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【艦これ】マジカルチ○ポ提督 3スレ目【ア艦これ】

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331 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/04(土) 22:13:44.43 ID:NmXht4TR0

【本日の即堕ち二コマ艦娘〜初風(名取以来の前後逆転バージョン)〜】


【after】

 露わになった素肌は雪原のような白さを持ちながらも、登頂には春桜が蕾のままに色づき始めていた。

 儚げな細身にもかかわらず左右で均整の取れた乳房が、しっかりと半球の形状に盛り上がっている。

 揉みしだくと押し返すような瑞々しい甘さに満ちていて、掌の中心で張り詰めた乳首が、小石のように固く自己主張していた。


初風「んっ………ふ……く、ぁ……♥」


 その外見に相違ない銀のように澄んだ彼女の声に、今まで聞いたこともない甘やかな色合いが混ざり、提督の耳を這うように伝う。


 ――――陽炎型駆逐艦四番艦・初風。


 彼女の人生初の濡れ場は、まるで少女漫画の一コマのようにやったら描写に気合が入っていた。

 は? メタ? うるせえ、てめえの股間に謎のナレーションパワーでマジカルアナル付与すんぞ。


 その深夜、初風の部屋を提督が訪れた時、初風は今までに見ない格好で提督を出迎えた。

 最近流行りの艦娘私服modeである……メタだからなんだってんだ。

 少しだけ大人びたファッション―――肩口が露出し、腰回りに絞りの入った白いニットセーターと、髪色と合わせた空色のフレアスカートだった。

 髪型もいつもとは違う。肩口よりやや伸ばした長髪はシュシュで側頭部にまとめている。

 自然と露わになった抜けるような白いうなじが、少しだけ赤味を帯びているのが提督には分かった。

 よくよく見れば頬も緊張からかりんごのように赤く染まっており、薄い唇にもうっすらと潤いのある光沢が引かれている。

 鼻孔をくすぐる香りもまた、少女自身の涼やかな芳香とは違った、甘い花のエッセンスを感じる。

 今まで見たことのない初風に、提督は、正しく理解した。


 ――――初風は、全てを受け入れる準備を整え、その上で自分を可愛らしく見せたい、愛されたいと思っているということを。


提督(…………可愛い子だな、やっぱり)


 自然、提督と初風の睦み合いは淑やかで、甘やかで、まさに濡れ場といった空気に推移していった。

 初風の緊張を解きほぐす様に軽い会話から始まり、啄むようなキスから緩い抱擁、やがて提督の手は露わになっているうなじへと伸びた。


初風「ッ………」


 キスの熱に浮かされていた初風の身体が少しだけ強張る。首筋への接触を人一倍に怖がることは、提督も知っていた。

 かっちりと着こなした制服や、伸びさらしの長髪は、それを少しでも防ごうという内心の顕れだということも。

 それを思い出し、提督はゆっくりと指筋から手を放そうとしたが、


初風「―――――やめないで」


 震える指先が、その手に重ねられた。
332 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/04(土) 22:20:15.31 ID:NmXht4TR0


初風「私……ここ、弱いけど―――――――貴方、だから……貴方、だったら……いいって、思うから。思いたい、から」


 ――――私は、一人だから。私だけだから。貴方っていう男だけには許せる女に、なりたいから。


 少しだけ恨みのこもった消え入りそうな声で、初風はそう呟いた。これまで自分を放っておいたことを拗ねるような、猫のような声。

 隠し切れぬ僅かな稚気に苦笑する提督に、急に気恥ずかしくなった初風は、誤魔化すように提督の首筋にキスをした。

 薄い唇にはやはりグロスが塗られており、それ以上に湿った熱さが印象的だった。


 そこからの情事には、元々あった淑やかさと甘やかさに、情熱の火が混ざった。

 提督は、提督を受け入れるために、身ぎれいに整えていた彼女を可愛いと思っていが、今は少しだけ違う。

 恐怖を感じていることを否定せず、なおも受け入れられるようになりたいと告げる初風が、提督はたまらなく愛おしくなった。

 心ごと掻き抱いて引き裂いてしまいたいと思う獣性を押し殺しながら、この初めて吹く風をとても大切にしようと、提督は丁寧に丁寧に少女の体を解きほぐしていく。

 この時のために吟味したであろう、普段のお堅い彼女の印象よりも、少しだけ柔らかいカジュアルな服を、一枚一枚剥いでいく。

 彼女の髪と同じ色合いの下着を脱がすと、何もかもを取り払った初風の姿が露わになる。

 窓間から漏れる月明かりを受けてなお、上気した肌が蒼ざめることはなかった。


初風「ふぁ……♥ や、やっ♥ ゃん……ぅああっ♥ ぁ、そこ、はぁ……♥」


 少しだけしこりの残った弾力のある乳房を揉みながら、逆の手で熱く湿った秘部を撫でる。

 滑らかな太腿が可愛らしく抵抗しようとすり合わされるが、それをこそぐるように指を這わせて、少しずつ力を抜けさせていく。

 肉の内側で蠢く塊が質量と熱を膨大させていくにつれて、くったりと力が抜けた隙を見計らい、されるがままに左右に開かれた両足の付け根に、提督は体を割り込ませる。


初風「っ………い、挿れる、の……?」


 柳眉を下げ、不安げに揺れる瞳に首肯し、その首筋に顔を埋める。灼熱を孕む首筋に舌を這わせ、彼女の熱くぬめった操の中心に己を当てがい、


初風「っ、あ、だ、からぁ……そこ、よ、よわ、い、のっ♥ ぅ、あ……あ、ああ……♥ あ、貴方、がっ、はいって、くるぅ……♥」


 ぴくぴくと心地良さげに体を震わせながら、初風はこの夜、男を知った。

 その味も。

 その匂いも。

 その感触も。


 そして初風は同時に、女を知った。

 その歓喜を。

 その悦楽を。

 その幸福を。


 愛しい男の腕の中で眠る心地良さも。

 その腕の中で目覚める、誰にとっても同じなのに、いつもとは違う――――素晴らしい朝も。

333 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/04(土) 22:22:59.51 ID:NmXht4TR0

【before】


 堕ち、もといオチだよ。そうだよ、ナレーションさんだよ。文句あるのか? ちゃんと仕事したよ?

 鎮守府の誰にとっても変わらないその朝は、初風にとってはいつも通りの陰鬱な朝であった。

 かつては陽炎型十九姉妹が寝起きし、姦しくも楽しい日々を送っていた大部屋には、今や初風一人である。


 広くなり申したな――――フツーに即堕ちされた時津風の言葉が、脳裏に蘇る。蘇るな。そのまま思い出の中でじっとしていてくれ。


 身の危険を覚えた親潮は黒潮を連れて出て行ってしまった。それミステリー小説で一番やっちゃいけない行動の一つだからね?

 陽炎は不知火に先を越されて、しかも相手が愛しい提督であったことによるショックで、精神に不調をきたした。

 妹の幸せを喜べばいいのか悲しめばいいのか分からず、そのジレンマから自己嫌悪に陥り、一人部屋へと引っ越してしまったのだ。ヤダこの子可哀想……!


初風(静かな部屋だな……やっぱりあの子達がいないと部屋ががらんとして寂しいわ……)


 その日、オフの初風は、いつも通りに陽炎型の制服を纏い、身支度を整えて大部屋の入り口を開けると、



初風「え………?」



 部屋の前には、一面の花束が押し並んでいた。

 色とりどりの花が入り乱れる光景と、つんとむせかえるような芳香に心奪われる中、開いた表紙にドアの隙間からひらりと一枚の紙が舞い落ちる。

 それを拾い上げると、それが手紙だと分かる。

 その内容に、初風は思わず目を丸く見開いて口元を押さえた。



『今宵、そなたの処女を奪いに行ってやるぞぅ、ぐへへぇ――――提督より』



 セ ン ス が 古 い 上 に 改 悪 が 酷 過 ぎ た。

 屋根裏のゴミだってこんなこと言わない。憲兵さんこっちです。

 それを手紙を証拠として憲兵の詰所に駆け込むことは、初風には造作もないことであった。

 筈であった。だが、



初風(やだ……嬉しい……♥)



 だがこれで乙女心がきゅんきゅんしちゃう初風のセンスもまた古かった。

 しかも妹たちに処女喪失の先を越される事態が度重なったことや大部屋に一人という孤独感が、初風の乙女回路をファンキー風味に結果オーライさせてしまったのだ。ナンテコッタイ。
334 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/04(土) 22:26:46.56 ID:NmXht4TR0

 提督からの「絶対おまえの処女を奪ってやるもんげ」宣言に、初風は急いで洋服タンスの棚を引っ張り出し、服を漁り始めた。

 元々初風は提督のことは好きだった。ツンケンしてたし、雪風の処女膜ブチ破ったことについては色々モノ言いたいことはあったものの、好きなものは好きだからしょうがないのである。そうだね! 即堕ち時空だもんね!

 だが初風は思い出した。そう言えば、普段から服は制服しか着てないから、まともなものは全然持ってない――――と。


初風「か、買い出し! 買い物! お洋服! 下着! そ、それに――――け、化粧! お化粧もしなきゃ! 妙高姉さんに教えてもらわなきゃ!!」


 数分後、顔を真っ赤にしてお化粧教えてくださいと訪ねてきた初風を「この子もそんなお年頃なのね」と深く理由を聞かず、温かく自室に招き入れる妙高姉さんであった。なお彼女も偶然この日はオフだったのだ。

 元々、初風は透き通るような透明感のある魅力があった。清潔感はあれど、簡素に過ぎる白いソックスに、かっちりと陽炎型の制服を黄色のリボンタイで留める装いは、清潔感や凛々しさこそあれどどこか物寂しいものを妙高姉さんは感じていたのだ。

 素晴らしい素材を前にした仕立人のように、妙高はその辣腕をふるいに奮った――――やっぱり足柄の姉だな。熱くなるとこう、視野狭窄になる。

 初風のオシャレしたい、おしゃんてぃになりたいという要望を目的のみを巧い具合にあえて聞き出すことなく、二人はブティックへと出かけて行った。


妙高「どうかしら、初風」

初風「こ、これが、わ、私………?」

モブ店員(出番ねえよ。何者だこのすっげー美人のねーちゃん)


 かくしてパーフェクトジオングのような初風に仕立て上げるプロ顔負けのコーディネーター妙高姉さんである。

 隣でムンクの叫びみたいな客に見せてはいけない顔してるのは店員だ。プロ意識の欠けたヤツめ。

 すらりとした初風のシルエットを損なわないフィット感のある服装をチョイスし、背伸びしすぎないカジュアルさと清潔感を持つファッション。

 薄い桜色の唇を少しだけセクシーな大人の魅力で輝かせるために、中央にだけグロスを引き、ふっくらとした色気を演出する方法まで伝授した。

 更には肩口で少しだけ外に広がった長く細い髪をハーフアップで側面にまとめ、シュシュで結んでふわふわとしたボリューム感を演出。 

 匂いが抑えめのオーデトワレも購入し、適切な使用方法を教えながら手渡した後、


妙高「―――――うん、可愛らしいわ。すれ違う殿方の誰もが振り返ってくれる素敵な魅力に溢れていますよ、初風」


 姿見の前で初風の両肩に手を置いた妙高が、満足げに頷いた。

 鏡の中で見る初風は、花開いたような乙女の笑みを浮かべ、どこか気恥ずかし気に頷いた。その初々しさが愛しくて、妙高もまた優しく微笑むのだった。


 ―――――おわかりいただけただろうか。


 この妙高姉さんは、この日の夜に初風が処女喪失することになるとはもちろん想像もしていないし、那智と足柄に先を越されていることすら未だ知らないのである。

 妙高姉さんは、初風が休日に外出した時、ちょっと気になる男の子とでもエンカウントし、デートの約束でもしたのでは、なんておまほほ(お前が微笑ましいよの意)な想像をしていたのだ。

 中学生の初デートでドキドキしながらも精いっぱいできる範囲でおめかしをしようとするアレである。

 ははは、初心いなあ―――――粉々にされるんだよねえ、この甘酸っぱい幻想はよゥ……。


那智(あ、あまりにも、残酷……すぎる……)

足柄(お、おかしいわね。これ、陵辱カンマだったかしら?)


 初風が意図せず、艦首を落とされた事の恨みは、半世紀以上の時を超えて果たされるのであった。


 これで羽黒にまで先を越され、それを知った時に妙高さんは一体どんなご尊顔を晒すのか、ナレーションさんは今から愉悦が止まらないよ。

 逆に羽黒一人が残っても美味しすぎてどっちみち愉悦は加速するのだ。


 ミョウコウネエサンニイイツケテヤル
 閑   話   休   題。

 残る陽炎型は、偉大なるネームシップ陽炎を筆頭に、黒潮、親潮、そして未実装の早潮・夏潮を除けば、秋雲のみ。


 陽炎型全堕ちの日は、遠いような近いような、まあそんな具合じゃね?



【完】
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