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【艦これ】マジカルチ○ポ提督 3スレ目【ア艦これ】

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410 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:01:54.95 ID:+yycRDCT0


※皆さんは、覚えておいでだろうか


http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1490138266/519



 この頭のおかしい企画を。


 そして―――――。



































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::.::.::.::| o|::!   ̄ ̄ ̄    |:::厶イ|::.::.::.::.::.::.:    可愛い松輪ちゃんの即堕ちかと思ったか!?
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::.::.::.::ト--l-≦,,_-┬¬、彡イx=ミ=|::.::.::.::.::.::.:
::.::.::.::.| ヾ''孑ミミ<〈   ヽ 〃弋;ソ |::.::.::.::.::.::.:
::.::.::.::.:l >_ゞシ_,) > -‐ <_ ミ==='|::.::.::.::.::.::.:
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::.::.::.::.::.|     /  |      \ |:/ |::./::::::     初春型のコンプリートご褒美SSェ!!
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ヽ| l::.::.:|'::::ヽ  ヾ __,. -― 7´}′ | |::::::::::::
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 唐突に始まるよー
411 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:05:19.14 ID:+yycRDCT0

【初春型ご褒美SS―――絶対に笑ってはいけない鎮守府24時〜初春型+ビスマルク+ウォースパイト〜】


【マルロクマルマル(6:00)】


 初春型駆逐艦四隻。

 これから彼女たちは、とある鎮守府に着任して貰うことになる。

 鎮守府最寄駅前のとある広場で、バスの訪れを待つ彼女たち。


初春「…………」

子日「…………」

若葉「…………」

初霜(空気が、重い)


 一様に初春型の表情は暗かった――――初霜を除いて。

 むしろ初霜は不思議であった。なんで姉らはこんなにもテンションが低いのかと。

 より鎮守府を民間の方々に親しみやすくするためのプロパガンd――――ゲフンゲフン――――広報PRとして、この度初春型が抜擢された。

 鎮守府の一日を紹介するドキュメンタリーの撮影をすると初霜は聞いていたのだ。

 そのメイン出演に初春型が選出されたことは、初霜にとって実に喜ばしい事であった。








 ――――うん、騙されてるんだよ初霜ちゃん。君だけね。



初霜(悪寒!!!)



 ある意味で雪風以上に幸運値が高く、直感に優れる初霜は確かな邪悪をそこに感じ取ったが、時すでにお寿司である。ショッギョムッジョ。

412 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:06:58.44 ID:+yycRDCT0

 さておき、現在は朝の五時である。

 朝に弱い若葉のテンションが低いのはなんとなる分かる。

 初霜にとっていつも元気いっぱいでお日様みたいな笑顔を見せてくれる姉――――子日がこの世の終わりみたいな顔をしているのは、不思議を通り越して心配でならなかった。


初霜「あの――――」


 大丈夫ですか、子日姉さん―――そう言葉をつづけようとした矢先、一台のマイクロバスが初霜らが待機する広場の前方にあるロータリーに停車する。

 そこから降りてきたのは、一人の駆逐艦であった。


黒潮「みんな揃っとるな? もうカメラ回っとるからなー。ちゃんとお茶の間の皆さんへのスマイルを意識するんやでー」


 かくして物語は始まりを告げる。






 【秘書艦・黒潮】


黒潮「ところでいきなり嬉しいニュースや! 実は本日、飛び入りで二人の艦娘が、みんなと一緒に着任するんやでー」

初霜「まあ! それは素晴らしいですね。一体どなたが?」



 素晴らしいと思っているのは初霜だけだ。そしてその認識は数十秒後に180度反転する。


黒潮「バスの中で待機しとるよ。おーい! 出てきてええでー!」


 同日に新任としてマジカル黒光りチ○ポ鎮守府に着任したのは、


ウォースパイト「Good morning, everyone.ウォースパイトよ」


 何故か金剛型戦艦一番艦の制服を纏う、イギリス戦艦・ウォースパイトと、


ビスマルク「…………」


 軽巡・ビスマルクである。














 『軽巡』・ビスマルクである。
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 23:07:48.92 ID:kOTwly8bO
弱そう
414 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:10:14.15 ID:+yycRDCT0

初春「なんでビスマルク殿が阿武隈殿と同じ制服を……」

若葉「髪型まで整えてるな。阿武隈さんとまるっきり同じじゃないか(胸以外は)」


 とてもシツレイな若葉である。


子日「ビスマルクさん、かわいい!」

初霜「凄い再現度ですね。それ、カツラじゃなくてセットですか?」

ビスマルク「………この髪型、セットにどれぐらいかかると思う?」

初霜「え?」

ビスマルク「二時間よ………私だけ四時過ぎぐらいにはここに呼び出されてたの」

ウォースパイト「Oh……それはヘヴィだわ」

ビスマルク「二回も直したのよこれ」

ウォースパイト「そんなに?」

ビスマルク「ワタシノマエガミ、クズレヤスインダカラッ(裏声)」

ウォースパイト「フフッ、ビスマルクったら」


 デデーン


ウォースパイト「え?」

黒潮「あ、そういえば言うの忘れとったな」


 ざーとらしく黒潮がしたり顔で言う。


黒潮「この鎮守府は司令はんがエラく規則に厳格な方でな。帝国海軍の艦娘たる者、任務中に笑う事なんてあってはならんと。違反した者は厳しく罰せられるんや」


 ……エラく?

 エロくの間違いでは?(名推理)


ウォースパイト「そ、そうなの? So sorry,知らないこととはいえ……でもそれって、今の音と関係があるのかしら? その厳罰の内容についても、合わせて説明してくださる?」

黒潮「うん、せやから今笑ったウォースパイトには規則に則ってペナルティや――――笑ったら一発膣内射精やで」

ウォースパイト「…………What's?」

黒潮「おや? クソッタレた古いだけが取り柄のド田舎イギリス戦艦殿にはお難しいお話やったかな? 分かりやすく言ってやるわ」



 ウォースパイトー、チ○ポー



黒潮「つべこべ言わずに股ァおっ拡げろと言うとんねや―――――英国淑女(ライミー)」

ウォースパイト「!?」



 バスの中から一人の男が一人飛び出してきた。

 T字型の被り物のみを着用した紳士スタイル、「俺自身がT字有利となることだ」とでも言わんばかりのその姿はぶっちゃけ全裸の変質者であった。

 あまりのショックに驚愕するウォースパイトをよそに、初春型四人とビスマルクはその正体をすぐに理解した。



 ――――あ、提督(アドミラール)だアレ、と。



ウォースパイト「ゥァああああウッ♥ ゃ、の、ノォッ……♥ ア、アトミラール、い、いきなり、なにをぉ♥」



 笑って二秒で即ファック――――狂気の企画がその幕を上げたのである。
415 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:13:27.48 ID:+yycRDCT0

初春「そういう『るーる』じゃからな……しかしのぅ、ここは野外じゃぞ? 今は人通りがないとはいえ、長い『すかぁと』で隠れているとはいえ……」

子日「アレ、絶対入ってるよね。まるわかりだよねえ」

若葉「うむ」

初霜「なんでそんなに冷静なんですか姉さんたち!?」

初春「?? そりゃあ、まあ、事前に連絡があったからのう」

子日「だね!」

若葉「なんだ? 初霜は聞いていないのか?」

初霜「」



【悲報】初霜だけハブ【ネタ的にそっちの方が美味しそうというディレクター(青葉)の判断】

 アオバワレェ。



提督「バーニングラ――――ウ゛ッ……」

ウォースパイト「ア、ア、オォ、ウ……な、膣内、にぃ……♥」


 世界最低のバーニングラヴであった。

 ぬ゛るんっ、と摩擦係数の少ない音と共にチ○ポが引き抜かれると、金剛型の短いスカートの中から、ゼリー状の白濁液がごぼりと音を立てて芝生に落ちる。


子日「はっやーい(裏声)」

初春「プフッw」


 デデーン、ハツハルー、チ○ポー


初春「ね、子日ぃ、汝ぇ―――――あひぃんっ♥」

黒潮「さぁ、時間は金やさかいな! とっととバスに乗り込めや、この蛆虫未満のクソルーキーども!」


 割とねっちょり立ちバックで犯される初春。その股間から奏でられるエッロイ音をBGMに、次々とバスに押し込められていく初春型+α。


若葉(黒潮……演技なんだろうが……露骨に態度悪くなったな……あまり良くないぞ)

黒潮「それとな子日、若葉。おどれら、とっととスパッツとタイツ脱がんかい! 穴だらけにされたいんか? おお?」

子日「ですよねー」スルスル

若葉「ああ、それも……(悪くないわけないだろ……不幸だ)」ヌギヌギ

黒潮「初霜! おどれもパンツ脱がんか! オォン? どうせドッロドロのグッチョグチョになるんや! 司令はんに脱がせる手間ぁかけさせんなや!」

初霜「」


 こうして、英語で言ってもクレイジー、日本語で言えば正気ではない様を見せつける企画のはじまりはじまり。
416 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:16:31.10 ID:+yycRDCT0

【ルール】


・企画に参加するメンバー達は、企画の舞台となる鎮守府で24時間、新任の艦娘として生活し、多くの先任艦娘達と交流を深めたり訓練に励まねばならない。

・この企画開始後は(笑うことが許容される場を除き)どんなことがあっても絶対に笑ってはならない。

・笑った場合は、その場で提督ないしは提督の分身体が出現し、膣や尻などを犯されて射精される。

・絶対に笑ってはいけない。

・笑ったら即ハビュ(即ハメビュッビュ)




【余談】

・分身体は早漏仕様です
417 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:18:10.85 ID:+yycRDCT0

※なおフツーに1スレは埋まるぐらいの文量があるので、思いっきりカットされております。

 ここから一部を除いてほぼダイジェストでお送りする。
418 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:21:47.74 ID:+yycRDCT0

【マルロクサンマル(06:30)】


 鎮守府へと移動するバス内。

 私設のマイクロバスにもかかわらず、何故か一般利用者のある大人の都合がいっぱい乗ったバスである。

 とある停留所に停まった際に乗り込んできた乗客三人が―――――早速事件を起こした。


瑞鳳「すいません! そこの軽巡の人、おばあちゃんに席を譲ってくれないかな?」

鳳翔「い、いいのよ、瑞鳳ちゃん? 私、足腰丈夫だし、それに譲る譲らないというのは自発的なものであって、そもそも………」

瑞鳳「何言ってるの! こんなに若い子なのに! おばあちゃんは腰が悪いんだから! お願い、その席を譲ってよ!」

ビスマルク「………」プルプル



 笑いをこらえているのか、ビスマルクはプルプル震えていた。

 そう、軽巡(阿武隈)コスをしているビスマルクであったが、瑞鳳から席を譲ってほしいと頼まれているのはビスマルクではない。
























龍田「…………」


 龍田である。


【鳳翔の進水日:1921年11月13日】

【龍田の進水日:1918年05月29日】


子日「ブッハwwwww」

初霜「つ、次の停留所の赤ランプに二人の進水日が表示されてwwwwww」

初春「年上じゃからなwwww龍田さんの方が年上じゃからなwwwww失礼じゃからなwwwww」


 仲の良い祖母と孫娘のロールプレイをする瑞鳳と鳳翔。

 席の少ないマイクロバス内、先に乗車したため席に座る龍田(圧倒的年上)に説教をする瑞鳳のガチ演技も相まって、思わず吹き出す初春と子日と初春。
419 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:23:05.29 ID:+yycRDCT0
※誤記

×:吹き出す初春と子日と初春

○:吹き出す初春と子日と初霜
420 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:25:07.02 ID:+yycRDCT0

若葉(だ、だめだ、笑うな……堪えろ、堪えるんだ……)プルプル


 しかし若葉は何とか耐えていた。隣で必死に太腿をつねって笑いをこらえようとしているのはビスマルクである。

 龍田はおっとりとした見た目に反した苛烈で危険な気性をしている。

 あんなにも上からの物言いをされて、黙ってみているはずが――――。












龍田「…………あら^〜」ニマニマ

若葉「若いって言われてまんざらでもなさそうな顔するなwwwwwお腹がいたいぞwwwww」

ビスマルク「ブフゥーーーーーーーッ」


 デデーン、ワカバー、ビスマルクー、チ○ポー


 そんなこんなで五人がチ○ポをハメられる段になり、はたと気づいた。

 そういえば、ウォースパイトは笑っていないな、と。

 そんな折、行き先案内板の文字が切り替わった。




【ウォースパイトの進水日:1913年11月26日】




ウォースパイト「…………」



 一気に笑いは止んだが、ウォースパイト以外の五人はチ○ポねじこまれた。
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 23:25:08.46 ID:wo/sD8uno
わあ・・・なんかとんでもないことになってきたぞぉ(絶賛
422 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:30:33.90 ID:+yycRDCT0

【マルナナマルマル(07:00)】



 鎮守府正門前にかなり無事じゃない感じで辿り着いた六人の新任艦娘。

 股間から一人の例外もなく精液をボタボタ垂らしながら降りた先は、立派な門構えと、門の横に不自然に設置された「貫け俺の武装錬チ○!」とばかりにそそりたつチ○ポ型の極大モニュメント。


黒潮「ここがおどれらクソカス艦娘共を今日から世話してくださる司令はんがおわす鎮守府―――――ガーs……マジカル黒光りチ○ポ鎮守府や」

子日「フォカヌポゥwwww今www今、ぜったいガースーって言いかけ、ふぁああああんっ♥」


 デデーン、ネノヒー、チ○ポー

 妙なツボに入ってしまった子日一人が、ADの皆さん(全員提督)によって用意されたマットの上に組み敷かれ、M字開脚ファックをキメられた。

 最初こそ笑っていたが、初春型の中ではハメられた瞬間に一番メス顔をするのが子日だともっぱらの評判である。
423 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:33:16.89 ID:+yycRDCT0

【マルナナサンマル(07:30)――――憲兵詰所】


 子日がかなり執拗にGスポットを浅めに攻められたせいで、腰砕けになった彼女を運ぶのに時間がかかったという事実はキングクリムゾンされた。

 さておき、これからお世話になる鎮守府の各所へのあいさつ回りである。

 まずは入り口横の憲兵詰所からとなったが、


あきつ丸「今日は新人がやってくると事前に連絡が行き届いていたはず!」



【憲兵兼揚陸艦:あきつ丸】


 ここで当日の憲兵当番であった艦娘に、何名かの遅刻者が出た。


あきつ丸「先任艦娘としての自覚が足りておらん! 前に出ろ! 遅刻の理由を言えであります!」

神威「し、新人の皆さんが来られるので、歓迎会用の食材を狩りに山まで………キムンカムイ(山の神の意、ヒグマ)を夢中になって解体していたら、もうこんな時間に……」


【猟奇水上機母艦:神威】


初春「」


 笑える要素がどこにもなかった。神威はその全身が血塗れで、未だにその両手からは血が滴っている――――どころか、熊の生首をひっさげている。


あきつ丸「む……新人の歓迎のために馳走を用意するとは、見上げた先輩魂であります! が! 遅刻は遅刻! 猛省するであります! 次!」

コマンダン・テスト「Excusez-moi……申し訳ありません。髪のセットに手間取ってしまい」


【おしゃんてぃ水上機母艦:コマちゃん】


ビスマルク(あのトリコロールカラーのメッシュ髪も、この阿武隈ヘアーに負けず劣らずセットが大変そうよねってそれが言い訳のつもり!?)

あきつ丸「うむ! 髪は女の命であります! しかし格好だけ取り繕って規則を守れぬ者が先輩風を吹かすなどと片腹痛い! 二度目はないと思うであります! 次!」

ウォースパイト(What's happen!? 普通は一度目すらないと思うのですが……)


 あまりの規律のユルユルっぷりに、「おいこの鎮守府大丈夫か」と思い始めた彼女たちであった。

 そして次の遅刻者は、三名同時に前へ出た。


千歳「ごめんなさいね…………昨夜ぁ、千代田と瑞穂ちゃんとぉ……遅くまでハッスルしちゃってえ……♥」

瑞穂「昨夜というか、今朝までじゃないですか、もう……♥ だけどあんなに素敵な貝合わせなんて……癖になっちゃいそう♥」

千代田「だ、だって、千歳おねえが寝かせてくれないから……♥」


【ガチレズ水上機母艦姉妹+極道の妻:ちとちよ&瑞穂】


子日(アウトー!! はい! アウトー! 絶対アウトだこれ!!)


 子日のみならず誰もがそう思った。しかし――――。


あきつ丸「全く、示しがつかないであります! 性欲を適度に発散して任務に備えるのは重要でありますが、それで遅刻しては本末転倒であります! 以後は気を付けるように!」

初霜(いいの!? それでいいの!? 注意だけで済んじゃうんですか!?)
424 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:35:32.99 ID:+yycRDCT0

あきつ丸「さあ次が最後であります! とっとと理由を言えであります!」

ビスマルク(よ、よし。次を耐えればなんとかここは乗り切――――)




秋津洲「秋津洲かも!」

あきつ丸「海軍の恥さらしがァ!!」バチーン

秋津洲「おほぉ!?」アヘェ



【出オチ水上機母艦:二式大艇ちゃんのオプションパーツ】



ビスマルク「なwwwwんでwwwwよwwww」

ウォースパイト「OHwwwwMYwwwwGODwwww」

初春「名乗ったwwwだけwwwwじゃろwwww」

子日「言い訳ぐらい聞いたげてよぉwwwww」

若葉「なんで微妙に気持ちよさそうなんだ秋津洲さんwwwww」

初霜(ひどいwwwww)



 そもそも軍隊とは理不尽なものである。それを思い出しながら、彼女たちは理不尽膣内射精をキメられた。
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 23:37:55.94 ID:wo/sD8uno
かもかもをオチに持ってくるのはズルイwwwwwwwwww
426 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:43:01.71 ID:+yycRDCT0

【ヒトマルサンマル(10:30)】


 一気に時間が飛んだが、イベントが多かったせいだ。

 ちなみにこの時点で最多の膣内射精回数をキメられたのは、


初春「子日……笑いすぎじゃ」

子日「あんなの卑怯だYO!」


 子日である。開始四時間程度で、既に30回以上の膣内射精をされて、ケッコン前練度限界値を100は上回っていた。

 一体子日に何があったのか――――それはおよそ二時間以上前に時は遡る……。





【ハチマルサンマル〜ヒトマルマルマル(08:30〜10:00)】


 提督へのあいさつは完全カットである。

 その後は新任ホヤホヤの艦娘たる彼女らの下に、次々に現れる先任の艦娘達。

 訪れる彼女たちが、ビシビシと指導してくれるというのだが……。



初雪「一航戦・赤城だし……完全に赤城だし……明日から慢心しないから、見てて」

初春「今日からするんじゃ愚か者めがwwww」



 まさしく初春の言う通り、今日から慢心するなという話であった。


 そう、紹介される艦娘が、ことごとく艦種詐欺であった。

 明らかに艦種を超えたプチコスプレ大会の様相を見せていた。

 先任挨拶の名を借りたコスプレ漫才ファッションショーである。

 しかも制服のサイズそのままなのでダボッダボだったりパッツパツだったりとひでえクオリティであった。


初春「そんなんだからミッドウェーでwwwwwんぅうううう♥」


 でも膣内射精はキメられる。


初雪「みっどうぇえ……? なぁにそれ、おいしいの?」


 一航戦・赤城(?)の隣にいる重巡や空母もまた曲者であった。


皐月「ぱーんぱかぱーん♪ ボク、重巡・愛宕だよ! よろしくな♪」

磯波「そ、蒼龍とー♪」

浦波「飛龍ー♪」

磯波・浦波「ふたりは、なかよしー♪」


ビスマルク(きゃわ)フフッ

ウォースパイト(So cute)フフッ


 ブカブカの制服に身を包みながらもにっかりと笑って見せる皐月や、恥ずかしそうな磯波と生真面目な浦波のアンバランスさ。

 そのあまりの微笑ましさでつい笑ってしまうダメ戦艦ズ。やっぱり膣内射精をキメられる。
427 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:47:20.46 ID:+yycRDCT0

島風「航空戦艦………扶桑です……スピードの遅さなら、私未満なんていないんじゃないかな……そうよね、やっぱりクソ欠陥戦艦でメチャ遅いもん。マジ不幸だわ。死ねばいいのに……」

若葉「唐突に扶桑をディスるのはやめろwwwwwwんほぉおっ♥」

島風「この砲塔もジェンガみたいになってる艦橋もおっもーい……スロゥリィ、スロゥリィ……」


 次々に現れる刺客。


雪風「せんかん・むつです!! ううん、不幸なんかじゃないです!!」

若葉「おまえが不幸だったら誰が幸運だというんだwwwwwんゃあっ、やああん♥」

子日「そらねwwwwそらねwwwwwwきゃうううっんぅ♥」


 もといコスプレ艦娘共。度重なる笑いのツボを的確にブッ刺されてもう笑いとアクメが止まらない子日である。


ガングート「ひ、響、だよ……////」

響「おいそこのでっかいの。もっと胸を張ってしゃんと喋らないかい? ウォトカでも景気づけに一杯やっておくか?」

ガングート「後で覚えてろちっさいの……ぅう、ス、スカートが、短い……」

初霜(恥ずかしさが隠し切れてないんだわ)フフッ


 ここまでガングートと響に意識の差があるとは思わなかった……!

 というか戦艦勢が駆逐艦コスはかなり視覚的にキツいものがあった。制服がぱっつんぱっつんな子も多いし。

 また、その逆も然り。


朝潮「あ、朝し……こ、この長門は、戦艦なんですけど! 第八駆逐た……八八艦隊計画の第一号艦なんですけど! ビッグセブンなんですけど!」

ビスマルク「ちっさ」ボソッ

ウォースパイト「ノゥッwwwww」



 \デデーン、ウォースパイトー、チンポー/

 嘘をついた。

 【戦艦・長門(朝潮)】 ぶっかぶかでずり落ちそうになる長門型の胸元やスカートの裾を掴みながら言われても欠片も説得力がなかった。

 襲い掛かる先任艦娘達に、なすすべもなく次々チ○ポをずぼずぼされていく。

 その不甲斐なさに、龍驤(駆逐艦)がキレた。



龍驤「どいつもこいつもヘラヘラしおってからに! しっつれいやろキミら!」



【陽炎型駆逐艦:黒潮(龍驤)】


 なお陽炎型の黒潮コスである。

 さっきまでの秘書艦・黒潮はなんだったんだよとか、そもそも何一つ違和感がないその姿に、登場した瞬間に全員が笑いだし、もれなくチ○ポを喰らった。
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 23:47:27.03 ID:DAVn9WIMO
提督の弾は持つんですかね..
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 23:49:45.16 ID:LK1ptzx0o
提督の弾はマジカルだからええとして
はめられてる方も大概よくもつなぁ
430 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:51:12.42 ID:+yycRDCT0

龍驤「あのビッグセブン朝潮に敬意ってもんがないんか!」


 ビッグセブンというかリトルヘブンである。児ポ法が適用される類の。


ビスマルク「だ、だって、長門とは似ても似つかないじゃない! あんなの笑うわよ普通!」

龍驤「はぁ? 長門ぉ? ああ、駆逐艦・長門のことかいな? あそこの物陰からめっさ尊敬の視線を朝潮はんに送っとるやないか! 見てみい、あの真っ直ぐなまなざし」


 もはや駆逐艦・長門というフレーズだけで笑いそうになる面々であったが、ぷんぷん怒っている龍驤の指さす先――――そこには。、
















長門「…………チュパチュパ」




 建物の物陰から親指をくわえながら、しいたけみたいな目で朝潮(戦艦)を眺める長門(朝潮コス)のゴリラがいた。

 字面よりひでえ現物(ナマモノ)がそこに視覚的に表れたことで、全員の腹筋は即座に崩壊した。


ウォースパイト「ながとぉおおおおおおおwwwwwwァアアアゥンッ♥」

初春「憲兵をwwww呼ぶのじゃwwwwwwくぉおおっ♥」

子日「ずwwwるwっうぃwwwwwぅぁあああっ♥」


 しかも制服がぱっつんぱっつんで、吊りスカートのベルト部分はとっくに大破している。

 支えのなくなったスカートは重力に従って下に落ちるかと思いきや、しかしその逞しい太腿筋によって張り詰め、押しとどめられていた。

 しかも無理やりに袖口を突っ込んだせいか、肩口で無惨にも袖が破れて、タンクトップのようになっていた。どこの世紀末覇者だという格好である。

 爆笑する六人の背後で「あっ、朝潮の制服が……」なんて呟く朝潮(戦艦)の涙まじりの声が、更に彼女たちの笑いを誘う。


龍驤「なんて失礼な奴らや! あの純粋な憧れの目を笑うなんて、何考えとるんやおどれらは!!」


長門「ばぁぶー(裏声) 長門でちゅー。朝潮しゃん、かっこいー」


ビスマルク「アレは間違いを犯す類の犯罪者の目よwwwwきゃぁああんっ♥」

初霜「朝潮さんはそんなこと言いませんwwwwwwwふぁああんっ♥」

若葉「長門の中で朝潮はどういうキャラなんだくそぉっwwwwwあくぅんあああっ♥」


 どうしようもねえなあ、このゴリラは。
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/12(日) 23:56:22.07 ID:J+Ebm6ZA0
デデーンチンポーが今年の流行語大賞で良いと思う
432 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/12(日) 23:57:20.56 ID:+yycRDCT0

 かくして先任艦娘達からの挨拶は進み――――。


黒潮「ええザマやなおどれらwwwwwさあ、次の先任艦がおいでになるで。しっかり敬礼するんや」


 もう長門で大概トドメをさされていた六名だった。まだいるのかよとうんざりし始めてた矢先であったが、


黒潮「――――と言いたいところやけどな。実は次に来るのはおどれらの後任艦や。もうこれで仕舞いやさかいな。キバりや」


 その言葉に、少しだけホッとする。

 なんせこの後はシャワータイムと聞いていたからだ。もう全身カピカピの精液まみれである故に。


黒潮「いきなりの着任やったから、おどれらとは一緒に行動はせえへんけどな。

    けど、逸材やで? ほんの数時間とはいえ、先任のおどれらに挨拶したいから是非に言うから、連れてきたんや。

    ホンマええ子やでえ。ビシッと先輩らしくしゃんとしいや!」


 そうして現れたのは、駆逐艦よりも一回りは小さい艦種の艦娘。






http://www.youtube.com/watch?v=OoaD0rOMHCM





 ―――――そう、海防艦である。





国後「…………」





【新参艦娘:海防艦・国後】





子日『』



 「オイオイオイ、死んだわ私」ってな顔をしているのは子日だけである。

 既に子日以外が笑っているのでアウトだが、全員に敬礼するまで継続。

 子日の表情は見事に引き攣っていた。なんせコスプレではないガチモンの国後であった。

 というかこれまでのコスプレ勢の全てはこのための布石だったとしか思えなかった。


国後「…………」ジー

子日「」

初春(メチャクチャ見てるのじゃwwwwすっごい目で子日を見てるのじゃwwww)

若葉(このアマ、私に向かって何故敬礼しないなどとぬかしやがって、って顔してるぞwwwww)



 そう、国後の即落ちbefore(>>368)はこの時のための伏線であった。
433 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/13(月) 00:00:56.47 ID:xZIpM/Yf0

黒潮「口を慎まんかぁ、ダボがァ! さあ国後! 先任の艦娘に、敬礼や!」

国後「ハッ! 海防艦・国後と申します! これからご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します! また会えてうれしいです、阿武隈さん!」

ビスマルク「え、ええ……(あ、私阿武隈って設定だったわ。それにしても礼儀正しい子ね。ピンク髪なのに)」


 地味にひどいこと考えてるビスマルクであるが、無理もない。なんせその比較対象が漣や子日である。


国後「お会いできて光栄です。栄えある金剛型の方々の一助となれるよう、これから頑張って参ります、金剛さん!」

ウォースパイト「は、はい……nice to meet you, よろしくね(そう言えば私も金剛って設定だったわ)」

国後「お初にお目にかかります、初春さん!」

初春「ま、まぁ、これからもそうしてわらわを慕うがよいぞ?」ビシッ

国後「若葉さん! 初霜さん! キスカでは、その……私、お二人にも、阿武隈さんにも……」

若葉「いいんだ。木村中将だって笑って許してくれたじゃないか」

初霜「ええ、そうですとも! これからよろしくお願いしますね!」


 ―――明らかに一人スルーした国後であったが、子日は未だに顔面蒼白である。


国後「それと……」クルッ

子日「!!」ビクッ


 そしてとうとう、子日の前に立つ国後。しかし、国後は何も言わない。


子日「ぅ、うう………」ビクビク


 伏し目がちにうつむく子日が、恐る恐る視線を上げて国後の顔を見ると――――。


















国後「おじぎだ……おじぎをするのだ、子日」

子日「ブッフォwwwwwなんでwwww子日wwwだけwwwww」


【国後、子日にのみ敬礼を要求】


 デデーン、ゼンインー、ファックー


 即座に印を結ぶ提督。

 全裸の影分身提督(四体)が子日に阿修羅閃空風味で近づいていく。





子日「ちっwwwwくwwwwしょっwwwwwwきゃぁあああんっ♥」





 かくして子日はたっぷりこってり嬲られるよーに口や手や尻穴まで使われて念入りファックされたのである。
434 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/13(月) 00:13:06.93 ID:xZIpM/Yf0

【ヒトキュウマルマル(19:00)】


 一気に時間が飛んだが、流石に長すぎたので大幅カットだ。

 なお時間帯的には夕食時である。新任艦である彼女たちの歓迎パーティ――――と称した乱交パーティ以外の何物でもないものになると思われたその場は、意外や意外、笑ってもいい場であった。

 一日ファックばっかりして疲れ果て――――てもいない六人の艦娘達である。そりゃそうだ、マジカルチ○ポだもの。

 ところでこのパーティに参加する前に、鬼畜秘書艦・黒潮は奇妙な特別ルールを言っていた。



黒潮『このパーティでは笑うのはOKや。嘘やない。けどな――――」



 ――――その代わりに【絶対に泣いてはいけない】んや。



黒潮『肝に銘じとき――――』



 首を傾げながらも、六人はそれを了承した。

 熊の丸焼きをスルーした六人は、それぞれ美味しい料理に舌鼓を打つ。

 そんな矢先だ―――遠く、格納庫のある施設から、爆音が響く。

 静まり返る会場、遠く怒号が響いている。

 すわ深海棲艦からの侵攻かと、提督が立ち上がったその時だった――――会場の出入り口の扉が音を立てて開かれ、息せき切って駆け込んでくる艦娘達がいる。



黒潮「何事や! 深海棲艦の侵攻かいな!?」

瑞鳳「ち、違います……・て、天龍さんが―――――天龍さんが、格納庫で暴れてます!」

黒潮「はぁ!? なにやっとんねんあの人は。折角の歓迎パーティに水を差すような真似を……」

祥鳳「言ってる場合ですか!? なんとかしないと……今は駆逐艦の子達が何とか抑えていますが」



 あわただしくなる鎮守府。黒潮は六人の新任艦娘達に言う。


 ――――おどれらもついてこいと。


 ワケもわからず言われるがままに提督と黒潮に続き、格納庫に向かうと――――。




天龍「ちくしょおおお! オレを前線に出せえええ!!」




【遠征番長兼幼稚園長:軽巡・天龍】


 確かにそこに、暴れる天龍がいた。

 格納庫は酷いありさまだった。

 刀を振り回し、所かまわず切りつけ、蹴り、資材を滅茶苦茶に荒らしていく。
435 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/13(月) 00:18:28.97 ID:xZIpM/Yf0

 その周囲では、必死に天龍をなだめようとする駆逐艦たちの姿があった。


涼風「て、天龍、おちつけって! な?」

天龍「落ち着けるかクソがッ! これからだって時に、いきなり終戦だあ!? つーか別の最新鋭艦が着任した途端にオレを遠征要員に回しやがって!! ガキのおもりなんざやってられっか!」 チュドーン

荒潮「て、適材適所だって司令官が」


ビスマルク(終戦? ああ、そういう設定なのね?)

ウォースパイト(何が何やらわからないけれど……)


 訝しむ内心の一方で、なんとなく察する。

 ああ、これはそういう演劇めいたイベントなのだと。


天龍「ふざけるなァ! 何が戦争は終わった、だ!! オレを死ぬまで戦わせろぉおお!!」

電「や、やめて、やめてなのです、こんなの怖いのです」

天龍「怖い? フフ、そうだろ、オレは!」


 刀を手に凄惨な笑みを浮かべる天龍、その背後に近寄る影があった。


提督「そこまでだ、天龍」

天龍「!」



 提督である。



提督「やめるんだ」

天龍「ッ、提督………ヘッ、だがやっとおでましになったかよ! オレを見る気になったか? 今更!?」

提督「何やってんだよ、馬鹿。やめるんだ天龍。もう終わったんだ」

天龍「何も終わっちゃいない! 何も! 言葉だけじゃ終わらないんだよ! あれはオレの、オレだけの戦争じゃなかった!」

提督「天龍……」

天龍「日本国民の意志の総算だ! オレ達は勝つために全身全霊を尽くした。だがアメ公どもがそれを邪魔した!」


初春(―――――いかぬ。わかってきたのじゃ)

子日(!?)

若葉(な、なんだ? おかしいぞ? 言ってることが、めちゃくちゃだぞ……?)

初霜(ま、まさか、天龍さん……貴女は)


電「て、天龍、さん……?」

荒潮「―――――!?」

涼風「て、天龍、あんた、何言ってんだい……? アメ公って……何の話だよ……?」


 駆逐艦たちは、これまで暴れまわる天龍の行動こそおかしいとは感じていたが、それ以前だ。

 天龍の言動のおかしさに気づく。

 艦娘達にとっての敵は深海棲艦だ。決してもうアメリカではない。


 つまりそれは――――天龍がかつて軍艦であった頃の。
436 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/13(月) 00:24:47.95 ID:xZIpM/Yf0

天龍「戦争に負けたってだけで悪者扱いだ! どいつもこいつも蛆虫が!! ぞろぞろと雁首揃えて抗議しやがる!」

提督「………そうか。文献を読んで、知ったんだな。戦後の日本を――――敗戦国の扱いを」

天龍「誰も彼も戦犯だとかなんとか言いたい放題だ。やつらに何が言えるんだ!? ええっ!?」


 がん、とドラム缶の残骸を蹴飛ばして、天龍は吼えた。


天龍「奴等はなんだ!? オレたちと同じように戦ったっていうのか!? 同じあっちにいて、あの思いをして喚いてんのか!」

提督「……みんな失望し苦しんでいたんだ。そも勝てるはずの無い戦争だったんだ。もう過ぎたことだ」

天龍「戦後に生まれたあんたに何が分かるって言うんだよ!」


 凄絶な瞳だった。爛々と輝く隻眼が、まっすぐに提督を射抜いていた。


天龍「オレには艦娘としての人生なんか空っぽだ! 海の上じゃ、敵にだって礼儀ぐらいあった! なのになんなんだあの深海棲艦とかいう生モノはよぉ!!」


 手に持った刀を振り上げ、叩きつけるように、何度も何度も床へ打ち付ける。


天龍「戦場じゃ礼節ってもんがあった。助け合い支えあっていた。なのにあいつらはただの獣だ!! オレの求めていたものなんて、ここじゃ何もないんだ!」

提督「おまえは………俺にとって大事な艦娘だ。それだけじゃ、だめなのか? だめなのかよ、天龍」

天龍「大東亜じゃ龍田と一緒に第十八艦隊の旗艦だって務めた! みんなが支え合って頑張っていたんだ! オレの乗員は最高だった……!!」


 ひとしきり刀を叩きつけ、荒い吐息を吐きながら、糸の切れた人形のように、天龍は膝をついた。


天龍「第一次ソロモン海戦じゃアメ公の艦隊を吹き飛ばしてやった! それが、それがっ! 戦争が終わって、国に戻ってみればあいつらは犯罪者扱いだ! なんだよそれは、なんなんだよこれはっ!?」


 慟哭であった。何を恨んでいいのかわからない、そんな悲しい叫びだった。


天龍「こ、こんなのって、こんなのってあるか!! お、オレの……【天龍】の乗員は気のいい奴等ばっかりだった。大勢戦友がいた。戦場には頼りになる親友がいた」

提督「………」

天龍「ここには誰もいねえ。オレを覚えている人が誰もいない。乗員はよくバカ話をしてた。国に帰った後の事とか、好きな女の話、ウチのカアちゃんが怖いとか……」


 乾いた笑みを浮かべて、天龍は言う。


天龍「憎いのはあのアルバコアだ。オレは涼風、磯波、荒潮、電と一緒にマダン上陸作戦に参加してた。今でも覚えてる。夜のことだ。真っ暗な夜だった」


 唇をかみしめて、その端から血を滴らせて、なおも言う。


天龍「気が付いたらオレの左舷後部に魚雷が命中してやがった。あっという間に浸水が進んで、涼風がオレを必死に曳航しようとしたけど………!!」

涼風「ッ………!! て、てんりゅ……」

磯波「そ、それは、天龍さん、それは――――!」


天龍「何人も爆発と沈没に巻き込まれて死んだよ……涼風が悪かったんじゃない。わかってるさ、もう手遅れだったんだ」


提督「………」



 かくして初春らは悟った。

 このメンツ。

 この台詞。


 ――――確実に、涙腺を殺しにかかってきていると。

437 : ◆9.kFoFDWlA [saga]:2017/11/13(月) 00:31:51.93 ID:xZIpM/Yf0

天龍「乗員の多くは助かったけど、それでも二十一名も死んじまった。荒れ狂った海水がオレをどんどん深海へ引きずり込んでいってもうメチャメチャだ」


 天龍の身体は、震え出していた。当時の記憶が、ありありとその脳裏に思い出されているのだろう。

 ―――艦娘の中には、時折こうして軍艦だった頃の【記録】が【記憶】となってフラッシュバックする艦娘がいる。

 天龍は、それが一段と【酷い】艦娘であった。


天龍「無事だった乗員がおぼれ掛けた乗員を血まみれになって手当てしてたよ。そいつらは互いに親友だった。でも頭から血が止まらないんだ」

提督「………」

天龍「医者を呼ぼうにも海も上だ。しかもオレは沈没しかけてる……誰も助けてくれない!」


 その全てが叫んでいた。


天龍「あいつは言った。『家へ帰りたい、帰りたい』といって泣いた。あいつの親友は泣きながら水に浸ったオレの中を泳いで出口を探した」


 嫌だと。


天龍「でも見つからない……ち、ちがう、そっちじゃないんだ、そっちは違うんだ……なんで、オレの乗員だったくせに、オレの中で迷ってんだよぉ……!」


 助けてと。


天龍「あいつらはオレと一緒に沈んだんだ」

荒潮「天、龍さ……ぅ、ううっ」

磯波「ぅぇええん……ぇぇえええん……」

天龍「まるで悪夢だった。もう七十年以上も経つけれど、毎日思い出す」

電「ッ、ぅぐすっ、ぅあああっ……」

涼風「て、てんりゅ、てんりゅぅううううう………」

天龍「悪夢にうなされて、自分が自分でなくなる。そんな事が丸1日も、1週間も続く。どうにもならない」

提督「天龍………!」


 提督が天龍に駆け寄った。

 抱きしめた身体は震えていて、信じられないほどにか細く、そして冷たかった。



天龍「恐いんだ……怖いよぉ……助けて……提督、助けて……」



 隻眼から流れる涙を止める言葉を持たない提督は、ただ強く強く天龍の小さな体を抱き締めた――――。



【名女優・天龍の熱演――――というか素だこれ】



初春「あかんやつなのじゃこれ!」ブワッ

子日「今日は……涙の日ぃ……」ボロボロ

若葉「痛いぞ。心が痛いぞ。ダメな痛みだこれは……悪い痛みだ……悲しい痛みだ」エグエグ

初霜「―――――」ダバッ

ウォースパイト「あ゛ぁーん、あ゛ー、ぁーーーー! ぁーーーーーー!」

ビスマルク「う、うっ、うううっ、う……」




 【でも全員アウトなのでこの後メチャクチャファックされました】
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