【安価】住人(♀)「白百合荘で過ごす日々」【百合】

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595 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 22:13:54.26 ID:cys8Ctvlo
報告サンクス
奏ら組と早苗組どっちが先にくっついてもおかしくない感じだあね
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 17:36:48.40 ID:KIoseWcEO
もうこないか…?
597 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/17(金) 17:51:17.09 ID:N+MhoTC/o
19日に簿記の試験あるので勉強してました
終われば更新できるのでもう少しだけお待ちください

ほんとにお待たせして申し訳ない
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 18:08:30.20 ID:Sxfvol4A0
待ってるよ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 19:21:21.27 ID:xq4rYV0no
待っとるでー
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 19:47:32.49 ID:khwqp4Wvo
健闘を祈る
601 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:10:46.62 ID:R/7+eUvlo
>>589
Sの開花が書けなかったのでそこのみ不採用
>>590
>>591
を採用します
602 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:12:42.02 ID:R/7+eUvlo
早苗サイドーー


亜利砂「縁日通り……」


早苗「お祭りをイメージした出店が何店か並んでますね〜」


亜利砂「よし、行きましょう早苗さん!」


早苗「はいっ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「サバゲ部協力、近代射的……面白そうですね」


サバゲ部員「お、お姉さんやりますか? これ、射的用の銃です」ズシッ

サバゲ部員「見た目は本物のショットガンそっくりにしてますが、中身は屋台で見る射的用銃のまんまですからご安心ください」


早苗「頑張ってくださ〜い」


亜利砂「とりゃっ!」パンッ

亜利砂「えい、いけっ!」パンッパンッ

亜利砂「あれ、上手く行かない、なっ」パンッパンッパンッ


サバゲ部員「お姉さん残念! 全弾外れちゃいましたねー。これ、残念賞です!」


亜利砂「く、う……!」

亜利砂「つ、次です!」
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:13:02.95 ID:B+yF5t3Q0
お疲れさまです。待ってましたよ。
604 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:13:21.72 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「物理部開発、激ムズ輪投げ……」


早苗(激ムズ……)


物理部員「やりますか? この輪投げは見た目こそ普通の輪投げですが、この輪がですね」スッ

物理部員「片側だけ重くしてあるので、置くように真っ直ぐ投げると縦に回転してしまうんですよ。しっかりクルクルと回るように投げないといけませんが、そうなるとコントロールが難しいのです」

物理部員「やっていきますか?」


亜利砂「ええ、もちろん」

亜利砂(なんだかんだ言ってもたかが輪投げ。輪投げなら私の得意分野!)ヒョイッ


カシャンッ


亜利砂「あら?」ヒョイッ


カシャンッ


亜利砂(す、すぐに縦になる……!)クンッ


すぽーんっ


亜利砂(かといって力を入れて回転させたらすっぽ抜けるし……)ヒョイッ


カシャンッ


亜利砂「もー!」ヒョイッ


カシャンッ


物理部員「残念! 5つ全部外れです!」

物理部員「リベンジお待ちしてますよ。これ、参加賞です」スッ


亜利砂「うう、ありがとうございます……」
605 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:15:14.95 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「クイズ研提供、なぞなぞくじ」

亜利砂「クイズの難度、解いたスピードにより景品を差し上げます」

亜利砂「変わったくじですね……やってみましょう!」


クイズ研部員「やりますかー? くじボックスどうぞー。お好きなのをひとつ引いてくださーい」


亜利砂「よし、これっ」バッ

亜利砂「……『5000に線を一本足して、半分を表わせ。難易度★★☆ ひらめき★★★』」

亜利砂「……? 半分って……半分?」


早苗(……あっ)ピコーン


亜利砂「500θ……いやこれじゃダメだ」

亜利砂「線って曲がっててもいいのよね……25000……いやこれじゃ5倍……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


(10分後ーー)


亜利砂「わ、分からない……」ズーン


早苗「ちょっといいですか〜?」ヒョイッ

早苗「こう……0と0の間に線を引いて……」スーッ

早苗「50%……ね?」


亜利砂「!!!」


クイズ研部員「おおー、おみごとー。どうぞ、景品ですー」


亜利砂「うぅ……」ショボン


早苗「げ、元気だしてくださ〜い」ナデナデ


亜利砂(な、なでなで……! 落ち着く……)


早苗(泣きそうな亜利砂さん……)

早苗「かわいい……っ」ボソッ


亜利砂「?」ナデラレナデラレ
606 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:15:49.82 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「調理部監修、カラフルわたあめ……」


早苗「やりますか〜? お昼ごはんまだですけど〜……」


亜利砂「いえ、やめましょう……。今の私ならこれすらも失敗しかねませんから……」ショボン


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


がやがや がやがや


亜利砂「あ、ここ空いてますよ!」ストッ


早苗「やっぱり混んでますね〜」ストン


亜利砂「ですね。私達も食べたらすぐに離れましょう」


早苗「それじゃあ早速……いただきます」


亜利砂「いただきます」


もぐもぐ


亜利砂「……」

亜利砂(射的はボールペン、輪投げはポケットティッシュ……唯一の景品はクイズ研のお菓子詰め合わせ……)

亜利砂(しかもこれは早苗さんが手に入れたようなものだし……)

亜利砂「あの、つまらない、ですよね……こんな、失敗ばっかで」


早苗「? そんなことないですよ〜」


亜利砂「でも私、いいところ見せたくて頑張ったのにだめだめで……すごく恥ずかしいです」


早苗「そうですね〜……でも、私は亜利砂さんの新しい一面が見れて嬉しかったですよ……?」


亜利砂「!」キューン


早苗「なんでもできる人なんていませんし、亜利砂さんのそういうところを好きになった訳ではありませんから〜」


亜利砂「す、好き……!?」


早苗「あ……ひ、人として、ですよ〜。ありのままの亜利砂さんを見せてくれる方が、私は嬉しいです」


亜利砂「!」コクコクコク


早苗「元気が出たみたいでよかったです〜。それじゃあ、食べちゃいましょうか〜」


もぐもぐ
607 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:16:21.00 ID:R/7+eUvlo
綾子サイドーー


レイラ「おっぱいさーん!」ドーン


綾子「うおっ……!?」


レイラ「あ、やっぱでかい」モミモミ


綾子「おい」グイッ


レイラ「あう」


サラ「あ、さっきの……」


綾子「いきなり人の胸を揉むんじゃない」


レイラ「だってでかかったから……」


綾子「あのなあ、さっき会ったばっかりの人に胸揉まれて喜ぶ奴がいるか?」


レイラ「いないね!」


綾子「そういうことだ。もう揉むんじゃないぞ」

綾子「……それで? 何か私に用?」


レイラ「あーいや、用はないよ。おっぱい揉んでみたかっただけだから」


綾子「なら早くステージ行った方がいいんじゃないの? 私に構ってたら出番に遅れるよ」


レイラ「確かに! じゃあ私はこれで失礼するね!」

レイラ「良かったらステージも見に来てねー!」タッタッタ


綾子「嵐みたいな奴だな……」

綾子「さ、サラ、奏、私達も行こっか」


サラ「はい!」
608 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:17:00.32 ID:R/7+eUvlo
渚サイドーー


理緒「ふう……少し落ち着いてきたね」


渚「そろそろお昼ですし、皆さんどこか別の場所でご飯を食べてるんだと思いますよ」


理緒「そうだね。私の当番はお昼で終わりだから、もう少しだけ待っててくれる?」


渚「はい、もちろん待ってます!」

渚「……」ソワソワキョロキョロ

渚「り、理緒さん理緒さん。ちょっとこっち来てください」チョイチョイ


理緒「?」


渚「んっ」チュッ


理緒「なっ! 渚……!?」


渚「大丈夫です、誰も見てません」ボソボソ


理緒「……」キョロキョロ

理緒「……ちゅ」チュッ


渚「!」

渚「えへへ、ドキドキしますね……」


理緒「……ちゅう」


渚「んっ、んう……!?」

渚(く、口に……!?)


理緒「ちゅ、んく……ぷぁ」

理緒「……どう? もっとドキドキした?」


渚「す、すごく」ドキドキ


理緒「……誰も見てないよね?」


渚「見てない……と思います。誰もこっち気にしてませんし」
609 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:17:28.29 ID:R/7+eUvlo
歴研部員「理緒ー交代するよー」


渚理緒「「!!」」ビクッ

理緒「あ、ありがと。あと頼むね」


歴研部員「任せてー。あ、着替え裏にあるからね」


理緒「わかった、着替えてくる。渚もこっち来て」


渚「あ、は、はい」トテテ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


更衣室ーー


理緒「……ねえ」


渚「は、はいっ」


理緒「なんであんなところでキスしたの?」


渚「あの……我慢、してたんですけど……着物姿が色っぽくて、我慢できなくて……それで、つい」


理緒「……そっか」


とんっ


理緒「じゃあ私も我慢しなくていいよね……?」


渚「へ? 我慢って……んっ」


理緒「小動物みたいな顔してずっと待ってるんだもん。私だって渚に触りたいの我慢してたんだよ?」


渚「ま、待ってくださいっ、ここじゃ誰か来ちゃ……」


理緒「先にしてきたのはそっち……ちゅう」


渚「ひ、あ……っ!」


理緒「ふふ、渚が悪いんだからね……?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


◆◆◆◆◆◆◆


◆◆◆
610 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:17:57.63 ID:R/7+eUvlo
屋外ステージーー


司会「ーーさあ次はダンスパフォーマンスです!」

司会「我が大学のダンスサークルが集まり、様々な踊りを見せてくれるようです。また、その後には日本でも活躍する外国人ダンサー、レイラ・リトルビーチさんにも踊っていただきます。では、ミュージックスタート!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


レイラ「ふー……」


綾子「おい」


レイラ「うわひっ!?」ビクウッ

レイラ「あ、ああなんだおっぱいさんか……」


綾子「綾子って名前で呼べよな……。まあいいか」

綾子「ね、さっきまであんなに笑ってたのに緊張してるの?」


レイラ「あはは、ちょーっとね。そういえばステージ裏入ってきて大丈夫なの?」


綾子「関係者って言ったら通してくれたよ」


レイラ「へー……あ、あの二人は?」


綾子「奏とサラのこと? あの二人ならさっき会った早苗と亜利砂さんに任せて一緒にステージ前で待っててもらってる」
611 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:18:31.72 ID:R/7+eUvlo
レイラ「そっかそっか。えっと、じゃああのさ、お昼は? 食べたの?」


綾子「食べたけど……あ、そういうことか」


レイラ「?」


ムニュッ


レイラ「ッ!!!?」


綾子「緊張したら口数多くなるタイプなんだね」ムニムニ


レイラ「な、なん、胸っ!?」バッ


綾子「いやね、緊張解してあげようかと思って。……あとさっきの仕返し」


レイラ「……確かに緊張どころじゃなくなったけどさ」


綾子「しかし何度も踊ってるのに緊張するんだな」


レイラ「まあこればっかりはなんとも……。踊りはじめたら楽しくなって緊張も吹き飛ぶんだけどね」


綾子「なら緊張解す必要なかったかな」


レイラ「んーん、助かったよ。ありがと」

レイラ「……ね、なんでさっき会ったばっかの私のこと気にかけてくれるの?」


綾子「なんでって……ステージの隙間から顔見えちゃったからね。いかにも緊張してますー、みたいな顔がさ」

綾子「そしたら「あー、助けなきゃなー」って思って。サラの癖が移ったのかもしれないな」


レイラ「サラ……」


綾子「そ、サラ。私の友達」


レイラ「……よし!」スクッ

レイラ「しっかり踊ったあとで、サラさんにもお礼言うよ!」


綾子「おう、その意気だ」


レイラ「じゃあそろそろ行くよ」


綾子「ああ、見てるからな」


レイラ「いってきます、アヤコ」ニッ


綾子「……ん、いってらっしゃい、レイラ」
612 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:19:00.79 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


司会「さあ続いて、先程も言ったとおりこの方に登場してもらいます! レイラ・リトルビーチ!」


レイラ「どうもー!」


司会「それでは早速踊っていただきましょう! ミュージック、スタート!」


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


レイラ「♪ 〜♪」


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


綾子「……」ジーッ


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


レイラ「♫」クルッ


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

♪♪♪♪♪♪♪

♪♪♪


パチパチパチパチ


司会「見事な踊りをありがとうございました! レイラ・リトルビーチさんにもう一度拍手を!」


パチパチパチパチ!


レイラ「楽しかったよ〜! ばいばーい!」タタタッ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


レイラ「アヤコ!」


綾子「おかえり、レイラ。いいダンスだったよ」


レイラ「いえい!」

レイラ「そうだ、この後ってどうするの?」


綾子「この後? カラオケ大会に茅が出るらしいからそれ見ようかなとは思ってるけど……」


レイラ「ほほー、カラオケ大会……」


綾子「せっかくだしレイラも見てく? 他の人の発表はまだ見てないだろうしさ」


レイラ「うん! そうする!」
613 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:20:30.22 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


真央「茅ちゃん、頑張ってね!」


茅「任せてよ。今度こそ遠州透にぎゃふんと言わせてやるんだから……!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


司会「さてさて、お次はカラオケ大会となります。うちの生徒からだけでなく一般の参加者も受け付けての大会となります」

司会「得点はカラオケマシーンの得点と審査員の得点の平均となり、優勝者にはこの学祭のみで使える引換券をプレゼント! 参加者の皆さん、優勝目指し頑張ってください!」

司会「ではエントリーナンバー1番から行きましょう! どうぞ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「あ、あ〜♪ ……よし、準備完了!」


真央「ファイト、茅ちゃん! ……あ、そうだ!」

真央「茅ちゃんにおまじないしてあげる。少しかがんで?」


茅「?」


ちゅっ


真央「元気がでるおまじない、だよ」ニコッ


茅「……やばい、めっちゃ元気でた」

茅「よーし、いくぞー!」


安価↓茅の歌う曲
コンマ↓〜↓3の中から最高値が茅の点数
01〜50の場合コンマに+50
51〜00の場合コンマをそのまま採用
00は100扱い
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:30:27.65 ID:B/fFdpvHO
赤い糸(コブ○ロ)
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:36:04.63 ID:hkgztrEQo
やあ
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:37:17.78 ID:B+yF5t3Q0
そい
617 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/22(水) 19:35:48.39 ID:aW8BMtJUo
間が空きすぎたので、今までのあらすじ
>>601の前にこれを入れときたかったんですが、まとめるのに思ったより時間がかかってしまいました

四月と五月(>>2->>70
澄野渚が1号室の住人に。
アパート主催のお花見を開催。
お花見から抜け出した渚は2号室の東谷理緒と遭遇。「なぎさ」と呟かれた後、キスされてしまう。
依然として渚からの頼みは聞く理緒だが、理緒から渚へは何も頼まない。
渚がその事を詰め寄ると、かつて理緒は凪沙という子に恋をしていたが、頼み事をしすぎたせいで嫌われたと発覚。

六月(>>99->>149
渚、管理人、天使早苗にキスのことを相談。
理緒が渚と出かけたいと頼み事をする。行き先は美術館に。
美術館で理緒の中学時代の先生神ヶ原亜利砂に遭遇。
美術館を見たあと雨に降られる。渚と理緒は相合傘で帰宅。

七月(>>196->>226
6号室の住人、大岸茅が本屋で8号室の住人、桃山真央と遭遇。
百合本を集める真央と、密かな同性愛者茅は真央の部屋で一緒に百合本を読む。
茅は同性愛の相談を渚や理緒にする。白百合荘の人たちから肯定され、同性でも隠さずに好きになってみようと思う茅。
早苗、ダンス講師の資格を取得。夏祭りに向け住人にダンスレッスンをする。
理緒、翌月の夏祭りに渚を誘う。
真央、翌月の夏祭りに茅を誘う。

八月(>>230->>300
夏祭り開催。
渚と理緒、茅と真央、早苗、亜利砂で行動開始。
茅と真央が逸れてしまう。
中学生と間違えられた真央、亜利砂に補導されかける。
茅と早苗がその場にやって来てことなきを得る。
早苗、亜利砂と行動を共にすることに。
ステージ大会にて、遠州透が審査をすることに。
ステージ大会にて、白百合荘のメンバー茅、真央、早苗は惨敗。外国人ダンサー、レイラ・リトルビーチが優勝。
茅、点数の不服を透に申し立てるも反論され徒労に。
茅と真央、再び逸れるも真央が茅を発見。
茅、真央への恋を自覚。
花火をバックに渚と理緒が再びキス。互いの好意を自覚し付き合うことに。
茅、家族に同性愛者と気づかれ、自宅に軟禁されることに。
618 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/22(水) 19:36:22.62 ID:aW8BMtJUo
九月(>>348->>488
7号室の住人、琴崎綾子、5号室の住人、サラ・ミナヅキ、白百合荘の前で家出少女、若宮奏と遭遇。
奏は茅の知り合い。だが、真央には奏の存在をまだ知らせず、奏の家出問題を解決することを優先する。
綾子、サラ、積極的に奏の世話を焼き、少しずつ心を開いてもらう。
しかし真央と奏が遭遇。現状を話すことで茅の問題は少し待ってもらうことに。
奏の担任が亜利砂と判明。
亜利砂を経由し、奏が親と直接話すことに。
話し合いの結果、奏は親と和解。
奏の問題が解決したので茅の問題へ。
真央、茅母親、茅父親を説得。納得はしてもらえていないが、一定の理解は示してもらい軟禁を解除。自由な行動を許される。
晴れて茅と真央は付き合うことに。
綾子、水泳大会で2位に。
入賞記念と早苗の誕生日を祝うパーティを白百合荘で開催。
亜利砂、早苗と年齢の辻褄が合うことで大学時代に1年間だけ共に在学していたことが判明。
亜利砂、大学時代に早苗に惚れていたことを話しキスをする。

十月(>>496->>564
奏、サラや綾子らと出かけるほど仲良くなる。
奏、買い物の最中、サラが取られたと(無自覚に)感じ、嫉妬から叫んでしまう。
早苗、亜利砂と話し合うことで不安を払拭。亜利砂からの好意に応えられるようになるだろうと思い直す。

十一月(>>571-)
理緒の大学で学祭が開催。
夏祭りで出会ったレイラと再会。
理緒の在籍する歴史研究部の出し物を全員で堪能した後、解散。
渚、理緒と残る。
茅、真央と行動。
奏、綾子とサラと行動。
早苗、亜利砂と行動。
サラ、ナンパされかけるも綾子に助けられる。
レイラ、綾子に勇気づけられステージへ。
茅、ステージ発表のカラオケ大会に一般枠として参加。

現在ここまで
人物紹介は
澄野渚>>5
東谷理緒>>26
天使早苗>>78
神ヶ原亜里砂>>133
大岸茅>>151
桃山真央>>170
レイラ・リトルビーチ>>173
遠州透>>175
琴崎綾子>>309
サラ・ミナヅキ>>328
若宮奏>>352
(要>>327
です
619 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/22(水) 19:37:59.64 ID:aW8BMtJUo
司会「続いては一般参加者、大岸茅さんの歌です。どうぞ」


透「……」


茅「……すぅ」


〜♪


ーー心の通わぬやりとりばかりこれ以上繰り返すよりも


奏「…………」


ーーあなたの心が答え出すまでこのまま二人会わない方が


真央(茅ちゃん、そんなつもりで黙って引っ越ししたのかな? ……なんてね♪)


ーーそれが明日でも五年先でも、いつでもここで待ってるから


亜利砂(八年先……でも)


ーー約束しようよ。そして二人、心に赤い糸をしっかり結んで


早苗「……」


〜♪


パチパチパチパチ


司会「さあ得点の方見ていきましょう!」


カラオケマシン……82
審査員1……65
審査員2……73
審査員3……70
審査員4……100


司会「一人100点が出ましたが、得点は平均点です。平均点は……」


78点


司会「78点です! 大岸茅さん、ありがとうございましたー!」


茅「ありがとうございましたっ」ペコリ


コンマ↓
(100-78=)22以上で茅優勝
21以下で他の人が優勝
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 20:11:17.30 ID:rtHzQ54u0
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 07:22:12.07 ID:XwB21GLjo
あらすじありがたい
622 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/26(日) 09:27:36.83 ID:B1hwvaOJo
司会「さあ、すべての参加者が歌い終わり、いよいよ結果発表です!」

司会「優勝は……78点! 大岸茅さんです!」


パチパチパチパチ!


茅「わ、私!? やったー!」ワーイ


司会「こちら優勝特典の学祭で使える引換券となります! どうぞ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「ねえ」


透「……」ピタッ


茅「なんで100点なんか入れたの」

茅「……なんかえこひいきで勝ったみたいで正直嬉しくないんだけど」


透「……それは……」


茅「まさか夏祭りの時の償いかなんかのつもり?」


透「……ちが……」

透「……かったから」ボソボソ


茅「なに?」


透「……すご! かった、から……! だから、100点……を……」


茅「ふーん……」


透「……あの時と違って、ほんとに恋してるって伝わってきて……だから、私は100点だと思って……」


茅「……そう。じゃあとりあえず素直に喜んどく。ありがとね」


真央「茅ちゃーん!」タタタッ


ギューッ!


真央「優勝おめでとー! すごかったよー!」


茅「あ、真央ちゃん! へへ、まあねー。あたしにかかれば余裕だよ!」


透「……え……ねえ、まさか、さ……。好きな人って……」


茅「ん? あー……」


真央「?」


茅「想像に任せるよ」ニッ


安価↓から自由安価
誰がどのような行動を取るか
現在14:00〜学祭終了17:00
※参考※行動を共にしてる人たち
渚ー理緒
茅ー真央
奏ーサラー綾子ーレイラ
早苗ー亜利砂
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 10:25:52.25 ID:xk31fgGY0
サラ、綾子、レイラと巨乳に囲まれ、自身の胸と比較してちょっと落ち込む奏。
その様子を見たレイラから『故郷に伝わる豊胸マッサージ』をしてもらうが、レイラの卓越した手捌きに感じてしまう。
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 10:57:07.52 ID:NmXM0eZ9O
少々やり過ぎてしまいむくれてしまった渚のご機嫌とりに奔走する理緒
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 12:19:22.90 ID:zPBvgPdeo
人数の少ないところで真央と茅が談笑
途中真央のアンコールで、一緒に「永遠にともにを歌う二人」
(真央が茅の肩に頭のせながら)
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 15:08:14.20 ID:ZiWL8NoxO
亜利砂が出店の三角クジで『テーマパークペア招待券』を当て、早苗とクリスマスデートの約束を取り付ける。
627 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:04:13.00 ID:dpGZxxBro
>>624
>>625(途中まで)
>>626
を採用します
628 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:04:40.52 ID:dpGZxxBro
茅サイドーー


真央「茅ちゃん、こっちこっち」クイクイ


茅「?」テクテク


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「お? 休憩用のベンチがこんなとこに……」


真央「ささ、座って座って」ポスン

真央「えー、改めて。優勝おめでとう!」パチパチパチ


茅「ん、ありがと」ニッ

茅「やっぱおまじないが効いたのかな。こうやって……」チュッ


真央「! えへへ……」


茅「あ、そだ。引換券って何に使えるんだろ……」ペラペラ

茅「ジュース、たこ焼き、クレープ……いろいろあるねー」


真央「もう引き換えに行く?」


茅「んーん、もう少し他のとこ回ってからにするよ」


真央「そっか」


茅「真央ちゃんどこか見たいところある?」


真央「うーん……特にはないかなあ」


茅「じゃあしばらくはブラブラ歩きながら何かあるか探してみよっか」


真央「うん!」

真央「……ね、茅ちゃん」ギュ


茅「ん?」


真央「伝わったからね、歌」


茅「……そりゃ、真央ちゃんを想って歌いましたから」


真央「えへへ、嬉しいな」


茅「じゃ、もう一曲……」


♪♪♪♪♪♪♪
629 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:05:06.95 ID:dpGZxxBro
渚サイドーー


理緒「なぎさー……機嫌直してよ〜……」


渚「知りませんっ」プイッ


理緒「謝るからさ〜……」


渚「謝られてもキスマークは消えませんっ」


理緒「じ、じゃああれ! クレープ食べよう! 屋台あるし!」グイグイ


渚「……行きます」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


理緒「……おいしい?」


渚「おいひいでふ……」モクモク


理緒「……ごめん、渚。ほんとに。やりすぎた」


渚「……もういいですよ。……私も意地を張りすぎました」

渚「……ごめんなさい」ペコリ


理緒「……よかった」ニコッ


渚「むぐっ?」

渚「クレープの袋に何か……」ペリッ


理緒「クジ券?」


渚「ああ、出店で何か買うとついてくるんですね。なんだかほんとにお祭りみたい」


理緒「せっかくだし引きに行こっか」


渚「はい、行きましょう!」
630 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:06:41.64 ID:dpGZxxBro
早苗サイドーー


早苗「あら、二人とも」


渚「あ、早苗さん」


早苗「クジコーナーの前にいるってことは〜……クジ引いたの〜?」


理緒「はい。……まあハズレのボールペンだったんですけどね」


渚「早苗さんもクジを引きに来たんですか?」


早苗「私は亜利砂さんを待ってるのよ〜。いろいろ出店を回ったらクジ券が集まっちゃって……「どうせ当たらないので一人で引いてきます」って、亜利砂さん一人で引きに行っちゃったから〜……」


カランカランカラーン!


係員「出たー!! 出ました! 特賞ですー!!」カランカランカラン!


理緒「あ、特賞出たんだ。すごい運の持ち主だね」


渚「特賞って確か……テーマパークのペア券とかでしたっけ?」


理緒「そうそう。……でもよく用意できたよね。ただの学祭の景品なのに……」


亜利砂「さ、さなえさん……」フラフラ


早苗「あ、おかえりなさい亜利砂さん……って大丈夫ですか〜? 人酔いしちゃいましたか?」サスサス


亜利砂「これ……」スッ


早苗「?」

早苗「え、これって……」


亜利砂「と、特賞当たっちゃいました……」


理緒「さっきの先生だったんですか!?」
631 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:07:11.75 ID:dpGZxxBro
亜利砂「なんか、ビックリしすぎてまだ実感が……」


早苗「そうですね〜……信じられないです……」


亜利砂「よ……よし。早苗さんっ」


早苗「はい?」


亜利砂「行きましょう、これ。一緒に」


早苗「……はいっ」ニコッ


理緒「お邪魔虫みたいだから、私たちはどっか行ってようか」ボソボソ


渚「ふふ。はい、そうですね」コショコショ


安価↓からそれぞれの行動を自由安価
学祭終了まで残り僅か
帰宅するもよし、残って出店を回るもよしです
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 20:40:49.33 ID:tDbsHoW00
帰る際に人ごみに流され、綾子・サラ、レイラ・奏と二組が離れ離れになる。携帯も繋がらないようで・・・(しばらくしたら合流)
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 20:59:46.72 ID:Wpy3ol370
早苗が亜利砂を部屋に招き、部屋にて早苗お手製のお摘みで晩酌
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 22:23:15.71 ID:I09XC96BO
茅と真央の姿を見て同性愛について悶々と考えながら歩いている透に渚と理緒が接触(可能なら顔見知りにしてください)
透は二人の姿と会話を通して同性愛について理解を深めると同時になぜか夏休みにレイラからされたキスを思い出す
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 00:36:00.57 ID:sZ3ZqmRA0
一通り出し物を見て回り帰り道で住人達の着物姿や他の制服が可愛い店等で撮影した可愛い写真を見ながらホクホク笑顔の真央、それを見ながら茅が来て良かったねと話をふると茅についての感想ばかり、色んな茅ちゃんが見られてそれが一番良かったと真央に返され不意打ちにドキドキしながらずるいと思う茅
636 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:32:02.04 ID:O53ke+0jo
>>632
>>633
>>634
を採用します

お待たせして申し訳ない
637 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:33:56.36 ID:O53ke+0jo
綾子サイドーー


綾子「もう四時か……そろそろ帰る?」


サラ「そうですね。奏ちゃんなんかは学校から早く帰るよう言われてましたし」


レイラ「いろいろ見れて満足だし!」


奏「歩き疲れてきましたし……」


綾子「じゃあ帰ろ……うわっ!」ドンッ

綾子「いてて……なんだよ、ぶつかったのに謝りもしないで」


レイラ「だいじょーぶ?」トテトテ


綾子「うん、大丈夫」

綾子「……あれ? 二人は?」キョロキョロ


レイラ「そういえば……どこだろ」


綾子「はぐれたか? ドジッたなぁ……」


レイラ「探そっか?」


綾子「当然。あの二人ちっちゃいし、変なことに巻き込まれてなきゃいいけど……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


奏サイドーー


サラ「ふ、不思議なこともあるものですね」

サラ「ちゃんと綾子さんについていったつもりなのに、一瞬目を離しただけで逸れてしまうなんて……」


奏「とりあえず探しましょう。それほど離れてはいないはずですから」


サラ「そうですね。……あ、そうだ」

サラ「奏ちゃん、手を繋ぎましょう。これ以上逸れては大変です」スッ


奏「はい」ギュッ


サラ「えーと、出口に向かってましたし……」テクテク
638 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:35:13.86 ID:O53ke+0jo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


綾子「そうだ電話だ!」


プルルルル プルルルル


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


サラ「? 電話……」スッ


ブツッ


サラ「あ、電池が切れてしまいました……」


奏「あ、綾子さんからかも!」


サラ「ど、どうしましょう……連絡の手段が……。奏ちゃん、ケータイ持ってませんか?」


奏「すみません、うちの方針でまだ持たせてもらってなくて……」


サラ「それじゃあやっぱり自力で探すしかないですね」
639 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:35:43.98 ID:O53ke+0jo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


綾子「電話繋がらないし……」


レイラ「電池切れか、落として壊したか……なんにせよ歩いて探すしかないねー」


綾子「そうだなー。まずは……出口に向かってた訳だし、正門に行ってみるか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


奏「……あの」


サラ「はい?」


奏「今日、助けられなくて……ごめんなさい」


サラ「そんなの気にしなくていいんですよ。結果的に無事だった訳ですし、問題ありません!」グッ


奏「違うんです……! あの時、私……」


ーー私じゃ駄目なの?ーー


奏「あの男の人が私だったらってっ……考えて……っ!」

奏「なんで男の人はサラさんをナンパしても不自然じゃないのかとかっ、止めようと思ったのにっ……!」


サラ「奏ちゃん、落ち着いてください。深呼吸です」ナデナデ


奏「はい……っ、す、う……はあ……すぅ……はあ……」


サラ「落ち着きましたか?」


奏「は……い」
640 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:36:43.15 ID:O53ke+0jo
サラ「んうー……言いたいことはいろいろありますがまず一つ。ワタシはあまりナンパというものを好みません」

サラ「もちろん見た目を気に入って声をかけてくださるんですから、そこは嬉しいですよ。でも、ナンパをする人って大抵は自分にも自信がなくちゃやらないじゃないですか」

サラ「そういうナルシストな方とはあまり……というかまったく仲良くなりたくないですね」


奏「……はい」ホッ


サラ「それとその……奏ちゃん?」


奏「は、はいっ」


サラ「奏ちゃんはワタシのこと……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


綾子「いたっ! 見つけたーっ!」タッタッタ


サラ「!」ビクッ


綾子「よかったー。二人とも変な人に変なことされたりしなかった?」


奏「あ、ええ……大丈夫でしたよ」


レイラ「ケータイ通じなかったのって……」


サラ「ごめんなさい、電池が切れてしまって……」


綾子「ああ、いーよいーよ。よし、じゃあ今度こそ帰ろうかー」


奏「はいっ」

奏(……サラさん、何を言いかけたんだろう)
641 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:37:13.78 ID:O53ke+0jo
透サイドーー


茅『想像に任せるよ』


透(あれって……やっぱり“そういうこと”だよね……)テクテク

透(ど、同性のカップルなんて初めて見た……)テクテク


どんっ


渚「あうっ……。す、すみません。ぼーっとしてて……」


透「……こっちこそ、考え事してて……」


理緒「渚、飲み物買ってきたー……って、あれ」


透「……」ペコリ


理緒「遠州先輩……ですよね?」


透「……」コクリ


渚「お知り合いですか?」


理緒「うん。院に行ったから最近は会ってなかったけど、去年まではよく図書館で会ったりしてて……」


透「……あ」

透「……東谷ってたしか白百合荘? に住んでたよね……?」


理緒「え? ああ、はい」


透「……大岸茅って知ってる?」


理緒「大岸さん? 知ってますけど……」
642 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:37:43.73 ID:O53ke+0jo
透「……あのさ、あの人って……レ……レズ? の人、なのかな……」


理緒「え、あー……」

理緒「……どこまで知ってるんですか?」


透「……仲のいい中学生くらいの女の子と一緒にいて……意味ありげなこと言ってて……」


理緒「えっと……」チラッ


渚「……」コクリ


理緒「……そう、ですよ。その人と付き合ってるハズです」


透「……そう、なんだ」

透「……」モンモン


理緒「軽蔑とか、しないでくださいね。あの子だって普通の女の子で、普通にカラオケ大会に出て……」


透「……そういうのは、しない。大丈夫」

透「……あの子の歌、心に響いた……から。ほんとに好きな人がいるって分かったし……相手が女の子なだけだもんね」


理緒「よかった」ホッ


透「……分かってよかった。……それじゃあね」

透「……それと、ぶつかってごめんなさい」ペコリ


渚「いえ、気にしてませんよ。大丈夫です」


透「……ん。じゃあね」テクテク
643 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:38:12.55 ID:O53ke+0jo
透(……同性カップルか……)


レイラ『ありがとー! 嬉しいからちゅーしちゃう! ちゅっ!』チュッ


透「!!」

透「っ!」ブンブン

透(……私は違う、私は……)


レイラ「……」テクテク


透「あっ……!」


レイラ「……! ……っ」テクテク


綾子「……。……?」テクテク


透「ま、待って……! 通して、通してください……!」グイグイ


どんっ


レイラ「うおっ……!? っとと」


透「ご、ごめんなさ……」ヒリヒリ

透(なんか、さっきからぶつかってばっかだ……)


レイラ「ああ、だいじょぶだいじょぶ。急いでるのか知らないけど、気をつけてね?」


透「……あのっ」


レイラ「ん?」


透「……その、えっと……!」


レイラ「うん」


透「……ぁぅぁぅ……」パクパク


レイラ「んー? 用事ないんなら行ってもいい?」
644 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:38:55.56 ID:O53ke+0jo
綾子「おいレイラ、逸れるなって……」テクテク


レイラ「ごめんごめん、なんかこの子が用事あるらしくてさ」


透「……え、あ」

透(し、知らない人……)タジ


レイラ「それで、何かな?」


透「……ぅ、その……」キョドキョド

透「な、なつまつり……で……」


レイラ「ん? んー……」

レイラ「ああ! 思い出した! 夏祭りの大会で表彰してくれた人!」


透「!」コクコクッ


レイラ「うん……それで?」


透「それで……?」


レイラ「だから、何か用事あるの?」


透「え……あ……!」


綾子「あー……その、なんだ? ここじゃなんだし……どっか別の場所で話すんじゃ駄目なのか? ずっと立ち止まってるから他の人の迷惑になってるし……」


透「……べ、別の場所……で、話す」
645 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:39:25.10 ID:O53ke+0jo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


喫茶店ーー


綾子「ーーで、聞きそびれたけど貴方は誰?」


透「……遠州透、です」

透(ど、どうしよう……一対一ならまだしも四人も人がいたら……!)グルグル


サラ「レイラさんのお知り合い……でしょうか?」


レイラ「んーん。会ったことは確かにあるけど、知り合いってほどじゃあ……」


奏「でしたら何か落とし物を届けに来てくれたとか?」


透「……」ブンブン


奏「……違うんですね」


透(……言うしか、ない……よね)

透(言ってどうなるでもないけど、言わなかったら次いつ会えるかなんて分からない……!)

透「れっ! レイラ、さん……っ!」


レイラ「は、はいっ」


透「夏祭りのとき……キスしたの……! な、なんで……?」プルプル


レイラ「?」


綾子「キス?」


サラ「したんですか?」


奏(き、キス……!)カアアッ
646 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:39:54.55 ID:O53ke+0jo
レイラ「んー……」

レイラ「したけど……」

レイラ「意味はないっていうか……感情表現の一種というか……」


綾子「話が見えてこない……」


レイラ「つまり、トオルは私にキスされてドキドキしちゃった訳だ」

レイラ「そんで、私が実はトオルに一目惚れしてて、夏祭りのときキスしたのはそれの現れなんじゃないかと思ってーー」

レイラ「もしそうなら私とデートにでも行こうと思った。違う?」


綾子「なるほど……? でもよく分かるね」


レイラ「今まで何人かいたからねー。キスしただけで好かれてるって勘違いしちゃう人」


透「……そう、なの……かな」ボソッ


レイラ「?」


透「……そんなつもりはなくて……ドキドキしたのは確かだけど、自分でもこんなの初めてだったから……」

透「……だから知ってそうな人に聞こうと思った……のかも」


レイラ「……へー」

レイラ「じゃあ確かめてあげるよ」ガタッ


綾子サラ奏「!!」


透「! ま、待って……!」ビクッ


レイラ「待たない」グイッ


ちゅうっ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆
647 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:40:22.65 ID:O53ke+0jo
夜ーー


早苗「今日も楽しかったですね〜」トクトクトク…

早苗「……はい、どうぞ」スッ


亜利砂「ありがとうございます。……では、乾杯」チンッ


早苗「そういえば、あの券っていつ使えるんですか〜?」


亜利砂「えっと……」ゴソゴソ

亜利砂「12月中はいつでも使えるみたいですね」ピラッ

亜利砂「……いつ空いてます?」


早苗「私はいつでも空いてますよ〜。亜利砂さんの都合のいい時に誘ってください」


亜利砂「そう言ってもらえると助かります。……そうね……」

亜利砂(クリスマス……は混むし……いっそ12月に入ったらすぐとか……ああでも期末テストがあるから忙しくなるし……)ムムム


早苗「ふふっ」スクッ


亜利砂(第二週のあたりがちょうどいい? それを過ぎちゃうとクリスマスが来て、年末が来て……やっぱり混みそうだものね)


早苗「〜♪」トントントン

早苗「♪」ヨソイヨソイ


コトッ


亜利砂「はっ、すみません考え事をしていて……」

亜利砂「……これは?」


早苗「すごく簡単なものですけど、おつまみを作ってみたんです。食べながらお酒を呑んで、ゆっくり考えましょう?」


亜利砂「……とても魅力的な提案ですね」ニコッ


早苗「ふふ、でしょう?」クスッ
648 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:41:03.83 ID:O53ke+0jo
奏サイドーー


綾子「さて、と。オレンジジュースでいいか?」トポトポ

綾子「はい」スッ


奏「あ、ありがとうございます」


綾子「えっとなんだっけ……。そうだそうだ、サラがナンパされた後に思い詰めてたから、それを聞きたかったんだ」


奏「……」


綾子「すごい怖い顔してたから心配してたんだぞ?」


奏「……あの」


綾子「おう」


奏「そのときはなんでなのか分からなかったんです。自分でも何が嫌だったのか……」

奏「でも、今は分かるんです。それで……今から変なことを言うかもしれません。……それでも聞いてくれますか?」


綾子「もちろん。聞かせてくれ」


奏(……やっぱり綾子さんは優しいな。優しくて、すごくしっかりした大人だ)

奏(そんな人だから、私も何もかもをさらけ出して自分の悩みを相談できる)

奏「……」ギュッ


綾子「奏……?」


奏「好き……なんです」

奏「サラさんのことが……好きなんです……!」
649 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:41:30.89 ID:O53ke+0jo
綾子「そっ……か」


奏「ナンパされていたのを見て、『あの男の人が私だったら』って思ったんです」

奏「ただそのときは正直、なんでそんなことを思ったのか分かりませんでした」

奏「でも、今日レイラさんが透さんにキスしたのを見て……『ああ、私はサラさんとこういうことがしたかったんだ』と納得できたんです」


綾子「……」

綾子「そうか。奏が……」


奏「変なことを言ってるのは分かってます。でも……!」


綾子「分かった! 私は奏を応援する!」


奏「……へ」


綾子「まあ正直中学生に恋愛は早いと思うけど……奏ぐらいしっかりした子なら大丈夫でしょ」ニッ

綾子「協力できることがあればするしさ。頑張んなよ」


奏「……はいっ!」
650 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:43:17.58 ID:O53ke+0jo
サラサイドーー


サラ「……」

サラ(奏ちゃん……)

サラ(『ナンパしてきた男が自分だったら』……)

サラ(自惚れてもいいなら……いえ、自惚れますが……)

サラ(奏ちゃんはワタシのことを恋愛対象として見ている、ということですよね)

サラ(つまり、今まで何度かあった奏ちゃんの思い詰めた顔や叫んだりというのは……)

サラ(無意識にワタシの周囲の人物に対して嫉妬をしていたのでは?)

サラ(そう考えると、奏ちゃんのワタシに対する好意は非常に強い……そう結論づいてしまいます)

サラ「……」

サラ「……あぅ」カアアア

サラ(冷静に考えてみましたけど、恥ずかしいですね)

サラ(……奏ちゃんはワタシのことが好き)

サラ(……じゃあ、ワタシは?)


人からの好意に気づいてしまったら、どうするのが正解なのでしょう。

  一歩ずつ、確実に距離が近づいています。

まして、それも年下の……。

  年甲斐もなく嬉しくて、幸せな気持ち。

ワタシは彼女を好きになれる?

  私は彼女を好きになれる。

『十一月の学祭』

651 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:52:09.34 ID:O53ke+0jo
長々やってきましたが、やっと11月が終わりです。
12月で早苗と亜利砂、奏とサラどっちかがくっつけば、1月を始める前に新キャラを募集します。

ほんとお待たせして申し訳ない。
時間はあるのでこれからペースあげてこうと思います。
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 21:53:42.70 ID:z7++JKPf0
乙です
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 22:13:28.80 ID:MP7ol2C9O
乙カレー
654 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 22:28:12.78 ID:O53ke+0jo
早苗「うぅっ」ブルルッ

早苗「……さむい〜……」


ガチャッ


渚「あ、早苗さんおはようございます」


早苗「ええ、おはよう。今日は学校?」


渚「はい。といってもすぐ帰ってくる予定ですけど」


早苗「そう。気をつけて行ってらっしゃいね〜」


渚「はい。行ってきます」タタタッ


亜利砂「おっと」


渚「おっとと……!」


亜利砂「……ごめんなさい。ぶつからなかった?」


渚「はい。大丈夫です亜利砂さん」


亜利砂「学校かしら? 行ってらっしゃい」フリフリ


渚「はい、行ってきます」

渚(最近よく亜利砂さんが白百合荘に寄っていく)テクテク

渚(少し回り道をするけど、自宅から学校までの間にあるから大した手間ではないらしい)ピタッ

渚(なんだかんだ私も仲良くしてもらってるし……)チラッ

渚(それよりも……)


早苗「あ、亜利砂さんっ!」パアアッ


渚(早苗さん、嬉しそうだなあ……)


安価↓から12月中に起こるイベントを自由安価
誰かの行動を安価で指定してもよしです
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 22:30:41.44 ID:z7++JKPf0
綾子、文化祭からレイラと透の姿を思い出してモヤモヤ。
気分転換に温水プールで泳いでいた所レイラと遭遇する。
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 00:14:25.85 ID:V35MhUyF0
早苗と亜利砂がテーマパークで童心に帰りジェットコースターなどで遊び回る
その夜にテーマパーク近くのバーで飲んでいるといつのまにか二人とも寝てしまい終電を乗り過ごす
手持ちも心もとない為、安く泊まれるところを探して『お城』に行きつく
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 00:59:22.81 ID:brswA9vA0
バイトから帰って来た茅が「外寒くって冷えたから真央ちゃん抱かせて〜」(あったかそうな真央を抱っこしたい)と言うのを意味深の抱くに勘違いした真央が急に言われ恥ずかしがりあたふた、なんやかんや誤解がとけた後は抱っこされイチャイチャ
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 01:27:23.83 ID:bXmqQR0R0
クリスマスデートのためのプランやらサプライズやらを考えることに一生懸命になりすぎる誰か
恋人の対応も疎かになって怒った恋人と衝突し、ギスギスしたまま日が過ぎ去り…
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 08:49:23.00 ID:2WNZ+1mfO
レイラとのキスを思い出してドキドキで夜も眠れない日々を過ごす透が理緒に相談するために白百合荘を訪問
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 15:28:16.65 ID:S/xaa2w7O
部屋にてサラが奏を想って自慰をしている所に意を決した奏がノックせずに訪ねくる
その結果下半身裸で絶頂した所を奏に見られてしまう
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 21:08:43.35 ID:gksUg/tj0
白百合荘の周りには何があるんだろうか
662 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:30:38.14 ID:xx5Nx0dno
綾子サイドーー


綾子「あーあ……」

綾子(私らしくないなあ)

綾子(他人同士のキスが頭から離れなくなるなんて)

チャプ……

綾子(忘れるために泳ぎに来たけど……ダメだ)

綾子(どうしてもレイラと透のキスを思い出しちゃう)

綾子(……もう少し泳ごう)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ざばぁっ


綾子「ふう……」

綾子(少しスッキリしたかな)ペタペタ


レイラ「あっ! おっぱいさん!」


もにゅもにゅ


レイラ「久しぶりー!」


綾子「レ、レイラっ!? てか胸を揉むな!」


レイラ「いやあ、つい」


綾子「ついじゃないだろ……」
663 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:31:04.53 ID:xx5Nx0dno
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガコン


綾子「はい、コーヒー」ポイッ


レイラ「Oh thanks!」パシッ


綾子「で、なんでこんなとこに?」


レイラ「泳ぐと痩せるからねー」


綾子「痩せるほど肉付いてないくせに」


レイラ「そうでなくても体を引き締めるのにいいからさ。私だってこのプロポーションを維持するために努力してるんだよ?」


綾子「ふーん……」


レイラ「で、アヤコはなんでここに?」


綾子「水泳選手がプールにいたらおかしい?」


レイラ「うーん……。それはおかしくないけど、アヤコはもっと別な理由で来てる気がする……」ジッ


綾子(なんでコイツはたまに鋭いんだ……)

綾子「……分かった。白状するよ」


レイラ「お、やった♪」ニヒヒ


綾子「学祭の帰りにさ、透って人と会っただろ?」


レイラ「うん」


綾子「その人とレイラのキスが頭から離れなくてさ。泳げばスッキリするから……だから来たんだ」


レイラ「ふーん……」
664 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:31:31.04 ID:xx5Nx0dno
レイラ「それで、スッキリした?」


綾子「まあ、多少は」


レイラ「そっかそっか、なるほどー……」


綾子「? なんだよ……」


レイラ「ねえ」

レイラ「アヤコも私とキスしてみる……?」ジッ


綾子「は、はあ!?」


レイラ「いや、あくまで想像だけど、アヤコも私とキスしたいのかなーって。だから頭から離れないんじゃない?」


綾子「んなわけ……」


レイラ「なーんて。んなわけないか。まあ会ったのもあの日が初対面だしね」

レイラ「多分初めて同性同士のキスを目の前で見たから動揺してるんだと思うよ。きっとその内忘れるって」


綾子「そっ……か。……そうだよな」


レイラ「そうそう」ノビーッ


綾子「……なあレイラ。今日この後用事あるか?」


レイラ「? ないけど」


綾子「じゃ、うち来いよ。せっかく会ったんだし料理でも振る舞わせてくれ」


レイラ「マジで!? 行く行くー!」
665 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:31:57.82 ID:xx5Nx0dno
理緒サイドーー


渚「あ、理緒さん。あの、今お時間大丈夫ですか?」


理緒「ああ、ごめん渚。このあと先輩がうちに来る予定なんだ。あとでいいかな」


渚「はい、大丈夫ですよ。それじゃあ後で」


理緒「うん。後でね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ピンポーン


ガチャッ


理緒「どうぞ先輩。上がってください」


透「お邪魔します……」バタン


理緒「えっと、相談したいことがあるんでしたっけ……」コポコポ…

理緒「……どうぞ、お茶入れました」コトッ


透「……うん、そう」コクリ

透「……あの、レイラ・リトルビーチっていう外国人のみまなんだけど……」


理緒「レイラさん? 知り合いだったんですか?」


透「知り合いというかなんというか……。東谷も知ってるの?」


理緒「ええまあ。確かこの間の学祭でも踊ってましたよね」


透「そう、そのレイラさん」


理緒「そのレイラさんがどうかしたんですか?」
666 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:32:27.79 ID:xx5Nx0dno
透「……その、東谷をそういう偏見のない人だと信頼して言うけど……」

透「……き、キス……された」


理緒「レ、レイラさんにですか?」


透「……」コクリ


理緒「それで……それに私はどう答えれば……」


透「あのね……その、キスが頭から離れなくて……ドキドキして……」

透「……わ、私ってレズビアン……なのかな。どう思う?」


理緒(半年前の渚みたいな……)

理緒「……そう、ですね。……そんなすぐに断定するべきでもないことのような気がします」

理緒「しばらく時間を置いて……それでもダメなら確かめてみてはどうですか?」

理緒(なんて、渚のやったことと同じことしか思いつかないもんな……)


透「確かめる……って?」


理緒「もう一度キスするってことです。難易度は高いかもしれませんが……」


透「もう一度……」

透「っ!」カアアア


理緒「なんにせよ、今すぐに答えを出すのは早計だと思いますよ」


透「そ、そうだね……。参考になった」ドキドキ

透「……き、今日はもう帰るね」スクッ


理緒「はい。また何かあったら連絡くださいね」


透「……うん、ありがと」


ガチャッ
667 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:32:54.35 ID:xx5Nx0dno
綾子サイドーー


ガチャッ


綾子「あ」


透「……あ」


レイラ「おー!」


透「ど、どうも」ペコリ


理緒「? 誰かいるんですか?」ヒョコッ

理緒「あっ、琴崎さん。おかえりなさい」


綾子「やっほー、理緒。ただいまー」


理緒「先輩、レイラさんの連絡先とか知ってるんですか?」コソコソ


透「し、知らない……」コソコソ


綾子レイラ「?」


理緒「なら聞いとかなきゃ。次会うのがいつになるのか分かりませんよ」コソコソ


透「そ、そうだね」コソコソ

透「レ、レイラさんっ」


レイラ「なに?」


透「あ、あのっ、連絡先、教えてもらえませんかっ」


レイラ「あはは、なにテンパってるのさ。もちろんいいよ」

レイラ「えーとスマホスマホ……」タップタップ


綾子「なんだ、レイラもケータイ持ってたのか」


レイラ「原始人じゃあるまいし持ってるよ……っと。よし、登録できた」


透「あ、ありがとう……!」パアアッ


理緒「良かったですね」


透「うんっ」


綾子「もういい? じゃあ部屋行くか、レイラ」


レイラ「おー!」

レイラ「トオル、バイバーイ!」


透「ば、ばいばい……」

透「……えへへ」
668 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:33:22.90 ID:xx5Nx0dno
理緒サイドーー


理緒(先輩も帰ったし、渚と話を……)


プルルルル プルルルル


理緒「電話……。はい、もしもし」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガチャッ


渚「理緒さん、先輩さんは……」


理緒「先輩は帰ったけど……ごめん、バイトに欠員でたから私が今から出ることになってさ」

理緒「話って明日でも大丈夫かな?」


渚「欠員……大変ですね。話は明日でもいいので、行ってあげてください」


理緒「うん、ほんとごめんねっ」タタタッ
669 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:34:11.00 ID:xx5Nx0dno
早苗サイドーー


ガヤガヤ ガヤガヤ


亜利砂「早目に来たつもりでしたけど、テーマパークって凄いですね……」


早苗「本当……。人がたくさん来てますね〜」


亜利砂「とりあえず、今日は楽しみましょう! せっかく来たんですから、いろいろ回りましょうね!」


早苗「はい〜」ニコッ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「ジェットコースターも久しぶりですね〜」


亜利砂「さ、最初っからジェットコースターですか……飛ばしますね……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「きゃ〜〜〜〜!♪♪」


亜利砂「わ、わああああああああっ!!?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「つ、次はもっと軽いのにしときましょう……」ゼエゼエ


早苗「そうですね〜。ミラーハウスなんてどうですか〜?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「うわ、うわわわ……」フラフラ


ぎゅっ


亜利砂「! か、鏡ばっかりだと酔っちゃいそうですねっ」ドキドキ


早苗「ですね〜」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「お化け屋敷……」


亜利砂「!!」ゾクッ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「キャーーーっ!! おば、おばけえっ!」ギュウウウ


早苗「怖いですね〜♪ きゃ〜♪」
670 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:34:47.14 ID:xx5Nx0dno
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「あら、もう暗くなってきましたね〜」


亜利砂「冬ってやっぱり日が沈むの早いですね……。まだ楽しみたいのに……」


早苗「最後にゆっくり観覧車でも乗りましょうか〜」


亜利砂「そうですね。最後くらいゆっくりしましょう」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


係員「次の方どうぞー」ガチャッ


亜利砂「よいしょ」ストッ


早苗「ふう、少し歩き疲れましたね〜」ポスン


バタン


ごうん…… ごうん……


早苗「外、もうだいぶ暗いですね〜……」


亜利砂「ほんとですね……。あっちの空なんかもう真っ暗ですよ」


早苗「あっ……! 下! 下見てください!」


亜利砂「?」


早苗「テーマパークのアトラクションがイルミネーションで光ってます!」


亜利砂「ほ、ほんとだ……」


早苗亜利砂「きれい……」


早苗「……ふふっ」


亜利砂「くすっ」


早苗「町も見えてきましたよ〜。こっちもきれいです〜」


亜利砂「……本当に」

亜利砂「きれいです、ね……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆
671 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:35:15.16 ID:xx5Nx0dno
亜利砂「楽しかったですねー、遊園地」


早苗「ええ。とっても楽しかったです」


亜利砂「そうだ。明日も休みなんですけど、このままどこかで飲みませんか?」


早苗「それはいいですね〜。ぜひ行きましょう♪」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗(……あれ)ムクッ

早苗(ここどこかしら〜……)キョロキョロ

早苗(亜利砂さんとテーマパークから出て……バーを見つけて……)


亜利砂「すぅ……くぅ……」


早苗(亜利砂さんが一緒にいる……)

早苗(でも家って雰囲気じゃないし〜……)

早苗(ホテル……? とりあえずテレビでもつけて……)ポチッ


テレビ「イク〜、イッちゃう〜」アンアン


早苗「!!?」ブチッ


亜利砂「んんぅ……」


早苗(よかった……起きてない)

早苗(……まさかここって〜……)

早苗(ラ……ラブ、ホテル……?)
672 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:35:45.17 ID:xx5Nx0dno
早苗(え、ええと……)

早苗(服は……)チラッ

早苗(着てますね。シワになってしまいますけどこの際それは目をつぶって……)

早苗(体に異変は……)

早苗(……体がダルいですね〜……。これは二日酔いのせい……よね〜?)

早苗(し、しちゃったから、とかじゃない……わよね?)

早苗(あとは……)

早苗「あ、亜利砂さ〜ん……」ユサユサ


亜利砂「んぅ……?」パチッ

亜利砂「……」ゴシゴシ キョロキョロ

亜利砂「!?」ガバッ

亜利砂「こ、ここここ、ここどこですか!?」


早苗「わ、私も記憶がなくて……」


亜利砂「っ!」バッバッ


早苗(すごい勢いで体を確認してる……)


亜利砂「とりあえず異変はない……ですね」ホッ


早苗「そうみたいですね〜」


亜利砂「……」


早苗「と、とりあえず出ましょうか〜」


亜利砂「は、はい」ドキドキ
673 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:36:12.29 ID:xx5Nx0dno
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


理緒(せっかくのクリスマスだし、デートのプラン考えとかないと……)カキカキ

理緒(お城とかどうかな……私は見てて楽しいけど、渚はどうだろう……)ウーン

理緒(渚にも行きたいところ聞かないと……)ウト…

理緒「……すぅ……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


渚(理緒さん起きてるかな……)

渚(メールしておこう)ポチポチ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ピロリンっ♪


理緒「っ」ガクッ

理緒(あ……机に突っ伏して寝てたのか……)

理緒(メール……は明日でいいや……布団入ろう……)モゾモゾ

理緒「……くぅ……」
674 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:37:00.94 ID:xx5Nx0dno
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


翌日ーー


渚「……」ツーン


理緒「……」アセアセ


渚「……」

渚「……はぁ」


理緒「……」ビクッ


渚「……ごめんなさい、理緒さん」

渚「理緒さんが悪くないのは分かってるんです。用事がタイミング悪く入ってるだけで……」


理緒「でも……」


渚「そう、「でも」なんです。でも、それでもやっぱり妬いちゃいます」

渚「来週はもうクリスマスなのに、デートの話し合いもできなくて……」


理緒「渚のことをないがしろにしてるわけじゃないんだよ! でも、中々時間が取れなくて……」


渚「分かってます。分かってますから」


理緒「……」


渚「……クリスマス、デートには行ってくれるんですよね?」


理緒「も、もちろん」


渚「ならいいです。クリスマスまではみんな忙しいものでしょうし……」

渚「代わりに、クリスマスはしっかりエスコートしてくださいよ?」


理緒「……うん!」

理緒「そうだ、渚とお城に行こうと思うんだけど……クリスマスにお城って変かな……?」


渚「お、お城ですか?」

渚(お城って……まさかラブホテル……!?)

渚「い、いいんじゃないでしょうか!」ドキドキ


理緒「そか、じゃあクリスマスは楽しみにしててね。しっかりエスコートするから」ニコッ
675 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:37:49.11 ID:xx5Nx0dno
早苗サイドーー


早苗「……はぁ」モンモン

早苗(亜利砂さん……)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


亜利砂「早苗さん……見たいですか……?」

亜利砂「私の……裸……」スル…


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


早苗「!!」ボンッ

早苗(も、も〜! あの日から変な妄想してばっかり……!)

早苗(でも……見てみたい……かも)ゴクリ


亜利砂「早苗さーん」ヒョコッ


早苗「ひゃいっ!?」ビクッ

早苗「あ、亜利砂さん!? どうしましたか〜?」


亜利砂「近くまで来たので、少しお話でもどうかなと……お邪魔でしたか?」


早苗「いえいえ、倉庫の整理をしていただけなので大丈夫ですよ〜」


亜利砂「そうですか、よかった」

亜利砂「……?」

亜利砂「早苗さん、顔赤いですよ。風邪ですか?」


早苗「え、えっ!?」バッ

早苗(うう、顔が熱い……! なんなのかしらこれ〜……!)

早苗「だ、大丈夫です! 大丈夫……。外にいて冷えただけですから、中に入りましょう?」


亜利砂「そうですね。あまり無理はしないでくださいよ?」


♡安価↓から自由安価
クリスマスの性夜に合わせて
渚と理緒
茅と真央
早苗と亜利砂
(レイラと誰か?)
で、エロシーンを書こうと思います
それぞれのカップルにしてほしいこと、プレイをレスに書いてもらい、その中から書けそうなものを選んで書きます
エロシーンは地の文ありでいきます
676 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:39:46.96 ID:xx5Nx0dno
忘れてた

>>655
>>656
>>658(渚と理緒)
>>659
を採用しました
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 20:45:30.31 ID:iKXiiHVP0
レイラと綾子
レイラの熟練のテクによる乳合わせと手マンでなすすべもなく何度もイかされる綾子。
反撃しようとするも最後までレイラに主導権を握られる。
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/12/21(木) 21:36:11.77 ID:MVcRVfJuO
早苗と亜利砂

酔った勢いで亜利砂に告白する早苗
そのままの勢いで亜利砂を脱がしにかかる
困惑と求められる嬉しさから言いなりになる亜利砂
そのまま亜利砂の胸を「かわいい」といい乳首を舐めて亜利砂をイかせる
その後、お返しとして早苗がワカメ酒をしそれをペロペロと舐める亜利砂
その姿も「かわいい」といいながら亜利砂の頭を撫で撫で
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 23:31:19.17 ID:iKXiiHVP0
すいません>>677変更で
レイラと透・綾子
透が意を決してレイラにキスを頼み、レイラは「本気のキス」で透の口内を蹂躙し、キスだけで絶頂させ骨抜きにする。
その姿を偶然目撃した綾子はもやもやしてしまいレイラに透と同じキスをやって来れと思わず言ってしまい、そのままレイラの「本気のキス」で絶頂する。
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 07:45:29.26 ID:JKl+++CVO
茅と真央
手錠+目隠しのソフトSM
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 09:35:48.67 ID:HbuTfOh3O
渚と理緒
お城のデートは楽しかったが想像していたものと違って不完全燃焼な渚
理緒が気を利かせてどこか行きたいとこある?と聞くと、渚は照れながら指をさす。
そこには『お城』が……

プレイは渚が突然理緒を押し倒し、耳塞いでキスからの渚攻め理緒受けで
682 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/22(金) 17:04:50.12 ID:7znVTF/bo
一応一通りの組み合わせでレスもらいましたが、まだ募集してますー
奏とサラにもエロが絡まなければクリスマスイベントとして何かあってもいいです
案があれば安価に含めて書き込んでください
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 22:38:54.05 ID:cN+zc1d20
サラの部屋へサンタコス(学校のイベントか何かで着た)の奏が来訪
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 02:13:39.95 ID:7knXHDbu0
茅と真央
観覧車の中でロマンチックなキスからの盛り上がってイチャラブ
すっかり夢中になって従業員にバレるかバレかけるか空気読んでのそっ閉じもう一周などそこらへんは任せます
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 12:21:01.50 ID:5KYpHS0y0
クリスマスに奏がサラの部屋で眠くなる。
寝て朝になったら、サラが用意したプレゼントが。
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 14:19:55.40 ID:2qsQ89RA0
渚と理緒
予めお城と聞かされ理緒から誘ってくれたのもあり、以前よりも激しい行為を求められると思いこみイメトレや勝負下着の準備をばっちりして当日に臨む渚
当然そういうことをすると思っていたので普通のデートだけではやはり満足出来ず最近構ってくれなかった分理緒を攻めるまくる

希望プレイはキスをしながら渚主体で押し付けるように貝合わせ
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 18:35:40.21 ID:zZctcxJpO
レイラと綾子
レイラが後ろから優しく耳舐め+胸揉みを行い胸で絶頂できるのように開発
「この先は綾子が望んでくれたらしてあげるよ」という蟲惑的で甘い声にゾクゾクする綾子
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 19:54:47.26 ID:KxRltKqX0
更新待ってます
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 20:09:19.27 ID:54muMOJO0
あけおめことよろゆり
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 22:45:57.29 ID:RXXjxHzxO
待ってます
691 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:21:28.67 ID:wggPvZaVo
全員分書き終わってから投下しようと思ってましたが時間がかかりすぎるので渚理緒だけ先に投下します
もうクリスマスどころか年明けてますがクリスマス編ということで
692 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:22:00.50 ID:wggPvZaVo
渚サイドーー


車中。助手席に座った私は一息つき、そしてそんな場合じゃないことを思い出しました。
お城のデートと聞き、ラブ……ラブホテル……のことだと意気込んだものの、行ってみれば本当にお城のデートだったのです。
イルミネーションは綺麗だったし、プロジェクションマッピングも凄かったです。特に、手を繋いで同時にセンサーに触れると絵が変わる仕掛けにはびっくりしました。

でも!

一度思い込んでしまっていた以上このままでは不完全燃焼で終わってしまいます。

「渚、あと帰るだけだけど……どこか寄りたいところある?」

車を走らせながら理緒さんが聞いてきました。
そしてふと窓に目をやると、少し遠くに小さな「お城」が見えました。

「あ、あそこに……」

指で目的地を伝えます。
少ししてから「え、あ。わ、分かった」としどろもどろの返事が返ってきました。
静かな車内に微かな緊張感が満ちていくのが分かります。

「……したい、の?」

こくり。

「だ、だって。お城に行くって理緒さんが言ってたから私、てっきり……」

「ああ、そっか。そういえばあれもお城って言ったりするもんね」

こくこく。

そこで会話はプツリと途切れ、言い知れぬ期待感と興奮とがない混ぜになったまま目的地に近づきます。
そして十数分後、私達はお城に辿り着きました。
693 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:22:41.50 ID:wggPvZaVo
『同性の方入室可』

行ってみて初めて知りましたが、同性の方の入室をお断りしているところもあるようです。
幸いにも私達の目の前の案内板には断るような文言はありませんでした。

クリスマスということもあってかほぼすべての部屋が埋まっていましたが、唯一空いていた部屋を選択し鍵を受け取ります。
そのまま部屋へと向かい、扉を開けました。

まず目に飛び込んできたのは大きなベッド。ダブルサイズで、二人で横になっても余裕のある大きさです。
そしてやや暗めに設定されている明かりに照らされ、様々なアメニティや道具が棚に陳列されていました。
ゴムやローターといったものを見つけてしまうと、やはりここはそういう場所なのだと気付かされます。

「お風呂……先入ってきていいよ」

緊張の伝わる声で理緒さんがそう言います。

「は、はいっ」

固くなった体をギクシャクと動かしどうにか荷物を置いてから、私は逃げるようにバスルームへと向かいました。

ガラス張りのバスルーム。内側からはもちろん、外からも見えてしまいます。
理緒さんに目をやると、こちらを見ないようにしているのか、ベッドに腰掛け逆側を向いていました。
そのちょっとした配慮に少しホッとし、すぐさま体を洗う準備を整えます。
熱いお湯を肩から下にかけ、丹念に体を洗います。
臭いと失礼だし、恥ずかしいし、理緒さんに幻滅されてしまうかもしれません。
顔や髪までしっかりと洗いたかったのですが、体が期待してしまっているのかすでにスイッチが入ってしまっています。
我慢もできない私は丁寧に、かつ手早く入浴を済ませバスルームを出ました。
バスローブの下に下着を着けようか着けないか少し迷って、どうせ外すのだから着けなくてもいいと気づき、肌の上にバスローブだけを羽織り理緒さんの元へと戻りました。
694 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:23:19.99 ID:wggPvZaVo
顔を伏せ、目を合わせないように理緒さんがバスルームへと入ります。

さあああああああああ。

シャワーの音だけが耳に入り、いよいよその時が近いことを知らせてきます。

あああ、なんでこんなところに私はいるんでしょう。
自分自身で言ったのは確かですが、もう、もう……!
瀬戸際まで来てことさらに緊張が高まり、心臓が爆発しそうなほどに脈打っています。

きゅっ。

シャワーが止まり、ドアの開く音。

そして、うっすらと桜色に染まった肌を晒し、理緒さんが出てきました。
何も身に着けず、ぺたぺたとこちらへ歩いてきます。
視線をどこに向けたらいいか分からずあたふたしている内に、いよいよ理緒さんもベッドへと辿り着きました。
隣に腰掛け、肩に肩を押し付けてきます。
バスローブを一枚だけ隔てたその先、触れた部分だけが理緒さんの熱を伝えてきます。

「渚、こっち見て」

顔を向けると同時にゆっくりとした口づけ。
ちゅ、ちゅ、と何度も唇が合わさります。
それだけでうっとりとするほどの多幸感に包まれ、同時にもっと気持ちよくなりたいという欲望も鎌首をもたげ始めました。

舌を突き出してみると、ぬるりと理緒さんの口内へ侵入します。
しかし即座に理緒さんの舌で絡め取られ、唾液を塗り込まれるように舌がくるくると動き回ります。
と同時に、理緒さんの右手が私のうなじをくすぐるように撫でてきました。
優しい手つきなのに、やっぱり理緒さんに触られるとそれだけで堪能が高まってしまいます。

「んく、ふ、ぅ……!」

あ、まずい……。

「んぅ……! んあ、ぁう……!」

なんか、キスだけで……。

「ぃ、く……ぅ……!」

ゆっくりゆっくりと体の内からきゅううとした感覚が巡ります。
ふるふると指先が震え、かくんと理緒さんの方に倒れ込んでしまいました。
695 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:23:58.08 ID:wggPvZaVo
「渚……大丈夫?」

「は、はい……」

い、イッちゃった……。キスだけで……。

ぽふんと優しくベッドに寝かされ、頭を撫でられます。

「あ……」

私の胸元に視線を落とした理緒さんが硬直しています。
はだけたバスローブの下には下着を付けておらず、つまりは……。

その可愛らしい反応を見せる理緒さんを見た私は頑張って体を起こし、逆に理緒さんを押し倒します。

「理緒さん、私の体を見て興奮してくれたんですか……?」

私の下の理緒さんが小さくこくり。
ああ、私の彼女かわいすぎます。

「え、な、なに?」

耳を塞いであげて、それからキスを落とします。
確かこうすればキスの音が頭の中で響くとかなんとか……。

ちゅ、ちゅう、ちゅぱ、ちゅうう。

「や、なぎさ、なぎしゃ……! ん、ぁあ……! んぅ、んむ、んん……!」

わ、わあ。理緒さんすごいトロンとしてる。
もっと見てみたい、かも。
さらにわざとらしく音をたてて口内を責め立てます。
そうこうしているうちに理緒さんが目を固く閉じて泣きそうな顔になりました。
というか、目尻から涙が数滴垂れています。
ああ、こんな姿すらも愛おしく感じます。
ここで右耳からだけ手を外し、口をそこへ寄せます。

「理緒さん、可愛いですよ」

そして耳にキス。少し耳の穴に舌を入れてみたりして。

「っ!!? あ、ぅあ……! は、ぁぁぁああああ……!!」

あ、イッた。
腰を軽く震わせて、力が入りすぎて肩まで固くなっています。
覆いかぶさっているからこそ分かるそんなことを一つひとつ確認すると、ぞくぞくとした征服感が体を駆け抜けます。
696 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:24:28.05 ID:wggPvZaVo
未だに熱い息を吐いて体を震わせている理緒さん。
呼吸の度に震える胸がいやらしいです。

「理緒さん」

理緒さんの下の方へ手を伸ばすと、そこはすでに潤みきっていました。
ちゃんと感じてくれていた、それが嬉しいです。
私もいそいそとバスローブを脱ぎ去り裸になりました。
そして改めて理緒さんに覆いかぶさり、体を触っていきます。

「ま、待って渚……今触られたら……」

そっと指を這わせると、ぴくんと反応してくれます。
そのままつうっと下に降り、そこに触れました。

「なぎ、さ……!」

いやいやと首を振る理緒さん。
仕方ないので指を離します。
その代わりにと自分の下半身をそこにくっつけました。

「え、え……?」

腰を揺すってみると、思った以上の快感が襲ってきました。
いわゆる貝合わせという体勢。
押し付けたり擦ったりして快感を得るための体位です。

「ふ、あ……っ」

……すごい、繋がってるみたい。

溶けそうなほどの熱が互いを濡らし、全身を快感で染めていくかのようです。

いつかしたように首元を吸い上げると、やはり理緒さんは気持ちよさに震えました。
そこにできた赤い痕を舌で舐めながら、腰の動きを加速させていきます。

「なぎさ、なぎさ……っ!」

綺麗な顔を快感で歪ませて、いやいやをする子供のように頭を振る理緒さん。
それを押さえつけるかのように腰を掴み、さらに責めていきます。
697 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:25:32.79 ID:wggPvZaVo
「りおさん、りおさんっ」

「あ、んうぅ! は、くぅあ……!」

絶頂が近いのか、息を切らせてより高い声で喘ぐ理緒さん。
それに合わせて、私も息を吸って、吐いて。
呼吸を合わせると一緒に達しやすくなるらしいというのを脳のどこかから引っ張り出し、実践してみます。

「は、はっ、りおさん……!」

「も、だ……! だめぇ……!」

そしてとうとう白い光が脳内で爆ぜ、体を痙攣させました。

「あっ、んく、あああああっ!」

「なぎ、さ……! んうぅ……っ!!」

かくかく、びくんっ。
ぎゅううう。
……はあはあ。

「っ、あ、んぁ……っ」

「はぁ、あ……!」

ぜえぜえと息を切らせ、しばし見つめあい、そしてどちらからともなくゆっくりと唇を合わせます。
まだ体の奥がじんじんとして、触れているところが熱くてたまりません。

「……今日の渚……激しいね」

ぽやんとした表情でそう零します。
うう、エロい。

ぎゅっと抱きしめてみると、優しく包むように抱きしめ返してくれました。

「期待してたんですもん……。クリスマスにお城行こうなんて言うから、こういうことするんだと思って……。下着だって勝負下着を付けてきて……」

あ、赤の、紐のやつ。
……結局理緒さんには見てもらえませんでしたが。
698 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:26:00.86 ID:wggPvZaVo
「クリスマス? 何か関係あるの?」

え。

「り、理緒さん性の六時間って聞いたことありませんか?」

「聖の六時間? なんか神聖な響きだね。……でもごめん、聞いたことないや」

そんな。まさか本当に一方的に期待していただけなんて。
こんなの、私だけ変態さんみたいな……。

「そ、その、クリスマスイブの夜九時からクリスマスを跨ぐ六時間は、一年の内でもっとも性行為をしているカップルが多い時間だそうで、ですから私だけがこんなえっちなこと考えてたわけじゃなくて、そういう人たちも多いんだーっていうのを知ってほしくてですね」

がーっと言葉を並べ立てて弁明しようとしますが、何を言ってるのか自分でも分からなくなってきました。

「ま、待って待って。ストップ渚」

ちょうどいいところで理緒さんから静止がかかります。

「そういうのよく分からないけど、求められるのは嬉しいからさ……。またしよう……ね?」

理緒さんからのお願い。お誘い。

もっと恥ずかしいことをさっきまでしていたのに、かーっと顔が熱くなるのが分かりました。
こくこくと頭を上下に振り、肯定の意を示します。

「よかった。……じゃ、お風呂入って寝ようか」

起き上がり、そのまま私の手を引っ張って行く理緒さん。
え、え。まさか一緒に?
699 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:26:38.56 ID:wggPvZaVo
しかし、すんでのところで私のスマートフォンが通知を鳴らし、理緒さんの手から逃れることができました。
クリスマスフェアと書いてあるアプリの通知が一つ来ただけで、重要なものではなかったようです。
ふと画面右上に視線をずらすとそこには22:12の文字が。

性の六時間はまだ始まったばかり。

ごくりと鳴る喉を抑えて、通知も来ないようスマートフォンの電源を切ります。
それからまっすぐにお風呂に向かい、理緒さんの後を追うように入室します。
当然そこには裸の理緒さん。
また興奮しつつある私は、それを悟られないよう理緒さんに近づきます。

「渚、おいで」

洗ってあげる、なんて呑気に腕を広げています。それを私は正面から抱きとめてぽつり。

「まだ性夜は始まったばっかりですよ」

ぽかんとする理緒さんに口づけをし、二回戦へ。
……まだまだクリスマスは終わらなさそうです。
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 23:33:04.44 ID:/9CzHLJ50
更新乙です
すばらしい
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 02:54:35.25 ID:nhsNuLslo
おつ
感嘆のため息がもれるばかりだぜ…
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 08:59:37.62 ID:GBiFcLXWO
エロいぜ…………
703 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:29:49.83 ID:1Rkw8Npuo
早苗サイドーー


クリスマス。世間が恋人との甘いムードに包まれる日。

というのが一般的であると知ってはいたものの、自分自身にそういった相手ができたこともない私は、子供の頃は家族と過ごす日、大人になってからは一人で過ごす日でしかありませんでした。

でも今年は違う。
私のことを好いてくれている人がいて、その人と一緒に過ごす日になったのです。

そわそわと落ち着かない気持ちのまま少しばかりのご馳走とお酒の用意。
特別な日に一緒にいる。そう改めて考えると、自分と亜里沙さんはやはりすでに特別な間柄になっている気さえします。
……実際、私が返事をしさえすれば紛うことなく特別な関係になれるのですが。

正直、私自身亜里沙さんのことを好きになってはいると思うのです。
一緒にいて楽しいし、ドキドキするし、もっと一緒にいたいとすら思う。
でももう一歩。その一歩を踏み出す勇気が私にないせいで、曖昧な関係を今までずるずると引き伸ばしているのです。

と、そこまで考えてたところでインターホンから機械音が響きました。
亜里沙さんの来訪を告げるその音を聞くだけで、年甲斐もなく胸が高鳴ってしまいます。
ノブを捻りドアを押し、その会いたくてたまらない人の顔を見たとき、私はつい笑顔をこぼすのです。

「いらっしゃい、亜里沙さん」
704 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:30:27.03 ID:1Rkw8Npuo
テレビでやっているクリスマススペシャルの特番を流し、それを見ながら早速パーティーを開始。
高めのワインを栓抜きでポンと空け、グラスに注ぎます。

「メリークリスマス」

コップを当て、チンと小気味よく音を鳴らしてからゴクリと一口。
辛口のワインが舌の上で踊ります。

「おいしい……」

どんどんと飲めてしまいます。
しかし、せっかく料理もあるのでこちらも一口。
チキンをローストし、甘辛く味付けをしたもの。
口に放り込むと、柔らかくほぐれたお肉がとろけていきます。
うん、我ながら上出来。

美味しいご飯、お酒、楽しいテレビ。

「しあわせですねぇ〜……」

酔いが回り、ふわふわとした気分のまま素敵な時間が過ぎていきます。
今年一年の内、会ってからまだ半年足らず。
にも関わらずここまで安心して一緒の時間を過ごせる。
気づかない内にずいぶん亜利砂さんに心を開いていたようです。

ぱくぱくと美味しそうに私の料理を口に運ぶ亜利砂さん。
その笑顔にこちらまで癒されます。

そんな姿を見ながら私はお酒を飲んで……。
705 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:31:04.48 ID:1Rkw8Npuo
ガクンっ。

一瞬意識を失い、ハッとして周りを見渡します。
部屋の時計の針はいつのまにかてっぺんをとっくに過ぎていました。
そこで肩に掛けられていた毛布がぱさりと落ちて少し身震い。亜利砂さんが掛けてくれたんでしょうか。

「あ、起きました?」

亜利砂さんは台所に立ち、お皿を洗っていました。
机を見てみると料理は下げられ、ゴミもすでにまとめられています。

「すみません〜……寝てしまったみたいで……」

「いえ、だいぶ飲んでましたし仕方ありませんよ。体は大丈夫ですか?」

「ええ、なんとも〜」

それならよかった、と笑う亜利砂さん。

「うわ!? っとと……」

そのままこちらへ来ようとして、少しバランスを崩しました。
ゆるゆると手をついて自分でくすくすと笑っています。
少し笑い上戸が入っているのかしら。

「酔ってるのは亜利砂さんの方じゃないですか〜。気をつけてくださいね?」

肩を掴んで立ち上がらせま……。
……!!

「? 早苗さん、どうかしました……?」
706 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:31:37.67 ID:1Rkw8Npuo
せ、セーターの胸元が緩いからかしら。
喉、鎖骨、胸元……そして。
あれ、シャツの向こうの「アレ」。

白い、下着……!

「……!!」

気づいてしまうと顔が熱くてたまりません。

顔が熱い……? まさか照れている?

だって、同性の下着なんて今まで見たことがないわけじゃありません。
それでも、お酒のせいか亜利砂さんがとても色っぽく見えて。
食欲も睡眠欲も意図せずだいぶ満たされていて。
だからたぶんこういう気持ちになるのは必然なのだと思います。

「亜利砂さん、お布団敷きましょうか〜……」

「え、ああ。そうですね。もう寝たほうがいいですよ」

机を脇に寄せ、パパっと二人分の布団を敷きます。
これも一組は、よく泊まるようになった亜利砂さんの物。
たくさん使うようになったせいで亜利砂さんの香りが移り、布団を敷くだけでふわりと鼻を刺激します。

「着替えも持ってきてるので、着替えだけして……」

セーターをぐいっとたくし上げて脱ごうとする亜利砂さん。
きれいなお腹が見えたところで布団に押し倒してみました。ぼふん。
707 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:32:23.41 ID:1Rkw8Npuo
「早苗さんもふらついてるじゃないですかー、あはは」

ケタケタと可愛らしく笑う亜利砂さん。
どうやら私もバランスを崩しただけとしか見られていないようです。
まあいいでしょう。
右手でぐっとセーターを押し上げ、さっきの衝撃で隠れてしまったお腹をもう一度露出させます。

「早苗さんが脱がせてくれるんですかぁ……?」

私の右手に亜利砂さんが左手を重ねてすりすり。
ああもう、この人は行動が可愛すぎる。言え。言ってしまえ、天使早苗。

「好きです、亜利砂さん」

そうだ。

「可愛い亜利砂さんが好き。大好きです」

言ってしまえ。

「だから、抱きます」

「え? あ、え……?」

呆然とした表情で、じわじわと頬が赤く染まっていく亜利砂さん。
その顔を上目遣いに伺いながらセーターをさらに上までたくし上げます。
さっき上から覗き込んでしまった白い下着。それに今度は正面から向き合います。
小さなお花のアップリケやレースのついた可愛らしい下着。

「可愛い下着ですね〜」

つんつんと突くととてつもない柔らかさに指が沈み込んでいきます。
やわやわと揉んでみたり、揺すってみたり。
亜利砂さんの反応を伺いつつ少しずつ触っていきます。
708 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:33:08.12 ID:1Rkw8Npuo
「ま、まってさなえさん……!」

「なんですか〜?」

「な、なんで急に……こんなこと……」

あら……。亜利砂さん泣きそう。
ちゃんと言わないと不安みたいです。

「少し前、一緒にホテルに泊まりましたよね〜」

「え、はい……」

ホテルとは言ってもラブホテル……でしたが。
あ、話し始めたら亜利砂さん服を直してしまいました。

「その時からず〜っと、亜利砂さんのことが頭から離れないんです」

「へ」

「『ここでもしかしたら亜利砂さんと一線を越えてしまったのかも』なんて考えてしまって、それからはずっと……」

亜利砂さんのことを想うたびにその服の下の素肌をいやらしく妄想してしまう。
触れて、どんな感触なのか知りたくて、たまらない。

「動機は不純ですが、自信を持って言えるのは私は亜利砂さんが好き、ということです」

亜利砂さんの顔がまたもみるみるうちに赤く染まっていきます。
その頬に手を添え、顔を近づけて。

「します……ね」

その言葉を合図に、私は亜利砂さんに口づけをしました。
柔らかい肉がとろけそうな熱を伝えてきて、幸せに打ち震えます。
キスがこんなにも気持ちのいいものだなんて思いもしませんでした。
じっくりと亜利砂さんの唇を味わってから、そっと顔を離します。
それだけの行為のはずなのに、じわじわと胸の中に温かいものが広がっていきます。

「好き……好きです、亜利砂さん」
709 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:33:43.10 ID:1Rkw8Npuo
「わ、わたしも……」

その亜利砂さんの言葉を遮るように、再び押し倒します。
上から覆いかぶさるように抱きつき、もう一度キス。
そのまま右手をセーターの下から潜り込ませ、胸を揉んでいきます。

「ふんぅぅ!? ん、んうぅ……!」

ああもう、可愛い。声も、反応も、全部可愛い。

手を背中まで回し、片手でホック外しに挑戦。なんと一発で成功しました。
障害がなくなったところで、今度は直接揉んでいきます。
やわーっ。むにぅーっ。ふるふるふるっ。

「ふっ……くぅ……! んん……っ!」

口を閉じてこらえる亜利砂さん。
こういうことをされると声を聞きたくなってしまいます。
私、思ったよりもSっ気のある人間みたいですね。

「はぷっ」

「んひゃあっ!?」

セーターの上から乳首を探し当ててちゅうっと吸ってみると、予想外の動きに声を上げてくれました。
舌でなぞってみると、やや厚手のセーターの下にピンと張った突起を感じます。

「上から、だめ……っ!」
710 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:34:21.74 ID:1Rkw8Npuo
だめだなんていいつつ、頭を押しのけようとする力はほとんど腕にこめられていません。これはもはや合意です。
セーターを捲りあげ、一気に脱がせます。二つの丘が目の前で一度たゆんと弾み、完璧な丸さで留まりました。
頂点もきれいな桜色で、今度はそれを直接口に含みます。

「はぁう……! さ、さなぇさ……あぁっ!」

噛んでみると、びくんと跳ねて反応してくれました。
あらあら。亜利砂さん、よだれを垂らしてしまっています。
人差し指で拭って……。

「ちゅぷ……」

自分で舐めてみます。
他人の唾液なんて汚いものと思っていましたが、亜利砂さんのものを舐めてもなんともありません。
んぱっと口から出してみると、つばでどろどろになった指が。まあ自分で舐めたので当然ですが。
あ、そうです。

「亜利砂さん、舐めてください〜」

「え……」

「いいから、ほら〜……」

口元に近づけてみると、恐る恐る口を開いてくれました。そこにゆっくりと人差し指をくっつけます。
くぷ。
その空気が漏れる音だけで、ゾクッとした快感が襲ってきました。

「あはっ、少し興奮してしまいますね〜……」
711 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:34:55.49 ID:1Rkw8Npuo
「んぢゅ、ぐぷ、れろ、ぢゅぷっ」

指を進めるほど、一心不乱に舐めてくる亜利砂さん。

「経験のない私に言いなりにされて……悔しくないんですか〜?」

「ん、んふー、んーん! ぢゅ、ぢゅぱっ、ぢゅるるっ」

ああもう、そんな興奮した顔で見ないでください。
可愛すぎて、もっと苛めたくなります。
指を強引に引き抜くと、はあはあと息を切らした亜利砂さんが涙目で物欲しそうに見上げてきます。
ちょっとご褒美をあげましょう。

唇に指を当てて、また食べられる前に今度は下へ。顎、喉、鎖骨を通り過ぎ、胸へと辿り着きます。
その可愛らしい乳首を指でくるくるとなぞると、唾液がちょうどいい潤滑剤となりぬるぬると動きます。
もう片方はまた口に含み、今度は両方を一気に責めていきます。

「だめっ、さなえさんだめぇっ! それイっちゃう! イっちゃうか、ら……! やあぅっ! 〜〜〜っ!!」

……あは。
712 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:35:31.57 ID:1Rkw8Npuo
「かわいい」

「っ!」

「かわいい、大好きです、亜利砂さん」

「みみ、だめっ、もうイってるかりゃ……!」

「もっとイっていいんですよ〜……?」

「だめ……! すごいのきちゃうからぁ……!」

指は強く摘み、前歯でぎゅうっと噛む。
たぶん亜利砂さんはこういうのが好きだから。

「はぁうっ! く、あ、ふっ、んぅううううううっ!!」

びくんびくんと大げさなほど体を震わせて達する亜利砂さん。
それと同時に、私にもかつてないほどの達成感? 充足感? が駆け抜けていきました。

絶頂が終わり、はふ、はふ、と息を吐きながら、亜利砂さんは横になっています。

「亜利砂さん、のど、渇きませんか〜?」

力なく頷くのが精一杯のようで、それがまた先程の絶頂の大きさを物語ります。
喉が渇いたらしい亜利砂さんに飲み物をあげるために、私は服を全て脱ぎ去りました。

「さ、さなえさん、なにを……」

冷蔵庫にしまわれた酒瓶をもう一度取り出し再び布団へ。すっと正座をします。
713 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:36:09.71 ID:1Rkw8Npuo
「はい、どうぞ」

酒瓶の蓋を外した状態で亜利砂さんにパス。
少しだけ上半身を後ろに反らせて待機します。

「これ、って……」

察したらしい亜利砂さんが瓶を傾けます。

「んっ」

ひやっとした感覚に声が出てしまいましたが、それも最初だけ。
太ももとお腹の間にお酒が注がれて、私はお酒用の器となってしまいました。

瓶を脇にトンと置き、亜利砂さんが顔をそこに近づけます。

「ん……」

それがどっちの声だったのかは分かりません。
反応した私の声だったのか、飲みこんだ亜利砂さんの声だったのか。

音は立てず、静かに飲み干していく亜利砂さん。
小さく喉の鳴る音だけが部屋に響きます。
少し体制はキツいですか、片手をあげて頭を撫でてあげます。わあ、さらさら。

「いいこ、いいこ」

撫でている内にふとそう零してしまいましたが、あながち間違ってもいない気がします。
亜利砂さんは年上のハズなのに、接しているとだんだん私が優位に立ってしまって。
それこそいい子いい子と頭を撫でるのはごく自然のような感じ。
亜利砂さんも特に拒否することもなく、気持ち良さそうに撫でられながらお酒を飲んでいきます。
714 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/19(金) 20:36:49.20 ID:1Rkw8Npuo
そうしている内にお酒は飲み干され、太ももまでも綺麗に舐め取られてしまいました。

「のどはうるおいましたか〜?」

「は、はい」

顔を上げた亜利砂さんは幾分か元気を取り戻したように見えます。
というよりかは、喉が潤って落ち着いたことで少し眠そうです。
この時間まで起きてて、お酒も回って、それにあれだけの絶頂を体感したのだから無理もありません。

もう一ラウンドと洒落込みたかったのですが、亜利砂さんに無茶はさせられません。
横にさせ、布団の中に一緒に潜り込みます。
裸の上半身を擦り付けるようにくっついていると、程よい暖かさにすぐに眠気はやってきました。
亜利砂さんはもう目を閉じて眠っているようにも見えます。

「おやすみなさい……大好きです、ありささん」

それだけを告げて、私も深い眠りへと落ちていきました。

これが、私の初めて体験した恋人とのクリスマスとなったのです。
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/19(金) 21:15:08.69 ID:nC7tRJpf0

相変わらず描写が濃厚で素晴らしい
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/01/21(日) 23:21:28.54 ID:4wyvsyAQ0
乙です....!なんというか上手く言い表せないけど素晴らしく良き...なんかもうありがとうございます
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 09:24:09.65 ID:kdZWbC14O
時間がかかるのもうなずける内容の濃さ
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/18(日) 08:47:28.60 ID:uvUqmZwxO
待ってます
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/03(土) 21:51:25.15 ID:/BKvTSj80
待ってる
720 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:31:00.49 ID:Ipyk1RmMo
綾子サイドーー


「はぶっ、ん、ぢゅ、ちゅう」

おい。
アパートの陰でなにやってんだ。

「ん、んう……! 〜〜〜〜〜っ!」

「ぷは。……満足した?」

くそ、なんだよこれ。見せつけてんのか?

「ね、トオル」

「……う、ん。……すごかった、レイラ」

なんで。
なんでレイラと遠州透がうちのアパートの前でキスなんかしてんだよ。

「んじゃ、私はこれで……」

「ま、待って……腰、抜けて……」

「えー? そんなの私に言われても……」

なんか話してるけど、内容自体はもう頭に入ってはこない。
レイラを呼んで、アパート近くまでついたと連絡が来たから迎えに行こうとドアを開けて、すぐだ。
アパートの陰から変な音が聞こえて、覗いたら……既にしていて。
わけがわからない。
なんで透が?
なんで透と?
いろいろな疑問が浮かんでは霧散していく。
ぐるぐると考え事をしている内に透は立ち上がり、帰ろうとしているようだった。
ひとまずは逃げるように自室へ引き返し、とにかくレイラが来るのを待つ。
数分もせずにインターホンが鳴り、何事もなかったかのようにレイラはやってきた。
721 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:31:32.44 ID:Ipyk1RmMo
「やほ、アヤコ」

「あ、ああ。よく来たな」

とりあえず部屋へとあげ、コーヒーを淹れる。
一度落ち合ってからクリスマスケーキでも食べようと前々から話しており、洋菓子店から購入しておいたケーキもスタンバイする。

「うわ、イチゴでっかい!」

シンプルなショートケーキ、チーズケーキにストロベリーケーキ。
様々な種類のものをたくさん買って、好きなものを好きなだけ食べる。バイキング形式だ。
とりあえずチーズケーキを取り口に運ぶ。

「美味しい!」

レイラはチョコレートケーキを頬張り笑顔を浮かべている。
でも、私にはイマイチ味が分からなかった。
ケーキよりももっと大事なことが目の前にある気がして、食べることに集中できない。
時折訝しげにレイラが顔を伺ってくるが問い詰めたりはしてこない。多分、ケーキを食べることの方が今のレイラにとっては大事なのだ。

気づけば一つのケーキをぺろりと平らげており、ひとまずはどちらも休憩する。
コーヒーを啜って、ここでやっとレイラが聞いてくる。

「ね、今日のアヤコなんか変だよ? どうしたの?」

変。
言葉を柔らかくすることもなくストレートにおかしいと指摘してくるレイラ。
うん、変な理由なんか一つしか思いつかない。

「レイラさ……さっき透とキスしてただろ?」

「ああ、うん。見てたの?」

悪びれもせず肯定する。
いや、実際レイラが透とキスしようが悪いことではない。
なのに、その反応に心が少しざわめきを覚えたのは確かだった。
722 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:32:01.07 ID:Ipyk1RmMo
「透と付き合ってるのか?」

「付き合ってないよ? トオルにしてくれって頼まれたからしただけ」

「そっ……か」

レイラは性に関してはかなり開放的な方だ。そこそこ仲が良くなれば、誰とでもセックスをするのだろう。

「ならさ」

身を乗り出す。

「私にもしてよ」

口をついて出たのはそんな言葉。
ずっともやもやしていた。
キスをしてもらえば何か分かるのかもしれない。

……何にもやもやしているのかも、なぜもやもやしているのかも自分自身で分からないのだが。

「……いいよ?」

レイラがすっと近づいてくる。
両耳を掴まれて顔を動かせなくなる。
そしてそのまま顔を寄せてきて。

「んっ」

唇同士が触れ合う。
柔らかい。
何度も離れてはくっついてきて、そのたびに小さなリップ音が断続的に鳴る。
透には舌を入れてたように見えたけど、まだ入れてこないのかな。

「ちゅ、ちゅ……ふふっ」

目元が怪しく動き、舌が私の唇を割り開いてくる。
ずるりと侵入してくるそれに遅れるようにして口を開けて対応する。

と言っても、大したことはない。
舌で舌を舐めたり、くるくると動かしてきたり、息継ぎに口を離すついでに軽くキスをしてきたり。
上手いが、この程度のキスでは透のようにはならないだろう。
723 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:33:10.57 ID:Ipyk1RmMo
「ちゅ、ぢゅぱ、れろ、れる……」

「ぢゅう、れろ、ちゅうっ」

「れろ、んちゅ……っ」

ゆっくりと口内を蹂躙され続け、頭の中に水音しか響かなくなる。
だんだんと意識が熱にうかされて、自分の中のスイッチが入っていくのが分かる。
これは、やばい。

手遅れになる前に止めさせようと両腕に力を込めるが、ぴくりともしない。
あ、あ。レイラ、止まれ。
なんで、こんな、ちから、はいんな。

「んぅう……っ!」

やばい、今軽くイった。
嘘だ、キスだけでこんな、こんなのない。

「ぢゅ……ふふ、ぢゅぷ、れろ、ぢゅる……」

腰が震えてどんどん力が入らなくなる。
気づいたら私は床に尻もちをついていて、逃げども逃げどもレイラの唇が迫ってくる。

「ふんんぅ……! ふぁ、れいら、だめ……もぅ……っ」

だめだと言ってもレイラは止まらない。
そのうちに白い光が目の前で二、三瞬いて、私の意識は一度そこで途切れた。
724 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:33:43.60 ID:Ipyk1RmMo
「……っ」

次に気づいたのは自分のベッドの上。
レイラは何事もなかったかのようにケーキを食べていた。
壁の時計に目をやると、すでに数十分が経過していた。

「……おい」

「あ、起きた?」

「なんだよ、さっきの」

キスだけでイって、挙げ句に意識を失った。
よく分からない手品でも見せられた気分だ。

「なにって、キスしただけだよ? 私上手いからキスだけでイかせられるんだ」

ぺろりと舌で自身の唇をなぞる。
それだけの動きでさえ淫隈な雰囲気を感じる。

「でも……キスだけで失神するなんて聞いたことないぞ」

「ああ、それね。好きな人たまにいるんだ。ここを止めると気絶するの。意識が無くなるのが癖になるんだって」

ここね、と両耳の下をとんとんと示す。

「そんなの……なんで私に」

「好きそうだったから」

「気絶するのがか?」

「うん。実際気持ちよかったでしょ?」

確かに気持ちよかった。
癖になる人がいるというのもまあ……頷ける。
725 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:34:22.00 ID:Ipyk1RmMo
「もうやんな。危ないだろ、失神とか」

「やるなって誰に?」

「誰にでもだ」

とにかく、こいつは上手い。
それは分かった。

しかし、だからなんなのだ。
私はこいつのキスに興味があっただけで、女の人が好きだとかそういうのではない。ノーマル……だと思う。

どっかりと座り直し、自分の分のケーキを選ぶ。次はモンブランだ。

「またしたくなったら言ってねー。いつでも気持ちよくしてあげる」

ふん。
ばくりとモンブランを口に運ぶ。
するもんか。認めてたまるか。
友人として一緒にいるのは楽しい。でも、行為を迫るのは違う。

「…………」

レイラに目線をやる。
美味しそうにイチゴを味わって、口の端のクリームを舐め取っている。
それだけで私の脳内ではさっきの光景がフラッシュバックする。
赤い舌がまるでしつこい蛇のように私の口内を責め立てて……それは言いすぎか。
でも、レイラの舌から目が離せない。

行為はしない。絶対に誘わない。
……けど、キスは気持ちよかったからまたしてもらおうか。
なんて変なことを考えるクリスマス。
夜は更けていく。
726 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:35:33.84 ID:Ipyk1RmMo
奏サイドーー


奏「め、メリークリスマス!」


奏母「あらあら、どうしたのその格好は……」


奏「き、今日学校の行事で近くの小学校まで行って……サンタさんの格好をして小学生と遊んで、それで、お土産? に、この帽子とケープを貰って……」

奏「それで、せっかく貰ったんだし役立てようと思って……着てみた」


奏母「似合ってる。可愛いわよ、奏」

奏母「そうだわ、せっかくだし……」ゴソゴソ


奏「?」


奏母「これ、茅ちゃんに渡してくれるかしら?」


奏「これ……チキン?」


奏母「そうそう。いつも大岸さんのところとクリスマスパーティーをしていたけど、茅ちゃんがいないし……でも何もしないのもつまらないから作ったのよ」

奏母「どう? 茅お姉ちゃんに渡してくれる?」


奏「うん。任せて」
727 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:36:00.31 ID:Ipyk1RmMo
白百合荘ーー


奏(この部屋だよね……)


ピンポーン


真央「はーい……。……い、いやったあああああああぁぁぁぁ!!!」


奏「!?」ビクッ


真央「神は真央を見捨てていなかった……天使の如きサンタクロースを遣わせてくれた……!!」


茅「落ち着け真央ちゃん」ヒョコッ


奏「あ、茅お姉ちゃん」


茅「やほ、奏。やかましくてごめんね」


真央「ほんともう……破壊力高すぎる……」


奏「あ、あの、これっ」ズイッ

奏「お母さんが作ったグリルチキンです。クリスマスなので食べて、と」


茅「おおー! おばさんの料理! 美味しんだよねー、ありがとー!」


奏「そうだ。茅お姉ちゃん」


茅「ん?」


奏「メリークリスマス、です」


茅「ん、メリークリスマス!」


真央「メリー……クリスマス……!!」


茅「まだ可愛さ噛み締めてる……」

茅「しかしなー。お返しがないぞ」


奏「お返しだなんてそんな。お母さんの勝手ですから」


茅「いやいや、そうもいかない……そうだ!」


奏「?」


ーーーーーーー
728 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:36:26.38 ID:Ipyk1RmMo
サラ「あ、奏ちゃんに茅さん! いらっしゃいです」


茅「ども、サラさん」


奏「お、お久しぶりです、サラさん」


茅「物はあげられないけど、それなりに上等な時間をあげるよ」

茅「サラさんに任せることになるけど、一年に一度の日だし……楽しんでね!」


サラ「ふふ、任されました」ニコッ


奏「あ、ありがとうございます。茅お姉ちゃん」


茅「お礼は言いっこなし。じゃ、あたしはこれで失礼するね!」


バタンっ


サラ(……ど、どうしましょう)ドキドキ

サラ(ワタシのことを好きな人と……ふ、二人きり)ドキドキ

サラ(いえ! 変に意識するからいけないんです。ここは普段通りのクリスマスを……)チラッ

サラ「……ぁ」


奏「……?」


サラ「奏ちゃん、その格好……」


奏「え、あ、これ。学校の行事で使ったものなんです。終わったあとに貰って……」


サラ「……とても、似合ってますよ」ナデナデ

サラ(……これくらいはセーフ。ですよね? だって、本当に似合っているんですもの。可愛くないなんて嘘をつく理由はありません)
729 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:36:52.64 ID:Ipyk1RmMo
奏(どきどきして、ふわふわする)

奏(人を好きになるって……こんな感じなんだ)


サラ(か、奏ちゃんが黙ってしまいました……)


奏「……」


サラ「……」


奏「……あの」


サラ「は、はいっ」


奏「やっぱり迷惑だったでしょうか」

奏「突然来て、構え、だなんて」


サラ「そんなことありませんよ! 来てくれて嬉しいですっ」

サラ「やっぱりクリスマスに家族に会えないのは寂しいですからね」


奏「家族……」


サラ「だから、今日は来てくれて嬉しいんですよ」

サラ「あ、でもでも、家族の代わりとかそういうことじゃなくて、奏ちゃんが来てくれたことが純粋に嬉しいって意味でーー」


奏「分かってますよ。サラさんはそんなひどい人じゃありませんから」
730 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 21:37:19.84 ID:Ipyk1RmMo
奏「……サラさん」


サラ「はい?」


奏「私も、クリスマスにサラさんに会えて嬉しいです」


サラ「ふふ、どういたしまして、ですかね?」


奏「……」グッ

奏(今日……いっそ告白してしまおうか)

奏(この気持ちに気づいてから、幸せだけど苦しくて……すぐにでも打ち明けたいような、ずっと黙っていたいような、変な気持ち)

奏(どう……しよう)


安価↓から
告白するorしない3票先取
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 21:54:29.17 ID:gl86KLfa0
更新やったー!
する
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 22:01:51.63 ID:kmuj+DciO
する
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 22:15:23.04 ID:xy8HawE60
する
734 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:25:28.87 ID:Ipyk1RmMo
奏(ーーしよう。こんなこと、先延ばしにしたって仕方ない)

奏(サラさんを困らせることになるだろう。でも、それでも……)

奏(ほんとに、好きなんだ。この気持ちを知ってほしい、聞いてほしい)


サラ「? どうしました?」


奏「……いえ、なんでもありません。それより、何かしませんか? ずっとぼーっとしているのはもったいないですよ」


サラ「それもそうですね。んー……せっかくクリスマスなんですし、出かけてみましょうか。きっと楽しいですよ」


奏「はい、行きましょう」


サラ「クリスマスフェアを駅前でやっていたはずです。行ってみましょうか」


奏「はい」


ーーーーー


サラ「寒くありませんか?」


奏「少しだけ……サラさんこそ大丈夫ですか?」


サラ「ワタシは寒さに強いので平気です!」ムンッ


奏「羨ましいです……へくちゅっ」


サラ「あ、あらら。どこか暖かいところに入って暖をとりましょうか」


奏「うう……はい……」
735 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:26:29.45 ID:Ipyk1RmMo
雑貨屋ーー


奏「あったかい……」


サラ「あったかいですねー」


店員「いらっしゃいませー! ただいまクリスマスフェアをやっておりまーす!」


サラ「クリスマスフェア……」キョロキョロ


奏「確かにクリスマスチックなグッズが多いですね……」


サラ「せっかくなので少し見ていきましょうか」


ーーーーー


〜♪


奏「わっ」ビクッ

奏(びっくりした……オルゴールか)


サラ「……♪ 〜♪」


奏(歌ってる……)


ーーーーー


サラ「おおー」


奏「スノードームですね、キレイです……」


サラ「スノードーム……ふむふむ」


ーーーーー


サラ「このマフラー可愛いですねー」クルクル


奏「あ、あの、なんで私に巻いてるんですか?」


サラ「似合うかなーと。……うん、とっても似合ってますよ」


奏「……ありがとうございます」
736 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:27:13.57 ID:Ipyk1RmMo
スーパーーー


サラ「か、奏ちゃん本当にいいんですか? 晩御飯が私の料理なんかで……」


奏「『なんか』だなんてそんな! 私、サラさんの料理大好きですからっ」


サラ「……そういうことなら、腕によりをかけて作らせてもらいます。何か食べたいものはありますか?」


奏「し、シチューが食べたいです。サラさんのシチュー、ほんとにすごく美味しいので」


サラ「分かりました! では、食材を手分けして買いましょう。牛乳が切れてたはずなので牛乳と……バターもついでなので持ってきてもらえますか?」


奏「はい、分かりました」


ーーーーー


奏「……あ」

奏(スーパーの端っこ……お花屋さんがある……)

奏「……」キョロキョロ

奏「あの……」


店員「はい?」


奏「お花をプレゼントであげたいんですけど……」


店員(今どき珍しい……。クリスマスに、親にかしら?)

店員「じゃあ……これ、ガーベラなんかいいと思うわ」


奏「じゃあそれを……一輪だけください」

奏(一輪だけならコートの内側に入れておけばバレない……よね。潰れないように気をつけておけば……)


店員「はい。気をつけて持って帰ってね」


奏「はい。ありがとうございました」ペコリ


ーーーーー
737 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:27:44.88 ID:Ipyk1RmMo
白百合荘 5号室ーー


サラ「さて、早速シチューを作っていきます! 奏ちゃんはテレビでも見て待っていてください」


奏「いえ、手伝いますよ。何もしないのは性に合いませんから」


サラ「そうですか? じゃあ一緒に作りましょうか」

サラ「んと、奏ちゃんは野菜を切ってください」


奏「はい、任せてください」


ーーーーー


ジャー


トントントン


コトコト


ーーーーー


サラ「完成ですっ!」


奏「おお……!」グウウ…

奏「!」バッ


サラ「ふふ、お腹空きましたよね。早速食べましょうか」


奏「は、はい……///」
738 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:28:11.54 ID:Ipyk1RmMo
奏「あむ」モグ

奏「……おいしい」


サラ「手伝ってくれた奏ちゃんのおかげですね」ニコッ


奏「あ、ありがとうございます。そう言ってもらえると、嬉しい、です」テレテレ


サラ「ではせっかく美味しいシチューですし、冷めないうちに食べてしまいましょう」


奏「はいっ」


ーーーーー


奏「ごちそうさまでした」


サラ「はい、お粗末様でした」

サラ「〜♪」カチャカチャ


奏(……もう夜だ。家には泊まるって連絡してあるけど……)

奏(いい雰囲気になったら告白して、ガーベラを渡して……)

奏(……いい雰囲気? いい雰囲気ってなんだっけ……)

奏(なんか、こう、仲良し? な感じで……それで、えっと)

奏(……わ、分からない)ズーン

奏(どうしよう、『いい雰囲気』が分からないのに告白なんてできるの?)


サラ「奏ちゃん?」


奏「わっ!? な、なんですか!?」


サラ「お、おどかしてすみません。でも奏ちゃんボーッとしてて……考え事でも?」


奏「あ、その、えと……こ、これ!」ガサガサバッ
739 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:28:37.79 ID:Ipyk1RmMo
サラ「お花……ですか?」


奏「す、す、す、すきです!!」


サラ「…………」


奏「……っ……」


サラ「そう、ですか」

サラ「それは多分「人として」とかではなく……「恋愛的な意味で」の「好き」……なのですよね」


奏「は、はい……っ」


サラ「なんとなく、知ってはいました」

サラ「学園祭のときの奏ちゃんの態度で、なんとなく」


奏「……」


サラ「いえ、ここでうだうだ言っても仕方ありませんね。お返事をさせてください」


奏「っ」ビクッ
740 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:29:04.04 ID:Ipyk1RmMo


サラ「奏ちゃんとは付き合えません。ごめんなさい」ペコリ

741 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:29:30.07 ID:Ipyk1RmMo
奏「そ……」

奏「そう、ですか」


サラ「ワタシも奏ちゃんのことは好きです。でもそれは友達として、です」

サラ「そもそも奏ちゃんもワタシも若すぎます。高校生と小学生……こんなカップル聞いたことありませんよね」


奏「それは、そうですが……っ」


サラ「……普通に、お友達でいましょう? この話は聞かなかったことにしますから」


奏「は……いっ」ポロポロ

奏「ぐずっ……えぐ……っ」


サラ「もう……」ギュッ ナデナデ

サラ「焦ることなんかないんですよ。ゆっくり大人になって、それから好きな人を見つけたらいいんです」ポンポン


奏「はい゛……っ」グスグス


サラ「……」ポンポン ナデナデ


ーーーーー
742 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:29:58.00 ID:Ipyk1RmMo
朝ーー


奏「……」ムクッ

奏(泣きすぎた……頭痛い……)コツンッ

奏「……?」

奏(なんだろ、この箱。……『奏ちゃんへ』って書いてあるけど)カパッ


〜♪


奏「っ」ビクッ

奏(お、オルゴール? びっくりした……)

奏(メッセージカードも入ってる。えっと……)


サラ『Merry Christmas!
   このオルゴールの曲はイギリスでも有名な曲です。つい買ってしまいました。
   ぜひ奏ちゃんにも聞いてほしいので、クリスマスプレゼントとしてさしあげます! Sarah Minadzuki』


奏「……」


♪ ♪ ♫


奏「『木星』……」


♫ ♫ ♫


奏「……」


サラ「んー……」ゴロン


奏(フラれた……のに、こういうことされたら……期待するじゃないですか)

奏「……ばか」ボソッ
743 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:31:24.24 ID:Ipyk1RmMo
茅サイドーー


時を少し遡りーー。
奏と別れたあと、茅の部屋。

たべたたべたー。お腹をぽんぽんさすりながら真央ちゃんが呟く。
テキパキとお皿をさげて水に漬けて、こういう細かいところで少し尊敬してしまう。
あたしは面倒くさがってお皿も下げないでいるタイプで、お母さんに怒られることも何度となくあった。
真央ちゃんはさも当然のように家事をこなすし、苦労だとか面倒だとか思っていないんだと思う。
そんな人の彼女である以上、あまりにものぐさだと捨てられかねない。
つい今しがた真央ちゃんがしたように、満たされたお腹をぽんぽんとさすり、そしてあたしもお皿を流しへと持っていく。

「あ、置いといてー」

真央ちゃんはすでに手を泡まみれにして、自分のお皿を洗っていた。
あたしもお皿を持ってきてくれると信頼しているからこそ、さっさと皿洗いに取り組んだのだろう。
ちょっと意思疎通できたようで、嬉しくなる。

「ごめん茅ちゃん、袖まくってくれる?」

「あ、うん」

見ると、真央ちゃんの右腕がシャツの袖によって隠れていた。
右手で手首を、左手で袖を手首のあたりで掴んで、肘まで持ち上げる。
ずるっと露わになる真央ちゃんの細くて白い腕。
雰囲気もなにもないのに、ドキッとしてしまう。

「ありがとー」

その言葉にハッとして手を離し、あたしは一度部屋に引っ込む。
744 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:31:51.59 ID:Ipyk1RmMo
ああもう。変態な自分がいやになる!

去年はクリスマスに誰とセックスをしたかと嬉々として語るクラスメイトが何人もいた。
デリカシーがないなと聞き逃していたが、いざそれが可能な立場に置かれるといやでも意識してしまう。

性の六時間……と言ったか。
ややそれには早い時間だが、時間帯はそこまで問題ではない。
好きな人と、二人きりである。
彼女と、二人きりである。
彼女と、クリスマスに、二人きりである。

……ああ、やっぱり考えちゃう。

「茅ちゃん?」

「は、はいっ!?」

うわ、今自分でも分かるくらい肩跳ねた。驚きすぎでしょ。

「いや、ボーっとしてるからどうしたのかなーって。眠い?」

「いや、そんなまさか。まだ7時だよ?」

「だよねー。なになに、なんか考えごと?」

考えごと、と言われてついさっきのことを思い出す。
性の六時間……。
いやいや。

「んーん、なんにも。ボーっとしてただけだよ」

「そっか」

それ以上追求してくることもなく、二人で並んでテレビ前に座る。
バラエティ番組を笑いながら見て、どんどん夜はふけていった。
745 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:32:18.73 ID:Ipyk1RmMo
が、真央ちゃんの様子がおかしい。
九時を過ぎたあたりから、しきりに時計を気にするのだ。
そのたびに性の六時間という言葉が脳裏をよぎるが、なんとかして堪えていく。

「ま、真央ちょっとおトイレ行ってくるね」

「うん、行ってらっしゃい」

とてとてと愛らしくお手洗いに向かう後ろ姿を見送って、机の上に放置されたスマホに気がついた。
画面の電源が入りっぱなしで、何かのお悩み相談サイトのようなものが表示されている。
大した差はないだろうが、充電ももったいないなと電源ボタンに手をかける。
その寸前、画面に目をやって。

「クリスマスのカレの誘い方……?」

そう。ディスプレイにはそう表示されていた。
え、え、と脳内が慌て始める。
これはつまり、真央ちゃんも期待していたというーー。

その数瞬の思考は小さな手によって阻まれることになる。
トイレから戻ってきた真央ちゃんが赤い顔をしてスマホを取り上げたのだ。

「み、みた……?」

スマホを胸に抱きかかえるようにして隠し、赤い顔で涙目で上目遣い。可愛いのフルコース。

「ご、ごめん……見た」

その言葉を受けて、真央ちゃんはベッドへと勢いよく潜り込んだ。
ホコリが舞う中、枕で顔を隠している。

「も、もう寝る! 恥ずかしいから寝る!」

わーっと叫び、掛け布団にくるまってしまう真央ちゃん。
いや、もうこれ……。我慢しなくていいよね。
746 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:32:59.55 ID:Ipyk1RmMo
ベッドに片膝を立て、真央ちゃんに被さるように腕をつく。
もぞっとシーツがうごめいて、赤い顔の真央ちゃんが顔を出した。
言葉も交わさずに黙って顔を近づける。

「……んっ」

ふに、と唇が柔らかく触れる。

「ん、んぅ……」

数ミリだけ離して、くっつけて、何回も何回もキスをする。
真央ちゃんはリップクリームもグロスもほとんど塗らないのにいつもつやつやの唇で、瑞々しさがそのまま溢れてしまったかのような錯覚に陥ってしまう。

「はぅ……かやちゃん……」

ぽーっとした顔の真央ちゃんが身じろぐ。
厚着した服のままでベッドに潜り込んだせいか暑いらしく、すでにうっすらと額に汗が浮かんでいる。
とりあえずベッドから降り、真央ちゃんをシーツから開放する。
真央ちゃん自身で厚手の長袖シャツを脱ぎ去り、上はヒートテック一枚となる。
その間あたしがジーンズのベルトを外し、下も触りやすくする。

服の上から胸に優しく触れると、ぴくんと小さく体を跳ねさせたあと声を圧し殺すように唇を固く結んでしまった。
それでは面白くないので、キスをして口を強制的に割り開く。

「んぅ……! ちゅ、ぢゅう……! あぅ……っ!」

服の下に手を侵入させ、そのまま下着もずらす。
ぴんと張った頂きを探り当て、軽くつまんでみる。

「ひゃあっ! あ、んあぁっ!」

がくがくと体を震わせ感じてくれる真央ちゃん。
力の抜けた体を寝かせ、ジーンズも一気に脱がせて床に落とす。
いつもの下着とは違う、濃いピンク。レースが全面にあしらわれたちょっぴり派手なものだ。
お気に入りの、勝負下着。
真央ちゃんの期待を感じるたびに、ぎゅうと胸が締め付けられる。
あたしを萌え殺す天才なのかもしれない。
747 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:33:40.50 ID:Ipyk1RmMo
下着の上から指を当てると、すでにうっすらと湿るほどにそこは潤んでいた。
そのまま上下に軽く擦ると小さな水音が聞こえてくる。

「は、く……んっ! あ、あ……!」

すでに腰は軽く震え、絶頂が近いことを示している。
いつもならここでスパートをかけるのだが、今日はもっと長く楽しみたかった。
真央ちゃんに覆いかぶさり、首筋にキスを落とす。
もちろんその間も下をいじるのはやめない。

「は、はあっ、かやちゃん、かやちゃんっ……! ん、ふ……あ……!」

かくかく、かくかく、と腰が震え、ついに真央ちゃんはあたしにしがみつく。

「ん、う、ぅうう……!! はあぁうう……!」

きゅううとあたしの頭を抱えるようにしながら真央ちゃんは体を震わせ続ける。

くてんと体から力を抜いた真央ちゃん。
はあはあと胸を上下させながら荒い息を吐き、その額には汗がじっとりと浮かばせている。
むあ、とやや汗ばんだ真央ちゃんの臭いが鼻をつく。

「……っ」

その臭いを浴びただけで胸の奥底がざわつく。

「かやちゃん、真央にも触らせて……?」

ああ、もう。ほんとうに。
愛らしくて、愛おしい。
748 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:34:08.26 ID:Ipyk1RmMo
互いに着ていた服は全て脱ぎ去り、裸で向き合う。
我慢できずに抱きつくと、あたしの胸がむにゅりと形を潰した。
抱き合ったまま深いキスをしながら、お互いに背中を撫であう。
背中を指でなぞられているだけなのに、ふわふわと気持ちいい。

「んふ、んう……! んっ、ふやぁ!?」

真央ちゃんが頭を下げて首を舐めてきて、あたしは間抜けな声を上げてしまう。
ちゅ、ちゅと頭をゆっくりと下げながら、キスをすることは忘れない。
そしてそのままてっぺんにたどり着き、ぱくりと咥えられてしまった。

「ん、まおちゃ……そこ、だめ……っ!」

「えー? それならー……」

つい口をついて「だめ」だなんて言ってしまったが、そんなつもりはちっともなかった。
やってしまったと思ったが、真央ちゃんは少しニヤけている。多分わざと胸を責めるのを止めたのだ。く、くそう。

悔しがっていると、真央ちゃんはさらに頭を下げてきた。
とりあえずキスをしやすいように寝転がると、真央ちゃんは四つん這いになって追撃してくる。

「な、なぁ!? そこ、はぁ……!」

真央ちゃんが動きを止めたそこは、あたしのおへそだった。
舌をくるくると穴の周りに走らせて、ちゅううっと吸ってくる。

「く、う……! はあ、まおちゃん、そこ、だめ……!」

ほんとにだめだ。おへそは、なんかだめだ。

「んー?」

聞こえないふりをする真央ちゃんは、躊躇なくつぷっと穴へ舌を突き入れてきた。

「あ、ああぁぁぁっっ!? な、んうううう、だめ、だめほんとだめっ!! あ、うぁあう!」

軽く出し入れされているだけなのに、とてつもない衝撃が体を走り抜ける。
ほんの数回、時間にして数秒のことだったが、舌を離す頃にはあたしは息が上がっていた。
おへその下がきゅうきゅうと疼く。
749 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:34:35.79 ID:Ipyk1RmMo
「わー、濡れ濡れだよ茅ちゃん」

おもしろ半分にあたしの下を割り開いて実況してくる真央ちゃん。
曰く、くぱくぱひくひくして、とっても具合がよさそう、らしい。
まさかおへそでそんなことになるなんて……。

「挿れるねー」

その声と共に、真央ちゃんの小さな指があたしの中に入ってくる。
ゆっくりとした動きだが、二本の指が的確に擦ってーー。

「に、にほんっ!?」

「え、うん。ほんとにすっごい濡れてるから最初っから二本でもいいかなーって」

「な、なああ……!」

今まで体を重ね合わせたときは、絶対に最初は指一本から始めていた。
なんとなく最初から二本も入れるのは怖かったし、一本でも充分に気持ちよかったのだ。
でも、そんな。そんなに濡れてるだなんて。

「ーーっ!!? あ、まお、ちゃんっ、まっ、まって……!」

考え事もなんのそのと、真央ちゃんは指を動かす。
何を考えていたかなど即座に吹き飛んで、気持ちいいことしか考えられなくなる。

「あ、あっ、あぁ……! まおちゃん、ぎゅー、ぎゅーして……!」

腕を伸ばすと、ふわりと体を被せてくれる。
全身で真央ちゃんの温もりを感じると、すごくイきやすいのだ。

体の奥から熱が溢れて、いよいよ爆発しそうになる。
それを見計らったのか真央ちゃんは頭を下げていく。

やだ、やだ、まおちゃんぎゅーして、ぎゅーしてイきたい。

そんなことしか考えられない。
頭がバカになって、気持ちよくイくことだけしか頭にない。
750 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:35:36.27 ID:Ipyk1RmMo
それを上目に見ながら真央ちゃんは舌を出す。

ずぷっ。

そんな擬音が脳によぎって。

「あ゛ぁっ! おへそ、おへそだめえっ!!」

体が大きく跳ねる。
とっくに脳の処理能力は限界だった。

「んぶ、ぢゅ、ぢゅぶっ」

「お゛っ、あ゛あっ! ん、ぐ……ぅぅう……! う、あ、あぁあ゛……!」

全身が気持ちいい。頭の中は真っ白で、まるで空を飛んでいるかのような浮遊感がつま先まで。
全然収まらなくて、きもちよくて、ちからはいらないのにびくってなって、あ、ああ。

「ふぁ、あ、あああああぁぁ……」

なんかちょろちょろきこえる。おしっこみたいなにおいして、でももうわかんなくて。

「おもらししちゃったね、茅ちゃん♪」

まおちゃんがなにいってるかわからないまま、あたしはいしきをてばなした。
751 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/04(日) 22:38:30.56 ID:Ipyk1RmMo
今日はここまで
明日、12月イベントを終了させたらキャラメイクをします

投下が遅れて本当に申し訳ありませんでした
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 22:41:22.01 ID:gl86KLfa0
3人分一気に書いてたらそら遅くなる訳ですわ。
相変わらず内容も濃くて素晴らしい。乙です。
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 07:34:52.93 ID:Bl1Ngwp0o
ぐわああああああ これはァ!!
百合のときめきに身を焦がされまくりだぜ…おつおつ!!
754 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/05(月) 21:34:06.41 ID:zKKYliEso
早苗サイドーー

早苗(さむ……)ブルッ

早苗(あ、あら。裸……)


亜利砂「ん……」モゾ


早苗(そうでした。わたし、とうとうやってしまったんでした……)

早苗「……」ドキドキ

早苗「お、起きてくださーい……起きないとキスしちゃいますよー……」


亜利砂「んー……」


早苗「……んっ」チュッ


亜利砂「ん……?」パチッ

亜利砂「ふあ……」ノビー

亜利砂「……あ……!///」カアアア


早苗「おはようございます、亜利砂さん」


亜利砂「お、おはようございます……」


早苗「えーっと……」テレテレ


亜利砂「あ、あの、確認ですけど……」

亜利砂「私達……付き合う、ってことで……いいんですよね?」


早苗「は、はい」


亜利砂「そ、そうですか……」モジモジ
755 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/05(月) 21:34:58.95 ID:zKKYliEso
早苗「と、とりあえずシャワー浴びて着替えましょう」


亜利砂「え、あ……!」バッ


早苗「もうたっぷり見せてもらいましたから、今さら恥ずかしがらなくていいんですよ〜?」


亜利砂「む、無理です。まだ恥ずかしいですっ」


早苗「ではわたしは目を閉じてますから」パチッ

早苗「先にシャワー浴びてきてください。裸のままじゃ風邪を引いてしまいますよ」


亜利砂「それもそうですね……」ブルッ

亜利砂「じゃあお先に……」


早苗「あ、亜利砂さん」


亜利砂「?」


早苗「これからよろしくお願いします、ね?」


亜利砂「あ……は、はいっ!」


早苗と亜利砂編『八年』 完
756 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/05(月) 21:37:08.04 ID:zKKYliEso
綾子サイドーー


綾子(今年も終わりか……)

綾子(いろいろあったけど、いい一年だった)


レイラ「アヤコー! 遊びに来たよー!」


綾子「はいはい、よく来たな」

綾子(……来年はどうなることやら)


告白、されてしまいました。

  とうとう、告白しました。

好きです。たった四文字。それだけで、確かに何かが変わってしまう。

  好きで、大好きで、この人にずっと愛されていたことが嬉しい。

友達でいれたら。

  友達のままではいられなかった。

『十二月のクリスマス』

757 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/05(月) 21:40:05.63 ID:zKKYliEso
22時から新キャラを募集します(2キャラ)

テンプレート↓
【名前】
【年齢】
【職業】
【容姿】
【性格】
【好きなこと、もの】
【入居理由】
【備考】

22時になったら改めて募集開始の宣言をします
758 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/05(月) 22:00:00.38 ID:zKKYliEso
では募集します
安価↓から3人程出るまで
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 22:02:07.77 ID:GCIK7bur0
【名前】 千場 翼(ちば たすく)
【年齢】 22
【職業】 大道芸人
【容姿】 明るい茶髪のショートで碧眼、かわいい系の見た目。胸は大きく、背は低めのトランジスタグラマー。
服装は普段はジーパンとシャツ、ステージ衣装は黒いミニスカートの魔女っ娘のような格好にスパッツを履いている。
【性格】 ボーイッシュなボクっ娘、飄々としたいたずらっ娘
【好きなこと、もの】 手品、ドッキリグッズ集め、ジャグリング、サプライズ、人の驚いた顔と笑顔
【入居理由】 独立のための拠点を探していたら『師匠』から紹介された。
【備考】 家の事情が複雑であり、幼い頃は『男子』として育てられた。一人称がボクなのはその影響。その後紆余曲折あり『師匠』に引き取られてからは『女性』として生きているが、未だにスカートはスパッツを履かないと恥ずかしくてはけない。
最近売りだし中であり、路上公演や地域のイベントなどを中心に参加している。
暇なときは住民に対して手品やドッキリグッズを使ったいたずらを仕掛けて遊んでいる。
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 22:37:20.12 ID:2yFa8Hm90
2人暮らしです、少し重たいです

【名前】轟 由(とどろき ゆう)
【年齢】20
【職業】大学生
【容姿】金髪ロング、日によって髪型はコロコロ変える、低身長、流行物な服装
【性格】男と妹の敵以外には饒舌、少しドジだが良いお姉ちゃん、むっつりスケベツンデレ
【好きなこと、もの】妹、料理、我が家、人肌、会話
【入居理由】大学に近くて女性しかいないアパートを選んだ
【備考】双子姉、あの時にもっと妹を守れたらといつも後悔している、妹が心配でたまらない
常に妹を守るように行動してるが、男と暴力がトラウマなので逆に守られることも多々
    すごいかっこつけたがり、中2病、ドヤ顔がチャームポイント、不安から来るスキンシップ過多が原因でその手の人を勘違いさせやすい

【名前】轟 貝(とどろき かい)
【年齢】20
【職業】大学生
【容姿】黒髪ゆるふわロング、低身長、ちょっと心配な細さ、男に媚びる服装
【性格】一見愛想良く見えるが内心黒くて冷めてる、2人きりの時のみ姉に素直に甘える、隙あらば姉とヤろうと考えてる
【好きなこと、もの】姉、姉との性行為、ネトゲ
【入居理由】姉に引っ付いてきた
【備考】双子妹、元ツンデレだが不信(姉除く)が原因でデレが消え去った、姉が心配でたまらない
    過眠症も患っていて外でもよく寝るために姉に背負われる日々、恥ずかしいけど満更でもない
    言わないだけで不信を治したいと思っている、生粋の変態、姉をディスる人に手を出すのが早すぎで容赦もないためにかなりの問題児

【双子備考】中学の時に誘拐、監禁、数週間に渡る暴行と強姦の後に救出されたロリ体型双子姉妹、これが原因で双子の人生が狂った
    依存し合い、何かがあると頻繁に姉妹間性行為に走る、恋愛的な意味合いは薄く歪んだ姉妹愛の結果
    姉がレズにモテるために頻繁に付き合う、が依存気味で不安定な本性を見るとすぐに逃げられる、なので最近は恋愛自体諦め気味
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 23:09:04.01 ID:rWez3lMe0
【名前】 熊沢空(くまざわそら)
【年齢】23
【職業】 白百合荘の近くの会社の社員食堂で調理師兼管理栄養士
【容姿】
・険しくも寂しそうな目付き
・髪は黒のセミロングで、下斜め横と外にはねてる
・スタイルは普通
・仕事の時はともかく、オフの時は作画の手間が省けそうなほど簡素な服装センス
【性格】
・使命感が強く、また清廉潔白で完璧さを求め妥協を許さない
 そのためお節介焼きで面倒見はいいが、その意識の高さに他者がついていけないことがしばしばある
・食への接し方は誠実で情熱的。食材はもちろん料理人や給仕、配送業者、生産者等への感謝や敬意は忘れない
 そのお節介さから過去にどこぞの国の(カロリー的に)不健全な食生活、食文化を改善し国から勲章をもらっているなど色々と功績を残している
・その熱い情熱を原動力とし、どんなことも有言実行しようとする行動力や胆力はまさに現代のナイチンゲール
 しかしそれは後述の理由により強迫観念に近いもの
・内心では本当に自分が正しいのかと自問自答感じてきているが、自分が積み立て上げてきた功績と後述の理由との間に板挟みになり葛藤している
・甘え方や気の緩め方をずっと昔に忘れてしまっているが、唯一デザートとしてパフェを好む
・自分の興味のない事柄に対しては無知で結構な天然ボケを炸裂させる
・お化け屋敷では独りでフラフラ進んでしまい、みんな迷ったのかな?とのたまうタイプ
【好きなこと、もの】整理整頓、お節介、映えより食べやすさを優先したパフェ、犬
【入居理由】 仕事場が近いから
【備考】
・元はお淑やかな性格だったが、身近で模範として正しくあるべき両親は家事を怠け空を放任するなどいい加減で、そんな両親の性格に空は次第に嫌気がさすように
 それから中学時代の修学旅行から帰ってきた際、可愛がっていた愛犬が両親のいい加減な世話により衰弱し、その末に死亡してしまう。これにより親子の間に決定的な溝を作ることに
 以来、疎遠な親子関係になり高校卒業後は両親を完全に見限り空は地元を離れ専門学校があるこの地方に一人引っ越してきた
・やはり調理師兼管理栄養士なので料理の腕前は抜群
・本人的には人が食べれる≧衛生面が守られてる≧栄養がある≧食べやすさ>見映えな模様
・無駄に握力が高く、リンゴを片手で握り潰せる
 必殺技はその万力のような握力から繰り出されるベアフィンガー(要はただのアイアンクロー。名字の熊からつけられた)
762 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/05(月) 23:52:40.62 ID:zKKYliEso
1、千葉翼
2、轟由、轟貝
3、熊沢空

↓からの投票レスのコンマ合計が150に達したキャラを採用
人少ないのでコンマ下げます
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 23:58:08.42 ID:BEiVPqQtO
1
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 00:00:57.08 ID:lw9QGB17O
1
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 00:06:02.09 ID:/TP3M4Zh0
1
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 00:27:13.66 ID:3uXkLvcA0
1
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 01:07:51.97 ID:Hjr45iUxO
1
768 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/06(火) 01:22:54.22 ID:iV7XKonIo
新住人1人目は千葉翼となりました
設定は>>759を参照

時間も遅いのでもう一人は明日改めて募集します
18時スタートです
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 02:00:01.79 ID:lw9QGB17O
おつー
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 13:08:42.53 ID:/TP3M4Zh0
乙です
771 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/06(火) 18:00:16.49 ID:iV7XKonIo
では二人目の新住人を募集します

テンプレート↓
【名前】
【年齢】
【職業】
【容姿】
【性格】
【好きなこと、もの】
【入居理由】
【備考】

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、由&貝、空を混ぜてコンマを使用しての投票になります
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 18:39:42.13 ID:/TP3M4Zh0
二人暮らしです

【名前】 語部 霞(かたりべ かすみ)
【年齢】 24
【職業】 小説家
【容姿】 紫がかった黒髪に茶眼、ボサボサの黒髪に眼鏡をつけている。巨乳で安産型の巨尻の持ち主、自作の日本語Tシャツを愛用している
【性格】めんどくさがりでズボラ
【好きなこと、もの】
 日本語Tシャツ作り、睡眠、お酒、脱稿した瞬間
【入居理由】 都心に近く、静かで集中できて尚且つ家賃の安い場所を探したらここだったので
【備考】 売れっ子小説家で、SF、ミステリー、歴史など様々なジャンルに手を出している、最近は新ジャンルの開拓として官能小説を執筆しているがいまいちイメージが固まらないらしい。
 ズボラな性格のため掃除などの家事が苦手、綺麗な部屋を数日かからず汚部屋にするほど
 なのでお金遣いも荒く、多額の印税があるにも関わらず菫が来るまでは生活に困窮していた

【名前】甲斐 菫(かい すみれ)
【年齢】18
【職業】高校生
【容姿】黒髪で三つ編みのお下げに眼鏡、気が強そうな眼をしている
 背や胸は平均的だが、体には気を使っている
【性格】真面目で融通が効かないが面倒見がいい
【好きなこと、もの】
 掃除、裁縫、料理、少女漫画、コスプレ、アニメ鑑賞
【入居理由】
【備考】霞の親戚であり、近くの有名進学校で生徒会長をしている才女
 実家から学校までが遠いため、近くに住んでる霞の部屋に住まわせて貰っている
 ズボラな霞に代わり部屋の家事や家計の管理を行っている
 周囲には隠しているが重度のアニメオタクであり、コスプレイヤーとしても活動している
 周囲の期待からプレッシャーを常に感じており、唯一気が安らぐのはアニメや漫画を見ている時である
 霞は自分が唯一体面を気にせず話せる相手であるため気楽に接している
773 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/06(火) 20:49:53.72 ID:iV7XKonIo
人いないので21時まで他に来なければ霞&菫、由&貝、空で投票します
774 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/06(火) 21:00:17.14 ID:iV7XKonIo
1、語部霞、甲斐菫
2、轟由、轟貝
3、熊沢空

↓から投票レスのコンマ合計が150に達したキャラを採用
775 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/03/06(火) 21:00:38.99 ID:UgggKXDgO
今書いてるんだけど間に合わなかった…
仕方ないね
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 21:00:56.56 ID:3uXkLvcA0
【名前】一条 奈々(いちじょうなな)
【年齢】18
【職業】高校生(春からの進学先は推薦内定済)
【容姿】凛とした美人系、髪は黒髪ロング、背は高めだが胸は平均以下(目立つ程でもないが若干の貧乳を気にしている)
全体的に和物を好む、部屋着で着物を愛用
【性格】とても真面目で何事にも一生懸命だが抜けてる面もあり空回りしてしまうことも、クールに見られがちだが根は面倒見がよく自分よりも他人のことを優先してしまうほど優しい
【好きなこと、もの】読書 日本舞踊 和菓子 お茶 ジャンクフード(秘密)
【入居理由】大学が決まりいい機会なので家を出て気の抜ける場所が欲しい
【備考】言葉遣いや所作等が丁寧で気品が感じられ口調も敬語口調だが絵に描いたような優等生という周りの勝手なイメージを裏切れなくなり気を張って生きる外面をつくり本人が意識してやっている。普段の自分を知っている人の前ではゆっくり出来ないため新しい環境で一人暮らしを始めた
高校では生徒会長として慕われていたが特別な友人と呼べる間柄の人はおらず、普通の自分が出せる気の置けない親友と帰りに仲良くこっそり買い食いみたいなシチュに密かに憧れている
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/03/06(火) 21:01:54.37 ID:UgggKXDgO
1で
778 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/06(火) 21:04:30.08 ID:iV7XKonIo
4、一条奈々

まで含めます
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 21:37:14.10 ID:UdBbVN3yO
1
780 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/06(火) 22:26:42.78 ID:iV7XKonIo
今日いっぱいを投票期限にします
それまでにコンマ合計が150に達したキャラがいなければ、その時点での最高コンマキャラを採用します
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 23:11:36.79 ID:r17fhhgn0
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 23:17:03.47 ID:hl5th88W0
4
783 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/07(水) 20:27:58.49 ID:qCbET0zEo
新住人2人目と3人目は語部霞と甲斐菫となりました
設定は>>772を参照
784 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/07(水) 20:29:08.82 ID:qCbET0zEo
奏(年が明けて……私はサラさんに会いに行かなくなってしまった)

奏(友達でいたい……その気持ちももちろんある)

奏(だけど、まだ好きだし、こんな状態で会うのも辛いし……)


???「むむっ、どうしたそこ行く女の子」


奏「? はい?」クルッ


翼「新年早々そんな暗い顔してちゃもったいない! ボクが笑顔にしてあげよう!」

翼「そうだな……じゃあ、この100円玉をーー」ピンッ パシッ

翼「さあどっちの手に入ってるでしょう!?」


奏「え、えっと……こっち?」


翼「ハズレー!」パッ

翼「正解はこっ……ち?」パッ

翼「あれ? 入ってない……おかしいな」

翼「ポケット? ……になんか入ってないし……」ゴソゴソ

翼「ちょっとごめんよ」ズボッ


奏「な、なんですか!? 私のポケットに入ってる訳……」


翼「あったあった! 出てきたよ100円玉!」


奏「え、ええっ!?」


翼「いやあごめんごめん、その100円玉は君のことが気に入ったみたいだ。……うん、君のポケットに入ってたしその100円はあげるよ。お菓子でも買うといい」ナデナデ


奏(今のどうやったんだろう……いきなりだったけどなんか凄い……)キラキラ


翼「うんうん、いい顔だね。やっぱり人間笑顔が一番だよ」

翼「それと、あんまり悩みすぎないよーに。嫌なことがあったらボク、千葉翼のショーでも見に来るといい」

翼「それじゃあね! 元気出せよー!」


奏「あ、ありがとうございましたっ、お金、大事にしますっ!」


翼「大事にしなくていいよー! 使ってやってー!」タッタッタ…


奏(悩んでも仕方ない……か)

奏(よしっ)
785 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/07(水) 20:29:41.39 ID:qCbET0zEo
白百合荘ーー


霞「やだよ〜外出たくないよ〜」


菫「初詣も行かないで何日だと思ってるの! 不健康すぎるから少しは歩いて!」


霞「や〜だ〜、担当と会うわけでもないのに外出たくない〜」


奏「……こんにちは、霞さん、菫さん」


菫「あ、奏ちゃんこんにちは。ほら、奏ちゃんに変な目で見られてるから早く立って!」


霞「んぶぇ〜……」シブシブ

霞「こんちは〜、かなっち〜」


奏「今日はお仕事ですか?」


菫「いえ。ですが流石に正月料理をたらふく食べてそのままでは……少しお肉もつきますから、ね」


奏「ダイエット……ですか?」


霞「わたし食べても太らないのに。ってか太っても仕事に支障ないじゃん。つまり出かけなくていいよね」


菫「だめです」


霞「ひ、ひどい……否定が早い……」


奏「あはは……頑張ってください」


霞「ん? ん〜……なら、かなっちも頑張れ」
786 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/03/07(水) 20:30:08.92 ID:qCbET0zEo
奏「な、なんのことですか?」


霞「なんとなく。女の勘。小説家の本能。かなっち最近元気ないけど、今ちょっとやる気出してたみたいだから」

霞「だから、ま、頑張れ。頑張りすぎなくていいけど」


菫「あーもう。奏ちゃん引き止めてごめんね? 深い意味はないから気にしなくていいよ」

菫「ほら、とりあえず公園まででいいから歩いて」


霞「んなぁー」


菫「なにその返事」


霞「返事すんのもめんどくさーい」


奏「……いってらっしゃい」


安価↓から1月中のイベントを募集
誰かの行動を指定してもいいです(ただし渚、理緒、茅、真央、早苗、亜利砂の優先度は下がります)
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 21:23:36.49 ID:fplI5as5O
白百合荘新年隠し芸大会にて翼のマジックショー、アシスタントに奏が選ばれる
788 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/07(水) 22:48:35.98 ID:78n/dCzN0
綾子が一人で初詣に行くと透とばったり
何故か御互いに牽制しあう気まずい雰囲気の中神社に向かうとピンチヒッターとして巫女のバイトをしているレイラと出会う
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 10:56:10.11 ID:Knqndl3pO
こたつを引き出してだるだるしてる霞を無理矢理引き出して初詣に行く菫をみて「なんか夫婦みたい」と呟く真央
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/03/08(木) 14:11:35.43 ID:CRLTGzVqO
菫、ひょんなことから真央にオタク趣味がバレてしまうが
真央もたまたま同じ作品を好きだったことから打ち解け、仲良くなる
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 17:35:19.49 ID:glanFvXA0
自分はノーマルと思いながらもレイラとのキスを思い返してしまうので早苗に同性とのキスを相談する綾子、以前に渚からキスで相談され自分も亜利砂からキスされ悩んだ時期があるのでみんな同じ悩みを持つのね〜と内心ほほえましく思いながら相談にのる早苗
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/08(木) 17:43:12.67 ID:glanFvXA0
あと新キャラの翼がキャラシートでは千場となっているのが千葉で進んでいるようなので一応間違い指摘
793 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:07:19.27 ID:aPpOXDllo
>>787
>>788
>>789
>>790
>>791
を採用します

>>792
指摘ありがとうございます!
完全に勘違いしてました
794 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:07:56.44 ID:aPpOXDllo
綾子サイドーー


神社ーー


綾子「ほいっ」チャリン

綾子「……」ペコペコ パンッパンッ

綾子(今年一年いい年でありますように……)ムムム

綾子「……」ペコリ


透「あ……」


綾子「あ」

綾子(透……なぜかレイラにキスされてた奴だ)

綾子(付き合ってはいないみたいだけど……)キッ


透(琴崎……さん。レイラさんをよく家に呼んでる人……)

透(特別な関係ではないみたいだけど……)ムムッ


綾子「……どうも」ペコリ


透「……」ペコリ


ーーーーー


綾子(せっかくだしおみくじでもやってくか)

綾子「すみません、おみくじ一回……」


レイラ「おお、アヤコ! オミクジ?」


透「れ、レイラ……さん!」


レイラ「トオルもいる! なになに、二人でデート?」


綾子「ちがう!」


透「っ!」ブンブン


綾子「ってかなんでお前がここに!?」


レイラ「バイトだよバイト。日本の巫女を見学してたら声かけられてさー」


綾子「だから巫女服なのか……。あ、ならおみくじ頼むよ」


透「あ、わ、わたしも……」


レイラ「はいよー!」
795 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:08:25.22 ID:aPpOXDllo
ーーーーー


綾子(中吉……まずまずだな)

綾子(待ち人……来る)

綾子(透は……)チラッ


透(吉……やった)

透(待ち人……来る……!)

透(琴崎さんは……)チラッ


綾子(吉か。ふっ、私の方が上のようだな)ドヤ


透(ーーとか考えてるのかな……。中吉より吉の方が上なんだけどね……)ドヤ


綾子「そうだレイラ、バイト終わったらうち来いよ。白百合荘のみんなで新年会するんだ」


レイラ「いいの!? いくいく!」


透(なっ……!?)

透「わ、わたしも……行きたい……!」


綾子「んー……? んー……まあいいか。じゃあ透は先に私と戻ろう」


レイラ「あ、もう行くんだね。こっちも終わったらすぐ行くからー!」


綾子「おー!」
796 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:08:52.60 ID:aPpOXDllo
白百合荘ーー


ピンポーン


真央「……」

真央「あれ」


ピンポーン


真央「……出ない」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗『真央ちゃん、霞さんたちを呼んできてくれる〜?』

早苗『どこかに出かけた様子はないから、多分お部屋にいると思うの〜』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


真央「うーん……開いてたりするのかな……」グッ


ガチャ……


真央「あ」

真央(開いた……)

真央「かすみさーん? 入りますよー?」


???「な、え、ちょ、ちょっと待っ……!」


真央「……な」


菫「なあ……!///」


真央「『七色乙女☆彡』! 魔法使いピンクちゃんっ!!」


菫「な、え……!?」


霞「おお〜、まおまお当たり〜」パチパチ


真央「ど、どうしたのそのコスプレ! すっごい似合ってる! アレンジ完璧じゃん!」
797 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:09:19.16 ID:aPpOXDllo
菫「こ、これは私が……作り……ました……」モニョモニョ


真央「ほ、ほんと!? すごい! すごいすごい!! 身近にこんな奇才が潜んでたなんて……!」


菫「そ、それほどでも……///」テレテレ


真央「え、でもそうだ……なんで七色乙女のコスプレなんかしてるのさ?」


霞「それはわたしの要望〜。本格異世界ファンタジーものの小説を書こうかって話になって〜……」

霞「でも魔法使いのイメージが湧かないから、菫にイメージの取っ掛かりを作ってもらおうとコスプレしてもらったわけさ〜」


真央「なるほど……。それでアニメのコスプレをしてたのか……」


菫「////」


真央「そのカッコじゃドア開けて外に出られないし、霞さんはいつも通り面倒くさくてドアを開けに来なかったと……だから無反応だったんだ」


霞「おお〜、名探偵まおまおまたもだいせいか〜い」


真央「そんなことより!」ビシッ

真央「そのコスプレを作る技術、今までに何度も作ってきて培われたものと見た!」

真央「いったい七色乙女以外になんのコスプレをしているのか! ぜひ! 聞きたいっ!」ズイッ


菫「うぇ……!? あ、あの……『ゆるっとピクニック』とか……『おらおら迷路帳』とか……」


真央「くぁー! どっちも好きな作品だよー! ね、ね、誰のコスプレしてるの!?」


菫「『ゆるック』の方は尾崎千春……『おらおら』は立木幸……」


真央「分かってる! 菫ちゃん分かってる!! 菫ちゃんにピッタリだよ! あのねあのね、真央のお気に入りのシーンの再現とかーー」


霞「こらこら、わたしの菫をあんま困らすんじゃないよ〜」

霞「なんか用があるんじゃないの? 呼びに来たってことはさ〜」


真央「はっ、そうだった……」

真央「えーっと、そろそろ新年会の用意ができるから天使さんの部屋に集合、だそうだよ」


霞「りょうか〜い、菫のこと着替えさせたら行くね〜」


菫「あ、あの真央さんっ」


真央「ん?」


菫「よかったらあとでお部屋に伺ってもよろしいでしょうか! ぜひ、語りたいです!」キラキラ


真央「もっちろん!」
798 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:09:47.02 ID:aPpOXDllo
ーーーーー


早苗「それでは〜、白百合荘新年会、開催しま〜す!」


一同「おー!」パチパチ


早苗「それではみなさ〜ん……」スッ

早苗「かんぱ〜いっ!」


かんぱーい!


ーーーーー


奏「あの……」


翼「ん?」


奏「翼さんって、ここの住人さんだったんですね。知らなくて……」


翼「あーいいよいいよ、ボクそれなりに外泊多いから家にいない時間長いんだよね。だからボクも奏のこと見たことなかったし……」

翼「そんな話よりそうだな……。ボクの手品のお手伝いしてくれない?」


奏「へ? 手品……ですか?」


翼「そそ。このあとみんなに見せるんだけど、お手伝いさんがいてくれると助かるなーって」


奏「私でよければ手伝います」


翼「まじ? じゃ、頼んだよ。何をするかはそのとき教えるからねー」
799 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:10:14.18 ID:aPpOXDllo
翼「さーそれではみなさんお待ちかね! 千場翼のマジックショーのお時間でーす!」


綾子「待ってましたー!」


翼「っとその前に……奏くん、こっちへ」チョイチョイ


奏「はい」スクッ


翼「君にはこれから手紙を書いてもらおう。この場にいる誰かに宛てた手紙を頼むよ」


奏「手紙……それがお手伝い、ですか?」


翼「うむ。ささ、書いてくれ」

翼「ではではその間マジックショーをやっていきますよー!」


ーーーーー


奏(誰かに……手紙)チラッ


サラ「ハートの4! なんで分かったんですか!?」キャイキャイ


奏(どうせ手品にしか使わない手紙だし……)

奏(「サラさんへ、やはりあなたを普通の目で見ることはできません。
   きっと好きにさせてみせます。もう一度私と話し合ってくれませんか。」)カキカキ

奏(なーんて……)


翼「お、できた?」


奏「はい……」


翼「ではこの手紙を畳んで……ここにサインを書いてくれる? なんでもいいよ。丸でも星でも」


綾子「丸と星は書かない方がいいな。なんかタネがあるかも」


奏「じゃあ……音符で」カキカキ


翼「おっと音符か……まあいいよ。じゃあこの手紙は後で使うからとりあえず置いておくね」

翼「さて、じゃあ次はコインのマジックだよ。普通のお金でもいいんだけど……あ、サラさん。イギリスのお金ない?」


サラ「あ、あります」ゴソゴソ

サラ「……消したりしないでくださいよ?」ハイ


翼「お任せあれ」
800 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:10:40.83 ID:aPpOXDllo
翼「右手にコインを持ってーー」グッ

翼「左手に持ち替える」


トントン


翼「でも手を開くと……」パッ

翼「まだ右手の中」


理緒「おお……」


翼「おっと」グッ

翼「恥ずかしがり屋のコインさんは消えてしまいました」ヒラヒラ

翼「でもこの子振動に弱いので」グッグッ

翼「はい出てきた」


霞「お〜」


翼「ああまた消えちゃった」ヒラヒラ

翼「今度は投げればーー」ヒョイッ

翼「ーーっと」チャリンッ

翼「出てきてくれました」


茅「おおお……」パチパチ


翼「さ、このコインはサラさんに返そう。外国のお金なんて初めて触ったよ」ハイ


サラ「? コインはどこに……」


翼「あれー? また消えちゃったか……ちょっと失礼」ズボッ


サラ「ひゃっ!?」


翼「あったあった。一足先にサラさんのポケットに帰ってたみたい」ハイ


奏(さっき私がやられたやつ……! 指の間でコイン挟んで見えないようにしてたのか……手品のタネ気づいちゃった)ドキドキ
801 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:11:46.26 ID:aPpOXDllo
翼「じゃあ次はこの奏くんのお手紙を使おう。これをーー」


ビリィッ!!


奏「なっ!? なんで破っちゃうんですか!」


翼「ストップストップ。みなさん、ポケットに何か入ってませんか?」


渚「特に何も……」


早苗「……入ってないわね〜」


サラ「! は、入ってます! 手紙!」


奏「えっ!?」


翼「どうやら手紙はサラさんのところに行きたかったみたいだ。サインは付いてるかい?」


サラ「音符マークがついてます……」


翼「うんうん。じゃ、それは後で読んであげてね」

翼「……さ、こんなところでボクのマジックショーはおしまい。みなさんご覧いただきありがとうございました!」


パチパチパチパチ
802 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:12:12.71 ID:aPpOXDllo
ーーーーー


霞「帰りたくな〜い……」


菫「ああもう、早くこたつから出てよ! お部屋戻らないと……」


霞「戻らないと?」


菫「さ、早苗さんの迷惑になるでしょ?」


霞「あとまおまおと語る時間が少なくなるね〜」


菫「なっ……! わ、分かってるなら協力してよ!」


霞「はいはい、仕方ないな〜」モゾモゾ


真央「……なんかさ」


霞「うん?」


真央「二人って夫婦みたいだね」


菫「夫婦……?」


霞「わたしはダメ旦那〜?」


真央「うん。それに対してなんだかんだ手を焼く奥さんみたいな」


菫「うーん……?」


霞「確かに菫が奥さんならいいね〜。菫の旦那さんになる人が羨ましいよ〜」

霞「ほんじゃ、わたしは部屋で寝てるから、菫もまおまおの迷惑にならない内に戻ってくるんだよ」


菫「あ、うん……」
803 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:12:39.64 ID:aPpOXDllo
早苗「あら、茅ちゃんは〜?」


真央「帰っちゃった。新年だし家で少しゴロゴロしたいんだってさ」


早苗「それで菫ちゃんなのね〜」


真央「そそ。菫ちゃんとお話するんだ♪」


渚「あ、あの早苗さん。私達もそろそろ失礼しますね。理緒さんが寝ちゃって……」


早苗「あら。ゆっくりおやすみなさい。じゃあね〜」


渚「はい、失礼します」


レイラ「楽しかったー! 手品面白かったよー!」


翼「それはなにより。楽しんでもらえたならやった甲斐があるよ」


綾子「帰るのか?」


レイラ「うん、ついでに透と散歩でもしてくるよ」


綾子「あ、ああ、そうか」


サラ「それじゃあ、ワタシも奏ちゃんのことを送ってきますね」


翼「あ、ボクもいくよ。帰りがサラさん一人じゃ危険だし」


早苗「わかったわ〜」


ーーーーー


亜利砂「早苗さん、片付け終わりましたよ」


早苗「ありがとうございます、亜利砂さん」

早苗「それでは、飲み直しといきますか〜?」


亜利砂「ばっちこいです」
804 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:13:06.30 ID:aPpOXDllo
ピンポーン


早苗「あら? 誰かしら〜……」ガチャ


綾子「……ごめん、さっき出てったばっかりなのに」


早苗「別にいいわよ〜、どうしたの? 忘れ物?」


綾子「いや、その……早苗に相談というかなんというか……」モゴモゴ


亜利砂「お邪魔……かしら」


綾子「あ、いや、別に急ぐことでもないんだ。また今度にするよ」


亜利砂「早苗さん、私おつまみ買ってきますよ。30分くらいかかりますけど……」


早苗「ええ、お願い。……さ、綾子さん上がって? 聞かせてくれると嬉しいわ」


綾子「……うん」


ーーーーー


綾子「簡単に言うとレイラにキスされたってことなんだけど……」


早苗「あら」


綾子「なんかもう分かんないんだよ。嫌とか気持ちよかったとかはどうでもよくて……気になるんだ」

綾子「キスの経験なんか多いわけじゃないけど、アイツのキスだけイヤに印象に残って……」

綾子「なんか、ほんとによく分かんなくて……とにかく誰かに聞いてほしかった」


早苗「そう……」

早苗(渚ちゃんも私も悩んで……ふふっ、キスって不思議ね〜)

早苗「こういうとあれかもしれないけれど、レイラちゃんならいつでもキスしてくれるんじゃないかしら〜」

早苗「だから、頭のどこかで『またしてくれるかも』って思っちゃって、ソワソワしちゃうんじゃないかしら」


綾子「うん……かも」


早苗「う〜ん……それならいっそ遠ざけちゃうのは」


綾子「それはやだっ!」

綾子「あっ……お、大きい声出してごめん。……でも……それは……や、やだ……」
805 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:13:33.73 ID:aPpOXDllo
早苗「『やだ』……って」ハッ

早苗「ふふっ」クスッ

早苗「じゃあそうね〜、逆にもっとくっついてみるのはどう?」


綾子「くっつく?」


早苗「またしてみたくなった時すぐにしてもらえるようによ〜」


綾子「き、キスを?」


早苗「ええ〜、モヤモヤ〜ってしたときすぐに確かめたら、もしかしたらあっさり解決しちゃうかもしれないじゃない?」


綾子「そうかな……」


早苗「どうにかしたいなら離れるかくっつくかしてアクションを起こしてみた方がいいと思うわ〜」


綾子「……わかった、やってみる」

綾子「……うん、じゃあ先生が戻って来ない内に部屋に帰るよ。相談乗ってくれてありがとね」


早苗「いいのよ〜、また来てね〜」


ーーーーー


カシュッ


早苗「んく、んくっ……ぷはっ」


亜利砂「それで、さっきの人はどうなったんですか?」


早苗「好きな人ができたけど、誰かに取られそうでヒヤヒヤしてるって感じかしら……?」


亜利砂「難儀ですね……」


早苗「あの子水泳ばっかりで浮いた話全然聞かなかったから、不謹慎かもだけど今少し楽しいんですよ〜♪」


亜利砂「ふふ、上手くいくといいですね」


早苗「そうですね〜♪」
806 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:14:01.85 ID:aPpOXDllo
奏宅前ーー


奏「送ってくれてありがとうございました」ペコリ


サラ「いえいえ、おやすみなさい」


翼「新年早々風邪引かないようにねー」


奏「はい。それでは」


バタン


翼「よし、じゃあボクたちも帰ろうか」


サラ「はい」


てくてく


翼「そういえばさ、手紙読んだ?」


サラ「いえ、まだ……」


翼「読んであげるといいよ。きっとサラさんに宛てて書いた手紙だからさ」


サラ「……」ガサ


奏『サラさんへ、やはりあなたを普通の目で見ることはできません。
  きっと好きにさせてみせます。もう一度私と話し合ってくれませんか』


サラ「……」


翼「どう?」


サラ「確かに……ワタシへの手紙です」


翼「……ねえ」


サラ「……っ」ギュウ


翼「なんでそんなに辛そうな顔をしてるの?」
807 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:14:32.48 ID:aPpOXDllo
サラ「翼さんに話しても……分かりませんよ」


翼「かもね。でも、ボクのマジックが原因でその手紙を読むことになって、そのせいで暗い顔になってしまった……」

翼「だったらボクは責任を持って明るくさせてあげなくちゃじゃない?」


サラ「ずるい……ですよ」


翼「へへ。ま、どうかな。話してもいいなら話してほしい」


サラ「……じゃあ、聞いてください」


翼「うん」


サラ「……奏ちゃんに、告白されたんです」


翼「奏くんに……? 女の子同士じゃない」


サラ「それは……そうですが。女の子同士だとかそういうのを越えて、その、好きになってしまったのかと」


翼「ふーん……。ああそうか、茅くんの漫画みたいなことか」


サラ「そうですそうです」コクコク


翼「で、OKしたの?」


サラ「いえ。お断りしました」


翼「ふむ」


サラ「女の子同士というのは関係ないんです。でも、年の差……言ってしまえば奏ちゃんが若すぎると思うんです」

サラ「まだ中学生で……。……それに、奏ちゃんならもっといい人を見つけられるから……」
808 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:14:59.28 ID:aPpOXDllo
翼「……手紙見せてもらってもいいかな」


サラ「……はい」


翼「ふむ……」ガサガサ

翼「……」

翼「……なるほどねえ」


サラ「……」


翼「サラさんはさ、奏くんが嫌いなわけではないんだよね。むしろ好きな方だ」


サラ「はい、それはもちろん」


翼「それで……少なからず恋もしている」


サラ「なっ……!?」


翼「サラさんは、奏くんに恋してる。違うかな? サラさんがフッた方なのにすごく辛そうだし……」

翼「でも多分、素直になれない事情かなんかがある」


サラ「やめて……言わないでください……」


翼「あ、そうか。留学生ってことは……」


サラ「やめてっ!!」

サラ「やめてください……! それ以上、言わないで……!」


翼「……ごめん」

翼「……このままだとボクたちの方が風邪を引いちゃう。……一度帰ろう」


サラ「……」コクッ
809 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:15:26.31 ID:aPpOXDllo
奏宅ーー


奏(て、手紙どうしよう……読まれないと思ってたから気持ち悪いこと書いちゃった気がする……)

奏(普通の目で見れないって何!? 引かれるよそんなの!)

奏「あうあうあ〜……」ボフン

奏(いっそ開き直る……?)


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


奏「サラさん大好きです〜! ちゅーしましょー!」


サラ「もー、奏ちゃん。仕方ないですねー……」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


奏「むっ……!!」カアアッ

奏(無理! 無理無理無理!!)ブンブン

奏(でも、だからってどうしようも……多分手紙は読まれちゃうし……ああもう……)

奏(……寝よう)


翌日以降の行動を安価↓から募集
810 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/04/14(土) 19:16:22.80 ID:aPpOXDllo
新年どころか新年度になってしまった
完結まであと少しお付き合いください
811 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/14(土) 20:57:27.27 ID:aXSFHgIi0
お、来てたのか!完結まで楽しみにさせていただきます
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 01:09:29.90 ID:6wnW00AmO
霞がレイラを取材、官能小説の為のネタ集めの為にレイラの故郷の性事情に興味を持って根ほり葉ほり聞き出す霞と等身大の性体験を聞いて赤面する菫
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/15(日) 22:43:01.80 ID:fpoq8oFe0
言われて意識してしまうようになったために会話や表情には出さないが奏から避けるようにして過ごすサラと
それを知ってか知らずかイケイケドンドンに突っ込んでいく奏
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 01:10:29.96 ID:1mckoHAcO
偶然入った喫茶店で透と相席になった綾子
透から「レイラが好きなのか」と切り出されて困惑する
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/04/16(月) 23:56:25.99 ID:2rTLSC7A0
綾子の部屋に遊びに行った際にどこかぎこちなくも珍しく綾子から寄って来るがぎこちないので解すために悪戯で胸を揉むレイラ
嫌とは思わず自分の気持ちがよく分からない綾子がなすがままなのでそのまま悪ノリしてテクを発揮
816 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:57:09.10 ID:0jAAj3Sco
喫茶店ーー


カランカラン……


綾子「あの、一人なんですけど……」


店員「申し訳ございません、ただいま大変混み合っておりまして……相席となりますがよろしいでしょうか?」


綾子「あ、はい、大丈夫です」


店員「ではご案内しますね。こちらへどうぞ」


綾子「え」


透「あ」


綾子「……カフェモカ一つお願いします」


店員「はい、ただいまお持ちいたしますね」


透「……」


綾子「……」ストン


透(相席って……よりによってこの人と……)


綾子(んー……なんかこの人苦手なんだよなあ。レイラと仲いいし……)


透「……」チラッ


綾子(あー、練習終わりだからってこんなとこで休憩しなきゃ良かったかなー……)


透「……あの」


綾子(レイラと相席だったら楽しいんだけどな……上手くいかないもんだ)


透「……あのっ」


綾子「わっ、え、なに?」


透「……聞きたい、こと、が……」


綾子「聞きたいこと?」


透「……あなたは、レイラさんが好きなん……ですか?」


綾子「は、はあっ!?」ガタッ


店員「きゃっ!」


綾子「あ、す、すみません……」オズオズ


店員「いえ……あ、こちらカフェモカになります」コトッ

店員「し、失礼しましたっ」ピュー
817 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:57:36.18 ID:0jAAj3Sco
綾子「れ、レイラを好きって……」


透「レイラさんといると、笑顔が多いから……わたしといても楽しくないからかもしれないけど……そういうのを抜きにしても、綾子さんはレイラさんといる時が一番嬉しそう、だから」


綾子「ま、待って。考える」

綾子(好きって、いや……あいつといるのは楽しいけど、キスも気持ちいいけど、いや、ええ?)

綾子(好き、好きってなんだ? キスして、え、えっちしたりしたくなることか? それって私がレイラに感じてること……か?)グルグル


透「……あの、ごめんなさい、そんなに悩むとは思ってなかった」


綾子「ん、ん? もういいの?」


透「うん、もういい。……また時間取れるときにでも聞くかもしれないけど、今は早く席空けてあげた方がいいと思うし……」


綾子「そ、それもそうだな。さっさと飲んで帰ろう」ガバッ ゴクゴク

綾子「ぅあちっ!」


透(焦りすぎ……)


ーーーーー


カランカラン


店員「ありがとうございましたー」


綾子(あーもー……透の奴が変なこと言うからレイラのことしか考えられないじゃないか)

綾子(……レイラの唇気持ちよかったな……)

綾子(じゃなくて! あーもー!)
818 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:58:02.65 ID:0jAAj3Sco
白百合荘ーー


レイラ「あ、おかえりー」


綾子「れ、レイラ!? なんでここに……」


レイラ「近くまで来たからせっかくだし寄ってみた。都合悪かった?」


綾子「いや、それは大丈夫だけど……」


レイラ「よかったー。じゃ早く部屋に行こうよ。寒くてかなわないや」


綾子「あ、ああ……」


ガチャ


綾子(こんな状態でレイラに会うなんて……どうしたらいいんだ)モンモン


レイラ「コーヒー淹れるねー」


綾子「あ、ああ……私にも頼む」


レイラ「はいよー」コポコポ


綾子「……なあ」


レイラ「んー?」


綾子「あー……なんだ、その……」

綾子「んと……」

綾子「……な、なんでもない」


レイラ「んー。はい、コーヒー」


綾子「あ、ああ……ありがとう」


レイラ「……」ジーッ


綾子「……」ポケーッ


レイラ(……変なの。アヤコがこんなにぼーっとしてるの初めて見たかも)


綾子「な、なあレイラ……き、キスしてくれないか?」


レイラ「おおう、突然だね。したくなっちゃった?」


綾子「したくなったっていうか、確かめたくなったっていうか……」ゴニョゴニョ


レイラ「してもいいけど……そうだな、アヤコからしてみてよ」


綾子「私から……?」


レイラ「そ。アヤコから私にキスするの」

レイラ「できないならー……今回はなしかな?」


綾子「す、するっ、するよ」
819 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:59:09.00 ID:0jAAj3Sco
レイラ「ではいつでもどーぞ」


綾子「……っ」ギュッ


ちゅっ


綾子(……柔らかい。あったかい)


レイラ「……おしまい?」


綾子「……うん、もういい」


レイラ(なんだ、つまんないの)

レイラ(イタズラでもしてあげようかな)ニヒッ

レイラ「ア、ヤ、コー」スリスリッ


むにゅむにゅ


綾子「な、お、おい!」


レイラ「対価対価ー。キスしてあげたんだからちょっとぐらいいいじゃん?」


綾子「はぁ……っ、レイ、ラ……!」


レイラ「……っと、イタズラはこんなもんでいいや。あんまりしつこくして嫌がられてもあれだしねー」ピタッ


綾子「……ゃじゃない」


レイラ「ん?」


綾子「いやじゃ……ない」


レイラ「……アヤコ、それはずるい」

レイラ「今拒否しなかったらまた最後までしちゃうよ?」スリ…


綾子「……っ」ギュッ
820 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 19:59:37.62 ID:0jAAj3Sco
レイラ「ふー……」


綾子「っ!」ゾクゾクッ


レイラ(あー、これはマズい……。私も止まれない……)スルッ


ふにっ、むにゅっ


綾子「は、あ……っ」


レイラ「ほんと、でかいね」


もにっ、きゅっきゅ


綾子「ちくび、だめ……っ」


レイラ「もっとして、でしょ……?」


綾子「あ、う……!」ゾクゾクッ

綾子「も、もっと……して……」


レイラ「よくできました♪」


ぎゅうぅっ


綾子「あぁっ! は、あぁんっ!!」ビクビクッ


レイラ「でっかくて感度もいいとかお得だねー」クニクニ
821 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:00:04.03 ID:0jAAj3Sco
綾子「れいら、れいら……っ」ギュウウッ


レイラ「……っ」


するっ


レイラ「したも触るよ……?」


綾子「っ」コクコクッ


くちっ くちゅっ


綾子「あっ……ぅ……」フルフル


ぐちゅっ、ぬちゅっ


綾子「あ゛っ……は、あ……!」ビクン


レイラ(すご……どろどろだ……)


ぐぢゅ、ぶちゅ、ずちゅ


綾子「あ、んぁ……!! ひ、っ、ーーーっ」ビクビクッ


レイラ(イった……)


綾子「はっ、はっ、はぁ……っ」フルフル

綾子(こんな、また、簡単に……)ヒクッヒクッ


レイラ「あー、えっと……ご、ごめん帰るねっ」

レイラ「なんかさ、どっちも冷静じゃなかったし、ね、一回落ち着こう!」バタバタ


レイラ「じ、じゃあねっ!」


バタンッ
822 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:00:36.01 ID:0jAAj3Sco
奏サイドーー


奏「サラさん、おはようございます」


サラ「あ、奏ちゃん。お、おはようございます」


奏「サラさ……」


サラ「す、すみません奏ちゃん。ワタシもう行くので、失礼しますねっ」タタッ


奏「……」

奏(えーっと……)

奏(この反応は手紙を読んだってことで間違いない……ですよね)

奏(嫌われた……かな)


ーーーーー


綾子の部屋ーー


綾子「突然どうしたの、奏。あ、お茶どうぞ」コトッ


奏「ありがとうございます……」ズズ…

奏「……サラさんのことで、相談があります」


綾子「お、おう」ゴクリ


奏「実は、去年のクリスマスに告白をして……」


綾子「お、おお! ど、どうだった?」


奏「……振られてしまいました。友達でいましょうって」


綾子「そっか……」


奏「それは、まあいいんです。気持ち悪いとか、そういうことを言われなかっただけでも嬉しかったです」

奏「でもその……最近サラさんが冷たい……っていうより、避けられてるみたいで」


綾子「そうか……」

綾子「サラが奏のことを嫌いになったわけではないもんな」


奏「嫌われた……かもしれません」

奏「新年パーティのとき書いた手紙に、もしかしたら引かれてしまったのかも……」
823 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:01:15.96 ID:0jAAj3Sco
綾子「手紙? 何書いたんだ?」


奏「ええと……『私はまだサラさんのことが好きです、きっと私のことを好きにさせてみせます。もう一度お話しさせてくれませんか』みたいなことを書きました」


綾子「ふむ……随分大胆な……」


奏「ま、まさかサラさんのところに手紙が行くなんて思ってなくて……手品ってすごいです」


綾子「でもそうだな……サラが奏を嫌ってるのはないと思うぞ」

綾子「ここで何度か会ってるけど、むしろ奏のことを心配してて……ああ、振ったから奏が落ち込んでないか不安だったのかな」

綾子「まあつまり、サラは奏を避けてなんかいない。むしろ奏のことは気にしてるよ」


奏「ほ、ホントですか?」


綾子「不安になる必要なんてないさ。友達でいようって言うくらいだから、奏と一緒にいたくないってわけじゃないんだ」

綾子「それよりさ、もう一回話そうって手紙に書いちゃったんだから、どうせだしもう一度話し合ってみたらいいと思うよ」

綾子「なんで避けるのか、とかやっぱ本人に聞いた方が早いもんね」


奏「そう、ですね……。うん、そうですよねっ」


綾子「お、いい返事だ。頑張れ」


奏「頑張ります! 綾子さんも何かあったら……いや、中学生になんか相談しても意味ないかもですけど、お話し聞くくらいならできますから!」


綾子「わ、私!? 私はいいよ、そんな、相談なんてないし、うん」


奏「と、とにかくっ私行かないと! サラさん!」


綾子「そんなに焦らなくても……。ま、行ってらっしゃい」


奏「はいっ、行ってきます!」
824 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:01:42.88 ID:0jAAj3Sco
ーーーーー


奏(サラさんのお部屋に来たけど……)


サラ「……」


奏(何も喋らない……)

奏「……サラさん?」


サラ「は、はいっ!?」ビクッ


奏「えと、そんなビックリされると……」


サラ「それは、あの、手紙の……」モニョモニョ


奏「手紙……」

奏(や、やっぱり読んでるよね……)


サラ「そう、です」


奏「えーっと」

奏(完全に嫌われたわけではないんですよね……。友達ではいてくれるって……)

奏「……サラさん」

奏「なんで避けるんですか。手紙、気持ち悪かったですか」


サラ「そ、そんなことありませんっ」


奏「だったらなんで……」


サラ「それは……」


奏「それは……?」ジッ


サラ「っ」ドキッ

サラ(変にドキドキしてしまうから……なんて言えませんよ)


奏「……言えないならいいです。無理には聞きません」
825 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:02:31.39 ID:0jAAj3Sco
奏「私はまだ、サラさんのことが好きですから。……無理に聞いて嫌われたくありません」


サラ「っ」


奏「確かに、何年も経ったら他に好きな人もできるのかもしれません」


サラ「そう、そうですよ。それでいいんです。ワタシのことなんてその内忘れてーー」


奏「いえ、逆です。今はサラさんのことしか考えられません。だから……」

奏「だから、私のことを好きになってもらえるよう努力します」


サラ「奏……ちゃん」


奏「私の言いたいことは以上です。明日からよろしくおねがいします」ペコリ


サラ「は、はい」


奏「では、失礼しました」


がちゃ……ばたん


サラ「ーーーっ」カアアッ

サラ「奏ちゃん、奏……ちゃん……っ」ドキドキ


ーーーーー


奏(い、言いましたっ、言いましたよ、綾子さん!)

奏(これで避けられたりはしなくなる……はずです。やった、やった!)


奏ちゃんの行動にドキドキします。

  なんでレイラなんかにドキドキするんだろう。

きっとワタシはもう……。

  まさか私がレイラを……?

『一月のパーティ』

826 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:02:58.13 ID:0jAAj3Sco
奏「私はまだ、サラさんのことが好きですから。……無理に聞いて嫌われたくありません」


サラ「っ」


奏「確かに、何年も経ったら他に好きな人もできるのかもしれません」


サラ「そう、そうですよ。それでいいんです。ワタシのことなんてその内忘れてーー」


奏「いえ、逆です。今はサラさんのことしか考えられません。だから……」

奏「だから、私のことを好きになってもらえるよう努力します」


サラ「奏……ちゃん」


奏「私の言いたいことは以上です。明日からよろしくおねがいします」ペコリ


サラ「は、はい」


奏「では、失礼しました」


がちゃ……ばたん


サラ「ーーーっ」

サラ「奏ちゃん、奏……ちゃん……っ」ドキドキ


ーーーーー


奏(い、言いましたっ、言いましたよ、綾子さん!)

奏(これで避けられたりはしなくなる……はずです。やった、やった!)


奏ちゃんの行動にドキドキします。

  なんでレイラなんかにドキドキするんだろう。

きっとワタシはもう……。

  まさか私がレイラを……?

『一月のパーティ』

827 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:04:11.47 ID:0jAAj3Sco
最後連投してしまいました…

>>813
>>814
>>815
を採用しました
828 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/18(金) 20:04:49.49 ID:0jAAj3Sco
霞「……さむ」

霞「さむいさむいさむい〜っ」ブルルッ

霞「菫も学校始まっちゃったからいないし〜……」

霞「ていうか受験生だもんね。もうなかなか来れないよな〜……」

霞「……ネタ探し行くのもめんどいなあ〜……」


安価↓から2月中のイベントを募集
誰かの行動を指定してもいいです(ただし渚、理緒、茅、真央、早苗、亜利砂の優先度は下がります)
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/18(金) 23:02:38.95 ID:Zk0KcH/OO
おつ

サラ、故郷のママに好きな人ができたかもしれない、でもこの気持ちが本当に恋なのかわからない、相手にどう伝えるべきかもわからない、と電話で相談
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 03:08:11.87 ID:XVnSC0Vh0
2、3日来れなかった間に汚部屋と化してしまった霞の部屋を掃除する菫だが受験勉強の疲れから途中で寝てしまう
目が覚めたら霞が膝枕してくれていた
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/19(土) 03:33:45.29 ID:KbT3nelAO
綾子との関係でモヤモヤしているレイラを偶然見かけた翼がマジックでレイラを笑顔にする
その後レイラの恋愛相談に乗りアドバイス、レイラは綾子への想いを自覚する
832 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:12:09.43 ID:QcS//QwQo
>>829
>>830
>>831
を採用します
833 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:12:49.94 ID:QcS//QwQo
霞の部屋ーー


菫「あーもー! また! 汚い!」


霞「お〜、久しぶり菫〜」


菫「なんでまだ三日も経ってないのになんでこんな汚くできるの……」


霞「不思議だね〜」


菫「もー……片付けるからゴミ袋出してくれる?」


霞「はいよ〜」


ーーーーー

ーーー




菫「っ、あ、あれ……」ゴシゴシ


霞「おはよ〜」ナデナデ


菫「わたし、ねてた……?」


霞「ん、寝てたね。ちょっとソファに腰掛けた瞬間に横になってたよ〜」


菫「ごめん、片付けの途中で……」ムクッ


ぐいっ ぽすんっ


霞「たまには寝てな〜。掃除させてたわたしが言っても説得力ないけど、とりあえず掃除はいいからさ〜」

霞「……もう少しで受験……ってかセンターももう終わってるんだもんね〜。せめて試験までは余計なこと考えなくていいよ〜」ナデナデ


菫「……そんなこと言うなら最初から部屋を汚くしないでくれればいいのに」


霞「これは手厳しい〜」


菫「でもま、ありがと。少し楽になったかも」

菫「……私がこうして片付けに来れるのもあとちょっとなんだね」


霞「……うん」

霞「……寂しくなるね〜……」ナデ…
834 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:13:25.74 ID:QcS//QwQo
サラサイドーー


プルルルル……プルルルル……


サラ母「もしもし、サラ?」


サラ「もしもし、ママ、久しぶり」


サラ母「元気にしてるかしら?」


サラ「うん、元気。……あのねママ、お話があるの」


サラ母「どうしたの?」


サラ「ワタシね、好きな子ができたの」


サラ母「あら」


サラ「でも、ホントに好きなのか分からなくて、それに、告白すべきなのかも分からなくて……」


サラ母「うーん……」

サラ母「『好きな子』って……女の子かしら? 普通男の人に『子』なんて使わないわよね?」


サラ「あっ」

サラ「……うん、そう。女の子」


サラ母「ふふ、日本語って難しいわよね」

サラ母「ま、それは置いといて……女の子ねえ……」


サラ「変……かな」


サラ母「別に変じゃないわよ? というより変だって言われても好きなことには変わりないでしょう?」


サラ「うん」


サラ母「ならいいじゃない。私は応援するわよ」

サラ母「あ、ホントに好きなのか分からないんだったかしら。あと、告白するかも迷ってる」


サラ「うん、そう」
835 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:14:04.66 ID:QcS//QwQo
サラ母「じゃあ聞くけど、あなたの留学の期限はいつまでかしら?」


サラ「……3月いっぱい」


サラ母「もう残り2ヶ月もないけど、伝えないで帰ってきても後悔しない?」


サラ「……する」


サラ母「はい、決まり。告白しなさい。で、私にその子の写真の一つでも見せてちょうだい」


サラ「……ママ、さっき言わなかったけどその子ね、まだ中学生なの」


サラ母「……」


サラ「きっと困らせちゃうよ……」


サラ母「……あーあ。私のサラがこんなに乙女になるなんて……」

サラ母「いい? サラはすごく良い子なの。そんなサラが理由もなく中学生を好きになるはずない」


サラ「……奏ちゃんは……」


サラ母「カナデちゃんっていうのね。そのカナデちゃんはサラから見て素敵な人?」


サラ「うん。小さいけど一生懸命で、すごく素敵な子だよ」


サラ母「サラにそこまで言わせる子よ。きっと応えてくれるわ」

サラ母「とにかく、残された時間は大してないんだから、後悔しない内に告白する! いいわね?」


サラ「……うん、ありがとうママ。スッキリした」


サラ母「ふふん、ママは強いのよ。じゃあね、しっかりやんなさいよ」


ブツッ


サラ「……よしっ」
836 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/21(月) 19:14:39.34 ID:QcS//QwQo
翼サイドーー


翼(まずった……)


レイラ「……」


翼(手品見せて調子に乗ってたらいつの間にか恋愛相談されることになった……)

翼(どうしてこうなった。いやほんとに)

翼「あー、レイラさん? なんで僕に相談を?」


レイラ「なんとなく?」


翼「そうですか……」

翼「……まあいいや。それで、相談って?」


レイラ「んーと、アヤコのことが好きなのかどうか分からないの」


翼「……はい?」


レイラ「だから、アヤコのことを好きなのか分からないの」


翼「あー、うん分かった。分かんないけど分かった」


レイラ「初めてなんだよ、こんな、自分から誰かに触りたいと思ったの」

レイラ「何人も抱いたことはあるけど……こんな感情はじめてで」


翼「だ……っ」

翼「……他の人に抱いたことのない感情を抱くって、それだけで特別なことなんじゃない」

翼「それが好意なのかどうかはボクには分からないけど、充分恋する人の顔してるように見えるよ」


レイラ「特別……アヤコは特別なのか……」

レイラ「なんかスッキリしたかも! ありがとう!」


がちゃっ ばたんっ 


翼「……ま、ボクに相談するのは違う気もするけどね」

翼「恋ねー……ボクもいずれするのかなー……」


安価↓からバレンタインのイベントを募集
誰かの行動を指定してもいいです(ただし渚、理緒、茅、真央、早苗、亜利砂の優先度は下がります)
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/21(月) 19:44:10.73 ID:FuRBSg1h0
翼が白百合荘面子なチョコを配って回る
うち一つに『激辛チョコ』を混ぜており、見事に真央が引き当ててしまう
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 10:28:23.97 ID:gyOEkhMd0
透がレイラにチョコを渡している所を目撃する綾子
見るからに本命のチョコに自分のチョコと比較して落ち込むがレイラは綾子から貰った方が嬉しいと発言する
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/22(火) 16:21:55.87 ID:jC8pDH8j0
チョコをひたすらサラにアタックする奏とそれを避けるサラ
840 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:10:56.65 ID:geADgcs4o
>>837
>>838
>>839
を採用します
841 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:12:43.77 ID:geADgcs4o
綾子サイドーー


透「れ、レイラさん……こ、これっ」


レイラ「お、チョコくれるの!? そういえば今日バレンタインだったっけ」


透「っ」コクコク


レイラ「あーでもお返しするものないや……どうしよう」


透「お、お返しとか、そんな、いらないからっ」


レイラ「んー……じゃ、ちゅーしたげる。お返しになるかな」チュッ


透「……!!!」カアアッ


レイラ「ほんじゃね! 私これからアヤコのとこ行くから!」バイバーイ


綾子(アイツはまた家の前で……)


レイラ「アーヤコー」


ぴんぽーん


がちゃっ


綾子「はいはい、いらっしゃいレイラ」


レイラ「やほ。で、用事ってなにかな」


綾子「あー、その、私もチョコを用意したんだが……」


レイラ「!!」


綾子「なんか、透のやつの後だとどうしても見劣りするっていうか……」


レイラ「ほしい! ちょうだい!」ガバッ


綾子「あ、ああ……そんなに言うなら……これ」スッ


レイラ「わぁ……!」

レイラ「ふへ、なんか、アヤコからもらうと嬉しいねえ」ニヨニヨ


綾子「っ」ドキッ


レイラ「トオルのも嬉しくないわけじゃないけど、アヤコのがすごく嬉しい。ありがとね!」


綾子「……それは良かったな。ま、用事はそんだけだ」


レイラ「おー、じゃあ帰って大事に食べるよ」


綾子「ん。じゃあな」


ばたん


綾子「……へへ」ドキドキ
842 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:13:20.59 ID:geADgcs4o
奏サイドーー


奏「サラさん」


サラ「!」ビクッ


奏「あの、これ」


サラ「し、失礼しますっ」ピューッ


ーーーーー


奏「チョコ……」


サラ「……」ダダッ


ーーーーー


奏(また避けられ……いや、それはない)

奏(だって、ついこの間話し合ったばかりだし、変な事だってしてない……はず)

奏(……もしかして)
843 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:13:51.66 ID:geADgcs4o
奏「サラさんっ!」ガシッ


サラ「! な、なんですか奏ちゃ、けほっ」


奏「お部屋に入ってください!」グイグイ


サラ「げほっ、こほっ」


奏「咳してるじゃないですか! なんで歩き回ってるんです!」


サラ「だ、って、こほっ。熱は出てないから、けほっ」


奏「あーもー! 薬! 薬はどこですか!」


サラ「そ、そこの棚の下に薬箱が……」


奏「あった、咳止め……」ガサガサ

奏「とりあえず熱も測ってください」スッ


サラ「は、はい」


……ぴぴぴっ ぴぴぴっ


サラ「……38度1分……」


奏「熱あるじゃないですか……。食欲はありますか?」


サラ「はい、大丈夫です……」


奏「おかゆ作りますから、待っててください。すぐできますから」
844 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:14:26.72 ID:geADgcs4o
ーーーーー


ことっ


奏「どうぞ」


サラ「ふー、ふー……あむっ」

サラ「……あむ……んぐっ」


奏「食べたら薬飲んでくださいね。咳止めと、解熱剤と」

奏「病院……明日平日だし……学校はお休みしてもらって……」ブツブツ


サラ「……奏ちゃん」


奏「はい?」


サラ「……なんでここまでしてくれるんですか?」


奏「?」キョト

奏「……理由なんていりますか? 好きな人が苦しんでたから、すこしでも楽にしてあげようと……」


サラ「……」ギュッ

サラ「奏ちゃん……こっち、来てください」トントン


奏「? はい……」ストッ


ぎゅうっ


奏「っ!? なぅあ!?」ビクッ


サラ「少しだけ、こうさせてください……」

サラ「今は誰かに甘えたい気分なんです……」ギュウ


奏「……」ナデナデ

奏「私でよければ、甘やかしてあげますよ」

奏(……今までサラさんが私にしてくれたように)
845 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:14:54.69 ID:geADgcs4o
翼サイドーー


翼「あ、早苗さん! チョコどうぞ!」


早苗「あらいいの〜? いただきま〜す」パクッ

早苗「ん〜、甘くて美味しいわね〜」


翼「ハズレかー。次つぎー」


早苗「ハズレ……?」


ーーーーー


翼「あ、お二人! チョコどうぞ!」


渚「あ、ありがとうございます……」パクッ


理央「いただくね、あむっ」パクッ


渚「おいしい……」


理央「甘いねー」


翼「またもハズレか。そろそろ誰か当たらないかなー」テッテッテ…


渚理央「?」


ーーーーー


ぴんぽーん


翼「……あれ?」


ぴんぽーん


ーーーーー


奏サイドーー


ぴんぽーん


奏「あの、インターホン……」


サラ「いいです、出なくて」ギュウ…


奏「……」ナデナデ


ーーーーー


翼サイドーー


翼「出てこないや。別のとこ行こっと」
846 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:15:27.43 ID:geADgcs4o
ぴんぽーん


がちゃっ


真央「はーい?」


茅「あ、手品師の人」


翼「あ、二人ともいた! チョコあげる!」


真央「おー! いいの!?」パクッ


茅「ラッキー。いただきまーす!」パクッ

茅「ん、んまっ!」


真央「……っ!!」

真央「かっ、っ!! ん、んんぅっ!!」ジタバタ


茅「ま、真央ちゃん!?」


翼「お、当たった当たった! 激辛ロシアンチョコレート!」


真央「ふん゛んん〜〜〜!!」ダンダン


茅「あああ……! だ、出して出して! あたしの手に出していいから!」


真央「んべっ! ひ、からっ! からいっ!」


翼「いひひ! じゃーねー!」


茅「アイツ……! と、とにかく部屋戻ろう! 水飲んで水!」


真央「ッ!」コクコクッ


茅「はいっ、お水!」


真央「んくっ、んぐっ……ぷはっ!」

真央「……まりゃひりひりする……」
847 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/23(水) 18:16:16.23 ID:geADgcs4o
茅「あ、甘いの食べたら治るかな……」


真央「? なにかあるの?」


茅「いや、ほんとはもっと後でかっこよく渡そうと思ってたんだけどさ……」ゴソゴソ

茅「その、チョコ、あたしも作ってきたから。これ食べて口直しして?」


真央「! うん! いただきます!」

真央「あ……」ピタッ


茅「?」


真央「茅ちゃんが食べさせてくれたらもっと効くかなー、なんて……」


茅「……ふふ、いいよ。あーんして」


真央「あー……」


茅「あむっ」パクッ

茅「んっ」チュッ


真央「んむっ!? ん、んぅ……」


茅「れろ、ちゅ……」


真央「んぁ、む、ちゅう……」


茅「……ぷはっ、どう? 甘かった?」


真央「……ん、甘かった。……もう一回して……?」


茅「っ」キューン

茅「お望みなら何度でも」パクッ


ちゅうっ


安価↓から2月のイベントを募集
誰かの行動を指定してもいいです(ただし渚、理緒、茅、真央、早苗、亜利砂の優先度は下がります)
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 18:23:55.88 ID:K2ZxnizG0
師匠命令でミニスカサンタ(スパッツ無し)のコスでマジックショーの宣伝をさせられてる翼を見つけた白百合荘メンツ+亜利沙
恥ずかしがってる翼に対し真央は仕返しとばかりに写真を撮ったりするがその後マジックショーを観覧する
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 20:40:43.43 ID:fyIcOOlCO
雪が降った事でテンションMAXなレイラを発見した綾子と偶然居合わせた透
ふざけたレイラに雪玉をぶつけられて童心に帰り三つ巴の雪合戦が始まる
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/23(水) 21:39:26.52 ID:p/kzWHfA0
サラの風邪も無事全快したので当日でなくなってしまったけど改めてチョコを渡しまた自分の気持ちを伝えようとする奏、しかし奏が言おうとするのをやんわりと止め今度は自分から告白するサラ
851 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:51:08.13 ID:uxG9M8nho
>>848
>>849
>>850
を採用します
852 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:51:47.89 ID:uxG9M8nho
茅「あ」


真央「あー!」


翼「お、おねがいしまーす……っ! マジックショー、見てってくださーい……!」モジモジ

翼(す、スースーする……!)モジモジ


茅「どうする、真央ちゃん」


真央「んへへ……」スチャッ

真央「激辛チョコの恨みもあるけど……それを差し置いてもあの子も美少女だからねえ……」フヘヘ


カシャッ! カシャカシャ!


翼「!」ビクッ


真央「あ、こっちは気にせずどうぞー♪」


翼「んぐぐ……!!」モジモジ

翼「これからマジックショーやりまーす! 見てってくださーい!」


ーーーーー


早苗「マジックショー……」


亜利砂「見に行きますか?」


早苗「そうですね〜、うちの住人の晴れ舞台だし、見に行ってみましょうか〜」


ーーーーー


理央「渚、こ、これ……」


渚「マジックショー? あ、翼さんの……」


理央「い、一緒に見に行かない……?」


渚「っ」キュン

渚「理央さんの頼み事ならぜひっ、行きましょう!」
853 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:52:15.67 ID:uxG9M8nho
ーーーーー


菫「おーきーてー!」


霞「や〜だ〜……!」


菫「翼さんに来てって言われてるんだから、早くー……!」グイー


霞「あ〜も〜……。わかった、わかりましたよ〜」シブシブ


菫「まったく……早く支度してよね」


ーーーーー


綾子「サラ、大丈夫か?」


サラ「お医者さん曰く『心労から来る発熱なので、少し寝てれば治る』と。お薬も貰いましたし、大丈夫です」


綾子「そうか……。私は翼のとこ行ってくるけど、何かあったら連絡入れてくれよ」


サラ「ふふ、それも大丈夫です。なんたって奏ちゃんがいてくれますからね」


奏「わ、私ですか?」


綾子「ああ、確かにそれは安心だな。奏ってホントしっかりしてるよな。いろいろと」


奏「あ、ありがとうございます……」テレテレ


綾子「じゃ、行ってくるな」


サラ「はい、行ってらっしゃいです」
854 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:52:45.79 ID:uxG9M8nho
ーーーーー


翼(師匠はどっかズレてるんだよな……もう2月も終わるのにサンタの服って……)

翼(とりあえずやるか……)モジッ


ーーーーー


翼「どうもー! 今日はボク、千場翼のマジックショーに来てくれてありがとうございまーす!」

翼「さてでは、あいさつ代わりにこんなものを……」ゴソゴソ

翼「……あれ、名刺がここに……あ、あったあった」ズルッ

翼「お、おおっ」ズルズルズル

翼「おおーーーー」ズルズルズルズルズルズル


観客「あはははっ、すごいすごーい!」ドッ


翼「いや失敬失敬。ではちょっと名刺をばら撒かせてもらおうかな」グイッ


ばっ!!


翼「はっ!」


ふわっ


観客「あれ、名刺は!?」

観客「なにこれ、雪?」

観客「溶けた!? すごーい!」


翼(なんだ、ミニスカでもやれるじゃないかボク!)


ーーーーー


真央「パンツ見えてるね、チラチラ」


茅「うん……恥ずかしくないのかな」


ーーーーー


翼「まだまだいきますよー!」ワーッ


ーーーーー


渚「気にしてなさそうですし、いいんじゃないでしょうか……」


理央「良くはないけど、どうもできないもんね……」
855 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:53:15.55 ID:uxG9M8nho
ーーーーー


翼「ありがとうございましたー!」


ぱちぱちぱちぱちぱち


翼「へへっ、大成功だったな♪」


ーーーーー


しんしん……


綾子「……雪?」


早苗「あら、少し寒いとは思ってましたけど〜……」


亜利砂「一度帰りましょうか」


渚「……」ギュッ


理央「!」

理央「……」ギュウ


茅「外にいちゃ冷えるよ、帰ろう!」


真央「うん!」タタッ


ーーーーー


レイラ「うわはー! 雪ー!」


透「……きれい」


綾子「お、二人とも家の前でなにやってんだ」


レイラ「雪がすごいから外出てきたの! そしたらトオルもいた!」


透「……」ペコリ


綾子「んー……外じゃ寒いだろ、中入っ」ボスッ


レイラ「Yes! 命中!」


綾子「レーイラー!」ギュッギュッ


ひゅっ


透「んぶっ!?」


綾子「あ……」
856 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:53:45.88 ID:uxG9M8nho
透「……」ギュッギュッ


ひゅっ


レイラ「うおっ!?」

レイラ「トオル私のこと狙っ」ボスッ


綾子「油断大敵だぞレイラ! ははは!」


レイラ「ぬー!」ギュッギュッ


ひゅっ ひゅっ


透(……ちょっと楽しい)ワクワク


綾子「でりゃっ!」


レイラ「あまい!」


透「そこっ」


ひゅっ ひゅっ わーわー


ーーーーー


綾子の部屋ーー


綾子「あー……年甲斐もなくなにしてたんだ私たちは……」


レイラ「顔痛いよー」ジンジン


透「手が……」ジンジン


綾子「楽しかったけど、もうこりごりだな……」コポコポ


透「……同感」


レイラ「トオルー、手貸してー」ヒョイッ


ぴとっ


レイラ「うひゃー、私のほっぺよりトオルの手の方が冷たいー」


透「っ」ドキドキ


綾子「ほら、コーヒー淹れたぞ。二人とも飲め」


レイラ「わーい、いただきまーす」


透「……えへへ」ドキドキ
857 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:54:45.50 ID:uxG9M8nho
奏サイドーー


ぴぴぴっ ぴぴぴっ


奏「……36度7分。……良かった」


サラ「奏ちゃんの看病のおかげですっかり良くなりました!」ムンッ


奏「そうだ、あの、ほんとはバレンタインに渡そうと思ってたんですけど……」

奏「これ、チョコレートです。正真正銘、本命です」


サラ「あ、ありがとうございます」ドキッ


奏「サラさんっ、やっぱり私……」


サラ「……奏ちゃん、待ってください」


奏「は、はい?」


サラ「その続きは、ワタシに言わせてください」


奏「え……」


サラ「……すぅ」

サラ「……好きです。奏ちゃんのことが、大好きです」


奏「あ、え……!」


サラ「こんなにお返事が遅くなってごめんなさい」

サラ「ホントは、あの告白されたときにでもオーケーしたかったくらいです」


奏「……」


サラ「でも……」

サラ「ワタシ、もう少しでイギリスに帰ってしまうんです」
858 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:55:20.08 ID:uxG9M8nho
サラ「だから、別れることが分かっているなら最初からオーケーしないでおこうと……でも、ダメでした」

サラ「このまま帰ったら、絶対に後悔するなって思ったんです」

サラ「それくらい、好きなんです」


奏「っ!」ガバッ

奏「サラさん……っ」


サラ「ほんの2ヶ月もありませんけど……それでも、お付き合いしていただけますか?」


奏「はい、はい……っ」グスッ


サラ「あはは、なんか照れますね……」


奏「サラさん、好きです、好き……っ」


サラ「っ」キュウ…

サラ(どうしましょう……ワタシ、思ったよりも奏ちゃんのことが好きみたいです)

サラ(ドキドキして、すごい……っ)


自分の気持ちに素直になれば、なんてことはありませんでした。

  多分私はレイラのことが好きなんだろう。

奏ちゃんのことが好きで、とても暖かい気持ち。

  奏の恋愛は上手くいったのかな。今度は私が相談してみようか。

『二月のバレンタイン』

859 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:56:30.99 ID:uxG9M8nho
いよいよ最終月です。

現状誰とも付き合っていないのは
琴崎綾子
語部霞
甲斐菫
千場翼
(レイラ・リトルビーチ)
(遠州透)
(沖上要)
となっています。
()は白百合荘外の人間です。

それと最終的な部屋状況はこうなっています。

早真綾
苗央子翼
管876(2階)

5321(1階)
サ霞理渚
ラ&緒
 菫

誰がどうなるかはみなさんの安価次第です。
ぜひハッピーエンドに導いてあげましょう。
860 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 21:57:01.06 ID:uxG9M8nho
翼サイドーー


翼(年度末って少し暇だなー)

翼(催し物も少ないから、パフォーマーとしても呼ばれないし……)

翼(どこか遊びにでも出かけようかな……)


安価↓から3月のイベントを募集
誰かの行動を指定してもいいです(ただし渚、理緒、茅、真央、早苗、亜利砂、奏、サラの優先度は下がります)
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 22:13:23.28 ID:whwt5WBfO
遂にこのスレもラストか…

奏、今更ながらサラの「もう少しでイギリスに帰る」という言葉を反芻し、彼女ともっと一緒にいるためにどうにかできないか考える
最終的に「サラを引き留めるのではなく、自分が彼女についていけばいいのでは?」と考え、将来的にイギリスに留学することを検討し始める
862 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/24(木) 22:20:54.37 ID:uxG9M8nho
そういえば、スレが終わり次第それぞれのカップルに最後にセックスでもさせようと思ってます
今の内からでも見てみたいシチュエーションとかあればレスしていってください
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 00:47:12.15 ID:iSIxBxjL0
透が意を決してレイラに告白、それを目撃した綾子も勢いのまま告白し、どちらが選ばれるのかドギマギしていたがレイラは両方と付き合うと宣言
レイラの文化圏は一夫多妻とか一妻多夫なり同性カップルと愛人など普通に存在していた為「だれか一人を選ぶ」といえ価値観がわからなかった
「無駄に緊張して損した」と笑う綾子と透はその関係を承諾する
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 00:48:58.43 ID:iSIxBxjL0
エロシュチュとしては
レイラの熟練テクになすすべなくイカされ続ける二人
二人同時手マンやキスなどで思考をドロドロに溶かされる
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 01:59:34.40 ID:em+POSwZ0
翼の部屋を訪れた菫
どうやら受験に成功したら前々から想いを寄せていた翼に告白しようと考えていた
突然の告白に思わず承諾してしまう翼であるが、どうやら満更でもないようだ
866 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/25(金) 20:44:40.56 ID:YRvLuFJ4o
3月は一度にストーリーを進めようと思います
ラストにダラダラと時間をかけてもレスを無駄に消費してしまいますし

よって今回の安価をストーリー上ラストとします
もう少し募集するので、みなさんガンガンレスしてください
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 22:51:40.47 ID:DIKLulR9O
イギリスに帰るサラのお別れ会が開かれる
奏、意を決して「いつか必ず迎えに行くから、少しの間待っていてほしい」とサラに伝える
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 22:56:26.98 ID:qTWE2deF0
理緒&渚、茅&真央が『ダブルデート』と評して理緒の運転する車で桜の名所まで旅行に行き旅先で浴衣エッチ
その頃、白百合荘で亜利沙&早苗は窓から見える夜桜を肴に晩酌からのホロ酔いエッチ
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/25(金) 23:52:58.80 ID:O1/K8TmA0
霞に百合カップル面子が集められネタ集め協力のためみんなそれぞれどんな付き合い方をしてるのかとか相手を好きになったきっかけ等を話し合う、そこから渚・真央・奏等による自分の彼女が一番可愛い論争に発展
870 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:35:50.55 ID:6bfu+x8Qo
>>861
>>863
>>865
>>867
>>869
を採用します
871 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:36:31.79 ID:6bfu+x8Qo
菫サイドーー


某大学前ーー


ざっ……


菫「……」ドクン ドクン


じぃ……


菫「……っ、よしっ、よしっ!」


霞「お、その反応は〜」


菫「うん、あった! 私の番号!」


霞「合格おめでと〜!」ワー

霞「それじゃ、見たいものは見たし、さくっと帰ろうか〜」


菫「ごめんね、霞ちゃん。車出してもらって……」


霞「いいのいいの〜、こういうとこは大人に甘えなさいな〜」


ばたんっ ぶろろろろ……


菫「……」ドキドキ


霞「さ、帰ったら翼っちに告白するのかな〜」


菫「な!? なんで、それ、を……!」


霞「何年見てると思ってんの〜。大人舐めちゃいけないよ〜」


菫「……うん。合格したら告白しようって決めてたから……」


霞「おお、菫ちゃんが大人になってゆく〜」


菫「もう、茶化さないで!」


霞「ごめんごめん〜」


ぶろろろろ……
872 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:37:00.42 ID:6bfu+x8Qo
ーーーーー


霞「さ、ついたよ。……頑張れ」


菫「……」コクッ


翼の部屋ーー


ぴんぽーん


翼「はいはーい」ガチャッ


菫「こんにちは、翼さん」


翼「およ、菫くん。どしたの? あ、上がって上がって」


菫「失礼しますね」


翼「珍しいね、菫くんがうちに来るなんて」


菫「ちょっと、言いたいことがありまして」


翼「ん、なになに?」


菫「大学、合格しました」


翼「おお! おめでとー!」パチパチ


菫「それで、合格したら言おうと思ってたことがあるんです」


翼「ふむ?」


菫「……好きです、翼さん」

菫「……それだけです」


翼「す……は、へっ!!?」カアアッ


菫「いつの間にか、惹かれてました。理由は……よく分からないんですけど」

菫「好き、です」


翼「あ……うん……///」
873 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:37:27.74 ID:6bfu+x8Qo
翼「でもそんな、今更言われたって……」


菫「そうですよね、今更です。私は来月にはまた引っ越してしまいますから」

菫「でも、だからこそそれでいいんです」


翼「……?」


菫「翼さんを困らせることは分かってましたから。でも、気持ちも伝えたかった。だから、絶対に離れることが分かってから告白したんです」


翼「……そか。ホントにキミはしっかりしてる子だね」


菫「ただ……」


翼「ただ?」


菫「思い出として、最後に抱きしめてくれませんか?」


翼「……ん、いいよ」スクッ


ぎゅう……


菫「……ふふっ、幸せです」


翼「菫くん」


菫「?」


ちゅっ


菫「んっ、んぅ……!?」


翼「……へへ、これがボクの、菫くんにできる最後のドッキリだ」ニコッ


菫「……っ」ギュッ

菫(ありがとうございます……翼さん)

菫(ホントに……大好きです)

菫(……さよなら)
874 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:38:00.01 ID:6bfu+x8Qo
綾子サイドーー


綾子(雪合戦をしてから、透も交えてよく三人で遊ぶようになった)

綾子(今は喫茶店で平和にお茶をしている)ズズ…


レイラ「……」モジ


綾子透「「どうした?」の?」


レイラ「二人とも私のこと見すぎ……」


綾子「あ……悪い」プイッ


レイラ「見られるのは好きだけど、見つめられ続けたらさすがに恥ずかしいなー、なんて」


透「ご、ごめん……」


綾子(……今のレイラ可愛かったな)


透「……あ、あのねっ!」


レイラ「お、おお? トオルが大声なんて珍しいね」


透「す、しゅ……き、だからっ、み、見ちゃう……」ボソボソ


綾子「!?」


レイラ「ん? ありがとー」


綾子「れ、レイラ!」


レイラ「今度はアヤコ?」


綾子「今お前、こ、告白されたんだぞ!?」


レイラ「え? あ、好きって……ええっ!?」

レイラ「お、おー、そっか。そっかそっか」テレッ


綾子「てか待て! 私もお前のこと……! す、好きだぞ!」


透「!!」
875 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:38:27.97 ID:6bfu+x8Qo
レイラ「ふ、二人ともか……!」


綾子「っ」ドキドキ


透「……」ドクンドクン


レイラ「えっと……よろしくお願いします」ペコリ


綾子「……?」

綾子「……レイラ?」


レイラ「ん?」


綾子「今のはどっちに対して……?」


レイラ「どっちにって……どっちもだけど」


綾子「は、はあ!?」


レイラ「え、あ、そっか! 日本って一夫一妻か! てことは付き合うのも一対一……?」


透「え、ま、まさか……故郷は一夫多妻……とか?」


レイラ「一夫多妻っていうか、付き合うことに対して制限がないっていうか……二人が好きなら二人ともと付き合えばいいし、五人と結婚したければ結婚したらいい、みたいな?」


綾子「な、なんだよそれ……」ヘナヘナ


レイラ「えと、だから……二人ともと付き合えるなら付き合いたい。……どっちも好きだし」


透「私は……それでいいなら、いい……」

透「好きだって言ってくれるなら、嬉しいし……」


綾子「……私もそれでいいよ」

綾子「ま、現状私の方がレイラに好かれてるみたいだしな」フフン


透「そんなの関係ない……これからもっと仲良くなる……」


レイラ「あー、喧嘩しない喧嘩しない。ね?」


綾子透「「……レイラ(さん)がそう言うなら」」
876 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:38:56.79 ID:6bfu+x8Qo
奏サイドーー


奏(本当に……本当にあっという間に三月の終わりが近づいてきました)

奏(それはつまり……サラさんとの別れが近づいているということ)

奏(もっと……もっと一緒にいたいよ……!)


ーーーーー


早苗「それでは、年度末パーティーを開催しま〜す!」ワーッ


ぱちぱちぱちぱちぱち


早苗「まず、菫ちゃん。大学合格おめでとう」


霞「おめでと〜」


渚「おめでとうございます」


菫「ありがとうございますっ」


早苗「そして、サラちゃん」


サラ「はい」


早苗「サラちゃんとは今月でお別れになっちゃいます」

早苗「でも、最後だからこそ、楽しんでね〜!」


サラ「はいっ!」


早苗「では……かんぱーいっ!」


「「「かんぱーいっ!!!」」」
877 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:39:30.05 ID:6bfu+x8Qo
ーーーーー


わいわい がやがや


亜利砂「んー……! おいひい……!」


霞「元気でやるんだよ〜」


菫「大丈夫だよ」チラッ


翼「……」コクンッ


菫「それより、霞ちゃんの方が心配。ちゃんと片付けられるようになるの?」


霞「あ〜、うん〜」モグモグ


菫「ちょっと! 無視しない!」


真央「菫ぢゃ〜ん゛……最後にコスプレについて語ろうね〜……」


菫「あ、はい、ぜひ!」


ーーーーー


奏「……っ」

奏「サラさんっ!!!」スクッ


みんな「!!」ビクッ


しーん……


サラ「は、はい……?」


奏「私、いつかピアノで有名になります。絶対にです」


ーーサラさんは故郷に帰ってしまう


奏「そして、世界中をツアーで回れるくらいのピアニストになります」


ーーとても、とても遠いところに


奏「そしたら、そしたらっ、一番にイギリスに行きます……っ!」


ーー来月には、サラさんはもういない


奏「だからっ、待ってて……っ、待っててください……!!」グスッ


ーーそんなの嫌だ、けど。きっと


奏「いつか……迎えにいきますからっ! それまで、少しだけ待っててください……!!」ニコッ


ーーきっと、また会えるから


ぎゅっ


サラ「……待ってます。……ずっと」
878 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:39:58.02 ID:6bfu+x8Qo
真央「……お、おお! かっこいいぞ奏ちゃん!」パチパチ


茅「奏ぇ……! そんなに立派なこと……!」ウルッ


亜利砂「ま、まさか目の前で自分の生徒の告白を見ることになるなんて……」ドキドキ


奏「え、あ……」カアアッ


サラ「ふふ、お部屋に行きましょうか」


奏「っ」コクコクッ


サラ「それじゃあ、失礼しますね」ニコッ


ばたんっ


渚「わ、わー……//// 情熱的でしたね……////」


理緒「うん、すごかった……」


早苗「ほらほら、みんなあんまり騒いじゃ奏ちゃんが可哀想よ〜」


綾子「ん、それもそうだ。サラはいなくなっちゃったけど、菫のお祝いもちゃんとしないとね」


わいわい がやがや
879 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:40:38.54 ID:6bfu+x8Qo
ーーーーー


サラの部屋ーー


奏「……もう荷物もほとんどないんですね」


サラ「はい。出発はもう数日後ですから」


奏「……あんな、みんなの前で、ごめんなさい。恥ずかしい思いをさせて……」


サラ「恥ずかしくなんてありませんでしたよ。むしろ嬉しさと幸せで胸がいっぱいです」

サラ「……ふふ」ニコッ


奏「う」ドキッ

奏(微笑んでるだけなのに……綺麗すぎる)


サラ「奏ちゃん、キス、しましょうか」


奏「へ……」


サラ「思い出と、証と。両方のために」


とんっ


奏「……っ」ギュッ


サラ「そんなに固く目をつぶらなくても……」クスッ


なでなで……


サラ「……んっ」


ちゅう……


奏「ん……!」

奏(あった、かい……柔らかくて、幸せで……)


サラ「……ぷは」

サラ「……どうでしたか?」


奏「……す、すごかった……です」ポヤン


サラ「この続きは、いつか奏ちゃんが大人になったらにとっておきましょう」


奏「続き……?」


サラ「ふふ、分からないなら分からなくて大丈夫ですよ」ナデナデ

サラ「それより、せっかくなのでハグもしましょう。そして、今日はお泊りです!」


ぎゅうっ!


奏「は、はいっ!」

奏(も、もう今日のことは一生忘れないようにしよう……!)
880 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:41:10.87 ID:6bfu+x8Qo
霞サイドーー


霞「え〜、諸君に集まってもらったのは他でもありません」


渚「……」


真央「……」


奏「……」


綾子「……」


早苗「……」


霞「実はみなさんが女性の方とお付き合いしているのは調べがついているのです〜」

霞「そこで〜……え〜っと? そうそう、女性同士のお付き合いをテーマに本を書きたいので、お力をお貸しください〜」

霞「ということでお呼びしました〜」


早苗「え、っと……」


霞「好きになったきっかけとか〜、相手が女性だからこその話とか〜、そういうのを聞かせてもらえたらな〜と」


渚「それは……」


真央「あのね、茅ちゃんはね、向こうから告白してきてくれたの! でもでも真央もその時には茅ちゃんのことが好きになっててね!」

真央「あーもー、何話そう! 何話したらいい!? 茅ちゃんの可愛いところとか話したらどこに惹かれたか分かるかな!?」


綾子「お、おい真央……」


霞「ぜひぜひお話しください〜」メモメモ
881 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:42:08.01 ID:6bfu+x8Qo
真央「なんといってもね! やっぱり年下だから時々困ることがあると年上に頼るの! まあそれは真央のことなんだけど、そのときの「迷惑じゃないかな……?」みたいな目線がもうね……!」


渚「ま、待ってください! 頼み事をするときの可愛さなら絶対に理緒さんの方が上です! 私より大人なのに眉尻を下げて肩もすくめて「なぎさ……」って……! あんなの可愛いに決まってるじゃないですか!」


早苗「大人なのに、っていうなら亜利砂さんが一番よ〜? 褒めてあげると子犬みたいに目を輝かせて喜ぶの〜。きっと亜利砂さんが本物の犬だったら尻尾も振ってるわ〜」


綾子「いや、レイラを差し置いてそういう話はできないでしょ。元気印だけかと思ったら大事な舞台ではちっちゃくなって緊張したりさ、ギャップってやつ? そういうのズルいよね、レイラは」


奏「可愛さという話ならサラさんが一番に決まってますよ。ていうかみなさんよくあの美貌を前に普通でいられますね」


真央「サラちゃんは確かにすごい可愛いけど、真央的には茅ちゃんの方が上だなー」


奏「むっ……茅お姉ちゃんだって確かに可愛い系ですけど、サラさんには敵いません!」


早苗「大人の魅力っていうのをやっぱりみんなは分からないのよね〜」フウ


綾子「色気とは無縁だからじゃない? やっぱレイラくらいアクティブだとみんなクラっとくるよ」


早苗「むむ〜……!」


霞「おお〜、みんな彼女さんが好きなんだね〜」


渚「当然です!」
真央「当たり前でしょ!」
早苗「もちろんよ〜!」
綾子「決まってるだろ!」
奏「無論ですっ!」


ぎゃいぎゃい!


白百合荘は季節を巡る。
そこにほんの少しの恋の風を乗せて。

『三月の白百合荘』

882 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:43:27.08 ID:6bfu+x8Qo


 
883 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:43:54.21 ID:6bfu+x8Qo
ーーーーー

ーーー

884 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:44:42.98 ID:6bfu+x8Qo
「ここが白百合荘か……」

「5号室……ここが私の部屋か」ガチャッ

「よし、荷解きして……あ、隣の人にあいさつくらいしなきゃ」


がちゃっ


「5号室は一階の角部屋。つまり隣は3号室一つだけ……っと」


ピンポーン


霞「は〜い……」ガチャッ


「はじめまして、私、隣に越してきた者です」ペコリ


霞「おお、お隣さんか〜。ん〜と、お名前は……」


「私の名前はーー」


白百合荘は季節を巡る。
何度でも、何度でも。


『四月からの日々』


「ーーみかん」


霞「……へ?」


「漢字は美しいに甘い、で美甘。両親曰く、長生きできるように、人生という物語が完結してしまわないように、なんて大仰な理由でつけられたみたいですけどね」


霞「そっか、美甘ちゃんか」


この物語は完結しない。


霞「じゃ、これから隣人としてよろしくね〜」


白百合荘で過ごす日々は続いていく。
今までも、これからも。
885 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/26(土) 19:45:10.09 ID:6bfu+x8Qo
以上でこのスレの本編終了となります。
十ヶ月もの間のお付き合いありがとうございました。

残りのレスは>>862でも言ったようにエロシーンに充てようと思います。

奏とサラで書く場合は数年後の設定になると思われます。

見たいシチュエーションをどんどんお書きください。

あらためて、長々とお付き合いありがとうございました。
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 20:38:54.56 ID:kbk3gpSZ0
乙です。良い百合でした。これから先もまたあれば楽しみ
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 23:12:37.40 ID:+/rJiuRW0
乙乙、良い百合でした
菫の通う大学の文化祭でマジックショーをすることになった翼
終了後の控え室で菫との『一生忘れない思い出』を作る為に百合セックス(貝合わせ、手マンなど)
翼の器用な手さばきに散々イカされる菫
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/27(日) 07:48:43.42 ID:Q9yWzAXI0
サラと再会を果たす奏。外で食事を終わらせた後サラの家に行き「あの日の続きをしましょう」と奏がサラに言うが、サラは恥ずかしさもありはぐらかしてしまう。
そこで奏はサラがしたいと言うまでディープキスをする。
そしてサラが自分もずっとやりたかった我慢してたと言う姿に奏がキュンとしサラを押し倒し奏攻めで百合セックスをする

すみませんちょっと意味がわからない文章になってしまったかもしれないです....
主さん乙でした。このスレが建てられた時から追っていましたが、とうとう終わってしまうということで少し残念です。主さんの月終わりの所に書かれる文がとても好きでした。日常パートはもちろんエロ描写も濃厚で良い百合を書いて頂きありがとうございました。また書かれることがあれば是非読ませて頂きたいです。
長文失礼しました。
889 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/27(日) 21:29:51.97 ID:4Ze3LvyIo
>>864
投下します
890 :レイラと綾子と透の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/27(日) 21:30:21.70 ID:4Ze3LvyIo
「わ、私、抱いてもらってない……」

透の発言に私の部屋が凍りつく。

なぜ抱くだのという話になったかと言えば、それはレイラの身の上話にある。
透はレイラの故郷のことを聞いたことがなく、興味深々に話を聞いていた。
私はまたセックスしまくってたどうのという話を聞くのもあれだったので、コーヒーを淹れるふりをしてその場から離れていた。

しかし、レイラは悪びれもせず言い放ったのだ。

「アヤコとも何回かやったよ!」

と。

それがどう透に響いたのかは知らないが、どういうわけか冒頭の言葉へと繋がったのだ。

「確かに。彼女になったのに抱いてないね。する?」

「おいレイラ!」

すでにレイラは立ち上がり透のすぐそばまで近寄っていた。
というより肩に手をやり今にもキスせんという距離だ。

「どしたの、アヤコ。あ、アヤコもしたい?」

「はあ!? さ、三人でなんかするかよ!」

透もこくこくと頷いている。

「またそれ……。二人じゃないとしないって神経がよく分からないんだよなー。んっ」

「ひあっ……!」

こ、こいつ目の前でキスしやがった!
あ、すご、舌も……。透気持ち良さそう……。

「じゃなくて! ここ私の部屋だぞ!」

「何か問題が?」

「なんで私の部屋で私以外の奴らが、セッ……し、しようとしてるんだよ!」

「いいじゃない別に。んっ、ぢゅ……。どこでしてもさ」

ああ、ダメだ。レイラに貞操観念とかそういうものを教えるのは不可能だったんだ。
諦めて家から出ようとする。一時間も外で時間を潰せばさすがに終わってるだろう。

「ひ、ん……! ん、くぁ……!」

「あは、トオルの声かわいーんだ」

う。
後ろからぴちゃぴちゃというキスの音と同時に衣擦れの音も聞こえる。
私も胸、触ってもらったとき……。
レイラの手付きを思い出すと、下腹部に熱が籠もるのを感じてしまう。

「はぁ、そこ……だめ……っ」

あ、あ。ヤバい、下着濡れちゃう。
な、なんで。興奮してる? 私が?
891 :レイラと綾子と透の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/27(日) 21:30:48.36 ID:4Ze3LvyIo
くるりと後ろを振り向くと、そこにはすでに全裸の二人がいた。
透は赤い顔を蕩けさせ、よだれまでだらしなく垂らしている。

「……ふふっ」

ばちりとレイラと目が合うと、意味深に笑みを浮かべてくる。
多分もう私はレイラから逃れられないのだろう。

するするとまるで自動人形のように服を脱ぎ去っていきながら、私はなんの迷いもなくレイラたちに近づく。

「レイラ、私も……」

私の声に驚いた透が顔を跳ね上げるが、レイラのキスによって容赦なく口を塞がれる。
その状態のままちょいちょいと手招きをして、自分のそばに来いと命令してくる。
大人しく脇に腰を降ろすと、私の腰を優しく抱き寄せ、そのまま上まで手を上げていく。

「くっ、ふぁ……っ」

「んぢゅ、ん、んぅ……!」

ふにふにと優しい手付きではあるものの、私の体は正直に反応してしまう。
胸を軽く揺すられるようにされると、私のやや人より大きい胸はたゆんと弾む。

「この大きさは……ん、ほんと羨ましい……れろ、ぢゅ……」

透とのキスを継続しながら私にも手を伸ばし続けているレイラ。
レイラは余裕な顔で私達を責めているが、逆に私達二人はもう息も絶え絶えだった。

「ぷはっ、はっ、はっ……!」

やっと透が口を離してもらい、存分に酸素を吸い込む。
そのときレイラが私の背中をグイと押しーー。

「ーーはぶっ!?」

「んぁっ!?」

左胸が上手いこと透の口の中に吸い込まれていってしまった。

「ほらトオル、舐めてあげて?」

私を跳ね除けようとしたのか、透は腕が上がっていた。
しかしその腕がゆるゆると私を抱きしめ、より密着させようと力をこめてくる。

「ん、れろ、れる……ぢゅ」

「とお、る……やめ……ぇ! あぁんっ!」

「んへへ、こっひも舐めへあげう、ん、ぺろ、んー……」

透だけかと思いきや、もう片方にレイラが吸い付いてくる。
左右バラバラの刺激にぐんぐんと快感が高まってしまう。

「ひ、だ、め……! ふ、ぅーーーーーっ……!」

きゅうううっと、自分の胸の奥から快感が爆ぜるのをゆっくりと感じる。
腰がカクカクと跳ね、やがて数秒してからへたりと座り込んだ。
892 :レイラと綾子と透の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/27(日) 21:31:24.52 ID:4Ze3LvyIo
「ひっ、はっ、あっ……」

舌もうまく動かない。
よく分からない音を発しながらなんとか胸に酸素を取り入れる。

「トオル、えっちの才能あるかもね」

「そ、それはいらない……」

くたりと倒れ込んだ私を放置し、二人が行為を再開させる。
レイラがくにくにと透の胸を揉みながら首を舐めて……あ、イッた。
透はぎゅっと目をつぶり、びくびくと体に溢れる快感に耐えていた。

「うはは〜、二人ともイキやすいんだねー」

呑気に声を上げるレイラは私の肩を掴むと、優しく抱き上げ壁に寄りかからせるように座らせた。
同じように透のことも隣に座らせる。
そして何もできないでいる私達の様子を見て、軽く足を広げさせソコを観察し始めた。

「わ、すご。アヤコ太ももまでベタベタじゃん。って透もすごい。床に糸引いてるよ」

くぱくぱと広げたりして遊んでいたが、不意にレイラが笑みを浮かべた。

「えいっ♪」

「「あぁっ!!?」」

透と嬌声のハーモニーを奏でてしまう。
見ると、片手ずつで私達へ指を挿入しているようだった。

「お゛っ、あ、あぁっ! は、あ゛っ!」

奥までゴリゴリと責められ、喘ぎ声とともによだれも飛び出してしまう。
視界の端に映る透も同じように指を咥え入れ、情けない声を出していた。
しかし透に気をやっている場合でもなかった。
レイラは中指と薬指を挿入しつつ、親指の腹でクリトリスをなで上げてくる。

「ひっ、ああぁぁ……!」

ぞわぞわと全身が再び快感に染まっていく。
足先までがピンと張り、いよいよ絶頂が近づいてくる。

「二人とも……イっちゃえ!」

ぢゅぷぢゅぷぢゅぷ!
レイラのその声とほぼ同時に、膣内を激しく擦られる。
そして、喉を反らせるようにして私達二人はほぼ同時に達した。

「く、ひっ……! ん、あああああああっ!」

「ん、んんんんっ! や、やぁあ……! あ、ぁぁぁあ……っ!!」

ぶじゃっ、と何かが噴き出す音と同時に下腹部の収縮を感じる。
飛びかけた意識ではあるが、それが私の潮吹きではあると理解できた。

「おお、トオルの方が遠くまで潮吹いたねー」

なんだそれ、と心の中でレイラにツッコミを入れながら私は気だるい快感に飲まれて、ゆっくりとまどろみに落ちていくのだった。
893 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/05/27(日) 21:34:59.56 ID:4Ze3LvyIo
短いしエロくないし…
エロ書かなすぎて完全に力落ちてますね
明日以降も書き溜め完了し次第投下していきますが、エロくなるよう頑張って書こうと思います
シチュエーションもまだまだ募集中です

それと次スレも建てようと思ってるんですが、ここは番外編のみで更新頻度少なくなると思うので、もう次スレ建てても大丈夫ですかね
2スレ同時進行が迷惑なようならここをしっかり書ききってから建てようと思います
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 21:58:58.63 ID:4o6bXX5BO
乙!

新スレは立ててもいいんじゃないかな?自分的には構わない、むしろ大歓迎ですよ!
(キャラメイクには絶対参加するぞ!)
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 23:24:21.16 ID:UJS3gFV70

新スレ歓迎です、楽しみにしてます
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 23:48:04.87 ID:9pEo8x1A0
シチュリク
クリスマス以降弱点のおへそを責められると真央にエッチの主導権を握られてしまう茅、負けっぱなしは悔しいのでディープキスしつつ押し倒してまた真央がお漏らしイキするくらいに激しく責める。
897 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/06/05(火) 20:29:56.41 ID:ErelBTlUo
>>868
渚理緒の方は完成して、全員分書き終えてから投下しようと思ったのですが、それだとクリスマスの二の舞になりかねないので先に渚理緒だけ投下します
898 :桜の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/06/05(火) 20:30:39.75 ID:ErelBTlUo
トンネルを抜けるとそこはトンネルでした。
意味不明でしょうか?
しかしこの視界の先の先まで続く桜並木、トンネルを抜けども抜けどもトンネルに入っていくようです。

「おー!」

後部座の大岸さんと桃山さんが声を上げます。
そう、今日は私と理緒さん。そして大岸さんと桃山さん四人でのお出かけなのです。

「渚、大丈夫? 大分走ったけど酔ったりしてない?」

「大丈夫です。こう見えて私酔いには強いので」

桜並木、その下を車が走り抜けいよいよ終わりを迎えます。
桜の木は後方に置き去りにされ、私達はまだまだ進んでいきます。

「あー、さくらー……」

桃山さんが悲しげな声を上げますが心配ありません。
このルートも予定通りですし、私達の目的地にも桜はたくさん咲いているのです。

「真央ちゃん、もうちょっとで目的地つくからさ。ね?」

「うん……」

睦まじい二人のやり取りを聞きながら車はいよいよその公園へと到着しました。

さすがに桜の名所、人がたくさんいます。
車から降りて荷物を降ろし、その公園へと足を踏み入れていきます。
そして、足を進めるたびに視界がピンクに染まっていきます。
車の窓からも見ましたが、自分の足で桜に向かうというのも非常に乙なものです。

「渚」

「はい?」

ぐっと顔を近づけられ、あまりに不意な行動にドキリと心臓が高鳴ります。

「頭に桜が咲いてる」

ひょいと桜の花びらを持ち上げて理緒さんが離れます。
な、な。
私の顔は桜以上にピンクに染まっているでしょう。それくらい頬が熱くなっているのを感じます。

「もー、もー!」

「いたた、なになに?」

カッコよすぎる彼女さんは少しポコポコと痛めつけてあげないといけません!

「……真央ちゃん、何あのいちゃいちゃ空間」

「……周りが見えてないとああなるからね。真央達も気をつけないとね」
899 :桜の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/06/05(火) 20:31:17.43 ID:ErelBTlUo
となんだかんだしながら歩いている内にスペースを見つけたので、そこにシートを敷きます。
そしてせっせとお弁当を広げて。

「かんぱーい!」

私達は皆お酒は飲めないので、ジュースですが。
紙コップをぶつけて乾杯しました。

花より団子。
皆それぞれが持ち寄ったおかずをとっかえひっかえに食べていきます。
桃山さんの甘い卵焼き。
大岸さんのおにぎり。
理緒さんのからあげ。
どれも美味しいです。

しかし、楽しい時間が続かないのも現実。

「ね、ね、お姉ちゃん達俺らと飲まない?」

いかにも酔っ払った男子大学生と思われる人が五人ほど。
有無を言う前にシートに座り込んできます。
私は声も出せずに理緒さんの陰に隠れることしかできません。

「ちょいちょい、そこの子隠れてないで顔見してよー」

「……ちっ」

理緒さんが凄むとその人は大人しくしてくれました。
でもどうしよう、無理言ってここから出て行かせたら何されるか……。

「いやー、みんな可愛いなー! そんな君らと飲めて俺らは幸せもんだー!」

ガバッとそばにいた大岸さんの肩を抱き寄せる男性。

「離せ」

「……は?」

そこにすぐさま桃山さんが食って掛かります。

「離せっつってんだよ……」

「あー、君はなに? 中学生? 誰かの妹さんかい?」

「黙ってさっさと茅ちゃんから手ェ離せ!!」

小柄な女の子とは思えない腕力で大岸さんの肩から男性の腕を引き剥がします。
そしてそのままスマホを取り出して何やら操作をして……。
900 :桜の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/06/05(火) 20:32:00.27 ID:ErelBTlUo
「……もしもし、警察ですか? ええ、女の子の誘拐未遂がありまして。……来てもらえます? ああ良かった。場所はーー」

「ゆ、誘拐? 俺達そんなこと……」

「に、逃げるぞ! こんなめんどくさいとこさっさと離れるんだよ!」

大慌てで荷物を抱えてかけだす男性達。
それを横目で冷たく見ながら桃山さんはスマホを降ろします。

「……ってあれ? 通話画面じゃない……」

「いやー、さすがにね。肩抱かれただけで警察は動いてくれないよ」

電話をかける……フリ?
しかしその演技のおかげで私達は平穏を手にしました。

「真央ちゃん……!」

ガバッと。今度は大岸さんが桃山さんに抱きつきます。

「アイツらキモかった……。キモかった……!」

「……くっそ、茅ちゃんのことこんなに怖がらせて許せないな……!」

人目も憚らず抱き合う二人。
スリスリと肩を撫でたり、潤んだ瞳で見つめ合ったりしています。

「……なんか、甘い雰囲気って感じですね」

「……周りのことなんて目に入ってないって感じ……。私達は気をつけよう」
901 :桜の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/06/05(火) 20:32:32.21 ID:ErelBTlUo
夜になり、私達は近くの旅館へと向かいました。
そう、泊りがけでの旅行なのです。
部屋にたどり着き中を覗くと、そこにはすでにお布団が。夕食の時間は確かにすでに過ぎており、旅館的には夜に向けて準備中なのでしょう。

「ゆっかたゆっかたー♪」

「浴衣茅ちゃんもパシャリ」

部屋に入り早速浴衣に着替えると、大岸さんたちは撮影会をはじめてしまいました。
くるくると楽しそうに回る大岸さん、それを嬉しそうに撮る桃山さん。
本当に二人はいいコンビだと思います。

「渚、少し散歩しよっか」

理緒さんが耳打ちをしてきます。
くすぐったいけど、心地よい声が耳に響きます。

「はい」

「二人ともー、私達少し出かけてくるねー」

はーいと聞こえてるんだから聞こえてないんだか曖昧な返事をして、二人は撮影会を続けています。
それを横目に見ながら私達は部屋を出ました。

外に出ると昼間のうららかな空気は鳴りを潜め、夕暮れの静かな空気が漂っていました。
胸に空気を吸い込むと、肺が微かな温かさで滲みます。

あまり旅館から離れても帰るのが大変だと思い、旅館の周りを巡ることにしました。
裏手に小さな池と椅子を見つけた私達は一度そこに腰を降ろします。
鯉が何匹かたゆたっている池を見つめながら、理緒さんが問いかけてきます。

「渚、楽しい?」

「はい、すごく楽しいですよ」

「そっか、良かった」

ふわりと微笑む理緒さん。
それだけなのに心臓が高鳴ってしまいます。
胸が暖かくなって、この気持ちを理緒さんにも味わってほしくて。

「ん……」

唇をくっつけました。
突然のキスに驚いた理緒さんは少し硬直して、それからゆっくりと腕を回してきました。

「ん……ふ……」

「ちゅぷ……ちゅ……」

そっと顔を離すと、潤んだ瞳の理緒さんが見つめてきます。
浴衣姿と相まってその顔が色っぽくて……。

「は、ん……ちゅ」

「なぎさ……んぅ……」

こんな外ではダメだと分かっているのに、体が止まってくれません。
止めなきゃ、止めなきゃーー。
902 :桜の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/06/05(火) 20:33:04.20 ID:ErelBTlUo
がっと肩を掴まれ、理緒さんに押しのけられます。
どちらも上気した顔で、息も切れていました。
……ここまできて、やめちゃうんでしょうか……。

「……こっち」

池から離れ、ずんずんと進んで行く理緒さん。
やがてたどり着いたのは駐車場でした。
停めるの下手くそだからさ、とのことで駐車場の端の方、ほとんど車の停められていない所に理緒さんは車を停めていました。
そこに向かいながらどこからかキーを取り出すと、車の鍵を開けて車内で何やらやっています。
作業が終わったのかこちらにやってくると、手首を掴んで車の中に押し込められるように乗せられます。

「あ……」

シートが倒され、寝転がれるようになっていました。
確かにこれなら……。

「ここでなら、いい……?」

ドアを閉め、覆いかぶさってくる理緒さん。
私ももう我慢できそうにありません。
首に腕を回し、理緒さんの顔を降ろさせます。

「ん、ん……」

「ちゅ、は……ちゅう……」

ちゅぷちゅぷと理緒さんの唾液が流れ込み、それを飲み下していきます。
舌はとろける程熱く、互いに無我夢中で絡ませ合います。

帯を緩めるのももどかしそうに、理緒さんは肩から浴衣を外します。
肌着の下から手を滑り込ませ、下着も押し上げて胸を触ります。
決して大きいとは言えないサイズですが、ふにょんとした柔らかさで跳ね返してきます。

「ふ、ぁ……!」

乳首がゆっくりと固さを持ち、やがてピンと張り詰めました。
可愛らしいその乳首を摘むと、より高い声で反応してくれます。
903 :桜の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/06/05(火) 20:33:33.48 ID:ErelBTlUo
ぐりぐりと、太ももに擦り付けられる感覚。
一生懸命に理緒さんが腰を上下させています。
その下着越しにぬめった水気を感じ、理緒さんの快感を教えてくれました。
体を起こして、逆に理緒さんを押し倒します。
下着を降ろすと、糸が引いているのが見えました。
膝の辺りまで降ろし、そのまま下を触ります。

「ひっ……!」

びくんと一度体を震わせ、次に体を縮めるように背を丸め、理緒さんは快感に耐えていました。
指がぬるりと飲み込まれていき、とろとろの粘液が奥へ奥へと迎え入れてくれます。

「あっ、ぅっ……!」

「理緒さん、しー、ですよ?」

ちらりと外に目線をやり、さも誰かいる風を装います。(実際には誰もいないんですけどね)
しかし理緒さんには効果てきめん。
口に手をあて、ふーふーと息を漏らすばかりです。

「ほら、ぐちゅぐちゅしてあげます」

わざと音を立てるよう指を動かすと、膣内が大きく反応しました。
理緒さん自身も体をよじっていますが、膣内はそれの比ではなくうねっていました。

「っ! あっ! く、ぅう……!!」

より一際強く締め付ける動き。
これは……イキましたね。
しかしそこで止まらないのが今日の私です。
指を抜くフリをして、ゆっくりと腕を引いていきます。

「ひぁ……っ、は……っ」

ぜえぜえと息も絶え絶えの理緒さん。

「えいっ」

「うぅあぁっ!!?」

理緒さんが目を白黒させて体を跳ねさせます。
その膣内は私の指を再び奥深くまで咥え込んでいました。

「ふふ、口、塞いであげますね?」

「ひあぁっ!! あ、ぁあっ!! うぁ、んぶっ!? ん、んぅう!」
904 :桜の後日談 ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/06/05(火) 20:34:06.69 ID:ErelBTlUo
キスをしながらも指の動きは止めません。
むしろ加速させていきます。

「ひぐっ、んんぅ! んぐ、ぢゅ、んぶぅ……!!」

わ、わ。すごい反応。
収縮を繰り返す膣内がその快楽の大きさを物語っています。
指が溶かされるかと思うような熱さで、ぎゅぷぎゅぷと締め付け続けます。

「ん、んぅう! んんんんっ! ふ、ん、んんんんううううううっ っ!!」

がくんと体を大きく震わせ、背中を浮かせて仰け反る理緒さん。
お腹が面白いほどに上下させ、盛大に達しています。

「ふ、ふー……! ふー……!」

目尻から涙を流しながら、ゆっくりと落ち着きを取り戻していきます。

「なんか、やば……。はぁ……今も腰、ひゅんひゅんって……」

ふるふると体を震わせつつなんとか体を起こした理緒さんは、芳香剤に手をかけ、それをジャバジャバと大きく振りました。

「窓もちょっと開けとこう……。明日帰るとき変な匂いしなきゃいいけど……」

理緒さんを責めることに必死になりすぎていて忘れていましたが、ここは理緒さんの車内でした。
明日帰るときには大岸さんも桃山さんも乗るんですよね……。
あの二人の顔を思いだし、部屋に戻るとき変な顔にならないようにと気を引き締めてから、私達は車から出たのでした。
905 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/06/05(火) 20:41:02.38 ID:ErelBTlUo
渚理緒はここまで
次の茅真央は>>896のシチュを混ぜて投下すると思います
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/05(火) 20:59:43.72 ID:ZYbzcv5m0
乙乙
907 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/11/19(月) 05:44:51.39 ID:r178T1m2o
お久しぶりです
久しぶりに来てみたら板開けるようになってました

半年近くぶりになりますが、また続きから書いていこうと思います
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/11/19(月) 11:28:17.26 ID:8a4BmZNKO
わぁい
909 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/11/20(火) 06:28:48.33 ID:jDcWyLr9o
「たくさん撮ったね」

「うん。画面全部茅ちゃんだよ」

撮影会を終え、真央ちゃんのスマホを覗きこむと、そこにはもののみごとにあたししか写っていなかった。
照れくさいが、その全部が消えない思い出だと思うと嬉しくもある。

「ね、あたしも真央ちゃんのこと撮りたいな」

「わ、私? 私なんか撮って楽しいかな……」

そう言いつつ立ち上がり、い、いぇーいとぎこちなくピースサイン。
撮り慣れてはいても、撮られ慣れてはいないようだ。
スマホを構え、まず一枚。
そのシャッター音にびくりと体を揺らす真央ちゃん。そんなに慣れてないのか。

「もうちょっと自然な感じでさ……」

「自然な感じ……?」

いぇーいと今度はダブルピース。不自然の上乗せだ。
少し歩いてみて、もっと笑って、どんどん注文していくと、徐々にではあるが真央ちゃんを上手く撮れるチャンスが増えてきた。
向こうも慣れてきたのか、ポーズなんて取っている。

「こんなのはどう? うふーん?」

変な語尾で両腕を頭の上で組み、ぎこちないセクシーポーズ。

「あははっ、いいよいいよー!」

笑いながらシャッターを切っていく。
真央ちゃんもにこにことしながら次のポーズに移る。
910 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/11/20(火) 06:29:16.87 ID:jDcWyLr9o
今度は前かがみになり、胸元を強調するようなポーズだ。
強調する胸も真央ちゃんにはないが、それでも不覚にも一瞬ドキリとさせられてしまった。

お次は浴衣の裾を持ち、すすすと上げていく。
膝まで上げたところでばさっと降ろしてしまった。

ーー“降ろしてしまった”?
もしかしてあたし、真央ちゃんのことをもっと見たがってた?

ふと真央ちゃんを見やると、今度は帯を緩めていた。
帯を外し、前は見せないよう手で抑えている。
シャッター音。
右手がずれ、太ももの間にちらりと白いものが見えた。
シャッター音。
左手がずれ、キャミソールがあらわになる。

「……お腹見せて、真央ちゃん」

その指示で、真央ちゃんはキャミソールの裾を持ち上げていく。
おへそが見えたあたりで止まり、顔は背けられている。

「もっと」

さらに手が上がり、スポーツブラの縁が見える。
シャッター音。
びくりと震えるが、なおも顔は明後日の方向に向いたままだ。

「真央ちゃん、そこに寝て」

すでに敷かれている布団に誘導し、はだけた浴衣のまま仰向けに寝てもらう。
いつの間にか張り詰めた乳首はピンと天井を向いていた。
それも余すことなく写真に収めていく。

「茅ちゃん、そろそろ終わろ? ね?」

真央ちゃんがここにきて抵抗の声を上げるが今更遅い。なにより最初にいやらしいポーズを取ったのは真央ちゃんなのだ。
あたしはそのお手伝いをしているだけ。

「手、どけて」

ショーツを隠すようにしていた手は、存外簡単に外された。
とうとう真央ちゃんは本当に「はだけた浴衣であたしを誘っているだけ」になってしまった。
911 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/11/20(火) 06:29:47.20 ID:jDcWyLr9o
ここまでやらせておいて何もしない訳にもいかないが、そこであたしはあることを思い出していた。
そう、おへそだ。

いつの日か真央ちゃんにおへそを責められて頭がぐちゃぐちゃになってしまった時があった。
それ以来、主導権を取ろうにも上手くいかなくなってしまったのだ。

となれば取るべき行動は一つ。
逆襲しかない。

スマホを片手に持ったまま、真央ちゃんの脇に手をつく。
顔を近づけ、真央ちゃんがぎゅっと目をつぶったところで一度だけ口づける。

「んっ……」

離してくっつけてまた離して。
時折わざと長くキスをして、呼吸を乱していく。

「ひぅ……! ん、んぅ……、ん、んんん……っ! ぷはっ! え、んむっ!? ん、くっ、んん……!!」

ここで一息つく。
眼前で真っ赤な顔をしてはふはふと息を切らしている真央ちゃん。
今度は向こうから首に腕を回してきて、それに応えるようにあたしがキスする形になる。

「ん、ん……」

あー、すごい。ほんと。
なんでこんなにキスしても飽きないんだろう。いや、飽きても困るけど。
キスの度にほわほわと胸が暖かくなる。

そんな幸せな感覚を噛み締めていると、いつの間にやらあたしも横になっていて、互いに寝転がりながらキスをしている状態だった。
溢れ出た唾液がぽたりと布団へ垂れていく。

「んひひ」

真央ちゃんが意地悪く笑うと、今度はあたしの太ももの上に跨ってきた。
右手はすでにあたしのおヘソの上に。

「ま、待って真央ちゃ……」

ずぷっ。

「んぃぃいっ!!」

く、くそう。気持ちいいけど! いいようにやられすぎ!
912 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/11/20(火) 06:30:17.19 ID:jDcWyLr9o
ニ撃目を打ち込もうとしてきた右手を捕まえて、それを口元まで持ってくる。

「んっ……くぷっ……ちゅ、ちゅぶ……」

人差し指と中指を舐める。
舌をくるくると回してみたり、奥深くまで咥え込んでみたり。
ちらと上目遣いに真央ちゃんを見てみると、気持ちいいのか目を細めて微笑んでいる。
そう、徐々にだ。徐々にこっちのペースに持っていくんだ。

真央ちゃんの手首をはむはむと甘噛みしながら、顕になっている太ももをさすっていく。
時折ぴくりと体を揺するところを見るに、真央ちゃんも昂ぶってきてくれているみたいだった。

腹筋に力を入れて体を起こすと、対面座位で抱き合う形になった。
柔らかい肌を体正面で受け止めながら、その体勢のままキスをする。
太ももに乗っかっている分ほんの少しだけ真央ちゃんの方が高い位置にいて、普段ならありえない上から降ってくるようなキスに興奮してしまう。

「ちゅ、ぢゅ……。んぶ、んぅ……」

深いキスを繰り返すうちに、再び真央ちゃんに余裕がなくなっていく。
つぱ、と口を離すと寂しそうな顔の真央ちゃん。
今度はもう一度押し倒して、覆いかぶさるようにキスをする。

「んぎゅ、ん、ふぅ、ふ……っ、あっ……! ちゅ、ぷあ……はう、ぅ……!」

倒れ込みながら脇によけられていた帯を手繰り寄せ、それをふんわりと真央ちゃんの両手首に絡みつけていく。
ぽやんとした顔を見るに、何をされるのか分かってはいないようだ。
キスを続けながら、準備もしていく。

「ん、ん、っく、ぁ……んむ、ちゅ、れろ……」

帯を二周ほどさせたところでぐいと引っ張り上げる。すると、簡単に真央ちゃんの腕は固定できてしまった。

「へ、なに……?」

未だぼーっとしている真央ちゃんを眼下に眺めつつ、固結びで帯を締める。これで真央ちゃんの腕は動かなくなった。

「今日はあたしがするから、真央ちゃんに抵抗されないために結んだの」

体重をかけて腕を抑え込んでみると、真央ちゃんはもう両手を使えなくなる。
片手だけでも十分に抑え込めるので、左手で抑えたまま、右手を下へと動かしていく。
913 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/11/20(火) 06:30:46.41 ID:jDcWyLr9o
ふにんふにんと胸をやわっこくつまんでみると、くぁ、とか、うぁ、みたいな潰れた吐息を漏らす。
その吐息すらも取り入れるように唇を重ね、真央ちゃんのすべてを奪っていく。

「かや、ひゃ……した、さわってよぉ……」

かくかくと腰を震わせながら懇願する真央ちゃん。
目尻に涙を溜めて訴える姿はあまりにも扇情的で、あたしはぞくぞくと興奮してしまう。

「触ってほしいの?」

「ん……さわって、ほしぃ……」

「自分からおねだりするんだ。ふふ」

押さえ込む力を強めて、耳元に口を寄せる。

「真央ちゃんの……へんたい」

びくんっ。

「っ、は、ぁ……! ちが、へんたいじゃ、ないもん……!」

嘘だ。よだれを垂らして笑っているくせに。

「ふー……っ」

「ふひゃっ!? みみ、やめてぇ……!」

身をよじって逃げようとするが、あたしが押さえているのでもちろん逃げられない。

「やめてほしくないんでしょ……? へんたいさん、なんだから……」

こしょこしょと、まるで内緒話をするように囁き続ける。
一語一句ごとに真央ちゃんは反応してくれて、やめ時が分からなくなってしまう。
でも、そうだな。やめてしまうのも面白いかもしれない。

「ちが、ちがぁ……! へんたいさんじゃ、ないもん……! ふぁ……っ!」

「ならやめよっか」

「ふぇ……」

ぱっと離れると、体の前面が一気にひやりと冷める。自分から離れておいて恥ずかしい話だが、あたしの体はきゅうきゅうと真央ちゃんの熱を求めていた。

「……ゃ」

真央ちゃんが太ももを擦り合わせながら、きゅっと控えめに手を取ってくる。

「……やめ、ないで……」

「っ!」
914 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/11/20(火) 06:31:16.91 ID:jDcWyLr9o
もうだめだ。あたしの理性のダムは決壊した。

「もう止まんないからね……」

左手で腰を抑え、真央ちゃんの奥へと指をめり込ませる。
お腹側の壁をぐりぐりと強く擦り上げると、おヘソの少し下のあたりが持ち上がっているのが分かった。

「や゛ぁ、つよ゛っ、い゛っ! やだぁ! こわ゛れ、るっ……!!」

膨らんだ下腹部を左手でトントンと上から刺激してみると、さらに獣のような喘ぎ声を上げてくれる。

「お゛っっ、かやちゃ、それ、それっだめっ! ひうぅあ゛っ! あ゛っ、ぐ、えぇう……!」

あまりに強すぎる快感に、真央ちゃんは泣きながら髪を振り乱すことしかできていない。
ひくんひくんと中が反応する。これは真央ちゃんのイく前兆だ。
手首が固定されたまま、なんとか腕で顔を隠そうとする。顔の下半分は露出され、蕩けきった口元からはよだれが絶え間なく漏れているのがよく見えるが、とにかく顔を隠したがっているらしい。

「真央ちゃん、だめだよ」

「や、やだぁ゛! かお、へんにな゛ってるっ、からぁ!」

固定されている部分を掴んで、頭上に持っていく。
完全に見つめあっている状態だ。

「このままイくときの顔見せて? ね?」

「や、やだぁ……! 恥ずかしい……!」

ぎゅぽぎゅぽと水音を響かせながら、視線は真央ちゃんの目から逸らさない。

「ひぃ、う、やだ、やだやだやだっ! ぁっ、あ、ぁぁう、うぅぅぅ〜〜〜〜〜っっ!!」

強く指が締め上げられる。
イっている。
小柄なせいで元からキツキツの膣壁がさらにこれでもかと指を咥え込んで放してくれない。
見つめられたままの真央ちゃんは、あたしと目線を合わせたまま唇をわななかせて、それでもなぜか目はつぶらないでふるふると体を震わせる。

「っひ、は、ぁ……! うぁあうっ!?」

ぬぼ、と濡れきった指を引き抜く。
そうみせかけてもう一度奥まで指をねじ込む。
またきゅうううと強く締め付けてきて、愛液がぶぢゅりと変な音を立てて溢れてくる。
915 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/11/20(火) 06:31:46.44 ID:jDcWyLr9o
「やぁぁああ! も、だめ、えっ! イって……ふぁうっ! イくの、イく……!!」

目は白黒し続け、抑えている両腕もガクガクと痙攣している。
秘部はまるで壊れたようにあたしの指を締め続ける。

「ひっ、ひぃうっ! も、おしまっいっ、ね、おしま、いぃっ!?」

止まらない。
もっと。

「あ゛っ、う……! あ、ぁああああ! また、イ、ーーーーーーーーっっっ!!」

びくん! と真央ちゃんの腰が反り返る。
それと同時に指の隙間からぶしゅうと潮が吹き出した。
腰だけを突き上げたまま、二度、三度と腰を震わせる。
合わせてぷしゃ、ぴしゃっ、と潮も吹き出てくる。

たっぷり腰を突き上げてから、真央ちゃんはへたへたと力を抜いた。

「ひ、あ……。もぅ、もうむり……しんじゃう……」

あたしの指は未だ真央ちゃんに咥え込まれたままだ。
真央ちゃんが落ち着いたのを見計らってからゆっくりと指を引き抜いていく。

「ふ、ふぅ……! あっ、う……!」

ぴく、ぴくと指を引き抜くだけで反応してくれる。
ちゅぽんという音とともに指が抜け出し、引っ張られるように愛液の糸が伸びてくる。

結局、最後まで真央ちゃんと目を離すことはなかった。
顔を赤くし、涙をぽろぽろと零しながらも、あたしにイキ顔を晒してくれたのだ。

汗でベタついている前髪を整えてあげつつ、手首を固定していた帯を緩めてあげる。

「真央ちゃんってイクときあんなにかわいい顔してるんだね」

「う、うるさいうるさいっ! ほんとに恥ずかしかったんだからね!」

ぷうっとあざとく頬を膨らませているのに可愛く見えてしまうのは真央ちゃんのなせる技か、それともあたしの惚れた弱みなのか。
……ま、なんにせよ。

「早いとこ片付けよっか。二人ともいつ戻ってくるか分かんないし」

「二人とも……? あ、ああ……!」

ハテナを浮かべていた真央ちゃんはゆっくりと焦りの表情へと変わっていく。

「真央たち二人で来たんじゃなかった! 渚ちゃんたちもいるんだった!」

慌てに慌てて片付けをしながら、出先での行為をちょびっとだけ後悔する。
でもまあ、可愛い真央ちゃんも見れたし、普段の反撃もできたし、満足かな。

「? 茅ちゃんどうしたの?」

「さっきの真央ちゃんかわいかったなーって思って」

「またそれ……帰ったら覚えといてよね」

ジトっとした真央ちゃんの声音に少し背筋が寒くなる。
……これはもしかしたら、もっと手痛い反撃を食らう……かも。
916 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:38:10.49 ID:hRhH1hsSo
お久しぶりです
>>868の早苗と亜利砂から投下していきます
917 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:38:38.69 ID:hRhH1hsSo
理央さん達をお見送りしてしばらく後、とっぷりと日は暮れて、涼やかな夜風が部屋に入り込んできました。
開け放たれた窓からは雲間が切れた空が見上げられ、月や星が煌々と輝いています。
ぼうっと外を見ていると、後ろからことんことんと固いもの同士がぶつかる音が二つ。
振り返ると、小さなローテブルの上にお猪口が二つ置かれたところでした。

「ありがとうございます、早苗さん」

それとお手伝いできなくてすみませんと謝ると、彼女は笑って言う。

「いいんですよ、一緒に呑めるのが嬉しいんですから、準備くらいは勝手にさせてください」

なんて健気に。

せめて最初の一口は先に呑んでもらおうと、早苗さんの持っている徳利を受け取ろうと手を伸ばす。
それをやんわりと受け止められて、気づくと私の手にはお猪口が握らされていました。
ととっと軽い音がして、お猪口に燗酒が注ぎ込まれます。
注がれてしまった以上仕方なしに一口で煽ると、それだけで体がぽっと熱くなった気が。
でもきっとこれはお酒のせいだけじゃありません。
にっこりと微笑む目の前の彼女に見つめられるだけで、どきどきと心臓が跳ねてしまうのです。
ほうっと熱い息を吐いて窓の外を見つめると、ほんの少し熱が冷めたような気がしました。

「早苗さん、月が綺麗ですね」

ちょうど窓からまっすぐの位置に月が見えました。
暗闇の中でそこが一際輝いていて、まるでそこにスポットライトを置いて、私達の部屋まで光を届けているかのようです。

「……早苗さん?」

何も喋らない早苗さんが気になりそちらに顔を向けると同時に、早苗さんが私の胸元に顔を埋めてきました。
小さく「うぅ〜……」と唸っていて、少し震えているようにも見えます。

「早苗さん……? 大丈夫ですか?」

背中をさすりながら声をかけます。

「ん……亜利砂さん……」

少し間を置いて、早苗さんがゆっくりと顔を上げました。
その瞳は潤んでおり、熱っぽく見えます。
まさか……。
918 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:39:07.02 ID:hRhH1hsSo
「風邪……引いてます?」

「へ……?」

きっとそうです。
頬も赤いし、まさか無理してたんじゃ……。

おでこに手のひらを当ててみると、どうやら少し熱っぽい気がします。ぽやんとしているし、なんだか本格的に風邪な気がしてきました。
一緒に呑むのは魅力的ですが、それよりも何よりも早苗さんの体調を優先しなければ。

「お布団しいちゃいましょう。早苗さん、無理しちゃだめでーー」

「ち、違いますっ、熱なんかありませんよ〜っ!」

ぽやんとしていた早苗さんがぱたぱたと腕を振って抗議してきました。
でもさすがにそれは聞けません。

「だめですよ早苗さん。熱があるのに動いたら」

さっさと布団を敷いていきます。
慣れたもので、ものの数十秒で布団はセット完了。あとは着替えてもらって、早く横になってもらいましょう。

「早苗さ、んむっ!? ん、ふあ、む……っ」

へ?
振り向いたら早苗さんが目の前にいて、急にキス、されて……?

「んく、ちゅぴ……」

舌がぬるっと入り込んできて、温かな液体を流してきます。唾液じゃない……。

(お酒だ……)

じんじんと頭が痺れてきます。
布団に押し倒されても、まだキスをやめてくれません。

「ぷはっ! はぁっ、はぁっ……んむ、くっ、んぅ……」

息継ぎの度に早苗さんはお酒を口に含みなおして、それをとぷとぷと私に注ぎ込んできます。
やがて酒瓶が空になり、そこでやっと早苗さんはキスを止めてくれました。

「熱なんか……ありませんっ」
919 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:39:34.47 ID:hRhH1hsSo
一息にセーターを脱ぎ去ると、そのまま中に着ていたインナーまで放り投げてしまいます。
白い肌に深い青色のブラジャーだけを纏い、どっしりとのしかかってきました。

「顔が赤いのも、体が熱いのも、全部亜利砂さんのせいですっ。……責任、取ってください」

腕を掴まれて、そのまま早苗さんのブラジャーをずらすようにしながら左胸に押し当てられます。
柔らかく形を変える乳房にどぎまぎしていると、早苗さんも私の胸を服の上からなぞり始めました。

「なんで、そんなキュンときちゃうようなこと言っちゃうんですか、亜利砂さんは……」

赤い顔で零すように言ったその言葉を反芻します。
私、何を言いましたっけ……。

「あ……」

月が綺麗ですね。

なんて、そんなつもりはなかったのに、本当に無意識で言った気がします。
いや、愛してる愛してないで言えば間違いなく愛しているんですけど……。

「私も……私にも、月が綺麗に見えますっ」

でも、ゆっくりと顔が近づいてきて、それだけでもう自分の発言の意図なんてどうでもよくなってしまう。
甘い匂いが一瞬香ってーー。
920 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:40:04.10 ID:hRhH1hsSo
ーーー

ゆったりとした快感に体を任せている。
二人とも裸で、しっとりと汗に濡れて、でもそれも不快ではなくて。

「ふあ、亜利砂、さん……」

彼女の首元に優しくキスをすると、体の下で大きな乳房が弾むのが分かりました。
張り詰めた乳首が私の肌をなぞり、それだけで感じてしまいます。

「さなえ、さん……んっ、すき、すきです……」

考えなんてまとまらなくて、思考がそのまま口から流れ出します。
ふにゃりと微笑んだ早苗さんは私をそっと抱きしめ、きゅっと力を込めてきました。

「わたしも……だいすきです、あいしてます……」

もうこれ以上なく好きなのに、まだ好きになってしまう。愛おしさでどうにかなってしまいそうなほどに。

腰をくねらせ、脚を早苗さんの間にねじこむと、潤んだ割れ目同士がピッタリと触れ合いました。
抱き合ったままに、腰の動きだけでそこをこすり合わせます。

「あ、は……っ……んっ……」

「はぁ……んう、ぁ……」

決して激しくはない、心地の良い気怠い営み。
腕の中に彼女を感じながら、彼女に抱きしめられているのを感じながら。

「早苗さん、わたし、もう……っ」

「わたしも、です……くぅ、ん……!」

じわじわと快感が膨らんで、それが頂点に達して、ゆっくり、ゆったりと。

「は、あぁ……!!」

「ん、んんぅ……っ!」

弱く、でも長い絶頂を感じて、体がふるふると震えます。
目の前の早苗さんが快感を堪えている顔が可愛らしくて、また胸がきゅうっと締め付けられる幸せな感覚。
そんな最愛の人の姿を瞳に焼き付けながら、わたしはゆっくりとまぶたを閉じました。
921 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:40:35.71 ID:hRhH1hsSo
亜利砂「ん……」パチッ


早苗「あ、起きましたか?」


亜利砂「はい……」グシグシ


早苗「おはようございます、亜利砂さん。んっ」チュッ


亜利砂「っ!」


早苗「ふふっ、おはようのキスです。目は覚めましたか〜?」


亜利砂「はいっ、とっても覚めました!」コクコク

亜利砂(なんでこの人はこんなに可愛いんですか……)

亜利砂「早苗さん!」


早苗「はい?」


亜利砂「好きですっ、大好きですっ!」

亜利砂(そんな言葉しか返せないけど)


早苗「……ありがとうございます。わたしも、大好きです」ニコッ


亜利砂(ずっとこうやって笑いあっていましょうね)
922 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:41:04.08 ID:hRhH1hsSo
>>887
投下します
923 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:41:32.59 ID:hRhH1hsSo
菫サイドーー


文化祭当日


菫「わあ……」

菫(圧巻です。どこを見ても人、人、人。これ全部がお客さん……)


友人「菫ー、ボーッとしてると危ないよー?」


菫「あ、ごめんごめん。どこから回ろっか?」


友人「食べ物系を端っこから!」


菫「了解」クスッ


ーーー


ガヤガヤ ガヤガヤ


友人「うちの文化祭ってステージパフォーマンス気合入ってるよねー」


菫「うん。ずっと席埋まってるし……」


友人「次はマジックショーやるみたい。見てみる?」


菫「マジック……ううん、私、マジシャンならすごい人知ってるから」


友人「マジック詳しいの? この千場……ちば……つばさ? さんはすごい人なのかな」


菫「……えっ?」


友人「チバツバサさん。分かる?」


菫「ぱ、パンフ見せて!」


友人「おおう」
924 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:42:00.58 ID:hRhH1hsSo
菫「千場翼マジックショー……」


友人「タスクって読むの? 詳しいんだね」


菫「詳しいっていうか……ごめん、やっぱり見に行こう、これ」


友人「おーいいけど……すごい人知ってるんじゃなかったの?」


菫「この人」


友人「?」


菫「この人が私の知ってるすごい人だよっ!」


ーーーーー


翼「レディースエーンドジェントルメン……」

翼「ようこそ、千場翼のマジックショーへ!!」バッ


バササッ

ワアアアアッ


友人「おーハトだ。マジシャンっぽいねー」パチパチ

友人「……」チラッ


菫「……!」キラキラ


友人(菫のこんな顔初めて見たかも……)パチパチ


翼「やーどーもどーも! ……んえっ!?」


友人(あっ、こっち見た。こっちというより……菫に気づいたのかな)


翼「んんっ」ゴホンッ

翼「ん、んんっ?」ゴホンッ


ぽんっ


友人「うわっ、口から花出てきた」


翼「ごほん、ごほん、ごっほん!」


ぽんぽんぽーん!


友人「おおーすごーい」パチパチ

友人「すごいねー。ね、菫?」


菫「……」ジーッ


友人「聞く耳持たずか……あはは」


ーーーーー

ーーー

925 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:43:08.67 ID:hRhH1hsSo
翼「以上でボクのマジックショーは終わりまーす!」


ワアアアアッ


友人「面白かったよーっ!」


翼「ありが……とーーー!」


ブワアッ!


友人「うわっ風が……!」

友人「……おさまった?」


菫「い、いない……」


友人「いない? あ、ホントだ。千場さん消えちゃった。最後まですごいねー」


観客「面白かったぞー!」パチパチパチパチ


友人「おお、大盛り上がりだ」


菫「ご、ごめん。私翼さんのところに……」


友人「ん、行ってきなさい。食べ歩きは私一人でやってるからさ」


菫「ほんとごめんねっ」タタッ
926 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:43:37.39 ID:hRhH1hsSo
ーーー


控室ーー


翼「ふいー……」


コンコン


翼「はーい、どうぞー」


ガチャッ


菫「失礼……します」


翼「菫……くん。……久しぶりだね」


菫「はい。あの……翼さん」


翼「ん?」


菫「翼さんはなんで……ここに?」


翼「偶然だよ。ここの実行委員の人からぜひショーをしてくれって言われて……そしたら菫くんがいてびっくりしちゃった」


菫「そうですよね。私、大学名も教えずに越した覚えがありますから、ほんと、偶然……」


翼「菫くん、こっち来てくれる?」


菫「? はい……」


翼「へへっ」ギューッ


菫「た、翼さんっ!?」


翼「もう何ヶ月ぶりかな。君に告白されてから……だからハグも久しぶりだ」


菫「……」ドクン ドクン


翼「その後は……ボクからキスをして……」


菫「あっ……」


ちゅっ


翼「……菫くん、今付き合ってる人とか、いる?」


菫「い、いません……」


翼「じゃあ、ボクと……忘れられない思い出、作ろうか?」


菫「だめ、ダメです。翼さん、好きでもない人に迫るのよくないですっ」
927 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:44:05.04 ID:hRhH1hsSo
翼「……なら、付き合おう」


菫「へ……」


翼「菫くん、ボクは確か告白のお返事をしてなかったよね」


菫「うそ、嘘です、だってそんな……私なんか……」


翼「好き……って言っていいのかはホントは分からない。けど、菫くんが告白してきてくれて嬉しかった」

翼「それからずっと考えてたんだ。女の子同士とか、付き合うってどういうことなのかとか、そういうことたくさん」

翼「でも、菫くんが想ってくれているなら、ボクはそれに応えたい。菫くんと一緒に答えを探したい」


菫「そんな、悩ませて、困らせて……ごめんなさーー」


ちゅっ


翼「ん……ボクの恋人の悪口はだめだよ。また言ったらその口塞いじゃう」


菫「……私は、ホント、だめだめで……んっ、んん……」


翼「ちゅ、ん……まだ言うの?」


菫「翼さんの恋人になる資格なんか……んっ」


翼「ぷは……そんなのいらない。ボクは菫くんが……」

翼「……好きなんだから」
928 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:44:31.93 ID:hRhH1hsSo
じんじんと心が震えて、耐えていたハズなのに容易く想いが溢れて。
抱きしめられるのも、キスされるのも幸せだったのに、まだ多幸感が膨れ上がっていく。

「ちゅっ……ちゅう……」

唇同士をくっつけるだけの幼いキス。
ぷるぷるの唇が離れるたびに次のキスが欲しくなってしまう。
体が熱くなって、もっと翼さんが欲しくなる。

「菫くん……」

ゆっくりと机に寝かされる。
そして覆いかぶさるようにしてまたキスを落とされる。
大きな翼さんの胸が私の胸を押しつぶすように形を変えて。

「翼……さん」

もう、この人が好きだということしか考えられなくなっていく。

「口、開けて?」

「こう、れふか?」

ゆっくりと近づいてくる顔。突き出された舌を見ればなにをされるのかは分かる。
ちゅぷ、と水音を小さく響かせて翼さんの舌が口内へと侵入してきた。
舌を絡めとるようにくるくると動いてきて、動きはそれだけのはずなのに体が跳ねてしまう。

「ちゅぱ……感じてる? 菫くん」

「感じて……ます。気持ち……良すぎて……」

キスだけ。
それだけでここまでどろどろに溶かされてしまう。
これ以上されたらどうなってしまうか怖いのに、でももっともっと触ってほしいと思ってしまう。
そして私は素直に告げてしまうんだ。

「もっと……してください……っ」
929 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:44:58.88 ID:hRhH1hsSo
すべてを脱ぎ去って、私たちは控室のソファーに横になっている。
触れている箇所が全部気持ちよくて、もはやそれだけで感じている気さえしてくる。

「菫くん、痛かったら言ってね……」

まだ溶かされる。
太ももをなぞる手がゆっくりと上がってくる。

「ひっ、う……!」

指がそこに触れて、体が大きく跳ねる。
擦られて、声が出てしまう。
さっきまで感じていた恐怖はなくなって、もっと気持ちよくなりたい思いだけが肥大化していく。
翼さんの指が入ってくる感覚。

「すご……どろどろだよ」

ゆっくりと押し入れられて、上側をなぞられる。
愛液を掻き出そうと鉤爪のように曲げられた指が抜かれた瞬間、ぬぽっという音とともに、翼さんの熱い溜息が漏れた。

「はあ……っ。菫くん……かわいすぎ……」

溶かされる。

「あっ、ふあ……! たすく、さん……!」

今度はもっと深くまで入り込んできて、指を前後される。
もう体の支配をすべて翼さんに投げ出して、私は快感に身を任せるだけだ。

「っ、く、んんんぅ……!!」

気持ちいいが耐えきれなくなって、全身が打ち震える。
信じられないような幸せが満ち溢れる。

「イ……った? 菫くん、ボクの指で……」

小さく頷く。
もういっぱいいっぱいなのに、翼さんがしたいならまだ受け入れたいとさえ思ってしまう。

「たすくさんも……いっしょに……」

一緒に、気持ちよくなりたい。
翼さんがツバを飲み込む音が聞こえた。
脚を交差させるようにして腰を近づけてくる。

「んっ」

ちゅっと下の唇同士が触れ合う。
決して激しくない動きで、ゆさゆさとそこを擦り合わせる。

「んっんっ……!」

ぬちゅぬちゅと粘ついた水音が空間を支配して、耳すらも犯されているかのよう。
こんなに全身どろどろに溶かされているのに、翼さんはまだ溶かしてくる。

「菫くん……っ、ん、ちゅう……!」

抱きしめて、キスをしてくる。
もう、この人に全身を溶かされて。
心まで、翼さんでいっぱいになって。

「もう、わたし……! ひぅ、く、ふぁうっ……!!」

「ボクも、ボクももう……あっ……!」

容易く絶頂に押し上げられて、でもまだ気持ちいいが止まらなくて。

「たすくさん、こわいっ、やだ、や、やぁぁああああっ!」

「ん、んううううっ!!」

大げさなほど体が跳ねて、視界が真っ白に染まる。
最後まで翼さんに抱きしめられたまま、私は果てた。
930 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:45:30.11 ID:hRhH1hsSo
ーーーーー


翼「菫くんっ」


菫「は、はい?」


翼「ボクはまた白百合荘に帰るけど……近いうちにまた会いに来るからね」

翼「君の……恋人として」


菫「こいびと……えへへ」


翼「だから、今度はデートしよう。こっちの楽しい場所、美味しいもの、いろいろ教えてくれる?」


菫「はいっ。もちろんですっ!」


翼「……じゃあ、またね」


菫「はい、また」ニコッ
931 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:45:57.69 ID:hRhH1hsSo
>>888
投下します
932 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:46:25.65 ID:hRhH1hsSo
十年後ーー


空港ーー


???「……」


「わっ、今の人ちょー美人……」

「あれ、私知ってるかも……たしか……」

「ピアニストの……若宮奏」


奏(ドキドキする……変じゃないよね?)ソワソワ


茅「やっほー、奏」


奏「あ、茅さん」


茅「ほー……もうほんと大人の女って感じだねえ……」


奏「もう、やめてください茅さん。照れくさいですよ」


茅「いやでもほんとに美人さんになった……」


奏「それなら茅さんこそ……モデルの方に容姿を言われると引け目を感じてしまいますよ」


茅「いやーもうモデルもあんまやんなくなったけどね。最近は真央とのブランドの方が忙しくてさ」


奏「いいなあ……」


茅「奥さんがいるといいよー、なんでも捗るよー。……なーんて、奏も今から迎えに行くんだもんね」


奏「……はい」


茅「大丈夫、すごく素敵だよ。自信持って行っといで」


奏「はいっ」
933 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:46:54.72 ID:hRhH1hsSo
ーーーーー


イギリスーー


奏(ここが……サラさんのお家……)


コンコンッ


サラ「Who……?」ガチャ


奏「久しぶり……です。サラさん」

奏「じゃない……。えと……Long time no see,do you remember me?」

奏(玄関を開けてきたのは、昔と変わらないプラチナブロンドの彼女。背も大人になった私より幾分高くて、む、胸もさらに大きくなっていた)


サラ「Ah...? Sorry.I don't know」


奏「I am Kanade. Kanade Wakamiya」


サラ「Kanade...? カナデ!?」

サラ「Oh! wa,wait and wait!」

サラ「すー……はー……」

サラ「奏ちゃん……なんですか? ほんとに?」

サラ(玄関を開けて立っていたのは、背中の中ほどまである長い黒髪のあまりに綺麗な大人の女性で。奏ちゃんの雰囲気がどことなくあって)


奏「はい。若宮奏です」


サラ「〜〜〜っ!」ガバッ

サラ(本人と気づいた瞬間に、ワタシは彼女に抱きついていました)


ぎゅううう〜〜〜っ!


奏「く、苦しいですよ……!」


サラ「迎えに……来てくれたんですか?」ギューッ


奏「はい、サラさんのために会いに来ちゃいました」


サラ「ほんとに……来てくれるなんて……」


奏「自分でもびっくりです、ほんとにずっと同じ人のことを好きでいられるなんて、ちょっと信じてませんでしたから」


サラ「ワタシだけかと……思ってました。ずっと奏ちゃんが好きで、誰に告白されても断って……こんなおばさんになってしまいましたが」アハハ

サラ「でも、心のどこかで奏ちゃんなら迎えに来てくれる、そんな気がしてたんです」


奏「ご期待に添えたなら何よりです。さ、行きましょう」


サラ「行くって……どこに?」


奏「大人のデートに、です」
934 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:47:21.57 ID:hRhH1hsSo
ーーーーー


高級レストランーー


サラ「こ、ここすっごく高いお店ですよ……?」コショコショ


奏「大丈夫です。蓄えはたくさんあるんですよ」


サラ「はー……もうなんか……びっくりしっぱなしです。大人になりましたね、奏ちゃん」


奏「ん……その「奏ちゃん」っていうの、やめませんか? なんだか子供の頃を思い出してムズムズしてしまいます」


サラ「なら奏ちゃんも「サラさん」って呼ぶのやめてください。ワタシだけ呼び捨ては不公平です」


奏「……分かりました」

奏「……サラ」


サラ「!」ボンッ

サラ「ま、待って……!」


奏「いーえ、待ちません。次はサラの番です」


サラ「か、か、か、奏……!」


奏「ふふ、可愛い」ニコッ


サラ「あうあうあう……!」

サラ(こんな、こんなあ……! 奏……ちゃん、カッコよくて可愛いのに、綺麗で、もう、もう……!)


奏「そろそろ料理も運ばれてくるでしょうか。食べ終わったらサラのお家にお邪魔しても?」


サラ「は、はいっ! 構いませんっ!」


奏「よかった」フッ


サラ「ふああ……!」

サラ(微笑むだけでこんなに……)ドキドキ


ーーーーー

ーーー

935 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:47:57.64 ID:hRhH1hsSo
サラ「ーーごちそうさまでした」


奏「……イギリスでもごちそうさまって通じるんですか?」


サラ「あっ。なんだかすごく日本のつもりで言ってしまいました。通じないですよ、もちろん」


奏「ふふ、ですよね」クスッ

奏「……ふう」

奏(緊張する……)


サラ「あ、奏ちゃ……奏は今日うちに泊まっていきますか?」


奏「はい、ご迷惑でなければ、ですが」


サラ「大歓迎ですよ」


奏「よかった」

奏(……よし!)

奏「サラっ」ガタッ


サラ「はい? あ、もう行きますか?」


奏「っ」ブンブン

奏「行く前にこれ……受け取ってください」スッ


サラ「箱……?」

カパッ

サラ「!! こ、これ……」


奏「はい、指輪……です。け、結婚……してください。幸せにします、絶対です」


サラ「……断るわけないじゃないですか……」

サラ「こちらこそ、よろしくお願いします」


奏「!! は、はいっ!」


ーーーーー

ーーー

936 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:48:24.92 ID:hRhH1hsSo
レストランで食事を奢って、指輪を渡して、歩きながら昔の話をして……気づけばサラの家。
綺麗に整頓されていて、やっぱり素敵な人だなと再確認。
その当の本人は顔を赤くしてうつむいている。

「サラ」

名前を呼ぶだけでビクッと肩を跳ねさせて。

「あの日の続き……しましょう?」

形の良い頭を撫でる。
ふわふわの髪が指の間を抜けて、通り抜けた後は柔らかい感覚だけが手のひらに残る。

「奏、昔はなんにも知らない子だったのに……」

「む、そういうはぐらかしはいいですから」

耳を摘む。
くにくにと耳たぶで遊んで、指で耳の穴をなぞる。

「んく……ふっ……」

真っ赤になって。
家に連れ込んで私から逃げる気も、私を離す気もないくせに、まだためらっている。

「サラ」

またびくりと反応する。
今度はその肩を掴んで、容赦なく唇を奪った。
夢にまで見たサラとの口づけは気持ちよすぎて、ともすればそれだけで満足してしまいそうなくらい。
でもだめ。十年も待ったし待たせた。これ以上は待てない。一刻も早くサラに触れたい。

「サラ……れる、ちゅぷ」

舌で舌を舐めるようにする。
粘ついた唾液をすくって嚥下する。

「ふあ……っ」

そこで一旦停止。
私だけがっつくなんて恥ずかしい。
サラにもその気になってもらって、それから抱きしめ合いたい。
937 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:48:51.97 ID:hRhH1hsSo
「ん、ふ……ぁむ、ぢゅ……」

くっついて、口内を堪能して、離れて。
それ以上へは進まない。

「奏、ちゃ……んんぅ!」

「れろ、ぢゅる……。「ちゃん」はいりません……んっ」

「ごめ……なひゃ……はむ、ん……!」

どろどろと溢れたよだれがサラの口の端から伝い、胸元まで滑り落ちていく。

「……ぷあ」

「はぅ、はっ……はぁ……はぁ……」

サラは腰砕けになりながらも、私に体を預けるようにしなだれかかってきて、倒れることはない。
力の抜けた彼女を持ち上げるのは簡単で、ひょいとお姫様だっこに移行できてしまう。

「寝室、どっちですか?」

おずおずと指が持ち上げられる。
もう寝室に入ってしまえば、本当の本当に私たちは一線を超えるだろう。
ドアレバーを押し下げて、一歩踏み出す。
それだけのことで、私たちの間の空気は確かに一変した。
そっとベッドの縁にサラを腰掛けさせ、そのまま顔を寄せる。

「かなで……ん、んぅ……」

「ちゅ、ん……」

舌がサラの歯の並びさえ覚えてしまうほど。

「ぢゅ、れろ……ちゅぱっ」

互いの唾液をすべて交換したと錯覚してしまうほど。

「ふぁ、あ……! あ、んむっ、ちゅ、ぢゅうう……ぷはっ、は、ま、待って……! んんぅ! ん、れろ、ちゅう……」

熱い口づけを交わし合う。
でも、延々とそうしていたい気持ちを抑えて、顔を離す。
もはや眼前のサラは私のことしか考えられないような、そんな私だけを見つめる熱い瞳をしていた。

「ワタシだって……我慢……してたんですよ……? ずっと、じゅーねん前から……」

するりと首元に腕が伸びてきて、首の後ろでホールドされる。
一々発する言葉が甘くて、動作が蠱惑的で、そのたびに胸が締め付けられるほどキュンとしてしまう。

「でも、そしたら……こんな素敵な人になってるなんて思ってなくて……尻込みして……」

「尻込みなんて……。サラ、私はあなたの奏です。あなたに触れられたいんです」

ーーだから、私にも触らせてください。
938 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:49:29.45 ID:hRhH1hsSo
そっと押し倒す。
頭を撫でると、気持ち良さそうに目を細める。
その手を下ろして、首に指先を当てる。

「ひゃんっ」

くすぐったそうに身をよじるけど、逃げるような動きではない。

「いいですよね……」

そっと囁くと、こくんと頷きが返ってくる。
破裂しそうな程に高鳴る心臓を抑えて、服を脱がしにかかる。
ただの白いワイシャツにジーンズ。
限りなくシンプルな服装なのに、サラが着ているととても素敵なファッションに見える。
ぷち。
惚れた弱み……を抜きにしても、やはりサラはとびきりの美人だ。
ぷち。
火照って汗をかいている首筋、薄く肉が乗った鎖骨。
ぷち。
自分とは比べ物にならない、まるで芸術品の如き美しさを醸し出している。
ぷち。
最後の一つ。
ぷち。
全てのボタンを外し、するっと腕を抜き、インナー姿にさせる。
内に着ていたのは無地の白シャツで、うっすらとその奥の赤い下着の影が見える。

「……っ」

息を呑んだのはどちらだったのか。どっちもだったのかもしれない。
ぐいとシャツをまくりあげると、下着にひっかかった反動で大きく一度山が震えた。
そしてその山を覆っている赤い、真っ赤な、下着。
レースがカップの上部と下部を飾っている、よくあるおしゃれな下着だ。
でもこれは、よくあるサイズじゃない。
少なくとも私のものが倍になったとしても到底叶わない大きさだ。
背中に手を回してホックを外そうとする。三つもフックがある。
けっこうな力を込めて外すと、ぶるんと弾くように胸が下着を持ち上げた。
939 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:49:56.89 ID:hRhH1hsSo
あまりに大きすぎて、下着でキツく締め付けている状態だったのかもしれない。
浮いたブラジャーをさらに上へとずりあげていく。
鎖骨の辺りまで持ち上げると同時に、下着から開放された胸が大きくバウンドした。
プリンのように揺れた山は完全に上向きの球状で留まった。
そこに指を這わせる。

「……っあ」

痛くはなさそうだ。
ただひたすらに声を押し殺している。
右手で下からすくうようにして、頂点をくりくりとこね回す。
大きな乳房に不釣り合いな、綺麗で小さな乳首。
次はそこに舌を伸ばした。

「あっ、ん……!」

ほんのり甘い。気がする。
ころころと転がすようにすると、それだけでたくさんの反応を見せてくれる。
手のひらで口を抑えて、声がもれないようにしたり。
熱く潤んだ瞳から、耐えきれない涙が一筋溢れたり。
左右に頭を振って、どうにかして快感を逃がそうとしたり。
その動き全てを上目遣いに観察する。
可愛い、けど、足りない。
もっと声を聞かせてほしい。

カリッ。

「ふあぁ!? あっ、だめ、かなでっ……!」

だめ。分かりました。
パッと顔を離す。手も止める。

「えっ……」

物欲しそうな顔。可愛くてたまらない。
私よりも四つも年が上のようには到底見えない。

「「だめ」なんですよね……?」

「奏、意地悪です……だめじゃない、ですから……」

指を絡めて、手のひら同士をくっつける。
なんだか本当に意地悪になってしまったのかもしれない。
もっと困らせたくてたまらなくなる。

「じゃあ、もうだめって言っても私が満足するまでやめませんからね?」

こくん。
その小さな頷きに、私はそっと手を離した。
940 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:50:23.33 ID:hRhH1hsSo
離した手を、今度は下へと持っていく。
ベルトを外し、ジーンズも太ももがあらわになるまでずり下ろすと、ブラジャーと同じレース付きの真っ赤なランジェリーが目に飛び込んできた。
ごくりとツバを飲み込み、その中心に指を這わせる。

(……わ)

すでにしっとりと湿っているのが分かった。
そのまま指を上下に軽く揺する。
こしゅっ、こしゅっと絹を擦る音だけが部屋に響く。
サラが声をあげないので、下着の上からでは気持ちよくないのだろうかとサラの反応を見てみる。
……すごく声を我慢していた。
具体的には、シーツを手が白くなるほどに握って、口も開けまいと唇を噛むようにして、目もぎゅっと力強くつぶっていた。
またも意地悪心が湧き上がってくる。

「ひっ……!? あっ、くぅ……!」

わざと指に力を入れて、押し込むようにする。
下着の上からでも感じるようで、目を白黒させて反応してくれた。

「あっ、く、ん……! んぅ、んん……っ!」

押したり引いたりを繰り返す内に、いつの間にか粘ついた液体が指を濡らしていた。
指を離してみると、少しだけ糸が伸びたあとぷつんと途切れる。
指の腹で伸ばして遊んでいると、サラと目があった。
見せつけるようにして指の先の愛液を舐め取ってみる。
あわあわと顔を赤くして、照れて視線を外されてしまった。
見られていないのをいいことに、今度はさっと下着も下ろす。
綺麗に処理されたそこは彼女自身の出したいやらしい粘液でテカっている。
指をあてがい、少しずつ進めていく。

「あぁ……っ! かなで、ぎゅー、ぎゅーしてください……!」

ずくんと心に甘い快感が走る。
なんでこの人はこんなに可愛いのだろう。

「これで、大丈夫ですか……?」

お望みどおりに上から抱きしめる。
するとイヤイヤと首を振るので何事かと聞くと。

「……かなでも、脱いで」
941 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:50:50.26 ID:hRhH1hsSo
恋人から上目遣いにお願いされて無理ですと言えるほど私は強くないようだった。
サラにも手伝ってもらって互いに裸になっていく。
サラの洋服はほとんど脱げているようなものだったのですぽんすぽんと脱がして。
私の服もサラの拙い手付きで脱がされていく。
私の下着姿は貧相そのもので、興奮なんてできるとは思っていなかった。
でもサラは私を脱がしているということに緊張したらしく、震える手でブラジャーとショーツを脱がされた。
ふよんと小さく震える私の胸を見て、でもすぐに顔を逸らされる。
恥ずかしいのはお互いさまだ。脱いだのに何も言われないのはそれはそれで傷つく。

「どう、ですか。私の裸は」

そっと両頬に手をあててこちらを向かせ、強制的に私を見せる。
視線が二度上下させたあと、サラは口を開いた。

「……すごくきれい……です。なんだかもうワタシ緊張で……」

ぷるぷると震える手を見せてくる。
正直私も似たようなものだ。ここまできてもまだ夢みたいで、勢いとカンだけでなんとかしている。
でもそれをサラには伝えない。緊張をサラに教えてしまえば、また子供扱いされるような気がするのだ。
だから。

「大丈夫です。私に任せてください。ね?」

そんなことを言ってキスをして、また押し倒すのだ。
942 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:51:19.88 ID:hRhH1hsSo
裸で抱き合うと安心感が違うようで、ぎゅううと首に鼻筋を埋めるようにして抱きついてきた。
サラの肩しか今は見えないので、太ももに手を置いてからそろそろと上に持ち上げていく。
ベタついた太ももを抜けると、さっきまでと変わらない潤みを携えた秘所が指を受け入れた。

「あっ……かなで……!」

抱きしめられる腕に力が入るのが分かった。
ふうふうと漏れ出す熱い息が首をくすぐってきてこそばゆい。

「んぅ……!」

サラがびくんと体を強張らせる。
そのたびに私の体の下で大きな胸が形を変えて、私にも興奮を与えてくる。

「大丈夫です。力を抜いてください」

ちゅっと首に優しくキス。
力が段々と抜けるのを感じて、しばらくしてから指を進ませる。
サラの中は熱くて、指が溶けそうなほど。
そして。

「全部……入りましたよ」

指の付け根がぴったり入り口に触れて、それ以上進めないことを示していた。

「痛くはありませんか?」

「だい、じょうぶ……です」

こんな聞き方をしたら大丈夫と返すに決まってる。
大丈夫なはずないのに。
愛液とも違う、ぬるくてドロリとした液体。純潔の血。
それがつう、とシーツを汚している。
痛くない訳がない。

「サラ、少しこのままでいますから、深呼吸してーー」

「かなで」

ぴしゃりと言葉を止められる。
サラが顔を持ち上げて、目尻に涙を溜めた瞳と視線が交わり合う。
943 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:51:47.48 ID:hRhH1hsSo
「かなでに気持ちよくしてもらえたら大丈夫、ですから」

痛いはずなのに、十年前と変わらない笑顔でそんな優しい言葉を。

「……じゃあ、動かしますよ」

そこまで言わせて行為をやめるほど、空気の読めない女じゃない。
でも、痛みがひどくならないようにできる限り優しく指を動かす。
顔をあげてくれたので、キスも混ぜつつ続けていく。

「うっ、く……!」

やはりまだ痛いのだろう。
苦しげに息を漏らし、痛みに耐えているのが見て取れる。
浅く、ゆっくりと動かさなければ。

「あっ、は……ぁ……!」

くちゅ、ぷちゅ、と愛液の溢れる音を聞きながら、サラの中をほぐしていく。

「気持ちいい、ですか……?」

「は、っい……」

少しずつ気持ちよくなってくれてるのだろうか。
声に甘さが含まれてきて、それを聞いて少し指を奥まで入れていく。
さらに高い声で反応してくれて、動かす指に力が入る。

「あっあっ、かな、っで、んう、ふあっ……あぁ……!」

がくがくと腰が震えてるのが分かる。
イってくれるかな。イってほしいな。
でも、指を突き入れたり、力任せにしたりはしない。
優しく、でも気持ちよくイってほしい。

「サラ、イケそうですか?」

「聞かっ、ないで……んっ……!」

きゅうきゅうとサラが指を締め付けてくる。
水音が大きくなって、サラから溢れたものが手のひらを濡らしていく。

「ふっ、くっ、っあ、あ、んっ! かな、かなで……! きます、きちゃいます……!」

ぶるぶると震える体を精一杯しがみつかせながら、快感に耐えている。
汗ばんだ顔に涙混じりの声、揺すられる乳房の感触。

「……っ、サラ……!」

もうこれ以上は私が耐えきれなかった。
944 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 19:52:14.96 ID:hRhH1hsSo
親指の腹で、クリトリスを潰すようにこねる。
その瞬間サラの中が大きくうねり、がくんがくんと腰が跳ねた。

「いぅうっ!? う、ふぁああああっ!! や、かな、かなれ、やあああ!」

ぎちぎちと指が千切れそうなほどに締め付けられる。
震えは止まらず、肩口に顔を埋め、息を吐き出すことしかできていない。

「ふう、ふうう……! とまんにゃ、ふやぁああ……!!」

びくびくと脚が痙攣している。
浅くなった呼吸に合わせて胸が小さく上下して、固くなった乳首同士が擦れあった。

「はあ……はあ……っ、かなで……」

快感の波が去るまで抱き合って、そのままこてんと優しく隣に倒される。
目線が絡み合って、どちらからともなくくすくすと笑いがこみ上げてきた。

「サラ、気持ちよかったですか?」

「はい、すっごく……。こんなにすごいの初めてで……ちょっと怖かったです」

「気持ちよくできてよかったです」

汗で張り付いた前髪を整えてあげて、そのまま頭を撫でる。
十年前は全くの逆で、甘やかされるばかりだった。
今こうしてサラを甘やかしてあげられることに、胸の内が少しばかりくすぐったい気持ちになる。

「奏、シャワー浴びましょうか」

「はい」

ぎゅっと手を握って、二人で浴室に向かう。
ベタついた体とは真逆の、さっぱりした気持ち。
サラへの愛しさが心の中に爽やかな風を吹かせて、これからを祝福しているかのようだった。
945 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2019/03/10(日) 20:00:22.42 ID:hRhH1hsSo
お待たせして本当に申し訳ありませんでした!

これでこのスレは本当に終わりになります
もしまだ読んでくれている方がいましたら、その方達には感謝しかありません

またもう一つ謝罪になりますが、もう一つ書かせてもらっているスレ
【安価】勇者(♀)「百合で冒険しろって?」【百合】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1527513144/
の方は更新停止を宣言させていただきます
一つのスレに時間がかかりすぎたこと、キャラ設定が複雑になりすぎていたこと等々理由はありますが、これ以上はこのスレを続ける気力が沸かないというのが一番大きいです
代わりにではありませんが、別のスレを建てるつもりです
百合スレになるので、もしスレを建てた際にはよろしくお願いいたします

本当の本当にお待たせして申し訳ありませんでした!!
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2019/03/10(日) 20:32:33.24 ID:4zkZW0EXo
了解です
新スレ楽しみに待ってます
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/03/13(水) 01:15:58.98 ID:ny8RjKQw0
お疲れさまでした.....一人だけめっちゃ要望出してすみませんでした....最高でした
新スレ楽しみにしてます
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