【マギレコ】いろは「好感度測定のウワサ……?」【コンマ】

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1 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/09/25(月) 00:45:48.19 ID:SNq7WCF/0
 キャラ崩壊、独自設定に注意



 神浜市を調べるようになってからちょっと。
 やちよさんの助手として私は空いた時間を利用してウワサの調査をしていた。
 聞き込みはもちろん、足で情報を探し回り――命懸けの場面も多かったはずなのに、思い返してみれば不思議と充実した日々であった。

 そう。あの日あれを見つけるまでは。

いろは「……?」

 とある土曜日の夕方。いつものように神浜を探索していた私は、不思議なものを見つけた。
 オレンジ色の陽の光に照らされた一本の看板。町に看板があることはおかしくない。けれど私の視線は一目見た瞬間それに釘付けになってしまっていた。
 それほどその看板は異質だった。
 細めの丸太一本と木の板一枚だけで作られ、きっちりしたサイズの紙が貼り付けられているチープな作り。
 地面のコンクリートにまるで最初から穴が空いているかのように綺麗に刺さっており、住宅街――車も普通に通る道なのにど真ん中に配置されている。

 ……うん。常識的に考えてすごくおかしい。
 『町に看板!』ってところだけだよね……。おかしくないのは。

いろは「もしかして新しいウワサ……?」

 危ないことに巻き込まれるかもしれない、なんてことは考えず私は思うまま近づいてしまう。実際それで危ない目に遭ったこともあるのに。
 それでもフラフラ近づいていくのは私の中で「ウワサ」イコール「手がかり」みたいな方程式が出来上がっているからに違いない。
2 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/09/25(月) 01:13:01.28 ID:SNq7WCF/0

いろは「……」フムフム

 看板にはたった一文。『あなたは好感度を見たいですか?』。
 ……なんだろう? この問いかけは。

いろは「好感度……好感度。どれだけ好かれてるってことかな」

いろは「そんなの見られるなら、見てみたいよね」

 やちよさんに鶴乃ちゃん、フェリシアちゃんにみたまさん。それに手を貸してくれる魔法少女のみんな。
 全員の気持ちを見られるなら喜んで頷く。でもこうも露骨に怪しいものを頼る気にはならな――

??『見てみたい? 見てみたいの?』

いろは「へぇっ!?」

 くすくすと笑い、ささやくような声がすぐ間近から聞こえた。
 驚き飛び跳ねて周りを見回すけど誰もいない。
 なんだかまずい気がする。否定しないと……!

いろは「あ、あのっ。見てみたいけど、見えなくてい――」

??『なら力を貸してあげる』

いろは「いいんですけど!?」

??『いいならいいじゃないの』

いろは「そのいいじゃなくて――えと」

??『はいじゃあ頑張って』

いろは「ちょっ! 本当に要らない――」

 妙に砕けた口調になった声の適当さに戸惑っていると、私の前から看板が消えた。

 ……完全に巻き込まれちゃった。

 ど、どどどうしよう……。

いろは「そもそも何に巻き込まれたのかも分からないし……」

 誰かに助けを求める、とか?


 ↓1、2 ちょうどよく会う人 実装されているマギレコの魔法少女で一人指定 被ったら安価下
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 01:55:27.30 ID:sxTofP6pO
鶴乃
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 02:03:36.26 ID:ZgPbVjXgo
ももこ
5 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/09/25(月) 03:58:08.73 ID:SNq7WCF/0

鶴乃「あっ、いろはちゃんだ! おーい!」

ももこ「ちょ、鶴乃? 街中だぞ」

 どうしようとあたふたしていると、前の方から見慣れた女の子二人が。
 私を見つけると笑顔で手を振り小走りでやって来る明るい女の子、鶴乃ちゃん。彼女の少し後ろで呆れ顔をしながら早歩きで進むもう一人、ももこさん。
 二人とも心強い私の味方で、これまで何度お世話になったかは分からない。

いろは「ぁ――鶴乃ちゃん、ももこさん!」ダッ

ももこ「いろはちゃんまで……なにかあった?」

 だから彼女達の姿を見た直後、私も走り出していた。
 何かに巻き込まれた不安と焦り。自分からフラフラ近寄ったのに、と思わなくはない。
 でもああ簡単に巻き込まれるなんて――

いろは「――あれっ?」

 二人に近づいた私は足を止めた。
 いつもの制服姿の二人の頭上。そこに不思議な数字が浮いているのだ。

 これが好感度……?


 ↓1、2 鶴乃、ももこ のいろはへの好感度 コンマで測定 00は100
      ゾロ目は二倍にして計算。奇数は通常の二倍。偶数のゾロ目は――

     『01から20』 顔見知り……むしろ敵対?
     『21から40』 ちょっと苦手な知り合い
     『41から60』 普通のお友達
     『61から80』 親友レベル。信頼している
     『81から100』 恋愛対象。意識している?
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 04:43:45.77 ID:MHgo9Z320
ほい
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 05:09:02.07 ID:xFUexrGao
あい
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/25(月) 07:03:56.21 ID:s6gfDXFp0
ももこ低っ
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/26(火) 02:17:10.69 ID:Fb8IB4AdO
愛情たっぷりの50点のチャーハン食べさせてくれるんだ…
10 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/09/27(水) 08:12:57.36 ID:jg6ppdCUO
鶴乃 77×2 154
   『いろはちゃん愛してる! いろはちゃんと一緒にいたい!』

ももこ 7
   『まぁ……苦手だけど約束しちゃったからなぁ』



いろは「……」ゴシゴシ

 立ち止まり、目を擦る私。
 何かの見間違えであって。そんな願いも目を開いてすぐ打ち砕かれた。

 ……うう。やっぱり見える。
 数字と一言コーナーみたいなのが。

 あれが好感度だよね?
 どれくらいが普通なんだろう。鶴乃ちゃん3桁いってるけど、ももこさんはたった1桁で……考えるのが怖い。

 一言のところも不穏だし――

鶴乃「ぼんやりしてるところにドーンッ!」ガバッ

いろは「わひゃっ!? つ、鶴乃ちゃん?」

 いっそ逃げ去ってしまおうか。なんて思っていた私の真正面から衝撃。反射的にそれを受け止めようと手を伸ばせば、すぐ目の前にいたのは鶴乃ちゃん。人懐っこい笑顔を浮かべて私に飛び付いている。
11 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/09/27(水) 08:13:47.34 ID:jg6ppdCUO

鶴乃「えへへ、いろはちゃんはくっつき心地最高だね! むしろ最強。あぁー癒される」ナデナデ

いろは「あはは……ちょっとくすぐったいかな」

 ニコニコと笑いながら私を抱きしめ、頭を撫でてくれる鶴乃ちゃん。いつも通りな過剰スキンシップだけど――好感度を見てしまった今、どうしても意識してしまう。
 ももこさんが一桁で、鶴乃ちゃんが3桁。単純に百倍近くの好感度があるわけで――どこまで想われちゃってるんだろう。的な自意識過剰な悩みが頭に浮かんでしまう。

ももこ「こら、鶴乃。いろはちゃん困っちゃうだろ」

鶴乃「そーかなー。わたしのハグはやちよにも好評――っていう設定なんだけど」

ももこ「設定ならそれは勘違いだな」

鶴乃「むー。そうでも離れないからね」ギュウウウ 

 ももこさんも私の近くへ。三人揃い、自然と道の恥へ。
 好感度が本当に高いのならば、鶴乃ちゃんは私のことを嫌ってはないはず。私は実験も兼ねて、普段はまったくしないであろう行動をとった。

いろは「ぅ――うん。私は嬉しいよ。その、鶴乃ちゃんが抱き締めてくれると」

 自分からもギュッと少しの力を込めて鶴乃ちゃんを抱き締める。
 恥ずかしさでちょっと吃ったのは秘密だ。いつもはされるがままだったけど、どうかな?
12 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/09/27(水) 08:14:23.72 ID:jg6ppdCUO

鶴乃「へっ? や、やだなーいろはちゃん。嬉しくなっちゃうよ」

 ……すごく分かりやすい。頬を赤らめニコニコと笑う鶴乃ちゃん。動揺しているのか、腕の力が緩んでいた。
 やっぱり本当に好感度が見えるみたい。でもなんでこんなに鶴乃ちゃんに好かれているんだろう? ももこさんに嫌われている理由も気になる。

『あら見てみたい? 知ってみたい?』

 うん。――って、あ、あれ!?
 消えたと思ったのに、どこに――

『周りには聞こえてないからお気になさらず』

『気になっていること、教えてあげるわ』


 ↓1 鶴乃の好意の理由――その判定
   コンマ末尾の数字が高いほど不純。0は10とする

 ↓2 ももこの理由判定
    数字が高いほど深刻
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 08:32:11.33 ID:B4nZQzOIO
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 10:18:48.47 ID:8yE0DyctO
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/27(水) 15:27:13.72 ID:tggaGJubO
二人ともなんとも言えない数字で
16 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/09/28(木) 08:02:58.44 ID:kEhODrcSO


鶴乃 3
   わりと純粋な方

ももこ 7
   わりと深刻め


ももこ『……なんか、納得できないんだよなぁ』

 ――ッ? も、ももこさんの声?
 これが『理由』?

ももこ『いろはちゃんが悪いってわけじゃないけど……四人チームになるのかなぁなんて思ったりもして』

ももこ『――けど結局、やちよさんと一緒に行動することになってるし……モヤモヤする』

 ……ぁ。
 そうだよね。やちよさんとももこさんは今はあんまり仲良くないし……お世話になったももこさんに何も言わないで、やちよさんとウワサ調査をしようと決めたのは複雑な気持ちになるかもしれない。
 全然考えなかった……。

ももこ『ウキウキしてたアタシもいるし、あーっ恥ずかしい!』

ももこ『……まぁ、やちよさんみたいに綺麗な人の方がいいのかもなぁ。一緒にいてウザいっていろはちゃんに思われたんだろうな、アタシ』

 ――え? そ、そんなこと……

鶴乃『いろはちゃんはパッと見て一目惚れだったけど――話していて、わたし思ったんだよね』

 あ、あれっ? ももこさんの話終わり?  というか、一目惚れって――

鶴乃『一つになるべき運命だって』

いろは「ふぁっ!?」

 低音の恐ろしい一言に、私は思わず叫んだ。
17 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/09/28(木) 08:03:57.24 ID:kEhODrcSO

鶴乃「……」
ももこ「……」

 そして二人にきょとんとした顔で見られる辛い現実へカムバック。鶴乃ちゃんがまだくっついているのを見るに、さっきのは脳内で起きたことみたいで時間はあまり経過していないらしい。

ももこ「いろはちゃん、大丈夫? なんかぼけーっとしてたけどさ」

鶴乃「急に叫んでどしたの? ラーメン屋の屋台でも見つけた?」

いろは「な、なんでもないです! 気にしないでください」

 気にしない気にしない……気にしないようにしないと。
 まさかももこさんがあんなネガティブなこと思ってるなんて……そしてそれを私に知られたなんて考えたくもないだろうし。
 鶴乃ちゃんは……なんだろう。あの台詞だけ聞くとすごく怖いんだけど。でも、鶴乃ちゃんがそんな物理的に捕食みたいなこと……。

 うぅん……人の心の中って、私が思ってる以上に複雑ってことなんだろう。

 一言謝って鶴乃ちゃんを引き剥がし、私は苦笑する。二人は不思議そうな顔をしていたけど大して気に止めてないみたいで、またいつもの調子に。
18 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/09/28(木) 08:04:38.31 ID:kEhODrcSO
ももこ「そう? あ、そうだ。アタシら今日、偶然鉢合わせてこの辺りで魔女を倒してたんだけど――」

鶴乃「そこで面白い話を聞いちゃったんだよね」

いろは「面白い話、ですか?」

ももこ「ウワサ。いろはちゃん喜ぶかな、って」 

 ウワサ。この辺り。情報鮮度抜群。

いろは「聞かせてください!」

 巻き込まれたであろう私は即座に食いついた。

ももこ「おおう、いい反応」

鶴乃「じゃ、わたしがやちよの代わりに……」

鶴乃「『アラもう聞いた?誰から聞いた?

    好感度測定少女のそのウワサ。
    気になるあの子とその子の気持ちとワケ。普段は知れない心の底もその娘にかかればお見通し。
    嫌われてる子とも仲良くなれちゃう?
    けれども注意――』」

いろは「……」ゴクリ

 身振り手振り付きで説明してくれる鶴乃ちゃん。でも彼女は言葉の途中でぴたっと止まってしまった。タメだろうか? なんて思った矢先、茶目っ気たっぷりに鶴乃ちゃんは舌を出した。

鶴乃「ってとこまでかな。聞いたのは」

いろは「ええっ……でも、その続きすごく大事そうな」

 完全にデメリットの話だろうし、聞いておきたいのに。
19 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/09/28(木) 08:05:18.39 ID:kEhODrcSO

ももこ「そうなんだけどさ、何故かその話をしてた子達、途中で話がぱったり止まっちゃって。鶴乃が聞いても、覚えてないって」

鶴乃「ウワサ、もう消えちゃったのかな? いろはちゃんに会うすぐ前のことだったんだけど」

いろは「……そう、ですか」

 消えちゃった。心当たりはある。
 あの変な声が私の中からするってことから推測すると、確かに、この町って空間からはウワサは……。

 とにかく。私がウワサに巻き込まれたのはこれで確定してしまった。
 やちよさんに怒られるだろうなぁ……うぅ。

ももこ「ってわけだから、アタシらそろそろ帰るな。鶴乃に振り回されてくたくただよ」

鶴乃「えー、ももこのサポートしてたつもりなんだけど」

いろは「あはは。二人ともお疲れ様」

 ……こうして笑い合えるのに、好感度は天と地ほど違ってて。人ってこんなに本心が見えないものなのかと不安になってしまう。
 でも、これはいいきっかけだ。私が私の評価と向き合う、これからみんなと仲良くしていくための普通なら有り得ないデータだ。
 ……ウワサをなんとかする前に努力してみてもいいのかもしれない。


 ↓1 鶴乃、ももこのどちらと話す?

20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 08:44:29.29 ID:sIRzL0mIo
ももこ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/28(木) 10:21:51.69 ID:HXClv1h3O
一旦乙です
好感度は選択肢等で上がったり下がったりしますか?
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 01:48:25.39 ID:yTgL8abt0
乙期待
R板に立てたということは80以上ならつまり
23 : ◆HTrEUwqtEM [sage]:2017/10/02(月) 01:29:39.73 ID:/AUIm0hN0
 『好感度は上がりますが、下がりはしません

    80以上で更に仲良くなると……
          逆に低すぎても……』

 

 向き合うなら……この人だよね。

いろは「ももこさん。ちょっと話しませんか?」

ももこ「アタシ? いいけど」

 考える暇もなく頷いてるし、やっぱり嫌われてるように思えない。でも鶴乃ちゃんの好意も普段は全然気づかなかったわけだから、ももこさんの気持ちもうまく隠されているのだろう。

鶴乃「おっ、なになに? わたしもついてっていい?」

いろは「えっ? えっと……ごめんね?」

ももこ「……。鶴乃、なんとなくだけどピンときちゃった。――今までので分かるよな?」

鶴乃「今まで? いろはちゃんの反応でしょ、ウワサでしょ、反応でしょ、それで二人きり――あああっ!」

 ブツブツと呟いて、驚愕した様子で叫ぶ鶴乃ちゃん。
 ……そんなに分かりやすい行動してたんだね、私。みるみる赤くなっていく鶴乃ちゃんを見つつ私は自嘲。

鶴乃「も、もしかしてわたしの気持ちをいろはちゃん……っ!」

いろは「うん……見えちゃった」

鶴乃「それを知ってて弄んだのね! ――ちなみに何見えるの?」

いろは「好感度154で、愛してるみたいな一言が」

鶴乃「なあああぁ!? そんなにハッキリ!? は恥ずかしいっ」

 ……かわいい。顔を真っ赤にさせて両手で覆ってしまう鶴乃ちゃん。
 こんな照れる印象なかったから意外だ。 

ももこ「――で、そういうわけだから、鶴乃」

鶴乃「ぅ……うん。まともにいろはちゃんの顔、見れそうにないし」

鶴乃「それに……いろはちゃんはももこを選んだんだしね」

いろは「うん。ごめん――え?」ポカン

鶴乃「いいの、いろはちゃん。わたし、分かってるから。ね?」ニッコリ

 さっきまでの恥じらいはどこにやら、急にさっぱりした顔で鶴乃ちゃんはすっくと顔を上げ背筋を伸ばし首をゆっくりと横に振る。
 ヒロイックな表情がなんかむかつ――あ、ゴホンゴホン。
24 : ◆HTrEUwqtEM [sage]:2017/10/02(月) 01:30:20.98 ID:/AUIm0hN0
いろは「ちょっと、鶴乃ちゃん。すごく早とちりして」

鶴乃「ももこに負けないように、わたし頑張るからー! 具体的には胸とか!」ダダダッ

いろは「話を聞いてぇっ! あとそれ大声で言うことじゃないです!」

 止めても突っ走っていく彼女の後ろ姿を、呆然と見送る私。
 頭よくて、私がウワサに巻き込まれたことも言われてすぐ気づいたのに結論がズレてる辺り、鶴乃ちゃんらしいというか……。

ももこ「――さて」

 鶴乃ちゃんの姿が完全に見えなくなると、ももこさんが私へ身体を向けた。

ももこ「鶴乃はああ言ってたけど、自分のことだからよく分かってるよ」

 苦笑から真面目な目つきに。少しだけ――ミラーズで偽者から殺気を向けられた時のことを思い出した。

ももこ「いいよ。話そう」

いろは「……はい」

 ちょっと怖いけどももこさんは悪い人じゃない。それは分かっているからやめようとは思わなかった。

ももこ「公園に行こう。ウワサについても知っておきたいし、座ってじっくり」

いろは「は、はいっ」

 歩き出すももこさんの後を追い、周りを見ながら歩く。
 いつもと同じはずの神浜の町が今日、今この瞬間は違って見えた。
 なんでだろう。私はこの時ももこさんと初めて会った日のことを思い返していた。
 初対面で助けてもらって、悪い人じゃないって思ってたのに不安で。でも、なんとなく報われるような感じがあって。

いろは「ふふっ」

 怖さと不安を感じてたはずなのに私は思わず笑みを零してしまうのだった。
 ……うん。分かり合えるよね、きっと。
25 : ◆HTrEUwqtEM [sage]:2017/10/02(月) 01:31:56.75 ID:/AUIm0hN0






 神浜へ来たばかりの時、私は一人で行動していた。
 それからももこさんに助けてもらって、みたまさんの協力を得て、仲間が増えていって――私はやちよさんとウワサの調査をすることになった。
 周りに恵まれて、一所懸命頑張って、ほとんどうまくいっていると思っていたけど、それは違って。
 きっとこのウワサの力がなければ、私はずっと気づかなかったのだろう。もしあのままももこさんと付き合いを続けていたらと思うと……ウワサに巻き込まれてよかったのかも、なんて気持ちもあるわけで。
 何かデメリットがある筈なのに、ウワサを消すことに名残惜しさを感じてしまう私もいる。

いろは「……それで、ももこさん達に会って」

ももこ「アタシと話そうって決めたわけか」

 さて、公園。夕暮れに包まれるそこでブランコを漕ぎ、私はももこさんと話していた。
 思えば彼女と初めて会ったのもこの場所だった。なんだか懐かしい気分だ。

ももこ「――正直なこと言うよ?」

いろは「は、はい。私もその方が嬉しいです」

ももこ「いろはちゃんのこと、嫌ってるというよりは……どう接していいかわからないんだよね」

いろは「……」

 正面を見ながら、なんでもなさそうなトーンで語る。
 なにも知らなかった私だったら、そうなんすかなんて言ってウワサの話に移っていたかもしれない。
 けど、彼女の気持ちを知ってしまった今、ももこさんの対応は不審に見えた。

いろは「……違いますよね? ももこさん、私のことを嫌ってると思います」

 そうじゃなければ好感度7だとか微かに感じる殺気だとか、説明がつかない。
 隠そうとするももこさんに、思わず私はストレートに問い詰めてしまう。分かり合いたい。その気持ち故の焦りだろうか。
 しまったと思ったのは全て口にした後だった。

ももこ「……本当のことだって。全部アタシのワガママみたいなものでさ、いろはちゃんは悪くない」

 俯いて、ぽつぽつと小さな声でももこさんが言う。
 そこに嫌悪――私を嫌う気持ち以外が感じられたのは、気のせいじゃないのだろう。
 彼女の好感度を知って、気持ちを知って、理由を知って、心の1片を覗き見た私に言えることは――


 1『ワガママ、もっと聞かせてください』
 2『ももこさんのこと好きだから、もっと知りたいんです』
 3『なら私がももこさんが好きな理由、話します!』

 ↓1
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 01:33:07.63 ID:AK+zwWkxo
3
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 10:40:23.46 ID:cKHbko+dO
乙です
28 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/07(土) 03:58:53.31 ID:GRm8TPXo0

ももこ「――へっ?」

 素っ頓狂な声を出すももこさん。
 ブランコの鎖を握り、私は戸惑う彼女をよそにももこさんの好きなところを語ろうと口を開く。

いろは「初対面の人を助けてくれる優しい性格。面倒見のいいお姉さんなところ。綺麗で、かわいいところも――」

ももこ「わーっ! ちょ、ちょっといろはちゃん!? 何してんの!?」

 呆気にとられていた彼女だけれど、私が喋り出すとすぐ反応して止めにかかる。
 私に褒められても照れくさいみたいで頬がほんのりと赤い。

いろは「嫌ってる理由を言わないから、私は逆のことをしちゃえって思って」

ももこ「時々突拍子もないことするな……いろはちゃん。でもそれって何の意味もないような」

いろは「意味なら、私がももこさんのこと好きって分かってもらえれば、それで」

 私がももこさんのことを好きで、好かれたいって思っているのは紛れもない事実。
 だからももこさんが私を嫌っているならその理由をはっきり知りたい。ウワサで聞いた理由はほんの一部だろうし……正確なのかも分からないから。ウワサのことだから、嘘を教えてトラブルを起こす、とかデメリットがあっても不思議じゃない。


29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/10(火) 00:30:52.50 ID:RqVsRUADO
油っぽい万々歳の中華と味のしないいろはちゃんの料理を足して割れば丁度いいってウワサ
30 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/11(水) 04:28:30.15 ID:qmj3bvZl0
 
ももこ「いろはちゃん……」

 前のめりになっていた体勢を戻し、ももこさんは苦笑する。
 ちょっと……いや、かなり迷惑だったかも。嫌いな人からこんなことされたら。

ももこ「――うん、分かった。言うよ。嫌ってる理由」

いろは「は、はい……」

 どこかさっぱりした顔でももこさんはブランコから降りる。『嫌ってる理由』。口にされるとこれほど堪えるものなのか。
 ……でも、全ての人から好かれているなんて思うだけでも傲慢なこと。受け入れて、改善できるようにしなくちゃいけないよね。

 なんて、私が思った直後に異変は起こった。

ももこ「……」ピタッ

いろは「……? ももこさん?」

 私の方へ振り向いたももこさんの動きが綺麗に静止した。動画の再生が止まったみたいに表情、視線一つ変えずに髪だけを揺らして。
 刹那、視界に映る景色が激変した。

 不気味な文字列が並ぶ結界……これは。
31 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/11(水) 04:29:32.29 ID:qmj3bvZl0

いろは「ウワサ……!?」

 周囲を見てみれば、公園の辺りはもう結界で囲まれていた。戸惑い、周囲を見回しているとすぐ目の前で魔力を察知した。

いろは「っ!」

 ほぼ直感。直前のももこさんの異変が私の頭の中にフラッシュバックし、近づいてくる足音から反射的に遠ざかるように横へ飛ぶ。
 紙一重でさっきまで私のいた場所を縦に裂き、地面に突き刺さったのは刃が半円の形をした特徴的な剣。
 そしてそれを持っている人物は……一人しかいない。

ももこ「……」

 ももこさん。魔法少女姿になった彼女は、地面に刺さった剣はそのまま私へ顔を向ける。
 ――人を殺しにかかったとは信じられないくらい真顔で、感情を感じさせない。正気じゃないことは確かだ。

いろは「ももこさん! しっかりしてください!」

 攻撃が止んでる内に変身。必死に頭を回転させながら声をかけるけれど、ももこさんは剣を地面から引き抜くだけ。声に反応する素振りすらない。
32 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/10/11(水) 04:30:42.18 ID:qmj3bvZl0

いろは「ももこさ――あ゛っう!?」

 そのくせ動きはいつも通り。剣に意識を集中させていた私へ、彼女は思い切り蹴りを命中させる。
 腹部を綺麗に打ち抜かれ地面を転がる私。痛みと息苦しさ、霞む視界。止まった後も平衡感覚を乱しもたもたと、立ち上がるのに手間取る。
 すぐ前でももこさんが剣を振り上げているのが見えているのに、まともに動くことすら――

いろは「……っ」

 万事休す。せめてソウルジェムを守ろうと身体を丸め、ぎゅっと目を閉じていた私だけど――痛みが身体を襲うことはなかった。

???「……」

いろは「――えっ?」

 代わりに、頭上から降りかかる言葉。私はハッとして顔を上げた。
 そこにいたのは――


 ↓1 助けてくれた魔法少女は?(条件は最初のものと同じ)
 ↓2 その魔法少女の好感度を判定
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 07:36:00.52 ID:OjAL8BJGo
レナ
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 07:36:30.10 ID:a66/kZDc0
はい
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 08:31:20.35 ID:z4xGk+hEO
ヤバイ
36 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/12(木) 05:25:16.27 ID:2f68mIRk0


レナ 10
   「……」
 
いろは「……レナちゃん」

 助けてくれたのはレナちゃん。目を開いて顔を上げると、ももこさんと対峙する彼女が見えた。
 ……好感度はももこさんとどっこいどっこいなんだけど。

レナ「ああもう、早く立ってよ。この結界ってことは、またウワサなの!?」

いろは「う、うん。ごめんねレナちゃん」

レナ「ほんとよ。なんでアンタのためにももことこんなこと――っ!」

 いつも通りに悪態をつくレナちゃんへももこさんの剣が横凪ぎに振られる。彼女はそれを屈んで避け、攻撃しようと槍を向け――止まる。
 ……躊躇っちゃうよね。偽者ってわけでもないから。

レナ「まったく状況分からないんだけど。ももこは話そうともしないし……レナはどうすればいいの?」

いろは「ええと……と、とりあえず一緒に結界の外に。今回はももこさん置いていっても問題ないと思う」

 縦に振られる剣を槍で弾き、蹴りを華麗にかわし、レナちゃんが時間を稼いでくれる。
 お陰で冷静に考えることができた。多分、今回もウワサのルールから外れたことをしてしまって襲われているのだろう。もしくは、ルールに従っているのか。
 いずれにせよその中心は操られているももこさんじゃない。私だ。

 私が離れれば、ウワサの影響下から外れる……と思う。
37 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/10/12(木) 05:26:09.79 ID:2f68mIRk0
レナ「……それで本当にいいの?」

いろは「うん。ごめんね、迷惑かけちゃって」

レナ「――ももこに何かあったら許さないから」

 渋々、といった感じでため息をもらしてレナちゃんはももこさんの頭を槍の柄で叩いた。怯んだ隙を見てレナちゃんは素早く後ろへ。私を抜いて出口に向かった。
 私も慌ててその背中を追う。

いろは「ありがとう、レナちゃん――」

 と言葉を発するよりも早かったか、遅かったか。はっきり分からないけれど、不意に振り向いたレナちゃんを見た瞬間、私は反射的に思い切り飛んだ。

レナ「……」
ももこ「……」

 ももこさんと同じように目から感情の光をなくして、槍を突き出すレナちゃん。それを私は飛び越え地面に着地。
 のそっとした動きで振り向くレナちゃんに、その隣へ並ぶももこさん。言葉はないけど彼女らの敵は誰かはっきり分かる。

いろは「レナちゃんまで――なんでっ」

 ひとまず結界の外に出られそうな間合いだけど……見ておかないと。レナちゃんがなんで私のことを嫌っているのか。

 ↓1 レナの理由判定
     コンマ末尾の数が小さいほどくだらない理由
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 06:27:35.50 ID:YDyHBbwdo
から揚げにレモンをかけられた
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 07:48:36.89 ID:+X2hGKDYo
これはひどい
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 12:04:08.92 ID:Rzb8KXnJO
レナちゃんならあり得るそれに空腹満たして上げれば好感度簡単に上がりそう
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 21:28:33.94 ID:sVtptKOg0
食の好みはフェリシアに近いからな、レナちゃん
42 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/16(月) 03:17:23.30 ID:yjbWFNbkO


『面白そうなので理由判定時に書かれた理由はできる限り採用する――ようにします。力量不足で、最初はやめようかと思いましたが』

 0=10 かなり深刻


レナ『……いろはのことはすっごく嫌い』

レナ『ももこに助けてもらって、一所懸命でいい子で……誰かさんを思い出す雰囲気と流れで』

レナ『受け入れようとも思ったわ。でも……でも……』

レナ『結局、裏切った。よりによって――』


 ……例によって、私が念じたと同時に聞こえてくる声。深刻そうな、憎しみを込めた声音に私の背筋は凍る。
 ももこさんに続いて、こんなにも人に嫌われることを、私は……。

 でも、受け入れる覚悟はある。
 私がしたいこと――ういのために、私はやちよさんとウワサのことを調べるって決め――

レナ『よりによって……唐揚げにレモンをかけるなんて』

 ……。

 ……え?

いろは「唐揚げにレモン……そ、そんな理由で嫌われてるの!?」

レナ「『そんな理由』ってなに!?」

いろは「わ、喋った!」

 無表情だったレナちゃんが私のツッコミに過敏に反応する。怒りを露に、武器を強く握り締めた彼女はわなわなと身体を震わせた。
43 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/16(月) 03:19:47.78 ID:yjbWFNbkO

レナ「一緒に食べようと思った唐揚げを、アンタは5個全部レモンをかけて……」

いろは「あ、あれは……その、くれるって言うから、つい――全部かなぁ、って。味が濃そうで」

レナ「唐揚げはそういうもんなの! 調味料は自分が食べる分だけ! あとあれは恥ずかしくて入れ物ごと渡しただけ!」クワッ

いろは「ひっ、ごごめんなさい!」

 唐揚げで殺されそうな状況に追いやられるなんて、思ってもみなかった。
 キレつつされる気持ちの暴露やレナちゃんの剣幕に怯えつつ、私は心の中で嘆いた。

レナ「とにかくアンタは勝手に決めすぎなのよ。勝手に進んで決めて、人を巻き込んで――」

 理由もあってシュールさすらあったけれど、段々と緩んだ空気も再び張りつめていく。
 怒りは殺意に。聞こえてきた心の声と同じく、強い憎しみや様々な暗い感情が入り混ざった、寒気すら感じる威圧感に私の足が無意識に後退る。
44 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/10/16(月) 03:20:27.34 ID:yjbWFNbkO

レナ「――それで、結局正解してる。鬱陶しい。忌々しい……」

 ……唐揚げだけじゃないのかもしれない。色々きっかけがあって、彼女は私を嫌っているのだ。
 弁明したいし、反省も改善もしたい。でも今はそれもできなそうだ。
 彼女の青色の瞳は再び色を失い、私へゆっくり歩み寄ってきている。
 これから、二人との関係を良くしていくためにもここは……。

いろは「ごめんなさいっ!」

 変身を解除。のろのろ動く二人を背に、結界の外へと全力疾走。
 ウワサのことなら、やちよさんに聞くのが一番。とにかく今はやちよさんと合流して情報を集めなくちゃ。
 あとは、私が二人から離れることが正解だったのかも確かめないと。
 ……そっちもやちよさんと合流して、連絡してもらえば大丈夫かな。

 ごめんね、二人とも。
 私が変なウワサに巻き込まれたせいで……。


 ↓1 やちよさんと共にいる魔法少女を一人
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 06:40:25.70 ID:7iiTKpYM0
みゃーこ先輩
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/16(月) 08:00:14.23 ID:ecc15JWdO
みゃこ先輩には嫌われたくないな…
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/10/16(月) 23:59:47.38 ID:SLONmXTi0
年長コンビいいね。
SS的な意味でみゃーこ先輩のポテンシャル高いと思うんだよ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/17(火) 01:49:45.45 ID:3qTlzJseO
みゃーこ先輩って小学生じゃないの???
49 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/10/19(木) 04:20:58.17 ID:2IYv8mlQO

 家に向かって走っていると、その入り口の前で話している二人の人影を見つけた。
 夕方も過ぎ、そろそろ暗くなる時刻である。人気も段々となくなってきた時間。静かさが今日は妙に怖く感じられる。

いろは「はぁっ、はぁ……」

 息が切れているけれど、私は足を止める気にはなれなかった。一刻も早くなんとかしないと、二人……いや、この町にいる皆に迷惑がかかるかもしれない。
 段々と人影が誰なのか見えてくる。すらっとしたスタイルの良い一人と、小柄な一人……知っている人だ。
 やちよさんと、都さん。二人とも私よりずっと歳上で、頼れる人たちだ。
 良かった……やちよさんと会えた。

いろは「や、やちよさ――っ、都、さん」ゼエハア

やちよ「……あら。環さん、急いでどうしたの?」

ひなの「なにかトラブルか?」

いろは「は、はい……」スーハー

 ……でも、会ったということはアレも見えてしまうということで。
 乱れた息を整えつつ、私は覚悟を決めて二人の頭上をチラッと見た。


 ↓1 やちよの好感度判定
 ↓2 みゃーこ先輩の好感度判定
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 05:17:01.38 ID:W7qEyw+QO
調子はどうかしら
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 06:58:41.64 ID:wn6X4uvo0
リア充乙
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 10:18:55.85 ID:l77SVrboO
なんなのそんなに味のしないご飯が嫌なの
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/21(土) 00:34:19.95 ID:vBUUk4n/0
やちよの好感度低い(´・ω・`)
54 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/23(月) 07:55:35.09 ID:5DZT/UH8O

 やちよ 38
    『手は組んだけれど話し難い子ではあるわね……』

 ひなの 64
    『素直でかわいい――後輩ってのはこういうものだな』


 わ、わぁー……やちよさんとそれなりに仲良くなれてたと思ってたのは私だけだったんだ。
 でも都さんの好感度が高くて嬉しいな。友達くらいには思ってくれてるかな。

やちよ「……どうしたのかしら?」

いろは「あ、やっ、なんでも――なくはないですけど」

ひなの「はっきりしないな。何かあったのは分かるが――」

 そう言って、二人は私から視線を外して……自分達の頭上を見た。う゛……流石鋭い。私の視線をしっかり捉えているとは。
 隠し事をするつもりがあるわけでもないのに、ちょっと焦ってしまう。
 ……本当のことを話すってことはつまり、その後は当然、好感度の話になってしまうのだから。
 ちょっと気まずい……。

いろは「やちよさん、ごめんなさい。私ウワサに巻き込まれたみたいで……」

 でも、黙っているわけにもいかない。
 おずおずと私は二人へこれまで起こったことを話しはじめた。二人とも真面目な顔をして、最後まで話を遮ることなく聞いてくれる。落ち着いた対応に、私も自然と平静を取り戻していった。
55 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/23(月) 07:56:22.02 ID:5DZT/UH8O
やちよ「……なるほど。状況は分かったわ」

ひなの「毎度厄介なことに巻き込まれるな、いろはも」

いろは「ごめんなさい。無用心ですよね」

ひなの「や、アタシも近づくかもしれん。そんなのあったら」

やちよ「そうね。看板に答えるのは、少数派かもしれないけれど」

いろは「うぅ……すみません」

 つい独り言が多くなっちゃうんだよね……ここに来てから色々あるし。常にあの子も傍に――あ。

ひなの「まあまあ。責めないで解決法を考えようじゃないか。とりあえず、襲ってきた二人に電話か?」

やちよ「そうね。離れて正解か確かめないと」

やちよ「レナでいいかしら……」

 やちよさんが携帯電話を取り出す。それを横目で見つつ、私はキョロキョロと周りを見回す。
 や、やっぱりいない……!
56 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/23(月) 07:57:07.97 ID:5DZT/UH8O
ひなの「どうした? キョロキョロして」

いろは「いないんです……小さいキュウべえが」

ひなの「――いないな。はぐれたのか?」

いろは「みたいです。私にウワサが憑いたからかな……」

ひなの「まあいずれ戻ってくるだろ」

いろは「だといいんですけど……」

 前のやちよさんみたいに命を狙う人もいないだろうし、一匹でも大丈夫だろうけど……心配だ。騒動がおさまったら戻ってきてくれるかな?

やちよ「――そう。分かったわ」

 ちょこっと都さんと話している内に、やちよさんの通話は終わったみたいだ。携帯をポケットにしまい、やちよさんは微笑する。

やちよ「環さんの対処法で正解みたいね。ももこもレナも無事よ」

いろは「本当ですかっ? 良かった……」

ひなの「これで、解決法を考えるだけになったな」

 白衣の袖をバサッと動かして、都さんが腕組み。真剣な表情で言う。
57 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/23(月) 07:57:59.96 ID:5DZT/UH8O

ひなの「やちよさんは、そのウワサについて何か知らないのか?」

やちよ「……知っているわ」

いろは「や、やちよさん!」

 流石やちよさん!
 いつものキリッとしたクールな表情が、いつにも増して頼もしい!

やちよ「神浜うわさファイル……その中でも、実例がなくて真偽が曖昧なウワサだけれど……」

 いつものノートを取り出して、やちよさんはパラパラとページをめくる。
 目当てのページにたどり着いたのか、彼女は手を止めると口を開いた。

やちよ「『アラもう聞いた?誰から聞いた??

    好感度測定少女のそのウワサ。?
    気になるあの子とその子の気持ちとワケ。普段は知れない心の底もその娘にかかればお見通し。?
    嫌われてる子とも仲良くなれちゃう??
    けれども注意。たった一言それだけで、好き嫌いのリョーキョクタン。

    好きはあなたを自分のものに。嫌いはあなたを亡きものに。

    時々振りかかる不幸を乗り越えて、好きと嫌いのアドベンチャーゲーム。 運命の相手が見つかるかもって神浜市の女子の間ではもっぱらのウワサ! ガンバッテー!』」

ひなの「……音読か」

やちよ「……と、こんな感じね」

 ファイルを閉じ、やちよさんが肩を竦める。鶴乃ちゃんが聞けなかったウワサの続き。大体私が体験したことと同じだけど……。
58 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/23(月) 07:58:54.07 ID:5DZT/UH8O
ひなの「『時々振りかかる不幸』、か。両極端だ、っていうのと区別されてる気がするが」

いろは「はい……。まだ他に何かあるのかも」

やちよ「ひとまずそれは置いておくとして……ウワサから解放される条件は分かったでしょう?」

いろは「条件ですか? 運命の相手を見つけるとか?」

ひなの「そうだな。俗っぽく言えば誰かとエンディングを迎えるってところか」

やちよ「アドベンチャーゲーム、なんて言っているからほぼ間違いないわ」

やちよ「ただ、今回はこれまでのウワサと形式が違うわ」

いろは「形式?」

やちよ「ええ。いつもならウワサと戦って強引に消すことができたけど……」

いろは「……あ。今回ウワサは姿を見せないから、戦えない」

やちよ「そう。元凶を叩いて排除、影響から解放という手段がとれないわ」

やちよ「環さんを叩くわけにもいかないし」

いろは「あはは……死んじゃわないなら、それが一番なんですけどね。手っ取り早いですし」
59 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/23(月) 07:59:39.42 ID:5DZT/UH8O

ひなの「憑依先を排除してもまた新しくとり憑いて繰り返しってパターンもあるかもしれないからな。あまり強行はしないほうがいい」

やちよ「そもそも、環さんと一緒にいるのかも不明だからここは大人しくルール通りにエンディングを目指しましょう」

いろは「それってつまり……誰かと恋愛、どすか?」

やちよ「そうとは決まってないけれど……そうね、やり易い相手が好ましいかしら。好感度が高い人とは会えた?」

いろは「それは……鶴乃ちゃんですね」

ひなの「ほう。鶴乃か。どれくらいだ? 数値が見えるんだろう?」

 興味津々な様子で都さんが訊いてくる。やちよさんもあんまり表情を変えないけど、そわそわとしてるような気がする。
 鶴乃ちゃんの好感度……これ多分、凄まじい数値なんだけど、言っていいのかな。

いろは「……154です」

ひなの「154。なるほどなぁ、じゃアタシは140くらいか? いろはのことは結構信頼してるし」

いろは「……都さん64で、やちよさんは38です。他の人の好感度も考えると……普通は二桁なんだと思います」

ひなの「限界突破……だと……」

やちよ「……鶴乃を攻めてればすぐ終わりそうな気がしてきたわ」
60 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/10/23(月) 08:01:03.73 ID:5DZT/UH8O
いろは「は、はい……かもしれません」

やちよ「けどそこまで高いとなると、鶴乃は避けた方がいいかもしれないわね」

ひなの「……ん? なんでだ?」

やちよ「好きと嫌いの両極端。好きはあなたを自分のものに。つまり――低い好感度で襲ってきた二人のように、鶴乃も――」

ひなの「べ、別の意味で襲ったり……」セキメン

いろは「別の意味?」

 はて。それは……

 ↓1 いろはちゃんのアレな知識量、女の子への関心。コンマ判定


 ↓2 やちよさんの嫌っている理由判定
 ↓3 みゃーこ先輩の理由判定
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 08:06:57.38 ID:xyfO9O6uo
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 09:24:08.62 ID:jYRDDVnq0
変身後の格好がえろはちゃん過ぎて直視しづらい
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 11:27:03.20 ID:cCPrCcB0O
見た目を馬鹿にせずに頼ってくれるかわいい後輩だから
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 12:22:10.31 ID:ASHkfOjHO
えろはちゃん知識はいろはちゃん
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/23(月) 20:03:00.44 ID:rZ4IawG+o
えっち
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/10/23(月) 21:53:14.63 ID:F9QM+Vsb0
みゃーこパイセンの理由も可愛い
67 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/24(火) 05:10:11.25 ID:GhB/0gd7O
【理由判定時に書かれた理由が問題なさそうな場合は採用して、コンマは無視することにします。矛盾しそうなので

書けなかったりして採用しなかった場合は、再安価したりコンマの数値でこっちが勝手に想像したりするのであしからず】


いろはの知識、関心 38
  『並以下のちょこっとの知識。消極的』


いろは「それってどういう意味ですか?」キョトン

ひなの「!」
やちよ「!」

 襲われる……それに別の意味なんてあるのだろうか。意味が分からずに首を傾げると、二人は何故か驚いたみたいにビクッと反応した。

ひなの「情報社会の今の時分、こんなピュアな中学生がいるのか……」

やちよ「――環さんはそういう子よ。時々眩しくもあるわ……」

 そして遠い目でそんなことを呟いた。
68 : ◆b.vYRzAfSI [sage saga]:2017/10/24(火) 05:10:56.41 ID:GhB/0gd7O
いろは「えっと、私何か変なこと訊いちゃいましたか?」

ひなの「あ。あぁ気にするなっ。少し感動していただけだ。いろははそのままのいろはでいてくれ」

いろは「は、はぁ……」

 質問には答えてくれないみたい。話の流れ的には鶴乃ちゃんが私を自分のものにしようと暴走――ってことだよね。襲われるって。
 ……あ。ちょ、ちょっと分かっちゃったかも。
 鶴乃ちゃん私のこと愛してるって言ってたし、そうなんだよね、きっと。
 意味を理解して頬がじんわりと赤くなるのを感じる。私はそれを誤魔化すように慌てて口を開く。

いろは「そ、そうですねっ! 今は早くウワサをなんとかしないと! うんっ」アタフタ

ひなの「……ぐ、確かに眩しいっ!」

やちよ「それは多分環さんに悶えてるだけよ」

 羞恥に焦る私と目を手で覆う都さん。唯一落ち着いているやちよさんはため息を吐き、腰に手を当てた。

やちよ「……とにかく、これから環さんはウワサから解放されるためにも積極的に誰かと交流するしかないわね」

いろは「はい。そうですね。でもどうすれば……」

ひなの「今日みたいにすればいいんじゃないか? 好感度見て理由聞いて会話して。わだかまりをなくしていって、仲良くなっていけばエンディングだ」

いろは「なるほど……そうですね」
69 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/10/24(火) 05:13:35.14 ID:GhB/0gd7O
やちよ「それで問題ないと思うわ。ただ……ウワサだからあまり数値や理由を信用し過ぎない方がいいわね」

ひなの「……そのことだが、実験したらどうだ?」

いろは「実験?」

ひなの「ああ。いろはの話だと、今まで聞こえた理由を本人には話してないだろ? だから今ここで、聞こえた理由をアタシ達に教える」

やちよ「――それで、信憑性がある程度はっきりすると」

いろは「いいですね。これからのためにもやっておきたいです」

 ……でも。
 私はチラッとやちよさんを見た。

やちよ「私のことは気にしなくていいわ。好感度が低くても環さんのことは嫌いではないから。理由も理不尽にあなたを傷つけるものではないと思うわ」

やちよ「それに……環さんは私の助手だもの。ひどい理由で嫌ってる相手を助手になんかしないわ」

いろは「やちよさん……。はい」

 フッと微笑み、やちよさんは優しい口調で告げる。そうだ。やちよさんと出会って色々あって、仲間になって、一緒の家に住んで――嫌われてたら今の関係にはならないよね。
 私の何かで苦手意識を持たれてるなら、それを無くせば好感度も上がるはず。
 うん。やちよさんだから、そう信じられる。

 信頼の上で、絆の上で苦手なところを打ち明ける。そんな関係にちょっと憧れてたのかもしれない。

 悪いことを聞くかもしれないのに、私の胸はドキドキと高鳴っていた。緊張じゃない。これからもっと仲良くなれる期待に、だ。

 怖がらずに、立ち向かうためにやちよさんの好感度の理由を――


やちよ『環さん……いやらしいわね』

いろは「は、はいぃ!?」

やちよ「た環さん!?」

 ――いい話風の空気はすぐ吹っ飛んだ。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/28(土) 02:48:57.58 ID:1c8ZTW4EO
あの水着見られたら仕方ないね
71 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/06(月) 03:55:31.99 ID:419vpcGj0
やちよ『普段は大人しいしっかりした子ダからかしら……魔法少女の姿がそんな風に見えてしまうのよね……』

 や、やちよさん……そんなことを思ってたの?

やちよ『透けてるインナーから見える体のラインとか、肌色とか……直に見せてないのが逆に卑猥だわ』

やちよ『時々ローブの下からチラチラ見えるのが直視できないくらいエロいし』

やちよ『段々と普段の雰囲気からも色気を感じるようになって……辛抱堪らないわ。抱き締めたい』

 どんどん単語が直接的に! それでいて淡々としてる!
 え、どういうことなの? やちよさん、私のことを好感度的には嫌ってたような……。

ひなの「……いろはが完全にフリーズしてるな」

やちよ「……嫌な予感がするわ」

 全く内容を理解できないものの頭は驚くくらい冷静だった。声が聞こえる時は大抵意識が飛んじゃってるんだけど、今回はしっかりクリアで澄んでいる。
 二人の会話すら聞こえているくらいだった。

いろは「その……聞いちゃいました」

やちよ「ええ。どんなことを言っていたの?」

 ……この落ち着いた表情。嫌な予感がしたとはいえ、そこはウワサ。信憑性がないと思っているのかもしれない。
 ――ううん。もしかするとやちよさんは本当はあんなこと考えてないのかもしれない。
 あ、そういう可能性もあるんだよね……。というか私としてはそっちを信じたいけれど……。
72 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/06(月) 03:56:21.96 ID:419vpcGj0
ひなの「で、何言ってたんだ?」

いろは「その……わ、私のこと――いやらしいって」

やちよ「……」

 あ、目逸らした。

ひなの「……やちよさん、本当なのか?」

やちよ「……さ、さぁ。自身の気持ちは自分すらはっきりと分からないもの。めめ明確には分からないわ、えぇ」

ひなの「もう認めてるようなものだコレ!」

 視線をあちらこちらに泳がせて見るからに挙動不審なやちよさん。こ、これは確定なんじゃ……。
 いや、でもやちよさんはそんな人じゃ――

いろは「やちよさん? 確かめるのでこっち向いてください」

 キョロッと周囲を見て、変身。
 これでウワサが嘘を言ってるならやちよさんはいつも通り――

やちよ「なに? 環さ――ンッフ」

 駄目だ! 反射的ににやけてる!

ひなの「大学生……駄目だろ」ジトー

やちよ「これは違うの! 一般的な人間なら当然の反応よ!」

いろは「否定しないんですね……」

やちよ「もうこうなったら仕方ないもの。開き直るわよ。変身後の環さんがやらしいのは周知の事実よ」

ひなの「それは認める」

いろは「都さん!?」

 私の変身した姿ってそんな印象なの!?
73 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/06(月) 03:57:03.91 ID:419vpcGj0
いろは「……じゃあ、ウワサが聞かせてくれる声は本当のことなんですね」

 釈然としないけど、というよりもあんまり信じたくないけど、本当なのだろう。変身を解除し、私はため息を吐いた。
 やちよさんの好感度上げるにはどうしたらいいのやら……。

やちよ「ももこ達の件から考えて、可能性は高いわね」

ひなの「断定しないのか? 今のところ精度は100パーセントみたいだが」

やちよ「まだあなたの声を聞いてないでしょう?」

ひなの「道連れにするつもりか……」

 あはは……あんな声を聞かれて自分だけ火傷だと退きたくないよね。

ひなの「まあいいか。アタシも試すつもりだったからな」

いろは「じゃあ、早速いきますよ……」

 嫌われてはないから、おかしなことにはならないと思うけど……やっぱり勇気がいる。覚悟を決めて、私は念じた。
74 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/06(月) 03:57:46.63 ID:419vpcGj0
ひなの『いろははいい後輩だよな』

ひなの『アタシのことからかったりしないし、かわいいし、すごく頼ってくれるし』

ひなの『一緒に戦うようになってからすごく充実した気分になったのを覚えてる。うむ』

ひなの『それに全然アタシの身長とか見た目のこと言わないしな。純粋に慕われるってのはいいことだな……』シミジミ

いろは「お、おぉ……」

 良かった……まともで。

やちよ「どう? 環さん。後輩と会った時はいつも、エロい展開を想って――ドキドキする……っ。みたいなことは言っていなかったかしら」

ひなの「オイ」

いろは「そんなことはなかったです。頼ってくれる――その、かわいい後輩だって」

 見た目のこといじらない……みたいのは省いておこう。エミリーちゃんとのやり取りでもそうだけど、ちょっと気にしてるみたいだから。

やちよ「……好感度60ラインはそれくらいなのかしら」

ひなの「好感度30台で邪な感情抱くのもどうかと思うがな」

やちよ「……それだけ直視できないのが恨めしいのよ」

ひなの「絶対見れたら好感度カンストしてるな、やちよさん」

ひなの「……ま、とにかくこれで本当のこと言ってるのは確定だろ」

いろは「そうですね。レナちゃんの時も合ってたリアクションはしてましたし」
75 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/06(月) 03:59:08.78 ID:419vpcGj0
ひなの「襲われないようにエンディングを目指す――って方針だな」

やちよ「ウワサのルールに反する方法も分からないから、仕方ないわね。好感度見えて、極端な好感度だと一言をトリガーに暴走して、運命の相手が見つかるかも――全部抗い様がないもの」

 やちよさんが肩を竦めてため息を吐く。
 ……うーん、今後もこういう従うしかないウワサが出てくると大変そうだなぁ。

ひなの「……じゃあアタシはそろそろ帰るな。やちよさん、今日は魔女退治の協力ありがとう」

やちよ「ええ。……今日聞いたことは忘れてほしいけれど」

ひなの「努力する。いろは、死なない程度に頑張れよ。もし危ないときは誰かに連絡しろ。かわいい後輩のためだ、アタシも協力するから」

いろは「は、はいっ。ありがとうございます」

 やるべきこと、現在の状態――何も分からなかった頃より全然マシになった。やっぱりこの二人は頼りになる。
 さっぱりと別れを告げた風なのに、それでも心配そうに時折振り向く都さんを見送り、家の前には私とやちよさんの二人きり。

いろは「……やちよさん、中に入りましょう?」

やちよ「……ええ。環さん、あの――ごめんなさい。失礼なこと考えていて」

いろは「――ふふっ。いいんです。嫌われてないって安心できましたし。ウワサで暴いたのは私ですし」

 開き直ってはいたけど罪悪感は勿論あったみたいで、やちよさんは真面目に謝ってくれる。
 ちょっと引いてた筈なのに、私はそれが微笑ましくて笑ってしまう。
76 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/11/06(月) 03:59:59.61 ID:419vpcGj0

 開き直ってはいたけど罪悪感は勿論あったみたいで、やちよさんは真面目に謝ってくれる。
 ちょっと引いてた筈なのに、私はそれが微笑ましくて笑ってしまう。

いろは「だから、やちよさんはもっと私を見て、慣れてくださいね?」ウワメヅカイ

やちよ「……」

いろは「……やちよさん? あれ? なんで無言――やちよさんっ?」

やちよ「ハッ!? だ、大丈夫よ。そうね、慣れないといけないわね」

いろは「……すごく不安になってきちゃった」

 好感度、好感度の理由……これに加えて暴走と不幸――これって今までのウワサの中でも厄介さはかなり上位なんじゃ……。

 ……でも、だからこそ積極的に行動を起こさないといけないよね。

 ――どうしよう。今日はこれからできることってあるかな?



1 やちよさん、対いろはちゃん克服特訓(コンマ判定あり 好感度以下で……)
2 鶴乃ちゃんと仲良くなろう(問答無用で……)
3 レナちゃんと会話
4 ももこさんと会話
5 その他、これまで会った魔法少女、まだ会ってない魔法少女と会話。指名も同時に


 ↓1、2
  一つの投稿で一つだけ選択。合計二種のイベント発生。被ったら下を採用
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/11/06(月) 04:34:59.55 ID:MljoXDolo
5.その他
綾野梨花
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 05:51:25.74 ID:O1hdpEHD0
5 せっかくだかられんちょんも一緒に
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/06(月) 18:06:15.20 ID:Y3DWGvx8O
乙です
そんな梨花ちゃんのレズニナルビーム…じゃなくてマギカで魅了されちゃういろはちゃんとれんぱすなんて…
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/11/07(火) 02:00:55.44 ID:st9OSbu/0
梨花を憎からず想っているみゃこ先輩と、れんぱすが出逢ってしまう……?
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/11/07(火) 02:34:03.20 ID:p3P8k3+7o
あかん梨花達にお手本を見せてもらうどころか
修羅場コース行きや…
82 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/11/13(月) 00:19:56.36 ID:BbF8edl/0


 何をしようか考えるのは簡単だ。
 けどそこから先、行動に移すとなると途端に難しくなってしまう。

いろは「うーん……」

 とどのつまり、私はぼんやりと部屋で考え込んでいた。
 何をしようとは思うけど、ずるずるご飯を食べてお風呂入って……何も予定ないお休みの日コースである。
 まぁ……あんなことすぐ整理できる頭を持ってる自覚はないんだけど。でも、少し罪悪感。

いろは「何かしないといけないんだけど……ふえっ!?」

 テーブルの上に置いていた携帯電話へ突然の着信。
 揺れる音が響き慌てて拾い上げる。

梨花『あ、早い。もしもしー? いろはちゃん、遅くにごめんね』


 その時画面に触れちゃったみたいで、通話が始まってしまう。画面には『綾野梨花』の文字が。
 スマホの通話って、暴発怖いよね……。たまに通話拒否の方にスライドしちゃうし。
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 01:34:12.41 ID:v+Tn7D/f0
更新ktkr
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 01:34:21.87 ID:Gi8Fo2R5O
待ってた
85 : ◆HTrEUwqtEM [saga sage]:2017/11/13(月) 01:51:55.98 ID:BbF8edl/0
いろは「は、はい。大丈夫ですよ。どうしたんですか?」

梨花『いろはちゃん、敬語はいいって。同じ中学生で仲間じゃん』

いろは「えっ? あ、うん。つい」

梨花『ふふ、そうそうっ。あ、本題なんだけど今からそっち行っても大丈夫?』

いろは「うん、大丈――今からっ?」

梨花『おおっ、ノリツッコミ。急で悪いんだけどねー。ちょっと話聞いちゃって』

いろは「……ウワサのこと?」

梨花『うん。好感度だっけ? 話聞いてみたいんだ』

いろは「それなら多分大丈夫かな。やちよさんも許してくれるかも」

梨花『よっし。ありがと、いろはちゃん。すぐ行くね』

 ……早いテンポだった。通話終了と表示された画面を見つめ、また整理できていないことが増えた頭をブンブンと振った。

いろは「ぼうっとしてないでやちよさんに話さないと」

 好感度低かったら家で戦闘がはじまっちゃうこともあるだろうし――あっ。全然許してくれなさそう!

いろは「……。ダメ元で行ってみよう」

 もし駄目だったら近くのコンビニとかファミレスとかでいいかな。
 携帯をポケットに。私は部屋を出て家のリビングへ――

やちよ「鶴乃、あなた……この、環さんをどうして直視できるのかしら」

鶴乃「愛だよ、って言いたいけどやちよが不純なだけじゃない? 純粋にかわいいと思うけどなぁ」

やちよ「えぇ……そうは思えないわ」

鶴乃「重症だよ」

いろは「何してるんです?」

 リビングのソファで話していた二人の背後から声をかける。
 何をしているのかは見えていたけど、尋ねざるを得なかった。
 ……テーブルの上のタブレット? だっけ。それに私の写真が大きく映っている。――水着姿の。誰でも訊きたくなるだろう。
86 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/11/13(月) 01:54:10.24 ID:BbF8edl/0
やちよ「あら環さん。今私の特訓をしていたところよ」

鶴乃「あ、い、いろはちゃん。お邪魔してますっ」

いろは「悪びれないですね……」

やちよ「これは同意の上で撮った写真だもの」

いろは「そうなんですけど……」

 エロ視点で見られるのはなんか嫌です、とは言えない私であった。

鶴乃「……」ソワソワ

 鶴乃ちゃんもすっかり大人しいし……。ああ、これからどうなっちゃうの私たちの関係。……なんだろう。こんな台詞を漫画で見たような。

いろは「えっと、それはいいとして……やちよさん。これから梨花ちゃんが来るらしいんですけど大丈夫ですか?」

やちよ「梨花が? ウワサのことね。静かにしてれば大丈夫よ」

いろは「いいんですか? 暴走が始まったら……」

やちよ「その時は環さんが夜の街に全力疾走すれば平気よ」

いろは「私があんまり平気じゃないですよね」

 でも、私が巻き込まれたことだししょうがないことだよね。

鶴乃「そうなったらわたしの家に避難してきていいからね!」

いろは「う、うん。ありがとう、鶴乃ちゃん」

やちよ「さて……それじゃあ鶴乃、そろそろお開きにしましょう」

鶴乃「うんっ。じゃあねやちよ師匠、いろはちゃん」ババッ

 鶴乃ちゃんは素早く去っていく。
 フットワークの軽さは相変わらず健在だ。

やちよ「……それで、私がいても構わないわよね?」

いろは「はい。どんな話をするか分かりませんけど、特には言ってなかったので」

 印象は少し変わったけど頼もしいのは相変わらず。やちよさんが同じところにいるだけでホッとしてしまう。

いろは「……あ」

やちよ「インターホンね」

いろは「私出てきます」

 ……梨花ちゃん、仲良くなれるといいなぁ。


 ↓1 梨花の好感度判定
 ↓2 れんの好感度判定
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 02:13:12.81 ID:YqGbF0TTO
どうだ!
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 02:29:13.24 ID:n0PSsFqe0
高く
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 02:32:19.56 ID:v+Tn7D/f0
梨花がいろはを恋愛対象と見ててれんがいろはを苦手に思ってるとかドロドロ確定ですやん…………最高
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 02:54:26.24 ID:EkArNJm3O
これは…ライバル登場の予感ですね…はい
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 03:11:10.85 ID:oOFMDKudo
あれ81って恋愛対象に見ているレベル?
そして梨花のタイプはおとなしい子
あっ(察し)
92 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/11/13(月) 07:38:34.99 ID:BbF8edl/0
綾野 81 恋愛対象
れん 24 ちょっと苦手


↓1 綾野の好感度の理由
↓2 れんの好感度の理由


それぞれ安価出して、再び落ちます
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 08:55:53.45 ID:djYkfeWAO
一目惚れ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/13(月) 09:00:24.23 ID:s0GSf/B9o
梨花がいろはが居る時の方が楽しそうにするから
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 12:10:42.39 ID:4CD7Mss70
マギレコ知らんけど面白い
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 16:02:11.19 ID:mfPWK5ytO
みゃーこ先輩とバッタリは回避したのに修羅場は避けられないのか…
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 19:31:42.34 ID:KZpG5amKo
お悩み相談室メンバーのソウルジェムがストレスでマッハな展開に…
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 19:57:08.84 ID:+VYfryOgO
このままじゃみんな死ぬしかなくなるぞ!
誰か重曹持ってこい!
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/14(火) 22:53:10.11 ID:Ugjiw3mBO
梨花ちゃんがレズって知ってるのみゃこ先輩だけ?
100 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/15(水) 04:21:52.64 ID:4lfK/Wnv0
梨花「こんこんっ、いろはちゃん」

れん「こ、こんばんは……。夜遅くにすみません」

 ドアを開けて二人を出迎える。すると私はとても驚いてしまった。
 何故? 梨花ちゃんだけじゃなく、れんちゃんもいるから――ではない。
 二人の好感度が見えたからだ。

 梨花ちゃん、81。
 コメントは『節操ないのかな、あたし』。

 れんちゃん、24。
 『……こんな気持ち、抱くべきじゃないのに』。

 ……ほぼ反対。好感度と共にちらっと見えた一言も気になる。
 れんちゃんとはちょっとした親近感を持っていたから、この好感度は少しショックだけど……梨花ちゃんの好感度もある意味ショックが強い。
 みんなとそう変わらない接し方なのに、こんなに高いなんて。81ってどれくらいの好意なんだろう。
101 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/15(水) 04:22:40.12 ID:4lfK/Wnv0
梨花「……そのリアクション、本当に見えちゃってるんだ」

いろは「ふぇあっ!? ――あ、うん」

 いけない。思わずぼんやりしてしまった。二人の頭上を見て固まる私に、二人は察したみたい。バツが悪そうに苦笑している。

梨花「そっか。驚くよね、それは」

 ……綾野梨花ちゃん。
 肩くらいまでの髪を左右でちょこんと結ったツインテールの、一見すると派手めな女の子。
 スリムで女の子らしくて、キラキラしてて、ピチピチのギャル――なんて、本人は言っている。ピチピチは古いらしいけど。
 ほぼ見た目通りに明るくてサバサバしてて、でも時々達観してるような面を見せたり……この子のこと、私はあんまり分かってないのかも。
 苦笑から表情を変え、寂しげな、不安そうな顔をしている彼女が何を思っているのか。好感度を知っていても私には想像がつかない。

れん「……」ギュッ

 五十鈴れんちゃん。
 銀色の髪で常に片目を隠している、大人しそうな女の子。
 普段は物静かで、あまり意見を口にはしない消極的な性格なんだけど、根はびっくりするくらい真っ直ぐで自分の意思を持った優しく強い人だ。
 時々頑固になるのがそっくりだと、やちよさん辺りに言われた記憶がある。
 ……いつもは仲良くしてるつもりなんだけど、今日は警戒してる様子。
102 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/15(水) 04:23:11.74 ID:4lfK/Wnv0
いろは「え――と。とりあえず、中に入ろう? やちよさんの許可はもらったから」

梨花「うん。……れんちゃん? 行くよー」

れん「ぁ。うん……」

梨花「……ねぇ、れんちゃん。やっぱりついて来なくても――」

れん「っ! ううん。行く」

梨花「……ん。そっか」

いろは「……」

 ……やっぱり、何かおかしい。
 二人のやり取りはもっとスムーズで、こんな重苦しい空気じゃなかったのに。
 何かあるのかな。よくよく考えたら、梨花ちゃん『聞いた』って言ってたよね。
 多分都さんからだから、別れてから二時間くらいかな……。その間に話を聞いて、私と直接会って話をしようって決めて……。ううぅ、今更ながら怖くなってきた。
103 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/11/15(水) 04:25:10.22 ID:4lfK/Wnv0
梨花「お邪魔しまーす。あ、やちよさん。こんばんは」

れん「お邪魔、します」

やちよ「いらっしゃい。二人がここに来るのは初めてね。好きなところに座って」

梨花「あ、そういえば。今日は夜にごめんなさいっ。ちょっと話したいことがあって」

やちよ「ウワサのことね?」

 家に入り、リビングへ。私とやちよさん。梨花ちゃんとれんちゃん。一つのソファーに二人で座り、話は自然とまっすぐ本題へ。

梨花「うん。好感度測定……だっけ。それから解放されるために、いろはちゃんが色々する予定だって聞いて――」


 ↓1 コンマ末尾が偶数か奇数かで梨花の発言が若干分岐
   偶数ならウワサの詳細を尋ねる
   奇数なら運命の相手立候補
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 04:30:24.45 ID:Vaj4w0HKo
泥沼かそれとも…
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 04:44:43.41 ID:Ad4kOJ5so
ひぇぇ…
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 05:11:13.37 ID:4OiCM8ot0
全員幸せになってくれぇ…
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 05:32:46.38 ID:9AvZAhLOO
れんぱすのソウルジェムが…
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 08:09:59.58 ID:YJUQ+6ZWO
幽体離脱ですね…はい…
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/15(水) 23:42:37.24 ID:4swFTaFzO
れんぱすが心停止しちゃう…
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/11/16(木) 01:57:07.29 ID:22pyewJ10
うおお……
みゃこ先輩エミリーかのこ辺り怒るやろこれ……
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 02:12:08.76 ID:Qvx/4wTTo
もうこうなったらえろはちゃんが
れんばすを攻略して両手に花√だな(錯乱)
112 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/16(木) 05:28:24.89 ID:LJjLbDDUO

【分岐。梨花、れんのストーリー共に進行】


梨花「……」スーッ

 梨花ちゃんが大きく息を吸い、ゆっくりと吐く。笑顔を浮かべていた表情はスッと真剣な面持ちに。
 彼女は私を見つめると、そのまま告げた。

梨花「いろはちゃんの運命の相手……立候補してもいい?」

 ……。
 えっ? それってつまり……告白っ?

やちよ「今日来たから、大体は察していたけれど……堂々と言うわね」

いろは「り、梨花ちゃんっ? 急にどうしたの?」

梨花「急じゃないよ、いろはちゃん。聞いてないの? 好感度の理由」

 若干震えている声で梨花ちゃんが言う。
 鶴乃ちゃんはストレートにこっちを好いていてくれて――こう、悪い言い方になっちゃうけど『気軽』な感じがしたけど、梨花ちゃんはなんだろう――すごく真剣で、でも弱々しくて、顔を合わせているこっちが逃げ出したくなっちゃう。
113 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/16(木) 05:29:25.80 ID:LJjLbDDUO
いろは「好感度の理由……聞いてもいいなら」

やちよ「現状把握のためにも、聞いておいたらいいんじゃないかしら」

 そう言って、やちよさんは私の耳元へ顔を近づける。

やちよ「五十鈴さんのものも」ボソッ

いろは「……え?」

 耳打ちの意図が分からずきょとんとする私。けどれんちゃんに視線を向けて、すぐ察してしまった。
 れんちゃん、すごいことになってる……放心とはこのことを言うのか。真顔なんだけど、どこを見てるか分からないというか、マネキンっぽいというか。
 ……梨花ちゃんと仲良しだからなぁ。色々ショックだろう。
 彼女がなんであんな反応をしているのかも分かるかもしれないし、一応見ておこう。

いろは「……」

 私は念じる。すごく怖いけど……でも、何も知らないよりはマシだから。
114 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/16(木) 05:30:08.83 ID:LJjLbDDUO
梨花『はー、困ったなぁ。まさかまた、好きになるのが女の子なんて』

 ……また?

梨花『女の子同士なんて普通じゃないっ、なんて言っておいて一目惚れだもん』

梨花『でもさ、ほんと綺麗。神秘的で優しくて、お人好しで、話してるとどんどん好きになってくのが分かる』

梨花『いっつも困ったみたいな笑顔なのも、すごく気になっちゃって……。はぁ。まずいなぁ……』


 ……と、そこで声は止まった。
 一目惚れ? 私に? 鶴乃ちゃんと同じだけど……やっぱり彼女とは違う。
 梨花ちゃん、前も女の子が好きだったみたいな口振りだったけど……。
 分からないことが増えたような気がするけど、これで少なくとも急じゃないことは分かった。
 次はれんちゃんを見てみよう。
115 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/16(木) 05:30:47.89 ID:LJjLbDDUO
れん『いろはちゃんを見ていると、すごく苦しくなる』

れん『私に似てて……でも彼女は思ったことを素直に口にして、優しくて、みんなから好かれてる』

れん『梨花ちゃんだって、そう。いろはちゃんといる時は私と一緒にいる時と全然ちがう。とても、楽しそう』

れん『……私、あんなにも悪意を嫌っていたのに、今はよく分からない』

れん『人柄を嫌ってもいないのに、こんなに個人を恨めしく思うなんて』

 ……。
 れんちゃん……。うん、彼女の気持ちはちょっと分かる。
 周りに合わせてた私よりも、みんな他の友達とかクラスメイトとかと一緒にいる時の方が楽しそうだった。
 それを見て自分の無力さを感じたり、その人を憎んだり――多分無意識に何度もしたこと。
 れんちゃんの場合はもっと辛いのだろう。大事な友達が自分といるときよりも楽しそうに見えて――あ。
 今は、その大切な人が告白すらしちゃってる。

 ……な、なるほど。
 分かってきちゃった。この場がいかに危ないのか。
116 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/11/16(木) 05:32:21.54 ID:LJjLbDDUO
いろは「……えっと。聞いたよ、理由」

梨花「う、うん。それで、どう? あたしの提案」

いろは「それって、やっぱり――」

 告白を受けて、解放されるように梨花ちゃんと頑張る。その後も、梨花ちゃんと恋人……ってことだよね。
 ――ここで返事を出しちゃっていいのかな。

 私はもう、何も知らない私じゃない。みんなの知れないような値を知って、理由も聞いて、責任を背負っている。
 答えは慎重に、後悔がないように決めないと……。


1 梨花の提案を受ける
2 一度解散して誰かに相談する
3 答えは先延ばし。時間をもらう
4 解散して、後日れんと話す

 ↓1 いずれか選択
    選択によってはエンディングが近づくけれど……エンディング迎えても、ちょっと前に戻って二周目に入ろうかと
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 07:24:10.67 ID:W3T+PKrso
4
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/16(木) 07:39:35.07 ID:1sBi8bpoO
その口ぶりだと1を選んでたらバッドエンドが近づいたのだろうか
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 02:07:36.08 ID:wJaQpJ0K0
もう全ルート見たい……。
バッドだとしても梨花いろ見たい……。絶対二人は幸せになるカプだと思うし
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 02:18:13.11 ID:pd/0xe7ao
現状だと好感度極端に分かれている状態だから
鶴乃と梨花はゴール近そう
なお唯一真ん中に近い都先輩という存在感
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 05:38:04.54 ID:Qx7dfXJuO
乙です
>>118
梨花ちゃんが自分以外と結ばれて祝福しなきゃいけないのにモヤモヤしてソウルジェムがスーっと濁ってドッぺルが…
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/17(金) 21:08:00.52 ID:pd/0xe7ao
そういえば何気にいろはとれんって4章以降だと同じ学校な件
これ気まずいってレベルじゃない
123 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/20(月) 04:43:54.09 ID:YEfILXrh0

『1を選ぶと、そのまま梨花と恋人関係スタート。選択肢次第が出る限りは可能性は色々あります』

『それと、やろうと思っていた新要素を今まで条件を満たしていたのに見逃していたので、今度条件に触れたらいきなり始まるので察してください』



いろは「……ごめんね。やっぱり簡単には答えられないかな」

 このまま流されて解放への道を目指してもいいかもしれない。梨花ちゃんはいい人だし、彼女が私と恋人になりたいって思ってくれてることは嬉しい。
 でも、今はそれ以上に気にかかることがあった。

れん「……」

 さっきから一言も発しないれんちゃんのことだ。

 このまま放っておくのも危ういし、一回きちんと話しておかないと。

梨花「――ん。だよね。じゃあ今日はもう帰ろっかな。れんちゃん、用事ない?」

れん「ぁ……。うん」

 声をかけられてようやく反応するれんちゃん。梨花ちゃんは彼女の異変に気づいてないみたいで、あっさりとした様子でソファから降りた。

梨花「今日はほんと急にごめんね。どうさしても聞いてほしくて」

やちよ「……えぇ。気持ちはなんとなく分かるわ」

梨花「……。やちよさんも、ありがとうございました。じゃ、おやすみっ。二人とも」

れん「……」ペコッ

 いつも通りの表情を見せて、何もなかったみたいに家から出ていく二人。
 ドアが閉まると重苦しい雰囲気は一気に解放され――
124 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/20(月) 04:44:23.49 ID:YEfILXrh0

『1を選ぶと、そのまま梨花と恋人関係スタート。選択肢次第が出る限りは可能性は色々あります』

『それと、やろうと思っていた新要素を今まで条件を満たしていたのに見逃していたので、今度条件に触れたらいきなり始まるので察してください』



いろは「……ごめんね。やっぱり簡単には答えられないかな」

 このまま流されて解放への道を目指してもいいかもしれない。梨花ちゃんはいい人だし、彼女が私と恋人になりたいって思ってくれてることは嬉しい。
 でも、今はそれ以上に気にかかることがあった。

れん「……」

 さっきから一言も発しないれんちゃんのことだ。

 このまま放っておくのも危ういし、一回きちんと話しておかないと。

梨花「――ん。だよね。じゃあ今日はもう帰ろっかな。れんちゃん、用事ない?」

れん「ぁ……。うん」

 声をかけられてようやく反応するれんちゃん。梨花ちゃんは彼女の異変に気づいてないみたいで、あっさりとした様子でソファから降りた。

梨花「今日はほんと急にごめんね。どうさしても聞いてほしくて」

やちよ「……えぇ。気持ちはなんとなく分かるわ」

梨花「……。やちよさんも、ありがとうございました。じゃ、おやすみっ。二人とも」

れん「……」ペコッ

 いつも通りの表情を見せて、何もなかったみたいに家から出ていく二人。
 ドアが閉まると重苦しい雰囲気は一気に解放され――
125 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/11/20(月) 04:45:52.51 ID:YEfILXrh0
『二重投稿申し訳ないです』




やちよ「……疲れたわね」

いろは「本当に……」

 私達は二人して背もたれにぐったりと寄りかかった。
 悪意なんてないのに、人と人がうまくいかない。そんなことは当たり前だって分かってた筈だけど、こうも見せつけられると気分が落ち込んで仕方がない。
 ……明日も学校。好感度見ながら生活かぁ……大変そう。
 とりあえず、明日の朝にれんちゃんへメールをしようかな。やり方は覚えてるし、多分大丈夫。
126 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/11/20(月) 04:47:21.11 ID:YEfILXrh0

 翌日、メールを送ってから学校へ行ってみると意外なことが分かった。
 通学の時から既に気づいていたけど、周りの人の好感度が見えないのだ。関係性がある人だけが見えるらしい。クラスメイトの中にはちらほらと見える人もいた。
 あ。あとそういえば、家に帰ってからご飯食べて、眠って、通学して……当然、あの二人とも顔を合わせたんだけど――


 ↓1 フェリシアの好感度測定
 ↓2 さなの好感度測定 
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 04:58:23.90 ID:Mmv7sEpPo
いろは飯の効果や如何に
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 05:09:51.86 ID:JO96FK1RO
こうかはばつぐんだ!
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 06:17:12.75 ID:NrdolnITo
タカァイ!
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 06:42:41.36 ID:tLAa/SdaO
やったぜ
131 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/11/20(月) 07:59:33.11 ID:TBuCT3FkO

 フェリシア 90 恋愛対象
 さな    86 恋愛対象

 続けて↓1、↓2でフェリシア、さなの好感度の理由
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 08:10:34.50 ID:NwrgarwDO
こいつのお陰で今は一人ぼっちじゃないんだよな…
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 08:11:27.74 ID:tLAa/SdaO
傭兵やってた頃の自分を最後まで見限らなかったから
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 08:12:06.96 ID:tLAa/SdaO
すみません自分のは無しで(汗)
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 08:30:34.15 ID:WTsnWugeO
必要としてくれるってそういうことですよね?
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 08:31:40.11 ID:L7LFOMLvO
自分のことを頼りにしてくれるから
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 11:48:10.26 ID:niSAg2BdO
ななみけ陥落してる…
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 14:57:44.73 ID:MtFYsqHAo
いきなり恋愛対象勢が4名に増えたよ
やったね、いろはちゃん!
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 15:16:53.22 ID:NwrgarwDO
えろはちゃんモテモテですなぁ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage ]:2017/11/21(火) 01:05:13.60 ID:CvF6g9ZQ0
レズパレスの名は伊達じゃないな
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/21(火) 04:25:30.58 ID:iRns3Elio
このままだとメルルのアトリエの人気者エンドみたいなコースを迎えそうなえろはちゃん(一日中みんなで奪い合い)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/22(水) 00:11:31.27 ID:1ZkhYsDn0
いろはちゃんはエロいからね
仕方ないね
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/01(金) 11:37:47.77 ID:231CkZ42O
今回のドッペル解放イベでつるのんの夢一つは決まったな…いろはちゃんと一つになるって夢が…
144 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/04(月) 01:11:54.10 ID:Tu802dzS0
【最初に土曜の夕方だとか言っていたので明日学校展開は修正。
  みゃーこ先輩に白衣常に着させてたのも修正――クラスのみんなには内緒だよっ☆】



 
 意外と言っちゃうのもあれなんだけど――すごく高かった。
 でも私が意外だなって思っちゃうのも仕方ないと思う。二人とも梨花ちゃんより高かったから。
 フェリシアちゃんが90。さなちゃんが86。
 告白してくる女の子よりも高いって、どうなんだろう……。

 一応二人にも私の事情を話して、二人の好感度を説明したけど――これからお家どうなっちゃうんだろう。
 なんて思っていた私の心配はどこへやら。普通にご飯食べてお風呂入ってテレビ観て、なにもなく一日が終わっちゃった。

 ちなみにやちよさんに言われて好感度の理由も聞いてみた。一人目はフェリシアちゃん。


フェリシア『いろはって最初は困った顔で笑ってる、なんてゆーか偽善者? みたいな感じだって思ったんだよな』

フェリシア『でも馬鹿みたいにオレのこと信じて心配して、叱ったりしてさ。こんなヤツ今までいなかった』

フェリシア『……こいつのお陰で今は一人ぼっちじゃないんだよな。家もできて仲間もできて――全然考えられなかったよな』

フェリシア『何もしてないみたいな態度するけど、あいつが何人助けてきたか。……今度はオレが助けてやりたいな。できれば、あいつのすぐそばで』


 ……なんだろう、この感動。これが母親の気持ちなのかな。フェリシアちゃんが私にこんなこと思ってたなんて。
 っと、つい満足感に浸っちゃった。
 でも良かった。フェリシアちゃん、私とかやちよさん、鶴乃ちゃんが決めたこと喜んでくれてたんだね。
 見た目のこととか、また、その……え、エロいとか言われなくて安心したのは内緒だ。

 で、次はさなちゃん。
 控えめで大人しい彼女が私のことをどう思っているのか。好感度抜きでもちょっと気になっちゃう。
145 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/04(月) 01:12:30.41 ID:Tu802dzS0
さな『……。いろはさんと一緒にいるとつい意識しちゃう。私のために危険を冒して、探しにきてくれて――私に居場所を与えてくれて。お友達もいっぱいできて』

さな『いつもは綺麗で優しくて、ちょっと頼りない感じだけど、時々凛としてかっこよくて。同じ女の子だけどドキドキしちゃう』

さな『いろはさんは色々な人に好かれてると思うけど――あの人に必要とされた人は何人いるのかな』

さな『いろはさんに直接必要に……。ひ、必要としてくれるってそういうことですよね?』

さな『……いつでもいいように身体は綺麗にしておかないと。――ぁ、べ、勉強もがんばろう。やちよさんに聞いてみようかな』

 何故か私が告白というか、身体を求めた人的なニュアンスで評されていた。
 これ、私が一緒に寝ようかなんて言ったら頷いちゃうんじゃ……。そ、そんなつもりはないけどねっ?

 二人とも梨花ちゃん超えなのは納得できちゃう理由であった。
 この理由を二人に話しても特にはリアクションがなかったのが今となっては怖い。
 やちよさんは自分みたいな理由の子がいなくて落胆したり、さなちゃんの理由の最後の部分を話したら優雅に逃亡したりしたのに。ちょっと赤くなっただけだもんね……。


 ――さて。
 学校へ来た私は校舎裏、人気の少ないベンチへと向かっていた。朝、れんちゃんをメールで呼び出した場所である。
 校舎裏で屋外なのは暴走の可能性を恐れて。人前でいきなり変身して暴れだしたら大変なことになっちゃうからね。
 他にもいい場所があるんだろうけど……やっぱり学校が話しやすいと思った。
 れんちゃんと私はおなじ学校だし、私服でどっか別の場所で話すよりも緊張しないでいいだろう。れんちゃんも私も。
146 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/12/04(月) 01:15:08.15 ID:Tu802dzS0
れん「……あ」

いろは「おはよう、れんちゃん」

 何をどう話そうか。頭を悩ませているとすぐ目的地へ到着した。
 ちょっと薄暗い校舎裏。ベンチにちょこんと座っているのは私と同じ、制服姿のれんちゃん。返信してくれた通りちゃんと来てくれたみたいだ。
 うう……あの好感度が見える。下がってないのが不思議だけど、昨日のことは梨花ちゃんの独断って割り切ってくれてるのかな。

れん「――その、おはようございます。いろはちゃん」

いろは「うん。えっとそれで……」

れん「……」ジー

いろは「……」

 れんちゃんの隣に座る。
 自然と私はその間話を途切れさせてしまい、沈黙が。
 ……そうだ。れんちゃんは私と同じであんまり会話とか苦手なんだった。
 やちよさんとかは「『それで』、話って?」みたいに繋いでくれるからつい。
 ここは私が私で話題を提供しないと。

いろは「えっとね――」


 1 昨日の告白について思ったことを語る
 2 これから遊びに行こうと誘う
 3 れんの気持ちを尋ねる
 4 れんの好感度の理由を聞いたことについて語る

 ↓1



【平日の日常にネジ集めとイベント周回、ミラーズと忙しすぎて更新遅れて申し訳ないっす】
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/12/04(月) 01:18:25.92 ID:B1QYIJtn0
2sage
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 01:18:52.12 ID:B1QYIJtn0
すまんsageの位置ミスった
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 01:50:59.51 ID:QzBlLpQK0
矢継ぎ早にイベント来るからね、仕方ないね
嬉しい悲鳴
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 03:31:16.77 ID:WXi40Y+cO
乙です
フルボイス化でいろはちゃんの初調整の時の声が楽しみですね
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 04:28:20.68 ID:/lVNCC5ho
更新乙です
最近のマギレコは色々頑張ってて嬉しい
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/04(月) 21:31:38.78 ID:Ulf+FJjD0
更新乙。
放課後じゃなくこれから? サボりはそれはそれで乙だけど
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 00:25:56.12 ID:eMGyQ5veO
安価コンマ任せなのに意外とキャラ崩壊せずに纏まってて凄い
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/05(火) 02:12:57.01 ID:c8JrmwozO
さなちゃんとやちよさんのえろはちゃん談義が聞きたい
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/12(火) 16:05:02.98 ID:UMo9g8CPO
つるのんが星5になった途端にスパッツ履いた理由がいろはちゃんにパンツ見られるの恥ずかしいからだったら萌える
156 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/14(木) 04:02:39.75 ID:SL0X2XjJ0
『またミスしました。通学展開修正すると言ったのに、地の文で語らないミスを。>>1の通り土曜日のその翌日、日曜日として再開しております。本当に申し訳ないです』


 ……休日、日曜日の朝。部活動くらいしか学校で活動していないようなお昼ちょっと前に呼び出したのは理由がある。
 お話をするのは勿論、私はれんちゃんと――

いろは「これから遊びに行かない?」

れん「えっ……?」

 遊びに行こうと思っていたのだ。
 ……よくよく考えれば、れんちゃんと私は間に人が入ってることが多くて、二人きりになったことが少なかったような気がするから。
 お互いのことを知らなければ、苦手意識を持っちゃうのは当然。昨日、あの場であんなリアクションをしていたのだ。梨花ちゃんへの返事を考えるなら、彼女のことも知っておかないといけないだろう。
 少なくとも私はそう思ったのだけれど……。

れん「……なんで、ですか?」

 れんちゃんは違うみたいだ。戸惑った様子で私を見、口数少なく問いかける。
 当然の反応だ。梨花ちゃんのことが好きならあの場で梨花ちゃんの告白を受けるべきだし、意識してないなら昨日断って係わらなければいい。
 私がしていることは中途半端で理解し難いことだろう。
157 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/14(木) 04:04:04.48 ID:SL0X2XjJ0

 でも、ウワサで知ってしまった以上、私は中途半端にならざるを得ない。極端な決断はそれこそ破滅を導くのだから。

いろは「……昨日のこと、判断する材料が色々欲しいから。混乱しちゃってて、まともに答えが出せそうにないし」

 ……嘘半分に本音が半分。頭は落ち着いてるけど答えが出せない。男の子の知り合いが少ないのもそうだけど、今のところ好感度が表示されるのは女の子のみ。
 梨花ちゃんや鶴乃ちゃんと深い仲になろうと口にするのは簡単だろうけど……でも、それが正しいのか分からない。
 だからこそ私は選んだ。答えを先延ばしにして人の気持ちを理解しようとすることを。

 自分がこれから、女の子を運命の相手にするとするなら――周りのフォローも考えないと。

 ……女の子同士ってどうなんだろう、って気持ちもあるし。

 そしてなにより、れんちゃんがどう思っているのか、どうしたいのかが知りたい。梨花ちゃんのことが好きなら、私はそれ相応の責任感を持つべきだから。

れん「昨日の……そう、ですか」

 ……まずい。
 なんとなく空気が重くなるのを察する私。お出かけに誘うのは悪くなかったけど……それ以前に、もっと悪いことを選択していたのかもしれない。
158 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/14(木) 04:04:42.10 ID:SL0X2XjJ0
いろは「――さ、さぁっ、出かけよう?」

 このままじゃいつ暴走してもおかしくはない。
 私は強引にれんちゃんの手を引く。れんちゃんは驚いたのか目を見開いて、何かを言いかけたみたいに口を一回開いたけど、すぐに閉じてしまう。
 出かけることに抵抗はないみたい。手を引く私にれんちゃんは黙ってついてきてくれる。

いろは「……」

 ――よし、と。ここまでは順調かな。
 手応えを感じる私。けどここで、私の頭の中に一つの疑問が浮かび上がった。
 鶴乃ちゃんに梨花ちゃん、フェリシアちゃん、さなちゃん……私に好意を持ってくれてる人達だけじゃない。好感度が低い人達と仲良くなろうとして、その人たちのことを知ろうとして――私自身はどうしたいんだろう?

 結局は八方美人で丸くおさめたいだけじゃないのかな。
 変わりたくないだけなのかもしれない。

 答えの出ない問いから逃げるように、私は足早に学校の外を目指した。
159 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/14(木) 04:06:12.68 ID:SL0X2XjJ0

 ○


 家から出て少し歩いて、待ち合わせ場所に。
 彼女は今朝、呼び出された先に向かうとそこには小さな少女が気難しそうな顔をしてテーブルの席に座っていた。

梨花「……。みゃこ先輩、おはーっ」

ひなの「梨花。早かったな」

 休日にも関わらず、喫茶店のテラス席にいる少女――ひなのは制服姿。余りに余った袖越しに器用にコップを持ち、物音一つなくテーブルに置いてみせる。
 気さくな挨拶の前に一呼吸置いた彼女は、気づいていた。ひなのの表情がいつもより真剣なことに。
 真面目な話なのだろう。待ち合わせに五分ほど遅れたというのに、遅いと責める気配もない。

梨花「でさ、なんの用? いきなり朝から呼び出しなんて」

ひなの「わかってるだろ?」ジトー

梨花「……うっ」

 たった一言。それだけで、ひなのの向かい側に座った彼女はギクリと動きを止めた。どうやら思い当たることがあるらしい。
 さながら悪いことをした子供が、それを親へ打ち明けるように彼女は恐る恐る口にする。

梨花「……ウワサのこと?」

ひなの「……」コクリ

梨花「やっぱお見通しかぁー」

 テーブルに突っ伏す彼女。むっつり頷いたひなのは深くため息を吐いた。
160 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/14(木) 04:07:06.09 ID:SL0X2XjJ0
ひなの「誰だって分かるだろ。話終わった途端一方的に挨拶してぶつ切りだからな」

梨花「あはは……だよねー」

 昨晩の電話の件だろう。確かに、話を聞いた直後に電話を切られれば嫌な予感がするもの。事実、彼女はいろはへ会いに行っていた。

ひなの「それで、いろはに会いに行って何したんだ? ウワサを自分に移してほしい、とかか?」

梨花「えっ? あー、うーん……」

 ただし、会いに向かってそれから何をしたかまでは予想できなかったらしい。
 顔を上げた彼女は曖昧に言葉を濁し、髪を指先でいじる。ほんのりと赤くなりながら。

ひなの「その反応ってことは……他の何かか」

梨花「う、うん……その、ね? みゃこ先輩。引くかもしれないけど」

ひなの「……なんだ? いいから言ってみろ」

梨花「――告白したの」

ひなの「ん、なるほど。告白――はっ?」

 こくこくと頷いていたひなのだが、言葉の意味を理解した瞬間固まってしまう。告白。その言葉が何を意味するかは目の前の彼女の表情を見ていれば誰でも分かる。そして、向かった先から対象が同性であることも。

ひなの「ま、マジか……」

梨花「うん。いろはちゃんのこと好きだったから」

ひなの「そうなのか……気付かなかった」

 彼女の過去を知るひなの。最初こそ驚いたものの、彼女の気持ちを考えればその行動は仕方ないもの。すぐに冷静さを取り戻す。
 そして落ち着いた頭が、何かを思い出したようだ。ひなのは何かしらに気づいたように目を少し大きく開いた。
161 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/14(木) 04:07:59.88 ID:SL0X2XjJ0

ひなの「……昨日電話したとき、れんも居たよな?」

梨花「えっ? うん。告白の時もいたけど」

 五十鈴れん。梨花と親しく、ひなの自身も梨花が連れてきたのをきっかけに何度か会話したことのある友人である。
 れんが電話の会話を聞いて、尚且つ梨花の行動を目にすればどうなるか……恋愛云々は置いといて、親友が同性に告白しはじめれば衝撃を受けるのはまず間違いない。

ひなの「……そうか」

 彼女はれんの気持ちに気づいているのかいないのか。一度、怒りからかムッとした表情になるものの……ひなのは怒鳴ったりはせず静かに息を吐く。

ひなの「もう嫌だろうな、順番待ちを見てるのは」

 自分は追い越されるだけ、順番か来ない列を親しい距離で見てるだけ。幸せそうにしている好きな人を見てるだけ。
 彼女は元々デリカシーがない女性ではない。昨日の一件は気が回らないだけ必死だったのだ。
 ひなのもそれは察しがついたようだ。

梨花「……うん。だからさ、今度は遠慮なく前に出ることに決めたの。普通じゃないからなんだ、ってね。結局保留にされちゃったけど、好きになってもらうために頑張る!」

ひなの「――分かった。本気ならいいんだ」

 開き直って前へ。成長を感じさせる彼女の表情に、ひなのは頷いた。
162 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/14(木) 04:08:45.70 ID:SL0X2XjJ0
ひなの(不安も怖さもあっただろうに、一人で決断して行動して……)

ひなの(悪い、れん。とても叱る気になれないな)

 心の中で、一言謝る。
 ウワサきっかけではあるが、叶うはずないと諦めていた彼女が目標へ進み出した。その出鼻をくじくようなことは誰でもしたくはないだろう。

ひなの(しかし、皮肉なもんだ。梨花がある意味逆の立場に立つことになるなんてな……)

ひなの(れん、何もないといいが)

 キラキラと輝く目の彼女を前に、ひなのは遠い目をして考えた。

163 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/12/14(木) 04:09:53.01 ID:SL0X2XjJ0

 ○


みたま「……で、なんで調整屋さんに来たのかしら?」

みたま「いやまぁ、私は嬉しいけれど……何もないわよ?」

いろは「あはは……つい無意識に。不甲斐ないです」

 れんちゃんと学校から外に出てちょっと。
 行き先に頭を悩ませて歩いていると、私は自然と調整屋さんへと辿り着いていた。だったらついでにと調整やメモリアのあれこれを見ようという話になったんだけど……。

  ↓1 みたまの好感度判定
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 04:11:20.48 ID:OFLXkdBfo
はい
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 04:15:08.27 ID:HjHrr2Cho
あらあら
166 : ◆HTrEUwqtEM :2017/12/14(木) 04:49:02.24 ID:SL0X2XjJ0

 みたま 好感度48 普通のお友達レベル


 ……あ、みたまさんは普通くらいだ。
 嫌われてなくて良かった。色々お世話になる人だから。

いろは「ちょっと困っちゃってるのかも。私から誘ったんですけど、れんちゃんの好きなものってよく分からないから」

みたま「なるほどねぇ。梨花ちゃんはどう?」

いろは「どうって言われても……」

みたま「ふふ、冗談冗談。そうねぇ、なにかいいものがあるかしら……」

 そう言って、みたまさんはごそごそと棚の中を漁りはじめる。チラッと見てみればれんちゃんは遠くの方に座って、飲み物を飲んでいた。
 いいもの、ってなんだろう。

 ↓1 みたまの好感度の理由


 ↓2 調整屋さんのアドバイス判定

 コンマで判定
 01から20 何もなかった
 21から50 水族館の割引券発見
 51から70 動物園の広告
 71から90 ???来訪
 91から99、00、またはゾロ目 このメモリアでメロメロよ



 『今回はここまでで』
 
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 06:32:41.65 ID:bRZ7/+gzo
色々面白いものを見せてくれそうだから
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 06:39:44.04 ID:n4giG5LbO
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 06:47:53.53 ID:wZj+ovbyO
乙です
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/14(木) 20:49:58.47 ID:6q0wBSRh0
ここのみゃこ先輩すげー好き……
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/15(金) 00:54:48.02 ID:LRkHKAXt0

みたまさんが好感度高かったらいろいろヤバそう
172 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/12/18(月) 03:08:26.49 ID:ISPx2xhzO

いろは「……」

 聞いておこう。みたまさんが何かを探している後ろ姿を眺めつつ、私は彼女の好感度の理由を聞くことにする。
 勝手に聞くのもどうかと思ったけど、開放のため。できるだけ情報は多い方がいい。好感度が高い人が運命の相手とは限らないから。

みたま『面白そうな子よねぇ、いろはちゃんって』

みたま『彼女がやって来てから神浜は劇的に変わりはじめたし……ちょっと期待しちゃうわ』

みたま『色々面白いものを見せてくれそうで、仲良くしてても損はなさそうね。ふふっ』

 うんうん、この好感度ならそういう理由だよね。友達……くらいには思われてるのかな?

みたま「――ごめんね、何もなかったわ」

いろは「ふえっ? ――あ、はいっ。謝ることなんて全然っ」

みたま「……? まぁ、何も案は出せないけれど、やっぱりお出かけなら食事とか映画とか、公園とか――多分、れんちゃんならなんでも喜んでくれそうだと思うわ」

いろは「そう……ですよね」

 それが嫌ってる相手とじゃないなら、そうなんだろうなぁとは思うけど。れんちゃん良い子だし。

みたま「だから放っておいて私とお話しちゃダメよ? 相談は嬉しいけど。頑張ってきてね」

いろは「はい、ありがとうございました」 

 話は終わり。そう言うように笑顔で私の頭の上に手を置くみたまさん。……そうだよね。ぼんやり調整屋さんに来てるようじゃ、誘ったのに失礼だよね。
 真面目に、れんちゃんのことを知れるように何か考えないと。――どうしようかな?


 1 喫茶店へ
 2 ゲームセンターへ
 3 雑貨屋へ

 ↓1 行き先選択 コンマ50以上で……
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 03:11:43.85 ID:1yMQEvC0o
3 
174 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/12/18(月) 03:19:23.81 ID:X6hjrYIJ0

 コンマ50以上なので、追加で安価

 ↓1  お出かけ中遭遇する魔法少女を一人指名
      今まで出た子でもそうでなくても。初登場のキャラなら好感度判定も同時に行われます
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 03:23:44.39 ID:w+WUKI6Yo
自害さん
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 04:01:38.78 ID:fOy1yF7FO
れんぱすは思い込み一直線のあすきゃん苦手そうだな
177 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2017/12/18(月) 04:23:19.59 ID:X6hjrYIJ0

 明日香 好感度 39 ちょっと苦手


 調整屋さんから出て、私は雑貨屋へと向かうことにした。れんちゃんの趣味がどんなものかよく分からないし、食事には早いし、これが最善だろう。

いろは「連れ回しちゃってごめんね? 行きたいところとかあったらすぐ言ってね」

れん「……は、はい」コクン

れん「……」

 街中を歩きながら声をかけるけど、やっぱり彼女は黙ってしまう。何か言いたげにも見えるのに、どうしたんだろう。

いろは「あ、ほらここ。最近友達に教えてもらったんだ」

 雑貨屋に到着。まるで童話に出てくるような洋風な建物で、外から見ても可愛らしいお店である。
 お洒落なものが色々売ってて、見てるだけでも楽しいんだよね。

れん「かわいいお店、です。はい」

いろは「だよね。良かった。中、見ていこうか」

 ドアを開いて店内へ。するとところ狭しと並べられた商品が目に入る。様々なジャンルのものが店内いっぱいに広がっている様子は、まさに雑貨屋さんという感じ。
 落ち着いた雰囲気の店内に、きちんと並べられている数多くの商品。ちょっとした博物館とか展示会みたいだ。
178 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/12/18(月) 04:24:31.84 ID:X6hjrYIJ0

いろは「今日は何見ようかな……あっ、そうだ」

れん「?」キョトン

いろは「ちょっと欲しいものがあったんだ。いいかな?」

れん「はい。大丈夫、です」

 いつもよりゆったりと、棚を眺めながら歩く。そうして、文具のコーナーにやって来ると私は目についたそれを手にしてみる。

いろは「れんちゃんって何色が好き?」

れん「何色、ですか?」

いろは「うん。せっかくだからお揃いのペンとか買いたいなぁと思って」

れん「……っ」

 言って、私が手にしたボールペンを見せるとれんちゃんはちょっと辛そうな表情をする。
 あ、あれっ? 何かやっちゃった?
 笑顔のまま背筋を凍らせる私。すると少し時間を空けて、れんちゃんが口を開いた。

れん「なんで、ですか?」

 なんで? それは……

 1 「仲良くなりたいから」
 2 「何もしなかったから」

 ↓1

179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 04:29:03.67 ID:fOy1yF7FO
1
180 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/12/18(月) 05:00:14.73 ID:X6hjrYIJ0
いろは「仲良くなりたいから」

 ……れんちゃんと仲良くなりたい。それが一番大きな理由だ。
 昨晩、知っておきながら何もしなかったから――っていうお詫びの意味もあるけど……でも、本当に私は彼女と仲良くなりたいのだ。

れん「……どうして。聞いたんですよね?」

 私が答えると、れんちゃんは今まで黙ってたのが嘘みたいに質問を続けた。朝に会った時から――いや、メールが来た時から抱いていた疑問なのかもしれない。
 自分のことを苦手に思ってる相手を、その心境を耳にしたというのに誘って、仲良くなりたいだなんて断言するなんて。

いろは「うん。……でもね、思うんだ。お互い嫌ってないのに苦手意識とか友達のことで離れて、傷ついて――なんか、もったいないなって」

 人柄を嫌ってもいない、ってれんちゃんは好感度の理由で言っていた。私もそう。だったら、梨花ちゃんのことでお互い気まずくなったけど、もっと仲良くなれるはず。

いろは「それに、れんちゃんがいい人だって知ってるから。友達でいたくて」

れん「……」

 ……すごく恥ずかしいことを言ったかもしれない。でもこれは紛れもない本心だから――少しは、伝わってくれると嬉しいかな。


 ↓1 好感度プラス判定 今回は試験的にコンマ二桁分を普通にプラス


『寝落ちます』
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 05:01:25.90 ID:1yMQEvC0o
こい
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 05:54:17.94 ID:lyBy83UUo
上がり過ぎぃ!
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 06:31:40.93 ID:JKIgxUzlO
えろはちゃんの本領が発揮され始めたな
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 06:39:29.90 ID:A0YsSGogo
上がりすぎてコワイ!
185 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2017/12/18(月) 07:34:48.36 ID:X6hjrYIJ0
 24 + 90 = 114

 ということで、続きはまだですが新たな好感度理由を↓1で
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 08:00:20.66 ID:1oEw8115o
自分のことを苦手だと思っている相手と仲良くなろうとするという姿勢に感銘をうけたから
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 20:52:18.96 ID:nyoyeA2E0
れん→いろは←ななみけ
|   ↑
┗―→梨花

……いろはちゃんったらえろはちゃんっ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/18(月) 21:22:59.98 ID:lyBy83UUo
彼女候補が増えるよやったね、えろはちゃん!
※泥沼化から目を逸らしつつ
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/19(火) 00:29:35.33 ID:MIQ68LFJO
フェリシアとか独占欲とか嫉妬深そうだから拗ねそう
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 01:21:33.28 ID:XbTMVG16o
まだかな
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/11(木) 22:19:50.34 ID:engSIxj8O
まだかな…本編のやちよさんはこんなに積極的なのに…
https://i.imgur.com/ODmUHdS.jpg
192 : ◆HTrEUwqtEM [sage saga]:2018/02/13(火) 01:56:45.73 ID:vwZ+Csro0
いろは「……はっ?」

 期待を込めてれんちゃんを見ていると、それは起こった。
 れんちゃんの頭上に見えていた数字が突如輝いて――数値が変わったのだ。
 つまり、好感度が変わった。
 加えて彼女の新たな好感度の近くにはまた一言コーナーが。

 えっと、好感度……114!?
 一言コーナーもそれっぽい感じに……。ど、どうして?

『あら、初めてね。遅かったじゃない』

 戸惑う私の頭に響く声。女の子の姿をしたウワサの声だ。楽しそうに笑みを零している。

『あなたの対応によって好感度が変わる……当たり前のこと。驚くものでもないわ』

 それはそうだけど、これって上がりすぎじゃ……。心を操ったり――

『しないから安心なさい。全てが真実よ』

 ……。信じていいのかな。
 ――けど、今までもなんだかんだと嘘はなかったしそこまでおかしな心変わりもない。
 苦手から恋愛感情くらいにレベルアップ――女の子同士じゃなかったら少しは信用できたのに。

いろは「……」

 小さく息を吐き、私は再びれんちゃんの頭の上を見る。今度は好感度が上がった理由を聞いてみよう。これで不自然じゃなかったら、認めるしかないだろう。

『いろはちゃん……私に気を遣ってくれて、それだけでも申し訳なかったのに』

『面と向かって仲良くなりたいだなんて、私には言えない』

『……やっと分かったような気がする。私はこの真っ直ぐさに憧れていたのかもしれない。控えめだけど自分をしっかり持ってて、素直に気持ちを伝えてくれる』

『梨花ちゃんがいろはちゃんを好きなのも今なら分かる。私も今、いろはちゃんを見てると女の子同士なのにドキドキしちゃうから』

『見た目も心も綺麗で、それに……さっき、すごくかっこよくて。こんなこと思ったの初めて――かも』
193 : ◆HTrEUwqtEM [saga]:2018/02/13(火) 01:57:49.30 ID:vwZ+Csro0

 ……。
 ど、どうしよう。筋は通ってるけど、到底信じられないというか……。

いろは「……」ウーム

れん「……聞こえ、ました?」

いろは「えっ!?」

 真実か嘘か。頭を悩ませていると、れんちゃんから先に口を開いた。
 ……そうだ。彼女は事情を知ってる子。ぼんやり頭上を見て悩んでいては丸分かりだろう。こうなったら誤魔化せないよね。

いろは「……うん。ちょっとびっくりしたけど、嬉しいかな。私のこと好いてくれて」

れん「そ、そう、ですか……」

 顔を赤くさせて、あたふたした様子で前髪に触れるれんちゃん。いつもより落ち着きがなく、時折少しだけだけど悲しげな顔をする。
 梨花ちゃんのことが気にかかっているのかもしれない。梨花ちゃんが先に私へ告白したのだから。

れん「こんな、形ですけど……本当です……はい」

いろは「う、うん」

 ……うぅ、この面と向かっての告白は中々慣れないなぁ。複雑を通り越して歪な状況が出来上がり始めてるのに、どこか浮ついたような気持ちになってしまう。

いろは「その……私は――」

 ひとまず先延ばしにしてもらおう。判断するにはまだまだ整理が必要だ。
 そう思い口を開いた私はれんちゃんの後ろ、棚の後ろからひょっこり顔を出している人物に気づいた。39という数字が嫌でも目についてしまう。……そう。知り合いの魔法少女だ。

 学校が休みなのにきっちり制服を着ていて……流石お嬢様な学校なだけはあるなんて感心してしまう。驚いた私は、無意識に彼女の好感度の理由を聞こうと思ってしまうのだけど……


↓1 ロマンチック気味な二人の光景を目撃した明日香の好感度 39(ちょっと苦手)の理由

194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 02:19:12.18 ID:LeGJVts+o
いろはの前で持ちネタの「自害します!」を言うと凄く怒るから
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/13(火) 21:08:02.35 ID:Cn99wzkyo
くぅ〜!
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/18(日) 13:06:53.03 ID:BXOf1Nn9o
再開してた!期待
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/02/28(水) 15:03:27.08 ID:vBU+S/6mo
舞ってる
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