよ。さぁ、どうぞ」ドリアが取り分けてくれたのは皿に盛られていかにも涼しげなスズキの冷菜。
パプリカやトマト、レモンの赤や黄色が鮮やかで、初夏の爽やかさがいっぱいの一品。内陸部では絶対に食べられない新鮮なスズキは、透明で下のトマト・スライスが透けて見える。塩と胡椒、ワインビネガーのさっぱりした味付けのマリネ風で、ドリアたちも感心しながら食べ進めている。


提督「ん…本当♪奥さん、とっても美味しいです」奥にいるおばさんに声をかけた

おばさん「うちの亭主は目利きだからね!いっぱい食べなよ?」

提督「はい♪」


しばらくして前菜の皿があらかた片付くと、おばさんがたっぷりと盛られたパスタ皿を持ってやって来た。湯気をたて、ニンニクとトマトのいい香りが漂ってくると、カラビニエーレとドリアが思わず身を乗り出した。

おばさん「あせることはないよ、お嬢ちゃんたち!たっぷりあるんだからね」おばさんが言うように、それぞれの目の前にはちょっとした大皿くらいのパスタがドンと置かれ、提督はその香気を思い切り吸いこんだ。

提督「うーん…いい香り。美味しそう♪」もとは漁師たちが余った魚でつくったという「ペスカトーレ」には正式なレシピはなく、それだけに店ごとのこだわりが出る。この店のは、たっぷりの海老やイカがニンニクとワインを効かせたあっさり目のトマトソースにからまり、少し細めのフェデリーニと合わせてある。

提督「んむっ……ん、魚介も新鮮だし、味もちょうどいい♪」ゆっくりと噛みしめて、恍惚の表情にも見える顔で賞味する提督。ドリアはしとやかに、しかしかなりのハイペースで食べ進め、トリエステとカラビニエーレは一口ごとに幸せそうなため息を漏らしている。

ドリア「そういえば、提督?」くるくるっ、とパスタを巻いてからドリアが声をかけた

提督「なぁに?」フォークを置いて首をかしげる

ドリア「はい、どうぞ♪…あーん♪」フォークを差しだすドリア

提督「あーん♪……ドリアが「あーん」してくれたから、さらに美味しいわ」にっこりと微笑した

カラビニエーレ「…」ちらりと二人をみて、急に勢いよくパスタを巻きとりはじめた

トリエステ「…///」フォークを提督をかわりばんこに見て、顔を赤くしている…

提督「はい、ドリア。あーん♪」

ドリア「あーん♪…本当に、倍も美味しい気がしますね♪」

カラビニエーレ「ねえ、提督」

提督「何かしら?」

カラビニエーレ「そ、その…あーん」パスタを巻きつけたフォークを差し出した

提督「あら、ありがとう。あーん♪…おいしいわよ、カラビニエーレ♪」ついでにフォークを持つカラビニエーレの指をぺろりと舐めた

カラビニエーレ「ちょ、ちょっと…///」恥ずかしそうに顔をそむける

提督「カラビニエーレ、こっち向いて?」

カラビニエーレ「な、何かしら」

提督「はい、あーん♪」

カラビニエーレ「あーん…。もう…恥ずかしくて味なんて分からないわよ」

提督「きっと甘いんじゃないかしら?恋の赤色だもの、ね♪」

カラビニエーレ「///」



178 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/14(火) 01:23:01.48 ID:S4EKnNBf0
トリエステ「その…提督、よかったら…あーん」もじもじしながらフォークを差し出した

提督「あら、嬉しい。あーん…♪」

トリエステ「おいしいですか…?」

提督「もちろん♪可憐なトリエステに「あーん」してもらって美味しくないはずがないでしょう?」

トリエステ「///」

提督「はい、トリエステも。あーん♪」

トリエステ「あーん…」小さい口を可愛らしく開けて、パスタを食べるトリエステ

提督「うふふっ♪」フォークを持っている側の肘をテーブルにつけ、反対側の手を頬にあてている提督。可愛らしい無垢なトリエステの姿に笑みが止まらない。

おばさん「おやおや、ずいぶんお熱いねぇ」空いた皿を片づけに来たおばさんが悪気のない様子でからかった

トリエステ「ええ、わたしたちの…大事な方ですから」真剣な口調で言う

提督「///」

おばさん「そうかい!お嬢ちゃんもよかったね。…大事にしてやんなよ」

提督「はい、もちろん♪」


食事とコーヒーが済み、明るい黄色の壁に午後の陽ざしが照り返す。常連さんらしい老人たちも、一人二人と席を立っていく。


提督「そろそろ行きましょうか」ずいぶん食べたのに手ごろな値段だったことに満足しながら、提督は荷物を持った

ドリア「いろいろと美味しかったですね…提督?」小声でからかうようなドリア

提督「ええ、おいしい間接キスでした♪」

ドリア「ふふふっ♪」

提督「うふふふっ♪」


179 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/14(火) 02:01:26.69 ID:S4EKnNBf0
…その頃・鎮守府…

周辺の海域は安定していて、提督もお出かけ中ですることもない鎮守府の艦娘たちは、それぞれ好きなように時間を過ごしていた。


オリアーニ(オリアーニ級)「あら、リボティ。何してるの…ゲーム?」

リボティ(ミラベロ級)「ああ。面白いよ。難しいだけになおさらね」

ミラベロ(ミラベロ級)「迷宮に潜って悪の大魔導師を倒すゲームよ」

オリアーニ「へぇぇ…って、自分の姿がみえないのね」

リボティ「自分の姿が見えないのは主観視点のゲームだから。…えーと、ワープの座標は…」


岩の中だ!…(墓石)


リボティ「直前にセーブしておくのが大事さ」

………

ライモン「ふぅ…。通信に異常なし、レーダーも正常」

金髪の艦娘「ご苦労様、ライモンド。よかったらお茶でもいかが?」作戦室にお盆とティーセットを持ってやって来た艦娘はずっしりとボリュームのある金髪を後ろでまとめ、水色の瞳、水色の口紅と少し変わったメイクをしているが、しっかりした感じを与える。着ているのはグレイグリーンのスカートとパールグレイのブラウスで、その上からエプロンをしている。

ライモン「あっ、ディアナさん。わざわざありがとうございます」ティーセットを受け取ったライモン

ディアナ「いいのですよ、わたくしがしてあげたかったのですから」


…彼女、ディアナ(Diana)は、30年代に政府のクルーザー兼通報艦として計画され、戦中はそのスマートな1700トンの艦から生み出される32ノットという速度を活かした重要物資の輸送を行っていた「高速スループ」艦。42年惜しくも英潜水艦に撃沈されたが、今は「艦娘」として厨房に立って料理にいそしんでいる。
月の女神「ディアナ」の名を冠しただけあって気品があり、様付けでよばれることもしばしば。口癖は「よしなに」で、意外に茶目っ気もある…



…今日はここまで…「ディアナ」といえば「ディアナ様」なので、いくらか似ているポイントをつくりました。また明日にでも投下します…
180 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/14(火) 11:06:22.12 ID:S4EKnNBf0
…いつも読んで下さってありがとうございます。>>1はイタリア語がほとんどできないので、間違っていたらご容赦くださいませ…投下します

………

ライモン「おいしそうですね」コンタクトのない退屈なレーダー・コンソールから離れ、脇のテーブルにティーセットを置いた。

ディアナ「ふふ、ありがとう。いま、紅茶を注いでさしあげます」香り高い紅茶が注がれ、ディアナもライモンの向かい側に座った。

ライモン「いい香り…」電子機器と地図ばかりの冷たい空間に、軽やかに湯気が立ち上る。

ディアナ「さ、召し上がれ」

ライモン「…おいしい」ダージリンと柔らかいビスコッティ・サヴォイアルディ(厚みのあるアイスの棒状をしたスポンジ菓子。「貴婦人の指」とも)でふっと一息ついた…と、誰かがまた入ってきた

アッテンドーロ「姉さん、交代に来ましたよ…って、ディアナ?」

ディアナ「ごきげんよう、アッテンドーロ。…姉思いでいらっしゃるのね」

アッテンドーロ「こんにちは、ディアナ。それはそうよ、だってわたしの姉さんだもの…わざわざお茶を用意してくれたんだ。ありがと」

ディアナ「いいのですよ。貴女もご一緒に」

アッテンドーロ「どうも。いただくわ」

紅茶の香りがひんやりした部屋に広がり、落ち着いた時間がゆっくりと過ぎていく


………

…鎮守府・図書室…

鎮守府の図書室は午後の陽ざしがレースのカーテンでほどよく遮られ、こもれびのような光が辺りを柔らかく照らしていた。その片隅、本棚の陰の薄暗い一角で、数人が小声でひそひそとしゃべっていた

ニコロソ・ダ・レッコ(ナヴィガトリ級)「ここだよ…」ニコが数人を案内したのは図書室の死角にある、大人向けの小説が並ぶ本棚で、この前提督と鉢合わせして気まずかった場所である。その時また貸しはよくないと諭されたので、今回はニコを先頭に借りたい何人かで駆逐隊を組んできていた。
この棚は相変わらず刺激的な本が並んでいて、何冊かはすでに借りられている。

ジョヴァンニ・ダ・ヴェラサーノ(ナヴィガトリ級)「おぉ…すごい…」

ルカ・タリゴ(ナヴィガトリ級)「ちょっと、恥ずかしいね…///」

アクィローネ(トゥルビーネ級)「お姉ちゃんたちも来ればよかったのに…これにしよう♪」

エウロ(トゥルビーネ級)「え…借りて読む気?」

アクィローネ「?…図書館なんだから借りて読むでしょう、いけない?」

エウロ「いけなくはないけど…私にはちょっと恥ずかしい…かな」

ニコ「まぁ、そこは人それぞれだからね。私も借りて、部屋でゆっくり読むよ」二、三冊を取り出して小脇に抱えた。と、そこに一人の声がした

ナザリオ・サウロ(サウロ級)「あら…こんなところで」ちょっとびっくりしたような、気まずそうな微笑を浮かべる

ニコ「サウロも読書しにきたの?」

サウロ「ええ…まぁ。この間からすっかりはまっているのよ」

タリゴ「大人ねぇ…」

アクィローネ「ふふ、どきどきするよね♪」

サウロ「そうね…いろんなシチュエーションがあって面白いわ」まさかレオーネたちとねっとりした時間を過ごしたことがあるとも言えず、適当に返す

ニコ「確かに面白いよね…でも、サウロはこんなの読まなくたって、レオーネたちがいるだろうに」何気ない調子で図星をついた

サウロ「!…どうしてそれを」

ニコ「たまたま洗濯場に行くときに、君たちが身体中ねとねとで、レオーネたちに肩を貸してもらっていたのを見たからね」

サウロ「えーと…その……まぁいいわ。事実よ」

ニコ「…言いふらしたりはしないよ。みんなも口は堅いから…もっとも、サウロのなんてザラ級やアオスタたちに比べたら可愛いものだよ?」

サウロ「見たことあるの?」

ニコ「ないけどね。時々お風呂に入って来るけど、あの疲れ方からしたらすごいんだろうね、きっと」それを聞いた他の艦娘たちは想像をふくらませた…


181 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/16(木) 02:16:49.04 ID:M0J1hvG00
大変お待たせしました、ザラ級四姉妹の昼下がりの情事を投下していきます…


…ザラ級の部屋…

ザラ「くしゅん!」四姉妹でお茶をすすっていると、ザラが可愛らしいくしゃみをした

ポーラ「あらぁ〜?ザラ姉、風邪でも引いたのぉ〜?」

ザラ「いいえ、ポーラ。…ホコリでも入ったかしらね」窓辺に行って窓を閉めるザラ

フィウメ「誰かに噂でもされているんじゃないかしら?」

ポーラ「もしかしてぇ〜、提督かもねぇ〜?」

ゴリツィア「いい噂なら構いませんよね、ザラ姉さん?」

ザラ「そうね。提督は悪口なんていう人じゃないものね…でも、気遣ってくれて嬉しいわ。優しいポーラ♪」ちゅっ…と頬に親愛のキスを与えるザラ

ポーラ「えへへぇ♪ポーラもぉ〜、ザラ姉のことが、とってもぉ〜…大好きっ!」柔らかく笑って、ぎゅっとザラに抱き着くと頬ずりするポーラ

ザラ「あん♪もう、ポーラったら♪」

フィウメ「私も、ザラ姉さんたちが大好きですよ♪」左側から飛びつくように抱き着いたフィウメ

ゴリツィア「ええ、また一緒になれて本当に嬉しいっ♪」右側から抱き着くゴリツィア

ザラ「ちょっと、そんなに抱き着かれたら危ない…って、きゃっ!」案の定椅子ごとひっくり返ってしまったザラ…スカートがめくれあがり、白いむっちりしたふとももがさらされた…

ザラ「あいたた…全くもう、あなたたちは加減ってものを知らないんだから…」見上げるとポーラの可愛い茶色の瞳がザラをのぞきこんでいる…頬をほのかに桃色に染め、艶やかな桜色でふっくらとした唇が、物欲しげに半開きになっている…熱っぽくねだるような表情に、ザラは思わず息を呑んだ…

ポーラ「…えへへぇ♪ねぇ、ザラ姉ぇ…ポーラぁ、なんだかとってもぉ〜…したいのぉ♪」押し倒した形でザラを見おろすポーラが、吐息をつきながら甘えるように言う

ザラ「もう、まだ午後になったばかりなのよ?……でも…可愛いポーラなら…いいわ♪」ポーラの頬に両手を添え、唇を近づける…

フィウメ「もう…ポーラばっかりずるいです。ザラ姉さま、私にも…キス…してくださぁい♪」止めるように声をあげるフィウメ

ゴリツィア「そうですよ、私たちは四姉妹なんですから。ポーラ姉さんばっかり甘えて…私だってザラ姉さんと…したいです♪」ゴリツィアも右から迫る

ザラ「それもそうね…じゃあ、みんなで…しちゃいましょうか♪……ちゅっ…ちゅるっ…ちゅぽっ♪」両腕でフィウメとゴリツィアを抱き寄せると、唇をポーラと重ねる…

ポーラ「ん…ちゅ…ちゅぷっ…んちゅっ♪」ポーラは両手でザラの両腕を押さえるようにして身体を近寄せていき、ねっとりとしたキスを交わした

フィウメ「きゃん♪…もう、ザラ姉さんのこと…脱がしちゃうから♪」しゅるしゅるっ…ぱさっ…。急に抱き寄せられたフィウメは驚いたような嬌声をあげると、反撃とばかりザラの胸元のリボンをほどき、ブラウスをはだけさせた。
えんじ色のブラが見えると、器用に脇から手を回して留め金を外し、するりと外して後ろに放り出した。…ふっくらして陶器のように白い乳房がぷるんっ…と軽く揺れて現れた。

ゴリツィア「相変わらずきれいな胸…見てるだけでどきどきしちゃう…れろっ♪」白い桃のようにふっくらした乳房に舌を這わせるゴリツィア…片手を床について、もう片方の手はさわさわとふとももをなで回す

ザラ「ん…ぴちゃ…ちゅぷっ♪…ゴリツィアも、そんなに遠慮しないでいいのよ?……んちゅぅ…ちゅるぅぅ♪」ポーラと絡めあっていた舌を抜き、横を向くとゴリツィアの口に舌をねじ込み、右手でゴリツィアの手をつかむとスカートの中に入れさせた。

ゴリツィア「んふぅ…んんっ♪…ぷはぁ…♪…姉さん…とっても…気持ちいいです♪」舌先から銀色の糸を垂らしながら、ゴリツィアはとろけたように言った

ザラ「…ちゅぽっ…よかった♪…フィウメ、あなたもお姉ちゃんと…いっぱいいやらしいことしましょう、ねっ♪…れろっ…くちゅっ、ちゅるっ♪」フィウメの唇を舐めてからするりと口中に舌を入れ、ねっとりと絡めあった。


182 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/16(木) 02:34:46.87 ID:M0J1hvG00
…訂正
>>166辺りで提督が中将になってましたが正しくは二つ星(少将)です

ザラ級のいちゃいちゃはしばらく続く予定ですので、待っていてくださいね。では…
183 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/17(金) 00:59:46.02 ID:TgUg1GFa0
フィウメ「…んんっ♪…んっ…ちゅるっ…れろっ、ぴちゃっ…♪…ザラ姉さまの舌…気持ちいい…っ♪」

ザラ「本当?…なら、もっと気持ちよくしてあげるわねっ♪」ザラはポーラの下から抜け出し、そのまま寝返りをうつようにしてフィウメの上にのしかかった。

フィウメ「そんな急にしちゃだめぇ…ん、あんっ♪」スカートの裾からザラの柔らかい白い手が入ってきて、ゆっくりとふとももを撫でる。フィウメは甘い声をあげて、くすぐったそうに身体をばたつかせる

ゴリツィア「あっ、姉さんったら…動いちゃダメです♪」一方、ザラのスカートの中をまさぐっていたゴリツィアは手がすっぽ抜けてしまい、頬を膨らませて怒ったふりをして見せた

ザラ「あら、ごめんなさい…なら特別にお姉ちゃんが案内してあげる…っ♪」フィウメの鎖骨から首筋を舐めあげながら、ザラは優しい笑みとみだらな笑みの混じった表情を浮かべ、空いている手でゴリツィアの温かい手をつかむと、しっとりとし始めている秘所に導いた…

ゴリツィア「姉さんのここ…温かくて…柔らかぁい♪」レースの下着越しに割れ目を優しく撫で上げられ、ザラはとろりと甘ったるい表情を浮かべた

ザラ「いい…いいわぁ♪ゴリツィア、上手よ♪」

ゴリツィア「練習したんです…だって姉さんといっぱい気持ちよくなりたいですから♪」

ザラ「まぁ、けなげな妹♪…じゃあ私も…ごほうびをあげる♪」ゴリツィアの袖口から手を入れて、ふっくらした丸っこい胸を揉みしだく。甘い声をあげて身体をくねらせるゴリツィアを追い回すように激しくこね回し、ぱちんとブラジャーの留め金を外した。

ザラ「やっぱり手触りがいいわぁ…直接だとなおのこと♪」片手でゴリツィアの胸、もう片方の手でフィウメの下着をずらして花芯をまさぐる…

ゴリツィア「はぁ…はぁ…あふぅ♪…姉さん…もっと、もっとぉ♪」

フィウメ「ザラ姉さぁ…ん♪もっと、してぇ…♪身体が、うずいて…姉さんの手でイきたいのぉ♪…あふっ、あひぃ!」急に一段階高い声で喘ぎ始めたフィウメ

ポーラ「もぉ〜、ポーラをおいてけぼりにしちゃ、だめですよぉ〜♪」ポーラが四つんばいになってフィウメの秘所に指を入れ、ねっとりとかき回す

フィウメ「ひぅ、あっ、あっ、あんっ…あひぃ…あぁん♪」くちゅ、くちゅくちゅっ…ぬちゅっ…。下着を膝までずりさげられて、ポーラの指に花芯をとろけさせている

ザラ「大丈夫、私たちはポーラのこと忘れたことなんてな…あっ、あん…んはぁぁっ♪」じゅぶっ、ぐちゅっ…ぶじゅっ♪
ポーラが同時にザラの秘部にも指を差しこみ、そのもちもちした手の中指がずぶりと奥まで突き入れられる。ポーラの的確な責め方に思わず歓声をあげるザラ

184 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/18(土) 01:08:08.59 ID:9MXusNZO0
ポーラ「どうですかぁ〜、ザラ姉、フィウメ姉?」ずぶぅぅ…ぐちゅぐちゅっ♪四つんばいから床に寝そべり、二人の花芯をまさぐる

ザラ「んぁぁ…はぁん…あんっ、あんっ♪…ポーラぁ…もっとぉ、お姉ちゃんをじゅぶじゅぶして…気持ちよくしてぇぇっ♪」

フィウメ「あひぃぃ♪んんっ…あぅ、いいですっ、イくぅ…イっちゃいますぅぅ♪」抱き合ったまま同時に責めたてられ、乳房を揺らし絶頂する二人。ポーラのおっとりした笑みにサディスティックな愉悦の色が混じる…と、ゴリツィアがむっくりと起き上がってポーラの後ろに回り込んだ

ゴリツィア「ポーラぁ?今度は私のこと忘れてるでしょう…お仕置きです♪」ずぶぅぅっ!…ぐちゅ、じゅぶっ♪膝立ちの姿勢でポーラの腰に片手を回し、もう片手でじゅぶじゅぶと秘所をかき回す

ポーラ「あんっ♪ポーラはぁ、ゴリツィア姉のこともぉ〜、忘れてなんかぁ…んぁぁっ、ひぅん♪」ぐちゅっ、ずちゅっ、ぶじゅっ♪白いレースのついた下着を下ろされ、早くもとろりと濡らし始めるポーラ。波打つ栗色の髪の毛を揺らしながら上を向いて、可愛らしい声で喘いだ

ゴリツィア「んふふっ…いっぱいよがってね、ポーラ♪」…ぐちゅぐちゅっ…ぐちゅっ…ずぶっ、ずぶぅぅ♪

ポーラ「はぁ〜い…あっ、あん、あんっ♪ポーラはぁ、んっ…♪ゴリツィア姉にぃ〜、ひぐぅ♪イかされてるのぉ…んぁぁ、あひぃぃん♪」…ぐちゅぐちゅっ、とろっ…どぷどぷっ♪…額から汗をしたたらせながら身体を引きつらせ、とろっと蜜を噴きだしてイったポーラ。それでも両手の指は吸いつくような姉たちの秘部をねっとりとえぐり、湿っぽい水音を立てさせている

ザラ「ひぐぅぅ♪ポーラぁ、もっとぉ…いやらしいお姉ちゃんの身体ぁ、もっと火照らせてぇ…♪」ぐちゅり…とろとろっ。ねっとりと蜜をしたたらせ、とろけた表情でみだらにねだるザラ。組み敷いているフィウメの開いた口に舌先から唾液を垂らし、それをすすらせながら身体をひくつかせた

フィウメ「んっ、ごくっ…私もぉ…イきまひゅぅぅ♪ポーラぁ…気持ひいぃれすぅぅ…♪ひぁぁっ♪あっ、あっ、あん…あひぃぃっ♪」ぬちゅっ…じゅぶ…じゅぶっ!…どぽどぽっ、ぶしゃぁぁ…♪舌先でザラの唾液を受け止めながらびくびくと身体をけいれんさせ、ふとももを開いて盛大にイきながら、呂律の回らない口で喘ぐフィウメ

ポーラ「えへへぇ♪ポーラもぉ、お姉ちゃんたちと一緒にぃ〜、イかされてま〜すっ…あひっ、んっ、あぁん♪」とろっ…ぶしゅっ…ぶしゃぁぁ♪めくり上げられたえんじ色のスカートから、膝まで引き下ろされた下着、白いレースの縁取りがされたニーソックスまでべとべとに汚し、嬉しそうなポーラ

ゴリツィア「もう、いけないポーラには…もっとお仕置きしてあげないとだめかしら?」普段のおっとりした表情からは想像もつかない艶やかな笑みを浮かべ、いやらしくささやいた

ポーラ「はぁ〜い♪いやらしいポーラはぁ、もっとお仕置きしてほしいのっ♪」力の抜けた笑みを浮かべておねだりするポーラ

ゴリツィア「では…いけないポーラにはお仕置きしちゃいます♪」そう言ってポーラを四つんばいにさせると片手で髪の房を優しくつかみ、痛くないよう、しかし容赦なく後ろに引っぱった。そしてもう片方の手を腰から離すと、ポーラのしっとりした丸っこいヒップに平手を見舞った。ぱちーんっ!とかん高い音が響く

ポーラ「はひぃぃっ♪ゴリツィア姉…いいのっ、いいのぉ…あひぃぃっ♪」ぱちんっ…ぱしーんっ!軽やかな手つきの平手打ちを浴び、よがり声をあげるポーラ。花芯からとろとろととめどなく蜜を垂らし、口を半開きにして悶える

ゴリツィア「ふふっ、いい声で鳴くわね♪…気持ちいいでしょ、ポーラ?」ぱぁーん!…すぱぁーん!ほんのりと赤味をましたヒップの揺れる様子をみてぞくぞくとした快感を覚えるゴリツィア…舌なめずりをしながら手首を利かせた平手打ちを浴びせた

ポーラ「えへへぇ…ゴリツィア姉ぇ…気持ちいいよぉ♪ポーラぁ…優しいお姉ちゃんにぃ〜、お仕置きされるのもぉ、好きなのぉ♪」ぱーんっ!かん高い音はしても痛すぎない、絶妙な加減の平手打ちにヒップがじんじんと熱を帯び、ポーラはとろけたような表情で喜悦の声をあげた


185 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/18(土) 02:13:51.46 ID:9MXusNZO0
ザラ「なぁに、ポーラってば…お仕置きしてほしかったの?」ぐっしょりと濡れた下着を脱ぎ捨てると、ポーラににじり寄ってきたザラ

ポーラ「えへへぇ♪そうなのぉ〜、ポーラはぁ…あひぃ♪…いけない妹だからぁ〜…ひぃん♪お姉ちゃんたちにぃ〜、お仕置きしてほしいっ♪…あひぃん♪」すべすべのヒップに平手打ちを浴びてよがりながら、さらにおねだりするポーラ

ザラ「ふふっ、そうなの…じゃあ、お姉ちゃんもお仕置きにくわわっちゃう♪」そう言いながら立ち上がると、上向きになっているポーラの顔に自分の秘所をあてがった

ザラ「ポーラ…舐めて?」

ポーラ「ふぅ…ぅん…れろっ…んんぅ…くちゅ…れろ…ちゅぽ…っ♪」吐息を漏らしながら舌で奥を探るポーラ。時々鋭敏な部分を舐められ、ザラは脚をがくがくさせながらポーラの顔面に蜜を浴びせた

フィウメ「ザラ姉さまぁ…私もぉ…♪」ぴちゃ…じゅるっ…れろっ♪…さっきまで余韻で身体をひくつかせていたフィウメが上半身を起こすとザラのふとももにしがみつき、身体を伸ばすとザラの秘所をむさぼっているポーラの横に割り込んだ。

ザラ「んんっ…あはぁ♪気持ちいぃ…もっと、奥までぇ…舌、入れてぇ…♪」とろっ…とろとろっ♪震える両脚にねっとりと蜜をこぼしながら、ザラは甘ったるくねだった

ポーラ「ん、んっ…んんっ!んぁぁ…あへぇぇ…ポーラはぁ…いっぱい、お仕置きされちゃったのぉ…♪」とろとろっ…ぶしゃぁぁっ♪ポーラは花芯からたっぷりと愛蜜を噴きだすと、とろけた表情を浮かべて床に崩れ落ちた。半分脱げたままのあられもない格好で、こぼれた蜜の水たまりにへたり込んでいる

ゴリツィア「ふふっ…可愛いポーラ♪…お仕置きはおしまい♪」ほんのり赤くなったポーラのみずみずしいヒップを優しく撫でるゴリツィア

ポーラ「えへへぇ…とってもぉ〜、よかったのぉ♪ゴリツィア姉ぇ、ポーラはぁ〜、いいこにしてるからぁ…また、お仕置きしてねぇ…♪」

ゴリツィア「うふふっ♪いい子にしててお仕置きするのも変な話だけど…いいわよ♪」

ザラ「ふふ…ポーラ、今度は私がお仕置きしてあげる♪…んはぁぁ♪」ぴちゃ…くちゅ♪フィウメにぐっしょりと濡れた秘部をねぶられ、ひくひくとイきながらポーラに言った

ポーラ「ザラ姉も優しいっ…♪ポーラぁ、嬉しくなっちゃう♪」とろんとした表情を浮かべ、力の抜けた声で喜ぶポーラ

ザラ「ポーラが喜んでくれて…あっ…ふぅ…私も嬉しいっ…んあぁぁっ♪」フィウメが秘所の核に軽く歯を立て、ザラは腰をがくがくさせながら蜜をほとばしらせた

フィウメ「あん…ザラ姉さまの愛蜜ぅ…れろっ♪じゅるっ…じゅるぅぅ♪」恍惚の表情を浮かべてとろとろとこぼれる蜜をすする

ザラ「あふぅ…はぁ…ふぅぅ…気持ち良かった…♪」とうとう床にへたり込んでしまったザラ。フィウメが垂れた蜜を舐めまわす様子を愛おしそうに眺め、時々身体をひくつかせた

ゴリツィア「私はまだしたいなぁ…ザラ姉さん、乱打戦は得意でしょう?私と、もう一戦しましょうよ♪」ゴリツィアが四つんばいになって、嬉しそうに近寄ってきた

ザラ「もう、わがままな妹ねっ…いいわよっ♪」後ろに手をついて脚を開くと、濡れて重くなったスカートをめくって裾を口にくわえた





186 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/19(日) 01:24:09.03 ID:fzJ3bCmf0
ゴリツィア「ザラ姉さんっ♪んんっ…れろっ…んちゅっ♪」ザラに飛びつき、ふとももの間に顔を埋め、とろとろに濡れそぼった秘所を舐めあげる

ザラ「んんっ…んぅ…んっ♪」ぴちゃ…ぴちゃっ…ちゅるっ♪スカートを咥えたままびくっと身体を震わせるザラ。とぷっ…とろっ…、と粘っこい蜜を垂れ流し、普段明るい色をたたえている瞳は快感で霞み、呆けたような虚ろな表情で涎を垂らしている

ゴリツィア「んふぅ…れろぉ…んちゅぅ…ちゅぱ…くちゅぅぅ♪」優しい姉のさらす痴態にゴリツィアはぞくぞくして、器用な舌でさらに激しく膣内をかき混ぜた

ザラ「んはぁ…はぁ…はぁぁ♪…ゴリツィア…とっても…いいわぁ…でも、お姉ちゃんと…一緒に…ね?」咥えていたスカートを離すと、お互いに花芯を重ねて、くちゅっ…くちゅり、と水音を立てながら腰を動かした

ゴリツィア「はぁ、あぁ、あぁっ♪ザラ姉さん…ザラ姉さぁぁんっ♪…はぁぁんっ!」くちゅっ…ぐちゅっ、じゅぶっ♪…とろとろっ…ぶしゃぁぁ♪

ザラ「ゴリツィア…私の…可愛い、妹ぉ…♪あんっ…はぁぁ…んっ、あぁぁっ♪」ぐちゅっ…じゅぶじゅぶっ…♪とろぉ…♪二人はのけぞるように天井を向いて、甘い声でお互いの愛を確かめ合い、激しく蜜をぶちまけながら果てた

ザラ「はぁぁ…ゴリツィアぁ…♪ちゅっ…ちゅぷっ♪」

ゴリツィア「ザラ姉さぁん…♪はむっ…んっ…ちゅぽっ…♪」身動きするたびにぐちゅっ…、といやらしい水音をたてつつ、二人は甘いキスを交わし続けた

187 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/19(日) 01:45:24.10 ID:fzJ3bCmf0
…同じころ・海沿いの道路…

ブロォォ…傾き始めた午後の陽ざしが明るく海を照らす。全開にしたウィンドウから爽やかな海風を吹き抜けさせ、提督のランチアが鎮守府への道を走り抜ける

提督「みんなへのお土産も買えたし、あなたたちも欲しいものが買えてよかったわね」

ドリア「ええ。提督とご一緒できてうれしかったです♪」提督の肩に頭をもたれさせ、少しめくれ上がったスカートから伸びるふとももを、そっと撫でるドリア

提督「まぁ、嬉しいことを言ってくれるわね。どんなごほうびが欲しいの?」

ドリア「それはもう、よくお分かりでしょう…?」指で提督のふとももに円を描きながら、意味深な微笑を浮かべるドリア

提督「ふふっ♪それもそうよね…二人は楽しかった?」

トリエステ「はい、とっても。それに今日はごちそうにまでなってしまって」

提督「気にしないで?お昼ご飯くらい何でもないわ」

カラビニエーレ「鎮守府のご飯ほど豪華ではなかったけれど、美味しかったわ。それに香水も買えたし…ありがとう、提督♪」

提督「うふふ、いいのよ♪手ごろなのが買えて良かったわね。それに私も香水が欲しかったところだったもの…そういえば電話はなかったけど、鎮守府のみんなはどうしてるかしらね…?」

………
188 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/19(日) 02:15:37.68 ID:fzJ3bCmf0
…ザラ級の部屋…

ザラ「はぁぁ…よいしょ…」ゴリツィアと激しく交わり、まだじんじんと疼く身体をそっと椅子に預けた

ポーラ「もぉ〜、ザラ姉ってばぁ、おばあちゃんみたいよぉ〜?」ころころと笑いながら椅子に座るポーラ。その手には部屋の小型ワインセラーから出してきたボトルが握られている

ザラ「今から飲むの?もう夕方だし、提督もお帰りになるころよ?」

ポーラ「いいのっ♪ポーラはぁ、飲むことにしたのぉ〜♪」手際よくコルク抜きでコルクを開け、四人分のグラスに注ぐポーラ

フィウメ「まぁ、ポーラが薦めるんだもの…美味しいワインに決まってるし、一杯だけもらうわ」

ゴリツィア「そうね。正直もう寝たいくらいだけど、せっかく抜いてくれたなら…」

ザラ「あれだけして、ポーラったら、まだワイン飲めるほど元気なのね…でも、美味しい」香りを楽しんでからグラスを傾ける。一応口はゆすいだものの、秘部をしゃぶったり、蜜をすすったりしたせいでにちゃにちゃした口内をワインがさっぱりさせてくれる

ポーラ「美味しいでしょ〜?でもぉ〜、ポーラはぁ〜…えへへぇ♪」グラスのワインをきゅーっと飲み干し、含み笑いを浮かべるポーラ。片手でさっき抜いたコルクをいじっている

ザラ「?」

ポーラ「ザラ姉ぇ、このコルクはぁ〜、天然コルクじゃないのぉ〜」

ザラ「そうなの?」

ポーラ「あのねぇ、天然みたいに見えるけどぉ、これはコルク樫のぉ、端材を固めて作ってあるのぉ〜…だからぁ、天然の一枚ものに比べてぇ〜、固いのぉ」

ザラ「物知りねぇ…でも、それが?」

ポーラ「えへへぇ…♪」

ザラ「もしかして…何か考えてる?」


189 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/21(火) 01:34:54.81 ID:2TW8U6180
…お待たせしました、続きを投下します…


ポーラ「さぁ〜、どうでしょ〜♪」つつーっ…椅子から立ち上がって近寄る

ザラ「…」さっ…妹の視線に何かを感じたザラ

ポーラ「♪」じりっ…

ザラ「…」

ポーラ「ザラ姉ぇ〜つーかまーえたぁ♪」抱きっ!

ザラ「ちょっと、何する気なの?」後ろから抱きすくめられる

ポーラ「えへへぇ♪例えばぁ〜…こんなことっ!」じゅぶっ…ぐりぐりっ…!ポーラは手に持っていたコルクをザラの濡れそぼった秘所に挿入した

ザラ「ちょ、ちょっと!…ん、んんっ…♪」花芯に栓をされたザラはそのままポーラに胸を揉みしだかれ、かすれたような吐息をつき始めた

ポーラ「えへへぇ♪ザラ姉ぇ〜…こっちでもぉ〜気持ち良くなってねぇ〜♪」いつの間にか貴婦人のような白い長手袋をはめた手で、ヒップを撫で回す…と、手袋をした指をしゃぶりだしたポーラ…

ザラ「え…ちょっと、やめ…あひっ、ひぐぅぅ!」…ずぶっ…ずぶずぶっ!しっとりと濡らした指をいきなり引き締まったアナルに挿入したポーラ。突然の衝撃にザラの身体が反り返り、声が上ずった

ポーラ「えへへぇ♪ザラ姉のここ…とっても温かくてやわらかぁい♪」ずぶっ、ずぶぅ…人差し指でお尻の穴をこねくり回しながら容赦なく乳房をいじるポーラ

ザラ「あひっ、ひぅぅん♪…ポーラっ、そっちは違うから…っ」引きつったような声を上げ、懇願するザラ…が、漏れる吐息は甘くかすれて、力づくで身体を引き離すでもない

ポーラ「そうねぇ〜…でもぉ、あらあらぁ〜?…ザラ姉のここはぁ〜、とってもぉ〜、悦んでるけどぉ〜?」ずぶずぶっ…ぬちゅっ♪腰が抜けて内股になり、かろうじて椅子の背につかまっているザラのきれいなアナルに指を突き入れ、ひくひくと跳ねるザラのトロ顔を見ながら言った

ザラ「だ、だめぇ…そこぉ…気持ひいいのぉ…♪ポーラの…指が、入って…あっ、あっ、あっ…ひぐぅぅ♪」

フィウメ「…ごくっ」…じゅんっ♪

ゴリツィア「…」じわぁ…♪

ポーラ「えへへぇ♪ポーラはぁ、続けたいけどぉ〜、ザラ姉が言うならぁ、止めようか〜?」

ザラ「いいの、気持ちいいからぁっ♪止めないでっ…あ”っ、あっ、ひぐぅぅ♪」焦点の定まらない瞳に、半開きの口から垂れる涎。身体をひくつかせ、腰を振ってポーラにねだるさまは普段のザラからは連想も出来ないほどみだらで卑猥な姿だった

ポーラ「はぁ〜い♪じゃあ、ポーラがぁ、もっとしてあげるっ!」

ザラ「はひっ、ひぐっ、んぁぁっ♪」びくびくっ…びくん!身体をひくつかせ、言葉さえでないザラ

ポーラ「えへへぇ♪…じゃぁ、そろそろぉ〜、栓を開けまぁ〜す♪二人ともぉ、ザラ姉の濃厚とろとろなデザートワイン、味見してみてぇ〜?」

フィウメ「はい…♪」

ゴリツィア「ザラ姉さんの…っ♪」近寄ってくる二人

ポーラ「じゃあ、かんぱ〜いっ♪」じゅぽ…んっ、ぶしゃぁぁっ♪ねっとりとした水音と一緒に愛蜜を噴きだすザラ。とろりとした液体をフィウメとゴリツィアは嬉々として顔面で受け止めて舌を這わせ、ポーラはにこやかに笑いながらグラスに受けた

ポーラ「ザラ姉の搾りたてっ♪…んくっ、こくっ…えへへぇ、おいしいっ!」机の上のワインを注ぎ、ザラの蜜と割って飲むポーラ。一方のザラはがくがくと脚を震わせ、蜜を間欠泉のように噴きながらイっている…

ザラ「あふっ、はひっ…あへぇぇ♪」

ポーラ「提督が帰ってきたみたいだけどぉ、まだ乾杯は終わってないよねっ…ザラ姉っ♪」えへへと笑って、じゅるりと舌なめずりをしたポーラ…

………
190 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/21(火) 02:11:45.92 ID:2TW8U6180

…鎮守府・玄関…

提督「ただいまー」

ドリア「今帰りましたよ」

カラビニエーレ「お土産もあるわよ」


三人は帽子の入った円筒形の箱や服の四角い箱を目一杯抱え、さらに紙袋を両腕に提げている。玄関には出迎えに来た艦娘たちがいて、とりあえず箱を受け取った

ライモン「お帰りなさいっ、提督♪」

提督「あら、ライモン。みんなもお出迎えありがとう♪はい、お土産♪」小ぶりな紺色の紙箱を渡した

ライモン「ありがとうございます。開けていいですか?」

提督「もちろん♪」

ライモン「では、開けますよ」優しく包み紙を開けるライモン…

ライモン「わぁぁ…口紅ですね♪」中に入っていたのは高級な口紅とファンデーションのセットで、ナチュラルメイクよりは少し濃い目が好きなライモンに合わせた鮮やかな色を選んである

提督「ぜひ使って?私からの気持ちよ♪」

ライモン「ありがとうございます、提督♪」ちゅぅぅっ♪唇に熱いキスを浴びせた

提督「うふふ♪」にへら…と崩れたような笑みを浮かべる提督

ドリア「提督?」ドリアが小声でささやくと表情が戻った

提督「あら、いけない…みんなにも小さいけどお土産を買って来たわよ♪」わーっ


提督の声に反応して、歓声を上げる艦娘たち。それぞれに宛て名が付いていて、さっそく提督が配り始めた


提督「えーと…オリアーニ」

オリアーニ「ここよ、提督」

提督「あぁ、そこにいたのね。はい、これ」

オリアーニ「開けていいかしら?」

提督「ええ、どうぞ♪」

オリアーニ「あ、リボン」開けた箱に入っていたのはイタリア国旗、トリコローリ(三色旗)カラーのリボン

提督「フランスの三色旗は嫌だって言ってたでしょう?」

オリアーニ「嬉しいっ!さっそく変えるわ♪」しゅるっ…と髪をまとめていたリボンをほどき、滑らかな金髪にイタリア国旗のリボンを結び直した

オリアーニ「どうかしら」

提督「きれいよ♪金髪によく映えているわ」

オリアーニ「ありがとう、提督。大事に使うわね♪」ちゅっ♪…オリアーニのぷるっと瑞々しい唇が近づき、提督の頬、限りなく唇に近いところに親愛のキスをした

提督「まぁまぁ♪…そうそう、オリアーニ。妹たちにもお土産があるから伝えておいて?」

オリアーニ「わかったわ♪」



191 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/21(火) 02:18:12.31 ID:2TW8U6180
…ザラ級四姉妹のねっとりいちゃいちゃ編、ようやく完了しました。しばしまったりとしながら、提督と仏、日、米提督の話と、同時にリクエストの駆逐×戦艦をやろうと思います

感想やリクエストがあればどうぞ…今日はこのへんで…
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 01:11:29.87 ID:R/e5nAOvo
乙でしたー
艦これやってるとPolaのZara姉様呼びに馴染みありすぎて違和感出ちゃうけど
実に良いモノが見れました感謝
193 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/22(水) 15:10:01.50 ID:2gBhiLSB0
>>192

やってないもので…ザラ姉様って呼んでるんですね。なら後付け設定で普段は「姉様」、いちゃつくときは「ザラ姉」呼びとかそんな感じで…

194 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/22(水) 15:50:02.73 ID:2gBhiLSB0

提督「あ、アッテンドーロ。あなたにもおみやげよ」ほのかなジャスミンの香りがする香水は切子ガラスの瓶に入っていて、見た目からしゃれている

アッテンドーロ「ありがとう、提督♪お土産、姉さんも喜んでたわ」小さいが思いのこもった箱を胸に抱え、足取りも軽く部屋に駆け上がっていく

提督「はい、トレント。お留守番ありがとう♪」妹であるトリエステのアドバイスももらって提督が選んだのは、ペアの紅茶・コーヒー兼用カップ。田舎町にジノリの店はないので、地元のアンティークショップで目についた、ロココ風に金と桃色をあしらった可愛いカップを買っていた

トレント「そんな、わざわざありがとうございます。大事にしますね」愛おしげに箱を持って、トリエステと仲良く階段を上がっていく二人

提督「なんだか…新婚さんみたいね…♪」

ドリア「うふふっ♪姉妹艦とまた会えたのですもの、愛おしくもなります」

提督「…そうよね。あら、マエストラーレ。いいところにきたわ♪」褐色の肌をした快活な彼女を呼びとめる

マエストラーレ「あっ、提督!帰ってきてたんだ、お帰りっ♪」かがんだ提督の頬にちゅっ…♪とキスをするマエストラーレ

提督「ふふっ♪ただいま。はい、お土産♪」バラの香りがするオイルは、この前日光浴を楽しんでいたのを覚えていて選んだものだった

マエストラーレ「うわぁぁ♪これ高かったでしょ?大事に使うねっ!」

提督「いいのよ♪リベッチオたちにもそれぞれお土産があるからって伝えておいて?」

マエストラーレ「わかった!…そのうちに、オイルを塗ったマエストラーレたちの肌…堪能してねっ♪」たたたっ、と駆けていく前に耳打ちしていった

提督「まぁまぁ♪」片手を頬に当て微笑が止まらない提督

ドリア「…」きゅーっ…にこにこしながらふとももをつねる

提督「いたっ!……ごめんなさい」

ドリア「はい、よろしい♪」
195 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/23(木) 01:56:26.48 ID:mJlqnMmG0
チェザーレ「ははは、相変わらずよくモテることだな」

提督「あ、チェザーレ。ちょうどいいところに来たわ。お土産よ♪」普段から文句の少ないチェザーレはおしゃれする機会が少ないので、せめてくつろぐときにでも…と、豪華なナイトガウンを買ってきていた

チェザーレ「おや、チェザーレにまで買ってきてくれたのか…済まぬな」

提督「よかったら開けてみて?」

チェザーレ「どれ…ほう」服の上から袖を通してみるチェザーレ…紺地に金糸と銀糸で描かれた星空模様が身動きするたびにきらめく

提督「どうかしら…サイズとか分からないし大き目にしておいたけど」

チェザーレ「ふむ…誂えた(あつらえた)ようにぴったりだ。いいものをくれて感謝するぞ、提督。…礼は身体でいいか?」

提督「え、いや…そんな…♪」

チェザーレ「はははっ!この老体でもまだ提督をぐらつかせることができるか、安心したぞ」

提督「もう!…チェザーレは老体なんかじゃないわ。…愛おしい私だけのチェザーレよ…♪」

チェザーレ「…そうか、嬉しいことを言ってくれる。だがこれ以上あまり言わないでくれ…辛抱できなくなる…♪」

提督「///」

チェザーレ「ふっ。まぁその気になったらお邪魔させてもらうので、そのつもりでな。ガウンありがとう」そう言って肩のマントをひるがえすと、どこか軽やかに歩いていった

提督「チェザーレ…♪そういえば、ザラたちは?」ドリアは荷物を置いてくるために部屋に戻ったので、留守をしていたライモンに聞いた

ライモン「あー…そのぉ、多分姉妹でお部屋に入っていったので…お昼寝でもしているんじゃないでしょうか?」

提督「そう…それなら渡してくるわ♪」

ライモン「あぁ、あの…寝ているのに起こすのもなんですし、後でお渡しになればいかがでしょう?」

提督「くすくすっ…そうね♪」

ライモン「…わかって言ってたのですか?」

提督「ええ♪…ザラたちは仲いいものね♪」

ライモン「いいというか…その…」

提督「ふふふ…まぁいいわ♪残りは夕食の時間に渡すことにするわ。食堂に持っていきましょう」

ライモン「なら、わたしが運んでおきます。お疲れでしょうし、その間にお着替えなさったら?」

提督「んー…そうねぇ。ならそうさせてもらうわ、お気遣いありがとう…ライモン♪」ちゅっ…と優しくキスをして、ヒールの音も軽やかに部屋に戻っていった

ライモン「♪…相変わらず提督の唇は優しいですね…」残り少ない箱や袋をまとめて、ライモンは食堂に向かった

196 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/23(木) 02:36:54.73 ID:mJlqnMmG0
………

…数日後・執務室…

ドリア「提督、公文書が届いております」朝の郵便を取ってきたドリアが差しだしたのは、楯に描かれた国旗と錨の模様もいかめしい海軍の公文書で、普段の連絡書類とは違う形式で送られてきていた

提督「あら…こんなローカルなところに、ずいぶんと仰々しい書類が来たわね…しかもタラントのイオニア軍管区司令部じゃなくてローマ発…?」今朝の「レプブリカ」紙を読みながらのんきにコーヒーを飲んでいた提督は新聞をたたみ、ペーパーナイフを取り出した

ドリア「いい知らせでしょうか?」

提督「どうかしら…?えーと…あら」

ドリア「どうしました?」

提督「しばらくしたらローマに行くことになるわ…読んでいいわよ」文書を差し出す提督

ドリア「失礼しますね…「発、イタリア海軍司令部。宛、イオニア海管区、タラント第六鎮守府」確かにローマ発ですね」

ドリア「前文はさておき…えー「昨今の‘深海棲艦’と称される生物的存在と、それによって惹起(じゃっき)される海上交通並びに水産業への影響は甚だ大きく、各国海軍はその対応を‘艦娘’と称される人間的存在に多くを依存せざるを得ないが…」」

提督「…私は人間そのものと思っているから安心して?」

ドリア「ええ、提督やたいていの人を見ている限り平気です「…かかる‘艦娘’の運用、生態、並びに発生については未だ知識が蓄積されていない部分も多く、ここに諸国海軍、並びに類似の組織との交流を図り、知識の共有を行う機会を設けるものとする。海軍からはティレニア、イオニア、アドリア、エーゲ海の各管区から数名づつが代表としてこれにあたる。貴官はイオニア軍管区代表の一人として…」…あとはお説教めいた言葉と、海軍基地に向かう日時が書いてありますね」

提督「つまり私がローマでだらだら続くセミナーとか研究会に参加して、各国の金モールべたべたの海軍士官と握手して回るわけ」苦笑いを浮かべながら肩をすくめ、コーヒーをすする提督

ドリア「でも、「…各鎮守府より一ないしは二名の‘艦娘’も同伴すること」とありますよ」

提督「そうねぇ…機会があるとは思えないけど、もしかしたらローマで気晴らしする機会がもてるかもしれないし。だれか連れて行くことにするわ」

ドリア「はい」
197 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/24(金) 00:16:04.38 ID:PG9QUHOe0
ドリア「で、連れて行くのは誰にします?」

提督「そうねぇ…貴女とライモンを連れて行きたいのはやまやまなんだけど、そうすると書類やら通信機器のことが分かる艦娘がいなくなっちゃうのよね…」

ドリア「各国代表との兼ね合いもありますし…ね?」

提督「えぇ…大型艦のオンパレードなのは間違いないわ。駆逐艦だっていいでしょうに、どうして軍人って言うのは見せびらかしたがるのかしらね…」

ドリア「ふふっ、昔からそうですものね。…しかし、それならいっそイタリアらしい娘をお連れになっては?」

提督「…つまり?」

ドリア「チェザーレやガリバルディのことですよ。イタリア史上もっとも偉大な英雄の名を冠しているのですから、会場でも十分存在感を発揮してくれますとも」

提督「なるほどね。確かにあの二人は頑張っているし、せっかくローマに行くなら連れて行ってあげようかしら」

ドリア「それがいいと思います…ただ、私が言ったことは内緒ですよ?」

提督「ええ♪」
198 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/24(金) 00:26:44.17 ID:PG9QUHOe0
ドリア「それにしても、他の国からも来るのでしょう?どんな方が見えるのでしょうね?」

提督「分からないわ。でも、たいていは真面目な海軍士官よ…私みたいなのは例外♪」空のコーヒーカップを置くと、ウィンクを決める提督

ドリア「///」きゅんっ…♪

ドリア「…提督。今日は出撃もありませんし、時間はたっぷりありますよ♪」…かちりと入り口の鍵をかけ、にっこりと笑った

提督「ふふふっ、そう?…なら、いっぱい愛してね…ドリア♪」

ドリア「はい♪提督はきっと立てなくなっちゃいます♪」

提督「そうなったら執務は任せるわ。私の天使さま♪」

………

199 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/24(金) 01:16:58.25 ID:PG9QUHOe0
…昼頃・食堂…

妙に火照った表情の提督とドリアが、食堂に艦娘たちを集め、ローマの交流会と人選の話をした。
もちろんローマに行きたいと思う艦娘は多いものの、それぞれ戦艦と軽巡の代表格と言えるチェザーレとガリバルディという人選には誰もが納得し、提督が拍子抜けするくらいあっさりと決まった。そこで提督は打ち合わせ半分に二人を呼び、一緒に食事をとることにした


提督「さぁ、どうぞ」とくとくとく…味わい深いトスカーナ地方の赤ワインはラベルなしのものだが、こくがあってとても美味しい。

チェザーレ「あぁ、うむ。済まぬな、注いでもらって」食卓でグラスを持っていてもチェザーレはさまになる。ガリバルディも軽巡ながら大柄で、凛とした美しさはイタリア海軍の精緻の極みだったアブルッツィ級の戦中の姿をほうふつとさせる

ガリバルディ「ありがとうございます、提督。さ、前菜の皿を貸してください、とってあげます」

提督「ありがとう、ガリバルディ。今日はサラダじゃないみたいね?」

ガリバルディ「そのようです。きっとカリフラワーのピクルスですね」皿に盛られたのは白いカリフラワーの酢漬け。黒胡椒と唐辛子のアクセントがきいていいるので、冷やされていても味がぼんやりしない。軽く茹でたカリフラワーのさくさくした歯ごたえと相まって爽やかな味がする。

提督「美味しいわね。酢を沸かして気を飛ばすのがコツね」

チェザーレ「なるほど。提督は料理も上手でたいしたものだな」

提督「うふふっ、ありがとう♪」

ガリバルディ「本当に、この前のパスタも美味しかったですよ」

提督「時間があればいつでも作ってあげるわ♪」

ガリバルディ「嬉しい…♪提督の手作りですからなおの事です」

提督「おおげさねぇ、でもそう言ってもらえると作り甲斐があるわ♪」言いながらフォークを動かし食べ進める…

チェザーレ「食べたかな?では次を取ろう」チェザーレがたっぷり取ってくれたのは、パスタ・アラビアータ。「アラビアータ」(怒り)と言う名前は唐辛子を利かせた赤いトマトソースが口をヒリヒリさせるからだと言う。黒オリーブのスライスを散らし、刻みパセリを散らしてあるところが「もうひと手間」を感じさせる。

提督「ふー…んむ……あ、ピリッとして美味しい…っ。ワインにも合うわ…」さっぱりとして、それでいながら癖になる辛さは絶妙で、顔を火照らせながらおかわりまでもらった。

チェザーレ「うむ、美味いな。これはいい」

ガリバルディ「本当に。…ところで提督、食事中になんですが」

提督「ん…こくん。…ふぅ、なぁに?」

ガリバルディ「各国って言う話でしたけど、具体的にどこの国がくるんです?」

提督「あぁ、そのこと?」

チェザーレ「確かに聞いておきたいな。相手によっては気まずいかもしれんのでな」

提督「えーと…まずはイギリス。まぁ「ロイヤル・ネイビー」は最強の海軍国だったわけだし当然ね」

チェザーレ「確かに妥当だな。「好きか」と聞かれればそうでもないが、実力はチェザーレたちよりも上だ」

提督「まぁ、艦娘になってもすごい勢力よね。…次がアメリカ。あの艦隊には文句のつけようがないわ」

ガリバルディ「…くやしいですがかないません。圧倒的な数と質です」

提督「作り過ぎるほど作って、なおかつ個々の性能も平均以上なんだもの…負けるわよね」

チェザーレ「誰か分からん名前を付けるセンスはさておき、だがな」ワインを傾けつつ冗談めかした

ガリバルディ「確か奮戦した海軍軍人の名前…でしたか」

提督「そうよ。でもまぁ、さすがに「サミュエル・B・ロバーツ」みたいなのはどうかと思うわ」

チェザーレ「まったくだ。そう考えるとチェザーレもガリバルディもいい名前をもらって感謝せねばな」

ガリバルディ「同感です」


200 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/24(金) 01:46:41.56 ID:PG9QUHOe0
提督「偉人なら世界中のどこにも負けないほどいるものね」皿に残ったパスタの、最後の一口をくるりと巻きとって食べ終え、ワインをゆっくりと味わった

チェザーレ「全くだな。それで、英、米ときたからにはフランスも出て来るな?」

提督「ご名答。勢力なら私たちとほぼ拮抗している、って所かしら?」

チェザーレ「読み書きも出来なかったガリア人からずいぶんと進歩したものよ」

提督「気持ちはわかるけどフランス海軍の前では言わないでね?」

チェザーレ「そこまで子供ではないさ、安心するがいい」

提督「そうよね、チェザーレはそんなこと言わなくても風格が違うものね。…え−と、後は日本。平和国家だからあくまでも艦娘は「外来種の駆除目的」っていうことになっているらしわ。でも、「艦娘」の名付け親だし、なにかと研究も進んでいるみたいね。新説もいろいろ出ているけど、何だかんだまだ東南アジアは「深海棲艦」の巣みたいね」

ガリバルディ「幸い海から上がってくることはないから、人的被害は少ないけれどね」

提督「船乗りや漁師からしたら死活問題よね」

チェザーレ「まぁ、提督には大船に乗ったつもりでいてもらいたいな。今度こそ、この名に恥じぬよう活躍してみせるのでな」

ガリバルディ「それは私も。せっかくいただいた名前です、もう一度イタリア統一をするくらいの気持ちでいます」

提督「ふふっ、一人で「ローマ第十軍団」の栄光をまとうチェザーレに、一人で「千人隊」に匹敵するガリバルディ…私には身に余る光栄ね♪」

チェザーレ「ふふっ、くすぐったいことをいう。…勝利の栄光を提督に!」こんっ…軽く杯をあてて乾杯するチェザーレ

ガリバルディ「その期待に応えてみせます、提督」こつんっ…こちらもグラスを当てて乾杯した

提督「ふふふっ、そんなに気張らないで♪…でも、どんな提督たちが来るのかしらね…?」ワインを飲みつつひとり言のようにつぶやいた…

201 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/24(金) 02:33:36.59 ID:PG9QUHOe0
>>200
…誤字訂正「…「外来種の駆除目的」らしわ」となってますね…「らしいわ」です…ごめんなさい

続き投下します(遅ればせながら、このSSはフィクションであり、実在の人物や組織とは一切関係ありません。ご安心ください)


………

…日本・関東…

成田空港に向かう京成電鉄の特急。三人の女性が一つのボックスシートに座っていた。一人は白い制服に金モールも鮮やかな准将。黒髪をまとめ、涼やかな瞳はしっとりとした美しさで、制服より少しはだけた着物の方が似合いそうな典型的和風美人である。

准将「イタリアなんて久しぶり…またローマにいけるなんて嬉しい…」手を膝に置き、妙にしどけない姿勢で座っている

???「私も行った事あるわよ。あの時は観艦式でイギリスも見てきたし、マルセイユ、ローマと巡ったんだもの…イタリアが私を呼んでいるわ!」向かいあって座っているのは紫の服に白い長手袋、黒っぽい髪を伸ばした艦娘で、精悍な顔立ちは整っていて美しいが、かなり勢い込んでいる。

准将「そうね…久しぶりだから色々変わっていることもあるでしょうけど、あなたがいれば平気ね」

精悍な艦娘「///…あ、当たり前よ!私がいれば何でもこなせるわ!」

???「そうねぇ。うふふ」二人のやり取りをにこやかに見ているのは白いブラウスに、胸の部分を開いた胴衣のような黒の上着をまとった艦娘。肌は陶器のように白く、紫がかった髪を首筋まで伸ばしている。泣きぼくろやゆったりした口調はおっとりしているように聞こえるが、どこか異なる響きが混じっている…

准将「あなたも頼りにしているのよ。二人がいれば私は安心だもの」

色白の艦娘「あらぁ、優しいわねぇ…♪」もたれかかって頬をそっと撫で上げる…

准将「だめよ。電車の中なんだから」

色白の艦娘「そう…残念ねぇ」

准将「ほら、成田まではもうすぐだから。…あら、新製品が出たのね」

色白の艦娘「何のこと?」

准将「あの中吊り広告…ほら、「うま味紳士!」って書いてある…」

色白の艦娘「そうなのねぇ…って、あらあら…♪」

准将「どうかしたの?」

色白の艦娘「何でもないわぁ〜」(あの席の女子高生…まぁまぁ♪)

………
202 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/24(金) 02:36:41.79 ID:PG9QUHOe0
…いよいよ日本の艦娘が出てきましたが、口調とか間違っていたら教えてくださいね。では今日はこのへんで…
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 08:05:32.21 ID:u5F0crJGo
おつー
204 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/25(土) 00:31:00.30 ID:uI6XvyCI0
准将「ほら、そろそろ津田沼よ」

精悍な艦娘「津田沼!?まだまだあるじゃないの」

准将「まぁまぁ…ほら、ここは「こんごうモザイク」の舞台よ、アニメの「聖地巡礼」って流行っているそうだし、よかったじゃない」

色白の艦娘「そういってもねぇ…」

准将「う…まぁほら、今まで海外と言えば休養で行った鬼怒川の「ワールドスクウェア」でしか見たことなかったでしょう?」

色白の艦娘「そうねぇ…うふふ、感謝してるわよぉ」

精悍な艦娘「ま、まぁ?私はイタリアくらい見たことあるけど?でも、私は「飢えた狼」なんだから、列強の甘っちょろい艦とは比べものにならないわよ」

准将「そうね。美人だし、取られないようにしないといけないわね…」

精悍な艦娘「///…わ、私はあなたについて行くって決めたのよ!そんな外国の娘なんかに浮気なんてしないわ!」

准将「そう…?ありがとう」

精悍な艦娘「お礼なんていらないわよ…あぁもう!恥ずかしいじゃない!」腹立ちまぎれに缶ビールを開け、ぐーっとあおる

准将「恥ずかしがらなくてもいいのに。……各国の海軍が来るって言うことだけど、他の国からはどんな人が来るのかしら?」


………
205 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/25(土) 01:03:31.34 ID:uI6XvyCI0
…イギリス海軍・ジブラルタル基地…


地中海の入り口、イギリスがスペイン領に飛び地として持っているジブラルタル。戦中は枢軸側の地中海への出入りを許さず、マルタ、アレクサンドリアと並び、地中海艦隊の最重要拠点だった海軍基地である。
戦後は低迷していた英海軍も近頃は「艦娘」のおかげで威信を取りもどし、各地で精力的に活動していた。


???「美味しいわ。トワイニングのダージリン、ファーストフラッシュね…もう一杯いただける?」司令部の一室、デスクにウェッジウッドのティーセットを置き、優雅に紅茶をすする少将。貴族的な雰囲気が示さなくともにじみ出ている…

???「では、お注ぎいたします」そばに立っているのは金髪に金色の瞳をした艦娘。青い袖なしの膝丈ワンピース姿で何気なく立っているが、圧倒的な威風と存在感は並みの将官では震えあがってしまうだろう…が、彼女は優雅な手つきで紅茶を注いだ

少将「貴女たちも召し上がれ?」柔らかな金色の髪をふわりとかきあげると、深い茶色の目から親愛の視線をかたわらの艦娘に注いだ

金髪の艦娘「失礼いたします」妙に語尾上がりのイントネーションでティーカップを取り出し、来客用の椅子に座ると紅茶を注いだ

???「頂きます。…なるほど、美味しいですね」もう一人の艦娘はほっそりとした身体に妖精のような長いきれいな銀髪。銀髪はグラデーションを帯びて、毛先の方はきれいな緑色をしている。瞳も深い緑色で、宝石のようにきらめいている…

少将「結構。それで、先ほど言った通り、私たちはローマでの交流会に派遣されることとなりました。英国海軍の威信を損なうことのないよう、注意してもらいたいわ」

緑の瞳の艦娘「ええ、もちろんです。女王陛下の軍艦として、優雅にふるまいます」

金髪の艦娘「このわたくし、女王として大変愛らしい性格をしておりますゆえ、ご心配には及ばないかと存じます♪」

少将「そうね。英国海軍の代表として、これほどふさわしい二人もいないでしょう。さ、もう一杯召し上がれ…?」

………



206 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/25(土) 01:39:56.57 ID:uI6XvyCI0
…フランス・トゥーロン…


陽光暖かな南フランス、マルセイユと並ぶフランス随一の歴史ある軍港にして、地中海艦隊の根拠地トゥーロン(ツーロン)。何かと隣国イタリアをライバル視し、イギリスやアメリカとも別路線を行くフランスは自国の艦娘の整備に熱心で、港内には多くの施設が林立していた…

???「全く、このわたくしがどうしてローマごときに出向かなければならないのでしょう!」司令部の一室で白い制服をしきりに直し、ぼやき続けているのは一人の大佐。流れるような金髪に水色の瞳、スレンダーな身体はモデルのようで、当人もそれを十分意識して、イヤミなほど上手にナチュラルメイクを決め、高い「ゲラン」の香水をかすかに匂う程度に吹きつけた

???「は、例え処刑台であろうとも、このわたくしが貴女の横におります!お任せください!」どこか熱を帯びた口調の艦娘は金髪に、フランス・ブルボン王家の金百合模様が入ったドレスに剣を吊るし、十字架を首から下げている。どこか聖女のような雰囲気のある艦娘である

大佐「ええ、でも気をつけなさい。イタリア女はすぐ口説きにかかるわ」

聖女の艦娘「全く、許しがたい限りです…わたくしの提督にそのようなことを。…神の力で成敗してくれます!」

???「なるほど…それで利益を得るのはだれか…よく考えねばなりますまい」理知的な表情で片眼鏡をかけている艦娘が言った。彼女は前が異様に飾られていて後ろが素っ気ない、エキセントリックな灰色のドレスを着ていた。

大佐「深く考えることはありませんわ。わたくしとあなた方なら、イタリア海軍ごとき震え上がらせることができますもの!」

片眼鏡の艦娘「なるほど…さすがに大佐は慧眼でいらっしゃいますな」

大佐「当然でしょう?さ、あなた方もおめかしをなさい。田舎者に本物の洗練を見せてあげなくてはなりませんわ!」

聖女の艦娘「…くっ、都会育ちではないので…こればかりは苦手です」

片眼鏡の艦娘「よければ、わたくしめがお手伝いいたしましょう」

聖女の艦娘「…感謝します、これもきっと神の啓示に違いありませんね!」

片眼鏡の艦娘「かもしれませんな」

………


207 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/25(土) 10:35:24.49 ID:uI6XvyCI0
…アメリカ東海岸・ノーフォーク…

米海軍最大の軍港、冷涼な海風が爽やかなノーフォーク。司令部施設で塩入りのブラックコーヒーをすすっているのは一人の准将と二人の艦娘。

准将「あー…美味しいわ。やっぱりこれじゃないと」艶のある黒い肌、制服がきつそうなむっちりとした身体にふっくらした唇。深い赤茶色の瞳はきらきらときらめいていて艶っぽい光を放っている

???「やっぱりアメリカでよかったわ。紅茶じゃピンとこないし」マグカップのコーヒーをすすっている艦娘は「巨大」といっていいほど大柄で、波打たせたブロンドの髪に、フリル付きブラウスとグレイのタイトスカート。いずれもはちきれそうで、特にふとももを組むとスカートがずり上がって下着が見えそうになっている…

准将「こら、下着が見えてる」

ブロンドの艦娘「なに、見たいの?もう、だったらそういえばいいじゃない…ねぇ?」

???「唐突にこっちにふらないでよ!まぁ…マームが見たいならいいんじゃない?」話しかけられた艦娘は小柄に見えるが、それも隣の艦娘が大きすぎるからの話で、背も高ければ胸もある。きゅっと引き締まった脚にハイヒールが似合っている…
208 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/25(土) 23:50:16.78 ID:uI6XvyCI0
???「それにマームだってあちこち見えそうじゃない、ひとの事なんて言えないって」彼女はグレイのミニワンピースに星条旗のスカーフを巻き、ポニーテールの金髪を揺すった。てきぱきした態度は戦中のデキるレディのように見える。

准将「あはは、言ってくれるね。ま、今度行くことになったイタリアにもコーヒーはあるし、本場のピザも美味しいよ。もっとも、いちいち名前が違うけど…なんにせよ、あっちは艦娘がやたら多いから平和なものよ」

ポニーテールの艦娘「ありがたいことよね、マーム?いっぱい観光して回りましょうよ!」

准将「オーケー。地中海のお偉方がうだうだ言わなかったらね」

ブロンドの艦娘「楽しみにしてるわよ」

准将「任せといて、アメックスのカードもあるし、ピース・オブ・ケーク(おちゃのこ)よ。ただし、ガールハントはほどほどにね♪」

ポニーテールの艦娘「その台詞はそっくりマームに返すわ」

准将「はははっ!やられたねぇ」

ブロンドの艦娘「出発は明後日だから、ちゃんと準備しておいてね?」

准将「任せといて。しかし民間機でよかったわ。MAC(米空軍空輸コマンド)の輸送機じゃサービスは期待できないもんねぇ」

ポニーテールの艦娘「…だからってキャビンアテンダントに手を出したりしないでよ?」

准将「ばれた…?」

ポニーテールの艦娘「全くもう!」

………
209 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/26(日) 00:27:37.29 ID:Sl/hLUtP0
…ドイツ連邦・ヴィルヘルムスハーフェン…

ドイツ連邦海軍最大の拠点であり、軍港つながりでアメリカ、ノーフォークとも姉妹都市のヴィルヘルムスハーフェン。きっちりした制服姿の士官たちが行きかい、旧ドイツ海軍の格好に見える艦娘たちもちらほら混じっている…


…司令部の廊下…

制服姿の中佐「彼女の準備はまだか?」廊下で立ち話をしている一人の中佐がいた。きっちりまとめた金髪に灰色の瞳。細くしなやかな身体つきは凛々しく、きりりとした顔立ちは少し険しいといってもいいほどである。

???「出たくないと駄々をこねていてな…鉄拳制裁で構わないか?」背の高い黒と赤の制服姿に身を包んだ、金髪の艦娘は腕を組んでため息をついた

中佐「それはダメだ。時代が違う」

金髪の艦娘「ふぅ…ならどうするか…ニンジンでも吊るすか?」

中佐「馬じゃあるまいし…とにかく、飛行機は午後には出る。何としても連れ出す」

金髪の艦娘「ヤヴォール!」…かちりとかかとを鳴らすと、一室のドアをがんがん叩く

金髪の艦娘「おいっ、時間がないんだ。出ろ!」

声「嫌だ!飛行機は絶対に嫌だ!」布団にくるまっているようなこもった声がする

金髪の艦娘「えぇい、シャイス!(くそっ!)…発砲許可を求める!」

中佐「却下する!…ほら、出てくるんだ。軍の輸送機は使わないから、な?」

声「本当に…?嘘じゃないのか?」

中佐「私が嘘ついたことがあるか?」

声「ない…なら、いい」かちゃり…と鍵が開けられ、中佐の横に立っている艦娘そっくりな艦娘が出てきた。髪は北海の海のような灰色で、肌は病弱なように青白い

中佐「よろしい。…拘束しろ!」

金髪の艦娘「ヤヴォール!さぁ、抵抗するな!」もっていた紐で後ろ手に縛りあげる

色白の艦娘「しまった、ペテンにかけたな!嘘つき!戦中のPK(宣伝班)だってそんな嘘はつかなかったぞ!」

中佐「失礼な、私は嘘などついていない。私は「軍の輸送機は使わない」と言ったはずだ」航空券をひらひらさせた

中佐「使うのはルフトハンザ航空だ「軍の輸送機」ではない…よし、車に乗せろっ!アウトバーン(高速道路)を飛ばしても二十分の余裕があるかないかだぞ!」

金髪の艦娘「任せておけ!運転は頼む!」

中佐「あぁ、BMWならたやすい」

色白の艦娘「嫌だぁ…飛行機は嫌だぁ!」

金髪の艦娘「やかましい、国民は血税をもって国家に奉仕しているのだ!貴様も腹をくくれ!」

色白の艦娘「嫌なものは嫌だぁぁ…!」紺色のBMW320の後部座席に放り込まれるように座らされると、中佐はあっという間に車を加速させた

………

210 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/26(日) 01:04:32.63 ID:Sl/hLUtP0
…イタリア・ローマ…

提督とチェザーレ、ガリバルディはランチアでタラントまで行き、そこからローマまで軍の輸送機に乗った。ローマの軍用飛行場からは運転手つきのフィアットに乗せられ、チェザーレ、ガリバルディは変わっていないようで変わっている古都ローマの風景を飽きることなく眺めていた…


提督「それにしても、あなたが運転してくれるなんて幸運ねぇ…」運転してくれているのは初日にランチアを運転してくれた女性士官で、少尉の階級章をつけた夏用制服に身を包んでいる

少尉「本当ですね、来た順番に乗せていくので偶然なんですよ。乗せるのがお姉さまでよかったです…♪」

提督「ふふっ、ありがとう♪…でもサービスはしないでいいわ。何かあって貴女が叱責されるのは嫌だもの」

少尉「そんなことありません、お姉さまがたのためなら全然かまいませんよ…それに、渋滞を回避するためなんですから」

提督「…そうよね、この辺りの道は混んでるものねぇ」

少尉「はい、ですからちょっとばかり…♪」ハンドルを切った彼女は軍の車を列に割り込ませた


…コロッセオ…

チェザーレ「おぉ…これがコロッセオか。チェザーレやマルクス・アウレリウスも見たのだろうか…」

ガリバルディ「ここを目指してガリバルディは進軍したのね…感慨深いわ」

提督「すごい建物よねぇ…今のイタリアなんて古代ローマの足元にも及ばないわ…」

チェザーレ「うむ…発達はしたが果たしてローマほどの栄光があるだろうか…」

ガリバルディ「きっと、ガリバルディはイタリアに統一することでもっと立派になると思ったのね」

提督「うーん…あのまま諸国が乱立していたらイタリアはきっと切り分けられて列強に取られてしまったでしょうし、ガリバルディのしたことはそう間違ってはいなかったんじゃないかしら?」

ガリバルディ「そうね、私の名前のもとになった人だもの。もっと尊敬しなきゃだめよね」

提督「そうそう、その意気よ♪」

チェザーレ「うむ…チェザーレ候、チェザーレは御身の名に恥じぬよう頑張っております」

提督「本当…チェザーレはよく頑張っているわ…さぁ、そろそろ時間よ」

チェザーレ「うむ…そうだ。提督、よかったら写真を撮ろうではないか」

提督「そうね、資料の撮影用にカメラも持ってきているし♪…誰かに撮ってもらいましょう」

ガリバルディ「提督、あそこの女の子連れの男性ならどうかしら」

提督「丁寧そうな人ね…すみません」

男性「はい、何か?」

提督「写真を撮ってほしいのですが…構いませんか?」

男性「あぁ、構いませんよ。…ヘンリエッタ、おいで」

ヴァイオリンケースを持った女の子「はいっ」

提督「どうもありがとうございます」

男性「いえいえ…撮りますよ、はい」カシャ

提督「どうもありがとうございました…優しいお兄さんね?」

ヘンリエッタと呼ばれた女の子「はい♪私の大事な人なんです」

ガリバルディ「ほら、行かないと遅れるわよ?」

提督「あら、呼ばれたわ…ふふっ、じゃあね♪」

ヘンリエッタ「はい」




211 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/26(日) 01:35:21.10 ID:Sl/hLUtP0
ガリバルディ「親切な人で良かったわね」

チェザーレ「うむ。丁寧な物腰だったし、女の子はヴァイオリンケースなど持っていたからきっと良家の旅行だったのだろう」

提督「そうね。ローマは見るべきものも多いし、一度は来るべき所よね」

チェザーレ「多少埃っぽいがな」

提督「都会だものね。…そろそろホテルに着くころ?」

少尉「ええ、なかなかのホテルですよ。各管区の提督たちもそろそろ着くころでしょう」

提督「そう、なら挨拶くらいしないとね」

少尉「そうですね…っと、つきましたよ。…少し残念ですが」

提督「そう言わないで?また会えるのが楽しみになるじゃない」

少尉「そうですね、また機会があればお会いしましょう」

提督「ええ、ありがとう♪」ちゅっ…と後ろから首筋にキスをした

少尉「…///」くすぐったいのと嬉しいのでぞわぞわっと身震いをして、それからドアを開けた

提督「さぁ、着いたわよ」車を見送ってから二人を連れ、提督はホテルに入った


…ホテル・受付…

ホテルマン「はい、うかがっております。鍵はこちらです。荷物はポーターの方にお任せを」

提督「ありがとう」鍵を受け取ると案内されてエレベーターに乗った


…ホテル・客室…

予約されていた部屋は「提督」が多い近頃ではまぁまぁの部屋で、本来なら予算をやりくりしてもらったことに感謝する必要があるのだろうが、鎮守府の豪華な部屋からすると大したことが無いように見える。

チェザーレ「ふむ…まぁ悪くない部屋ではないか」

ガリバルディ「でも、こう…もっとローマなんだから高級な部屋を想像してたわ」

提督「文句言わないで?イタリアだけでも十数人の提督が来るんだから」

ガリバルディ「分かってはいるわよ…?でも、うちの提督は最高の提督なんだもの…もっと立派な部屋を予約してくれてもいいじゃない」

提督「///」きゅん…っ♪思いがけないラブコールに胸が高鳴る提督

チェザーレ「提督、予定はいっぱいだろう?…後にした方がいいのではないか?」

提督「…わかる?」

チェザーレ「手つきが怪しかったのでな」

ガリバルディ「着いてすぐにしようなんて駄目よ…でも、夜なら///」

提督「うふふっ…そうね♪」

チェザーレ「さぁ、提督…まずは司令部に挨拶だろう?」

………
212 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/26(日) 01:55:48.10 ID:Sl/hLUtP0
…ようやく各国提督とイタリア提督が会えるはこびになってまいりました、遅筆でごめんなさい。今日はここまでです…
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 17:39:11.76 ID:Z+ZqLjiyo
ドイツの部屋にひきこもってるっぽいのはティルピッツやろか
色白だとシャルンホルストの可能性もあるけどてかドイツ艦ひきこもり多いんやな
まあいるだけで意味と価値があるってのは戦艦としては正解ではあるんだけども
てかヴァイオリンケースかかえたヘンリエッタってまさか・・・な
214 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/27(月) 00:31:04.13 ID:NV5C0UKL0
>>213

「内務省にしては鋭いな…一課の連中か?」…安心してください、あくまでも「観光」で来ていた二人です

色白の艦娘の方もおいおい…では投下しますよ
215 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/27(月) 01:35:46.79 ID:NV5C0UKL0
あと忘れないうちに>>141>>142のリクエスト、駆逐艦×戦艦もやりますので待っていてください…


………

…海軍司令部(スーペルマリーナ)…


午後の陽気がまぶしいローマ市街、提督はホテルまで向かえにきた海軍のフィアットに乗って海軍司令部に到着した。残念なことに例の少尉とは別の男性士官だったので、提督は丁寧に礼を述べて玄関をくぐった。…周囲の将兵からはひそひそ話が漏れ聞こえ、一部の女性士官や下士官からは熱っぽい視線が向けられた。
提督は入り口でパスを受け取ると、一人の大尉に案内されてとある部屋に向かった。

大尉「タラント第六司令部より、司令官が到着いたしました」ノックして告げる

声「ああ、少将は入ってくれたまえ。大尉、ご苦労だった。下がってよろしい」

提督「失礼いたします」大尉がドアを閉めていき、二人きりになった部屋で敬礼を決める提督

老提督「おぉ、よく来たな」にこやかに笑って椅子をすすめた

提督「大将閣下!こほん…あの時はありがとうございました、閣下もお元気そうで何よりです」部屋の主はローマから飛ばされるときにタラント第六に潜りこませてくれた老大将で、すっかり白髪だがまったく年齢を感じさせない…

老提督「なに、気にするな。…ところで血色がよくなったな。タラントはいいところのようだ」

提督「はい、結構な所です」

老提督「そうか…それなら大丈夫だろう」デスクの引き出しから書類を引っ張り出した

提督「?」

老提督「そのうちに…あくまでも「そのうちに」だが、君の「鎮守府」に潜水艦を配属させたい。本当は別のところにいたんだが、そこの司令官がちと体調を…な。そういう訳で転属になる。君のところで引き取ってもらいたい」

提督「どこにいたのです?」

老提督「ベネチアだ。幸い数人だが、これを機に君の所にも潜水艦の配属、開発許可を出したい。…手は付けるなよ?」冗談めかして邪気のない笑みを向けた

提督「…努力します」

老提督「おいおい…頼むから「結婚する」だとかいってくれるな。まだ「艦娘」と人間で子供をつくったらどうなるか、とか、そもそも結婚が成り立つのか、とか、議論は終わっていないんだぞ?」

提督「分かっています、ですから結婚は(仮)なんですものね」

老提督「あぁ、そうだ。形の上でパートナーとして認めるというわけだ…なにしろ同性婚ですら反対の連中がいるんだ、その辺で抑えておかないとたちまちデモの嵐が吹き荒れて提督数十人がクビ、悪くすると政府までひっくり返ってしまう」

提督「分かっています」

老提督「なら結構…それと、セミナーのほうだが、有意義に過ごしてくれ。後でレポートにしてもらうのでな」

提督「了解」

老提督「うむ…そうだな…長話はやめておく。お気に入りの艦娘と久しぶりのローマを楽しみたまえ」

提督「はい♪」

老提督「楽しみ過ぎてセミナーに遅れるなよ」

………
216 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/27(月) 02:51:31.41 ID:NV5C0UKL0
…翌日・研究会の会場…


車で送ってもらった三人は大きなパーティ会場のようになっている迎賓館に来ていた。
提督は白い制服に身を包み、チェザーレ、ガリバルディはネックレスをして、ぴったりしたカクテルドレスをまとっている。入り口では来客を読み上げる下士官がいて、中は立食パーティの形になっている。
差別撤廃の一環で、「提督」は女性士官でも縁の丸い軍帽をかぶらなくてもいいことになったので、提督はつばのある軍帽をかぶり、長い髪を結い上げていた。

下士官「タラント第六鎮守府司令官!」ファンファーレや管弦楽の演奏こそないがパーティは豪華で、壁にはパネル展示が並び、小さい机にはパンフレットや軍需品メーカーの資料が置いてある。会場で話したり、料理をつまんでいるのは早めに到着していたらしい各国海軍の提督たちと、それぞれめかしこんだ艦娘たちで、それぞれ雰囲気が違っていて面白い

チェザーレ「おぉ、なかなか豪華ではないか」真紅のカクテルドレスに金のネックレスで大変立派な印象のチェザーレ

ガリバルディ「そうねぇ、提督もドレスでおめかしできればよかったのに」胸元にふわふわの羽飾りのついた淡い水色のドレスに真珠の飾りをつけ、パールグレイの髪と相まって涼しげなガリバルディ

提督「一応公務だもの、しかたないわ。その分、二人はとっても綺麗よ?」

チェザーレ「うむ、そう言ってもらえて光栄だ」

ガリバルディ「グラツィエ、提督」

提督「うふふ、いいのよ♪それより、二人は展示を見ても仕方ないし、お料理を食べていらっしゃい…汚さないようにね?」

チェザーレ「では交代交代で行こう。ガリバルディ、先に行くといい」

ガリバルディ「そうですか?…なら失礼して」ガリバルディが料理を取りに行った…と、提督に声をかけた士官がいた

???「あら、久しぶりね…覚えてる?」ほっそりとしてたおやかな姿はまさに白百合のよう、涼しげな風鈴のような声はおよそ提督らしくない穏やかさで、病弱に聞こえるほどである

提督「まぁ!…お久しぶり、もちろん覚えているわ♪まさか貴女が来ていたなんて♪」ちゅっ…♪あいさつに左右の頬にキスをした

チェザーレ「提督、こちらは?」

精悍な艦娘「ちょっと!人の提督に何してるの!?」

色白の艦娘「あらあらぁ〜?…お仕置きが必要かしらぁ?」三人の艦娘の声が交叉した

提督「あー…紹介するわ。チェザーレ、こちら日本の百合野(ゆりの)准将。私ができたてほやほやの少尉だったころ、海外派遣でローマに来ていた彼女と一緒に過ごしたことがあるの。姫様みたいにしとやかだから通称「百合姫」。百合野准将、こちらはうちの戦艦、ジュリオ・チェザーレ」

百合姫提督「そんな昔のあだ名まで覚えていてくれたの?嬉しいわ…。それとチェザーレさん、百合野です。お見知りおきを」

チェザーレ「こちらこそ、百合野准将閣下にお目にかかれて光栄である」

百合姫提督「ありがとう。それでこちらが私のところの艦娘。重巡足柄と軽巡龍田。足柄、龍田、こちらはイタリア派遣時に仲良くさせていただいた提督さん…また昇進したのね、私のことみたいに嬉しいわ」

足柄「妙高型重巡、足柄よ。戦前にロンドンの観艦式に参加してから、こちらにも来たことがあるわ!」

龍田「天龍型軽巡、龍田よ。よろしくねぇ」

提督「初めまして…ところで姫、日本の艦娘ってこんなに可愛いのねぇ♪」

足柄「ちょ…ええっ?」真っ赤になる足柄

龍田「あらあらぁ?…いきなり口説くなんて、どういうつもりかじっくりお話を聞かせてもらおうかしらぁ…♪」にこやかだが物騒な雰囲気の龍田

百合姫提督「龍田、だめよ?…ふふっ、あなたのチェザーレさんも大変きれいね」

足柄「ちょっと!私がいるじゃない、浮気なんて許さないわよ!」

百合姫提督「大丈夫よ、あなたと私の仲じゃない…?」

足柄「そ、そうよね!「飢えた狼」の姿に惚れこんでいるものね!」

217 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/28(火) 01:08:45.82 ID:5AQoqsfy0
百合姫提督「ええ、そうね。すっかりあなたのとりこよ?」くすりとほほ笑むと足柄は真っ赤になって手で顔を扇いだ…

提督「ふふふ♪…ねぇ、姫?この娘を「飢えた狼」だなんて失礼よ、まるで浮世絵の美人画みたいじゃない♪」

???「お話に割り込んで失礼いたします…もしかしてそちらはイタリアと日本の提督さん、それにそちらの艦娘は妙高型の巡洋艦「足柄」でいらっしゃいますか?」鼻にかかったようなキングス・イングリッシュでたずねる貴族的な声がした

百合姫提督「はい、そうですよ?」

提督「えぇ、私はイタリアの提督ですが…どちらさま?」提督二人と艦娘たちが声のする方に振り返ってみると、細身で古風な美しさの提督が立っている。ふわりと肩にかかった金髪は流れるようで、二人の立派な艦娘を左右に連れて立っている

英提督「これは失礼…わたくし、英国海軍地中海艦隊・ジブラルタル第二基地の司令官を務めておりますメアリ・グレイと申します…いえ、幼いころからわたくしの祖父が、かつての観艦式で「日本のクルーザー・アシガラを見た」と、常々申しておりまして…つい懐かしくなったのです」丁寧な物腰ながら気取り過ぎない雰囲気は間違いなく「本物の」貴族である…それなのに「レディ」の敬称を付けないのは成り上がりの上官を気まずくさせないためなのだろう

百合姫提督「それはそれは…英国海軍の方にも記憶してもらっていたとは光栄です。私は横須賀鎮守府の百合野です…お見知りおきを」

足柄「私が重巡足柄よ。そんな風に覚えていてもらって嬉しいわ!」

龍田「軽巡龍田よぉ、よろしくねぇ」

提督「私はタラント第六鎮守府司令、フランチェスカ・カンピオーニ少将です。提督、艦娘ともに大変美しい方々でいらっしゃいますね♪」

チェザーレ「戦艦、ジュリオ・チェザーレである。そちらにも昔は「ジュリアス・シーザー」という戦艦がいたそうで、嬉しく思う」

グレイ提督「まぁ…ご紹介にあずかり恐縮です。ではこちらも…こちらは戦艦、クィーン・エリザベス」

クィーン・エリザベス「エリザベスで結構でございます、なにとぞお見知りおきを♪」青灰色のドレスをまとった彼女は金髪に金の瞳。その目は不思議な光をたたえていて、同時にかなりの威圧感を持っている

グレイ提督「そしてこちらが軽巡エメラルド。いわゆるE級軽巡です」

エメラルド「初めまして、軽巡エメラルドです。戦中は高速軽巡として幾多の海戦に加わったものです」エレガントな彼女は銀の髪が腰まで伸び、先の方が名前の通りエメラルド色をしている。カクテルドレスはピュアホワイトのシルクで、エジプトの王女のようなエメラルドの首飾りをしている…

提督「アドミラル・グラーフ・シュペー追撃戦でしたか…?駆逐艦の主機二つを積んで大変に高速だったと聞き及んでいます」清楚で美しいグレイ提督と二人の艦娘に見惚れそうになるのをこらえ、やっと思い出した

エメラルド「あぁ、よくご存じでいらっしゃるのですね。その通りです」

グレイ提督「エリザベスも戦中はよく戦ってくれた功労艦です」

エリザベス「いえいえ。わたくしは迷える戦艦でジブラルタルで着底していただけでございます」金色の瞳が提督を射抜いた

提督「あぁ…イタリアの「デチマ・マス」部隊が吸着機雷を仕掛けたのでしたね…申し訳なく思います、いくら当時は敵同士とはいえ」

グレイ提督「いえ…でしたらこちらはもっと謝らなくてはなりませんし、そのことは水に流してしまいましょう?」

提督「…そうですね」さりげない大人のイヤミを受け流した





218 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/28(火) 01:51:17.13 ID:5AQoqsfy0
…提督の名前を考えていなかったので、イタリア提督は戦中の提督カンピオーニからお借りしました。あとはまぁ、適当に…

では続きをどうぞ…


………

当たり障りのない会話が続く中、ガリバルディも戻ってきてまた自己紹介が繰り返された…イタリア統一の英雄ガリバルディとイギリス軽巡の宝石エメラルドがそれとなく相手をライバル視している中、また入り口の案内が声をあげた


下士官「ドイツ連邦海軍、ヴィルヘルムスハーフェン司令部!」

会場に入ってきたのは厳格そうな険しい顔立ちの提督。金色の髪は飾り気もなく後ろに伸ばし、灰色の目は鋭い。横についている艦娘もかっちりした態度で、黒地に赤線の入ったドレスと白い長手袋の、ヨーロッパではアレルギーを起こしかねない色の取り合わせをしている…

提督「言われなくてもドイツ海軍ねぇ…」

百合姫提督「そうね。つれているのはきっとビスマルクとティルピッツね」

グレイ提督「だとしたら日独伊が揃い踏みですね」そんなことを言いあっている間にもドイツの提督が近寄ってきた…

独提督「失礼。会話に入らせてもらって構いませんか」中佐の階級章をつけているが、堅苦しいほどの態度と凛とした身なりは一流の存在感がある

提督「どうぞ♪…イタリア、タラント第六のカンピオーニ少将です」

百合姫提督「横須賀の百合野です。准将をしております」

グレイ提督「ジブラルタルのグレイ少将です。お見知りおきを」

独提督「これはこれは上官にあたる方ばかりで、光栄です…ドイツ連邦海軍、フレガッテンカピテン(中佐)のヴァイスです」

提督「…気楽にしていいのよ?」

ヴァイス「は、ですが規律は大事にしませんと…こちらは我が方の艦娘です」差し示したのは金髪できりりとした艦娘と、金髪の艦娘に瓜二つながら、灰色の髪ですこし青白い顔の艦娘で、青白い方はなにやらふらついている

ビスマルク「戦艦、ビスマルクだ。各国の提督方、艦娘たちに出会えて光栄である」

ティルピッツ「同じく戦艦、ティルピッツ…申し訳ない、少々具合が…」言い終わらないうちに、ハイヒールのせいかよろめいた

提督「あら…大丈夫?」むにっ…提督が慌てて支えると、引き締まっていながらかなりずっしりとした乳房に手が触れた。

提督「乗り物酔い?それとも陸酔いかしら?…今お水をもらってあげるわね?」むにゅ…さわっ♪介抱のため抱きかかえるように支えつつ、さりげなく胸の下に手を回している…


219 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/28(火) 10:34:52.18 ID:5AQoqsfy0
ビスマルク「これは妹が失礼を……貴様も私の妹ならしゃきっとしろ、鉄拳制裁を食らいたいのか…?」ツカツカと近寄ってきて提督からティルピッツを受け取り、抱き起すと、小声で何か耳打ちした

ティルピッツ「……しかし、こればかりはどうにもならないだろ…だいたい騙して飛行機に乗せたのは姉さんと司令じゃないか…」こちらもなにやら小声で言っている…

ヴァイス提督「…しっかりしないか!…カンピオーニ少将、ご迷惑をおかけしました」ヴァイス提督も二人に何かささやくと、提督に頭を下げた

提督「迷惑だなんて…全然かまわないわ。それにしても結構大きいのね…♪」

ヴァイス提督「?…まぁ超ド級戦艦ですから。重くなかったですか?」

提督「いえ、ちょうどいいくらいで…♪」

チェザーレ「…」

ガリバルディ「…」

ヴァイス提督「?…ならよかった。ではこれ以上迷惑をかけぬよう、しばし失礼いたします…ビスマルク」

ビスマルク「ヤヴォール。…こっちにこい」ドイツの中佐とビスマルクはティルピッツを支えて離れていった…

龍田「…提督、見ていて思ったのだけど。カンピオーニ提督との「付き合い」ってどういう意味で言ったのかしらぁ?…場合によっては…うふふ♪」

百合姫提督「えっ!?いえ…その、お手柔らかに…」

龍田「できたらそうするわぁ♪」

グレイ提督「…それにしても豪華絢爛ですね…イタリアは歴史ある国ですから来るのが楽しみでした」

提督「これはありがとうございます」

チェザーレ「ふむ、ジュリオ・チェザーレ本人が聞いていたらさぞ喜んだことでしょう……未開の地ブリタニアがずいぶん偉くなったものだとな…」

グレイ提督「何かおっしゃいましたか?」

チェザーレ「いえ。世界に冠たる英国海軍に褒められるとは光栄の至りであると申したので」

エリザベス「…そちらのマカロニ艦隊もずいぶんと立派なことでございます…」クィーン・エリザベスがなにかつぶやいた

提督「何か?」

エリザベス「いえ、こちらのひとり言にございます」

提督「…聞こえていたわよ?エリザベス?」目を細めてにっこり微笑み、クィーン・エリザベスの耳元でささやいた

エリザベス「…失礼いたしました」

提督「いえいえ…チェザーレ、なにか食べてきたら?…ついでに私にもハムか何か取ってきてくれる?」

チェザーレ「そうか、なら取ってこよう。スプマンテ(イタリアの発泡ワイン。フランスの「シャンパン」と同じく名乗るには特定の地方でないといけない)もいるか?」

提督「そうね、せっかくなら一杯くらい」

チェザーレ「承知した。待っていてくれ」




220 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/28(火) 11:36:20.38 ID:5AQoqsfy0
少したって、チェザーレがスプマンテの細いグラスと、皿ににぎやかに盛られたオードブルを持って戻ってきた。

チェザーレ「ほら、持ってきたぞ」

提督「ありがとう、チェザーレ」さっそくクリームチーズとオリーブのスライスが乗ったクラッカーをつまみ、スプマンテをすすった

百合姫提督「よかったらあなたたちも食べていらっしゃい、外国の料理なんてそんなに食べられないもの」

龍田「そうねぇ。…私がいないからっておいたをしたら後でお仕置きよぉ?」にっこり笑って料理の台に歩いて行った

足柄「そうね!……ま、まぁ?私なんか外国なんて飽きるほど行ったし?洋食なんて食べ飽きたほどだけど?…せっかく用意してくれたんだし、もったいないわよね!」なにやら言い訳めいたことを言いながら嬉々として料理を取りに行った


………

展示発表の時間まではまだ余裕があるので、提督は久しぶりに会った百合姫提督と、何のかのと言って親切なグレイ提督とおしゃべりをしていた。

受付「フランス共和国海軍!トゥーロン第七司令部!」

提督「この時間に?…かなり遅刻じゃないかしら?」

グレイ提督「ラテン民族の国はたいていそうでしょう?」

提督「…」

グレイ提督「これまた失言でした、嫌な思いをさせてしまいましたね」

提督「ま、まぁ…イタリアも時間に関しては人のことが言えないことくらいわかっていますから」と、人込みを抜けてトゥーロン第七の司令官が近寄ってきた

仏提督「まぁまぁ!お久しぶりですこと」わざとらしく驚いてみせたトゥーロンの提督はふんわり縦ロールの金髪に水色の目、高い香水の香りがふっと漂ってくる

グレイ提督「お知り合いでいらっしゃるの?」

提督「え、ええ…グレイ少将、こちらフランス海軍のエクレール中佐。エクレール中佐、こちらはジブラルタルのグレイ少将」

グレイ提督「初めまして、英海軍地中海艦隊のメアリ・グレイです」

エクレール提督「メルスィ。わたくしはフランス共和国海軍のマリー・エクレール中佐ですわ。アンシャンテ(はじめまして)」

グレイ提督「あの、申し訳ありません。わたくし、英語以外は得意ではなくて…なんと申されたのでしょう?」

エクレール提督「まぁ!フランス語は世界の公用語の一つですわ…「はじめまして」と言ったんですの」エクレール提督はほっそりしていてシャンゼリゼー通りが似合いそうで、絵に描いたようなイヤミなフランス人っぷりも全然変わっておらず、のっけからフランス語でグレイに話しかけた

グレイ提督「そうなのですか…方言はたいていそうですが、田舎の言葉は難しいですわね」

エクレール提督「田舎ですって?」

グレイ提督「あぁ、いけませんね…。わたくし、失言が多くて…謝ります」

提督「♪」

チェザーレ「…ふふっ」

ガリバルディ「くすっ…♪」

エクレール提督「…まぁ、謝ってもらったのですから構いませんわ。で、こちらの黒髪の提督はどちらの提督ですの?」

提督「紹介するわ。百合野准将、こちらはマリー・エクレール中佐。エクレール中佐、こちらは横須賀の百合野准将」

百合姫提督「初めまして、横須賀の百合野です」

エクレール提督「アンシャンテ。エクレール中佐ですわ…はるばる極東からご苦労ですこと」

百合姫提督「…そうですね。時間はかかりましたがイタリアはいいところですね」軽く提督に視線を向けたので、提督は皿をチェザーレに預けて百合姫提督にうなずいた

エクレール提督「こほん…失礼ながらフランスの方が断然素晴らしいですわ」

提督「そうかしら?」



221 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/02/28(火) 12:32:48.18 ID:5AQoqsfy0
エクレール提督「当たり前でしょう?フランスの文化は世界に冠たるものですわ」

提督「そうねぇ…マリー・アントワネットを嫁がせるときに女帝マリア・テレジアが「いくらオーストリア帝国のためとはいえ、あんな蛮族の国に…」と泣いたことから考えたら進歩したわね♪」

エクレール提督「ぐっ!…食文化だって四大料理の一つに数えられるほど素晴らしいですわ、マカロンやアイスクリームだってありますし!」

提督「十六世紀まで手づかみで食べて、骨は床に投げ捨てていたのよね?フォークはマリー・アントワネットの嫁入り道具から初めてフランスに広がったって聞いたわ。あと、マカロンは本来ビスコッティ・アマレッティ。アイスクリームと一緒にカトリーナ・ディ・メディチ(カトリーヌ・ド・メディシス)がフランスに嫁いだ時に持って行ったイタリアのお菓子よ」

エクレール提督「…パリは「花の都」ですわ!」

提督「ローマは「永遠の都」よ?花のように枯れはしないわね♪」

エクレール提督「香水だってシャネルやゲランがありますわ!」

提督「パリは排泄物のツボを道路に放り出していたんですもの、まぁ香水も必要になるわよね…ローマは紀元前から上下水道完備よ?「極東の」江戸だって世界一清潔な都市だったそうよ?」

百合姫提督「♪」

足柄「ふふん」

龍田「あらあら…♪」

エクレール提督「くっ…ルイ・ヴィトンやイヴ・サンローランだってありますわ!」

提督「ブルガリがあるからいらないわ」

エクレール提督「ルノーやプジョーは世界有数の車ですわ!」

提督「フィアットとランチアなら大衆車から大統領専用車まで揃えられるわ」

エクレール提督「カトリーヌ・ドヌーヴやブリジット・バルドーのような映画女優もおりますわ!」

提督「ソフィア・ローレンとジーナ・ロロブリジーダがいるからお腹いっぱい」

エクレール提督「オペラ座はフランスにしかありませんわ!」

提督「ミラノにスカラ座があるから平気よ」

エクレール提督「ルーヴル美術館は世界遺産ですわ!」

提督「ローマは街まるごと世界遺産だから♪」

エクレール提督「戦勝国ですわ!」

提督「なら一か月で負けて、「パリ解放」を喜んでいたのは誰なの?」

エクレール提督「……ところで、あなた少将になったんですの?」

提督「ええ、見ての通り」身体を軽くひねって階級章を見せる

エクレール提督「以前会ったときは大佐でしたわね、二階級特進だなんて殉職でもしないとできないと思っていましたわ」

提督「あなたはまだ中佐だけど…不祥事でも起こしたの?」

チェザーレ「何だかんだで仲が良いようだな」

エクレール提督「ありえませんわ!…あら、そういえばわたくしとしたことが、まだお名前をうかがっていませんでしたわ」
222 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/01(水) 00:54:35.84 ID:DDr388/j0
…訂正…>>206でフランス提督を大佐にしていますね。それまでの「中佐」としている部分は「大佐」に読み替えて下さいませ…


提督「…そうね。エクレール大佐、こちらは戦艦ジュリオ・チェザーレ。それでこちらは軽巡ジュセッペ・ガリバルディ。ふたりとも、こちらはフランスのエクレール大佐…同い年で、私が少佐だったころにやっぱり少佐で、連絡将校としてローマに来ていたの」

チェザーレ「なるほど…ご紹介にあずかったジュリオ・チェザーレである。以後お見知りおきを」

ガリバルディ「ジュセッペ・ガリバルディです。「永遠の都」ローマへようこそ」

エクレール提督「…よろしくお願いしますわね。では、わたくしの艦娘を紹介しましょう。こちらが智謀、火力ともに優れた戦艦リシュリュー。そしてこちらが言わずと知れた聖女にして、練習巡洋艦のジャンヌ・ダルクですわ♪」

リシュリュー「初めまして、リシュリューと申します。智謀に長けるなどと言われておりますが、単に少しばかり頭の回りが速いだけのこと。どうかよろしくお願いいたします」彼女は片眼鏡(モノクル)に白い髪は貴族風にロールでまとめてある。顔は悪くなく、頭もよさそうだが、センスはかなりエキセントリックで、灰色のドレスは斜めの裾は片方がくるぶしまでありながら、反対側はひざ上しかない。おまけに前には豪奢な飾りが施されているのに、後ろ側はやり残したように飾りも何もない

ジャンヌ・ダルク「わたくしはジャンヌ・ダルク…「艦娘」として、また聖女としてフランスのために戦っております。きっと神のご加護がありましょう!」髪は三つ編みを頭に巻きつけるスタイルで、高貴に見える。白い裾の広いドレスと、青地に金百合のブルボン王家の紋章を散らしたリボンを肩から掛けた姿は凛々しいが、熱っぽい口調で自己紹介をすると、天を仰いで手を組んだ。…かなり思い込みの激しい艦娘のようである

提督「あー…初めまして。しばらくこちらにいるのでしょうし、仲良くしましょうね」

リシュリュー「これはこれは。ぜひよろしくお願いいたしますぞ」

ジャンヌ「この「オルレアンの聖女」はわたくしの提督以外には決してなびきませんわ、そのことをお忘れなく」

提督「えぇ、忘れないわ」
223 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/01(水) 02:10:22.92 ID:DDr388/j0
しばらく話をしてから厄介なエクレールの相手をグレイ提督に任せると、提督と百合姫提督は中央の料理が並んでいる台にやって来た。

百合姫提督「まぁ、おいしい」熱いラザニアを小さい口で可愛らしく食べ、こぼれるような笑みを浮かべる百合姫提督

提督「よかった…でもうちの鎮守府の食事はもっといいわ。機会があればご馳走するのに」

百合姫提督「そうねぇ、以前あなたの手料理をごちそうになったときも大変美味しかったし、その貴女が言うのだから本当に素晴らしいのね…」

提督「私の手料理ではかなわないほどよ?」

百合姫提督「それは羨ましいわね…体重に気をつけなきゃだめよ?」

龍田「…あらぁ〜?手料理をご馳走になった仲なのぉ…?」百合姫提督を少し見おろすように首を傾けた龍田。ひくっ、とこめかみに青筋が立った気がした

百合姫提督「ほら、私ローマでご飯食べる所知らなくて…イタリア語はまだ未熟だったし、英語は通じないから…ね?…龍田…分かってくれるわよね?」

龍田「そうねぇ…後で私の部屋まで来てくれるなら考えるわぁ…」

百合姫提督「え、えぇ…わかりました」小声でひそひそと話している二人

提督「…あら。…彼女はもしかして?」二人の内緒話から目をそらした途端、少し離れた場所で別な士官と話している女性士官に気がついた。

提督「姫、ちょっと失礼するわね」

百合姫提督「ええ…どうしたの?」

提督「ちょっと知り合いらしい人がいるから…すぐ戻るわ」

チェザーレ「チェザーレも付き合おう」

ガリバルディ「私も行くわ」

提督「ありがとう♪じゃあ、行きましょう?」


…提督を先頭に三人は人の間を抜けていくと、話しこんでいる米海軍の准将に近寄った。准将は色黒で背が高く、ブロンドの髪はお団子にしてまとめてある。オイルを塗ったようなつやつやの肌にむっちりとした豊満な体型をしていて、時折周囲が元気になるような明るい笑みを浮かべた。横にいる艦娘も負けず劣らずゴージャスな体型で、ハリウッドのセクシー女優と言われても信じそうなほどである

提督「こほん…失礼、間違っていたらごめんなさい。…もしかしてジェーン?」声をかけた

准将「誰かな?…って、フランチェスカ!久しぶりじゃない!」振り向いた准将はパッと表情を明るくし、敬礼もそこそこに提督を抱きしめて、背中を軽く叩いた。

提督「うふふ…相変わらずスキンシップ過剰ねぇ♪」制服からはち切れそうな准将の身体にぎゅっと抱きしめられ、まんざらでもない提督

准将「キスが挨拶の国に言われたくないね♪…っと、小うるさい連中がガタガタ言わないうちにやめようか。…改めて久しぶり」

提督「お久しぶり、ジェーン。紹介するわ。うちの戦艦、ジュリオ・チェザーレと、軽巡のジュセッペ・ガリバルディ」

准将「よろしく、チェザーレってたしか「シーザー」だったね…大丈夫、無教養に見えるかもしれないけど、シーザーはドレッシングのことじゃないって知ってるから♪」冗談めかしてにこりと笑った

チェザーレ「知っていてもらえて光栄である…ジュリオ・チェザーレである。なにとぞよろしく」

ガリバルディ「ジュセッペ・ガリバルディよ。イタリア統一の英雄から名前をもらっているの」

准将「ノー・プロブレム。分かってるわ。何しろナポリにいたことがあるからね。…ベスビオ火山だっけ」

提督「そうよ。二人とも、こちらはアメリカ海軍のミッチャー准将」

ミッチャー提督「ジェーン・ミッチャー。よろしくね、ジェーンでいいよ。ちなみにあのマーク・ミッチャー(戦中に太平洋で空母機動部隊の指揮を執った名将)は親戚でもなんでもないの。今はノーフォークであの「深海お化け」を退治しているよ」

提督「なるほどね…。で、そちらの艦娘はどなた?」

ミッチャー提督「そうだった、まだ紹介してなかった…うちの秘書艦、空母エンタープライズ」

エンタープライズ「初めまして、イタリアン・レディ。「ビッグE」ことエンタープライズよ♪」ばるんっ、ゆさゆさっ…敬礼したエンタープライズの爆乳が大きく揺れた

提督「あの幸運艦の…確かに「ビッグE」ねぇ…」

ミッチャー提督「あははっ、どこ見て言ってるの?そっちの意味じゃないってば」

提督「分かってるけど、実際すごいじゃない…♪」

ミッチャー提督「まぁね。一緒に寝るとたまんないわよ?」いたずらっぽくウィンクした

エンタープライズ「ちょっと、マーム!」
224 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/01(水) 02:22:00.04 ID:DDr388/j0
>>213の方、大正解です。ドイツ艦のもう一隻はティルピッツでした…読まれてしまいましたねぇ…

…北欧ノルウェーのフィヨルドに閉じ込められたままランカスターの大型爆弾でとどめを刺されたので、色が白く飛行機嫌いということにしました…まぁ「命令とあれば大統領だってぶん殴ってみせらぁ…でも、飛行機だけは勘弁な!」ということですね


…とりあえず今日はこのへんで。感想やリクエストはいつでも受け付けてますのでお待ちしてます
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/01(水) 09:56:02.78 ID:+BbWDfkHo
乙です
登場人物が一気に増えてうれしい反面覚えるのがたいへーん
リシュリューと聞くとIowa級や大和型の砲撃撒布界の広さを笑うのが馬鹿馬鹿しくなるというね
アレ実戦で当たることあるんでしょうか
艦これのBismarckはクールビューティーから大きな暁までこなせる万能選手ですが
鉄血宰相風味は何気に新鮮です
226 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/02(木) 01:12:43.85 ID:bM1kBGyI0
>>225

一応列強海軍は一隻づつでも出そうかなと…散布界の広さや口径もそうですが、最終的には統一のとれた砲術管制と指揮が大事だと歴史が証明してますね…仏、伊両国はそのどっちもなかったので…

…まぁ本当にフランスのキュイラッセ(戦艦)たちは理論振りかざしてぐだぐだ議論して、出来上がるものは考えオチみたいなのが多いですから…基本凝り過ぎでフランス人ならではのひねくれ方をしていると言うか…迷彩塗装にグラデーション施しちゃう国ですから…
…ちなみに「世界の○船」によれば、仏艦は長らく測距儀をあてにしていなかったので近距離での殴り合いを重視し、「最後まで生きていれば勝ち」と考え装甲を厚くし、同時に高速を活かして主力艦との交戦は避け通商破壊に特化する気でいたので、主力艦同士の艦隊決戦は長らく考えていなかったとか

リシュリュー級などは斬新な設計を取り入れていますが、あくまでもドイチュラント級やカヴール級とバランスをとるためと考えられます…この辺はおいおい本編でも提督たちが話す予定です…

ちなみにビスマルクは鉄血宰相の血を受け継ぎ、クールと熱血をあわせもつ艦になっています


…長くなりましたが少し本編を…


227 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/02(木) 01:51:37.69 ID:bM1kBGyI0
あと訂正を…
>>217の、クィーン・エリザベスがヴァリアントと一緒にイタリア軍の破壊工作で大破着底したのはジブラルタルではなくアレクサンドリアです。…当初英提督をアレックス(アレクサンドリア)配属の設定にしていたので、そこだけ残ってしまいました。ゴメンなさい…

………


提督「ところで連れてきたのはエンタープライズだけ?」

ミッチャー准将「いや、もう一人いるんだけど料理を取りに…あ、来た来た」

金髪ポニーテールの艦娘「マーム、なんか美味しそうな料理取って来たわよ…って、仲良く話してるみたいだけど誰かしら、紹介してくれる?」ピンクのドレスは吸いつくようにぴったりで、胸にコサージュ(胸飾り)をつけている。

ミッチャー提督「あぁ、彼女が前に話したカンピオーニ提督。フランチェスカ、こちらはうちの艦娘のフレッチャー」

フレッチャー「はぁい♪フレッチャー級駆逐艦、ネームシップのフレッチャーよ。対水上、対空どっちもイケるわ。ちなみに世界一妹が多い軍艦よ」

提督「初めまして、カンピオーニ少将よ。…ずいぶん大きいのね?」

フレッチャー「これだけ武装を積んでいるとそうなるの。設備も充実してるわ!」

提督「戦時なのにアイスクリーム製造器まで付いてたっていうものね…」

ミッチャー提督「戦時だからこそ、よ。乗員から最高のパフォーマンスを引き出すのにアイスくらいで済むなら安いもんでしょ?」

提督「イタリアにはそんな余裕がなかったから…すごいわねぇ」

ミッチャー提督「はははっ、おだてても何もでないよ?」

提督「…本当に出ないの?」いたずらっぽくウィンクをした

ミッチャー提督「んー…」

エンタープライズ「マーム」

ミッチャー提督「ダメだそうだ、うちのボスがそう言ってる♪」

提督「あら、残念ね♪」

エンタープライズ「ちょっと、マーム!」

フレッチャー「あははっ!まるでマームが二人いるみたいじゃない、笑えるわ♪」

エンタープライズ「笑えないわよ…一人でも大変なんだから」

提督「うふふっ♪」
228 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/03(金) 00:43:34.10 ID:VIk+CZ2V0
ミッチャー提督「あははっ。…ところで、講演とやらはもうそろそろじゃないの?何か演説台に人が集まってるわよ?」


提督「そうみたいね」…提督は百合姫提督を連れて戻ると、正面の近いところに場所を占めた。立っているとさりげなく左舷側の百合姫提督がしなだれかかって来て、艶やかな黒髪につけた椿油の甘い匂いがふっと香った…。提督の後ろではチェザーレが堂々たる姿で立っていて、ガリバルディは右舷側に寄り添うように立っている。一方ミッチャー提督はエンタープライズの腰に手を回し、反対側の腕でフレッチャーと腕を組んでいる。

司会「えー…では皆様、これより講演の方を行いたいと思います」


ざわざわとした会場が薄暗くなり、同時に静まり返る…マイクスタンドとスライドショーの準備ができた演説台に登っているのは、数名の科学者と海軍士官たちで、その後には軍需産業の役員も控えている。


ミッチャー提督「はぁ…長くなりそうだこと」

提督「まぁまぁ…報告書を書かなきゃいけないし、聞いておかないと苦労するわよ?」くすっと笑った

百合姫提督「そうですね…それに、私は講演が長い方がいいです」

ミッチャー提督「やっぱり日本人は真面目なのねぇ…」肩をすくめて驚いたように眉を上げた

百合姫提督「いえ、だってその方がフランチェスカと一緒にこうしていられますもの…♪」幸せそうにつぶやく百合姫提督

提督「///」

ミッチャー提督「…ねえ、せっかくだからあとでアメリカ軍のMRE(軍用携行糧食)をご馳走するわ♪…ベジタリアン・メニューとポークビーンズ、どっちがいい?」

提督「えぇぇ…」

龍田「カンピオーニ提督、せっかくだから私も戦時下の倹約献立をご馳走するわぁ♪…内臓を抜かないイワシの丸焼きと、野菜の皮を剥かないで作る栄養満点のけんちん汁でどうかしらぁ♪」

提督「…」

百合姫提督「龍田?フランチェスカは私の大事なお友達なの…ね?」

龍田「分かってるわよぉ?でも、ちょっとねぇ…♪」

エンタープライズ「マームには私がいるでしょ?」

ミッチャー提督「そりゃそうだけど…」

提督「ほら、講演の邪魔になるから静かにしていましょう?」

百合姫提督「そうですね…龍田、静かにしてね?」

龍田「分かったわぁ。…カンピオーニ提督、この後じっくりお話しましょうねぇ…♪」

ミッチャー提督「オーケー…このことは後でゆっくり聞くわ」

提督「…はい」
229 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/03(金) 02:31:03.65 ID:VIk+CZ2V0
…会場・講演中…

科学者「えー、という訳で、いわゆる「深海棲艦」は熱水チムニー(マグマで温められ深海から噴きだす熱水噴出口)のある場所、また、歴史上多くの海戦が行われた場所に集中して現れる傾向があります。このことから、深海棲艦は熱水チムニーの水に含まれる鉄分から鎧をつくる巻き貝「スケーリーフット」などとも関係があるのではないかとも言われています。…しかし、そのことを証明しようにも、深海棲艦の発生が多くみられる海域に調査船を送り込むことは危険であるため研究が進んでいないのも事実です…。今後、一か所でも発生地域の制海権がとれれば、調査船を派遣し、深海調査の潜水艇を投入する予定です…ご清聴ありがとうございました」…拍手を受けて最後の演説を行った海洋生物学者が段を降りた。


ミッチャー提督「んー…結構ためにはなったけど、結局「よく分かってない」って言うのが結論だもんねぇ」

提督「そうねぇ…って、あら?まだ講演があるのかしら…」視線の先にはイタリア海軍総司令官と在イタリア米海軍の司令官、それに他の国々の大使館付海軍武官が立っていた。

百合姫提督「それにしては偉い人が多くないかしら」…周囲の動揺したようなざわめきが収まって静かになると、イタリア海軍の総司令官がマイクの前に立った

総司令官「あー、諸君。静かにしてくれ、大事な発表がある。…まずは極めて有意義な研究発表をされた博士の皆様、大変ありがとう。ここにいる提督たちにとって大変参考になったことでしょう…ところで…」

総司令官「…各国の「艦娘」と出現する「深海棲艦」のタイプには様々なものがあることは承知のことかと思う。同時に、出現する「深海棲艦」はその国が第二次大戦中に戦った相手に似通った姿形、戦術をとるようにも思われる…そこで、今回派遣された各国海軍の提督数人ずつを、知識の交換を目的として、我がイタリア海軍の各鎮守府に来訪して頂くことにしていたのだが、ここに各国政府と話がまとまった事をお伝えする」


…ざわざわっ!会場のあちこちでざわめきが起こった


総司令官「…この機会に互いの戦術、運用を学び、大いに知識の交換を図っていただけるものと思う。ちなみに、各提督たちの派遣先は戦域の特徴と所属「艦娘」の編成から最適な場所を決めてあり、この後通知されるので、各自確認してもらいたい。…以上である」

ばしっ!…会場が敬礼し、海軍総司令官や各国のお偉方が退出すると、たちまち会場が騒がしくなった。


ミッチャー提督「何にも聞いてないわよ?サプライズにしても急すぎるわ!」

百合姫提督「…鎮守府は大淀が切り盛りしてくれるからどうにかなるでしょうけど…驚いたわ。…フランチェスカ、一緒になれればいいわね」

提督「そうね…うちの施設ならお客様が来ても平気でしょうけど…」

チェザーレ「まぁどうと言うこともないな」

エクレール提督「…どうやらイタリア海軍はよその戦術の見よう見まねで戦うおつもりのようですわね?」さっきまで離れていたエクレール提督が近づいてきて皮肉った

ガリバルディ「…出たわね、フランス狐」小声でぼそっとつぶやくガリバルディ

提督「ガリバルディ。…そうね、最初は誰でも模倣から始まるものよ?」

エクレール提督「フランスは自分で学びますわ。様々な理論を戦わせて…」

提督「エキセントリックな戦艦を作ってたわね」

エクレール提督「アヴァンギャルド(革新的)と言ってほしいですわね、理論上優れたものでしたわ」

提督「机上の空論でしょう?」

エクレール提督「数々の発明もありますわ!最初の甲鉄艦(戦艦の元祖)は「グロアール」ですし!」

提督「無電のマルコーニはイタリア人だけど?あと、ド級艦の論文を書いたのはクニベルティ大佐よ?」

グレイ提督「…その通りですわ。おかげで十数隻の戦艦が一気に旧式になってしまいましたもの」余裕の笑みで二人を眺めるグレイ提督。横に控えるクィーン・エリザベスとエメラルドも平然としている

エクレール提督「その割にイタリアはド級艦を作れず、大分遅れてからでしたわね?第一次大戦ではどんな艦を使っていたかしら?」

提督「…MAS艇でオーストリア・ハンガリー戦艦を撃沈してるわ。ところでフランス海軍は第一次大戦では何をしていたか教えてくれる?「三個師団を運んだだけ」って言われてなかったかしら?」

エクレール提督「くっ…あれは政府が植民地を維持していた海軍を正当に評価しなかったからですわ」

提督「イギリス海軍は植民地を維持しながらユトランド沖海戦(デンマーク・ユトランド沖で帝政ドイツ艦隊と百隻以上で交戦した「史上最大の海戦」。ジュットランド海戦とも)を戦ってたわよ?」

エクレール提督「イギリスはあの時戦艦を何隻も轟沈させられてますわ!」

グレイ提督「…。多くは巡洋戦艦(戦艦の火力と巡洋艦の高速をあわせ持つ艦種。多くは防御に難がある。金剛型も元は巡洋戦艦)ですわ。フィッシャー海軍卿の肝いりで作られ、多くの海軍軍人は支持していませんでした」

クィーン・エリザベス「…失礼ながら、このクィーン・エリザベス級もユトランド海戦には参加しております。その後第二次大戦でも妹のウォースパイトはノルウェイ・ナルヴィクでドイツ駆逐艦隊八隻を全滅させ、ここ地中海でも幾多の艦を屠っております…第一次大戦型のフランス戦艦はどのような活躍を?」

エクレール提督「…くっ」

グレイ提督「まぁまぁ、エリザベス。その位にしておきなさい、過去は変えられないのですから言っても仕方ありません。…わたくしたちがユトランド海戦で多くの艦を失ったことも、フランス海軍が戦果を挙げられなかったことも…ところで発表の紙が張りだされておりましたよ」

提督「本当ですか?グレイ提督が一緒なら嬉しいのですが」

グレイ提督「残念ながら、わたくしはタラント第一とありましたわ」

提督「あそこは最大級の鎮守府ですし妥当です…また機会があれば会いたいものですね」

グレイ提督「ええ、そうですわね♪」




230 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/03(金) 02:38:55.06 ID:VIk+CZ2V0
今日の投下ははこのへんで止めておきますが…たびたびごめんなさい、訂正を一つ…「クィーン・エリザベス」が沈んだのはフロッグマンの攻撃ではなく豆潜水艦の攻撃ですね…全く間違いばかりで申し訳ないです…とにかくイタリアの破壊工作は世界一ということで…

また明日にでも投下する予定ですのでお待ちください…戦艦と駆逐艦が百合百合するのも、もうすぐなので期待してもらえればと思います…
231 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/04(土) 00:34:25.06 ID:qINkqfRD0
…本編の前に今回の海外艦紹介です


日本

重巡…足柄(妙高型)。1928〜29年生まれ。四隻

ワシントン、およびロンドン海軍軍縮条約で列強の巡洋艦保有数に制限がかかったため、日本は個艦の能力を高めることにし、一万トンで8インチ砲十門搭載の重巡として設計。当初魚雷は搭載しない予定だったが、我の強い造船官だった平賀譲の渡欧中に温厚な藤本喜久雄造船官を説きふせて改設計させた。

開戦前後に改装され、武装は8インチ(20センチ)連装砲五基、12.7センチ連装砲四基、61センチ四連装魚雷発射管四基、水偵三機、25ミリ連装機銃四基と強兵装。数々の海戦で活躍したが、対空、対潜能力の不足で三隻が戦没。艦名は山の名


軽巡…龍田(天龍型)。1919年生まれ。二隻

それまでの「防護巡洋艦」とは全く異なるコンセプトだった「高速で敵艦隊を偵察、攻撃時には敵駆逐艦を排除し、味方駆逐艦隊の突撃を先導する」ため生み出された、イギリスのA級こと「アリシューザ級」からC級と言われる「カレドン級」までをモデルにした日本初の軽巡。当時の流行をいち早く取り入れ、3500トンの船体で33ノットと、当時では世界水準を超える高性能を出した。

大戦勃発時はもはや旧式で、イギリスC級のように防空巡洋艦にする案もあったが小型すぎて不可能で、ほぼ新造時のまま戦没している。
実際3500トンの艦に14センチ単装砲四基、53センチ三連装魚雷発射管二基は無理があり、生産は二隻で打ち切られ5500トン型軽巡に置き換わられた。艦名は川の名

………

232 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/04(土) 01:18:51.27 ID:qINkqfRD0
イギリス

戦艦…クィーン・エリザベス級。1915〜16年生まれ。五隻

ドレッドノート級を建造しド級艦時代を開いたイギリスだったが、当時のドイツ帝国が追いつこうと「マッケンゼン級」などのド級艦を建造していると報告を受け、当時の海軍大臣ウィンストン・チャーチルが32000トン、15インチ(38.1センチ)砲戦艦の建造を推し進めたもの。いわゆる「超ド級艦」のはしりであり、ユトランド沖海戦、ナルヴィク海戦、マタパン沖海戦など、第一次、第二次大戦の大海戦を戦い続けた名艦。特にノルウェイ、地中海で暴れたウォースパイトが有名

新造時、当時の戦艦としては破格の25ノットを出し、防御も76〜330ミリと厚い。水線下の防御に難があるのが第一次大戦型の戦艦らしく、クィーン・エリザベスはヴァリアントと共にアレクサンドリア港でイタリア豆潜水艦の奇襲を受け大破している。

武装は対空重視に改正されていて、第二次大戦時には15インチ連装主砲四基、4.5インチ(11.4センチ)連装高角砲十基、53.3センチ魚雷発射管(水中)四基、8連装2ポンド「ポンポン砲」四基、エリコン20ミリ連装機銃20基前後にウォーラス水偵二機となっている。


…艦娘としては王冠に王笏を持ち、折れ線迷彩のドレス姿に金髪、金色の瞳をしている。どこぞの「最凶エレベーターガール」を彷彿とさせ、圧倒的存在感と気迫の艦娘。…「主砲斉射でございます」



軽巡…エメラルド級。1919〜20年生まれ。二隻(計画三隻)

第一次大戦時、ドイツが高速敷設巡洋艦(機雷敷設用の巡洋艦)「ブルンマー級」を建造中との情報を受け、これに追いつく高速軽巡として設計された。細い船体に駆逐艦用の主機二基を搭載、33ノットの高速を出した。第一次大戦には間に合わず3番艦はキャンセル、「エメラルド」「エンタープライズ」の二隻が第二次大戦に投入され、高速で武装もバランスが良かったため各地を転戦、ポケット戦艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」追跡部隊などに参加した。

武装は6インチ(15.2センチ)単装砲七基、10.2センチ高角砲三基、単装「ポンポン」砲二基、53.3センチ三連装魚雷発射管四基、水偵一機と手堅く豊富。二番艦「エンタープライズ」は主砲の一部を降ろし連装に変えている


…エメラルドの名にふさわしい緑の目、銀色で先端がエメラルド色のグラデーションになっている長い髪をしていて高身長。スカートとブレザー風の上着は淡い水色と白、淡灰色と大西洋迷彩を意識したカラーリングで大人っぽい



233 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/04(土) 01:54:42.39 ID:qINkqfRD0
ドイツ


戦艦…ビスマルク級。1940〜41年生まれ。二隻

ドイツの再軍備の伴って秘密裏に計画されていた超ド級戦艦。第一次大戦の後軍備を許されなかったなか、旧ドイツ帝国海軍の戦艦から研究し、比較的長い航続力とバランスのとれた性能を持つ戦艦。一番艦「ビスマルク」は「鉄血宰相」ビスマルク、二番艦「ティルピッツ」は提督の名から。

30ノットの高速と航続距離の長さから「通商破壊戦を意識した」とされるが、ドイツから出撃してフランス艦隊や英艦隊を攻撃するには長い航続距離は必要とも。武装も38センチ連装砲四基、15センチ連装砲六基、10.5センチ連装高角砲八基、3.7センチ連装対空機関砲八基、20ミリ四連装対空機銃二基、単装十二基とバランスよく構成されている。

一番艦「ビスマルク」は初出撃で巡洋戦艦「フッド」を轟沈、「プリンス・オブ・ウェールズ」を損傷させ大いに敢闘したが、その後英艦隊の追跡を受け、ソードフィッシュ複葉雷撃機の魚雷で舵機を損傷。回頭をし続ける間に追いつかれ、フランスまであと少しのところで撃沈された。「最後の一弾まで忠誠を失わず…」の電文は有名。
これでヒトラーが及び腰になったのか、「ティルピッツ」は出撃もないままノルウェーのフィヨルドに留め置かれ、脅威に感じていたイギリスから小型潜航艇、空襲とさまざまに攻撃され、最後はランカスター爆撃機の十トン爆弾によって撃沈された。


…艦娘のビスマルク級はそっくりな二人で、ビスマルクは金髪、妹思いではあるが厳格で、冷静な面と鉄血な面をあわせ持つ。妹ティルピッツは北欧暮らしのせいか銀髪で青白く、ランカスターにとどめを刺されたせいか飛行機が嫌い。二人ともドイツの海軍旗にそっくりな黒、赤、白の制服を着ている。
234 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/04(土) 02:51:21.06 ID:qINkqfRD0
フランス


戦艦…リシュリュー級。1940年生まれ。二隻

…フォッシュ元帥いわく「海軍は三個師団の兵を運んだに過ぎない」と散々な評価で、戦艦の建造も長らく中断していたフランスが、36〜38年に就役した「ダンケルク級」に続いて建造した新型戦艦。高速、強武装で通商破壊を意識したらしく、フランスらしいさまざまな特徴が盛り込まれている。

一番特徴的なのはイギリスの「ネルソン」級のように主砲塔を全て艦首に持ってきたことで、弾薬庫の防御が一か所で済む分重量軽減しやすいが、被弾し損傷すると火力を大幅に喪失するリスクがある。また、後部から攻撃を受けても副砲以外に反撃の手段がないので不利になる。
大戦中はドイツと戦争が始まったにも関わらずのんきに建造を進め、いざフランスが降伏しそうになるとあわてて植民地に向け脱出、「リシュリュー」はダカール、「ジャン・バール」はカサブランカに逃げ込んだ。

その後北アフリカに上陸した連合軍から降伏を要求されるも律儀に本国政府に従い徹底抗戦、ヴィシー・フランスの旗のもとで米英連合艦隊と交戦、多くは撃沈、大破し失われた。
さらにヴィシー・フランスの将官を取り込むイギリスの謀略で一部の提督、将軍が降伏するとヒトラーが激怒、ヴィシー・フランスの兵器を没収する「アントン計画」を発動した。これに怒ったフランス人は「ドイツには使わせない」と各地で一斉に艦艇を自沈させ、一部は「自由フランス軍」側に付いて連合軍の装備を搭載し戦った。
大破着底していた、「リシュシュー」「ジャン・バール」も改めて連合側に付き、修理の上で船団護衛などを行い、戦後もドゴール大統領による「フランスの威信を示す」政策のため、長く在籍していた。

武装は38センチ四連装砲二基、15.2センチ三連装砲三基、10センチ連装高角砲六基、37ミリ連装機銃二基と水偵三機。35000トンで速度は30ノット


…智謀に長けた宰相だった「リシュリュー」らしく片眼鏡(モノクル)姿で理知的な顔。金髪縦ロールの髪は貴族風。常に利害を考えていて、もってまわった言い回しをする。前部に武装が集中しているためか、グレイのグラデーションがきいたドレス風の服は前が飾り立てられていて、後ろが素っ気ない風変りなデザイン。



練習巡洋艦…ジャンヌ・ダルク。1931年生まれ。単艦。

旧型巡洋艦に替わって建造された練習巡洋艦。装甲はなく戦闘能力こそ劣るが居住性、航海能力は良く、優れた練習巡洋艦。名前は言わずと知れた「オルレアンの聖女」ジャンヌ・ダルクから。プロムナード・デッキを設けたデザインは客船風だが、軽巡「デュゲイ・トルーアン」級とほぼ同等の兵装をしている。戦後の66年まで就役していた。

6400トンで25ノット、15.5センチ連装砲四基、7.5センチ単装高角砲四基、37ミリ連装機銃二基、13ミリ機銃十二挺、55センチ単装魚雷発射管二基、水偵二機


…艦娘としての彼女は編んだ金髪を頭に巻きつけるスタイルで、目は青い。いつもフランスの栄光や神の導きを信じて天を仰いでいる熱っぽい性格。田舎出身だったジャンヌ・ダルクの影響か、ファッションやおしゃれは苦手らしいが、スタイルはよく、フランス・ブルボン王家の金百合が裾に入った白いスカートとブラウス、銀色の胸甲を身につけている。
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 04:28:42.72 ID:duJ6V7ISo

解説ありがたい
日本の艦これに出てくる奴しかほぼ分からないから
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/05(日) 04:56:45.46 ID:okuadXNCo
>服は前が飾り立てられていて、後ろが素っ気ない風変りなデザイン。
びんぼっちゃまだこれー

日本の利根型重巡も後ろに砲を配置してない設計構造ですな

ティルピッツはビスマルクと同型艦であった為イギリス側が勝手にビスマルクと同等かそれ以上の脅威として
アタフタしてる様が何気に面白いです
実際はビスマルクには程遠い完成度とスペックしかなかったと言われてる
237 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/07(火) 00:53:52.07 ID:bgSIJyvu0
>>235
解説は出来るだけ公平に分かりやすく書くようにしてます…普通に仏艦なんて解説しないと分からないですし…

>>236
ノン、ノン!…あくまでもエキセントリックなデザインなのです、貧乏なのではありませんよ

利根型も意外とあのレイアウトが使えたようで評価されていますね。ちなみに「ダンケルク級」や「リシュリュー級」は後甲板を副砲とモダンな水上機格納庫にしていました。…あと「ジャンヌ・ダルク」は戦中、西インド諸島(カリブ海)の植民地、マルティニーク島の配属で、いち早く自由フランス海軍に編入されています。


「ティルピッツ」はレオンス・ペイヤールやダドリー・ポープの戦史を読むと出てきますが、当時の軍令部(つまりヒトラー)から消極的な命令を受けていたことと、優秀な乗員が次々とUボートに転属させられていたせいで、すっかり士気が下がって「イギリス海軍にはかなわない」とおびえてしまっていたようです。

一方のイギリスもダドリー・パウンド第一海軍卿が老齢ですっかり及び腰(一部ボケていたという説も)だったため、結局どっちも手を着けかねていたというのが真相のようですね…

…解説ばかりで本編がはかどりませんが気長にお付き合い下さい。感想もありがたいですし、引き続きこまめに更新していきたいと思います…
238 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/07(火) 02:11:58.22 ID:bgSIJyvu0
登場艦娘解説の続きです…


アメリカ


正規空母…エンタープライズ(CV−6。ヨークタウン級)。1938年生まれ。三隻

21000トン、33ノットの中型正規空母、ヨークタウン級。太平洋で当初は数も技量も勝っていた連合艦隊の機動部隊を相手に戦った。ネームシップ「ヨークタウン」、三番艦「ホーネット」を相次ぐ海戦で失い、ついに一隻だけとなってしまったが、米軍らしい優れたダメージ・コントロールと兵站システム、そして強運で生き残り、ミッドウェイ、ソロモン(二次、三次)、マリアナ、レイテと数々の海戦をくぐり抜けてきた名艦。その不死身ぶりに「ビッグE」とあだ名されたのは有名。
エセックス級正規空母や「ジープ空母」と言われた護衛空母の量産が軌道に乗るまで太平洋で戦い抜き、バトルスター(功労賞)20個受賞は米艦史上最多。
艦名は木造艦時代から受け継がれたもので当時七代目。

数度の対空兵装増強を図られているが、基本の5インチ(12.7センチ)単装砲八基は変わらず。43年10月の改装で40ミリ機銃(四連装と連装合わせて)40挺、20ミリ単装機銃50挺といかに対空防御を重視していたか分かる。搭載機は最大96機とされる。


…艦娘のエンタープライズは波打つブロンドの髪をなびかせ、むちむちのナイスバディで「巨大」と言ってもいいほどの身体をしている。爆乳で「胸もビッグE」とミッチャー提督にからかわれているが、実際のカップはもっと大きいらしい。恰好はミディアム・ブルーのタイトスカートと艦首波のようなフリルブラウス、略綬のつけられたグレイのブレザー姿で、二色の上下分割迷彩を意識している。
「今度改装したら宇宙船の「USSエンタープライズ」になるの?」とよくジョークを言われるらしい



駆逐艦…フレッチャー級(DD−445)。1942〜45年生まれ。175隻

それまでロンドン海軍軍縮条約の影響でトップヘビーな設計の駆逐艦ばかり建造されていたアメリカ駆逐艦だが、日、伊の脱退によりロンドン条約が無効になると一気に大型化し、2100トンという破格の駆逐艦の建造に舵を切った。
その「米駆逐艦史上最大の隻数」という面ばかりが強調されがちだが、同世代の駆逐艦(満月、清霜など特型駆逐艦の最終タイプ)の上を行く高性能を求めたためきわめて優秀。凌波性も充分あり、スペースの余裕もあったため乗員の疲労も少なく、対空兵装強化や改造も容易で、荒天下でも機動部隊と行動ができた「本物の」艦隊駆逐艦と言える。

特に主砲を対空兼用で継戦能力の高い半自動5インチ(12.7センチ)単装砲五基とし、多くの20ミリ機銃を搭載したこと、対潜用に爆雷投射機と投下軌条を備えたこと、実用に耐えるレーダーを装備したことが大きい。当初は53.3センチ5連装魚雷発射管も装備していたが、後に多くの艦が撤去し対空兵装にあてている。最高速度も37.8ノットと高速。実用的で艦隊護衛から雷撃までこなせる万能艦。
多くの艦名は真珠湾や過去の戦闘で戦死した水兵や兵士の名で、将軍や提督、偉人でない辺りが一兵卒まできちんと評価するアメリカらしい


…艦娘の「フレッチャー」は金髪ポニーテールの髪をした駆逐艦にしては発育のいいグラマラスな姿。顔立ちは高校生くらいのハイティーンに見える。丸襟付きサマードレス風の格好は戦前のお嬢さんにも見えるが、色は「メジャー12」迷彩を模したグレイとブルーの雲形模様。襟に「445」の白い刺繍がある。対空、対艦、対潜いずれも器用にこなし、何事にも物怖じしない性格は優秀だからこそ。提督の信頼も厚い。
姉妹艦のうちいくらかが戦後にイタリア、スペイン、西ドイツ、トルコ、ギリシャ、メキシコ、アルゼンチン、ペルー、ブラジル、台湾、韓国と供与されたため各国語が飛び交い、姉妹が揃うと誰が誰だか分からなくなるのが悩み。



…他国の艦娘紹介はこれで完了です。お待たせしました、次から本編に戻ります
239 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/07(火) 02:47:30.59 ID:bgSIJyvu0
提督「残念ね。…もっとも、一緒になっていたら複雑な気分だったかしら?」そっとチェザーレに言った

チェザーレ「まぁな。とはいえ、それは向こうも同じことだ…ところで、他の提督たちはどうなのだ?」

ガリバルディ「そうね、見に行きましょうよ」

提督「んー…。そろそろ掲示の前も空いてきたみたいだし…姫も一緒に行く?」

百合姫提督「そうですね…行きましょう」

エクレール提督「ならわたくしも行きますわ」

ミッチャー提督「それなら私も行くわ。エンタープライズ、フレッチャー。いい?」

エンタープライズ「私はオーケーよ、マーム」

フレッチャー「あたしも。とっとと行きましょうよ!」

ミッチャー提督「ファイン(よろしい)、なら行くわよ♪」


提督たちはそれぞれの艦娘と連れ立って、掲示されている貼り紙の前に来た。さっきまで中将、少将クラスで込み合っていたのもだいぶ収まり、新任らしい大佐や中佐たちは連れ立っている提督たちを見て場所を開けた…


提督「ありがとう。…えーと、タラント第六は……え」どいてくれた大佐に礼をいって掲示を探した…と、提督は自分の鎮守府の欄を見つけたまま固まった

エクレール提督「いったい何ですの?素っ頓狂な声をあげて…って、ありえませんわ!」

百合姫提督「どうしたのですか…まぁ、嬉しい♪」

ミッチャー提督「なに、三人ともどうしたのよ…って、本当なの?」


運命のイタズラか、はたまた何かの冗談か、「タラント第六」の欄には、「フランス、エクレール大佐。日本、百合野准将。アメリカ、ミッチャー准将」と、見事に三人の名前が並んでいた。


提督「えーと…とりあえず、改めてよろしくね」


240 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/07(火) 11:48:19.78 ID:bgSIJyvu0
…とんだ驚きが待っていたが講演会も無事に終わり、入り口には次々と送迎の車が来ていた。ミッチャー提督、エクレール大佐の車はもう来ていたので二人は先に乗って宿泊場所に戻って行ったが、百合野と提督はたわいない話をしながら時間をつぶしていた。


百合姫提督「あ…あの車ね。さ、行きましょう?」

足柄「ええ!少し肩が凝ったわよ」

龍田「早く帰って提督とカンピオーニ提督の関係をゆっくり聞かないといけないものねぇ」

提督「ふふっ…♪龍田、優しくしてあげてね」

龍田「分かってるわぁ、カンピオーニ提督。ちょーっと、「お話」するだけよぉ」

百合姫提督「…明日まで無傷でいられるかしら?」

足柄「自分でまいた種でしょうが…龍田、乗りなさいな」

龍田「そうするわぁ…きゃっ!」龍田は黒地に銀糸で流れる竜田川を描いた着物を着ていたが、足もとの石畳で下駄がすべった

足柄「ちょっと…!」慌ててつかもうとするがこちらも着物なので思うように身体を伸ばせない

百合姫提督「いけない…っ!」資料を放り出し駆けだしたが間に合いそうにない

提督「あっ!…ふぅ、よかったわ。けがはない?」…ぽすっ。とっさに飛び出し龍田を受け止める形になった提督。龍田が車止めに回ってきた車にはねられずに済んでにっこり微笑んだ

龍田「…大丈夫よぉ。ごめんなさいねぇ」提督の胸の谷間から見上げる龍田。着物が少しめくれて下の襦袢(じゅばん)と白いうなじがちらりと見える…

提督「よかった…可愛い龍田になにかあったら世界の美が一つ減ってしまうもの」

龍田「そんな、ほめ過ぎよぉ…///」

百合姫提督「よかったわ…けがはない?脚とかひねらなかった?」心配そうに聞く

龍田「平気よぉ…もう、提督は過保護にし過ぎよ」

提督「姫はそれだけあなたのこと大事に思っているのよ。無理もないわ、こんなに可愛い娘が慕ってくれるのですもの♪…さ、今は痛くなくてもひねったかもしれないわ。早く戻って足首を冷やさないと」つとあごに指を当てて顔を上げさせ、じっと見つめる提督。それから腰に手をあてて自分の乗る公用車にエスコートする…

足柄「ちょっと!いきなり口説くなんてイタリア人じゃないんだから!…イタリア人だったわ」

百合姫提督「…うふふふっ♪」

チェザーレ「…いくら提督とはいえローマでお遊びとは感心できんな。ドリアを泣かせたらローマの軍団(レギオン)が飾りでなかったことを教えることになるぞ?」

ガリバルディ「…ライモンドの悲しむ顔を見るくらいならガリバルディの名が伊達じゃないことをお見せするわよ?」

提督「…ごめんなさい。本当に心配だったからで悪気はないのよ」

龍田「…なら離してもらえるわよねぇ?」

提督「あら、ごめんなさい」手を離して軽く両手を上げた

百合姫提督「今度こそ行きましょう。…それじゃあ、またね」

提督「ええ♪…さぁ、私たちも行きましょう」


241 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/08(水) 00:24:52.38 ID:u5PIFqGM0
…数日後…


海軍所属の「ガルフストリーム」連絡・輸送機に同乗させてもらうことになった提督たち一行は、高級なビジネス・ジェット機であるガルフストリームのシートに座って、サービスのコーヒーをもらっていた。さっきまでは少しガタガタと揺れていたが、今は白い綿雲と紺碧の空、眼下できらめくサファイア色の海が目を楽しませ、リラックスさせてくれる。


提督「…ようやく安定したみたいね」

下士官「ええ、さっきはちょっと乱気流が…よかったらおかわりはいかがですか」

提督「ありがとう、もう結構よ…チェザーレ?ガリバルディ?」

チェザーレ「いやいや、もう充分堪能したぞ…二等軍曹、どうもありがとう」

ガリバルディ「ええ、ご馳走様」

下士官「…歴史でしか聞いたことのない方に礼を言われるっていうのは不思議な気分ですよ。欲しくなったらいつでも言って下さい」

提督「ええ、ごくろうさま」

提督「…ところで、みんなはうまくやっているかしら?」下士官が操縦室にコーヒーを持っていくのを見送りながら、提督はチェザーレに言った

チェザーレ「当然だろう?ドリアとライモンドがうまく仕切ってくれているさ。訓練メニューも組んでおいたではないか」

提督「そうよね…でも早く戻ってみんなに会いたいわ」

ガリバルディ「優しいわね、提督。…案外のんきにやっているかもよ?」

提督「それならそれでいいの。…過保護すぎるかしら?」

チェザーレ「いや、気にかけてもらえるのはいいものだ。…チェザーレはそんな優しい提督だからこそ恋をしているのだ」

提督「その、嬉しいわ…今度二人きりの時に耳元でささやいて欲しい///」

チェザーレ「あ、あぁ。そうだな…全く、ルビコン川を渡るのは勇気がいるな///」(ルビコン川…当時のチェザーレが元老院命令を破り、対立していたポンペイウスの領地に足を踏み入れた場所。その時に「賽は投げられた」と言ったとされる)

ガリバルディ「チェザーレ相手ではちょっと無理ね…。今は機会を待ちましょう…」

提督「ガリバルディ、どうかした?」

ガリバルディ「いいえ?…きれいな眺めねぇ」

提督「そうねぇ…」眼下の海を眺め、視線を遠くに向ける提督…


242 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/08(水) 01:50:46.03 ID:u5PIFqGM0
リクエストされた皆さま、長らくお待たせいたしました…これから駆逐艦×戦艦を投下します

………


…その頃・鎮守府沖…

「タラント第六鎮守府」では提督が「留守中にしておいて欲しいこと」のリストを作っておいたので、鎮守府の艦娘たちはそれに書かれている指示をこなしていた…とはいえ、日々の生活で必要なことは言われなくとも片付けられるし、訓練といっても軽く汗を流す程度だったので、留守の艦娘たちは和やかな生活を送り、別段苦労もしていなかった。
天気も良く、コンテ・ディ・カブールを旗艦とし、護衛のオリアーニ級駆逐艦四隻をつけた一個戦隊は真面目ながらも落ち着いた気分で、鎮守府沖数キロのところで砲撃訓練を行っていた…


カブール「主砲、斉射!」パウッ!…ドッ、ガーンッッ…!!周囲に余韻を残しつつ、前部三連装、連装砲塔の320ミリ砲が吼えた。訓練弾、しかも装薬は半分のはずなのに発砲のブラストで海面に波が巻き起こり、十数キロ先の的の周囲に大きく水柱が上がる。

カブール「次いで前部副砲、てっ!」連装120ミリ砲二基が火を噴く。回頭しつつ片舷三基、合わせて六門の副砲が次々と砲煙を噴き上げた。

ヴィットリオ・アルフィエリ「さすがだねぇ…私たちの主砲が副砲なんだものなぁ…」

アルフレド・オリアーニ「こらっ、ぼさっとしてないで左舷回頭二十っ!接近して雷撃用意!」提督からもらったイタリア国旗の三色リボンをなびかせ、滑らかにウェーキを描いて回頭を始める

ヴィンチェンツォ・ジオベルティ「まだだ、まだ…照準…入った!」533ミリ三連装魚雷発射管二基からするりと魚雷が射出され、白い雷跡を残して旗のついた的に向かった。

ジョスエ・カルドゥッチ「わたしも…行くよっ!撃て!」ジオベルティと入れ違うように射点に付き、魚雷を放った

アルフィエリ「照準よろし、てーっ!」

オリアーニ「目標…照準!発射っ!」ずーん…どっばーん!…と鈍い音が聞こえ、一瞬たってから水柱がそびえ立った。

オリアーニ「そのまま主砲、撃て!」単縦陣、右舷斉射の形で120ミリ連装砲二基を撃ちこむ

アルフィエリ「煙幕展張!離脱しよう!」

オリアーニ「よろしい!取り舵一杯!全速で離脱するわよ!」


近づいての雷撃、砲撃を終え、カブールを囲む形で帰途に着いた戦隊。硝煙の臭いと潮風が混じりあい、すっかり戦闘後のような緩んだ気分でいる。


アルフィエリ「それにしても、カブールお姉さんはすごいね…あんな大きい320ミリ砲を十門も備えているんだもの」

カブール「いえ、私は戦中タラント奇襲で大破着底。浮揚はしてもらえましたが、回航されたトリエステ(イタリア北部)で直らないまま敗戦を迎えて、ドイツ軍の手に落ちたあとは修理も進まず、最後は空襲で再度沈没…実質なにもしていないんですよ」

オリアーニ「でも、その分この姿で活躍してるし、私は十分すごいと思うわ」

カブール「ふふ…そうね。自由に動ける身体に豊かな感情、それに…こんなにも海って素晴らしいものなのね♪」

カルドゥッチ「うん、あたしもすごいと思うよ。…カブールお姉さん、1915年生まれには見えないものなぁ」

カブール「…年齢のことは言いっこなしよ。だいたい、この姿になったのはほぼ同じでしょう?」

カルドゥッチ「でもね…それでもだよね」

カブール「…むぅ、怒りますよ?」

ジオベルティ「いい加減止めなってば…どうなってもわたし知らないわよ?」

カルドゥッチ「そうだね、この辺にしとくよ」手をひらひらと振りながら冗談めかした

カブール「もう、身体は若いんですからお婆ちゃん扱いはやめてちょうだい」

オリアーニ「ほんと、妹たちが生意気いってごめんなさい…」

カブール「うふふ…いいのよ。こういうのも新鮮で面白いわ…そろそろ基地ね。お昼が楽しみだわ」

アルフィエリ「ほんと、お腹がすいたね」

………

243 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/08(水) 01:54:57.23 ID:u5PIFqGM0
…きりがいいので今日はこのへんで止めます。たぶん明日あたりから百合しますので…
244 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/08(水) 16:39:35.57 ID:u5PIFqGM0
…鎮守府・ドック…


無事に訓練を終えたカブールたちの戦隊は鎮守府のすぐ沖合で巨大な艤装を解き、鉄扉が開かれまぶしい光が射しこんでいるドックに、惰性でしずしずと入った。硝煙と汗で服がちくちくして、ここ最近の陽気と砲撃の熱気で身体が火照っている…。カブールたちはレンガ造りの船渠の端に付けられている階段で水から上がると、一息ついた。


カブール「ふぅ、いい運動になりました。…不謹慎かもしれませんが、戦中は全然戦闘できなかったので、こうして砲撃を行うと…なんというか、熱くなってしまいますね…///」普段はおっとりした容姿で奥ゆかしいカブールだが、今は頬を火照らせ、額にしっとりと汗をかいている…が、それだけではなく、瞳がとろんとしていて、妙に内股でもじもじしている

アルフィエリ「本当、いい運動だったよぉ。魚雷もきっちり当たったし、何ていうか…興奮しちゃった♪」熱っぽく言うアルフィエリは濡れて張りついた服を早く脱ぎたいので、浴場に向かおうとする。そのセーラー服風の上着が透けて、下の淡灰色のブラジャーが透けて見える…

カブール「そうね…お昼は何かしらね?」時々かすれたような息をつきながら、適当な相づちを打つカブール

オリアーニ「カブールさん、大丈夫?一緒に行きましょうか…?」オリアーニがしぶきで濡れた上着を脱ぎ、カブールの白くて柔らかい手を優しくつかんだ

カブール「え、ええ…///」オリアーニに返事をしているものの、その声は妙に艶っぽい

カルドゥッチ「どうしたの?久しぶりの運動でくたびれちゃった?」思いやりの気持ちはあるがいつも軽い態度をとってきた手前、冗談めかして聞くカルドゥッチ。濡れたスカートの裾を絞り、それから火照った顔を濡れた手で撫で回し、髪をかきあげた。

カブール「だから…お婆ちゃん扱いはやめてくださいな…」水気を絞るためにたくし上げたスカートからのぞいたカルドゥッチの白いふとももと、濡れてぴったりと張りついたハイソックスを凝視していたカブール

ジオベルティ「…カブールさん、具合が悪いなら医務室に行く?」カブールを下からのぞきこむように見上げたジオベルティ。その白に近い淡灰色のセーラーから赤みの差した白い肌が見え、汗の塩気と水っぽい匂いの混じった香りが立ち上ってきた…

カブール「いえ、「具合が悪い」とはちょっと違うのですが…」

オリアーニ「どうしたんですか、なにか心配なことでも?…私たちでよければ聞きますよ?」

カブール「ええ、その…少し恥ずかしいのですが」

カルドゥッチ「カブールお姉さん、もったいぶらないで早く言っちゃいなよ♪」

カブール「そう…ですね。そのぉ…」まるで内気な少女のようにもじもじして、なかなか言葉が出ない

アルフィエリ「…その?」

カブール「さっきから…身体が疼いて…正直、もう濡れてしまって…したくてたまらないの///」やっと言い切ったカブールは、両手で頬を押さえて少しうつむいた

オリアーニ「えっ…いや、まぁ…わかります。訓練や出撃って何だか興奮すると言うか、かーっとなりますもんね」

カブール「ええ…だからさっきから「浴場までは」と思って抑えていたのだけど…あなたたちの前でごめんなさい。でも…もう…我慢しきれそうにないわ///」そう言って力が抜けたように腰を落とし、壁に手をつくと、右手をするりとスカートの中に滑り込ませた

カブール「んっ…気持ちいいっ!…くぅ、んんっ♪…はぁぁ♪」くちゅ、くちゅっ…じゅぷっ♪大柄なカブールが壁に手を付き、オリアーニ級の四人の目の前で切ないような喘ぎ声と水音を立てて行為にふけり始めた

カルドゥッチ「おぉ…すっごいねぇ、ぞくぞくするよ♪」

オリアーニ「うわわっ///…カブールお姉さん…色っぽい///」




245 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/10(金) 01:42:23.63 ID:w48wwf0N0
カブール「んぁぁっ…♪くぅ…んっ…はぁぁ♪…見られながらするのも…っ、気持ちいい…の、ねっ…んぁぁっ!」オリアーニたちの好奇と気恥ずかしさが混じりあったような視線を感じながら頬を紅潮させて喘ぐ

オリアーニ「…ごくり」熟れた甘い匂いをさせながら腰をくねらせ、とろけた表情のカブールに息を呑んだ

アルフィエリ「はぁ…はぁ♪カブールお姉さん…っ、私も、混ぜて…?」カブールだけではなく、アルフィエリも訓練で身体がたぎり興奮しているところだった。カブールに近寄り、足もとにすがりついて形のいいふくらはぎを舐めあげた…白くてもちもちなふくらはぎを舐め、時折かぷり…と甘噛みする

カブール「はぁぁ…ん!アルフィエリ、それ…気持ひいぃ…ですっ♪もっと…舐めて…ぇ♪」くちゅ…くちゅっ…と濡れた秘部をかき回すみだらな響きに、アルフィエリが滑らかな脚に舌を這わせる音と、カブールのねだる声が混じる…

ジオベルティ「カブールさん…♪わたしにも…手伝わせて?」

カブール「はぁ…んんっ♪えぇ…私の、火照りを…鎮めて…ください…っ♪」少し視線をそらせて恥ずかしげにしつつも、唇を突きだして求めた

ジオベルティ「カブールさん…♪……ちゅっ、ちゅぷっ…れろっ、じゅるっ♪」腰を突きだし誘っているような体勢のカブール、その半開きのぷるっとした艶やかな唇に自分の唇をあてがった…最初こそ遠慮がちなキスだったが、カブールもジオベルティも次第に我を忘れ、舌を絡めてお互いにむさぼり始めた

カブール「んふっ…んんぅ…じゅるっ、じゅぶっ…んぁ♪…気持ち、いいです…じゅるっ、んちゅっ♪」

ジオベルティ「んっ…ちゅるっ、じゅぶ…ん、じゅるぅぅ♪……はぁ、はぁ。なら、もう一回…ちゅぷっ…じゅるっ♪」

カルドゥッチ「カブール…こっちも疼いてるでしょ、お手伝いするね…っ♪」脇から身体を寄せて、大きく柔らかな乳房の下から手を回すと、遠慮なく揉み、先端をつまんだ

カブール「んぁ…そこ、いいですっ…あんっ♪もっと、乱暴でいいですから…揉みしだいて、好きなようにして…ぇ♪」

オリアーニ「はぁ、はぁ、はぁ…♪カブールさん…こっちも…いいですか?」…ぐちゅ…ぐちゅっ、ぐちゅっ、ずりゅっ♪…妹たちに身体を好き放題されて悦んでいるカブールを見て、オリアーニも我慢できなくなった…器用に足下のアルフィエリをよけて立ち、むっちりした腰に手をかけると、そのまま腰を擦り付け、カブールの手に自分の手を重ね、指を秘部に突き入れた

カブール「はい…♪んあぁっ!…オリアーニの指っ、いいっ…いいですっ♪もっと、奥まで…して♪」ずぶずぶっ…じゅぶっ、ぐちゅっ♪二人の重なった手が膣内をかき回すと、カブールはとろっと蜜を垂らし、ずらした下着の隙間から入ってくるしなやかなオリアーニの指にしたたらせた…

ジオベルティ「んふふっ…もったいないよ♪…ん、れろっ…じゅる…くちゅ、じゅぼっ♪」さっきから脚を舐めまわしていたが、そのままふとももに手をかけて身体を引き上げると、濡れそぼっている花芯を舐めあげた

カブール「んっ♪…あふ、んぁっ…舐めまわされて、よがってしま…んあ゛ぁぁっ♪」ひときわ敏感な所に舌が入り込んできて、思わず激しい喘ぎ声を出した

ジオベルティ「ここが気持ちいいんだ…ねっ♪…ぐちゅっ、じゅぶじゅぶっ、じゅるぅぅっ!」

カブール「あ゛ぁぁっ♪そこっ…そこ気持ちいいです…っ♪もっと…して…っ!」

オリアーニ「はぁっ、はぁっ…♪なら…私も…気持ちよくしてあげますね…っ♪」じゅぶっ、ぐちゅぐちゅっ!

カブール「あ゛っ、あ゛っ…ん゛ぁぁっ♪いい…っ、いいの゛っ…イ゛きま゛すぅっ♪」どぷどぷっ、どろっ…ぶしゃぁぁ…っ♪かすれたような叫び声をあげ、貴婦人のような普段からは想像もつかないだらしない表情で絶頂した

カルドゥッチ「…まだ、だよね?…遠慮しないでいいよ…こんなに悦んでくれるなら、もっとしてあげるよ…?」ずっしりとした乳房をこねくりまわしながら、欲情した瞳で見つめるカルドゥッチ

カブール「はぁ、はぁ、はぁ。ええ…もっとしたいです…私の事…思う存分…喘がせて下さい♪」


246 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/11(土) 00:16:48.29 ID:Rx2vcWcr0
…同じころ・イタリア半島上空…

提督「みんなどうしているかしらね…チェザーレとガリバルディだけ連れてきてしまったから、カブールとアブルッツィはさみしがっているかもしれないわ」

チェザーレ「ふむ…しかしそれももう数時間のことであろう?…タラントまであとどのくらいであろうか?」

提督「えーと…タラントまでだいたい数十分、外国の提督が訪問するわけだからタラントの司令部で出迎えがあって…たぶん二時間はかからないはずよ?」

チェザーレ「ならば夕方ごろの到着か。まぁ、カブールには土産を渡して我慢してもらおうではないか」

提督「チェザーレも途中で買いこんでいたものね。…あらあら、ガリバルディはすっかりお休みね…可愛い♪」すぅ…すぅ…、と寝息を立てて眠っているガリバルディの穏やかな表情を見て微笑んだ。…後ろの席では百合姫提督が足柄の肩に頭を乗せて、小声で歌を口ずさんでいる

百合姫提督「♪〜ふ・あ・ん・なー気持ち残したままぁー…町はDing・Dong遠ざかってい・く・わぁ〜…」

提督「ふふふっ…姫も相変わらず可愛い♪…みんな、もうすぐだから寂しがらずに待っていてね♪」窓から南イタリアの空を眺めつつ、そっとつぶやいた
247 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/11(土) 02:22:00.82 ID:Rx2vcWcr0
…一方その時、鎮守府・ドック…

ジオベルティ「んっ、じゅる…れろっ♪いいっ…気持ちいいですっ♪」じゅぶっ、じゅぶじゅぶっ…ぐちゅっ♪唾液をすすり、顔を舐めまわし、むさぼるようなキスを続けている…快感にとろけて目がうつろになったカブールは中腰のままジオベルティと唇を交わし、犬の飼い主のように顔中を舐めまわされて、唾液でべとべとにしている…

オリアーニ「あっ、あっ、あぁぁっ♪いいですっ!カブールさんの膣内ぁ…熱くって、ねっとりしててぇ…最高です…っ♪」ぢゅくっ…ぐちゅっ♪腰に抱き着いたまま指を熱い秘所に出し入れし、自分も腰をがくがくさせながらカブールのむっちりしたヒップを蜜でどろどろに汚すオリアーニ

カブール「はぁぁんっ♪…もっと…あ、んぅっ♪…私のっ、こと…ぉ、めちゃくちゃにして下さい…っ♪」内股で壁に手を付き、中腰でがくがくと身体をひくつかせ、喘ぎながらとろとろと蜜を垂れ流す…

カルドゥッチ「ここが気持ちいいんだよね…っ?ほら、遠慮しないでイっちゃおう?」ちゅぅぅっ…こりっ♪淡灰色の薄手のセーターをめくりあげると、ゆさゆさと揺れる胸の先端に吸いつき、軽く甘噛みした

カブール「あんっ、あふっ♪…ちゅうちゅうされても…っ、んんっ♪母乳なんて…っ…出ませ…んあ゛ぁ゛っっ♪」

カルドゥッチ「本当にこの牝牛さんはお乳が出ないのかな…っ?んっ、ちゅぱっ、ちゅぅっ…んちゅぅぅっ♪」

カブール「あひぃぃっ、こりこりっ…されるの気持ひいぃっ♪…気持ちいいですけどぉ…出ませんってばぁ♪」ぐちゅっ、ねちょっ…ぶしゃぁぁっ♪

アルフィエリ「でも…こっちからは、あまぁいクリームがとろとろ垂れてますよぉ?」じゅる、じゅるっ…ぐちゅっ!

カブール「んはぁぁ、そこっ…そこはっ、じゅぶじゅぶされると…ぉ、いっぱい出ちゃいます…っ♪…あんっ、舌が…這入って…来てっ…私っ…もう、イきますぅ゛っっ♪」どぽっ…どぷっ…とろとろっ…♪水たまりができそうなほど大量に蜜をぶちまけた

アルフィエリ「えへへぇ…カブールさんのこってりとろとろのクリーム♪…いっぱいかけられちゃいました♪…じゅるっ、ちゅるっ…んふふっ、おいしいっ♪」顔面にかかった蜜をしゃくっては舐め、ぐっちょりと濡れたセーラーをカブールのふとももに擦り付け喜悦の声をあげる

オリアーニ「…はあっ、はぁ、はぁぁっ♪…カブールさんっ、私もっ…イくぅぅっ♪」がくがくっ…ぶしゃぁぁっ♪オリアーニが蜜を噴きだし、カブールのグレイグリーンのスカートと、黒いレースの下着をすっかりべとべとにした…下着がぴっちりと張りつき、滑らかでたわわなヒップがすっかり透けている…

カブール「あんっ…お尻にもぉ…とろとろのシロップをかけられちゃいました…ぁ♪…よかったら、そのまま召し上がれ?」服を半分脱がされたみだらな姿で甘えた声を上げ、そのまま姿勢を落とすと膝立ちになった

アルフィエリ「じゅる、じゅぼっ…カブールお姉さん…じゅるっ、じゅるぅぅ♪…んぁ…レンガだから固いでしょう?…じゅぶっ…そのまま…ぐちゅ…わたしのこと…ぐちゅっ♪…下敷きにしちゃって下さいっ♪」

カブール「あふぅぅっ♪…私…あん、あんっ♪…重いから…ひぐぅぅっ♪」

アルフィエリ「だから…してぇ♪カブールお姉さんっ…のしかかって…ぐちゅぐちゅしてぇ…っ♪」

カブール「そう…?なら…えいっ♪」ずりゅっ♪…カブールのむちむちの身体が愛蜜でぬめり、いやらしい音をたてた

アルフィエリ「んん…っ♪すごくいいっ…むっちりしてて、いい匂いで…温かい♪…おまけに…ねとねと…っ♪」乳房の谷間に顔を挟み込まれ、全身を押しつぶされたようになりながら歓喜の声をあげる

カブール「あふっ…んんっ♪アルフィエリも…ぬめぬめしてて気持ちいいわ…っ♪」ずりゅ…ずりゅっ、ぬちゅっ♪…そのまま太陽に温められたレンガの上で腰を動かすカブールとアルフィエリ

カルドゥッチ「あぁっ、ずるいっ…♪」上向いているカブールの顔に花芯を擦り付け、奉仕させるカルドゥッチ

カブール「あんっ、んふっ♪…ちゅぽっ…れろっ…じゅるっ♪」

ジオベルティ「私もぉ…っ♪」カルドゥッチと隣り合ってカブールの前に立ち、ぐっしょりと濡れた秘部を押し付ける

カブール「んふふっ♪…ぷはぁ…もう、ちゃんと…してあげますから…♪」カブールは小柄な駆逐艦に「ご奉仕」させられている背徳感でぞくぞくしながら、舌先だけでれろれろと舐めまわし、柔らかな割れ目に舌を差しこみ、熱い蜜を浴びた

オリアーニ「こっちも…いいわ…ぁ♪」とっぷりと蜜がしたたる肉付きのいいふとももにまたがり、ぐちゅぐちゅと動く。下ではアルフィエリが秘部を重ねあわせ、これもぐちゅりと水音をたてて動いている…

カルドゥッチ「んぁぁっ♪…もう、イくっ、イ゛ぐぅぅっ!カブールっ、全部っ…飲んでぇ…っ♪」ひざをがくがくさせながら、カブールの顔面にぶしゃぁぁ…っ♪と蜜をかけた

ジオベルティ「はぁ、はぁ、はぁぁっ♪もう…イきますぅっ♪」とろっ…ぶしゅぅっ♪トロ顔で舌を垂らして、カルドゥッチとほとんど一緒に果てた

アルフィエリ「んんっ…んぐぅ、んぅぅっ♪」ぐちゅっ…どぷどぷっ♪こもった声をあげながら、カブールの豊満な身体の下でイったアルフィエリ

オリアーニ「んぁぁっ、はぁぁっ♪…いくぅぅっ♪」ぶしゃぁぁ…♪天を仰いで腰をがくがくさせ、カブールの腰から背中に蜜をほとばしらせた

カブール「んっ♪…ごくっ、ごくん♪…んぁぁぁっ♪」カルドゥッチとジオベルティの蜜をしゃぶり、口で受け止めながら絶頂した




248 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/12(日) 00:59:05.35 ID:EkIcZnL30
カブール「あはぁ…♪んぐぅ…れろっ、ぢゅる…っ♪あん…っ、もっと…ぉ…いやらしい私に、ごほうび…くださぁい…っ♪」しばらく二人の花芯をしゃぶり、だらしないトロ顔にたっぷり蜜を浴びせられたカブール。それからしばらくオリアーニたちに良いようにもてあそばれ、脚を開かされたり、腰を突きだしておねだりさせられたりした…最後は床に寝転がって、服が半分脱げたままの状態で両手を上に投げ出した

オリアーニ「はっ、はっ…はぁぁ♪…またイくぅぅっ♪」欲望をかき立てられるみだらな姿のカブールに、たっぷりと愛蜜を浴びせかけた

アルフィエリ「いいっ…いいのぉ♪カブールお姉さんに…っ、お汁かけちゃうなんて…っ♪」ぶしゃぁっ…♪恥ずかしげに両手で頬を押さえながらも、タガが外れたようにカブールを汚すアルフィエリ…恥ずかしさと背徳感に目を輝かせ、思う存分べとべとにした

カルドゥッチ「カブールさんの身体は二人がぐちゃぐちゃにしちゃったね…でも、もっとかけちゃおう♪」ジオベルティのぐっしょりと濡れた秘部を責めたてた

ジオベルティ「うんっ♪…んぁぁっ!あひっ、しょこぉ…っ、いいよぉ…っ!」ぐちゅぐちゅっ…じょわぁぁ…♪ろれつの回らない舌で喜悦の声をあげ、カルドゥッチの責めでたっぷりと蜜を垂れ流した…どろどろになったカブールの身体からぽたぽたと汁がしたたる

カブール「あん…直接…かけちゃっていいですから…っ♪もっとぉ…んあ゛ぁぁっ♪」がくがくっ…びしゃぁぁっ♪カルドゥッチがいきなりぐちゅり…とつま先をねじ込み、背中を反らして絶頂したカブール。ねっとりした蜜が流れだすと、細い流れを作って船渠の海面にしたたり落ちた…


………

…数十分後・廊下…

カブール「うふふっ…本当に好き放題されてしまいました…でも、よかったですよ♪」…くちゅ、にちゅっ…ぴちゃっ♪歩くたびに床に蜜がしたたり、手すりに手をかけたカブールは腰が抜けて気だるい身体を引っ張るように歩く。やり過ぎて気恥ずかしげなオリアーニたちが反対側を支えてくれ、蜜や唾液でべとべとになった顔や手をできるだけ拭きつつ、浴場に向かっていた。

オリアーニ「本当にごめんなさい…そんなつもりじゃなかったのに、頭がぼーっとなったら、我慢できなくなってしまって…」

カブール「構いませんよ。最初に始めたのは私なんですから…んっ♪」愛液を注ぎ込まれていたエナメルのハイヒールが一歩ごとに、にちゅっ、ぬちゅっ…と音を立てる

カブール「…それにしても、とってもいやらしくて…気持ちよかったわ♪……機会があったら私のこと、また思う存分好きにしていいですよ♪」

カルドゥッチ「ふふふっ、嬉しいな♪カブールお姉さんってば、優しい顔してとんでもない変態なんだね♪」

カブール「まぁ、せっかくのハイヒールをこんなにしたカルドゥッチに言われるなんて…ふふ、でも…そうね。カブールは駆逐艦に好きにされて悦んでしまう、いやらしいお姉さんです♪」

ジオベルティ「あのぉ…よかったら、カブールさん」

カブール「なんでしょう?」

ジオベルティ「機会があったら…また上からのしかかってくれますか…身体がむっちりしてて、とっても良かったので///」

カブール「はい、いいですよ♪…あら、着きましたね。ここまで曳航ありがとう、オリアーニ、アルフィエリ、カルドゥッチ、ジオベルティ。…むらむらしたら、また誘って下さいね♪」困ったような、気恥ずかしい笑みを浮かべて、一人ひとりにキスをした…



249 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/12(日) 01:21:17.81 ID:EkIcZnL30
…夕方・鎮守府への道路…


午後の陽ざしも赤みを帯びて西日になり始めた頃、提督たちの車列が白バイ警官の先導付きで鎮守府に向かっていた。車列は提督のランチアを先頭に、タラント司令部が用立ててくれた中型バスに乗り込んだ各国の提督たち。…准将二人、大佐一人を一緒くたにするわけには行かないとタラントの担当士官は文句をつけたが、結局鎮守府の駐車スペースがないことにして乗り切った。


提督「ふぅ、予想より早く着きそうね…さっきタラントで電話はかけたし、みんなでお出迎えしてくれれば立派に見えるでしょうね」

チェザーレ「うむ。チェザーレもそう思うぞ」

ガリバルディ「それにしても、空き部屋が多くてよかったわね」

提督「ほんとね…エーゲ管区の司令官の中には、来賓を泊める部屋がないから自分は作戦室にマットを敷いて寝るなんてぼやいている人もいたもの…」

チェザーレ「提督、見えたぞ」指を差す先には、午後の陽ざしで金色に輝く海と、湾曲した海岸を望む鎮守府が見えた

提督「本当ね。…まだ数カ月なのに、すごく懐かしい気分」

ガリバルディ「提督が馴染んでいる証拠だわ。いいことよ」

提督「そうね、ありがとう…あなたたちのおかげよ♪」

ガリバルディ「///」

チェザーレ「うむ、そう言ってもらえて光栄であるな」


………




250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/03/12(日) 01:52:16.44 ID:EkIcZnL30
…鎮守府・玄関…


車列が入り口近くの素っ気ない迎賓施設の前に停まり、提督とチェザーレ、ガリバルディは先に車から降りた。提督と鎮守府の艦娘たちが整列するなか、バスから降りた各国の提督たちが整列した。


提督「タラント第六鎮守府へのご来訪、心より歓迎いたします。敬礼っ」全体がばしっと敬礼を決めた。各国提督からの答礼を受け「休め」の体勢になった艦娘たち

提督「…以上、歓迎の式典を終わります。解散っ」いたずらっぽい笑みを浮かべ、ちろりと舌を出して見せた提督。…すると、ただいまを言う暇さえなくあっという間に艦娘たちに取り囲まれた

ライモン「お帰りなさいっ、提督っ♪」ん…ちゅぅぅっ♪

ドリア「帰って来てくれて嬉しいです♪提督がいなかった時間の分…キス、させて下さいね?」ちゅぷっ…れろっ…んちゅっ♪

エウジェニオ「ローマの可愛い娘にたくさん口づけされたことでしょうから…私から上書きさせてもらうわ♪」ちゅぅぅっ…くちゅぅぅ♪

提督「んっ…ぷは♪…もう、待って…そんなに…んんっ…キスされたら……我慢できなくなくなっちゃうから、ね?」

百合姫提督「まぁ…艦娘たちとずいぶん親密なのね…」

ミッチャー提督「…全く、笑えるわ」

エクレール提督「ま、まったく…あ、ありえませんわ!ふしだらなことこの上ないですわ!」

提督「…えーと、奥が本当の施設だからついてきてもらえる?」

ミッチャー提督「オーケー。行くわよ?」

エンタープライズ「アイアイ、マーム」

フレッチャー「アイアイ、マーム。…駆逐艦はずいぶん小さいみたいね」





251 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/12(日) 01:54:48.36 ID:EkIcZnL30
…申し訳ありません、きりが悪いですが今日はこのへんで。次回早めに投下しますので、お待ちいただければと思います…
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 02:05:06.06 ID:XumFDJ6Fo
おつ
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/12(日) 14:59:38.57 ID:uybftyeSo
乙です
毎度すばらしい
254 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/13(月) 00:06:32.07 ID:TXUil3Os0
グラツィエ!やっぱり感想いただけるとやる気がでますね、引き続きダレることのないよう投下していきます

ちなみに次の百合エロのシチュは多少考えてます…お待ちください
255 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/13(月) 01:09:06.33 ID:TXUil3Os0
…ぞろぞろと連れだって歩きながら出た言葉は、大柄なフレッチャーからすると当然の感想だったが、その何気ない言い方に二人の駆逐艦がピクリと反応した


ミラベロ「小さいからって、必ずしも幼いわけじゃないのよ…?」

リボティ「そう、私たちだって…いろいろ経験してきているんだよ…?」

大柄なフレッチャーに比べずいぶん小さいがずっと年上のミラベロ級の二人は、子供扱いがしゃくにさわったのか、フレッチャーの左右に立っていやらしく身体を擦り付け、重さを計るように乳房の下に手を添えてささやいた

フレッチャー「ヘイ、ちょっと…そういうことするにはまだ早いんじゃない?それともイタリアでは当たり前なの?」フレッチャーの困惑した声を聞きつけ、前の方で艦娘に取り囲まれていた提督が振り返った

提督「…ミラベロ、リボティ?」…必要以上ににっこりしている提督

ミラベロ「…はぁーい」

リボティ「…でも子供扱いは嫌だな」

ミッチャー提督「あぁ、うちのフレッチャーがごめんなさい。でも、悪気はないのよ?…フレッチャー、彼女たちに謝りなさい」やはり事態に気づいて、フレッチャーに反省を促した

フレッチャー「アイアイ、マーム。…ソーリィ、悪かったわ…よかったら水に流して仲良くしてくれる?」片手を差し出す

提督「ですって、ミラベロ?リボティ?仲直りしてくれるわよね?」

ミラベロ「謝ってくれたし、いいわ。駆逐艦、ミラベロ級。カルロ・ミラベロよ」

リボティ「同じくミラベロ級、アウグスト・リボティだよ。よろしくね」それぞれ握手して、背伸びをすると左右の頬に挨拶のキスをした

フレッチャー「んっ…イタリアのあいさつはこうだったわね///…フレッチャー級駆逐艦、フレッチャー。対空、対艦、対潜、とりあえずなんでもできるわ。よろしく」

提督「よろしい♪」

ミッチャー提督「悪いわね、フランチェスカ。…まったく、口が軽いんだから。って……アォ、ジィース!とんでもなく大きい鎮守府じゃない…ノーフォークの私の所より立派よ。すごいじゃない!」入り口正面の建物だけかと思って道を進み、別荘じみた本棟を見てたまげる

エンタープライズ「全くすごいわね」

提督「環境はすごくいいわ。羽を休めてくれたら嬉しいわ…あんっ♪…もう、エウジェニオったら、どこ触ってるの♪」するりとヒップを撫でられ、甘い声で形ばかり叱った

百合姫提督「それにこんなにたくさんの艦娘たち…仲もよさそうね」…提督の回りにまとわりついて話しかけたり荷物を持とうとしたり、時々身体を触っている艦娘までいるのを、百合姫提督はほほえましく眺めた

龍田「…私の薙刀を貸しましょうかぁ?」

百合姫提督「…いいえ。私はフランチェスカのそういう型に押し込まれていないところが好きなの」

龍田「健気ねぇ…」

百合姫提督「…それに私は力がないから、本気だったらお薬で眠ってもらってからにするわ…♪」

足柄「……龍田もアレだけど、提督も結構似たものどうしなのよね…」

龍田「あらぁ…何か言ったかしらぁ?」

足柄「何も…ほらやっぱり」

百合姫提督「んー…?何か言った?」

足柄「何でもないわよっ!…それにしても美人が多いじゃない…泥棒猫に取られないようにしなきゃ…」

リシュリュー「しかし広いですな…提督がこのように大きな所と付き合いがあれば、トゥーロンに戻っても何かと影響力がありましょう」

エクレール提督「…信じられません…なにかコネでも使ったに違いありませんわ!」

提督「…そういうのはないから、きっと指揮能力で評価してもらっているんでしょうね。…そちらはどうなのかしら?」

エクレール提督「ぐっ…!」

ジャンヌ・ダルク「提督、連中は数ばかりいても烏合の衆です!きっと栄光あるフランス国旗にひざまずくことでしょう!」


256 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/13(月) 01:55:53.88 ID:TXUil3Os0
ピシッ…常にフランスの栄光をたたえ、神の加護を唱えるジャンヌ・ダルクだが、場所が悪かった。…その言葉が聞こえた瞬間、周囲の歓談がいきなり静まった。

提督「あー…やっちゃったわね」額に手を当てて首を振る提督…

ジャンヌ・ダルク「やはりフランスの栄光にはかなわないのでしょう!モン・コマンダン(私の司令)!ご安心なさいませ、この聖女ジャンヌがお側におります!」

エクレール提督「ジャンヌ…!駄目ですわ…っ!」小声でたしなめる

リシュリュー「…ふむぅ」策士らしく、そっとジャンヌ・ダルクから離れた

チェザーレ「…チェザーレの耳には小娘が何か言ったように聞こえたが」

ドリア「あら…可愛いお嬢さん、面白いことをいいますね…♪」

ガリバルディ「へぇぇ…ジャンヌ・ダルク、だったわよね?私はイタリア統一したけど、貴女はフランス統一できたの?」

レオーネ「このレオーネが駆逐艦だからって、獅子の尻尾を引っ張るとはね…「面白い奴だ…殺すのは最後にしてやる」かな」

ジャンヌ・ダルク「…ひっ!…このジャンヌ、決して屈したりは致しませんわ!」

エウジェニオ「あら、そう。…なら、力でねじ伏せるのも面白そうね♪泣いておねだりするまで…させちゃおうかしら♪」じゅるりと舌なめずりしそうな勢いでジャンヌ・ダルクに視線を這わす

ニコ(ニコロソ・ダ・レッコ)「…それ、面白そう♪…その時は混ぜてくれる?」

ジャンヌ・ダルク「…ひぃぃ!司令、そして神よ、わたくしをお救い下さいませ!」

提督「はぁ……みんな、いい加減になさい?…泣きそうじゃない」

チェザーレ「うむ…提督が言うなら致し方ないな…皆も止めておこうではないか」

ガリバルディ「そうですね。エウジェニオ、止めましょう」

エウジェニオ「残念ね♪泣いて懇願するフランス娘を滅茶苦茶にするって、なかなか刺激的だと思うのだけど…」

ガリバルディ「また今度にしなさい」

ジャンヌ・ダルク「このジャンヌ、泣いてなどおりません!」

エクレール提督「全くですわ…でもここはイタリアですから、少し気をつけなさいな…」

ジャンヌ・ダルク「…申し訳ありません、提督。このジャンヌがもっと立派なら…このような辱めを受けずに済んだものを」

提督「はぁ…全くもう」








257 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/13(月) 02:24:37.62 ID:TXUil3Os0
…鎮守府・食堂…


本棟の空き部屋にそれぞれの提督、艦娘を割り振り、全員堅苦しい正装を着替えてから改めて集まった。窓の外は暮れていく夕空と海の眺望。窓を開けると涼しい風が吹き、波の音が心地よく響く…


百合姫提督「わぁ…素敵ね」提督との甘い一時を想像して胸をきゅんきゅんさせ、海に見入った

ミッチャー提督「イタリア海軍って予算あるのね…こっちなんてソファーから絨毯から全部自費よ」艦娘にいい環境を与えてやりたいと思っているミッチャー提督は、贅沢な設備にため息をついた

エクレール提督「…なかなかですが、家具の趣味が今一つですわね」かなわないなりにどうにかやり込めようとした

提督「ふふっ、ここは「憩いの場所」ってところね。いつ居ても構わないし、自分でやるなら好きな時にお茶が飲めるわ。…夕食までまだ時間があるし、しばらくおしゃべりでもしましょうか…今お菓子を用意するわ」

百合姫提督「あ、フランチェスカ」

提督「なぁに、姫?」

百合姫提督「せっかくだから、持ってきたお土産を渡したいの…足柄、龍田」

足柄「はいはい、全く重かったこと…私に足柄山の金太郎ゆずりの力が無かったらへばってたわよ?」

龍田「そうねぇ…。こんなに用意して、事前に会えると分かっていたとしか思えないわぁ」


どさどさっ…持ってきたトランクの二つ分を開け並べると、長机の半分ほどに箱や袋が積み上がった。


提督「これ全部…?」

百合姫提督「ええ、せっかくだから各地の美味しいものを持ってこようと思って…艦娘の娘たちもたくさんいるけど、足りるかしら?」

提督「むしろ余るでしょう…ディアナ、冷蔵室の空きを確認しておいてもらえる?」

ディアナ「よしなに」相変わらず青いルージュをひいたディアナが厨房から出てきた

提督「どう?」

ディアナ「きっと入るでしょう、心配いりません」

提督「そう、ならよかったわ。ありがとう♪」ちゅっ…と白い頬に口づけをすると、ディアナは「まぁ…」と言って頬を赤らめ、ティーセットを取りに厨房に戻った

提督「…それで、と。どれも美味しそうだけど、何があるのか紹介してほしいわ♪」

百合姫提督「はい♪」



258 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/13(月) 02:29:47.83 ID:TXUil3Os0
…しばし百合姫提督のお土産紹介が続きます。各地の銘菓・名物を用意しましたが、なにか地元の名物があれば追加しますので遠慮せずにコメントしてくださいね…
259 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/13(月) 02:50:04.98 ID:TXUil3Os0
ミッチャー提督「ずいぶんあるわね、しまったわ…牛一頭くらい持って来ればよかったかしら?」

提督「うふふっ、そんなのどうするのよ♪」

ミッチャー提督「丸焼きとか…?まぁいいわ、日本のお菓子は繊細だし、早く見たいわ」

提督「そうね。姫、開けてみて?」

百合姫提督「なら北からにしましょう…まずはこれね」白い紙箱に水彩画のような花の絵が描きこんであり、箱を開けると個包装された洋菓子が並んでいる…

提督「これは?」

百合姫提督「北海道、「六花亭」のチョコマロンと百歳(ももとせ)ね。…チョコマロンはココア生地にマロンクリームを挟んで、チョコレートをかけた丸いお菓子で、百歳は船形のパイにジャムを入れたお菓子よ。ここのお菓子はバターサンドが有名だけど、こっちの方が好きだから、知り合いの提督に送ってもらったの…どれもとっても美味しいわ…」

提督「聞いているだけで美味しそうね♪…で、次が…ビスケット?逆さにしたお皿みたいな形だけど…」

百合姫提督「青森の南部せんべいね…素朴な塩気の硬いおせんべいで、地元では味噌汁に入れることもあるわ…。混ぜてあるのは黒胡麻と…ピーナツの二種類ね。私はこれの耳を食べるのが好きなの」

提督「おせんべいって、丸くて醤油味だから茶色をしていると思っていたわ…塩味って言うのは意外ね」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 00:34:47.32 ID:eqC/CyrEo
秋月型あたりもほぼ夕張型サイズだけども
フレッチャー級ってレーダーピケットや対空メインでこなす為に大型化して大型軽巡並みのサイズなんよね
日米の駆逐艦は外洋を長距離走る前提の設計だから他国より大型化な傾向ではある
261 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/14(火) 12:04:31.65 ID:ons55iIA0
>>260

だいたいその通りです。…むしろ「夕張」は平賀造船官によってカタログスペックのみを重視したので乗員の事を無視して建造され「寝るところもないし、実験艦なのか実戦に投入する軽巡なのか」と批判も多いところですから、むしろ秋月型が妥当な大きさと言うべきでしょうね

…フレッチャー級は前々級と前級のベンソン級、リヴァモア級が窮屈だったので、軍縮条約の失効もあって大型化しました。対空兵装とレーダーを乗せるとどうしてもこのくらいになってしまうのでしょう。たしかに太平洋戦域の艦は大きくなる傾向はあります


本編は今夜あたりにまた投下しますのでお待ちください…
262 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/14(火) 13:12:08.76 ID:ons55iIA0
>>259

補足…「百歳」は六花亭が地元の市制百周年を記念して開発した菓子で、中に入っているジャムはブラックカラントです。…美味しいですよ
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/14(火) 19:12:14.56 ID:C19ilUb2o
国際交流(意味深)はあるのですかっ!?(食い気味)
264 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/15(水) 00:18:04.94 ID:s3Hsr3sF0
>>263

伊仏因縁の対決で、提督がいままでとは違う方向で夜戦する予定でいます…あとは日米どっちかでしょうか……要望があれば両方やりますがなかなか進んでいないので…とりあえずご期待下さい
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 00:19:00.96 ID:NnzGMcjro
やったぜ。
待機してます
266 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/15(水) 01:15:56.15 ID:s3Hsr3sF0
………

提督「で、次が…何かしら?」

百合姫提督「これは岩手のかもめの玉子よ。黄身あんを包んでホワイトチョコレートでコーティングしたもので…開けた方が早いわ…」箱を開けて紅白の和紙で包まれている個包装を一個づつ破る…中から卵型のイースターエッグのような菓子が出てきた

提督「あら、赤と白があるの?」

百合姫提督「縁起のいい「紅白かもめの玉子」よ。せっかくお茶を淹れてくれたのだし、よかったらどうぞ?」二箱あるかもめの玉子を次々に出して配る

ライモン「わ、ありがとうございます!…あんこって黒いものと思っていましたけど、クリーム色で可愛いです…あむっ……美味しい♪」

アッテンドーロ「姉さん、せっかくだから紅白半分こにしましょうよ!」

ライモン「え?わたし、もうかじってしまったわよ?」

アッテンドーロ「かじりかけでいいわよ…姉妹じゃない♪」

ライモン「そう…?なら、あーん」ライモンが半分食べたかもめの玉子を指でつかみ、唇を寄せたアッテンドーロが指ごとくわえた…

アッテンドーロ「んー…味は同じみたいね。はい、こっちの赤いのも…あーん」

ライモン「あーん…ふふっ、分け合うと美味しいわ♪」

百合姫提督「あぁ…こういうの、いいわね…ごちそうさま♪」頬に手を当て目を細め、優しく微笑んだ

提督「うふふ、そうねぇ♪」

足柄「…ちょっと、まだ岩手までしか進んでいないじゃないの!」

百合姫提督「あぁ、そうだったわ…えーと、次はどれだったかしら?」

龍田「秋田だから…これじゃない?」

百合姫提督「そうそう、これね♪…これも説明しにくいし開けちゃいましょうか?」

ミッチャー提督「ずいぶんあるのねぇ!…私もアップルパイくらい焼いて持って来ればよかったわ」

エンタープライズ「マーム、確かにマームのアップルパイは美味しいけど、張り合ってどうするのよ。だいたいいくら何でも日本の提督さんが持ってき過ぎなのは見れば分かるでしょう?」

足柄「しゃくにさわるけど…まぁ、普通そう言うわよね。…だって提督ってば「全国のお土産一個づつは持っていきましょう」とか言って、地方のアンテナショップだの知り合いの提督だのに電話かけまくってトランクいっぱいに詰め込んだのよ?」

龍田「子供みたいで可愛いわよねぇ♪」

提督「…確かに可愛いわね♪」

百合姫提督「だって…「フランチェスカに会えるかも」って思ったらいっぱい持っていきたくなったんですもの」

提督「///」…きゅんっ

足柄「…あぁ、あっつい!私にだってそんな顔したことないわよ!」

提督「…姫、自分の艦娘たちを泣かせちゃだめよ?」

足柄「慣れっこだから泣かないわよ!」

龍田「そのかわり噛みついているわよねぇ」

足柄「狼じゃないっての!」

提督「何だかんだで信頼しているのね…で、結局これは何?」袋から出てきたのは竹の皮が二枚…どうやら間に何か挟まっているらしい

百合姫提督「これは秋田の「さなづら」。似たようなものは各地にあるけど、ここのは珍しい山ぶどうの果汁を水飴を煮固めたものよ。固いゼリー…でいいのかしら?」竹の皮をパリッ…パリリ、と剥くと、透明な紫色で板状のゼリーが出てきた。表面は竹の繊維の形が写って、わずかにざらざらしている

提督「まぁ…綺麗な色ね。ステンドグラスみたい」

百合姫提督「さ、どうぞ?」テーブルにあった食卓ナイフで短く切り、つまんで差し出した

提督「いただきます。…んーっ!…甘酸っぱくて風味豊かね、美味しい♪」かじるとグミくらいの固さで、山ぶどうの風味が優しく広がる…複雑な味ではないが、それだけに材料でごまかしが出来ないのが分かる

百合姫提督「よかった♪…コーヒーにはあんまり合わないかも知れないけれど、みんなもどうぞ?」

フレッチア「!…美味しいっ!日本らしい自然なお菓子だねぇ」小さくかじり、それから稲妻が走ったような表情を浮かべて無心に食べる

フォルゴーレ「この夕暮れの空みたいな色も綺麗…美味しいわ」食べながらしきりに感心している

百合姫提督「よかったわ。日持ちもするし、ちょっとづつ食べられるわ♪」
267 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/15(水) 01:19:44.68 ID:s3Hsr3sF0
>>265

けっこうかかるかもですが、気長に待っていてもらえればちゃんとやります(いつになるやら…)。しばしまったりお茶の時間(という名のステマ)が続きますが我慢して下さい
268 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/15(水) 02:31:14.52 ID:s3Hsr3sF0
百合姫提督「次は…これかしら」細長い紙の箱を取り上げる

足柄「順当にいけばそうでしょうね」

百合姫提督「…ところで、さっきからいくつも開けているけどお夕飯に差し支えないかしら?」

提督「切り分けているから一口づつだもの、大丈夫よ。せっかくだから開けてみて?」

百合姫提督「そうね」

提督「…ディアナ、せっかくだから貴女も座って?」

ディアナ「よしなに…では失礼します」ライモンが空いている椅子を引き寄せてくれる。ディアナは折り目正しくライモンに一礼すると椅子に腰かけた

百合姫提督「…フランチェスカ、この娘は?」

提督「彼女は高速スループ艦、ディアナ。月と狩りの女神が名前の由来だから艤装には弓もあるけど、戦中と違って高速輸送任務はないから厨房をお願いしているの」

エクレール提督「…フランス語ならディアーヌですわ」

ミッチャー提督「英語ならダイアンね。いい名前じゃない」

ディアナ「お褒めにあずかり恐縮です」

百合姫提督「そうなの。……龍田」

龍田「ええ……ユニバース!…よねぇ」小声でぼそっとささやいた

ディアナ「なんでしょうか?」

百合姫提督「いえ、美味しい紅茶ね。ありがとう」

ディアナ「これはご親切に」

提督「?」

百合姫提督「えーと…それで、これは山形名物「古鏡」(こきょう)。「きんつば」っていう古い和菓子に似ているけど、見ての通り円形だから弥生時代の銅鏡に見立てて「古鏡」っていうの」いくつかに切り分けた

提督「外の白いのは砂糖衣ね?それで中のあんこが固めてあって…中に餅が入っているの?」

百合姫提督「似ているけど求肥(ぎゅうひ)ね。お餅より柔らかくて和菓子に使われるの…説明するより食べた方が分かるわ、はい♪」

提督「あーん。……表面は砂糖でじゃみじゃみしているけど、思っていたほどくどくないし…美味しい」

ドリア「んっ♪…この求肥…でしたか?柔らかさも甘さも提督のお乳みたいで美味しいです♪」

足柄「げほっ!ごほっ!」

百合姫提督「…あの、よかったらお名前を教えて頂けますか?」

ドリア「これは失礼しました。私、デュイリオ級戦艦二番艦、アンドレア・ドリアです。初めまして、日本の提督さん♪」

百合姫提督「初めまして、百合野です。…ドリアさん、フランチェスカのおっぱいはもっとむちむちしていて揉みごたえがありますよ♪」

ドリア「ふふ…そうですね、言いすぎました♪」

提督「///」

269 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/16(木) 01:59:34.94 ID:21oa09NY0
ミッチャー提督「うわ…甘ったるいオーラが目で見えるわ……」

フレッチャー「マーム…この空気ってば、ハワイ辺りのチョコレートくらい甘いんじゃない?…ブラックのコーヒーでよかったわ」

エクレール提督「あぁ、もう!爛れた生活を送っていたのは十分わかりましたわ!…黙ってお菓子を頬張っていて下さいな!」

百合姫提督「まあまあ、次のを開けますから怒らないで下さいね」

エクレール提督「糖分が足りていないわけではありませんわ!」

提督「姫、いつもだから気にしなくていいわよ?…これも美味しそうねぇ♪」

百合姫提督「宮城名物「萩の月」よ…カスタードをスポンジ生地で包んだ洋菓子だけど、ふわふわで美味しいの♪」

提督「あら、本当ね…とっても柔らかい♪…デュイリオ、貴女はいつもドリアにゆずってあげて優しいから、ごほうびをあげる♪…はい、あーん♪」

デュイリオ「あら、そんな♪お気遣い嬉しいわ。…ドリア、ちょっとだけわがまま言わせてね?」

ドリア「うふふふ…気にしないで?…姉さま♪」

提督「ドリアも譲ってくれてありがとう♪」

ドリア「ふふ、いいのよ♪…最近ずっとベッドが一緒だったもの、姉さまにも良いことがないと…ねっ♪」ウィンクを投げ、ティーカップの紅茶をすすった

デュイリオ「あむ…っ。…まぁ、美味しいこと♪昔はなかなかお菓子もいただけなかったから…いい時代ねぇ♪」ぺろりと提督のフォークを舐めて返す

提督「そうね。そのせいかしら、みんな甘いもの好きよね?」

百合姫提督「こっちもそうよ。羊羹やお饅頭を買ってくると大騒ぎになるの」

ミッチャー提督「ふぅん…こっちのレディたちも人並みには好きだけど、そこまでじゃないのは昔の影響なのかもね」

フレッチャー「そうよ、だってアイスクリームくらい作れるから!」

龍田「…羨ましいわぁ…こっちは水晶汁粉がせめてものぜいたくだったのに」(※水晶汁粉…大戦末期に小豆が不足し、単に砂糖を溶いたお湯に餅を浮かべた海軍のおしるこ。透明なので苦し紛れに水晶汁粉と呼んだ)

百合姫提督「もう…だから甘いものはしょっちゅう買ってきてあげているじゃない」

龍田「そうねぇ…いっぱい食べられて幸せよぉ」

提督「…けなげね。この後の夕食、いっぱい食べていいから遠慮しないでね?」

百合姫提督「ありがとう、フランチェスカ。…じゃあ、残りは夕食の後にしましょう?」

足柄「この調子でも数日どころか一週間以上はかかるわよ」

百合姫提督「そうね…交流期間が長くてよかったわ♪」

270 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/16(木) 02:01:22.85 ID:21oa09NY0
短いですが今日はここまでで…期待して待っている皆さまごめんなさい、なるべく頻繁に投下するので…
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/16(木) 06:57:20.15 ID:V/QjTot+o
Grazie per il vostro

無理せずご自分のペースでどうぞ
ブラックコーヒーが欲しくなりますな(そういえばコーヒーをわざわざブラックで飲むのは日本とドイツくらいだとか)
それはそれとして萩の月美味しいですよね
272 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/17(金) 00:33:23.46 ID:vF+WzFaY0
>>271

感想はニホンゴで大丈夫ネ、ワタシイタリー語ハナセナイヨ…グラツィエとアモーレ、カンターレはワカルケドネ

…とりあえず東北はもうちょっとですね。萩の月も美味しいですがまだまだあります、ご期待下さい

273 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/17(金) 01:25:21.42 ID:vF+WzFaY0
………

…夕食時…


提督と艦娘たちはお茶を飲みながらなし崩し的に集まっていたので、ティーセットを脇にどかすとそのまま夕食に入った。周囲は夜のとばりが下りて星がきらめき、いくつか開けてある食堂の大きい窓からしっとりした夜風が入ってくる。提督たちはひとかたまりに座り、左右にそれぞれの秘書艦、随伴艦が座った。
卓上には客人を迎えるためにろうそくが灯され、中央には豪奢な花が活けてある…


提督「それにしても、姫はあいかわらず綺麗ね…秘訣は何かしら?」

百合姫提督「なぁに、突然ね…?」淡い紫の地に鶴と白百合の入った着物を着て、少し色っぽく奥襟を後ろにピンと伸ばしている。髪はまとめて結ってあり、白いうなじがのぞく…

提督「いえ、最初に会った時から全然変わってないから」

百合姫提督「そうねぇ…食べ過ぎたり、飲みすぎたりしないこと…かしらね?」

提督「う…」

ドリア「あら、また増えたんですか?」くすっと笑った

提督「だって、美味しいのよ…それに我慢は毒だから」

ライモン「それに増えても全部胸とヒップに行くじゃありませんか…うらやましいです」

ミッチャー提督「確かにバストが大きくなったような気はしてたけどね、やっぱり?」

提督「結構苦労するのよ…?下着がきつくなったから買うはめになったし、肩こりがひどくて…」

百合姫提督「大きいと大変なのね…運動は?」

ドリア「それが提督は運動が嫌いで…よくやるのは水泳ぐらいなんです」

提督「だって身体が重いのよ。身体と胸が弾むタイミングに時間差があるから走りにくいし…一回くらい鹿みたいに軽やかに走ってみたいわ」

ミッチャー提督「それ、わかるわ。まぁ、ないものねだりなのよね…私だって小さいころは白雪姫やらの童話を読んで、「雪のように真っ白い肌」にあこがれたもんよ?」

提督「みんなあるのよね…さ、グラスもいきわたったし乾杯しましょうか」ディアナたち補助艦艇の面々を煩わせないように、ドリアとライモン、ガリバルディがシャンパンの瓶を持った

ミッチャー提督「ワーオ…シャンパンじゃない!…なにここ、高級ホテル?」

提督「エクレール提督の故郷フランスにも敬意を表して、スプマンテじゃなくてシャンパンにしてみたの」

エクレール提督「まぁ、ありがたい配慮ですわ。ですがわたくしの国のものですから少しうるさいですわよ……っ!?」ドリアたちがアイスバケットから取り出した瓶を見て唇をかんだ

ミッチャー提督「どうしたのよ?嫌いな銘柄だった?」ポンっ!…と軽やかな音を立てて栓が開き、グラスでしゅーっと心地よい音を立てる金色のシャンパンを眺めつつ聞いた

エクレール提督「い、いえ。好みの銘柄ですが…その、大丈夫ですの?」

提督「何が?」注いでもらいつつにっこりとほほ笑んだ

エクレール提督「いえ、だって…これ、モエ・エ・シャンドンに、こっちはドン・ペリニョン…ヴーヴ・クリコまでありますの!?」

提督「ええ、そうね。さぁ、乾杯しましょうよ♪」

ミッチャー提督「…フランチェスカが破産しませんように」

提督「うふふふっ…なにそれ。……世界の海が平和になりますように、でしょ?」

百合姫提督「そうですね。平和になりますように」

ミッチャー提督「いいわねそれ。七つの海が平和になりますように…ただし艦娘たちと一緒にいられますように、も追加ね」

エクレール提督「…世界の海が平和になりますように。コート・ダジュールの海岸でのんびりできないなんて嫌ですもの」


…提督たちはグラスを軽く持ち上げ、シャンパンをすすった
274 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/17(金) 02:14:48.60 ID:vF+WzFaY0
提督「今日はごちそう尽くしだから、頑張って食べてね♪」

百合姫提督「頑張ります…」

足柄「帯をゆるめにしておけばよかったわね…イタリアのごちそうなんて久しぶりだもの!」髪を結い上げ、浅葱(あさぎ)色に牡丹の花を染めた着物をまとい、少し袖をたくし上げた

龍田「私はイタリア料理なんて初めてよぉ」黒地に雷雲と二匹の龍が絡み合う任侠物めいた着物を着た龍田。よいしょ、と軽く座りなおした

提督「さぁ、開けましょう♪」蓋つきの皿や鉢を開ける提督とドリア。前菜から色とりどりで、鮮やかな赤や黄色がろうそくに照り映える

ミッチャー提督「うーん、すごい!」

ドリア「おとりしましょうか?」

ミッチャー提督「イェス。エンタープライズとフレッチャーにもお願い」

ドリア「はい」


前菜は無難にラディッシュやチコリを散らしたサラダと、サーモンのマリネ。それと日本の艦娘たちは生の魚貝類が好きだろうと生牡蠣にレモンを添えたもの。冷菜の皿には氷のはいったお盆が敷いてあり、露が降りている


足柄「生ガキじゃないの、もらうわよ!」

フレッチャー「オイスター!…今月は「R」が…付いてるし、あたしも食べるわ!」

ドリア「…「R」って何の事です?」

ミッチャー提督「ああ、それ?英語圏じゃよく言うのよ。六月とか七月みたいに、その月の名前に「R」の文字がない月は貝類は止めておけっていうの…フレッチャー、わざわざ用意してくれたんだから、そういうことも考えてくれているに決まっているでしょうが」

フレッチャー「ごめんなさい、マーム」

ミッチャー提督「私じゃなくてフランチェスカに」

提督「いいのいいの、気にしないで?多分夏場は生ものが痛みやすかったり貝毒や出るから言うのよね」

百合姫提督「そうね。日本でも夏は避けるわ」

足柄「まぁ、まだ夏じゃないし……って、美味しいわこの牡蠣!…冷酒できゅーっとやりたいわね」

百合姫提督「…ふふふ」

足柄「な…何よ?おかしい?」

百合姫提督「いいえ?…はい、これ」かたわらに置いてあった大きい巾着袋から日本酒の四合瓶を取り出した

足柄「さすが提督、分かってるわねぇ!」

百合姫提督「せっかくだからと思って…フランチェスカ、別に用意してくれたシャンパンが嫌いなわけじゃないのよ?」

提督「気にしてないわ♪…細いグラスでいいかしら?」

百合姫提督「そうね…シャンパングラスでいいわ」

ライモン「なら取ってきます」

提督「いいの、座ってて?…少し待っていてね、足柄?」

足柄「新しいのなんていいわ、これに注ぐから!提督を歩かせるなんていけないもの、私が自分で取って来るわ!」

提督「せっかくのお酒なんだから新しいのに入れないと♪…それに着物じゃ歩きにくいでしょうし、どこに何があるか分からないでしょう?」

足柄「それはそうね…でも何だか悪いわね……龍田も飲む?」

龍田「いいわねぇ、いただくわぁ♪」

提督「なら…姫も飲むわよね?」

百合姫提督「そうね、せっかくだから少し…」

提督「はいはい、なら待っていてね♪」
275 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/18(土) 01:59:03.67 ID:oJViMHi+0
………

提督「お待たせしたわね。さぁ、どうぞ」

百合姫提督「ありがとう、じゃあ遠慮せずに頂きます…。足柄、龍田、注いであげるわ」

足柄「グラスはイタリアの提督さんに持ってきてもらうしうちの提督には注いでもらうしで、何だか悪いわ…って、八海山じゃない。いいわねぇ!」

百合姫提督「気に入ってくれた?…はい、龍田も」

龍田「あらあらあら、こんなにいっぱい…私を酔わせるつもりかしらぁ?」

百合姫提督「くすっ♪…龍田が酔っているところなんて見たことないわよ?」

龍田「そうだったかしらぁ?」

足柄「確かに見たことないわねぇ…まぁいいじゃない、いただくわよ?……あー、美味しいっ。最高ねぇ!」くーっと冷酒をあおり、生牡蠣をちゅるっ…とすすった

百合姫提督「そう?なら私も…ふふっ、本当ね。美味しい…♪」するりと小ぶりで上等な牡蠣をすすり、軽く日本酒を飲んだ

龍田「本当ねぇ、美味しいわぁ♪」

エクレール提督「ん…ちゅる……美味しいですわね、よく冷えたシャブリがあれば完璧ですわ…ジャンヌ、貴女は食べませんの?」

ジャンヌ・ダルク「生の貝をすするなど…とんでもありません!」

エクレール提督「そうですの…なら無理にとは言いませんわ」

リシュリュー「ふむ…余も止めておきますかな。それよりこちらのごちそうを頂くとしましょう」

提督「なら取ってあげるわ♪」

リシュリュー「これはこれは…メルスィ」

提督「いいのよ…私も取ろうと思っていたから……んー、美味しい♪」…皿に取ったのは四角い銀色の容器に列を作って並べてあるローストしたスペアリブで、ローズマリーや香辛料の効いたソースがかけてある。フォークとナイフでうまく骨から削ぎ、しっかりと噛みごたえのある肉質を楽しみつつ、ポーラが選んだ濃い赤ワインをすすった。

ライモン「本当に美味しいですね♪…よかったら何かお取りしましょうか?」

足柄「そうねぇ…じゃあその「フーカデンビーフ」がいいわ」

ライモン「フーカデン…ビーフ、ですか?」取り分け用の大きいフォークとスプーンをもってまごついた

百合姫提督「ミートローフよ、ライモンドさん。帝国海軍ではそう呼んでいたから」

足柄「あぁ、最近はミートローフって言うのだったわね」

ライモン「あぁ、ミートローフでしたか。どうぞ?」…厚切りのミートローフを二、三切れ取って足柄の皿に乗せた。ミートローフは人参やインゲンマメ、茹でたウズラ卵を焼く前に埋め込んであるので、断面がきれいな模様になっている。表面には肉汁を赤ワインやウスター・ソースで伸ばした「グレーヴィ・ソース」をたっぷりとかけてある

足柄「ん…んむ……美味しいわね、これ…ワインも合うわ」

龍田「スペアリブも美味しいわぁ…がっついちゃいそうねぇ♪」

百合姫提督「本当、とっても鎮守府とは思えないわ♪」

ミッチャー提督「本当よ、うちの娘たちをかわりばんこに連れてきて食べさせてやりたいわ」

提督「いいわよ?…そのかわりに、味見させてくれる?……このミートローフも美味しいし、もう一切れ…♪」

ミッチャー提督「却下よ却下!…相変わらず火遊びが好きなのねぇ」あきれて肩をすくめた

提督「んむ……ごくん。火遊び?それぞれちゃんと愛しているけれど?」

ミッチャー提督「そういうのを火遊びって言うの!」

エクレール提督「最低ですことね…イタリア人らしいですわ」

提督「ふーん……エクレール?」

エクレール提督「な、何ですの?いきなり呼び捨てとは」

提督「…誰だったか名前は忘れたけど、昔押しかけてきたフランス娘が口移しで私にエスカルゴのバター焼きを食べさせようとした話…ってしたかしら?」

エクレール提督「!…さぁ、聞いたことはあるような気がしますが、ごちそうを前にする話ではありませんわね」


276 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/18(土) 02:56:28.16 ID:oJViMHi+0
提督「そう?あれって誰だったかしら…」

ミッチャー提督「へぇ…ふーん」

百合姫提督「まぁまぁ…♪」

エクレール提督「何ですの、その目は」

百合姫提督「いえ、何というか「ラブコメの波動を感じるわ!」というところです…♪」

ミッチャー提督「…別に?何でもないわよ♪」

リシュリュー「ふむ…利敵行為は許されんところですなぁ……」

ジャンヌ・ダルク「聖女であるわたくしを裏切っていたというのですかっ…!?」

提督「あぁ美味しい♪…ドリア、ワインをもう一杯もらえる?」

ドリア「はい♪」


…一時間後…


提督「んー…♪このサルシッチャ(イタリア風ソーセージ)も美味しい♪…姫、食べないの?」

百合姫提督「え、ええ…私、お腹いっぱいで…」

提督「可愛らしいお口だものねぇ♪…足柄はもう一杯いかが?まだ残っているわよ?」

足柄「あぁ、ならもらうわよぉ…おかしいわねぇ、そんなに飲んでないはずなのに……」鬢(びん)のところの髪が乱れ、頬も桜色でしどけない様子の足柄

龍田「くすくすっ♪…シャンパンは度数が高いのよねぇ」いいながら平然とグラスを傾けた

百合姫提督「足柄ってば、シャンパン数杯にワイン一本、日本酒一合は確実に飲んでたものね…私もちょっと量をすごしたかもしれないわ…」こちらも頬を染め、微妙にはだけた着物から火照った薄紅の肌がちらりとのぞく…

ミッチャー提督「ヒュー…色っぽい♪…私じゃ、ああはならないわ」軽く口笛を吹いて感心した様子

エンタープライズ「でも、マームだってセクシーで綺麗よ…みんなの前じゃなきゃとっくに頂いてるわ♪」

ミッチャー提督「ほんと?嬉しいこというじゃない…なら、あとで食後の運動っていうのはどう?」艶やかな身体をすり寄せ、小声でささやいた

エンタープライズ「…大賛成♪…でもまずはお皿の食べ物を平らげることにするわ」

ミッチャー提督「そうね、せっかくのごちそうなんだから残さない事♪」

エンタープライズ「アイアイ、マーム」

提督「もうそろそろおしまいかしらね?」

ドリア「でしょうね。駆逐艦の娘たちのなかには眠そうな娘たちもいますし…」

グラナティエーレ(ソルダティ級)「ふわぁ……ぁ」

カラビニエーレ「眠いならそろそろ撤退させてもらいましょう?」

グラナティエーレ「いや…せっかくだもの、最後まで楽しみたいか……ふわぁぁ」

提督「本当、もう半分夢心地ね……あっちはすっかり甘い雰囲気でいるし…」

ポーラ「えへへぇ…ザラ姉様のお乳にワインを注いだらぁ、甘ぁいお菓子になるかもぉ♪」

ザラ「もう…そのお菓子はベッドでしか食べちゃいけないのよ♪……ポーラ♪」

ポーラ「ザラ姉様ぁ…♪」

エウジェニオ「ふふふっ♪…姉さん、あの駆逐艦の可愛い娘たちを何人か連れ込んで、朝までしたいんでしょう…ね?」

アオスタ「だ、だめよ…そんなの……お客様も来ている時に…」

エウジェニオ「そんなこと言いながら目をうるませちゃって……すっかりその気なんでしょう?…いやらしい姉さん♪」

アオスタ「エウジェニオ…♪もう、そんなこと言われたら私…濡れちゃう…っ♪」


277 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/19(日) 01:53:07.44 ID:FVtBi6IG0
提督「…えー、みんな。ちょっといいかしら?」立ち上がって少し大きい声を出した

…ざわざわ……談笑の声が小さくなった

提督「ありがとう…楽しい歓迎の夕食だったけれど、もう時間も遅いし、いったんここでおしまいにしましょう。最後にもう一度、歓迎の乾杯をするから、グラスを持ってもらえる?」…艦娘たちがグラスにワインやシャンパンを注ぎ直し、提督のグラスにはライモンが手際よくワインを注いだ

提督「そのくらいでいいわ、ライモン。…それでは、改めて。提督と随伴艦の方々、はるばる日本、フランス、アメリカから来訪いただき光栄です。…この交流が双方にとって良いものになりますよう、乾杯♪」

全員「「乾杯」」グラスを傾け空にすると、どこからともなく拍手が起こった

エクレール提督「こほん…!」

提督「なぁに?」

エクレール提督「いえ、こうした場で乾杯を受けたのですから、返杯するのが当然ですわ…ミッチャー提督、こういうのは階級が高い順ですわね?」

ミッチャー提督「ええ?…あー…そうね。よいしょ…」立ち上がってグラスを取り上げた

ミッチャー提督「…えーと、こういう時はうまい返事をするべきなんでしょうけど、ごちそうを消化するために胃に行ってるから血は巡ってないし、頭はシャンパンとワインでぐだぐだに溶け切ってるから何にも思いつかないの」…あたりから笑い声が漏れる

ミッチャー提督「…とりあえず、カンピオーニ提督、イタリア艦のみんな。最高の食事会だったわ。これからしばらくは滞在するから気軽に話しかけてね…おわり!…百合野准将、どうぞ?」拍手喝采を受け、陽気に親指を立てて見せてから座った

百合姫提督「はい。…えーと、その…まずは、素晴らしい歓迎の宴をありがとうございます。滞在期間中に、ここで色々と勉強させてもらえたらと思っています。どうかよろしくお願いいたします」拍手を受け、丁寧に一礼すると席に着いた

エクレール提督「…こほん。では最後はわたくしですわね。…准将お二人がだいたい言うべきことは言ってくださいましたので、簡単に述べさせていただきますわ。ナポレオン以降、フランス海軍は常に欧州の先端を行く存在でした…」

チェザーレ「…なに?」

エクレール提督「それは他国の猿真似をせず、自分たちで理論を形成していったことによるものですわ。…今回の訪問で、さらに見聞を広めることができるのは欣快に思うところですの。その機会を下さったカンピオーニ提督とイタリア海軍に感謝いたします。以上ですわ」…フランス海軍の存在を鼻にかけたようなあいさつではあったが、一応それなりの拍手を受けると優雅に座った

提督「…では、これで夕食会は終了します。明日の朝食はこのお肉で冷肉のサンドイッチにでもしましょうね♪」

ドリア「賛成です♪さ、提督。お風呂に入ってからお休みになりますか?」

提督「いえ、まずは少しレポートを進めない…と……ふわ…ぁ」思わずあくびをもらす

ドリア「だめです…今日はゆっくりお休みになって、明日の朝から進めましょう?」

提督「そうねぇ…そうするわ。…一緒に入る?」

ドリア「はい♪…では、お着替えをお持ちして先に更衣室で待っていますね」

提督「お願いね。……ジェーン、姫、それとエクレール。大浴場や図書室はいつ使ってもいいから、好きなように過ごして?場所が分からなくなってもみんな親切だから教えてくれるわ。もし廊下とかで誰もいなくてどうしようもなかったら、壁の電話で私の部屋を呼び出してね。内線の番号は必ず電話機のそばに貼ってあるから」

ミッチャー提督「オーケー、でも今日はもう寝るわ。ごちそう、美味しかったわよ♪」火照った身体を冷ますためか、カクテルドレスの胸元をあおぎ、そのたびに艶のある胸が弾む…

提督「…こちらこそ♪」

百合姫提督「大変豪華な夕食をごちそうさまでした。私もお風呂に入って寝ます…足柄、龍田。あなたたちはどうする?」

足柄「もちろん行くわよ、大浴場なんてこっちきてから始めてだもの」

龍田「そうねぇ、無制限でお風呂に入れるなんていいわねぇ」

エクレール提督「わたくしも今日はお休みさせていただきますわ…では、また明日♪」

提督「お休みなさい…さぁ、お風呂で汗を流して…と」

ライモン「わたしも行きます。そんなことないとは思いますが、結構ワインを召し上がっておりましたから…」

提督「ありがとう♪…じゃあお風呂に行きましょう」

ライモン「はい♪」

278 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/19(日) 02:07:28.85 ID:FVtBi6IG0
…しばらくして、提督の寝室…

提督「うーんっ…やっぱりこのベッドは気持ちいいわ♪」バスローブでベッドに寝転がり、伸びをする提督

ドリア「ローマのホテルはもっと良かったのでは?」

提督「いいえ、さすがに各地の司令官たちが集まるからそこそこのホテルだったの…こんな立派な寝室なんてめったにないわ」

ドリア「そうでしたか…では、旅の疲れもあるでしょうし、お休みになっては?」

提督「そうね…」そう言ってうなずくと、しゅるりとバスローブを脱いで裸になり、布団にくるまった

ドリア「では、お休みなさい…」寝室から出て行こうとする…

提督「待って、ドリア……一緒に寝ましょう?」布団の一方を持ちあげた

ドリア「あら、よろしいのですか?…では失礼して♪」椅子の上に服を脱いで畳むとベッドに入って、優しく提督を抱きしめた

提督「あぁ、柔らかいわ…それじゃあ、お休み♪」ちゅっ…とお休みのキスをした

ドリア「おやすみなさい…♪」
279 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/19(日) 02:09:26.89 ID:FVtBi6IG0
…なかなか進みませんが、もうちょっとで提督×仏提督の濡れ場になる予定ですので、今日はこのへんで…
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 08:26:07.77 ID:+bYD1ALAo
文化交流(意味深)だな!
おつ
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 01:31:38.88 ID:xLbI4V7io

文化交流楽しみです
艦これではCommandantTesteがカワイイけどWW2での仏海軍って何してたっけか・・・
282 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/20(月) 01:40:46.60 ID:30NcBR0i0
…翌朝…


ひと晩ぐっすり眠った提督は、海鳥の鳴き声と朝食の匂いで目がさめた…隣には白い柔肌を惜しげもなくさらし、提督の腕を抱くように谷間に挟み込んでいるドリアがすやすやと眠っている

提督「うーん、今日もいい天気ね…ドリア、起きて?ドリアの乳房で腕が挟まれて起きられないわ♪」そう言いながら空いている方の手で優しく胸をこね回す

ドリア「ん…んっ♪……あら、提督。おはようございます♪」

提督「おはよう。さぁ、私の腕を放してくれる?…このままじゃあ起きられないわ♪」そう言いつつも、まったく振りほどこうとはしない

ドリア「うふふ…いいじゃありませんか、この数日、提督がいなくて寂しかったんですから。その分抱きしめさせて下さいな♪」

提督「もう、そんなこと言われたらなんでも許しちゃうわ♪…朝食の時間までよ?」

ドリア「はい♪」


…コン、コンッ!…ドリアといちゃいちゃしながら過しているとノックの音が響いた


提督「どうぞ?」ベッドから声をかける

ライモン「おはようございます、提督。…ドリアさんもこちらでしたか」ドアを開けて入ってきたのはライモンで、朝から手間をかけて、髪をウェーブのかかったゆるい縦ロールにセットしている

提督「おはよう、ライモン。どうしたの?」

ライモン「いえ、昨日は忙しくしていらしたので提督とお話しも出来ませんでしたし、起こしにきたついでにちょっとご一緒できればと思ったのですが…どうやらお邪魔ですね」

ドリア「あら、ライモンド。邪魔だなんて…むしろちょうどいいわ?私はそろそろ着替えて朝食を食べに行こうと思っていたの…よかったら提督がお着替えをする間、一緒にいてあげて下さいな」

ライモン「ドリアさん…いいんですか?」

ドリア「はい♪…ですよね、提督?」

提督「そうね、よかったら手伝ってくれる?」

ライモン「はい!」

ドリア「では提督、ライモンド。また後で」

提督「ええ♪」

ライモン「ありがとうございます、ドリアさん」

ドリア「何のことかしら?…あんまり遅くならないようにね♪」手早く着替えるとライモンにウィンクをし、小さく手を振って部屋を出て行った

ライモン「優しいですね、ドリアさんは」

提督「ライモン、貴女も優しいわね…ごほうび♪……んちゅっ…ちゅっ♪」裸のままベッドから起き上がるとライモンの腰に手を回し、ついばむようなキスをした

ライモン「ふぁ…んっ♪…もう、提督がローマに行っている間…ずっとこうしたかったです♪」普段の爽やかな調子ではなく、とろけたような甘い声でささやきながら唇を合わせた…

提督「…うれしい♪こんな美少女に求められて…このままだと朝食抜きになりそう♪」ちゅっ…ちゅる、ちゅぷっ…♪

ライモン「はぁぁ…っ♪提督、素敵です……もっとしてください♪」

提督「ええ…来て?」

………




283 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/20(月) 02:06:08.98 ID:30NcBR0i0
>>280、281

文化交流はもうちょっとで入りますのでこらえて下さい…

…大戦中の仏海軍は>>234あたりでちらりと触れましたが、フランス降伏後ヴィシー・フランス側についた艦隊はドイツには信用されず、連合国には攻撃されるあやふやな枢軸側のと、インドシナ(ベトナム)や西インド諸島(カリブ海)の植民地警備中に開戦を迎え、仕方なくアメリカやイギリスに逃げ込んで自由フランス側の戦力になったのとに大きく二つに分かれています。

あとは北アフリカ、カサブランカ港の艦隊のように「徹底抗戦すべし」と米英艦隊と交戦するも、現地司令官が米英の謀略で取り込まれ、アメリカで大破したのを修理した上で、改めて連合国側に付いたものもいます…いずれにしても敵の少ない海域での船団護衛や訓練相手程度で、大したことはしていません(…イタリアからすれば)

…とにかく陸は「マジノ線で防御する」しか戦略がなく、海軍の使い道は(ドイツからは距離があるので交戦機会は少なく、イタリア艦とはほぼ同等の戦力があるから威嚇で充分と思っていたらしく)全く決まっていないというお粗末だったので…
284 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/20(月) 02:53:57.72 ID:30NcBR0i0
…しばらくして・食堂…


提督とライモンが食堂にやって来ると、朝の遅いエクレール提督は案の定いなかったが、百合姫提督とミッチャー提督はもう朝食を食べ始めていた


提督「あら、二人とも早いわね?おはよう」

ミッチャー提督「むしろ遅いくらいよ、ここの食事は朝から最高ね♪」そう言いながら見たこともないサンドウィッチをぱくついている

提督「…ところでジェーン、貴女が食べてるサンドウィッチ…今まで見たこともないのだけど、ディアナの新作?」

ミッチャー提督「んぐ?……ごくん。ああ、これ?…いいえ、ダイアナの新作じゃないわ」

提督「?」

ミッチャー提督「私のところの人気メニューなのよ。通称「LGBT」サンドウィッチ♪」

提督「なにそれ…ふふっ♪」

ミッチャー提督「レタス、ガーリック、ベーコン、トマトのサンドウィッチだから。…差別丸出しの議員とかうるさい連中が来たときには必ずお見舞いしてやるの」いたずらっぽくウィンクをしてみせた

提督「おいしそうね♪…パンは胚芽パン?」

ミッチャー提督「そう。その方が普通の白パンよりしっかりしてて食べごたえがあるから…。作るときはガーリックをカリカリになるまで油でじっくり温めて、その油でベーコンを焼くの。マスタードも入れてあるからピリッとしていいわよ…食べかけだけど、食べる?」つかんだ大きいサンドウィッチを差し出した

提督「じゃあ、味見だけ……ん。あら、美味しい♪いい組み合わせね」

ミッチャー提督「でしょ?厨房のダイアナに頼んで道具を貸してもらってやってみたのよ」

提督「うん、いいわね♪……」何か視線を感じた

エウジェニオ「…食べさせあうなんて…うらやましいわ♪わたしも提督に…」

リボティ「…やっぱり提督も精神だけ大人っていうより、身体も「大人の女性」っていうのがいいんだろうなぁ…」

ミラベロ「…背伸びした子供みたいに見えているのかもしれないものね……」

アッテンドーロ「…ライモンド姉さんがいながら…全く提督ってば…」

ミッチャー提督「どうしたの、フランチェスカ?」

提督「ああ、いいの…これ以上やると精神に悪いから」

ミッチャー提督「…あぁ、なるほどね…刺されないようにね♪」冗談めかしてまたサンドウィッチをぱくつきだした

提督「みんないい娘たちだからそんなことしないわ。…ね?」

ライモン「ええ、「提督を傷つけるなんてとんでもない」みんなそう思っているはずですよ?…ベッドの上では別かもしれませんが」

提督「うふふ…ベッドの上でならいくらでも♪……おはよう、姫。パンばかりでお米がなくてごめんなさい、でも和食はディアナでもちょっと難しいの」

百合姫提督「大丈夫よ…?海軍の洋食は昔から大したものだったから、結構馴染んでいるわ」

提督「ならよかったわ。…それなぁに?」

百合姫提督「これ?ちょっと甘いものが欲しくなったから出してきたの。福島の銘菓「ままどおる」よ。ミルク餡のお饅頭で、ちょっと洋風なの。向こうに置いておいたからみんなで食べて?」

提督「あら、ありがとう♪後でいただくわ…その前に、私も朝食を頂くことにするわね」

………
285 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/21(火) 02:08:16.15 ID:tzhNKj/W0
提督「さてと、どこに座ろうかし、ら…」料理を皿にたっぷり取って、周囲を見回した

エウジェニオ「…こっちは空いてるわ…よかったらデザートもあるのよ…♪」胸元を見せるようにしなをつくったエウジェニオ。一緒にいるアオスタやバルビアーノたちも熱心に手招きする

カヴール「こちらは眺めがいいですよ…?さぁ、どうぞ?」片手にコーヒーカップを持ち、もう片方の腕を胸の下に回すと、ずっしりした乳房を揺らしてみせるカヴール…チェザーレも微笑してとなりの椅子を引いた

フレッチア「…提督、私たちと一緒にご飯を食べてほしいわ♪」フレッチア、フォルゴーレ、オリアーニ、ソルダティ級の集まった大所帯がわいわいと呼びかけた。無邪気に身体をのりだしたり、手を振っているが、そのたびに胸元やふとももがチラつく…

提督「もう、どうしようかしら…///」戦艦、巡洋艦、駆逐艦たちのラブコールを受け、提督はだらしないにやにやが止まらない…

ライモン「私は提督のお側でしたらどこだってかまいませんよ…でもわたしは軽巡なので、どちらかといえば軽巡のみんなと座りたいですね」

提督「そう?…ならそうしようかしら」

エウジェニオ「さすがライモンド♪…さぁ、提督。かけてかけて♪」丁寧に椅子の座面をはたいて後ろに引き、あっという間にコーヒーマグやジャムの瓶を揃えた

チェザーレ「…今度は負けんさ」

カヴール「ええ、そうね」

フレッチア「もう!提督の浮気者っ、今夜部屋に来たって入れてあげないから!」雷にまつわる艦名のフレッチア、フォルゴーレ級らしく派手にカミナリを落とすフレッチア

フルミーネ「信じられないっ!提督のばかぁ!」髪が逆立ち、怒髪天をつくと言った様子のフルミーネ

提督「…ちょっとまっててね、エウジェニオ」立ち上がるとばちばちと帯電していそうな駆逐艦たちのテーブルに向かった

エウジェニオ「フレッチアたちがああなっている時は離れていた方がいいと思うけど?」

提督「お気遣いありがとう…でも大丈夫、避雷針は持っているから」

ライモン「…避雷針?」


提督は怒ってみせたりしょんぼりしている駆逐艦たちの間、空いている椅子に腰かけた


フルミーネ「もう遅いわ、今は口聞いてあげないから!」

提督「それは困るわ…まだおはようを言ってなかったもの」

ランポ「知りません!……お姉ちゃんたちもすぐ元に戻りますから、心配しないで下さい」小声で謝るランポ

グラナティエーレ(擲弾兵)「提督。ちょっと残念だったけど、そういうこともあるもの…私は我慢するから、ライモンドたちと朝ご飯を食べてきて?」

提督「そう?グラナティエーレは優しいのね…ん…ちゅぅぅっ♪…おはよう、グラナティエーレ」

グラナティエーレ「!…おはようございます、提督。…はぁぁ、擲弾が炸裂したみたい。くらくらした///」

フルミーネ「っ!」…がたっ!

ダルド「!」…がたん!

提督「ちゅっ♪…おはよう、カラビニエーレ。昨日はよく眠れた?」

カラビニエーレ「は、大変よく眠れました…///」

提督「よろしい♪…でもお返事のない娘にはあいさつのしがいがないわ……コーヒーが冷めないうちに戻るわね?」

フルミーネ「…別に怒ってはいないわ!…その、提督ってば大きなお姉さんたちとばっかり楽しくしているから、私たちはあんまり好きじゃないのかなって思って…そうしたら急にかぁっとなった…って言うか…。ごめんなさい、嫉妬しているだけね…」短気からカミナリを落としてしまい、後悔している様子で謝った

提督「私こそごめんなさい、気持ちを汲んであげられなかったわね……でもね、私は一人だからいつも全員と一緒にいるのは難しいの…分かってくれる?…それに怒っている顔も可愛いけど、嬉しそうなあなたの顔の方が好きよ……ちゅっ…れろっ…んちゅっ♪」順繰りにしょげた様子のフレッチア、フォルゴーレたちにキスをした

フルミーネ「ちゅ…んちゅぅ……ぷはぁ…♪その…諭してくれてありがとう、提督…みんなも同じだものね。できるだけ不平は言わないことにするわ」

提督「ええ、ありがとう♪…私だってできるならいつもみんなと一緒にすごしていたいもの。…夜も♪」

フレッチア「もう、提督ってば!」駆逐艦たちが笑い、提督もにっこりした


フレッチアたちを上手く収めて席に戻ろうとする提督…と、戦艦たちのテーブルに目が留まった


カヴール「…提督は小さい娘の事が好きなんですものね、私みたいなおばさんは嫌いですよね…」袖を目に当ててみせるカヴール

チェザーレ「チェザーレのような旧式は嫌いか…それも仕方ない」嘆息するチェザーレ

提督「…キスでいいの?」

カヴール「はい♪」

チェザーレ「うむ♪」

提督「…きっと朝食が冷めるわね……」
286 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/21(火) 02:11:35.89 ID:tzhNKj/W0
…短くてごめんなさい。今日はここまでで、次から提督×仏提督になります。もっと早く投下したいのはやまやまですが、なにぶん書くのが遅いので…気長に待っていてもらえればと思います…
287 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/21(火) 10:39:33.31 ID:tzhNKj/W0
………

…昼ごろ・庭…


提督がローマに持って行った荷物が午前中に届いたので、トランクに詰めておいた着替えを洗濯機に放り込み、それも終えるとのんきな様子で庭のデッキチェアに寝そべった。風は爽やかで、波がきらりときらめく。遠方で雷鳴のように響くのは練習に余念のない戦艦チェザーレと軽巡ジュッサーノ、カドルナ、ガリバルディの砲撃で、時々花火のような硝煙の臭いが風に混じってきた…


百合姫提督「あ、こんなところに…」パラソルの差してあるデッキチェアをのぞきこんだ

提督「あぁ、姫。どうしたの、なにかご用?」肘をたてて身体を起こし、サングラスをずらすと百合姫提督を見た

百合姫提督「いいえ、でもせっかくだからお話したいな…って思って」

提督「あら、嬉しい。お隣にどうぞ?」

百合姫提督「では失礼します…まぁ、いい眺め」パラソルを広げて隣のデッキチェアに寝そべり、海を眺めた

提督「本当にね。素敵な眺めだから一日中こうしていたいわ…」

百合姫提督「あのシルエットは戦艦の娘?」まぶしい照り返しに目を細めながら指差した

提督「あれ?ええ、そうよ。カヴール級のカイオ・ジュリオ・チェザーレ。双眼鏡、貸しましょうか?」デッキチェアの脇に置いてある小机から双眼鏡を取り上げ、百合姫提督に差しだした

百合姫提督「そうね、せっかくなら…」深緑色の渋い着流し姿の百合姫提督はデッキチェアの上で双眼鏡のピントを合わせた

百合姫提督「あら、よく鍛えられているわ。…ところでイタリア巡洋艦は命中率が悪いって言うけど本当?ガリレオ社の測距儀とか優秀な光学機器があるのに、どうしてかしら」

提督「あぁ、そのこと?…こほん。まず軽巡の152ミリにしろ重巡の203ミリにしろ、威力の上昇を狙って長砲身にし過ぎたから、施条(ライフリング)の摩耗が激しかったの。それに戦時下のイタリアは火薬が悪くて着弾にムラがあったし、なにより砲身が別個に俯仰(ふぎょう)できなくて散布界が悪かったのね」

百合姫提督「え…あの主砲って二門が連動しているの?」

提督「ええ、一個の砲架に搭載されているの。だから二門二基の前部主砲を斉射しても、着弾するのは二か所にしかならないわ。命中率が下がるわけね」

百合姫提督「なるほど…それでなのね。失礼な話だけど、横須賀で戦時下のイタリア艦の命中率が悪かったのは「イタリア人がぺちゃくちゃお喋りしていたから」だってよくいわれていて…」

提督「…まぁ、そう言われるのも無理ないわ。それに比べて日本はものすごい命中率だったものね」

百合姫提督「ええ、とにかく艦隊決戦一辺倒だったから…マハンの艦隊決戦理論と日本海海戦の成功が染みついていたのね、他の要素を考えることすらしなかったわ」

提督「せっかくあれだけの空母を作ったのに、もったいない話ね」

百合姫提督「そうね。だから私は空母中心に機動部隊を作って、改松型の駆逐艦たちも重用しているわ。護衛駆逐艦としての能力は高いし、被弾にも強いし、なにより対潜能力が優秀なの」

提督「さすが姫ね」

………

288 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/21(火) 11:53:23.94 ID:tzhNKj/W0
…艦娘が戦闘中どうなっているのかはよく分かりませんが、大きさそのままでは艤装とつり合いがとれないでしょうし、ゼントラ化するのか、はたまたメンタルモデルと艦の姿で変化するのか…とりあえずそこはあいまいなままで…


…解説…


散布界(さんぷかい)

数万メートルから数千メートルでの砲撃戦、しかも陸上と違って目印もなく、お互いにどのくらいの速度でどの方向に向かっているか分かりにくい海の上では、ゼロ距離交戦を除き、相手を直接狙う「直接照準」ではなく、砲弾の降り注ぐエリアに敵を包み込むようにする砲撃が一般的で、そのときにその着弾エリア内に入る砲弾数やばらまき具合の良しあしを「散布界」で評価する。

この時、一門づつを別個に俯仰できれば一発は命中する確率が高くなるが、イタリア巡洋艦は重量削減のため砲塔をコンパクトにしたあまり、砲が二門同時に俯仰するようにしかできず、当たれば二発が直撃するが、それ以外は命中率が落ち、損害を与えにくい。
この問題はアブルッツィ級軽巡の主砲、152/55OTO1935(1935年式オットー社製、152ミリ55口径砲)で改良された



艦隊決戦理論

アメリカのアルフレッド・セイヤー・マハン提督によって提唱された理論。「戦争で相手に勝つには、陸軍国、海軍国を問わず、制海権をとる必要があり、そのためには必ず敵艦隊を撃破することが必要で、よって強力な艦隊を整備することが必要だ」というもの。ナポレオンの敗北や日露戦争の戦訓から導き出され、世界中で多くの支持を受けた。特に当時の主力艦であった戦艦の発展を裏付ける理論として貢献し、日本も艦隊決戦、大艦巨砲主義に走ることになった



松型・改松型(かいまつがた。丁型とも)。計画74隻。

太平洋戦争中盤、ソロモン以降に壊滅した駆逐艦勢力を取りもどそうと、帝国海軍がやっと「デザインの美」や「水雷戦」主義から脱却し、改㊄(かいご)計画で大量生産しようとした駆逐艦。松型と、さらに簡易化して「改松型」とも言われる後期の橘型(たちばながた)がある。
量産に適したデザインで最高速力は28ノット弱と平凡だが、主砲を限定的ながら対空能力のある12.7センチ連装高角砲、単装高角砲各一基(前が単装)にし、25ミリ三連装機銃を四基、単装八基(標準。戦局にともないさらに増備した)を装備、連続爆雷投射機や音響探知機などを備え、「魚雷がないのは駆逐艦じゃない」と文句を言う、うるさ型の提督たちのために魚雷発射管は61センチ四連装一基のみを取り付けた護衛駆逐艦。

カタログスペックはそこそこだが、特型と比べて凌波性がよく、機関室と缶室を分散配置するなど被弾に強く、大きさの割に頑丈で実用性の高い艦だった。遅ればせながら七十隻以上を計画したが、その頃には設備、資材ともに底を付きかなわず。「1943年に登場していたらもっと戦果を上げ、多くの輸送船団が助かったはず」と言われている。艦名は花や植物から。


………

289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/03/22(水) 01:44:47.96 ID:ppHbW90u0
ガンスリといえば、相田先生こんなエロゲーの原画も描いてましたね・・・イタリアが舞台だし、この世界に居そう(小並感)
http://www.minori.ph/lineup/bsf/
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/22(水) 01:46:11.96 ID:ppHbW90u0
sage忘れました・・・ごめんなさい
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/22(水) 09:40:47.72 ID:f6at28kEo
乙です。

スラバヤ沖海戦とか見ると艦船同士の砲撃ってホント当たらないもんですな
練度が鬼高いと言われた日本海軍でこれですからねえ
さらに魚雷の命中率なんか2%くらいとかなんでしたっけか(それでも脅威の命中率になるらしい)
そりゃ航空機に負けますわ・・・
292 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/22(水) 16:59:25.25 ID:zZnN8f6z0
>>289

わざわざありがとうございます、なんかおしゃれな雰囲気ですよね…ちょっと出しづらいかも知れませんが、他の小ネタは多少思いついていますので、ご期待ください…


>>291

レーザーや環境センサーもない時代で、火薬の燃焼ムラや砲身の摩耗、風なども修正できなかったわけですから…マレー沖海戦で艦攻、艦爆隊が90%近い命中率を叩きだしていますが、あれはイギリス側の空母がインドで損傷して修理中だったために援護機がイギリス側にいなかったから集中して訓練の成果を発揮できたわけで、フェアリー・フルマー艦上戦闘機みたいな微妙な機体でも、いたらひどいことにになっていたでしょう
…ミッドウェーでも水雷屋あがりだった南雲司令官が艦隊を十数キロの距離に集めて、「魚雷は数千メートルしか届かないし、これだけ間隔を開ければ十分だろう」と陣形を作り、一気に米軍に補足されてしまったのに対し、飛行機畑だった山口(多聞)中将は「五十キロ以上開けなければだめだ」と、わざわざ「飛龍」を遅らせて距離を開けたと言いますね。

…技術に対する無理解、先輩後輩の関係やしきたりを重んじ、悪い結果にはフタをしてなかったことにしてしまう、日本の特質が悪いほうに発揮されてしまったということでしょう



…補足…

>>231で「足柄の改設計が平賀譲造船官の留守中に、海軍から藤本喜久雄造船官に頼みこんで行われ、当初案では雷装がなかった」と書きましたが、どうも「平賀造船官が了承した大正十二年の当初案から雷装は計画されていた」という説の方が正しいようです…はっきりしませんが、そういう風説が流れるほどに、平賀造船官は自己中心的な人だったようですね…

293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/23(木) 00:35:27.14 ID:uCel+JnFo
>>292
少なくても珊瑚海海戦で続出した問題点をちょっとでも洗いなおしていれば・・・
勝っているんだからええじゃないかなんてやってるから
せっかく日本には勝って兜のなんとやらって諺があるのに・・・

平賀さんも藤本さんも色々と問題の多い方々ですし・・・どちらも非常に優れた方なのは確かです
特に平賀さんは欠点や問題点を中々認めないことが多く後々平賀設計の弊害で泣きを見る船がちらほら
逆に藤本さんは要望をほいほい安請け合いしてなんでもかんでも詰め込みすぎる欠点があったとかなかったとか・・・
294 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/23(木) 00:50:59.33 ID:VrYYFRJt0
>>293

そうですね、結局負ける国はそういう所も負けているのでしょう…

平賀造船官は自分の名前を書いた紙を、「提出する設計案に書かれた下位の設計者の名前の上に貼りつけた」とか、我の強さと実用性を度外視した設計で軍令部さえも辟易していたようですし、藤本造船官は温厚な性格と、当時では革新的な溶接の推進派だったことで第四艦隊事件や友鶴事件(どちらも条約の範囲内にトン数を抑え、無理に過大な兵装を積んだことで、艦が転覆したり荒天で損傷したりした)のいけにえにされ、詰め腹を切らされて引退していますし…


…そろそろ本編投下します…
295 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/23(木) 01:59:05.95 ID:VrYYFRJt0
…鎮守府・庭…


百合姫提督「大抵の提督からは変人扱いだけれどね。…日本の偉い人によくある悪い癖なのよ、毛色が違うと変人扱いっていうのはね。戦前も「イタリア海軍などはなから相手にしていなかった」って当時の海相が言っていたくらいだもの、士官学校の論文で「イタリア海軍の研究レポート」なんて書いた私が横須賀にいられるのはよっぽど…あら、戻ってくるわ?」

提督「姫も大変ねぇ……え、戻ってきた?…あぁ、そうね。そろそろおしまいの時間だわ。…さて、ひなたぼっこもしたからお茶でも飲みに行こうかしら。姫はどう?」

百合姫提督「そうね…あ、そういえば、あなたにお土産があるの♪」

提督「あのお菓子の山以外にも?」

百合姫提督「あれは鎮守府のみんなに。これは私個人であなたに渡そうと思って持って来たの」

提督「だって会えるかどうかも分からなかったでしょうに」

百合姫提督「その時はイタリア海軍省に問い合わせて任地を聞き出すつもりだったわ」

提督「…妙な所で行動的なんだから。分かったわ、部屋に行きましょう?」

百合姫提督「そうね…そうしましょう♪」



…鎮守府・執務室…


開けた窓から庭ではしゃぐ駆逐艦の声や、巡洋艦たちの談笑が聞こえてくる。提督は座り心地がいいほうの椅子をすすめて、自分は執務机の椅子に腰かけた


提督「それで、その袋がお土産なのね?…結構重そうだけど」

百合姫提督「ええ、まぁ…いっぱい持ってこようと思って♪」くすくすっと可愛らしい笑みを浮かべ、軽く舌を出した

提督「意外にお茶目な所はあいかわらずね?…それで、その「お土産」とやらを見せてくれる?」

百合姫提督「…じゃーん」絵に描いた泥棒が頬かむりでしているような、緑地に白い蛸唐草(たこからくさ)の描かれた風呂敷を解いた…中にはプラスチックのケースや漫画本がきっちり揃えて入っている

提督「えーと…漫画とゲーム?」

百合姫提督「そうなの♪…こっちではなかなか手に入らないでしょうから、いっぱい持って来たわ」

提督「これ全部?…いいの?」

百合姫提督「ええ、もちろん」

提督「ありがとう♪確かにこっちではこういう可愛らしい日本の漫画やゲームは手に入りにくいわ…どれどれ?」ふわふわで甘々なイラストが描かれた漫画を次々に取り上げてみた

提督「へぇぇ…どれも可愛いこと。「あさがおと加賀さん」、「ヤマシロノススメ」、「安達としまかぜ」、「ご注文はうづきですか?」、「ちんじゅふぐらし!」に…「こんごうモザイク」はこっちの衛星放送で流れていたのを見たわ…あ、「咲-saki-阿賀野編」もあるじゃない♪…本編はここの図書室にもあるけど、こっちはまだ読んだことないの」

百合姫提督「気にいった?」

提督「ええ、さっそく今日から読み始めることにするわ♪…それでは、ゲームの方は…と」

百合姫提督「同人のゲームとか、幅広く面白そうなものを選んできたわ」

提督「気を使ってもらって嬉しいわ♪えーと…「BITTERSWEET SHIPS」?これは知らないわね」

百合姫提督「イタリアが舞台のゲームで雰囲気がお洒落だっていうから、買って持ってきたの」

提督「わざわざそこまで気を使ってくれて悪いわね…それに「その花」のセットに…と、まぁたくさん持ってきてもらっちゃって…お礼に困るわ♪」

百合姫提督「気にしないで、私とフランチェスカの仲だもの」

提督「うふふ、ありがとう♪…ゲームの下は…こっちも漫画とかみたいだけど」

提督「えーと、「妹はお姉ちゃんの服従メイド」…「生徒会長、百合奴隷調教記録」、「催眠でお隣のお姉さんを私のペットに」…面白そうねぇ♪」

百合姫提督「気に入ってもらえたかしら?」

提督「色々とね…参考にしてみようかしら♪」

百合姫提督「…ぜひお願い///」

提督「ええ、姫の頼みだもの♪」

………
296 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/23(木) 02:25:32.36 ID:VrYYFRJt0
>>289

せっかくなので小ネタに使わせてもらいました、これ以上はちょっと出し方を思いつかなかったので…ゴメンなさい


………

…鎮守府・夜…


せっかくなので昼下がりはもらった漫画を読み、それから午後は百合姫提督やミッチャー提督、エクレール提督と教室で艦隊運用の話で意見を交わした。ドリア、ライモン、足柄、龍田、エンタープライズ、フレッチャー、リシュリュー、ジャンヌ・ダルクと、それぞれの艦娘も熱を込めて意見を述べた…


提督「あぁ…疲れたわ」三時間近い議論の間、何かとイヤミを言ってくるエクレールを返り討ちにするのに忙しく、提督はカプチーノをすすりつつ、やる気もないままパソコンを叩いていた

ドリア「お疲れでしたね」

提督「ありがとう、優しいのね。…ドリア、今日はもういいわ。私はちょっと片づけしてから寝るわ」

ドリア「手伝いますよ?」

提督「あぁ、いいの。…ローマに行った疲れがどっと出た感じがするわ」

ドリア「忙しかったですものね。では、私は失礼これで。…みんなにも邪魔しないよう伝えておきます」

提督「助かるわ、今日はまともに相手ができそうにないから…お休みなさい」

ドリア「はい。お休みなさい、提督♪」…ちゅっ♪優しい甘いキスの香りが頬からふっと漂い、提督はふぅ…と深呼吸した

………
297 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/23(木) 02:29:21.50 ID:VrYYFRJt0
…区切りが悪くて申し訳ないです、せめて提督×仏提督の導入までは行きたかったのですが…明日以降に持ち越しになりますので待っていてください。良かったら感想やリクエストもどうぞ…
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/24(金) 14:13:42.95 ID:JZ32yyNuO
乙です
ヤマシロノススメぜひ見てみたい

>>294
>第四艦隊事件や友鶴事件
嫌な事件だったね・・・
299 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/25(土) 00:47:14.65 ID:riXDkNt30
>>298

気に入ってもらえて何よりです


日本に限らず条約型では、イタリア(スピカ級水雷艇がたった620トンそこそこの船体に102ミリ単装砲三基、450ミリ魚雷発射管四発分に対空機銃と機雷)が無理をし、アメリカはトップヘビーで不満足な駆逐艦に終始、イギリスは重巡「エクセター」で8インチ砲たった六門(連装三基)で防御ほぼなし、14ノットで八千海里しか行動できないハメになり、当時のブラックユーモアで「ドイツ海軍を喜ばせるために作ったのか」と言われていますから、軍縮や世界平和には役だったでしょうが、軍艦には無理な設計のものが多かったと言うべきでしょう


…ちなみに当時ドイツは第一次大戦の敗戦国で海軍兵力を(表向きは)まともに持っていませんので、軍縮条約にも加盟していませんし、その間にポケット戦艦三隻(アドミラル・グラーフ・シュペー、アドミラル・シェーア、ドイチュラント)を建造、「ビスマルク」級の設計にかかり、まんまと英国を出し抜いています。

その時は(パットン将軍の言う)「ちょびヒゲのへっぽこ絵描き」が政権をとったばかりだったのに、すでに海軍再軍備計画は出来ていたと言いますからやっぱり「ドイツは負けていなかったんだ」と思う軍人も多かったのでしょう…


…次から本編です…
300 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/25(土) 01:37:11.84 ID:riXDkNt30
………

提督「あぁ…そういえばまだ荷物の整理も終わってなかったわね…少しだけやろうかしら」過ごしやすい環境ではあるが設備の確認や書類の片づけ、艦娘たちとの交流とそこそこ忙しく、提督はまだ荷物を整理し終わっていなかった。

提督「はぁ…ダンボール箱が積み上がっているとやっぱり雑然として見えるし、片づければもっと広く使えるものね……」


…鎮守府・廊下…

エクレール提督「まったく、やり切れませんわ!」


カッ、カッ、カッ!…フランスのエクレール提督は顔を赤くして、一人で文句をつぶやきながら夜の廊下を提督の部屋に向かっていた。エクレール提督と艦娘たちは部屋に文句はなかった。提督に一部屋、リシュリューとジャンヌ・ダルクが相部屋とはいえ、そこそこ豪奢な来客用の部屋が用意されていて、むしろトゥーロンの司令部よりも立派でうらやましく思ったほどだった。


エクレール提督「本当に爛れきっていますわね!…少しきつく言わないといけませんわ」言いながらも頬を赤くしている…というのも、イタリア艦娘同士の甘い睦言や夜戦の喘ぎ声が漏れ聞こえてくるせいだった


…ギシッ…あんっ…あんっ♪……いいのぉ♪…んふふっ……あぁぁぁっ♪……


エクレール提督「///…全く、信じられないですわ!」階段の手前、廊下を曲がった…と、何か声が聞こえた

エクレール提督「こんな時間に廊下に誰かいるんですの…?」声のする方をのぞいてみた…

カルドゥッチ「あっ、あっ、あ゛ぁ゛ぁっ♪…いいっ…しゅごぃよぉぉ…っ♪」エクレール提督が声を聞いてのぞきこんだ先は廊下の窪みで、そこでは駆逐艦らしい艦娘が壁に背中を押し付けられて脚を開かされ、良いようにされて喘いでいる

ポーラ「えへへぇ…そんなに悦んでもらえてぇ〜、ポーラはぁ、嬉しいのっ!…じゅるっ、ちゅぷ♪…あらぁ?フランスの提督さん、こんばんはぁ。…こんな時間にぃ、どうしたんですかぁ〜?」重巡ポーラがナイトガウンをはだけさせ、吸いついていた駆逐艦の乳房から唇を離した…唾液がねっとりと糸を引き、階段の灯りに照らされて金色に光った…

エクレール提督「///…あ…あなたたちの提督に用があるんですの!見なかったことにいたしますわっ!」顔を真っ赤にして足早に階段を上った

ポーラ「あらぁ…フランスの提督さんったらぁ〜♪」

カルドゥッチ「ねぇ…ポーラぁ……もっとぉ♪」

ポーラ「はぁ〜い♪じゃあ、行きますよぉ……じゅぶ、じゅぶぅぅっ♪」

カルドゥッチ「んあぁぁっ!いいのぉ…そこっ、いいのぉ♪」

………

301 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/25(土) 02:51:40.04 ID:riXDkNt30
…提督寝室…

提督「えーと、これは…冬のコートね……これは虫干しもしなきゃいけないからこっち…あら」衣類ケースの一つに何が入っているか覚えていないものあった

提督「あー…「革製品」…?こんなにあったかしら…でも本革なら手入れしなきゃいけないし、革用の油もさっき見つけたから、ついでに出しておこうかしら…」疲れと眠さであくびをしながら、「革製品」と書かれた衣装ケースを引き開けた…

提督「えーと…革手袋にハイブーツ…ちゃんと冬に使えるようにしておかないと……って、え…これって、まさかアレの箱だったの?…すっかり忘れてた……」引き出したケースの手前側には冬用の革ブーツや黒革の手袋が入っていたが、奥の方にはいかにも怪しげな、コルセットとランジェリーが一体になった革のボディスーツや、長い一本の鞭が入っていた…提督は眠気も覚め、一人で肩をすくめた…

提督「あらまぁ……てっきり実家に置いてきたとばっかり思ってたのに…どうしようかしら」革紐で締める胸元に、股の部分はハイレグに切り上がっている…一緒に網タイツ、高いピンヒールのついた革のハイブーツも入っていた

提督「……そういえば最近食べ過ぎだけど、まだ着られるかしら」艶やかな本物の革で出来たコルセットを見てつぶやき、鏡の前に行くとコルセットを着始めた…もともと一人では着づらいコルセットだがやはり食べ過ぎているらしく、思っていたよりもきつく感じながら着て、胸の革紐をきゅっと閉めてみた

提督「うーん…やっぱり……少し運動しなきゃいけないかしら……」紐で締めつけているコルセットの胸元は乳房がこぼれそうで、ヒップはぴっちりしすぎて食いこんでいる。ついでに履いてみた網タイツからはむっちりしたふとももがはみだしている…ブーツも履いてみて、提督は鏡の前で後ろを向いたり前を向いたりしながらプロポーションを確認した

提督「…でも、お腹まわりやふくらはぎはきれいだし、まだ平気よね……」


…コンコンコンッ!提督が自分に言い訳をしている最中、せわしないノックの音がした


エクレール提督「わたくしです…エクレールですわ。…少し言いたいことがあるんですの、入っても構いませんこと?」

提督「え!?…こんな時間に?……ちょっと待って、今開けるわ」自分の格好を思い出し、慌てて裾の長い白のナイトガウンを羽織って帯を結んだ


…ガチャ…


提督「どうぞ?…ごめんんさいね、ちょっと執務室だとよそよそしいわ…」

エクレール提督「構いませんわ……寝室ではいけませんの?」

提督「今、ちょっと片づけをしていて散らかっているから…虫干しの準備で冬物を出しているの」

エクレール提督「なるほど…あら、でもそれは好都合ですわ。わたくしも貴女にお土産があるんですの」

提督「まぁ、嬉しいわ…ここじゃだめかしら?」

エクレール提督「よそよそしい執務室より、寝室にふさわしいものですわ」

提督「えーと…少し待っていてもらえる?」

エクレール提督「ええ、構いませんわ」


…提督は十数秒でコートやブーツをどかして、ベッドと二人分の椅子がある小さい丸テーブルを使えるようにした


提督「それで、と。そのお土産は何かしら?…それと「言いたいこと」って何かしら?」

エクレール提督「ええ、両方ともお話しますが、まずはお土産ですわ」取り出したのは金色の瓶に入った香水で、瓶はきれいな窓付きの紙箱に収まっている

提督「あら、香水?」

エクレール提督「ええ、ニナ・リッチの「レール・デュ・タン」(時の流れ)ですわ。第二次大戦の終結を記念して調合されて、「世界の香水十選」にも選ばれたものですの」

提督「ええ、使ったこともあるわ。それにしてもデザイン・ボトルのは高かったでしょうに…嬉しいわ♪」ベッド脇の化粧台に丁寧に置いた

エクレール提督「///…構いませんわ、フランス・ブランドの良さを伝えるものフランス人の務めというものですし」

提督「えーと…もらって言うのも何だけど、ニナ・リッチはイタリア人よ」

エクレール提督「…本店をパリに構えているのですからフランスですわ…そんなことより」

提督「言いたいこと…よね?何か部屋に不都合でもあったかしら?」

エクレール提督「部屋ではなく、貴女の艦娘たちの事ですわ!」

提督「お客様に失礼なことをするような娘たちではないと思うけれど…?」



302 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/25(土) 03:24:51.89 ID:riXDkNt30
エクレール提督「…わたくしたちの部屋に喘ぎ声やら水音が聞こえてくるのです、どういうつもりなんですの!?」

提督「あー…その、それは…」

エクレール提督「まったく、貴女の艦娘たちは爛れきっておりますのね?いったいここは海軍施設なんですの、それとも怪しい趣味のための別荘か何かですの?」


…疲れと眠さのせいで少し神経がささくれている時に、イヤミな言い方がしゃくにさわった


提督「…時間も時間なのよ?たいていの娘たちは寝ている時間だし、少し静かにしてもらえる?」

エクレール提督「あら、寝ている時間の割にはさっき重巡…ポーラでしたか?彼女ともう一人が廊下でお盛んでしたわよ?」

提督「それは個人の自由でしょう?一般論としてその声は辺りに響くわ」

エクレール提督「まぁ、わたくしがうるさいかのような言いぐさですわね?」

提督「あら、「言いぐさ」ではなく本当の事でしょう?……とりあえず香水はありがとう、艦娘のみんなには控えるように言っておくわ。…これでいいかしら?」

エクレール提督「まぁ…いいですわ。では安眠できるかはわかりませんが、失礼することにいたしますわ」

提督「ええ、お休みなさい…っ!」立ち上がって見送ろうとしたとたん、久しぶりのピンヒールでよろけ、床に倒れ込んだ

エクレール提督「フランチェスカ、ちょっと大丈夫ですの…っ!?」めくれ上がった清楚なナイトガウンの裾から、網タイツと白いふともも、てらてらした黒革ピンヒールのハイブーツがのぞいた…

エクレール提督「あ、貴女一体どういう格好をしておりますのっ!?やっぱり貴女がそうだから鎮守府全体がそうなるんですわ!」

提督「…そう言いながら、エクレール…ずいぶんと嬉しそうじゃない?」立ち上がるとじっと見つめた

エクレール提督「…貴女と一緒にしないで下さいな。わたくしにそんな趣味はありませんわ」

提督「そう?…裸エプロンでフランス料理を口移ししようとした貴女が?」

エクレール提督「い、いったいいつのことだと思っておりますの?あれは少しワインが入っていたせいですわ!」

提督「本当にそうかしら…ぜひお聞きしたいわね♪」ナイトガウンを脱ぎ捨てると、黒光りするコルセットと白い肌が惜しげもなくさらされた

エクレール提督「…///」



303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 09:06:07.02 ID:q1pBvNTVo
あぁ^〜
フランス提督艦娘は皆ネコ(確信)
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 09:43:19.81 ID:QbBpCpUBo
ほうほう?これはこれは・・・
305 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/25(土) 10:54:44.75 ID:riXDkNt30
提督「興味がないなんて聞いてあきれるわね♪…本当はどうなの?」ちょうどベッド脇に放り出してあった鞭を手に取ると、手首のひねりを利かせて振った…「ひゅんっ!」と空気を切る音がして、先端が床に当たると、「ぴしっ!」と大きくはないが痛そうな音を立てた

エクレール提督「だから興味などないと言っているではあり…ひぃん!」ぴしっ!長いシルクのナイトドレスのふとももあたりにムチが振るわれ、身体をのけぞらせた

提督「あら…嘘は良くないわね♪」ひゅんっ!

エクレール提督「ですから嘘ではな…ひぁん!」パシーン!腰が引けているエクレールにもう一回鞭が飛んだ

提督「…鞭の振りかたって、案外覚えているものね。…マリー、跡にならないような振りかただから安心していいわよ♪」

エクレール提督「そんなことで安心できるわけありませんわ!…どういうつもりですのっ!」腰が抜けたように床に手を付いてへたり込んでいるが、口調は威勢よく、キッと視線を向けてきた

提督「あら。マリーってば、口ごたえするの?……可愛いわ♪」ひゅん、ひゅんっ!…丁寧に編まれた革の鞭を、滑らかに左右から振り下ろした

エクレール提督「ひぃ…んんっ!…貴女、いい加減にしな……あひぃ!」

提督「んー?なぁに?」腰に手をあてて、にっこりとほほ笑んだ

エクレール提督「いい加減になさい…今ならわたくし、まだ貴女のこと許して差し上げ…あんっ!」パシィーン!薄いナイトドレス越しに滑らかで優雅な腰のラインが浮き出て、鞭がそこに振るわれた

提督「許すのは私♪…あなたじゃないでしょう、マリー?」ひゅん!

エクレール提督「ひぃん!…どうして貴女が許す側なんですのっ!…だいたいこんなことをしているから爛れていると…ひぁぁんっ!」パシィィ…ン!余韻を残すような響きと一緒に鞭が飛んだ

提督「私の可愛い艦娘たちについて何か言ったらお仕置きするわ♪」

エクレール提督「…そう言われてもそばの部屋から喘ぎ声が聞こえるんですのよ!ジャンヌにも悪影響があるでは…ひぐぅっ!」ぱぁん!

提督「そのことについては言い聞かせると約束したでしょう、いつまで蒸し返すつもり?…これだからフランスの田舎娘は困るわ♪」ひゅっ!

エクレール提督「わ、わたくしの出身は関係ないでは…あひぃっ///」すぱぁん!

提督「口ごたえは禁止♪」ひゅん!

エクレール提督「わ、分かりましたわ…ひぃぃん!…く、口ごたえしていないではありませんの!」

提督「あら、手が滑ったわ。ごめんなさい♪…でもその言い方は口ごたえよね♪」ひゅんっ、ひゅっ!

エクレール提督「ひぃぃ…あふぅぅ!…り、理不尽ですわ!」端正で優雅な顔を提督の方に向け、目をうるませている…

提督「…あら、可愛い♪」ひゅんっ!

エクレール提督「ひぃぃん!」

提督「ところで……正直に言って欲しいの。…もっとして欲しい?…もちろん嫌だったならすぐ止めるから、帰ってくれていいけれど…どう?」にっこり微笑んで鞭を撫でた

エクレール提督「あ、あの…その、わたくし…///」

提督「んー?聞こえないわ♪」

エクレール提督「その……もっとしてほしいですわ///」顔を赤らめて視線をそらす

提督「そう、気に入ってもらえてよかったわ♪…では遠慮なく」





306 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/25(土) 11:51:31.90 ID:riXDkNt30
…数十分後…


提督「うふふ…♪」ひゅんっ、ひゅん!

エクレール提督「ひぁぁんっ♪…その、もっとお願いしますわ///」

提督「ええ♪…服ごしだとやりづらいから、たくしあげてもらえる?」

エクレール提督「わ、分かりましたわ///」白いナイトドレスの裾をめくり上げ、ほっそりと優雅な身体をさらした

提督「きれいなヒップねぇ…でももうちょっと食べないとだめよ?」ひゅん!

エクレール提督「ひぃん♪…その、わたくしの健康のためですの…?」ぱぁん!

提督「いいえ…叩いた時にヒップがぷるんっ…ってならないと、やっていて気持ちよくないの♪…あと、貴女もヒップが薄いと後で痛いかもしれないから」

エクレール提督「そ、そんなに頻繁にこんなことしませんわ…」

提督「あら、そう?…お望みなら毎晩やってあげてもいいのよ?」ひゅんっ!

エクレール提督「間に合ってますわ…ひぃっ///」ぱしーん!

提督「その割には期待している顔だけれど?」ひゅっ、ひゅんっ!

エクレール提督「そ、そんなことありませ…ひぅぅんっ!」

提督「あらそう?…本当は好きでしょう♪」ひゅんっ!

エクレール提督「あひぃぃっ♪…え、ええ!…わたくし、貴女の叩き方が好きですのっ!…ひぁぁぁんっ♪」

提督「私の叩き方「が」ってことは…私自身は嫌いなの?」ひゅぅぅん!

エクレール提督「ひぐぅぅ♪…い、いえ、貴女も大好きですわ…あひっ、ひぐぅぅ♪」ばしーんっ!…優雅な顔に恍惚の表情を浮かべ、取り澄ましたような態度を捨てて悦んでいる

提督「あら、嬉しい♪…ごほうびをあげないといけないわね♪…四つんばいになって?」

エクレール提督「こ、こうですの?」床に手を付いて四つんばいの姿勢になった。めくりあげたナイトドレスから赤みを帯びたヒップがのぞく

提督「ええ♪…はい、ごほうび♪」ぐりぐりっ♪片足で立つと、ピンヒールのブーツでヒップを踏みつけた

エクレール提督「んぁぁぁっ♪…そ、それぇ…たまりませんのぉ♪」だらしなく喘ぎながらあさましくねだるさまは、普段の優雅で嫌味なエクレールからは想像もできないほどの乱れ方で、提督はぞくぞくしながら、かかとでさらに踏みつけた

提督「あらあら…そんなにいやらしい顔をして♪」ひゅん!

エクレール提督「はひぃぃっ♪…わ、わらくし…いやらしい雌なんれす…の…ぉ♪」

提督「みたいね…ふふ♪」ぐりぐりっ♪…ヒップの割れ目にヒールをあてがうと、ねじ込むようにひねりながら押し付けた

エクレール提督「んあ゛ぁぁっ♪それ…すごく、い゛い゛れすわ…ぁぁっ!」とろっ…ぴちゃっ♪…四つんばいのまま身体をひくつかせ、蜜を垂らした

提督「あらあら…床を汚しちゃって」

エクレール提督「わらくしが舐めてきれいにいたしますわ…ぁ」

提督「うふふ…それも魅力的だけど、せっかくだからこっちを舐めて?」そう言って脚を突きだした。むっちりとしたふとももが網タイツから伸びている…

エクレール提督「いいんですの?…では…むちゅ、れろっ…じゅる♪」

提督「あら、お上手…でも、おあずけ♪」手で肩を押し、床につき倒した

エクレール提督「そんな……フランチェスカのふともも…ぉ、もっと舐めさせて欲しいですわぁ…♪」姿勢を立て直すとブーツに頬ずりしてねだった

提督「ふふ…そうねぇ……♪」

307 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/26(日) 00:38:33.30 ID:8w9vQhuW0
訂正

>>301 真ん中あたり「ごめんなさいね」とすべきところ「ん」が続いていました、訂正します

では本編続きます…


………

…同じころ、廊下…

ニコ「さて、と…お手洗いも行ったし、そろそろ寝ようかな?…でも、まだちょっと早いし……そうか、提督のお部屋にお邪魔させてもらおう♪」


ナヴィガトリ級駆逐艦、ニコロソ・ダ・レッコ。提督がニコと呼ぶ彼女は、淡いブルーのネグリジェにスリッパ姿で廊下を歩いていた。寝るにはまだ早く、少し暇だったので、せっかくだから提督の部屋で色んな話でも聞こうと行先を変えた…提督がもう休むつもりだからと、ドリアに頼んだ伝言はちゃんと各部屋に伝えられていたが、ちょうどニコは部屋を出ていて行き違いになったので知らなかった

…コン、コンッ!…執務室のドアをノックした


提督「ふふふっ♪…もっとあさましくねだっていいのよ?……また誰か来たの?」ぱしーんっ!鞭を振るう手を止めて、額の汗をぬぐった

エクレール提督「あひっ…はひっ♪…あっ、あぁ…お、お願いですわ、じらさないで下さいませ…ぇ♪」ぼたぼたと秘所から蜜を垂れ流し、四つんばいのまま腰を振ってねだる

提督「うふふっ…いやらしく濡らしちゃって…♪…誰なのか見て来るわ、待っていて?」

エクレール提督「分かりましたわ…ぁ♪」人差し指を口に含んで湿らせると、待っていられないかのように花芯に差しいれて、じゅぶじゅぶとかき回した

提督「あらあら、我慢できないのね♪…はぁい、どなた?」ナイトガウンを着直して、隣の執務室のドアに向かった

ニコ「私だよ、提督。ニコだよ」

提督「ニコ?…来てくれたのは嬉しいけど、ドリアから伝言を聞かなかった?」

ニコ「えぇ?…あ、もしかしてさっき化粧室にいたから、聞き逃したのかも知れない…ちょっと時間が空いちゃったからお話しに来ただけなんだけど、お邪魔だったかな…?」

提督「えーと…あ、でも…そうね♪……どうぞ、ニコ。入って♪」

ニコ「ありがとう、提督♪…何か私に頼みごと?」

提督「そうね…頼みごと…とはちょっと違うかしら♪」

ニコ「何かな…今の提督はちょっといけない感じがするね///」

提督「んふふ…分かる?ニコは鋭いわね♪」

ニコ「どういうこと?」

提督「まぁまぁ♪…こっちに来て?」

ニコ「?」

がちゃ…提督がドアを開けた

エクレール提督「…んふぅ…あふぅ…んぁぁ、いいですわっ♪……あぁ、やっと戻ってきて下さいましたの…?…早く…続けて下さいませ…っ!?」四つんばいのあられもない姿勢でだらしなくよがっているエクレール提督は、提督と一緒に入ってきたニコを見て絶句した

ニコ「わ…わっ///」

エクレール提督「あ、あ…フランチェスカ…ど、どういうつもりですの!?」

提督「ふふふっ、とってもいいわ♪…ニコ。この間、図書室でこういう小説読んでいたでしょう?あの時「機会があったらやってあげる」って約束したもの…ね♪」耳元でささやいた

ニコ「う、うん///…その、何ていうか…すごく、ぞくぞくしてきた…ぁ♪」

提督「じゃあ…やってみる?」

ニコ「うん、やってみたい…♪」

エクレール提督「み、見ないで下さいませ…っ!こんなこと、他人には知られたくありませんわっ!」

提督「そう言いつつも秘部を濡らして悦んでいるのよね♪…ほら、ニコ…うるさいエクレール提督は縛っちゃいましょう♪」しゅるりとナイトガウンを脱ぐと、腰の帯を抜き取った

ニコ「て、提督…その格好///」

提督「あぁ、これ?…似合わないかしら?」

ニコ「いいと思う…胸とかはみ出していて、とってもいやらしくて……いい♪」

提督「あら、ありがとう♪…ニコ、貴女の帯も…♪」

ニコ「うんっ♪」

308 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/26(日) 00:58:43.60 ID:8w9vQhuW0
提督「ニコ、両手がいいと思うわ♪」

エクレール提督「ど、どういうつもりですのっ!…貴女だけならともかく、こんなイタリアの艦娘にまでもてあそばれるなんて嫌ですわ…っ!」

提督「ふふ…悦んで濡らしているのに、素直じゃないわね♪」しゅるっ…きゅっ!一度四つんばいから膝立ちにさせると、両手首を頭の上で縛った

ニコ「そうだね♪…うるさいお口も黙らせちゃおう♪」きゅっ!…もう一本の帯で猿ぐつわにした

エクレール提督「んーっ!…んんっ、んー…っ♪」何か叫んでいるが、ぺたりと座り込んで瞳を快感にとろけさせ、花芯をびしゃびしゃに濡らしている…

提督「ふふっ♪縛られてイっちゃうなんて…さすがね♪」

ニコ「いいねぇ…わたしもムラムラしてきちゃったよ♪」

提督「ニコの好きなようにしていいのよ♪…鞭もあるけど、使う?」

ニコ「いいの…?じゃあ、お言葉に甘えて♪」提督から長い革の鞭を受け取った

提督「背中かお尻がいいわ…跡を残さないようにね♪」

ニコ「うん♪…それっ!」ひゅんっ!

エクレール提督「んんっ…んふぅん♪」ばしーんっ!





309 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/26(日) 02:06:37.01 ID:8w9vQhuW0
提督「あら…ニコ、上手よ♪」

ニコ「本当?嬉しいな♪」ひゅん!

エクレール提督「んーっ…んんっ♪」ぱしんっ!

提督「でも、ちょっと強すぎるわ…アザになっちゃう。…貸してもらえる?」

ニコ「はい、提督」

提督「こうやって…手首をひねるように…っ♪」ひゅん!

エクレール提督「んんっ、んふぅぅ…っ♪」とろとろと床に蜜をこぼし、ふとももをひくつかせながらこもった声で喘いだ

提督「はい、ニコ♪」

ニコ「ありがと…いくよっ♪」ひゅんっ!

エクレール提督「んっ、んっ!んー…っっ♪」…どぷどぷっ、ぶしゃぁぁっ♪粘っこい蜜を噴きだし、がくりとのけぞりながら絶頂した

提督「あら、ちょっと早すぎるわ……ニコ、せっかく好き放題できるのに私の使いかけでごめんなさいね?…これじゃあつまらないでしょうし、もうちょっと試していいわ♪」

ニコ「いいの?」

提督「もちろん♪…何か言わせてみても面白いと思うわ?」

ニコ「そうだねぇ…フランスの提督さんをめちゃめちゃに出来るなんて、そうないものね♪」猿ぐつわをはずした

エクレール提督「ひぃ♪…はぁぁ♪こんな…っ、イタリアの駆逐艦ごときに…っ……わたくしが…イかされるなん、て…♪」

ニコ「駆逐艦だからってあなどられては困るよね…っ!」ひゅんっ!

エクレール提督「ひぐぅぅっ♪」ばちーんっ!

ニコ「だいたいフランスは生意気だもの…お仕置きしないと、ねっ!」ひゅっ!

エクレール提督「あひぃぃっ♪」ぱーんっ!

ニコ「よかったなら喘いでばかりいないで…ちゃんとお返事しないと♪」ひゅんっ!

エクレール提督「ひぃぃん♪…はひぃっ♪…あんっ、あふっ……とっても…よかったですわ…ぁ♪…お願いですわ…もっと、もっとお仕置きしてくださいませ…ぇ♪」目をとろんとさせ、縛られたまま脚を広げ、床に水たまりを作っている

ニコ「そう♪…フランスの提督さんはうちの提督の雌奴隷なんだよね…っ♪」嬉々として目を輝かせ、鞭を振るった。その振るい方がぎこちない分あちこちにずれて、そのたびにエクレール提督は喘ぎ声をもらした

エクレール提督「はひぃぃぃっ♪いいですわ…っ♪」

ニコ「ほら、おねだりしてみて…いやらしい提督さん?」

エクレール提督「はひっ♪…わたくし…マリー・エクレール提督は…ぁ…あひぃん♪…イタリアごときに完敗して…あぁんっ♪…調教されて…っ、しまいました、のぉ…あひぃぃっ♪」

ニコ「はぁ、はぁ、はぁ♪…たまらないねぇ♪」

提督「ふふっ、ね♪…あれだけ優雅でお高くとまったエクレール提督が、駆逐艦の責めに屈してあられもない姿をさらしているなんて…ね♪」

ニコ「あぁ、もう我慢できないよ…♪」エクレール提督の顔にとろりと濡れた秘所をすり付け、両手で頭を押さえつけた

提督「マリー、ニコがいいって言うまで、ちゃんとしてあげるのよ?」ひゅん!…ニコから鞭を受け取ると、背中に回って滑らかな白い肌に鞭を打ち下ろした

エクレール提督「ふぐぅぅ…んふぅぅ♪…んぐぅ♪…はぁ、はぁ…」整った顔をぐしゃぐしゃにして、息を切らせながらニコの花芯から頭をあげた

提督「あらあら、もっとしっかり♪」脚を持ち上げ、ヒールで後頭部をぐいっと押した

エクレール提督「んぷ…っ♪…んぐっ…んんっ…んーっ♪」

ニコ「あぁ…いいよぉ♪そろそろイきそうだよ…ぉ♪」

提督「たっぷりかけてあげて?…いやらしいエクレール提督さんはきっと悦ぶわ♪」

ニコ「うんっ…ん、んぁぁっ♪…あ、あっ♪イくっ、イくよぉぉっ♪」どぽっ…ぶしゃぁぁ…っ♪エクレール提督の滑らかな金髪からぴったりしたナイトドレスまで蜜まみれにしながらニコは絶頂した

エクレール提督「はひぃぃっ…あへぇぇ…わたくしも…ぉ、もう、無理ですわぁ…♪」放心したように崩れ落ちた

提督「うふふ…でも私はまだイってないのよ…覚悟してね、エクレール提督♪」

………
310 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/26(日) 02:20:19.47 ID:8w9vQhuW0
…言い回しなど単調だったあたり反省ですが、どうにか提督×仏提督の国際交流(というより伊仏戦争?)は終わりました。以前にニコをイケナイ方向に目覚めさせていたので、それも使って進めてみました。
最初はエクレール提督とジャンヌ・ダルクが二人で苦情を言いに来てから、いっぺんにお仕置きレズえっちされて、「こんな、ジャンヌの見ている前で…あひぃぃっ♪」「この聖女ジャンヌ、決してイタリア娘ごときに屈しなどしませんわ!…あ゛ぁぁっっ♪」みたいにするつもりだったのですが、結局提督だけになってしまいました…

機会があったらやるかも知れませんが、とりあえずキリもいいのでこのへんで止めておきます…
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/26(日) 02:44:02.01 ID:6XyY1XJLo
乙でした
駆逐艦にいたぶられる仏提督とか予想の斜め上ですわ
良いぞもっとやれ
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/26(日) 04:26:14.35 ID:j8LNmuzK0
>>296
おお、ご丁寧にありがとうございます。
お察しの通り雰囲気が良い感じに漂っているゲームなので、機会があったら遊んでみてください(確かPS2とDCにも移植されてたっけ)。
「イタリアが舞台」「殺し屋が主人公」「ヒロインがだいたい少女」と、狙い澄ましたかの様な構成になってますが・・・w
313 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/26(日) 23:43:54.19 ID:8w9vQhuW0
>>311

感想ありがとうございます、「もっとやれ」とおっしゃるのなら…諸君、イタリア海軍に万歳を叫ぶのだ!(ドゥーチェ風)

>>312

喜んでいただいて何よりです


…しばらくはゆるい日常が続きます、その間に考えておきますので…
314 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/27(月) 00:25:58.19 ID:DAN5BrDb0
…翌朝・食堂…

提督「おはよう、ドリア」

ドリア「おはようございます、カンピオーニ提督」いつもよりよそよそしいドリア

提督「どうしたの?…いつもみたいに笑ってくれないと、私さみしいわ」

ドリア「知りません…提督ご自身に聞いてみてはいかがでしょう?」

提督「…何もなかったような気がするけど」

ドリア「そうですね、おひとりでお休みになると言ってエクレール提督にニコを連れ込んで乱交…確かにいつも通りですね」

提督「えっ…いや、その…それはたまたま、状況が重なって……って情報早いわね…」

ドリア「ええそうでしょうとも…提督は私みたいなうば桜よりも小さい娘の方がお好みなんですものね…」

提督「そんなことないわ、だいたい私は大きいお姉さん好きだもの……あ」


…ぴた…しぃーん…食堂が沈黙した。一瞬の後、一斉に立ち上がった戦艦と重巡、それに身体に自信のある艦娘たち


チェザーレ「ほう、ならこのチェザーレも抱いてくれるか?」

デュイリオ「まぁまぁまぁ…♪そんなこと言われたら期待してしまうじゃありませんか♪」

ザラ「戦艦もいいけど、私たち重巡だって捨てたものじゃないわよ…♪」

エウジェニオ「ふふふっ…身体も大事だけど、技巧も必要よね♪」

マエストラーレ「…身体は小さくても、色々できるんだよ♪」

提督「嬉しいけど…身体が持たないから///」

ドリア「まぁ…では代表して私が今夜お邪魔させていただきます♪…さ、提督。おはようのキスを…♪」んちゅぅぅぅ…♪

提督「んっ…んふぅ…ぅ……ぷは…ぁ♪…ドリア、機嫌直してくれた?」

ドリア「あら、機嫌が悪かったなんて言いました?」

提督「…」


…窓際の席…

百合姫提督「あらまぁ…あんなことになっちゃって」提督が気楽な格好でいいと言うので、白地に藍染めの鯉が入った浴衣で朝食をとっていた百合姫提督。隣には朝から艶やかな龍田と、なかば呆れ顔の足柄が座っている…

足柄「朝いちから修羅場なんて見たくないわね…全く、辺りが一瞬凍りついたわよ?」パンにバターを塗りつつ、百合姫提督の皿にも取り分けた

龍田「…沈黙の食堂」

百合姫提督「くすくすっ…♪」

足柄「笑いごとじゃないわよ……ところで提督、あなたこそ身体は大丈夫なの?」

百合姫提督「え…ええ、まだ背中とお尻が痛いけど…大丈夫」

足柄「そう、ならいいわ…龍田、少しは加減しなさいっての」

龍田「したわよぉ…だから「少し」痛いだけなんじゃない♪」

足柄「はぁ…龍田も龍田なら、提督も提督で丈夫に出来てること…」パンに半熟の目玉焼きを載せ、かぶりついた…乱暴に見える食べ方だが、不思議とぞんざいな様子に見えない

百合姫提督「…あの平手はちょうどよかったから…♪」

足柄「ごほっ!…そういう生々しい話なんて聞きたくないわよっ」

龍田「まぁまぁ、そんなこと言われたらまたしたくなっちゃうわぁ…♪」

足柄「だからそういうことは夜に話しなさいっ!」



315 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/27(月) 01:18:44.31 ID:DAN5BrDb0
…食堂・厨房に近い席…


ミッチャー提督とエンタープライズ、フレッチャーは皿にたっぷりと朝食を盛り、感嘆の声をもらしつつ賞味していた…隣には相席になったジュッサーノとバンデ・ネーレがいて、時々会話に加わっていた


フレッチャー「これ美味しい!ねぇ、マーム…ノーフォークの朝食って何だったの?」

ミッチャー提督「むちゃ言わないでよ、正規空母数隻に軽空母、戦艦に巡洋艦、駆逐艦百隻近くも抱えてこんな贅沢できるわけないでしょうが…」

エンタープライズ「それでも、できるだけ良い暮らしさせてくれるものね。マームには感謝してるわよ♪」

ミッチャー提督「あの鎮守府でやったバーベキューは楽しかったでしょ…あのね、近くの卸売の店で数百キロ単位の牛肉買ってきて、みんなで串に刺して焼いたのよ」

ジュッサーノ「楽しそうですね…でも大変そう」

ミッチャー提督「まぁね♪…カードの明細を見て死ぬかと思ったわ。私はしばらくはMREだけで過ごすハメになったけど」

バンデ・ネーレ「あの、ミッチャー提督、「MRE」…って何ですか?おいしいものじゃないみたいだけど…」

フレッチャー「Cレーションに比べたらずいぶん進歩したって」

ミッチャー提督「比較するものじゃないでしょうが…MREって言うのは米軍の戦闘携行糧食のことよ。味は…まぁ、知らなくてよかったわね」

バンデ・ネーレ「そんなに不味いものなんですか」

ミッチャー提督「安くて保存がきいて、簡易加熱方式でムラなく温まるとか、そういう所が優先されているからねぇ…あと、昔から「美味しすぎると兵隊が勝手に食べるから」とかいうばかばかしい理由で不味いっていうわね…いずれにせよ、ここの食事でよかったわね」…白身はかりっと香ばしく、黄身がとろりとこぼれるような目玉焼きを頬張った

ジュッサーノ「提督のおかげですから、いつも感謝しているんです」

ミッチャー提督「それがいいわ。こんなに早く少将になったから、ゴマすりにでもなったのかと思ったら相変わらずで安心したわよ」

提督「ジェーン、聞こえてるわよー」

ミッチャー提督「あらま…とにかく、フランチェスカは最高に優しいわ。…プレイガールなのがたまに傷だけどね」

提督「わざと言ってるのー?」

ミッチャー提督「事実でしょうが…こんなに可愛い娘たちをはべらしちゃってさ」

ジュッサーノ「…あの、私たちも「可愛い娘」でしょうか?」

フレッチャー「あれ、もしかして自信喪失してる?」

ミッチャー提督「茶化さないの…まぁ、これだけ大小さまざまいて、しかもフランチェスカが豊満な身体の姉好きとくれば心配にもなるか…でも大丈夫、フランチェスカは可愛いところがあればこだわらないタイプだし、可愛いところを見つける名人でもあるから…きっとそういう奥ゆかしい性格も高得点になってるはずよ♪」

ジュッサーノ「あ、ありがとうございます…なんだかごめんなさい。スレンダーでもいつもなら結構自信があるんですけど、こうして並んでいるとやっぱり力不足に思えて…」横目でエンタープライズを見る

ミッチャー提督「まぁ、「ビッグE」は別格だから…実際私が見たってでかいわよ?」

エンタープライズ「ちょ、ちょっと…まじまじと見ないでよ」

フレッチャー「普段はマームに押し付けたりしてるのにね♪」ブラックのコーヒーをすすりながら軽く言った

エンタープライズ「ちょっと、それは言いっこなしでしょう」

ミッチャー提督「どっちもどっちよ、それにそういうことは朝食の席で言うことじゃないでしょう」

フレッチャー「アイアイ、マーム」

エンタープライズ「はい、マーム」
316 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/27(月) 02:08:45.24 ID:DAN5BrDb0
では紹介を少し…


百合姫提督…黒髪のほっそりした和風美人で「能登麻○子風」と称される声は穏やかでほとんど荒げたことがない。平均的な他の提督たちと違って大艦巨砲主義ではなく、機動部隊を重視し、補給にもこだわる。いいものは何でも取り入れる革新的な指揮のせいで浮いているが、名家の出なので周囲は何も言えず、当人も気にしていない。
実家にたびたび持ち込まれた縁談が嫌で、その反動から百合気質に。「娘には好きなようにしてほしい」と、気にしていた両親の勧めで士官学校へ。提督になってからは鎮守府で百合を推奨し、組み合わせができては喜んでいる。


龍田…大人しいようで性格はかなりのS気質。百合姫提督を鳴かせては悦んでいる。百合姫提督も喜んで調教され、お互いに良い仲に。黒い着物で流し目をくれる様子は極道の姐御にしか見えないが、優しいところもあってうまく使い分けているので人気者


足柄…戦中は数々の戦闘に参加し、その精悍なスタイルと相まって「飢えた狼」とばかり言われるが、艦娘の彼女は神戸生まれで西洋歴訪をこなしたことからかなりの才女でセンスもいい。百合姫提督とは大正ロマンで「エス」的な初々しい付き合いから徐々に毒されていき、近頃は布団の上でも狼に。



Cレーション…第二次大戦〜朝鮮戦争頃の米軍が採用した缶詰の携行糧食。
よく引用されている、パウル・カレルの「砂漠のキツネ」にある一文「ドイツの野戦食は実質的な下宿人料理であった…」の前に「米軍は戦時下でもGIたちに大したメニューを提供していた」と書かれるほど良くできていた…が、普段から恵まれていた米兵は毎食続くレーションに飽きてしまい散々な評価に…


MRE…ベトナム戦争〜現行の軍用携行糧食。
長く続いたCレーションに替わってレトルトパウチを採用。かさばらず軽いので携行に適したものになったが、同じようなメニューが多く、味の方はいまいちと言われる。特にベジタリアン用のメニューが不味いらしい。
…「MRE」とは「ミール・レディ・トゥ・イート」(Meal・Ready・to・Eat)の略だが、フォーサイスの小説では湾岸戦争時の米兵が「ミール・リジェクティッド・バイ・エチオピアンズ」(エチオピア人でも嫌がる食事)の間違いだろうとぼやいていたとのこと。…エチオピア人に対してものすごく失礼な話である


317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 09:22:26.44 ID:oBVF/25Ao
molte grazie!piu intensamente
Supporto alla!

BIG・Eはホント色々別格過ぎますよね
対抗できそうなのは英国のWarspite様くらいでしょうか
日だと金剛型戦艦に駆逐艦ですが雪風磯風浜風の陽炎型三姉妹
ライバル設定の多い翔鶴型空母あたりですかね?
独だとBismarckあたり?

MREも大分進化してきてるから・・・
少し前に食べ比べする機会がありましたが日仏伊が美味しかった覚えがあります(評価には個人差があります)
ただ米国は前線後方にマクドナルドとか持ってこれるチート能力があるから・・・
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 15:40:46.28 ID:31GgDwZl0
>>316
MREは Meal Rejected by Everyone(みんなに拒絶された食事)ってあだ名もあるらしいよ
あとスペル忘れたが「食べ物に似た何か別の物体」っていう名前もあるとか
319 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/28(火) 01:11:19.28 ID:mH7JMzrS0
>>317

感想は嬉しいですが、イタリア語はカンツォーネで覚えた単語しか知らないので日本語でお願いします…グラツィエは分かったのでまぁいいですけれど

…比較するにも目指す目的が異なるので一概には比較できないかと…とはいえエンタープライズは同時代の空母の中では運用機数も多く、速度もあり、ずば抜けて対空火器やレーダーが強いのが持ち味でしょうか。英空母はサイズが小さい分装甲甲板だったので防御に優れ、日本は…まぁ後発列強なのによく頑張ったということで…

駆逐艦は何にせよ量産性が大事なので、特型のS字カーブのきれいな船首はデザインとしては優れていても、特に凌波性に差はないので、生産上は余計に時間がかかり不要ともいえるでしょうね…特型の対抗馬になるとしたら米フレッチャー級、英トライバル(部族)級、ドイツはZ級のZ27あたりでしょうか…とはいえここまでの強雷装の駆逐艦は他国にないので比較のしようがないと言うべきでしょうね…


>>317 >>318

そこまでMREの話題で感想がくるとは思っていませんでした…でも米軍の場合レーションを食べるのは本当に前線の時だけですし…まぁ色々言われていますが…
320 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/28(火) 01:51:23.98 ID:mH7JMzrS0
…鎮守府・庭…


…艦娘たちに一時間ばかり講義をし、大してない書類にサインを済ませると、もうやることはなくなった。いい天気なので提督は目についたドリアと百合姫提督、足柄を誘って庭に出た。
パラソルを広げてデッキチェアにあおむけに寝転がると、脇の小机に置いたアイスティーをドリアと二人で分け合い、一本のストローで間接キスをしながら味わった。百合姫提督と足柄も隣り合ったデッキチェアに寝そべり、百合姫提督は足柄の手を撫でながら微笑んでいた


百合姫提督「それにしてものどかでいいわ…」

足柄「本当ねぇ…うちの提督も大概だと思ってたけど、イタリア海軍ってこんなにのんきなのね…食堂の方が建造施設より立派な鎮守府なんて見たことないわ」

提督「えーと…ここがたまたまのんびりしているってだけで、タラント第一やナポリは大きい分細かいところまでうるさく言われるし、エーゲ海方面の各鎮守府は小さい割に接敵が多いから大変なのよ?」

百合姫提督「そうなの?フランチェスカったら、こんなに立派な施設にたくさんの艦娘がいて、しかも少将ですもの。きっと相当な功績をあげたのね?…そういえば、まだ昇進のお祝いを言っていなかったわ…おめでとう♪」

提督「えーと…その…」

足柄「なに、謙遜してるの?自分の功績なんだもの、誇ってもいいじゃない」

提督「いえ、実はその逆なのよ…」

百合姫提督「…逆?」

足柄「と言うと?」

提督「いえ、私がローマで「複数の女性士官とお付き合いしていたこと」が問題になって、それが公のスキャンダルになる前にここに転属になったわけ。…で、左遷だと勘繰られるから「栄転」ってことになって、それでつり合いをとって少将にしてもらったの」

百合姫提督「そうだったの……でも、くすくすっ♪…「複数の女の人と付き合ったから」なんて、貴女らしいわ♪」

提督「ふふっ…そうよね♪」

足柄「まぁ最初見たときから顔はいいし、お洒落も決まっていて、さすがイタリアの提督って感じがしたもの。なんていうか…絵に描いたような「モガ」よね」

提督「…「モガ」?」

百合姫提督「あぁ…「モダン・ガール」の略よ。大正年間に流行った言い方なの」

足柄「言い方が古かったかしら…」

百合姫提督「ちょっとね、でも私は分かるから大丈夫♪」

足柄「あら、ありがと♪」

321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/28(火) 08:43:29.52 ID:+b8jSqpBo
>>319
スイマセン自重します
322 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/28(火) 10:06:13.09 ID:mH7JMzrS0
>>321

反応ある方がやる気になるので自重しないでも大丈夫です…ただ、反応が良かったので米軍関係者でもいるのかと…(笑)
323 :>>318 [sage]:2017/03/28(火) 10:10:59.69 ID:RT7pNBy50
ファンの陸軍オタがいるだけです
スゴクオモシロイヨー
324 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/28(火) 10:35:11.92 ID:mH7JMzrS0
>>323

棒読みか!

ちなみに日本陸軍のおにぎりが丸で海軍は三角なのは、海軍は戦闘配置についた時の弁当箱に三角だとうまく納まるからといいますが…単に陸軍と同じにしたくなかっただけな気が…敵より先に身内でケンカする敗戦国の特徴を地で行っているあたり何とも……


…では、そろそろ本編行きます…
325 :>>318 [sage]:2017/03/28(火) 10:42:25.21 ID:RT7pNBy50
とんでもねぇ、待ってたんだ(迫真)
326 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/28(火) 11:26:11.63 ID:mH7JMzrS0
…しばらくして…


足柄「しかしこうも天気がいいと眠くなるわねぇ…」

百合姫提督「出撃するわけじゃないんだもの、寝ていていいですよ」

足柄「そう?…ならお言葉に甘えて……すぅ…すぅ」旅の疲れか、数分で寝息をたてはじめる

百合姫提督「お休み、足柄。……寝顔も可愛いわ…♪」

提督「可愛いって言うよりは綺麗って感じだけど……あと色っぽいわね…♪」足柄は白地に「破れ籠目に藤の花」を染めた浴衣姿で、裾がめくれてすらりと長い脚がのぞいている…

百合姫提督「あげないわよ?」

提督「そんなに心配しないでも大丈夫、人の物は取らないわ♪」

百合姫提督「…」

ドリア「ふふっ…信用できないことおびただしいですよね」くすくすと笑った

百合姫提督「えぇ…他の事はともかく、こと女の子に関してはまるであてにならないもの…」

提督「えー?」

百合姫提督「…胸に手をあててよーく考えれば分かるでしょう?」

提督「胸に手をあてて…ねぇ」…むにっ

百合姫提督「…わかった?」

提督「また大きくなったなぁ…ってことしか分からないわ」

百合姫提督「…急に大きくなったら着るものが大変でしょうね」

提督「えぇ。下着がきついこと…ローマに行ったとき買い足したわ」

百合姫提督「そんなに…?」ゆさゆさ…手を伸ばして提督の胸を下から支えるように持ち上げた

ドリア「…あらまぁ♪」揺れる乳房を見てにこにこしている

提督「…どう?」

百合姫提督「本当にまた大きくなったわね…お腹は大丈夫?」

提督「…運動するから大丈夫」

ドリア「そう言いつつ提督ったら何もしないんです♪」

百合姫提督「まぁ、全部胸とお尻に行っているようだから平気みたいだけど…」

提督「え、ええ」

百合姫提督「制服一式は高いわよ…?それにモテなくなっちゃうかも…」

提督「…」

ドリア「まぁ♪…でも私はむっちりした提督もいいと思います、こう…ヒップをわしづかみにできるような♪……それにモテなくなったらライモンドが安心するでしょうね」

提督「…ライモンの安心はともかく、少しは運動するわ」

ドリア「…では、今晩お邪魔します♪」

百合姫提督「…ベッドの上でするのは運動って言わないと思うのだけど」

提督「そうなの?てっきり姫がスレンダーなのはそのおかげかと思っていたわ♪」

百合姫提督「///」

提督「え…?…冗談のつもりだったのに…図星?」

百合姫提督「え、ええ。…その、昨夜も…///」

提督「昨夜も?」

百合姫提督「…龍田が、「イタリアの提督さんにだけあんなに可愛い顔を見せるなんて、ずるいわぁ」…って///」

提督「……だから昨日エクレールが声の事で来たわけね…あの辺の部屋は来客用だし、うちの艦娘たちの喘ぎ声が聞こえるはずがないと思ったわ…」

百合姫提督「何か言ったかしら?」

提督「あぁ、いいの。気にしないで?…龍田にはもう少し優しくしてもらうよう頼んでおいてね♪」

百合姫提督「はい…///」
327 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/28(火) 11:28:04.63 ID:mH7JMzrS0
>>325

面白い奴だな…リクエストに答えるのは最後にしてやる
328 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/28(火) 13:39:49.28 ID:mH7JMzrS0
しばらくして、ドリアはデュイリオに誘われて映画を見に建物に戻った。百合姫提督もうつらうつらし始め、提督もドリアと交代するようにやって来たライモンを隣にして、眠い目をこすっていた…

提督「ふぁ…ぁ…」

ライモン「提督がそんな大きなあくびなんて珍しい…もしかして疲れてます?」

提督「久しぶりのローマで疲れたし…昨晩はまともに寝てなかったから…」

ライモン「あっ…そ、そうですか///」

提督「ええ…ちょっとしつけのなっていない雌猫をね……ふぁぁ…」

ライモン「あの…よかったらこっちで寝たらどうですか?デッキチェアだと固いでしょうし」ライモンは柔らかな草が生えた地面を指し示した

提督「なるほど、それもいいわね……よいしょ、っと…」暖かい太陽に爽やかな風。遠くからはしゃぐ艦娘たちの歓声が聞こえるが、それもうるさいほどではなく、気にならない。優しい風に揺れそよぐ緑色の草原に腰を下ろすと、さっそくあおむけになろうとした…

ライモン「ちょっと待ってください…はい、どうぞ///」提督を押しとどめてそばに座ると、自分のふとももをぽんぽんっと叩いた

提督「膝枕してくれるの?」

ライモン「え、ええ…だめでしたか?」

提督「嬉しいけど…頭を乗せたら重くないかしら?」

ライモン「平気ですよ。さ、どうぞ」

提督「ありがとう…ではお言葉に甘えて…♪」ぼんやりした声でつぶやくとそのままゆったりと頭を乗せ、すぐに穏やかな寝顔を見せる提督

提督「すぅ…すぅ…」

ライモン「…わぁぁ♪…提督の顔が近い…それに胸…柔らか…い///」…ちゅっ♪…柔和な提督の顔にそっと唇を近づけた……

329 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/29(水) 00:22:52.52 ID:HB1Ccei40
………



提督「ふわぁ…ぁ…んー、すっきりした♪…あら」

ライモン「すー…すぅ…」

提督「…ライモンも留守中はお疲れだったのね、ドリア?」小声で戻って来ていたドリアにたずねた

ドリア「ええ、何しろ留守中も一生懸命でしたから。しばらく寝かせておいてあげて下さい…」

提督「…そうね」小声でつぶやきつつ静かに身体をどけると、後ろに回ってそっとライモンの身体を横たわらせた

ドリア「…きっと起きたら驚くでしょうね」

提督「驚くより喜んで欲しいけれどね♪」…しばらくして起きたライモンはいつの間にか提督の膝枕に寝かされ、頭を撫でられていることに気付くとびっくりし、あわてて頭をあげようとした

ライモン「そんな、提督にこんなことさせるなんておそれ多いです…!」

提督「私がしてあげたいの…ね、動かないで♪」櫛を取り出すと、艶のある明るい金髪をくしけずり始めた…

ライモン「あっ…気持ちいいです…」

提督「そう?よかった…女の子なんだから、可愛くしていなきゃ♪」櫛の歯を滑らして髪を梳いていき、最後に軽く頭を撫でた…

ライモン「ふぁぁ…あぁ…んっ♪気持ち良くて…身体がぞくぞくします…♪」

提督「そう?……ふーっ…♪」耳に息を吹きかけた

ライモン「あぁんっ…♪もう、いきなり息を吹きかけるなんてずるいです…♪」

提督「とっても可愛かったわ♪……きゃあっ♪」…むにっ♪…と後ろからドリアに揉まれ、驚いて声を上げた

ドリア「私から見たら二人とも可愛いですよ…そーれ、っ♪」…むにっ、もにゅ…っ♪

ライモン「あ、ドリアさんだけずるいです…私にも触らせて下さい♪」

提督「あんっ、もう…♪二人とも、庭でこんなことしちゃダメよ…♪」そう言いつつもドリアの手に自分の手を重ね、乳房に誘導する。ライモンも起き上がって前から提督の柔らかい丘に手を伸ばした…

………

…しばらくして…


提督「はぁ…んぅぅ♪…もう、ドリアってば…お返し♪」むにっ…ゆさゆさっ♪

ドリア「…はぁん♪……うふふっ、提督ってば…反撃しちゃいます♪」もみっ…ぐにゅっ♪

ライモン「はぁ…はぁ…二人とも、柔らかい♪…指が埋まるみたいですごいです…っ♪」さわっ…もみっ♪

提督「はぁ、はぁ、はぁ…ふふっ♪…もう…そろそろ、ふぅ…やめましょうか……ドリア、ライモン。二人とも上手ね、気持ち良かったわ♪」すっかり脱がされてしまった上着を羽織りなおすと、軽く埃をはたいた

ドリア「うふふっ…♪私も楽しかったですよ、提督♪」汗ばんだ額をハンカチで拭い、スカートの裾を直した

ライモン「はぁぁ…二人とも体力ありますね…わたしは疲れちゃいました」

提督「あらあら…じゃあお茶でも飲みに行きましょう♪」




330 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/29(水) 01:22:42.69 ID:HB1Ccei40
…食堂…

百合姫提督「見てたわよ、フランチェスカ♪」涼しげな笑みで微笑む百合姫提督は、ディアナたち数人と一緒にティーセットを並べていた

提督「あら、見られてたわ♪」いたずらっぽく、軽くウィンクした

足柄「あんなところでいちゃついていたら誰だって見えるでしょうが…ちなみにうちの提督は喜んでたわ」

提督「そう?それは良かったわ…ところでディアナ、お茶の準備をありがとう。一緒にどうかしら?」

ディアナ「よしなに。ではわたくしもいただくことと致しましょう」

リベッチオ「お姉ちゃんも一緒に食べよう?」

マエストラーレ「そうね、じゃあ隣同士で♪」

シロッコ「美味しそうな風が吹いてきたね!」(※シロッコ…西の季節風のこと)

グレカーレ「うんうんっ、日本のお菓子は自然の物みたいで面白いよね」


…褐色のマエストラーレ級姉妹が目を輝かせているなか、ジノリの菓子皿に盛られたのは百合姫提督の持って来た日本のお菓子で、色や形も様々なものがにぎにぎしく並んでいる…


百合姫提督「えーと、これが茨城名物「のし梅」。似たようなものは全国にあるけど、茨城は日本三大庭園の一つ、「偕楽園」っていう梅の名所があるから、梅のお菓子が多いの…梅の味がする固いゼリーだと思えばいいわ」

提督「やっぱり竹の皮で挟んであるのね。秋田の…「さなづら」だったかしら?それの色違いみたいね」透き通った山吹色をしたゼリーを指三本分ほどの幅に切り出してもらい、指でつまんで口に入れた…爽やかで甘酸っぱい梅の風味と、固すぎず、柔らかすぎないほどよい噛みごたえが舌をくすぐる…

提督「美味しい…ダージリンにも負けないくらいいい香りもするし」

リベッチオ「ほんとだ、これ美味しいっ……提督っ、あーん♪」

提督「はい、あーん♪…ちゅうっ♪」リベッチオが差し出した「のし梅」を指ごとくわえた

リベッチオ「わ…!指まで食べられちゃった…ちゅぽっ、ちゅるっ……提督の味がするね♪」濡れた指を舐めて無邪気な笑みを浮かべた

提督「そう、お味はいかが?」

リベッチオ「甘くて美味しい…この味大好きっ♪」

百合姫提督「まぁまぁ♪…いいものを見せて頂いてありがとうございます♪」

足柄「あぁ、甘い…砂糖いらないじゃない」

マエストラーレ「百合姫提督さん、これはなぁに?黒くて四角いけど、チョコレート…じゃないよね」

百合姫提督「あぁ、はいはい…これは栃木の名物「日光羊羹」よ。ようかんは小豆と寒天で作る日本の代表的お菓子で各地にあるけど、ここの羊羹が特に美味しいっていうから取り寄せたの」

足柄「一棹二千円…だったかしら?格が違うわよね」

百合姫提督「でも「とらや」の「夜の梅」よりは格安だから…間宮の羊羹もすごく美味しいけど、いっぺんにこの数は作れないものね」

足柄「そうね…では私も一つ。…んー、やっぱり美味しいわね!」

提督「そんなに美味しいのね……あら、本当。しつこくないし風味もいいわ」

百合姫提督「それでね、関東のは「練り羊羹」だから関西の羊羹より固めで、こうやって切ってみると角がぴしっとできるの…どっちも美味しいけど、見た目はこの方がきれいよね」

提督「へぇ…日本も地域によって違うのね」

ドリア「まぁ、うふふっ…美味しいです♪」

龍田「…あらぁ、あらあらぁ…?提督ったらぁ、いつの間にお茶なんて始めたのかしらぁ?」食堂に入ってきた龍田がひくっと唇の端を引きつらせた

百合姫提督「あ、龍田…ほら、あなたにも取ってあるのよ、一緒に食べましょう?…ようかん好きでしょう?」

龍田「そうねぇ、甘いものはたいてい好きよぉ?」

ライモン「よかったらお隣にどうぞ?」

龍田「あらぁ…ご親切にどうも♪」姿勢よく座ると取り皿を受け取り、ようかんとのし梅を載せた

足柄「ねぇ提督、他のも出しましょうよ」

百合姫提督「そうねぇ…せっかくだものね♪」





331 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/29(水) 02:04:01.75 ID:HB1Ccei40
提督「あ、これは分かるわ。お饅頭でしょう?」茶色の丸いものは一度食べたことのある饅頭の類だろうと、提督は先回りして言った

百合姫提督「ええ、そうなの♪…群馬の「湯の花饅頭」って言ってね、ごくごく普通のお饅頭に見えるけど、群馬っていう所は草津温泉とか、源泉がたくさんあって、これがお土産として売られるようになった「温泉まんじゅう」の元祖なの」

提督「そうなの…ではお一つ。…んむ……」くどくない甘さの湯の花饅頭はしっとりとしていて舌触りがよく、中のあんと皮の割合がちょうどいい…

ディアナ「美味しゅうございますね…わたくし、このような甘味を食したのは初めてで…」

龍田「まぁ、素直に美味しいわねぇ…」

提督「…こくん。…美味しいお菓子ばかりね、そのうちにイタリアの銘菓でお礼をしないと♪」

百合姫提督「そんな、お気持ちだけで嬉しいわ…じゃあ、次を開けましょう♪」

足柄「いよいよ関東の南部に入って来たわね…港も多いし親しみ深いわ」

百合姫提督「そうね、ではまず…千葉県のぬれ煎餅。甘い物が続いたからちょっとしょっぱいもので雰囲気を変えましょうか」

龍田「ぬれ煎餅…お菓子ではないわよねぇ」

百合姫提督「でも…「ピーナッツ最中」って房総の人も食べたことないって言ってたし…館山基地の人に頼んで送ってもらったの」

提督「あの、姫」

百合姫提督「はい、何かしら?」

提督「…私の知識だと「お煎餅」っていうのは固くて乾いているもののはずなんだけど?「ぬれ」っておかしい気がするのは私だけ?」

百合姫提督「ふふふ…そうよね。まぁ、食べてみて?」

ライモン「…包装や箱は電車の柄ですが…どうしてお煎餅に電車なんでしょう?」

百合姫提督「それは、地元のローカル鉄道「銚子電鉄」(ちょうしでんてつ)が作っている「ぬれ煎餅」だからなの。千葉県の突端にある鉄道で需要が少ないから、醤油の醸造が盛んな地元の協力でお煎餅を焼いているの」

提督「鉄道会社がお煎餅…面白い広告ね」

百合姫提督「いいえ、本業より売り上げが多いのよ?」

提督「え…?」

百合姫提督「まぁ、とりあえず食べてみて?」

提督「ええ………うーん…これが醤油の味なのは分かるわ。…結構濃い味ね…でも…ビスケットみたいにぱりっとしているわけでもなく…湿っているようにしか思えないわ」

百合姫提督「うふふふ…♪そうよね、そういうものだもの…でもね」どういう訳か用意してあった急須と茶碗を置いた

百合姫提督「元はお煎餅が乾かないうちに漁に飛び出した漁師たちの携行食だから…こうして……」ちぎった「銚電のぬれ煎餅」を茶碗に入れ、緑茶を注いだ…

百合姫提督「さぁどうぞ?…地元ではこうして「簡易お茶漬け」にして食べていたそうなの」

提督「そうなのね……なるほど…」箸を受け取り、ぬれ煎餅のお茶漬けをそっとすすってみた…そのままでは少ししょっぱい「ぬれ煎餅」もこうするとちょうどいい具合になり、しけったように思える煎餅もお茶を含んでじゅっ…と水気を帯びた

提督「あら…なるほど。面白いわね♪」

百合姫提督「ね?…お茶はあるからみんなもどうぞ?」

ドリア「意外な食べ物ですね」

グレカーレ「スープのクルトンみたいなものだねぇ…日本の「お醤油」って、こういう味なんだ」


………




332 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/29(水) 02:09:11.19 ID:HB1Ccei40
…今日はこのへんで止めます。ぬれ煎餅の食べ方は知ってびっくりしたのでぜひ小ネタにしようと思っていました。「銚電のぬれ煎餅」でぜひ一度やってみてください(ステマ)…百合姫提督のお土産もやっと関東までやってまいりましたが…長い……
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/30(木) 01:31:00.22 ID:+r2fV7aZo
乙です

イタリアも北と南で別の国なんじゃねーのってくらいアレですが
日本もホント東西南北でアレですよねえ
仕事柄地方出張が多いのですが知ってるお土産出てくるとニヤニヤしちゃいます
334 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/30(木) 02:01:24.63 ID:uDLWhK320

…各テーブルで数人ずつ、あるいは十数人の大きいグループを作ってティーセットを囲み、和気あいあいと時間が過ぎた。普段は嫌味の多いエクレール提督も、昨日のお仕置きが効いたのか優雅にお茶をすすっている…もっとも、時折頬を赤らめて提督の方を凝視していたので、そのたびに軽くウィンクを送ると、恥ずかしげにぷいと横を向いた…


ドリア「うふふっ…フランスの提督とは思えないほどうぶですねぇ…♪」

提督「ね、そそられるでしょ?」

ドリア「ええ♪」

ライモン「…確かにきれいな人ですよね。随伴艦の方も練習巡洋艦にしては端正で、まぁ綺麗ですよね」ジャンヌ・ダルクを横目で見て言った

提督「リシュリューだってなかなか…あの服のセンスはさておき」片方だけ肩を出した、傾いたようなデザインのパール・グレイのドレスはパリ・コレでも見ないような奇抜なデザインで、平然としているあたりそれで普通と思っているらしい…服はともかく、胸のドレス生地のひだがふっくらと盛り上がり、提督はその下を想像してわくわくしていた…

百合姫提督「相変わらずすぐ目移りしちゃうんだから……ねぇ、私じゃだめなの?」軽くしなをつくり、着物の胸元をちらりとのぞかせる

提督「あら、嫉妬?…大丈夫。貴女はとってもたおやかで綺麗よ、だから目移りしたって視線はいつも戻って来るわ、…私のお姫様♪」軽く首を傾け、指二本で投げキッスを送った

百合姫提督「もう…フランチェスカったら///」

足柄「ちょっとちょっと、いいようにあしらわれているじゃない!…うちの提督にあんまり色目を使わないでもらえる?」

提督「色目だなんて…綺麗な花はそれだけで観賞されるし、賞賛される価値があるものよ?」

百合姫提督「あぁ、もう…お上手なんだから///」頬に手を当てて身体をくねらせている

ドリア「提督ったら…他国の提督さんにまで手を出したら、今度の任地は南極になっちゃいますよ?」

提督「もし南極の配属になったら、恋の炎で南極の氷を溶かして見せるわ♪」

百合姫提督「だめよ、海面上昇が進んだら島国が水没しちゃうもの…///」

ライモン「確かに…ベネチアも心配になりますね」

足柄「そうよねぇ、環境保護は大事だものね…違うわよ!…うちの提督にそういう口説き文句を言わないでって言っているのっ」

提督「ごめんなさいね…でも、私の恋心は止められても抑えられないの♪」

足柄「イタリア人みたいなこと言わないでよ!」

提督「そうだけど?」

足柄「あぁ…もう!」

龍田「あらあらぁ…足柄が押されるなんて珍しいわねぇ」紅茶に角砂糖を入れてすすった

足柄「龍田、あなたからもどうにか言ってよ!」

龍田「はいはい…うちの提督に手を出したら、お触りできないようにおててをさよならさせちゃうわよぉ……♪」

提督「あら……提督以外はいいの?」

足柄「!?…ものすごく勇敢なのか、それとも底抜けの…」

龍田「…私ならいいわよぉ?…どのくらい耐えられるか楽しみねぇ♪」

足柄「…ちょっと、龍田!?」

龍田「だって、楽しめそうでしょう?…イタリアの提督さんって、どんなかしらぁ♪」

ドリア「あら…面白いことを言うお嬢さんね♪」

ライモン「…提督を傷つけるようなことをしたら、わたしも本気になりますよ」

龍田「あらぁ…私だって世界水準超えていたこともあるのよぉ?」

足柄「ちょっと提督、止めなさい…よ?」

提督「姫、その黒い真珠みたいな艶やかな髪…相変わらずきれいね♪」優しく髪を撫で、甘い椿油の匂いを嗅いだ

百合姫提督「嬉しい…そう言って欲しくて毎日手入れしていたの♪」

足柄「まるで聞いてないじゃない…」



335 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/30(木) 02:08:41.60 ID:uDLWhK320
>>333

…出来るだけ食べたことのあるものか、さもなければ昔からある有名なものを選んでいます。似たようなのがかぶらないようにするのが結構大変ですし、ここまでだと栃木が有名なのが無くて苦労しました(知らないだけかもしれませんが…)栃木の方ごめんなさい…

まぁ、日本も小さいようでヨーロッパから見ると結構な大きさですから…あと、イタリア並みに県民性はあると思います……ほとんど進んでいませんが、よかったら気長にお付き合い下さい
336 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/30(木) 02:27:28.07 ID:uDLWhK320
提督「あら、ちゃんと聞いているわよ?…ライモン、ドリア。お客様と喧嘩しないの。「ロベルト」の仲間でしょう?」

ドリア「そうでしたね。私ったら、年甲斐もなく…///」

ライモン「はい、提督がそうおっしゃるのなら」

提督「ありがとう、二人とも偉いわ♪」

百合姫提督「大丈夫よ、足柄。龍田はちゃんと加減してくれるから…///」

足柄「そこじゃないわよ、提督…って、「ロベルト」って何だったかしら?どこかで聞いたことがあったような…」

提督「…まぁ、イタリアで一部の人が言っていた程度だから覚えていても無理ないわ。ローマ、ベルリン、東京(Roma、Berlin、Tokyo)の頭文字を取って、枢軸国を「ロベルト」って称したことがあるの…あの時はそう仲良く出来なかったようだけど」

百合姫提督「そうね…海軍は明治のころはフランス、後にイギリスを模範にしていたから…イタリアは相手にしていなかったようね」

足柄「まぁ…そうね」

龍田「私だって船体はイギリス、主砲の「14サンチ砲」はフランスの物を参考にしたんですものねぇ…」

百合姫提督「そうね…そうそう、まだまだお菓子はあるのだから、もうちょっと開けちゃいましょう?」

龍田「提督、夕食に差し支えないようにねぇ♪」

百合姫提督「そうね♪」

足柄「はぁぁ、全く…」

………
337 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/31(金) 01:04:24.71 ID:UPsAiVrZ0
百合姫提督「それでは…えーと、どこまで出したかしら?」

足柄「千葉よ」

百合姫提督「あぁ、そうだったわ…じゃあ次は埼玉の…」粉のまぶされた棒状のお菓子を差し出した

提督「円筒形の棒?…太さが四色のボールペンくらいあるけど…なぁに、これ?」

百合姫提督「五家棒(ごかぼう)って言って、埼玉の銘菓としては一番古いものじゃないかしら。おこしを水飴で固めてきな粉をまぶしたお菓子だから、きな粉にむせないようにね」

足柄「いいけど五家棒って変わった名前よね…」しげしげと5センチほどの長さをしたそれをつまんで眺めた

百合姫提督「諸説あるらしいけど、五軒の農家が作り始めたからだとか言われているわね」

足柄「へぇ、そうなの。……そういえば最近「諸説あり」ってやたら言うじゃない?あれって大阪あたりの人がよく言う、「ま、知らんけど」と大差ないんじゃないの?」

百合姫提督「そうねぇ…きっと文句を言われないように予防線を張っているのね。…ま、知らんけど♪」

足柄「可愛い感じで言うんじゃないわよ…一瞬きゅんと来たじゃないの///」

百合姫提督「ねえ龍田、足柄が「きゅんときた」…って♪」

龍田「それはよかったわねぇ…じゃあ五家棒いただくわよぉ」

提督「私も…ふむふむ……」ざくざくしたおこしに水飴がまとわりつき、ばらばらと崩れずに済む。きな粉がこぼれるのがいただけないが、手のひらで受け止めてうまく食べた…味は甘いが素朴で、いかにも古くからの菓子と言った感じがする

百合姫提督「…どう?」

提督「美味しいわ♪なんだか、こう…日本のわらぶき屋根の家で縁側に座って…お茶と一緒に頂くような、そんな味がしたわ」

足柄「あぁ…分かるけど、今はそういう風景もなかなか見られないわよ」

リベッチオ「えぇ!?日本ってお侍とかいるんじゃないの!?」

百合姫提督「残念ながら…明治、大正のころにはすっかりいなくなってしまったわ。今ではお祭りや観光で見られる程度よ」

ディアナ「それは残念ですね…てっきり日本には侍や芸者みたいな方がたくさんいるものとばかり思っていました」

提督「…イタリアだって剣闘士とか元老院の人なんていないでしょう、それと同じよ?…それに今の日本がどういう雰囲気かはアニメで見てるでしょうに」

マエストラーレ「いや…だって、ねぇ。この前見たドラマだとお役人が悪人を切り捨ててたよ?」

提督「…そんなのやってたかしら」

グレカーレ「提督はお風呂入っていたし見てなかったけど、この間やってたのよ。主役の方が「カブキ」の俳優さんなんだって」

百合姫提督「……主役が歌舞伎俳優で…時代劇…もしかして「鬼平」?」

足柄「あぁ!…ねぇ、それって「火盗改めである!」ってやつ?」渋い声を真似する

リベッチオ「それそれ!「抵抗すれば容赦なく切り捨てるっ!」って、格好いいよねぇ!」

百合姫提督「…ごめんなさい、それは時代劇だから昔のお話よ?江戸時代にいた「火付け盗賊改め方」の人を脚色した物語なの」

グレカーレ「じゃあ今はいないんですか?」

百合姫提督「そうなるわね…でも主演の歌舞伎俳優さんは今の人よ?」

ディアナ「そうなんですか。…好きかどうかは別ですが、格好いいと思います」

マエストラーレ「そうね。やっぱり一番好きなのは提督だから、見るのは好きな俳優さん…くらいかな?」

提督「!…ねぇ聞いた?姫、この娘たちってば「私が一番」ですって♪」

百合姫提督「聞こえたわよ、よかったわね♪」

提督「えぇ♪…マエストラーレ。あなたと妹たちには、後で好きなもの買ってあげる♪」

リベッチオ「やったぁ!…提督大好きっ♪」ちゅっ♪…頬にキスをした

提督「いいわ♪ならお姉さんが好きなもの二つ買ってあげる♪」

足柄「…全くごちそうさまなことで」




338 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/31(金) 01:53:30.94 ID:UPsAiVrZ0
…鎮守府・夜…


百合姫提督のお菓子をあれだけつまんだあとにも関わらず、「残すのはもったいない」と、提督は夕食を難なく平らげた。食後、皿の片づけを手伝ったあとは席に戻り、ミッチャー提督たちとたわいない話を始めた。
テーブルを囲んでいるのはデュイリオとドリア、カヴール、チェザーレと、むっちりボディの戦艦たちに、ゴージャスな「ビッグE」、駆逐艦とは思えないフレッチャーと、スタイルはいいがほっそりしているライモンは少し気おくれした様子でいる…


ミッチャー提督「いや、美味しかった!こういう暮らしをうちの艦娘たちにもさせてあげたいんだけどねぇ…何しろ軍艦はレディだし…「パウダー」と「ペイント」に金がかかるから」(米海軍のジョーク。「パウダー」(火薬、おしろい)と「ペイント」(塗料、口紅)をかけている)

提督「うふふっ♪」

ミッチャー提督「笑いごとじゃないわよ?名前や性格を覚えるのも一苦労だし、出撃なんて言ったら誰が誰やら…もう大変」

フレッチャー「でもマームはすごいの、あたしたちの名前間違えたことないもの」

提督「へぇ…それはすごいわね」

ミッチャー提督「ふふん…よくバーで「フレッチャー級の名前を全部言えるか」って賭けをしては、他の士官から小銭を巻き上げたからね♪」

提督「本当に言えるの?すごいわねぇ…」

ミッチャー提督「やってみましょうか?……フレッチャー、ラドフォード、ジェンキンス、ラ・ヴァレット、ニコラス、オバノン、シェバリエ、ソーフレイ、ウォーラー……」

提督「よく覚えてること…」

デュイリオ「少なくてよかったですね、提督?」

提督「そうね…一番多くても十数隻だもの」

エンタープライズ「うちのマームは特別だから…何しろ海軍作戦部長の推薦でノーフォークの提督になったくらいだし。きっとこれが終わったら話してくれるわよ」

ミッチャー提督「…ポーター、カルホーン、グレゴリー、リトル、ルクス。…はい、これで全部よ」

提督「すごいわ♪」

ドリア「こんなに思ってくれている方なら、艦娘の方も嬉しいでしょうね♪」

デュイリオ「さすがですね♪」

ミッチャー提督「よしてよ、ほめ過ぎだってば///」提督たちの拍手に手をひらひらさせる

エンタープライズ「ところでマーム、あの話をしてあげたら?」

ミッチャー提督「えー?あれは自慢げに言うものじゃないでしょ?」

提督「時間ならあるわ。ジェーン、聞かせて?」

フレッチャー「そうそう、せっかくマームのいかしてる話なんだから」

ミッチャー提督「いやぁ、そう言ってもねぇ……まぁいいか」コーヒーをすすった


………



339 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/31(金) 02:08:48.70 ID:UPsAiVrZ0
……とりあえず今日はここまでにしておきます。その場で考えながら書いているので、次第に収拾がつかなくなってきているような……はやく百合エロしてほしいという方には本当に申し訳ないです、待ってて下さい…次はミッチャー提督の昔話を少し…それからまた提督がいちゃいちゃしますので…
340 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/03/31(金) 11:00:18.41 ID:UPsAiVrZ0
…数年前…


とあるホテルで行われた米海軍によるパーティ。来ていたのは海軍のお歴々と、地元の州議会議員や軍需企業の幹部、地元の名士など。一般人は普段はなかなか目にすることのない艦娘を納税者にお披露目し、海軍の宣伝をする意味もあってか、会場はごちそうとカクテルが用意され、星条旗や花で飾り付けられにぎやかだった。ミッチャー提督はまだ中佐で、西海岸の鎮守府で戦果はあげていたが、なかなか昇進が進まなかった…


ミッチャー提督「おーおー、にぎやかなこと」

エンタープライズ「太平洋艦隊司令官もいますね」

ミッチャー提督「本当だ…「ゲット・アウト」マティアス大将ね」視線の先には短気そうな大将が立って、数人の議員と話している…しばらくすると議員と企業の幹部は離れてバーの方に行った…

エンタープライズ「何でも怒りっぽい人だそうね」

ミッチャー提督「らしいね…まぁ、いいわ。ほら、せっかくなんだからマティーニでも飲もう?…フレッチャーにはマルガリータでも頼んであげようか」

エンタープライズ「いいですね」

フレッチャー「それでいいわ」

ミッチャー提督「オーケー」バーに近寄った

ミッチャー提督「マティーニを二つ、それとマルガリータ」ホテルのバーテンダーに頼んでいる間、そばでバーボンをすすっている議員たちの声が聞こえた…

企業幹部「…しかしあの「深海お化け」のおかげで受注が多くてありがたいことですな…しかも相手は人じゃないし、あの「艦娘」とやらも軍人ではないから「誰の良心も痛むことのない作戦」という訳で、おかげで株価も鰻のぼりですよ…まったく、議員のおかげです」

議員「ははは。しかし最近はおかしなことになってきているな、女や黒人や、なよなよした少年みたいなのまでが肩章をつけて、やれ「提督」だの「司令官」だのと…もっとアメリカ人らしいタフな人間が指揮ををとらなきゃいかん!」

企業幹部「まったくですな!……しかしあの「艦娘」たち…なかなかいかすとは思いませんか?」

議員「ははは、たしかに悪くないな…ところが海軍はうるさくていかん、何だかんだと理屈をつけては近寄らせまいとするのだ。全く、納税者の代表たる議員に向かって失礼な奴らだ…さっき大将に抗議してきたがね」

企業幹部「全くですな…もう一杯いかがです、せっかくのタダ酒ですからな」

議員「持ってきてくれるか、すまんな」

ミッチャー提督「…あとテキーラを」手早く出されたグラスをカッと空けると、熱い液体が喉を焼いた

議員「まったく、LGBTだか何だか知らんが…古き良きアメリカをないがしろにしているとは思わんかね」

企業幹部「全くですな」

議員「おい、君!」

ミッチャー提督「…私ですか」

議員「そうだとも…なんだ、君も「提督」とやらかね?…まったくどいつもこいつも提督だな」

ミッチャー提督「それだけ深海棲艦の脅威が大きいと言うことでしょうね」

議員「ふん、あんな深海イカの化け物みたいな奴なんぞ、巣を探してニュークでも何でもぶち込んでやればいいんだ…ところでそっちの娘は君のところの「艦娘」とやらか?」ミッチャー提督を探しにきたエンタープライズを指差した

ミッチャー提督「ええ、議員。彼女は空母エンタープライズです」

議員「ほうほう…なかなかいい女じゃないか。どうだね、中佐。彼女をしばらく貸してくれんか?女同士ではパートナーが減ってもったいない!」

ミッチャー提督「せっかくの申し出ですが…彼女たちはなかなか規格外のところがありますから」

議員「なんだ、黒人が!…その上レズか、こんなのが海軍だというのかね!」

企業幹部「まったくです、議員。…おい、せっかく議員が悪いようにはせんと言っているのだぞ」

ミッチャー提督「シッ!…ファック、ユゥ!サノバビッチ!」

議員「何を!?」次の瞬間議員が後ろにふっとび、テーブルを巻き添えにしてひっくり返った

企業幹部「おい、何て事を!」こちらも何か言う前にあごにアッパーを食らってふっとんだ

ミッチャー提督「この、くそったれのゲス野郎、とっとと出て行かないともう一発くらわすよ!」わらわらと集まってきた士官たちや客人に引き離され、ノックアウトされた議員と企業幹部は担ぎ出された…




341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/31(金) 15:59:29.40 ID:kNVvsMnr0
shit,fuck you son of a bitchとは強烈なwww
いいぞもっとやれ
342 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/01(土) 01:06:41.32 ID:10xR/krw0
…しばらくして…


大騒ぎになった会場から連れ出され、太平洋艦隊司令部に連れてこられたミッチャー提督。「ゲラウ!」(出て行け!)が口癖のマティアス司令官は「海軍大将の中に交じった海兵隊大将」と言われるほど短気で、そのマティアス大将が凝視している…


ミッチャー提督「騒ぎを起こして申し訳ありませんでした」

マティアス大将「…何があった」

ミッチャー提督「かくかくしかじか…エトセトラ、エトセトラ……」経緯を正直に説明した

マティアス大将「ついた悪態はそれだけか?」斜め下から見たハシビロコウのような目つきでにらんでくる

ミッチャー提督「いえ。…「息の臭い飲んだくれが、そんなにレズがいけないって言うんなら男から産んでもらえ、この不能のディキシー(アメリカ南部)野郎」…と」

副官「!?…バカもん!議員にどれだけの力があるか分かっているのか?」

ミッチャー提督「分かってはおります。その…自分の事だけならまだ我慢したでしょうが、エンタープライズのことは我慢できなかったのです」

副官「だからと言って下院議員を殴り倒す奴があるか!大問題だぞ!」

マティアス大将「……ふふ…ははははっ!こいつは傑作だ!」大将はげらげら笑いだした

副官「…は?」

マティアス大将「海軍は深海のイカお化けだろうが火星人だろうが、決して必要以上の戦争なんか望んでない。部下の家族にお悔やみの手紙を書くなんて悲惨すぎてやり切れんからな…それをあの議員なんぞは、軍隊経験もないくせに威勢のいいことばかり言いやがる。それに取り入ってくだらんものを売りつけようとする軍需会社もくそったれだ。…中佐、最高だったぞ!」

ミッチャー提督「ユア・ウェルカム・サー…?」

マティアス大将「あのバカ議員から来た苦情の手紙にはこっちから返答しておいてやる…それに「艦隊の娘たちを思っての行動」とは見上げたもんだ。最近のお世辞ばかりうまい連中とは大違いだ…任地はどこだ?」

ミッチャー提督「サンフランシスコです」

マティアス大将「ふむ。君のような雄弁家はこのままいさせてやりたいが、そうすると奴らが何かと嫌がらせをしてくるだろう…わかった、しばらくはナポリにでも行ってこい。その間に海軍長官に掛け合っていい任地を用意しておいてやる…どうだ」

ミッチャー提督「サンキュー・サー…ですが、うちの艦娘たちは…」

マティアス大将「一緒に決まっているだろう、心配するな!…おい、副官!何をぼやぼやしとる、とっとと手続きを始めろ!…中佐、帰ってよろしい!」

ミッチャー提督「は!」かかとを合わせ、くるりと後ろを向いた

マティアス大将「待て!…言い忘れたことがある」

ミッチャー提督「は!…何でしょう?」慌てて戻る

マティアス大将「…あごにアッパーを食らわすと手を痛める、今度からは腹にしろ」

ミッチャー提督「ご忠告ありがとうございます、サー。失礼します」

マティアス大将「うむ、ご苦労!」

………
343 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/01(土) 01:32:03.89 ID:10xR/krw0
……



ミッチャー提督「と、まぁ…こんな経緯でナポリに来て、その時にフランチェスカに出くわしたわけ」

ドリア「口説いたのですか…?」

提督「あぁ、いえ…そうじゃないの。ナポリの司令部でお互い時間を待っていて世間話をしたら、ひどいところに泊まっていて…私の借りていた部屋は二人くらいなら平気だったし」

ミッチャー提督「あの時は艦隊が入港していたからまともなホテルがとれなくてね…フランチェスカは親切だったし、もし何かされそうになっても返り討ちにする自信はあったから」

提督「ひどい言いぐさじゃない?…私はそんなことしないわ」

ミッチャー提督「よく言うわ…夕食をエプロン姿で作って、濃いワインに甘いデザート。キャンドルまで照らして、食後に映画を見たかと思ったら「シャワーを浴びて来るわ♪」とか言って、戻ってきたときにはバスローブをはだけさせているんだから…」

提督「え、そんなにいけなかった?…ごく普通にお客様をもてなそうと思っただけなのだけど」

ドリア「まぁ…」

デュイリオ「…天然なのかしらねぇ」

チェザーレ「ふむ、普通は口説いているようにしか思えんな」

カヴール「あらあら、提督は策士なんですね…♪」

提督「えー…?だって美味しい夕食なら喜んでもらえるし、キャンドルはおしゃれかなって思っただけなのよ?」

ライモン「提督の遊び人…」

提督「ちょっと、ライモン?…私は遊びでお付き合いしたことなんてないわ」

エンタープライズ「プレイガール…」

フレッチャー「同感…」

提督「…誰もかばってくれないの?」

ライモン「こればかりは無理です」

提督「…」
344 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/03(月) 10:25:07.06 ID:gfQOrVTm0
…お待たせしました、そろそろ投下します…



345 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/03(月) 11:27:18.23 ID:gfQOrVTm0
…またしばらくして・ベランダ…


楽しい歓談で一時を過ごした提督は、夕食とボトル半分ほどのワイン、食後のカクテルで火照った身体を冷まそうとベランダに出ていた。風が涼しい星のきれいな夜で、時々ちぎれ雲が流れていく…


提督「ふぅ…いい風」長い髪を手で梳きながら、熱い頬を風に当てた…と、後ろから目をふさがれた

百合姫提督「だーれだ?」

提督「…姫でしょう?」優しい声は聞き間違えようもない

百合姫提督「正解♪…いい夜風ね、フランチェスカ」小さい手を離すと、隣に立って石造りの手すりをつかんだ

提督「そうね。…ベランダでたたずんでいて、隣に愛しい人がいる。ロマンティックね」そっと腰に手を回し、身体を近寄せた…

百合姫提督「くすくすっ…あなたまで龍田にお仕置きされちゃうわよ?」

提督「龍田は可愛い娘だし歓迎するわ……それに、今は他の娘の話はしてほしくないの。せっかく貴女といるんですもの…♪」少し小柄な百合姫提督に肩を寄せると、そっと頬にキスをした

百合姫提督「もう…いったい今まで何人に向かってそう言って来たの///」

提督「さあ?そんな昔のことなんて覚えていないわ♪」

百合姫提督「フランチェスカってば、ずるい…♪」桜色に染まった頬を手で押さえて、身体を預けた

提督「…もしかして酔ってるの?」

百合姫提督「そうかもしれないわ。…ベッドまで運んでくれる?」

提督「はい、お姫様♪」


…提督居室…


百合姫提督をお姫様抱っこで運んできた提督は寝室のベッドに座るようすすめ、百合姫提督は会釈してベッドに腰掛けた。ぽすっ…と可愛らしい音をたてて座ると、興味深そうに辺りを眺めた…

百合姫提督「ここがあなたのお部屋?…調度品も趣味がいいしおしゃれだと思うわ」

提督「着任時に用意しておいてくれたの、私にはもったいないくらいの部屋よ♪」

百合姫提督「そんなことないわ……だってフランチェスカは素敵な人だもの///」

提督「まぁまぁ…///」

百合姫提督「…だって本当の事ですもの///」

提督「ふぅ…。姫、あんまり誘惑しないで?私、これでも我慢しているつもりなんだから…」

百合姫提督「あら、どうして我慢するの?…こんなに会いたくて仕方なかったのに…」上目遣いでじっと見る…うるんだ瞳と浴衣の首筋、流れる黒髪がぼんやりしたナイトスタンドの灯りに照らされた

提督「あぁ、もう止められないわ♪」…ぷつんと理性の糸が切れ、提督は百合姫提督を優しくベッドに押し倒した

百合姫提督「きゃあっ…♪」

提督「ふふっ、可愛い姫♪」…ちゅっ♪


………
346 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/03(月) 12:46:56.04 ID:gfQOrVTm0
…翌朝…


提督「うーん」…朝日も昇り提督は起きようと思ったが、隣ですやすやと寝息を立てている姫の寝顔を眺めては、「まだいいわ」とベッドの中でごろごろしていた

ライモン「おはようございます、提督…そろそろお目覚めですか?」ノックをして入ってくる

提督「おはよう、ライモン。…小声でお願い」人差し指を唇にあててウィンクをする提督

ライモン「はい…ですが昨夜はドリアさんも普通にお部屋に戻っていましたけれど?」

百合姫提督「…ん、んんっ…♪」もぞもぞとベッドで寝返りをうつ

ライモン「…!?」

提督「こういう訳なの…コーヒーをありがとう、いただくわ♪」ベッドからそっと降りるとライモンと向かい合って椅子に座り、コーヒーをすすりつつ小声で話した

ライモン「…提督、大丈夫なんですか?」

提督「…立場がどうかなんて、恋の前には何の抑止にもならないわ♪…ええ、どうにか自制しようとは思ったけど、可愛くて我慢しきれなかったわ…」しゃれた台詞を言ってみたが、呆れたような視線にぶつかったので、素直に言った…

ライモン「はぁ…提督を起こしに来るたびに誰が一緒で、どんなことになっているか分からないわたしの身にもなって下さい…」

提督「ごめんなさいね、ライモン…いつも迷惑ばかりかけているし、今度二人きりでお出かけしましょう?」ミルクコーヒーをすすりつつ微笑みかけた

ライモン「それは嬉しいですけど…提督を起こすのはわたしが勝手にやっていることですし…いいんでしょうか?」

提督「ええ、ライモンのそういうかいがいしい所、私は好きだもの♪…それにここのみんなは優しいから嫉妬したりなんてしないでしょう?」

ライモン「ええ…そうですね。でしたら今度、一緒にお出かけしたいです♪」

提督「いいわよ♪」言いながら挨拶代わりに軽いキスを交わしていると、コン、コンッ…とノックの音が響いた

ライモン「誰でしょう?みんなはわたしが提督を起こしに行くのを知っているはずですし…何か急用があるんでしょうか?……はーい」隣の執務室にあるドアを開けに行った…

提督「誰だった…?」

ライモン「あ…いえ、その……」

提督「あー…もしかして」立ち上がると執務室の方に向かった

ライモン「提督…」ドアの前で微笑している相手を見て、困り顔で立っている

提督「やっぱり……おはよう、今日もいい天気ね♪」優しく微笑みかけた

龍田「そうねぇ…天国に行けそうなほどいい天気ねぇ…♪」口元は微笑んでいるが目が笑っていない。おまけに白鞘の日本刀を手に持って黒の着流し姿と、任侠物のような格好でいる…

ライモン「…あぁ、もう…どうするんですか、提督」

提督「…ライモン、下がっていていいわ。龍田、どうしたの?」

龍田「あらぁ、よく分かっているはずでしょう…提督においたをしたらどうなるか言ったわよねぇ?」

提督「だって…すごく可愛かったものだから♪」

龍田「それで許されると思っているのかしらぁ…♪」

提督「じゃあ、龍田は我慢できる?姫に「お願い…♪」っておねだりされたら?」

龍田「それは無理ね。…でも、提督は別よねぇ…さぁ、おいたのお仕置きよぉ♪…大丈夫、跡も残さないし、ここのお湯で治る程度にしておくわぁ♪」すらりと抜いた日本刀の刃が、きらりときらめいた

提督「…!」いきなり龍田に抱きつくと、きつく抱きしめた

龍田「えぇ…!?ちょっと、どういうつもりなのぉ?」あまりのことに刀をだらりと下げ、頬を真っ赤にしている

提督「ごめんなさい。私がちゃんと姫をお部屋に送り届ければ良かったのよね?…龍田、決してあなたの提督を取るつもりはなかったの。…許してくれる?」

龍田「そんな、「私の」提督じゃないわよぉ…///」照れたような笑みになる

提督「…あのね、最初はちょっとお話するだけのつもりだったの…でもあんなに貴女と仲良さそうで、優しい笑顔を見せていたのを思い出したら、あの顔を見てみたくて我慢できなくなっちゃったの…。龍田、私はあなたと姫の信頼し合っている関係がうらやましかったのかもしれないわ…」

龍田「もう…そんなこと言われたら怒れないじゃないのぉ///」

提督「怒っている顔も素敵だけど、あなたには優しい微笑みが似合うもの…笑ってくれる?」

龍田「うふふ…そうねぇ♪」

提督「よかった、可愛い顔になったわ♪」胸の谷間に挟みこんで頭を撫でた

龍田「うふふっ、でもお仕置きはなくならないわよぉ……今度はこっちに来てもらうわぁ♪」

提督「ええ、あなたのお仕置きなら…喜んで♪」

347 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/04(火) 01:10:41.75 ID:ZSycw/3t0
龍田「それじゃあお仕置きにならないわねぇ…♪」くすくすと笑った

提督「うふふっ…そうねぇ♪」

百合姫提督「あら…フランチェスカ、いないの?……って、龍田。どうしたの?」ベッドに提督が寝ていないので探しに来たらしく、はだけた浴衣と眠い目のまま出てきた…黒髪が乱れていて、すんなりした脚がのぞいている

龍田「…前に言ったわよねぇ。お仕置きされたいのかしらぁ?」

百合姫提督「…あ。ごめんなさい、龍田。…きっと久しぶりにフランチェスカに会えたから舞い上がっていたのね……許してくれる?」

龍田「考えておくわぁ…そうそう。おはよう、提督♪」そう言いつつも微笑はもう和らいでいて、いつもの調子に戻っていた

百合姫提督「おはよう、龍田」

ライモン「はぁぁぁ…まったく、心臓に悪いです」

百合姫提督「ライモンドさん、ごめんなさいね。…お詫びと言ってはなんだけど、あとでお茶につき合ってもらえます?」

ライモン「ええ、ありがとうございます。お邪魔させていただきます」

百合姫提督「よかった♪…じゃあフランチェスカ、また後でね」小さく手を振ると、微笑を浮かべた龍田に引っぱられるようにして帰って行った

提督「行っちゃったわね…」

ライモン「はぁ…朝から疲れました」

提督「ふふっ…なら元気になるおまじない♪」軽く唇にキスをして、それから着替えのために寝室へ戻った…


………

…昼頃・庭のテーブル…


ライモンにかけた迷惑のおわびということで、百合姫提督は庭でお茶をごちそうすることにした。彼女はかきつばた模様の小袖を着て、懐紙に乗せたお菓子と緑茶を出していた。テーブルには提督とライモン、妹のアッテンドーロ、それにたまたま近くにいた、軽巡アオスタとエウジェニオが呼ばれた…


提督「お招きありがとう、姫♪」

百合姫提督「え、ええ…本当にいい天気でよかったわ///」…妙に疲れたような表情をしていて、おまけに顔を赤らめている。その上お茶をこぼしそうになったりお菓子を配り間違えたりと、普段の落ち着きがない

龍田「本当にねぇ…♪」一方の龍田はにこやかで血色もよく、上機嫌に見える…

提督「…姫、かわりにやりましょうか?」

百合姫提督「え?…あぁ、いいの。さぁ、どうぞ」ようやくお菓子を配り終えた

アオスタ「まぁ、シックな装いで美味しそうな感じがするわ」

エウジェニオ「……うふふ、日本の提督さんの方も甘くて美味しそうねぇ…味見がしてみたいわ♪」

龍田「あら、あげないわよぉ♪」

提督「エウジェニオ」

エウジェニオ「だって、ねぇ…せっかくの機会だもの♪」

アオスタ「だめよ、日本の提督さんが困っているでしょう?」

エウジェニオ「あら姉さんってば、妬いてるの?…可愛い♪」くい、とあごに手を当てて上向かせ、いやらしい手つきで頬を撫でた…

アオスタ「あっ、あっ、あぁ…だ、だめ。今はだめだってば…」

エウジェニオ「なら後でね…可愛い姉さん♪……ところでこの和菓子、美味しそうね」姉をじらして切ない声をあげさせると、つと手を離し、何ということのない口調で言った

ライモン「そうですね、何だか落ち着いた黄色ですが…これって何でしょうね?」皿にずらして乗せられた、二切れの長方形のお菓子を眺めた

百合姫提督「これは東京に古くからあるお菓子で「舟和」の芋ようかんっていうの。さつま芋で出来ている羊羹で、控えめで和風なスウィートポテトみたいな感じかしら…緑茶と一緒にどうぞ?」

ライモン「では……んっ、美味しい♪…すごく控えめで素朴なんですね。お茶にも合う味です」しっとりと切れるが水っぽくはない、しっとりとしてほくほくした舌触りと、素直な甘さが若草色の緑茶と合う

アッテンドーロ「本当、美味しいっ!…ナポリにもこんな美味しいものなかったわ」

提督「…ん♪……そうね、しっとりしていて美味しい…こういう色は山吹色っていったかしら?」

百合姫提督「ええ、そうね。でも、美味しいって言ってもらえて良かった…日本だと地方によってはサツマイモの産地があるから、あんまり喜ばれないの」

アッテンドーロ「こんなに美味しいのに、もったいないこと」
348 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/04(火) 02:22:40.20 ID:ZSycw/3t0
提督「でも、芋ようかんだけじゃないみたいね…これは?」白っぽい台形をした餅のようなものに、黒褐色の液体ときな粉がかけられている…

龍田「これは「船橋屋」のくず餅ねぇ…本店は東京、亀戸の天満宮さまのそばにあって、江戸時代から続く老舗よぉ。確か「あんみつ」を考案したお店でもあったはずなのぉ……くず餅は、本来「葛」っていう植物の根っこからでんぷんを取り出して蒸すんだけど、当時から葛の根はなかなか取れないから、じゃがいもや小麦から作るようになったの、だから「久寿餅」って書いて「くずもち」って読ませたりするわねぇ」

ライモン「なるほど。…ですが、お餅にしては伸びないようですね?…でも、ぷるぷるしていて美味しそうです…この黒いのは何でしょう」

百合姫提督「これは黒蜜って言って、黒砂糖を使った甘いシロップみたいなものね…江戸のころは白砂糖がぜいたくだったから、普通は黒砂糖だったの…味に深みがあるからこれはこれでいいものよ。どうぞ召し上がれ?」

ライモン「はい…ん…うん……んぅ♪」もっちりして後味が涼やか、蒸す前に生地を多少発酵させてかすかな酸味を加えることで、きな粉と甘い黒蜜をかけてもくどくならず、相性がいい

ライモン「…ふぅ…思っていたよりずっとさっぱりしていて美味しいです♪」

百合姫提督「よかった…長持ちしないから早く食べないと、って思っていたの。どんどん召し上がれ?」

ライモン「はい…もう二切れ下さい///」思っていたより勢いよく食べてしまい、少し恥ずかしげに皿を出した

百合姫提督「はい、どうぞ♪」

提督「私にももらえる?本当にさっぱりしていて美味しいわ♪」少し暑いくらいの陽ざしの中、波の音を聞きつつお茶をすすり、江戸時代から続く銘菓で歴史的な味を楽しむ

百合姫提督「気に入ってもらえてよかったわ…でも、まだあるの♪」

アオスタ「本当ですか、期待してしまいますね」

エウジェニオ「私は日本の提督さんの表情の方がそそるわぁ♪」

足柄「あげないわよ」

エウジェニオ「残念…ところで足柄さん、旅の思い出に一晩の甘いときめきなんていかが?」

足柄「あいにく間に合ってるわ。スピットヘッドの観艦式の後、イタリアやドイツを巡った私だもの、そういうのはもう飽きてるわ」

エウジェニオ「そう?…でも、欲しくなったらいつでも言ってちょうだいね♪」

足柄「結構よ、だいたいさっきも龍田のお仕置きで提督が……」

エウジェニオ「…ぜひ詳しく聞かせて欲しいわ♪」

百合姫提督「…あ、足柄///」

足柄「…あっ!……今のは聞かなかったことにしなさい!」

エウジェニオ「…まぁまぁ、これはこれは♪」

アッテンドーロ「へぇぇ…しとやかそうな日本の提督さんが、ねぇ♪」

龍田「あらぁ、ばれちゃったわねぇ♪」

足柄「龍田、あなた楽しんでない?」

龍田「さぁ?…「提督がお仕置きされてあんあん喘いでいた」なんて、私一言も言ってないわよぉ?」

百合姫提督「///」

提督「まぁ…姫ったら、赤くなって可愛いわ♪」

百合姫提督「あぁ…もう、恥ずかしい///……足柄、次のお菓子を出して///」

足柄「あぁ、はいはい……龍田、あんまり提督をおもちゃにしないでちょうだい」

龍田「だってぇ♪」

足柄「全く、「だって♪」じゃないでしょうが…はい、熱いわよ」叱りつつ、厨房から借りてきていた蒸し器の蓋を開けた…


…湯気と共に中から取り出したのは、あせた緑色の葉っぱでくるまれ、細いつるのようなもので縛られている。それぞれがつるでつながって、ニンニクの吊るしたもののように連なっているが、見た目はとても大きいキャンディのように見える。包み紙のかわりになっているらしい葉っぱは両端が広がっていて、清涼な緑の香りが湯気と一緒に広がった…


足柄「はい」

提督「ありがとう…っ!…ずいぶん熱いけど、きっと蒸したての美味しいお菓子なのね」ふーっ、と息を吹きかけ湯気を追いやると、植物のつるで出来たひもをほどき、ガサガサした葉っぱを一枚づつめくった…中からのぞいたのは艶やかな濃緑色でまゆの形をしている餅で、いくらか葉っぱにくっついて伸びた…

足柄「そうね。これは、新潟の「笹だんご」。笹でくるんであって防腐効果とか…あとは香りがいいのが何よりね。それはさておき蒸したてが一番おいしいわよ、冷めないうちにどうぞ」

百合姫提督「…同期が新発田(しばた)で護衛駆逐隊の司令をやっていて、実家も湯沢だったから送ってもらったの…美味しい?」

提督「ふー…あふっ!……ふぁ…んむ……あっ、中にあんこが入っているのね…外の餅も何だか爽やかな味がするし、とっても甘くて美味しいわね」

アオスタ「冬はいいでしょうね、寒い中、これで両手を温めながら食べるとか」

エウジェニオ「他にも暖め方はあるわよ…♪」


349 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/04(火) 02:25:57.34 ID:ZSycw/3t0
…ふぅ、今日はここまでで…東京は色々ありますが、伝統的な銘菓をチョイスさせてもらいました。これで全国銘菓も新潟まで来ましたね…
350 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/04(火) 10:38:14.75 ID:ZSycw/3t0
提督「うふふっ、そうね…」笹を半分だけ剥いて、剥いていない残りの部分を持ち、熱いよもぎ餅と濃厚な甘さのあんこを味わった…大きさも充分で、一つでも結構な満足感がある

ライモン「ふぅ…美味しかったです♪」満足げに緑茶をすすった

提督「本当にね…ところで姫、貴女の鎮守府って横須賀よね?」

百合姫提督「ええ、そうよ?」

提督「横須賀って…何県だったかしら?とにかく、貴女の配属先の地元に銘菓はないの?」

百合姫提督「横須賀は神奈川県ね。…ふふっ、銘菓だってちゃんとあるわ♪」

龍田「…あれは私も好きよぉ♪」

提督「龍田も好きなの?きっと美味しいお菓子なのね」

百合姫提督「そうね。美味しいって言うのもあるし、もう定番みたいなところがあるわ…はい、どうぞ」黄色の包装紙をはがして箱を開け、皿に並べたのは鳥の形をした厚手のサブレ。一見していかにも素朴で、無難な雰囲気を醸し出している

提督「見た目は…鳩?」きれいな茶色をしたサブレを手に取り、しげしげと眺めた

百合姫提督「大正解♪…明治・大正のころからある、「豊島屋」の鳩サブレーって言うお菓子なの」

アッテンドーロ「へぇぇ…じゃあ頂きます……あ、美味しい」

ライモン「本当ね、なんだか手作りしたような味がする♪」ざっくりとした生地はほどよく焼き上げられ、香ばしく歯ごたえがいい。欧米のサブレのようにスパイスや調味料をふんだんに使っているわけではないが、その分バターや砂糖の風味がよく分かる…

龍田「美味しいわねぇ…ハイカラだし」

百合姫提督「本当にね。ふふ、美味しい…」破片をこぼさないように片手で受けつつ、小さく割ってつまんだ

足柄「あー…真っ昼間からお菓子食べて、お茶飲んで…姉さんたちには悪い気がするわね」

百合姫提督「あら、鎮守府のみんなには鎌倉「レ・ザンジュ」の高いクッキーを置いてきたじゃない」

足柄「ああ、あれ?美味しかったけど、あのクッキーってそんなにするの?」

百合姫提督「…ごにょごにょ」小声で耳打ちした

足柄「え!?…知ってたらみんな食べないわね」呆れて首を振った

提督「それは持ってきてくれなかったの?」

百合姫提督「あのお店は予約が取れなくて…それにクッキーならこっちの方が本場だから、食べ飽きているかな…って思ったの」

提督「そこまで考えてくれていたの…ありがとう♪」

百合姫提督「いえいえ、こちらこそ」
351 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/05(水) 00:16:16.97 ID:ylhfEtZN0
…全国銘菓めぐりの旅もそうですが、そろそろ本編を進めていきます…

>>120でリットリオのカード手に入れてますし…
352 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/05(水) 01:30:25.03 ID:ylhfEtZN0
…ある日・執務室…


南イタリアは相変わらず好天続きで、少し汗ばむ程度に暖かい。そんなある日、提督は午前の執務を終えようとしていた…


提督「…これで、よし♪」最後の一枚になった申請書類にさらさらと万年筆でサインをすべらせ、「済」の箱に書類を入れた。万年筆を置いてこわばった手首を回すと、椅子から立ち上がって窓辺で伸びをした…眼前に広がる海では、気の早い数人が水着を持ち出して海水浴にいそしみ、別の数人は庭のデッキチェアや草地でのんびりしたり、花の手入れを楽しんでいる……と、ノックの音がしてドリアが入ってきた

提督「あら、ドリア。書類のサインはちょうど終わったわ。あとは週末の便に乗せて送るだけだから、もうやることはないわよ♪」

ドリア「…いえ、ローマから新しい書類が届きました」

提督「え?今日は文書の配送はないはずだけど?」

ドリア「ええ、ですがこれは別でしょう」ドリアが手渡してきたのは仰々しい海軍の紋章入り封筒で、封は重々しい封印で留められ、「重要」や「機密」といったスタンプが押されている…

提督「何かしら…」少し緊張した面持ちでペーパーナイフを取り上げ、封を切った

ドリア「提督にとって良いことだといいのですが…」

提督「そうね…発、海軍司令部。宛、タラント第六司令部、カンピオーニ少将……」しばらく文書に目を走らせ、視線を上げた

提督「…ドリア」

ドリア「はい」ドリアらしくない少しこわばった表情で提督を見た…

提督「…とうとう建造・開発の許可が出たわ♪」にっこり笑って書類をひらひらさせた

ドリア「ふぅ…。全く、驚かさないで下さい」ため息をつくと、わざとらしくすねてみせた

提督「ごめんなさい、でもようやく許可が下りたわ…さっそく準備をしないと♪」

ドリア「そうですね、楽しみです♪」

………

…数時間後…


建造・開発で新しい艦娘が着任すると聞いて、あっという間に歓迎のパーティを用意することが決まった。歓迎委員会は生真面目な軽巡アオスタが委員長を務め、戦艦チェザーレと軽巡ガリバルディ、ソルダティ級駆逐艦アルピーノ、ナヴィガトリ級駆逐艦アルヴィセ・ダ・モストが脇を固めた。

一方、提督とドリア、ライモン、戦艦デュイリオ、重巡ザラ、ゴリツィアは使われていなかった工作室の立ち上げに忙しく、残りのみんなは都合と気分で提督を手伝ったり、パーティの準備を手伝ったり、あるいは見物したりしていた…


…工作室…


掃除と管理こそされていた工作室だが、古くなっている機器はどうしてもあちこち劣化していて、提督たちは工具箱と解説書を並べて奮闘していた…旋盤や穴あけ機、ネジ切りの道具に天井から吊るされているクレーンまで、骨董品から割と最近の物までバラバラながら、機械は一通りは揃っている


提督「これ…よく手入れはされていたみたいだけど…っ!」油こそ差していても、使わないでいたレバーはくっ付いていて動かない…歯を食いしばって引いてみたが息が上がるばかりでらちが明かない

ドリア「あらあら…♪」息もたえだえで顔を紅潮させ、胸を揺らしている提督を見て楽しんでいたが、やがて提督が床にへたり込むと、かわりにレバーをつかんだ…

ドリア「せー…のっ!」少し力を込めると、がくんとレバーが動いた

提督「はぁ…はぁ…ふぅぅ……。…ドリア…そんなに簡単に…動かせるなら…私に…やらせないで……ふぅ…最初から…やってちょうだい…」作業用の素っ気ないシャツとスラックス姿でレンガの床に座り込み、途切れ途切れに文句を言った

ドリア「いえ、提督がやっていることを邪魔するのも僭越(せんえつ)かと…」言いながらライモンたちにウィンクした

ライモン「そうですよ、提督のお邪魔はしないようにと思ってのことですから♪」(…荒い息をして顔を真っ赤にしている提督、すごくいやらしいです♪)

デュイリオ「ドリアは遠慮深いですからね♪」(…ふふ、提督ってば美味しそう♪)

提督「ふぅ…ふぅ。…今度からは遠慮せず邪魔していいわ」

ザラ「そうするわ♪」(…提督のシャツが透けて…付けてないのね、いい眺め♪)

ゴリツィア「はい、そうします♪」(…姉さんたちもいいですけど…提督も素敵です♪)

提督「ふぅ…これで機械は動く、と…」

ドリア「これで大丈夫でしょうか?」

提督「リストの内容はこなしたし大丈夫…さぁ、着替えて歓迎の用意に取りかかりましょう?」提督たちが出て行くと、静かになった部屋のあちこちから小さな姿が出てきた…


妖精(緑)「おー…これで動くですねー」

妖精(赤)「なにぶん久しぶりゆえ、ちょっと心配ですがー」

妖精(白)「まー、なるようになります」

………
353 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/05(水) 02:26:03.83 ID:ylhfEtZN0
…昼頃・工作室…


準備が整い、礼装の白い制服と金モールに身を固めた提督とドリアが緊張した面持ちでレバーに手をかけていた。提督は全員が見に来てもいいとは思っていたが、初めての建造で何があるか分からないのと、工作室にそこまで入りきれないので、二人だけできていた


提督「いい?ドリア」

ドリア「はい」

提督「レバーは二人で引きましょうね」

ドリア「戦艦の時は戦艦、なんて面白い考えですね」

提督「そうじゃないと、いつも秘書艦の娘にやってもらっちゃって、なんだかえこひいきみたいな気がするから…たまたま今回はドリアだったわけね」

ドリア「でも嬉しいですよ…私が最初の建造にお伴できるなんて♪」

提督「これが初めての共同作業ね///」

ドリア「まぁ…///」

提督「さぁ、始めましょう?」

ドリア「はい♪」

提督「では…建造開始っ!」恥ずかしさを振り払うように言ってレバーを引いた

ドリア「しかし、どうやって現れるんでしょうね…」

提督「雷でも落ちるのかしら」

ドリア「フランケンシュタインの怪物じゃないんですから…あっ、見て下さい」奥の電話ボックスほどの部屋で閃光がはじけ、何やら動きがあった

提督「なるほど…こうなるのね」隙間から漏れる青いプラズマのような光を眺め、つばを飲み込んだ…

ドリア「結構かかるものなんでしょうか?」

提督「さぁ…なんでもすぐに建造できるカードみたいなのがあるって聞いたけど、これには入っていなかったから」青い図鑑をめくったが、不意にボックスの上にあるプレートに視線が行った…

提督「ドリア、あれ…カウントされているように見えるけど、残り時間かしら?」

ドリア「あぁ!そうかもしれませんね…でもそうだとしたら、あと六時間はありますよ?」

提督「でもせっかくなら見ていたいし…椅子と軽食でも持ってきてもらう?」

ドリア「そうですね、それがいいでしょう」壁の電話機に近寄った

………

…食堂…


艦娘たちは新しい仲間を迎えるのに、精一杯のおめかしをしてごちそうを並べた。ポーラとっておきの年代物ワインと進水には欠かせないスプマンテ(イタリアのシャンパン)、色もさまざまなカクテル。前菜はクラッカーにオリーブやレバーペーストを乗せたものや、楊枝で刺した小さいサンドウィッチ、スモークサーモンの冷菜やパルマの生ハム。メイン料理は厨房で料理上手の十数人が汗水たらして作った丸鶏のローストと、スパイスの効いたビーフソテー。焼くのには向かないテール肉やすね肉は別なメニューのために数日かけて煮込まれていたが、せっかくなので使うことにして、これも手間のかかるパイ皮で包み焼き上げた…が、いつまでたっても提督たちはやってこない


アオスタ「どうしたんでしょうね」

チェザーレ「おかしな気配はないが…故障でも起きたか?」

アルピーノ「山があったら登って確かめる所だけど…」(※アルピーノ…山岳兵)

ダ・モスト「見に行きましょうか?」

チェザーレ「いや、まだいい。何かあったら提督が言ってくるはずだ…それにドリアもいる」

ダ・モスト「そうだけど、心配ね」

チェザーレ「なに、心配はいらんさ。……それより皆、空腹のようだが我慢だぞ?」

オストロ(トゥルビーネ級)「チェザーレ、お腹減ったよ…風が吹いても倒れそうなの」

チェザーレ「オストロ、風なのは君たちトゥルビーネ級の方だろう?もうちょっとだから我慢することだ」年下の駆逐艦がぼやくと、チェザーレはベテラン艦の余裕で微笑んで見せた

トゥルビーネ「そうよ、しゃんとしてないと…でも提督ってば遅いわよね」そうつぶやいた途端、壁の内線電話が鳴りだした…

354 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/05(水) 11:18:21.77 ID:ylhfEtZN0
チェザーレ「こちら食堂」ジリリン…ッと鳴る、古風な壁かけ電話の受話器を取り上げた

チェザーレ「ああ、提督。よく聞こえるぞ…建造の方はどうだ?なに?…そうか、では一旦戻ってきたらどうだ…え?ああ、そうか。分かった、駆逐艦の誰かを向かわせようか?…なるほど……うむ、待っているとも」カチャン…と受話器をフックにかけ、全員が見守っている中、壇上に立った

チェザーレ「提督から連絡があった。建造は順調、今のところおかしなことにはなっていないらしい…が、どうやらあと六時間少々かかるとのことだ」ざわめく食堂

チェザーレ「それでだ、提督は建造の様子を見ていたいとおっしゃる。ドリアも側から離れるつもりはないと言う。なので、何か軽食を持ってきてほしいとのことだ」

サエッタ「なら私が行く!電光の名前は伊達じゃないもの!」

フォルゴーレ「稲妻みたいに速く行ってくるわ!」

フルミーネ「私だって!」他にも雷の名を持つ駆逐艦たちが一斉に手を上げたり立ち上がったりした

ゼフィーロ「私だって早いわよ!」

トゥルビーネ「そうよ、風の名が付いているもの!」トゥルビーネ級駆逐艦たちも負けじと立ち上がり、他にも速さのある艦名を持つ数人が一斉に声をあげた…

チェザーレ「待て!続きがあるのだ…まずは座ってくれ」片手をあげて制すると、全員が座るのを待って続けた

チェザーレ「提督は運ぶのにあたって、艦を指名している。…ディアナ!」

ディアナ「はい、ここにおりますよ」厨房に近い方で手を上げた

チェザーレ「その高速で飛ばして、提督にお昼を持って行ってくれるか?」

ディアナ「よしなに…無論ですとも」優雅に立ち上がると厨房に行き、皿に載せきれなかったサンドウィッチや生ハムを盛り合わせたお盆を用意しはじめた

チェザーレ「助かるぞ。…実は伝言はもう一つある。提督は優しい方だ。皆がもう空腹だろうと、このごちそうとは別に軽く昼食をとって待っていてほしいとおっしゃった。厨房の冷蔵庫に入っている冷菜や具材でちょっとした軽食を作ろうではないか」あちこちから賛成の声が上がり、チェザーレも微笑してうなずいた…


…工作室…


提督「あと五時間とちょっと…結構かかるわね」

ドリア「そうですね…チェス盤でもあればよかったのですが」

提督「工作室にそんなもの置いておかないものね…」

ドリア「…」

提督「…」二人して奥の小部屋をじっと眺めている…と、工作室の入口をノックする音がした

ドリア「はいはい、今開けますよ」がちゃ…

ディアナ「お待たせしました、お昼をお持ちいたしました」大きなお盆を持ち、静かに入ってきた

提督「ありがとう、ディアナ…みんなはどう?」

ディアナ「お昼を作って食べていてほしいと提督がおっしゃったので、お腹を空かせた子たちは喜んでおりましたよ。とりあえず作り過ぎてしまったサンドウィッチと、冷蔵庫にあったミートローフとピクルスを出しておきました」

提督「そう、よかったわ♪…では私たちもお昼にしましょうか」

ドリア「ええ、持ってきてもらって助かります♪」

ディアナ「よしなに」

提督「おしぼりとナプキンまで付けてくれて助かるわ…ではちょうだいするわ」手を拭いて、小さい三角形と四角形のサンドウィッチに手を伸ばした

提督「あら、美味しい…きゅうりと、ローストビーフね」

ドリア「こっちはハムとピクルスですね…しっとりしていて美味しいですよ、ディアナ」

ディアナ「それはよかった。まだありますので、ごゆっくりどうぞ」

提督「ええ、ありがとう…一緒に食べて?」

ディアナ「持って来たわたくしが食べてしまってはお二人の分が減ってしまいます」

ドリア「こんなにたくさんあるのですから大丈夫ですよ…それに提督がおっしゃっているのですし」

ディアナ「左様ですか…では失礼して、お相伴にあずからせていただきます」

提督「ええ、どうぞ」
355 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/07(金) 00:42:30.69 ID:AX7+Hzev0
…食後…

ディアナ「では失礼します」空になった盆を持って優雅に会釈すると、すっと立ち去った

提督「ふぅ…美味しかったわ」

ドリア「提督ったらよく食べてましたものね…いっぱい食べて大きくなるんですよ♪」

提督「いや、いまさら大きくはならないでしょう…」両手を上げて肩をすくめた

ドリア「本当にそうですか?…この辺なんか、まだまだ成長途中なのではありません?」いたずらっぽい笑みをこぼすと、胸の下に手を差しいれて持ち上げた

提督「あんっ♪…もう、結構真面目な気分なんだから今は止めてちょうだい?」

ドリア「分かりました。しかし、この電話ボックス……みたいな装置、見れば見るほど「ド○ター・フー」のアレにそっくりですね」

提督「こーら、「ドク○ー・フー」とか言わないの。だいたいアレよりも飾りがあってお洒落じゃない…って、どうして「ドク○ー・フー」なんて知ってるの?」

ドリア「え?提督はご存じないのですか?この鎮守府のテレビ、BBCもZDF(ドイツ放送協会)のチャンネルも映りますよ?…この前はBBCで「ト○プ・ギア」をやってましたよ」

提督「えー…。どうせまたルノーが爆砕されるんでしょう?」

ドリア「ええ、チャレンジャー戦車に砲撃されてましたね」

提督「ほらやっぱり……って、見て。あと三時間まで来たわ♪」

ドリア「三時間…「史上最大の作戦」を流せばちょうどいいくらいですね」

提督「まぁ、そのくらいね…それにしても「リットリオ」が楽しみだわ。カードには姿が出ていたけど、どんな娘なのかしら」

ドリア「大戦中は燃料不足で活躍できなかったとはいえ優秀な艦でしたし、きっと素敵な大人の女性に違いないですよ…こう、口紅とシガーが似合うような」

提督「かもしれないわね♪」






356 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/07(金) 01:42:25.16 ID:AX7+Hzev0
…一時間後…

提督「さすがに疲れてきたわ…あんまり変化もないし」

ドリア「もう四時間も待っていますものね。…一旦食堂に戻ります?」

提督「いいえ、不測の事態が起きるかも知れないし、せっかくここまでいたんだから最後までここにいるわ」

ドリア「うふふ…そうですよね」

提督「とはいえ…さすがに飽きてきたわ」

ドリア「…そう言うと思って持って来ておきました♪」すっと漫画を差し出した

提督「あら、これ姫からもらった「ゆらゆり」の続きじゃない…どうしてこの巻だって分かったの?」

ドリア「ふふ…提督のナイトテーブルに置いてあった巻からしおりがどけてあったので、その巻までは読み終えているのだろうと」

提督「鋭いわね♪…じゃあ一緒に見る?」

ドリア「そうですね、そうしましょう」二人で身体を寄せ合って一冊の漫画を読んだ


…二時間後…

提督「ふぅ…由良ちゃんは可愛いわね」

ドリア「ええ、「ゆらゆり」なのに主人公の影がうすいなんて面白いですよね……提督、もうそろそろじゃあありませんか?」…装置の上のタイマーはもう数分のところまで来ている

提督「そうね。ドリア、食堂に連絡をお願い」

ドリア「はい」電話を取り上げてそろそろだと告げた

ドリア「連絡完了しました。向こうも準備万端だそうです」

提督「結構。さて、上手くいっているといいけど…」午後のまぶしい日差しにも負けないほど明るい、青い光が装置から漏れてくる…リベットを打ったり、溶接しているような音も大きくなっている…

提督「…」

ドリア「そろそろです…」

提督「あと十秒…」

ドリア「五秒…」

提督「3、2、1…」装置のタイマーがゼロになり、音が止まった…

提督「…こっちから開けるのではなくて、向こうから出てくるのよね?」

ドリア「ええ、説明書にはそうあります」二人してドアを凝視していると、光の幅が大きくなって、向こうにシルエットが見える…と、ドアが完全に開き、まぶしい青い光を受けつつ、中から一人の艦娘がしずしずと出てきた…

提督「…っ!」光に目がくらんで一瞬視線をそらしたが、すぐに光は収まった…目の前には大柄ながらも童顔で可愛らしい艦娘が一人立っている

提督「…ボンジョルノ(こんにちは)」

???「ボンジョルノ♪…あなたが私の提督さん?」くりっとした瞳、結い上げた茶色の髪、白いブラウスにえんじ色のフレアースカート、ローマ風の落ち着いた紅色をした上着をまとって、手には古代ローマ帝国のシンボルである束稈(ファッショ)を持っている…

提督「ええ、フランチェスカ・カンピオーニ少将です」手を差し出した

リットリオ「まぁ、女性が提督さんなのね♪…初めまして、リットリオ級戦艦ネームシップ、リットリオです。ふふ、リットリオ、いつでも行けます♪」優しく手を取ると、提督の手の甲にちゅっ…とキスをした

提督「あら、ありがとう…よろしくね、リットリオ///」すっと身体を近寄せ、左右の頬に挨拶のキスをした

リットリオ「わ、提督さんってば唇柔らかいのね♪…ところでここはどこなのかしら?…あと、そちらのお姉さんはどなた?」

提督「ここはタラントのはずれよ。それと彼女を紹介するわ…リットリオ、こちらは戦艦アンドレア・ドリア。日頃、私の右腕として頑張ってもらっているわ」

リットリオ「まぁ、デュイリオ級二番艦のドリア?…すっごい美人なのね♪」

ドリア「…ありがとう///」

提督「さ、リットリオ、歓迎の用意ができているわ。行きましょう?」すっと腕を出すと、リットリオは軽く顔を赤らめて自分の腕を絡めた…




357 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/07(金) 01:52:11.32 ID:AX7+Hzev0
…今日はこのへんで止めます。なかなか進みませんでしたが、ようやく戦艦リットリオが艦隊に来ましたね…ちなみに日本ではヴィットリオ・ヴェネト級とすることが多いですが、イタリアを始め欧米ではリットリオ級としていますので、そちらにならいました


とにかくイタリア艦らしくアイデア満載、デザインもお洒落な戦艦で、性能自体も強火力、重防御、高速といい所づくめですが、あくまで地中海用の戦艦なので燃料搭載量が少ないという欠点が…少食だと思えば可愛いはず…

358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/07(金) 12:12:15.18 ID:gxH6IE9io
乙でした
イタリア海軍唯一の超ド級戦艦クラスきましたか
艦これでは常識人枠でしたがこちらではどんな娘なのか楽しみです

ゆらゆりはちょっと読んでみたいが我が嫁艦の影が薄い・・・だ・・・と・・・?
359 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/08(土) 00:36:25.15 ID:FtKWqMc50
>>358

感想ありがとうございます。リットリオはおしとやかな艦娘の予定ですが、まだどうなるかは決めていませんのでお楽しみに…由良がお嫁さんでしたか、これは失礼をば!


…では本編を投下します
360 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/08(土) 01:53:32.66 ID:FtKWqMc50
…廊下…

リットリオ「それにしても驚きです…こんなに可愛い服を着て、空の下を歩けるなんて」スカートの裾をつまんでみたり、しげしげと身体を見回してみたりした

提督「そうでしょうね。着るものに食べるもの…やりたいことも見つかるでしょうし、貴女がここの生活でいっぱい楽しんでくれれば嬉しいわ」

リットリオ「ありがとう、提督。それにしても平和ですね…」廊下から青々とした庭と輝く海辺を眺めた

提督「そうね、そのこともじきに説明するわ…さぁ、まずはごちそうを頂きましょう。みんなあなたのために頑張って作ったから、楽しみにしていてね♪」

ドリア「きっと待ちくたびれていることでしょうね♪」ころころと笑った

リットリオ「わざわざ私のためになんて、なんだか照れちゃいますね♪」

提督「ふふっ、そう?…じゃあ、開けるわね♪」両開きで金のノブがついた、大きな食堂のドアを開けはなった


…わーっ!ドアを開けた瞬間に起こった割れんばかりの拍手喝采が響き、壁には「歓迎、リットリオ!」の垂れ幕がかけられている。提督とドリアが工作室にこもっていた六時間の間に、食堂はすっかり飾り付けられ、壇上には色とりどりの花が活けてある大きい花瓶と、リボンを巻いたマイクが置かれている。
テーブルには普段より立派なテーブルクロスがかけられ、そこここにスプマンテの瓶が冷やしてあるアイスバケットと、目がくらみそうな高級ワインが置かれている。片側のテーブルには目にも鮮やかなリキュールが並べられた臨時のバーカウンターが作られ、テーブルの上に所せましと置かれた銀の盆や容器には、普段よりさらに豪華なごちそうが積み重なっている…食堂の中央はテーブルを離して通路が作られていて、どこから持ち出したのか、紅い絨毯まで敷いてある


提督「まぁ…すごいじゃない♪」ごちそうはともかく、ここまで豪奢に飾り付けられているとは思っていなかった

リットリオ「…これが全部、私のためなんですか?…ちょっと、恥ずかしいですね」頬を赤くして、少しうつむいている

ドリア「うふふっ…恥ずかしがらなくていいんですよ?みんなの好意なんですから、喜んでもらえたらそれで十分です♪」にっこり笑いかけた

アオスタ「ええ、そうですよ…初めまして、リットリオさん。軽巡エマニュエーレ・フィリベルト・デュカ・ダオスタです。タラント第六鎮守府にようこそ。心から歓迎します!」スマートに敬礼してから白百合の花束を渡した

リットリオ「まぁ、アオスタ?戦中から綺麗な姿だとは思っていたけど…とっても素敵になって…初めまして、戦艦リットリオです♪」答礼すると花束を受け取り、それから左右の頬にキスをした

チェザーレ「待ちくたびれたぞ…歓迎するよ、リットリオ。ずいぶん久しぶりであるな…しかも見た目も変わったが、そなたはチェザーレの事を覚えておいでだろうか?」アオスタの隣に立っているチェザーレは月桂冠を頭に乗せ、紅のマントをひるがえした堂々たる姿で歓迎の言葉を述べた

リットリオ「チェザーレ、もちろん覚えてます…あの時はお互いに大変でしたね」挨拶のキスを受けると、軽く抱き合った

チェザーレ「おぉ…前から大きいとは思っていたが、それはこの姿でも同じだな♪」身長の高いチェザーレよりさらに大きいので、少し見上げるようにして感心したように言った

リットリオ「艦首のシアを延長していますから…これからよろしくお願いします♪」

アルピーノ「リットリオさん、ようこそ、タラント第六へ!ソルダティ級駆逐艦、アルピーノです」山岳兵の目印、チロル帽を身体の前に持ってくると、きれいに一礼した

ダ・モスト「初めまして、ナヴィガトリ級駆逐艦、アルヴィセ・ダ・モストです。ここにいれば色んな発見がありますよ♪」航海者らしい三角帽を手に取ってこちらも一礼した

リットリオ「まぁまぁ、駆逐艦のみんなには護衛で何かとお世話になりましたね。よろしくおねがいします♪」身体をかがめて頬にキスをした

アルピーノ「ありがとう♪…さぁ、演説台にどうぞ!」

ダ・モスト「左右は私たちに任せて♪」

リットリオ「えぇ?そんな、いきなり演説だなんて言われても…」まごつくリットリオの両脇に駆逐艦の二人が並び、彼女を促して演説台に向かった。一方、提督とドリアはチェザーレとアオスタに案内されると席についた

提督「あらあら…いきなり大変ね♪」












361 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/09(日) 01:51:33.63 ID:Ncum05/E0
アオスタ「まずは着任艦のあいさつです。リットリオ、どうぞ」提督たちを案内し終えるとまた立ち上がり、演壇の脇に立ててあるマイクスタンドでよどみなく司会を続けた

提督「…アオスタって、こういうの得意よね」小声でささやいた

ドリア「まぁ、戦後賠償でソ連にいたことがありますからね…委員長気質というか、生真面目ですよね」

提督「そうね、エウジェニオとは正反対というか…あ、リットリオのスピーチが始まるわね」姿勢を正してじっと壇上を見た…リットリオは可愛い困り顔をしていたが、ぴしりと姿勢を直すと深呼吸し、食堂を見回した

リットリオ「こほん…。提督、そして艦隊の皆さん、初めまして。リットリオ級戦艦、一番艦のリットリオです。…まずは提督さん、私を呼んでくれてありがとうございます。こうしてまた太陽の下を歩けるとは、素晴らしいことですね。…もちろん戦艦としても、砲撃戦の主役を務められるよう頑張りますので、よろしくお願いします」一礼したリットリオに座ったまま礼を返した

リットリオ「…次に、艦隊のみなさん。戦時中一緒に行動してくれた方も、その機会がなかった方もいますが、これから仲良くしてもらえればと思います。この場所に馴染むまでは少々ぎこちないところもあるでしょうが、温かく見守ってくれれば嬉しいです…と同時に、色々教えてもらえれば助かります。よかったら気軽に話しかけて下さいね…以上です」


わー!…拍手と温かい声援が飛び、中には可憐な表情で豪華な姿をしたリットリオを見てどう手ほどきしようかと、いたずらっぽい笑みを見せている艦娘もいる…


アオスタ「リットリオ、ありがとうございます。…続いて提督、歓迎のあいさつと乾杯の音頭をお願いします」

提督「そんな…いきなり言われても」そう言いつつマイクを受け取り、椅子から立ち上がった


わぁぁっ!…歓声と拍手を浴び、少しはにかんだように笑った


提督「えー…いきなりスピーチしろとアオスタに言われましたが、私はそんなにアオスタを怒らせるようなことをしたでしょうか」あちこちでくすくすと笑いが漏れた

提督「…まずはリットリオ、ようこそタラント第六鎮守府へ。…来てくれて嬉しいわ。もちろん貴女には期待していますが、ここは出撃も少ないし、あせらずにゆっくり馴染んでいってほしいと思います。貴女の姉妹艦はまだいないけど、近いうちに呼べるようにしますから待っていてね♪」リットリオに軽くうなずいた

提督「それから……ふふっ。提督なら長い演説をするものなのかも知れないけど、みんな早くごちそうに手を付けたくてうずうずしているみたいだから止めておきましょう…みんな、グラスを持って起立」…全員がスプマンテで満たされたグラスを持って立ったのを見て、提督もアオスタからグラスを受け取った…

提督「では、リットリオの着任に…乾杯!」杯を掲げると、口をつけた。…ことさら高級な一本らしく、舌触りのいい滑らかな泡と爽やかな味が喉を流れていく…

全員「「乾杯!」」全員の唱和にリットリオは気恥ずかしそうに頬に手を当て、微笑んでいる

提督「ありがとう、座っていいわ。さてみんな、お待たせしたわね…どうぞ召し上がれ♪」愉快そうに言った

わーっ!…じりじりしながら待っていた一部の艦娘たちが歓声を上げてフォークを取り上げ、さっそく食事が始まった

リットリオ「…提督、優しいんですね」席に戻ると隣になったリットリオが話しかけてきた

提督「ん…んむ……そうかしら?」皮目がパリッと焼け、マッシュポテトを詰めた身からは香ばしい鶏のエキスがじゅっと染みだしてくる、ローストチキンの胸肉を味わってから返事をした

リットリオ「ええ。だって提督のあいさつに歓声が起きて、冗談まで飛んでいましたし…それにみんな微笑んでいたので。優しい提督さんで安心しました♪」

提督「そう言ってもらえてうれしいわ。…牛肉、もう一切れいかが?」

リットリオ「はい、頂きます。さっきからどの料理も美味しくて、迷ってしまいそうです」

提督「ふふっ。貴女の歓迎会なんだから、好きなだけ食べてね♪」

アオスタ「そう言いながら一番食べているのは提督のように見えますが?」

提督「そういうことは言わないの、怒るわよ?」わざとらしく頬をふくらませてみせる

アオスタ「言わなくても事実は変わりませんので」

チェザーレ「はははっ。提督、一本取られたな♪」ヴィンテージもののバルバレスコを味わいつつ笑った


362 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/09(日) 02:01:14.65 ID:Ncum05/E0
…短い更新ばかりで申し訳ないですが、今日はこのへんで止めます。もうちょっと早く進められればいいんですが…次回はごちそうの描写が続き、それからリットリオの進水式で和やかに過ごし、その後はエウジェニオとねっとり絡み合う…予定です

潜水艦もそろそろ配属の予定ですし、潜水艦紹介も済ませないと…遅筆ですがお付き合いいただければと思います
363 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/10(月) 00:19:23.68 ID:54SQBIRD0
…しばらくして…


ミディアム・レアで外はいい具合に火が通り、中はしっとりと柔らかいビーフ・ステーキを口に運んだ。…赤ワインとニンニク、塩、胡椒、ローズマリーとシンプルだが、ディアナが肉をうまく冷蔵庫で熟成させておいたので、炭を使って焼いたのでほどよく脂が落ち、香ばしい風味は濃い赤ワインに合う…


提督「美味しいわ…本当に美味しい♪」

ドリア「全くです。ディアナは本当に料理上手ですね♪」

リットリオ「はぁぁ、美味しくてとろけそうです。こんなに美味しいものを頂けるなんて…♪」恍惚の表情を浮かべる

提督「本当にそうねぇ♪」

ドリア「ええ、本当に…しっとり柔らかくて、とろけるような…うふふ♪」…すりっ♪

提督「…っ!?」左側のドリアがふとももを擦り付けてくる…吸いつくような張りのあるふとももを離そうとしても、大柄なドリアは脚を伸ばして続けてくる

チェザーレ「…どうかしたのかな、提督?」

提督「いえ、何でもないの…そこのパイ包みを取ってもらえる?」

チェザーレ「うむ…これでいいかな」さくっ、ぱりぱりっ…パイ皮を破る音と、よく煮込まれたビーフ・シチューのいい香りが広がる…

提督「ありがとう…あら、いけない♪」フォークを取り落した

チェザーレ「あぁ、いかんな…後で拾っておこう」

提督「いいのいいの…申し訳ないけど、誰か代わりのフォークを取って来てもらえる?」

フォルゴーレ「なら私が!」さっと立ち上がると、厨房に行った

提督「えーと、フォークは…」落としたものを拾うのは本来マナー違反ではあるが、あくまでも肩の凝らない食事会なのでテーブルクロスの下に潜った

ドリア「ありました?」

提督「あらぁ?…どこかしらぁ♪」フォークはあっさり見つかったが、提督はさっきのお返しとばかり、足元からドリアのふくらはぎを指でくすぐった

ドリア「ふふっ…うふふっ!……見つかりませんか?」

提督「それが意外に遠くに飛んで……もうちょっとで届くのだけ…ど♪」黒いレースのストッキングからむっちりとはみ出しそうな、真っ白なふとももを撫でまわし、ストッキングの内側に手を差しいれてふとももを撫で上げた

ドリア「んっ…んん……美味しいですね、これ///」

アオスタ「…提督、後で片づけの時に拾えばいいですから」

提督「でも、片づける時に手間がかかるでしょう…気にしないで?」言いながらドリアのふとももを撫で上げる

アオスタ「そんな、気にしないでいいのに…提督は皆を気遣って下さって…本当に…いい提督です」ワインも入っているせいか、感動した様子で声を震わせる

提督「そんな大仰に言わなくても、人間として当然でしょう?」拾い上げたフォークでドリアのふとももをつんつんとつついた

ドリア「んっ///…そろそろ取れましたか?パイが冷めてしまいますよ」

提督「やっと手が届いた…の……あんっ♪」ふとももで手を挟まれ、フォークを取り上げられた

ドリア「取れたのですね?…はい、受け取りました♪」

提督「よいしょ…ふぅ」

ドリア「床を探したのですし、手を拭いた方がいいですよ。……お礼は後でたっぷりさせてもらいますから♪」小声でささやいた

提督「そうね。……ふふ、楽しみにしてるわ♪」手を拭いていると、フォルゴーレが替えのフォークを持ってきてくれた

フォルゴーレ「はい、提督…どうぞ♪」先端の湿ったフォークを差し出した

提督「ありがとう…ふふ、間接キスしたかったの?」小声でささやいた

フォルゴーレ「///」

提督「ふふ、嬉しいわ。…でも、今度は直接してあげるわね♪」

フォルゴーレ「うん…待ってるわね///」



364 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/10(月) 01:38:03.88 ID:54SQBIRD0
提督「さて…と」フォークでパイを口に入れた

提督「んんっ…んっ……ん…♪」

バターの香ばしい香りが効いたさくさくのパイ皮と、内側の牛の煮込みが馴染んだしっとりしたパイ皮…両方の食感と、薄い塩味だけのシンプルなパイ皮に包まれた、こっくりした味わいの濃いビーフ・シチュー…ローリエ、赤ワイン、ナツメグ、オールスパイスと、少し多めに効かせた黒胡椒の辛みが食欲をそそり、とろとろにほぐれるまで煮込まれた牛のテールやすね肉、先に入れて形も残さないようにしたものと、後から入れてざくざくした食感を残した二種類の玉ねぎが溶け合う…

チェザーレ「本当に美味しいな…ディアナ、素晴らしいぞ」

ディアナ「光栄です…食べた方に美味しいと言ってもらうのは、一番の喜びです」

提督「本当に美味しいわ、ディアナ…ロッシーニにも負けないわね♪」(※ロッシーニ…「セビリアの理髪師」で有名なイタリア屈指の作曲家。美食家で料理愛好家。女遊びと食べることが大好きで、若くして作曲家で成功すると、とうとう趣味のレストランを開いてしまい「別に、「セビリアの理髪師」の編曲は好きに批判すればいいが、スープのレシピには絶対に文句を言わせない」と言い切るほどの腕前だった。ステーキにフォアグラを乗せた「ロッシーニ風ステーキ」は有名。二重あごをたびたび風刺された)

ディアナ「まぁ、ロッシーニと比較してもらえるとは嬉しいですね」

提督「そのくらいおいしいわ」

リットリオ「ええ、本当に美味しいですよ♪」

提督「せっかくだからもう一杯もらおうかしら。あら、もうワインが無いわ?」

チェザーレ「ではチェザーレが注いで差し上げよう……おや、瓶の方もなくなってしまったな。次のを開けるか…ポーラ」

ポーラ「はぁーい、ポーラを呼びましたかぁ〜?」

チェザーレ「うむ、ワインが無くなってしまってな…次はどれがいいかな?」

ポーラ「はいは〜い、次はぁ〜…これですぅ〜♪」すっかり上機嫌のポーラは手早くコルクを抜くと、暗紅色のワインを注いだ

提督「いい香り…」

ポーラ「そうでしょ〜?だってぇ…マディラの十数年ものですからぁ〜♪」(※マディラ…スペイン領の島。ブランデーとワインの特徴をあわせ持つマディラ・ワインで有名。マデイラとも)

提督「また値が張るようなワインを…んっ……強いけど美味しい♪」

ポーラ「でしょ〜?……提督をこれで酔わせてぇ〜…なんて、えへへぇ〜♪」

提督「まったくもう、ポーラったら♪……そんなことしなくても、誘ってくれれば付き合ってあげるのに♪」

ポーラ「そうですかぁ〜♪…ならぁ〜、今夜はぁ…どうですかぁ?」

提督「ふふっ、残念♪…今夜はドリアに予約されちゃったわ」

ポーラ「むぅ〜、ドリアは秘書艦だから執務中も一緒じゃないですかぁ〜」

ドリア「うふふっ…ごめんなさいね♪…ポーラは優しいから、おばあちゃんに譲ってくれますよね?」

ポーラ「もぉ〜、そんなぴちぴちの身体なのに艦齢の事を言うのはずるいですぅ〜」

提督「まぁまぁ…。ポーラ、深夜は駄目だけど…お風呂や寝る前の時間ならどうかしら?」

ポーラ「仕方ないですねぇ…でもぉ、ポーラはぁ〜いい子なのでぇ〜、それでいいですよぉ〜♪」

提督「ありがとう、ポーラ♪」…ちゅっ♪

ポーラ「えへへぇ!ポーラ、提督にキスされちゃいましたぁ〜♪」

リットリオ「…あの、提督?」

提督「なぁに?」

リットリオ「先ほどから…その、提督とみなさんの間で何やら仲が良すぎるような気がするのですけど……私の勘違いですか?」

提督「いいえ、女性同士で大変仲良くさせてもらっているわ♪」

リットリオ「え、あの……それって、いわゆる「アモーレ」という意味で?」

提督「ええ、そうよ。ここでは百合の花が咲いていて、夜には甘い蜜に誘われて蝶々がやって来るの…♪」ワイングラス片手に、ぱちりとウィンクをしてみせた

チェザーレ「あー…、せっかくの言い回しに水を差すようだが、ここの場合夜ばかりではないだろう?」なかば呆れ、なかば面白がって言った

提督「うふふっ…そうよね、蝶々は昼間に飛ぶものだものね♪」

ドリア「まぁ…提督ったら♪」

リットリオ「はぁぁ…時代が変わったのでしょうが、驚きました……でも、提督は綺麗な方ですし、きっと皆さんも愛おしく思っているのでしょうね」

提督「お褒めにあずかり恐縮です♪…リットリオ、そのうちに貴女も分かるようになるかもしれないわね♪」もう一度ウィンクをして、ワインをくーっと飲み干した
365 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/11(火) 01:02:25.62 ID:so0dlDxj0

…デザートは初夏ならではの苺のムースと、グラスで金色に輝く、とろりとしたハンガリーの貴腐ワイン「トカイ」が出された。もちろん一番値段の張るランクの「トカイ・アスー」で、それが十本は開けられていた…提督は並んだ瓶の値段を考えないことにして、蜂蜜のようにとろとろとグラスで踊るトカイを含んだ…


提督「…濃厚で甘いわね、口の中に絡むようでこくがあるわ♪」

ポーラ「えへへぇ〜、そうでしょ〜♪…ところでぇ〜、何だか熱くなってきましたねぇ…♪」胸元をはだけ、ほんのりと桜色に染めた頬を手で扇ぐ

提督「もう、あんまり飲み過ぎるから…大丈夫?」

ポーラ「平気ですよぉ〜、ポーラはぁ…酔ったりなんてしないのれす♪」とろんとした目つきで細い瓶のトカイ・ワインを提督に注ごうとする

提督「あぁ、もう…ふらふらしているじゃないの……ほら、水を飲んで」

ポーラ「お水なんていやですぅ〜…ポーラはぁ、美味しいワインがいいのっ♪」トカイの瓶を抱えて離そうとしない

提督「そう言われてもねぇ…ほら、お酒と同じ量の水を飲まないと悪酔いするわよ?」

ポーラ「いいワインはぁ、悪酔いなんてしないです〜…それにぃ、ポーラはぁ、酔った事なんてないでしょ〜?」

提督「今は酔っているようにしか見えないわよ…じゃあ少しでいいから、ね?」

ザラ「ポーラ、提督の言うことを聞きなさい?」

ポーラ「だってぇ、せっかくザラ姉さまと一緒にワインが飲めるんだものぉ〜、いいでしょ〜?」

ザラ「駄目よ。…ほら、ポーラったら」瓶を取り上げ水のグラスを持たせようとする

ポーラ「ザラ姉さま……ポーラはぁ、姉さまと一緒に飲みたいの…ぉ♪」ぷるっとした唇をわずかに開き身体をしどけなく傾け、上目遣いで見た…

ザラ「え、ええと…その、私はいいけど…あの…ほら、酔って迷惑をかけたらいけないから…ね?」ポーラのおねだりにすっかり骨抜きにされ、ザラの口調はまるで頼りない

ポーラ「だってぇ…。それにぃ、ポーラが酔っ払ったらぁ〜、ザラ姉さまが介抱してくれるでしょ〜?…ポーラ、ザラ姉さまにいっぱい介抱されたいのっ♪」

ザラ「そ、そう…?私でよければ介抱してあげるけ…ど///」

提督「……ふぅ。ポーラ?」くいっ、と手招きした

ポーラ「はぁ〜い、何でしょ〜?」

提督「…んくっ!…んっ…んっ…んんっ……」水を含むと唇を重ね、舌でポーラの唇をこじ開けると一気に流し込んだ

ポーラ「んっ!?…ん…んっ…んんぅ…ぷはぁ♪」一瞬目を見開いたがすぐ身体をゆだねて大人しく水を飲みほし、提督が唇を離すと、たらりと銀色の糸がこぼれた…

リットリオ「…え!?」

ドリア「まぁまぁ…提督ったら積極的ですね♪」

エウジェニオ「あらぁ…いいわねぇ、すっごくいい♪」

提督「…ふぅー。…お水飲んですっきりした?」

ポーラ「すっきりしましたぁ…えへへぇ///……ポーラ、まだ飲みますよぉ♪」

ザラ「もう、いい加減になさい」

提督「…今度はザラがやってあげたら?」

ザラ「…ポーラ」

ポーラ「なんですかぁ、ザラ姉さまぁ?」

ザラ「もうちょっと飲みましょう///」

ポーラ「えへへぇ…ポーラ、大歓迎です〜♪」きゅ、ぽんっ!…といい音を立てて栓を抜き、二人のグラスに注いだ



366 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/11(火) 02:09:34.37 ID:so0dlDxj0
…食後…

アオスタ「以上で、リットリオ歓迎の晩餐会を終わります…ではこれから進水式を行いますので、港までお願いします」

リットリオ「え?」

提督「…進水式?」

アオスタ「はい、歓迎委員会としてはぜひ」

提督「分かったわ…リットリオ、せっかくだから」

リットリオ「はい…では恥ずかしながら」ほんのりと紅い頬を片手で押さえつつ、提督と一緒に港に向かう…周囲の艦娘たちと各国の提督もぞろぞろと後に続いた


…鎮守府・港…


辺りは夕方の鮮やかな黄色が空に見え始めていて、海の鮮やかな青に反射する金色の波頭が美しい…提督たちはドックの先端、黄色っぽいレンガ造りの波止場までやって来たが、駆逐艦がせいぜいの港で大きい艤装を展開するのは無理なので、リットリオは一部の艤装だけを召喚し立っている…


提督「それで?」あちこちに国旗と信号旗を結んだリボンをくくりつけられて、すっかり満艦飾にされているリットリオを見て言った

アオスタ「はい、しきたり通りにシャンパンを艦首で割って頂きます」

チェザーレ「間違っても頭には叩きつけんようにな」

提督「しないわよ…でも、ぶつけるのは艦首でしょう?…この状態だとないわよ?」

チェザーレ「あー…アオスタ、艦首でないとだめか?」

アオスタ「そうでした…これは計算外でしたね」あごに手を当てて考え込んでいる。周囲の艦娘たちもがやがや言いながら色々と考えを出す

リットリオ「あのぉ…この格好だと恥ずかしいので、早く決めてもらえれば嬉しいです」満艦飾で、もじもじしながら波間に揺れている

レオーネ「あの、提督…とにかく進水を祝えばいいのだから、ぶつけられそうなところでやってしまえばいいのではないかな?」賛同の声があちこちで上がり、アオスタたちもうなずいた

提督「なら決まりね♪…スプマンテは?」

ポーラ「ここにありますよぉ〜♪」首にリボンをかけた瓶を取り出した

提督「どこから出したの?…まぁいいわ。それでは…」瓶を見ると「フランチャコルタ」とある

チェザーレ「どうした?さ、叩きつけて進水を祝おうではないか」

提督「え、ええ。フランチャコルタ…DOCG認定のひと瓶を…ねぇ」高い一本を手に微妙な顔をしていたが、恥ずかしげな様子のリットリオに近寄った

アオスタ「提督、一言お願いします」

提督「そうね、では…汝、戦艦リットリオをここに進水させ、その誇り高きイタリア海軍旗に更なる栄光をもたらし、また、無事に帰投することを祈って!」…ひゅっ…ぱりん!艤装に叩きつけた


わあぁぁーっ!…大歓声と拍手喝采を受け、恥ずかしげなリットリオが海面に滑り出た。少し沖まで出ると艤装を完全に展開して、先ほどとはうって変わって堂々とした様子で一礼した


チェザーレ「…提督、これをつけた方がいいな」そう言って何かを渡してきた

提督「耳栓?…つけたわよ」

チェザーレ「結構…では、提督。沖に出てチェザーレが手を上げたら「撃て」と号令をかけてくれ」駆逐艦、巡洋艦数隻と艤装を召喚すると沖に出て、手を上げた

提督「…礼砲?分かったわ……撃て!」精一杯の声で叫んだ

チェザーレ「撃てぇ!」チェザーレの主砲が迎角を取り、吼えた。320ミリ砲の轟音は空砲にもかかわらず、周囲が爆風でびりびりと震えるほどだった

提督「…すごいわ、これが戦艦の力なのね」

チェザーレ「撃て!」

リットリオ「撃てっ!」ドッ…ゴォォ…ン!!…返礼の381ミリ砲はさらに強烈で、夕空に砲煙が広がった…チェザーレ、リットリオたちは十数発の礼砲をわざわざ主砲で撃ち、硝煙で煙った衣服を直しながら戻ってきた

チェザーレ「どうだったかな?」

リットリオ「久しぶりに主砲を放ちましたが…提督、どうでした?」

提督「…すごかったわ」耳栓を外してもまだ声が遠く、提督はがくがくとぎこちなくうなずいた

367 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/11(火) 02:12:09.16 ID:so0dlDxj0
…やっとリットリオ進水が終わりました…次からは濡れ場の予定ですので、提督が百合百合していきます。では今日はこのへんで…
368 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/11(火) 11:36:46.05 ID:so0dlDxj0
…しばらくして…


提督「と、いうわけで、ここが貴女のお部屋になるわ…家具は最低限の物しかないけど、そのうち増やしていきましょうね♪」部屋の鍵を渡し、にっこり微笑んだ

…窓の外では夕日も沈み、星のまたたく深い紺色の空と、わずかに見える白い波の泡が浜辺に寄せては返す。ドアを開け、部屋の灯りをつけると、室内はクリーム色と淡い緑で配色されたボタニカル柄の壁紙と同系統のカーテンでシックにまとめられている。左右の壁沿いにそれぞれクローゼットとベッドが据えられ、枕辺に置かれたナイトテーブルにはライトスタンドが置いてあるのが見える

リットリオ「いえいえ、これでも十分ですよ♪」ベッドの端には柔らかいタオルケットと薄い夏用布団、柔らかな枕が積まれ、クローゼットにはとりあえず必要な寝巻用のシンプルなネグリジェとバスローブ、スリッパ、歯ブラシや下着が用意されている…ナイトテーブルには規則集が載せてあり、壁には旧式の壁掛け電話が取り付けてある

ドリア「まぁまぁ、そのうちにいろいろ欲しくなりますから…私からのプレゼントです♪」平たい箱を渡した

リットリオ「私に?ありがとうございます、開けますね……わぁ、綺麗なドレス♪」紙の箱を開けると、中からサマードレスが出てきた。襟はおしゃれにレースをあしらっているが、いつでも使えそうなシンプルなドレスで、リットリオはパッと表情を明るくした

ドリア「普段着がないと困りますから♪…それと、これは有志の方たちから」数冊の本を渡した

リットリオ「漫画ですか?すごいですねぇ、昔のに比べて綺麗な装丁で、絵柄も…」

提督「どうしたの?」

リットリオ「いえ…こういうの読んでも平気ですか、カラビニエーリとか海軍憲兵とか呼ばれたりしませんか?」女の子同士が唇を重ねている表紙を見て、顔を真っ赤にしている

提督「平気よ、ここには憲兵もカラビニエーリ…は駆逐艦でいるわね……とにかく、私も女性は好きだけど、こうして少将をやっているわよ?」

ドリア「ふふっ、おかげでみんな影響されてますものね♪」

提督「いいことじゃない♪…まぁ、時間があるときにでも読んでみたら?」(あら、無垢でいいわね♪)

リットリオ「は、はい…そうします」

提督「忙しいけど、今度は大浴場ね…行くときはバスローブで平気よ」

リットリオ「そうですか、気軽に行けるんですね」

提督「ええ、立派なお風呂だし、身体にも良いらしいわ」

リットリオ「それは楽しみですね♪」
369 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/12(水) 01:09:15.94 ID:U7tfKrOz0
…大浴場・脱衣所…


提督「ここが大浴場ね、バスタオルとかはそこに置いてあるわ」脱衣所の棚を指差した

リットリオ「すごい立派な作りですね」木製の棚に服を入れる藤のカゴが置いてあり、古い時代を感じさせるような脱衣所を、感心したように眺めている

提督「ちなみに水着とかは着ないで入ることになっているわ、古代ローマ風なんだそうよ」

リットリオ「え!?…ちょっと恥ずかしいですね」

提督「私も最初はそう思ったけど、最近は慣れたわ…案外いいものよ?個室みたいなお風呂もあるし、視線が気になるならそれを使うといいわ」

リットリオ「そうですか…なら、後で入ってみます」

提督「そうね、そうするといいわ…あら、あなたたちもお風呂に?」やって来たのは足柄と龍田で、二人とも白地に藍色で百合の柄が入った涼しげな浴衣を着ている

足柄「ええ、提督は飲み過ぎて後で入るっていうから、私たちでさっぱりしに来たわ」

龍田「私も飲み過ぎちゃったから、お風呂でさっぱりしようと思ったのよぉ♪」

提督「そうね、それもいいかもしれないわね…ここのお風呂はどう?」

足柄「大きいのはいいけど少しぬるいわよ…湯冷めするんじゃないかって思うわ」

龍田「でも、その分長く入っていられるのはいいわねぇ」

提督「時間は気にしなくていいのだから、ゆっくり汗を流して♪」

龍田「ありがとうございます……私たちがお風呂に入っているからって、提督に手を出したりしたら…うふふ♪」

提督「しないから安心して?…酔っている姫を介抱しに行くことはあるかも知れないけど」

足柄「ちっとも安心できないじゃないの」

リットリオ「…あの、提督。こちらのお二人は?」

提督「あぁ…リットリオ、こちらの二人は日本から交流のために派遣されてきた百合野准将の随伴艦、妙高型重巡「足柄」と天龍型軽巡「龍田」よ…足柄、龍田、こちらは戦艦リットリオ級の一番艦、リットリオ」

足柄「初めまして、一等巡洋艦、足柄よ。戦前はスピットヘッドの観艦式や欧州歴訪もして、「飢えた狼」と称されたわ」

龍田「初めましてぇ。二等巡洋艦、龍田です。建造当時は世界水準の軽巡と評価されましたよぉ」

リットリオ「ご紹介にあずかり光栄です。リットリオ級戦艦一番艦、リットリオです。超ド級戦艦では最高速の戦艦ですよ、よろしくお願いしますね♪」

足柄「そうなの、戦艦なのに金剛よりも速いなんてすごいじゃない!」

リットリオ「そんな、褒められると照れちゃいます…その分航続距離が短いんです」

提督「地中海で行動するには充分だからいいの♪…それよりお二人とも、そろそろお風呂に入ってきたら?」

足柄「あぁ、そうだったわ!…何か忘れてると思った」

龍田「そうねぇ…ではお先にぃ♪」

提督「ええ♪」

龍田「…どうして見てるのかしらぁ」

提督「綺麗な肌…透き通るような白い肌で、まるで白絹のようね♪」

龍田「ほめてくれて嬉しいわぁ……でも、のぞいていい訳じゃないのよぉ」

足柄「本当にそういう言い回しがぽんぽん出るのよね…全くイタリアらしいと言うかなんというか…」

提督「ありがとう、足柄♪貴女のその精悍なスタイル…うちの鎮守府にいたら見惚れてしまって執務が手に付かなくなるわ」

足柄「そ、そうよね///」

提督「ええ…よかったら一緒に…お風呂、入りましょう…♪」するりと腰に手を回した

龍田「ご遠慮するわぁ」

足柄「…そうよ!私は百合姫提督のお気に入りなの!」

提督「あら、残念…リットリオ、とりあえず今夜はゆっくりお休みして、明日また必要な所を回りましょう?」

リットリオ「分かりました!…では、お部屋に戻って規則を読み込んでおきます」

提督「リットリオは真面目ないいお姉さんなのね♪…何か必要なことがあったら内線で私、チェザーレ、ドリア、軽巡モンテクッコリかガリバルディにかけてね?…誰も出なかったら食堂か作戦室、待機室には誰かいるはずだから、遠慮せずに♪」

リットリオ「はい、わかりました」
370 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/12(水) 02:15:42.57 ID:U7tfKrOz0
提督「よろしい、ではお部屋まで送るわ。…ドリア、私はその後でお風呂に入るから、よかったらお先に♪」

ドリア「いえいえ、せっかくリットリオと会えたのですから、しばらくお話でもしようかと…リットリオ、私みたいなおばあちゃんがお部屋に訪ねてもお邪魔ではありませんか?」

リットリオ「そんな、おばあちゃんだなんてとんでもないです!…ぜひ遊びに来てください」

ドリア「あら、嬉しいです♪…では提督、私はリットリオとお部屋に行っておしゃべりでもしておりますから、ゆっくり汗を流してください」

提督「ありがとう。今夜は用もないし、自由にしていていいわ」

ドリア「はい、わかりました♪…ではリットリオ、行きましょう?」

リットリオ「はい、ドリアさん」

ドリア「ドリアでいいですよ♪」ドリアが付いていてくれると言うので、提督は安心してお風呂に入ることにした


…大浴場…


相変わらず豪勢なローマ風の大浴場だが、今日は「満腹で動きたくない組」と「もう少ししっとりと飲んでいたい組」が多いせいか空いていて、数人のシルエットが湯気の向こうに見える程度だった…奥で絡み合っているザラとポーラの姿と甘い嬌声がちらりと漏れ聞こえてきたが、提督は二人の時間を邪魔しないよう、反対側のあずまや風の個室風呂に向かった…


提督「ふー…」…ちゃぽ…とぽとぽとぽ…湯を流す樋からは清水のように柔らかい音を立てて湯が流れてきて、丸天井の天井画には雲と鳥たちの絵が描かれていて、外にいるような気分にさせてくれる…ゆったりと脚を伸ばし、緑がかった湯にとっぷりと浸かる

提督「あー……いいお湯ね…」たっぷりとった食事とワインのおかげで身体中の力が抜け、ゆで過ぎたパスタのようにお湯の中でくたっとしている

提督「あら…だれか来たのかしら……」ぴた、ぴた、ぴたっ…濡れた足音が近づいてくる。貸し切りの風呂ではないので提督は一緒でも構わないと思ったが、もしかしたら裸で入浴するのが恥ずかしい誰かなのかもしれない、もしそうなら出て行ってあげればいいと思い、そのまま浸かっていた

エウジェニオ「あ、提督。こんな個室でお風呂なんて珍しい♪」入ってきたのは軽巡エウジェニオだった。相変わらず目がさめるような整った顔立ちに、くすみ一つない肌、胸とヒップがほどよく出ているバランスのいい姿は誰が見てもしなやかで、水仙のように美しい

提督「そうねぇー…今日はそんな気分だったから…お邪魔かしら…ぁ」脱力したまま、ぼーっとした口調で答えた

エウジェニオ「いいえ、提督と一緒なんて嬉しい♪…どうしたの、力が抜けちゃっているみたいだけど?」…ちゃぽっ…いたずらっぽい笑みを浮かべて隣に入ってくるとさりげなく腕をふとももに置き、長いまつげをぱちぱちさせながら言った

提督「えぇ…ワインもご飯も美味しかったけど、お風呂に入ったら力が抜けて……あー…大丈夫だけど、温かくて気持ちいいし動きたくないの…」

エウジェニオ「あら、奇遇ね…私も、提督の隣から動きたくないわ♪」

提督「ありがと…エウジェニオ、優しいのね…」

エウジェニオ「提督こそ…甘い言葉をかけてくれるし、気遣ってくれて優しい♪」

提督「そうかしらぁ…」

エウジェニオ「そうよ、提督は私のお姫様…できるならこの髪で貴女を縛って、ずっと離さないでいたいわ♪」

提督「そんなことしたら髪が傷むわ……一緒にいたいなら指を絡めていましょうよ…♪」

エウジェニオ「素敵♪…あなたと恋人つなぎ、なんて♪」

提督「そう…気に入ってもらって嬉しいわ…」








371 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/13(木) 02:20:17.85 ID:9se0l4n30
………

エウジェニオ「提督ったらこんなに綺麗で、優しくて…まるで春のように鮮やかで、太陽のように暖かいわ」くいっとあごに指を当て、湯船に浸かっている提督にまたがった

提督「あん…エウジェニオ、当たってるってば…♪」ふっくらと柔らかい乳房と、ぴんと突き出た桃色の先端が提督の身体に触れた

エウジェニオ「当ててるの♪…ねぇ、提督?…私をもっと…ときめかせてくれる…?」手で身体を愛撫しながら、せがむように言った

提督「…ええ…私も、もう止められないから…ね?」背中に手を回し、ぎゅっと抱き寄せた

エウジェニオ「あんっ♪…提督ったら、優しい顔して意外と激しいのがお好みなのね♪」

提督「いいえ、愛していると目一杯表したいだけ…♪大好きなの、貴女のそのささやき方、その瞳、その身体…もう、我慢できないわ♪」…ちゅっ、ちゅるっ…ちゅぷっ♪ふっくらとした唇を重ねるだけの優しいキスから、次第に舌を絡めあう深いキスに変わっていく

エウジェニオ「んふっ♪……ちゅる…ちゅ…んっ…ちゅぽっ……提督の唇、初恋の甘い味がする♪」

提督「私も……甘くて、とろけそう…♪」とろんとした金色の瞳がエウジェニオの姿を映す…そのまま提督は魅入られたようにエウジェニオの引き締まった胸に手を伸ばし、優しく触った

エウジェニオ「もっと…触って…エウジェニオの、弱点…見つけてみて?」言いながら首筋に舌を這わせ、長い栗色の髪をハープの糸のように撫でた

提督「あっ…んっ♪……エウジェニオってば…すごく上手……とっても優しいのに、ぞくぞくする…♪」

エウジェニオ「だって…提督が甘く誘惑するのがいけないのよ?」

提督「誘惑されたのは私よ…ね、胸も…触って……気持ち良く…して?」

エウジェニオ「ふふ…提督の胸、大きくて柔らかい……戦艦並み、ね♪」ちろちろと先端をくわえ、甘噛みしながら揉みしだいた

提督「あ…んっ…エウジェニオの胸は大きいけど……しっかりしていて…揉みごたえがある…わ」脱力したまま、押し返してくるような張りのある乳房を揉み、先端を指で挟んだり、つまんだりした

エウジェニオ「はぁぁ…んぅ♪提督ったら…上手…ぅ……もっと、もっと…ぉ♪」その整った顔を困ったような表情にして、甘くねだる…と同時に、ふとももで提督の腰を挟みこむと両手を背中に滑らせていき、提督の肩甲骨に円を描くようにしてそっと撫でた

提督「ふぁぁ…あんっ……そこ、いいのぉ…エウジェニオ…止めないで…ぇ」言いながら提督も手をエウジェニオの背中に滑らせ、その見事な曲線をなぞった

エウジェニオ「あぁ…ん、やっぱり…ぃ♪…提督の指、すごくいい…っ♪」次第に息を弾ませながら、桃色の爪も綺麗なほっそりとした人差し指を内腿に沿わせた…

提督「はぁ…ふぅ……んあぁ…いいのぉ♪」秘所がきゅん…と疼き、とろりと濡れる。提督は脚をこすりあわせて、甘ったるく切ない声をあげた

エウジェニオ「ふふ、こんなところで乱れて…いけない提督♪……そんな提督は、私がイかせてあげる…♪」指先をいやらしい様子で舐めると見せつけるようにゆっくりと湯の中に浸けていき、わざとじらすように探りながら、温かくしっとりとした秘部に沈めた

提督「えぇ、そうして♪…あっ、あっ、あぁぁっ…いいのっ、そこ…いいのぉ♪」

エウジェニオ「ここがいいの?…それとも、こっちがい・い・の…っ?」じゅぷっ…ぐちゅっ、ずぶぅぅっ♪…散々じらしながら、いきなり深いところに指を突き入れた

提督「どっちもいい、の……あ、あっ、あぁぁぁっ♪」嬉しそうな声で絶叫しながら、エウジェニオにまたがられたまま身体を弓なりにのけぞらせた…湯の中にねっとりと蜜が流れ出し、顔を紅潮させて湯船の縁に頭を乗せた

エウジェニオ「あぁ…提督ったら、甘い声を上げちゃって♪……もっとしてあげたくなっちゃうわね♪」

提督「えぇ、もっと…もっと…ぉ♪」ろれつが回らないままふとももでエウジェニオの腰を挟みこみ、そのまま腰をあてがい動かした…浴槽の表面に激しい波が起きて、ざばっ、ざばぁ…とお湯があふれ出る

エウジェニオ「あんっ♪…じゃあ、私も…♪」…にちゅっ、くちゅっ♪…両手で提督のふとももを抱え、馬乗りになって責めたてて、同じくらい責めたてられた

提督「あぁっ…いいっ、いくっ、イくのぉぉっ♪……エウジェニオ、キス…して…♪」腰を動かすのを止めて、エウジェニオのとろりとした膣内に優しく指を入れ、ゆっくりかき回した

エウジェニオ「あふっ…んっ♪…ふふ、ならキスしてあげる♪」…ちゅっ♪…甘い優しいキスをしながら、いきなり提督の花芯に人差し指と中指を突き入れた

提督「…んっ♪…んぁあぁぁっ♪」とぷっ、どぷっ…とろっ♪…激しくイったせいでくちゅくちゅと優しくかき回していた指が引きつり、思いがけずエウジェニオの深部にまで突き入れてしまった

エウジェニオ「んはぁぁぁっ!」どぷっ、とろとろっ、じゅぶっ♪…ひときわ高い声で叫びながらぴんと身体をのけぞらせ、一瞬してから提督の上に倒れ込んだ…
372 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/13(木) 23:46:12.03 ID:9se0l4n30
…お待たせしていますが25キロ訓練爆弾程度にちょこちょこ投下していきますので、待っていてもらえれば嬉しいです。台詞だけではうまく伝わらないかと思って地の文が多いですが、これでいいのか気になるところです。意見があればぜひ…
373 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/14(金) 00:32:17.62 ID:3nJCwW7K0
…数分後…

提督「はぁぁ…のぼせたわ…」提督は浴槽に脚だけ浸けてちゃぽちゃぽと動かしながら、模様の綺麗な石の床に寝そべっていた。時々あふれたお湯が流れてきて、身体はほどよく温かく、隣ではエウジェニオがどきっとするほど魅力的な笑みを浮かべながら肘を突き、たまたまあった洗面器で提督を優しく扇いでいる

エウジェニオ「ふふ、私につき合わないで出ればいいのに♪」

提督「ううん…せっかくエウジェニオと一緒なんだもの、まだ出たくないわ」

エウジェニオ「まぁ、嬉しい♪」…ちゅっ、ちゅるっ…ちゅぅぅっ♪…顔を近づけて唇を重ねた

提督「…ふ…んっ……んぅぅ♪」エウジェニオの器用な舌が口中をまさぐってきて、同時に濡れたままの秘所にほっそりした指が入ってくる…

提督「…ぷは…そこ…いいのぉ……エウジェニオ…私のこと…ぉ、もっと、かき回して…ぇ♪」柳眉を困ったようにひそめて指を受け入れつつも、エウジェニオの滑らかなヒップに指を走らせた

エウジェニオ「あんっ♪…いたずらな手なのね、もっと触って?」

提督「ええ…この丸っこい手触りは艦尾のラインかしら♪」

エウジェニオ「あん…っ♪もう、艦尾は被弾に弱いんだから、あんまりいじっちゃ駄目♪」そう言いつつも止めさせようとはしないまま身体を重ねると、提督のふとももにまたがり、花芯をこすりつけはじめた…

エウジェニオ「はぁ、あぁっ♪…提督で気持ち良くなってるの…ぉ…いいっ、すっごくいいっ♪」…ずりゅっ、ずちゅっ♪恍惚の表情を浮かべて腰を動かし、ふとももをねっとりとした蜜でとろりとぬめらせながら喘いだ

提督「ふふ…エウジェニオ、いやらしい顔も綺麗で…そそるわ♪せっかくだから、もっと気持ちよくしてあげる♪」むっくりと上半身を起こすと、かぷりとエウジェニオの先端を甘噛みした

エウジェニオ「あぁぁっ♪…いいわっ、それ、いいっ♪」ぬちゅっ、くちゅっ♪…とろっとした蜜の音を立てつつ、さらに激しく腰を滑らせる

提督「…ふふ、いやらしい音が響いているわ♪」今度はエウジェニオの花芯の奥に指を入れ、じゅぶっ、じゅぶり…と音をさせながら動かした。温かくねっとりした花芯の奥が、とろりと指に絡みつきながらきゅうっと締まってくる

エウジェニオ「いいのっ…もっと響かせてみんなに見てもらいましょうよ…ぉ♪」ひくひくと身体をけいれんさせつつ、熱っぽく言った

提督「そうよね…思い切り、しちゃいましょうか♪」…ぐちゅぐちゅっ、じゅぶっ!

エウジェニオ「あぁぁぁっ!…それ、いいわっ♪…私っ…また、イくのぉぉっ♪」悩ましげな声をあげながら果て、派手に蜜を浴びせた



374 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/14(金) 01:37:16.10 ID:3nJCwW7K0
………

…しばらくして風呂から上がった提督とエウジェニオは、お互いにタオルで拭いたり触ったりしながら服を着た。エウジェニオは薄い白のネグリジェ、提督はバスローブ姿で腰掛けに座り、水差しの冷水をあおった


提督「それにしても、エウジェニオってばいつもこうなの?」頭を傾け、タオルで髪を拭きつつ言った

エウジェニオ「何が?」

提督「お風呂で愛し合うことよ…お姉ちゃんのアオスタとか、フォルゴーレ級のみんなとか」

エウジェニオ「ええ♪だってみんな美味しそうじゃない」

提督「んー…それはそうね」頭を拭き終わると納得したようにうなずいて、もう一杯レモン水を注いだ

エウジェニオ「提督も目指したら?」いたずらっぽく笑った

提督「?」

エウジェニオ「鎮守府のみんなを完全制覇♪」

提督「ぶは…ごほっ、けほっ!」レモン水を噴き出した

エウジェニオ「むせることはないでしょ?提督ならできると思うわよ?」

提督「けほっ…あのね、そんな節操のないことができるわけないじゃないの」

エウジェニオ「そう?…ライモンド、ドリア、ミラベロ級の二人、ポーラ…これで節操って言われても、ね♪」

提督「…だって、みんな可愛いんだもの」

エウジェニオ「でしょう?…だからいいじゃない」

提督「うーん、それも一理あ……ちょっと待って」

エウジェニオ「なに?」

提督「「完全制覇」もおかしいけど…さっき提督「も」って言わなかった?」

エウジェニオ「ええ」

提督「エウジェニオ、貴女みんなと…してるの?」

エウジェニオ「ええ、何か?」

提督「…」

エウジェニオ「もちろんお互いに合意の上で、よ?」

提督「それならいいわ…じゃなくて。いったいどれだけの娘と…その……愛し合ったわけ?」

エウジェニオ「えーと…最初がアオスタ姉さん、それからザラ、ポーラ、フィウメ、ゴリツィア…この前は戦艦カヴール…普段は淑女なのに乱れちゃって、とってもよかったわ♪…それから駆逐がマエストラーレ級のリベッチオとグレカーレ…提督のおかげでミラベロたちもねだって来るわ♪」

提督「もういいわ…待って、もしかして」

エウジェニオ「…ライモンド、可愛いわよね♪」

提督「ちょっと」

エウジェニオ「…仕方ないじゃない、ライモンドが「最近は提督がお忙しいから、あまり入り浸っているわけにはいかなくて…」って切なそうなんだもの…うんと優しくしてあげたわ」

提督「ライモンが?……そうね、このところあんまりかまってあげられなかったわ」

エウジェニオ「そうよ?…誰にでも優しいのはいいけど、奥手であんまり言えない娘たちもいるんだから」

提督「反省するわ…しばらくはライモンのこと思い切り可愛がってあげなきゃ♪」

エウジェニオ「そうしてあげて?…その間に、私はアオスタ姉さんと甘い生活を送らせてもらうわ」

提督「…ほどほどにね?」

エウジェニオ「提督もご同様に…ふふ♪」

提督「ふふふっ、了解♪」
375 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/14(金) 01:55:21.55 ID:3nJCwW7K0
…もうちょっと進めようかとも思ったのですが、「今日は七時半からカラテの稽古があるのよ付き合えないわ」ということで止めておきます。この後提督は連戦でポーラ、ドリアと夜戦の予定です(描写が単調になりそうなのでダイジェストにするかもしれませんが、希望があれば頑張ってみます…)

では、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ♪
376 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/15(土) 00:46:38.47 ID:0ekCbLo50
…廊下…

提督「ふふ…疲れたけど、エウジェニオってばあんな積極的で…♪」ほんのり明るいライトが照らす廊下を歩きながら、だらしない笑みを浮かべていた…と、何のはずみか提督は中央の大階段ではなく、普段はあまり人の通らない端の階段の方に向かっていた…

提督「ここ、なんだか暗いわね……あ、電燈が切れてるわ…明日にでも換えないと」電燈をいじりながらそうつぶやいていると、後ろでコトリと音がした…

提督「…誰?」さっと振り返った。…陰が多いのでよく見えないが、誰かいるようには見えない

提督「もう、こういうのって恐怖映画でよくあるパターンじゃない……どうせ音の正体は猫か何かで、ほっとした所で襲われるんでしょう?」馬鹿らしくなって肩をすくめると、電燈をいじるのを止めて階段に向かった…と、うす暗い廊下の片隅から何かが飛びかかってきた

提督「きゃっ…何!?くっ、重い…っ!」倒れ込んだ提督にかぶさるように、タオル地の何かが顔を覆ってきた…柔らかいが押さえつけてきて息もできず、提督は振りほどこうともがいた…

???「もぅ!…重いだなんて失礼ですねぇ〜、条約型の一万トン重巡に言うことじゃないですよぉ〜?」顔面を覆っていた何かがどけられて、妙にのんきな声がした

提督「ぷはぁ!…って、ポーラ?」

ポーラ「はぁい♪ポーラです〜…全く、せっかく提督の後ろから抱きついて「だーれだ?」ってしようと思ったのに〜…ポーラ、怒っちゃいますよぉ?」パイル生地のバスローブ姿で頬をふくらませている

提督「ごめんね、ポーラ。重いだなんて失礼だったわね…おわびに何でもしてあげるから♪」軽く三千トンはサバを読んでいることに目をつぶり、素直に謝った

ポーラ「…提督ぅ〜?…今「何でも」って言ったぁ?」

提督「…あ」

ポーラ「えへへぇ〜…それならポーラ、提督とえっちしたいのっ!」バスローブの帯を解いてパサッと脱ぎ捨てた

提督「まぁ、夕食の時も言ってたから別に構わないけど…って、ここで?」

ポーラ「えへへぇ♪…さっそく味見しちゃいま〜す♪」

提督「…ちょっと待って、ここは廊下だから…あんっ♪」





377 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/15(土) 01:23:39.54 ID:0ekCbLo50
…寝室…

提督「はぁぁ……さすがに…連戦は疲れたわ…もう寝ないと、明日起きられない…」たっぷり三十分ばかり廊下でめちゃくちゃにされ、ぐっしょりと秘部を濡らしたまま寝室に戻ってきた…目はちかちかする上に喉はからから、バスローブははだけ、膝が笑っている…腰の力も入らないまま壁に手を突き、ドアを開けた。目の前にはふっくらしたベッドがあり、今夜の安眠を約束してくれている…はずだった

ドリア「お帰りなさい♪」ほとんど裸の薄いベビードール一枚でドリアが寝そべっていて、ベッドの布団をめくりあげて入るスペースを開けてくれている…

提督「…ただいま、ドリア……リットリオは?」

ドリア「おしゃべりしながら過ごして、さっき戻ってきたところです…きっと今頃は百合漫画を読みながら顔を赤らめているかと♪」

提督「そう…で、どうしてそこに寝そべっているのかしら?」

ドリア「あら、約束してくれたのは提督ですよ?…今夜は一緒に、甘い時間を過ごしましょう♪」胸元をはだけ、みだらな視線を送ってくる

提督「あの…ドリア」バスローブを脱いで椅子の上に置き、布団にもぐりこみつつ言った

ドリア「なんでしょう?」

提督「今夜はあんまりちゃんとした反応ができないかもしれないわ…」

ドリア「ふふっ、分かっています♪…ポーラさんといっぱいしたんですものね?」

提督「ええ、廊下で…」

ドリア「あらあら、大胆ですね♪」

提督「本当にそうよ…見つかったらどうするつもりなのかしら」

ドリア「見つかったらきっと提督のお相手が増えるだけですよ?」

提督「…見つからなくてよかったわ。もう腰が抜けちゃって、ひざもがくがくだし……」

ドリア「あらあら…明日は立てないかも知れませんね♪」

提督「あの、ドリア?…優しくして…ね?」横に寝ころび、おそるおそる言った

ドリア「まぁ♪…提督の可愛いおねだりで、理性の糸が切れちゃいました♪」ヒップを優しくわしづかみにして、秘所を重ねた…

提督「ちょっとドリア…っ、ひぅ…あんっ、あっ、あっ、あぁっっん♪」

ドリア「うふふっ…優しくしてあげますが、今日は寝かせてあげません♪」

提督「ドリア…ひぐぅぅっ♪…気持ちいいの…ぉ♪」


………
378 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/15(土) 01:53:44.84 ID:0ekCbLo50
…翌朝…


ドリア「提督…提督っ♪」普段よりもさらに艶やかなドリアが、ゆさゆさと軽く揺さぶりながら耳元でささやいた

提督「…んぅ」髪の毛を乱れさせ、布団にくるまっている

ドリア「もう…提督、朝ですよ…っ♪」ふーっ…と耳に息をかけ、頬に優しくキスをした

提督「んっ…んん……今、何時なの…ぉ?」いやいや目を半開きにして聞いた

ドリア「0830時です、そろそろ起きないと朝食を食べ損ねてしまいますよ?」

提督「ドリア…」

ドリア「はい、何でしょう」

提督「私が…昨日寝かせてもらった…のは…何時…だった?」

ドリア「0500時です♪」

提督「起きられると…思う…?」

ドリア「提督ならできますよ♪さぁ、起きて朝食を食べに行きましょう?」

提督「私はいいわ…ドリアは行ってきていいから…少し寝かせて……すぅ…」

ドリア「あらあら♪ずいぶんお疲れですね……では、私は朝食を頂いてきますから、ついでに何か持ってきてあげますね♪」

提督「んぅ…お願い……すぅぅ…」


…食堂…

ドリア「おはようございます♪」

ライモン「おはようございます…あれ、提督はどうしたんですか?」

ドリア「何でもお疲れなので、「少し寝ているわ」…だそうです♪」

ライモン「提督、このところ忙しかったですからね……ところでドリアさん、今日はいつもよりさらに血色がいいですね」

ドリア「そうですか?」

ライモン「ええ、艶やかでどきどきしちゃいそうです…///」

ドリア「あらあら…そんなこと言われたら私もきゅんとしてしまいますよ?」

ライモン「いえ、その…今日はなんだかポーラさんもエウジェニオも妙につやつやしていて…」

ドリア「きっといいことがあったのね…ライモンド、その話は後でしましょうか。まずは朝食を頂きたいので♪」

ライモン「あぁ、そうでした…お邪魔してごめんなさい」

ドリア「いいのよ、ライモンド…また後で♪」

ライモン「はい。わたしも後で提督の様子を見てきますから、ではその時に」


………
379 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/16(日) 01:10:12.94 ID:ymjgJ94e0
…しばらくして…

ライモン「はい、どうぞ♪」お盆に載せた朝食を持ってライモンがやって来た。丸パンとバター、クリームチーズとアンズジャム。厚めに切ったハムと黄身がとろりと流れ出すような半熟卵がにぎやかに並んでいる

提督「ありがとう、嬉しいわ…♪」寝室の小さい丸テーブルにお盆を乗せてもらい、バスローブ一枚で椅子に座ると朝食を食べ始めた…提督は塩を振って身が締まり、ぎりぎりで黄身がこぼれない絶妙なゆで卵を賞味しながらライモンに微笑みかけた

ライモン「ノン・ファ・ニエンテ(何でもないです)。…お味はいかがですか?」

提督「とっても美味しいわよ、わざわざ作ってくれたんでしょう?…ありがとう♪」残り一個になったパンにナイフを入れて二つに割り、たっぷりのチーズとジャムを塗るとかぶりついた

ライモン「…提督のためですから///」胸元で手をいじりながら恥ずかしげに言った

提督「…そういえば♪」

ライモン「はい、何でしょうか」

提督「いつぞやここの海岸でピクニックみたいなことでもしようって言ったのよ」

ライモン「ええ、ドリアさんから聞きました」

提督「それで、午後は潜水艦が来る予定だけどそれまで時間があるし…これからやりましょう♪」ナプキンで口の端を拭うと立ち上がって言った

ライモン「え、これからですか?」

提督「ええ、だってもう初夏で結構熱いし…海に入るには良いんじゃない?」窓の外は陽光がきらめき、波も白いしぶきを上げて海水浴日和に見える…

ライモン「また、ずいぶん急ですね…でも、そうですね。せっかくリットリオさんも来たのですし、いいんじゃないでしょうか」

提督「でしょう?…じゃあ、バスケットとサンドウィッチ、シートを用意して…あとは水着ね」

ライモン「水着…ですか」

提督「持ってない?」

ライモン「いえ、ありますが…その」

提督「恥ずかしいならサマードレスで海岸に寝そべるのもいいわね。でも、せっかくなら水着で波打ち際に遊ぶ、なんていうのもいいと思うけど?」

ライモン「分かりました…提督がそうおっしゃるなら、水着で行きます」

提督「ええ、楽しみにしてるわ♪」

380 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/16(日) 01:53:03.21 ID:ymjgJ94e0
…午前中・浜辺…


鎮守府内で放送を流すとあっという間に準備が整い、鎮守府の面々はそれぞれ分担してバスケットやパラソル、シートを持って浜辺に降りてきた。弓なりになった海岸は岬に挟まれ波もなく、穏やかで暖かい…提督はサングラスをかけ、白い夏用ワンピースとサンダル姿でパラソルを一本肩に担いでいる


ライモン「私が持ちますよ?」隣でバスケットを持っているライモンはフリルのついたビキニスタイルで、つつましいがしなやかな身体をひきたてていて、よく似あっている

提督「大丈夫…それより水着、とっても似合っているわよ♪」

ライモン「あ、ありがとうございます…提督に褒めてもらえてうれしいです♪」小さくこぶしを握ってうなずいた

提督「じゃあ、この辺りにしましょうか?」適当な所にパラソルを差し、広げた

ライモン「はい♪」ライモンは持っていたシートを広げ、隅に重しを乗せてバスケットを置いた

提督「うん、準備完了…と♪」

ライモン「すぐ近くですから足りないものがあっても持ってこられますし…」バスケットに入っているこまごましたものを取り出そうとした…

グレカーレ「あっ!ライモンドお姉ちゃん、ここにいたんだ♪」マエストラーレ級駆逐艦のグレカーレがライモンを見つけるとボトルを手にして駆け寄ってきた…白い水着はフリル付きのセパレートタイプだが、股のところはきゅっと切り上がっていて、かなり際どい…

ライモン「グレカーレ、どうしたんです?」戦後、除籍年が64年で一緒のところから何かと付き合いのあるグレカーレに、ライモンは優しく聞いた

グレカーレ「うん、お姉ちゃんがまだ着替えてないから先に来たんだけど…よかったらオイルを塗って欲しいな♪」

ライモン「わたしですか…リベッチオは?」

グレカーレ「いや、リベッチオは真っ先に飛び出しちゃって…お願い♪」

提督「ライモン、やってあげたら?」

ライモン「そうですね…じゃあ、そこに寝そべって下さい」

グレカーレ「うんっ」シートの上でうつ伏せになると、小ぶりながら褐色で張りのある乳房が柔らかく変型した…座っている提督の脇でうつ伏せになっているので、ぴっちりとした水着がヒップの割れ目に食い込んで、瑞々しい艶のある肌が揺れるのが手に取るように見える

ライモン「じゃあ、塗りますよ?」とろ…っ

グレカーレ「はーい」…もとより色艶のいい肌にオイルが塗られて、褐色が映える。くすぐったいのか時おり身体をばたつかせると、そのたびにぷるっとヒップが揺れる…

ライモン「…強さはこのくらいでいいですか?」すり、すりっ…

グレカーレ「ん…ぅん……いいよ…ぉ♪」

ライモン「じゃあ、今度はヒップに行きますよ」

グレカーレ「…んんっ、気持ちいいよ♪」

提督「あらまぁ…♪」何かと想像が膨らむ光景に、にへら…と崩れた笑みが止まらない提督…

ライモン「…はい、終わりましたよ。前は自分で出来ますよね?」

グレカーレ「うん、ありがとう♪じゃあ、遊んでこようかな…っと!」シートからポンと跳ね起きると、小鹿のように跳ねていった

提督「ライモン」

ライモン「はい」

提督「いい眺めね♪」

ライモン「そうですね、暖かで気持ちいいです♪」




381 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/16(日) 02:13:49.88 ID:ymjgJ94e0
提督「…それにしても、壮観ねぇ」

ライモン「まぁ、艦隊一つが丸ごといますからね…?」

提督「そうねぇ」サングラス越しに艦娘の身体をじっくりと楽しんでいる…と、チェザーレが近づいてきた

チェザーレ「提督」スカートのような白いパレオに、上は紐を首元で留めるビキニスタイルで、腰に手を当てて仁王立ちしている

提督「あぁ、チェザーレ。どうしたの?」

チェザーレ「…視線が気になってな」耳元でささやいた

提督「…分かっちゃう?」

チェザーレ「うむ、チェザーレは構わんが…少し控えめに見た方がいい」

提督「やっぱり気になるかしら」

チェザーレ「いや、チェザーレは気にならないが…積極的な面々に気づかれたらどうなるか分からないぞ?」

提督「そこまで?」

チェザーレ「このチェザーレの姉ながら、カヴールもかなり…提督が浜辺でしたいなら別だが」

提督「…それ、ちょっといいかも///」

ライモン「提督」

提督「うそよ…心配しないで?」

ライモン「…そうは思えませんでした」

チェザーレ「はははっ!提督にはもう妻がいたな…ライモンド、君なら心配あるまい。提督は任せるぞ♪」

ライモン「はい、なかなか大変ですが…」
382 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/16(日) 17:39:56.53 ID:ymjgJ94e0
提督「ごめんなさいね、ライモン」

ライモン「別に構いませんよ。ただ、最初に会って泣きそうになった時、提督に慰めてもらって…あの表情と優しさが忘れられないんです。それ以来、提督のお側にいたくて…」

提督「ふふ、嬉しい♪…貴女のような可愛い小鳥の止まり木になれて良かったわ」優しく微笑んだ

ライモン「…お話しているだけと言うのもなんですし、少し海に入りましょう///」顔を赤らめて、唐突に言った

提督「はいはい♪」


…提督は上に羽織っていたワンピースを脱いで畳み、バスケットを重し代わりに置いた。下に着ていた黒いセパレートの水着はサイドの紐で留めるシックでお洒落水着だった…が、鎮守府の食事が美味しいせいか、水着はかなりぱっつんぱっつんで、花飾り付きの上は胸にぴったりと張りついて谷間が強調され、下は白いふとももがはち切れそうになっている…


提督「…やっぱりきつくなったわ」ふとももに食い込む生地を伸ばしてみてから手を離すと、ぱちんと音を立てて張りついた…

ライモン「…その、とっても魅力的ですよ///」視線は動くたびに揺れる胸とヒップにくぎづけで、上の空で感想を言った…

383 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/16(日) 17:40:55.84 ID:ymjgJ94e0
…時間があると思ったのですが用事で投下できなくなりました、また後で…
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 19:59:49.24 ID:Kz6PN6M8o
乙でした
毎回愉しんでますb
385 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/16(日) 22:40:53.20 ID:ymjgJ94e0
>>384

グラツィエ!そう言ってもらえると張り合いが出ます…引き続きお付き合い下さいな
386 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/16(日) 23:18:47.87 ID:ymjgJ94e0
………

提督「さて、と…身体もほぐしたし」一通り準備運動をして、いよいよ波打ち際に近づいていった。白い波の泡が金色の砂浜にしゅーっ…と音を立てて寄せては返り、上空ではカモメが数羽鳴いている

ライモン「せっかくですし、軽く泳ぎましょう」

提督「ええ、楽しみね♪」

デュイリオ「提督、ライモンド、よかったら一緒に行きませんか?」後ろから優しい声が聞こえた

提督「あらデュイリオ、いいわよ…っ///」振り向いて歩み寄ってくるデュイリオを見て固まった

デュイリオ「…どうかしました?」

提督「いえ…なかなか大胆な水着ね///」…背が高く豊満なデュイリオは紅のスリングショットとでも言うのか、胸元とふとももが深く切れ込み、背中も大きく開いた際どい水着で、歩くたびにゆさゆさと乳房が揺れ、胸当てからこぼれそうになっている

デュイリオ「そうですか?…提督がどきどきしてくれたなら大成功です♪」近寄ってきて、両手で乳房を支えてみせた…普段は垂れ目気味のおっとりした表情だが、今はどこか妖しげな雰囲気を出している…

提督「…」ごくりと生唾を飲む

ライモン「わわ…目のやり場に困ります///」

デュイリオ「提督、このまま海辺で熱い一時を過ごしませんか……」頬に手を伸ばし、そっと撫で上げる…

提督「えっ…いや、その///」

デュイリオ「…なんて♪ライモンド、今日は貴女と提督で水入らずの楽しい時間を過ごして下さい…誘惑するのはまた今度にしてあげますから♪」

ライモン「…はい、ありがとうございます。行きましょう、提督……提督?」

提督「…あぁ!そうね、せっかく水着なんだもの。泳ぎましょう♪」

ライモン「…これ以上妨害を受けないうちに、ですね」

提督「ん、何か言った?」

ライモン「いえ、何でもないですよ…さぁ、はやく♪」

提督「もう、ライモンってば…♪」


…ばしゃばしゃとしぶきを上げて海に駆け込んだライモンが手招きする。提督も海に駆け込むと暖かい海水をはねあげて、ライモンにかけた


ライモン「きゃあ!…もう、やりましたね♪」お返しとばかりに水をしゃくって浴びせてきた

提督「ふふっ…そーれっ♪」

ライモン「あんっ、それならこちらも反撃です♪」

387 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/17(月) 00:45:04.67 ID:xMnV7ejZ0
…波打ち際…

エウジェニオ「うふふっ、どの娘もいいわね…そう思わない?」普段からガチレズ勢筆頭のエウジェニオは、どうしたことか白いワンピースといたって落ち着いていて、頭には麦わら帽子をかぶり、サングラスをかけて波打ち際で水を蹴り上げながら歩いている

アオスタ「そんなこと言われても困るわよ…」一方真面目なアオスタはシンプルな紺色の競泳水着風で、ぴったりとした水着でメリハリの効いた精悍なボディが強調され百合艦娘たちを舌なめずりさせているが、当人は気づいていない…

アオスタ「…それより、エウジェニオ。貴女のことだからもっと危うい格好かと思っていたけど…結構普通の水着ね?」

エウジェニオ「うふふ♪体型じゃどうあっても戦艦や重巡には勝てないから、そこは戦術よね♪」そう言って姉にどきりとするような投げキッスを放った

アオスタ「…あ、あんまり私を誘惑しないで///」顔を真っ赤にしてもじもじとふとももをこすり合わせる

エウジェニオ「あら?真面目な姉さんも今日くらいは……いやらしく…乱れてみる?」するりと腰に手をかけ、ふとももを絡めた…

アオスタ「エウジェニオ…こんな所じゃ見られちゃう……だ、だめ……///」と、そこにぽーんっ…とビーチボールが飛んできた

エウジェニオ「…ふぅ、とんだ邪魔が入ったわね、姉さん?…まぁ、その分……今夜いっぱいしてあげる♪」絡めていた脚をほどくと脱力している姉を優しく浜辺に座らせ、ボールを投げ返した

ベルサリエーレ(ソルダティ級駆逐艦)「…ありがとぉー!よかったらエウジェニオさんも入るー?」

エウジェニオ「ええ、行くわ!…それじゃ姉さん、チャオ♪」ちゅるっ、ちゅっ♪…そのまま呆けているアオスタの口中に舌を差しこみたっぷりとねぶると、軽く手を振って浜の方に上がっていった

アオスタ「はぁ、はぁ、はぁ……んっ♪」くちゅり♪…波打ち際にへたり込み、エウジェニオを思い出しながら水着の上から秘所に指を入れると、甘い声をあげた…


…浜辺・パラソルの下…


…足柄は「気合いを見せる」と意気込み、イタリア艦娘たちと一緒になってビーチバレーに加わっていたが、百合姫提督と龍田はパラソルの下で座っていた。百合姫提督は淡い桃色で腰回りにフリルのついた素直なセパレートの水着、龍田は白い肌によく合う黒のホールターネックのビキニスタイルを身に付けていた


百合姫提督「んー、今日もいい天気。…イタリアだとお風呂に水着がいるって分かってたから、水着を持って来たけど……こうなると正解だったわね?」

龍田「そうねぇ。イタリアの提督さん、それに艦娘たちも結構大胆なのね…」恥ずかしがって夏用ワンピースを着ているリットリオを除き、戦艦たちは大きい胸を惜しげもなくゆさゆさと揺らし、泳ぎやビーチバレーを楽しんでいる

百合姫提督「そうね♪…あ、足柄がブロックしたわ……足柄ー、上手よー♪」軽く手を振ると、足柄も一瞬手を振り返して試合に戻った

龍田「こんなにのんびりしていたら、鈍っちゃいそうねぇ…」

百合姫提督「そう?…きっと龍田なら大丈夫。切れ味は鋭いままだって分かってるわ♪」

龍田「…嬉しいこと言ってくれるわぁ///」

百合姫提督「ふふ…ところで飲み物はいる?」

龍田「そうねぇ…せっかくならいただこうかしらぁ」

百合姫提督「はい♪」コロン♪…と氷の音を立てるグラスにはストローが二本立ててあり、縁には小ぶりなオレンジの輪切りが差してある

龍田「あら、ハイカラねぇ」

百合姫提督「龍田…一緒に飲みましょう?」

龍田「結構、恥ずかしいわねぇ///」顔を近づけて二人でトロピカルフルーツのジュースをすすった

百合姫提督「…ん♪」片手を伸ばすと、龍田と手をつないで指を絡めた…

龍田「…///」白い顔を赤らめて、視線をそらしつつも絡めた指は離さない…二人は「恋人つなぎ」をしたままジュースを飲んだ

百合姫提督「…ちゅぅ…すすっ…すぅー…」

龍田「…すぅー…ずー…」


…からころと氷の音がしてジュースはおしまいになったが、二人は見つめあったまま恋人つなぎを離さない…百合姫提督がストローから唇を離すと、透明な唾液の糸が一本こぼれた…


百合姫提督「…龍田///」

龍田「…提督///」

………

388 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/17(月) 00:52:11.72 ID:xMnV7ejZ0
…もうちょっと投下する予定でしたが、その前に結構な問題を見つけてしまいました…

>>29

アブルッツィ級軽巡を「152ミリ連装四基」と間違って書いてますが…正しくは「152ミリ三連装二基、連装二基の背負い式」ですね……ゴメンなさい、提督が何でもしますから…
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 03:13:44.95 ID:Um5XDfcvo
390 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/18(火) 00:16:38.16 ID:1ffJaiso0
>>389 グラツィエ…よかった、もう行ったかと思ってたよ
391 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/18(火) 00:58:22.30 ID:1ffJaiso0
…浜辺…


数人の艦娘たちが興じているビーチバレーは棒きれで線を引いてコートにしているだけの単純なものだったが、十数人がわいわい言いながら見物していた。…ルールは普通だったが、巡洋艦と駆逐艦という風に大小の組を作り、一セットごとに負けたチームのメンバーが入れ替わっていくことにしてあったので、駆逐艦や補助艦艇の面々もちゃんと参加できるようになっていた。試合が終わると艦娘たちは息を切らして天幕の下に行き、ディアナが用意しておいた冷たい飲み物のお世話になり、涼しい風を楽しんだ…


百合姫提督「足柄ー…頑張ってー♪」

足柄「イタリア重巡なんて見かけだけでしょ?…勝利が私を呼んでいるわ!」パラソルの下から手を振っている百合姫提督を見て、紫の競泳水着に身を包んだ足柄は勢いづいていた

ザラ「ふーん…あなどらない方がいいわよ?」ひゅっ…とボールを投げ上げた

足柄「電、来るわよ!」

フォルゴーレ「電は日本の駆逐艦でしょ、私はフォルゴーレ!」

足柄「どっちでもいいわよ…来た!」ぽーんっ…と飛んできたボールを打ち返す

ザラ「へぇ、さすがね♪」

足柄「ふふん、飢えた狼は伊達じゃないのよ!」

レオーネ「…そっちがルピ(雌狼)ならこっちは……レオーネ(ライオン)だ!」金色のたてがみのような髪を振り乱し、小柄な身体で強烈なサーブを放つ

足柄「そっち!」

フォルゴーレ「!?…しまった!」砂にボールが弾み、審判のチェザーレが手を上げた

チェザーレ「試合終了だ!…ザラ、レオーネ組の勝ち!」

足柄「…まぁ仕方ないわ、電もよくやったじゃない」

フォルゴーレ「だから「イナズマ」じゃないの、フォルゴーレだってばぁ!」

足柄「あぁ、悪かったわ…ふぅ。…ちょっとはしゃぎ過ぎたから提督のところに戻るわ」

フォルゴーレ「喉乾いたぁ。休憩…」

チェザーレ「お互い大したものだったな…次のチームは誰かな?」

ディアナ「わたくしたちです」

チェザーレ「おぉ、ディアナか!普段から忙しいのだ、たまにははしゃいでくれ…もう一人は?」

シロッコ「私だよっ!」マエストラーレ級駆逐艦、褐色のシロッコが手を上げた

チェザーレ「おぉ、そうか。では双方、位置に付いて…始め!」ぽん…とボールを放ると試合が始まった

392 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/18(火) 01:58:53.61 ID:1ffJaiso0
リベッチオ「シロッコは出来るもの…頑張って!」

パンテーラ「へぇ…なら賭けてみる?」からかうように言った

リベッチオ「むぅ…何がいい?」

パンテーラ「そうねぇ…じゃあキスとか♪」

リベッチオ「いいよ!シロッコが勝つに決まってるもん……こっちが勝ったらキス二回もらうからね!」

パンテーラ「じゃあレオーネには勝ってもらわないと…♪」(ふふ…この勝負、どっちにしても損はないし…♪)

エウジェニオ「その賭け、私も乗るわ…ザラ、レオーネ組にキス二回♪」唐突に近寄って来て言った

リベッチオ「エウジェニオも負けたら私にキスされるんだからね?」

エウジェニオ「そうね、ぜひとも勝ってもらわないと…キスされちゃうわ」(どっちに転んでも得しかしない…パンテーラったら、頭いいわ♪)

アブルッツィ「なになに、何に賭けてるの?とりあえず私も賭けたい…エウジェニオ、勝負しよう?」

エウジェニオ「あら、アブルッツィ。賭けならいいわよ?…ちなみにこの試合でどっちが勝つか、キスを賭けてるの…私はザラ、レオーネ組に」

アブルッツィ「キスね?楽勝♪…じゃあディアナ組にキスを賭けるわ!」

エウジェニオ「決まりね♪」(ふふ、楽しみね♪)


…しばらくして…


ディアナ「ご容赦下さいませ…月光蝶です!」速いサーブを打ち込む

レオーネ「行けるっ……うわ!」脚を取られてひっくり返った…と、ザラがボールを打ち返す

ザラ「私が…貴女を撃つと言ったはずよ!」ひゅっ…と高速の一発が放たれた

シロッコ「くっ…動け、なぜ動かん!」砂で動きが遅れ、そのままボールが砂に跳ね返った…

チェザーレ「試合終了!ザラ、レオーネ組の勝ち!……みんなまだやりたいだろうが、いったん休憩にしよう」日差しが照りつけてくるので、チェザーレはそう言って日陰に向かった…


リベッチオ「負けちゃった…パンテーラ、勝ったんだからキスしていいよ」

パンテーラ「ふふ、ではでは♪」ちゅっ、ちゅぷ…ちゅぅっ♪…柔らかいリベッチオの唇に甘噛みしつつキスをした

リベッチオ「…ふぁ…パンテーラってば…キス、上手だねぇ」

エウジェニオ「リベッチオ、私も勝ったから二回ね♪」

リベッチオ「むー…まぁ負けたんだし仕方ないよね」

エウジェニオ「大丈夫、エウジェニオお姉さんが後悔させないから…あむっ…ちゅぅぅ、ちゅるっ…ちゅぷっ♪」唇を重ねると舌を絡め、ねっとりと甘いキスを浴びせた

リベッチオ「…あぅ…あっ、あっ…ふわぁぁ…♪」キスが終わると砂浜にへたり込み、とろりととろけた目でエウジェニオを見上げた

エウジェニオ「はい、それじゃあ二回目ね♪」ちゅるぅぅ、ちゅぽっ…くちゅ、じゅるぅ♪…すっかり骨抜きになったリベッチオのあごを持ち上げ、上からかがみ込むようにして深いキスを交わした…

リベッチオ「あふ…ぅ…はひぃ…いぃ……よぉ♪」ろれつも回らないほど気持ちよくされ、すっかりとろけた表情をさらしている…

エウジェニオ「ふふ、ごちそうさま…アブルッツィ、次は貴女よ?」

アブルッツィ「分かってる…けど、その…お手柔らかにね?」

エウジェニオ「ええ♪」ちゅぽっ…じゅるじゅるっ♪…ちゅ…ちゅるぅぅぅっ…!

アブルッツィ「はぁ、はぁ、はぁ……はひっ…あへぇぇ……約束…したのにぃ……こんな…激しいの…ぉ♪」

エウジェニオ「約束なんてしてないわ♪…「お手柔らかに」って言われただけで、私はそうするなんて一言も言ってないもの♪」

アブルッツィ「そんなの…ずるい…」荒い息をしながら文句を言う

エウジェニオ「そう、手加減したつもりだったのだけど…それなら本当に気持ちのいいキスをしてあげましょうか♪」

アブルッツィ「い、いや…文句言ってごめんなさい」

エウジェニオ「はい、よろしい♪」唇を指でなぞってから、みだらな微笑を浮かべた

………
393 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/18(火) 02:03:08.60 ID:1ffJaiso0
…遅々として進みませんが、今日はこの辺で失礼します…この後潜水艦が着任予定ですから、ますますにぎやかになっていきます。ご期待ください
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 00:19:57.27 ID:BzcpQ3zN0
乙です。宇宙世紀の人が何人かいますね…
395 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/19(水) 00:33:55.72 ID:fm3RmwJp0
…浜辺・パラソルの下…

百合姫提督「お疲れさまー」

足柄「うー…疲れたわ」慣れないビーチバレーで駆け回った足柄はぐったりと座り込んだ

百合姫提督「はい、どうぞ」…ぽんぽんっ♪

足柄「膝枕?…そんな、悪いわよ」

百合姫提督「…どうぞ?」

足柄「わ、分かったわ…よいしょ」

百合姫提督「どう?」

足柄「ふぅ…すっごくいいわ。動きたくなくなるわね…」

龍田「提督の膝枕は格別だものねぇ」

百合姫提督「ふふ、ありがとうございます…ところで足柄、食べる?」巾着ほどの大きさをした透明なビニール袋をがさがさ探ると、長方形でカラフルなキャンディ状の包みをいくつか取り出した

足柄「ん?…なにかくれるの?」視線を動かして袋を見た

百合姫提督「ええ、信州名物、飯島商店の「みすず飴」…懐かしい感じがして好きなの」味によって数種類の色があるビニールの包みを剥くと、オブラートでコーティングされたグミ状の「飴」をさしだした…

足柄「いただくわ…んむ…んむ……ちゃんと果物の味がして美味しいわね」

百合姫提督「えーと、それは…「さんぽうかん」(三宝柑)ね。…「ぶどう」と「あんず」は色味が違うからよく分かるけど、果汁と水飴、寒天だけで出来てるから「もも」「りんご」はほとんど見分けがつかないのよね」いいながら百合姫提督はビニールを剥き、一つを龍田に差しだし、もう一つは自分でつまんだ…

龍田「美味しいわねぇ…甘いのは大好きよぉ」

百合姫提督「ね♪…遠慮しないで食べて?」

龍田「ふふ、了解♪」

………
396 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/19(水) 00:37:02.01 ID:fm3RmwJp0
>>394

感想ありがとうございます…そのうちに霧島あたりが「再び連合艦隊の理想を掲げるため…あ号作戦成就のため…ソロモンよ、私は帰ってきた!!」」とかややるのではないかと…
397 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/19(水) 01:07:39.60 ID:fm3RmwJp0
…波打ち際…


フレッチャー「イェー!最高じゃない!」横しまの入ったワンピースの水着で思い切り海に駆け込み、ばしゃばしゃと透明な水を楽しんでいる

エンタープライズ「全くね。ところでマームはどんな水着なの……///」水着からはちきれそうな大きい胸をスターズ・アンド・ストライプス(星条旗)柄のビキニスタイルで包み、波を楽しんでいたビッグEは、やって来たミッチャー提督の格好に生唾を飲んだ

ミッチャー提督「おー…きれいな海だねぇ。どうしたの?」

エンタープライズ「オゥ……ウェル」あまりのことに感嘆語しか出ないエンタープライズ

フレッチャー「何?マームの水着はそんなに……ジーザス///」振り向いて真っ赤になりつつ、視線は釘づけのフレッチャー……やって来たミッチャー提督は紅のマイクロビキニ姿で、秘所と乳首以外はほとんど隠れていない…

ミッチャー提督「似合ってないかな?」腰に手を当てると水着が食い込み、秘部のシルエットがくっきりと見える

フレッチャー「///」

エンタープライズ「ノー、マーム…とっても似合ってます///」

ミッチャー提督「オーケイ、そんなら私も混ぜてよね♪」

フレッチャー「う、うん///」

ミッチャー提督「じゃあ、ひと泳ぎさせてもらおう…っと」抜き手を切って泳ぎだした

エンタープライズ「…フレッチャー」横目でミッチャー提督のヒップを舐めまわすように見ている

フレッチャー「なに?」

エンタープライズ「私がマームに襲い掛かったら止めてね」

フレッチャー「あー、あたしの方がマズイかも…鼻血出そう……」

ミッチャー提督「ヘーイ!二人とも泳がないの?…気持ちいいよ?」

エンタープライズ「今行くわー!」

フレッチャー「これ、我慢できるのかな…?」

………
398 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/19(水) 01:38:38.35 ID:fm3RmwJp0
…浜辺…


金色に輝く暖かい砂の上、ジャンヌ・ダルクとリシュリューは水着を着て波打ち際に向かっていた。ジャンヌは白いフリルとパレオ付きの清楚なワンピースタイプで、リシュリューは白から淡い灰色のグラデーションが入り、羽飾りと大仰なフリルがついた、エレガントなのかよく分からないビキニスタイルを着ていた。二人に続いているエクレール提督はシートとバスケットを持ち、サイドリボンのある水色のビキニを着ていた…


エクレール提督「ここでいいですわ。…さぁ、二人とも、わたくしに構わず行って楽しんでいらっしゃいな」

リシュリュー「左様で?…まぁ、せっかくですからわたくしめがパラソルを準備いたしましょう」砂に深々とパラソルを突きたてて広げた

ジャンヌ「私もお手伝いいたします」バスケットに入っている必要なものを取り出して置いた

エクレール提督「あら、二人のおかげで手早く準備できましたわ…さ、今度こそ行ってらっしゃい」

リシュリュー「提督はどうなさいますか」

エクレール提督「しばらく日光浴でもさせてもらって…それから海に入りますわ」

リシュリュー「了解しました…ではジャンヌ。参りましょうか」

ジャンヌ「はい、リシュリュー…提督、お待ちしておりますよ♪」

エクレール提督「メルスィ♪」海に歩いて行く二人を見送り日差しが注ぐ砂の上にシートを広げると、しゅるり…と水着を脱いだ。白い端正な身体が陽光にさらされる…

エクレール提督「…あぁ、これですわ♪」一糸まとわぬ姿でシートに寝そべると、大きいタオルを丸めてクッションにして置いた

エクレール提督「コート・ダジュールは手が届きませんが、まさかこんなところで日光浴が出来るとは思っておりませんでしたわ…♪」(※コート・ダジュール。「青の広場」の意。南フランスの高級観光地)

エクレール提督「風も心地いいですし…しばらくこうしていましょう…」海辺の歓声を聞きつつ、のんびりと日光浴を始めた…

………
399 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/19(水) 01:41:01.14 ID:fm3RmwJp0
…潜水艦着任まで進めたかったのですが、今日はこの辺で…ちまちまと投下はしていきますのでよかったら見に来てください。それでは…
400 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/19(水) 10:36:15.19 ID:fm3RmwJp0
…百合姫提督のパラソル…

足柄「それにしても…あれは大胆すぎじゃないかしら」しばらく膝枕をしてもらい、すっかり回復した足柄は起き上がって浜辺で遊ぶ艦娘たちを眺めていた…が、全裸で日光浴をしていたり、トップレスで水をかけ合っている数人を見て、神戸生まれの淑女は眉をひそめた

百合姫提督「ふふ…」

足柄「なに、おかしい?」

百合姫提督「いいえ?…♪〜たーめ息のぉーでーるようなぁー、あなーたーのぉくーちづけにぃー…甘ぁーい恋をゆめーみーるー、おとめぇーごころよぉー…〜」軽く足柄に微笑すると口ずさみ始めた…

足柄「その歌は?」

百合姫提督「63年の大ヒット…姉妹デュエット、ザ・ピーナッツの「恋のヴァカンス」…欧州でも「歌う外交官」カテリーナ・ヴァレンテみたいなスターにカヴァーされたの…今の雰囲気がぴったりだから」パラソルの下で風に吹かれ、足柄にもたれかかりながら言った…

足柄「よかったら聞かせてよ?」

百合姫提督「ええ……♪〜銀色にぃーかがやーくぅー…あーつーいすなーの上でー、はーだーかーで恋をしーよーうぅー、人魚のよーうーにぃー」

龍田「ただいまぁ…あら、提督の歌?」歌の上手い百合姫提督の声を聞こうと、シートに寝そべり肘をついた

百合姫提督「お帰り、龍田…♪日にぃーやけたー頬よーせてー、ささーやいたぁーやくそーくーは、ふーたーりーだけのーひめーごーと、ため息がでーちゃぁーうー…あぁ恋のよーろこーびーにぃ、バラいーろのつーきひーよーおぉー…はーじめてあなたーをみーたー、恋のー、ばーかーんーすぅぅー…〜♪」

足柄「相変わらず歌も上手ね…でもちょっと歌詞が…///」

龍田「提督にそんなこと言われたら……我慢できなくなっちゃうわぁ…///」悶々とした様子の二人を見て、百合姫提督は立ち上がった

百合姫提督「さーてと、泳いでこようっと♪」
401 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/20(木) 01:03:48.12 ID:PDYsqK3l0
…午後…

用意してもらったサンドウィッチとコールドチキン、グラスのワインを詰め込んだ提督は、潜水艦到着まで待っていることにした…一応夏季略装を着てパラソルの下に座っているが、制服が砂でちくちくする…横には水着の上から薄手のサマードレスを着たドリアが控え、ライモンも着替えてくれていたが、昼のワインが効いたのかすっかり夢心地でいる…


提督「あら…ライモンってば疲れちゃったみたいね」シートの上で柔らかな寝息を立てているライモンを見て微笑した

ドリア「仕方ありませんよ…提督とずいぶん楽しんでいましたもの」

提督「ふふ、純真で可愛らしかったわ♪」のんびりとした海の様子を眺めている…提督が真っ先に出迎えたいだろうと、先ほどから作戦室にはガリバルディが詰めていて、レーダーコンタクトを無線機で教えてくれている

ドリア「潜水艦の娘は海から来るのですか?」意外そうなドリア

提督「ええ、ヴェネチアから自力で回航してくるそうよ」

ドリア「そうですか、どんな娘なのか楽しみですね?」

提督「ええ、楽しみよ♪」昼の気だるい日差しが照りつけ、ぽっかりと綿雲が浮かんでいる…昼下がりの陽ざしは厳しいので、たいていの艦娘はパラソルの下で休憩か昼寝にいそしみ、元気な数人は起きて潜水艦が到着するのを待っていた…

アントニオット・ウソディマーレ(ナヴィガトリ級駆逐艦)「うーん…新しい仲間が来るのは嬉しいんだけど…潜水艦って言うのは正直複雑かも……」そばに来ていたウソディマーレが肩をすくめた…42年戦没の理由が友軍潜水艦の誤射なのだから無理もない

提督「そうねぇ…今度はそんなこともないだろうし、仲良くしてあげられる?」

ウソディマーレ「うーん…それは会ってみないと何とも…かな」

提督「もし付き合いにくいようだったら、私も考えてみるから…ね?」

ウソディマーレ「分かってるよ、提督…大丈夫だから」

提督「ありがとう♪」…と、無線がざわついた

ガリバルディ「提督、こちらガリバルディ。レーダーに感、南東の沖合十海里です…反応は味方のものですし、来たようですよ?どうぞ」

提督「了解。ありがとう、こっちに戻ってきていいわ…どうぞ」

ガリバルディ「了解。そっちに行きます…通信終わり」

提督「ドリア、ライモン。潜水艦の娘は十海里まで来たそうよ」

ドリア「そうですか…みんなにも伝えてあげたらいかがでしょう?」

提督「そうね。…みんなー、潜水艦の娘はあと一時間くらいで来るわー!」

チェザーレ「おぉ、そうか…一応迎えを出すか?」この辺りではほとんど見かけないとはいえ、深海棲艦が出てこないとも限らない

提督「…お願いできる?」

チェザーレ「もちろん…他に随伴してくれる艦はいるか?」

アオスタ「なら私が行くわ」

エウジェニオ「姉さんが行くなら私も♪」

提督「ありがとう、せっかく休んでいたのに艤装を付けさせちゃって…ちゅっ」優しくごほうびのキスをするとチェザーレは意味深に微笑み、アオスタは顔を赤らめ、エウジェニオは嬉しげに唇を拭った…

チェザーレ「…なら、行ってくるぞ」

提督「行ってらっしゃい」

…一時間後…

ドリア「あれでしょうか?」沖を指差した

提督「きっとそうね…チェザーレたちがいるし」双眼鏡を取り上げて焦点を合わせた

ウソディマーレ「うー…あの黒い影みたいな感じ……やっぱり好きになれないな」

提督「無理しないで下がっていていいわ…ライモン、起きて♪」唇にキスをするとライモンが驚いたように目を覚ました

ライモン「うわ!…寝てしまいましたか、潜水艦の方は?」

提督「そこまで来ているわ…チェザーレたちが直衛してきてくれたの」

ライモン「すみません、寝こけちゃって…」

提督「ふふ、可愛い寝顔だったからいいわ」
402 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/20(木) 01:21:32.21 ID:PDYsqK3l0
…潜水艦着任はすぐそこなんですが、今日はこの辺で…ごめんなさい、待たせてばっかりで……
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 00:24:11.59 ID:4dtQmm900
乙です、楽しみに待ってます
404 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/21(金) 23:33:33.01 ID:MZmmArCH0
>>403 待たせたな!(大塚明夫風)……少し投下していきますね
405 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/22(土) 00:44:24.66 ID:P3VUMhFV0
…提督が優しく言っている間にもシルエットは近づいてくる。次第に明らかになってくる姿は流麗で美しい…艤装を解いたチェザーレたちが上陸し、案内するのに続いて潜水艦たちも陸に上がった…バランスがとれた姿にすんなりと長い脚に、灰色と灰緑色の斑点迷彩の競泳水着がぴったりと張りつき、水が滴る長い青灰色や淡い青色の髪を払う姿は優雅だった……毎日美少女と美女にかこまれていてすっかり慣れっこになっていた提督は、数隻の潜水艦が来ても大して変りないだろうと思っていた…が、ここまで綺麗な美少女を見るとは思っていなかった……


提督「まるで…「ヴィーナス、波間より立てり」ね…」浜辺に立って並んだ潜水艦たちに答礼しながらつぶやいた

潜水艦「…グラツィエ、司令官。そこまで言ってもらえるとは思っていませんでした♪」声は鈴のようなきれいなソプラノで、提督の手を取ると薄いがしっとりした唇が近寄り、手の甲にキスをする…

提督「///」片膝をついて手を包み込まれ、優雅にキスされるという甘美な状態に浸りきっている…

ライモン「…提督」小声でささやいた

提督「こほん…まずはつつがない到着に安堵しています。ここの司令官、フランチェスカ・カンピオーニ少将です…こちらは戦艦アンドレア・ドリア、こちらは軽巡ライモンド・モンテクッコリ。…よかったら自己紹介をお願いね」

潜水艦「はい、では…ヴェネチア第三鎮守府から転属してまいりました中型潜水艦フルット(波)級、ネームシップのフルットです。戦時の建艦ではありましたが、優秀だったと言われておりました……こんどこそ、この波で勝利を」…優雅に波打つ長髪は白と淡い水色のウェーブがかかったものだったが、たしかに波のように見える。「フルット」という言葉も優雅な言い回しで美しい

潜水艦「同じくフルット級、二番艦のゴルゴ(渦)です。…敵をこの渦に巻き込んでみせます」頭のてっぺんから斜めに耳の周りにかけて、羊の角のように巻いた白い髪の房が渦潮に見える…声は思っていたより低く、視線も結構鋭い…

潜水艦「同じく三番艦、マレア(潮)です。提督にとって上げ潮になりますように♪」紅い星が付いているのは戦後ソ連に引き渡され、訓練や研究に使われたからだろうか…淡い水色の髪は編んであって、貴婦人風に頭に巻きつけてある

潜水艦「同じく四番艦、ムレーナ(ウツボ)だ。…ふふ、敵艦くらい噛みちぎってみせるさ」こちらは黄土色と茶色のグラデーションをした髪を尾ひれのように長く伸ばし、それが脚に絡みついている。戦中ドイツ潜と没したためか、美しい中にも恐ろしい雰囲気を漂わせていて、まさに「海のギャング」にふさわしい…

潜水艦「同じく五番艦、ナウティロ(オウム貝)です。戦中はドイツの手に落ち大破しましたが、戦後ユーゴスラヴィアに引き上げられて「サヴァ」になりました。…そんなに深くは潜れませんし、各国に同じ名前の艦がいますが、大事にしてくれたらうれしいです♪」しっとりと落ち着いた口調で、大きなオウム貝の殻を頭に乗せ、白と赤の房が交じった髪を伸ばしている


406 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/22(土) 01:35:50.97 ID:P3VUMhFV0
>>405修正 「ドイツ潜として」です、フルット級の自沈艦はたいていヴェネチアで敗戦を迎え自沈、ドイツの手で引き上げられ、ドイツ潜となりました

………


潜水艦「同じくフルット級六番艦、スパリーデ(sparide。意味は検索しても出ないが鯛のことか)です。ムレーナ、ナウティロと同じようにドイツ潜となりましたが、また三色旗を掲げられて嬉しい限りです」淡い桃色と銀の髪は鯛のような色合いで、陽光にきらりときらめく…地味な迷彩の水着と対照的で、髪には艦橋後部の手すりらしい飾りが付いている…

潜水艦「同じくフルット級七番艦、トリトーネ。海神の名は伊達じゃないわ」トリトーネ(トリトン、あるいはトライトゥン。ギリシャ・ローマ神話で三つ又鉾を持つ海の神。英語では「ほら貝」の意味も)の名にふさわしく、長い三つ又矛を持ち、競泳水着風の艤装に長いパレオが付いているのは古代の格好を模しているらしい。青い目がじっと提督を見つめ、長く波打つ青灰色の髪がぽたりと水を垂らす…

潜水艦「同じく八番艦、ヴォルティーチェ(渦)です。「ゴルゴ」も渦だけど、ちょっと意味が違うのでよろしく。戦後も48年までは在籍していましたが、また海に出られるのはいいものですね…よろしく、提督さん」ヴォルティーチェ(英語ではヴォーテックス。渦、渦動の意)はゴルゴと違って渦巻いている髪の房が青く、額にはイタリア軍の五陵星がティアラのようにつけてある

あいさつが終わると、周囲からは「わー!」と歓迎の拍手が起き、フルットたちは一礼した。…ぴったりした水着風艤装のおかげできゅっと引き締まった胸やヒップ、腰の滑らかなラインがはっきりと見え、提督は生唾をのんだ…


提督「あー、えーと……こちらこそよろしくね♪…事前の話だと二人が来るくらいだと思っていたんだけど、まさかこんなにたくさん、しかもフルット級みたいな優秀な娘が来てくれるとは思っていませんでした…ここはあんまり出撃もないし、鎮守府の生活を楽しんでもらえたら嬉しいわ」

ドリア「私が秘書艦を受け持っていますが、チェザーレと軽巡ライモンド、ガリバルディも鎮守府は詳しいですから、提督以外にも気軽に相談してくださいね♪」

フルット「はい、感謝します…アンドレア・ドリアさま」

ドリア「あの、もっと気軽にドリアで構いませんよ…そんな風に言われるとくすぐったいですから///」

フルット「わかりました、ドリアさん」きらめく瞳に、潜水艦という地味な艦種とは思えないほどの魅力的な姿で軽く会釈した…

ドリア「はい。よろしくお願いしますね…フルット///」清楚にして流麗な艦名が艦娘としての姿にも影響しているのか、「可愛い」タイプが多い鎮守府の中で「美しい」艦娘のフルット級は新鮮で、あてられたらしいドリアは頬を赤らめて返事をした…
407 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/22(土) 02:12:00.78 ID:P3VUMhFV0
では、ついに到着した艦娘紹介を…


潜水艦…フルット級。1942〜43年生まれ。計画十二隻(うち完成八隻)。

戦前計画の中型潜水艦バリラ級、その後継艦(本来ポルトガル海軍向けでキャンセルされた)アルゴ級を下敷きにした改正型。
(基準)排水量930(水上)/1093(水中)トンとドイツZC型より一回り大きい。ディーゼル二基(2400馬力)と電動機(800馬力)で16ノット/8ノットと速度は標準的。
武装は533ミリ魚雷発射管四門(艦首)/二門(艦尾)、100ミリ単装砲一門(艦橋前部)、20ミリ機銃二基と武装も標準的。これも優秀だった「アルゴ級」の性能向上型としたため、戦時建造ながら潜航速度が30秒とイタリア潜では最も早く、運動性もよく高く評価されている。
戦前のイタリア潜と違って司令塔のデザインはドイツZC型に似た暴露型(司令塔の上に窓付きの囲いがない。吹きさらしだが視界は良くなる)になっている。

好成績だったため後継艦のフルットU級(24隻)も計画されたが敗戦で中止。艦そのものは悪くなかったがイタリアがレーダー、ソナー、潜望鏡用照準器等に遅れをとっていたため、乗員の勇敢さを最後まで活かしきれなかった。ムレナ、グロンゴには胴体外側に人間魚雷(水中スクーター)の格納筒が装備された。未成艦はチェルニア(魚のハタ)、デンティーチェ(レンコダイ。黄鯛)、グロンゴ(アナゴ)、スピゴラ(スズキ)と命名の予定だった


イタリア海軍が戦中までに量産した最後の中型潜水艦で優秀艦
408 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/22(土) 02:19:13.77 ID:P3VUMhFV0
…補足…

フルットなどの言い方は同じ「波」でも優雅な言い方らしい。艦娘としては雲形の斑点迷彩の競泳水着風(の艤装)に、頭に載せた艦橋と後部手すりが飾り物に見える端正な美少女。


…とりあえずこの辺で止めます。潜水艦は多い上に、これだけ書くのでも死ぬほど疲れたので…
409 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/23(日) 00:38:50.34 ID:qETo6rra0
祝「艦これ」四周年だそうですね。色々意見があるかも知れませんが、これで軍艦史や歴史を学ぶ機会になればいいですね…なによりイタリア艦に少しでも日が当たったのが喜ばしいことです、アクィラとかリットリオなんて艦名はちょっと前まで通じませんでしたから…

では少し投下していきます
410 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/23(日) 02:39:57.88 ID:qETo6rra0
…夜…

歓迎のパーティは週末にやることにして、提督たちはごく普通に夕食を終えた。せっかくなので食後はリットリオとフルットたちを近くに呼んで、さまざまなことを話しながらをカクテルをゆっくりと傾けた…リットリオの歓迎の時に古い家具をバラして仮設したカクテル・バーは好評だったので、提督はポーラとソルダティ級第一グループの駆逐艦ジェニエーレ(工兵)に手伝ってもらい、厨房の脇にお洒落なカウンターを作っていた…


提督「なるほど…ヴェネチアは意外と大変だったのね」

フルット「ええ、ダルマチア諸島での哨戒に深海側の迎撃と多忙でした…おかげでずいぶん活躍させてもらいましたが」丈の高いスツールに斜めに腰掛け、深いスリットの入った白いカクテルドレスを着ている…カクテルは青色が美しいロング・ドリンクの「チャイナ・ブルー」で、上を向くとグラスに乗っているマラスキーノ・チェリー(リキュールあるいはシロップ漬けのチェリー。パフェなどに乗っている真っ赤なアレ)をつまんだ

提督「そう、ここはそんなに忙しくならないはずよ…///」見ないようにと思いつつもフルットの滑らかな脚がすらりと伸びていて、ヒップの丸いラインまでスリットから見えそうになる…提督はカルーア・ミルクをちびちびすすりながら言った

ムレーナ「何だよ…活躍できると思ってたのに」艦名の「ウツボ」にふさわしく、美しいが荒っぽくもあるムレーナはひとくさりぼやき、ドライ・マルティーニをあおった…飲み干してからピック(楊枝)にさしたオリーブを食べると、グラスを差しだした

ムレーナ「うまい♪…今度はスクリュードライバーで」油田作業員がドライバーでステアして飲んだという、ウォッカ・ベースのカクテルを頼む

ポーラ「はぁーい、ポーラはぁ…カクテルも得意なのですぅー…ひっく♪」胸をはだけ、艶めいた姿でカクテルを作るポーラ…見ていると夕食でワインを一本近く空け、バーが「開店」すると自分用に二、三杯のカクテルを作って飲み、頼まれたものをステアしたり、シェイクしたりする間にもちょくちょく味見をしていた…カクテルをもらいに来た艦娘は十数人いて、中にはお代わりを頼む艦娘もいたので、ひと舐めづつでも数杯分は入っているはずだった…

提督「ちょっと、ポーラ?」

ポーラ「えへへぇ…提督さんもおかわりですかぁ〜?」

提督「…飲み過ぎよ、ポーラ。ここは私が代わってあげるから、そろそろ部屋に戻ったら?」

ポーラ「むぅ…ポーラはぁ〜、酔ってなんかいません…よぉ♪…美味しいお酒を飲むのにぃ〜…酔ってたらちゃんと味わえないですからぁ〜…ひっ…く♪」

ムレーナ「どう見ても酔ってるだろ?」褐色と金の瞳で呆れたようにポーラを見た。着ているのは胸元でしばって留めた軽いシャツに綿の短パン、サンダルと、夏のヨット遊びみたいな恰好でいる…当人は気づいていないし気にもしていないが、提督からはシャツの下から締まったいい形の乳房がのぞいて見える…

411 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/23(日) 20:24:16.56 ID:qETo6rra0
…また今夜あたり投下しに来ます、お待ちください…
412 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/24(月) 00:46:47.35 ID:Onl0mcH70
提督「あー…誰か、私と一緒にポーラを運んでくれない?」スツールを降りるとカウンターに回り、ポーラの腕を首にかけさせた…

ポーラ「提督ぅ〜…ポーラはぁ、酔ってないのぉー」振りほどこうと抵抗する

提督「うわ、力が強い…///」ばたばたと可愛らしく暴れるたびにポーラのずっしりした胸が当たる…と、ひょいとポーラが引き離された

チェザーレ「全く、仕方ないお嬢さんだな…部屋に戻るぞ」簡単にお姫様抱っこにして持ち上げた

ポーラ「嫌ですぅ〜、ポーラは酔ってないです〜…」

チェザーレ「…戻るぞ。提督、悪いがドアを開けてくれるか?」

提督「はいはい…さすがね、チェザーレ」大きなドアを押さえて、チェザーレが出るのを待った

チェザーレ「まあな…さ、行こうか」

提督「ええ」


…コツ、コツ、コツッと廊下をザラ級の部屋に向かう。提督が小走りにならないよう、歩幅を合わせてゆっくり歩くチェザーレ

ポーラ「えへへぇ…チェザーレはとっても大きいですねぇ〜♪」ポーラはチェザーレの首に手を回してつかまり、胸に顔をうずめて喜んでいる

提督「…うらやましい」

チェザーレ「…聞こえてるいるぞ?」

提督「…冗談よ?」

チェザーレ「そうか?……本気でもいいのだがな」小声でつぶやいた

提督「///」

ポーラ「二人ともぉ〜、お熱いですねぇ〜♪」

チェザーレ「確かに提督を抱きたくて仕方ないが…まずはそなたを送り届けてからだな」

提督「…チェザーレ///」


…ザラ級の部屋…

提督「ザラ、いる?」ノックした

ゴリツィア「提督!今開けます…姉さんたちはお風呂です、私は後で行こうと…あ、チェザーレさんもこんばんは…って、ポーラ姉さん?」

チェザーレ「うむ…ゴリツィア、このリキュールでいっぱいのイレデンタ(未回収地)をどうにかしてくれ」ベッドに案内させると冗談めかして言いながらポーラを降ろした…

ゴリツィア「あぁ、はい!…ポーラ姉さん、酔っているみたいだし今日はもう止めましょう?」

ポーラ「もぉ、酔ってないです〜…ザラ姉さーん…あれぇ〜、ザラ姉さんはぁ?」

ゴリツィア「いまお風呂ですよ、ポーラ姉さん」

ポーラ「おー…ゴリツィアがいた〜♪…じゃあ、一緒に飲もう〜!」ごそごそやっていたかと思うと、どこからかワインの瓶を取り出した

提督「もう…いい加減にしておきなさい?」瓶を取り上げてベッドに寝かせた

ポーラ「あーっ、ポーラのぉ…返して下さい〜」

提督「駄目よ。…ほら、お休みのキスしてあげるから♪」ちゅっ…と額にキスをすると瓶を小型ワインセラーに戻した

ポーラ「むぅ〜、今日はキスしてもらったから言うこと聞きます〜…お休みなさぁい♪」ゴリツィアに手伝ってもらいながら服を脱ぎ、そのままタオルケットに潜りこんだ…

提督「はぁ…」部屋をでてドアを閉めると廊下の壁にもたれて息をついた…ポーラを担ごうとしたりして暑かったので紅潮した頬を手で扇いだ…外は月が綺麗で、銀紙のように海がきらめいている…

チェザーレ「提督も大変だな」

提督「いいえ、楽しいから平気…だけどみんな力があるからそういう意味では大変かもしれないわ」窓の外を眺めつつ、緩やかに歩きながら言った…

413 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/24(月) 01:46:03.77 ID:Onl0mcH70
チェザーレ「そういえば、提督…」半歩後ろに付いて歩いていたチェザーレが思い出したように声をあげた

提督「んー?」

チェザーレ「今夜はルナ(月)が見事だな…どうだ、少し夜風に当たらないか?」

提督「いいわね。今夜は月も緑色がかっていて、綺麗だし…♪」廊下の窓を開け放ち、ベランダに出た…外は月夜と波の照り返しの輝く絶景で、ほどよい夜風が提督の髪を撫で、提督の肌が月光でほのかに光って見える…

提督「あぁ、なんて涼しい空気♪…夜風が気持ちいいわ」髪をなびかせてうっとりと目をつぶった

チェザーレ「…提督」

提督「どうしたの?」

チェザーレ「月光は人をおかしくするというが、本当のようだな…」腰に手を回すと、提督をくるりと半回転させた。そのまま唇を重ねると提督の金色の瞳が驚いたように開き…そっと閉じられた

チェザーレ「…む…んん…ちゅっ…ちゅるっ…」

提督「んっ…ちゅっ……ちゅるっ…ちゅ…♪」一旦唇を離すと目を開け、タンゴのように身体をのけぞらせた…

チェザーレ「すまないが…もう我慢できそうにない///」もどかしげに提督のナイトドレスの裾をつかむとたくし上げ、壁に押し付けて秘所を重ねた…

提督「あっ♪…チェザーレ…私のこと、好きにして?……大好きだから///」早くも濡れはじめた秘所を重ね合わせ、腕を曲げて両手を上げるようにしながらささやいた…

チェザーレ「そうか…提督のように綺麗な女性に「好きにして」などと言われると……こらえきれないな」くちゅ…くちゅっ♪…片足立ちでふとももを開かせ、間に割り込むようにした…

提督「あっ、あっ、あぁっ♪…チェザーレの…熱い…熱いの…ぉ♪」壁に押し付けられて甘く性急に責めたてられ、提督はねだるような喘ぎ声を上げた

チェザーレ「チェザーレも…だ///……提督のここは熱くて…とろっとしていて……火傷しそうだ♪」

提督「ひぅ…んぁぁ…いいの……ぉ…チェザーレ…ここ……もっと…ぉ…♪」

チェザーレ「すまないな……ふぅ…こういうことは…あまり経験がないから…な……ふっ…ん」最初こそ少々ぎこちなかったが、軍事の天才チェザーレの名を冠しただけあり、あっという間に提督の弱点をつかみ的確に責め始めた…

提督「あぁぁぁっ!…ひぐっ、いくぅぅっ…チェザーレ…そこ…いいのぉっ♪」一度果てて、今度は壁に手を付けさせられると下半身を抱えられるようにして責めたてられた

チェザーレ「これは…たまらないな…っ♪…ドリアやライモンドが夢中になるのも……分かる…♪」…くちゅっ、ぐちゅ、ぐちゅっ♪

提督「せっかく二人きりなんだから…あぁぁっ、いいっ!…他の娘…の…名前は……んんっ…出さないで……今の私は…あぁぁっ♪…チェザーレだけの…もの…だから…」ナイトドレスを腰までめくりあげられ、壁に両手を付けさせられたままで言った…

チェザーレ「あぁ……そう言われると…どんな勝利よりも満足するな…っ♪」

提督「あ゛ぁぁっっ…激しいっ♪…そこ…ぉ、いいのぉ……あぁぁっ、イくぅぅっ…イってるのぉぉっ♪」下半身を夜風にさらし、とろとろと蜜を垂らしながらだらしない表情を浮かべ叫んだ…

チェザーレ「そのみだらな顔……もっと、チェザーレに見せてくれ♪」

提督「あんっ……あっ、あっ、あふっ……あっ、あ゛ぁぁぁっ♪」チェザーレのむっちりしたふとももにぶしゃぁぁ…と蜜をぶちまけ、気が抜けたような声で絶頂した…


………
414 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/24(月) 02:11:36.28 ID:Onl0mcH70
…食堂…

提督「…今戻ったわ///」


提督はバーカウンターのスツールに腰かけると、氷の解けかけたカルーア・ミルクを一気に飲み干した…白の薄いナイトドレスには愛蜜の染みが垂れていて、一緒に戻ったチェザーレは少し気恥ずかしそうながらも満足げにワインを傾けている……テーブルでカクテルを楽しみつつも、大人の女性であるドリアとカヴールは察したらしく、提督とチェザーレに意味深な笑みを浮かべながら、頬を紅潮させ、濡れた花芯を疼かせている提督を見て舌なめずりしそうな様子だった。一方リットリオは熱でもあるのかと心配そうな視線をちらちら送ってきたが、すっかりとろけて雌の顔になっている提督の表情に理由は分からないがどきどきしているようだった…


ミッチャー提督「お帰り…ところでカクテルを頼んでいいかな?」スツールに座ってカウンターに肘を突いている

提督「え、ええ…何が飲みたいの?」濡れた場所を隠すように脚を挟み込むようにしてカウンターに立った

ミッチャー提督「そうねぇ…じゃあ「セックス・オン・ザ・ビーチ」で♪」

提督「…分かってて言ってるの?」

ミッチャー提督「何のことかしらねぇ?…普通に飲みたくなっただけなんだけど?」にやにやと半笑いを浮かべながら出来上がったカクテルを勢いよく飲んだ

提督「飲むのが速いのね…他にある?」

ミッチャー提督「いいわね…それじゃあ、「ビトウィーン・ザ・シーツ」(シーツの狭間)をお願い」…また意味深なカクテルを頼みつつ笑いかけてくる

415 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/24(月) 02:15:24.58 ID:Onl0mcH70
…今日はこの辺で止めますね…チェザーレと夜戦する予定はなかったのに、どうしてこうなった……しばらくは建造と開発に明け暮れつつ潜水艦と補助艦艇の紹介をしていこうと思いますが、その間提督や艦娘たちがいちゃつくこともあると思います…
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 23:56:11.33 ID:pmTZ6tNno
良いぞ良いぞ
417 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/25(火) 01:42:28.91 ID:QIGIMnRB0
提督「…」

ミッチャー提督「どうしたの?」

提督「…何でもないわ」カクテルを作って出した…と、奥の方のテーブルできゃあきゃあいう嬌声が聞こえてきた

提督「いったいどうしたのかしら……って、ちょっと!?」カウンターから身をのりだして様子を見ると、慌てて騒いでいるテーブルに向かって小走りで駆け出した…

ミッチャー提督「あらまぁ…♪」スツールで身体を捻じると騒ぎの原因を見て愉快そうに笑い出した

エンタープライズ「?…あぁ、なるほど。…マームもいつだったかあんなことしたわね」苦笑いしながらジン・フィズをすすった

フレッチャー「うわ…」新造された40年代の道徳観を残しつつも、興味深々のフレッチャーは真っ赤になりつつもこっそり凝視している…


…提督が向かった中央あたりのテーブルでは、出来上がっている十人あまりが嬌声を上げながらふざけていた…テーブルの上では褐色のマエストラーレ級駆逐艦グレカーレとリベッチオがすっかり出来上がって、アラビア音楽のレコードをかけながら物憂げに身体をくねらせつつ、着ているものを脱ぎだしていた…周りのコンドッティエーリ(Condottieri…傭兵隊長)型軽巡や駆逐艦たちも止めるどころかはやし立てている…


提督「ちょ、ちょっと待って…///」割って入ろうとするが周囲に「観客」が固まっていてうまく入り込めない…

コレオーニ「あははっ、リベッチオ可愛いよー!」

リベッチオ「本当!?…ならサービスしちゃおうかなぁー♪」…するりとしま模様の下着を脱いで放った

エウジェニオ「うふふっ…最高♪」魅力的な笑みを浮かべつつ、グレカーレが脱いだらしい桃色のブラジャーを片手にしてワインをあおっている

バンデ・ネーレ「おぉー♪…グレカーレのも見たいなぁー!」

グレカーレ「仕方ないなぁ、行くよー?」じらしつつ裾をめくりあげる…

ニコロ・ツェーノ(ナヴィガトリ級駆逐艦)「いいよぉー!」

エマニュエーレ・ペッサーノ(ナヴィガトリ級)「もう、じらさないでよ♪」

提督「こらこら!いくら何でもだめで…しょ…///」ようやく周囲をかき分けてやって来ると、テーブルの上に乗った二人を見上げ叱ろうとして…褐色の艶やかなふとももと、その奥からのぞきそうな影に生唾を飲んだ…

リベッチオ「おー?提督もリベッチオのここ…見てみたいのかなぁー?」笑いながらスカートをまくろうとする…

提督「わーっ、駄目!…いくら楽しくしているからってやり過ぎよ、みんなもはやし立てない!」

グレカーレ「だってみんな喜んでるよ…ほら?」周囲の艦娘たちはわーわーはやし立て、「提督も脱いでー♪」と不穏な声も聞こえてくる

提督「それとこれとは別よ!…だいたい、素足だからってテーブルに乗っちゃ駄目でしょう!」

リベッチオ「うーん…それはそうだよね、じゃあ降りよっか♪」妙な理由だったが納得して、不満の声が響く中あっさりとテーブルから降りようとした

提督「じゃあ、ほら…支えてあげるから」

リベッチオ「提督は優しいねっ…よいしょ♪」ひょいと飛び降り、提督は両手で腰をつかんだ…が、リベッチオの勢いが良かったのでつかみ損ね、ぴちっと張りのあるヒップを支える形になった…

リベッチオ「もう、提督のえっち♪」まんざらでもない顔をしてわざと言った

提督「あっ…ごめんね///」(…すっごい瑞々しい///)

バルビアーノ「あー、提督だけずるいわ!」

バンデ・ネーレ「私だって触りたいのにぃ♪」

グレカーレ「よーしっ…じゃあみんな、抱きしめて、銀河の果てまでぇー♪」

ジュッサーノ「いいわよ、おいでっ♪」

エウジェニオ「うふふっ♪ほーら、お姉さんが抱きしめてあげる…♪」

アブルッツィ「こっちにおいで♪」

提督「駄目だってば!…お願いだからグレカーレ、普通に降りてちょうだい」

グレカーレ「えー?」

提督「もう、「えー」じゃないの…ほら、ちゃんと服も着て?」


…ブーイングが起きる中グレカーレを受け止めるとそっと降ろしてやり、それから周囲の艦娘たちの方を向き、腰に手を当てた…

418 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/25(火) 02:30:17.73 ID:QIGIMnRB0
提督「だいたい、いくら楽しいからって駆逐艦の娘にこんなことさせちゃ駄目でしょう」

エウジェニオ「ミラベロ級を手籠めにした提督に言われても納得できないわ…♪」

提督「失礼ね、手籠めになんてしてないわ。むしろ合意の上だったもの……可愛かったし///…とにかく、人に見えるようなところでそういうことはしないの!」

ジュッサーノ「ふーん…じゃあ提督、この間大浴場でエウジェニオと何してたのかしら?」

提督「何って……あ、愛し合ってました///」

コレオーニ「…たった今、ボクの耳には「見える所でしない」って聞こえたような気がしたんだけどな?」

バンデ・ネーレ「奇遇ね、私にもそう聞こえた♪」

提督「だって…見えてはいなかったから」

エウジェニオ「ふふっ、あの可愛い喘ぎ声はしっかり聞こえていたみたいだけど♪」

提督「とにかく、駆逐艦の娘は小さいんだから…あんまりそういうことをさせちゃ駄目でしょう」

リベッチオ「リベッチオは34年生まれだけどなー…41年戦没だけどね……」

提督「あっ…ごめんなさい、リベッチオ……って、そこじゃないの。実年齢じゃなくて、外見相応の話。憲兵が来たら捕まるのは私なんだから」

バルビアーノ「憲兵なんかいないから平気でしょ?…それにボクたちが守ってあげるよ」

提督「ありがとう、バルビアーノ……って、違うの。……あんまり疲れさせないで」

エウジェニオ「じゃあ、お疲れの提督を癒してあげる♪……ほら、私の胸に飛び込んで…?」

提督「エウジェニオ…///」

エウジェニオ「いいのよ…遠慮しないで?」吸いこまれそうな瞳がきらりと輝く…

提督「嬉しいわ……じゃなくて。とにかく、以後食堂でストリップは禁止よ」

グレカーレ「そんなに私たちは貧相な身体かなぁ…」

提督「あぁ、落ち込まないで…むしろグレカーレたちが魅力的すぎるからよ?…それにね「深窓の令嬢」って言うくらいで、美人はあんまり露骨にしないものよ…ね?」

グレカーレ「そっかぁ、「深窓の令嬢」かぁ…じゃあエウジェニオは?美人だけど全然隠してないよね?」

エウジェニオ「あら、「美人」だなんて♪…グレカーレ、後で私のお部屋に来て?…ごほうびをあげる♪」

提督「あれは……ほら、ギリシャ帰りだから」

グレカーレ「あぁー…なるほど」

提督「とにかく、これ以上大騒ぎしないこと。…はい、解散!」
419 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/25(火) 11:21:45.93 ID:QIGIMnRB0
…夜・寝室…

提督「あー…色々疲れた」

ドリア「お疲れさまでした、お休みになりますか?」

提督「ええ…もう動きたくないもの」ぱさっ…とナイトドレスを椅子の背にかけると、肌触りのいいふわふわのタオルケットにもぐりこんだ…

ドリア「それでは…灯りを消しますね♪」部屋の灯りを切ると、服を脱いでドリアが入ってきた

提督「今日はもう寝るわよ?」

ドリア「ええ、いいんです…提督のぬくもりが欲しいだけなので」そっと腕を絡めて、優しく頬にキスをした…

提督「…いい夢が見られそうね、お休み♪」ドリアに慈愛あふれる笑みを向けた…

………


…翌日・午前中…


提督「そう言えば、工作室で開発と建造ができるようになったのよね?」朝食を終え、執務室でリットリオ建造とフルット級潜水艦着任の報告書を書き終えると、ドリアに向かって言った

ドリア「ええ、できますよ」

提督「せっかくだから開発してみましょうか」

ドリア「それもいいですね、ぜひやってみましょう♪」

提督「決まりね」


…工作室前…


…工作室の入口には、「提督が目新しい事をする」と聞いてやって来た何人かの艦娘たちと、開発で何ができるかが気になる各国の提督たちが集まっていた。提督は綺麗な群青色のタロットのようなカードと図鑑を取り上げると、この間リットリオを呼んだ時のようにパッとカードを投げ上げた…


ミッチャー提督「へぇ…イタリアさんはこんな具合にできるものが分かるんだねぇ」

百合姫提督「うちはこんなにお洒落じゃないわ…なんだか魔術師みたい♪」

エクレール提督「何でも直感ばかりのイタリアらしいですわ、理論も理屈もあったものじゃありませんわ!」

提督「さてと、何が出るかしら…」タロットのような青いカードを見ると、よく見る対空機銃の絵が浮き出ていた…

ドリア「どうですか、提督?…あら、これは20/65ブレダ1940・20ミリ連装対空機銃ですね」(※「20/65」は口径、「ブレダ」はイタリア有数の小型火砲・機銃メーカー「ブレダ」社、「1940」は年号…20ミリ65口径・ブレダ製モデル1940)

提督「やったわね…って言っても、みんな装備はあるのに開発してどうするのかしら?」

ドリア「損傷を受けると装備が破壊されてしまいますし、戦時に行った対空火器増強仕様などに改正するときに使えますよ?」

提督「なるほど…資材は貯めてあった分がたっぷりあるし、もうちょっと開発してみましょうか」

ドリア「いいんじゃないでしょうか…カドルナたちはまだ水偵がカント25AR飛行艇で、メリジオナリRo43になっていないので、ぜひ開発してあげて下さい♪」

提督「了解…って言っても、私のさじ加減では決まらないみたいだから「頑張ってみる」としか言えないわ」

フルット「頑張って下さい、提督」

ザラ「提督、頑張ってね♪」

百合姫提督「私も応援しているわ」

提督「みんなありがとう…じゃあ、行くわよ……ドロー!」

ライモン「うまく行きました?」入り口からのぞきこむようにして言った

提督「…あー、水偵は出なかったわ」

ドリア「そうですか?…まぁ、これは9.0/50アンサルド・OTO1938/39対空砲ですね。私とデュイリオ、リットリオ級の対空砲です」

提督「そうね、しゃれたデザインだしすぐ分かったわ…でもカドルナたちに水偵を出してあげたいのよね」

ドリア「頑張りましょう…さぁ、もう一回♪」

提督「えぇ、……はい、どうかしら?」

ドリア「うーん…飛行機ではあるのですが……」

提督「どれどれ…レジアーネRe2001艦載型?」出てきたのはヴェルデ・オリーヴァ(オリーヴ・グリーン)に塗られた戦闘機、レジアーネRe2001「アリエテ」(※「牡羊」の意…ギリシャ・ローマ神話の「金の毛をした羊」や牡羊座にあやかって名付けられ、ガリアやブリタニアを震撼させたローマ帝国の破城槌(はじょうつい)「アリエテ」からとったネーミング)で、艦載型らしく着艦フックが付いている…
420 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/25(火) 12:07:57.59 ID:QIGIMnRB0
提督「実機はとうとう完成しなかったけど、こうしてまた作り出せるって言うのは感慨深いわね…」

ドリア「そうですね…さぁ、もうちょっとだけやってみましょう?」

ライモン「フォルツァ(頑張れ)、提督♪」

提督「ええ…来て…っ!」

ドリア「どうですか?」

提督「あー…まぁ、そううまくは行かないものよ」手にしたカードには触角の付いた機雷が描かれている…

ドリア「T200、潜水艦敷設用機雷…ですか」

提督「民間航路もあるのに攻勢機雷原なんか作れる訳ないわよね…ふー……」
(※攻勢的機雷原…港などへの侵入を防ぐ機雷原と違い、敵艦の通りそうなところに機雷を仕掛け航行を妨害するもの。イタリアは19世紀末から機雷の研究を熱心に行い、エリア大佐の考案した係維機雷「エリア機雷」は日本など世界各国も参考にした。第二次大戦も54000個余りの機雷をシチリア海峡に敷設して回り、戦果も挙げている)

ドリア「そうですね…一旦休憩にでもします?」

提督「そうね…待機室がすぐそこだから、そこで休憩しましょうか」

ドリア「はい。…みなさんも一緒にお茶でもどうですか?」

ライモン「あ、ならお湯を沸かしてきます」

百合姫提督「私はお菓子を取って来るわ」

ミッチャー提督「ならお皿でも並べておこうか?」

提督「ありがとう♪」

エクレール提督「…わたくしが紅茶を提供してあげてもいいですわ」

提督「いいの?」

エクレール提督「交流のため…し、仕方なくです。別に貴女のためではありませんわ」そう言いつつちらちらと視線を向けてきて、何か言って欲しそうにしている…

提督「…グラツィエ♪」ちゅっ、ちゅるっ♪…エクレール提督をぎゅっと抱きしめると舌を絡め、ねちっこく甘ったるいキスを浴びせた

エクレール提督「…んんっ!?…ん…んん…っ……あっ、あっ、あふ…ぅ♪」キスを浴びせられただけであっさりとトロ顔をさらし、内またになってへたり込んだ…

提督「うふふっ…可愛い♪」

エクレール提督「いきなり…何て…こと……するんです…の?…立てなく…なってしまう…じゃ……ありませんか///」

フルット「…あの、提督」

提督「なぁに?フルット」

フルット「素晴らしいですね……いい波です♪」

提督「…フルット、百合は好き?」

フルット「はい♪…しかし、フランスの提督がこうしてへたり込んでいるのを見ると……その…ぞくぞくしますね♪」

提督「普段お高く止まっているだけになおのことね……もっとも、もうすっかり調教されちゃってるのだけど♪」

フルット「まぁ♪」

エクレール提督「それは…言わないで下さい……ませ///」

提督「うふふっ…さ、お茶を飲みに行きましょう?」

フルット「提督は焦らすのもお上手なのですね♪」

提督「さぁ…何の事かしら♪」

421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 16:11:04.07 ID:8SVGg8QDo
艦これ脳だとマエストラーレ級駆逐艦のストリップなんて事案以外の何者でもない危険度と認識しました(いいぞもっとやれ
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 18:00:18.69 ID:4q7aKGOf0
百合姫提督に耳掻きされてイッちゃうフランチェスカ提督が見たいです
423 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/26(水) 00:46:07.07 ID:qR2TuHzp0
>>421 ここには憲兵やカラビニエーリはいないのである程度は…

>>422 欧州は耳かきしないそうですしね…リクエストに加えておきます


…ちょっぴり投下しますよ
424 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/26(水) 01:36:03.99 ID:qR2TuHzp0
…待機室…


…待機室は本来警戒待機組の部屋だが、穏やかなこの鎮守府に出撃要請があるわけでもなく、二時間ばかり座っていればいいサロンと変わりない…しかし出てうろうろするのはご法度なので、室内には安楽椅子やソファー、テレビに本、提督が読み終わった朝刊、図書室からローテーションされてくる漫画や雑誌、お茶の道具が置いてある…提督とフルットはすっかり骨抜きになったエクレール提督に肩を貸してやり、負傷者を運ぶように連れてきた…


百合姫提督「あら、どうしたの?」支えられてやって来たエクレール提督を見て言った

提督「んー、ちょっと足首を捻っちゃってね…何でもないの」エクレール提督にだけ見えるようにパチンとウィンクを決めた

エクレール提督「え…ええ、ご心配をおかけして申し訳ないですわ」

百合姫提督「じゃあこちらの安楽椅子に掛けてください…今、お茶も準備しますから」そう言ってヤカンのお湯をティーポットに注ぎ、ポットを温めた

提督「紅茶はエクレール提督が持ってきてくれたのがあるわ」脚の速いライモンが持ってきてくれた、「フォーション」のアップル・ティーの缶、金色に黒字のロゴが入っているあの缶を差しだした

百合姫提督「あら、高級な紅茶をわざわざ…」白い夏季軍装も清楚な百合姫提督が、丁寧に一礼した

エクレール提督「構いませんわ…フランスの偉大さを学んでいただく機会ですもの」と、また待機室のドアが開いた

龍田「提督、持って来たわよぉ」巾着袋ほどのビニールで包まれたお菓子を十数個抱えてきた

百合姫提督「ありがとう、龍田♪…さ、座って?」

龍田「提督が駆け回るなんて…こそばゆいわねぇ」

提督「ふふ、いいのよ…みんなはいつも頑張っているんだもの♪」

ミッチャー提督「ザッツ・ライ♪…その通りよ。こっちは普段ふんぞり返っているだけなんだから、たまにはサービスしないとね」親指を立ててみせる

百合姫提督「さぁ、お湯を注いだわ。四分でできるからみんな座って?」

提督「…ドリア、ライモン、フルット、一緒に座りましょう?…バンデ・ネーレ、それに第九駆逐隊のみんなもどう?」ソファーに座っている警戒待機組、軽巡バンデ・ネーレと開戦時「第九駆逐隊」を編成していたオリアーニ級の四隻にも声をかけた

バンデ・ネーレ「ありがとう、提督…いただくわね♪」華奢な身体で軽やかに腰掛けたバンデ・ネーレは「ジョバンニ・デレ・バンデ・ネーレ」の名にふさわしく、相変わらず黒を基調にした服を着ている

オリアーニ「やったわ♪…日本のお菓子はどれも美味しかったし、たまには警戒待機もいいことあるのね♪」

提督「そうじゃないと嫌になっちゃうもの♪…みんな、お皿はある?」

ドリア「ありますよ。…では、お隣に座らせてもらいますね♪」隣にしなをつくって座ると、さりげなく提督のふとももに手を置いた

ライモン「…提督、反対舷はわたしでいいですよね?」ちょこんと座ると、こちらは肩にもたれかかるようにした

フルット「まぁ…私の場所が無くなってしまいましたね……では失礼して」端正な顔立ちのフルットは横の椅子に脚を組んで座った…クリーム色のスカートにレースで波模様が入ったタイツ、七分丈のブラウスと白い長手袋は貴婦人のようで、私服も見事なほど似合っている

提督「ええ、貴女の顔も見られてちょうど…」裾がずり上がったスカートから、黒いガーターベルトとランジェリーがのぞく…

フルット「なにか?」

提督「…下着、見えてるわ」小声でそっと耳打ちした

フルット「…見たいでしょうから」そう言いつつぎりぎりで見せない奥ゆかしさと、そこからちらちらと見え隠れする色っぽい下着が提督の気をそそる

提督「とっても目の保養になるわ…」

425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/04/26(水) 02:37:06.06 ID:qR2TuHzp0
…補足…

ジョバンニ・デレ・バンデ・ネーレ…第一次大戦後に初めて建造した軽巡「ジュッサーノ級」の一隻。

ローマ、あるいはイタリアの栄光を示すため、中世ルネサンス期の著名な傭兵隊長たちの名をとったことから数クラスまとめて「コンドッティエーリ」(傭兵隊長)型と言われる。その「コンドッティエーリ」型軽巡の初期に当たる艦。設計はジュセッペ・ヴァン、ジュセッペ・ロタ造船官

ジョバンニ・デレ・バンデ・ネーレ(バンデ・ネーレは「黒帯」の意。「黒帯のジョバンニ」または「黒備えのジョバンニ」)はシャルル五世と戦った傭兵隊長ジョバンニ・ディ・メディチで、教皇レオ十世の崩御を悼み、以後必ず黒いリボンや帯をつけ、槍に付ける旗印も黒にしたというメディチ家開祖の父。最後は大砲の暴発で負傷、敗血症を引き起こし亡くなった



ライモンド・モンテクッコリ…オーストリア人で、三十年戦争のころ活躍した武将。
神聖ローマ帝国の軍司令官としてオスマン・トルコを破り、ネーデルラント継承戦争、第一次北方戦争などなど様々な戦争でも司令官を務めた。軍隊の機動のさせ方が上手かったが、現役を退いてからはオーストリアの歴史を研究して過ごした。
「伊土戦争」でトルコからかなり強引に植民地を手に入れたイタリアからすると、対トルコの英雄は国威発揚にふさわしいと考えたものらしい。

軽巡R・モンテクッコリ級はウンベルト・プリエーゼ(プリエーゼ・シリンダー防御システムや円筒形の艦橋で有名)、レオナルド・フェーア造船官の設計


ムツィオ・アッテンドーロ…ミラノ・スフォルツァ家の開祖で傭兵隊長。スフォルツァとは「厳格な」というような意味で、同じく傭兵隊長だったアルベリコ・ダ・バルビアーノ(ジュッサーノ級の一隻に付けられている)に言われたとされるが、気に入ったのか勝手に流行ってしまったのか、とうとう家名にしてしまった



ルイージ・カドルナ…「カドルナ級」の名前の由来である、第一次大戦時の陸軍第四軍司令官。
スイス・オーストリア・イタリア国境のチロル地方、「ピアーヴェ戦線」でオーストリア軍に対し十一回に渡り攻勢をかけるも行き詰まり、むしろオーストリア・ハンガリー帝国の反攻作戦で発生した「カポレットの戦い」で大敗。後任アルマンド・ディアスもカドルナ級二番艦の名前になっている。

無用な戦死者ばかりを出したが、ムッソリーニの時代になって祭り上げられた…日本で言うなら乃木希典あたりか




アルフレド・オリアーニ…駆逐艦「オリアーニ級」の由来になった、第一次大戦前後(1910〜20年代)のナショナリスト。

国家の威信回復や、オーストリア・ハンガリー帝国から「未回収地」(ダルマチア諸島、南チロル地方、トリエステなど)を奪回すべしと説いた。ムッソリーニや「戦闘ファッショ」などにも影響を与えた作家・愛国者。

四隻ともに国威発揚のため愛国者や国粋主義作家の名前が付いている
426 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/27(木) 01:32:23.37 ID:GocWDeC70
………

百合姫提督「さぁ、紅茶が入ったわ」とぽとぽとぽ…といい音を立ててカップに紅茶が注がれる。香り高いフォーションのアップルティーは水色も綺麗で、真っ白なジノリのティーカップによく映える

提督「ありがとう…じゃあ、お菓子も開けさせてもらうわね?」巾着風に結ばれ、結び目に爪楊枝が差してあるビニールの袋を解くと、中にはプラスチックの入れ物と小さい容器が重ねてあった

提督「このお菓子はなぁに?…それと食べ方を教えてもらえる?」小さい四角いチューブを収めるために中央がへこんでいる容器は、うわぶたが透明で、そこからきな粉らしい固まりがのぞいている…

百合姫提督「今説明するわ…お菓子の名前は「桔梗屋」の「信玄餅」。山梨の銘菓で求肥餅にきな粉をまぶしてあって、その上から小さい入れ物に入っている黒蜜をかけていただくの…一個持ち上げて隙間に黒蜜を垂らすとこぼさないで食べられるわ」

提督「なるほど…では」ふたをどけて黒蜜を垂らし、楊枝で刺してつまみ上げた…一つの入れ物に一個かと思っていたが、中に入っている求肥は一口大のものが三つで、一つ口に入れるとほのかに甘い求肥ときな粉、黒蜜が上手く絡んで美味しい…

提督「ん…素直な味」

百合姫提督「硬くならないうちに食べようと思ってたから、いい機会だったわ」

ライモン「んー♪…美味しいですね」

バンデ・ネーレ「ジァポーネ(日本)のお菓子は美味しいものなのね」

フルット「出撃もなく、美味しいお菓子を頂ける…いい時代になったものですね」

オリアーニ「美味しいわ♪…でも三つしか入ってないのね。……もっと食べたいかも」

提督「はい、あーん♪」

オリアーニ「いいの、提督?」

提督「信玄餅はまだあるみたいだし、警戒待機で退屈だったでしょうから…ごほうび♪」

オリアーニ「嬉しいけど…でも止めておくわ」

提督「あら、どうして?」

オリアーニ「妹たちにもあげないと不公平だし、提督の残りを食べちゃうのはいけないわ」

提督「まぁ…妹思いで偉いわ」

百合姫提督「そうね…そんないい子には……はい♪」オリアーニ級の四人に、さらに一個づつ差しだした

オリアーニ「あ!」ぱーっと表情を明るくするオリアーニたちを見て、提督は百合姫提督にウィンクした

ミッチャー提督「よかったね。…しかし、日本の菓子は独特で面白いねぇ…「モチ」とか「キナコ」とか、健康的だし」

フレッチャー「ね、なかなか美味しいし…けどマームのアップルパイが食べたいな……」

ミッチャー提督「またそれ?…仕方ないね。…今はリンゴの時期じゃないから、今度厨房を借りてストロベリー・パイでも作ってあげよう」

フレッチャー「イェス♪」

ミッチャー提督「そんなに喜ばなくても…」そう言いつつも、嬉しそうなミッチャー提督

427 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/28(金) 23:49:34.09 ID:T0a4KtjE0
…お待たせしました、投下しますよ。ゆっくりですが楽しんでいってもらえれば…
428 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/29(土) 00:38:38.01 ID:wo3lx9dz0
エンタープライズ「!…もう、謙遜しないでいいのに」ミッチャー提督の手作りパイと聞いて、身を乗り出しかけてから慌てて座り直し、ふぅ…と息を付いてから言った

ミッチャー提督「謙遜してるんじゃなくて、あんまり期待されて微妙な顔されたら嫌じゃない…特にここの食べ物は美味しいしさ?」

提督「ありがとう、ディアナが聞いたら喜ぶわ」

ミッチャー提督「ダイアナは丁寧だしいい子よね…もっとも、うちの規模じゃあんな風に細やかで丁寧には行かないわ」

フレッチャー「どかーん…と盛ってあるだけだもんね」

ミッチャー提督「文句言わないで。「ニンジンいらないよ!」って言ってるのに山盛りにされないだけよかった、と思ってよ」

フレッチャー「…アイアイ・マーム」

提督「ふふ、仲がいいようで何よりね」

ドリア「提督ほどではありませんけど♪」



…お茶の後…


…甘いものと香り高い紅茶をお腹に収めて満足げな警戒待機組のバンデ・ネーレとオリアーニ級の四隻…と、そんな様子をみて微笑んでいる提督。一同はソファーでくつろぎつつ、衛星放送で日本のアニメ映画を流しているのを見ている…


提督「あー、見たことあるわ、これ♪…「となりのノトロ」(能登呂)だったかしら?」昭和の田舎にあったであろう牧歌的な日本の原風景と、穏やかな日常に起こるちょっと不思議な出会い……画面に映し出される綺麗な作画は、何度見ても飽きさせない…夢中になっているオリアーニたちの邪魔をしないように、小声でやり取りをする提督たち…

百合姫提督「私も。学生のころ公開されてから飽きるほど見たわ」

足柄「過去形じゃなくて、鎮守府でだって暇さえあればかけてたわよね」

龍田「駆逐艦のみんなは喜ぶものねぇ…」


…足柄と龍田が何度となく見た映画にああだこうだ言っている間にも場面は変わっていく…「さーつきちゃーーん!」「はーあーいーー!」テレビには主人公「皐月」と「メイ」の日常が穏やかに映っている…


エクレール提督「まぁ、日本のアニメはすごいですものね…こればかりは大したものだと思いますわ」頬に手を当て、優雅に脚を組んで映画を見ている

提督「そうね…そうそう、昔はこのお菓子が分からなくて」近所のおばあちゃんと一緒にお菓子を食べるシーン、大きな黒いぼたもち(牡丹餅…秋には「御萩」(おはぎ)と言う)を見て言った…


…皐月が減らず口をたたいて逃げ出した腕白坊主にあかんべえをしてから、縁側でぼたもちにかぶりつく……「男の子きらーい…でも、女の子はとーーっても好き♪」「はいはい、たんとおあがり♪」…提督は途中で見るのを止めようと思いながら結局最後まで見てしまい、「おわり」の文字を見てから立ち上がった…


提督「しまった…「開発しに行こう」と思っていながら、結局見ちゃったわ……」

ドリア「仕方ありませんよ…面白かったですし」

提督「そうよね。…じゃあ、遅ればせながらお昼まで開発を続けましょうか」

ドリア「はい♪」



429 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/29(土) 01:34:31.08 ID:wo3lx9dz0
…工作室…

提督「じゃあ、改めてやりましょう」

ドリア「はい…期待しています♪」

提督「ええ、頑張るわ」ひゅっ…とカードを投げ上げ意識を集中させる。落ちてくるカードを受け止めると絵柄を見た…

提督「うーん…また20/65ブレダ対空機銃ね」

ドリア「まぁまぁ…対空兵装は役に立ちますから」

提督「そうね…っ!」ぱしっ…と落ちてきたカードを受け止める

ドリア「どうですか?」

提督「…あ、やったわ♪メリジオナーリ、Ro43水偵」複座、複葉(正確には下翼が小さい単葉半)の水上機が描かれたカードをひらひらさせた

ドリア「やりましたね…ではごほうびです♪」ちゅっ…と音高くキスをされまんざらでもない提督と、感心したようなフルットたち…

フルット「あら…提督とドリアさんはそういう関係ですか」

ドリア「ええ、そういう関係です♪…ライモンドに続く位置の「愛人」と言ったところでしょうか」

提督「あの…その言い方は人聞きが悪いのだけど」

フルット「いえいえ、平気ですよ…何しろ中世のころからヴェネチアは最強の海軍国でしたし、同時に高級な色街があった事でも有名ですから」

提督「あー…ヴェネチアはそうだったわね。北アドリア海管区の司令部で、そういう噂も聞いたことがあったわ…」

フルット「ですから……提督、味見はいかがですか…♪」聖人でさえぼーっとなりそうな顔が近づき、甘い香水と波の匂いが鼻をくすぐる…と、フルットがするりとスカートの中に手を差しいれ、ふとももを撫で上げていく…

ゴルゴ「いいでしょう…提督、私たちの渦に…呑まれてみない……?」引き締まった乳房が後ろから押し付けられる…

提督「あぁ…うふふ♪……いいの…二人とも……?」

フルット「はい…この波に身をゆだねて下さい…♪」

ゴルゴ「ふふ、ベッドの中で……提督を快楽の渦に巻き込んで…あげる……♪」

提督「うふ…うふふっ……もう、お昼から…なんて、いけない提督よね…♪」

ドリア「…こほん!」

提督「…だ、駄目よ。まだ開発は済んでないもの…建造もしたいし」

ドリア「ええ、その通りです♪」

フルット「そうですか…では、またお時間の都合がつき次第…♪」ふーっと首筋に息を吹きかけると小さく手を振り、ゴルゴを連れて出て行った

ドリア「あの…提督」

提督「…なに?」

ドリア「確か「ヴェネチア第三鎮守府の提督がもたなかった」からフルットたちがここに来た…と言ってましたね」

提督「ええ…それで?」

ドリア「面識はありますか?」

提督「ヴェネチア第三の提督?…ええ。四角いレンズの銀縁眼鏡に髪の毛もひっつめているような、まぁ律儀で杓子定規なタイプの女性士官で……中佐だったかしら」

ドリア「もしかして、ですが…フルットたち、いつもあの調子だったのでは?」

提督「あー、だとしたらあの中佐が心臓発作を起こしてもおかしくないわ。…だから私のところに来たのかしら♪」ふふふっ…と笑みをこぼす

ドリア「…着任の経緯を考えると笑いごとではない気がしますが」

提督「あー…まぁ、そのー……開発は済んだし、建造しましょう」

ドリア「了解……ヴェネチア料理も素敵でしょうが、よかったら今夜もドリア…いかがですか?」

提督「…ええ、メインディッシュに♪」小首をかしげて、ぱちりとウィンクを決めた

………
430 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/29(土) 02:09:19.37 ID:wo3lx9dz0
…午後…


建造のための準備が終わらず、カレンダーの日付も縁起が良くないので、提督は建造を翌日に延ばした…代わりに秘書艦交代の時期だったので、以前に引いていたくじにのっとり、午後の最初は次の秘書艦のあいさつということにした……着任直後のくじ引きは完全に公平だったにもかかわらず、戦艦のお姉さま方が好きな提督が念力でも送っていたのか、次の秘書艦も戦艦「コンテ・ディ・カヴール」で、提督に呼ばれると色白でむっちりしたカヴールが台に登った…



カヴール「では、ドリアに替わって秘書艦を務めることになりました。コンテ・ディ・カヴールです。…第一次大戦の時はまだ出来たてでしたが海軍の総旗艦を務めさせてもらいましたし、あれからずいぶんと経験も積みました…潜水艦の娘たちもどんどんやって来る予定ですし、もっとこの鎮守府の暮らしを良くしていきましょうね♪」

チェザーレ「うむ…姉上なら大丈夫だろう」下では妹、チェザーレが納得したようにうなずいている…

提督「はい、ありがとう…カヴール、よろしくお願いするわね♪」

わー!拍手喝采と同時に、「着任のキスはー?」などと冗談めかした声が聞こえる…と、カヴールがいたずらっぽい笑みを浮かべた…

カヴール「…では早速、秘書艦特権で♪」ちゅっ、んちゅぅぅ♪…そう言うなり提督をひょいと抱き上げ、お姫様抱っこのまま濃厚なキスを浴びせた…


わーっ!…歓声と嬌声、悪意のない軽口と拍手が飛び交う


提督「…んんっ!?…んーっ……んんぅ……ん♪…もう、いきなりするなんて♪」とん、と地面に下ろされた提督はふくれたようなふりをしつつも、顔がにやけきっている…ライモンは半ば呆れ、半ば面白がってその様子を見ていた

カヴール「改めて、これからよろしくお願いしますね…提督♪」

提督「ええ♪」

………
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/04/29(土) 22:55:25.69 ID:85pA723p0
少し前にこのスレ発見して一気に読みました。ひたすら艦娘口説いたり口説かれたりで最高です。この提督の仕事っていったい・・・(いいぞもっとやれ!)

432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 00:16:23.87 ID:8QxWKtDSo
深海棲艦と戦うばかりが提督と艦娘の仕事じゃないって素晴らしいことだと思うの

L'amore e grande!
433 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/30(日) 00:45:15.55 ID:/uwpJqD20
>>431 途切れ途切れに投下していますし、大まかに「提督と艦娘たちが百合百合する」以外の筋は立てていないので前後の脈絡がつながっていないかも知れませんが…楽しんでもらえたら幸いです

>>432 戦って戦果を挙げると注目されて「提督の華麗な百合遍歴」がばれてスキャンダルになる…という設定なので、あんまり血沸き肉躍るような戦闘シーンはないはずです。戦中は不遇だったイタリア艦を活躍させたくなって出撃させることはあるかもしれませんが…感想グラツィエ


…ちょっと投下していきます…「百合姫提督×提督で耳かき」というお題ももらっていますし

………
434 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/30(日) 01:47:20.21 ID:/uwpJqD20
…午後…


…新秘書艦カヴールのあいさつも済み、開発も試してみることができたので提督は満足し、百合姫提督の客室に邪魔していた…日本人は椅子だとくつろげず、床に座るほうが安心できるらしいと言うことで、百合姫提督と随行艦の客室は急遽用意した畳のしつらえてある部屋だった…部屋の隅に用意された三畳ばかりのスペースでは、膝に頭を乗せた龍田が何やら耳に棒を突っこまれて、百合姫提督が慈愛に満ちた顔で棒を動かしている……


百合姫提督「はい、とれた…♪」細い竹細工の棒を耳から抜き、カーブした先端をアルコールで湿したティッシュで拭っている…

龍田「よく聞こえるわぁ…最近聞こえが悪くなってたのは主砲のせいじゃなくて、このせいだったのねぇ」

提督「こんにちは、姫。それに龍田…相変わらず二輪の白百合みたいに綺麗ね♪…ところで何しているの?」

百合姫提督「はい、こんにちは…白百合だなんてほめ過ぎです……♪」

龍田「…イタリアの提督さんはご存じないのかしらぁ?」

百合姫提督「…欧州にはその風習が無いらしいのよ、龍田。それに、最近ではむしろやっちゃいけないという学説もあるらしいわ」

提督「えーと…で、何をしていたのかしら?」

百合姫提督「耳かきよ♪」

提督「耳かき…ねぇ?」

龍田「したことないのかしらぁ?」

提督「ええ、あいにくと姫の膝枕で「耳かき」をしてもらう栄誉にはあずかっていないわ」

百合姫提督「ふふ…もう、やってあげるから……ここにどうぞ?」折り目正しい正座の姿勢で、ぽんぽんと膝を叩いた

提督「いいの?…龍田が怒らない?」

龍田「うふふ…そんなことで怒らないわよぉ、だいたい提督の膝枕は堪能させてもらったもの♪」

百合姫提督「そう言ってるから…来て?」

提督「ありがとう…では失礼して」靴を脱いで畳の上に乗り、ぽすっ…と百合姫提督のふとももに頭を乗せた…ほっそりしているがほど良い柔らかさで、人柄を表すように温かい……

百合姫提督「やったことがないとちょっと恐いかも知れないけど、動かなければ大丈夫だから…」そういって耳かきをそっと差しいれた…

百合姫提督「じゃあ、まずは周りから…」ごそ、ごそっ…と水中で音を聞くようなこもった響きが聞こえ、耳の穴をなぞる耳かき棒の固い感触が伝わってくる…

提督「なにこれ…結構不安かもしれないわ」耳を動き回る異物感に多少表情がこわばっている…が、次第に耳の穴のかゆみと、少しひりつくような感覚を心地よく感じ始めた……耳元では百合姫提督が愛しい赤子をあやすようなささやき声で、日本の子守歌のようなものを口ずさんでいる…

提督「……慣れると結構気持ちいいわね」ごそっ、ごそごそ…棒が次第に奥に入ってくる

百合姫提督「そうでしょう?動かないでね…」こそっ、かさっ…

提督「えぇ……あっ…ぁ♪」ざらっ、ごそっ…

百合姫提督「もうちょっと…」

提督「あ……あっ♪」長身の提督が脚を抱え込むようにして、口を半開きにしている

百合姫提督「もう少し……」

提督「あふ…ぅ……はひ…ぃ♪」桃色の艶やかな唇から、たらりと銀色の涎がこぼれる…

百合姫提督「あ、とれたわ…じゃあ、仕上げに……」梵天の方を差しこむと、ごそごそと回してすっと抜き、最後にふーっ…と息を吹きかけた

提督「あっ、あっ……あぁぁっ♪」ひくひくと身体をけいれんさせ、脚を突っ張ったかと思うと脱力したようにくたりと伸びた…

百合姫提督「はい、反対側…♪」

提督「これ、反対側もあるの…?」

百合姫提督「だって耳は両方にあるじゃない…さ、横になってリラックスして?」

提督「あの…この姿勢」

百合姫提督「なあに?」

提督「すっごく姫のいい匂いがする…しつこくないジャスミンみたいな甘い匂い……」百合姫提督のお腹に顔を押し付け、深々と息を吸いこんだ…

百合姫提督「もう♪…沈丁花(じんちょうげ)じゃないかしら、香水に使ってるの。さぁ、始めるから動かないで…?」

435 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/30(日) 02:07:31.78 ID:/uwpJqD20
百合姫提督「ふふ、こうしているとなんだか娘ができたみたい…♪」がさっ…ごそ、ごそっ…耳かきをしながら反対の手で軽く頭を撫でる

提督「ふわ……あっ…ぁぁ…そこ……きもちいいの…ぉ♪」

百合姫提督「ここ?」

提督「はひぃ…っ♪…そこ、そこ…ぉ♪」

龍田「あらあら…まぁ、提督の耳かきは「人を駄目にする耳かき」だものねぇ…」

提督「あっ、あっ、あっ…ひぃ…っ♪」がさっ、ごそっ…こりっ♪

提督「あっ、あ……んぁぁぁっ♪」

百合姫提督「動いちゃ駄目よ……もうちょっとで奥の…が」…ごりっ

提督「ふぁぁ…あっ、あぁっ♪」ふとももをこすり合わせながら、呂律の回らない甘ったるい声をあげている…

百合姫提督「ふぅ、あんまり汚れてなかったけど、少し奥の方に溜まっている感じだったわ…」梵天を入れて細かい耳かすをかき出すと、ふーっ…と息を吹きかけた…

提督「あっ、あひっ……イくぅぅっ♪」ひくん、と身体をのけぞらせ、百合姫提督のふとももに埋もれるように突っ伏した…

百合姫提督「え、えっ?……そんなに気持ち良かったの?」驚いたようにぱちぱちとまばたきをする百合姫提督…と同時に、提督がふとももの間に顔を埋めているので恥ずかしげに頬を赤くしている…

龍田「うふふ、無自覚なのは罪よねぇ…」

………

436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 06:32:30.25 ID:Z3l1Ecmw0
なんだ、最高じゃないか
437 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/04/30(日) 23:47:15.53 ID:/uwpJqD20
>>436 グラツィエ、引き続き頑張ります。では、少々投下します…
438 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/01(月) 00:59:09.23 ID:XKeO2zYX0
…別の日・執務室…


…いよいよ本格的な建造で艦娘を呼ぶことになり、前夜から提督は慌ただしく駆け回っていた…空いている部屋と家具や調度の確認に、隣や向かいの部屋の艦娘たちとの艦種や相性も考えての部屋割り…空き部屋の掃除やシーツ、タオルケットなどの補充はみんなに手伝ってもらい、その間に提督は引き継ぎを兼ねて秘書艦ドリア、新秘書艦カヴールの二人を左右に従え、あちこちのファイルをかき回しては書類を書き、書類を書いてはファイルをかき回した…



提督「はー……ようやく準備が整ったわね…」あろうことか1960年代ころの申請書まで出てきたファイルの山を棚に戻すと、ため息をついた

カヴール「お疲れさまでした…肩でも揉みましょう」

提督「ええ…お願い」得意ではない数字の羅列に取り組み、すっかり疲れた提督は執務室の椅子にぐったりともたれていた

カヴール「はい…失礼します♪」提督のおかげか最近はお茶目な所も見せてくれるドリアより少し奥手で、わずかに困り眉にタレ目気味の瞳、いつもおっとり気味でしとやかなカヴールが後ろに回った…脚が速いのはイタリア戦艦の特徴らしく相変わらずで、そっと肩に手を置いた…

提督「あー…気持ちいいわ……」肩のちょうどいいところで白くて柔らかい手が動き、だらしなくうめく提督を揉んだ…

ドリア「私も何かしましょうか?」

提督「そう…ねぇ、差し当たって特にやることはないし……休憩していていいわ」

ドリア「…そうですか?」ちょっとすねたような口調で聞き返した

提督「ええ、疲れたでしょうし…」

ドリア「カヴールが疲れていないのに、私が疲れているはずないじゃありませんか……提督♪」…同じラ・スペツィア(イタリア北西部の軍港。「長靴」の膝のあたり、付近は重工業が盛んで、フランスにも近い北部チレニア海の要衝)生まれでカヴールの一年後輩にあたるドリアは、カヴールに惚気て(のろけて)いる提督を見て頬をふくらませた

提督「そう?でもあんまり無理しないで欲しいの…」作業で重たいものを運ばせたりしたので、その疲労に配慮して言ったつもりだった…

ドリア「提督まで私をおばあちゃん扱いして…こんなに瑞々しいおばあちゃんがいます?」むっちりと若々しいボディをしたレディとして「1916年就役」というのが、「微妙に」気になるお年頃のドリアは、頬をふくらませたまま腰に両手を当てると上半身をぐっと乗り出し、ルージュをひいた唇をすっと近づけた…

提督「そ、そんなつもりじゃないわ…だいたい、私よりもずっと色っぽいし……」キスをねだるようなドリアの顔から視線をそらし、頬を赤らめる…

ドリア「そうですか?…ふふ、嬉しいことを言ってくれますね、提督…そんな提督にはごほうびです♪」机を回り込むと、提督の足元に四つん這いになって入り込もうとする…

提督「えっ…ドリア?」何がしたいのかも分からないまま、ドリアに椅子を回されてスペースを作られ、そのまま机の下に潜りこまれた…

カヴール「…ドリア、何をするつもりなの?」肩を揉むのも忘れ、首をかしげたカヴール

提督「そうよね…。ドリア、そこは狭いでしょうし出ていらっしゃ…あんっ♪」机の下でローヒールを脱がされると、そのままつま先にしゃぶりつかれた…

ドリア「んふふっ…気持ひいい…れす、か…?」

提督「ちょっと、ドリア…シャワーも浴びてないんだ…から……だめ…」ちゅぷ、ちゅるっ…とストッキングを舐めまわされ、身をよじる

…足首をしっかりとつかまれ、身動きも出来ずにドリアの舌さばきに悶えていると…コン、コンッ…と、ノックの音が響いた…

提督「ど、どうぞ…///」

トリトーネ「トリトーネ、報告にきたわ」

ヴォルティーチェ「ヴォルティーチェ、同じく…提督、顔が赤いようだけど」

提督「え、ええ…さっきまで作業をしてたものだから///」その間にドリアがそっと略装のベルトを外し、スラックスを下ろしてうちももを舐めまわした…

トリトーネ「それにしたって赤いわよ?…熱でもあるんじゃない?」

提督「へ、平気よ…それで、報告は?」

トリトーネ「空き部屋の掃除、終わったわ…やっぱり変じゃない?」

提督「だ、大丈夫よ…お気遣いありがとう」と、大柄なドリアが机の下で姿勢を変えようとして頭をぶつけ、ごつん、と痛そうな鈍い音がした…

トリトーネ「…」

ヴォルティーチェ「…」

提督「な、なぁに?」

トリトーネ「誰か机の下に潜ってない?」

提督「まさか、そんなことしてどうするの?」

ヴォルティーチェ「…提督の秘密の泉を味見するとか」

提督「まさか、そんなことはしないわ」

439 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/01(月) 01:18:56.04 ID:XKeO2zYX0
トリトーネ「同じような答え方ね…本当に聞いてる?」

提督「もちろん…他ならぬトリトーネたちの言うことだもの……ひぅ!」かぷっ…とふとももを甘噛みされ、変な声が出た

トリトーネ「誰もいないなら…三つ又矛で突いてみてもいいわよね!」ひゅっ、と手に持っていた長い三つ又矛を構えた

提督「駄目よ!……その、机が壊れちゃうから」

ヴォルティーチェ「…ま、提督を信じるよ。行こう、トリトーネ?」

トリトーネ「…一つだけ言っていい?」

提督「何?」

トリトーネ「…机の下の隙間から髪が見えてるわ」

提督「え、本当?」

トリトーネ「…」

ヴォルティーチェ「…」

提督「…えーと」

カヴール「…提督がお疲れだったので、ドリアにふくらはぎをほぐしてもらっていたんですよ…誤解されるといけませんし、隠そうとはしたんですが……ばれてしまいましたね♪」

トリトーネ「…そういうことにしておくわよ」

ヴォルティーチェ「…ふふ、情欲の渦が巻き起こるね。チャオ」

提督「ええ、また後でね///」

…二人が出て行くと、ドリアが机の下から出てきた。ばれてしまったので笑みを浮かべ、小さく舌を出した

カヴール「もう、少しは考えないと駄目でしょう?」

ドリア「だって、提督がおばあちゃん扱いするんですもの」

提督「だからそんなつもりじゃなかったの…ぶつけたみたいだけど、頭は大丈夫?」

ドリア「提督がキスしてくれれば平気です♪」

提督「もう…♪」ぷるぷると艶やかな唇にキスをした…

………


440 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/01(月) 02:09:22.01 ID:XKeO2zYX0
…次の日…


いよいよ新しい艦娘の建造とあって周囲は大変に、にぎやかだった…カードのシルエットは二隻とも駆逐艦だったので、駆逐艦勢はわいわい言いながら工作室の周りや食堂に集まり、歓迎の昼食を準備したり、リットリオの着任以来好評のバー・カウンターでせっせとカクテルの準備を進めていた…提督もこの間の建造で時間がかかったので、多めに余裕を見て工作室にやって来た…


…工作室…

提督「準備はいい?」サウロ級駆逐艦の「ナザリオ・サウロ」と手を重ね、レバーに置いた

サウロ「もちろん♪」

提督「じゃあ、行くわよ…建造開始!」滑らかにレバーが動き、いくつか並んでいる電話ボックス型の箱が音を立てはじめた…

サウロ「あとは待てばいいのね」

提督「ええ…楽しみね♪」

サウロ「そうね、待ち遠しいわ」


………

…数時間後…


提督「いよいよね…」失敗した話は聞かないが、少し身体を強ばらせている

サウロ「平気よ、提督。何が出てきたって守ってあげるわ」

提督「ありがとう、サウロ」

ヌロ「お姉ちゃんの言うとおりです。私たちで守ってみせます♪」大人しい末妹、「フランチェスコ・ヌロ」も姉の意見にうなずいた

提督「ヌロもありがとうね…出てきたわ」まばゆい青い光が消えると、二人の駆逐艦が立っていた


…二人の駆逐艦はずいぶんと小柄で、態度こそ大人っぽいが、一見すると小学生か、よくても中学生にしか見えない…戦中のイタリア海軍らしい複雑なグレイ二色の折れ線迷彩のセーラー姿で、主砲と魚雷発射管の他に、小脇に小型のモーターボートを抱えている…

…提督は「駆逐艦」で「モーターボート」の二つから、二人が誰なのかピンと来た…二人は足元を確かめるように「電話ボックス」から出てきて、提督の前で敬礼した…


駆逐艦「ボンジョルノ。初めまして、提督」

駆逐艦「初めまして」

提督「ボンジョルノ、ようこそタラント第六へ…私が司令官のフランチェスカ・カンピオーニ少将です、よろしく♪」駆逐艦はよく似ているが、姉らしい方はツイン・テール、もう片方は意外と素っ気ないまっすぐな結い方にしている…

提督「ふふ、少将だからって緊張することはないわ…ところで、二人はもしかしてセラ級?」…提督は優しく微笑むと聞いた

駆逐艦「!…よく分かったですね。クィンティノ・セラです」姉らしい方が言った

駆逐艦「小さいから、目立たないと思ってたので…フランチェスコ・クリスピです」妹らしいまっすぐな髪の方が言った

提督「ご冗談を♪…そのMTM(爆装艇)ですぐ分かったわ」

サウロ「…セラ級!…あの時はみんなして喝采を叫んだものだったわ」

セラ「いや、あの時一回きりですから…」

クリスピ「まぐれみたいなものです」

提督「まぁまぁ♪…さ、本格的なあいさつは食堂でしましょう、みんなが待ってるわ」

………
441 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/01(月) 02:40:49.20 ID:XKeO2zYX0
ようやく建造にこぎつけました…せっかくなので解説をしてから止めます…


…解説…


駆逐艦…セラ級。1926〜27年生まれ。四隻(イタリア参戦時は二隻)


第一次大戦型駆逐艦パレストロ級、クルタトーネ級(クルタトーネ級は第二次大戦時も在籍、水雷艇扱い)の改型。本来四隻だったがスペイン内乱への派兵で大赤字だった国庫を潤すため、二隻は参戦直前にスウェーデンへ売却。
二本煙突、955トンの小さい船体に120ミリ連装砲二基、533ミリ連装魚雷発射管二基、40ミリ機銃二基とかなり過大な兵装を積んだ。速力35ノットは造船所がボーナス目当てで無理をさせた公試時の値で実際の値よりかなり過大評価。艦名は昔の政治家から


大戦中は1941年3月26日、夜間にMTM(爆装艇…モーターボートに爆薬を積んで、停泊中の敵艦に針路を固定、それから乗員は後ろに飛び降りるというもの)母艦として隠密裏にクレタ島、スダ湾に接近。発進した「第10MAS」(デチマ・マス)隊の六隻のMTM艇が英重巡「ヨーク」、タンカー、貨物船を撃沈する大戦果を挙げた。…が、以後は英軍の警戒が厳しくなり航跡の派手なMTMは発見されやすく、戦果を残せなかった

ネームシップ、「クィンティノ・セラ」は41年に、「フランチェスコ・クリスピ」は43年のイタリア休戦時にドイツに鹵獲され「TA15」になったが、44年にクレタ島で空襲により失われた


艦娘のセラ級は小さい身体に折れ線迷彩のセーラー姿で、小脇に抱えたMTMはおもちゃのようで無邪気な子供っぽく見えるが実際はかなり危険…もちろん出撃時以外は爆薬を積んでいない。姉のセラはねじったツイン・テール、妹クリスピはドイツ風なのかそっけない結び方をしている



442 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/02(火) 01:28:42.74 ID:QDgm8vmb0
…食堂…


…週末に歓迎会を予定しているとはいえ、普段通りのお昼では着任したての艦娘たちがかわいそうだということで、普段より豪華なお昼が用意された…大戦中にスダ湾で大暴れしてみせたセラ級は小型だが駆逐艦の間でもてはやされ、次々と乾杯を受けていた…ワインばかりではなく料理もたっぷりで、パスタは熱々のアラビアータか、届いたばかりのアサリと烏賊で作ったペスカトーレのどちらか。メインディッシュはほどよく茹でたベビーコーン、ブロッコリーにカジキマグロのソテー、肉はあっさりとしたマリネ液につけた鶏の串焼き……戦前・戦中の貧しかったイタリアを覚えているのか、セラ級の二人は感動したように料理を口に運んでいる…


提督「どう、美味しい?」駆逐艦の間に交じって食事を味わいつつ、セラ級に話しかけた…好評の串焼きはマリネ液に玉ねぎ、唐辛子、バジルに白ワインを加えレモンを絞り、塩、胡椒で味を付けた提督の味で、前夜にディアナと頑張ったかいがあったと嬉しく思っていた…

セラ「はい、大変美味しいです♪」

クリスピ「こんなに美味しいものを頂けるとは…いい時代になりましたね」

アスカリ(ソルダティ級)「んだ、いい時代だ…うんとこさ食べな」テーブルに置いた紅いフェズ(トルコ帽)に飾り房をつけ、どことなく言葉づかいもアラビア風に訛っている(※アスカリ…植民地兵)

フレッチア「そうそう、もっと食べないと♪」言いながらフレッチア(電光)のようにカジキを皿に取り、レモン風味のあっさりした味を楽しんだ

提督「そうね…もう一杯いかが?」

セラ「はい、もう一杯ちょうだいします…♪」小さい身体にたっぷりと料理とワインを詰め込み、すっかりご機嫌のセラとクリスピ…駆逐艦たちも満腹して、ちびちびとワインをすすっている…

提督「はい、どうぞ♪」

クリスピ「おいしいです…でも、暑いですね」辛いアラビアータとそれを洗い流すためのワイン、明るい南イタリアの陽光に、パタパタと上着を動かす

リベッチオ「別に脱いじゃえばいいじゃない…気にしないから♪」そういうリベッチオは半袖のチュニックにフレアースカート姿で、ふんわりしたゆるい服は確かに涼しそうに見える

クリスピ「そうですか?…では少し楽をさせてもらいましょう」上着を脱ぐとその下は淡灰色のキャミソールで、涼しげに目を細めた

セラ「うん…涼しくていいわ」こちらは白のキャミソールで、「ふぅ…」と息を吐きながらワインをすすった

提督「…///」二人は気づかず、他の駆逐艦は気にも留めていないが、薄手のキャミソールが日差しを受け、その慎ましやかな胸やお腹が透けて見える…

カラビニエーレ(ソルダティ級)「どうしたの…提督?」

提督「いえ、たしかに暑いわね…」

ミラベロ「だったら…脱げばいいんじゃない?」

リボティ「私は構わないよ?……裸で昼食を食べる提督なんて、背徳的で面白いと思うけどな♪」

提督「残念でした、下にもう一枚着てます。…全く、この耳年増たちは♪」呆れながらも面白がって笑っていると、デザートが運ばれてきた…季節の果物と、よく泡立てて冷やしてあるホイップ・クリームで、好きに器に盛れるよう大きなスプーンがついている…

提督「あら、美味しそう…ありがとう、アヴィエーレ♪」

アヴィエーレ(ソルダティ級)「いいの、空を駆けるように速かったでしょ?」革長靴とオールバックの髪型に、サングラスが似合う…提督に礼を言われると、格好よく親指を立ててみせた(※アヴィエーレ…航空兵)

提督「本当ね…では、いただくわ」

………


443 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/02(火) 02:00:21.97 ID:QDgm8vmb0
…食後…


…食器を厨房に運んだ提督は、いつもてきぱきと片づけをしているディアナと、持ち回りの皿洗いの係を手伝うことにした…数十人分の食器と調理器具を片づけるのなら人手は多い方がいいし、今日の係は普段あまり話せていない気がする重巡トレントと軽巡アルマンド・ディアスだったので、提督は上着を脱いでカウンターに置き、エプロンをかけて手伝った…


トレント「そんな、提督は座っていて下さい……どきどきしちゃうので…」

ディアス「そうです…あんまり近くにいると……いい匂いがして…」

提督「まぁまぁ、早く終わらせてお茶でも飲みましょう♪…ディアナも一緒にいかが?」二人が小声でつぶやいた言葉が聞こえ、にっこりする提督…そのまま洗い物を片づけ始めた

ディアナ「よろしいですね…では、手早く片付けましょうか」


…かちゃかちゃと皿を洗い、両手を泡だらけにしつつ提督たちは片づけを終えた。終わるとディアナが冷蔵庫の水差しからアイスティーを出してくれ、トレントたちと軽くあおった…


提督「ふー…皿洗いも大変ね……夏は夏で大変だけど、冬場は寒いし…ディアナ、感謝してるわ」

ディアナ「お気遣い嬉しく思います…トレントたちもありがとうございます」

トレント「いえ、そんな…重巡もどきの私で役立てることならいつだって呼んで下さい」

ディアス「私もです、コンドッティエーリ型の軽巡に比べて力不足ですし…せめてこちらで活躍したいと思います」

提督「…そんなに過小評価しなくていわ、私は二人とも十分に役立っていると思っているもの」

トレント「そうでしょうか…」

提督「ええ、トレント級は重巡の火力と軽巡の速度があるし、防御面に気を付けてあげれば活躍の機会は多いわ…カドルナ級は華奢だとか言うけど、戦前のイギリス軽巡だって言うほど立派じゃなかったわ…だからもっと自信を持って?」

トレント「提督…優しいです///」

ディアス「私…///」

提督「ふふ……おいで?」両腕を広げ、二人を抱きしめた…

ディアナ「…本当に、優しい提督ですわね」

………
444 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/03(水) 00:32:16.83 ID:wMihtqYt0
…しばらくして…


…提督とトレントたちはお茶を飲みながら、百合姫提督が山ほど持って来た全国銘菓の一つ、岐阜県の「栗きんとん」の残りを食べていた…以前百合姫提督から説明してもらった所によると、普通日本人が「栗きんとん」と言ってイメージするのは剥いた栗があんと一緒に甘煮にされているものらしいが、これは本当に栗を蒸して裏ごしし、茶巾絞りにしてある……ほわっとした口当たりに栗の風味が豊かで、栗版のマッシュポテトのようだった…


提督「ふふ、美味しいわね」…向こうの食堂から笑い声ときゃあきゃあ言う歓声が響いてきたが、楽しげなので安心してお茶とお菓子を楽しんでいた

トレント「はい、美味しいです…///」にこやかに微笑む提督に赤くなっている…

ディアス「…提督と一緒だから倍も美味しいです///」初々しいラブコールに提督の表情も自然とゆるくなった…

提督「ふふ、ありがとう♪」…和やかな一時を過ごしていたが、不意にカラビニエーレが駆け込んできた……顔は恥ずかしいのか真っ赤で、ぱくぱくと口を開けて何か言おうとしているが、上手い言葉が思いつかないらしい…

カラビニエーレ「提督!…あの……その!」

提督「どうしたの…何かあった?」ただならぬ様子に椅子から立ち上がった

カラビニエーレ「あ…えーと…とにかく、手が付けられないので来てください…///」

提督「?…ごめんね、トレント、ディアス。それにディアナも…ちょっと様子を見て来るわ」そう言って「栗きんとん」の最後の一かけらを口に入れると、ぱんぱんと食べかすをはたいてカラビニエーレについて行った…


…食堂…


カラビニエーレ「あ…あれなんですが…///」大騒ぎになっているテーブルを指差した…

提督「え!?…あれは、その…美味しそうね///」

カラビニエーレ「そうじゃありません、どうにか止めさせてください…!」


…提督の視線の先には、テーブルの上にあお向けに寝ているナヴィガトリ級駆逐艦の「ルカ・タリゴ」が見えた……それだけなら、以前リベッチオたちマエストラーレ級に言ったように、「テーブルの上には乗らないの」と叱って済ませるところだったが、ワインが入ってすっかりご機嫌の駆逐艦たちはまた趣向を変えていた……色白で波打つ金茶色の髪をしたタリゴは革のハイブーツ、ストッキングとガーター、白いレースのランジェリーだけとほぼ裸で、全身のあちこちにさっきのホイップ・クリームと苺、カクテル・バーから持って来たらしいマラスキーノ・チェリーを載せて飾り付けられている…秘所と乳房の先端にはホイップ・クリームとマラスキーノ・チェリーが乗っかり、革長靴のすねのところやお腹には、クリームをたっぷりと塗りつけてある……


カラビニエーレ「私は止めたんですけど…///」真面目なカラビニエーレは真っ赤になって釈明した

提督「カラビニエーレ、貴女のせいじゃないから…後ろに下がっていていいわ」カツカツと足音も高く大騒ぎの中心に近寄った…

エウジェニオ「どこからいただこうかしら……ここかしら、それともこっちかしら♪」スプーン片手に舌舐めずりしながらタリゴを味見しようとしている

ランチエーレ(ソルダティ級)「あっははは、このデザートは美味しそうねぇ!…槍構え、突撃ぃ!…なんてねぇ、あはは♪」フォークを槍のように構え、けらけらと笑っている(※ランチエーレ…槍騎兵)

パンテーラ「んふふっ…私は猫科だからクリーム大好き♪」指を舐め、乳房の下あたりに盛りあがったクリームをしゃくい、いやらしくぺろりと舐めとった…

スパリーデ(フルット級)「ふふ、美味しそうなデザートですね…「タラント風、もぎたて果物の盛り合わせ」なんて♪」ストッキングにこぼれているクリームをねっとりと舐めた…

フルット「ヴェネチアでもこれはありませんでしたものね?…せっかくのおもてなしですから…美味しくいただきましょう♪」ちゅるり♪…と、おへその辺りをねぶった…

タリゴ「ふふ、どこも甘くて美味しいよ…お好きなように、め・し・あ・が・れ♪」そばにあったスプーンでクリームをしゃくい取ると、胸の谷間にも盛り付けた…

提督「…ちょっと、いくら何でもいい加減にしなさい!」そこまで見たところで提督が割って入った……普段から抑えつけることはせず、さまざまなことを楽しんで欲しいとは言っていたが、これはやり過ぎと判断したのだろう……かたわらではらはらしていたカラビニエーレはそう思った

タリゴ「あ、提督…提督も一口いかが?」

提督「…タリゴ、発案者は貴女?」

タリゴ「どうかな…最初に服にクリームをこぼしたのは私だったけど、それを見てみんながクリームや苺を乗せ始めたからね…」

提督「なるほど…」

…普段はどこまでも優しく小言一つ言ったことのない提督だけに、雷が落ちるとなると相当だろうと、みんなは息を呑んでいた…




445 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/03(水) 01:30:28.31 ID:wMihtqYt0
提督「あのねぇ…」

タリゴ「…」ごくり…と唾を呑んだ

提督「食べ物を粗末にしちゃ駄目でしょう!」

カラビニエーレ「!?」

提督「ホイップクリームを泡立てるのにどれだけ時間がかかるか…電動泡だて器があるからってそう簡単じゃないのよ!?」

タリゴ「それは…よく分かってるよ……?」妙な方向から怒られて、返事に困るタリゴ…

提督「クリーム乗せちゃったこのハイブーツだって、先にアルコールで拭いたりしたの?」

タリゴ「いや…でも、誰かがキッチンペーパーを敷いたよ…?」几帳面な誰かの配慮か、確かにキッチンペーパーが敷いてある…

提督「…そう。で、このマラスキーノ・チェリーはポーラから?」

ポーラ「えへへぇ、ポーラはぁ…ここですよぉ〜…タリゴの可愛いお乳の先端にぃ〜、真っ赤なサクランボですよぉ〜…♪」反対側の床に膝立ちになっていて見えなかったポーラは、手を上げながら脇腹のクリームを舐めていた…

提督「ふぅ…」

タリゴ「…」

提督「……今後はこういう「デザートの盛り合わせ」をするならちゃんと綺麗にしてからやること。それと、残したりこぼしたりして、食べ物を無駄にしないこと…いいわね?」

タリゴ「…えーと」

提督「返事は?」

タリゴ「り、了解…」

提督「みんなはどうなの?」

…周囲から「了解」の声が聞こえた…すると提督は「うふふ」といやらしく笑った…

提督「…ところで、私ももうちょっと甘い物が欲しいなー……って思っていたのだけれど♪」

エウジェニオ「そう……あらぁ?ちょうどこんなところにー、美味しそうなホイップクリームと果物があるわよー?」

提督「あら、本当♪……ちょうどスプーンもあるわね♪」にやりとしながらテーブルのスプーンを取り上げた…

提督「みんなも…残さず食べましょうね♪」いたずらっぽくウィンクを決め、谷間のクリームをすくいとった…途端に「わーっ♪」と歓声が上がり、またしてもきゃあきゃあ言いながらのデザートが始まった…

ドリア「あらあら……全く、提督ったら♪」何事かとやってきて肩をすくめ、それからスプーンを取った

提督「甘くて美味しいわよ?」

ドリア「ふふ、そうみたいですね…でしたら、この可愛いサクランボを頂いちゃいます♪」先端に乗ったサクランボをつまみ上げた

ランチエーレ「あーっ、ずるい!」

ドリア「いいじゃありませんか、もう一個ありますし♪」

ランチエーレ「なら、これはもらった♪」反対側のチェリーを器用にフォークで刺し、口に放り込んだ

パンテーラ「ふふ…マラスキーノ・チェリーで喜んじゃって、お子様ねぇ…こっちの方がおいしいのにね?」ちゅるっ、れろっ♪…言いながらふともものクリームをねっとりと舐めあげる…

フルット「ええ、美味しいクリームですね…でも……もっと舐めたら、奥からシロップが溢れてきますね♪」上品な態度で、内腿のクリームをを丹念に舐めとる…

龍田「あらぁ…さっきからずいぶんにぎやかだと思ったらぁ…うふふ♪」様子を見に来た龍田は頬に指を当て、微笑を浮かべている…

提督「龍田もいかが…美味しいわよ?」

龍田「そうねぇ…でもいいわぁ」

提督「そう?」

龍田「ええ、私はうちの提督とちょっと特殊な「お酒」を頂くことにしてるからぁ…♪」

提督「?」

龍田「分からないなら後で提督に聞いてみたらぁ?…ヒントは「海草」よぉ♪」そう言って手をひらひら振ると出て行った…

提督「海草…昆布出汁とか?……でも、姫が関係するかしら?」タリゴの可愛らしい丘に積もったクリームの雪を舐めあげつつも少し考えた…が、数秒もしないうちに思考は甘いクリームの方に向かい、結局「…あとで姫に聞いてみよう」としか思わなかった…

………
446 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/04(木) 01:34:45.83 ID:yX2FwMqo0
…バーカウンター…


エンタープライズ「マーム、ちょっと見てよ!…あの子たち、駆逐艦のことデコレーションケーキにしてるわよ♪」後ろから聞こえる騒ぎをちらっと見ると、面白い光景を見物しようとスツールを回した

ミッチャー提督「ええ?フランチェスカだってそれは怒るんじゃない?……って、本当だ…しかもフランチェスカが一番舐めまくってるように見えるじゃない♪」さっきからポーラがいないので、かわりにカウンターに立ってシェーカーを振っていたが、背伸びして様子を見るなり笑い出した…

フレッチャー「オゥ…シィッ///」つられて後ろの様子を見て真っ赤になった…

エンタープライズ「ウェ…ル、あんな光景久々に見たわ……♪」

エクレール提督「いったいどうしました?…って、一体何をしているんですのっ///」ミッチャー提督に「フレンチ75」を作ってもらいちびりちびりとすすっていたが、ミッチャー提督とエンタープライズたちがプレーリードッグよろしく向こうの様子を眺めているので一緒になって振り向いた…と、見る見るうちに顔を真っ赤にした

リシュリュー「はて、どうなさいました?……あぁ、なるほど。斬新ですな」一緒に「フレンチ75」をすすっていたが、ちらりと見ると得心したようにうなずき、顔色一つ変えずにカクテルをすすっている…

ジャンヌ「いったいどうなさったのです、司令官……ごほっ!…あ、あれは一体何を!?」ジャンヌは甘い「カルーア・ミルク」を嬉しそうに飲んでいたが、様子を見るなりせき込み、真っ赤になって凝視している

エクレール提督「き、教育に悪い事この上ないですわ!…止めるよう言ってきますわね!」ジャンヌとリシュリューに言うとカクテルを飲み干し、優雅なエクレール提督にしては珍しく、叩きつけるようにグラスを置いて立ち上がった…

ミッチャー提督「んー、ジャスウェイ(ちょっと待って)」

エクレール提督「一体何ですの!?…まさか「見ていたい」などと言うおつもりではありませんわね?」ミッチャー提督のほうが階級が上なので、一応丁寧に聞いた

ミッチャー提督「まぁ、面白いし見ていてもいいなとは思うわよ…だけどそれだけじゃなくてね」

エクレール提督「何だと言うのです!?」

ミッチャー提督「…あの騒ぎを止める自信はある?」

エクレール提督「……やってみなければわかりませんわ!」

ミッチャー提督「正直、無理だと思うわ。私がノーフォークに着任したとき、嬉しくてハメを外したうちのガールたちが似たような騒ぎをやったけど、MP(憲兵)が来てもどうにもならなかったわよ?」

エクレール提督「で、ですがあれは…ジャンヌにもよくありませんわ!」

リシュリュー「おや、「ジャンヌにも」ということは、わたくしめは大丈夫…ということで?…信用してもらって光栄ですな」余裕のある口調で言いながら、ジャンヌのグラスと取り違えて飲んでいる…

ミッチャー提督「やれやれ…その様子じゃ止めに行ったところで、一緒にクリームを塗りたくられて舐めまわされるのがオチだと思うけど?…カクテルくらいまた作ってあげるから、今日は部屋に戻ったら?」

エクレール提督「しかし…」

ミッチャー提督「じゃあ…とりあえずお二人さんだけでも戻ったら?…止めに行くかどうかはそれから決めればいいじゃない」ジャンヌとリシュリューを示して言った

エクレール提督「…そうですわね。二人とも、わたくしはもう少し貴女たちと飲んでいたかったのですが…この騒ぎはよろしくありませんわ、お戻りなさいな?」

リシュリュー「承知しました…ではジャンヌ、戻るといたしましょう」

ジャンヌ「そ、それが一番です…早く出ましょう…///」二人は連れ立って出て行った…

ミッチャー提督「で、止めに行くの?」

エクレール提督「…も、もちろんですわ!はしたないことこの上ないですもの!」

ミッチャー提督「オーケー。それじゃあ、グッドラック♪」

エクレール提督「…一緒に来てくれるのではありませんの!?」

ミッチャー提督「行かないわよ…止められるわけないし♪」

エクレール提督「わ、分かりました…ならわたくしだけでも止めに行ってきますわ!」

………
447 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/04(木) 10:28:27.74 ID:yX2FwMqo0


ミッチャー提督「さて…どうなるやら」

エンタープライズ「見てる分には面白いけどね」

フレッチャー「///」

ミッチャー提督「お、近寄っていった…なんかガミガミ言ってる」

エンタープライズ「でも、いいようにあしらわれてる」

ミッチャー提督「だろうね、可愛い女の子を前にしたフランチェスカを相手にするなんて分が悪いよ…だいたいマリーはフランチェスカに惚れきってるし、言いあいで勝てる訳もないのにねぇ」

エンタープライズ「あ…スプーン突き付けられてる」

ミッチャー提督「きっと「はい、あーん♪」ってやつね…あーあ、真っ赤になっちゃって」

エンタープライズ「…食べた」

ミッチャー提督「はい、フランチェスカの勝ち…フレッチャー、「ミント・ジュレップ」でも作る?」

フレッチャー「ええ…///」

ミッチャー提督「あんまり恥ずかしいなら戻ろうか?」

フレッチャー「平気よ、子供じゃないんだから…でも、ショー・ガールよりやらしいってどうなのよ///」

ミッチャー提督「40年代だとラインダンスがせいぜいだもんね……やっぱり引き上げよう♪」

エンタープライズ「オーケー、マーム」きゅっと最後の一口を流し込み、スツールから降りた

フレッチャー「ごめんね、マーム…もっと飲んでいたかったよね」

ミッチャー提督「ドンウォーリー(気にしないで)…さ、帰ろう」フレッチャーの肩に手をかけて出て行った…

………

448 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/04(木) 10:31:56.61 ID:yX2FwMqo0
…甘々ではあってもそう無茶はしない予定が今度はこんなことになるとは…次はもうちょっと普通の話になるかと思います
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 11:34:28.93 ID:gGUlLD3lo
電探とえげつないまでの対空能力でブイブイ言わしてたフレッチャー級なのにウブでかわいらしいですな
450 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/04(木) 23:49:01.83 ID:yX2FwMqo0
>>449 なかなか初心に見えますが、まだ建造年代(40年代)の常識が残っているだけで結構積極的、かつ学習も早いです……ちなみに当時のB−17などによく描かれていたノーズアートのピンナップ・ガールや、スパンコールの衣装を着たコーラスガールがふとももを見せてラインダンスするくらいなら耐性があります…


…せっかくなので少し投下していきます
451 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/05(金) 00:38:58.14 ID:9DvKa5Ei0

…ある日・工作室…

…今日も今日とていい天気で、工作室も隣の船渠から照り返しが差しこんできていて明るかった…建造・開発のために提督はカヴール、フルットを連れていて、いよいよ世界有数の勢力だった潜水艦隊を建造していこうと決意していた……


提督「いい、カヴール?」

カヴール「はい、もちろんです」

提督「フルット?」

フルット「ええ、いつでも…」

ライモン「きっと大丈夫ですよ、提督…応援しています♪」工作室の入口から応援してくれているのは、軽巡ライモンとアッテンドーロ、潜水艦ナウティルス、デンティーチェ、ムレーナで、他にも多くの艦娘たちが替わりばんこにのぞきこんでいる…

マレア(フルット級)「ええ、私たちも提督に上げ潮が来るよう応援しているわ」

提督「ありがとう…じゃあ、やりましょうか?」

カヴール「ええ、そうですね…とりあえず二隻だけにしてみたらいかがでしょう?」

提督「そうね、なら…フルット、準備はいい?」

フルット「はい、いつでも…♪」

提督「なら……建造、開始します!」グイとレバーを引いた…途端ににぎやかになる工作室。ドリルやリベット打ちの音が聞こえ、「ド○ター・フーの電話ボックス」あるいは「クローゼット」こと、建造用の小部屋がガタガタしだした…

提督「…四時間。…一人の艦娘を迎えるのだからもっと時間がかかってもいいとは思うけど、同時にもう少し短くならないのか、とも思うわね…」

カヴール「それは、その…そうかもしれませんね」

フルット「一体どのお姉さまがくるのか…楽しみですね」

提督「建造した週末には歓迎会をすることにしたけど、ごちそうは何がいいかしらね?」

フルット「せっかくなのですから、生まれた場所にちなんだ献立にしたらいかがでしょう?」

提督「なるほど、いいわね♪」

カヴール「…ところで提督、装備の備蓄はありますか?」

提督「もちろんあるわ…できればいつも無傷で帰ってきてほしいけど、どうしても損傷が避けられない時もあるでしょうし、そんなときに装備を惜しんで大破なんてさせたら自分が許せなくなるもの」

カヴール「まぁ……///」提督の真摯な意見に思わず「きゅん」と胸がときめいた…

提督「…?どうかした?」

カヴール「いいえ、提督は優しい方だと一層強く思うようになりました♪」

提督「そう?…ありがとう、カヴール♪」ちゅ…っ♪…提督はカヴールとフルットに優しくキスをした

フルット「…意識せずにしているのですね…だからみんなが慕うようになる…と♪」

………


452 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/06(土) 00:45:16.14 ID:3I+iIssm0
…四時間後…


…初回と二回目はトラブルを警戒して固くなっていた提督だったが、建造装置も順調に動いているので、ある程度安心して椅子に腰かけていた。脚を組んで、手元の装備品の在庫リストをめくりつつ、どの系統の装備が足りないか確認していた…


カヴール「そろそろですよ、提督」

提督「そう、ありがとう」カウンターは残り三十秒を切っている…

提督「…」

カヴール「…」

フルット「…」


…カウンターがゼロになった。もう慣れた青い光がパッと室内を瑠璃色に染め、その光が収まると二人の艦娘が立っていた…潜水艦なのはカードからわかっていたし、顔や姿もある程度描かれていたが、思っていたよりどちらも小柄だった。二人は身体の割に包容力のありそうな雰囲気と、大きい胸をしていた…歩くたびに揺れる巨乳をウェットスーツ風の艤装が包み、片手に533ミリ魚雷を抱いている…


潜水艦「初めましてぇ♪」

潜水艦「こんなおばさんでごめんね♪」二人は茶色の髪をカールさせていて、首元にはイタリア軍の星章、鬢(びん)の辺りにはワイヤー・カッター(防潜網や係維機雷用)を模したらしいギザギザの髪留めをしていた

提督「とんでもない、とっても可愛いわよ?…私が貴女方の提督、フランチェスカ・カンピオーニ少将です。お名前を教えてもらえる?」

潜水艦「はい、大型潜水艦バリラ級、一番艦のバリラです…艦隊のみんな、お乳の時間ですよ♪……でも、用途はタンクだけじゃないのよ♪」ぴっちりしたウェットスーツに見えるが、敬礼するとゆさゆさと胸が揺れた…

潜水艦「同じくバリラ級、ドメニコ・ミリエーレです♪…これでも戦前は長距離航海で鳴らしたものですから♪」

提督「あら、バリラ級ね…大型潜水艦は初めてなので、色々教えて下さいね///」

バリラ「まぁ、ご丁寧にどうも…♪」丁寧に会釈をした

フルット「バリラ級のお二人でしたか…戦前は様々に活躍なさっていましたし、私たち潜水艦のお母さんみたいなものです」

バリラ「あら、ということは貴女も潜水艦?…お母さんにお名前を教えて♪」

フルット「中型潜水艦フルット級、ネームシップのフルットです」

ミリエーレ「あらあら、あのフルット?…可愛くなって、まぁ♪」

フルット「お恥ずかしいかぎりです…妹たちも見に来ていますよ」

マレア「フルット級のマレアです…今のところ私たちフルット級しかいないので」

ムレーナ「久しぶり。あたしはムレーナ、こんな格好になっても相変わらずでっかいな」他のフルット級も手を振ったり、拍手したりしてバリラとミリエーレ歓迎した

バリラ「まぁまぁ、みんなきれいになって…お母さんは嬉しいわよ♪」

ミリエーレ「そうね、白くて透き通るみたいに綺麗な肌…うらやましいわぁ♪」

提督「ふふっ♪…立ち話も何ですから、どうぞこちらへ♪」

バリラ「あらあら、ご丁寧に…最近の提督さんは優しいのね♪」

ミリエーレ「そうですねぇ…お言葉に甘えていただきましょう♪」

………
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 01:00:23.31 ID:cO0XOVAWo
乙〜。
恥ずかしながらイタリアの潜水艦はあまり詳しくないので興味深い
日独米英はそこそこわかるのに・・・
454 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/06(土) 01:18:39.53 ID:3I+iIssm0
…食堂…


…提督はバリラ級の二人を案内し、食堂に連れてきた…戦前組でも特に同い年の1928年組がいるトゥルビーネ級駆逐艦はさっそくあれこれと話しかけ、仲よさげにしている…


提督「ところで、フルット」

フルット「はい、何でしょう?」

提督「潜水艦用の装備で足りないものはある?」

フルット「そうですね…基本の装備はありますが、せっかくなので533ミリ高速魚雷「ヴェローチェ」などがあれば使ってみたいところですね」

バリラ「魚雷ですか、私は使う機会もなかったので使ってみたいところですね♪」にっこりしながらコーヒーをすすり、髪の毛をいじっている

ミリエーレ「わたしもです、何しろ何にもさせてもらえなかったので欲求不満なんです……それにしても、みんな可愛い女の子になって…提督さんまで女性だなんて、時代が変わったみたいね♪」

提督「そうかもね、でも安心して?」

バリラ「ふふ、お母さん心配はしてないの…だってよくなついているのが分かるもの、無能な提督だったらこうはいかないわ♪」

カヴール「優しい顔して案外厳しいですね…」

バリラ「あら、カヴールさんね…そうね、やっぱり年下の娘が次々倒れていくのを見ていたら優しく言ってはいられないもの」

提督「そうならないよう努力しています」

カヴール「提督は優秀ですよ…出撃数回とはいえ小破がたった一回、後は無傷なんです」

バリラ「まぁ、偉いわね♪…今後も上手に出来たらお母さんがごほうびを…あ・げ・る♪」あごに手を当て、頬に人差し指と中指を伸ばしたバリラがとろっとした甘い声で言った…よく見ると泣きぼくろがあって、より一層甘えさせてくれそうに見える…

提督「…はい///」

エスペロ(トゥルビーネ級)「あ、やっぱり提督のところにいた…バリラ、ミリエーレ、よかったら一緒にお昼をたべましょうよ?」

バリラ「あらあら、こんなおばさんでいいの?」

エスペロ「いいから言ってるのよ?…ここの食事は美味しいし、つもる話でもしながら…どう?」

ミリエーレ「いいですね。じゃあ、お邪魔させてもらいますよ♪…では提督、また後で♪」

提督「ええ。後で色々お話も聞くから、その時にね♪」

エスペロ「さぁ、行こう♪」手をひいて小走りでテーブルに向かった…

バリラ「待って?…お母さんはそんなに速く走れないか…ら♪」ぎゅっとエスペロの腕をつかんで胸に当てた

エスペロ「///」

提督「…あれで同い年?」

カヴール「には見えませんね…」

………
455 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/06(土) 01:27:49.16 ID:3I+iIssm0
>>453 いえ、普通は伊軍の潜水艦は知らないと思いますし、正直こちらも水上艦に比べ伊潜はなまかじりの知識ですので……日本の潜水艦はさっぱりなので感心します…海大型とか、伊号、呂号とか…番号だけの上に繰り返し使われているので正直どれがどれやら…

…米潜?戦果を挙げたガトー級さえ覚えていれば何とでも(適当)……英潜?何かしましたっけ?
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 01:50:48.71 ID:cO0XOVAWo
>>455
イタリアの潜水艦って小型の潜航艇みたいなのしかないと思ってたLVです
いやはやお恥ずかしい
日本の艦船もけっこう英潜にやられてます(当時の日本の対潜能力の低さは・・・)
何気に地中海でもドイツイタリアの輸送船団や客船は英潜水艦にけっこう手痛い目にあってたりしますので何もしてない訳ではww)
米潜もガトー級以外にも戦歴武勲艦はけっこういたりします
457 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/06(土) 01:59:18.81 ID:3I+iIssm0
…艦娘紹介…


大型潜水艦…バリラ(Balilla)級。1928〜29年生まれ。四隻

イタリアが第一次大戦後に初めて建造した、完全複殻式(大きい外殻の内側に内殻で守られたバラスト・タンクや船体内部を構成する)の潜水艦。
1427(水上)/1874(水中)トンと大型ながら、4900馬力(ディーゼル)/2200馬力(電動機)で16ノット/7ノットと、戦前艦としては十分な性能を持つ。
30年代頃に司令塔の形状を変更、発見されにくいよう小型化。それまで司令塔と一体で張り出した形の主砲も独立、露呈式に変えた。…同時に砲そのものも120ミリ27口径から120ミリ45口径に改めた。兵装は主砲以外に533ミリ魚雷発射管(艦首四門、艦尾二門)、13.2ミリ連装機銃二基。

戦前はプロパガンダのため、長距離航海で大いに活躍したが戦中は旧式化し、42年戦没した「アントニオ・シエスタ」を除き、「バリラ」「ドメニコ・ミリエーレ」「エンリコ・トーティ(トーチ)」のいずれも解役。バリラは重油タンクとして大戦を終え、姉妹艦も同様。…艦名はイタリア愛国政治家や活動家から


艦娘のバリラたちは重油タンクだったせいか小柄な割に巨乳で、母性と包容力がある…が、参戦してすぐに解役されたせいで欲求不満気味。淡い茶色の髪をカールさせ、おっとりした人妻に見える
458 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/06(土) 02:13:02.91 ID:3I+iIssm0
>>456 丁寧な感想ありがとうございます。

…何しろ開戦当初「警告し、相手が退船してから射撃するように」などと言う(潜水艦をばかにしていたこともあり)イギリスなので…戦果もドイツ、下手をするとイタリア以下の可能性が…

…米潜の初期の戦果が少なかったのは、チェスター・ニミッツ提督(太平洋艦隊司令官)も「ニミッツの太平洋海戦史」で言及していて、「開戦当初居座っていた無能な提督たちはどんどん勲章などをやって退役させたが、自分は潜水艦だけは分からなくて当初の無能な提督たちを更迭、退役させられなかったからだ」と言っています…実際予算も少なく、初期の魚雷の触発信管がぶつかると曲がってしまい撃発しないこともしばらく分からずにいたとか…

それでいながらあの巻き返し方とは…どうやっても勝てる訳ないですね…
459 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/07(日) 00:29:14.55 ID:JOgiBhlI0
…真面目な説明も必要でしょうがあまり面白くはないでしょうし、せっかくなので建造を続けていきたいと思います。では、参ります…


………

…数日後、工作室への廊下…


…この数日間でバリラ級の残りの二隻、やっぱりお母さんらしい「エンリコ・トーティ」と、名前のせいかお昼寝の好きな「アントニオ・シエスタ」を迎え、ますます鎮守府はにぎやかになっていた。ディアナも厨房を手伝ってくれるバリラたちのおかげで楽できるようになり、献立も増やせると喜んでいた…提督は夏用の白い制服を着て、カヴールを連れて工作室に向かっていた…


カヴール「提督、今日も建造ですか?」

提督「そう、せっかくだから♪」

カヴール「一体誰が来るでしょうか?」

提督「んー…一人は分かっているけど、教えたら面白くないでしょう?…だから秘密♪」

カヴール「もう、そんなこと言わずに教えてくださいな♪」

提督「だーめ、せっかくの驚きがなくなっちゃう」

カヴール「では、せめて艦種だけでも教えてもらえませんか?」

提督「そうねぇ……あ、ちょうど着いたからそれは「建造してのお楽しみ」で♪」

カヴール「まぁ、タイミングが悪いですね」


…工作室…


ポーラ「提督ぅ〜…待ってましたよぉ〜、ポーラはぁ…早くも祝杯の最中です〜♪」勢いよくグラスのワインを傾ける

提督「こらこら…」

カヴール「なるほど、一人は分かってしまいました…♪」

提督「そうよね…でも、他の艦娘はまだ分からないから…私も楽しみなの」

ゴルゴ「全くです…♪」ポーラと乾杯をしていたのか、空のグラスをいじりつつ頬を少し桃色にしている

ヴォルティーチェ「そうねぇ、楽しみねぇ♪」こちらも抜けるように白い肌を珍しく火照らせ、渦になっている髪の房をいじりつつ言った

バリラ「ええ。…どの娘がくるんでしょうね、お母さんは楽しみよ♪」衣類倉庫から都合したブラウスは胸がきついのか前を大きく開けていて、しっとりと汗ばんだ谷間と濡れた唇が大人の色気を振りまいている…

提督「そうね。でも、誰が来ても歓迎するわ♪」

バリラ「えらいえらい♪フランチェスカはいい娘ねぇ♪」ふくよかだが小柄なバリラはつま先立ちで手を伸ばし、屈んで軍帽を脱いだ提督の頭を撫でた…

提督「ふふ、ありがとうお母さん♪…って///」大きい胸が眼前で揺れた…

カヴール「…しっかりしてくださいね、提督」

提督「…え、ええ……さてポーラ、始めましょうか?」

ポーラ「は〜い…ポーラ、頑張っちゃいますよぉ〜♪」

提督「では、建造開始♪」

ポーラ「おー♪」

提督「今度はゴルゴ、ヴォルティーチェ、こっちに来て♪」

ゴルゴ「はい」

ヴォルティーチェ「今行きます♪」

提督「レバーは持った?」手の甲にほのかに青白くひんやりした、ヴォルティーチェとゴルゴの手が重なる…

ゴルゴ「準備よし」

ヴォルティーチェ「さ、始めましょう」

提督「そうね…では、建造スタート♪」

バリラ「誰が来るか楽しみです♪」

………


460 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/07(日) 01:39:37.20 ID:JOgiBhlI0
…数時間後…

提督「うまくいったかしら…」青い光に目を細めつつ、ポーラに言った

ポーラ「うまく行ってますよぉ〜…えへへぇ♪」空にしたワインの瓶を床に置き、頭をゆらゆらさせている…

提督「そうね…あ、出てきた」…先に出てきたのは建造時間の短い潜水艦の方で、五人がほぼ同時に床に立った…一人はバリラ級に似ていて、戦艦や重巡に比べるとやはり小柄だが、潜水艦としてみるとバリラ級と同じくかなり大きい…髪はふわふわのウェーブがかかっていて、胸に飾り帯をかけ、銀色の小手をはめた手には教本らしい冊子を持ち、鎖付きの丸縁眼鏡をかけている…

潜水艦「ボンジョルノ、あなたが私の司令官?」

提督「ええ、タラント第六の司令官、フランチェスカ・カンピオーニ少将です。みんな、よろしくね…それと、自己紹介もお願い♪」六人の潜水艦が敬礼したのでそれに応え、それからにっこりして頬にキスをした…

潜水艦「大型潜水艦、エットーレ・フィエラモスカです。偵察機は積めずに終わりましたが、訓練艦として解役まで尽力しました…潜水艦のこと、たくさん勉強してくださいね♪」話し方はごく普通で、どことなく優しい先生に見える…

提督「ええ、なにとぞ教えて下さいね♪…そちらは?」


…提督が視線を向けた方の潜水艦は中型潜水艦らしく、四人とも精悍な顔をしている美人で大人っぽい……中の一人は詩集らしいノートに羽ペンを持ち、腰に剣を手挟んでいて、何やら詩を口ずさんでいる…


潜水艦「中型潜水艦マメリ級、ゴフレド・マメリです。イタリア統一のため、共に戦おうではありませんか!」詩集を持った艦娘が調子をとって朗々と叫ぶと、剣を抜き放った。灯りに反射してきらりと長剣が光る…

提督「うわっ…と、マメリ級ね?…戦中はよく頑張ってもらったから、今度は肩の力を抜いて楽しんでね♪」一歩下がって言った

潜水艦「ここはタラントですか、もう一度ウフィッツィ美術館に行きたいと思っていたのですが…おっと、マメリ級のピエル・カッポーニです。機関換装せずに沈んでしまいましたが、今度は大丈夫ですとも…なにとぞよろしく♪」長い金髪と、白地に細かい花柄のケープをまとい、豪奢な金鎖や宝石を身に付けている…

提督「ええ、そのうちフィレンツェにも行きましょう?その時は案内してね♪」

潜水艦「マメリ級、ジョバンニ・ダ・プロチーダですよっ、提督♪休戦後は姉さまたち一緒に米軍の標的役として相手をしてました…今度は活躍したいものね♪」黒髪に似合う綺麗な顔と、小柄な身体の割に立派な様子だが、口調にいくらか砕けた調子があり、どこかサディスティックな心をくすぐられるのは米軍の対戦訓練でソナーや攻撃パターンの標的艦を務めていたせいか…

提督「よろしくね、プロチーダ。活躍させてあげられるほど、ここに出撃命令は来ないけど…みんなで楽しくやって欲しいわ♪」

潜水艦「同じくマメリ級、ティト・スペリ。よろしくね、提督♪…戦中はやっぱり対潜訓練をやらされてたから、今度こそ実戦に出たいわね♪」

提督「ええ、よろしく。対潜訓練はしないで済むけど、実戦は少ないから日々の生活で身体を動かしてもらえれば、と思うわ…とにかく、まずは着任おめでとう、ここの暮らしが気に入ってくれるといいのだけど♪」

マメリ「ガリバルディがいれば十分に楽しめますとも」

提督「ええ、いるわ。…一緒に楽しく過ごしてね♪」

マメリ「…これはこれは、一輪の白百合のような美しい司令官にそのように言ってもらえるとは…ふふ、よかったら愛の詩でも捧げましょう♪」

カヴール「私を差し置いて提督に愛を語るつもり…ではありませんよね?」

マメリ「はて…こちらは豪奢なバラのようなご婦人だが?」

カヴール「コンテ・ディ・カヴールです……提督は一人の物ではありませんから」

マメリ「おやおや、ガリバルディにカヴール候もいらっしゃるとは…今宵は昔話に花を咲かせるとしましょう♪」

提督「まぁまぁカヴール、落ち着いて…」

カヴール「これは…その、年甲斐もなく熱くなってしまいましたね///」

提督「平気よ♪…フィエラモスカ、マメリ級のみんな、もう一人来る予定だから、それまで座っていてくれる?」

フィエラモスカ「はい♪」

………
461 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/08(月) 00:45:42.22 ID:XCmNNmKK0


提督「待っている間にお菓子でもどうぞ?」皿に出した和菓子をすすめた…

フィエラモスカ「これは…初めて見ますね、イタリアのお菓子ではないようですが?」

提督「来訪している日本の提督が持ってきてくれたの、遠慮せずに召し上がれ?」


…富山の銘菓「薄氷」は、白砂糖が貴重だったころからある和菓子で、薄い台形の砂糖で覆われた生地が、薄氷のように見えることから名づけられた…白い紙箱に柔らかい綿が敷き詰めてあり、その上に数枚づつ「薄氷」が載っている…


フィエラモスカ「では…」

マメリ「いただこう」…「薄氷」という名にふさわしいばりばりとした食感と、甘い砂糖の味が不可思議な感覚をもたらす…高級な落雁(らくがん)に近いような味は繊細で、甘いと言ってもむやみに甘いだけではない……それに貧しい時代を知っている20年代組の艦娘にとっては、「甘い物」と言うだけで目の色が変わるほどだったので、それぞれ頬を押さえて甘さをかみしめた…

カッポーニ「素晴らしい!…なんという美味♪」

プロチーダ「甘ぁい…美味しいね!」

スペリ「あぁ、甘くて口の中が幸せだよ…提督、あんがと♪」

提督「どういたしまして♪」

ポーラ「提督ぅ〜、そろそろですよぉ〜…♪」

提督「あら、本当ね…」タイマーのカウントはあと数十秒になっていた。姿勢を正し、裾をぱんぱんっ…と払う

カヴール「きっとポーラに似ているんでしょうね?」

提督「でしょうね、でもわからないわよ?」

ポーラ「えへへぇ〜、似てるといいですねぇ♪」

カヴール「…そのお酒好きは似ていなくてもいいと思いますが」

ポーラ「あ〜、ひどいですぅ〜…ポーラはぁ…一生懸命がんばってますよぉ〜?」

カヴール「それとこれは別ですから」

提督「まぁまぁ…さぁ、出て来るわ♪」


…光が消えた所に立っていたのはポーラとそっくりで、少し顔立ちの違う艦娘だった。髪はブロンドのウェーブがかかっていて、目はきらめいている…イタリア海軍らしい淡い灰色のプリーツ・スカートに胸元を開き気味にした同色のフリルブラウス、黒のハイヒールを身に付け、頭にはザラ級と同じくかなり高い測距儀が載っている…一見して重巡と分かるシルエットで、その上未配属の重巡は一人しかいない…


重巡「ボンジョルノ、提督さん♪」

提督「ボンジョルノ、ようこそタラント第六鎮守府へ。司令官のカンピオーニ少将です…ボルツァーノ、よね?」

重巡「はい、重巡ボルツァーノです♪ザラ級とは従姉妹に当たる…のかしらねぇ?砲撃と防御には自信があるけど、「チャリオット」とラ・スペツィアは嫌いなの」

提督「知ってるわ…今度はあんなことにはならないから、一緒に頑張りましょうね♪」

ボルツァーノ「グラツィエ♪」挨拶として両の頬にキスをし、それからスカートの裾を持って優雅にお辞儀をした…


462 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/08(月) 02:40:05.82 ID:XCmNNmKK0
…やっと重巡勢が揃いましたので、新着潜水艦ともども解説を…読んで下さっている皆様なら大丈夫かと思いますが、潜水艦のスペックは(水上)/(水中)となっていて、トン数は基準排水量です。また「生まれ」は基本的に竣工年にしております…


…艦娘紹介…

大型潜水艦…エットーレ・フィエラモスカ。1930年生まれ。単艦。


前に紹介した大型潜水艦「バリラ」級と前後する大型潜水艦。姉妹艦なし。

中型潜水艦「ピサニ」級の拡大型で「単殻・サドルタンク(固い外殻一枚で、小脇にバラスト・タンクを抱えている形を言う)」型。
1530トン/2094トンと戦前の潜水艦にしてはかなり大型。主機は5200馬力(ディーゼル)/2300馬力(電動機)で15ノット/8ノット。兵装は533ミリ魚雷発射管八門(艦首/艦尾にそれぞれ四門)、120ミリ単装砲一基、13.2ミリ連装機銃二基。


当初は司令塔後部にブリスターを設け、日本の「伊四〇〇」型のように水偵を収める予定だったが適当な機体がなく、ブリスターも後に撤去された。性能は今一つで大戦時には旧式化していたこともあり、訓練用にしばらく用いられたのち、41年に解役。
艦名は1503年のヴァレッタ(現在マルタ島の首都)の戦いで勝利した騎士エットーレ・フィエラモスカ(Ettore Fieramosca)の名から


艦娘のフィエラモスカはふんわりウェーブの栗色の髪、騎士の名が艦名の由来からか銀色の手甲とすね当て、白と黄色の飾り帯を肩にたすき掛けにし、戦中は訓練に用いられたことから手には教本を持ち、鎖付きの丸縁眼鏡と属性過多…見た目は「き○いろモザイク」の「烏丸先生」にそっくり

………


中型潜水艦…マメリ級。1929年生まれ。四隻


長距離での作戦用に整備された大型潜水艦「バリラ」級と同時に整備された中型潜水艦。やはり第一次大戦後初となる中型潜水艦のはしり。
810/993トン、主機3000馬力(ディーゼル)/1100馬力(電動機)で15ノット/7.5ノット。兵装は533ミリ魚雷発射管六門(艦首四門/艦尾二門)、102ミリ単装砲、13.2ミリ連装機銃一基。

部分複殻で安全性が高く、(当時としては)運動性もよく成功作とされる。41年に戦没した「ピエル・カッポーニ」を除く三隻は42年に主機を換装、速力が二ノット向上した。43年のイタリア休戦後は大西洋で米軍相手に対潜訓練の仮想敵を務め、戦後の48年に揃って解役された。
(ちなみにたいていのイタリア潜は有名な「U-ボート」ことドイツ潜と違い司令塔上部に覆いがあり、艦首部に窓がある。暴露型艦橋と違い過ごすには楽だが視界が狭まり、シルエットが大きくなるのが欠点)


艦名は愛国者や各地の偉人から。ネームシップの「ゴフレド・マメリ」(Goffredo Mameli)はガリバルディと共闘した愛国詩人、唯一戦没した「ピエル・カッポーニ」(Pier Capponi)はフィレンツェの政治家から


艦娘のマメリは詩人らしくノートと羽ペンを手放さない。常に詩的な話し方をしつつも剣を持ち、イタリアのことになるとかなり熱い。カッポーニはフィレンツェの政治家らしく美術に詳しく、後ろにまとったケープは白地に細かい花柄で「プリマヴェーラ(春)」で女神にかけられていたケープに似ている…残りの二人はプロチーダ、スペリ共に波打つ黒髪がきれいだが、アメリカの影響を受けたのか提督にもかなりなれなれしく話しかける


………


重巡…ボルツァーノ。1933年生まれ。単艦


イタリア重巡の七隻のうちの最終型。条約型重巡であるザラ級の「ゴリツィア」と同じ29年計画により建造が決定したが、ザラ級と違い高速・軽防御に回帰し、同時にザラ級の性格も取り込んだ。そのため全体はザラ級に、艦橋と一番煙突が一体化した形状は「ポーラ」に似ている。
排水量はいくつか数字があるがだいたい11000トン(満載すると13000トンほど)

兵装は203ミリ53口径連装砲四基、100ミリ連装対空砲(高角砲)八基、40ミリ対空機銃四基、13.2ミリ連装機銃四基、533ミリ連装魚雷発射管(水上・横向き固定)四基、水偵三機だが、水偵は露天係止で格納庫はない。後に対空機銃を増備している。
速度は36.8ノット(公試)とされるが実際は34ノット程度。装甲は最大100ミリ(司令塔)、舷側装甲帯70ミリ、甲板50ミリとかなり優秀。重量削減のために大出力の汽缶を搭載して缶数を減らし、船体も船首楼甲板型にして無駄を減らすなどした。
前後煙突の間隔を缶室排気の導管を延長することで拡げ、ようやく一、二番煙突の間に水偵と射出機を置く中央配置にすることができた。


高速とザラ級並みの火力を維持するべく様々な努力がされた重巡。戦中は英潜の雷撃などで数回損傷し、42年の修理・改修時には航空巡洋艦にする案や空母化の計画も持ち上がったが実現せず。
戦中施された迷彩は淡灰色にV字型や楔形の折れ線で描かれ、かなり形が分かりづらい。

最後は1944年ラ・スペツィアでドイツに接収され修理待ちだったが、ザラ級の「ゴリツィア」と相前後してイタリア、イギリス連合の人間魚雷「チャリオット」のチームに破壊された…艦名は地名から


艦娘のボルツァーノはザラ級に似て可愛げのある顔と、金茶色(ブロンド)のウェーブがかかった髪。ザラ級よりほっそりした身体をしているが、出ているところは出ている。性格はおっとりしたポーラに似ているが、少し控えめでトレント級に似ているところも……

………
463 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/08(月) 23:40:29.69 ID:XCmNNmKK0
…お待たせしました、本編ゆるゆると投下していきます
464 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/09(火) 00:16:23.96 ID:myK3Kgk30
…補足…

「プリマヴェーラ」はフィレンツェにあるボッティチェリの傑作絵画…ちなみに「ボッティチェリ」は「小タル」の事で、制作グループの名称で固有名詞ではないらしい…


………

…提督はボルツァーノにも「薄氷」を食べてもらい、空になったティーセットを持って食堂に案内した…提督の後ろからぞろぞろとバリラ、フィエラモスカ、ゴルゴ、ヴォルティーチェ、マメリ級の四人、ボルツァーノ、ポーラ、それに秘書艦カヴールがついてくる…


提督「なにこれ…花嫁行列?」


…食堂…


提督「ここが食堂ね、みんな貴女たちが来るのを待ってたわ♪」

ザラ「あら提督、建造はうまく行った…って、ボルツァーノ!」

ボルツァーノ「はぁい、ボンジョルノ♪」

ザラ「あぁ、やっと重巡が揃ったわね…♪」ちゅっ…と頬にキスをするとウィンクをして、自分たちの席に座るよう言った

ゴリツィア「ほんとに…ボルツァーノ、久しぶり…」嬉しさのあまり半泣きで、目をこすった

ボルツァーノ「ええ、久しぶりね♪……これからはずっと一緒よ、泣かないで」ぎゅっと抱きかかえ、頭にキスをする

提督「仲睦まじくてよかったわ…ボルツァーノは一人っ子だからちょっと心配だったのよね」

ポーラ「もぉ〜、ポーラたちがぁ〜…そんな意地悪するわけないですよぉ〜♪…えへへぇ、ボルツァーノ♪」ポーラは小走りでボルツァーノの方に行った

マメリ「結構なことだ、姉妹愛の美しさはアドリア海の青にも勝る…ところでガリバルディはいないのか?」朗々と響く声で呼んだ…

ガリバルディ「誰?…って、もしかしてマメリ?」

マメリ「いかにも…久しいな、戦友!」

ガリバルディ「あぁ、やっと来てくれたわね…カヴール、一緒に座りましょう?もうすぐお昼だし」

カヴール「提督?」

提督「もちろんいいわよ♪私は適当な所に座って食べるから」

カヴール「ありがとうございます♪…それでは、失礼して」楽しげに話しながら窓辺の席を取った

提督「みんな仲が良いようでよかった…」

フィエラモスカ「そうですねぇ、仲良きことは美しきかな♪」

バリラ「ほんとねぇ…お母さんは嬉しいわ♪」

提督「ええ…ところで、よかったらお昼を一緒にいかが?」

フィエラモスカ「あら、嬉しい限りです」

バリラ「喜んで♪…妹たちもいいかしら?」

提督「もちろん♪」

465 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/09(火) 01:02:24.15 ID:myK3Kgk30
…お昼はディアナがヴェネチア風の「蟹のトマトクリームパスタ」と、幅の広いフェットチーネで北部風の「カルボナーラ」(炭焼き)を用意してくれていた…提督自身料理は出来る方だが、オレンジ色の綺麗なソースでこっくりした味わいの「蟹のトマトクリーム」は蟹の殻を砕いたりと手間がかかり、カルボナーラはカルボナーラで、火加減を間違えると卵黄が固まって炒り卵になってしまうことを知っているので、感心しながら味わった…


提督「すごい…こんなにいい具合のカルボナーラは初めて♪」ちょっと渋めのワインを味わいつつ、こってりしたカルボナーラをくるくると巻き取る…卵黄と生クリーム、チーズ、粗挽きの黒胡椒だけとシンプルだが、手際よく絡めてあって生過ぎず、かといって火が通り過ぎてもいない…と、絶妙だった

バリラ「本当に美味しいわね…さ、いっぱい食べて大きくなるんですよ♪」

提督「これ以上大きくはならない方がいいのだけど」

バリラ「駄目ですよ…それとも、お母さんのおっぱいがいいですか?」ゆさゆさと揺すってみせた

提督「そっちもいいかもしれないわね♪……もう、冗談よ」一部軽巡や駆逐艦、それに百合姫提督の方から冷たい視線が送られてきたので、提督は手をひらひら振って冗談めかした…

提督「さて…と。おかわりをするべきか、せざるべきか、それが問題ね…」最近提督は毎日のように「食べ過ぎないようにしよう」と思いつつ、食事のたびに美味しすぎるせいで量を過ごしてしまっていた…しばらくうらめしげに皿を見てしばらく考え込み、それから吹っ切れたように立ち上がった…

提督「…ディアナ、おかわりをもらうわね♪」カウンターに置かれている茹でたてのフェットチーネをたっぷりとよそった

ディアナ「はい、どうぞ。気に入って頂けて何よりです」

カヴール「あらあら…あれではまた体重計にそっと乗ることになってしまいますね」

提督「ぐっ……運動するわ」

ドリア「うふふっ、そう言いつつこの間ちょっと泳いだだけでしたね♪」

提督「…」

ライモン「提督、あまり食べるとお身体に差しつかえると思います…」

提督「ありがとう、ライモン…もう差し支えているから安心して」自嘲気味に言うと席に着き、湯気の立つカルボナーラを幸せそうに口に入れた

トーティ(バリラ級)「美味しそうに食べるのね…見てるだけで幸せになっちゃうわ♪」

シエスタ(バリラ級)「本当に…いっぱい食べるのよ?」

フィエラモスカ「いっぱい食べられるようになったのですものね♪…さぁ、ワインもどうぞ♪」

提督「あー…フィエラモスカとバリラたちって母性の固まりみたいね……なんだか駄目になりそう…」

カヴール「あらあら…」すっかり子供扱いされている提督を見て微笑ましいと思うべきなのか、提督を駄目にしないよういさめるべきなのか悩みつつ、ゆっくりとワインをすすった…

………
466 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/09(火) 01:57:48.86 ID:myK3Kgk30
…ある日…

提督「あら、伝線してるわ…」着替えを探してクローゼットをかき回していると、黒いストッキングが結構な勢いで伝線していることに気付いた…何枚か持っているのでわざわざ取っておくこともないと捨てることにしたが、ついでなので着ない服を選び出すことにした…

提督「うーん…これはいらないわね」ごそごそと服や下着を引っ張り出しては、床に置いた「いるもの」「いらないもの」の、二つの段ボール箱に分けて放り込んでいった…


…提督は昔もらった似合わない服や小さくてもう着られない服を選り分けていて、状態のいいものは着る物をなかなか買いに行けない艦娘たちに渡したり、衣類倉庫に放り込んでいた。最近、その選別がやっと終わりかけた頃になって、今度はミラノ海軍通信隊付の「お姉さま方」から、「フランチェスカと艦娘のみんなに愛をこめて」と、段ボール十数箱も衣類が送られてきた…。もちろんたいていは親切心からの贈り物だったが、中にはいかがわしい衣装や状態の悪いものも入っていて、提督はため息をついてその整頓にあたっていた…


提督「うわ…これは着られないわ」ピンク色で透け透けのベビードールは明らかに二サイズは小さめで、提督が着たらまるっきり着ていないのと変わりなくなってしまう…とはいえ、モノはミラノの高級ブランドだったので、駆逐艦サイズの誰かなら着られると、いる方の箱に入れた

提督「これは…どういうつもり…?」もっさりした紫と灰色の毛糸で編んだ、遠くから見ればむしろ迷彩効果でもありそうなヘンテコなセーター…ばらして編み物の糸にすればいいが、とりあえず服としては使わないので「いらない方」に放り込んだ…

提督「うーん…おしゃれだけど……ねぇ」まだ包装に入ったままのランジェリーは紫色に黒いレースのついた上等なシルクだったが、サイズが変わってしまった提督には着られない…「いるもの」の箱に入れた

カヴール「提督、いらっしゃいますか?」コンコン…とノックをして、カヴールが声をかけた

提督「ええ、いるわ…どうぞ?」

カヴール「失礼しま…一体どうしたのですか?」

提督「あー…ほら、みんなに「好きなように持って行って」って言っている服があるでしょう?それの整頓がようやく済んだと思ったら、ミラノからこれが届いたの…時間もあるし、ついでに片づけようと思って」

カヴール「なるほど…でしたら私も手伝います」

提督「そんな、いいわよ」

カヴール「いえ、せっかく来たのですから…それに、用事もそのことだったので」

提督「あら、そうなの?」

カヴール「ええ、何しろ「建造」で艦娘が増えましたから、それぞれに着るものがありませんと…それで、彼女たちが「よかったら提督に見繕って欲しい」とのことで」

提督「なるほどね、じゃあ、これを片づけたら持っていきましょう」

カヴール「はい、きっと喜びますよ」

提督「そうね、でもまずは選り分けないと。…これは……いる」

カヴール「お手伝いします…これは、要りますか?」

提督「んー…一応「いるもの」にお願い」

カヴール「はい♪」

………


467 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/09(火) 01:59:50.19 ID:myK3Kgk30
…あんまり進んでいなくて申し訳ないですが、今日はこの辺で…また明日にでも投下しますので、待っていてもらえればと思います。それでは
468 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/09(火) 10:14:11.76 ID:myK3Kgk30
…しばらくして…

提督「はぁぁ…」

カヴール「ふぅ…」

提督「終わったわね……お手伝い助かったわ」二つの段ボール箱には放出品のように服や小物が積まれ、少し汗ばんだ様子の提督は椅子に腰を下ろした

カヴール「いえ、こちらこそ。提督はたくさん服を下さるので助かってます、何しろ着回しも大変ですから」

提督「そう?お古で喜んでもらえるなら安上がりで済むわ…そのうちにその分のお金でお出かけでもしましょうね♪」

カヴール「あらあら、提督は優しいのですね♪」頬に優しさのこもったキスをしてくれる…

提督「ふふ、そんなに褒めてもらえるとくすぐったいわ…そうね、よかったら手伝ってくれたお礼にいくつか先に持って行っていいわ♪」

カヴール「いいのですか?」

提督「ええ、いいわよ」

カヴール「では、これと…これにします」趣味が変わって着なくなったが、もったいなくて捨てられなかったフリルブラウスと、きつくなってしまったパンティとストッキング、ガーターベルトを拾い上げた…

提督「そんな私のお古でいいの?」

カヴール「うふふ…提督のお古だからいいのではありませんか……ふふ、提督のおみ足がつつまれていたストッキング…♪」にっこりと微笑むと、れろ…っ♪…と舌を這わせストッキングをしゃぶった…

提督「!?」

カヴール「れろ…じゅるっ♪……どうかしましたか?」

提督「あ、いや…気持ちは嬉しいけど……ちょっと目の前でされるのは…ね?」

カヴール「あぁ、いけない…私としたことがはしたなかったですね……部屋でゆっくりと愉しむことにします♪」

提督「え、ええ」

カヴール「提督のお下がりは人気ですから、こんなにもらえるとは嬉しい限りです…ふふ、よかったら箱も運んであげます」

提督「あー…お願いできる?」

カヴール「ええ♪」花束を抱えるようにお古の服を胸元に抱きしめると空いている方の片手で箱を持ち上げ、嬉々として部屋を出て行った…

提督「……人気?」

………
469 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/10(水) 00:45:48.86 ID:9n3iwXiu0
…食堂…


…何のかのと言って結局一番大人数を収容でき、位置的にも使い勝手のいい食堂は必ず誰かしらいて、カヴールが衣服の箱を持っていくと気が利くライモンが内線と放送でそれを伝えた…カヴールはその間にテーブルの上に服を並べた…しばらくすると艦娘たちがちらほらとやって来た…


エウジェニオ「うふふ…ライモンド、わざわざありがとう♪…お礼はキス、それとも一晩過ごす?」ねっとりとした手つきで頬を撫でた…

ライモン「そ、そういうのはいいですから。同じ軽巡ですし、ちょっとくらい贔屓してもいいかな…って思っただけなので」

アオスタ「ありがとう、助かるわ」

バンデ・ネーレ「黒いのがあればちょうだい♪」

ジュッサーノ「いつも黒いのね…たまには違う色にすればいいのに」

バンデ・ネーレ「いいの、これが好きなんだから」

ライモン「まぁまぁ…二人とも好きなのを選んでください」

ニコ「あー、新しい服だ!…どれにしよう♪」

ニコロ・ツェーノ(ナヴィガトリ級)「んー…これがいいかな」

リベッチオ「じゃあ、私はこれ♪」…並べてある服は、駆逐・軽巡用、重巡用、戦艦用とだいたい大きさに合わせて分けてあるが、一大勢力を擁している駆逐艦向けはどうしても枚数が足りないので、毎回競い合うことがあればくじ引きで決めていた…が、提督が着任してからは色々買ってくれるので、そこまで競い合うこともなくなり、今回も穏やかなはずだった…

ニコ「ん?これって、提督のお下がり…だよね?」ひょいとつまみ上げたのは提督の白いストッキング…レースで花柄の透かしが入っていて、ふとももの辺りはなにやら染みがついている…

ニコ「…もしかして♪」目をキラキラさせてストッキングを長手袋のように腕に通し、すべすべの生地に頬ずりした。知識豊富なニコには染みの原因もだいたい想像がついたので、頬を染めつつもその部分をれろれろと舐めた…

サウロ「やった…私も、「お宝」見つけちゃったわ♪」サウロが見つけた提督のブラジャーは大きさが合わないが、気にせずつかんで胸元に押し当てると、恍惚の表情で目をつぶった…

ミラベロ「ふふ…これ…いいわねぇ♪」提督のランジェリーを見つけ出すと、顔に当ててすーはーと深呼吸した…

リボティ「ああ…これ……最高だよ」ごそごそと衣服の山を漁って冬物の厚いタイツを見つけ出すと、とろけそうな顔でねぶった…

ドリア「まぁまぁ…そんなに嬉しそうでは、「貴女たちでは着られないのですから、私に譲って下さいな」と言えなくなってしまいますね♪」そう言いつつも、すでに提督のガーターベルトとブラジャーを手に入れて微笑んでいる…

ニコ「ドリアならいいよ…代わりに何かくれれば、だけどね♪」

ドリア「そうですか?…でしたら提督の……あら、エクレール提督♪」

エクレール提督「ボンジューゥ(こんにちは)…それ、フランチェスカの着ていたお古なんですの?」

カヴール「ええ、そうですが?」

エクレール提督「…それ、譲っていただけませんこと?」

ミラベロ「嫌よ、提督の匂いがするレースのパンティなんてそう簡単にあげられる訳ないわ♪」

ニコ「同感♪…申し訳ないけど、他を当たってもらえる?」

エクレール提督「くっ…でしたらこれで如何でしょう、出かけたときにでも好きなものを買いなさいな」財布からユーロ札を取り出した…

カヴール「鎮守府内で私物に対しお金のやり取り…というのは感心できませんね」

エクレール提督「だったら一体…!」

提督「…直接頼めばいいんじゃないかしら♪」







470 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/10(水) 01:25:05.16 ID:9n3iwXiu0
エクレール提督「え!?」

カヴール「あら、提督♪」

サウロ「!?…提督、あのねこれは違うの…その、えーと」

ミラベロ「私は違わないわ♪…提督の匂いだけで…イき…そ…う♪」

リボティ「ふふ、甘い毒だよね…白雪姫だってイチコロだよ♪」

ニコ「うーん…と、まぁ…そういうことなんだよね♪」

カヴール「…提督、あんまり怒らないで上げてくださいね」

提督「あー…その、私のお古が欲しいの?」

ミラベロ「欲しいわ♪」

リボティ「ぜひとも♪」

ドリア「その……よろしければ私にも♪」

エウジェニオ「私も欲しいわ♪」

提督「そう。…それなら言ってくれればあげるのに」

一同「「!?」」

提督「…だってきつくなって着られない服をクローゼットに入れておいても仕方ないし、有効活用してもらった方が服も喜ぶでしょう?」

ニコ「ほんとにいいの!?」

提督「ええ、別に下着くらい構わないわ…でも、大きさが合わないでしょうに」

ニコ「ふふ、着るだけが使い方じゃないから♪」

提督「あぁ、なるほど…それなら私のクローゼットにまだ選り分けてないのがあるし、後でもう何枚か持ってきてあげる♪」

カヴール「提督、いいのですか?」

提督「ええ。…それとも涙目で「そんなことに使うなら返して…!」とか言った方が可愛げがあるかしら?」

ミラベロ「どんな時も提督は可愛いから心配いらないわ♪」

提督「あら、ありがとう♪…と、いうわけで、争いの種にならない限り別に何に使おうが構わないわ……あと、マリー」

エクレール提督「な、何ですの」

提督「あとで私の部屋ね」

エクレール提督「わ、わたくしだけですの!?」

提督「お金をちらつかせるなんて汚いでしょう…だいたいマリーはうちの艦娘たちじゃないわ」

エクレール提督「理不尽ですわ…」

ニコ「提督、私も行こうか?」

エクレール提督「…あ、あの…それは///」

提督「今日「は」いいわ…また今度ね♪」

ニコ「了解…それじゃあ、これを楽しんでくるよ♪」

提督「ええ…みんなも選んだら自由に過ごしていていいわ♪」

………

471 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/10(水) 01:34:04.57 ID:9n3iwXiu0


提督「ところでカヴール」

カヴール「はい、何でしょう?」

提督「誰がそんなことを教えたの?…ポーラとかは多少似たような事をしてたけど」

カヴール「えーと…その」

提督「なぁに?」

カヴール「えー…つまり……百合野提督です」

提督「姫が?」

カヴール「正確に言いますと…百合野提督が持って来たアニメに「洗濯物をするときにねっとりと襟足を舐める」というくだりがありまして…」

提督「あぁ、それでなのね……まぁ、とりあえず害がないならいいわ。…それと、人前で大っぴらにやらないように」

カヴール「はい、伝えておきます♪」


………
472 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/10(水) 15:12:35.58 ID:9n3iwXiu0
…少し時間が出来たのでちょっと投下します…
473 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/10(水) 16:15:43.44 ID:9n3iwXiu0
…夕食後・食堂のバーカウンター…

提督「…って言うことがあって、姫が持って来たアニメDVDからインスピレーションを受けたって聞いたわ」

百合姫提督「あぁ…あれね?ドラゴンがメイドさんとして転がり込んでくるアニメで、そういうくだりがあるの……ポーラさん、もう一杯もらえる?」空になった「ピニャ・コラーダ」のグラスを差しだした

ポーラ「はぁ〜い、いいですよぉ〜♪」

百合姫提督「…ん、美味しい……「まじやばくね?」ってところね♪」

提督「…かわいい///」

百合姫提督「ふふ、ありがとう♪…これは作中の台詞なんだけど、フランチェスカにも後で見せてあげる」

提督「ええ……今の言い方、とっても似合ってたわ」

百合姫提督「そう?…嬉しい♪」

ミッチャー提督「…それはそうとさ、なんだっけ?……フランチェスカの着ていたストッキングやランジェリーをしゃぶる?」

提督「ええ、そうよ」

ミッチャー提督「…アー、ファック!マジでイカレてるわ!」両手をこめかみに当ててから振り下ろすような動きで強調しつつ、区切るようにいった

提督「そう?」

百合姫提督「そう言われると否定はできないけど……」

ミッチャー提督「…でも嫌いじゃないわ♪」そこまで言ってからにやりと笑った

提督「もう、驚いたわ。…ふふ、でもそうよね♪」

百合姫提督「嫌いなわけないわよね♪」

…一方、バーカウンターの端…

アオスタ「あぁ…もうやだここ……一人くらい常識人はいないの…ぉ?」端の方でカクテルをすすりつつ、聞こえてくる会話に頭を抱えていた…

ガリバルディ「こんばんは、ポーラ。とりあえず「カンパリ・ソーダ」をもらうわ……どうしたの、アオスタ?」

アオスタ「あぁ、ガリバルディ…あの提督たちをどうにかしてぇ」

ガリバルディ「なに、何かされたの?」

アオスタ「いえ、それがね……」

ガリバルディ「…なるほど。…確かにそれはちょっとやり過ぎかもしれないわね」

アオスタ「よかった…ガリバルディはまともで……」

ガリバルディ「ふふ、何よそれ。……ねぇ、ところで…よかったらこの後一緒に…夜の海岸を散歩でもしない?」

アオスタ「…え?」

ガリバルディ「ふふ、だって…アオスタは可愛いから」

アオスタ「全然人の話聞いてないじゃない!」

ガリバルディ「聞いてたわ…「好きな人の着たものだからって、ストッキングやランジェリーを舐めるのはちょっと変よね」…って話でしょう?」

アオスタ「やっぱり聞いてたのよね?」

ガリバルディ「ええ、もちろんよ。…だから「私はそういうことしないし、一緒にどう?」って言うことなんだけど」

アオスタ「…やっぱり聞いてないじゃないの!」

ガリバルディ「聞いてるでしょうが?…単に私は女の子が好きってだけよ♪」くいっ…とカンパリソーダをあおり、流し目をくれた

アオスタ「///」

ガリバルディ「で、どうかしら…夜の海岸は素敵よ?……涼しい夜風が吹いて、空にはオリオーネ(オリオン座)がきらめく…とどろく波音、浜辺の白いさざなみが闇に輝いて見えるわ…♪」

アオスタ「じゃあ、これを飲んでから…///」

ガリバルディ「決まりね♪」

アオスタ「うぅ…ソ連式の理詰めでも勝てないなんて…」

ガリバルディ「ふふ、このガリバルディに勝てる人間なんてそういないもの♪」

………
474 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/11(木) 01:29:16.69 ID:646v6+Mz0
…翌日・執務室…

提督「ところでカヴール」

カヴール「はい、提督」

提督「今日の待機組は誰だったかしら?」

カヴール「あら…せっかくボルツァーノが来たのだから、彼女を入れて編成したいと言ったのは提督ですよ?」

提督「そう言えばそうだったわね、だとすると…」

カヴール「40年開戦時、在メッシナの重巡第三戦隊…ポーラ、ボルツァーノ、トレント、トリエステです」(※メッシナ…イタリア半島の長靴が「つま先で蹴とばした」シチリア島の北東部。イタリア本土と目と鼻の距離にあり、戦時は狭いメッシナ海峡を封鎖する重要拠点だった)

提督「そうだったわね…ボルツァーノは来て間もないし、後で待機室にお邪魔しようかしらね…」と、作戦室からの直通電話が鳴った

提督「はい、執務室……ええ、それで?」優しい顔が一瞬くもり、きっと唇を噛みしめた…

提督「…了解、すぐ行くわ」受話器を置くとパッと駆けだした

カヴール「出撃ですか?」追いつくと横に並んで聞いた

提督「ええ…それに状況が少し良くないわ」

カヴール「…提督なら大丈夫ですとも」

提督「ありがとう…急ぎましょう」


………

…作戦室…


提督「アオスタ、通信内容をもう一度お願い…カヴール、私が状況を聞いている間に待機組へ出撃命令、沖で次の命令を待つようにと伝えて。それと第二待機のグループにも準備を急がせて」

カヴール「了解」内線を取り上げ待機室につないだ…

提督「それで?」

アオスタ「…通信内容です。発、アドリア海管区司令部で、イオニア海管区司令部から転送されてきました。内容は「ブリンディシ第二司令部より救援要請、哨戒中の駆逐隊がギリシャ南岸沖にて会敵、交戦中…敵重巡「カレドン」級二隻、「C」ないし「D」級軽巡四隻を認む…後は座標です」

提督「了解。…ブリンディシから増援は?」

アオスタ「は、北部アドリア海哨戒のため北上中だったため、反転しても間に合わないと…」

提督「そう…カヴール」

カヴール「はい!」

提督「至急。重巡第三戦隊は以下の指定座標に急行、友軍駆逐隊を救援すべし…敵は重巡「カレドン」級二、軽巡「C」「D」級四」

カヴール「…軽巡「C」「D」級四……よろしいですか?」

提督「待って。…必ず帰還されたし」

カヴール「帰還されたし…」

提督「それでいいわ…アオスタ、引き続き情報が入り次第すぐ教えて」

アオスタ「了解」

………
475 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/11(木) 02:57:07.41 ID:646v6+Mz0
…数時間後、地中海・ギリシャ沖…


カミチア・ネラ(ブリンディシ第二)「右舷一斉、フオーコ(撃て)!」

アルティリエーレ「フオコ!」

アスカリ「フオーコ!」

ランチエーレ「フオコ!」


…パウッ!…と小さいながら果敢な砲火がきらめき、発砲煙で船体が煙る…同時に機関への燃料供給を過剰にし、不完全燃焼の真っ黒い煙幕を展張する……すでに数発被弾したアルティリエーレとランチエーレをかばうようにカミチア・ネラとアスカリが駆け回り、「隙あらば必殺の魚雷をお見舞いするぞ」と煙幕から出ては接近して雷撃の構えを見せ、相手を牽制する…


カレドン級(に似た深海棲艦)「小賢しい…てぇ!」

カレドン級B「沈め、小娘……撃て!」八インチ砲が轟然と響き、煙幕の中に見え隠れするシルエットや、時折隙間からのぞくマストを狙う…

C級「撃て!」

C級B「撃て!」

D級「いい加減…!」

D級B「大人しくすることね…!」連携のとれた動きは大戦時の英海軍をほうふつとさせるが、当時の英海軍にあったシーマンシップは期待できそうにない…容赦ない砲撃に戦隊司令のカミチア・ネラも唇をかんだ…

カミチア・ネラ「撃て!」こちらのちっぽけな120ミリ主砲では相手に接近しても大した損傷を与えられないが、相手重巡の八インチ主砲を浴びれば致命傷になる…その上相手には軽巡も四隻いて、その六インチ単装砲も加わる…

ランチエーレ「撃て!…ネラ、こうなったら吶喊する!」損傷した船体をかばいつつ、「槍騎兵」の名の通り突っこんでやろうと槍を構え直した…槍の穂先に付いたイタリア三色旗のペナントがびびっ…と鋭い音を立ててはためく……

ネラ「バカ言わないで!…突っ込んだところで集中砲火を浴びるのがオチよ!」黒いシャツは裂け、痛々しい切り傷が見える(※カミチア・ネラ…黒シャツ隊)

アルティリエーレ「ネラ…こっちはもう持たないよ……また名前を…あげることになる…みたい」

ネラ「ここはマルタ沖じゃないし、改名なんてしたくないわ!撃て!…タラントからの援軍ももう来るころよ!」

カレドン級「へぇ…よく頑張るのね……それもどこまで持つかしら」八インチ主砲の斉射が吼え、弾着がアスカリを包み込んだ…

アスカリ「ふんっ!…このくされ重巡が!」かすめた砲弾がマストをへし折ったが、八インチ砲弾は駆逐艦の薄い舷側を撃ちぬいて炸裂しなかった…お返しの砲弾と一緒にイタリア語の流暢な悪態を並べ立てる…

カレドン級「もういい…切りこめ!」

C級「了解…一気に行く!」

D級「ふふ、これで閉幕と相成ります……じゃあね、マカロニの皆さん」…と、周囲に砲撃の水柱が噴き上がった

カレドン級「増援か…取り舵二十、新手を沈める!」ぐーっと船体が傾き、見事にウェーキを描いて回頭した…

ネラ「…増援が間に合ったわよ!だから言ったでしょう!」

ポーラ「…こちらタラント第六、第三重巡戦隊です。ブリンディシの駆逐艦たち、聞こえてますかぁ」

ネラ「聞こえるわ!…どうやら私たちが敵巡を沈める所を見るのに間に合ったみたいね!」イタリア人の心意気で粋がってみせた…が、後部甲板室上の第三砲塔は旋回不能で、後部マストも折れていて見当たらない…

ポーラ「そうですねぇ…まぁ、その機会はまたありますからぁ〜…まずはこちらでお相手しましょう」単縦陣で斜めに割って入り、先頭艦に照準した…

ポーラ「一番、二番主砲…フオーコ!」バウッ!…と主砲が吼え、敵重巡の周りに砲弾が降り注いだ

ボルツァーノ「一番、二番主砲、てっ!」

トレント「一番、二番、撃て!」

トリエステ「一番、二番主砲…てーっ!」

カレドン級B「ぐっ…!」ボルツァーノが撃った偶然の一発が主砲塔を撃ちぬいた…高初速の203ミリ砲弾を受け止められるほど装甲は厚くなく、あっという間に何かに誘爆、カレドン級「風」の深海棲艦は猛烈な勢いで吹き飛んだ…煙の晴れた海面に残ったのは、錆びた鉄のジャンクやフジツボ、カキ殻で出来た「残骸」だけだった…

トレント「お見事!」言いつつもつるべ撃ちに撃ち続ける…C級軽巡の一隻は煙を噴いて陣形から後落し始め、D級軽巡もその細い船体が傾いている…

カレドン級「まだだ…!」ジョンブル魂が深海棲艦にあるのかは謎だが、僚艦が沈んでもとにかく食い下がってくる…すでに前部主砲は沈黙、船体も傾斜しているが、後部主砲と対空砲、機銃まで向けてくる

ポーラ「…ごめんなさいねぇ」すれ違いざまに203ミリ主砲八門が平射で叩き込まれ、カレドン級はゆったりと優雅さを帯びて深海に戻っていった…

………

476 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/12(金) 01:22:16.84 ID:8JirYkJw0
ポーラ「よく頑張りましたぁ、駆逐隊は後退してくださいねぇ〜…♪」六インチ軽巡二隻と、203ミリ砲(八インチ)搭載重巡四隻の撃ちあいでは、軽巡の勝ち目は薄い…が、「C級軽巡もどき」はなおもしつこく抵抗を続ける。…ポーラたちとしては損傷した駆逐隊を安全圏まで後退させ、後ろを気にせず交戦したかったが、ブリンディシの「カミチア・ネラ」が頑として聞かなかった…

ネラ「断るわ…せめてこの傷の分を撃ちこまないことにはね!」

ポーラ「仕方ないですねぇ〜…言ったら主砲を斉射してくださぁい…」

ネラ「ええ、任せなさい!」

ポーラ「元気ですねぇ〜♪」そう言っている間にも右舷に主砲を指向し、斉射を撃ちこむ…

トレント「照準…撃て!」バウッ!…と主砲が吼え、C級軽巡の喫水線に砲弾が吸いこまれていった…

C級「まだ…まだだ!」大破したまま魚雷発射管を向け一斉に放ち、そのままずぶずぶと沈んでいった

トレント「危ない…っ!」幸い前後をすり抜けたが、ひやりと冷たい汗をかいた…

ポーラ「フオーコ!…はい、ネラ♪」

ネラ「食らえっ…てーっ!」もう大破しているC級軽巡に近寄り、533ミリ魚雷三発を叩きこんだ…命中した瞬間、C級の細い船体がぐらりと揺らぎ、真ん中から二つに折れて沈んでいった…

………

ポーラ「残敵な〜し…やりましたねぇ♪」沈んだ相手に手向けるように、少し悲しい表情を浮かべ十字を切ると、それから振り返って言った…損傷したアルティリエーレ、ランチエーレはそれぞれネラとアスカリが曳航し、ポーラたち四隻の重巡が方陣を組んで周囲を警戒した…

ボルツァーノ「初出撃で一隻撃沈…きっと提督に褒めてもらえますねぇ♪」すっかり上機嫌のボルツァーノ

ポーラ「まずは基地まで帰らないと、ですよぉ〜…」駆逐隊の痛々しい様子に顔を曇らせた…

トレント「ポーラ、損傷した駆逐艦たちは十五ノットがせいぜいです…ブリンディシよりうちの方が近いし、連絡して戻りませんか?」

ポーラ「そうねぇ…」

トリエステ「ブリンディシでは設備も小さいでしょうし…とりあえず提督に指示を仰いでみては?」

ポーラ「それがいいわぁ〜」

………

…作戦室…


アオスタ「第三戦隊より入電…音声に切り替えます」

提督「ありがとう…」パチリとつまみを動かし、インコムをつけた

提督「ポーラ、ご苦労様…大丈夫だった?……そう、よかった…え?…なるほど…もちろんいいわよ、連れていらっしゃい。どうぞ」

カヴール「?」

提督「損傷したブリンディシの駆逐艦を連れて来る…って。……了解、ブリンディシの方にはこちらから伝えておくわ、出迎えにライモンとアッテンドーロを送ったから、次の座標で合流して、どうぞ」…座標を読み上げると笑みを浮かべた

提督「了解、ボルツァーノにもうんとごちそうを用意するわ♪…通信終わり」インコムを外すと、固い表情がすっかりほぐれていた

カヴール「で、どうでした?」

提督「やったわ♪……ブリンディシの駆逐隊は大破、中破各一隻だけどこちらは損傷なし…救援もぎりぎり間に合ったし、文句なしに作戦成功よ」

アオスタ「はぁ…よかった」

提督「そうね…でも戻って来るまでが作戦だから集中を切らさないようにしないと」

カヴール「そうですね…みんなに伝えましょうか」

提督「ライモンたちと合流して安全圏についたらにしましょう…それとアオスタ、ブリンディシ第二の司令官につないで」

アオスタ「了解」

カヴール「ブリンディシの提督はご存じですか?」

提督「今リストをめくってるわ……あった。…あぁ、知っているわ。まぁ、「悪い人間じゃない」っていう所ね。ただ…「切れるか」と言われたら違うわ」

アオスタ「提督、ブリンディシにつながりました」

提督「ありがとう…代わりました、こちらタラント第六のカンピオーニ少将…ええ、私よ。…ええ、それで?……まさか、そんな訳には行かないでしょう?損傷した駆逐艦をブリンディシまで帰投させるつもり?…どうぞ」相手の声を聞いていたが、眉をひそめた…

提督「所属だとか、修理の資材だとかは気にしなくていいから彼女たちの事を考えたらどうなの?…たかだか二、三隻の駆逐艦が来たくらいで資材が立ち行かなくなるほど追い込まれてはいません、どうぞ」

提督「ええ、そうよ。…了解、納得してもらえてよかったわ。…了解、通信終わり」


477 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/12(金) 01:54:25.75 ID:8JirYkJw0
アオスタ「どうでした?」

提督「ふぅ…説得に苦労したわ。「他鎮守府の所属艦に資材を使う訳にはいかないはずですから、ブリンディシまで帰投させます」って言って来たの」

カヴール「…曳航されているのに、ですか?」

提督「ええ、そうよ…もちろん、あんまりだから叱ったわ。だいたい十五ノット出るかでないかの損傷した駆逐艦をブリンディシまで帰らせるなんてどうかしているわよ…そうしたら今度は「資材はいつまでに返せばいいでしょうか」ときたわ…取りたてでもすると思ったのかしら」

カヴール「まぁまぁ…きっと資材が厳しくて、提督も同じだと思ったのでしょう」

提督「そこまで考えるつもりなら、ブリンディシまでの距離を海図で計って燃料消費量を計算すればいいのよ…こっちで駆逐艦を修理、回復させるより、ブリンディシまでうちの重巡四隻を航行させるほうが高くつくから、むしろその方が取りたてを受けるハメになるわ」

アオスタ「え?…あ、本当ですね」

提督「でしょう?…兵站は一番大事なのにあの司令官ときたら測ろうともしないのだから…まったく……」

カヴール「…ふふ、でも駆逐艦も無事なようでほっとしました」

提督「そうね、それは喜ばしい事だわ♪」急に満面の笑みを浮かべた…

カヴール「ごちそうは何がいいですか?」

提督「そうねぇ…カジキマグロがまだあったはずだから、あれにパン粉をつけてバター焼きに……あー…でも、トマトソースで煮込むのも捨てがたいわね」

カヴール「どっちも美味しそうですが冷蔵庫に鶏肉もあるでしょうし、カジキはバター焼きにして、鶏肉はピエモンテ風のトマト煮込み、なんていかがでしょう♪」

提督「いいわね♪……そんなことを言ってたらお腹が空いてきたわ」

カヴール「緊張していたのですね…よかったら食堂から何か持ってくるよう頼みましょうか?」

提督「そうね…いえ、飲食は電子機器に悪い影響があるわ。帰って来てから食堂でお茶でも飲みましょう」

カヴール「はい♪」

アオスタ「ライモンドから入電、「第三戦隊を視認、合流する」とのことです」

提督「ふぅ…よかったわ。…アオスタ、よかったら代わりにお茶でも飲んで来たら?」

アオスタ「いえ、まだ帰投したわけではないので…」

提督「ふふ、そうね。…ありがとう」軽く頬にキスをした

アオスタ「///」

………
478 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/12(金) 01:58:30.57 ID:8JirYkJw0
…急にイメージがふくらんできたので、久々に出撃をやってみました…どうだったでしょうか。…とりあえず今日はこの辺で終わりますが、次からまたのんびりいちゃいちゃする予定でいますから、甘いのが欲しい方はご安心を。それではまた…
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/05/13(土) 00:28:39.78 ID:x7zaauhS0
…投下する前に訂正です。ずっと深海側の重巡「カレドン級」って書いていますが、実際のカレドン級はC級軽巡です……言い訳になりますが、最初重巡「エクセター」と「カレドン」級の組み合わせにしようと思っていたのですが、重巡がエクセター(ヨーク級)ではちょっと弱いかな…などと消したりしているうちに艦名だけが残ってしまい、そのまま重巡に化けてしまったという訳でして……読んで下さっている方と英海軍の皆様、大変失礼いたしました。その部分は「ヨーク級」に置き換えてお読みください…


…解説…


アルティリエーレ…ソルダティ級駆逐艦、艦名は兵種「砲兵」。1940年にマルタ沖で英艦グループと交戦、撃沈された

カミチア・ネラ…ソルダティ級駆逐艦、艦名は兵種「黒シャツ隊」。(※黒シャツ隊…ファシスタ党の私兵部隊。第一次大戦の「乱暴だった」突撃部隊、「アルディーティ」(突撃兵)が夜襲のため黒シャツを着ていたことから。戦後も徒党を組んでファシスタ党の母体になったことから、黒色が基調になった…ドイツ武装親衛隊の先輩にあたる)
…1940年に撃沈された「アルティリエーレ」の乗員を救助したことと、ムッソリーニの失脚でファシスタ党礼讃の必要が無くなったため1943年に改名、「アルティリエーレ」(U)になった…1949年ソ連に賠償として引き渡された

480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 02:51:12.19 ID:h3jpkvGJo
乙でした
481 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/13(土) 10:34:59.45 ID:x7zaauhS0
>>480 どうも
482 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/13(土) 11:35:11.10 ID:x7zaauhS0
…ある日・朝…

提督「ん…んんぅ……」…むにゅっ♪…半分寝ていて夢うつつの提督の顔に、何やら柔らかい感触がある…もっちりふんわりしていて温かく、バニラのような、あるいはカスタードクリームのような甘いいい匂いがする…

提督「…むにゃ……すぅ…」もにゅ、ぽよんっ♪…気持ちいい感触のそれに顔を押し付けているとまた眠りに引き込まれそうになるが、空腹感が押し寄せてきてもいる…

提督「んぅ…そろそろ……朝かしら…」…むにっ♪

提督「そろそろ…起きないと……」

ドリア「まだいいじゃありませんか…♪」

提督「…そう?……んぅ…おはよう、ドリア……」

ドリア「はい、おはようございます」

提督「……!?」

ドリア「どうかしましたか?」乱れた髪を肩から胸元に垂らし、目を細め微笑んでいる…

提督「いえ…昨日夜に執務していたところまでは覚えているのだけど……」

ドリア「提督はお疲れだったのでしょう。そのままお眠りになってしまったので、カヴールがベッドに運んであげたのです」

提督「…貴女、ドリアよね?」

ドリア「うふふっ…ドリアですよ♪」

提督「…カヴールがベッドに運んでくれたのでしょう?…どうして貴女がいるのかしら」

ドリア「提督がお疲れで眠ってしまったと、部屋に戻る途中のカヴールから聞きまして……でしたらお休みなさっている提督で…うふふ♪」

提督「私で…なに?」

ドリア「それはもちろん……提督、世の中には知らなくていい事、知らない方が幸せなことがありますよ♪」

提督「…今何時?」

ドリア「0900を少し回った所です」

提督「それなら朝食を食べに行くわ……」背中に手を回されている。力を込めて身体を引き抜こうとしたが、びくともしない…

提督「あの…ドリア」

ドリア「はい、提督♪」

提督「私は朝ご飯を食べに行きたいのだけど…」

ドリア「もう少しこうしていたいので嫌です…♪」

提督「お願い、さっきから良い匂いがするし…」

ドリア「きっと私の香水ですね♪」

提督「パンの匂いがする香水なんてあるの?……ね、後で何でもしてあげるから…」

ドリア「ふふ、それも悪くありませんが…だめです♪」

提督「お願い…お願い」

ドリア「♪〜傷つけないーでー…」

提督「ごまかさないで…ねぇ、ドリア…いいでしょう?」

ドリア「私と朝食、どっちが大事なんですか…♪」

提督「もちろん貴女よ…だけど今は別。お腹が空いて力が出ないの…」

ドリア「…だったら提督の事を好きに出来ちゃいますね♪」

提督「いつもだってかなわないのは同じでしょうが……ねぇ、ドリア?私は断食なんてしたくないの、お願いだから…」

ドリア「仕方ありませんね♪…はい、お目覚めのミルクですよ♪」提督の顔を胸に押し付ける…

提督「んぅー、んーっ!」

ドリア「母乳が出れば吸わせてあげますが…私は出ないので、匂いで我慢してくださいね♪」

提督「ぷはぁ…甘い良い匂いがしたわ……でもお腹が減ってるのは変わらないわよ…」

ドリア「むぅ…ならどうしたいのですか?」

提督「いえ、だから最初から「朝食を食べに行きたい」って言っているのだけど…」

483 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/13(土) 11:57:52.11 ID:x7zaauhS0
ドリア「提督はわがままですね…♪」

提督「私のせいなの…?」

ドリア「そんなわがままを言う提督はお仕置きです♪」またベッドに引きずり込まれた…

提督「きゃあっ!…ちょっと、ドリア…どこ触って…あんっ///」

ドリア「うふふ…さぁ、提督…熱いドリアに……スプーンを入れてみてください…とろけて、火傷しちゃいますよ♪」

提督「あぁ…もう……♪」

カヴール「おはようございます、提督。食堂にいらっしゃらないので朝食をお持ちしましたよ…って、ドリア?」控えめにドアをノックして入ってきたカヴールは、ドリアを見て腑に落ちないような表情を浮かべた…

ドリア「あらあら…せっかくとろけるようなドリアを召し上がっていただこうと思ったのに…♪」

提督「はぁ…はぁ…はぁ……カヴール」

カヴール「はい、提督」

提督「助かったわ…あとでお礼に好きなことしてあげる」

カヴール「まぁ、嬉しいです♪…でもそんなに空腹でいらしたのなら、食堂にいらっしゃればよかったのに」

提督「そうね…行きたかったのだけど、どこかのド級戦艦に阻止されて…ね、ドリア?」

ドリア「さぁ…何のことでしょうか……朝からとろとろのドリアを召し上がろうとしていた提督♪」

カヴール「……ねぇ、ドリア。…私、「提督はお疲れですからゆっくりお休みしてもらいましょう」…って言いましたよね」

ドリア「ええ」

カヴール「秘書艦の意見が聞こえませんでしたか…?」

ドリア「私お婆ちゃんだからよく聞こえなかったの♪」

カヴール「私の方が年上ですよね…それとも聞こえるように言って差し上げましょうか?」

ドリア「恋は盲目…って言うけど、耳も聞こえなくなるみたいだから無駄ね♪」

カヴール「…」

484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 13:30:56.49 ID:h3jpkvGJo
ド級戦艦は性欲もド級でしたww
甘ったるい百合百合もすばらしいけどちょっと修羅場ってるのもいいゾコレ
485 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/14(日) 00:48:44.57 ID:R+g5stMz0
>>484 では、超ド級戦艦リットリオ級が百合をこじらすと…?……ご期待下さい

ちなみにカヴールの方が一年先輩にあたり、しかも第一次大戦時はイタリア海軍の総旗艦だったのに、ドリアほど提督に対して積極的になり切れないのをもどかしく思っている…という設定が隠れています
486 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/14(日) 01:26:07.40 ID:R+g5stMz0
提督「あら、美味しそうな朝食ね♪」…お互い「提督と二人きりになりたい」という思いと、ド級戦艦としてのプライドをかけ、にこやかながら研ぎ澄まされたつば競り合いを繰り広げるカヴールとドリアを見て、ふと力が抜けるような調子で言った…

カヴール「あぁ、いけません私ったら…今、お給仕して差し上げますね♪」

ドリア「さ、座って下さい♪」

提督「ありがとう、二人とも…喧嘩は駄目よ?」

カヴール「喧嘩なんてしていませんよ?」

ドリア「ええ、艦隊総旗艦に逆らうほど無謀じゃありませんから…コーヒーはいかがですか♪」

提督「ありがとう…んっ、美味しい♪」ふわっとまとめられた柔らかいオムレツは暖かみのあるクリーム色で、二つに切ると包み込んであったチーズが溶けだし、バターの香りと共に鼻腔をくすぐった…生焼けの所も、焼きすぎで固くなっている所もなく、舌触りは絹のようになめらかだった…

カヴール「よかった…。これ、私の手作りなんです…♪」

提督「とっても美味しいわ♪…モッツァレラがいい具合に溶けて」

カヴール「ゴルゴンゾーラやゴーダでは匂いがきつ過ぎますから…パンもどうぞ?温かいのを確保してきましたから♪」

提督「嬉しいわ♪」四角い食パンを斜めに切り分け、台形になっている黄金色のトーストが柳のパンかごに幾枚も載っている…そばには、適度に温めてあってパンに載せるだけで溶け出すようになっている四角いバターの小皿、初夏の日差しをいっぱいに浴び、菜園で大量に取れた苺の手作りジャム。小ぶりなガラスの水差しには、冷たいミルクが満たされている…

提督「うーん…素晴らしい朝食ね。高級ホテルでもこうはいかないわ……それに綺麗なお姉さんが二人も♪」

カヴール「もう、提督…嬉しいけれど恥ずかしいです///」

ドリア「うふふ、提督ったら♪…そんなに嬉しい事を惜しげもなく言って、私が我慢できなくなっても知りませんから…♪」

提督「あらあら、朝食の後は運動?……規則正しい生活ね♪」

カヴール「も、もう…提督ったら、ドリアにそんなことを言って///」朝から提督の情事を想像して、頬を桃色に染めている…

ドリア「うふふ…提督、ドリアと恋の海原を駆けてみませんか♪」

提督「ふふっ…まずは朝食を頂いてからね♪」

………
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 10:25:54.03 ID:JFosqfUyO
いいなぁ…生まれ変わったら此処の提督になりたい
488 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/14(日) 13:52:34.63 ID:R+g5stMz0
>>487 そう思ってもらえてなによりです…せっかくなので少し投下していきますね
489 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/14(日) 15:20:11.69 ID:R+g5stMz0
…午前中・作戦室…

提督「はぁ…ようやく所属艦リストの更新手続きが終わったわね」ローマのスーペルマリーナ(最高司令部)から返送されてきた山ほどある書類にチェックを入れ、ファイルに戻した…

カヴール「ええ、少し肩が凝りましたね…ちょっと身体を動かしに行きましょうか」立派な艦名簿は見た目はいいが冊数が増えると重く、それを取ったり戻したりしていたカヴールは少し肩を回し、首筋を揉んでから言った…

提督「え?私は構わないけど…カヴールはいいの?」

カヴール「ええ。みんなもよく運動を兼ねてしていますし……私だとそんなにおかしいですか?」

提督「いいえ。でも、カヴールってあんまりそういう風には見えないから…って、偏見でものを言ってはいけないわね」

カヴール「偏見だなんて、そんなこと思ってはいませんよ…でも、ドリア、デュイリオ、チェザーレにリットリオもいますし、その分もっと上達しないと…そう思っていますから」

提督「そんなに言ってもらえて嬉しいわ。午後は工作室でまた建造にかかろうと思っているから、午前中だけしか時間は割けないけれど…いい?」

カヴール「ええ、充分です♪」

提督「そう…即答されちゃったわ///」

カヴール「では、参りましょうか…道具は向こうに置いてありますし」

提督「道具…ね///」

カヴール「私、何かおかしなことを言いましたか?」

提督「いいえ?…私はあんまり好きじゃないけど、中には好きな人もいるわよね」

カヴール「そのようですね、この間ミッチャー提督も見ましたから」

提督「ジェーンね…何となく分かるわ///」

カヴール「そうですか?…よく手に馴染んでいるようで、大変お上手でしたよ」

提督「ええ、まぁ…そうかも知れないわね///」

カヴール「では行きましょうか」

提督「そうね」


………

…鎮守府の外れ…


提督「こんなところで?…結構積極的なのね///」どちらかと言えばおっとりしているカヴールからは想像も出来なかった状況に、思わず口元が緩む…



…鎮守府、北東側の外れには半地下の耐爆掩蔽壕になっている火薬庫や木製の的が並ぶ射撃練習場があるが、射撃場で使えるような小火器は本棟の武器庫にしまっている分しかなく、備蓄の弾薬もそう多くはないのであまり使われず、火薬庫も厳重に管理されているので、普段はあまり人通りがない…それをいいことに、何人かが屋外での交わりに使っているという噂は聞いたことはあった…


カヴール「あの…提督」先ほどから気にかかるような表情でいたが、口を開いた…

提督「なぁに…もう、我慢できそうにないかしら♪」タイトスカートをちょっとずつ下ろし、にっこりと微笑む

カヴール「…どうも、お互いに勘違いをしていたようですね///」

提督「あらあら……そんなに恥ずかしがらなくてもいいのよ♪」

カヴール「いえ……その…私が「運動」と言っていたのは単に射撃の訓練なのですが…」

提督「え…?」

カヴール「…その、紛らわしい言い方をしてしまったかも知れませんが」

提督「あー…えーと…」

カヴール「運動をすれば筋肉がほぐれるかと思いまして。射撃以外にもちょっとしたトレーニング器具もありますし…」

提督「つまり…」

カヴール「野外で…その、道具を使ってまぐわう……と意味ではないのですが///」

提督「そう…昼間からねっとり絡み合うようなレズセックスができると思って、期待に胸を膨らませていたわ」(そうね、そうだろうとは思っていたわ)








490 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/14(日) 16:52:57.68 ID:R+g5stMz0
カヴール「心の声が漏れていますよ、提督……ですが、その…夜でしたら」

提督「ふふっ♪…そうね、では夜になったら私の寝室に来て?」

カヴール「はい♪」

提督「では、誤解も解けたところで、改めて運動をしに行きましょうか」

カヴール「はい、そうしましょう」


…射撃練習場…


…レーンが五つしかない小ぶりな射撃練習場は併設されたトレーニング施設と防音壁で分けられていて、トレーニング室の方ではいく人かの熱心な艦娘たちが練習器具を使っていた…一方の射撃練習場では、カヴールの言った通りミッチャー提督がいて、隣でピストルを構えているフレッチャーに何やら教え込んでいる…


カヴール「こんにちは、ミッチャー提督」

ミッチャー提督「お、今日も来たんだ。感心だね……って、フランチェスカ?珍しいね」

提督「まぁ、甘いお菓子に釣られて…と言った所かしら」

ミッチャー提督「…何となく想像はついたわ。しかし、始めたばかりなのにカヴールは射撃が上手いからね…数日に一回やればもっと上達するよ」

カヴール「ありがとうございます…フレッチャーにも教えているのですか?」

ミッチャー提督「まぁね。私もやらないでいると腕がなまるし、人に教えていると自分の欠点も分かってくるから」

フレッチャー「マームは教え方も上手いから、どんどん上手になってみせるわ」

カヴール「なるほど…では、提督。耳当てをどうぞ」

提督「ええ。まずはカヴールの腕前を見せてもらうわ」

カヴール「はい」耳当てとぴったりした革手袋をして、壁に向かった…壁には作り付けの棚があり、射撃競技用や、ごく普通の軍用ピストルが数丁づつ収めてあるが、カヴールは一丁のピストルと弾の箱を持って戻ってきた…

カヴール「私はいつもこれです」カヴールがレーンに立つ前にピストルを見せてくれた。持っていたのは戦中イタリア軍の制式ピストル、ベレッタ・モデル1934だった…もう骨董品だが状態はよさそうで、金属も青光りして艶がある…

提督「まぁ…何とも懐かしいモデルね……」

ミッチャー提督「9×18ミリだから、あんまり反動もきつくないし…何より当時のピストルだからね」

カヴール「思い入れ…というのではありませんが、どことなく懐かしさを感じますよ」レーンの前にある台に立つと、ピストルの台尻の底にある爪を動かして弾倉を抜き、弾を詰めると弾倉を込めた…(※戦後まで多くのヨーロッパ系ピストルはグリップ脇のボタンではなく、底の爪で弾倉を押さえる仕組みが一般的だった…握りこんだ手が触れ誤って弾倉を落としてしまわない代わりに、リロードが遅くなる)

提督「そうなのね……さぁ、レーンに立つのだから集中して」

カヴール「そうでしたね……」構え方も戦前スタイルで、身体を横に向け腕を長く伸ばす…引き金を引いた


…パンッ!と大きいが軽い音が響き、同心円状の的の中心から二列目、「9点」の所に穴が開いている…


ミッチャー提督「おぉ、上手いもんだね…指の動きがちょっと固かったな」

提督「上手よ、カヴール」

カヴール「ありがとうございます…」真剣な表情は普段の物柔らかな態度からは想像もできないほど凛々しく研ぎ澄まされていて、目を細めて的を見る様子に、提督は思わず息を呑んだ……銃声が響き、的の「9点」にもう一つ穴が開いた…結局、八発入りの弾倉一本でほとんどが「9点」、一発が「10点」を撃ちぬいていた…

ミッチャー提督「エクセレンッ!(素晴らしい)…旧式のベレッタ、しかも片手でこれなら、両手で構える今どきの撃ち方なら間違いなく「10点」を撃ちぬけるね」

提督「そうね…すごいわ」

カヴール「ほめ過ぎです…恥ずかしくなってしまいます」

フレッチャー「いや、私も上手いと思うわ」

カヴール「まぁまぁ…そう言って頂けて嬉しいです♪」

ミッチャー提督「んー、これは私も負けてられないな…」そう言って、小さいガンケースを開けた

提督「あら、わざわざアメリカから持って来ていたの?」

ミッチャー提督「そう。もちろん許可はもらったわよ?」

フレッチャー「マームは射撃の名手なのよ」

ミッチャー提督「名手は言い過ぎ…海軍の競技会で二十位以下じゃね」

フレッチャー「でも、普段は私たちと一緒に過ごしてくれて、ほとんど練習してないのよ」

提督「それはすごいわね…」

ミッチャー提督「やめてよ…///」恥ずかしそうに頭をかき、それからきゅっと唇を結ぶとピストルを取り出した…
491 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/15(月) 02:10:42.40 ID:7IzuwlCu0
提督「それで、ジェーンのピストルはどこの物なの?」

ミッチャー提督「これよ」

提督「これって…コルト?」

ミッチャー提督「そう、フォーティファイヴ」(※フォーティファイヴ….45口径の意。「.45口径」とは0.45インチ口径のことだが、普通コルト・M1911ピストル「ガバメント」を言う)

ミッチャー提督「…そっちには悪いけど、M9ピストルは嫌いでさ。一応普段は官給品を持っているんだけど、射撃場ではいつもこれなの」
(※M9…現行の米軍制式採用ピストル。もとはベレッタのM92Fで、M9はアメリカ軍仕様。トライアルでは高得点だったが、初期のベレッタM92ピストルに不良が多く、また「阻止力が低い」と海兵隊からは不評。結局海兵隊はフォーティファイヴの改修・延命型ピストル「MEU」を採用)

提督「ずいぶん手が加えられているみたいだけど…?」

フレッチャー「!」

ミッチャー提督「お、分かる?このフォーティファイヴはさ、普通のフォーティファイヴとは少し違うんだよね…ついていたスライドはガタが来ていたから強化スライドを買って、細かいところは自分で研磨して合わせたし、マガジンキャッチはでっぱりが高すぎるとマガジン脱落を起こすから小さいものに交換したし…、挿入口は広げて、グリップは滑りにくいウォールナット(クルミ)材、セイフティはいらないから小ぶりなのに変えて、三点ドット式サイトで…」

フレッチャー「あーあ…マームにピストルの話はダメよ……長いったらありゃしないんだから」

ミッチャー提督「…もちろん、スミス&ウェッソン・M39系列のオートマティックの方がいいところが多いわよ…だけどせっかく素体があるならいじって見るのも手だと思うし、これなんか「のみの市」で売られてたジャンクからパーツを抽出して作ったから、結局安く済んだわ」

提督「…なるほどね。…つまり手をかけた分だけ、自分に合っている一丁になった…と」

ミッチャー提督「そう言うこと♪マイルドで撃ちやすいフォーティファイヴになったわ……ま、論より証拠。見せてあげるわね」慣れた手つきでスライドを引いた…構えている手をもう一方の手で包むような握り方は、イタリア発祥とされる握り方で安定させやすい……バンッ!…とさっきより強い音がして、的の中心にある「×」印のそばに穴が開いた…

提督「上手…本当に凄いわ」

ミッチャー提督「ん…ちょっと構えが悪かったかな……」…バンッ!……今度は見事に的の中心を射抜いた

フレッチャー「さすがマームね!…ワイアット・アープもかないっこないわ!」

(※ワイアット・アープ…西部開拓時代の連邦保安官。射撃の素晴らしい腕前と、腕前だけの乱暴者が多かった保安官の中で教養があり、人柄もよく、当代伝説の人物だった。作家バントラインが話のタネを探していた時に出会い、さっそく大いに尾ひれを付けた物語を書いたが、その礼に数人だけがもらった「バントライン・スペシャル」(銃身がとてつもなく長いコルト・シングル・アクション・アーミー「ピースメーカー」)を使いこなしていた唯一の人物…無法者クラントン一家との「OK牧場」の決闘が有名で、その後一味の残党による闇討ちで亡くなった弟の敵討ちをした)

ミッチャー提督「だからほめ過ぎだってば…」そう言うと、また引き金をひいた…さっきの中心からわずかに外れた所に穴が開く……的の穴はほとんど「10点」で、二発だけがわずかにそれていた…

提督「みんな上手ねぇ…私では足元にも及ばないわ」

カヴール「まぁまぁ…射撃の腕前だけが大事ではありませんし、提督にはいいところがたくさんありますよ」

フレッチャー「そうよね。…まぁ、カンピオーニ提督、お互いへたくそ同士で頑張りましょうか!」

提督「ええ、そうね…さてと、ピストルも色々あるわね」宝石店のようにきれいに陳列されたピストルの中から、提督はカヴールと同じベレッタ・M1934ピストルを取り出した…

ミッチャー提督「へぇ、フランチェスカはM1934が好きか…戦中は人気だったとはいえ、なかなか渋いね」(※ベレッタ・モデル1934…名前の通り、1934年に生産開始されたピストル。第二次大戦中は将校などの自衛用ピストルとして支給された。中型で威力は低い目の9×18ミリ口径だが、仕上がりの良さから当時敵である連合軍にも人気で、イタリア軍将校を捕虜にするとまず取り上げて自分用の「お土産」にしたほどの名銃…口径が9×19ミリの「モデル1935」もある)

提督「小さいけれどちょうどいいの」弾倉に弾を込め、いっぱいになった弾倉を銃尾にパチリと差しこむ…

提督「ふー…」スライドを引きピストルを両手で包みこむように構えると、すっ…と引き金を引いた

提督「んっ…」パンッ!…と銃声が響き、まっさらな的の「9点」部分に穴が開く

フレッチャー「…え?」

ミッチャー提督「おぉ…グレィト!(すごい)…これで「射撃が下手だ」なんて謙遜もいいところね♪」

提督「そう?…すぅ……」パン!

カヴール「ええ、お上手です♪」

提督「ほめられると嬉しいものね♪…ふぅー……」パンッ!

ミッチャー提督「おー、いい腕じゃないの」

フレッチャー「ちょっと…!」

提督「…」パンッ!…最後の一発まで撃ち終えると、つないであるひもをたぐって、的の紙を引き寄せた

ミッチャー提督「ヒュゥ♪…フランチェスカってば、充分上手じゃないの」

カヴール「ますます自慢の提督です…はい、ごほうびです♪」…ちゅっ♪

提督「あらまあ…素敵なごほうびをありがとう♪」

フレッチャー「う…この中だと私だけが素人みたいじゃない」

ミッチャー提督「まぁまぁ、私が教えてあげるって…フランチェスカたちは?」

カヴール「ピストルを片づけたら、向こうでちょっとトレーニングをしてきます♪」フレッチャーの気持ちを察してそう言うと、ミッチャー提督にウィンクした…

ミッチャー提督「サンクス(ありがと)……フレッチャー、私が今からしっかり教えてあげるからさ♪」ウィンクを返し小声で言うと、コルトを持って的に向かっているフレッチャーのそばに立った…

………
492 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/16(火) 01:54:16.88 ID:y7vwC4xl0
…トレーニング室…

提督「あれ…この部屋ってこんなに機材あったかしら」射撃練習場を出て防音ドアを閉めると、改めて室内を見回した…着任当初あったのはごく普通の運動マットに平均台、イタリアでは多くの人がたしなむフェンシングのコートだけだったはずが、いつの間にか色々増えている…

カヴール「提督の着任以来、通販で物を買うことができるようになったので…」

提督「あー…そう言えば駆逐艦の娘たちとか、何か買うって言ってたわね……そう言えば、ここに置いてあるこれもそうじゃない?」片隅に置かれていたウォーキングマシンを指差した

カヴール「ええ、彼女たちはお金があると色々買ってしまって…結局使わないので、ここに置いてあるのです」

提督「そうなのね…別に自分のお小遣いだから好きに使ってくれていいのだけど、使わないのはもったいないわね?」

ガリバルディ「…だからありがたく使わせてもらっているわけ」最近通販で見た、「身体を起こすだけで腹筋を鍛えるマシン」で上体を起こしながらガリバルディが話しかけてきた…

提督「あら、ガリバルディ…鍛えているのね」

ガリバルディ「鍛えている…のもあるけど……ふっ!…お腹がね……ふぅっ!……少し…」そうは見えない引き締まった身体から汗をしたたらせ、胸を揺らしながら上体起こしを続けている…白いTシャツは汗でしっとりと濡れ、胸の先端が桃色に透けて見える…

提督「あらあら…なかなかいいわね♪」

ガリバルディ「…ふぅ……どこを見て…よいしょ……言ってるのかしらね!……はー…終わった…わ……」上体起こしの器具から降り、器具の柱に巻きつけてあったタオルで額を拭った…

提督「お疲れさま…はい♪」片隅に置いてある小さい冷蔵庫から水差しとグラスを出して、いっぱいになるまで注いだ

ガリバルディ「グラツィエ……ごくっ…ごくんっ……ふー…」大きいグラス一杯の水を一気に飲み終えると、三つある椅子の一つに腰かけた

カヴール「今日は何回ほど?」

ガリバルディ「今日?…ちょうど100回ね」

提督「100回…すごいわ……」

ガリバルディ「美人にモテたいならそのくらいしなくちゃいけないわ…提督もトレーニング?」

カヴール「ええ、そうです…書類相手で肩が凝ったので♪」

提督「え…えっ!?…勝手に決めないで、カヴール」

カヴール「駄目ですよ、この間から運動すると言いながら…///」

ガリバルディ「ベッドでするのは運動じゃないわ…それも含めたら、この鎮守府に何人かアスリートがいることになるわよ」

提督「うふふっ、そうね♪……ねぇ、カヴール。私はやりたくないわ…お願い♪」

カヴール「そうですか…でしたら……って、駄目ですよ。優しく言われたので危うくごまかされるところでした」

提督「だって、ねぇ…私の身体じゃ飛んだり跳ねたりはおぼつかないわ」下から手をあてがって、ぽよんと大きな胸を揺すってみせた…

カヴール「…よく士官学校の厳しい授業を合格できましたね」

提督「あー…まぁ、たいてい及第点ぎりぎりだったわ。…いつも最下位だったわけじゃないのよ?」

カヴール「提督…それはあんまり自慢には……」

提督「…そうよね。…確かに下から数えた方が早かったけど、いつも居残りの時は教官が付きっきりで見てくれて。…まぁ、だいたいは体育倉庫でねっとりいちゃいちゃしていただけだったけど……」

カヴール「…全員参加の障害物走とか、お目こぼしのできない授業もありますよね?」

提督「壁はお尻を押してもらったり…最下位でもたいてい誰かが一緒になってくれたし、腕立てとかも……」

カヴール「…」

ガリバルディ「あははっ、そうよね。提督の事だからそんなことだろうと思ったわ♪」

カヴール「…今からでも遅くありません、頑張って運動しましょう」

提督「えー…むしろ私はカヴールが運動している所を見たいわ♪」

カヴール「私はもちろんですが、提督も一緒にですよ♪」

提督「…はーい」

………
493 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/17(水) 00:59:50.92 ID:SkCDG+fO0


カヴール「さぁ、頑張って腹筋三十回です…できたらごほうびをあげましょうね♪」

提督「本当?…ぜひとも頑張るわ」上着を脱ぐと腹筋マシンに身体を預けた

ガリバルディ「ふふ、扱いやすいと言うか何というか…」

カヴール「では、始めましょう♪」

提督「ふぅ…っ!」

カヴール「いーち…」

提督「くぅ…ぅ」

カヴール「にーい」

ジュッサーノ「頑張って、提督♪」

サウロ「結構速いですよ、その調子♪」…数人が器具から降りると周りに集まってきて、声援を送り始めた。そのおかげもあってか最初は調子のよかった提督だったが、二十回を過ぎた辺りからペースが遅くなってきた

提督「ふ…くぅぅっ!」

カヴール「二十二…さぁ、もうちょっとですよ」

提督「うぅ…っ!」上体を起こす速度が遅くなればなるほど辛い斜めの姿勢が長く続いて、余計に疲れてしまう…提督は顔を紅潮させて上体を起こした

カヴール「はい、頑張って下さいね♪」ちゅっ♪…と、上体が起きた瞬間に唇を重ねた

提督「もう、カヴールったら♪」姿勢を戻すと甘い表情で微笑んだ

カヴール「上体が起きたらキスが待ってますよ…そーれっ///」

提督「ふぅ…っ!」

カヴール「ちゅっ♪…はい、二十三回♪」

サウロ「カヴールさん、よかったら私も…///」

カヴール「いいですよ♪…さぁ提督、サウロの可愛いキスが待っていますよ♪」

提督「ふぬぬ…っ!」

サウロ「ちゅっ♪」

カヴール「二十四」

ガリバルディ「なら私も…♪」

提督「くぅぅ…っ!」

ガリバルディ「んちゅっ♪」

カヴール「二十五…さぁ、あと五回です♪」

提督「ふぅ…はぁ……五回しかない…と言うべきか、五回も残っている…と、言うべきか……悩むわね…ふぅっ!」

ジュッサーノ「ちゅっ♪」

カヴール「二十六」

サウロ「あと少し、頑張って♪」

提督「ええ、頑張るわ…っ」

カヴール「ちゅぅぅっ♪…二十七」

オリアーニ「…何だか面白そうね、私もいい?」

カヴール「ええ、提督をやる気にして下さいな♪」

オリアーニ「ええ、任せといて!…提督、お願い…キスして欲しいの♪」

提督「待っててね……ふ…っ!」

オリアーニ「ちゅっ♪」

カヴール「二十八…あと二回です♪」

提督「ふっ!…く…うぅぅ!」

カヴール「ちゅっ…あと一回♪」
494 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/17(水) 01:19:22.35 ID:SkCDG+fO0
提督「ふうぅ…っ!」

カヴール「ちゅぅ…ぅ、ちゅるっ…ちゅぷっ♪……はい、三十回よく頑張りましたね♪」

提督「ふぅ……はぁ…はぁ、腹筋した…あとの……長いキスは…止めておけば…はひぃ…よかったわ……息が切れて…ふぅ……」

ガリバルディ「はい、お水よ」

提督「ありがとう…こくっ…ごく…っ……」汗で濡れたシャツが肌に張りつき、乳房の形もはっきり分かる…

サウロ「わぁぁ…///」

ガリバルディ「提督、今日はしてないのね……ふふ、いい眺め♪」ぴんと張りつめた桃色の先端が、シャツから浮き上がって見える…

ジュッサーノ「わっ…提督の……見えてる///」

カヴール「まぁ…あらあら♪」

オリアーニ「おぉ…すごい♪」

提督「も…もしかして透けてる?」じっと注がれる熱っぽい視線を感じとって言った

カヴール「はい、お胸もお腹もくっきりと」

ガリバルディ「ふふん、いいわねぇ♪」

サウロ「…もう、濡れてきちゃう///」

カヴール「ふふ、確かにそうですね♪…でも、提督は午後から建造があるので…」

提督「ええ、残念ながら。また機会を設けてあげるから…約束するわ」誓うようにサウロの手の甲にキスをした

サウロ「ええ、待ってるわね♪」

提督「みんなもありがとう、おかげで腹筋もちゃんとできたわ…♪」

カヴール「さぁ、一旦お部屋で着替えて…それから工作室に向かいましょう♪」

提督「そうね…ではみんな、また後でね♪」

ガリバルディ「ええ、チャオ♪」

………
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 09:35:46.86 ID:B2RizGGEo
Grazie!

何て素敵なごほうびでしょうか
これなら腹筋何回でも出来てしまいますな!
カヴール良いキャラしてるなあライモン贔屓でしたが乗り換え検討中
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/05/17(水) 16:46:00.26 ID:zbvktaBK0
なんと素晴らしいご褒美。これなら運動できない人でも死に物狂いでやりますね
497 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/17(水) 23:58:22.12 ID:SkCDG+fO0
>>495 こちらこそ反応がよくて嬉しい限りです…性格も違いますし、乗り換えなどと言わずライモンもカヴールも同時に愛でてあげて下さい。

…かのルイ十四世(たしか)も、部下に「二人の女性を同時に好きになってしまいました…どうすればいいでしょうか」と聞かれ「同時に愛してやればよいではないか、余はブルゴーニュもボルドーも好きだぞ?」と言ったそうですし


>>496 これなら運動嫌いの提督でも大丈夫!…その分息が続かない気が……


………
498 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/18(木) 01:21:05.66 ID:f+tnHeNZ0
………

…大浴場…

提督「はぁー…」たっぷりとかいた汗を流そうと、着替えを持ってシャワーを浴びに来た提督…午前の訓練を済ませた艦娘たちも一緒になったので、にぎやかな談笑が高い天井にこだましているなか、シャワーヘッドから出る熱めのお湯で身体を洗い流す…

フルット「あら、お疲れのようね…」ぼーっとシャワーのお湯を浴びている提督に近づくと耳元でささやき、後ろから抱きつくと背中に手を這わして撫で上げた…美麗な姿のフルットは手も白く滑らかで、ほっそりした指が肩甲骨の間を滑っていく…

提督「んっ、気持ちいい…っ♪」

フルット「そう、よかった…」

カヴール「…フルット」

フルット「なぁに…カヴール……」提督の背中から離れると、今度はずっしりしたカヴールの乳房を優しくこね回した…

カヴール「んぅっ…もう♪…ちょっとイタズラが過ぎますよ」と、言いつつもまんざらではないカヴールはフルットの白魚のような指に自分の指を絡め、反対の手を滑らかな腰に回した…

フルット「あぁ…素敵……もっと…♪」そっと瞳を閉じると顔を近づける…長いまつげとしっとりした唇がカヴールに近づく……

提督「うふふ…いいわね♪」…と、提督のヒップをするりと撫で上げる感触があった

提督「あんっ♪…誰?」

カヴール「どうしました、提督…って、ちょっと?」はっとすると同時に周囲への関心を取りもどし、提督の後ろにそっと近づいていた数人を呼びとめた

ナウティロ(フルット級)「見つかっちゃいました…ごめんなさい、カヴール」すぐに謝ってしまうほど真面目なナウティロ(オウム貝)だが、オウムガイの殻の色に似た赤と白の髪から水をしたたらせ、それが身体や脚に絡みつくさまはどことなくみだらで背徳的な触手のように見える…

ゴルゴ「仕方ないわよ…それにしても提督のお尻はむっちりしてて、良い触り心地…♪」見つかったのにもかかわらず、両手でヒップを撫で回す…

提督「そう?」ゴルゴの艶っぽいアルトでそう言われると何となく大人の女性に口説かれているようで、提督の表情も緩む…

バリラ「あらあら、ゴルゴはいいわねぇ……提督、お母さんにも一揉みさせてくれるかしらぁ♪」おっとりした口調ながら欲求不満な身体を持て余しているのか、目は欲情でらんらんとしていて、にこにこしているが息づかいはかなり怪しい…

提督「ええ、もちろん♪…なぁに、カヴール」

カヴール「…提督、今は駄目ですよ。午後から建造があるのを忘れていませんか?」

提督「あー…言われてみればそうね。…みんなごめんなさい、また今度ね♪」

バリラ「残念ねぇ。お母さん待ってるから、今度はタンクから燃料補給してあげるわね♪」大きい胸をゆさゆさと揺すって言った…

提督「ええ、楽しみにしているわ♪」

カヴール「さぁ、提督。そろそろ上がりませんと」

提督「はいはい……カヴール、ごめんなさい。貴女をないがしろにしているつもりはないのよ?…ただ、つい安心して頼りきりになってしまうの」隣を歩くカヴールに小声でささやいた

カヴール「…そう言ってもらえたらと思っていました…提督、私…嬉しいです///」

提督「…よかった♪」


………



499 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/19(金) 02:13:09.73 ID:kAe+4THN0
…今は時間的にちょっと投下できないのでまた明日で…待っている方、ごめんなさい…
500 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/20(土) 01:14:26.26 ID:JYh9ICuu0
………

…昼食後・待機室…

提督「んー、美味しかった♪」…先ほどの運動を帳消しにする勢いでたっぷり昼食を取り、至極ご満悦の提督は、建造の前に警戒待機組の様子を見に来ていた

アッテンドーロ「ええ、美味しかったわ…ナポリ風ピッツァは生地がさくさくでいいわね」待機組の旗艦は軽巡アッテンドーロ。ライモンの妹で、43年ナポリ港で戦没したためか、今でもナポリ風のさばさばした性格をしている…

提督「トマトにモッツァレラ、バジルだけのシンプルさがいいわよね」

アッテンドーロ「本当にね。…ローマ風の四角いのなんてピッツァじゃないわよ」そう言うとまだまだある百合姫提督のお土産の一つ、静岡の「安倍川餅」をつまんでいた…きな粉をまぶした柔らかい小さな丸餅は好評で、百合姫提督も「気に入ってもらえてよかった」と喜んでいた…

アスカリ(ソルダティ級)「あれはうめかったな」植民地兵の赤いフェズ(トルコ帽)を机に置き、しきりにうなずいている…

リベッチオ(マエストラーレ級)「美味しかったよね。…あ、いけない!テレビつけなきゃ」チャンネルを取り上げるとテレビのスイッチを入れた…

グレカーレ(マエストラーレ級)「そうだったね、今日は何かな?」

提督「…今の時間って、何か面白そうな番組やっていたかしら?」

カヴール「さぁ…私はあまりテレビを見ないもので……」

フランチェスコ・ヌロ(サウロ級)「あ、合わせてくれたのですね!」

リベッチオ「当然♪…あ、始まった!」…テレビの画面には愛想のよさそうな男女一人づつの司会者らしき人物が映っていて、中央のテーブルには何かのペットボトルが積み上げられている…

提督「…通販番組?」

カヴール「なるほど…トレーニング室の健康マシンや、それ以外にも色々買っているのはこの番組の影響では?」

提督「あー…」二人は通販番組を見てみることにした…

司会者男性「…今日はこれからの暑い夏にぴったり!この水分補給用ミネラルウォーター「ドゥーチェのおいしい水」のご紹介です!」

司会者女性「これからは熱中症が気になる季節ですものね…でも、どんなふうに「夏にぴったり」なんですか?」

男性「よく聞いてくれました!…なんと、この「おいしい水」…水素と酸素を含んでいるんです!!」

女性「わぁ、すごーい!」

提督「…え?」

男性「そうなんです!…人間の身体に欠かせない水素と酸素はなくてはならないもの。しかし意識して取るのはなかなか難しいですよね…ですが、これを飲めばたちどころにたっぷりの水素と酸素が補給できるんです!…さらに、喉の乾きも癒されるというスグレモノ!」

女性「運動や作業の後にぴったりですね!」

男性「そうなんです!…こちらが実際の利用者の感想です!」

農家「いやぁ、暑い時期はこれに限るよ!…ワインだとアルコールも気になるし、かみさんに怒られるけど、これなら安心して飲めるからねぇ」

工員「いつも暑いところにいるので、これは手放せませんよ…すっきりしていてゴクゴク飲めるし、何より、水分補給になるのがいいですよね」

…(※利用者の感想です。実際の効果・効能を示しているわけではありません)…

男性「このように、大変好評のミネラルウォーター「ドゥーチェのおいしい水」ですが、大好評につき今だけ、何と!…この計量カップもセットでお付けします!」

女性「うわぁ!すごーい!」

男性「気になるお値段ですが!一リットルの「ドゥーチェのおいしい水」十二本に計量カップも付けて、何と…百ユーロ、一万リラでのご提供!」(※ここでは一ユーロ100円、復活した設定のリラは「一リラ」につき一円で換算)

女性「まぁ、とってもお買い得ですね!」

男性「はい!…今すぐ、お電話を!!」…通販番組が終わった

リベッチオ「おー、今回もすごいねぇ!」

グレカーレ「じゃあ、電話しよっか?」部屋の隅にある電話を取り上げようとする…

提督「ちょ、ちょっと待って!」

リベッチオ「なに、提督?」

提督「いえ…わくわくしている気分をぶち壊すようで悪いけど、あれは、別にすごい物じゃないと言うか……」

アッテンドーロ「ただの水よ?」

グレカーレ「え?でも水素と酸素がどうこう…って」

カヴール「普通の生活をしていれば十分に摂取できますよ?」 

リベッチオ「そうなの?」
501 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/20(土) 01:32:50.70 ID:JYh9ICuu0
提督「ええ、通販の買い物は楽しいでしょうし、別に自分のお金なんだから私が止めさせるものでもないけど…あんまりいい買い物とは言い難いわよ?」

リベッチオ「そうだったんだねぇ…」

提督「ごめんなさいね、楽しみに水を差すようで」

グレカーレ「ううん…おかげで無駄遣いしないで済んだもの♪」

ヌロ「でも、この番組がないと見るものがないので…」

提督「あー…そうねぇ」待機室にある新聞を取り、テレビ欄をめくった…

提督「じゃあ、これは?…同じチャンネルのアニメ「春霧イ・ドライヴ」…特殊能力の持ち主たちが集められている島に連れてこられた「春雨」「霧島」が島の統治者、「イ四〇〇」たちと脱出を図る能力者もの…だそうよ?」

リベッチオ「面白そう♪」

ヌロ「そうですね、それを見ます♪」

提督「面白いといいわね…私は工作室の方に行くから、何かあったら呼んで?…カヴール、行きましょうか」

カヴール「はい…それではアッテンドーロ、引き続き待機をお願いします」

アッテンドーロ「了解、任せといて♪」

………
502 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/20(土) 09:57:10.55 ID:JYh9ICuu0
…工作室…

フィエラモスカ「待っていましたよ、提督♪」工作室では大型潜水艦エットーレ・フィエラモスカが椅子に腰かけて待っていた…ふんわりした彼女によく似合う白のサマードレススタイルで、どうしても汚れが付いてしまう工作室には向いていない可愛らしさがあった…手には「潜水艦運用教本」と書かれた本を持ち、銀鎖付きの丸縁眼鏡をかけていた

提督「お待たせ♪」さっそく建造の準備に入る提督。カヴールも慣れたもので、準備を手伝ってくれた

提督「準備よし…と。それじゃ、フィエラモスカ…いい?」

フィエラモスカ「はい、いいですよ」

提督「そう、それでは…建造開始♪」

カヴール「時間は…四時間です」

提督「まぁ、来ていないのは潜水艦くらいだからそのくらいが妥当ね…大型潜水艦ってところかしら?」

フィエラモスカ「同じ大型潜水艦が増えるのは嬉しいですね」

提督「大型潜水艦二隻が増えれば、バリラ級四隻と貴女を加えて七隻体勢になるわね」

フィエラモスカ「そうですね、楽しみです」

提督「じゃあ、その間にお菓子でもいただきましょうか…コーヒーでも準備するわね」

フィエラモスカ「私がやりますよ?」

提督「いいの、やってあげたい気分だから座ってて?…カヴールも座って?」

カヴール「そ、そうですか?…どうも提督にお給仕して頂くというのは…なんというか」

フィエラモスカ「こそばゆいと言いますか…」

カヴール「ええ…提督、せめて何かお手伝いをさせて下さい」

提督「気にしないで?…お湯はあるし」ほうろうびきのポットを簡易コンロに乗せ、置いてあるコーヒーセットを取り出した





503 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/20(土) 10:58:26.23 ID:JYh9ICuu0
…しばらくして…

提督「さぁ、召し上がれ♪」コーヒーポットからいい香りが漂い、小さいテーブルの上には手際よく菓子皿も並んでいる…

フィエラモスカ「このお菓子は…見たことがありませんねぇ」

提督「あぁ…それは姫のお土産で、たしか愛知の「青柳ういろう」って言ったはずよ?」

カヴール「そう言えば「固くなるといけないから早く食べてね」とおっしゃっていましたね…もっちりしていますが、「ようかん」の一種なのでしょうか?」ビニールを剥いて厚めに切った「白」と「さくら」のういろうを見て言った…

提督「詳しい事は姫に聞かないと分からないけど、どうも材料が違うみたいね」(※ういろう…上新粉)

フィエラモスカ「んーっ、それはそうともっちりしていて美味しいですねぇ♪」フォークで刺して口に運ぶと、頬を手で押さえた

カヴール「そうですね。んむっ…フォークにくっついてしまうのが難点ですが、ほのかに甘くて桜のいい香りがします♪」淡い桜色をして、きめ細かい舌触りのういろうを美味しそうに頬張り、ミルク入りのコーヒーをすする…

提督「日本らしくて美味しいわよね♪…お皿は私が片づけてくるからいいわ」

フィエラモスカ「片づけまでしてもらって、ありがとうございます」

提督「いいのよ…その分美味しいお菓子を楽しめたから♪」

カヴール「あとは時間までお話でもしていましょうか」


…数時間後…


提督「そろそろね」

カヴール「誰が来るのでしょうね」

フィエラモスカ「3…2…1……」


…ドアが開くと同時に出てきたのは、ぴっちりした水着風の艤装に錬金術士風のお洒落な帽子とケープをなびかせ、ずっしりした感じの茶色い髪を長く伸ばした艦娘たちで、片方は磁石らしいものを持ち、もう片方の艦娘はピサの斜塔の像を抱えている…


提督「初めまして…ようこそタラント第六へ♪」

潜水艦「こちらこそ初めまして…アルキメーデ級大型潜水艦、ガリレイです。物には「引力」って言うものがあるんですよ♪…浮上しても勇敢ですし、紅茶も嫌いではありませんが、バッテリーと月の石は嫌いです」…滑らかな腰のラインが淡い灰色の水着で強調されている

潜水艦「初めまして、提督。アルキメーデ級潜水艦、フェラリスです♪…磁石をこうすると……ほぉら、回転するでしょう♪今度は最後まで頑張りますから、どうぞよろしく♪」…手の間で磁石を浮かべると、磁石が回転し始めた…そのままぱしっと受け止めると、可愛らしく敬礼してみせた

提督「ええ、よろしく。カンピオーニ少将です…名前はフランチェスカだけど、好きな呼び方でいいわよ♪」

フェラリス「グラシアス、提督…」(※グラシアス…スペイン語で「ありがとう」)

ガリレイ「…!」脇を肘で突いた

フェラリス「じゃなかった…グラツィエ♪」

提督「デ・ナーダ♪…こちらは秘書艦のコンテ・ディ・カヴール。こちらは大型潜水艦のエットーレ・フィエラモスカ」(※デ・ナーダ…スペイン語で「どういたしまして」)

カヴール「よろしくお願いします」

フィエラモスカ「私たちに何でも聞いてね♪」

ガリレイ「はい、よろしくお願いします」

提督「…では、最初の任務です」

フェラリス「さっそくですね…緊張します」

提督「私たちの後についてくること…それから、食堂でお茶を飲んで交流を図ること。以上♪」

フェラリス「…なんだ、よかったぁ」

ガリレイ「了解。では任務遂行します♪」

………
504 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/20(土) 11:32:01.96 ID:JYh9ICuu0
…艦娘紹介…


大型潜水艦

アルキメーデ級。1934〜35年生まれ。四隻(参戦時二隻)


30年代のイタリア王国海軍拡張期に建造された大型潜水艦。下側一部が単殻の部分複殻。「大型」と言ってもバリラ級ほど大きくはなく、970/1239トンと中型潜水艦に近いが成功作と言われる。
31年に同級四隻が起工されたが、ネームシップ「アルキメーデ」と「トリチェリ」はスペイン内乱時の1937年、極秘裏にフランコ側に引き渡された。

速力は3000(ディーゼル)/1100(電動機)馬力で17ノット/8ノット。
兵装は533ミリ魚雷発射管八門(艦首四/艦尾四門)、100ミリ単装砲二基(司令塔前後に一基ずつ)13.2ミリ連装機銃一基(司令塔後部張り出しに装備)


戦時は紅海艦隊に属していたが二隻とも戦没。特に「ガリレイ」は1940年、英軍と交戦中に電動機用のバッテリーに不具合が発生、やむを得ず浮上したところを英軍トローラー「ムーンストーン」に発見され、さらに交戦。バッテリーの有毒ガスと砲戦で多数の死傷者を出しついに降伏、鹵獲され英軍潜水艦「X2」になった

…艦名は著名な学者で、「アルキメーデ」は言わずと知れたアルキメデス、「ガリレイ」は物理・天文学者のガリレオ・ガリレイ、「フェラリス」は回転磁界を発見した物理学者ガリレオ・フェラリス。「トリチェリ」は物理・数学者のエヴァンジェスタ・トリチェリから。



艦娘の彼女たちはそれぞれ由来になった人物にゆかりのあるアイテムを持っていて、豊かな長い茶色の髪をしている。艤装は灰色の競泳水着風にハイヒール、錬金術士風のケープと可愛い帽子、潜望鏡支柱の飾り。…二人がスペインに引き渡されたためかスペイン語が混じることがあるが、当人たちは隠そうと思っている。頭はいいが実験好きで、時々妙な発明のせいで騒ぎを起こす。


505 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/20(土) 11:35:56.03 ID:JYh9ICuu0
…誤字訂正…

正しくはエヴァンジェリスタ・トリチェリです(と言っても数学は苦手なので何をした人かは知りませんが…)
506 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/20(土) 11:44:14.41 ID:JYh9ICuu0
>>504 補足

トリチェリはガリレイの弟子で、水銀気圧計の圧力が外部のファクターで変化することや、深い井戸から直接水を吸い上げられないのは気圧と内部圧力の関係であることを証明した人…だそうです


…もうしばらく建造を続けて行く予定ですので、ご期待ください…
507 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/21(日) 00:06:38.63 ID:iAgEMBuV0
…しばらくして・食堂…

バリラ「あらぁ、ガリレイちゃんにフェラリスちゃん♪ひさしぶりねぇ」


…食堂で言わずと知れた三重県銘菓「赤福」と、百合姫提督が淹れてくれた緑茶をすすりつつ、まったりしている大型潜水艦たち…バリラ級のたゆんと揺れる胸と甘やかしてくれる性格は母性の固まりのようで、今も数人の駆逐艦たちがおしゃべりに加わり、また別の数人は椅子を近づけて膝枕をしてもらい、優しく頭を撫でてもらっている…


ガリレイ「これはこれは、バリラ級のみなさんですね」

ミレリーレ(バリラ級)「お久しぶりです♪」

シエスタ(バリラ級)「お久しぶりね…すぅ…」シエスタと言う名前のせいなのか、テーブルに突っ伏して寝ながら答えた…

トーティ(バリラ級)「まぁまぁ♪ガリレイたちが来てくれたのなら訓練をお任せ出来るわぁ♪」

フェラリス「訓練…とは?」

バリラ「対潜訓練の仮想敵よ、駆逐艦の娘たちを相手にしているのだけど…どうしてもお母さんたちは潜るのが遅いから♪」

ガリレイ「なるほど…でも、フルット級の娘たちもいるようですし、彼女たちではいけないのですか?」髪をかきあげながら聞いた

フィエラモスカ「そうですねぇ、いけない…という訳でもないのですが」教本を閉じた

フェラリス「?」

提督「フルットたちはあの顔で結構積極的だから…訓練が終わる度に「撃沈」された駆逐艦を「補習」とか言って部屋に連れ込んだり、船渠でいやらしい事したりで大変なのよ…駆逐艦の方もまんざらでもないって感じで……別に訓練時間でなければ百合百合したって構わないけど、訓練だけは真面目に取り組んで欲しいから…」

カヴール「結構悩みのタネなのですよ」

ガリレイ「なるほど…」

フェラリス「ふむふむ」磁石を空中に浮かべつつ、金属のスプーンを近づけてみたり離したりしながらうなずいていた…

提督「さっそくで悪いけど…どう?できる?」

ガリレイ「まぁ、やってみましょう…物には引力というものがありますから♪」

フェラリス「そういうことですね」

提督「引力…なのかどうかはさておき、数日後からちょっとずつよろしくお願いするわ」

ガリレイ「了解」
508 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/21(日) 00:50:20.01 ID:iAgEMBuV0
…その日の夜・執務室…

提督「ふぅ…そろそろ寝ましょうか」朝からトレーニングに潜水艦の建造と忙しく、しかも運動不足でなまりきっている提督は身体中の筋肉がきしんでいた…

カヴール「そうですか、それでは私は失礼して……こんな時間に誰でしょうね」コン、コンッ…とノックの音がした

提督「アルキメーデ級の二人にはフィエラモスカを付けたから、分からないことがあるわけもないし…どうぞ?」

フルット「こんばんは、提督」

ムレーナ「やぁ…」

トリトーネ「なんで来たか分かっているわよね?」

提督「いいえ?…何か相談でも?」

トリトーネ「…分かってないのね?」三つ又鉾の柄で床を突いた…石突きと床の石材が鈍い音を立てる…

ムレーナ「提督…どういうつもりだ」

提督「まぁ、待って…そんな「ゴッドファーザー」のアル・パチーノみたいな話し方をして、どうしたの?」

ムレーナ「似ているか」

提督「ええ、上手よ…じゃなくて、一体どうしたの?怒っているようだけど」

フルット「そうなるのも無理からぬ事なのよ…提督が私たちから愉しみを取り上げようと言うのだから」

提督「…もしかして対潜訓練の事?」

フルット「そうよ」

ムレーナ「対潜訓練に出られないって言うのなら、こっちにも考えがある」

提督「そうは言っても…対潜訓練の後、必ず駆逐艦とえっちしているじゃない?」

フルット「補習とごほうびですよ、提督…やる気になってくれますから♪」

提督「むしろ成績が下がっているのだけど…」

カヴール「その通りです。最近の対潜訓練の成績は、あなたたちの時だけ一回りは悪いのですよ」

トリトーネ「それだけ私たちが優秀…とは思ってくれないのね」

提督「いいえ、もちろん貴女たちが優秀なのもあるわ…でも、明らかに回避できる攻撃を受けたり、爆雷の投下が遅すぎるし…要はうわついているの……訓練をおろそかにしては駄目よ」

フルット「そうね、一理あるわ…でも、私たちは可愛い駆逐艦たちとなめくじが絡み合うような濃厚なレズセックスがしたいのよ…♪」

提督「気持ちは分かるけれど…」

カヴール「あ、あの……その…いくら何でも直球すぎです///」

フルット「失礼…教養に欠ける言い方だったわ。…私たちは無垢で可愛らしい駆逐隊の娘たちを愛でていたいのよ…」

カヴール「言い方を変えても駄目です…よね、提督?」

提督「ええ、そうね…それに任務中以外なら、双方の合意次第で好きにしていていいし、私も何も言わないわ」

ムレーナ「本当だな…?」

提督「ええ、嘘は言わないわ…だいたい私も、この後カヴールとしっぽりさせてもらう予定だから♪」

カヴール「え、えぇ?…聞いてないですよ、提督?」

提督「今決めたわ…カヴールは嫌?」

カヴール「嫌ではないですが…その、だったらもう少し飾り気のある下着を身に付けて…お化粧もしないと……」

フルット「ふふ…ド級戦艦のカヴールでもそんなに慌てることがあるのね♪……分かったわ、提督。今後は任務に差し支えない範囲で愉しませていただきます。…これでいいかしら?」

提督「それで十分よ…では、お休みなさい♪」…フルットの艶やかで繊細な唇との優しい触れ合い、ムレーナの荒々しく押さえつけるようなキス、トリトーネとしっとりと吸いつくようなキスを交わすと、三人は納得して出て行った…
509 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/21(日) 01:40:12.10 ID:iAgEMBuV0
………

…ある日・食堂…

提督「あいたた…」席からそろそろと立ちあがり、うめき声をあげる提督…

ドリア「あら、どうしました?」

カヴール「昨日トレーニングを張りきり過ぎてしまって、筋肉痛だそうで」

提督「腹筋を一分間に三十回も出来るようになったのよ…でも、うちももと腹筋が引きつってて…いたた…ぁ」顔をしかめてももをさする…

ドリア「うふふ、まぁまぁ♪…ごほうびは何でした?」

提督「一分間にできた腹筋の回数一回につきキス一秒…つまり三十秒のキスだったわ」

ドリア「もう、私なら提督が腹筋なんかしなくてもキスくらいしてあげますよ♪」

ライモン「提督とのキスならどんな時でも最優先なのに…提督、無理しないで私とキスしましょう……///」

カヴール「二人とも、それではせっかく提督がやる気になっているのに無駄になってしまうじゃありませんか」

ドリア「いいじゃない♪制服のタイトスカートからふともものお肉がはみ出すような提督も…♪」

ライモン「胸がはち切れそうな提督…いいですね……///」

カヴール「もう、そうなっては困るでしょう…だから運動してもらっているのですよ?」

提督「んー…ドリアとライモンがいいって言ってくれるならそれでもいいのだけど…着るものが無くなると困るから……」

エウジェニオ「裸で過ごせばいいじゃない♪」

アオスタ「だ、駄目よそんなの!」

デュイリオ「私はいいと思いますよ♪」

チェザーレ「ふむ…もしそうなっても、大きいタオルを巻いてトーガのようにすればいいではないか」(※トーガ…古代ローマの長衣)

カヴール「もう、そう言う問題ではありませんよ…とにかく、私は提督をお連れして大浴場に行ってきますから」

デュイリオ「なら私も行きましょう♪」

チェザーレ「むむ…チェザーレは先約があるのでご一緒できん、デュイリオ、カヴール。お任せするぞ」

ドリア「私も駆逐艦の娘たちにお茶を振る舞ってあげる約束をしておりますので…また後で、提督♪」

ライモン「私も菜園のお手入れがあるので…残念です」

提督「また機会があるわよ、ライモン。…ドリア、チェザーレも、また後でね…あいたたっ……」

カヴール「さぁ、行きますよ」

デュイリオ「反対側は私が」両脇を支えてもらうようにして、ゆっくりと歩く提督…

エウジェニオ「…ふふふ、年上好きの提督と、甘やかすのが好きな二人…きっと面白いことになるわね♪」

………
510 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/21(日) 01:51:02.94 ID:iAgEMBuV0
…今日はここまでで、次の投下でも建造をやっていきたいと思います。百合百合する場面も少なからず作る予定です…


とりあえず考えているのは…

重巡ザラ×ポーラ(以前ポーラからザラへの呼びかたが違っているとのことだったので、別バージョンで行きます)

フルット級×駆逐艦(美麗な潜水艦フルット級に甘い言葉で翻弄される駆逐艦を…)


辺りで…他にも、提督がネコの何かはあるかも知れませんが…他にもリクエストがあれば答えていきます

511 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/22(月) 01:12:23.93 ID:hImf/QpB0
…大浴場…

提督「うー…はぁー…」そろそろと脚を浸けていき、ちゃぽん…とお湯に浸かると呻き声が出た…

デュイリオ「ふふ、まるでお婆ちゃんみたい♪」

カヴール「あんまり言わないであげて下さい…提督も頑張って運動しているんですから」と、また誰かが大浴場に入ってきた

ジョヴァンニ・ダ・プロチーダ(マメリ級)「はぁーい、提督♪こんな朝っぱらからお風呂なんてどうしたの?」

ティト・スペリ(マメリ級)「なになに?…朝からベッドでお楽しみだったのかな?」

カヴール「違います、提督ったら…無理に運動しすぎて筋肉痛なんです」

プロチーダ「そうなの…つまんないわ」

スペリ「ねー♪」

提督「二人は訓練の後よね?」

プロチーダ「そ…わたし、訓練は好きなんだよね♪」

スペリ「うんうん♪」

提督「あら、偉いわね」

プロチーダ「実戦では嫌なんだけど…なんて言うか、訓練で追い回されて次第に追いつめられる感じが…たまらないんだよね」

スペリ「浮上させられて…駆逐艦の娘たちに何をされるだろうと思うと……濡れてきちゃうのよね」

提督「あー…「訓練が好き」ってそういう……よかったらナヴィガトリ級のニコに声をかけてみたら?」

プロチーダ「えーと「ニコ」って、「ニコロソ・ダ・レッコ」のこと?」

提督「ええ、そうよ…きっと仲良く出来るはずだから♪」

カヴール「提督…彼女は、その///」

提督「だからよ♪…って、あら、カッポーニ…セラとクリスピもお疲れさま♪」

カッポーニ(マメリ級)「おや、提督…ごきげんよう♪」片膝を曲げて優雅にお辞儀をしたが裸なので、高貴な貴婦人が舞踏会か何かの会場に裸で来ているような背徳感を覚え、提督は少し怪しい妄想を膨らませてぞくぞくした…

提督「…ごきげんよう。対潜訓練、お疲れさま///」

カッポーニ「これはこれはご丁寧に…ところで提督、どうなさいました」

提督「ちょっと筋肉痛で…お湯に浸かったらだいぶ良くなったわ」

クィンティノ・セラ(セラ級)「提督も大変なのね…って、大きい……///」

フランチェスコ・クリスピ(セラ級)「三人が並んでいるとなおの事…ね///」

提督「そう?」たゆん♪…提督が改めて自分の胸を見おろすようにすると、水面に波紋を広げつつ柔らかい乳房が揺れた…

カヴール「そうまじまじと見られると…ちょっと恥ずかしいですね///」ゆさゆさっ♪…少しの恥じらいと、頬を赤らめているセラ級に覚えた「手ほどきしてあげたい」と思うみだらな感情から、ほんの形ばかり胸に手を当てる…と、丸い艶やかな胸の谷間に、ぽたりと汗がしたたり落ちた……

デュイリオ「まぁまぁ…減るものではありませんし、よかったら触ってみます?」ばいんっ、ぶるんっ♪…しっとりと柔らかそうな巨乳を下から持ち上げて揺すった…セラ級とマメリ級の視線はゆさゆさと揺れる白い柔肌にクギづけで、プロチーダは半ば無意識的に手を伸ばした…

デュイリオ「はい、捕まえた♪」むにゅっ、ぐにっ♪…プロチーダを抱きかかえると、あっという間に手を重ねて胸を揉ませた…

プロチーダ「…お、おぉー!……柔らか…すご…♪」

デュイリオ「おっぱいは二つあるから…はい、スペリも♪」ぐいっと腰に手を回し引き寄せると、ふとももの上にスペリを乗せて乳を触らせた…目を糸のように細めにこにこしている様子は母親のようだが、プロチーダたちにこねくり回すように揉ませ、甘い喘ぎ声を立てている様子はかなりいけない雰囲気を醸し出している…

スペリ「わー…最高じゃない♪…朝からド級戦艦の爆乳を揉ませてもらえるなんて、ついてるぅ♪」

デュイリオ「私も、揉まれて気持ちいいですから…朝からごほうびですね♪……あんっ♪」

セラ「…わぁ///」

クリスピ「///」

提督「…セラ、クリスピ。…私の胸でよかったら触る?」

セラ「その、私でいいの?」

クリスピ「は、恥ずかしい…///」

提督「大丈夫、女の子とお姉さんだから♪」

………
512 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/22(月) 01:25:02.39 ID:hImf/QpB0
プロチーダ「えー、提督はお姉さんじゃなくてむしろ…」

提督「…んー?」

プロチーダ「…何でもない、提督は優しいお姉さんだよっ♪」

提督「そうよね♪……セラ、遠慮しないでもっと好きなようにしていいのよ♪」

セラ「う、うんっ…♪」

クリスピ「柔らかい……いい匂いがする」

提督「ふふっ…うふふっ♪」無垢な感じが漂う二人の小柄な女の子に両の乳房をこね回され、甘い白粉のような髪の香りを嗅いでにやけている…

カヴール「全くもう…///」そっと提督のふとももに手を置いた…

513 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/22(月) 02:06:24.57 ID:hImf/QpB0
…しばらくして…

プロチーダ「…もう、最高だったよ……♪」

スペリ「はひぃ……デュイリオ…激しすぎぃ……♪」

デュイリオ「あらあら…ちょっと遊んでみたつもりだったのですが、お二人には刺激が強すぎたようですね♪…カッポーニ、貴女はもう一戦……いかがですか?」

カッポーニ「…わたくしも……ふぅ……腰がガクガクして…///」

デュイリオ「そうですか?……私はまだまだ不完全燃焼なのですが…んっ♪」くちゅり♪…デュイリオがとろっとした目をして、お湯の中に手を沈めている隣では、提督とセラ級の二人、カヴールが甘いやり取りを楽しんでいた…

セラ「…はぁぁ……提督♪」ちゅっ♪

クリスピ「こんなに優しい指揮官を持てて…幸せです♪」ちゅぅ♪

カヴール「全くです…愛しの提督♪」んちゅっ、ちゅぷっ♪

提督「うふふっ、もう…ほめ過ぎよ♪……ところでセラ、洗面器に入っているそれは?」

セラ「…あっ///」

提督「別に怒らないから、よかったら見せて?」

セラ「えーと…これなんですが」洗面器に入れてあったのは二十センチほどの模型のボートで、よく見るとただのモーターボートの玩具ではなくて、セラ級が積んでスダ湾奇襲を敢行したMTM艇の精巧な模型だった…

提督「爆装艇?…良くできてるわね」

セラ「その…ここのお風呂広いし、ちょっと遊んでみようかな…なんて///」

提督「人の迷惑にならない限り、好きにしていいと思うけど?」

クリスピ「…いいのですか?」

提督「ええ。…クリスピも自分のを持って来たかったのでしょうに、遠慮したのね?」

クリスピ「ええ、まぁ…」

提督「ふふ、じゃあ…人の少ない時か、個室の浴槽で遊ぶこと♪」

セラ「分かったわ…じゃあ、あんまり人がいないときに使うことにする♪」

提督「そうね。…誰も怒らないとは思うけど、そうしてくれれば助かるわ♪」

セラ「了解♪」

カヴール「…ふふ、セラもクリスピもいい子ですね♪」

………
514 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/23(火) 10:32:44.90 ID:N0I6h8Z60
…しばらくして・工作室…


カヴール「最近は建造が多いですね、数日に一回といった具合で」

提督「んー…まぁ、せっかく建造できるから」

カヴール「それにしても、いくら小柄な潜水艦の娘たちとはいえ急に増えると準備が大変ですよ?」

提督「そうよね…でも中型潜水艦もマメリ級、フルット級だけだと負担が大きいから」

カヴール「まぁ、それは確かにそうですが」

マメリ「なに、気にすることはありません。これもイタリアのため…そして麗しい提督のためなれば」

提督「ふふ、ありがとう♪…それに、マメリも味方が多い方が心強いでしょう?」

マメリ「それはそうですとも。それにここはいいところですから、早く来てもらいたい気持ちで心は一杯です」

提督「そう言ってもらえて、嬉しい限りよ…♪」

マメリ「おぉ、これはこれは…「唇の頬に触れるは春の吐息」と言ったところか///」

提督「誰の言葉?…この場にぴったりね」

マメリ「即興のたわむれです…さぁ、建造にかかりましょう!」

カヴール「やっと用事を思い出してくれました」

提督「ふふ、二人でいちゃいちゃしてごめんなさいね♪…では、建造開始と行きましょう!」



………

…数時間後…


提督「相変わらずまぶしいこと…今回は中型潜水艦なのは分かっているけど、誰が来るのかしら?」

マメリ「さぁて…それが分からないのもまた一興というもの」

カヴール「…あ、来ましたよ」

潜水艦「命令に応じて着任いたしました!」出てきた四人の艦娘はぴったりのウェットスーツ風艤装の上に、金モールと肩飾りのある上着を羽織り、黒革の靴にストッキング、頭には三角帽子を被った中世の提督風で、ぴしりと敬礼を決めた…

提督「休め!私はここの司令官フランチェスカ・カンピオーニです。…ご苦労さま、自己紹介をお願いね♪」答礼すると微笑みかけた

潜水艦「は!…中型潜水艦ピサニ級、ヴェットール・ピサニ!…先代は装甲巡洋艦でした。ようやく活躍する機会を頂けて、感謝いたします!」

潜水艦「同じくピサニ級、ジョバンニ・バウサン!…先代は防護巡洋艦でしたが、今度は海中で戦ってみせましょう」

潜水艦「ピサニ級、マルカントニオ・コロンナ!…レパントで活躍した栄光を再びこの手に」

潜水艦「同じく、デス・ジェネイス!…今度は解役ではなく、活躍したいものです」

マメリ「おぉ、ピサニ級か!…このマメリ級と同時期に生まれた中型潜です」

提督「みんな偉大な提督の名前がついているのね…未熟な少将ですが、なにとぞよろしく♪」

ピサニ「いやいや、今どきはこのようなうら若い女性が少将なのか!…それだけの実力があると言うことでしょう、上手く本官たちを使いこなしてほしいものだ」

コロンナ「さよう、名前負けしないようわれわれも努力するのでね」

提督「ええ、これからよろしくお願いしますね…提督がた♪」…それぞれの頬にキスをした

ピサニ「おぉ…最近の提督は良い匂いだな…♪」

バウサン「うむ…女性の提督もなかなかいいものだ」

ジェネイス「むむむ…これは相当頑張らなければなるまいな」

コロンナ「確かに…甘い香水の匂いがして、くらっときたぞ」

………
515 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/23(火) 11:45:06.96 ID:N0I6h8Z60
…紹介…


中型潜水艦…ピサニ級。1929年生まれ。四隻


「マメリ級」中型潜水艦と同時期に建造された中型潜水艦で、単殻サドル・タンク構造。866トン/1040トン、3000馬力(ディーゼル)/1100馬力(電動機)で15ノット/8.2ノット。
兵装は533ミリ魚雷発射管6門(艦首4門/艦尾2門)、102ミリ単装砲一基(司令塔前面)13.2ミリ連装機銃一基(司令塔後部張り出し上)


大きさ、カタログデータはマメリ級と変わらないように見えるが安定性が悪く、サドル・タンクを大型化することになり速度が2ノット/1ノット低下した。戦前の建造で、性能面でも特に優れた点はない。戦中は旧式で性能もよくなかったことから活躍することもなく、港内で係留されて重油用の浮きタンクや練習用、他艦の充電用に使われ、47年解役の「ヴェットール・ピサニ」を除く三隻は戦時に解役。



…艦名はいずれも中世の提督の名から取っていて、ネームシップの「ヴェットール・ピサニ」(Vettor Pisani)は海戦でジェノアに勝利したヴェネチアの提督。先代は1899年生まれの装甲巡洋艦「ヴェットール・ピサニ級」のネームシップで、日露戦争時活躍した「日進」、「春日」のもとである「ジュセッペ・ガリバルディ」級の前級

「マルカントニオ・コロンナ」(Marcantonio Colonna)は「レパントの海戦」で法王庁艦隊の副司令官(形式上指揮は王族が執っているので実際は指揮官)を務め、トルコ艦隊を撃破したコロンナ公爵…当初はデュイリオ級戦艦の次級として第一次大戦中に計画された34000トンの大戦艦「フランチェスコ・カラッチォロ」級三番艦になる予定だったが、イタリアの国力では建造できず中止に

「ジョバンニ・バウサン」(Giovanni Bausan)はナポリ海軍の中将で政治家。…先代は1885年竣工したイタリア初の防護巡洋艦でイギリス人ジョージ・レンデル(レンデル式砲艦で有名)に設計してもらった「ジョバンニ・バウサン」

「デス・ジェネイス」(Des Geneys)はジェノアの提督で、バーバリ海賊の退治などをしたナポレオン時代の提督らしい…が、日本では有名ではないので、詳細はよく分からない…


…いずれも提督の名前がついていることから中世の提督らしい三角帽子に、金モールと肩章の付いた上着に白いストッキングと立派な格好をしている…が、出撃時はウェットスーツ風の艤装に少し金モールがついているだけと地味になる。びしっとした性格は並みの提督よりもよほど提督らしい。…とはいえ艦娘たちや提督が女性であることに驚きもし、同時に周囲が可愛い女の子だらけで嬉しくも思っている…



516 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/24(水) 00:54:12.67 ID:/3pLgGQN0
…ある日・菜園…


…鎮守府の横手にある菜園に植えてあるバジルやパセリ、数本のトマト、それに奥に生えている一本のオレンジの木はいずれも良く実っていて、今日もまた数人の艦娘が簡単な格好をして収穫に励んでいた。提督もガーデニングや庭いじりは好きな方なので、執務を手早く済ませるとふにゃふにゃのワンピースに着がえ、一応ゴム長靴に履き替えて表に出た…


提督「んーっ…いい天気」麦わら帽子をあみだにかぶり、手には小さいハサミを持っている

カヴール「そうですね…風が涼しくて心地いいです」つばの広い布の帽子を優雅に被り、柳のバスケットを持ち、暑気を忘れさせる優しい風に目を細めた…

ライモン「提督、カゴの準備も出来ました」収穫用のカゴを持ち、そこへ作業にいそしんでいる数人へ渡すレモン水の水差しとグラスを入れている…

提督「ありがとう♪」黄色いレンガの道のかたわらに、上手く手入れされた菜園が出来ている。図書室の園芸図鑑のおかげか、どれも艶やかないい色をしている…

ザラ「提督、来たのね♪」

ポーラ「待ってましたよぉ〜♪」声を聞きつけ、畝の間から顔を出して手を振る二人…真っ赤なトマトとこんもりと茂ったバジルを仲良く摘み取っている

提督「ライモンがレモン水を持ってきたから、休憩にしたら?」

ザラ「いいわね♪ライモンド、ありがとう…ちょうど欲しかったわ♪」

ポーラ「ポーラはぁ…ワインがいいのぉ〜♪」

提督「この暑いさなかにワインをがぶ飲みしたら頭に来るわよ?」

ポーラ「そんなに飲まないですよぉ〜…」

提督「まぁまぁ、そう言わずに…ライモンが頑張ってレモンを絞ってくれたんだから」

ライモン「いえ、そんなわざわざ言うようなことじゃありませんよ…!」

ザラ「わざわざどうもね♪…ポーラ、あんまり無茶言わないの」

ポーラ「はぁーい…ライモンドがわざわざ絞ってくれたのですしぃ〜…ザラ姉さまもそう言うなら仕方ないですねぇ〜…」そう言いつつ、地面に置いてあった瓶からワインを注ぎ、素焼きのコップでぐいぐいとあおる…田舎風の分厚い丸い瓶には持ち手がついていて、底面は柳を編んだカゴに収まっている…

ザラ「あ!…もう、一体どこからこんなの持ってきたの?」

ポーラ「えへへぇ…作業前にワインセラーから持ち出して置いておいたのです〜…ひっく♪」

ザラ「ちょっと貸しなさい…って、半分は飲んでるじゃない」

ポーラ「さっぱりしてるから大丈夫です〜…お庭でワインを頂くのもぉ…南イタリア風でいいでしょ〜…♪」

ザラ「もう…提督」

提督「はいはい、預かればいいのね」

ポーラ「あ〜…それはぁ、ポーラのですよぉ〜」

提督「分かってます…残りはお昼のパスタと一緒に頂きましょう?」きゅっとコルク栓をして、カヴールに持っていくように頼んだ

ポーラ「むぅ…分かりましたぁ〜」

提督「よろしい…ところで、収穫はどう?」

ザラ「おかげさまで、よく取れてます♪」

ポーラ「今日はトマトのパスタですねぇ〜♪」

提督「ピッツァ・マルゲリータも捨てがたいわ♪」

ライモン「カプレーゼなんかもいいですね♪」

提督「むむむ…どれもいいわね」

ザラ「とりあえず、収穫はたくさんあるからどれも出来そうよ」

ポーラ「楽しみですねぇ〜…♪」
517 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/24(水) 01:38:33.85 ID:/3pLgGQN0
提督「さてと…オレンジの木はどうかしらね?」


…裏庭に近い小高い一角には、小ぶりながら熟した実をつけたオレンジがなっている…チュニックやお古のワンピース、Tシャツやあまり綺麗ではないブラウスと、適当な長ズボンやスカートで作業をしているのは駆逐艦レオーネ級、ミラベロ級とセラ級で、小柄な彼女たちは梯子をかけ、木になっているオレンジを収穫ハサミで切ってはカゴに放り込んでいる…


提督「どう、生りはいい?」

ミラベロ「いい具合よ、提督♪」

リボティ「一個あげるよ…ほら、愛がこもったオレンジだよ♪」…皮にキスをすると、ぽーん…と放って寄こした

提督「うわっ!…と、危うく愛の重さで落としそうになったわ♪」ずっしりしたオレンジを危うく受け止め、木の上にいるリボティにウィンクすると、腰に差していた小型ナイフで皮を剥いた…刃を入れると「ぷしっ」と果汁が音を立て、飛び散って霧になる…

提督「どれどれ……んーっ、甘酸っぱい♪」

セラ「私にも一切れもらえる?」

提督「どうぞ?…ライモンも、はい♪」ナイフで切り分け、手に付いた果汁を裾で拭った…

セラ「んーっ、甘くて美味しいです♪」

ライモン「んっ…みずみずしい♪」

提督「せっかくだから、ミラベロにリボティも、降りて来て召し上がれ?」

ミラベロ「そうね、今行くわ」

リボティ「せっかくだもんね♪」

提督「レオーネたちもどう?」

レオーネ「なら、一切れはもらおう…」

ティグレ「酸っぱいからあんまり得意じゃないんだ」

パンテーラ「そうね…甘いのは割と好きなんだけど」

提督「さすが猫科…なのかしらね?」首を傾げつつ、数個のオレンジを剥いた…


…数分後…

セラ「美味しかったです」

クリスピ「ん、とっても♪…提督、あっち向いてこそこそしているけど…どうしたの?」

提督「んふふ、ちょっと待ってね……う゛ぅー!」振り向いた提督は、唇と歯ぐきの間にギザギザを入れたオレンジの皮を咥え、妖怪のように吼えてみせた…たちまち嬌声をあげて追いかけっこが始まった…

ライモン「…全く、提督ったら♪……あれ…あのシーンって老衰で倒れる直前だったような……」複雑な表情で見ている…

パンテーラ「ほぉら、ここまでおいで♪」豹らしく、するりと木に登ったパンテーラ…下からスカートの中、黒の色っぽいガーターとランジェリーが見えている…

提督「う゛ぅーっ…♪」しばらくのぞいてから、駆逐艦たちを追いかけ回した

セラ「きゃぁっ!うふふっ…♪」

ティグレ「はははっ、運動不足の妖怪には捕まらないさ!」

レオーネ「うむ、さよう!」

クリスピ「遅いですよっ!」

提督「ふー…はぁー……」数分ばかりきゃあきゃあやっていたが、提督は大して駆け回ってもいないうちに息が上がり、木の下にへたり込んだ…

ライモン「全くもう…無理しないで下さいね」水差しのレモン水を渡してもらった…

提督「…ふぅ、駆逐艦の娘たちは脚が速いわね……はひぃ…」ふーふー言いながら、肩で息をしている提督…

ライモン「さぁ、深呼吸ですよ…」

提督「ええ…そうね……ひっ、ひっ、ふー…」

ライモン「妊娠したんですか?」

提督「間違えたわ」

ライモン「そんな間違え方しませんよ」




518 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/24(水) 01:43:34.04 ID:/3pLgGQN0
…今日はこの辺で、もうしばし日常の風景を投下したら建造か、ザラ×ポーラのいちゃいちゃを投下したいと思います…
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 00:48:43.50 ID:/96BL5HOo
乙です
サラ×ポーライチャイチャ期待
520 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/25(木) 01:41:27.48 ID:dPd+HKRg0
…一方・トマト畑の片隅…

ザラ「カゴを持ってきて、ポーラ」

ポーラ「はい、ザラ姉さまぁ〜…♪」すでに結構な数の熟したトマトが入っているカゴを持ち、足取りも軽くやって来た

ザラ「ありがとう、ポーラ♪」片手で実が落ちないように支え、もう片方の手で鋏を入れた…茎の断面からトマトの香りがつんと漂う…

ポーラ「ここに置きますよぉ〜…きゃっ!」ザラに気を取られ、足元に置いてあった鍬に気づかなかったポーラは柄に脚をひっかけると、前につんのめった…

ザラ「きゃあっ!…あいたた……ポーラ、大丈夫?」慌てて受け止めようとしてトマトの棚の間に派手に倒れ、寝ころぶ形になってしまったザラ…麦わら帽子が株の間に転がっている…

ポーラ「ポーラはぁ、大丈夫ですよぉ〜…それより、ザラ姉さまはぁ〜?」カゴのトマトがあちこちに散らばり、あお向けになったザラがポーラの腕の間に身体を投げ出している…

ザラ「大丈夫?…もう、ポーラ…注意力が散漫になるし、だからワインは止めておきなさいって言ったでしょう?…今後はけがしないように気をつけるのよ……っ!?」…ちゅっ、ちゅるっ…ちゅぷっ……草いきれで青い匂いの漂う空気、蜂の羽音とわずかな波の寄せ返し、みんなのおしゃべりと笑い声がわずかに聞こえる中、不意にポーラが身体を沈めて唇を重ねた…最初はついばむような初々しいキスだったが、甘いぷるっとした唇を重ねているうちに、次第に口づけが激しくなっていく……

ポーラ「ザラ姉様…ザラ姉さま…っ、大好きなの…ぉ♪……んちゅっ、ちゅぅっ…ちゅぷっ、れろっ、じゅる…っ♪」抑えが効かなくなったように舌を絡め、口中を蹂躙した…

ザラ「ポーラ…ポーラぁぁ♪…れる…っ、じゅるぅぅっ…ぴちゃ…っ…ちゅぅぅっ♪」片腕をポーラの背中に回し、ぐいと引き寄せると、こちらもタガが外れたように舌を絡め、唾液をすすった…

ザラ「…んんっ、もう我慢できない…っ♪…お願い、ポーラ…舐めて、しゃぶって…ポーラの好きなようにして…ぇ♪」キスの嵐がようやく静まりポーラが舌を引き抜くと、ザラはもどかしげにブラウスの前を開き、形の良いふっくらと乳房を惜しげもなく晒した…それから、頬を染めてまじまじと凝視しているポーラにまくしたてるように言った…

ポーラ「はぁ〜い…ポーラはぁ、ザラ姉さまのお乳も大好きですよぉ〜…えへへぇ♪」…じゅるっ、ちゅぷっ、んちゅっ♪…耳元でささやくと、白くて大きい乳房にむしゃぶりつき、しばらく谷間に顔を埋めて舐めまわしていたが、そのうちにポーラは膝立ちになると白いワンピースをたくし上げて裾を咥えた…

ザラ「んんぅ…いいっ、いいわ…ポーラぁ♪」…ポーラの、紅色の生地に同色のレースをあしらった下着と白いふともも、むっちりしたヒップが暖かい外気にさらされると、ザラは背中に回した手を下ろしていき、張りのあるヒップをわしづかみにしてこね回した…

ポーラ「えへへぇ…ザラ姉さまぁ〜…、もっとぉ、ポーラのことぉ…めちゃくちゃにして…ぇ♪」ポーラは恥ずかしさと嬉しさの混じった表情で眉をひそめ、首を傾げた…明るい灰色がかった髪がひと房、豊かな胸元にかかっている。…ワインレッドの下着からは早くもとろりと蜜を垂らし、ぐちゅりといやらしい水音を立てている…

ザラ「んんぅ…ちゅぅぅ♪…じゅるっ、ぐちゅっ……じゅぶっ♪」身体をずらすと、ポーラの花芯をすべすべしたランジェリーの上から責めた…舌を差しこみ、わざと激しい水音をさせながら舐めまわした…


………
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/05/26(金) 22:51:13.11 ID:mKl/AIdO0
ここのポーラはエロくて新鮮ですね。艦これのポーラってもはやギャグキャラなのに
522 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/26(金) 23:55:44.52 ID:V4Zgb50k0
>>521 ザラやポーラは姉妹百合が好きなだけですから、えろくない、えろくない…せっかくなので投下していきます…
523 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/27(土) 00:40:54.14 ID:tbBMKekM0
…十数分後…


ザラ「んぁぁっ♪…はぁん…んんっ、いいっ……ポーラ、もっと…ぉ♪」

ポーラ「えへへぇ…ザラ姉さまぁ…ん、じゅるぅぅっ…ぴちゃ、くちゅっ♪」

ザラ「んぁぁぁっ!…いいっ、そこっ…いいの……ぉ♪」


…照りつける南イタリアの太陽の下、汗を滴らせながらザラとポーラは絡み合っていた。甘い睦言、密かなささやき、優しい口づけ…とろりと熱く、頭がぼーっとなるほどのひととき…


ポーラ「ザラ姉さま…もっと、したいのぉ…♪」

ザラ「もう、仕方ないわね…♪」ちゅっ…ちゅるぅっ、くちゅっ、ぐちゅっ♪…ポーラの両頬を手でそっと押さえると、そのまま引き寄せて口づけした…ポーラの方はキスを楽しみつつ、ねっとりと濡れているザラを花芯を優しくかき回した…

ポーラ「んふ…ぅ、んんぅ…ザラ姉さま…ぁ……れろっ、んちゅっ…ちゅる……っ♪」

ザラ「んんぅ♪……なぁに、ポーラ?」

ポーラ「ポーラは…ぁ……ザラ姉さまのこと…大好きなの…ぉ♪…ポーラのぉ…アモーレ・ミーオ(愛しい人)なのぉ〜…♪」

ザラ「私もよ…ポーラ…ぁ、アモーレ、アモーレ…アモーレ・ミーオ♪」

ポーラ「えへへぇ…嬉しい…っ♪」ちゅっ…ちゅぷっ、んちゅっ♪

ザラ「私も…嬉しいわ。…ポーラに、フィウメ、ゴリツィア……みんなとまた会えたこと、提督と会えたこと……それから、こうやって空の下で愛しあえることも…っ♪」

ポーラ「ちょっと、変態さんみたいだけどねぇ〜♪」

ザラ「ポーラとなら何だっていいわ♪」

ポーラ「ザラ姉さま…っ♪」

ザラ「愛すること以外に、大事なことなんてありはしないわ…ポーラ♪」…ちゅっ、ちゅるっ…んちゅぅぅ♪

ポーラ「そうですねぇ〜……あれぇ、ザラ姉さま…誰かがポーラたちの事を呼んでますよ〜…」とろりと地面に蜜を垂らしているザラを、ふっくらした柔らかい指二本で責めたてつつ言った

ザラ「…そう?」畝間の黄色っぽくて乾いた地面に背中をつけ、キスしながら耳を澄ました…確かに、畑の向こうから提督たちの声が聞こえてくる…


ライモン「ザラ、ポーラぁ!作業はおしまいにして、お昼にしましょーう!」

提督「二人ともぉー、早くしないとお昼が冷めるわよー!」


ポーラ「ザラ姉さまぁ…どうしましょ〜?」

ザラ「私はまだ…二人でいたいわ…♪」

ポーラ「お昼が冷めちゃいますよぉ〜…?」そう言うものの、くすくす笑って身体をどけようとはしない…

ザラ「冷めたっていいわ。…その分、ポーラが私のこと…熱くしてくれるもの…ね♪」

ポーラ「そうですよねぇ〜…んふふっ、ザラ姉さま♪」

ザラ「んんぅ…ポーラ♪」んちゅっ、ぐちゅり…じゅぶっ♪


………
524 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/27(土) 01:32:27.48 ID:tbBMKekM0
…畑の外側…

ライモン「ふー、これだけ声を張り上げたのに聞こえないなんて…二人とも暑気あたりでも起こして倒れているんじゃないでしょうか」心配げにそう言った

提督「んー…そうねぇ。ポーラったら、ワインを飲みながら作業していたもの……ちょっと見て来るわ」

ライモン「わたしはどうしましょうか?」

提督「先に戻っていていいわ…お昼も始めていていいから。せっかく新鮮なハーブを収穫したんですもの、ね♪」

ライモン「了解…でも、よかったらわたしも一緒に探しますよ?」

提督「気にしないでいいの♪」

ライモン「分かりました、では、先に戻っていますね」

提督「ええ」


…畑の奥…

ポーラ「提督たち…いっちゃったみたいですねぇ〜♪」

ザラ「ふふっ…ポーラぁ、もう一戦しましょう♪」

ポーラ「お任せです〜♪」…くちゅっ、じゅるっ…じゅぶっ!

ザラ「んぁぁぁっ!…いいのっ、そこ…もっと、奥までぇ…ぇ♪」身体を引きつらせ、甘い叫び声をあげる…

提督「ザラぁ、ポーラぁ…いないのぉー?」畑のどこからか聞こえてきた提督の声…まだ遠いが次第に近づいてくる…

ザラ「!」

ポーラ「!」…んちゅぅぅ♪…ねちっこいキスでザラの声を抑えた…

提督「二人ともー、そんなに作業を頑張っていると疲れちゃうわよー?」

ザラ「んんぅ…んふ…ぅ…んっ、んっ……んーっ♪」口を封じられつつ思い切り責めたてられると、ザラはびくっ、びくんっ!と身体をけいれんさせ、ぶしゃぁぁっ…と蜜を噴き出した…トロ顔で秘部を重ね合わせながら髪を振り乱し、すっかり目の焦点も合わないでいる…

ポーラ「んふふぅ…んっ、んっ…くちゅっ、にちゅっ♪」姉の乱れた様子を見ていたずらっぽく微笑むと、ねっとりと粘っこい液体にまみれたふとももを重ね合わせ、静かに責め続けた…

提督「ポーラぁ?…飲み過ぎて倒れちゃったりしてないわよねー?」

ポーラ「んふふ♪…ちゅるっ、じゅぼっ…ぐちゅり、ぐちゅっ♪」

ザラ「ん…んっ、んーっ…んんーっ♪」

提督「…二人ともー、どこにいるのかしらぁー」

ポーラ「…えへへっ、開放的で気持ちよかったです…ザラ姉さま♪」

ザラ「…あふぅ、はひぃ……私は…息が切れて……ふぅー…でも、そうね。…開放的だったし、「見られるかも」って思うとどきどきして、それもよかったわ…♪」

ポーラ「もう、ザラ姉さまってばぁ〜♪」

提督「ザラ、ポーラぁ…?」だいぶ近い位置から声が聞こえる…

ポーラ「はぁ〜い!ポーラはぁ、ここですよぉ〜♪」さっと服を着直し、土ぼこりを払うと声を上げた

ザラ「どうしたんですか、提督?」ぐしゃぐしゃになったランジェリーで膝まで垂れた蜜をどうにか拭いとると、転がったトマトの入っていたカゴの底に放り込み、上から拾い直したトマトを放り込んだ…

提督「あぁ、二人とも…こんなところにいたの?…とっくにお昼の時間よ、行きましょう?」

ポーラ「はぁ〜い。午前中のワインが残ってますからぁ、それを頂きましょ〜♪」

提督「はいはい…あら、よく取れたわね♪…一ついただこうかしら?」

ザラ「!…だ、駄目ですよ、まだ洗っていませんし…それに、これからお昼なんですから」

提督「それもそうね♪」

ザラ「…ふぅ」

提督「…で、どうだった?」

ザラ「!」

ポーラ「!?」

提督「うふふっ…二人とも、すっかりとろけた顔をしているもの……言わないでいてあげるから、先にお風呂にでも入っていらっしゃい♪」

ザラ「は、はい…///」

ポーラ「はぁ〜い///」
525 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/27(土) 02:24:59.79 ID:tbBMKekM0
………

…食堂…

ライモン「あぁ、お帰りなさい。提督…ザラとポーラ、いました?」

提督「いたわ。こっちに来る前に、先にシャワーでも浴びてくるつもりみたいね」

ライモン「まぁ、今日は暑いですからね」

提督「そうね…あら、美味しそう♪」席に着いて目に飛び込んできたのは紅い縁どりがされた大皿に、スライスされたトマト、モッツァレラ、バジルを重ね、オリーブオイルを垂らした冷菜、カプレーゼ…田舎風のワインとよく合う南部らしい一品に、あちこちで絶賛する声が上がる…

提督「どれどれ?…んんぅ、美味しい…暑いところから戻ってきたからなおの事♪」ちびりちびりとワインをすすりつつ、カプレーゼと、細いカッペリーニに和えたトマトの冷製パスタを賞味した…

カヴール「んっ、美味しいですよ…ディアナ♪」

ディアナ「暑いなか作業されたのですから、なおのこと美味しいでしょう」

カヴール「それを抜きにしてもです」

ディアナ「これは嬉しいお言葉です、ではもっとお召し上がりになって下さい♪」

カヴール「ええ、頂きます♪」


…遅れてやって来た提督の側には新しく「建造」した、アルキメーデ級大型潜水艦とピサニ級中型潜水艦が座っていて、それぞれさっぱりした昼食に感嘆の声をあげつつ、提督との会話にも興じていた…


ガリレイ「しかし、これほどとは思っていませんでした」

提督「何が?」

ガリレイ「美味しい食事にぜいたくな部屋、優しい提督、任務にあくせくすることもない暮らし…」

フェラリス「そうね…後は実験用の器材でもあれば十分」

提督「実験?」

フェラリス「ええ、だって学者の名前がついているんだもの、私も実験したいのよね」磁石の上にフォークを浮かせつつ言った…

ガリレイ「いいものができるかも知れませんよ、提督?」

提督「失敗して大爆発…なんていうのはやめてね?」

フェラリス「大丈夫、最初は「中和剤」みたいな簡単なのからやるから」

提督「…たーる♪」

ライモン「なにか言いましたか?」

提督「いいえ、何でもないわ」

ライモン「…かわいかったです///」

提督「///」

ジョバンニ・バウサン(ピサニ級)「まったく…提督も他の艦も可愛い娘だらけで…甘い匂いがたまらないですね」

ヴェットール・ピサニ「ふふ、ヴェネチアよりも美人が多いように思えますね。…それどころか私たち自身もこんな華奢な娘っ子になって」

マルカントニオ・コロンナ「ふふ、全くです。しかしなかなか良いではありませんか…可愛い娘たちと過ごせるというのは」

デス・ジェネイス「ええ。それに、積極的な娘たちも多いようですし…提督も嫌いではないのでしょう?」

提督「ええ。できれば貴女がたとも交流を持ちたいわね♪」

バウサン「おぉ…?なかなか積極的でよろしいですね、ナポリ美人を忘れてしまいそうだ♪」

ジェネイス「ジェノアの女性は素晴らしいですよ…提督♪」

ピサニ「美人の多いヴェネチアには敵わないでしょう?」

提督「うふふっ…どうかしらね、比べてみないと♪」

………


526 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/27(土) 09:53:14.25 ID:tbBMKekM0
…食後・リットリオ級の部屋…


…提督は食後のひとときを艦隊唯一の超ド級戦艦、リットリオの部屋で過ごすことにした。…食後すぐに「よかったらお茶でも飲みに来てください」と誘いを受け、建造・開発の時間まで用事もないので、そのお誘いを受けることにしていた…


提督「リットリオ、いる?」コン、コンと軽くノックをして、ドアの前で待った

リットリオ「あ、提督…どうぞ♪」

提督「失礼するわね」…室内はまだ調度品が少ないので簡素な印象をうけるが、倉庫から持って来たスタンドや小机やちょっとした雑貨が可愛らしく並べてあり、まだ空きの多い本棚には数人が貸した百合漫画が立てかけてある…

リットリオ「よく来てくれました…さぁ、どうぞ座って下さい」…ライトグレイのスカートとフリルブラウスはおしゃれで、その上に着ている穏やかなえんじ色の胴衣が形のいい胸をほどよく強調していて、軽やかに歩くたびに小気味よく揺れる…

提督「…♪」にっこり微笑して席に座ると、今度はお茶の支度をするリットリオのふとももを後ろから眺めた…

リットリオ「どうですか?」

提督「いい眺めよ♪」…ティーセットの用意をして身動きするたびにふわりとフレアースカートの裾が持ち上がり、提督の視線に白い物が入ってくる…

リットリオ「そうですか、気に入ってもらえて何よりです♪」

提督「ええ…白もいいわね」

リットリオ「よかったです。上手く合わせられたか気になっていたので…」

提督「いいと思うわ、純粋な感じで」

リットリオ「純粋…ですか、提督は詩人でいらっしゃいますね」

提督「そう?」

リットリオ「ええ、だって棚の色の話をしているのに、「純粋」だなんて…素敵ですよ♪」

提督「あー…まぁ、そうね。おとめ座の私としては、センティメンタルにならずにはいられないの」

リットリオ「あれ、提督っておとめ座でした?」

提督「いいえ?」

リットリオ「ですよねぇ?」

提督「でも、「おとめ座」って響きがいいじゃない?」

リットリオ「確かにそうですね。…さぁ、お茶が入りましたよ、どうぞ♪」ティーカップは食器室にしまってある端数のカップで、ポットとミルク入れはブランドも柄も違うバラのものだが、それぞれ上手く組み合わせてある

提督「ん…美味しい……ダージリンね」

リットリオ「はい…お菓子もどうぞ♪」丸いクッキーはリットリオが焼いたらしく、反応を熱心に見ている…

提督「美味しいわよ…上手ね♪」

リットリオ「///」

提督「もう、そんな顔されたら…期待しちゃうわ♪」右手を重ね、指を絡めた…小さい机の上に置かれたティーカップの湯気が、開いた窓から入ってくる南風に揺れた…

リットリオ「…提督」

提督「なぁに?」

リットリオ「その、恥ずかしいです…♪」

提督「あら、「恋人つなぎ」が?」

リットリオ「ではなくて…反対の手です///」

提督「そう?…柔らかくていいわ♪」むにゅ、むにっ♪…さりげなく提督の左手が袖から入っている…

リットリオ「もう…提督ってば♪」そう言いつつ、明るい茶色の目をきらきらさせて期待している…

提督「うふふっ…地中海的でいいでしょう♪」

リットリオ「それ、私の台詞ですよっ…いけない提督です♪」

提督「ふふ、そうかもね…♪」

527 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/27(土) 10:37:09.32 ID:tbBMKekM0
提督「…では、いけない提督は……もっと触っちゃうわね♪」

リットリオ「きゃん、あうんっ♪」

提督「んー…しっとりもちもちで、手触りがいいわ♪」

リットリオ「もぅ…プリエーゼ・シリンダーは触っちゃ駄目ですっ♪」

提督「ふふ、そう言いつつ右手も案内してくれるなんて♪」

リットリオ「せっかく来てくれたのですから。…こっちも触ってみてください、提督♪」

提督「ええ…ふふ、超ド級ね…柔らかくて指が埋まるわ♪」胸を強調するようなぴったりしたボディス(胴衣)の下から手をあてがい、ゆさゆさ揺らしたり揉みしだいたりした…むっちりとした柔肌が指に合わせて形を変える…

リットリオ「んっ、んぅ…あふぅ♪」

提督「おぉー…すごいもち肌…どうやったらこんなに白くて柔らかい肌になるのかしらね♪」

リットリオ「…んんぅ…普通に…石鹸で洗っているだけですよ…ぉ…あっ、あっ…あぁぁ…ん♪」

提督「そう?…おかしいわね、私だって肌には気を使っているつもりなのに…っ♪」むにっ、むにゅっ♪

リットリオ「はぁ…ふぅ、ふぅぅ…もう、提督ったら胸ばかり触り過ぎです♪」

提督「そう言いつつも、リットリオは私の手をふとももの方に引っぱっていって…?」

リットリオ「…こっちも触って下さい♪」少し恥ずかしげに目をそらし机の下でスカートをたくし上げると、白い吸いつくような肌をさらした…

提督「ええ、さっそく♪」

リットリオ「んんぅ…はぅ…んっ♪」

提督「いいわねぇ…すべすべでもちもち…♪」

リットリオ「もう…提督だってむちむちで柔らかいですよ♪」

提督「あー…最近食べ過ぎているせいね…やっぱり少し食事制限した方がいいのかしら」

リットリオ「…私はこのくらいむっちりしている方が好みですよ♪」

提督「そう?…ならいいわ♪」

リットリオ「そうですよぉ…ふとももに隙間があるなんて嫌ですよぉ」

提督「そうよね…だってこうやって、間に手を入れようとすると……♪」

リットリオ「もう、いけませんっ♪」ぐいっ…むちっ♪

提督「んふふっ…リットリオのふとももに手が挟まれちゃった♪」

リットリオ「ねっ♪」

提督「ええ、手が幸せ♪」

リットリオ「でも…せっかくですから♪」

提督「あら…いいの?」いやらしい笑みを浮かべにやにやしている…

リットリオ「はい…リットリオの秘密の花園へ、どうぞ♪」

提督「んふふっ…では失礼して♪」くちゅっ…♪

リットリオ「ふふっ…あっ、あぁっ…いいですっ♪」

提督「そう?」

リットリオ「ええ…あ、あっ♪…もう、きゅんきゅんしちゃいますっ♪」

提督「もう…私たちったら、昼下がりから何をしているのかしら♪」

リットリオ「ふふっ、私は提督と百合えっちしたいですよ♪」

提督「そう…では要望にお応えしないとね♪」

リットリオ「はいっ♪」

………
528 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/28(日) 00:24:01.72 ID:XKxYYFAm0
…しばらくして…

提督「ふふ、リットリオ♪」

リットリオ「はい、提督。なんですか?」

提督「呼んでみただけよ♪」

リットリオ「もう♪」

提督「リットリオ…はい、あーん♪」

リットリオ「あーん…っ♪」かぷっ…ちゅぷっ♪

提督「あんっ、もう…指まで食べちゃ駄目♪」

リットリオ「甘くて美味しいですよ?」れろっ…ちゅるっ♪

提督「んっ…もう、私の指は砂糖菓子じゃないのよ♪」

リットリオ「そうですか?…白くて甘くて、まるでクリームみたいです♪」

提督「んー…さっきリットリオの甘い蜜を付けたからじゃないかしら?」

リットリオ「///」

提督「ところで…ここの生活には慣れた?」

リットリオ「はい。みなさん優しいですし、美味しい食事に素敵なお部屋までもらえて…♪」二人が向かい合っている卓上には花瓶が置かれ、クリーム色のオリエンタル・リリーが数本活けてある。リットリオはそっぽを向いてしまっている花の向きを直しつつ言った…

提督「そう、よかったわ…特に仲のいい娘はいる?」

リットリオ「そうですねぇ…戦艦の中でもカヴールとデュイリオは優しくしてくれますし、駆逐艦のみんなはどの娘も色々誘ってくれて楽しいです…あと、軽巡ではライモンドが丁寧に色々教えてくれるのと、エウジェニオがすごく優しくしてくれます♪」

提督「エウジェニオね…そう♪」

リットリオ「なにかまずい事でも?」

提督「いいえ?…その本棚に置いてある漫画やゲームもエウジェニオから?」

リットリオ「あっ…は、はい///」本棚に置いてある伊日合作「レオーネ×舞風」の百合ゲーム…通称「れおまい」のケースを見て言った

提督「ふふ、でしょうね…ところで、その花びらにくちづけはした?」リットリオが向きを変えた一輪のオリエンタル・リリーを指して言った

リットリオ「いいえ…?」

提督「そう…では♪」花瓶の花を一本抜き取ると、甘い芳香を嗅いでからひんやりした花弁にくちづけをした…

提督「はい、お返しするわ♪」手首を回して花の方をリットリオに向けると、にっこりと微笑んだ

リットリオ「…はい///」

提督「鼻に花粉を付けないようにね♪」

リットリオ「はい。…甘い…いい匂いです♪」

提督「そうね…それじゃあ、それそろ失礼するわ。またお話しましょうね♪」ウィンクをすると立ち上がった

リットリオ「はい///」

………
529 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/28(日) 01:09:05.22 ID:XKxYYFAm0
…しばらくして・待機室…

カヴール「お待ちしていましたよ、提督♪」待機室のソファーで優雅に座っていたが、提督が入ってくると立ち上がった

提督「待たせたわね、カヴール。…リットリオに優しくしてくれてありがとう♪」

カヴール「彼女から聞いたのですか?…うふふ、彼女はいい娘ですから♪」

提督「…可愛くて♪」

カヴール「初々しくて♪」

提督「いじらしくて♪」

カヴール「目がくりっとしてて♪」

提督「それなのに身体は超ド級で♪」

カヴール「…まさに条約違反の可愛さですね♪」

提督「そうよね…エウジェニオ?」

エウジェニオ「ええ、そうね♪」…録画してある再放送の「くっつきぼし」を見ながら言った

提督「うふふっ、可愛かったわ♪」

カヴール「…その、提督。私はどうでしょう?……「可愛い」でしょうか?」

提督「そうねぇ…カヴールは「可愛い」よりは「おっとり」と…「美人」かしら♪」

カヴール「そうですか…提督は「おっとりした美人」はお好きですか?」

提督「ええ♪」ちゅっ♪…と頬にくちづけをすると、エウジェニオが映像を止めて微笑を浮かべた

提督「…見ないで♪」

エウジェニオ「ふふっ、いい眺めじゃない…私にも見せて♪」

カヴール「その…ちょっと恥ずかしいので///」

エウジェニオ「待機室の真ん中でキスするのが?」

カヴール「だって…提督の唇ったら……柔らかくて///」

アヴィエーレ(ソルダティ級)「ひゅぅ♪…お熱いねぇ」テーブルのお菓子をつまんでいるアヴィエーレは「航空兵」らしく、ソファーで身体を伸ばし、革長靴を履いた脚は組んでテーブルに乗せ、憂いを帯びた格好いい表情でからかった…胸元から深青色の箱を取り出すと一本抜き取り、口にくわえた…

提督「…アヴィエーレ…それ、煙草?」

アヴィエーレ「海軍施設が禁煙なのは知ってるよ…その後だいたい、「身体に悪いから」って続くんだろう?」

提督「まあね…でも、どうしても吸いたいなら裏手でどうぞ?」

アヴィエーレ「仕方ないな…」そう言ってぽりぽりと噛んで食べた…

提督「…それ、煙草じゃないの?」

アヴィエーレ「ああ…この間日本の提督からもらったんだ、一本いるかい?」箱を振って一本差しだした

提督「え、ええ…」箱を見ると「オリオン・ココアシガレット」と印字してある

アヴィエーレ「何でもココアシガレットとか言うらしいね…ただのお菓子さ」

提督「へぇ…」薄い小豆色をした棒をぽりぽりと噛むと、薄荷の清涼感とココアの甘い味がする…

カヴール「提督…私も欲しいです♪」半分ほど減ったところでカヴールがそう言うと、頬を押さえて反対側の端から食べ始めた

エウジェニオ「あらあら♪」

アヴィエーレ「おぉ…やっぱり熱々だねぇ♪」

カヴール「…」ぽりぽり…

提督「…」ぽりぽりっ…ぽりっ

カヴール「♪」ぽりっ…んちゅっ♪

提督「♪」…んちゅ、ちゅぅぅっ♪

カヴール「ん…ちゅっ……ふふ♪」

提督「…ちゅ…っ♪…甘くて美味しかったわね、カヴール♪」

カヴール「はい…///」

530 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/28(日) 01:50:24.38 ID:XKxYYFAm0
カラビニエーレ(ソルダティ級)「あぁ、もう!…これが提督でなかったら逮捕するところよ!」

ランチエーレ(ソルダティ級)「おぉ♪…提督!カヴール!遠慮することはないよ、そのまま「槍構え」で突撃あるのみっ♪」ランチエーレ(槍騎兵)は三角ペナントの付いた短槍を振って応援した

オリアーニ「わ、わぁぁ…♪」

ジオベルティ(オリアーニ級)「いいよ…ぉ、すっご…い♪」

フィエラモスカ(大型潜)「あらあら…私も、見てみたいですね♪」

カヴール「もう、見せ物じゃありません…///」

提督「そうよ…誰かに「見せてあげる」ためにするんじゃないの、「したい」からしているの♪」

エウジェニオ「うふふっ、そうよね♪」

提督「ええ…だからカヴール、もう一回キスしましょう♪」

カヴール「も、もう…提督ったら///」…ちゅっ♪

エウジェニオ「いいものを見せてもらったわ♪…カラビニエーレ、貴女も我慢しないで…正直に言ってみなさい?」

カラビニエーレ「そんなの…駄目です///」

エウジェニオ「…じゃあ、お願い。…私と……キス、して?」

カラビニエーレ「あぁぁっ、もう…我慢してたのにっ!……こんなの…耐えられる訳ないじゃない!」ちゅっ、ちゅるっ…ちゅぷっ♪

エウジェニオ「んふふっ…はい、おしまい♪」ちゅっ♪…ふとももに手を置きほんの数回キスを交わしただけで、つと唇を離した…

カラビニエーレ「な…なんでっ……どうしてっ///」

エウジェニオ「だって、待機中よ?…待機時間が終わったら…私のお部屋に来てね?」

カラビニエーレ「え、ええ…分かったわ///」

提督「…」

カヴール「見事なテクニック…ですね」

提督「どこで覚えたのかしらねぇ…」辺りはまた普通の空気になり、エウジェニオは駆逐艦オリアーニを横に座らせてアニメの続き、駆逐艦数人はお菓子と漫画に戻った…

カヴール「さて、提督…そろそろ建造に行きましょう、お手伝いの娘が工作室で待っているはずですよ?」

提督「そうね…ではみんな、チャオ♪」

エウジェニオ「チャオ♪」振り向くと投げキッスを送ってくる

提督「ふふっ♪」それに応えるようにひらひらと手を振ると、カヴールを連れて部屋を出た…

………
531 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/28(日) 01:53:27.89 ID:XKxYYFAm0
…今日はここまでで、また明日以降投下します。…この提督はキスしてばかりで、ちっとも建造が進まないですね…
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 14:04:40.52 ID:ENUrbEFSo
キスなんて挨拶みたいなもんですし仕方ないね
533 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/29(月) 23:57:51.99 ID:nVNeThW90
>>532 なるほど、挨拶なら仕方ないですね(笑)


…ちなみに、小ネタとして「提督と艦娘たちがカンツォーネを歌う」「ナポリタンを初めて食べたみんなの感想」は考えています

あと、どうでもいいことかも知れませんが、「鎮守府」って言う言い方は旧帝国海軍で平時の司令部を称していた言い方だったので、イタリア海軍だとちょっと引っかかる気がしています…時々「司令部」となっていることがあるかも知れませんが、気にしないでもらえればと思います…
534 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/30(火) 00:17:05.61 ID:M3u2OnSR0
…工作室…

提督「お待たせ」


…すっかり慣れた建造なので、気負うこともなくてきぱきと準備を進める提督…今回建造するのは潜水艦なので、順番が回ってきた中型潜水艦、ピサニ級のネームシップ「ヴェットール・ピサニ」と、バリラ級大型潜水艦「アントニオ・シエスタ」が待機していた…


ピサニ「待っていたぞ、さて…誰が来るか楽しみだ」

シエスタ「そうねぇ…お母さんも楽しみよぉ……ぐぅ…」

カヴール「寝てないで、起きて下さい」

シエスタ「それもそうね。はい、起きたわ♪……すぅ…」

カヴール「起きないと…提督にいたずらされますよ?」

シエスタ「あらぁ……くぅ…すぅ…提督のいたずらなら……むにゃ…歓迎よ…ぉ…」

提督「…シエスタ…起きてくれたらごほうびをあ・げ・る♪」耳元でささやいた…

シエスタ「…おはようございます、提督♪」

提督「おはよう、眠り姫さん…お目覚めのくちづけよ♪」濃い紅色のルージュをひいた唇に軽くキスをした

シエスタ「キスのおかげで、お母さん元気いっぱい♪」

提督「よかった…じゃあ、建造しましょうか」

ピサニ「待ちくたびれたぞ。さぁ、参ろう!」

提督「了解♪」

………
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/05/30(火) 01:23:45.75 ID:M3u2OnSR0
…数時間後…


ピサニ「そろそろか…楽しみだな」

提督「ええ、今回はどうかしらね」

カヴール「まぁ、失敗したと言う話は聞きませんし…安心していていいのでは?」

シエスタ「そうね……ぐぅ…」

提督「ふー…♪」椅子に腰かけたままこっくりこっくりしているシエスタの耳元に、そっと息を吹きかけた…

シエスタ「!…おはようございます、提督」

提督「おはよう…そろそろよ?」

シエスタ「お母さん待ちくたびれちゃったわ♪」

カヴール「さぁ、真面目になって下さい」


…いつものように青い光がきらめき、晴れたときには数人の艦娘が立っていた。中型潜水艦らしき八人と、大型潜水艦らしき二人…中型潜水艦の方は四人づつ2クラスらしいが顔や体型はそっくりで、大型潜水艦の方はエキゾチックで異国風な雰囲気を醸し出している…


提督「みんな、初めまして。タラント第六司令部によく来てくれました。…司令官のカンピオーニ少将です」

カヴール「秘書艦を務めております、コンテ・ディ・カヴールです」

シエスタ「バリラ級大型潜水艦、アントニオ・シエスタよ♪」

ピサニ「ピサニ級中型潜水艦、ヴェットール・ピサニだ!…諸君、歓迎するぞ」

大型潜水艦「オブリガード♪大型潜水艦グラウコ級、グラウコよ…よろしく♪」(※オブリガード…ポルトガル語で「ありがとう」の意)…きれいな瞳と長い髪はどちらも「青の洞窟」のような深く澄んだ青色で、首にはイタリア軍の星章をあしらった、ブルーサファイアのネックレスがきらめいている…緑と落ち着いた赤の上着に、下はハイレグ水着風の艤装で、白くしなやかふとももがすらりと伸びている…

大型潜水艦「大型潜水艦グラウコ級、オタリアよ…ボンディーア♪」(※ボンディーア…ポルトガル語で「こんにちは」の意)…こちらはきらきらと輝く栗色の目、つやつやの黒髪。灰色の艤装の上には膝まである高級そうなアシカのコートをまとい、貝殻の細工で出来たブローチをしている…

提督「ボンディーア。グラウコ、オタリア、よく来てくれたわね♪…さぁ、貴女たちも自己紹介をお願い」

中型潜水艦「中型潜水艦、バンディエラ級!フラテッリ・バンディエラよ。よろしく!」イタリア三色旗を背中にマントのようにして、熱っぽい瞳をして活気に満ちている…

中型潜水艦「同じく、ルチアーノ・マナラ!初めまして、提督!」

中型潜水艦「同じく、チロ・メノッティ!頑張るからね!」

中型潜水艦「同じく、サントーレ・サンタローサ…今度は沈まないよう頑張るわ!」

提督「バンディエラ級ね、よろしく♪」

バンディエラ「よろしく、提督!」

提督「さてと、だとすると貴女たちは…スクアロ級かしら?」

中型潜水艦「やるじゃない。そう、スクアロ級中型潜水艦、スクアロよ…大戦時は敗戦まで暴れ回ってやったわ……ま、今度はもっと噛み千切ってやるわ」…引き締まった身体にぴったりの水着は灰色の斑点迷彩だが、他の艦娘たちのと違って表面はザラザラしている…瞳は黒目だけの瞳孔が開いたようで、にやりと微笑むと白い牙のような犬歯が目立ち、首からは牙の並んだような白いアクセサリーを付けている…

中型潜水艦「初めまして。スクアロ級、デルフィーノですっ♪…よろしくね♪」艤装は普通だが、その上に背中側が濃い灰色、お腹側が白の薄物を羽織っている…灰色の髪と懐っこい目、すべすべの肌をしていて、提督に頬を擦り付けてきた…

中型潜水艦「中型潜水艦スクアロ級、ナルヴァーロです…こんどは狩られないように気を付けます」色白で、白い毛皮を羽織っている…額のティアラらしき飾りは一角獣のようにねじれた角になっていてかなり邪魔そうだが、大事にしているように見える…

中型潜水艦「同じく中型潜水艦スクアロ級、トリケーコです…貝類が大好きなの♪」こちらは艤装の上に濃い茶色をしたセイウチの毛皮をまとい、フードのようになった頭の部分から、二本の牙が頬の両脇に伸びている…

提督「スクアロ級のみんなも、これからよろしくね…あんまり出撃はないから、ゆったり過ごして?」

スクアロ「そう、せっかく敵を食い荒らしてやろうと思ったのに…次の歯が伸びてきちゃうわ」

提督「ごめんなさいね…そのかわり、夕食には魚貝料理を用意するわ」

トリケーコ「貝類っ!…いいわね、大好きよっ♪」

カヴール「食費…大丈夫だといいですが……」

………
536 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/30(火) 02:34:36.16 ID:M3u2OnSR0
…艦娘紹介…


大型潜水艦…グラウコ級。1935年生まれ。二隻


34〜35年生まれの「アルキメーデ」(アルキメデス)級大型潜水艦と前後して建造された1054トン/1305トンの大型潜水艦。本来はポルトガル海軍の発注によるが建造開始直後にキャンセルされ、イタリア海軍が引き取る形で建造した。

中型潜水艦「スクアロ級」の改良・拡大型で、同級の弱点を洗い出したため「きわめて優秀」との評価を得て、以後のイタリア潜に大きく影響を与えた。


3000馬力(ディーゼル)/1200馬力(電動機)で17ノット/8ノット。
イタリア大型潜の特徴で兵装も533ミリ魚雷発射管8門(艦首4/艦尾4)、100ミリ単装砲2基(司令塔前後に1基ずつ)、13.2ミリ連装機銃1基(司令塔後部張り出し上)と充実…ネームシップの「グラウコ」は41年戦没したが「オタリア」は無事で48年に除籍


艦名は「グラウコ」(Glauco…紺碧)と「オタリア」(アシカ。あるいはオットセイのこと)から。


艦娘「グラウコ」は深く澄んだ青い髪と青い目、ブルーサファイアの装身具と「紺碧」にふさわしい美しさ、「オタリア」は艶やかな黒髪に高そうなアシカのコートをまとっている…「自前の」毛皮なので保護団体も文句は言えない…はず

………


中型潜水艦…バンディエラ級。1930年生まれ。四隻


1930年代に入って最初に建造された中型潜水艦。925/1080トン。第一次大戦後初となった中型潜水艦である29年組の「マメリ級」、「ピサニ級」に続いて四隻が建造された。

「単殻・サドルタンク型」のピサニ級と「部分複殻型」のマメリ級では部分複殻のマメリ級の方が優れていたが、何が気に入らなかったのかそれを採用せず、あえてピサニ級の「単殻・サドルタンク方式」に固執した…結局、ピサニ級と同じ復原性が悪くサドル・タンクを大型化、速度が低下した。また凌波性向上のために艦首部が少し盛り上がっている

速度は3000馬力(ディーゼル)/1300(電動機)で15ノット/8ノット、兵装は533ミリ魚雷発射管8門(艦首4/艦尾4)、102ミリ単装砲1基(司令塔前部)、13.2ミリ連装機銃1基(司令塔後部張り出し)


…ピサニ級よりは優れていたが、開戦時には同じく老朽化していたためごく短期間の出撃にとどまり、42年以降は北アフリカへの補給任務に回された。リビアのトリポリで戦没した「サントーレ・サンタローサ」以外の三隻は43年の休戦時まで生き残り、残りの期間を訓練艦として過ごした…艦名は愛国者から


艦娘「バンディエラ」級はイタリア国旗を背中になびかせ、とにかくイタリアへの愛にあふれている…が、同じくらい女の子を口説くのも好き。「サントーレ・サンタローサ」は座礁した所を魚雷艇に沈められたため、割とついてないところがあり、浅瀬が嫌い


………

中型潜水艦…スクアロ級。1930〜31年生まれ。四隻


「バンディエラ級」とほぼ同じ時期に建造された中型潜水艦で、排水量は920/1125トン。性能もバンディエラ級とほぼ同じような改良型で、見た目もそっくり。当然欠点だった復原性の悪さも同じで、サドル・タンクの拡大と艦首の乾舷の増積を行い速度が低下したのも一緒。
戦時の活動も似たり寄ったりで、「ナルヴァロ」「トリケーコ」は戦没、「デルフィーノ」は戦闘以外の損傷から沈没し、無事だったのは48年退役の「スクアロ」だけ…と、あまり活躍せずに終わった

出力3000馬力(ディーゼル)/1300馬力(電動機)で15ノット/8ノット、兵装は533ミリ魚雷発射管8門(艦首4/艦尾4)、102ミリ単装砲1基(司令塔前部)、13.2ミリ連装機銃1基


艦名は「スクアロ」(サメ)、「デルフィーノ」(イルカ)、「ナルヴァーロ」(イッカク)、「トリケーコ」(セイウチ)と海の生き物から


艦娘「スクアロ」は鮫肌のザラザラした風変りな艤装に牙の首飾りと、ハイライトの消えたようなサメらしい瞳をしていて好戦的。反対に「デルフィーノ」はイルカらしい灰色と白のツートンカラーを基調にしている。懐っこくて可愛く、頭もいい…が自慰が好きなのは変態なイルカならでは。
「ナルヴァーロ」は額にイッカクの角のような飾りをしていて、艤装の上に白いすべすべの毛皮をまとっている…とっても珍しいレア艦娘。「トリケーコ」は猟師が獲物の皮をかぶるように、フード付きコートみたいにセイウチの皮をまとっていて、貝類が好き


………
537 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/30(火) 02:40:49.01 ID:M3u2OnSR0
…疲れたので今日はこの辺で止めます。しかし、イタリア艦の艦名に多い愛国者なんですが、イタリア以外ではよく知られていない人が多いので、艦娘の特徴を作りにくいのが難しいですね…動物とかなら楽なんですが……まだまだ潜水艦はたくさんいるのですが、なかなか艦名だけでは覚えにくいでしょうし、頑張ってキャラを作ってあげたいなと思っています…
538 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/30(火) 10:41:37.74 ID:M3u2OnSR0
…しばらくして・食堂…


バリラ「あらぁ、久しぶりねぇ♪」ちゅっ♪…頬にキスをして歓迎するバリラ級大型潜の四人とフィエラモスカ…側には包容力抜群のバリラ級に甘えている駆逐艦たちもいて、あっという間に人混みが出来上がった

フィエラモスカ「先生はグラウコたちが来るのを待ってましたよ♪」動きやすいように袖をまくり、ふわふわの髪をアップにして夕食の準備にいそしんでいたが、提督たちを見ると小走りで駆け寄ってきた

トーティ(バリラ級)「お久しぶりー♪」

ガリレイ「待ってたよ……そして、こうすると?…はい、引力で引き合います♪」ぎゅぅぅっ♪…席に座って図書室にあった物理学の本を読んでいたが、それを置くと一人づつ順番に抱きしめ、頬にキスをした

フェラリス「ふふ、嬉しい♪…グラウコ、オタリア、二人とも綺麗になって♪」磁石を手のひらの上で浮遊させながら、唇に触れて回った

グラウコ「みんな優しくて嬉しい…でも、提督もそうだけどちょっと積極的すぎない?」頬のキスはあいさつとして理解できるが、唇への優しすぎるキスや必要以上に指を絡めている艦娘たちを見て小首をかしげた…

オタリア「そうよね…何だか「空気が甘い」って言うのかしら?」食堂のすみっこで壁にもたれて、とろっととろけた表情を浮かべている駆逐艦や、隣り合って座っている数人を見て言った

スクアロ「本当ね…なんか甘ったるい感じ」言いかけたところで中型潜水艦フルット級の数人が近づいてきた…

フルット「スクアロ…お久しぶり…♪」くいとあごを持ち上げ、反対の手を腰に回すと唇を重ねた…

ダルド(フレッチア級駆逐艦)「お、おぉ…!」

フルミーネ(フォルゴーレ級駆逐艦)「…電撃で来たわね♪」

スクアロ「んっ…んん……ぷは…ぁ。…一体どういうつもりなのさ?」

フルット「歓迎のあいさつです。一緒に頑張りましょうね…♪」

グロンゴ(フルット級)「んちゅ…久しぶりだなスクアロ、私が誰か分かるかい?…グロンゴだよ♪」薄茶色っぽい艶やかな肌をしたグロンゴ(ウツボ)はスクアロ(サメ)と「海のギャング」同士で惹かれあうものがあるのか、荒っぽいキスをすると親しげに話しかけた

スクアロ「あぁ、グロンゴか。この姿では初めまして…かな?」

グロンゴ「そうだな…せっかく来てくれたんだ、一緒に暴れような」

スクアロ「敵は少ないって聞いたけど、そこはどうなの?」

グロンゴ「なーに…駆逐艦相手の練習でも意外と楽しくやれるし、出撃の機会だってある」

スクアロ「そう、それなら……水面下の柔肌に食いつくのが楽しみねぇ♪」

グロンゴ「待ち伏せから…引きずり込んで♪」

スクアロ「汁気たっぷりの獲物がもがいて、ばたつくのを食いちぎる…♪」にやりと笑うと、白い犬歯がきらめく…

グロンゴ「…たまらないな♪」

デルフィーノ「あの二人怖いです…このままじゃデルフィーノは食べられちゃいます…提督ぅ、隠れさせて下さいぃ…」

提督「あぁ、はいはい…」背中に張りつき、脇からグロンゴたちの様子をそっと見ている…が、そのうちにデルフィーノはとろんとした目つきで腰を擦り付け始めた…

デルフィーノ「んはぁ…提督……甘くていい匂い…はぁ…はぁ…はぁ……んっ♪」水着風の艤装に指を這わせていたが、そのうちに割れ目に指を入れ始めた…

カヴール「あ、あの///」

提督「デルフィーノ…ちょっと大胆すぎるわよ♪」

デルフィーノ「あっ…ごめんなさい、提督///」

提督「ふふ…もう、いけない娘なんだから♪」首筋に軽くキスをし、ウィンクをすると、デルフィーノは恥ずかしげにうつむいた

………








539 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/30(火) 11:08:21.36 ID:M3u2OnSR0

…一方、食堂の中央部では愛国者を艦名に持つ一団がイタリア国旗を振って声を上げていた…


バンディエラ「イタリアに栄光あれ!」

マメリ(マメリ級中型潜)「いかにもさよう!…この三色旗に集え、イタリアの英雄たちよ!」すらりと長剣を抜き放ち、即席の詩を詠んだ…

ガリバルディ「イタリア統一は近いわ…いざ、ローマに向けて進め!」

マナラ「おぉー!」

メノッティ「イタリア万歳!」

サンタローサ「イタリアのために!」

オリアーニ「おー!」

ジオベルティ(オリアーニ級)「フォルツァ・イターリア!」(※フォルツァ…「頑張れ」)

カルドゥッチ「サウロもこっちに!」

サウロ「はい!…イタリアの……提督のために頑張ります!」

マニン「そうよね、イタリアと…提督のために!」

ヌロ「はい、提督のためなら頑張れます!」

バティスティ「そうね、提督万歳!」

ガリバルディ「…ふふ、私はそんな貴女たちが大好きよ♪」順繰りに抱きしめたりキスしたり、駆逐艦の引き締まった乳房を触ったりした…(※イタリア統一の英雄ガリバルディはかなりの女好きだったらしい)

提督「…口説き上手ねぇ」

カヴール「このままいくと私まで巻き込まれそうなので…ちょっと厨房でディアナを手伝ってきます」

提督「ええ、行ってらっしゃい♪」
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 02:22:27.95 ID:weUITr8Ao
つーか何故イタリアの人はケチャップをそんなに異端視するんだろうなあ
ナポリタンも食べさせた場合の評価がめっちゃ真っ二つになるのも面白い
541 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/31(水) 09:57:59.47 ID:JFKDzoGT0
>>540 「味が甘すぎて子供っぽいから」「フランス名の調味料をアメリカ人がグローバルスタンダードみたいな顔して押し付けてくるのが腹立つ」「マンマの作る味にかなう訳ないじゃん」「せっかくのパスタで手抜きすんな」が主な要因では…(個人の感想です)
542 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/31(水) 10:42:52.81 ID:JFKDzoGT0
…しばらくして…

提督「はぁ…はぁ…ふぅ…」


…愛国者の一団に担ぎあげられ、触られたりキスされたり、はては胴上げされたりした提督はやっとのことで騒ぎをしずめ、ぐったりと椅子に座りこんでいた…が、ほっぺたやうなじについたキスの跡を手鏡で見てはまんざらでもない顔をしている…


百合姫提督「お疲れさま」

提督「いいえ、大丈夫よ…ふぅ」持ってきてくれた氷水をあおりつつ、乱れた服を直した

百合姫提督「あら、カヴールは?」

提督「厨房に行ったわ、夕食の準備を手伝ってくるって」

百合姫提督「ここの夕食は準備が大変そうだものね…あら、いい匂い」

提督「トマトがたくさん取れたから、きっとソースにしているのね」

龍田「…そう言えば」

百合姫提督「なに、龍田?」

龍田「イタリアに来たのに、まだナポリタンは食べてないわねぇ…提督の作ったあれは美味しかったから、本場のも味わってみたかったのだけど」

百合姫提督「あ…」

バウサン(ピサニ級中型潜)「…ナポリがどうしたって?」(※ジョバンニ・バウサン…中世ナポリの提督)

ライモン「ナポリですか、懐かしい響きですね」(※40年開戦時「第2巡洋艦戦隊」で在ナポリ)

コレオーニ「あの時はボクとライモンドで一緒だったもんね♪」(※同じく開戦時に「第2巡洋艦戦隊」所属)

アッテンドーロ「ナポリに何かあったの?」(※40年開戦時「第7巡洋艦戦隊」所属で在ナポリ…43年戦没もナポリ港)

アオスタ「ライモンドにムツィオ、提督まで…どうかしたの?」(※同じく「第7巡洋艦戦隊」所属)

リットリオ「ナポリがどうかしましたか?」(※40年開戦時にティレニア(チレニア)海管区旗艦で在ナポリ)

提督「あーあ…」

龍田「あの、何か悪い事言ったかしらぁ…?」

提督「あれは好きじゃないのよね…明太子のパスタは美味しいと思うけど」

足柄「龍田、「ナポリタン」って言うけど「ナポリタン」はイタリアにはないのよ?…まぁ、欧州歴訪したから私だからこそ知っている訳だけど?」少し優越感をにじませる

龍田「そうなのねぇ…」

百合姫提督「だいたい戦前にはなかったはずだもの…確か戦後に駐留軍の兵士がケチャップだけでスパゲッティを食べているのを見て、地元の料理屋さんの主人が「それだけじゃあいくら何でも粗末すぎるけど、アレンジしたら美味しいかもしれない」って改良して店に出したのが始まりだったはずよ?」

ディアナ「皆さん、パスタがどうかしましたか?」

提督「あぁ、いえ…龍田が「食べたいものがある」って」

ディアナ「あら、せっかく来て下さっているのです…でしたら作ってあげますよ?」

百合姫提督「あの、それが「ナポリタン」なので…」

ディアナ「ナポリタン…?」

リットリオ「そもそも「ナポリの」って言いたいなら、「ナポリターナ」か「ナポリターノ」ですよ?」

提督「あの…ディアナ、「ナポリタン」ってイタリア知識がない時に日本で生まれた物だから…」

ディアナ「同じような経緯で生まれたそうですが、ドリアは美味しかったですよ?」


543 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/31(水) 11:29:11.48 ID:JFKDzoGT0
提督「あれは受け入れやすいけど…これはちょっと……」

ミッチャー提督「要はキャリフォルニア・ロールだとか、「テクス・メクス」みたいなもんでしょ?」(※テクス・メクス…アメリカ南部で生まれた「メキシコ風」料理。偽メキシカンなのでメキシコ人は激怒するらしい)

アッテンドーロ「…まぁ、せっかくなんだから作ってもらったら?」

ディアナ「でしたら準備いたしましょう」

提督「…嵐の予感がするわ」

百合姫提督「私の料理を「美味しい♪」って食べてくれた貴女でさえ、微妙な顔してたものね…」


………

…厨房…


ディアナ「さて…と、材料はこれでいいですか?」

百合姫提督「ええ…でも、本当に無理しないでいいのよ?」

ディアナ「まぁまぁ、せっかくの機会ですから。見聞を広めると言うのもいいでしょう」

百合姫提督「そう?そう言ってくれるなら…」

ディアナ「では、作り方を教えて下さい」

百合姫提督「ええ。それじゃあ、玉ねぎは薄切り。ピーマンは薄い輪切り…ウィンナーソーセージは…斜めに」

ディアナ「はいはい…」トン、トンッ…トトトンッ…

百合姫提督「パスタは少し太い目の…七分くらいのを時間通りに」

ディアナ「アルデンテはみなさんには固すぎるようですものね」大きいパスタ鍋にたっぷりの塩を入れ、手際よくパスタを捻りつつ入れる…ぐらぐら沸き立つ熱湯の中でパッとパスタが広がった…

百合姫提督「その間に…フライパンで具材を炒めます」バターの大き目のかけらを入れると、香ばしい香りが漂う…

アッテンドーロ「結構おいしそうな感じがするわね」後ろからのぞきつつ言った

ディアナ「そうですね」玉ねぎがしっとりと透けてきたところでウィンナーソーセージとピーマンを入れ、玄人はだしの腕でフライパンを振る

百合姫提督「あ、パスタが茹で上がったわ」上着を脱いだエプロン姿の百合姫提督がパスタ鍋からざるを引き上げる…少々ゆで過ぎなようにも見えるが、それでいいらしい…

ディアナ「それで…次は?」

百合姫提督「フライパンにバターをひいて…」

ディアナ「はい」じゅーっ…と泡立つバター

百合姫提督「そこに茹でたパスタを入れます」

ディアナ「!?」

アッテンドーロ「は?」

リットリオ「えーっ!?」

ライモン「え、パスタを炒めるのですか!?」

ディアナ「…わ、分かりました」フライパンに張りつきそうになるパスタを木べらと腕ふりでしのぐ…

百合姫提督「先に炒めておいた具材を入れます」

ディアナ「はい…もう何を言われても驚きませんよ?」

百合姫提督「ケチャップを回しかけて炒めます」

アッテンドーロ「はぁ!?」

リットリオ「え…えぇ?」

ディアナ「あの…今日収穫したトマトを二時間かけて作ったサルサ・ポモドーレがありますが」(※サルサ・ポモドーレ…そのままの意味で「トマトのソース」)

百合姫提督「分かっているけど…」

ディアナ「…わかりました」渋い顔でケチャップをかけると、何かぶつぶつ言いながらフライパンを回す

百合姫提督「最後に塩胡椒で味を調えて…はい、出来上がりです」

ディアナ「なるほど…その、日本にイタリア料理の知識がないころはこういうものだと思われていたのでしょうね」オレンジ色ががったナポリタンを皿に盛ると、異形の物でも見るようにしげしげと眺めた…
544 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/31(水) 12:02:07.36 ID:JFKDzoGT0
…食堂…

百合姫提督「龍田、できたわよ」

龍田「あら、美味しそうねぇ♪」

足柄「ふんふん、良い匂いじゃない♪」

コレオーニ「…これは、ボクの知ってるパスタじゃないよ」

リットリオ「あ…あぁ……」

ライモン「食べ物の趣味はそれぞれですが…その…」

アッテンドーロ「ナポリって言う名前なのに…なんなのよこれ!」

バウサン「おかしいな、ナポリにこんな料理はなかったぞ……戦後にできたのか?」

ディアナ「手作りのサルサ・ポモドーレよりこちらが食べたいとおっしゃると言うことは…日々情熱と努力を傾けてきた、わたくしの料理とは一体なんだったのでしょう…」

提督「あぁ、やっぱり…まるでシャドウでも生まれそうな雰囲気じゃない……」

龍田「ず…ずずっ…んむ、んむ……美味しいわぁ♪」

足柄「そうね、この…ずず……甘っぽい味が…」

百合姫提督「あ…ごめんなさい」小声で謝る…

ディアナ「なるほど…日本の方はパスタをすするようほどですし、きっと本場の味も分からなかったのですね…なぁーんだ、そうだったのですね♪」

提督「ディアナが壊れた…ところでみんな、そのー…」

アッテンドーロ「…なに?」

提督「味見…してみる?」

アッテンドーロ「はぁ!?」

リットリオ「あの…リットリオはそこまでお邪魔だったですか?それとも提督への愛が少なかったですか?…この前えっちしたときにお気にさわる事でもありましたか…でも、直しますから…リットリオの事、嫌わないで下さい…」

提督「いや、そこまで悲しげにしなくても…私はそんなに好きじゃないけど、もしかしたら美味しいかも知れないでしょう?…とりあえず食べてみたら?」

バウサン「取りあえず食べろ?この私は実験用のネズミか何かか?」

提督「ネズミだなんて思ってないわ…スネークでもないし」

バウサン「ならいいが…」

545 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/05/31(水) 12:08:34.19 ID:JFKDzoGT0
>>544 誤字…「すするようほどですし…」は「すするほどですし」です…ナポリタンもある程度の年代の人には「憧憬」というか「郷愁」のようなものを感じさせるようですが、まぁ日本独特の食べ物ですよね…


また後で投下します…
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 00:28:31.60 ID:rtZK2SSxo
ラーメン、蕎麦うどんと麺類をすすって食べるのは日本独特ですなあ
外人さんはなかなかこれが上手くやれないみたいですが
さてナポリタンをここの艦娘達がどう評価するか楽しみです
トマトなんかも日本のトマトは本当におかしい(褒め言葉的な)
無論イタリアのトマトも美味しいです
むしろマジメにイタリア料理やるならやはりイタリアのトマトでないと・・・
ナポリタン、ドリアもそうですがピザなんかも大変面白い具合になってますよねえ
547 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/06/01(木) 01:26:19.08 ID:U1+p4cfY0
>>546 熱のこもった感想に感謝です、グラツィエ!

…まぁすする事がマナー違反と言うこともあるからでしょうね。最近はとみに不寛容な人が多いですが、とりあえずイタリアではイタリアのやり方に、日本では日本のやり方に馴染んでもらいたいものです…ちなみに聞いた話になりますが、イタリアの子供はアルファベットより先にピッツァの(三角形を巻いたり折ったりしてチーズや具をこぼさないようにする)食べ方を両親から教わるそうなので、食べ方が悪いと両親の教育や家庭の状態を(日本でもそうですが)疑われるそうです

日本のトマトは品質もそうですが、むしろ規格品みたいにうるさいところや値段の高いのに驚くようです…キロ単位で買ったりするので、そこまで一個づつは気にしないというか、「自然の物なんだから形がいびつでも仕方ないよね」みたいに割り切っているようですし…あと、イタリアのピッツァは(本場ではネギくらいしか入れない讃岐うどんなどと同じように)そこまで具を色々乗せないので、日本の「ピザ」を見ると豪華さに驚き、値段を見てもう一度驚くらしいですね…
548 : ◆b0M46H9tf98h [saga]:2017/06/01(木) 02:25:02.29 ID:U1+p4cfY0
…しばらくして…

提督「ま…まぁ、味見程度にしておきましょうね」小皿とフォークを並べた

リットリオ「ぐすっ…私が戦艦ですし最初に食べますから…ぁ」

バウサン「あー…まぁ、その…なんだ…食べないで済ますのも悪いからな…」

アッテンドーロ「ええ、でも一口だけよ?捨てるのも悪いし…」

コレオーニ「お願いだから、本当に一口だけにしてね…」

ライモン「せっかく作ってくれたのですし…わたしはちゃんと頂きますから……」

アオスタ「…」

ディアナ「作ったのはわたくしですし、責任を取って食べます…」


…フォークを取り上げくるりと巻くと、リットリオたちはおそるおそる口に入れた…かたわらでは美味しそうにナポリタンをすすっている龍田と足柄、途中からやってきて、これまた美味しそうにナポリタンをぱくついているエンタープライズとフレ