【FEif】リリス(……これは、だめそう……ですね……)

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280 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/21(土) 20:42:04.90 ID:TrIaI7nO0
◆◇◆◇◆◇
―暗夜王国・クラーケンシュタイン城『大食堂』―

レオン「ううっ、思ったよりも寝られなかった」

レオン(ニュクスには恥ずかしい場所を見せちゃったし、結局カムイ姉さんのことを忘れられたわけでもない。かといって、思いを伝えられたわけでもないし……。そのことを思ったら悶々として中々寝付けなかった……)

レオン「はぁ……」

ニュクス「朝から盛大な溜息ね…。そんな溜息を漏らしたら、幸せが逃げてしまうわよ」

レオン「ニュクス」

ニュクス「おはようレオン王子。その様子だと、あまり眠れなかったのかしら?」

レオン「そ、そんなことないよ」

ニュクス「思いっきり欠伸をかみ殺しながら言う物じゃないわね」

レオン「それもそうだね。おはようニュクス。ニュクスはぐっすり眠れたみたいだね」

ニュクス「ええ、久しぶりにゆっくりと眠れたと思うわ。色々としたいことにも着手できたからかもしれないけど」

レオン(へぇ、戻ったばかりなのに研究をしてるのか、それに比べて僕は……)

ニュクス(久しぶりに自室に戻ったら昂ってしまって、まさか連続で四回もシてしまうなんて。レオン王子に攻め立てられる妄想で三冊ほど本をグショグショにしてしまったから、レオン王子が悲しんでいるといのに私っていう女は……)
281 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/21(土) 20:55:41.24 ID:TrIaI7nO0
エリーゼ「あ、レオンおにいちゃんだ! レオンおにいちゃーん。えーいっ!」ダキッ

レオン「おっと、危ないじゃないかエリーゼ。それにいきなり飛びかかってこないでくれるかな」

エリーゼ「もう、久しぶりなんだからこれくらいいでしょー」

レオン「はぁ、全くもう。こんなままじゃ、立派な王女になるのはまだまだ先だね」

エリーゼ「ぶーっ、いいもん。あたしだってあと数年したら、お胸もお尻も大きい女の人になるんだもん」

ニュクス「ふふっ、中々に理想が高いのね」

エリーゼ「ふふん。あたしの真の姿はこんなものじゃないんだから! それに、この頃はいっぱいいっぱい話し方の勉強もしてるの。立派なレディは話し方も優雅じゃないといけないって、マークスおにいちゃんが言ってたから」

レオン「へぇ、あのエリーゼがね……。少しは王族としての自覚が出てきたってことかな?」

エリーゼ「うん。この頃わかったの。タクミさんともっとエッチしたいなら、色々成長しなくちゃいけないって。お胸とお尻は特に重要なんだよ!」

レオン「りっぱなレディは何処に行ったんだい?」
282 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/21(土) 21:03:07.69 ID:TrIaI7nO0
レオン「もしかしてエリーゼ、昨日タクミ王子と何か話をしたんじゃないかな?」

エリーゼ「え、なんでそう思うの?」

レオン「いや、すぐにタクミ王子の話が出たからね。もしかしたらって思ったんだよ」

エリーゼ「あ////」

ニュクス(これ、メスの顔ね)

レオン「エリーゼ?」

エリーゼ「えっと、な、なんにもないよ! 何にもないからね!」タタタタタタッ

レオン「ふん、何にもないっていうようには見えないけど。でも、エリーゼが大人になろうって思ったってことは、タクミ王子何とか話が出来たってことかな?」

ニュクス「話をしたというよりも、ナニかしたっていう感じだけど……」

レオン「止めてくれ、わかってるんだ。今のエリーゼの顔で大体予想着くから、本当悲しくなるから……」

ニュクス「まぁ、その点はタクミ王子に聞いてみるのが一番ね。昨日、アドバイスがどういう結果を迎えたのか、教えてもらいましょう」

レオン「ああ、そのつもりだよ」

 カツンカツン

ニュクス「あら、噂をすれば……」

レオン「あ、タクミ王子。おは――」

タクミ「やぁ」ゲッソリッ

レオン「」

ニュクス「」

レオン&ニュクス(……なにがあった)
283 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/21(土) 21:11:49.84 ID:TrIaI7nO0
レオン「タ、タクミ王子、どうしたんだいその顔。すごく細いというか、げっそりしているっていうか」

タクミ「ああ、これ? これはあれだよ、なんていうか。僕の譲歩の結果っていうか、そのね?」

レオン「ね?じゃわからないから」

タクミ「本当に空っぽになるんだなって思ってさ」

レオン「は?」

タクミ「エリーゼに寂しい思いをさせてたみたいで、それで……」

ニュクス「ちょっと待ちなさい、タクミ王子順を追って話をしてちょうだい。エリーゼ王女と何があったの?」

レオン「正直、聞きたくないけどことの顛末を話してくれるかな」

タクミ「顛末? 顛末なんて簡単だよ。僕は搾り取られたんだ。もう、汁も出なくなるくらいにね」

レオン「それは終わりだけだよ。僕が聞いてるのはどうしてそうなったかなんだけど」

タクミ「……エリーゼ王女が僕を拘束して、僕は成すすべなくおち〇ちんを執拗に責められて、そこで持っていた本を見られて、こういう見た目の子が好きなのって話になって……」

レオン(タクミ王子、昨日の本を持ったままエリーゼに会いに行ったのか。正直引くよ)

タクミ「そしたら……。エリーゼが今すぐにでもしてあげるって言い始めて……」

レオん「まさか、手を出したんじゃないだろうね」

ニュクス「すでに、ここまでの段階で手を出したとか出してないとかの、レベルではないと思うけど……」
284 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/21(土) 21:25:50.50 ID:TrIaI7nO0
タクミ「僕はレオン王子と話したことを僕なりに話したんだ。エリーゼ王女がとても大切で、応えたいけど暴走したらエリーゼ王女を傷つけてしまうんじゃないかって」

レオン「タクミ王子……」

タクミ「もう少し大きくなったら、ちゃんと正式にしようって、そういう話になって……。エリーゼ王女は僕の気持ちを理解してくれたんだ」

ニュクス「そう、だから大きくなるって言ってたのね。好きな人のために理想を目指す、とてもいいことだと思うわ」

タクミ「うん、あの時のエリーゼ王女はとっても嬉しそうな顔をしてた。僕もエリーゼ王女に嫌われなくてよかったって思ったんだ」

レオン「そうか、二人が仲違いを起こしているわけじゃないってわかって、僕もホッとしたよ」

タクミ「うん、僕もすごくうれしかった」




タクミ「だけど……。そしたらエリーゼ王女がさ」

エリーゼ『だったら、おま〇こにいれる以外のことは我慢しないでいっぱいしてもいいんだよね?』

タクミ「そう、おち〇ちんを扱かれながら言われて……。僕思わずうんって答えちゃって……」

レオン「なんでそこでNOと言えないんだ!」ポロポロ

タクミ「僕だって僕だって男なんだよ‼‼‼ あんなのYESと答えるに決まってるじゃないか‼‼‼‼」ポロポロ

ニュクス「二人とも泣かないで」
285 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/21(土) 21:45:17.69 ID:TrIaI7nO0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

タクミ「あっ、え、エリーゼ王女、だめだぁ」

エリーゼ「んっ、じゅるるっ、んぱぁつ、タクミさんのおち〇んちん、どうしてこんなにおいしいのかな。すごく男らしい匂いがのどでいっぱいいっぱいになってるぅ。はむ、んふっ、ふうぅぅ」ジュルルルルル

タクミ「あ、くる、くるぅ……」

 ビュルルルルルッ ビュルッ

エリーゼ「んふっ、こくんっこくんっ。ぷはぁ……んあー、ふぃへぇ、ひゃふひひゃん、んあー」

タクミ(え、エリゼ王女の口の中、僕の精子があんなに粘ついてる)

エリーゼ「んっ、んっ。ぷはぁっ。全部ごっくんしちゃった。あんなに出したのに、もうこんなに硬くなってるよ?」ツンツン

タクミ「ひゃっ、も、もうここまでに――」

エリーゼ「だぁめ。今さっきタクミさん、うんっていってくれたもん。大丈夫、おま〇こはその時まで待ってるから、だからあたしの体の他の場所で、いっぱいイかせてあげるからね。えへへ、お胸は無いけど、ここならタクミさんのを挟んであげられる。ふああっ、お尻の穴にタクミさんの熱いの当たってるよぉ」ビクンビクンッ

タクミ(はうっ、エリーゼのお尻の谷間に僕のが挟まって、すごく暖かくて気持ちいいぃ)

エリーゼ「タクミさん、今から動くね? エリーゼのお尻の谷間に、いっぱいいっぱい吐き出してね?」ヌチュヌチュ
286 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/21(土) 21:46:58.78 ID:TrIaI7nO0
タクミ「はうっ、うあっ、ひあっ」

エリーゼ「はぁはぁ、お尻の穴、タクミさんの先端が当ってムズムズしちゃう。んんっ、はぁ、やだ、ヌルヌルしてお尻で変な気分になっちゃうよぉ」ズリュズリュ
タクミ「だめ、エリーゼ王女、このままじゃ僕、あああっ」

エリーゼ「ああ、すごい、すごいよぉ。タクミさん、もっともっと擦りつけて、エリーゼのお尻の穴の上にいっぱいタクミさんのザーメン、たくさん塗りたくってよぉ」グチュグチュ

タクミ「え、エリーゼ王女。あっ、きもちいいよ。エリーゼ王女のお尻の谷間、すごくすごく気持ちいい。お尻の穴、先端に感じてるよ」コスコスコス

エリーゼ「ふああん、だめ、そんなこと言われたら、お尻の穴敏感になっちゃう、タクミさんを感じたくて敏感になっちゃう。だめ、エリーゼエッチになっちゃう。タクミさんのエッチなお人形になっちゃうよぉ」ヌルヌル

タクミ「ああ、でる、出るよ。エリーゼ王女のお尻に、谷間にいっぱい、いっぱいい‼‼‼」

 ビュルルルルルルルルッ‼‼‼ ビュルルンンッ

エリーゼ「ああああ、お尻、お尻の穴にいっぱい掛かってる。ふああっ、お尻にあったかいタクミさんのザーメン掛かってぇ、はぁつ、やだ、腰止まらないよぉ。ヌルヌルでお尻の谷間がいっぱいいっぱいになってる……」

タクミ「エリーゼ王女……」

エリーゼ「えへへ、タクミさん。まだ、いっぱいいっぱいするよ。タクミさんが気持ちよくなれるようにエリーゼの体におち〇ちんの感触、覚えさせちゃうからね?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

タクミ「そうあれはエリーゼじゃなくて、エローゼだった」

レオン「最後にうまいこと言ったつもりか?」

ニュクス「まぁエロいから多少はね?」

レオン「ニュクスも納得しないでくれるかな!?」

287 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/21(土) 21:51:28.73 ID:TrIaI7nO0
今日はここまで

 エリーゼとタクミ、幸せな二人の今後にご期待ください。
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/22(日) 19:22:53.23 ID:YMIgz5gSO
平和だな(目逸らし)
289 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 19:56:56.50 ID:wXqPmGss0
レオン「とりあえず、エリーゼと仲違いしてるっていうわけじゃなくてよかったってことにするよ」

タクミ「よかったって、この先僕はどうすればいいんだい?」

レオン「そんなこと僕に利かないでくれない?」

タクミ「だってこのままじゃ僕、干からびて死んでしまう気がするんだ」

レオン「エリーゼだって、少しは自制できるはずだよ」

タクミ「僕が自制できるかわからないじゃないか。あの谷間、とっても柔らかいんだ。でもエリーゼ王女は、ちゃんとお尻を手で抑えてくれるから、程良く僕のを締め付けてくれる。もうあんなの味わったら、毎日期待してベッドインしちゃうだろ!?」

レオン「やめて、妹のことを好きになってくれてるのはうれしいけど、そういう生々しい感想なんて聞きたくない……」

タクミ「な、レオン王子はエリーゼ王女の事を馬鹿にしてるのか!?」

レオン「主に馬鹿にしてるのは君の事だよ! なんで僕にそんな話をするんだい、妹の痴態を聞かされ続けて、もう心がチェックメイト寸前だよ!」

タクミ「チェックメイト寸前って、まさかレオン王子……エリーゼ王女のこと」

レオン「それはないかな」キッパリッ

タクミ「よかったぁ」ホッ

レオン「なんで安心してんの!? 僕が実の妹に手を出すような人間に見えるわけ?」

タクミ「うーん、それもそうだね」

レオン「そうだよ、まったく近親だなんて――」

タクミ「だけど、姉だったらどうかな。……なーんて……」

レオン「」
290 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 20:08:16.94 ID:wXqPmGss0
ニュクス「とりあえず、食堂に入りましょう? ここでこんな話を続けるのはあれだから」

タクミ「それもそうだね。僕は先に行ってるよ」

ニュクス「ええ」

 タッ タッ タッ

ニュクス「レオン王子」

レオン「僕は動揺してないから」

ニュクス「ええ、わかってるわ。わかっているから、食堂に行きましょう?」

レオン「ああ……」

レオン(……もしも、カムイ姉さんが本当の姉弟だったら。僕はこうやって恋に落ちてなかったって言い切れない。それくらいカムイ姉さんは大きな存在で、そんな姉さんに『レ、レオンさん、私たちは姉弟なんですよ。こんなこと……』なんて言われたりしたら……)

レオン「……」ググッ

ニュクス「レオン王子? 急に屈んで、何かあった?」

レオン「ちょっと、靴紐が取れちゃってさ。すぐに直して追いつくから。先に行っててくれるかな」

ニュクス「そう、それじゃ先に行って席を取っておくわ」タッ タッ タッ

レオン「……全然、割り切れてないな。くそ、何のために白夜まで行ったのかわからなくなりそうだ……」テトテトテト
291 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 20:43:50.12 ID:wXqPmGss0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サクラ「あ、レオンさん。お久しぶりです」

レオン「ああ、サクラ王女。おはよう、昨日は挨拶に行けなくてわるかったね」

サクラ「いいえ、白夜へ行っていたんですから、長旅の疲れもあったと思いますし、仕方ないと思いますよ」

レオン「ははっ、君はあの戦争の時から変わらないね」

サクラ「そ、そうでしょうか? その、マークスさんと一緒に色々と恥ずかしさを無くす訓練とかしてきたんですけど」

レオン「えっと、僕が言いたかった変わらないところっていうのは人を気遣う優しさの事だったんだけど……」

サクラ「え、そ、そうだったんですか……。その、ごめんなさい勘違いしてしまいました」

レオン「勘違いって、恥ずかしさとかのこと」

サクラ「は、はい。その今も訓練してるんですよ」

レオン「へぇ、そうなのかい。もしかしてマークス兄さんが提案したのかな?」

サクラ「どうしてわかるんですか? 誰にも話してないのに」

レオン「へぇ、そうなんだ。マークス兄さんってそういうところを正そうとする人だからさ」

サクラ「えへへ、私いっぱいマークスさんに鍛えられてますから。もう、どんなところでも応えられるようになってきたんですよ」

レオン(……雲行が怪しくなってきた)
292 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 21:04:40.66 ID:wXqPmGss0
 ガチャンッ

マークス「む、もう揃っていたのか。これは私たちが一番遅かったということか」

カムイ「ふふっ、みたいですね。お兄さんとお姉さんが一番遅刻なんて、ダメダメですね」

マークス「ははっ、そうだな」

レオン「マークス兄さんにカムイ姉さん。おはよう」

マークス「ああ、おはよう。サクラもおはよう」

サクラ「はい。もう、さっきお部屋でおはようは聞きましたよ」

マークス「そうだったな。では、聞かせるおはようではないほうにしよう」グッ

サクラ「あ、マークスさん。みなさんがいるのに……あっ」スッ

レオン(はぁ、朝からキスでおはようか。ずっと前からそうだったけど、マークス兄さんのそういうところ変わって――)

サクラ「んっ、んあっ、んんんっ、ちゅるるっ、はああっ」チュパチュパ レロォ

マークス「んんっ、はぁ、ふぅ、今日もとても熱いな。サクラの中は……」サワサワ

サクラ「ふあああんっ」ビクンッビクンッ

レオン「え、あの二人何してんの? おはようのキスってもっとソフトな奴だよね?」

カムイ「ふふっ、サクラさんとマークスさんは相変わらずですね」

エリーゼ「えへへ、サクラとマークスおにいちゃん、とっても仲良しさんだね!」

レオン「え、なにこの空気…。僕だけしか突っ込む人がいないくらい日常化してるわけ?」

ニュクス「朝からベロチュー、これが新しい暗夜の文化と受け入れるしかないというわけね」

レオン「少しはニュクスも反発してくれないかな……」
293 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 21:20:20.82 ID:wXqPmGss0
レオン「それにしてもカムイ姉さんはまた寝坊?」

カムイ「ふふっ、この頃あまり寝坊はしないんですよ」

レオン「え、城塞にいた時、フェリシアとフローラに起こされてたのに? 正直信じられないな」

カムイ「もう、これでも戦いを通じて色々と成長したんです。ダメダメなお姉ちゃんはもう卒業、これからは頼れるお姉ちゃんになっていくんです」

レオン「そう、それじゃチェスで僕と勝負しよっか?」

カムイ「ううっ、レオンさんは意地悪です、今日も先に起きてるなんて、これじゃお姉ちゃんの出る幕がありません」

レオン「出る幕って、いったい何をしようとしてるのさ?」

カムイ「本当は久しぶりに戻ってきたレオンさんを起こしてあげて、お部屋の外で待って出てきたところで法衣を逆にして着てるんじゃないか調べるんです。それで、逆になってたらお姉ちゃんらしく指摘して、ふふっレオンさんはかわりませんねって法衣を着せ直してあげようかと」

レオン「こ、子ども扱いしないでくれるかな。僕だってあのころとは違うんだから、法衣を間違って着ることなんてもうないよ」

カムイ「そうですか、残念です」

レオン(うう、時間を巻き戻す歯車とかあったら使って戻りたい……)

ニュクス「ないもの強請りは良くないわ、レオン王子」

レオン「こういう時だけ、心を読むのは止めてくれないかなぁ……」
294 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 21:32:52.43 ID:wXqPmGss0
ニュクス(そういえば……アクアからレオン王子を玉座に座らせるように言われていたわね。でも――)

レオン「そっか、暗夜の経済は思った以上にうまく回っているってことだね」

マークス「ああ、サクラ王女との婚約の印に送られてきた桜で白夜の文化に多くの者たちが興味を持ち始めて、物流もほぼ落ち着き始めている。細かな問題はあるが、暗夜の民も白夜の民も快く互いを尊重し合っている」

レオン「なら安心だね。やっぱり、マークス兄さんが王になって良かったと思うよ。僕にあの玉座はとてもじゃないけど似合わないからさ」

マークス「ははっ、うれしいことを言ってくれるな。あの玉座に見合う王として鍛錬を続けるつもりだ、レオン見ていてくれるか?」

レオン「もちろんだよ、兄さん」

ニュクス(こんな会話に水を差すようなことを言うわけにもいかない。ここはアクアの名前を出して強引にことを進めるっていうのは――)

カムイ「はぁ、アクアさんは何処に行ったんでしょうか。この頃、夜にすることが無くて寂しいです。どこにいるかわかれば、すぐに見つけに行くんですけど」

エリーゼ「アクアおねえちゃん、本当にどこに行ったんだろうね? カミラおねえちゃんもどこかに行っちゃったし、もしかして一緒なのかな?」

サクラ「そうかもしれませんね。でも、アクア姉様にいただいた練習書物はすべて試してしまいました。私もアクア姉様にお会いしたいですね」

カムイ「はい、はぁ、体がうずうずしてしてきます。もうここ数日、アクアさんに触れてないって、どうにかなってしまいそうです///」

ニュクス(ここでアクアの事を口に出すのはまずいわね。すぐにでもアクアがどこに行ったのか問い詰められそう……)

ニュクス「はぁ、八方塞がりみたいね……」
295 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 21:45:11.88 ID:wXqPmGss0
マークス「ところでレオン、一つお前に頼みがあるのだが。いいだろうか?」

レオン「何かな。しばらく暗夜にいなかったから財政とかの仕事は色々と目を通してからにしたいと思ってるんだけど……」

マークス「いや、戻ってきてすぐに仕事をしてもらおうとは思っていないさ。それに一度まとまった資料を読んでから事に当たってほしいのでな」

レオン「じゃあなにかな?」

マークス「暗夜が新体制を迎えて今日まで来た、そこで我々の肖像画を作ろうという話が持ち上がっている」

レオン「へぇ、肖像画をね……。それで僕のも必要ってことかな?」

マークス「理解が早くて助かる。すでにエリーゼと私は下書きを終えていてな、あとはカミラとお前ということになる」

レオン「あれ、カムイ姉さんは?」

カムイ「私は暗夜の人間ではありませんから。できれば皆さんと同じように描かれたいという気持ちもあるんですけど。やっぱり、私は暗夜の王族としてここにいることはいけないって思うんです」

レオン「そんなことないと思うよ。だって、姉さんはここでずっと育ってきたじゃないか」

カムイ「ありがとうございます、レオンさん。でも、私は透魔の人間で、一度国を持ちました。だから、暗夜の王族としていることは出来ないんです」

レオン「……そうだよね。ごめん、なんだか困る様なこと言っちゃって……」

カムイ「いいんですよ。その気持ちだけでとってもうれしいです。だから、そんな悲しい顔をしないでください。可愛い顔が台無しですよ」

レオン「な、なにをいきなり――」

ニュクス「そうね、可愛い顔が台無しよ?」

レオン「ニュクスまで、もう!」

ニュクス(怒ってるレオン王子……。今夜はこれで決まりね)
296 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 21:56:19.72 ID:wXqPmGss0
ニュクス「ところでその肖像画だけど、どこで描くか決まっているの?」

マークス「いや、決まってはいない。だが、私は玉座に座っているところがいいと思っている」

レオン「え、玉座って。ちょっと待ってよ、今さっき玉座は兄さんにしか似合わないっていったばっかりじゃないか」

マークス「いや、そうなのだが。レオンが座っている姿というのも見て見たいのだ」

レオン「そんな、僕が玉座に座っている絵なんて、変な勘繰りをする連中が出汁にするだけのものだよ。そんな危険なこと――」

ニュクス「レオン王子の指摘はもっともだけど、私はマークス王の意見を汲んであげてもいいと思うわ」

レオン「ニュクス?」

ニュクス「わからない? マークス王がレオン王子の違う姿を見て見たいっていう、その兄としての感情。確かに王族である以上、そういうものは度外視しなくちゃいけないものだと思うけど、今くらいそう言う試みを試してみてもいいって私は思うわ」

レオン「……だけど、僕なんかが玉座に座るなんて」

ニュクス「ふふっ、確かに玉座は王が座る物だけど、マークス王はレオン王子にその椅子に座る資格があるってそう言ってくれているの。兄弟としてじゃなくて、一人の暗夜の人間として、レオン王子を選んでくれているのよ」

レオン「……そうなのかい? マークス兄さん」

マークス「あ、ああ、そうだとも」

マークス(私はただ、玉座に座った直後にソワソワするレオンの姿が見たいだけだったのだが……)
297 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 22:07:55.31 ID:wXqPmGss0
レオン「……そ、そこまで言うなら構わないよ」

マークス「そうか、そう言ってもらえてうれしいぞ、レオン」

レオン「それで、もう始めるわけ?」

マークス「いや、まだ準備が整っていない。お前の返答次第だったからな。それに今回の肖像画は趣向を凝らしていることもある。少しばかり長丁場になるだろう」

レオン「よくわからないけど、できれば早く始めてほしいかな」

ニュクス「正午より前に始められるようにすればいいんじゃない?」

マークス「そうだな。よし、昼より前から作業に入るとしよう。レオンはそれまで部屋で休んでいてくれ。準備ができ次第、呼びに行く」

レオン「分かった」

ニュクス(……なんていうか、運が良く物事がつながった感じね。リリスの方はうまくやったのかしら?)

レオン「ところで趣向を凝らしているって?」

マークス「ああ、今回の件だが、白夜の軍師ユキムラから提案があり、互いの芸術文化交流も兼ねようということになっていて油絵と浮世絵、暗夜式と白夜式で描くことになっている。今頃、白夜でも同じように作業をしているかもしれないな」

ニュクス(意図的なめぐりあわせを感じるわね……)

レオン「へぇ、そうなんだ。ちなみにどんな服装でいけばいいのかな?」

マークス「ああ、規定があってな腰布だけで来てくれ」

レオン「…………」

レオン「えっと、僕の聞き間違えかな、今腰布だけだって――」

マークス「ああ、腰布だけだ」

レオン「……え?」

レオン「……」

「……………え?」
298 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/26(木) 22:08:40.00 ID:wXqPmGss0
今日はここまで

 王族の美しさを出すためだから、腰布だけになるのは仕方ないね
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/26(木) 22:39:29.43 ID:EC0uoUfLo
えっちい感じになりそう
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 09:22:05.66 ID:sWcwTncSO
ギリシャ人の彫刻みたい
301 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/29(日) 21:16:31.15 ID:zH5VhQDt0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

レオン「どうして、腰布一枚で肖像画を作る必要があるんだよ」

ニュクス「レオン王子、少しは落ち着いて」

レオン「こんなの落ち着いていられるわけない。星界に飾られてた誰かもわからない自分の銅像とはわけが違うんだ! 今回は肖像がなんだよ!」

ニュクス「あー、確かにあれ、誰も似ていなかったわ」

レオン「ここまでの、そしてこれからの暗夜の行く末を考えて作るべきものなのに。どうして、腰布だけでいいってゴーサイン出しちゃうんだよぉ……」

ニュクス「レオン王子……。とりあえず準備だけはしましょう? マークス王も準備を始めているみたいだし」

レオン「……わかったよ。どちらにしても準備だけはするよ、するしかないんだからさ……」

ニュクス「そうね」

レオン「……」

ニュクス「……」

レオン「……あのさ」

ニュクス「どうかしたの?」

レオン「その、着替えるからちょっと部屋の外にいてくれないかい? さすがに恥ずかしいんだ」

ニュクス「……私は一向に構わないわよ」

レオン「ニュクス!?」
302 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/29(日) 21:30:32.70 ID:zH5VhQDt0
ニュクス「冗談よ。外で待っているから、準備が出来たら声を掛けてちょうだい」

レオン「はぁ、ニュクスまで悪乗りしないでくれないか。正直、戻ってきてからあまり心が休まらないからさ」

ニュクス「わかったわ。それじゃ、待っているわね」ガチャッ バタンッ

ニュクス「……」

 ザッ

ニュクス(少しだけ、私のことを意識してくれたんじゃないかって思ってしまうわね…。でも、多分だけど私以外の女がいても同じことを言ったはず。私は特別じゃないわ)

ニュクス「……はぁ、思った以上に厄介な感情よね。こんな感情に揺らされる日が来るなんてね。本当に……」

 ポスッ

ニュクス(はぁ、もしも今私が恋人同士だったら、何のためらいもなく服を脱いでくれたのかもしれない……。いや、どうかしらね。もしかしたら……)

ニュクス「はぁ、こんなことを考えるなんて。焼きが回ったわね、私も」

ニュクス(レオン王子の準備は着々と終わりつつあるから、もう心配することは無いか……)

 コンコンッ

レオン『ニュクス、準備が出来たよ』

ニュクス「そう、開けるわね」

 ガチャッ バタンッ

ニュクス「それで、どんな感じに仕上がって……」

レオン「正直、こんな格好で肖像画になるなんて苦痛でしかないんだけど、ニュクスだってそう思うよね?」(E:腰布)

ニュクス「そうね、控えめに言ってそんな肖像画が後世に残るなんて……正直最高よ」

レオン「それは僕の求めてる答えじゃないなー」
303 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/29(日) 21:39:06.88 ID:zH5VhQDt0
レオン「はぁ、ニュクスも少しは暗夜の行く末を考えてくれないかな。こんな肖像画なんてつくったら……」

ニュクス「まぁ、もしも没になったら、新しくまじめな物を作ればいいだけの事よ。今のはお世辞ね?」

レオン「本当にいらないお世辞だよ、それ。はぁ、もう少しで正午かな。早くいかないと」

ニュクス「そうね……。まさかその格好で行くつもり?」

レオン「まさか、さすがにこれだと問題になるからね。そこでいつも付けてるマントの出番だよ。これを付ければ……ほら」

ニュクス(……え、これはなに、私を誘っているの? そんな裸マントだなんて)

レオン「着ないよりはマシだからね……。ニュクス?」

ニュクス「レオン王子、ちょっと失礼するわね」ピラッ

レオン「な、なんで捲るんだ! これじゃマントの意味がなくなる!」

ニュクス「あ、ごめんなさい。つい……ね?」

レオン「ね、じゃないよ。暗夜に戻ってゆっくりできたらって思ってたのに……」

ニュクス「と、とりあえず。現場に向かいましょう? マークス王も準備を終えて待っているはずだから」

レオン「そうだね。できれば準備ができてないと嬉しいんだけど」
304 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/29(日) 21:52:33.64 ID:zH5VhQDt0
レオン「……あれ、マークス兄さんは?」

美術係「それが、少し遅れると言われまして。ああ、ご安心ください、写生の準備はすでに整っておりますので」

レオン「うん、全然安心できないね」

ニュクス「それにしても、提案した側が時間にいないなんてね?」

レオン「一体どうしたんだい。まさか、何か問題でも?」

美術係「いえ、サクラ様が新しい衣装を手に入れたので、マークス王はそれを試すと言っておられました」

レオン「へぇ。新しい衣装?」

美術係「ええ、今度の収穫祭で白夜の方々も参加されるようでして、白夜に言い伝えられている妖怪と呼ばれるものですか? その衣装だとかで」

レオン「なるほどね。なら仕方ないかな、今度の収穫祭は暗夜と白夜の交流現場の一つになるから、ここで気を抜くわけにもいかないし、白夜の文化と暗夜の文化が互いに存在できることは、両国の関係をさらに深めるきっかけにもなるはずだよ」

ニュクス「そうね。確かにそういうものだったら先に見ておくのも悪くないと思うわ」

レオン「ああ、それなら遅れるのも仕方ないか……。はぁ、これ以上美術係を待たせるわけにもいかないから、準備を始めよう」

ニュクス「ええ……」

ニュクス(だけどさっきの美術係の言葉、見るじゃなくて試すだったのよね……)
305 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/29(日) 22:11:13.99 ID:zH5VhQDt0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

サクラ「んんっ、いや、まーくすさぁん……」

マークス「そんなにお尻を上げて、白夜の猫又というのは、こんなにもいやらしい妖怪なのか?」

サクラ「はううっ、ちがいます…。これは……ひゃっ」

マークス「この猫の手を模った暗器……。これでこうしてほしいのではないのか?」ペシンペシンッ

サクラ「やっ、マークスさん。ふああっ、だめ、今、そんな叩かれたらぁ、私…わたしぃ////」

マークス「こんなにも鈴をリンリンと鳴らしているというのにか? いけない尻尾だ、しかも一本では満足できず二本も挿入れているとはな。これは妖怪と呼ばれる所以もわかるというものだ」グリグリッ

サクラ「はああっ、お尻の穴、だめです、そんな掴んで、ひ、ふあああんっ」グチュグチュチュ

マークス「厭らしい音が響いているぞ、サクラ。部屋の中に響いている……」

サクラ「言わないで、いや、マークスさんそんなに激しく動かしたら、ふああっ、いや、うんちが出たり入ってるみたいで、きもちよくなっちゃいますぅ」ジュブジュブ

マークス「気持ちよくなっているんだろう。なら、もっと淫らな妖怪に私が染め上げよう。ほらサクラ、私に言いたいことがあったんだろう?」

サクラ「は、はひっ……。あ、甘いものぉ……下さらないとぉ、ひうんっ!!! はぁ、ふ、んっ、い、いたずらしちゃいますぅ……「」ブルブル

マークス「……」

サクラ「マ、マークスさん?」

マークス「すまない、少しだけにしようとしたが……。我慢できそうにない」ジュルジュル!

サクラ「ふああああっ!!! やっ、そんな、さっきより、はげしっ、ん、あ、あふ、私のお尻の穴、ガバガバにぃ、なっちゃいますぅ」

マークス「ああ、悪戯をするような妖怪は退治しないといけないからな……」

サクラ「ふやっ、や、だめ、奥までズって入ってきてぇ。あ、だめ、だめええええええっ!!!!」ビクンビクン!

マークス「さぁ、サクラ。最後に私のでお前の中にいる猫又を追い出すぞ。今のお前は猫に憑りつかれてのだからな……」

サクラ「は、はい……マークスさん。んっ、、マークスさんのを私の……私のここに」スッ

 クチッ

「挿入れてください……にゃん////」クパァ
306 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/10/29(日) 22:14:20.01 ID:zH5VhQDt0
 今日はここまで

  仮装の収穫祭は明日から!
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/29(日) 22:28:10.85 ID:GUhmoSAio
やっぱりマニキは殺さなきゃ…
308 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/02(木) 17:54:34.98 ID:ryU5+tK50
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

美術係「ではレオン様、作業を始めさせていただきます」

レオン「……」

美術係「時折休憩を挟ませていただきますので、すこし辛くなりましたら手を上げていただければ――」

レオン「……」スッ

美術係「おや、いきなりどうしましたか?」

レオン「君はいいよ、僕を描くことが仕事だからね。未だマークス兄さんが来ないから、文句を言うこともできないからね。だけどさ……、そこに並んでるのは何なんだい?」

ニュクス「レオン王子、今動かないで、最高の瞬間は今ここにしかないから」

エリーゼ「えへへー、タクミさん。どっちがうまく描けるかか勝負しよ。カムイおねえちゃんにどっちがよく描けてるか決めてもらうの」

タクミ「そんなこと言われても、僕は油絵って初めてやるんだよ。ずっと、暗夜に住んで来たエリーゼ王女に勝てるわけ――」

エリーゼ「もしもタクミさんが勝てたら、なんでもしていいよ?」

タクミ「やっぱり全力でやらないと駄目みたいだね…」

レオン「タクミ王子、君は本当にこらえ性の無い男だよね……」

カムイ「ふふっ、タクミさんとエリーゼさん、互いに切磋琢磨出来てうらやましいです。はぁ、アクアさんがいたら体に筆を走らせたかったんですけどねぇ」

ニュクス「殊勝なプレイね。ちなみに何をするのかしら?」

カムイ「まず筆を湿らせたいので指でこうアクアさんの肉壷をですね……」クイクイッ

レオン「カムイ姉さん、その指の動きやめて、本当にやめて」

ニュクス(そういえば、そろそろ正午になるけど、白夜の方はどうなっているのかしら?)
309 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/02(木) 18:22:52.44 ID:ryU5+tK50
◆◇◆◇◆◇

リョウマ「まさか、もう一度この服に袖を通すことになるとはな……」

ヒノカ「兄様、とても似合っています。やはり、リュウマ兄様はこうでないと」

ピエリ「うん、とっても威厳があってかっこいいの!」

ベルカ「昨日のジェネラル姿や水着に比べることは出来ないわ…」

リリス「比べる姿が全裸とジェネラルしかないっていうのが、あれですけど。ともかく、もう絵描きの方々も待っているみたいですから、早く玉座に向かいましょう」

リョウマ「そうだな、今日中に浮世絵と暗夜の油絵だったか、それの下書きを終えなくてはいけないとなると、かなりの長丁場になりそうだ」

ベルカ「大丈夫よ、少なからずのサポートをするわ…。汗とかくらいは拭いてあげる」

ピエリ「そうなの。お腹がすいたら声を掛けてほしいの。ピエリが腕によりをかけておいしいの作ってあげちゃうの!」

リョウマ「そうか、色々と手を掛けることになるが、よろしく頼む」

ベルカ「気にしないで、これも成り行き…。カミラ様からの命令の延長だから…」

ピエリ「ピエリのお料理に期待してほしいの。とってもおいしいからほっぺたが斬り落ちちゃってもしらないのよ!」

リリス「ピエリさん、どうしてそう怖い表現をしたがるんですか。まったく……ん?」

リョウマ「……」

リリス(え、なにこの真剣な眼差し。今の流れでそんな顔になるところありましたっけ?)
310 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/02(木) 18:36:07.83 ID:ryU5+tK50
リョウマ(この感じ……ベルカは寡黙だがきちんと手を貸してくれる妹。ピエリは人懐っこい妹といったところか。そんな二人が俺の妹であったなら、このような感じか?)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ベルカ『もう、お兄さんはダメね。じっとしていないと下書きが終わらないのに、こんなにフラフラしてる……』

リョウマ『すまないな、ベルカ。しばらく精神統一の修行を疎かにしてたツケが来たのかもしれない……』

ベルカ『いいわ…。これくらいのサポートならしてあげる…。こんなに汗を掻いて、今拭くわ……』フキフキッ

 クゥゥ……

リョウマ『あ……』

ピエリ『あ、おにいちゃんのお腹が泣いちゃってるの! もうだめなのよ、ちゃんといっぱい食べないと強くてカッコいいおにいちゃんになれないのよ』

リョウマ『ははっ、お前たちには恥ずかしいところばかりみせているな』

ピエリ『えへへ、任せてなの。ピエリ、おにいちゃんのためにとってもおいしいご飯を作ってあるの! おにいちゃんの泣いてるお腹もすぐに泣き止んじゃうのよ』

ピエリ『ふーっ。ふーっ。はい、あーんなの!』

リョウマ『ありがとう、ありがたくいただこう』

ベルカ『私もあげるわ…』

ピエリ『わかったの。はい、おにいちゃん! あーんなの』

ベルカ『はい、お兄さん…。あ、あーん……』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リョウマ(これが二人に見る妹像ということか……。どこかよそよそしい現実では到底出会えないであろう存在……)

リョウマ「ふっ、やはり架空に勝るものは無いということか……」フッ

リリス「これ絶対よからぬことを考えてますよ」
311 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/02(木) 18:56:39.37 ID:ryU5+tK50
美術係「いやー、まさかリョウマ様が快諾してくださるとは思いませんでしたよ」

ヒノカ「ああ、私だけではどうにもならなかったがリリスの進言のおかげで、リョウマ兄様が動いてくれたと言っていいだろう。本当に色々と迷惑を掛けてすまないな」

リリス「いいんですよ。こうしてリョウマ様がここに戻られたのも何かの縁ですから。それに白夜と暗夜の文化がこういった形で交流を深めることはとてもいいことだって思いますし、なにより……」

ヒノカ「?」

リリス「ヒノカ様がリョウマ様と久しぶりにお会いしてとてもうれしそうで、そのお手伝いが出来て良かったって思います」

ヒノカ「リリス……。ううっ……」

リリス「え、ヒノカ様?」

ヒノカ「すまない、この頃はスズカゼの暴走や。政の話ばかりでこのように私にそんなことを言ってくれる者などいなかったから……本当に身に染みて……」

リリス(思った以上に白夜の政って胃を痛めそうですね…。サイゾウさん、もう少しフォローしてあげてくださいよ)

リリス「え、えっと、そう言えばこの両国の文化交流、ヒノカ様が提案されたものなんですか?」

ヒノカ「いいや、これはユキムラの提案なんだ」

リリス「ユキムラさんの提案だったんですか。こんな素敵なことを思いつくものなんですね」

ヒノカ「ああ、しかし最初の案を見せてもらった時は、少し笑ってしまったな」

リリス「?」
312 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/02(木) 19:09:15.31 ID:ryU5+tK50
ヒノカ「最初、ユキムラは暗夜の文化を調べていたようなんだが、白夜に出回っている資料が、その……裸体の銅像の写し絵ばかりでな」

リリス「あー。確かにそうですね。ローブを被っているのもありますけど、基本的には恥部を隠しているだけの物ばかりですからね。人間は人間の形を見せつけるべきだとかなんとかで……」

ヒノカ「ああ、ユキムラはこれも暗夜の文化だと考えるべきか悩んでいたそうだが。その、私はそんな腰布一枚や、布切れに身を包んでいるようなものは良くないと思ったんだ」

リリス「それはそうですよ。もしも、改定案じゃないままだったら。リョウマ様、褌一丁で玉座に座ってることになりますからね」

ヒノカ「ああ、それもあって私は数日間寝ずの晩で改定案を出し、それを暗夜へと送ったというわけだ」

リリス「なるほど、今回の一件が起きたのもある意味必然だったということですね。でもお疲れだったんですから、改定案じゃなくて原案を送ったりなんてしてませんよね?」

ヒノカ「はははっ、万が一にもそうなっていたら、従来の暗夜形式で私も肖像画を作るさ。まぁ、そんなことあるわけないとは思うがな」

リリス「ですねー………」



リリス(そこはかとなく『今回もダメだったよ』と感じるのは虫の知らせか何かでしょうか……)
313 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/02(木) 19:20:48.59 ID:ryU5+tK50
リリス「それでヒノカ様、実はこの後なんですけども。私、暗夜に戻らなくてはいけないんです」

ヒノカ「え、そうなのか?」

リリス「はい。急用で申し訳ないのですが、ピエリさんのことをお願いできますか? ベルカさんは大丈夫だと思うんですけど、ピエリさんはその目を離すと何をするかわからないと言いますか」

ヒノカ「ああ、心配しないでいい。ピエリのことは私が責任をもって面倒を見るさ。なに、前のことも誤解だったとわかったんだ。今は気兼ねなく話をできるはずさ」

リリス「そう言ってもらえると助かります。ああ、すみません、時間が押しているので私は失礼しますね」

ヒノカ「そんなに急いでいるなら、馬を出すが……」

リリス「いいえ、大丈夫です。今からでも十分間に合いますし、このところ流通路が確保されて安全に行き来ができるようになりました。だから、へっちゃらなんです」

ヒノカ「そうか。リリスを見ているとなんだかカムイを思い出すよ」

リリス「え?」

ヒノカ「ふふっ、何だろうな。こう見た目はそうでもないが、その雰囲気が少し似ている気がするんだ。いや、もしかしたらカムイのことをちゃんと妹として見てあげることが出来なかったから、それをお前に重ねているのかもしれない」

リリス「大丈夫です。ヒノカ様はちゃんとカムイ様のお姉様ですよ。私はそう思っています」

ヒノカ「……そうか、ありがとう。少なからず食料を持っていてくれ、ここから暗夜までは長旅になる。気を付けていくんだぞ」

リリス「ありがとうございます。それでは、ピエリさんのことよろしくお願いしますね」

ヒノカ「ああ、私が玉座に向かうとする。それではな」

 タッタッタッタッ

リリス(そういえば、あの玉座って真実の姿を曝け出すものですけど、リョウマ様は座っても影響ないんでしょうか?)

リリス「まぁ、何も起こらないでしょう。多分」

リリス(さて、私はアクアさんの呪縛から逃れるために最後の仕事に取り掛かるとしましょう)

リリス(はぁ、透魔王国の入り口、星界に作っておくべきでしたね)タタタタタッ
314 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/02(木) 19:55:26.59 ID:ryU5+tK50
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◇◆◇◆◇
―透魔王国・浮遊島―

アクア「………」

カミラ「何もまだ起きないわね」

アクア「ええ、ずっとここで待っているけど、何も起きる気配がないわ」

アクア(あのモローからの言葉を読み解く限り、浮遊する島の顔はここにあった顔面石を指しているはず。なら、ここで待っていれば何か起きるはずと踏んだのだけど)

カミラ「まだ、来てから1日も経っていないけど……」

アクア「外と中で流れる時間が違う以上、ここでの一日が外の一日とは限らないもの。私はここで間違えるわけにはいかないの、カムイを肉奴隷にして私の肉便器にしないといけないから」

カミラ「アクアはカムイを愛していないの?」

アクア「……わからないのよ。こう、一方的に責められて私はカムイとそういうことをすることに気持ち良さを感じてる。でも、それが幸福な感情なのかと聞かれたら、返答にこまる私がいるの……」

カミラ「アクア」

アクア「ごめんなさい、こんなことを。カミラに話しても心配をかけるだけなのに」

カミラ「いいのよ。言ったでしょう? 私はアクアの力になるって」

アクア「……ありがとう、カミラ」

カミラ「ふふっ、それにしても本当に何も起きないわね?」

アクア「ええ、もしかしたらリリスかニュクス、どちらかが失敗してるんじゃないかって思えてきたわ。ニュクスが失敗してたらレオンに衣装の事でも話そうかしら?」

カミラ「本人のいない前でいうことじゃないわよ。でも、あのニュクスがレオンに御熱だなんてね」

アクア「まぁ、戦争の間に色々と交流もあったけど、最初からニュクスの呪いに気づいていたのはレオンだけだったみたいだから」

カミラ「ふふっ、まさに王子様ね」

アクア「だけど、もし失敗してるのがリリスだったら、ピエリの事も含めて白日の下に晒してあげる。慈悲は無いわ」

カミラ「リリス……」
315 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/02(木) 20:11:21.17 ID:ryU5+tK50
 ホワンッ

アクア「?」

カミラ「どうしたの?」

 ホワンホワンッ

アクア「……どうやら、リリスとニュクスへのおしおきは無しになったみたい」

カミラ「ええ、そうみたいね。私は離れているわね。他人がいたら失敗する儀式かもしれないからね?」

アクア「ありがとう」

カミラ「それじゃ、事が済んだら呼んでちょうだい?」

 タッ タッ タッ

アクア「……」

ホワンッ シュオオオオオオオオオッ!!!! 

アクア(よし、どうにか条件は満たした。あとは、お○んちんを生やす薬を受け取るだけ。そう、私は条件を満たした。なら、私の願いはここで達成される!)

 ドゴオオオオオオンッ!!!!




カミラ「すごい音……。ふふっ、頑張りなさいね」

カミラ「さてと、あとはゆっくり待ち……?」

 カツンカツンッ

カミラ「あら……」

「思ったより早かったのね?
316 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/02(木) 20:12:26.17 ID:ryU5+tK50
今日はここまで

 暗夜と白夜の文化交流はこうして平和に続いていくのです。
317 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/07(火) 19:54:10.84 ID:oSjB86H30
◆◇◆◇◆◇
―白夜と暗夜の国境・無限渓谷『谷底』―

 白夜出立から1日経過……

 ビュオオオオ

リリス『相変わらずすごい風圧ですね。私はこうやって動き回れるからどうにかなりますけど、カムイ様とかギュンターさんとか、風に煽られて岩壁にぶつからないでよく降りられましたね。私でも結構、苦労するっていうのに……』

 スタッ ホワンホワンッ

リリス『はぁ、ようやく着きました。変身して星界の治癒能力をフル活用して来ましたから、ここまで一日くらいですか。さてと、カミラ様とアクアさんはどちらにいるんでしょうか?』

 カツンカツン

リリス『ん、あちらから足音が……誰かいますね』フワッ フワッ

カミラ「あら……思ったよりも早かったのね?」

リリス『あ、カミラ様。こんなところにいたんですね。もしかして私が来たのに気が付いてくれたんですか?」

カミラ「まぁ、そんな感じよ。この状態の貴女と話をするのは初めてね」

リリス『あ、そうですね。いつもは神殿にいてプカプカしてるだけでしたから」

カミラ「ふふっ、ちゃんと星界のことを見てくれていたじゃない。みんながゆっくりできる場所を維持してたのに、何もしてないみたいなこと言っちゃいけないわ。リリスもちゃんと私たちのためにできることをしてくれた。それだけでも十分、貴女は義務を果たしているはずよ」

リリス『あ、ありがとうございますぅ……』ポロポロ
318 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/07(火) 20:09:02.40 ID:oSjB86H30
カミラ「それよりも、その状態だとこういう風にコミュニケーションするのね」

リリス『はい。この状態では人間としての声帯もなくなってしまっているので、鳴き声しか出せませんから。でも、私の言葉は直接聞こえますけど、みなさんの心の声が聞こえてるわけではないので安心してください』

カミラ「あらそうなの? てっきり、今私が考えていることが筒抜けになってるのかと思っていたのだけど」

リリス『筒抜けって、正直みんなの考えてることまでわかりたくありませんよ。その、口に出さないだけで皆さん思っていることがあるわけですから。流石に、心の声まで聞こえてたら、私も参ってしまいます』

カミラ「そう、でもあなたは思念で会話をしているでしょう? 何かを考えることは出来ないんじゃなくて?」

リリス『そうなんですよね。この状態の時は周囲にいる方々に私の思考は筒抜けですから、もう考えることは半ばあきらめています』

カミラ「そう、思ったより不便なのね?」

リリス『確かに困ることはありますけど、死ぬほど困るってことは無いです。愚痴を貯める必要もありませんから、嫌なことはすかさず嫌って言えますし、ある意味ストレスフリーですよ』

カミラ「つまり気持ちいいことをされたら、体はもちろん心も誤魔化す必要が無いということね?」

リリス『どうして、私のストレスになりそうなことを口にするんですかねぇ』
319 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/07(火) 20:20:25.77 ID:oSjB86H30
カミラ「ところであなたがここに来たっていうことは、白夜の玉座にリョウマ王子を座らせることが出来たということね?」

リリス『はい、暗夜の方はどうかわかりませんけど。少なくとも白夜の方の問題は解決してます。それで、約束通り飛んできたわけなんですけど……。そうでした、アクアさんです。アクアさんはどちらに?』

カミラ「アクアなら今一人よ。少し前に異変が起きたから」

リリス『ということはニュクスさんも玉座にレオン様を座らせることが出来たということですね。はぁ、これでお互いにアクアさんに邪魔されない平和を勝ち取ることが出来たということですね』

カミラ「あら、アクアに何か握られているのかしら?」

リリス『ノーコメントです。まぁ、その件については一つの終焉を迎えたので、もうどうでもいいことになってしまったんですけどね…』

カミラ「よしよし、頑張ったのね。偉いわ、リリス」ナデナデ

リリス『んっ、ふわあああ。カミラ様の手、とってもきもちぃ……』

カミラ「あらあら、そんな甘い声を出して。そんなにここを撫でられるのが気持ちよかったのかしら?」ナデナデ

リリス『ふにゅっ、んっ、はぁっ、だめです、そんな鼻先を爪先でカリカリッ、カリカリッ。ああ、ダメですダメです。これ以上は御障り厳禁ですよ!』フワッ フワッ

カミラ「そう残念ね。その竜の生態から甘い鳴き声を出したかったのだけど…。ふふっ、竜は竜でも星竜がどんな声で鳴くのか、ドラゴン乗りとしては気になるもの。ふふっ、もう少し鳴かせてあげたくなってきたわ」

リリス『早く人の姿に戻らないといけませんよ、これは』

320 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/07(火) 21:10:46.84 ID:oSjB86H30
カミラ「冗談よ、冗談。さぁ、アクアを迎えに行きましょう?」

リリス『はぁ、もうそうしましょう。アクアさんが薬を手に入れたことを確認して、さっさと地上に戻って神殿でゆっくりしたいんですから』

カミラ「あら、カムイのことを心配しないの?」

リリス『心配といえば心配ですけど……、正直アクアさんがカムイ様を襲っても、逆襲されてそうです。はっ、今のはですね……』

カミラ「いいの、アクアの目的は知っているわ。アクアはカムイとの関係を変えたいって思っているみたいだけど、リリスもうまくいかないと考えているのね」

リリス『もって……、カミラ様もそう思っているんですか?』

カミラ「ええ。だって、アクアはまだカムイのことをまだわかっていないみたいだから…」

リリス『そりゃ、レイプ相手の事なんて理解したくないでしょう』

カミラ「あら、アクアはカムイに無理やり?」

リリス『無理やり……ですよね。実際、アクアさん全力疾走で逃げてましたし。クラスチェンジで聖天馬武者になるくらいには必死でしたよ』

カミラ「そう、カムイの愛もなかなか伝わらないわね」

リリス『もっと平和的に解決すれば、こんなことにはならなかったと思うんですけど……。アクアさんもカムイ様の思いに全く気付いていなかったようですし』

カミラ「そういうものよ。世の中、自分に向けられてる感情をすべて理解できる人なんていないわ」

リリス『それはそうですけど……』
321 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/07(火) 21:27:23.14 ID:oSjB86H30
カミラ「ふふっ、アクアのことを色々言うけど、なんだかんだで心配しているのね?」

リリス『それは、その、アクアさんはカムイ様の恋人ですから。二人の関係がぎくしゃくしているのは見ていて不安になりますし、別にアクアさんが心配というわけではないんですよ?』

カミラ「そう言うことにしておいてあげる。さぁ、こっちよ。この先で儀式を行っていたはずだから……」

リリス『だから、ああ、もういいですよ。ちょっと、待ってくださいカミラ様!』フワッ フワッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アクア「はぁ、はぁ、お○んぽ、しゅごい……、なんでこんなにムズムズして、はぁ、触りたい、こんなに触りたくなるなんて……」ビクンビクンッ

星竜モロー「そうだろ、そうだろ。でも、おさわりはだめだからね。今はお試し期間中だから」

アクア「ううっ、言われた通りにことを追えたのに、こんな生殺しだなんて……」

星竜モロー「いや、本当に条件をクリアするとは思ってなかったからね。これはそのご褒美みたいなものだよ、本当ならすぐに薬を渡して帰っちゃうところだったからさ」

アクア「な、なら、少し触るのだって……」

星竜モロー「だーめ。まずは馴れないと。薬飲んだ瞬間にドバドバ出て大変だよ?」

アクア「ああっ、ううっ、はち切れそう、はぁ、うあああっ」ピクピクッ

カミラ「……すごいタイミングで戻ってきちゃったみたいね」

リリス『ええ。それよりモロー様、何で全裸になってるんですか?』

星竜モロー「ん、リリスじゃないか。ほら、なんというか、その……うーん、うん! まぁ、なんとなくかな?」

リリス『今すぐ何か服を着てくださいよ、これじゃまるで――』

カミラ「ええ、アクアがあなたを見て勃起しているみたいじゃない」

リリス『カミラ様、気にするのはそっちですか……」

アクア「やっ、風だけで先端が、うううっ…んあん!!!」ガタガタッ

リリス『もう神殿に帰りたい……』
322 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/07(火) 21:28:45.26 ID:oSjB86H30
今日はここまで

  星竜モローって来年の新作に少しでも出てくるのかなぁ……
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/08(水) 08:38:46.92 ID:1QbOmRtGo
出さなくていいから…(良心)
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/08(水) 09:28:14.43 ID:8rs/jzVSO
シリアスの中のギャグほんとすき
325 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/10(金) 20:59:30.15 ID:w+LzrBQn0
アクア「……ふぅ、どうにか落ち着いた。この感覚を制御できるくらいには馴れたみたい」

リリス『さっきまで生えたのを咥えようと必死にでんぐり返しを繰り返してましたよね?』

アクア「気が狂っていたのよ。話に聞くと男にも私と同じように、自分のナニを咥えようとしてでんぐり返しになっている人がいるらしいから、普通のことのようだけど」

リリス『誰から聞いたんですか、それ』

 スッ

星竜モロー「ああ、私が教えたよ。お○んぽというのがどういう物か説明しておかないといけないから、まずは禁断症状としての例を出したんだ」

リリス『どうしてそんな例を出したんですか? もっとこう、年頃にありがちなことでも良かったと思うんですけど』

星竜モロー「お○んぽを扱う上で75%の人が通る年頃にありがちなことだと思うよ」

リリス『その統計はどうやって……』

星竜モロー「もちろん、この目で見てだよ。ちなみに、この世界で最初に血迷ったのはタクミ様だったかな」

リリス『今、さらっとすごいこと言いましたよ』

星竜モロー「まぁ、色々と人生はあるからね。記憶が確かなら最後に血迷ったのはマークス様だったはず」

カミラ「あら、お兄様もそんなことを?」

星竜モロー「それくらい、お○んぽの力は恐ろしいものなんだ。騎士精神もお○んぽの前には敵わないよ」

リリス『格言ぽく言わないでください。でも、それってかなり前の事なんですよね?』

星竜モロー「そうだねー。たしかサクラ様とチョメチョメしだした頃かな?」

リリス『』
326 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/10(金) 21:16:23.25 ID:w+LzrBQn0
星竜モロー「というわけで、アクア。君はこうして試練を乗り越えた。その我慢強さ、その誇りを称えて、これを授けるよ」ホワンッ

リリス『我慢強さはわかりますけど、誇りっていったい』

星竜モロー「人の輝きかな……」

リリス『ただ、雰囲気出すためですね、わかります』

 キラキラッ コトンッ

アクア「これが……」

星竜モロー「ああ、これこそが『お○んぽを生やす薬』だよ」

アクア「これが『お○んぽを生やす薬』なのね」

星竜モロー『ああ、お○んぽを生やす薬、略して『お薬』さ!」

カミラ「すごいコンパクトに纏まったわね」

リリス『人を助けるために生み出されたお薬に失礼過ぎません?』

アクア「私は救われている以上、お薬は良薬よ」

リリス『アクアさんにとっての良薬は、他人にとって悪い薬ってことですね』

星竜モロー「いやそんなことはない。といっても、試したことのないリリスにはわかるわけもないか。だから思い切ってリリスも使ってみるといい。なに星竜の好で今回はなんとタダ!。今なら私の力で人にすぐ戻してあげるから、待つ必要もないとこれはお得だ!」

リリス『ハハハハ、ノーサンキュ』
327 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/10(金) 21:33:29.97 ID:w+LzrBQn0
カミラ「で、アクア。そのお薬、すぐに使うつもりなの?」

アクア「ええ、そのつもりよ。このまま暗夜に戻ったらカムイを部屋に呼び出して、後ろから獣のように襲うわ」

カミラ「……悪いことは言わないわ。すぐに使うのはやめておきなさい」

アクア「……どういうこと? カミラは私の味方をしてくれるのではなかったの?」

カミラ「味方だからこそ、今はやめておいた方が賢明だと私は思うの。特に今はまずいわ」

アクア「どうして?」

カミラ「アクア、何日の間、カムイから離れていたの?」

アクア「え……そうね、暗夜を出発して白夜でレオンを捕まえて、無限渓谷からここに落ちたから……大体五日くらい? カムイの事だから一週間は私がいないことに耐えてくれるはず。今なら普通にベッドインできるはずよ」

カミラ「それはここにいる私たちの感覚よ。レオンとリョウマ王子がそれぞれ玉座に着くまでにもう少し時間が掛かっているはず」

アクア「え、そうなの?」

リリス『そうですね。実際、私がリョウマさんを座らせられたのが約束の三日後ですし、それにここの時間の流れは不規則ですから。私は一日フル活動でここに来ましたけど、儀式は始まったばかりのようでしたから……』

アクア「……じゃあ実際どれくらいの時間が経っているの?」

リリス『憶測ですけど、今こうしている間にも時間は進んでるでしょうから、えっと八日?』

星竜モロー「うんうん、正確には十日だね」

アクア「……十日?」

星竜モロー「ちなみに、この水晶を覗くと今のカムイの様子が見れるよー」

アクア「貸しなさい!」パシッ
328 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/10(金) 21:45:47.61 ID:w+LzrBQn0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

カムイ『……ふふっ、アクアさん。アクアさん……』クニクニ

カムイ『んっ、はああっ。アクアさんの服だけじゃもう足りません。はぁ、それにこんなに濡らしてしまって、昂ぶりが抑えられません』シュオオンッ

カムイ竜状態『アクアさん、私に行き先も告げずに身を晦ますなんて……』

カムイ『これは戻ってきたときはいっぱい可愛がってあげないといけません。どうしましょうか、アクアさんのお○んこに水をいっぱい注ぎ込んだりとか、色々してあげたいですね』

カムイ竜状態『それとも、失神するまでずっとこの足で攻め続けるのも悪くありませんね。アクアさんが噴水みたいにイキ続ける姿、すごく楽しみです』

カムイ竜状態『ふふっ、ふふふっ。遅ければ遅いほど、いっぱいしたいことが増えてしまいます。早く帰ってくるといいですね……』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アクア「」

リリス『カムイ様もいい感じに病んでますね」

カミラ「ええ」

リリス『こんなカムイ様の前で薬を使おうとしたら……』

カミラ「すぐに奪われるでしょうね。それに事前に使って挑んだとしてもアクアの方が手玉に取られて射精管理させられるだけよ」

星竜モロー「まぁ、それもお○んぽ冥利に尽きるってものだね」

リリス『モロー様、お○んぽお○んぽうるさいです』
329 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/10(金) 22:05:55.91 ID:w+LzrBQn0
アクア「今回は諦めたほうがいいということね……」

カミラ「ええ、まずは帰ってカムイに謝りましょう? お姉ちゃんも一緒に謝ってあげるわ」

リリス『謝るっていっても一体何を謝るのか』

星竜モロー「まぁ、そこは人間の知恵に期待するよ。よし、ここは私が一瞬で暗夜王国へと行ける道を作ってあげよう」

アクア「そう、色々と悪いわね」

星竜モロー「はっは、久しぶりの出番だからね。今日は大盤振る舞いだよ。それっ!」

 シュオオオオオッ

星竜モロー「さぁ、ここに入ればすぐに暗夜さ!」

アクア「はぁ……。気が重くなるわね」

カミラ「ふふっ、リラックスしなさい。まぁ、今日は寝かせてもらえないでしょうけど」

リリス『まぁ、自業自得ですからね。私は何も言いませんよ』フワッ フワッ

アクア「もう言っているじゃない。とりあえず戻りましょう」タッ
 
 シュオンッ!

カミラ「先に行くわ。向こうでね、リリス」タッ

 シュオンッ!

リリス『それでは、私も戻るとします。モロー様』

星竜モロー「ああ、ところでリリス、ちょっと聞きたいんだけど」

リリス『何ですか? お薬の事なら何も言うことは――』

星竜モロー「いや、この頃、夢を見たりしたかい?」
330 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/10(金) 22:21:21.44 ID:w+LzrBQn0
今日はここまで

 でんぐり返し、それはいつか通った道……
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/10(金) 22:33:19.26 ID:hK8WNZado

少なくとも一回は挑戦するよね
332 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/17(金) 19:32:33.50 ID:h6U/Hyde0
リリス『……見ていませんよ。この頃は夢を見る暇もありませんし」

星竜モロー「いや、そっちの夢じゃないよ。私が言っているのは――」

リリス『わかっています。だけど、この姿では嘘を吐くことは出来ないことくらい、モロー様は理解していると思いますけど?』

星竜モロー「……それもそうだね。ならいいんだ。すまない、最後の最後に引き止めてちゃってさ」

リリス『いいえ』

星竜モロー「それじゃ、話は終わりだから、さっさと二人を追いかけないと。どんどん時間がずれてしまうからね」

リリス「わかってます。それでは、またお会いしましょう、モロー様』フワッ フワッ

 シュオンッ

リリス『夢ですか……』

リリス『また、私は夢を見るということでしょうか。ああいう夢を……』

リリス『……ありえません。だって、戦いはもう終わったはずですから……』

リリス『モロー様も人が悪いです。そんな脅かすようなことを言わなくてもいいのに……』

リリス『……本当にもう終わったことなんですから』

 シュオオオオンッ!
333 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/17(金) 19:46:44.89 ID:h6U/Hyde0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ポンッ!

リリス『ぷはっ、着きました!』

カミラ「あら、やっと来たのね。時差は少しの事だと思ったけど、数分も遅れてしまうのかしら?」

アクア「いいえ、私がカミラを追いかけてすぐに入った時は、こんなに時間差が無かったわ。多分、モローと何かしていたと思うのだけど、どうリリス?」

リリス『鋭いですね。少しモロー様とお話をしていたんです、内容は秘密ということで』

カミラ「秘密なのね。ならリリス、今からいっぱい質問していいかしら?」

リリス『はぁ、それをされたら今の状態の私はお手上げです。その……夢を見ているかどうか聞かれました』

アクア「夢? あなたでも夢を見るものなの」

リリス『失礼ですね。私だって見るときは見ますよ。まぁ、この頃は気疲れが多くて、寝て起きてばっかりですけど』

アクア「そう、一体何が原因かしら?」

リリス『主にアクアさんですね』
334 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/17(金) 19:56:02.22 ID:h6U/Hyde0
リリス『で、ここは何処でしょうか?』

カミラ「北の城塞の一室ね。どうやら空き部屋のようだけど」

リリス『北の城塞ですか、まぁ、空き部屋は結構ありますからそこに飛ばしたということ……って、ここ私の部屋じゃないですか!?』

カミラ「え、ここはリリスの部屋なの? ……女の子の部屋にしては少し寂しすぎるわ」

アクア「そう、ここはあなたの部屋なのね。さっきからベッドの下や机を探っていたのだけど、なにも出てこなかったわ。正直がっかりよ、つまらないわ」

リリス『なんで怒られてるのか、理解できません』

アクア「探りに来た誰かのためにお宝の一つでも用意しておくのが、部屋を持つ人間の礼儀という物よ」

リリス『そんな礼儀消えてなくなってしまえばいいんです。でも、北の城塞ですか……』

カミラ「モローはどうしてここに私たちを送ったのかしら? 王城に送ってくれてもよかったと思うのだけど」

リリス『会う前に遺書を認める準備時間をくれたんじゃないですか?』

アクア「ところで、それは誰の遺書かしら?」

リリス『アクアさんです。あ、失礼しました』

アクア「……。そうね、ちょっと書くものを貸して、今の気持ちを認めないといけないから」

リリス『え、冗談だったんですけど』

アクア「つべこべ言わないで、速く貸しなさい」

リリス『わかりました。そこの引き戸の中に入ってますから、勝手に使ってください』

アクア「ここね、ありがとう」スタッ カキカキ

カミラ「アクアにも命の危機が感じられるほどなのね?」

リリス『先の水晶に映ったものを真実と考えるなら、今日にもどざえもんになってしまうかもわかりませんからね』
335 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/17(金) 20:30:29.50 ID:h6U/Hyde0
カミラ「でも、アクアがこうしてカムイを意識しているのはいい事よ。少なくとも私はそう思うわ」

リリス『意識する意味のベクトルがとても正常とは思えませんけど』

カミラ「いいのよ。カムイとエッチなことをするばっかりで、そこに相手に対する思いが無いなら、それはもう破綻してることになりかねないわ。無関心な相手と恋愛なんてできない、そうでしょ?」

リリス『それはそうかもしれませんけど。でも、今から遺書を認めてその相手の下に向かうんですよね?』

カミラ「そうね。だからこそ、もしもの時のためにアクアはああして思いを認めてるのよ」

リリス『もしもを想定している当たり、すごくやばいと思うんですが』

アクア「もしもを想定しないなんて、やっぱり神殿でぬくぬくご飯を食べていただけの事はあるわ。リリス、甘い、甘すぎるわ。具体的に必殺確立3%の敵に確殺できないのに挑むくらい甘いわ」

リリス『具体的な数字出してきましたね。それで書き終わったんですか?』

アクア「ええ、ありがとう。とてもすっきりしたわ」

リリス『すっきり?』

アクア「それとリリス、あなたにこれを預けておくわ」

リリス『預けておくって何を……、これは、お薬!?』

アクア「……私の命より大切な物よ。あなたに託すわ」キリッ

リリス『こんなもの押し付けられる身にもなってくださいよ、嫌ですよこんなのを持っていなくちゃいけないなんて、アクアさんが管理してください』

アクア「だめよ、今それを私が持っているわけにはいかないわ」

リリス『どうして?』

アクア「そんな怪しい薬を持ってカムイのところへ行ったら、確実に奪われて私は――」
336 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/17(金) 20:49:41.54 ID:h6U/Hyde0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ジュブジュブ パンパンッ

カムイ「はぁはぁ、あっ、出しますよ。アクアさんっ」ビュルルルル……ドプドプッ

アクア「ああっ、んっ、ふぁあぁっ……。カムイのザーメン、まだ、膣にぃ。やっ、だめ、まだ、まだイッてぇぅ、いってぇうのぉ…うごいちゃだめ…」パンパンパンッ

カムイ「ふふっ、今日が初めてだっていうのに、もうお○んぽの味を覚えちゃうなんて、歌姫の格好通り、やっぱりスキモノでしたね、アクアさんは。

アクア「あ、あ、あ、うううっ、やっ、カムイ、やめ、てぇ……やめへぇ、あっ、お○んこ、お○んこ蕩けちゃう、蕩けちゃうからぁ……。あひっ、んっ、やっ、イく、イきたくないのにぃっ」

カムイ「ははっ、アクアさんの膣、すごく締め付けてきて、口はとっても反抗期ですけど、体はとっても正直です。私をこんなに放っておいたこと、すごくわかっているじゃないですか。ほら、こんなにお尻の穴もヒクヒクしてて、ああ、皺が動いてとてもいやらしく私を誘ってます。すぐに穿ってほしいって」

アクア「だめ、みな、いでぇ……。もう……許してぇ……」

カムイ「許してということは罪の自覚があるっていうことですよね? ふふっ、罪滅ぼしにこんな便利な液体を持ってきてくれるなんて、もっともっと可愛がってあげますよ」ガバッ

アクア「ひゃっ、やっ、だめ、この格好、だめ、だめよ。こんな、入ってるところが見える格好なんて……んあ、くぅ……」

カムイ「ふふっ、どうですか。私の竜ち○ぽをおいしそうに咥え込んでるアクアさんのココ、自分で見てみてどう思いますか?」ズチュズチュ

アクア「いや、ふああっ、だめ、小突かないで、おく、奥まで響いて、だめ、ち○ぽ、ち○ぽだけになっちゃう」

カムイ「いいですよ、アクアさん。ち○ぽだけになってください、私のお○んぽから出たザーメンでアクアさんはち○ぽ狂いになるんですよっ」パンパンパンッ

アクア「んひゃ、んんぅ、あ、あ、あ、あうっ、ふあああっ、カムイ、いやっいやああああああーーーー」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アクア「カムイち○ぽに凌辱されてこうなるに決まっているから」

リリス『自分がやられる側なのによくこんなところまで妄想できますね』
337 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/17(金) 21:00:26.15 ID:h6U/Hyde0
アクア「ともかく、これはあなたに預ける。それとこの遺書も一緒にね」

リリス『お薬はともかく、なんで遺書まで託されないといけないんですか』

アクア「渾身のギャグをスルーしたわね。まぁいいわ、つべこべ言わずにこれを持ちなさい。大丈夫、これがきっと未来を救うわ」

リリス『ここまでの流れで未来を救える要素なんてどこにもありませんし、未来がヤバイ展開にもなってません』

アクア「文句があるなら、カムイの下にあなたも一緒に連れていくわ。原因はリリスっていうことにして」

リリス『おおおおいいい。なんで、そうなるんですか!? 私巻き込まれただけの被害者なんですけど』

アクア「もともとお薬の可能性を示唆したのはあなただもの、原因を突き詰めれば……ね?」

リリス『ね?じゃありませんよ!』

アクア「まぁ、リリスがどう言おうと私はカムイにそう伝えるわ。あなたもカムイの性奴隷になるのよ。竜にも穴はあるから、大丈――」

リリス『まって、それだけは絶対にダメなんです、それだけは絶対にダメなんです。だからお願いです、そのお薬と遺書を私に託してくれませんか』

アクア「熱い手のひら返しね。カムイに抱かれたくない理由でもあるの?」

リリス『あります。あります。あります』

アクア「カムイが聞いたら悲しみそうだけど、まぁいいわ。この薬と遺書、あなたに託すことにするから」

リリス『はい、神殿に置いておきますね』

アクア「ところでカムイとエッチしたくない理由だけど」

リリス『あります。あります。あります』

アクア(よほどの理由があるってことかしら?)
338 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/17(金) 21:09:06.16 ID:h6U/Hyde0
アクア「それじゃ、カミラ。迷惑をかけるけどこれから王都に戻って……カミラ? なんで鍵穴を覗き込んでいるの?」

リリス『どうしたんですか、カミラ様』

カミラ「ねぇ、リリス?」

リリス『はい、なんでしょうか?』

カミラ「この部屋ってどれくらいの間、使っていなかったのかしら?」

リリス『そうですね。戦いが始まってからは一度も戻っていませんから、一年以上は使ってませんよ。空き部屋でも清掃はしていたでしょうから――』

カミラ「そういうことじゃないの。とりあえず、そんな部屋に誰か来る可能性ってどれくらい?」

リリス『多分来ないと思いますけど――』

 コンコンコンッ

リリス『え?』
 
 ドンドンドンッ!

アクア「もしかして、物音で気づかれたかしら? 確かに突然空き部屋から声や物音がしたら、様子を見に来ると思うけど」

リリス『ああ、外に誰か来ているんですね。それが誰かを確かめるためにさっき鍵穴を覗いていたということですか』

カミラ「ええ、それで鍵穴を覗いたんだけど……。アクア、覗いてみて?」

アクア「そうね。怒っているのが誰かはわからないけど、先に誰かを知っておけば打つ手も考えられるわ」

アクア(北の城塞、フェリシアはラズワルドと一緒に住んでる。となるとジョーカー? フローラももしかしたら戻ってきているかもしれないし、でもあの二人がこういった空き部屋の鍵を持っていないなんてことありえるのかしら)

アクア「こういう穴って壁に空いてたら覗きたくなるものよね」

リリス『覗いたら、大抵とんでもない目に遭いますからね、こういうのは』

アクア「まぁ、そんなことは無いと思うわ。それじゃ失礼して――」
339 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/17(金) 21:15:03.97 ID:h6U/Hyde0
アクア「……え?」

リリス『アクアさんどうしたんですか?』

アクア「いえ、その目が見えるのだけど」

リリス『目ですか?』

アクア「……あ、待って目が離れたみたい、どうやら外の相手も鍵穴を覗いてたみた……い」

???「ふふ、ふふふふっ、うふふふふっ」

アクア「……!」

 ザザザザザッ ドンッ!

リリス『え、アクアさん? 何が見えたんですか!?』

 ガチャガチャ ガチャガチャ
  ドンドンドンッ ドンドンドンッ!

リリス『ひっ、な、なんですか。誰がそこにいるんですか?』

カミラ「リリス、さっきモローが見せてくれた水晶だけど、私たち思い違いをしていたのよ」

リリス『え?』

カミラ「モローは今のカムイの様子が見れるだけで、どこにいるかなんて言っていなかったわ」

リリス『確かにそうでしたけど。それじゃカムイ様がいる場所って……。え、そういうことですか?』

カミラ「そういうことね」

 ガタンガタンッ バギィイイ!

リリス『ああ、私の部屋の扉が……で、ここに来たのはやっぱり……』

カムイ「……ふぅー、ふぅー」

アクア「か、カムイ……ま、まずは話し合いましょう? そう、落ち着いて考えるのよ。ね?」ガクガク

カムイ「こんなところにいたんですね。アクアさん。ようやく、ようやく見つけました」

アクア「え、えっとね。ほら、カミラにリリスもいるから、今は――」

カムイ「それでは、いただきます」ニコッ

アクア「え?」

リリス(そのあと、私はカミラ様と一緒にアクアさんを残して部屋を脱出。数時間後、部屋を訪れた私は凄く濡れてぐったりしたアクアさんと、つやつやしてすっきりしているカムイ様を見つつ、自分の部屋が汚染されたことを無言で受け入れるしかありませんでした)
340 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/17(金) 21:17:14.99 ID:h6U/Hyde0
今日はここまで

 相手にそこがどうなっているのか見せつけるのって、とても興奮するシチュだと思うんだ。
341 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/24(金) 20:55:14.52 ID:RCAXwEib0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リリス(夢を視る事は私の生きてきた時間の中で珍しい事だった)

リリス(お父様の忠実なる僕として尽くして来た時は視なかったし、カムイ様と共にお父様を倒すために歩み始めたこの世界で、夢を見ることなんてありはしなかった)

リリス(私が見た夢は一度だけ、壊れかけた橋をぼんやりと眺める夢だった。その夢を見た時初めて私は星竜という存在になったんだと知って、それがどういう意味なのかを理解して夢が恐ろしくなりました)

リリス(私にとっての夢を見る意味、だから眠ることに私は休憩の意味だけを求めます。眠るときは火を消すように、起きるときはゆっくりと温まる水のように静かな目覚め。それが私の睡眠の始まりと終わり。でも、今日は……)

リリス(妙に明るい今日の目覚め、この光は――)

◆◇◆◇◆◇
―マイキャッスル・リリスの神殿―

 パチッパチッ

 キョロキョロ

リリス(瞼に感じた光……、外から入ってきた光の所為ですね……。ああ、眠る位置を調整しておけばよかったです……)

リリス(……ふあああっ、今日もプカプカと浮いて時間を潰しましょうか。別にもうやることもありませんし。アクアさんのお手伝いも終わりましたから、もう私を尋ねに誰かが来ることは……)

 ドンドンドンッ

リリス(……え、誰か来てる。私に会いに来る人なんていないと思うんですけど……。正直、出たくないなぁ……)

アクア「リリス、いるのはわかっているわ、今すぐ開けなさい。さもないと、扉を無理矢理開けて風の通り道にするわ」

リリス(出ないと、私の寝床が危ないです!)
342 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/24(金) 21:08:20.85 ID:RCAXwEib0
アクア「おはよう、リリス」

リリス(おはようございます。アクアさん、朝からすごい挨拶でしたね)

アクア「そう? これでも快適な朝をお知らせするいい言葉だと思ったのだけど」

リリス(朝一番に玄関を破壊されたら堪ったものではありませんよ)

アクア「元々なかったものだから、無くなっても平気でしょ?」

リリス(星界も冬になるとやっぱり寒いんですよ。星界の天気が荒れてると、木枯らしが私の神殿の中を一回転して出ていくんですから。流石の私も縮こまりますよ)

アクア「その丸いのにあれを擦りつけながら、暖を取るのね。流石の私も寒い朝は布団から出たくなくて、時々猛烈にいじりたくなったりするから、その気持ちよくわかるわ」ナデナデ

リリス(同類に思われて、すっごく不愉快なんですけど)プイッ

アクア「まぁ、それは置いておきましょう。こんな無駄話をしていても、暖かくもならないし、腰の痛みが治るわけじゃないわ」

リリス(腰の痛みって。ああ、カムイ様に色々とされたんでしたよね)

アクア「ええ。ハードからソフトまで、でもさすがに竜の胴体にへばり付けられてクンニしろって言われたときは、正気を疑ったわ」

リリス(考えても意味の分からない光景すぎて……)

アクア「クンニしながら歌で獣の衝動を抑えて事なきを得たわ。ほんと一世一代の大舞台がこうやって訪れるなんてね」

リリス(酷い大舞台だぁ)
343 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/24(金) 21:22:38.60 ID:RCAXwEib0
リリス(それで、どうして私のところにやってきたんですか? もう、私は手伝ったりしませんよ)

アクア「大丈夫、何かを手伝ってもらおうって思っているわけじゃないわ。貴女はちゃんと私に薬を提供してくれたもの、貴女に頼むことはもう無くなってる」

リリス(じゃあ、なんでこちらに?)

アクア「忘れてるのね。あなたに渡したもの、まだ受け取っていないの」

リリス(渡されたもの……。お薬!)

アクア「思い出したみたいね。そう言うことだから、それを早く返してちょうだい。それは私の希望よ」

リリス(カムイ様が難病とか、そういうときにそのセリフを口にしてほしかったです。ちょっと待っててください……はああっ!!!)

 シュオオオオオオ!

リリス「……ふぅ、久々の人間体です」

アクア「私の時間経過からするとそれほどでもないけど?」

リリス「星竜の生態は複雑なんです。こうやって人間の姿に戻れるのは奇跡みたいなものですから」

アクア「そうね、代償としてお○んちんを失ってしまうのだから」

リリス「別に気にならない代償ですよ。むしろ、この状態でついてたらカムイ様に会うことなく隠居する道を選びます」

アクア「なんで、もしかしたらカムイにイジってもらえるかもしれないのよ?」

リリス「えぇ……」
344 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/24(金) 21:33:52.41 ID:RCAXwEib0
リリス「とりあえず、お薬と遺書です」

アクア「ありがとう、よかったわ。もしも私が溺れ死んでいたら、この遺書が白日の下に晒されてしまったんだもの。生きててよかったわ」

リリス「……」

アクア「そこは、何を書いたのか聞くところだと思うのだけど?」

リリス「いえ、その、正直お薬に関連することには触れたくないんです。なんか、変に巻き込まれそうなので」

アクア「もう巻き込まれてると思うけど、まさか気づいていなかったの?」

リリス「少しくらい現実逃避してもいいじゃないですか。本当ならもっと静かにプカプカしながら余生を満喫していけると思ってたのに、アクアさんが訪ねて来てからこれですよ?」

アクア「でも、最初はあなたもカムイが心配だったでしょう? 私も同じだったわ。どんな馬の骨とも思えない相手にお尻を振ってるんじゃないかと思ったら、心配になるものよ」

リリス「アクアさんの場合、心配2の好奇心8だと思います」

アクア「まぁ、当たらずも遠からずってところね。ともかく、少しくらいはカムイの事を心配していたわ。正直、裏切られたと言ってもいいけど」

リリス「……それもそうでしたね。ごめんなさい、その……」

アクア「いいの。それに無理矢理やられた時、ゾクゾクしてしまったのは事実だから////」

リリス「これじゃない、私が望んでた返しはこれじゃない」
345 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/24(金) 21:44:19.65 ID:RCAXwEib0
アクア「……モローは回数に関して何も言っていなかったけど、中身を見る限り一回分くらいしかないわ」

リリス「そうですね。ここぞというときに使えっていう感じです。これを取りに来たということは、今日何かするんですか?」

アクア「いいえ、それは難しいわ。なにせ、カムイの部屋に行くときは全裸であることなんて言う条件を付きつけられてしまったから」

リリス「自分の家だからってやっていい事と悪いことってあると思うんですよ」

アクア「大丈夫、ちゃんと寒さ対策はしているから、風の心配はいらないわ」

リリス「そっちじゃないです」

アクア「ともかく、私の私室にもカムイの目は光っているわ。だからこれを持っているのはリスクが高いのよ」

リリス「え、じゃあ何で取りに来たんですか? 取りに来ない方が安全なんじゃ」

アクア「まぁ、こういっているけど、今日の朝までお薬のことをすっかり忘れていたのよね」

リリス「そのまま忘れちゃいましょう。忘れることって、それほど大事じゃないことが多いって言いますし」

アクア「そうね。カムイの性奴隷になることの方が大事なことかもしれないということね」

リリス「そっちでもないです」
346 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/11/24(金) 21:55:52.13 ID:RCAXwEib0
今日はここまで
 
 寒い時の布団の中ってなんか色々なことが渦巻くよね
347 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/02(土) 20:33:29.64 ID:6I9J288I0
リリス「結局、これといったプランも無しに持ち帰るっていうことですよね。正直、危険すぎると思いますよ」

アクア「あなた、カミラと同じようなことを言うのね。そんなに私じゃ守り切れないと?」

リリス「守ろうとして守れる状態じゃないと思いますよ。カムイ様がそんな一日で許してくれるとは思えませんし」

アクア「そうね……。あの後、三日間は寝かせてもらえなかったわ。よく、今日まで生きてこれたと自分自身で感心してしまうくらいよ」

リリス「アクアさん防御関係は滅法弱いですもんね」

アクア「その代り先手を取れば大抵の相手はどうにか出来るわ。はぁ、薄幸の歌姫と思われていた頃が夢のように感じる」

リリス「まぁ、実際のあなたを見たら不幸とか思う前に、逞しさの方が先行しますからね。私もまさか白夜と暗夜両方に喧嘩を売るっていう選択肢を取るとは思ってもいませんでしたから」

アクア「結果良ければすべて良しというでしょ?」

リリス「経過の方こそ重要なんじゃないかと私は思うんですよね」
348 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/02(土) 20:41:43.07 ID:6I9J288I0
リリス「とにかく、お薬を持ち出すのはやめた方がいいと思います。せめて、アクアさんなりに勝機が生まれてからにした方がいいです」

アクア「……なんだかんだ言って、私の事を心配してくれるなんて。あなた、カムイレベルのお人好しよね。普通なら、私の事なんて放っておいて、さっさとお薬を渡すと思ったけど……」

リリス「流石にすべて放任というわけにはいきませんよ。アクアさんとカムイ様がこうして恋人同士になったけど、それがこう押し合い圧し合いで悪化してくなんてとこ見ているわけにはいきませんから。勘違いしないでください、アクアさんが心配ってわけじゃないんですからね」

アクア「な、なに、もしかしてリリス、私の事を?」

リリス「どうしてそう斜め上の解釈をしやがりますか。本当にアクアさんを心配しているわけじゃないです」

アクア「わかっているわ。でも、そうこれ見よがしに言われると、すこしだけ来るものがあるのも確かよ。ほら、カムイのおかげで私、そっちもOKなのがわかったから、ね?」

リリス「わたしはノーマルです」

アクア「ピエリにお○んちんをシコシコしてもらっておいて、よく言うわ」

リリス「あれは事故です。事故なんです、もう思い出させないでください」
349 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/02(土) 20:56:27.83 ID:6I9J288I0
アクア「だけど、貴方がそういうのなら、仕方ないわ。もう少し考えてみるわ」

リリス「そうしてください。……あの、少し気になったことがあったんですけどいいですか?」

アクア「気になったこと……。もしかして、三日間寝かしてもらえなかった話かしら?」

リリス「ええ、それです」

アクア「まぁ、ちがうでしょうけ……え、リリスもしかして今晩のオカズに私の濡れ場を……」

リリス「いえ、その内容ではなくて……。その、三日間というのは、私が部屋を確認してから三日間ということですか?」

アクア「あまり覚えていないけど、リリスの部屋でカムイに凌辱されて目が覚めてから三日ね、それがどうかした?」

リリス「……」

アクア「リリス?」

リリス「いえ、何でもありません。私の勘違いのようでしたから」

アクア「すっきりしないわね」

リリス「まだ頭が寝ぼけていたんですね。本当にどうでもいい事を考えてしまっただけですから」

アクア「そう、なら私は戻るとするわ。次に来るときは、対策案を考えて戻ってくるから楽しみにしてなさい」

リリス「対策案ではなくて、カムイ様と和解できたという知らせが欲しいですね」

アクア「……そうなれたらいいけど、それじゃね」カツンカツン

 ギイイイイッ ガチャンッ!
350 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/02(土) 21:11:29.97 ID:6I9J288I0
リリス「……どういうことでしょうか。こんなことが起きるなんて、今までそんなこと……」

リリス(これが何かの前触れなら、今朝のあのまぶしさは……)

 ぶんぶんぶんっ

リリス「いいえ、違います。もう、私が夢を見る事なんであるわけないんです。なら、これは多分、珍しい変化か何かに決まっています。この星界だって役目を終えてかなりの時間が経っているんですから……。もう、竜脈を使うこともありませんし、銅像を動かしたりもしませんし、何もやることなんてないんですから」

リリス「…………」

リリス「………」

リリス「……」

リリス「…改めて思うと、もう本当にここには何もないんですよね。世界の危機なんてもう訪れませんし、私が夢を見ることもないなら、ここが狂ったとしても何の問題もありませんからね」

リリス「そうですよね、もう私の役目なんてあるわけないんですから……」

リリス(また眠りましょう。外と内で時間の流れが変わっているなら、すぐにでも戻ってくるかも――」

 ガチャンッ!

ピエリ「リリス、おはようなの!」

ニュクス「おじゃまするわよ〜」

リリス「なんか、違う人がやってきました!?」
351 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/02(土) 21:26:35.62 ID:6I9J288I0
ピエリ「あ、リリスなの。もうっ、ピエリを置いて暗夜に帰っちゃうなんてダメなの! 今度したら、槍でお腹を割いて悪いことするリリスの心臓、いっぱい叱っちゃうのよ」

リリス「それ、もう死んじゃってるから叱られても改心できませんよ」

ピエリ「なら、ここでピエリにごめんなさいするの。そしたら許してあげちゃうの」

リリス「わかりました。ごめんなさい、ピエリさん」

ピエリ「えへへ、許してあげちゃうの!」

リリス「それで、どうしてこちらに来たんですか? ここに来る用事なんて何もないと思うんですが。いったい何の用ですか?」

ピエリ「ん? ピエリはリリスに会いに来たのよ。一週間くらい会ってなかったから、寂しかったの!」

リリス「そ、そうですか。ははっ」ポリポリ

ピエリ「ん、リリス。顔が少し赤くなってるの、もしかして風邪引いてるの? ピエリの御凸にリリスの御凸を当てて、お熱を測ってあげるのよ」コツンッ

リリス「あうっ、勢いが過ぎます。少し痛かったじゃないですか」

ピエリ「ごめんなの。でも熱は無いみたいなの、よかったの!」

リリス「もう、ピエリさんは思い込み激しいんですから、ふふふっ」

ピエリ「えへへっ」

ニュクス「えっと、つまりどういうこと?」
352 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/02(土) 21:38:57.64 ID:6I9J288I0
リリス「あ、ニュクスさんお久しぶりです。その、レオン様とは……」

ニュクス「何もないわよ。うん、何もないけど、半裸の肖像画を手に入れられたから収穫はよかったほうね」

リリス「半裸の肖像画? あれ、確か肖像画って……」

ニュクス「まぁ、そのことがあってここに来たのだけどね。ピエリ伝いにヒノカ王女から支給身代わりを準備してほしいって」

リリス「えっ、なんですか命を狙われるようなことでも?」

ニュクス「命は狙われていないわ。ただ、柔肌を晒す必要が出来てしまって。例の肖像画の件、白夜と暗夜で話が食い違ってたみたいで。どこでどうなったのか、暗夜側だけ半裸ってことで話が進んでいたみたい。どうやら、ヒノカ王女がもしも間違っていたら暗夜の形式で肖像画を作らないといけないなと言っていたらしくてね?」

リリス「……あー、確かに言ってましたね」

ニュクス「ヒノカ王女も悪気があったわけではないみたいだけど、ことが事だから肖像画を一度は作らないとってことになったの。それで――」

リリス「身代わりとして魔符のヒノカ様が必要になったと、わかりました。とりあえず名鑑を覗いてみましょうか」

ニュクス「理解が早くて助かるわ。それと、出来ればなんだけど……」

リリス「はい?」

ニュクス「レオン王子の魔符もみせてくれないかしら。ほら、レオン王子の雄姿をこの目で見ないとあれじゃない?」

リリス「素直にレオン王子の魔符が欲しいって言っていいですよ」
353 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/02(土) 21:40:53.22 ID:6I9J288I0
 今日はここまで

 魔符システムはあらゆる局面で役に立つ星界の一品
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 16:07:54.90 ID:AP23NJvSo
355 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/08(金) 20:19:01.09 ID:z1+HpCsf0
ニュクス「それでどこに向かっているの?」

リリス「はい、名鑑や竜脈の事は執事さんに管理を任せていたので、その執事さんを探しているんです」

ピエリ「カムイ様が良く触ってた水晶の近くにいた人のこと? ピエリが話しかけても無表情だったのよ」

リリス「まぁ、基本的に管理だけが仕事ですから。誰にも無表情で接しますから」

ピエリ「だから一回、えいってしちゃったの」

リリス「ちょっと何をしているんですか」

ピエリ「だって、ピエリの事無視するから。喉にえいって刺しても無表情で、一回開いちゃったの」

ニュクス「なにしてるのよ、貴女は」

リリス「たしかにストレスが溜まると、私も彼らの頭からガブリとしまうことがありますので、ピエリさんの気持ちは少しだけ分かりますよ」

ニュクス「えぇ……」
356 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/08(金) 20:35:45.20 ID:z1+HpCsf0
リリス「そろそろ水晶が見えてきましたね、えっと確かあの壁の陰に……」

巫女「……」

リリス「あ、いました。よかったです。長い間、放っておいたのでどこかに行ってしまっているかと……」

ニュクス「大丈夫、大事な名鑑を落としてなんていないわよね?」

リリス「大丈夫ですよ、きっと。あ、私たちに気づいたようです。あ、久しぶりの仕事なのか、少し張り切っているみたいです」

ニュクス「久しぶりっていうレベル?」

リリス「ここ一年なら、まだ久しぶりですよ。やる気があるうちに用事を終わらせましょう」

ピエリ「それじゃ、ヒノカ様の魔符を回収してくるの! おはようなの! 名鑑を見せてほしいのよ」

巫女「……」ガサガサッ ペラッ

ピエリ「えーと、あ、あったの、ヒノカ様の魔符なの。ありがとうなの、これ貰っていくの!」スッ

巫女「……」パッ

ピエリ「……? なんで上にあげちゃうの」

巫女「……」スッ

ピエリ「その手は何なの?」

巫女「60000G」

ピエリ「え?」

巫女「60000G」

ピエリ「……え?」

巫女「60000G」
357 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/08(金) 20:53:42.55 ID:z1+HpCsf0
ニュクス「ねぇ、リリス。あのサンペキにそっくりの巫女、無表情で60000G要求してるけど……、何かの冗談?」

リリス「え、何を言っているんですか?」

ニュクス「そうよね、長い間放っておいたから、星界も狂って――」

リリス「いやいや、対価を要求するのは当然ですよ。ここはニコニコ現金払いがモットーの星界ですからね。皆さん、資金集めはちゃんとこなしていたでしょう?」

ニュクス「だとしてももう戦いは終わってるんだから、タダでもいいでしょ?」

リリス「ごめんなさい、モローが相場を決めているので。文句はモローに直接お願いします」

ニュクス「使えないわ……。まさか、お金を出さないといけないなんて」

リリス「それじゃニュクスさんはレオン様魔符を諦めるということでいいんですね?」

ニュクス「それとこれとは話が別よ。私はレオン王子のためなら100000G出すことも厭わないわ」

リリス「そうですか、とりあえずお値段を確認しましょう。えーっと、レオン様魔符のお値段は……と、あ、これですね」

ニュクス(レオン王子の魔符、正直100000Gで足りるか不安よ。ヒノカ王女が60000Gだとするなら、予測額は90000〜120000G。お願い、100000Gで……)

巫女「20000G」

ニュクス「なんでヒノカ王女より安いの!?」
358 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/08(金) 21:12:35.04 ID:z1+HpCsf0
リリス「ツッコミはそっちですか」

ニュクス「だって、あのグラビティマスターなんていう二つ名があるレオン王子が、こんな安いわけ!」

リリス「それはレオン様のウィークポイントですから、触れないであげてください」

ニュクス「レオン王子のウィークポイント……、なら攻めるしかないでしょ? 恥ずかしそうに否定するレオン王子はとてもかわいいから……。だとしても、この価格は安すぎるわ」

リリス「でも、20000Gでレオン様が来てくれるんですよ? 100000Gならなんと五人も!」

ニュクス「お得よ、すごいお得。でも、なんだか納得できないのよ!」

リリス「はぁ、愛って複雑ですね」

ニュクス「ええ、複雑なの。というわけで五枚いただくわ」ジャラジャラ

巫女「毎度。おら、もってけ」バババッ

ニュクス「な、なんて雑な渡し方!? 気を付けなさいレオン王子がそこにいるのよ!? あ、待って待って―」タタタタ シュバッ!

リリス(これが暗夜にその名が伝わっている悪魔ニュクス、今の姿ですか……)

ニュクス「あああああああっ、仁王立ちしてるシューターレオン王子、カッコいい! あっ、こっちはアドベンチャラーレオン王子。こっちは――」

 ウヒヒヒヒヒヒッ

リリス(……ある意味、今の姿の方が怖いといえば怖いですね)
359 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/08(金) 21:22:20.56 ID:z1+HpCsf0
巫女「60000G」

ピエリ「………」

リリス「ピエリさん、大丈夫ですか?」

ピエリ「あ、リリス……。これ、お金払わないとだめなの?」

リリス「はい、こればっかりは仕方ないと言いますか。もしかして手持ちがないんですか?」

ピエリ「……ないわけじゃないの。無いわけじゃないのぉぉぉ」

リリス「え、何泣いてるんですか。ちょっと、ピエリさん?」

ピエリ「ううっ、この後お買い物するはずだったの。でも、ヒノカ様に頼まれたから仕方ないの」ウルルル

リリス(うわっ、ピエリさんのメイクが崩れて。しかも取り出す手、すっごい震えてます)

巫女「……」スッ

ピエリ「ううううっ、うわあああああんっ!」ドサッ

巫女「毎度、もってけ」ポイッ

ピエリ「魔符ゲット……したの」

リリス「ピエリさん……。無茶しなくてもよかったのに」

ピエリ「ううっ、ピエリ頑張ったの。リリス、なでなでしてなの」

リリス「はい、ピエリさんは偉いですよ〜。とってもとってもいい子です」

ピエリ「ううっ、ぐすんっ」

リリス「……」

リリス(言えない。そのお金んの一部がまわりまわって食事三回のお礼、私がカムイ様に渡している小判に変わってしまっているなんてこと。死んでも口にできません。というか、口にしたら死んでしまいます)
360 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/08(金) 21:26:14.53 ID:z1+HpCsf0
ピエリ「ふぇえええん、うぇええええん」

リリス「ああ、ピエリさん泣き止んでください。もう、払ってしまったものは帰ってこないんですから。ね? ね?」

ニュクス「そうね、払ったものは帰ってこないわ。私は得る者は得られたけど、ピエリは何も得られなかったのね。うん、もっと撫でてレオン王子////」

レオン・魔符『……』ナデナデ

リリス「これ見よがしに見せつけて、あなた悪魔ですね」

ニュクス「こんな方法で搾取を続ける星界の方が悪魔的よ。うん、とっても悪魔的で、蕩けちゃいそう////」プシュウウウッ

レオン・魔符『……』ナデナデナデナデ

リリス「ピエリさん、まずはヒノカ様に魔符を届けましょう? そしたらお金も全部返してもらえるはずですから」

ピエリ「ううん、渡しに行くわけじゃないの。ヒノカ様を捕まえたって形で押し付けるだけなのよ」

リリス「え、じゃあヒノカ様はもうどこかに隠れているということですか?」

ピエリ「そういうことなの。だから、ピエリのお金、すぐに帰ってこないの。ううっ、ひっぐっ」

リリス(ヒノカ様、そんなに半裸の絵を描かれるのがいやだったのですね。アフターフォローとか何もしてない投げっぱなしじゃないですか)

リリス「とにかく、今はヒノカ様魔符を届けましょう。そのあと、そのお買い物のお手伝いとかしますから。私、これでも備蓄に自信はあるんです。60000Gくらいなら、どーんと御貸し出来ますから!」

ピエリ「ほ、本当? リリス、全然お金貰ってるイメージないけど、大丈夫なの?」

ニュクス「いくらピエリを慰めるためとはいえ、そんな嘘と背伸びはしない方が身のためよ。大人の私が言うんだから、間違いないわ」

リリス「そこまでストレートに言われると、さすがに傷ついちゃいますね〜」
361 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/08(金) 21:34:08.25 ID:z1+HpCsf0
 今日はここまで

 私の魔符最高金額は133000Gくらいでしたね。
 戦巫女の見下してる感がすごい
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 09:17:46.06 ID:GdBcIkySO
一度も払ったことがない俺のとこのリリスは錬金術士なのかな?
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/10(日) 09:23:35.16 ID:s006nQQNo
借金やろなあ
364 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/15(金) 20:55:25.41 ID:qzCLNMBT0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―暗夜王国・城下町の宿舎―

リリス「えっと、ピエリさん。こちらで本当にあっているんですか?」

ピエリ「うん、ヒノカ様からもらったお手紙にそう書いてあったの。だから間違いないの」

リリス「ちなみにここで待ってくれている白夜の方っていうのは、ヒノカ様が魔符の偽物であることは……」

ピエリ「えっと、わからないの。でも、話は通してあるって書いてあったから大丈夫なはずなの」

リリス「すでに国家間の親書で大失敗してるヒノカ様を信用していいんでしょうか」

ピエリ「……きっと大丈夫なの! それじゃ、おじゃましますなの!」ガチャッ

リリス「あ、ピエリさん。はぁ、ニュクスさんはレオン王子がもっとほしいってお金下ろしてくるって行ってしまいました。まぁ私がいない時の星界は現実と同じ時間が流れてますから、中に入って外に出てきたら、年代が変わっていたなんてことあるわけないですけど」

リリス「あ、そうです、まずはヒノカ様を召喚しておかないと……手ぶらで行くわけにはいきませんからね」

 シュオオオオオオッ

ヒノカ魔符「……」

リリス「槍聖ですか、そうですよね。天馬、戦闘面じゃあまり役に立ちませんからね……」

ヒノカ魔符「……」

リリス「よし、それじゃ行きますよ。付いてきてください」

ヒノカ魔符「……」フラッ

リリス「ちょ、何でいった傍から反対方角に向かっているんですか! ちょ、待ってください」ガシッ

ヒノカ魔符「……」テトテト

 ズザザー ズザザー

リリス「」ズルズルズル……

リリス(やだ、私の力低すぎ……)『リリス・力MAX数値28』

365 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/15(金) 21:09:43.03 ID:qzCLNMBT0
ヒノカ魔符「……」チョコン

ピエリ「もう、リリス何してるの。相手を待たせちゃダメなのよ」

リリス「はい、ごめんなさい。ピエリさん」

ピエリ「それにヒノカ様もヒノカ様なの。あなたの主人はお金を払ったピエリとここに連れてきたリリスなの。今度変なコトしたら、その体をえいって貫いちゃうのよ」

リリス「いや、魔符でも一応人と同じように血を出しますし、攻撃し続ければ死んだようにぐったりになっちゃいます。そんなところを見られたりしたら、また暗夜と白夜間で戦争になってしまいますよ」

ピエリ「このヒノカ様は偽物なの、殺しちゃダメなの?」

リリス「ダメです。わたしたちだってちゃんと調べないと魔符だと確認できないくらいなんですから、ヒノカ様が死んでいるところを誰かが見たら、本当に事件になってしまいます」

ピエリ「よくわからないの。言うこと聞かない悪い子はおしおきしてもいいはずなの」

リリス「それを言ったらピエリさんが一番お仕置きの対象だと思いますけどね」

 ガチャッ

???「騒がしくしている暇があるなら、さっさと入ってきたらどうだ?」

リリス「あ、すみません。って、サイゾウさん!?」

サイゾウ「む、ピエリと一緒に来るというのはお前だったのか……。それでこっちが……」

ヒノカ魔符「……」

サイゾウ「なるほど、人形か」

リリス「え、わかるんですか」

サイゾウ「これでも、今はヒノカ様の臣下だ。わからなくてどうする。ヒノカ様に変装した紛い者たちには注意しなくてはならないからな」

リリス「へぇー、ヒノカ様の事、大切に思われているんですね」

サイゾウ「当たり前だ、ヒノカ様は白夜を収めておられる。その命を守るのが今の俺の役目だ」

リリス「もう少し素直な返答をしてもいいと思いますよ?」
366 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/15(金) 21:32:20.66 ID:qzCLNMBT0
サイゾウ「わかった。ヒノカ様の影武者はこの後、白夜へきちんと送り届ける」

リリス「はい、よろしくお願いします。だけどヒノカ様が間違えたこと、何処でわかったんですか?」

サイゾウ「ああ、お前が白夜を発った次の日の夜、ヒノカ様は震えていた」

リリス「もう、あの会話がフラグのようなものだったんですね。でも、誰がそれに気づいたんです? さすがに肖像画がの確認に時間が必要だと思うんですけど」

サイゾウ「ああ、スズカゼだ」

リリス「また、スズカゼさんですか」

サイゾウ「また、スズカゼだ。話を聞く限り、どうやらお前とヒノカ様の話を盗み聞きしていたらしい、それで思い立ったようだ。盗み聞きしたところで情報収集を始めた様だ」

リリス「スズカゼさん、前日にヒノカ様とサイゾウさんにぼこぼこにされてましたから、その意趣返しを……」

サイゾウ「いや、そうではない。あいつなりに、ヒノカ様を守ったともいえる」

リリス「え!?」

サイゾウ「ことがわかるとスズカゼは一気に暗夜に飛んで、状況をマークス王子たちに説明したそうだ。出来る限り、ヒノカ様に害が及ばない形でな」

リリス「……なんていうか、スズカゼさん。本当に土壇場で頼りになりますね」

サイゾウ「ああ。それでカミラ王女が戻ってきたところでどうするかを皆で話し合い、結果として今の状況に落ち着いたということだ」

リリス(カミラ王女が戻ってきたとき、多分透魔王国から戻ってきたころでしょうか……)

リリス「つまり追われているわけではないんですね」

サイゾウ「ああ、ヒノカ様は今、カミラ王女やカムイ様、エリーゼ王女と一緒にいる。別に何かしらの罪に問われるわけでない。ただ半裸の肖像画を作るとスズカゼが証言してしまった以上、そこは通さなくてはならなくなったというわけだ」

リリス「スズカゼさん、そこも誤魔化してくれればよかったんですけどね……」

サイゾウ「……そういえばそうだな」

リリス「サイゾウさんはサイゾウさんで、時々抜けてますね」
367 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/15(金) 21:54:15.46 ID:qzCLNMBT0
 ガチャッ バタンッ

リリス「ふぅ、あとはサイゾウさんに任せておけば大丈夫そうですね」

ピエリ「うん、これで一件落着なの!」

リリス「はい、それでピエリさんまずはこちらを」ガサガサッ

ピエリ「ん、何なのリリス?」

 ジャラジャラジャラ

リリス「はい、先ほどお話しした60000G、ちょっとおまけもありますから70000Gくらいですかね」

ピエリ「り、リリス。本当にお金持ってたの!? いつも玉とカチーフしか持ってないイメージだったの」

リリス「どうして、私が素寒貧だと決めつけるんですかねぇ」

ピエリ「え、だってリリス、どうやってお金稼いでるかわからないの。星界でお金稼ぐ方法ってなにかあるの?」

リリス「い、色々あるんです。だから、そのお金のことは気にしないでください」

リリス(魔符と武器屋道具屋の収益は伊達じゃありません! でも、カムイ様が魔符や道具を買ってくれない違う世界の私はモチモチポンポンを300Gで疲れた方々に触らせるサービスでどうにか小判代金を稼いでいるって聞いてますから、私も一歩間違えたらそうなってたのかもしれませんね……)

ピエリ「それじゃ、リリス。今からお買い物なの! 一緒に選んでほしいのよ」ギュッ

リリス「ピエリさん?」

ピエリ「えへへ、リリスと一緒にお買い物〜。ピエリ、とっても楽しくなっちゃうの!」

リリス「そうですか。でも、どうして買い物を? しかも60000Gって結構な金額ですけど……」

ピエリ「うん、実は旅行に行くのよ」

リリス「旅行ですか……」

ピエリ「そうなの。この前、アクア様が言ってたの。今度みんなで旅行に行きましょうって!」

リリス(……)

リリス(なんででしょう、どんなに頑張っても嫌な予感しかしません……)
368 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/15(金) 21:56:25.02 ID:qzCLNMBT0
今日はここまで

 リリスの全身パルレは一回500000G、さぁ盗賊を狩りに行こう。
369 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:08:37.92 ID:CgtNtC810
リリス「ピエリさん、アクアさんが今どこにいるか知ってますか?」

ピエリ「うん、知ってるの。今、旅行の準備でお城にいるはずなのよ。もしかして会いに行くの?」

リリス「ええ、何を考えているのか正直わかりませんから」

ピエリ「リリス、アクア様の事信用してないのね」

リリス「信用っていうのは積み重ねだと思うんです」

ピエリ「リリス、アクア様といっぱい積み重ねしてきたと思うの」

リリス「……積み重ねてるものの質も重要だと思うんですよね。まずはお嬢に向かいましょう。話はそれからです」

ピエリ「うん、わかったの!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―暗夜王国・クラーケンシュタイン城―

カミラ「あら、久しぶりね、リリス」

リリス「カミラ様、お久しぶりです。その、アクアさんに会いに来たんですけ。今どちらにいらっしゃいますか?」

カミラ「アクアに? そうだったの、でも少し遅かったわね」

リリス「もしかして何処かへお出掛けに?」

カミラ「出かけてるわけじゃないのだけど、ちょっとね」

リリス「何かあったんですか!?」

カミラ「話すより見てもらった方がいいわ、こっちよ」ダッ

リリス「カミラ様、そんなに急いで……。まさか、本当に何か起きて。ピエリさんはここで待っていてください」

ピエリ「? わかったの、ピエリここで待ってるのよ」

リリス「はい、すぐ戻ってきますから!」タタタタタッ
370 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:24:45.37 ID:CgtNtC810
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 クチュリッ

アクア「っ、んぁ! やめてぇ、カムイぃ……」

カムイ「そんなにお尻をフリフリしながら止めてと言われても、全然説得力がありませんね。こんなに溢れさせて、おもらししてるみたいですよ」

アクア「やっ、いわないで。ひゃうっ、そこ、だめ、感じちゃうから……」

カムイ「感じちゃうって、私の指に合わせて腰を動かしてるのに。まるで私がイケないみたいにいって、これはお仕置きが必要ですね」

アクア「やっ、お仕置きって……ひっ!」

カムイ「ふふっ、アクアさん、アソコだけじゃなくてこっちの穴もヒクついてますよ。欲しいんですね、私の指が……」ピトピト

アクア「やっ、そんなの欲しく、ほしくな、あああっ! だめ、お尻、なぞっちゃダメ、お○んこ、お○んこだけにして、おねがい……」

カムイ「自分でお○んこに欲しいだなんて、はしたないですよアクアさん。やっぱりお仕置きしないとだめです、ねっ」ヌププププッ

アクア「んおおおおっ。はぁっ……入って、入って来てぇ……るぅ……」

カムイ「すごい締め付けですよ、アクアさん。気の強い人はお尻が弱いって言いますけど、本当にその通りですね。こんなに私の指を咥え込んで、アソコをもっと濡らしているんですからっ!」

アクア「ちがう、お尻で感じてなんて、感じてなんて――んああああっ」ビクビクッ
371 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:35:42.25 ID:CgtNtC810
カムイ「そうですか、それじゃ窓の外にいる皆さんに見てもらいましょう。アクアさんが感じていないかどうか」ガシッ

 ガタンッ

アクア「あっ……」キュッ

カムイ「あ、今お尻がキュッて締まりましたよ。もしかしてお尻を弄られてるのを誰かに見られてるから、興奮してしまったんですか?」グポグポッ

アクア「や、カムイ止めて、ふああっ。裸のままだからっ、誰かに見られちゃうっ」

カムイ「いいじゃないですか。私の部屋とアクアさんの部屋は隣同士ですけど、ここに来るとき何も身に着けてないんですから。もう、多くの人は知ってますよ、アクアさんがとてつもない変態さんだって」

アクア「う、嘘よ」

カムイ「ふふっ、ならそれが真実だって、まずはアクアさんに教えてあげますね。ほら、お尻の穴で感じた分、床の染みがとっても広くなってる。これ、アクアさんのなんですよ?」

アクア「あ……やっ、だめ、見せないで。いや……」

カムイ「なら顔を上げて窓の外を見ていいんですよ。あ、誰かがこっちを見てますよ、すごくいやらしい目つきで、アクアさんの痴態を……」

アクア「いや、見ないで見ないで……。ああ、だめ、いく、いくいく、全裸でお尻を指でズボズボされながら、イクとこ見ないで!!!!」

アクア「あああああああっ、あああああああっ」プシャアアアアアアッ!!!!

カムイ「ふふっ、イッてしまいましたね。アクアさん♪」

アクア「はぁ、はぁ……い、ちゃったぁ……おひりへ、ひっひゃったよぉ……」ビクッ ビクビクッ
372 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:41:16.97 ID:CgtNtC810
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

リリス「」

カミラ「ここからカムイの部屋が見えるでしょう? さっき、アクアがカムイの部屋に行くと言っていたから……。おそらくはと思ったんだけど」

リリス「なんてものを見せてくれるんですか、カミラ様。その、私の立場としてはすごく複雑な光景ですよ、これ」

カミラ「やっぱり、従者としては納得できないのかしら?」

リリス「いや、納得できないとか納得できるとかじゃなくて、誰が好き好んで知り合いの情事を覗こうとしますか?」

カミラ「覗かないのかしら?」

リリス「覗きませんよ」

カミラ「エリーゼからタクミ王子との情事で何か思うことがあったら教えてほしいって言われて、引き受けたことはあるのだけど」

リリス「カミラ様、家族のために色々と頑張りすぎです。そんなこと頼まれたら、数日寝込みますよ、私なら」

リリス(というか、ピエリさんを置いてきてよかったー。こんな光景見せられませんよ)

カミラ「ところで、アクアに話があるんでしょう? 色々と一段落してそうだから、離しに行きましょう?」

リリス「あれを見てから会いに行くって、カミラ様の神経は図太いですよね」

カミラ「二人が心配なだけよ。時々バランスを取ってあげないと、すぐに壊れてしまうかもしれないから」

リリス「カミラ様の爪の垢を煎じて二人に飲ませてあげたいです」
373 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 21:47:24.28 ID:CgtNtC810
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アクア「はぁ、はぁ……。うう、カムイ容赦なく私のお尻を穿って……。まだヒリヒリしてる。リリス、従者であるあなたからも言ってあげて。お尻はダメだって」

リリス「出来れば関わりたくないので、そういうのは自己解決の方向でお願いします。ピエリさんから聞きました、なんか旅行に行くとかなんとか」

アクア「あら、もうその話を聞いているのね。今日にでも知らせに行こうと思っていたところなのに」

リリス「今日にもって、まだ一日も経ってないのに、旅行に行くって……」

アクア「一日? おかしいわね、私が貴女にあったのは一週間前の事よ」

リリス「……え?」

アクア「あなたに言われて色々考えてみたの。どうすればお薬をうまく使えるのか。考えた結果、入念な準備が必要だっていうことを突き止めたのよ」

リリス「使わない選択肢ならすぐに突き止められますよ」

アクア「そうはいかないわ。私のお薬ちんちんでカムイを性奴隷にしないと、私の気が済まないわ」

リリス(思ったよりも拗れてる。というか、関係が悪化してませんか。カミラ様の心配は的中してしまった形ですよ)

アクア「まぁ、そういうことで旅行に行くことになったのよ」

リリス「ごめんなさい、どういうことです?」
374 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:00:25.17 ID:CgtNtC810
アクア「いい、ここはカムイのステージ。どんなに手を尽くそうとも私に勝機はないわ。なら、私だけが知っている新しい地で戦いを挑むのが一番でしょう?」

リリス「もう何から指摘すればいいのか……。とりあえず、どこに行くことになっているんですか?」

アクア「ええ、異界の南国にね」

リリス「異界の南国……。いつか、カムイ様が当てた券を王族の皆さんで争って勝ち取って行ったあそこですか?」

アクア「似ているけど少し違うところよ。もう、エリーゼとカミラを連れて下見をしてきたわ」

リリス「アクアさんの悪意に二人を巻き込まないでくださいよ。でも、そんな場所誰が見つけてきたんですか?」

アクア「細かいことは詮索しないで。ともかくそこなら私の野望が達成できる。そう思ったのよ」

リリス「話を聞いて――」

アクア「そういうわけだから、今すぐ星界に行きましょう」

リリス「四の五の言わせませんね。本当にその確固たる決意は世界を救うという意思だけにしてくださいよ」

アクア「……それは嫌よ。ようやく、私にも安心て何かをすることが出来る生活が来たんだから、貴女にはわからないことかもしれないけど。秘密を口にすることが出来ないまま、戦い続けることはとても辛いことなのよ。だから、今事の時は私にとってかけがえのないものよ」

リリス「そうでしたね……。ごめんなさい、軽率な発言でした」

アクア「いいのよ。とりあえず、星界に行きましょう? お薬を回収しないといけないから」

リリス「そうですね」

リリス(ニュクスさんの作業が終わってるといいなぁ)
375 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:06:54.98 ID:CgtNtC810
アクア「……ところで他に誰か一緒に来ているの?」

リリス「えっと、実は先ほどまでカミラ様と一緒だったんですけど、アクアさんの様子を見る限り大丈夫そうだから、私に任せるって」

リリス(まぁ、いつも一緒にいるカミラ様がそういうんですから、大丈夫なんでしょう)

アクア「そう……。カミラにもやるべきことがあるもの、仕方ないわ」

リリス「?」

アクア「ともかく、早く星界に向かいましょう? 早くしないと、またカムイにお仕置きされてしまうかもしれないから……」

リリス(うっとりしながらお尻を触って言われてもですね……)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アクア「ふぅ、あまり変わっていないわね」

リリス「もう帰ることもありませんから、とりあえず少しここで待っていてくれますか、ちょっと調べたいことがありまして」

アクア「いいけど、手短にお願いね。時は一刻を争うっているのよ」

リリス「争わなくてもいい事だと思います」

リリス(えーと、確かここら辺に)

巫女「……」

リリス「あ、いました……。ニュクスさんも作業を終えているようですね、なんか、地面に黒い羽毛が散らばってますけど……って、なんですかこのお金!?」
376 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:13:55.81 ID:CgtNtC810
リリス(うわっ、合計で350000Gはあります。すごい、カムイ様の魔符なら三つ、他の方の魔符でも約七つ出せるくらいはあります。ニュクスさん、どこまでレオン様の魔符につぎ込んだんですか!?)

リリス「その、私の懐事情は温まりますけど、何というか荒稼ぎしているようで若干、心が痛みますね。しかし、350000Gですか、レオン様の魔符だけにつぎ込んだとしたら、約十七人分!?」

リリス(詳細はわかりませんけど、出された魔符の数だけは確認しておきますか……。これもその星界を預かる物の義務ということで……)

リリス「えっと、巫女さん。私が出て行ってから、魔符が出された数は何枚でしたか?」

巫女「……5枚」

リリス「え?」

巫女「5枚」

リリス「あれ……レオン様の魔符にそんな高価な物なんてありましたっけ? ちょっと調べ――」

アクア「何をしているの、リリス。すぐに戻るはずじゃなかったのかしら?」
377 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:20:02.49 ID:CgtNtC810
リリス「わっ、アクアさん。すみません、その気になることがあって」

アクア「それは後にしてちょうだい。まずはお薬を私に渡すことが先よ。あの神殿に隠してあるんでしょう?」

リリス「それもそうですね。お金の使い方は人それぞれですし、それに何か言う必要なんてありませんから……」

アクア「纏まったところで早くいきましょう? 旅行の開始まで時間がないの」

リリス「わかりました、わかりましたから。そう先に行かないでくださいよ」タタタタタッ

アクア「おじゃまするわよー」

リリス「いや、声を出しても誰もいるわけ」

???「どうぞ、お入りくださいアクア様」

リリス「」

アクア「返事? あなた神殿に誰か連れ込んでいたのね?」

リリス「いえ、連れ込んだ覚えはないんですけど。ちょっと本当にここで待っていてくれませんか。というか、多分ですけど、今はアクア様、中に入れませんから」

アクア「何を言っているの。扉は開いているのだから、入れないわけ――」テトテトテトッ

アクア「……」テトテト

アクア「…」テトッ

アクア「入れないというより、進んでいるのに進んでいないみたいな感じね」

リリス「はい、いわゆる外世界の諸事情を写さないための配慮なんです。今この中にいるのは、そういう相手ということです」

アクア「そう、なら待っているから、さっさと用事を済ませてきてちょうだい」

リリス「はい、それじゃ行ってきますね」
378 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:25:45.09 ID:CgtNtC810
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 カツンカツンカツンッ

???「ふーん、思ったよりも仲良くやってるんですね。普通はこんな風に交流することなんてないと思うんですけど」

リリス「私の世界はイレギュラーなことが多いんです。そういうあなたも、こんな場所にやってくる暇なんてないと思いますけど」

???「ひどいですね。これでも自分のことを心配しているんですよ。こうやって互いに交流は出来るようにしてくれたモローには感謝しないといけませんよ」プカプカ

リリス「モローが私に力を貸してくれたことは感謝してますけど、その……」

???「あ、そうでしたね。あなただけ、珍しく生えてるんでしたよね。ふふっ、星竜ならぬ性竜とはこのことです」

リリス「ぐっ、それを私の口から聞くことになるとは思いませんでした。どこかの私……」

別世界のリリス「まぁまぁ、怒らないでください。出来れば土下座をしたいですけど、ここはあなたの世界です。人間としての姿にはなれませんから、竜のままで許してください」

リリス「そういうところはモローもしっかりしていますよね。別世界に向かった場合は、向かった側は必ず竜の姿になるっていう……」

別世界のリリス「その世界に存在する星竜としてのリリスは一人しかいないから、二人私たちがいるという矛盾を消すためだとかなんとか」

リリス「まぁ、どうでもいい話ですけど」
379 : ◆P2J2qxwRPm2A [saga]:2017/12/20(水) 22:29:11.13 ID:CgtNtC810
別世界のリリス「はい、そんなことはどうでもいいんです。今日はあなたにいいものを持ってきたんですから。ほら、あれが日々溜まってても中々発散できなくて辛いでしょう?」プカプカ

リリス「なんで別世界の自分自身に性欲処理の心配をされなくちゃいけないんですか?」

別世界のリリス「いいじゃないですか。はい、この水晶に良さそうな記憶を持ってきたんですよ。覗いたらきっと発散したくなるはずです。私が試したので間違いありません」

リリス「ただでさえ失礼なのに、使用済みとか……」

別世界のリリス「ちなみに記憶の登場人物は気になるあの子のものです!」

リリス「気になるあの子っていったい誰の事ですか?」

別世界のリリス「まぁまぁ、それは見てからのお楽しみ、ちなみに三つありますよ。どれがいいかはあなたが決めてください。ちなみに赤いのと青いのと紫があってそれぞれシチュが違います。一つだけ選んでくださいね」

リリス「一つだけですか……」

リリス(シチュが違うっていったい何のことかわかりませんけど、とりあえずさっさと選んで帰ってもらいましょう……。そうしないと、アクアさんに殴られてしまいますからね……)
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