【安価】住人(♀)「白百合荘で過ごす日々」【百合】

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596 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 17:36:48.40 ID:KIoseWcEO
もうこないか…?
597 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/17(金) 17:51:17.09 ID:N+MhoTC/o
19日に簿記の試験あるので勉強してました
終われば更新できるのでもう少しだけお待ちください

ほんとにお待たせして申し訳ない
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 18:08:30.20 ID:Sxfvol4A0
待ってるよ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 19:21:21.27 ID:xq4rYV0no
待っとるでー
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 19:47:32.49 ID:khwqp4Wvo
健闘を祈る
601 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:10:46.62 ID:R/7+eUvlo
>>589
Sの開花が書けなかったのでそこのみ不採用
>>590
>>591
を採用します
602 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:12:42.02 ID:R/7+eUvlo
早苗サイドーー


亜利砂「縁日通り……」


早苗「お祭りをイメージした出店が何店か並んでますね〜」


亜利砂「よし、行きましょう早苗さん!」


早苗「はいっ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「サバゲ部協力、近代射的……面白そうですね」


サバゲ部員「お、お姉さんやりますか? これ、射的用の銃です」ズシッ

サバゲ部員「見た目は本物のショットガンそっくりにしてますが、中身は屋台で見る射的用銃のまんまですからご安心ください」


早苗「頑張ってくださ〜い」


亜利砂「とりゃっ!」パンッ

亜利砂「えい、いけっ!」パンッパンッ

亜利砂「あれ、上手く行かない、なっ」パンッパンッパンッ


サバゲ部員「お姉さん残念! 全弾外れちゃいましたねー。これ、残念賞です!」


亜利砂「く、う……!」

亜利砂「つ、次です!」
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:13:02.95 ID:B+yF5t3Q0
お疲れさまです。待ってましたよ。
604 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:13:21.72 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「物理部開発、激ムズ輪投げ……」


早苗(激ムズ……)


物理部員「やりますか? この輪投げは見た目こそ普通の輪投げですが、この輪がですね」スッ

物理部員「片側だけ重くしてあるので、置くように真っ直ぐ投げると縦に回転してしまうんですよ。しっかりクルクルと回るように投げないといけませんが、そうなるとコントロールが難しいのです」

物理部員「やっていきますか?」


亜利砂「ええ、もちろん」

亜利砂(なんだかんだ言ってもたかが輪投げ。輪投げなら私の得意分野!)ヒョイッ


カシャンッ


亜利砂「あら?」ヒョイッ


カシャンッ


亜利砂(す、すぐに縦になる……!)クンッ


すぽーんっ


亜利砂(かといって力を入れて回転させたらすっぽ抜けるし……)ヒョイッ


カシャンッ


亜利砂「もー!」ヒョイッ


カシャンッ


物理部員「残念! 5つ全部外れです!」

物理部員「リベンジお待ちしてますよ。これ、参加賞です」スッ


亜利砂「うう、ありがとうございます……」
605 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:15:14.95 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「クイズ研提供、なぞなぞくじ」

亜利砂「クイズの難度、解いたスピードにより景品を差し上げます」

亜利砂「変わったくじですね……やってみましょう!」


クイズ研部員「やりますかー? くじボックスどうぞー。お好きなのをひとつ引いてくださーい」


亜利砂「よし、これっ」バッ

亜利砂「……『5000に線を一本足して、半分を表わせ。難易度★★☆ ひらめき★★★』」

亜利砂「……? 半分って……半分?」


早苗(……あっ)ピコーン


亜利砂「500θ……いやこれじゃダメだ」

亜利砂「線って曲がっててもいいのよね……25000……いやこれじゃ5倍……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


(10分後ーー)


亜利砂「わ、分からない……」ズーン


早苗「ちょっといいですか〜?」ヒョイッ

早苗「こう……0と0の間に線を引いて……」スーッ

早苗「50%……ね?」


亜利砂「!!!」


クイズ研部員「おおー、おみごとー。どうぞ、景品ですー」


亜利砂「うぅ……」ショボン


早苗「げ、元気だしてくださ〜い」ナデナデ


亜利砂(な、なでなで……! 落ち着く……)


早苗(泣きそうな亜利砂さん……)

早苗「かわいい……っ」ボソッ


亜利砂「?」ナデラレナデラレ
606 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:15:49.82 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「調理部監修、カラフルわたあめ……」


早苗「やりますか〜? お昼ごはんまだですけど〜……」


亜利砂「いえ、やめましょう……。今の私ならこれすらも失敗しかねませんから……」ショボン


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


がやがや がやがや


亜利砂「あ、ここ空いてますよ!」ストッ


早苗「やっぱり混んでますね〜」ストン


亜利砂「ですね。私達も食べたらすぐに離れましょう」


早苗「それじゃあ早速……いただきます」


亜利砂「いただきます」


もぐもぐ


亜利砂「……」

亜利砂(射的はボールペン、輪投げはポケットティッシュ……唯一の景品はクイズ研のお菓子詰め合わせ……)

亜利砂(しかもこれは早苗さんが手に入れたようなものだし……)

亜利砂「あの、つまらない、ですよね……こんな、失敗ばっかで」


早苗「? そんなことないですよ〜」


亜利砂「でも私、いいところ見せたくて頑張ったのにだめだめで……すごく恥ずかしいです」


早苗「そうですね〜……でも、私は亜利砂さんの新しい一面が見れて嬉しかったですよ……?」


亜利砂「!」キューン


早苗「なんでもできる人なんていませんし、亜利砂さんのそういうところを好きになった訳ではありませんから〜」


亜利砂「す、好き……!?」


早苗「あ……ひ、人として、ですよ〜。ありのままの亜利砂さんを見せてくれる方が、私は嬉しいです」


亜利砂「!」コクコクコク


早苗「元気が出たみたいでよかったです〜。それじゃあ、食べちゃいましょうか〜」


もぐもぐ
607 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:16:21.00 ID:R/7+eUvlo
綾子サイドーー


レイラ「おっぱいさーん!」ドーン


綾子「うおっ……!?」


レイラ「あ、やっぱでかい」モミモミ


綾子「おい」グイッ


レイラ「あう」


サラ「あ、さっきの……」


綾子「いきなり人の胸を揉むんじゃない」


レイラ「だってでかかったから……」


綾子「あのなあ、さっき会ったばっかりの人に胸揉まれて喜ぶ奴がいるか?」


レイラ「いないね!」


綾子「そういうことだ。もう揉むんじゃないぞ」

綾子「……それで? 何か私に用?」


レイラ「あーいや、用はないよ。おっぱい揉んでみたかっただけだから」


綾子「なら早くステージ行った方がいいんじゃないの? 私に構ってたら出番に遅れるよ」


レイラ「確かに! じゃあ私はこれで失礼するね!」

レイラ「良かったらステージも見に来てねー!」タッタッタ


綾子「嵐みたいな奴だな……」

綾子「さ、サラ、奏、私達も行こっか」


サラ「はい!」
608 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:17:00.32 ID:R/7+eUvlo
渚サイドーー


理緒「ふう……少し落ち着いてきたね」


渚「そろそろお昼ですし、皆さんどこか別の場所でご飯を食べてるんだと思いますよ」


理緒「そうだね。私の当番はお昼で終わりだから、もう少しだけ待っててくれる?」


渚「はい、もちろん待ってます!」

渚「……」ソワソワキョロキョロ

渚「り、理緒さん理緒さん。ちょっとこっち来てください」チョイチョイ


理緒「?」


渚「んっ」チュッ


理緒「なっ! 渚……!?」


渚「大丈夫です、誰も見てません」ボソボソ


理緒「……」キョロキョロ

理緒「……ちゅ」チュッ


渚「!」

渚「えへへ、ドキドキしますね……」


理緒「……ちゅう」


渚「んっ、んう……!?」

渚(く、口に……!?)


理緒「ちゅ、んく……ぷぁ」

理緒「……どう? もっとドキドキした?」


渚「す、すごく」ドキドキ


理緒「……誰も見てないよね?」


渚「見てない……と思います。誰もこっち気にしてませんし」
609 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:17:28.29 ID:R/7+eUvlo
歴研部員「理緒ー交代するよー」


渚理緒「「!!」」ビクッ

理緒「あ、ありがと。あと頼むね」


歴研部員「任せてー。あ、着替え裏にあるからね」


理緒「わかった、着替えてくる。渚もこっち来て」


渚「あ、は、はい」トテテ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


更衣室ーー


理緒「……ねえ」


渚「は、はいっ」


理緒「なんであんなところでキスしたの?」


渚「あの……我慢、してたんですけど……着物姿が色っぽくて、我慢できなくて……それで、つい」


理緒「……そっか」


とんっ


理緒「じゃあ私も我慢しなくていいよね……?」


渚「へ? 我慢って……んっ」


理緒「小動物みたいな顔してずっと待ってるんだもん。私だって渚に触りたいの我慢してたんだよ?」


渚「ま、待ってくださいっ、ここじゃ誰か来ちゃ……」


理緒「先にしてきたのはそっち……ちゅう」


渚「ひ、あ……っ!」


理緒「ふふ、渚が悪いんだからね……?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


◆◆◆◆◆◆◆


◆◆◆
610 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:17:57.63 ID:R/7+eUvlo
屋外ステージーー


司会「ーーさあ次はダンスパフォーマンスです!」

司会「我が大学のダンスサークルが集まり、様々な踊りを見せてくれるようです。また、その後には日本でも活躍する外国人ダンサー、レイラ・リトルビーチさんにも踊っていただきます。では、ミュージックスタート!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


レイラ「ふー……」


綾子「おい」


レイラ「うわひっ!?」ビクウッ

レイラ「あ、ああなんだおっぱいさんか……」


綾子「綾子って名前で呼べよな……。まあいいか」

綾子「ね、さっきまであんなに笑ってたのに緊張してるの?」


レイラ「あはは、ちょーっとね。そういえばステージ裏入ってきて大丈夫なの?」


綾子「関係者って言ったら通してくれたよ」


レイラ「へー……あ、あの二人は?」


綾子「奏とサラのこと? あの二人ならさっき会った早苗と亜利砂さんに任せて一緒にステージ前で待っててもらってる」
611 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:18:31.72 ID:R/7+eUvlo
レイラ「そっかそっか。えっと、じゃああのさ、お昼は? 食べたの?」


綾子「食べたけど……あ、そういうことか」


レイラ「?」


ムニュッ


レイラ「ッ!!!?」


綾子「緊張したら口数多くなるタイプなんだね」ムニムニ


レイラ「な、なん、胸っ!?」バッ


綾子「いやね、緊張解してあげようかと思って。……あとさっきの仕返し」


レイラ「……確かに緊張どころじゃなくなったけどさ」


綾子「しかし何度も踊ってるのに緊張するんだな」


レイラ「まあこればっかりはなんとも……。踊りはじめたら楽しくなって緊張も吹き飛ぶんだけどね」


綾子「なら緊張解す必要なかったかな」


レイラ「んーん、助かったよ。ありがと」

レイラ「……ね、なんでさっき会ったばっかの私のこと気にかけてくれるの?」


綾子「なんでって……ステージの隙間から顔見えちゃったからね。いかにも緊張してますー、みたいな顔がさ」

綾子「そしたら「あー、助けなきゃなー」って思って。サラの癖が移ったのかもしれないな」


レイラ「サラ……」


綾子「そ、サラ。私の友達」


レイラ「……よし!」スクッ

レイラ「しっかり踊ったあとで、サラさんにもお礼言うよ!」


綾子「おう、その意気だ」


レイラ「じゃあそろそろ行くよ」


綾子「ああ、見てるからな」


レイラ「いってきます、アヤコ」ニッ


綾子「……ん、いってらっしゃい、レイラ」
612 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:19:00.79 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


司会「さあ続いて、先程も言ったとおりこの方に登場してもらいます! レイラ・リトルビーチ!」


レイラ「どうもー!」


司会「それでは早速踊っていただきましょう! ミュージック、スタート!」


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


レイラ「♪ 〜♪」


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


綾子「……」ジーッ


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


レイラ「♫」クルッ


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

♪♪♪♪♪♪♪

♪♪♪


パチパチパチパチ


司会「見事な踊りをありがとうございました! レイラ・リトルビーチさんにもう一度拍手を!」


パチパチパチパチ!


レイラ「楽しかったよ〜! ばいばーい!」タタタッ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


レイラ「アヤコ!」


綾子「おかえり、レイラ。いいダンスだったよ」


レイラ「いえい!」

レイラ「そうだ、この後ってどうするの?」


綾子「この後? カラオケ大会に茅が出るらしいからそれ見ようかなとは思ってるけど……」


レイラ「ほほー、カラオケ大会……」


綾子「せっかくだしレイラも見てく? 他の人の発表はまだ見てないだろうしさ」


レイラ「うん! そうする!」
613 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/20(月) 23:20:30.22 ID:R/7+eUvlo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


真央「茅ちゃん、頑張ってね!」


茅「任せてよ。今度こそ遠州透にぎゃふんと言わせてやるんだから……!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


司会「さてさて、お次はカラオケ大会となります。うちの生徒からだけでなく一般の参加者も受け付けての大会となります」

司会「得点はカラオケマシーンの得点と審査員の得点の平均となり、優勝者にはこの学祭のみで使える引換券をプレゼント! 参加者の皆さん、優勝目指し頑張ってください!」

司会「ではエントリーナンバー1番から行きましょう! どうぞ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「あ、あ〜♪ ……よし、準備完了!」


真央「ファイト、茅ちゃん! ……あ、そうだ!」

真央「茅ちゃんにおまじないしてあげる。少しかがんで?」


茅「?」


ちゅっ


真央「元気がでるおまじない、だよ」ニコッ


茅「……やばい、めっちゃ元気でた」

茅「よーし、いくぞー!」


安価↓茅の歌う曲
コンマ↓〜↓3の中から最高値が茅の点数
01〜50の場合コンマに+50
51〜00の場合コンマをそのまま採用
00は100扱い
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:30:27.65 ID:B/fFdpvHO
赤い糸(コブ○ロ)
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:36:04.63 ID:hkgztrEQo
やあ
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 23:37:17.78 ID:B+yF5t3Q0
そい
617 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/22(水) 19:35:48.39 ID:aW8BMtJUo
間が空きすぎたので、今までのあらすじ
>>601の前にこれを入れときたかったんですが、まとめるのに思ったより時間がかかってしまいました

四月と五月(>>2->>70
澄野渚が1号室の住人に。
アパート主催のお花見を開催。
お花見から抜け出した渚は2号室の東谷理緒と遭遇。「なぎさ」と呟かれた後、キスされてしまう。
依然として渚からの頼みは聞く理緒だが、理緒から渚へは何も頼まない。
渚がその事を詰め寄ると、かつて理緒は凪沙という子に恋をしていたが、頼み事をしすぎたせいで嫌われたと発覚。

六月(>>99->>149
渚、管理人、天使早苗にキスのことを相談。
理緒が渚と出かけたいと頼み事をする。行き先は美術館に。
美術館で理緒の中学時代の先生神ヶ原亜利砂に遭遇。
美術館を見たあと雨に降られる。渚と理緒は相合傘で帰宅。

七月(>>196->>226
6号室の住人、大岸茅が本屋で8号室の住人、桃山真央と遭遇。
百合本を集める真央と、密かな同性愛者茅は真央の部屋で一緒に百合本を読む。
茅は同性愛の相談を渚や理緒にする。白百合荘の人たちから肯定され、同性でも隠さずに好きになってみようと思う茅。
早苗、ダンス講師の資格を取得。夏祭りに向け住人にダンスレッスンをする。
理緒、翌月の夏祭りに渚を誘う。
真央、翌月の夏祭りに茅を誘う。

八月(>>230->>300
夏祭り開催。
渚と理緒、茅と真央、早苗、亜利砂で行動開始。
茅と真央が逸れてしまう。
中学生と間違えられた真央、亜利砂に補導されかける。
茅と早苗がその場にやって来てことなきを得る。
早苗、亜利砂と行動を共にすることに。
ステージ大会にて、遠州透が審査をすることに。
ステージ大会にて、白百合荘のメンバー茅、真央、早苗は惨敗。外国人ダンサー、レイラ・リトルビーチが優勝。
茅、点数の不服を透に申し立てるも反論され徒労に。
茅と真央、再び逸れるも真央が茅を発見。
茅、真央への恋を自覚。
花火をバックに渚と理緒が再びキス。互いの好意を自覚し付き合うことに。
茅、家族に同性愛者と気づかれ、自宅に軟禁されることに。
618 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/22(水) 19:36:22.62 ID:aW8BMtJUo
九月(>>348->>488
7号室の住人、琴崎綾子、5号室の住人、サラ・ミナヅキ、白百合荘の前で家出少女、若宮奏と遭遇。
奏は茅の知り合い。だが、真央には奏の存在をまだ知らせず、奏の家出問題を解決することを優先する。
綾子、サラ、積極的に奏の世話を焼き、少しずつ心を開いてもらう。
しかし真央と奏が遭遇。現状を話すことで茅の問題は少し待ってもらうことに。
奏の担任が亜利砂と判明。
亜利砂を経由し、奏が親と直接話すことに。
話し合いの結果、奏は親と和解。
奏の問題が解決したので茅の問題へ。
真央、茅母親、茅父親を説得。納得はしてもらえていないが、一定の理解は示してもらい軟禁を解除。自由な行動を許される。
晴れて茅と真央は付き合うことに。
綾子、水泳大会で2位に。
入賞記念と早苗の誕生日を祝うパーティを白百合荘で開催。
亜利砂、早苗と年齢の辻褄が合うことで大学時代に1年間だけ共に在学していたことが判明。
亜利砂、大学時代に早苗に惚れていたことを話しキスをする。

十月(>>496->>564
奏、サラや綾子らと出かけるほど仲良くなる。
奏、買い物の最中、サラが取られたと(無自覚に)感じ、嫉妬から叫んでしまう。
早苗、亜利砂と話し合うことで不安を払拭。亜利砂からの好意に応えられるようになるだろうと思い直す。

十一月(>>571-)
理緒の大学で学祭が開催。
夏祭りで出会ったレイラと再会。
理緒の在籍する歴史研究部の出し物を全員で堪能した後、解散。
渚、理緒と残る。
茅、真央と行動。
奏、綾子とサラと行動。
早苗、亜利砂と行動。
サラ、ナンパされかけるも綾子に助けられる。
レイラ、綾子に勇気づけられステージへ。
茅、ステージ発表のカラオケ大会に一般枠として参加。

現在ここまで
人物紹介は
澄野渚>>5
東谷理緒>>26
天使早苗>>78
神ヶ原亜里砂>>133
大岸茅>>151
桃山真央>>170
レイラ・リトルビーチ>>173
遠州透>>175
琴崎綾子>>309
サラ・ミナヅキ>>328
若宮奏>>352
(要>>327
です
619 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/22(水) 19:37:59.64 ID:aW8BMtJUo
司会「続いては一般参加者、大岸茅さんの歌です。どうぞ」


透「……」


茅「……すぅ」


〜♪


ーー心の通わぬやりとりばかりこれ以上繰り返すよりも


奏「…………」


ーーあなたの心が答え出すまでこのまま二人会わない方が


真央(茅ちゃん、そんなつもりで黙って引っ越ししたのかな? ……なんてね♪)


ーーそれが明日でも五年先でも、いつでもここで待ってるから


亜利砂(八年先……でも)


ーー約束しようよ。そして二人、心に赤い糸をしっかり結んで


早苗「……」


〜♪


パチパチパチパチ


司会「さあ得点の方見ていきましょう!」


カラオケマシン……82
審査員1……65
審査員2……73
審査員3……70
審査員4……100


司会「一人100点が出ましたが、得点は平均点です。平均点は……」


78点


司会「78点です! 大岸茅さん、ありがとうございましたー!」


茅「ありがとうございましたっ」ペコリ


コンマ↓
(100-78=)22以上で茅優勝
21以下で他の人が優勝
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 20:11:17.30 ID:rtHzQ54u0
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/23(木) 07:22:12.07 ID:XwB21GLjo
あらすじありがたい
622 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/11/26(日) 09:27:36.83 ID:B1hwvaOJo
司会「さあ、すべての参加者が歌い終わり、いよいよ結果発表です!」

司会「優勝は……78点! 大岸茅さんです!」


パチパチパチパチ!


茅「わ、私!? やったー!」ワーイ


司会「こちら優勝特典の学祭で使える引換券となります! どうぞ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「ねえ」


透「……」ピタッ


茅「なんで100点なんか入れたの」

茅「……なんかえこひいきで勝ったみたいで正直嬉しくないんだけど」


透「……それは……」


茅「まさか夏祭りの時の償いかなんかのつもり?」


透「……ちが……」

透「……かったから」ボソボソ


茅「なに?」


透「……すご! かった、から……! だから、100点……を……」


茅「ふーん……」


透「……あの時と違って、ほんとに恋してるって伝わってきて……だから、私は100点だと思って……」


茅「……そう。じゃあとりあえず素直に喜んどく。ありがとね」


真央「茅ちゃーん!」タタタッ


ギューッ!


真央「優勝おめでとー! すごかったよー!」


茅「あ、真央ちゃん! へへ、まあねー。あたしにかかれば余裕だよ!」


透「……え……ねえ、まさか、さ……。好きな人って……」


茅「ん? あー……」


真央「?」


茅「想像に任せるよ」ニッ


安価↓から自由安価
誰がどのような行動を取るか
現在14:00〜学祭終了17:00
※参考※行動を共にしてる人たち
渚ー理緒
茅ー真央
奏ーサラー綾子ーレイラ
早苗ー亜利砂
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 10:25:52.25 ID:xk31fgGY0
サラ、綾子、レイラと巨乳に囲まれ、自身の胸と比較してちょっと落ち込む奏。
その様子を見たレイラから『故郷に伝わる豊胸マッサージ』をしてもらうが、レイラの卓越した手捌きに感じてしまう。
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 10:57:07.52 ID:NmXM0eZ9O
少々やり過ぎてしまいむくれてしまった渚のご機嫌とりに奔走する理緒
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 12:19:22.90 ID:zPBvgPdeo
人数の少ないところで真央と茅が談笑
途中真央のアンコールで、一緒に「永遠にともにを歌う二人」
(真央が茅の肩に頭のせながら)
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/26(日) 15:08:14.20 ID:ZiWL8NoxO
亜利砂が出店の三角クジで『テーマパークペア招待券』を当て、早苗とクリスマスデートの約束を取り付ける。
627 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:04:13.00 ID:dpGZxxBro
>>624
>>625(途中まで)
>>626
を採用します
628 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:04:40.52 ID:dpGZxxBro
茅サイドーー


真央「茅ちゃん、こっちこっち」クイクイ


茅「?」テクテク


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茅「お? 休憩用のベンチがこんなとこに……」


真央「ささ、座って座って」ポスン

真央「えー、改めて。優勝おめでとう!」パチパチパチ


茅「ん、ありがと」ニッ

茅「やっぱおまじないが効いたのかな。こうやって……」チュッ


真央「! えへへ……」


茅「あ、そだ。引換券って何に使えるんだろ……」ペラペラ

茅「ジュース、たこ焼き、クレープ……いろいろあるねー」


真央「もう引き換えに行く?」


茅「んーん、もう少し他のとこ回ってからにするよ」


真央「そっか」


茅「真央ちゃんどこか見たいところある?」


真央「うーん……特にはないかなあ」


茅「じゃあしばらくはブラブラ歩きながら何かあるか探してみよっか」


真央「うん!」

真央「……ね、茅ちゃん」ギュ


茅「ん?」


真央「伝わったからね、歌」


茅「……そりゃ、真央ちゃんを想って歌いましたから」


真央「えへへ、嬉しいな」


茅「じゃ、もう一曲……」


♪♪♪♪♪♪♪
629 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:05:06.95 ID:dpGZxxBro
渚サイドーー


理緒「なぎさー……機嫌直してよ〜……」


渚「知りませんっ」プイッ


理緒「謝るからさ〜……」


渚「謝られてもキスマークは消えませんっ」


理緒「じ、じゃああれ! クレープ食べよう! 屋台あるし!」グイグイ


渚「……行きます」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


理緒「……おいしい?」


渚「おいひいでふ……」モクモク


理緒「……ごめん、渚。ほんとに。やりすぎた」


渚「……もういいですよ。……私も意地を張りすぎました」

渚「……ごめんなさい」ペコリ


理緒「……よかった」ニコッ


渚「むぐっ?」

渚「クレープの袋に何か……」ペリッ


理緒「クジ券?」


渚「ああ、出店で何か買うとついてくるんですね。なんだかほんとにお祭りみたい」


理緒「せっかくだし引きに行こっか」


渚「はい、行きましょう!」
630 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:06:41.64 ID:dpGZxxBro
早苗サイドーー


早苗「あら、二人とも」


渚「あ、早苗さん」


早苗「クジコーナーの前にいるってことは〜……クジ引いたの〜?」


理緒「はい。……まあハズレのボールペンだったんですけどね」


渚「早苗さんもクジを引きに来たんですか?」


早苗「私は亜利砂さんを待ってるのよ〜。いろいろ出店を回ったらクジ券が集まっちゃって……「どうせ当たらないので一人で引いてきます」って、亜利砂さん一人で引きに行っちゃったから〜……」


カランカランカラーン!


係員「出たー!! 出ました! 特賞ですー!!」カランカランカラン!


理緒「あ、特賞出たんだ。すごい運の持ち主だね」


渚「特賞って確か……テーマパークのペア券とかでしたっけ?」


理緒「そうそう。……でもよく用意できたよね。ただの学祭の景品なのに……」


亜利砂「さ、さなえさん……」フラフラ


早苗「あ、おかえりなさい亜利砂さん……って大丈夫ですか〜? 人酔いしちゃいましたか?」サスサス


亜利砂「これ……」スッ


早苗「?」

早苗「え、これって……」


亜利砂「と、特賞当たっちゃいました……」


理緒「さっきの先生だったんですか!?」
631 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/03(日) 20:07:11.75 ID:dpGZxxBro
亜利砂「なんか、ビックリしすぎてまだ実感が……」


早苗「そうですね〜……信じられないです……」


亜利砂「よ……よし。早苗さんっ」


早苗「はい?」


亜利砂「行きましょう、これ。一緒に」


早苗「……はいっ」ニコッ


理緒「お邪魔虫みたいだから、私たちはどっか行ってようか」ボソボソ


渚「ふふ。はい、そうですね」コショコショ


安価↓からそれぞれの行動を自由安価
学祭終了まで残り僅か
帰宅するもよし、残って出店を回るもよしです
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 20:40:49.33 ID:tDbsHoW00
帰る際に人ごみに流され、綾子・サラ、レイラ・奏と二組が離れ離れになる。携帯も繋がらないようで・・・(しばらくしたら合流)
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 20:59:46.72 ID:Wpy3ol370
早苗が亜利砂を部屋に招き、部屋にて早苗お手製のお摘みで晩酌
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/03(日) 22:23:15.71 ID:I09XC96BO
茅と真央の姿を見て同性愛について悶々と考えながら歩いている透に渚と理緒が接触(可能なら顔見知りにしてください)
透は二人の姿と会話を通して同性愛について理解を深めると同時になぜか夏休みにレイラからされたキスを思い出す
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 00:36:00.57 ID:sZ3ZqmRA0
一通り出し物を見て回り帰り道で住人達の着物姿や他の制服が可愛い店等で撮影した可愛い写真を見ながらホクホク笑顔の真央、それを見ながら茅が来て良かったねと話をふると茅についての感想ばかり、色んな茅ちゃんが見られてそれが一番良かったと真央に返され不意打ちにドキドキしながらずるいと思う茅
636 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:32:02.04 ID:O53ke+0jo
>>632
>>633
>>634
を採用します

お待たせして申し訳ない
637 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:33:56.36 ID:O53ke+0jo
綾子サイドーー


綾子「もう四時か……そろそろ帰る?」


サラ「そうですね。奏ちゃんなんかは学校から早く帰るよう言われてましたし」


レイラ「いろいろ見れて満足だし!」


奏「歩き疲れてきましたし……」


綾子「じゃあ帰ろ……うわっ!」ドンッ

綾子「いてて……なんだよ、ぶつかったのに謝りもしないで」


レイラ「だいじょーぶ?」トテトテ


綾子「うん、大丈夫」

綾子「……あれ? 二人は?」キョロキョロ


レイラ「そういえば……どこだろ」


綾子「はぐれたか? ドジッたなぁ……」


レイラ「探そっか?」


綾子「当然。あの二人ちっちゃいし、変なことに巻き込まれてなきゃいいけど……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


奏サイドーー


サラ「ふ、不思議なこともあるものですね」

サラ「ちゃんと綾子さんについていったつもりなのに、一瞬目を離しただけで逸れてしまうなんて……」


奏「とりあえず探しましょう。それほど離れてはいないはずですから」


サラ「そうですね。……あ、そうだ」

サラ「奏ちゃん、手を繋ぎましょう。これ以上逸れては大変です」スッ


奏「はい」ギュッ


サラ「えーと、出口に向かってましたし……」テクテク
638 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:35:13.86 ID:O53ke+0jo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


綾子「そうだ電話だ!」


プルルルル プルルルル


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


サラ「? 電話……」スッ


ブツッ


サラ「あ、電池が切れてしまいました……」


奏「あ、綾子さんからかも!」


サラ「ど、どうしましょう……連絡の手段が……。奏ちゃん、ケータイ持ってませんか?」


奏「すみません、うちの方針でまだ持たせてもらってなくて……」


サラ「それじゃあやっぱり自力で探すしかないですね」
639 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:35:43.98 ID:O53ke+0jo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


綾子「電話繋がらないし……」


レイラ「電池切れか、落として壊したか……なんにせよ歩いて探すしかないねー」


綾子「そうだなー。まずは……出口に向かってた訳だし、正門に行ってみるか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


奏「……あの」


サラ「はい?」


奏「今日、助けられなくて……ごめんなさい」


サラ「そんなの気にしなくていいんですよ。結果的に無事だった訳ですし、問題ありません!」グッ


奏「違うんです……! あの時、私……」


ーー私じゃ駄目なの?ーー


奏「あの男の人が私だったらってっ……考えて……っ!」

奏「なんで男の人はサラさんをナンパしても不自然じゃないのかとかっ、止めようと思ったのにっ……!」


サラ「奏ちゃん、落ち着いてください。深呼吸です」ナデナデ


奏「はい……っ、す、う……はあ……すぅ……はあ……」


サラ「落ち着きましたか?」


奏「は……い」
640 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:36:43.15 ID:O53ke+0jo
サラ「んうー……言いたいことはいろいろありますがまず一つ。ワタシはあまりナンパというものを好みません」

サラ「もちろん見た目を気に入って声をかけてくださるんですから、そこは嬉しいですよ。でも、ナンパをする人って大抵は自分にも自信がなくちゃやらないじゃないですか」

サラ「そういうナルシストな方とはあまり……というかまったく仲良くなりたくないですね」


奏「……はい」ホッ


サラ「それとその……奏ちゃん?」


奏「は、はいっ」


サラ「奏ちゃんはワタシのこと……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


綾子「いたっ! 見つけたーっ!」タッタッタ


サラ「!」ビクッ


綾子「よかったー。二人とも変な人に変なことされたりしなかった?」


奏「あ、ええ……大丈夫でしたよ」


レイラ「ケータイ通じなかったのって……」


サラ「ごめんなさい、電池が切れてしまって……」


綾子「ああ、いーよいーよ。よし、じゃあ今度こそ帰ろうかー」


奏「はいっ」

奏(……サラさん、何を言いかけたんだろう)
641 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:37:13.78 ID:O53ke+0jo
透サイドーー


茅『想像に任せるよ』


透(あれって……やっぱり“そういうこと”だよね……)テクテク

透(ど、同性のカップルなんて初めて見た……)テクテク


どんっ


渚「あうっ……。す、すみません。ぼーっとしてて……」


透「……こっちこそ、考え事してて……」


理緒「渚、飲み物買ってきたー……って、あれ」


透「……」ペコリ


理緒「遠州先輩……ですよね?」


透「……」コクリ


渚「お知り合いですか?」


理緒「うん。院に行ったから最近は会ってなかったけど、去年まではよく図書館で会ったりしてて……」


透「……あ」

透「……東谷ってたしか白百合荘? に住んでたよね……?」


理緒「え? ああ、はい」


透「……大岸茅って知ってる?」


理緒「大岸さん? 知ってますけど……」
642 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:37:43.73 ID:O53ke+0jo
透「……あのさ、あの人って……レ……レズ? の人、なのかな……」


理緒「え、あー……」

理緒「……どこまで知ってるんですか?」


透「……仲のいい中学生くらいの女の子と一緒にいて……意味ありげなこと言ってて……」


理緒「えっと……」チラッ


渚「……」コクリ


理緒「……そう、ですよ。その人と付き合ってるハズです」


透「……そう、なんだ」

透「……」モンモン


理緒「軽蔑とか、しないでくださいね。あの子だって普通の女の子で、普通にカラオケ大会に出て……」


透「……そういうのは、しない。大丈夫」

透「……あの子の歌、心に響いた……から。ほんとに好きな人がいるって分かったし……相手が女の子なだけだもんね」


理緒「よかった」ホッ


透「……分かってよかった。……それじゃあね」

透「……それと、ぶつかってごめんなさい」ペコリ


渚「いえ、気にしてませんよ。大丈夫です」


透「……ん。じゃあね」テクテク
643 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:38:12.55 ID:O53ke+0jo
透(……同性カップルか……)


レイラ『ありがとー! 嬉しいからちゅーしちゃう! ちゅっ!』チュッ


透「!!」

透「っ!」ブンブン

透(……私は違う、私は……)


レイラ「……」テクテク


透「あっ……!」


レイラ「……! ……っ」テクテク


綾子「……。……?」テクテク


透「ま、待って……! 通して、通してください……!」グイグイ


どんっ


レイラ「うおっ……!? っとと」


透「ご、ごめんなさ……」ヒリヒリ

透(なんか、さっきからぶつかってばっかだ……)


レイラ「ああ、だいじょぶだいじょぶ。急いでるのか知らないけど、気をつけてね?」


透「……あのっ」


レイラ「ん?」


透「……その、えっと……!」


レイラ「うん」


透「……ぁぅぁぅ……」パクパク


レイラ「んー? 用事ないんなら行ってもいい?」
644 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:38:55.56 ID:O53ke+0jo
綾子「おいレイラ、逸れるなって……」テクテク


レイラ「ごめんごめん、なんかこの子が用事あるらしくてさ」


透「……え、あ」

透(し、知らない人……)タジ


レイラ「それで、何かな?」


透「……ぅ、その……」キョドキョド

透「な、なつまつり……で……」


レイラ「ん? んー……」

レイラ「ああ! 思い出した! 夏祭りの大会で表彰してくれた人!」


透「!」コクコクッ


レイラ「うん……それで?」


透「それで……?」


レイラ「だから、何か用事あるの?」


透「え……あ……!」


綾子「あー……その、なんだ? ここじゃなんだし……どっか別の場所で話すんじゃ駄目なのか? ずっと立ち止まってるから他の人の迷惑になってるし……」


透「……べ、別の場所……で、話す」
645 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:39:25.10 ID:O53ke+0jo
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


喫茶店ーー


綾子「ーーで、聞きそびれたけど貴方は誰?」


透「……遠州透、です」

透(ど、どうしよう……一対一ならまだしも四人も人がいたら……!)グルグル


サラ「レイラさんのお知り合い……でしょうか?」


レイラ「んーん。会ったことは確かにあるけど、知り合いってほどじゃあ……」


奏「でしたら何か落とし物を届けに来てくれたとか?」


透「……」ブンブン


奏「……違うんですね」


透(……言うしか、ない……よね)

透(言ってどうなるでもないけど、言わなかったら次いつ会えるかなんて分からない……!)

透「れっ! レイラ、さん……っ!」


レイラ「は、はいっ」


透「夏祭りのとき……キスしたの……! な、なんで……?」プルプル


レイラ「?」


綾子「キス?」


サラ「したんですか?」


奏(き、キス……!)カアアッ
646 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:39:54.55 ID:O53ke+0jo
レイラ「んー……」

レイラ「したけど……」

レイラ「意味はないっていうか……感情表現の一種というか……」


綾子「話が見えてこない……」


レイラ「つまり、トオルは私にキスされてドキドキしちゃった訳だ」

レイラ「そんで、私が実はトオルに一目惚れしてて、夏祭りのときキスしたのはそれの現れなんじゃないかと思ってーー」

レイラ「もしそうなら私とデートにでも行こうと思った。違う?」


綾子「なるほど……? でもよく分かるね」


レイラ「今まで何人かいたからねー。キスしただけで好かれてるって勘違いしちゃう人」


透「……そう、なの……かな」ボソッ


レイラ「?」


透「……そんなつもりはなくて……ドキドキしたのは確かだけど、自分でもこんなの初めてだったから……」

透「……だから知ってそうな人に聞こうと思った……のかも」


レイラ「……へー」

レイラ「じゃあ確かめてあげるよ」ガタッ


綾子サラ奏「!!」


透「! ま、待って……!」ビクッ


レイラ「待たない」グイッ


ちゅうっ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆
647 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:40:22.65 ID:O53ke+0jo
夜ーー


早苗「今日も楽しかったですね〜」トクトクトク…

早苗「……はい、どうぞ」スッ


亜利砂「ありがとうございます。……では、乾杯」チンッ


早苗「そういえば、あの券っていつ使えるんですか〜?」


亜利砂「えっと……」ゴソゴソ

亜利砂「12月中はいつでも使えるみたいですね」ピラッ

亜利砂「……いつ空いてます?」


早苗「私はいつでも空いてますよ〜。亜利砂さんの都合のいい時に誘ってください」


亜利砂「そう言ってもらえると助かります。……そうね……」

亜利砂(クリスマス……は混むし……いっそ12月に入ったらすぐとか……ああでも期末テストがあるから忙しくなるし……)ムムム


早苗「ふふっ」スクッ


亜利砂(第二週のあたりがちょうどいい? それを過ぎちゃうとクリスマスが来て、年末が来て……やっぱり混みそうだものね)


早苗「〜♪」トントントン

早苗「♪」ヨソイヨソイ


コトッ


亜利砂「はっ、すみません考え事をしていて……」

亜利砂「……これは?」


早苗「すごく簡単なものですけど、おつまみを作ってみたんです。食べながらお酒を呑んで、ゆっくり考えましょう?」


亜利砂「……とても魅力的な提案ですね」ニコッ


早苗「ふふ、でしょう?」クスッ
648 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:41:03.83 ID:O53ke+0jo
奏サイドーー


綾子「さて、と。オレンジジュースでいいか?」トポトポ

綾子「はい」スッ


奏「あ、ありがとうございます」


綾子「えっとなんだっけ……。そうだそうだ、サラがナンパされた後に思い詰めてたから、それを聞きたかったんだ」


奏「……」


綾子「すごい怖い顔してたから心配してたんだぞ?」


奏「……あの」


綾子「おう」


奏「そのときはなんでなのか分からなかったんです。自分でも何が嫌だったのか……」

奏「でも、今は分かるんです。それで……今から変なことを言うかもしれません。……それでも聞いてくれますか?」


綾子「もちろん。聞かせてくれ」


奏(……やっぱり綾子さんは優しいな。優しくて、すごくしっかりした大人だ)

奏(そんな人だから、私も何もかもをさらけ出して自分の悩みを相談できる)

奏「……」ギュッ


綾子「奏……?」


奏「好き……なんです」

奏「サラさんのことが……好きなんです……!」
649 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:41:30.89 ID:O53ke+0jo
綾子「そっ……か」


奏「ナンパされていたのを見て、『あの男の人が私だったら』って思ったんです」

奏「ただそのときは正直、なんでそんなことを思ったのか分かりませんでした」

奏「でも、今日レイラさんが透さんにキスしたのを見て……『ああ、私はサラさんとこういうことがしたかったんだ』と納得できたんです」


綾子「……」

綾子「そうか。奏が……」


奏「変なことを言ってるのは分かってます。でも……!」


綾子「分かった! 私は奏を応援する!」


奏「……へ」


綾子「まあ正直中学生に恋愛は早いと思うけど……奏ぐらいしっかりした子なら大丈夫でしょ」ニッ

綾子「協力できることがあればするしさ。頑張んなよ」


奏「……はいっ!」
650 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:43:17.58 ID:O53ke+0jo
サラサイドーー


サラ「……」

サラ(奏ちゃん……)

サラ(『ナンパしてきた男が自分だったら』……)

サラ(自惚れてもいいなら……いえ、自惚れますが……)

サラ(奏ちゃんはワタシのことを恋愛対象として見ている、ということですよね)

サラ(つまり、今まで何度かあった奏ちゃんの思い詰めた顔や叫んだりというのは……)

サラ(無意識にワタシの周囲の人物に対して嫉妬をしていたのでは?)

サラ(そう考えると、奏ちゃんのワタシに対する好意は非常に強い……そう結論づいてしまいます)

サラ「……」

サラ「……あぅ」カアアア

サラ(冷静に考えてみましたけど、恥ずかしいですね)

サラ(……奏ちゃんはワタシのことが好き)

サラ(……じゃあ、ワタシは?)


人からの好意に気づいてしまったら、どうするのが正解なのでしょう。

  一歩ずつ、確実に距離が近づいています。

まして、それも年下の……。

  年甲斐もなく嬉しくて、幸せな気持ち。

ワタシは彼女を好きになれる?

  私は彼女を好きになれる。

『十一月の学祭』

651 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 21:52:09.34 ID:O53ke+0jo
長々やってきましたが、やっと11月が終わりです。
12月で早苗と亜利砂、奏とサラどっちかがくっつけば、1月を始める前に新キャラを募集します。

ほんとお待たせして申し訳ない。
時間はあるのでこれからペースあげてこうと思います。
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 21:53:42.70 ID:z7++JKPf0
乙です
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 22:13:28.80 ID:MP7ol2C9O
乙カレー
654 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/12(火) 22:28:12.78 ID:O53ke+0jo
早苗「うぅっ」ブルルッ

早苗「……さむい〜……」


ガチャッ


渚「あ、早苗さんおはようございます」


早苗「ええ、おはよう。今日は学校?」


渚「はい。といってもすぐ帰ってくる予定ですけど」


早苗「そう。気をつけて行ってらっしゃいね〜」


渚「はい。行ってきます」タタタッ


亜利砂「おっと」


渚「おっとと……!」


亜利砂「……ごめんなさい。ぶつからなかった?」


渚「はい。大丈夫です亜利砂さん」


亜利砂「学校かしら? 行ってらっしゃい」フリフリ


渚「はい、行ってきます」

渚(最近よく亜利砂さんが白百合荘に寄っていく)テクテク

渚(少し回り道をするけど、自宅から学校までの間にあるから大した手間ではないらしい)ピタッ

渚(なんだかんだ私も仲良くしてもらってるし……)チラッ

渚(それよりも……)


早苗「あ、亜利砂さんっ!」パアアッ


渚(早苗さん、嬉しそうだなあ……)


安価↓から12月中に起こるイベントを自由安価
誰かの行動を安価で指定してもよしです
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 22:30:41.44 ID:z7++JKPf0
綾子、文化祭からレイラと透の姿を思い出してモヤモヤ。
気分転換に温水プールで泳いでいた所レイラと遭遇する。
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 00:14:25.85 ID:V35MhUyF0
早苗と亜利砂がテーマパークで童心に帰りジェットコースターなどで遊び回る
その夜にテーマパーク近くのバーで飲んでいるといつのまにか二人とも寝てしまい終電を乗り過ごす
手持ちも心もとない為、安く泊まれるところを探して『お城』に行きつく
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 00:59:22.81 ID:brswA9vA0
バイトから帰って来た茅が「外寒くって冷えたから真央ちゃん抱かせて〜」(あったかそうな真央を抱っこしたい)と言うのを意味深の抱くに勘違いした真央が急に言われ恥ずかしがりあたふた、なんやかんや誤解がとけた後は抱っこされイチャイチャ
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 01:27:23.83 ID:bXmqQR0R0
クリスマスデートのためのプランやらサプライズやらを考えることに一生懸命になりすぎる誰か
恋人の対応も疎かになって怒った恋人と衝突し、ギスギスしたまま日が過ぎ去り…
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 08:49:23.00 ID:2WNZ+1mfO
レイラとのキスを思い出してドキドキで夜も眠れない日々を過ごす透が理緒に相談するために白百合荘を訪問
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/13(水) 15:28:16.65 ID:S/xaa2w7O
部屋にてサラが奏を想って自慰をしている所に意を決した奏がノックせずに訪ねくる
その結果下半身裸で絶頂した所を奏に見られてしまう
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/20(水) 21:08:43.35 ID:gksUg/tj0
白百合荘の周りには何があるんだろうか
662 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:30:38.14 ID:xx5Nx0dno
綾子サイドーー


綾子「あーあ……」

綾子(私らしくないなあ)

綾子(他人同士のキスが頭から離れなくなるなんて)

チャプ……

綾子(忘れるために泳ぎに来たけど……ダメだ)

綾子(どうしてもレイラと透のキスを思い出しちゃう)

綾子(……もう少し泳ごう)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ざばぁっ


綾子「ふう……」

綾子(少しスッキリしたかな)ペタペタ


レイラ「あっ! おっぱいさん!」


もにゅもにゅ


レイラ「久しぶりー!」


綾子「レ、レイラっ!? てか胸を揉むな!」


レイラ「いやあ、つい」


綾子「ついじゃないだろ……」
663 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:31:04.53 ID:xx5Nx0dno
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガコン


綾子「はい、コーヒー」ポイッ


レイラ「Oh thanks!」パシッ


綾子「で、なんでこんなとこに?」


レイラ「泳ぐと痩せるからねー」


綾子「痩せるほど肉付いてないくせに」


レイラ「そうでなくても体を引き締めるのにいいからさ。私だってこのプロポーションを維持するために努力してるんだよ?」


綾子「ふーん……」


レイラ「で、アヤコはなんでここに?」


綾子「水泳選手がプールにいたらおかしい?」


レイラ「うーん……。それはおかしくないけど、アヤコはもっと別な理由で来てる気がする……」ジッ


綾子(なんでコイツはたまに鋭いんだ……)

綾子「……分かった。白状するよ」


レイラ「お、やった♪」ニヒヒ


綾子「学祭の帰りにさ、透って人と会っただろ?」


レイラ「うん」


綾子「その人とレイラのキスが頭から離れなくてさ。泳げばスッキリするから……だから来たんだ」


レイラ「ふーん……」
664 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:31:31.04 ID:xx5Nx0dno
レイラ「それで、スッキリした?」


綾子「まあ、多少は」


レイラ「そっかそっか、なるほどー……」


綾子「? なんだよ……」


レイラ「ねえ」

レイラ「アヤコも私とキスしてみる……?」ジッ


綾子「は、はあ!?」


レイラ「いや、あくまで想像だけど、アヤコも私とキスしたいのかなーって。だから頭から離れないんじゃない?」


綾子「んなわけ……」


レイラ「なーんて。んなわけないか。まあ会ったのもあの日が初対面だしね」

レイラ「多分初めて同性同士のキスを目の前で見たから動揺してるんだと思うよ。きっとその内忘れるって」


綾子「そっ……か。……そうだよな」


レイラ「そうそう」ノビーッ


綾子「……なあレイラ。今日この後用事あるか?」


レイラ「? ないけど」


綾子「じゃ、うち来いよ。せっかく会ったんだし料理でも振る舞わせてくれ」


レイラ「マジで!? 行く行くー!」
665 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:31:57.82 ID:xx5Nx0dno
理緒サイドーー


渚「あ、理緒さん。あの、今お時間大丈夫ですか?」


理緒「ああ、ごめん渚。このあと先輩がうちに来る予定なんだ。あとでいいかな」


渚「はい、大丈夫ですよ。それじゃあ後で」


理緒「うん。後でね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ピンポーン


ガチャッ


理緒「どうぞ先輩。上がってください」


透「お邪魔します……」バタン


理緒「えっと、相談したいことがあるんでしたっけ……」コポコポ…

理緒「……どうぞ、お茶入れました」コトッ


透「……うん、そう」コクリ

透「……あの、レイラ・リトルビーチっていう外国人のみまなんだけど……」


理緒「レイラさん? 知り合いだったんですか?」


透「知り合いというかなんというか……。東谷も知ってるの?」


理緒「ええまあ。確かこの間の学祭でも踊ってましたよね」


透「そう、そのレイラさん」


理緒「そのレイラさんがどうかしたんですか?」
666 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:32:27.79 ID:xx5Nx0dno
透「……その、東谷をそういう偏見のない人だと信頼して言うけど……」

透「……き、キス……された」


理緒「レ、レイラさんにですか?」


透「……」コクリ


理緒「それで……それに私はどう答えれば……」


透「あのね……その、キスが頭から離れなくて……ドキドキして……」

透「……わ、私ってレズビアン……なのかな。どう思う?」


理緒(半年前の渚みたいな……)

理緒「……そう、ですね。……そんなすぐに断定するべきでもないことのような気がします」

理緒「しばらく時間を置いて……それでもダメなら確かめてみてはどうですか?」

理緒(なんて、渚のやったことと同じことしか思いつかないもんな……)


透「確かめる……って?」


理緒「もう一度キスするってことです。難易度は高いかもしれませんが……」


透「もう一度……」

透「っ!」カアアア


理緒「なんにせよ、今すぐに答えを出すのは早計だと思いますよ」


透「そ、そうだね……。参考になった」ドキドキ

透「……き、今日はもう帰るね」スクッ


理緒「はい。また何かあったら連絡くださいね」


透「……うん、ありがと」


ガチャッ
667 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:32:54.35 ID:xx5Nx0dno
綾子サイドーー


ガチャッ


綾子「あ」


透「……あ」


レイラ「おー!」


透「ど、どうも」ペコリ


理緒「? 誰かいるんですか?」ヒョコッ

理緒「あっ、琴崎さん。おかえりなさい」


綾子「やっほー、理緒。ただいまー」


理緒「先輩、レイラさんの連絡先とか知ってるんですか?」コソコソ


透「し、知らない……」コソコソ


綾子レイラ「?」


理緒「なら聞いとかなきゃ。次会うのがいつになるのか分かりませんよ」コソコソ


透「そ、そうだね」コソコソ

透「レ、レイラさんっ」


レイラ「なに?」


透「あ、あのっ、連絡先、教えてもらえませんかっ」


レイラ「あはは、なにテンパってるのさ。もちろんいいよ」

レイラ「えーとスマホスマホ……」タップタップ


綾子「なんだ、レイラもケータイ持ってたのか」


レイラ「原始人じゃあるまいし持ってるよ……っと。よし、登録できた」


透「あ、ありがとう……!」パアアッ


理緒「良かったですね」


透「うんっ」


綾子「もういい? じゃあ部屋行くか、レイラ」


レイラ「おー!」

レイラ「トオル、バイバーイ!」


透「ば、ばいばい……」

透「……えへへ」
668 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:33:22.90 ID:xx5Nx0dno
理緒サイドーー


理緒(先輩も帰ったし、渚と話を……)


プルルルル プルルルル


理緒「電話……。はい、もしもし」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガチャッ


渚「理緒さん、先輩さんは……」


理緒「先輩は帰ったけど……ごめん、バイトに欠員でたから私が今から出ることになってさ」

理緒「話って明日でも大丈夫かな?」


渚「欠員……大変ですね。話は明日でもいいので、行ってあげてください」


理緒「うん、ほんとごめんねっ」タタタッ
669 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:34:11.00 ID:xx5Nx0dno
早苗サイドーー


ガヤガヤ ガヤガヤ


亜利砂「早目に来たつもりでしたけど、テーマパークって凄いですね……」


早苗「本当……。人がたくさん来てますね〜」


亜利砂「とりあえず、今日は楽しみましょう! せっかく来たんですから、いろいろ回りましょうね!」


早苗「はい〜」ニコッ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「ジェットコースターも久しぶりですね〜」


亜利砂「さ、最初っからジェットコースターですか……飛ばしますね……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「きゃ〜〜〜〜!♪♪」


亜利砂「わ、わああああああああっ!!?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「つ、次はもっと軽いのにしときましょう……」ゼエゼエ


早苗「そうですね〜。ミラーハウスなんてどうですか〜?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「うわ、うわわわ……」フラフラ


ぎゅっ


亜利砂「! か、鏡ばっかりだと酔っちゃいそうですねっ」ドキドキ


早苗「ですね〜」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「お化け屋敷……」


亜利砂「!!」ゾクッ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


亜利砂「キャーーーっ!! おば、おばけえっ!」ギュウウウ


早苗「怖いですね〜♪ きゃ〜♪」
670 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:34:47.14 ID:xx5Nx0dno
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗「あら、もう暗くなってきましたね〜」


亜利砂「冬ってやっぱり日が沈むの早いですね……。まだ楽しみたいのに……」


早苗「最後にゆっくり観覧車でも乗りましょうか〜」


亜利砂「そうですね。最後くらいゆっくりしましょう」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


係員「次の方どうぞー」ガチャッ


亜利砂「よいしょ」ストッ


早苗「ふう、少し歩き疲れましたね〜」ポスン


バタン


ごうん…… ごうん……


早苗「外、もうだいぶ暗いですね〜……」


亜利砂「ほんとですね……。あっちの空なんかもう真っ暗ですよ」


早苗「あっ……! 下! 下見てください!」


亜利砂「?」


早苗「テーマパークのアトラクションがイルミネーションで光ってます!」


亜利砂「ほ、ほんとだ……」


早苗亜利砂「きれい……」


早苗「……ふふっ」


亜利砂「くすっ」


早苗「町も見えてきましたよ〜。こっちもきれいです〜」


亜利砂「……本当に」

亜利砂「きれいです、ね……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆◆
671 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:35:15.16 ID:xx5Nx0dno
亜利砂「楽しかったですねー、遊園地」


早苗「ええ。とっても楽しかったです」


亜利砂「そうだ。明日も休みなんですけど、このままどこかで飲みませんか?」


早苗「それはいいですね〜。ぜひ行きましょう♪」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


早苗(……あれ)ムクッ

早苗(ここどこかしら〜……)キョロキョロ

早苗(亜利砂さんとテーマパークから出て……バーを見つけて……)


亜利砂「すぅ……くぅ……」


早苗(亜利砂さんが一緒にいる……)

早苗(でも家って雰囲気じゃないし〜……)

早苗(ホテル……? とりあえずテレビでもつけて……)ポチッ


テレビ「イク〜、イッちゃう〜」アンアン


早苗「!!?」ブチッ


亜利砂「んんぅ……」


早苗(よかった……起きてない)

早苗(……まさかここって〜……)

早苗(ラ……ラブ、ホテル……?)
672 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:35:45.17 ID:xx5Nx0dno
早苗(え、ええと……)

早苗(服は……)チラッ

早苗(着てますね。シワになってしまいますけどこの際それは目をつぶって……)

早苗(体に異変は……)

早苗(……体がダルいですね〜……。これは二日酔いのせい……よね〜?)

早苗(し、しちゃったから、とかじゃない……わよね?)

早苗(あとは……)

早苗「あ、亜利砂さ〜ん……」ユサユサ


亜利砂「んぅ……?」パチッ

亜利砂「……」ゴシゴシ キョロキョロ

亜利砂「!?」ガバッ

亜利砂「こ、ここここ、ここどこですか!?」


早苗「わ、私も記憶がなくて……」


亜利砂「っ!」バッバッ


早苗(すごい勢いで体を確認してる……)


亜利砂「とりあえず異変はない……ですね」ホッ


早苗「そうみたいですね〜」


亜利砂「……」


早苗「と、とりあえず出ましょうか〜」


亜利砂「は、はい」ドキドキ
673 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:36:12.29 ID:xx5Nx0dno
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


理緒(せっかくのクリスマスだし、デートのプラン考えとかないと……)カキカキ

理緒(お城とかどうかな……私は見てて楽しいけど、渚はどうだろう……)ウーン

理緒(渚にも行きたいところ聞かないと……)ウト…

理緒「……すぅ……」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


渚(理緒さん起きてるかな……)

渚(メールしておこう)ポチポチ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ピロリンっ♪


理緒「っ」ガクッ

理緒(あ……机に突っ伏して寝てたのか……)

理緒(メール……は明日でいいや……布団入ろう……)モゾモゾ

理緒「……くぅ……」
674 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:37:00.94 ID:xx5Nx0dno
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


翌日ーー


渚「……」ツーン


理緒「……」アセアセ


渚「……」

渚「……はぁ」


理緒「……」ビクッ


渚「……ごめんなさい、理緒さん」

渚「理緒さんが悪くないのは分かってるんです。用事がタイミング悪く入ってるだけで……」


理緒「でも……」


渚「そう、「でも」なんです。でも、それでもやっぱり妬いちゃいます」

渚「来週はもうクリスマスなのに、デートの話し合いもできなくて……」


理緒「渚のことをないがしろにしてるわけじゃないんだよ! でも、中々時間が取れなくて……」


渚「分かってます。分かってますから」


理緒「……」


渚「……クリスマス、デートには行ってくれるんですよね?」


理緒「も、もちろん」


渚「ならいいです。クリスマスまではみんな忙しいものでしょうし……」

渚「代わりに、クリスマスはしっかりエスコートしてくださいよ?」


理緒「……うん!」

理緒「そうだ、渚とお城に行こうと思うんだけど……クリスマスにお城って変かな……?」


渚「お、お城ですか?」

渚(お城って……まさかラブホテル……!?)

渚「い、いいんじゃないでしょうか!」ドキドキ


理緒「そか、じゃあクリスマスは楽しみにしててね。しっかりエスコートするから」ニコッ
675 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:37:49.11 ID:xx5Nx0dno
早苗サイドーー


早苗「……はぁ」モンモン

早苗(亜利砂さん……)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


亜利砂「早苗さん……見たいですか……?」

亜利砂「私の……裸……」スル…


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


早苗「!!」ボンッ

早苗(も、も〜! あの日から変な妄想してばっかり……!)

早苗(でも……見てみたい……かも)ゴクリ


亜利砂「早苗さーん」ヒョコッ


早苗「ひゃいっ!?」ビクッ

早苗「あ、亜利砂さん!? どうしましたか〜?」


亜利砂「近くまで来たので、少しお話でもどうかなと……お邪魔でしたか?」


早苗「いえいえ、倉庫の整理をしていただけなので大丈夫ですよ〜」


亜利砂「そうですか、よかった」

亜利砂「……?」

亜利砂「早苗さん、顔赤いですよ。風邪ですか?」


早苗「え、えっ!?」バッ

早苗(うう、顔が熱い……! なんなのかしらこれ〜……!)

早苗「だ、大丈夫です! 大丈夫……。外にいて冷えただけですから、中に入りましょう?」


亜利砂「そうですね。あまり無理はしないでくださいよ?」


♡安価↓から自由安価
クリスマスの性夜に合わせて
渚と理緒
茅と真央
早苗と亜利砂
(レイラと誰か?)
で、エロシーンを書こうと思います
それぞれのカップルにしてほしいこと、プレイをレスに書いてもらい、その中から書けそうなものを選んで書きます
エロシーンは地の文ありでいきます
676 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/21(木) 20:39:46.96 ID:xx5Nx0dno
忘れてた

>>655
>>656
>>658(渚と理緒)
>>659
を採用しました
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 20:45:30.31 ID:iKXiiHVP0
レイラと綾子
レイラの熟練のテクによる乳合わせと手マンでなすすべもなく何度もイかされる綾子。
反撃しようとするも最後までレイラに主導権を握られる。
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/12/21(木) 21:36:11.77 ID:MVcRVfJuO
早苗と亜利砂

酔った勢いで亜利砂に告白する早苗
そのままの勢いで亜利砂を脱がしにかかる
困惑と求められる嬉しさから言いなりになる亜利砂
そのまま亜利砂の胸を「かわいい」といい乳首を舐めて亜利砂をイかせる
その後、お返しとして早苗がワカメ酒をしそれをペロペロと舐める亜利砂
その姿も「かわいい」といいながら亜利砂の頭を撫で撫で
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 23:31:19.17 ID:iKXiiHVP0
すいません>>677変更で
レイラと透・綾子
透が意を決してレイラにキスを頼み、レイラは「本気のキス」で透の口内を蹂躙し、キスだけで絶頂させ骨抜きにする。
その姿を偶然目撃した綾子はもやもやしてしまいレイラに透と同じキスをやって来れと思わず言ってしまい、そのままレイラの「本気のキス」で絶頂する。
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 07:45:29.26 ID:JKl+++CVO
茅と真央
手錠+目隠しのソフトSM
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 09:35:48.67 ID:HbuTfOh3O
渚と理緒
お城のデートは楽しかったが想像していたものと違って不完全燃焼な渚
理緒が気を利かせてどこか行きたいとこある?と聞くと、渚は照れながら指をさす。
そこには『お城』が……

プレイは渚が突然理緒を押し倒し、耳塞いでキスからの渚攻め理緒受けで
682 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2017/12/22(金) 17:04:50.12 ID:7znVTF/bo
一応一通りの組み合わせでレスもらいましたが、まだ募集してますー
奏とサラにもエロが絡まなければクリスマスイベントとして何かあってもいいです
案があれば安価に含めて書き込んでください
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/22(金) 22:38:54.05 ID:cN+zc1d20
サラの部屋へサンタコス(学校のイベントか何かで着た)の奏が来訪
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 02:13:39.95 ID:7knXHDbu0
茅と真央
観覧車の中でロマンチックなキスからの盛り上がってイチャラブ
すっかり夢中になって従業員にバレるかバレかけるか空気読んでのそっ閉じもう一周などそこらへんは任せます
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 12:21:01.50 ID:5KYpHS0y0
クリスマスに奏がサラの部屋で眠くなる。
寝て朝になったら、サラが用意したプレゼントが。
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 14:19:55.40 ID:2qsQ89RA0
渚と理緒
予めお城と聞かされ理緒から誘ってくれたのもあり、以前よりも激しい行為を求められると思いこみイメトレや勝負下着の準備をばっちりして当日に臨む渚
当然そういうことをすると思っていたので普通のデートだけではやはり満足出来ず最近構ってくれなかった分理緒を攻めるまくる

希望プレイはキスをしながら渚主体で押し付けるように貝合わせ
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 18:35:40.21 ID:zZctcxJpO
レイラと綾子
レイラが後ろから優しく耳舐め+胸揉みを行い胸で絶頂できるのように開発
「この先は綾子が望んでくれたらしてあげるよ」という蟲惑的で甘い声にゾクゾクする綾子
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 19:54:47.26 ID:KxRltKqX0
更新待ってます
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/05(金) 20:09:19.27 ID:54muMOJO0
あけおめことよろゆり
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/07(日) 22:45:57.29 ID:RXXjxHzxO
待ってます
691 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:21:28.67 ID:wggPvZaVo
全員分書き終わってから投下しようと思ってましたが時間がかかりすぎるので渚理緒だけ先に投下します
もうクリスマスどころか年明けてますがクリスマス編ということで
692 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:22:00.50 ID:wggPvZaVo
渚サイドーー


車中。助手席に座った私は一息つき、そしてそんな場合じゃないことを思い出しました。
お城のデートと聞き、ラブ……ラブホテル……のことだと意気込んだものの、行ってみれば本当にお城のデートだったのです。
イルミネーションは綺麗だったし、プロジェクションマッピングも凄かったです。特に、手を繋いで同時にセンサーに触れると絵が変わる仕掛けにはびっくりしました。

でも!

一度思い込んでしまっていた以上このままでは不完全燃焼で終わってしまいます。

「渚、あと帰るだけだけど……どこか寄りたいところある?」

車を走らせながら理緒さんが聞いてきました。
そしてふと窓に目をやると、少し遠くに小さな「お城」が見えました。

「あ、あそこに……」

指で目的地を伝えます。
少ししてから「え、あ。わ、分かった」としどろもどろの返事が返ってきました。
静かな車内に微かな緊張感が満ちていくのが分かります。

「……したい、の?」

こくり。

「だ、だって。お城に行くって理緒さんが言ってたから私、てっきり……」

「ああ、そっか。そういえばあれもお城って言ったりするもんね」

こくこく。

そこで会話はプツリと途切れ、言い知れぬ期待感と興奮とがない混ぜになったまま目的地に近づきます。
そして十数分後、私達はお城に辿り着きました。
693 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:22:41.50 ID:wggPvZaVo
『同性の方入室可』

行ってみて初めて知りましたが、同性の方の入室をお断りしているところもあるようです。
幸いにも私達の目の前の案内板には断るような文言はありませんでした。

クリスマスということもあってかほぼすべての部屋が埋まっていましたが、唯一空いていた部屋を選択し鍵を受け取ります。
そのまま部屋へと向かい、扉を開けました。

まず目に飛び込んできたのは大きなベッド。ダブルサイズで、二人で横になっても余裕のある大きさです。
そしてやや暗めに設定されている明かりに照らされ、様々なアメニティや道具が棚に陳列されていました。
ゴムやローターといったものを見つけてしまうと、やはりここはそういう場所なのだと気付かされます。

「お風呂……先入ってきていいよ」

緊張の伝わる声で理緒さんがそう言います。

「は、はいっ」

固くなった体をギクシャクと動かしどうにか荷物を置いてから、私は逃げるようにバスルームへと向かいました。

ガラス張りのバスルーム。内側からはもちろん、外からも見えてしまいます。
理緒さんに目をやると、こちらを見ないようにしているのか、ベッドに腰掛け逆側を向いていました。
そのちょっとした配慮に少しホッとし、すぐさま体を洗う準備を整えます。
熱いお湯を肩から下にかけ、丹念に体を洗います。
臭いと失礼だし、恥ずかしいし、理緒さんに幻滅されてしまうかもしれません。
顔や髪までしっかりと洗いたかったのですが、体が期待してしまっているのかすでにスイッチが入ってしまっています。
我慢もできない私は丁寧に、かつ手早く入浴を済ませバスルームを出ました。
バスローブの下に下着を着けようか着けないか少し迷って、どうせ外すのだから着けなくてもいいと気づき、肌の上にバスローブだけを羽織り理緒さんの元へと戻りました。
694 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:23:19.99 ID:wggPvZaVo
顔を伏せ、目を合わせないように理緒さんがバスルームへと入ります。

さあああああああああ。

シャワーの音だけが耳に入り、いよいよその時が近いことを知らせてきます。

あああ、なんでこんなところに私はいるんでしょう。
自分自身で言ったのは確かですが、もう、もう……!
瀬戸際まで来てことさらに緊張が高まり、心臓が爆発しそうなほどに脈打っています。

きゅっ。

シャワーが止まり、ドアの開く音。

そして、うっすらと桜色に染まった肌を晒し、理緒さんが出てきました。
何も身に着けず、ぺたぺたとこちらへ歩いてきます。
視線をどこに向けたらいいか分からずあたふたしている内に、いよいよ理緒さんもベッドへと辿り着きました。
隣に腰掛け、肩に肩を押し付けてきます。
バスローブを一枚だけ隔てたその先、触れた部分だけが理緒さんの熱を伝えてきます。

「渚、こっち見て」

顔を向けると同時にゆっくりとした口づけ。
ちゅ、ちゅ、と何度も唇が合わさります。
それだけでうっとりとするほどの多幸感に包まれ、同時にもっと気持ちよくなりたいという欲望も鎌首をもたげ始めました。

舌を突き出してみると、ぬるりと理緒さんの口内へ侵入します。
しかし即座に理緒さんの舌で絡め取られ、唾液を塗り込まれるように舌がくるくると動き回ります。
と同時に、理緒さんの右手が私のうなじをくすぐるように撫でてきました。
優しい手つきなのに、やっぱり理緒さんに触られるとそれだけで堪能が高まってしまいます。

「んく、ふ、ぅ……!」

あ、まずい……。

「んぅ……! んあ、ぁう……!」

なんか、キスだけで……。

「ぃ、く……ぅ……!」

ゆっくりゆっくりと体の内からきゅううとした感覚が巡ります。
ふるふると指先が震え、かくんと理緒さんの方に倒れ込んでしまいました。
695 : ◆ZOSRNJGVq. [saga]:2018/01/07(日) 23:23:58.08 ID:wggPvZaVo
「渚……大丈夫?」

「は、はい……」

い、イッちゃった……。キスだけで……。

ぽふんと優しくベッドに寝かされ、頭を撫でられます。

「あ……」

私の胸元に視線を落とした理緒さんが硬直しています。
はだけたバスローブの下には下着を付けておらず、つまりは……。

その可愛らしい反応を見せる理緒さんを見た私は頑張って体を起こし、逆に理緒さんを押し倒します。

「理緒さん、私の体を見て興奮してくれたんですか……?」

私の下の理緒さんが小さくこくり。
ああ、私の彼女かわいすぎます。

「え、な、なに?」

耳を塞いであげて、それからキスを落とします。
確かこうすればキスの音が頭の中で響くとかなんとか……。

ちゅ、ちゅう、ちゅぱ、ちゅうう。

「や、なぎさ、なぎしゃ……! ん、ぁあ……! んぅ、んむ、んん……!」

わ、わあ。理緒さんすごいトロンとしてる。
もっと見てみたい、かも。
さらにわざとらしく音をたてて口内を責め立てます。
そうこうしているうちに理緒さんが目を固く閉じて泣きそうな顔になりました。
というか、目尻から涙が数滴垂れています。
ああ、こんな姿すらも愛おしく感じます。
ここで右耳からだけ手を外し、口をそこへ寄せます。

「理緒さん、可愛いですよ」

そして耳にキス。少し耳の穴に舌を入れてみたりして。

「っ!!? あ、ぅあ……! は、ぁぁぁああああ……!!」

あ、イッた。
腰を軽く震わせて、力が入りすぎて肩まで固くなっています。
覆いかぶさっているからこそ分かるそんなことを一つひとつ確認すると、ぞくぞくとした征服感が体を駆け抜けます。
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