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女勇者「さあ魔王、人間を滅ぼそうよ」魔王「何を言っているんだ貴様は」2
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353 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/03/27(火) 21:30:51.79 ID:hci5TCROO
女勇者「ああ、楽しいね」
勇者「うん、剣も楽しそう」
女勇者「じゃあ全力で遊ばせてあげないとねっ!」タッ
勇者「」ダッ
邪神の剣と女神の聖剣がぶつかり合い、衝撃波が半径10数キロに渡って地面を薙ぐ
魔王「うおうっ!?」
勇者は無意識に戦士に遠隔バリアを張った
354 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/03/27(火) 22:10:23.19 ID:hci5TCROO
ガキンッ、キンッ
剣と剣がぶつかり合う度に衝撃波が散り散りに逃げた観客たちを粉砕する
勇者の後ろに女勇者の魔力で作られた剣が出現する
だがすぐに勇者が手を後ろに伸ばすとともにはじけ飛ぶ
剣で大きく薙ぎ払い、力で負けた勇者は宙に舞う
勇者「うわっ」
女勇者≪火の柱舞い、天高く地と空を結べ≫
ゴォッ
地面から勇者目掛けて緑色の火柱が立つ
が
勇者が邪神の剣を振るとそれは途中で折れ曲がって女勇者の身を焼いた
女勇者「あはっ、あははははは!」
緑色の炎に焼かれながらも女勇者は勇者に飛び掛かって女神の聖剣を突き立てる
勇者「ぐっっ、ふぅっ」
355 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/03/27(火) 23:04:03.08 ID:hci5TCROO
女勇者「はは、どう?どうう?」グリグリ
勇者「痛いっ…」
女勇者「ぐっ」
グサッ
女勇者の気づかない内に、いや、女勇者の意識が捻じ曲げられていた
腹に邪神の剣が深々と突き刺さっていた
これは…かつて魔王にやられたのと同じ、僕の未だ知らない魔法だ
女勇者「ふはっ、は…」
勇者「はは、ははは…」
パタッ
と、二人剣を突き刺しながら地面に倒れる
女勇者「満足…した?」
まったく、最高だよ君は
勇者「うん、楽しかった…」
血をだらだらと流しながら、笑いあう
356 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/03/27(火) 23:16:23.85 ID:G7SVh8Wa0
楽しそうで何より
357 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/03/27(火) 23:22:53.79 ID:hci5TCROO
女勇者「じゃあこれ返すね」
勇者「僕も」
互いの剣を引き抜いて投げる
すぐさま傷は塞がり、完治する
女勇者「じゃあ僕は残った人間を皆殺しにするから君たちは帰りなよ」
勇者「悪いこと?」
女勇者「良いことだよ。こんな殺し合いを見世物にする町の人は皆死んだ方が良いからね。これは良いことだ」クスクス
勇者「分かった。また会おう」
女勇者「うん、いつか君と本気で殺し合い出来る日を楽しみにしているよ」
358 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/03/27(火) 23:36:51.17 ID:hci5TCROO
―――――
―――
―
戦士「あ、勇者!お前今までどこに!」
勇者「早く、ここ離れる」
戦士「え、何でだよ!今町が大変なことに」
勇者「いいの、早く」
戦士「え?あ?ええ?」
勇者に手を引かれながら走る
力はあんまり強くない。でもいつもボォーっとしている勇者がはっきりと逃げると言っている事に対して驚き、それに疑義を挟むことができなかった
勇者なんだから人間を助けるべきなんじゃないかとも思う
だが、結局勇者はその体質上人間と一緒に過ごすことができない
戦士(なのに、助けることに意味があるのか)
そう思うところもあり、結局一緒に街を離れた
359 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/03/27(火) 23:43:26.92 ID:hci5TCROO
―――――
―――
―
女勇者「あはは、魔王、お待たせー」
魔王「」
魔王「…」
魔王「…………………」
魔王「あの人間…………いや、あのイキモノは何だ………………」
女勇者「あはは、やだなあ、あの子も人間だよ?」
魔王「そんな馬鹿な…」
女勇者「あ、紹介してなかったっけ?あの子が現勇者だよ」
魔王「そんな馬鹿な!!!!!!!!!!!!」
勇者とはこんな化け物ばっかりか!!!!!
女勇者「さあ、行こうよ。まだ楽しみは残ってるよ」
魔王「」
360 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/03/27(火) 23:52:04.39 ID:hci5TCROO
―――――
―――
―
町長「くそっ、何でこんなことに!何でこんなことに!!」
私だけは何とか逃げ切れたが町はもう火の海だ。魔物の軍勢が襲い掛かってきてもこうはならないだろう
それもこれもあの戦いの衝撃波、それだけが起こした出来事だなんて誰が信じられよう
それどころかあの黒い魔力の龍が死をまき散らし、死体の山さえ築いている
何故自分が生き残っているかも謎だ
「みーつけた」
町長「」ゾクゥッ
町長「ちっ、ちがっ、あの防壁は完璧なはずだった!」
女勇者「あはっ♪」
361 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/03/27(火) 23:55:11.01 ID:hci5TCROO
町長「お、お前は」
女勇者「人に殺し合いさせといて自分の命の危機にあったら逃げるなんてどーいうつもりかな?」
女勇者「せっかく最後まで命長引かせてあげたってのに。逃げないで楽しもうよ」
町長「お、おま…お前は…本当に人殺しが楽しいと…」
女勇者「じゃなきゃ出ないよ。こんな大会」
女勇者「あなたはそうじゃないの?そうじゃなきゃおかしいよねえ?それとも」
女勇者「見ているだけで安全な位置に立っているつもりだった?クズだねえ」
町長「ひっ」
362 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/03/28(水) 00:19:27.61 ID:j4QpQeYQO
今日はここまで
363 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/03/28(水) 01:36:20.88 ID:8ugk4CBTo
おつおつん
364 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/03/28(水) 02:28:08.10 ID:jL5psQ/AO
乙
魔王割カワイソス
365 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
:2018/03/30(金) 19:04:56.70 ID:EFvM27I4O
勇者と魔王の強さ設定読んでたら頭が痛くなってきた
ここまで馬鹿みたいに強くする必要あんの?
366 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/03/31(土) 00:19:50.49 ID:+Iqe6O+Zo
まあ強いブッ飛んだ女の子に振り回される常識(魔王)人ってその時点で面白いから良いんじゃない?
367 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/03/31(土) 08:17:24.38 ID:4FuAnNmlo
うん。ぶっとんだ強さがあるから面白い
というかそれを楽しむSSだと思ってる
368 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/04/04(水) 09:43:11.26 ID:QluVkG3T0
魔王様の立場が…
ところでオバロ三期が確定しましたね
369 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/04/30(月) 17:56:17.37 ID:z/J5z+1l0
保守
370 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/05/24(木) 15:29:22.39 ID:yR0Ln0AmO
待ってるんだよはよ!
371 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/06/16(土) 06:17:23.49 ID:eawn3u/Eo
ほ
372 :
◆QcbNG153ik
[saga ]:2018/06/19(火) 22:45:20.19 ID:bUWIAIhHO
ある日、ある国で
王様「異世界からの召喚は成功したか!」
「はっ、王様…我々はここに」
王様「して…できるものか?」
「ええ、いくら魔法があれど…我々の世界の最強の兵器があれば」ニヤリ
「魔王など、容易いものです」
373 :
◆QcbNG153ik
[saga ]:2018/06/19(火) 22:47:54.67 ID:bUWIAIhHO
王様「くっくっく、異世界の科学者集団…正攻法でいけないならどんな手でも尽くすのみ」
大臣「しかし、そんな危険な技術、大丈夫でしょうか」
王様「魔王にしか使わなければ良い話よ」
大臣「しかし…嫌な予感がします」
374 :
◆QcbNG153ik
[saga ]:2018/06/19(火) 22:54:18.49 ID:bUWIAIhHO
数日後
「出来ました。王様」
「我々の世界で核兵器と呼ばれていた最強の平気でございます」
「その名も核弾頭大陸弾道ミサイル」
「人間を構成する原子そのものに害をなす爆弾でございます」
「更に大地をも汚し生き物が住めなくなるでしょう」
「ここから魔王城を狙い撃ちできますぜ」
王様「そうか、そうか」クックックッ
王様「これで魔王はおしまいじゃぁぁぁぁあああ」
王様「あっはっはっはっは!!!!!!」
375 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/06/20(水) 03:48:25.02 ID:JNSBdfgDO
キタ!
376 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/06/20(水) 04:17:12.58 ID:z35GJTOsO
核とか放射線とか絶対効かない確信がある
377 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage ]:2018/06/20(水) 07:49:10.67 ID:KhvRudX30
乙
異世界転生先が魔境らしい(ラノベ風)
378 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/06/20(水) 09:47:57.49 ID:J2ydOkYvo
この展開は予想外だったww
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/06/20(水) 22:12:43.91 ID:vdIj1W6co
果たして無事に着弾できるかな?
380 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/06/24(日) 00:54:11.57 ID:E/D7AfKN0
まさかの現代兵器に草
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/07/30(月) 17:08:02.15 ID:byV0+r6X0
保守
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/08/08(水) 22:34:10.41 ID:YxXnpNBA0
ほ
383 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/10/28(日) 12:05:43.12 ID:7eqnLcdWO
王様「では発射じゃあああ!!!」
シュゴォォオオオオ
王様「はーはははぁ!これで魔王も寝返った元勇者もすべてほろぼしてくれるわぁあーははははは」
大臣「これで世界は平和となり、魔王を倒した我が国も他の国に大きな顔ができますな」
王様「ふふ、魔王を倒した力があれば戦争せずとも他の国を屈服させられるかもな」
「だ、ダメです。あれは悪魔の兵器、決して人間に使っては」
王様「何を言う、貴様らも元の世界で使ったのだろう?魔物のいない世界で」
「ええそうです。だからこそ申し上げるのです。あれはまだ我々の世界に存在しますが、あくまでも抑止力。使用は最後の手段なのです」
王様「ええい五月蠅い!その話は後で聞く。今は魔王打倒という見世物を楽しまぬか」
「…」
「…」
王様「案ずるな。そなた等の報酬とこの世界での地位は保証しよう、我は我の役に立つ者には寛大だぞ」
384 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/10/28(日) 13:28:06.09 ID:7eqnLcdWO
魔王城
魔王「―ということで」
女勇者「ん?」
女勇者がある一方を見つめている
魔王「どうした」
女勇者「ちょっとね」
窓を開け放ち、遠くを見つめる女勇者
女勇者「へえ、面白いじゃん」
魔王「何だ?」
魔王も望遠魔法を使って遠くを見る
するとそこには超高速でこっちへ向かってくる影が
女勇者「ふふ…」
385 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/10/28(日) 14:27:49.91 ID:7eqnLcdWO
魔王「何だあれ」
女勇者「かなぁりヤバイものっぽいよ」
魔王「貴様がヤバイと言うほどの物とは何なんだ」
女勇者「よくは知らないけど、とりあえず物理的に撃ち落としちゃダメっぽいなあ」
女勇者「だから」
手をかざすと空間に大きな黒い球体が出現し、ミサイルを飲み込んで消えた
女勇者「こうやって消し去っちゃえばいいんだよ」
魔王「…かなりヤバいとはいったい」
386 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/10/28(日) 15:50:52.67 ID:7eqnLcdWO
人間の国
「大変です王様!ミサイルが!」
王様「どうした?」
「ミサイルが消えました!」
王様「…は?」
「く、黒い空間に飲まれて…消失…しました」
王様「な…んだと…」
ざ、ザザー
部屋の中央に水球のような何かが出現し、そこに映像が映し出される
女勇者「ハロハロー、見えているかな?」
元勇者である女勇者の顔が
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage ]:2018/10/28(日) 16:28:27.16 ID:/gOWguNO0
異世界転生って成功ばかりでは無いんだな(白目)
388 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2018/10/28(日) 16:38:21.34 ID:7eqnLcdWO
女勇者「やあ皆、と王様」
王様「な…何じゃ?」
女勇者「さっきのあれ、撃ち込んできたの君たちだよねえ?」
王様「し、知らない!わしらじゃない!」
女勇者「へえ、そうなんだ?」
王様「そ、そう、ウチの国は何もしてない」
女勇者「へーぇ?」
女勇者「嘘ついてもダメだよー?」
王様「」ゾクゥッ!
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/10/28(日) 22:44:48.91 ID:lMvs1sYl0
やったー復活してた
待ってたよ
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2018/11/19(月) 21:28:24.88 ID:FUizOg9A0
ほ
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/01/30(水) 22:04:27.44 ID:ouy2yMIbo
ho
392 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/05/01(水) 19:19:05.79 ID:725mjSYb0
女勇者「あれは宣戦布告と見なすからね?」
王様「だからあれはわしらじゃないと!」
女勇者「あはは、いくら誤魔化しても真実は変わらないし分かってるからね。はい、警告終わり。じゃ、迎撃するなり逃げ出すなりした方がいいよー」
女勇者「王様だけはどこに逃げようと必ず殺すけど」
―ブツッ―
王様「」
王様「…」ガタガタ
王様「ーっっっ!」ガタガタガタガタ
目に見えて恐怖に震えだす王様
しかし深呼吸してから、それでも整え切れていない声で周りに命令する
王様「魔導師!魔導師ども!」
魔導師団長「ここにっ!」
王様「異世界への扉を出来るだけ開け!もっと強力な兵器を開発している世界から技術者を集めろ!」
王様「機械でも魔法でも超能力でも外宇宙の邪神パワーでも何でも構わん!あの悪魔どもを打ち倒す術を!異世界の門を開きすぎて世界のシステムが壊れようが異次元と統合されようがこの際かまうな!」
王様「世界の理(ことわり)を捻じ曲げるつもりでも無ければ、打倒できぬぞ」ギリ
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/05/07(火) 23:53:42.20 ID:UNdDn4Fe0
更新きたきた
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/09/03(火) 22:05:23.32 ID:2y25R28DO
エタったか…
395 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/09/18(水) 00:00:26.25 ID:ZbV3x5VV0
女勇者「さて魔王、数日ぐらい暇潰せることないかな?」
魔王「今すぐ攻め込むんじゃないのか?」
女勇者「焦られた上で時間与えたらちょっとはマシな対策してくるんじゃない?」
魔王「そう思うか?」
女勇者「ダメだったらそのまま蹂躙するよ。どうせ遊びでしかないんだからさ」
魔王「遊びで滅ぼされるのか…」
女勇者「ふふ、今更でしょ?」
魔王「…今更だな」
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/09/18(水) 09:26:49.63 ID:HPnJknAoO
イキテタカ
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/10/28(月) 00:25:29.92 ID:c9yKmqGDO
何ヵ月も空いて1レスだもんなあ…それでまた一月以上とかもうやめたら?
398 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/11/06(水) 21:31:33.99 ID:kNMSSh6a0
―――――
―――
―
大臣「王様、王様」
王様「何だ、何か打開策でも浮かんだか!?」
大臣「それが…」
王様「どうした?早よ申せ」
大臣「黒魔術師として数年前に追放した老人が謁見させてほしいと。今回の事態を解決できるのは自分しかいないと」
王様「な…………」
考え込む。あの老人は危険すぎる、だがそれ以上にこの国に、いやこの世界に危機が迫っているのは確実なのだ。
王様「…仕方ない、通せ」
大臣「はっ、はい」
王様「………」
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/11/06(水) 21:34:04.55 ID:2PpEI2qmO
生きてたか
400 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/11/06(水) 23:06:04.25 ID:kNMSSh6a0
黒魔術師「フォッフォッフォ、ようやく儂の研究の価値が分かったか?」
王様「…用件だけ話せ。本来なら城どころか国に入ることすら許すつもりは無かったわ」
黒魔術師「良かろう。この国に迫っている物、それはとてつもなく強大、凶悪、邪悪、魔物を超え、悪魔を超え、神さえ超えた邪神にすら匹敵する力よ」
王様「何…だと…」
ザワ…ザワ…
王様「ええい、静まれ!静まれ!逃げたい者は逃げるがいい。……話を続けよ」
その場に棒立ちする者、足元から崩れ去る者、様々な反応を見せたが、逃げる者だけはいなかった
黒魔術師「くく、邪神を討つならこちらも邪神相当のものに頼る他あるまい?」
王様「………それは、その方法は、その方法を…知っているのか…」
黒魔術師「ああ、この数十年。"我々"が安全なままで邪神を呼び出す方法をずっと研究したからの」
「…ごくり」
誰ともなく唾を飲み込む
黒魔術師「今魔導師たちが異世界の扉を開ける努力をしているそうだな?なら丁度いい」
黒魔術師「なあ王様?他の世界を犠牲にする覚悟はあるか?」
401 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/11/14(木) 21:41:05.27 ID:VnnQgGtU0
王様「なっ…」
黒魔術師「邪神の召喚には多大な犠牲が必要だ。それも百人二百人じゃあ足りない、国一つ、世界一つ、多ければ多いほどいい」
王様「だから…他の世界を…だと…」
黒魔術師「なあに、遠い、遠い、全く関係無い奴らの話だ。王様は何も気負う必要は無い、儂と魔導師どもが全てやろう。王様は何も関与しないし何もしていない」
黒魔術師「ただ頷くだけでいい。ただ儂の研究の成果を認めてくれるだけでいい」
黒魔術師「さあ、さあさあさあ」
黒魔術師「さあ、ご決断を」
402 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/11/14(木) 23:41:10.04 ID:VnnQgGtU0
王様「…任せる」
黒魔導師「よろしい、全てお任せください。では失礼しますよ」
そう言って部屋を出ていく黒魔導師
黒魔術師「ニャル様のご加護のあらんことを…ヒヒ」
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/11/17(日) 14:09:18.48 ID:Qy1UHK/AO
ニャル子さんだって?(難聴)
乙!
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2019/11/18(月) 07:47:48.22 ID:MfzpYZDLO
ニャルなんちゃらが来たところで女勇者からしたら雑魚だろ
405 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/11/18(月) 22:57:39.69 ID:pBnuBJR20
女勇者「暇だなー」
魔王「そうか?じゃあそろそろあの国を―」
女勇者「あ、そっちはもうちょっとあとで」
魔王「…貴様、何か知っているのではないか?」
女勇者「…何のことかなー?」
魔王「あの国のことだ。何か知っているだろ、何のタイミングを計ってる、吐け、吐けー!」グニィィ
女勇者「ひはー、はらひほふふは、ほへえ」グニー
側近(今日も平和ですねえ)
406 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/11/18(月) 23:19:44.26 ID:pBnuBJR20
魔王「はぁ…はぁ…言わない気か」
女勇者「だってー、楽しみは取っておかないとねえ」ニヤァ
魔王「その楽しみが嫌な予感しかしないんだ!」
女勇者「じゃあ僕から力づくで聞き出してみる?」ニッコリ
魔王「…………………………ヤメテオキマス」
女勇者「よろしい」ニヒヒ
407 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/11/18(月) 23:41:55.17 ID:pBnuBJR20
魔王「…せめて危険は無いんだろうな?」
女勇者「僕にあると思う?」
魔王「…無いな」
女勇者「でしょ?だから僕たちは大丈夫だよ。僕たちは」
魔王「おい、"僕たちは"って何だ」
女勇者「大丈夫、魔界には何かある前に何とかできるだろうから」
魔王「…絶対だぞ」
女勇者「うん!」
側近(…"魔界には"の部分には気づいてないんですね、魔王様…)
408 :
◆QcbNG153ik
[saga]:2019/11/21(木) 23:48:27.08 ID:gSGEXmZU0
魔王「ああそうだ、暇なら視察行くか?」
女勇者「どこに?滅ぼす国の下見?」
魔王「違う。魔界内だ」
女勇者「暇つぶしになるなら」
魔王「まあ、なるんじゃないか?」
女勇者「じゃあ行く!」
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/04/19(日) 17:52:48.69 ID:D56gK3Cdo
待ってる
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2020/08/17(月) 00:58:48.50 ID:exCA78GcO
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