シンジ「その日、セカイが変わった」

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371 : ◆y7//w4A.QY [sage]:2017/09/07(木) 12:47:36.52 ID:nADDI2Sj0
ユイ「ふふ、男子三日会わずんば刮目して見よ。……本当に強くなったわね。なにがあなたをそこまでステップアップさせたの? アダム?」

シンジ「正直に言うよ。僕は母さんがこわい」

ユイ「……」

シンジ「顔色を変えずに、僕にこんなことを。マヤさんを危険な目に合わせたのがこわいんだ」

ユイ「……」

シンジ「今日の昼休みにアスカから聞いたよ。戦自からスパイが潜り込んでるって」

冬月「ちっ」

シンジ「あの子をネルフで守ってほしい」

ユイ「それに対する見返りは?」

シンジ「僕の協力。母さんの望む働きになれるように――」

ユイ「あなたは優しいもの。あの子ではなくても、鈴原ヒカリ、セカンドチルドレン、伊吹二尉、葛城一尉、排除したとして代わりはいくらでもきく」

シンジ「……」ギリッ

ユイ「代替え案は?」

シンジ「たしかに、母さんにとっては僕がイヤイヤ協力しようが、進んで協力しようが結果は同じこと」

ユイ「そうね」

シンジ「だったら僕は、また自分をかけるしかない」

ユイ「……」

シンジ「この手にあるのは、必要なモノだから。僕も必要なんじゃないの?」

ユイ「……」

シンジ「僕を失うか、目的を達成するまで他に手をかけないか、選ぶのは二つに一つだよ」

ユイ「あなたは私を敵と思ってるのね?」

シンジ「……」

ユイ「及第点を与えましょう。今回は子供の駄々に付き合ってあげます。副司令、霧島マナのファイルを」

冬月「どうするつもりだ?」

ユイ「こちらが証拠を握っているのです。まずは、信頼の証として、それをシンジに渡しましょう」

シンジ「それだけじゃだめだ。データは残ってるはずだ」

ユイ「もちろんね。デジタル化してる現代において、コピーがないなんてありえない。重要であれば尚更」

シンジ「戦自に解放の働きかけはできない?」

ユイ「それは無理よ。大人には大人の都合がある。ネルフから戦自にそんなことをすれば、なにを要求されるかわかったものではないわ」

シンジ「つまり、現状維持」

ユイ「そうね、あなたにネズミの扱いは一任しましょう。それも、シンジが非協力的な態度を見せたらご破算になるけど」

シンジ「……」

ユイ「シンジ。これはあなたに、とっても不利な条件なのよ? わかるわね?」

シンジ「(僕が、協力しなくても、母さんの気が変わっても……だけど、時間稼ぎにはなる)」

ユイ「それを踏まえて発言してるのね?」

シンジ「うん。それならいい」

ユイ「まだまだね。もっと成長しなさい。話は以上どす。副司令、シンジと共にさがってください。原本を渡すのをくれぐれも」

冬月「ああ。こっちだ」
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